モバP「ウサミンには涙がよく似合う」 (34)

のんびりと書いていきます

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P「いや、こんなこと言うと怒るかもしれないけど...」

P「菜々の泣いてる顔って結構好きだったりするんだ」

P「菜々はとってもよく笑う子だけど...」

P「それと同じくらいよく泣く」

P「感極まりやすいというか、涙もろいというか....」

P「菜々は『歳ですかねぇ』とか言うけど....」

P「そこですかさず『おい17歳』ってつっこむとあわてて訂正する」

P「『いえいえ!ナナはリアルJKですから!』って....」

P「そうした後に照れながら笑うんだ」

P「思えば出会ったときから菜々は泣いてばっかりだった気がする」

P「まぁ、俺が泣かせたというかなんというか....」

P「とにかく泣いてる菜々はよく印象に残っている」


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菜々「ほ、本当ですか?」

P「ええ、さっきお店でやっていたライブを見て、こう...ティンときました!」

菜々「ティンと...」

P「まぁ、直感みたいなものです」

菜々「わ、私でいいんですか?」

P「はい!あなたじゃなきゃダメなんです!」

P「安部菜々さん、あなたをアイドルとしてプロデュースさせてもらえませんか?」

菜々「....」ポカーン

P「安部さん?」

菜々「...あっ、はい!すみません、ボーっとして....」

菜々「ほ、ホントのホントですよね!ウソじゃないですよね!?」

P「ウソじゃありません、本当です!」

菜々「よ...よろしくお願いします!」ペコリッ

P「ありがとうございます、では詳しい話は....」

菜々「グスッ....ヒック....」

P「な、菜々さん?」

菜々「グシュ..夢じゃない...夢じゃない...ウエェェン....」

P「ちょ、ちょっと!ここじゃ周りの目が....」

菜々「ウワァァァァァン.....」

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P「落ち着きましたか?」

菜々「はい...すみません....」

P「ビックリしました、いきなり泣き出すなんて....」

菜々「その...いろいろ思い出しちゃって...」

P「いろいろ?」

菜々「な、なんでもないです!えっと...ウサミン星が恋しくなっちゃっただけですからー!」

P「そ、そうですか...」

菜々「...そういう事にしておいてください」

P「わかりました、そういう事にしておきましょう」

菜々「じゃあ...その、プロデューサーさん?」

P「はい!」

菜々「私の....ナナのプロデュース、よろしくお願いしますね!キャハッ♪」

P「おーい菜々ー」

菜々「はーい、なんでしょう?」

P「今日は嬉しいお知らせがあります」

菜々「はい!」

P「ついにお前のデビューライブが決まったぞ!」

菜々「で、でびゅうらいぶ!?」

P「ああ、この事務所に来てから初めてのライブだな」

菜々「つ、ついにですか...」

P「そうだ、今までのレッスンの成果を発揮する時だぞ!」

菜々「そうですか...やっと...グスッ...」

P「なんだよ、また泣いてるのか?」

菜々「な、泣いてませんよ!」

P「じゃあその目から出てるものはなんだよ?」

菜々「これは....その、心の汗です!」

P「...おい17歳」

菜々「な、なんでしょう!?」

P「まぁ、とにかくやったことを精一杯出すだけだ、頑張れよ!」

菜々「はい、わかりましたプロデューサー!」

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菜々「グスッ...ヒック...エグッ..」

P「菜々、泣くなよ」

菜々「ゴ、ゴメンなさい....」

P「いいさ、気にするなって」

菜々「き、緊張しちゃって....」

菜々「全然うまくできなかった....」

菜々「あんなに練習したのに....」

菜々「ゴメンなさい...ゴメンなさい...」

P「仕方ないさ、初めてのライブだったんだ」

菜々「でもぉ....」

P「菜々、いくら失敗したっていい、でも今日の気持ちを忘れるな」

P「今日のライブが終えて、今はどんな気持ちだ?」

菜々「....悔しいです」

菜々「...私のことをメイド喫茶の時から知ってる人たちも来てくれたのに...」

菜々「その人たちに...あんなライブ見せてしまって...悔しいです....」

P「そっか、悔しいか...」

菜々「はい...」

P「じゃあ菜々はどんなライブにしたい?」

菜々「...私を見てくれた人が喜んでくれて....」

菜々「『来てよかった』って思ってくれるような....」

菜々「みんなにウサミンパワーで幸せをお届けできる....」

菜々「そんなライブがしたいです...」

P「なるほどな、じゃあそういうライブをするためにはいつまでもそんな風に泣いてちゃダメなんじゃないか?」

菜々「グスッ....はい!」ゴシゴシ

P「...また次のライブも頑張ろうな!」

菜々「...はい、ウサミンは一度や二度の失敗じゃくじけませんよ~♪」キメッ!

P「その意気だ!でも...」

P「今は俺しか見てないから、もう少しだけ泣いてもいいぞ」

菜々「も、もう!そんなこと言われたらまた泣きたくなっちゃうじゃないですかぁ.....」

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P「喜べ菜々!いいニュースだ!」

菜々「なんですか?」

P「これ、何だと思う?」

菜々「っ!!それもしかして....」

P「ああ、お前のリリースするCD、できたぞ」

菜々「これが...ナナの....」

P「そうだ、お前のCDだよ、これが全国のお店で売り出されるんだ」

菜々「....」プルプル...

P「菜々?」

菜々「やったーー!!!」

菜々「やりました!プロデューサー、私やりましたよね!?」

P「そうだな、これでまた一つトップアイドルに近づいたわけだ!」

菜々「ありがとうございます、プロデューサーのおかげですね!」

P「菜々のがんばりさ、もうライブで緊張して失敗する事もなくなったしな」

菜々「や、やめてくださいよ!苦い思い出なんですから....」

P「とにかく、これからもガンガン行くぞ!」

菜々「はーい!!」

P「さーて、そろそろ打ち合わせに行くか...」

P「そうだ、菜々にスケジュール連絡しておかないとな」

P「菜々、ちょっと...」


菜々「....」


P「なにやってんだあいつ、休憩室でぼんやりして....」


菜々「安部菜々、メルヘンデビュー....」

菜々「ナナの...私の...CD...」

菜々「私の....私の....」

菜々「...うえぇぇぇぇぇん....」

菜々「...やった....ついにやったよぉ....」



P「菜々....」

P「おめでとう...」

P「頑張ろうな...」

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美優「じゃあ...今までお世話になりました...」

P「ええ、本当にお疲れさまでした」

ちひろ「さみしくなりますね、美優さんがいなくなるなんて...」

美優「私のわがままを押しとおす形になってしまって...」

P「いえ、いいんですよ」

ちひろ「美優さん、幸せになってくださいね」

美優「...ありがとうございます、お二人とも」

菜々「美優さん!」

美優「菜々ちゃん....」

P「どうした菜々?どこ行ってたんだ?」

菜々「すみません...ちょっと急いでて....」

菜々「美優さんこれどうぞ!」

美優「まぁ...綺麗な花...」

菜々「えっと...ウサミン星から取ってきた花です!」

菜々「そ、それを持ってると幸せになれるんですよ!」

菜々「きっと...美優さんが好きになった人とずっと幸せに....」

菜々「グスッ....し、幸せに.....」

美優「菜々ちゃん...」ギュッ

菜々「うぅぅ...やっぱり...さみしいです...」

P「菜々、ずっと会えなくなるわけじゃないんだ」

ちひろ「そうですよ、遊びに来ようと思えば来れるんですから....」

美優「...ありがとう菜々ちゃん、このお花大事にするわ....」

P「美優さん、いつでも遊びに来てください、待ってますから」

美優「ええ....きっと来ます...」

菜々「み、美優さん!」

美優「...なに?」

菜々「幸せに...幸せになってくださいね....」

美優「うん...菜々ちゃんも....アイドル頑張ってね....」

美優「...応援してるから...結婚式も呼ぶからね...」

菜々「が、頑張ります....ヒック....もっと頑張りますから...」

菜々「美優さんも....必ず幸せになってください!!!」

眠いので一旦停止します 続きはのちほど
そんなに時間かからないと思います

今戻りました 再開します
すぐ終わると思います

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『それでは発表いたします!』

『本年度のIA大賞は....』



『CGプロダクション、安部菜々さんです!』



菜々「っ!!?」


『おめでとうございます、どうぞ壇上へ!』


菜々「プ、プロデューサー...」

P「おめでとう菜々、さあ行ってこい」

菜々「は、はい...」



『それでは見事大賞に輝いた安部菜々さんにはトロフィーが贈られます!』


菜々「えっと....あの....」オロオロ



「おめでとー!」 「ウサミンおめでとう!」

菜々「えと、本当に驚いてます....」

菜々「私がこんな賞をいただけて.....」

菜々「こ、これも...応援してくれたファンの皆さんの....」

菜々「み、みなさんのぉ....」


「がんばれー!」 「泣かないでー!」


菜々「グスッ....」

菜々「これも、昔から応援してくれたご主人様たち!」

菜々「そして!ファンの皆さんのおかげです!」

菜々「ホントにホントに....」



菜々「ありがとうございまーす!!!」


ワァァァァ...


「では受賞した菜々さんにはここで歌っていただきます!」

「曲は衝撃的な登場を果たしたあのデビュー曲!」



「「「メルヘンチェーンジ!!!」」」




菜々「えへへ....行っきますよー!」

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P「ふぅ...」

菜々「どうしたんですかPさん?」

P「んっ?いや...」

菜々「考え事ですか?」

P「うーん、菜々は泣いてばっかりだと思ってさ」

菜々「なっ、どういう意味ですか!?」

P「いや、だってさプロポーズした時も大泣きしてたし....」

菜々「そ、それは....」

P「全然泣きやんでくれないから周りからすごい目で見られたぞ?」

菜々「だ、だって...嬉しかったから...」

P「ああ、俺もお前がOKしてくれたからすごく嬉しかったさ」

菜々「もう...思い出したらまた泣いちゃう....」

P「ほら、やっぱりな」

P「それじゃそろそろ時間だ」

菜々「ええ、もう準備できてます」

P「すごく綺麗だぞ、菜々」

菜々「ドレスが、ですか?」

P「お前が、さ」

菜々「ふふっ、Pさんもとってもかっこいいですよ♪」

P「さっき美優さんを見かけたぞ、旦那さんとお子さんも一緒だった」

菜々「美優さん来てくれんたんですね!懐かしいなぁ...」

P「終わったらゆっくり話せばいいさ、さぁ行こう」スッ

菜々「....はい」ギュッ

P「幸せになろうな」

菜々「そうですね、あなた...」ニコッ

P「.....」

菜々「どうしたんですか?」

P「菜々は泣き顔も素敵だけど....」




P「やっぱり笑ってる方が素敵だな」



おわり

駄文失礼しました~
菜々さんは笑顔の方が可愛いと思います
あとアイドルになれたときは泣くくらい嬉しかったんじゃないでしょうか
たまにはネタ扱いされない菜々さんもいいと思います
ではまた~

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