開拓者「安価で思い出の町を作る」 (239)

王「よくぞ参った、開拓者よ!」

王「すでに話は聞いていると思うが、そなたには辺鄙な土地に町を作り上げてもらう」

王「期間は2か月で十分だとそなたの師より聞いておるが、まことか?」

開拓者「はい! 我ら開拓民は、短期間で人が生活を営むに足る町を作り上げます」

王「そうか。期待しておるぞ」

王「では早速出発するのだ、開拓者よ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507454884

開拓者「と、役目を与えられたが、まさか俺と爺さんの二人だけなのか!?」

担当者「ほうほう、君が開拓者くんじゃな。噂に違わぬ精悍な青年じゃ」

開拓者「爺さん! いくら開拓団で鍛えた俺でも実質一人で町を作るのは無理だぞ」

担当者「分かっておりますとも。まずは労働者を集めましょう」

開拓者「一応、元々人の住んでいる土地なんだな」

担当者「しかし小さな里が点在するばかりでございますじゃ」

開拓者「植生が悪いな。馬車が通れず、農地としても難がある」

開拓者「竹林……厄介だな」

前王の代まで続いた二百年戦争がついに終わり、新たな王は周辺諸国と条約を結び平和な世を実現した。

しかし、戦争は多くの需要を生み、技術を発展させる一面も持つ。王国の今後の国力低下が予想された。

そこで新王が目を付けたのは辺境を転々として暮らす開拓民達。

社会的地位が低く町への居住が許されなかった彼らは、どんな場所にでも住み着き町を作る技術を有していた。

新王は彼らを利用した経済の活性化を目論んだのだ。

そうして、新王の求めに応じて開拓団から一人の若き男が参上する。

彼こそ、この物語の主人公。

王国の未来を背負って、開拓者の開拓が今始まる!

現在の開拓者(夢を見ているな)

現在の開拓者(これは、俺が王の直属の開拓者として挑んだ初めての開拓……)

現在の開拓者(その思い出だ)



※備考
過去スレよりもずっと昔の話なので読んでいなくても9割方問題ないです

前回(花畑編)→開拓者「安価でどこかに町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493451944/)
七回目(雪山編)→開拓者「安価で雪山に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492415481/)
六回目(湖畔&湾岸編)→開拓者達「安価で素敵な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/)
五回目(魔界編)→開拓者「安価で魔界に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/)
四回目(高原編)→開拓者「安価で高原に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476533102/)
三回目(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/)
二回目(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/)
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/)

1週目

称号:たけのこの里

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。

●研究
なし

●ステータス
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


村長「本当に……町を作ればいい暮らしができるようになるんですな?」

開拓者「ああ、約束する!」

担当者「開拓中の村民の食料、日用品は全て王国が負担します。開拓に伴う責任も全て我らが負います」

村長「分かりました……。王国を信じて、開拓に協力しましょう」

村人A「村長が決めたことなら仕方ねえや」

村人B「少なくともしばらくはタケノコを食べなくて済みそうだねぇ」

現在の開拓者(この時代は今ほど自由な開拓が出来なかったな……)

現在の開拓者(今の俺ならば、カジノや遊園地を作って観光客を集めるだろう)

現在の開拓者(だが、当時そんなものは無かった。あったのは小規模な賭博場くらいか)

現在の開拓者(また、竹林に良く似合う和風な住民も呼べはしない)

現在の開拓者(終戦直後、他国との国交はまだほとんど無かったのだ)



※近代および現代的なもの・和風なものは、当時の王国に存在するものに変換されます

例:遊園地→遊具置き場 巫女→祈祷師

開拓者「まずは人材の教育から始める!」

担当者「おや、建物を作るのが先じゃろう?」

開拓者「焦っちゃダメだぜ爺さん。これが俺たちのやり方だ」

開拓者「町を捨てざるを得ない事態になっても、優秀な人材さえいれば町はいくらでも作り直せるからな。こういうやり方になった」


安価↓1、2について教育します(農業、接客、医学、その他なんでも)

開拓者「もぐもぐ。まずは家の建て方から教えないとなー。竹の小屋も悪くは無いけどな」

担当者「開拓者くん。支給された食料ばかり食べるのはやめなされ」

開拓者「仕方ないだろ。ここにはタケノコしか無いじゃないか」

担当者「ならば、狩りの方法も教えてあげたらどうじゃ。得意じゃろう?」

開拓者「名案だぜ爺さん!」

開拓者「イノシシが狩れるようになれば栄養は十分に採れるだろうな」

●住民
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。

●ステータス
第一次産業Lv.0→1


狩人A「そっちだー!」

狩人B「くそっ、竹藪に隠れた!」

開拓者「囲むぞ。弓は構えておけよ」

イノシシ「……ブルルッ!」ダッ

開拓者「今だ撃て!」


イノシシ「」

狩人A「大物が捕れた!」

開拓者「意外と使えるな、竹の弓矢」

狩人B「開拓者、野犬が追ってきてるぞ。このままじゃ獲物を盗られる」

開拓者「問題ない。建築家たちが貯蔵庫を建てて待ってる」

開拓者「動物の上ってこれない高さで干し肉に加工しよう」

開拓者「これから町の施設を作っていく!」

担当者「建築家たちがすでに竹と石で数多くの家屋を設計しておるぞ?」

開拓者「いや。無秩序に建てたものよりも、方針を決めて建てた施設の方が、町に与える影響はずっと大きいんだ」


安価↓1、2 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

開拓者「町を取り巻く状況について確認しておきたい」

開拓者「敵襲の恐れはあるか?」

村長「今まで野盗に狙われることはありませんでした。ですが……」

担当者「ええ。王国からの支援物資が増えた今となっては、安全とは言えませんじゃ」

開拓者「一応、物資の中に武器もある。だが奇襲は恐いな」

開拓者「見張り用の塔が必要だな」

●開拓地
・見張り台……町周辺の様子を確認するための施設。竹林のせいであまり見通しは良くない。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。


狩人「む……」

狩人「家が建ってない範囲は竹しか見えないが……」

担当者「これでは敵襲には対応できませんぞ?」

開拓者「いずれ海か川の方に町が広がったら役に立つ時も来るはずだ」

開拓者「場所が悪ければ解体して移動させることもできる」

狩人「あちらの施設は?」

開拓者「建築家に頼んで作らせた宿屋だ」

開拓者「俺は、旅人が何度も訪れたくなるような町を目指したいんだ」

開拓者「後は建築の手伝いや土地の拡張、物資の点検、住民の健康管理、その他の雑用をこなしながら一週間を終えるんだ」

担当者「なるほど。しかしすまないが、君にもう一つ指示を貰いたい事があるんじゃが……」

開拓者「へえ、なんだこの資料は。研究だと?」

担当者「王国の各地から優秀な知識人を集め、新たな技術を開発するんじゃ」

担当者「王のご意向、無視するわけにいきますまい」

開拓者「だが、俺は何を研究させればいいかなんて分からないぞ?」

担当者「そう言うと思って候補をリストアップしておきました。今週はこの中から選んで下され」

・農学
・交通
・金属
・燃料
・竹の利用
・建築学
・教育法
・宗教

安価↓1について研究を行います(選択)

開拓者「その中だったら建築学だな。都の建築技術は俺たち開拓民よりもずっと優れているだろう?」

担当者「そうとは限りませんが、優れた建築家は大勢おります」

開拓者「プロフェッショナルが開拓に協力してくれるのか! 楽しみだ」

開拓者「これでその内に、レンガや大理石を使った立派な建築ができるようになるんだろ?」

担当者「いいえ、二か月以内に成果を出すのは困難でしょう」

担当者「しかし知識人をたくさん集めれば、開拓中にも何かしらの進展が見られるかもしれませぬ」

開拓者「そうか。だったら一つの学問をひたすら研究させてもいいかもな」

担当者「今は目に見える変化がなくとも、彼らの研究はいずれ実を結びます」

担当者「変わった研究を進めていると、将来は独特の町に成長するでしょうな」

開拓者「未来への投資ということか……! ロマンだな!」



1週目結果

称号:たけのこの里 → たけのことイノシシの里

~住民の声~
村民「肉、うっめぇ~!」
建築家「本物の建築家の技術を学べる機会がもうすぐ来るんですね!」

~来訪者の声~
他の里の住民「生活を簡単に変えられるわけないだろう」
騎士「物資の配達に参りました」

2週目

称号:たけのことイノシシの里

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・見張り台……町周辺の様子を確認するための施設。竹林のせいであまり見通しは良くない。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。

●研究
・建築学Ⅰ

●ステータス
第一次産業Lv.1
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


建築学者「ふむ、柔軟かつ強靭、軽くて入手も容易」

建築学者「建材として中々優秀な性質を持っていますね」

開拓者「竹の研究もいいが、都の建築学を住民に教えてやってくれないか?」

建築学者「建物に目を通しましたが、我々の現在の建築と遜色ない腕を持っています」

建築学者「開拓民の建築技術も侮れません」

開拓者「そうか……。喜ぶべきか残念に思うべきか……」

建築学者「しかし図面は建築家としてまだ素人のそれです。大きな建築を行う際には喜んで協力しましょう」


※図書館などの大きな石造建築も問題なく作ることができます

開拓者「俺たちの知る技術と王国の最先端の技術には、案外にも隔たりがないんだな」

担当者「そうですとも。でなければ君に開拓の指揮を依頼することは無かったでしょう」

開拓者「言われてみればその通りだ」

開拓者「研究のために呼んだ知識人に教育もついでに頼むのはあまり期待できないか……」


安価↓1、3について教育します

建築学者「竹、これは良い……」

開拓者「まだ竹ばかり構ってるのか……」

建築学者「いやしかし、竹は大きな可能性を秘めています」

建築学者「建築以外にも応用が利きます。木材や藁の代用として最適でしょう」

開拓者「ああ、そういえば弓の使い勝手も良かったな」

開拓者「入れ物にも使えそうだ。竹の服……は着心地が悪いな」


開拓者「里の近くを流れる川を見に来た」

村長「誰に説明しているんですか?」

開拓者「気にしないでくれ。ひとりごとが癖なんだ」

開拓者「川が洪水することはあるか?」

村長「数十年前に一度ありました」

開拓者「治水工事は後回しでもいいな。俺が去った後で十分だ」

開拓者「……ん? この植物は」

開拓者「稲が自生しているじゃないか! ずっと昔に住んでいた誰かが遺したのか?」

村長「食べられるんですか?」

開拓者「穀物だ。麦に近い。さらに食生活が豊かになるぞ」

●住民
・農民……川沿いの水田で稲を栽培する農業従事者。当時の米の味は微妙。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。

●開拓地
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。

●ステータス
第一次産業Lv.1→2
第二次産業Lv.0→1


開拓者「稲作についてはマニュアルを書いておいた。皆よく覚えるように!」

農民「へいっ」

開拓者「ひとまず自生していた稲を脱穀して米を炊いた」

開拓者「皆で味見といこうじゃないか!」

担当者「いただきます」

開拓者「ふむふむ、これは……粒が小さく、コリコリとした食感……」

開拓者「まっずい!!」

村民「そうか?」

狩人「イノシシ肉とよく合う」

建築家「タケノコごはん美味しい!」

担当者「竹の器で雰囲気は良いんじゃが……私達の舌が肥えてるのでしょうな」

開拓者「たぶん、自然に帰ってたからだ。俺の知ってる米はもっと美味い」

開拓者「土地も広がって来たな。そして建築学者の協力もある」

開拓者「木材や石材も十分にあるから大抵のものは建てられそうだ」


安価↓1、3 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)


開拓者「ここに学校を設けよう」

担当者「子供たちの教育のためですかな?」

開拓者「それもないわけじゃないが、これから多くの知識人が町に集まるんだろ?」

開拓者「研究を行うための場所が必要じゃないか?」

建築学者「そうですね」

開拓者「設計を頼めるか? とても大きな施設になる」

建築学者「了承しました。都に引けを取らないような立派な学校を作り上げてみせましょう」


開拓者「で、ちょうど反対側にも開けた土地があるな。ここは競技場にしよう」

担当者「競技とは?」

開拓者「まあ、いろいろだな」

担当者「せっかくですから、何か競技を流行らせてみてはどうじゃな?」

開拓者「流行るかどうかはわかんないだろ。まあ、提案してみるか!」


※どんな競技が流行った?

1.竹馬
2.竹槍
3.弓術
4.球技
5.自由安価

安価↓2 選択or記述

●開拓地
・競技場……竹槍の試合が行われる。単純な広場としても利用できる。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。

●住民
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。


竹槍選手A「ハッ! セイヤ!」シュッ

竹槍選手B「まだまだァ!」シュッ

狩人「竹槍は男の嗜み」

女建築家「好きなタイプは竹槍男子!」

竹細工師「さらに扱いやすく改良を重ねた竹槍がこちら!」

開拓者「…………」

開拓者「提案したのは俺だけど……マジで竹槍が流行るとは思わなかった」

開拓者「騎士は鉄の槍を使うのに、今更竹槍なのか……」

担当者「良いじゃないですか。竹槍には竹槍の良さがありますぞ」

開拓者「お、おお! 立派な石造りの学校だ!」

開拓者「あまりに立派で背景から浮いてるぞ!」

建築家「もっと建物を建てれば馴染むだろうさ」

担当者「部屋も用意できたことですし、早速知識人を呼び集めましょうぞ」

開拓者「今週はリスト無いのか?」

担当者「ありませぬ」

担当者「また、学校ができたことで呼べる知識人の最大数も大幅に増えました」

担当者「今週からは研究分野を二種類、自由に指示して下され」


安価↓2、3について研究を行います

開拓者「畜産学と農学の専門家を呼んで欲しい」

開拓者「食の充実した町にしたい」

担当者「しかし竹林は農業に向かないのではなかったですかな?」

開拓者「畑作はな。水田と、米を飼料にできる家畜に関しては、竹林であることに不都合は無いんだ」



2週目結果

称号:たけのことイノシシの里 → たけやりの里

~住民の声~
竹槍選手「竹が折れた。俺の負けだ……!」
農民「また米を食べたいですねぇ。早く育たないかな」

~来訪者の声~
建築学者「満足のいく建築ができました」
傭兵「なぜ、竹槍……?」

3週目

称号:たけやりの里

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。
・見張り台……町周辺の様子を確認するための施設。竹林のせいであまり見通しは良くない。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・競技場……竹槍の試合が行われる。単純な広場としても利用できる。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を栽培する農業従事者。当時の米の味は微妙。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅰ

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.0



開拓者「学校で、イノシシを飼育しているのか?」

畜産学者「ええ。家畜化のための研究です」

開拓者「ブタじゃダメなのか?」

畜産学者「竹林のイノシシの性質を調べる事に意義があるんです」

開拓者「米の方はどうだ?」

農学者「まだ突然変異種の選別も始まってません」

農学者「品種改良は10年単位で時間がかかる、根気のいる研究ですよ」

開拓者「そういうものなのか……」

担当者「教育を行った住民に対し、さらに専門的教育を行う事はできますかな?」

開拓者「できる。腕が上がるぞ。とはいっても技術革新は簡単には起こらないけどな」

開拓者「まあ何度も最先端の教育を続ければ、もしかしたらってこともある」


安価↓1、2について教育します

開拓者「竹林は畑に向いていないけど、何とか畑を作れないか……!」

農学者「やはり難しいのでは? 竹は地下茎で繋がっています。根絶は困難です」

村人「こまめにタケノコを収穫しないと竹は建物の床も突き破るんだよな」

開拓者「しかし、その地下茎ごとすべて取り除いてこそ開墾だ」

開拓者「竹の根絶は無理でも、耕すコツは教えておきたい」


●住民
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。

●ステータス
第一次産業Lv.2→3


開墾者「うおおおお!」ザクザク

開拓者「その意気だ!」

開墾者「痛ッ、指切った!」

開拓者「こんなこともあろうかと、基礎的な医学を教えておいたんだ」

医者「診せてください。切り傷ですね」

医者「ではこの薬草を巻いて、呪文を唱えます。ソノウーチナ・オール」

開墾者「ソノウーチナ・オール……!」

医者「もう大丈夫。その内治るでしょう」


現在の開拓者(この呪文に効果が無いというのはこの数年後に明らかになった)

現在の開拓者(しかし薬草の方には抗炎症成分が含まれていることも今では知られている)

開拓者「いくら道を作ってもすぐにタケノコが生えてくる」

開拓者「見るのも嫌になるくらいだ!」

担当者「学校の床が心配ですじゃ……」

開拓者「いや、学校は基礎工事から行ったから、少なくとも数年は竹の攻撃を受けることは無いはずだぞ」


安価↓1、3 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

今日はここまで。
研究は一段階ではほとんど効果無し。ぶっちゃけるとエンディングに関係する要素です。

数日、時間が取れませんでした
開拓再開です

医者「開拓者。少し相談があるんですが」

開拓者「なんだ?」

医者「病院を建設していただけませんか? 薬品を学校に保管しておくのはいかがなものかと思いまして」

開拓者「分かった」


開拓者「というわけで病院を設計して欲しい」

建築学者「お安い御用です」

開拓者「ついでにこれも頼む」スッ

建築学者「メモ書き? これは……いいんですか?」

開拓者「お前も男だろ?」ニッ

建築学者「……ええ。作りましょう」

開拓者「いよいよ今夜開店だ……」

開拓者「この開拓者の開拓者で処女を開拓してやるぜ」

開拓者「さあ、夜の開拓を始めるぞ!」

担当者「何を企んでいるのですかな?」

開拓者「げっ、爺さん! こ、ここは酒場だ」

担当者「開拓者くんにはまだ早かろう?」

開拓者「確かに俺は成人してないけど、開拓団で酒には慣れてる。心配ご無用さ」

担当者「実は学校の建築学者の部屋で依頼書を見つけたんじゃ」

担当者「踊り子と密着してお酒が飲める酒場、とあるが。君の書いたもので間違いないな?」

開拓者「……あ、ああ。俺が書いた。で、でも隠してたわけじゃなく……」

担当者「別に咎めはせんよ。女の子とお酒を飲む場所はどこの町にもある」

開拓者「そ、そうか! ありがとな爺さん」

担当者「ただ、一つ聞かせてくれんか。どこの誰が踊り子になるんじゃ?」

開拓者「村の若い女には全員踊り子になってもらうつもりなんだ」

開拓者「開拓の役に立たない女たちに断る権利なんてないからな」

開拓者「とはいえ、経済を活性化させるのは男の義務だ。しかし、男を活性化させるのが女の義務だ!」

開拓者「客にはお持ち帰りも許可する! 子供を増やして人口増加!」

開拓者「さらに、布を最大限節約したコスチュームで費用削減!」

開拓者「爺さんだって男だ。嫌いじゃないだろ?」ニタニタ

担当者「…………」

開拓者「爺さん?」

担当者「この、馬鹿もんがッ!!」

●開拓地
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●ステータス
第二次産業Lv.1→2


二時間後……

開拓者「ぐすっ……俺は、ただ……女遊びに憧れてただけなんだ……」

担当者「開拓が終わってから好きにしなさい」

開拓者「酒場は、閉店か……?」

担当者「いいえ。今更それはできますまい」

担当者「ただし店員には一般的な服を着てもらい、客との肉体関係も許可しない」

担当者「綺麗な女の子とお酒が飲める、よくある形式の酒場として営業することになるでしょうな」

開拓者「い、いいのか?」

担当者「私が怒った一番の理由は女性の扱いに対してではなく、君が仕事中に欲望のままに行動したことについてですじゃ」

担当者「安易に性交しやすい環境を作ると、性病の流行、治安の悪化に繋がります故な」

開拓者「で、でも病院があるから大丈夫だろ?」

担当者「性病は医者にも決して治せませぬ。長生きしたかったら正しい性知識を学びなさい」

開拓者「……はい」


現在の開拓者(フッ……俺も青かった。若気の至りだな……)

現在の開拓者(なお、今では性病の多くも治せるようになったが、女性に風俗での労働を強制するのは当然違法だ)

現在の開拓者(当時の女性の地位は相当低かった。戦時中の男社会の意識がそのまま残っていたのだ)

現在の開拓者(担当者の爺さんも例外じゃない)

開拓者「学校、まだ空き部屋が結構あるんだな」

開拓者「期間内に成果を出して欲しいなら早めに研究に取り掛からせた方が良さそうだ」

開拓者「それでも一月半で成果を出すのは難しいと思うけどな」


安価↓1、2について研究を行います

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
LV UP・畜産Ⅱ
NEW ・薬学Ⅰ


担当者「薬草の専門家を呼んで欲しいと?」

開拓者「ああ。医者と協力して竹林周辺の植物を研究してもらうんだ」

開拓者「それと、畜産学者への資金提供をお願いしたい」

担当者「分かりました。都の学会へ掛け合っておきましょう」



3週目結果

称号:たけやりの里 → 竹林の開拓村

~住民の声~
女村人「男性とお話することで開拓に貢献できるなら喜ばしいですわ」
医者「この薬草で避妊できますが5分の1の確率で死亡します」
農民「村も大分広くなってきたなぁ」

~来訪者の声~
旅人「ここの酒場では竹槍を持たない男はモテないらしい……」
畜産学者「イノシシの無傷での生け捕りを頼んだら狩人に呆れられました」

配達屋「お届け物です!」

畜産学者「ありがとう」

畜産学者「まさかこんなに早く手に入るとは!」

畜産学者「確かに、外国の畜産学の文献だ……」

畜産学者「急ぎ、お礼の手紙を書かなければいけません!」


●開拓地
・改良養豚場……効率よく多くの豚さんを飼育できる施設。竹林イノシシの体当たりにも耐える構造。

●ステータス
第一次産業Lv.3→4

4週目

称号:竹林の開拓村

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。
・改良養豚場……効率よく多くの豚さんを飼育できる施設。竹林イノシシの体当たりにも耐える構造。
・見張り台……町周辺の様子を確認するための施設。竹林のせいであまり見通しは良くない。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・競技場……竹槍の試合が行われる。単純な広場としても利用できる。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を栽培する農業従事者。当時の米の味は微妙。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.0



開拓者「あれ? こんな建物あったか?」

建築家「畜産学者がどうしても必要だと言うから建てたんだが、不味かったですかい?」

開拓者「勝手な事を。まあいいか……村のためになりそうだしな」

薬学者「これが空を飛べる薬草だよ」

村人「あっひゃー! ほんとだぁ、おそらをとんでるみたい!」

開拓者「飛んでないぞ……? あれが魔女の薬というやつか……」

開拓者「確か痛み止めになるんだったな」


安価↓1、2について教育します

酒場。

踊り子A「開拓者くん、また来てねぇ♪」

開拓者「でへへ~」

踊り子B「おじいちゃんも、次はキスしてあげる♪」

担当者「ほっほっほ~」


開拓者「ははは! 酒場はいいものだ!」

担当者「君が好きなのは酒場じゃなく女の子じゃろ~?」

開拓者「言わずもがな!」

開拓者「しかし、これから王国は男女平等の社会を目指すんだろ?」

担当者「ええ。踊り子のいる酒場も減っていくでしょうな。実に嘆かわしい……」

開拓者「俺、ふと思ったんだけどさ」

開拓者「男女平等って言うなら別に男の権利を減らさなくても、若い美男子が女を接客する店を作ればいい話じゃないのか?」

担当者「むっ……! 確かに……! 素晴らしい逆転の発想じゃよ!」

開拓者「お褒めにあずかり光栄だぜ! まあ、俺はそんな仕事をする男がいたら軽蔑するけどな」

担当者「いえ、むしろ彼らの働きによって、私達男が酒場で踊り子とイチャイチャする権利が守られるかもしれないんですぞ」

担当者「男女平等の世の中から男を守る名誉ある仕事……決して軽蔑などしてはいけませぬ!」

開拓者「そうだな! ありがとう、踊り男!」

担当者「夢物語では終わらせません。すぐに試しましょうぞ!」

開拓者「ああ! 俺たちの未来のために!」

開拓者「でもどんな男が人気あるんだろうな。男の俺には分からないぞ」

担当者「まずは聞き込みですな」


女村人A「優しい人!」

女村人B「面白い人!」

女村人C「可愛いって言ってくれる人かな」

女薬学者「将来を見据えている人ですね」

女農民「食べ物で不自由することがなければいいわ」

女建築家「竹槍の似合う男子! それ以外ありえない!」

踊り子「竹槍が強い男の人ってステキね」

女竹細工師「私の竹槍を使いこなせる人よ」


開拓者「なるほど……意外と容姿は気にしないのか?」

担当者「いいえ、恐らく外見が良くないと竹槍は似合わないんでしょうな」

開拓者「ああ、ひょろひょろした男が持ってても似合わないだろうしな」

開拓者「竹槍競技の成績上位者に声をかけてみるか?」

●住民
・竹槍戦士Ⅱ……竹槍の扱いに秀でた戦士。競技の枠を超え武道へと進化した。
・踊り夫……造語。酒場で踊り子と同様の仕事を行う男性。女性客をもてなす。


踊り夫A「ご指名いただきましたーっ☆」

女村人「ねえ、竹槍触らせてぇ」

女建築家「私絵が趣味なの! 皆、描かせて!」

女村人「それ村に拡散しようよ! 回覧版映えしそう!」

踊り夫B「ダンス始めるよーっ」

踊り夫C「♪ ♪」クネクネ ブンッ!

開拓者「なんだあれは。竹槍を支柱に艶めかしい動きをしていると思いきや急に格好良く振り回している」

担当者「竹槍ポールダンスと言っておりました。なんでもセクシーとマッスルの融合なんだとか」

開拓者「村を訪れた人たちにも流行ればいいな」



竹槍戦士A「我ら、竹槍を極めたのに女が寄ってこない三銃士!」

竹槍戦士B「他にモテる方法を知らぬ我ら、ただひたすらに竹槍道を突き進むのみ!」

竹槍戦士C「ウォオオオー!」

竹槍選手「俺、先輩たちについていきます!」

踊り夫志望者「俺も、酒場で働くためにはもっと腕を磨かなければいけないんです!」

開拓者「なぜか竹槍が武道に進化していた」

担当者「動機は不純ですがな」

開拓者「開墾者の働きで竹の生えていない土地が広がっている」

担当者「川や海に面した土地もありますな」

開拓者「川から水を引いて全て水田にしてもいいが、それではもったいないな」


安価↓1、3 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

建築学者「港の建設ですか」

開拓者「ああ。海に面したこの土地に港を作らない理由はあまりない」

建築学者「分かりました。頑丈な桟橋を作ってみせましょう」


建築家A「石落とすぞ! せーの!」

建築家B「ダメだ、これじゃ橋が崩れる!」

開墾者「材料を持ってきたぞ」

建築家C「東側、竹の足場まだか!」

竹細工師「まだかかります……!」

開拓者「難航しているな……」

建築学者「水場での建築は平坦な土地での建築に比べて何倍も手間がかかります」

開拓者「こんな状況で頼むのも酷だけど、もう一つ水場での建築を頼みたいんだ」

凡ミス。
>>72は 第三次産業Lv.0→1 です

つまり4週目開始時点では
●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.1

となります。

●開拓地
・港……ある程度の水深があり中型の帆船まで停泊できる。
・水車小屋……川の水を動力にして機械を動かすための設備。今は粉ひき機が設置されている。

●ステータス
第二次産業Lv.1→2


開拓者「水車小屋は意外と早くできたな」

建築学者「小屋ですので、港ほど時間はかかりません」

開拓者「粉ひきができるようになったな。しかし麦は無い」

開拓者「適当に色々挽いてみよう」

建築学者「壊さないように注意してください」


開拓者「米を挽いたら当然粉になった」

開拓者「こねてみると、麦粉よりも反発力がある生地になった」

開拓者「竹を挽いたら繊維になった」

開拓者「紙の原料に使えるか?」

開拓者「イノシシを挽いたらクズ肉になった」

開拓者「どれも研究次第で色々と可能性が広がりそうだ」

開拓者「粉ひき機以外も導入できたらいいな」

船員「こんにちはー、蒸気の町から来ました」

船員「うちの船泊まれませんかね?」

開拓者「でかい船だな。泊まれてもギリギリだと思うぞ?」

船員「そりゃいけない。最新の船を壊すわけにいきません」


商人「貿易船の町から来てみたが、買いたいものはないねぇ」

竹細工師「竹槍いりませんか?」

商人「いらんいらん。時代は銃だよ」

開拓者「港、意外と経済効果なかったな……」

担当者「蒸気船が竹を買っていったくらいですじゃ」

開拓者「燃やせれば何でもいいのか……」

開拓者「だが、港と水車小屋によって、なんとなく今後の展望は見えてきた」

開拓者「何を研究してもらうかがかなり重要かもしれないぞ」


安価↓1、3について研究を行います

開拓者「やはり、この地の特色は竹だ!」

担当者「ええ」

開拓者「そこで、竹の頑丈さを活かして何かを作りたい工学者を招致したい」

担当者「工学と言ってもずいぶん幅広いですぞ」

開拓者「俺は工学に詳しくないから、竹の頑丈さを伝えて、来たいと思った学者に来てもらえばいいかなと思ったんだ」


開拓者「開墾者たちも頑張ってくれてるけど、畑にはできそうにないな……」

開拓者「俺の手に負えない。開拓団に手紙を出そう」

開拓者「団長が来てくれればいいんだが……」



※追加

●開拓地
・女酒場……女性向けの酒場。竹槍男子のセクシーな踊りが名物。

●住民
・踊り子……酒場で男性とお酒を飲む、村の若い女性達の仕事。踊りは自主練した。

工学者A「竹? 興味ないね」

工学者B「今更木材とかww」

工学者C「電球のフィラメントに最適な材料を探さねば……。だが竹は無いな。絶対無い」

キネティックアーティスト「竹。加工が簡単で頑丈な材料……これでいいか!」


団長「ほう。弟子の奴、早速行き詰ったようだな」

団長「しかし俺は多忙の身。おいそれと動けない」

団長「そこで代わりにお前に頼みたい。お兄ちゃんを助けてやってくれるか?」

少女「うん」

少女「竹林に火を放てばいいんだよね~」

団長「ああ。その通りだ!」

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
NEW ・畑作Ⅰ
NEW ・キネティックアートⅠ

開拓者(なぜだろう。嫌な予感がする……)



4週目結果

称号:竹林の開拓村 → 竹槍自慢の歓楽村

~住民の声~
竹槍戦士「海賊からも村や船を守れる戦士を目指して今日も鍛錬!」
医者「開港したことで来訪者が増えます。伝染病に注意しておきましょう」

~来訪者の声~
船員「男だけど女酒場に竹槍ポールダンスを見に来たよ」
畜産学者「外国式の養豚場のおかげか、竹林イノシシと豚が交尾しました! 新品種の誕生も近い!」

5週目

称号:竹槍自慢の歓楽村

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。
・改良養豚場……効率よく多くの豚さんを飼育できる施設。竹林イノシシの体当たりにも耐える構造。
・見張り台……町周辺の様子を確認するための施設。竹林のせいであまり見通しは良くない。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。竹槍男子のセクシーな踊りが名物。
・競技場……竹槍の試合が行われる。単純な広場としても利用できる。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を栽培する農業従事者。当時の米の味は微妙。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。
・踊り子……酒場で男性とお酒を飲む、村の若い女性達の仕事。踊りは自主練した。
・踊り夫……造語。酒場で踊り子と同様の仕事を行う男性。女性客をもてなす。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・竹槍戦士Ⅱ……竹槍の扱いに秀でた戦士。競技の枠を超え武道へと進化した。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
・畑作Ⅰ
・キネティックアートⅠ

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.1



担当者「大変です! 開拓者くん! 起きてくだされ!」

開拓者「何だよ爺さんまだ5時……」

担当者「竹林が燃えておりますじゃ!」

開拓者「なんだってー!?」

担当者「一方、浜辺には怪物が現れております!」

開拓者「そいつが犯人か! 行くぞ!」

●開拓地
・畑……竹林を焼いて畑にしたもの。それでもタケノコは生えてくる。

●住民
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。


開拓者「いろいろ端折ったが、とにかく犯人はお前だったか……」

少女「お兄ちゃん久しぶり~」

開拓者「何でお前がここにいるんだ……。涙のお別れしてまだ一か月だぞ」

少女「団長さんが忙しいから代わりに放火してこいって~」

担当者「お知り合いでしたか」

開拓者「開拓団の仲間で……妹分だ」

開拓者「まだ小さいけど農業ばっかり勉強してるから、俺よりもずっと畑作の知識はある」

開拓者「でも一言言ってからにしろよな……」

少女「はーい」


開拓者「で、お前は……」

キネティックアーティスト「私はキネティックアーティスト。このストランドビーストの生みの親だ」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

開拓者「おい、ストなんとかがどこかに歩いていっちまうぞ」

キネティックアーティスト「彼は気まぐれだからね」

開拓者「邪魔なんだよ。なんとかしないとあれ水車小屋で挽くぞ」

担当者「せっかくの来客になんてことを言うんじゃ!」

担当者「言うに事欠いて、住民をひき肉にするなどと……!」

開拓者「いや、住民じゃないしひき肉じゃなくパルプだろ……」

少女「カブと小麦を植えたよ~」

開拓者「ありがとうな」

少女「畑、もっと広げたかったら言ってね」

開拓者「また焼くのか……。くれぐれも竹林を村ごと全焼させないでくれよ」

踊り子「そこの貴方、お昼だけど一杯どう?」

竹槍戦士「いただきますっ!」

少女「あそこはなんのお店?」

開拓者「お前にはまだ早い!」

ストランドビースト「……」カシャカシャ


安価↓1、2について教育します

●住民
・薬師……薬草の専門家。各地の民間療法の知識に基づいている。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅱ……男性の踊り子。踊りよりも話術で女性客を楽しませる。

●ステータス
第二次産業Lv.2→4


狩人「―――なんだよ。それでさ、農民の奴が見せつけて来やがってよ」

踊り子「へえ、そうなんだ。私の周りにもいますよそういう人。でも相手の女性も農民はそういう人だって分かってると思うんですよ」

狩人「だろ? 見てる人は見てるんだよな。あいつ絶対その内―――」


女村人「―――だし、しかもあの子の絵マジでありえないしー」

踊り夫「うん。うん。だよねー。何が回覧板映えだよってねぇ。アハハハ!」

女村人「踊り夫さんもそう思いますー? ほんと、あきれる。クソ女の―――」


開拓者「話術の基本は『聞き』。そして『共感』だ」

開拓者「そして、男性相手なら持ち上げる。男は自分を上だと思われると気持ちがいいものだ」

開拓者「女性に対してはこちらの考えを述べる必要はない。ひたすら聞く! 女性は聞いたフリをしてもすぐに気付く!」

担当者「君は実践できてますかな?」

開拓者「いやできない。性に合わない」

担当者「よく自分が出来ないことを人に教えられますな……」

薬師「『強くなれる薬』の試供品いかがですか」

竹槍戦士A「本物か!?」

薬師「使ってみて効果を実感してください」

竹槍戦士B「しかし、薬に頼るというのは……」

薬師「モテ薬の効果もありますよ」

竹槍戦士C「貰ったぁ! 俺はモテるぞ! ウォオオオー!」

竹槍戦士A「ずるいぞ! 俺にも寄越せ!」

竹槍戦士B「おのれ! 抜け駆けは許さん!」

薬師「店頭では一瓶5000Gで販売しております(小声)」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

担当者「……あれは良くない薬ではないですか」

開拓者「薬学者に教育を任せたからたぶん問題ないぞ」

担当者「丸投げですか……」

●ステータス
第一次産業Lv.4→5


少女「小麦できたよ~」

担当者「な、なんと!? 早すぎますぞ!? まだ植えて間もないはずでは!」

開拓者「一流の開拓者は開拓中だけ色々と早くできるんだ。どうやってるかは開拓団の秘密だ」

開拓者「今までだって教育や建築は早かっただろ?」

担当者「言われてみれば……」

開拓者「俺も早く農業においても一流にならなきゃな」


安価↓3、4 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

今晩はここまで。続きはきっと明日。

セルフkskのつもりだったけど混乱させてしまったようなので3つ採用
今日は短め

担当者「ほう、見張り台を改築したのですか。年寄りでも上りやすくなっておりますな」

開拓者「解体して移動させるのは難しくなったけどな」

開拓者「ここよりも上に見張り用のスペースも用意した。以前より高いぞ。爺さんも来るか?」

担当者「遠慮しますじゃ」


竹槍戦士A「押忍! 開拓者殿!」

竹槍戦士B・C「押忍!」

開拓者「なんだ? 何か頼むつもりか?」

竹槍戦士A「いかにも!」

竹槍戦士B「そなたには、現在競技場に使われている広場に道場の建設を依頼する!」

竹槍戦士C「今の競技場は生ぬるい! ウォオオオー!」

開拓者「分かった。道場を建てよう」

担当者「しかし、競技場を使っている方々からクレームが来るのでは?」

開拓者「俺としては竹槍選手たちよりも竹槍戦士を優先したい。貴重な防衛戦力だ」

●開拓地
・展望塔Ⅱ……高所から村全体を見渡せる施設。筋力の足りない人のために上りやすくなったが、見張り台としての機能も残されている。
・道場……竹槍道を究めんとする男たちが腕を磨く。女子供、スポーツ気分のだらしない男が来るところではない。


少女「あっ、お兄ちゃーん。これ持って~」

開拓者「器?」

担当者「竹でできた謎の装置がありますが……」

キネティックアーティスト「ふっ、私と彼女の共同制作したものだよ」

キネティックアーティスト「これは料理であり、芸術であり、装置でもある」

キネティックアーティスト「その名も、流しヌードル!」

キネティックアーティスト「竹の筒を通ることでヌードルが揃いうんぬん。流体力学に基づいてかんぬん」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

開拓者「……つまり、米粉と麦粉に塩水を混ぜて練ったものを細く切ったものを、器に入った汁に浸けて食べる料理だな」

開拓者「流す必要あるか? 食べにくいだろ」

キネティックアーティスト「君は何も聞いていなかったんだね。いいかい、練り込まれた塩水と流水の親和性により―――」

少女「要するに流した方がおいしいんだよ~」

開拓者「そうか? まあ試してみるか」

●開拓地
・流水ヌードル料理店……竹の筒を流れてくる、村で採れた米や麦で作った柔らかい麺を掴みとり、薄めたソースに浸して食べる謎の食事処。


開拓者「な、なんだこれは! 食べるどころか掴めないじゃないか!」

開拓者「どうしても箸で食べないとダメなのか!?」

キネティックアーティスト「チョップスティックこそが最も合理的なのだ」

担当者「竹の先の地面がひどい有様ですな……」

開拓者「ええい! 素手で食べてやる!」

開拓者「そしてスープに浸けて……ズズー……ブホッ! 辛い! なんて酷いスープだ!」

少女「それ飲んじゃダメだよ~」

キネティックアーティスト「楽しんでいただけたかな?」

開拓者「今のを見てどうしてそう思った?」

キネティックアーティスト「そこで提案なのだが、副業として流水ヌードル専門の料理店を開こうと思う」

開拓者「話を聞け。却下だ!」

キネティックアーティスト「だが、すでに料理店を建ててしまった」

開拓者「ああ、見えていたさ! だが却下だ!」

担当者「開拓者くん。良いではありませんか。もしかしたら流行る可能性もあるかもしれませぬ」

開拓者「無い! 賭けてもいい!」

キネティックアーティスト「賭けるということは、開店を許可するということだね」

開拓者「もうそれでいい……」

>>108は第三次産業Lv.1→3 です
また間違えた

●ステータス
第三次産業Lv.3→4


竹槍選手「えいやっ! ……くっ、力み過ぎて麺がちぎれてしまった!」

女村人「流しヌードル楽しいー!」

キネティックアーティスト「やった、大盛況だ!」

開拓者「なぜだ……?」

担当者「竹槍が流行る町ですからなぁ」


安価↓1、2について研究を行います

夜、流水ヌードル料理店。

開拓者「もぐもぐ……もっと防衛力を上げないといけないな……」

竹細工師「戦争は終わったのではないんですか?」

開拓者「終わったからこそな。軍隊の力が地方には多少及ばなくなる。その分野盗なんかも増えるってことだ」

開拓者「竹槍戦士を効率よく運用するために、軍事の専門家の意見が必要だな」

開拓者「ごちそうさま。よし」ガタッ

開拓者「町外れに砦を作れる場所があるか下見に行ってくる」

担当者「日が出てからにした方がいいですぞ?」

開拓者「少し運動したい気分なんだ」


開拓者(月夜の竹林は幻想的だ)

開拓者(でも足場が悪くて上を見ている余裕はあまりない)

開拓者「っ……!」

開拓者(気配……! 何かいるな。イノシシじゃない)

開拓者「……」ソーッ

開拓者「!!」

開拓者(あ、あれは一体……!?)


安価↓2 開拓者が遭遇した動物とは!?

バリッ ムシャムシャ

パンダドラゴン「ボアー」

開拓者「……今だ」ダッ!

パンダドラゴン「アッ?」ヌッ

パンダドラゴン「…………」

パンダドラゴン「アー」ムシャムシャ


翌朝……。

開拓者「俺は本当に見たんだ! 信じてくれってぇ!」

担当者「誰も嘘だと言ってはおりませんが……」

開拓者「そいつは全身に白と黒の毛を生やした細長い怪物で、バリバリと音を立てて竹林を貪り食っていた!」

開拓者「逃げ遅れていたら俺も食われていたかもしれない!」

畜産学者「敵と認識されたら追われていたかもしれませんが、植物食なら人を食べることはないでしょう」

村長「それは竹蛇でしょうな」

開拓者「村長!」

村長「里に伝わる生き物です。竹林の守り神とも呼ばれる生き物で滅多に人の目の前に姿を現しません」

村長「竹蛇は空を飛び、火を吹きます。さらに黒い毛からは猛毒を分泌し、白の毛からは雷を落とします」

開拓者「なんて恐ろしいモンスターなんだ。そんなものを野放しにしていたらいつ村が襲われるか分からない」

開拓者「やっぱり軍事力は必要だ。竹蛇を討伐しなければ……村の住民は一人残らず殺されるだろう!」

担当者「年寄りの意見ですが……」

担当者「民話として語り継がれる竹蛇と、君の見た動物は別物と考えた方がよろしいかと思います」

開拓者「なんでだ?」

担当者「私もずいぶんと長く生きていますが、火を吹く生き物など見たことがありませぬ」

担当者「人から人へと話が伝わる中で、その恐ろしさが誇張されることも多いのです」

担当者「新種の動物とみなすべきかと思いますぞ」

開拓者「だったら新種かどうか生物学者に判断してもらおう」

開拓者「仮に大人しい動物ならもう見つからないかもしれないが……」


●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
・畑作Ⅰ
・キネティックアートⅠ
NEW ・軍事Ⅰ
NEW ・生物学Ⅰ



5週目結果

称号:竹槍自慢の歓楽村 → 竹ブームの発信地

~住民の声~
竹槍選手「競技場を追い出されて村のあちこちで練習してたら、外の人に注目を浴びるようになった」
開墾者「焼けた竹林を耕して農民と一緒に畑作してます」
ストランドビースト「……」カシャカシャ

~来訪者の声~
観光客「竹の動くアートと竹槍ポールダンスを見物し、タケノコごはんと竹筒流水ヌードルを食べ、竹の展望塔で竹林を眺め、竹の籠を買って帰る」
キネティックアーティスト「今後も様々な発明をしていく所存だよ」

6週目

称号:竹ブームの発信地

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。
・畑……竹林を焼いて畑にしたもの。それでもタケノコは生えてくる。
・改良養豚場……効率よく多くの豚さんを飼育できる施設。竹林イノシシの体当たりにも耐える構造。
・展望塔Ⅱ……高所から村全体を見渡せる施設。筋力の足りない人のために上りやすくなったが、見張り台としての機能も残されている。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。竹槍男子のセクシーな踊りが名物。
・流水ヌードル料理店……竹の筒を流れてくる、村で採れた米や麦で作った柔らかい麺を掴みとり、薄めたソースに浸して食べる謎の食事処。
・道場……竹槍道を究めんとする男たちが腕を磨く。女子供、スポーツ気分のだらしない男が来るところではない。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を、焼畑で小麦とカブを栽培する農業従事者。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅱ……男性の踊り子。踊りよりも話術で女性客を楽しませる。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・竹槍戦士Ⅱ……竹槍の扱いに秀でた戦士。競技の枠を超え武道へと進化した。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。
・薬師……薬草の専門家。各地の民間療法の知識に基づいている。
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
・畑作Ⅰ
・キネティックアートⅠ
・軍事Ⅰ
・生物学Ⅰ

●その他
・謎の白黒の龍が生息している。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.4



生物学者「ドラゴンは科学的には未確認の動物です」

生物学者「開拓者氏の目撃証言が事実ならば、大型の毛の生えた蛇、あるいは巨大なイタチの仲間……」

生物学者「どちらにしろ既知の生物からは大きくかけ離れており、発見できれば学会で大きなニュースになると思われます」

開拓者「分かった。どうか発見して正体を突き止めてくれ」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

生物学者「……!? 竹の、獣!? 新種です!」

開拓者「違う」

軍人「ドラゴン……本当にいるのならば王国軍としても無視できない脅威だ」

生物学者「発見しても勝手に殺さないでください。生物は保護するものです」

竹槍戦士「もしも伝説の竹龍を狩れれば我らの名声が上がり村の発展に繋がる!」

畜産学者「いいや。家畜化した方が良い見世物になる!」

医者「毒蛇は健康のために絶滅させるべきです!」

軍人「殺しはせんし、させん。火炎を吹くドラゴンは軍事利用できるのでな」

開拓者「とりあえずは、見つけても殺さない方向で頼む……」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

軍人「……竹の、戦車の類か!? 貴様の作り出した新兵器だなッ!」ガシッ

開拓者「サー! 人違いでありますし兵器ではありません、サー! 誰かを村に呼ぶたびに毎回やるのかこの流れ!」


畜産学者「開拓者君、よい知らせです!」

開拓者「どうした?」

畜産学者「おかげさまで、新しい品種の開発に成功しました!」

開拓者「何だって! やったな!」

畜産学者「ええ、やりました!」

畜産学者「新品種は通常の豚と竹林に棲む野生イノシシのハイブリッドです」

畜産学者「通常の品種よりも歯と腸が強く、タケノコか若竹を飼料に使うことができます」

畜産学者「脂控えめながらさほど硬くなく、味も良好でした」

開拓者「もう食べられる大きさに成長したのか?」

畜産学者「開拓団から来てくれた子のおかげで豚の成長が早まったんです。おかげで短期間での交配実験が可能になりました」

開拓者「そうか。あいつが畑だけでなく畜産にも影響を与えたのか。ということは米の品種改良も案外早く実現するかもしれないな」


●開拓地
・改良養豚場……効率よく多くの豚さんを飼育できる施設。竹林イノシシの体当たりにも耐える構造。

・竹林改良養豚場……効率よく多くの竹林豚を飼育できる施設。竹を食べて育つヘルシーでコストのかからない品種。

●ステータス
第一次産業Lv.5→6

開拓者「川沿いの広い水田。村を囲う広い焼畑。そして外国式の養豚場での独自の品種の飼育」

開拓者「開拓地ブーストを抜きにしても、すでに食料生産地として王国内で一流の域に達しつつあるな」

担当者「素晴らしい進捗ですじゃ」

開拓者「だけど、俺が作らないといけないのは町なんだよな。現状でかいだけの村って感じが拭えない」


安価↓1、2について教育します

今晩はここまで。明日はもう少し早く始めたい。
今回は順調ながら中々のカオスで、書き手も全くラストが読めません。


この時代の王国って蒸気機関は存在するの?

>>137
調べてみると蒸気機関の歴史は案外古いようです。
なので一応存在してますが竹を薪として使う程度なので効率は悪いです。産業革命はまだ。
現実世界とは技術の発展順序はかなり前後してますが、15~17世紀程度の世界観ということで。

竹槍戦士D「なぜ俺たちはモテないんだ……?」

竹槍戦士E「これほど鍛錬を積んでいるというのに、女が振り向くのは少しだけ竹槍を経験しただけの細身の優男ばかり……!」

竹槍戦士D「やはり、竹槍道を進むのは間違っていたのか……」

開拓者「違うぞ。お前たちはよく鍛えている!」

竹槍戦士E「ならば! 教えてください! 我らはどうすればいいのか!」

開拓者「戦士の筋肉だからモテないんだ。戦士の筋肉は実戦向きだが見栄えは悪い」

開拓者「魅せる筋肉を作り上げろ!」

竹槍戦士D「魅せる、筋肉……!?」


数日後。

ボディビルダーA「サイドチェスト!」ビシィッ!

ボディビルダーB「モストマスキュラー!」ドン!

女村人「やだ、何あれキモい……」

女竹細工師「テカテカしてていやらしい……」

ボディビルダーC「モテないじゃないかぁああああ」ガシッ

開拓者「む、胸倉をつかむな! 鍛え過ぎたせいだ!」

同刻、竹槍術の道場。

竹槍戦士A「くっ……道場破りとは」

竹槍戦士B「なぜだ。俺たちはハンデをもらっているようなものなのに……!」

筋肉戦士「我はボディビルダーではない……。筋肉のみで竹槍戦士を超えた戦士」

筋肉戦士「そう……我こそは筋肉戦士!」

竹槍戦士C「ウォオオオー! まだ俺が残っているぞ!」

筋肉戦士「竹槍なんぞ使ってんじゃねぇぇぇ!!!」

竹槍戦士C「キェエエエーイ!!」

ザクッ

竹槍戦士A「さ、刺さったぞ……! 勝った!」

竹槍戦士B「いや、よく見ろ……。筋肉の鎧に阻まれて大きなダメージを与えていない」

竹槍戦士B「しかも竹槍が折れている!!」

筋肉戦士「……今回は引き分けだ。鉄の槍ならば我は死んでいた」

竹槍戦士C「まさか俺の竹槍を折るとはな……。覚えておくぞ、筋肉戦士」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

開拓者「様子を見に来たら良きライバルが生まれていた……」

●住民
・肉職人……屠殺から解体、保存、衛生管理、販売までを一手に担う専門家。
・ボディビルダー……使う筋肉ではなく魅せる筋肉を作るため、今日も彼らは高タンパク食を摂取しハードな筋トレに励む。
・筋肉戦士Ⅱ……竹槍は甘え。真の男は己の身一つで戦うのだ。

●ステータス
第二次産業Lv.2→3


開拓者「肉をよく食べるボディビルダーが腹を壊しがちだったから、食肉加工の指導を行った」

開拓者「爺さん、俺のおかげで安全な肉が食べられるんだぞ」

担当者「このステーキを作ったのは君じゃなかろう?」

肉職人「新しい加工品を作ったので、試食お願いします」

開拓者「丸いな。肉か?」

肉職人「肉の切れ端を集めて作った肉団子です」

開拓者「うん、まあまあ食えるな。歯の弱い奴にはいいんじゃないか?」

開拓者「作りたかったら水車小屋で肉を挽けばいいしな」

開拓者「人家が増えているな。港の効果で活気もある」

担当者「2か月の期限内に町を完成させる目標の達成は果たせそうですな」

開拓者「だが、俺はこの程度じゃ満足しないぞ。開拓団の力を見せてやる!」


安価↓1、2 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

>>142 たぶん国語ミス。 担当者「2か月の期限内に町を完成させる目標は達成できそうですな」でした

●開拓地
・飲食店街……複数の食堂が軒を連ねる通り。隣近所に客を奪われないよう日々しのぎを削っている。
・料理学校……現役の料理人が調理の技術を教える学校。

●ステータス
第三次産業Lv.4→5


担当者「ほう、ここが君の言っていた」

開拓者「ああ。村に点在していた料理店を一か所に集めた飲食店街だ」

開拓者「豊富な食材を売りにしていった方がいいと思ってな。酒場と流水ヌードルを繋ぐように配置した」

担当者「しかしほとんど豚肉料理かタケノコ料理の店ですが……」

開拓者「その内増えるだろうさ。現状でも田舎にしては食材が豊富な方なんだぞ」

開拓者「麦、カブ、豚肉に加え、王国では珍しい米、タケノコ。海と川で魚も獲れるし砂糖や香辛料は船で運ばれてくる」

開拓者「都の富裕層の食事に慣れ過ぎてるんじゃないか?」

担当者「そうかもしれませんな」


開拓者「学校の隣には料理学校を作った」

開拓者「ここの卒業者も飲食店街に店を出す」

開拓者「気を抜くとすぐにライバルに追い越され、客が減り閉店に追い込まれる」

開拓者「日々料理の腕を磨き続けなければならない環境にすることで、料理界の成長を促す仕組みだ」

担当者「これはもう料理の研究所とも言えそうです」


●研究
・料理Ⅰ

料理研究家「今日は竹を使った料理をしたいと思います」

料理研究家「タケノコと違い、そのままでは硬くて歯が立たない竹を食べるために、ゲストの方に来ていただきました」

薬学者「こんにちは、薬学者だよ。隠し味に幻覚剤はいかがかな?」

料理研究家「竹をアルカリ性の溶液に3日間浸します。すでに浸したものをこちらに用意しておきました」

学生「おおー」

開拓者「良くない方向に発展しないか不安だ……」


安価↓1、2について研究を行います

●開拓地
・研究用人工池……淡水魚を養殖する施設。養殖の研究者のための施設であり産業用の生け簀はまだない。

●研究
・養殖Ⅰ
LV UP ・キネティックアートⅡ


開拓者「漁業の研究をしてもらおう。生け簀を作って湖に棲む魚の養殖を始める」

担当者「海産物の養殖はしないのですかな?」

開拓者「いらないだろ。海は想像以上に広いぞ。群れを見つけるコツを知っていれば海の魚は無限に獲れる」

担当者「貝類の話です。他の動物に食べられて値段の上がっている貝も多いようですから」

開拓者「その辺はまあ後々でいいんじゃないか」


水車小屋。

キネティックアーティスト「ヌードルを作るためにしばしば利用していますが……」

キネティックアーティスト「この水車の機構をストランドビーストに応用できないものか」

キネティックアーティスト「風ではなく水流を食べる獣を!」



6週目結果

称号:竹ブームの発信地 → フード&ファイターの町

~住民の声~
ボディビルダー「竹が豚肉に変換され、豚肉が筋肉に変換される。俺たちの肉体美は竹でできている!」
肉職人「人気ですよ、肉団子」

~来訪者の声~
ご婦人「独特な料理が食べられる町ですわねぇ」
農学者「米の生育は早まりましたが、良い品種がなかなか生まれません……」

7週目

称号:フード&ファイターの町

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。
・畑……竹林を焼いて畑にしたもの。それでもタケノコは生えてくる。
・竹林改良養豚場……効率よく多くの竹林豚を飼育できる施設。竹を食べて育つヘルシーでコストのかからない品種。
・研究用人工池……淡水魚を養殖する施設。養殖の研究者のための施設であり産業用の生け簀はまだない。
・展望塔Ⅱ……高所から村全体を見渡せる施設。筋力の足りない人のために上りやすくなったが、見張り台としての機能も残されている。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・飲食店街……複数の食堂が軒を連ねる通り。隣近所に客を奪われないよう日々しのぎを削っている。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。竹槍男子のセクシーな踊りが名物。
・流水ヌードル料理店……竹の筒を流れてくる、村で採れた米や麦で作った柔らかい麺を掴みとり、薄めたソースに浸して食べる謎の食事処。
・道場……竹槍道を究めんとする男たちが腕を磨く。女子供、スポーツ気分のだらしない男が来るところではない。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・料理学校……現役の料理人が調理の技術を教える学校。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を、焼畑で小麦とカブを栽培する農業従事者。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家……力仕事と工作に長けた住民。そこそこの住居を作る。
・肉職人……屠殺から解体、保存、衛生管理、販売までを一手に担う専門家。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅱ……男性の踊り子。踊りよりも話術で女性客を楽しませる。
・ボディビルダー……使う筋肉ではなく魅せる筋肉を作るため、今日も彼らはタンパク質を採りハードな筋トレに励む。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・竹槍戦士Ⅱ……竹槍の扱いに秀でた戦士。競技の枠を超え武道へと進化した。
・筋肉戦士Ⅱ……竹槍は甘え。真の男は己の身一つで戦うのだ。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。
・薬師……薬草の専門家。各地の民間療法の知識に基づいている。
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅰ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
・畑作Ⅰ
・キネティックアートⅡ
・軍事Ⅰ
・生物学Ⅰ
・料理Ⅰ
・養殖Ⅰ

●その他
・謎の白黒の龍が生息している。

●ステータス
第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.5



水産学者「竹林沿いの川に特有の魚は見つかりませんが、他分野の学者と協力して研究を進めていく所存です」

開拓者「よろしく頼む」

水産学者「開拓者さん、奇妙な構造物が人工池を闊歩しています!」

開拓者「何!? どうせキネティックアーティストの仕業だな!」

開拓者「とりあえず見に行くぞ!」


アムフィビスビースト「……」ジャボジャボ

開拓者「ストランドビーストが水辺を歩いている……。あちらでは池から上陸してきている」

キネティックアーティスト「ご覧いただけたかな。私の新作」

キネティックアーティスト「ビースト二号機『amfibisch beest』!」

開拓者「ここはストランドビーストの試験場じゃない!」

開拓者「持って行って、向きを変えるぞ!」

キネティックアーティスト「ああっ! 海に向けるのはやめるんだ!」

アムフィビスビースト「……」ザプン

キネティックアーティスト「アムフィビスビーストが……海に帰っていく……」

開拓者「いつかどこかの陸地に上陸するんだろうな……」


●住民
・アムフィビスビースト……『水陸両用の獣』の意。なんと砂浜から海中に入ってもそのまま直進することができる! それだけである。


現在の開拓者(昔は海にゴミを捨てる事に対する罪悪感なんてなかった)

現在の開拓者(海の魚は無限に獲れるとも考えてたからな。海だけは人類が何をしても不変だと誰もが思っていた、そんな時代だ)

ストランドビースト「……」カシャカシャ

アムフィビスビースト「……」カシャカシャ

農民「水田が荒らされてる!!」

開拓者「生き残りがいたか……」

開拓者「竹の伐採が進み障害物が減ったから、人工池だけでなく畑や水田も踏み荒らしていく……」

軍人「ふむ、デコイとして効果的かもしれんぞ」


安価↓1、2について教育します

竹槍術、道場。

竹槍戦士達「「ハッ! ハッ!」」

竹槍戦士A「……駄目だ。これでは筋肉戦士達には勝てない!」

ガラッ

竹槍戦士A「来たか! 筋肉戦士!」

軍人「鍛えているな。諸君の動きを見せてもらった」

竹槍戦士A「どうせ……王国軍の最新の戦術には遠く及ばないさ」

軍人「そうだ。だからこそ諸君に彼を紹介したいのだ」

槍英雄「都から来た、槍英雄だ」

軍人「彼は先の二百年戦争で数々の武勇をあげた英雄で、槍術のエキスパートだ」

軍人「長槍、短槍、三叉槍、あらゆる槍術に精通している」

槍英雄「竹槍は使った事がないがね。貸してみなさい」

シュビッ!

槍英雄「とにかく軽さが長所だが、軽い分打ち合いには弱すぎる。棒術か短剣術の動きも参考にすべきであろう」

竹槍戦士A「ご意見ありがとうございます!」

槍英雄「稽古をつけてやろう。竹槍については君たちの方が扱いなれているはずだ。かかってきなさい!」


数日後。

開拓者「蒸気の町の船が着いたな。正確には蒸気船ではなく帆船とのハイブリッド型船舶だったか」

担当者「おかしい、港についてから旗を揚げなおしていますぞ」

開拓者「いや待て。蒸気の町の船はサイズの問題でうちの港に泊まれないはずだ。まさか!」

担当者「やや! あれは海賊旗!」

海賊A「俺たち海賊だ! 死にたくなけりゃ有り金と食糧を船に積めるだけ寄越しな!」

海賊B「女を集めろ、選別してやる! 若い男は全員奴隷だ! 逃げる奴は殺す!」バン!

ボディビルダー「か、海賊!?」

女薬師「キャーッ!」

開拓者「ついに来たか……!」

開拓者「筋肉戦士! 相手できそうか?」

筋肉戦士「銃で武装している。迂闊には動けない」

筋肉戦士「何せ、我は上半身に何も着ておらず無防備だ……!」

開拓者「爺さん、軍人は?」

担当者「近くにはおりませんじゃ……」

ストランドビースト「……」カシャカシャ

海賊C「オラ捕まえたぞ!」

女村人「だ、誰か助けてぇー!!」

踊り夫(無理だ。話術で交渉できる相手じゃない)ダッ

女村人「逃げたわ! 信じられない!」

海賊C「キンキンやかましいし大して美人じゃねぇな。殺すか」チャキ

女村人「や、やめて……」

バキッ

海賊C「ぐはぁ!」

女村人「へっ……?」

竹槍戦士A「そこまでだ、海賊共!」

竹槍戦士B「この竹槍の糧にしてくれる!」

竹槍戦士C「君、危ない所だったな。もう安心していいぞ」

海賊A「竹槍……? マジかよ、原始人かよ!」

海賊B「ギャハハハハ!! ダッセェー!!」

海賊A「文明と射程の違いを思いしれっつーの!」バン!

竹槍戦士A「遅いッ!」キィン

海賊A「なっ……まさかあいつ、竹槍で銃弾を弾いたのか……!?」

竹槍戦士A「この竹なら弾けると思った俺の目に狂いは無かった! そう、竹槍戦士の戦いは竹選びの段階で始まっている!」

竹槍戦士B「竹槍道を進むものたちよ、我々に続け! 竹林の町は竹槍で守る!」

竹槍戦士C「少しだけ待っててくれよ。君を守る。ウォオオオー!」

女村人(やだ……カッコいい……!)

●住民
・建築家Ⅱ……立派な建物を設計する専門家。現場での作業も可能。
・竹槍戦士Ⅲ……竹槍術の達人。竹槍の特徴を活かした素早い立ち回りを得意とする。竹の選別眼も鍛えられた。


開拓者「覚醒した竹槍戦士たちの活躍で町は守られた!」

担当者「町ですな。もう村ではないんじゃな」

開拓者「建築学者の指導で建築家達も石やレンガでできたしっかりした建物を建てるようになった」

開拓者「町から都市に成長するのも時間の問題だな」


安価↓1、2 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

今晩はここまで。次回で最後まで行くと思います。

開拓者「この前は竹槍戦士の活躍で防衛に成功したけど、次も勝てるとは限らない」

開拓者「同じことが起こらないように、防壁を作ろうと思う」

担当者「賛成ですじゃ。早速手配しましょう」

開拓者「爺さんも作業するんだぞ?」

担当者「えっ」


翌日。

開拓者「町が大分広がってからの工事だから、今回は簡易的な壁を作る」

開拓者「それでも住民総出の大工事だ!」

竹槍戦士「ウォオオオー!」

少女「お~!」

水産学者「力仕事は不得手なのですが……」

踊り子「あたしたちまでやるの?」

キネティックアーティスト「まったく……この私まで駆り出すとはね」

開拓者「簡単な工事だ。全員が少しずつ作業するだけで一日で終わる!」

開拓者「まずは深い穴を掘る。これは体力に自信がある人がやってくれ!」

開拓者「先端を尖らせた竹の壁を持ってきて埋める。これだけだ」

肉職人「そういえば竹細工師が見当たらないが」

踊り夫「まさかあいつらだけサボってるのか!?」

開拓者「彼らには、前もって建てておいた竹細工工房で防壁を作ってもらっている」

開拓者「たぶんここにいる皆より大変な仕事だと思うぞ?」

●開拓地
・竹細工工房……竹細工に有用な機材が揃っている。竹細工師が弟子を指導する場でもある。

●その他
・町全体が竹の塀に囲まれている。

●研究
・竹細工Ⅰ


担当者「本当に一日で終わりましたな。しかし竹の塀で大丈夫なのですか?」

開拓者「あるとないとでは大違いだぞ。上り下りの時間で大きく勢いが削がれるんだ」

開拓者「塀に火を点けられた時の対応も、軍人が戦える住民達に指導してくれた」

開拓者「工事のために用意した竹細工工房で竹細工の研究が始まった」

開拓者「今後、竹槍の改良も成されるだろうな」


安価↓1、2について研究を行います

農学者「……」ブツブツ

開拓者「品種改良、あまり上手くいっていないのか?」

農学者「まだ二か月弱ですけどね。種の採取すら成功しない日々が続くと気が滅入りますよ」

開拓者「そうか……」

畜産学者「外国の文献は見ましたか?」

農学者「そんなもの手に入りませんよ。終戦間もないというのに」

畜産学者「いえ、探せば案外あるんですよ。私はそれで研究が進展したんですから!」

畜産学者「良ければ、私の方から依頼しておきましょうか。米の文献ですね?」

農学者「いいんですか!?」

畜産学者「きっと良い返事が返ってきますよ。研究に国境は無いんです」

開拓者「横の繋がりって大事なんだな……」



ストランドビースト「……」カシャカシャ

開拓者「またストランドビーストが家に引っかかっている……」

アムフィビスビースト「……」カシャカシャ ザプン

開拓者「あっちはまた海に帰って行った……」

キネティックアーティスト「見てないで助けてあげてくれよ」

開拓者「いや……だってあれ使い物にならないだろ」

開拓者「馬車でも引かせようかと思ったが全然ダメだ」

キネティックアーティスト「馬力の問題ならすでに解決したよ。風力の動力への変換効率は日々上昇している!」

開拓者「でもせめて曲がれるようにしてくれないか」

キネティックアーティスト「なるほど……! 盲点だった。馬力が上昇したのなら……」

キネティックアーティスト「素晴らしいご意見ありがとう! やはりこの町に来て正解だった!」

●研究
LV UP・種苗Ⅱ
LV UP・キネティックアートⅢ(MAX)

●住民
・ステアラブルビースト……搭乗および操縦できるストランドビースト。しかし歩いた方が早い…。

●開拓地
・水田……川沿いの畑。稲を栽培している。

・改良米水田……川沿いの畑。食用に適した品種の稲を栽培している。


キネティックアーティスト「これを見てくれ!」

開拓者「今度は何ビーストだ?」

キネティックアーティスト「君の意見を参考に、ストランドビーストにハンドルとブレーキを付けた、操縦できるアート作品だよ!」

開拓者「へえ」

キネティックアーティスト「早速乗ってみてくれ」

開拓者「嫌だ」

キネティックアーティスト「まあいい。それなら私が実演しよう」

ステアラブルビースト「……」カ...シャッ...

開拓者「……遅すぎないか?」

キネティックアーティスト「今日は風が弱いからね」

開拓者「やっぱり風力に頼るのが良くないんじゃないか? 人力で漕げるようにすればまだ……」

キネティックアーティスト「NO! それはもはやストランドビーストじゃない!」

●ステータス
第一次産業Lv.6→7


開拓者「外国の米ウマいな!」

肉職人「そこに焼いた豚肉を乗せて」

少女「炒めたタケノコとカブを添えて~」

キネティックアーティスト「薄める前の流水ヌードルソースを絡めると」

料理研究家「料理学校の自信作、新竹林名物、豚丼です。ご賞味あれ!」

開拓者「これは……! 王と団長にも食べさせたいな!」

少女「だね~」

担当者「都の美食に慣れた私でも、これは美味しいと思います」

開拓者「少し残念なのは、外国の米ってことだな。竹林の川沿いに生えてた稲を改良したものじゃないんだろ?」

農学者「ええ。外国の稲をそのまま植えて育てたものです」

農学者「しかしここからが研究の本番です。王国の環境に適応するように、より丈夫に大きく育つように、そして王国人の舌に合うように」

農学者「品種改良を続けていかなければいけません」

開拓者「期待してるぜ。王国ブランド米の誕生も近いな!」



7週目結果

称号:フード&ファイターの町 → 竹製穀倉の町

~住民の声~
建築家「町を囲う塀は随時強化していきますよ」
竹細工師「豚丼を引き立てる竹食器の研究! 町を守る竹兵器の研究! 酒場を飾る竹インテリアの研究! 課題は山積み!」

~来訪者の声~
槍英雄「王国軍の訓練に竹槍術が導入される日も近いだろう」
米が主食の外国人「米がたちまちの内に成る田畑……外国は実に奇怪なり」

8週目

称号:竹製穀倉の町

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・改良米水田……川沿いの畑。食用に適した品種の稲を栽培している。
・畑……竹林を焼いて畑にしたもの。それでもタケノコは生えてくる。
・竹林改良養豚場……効率よく多くの竹林豚を飼育できる施設。竹を食べて育つヘルシーでコストのかからない品種。
・研究用人工池……淡水魚を養殖する施設。養殖の研究者のための施設であり産業用の生け簀はまだない。
・展望塔Ⅱ……高所から町全体を見渡せる施設。筋力の足りない人のために上りやすくなったが、見張り台としての機能も残されている。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・飲食店街……複数の食堂が軒を連ねる通り。隣近所に客を奪われないよう日々しのぎを削っている。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。竹槍男子のセクシーな踊りが名物。
・流水ヌードル料理店……竹の筒を流れてくる、村で採れた米や麦で作った柔らかい麺を掴みとり、薄めたソースに浸して食べる謎の食事処。
・道場……竹槍道を究めんとする男たちが腕を磨く。女子供、スポーツ気分のだらしない男が来るところではない。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・料理学校……現役の料理人が調理の技術を教える学校。
・竹細工工房……竹細工に有用な機材が揃っている。竹細工師が弟子を指導する場でもある。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・村人……近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしている。
・農民……川沿いの水田で稲を、焼畑で小麦とカブを栽培する農業従事者。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家Ⅱ……立派な建物を設計する専門家。現場での作業も可能。
・肉職人……屠殺から解体、保存、衛生管理、販売までを一手に担う専門家。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅱ……男性の踊り子。踊りよりも話術で女性客を楽しませる。
・ボディビルダー……使う筋肉ではなく魅せる筋肉を作るため、今日も彼らはタンパク質を採りハードな筋トレに励む。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・竹槍戦士Ⅲ……竹槍術の達人。竹槍の特徴を活かした素早い立ち回りを得意とする。竹の選別眼も鍛えられた。
・筋肉戦士Ⅱ……竹槍は甘え。真の男は己の身一つで戦うのだ。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。
・薬師……薬草の専門家。各地の民間療法の知識に基づいている。
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。
・アムフィビスビースト……『水陸両用の獣』の意。なんと砂浜から海中に入ってもそのまま直進することができる! それだけである。
・ステアラブルビースト……搭乗および操縦できるストランドビースト。しかし歩いた方が早い…。

●研究
・建築学Ⅰ
・種苗Ⅱ
・畜産Ⅱ
・薬学Ⅰ
・畑作Ⅰ
・キネティックアートⅢ
・軍事Ⅰ
・生物学Ⅰ
・料理Ⅰ
・養殖Ⅰ
・竹細工Ⅰ

●その他
・謎の白黒の龍が生息している。
・町全体が竹の塀に囲まれている。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.5



開拓者「いよいよ今週でこの町ともお別れだな……」

担当者「長かったような短かったような……」

開拓者「短いぞ? たった二か月じゃないか」

担当者「しかし……この町の様子を見るととても長く竹林にいたような気がしてしまうんじゃ」

開拓者「住民への最後の教育だ」

開拓者「ただ、竹槍戦士はこれ以上強くできないな。あいつらのためにできることはやり尽くした」


安価↓1、2について教育します

竹槍術、道場。

竹槍戦士Ⅲ「ハァッ!」

筋肉戦士Ⅱ「ぐはぁ……!」

竹槍戦士Ⅲ「ふん。他愛もない……!」

竹槍戦士Ⅲ「竹槍を持って出直すんだな!」


筋肉戦士Ⅱ「おのれ……! 槍英雄さえ来なければ、我は最強でいられたというのに……!」

ボディビルダーA「元気出してくださいよ。俺たち筋肉戦士さんの筋肉を尊敬してるんですから」

ボディビルダーB「武器持ってる卑怯者に負けるのは仕方ないっすよ。素手なら筋肉戦士さんの勝ちっす!」

筋肉戦士Ⅱ「それではいかんのだ……! 今のままでは我は、町を守る盾となる役目を果たせない……!」

開拓者「筋肉が欲しいか?」

ボディビルダーA「開拓者!?」

筋肉戦士Ⅱ「ああ……筋肉が手に入るのならば、悪魔にだって魂を売ってやろう」

筋肉戦士Ⅱ「だがお前は悪魔ではない。我を下回る筋肉で何ができる!」

開拓者「ズルができる」

筋肉戦士Ⅱ「ズルだと……?」

開拓者「どんな手を使ってでも筋肉が欲しいんだろ? だったらついてこい」

開拓者「筋肉を与えてやる。相応の試練はあるがな」

開拓者『まずは山ごもりだな。己の限界を超えたと思ったら帰ってこい!』

ボディビルダーA「って言ってましたけど……」

ボディビルダーB「竹林で野宿するだけじゃ筋肉が衰えるっすよ……」

筋肉戦士Ⅱ「静かに……っ。気配を感じる」

パンダドラゴン「ボアー」ムシャムシャ

ボディビルダーB「あれは……竹蛇!?」

ボディビルダーA「ひっ、ひいい!!」

パンダドラゴン「アッ? ……ボオオ!」

筋肉戦士Ⅱ「気付かれたッ! 逃げるぞ!」

パンダドラゴン「ボオオオオッ!!」ガサガサ

ボディビルダーA「は、速い! 足場の悪さをものともしない!」

筋肉戦士Ⅱ「戦うしかないか……!」

ボディビルダーB「無理っすよ! 竹蛇は口からは火炎、黒い毛からは猛毒、白い毛からは雷で攻撃してくる怪物なんすよ!?」

ボディビルダーA「筋肉だけでどうにかなる相手じゃありません!」

筋肉戦士Ⅱ「己の限界を超える機会だ……。ここで逃げれば筋肉は我を責め続けるだろうッ! 行くぞ!!」

ボディビルダーA・B「筋肉戦士さぁぁぁん!!」

パンダドラゴン「グボエエッ!?」

筋肉戦士Ⅱ「……む? 毒も雷も火も使ってこない」

ボディビルダーA「そうか……人から人へ伝えられる過程で誇張されたんだ」

ボディビルダーB「でも、そう思わせるほどの迫力と体格はあるっす……!」

パンダドラゴン「ボォオオ、アァアア!!」

筋肉戦士Ⅱ(伝承程の怪物ではなかった……だが、野生動物の筋肉量は人間の限界を遥かに超えている……!)

筋肉戦士Ⅱ(締められれば骨折は免れん。さらに、竹を容易く砕く歯で噛みつかれたら即死だ……)

筋肉戦士Ⅱ(この強大な蛇に我は勝てるのか……!?)

学校。

開拓者(あいつら……素手で竹を割る修行でもしてるんだろうな)

開拓者(おっと、今はこっちに集中しないとな)

開拓者「皆よく来てくれた。では今日の講師を紹介する!」

踊り夫達「「「よろしくお願いしますっ!」」」

開拓者「都で一年間に500人の女性を落とした男、モテ王だ!」

モテ王「では、講義を始めるよ。いいかな?」

モテ王「貢がれるためにはモテなくちゃいけない。そしてモテるために重要なのは話術なんだ」

モテ王「顔で諦めちゃあダメだよ。オレの先輩は不細工だったけど昔のオレよりずっとモテてた」

モテ王「まずは基本的なことだけど、相槌と間の取り方。」

開拓者「ふあぁあ……」

開拓者(連日の疲れか……? 眠くなってきた)


モテ王「黙ってても女性が寄ってくるのは有名な舞台俳優くらいだ。彼らの顔でも無名ならそうはならない」

モテ王「オレたちから積極的に努力する必要がある。ではどう努力すればいいか。一つ目のコツはさっき言ったよね?」

踊り夫「はい、特別な存在として見てあげることで、特別な存在だと思ってもらえるんですね!」

モテ王「その通り、女性はみんなお姫様なんだ! 一人一人を大事にする事がモテの近道だよ」

モテ王「でも尽くしちゃいけない。主導権を握るのはオレたちなんだ!」

モテ王「そして二つ目のコツは―――」

開拓者(大声で目が覚めてしまった……でもまだ眠い……)スヤァ


開拓者(目を覚ますと教室は無人だった)

開拓者(その日の夜から、踊り夫達はモテていた。本当に、モテていた……)

開拓者(羨ましい……)

開拓者(俺はきっと何年経っても、この日この時寝てしまった事を後悔し続けるだろうな……)

開拓者「はぁ……俺もモテたかった……」

ズシン ズシン

筋肉戦士Ⅱ「……帰ったぞ」

開拓者「あー……筋肉戦士か。忘れてた……」

筋肉戦士Ⅱ「己の限界は超えたはずだ」

ボディビルダーB「筋肉戦士さん、あの竹蛇に勝ったんすよ!」

開拓者「何だって!? 竹蛇はどこだ!?」

筋肉戦士Ⅱ「逃げられた。我の抵抗に耐えかね、戦う意思を放棄したのだ」

開拓者「そうか……残念だ。じゃ、次は畑に行くぞ」

ボディビルダーA「畑?」

開拓者「ああ。竹になるんだ。すくすくと成長する竹にな」


開拓者「畑に穴を掘るんだ」

ボディビルダーB「掘りましたけど……入るんすか?」

開拓者「そうだ。そしてお前たちの筋肉を栽培する」

開拓者「さあ騙されたと思って入るんだ」

ボディビルダーA「……どうします?」

筋肉戦士Ⅱ「入ろう。ここまで来て引き返すわけにいかない」

開拓者「よし入ったな。じゃあ埋めてジョウロで水をかけるぞ」

少女「おおきくなあれ~」

開拓者「一日経ったら収穫だ。頼んだぞ」

少女「うん」

●住民
・ボディビルダーⅡ……肉体美を維持するために徹底したスケジュール管理を行っている。ここまで鍛えるとむしろ運動は苦手になる。
・筋肉戦士Ⅲ……その筋肉を一目見た瞬間、誰もが負けを悟るだろう。
・踊り夫Ⅲ……非日常を演出するパフォーマンスと巧みな話術で女性客の心を掴むスーパーモテ男。酒場通いの女性が急増中!

●ステータス
第三次産業Lv.5→6


筋肉戦士Ⅲ「これが、我……?」

ボディビルダーⅡA「あっという間にビルドアップしてる……!」

開拓者「開拓中、作物を速く育てる技術の応用だ。仕組みは秘密だし俺も詳しく知らない」

ボディビルダーⅡB「なんか、体に悪そうっすね……」

開拓者「だからズルだって言ったろ。でもその筋肉、何もしないとすぐに落ちるからな」

開拓者「専門書を用意したからちゃんと筋肉の勉強してしっかり鍛えろよ」


踊り夫A「オレ今、客5人キープしてる。稼ぎこんくらい」

踊り夫B「マジかー。オレ竹槍ポールダンス専門だから固定客つかないんだよな」

踊り夫A「でもプライベート無くなるよ。女の子全員と関係持つの大変。しかも仕事だから絶対手は出せないしさ」

開拓者「頼む。俺にもモテる秘訣を教えてくれ!」

踊り夫A「身に付けたけど、人に教えるのは難しいな……」

踊り夫B「贅沢な悩みかもしれないけど、モテるプロになると疲れるだけだよ」

開拓者「く、くそう! くっそう!」

開拓者「こうして、男にとっての最高に魅力的な男と、女にとっての最高に魅力的な男が生まれた」

開拓者「妬ましい……」

少女「お兄ちゃんもそこそこカッコいいしそこそこ筋肉質なのにね~」

担当者「相対的に魅力に乏しい男性に見えるんですなぁ」

開拓者「ええい黙れお前ら! あいつらを育てたのは俺だからな!」


安価↓1、2 施設を作ります(農地などの土地利用も施設に含む)

港と水車小屋が抜けてましたごめんなさい、他に抜けがあったらためらわず突っ込んでください

現在の開拓者(確か、最後にやったのは……人工池と空港の拡張だったか)

現在の開拓者(空港? いや、空港なんてあったか? 飛行機も無かった時代に?)

現在の開拓者(別の町と記憶が交ざっていたな。たぶん港湾だったはずだ)



開拓者「畑作・畜産は十分」

開拓者「防衛・治安維持に問題なし」

開拓者「観光資源は飲食店街と酒場がある」

開拓者「後は……水回りの改善かな」

開拓者「人工池と港の工事をするぞ!」

●開拓地
・研究用人工池Ⅱ……魚を養殖する研究用施設。複数の池を設置し淡水魚・海水魚・貝類などを種類ごとに管理している。
・港Ⅱ……大型の帆船も複数停泊できる埠頭。漁船や客船は少なく商船が大半を占める。

●ステータス
第三次産業Lv.6→7


開拓者「ふう……大工事だったな」

建築家「竹の塀の何倍も疲れましたよ……」

開拓者「桟橋を伸ばす工事と新しく桟橋を増やす工事、同時進行で人工池の増設」

建築学者「よく間に合いましたね……」

開拓者「だが、苦労したかいはあった。見ろ、商船が泊まっているぞ。外国の船だ」

開拓者「農民の代表と貿易の交渉をしに来たんだろう」

開拓者「海産物を安定供給するための研究も始まって、じきにこの町にはあらゆる食材、そして世界中の料理が揃うようになる」

開拓者「この町は、成長するぞ……!」

開拓者「ま、爺さんは見れないけどな」

担当者「余計なお世話です」

担当者「しかし、本当に見事なものです」

担当者「私は疑っておりました。小さな里が点在するばかりの辺境に、よもや二か月で今後の王国を背負うほどの町が誕生するとは……」

開拓者「どうだ爺さん。開拓団の力、思い知ったか?」

担当者「ええ。それはもう」

担当者「開拓者くん。帰る準備はできましたかな?」

開拓者「いや、一つ忘れものだ」

開拓者「王様に報告に行く前に、最後に学校での研究について方針の指示をしとかないとな」


安価↓1、3について研究を行います

現在の開拓者(最後に研究したのは環境学と……山の観光開発だったな)

現在の開拓者(実は、王国に初めて環境学という学問を提唱したのはこの俺だ)

現在の開拓者(山の……ん? 山なんてあったか? 竹林は海沿いのなだらかな平地にあったような……)

現在の開拓者(いかんいかん。以前に高原を開拓した時と記憶が交じっているな……)

現在の開拓者(観光に関わる何かだったのは間違いないんだ。ええと……)


1.竹林整備
2.美しい景観・眺望
3.世間へのPR
4.踊り子・踊り夫産業の成長
5.生物資源の観光への活用

安価↓2選択

現在の開拓者(そうだ。竹林の整備だ)

現在の開拓者(住民が竹林を安全に歩き回れるようにするために、竹林の開発を指示したのだ)

現在の開拓者(結果的に観光客にとっても訪れやすい町になったわけだ)

現在の開拓者(物忘れが酷いな……。いや、なだらかな丘に竹林があるんだ。それはもうほとんど山みたいなものだろう)

現在の開拓者(断じて俺はボケてはいない。俺はまだまだ若いんだ!)


開拓者「俺はこの町を安心して住める町にしたい」

開拓者「筋肉戦士が竹蛇に襲われたって話は聞いたか?」

担当者「ええ。襲われたのが筋肉戦士でなかったらと思うと、恐ろしい事件ですな……」

開拓者「住民の安全のために、竹林の開発を研究してもらいたいんだ」

担当者「ふむ、全部焼くんですかな?」

開拓者「そんなことしたら竹槍とかいろいろ作れなくなるだろ……」

開拓者「生物学の研究者も呼んでるし、環境保護の研究も進めればバランスを取れるだろ?」

開拓者「竹蛇は怪物じゃなかったって言うし、人類とも共存できるはずだぜ」

担当者「環境保護を研究させるのですか?」

開拓者「ああ。今後は見ての通りのハイペースで開拓が進むんだ」

開拓者「環境を気にせずにどんどん町を作ってったら、住民への被害も計り知れないことになるからな」

開拓者「木を伐りすぎると洪水が起こるし、ゴミを捨てすぎると病気が流行る。開拓団では常識だぞ?」

担当者「戦争ばかりして、王国は遅れてますな……」

開拓者「ま、工業や学問じゃ勝てないけどな。今後もお互いの長所を活かしていい国にしていこうじゃないか!」

●住民
・料理人……料理学校の卒業者。飲食店街で腕を振るう。

●研究
・環境Ⅰ
・竹林開発Ⅰ



8週目結果

称号:竹製穀倉の町 → ???

~住民の声~
竹槍戦士「強いライバルがいてこそ俺たちも強くなれる。行くぞ筋肉戦士! ウォオオオ―!」
狩人「目撃者も二人目か。本格的に竹蛇の捜索を始めよう」
開墾者「最近はもっぱら畑作農家。これ以上竹林は焼けないからな」
農民「水田で稲を育てながら水産学者さんの養殖の手伝いもしてます」

~来訪者の声~
軍港の町の商船員「もう飢餓に苦しむ時代は終わったんだな……(涙目)」
都のセレブ「踊り夫くんにまた宝石贈っちゃったわ。移り住もうかしら……」
少女「環境のために焼畑はおしまい。わたしも開拓団に帰るね~」
流水ヌードル店主「副業も忙しいがキネティックアートの研究はやめない! 研究は赤字だけども!」
植物学者「環境の研究、化学者や気象学者と協力して何とか進めてみます」

安価は以上で終わりです。何度も間が空きましたがお付き合いいただきありがとうございます。
残りはエピローグです。明日か明後日投下します。

エピローグが割と長くなるため書き終わらず…
明日に延期します

開拓者「これで開拓者の仕事は終わりだ」

開拓者「ここから先は町を作るのではなく運営する、市長の仕事だな」

担当者「お疲れ様じゃった」

村長「なんとお礼を申し上げていいか……」

開拓者「こちらこそだ。俺に土地を預けてくれてありがとな」

開拓者「これからも村長、いや市長として町を治めてくれよ」

村長「いいえ、小さな里の村長である私に市長は務まりません……」

村長「他に適任がいるはずです」

開拓者「村長本人が放棄するっていうなら仕方ないな」

担当者「ならば都から政治の専門家を派遣しましょうぞ」

村長「よろしくお願いします……」


開拓者「さっきは失礼な事を言ってしまったけどさ」

開拓者「爺さん。今後もこの町の成長を二人で見守っていこうぜ」

担当者「無理じゃな」

開拓者「なんでだよ?」

担当者「これほどの成果を挙げたんじゃ。君と私には次の開拓地が待っていますからな」

担当者「一つの町に留まることは許されませぬ」

開拓者「そうか、忙しくなるな……」

開拓者「次にこの町に戻ってくるのはいつになるか……」

被差別階級である開拓団から派遣された一人の男と、その功績は瞬く間に王国全土に知れ渡った。

富裕層の中には開拓者の出自を聞き眉をひそめる者も少なくなかったが、多くの国民は歓喜に沸いた。

というのも、戦時中は食糧に乏しく、大きな町に住む中流階級の人間ですら十分な食糧を得ることができなかったのだ。


竹林の町に大勢の人々が集まり『外国船を受け入れるな』『食糧を輸出するな』といった主張の暴動が起きた。

それは、食糧の安定供給を成し遂げ、海賊の撃退に成功した竹林の町への期待の裏返しでもあった。


次いで話題になったのは女性向けの酒場である。

我慢を強いられていた女性達が男性のように我儘に振る舞える酒場は、これからの王国の変化を示唆しているようであった。


この竹林の開拓は王国の再出発の礎であったとして現代でも高く評価されている。

終戦の年、王国民の心に希望の火を灯したのは開拓者だったのだ。

町が完成!

称号:新たなる王国の象徴

●開拓地
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くに川と海がある。
・港Ⅱ……大型の帆船も複数停泊できる埠頭。漁船や客船は少なく商船が大半を占める。
・改良米水田……川沿いの畑。食用に適した品種の稲を栽培している。
・畑……竹林を焼いて畑にしたもの。それでもタケノコは生えてくる。
・竹林改良養豚場……効率よく多くの竹林豚を飼育できる施設。竹を食べて育つヘルシーでコストのかからない品種。
・研究用人工池Ⅱ……魚を養殖する研究用施設。複数の池を設置し淡水魚・海水魚・貝類などを種類ごとに管理している。
・水車小屋……川の水を動力にして機械を動かすための設備。今は粉ひき機が設置されている。
・展望塔Ⅱ……高所から町全体を見渡せる施設。筋力の足りない人のために上りやすくなったが、見張り台としての機能も残されている。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
・飲食店街……複数の食堂が軒を連ねる通り。隣近所に客を奪われないよう日々しのぎを削っている。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。話し上手の男性達が数多の常連客を確保している。町の稼ぎ頭。
・流水ヌードル料理店……竹の筒を流れてくる、村で採れた米や麦で作った柔らかい麺を掴みとり、薄めたソースに浸して食べる謎の食事処。
・道場……竹槍道を究めんとする男たちが腕を磨く。女子供、スポーツ気分のだらしない男が来るところではない。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
・料理学校……現役の料理人が調理の技術を教える学校。
・竹細工工房……竹細工に有用な機材が揃っている。竹細工師が弟子を指導する場でもある。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
・町人……元々は近くの村に住んでいた人々。タケノコを採って暮らしていた。
・農民……川沿いの水田で稲を、焼畑で小麦とカブを栽培する農業従事者。
・開墾者……農地を作る開墾は開拓に含まれる。すなわち開拓者は開墾者の上位互換なのだ。
・狩人……弓矢や投石などで獣を狩る。竹林での狩りは中々難しいようだ。
・建築家Ⅱ……立派な建物を設計する専門家。現場での作業も可能。
・肉職人……屠殺から解体、保存、衛生管理、販売までを一手に担う専門家。
・料理人……料理学校の卒業者。飲食店街で腕を振るう。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅲ……非日常を演出するパフォーマンスと巧みな話術で女性客の心を掴むスーパーモテ男。酒場通いの女性が急増中!
・ボディビルダーⅡ……肉体美を維持するために徹底したスケジュール管理を行っている。ここまで鍛えるとむしろ運動は苦手になる。
・竹細工師……竹を利用して籠や弓矢などを作る職人。
・竹槍選手……竹槍の扱いに秀でた住民。竹槍競技で活躍する。
・竹槍戦士Ⅲ……竹槍術の達人。竹槍の特徴を活かした素早い立ち回りを得意とする。竹の選別眼も鍛えられた。
・筋肉戦士Ⅲ……その筋肉を一目見た瞬間、誰もが負けを悟るだろう。
・医者……医学の進歩は目覚ましく、昔の医者は現代の常識ではあり得ない治療法を行っている事もよくある。
・薬師……薬草の専門家。各地の民間療法の知識に基づいている。
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。
・アムフィビスビースト……『水陸両用の獣』の意。なんと砂浜から海中に入ってもそのまま直進することができる! それだけである。
・ステアラブルビースト……搭乗および操縦できるストランドビースト。しかし歩いた方が早い…。

●その他
・謎の白黒の龍が生息している。
・町全体が竹の塀に囲まれている。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.7
防衛Lv.6
グルメLv.6

王「開拓者よ。ご苦労だった」

王「今ここに、余の代で初めての町が生まれた!」

王「想像以上の働きであったぞ。礼を言う」

開拓者「はい!」

開拓者「そのお言葉を胸に、今後も各地の開拓を続けていく所存でございます!」


開拓者「と、言われたその日の内に次の開拓地へ移動かよ」

担当者「しっかりしてくだされ。王国の今後は君にかかっているんじゃぞ」

開拓者「それは王様の仕事だろ? なんかただ便利に使われるだけのような気がするんだよな」

担当者「開拓を続けるのは嫌かね?」

開拓者「いいや。開拓は好きだ。何もなかった場所に人が集まり、村が発展していくのってすごくワクワクしないか?」

開拓者「師匠……団長の下から離れてみて改めてそう思った」

担当者「そうですか……。それを聞いて安心しました」

開拓者「それに、俺の夢なんだよな」

開拓者「誰も差別されない、誰の命も不当に奪われない、誰もが笑顔でいられる……そういう、最高の町を作り上げるのが」

開拓者「開拓団には、社会から見捨てられた流れ者が集まっていた」

開拓者「言葉も話せない奴隷階級の奴とか。身内を一人残らず戦争で失った奴もいる。俺の妹分も捨て子だ」

開拓者「だから……人並みに幸せになりたいんだ。俺も、皆も」

担当者「開拓者くん……その夢、叶えましょう」

担当者「この王国軍の辺境治安維持担当者、命尽きる日までお供しましょうぞ!」

開拓者「ああ。一人じゃ手が回らないからな。老人だろうとこき使ってやる」

開拓者「行くぞ。俺たちの開拓はまだ始まったばかりだ!」

市長「市長に就任したからには、全身全霊をもって王国の発展のために尽くす事をお約束します!」

市民「ワアアアア」パチパチパチパチ

デモ隊「貿易反対!! 外国船追放!!」


竹林の町の新市長はひとまず外国への食糧輸出を停止。国内需要を優先すると発表。それに伴い暴動は鎮まった。

しかしその一年後、貿易は再開した。

公表は避けていたが、市長は外国の商人に輸出の停止ではなく、一年間待つように頼んでいたのだ。

そして一年の猶予期間に、輸出をしても食糧が足りなくなることは無いと判明。

市長は反対派への丁寧な説明を経て再開に漕ぎつけたのだ。

開拓者の町作りによって王国全体の生産力が向上したことも、輸出再開の一因だ。


筋肉戦士「無念。我は誰も救えなかった……」

竹槍戦士「竹槍じゃ守れねぇのか……クソッ!」

水産学者「研究用の魚がほとんど流された!」

農民「水田も全滅です……」

建築家「皆! 俺だって辛い。妻を失った。でも前を向いて進むべきなんだ……!」


ある年には川が氾濫し町が大きな被害を受けた。死者、行方不明者も決して少なくなかった。

市長は特に何の対策も取っていなかった事を悔やみつつ、建築家主導での港や家屋の再建、堤防の工事を行わせた。

幸いなことに輸出先の諸島国から支援物資が届き、市民および王国民が生活に苦しむことは無かった。

二百年戦争以後も根深く残っていた王国民の反諸島国感情が、この災害の年から薄れ始めたといわれている。

このようなこともありながら五年の歳月が流れた。

開拓者の招いた知識人たちはこの五年の間に様々な研究成果を挙げていた。


●種苗Ⅰ

農学者「周りは枯れているのに稲が一本残っている……」

農学者「寒さと虫食いに強い品種だ! サンプルを増やさなければ!」

・改良米水田 → 耐性米水田
・農民 → 稲作農家
・第一次産業Lv.7→8


●畜産Ⅰ

畜産学者「飼料は豊富にあるんです」

畜産学者「豚だけなんてもったいない。肉牛も乳牛も鶏も羊も飼育開始!」

・牧場
・畜産家
・第一次産業Lv.8→9


●畑作Ⅰ

化学者「畑作の専門家がいないということで、環境学と並行して研究することになりましたが……」

化学者「焼畑なんて古いですねぇ。化学肥料の時代ですよ」

・畑 → 化学肥料畑
・開墾者 → 畑作農家
・第一次産業Lv.9→10


●環境Ⅰ

気象学者「大気のサンプルを―――」

化学者「土壌の有害物質濃度が―――」

植物学者「環境の評価基準すら決まらない……。全く新しい分野なので難しいですね」

※進展なし


●薬学Ⅰ

薬学者「化学者に貰った器具を使って、薬草を処理すると……」

薬師「できました……! 空を飛ぶ薬エッセンス!」

・製薬所
・薬師 → 精製薬師
・第二次産業Lv.3→4


●竹細工Ⅰ

竹細工師「竹を無害な薬剤でコーティングすることで強度と防腐性を持たせられるようになった」

女竹細工師「どんな竹細工にでも応用が効きそう。化学者さん様様ねー」

竹槍選手A「これだけ頑丈ならもっと高く跳べそうだな!」

女竹細工師「と、跳ぶ?」

竹槍選手B「槍の扱いじゃ絶対に竹槍戦士に勝てないから、竹槍で高く跳ぶのを競うことにしたんだ」

・竹細工師 → 頑丈竹細工師
・竹細工工房 → 頑丈竹細工工房
・竹槍選手 → 棒高跳び選手
・第二次産業Lv.4→5

●キネティックアートⅠ

トラクタービースト「……」ガタガタ

キネティックアーティスト「おおお、強い強い! これなら馬車を引けるはず!」

開墾者「畑を耕すのに使えそうだ」

軍人「ほう……」

・ステアラブルビースト → トラクタービースト
・第一次産業Lv.10→11


●軍事Ⅰ&キネティックアートⅠ&竹細工Ⅰ

軍人「キネティックアートは、兵器になる!」

キネティックアーティスト「戦争に使って欲しくは無いんだけどな」

軍人「抑止力としての軍事力だ」

キネティックアーティスト「自分で言うのもなんだけど抑止力になる見た目じゃないと思うよ」

・クラッシャービースト
・防衛Lv.6→7


●軍事Ⅰ

軍人「王国軍は諸君を歓迎する!」

竹槍兵士「所属が変わってもお前には負けないからな!」

筋肉兵士「ふん、言っておけ……!」

軍人「最初の仕事は防壁の改修だ! 乗り越えようとする敵の対策としてイバラを巻き付けるように!」

・竹槍戦士Ⅲ → 竹槍兵士Ⅲ
・筋肉戦士Ⅲ → 筋肉兵士Ⅲ
・道場 → 訓練場
・竹の塀 → 竹とイバラの塀
・防衛Lv.7→10


●料理Ⅰ

料理研究家「この数年で次々と新しい食品が生まれています……」

肉職人「外国から伝わってきた豚の腸詰め、ソーセージ」

農民「お米をこねて作ったお餅!」

キネティックアーティスト「米と麦の配合を考えて作り出した細麺!」

料理研究家「世はまさに、料理店と料理店が雌雄を競う、大戦国時代!!」

こだわり料理人A「俺のこだわりで、他店と勝負する……!」

こだわり料理人B「敗北者に待っているのは閉店、そして死のみ……!」

・水車小屋 → 食品加工小屋
・飲食店街 → 料理店街
・流水ヌードル料理店 → 流水細麺料理店
・料理学校 → 料理大学
・肉職人 → 肉加工職人
・料理人 → こだわり料理人
・グルメLv.6→11

●建築学Ⅰ

建築学者「洪水対策の研究は進みましたが、建築技術は停滞していますね」

建築家「レンガを使わなくても竹と石の組み合わせで十分だ」

※進展なし


●養殖Ⅰ

水産学者「先日の洪水被害で養殖用の魚の収集からやり直しです……」

※進展なし


●生物学Ⅰ

猟師A「よっしゃ! 罠にかかってる!」

パンダドラゴン「ボーアー」

猟師B「こうして見ると愛嬌のある顔をしてるな」

猟師A「あんまり近づくな。大人しいらしいがそれでも殴られるとただじゃ済まない」

生物学者「サンプル確保ご苦労様です。近頃好調ですね」

生物学者「今ではとても、数年前まで危険な怪物と言われていたとは思えません」

・狩人 → 猟師
・謎の龍の生息地 → パンダドラゴンの捕獲


●竹林開発Ⅰ

森林整備士「パンダドラゴン、通称竹蛇がうろついていて竹林は危険です」

※進展なし

町が発展!(開拓から5年後)

◎…時代が進んだもの ☆…研究で進化したか新しくできたもの

称号:王国の台所

●町
・竹林……竹の密集するなだらかな土地。近くの川には堤防が築かれた。
・港Ⅱ……大型の帆船も複数停泊できる埠頭。一度洪水で壊滅したが見事に復興した。
☆ 耐性米水田……川沿いの畑。寒さや食害に強い稲を栽培している。
☆ 化学肥料畑……焼畑の代わりに化学肥料で作物の為の養分を確保している畑。焼畑はやめた。
☆ 牧場……家畜として牛や鶏、羊を飼育している施設。
・竹林改良養豚場……効率よく多くの竹林豚を飼育できる施設。竹を食べて育つヘルシーでコストのかからない品種。
・研究用人工池Ⅱ……魚を養殖する研究用施設。複数の池を設置し淡水魚・海水魚・貝類などを種類ごとに管理している。
☆ 食品加工小屋……水車を動力にして小麦粉挽きや餅つき、ミンチ肉の製造を行う設備。
☆ 頑丈竹細工工房……コーティング剤を用いて竹細工をより頑丈に加工することができる。
☆ 製薬所……薬草から有効成分を抽出して医薬品を作る。
・展望塔Ⅱ……高所から町全体を見渡せる施設。石と加工した竹で建て直された。
・宿屋……町を訪れた人を泊める施設。竹林の美しい青緑色が旅人を癒す。
☆ 料理店街……料理店がひしめくエリア。どの店も王国でトップクラスの味を誇る。
・酒場……露出の多い踊り子の女性がお酌したり会話したりする男性向けの酒場。
・女酒場……女性向けの酒場。話し上手の男性達が数多の常連客を確保している。町の稼ぎ頭。
☆ 流水細麺料理店……変わった食べ方をする竹林の町名物。細麺がよくソースに絡む。
☆ 訓練場……王国軍の兵士が武術の訓練を行う道場。
・学校……石造りの立派な学校。子供への教育だけでなく知識人たちの研究所の役割も担う。
☆ 料理大学……調理技術や食品加工、料理を美味しく見せる方法などを研究している。
・病院……医療用器具や薬品の保管庫および、病人を隔離するための寝床が用意された施設。

●住民
◎ 市民……町に住む人々。元々竹林に住んでいなかった移住者も多い。
☆ 稲作農家……川沿いの水田で稲を専門に育てる農業従事者。
☆ 畑作農家……畑で野菜や麦などを幅広く育てる農業従事者。
☆ 畜産家……家畜の飼育を行う職業。
☆ 猟師……獣の習性を理解し罠を仕掛けて獣を狩る。ただし狩猟の需要は低い。
・建築家Ⅱ……立派な建物を設計する専門家。仕事の速さが自慢。
☆ 肉加工職人……ソーセージやベーコンの加工ほか、食肉に関するすべてを一手に担う専門家。
☆ こだわり料理人……独自のこだわりを持った料理人でなければこの町では埋もれてしまう。
・踊り子Ⅱ……酒場で男性とお酒を飲む女性達。気持ちよく話させる事でその先が無くても客は満足する。
・踊り夫Ⅲ……非日常を演出するパフォーマンスと巧みな話術で女性客の心を掴むスーパーモテ男。酒場通いの女性が急増中!
・ボディビルダーⅡ……肉体美を維持するために徹底したスケジュール管理を行っている。ここまで鍛えるとむしろ運動は苦手になる。
☆ 頑丈竹細工師……竹を利用して家具や食器、頑丈な棒や塀、工事用足場を作る。
☆ 棒高跳び選手……長い竹の棒を使って跳んだ高さを競うスポーツマン。竹槍の扱いにもある程度自信がある。
☆ 竹槍兵士Ⅲ……竹槍を自在に使いこなす王国兵。竹槍の特徴を活かした素早い立ち回りと仲間とのコンビネーションを得意とする。
☆ 筋肉兵士Ⅲ……己の肉体のみで戦う王国兵。通常の軍服が入らないのが悩み。
・医者……どうやら呪文は効果がないことが分かってきた。
☆ 精製薬師……薬品の専門家。薬草単位でなく成分で薬を分類するようになった。
・ストランドビースト……風を食べて生きる動物と言われているが、実際は風力で前進するだけの竹製の構造物。
・アムフィビスビースト……『水陸両用の獣』の意。なんと砂浜から海中に入ってもそのまま直進することができる! それだけである。
☆ トラクタービースト……搭乗および操縦できるストランドビースト。移動は遅いが馬力があり牽引や耕運に使える。
☆ クラッシャービースト……頑丈に加工した竹でできたストランドビースト。爆弾を積んで使う。

●その他
☆ パンダドラゴンの捕獲に成功した。
☆ 町全体が竹とイバラの塀に囲まれている。

●ステータス
第一次産業Lv.11
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.7
防衛Lv.10
グルメLv.11

同時期、王国で遷都が行われた。

言うまでもないかもしれないが、王都の基礎を作ったのは開拓者である。


町が完成!

称号:堂々たる王都

王「ここに、王国の新たな都が誕生した!」

王「そなたらの働きに最大級の賛辞を贈る」

開拓者「俺の作った町に、本当に遷都されたのか……!」

開拓者「やったぞ爺さん!」

開拓者「……爺さん?」

担当者「ゴホッ……すみません」

開拓者「爺さん大丈夫か!? すぐに医者を呼んでくる!」


医者「老化によるものです。もう治すことはできません」

医者「持って2年でしょう……。今後も働き続ければさらに縮まります」

担当者「そういうわけにはいかん」

開拓者「む、無理するなよ!」

担当者「……言ったじゃろう。最後まで君に付き合うと」

担当者「私の墓場は、開拓地です」

さらに5年の月日が流れた。

石炭を使った効率のいい蒸気機関、飛行機や電灯も発明され、王国は著しい発展を遂げていた。

その背景には開拓者の働きはもちろん、王による研究者への多大なる援助がある。

この頃には科学技術の発展の一方で、王国各地で環境の汚染が始まっていた。

しかしながら、環境の数値化および汚染物質の削減を研究していた竹林の町では公害による目立った被害の記録は残っていない。

そんな時代の研究の進展を見て行こう。



●種苗Ⅱ

こだわり料理人「聞いたか!? 今年の米の収量は去年の二倍だってよ!」

肉加工職人「米の需要は年々増えていくばかりだ。人口増加のペースよりもずっと早い」

医者「昔はほとんど輸出用だったのに、今では小麦に次ぐ主食ですからねぇ」


畑作農家A「トマト、ジャガイモ、トウモロコシ、唐辛子!」

畑作農家B「見たことのない野菜が次々と運ばれてくる!」

農学者「順次改良を進めていく予定です」

こだわり料理人達(自分が誰よりも早くあれらの野菜を使いこなして見せる……!)

・耐性米水田 → 革命的水田
・化学肥料畑 → 改良作物畑
・第一次産業Lv.11→13


●畜産Ⅱ

畜産学者「王国でナンバーワン、周辺諸国でもトップクラスの食品を提供するために改良を一瞬たりとも止めない」

畜産学者「コストを抑える、病気に強い種を作るのも大事です。しかし質の追求にも手を抜かない」

畜産学者「それが竹林ブランドの強みですね」ドヤァ

外国の記者「……」メモメモ

・畜産家 → 良品種畜産家
・牧場 → 改良家畜牧場
・竹林改良養豚場 → ブランド養豚場
・第一次産業Lv.13→15
・グルメLv.11→12


●養殖Ⅰ

水産学者「養殖池で育った魚が今日初めて出荷されました」

水産学者「極めて好評です! 10年の成果がついに!」

水産学者「今月末からほぼ全ての養殖池を研究用から生産用に切り替えます」

市長「おめでとうございます」

市長「非常に多くの雇用が生まれ、さらに町の経済は成長するでしょう」

・研究用人工池Ⅱ → 養殖池Ⅱ
・第一次産業Lv.15→17

●建築学Ⅰ

化学者「知ってます? 最近、石灰に粘土を混ぜて焼くと水で固まるセメントが作れる事が分かったんですよ」

建築家A「へえ、雨の日や水辺の工事に良さそうだな」

建築家B「乾かさないといけない漆喰と違って分厚い壁も作れるんじゃないか?」

市民「あの、うちの海岸の砂利交じりの砂を使って試作したら、聞いてたものよりも強度が上がったんですけど……」

建築学者「これは……! さっそく特許申請しましょう!」

・建築家Ⅱ → コンクリ建築家Ⅱ
・都市
・港Ⅱ → 港湾Ⅱ
・展望塔Ⅱ → 展望タワーⅡ
ほか
・第二次産業Lv.5→6
・第三次産業Lv.7→8
・防衛Lv.10→11


●キネティックアートⅡ

市長(近頃は比較的実用性の高いものを発明しているキネティックアーティストの新作発表会に招かれました)

キネティックアーティスト「この環状に組んだ竹の筒は、風を受けると必ず右回りの水流が発生する」

キネティックアーティスト「一度麺を流せば永遠に流れ続ける、これぞ永久機関(に見える)ヌードル!」

こだわり料理人「うおおお! すげえ!」

市長(何の意味が……?)

・トラクタービースト → ストランドホース
・アムフィビスビースト → ホライゾンビースト
・流水細麺料理店 → 永久機関ヌードル料理店
・グルメLv.12→13


●環境Ⅰ

女市民「環境局、いつも忙しそうね」

市民「結果を出してるからな。これだけコンクリートの建築が建ち並んでいるのに竹林の保全もできてるんだ」

蒸気の町の市長「蒸気機関の煤を減らす研究の進捗を伺いたいのですが」

鉱山の町の鉱夫「職場の仲間がみんな肺炎で倒れてる。なんとかしてくれ……!」

使者「開拓者さんの依頼で環境学の専門家を派遣していただきに参りました。こちら書類二枚です。面倒ですが制度上王都を通さないといけないんですよね」

環境学者「し、少々お待ちください! 順番に対応いたします!」

・王立環境局


●竹林開発Ⅰ

環境学者「竹林の面積もずいぶん小さくなりましたね」

職人「建材としての需要が激減して、今作られてるのは日用品と竹槍、あとはホテルの備品くらいだ。竹林が減るのも仕方ない」

森林整備士「全域に遊歩道を整備して、もうすっかり危険もなくなりました」

環境学者「しかしここまで開発する必要はあったんでしょうか。野生のパンダドラゴンはもう一匹も残っていません……」

生物学者「この竹林にしかいない絶滅危惧動物ですから、保護は必要でしょう」

森林整備士「野生のパンダドラゴンがいたら戦士しか竹林を歩けませんよ」

環境学者「かつては怪物としてあれだけ恐れられた竹蛇の末路が、自然公園の檻で飼われる見世物とは……」

職人「いいんじゃないか? ほら、大人気だし」

パンダドラゴン「ボアー」

観光客「パンダドラゴンが鳴いた!」

観光客「こっち向いてー!」

・竹林 → 自然公園
・頑丈竹細工師 → 職人
・頑丈竹細工工房 → 工房
・パンダドラゴンの捕獲 → パンダドラゴンの展示
・第三次産業LV.8→10

町が発展!(開拓から10年後)

◎…時代が進んだもの ☆…研究で進化したか新しくできたもの

称号:ウマい空気とメシの都市

●町
☆ 都市……人が多く集まり栄えた土地。近代建築が建ち並び川も護岸されている。
☆ 空気……他の都市と違って澄んでいる。海が綺麗な風を運んでくる。
☆ 自然公園……原生林である竹林が保全されている公園。動物の展示が人気。
☆ 港湾Ⅱ……多くの商船が出入りする港湾施設。コンクリートの岸壁が存在する。
☆ 革命的水田……川沿いの畑。収量の多い高品質な稲を栽培している。
☆ 改良作物畑……王国の風土に合わせて品種改良した様々な種類の農作物を育てている畑。
☆ 改良家畜牧場……品種改良を重ねた牛や鶏、羊を飼育している施設。
☆ ブランド養豚場……竹林ブランドの豚を飼育している。外国のシェフからも称賛される優秀な品種。
☆ 養殖池Ⅱ……魚を養殖する施設。淡水魚から海水魚、貝類、イカまで幅広く出荷している。
◎ 食品加工工場……食品の二次加工を行う。動力は水力から蒸気機関に移った。
☆ 工房……職人たちが腕を振るう。コーティングしてもなお割れやすい竹細工はあまり使われなくなった。
◎ 製薬工場……医薬品の生産施設。
☆ 展望タワーⅡ……町全体を見渡せる高層タワー。観光施設。
◎ ホテル……主に観光客を泊める施設。内装や小物に竹を使っており、竹細工の需要が最も高い。
・料理店街……料理店がひしめくエリア。外国料理の店も増えてきた。
◎ クラブ……大人の社交場。店員は女性ばかりだが肌の露出は減った。
◎ レディースクラブ……女性向けのクラブ。指名された男性がテーブルに加わる。
☆ 永久機関ヌードル料理店……延々と流れ続ける麺をすくってソースに絡めて食べる名物料理が提供されている。
・訓練場……王国軍の兵士が武術の訓練を行う道場。
◎ 大学……レンガまたはコンクリ製の立派な校舎が並ぶ。付属小、中、高もある。
・料理大学……料理についてのあらゆる事項を研究する。近頃は留学生もいる。
・病院……理論に基づいた医療が根付いてきた。
☆ 王立環境局……王国の公的機関。環境学会の中枢。

●住民
・市民……町に住む人々。元々竹林に住んでいた住民はほとんどいない。
・稲作農家……川沿いの水田で稲を専門に育てる農業従事者。
・畑作農家……畑で野菜や麦などを幅広く育てる農業従事者。
☆ 良品種畜産家……肉やミルクを生産する傍ら、畜産の大会で育てた家畜の質を競っている。
・猟師……自然公園の飼育員だと思われている。実際に公園の保全が主な仕事。
☆ コンクリ建築家Ⅱ……コンクリートを用いて頑丈な建築を設計する。
・肉加工職人……加工業の従事者が増えたため、プロは自分の料理店を持つ事が多くなった。
◎ 有名料理人……腕が良くても無名だと埋もれる。料理界にタレント性が求められるようになった。
◎ クラブガールⅡ……クラブで男性をもてなす女性達。笑顔と誉め言葉が得意。
◎ クラブボーイⅢ……レディースクラブで女性の指名を待つイケメンズ。竹槍ポールダンスは最近ダサいと言われる。
・ボディビルダーⅡ……この町は食の誘惑が多すぎると思っている。
☆ 職人……様々な加工業を営む。竹細工の職人の多くは金属やガラスなどを扱う職人に転向した。
◎ 陸上選手……陸上競技のプロ。棒高跳びと投げ槍の成績は高い。
・竹槍兵士Ⅲ……竹槍を自在に使いこなす王国兵。銃の威力が上がって竹槍で銃弾を弾くのが難しくなった。
・筋肉兵士Ⅲ……己の肉体のみで戦う王国兵。戦車の装甲を拳で打ち砕く。
・医者……先輩医者は過去の過ちで若い医者達に馬鹿にされがち。
・精製薬師……医薬品の専門家。医学会によって一部の薬の精製が禁止された。
・ストランドビースト……微風を前進するための動力に変える竹製の構造物。自然公園で動物と一緒に展示される。
☆ ホライゾンビースト……なんと水面を歩くことのできるストランドビースト。流石に人を乗せると沈む。
☆ ストランドホース……搭乗および操縦できるストランドビースト。強風の日に限り馬のスピードと牛のパワーを兼ね備える。
・クラッシャービースト……頑丈に加工した竹でできたストランドビースト。爆弾を積んで使う。

●その他
☆ パンダドラゴンが飼育、展示されている。
◎ 町では必要に応じてコンクリートの塀と尖らせた竹で建物を囲う。

●ステータス
第一次産業Lv.17
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.10
防衛Lv.11
グルメLv.13

王都の完成から三年、開拓者を隣で支え続けた担当者はついに引退した。

もはや立って歩くこともできなくなった彼を、親族が半ば強制的に連れて行った形だ。


王「彼の後任を務める使者だ」

使者「お噂はかねがね。よろしくお願いします、開拓者さん」

開拓者「ああ。俺より若いな……」

開拓者「こんな若者に爺さんの代わりが務まるのか?」

王「使者の業務処理能力は余の側近の中でも群を抜いておる」

王「必ずやそなたの力となるだろう」

開拓者「うーん、しかし……」


数か月後。

開拓者「使者、使えるな! 爺さんと違ってフットワークが軽い!」

使者「お褒めにあずかり光栄です」

開拓者は担当者との絆をきれいさっぱり忘れていた!

その後も、王国の発展に伴って元竹林の町は順当に成長を続けた。

多くの町で多くの大学や職業人が様々な分野に変革をもたらす中、元竹林の町の果たす影響力は相対的に小さくなっていた。

しかしキネティックアートの応用研究においてはいまだに最先端を進んでいた。

それもそのはず、ストランドビーストが町を闊歩しているのは王国の中でも元竹林の町くらいだからである。


●キネティックアートⅢ

軍人「新兵器の開発に成功した」

軍人「共同研究という名目である以上、キネティックアーティストに報告しなければいけない」

軍人「キネティックアーティスト氏はご在宅ですか!」

ガチャッ

ストランドロイド「……」カシャカシャ ペコリ

軍人「こ、これは……ロボット!?」

キネティックアーティスト「私もいい歳だ……。子供が欲しくなったんだよ」

・ストランドホース → エコカート
・ホライゾンビースト → シップクラッシャー
・クラッシャービースト → カタストロフビースト
・ストランドビースト → ストランドロイド
・第三次産業Lv.10→11
・防衛Lv.11→12

終戦から16年後のある日。

すっかり平和が定着した王国を揺るがす知らせが届けられた。

開拓者「王様、諸島国と海戦が起きたと聞きましたが……」

王「事実だ。しかし長引かせるつもりはない」

開拓者「二百年戦争の再来ではないということですか」

王「うむ。安心してよい」

王「だが隣の皇国が近年力を増している。数年後に大きな戦争に発展する可能性も否定できん」

王「心構えはしておくように」

王「情勢が安定するまで、しばらく開拓を停止する。良いな?」

開拓者「ははっ」


二年後。

開拓者「来月から開拓を再開する、か……」

使者「はい。相変わらず皇国は脅威の一つではありますが、諸島国との緊張状態は完全に解消されたと言っていいでしょう」

開拓者「…………」

使者「まさか開拓の仕方を忘れてはいませんよね?」

開拓者「いや、皇国の事が少し思い出せなかっただけだ」

使者「それもそれで不味くないですか? 開拓の手順、言ってみてください」

開拓者「まずは…………」

使者「……労働者の教育です。あなたが始めた事なのにどうしてあなたが忘れているんですか」

使者「この二年間何してたんです?」

開拓者「女遊びとギャンブルに嵌まっていたな」

使者「堕落しすぎじゃないですか!」

使者「……まあ、いいです。次の開拓地は普通の森林なので、そこで開拓の勘を取り戻してください」

開拓者「ああ、分かった」

開拓者(正直、開拓に行くよりもエロい恰好の女に囲まれていたい)


そして数度の開拓を経て、現在に至る。

開拓者(現在の開拓者)「朝か……」

開拓者「懐かしい夢を見ていたな」

開拓者「昨日、開拓者をクビになった事が思ったよりも堪えていたようだな……」

開拓者「この夢は初心に帰れということか」

開拓者「一度作った町に訪れる機会はほとんどなかった」

開拓者「最初に作った、思い出の町だ。カジノ通いの前に一度訪ねてみるか……」


開拓者の自宅がある王都の外れから列車で三時間。

思い出の町には短時間で行くことができた。

開拓者「なんということだ……!」

開拓者「竹林が見当たらない!」

開拓者「というかここ、王国三大都市の一つじゃないか」

開拓者「名前は知っていたが、まさか俺が初めに作った町だったとは……」

開拓者「中心街にやってきたが、すごいな……」

開拓者「王都の新市街に次ぐほど近代都市化が進んでいるじゃないか」

開拓者「役所には町のステータスを記載した書類が置かれている。どれどれ……」

開拓者「第一次産業Lv.17……!?」

開拓者「バカな……!? Lv.10で国内トップの生産高じゃなかったのか!」

役所受付「できたばかりの町の中ではLv.10で最高だと言われてますね」

開拓者「なるほどな。成長した町はこうなるのか……」

役所受付「しかしその基準も年々更新されていると聞きます」

開拓者「ふっ……」ドヤァ

役所受付「第三次産業Lvは10が当たり前、最近はLv.12を記録したとか」

開拓者(何!? 俺の町は大抵Lv.11だぞ……。第二開拓者に越されたか……)


開拓者「さっきの受付によると、この町は州都に指定されたらしい」

開拓者「確かに広いな。中心街だけで、農地を含めた一般的な町一つ分のサイズがある」

開拓者「流石の俺でもこの町を歩き回るのは骨が折れる……」

市民「君ぃ、カートには乗らないのかい?」

開拓者「カート?」

市民「僕が乗ってるこれ。エコカート」

市民「観光客向けのレンタルもされてるから、そこまで乗せて行ってあげるよ」

開拓者「ありがたい!」

シャァァア

開拓者「割と速いな。燃料無しでこの速さが出せるのか……」

市民「この町は初めて?」

開拓者「初めてではないな。20年ぶりだ」

市民「君面白いこと言うねぇ。20年前ここに町は無かったよ」

開拓者「風を受けて走っているが……このエコカートとやら、もしやストランドビーストなのか?」

市民「ストランド……ああ、エコカートの原型だっけか」

市民「技術の発展には驚かされるばかりだねぇ」

開拓者「俺もエコカートをレンタルして郊外をドライブだ」

開拓者「運転の感覚や内装は以前乗せてもらった軽自動車に似ている」

開拓者「ブレーキから足を離したままにしていると自転車を全力で漕いだ位の速さが出る」


開拓者「用を足すため一旦カートから降りたが……」

開拓者「普通の観光客が目を止めない郊外にも面白いものはあるものだな」

開拓者「まずはこの畑だな。特別広大なわけではないが作物の質が極めて高いのが分かる」

開拓者「栽培している種類も豊富だ」


開拓者「近くに風力発電の風車を見つけた」

開拓者「この町で電気を導入しただろうか?」

開拓者「いや……州の他の町から来たんだな」

開拓者「王国では町ごとに異なる技術が発達するものだから、市長達が利権を守るため他の町に技術が伝わらないよう工作している事が多い」

開拓者「開拓の際には王の命令で技術を提供させていたから俺は困らなかった。だが、あまり良くない文化だな」

開拓者「州都も王都と同様に力が強いから、周辺の町の技術が入って来たんだろう」

猟師「おーい、近くにイノシシが出たから危ないぞー!」

イノシシ「ブフー!」ザッ ザッ

開拓者「目の前にいるじゃないか! ……そこだ!」ガバッ

イノシシ「フー! フー!」

猟師「や、やるなあんた。この時代に素手でイノシシを捕らえる男がいるとは……」

開拓者「まあイノシシ程度ならな。肉食動物は厳しい」

猟師「そんな野人がこんなところで何を?」

開拓者「野人じゃない。発電機を見ていたんだ」

猟師「発電機は10年位前からあるぞ。他の町から持ち込まれてな」

開拓者「詳しく聞かせてくれ」

猟師「詳しくったって、俺が知ってるのは最初は火力発電だったって事くらいだぞ」

開拓者「ふむ……風力の利用の研究が進んでいたのと、環境に考慮した結果、風車になったか」

猟師「野人かと思ったら頭いいんだな」

開拓者「俺は野人じゃない」

開拓者「ところで俺は腹が減っているんだが、このイノシシを料理できないか? お前は猟師だろう?」

猟師「やっぱり野人じゃないか」

開拓者「いよいよ怒るぞ?」

猟師「野人じゃないならちゃんとメシ屋で金払ってちゃんとした豚肉食べろよ」

開拓者「再び市街地だ」

開拓者「食欲をそそるにおいが、あちらこちらの店先から流れてくる」

開拓者「ここに住んでいたらすぐに太りそうだな」

店員A「店長のこだわりスパイシーチキン餅、お安くなっております!」

店員B「今日のお勧めは海鮮カルパッチョです! 完全養殖の肉厚、安全なお魚です!」

店員C「スープの滝を麺が昇っていく滝登りラーメンいかがっすか!」

開拓者「美味い! 餅を噛むたびに唐辛子の辛さと鶏の旨味が舌を刺激する!」モグモグ

開拓者「包み紙をゴミ箱に……ほい!」ポイッ

開拓者「食べたいものをすべて食べていたらすぐに満腹になる」

開拓者「今日は町一番の名物をいただこうか!」

店員D「おっ、外から来た人か! 名物ならあちら!」

開拓者「一番うまいのか?」

店員D「一番美味しいかは人によるが、あれは州都の原点だな!」


著名料理人「タケノコ豚丼、お待ち!」

トンッ

開拓者「ほう、伝統の味か……」

開拓者「さて、どれほど美味くなったかな?」パクッ

開拓者「な、なんと……!」

開拓者「柔らかな豚肉を黒コショウの辛さと玉ねぎの甘さが引き立てる……!」

開拓者「ソースのベースは流水ヌードル用のタレか! 魚介と豆を煮込んだコクのある味わいだ!」

開拓者「少々濃いめで辛口の味付けで、炊き立ての米を掻き込む箸が止まらなくなる!」

開拓者「そしてコリっとしたちょうどいい食感のタケノコが、米と豚の食感に飽きるのを防ぐ……!」

開拓者「懐かしの味ではない。20年前とは別物だな……」

開拓者「またドライブを再開して郊外に来たわけだが」

開拓者「ここは、王国軍の駐屯地か?」

開拓者「警備の人間が立っていない……。入っていいのか?」

開拓者「まあ何かあっても身分を明らかにすれば問題ないだろう」

「き、君は!」

開拓者「す、すまない! すぐに出ていく!」

キネティックアーティスト「開拓者じゃないか!」

開拓者「まさか、キネティックアーティストか!? 老けたな!」

キネティックアーティスト「君こそ!」

開拓者「見せてもらったぞ、エコカートに風力発電。まさかキネティックアートが役に立つとは……!」

キネティックアーティスト「失礼な。継続は力なりだよ」

開拓者「確かにその通りだ。たかだか2か月でお前を見くびった俺が間違っていた」

開拓者「しかし、なぜお前が駐屯地に?」

キネティックアーティスト「君が去ってから、私は兵器の研究に協力していてね」

キネティックアーティスト「いや、させられたと言うべきか」

キネティックアーティスト「あくまで私が本当にやりたいのはアートだった。エコカートなども環境局の依頼だよ」

開拓者「そうか、環境局もこの町にあったのか。いつも世話になっているが今日、用はないな」

開拓者「なあ、機密上の問題が無ければ、研究成果を見せてもらえないか?」

キネティックアーティスト「もちろん、こちらから紹介したいくらいだ。まずはこれ、クラッシャービースト」

キネティックアーティスト「頑丈だろう? 敵の攻撃を物ともせず突き進み、自爆するんだ」

開拓者「恐ろしいな。ストランドビーストは無人兵器に進化したのか……」

キネティックアーティスト「しかしこれは通過点に過ぎない」

キネティックアーティスト「完成形の一つがこの、シップクラッシャー!」

キネティックアーティスト「波間を漂うように進み、気付かれずに船を爆破する」

キネティックアーティスト「実験で船上から撮った写真がこれだ」

開拓者「どこに写っている? ……よーく見るとここに木くずがあるように見えるが、これなのか……?」

キネティックアーティスト「分からないものだろう? もう一つの完成形がこのカタストロフビースト」

開拓者「破滅の獣……!」

キネティックアーティスト「頑丈なポリマーで作られたカタストロフビーストは、進路上の障害をことごとく破壊して突き進む」

キネティックアーティスト「敵の歩兵の戦列は確実に乱される。もし逃げ遅れてカタストロフビーストの脚に踏まれたらケガは免れない」

キネティックアーティスト「また、仮に大きな障害物に止められればその瞬間爆発する。まさに敵に破滅をもたらすビースト!」

開拓者「なあ」

キネティックアーティスト「なんだい?」

開拓者「お前、兵器開発にノリノリだろう?」

キネティックアーティスト「兵器だろうと私の愛する作品には変わりないということさ」

開拓者「キネティックアーティストと別れてしばらくカートを走らせていると、竹林がわずかに残っているのを見つけた」

開拓者「どうやらここは自然公園らしいが……」

開拓者「奴が、いた」

パンダドラゴン「ボアー」ムシャムシャ

幼児「ぱんだどらごんだぁ!」

お婆ちゃん「本物も可愛いわねえ」

パンダドラゴンベビー「ぽあ~」

観光客A「キャー! 鳴いたー!」

観光客B「かーわーいーいー♪」

開拓者「可愛いだと!? あれは怪物の幼体だろう!」

開拓者「おい飼育員! なんてものを見世物にしているんだ!」

飼育員「パンダドラゴンは危険な動物じゃありませんよ」ニコニコ

開拓者「火は?」

飼育員「吹きません」

開拓者「雷は?」

飼育員「放ちません」

開拓者「毒は?」

飼育員「分泌しません」

観光客A「何言ってんのこのおっさん?」

観光客B「パンダドラゴン怖いとか、マジ爆笑!」

開拓者「お前たちは野生を知らんからそんな事が言えるんだ!!!」

パンダドラゴンベビー「ぴぎゃああ!」

飼育員「赤ちゃんを怖がらせないでください!」

開拓者「日が沈み、夜が来た」

開拓者「夜の町といえば、行く場所は一つだろう」

開拓者「風俗だ!」


州都の歓楽街には複数のキャバクラが軒を連ねる通りがあった。

王国におけるキャバクラ第一号店もあったが、開拓者の目当てはそこではない。

開拓者は、もはやキャバクラと呼ぶべきではないほどの、極めて性的な店舗を見抜いていた。

その店で行われていたのは……竹槍ポールストリップダンス。


開拓者(解説しよう)

開拓者(セクシーなポールダンスと竹槍術、そこにストリップショーが混ざることで一つの化学反応が起きた)

開拓者(そう、踊る最中に竹槍の先端が衣服を裂いていくのだ!)

開拓者(一番の見どころは胸を激しく逸らすと共に、竹槍がブラジャーの紐を切る瞬間だ)

開拓者(乳房が……弾けて舞うのだ!)

開拓者(そして女たちは、竹槍の上にまたがり激しく腰を振るのだ!)

開拓者(俺は感動した。まだまだ未開拓の領域があったのだと痛感した)

開拓者(男たちよ、断言する。州都の一番の名物は竹槍ポールストリップダンスだ!!)

開拓者(これを見て喜ばない男などいない!)

※開拓者個人の意見です

バンブー高層タワー。

州都のランドマークであるこのタワーは、竹のように柔軟かつ強靭に成長する町というモットーを示している。

開拓者「なるほど、それで竹のような節がついているんだな」

担当者「皆が皆竹林を忘れてはおらんということです」

開拓者「まさか爺さんが生きていたとは……。絶対に死んでいると思っていた」

担当者「失礼な」

開拓者「後2年で死ぬって聞いてから20年経ってるんだぞ。今何歳だ」

担当者「来年で100じゃな。最近はまだまだ長生きしたいと思っとります」

担当者「ストランドロイドのおかげで楽に外出できるようになりましたからな」

開拓者「その車椅子を押しているのもキネティックアートか?」

担当者「ええ。ブレーキを外すと直進し、ハンドルを傾けると歩く向きが変わります」

担当者「人型なので愛嬌もあるでしょう」

開拓者「そういえば町の各地にスロープがあった。環境局は生活環境の改善にも関わっているのか」

担当者「長生きする内に、長生きしやすい社会になりました」

担当者「君の仕事ぶりもよく聞いてますぞ」

担当者「王国の発展は止まらない。まだまだ先を見ていたいと思うんじゃ」

開拓者「そうか……。爺さん、実は開拓はもう終わったんだ」

担当者「何じゃと?」

開拓者「つい先日、最後の開拓を終えた所だ。理由は知らんがその直後にクビになった」

開拓者「この町に来たのも、初心を取り戻すためだ」

担当者「……開拓者くんは何も知らんのか?」

担当者「今後開拓を続けるのは難しいとは思っておったが、まさか本当に開拓が終わるとは……」

開拓者「俺が開拓者をクビになった理由、教えてくれ! 俺の何が悪かったんだ!」

担当者「君は何も悪くない。ただ、開拓の制度自体が世間の批判に晒されてな……」

担当者「もし他の町で、誰かに君が開拓者だと知られていたら、ただでは済まなかったろう」

開拓者「そんなことが起きていたのか? 使者め、教えてくれればいいものを……」

担当者「ともあれ、この町は君を拒みはしない」

担当者「元々は君の作った町じゃからな」

担当者「いつでも帰ってきなさい」

開拓者「ありがとうな、爺さん……」

開拓者(思い出に残る町は、成長し大きく姿を変えていたが……)

開拓者(それでも、俺が初めて作った町であることに変わりはなかったのだ)

思い出の町に訪れました(開拓から20年後)

称号:王国三大都市、食の都

●都心部
・州都……地域の中で最も栄えた都市。近代建築が建ち並び、郊外に田畑が広がる。
・空気……農業が盛んなためか都会の割にかなり綺麗。
・港湾Ⅱ……多くの船舶が出入りする近代的な港湾施設。
・食品加工工場……食品の二次加工を行う。機械の動力は電気になった。
・製作所……職人たちがオーダーメイド品を作る。
・製薬工場……医薬品の生産施設。
・バンブータワーⅡ……空へまっすぐ伸びる竹を模した高層タワー。町のランドマーク。
・グランドホテル……観光客が泊まる高層ホテル。竹を使った落ち着いた内装とレストランのバイキングが魅力。
・市街地……様々な店が建ち並ぶがやはり料理店が多い。リーズナブルなお店もある。
・キャバクラ……市街地の端にある大人のお店。複数の店があり一部には際どいお店も。
・ホストクラブ……ホストクラブの先駆けとして知られ、王国中から女性たちが訪れる。
・永久機関ヌードル料理店……延々と流れ続ける麺をすくってソースに絡めて食べる名物料理が提供されている。
・大学……広いキャンパスで様々な事を研究している。付属小、中、高もある。
・料理大学……料理についてのあらゆる事項を研究する。近頃は常人に理解しがたい料理も増えた。
・病院……現代医学に基づいた医療を行う。
・王立環境局……王国の公的機関。開拓者もよくお世話になっている。

●郊外
・水田EX……王国一の水田。機械化が進みトラクタービーストは使わなくなった。
・畑EX……王国一の畑。珍しい野菜を栽培しているビニールハウスもあり、まるで農作物の展覧会のよう。
・牧場EX……王国一の牧場。どの家畜も高く評価されている。
・ブランド養豚場……タケノコ印の豚肉は高価なため地元の住民もあまり食べる機会はない。
・養殖池Ⅱ……魚介類の養殖場。生産した魚介は新鮮なうちに町の料理店で消費される。
・動物公園……原生林である竹林が保全されている公園。パンダドラゴンを始めとした動物の展示が大人気。
・風力発電所……風が強い町というわけではないがキネティックアートの技術を応用し効率のいい電力変換を実現した。
・駐屯地……王国軍の基地。他の基地からも兵士が訓練のため訪れる。

●住民
・市民……町に住む人々。元々竹林だった事を知る住民は少ない。
・稲作農家……稲を専門に育てる農業従事者。
・畑作農家……稲以外を幅広く育てる農業従事者。
・セレブ畜産家……この町で育った家畜は高値で取引されるため皆とってもリッチ。
・猟師……たまに畑や公園に現れたイノシシを駆除する。畜産しとけば良かったなぁ。
・建築デザイナーⅡ……頑丈で実用的かつデザイン性に富んだ建築を設計する。
・肉類加工責任者……名産品の肉類で食中毒が発生しないように工場で衛生管理を行う。
・著名料理人……王国で有名な料理人は大抵この町と関わりがある。
・キャバ嬢Ⅱ……キャバクラで働く女性達。風俗嬢とは一線を画す存在であり少なくともこの町では羨望の的。
・ホストⅢ……ホストクラブで働くイケメンズ。王国ナンバーワンのモテ男たち。
・ボディビルダーⅡ……薬で作った筋肉は同業者が見れば一目瞭然。
・職人……様々な加工業を営む。竹細工職人の後継者がいないという問題を抱えている。
・陸上選手……陸上競技のプロ。棒高跳びと投げ槍の成績は高い。
・竹槍兵士Ⅲ……竹槍を自在に使いこなす王国兵。竹槍で爆撃機を撃墜する。
・筋肉兵士Ⅲ……己の肉体のみで戦う王国兵。筋肉の鎧は至近距離の爆発にも耐える。
・医者……先輩医者は過去の過ちで若い医者達に馬鹿にされがち。
・薬剤師……医薬品の専門家。生薬を扱える人は減った。
・ストランドロイド……竹製の人型機械。個体ごとに決まった動作しかできないが動きは人間と遜色ない。無風の部屋では動かなくなる。
・エコカート……風力で走る自動車。微風の日でも自転車程度のスピードは出せる。便利で環境に優しい移動手段。
・シップクラッシャー……爆弾を積んで波間を漂うように真っすぐ進む、船を破壊する兵器。船上からは木片に見える。
・カタストロフビースト……頑丈なポリマーでできた兵器。風力だけで力強く前進し戦列の攪乱、地雷の除去、防壁の破壊などに活躍する。

●その他
・パンダドラゴンの人工哺育に成功。
・町では必要に応じて金網と有刺鉄線で建物を囲う。

●ステータス
第一次産業Lv.17
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.11
防衛Lv.12
グルメLv.13

バタバタ

市長「ここにいましたか、元担当者氏と元開拓者氏!」

担当者「これはこれは市長殿」

開拓者「大勢の市民を引き連れて……そうか、改めて俺を出迎えようと……」

開拓者「ふっ、確かに俺が開拓者だ。この町を作った功労者……」

軍人「駐屯地への不法侵入の罪で貴様を告訴する」

開拓者「……何? そ、それはキネティックアーティストに招かれたんだ!」

軍人「監視カメラの映像が残っている」

キャバ嬢「私達も、性的サービスの強要でこの男を訴えます!」

開拓者「何を言っている! 俺はただ『俺を竹槍代わりに踊ってくれ』と頼んだだけだ!」

環境学者「路上へのポイ捨て、農地での立小便、動物を大声で脅かす、などの環境保護条例違反の報告も受けています」

環境学者「市民は、あなたのような環境を乱す人間を許しません」

開拓者「誰だ、わざわざ通報したのは!」

市長「裁判の結果がどうなるかはわかりませんが、多くの市民が不快にさせられたのは事実」

市長「今後、貴方には州都への立ち入りを遠慮願いたい」

開拓者「出禁!?」

開拓者「爺さん、助けてくれ」

担当者「私は何の権限もない老いぼれの市民です」

開拓者「薄情者!」

軍人「我々は薄情者だが、貴様は犯罪者だ」

開拓者「まだ容疑者だ! 弁護士を呼んでくれ」



弁護士「やあ、またやらかしたのか」

開拓者「友人だろう? 今回も頼むぞ」

弁護士「悪いね。今回ばかりは勝てそうにない」

弁護士「今まで何とかなったのは王直属の開拓者だったからだよ」

弁護士「残念ながら、今の君は何の後ろ盾もない無職だ……」

開拓者「俺が、無職だと……!?」


自称開拓者の30代無職男性は、相応の罰金を支払い釈放された。

もう二度と忘れない思い出が残った。



おしまい

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした。読んでくださった皆さんはありがとうございました。
お待たせして申し訳ないです。

研究の効果は『開拓終了後に関連住民・施設を複数まとめて成長させステータスを上げる、該当するものがない場合教育・建築が行われる』でした。
よほど要望が無い限りこのシステムは最初で最後だと思います。

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