高雄「賑やかな執務室」 (82)


高雄「こんにちは。高雄です」

高雄「貴方のような素敵な提督で、よかったわ」ニコッ

提督「!」

提督「あ、ああ……ありがとう」ニコッ

提督「これからよろしく頼むよ」スッ

高雄「こちらこそ、よろしくお願いします」ギュッ



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提督「着任早々だけど、明日は早速訓練と演習に出てもらうつもりだ。気になることがあれば聞くけど、何かあるかい?」

高雄「いえ。早くお力になれるよう務めます」

提督「ありがとう。期待しているよ」

提督「鎮守府の詳しい案内とかは摩耶に任せていいか?」

摩耶「いいぜ」

提督「じゃあ頼んだ」

提督「今日のところはそんなもんかな」


高雄「お待たせ」

摩耶「結構待ったぜ。五戦隊や八戦隊はもう全員揃ってるのに、こっちはやっと二人だもんな」

高雄「ここでは順番通りにはいかないのね」

摩耶「そうなんだよ。順番通りなら金剛型が一番に揃ってるはずなんだけど」

高雄「戦艦なんてほとんど私たちより先任だったのに、まだ三人だなんて」※この時点で着任している戦艦は比叡、霧島、陸奥のみ

摩耶「まあそれだけあたしたち重巡も戦力として期待されてるから、やりがいもあるけどな」

高雄「そうね。私も早く摩耶に追いつかないと」


高雄「提督、真面目で優しそうな方ね」

摩耶「真面目……いや、真面目っちゃ真面目だけど」

高雄「何かあるの?」

摩耶「んー……」

摩耶「まあ、明日には分かるから気にすんなって」

高雄「?そ、そう」


翌朝 食堂

提督「おはよー」

オハヨーゴザイマース

提督「今日も全員いる……かな?いない人手挙げてー」

高雄(いないのに手を挙げるって、どういう……)

黒潮「はーい」

高雄(ええ……まあ黒潮ちゃんはそういうキャラかもしれないけど)

比叡「金剛お姉さまがいませーん」

高雄(比叡さんまでボケてる!?)

提督「そうかー黒潮は元気かー。金剛にも早く着任してほしいなー」


吹雪「司令官」

提督「どうした?」

吹雪「あの、白雪ちゃんの体調が少し良くないので任務を交代していただきたいのですが……」

提督「白雪か。分かった。今日待機の何名かは遠征に出てもらうことになるだろうから、そのつもりで」

白露「了解っ!」

菊月「了解した」

提督「他に何かあるかー?」

ザワザワ

提督「よーしじゃあ朝食だ。いただきます」

イタダキマース


ワイワイガヤガヤ

高雄「ねえ摩耶」

摩耶「ん?」

高雄「提督って、毎朝こんな感じなの?」

摩耶「ああ、こんな感じだな」

高雄「もっと真面目そうな方かと思ったのだけど……」

摩耶「今日は真面目な連絡もあったから、これでもましなほうだぜ」

高雄「……大丈夫なの?司令部とか、ちゃんと機能してる?」

摩耶「さすがに大丈夫だから」

妙高「執務室で半日もいれば分かるわ」

高雄「妙高さんまでそんなふうに言うのは意外です」


妙高「私も最初は高雄と同じことを思ったのよ。軍事組織らしく、もっと秩序や形式を重視したほうがいいんじゃないかってね」

妙高「それで那智と一緒に、冗談や過度に見えた遊びの時間もなくすよう進言して、提督も実行してくださったんだけど」

那智「結果は業務効率も戦果も下がり、提督と関わる時間が減ってしまったことで駆逐艦を中心に士気すら下がる有様でな」

那智「一週間試すことにしていたが、三日目の夜には私たちの不明を詫びて元に戻してもらった」

高雄「そんなことが……」

羽黒「あったんです」

摩耶「あそこまで雰囲気暗くなるのはさすがに予想外だったけどな」

高雄(今が明るすぎるだけじゃないのかしら……)

足柄「でもいい経験にはなったじゃない。駆逐艦の子たちだって、前より任務に精を出すようになったし」

妙高「それもそうね」


妙高「そうそう。それで提督に、何か私たちに処分をいただけないか申し上げたんだけど」

高雄「提督は何と?」

妙高「「私と一緒に遊んでもらおうか」だったのよ」クスッ

那智「次の日の昼には特型とバレーボールをして、夕方には白露型に混じって挟みドッジ、夜は睦月型とトランプというフルコースだ」カタスクメ

高雄「それが、処分……?」

那智「一般的には処分とは言い難いな」

妙高「もっとも、私たちが敬遠していたものを無理矢理やらせたという意味では処分かもね」

足柄「あれからだいぶ駆逐艦の娘たちとも馴染んだわよね」

那智「それまではとっつきづらかったようだからな。無理もない」

摩耶「姉貴もそのうち遊びに連行されるだろうから、覚悟しておけよ」

高雄「遊びに連行って……」


午後 執務室

高雄「失礼します」

提督「どうぞー」

高雄「第二艦隊、演習より帰還しました。全艦補給完了しています」

提督「了解。初日から旗艦お疲れさま」

高雄「いえ。私のほうこそ初日から旗艦にしてくださりありがとうございます」

提督「いいんだよ。摩耶と練度が並ぶあたりまではしばらく訓練と演習に集中してもらうことになるだろうから、そのつもりでよろしく」

高雄「はい。精進致します」

提督「うん。艦隊のみんなもお疲れさま。解散」

高雄「了解です」


赤城「提督。そちらの手は足りていますか?」

提督「足りてない。だろー?」

足柄「足りてないわよー!」←ファイルの山の中

五十鈴「これで足りてるように見える!?」←両腕にファイルの束

提督「というわけで疲れてなければ頼む」

赤城「頼まれましょう」フフッ

隼鷹「戦力は集中投入が肝要って言うしな」ニッ

摩耶「さっさとやってさっさと休もうぜ」

提督「すまんなー任せっきりで」

足柄「全部終わったら間宮さんのパフェ全員に奢ってよねー?」

提督「私が破産しなければなー」ハッハッハ


提督「そうだ。演習のファイルそっちにないか?」

足柄「磯波、そのあたりにない?」

磯波「え、演習のファイルは……」ガサガサ

綾波「……これですね!はいっ!」

提督「ほいっ」

提督「ありがとう。今日のが……ここだここだ。全艦帰投、補給完了、っと」

提督「綾波ー」スッ

綾波「はーい。もうまとめておいてよろしいですか?」

提督「いいぞー」


高雄「あ、あの……これは?」

提督「最近執務室が狭くなってきたから広げようと思ってね。そのために棚や引き出しの書類を全部引っ張り出してまとめているところだ」

足柄「そもそも執務室が談話室みたいになってるのがいけないんだけどね」

赤城「とはいえ、いずれにせよ提督と秘書艦の二人では業務効率を上げるのも限界があるし」

提督「いっそのこと執務室を広げて同時に業務の処理能力を上げよう、と」

夕張「ついでに紙だらけで場所と時間を取る一方のデータも電子化して管理を楽にしてしまおうってところね」テクテク


高雄「夕張さん」

提督「おかえり。そっちの進捗は?」

夕張「三日もあれば実行できると思いますよ。明日には明石が工廠で妖精さんと試作機作ってくれます」

提督「それは良かった。予定通り実行に移せそうだな」

夕張「ええ」


夕張「ただ、妖精さんの休みを丸一日は取らないとまずいかもって明石が……」

提督「あー……だよなあ」

夕張「でもさすがに全員休みにはできませんよね?」

提督「さすがに無理だな。半分ずつでもいいならやれるけど」

夕張「じゃあそう伝えておきます。候補日は?」

提督「改装の二日後三日後とかかな」

祥鳳「現行スケジュールお持ちしました」バサッ←秘書艦

提督「ああ、ありがとう。……よし。改装の二日後三日後で決まりだ」

夕張「了解です」

祥鳳「こことここが妖精さん半分ずつ追加の休日、と」カキカキ

提督「こういうの、電子化しても大丈夫だろうな」ヒソヒソ

夕張「ぬかりなく。アフターサービスもばっちりですよ」ニヤリ

提督「そいつはありがたい」ニヤリ


長良「失礼します。第三艦隊、遠征から帰投しました」テクテク

提督「おーおかえり。もう補給も終わった?」

長良「はい。他の娘たちは部屋に帰しましたけど、何か手伝うことはありますか?」

提督「じゃあ遠征結果の記録を手伝ってもらっていいか?」

長良「喜んで!」

敷波「はい。最新の遠征ファイルだよー」

提督「あいよ。準備がいいな。えーっと……」

長良「これですね」

提督「うん。そうだ練度の更新もやらないと」

大淀「それはこちらでやっておきます。後で確認お願いします」

提督「あー助かる。分かったよ」

ワイワイガヤガヤ


夜 高雄型の部屋

高雄「本当に賑やかだったわね……」

摩耶「賑やかっつーかドタバタって感じだよな」

高雄「摩耶が着任したときからああいう雰囲気だったの?」

摩耶「今日ほどバタバタはしてないけど、あたしが着任した頃も10人ぐらいはいつも執務室にいたな」

高雄「みんな執務の手伝い?」

摩耶「手伝ってるやつもいるけど、全員じゃねーな」

摩耶「遠征とか演習の合間に時間潰してたりとか、隙あらば提督を遊びに誘おうとしてたりとか」

高雄「提督は何も気にしていらっしゃらないの?」

摩耶「執務室に来てくれるほうが関わる時間が増えていいってさ」

高雄「そう……」


三日後

提督「今から今日の予定を説明する。まず霧島から出撃に関して」

霧島「はい」←秘書艦

霧島「ご承知の通り、執務室の改装に伴い遠征、演習も含めた出撃連絡・報告は談話室前廊下の仮執務スペースで行います。旗艦になっている方は執務室ではなくそちらに行くようお願いします。以上です」


提督「ありがとう。それから改装の行程について夕張」

夕張「はーい」

夕張「まずまとめた書類の運び出し。応接室前の廊下に全部出します。どの書類をどこに置くかは足柄さんの指示に従ってください。足柄さん、何かあります?」

足柄「その都度指示するわー」

夕張「はーい。その後執務室の拡大に取りかかります。これは明石と工廠の妖精さんたちが頑張ってくれます」

明石「頑張りまーす」

夕張「よろしくねー。拡大が終わったら中の机とか棚とかを動かして、書類を戻します。大体こんな感じ。質問ありますかー?」


陸奥「データの電子化はどうなるの?」

夕張「機器の設置と設定は書類を戻すタイミングで私と明石がやります。その後のデータ入力は基本的に大淀がやってくれるんだよね?」

大淀「はい。ただ、量が膨大なので私一人だと休憩なしでも三週間はかかると思います」

夕張「というわけで、データ入力用のインターフェースを追加で二つ用意することにしました。遠征待ちとか演習待ちで暇な方は手伝いに来てくれると助かります」

夕張「他ありますー?」

ワイワイガヤガヤ

提督「よーしでは今日一日バタバタするが、よろしく頼む。解散」

ガタガタ


足柄「これだけよね?」

提督「これだけだ。よーし今日割り振りの各艦隊旗艦集合!」

「「はい!」」

足柄「それじゃ、残りのものも運び出すわよ!」

夕張「通路は空けておいてくださいねー!」

「はーい」「りょうかーい」

ガヤガヤ


足柄「運び出し完了、ね」

摩耶「明石は?」

筑摩「今来ましたよ」

明石「いけますか?」

足柄「いけるわよ」

明石「予定通りですね。それじゃ、始めましょうか」

オー ヤッタルゼー


(妖精さんたち作業中)

高雄「あの、今更ですが改装して問題ないのですか?」←演習の合間に執務手伝ってた

提督「大丈夫。大淀を通して確認したら、他の鎮守府もいろいろ都合いいように改装してるらしいからね」

高雄「そうなのですね」

提督「あくまで聞いた話だけどね。それに改装の連絡も受理されてるから、改装しただけで処分を受けることはないはずだ」

高雄「それなら安心です」


明石「拡張工事終わりましたー!」

イエーイ

足柄「よーし書類の山戻すわよー!」

オー!

比叡「ひえー!本当に広いですねー!」

五月雨「食堂みたいですー!」

明石「あれ?じゃあ食堂を執務室にしたら良かった?」

大淀「さすがにそれはなしでしょ」

明石「ごめんごめん」ペロッ

雷「足柄さーん。これどこー?」

足柄「それはあそこの棚に入れといてー」

霞「こっちは奥の棚でいいのよね」

足柄「どれ?うん、そうそう」

ガヤガヤ


夕張「よーし、セットアップ完了!」

足柄「後はこれを戻せば……おしまい、ね」

涼風「すごいなー。ほんとに一日でできちまったよ」

五月雨「良かったですね、提督!」

提督「うん。完璧だ」

提督「みんなお疲れさま!通常業務も終わったし、夕食にするぞー」

ハーイ

高雄「お疲れさまです」

提督「いやいや。今日のことはみんなのおかげだよ。さて、夕食の前に」ゴソゴソ

高雄「どちらへ?」

提督「ちょっとね。高雄も食堂に行っておいてくれ」

高雄「?分かりました」


厨房裏

提督「なるほど……定価だとそうなるのか……」ヒソヒソ

間宮「これは私の一存では動かせませんから、申し訳ありませんが……」ヒソヒソ

提督「いや、それならそれでいい。他に問題は?」ヒソヒソ

間宮「作り手が私と伊良湖ちゃんしかいないので、あまり大人数でいらっしゃると時間が……」

提督「確かに。じゃあ……」


提督「全員揃ったかー?」

加古「眠いから寝てきmぐえっ」

古鷹「だーめ」

青葉「六戦隊、異常ありませんっ」

提督「あいよー」

摩耶「四戦隊半分しかいねーぞー」

提督「おかしいなー先週からだと倍増しているんだがなー」

提督「……よし。全員いるな」ボソッ

高雄(ふざけていらっしゃると思っていたけど、この会話の間に全員いるかごに自分の目で確認していらっしゃるのね。しかもこれだけいるのに一人残らず覚えていらっしゃるのね)


提督「さて。夕食の前にちょっとだけ時間をもらおう」

提督「今日は改めてお疲れさま。みんなも見たと思うが、執務室の拡大改装が終わりました!」

イエーイ パチパチ

提督「みんなの協力があって予定通り終わったことに、改めて感謝する。ありがとう」

足柄「何かお礼ないのー?」

提督「ふっふっふ。そう言うと思って用意してきたぞ。これだ!」バサッ

霧島「そ、それはまさか!」

提督「そのまさかだ。間宮の特製パフェチケットだぞー!」

イエーイ ヤッター


五月雨「全員分あるんですかー?」

提督「いや、全員分はない」

エー?

提督「さすがにそれは財布がお亡くなりになるから勘弁してくれ」

提督「それでも二人に一つは当たる数を用意できたから、適当にペアを作って仲良く分けてくれー」

ハーイ


提督「それともう一つ。大人数で一気に押しかけたら間宮と伊良湖に負担がかかりすぎて食事の準備にも支障が出るから、これを使うタイミングも考えるように」

提督「そうそう。メインでやってくれた足柄夕張大淀明石には伊良湖の最中もあるからなー」

夕張「よしっ!」

足柄「提督太っ腹!」

提督「連絡は以上!飯だ!いただきます!」

イタダキマース!


数日後

高雄「第一艦隊、演習より帰投しました」

提督「おかえり。報告は聞いたよ。戦い方もだいぶ安定してきたね」

高雄「ありがとうございます。これからも精進致します」

提督「期待しているよ。解散」


那智「足柄は何をしているのだ?」

足柄「今度発令される大規模作戦の内示が来たから、行動計画とかいろいろ考えてるのよ。」

提督「興味あるならみんなも見ていってくれ。」

那智「拝見しよう」

比叡「どんな感じー?」

ガヤガヤ


高雄「提督はご覧にならなくてよろしいのですか?」

提督「うん。一通りは見たから、後はみんなの意見を聞いて決める。戦いに関しては僕よりみんなのほうがよく分かっているだろうから」

高雄「そうでしょうか?」

提督「そうだよ。それに、自分一人で考えた作戦が失敗したら、失敗の責任を自分以外に押しつけられないからね」ハハハ

高雄「またまた」

高雄「……ご冗談、ですよね?」

提督「冗談だよ」

高雄(ほっ)


隼鷹「祥鳳ー、そろそろ訓練場行こうぜー」

祥鳳「え?あっ、もうこんな時間!」

由良「記録、代わりますよ」

祥鳳「ありがとう。お願いね」

祥鳳「では、失礼します」

提督「ん。いってらっしゃい」

祥鳳「いってきます」

イッテラッシャーイ クンレンガンバッテー


高雄「……っていうことがあったんだけど」

摩耶「それはいつもの冗談だな」

高雄「摩耶もそう言うなら間違いないわね」

摩耶「まあ、やるときは真面目にやるやつだし、そんなに心配しなくても大丈夫だろ」

高雄「ならいいけど……」


高雄「それはそうと、提督が私たちの意見を待って作戦をお決めになるのはよくあることなの?」

摩耶「よくあるっつーかほとんど毎回っつーか。演習や遠征の編成も基本あたしたちから提督に提案してるし」

高雄「提督が意見なさることはないの?」

摩耶「あんまり。編成とか装備の意図を聞かれたり、説明してる間にやっぱこっちのほうがいいなーって変更したりはあるけど、提督に「こうしろ」って言われたことはないな」

高雄「ふーん……」

摩耶「そんな気になるかな」

高雄「少しね。何かお考えがあるのかしら……」

摩耶「さあな。提督に直接聞いてみないことには分かんねーな」

高雄「それもそうね」


大淀「こちらが公式の作戦内容で」

霧島「こちらが私たちの行動計画」

神通「それから、こちらが艦隊編成案です」

提督「ありがとう。それじゃ、図上演習を始めるか」

祥鳳「海図を出します」

バサッ バサバサッ

夕張「あっ、海図取り込むの忘れてた……」

提督「うちスキャナあったっけ」

夕張「……ないですね!」

提督「じゃあ作らないとな!」

夕張「後で明石に相談しておきます」

提督「頼むよ」


足柄「それじゃ、自軍の配置がこうで、敵軍の配置がこう」

提督「ん。自軍の指揮は陸奥に任せる」

陸奥「分かったわ」

提督「敵軍の指揮は赤城、頼む」

赤城「了解しました」


……

提督「こんなところか」

比叡「他に何か……ありますかね?」

提督「みんなが思いつかないならもういいだろう。今日のところはこれで解散にしよう。お疲れさま」

オツカレサマデスー アーツカレター


高雄「お茶をお入れしました。どうぞ」トン

提督「あーありがとう。いただきます」ズズー

陸奥「提督もお疲れさま」

提督「図上演習というのは見ているだけでも疲れるから困るな」

赤城「ご謙遜を。また何か考えていらっしゃったのでは?」

提督「「早く終わらねーかなー」とか?」

陸奥「また適当なことばっかり言って」フフッ


陸奥「真面目な話、これ以上はどうしようもなさそう?」

提督「さすがに厳しいな。今の我々の戦力では火力も練度も不足だ。航空戦力も主軸が赤城隼鷹祥鳳ではやれることも限られる」

赤城「選択肢の少なさはやはり如何ともし難いですね」

陸奥「だからといって頭数を揃えても練度が伴わないと勝負にならないわ」

提督「どっちの意見ももっともだ。いずれにしても、発展途上の我々に出来ることは多くないんだよな」

霧島「途中からは後方支援に回らないといけないかもしれませんね」

提督「そうだな。前線で他の提督の足を引っ張るよりかは、後方支援のほうが力になれるかもしれないね」


提督「というわけで、「うちはここまでしか出来ません」って統合作戦本部に連絡しておこう」

高雄「今、ですか?」

提督「文面を思いつけば」

大淀「提督。こちらでいかがです?」

提督「さすが大淀仕事が早い。どれどれ?……うん。これにもうちょっとだけ加筆して……」カタカタ

提督「……よし。とりあえずこれで送っておこう」ッターン


比叡「予定よりだいぶ早く終わりましたねー」

提督「みんなの準備が良かったからね。今晩もゆっくり休めそうだ」ノビー

陸奥「提督。良かったら後で私たち戦艦組と一杯やらない?」

提督「いいね。乗った」

赤城「そういうことなら私も混ぜてもらいましょうか」

陸奥「あら。赤城も来る?」

大淀「赤城さんは空母ですよね?」

赤城「元々は天城型巡洋戦艦二番艦ですよ。戦艦に数えてもらってもいいのでは?」

霧島「強引ですけど、一理ありますね。艦体は巡洋戦艦そのものですし」

比叡「うんうん」


赤城「それなら天城型三番艦のよしみで高雄も来ましょうか」

高雄「私は名前だけですよ。よろしいのですか?」

赤城「提督はお断りにならないわよ。そうでしょう?」

提督「陸上でも安定の先制っぷりだな。私は歓迎だよ。三人は?」

陸奥「いいんじゃない?こんなメンバーで飲む機会もないんだし」

比叡「私も歓迎でーす」

霧島「二人に同じく」

提督「よーし決まりだ」

高雄「ありがとうございます。あ、摩耶……」

摩耶「足柄ー」

足柄「何ー?」

摩耶「提督たちに姉貴取られたから後でそっちの部屋押しかけていいかー?」

足柄「だめー。私がそっち行くわー」

摩耶「じゃあそれでー」

高雄「悪いわね」

摩耶「いいんだよ」


夜 提督の私室

提督「それじゃ、乾杯」

「「乾杯」」

比叡「ぷはー。お酒飲むのも久しぶりですねー」

陸奥「駆逐艦の娘たちと遊んでばっかりだったものね」

提督「さすがに戦艦は人気が違うな」

赤城「提督こそ、腰を落ち着けて杯を傾けるのは久しぶりなのでは?」

提督「久しぶりだな。霧島と陸奥が着任したとき以来か?」

比叡「そうだとしたらひと月近いですね」

提督「そんなもんだな」


高雄「みなさんあまりお酒はお飲みにならないのですか?」

陸奥「そうでもないわよ。隼鷹や那智に誘われることもあるし、一回赤城とも二人で飲んだわよね」

赤城「そんなこともありましたね」

比叡「飲みたいのに一番飲めてないのは提督ですよね」

提督「かもな。とは言ってもそんなに強くもないから、今ぐらいの頻度でいいんだよ」


比叡「高雄もうちの感じに慣れてきた?」

高雄「ええ、おかげさまで。最初は少し意外でしたけど、慣れると楽しいですね」

比叡「でしょでしょ?」

高雄「比叡さんが着任したときも、今みたいな雰囲気でした?」

比叡「うん。ドック出たら司令に挨拶するより先に五月雨が飛んできて、執務室でも六駆や二十七駆の娘たちにも囲まれてわいわいしてたから、違和感持つ間もなく馴染んじゃったなー」

霧島「こんなに楽しくやっていていいのか不安にはなりますがね」

提督「その点は私も同意するな」


陸奥「でも上から何か言われたことはないんでしょ?」

提督「ない。法律と規則とたまにくる命令を守って戦果を上げておけば、あとはやりたいようにやっていいらしい」

比叡「まあ、訓練中や戦闘中はみんな真面目にやってますからそれでいい……ですよね?」

提督「うちではそれでいいよ。なんなら執務室でも真面目な娘は仕事手伝ってくれるし」

比叡「高雄とかね」

提督「そうだね。最近は秘書艦もやってもらってるし」

提督「着任から間もないのにいつもありがとうな」ニコッ

高雄「い、いえ。私は私の務めをしているだけですから……」

提督「いいんだよ、謙遜しなくて」


陸奥「この際だし、何か提督に聞きたいことない?」

高雄「提督に、ですか」

比叡「うちだとこんな風に少人数でゆっくり話せる機会もあんまりないからね」

高雄「提督、よろしいですか?」

提督「何でもいいぞ。私が答えたくないこと以外なら」

高雄「ええと、それは……」

霧島「大丈夫よ。私もそう言われたけど、答えてくれなかったことなんてほとんどないんだから」

赤城「私も同じですね。遠慮なくいきましょう」

高雄「では、」


高雄「提督が出撃や演習の編成をご自分でお考えになることはないのですか?」

提督「今のところあんまりないね。なんだかんだみんなが考えていろいろ案を出してくれるから」

高雄「では、必要があればご自身で考案もなさると?」

提督「必要があればね。できるだけみんなから出してもらえると、私としてはありがたいけど」

高雄「なぜ私たちから出すほうが良いのですか?」

提督「いくつか理由はあるよ。私の仕事が減るとか、みんなとコミュニケーションを取れるとか、いろんな意見が入ってより良いものになるとかね」


提督「でも一番はみんなに自信をつけてほしいから、かな」

高雄「自信、ですか」

提督「うん。自分たちで考えた編成、装備、作戦で敵艦隊に勝つことが出来ればそれだけ自信がつくだろう?」

高雄「それはそう、だと思います」


霧島「ですが、なぜそこまで私たちに自信をつけさせたいのです?」

提督「そこはあんまり言いたくないんだよな」

比叡「だめですよ。ここまで話したんですから、全部話してください」

提督「ちょっと嫌な話になるぞ?」

比叡「聞きます」

陸奥「聞かせて」

提督「だったら」


提督「君たちが艦だった時の話になるがな」

提督「ものすごーーーく悪意のある言い方をすると、君たちはかなり多くの失敗を経験していると思うんだよな」

比叡「ああー……」

霧島「心当たりしかありませんね」

赤城「そして最後の失敗で艦としての生命を終えた、と」

提督「そう」

提督「もちろん高雄みたいに終戦まで生き延びた艦もいるけど、帝国海軍の艦は赤城の言うような最期を迎えた艦のほうが多数派だよね」

陸奥「そうね」

高雄「そういうことでしたら、私も同じではないかと」

高雄「私の場合、沈みこそしませんでしたが、赤城さんの言う最後の失敗で私は航行能力をほぼ喪失しました。それ以降、水上艦としての役割は果たせなくなりましたから」

比叡「そっか。パラワン水道で被雷して、終戦までずっとシンガポールだったんだもんね」

高雄「ええ」

提督「それでも、そのシンガポールで空襲に来たB-29を撃墜したんだから、すごいもんだよ」

高雄「恐れ入ります」


提督「話を戻そうか」

提督「モノならその失敗を元に改修したり新しいものを作ったりすれば済む。でもヒトはそうはいかない。まして君たちは艦の魂、艦だった時の記憶もある」

提督「失敗を乗り越えるためには、基本的に成功するという体験を積み重ねるしかないと思っていてね。それで、できるだけ作戦に関連するところはみんな自身にやってもらいたいわけだ」

高雄「なるほど」

陸奥「それじゃ、提督の仕事が減るのとか私たちとコミュニケーションを取れるとかは、その副産物ってこと?」

提督「そういうこと」


提督「まあ、最初はそんな高尚なこと考えてなかったけどな」ハハッ

高雄「ではどういう経緯で?」

提督「残業してた時に神通と筑摩が何か手伝えることないかって言ってきてな。それで艦隊の編成を頼んだのが始まりだ」

霧島「あらっ」

赤城「提督も残業していたのですか」

陸奥「意外ね」

提督「やることが増えてきて終わらなかったから仕方なく、な」

提督「ただ、艦隊編成を任せてみたらいろいろメリットがあるのに気がついたから、自分でなくてもやれることはみんなに投げるようにし始めたんだよ。あの当時は第二艦隊までしか運用できなくて、暇になる娘も出はじめてたからね」

高雄「それで今も神通さんや筑摩が中心になって艦隊編成をしているのですね」

提督「そういうことだね」


高雄「もう一つお聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか?」

提督「いいよ。何かな?」


高雄「提督が鎮守府や執務室を今のような明るい雰囲気にしているのは、何かお考えあってのことですか?」

高雄「例えば、そのほうが戦果が大きいとか、執務室に私たちが集まるほうが目が行き届きやすいとか、ですが」

提督「何か裏がありそう?」

高雄「裏があるとまでは申しませんが、私たちが楽しいという以上の理由があるのではないかと思うのですが」

提督「うーん……」

提督「いいか。この際だし話しておこう」


提督「大前提として、書類上私は君たちの管理者だ。これは今更確認するまでもないかな?」

赤城「ええ」

提督「それじゃ、提督が艦娘を管理するにあたって注意しなければならないのは何だろうな」

霧島「艦娘の不満を溜めないようにすることですかね。自分で言うのも変ですが、万が一、武装蜂起でもされると手の打ちようがないでしょうから」

提督「そう。提督は艦娘に鎮守府での生活に満足してもらわねばならないのだ。鎮守府の運営においては、それが戦果をあげることよりも重要と言われることもよくある」


比叡「それで、司令はどうしたんです?」

提督「とりあえず、鎮守府を気楽にいられる空間にしたいと思ったんだよね。そうすれば不満やストレスは溜まりにくくやるだろうし、不満があっても口に出しやすくなるだろうから」

霧島「結果はお聞きするまでもありませんね」

提督「ああ。見ての通りだよ」

提督「しかも現状で業務効率もいいし、戦果も悪くない。私の目で見る限り、一定の成果は上がっていると言ってもいいだろう」

赤城「私の目から見ても、提督の見解に依存ありませんよ」

提督「それはよかった」


高雄「では、提督が鎮守府を今のような雰囲気にしていらっしゃるのは、管理者として最善と考えていらっしゃるから、ですか?」

高雄(どうもそれだけでもないような感じがするのだけど……)

提督「うん」



提督「外部の人に聞かれたら、そう答えるだろうね」



高雄「え?」

高雄(じゃあ、やっぱりまだ何かあるのかしら)

比叡「あー。じゃあ本当はそんなこと思ってないんですか?」

提督「そんなことはないぞ。今言ったことがでまかせに聞こえたか?」

比叡「そうは思ってませんよ。司令は嘘ついたらすぐ分かりますし」

提督「だろうな」カタスクメ

霧島「ま、もう一杯いきましょうよ」トクトク

提督「お。ありがとう」


陸奥「で?提督の本心はどうなの?」

赤城「なぜ今のような明るく楽しい鎮守府を作ったのです?」

提督「知れたことを」クイッ





提督「そんなの私が楽しいからに決まっているだろ」




高雄「本当ですか??」

提督「本当本当」


提督「それに、みんなにもこの鎮守府にいる限りはちょっとでも楽しんでいてほしいからね」

高雄「それは、そのほうが提督にとって都合が良いからですか?」

提督「そりゃもう」

赤城「具体的にどう都合が良いのです?」

提督「気分良く仕事ができるね」

陸奥「何で私たちが楽しんでいたら、提督の気分が良くなるの?」


提督「何でって、自分の好きな娘たちが楽しそうにしてたら、私だって勝手に気分が良くなるよ」

高雄(!)

提督「高雄だって、摩耶が楽しそうにしてたから嬉しくならない?」

高雄「ええ、それは嬉しくなりますね」

提督「そういうことだね」

高雄「よく分かりました」コクリ

高雄(やっぱり、この方は私たちのことを好いてくださっているのね。最初の印象通りの素敵な提督だわ)


比叡「なるほどー」ニヤニヤ

提督「どうした?」クイッ

比叡「司令、顔赤いですよ」ニヤニヤ

提督「酒のせいだ」

陸奥「珍しく恥ずかしいこと言ったから?」ニヤニヤ

提督「酒のせいだよ」


霧島「それにしても、面と向かって「好き」と言っていただけたのは初めてですね」

赤城「やはりお酒の力は偉大でした」

提督「やれやれ……」ポリポリ

高雄(提督が照れるなんて……)

高雄(ちょっと失礼だけど……こんな提督もいいわね)クスッ

提督「今までだって君たちを遠ざけるような言動をした覚えはないがな」

赤城「それでも好意を言葉にしてもらえると嬉しいものですよ。ねえ高雄?」

高雄「ええ」ニコッ

提督「……」ポリポリ


陸奥「そうだ」ポンッ

陸奥「高雄、改めて提督に聞いてみたら?私のこと好きですか?って」

高雄「わ、私がですか??」

比叡「そうだね。着任してからまだそんなに経ってないし」

陸奥「提督からちゃんと気持ち聞けることなんて滅多にないんだから。ね?」

高雄(私だけって、どういう風の吹き回しかしら……)

高雄(でも……確かに、提督にこんなことをお聞きできる機会なんて、次があるかも分からないし)

高雄(……そうね。思い切って聞いてしまいましょう)

高雄「では」コホン



高雄「提督は私のことを、す……好き、ですか?」



提督「うん……好きだよ」ニコッ


高雄(!!!!)


高雄「あ、ありがとうございます!私も、提督のことをお慕いしています」キラキラ

提督「そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう」ポリポリ

高雄「い、いえ。それほどでも……///」


陸奥「あら?あらあら」ニヤニヤ

比叡「いいですね~甘酸っぱいですね~」ニヤニヤ

高雄「えっ?///」

提督「どうしてそうなる」

陸奥「だって二人とも相手に好きって言ったじゃない」

比叡「プロポーズみたいなものでしょ?」

高雄「ええっ!?///」

高雄(私だけっていうのは、そういう意味だったのね!///)

高雄「あ、あの、提督、そういう意味で申し上げたのでは……」

提督「安心して。分かってるから」


高雄「あっ……」

高雄(いっそ「そういう意味」でも良かったのかしら……)



提督「ん?」

高雄「いえ、何も……//」

霧島「あら?どうしたの?」ニヤニヤ

赤城「隠さず言ってみたら?」ニヤニヤ

高雄「な、何でもありませんっ!///」


霧島「そろそろいい時間ですね」

提督「そうだな。明日も任務だし、このあたりでお開きにするか」

ガタガタ



提督「それじゃ、また明日」

高雄「ええ。失礼します」

比叡「おやすみなさーい」

提督「おやすみ」


比叡「今日は面白かったねー」

霧島「そうですね。高雄も急だったけど、来てくれてありがとう」

高雄「いえ。私のほうこそ、お邪魔させてくださってありがとうございます」

陸奥「いいのいいの。高雄もいてくれたおかげで楽しかったわ」

赤城「『プロポーズ』にも立ち会えましたし」

高雄「そ、それは……///」

ワイワイ


高雄型の部屋

高雄「ただいま」ガチャ

摩耶「お。おかえり。どうだった?」

高雄「どうって言われても……」

(「好きだよ」)

高雄「た、楽しかったわよ?///」

摩耶「?そ、そうか」

高雄「今からお風呂?」

摩耶「ああ。姉貴も行くか?」

高雄「行くわ。ちょっと待って」


高雄(流れとはいえ、まさか提督に「好き」って言われるなんて……うふふ//)

高雄(……落ち着くのよ高雄。今私がなすべきは、提督の言葉と思いを信じて、信頼に応えること。練度を上げて、持てる力を全て発揮すること)

高雄(でも……もう少しだけ提督のことを知って、もう少しだけお近づきになっても……悪いことじゃないわよね?)

高雄(そのうち私も提督に冗談を言うようになったりして……うふふっ。楽しくなりそうっ!)



艦!


以上でこの物語はおしまいです。
まだまだ続きはあるのですが、全て書き上げていると自分のペースでは完成がいつになるやら……というわけで、書けている部分をキリのいいところまでで区切って、一つの物語とした次第です。
完結までにはあと2、3スレ必要かもしれません。

またキリの良いところまで書ければ投稿するつもりです。
見てくださったみなさん、ありがとうございました。

別スレ立てないでこのスレに続き投稿しなよ

レスついてる……読んでくださったんですね。ありがたやm(_ _)m

>>73
それでも大丈夫ですかね
なにぶん初投稿なもので……他にも意見いただければ幸いです

内容がガラリと変わるとかなら次スレとかでも良いと思うよ

ただ別にスレ立てるなら誘導してほしいです


>>76
内容は普通に続きなんですよね。ちょっとは飛びますけど。
ただ、このスレに書き続けると完結がいつになるか分からないので……苦笑

まだ続きができてないので、話を進められる段階になったら改めてこのスレをどうするか考えたいと思います。
次も早めに投稿しようとは思っていますので、楽しみにしてくださっている方は今しばしお待ちください。

お久しぶりです。

更新が大変遅くなってしまい恐縮ですが、続きがキリの良いところまで進みましたので、下記のスレッドに投稿していきます。こちらもどうぞお楽しみくださいませ。

【艦これ】高雄「大規模作戦を越えて」
【艦これ】高雄「大規模作戦を越えて」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531139090/)

さらに続きです。手違いでSS速報Rのほうに立ててしまってますけどR要素はない予定です。

【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」
【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543204477/)


さらに続きです。手違いでSS速報Rのほうに立ててしまってますけどR要素はない予定です。

【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」
【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543204477/)



ようやく完結編に到達しました。どうぞご笑覧ください。

【艦これ】高雄「クリスマス」
【艦これ】高雄「クリスマス」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545549292/)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年05月29日 (火) 21:34:00   ID: nLcMIbff

展開や台詞回し、それと提督の立ち位置なんかがすごく好きな作品。
続きが見たいな。

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