【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作るR【コロシアイ林間学校】 (1000)

ダンガンロンパのネタバレ等注意

・安価とコンマでキャラを作ります
・舞台は【山奥】
・登場人物はオリキャラ中心となるので苦手な人はご注意を
・下記の作品の再構成となります。登場人物の何人かは下記から引き続き参加
【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作るR【コロシアイ林間学校】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401020808
・以前使っていた酉が割れているみたいなので別の酉を使います


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486373790

よく見たら再構成元のタイトルにあるRは不必要でしたね、訂正しておきます

ということで再構成元から引き継ぐキャラ決めたいです。主人公は確定として男子3人女子4人で
【超高校級の拳法家】正道健一
【超高校級の鍛冶士】銀土鋼鉄
【超高校級の消防士】火ノ元消太
【超高校級の作詞家】蛇村河地破
【超高校級の芸人】植島恭兵
【超高校級の税理士】明石晴夜
【超高校級の数学者】策賀孝蔵

【超高校級の図書委員】鷲澤芳佳
【超高校級の森林警備員】雑木林恵美
【超高校級の合唱部】歌亡院奏
【超高校級の家庭教師】諭鶴羽瑞稀
【超高校級の華道家】逸見燈華
【超高校級のボディーガード】藤川黒紗
【超高校級の発明家】如月らら
【超高校級の探偵】繁原明子

主人公は
【超高校級の幸運】弧消真名斗
です

ある程度前作を読んでいた人間がいる事が前提となりますが、どれだけ残ってくれているのか
とりあえず八時くらいにまた来ます

もしその間に何か質問等あれば一応受け付けます

懐かしい。戻ってきてくれて嬉しい
どう投票すればいいのかな、蛇村河内、繁原、正道みたいな?

>>4
最初に男子、次に女子で順番に決めるので二人ずつ投票でお願いします

それじゃあ投票始めますね
まずは男子メンバー3人を決めます

↓5までで上位3名を採用
二人の名前をお願いします。○○と○○、みたいな感じで

同数になったらそのキャラで更に投票となります

明石、植島

【超高校級の拳法家】正道健一
【超高校級の芸人】植島恭兵
は確定

【超高校級の作詞家】蛇村河地破
【超高校級の税理士】明石晴夜
の二名で決選投票
一名分しか書いていない表を無効にしようか悩みましたが今回はこういう形にします

↓5までで多数決

【超高校級の拳法家】正道健一
【超高校級の芸人】植島恭兵
【超高校級の税理士】明石晴夜
ここに弧消を加えて4人で男子メンバーの引き継ぎは確定

次は女子メンバー決めます
同じように↓5までで女子メンバーの名前を二名分書き込んでください

※一名の名前しか書いてないものは無効とします

【超高校級の図書委員】鷲澤芳佳
【超高校級の華道家】逸見燈華
【超高校級の合唱部】歌亡院奏
上記3人は確定

【超高校級の森林警備員】雑木林恵美
【超高校級のボディーガード】藤川黒紗
【超高校級の発明家】如月らら

残り1名分をこの3人で投票します
↓5までで同じように二名分の名前をお願いします

雑木林

蛇村さんは旬が過ぎたからね…

雑木林と如月

【超高校級の発明家】如月らら
上記1名を確定として
【超高校級の森林警備員】雑木林恵美
【超高校級のボディーガード】藤川黒紗
の2名で投票

↓5までで多数決。必ず1名だけの名前を書き込んでください

雑木林

ごめんなさいむっちゃおかしなことしてました
【超高校級の図書委員】鷲澤芳佳
【超高校級の華道家】逸見燈華
【超高校級の合唱部】歌亡院奏
【超高校級の発明家】如月らら
上記四名で確定でした。申し訳ない

【超高校級の幸運】弧消真名斗
【超高校級の拳法家】正道健一
【超高校級の芸人】植島恭兵
【超高校級の税理士】明石晴夜

【超高校級の図書委員】鷲澤芳佳
【超高校級の華道家】逸見燈華
【超高校級の合唱部】歌亡院奏
【超高校級の発明家】如月らら

引き継ぎメンバーはこのメンバーで確定
続いて新メンバー決めますがその前にルールまとめるのでちょっと時間開けます

・才能は既に出ている生徒と被ってさえいなければ基本的に可(原作と被っていても採用となります)
・一度の安価での連投は無効(才能と名前両方で安価を取ろうとするのは可)
>>1が無効と判断した場合は↓1ズレます(極力採用とはしますが)

多分これくらい決めてればなんとかなる……はず

21時10分から始めます

それでは男子の才能を決めます
↓4までで出たものを採用

呪い師(まじないし)

アジャスター(保険調査員

【超高校級の石焼き芋屋】4・0
【超高校級の呪い師】0・0
【超高校級のCGデザイナー】1・1
【超高校級のスナイパー】5・8
採用。降霊術やりそうな人いますね……

あとすいません、書き忘れていましたが才能判定で出たコンマで交友と精神も判定します

石焼き芋屋から決めていきます
↓3まででコンマ一番高いものを採用

白金 夕間(はくぎん ゆうま)
元気系

【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音 交友4・精神1

まーた書き忘れてましたが名前とキーワードは別にしますね、重ね重ねすいません

ということでキーワード指定
↓3までで一つずつ出たものを採用

ムッツリすけべ

元気系

【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音(いもや りおん) 交友4・精神1
食いしん坊:大食い。食に対するこだわりや執念が強い
飄々としている:どこか掴みどころのない性格? 行動の真意がやや捉えづらい
ムードメーカー:真意の見えにくい行動が周りの空気を変えることも


続いて【超高校級の呪い師】0・0の名前決めます
↓3まででコンマが一番高いものを採用

恐山 夢路(おそれやま ゆめじ)

【超高校級の呪い師】明智 桃也(あけち とうや)交友0・精神0

続いてキーワード判定
↓3までで一つずつお願いします
その中でコンマが一番低いもののキーワードはマイナスな意味に変化させます

【超高校級の呪い師】明智 桃也(あけち とうや)交友0・精神0
のじゃショタ:口調が特徴的な少年。普通の高校生より特別年下に見られる
不器用:呪い師として以外の面は不器用
知恵袋:知識は豊富であるがその内容は偏っている

次は【超高校級のCGデザイナー】1・1の名前を決めます
↓3まででコンマ一番高いものを採用

図山 儀助(とやま ぎすけ)

【超高校級のCGデザイナー】雷 光(いかずち らいと)交友1・精神1

続いてキーワード判定
↓3までで出たものを採用

パソコン操作やプログラミングで超有能

二次元が至高

【超高校級のCGデザイナー】雷 光(いかずち らいと)交友1・精神1
パソコン技術:パソコンを使った技術は全てにおいて得意。有能。
全性愛者:愛に性別は関係ない
二次元が至高:三次元より二次元。現実にはほとんど興味がない?

次に【超高校級のスナイパー】5・8の名前を決めます
↓3までで一番高いものを採用

それと一旦お風呂で離脱します。22時10分を目安に戻ってきますね

遠間 真弦(とおま しんげん)

根頼 丁(ねらい あたる)

【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火(いば てっか)交友5・精神8

続いてキーワード判定
↓3までで出たものを採用

インタビュアー(取材代行者

【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火(いば てっか)交友5・精神8
はげましのプロ:落ち込んでいる相手に対してのはげましに優れている
兄貴:兄貴分としての風格を放っている。兄妹がいるのかも
老成:高校生にしては大人びたことを言うこともある

これで男子は全て決定
続いて女子を決めますね

↓4までで女子メンバーの才能をお願いします

棋士

壊し屋

【超高校級の整体師】1・1
【超高校級の儀式マニア】6・7
【超高校級のモデル】5・3
【超高校級の棋士】4・1
を採用とします。
【超高校級の女力士】はスイマセンが不採用という形で……

続いて【超高校級の整体師】1・1の名前から決めます
↓3まででコンマ一番高いものを採用

柔木 千鶴(やわらぎ ちずる)

遊佐原 慈 (ゆさはら うつみ)

上下左右[沙優](かみしも さゆ)
[]は左右が無理なら

同コンマが二つあるので↓1のコンマが奇数なら>>114偶数なら>>115になります

【超高校級の整体師】上下 左右(かみしも さゆ)交友1・精神1

続いてキーワード判定
↓3までで出たものを採用

【超高校級の整体師】上下 左右(かみしも さゆ)交友1・精神1
筋肉フェチ:いい筋肉にいつも興味深々
性に無頓着:あまり性に関しての分別ができていない?
正論のナイフ:状況に流されず正論を言っていく

次は【超高校級の儀式マニア】6・7の名前を決めます
↓3までで一番高いものを採用

式守 儀々子(しきもり ぎぎこ)

式見 茉莉花(しきみ まつりか)

【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花(しきみ まつりか)交友6・精神7

続いてキーワード判定
↓3までで出たものを採用します

【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花(しきみ まつりか)交友6・精神7
死者の声:死んだ人間の声が聞こえるらしい。真偽は不明
常にニコニコ:笑みを絶やさず常に笑顔
物静か:あまりテンションを高くしない

続いて【超高校級のモデル】5・3の名前を決めます
↓3までで一番コンマが高いものを採用

美波白砂(みなみ しろさ)

ヴィヴィ・ストゥルルソン

【超高校級のモデル】美波 白砂(みなみ しろさ)交友5・精神3

続いてキーワードを判定します
↓3までで出たものを採用

すいませんがXジェンダーだけ不採用とさせていただきます
なので↓3までで追加でキーワード募集。一番コンマ高いものを採用

冷淡

ボクっ娘

【超高校級のモデル】美波 白砂(みなみ しろさ)交友5・精神3
下ネタ要因:女子であるにも関わらず下ネタをガンガン言っていく
自堕落:怠け癖が付いている
男子と仲良くなれる:女子相手よりも男子相手の方が仲良くなれる

最後に【超高校級の棋士】4・1の名前を決めます
↓3までで一番高いものを採用

駒場 紅緒(こまはら べにお)

岸上 舞棋(きしがみ まき)

駒籠 つかさ(こまごめ つかさ)

【超高校級の棋士】岸上 舞棋(きしがみ まき)交友4・精神1

続いてキーワードの判定
↓3までで出たものを採用します

【超高校級の棋士】岸上 舞棋(きしがみ まき)交友4・精神1
男子キラーな言動:男子を惑わすような言動をするが無意識
完全記憶能力:一度見たものは忘れない
礼儀正しい:失礼のないようにいつも礼儀正しい

童貞キラーだけ少し変えさせていただきましたすいません

これで全員決まったのでキャラまとめてきます

出席簿

【超高校級の幸運】弧消 真名斗(こぎえ まなと)男
交友・8
集中・6
スキル
超高校級の幸運:他人より少し運が良い程度。コンマ判定すべてに+10のボーナス
料理上手:料理の腕前は平均以上。料理を振る舞う場面では活躍しやすい?
優しい:誰にでも優しくできる
破天荒:失敗を恐れず人がなし得なかったことを積極的に実行していく姿勢

【超高校級の拳法家】正道 健一(せいどう けんいち)男
交友・1
集中・9
スキル
超高校級の拳法家→拳法家として自分を作った結果。体術に優れている
騙し打ち→その話術から誰かを騙す際の手口に長けている
正義の拳→自分が信じる正義のためにこの拳はあるという考え
冷静沈着→どんなことがあってもたいていは動じることのない心の持ち主

【超高校級の芸人】植島 恭兵(うえしま きょうへい)男
交友・4
集中・6
スキル
超高校級の芸人→場を和ませたり笑わせる能力に長けている
万能足りて一心足らず→笑いの技術は高いが最後の詰めに欠けている?
ちゃらんぽらん→思い立ったがすぐ行動。理論より行動派。理論的な生徒からの印象が悪い
リーダーシップ→人を笑わせて場を団結させることを良しとする。その心からリーダーを張ろうとするが実力は伴っているのか

【超高校級の税理士】明石晴夜(あかしはるや)男
交友・7
集中・4
スキル
超高校級の税理士→税理士として培った経験から、物事を管理する能力は高い
他力本願→基本的に他力本願。自分から動くことは滅多にない
ナンパな男→女好きとも言う。女子生徒と行動していく
ズレた美的感覚→その美的感覚は常識からかけ離れている

【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音(いもや りおん)男
交友・4
集中・1
超高校級の石焼き芋屋:仕事の関係上火の扱いも上手い
食いしん坊:大食い。食に対するこだわりや執念が強い
飄々としている:どこか掴みどころのない性格? 行動の真意がやや捉えづらい
ムードメーカー:真意の見えにくい行動が周りの空気を変えることも

【超高校級の呪い師】明智 桃也(あけち とうや)男
交友・0
集中・0
超高校級の呪い師:いろいろな呪術や儀式について知っている
のじゃショタ:口調が特徴的な少年。普通の高校生より特別年下に見られる
不器用:呪い師として以外の面は不器用
知恵袋:知識は豊富であるがその内容は偏っている

【超高校級のCGデザイナー】雷 光(いかずち らいと)男
交友・1
集中・1
超高校級のCGデザイナー:仕事の関係上頭の回転がやや早め
パソコン技術:パソコンを使った技術は全てにおいて得意。有能。
全性愛者:愛に性別は関係ない
二次元が至高:三次元より二次元。現実にはほとんど興味がない?

【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火(いば てっか)男
交友・5
集中・8
超高校級のスナイパー:銃火器の扱いに長けている。視力もかなり良い
はげましのプロ:落ち込んでいる相手に対してのはげましに優れている
兄貴:兄貴分としての風格を放っている。兄妹がいるのかも
老成:高校生にしては大人びたことを言うこともある

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳(わしざわ よしか)女
交友・7
集中・8
スキル
超高校級の図書委員:普段からたくさんの本を読むので知識は人並み以上に豊富
説明上手:知識も豊富でさらにそこから物事の説明も上手い。裁判等の意見出しも積極的に
誠実:その誠実な心から他人からの信頼を得やすい
ゆるふわ:小動物系と言えなくもない。女の子らしい?

【超高校級の合唱部】歌亡院 奏(かぼういん かなで)女
交友・2
集中・6
スキル
超高校級の合唱部:歌唱力が高く、その美声で相手を虜にすることも
猫被り:普段の素行とは別に本当の自分を隠している?
ヤンデレ系:一途な想いが先走ることも
飽き症:自分の好きなこと以外は基本的に飽き症で、長続きしない

【超高校級の茶道家】逸見 燈華(いつみ とうか)女
交友・9
集中・5
スキル
超高校級の茶道家:お茶を入れるのが上手い。なんだかメイド的な役割もこなしそう
泰然:落ち着いていて物腰もしっかりしている。集中に大きな補正
もてなしの心:誰かをもてなすことが好き。その姿勢から交友にさらなる補正
人間観察:お茶でもてなすその最中で相手を観察している……?

【超高校級の発明家】如月 らら(きささぎ らら)女
交友・9
集中・3
スキル
超高校級の発明家:素材と環境さえ整っていれば道具の開発ができる
自分の体に無頓着:自分の体についてはあまり関心がないらしい。ちょっとふくよか寄り?
うっかり屋:ドジっ子とも言う
愉快犯:子供のように無邪気で、何をするにも面白半分にしてしまう

【超高校級の整体師】上下 左右(かみしも さゆ)女
交友・1
集中・1
超高校級の整体師:疲れた生徒を癒すことに長けている
筋肉フェチ:いい筋肉にいつも興味深々
性に無頓着:あまり性に関しての分別ができていない?
正論のナイフ:状況に流されず正論を言っていく

【超高校級のモデル】美波 白砂(みなみ しろさ)女
交友・5
集中・3
超高校級のモデル:人前に出る仕事なので最低限のコミュ力があり、スタイルも良い。芸能関係に詳しい
下ネタ要因:女子であるにも関わらず下ネタをガンガン言っていく
自堕落:怠け癖が付いている
男子と仲良くなれる:女子相手よりも男子相手の方が仲良くなれる

【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花(しきみ まつりか)女
交友・6
集中・7
超高校級の儀式マニア:儀式に関わることに対しての執着は凄まじい
死者の声:死んだ人間の声が聞こえるらしい。真偽は不明
常にニコニコ:笑みを絶やさず常に笑顔
物静か:あまりテンションを高くしない

【超高校級の棋士】岸上 舞棋(きしがみ まき)女
交友・4
集中・1
超高校級の棋士:その頭脳から頭の回転が早く、物事を見抜く洞察力に長けている
男子キラーな言動:男子を惑わすような言動をするが無意識
完全記憶能力:一度見たものは忘れない
礼儀正しい:失礼のないようにいつも礼儀正しい

というわけで今回ここまで。長時間のお付き合いありがとうございました

明日の18時を目安に始めます
ぐっばいならー

※知ってる人は知ってるでしょうが>>1はパソコンとスマホの両方を使って更新していきます。本文はパソコンで地図を載せたりするときはスマホといった具合に。
 なのでIDが変わりがちですがお気になさらず。酉で判別してください。

※旧作と今作は別物として考えてください。引き継ぎのキャラが多少違う感じになっていても仕様です。

※必要以上の風呂敷広げはしない。


そろそろ始まります

私立希望ヶ峰学園。
様々な分野で活躍している現役高校生を学園側のスカウトで集め、その才能を育てる学園。
そんな学園を前にしてボク――弧消真名斗は立ち尽くしていた。

弧消「こんな学園で本当にボクがやっていけるのか……?」

さっきも言った通り、この学園に通う生徒はそれぞれとてつもない才能を持っている。
今年の新入生だって様々な分野からスカウトされた生徒揃いだったはずだ。

『超高校級の芸人』と呼ばれる生徒は多くの学園祭やライブに引っ張りだこで、いずれはお笑い界を仕切ってもおかしくない存在らしいし。
『超高校級の合唱部』と呼ばれる生徒はコンクールに出場すればチームを確実に優勝に導くような存在だ。

そういった人達はネットの掲示板を少し見ればすぐに情報が集まってくるほどの有名人なんだけど……残念ながらボクの名前がネットに載ったことはない。

そんなボクの肩書きは『超高校級の幸運』。毎年全国の高校生から一人だけを抽選で選ぶという、言ってしまえば運で選ばれただけの抽選枠だ。
運動神経も並。頭の良さも並。そんな平々凡々のボクがこうしてエリート校を見上げることになるとは……。

弧消「ま、いつまでも不安がってたって仕方ないか」

入学を受け入れてしまった以上はここでグダグダと悩んでいたって仕方ない。今更入学を取り消すなんてこともできないだろうから、今ボクがやるべきことはこの校門を通ることだろう。
そう思ってボクは希望ヶ峰学園の敷地に足を踏み入れ――

弧消「あ、れ……?」

――意識を闇へと落としてしまった。


□■□■□


規則正しいエンジン音に気付き、ボクは目を覚ました。

弧消「ん……?」

ゆっくりと目を開け、広がっていく視界。どうやらボクは椅子のようなものに座っていて、毛布を被って寝ていたようだ。

弧消「どこだここ……」

覚醒していく頭。そしてボクはようやくこの場所がどこか気付いた。
――もしかして、バスの中?

弧消「ええっ? どうしてこんなところに……」

すると、横で寝ていた人がボクの声に気付いたのか目を覚ましたようだった。


↓2
1 黒色の服を着た小柄な少女
2 凛々しい雰囲気を放つ少女
3 着物を着た少女

逸見「……あら? ここ、どこ?」

着物を着た女の子は目を覚ますと不思議そうに周囲を見渡していた。
そしてやがて隣に座っていたボクと視線が合い――。

逸見「……どちら様でしょうか?」

弧消「うん、まあそうなるよね」

バスの中で寝ていたという状況よりも見知らぬ男が隣で寝ていたという状況の方が不思議さで勝ったらしく、彼女はそうやって首を傾げて尋ねてきた。

……よく考えれば見知らぬ男が隣で寝ているって状況も末恐ろしいものだよな。

弧消「えーっと、ボクは弧消真名斗。希望ヶ峰学園に入学することになっていたんだけど……」

逸見「希望ヶ峰学園? ということは、貴方も超高校級の才能を見込まれて入学を?」

弧消「あれ? ってことはキミも?」

逸見「ええ。入学式の日に学園に入ろうとしたところまでは覚えているんですけど……」

弧消「それ、ボクもだよ!」

逸見「あら」

あら、じゃなくって……。

逸見「不思議なこともあるものですね。同じ希望ヶ峰学園の新入生が揃ってこんなところにいるなんて」

弧消「……事態の深刻さ、わかってるよね?」

おかしい。意識を失って気づいたらバスの中なんてどう考えても異常事態なのにどうしてこの子はこんなにも慌てていないんだろうか。
……それともこれが超高校級の才能を持つ天才だからこその度胸? いや、まさか……。

逸見「それで、貴方は何の才能で希望ヶ峰学園に?」

弧消「ああ、えっと……『超高校級の幸運』ってことで入学することになったんだ。毎年一人の高校生を選んで入学させてるっていう抽選枠なんだけど……」

           /                 ハ
          /             |.ヽハ   i    i l
          ./     l  i .|   l`¨´l i  .|    .i.l
            .i   .i  |   | il  .| |  .|.il  | l | .| .i l
           i i | .|  ⊥ i |l i .i.マ  l |.i .|.i .| l i.l
            | i .i |  |マ { T .ャ.|. ',   .リ }イT}¨l .| |.i
            | i i .i li |.ム|示ミ V  ', ./ |.示i jl i| i.|   『超高校級の幸運』
           .| i .ム i .l.i.|〈ハl.し |      イし }リ}'|,.イi}'        弧消 真名斗
            | j /ヽ{ .|マ  ヒリ       ヒリ イノ/ '
           ./.ノ.、〈マヾ {        '     j〈./
          /}/ ト- 、      、_ ,    .ハ
          / .|イハiヽ            /
               j |' V \         /
              r ≦ T i   >-  .イ_
              l   | il        ├il|.i ミ
            _イ    | il >- 、 ,ィ .マl i |
 _  --===≦. \\ .ノ/.i    /. ∨ .l.i i .ハ

/   \     |  lヽ ./ |ヽ  /_ }, .,| | / ≧=---  、

逸見「抽選枠……?」

逸見「ああ、つまり普通の人ってことですね?」

弧消「うっ……まあそれで合ってるんだけど。そうやってはっきり言われると少しショックっていうか……」

逸見「ああ、ごめんなさい。別に変な意味とかじゃなくって」

逸見「むしろ普通の人がいてくれて良かったっていうか。こんなおかしな状況だからこそ、普通の感性を持っている人は大事だから」

……意外と事態の深刻さも理解していたんだ。のんびりしてて少しズレている人なのかなって思ってたけど、そういうわけでもないらしい。

弧消「まあ、そういうことならそれで構わないよ。えっと……」

すると彼女はボクが何を迷っているのかに気付いたらしく、慌てて自己紹介を始めた。

逸見「ごめんなさい! そういえばわたしの方の自己紹介がまだでしたね!」

逸見「わたしは逸見燈華。『超高校級の華道家』として希望ヶ峰学園に入学することになってました」

逸見「以後、よろしくお願いします」

そうやって深々と頭を下げる彼女――逸見さんを見てボクも慌てて同じように頭を下げる。

弧消「こ、こちらこそ」

狭いバスの中で高校生の男女が頭を下げて自己紹介をする光景。
……うん。どう考えてもおかしい光景だ。

          /::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::\:::::::\
        /::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::l:::::::ヽ:::::::::ヽ

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       (⌒Y::::::::::::::l:::l:::::/::::/:::::;::::::l::::l:::::l::::l::l:::::::l:::l:::::::::i
     /Y^Y^Yミ二::l:::l::::;:::‖:::::l:::/ l::::l:::/l:::l::l:::::::l:::l::::::::::!

     l 弋ソ }::::::::::l:::l:/l::斗f'''T::l j:::::/ り/l⌒::トl:::::l::::}

     ∨  Y:::::\::::l:::l/l:::l l:l:::::l┘  ̄     ̄〈::ノ:::::l:::j     『超高校級の華道家』
        --イ:::::::::::::::l:::l l ,,xf斤气      斧汽 )::::::/l/           逸見 燈華
        川 l::::::::/^l:::l  〃{沁刈       沙リ j!:::///
        / l:l l:::::::{  l:|  乂うシ     ゙ー'゙ /::/ ノ
        ∨:レl:::::人  l:::l  :::::::       '   :::: j::; ̄
       l l| |:::::::::::::ーl:::ト.._        rっ    ノ::!
       / ̄⌒\:::::::l:::l   `'':::...       イ::l:::l
     〈 /  ̄ ) Y\ l:::l;'\     7 ー-イ:::::::::::l:::l
    __/    乂 /⌒ヽl;';'oヽ   ハ\/|::::/:::/ l::::!
    / l'"⌒\  `~、 }l';o;';';ヘ /}o;'ヽヽ ̄ ̄l:::l
   人j    \    У}ヘ;';';o∨/o;';';';いミ  l:::l
   /:::{      \ ( 込 ヘ;';';';V;';'o;';'/l lヽf^l:::!
   l:::::l         ヽ ⌒)} ヘ;';/o;';';';/ } } ⌒{::{

※離脱します。20時前には戻ってきます

 AA使ったのはこうした方が分かりやすそうだったからです。許してくださぁい!!

のんびりと始めます

逸見「ふふっ」

弧消「……どうしたの?」

不意に笑みを浮かべた逸見さんに思わずそう問いかけるボク。

逸見「いえ、別に深い意味はないんですけど」

逸見「なんていうか……こうやって貴方と頭を下げて自己紹介をしている光景が少しおかしくって」

逸見「わたしのことは気軽に逸見と呼んでください」

弧消「う、うん。それじゃあ……逸見さん?」

逸見「わたしは弧消さんと呼ばせていただきますね」

軽快なエンジン音が響き渡る車内。その中でこうして女の子とこんな話をしている光景は確かにおかしくって。
ボクも逸見さんと同じように無意識に笑みを浮かべていた。


【info】
・逸見燈華との関係が【知り合い】になりました
・逸見燈華との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【1個】

そうして逸見さんと話をしていると、車内の他の人達も目を覚ましたのか徐々に騒がしくなる。

上下「お、おい! ここはどこだ!? どうして私達はバスの中にいる!?」

雷「ふ、ふんっ。目を覚まして早々こんな騒々しい女の声を聞くなんて……これだからリアルは……」

明智「じゃがその女の言ってることは間違いないじゃろう」

明智「おい! 一番前に座っている奴! 運転席に誰が座っているか見てはくれないか!?」

歌亡院「任せてー!」

歌亡院「って……あ、あれ? 誰もいないよ?」

明石「はぁ!? 誰もいないってどういうことだよ! 無人で動くバスとか意味わかんねぇし!」

逸見「他の人達も起きたみたいですね」

弧消「そうだね……」

良かった。他の人達はきちんと今の事態を認識できる人達みたいだ。逸見さんみたいにのんびりとした人はいないみたいでなにより……なのかな。

弧消「それにしても、このバスは一体どこに向かってるんだろう……?」

岸上「どこかの施設に向かってるみたいよ」

ボクの呟きに反応をしたのは後ろの席に座っている女の子だった。

弧消「どこかの施設?」

岸上「さっき通った道の隅に看板が立ってたんだけど、それを見た感じじゃそうみたい」

逸見「はっ! もしかしてわたし達、おかしな研究施設に連れて行かれるんじゃ……!!」

弧消「まさか……」

とは言ったものの、もしかしたらという可能性を考えると全否定もできないか……。



□■□■□


騒がしいバスに揺られる事数分。やがてこのバスはどこかの施設の中に入っていく。

弧消「まさか、本当に研究施設に連れてこられた……?」

そのままバスは少しの間進み、やがて停車する。

上下「止まった……のか?」

式見「ククク……我らのような異端者を集めて何をしようとしているのか……」

美波「とりあえずー、これからどうしよっかー?」

芋屋「無駄に動き回るのは危険だと思う。まずはここに留まって様子を見た方が……」

次の瞬間、バスの外から誰かの声が聞こえてきた。


『はーい! 皆さんお疲れ様でちたー!』

『とりあえず全員降りて来てくださーい! 詳しい説明はそこでしまちゅねー!』


弧消「……今の声って」

人間の声、だとしたらやや舌っ足らずな口調が気になる。だからといってまさかロボットが話をしているなんてことはないだろうし……。

伊庭「もしかしてこれも含めて希望ヶ峰学園流の歓迎、なのかもしれないな」

明石「マジ? そういうことなら納得だぜ!」

如月「希望ヶ峰学園もおかしなことするっすね、本当」

芋屋「お、おい!」

数人の生徒が外からの指示に従いバスの外に出ていく。その後に続いて他の生徒達もバスの外へと出て行った。

弧消「……何なんだよ、本当」

ボクとしては迂闊に動くのは危険だと思うんだけど、だからといってこのままボクだけがバスの中に居座っていても仕方ない。
……とりあえずボクも行こうかな。

岸上「…………」

弧消「……あれ? キミは行かないの?」

ボクの後ろに座っていた女の子が動く素振りすら見せていないことに気付き、思わず話しかけてしまう。

岸上「ごめん、何でもない」

ボクの声を聞いたその子はそうとだけ言って立ち上がり、ボクを追い越してバスの外へ出ていこうとする。

弧消「あ、ちょっと」

……まあいいか。ボクも行くとしよう。


□■□■□


正道「ここは……普通の車庫、みたいだな」

明石「で? 希望ヶ峰学園の先生様はどこにいるんだ?」

伊庭「俺が知るわけないだろう」

式見「ククク……我らをこんな場所に招いておいて当の本人が不在とはな……」

美波「ニヤニヤしながらおかしなこと言うのはやめよーねー」

鷲澤「えーっと……ここでわたし達は何をすればいいの?」

伊庭「だから、俺が知るわけないだろう」


『はーい! 皆さんおはようございまちゅー!』


すると車庫の外からそんな声が聞こえてくると同時にある人物が中に入ってきた。
いや、それは人間じゃなく……。

ウサミ「皆さんの先生をすることになったウサミでちゅ! よろしくね!」

弧消「ぬいぐるみ!?」

……うさぎのぬいぐるみだった。

明石「へ? 何、希望ヶ峰学園って無機物でも教師になれるもんなの?」

如月「へぇー、随分と精巧なロボットですね。これは生半可な技術じゃ造れないですよ」

ウサミ「や、やめてくだちゃいー!!」

岸上「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけど」

ウサミ「は、はい! なんでちゅか!?」

ベタベタと触ってくる女の子から脱したウサミが返事をする。

岸上「本当に貴方が先生だとしたら答えてもらいたいんだけど」

岸上「ここで私達に何をさせようっていうの?」

美波「見たところどっかの山奥みたいだけどさ」

美波「もしかしてここも希望ヶ峰学園の関係施設だったり?」

伊庭「だとしても気になるところは山積みだが……」

ウサミ「わかりまちた! 生徒の疑問に答えるのが先生の役目でちゅからね!」

そうしてウサミは自慢気に胸を張り、言う。


ウサミ「今から皆さんには仲良く自然と触れ合ってもらいまちゅ! 希望ヶ峰学園林間学校の始まりでちゅよー!」



プロローグ ドキドキ! 希望と自然溢れる林間学校!


弧消「……は?」

ボクが最初に口にした言葉はそれだった。
林間学校……? 自然と触れ合え……?

伊庭「何を言っている? 俺達はまだ入学式すら済ませていないんだぞ?」

ウサミ「そうなんでちゅけどね……急遽予定を変更することになったんでちゅ」

正道「予定を変更した?」

美波「だからって入学式より前に林間学校をしようとする理由がわかんないけどねー」

ウサミ「機密事項でちゅ!」

明石「そこ秘密にしたらオレらだって納得できねぇだろ!?」

ウサミ「とにかく! 学園側としては新入生の皆さんにはここで自然と触れ合ってもらいまちゅ!」

ウサミ「新たに始まる学園生活が楽しみだったのも理解できまちゅが、その前に自然と触れ合って心を癒してくだちゃい!」

式見「ククク……今、全てを曝け出したな?」

ウサミ「ほわわっ!?」

如月「技術は凄くても搭載されてるAIは粗末みたいですね」

ウサミ「辛辣でちゅ!!」

ウサミ「とにかく、そういうことでちゅから!! ここで自然と触れ合い、仲間と過ごしてもらいまちゅ!」

ウサミ「生徒手帳はそこの箱に人数分入ってまちゅから各自で取ってくだちゃい! 施設内の見取り図も見られるようになってまちゅ!」

ウサミ「まずは皆さんで施設を探索したりしてくだちゃいね!」

弧消「あっ! おい、待て!」

ウサミは最後にそう言い残して車庫を飛び出してしまう。

上下「わけがわからない……」

正道「無理矢理今のぬいぐるみの言葉から意図を汲み取ると、ここで少しの間生活をしろってことか?」

伊庭「そういうことだろうな。いつどのタイミングで終わるのかはウサミの判断次第ということだろうが」

鷲澤「期限が見えない共同生活……とっても困るの」

明智「じゃが、それで事態が解決するのなら素直に従った方がいいじゃろう」

明石「まあ、それで帰れるんだったら……」

岸上「生徒手帳はそこの箱だったね」

芋屋「ま、まあみんながそう言うなら俺もそうするけど……」

言いながら他の人達は各自で生徒手帳を取っていく。

弧消「ちょっと! 本当に今のぬいぐるみの言うことに従うの!?」

明智「こんな山奥に連れてこられて無意味に反抗しても意味ないじゃろう」

植島「希望ヶ峰学園の催し物だとしたら、危険もないだろうしね」

弧消「そんな……」

そうやって他の人達が生徒手帳を手に車庫を出ていく。

逸見「とりあえず、行きましょう? 何はともあれこの施設のことを知るのは間違っていないと思うから」

弧消「そうだね……うん、わかった」

素直に従いここで数日過ごすか。反抗してすぐにでも帰ろうとするか。
どちらを選ぶにしてもこの施設のことを知るのは悪くない。逸見さんの言う通りだ。

逸見「なら行きましょうか」

弧消「うん。……え? 一緒に?」

逸見「もちろん」

……まあ、一人で歩くよりはマシだろうけど。
そうやってボクは自分の生徒手帳――電子生徒手帳を起動させ、見取り図を確認する。
まずはどこに行こうか……。


↓2
1 講堂
2 倉庫
3 炊事棟
4 バンガローエリア
5 正門
6 土産屋
7 飯ごう炊飯場



【講堂】

まずボクらがやって来たのは講堂だった。

弧消「まあ、よくある場所だよね」

逸見「広いところですね。運動とかしたら気持ちよさそうです」

弧消「そうかもしれないね。……もしかして運動とか得意な人だったりするの?」

見た目からすればあまり運動が得意そうには見えないけど、もしかしたらという可能性も……。

逸見「……全然ですけど」

弧消「あ、そうなんだ」

そんな話をしていると二人の先客を見つけた。
でもその二人は一緒に行動しているというわけではなく、たまたま一緒になったみたいだ。

明智「ふむふむ。舞台は結構立派なようじゃな」

明智「じゃがこの後ろの幕、しっかり固定されてるみたいじゃが……」

舞台の上を調べている男の子が一人。こちらに背を向けて舞台上を調べているようだ。

上下「随分とたくさんのパイプ椅子があるな……」

上下「林間学校の施設としては些か多すぎないか、これ」

もう一人は舞台の下を調べている女の子だ。彼女も同じようにこちらに背を向けている。
どっちに話しかけてみよう?


↓2
1 舞台上を調べている男子生徒
2 舞台下を調べている女子生徒

安価を把握したところでまたまた離脱。22時前には戻ってきます。地図は最後に載せますね



弧消「ねぇ、ちょっといい?」

舞台に上がり、声をかける。

明智「む? なんじゃ、用事でもあるのか?」

そのボクの声に振り向いた男の子を見て、ボクはさっきから感じていた違和感を再度感じる。
白を基調とした制服は清潔感に溢れ、やや低めの身長はボクとしても親近感が湧く。
少し特徴的な語尾もそういう人なんだなと思えば受け入れられるんだけど……それ以上におかしな点が彼にはあった。

逸見「あのー……どうしてお面を付けているんですか?」

隣に並ぶ逸見さんが困ったように苦笑いをして尋ねた。
そう。彼が放つ最大の違和感は――狐のお面であったのだ。

明智「これが気になるのか?」

逸見「さすがに……」

明智「そうかそうか。……じゃが、教えんぞ!」

弧消「教えてくれないの!?」

明智「人間には深く知って欲しくない一面がある……そういうことじゃ」

逸見「なら心の奥に隠しておいた方がお互いの為なんじゃ……」

明智「とりあえず、自己紹介をしておくとしよう。お互いに名も知らないままじゃ話しにくいじゃろうしな」

この人……このままのキャラを貫き通すつもりなのか……?

明智「ワシは明智桃也じゃ。『超高校級の呪い師』と呼ばれておる」

明智「以後よろしく頼むぞい」

                      _/  /: :.|  |   /   |
                      イ:i:/  /: : :.:.ノ  |─-/ /| |
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               ':i:i:i:i:i:i/     {        |      |
               |:i:i:i:i:i:'     ト、        { | }.   ^Y
                {:i:i:i:i:i|     /ヽ寸      |     /     『超高校級の呪い師』
                ':i:/ 斗    | {\ \        ...ィ            明智 桃也
               :i:{ 八    人乂ノ>}       /:i/
                .'∧ ∧  {   `¨¨\{      ム|:i:/
                V\_. \\ ≧   \    /‐匕
                  .Vハ  >\         .≦/--───=ニニニニ才
  ──--           }:i:iハ.     \_____.’ ‘  /ニニニニ=ー  ̄
    `¨¨‘マニニ=‐-‐=ニニ|:i:Ν      -  一\_./ニニ=‐ ¨__

          マニニニニニ从 }  \    ¨¨ /{ニ人 ヽ/ ./
           マニニニニニ\   \   /ハ{ニニ/V  / ≧=-=ニ
             マニニニニ}      ≧彡 {ニニニ/ニ/   / /     \
              マニニニニニ|   寸�      {ニ/  / |  -      Y�
               マニニニ/    寸ハ   ./ /::/  / .|\≦≧�  乂ノ
               }ニ/       .Vハ  / /  /  | |ニニニΝ  イ
          ニ=- ─<         }   \_/        | |ニニニニニニ
        /       ニ>,───|         ./    |ニニニニニニニ
       /            ニニ>,  |         /  /  {ニニニニニニニ
      (ノ ‐ ‐ ‐    〇   _ニニム ',       ./  / /ニニニニニニニ
      {_ 斗-� \ - - ‐/ニニニム ,      ./  / /ニニニニニニニニ
      /ニニニニ寸才ニニニニニニニ寸        / イニニニニニニニニニニ
     ./ニニニニニニニニニニニニニニニY        /./ニニニニニニニニニニニニ
    /ニニニニニニニニニニニニ才o {         /ニニニニニニニニニニ

   ./ニニニニニニニニニニニ才o    \      イニニニニニニニニニニニ
   /ニニニニニニニニニニ才o         \   厶ニニニニニニニニニニニニ

明智桃也……その名前はボクも聞いたことがある。
霊とやり取りをして危険を予知することができるとかで、多くの犯罪や災害を事前に察知して未然に防ぐことに成功しているとか。

明智「それで、そっちは? ワシだけ自己紹介をしたんじゃ不公平じゃろう」

弧消「ごめん。ボクは弧消真名斗だよ。『超高校級の幸運』ってことで入学することになってたんだ」

逸見「わたしは逸見燈華です。肩書きは『超高校級の華道家』ですね」

明智「弧消に逸見か。よろしく頼むぞい」

弧消「こちらこそ」

着物を着た女の子と一緒にお面を付けた男の子と話をする。
……これが超高校級の生徒が集まる希望ヶ峰学園の日常風景なのか? ボクにはわからない……ッ!!


↓2
1 そっちの幕を調べてたみたいだけど……
2 そのお面は買ったの? それともどこかの名産品とか?
3 さっきのウサミとかいうぬいぐるみ、どう思う?



弧消「さっきのウサミとかいうぬいぐるみ、どう思う?」

明智「どうもこうも、ロボットの類と考えて間違いないじゃろうな」

明智「普通ならあり得ないと思いがちじゃろうが、希望ヶ峰学園の関係者が関わっていると仮定すれば納得じゃ」

弧消「確かにあれだけの高性能なロボットは希望ヶ峰学園の関係者じゃないと造れないだろうけど……」

裏を返せばあのウサミがいる間は希望ヶ峰学園が関わっていると判断して問題ない、ということになる。
だからといって喜んでいいところなのかはわからないけど……。

明智「何はともあれ、ここで過ごせというなら素直に従うが吉じゃな」

明智「変におかしなことをして退学、なんてことになったら嫌じゃろう?」

弧消「まあ、それはそうだけどね」

弧消「……逸見さんはどう思う?」

逸見「えっ? あ、ええっと……」

すると逸見さんは何やら頬を少し赤くしていた。
……? どうしたんだろう?

逸見「……結構可愛いと思いますよ?」

弧消「え? そこ?」

明智「やや話のテンポがズレているようじゃな」

やれやれと呆れている明智クン。多分、キミにだけは呆れられたくないんじゃないかな……?


【info】
・明智桃也との関係が【知り合い】になりました
・明智桃也との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【2個】



上下「おい、そこの二人」

ボクらが舞台から降りたところで舞台下を調べていた女の子が話しかけてきた。

上下「舞台上を調べていたみたいだったが、どうだった?」

弧消「あ、うん……これといっておかしな点はなかったみたいだよ」

逸見「明智さんが調べてくれてたみたいですけどね」

上下「そうか……」

上下「まあ、調べた結果がそれなら仕方ないな。他の奴らの成果を期待するとしよう」

やや偉そうな口調が気にはなる……。

逸見「それで、そちらは?」

上下「……言うな。お前達と同じだ」

そうやって残念そうに息を漏らす女の子。その様子から彼女の方も収穫がなかったことを知る。

上下「全く! いきなりこんなことに巻き込まれるとは! 私が何をしたというんだ!」

弧消「ちょっと、落ち着いて……」

逸見「そうですよ。それよりも……自己紹介をしません?」

上下「あ、ああ。すまない」

逸見さんの提案を受け入れ、彼女は冷静になった――かと思いきや困ったように胸の前で両方の人差し指を合わせて視線を泳がせた。

上下「ええっと、上下左右だ。『超高校級の整体師』と呼ばれている」

               ,:'^ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : :ヽ.
                  /:' : :/:r: : :/: : : : : : : : : : : 、k、: : : ヽ: : : ヽ
               j': : ://: : :/ : : : : : : : : : : : : :ヾ:、: : : ヘ: : : ハ
             .゙:. .:/゙: : : i : : : :i: : : : : : : : : : : :ヘ: : : : : :、: : :i
               ' : : i : : : :j!.: : : :|: : : : :、 : : : : 、: :i; : : : :.ヘ: : : !
              j: : : | :/.:/'|:j: : : :{: : : : .:k、 : : : 1: :!: : : : : .:、: : !
            ム-、:.l/ :/ {:l、: : :k :、_ : :iヘ: : : :.l、:l : : 、: : : '; : l
              :.:\ \'゙ _,.N<K: : ト、ミ,^Tk''ヾK:l'l:イ : : 1:. : :1: :!     『超高校級の整体師』
              ;': : : :`:f┘  _` ヾ^''ゝヽ `Xxrェ=rK}: : : :! : :i.:}: :l           上下 左右
.            j:l: : : : :ト、イち萩^ト     ´ Vn9リ^ l :i: : :} : :l!:|: .:!
            :{:|: : : : :Yh  ヾニソ         `^’ i:/: : :j: :7:リ : :1
             N: :i: : :l:ヘ'i            '''' :/7: :,:7:/:/. : : :l
           ヾV:、: :ヽ、'k '''     '        ノ /://'゙:. : : :! : }
              i\ト、;\:大          u  イく \ :. : : : !: :1
                j :i . : :`':/ ヽ.     r‐っ   .ィく:::::ヽ、 ヽ:. : :1: :l
            l : : . : :/  ,:'::::::`>r.、,   ,.'´ }ヘ.ヾ:::.::\,/:. :i: :l : 1
                j : . : : :ヽ /:::.::/.j ゙、    ./  i、\:::/-=、:.L:;l : :!
             ./rィニニ:-::ヘ;:::/ ,/  .\_ ,r'^    j:、 /:::`::'::‐xz.、^,7::.、
           /:::/三7:::.:::.:::Y /{   ,イ ^k     / .V:::.:::.:::.::j三三}::.:::i
           ,i!.::f三ミj:::.:::.:::.:::>゙ :i, ./ヽ / ':、  /   ヽ:::.:::.:::.l三三!:::.:::}
           /l.::::E三:|:::.:::.:::./   '^ji /ヽ/Y゚Y'     /:.、:::.::1三ミl::::.::::|
           /:j: :::{三ミ1:::.:::,r::〉  /T^l V9ゾ 人 \,   ヽO::、:::::l三リ:::.:::.::l
          .//:|::.:::|三ミ!:::/:::ノ  ./ l! l .>' ./ : }1 ヽ    \::ヾ.j三}:::.::::.::l
        /イ: j;::::'^V三V/  └- <ノ ‐┴、.j.ノ  `ヽ、!.  ヽ:::'kミj:::.:::.::::l、
.       ,://:/^::: :::::ヾジ        /  、,__,  Y .     \ ヽ.::V:::.:::.::::.::〉
       .:イ./: 'l::::.:::.::::/   /     ./    /  ノ ./        ヾ::ヽ:{:::.:::.::::::7
      /:' :゙: : :〉::::.:::/   /  ,::^:ヲ   ^ヽ,`^l^ { _,        .}:::ヘi;::::.:::.:::j
      /:i .l : . :j::.::.:::i    i ./::::}´      l  k、゙!       /::: :::N、::::::::}
      /:j! j: : : :|:::: :::{  ,ノr':::.:::.:!     ヽj' ノ >‐ソ _,.。-ベ ,/:::: ::::j.;;l.ト、::::、
     .' :I l: : . :|:::.:::.:1 .j;{;;||:::.:::.:.ヘ  ,r::‐ハ└:'{ l. /ノ{::::.::_;:ノ:::.:::.::.:::/;;i::j::ヾ::i,
.     j: :l .l: : . :l::::^ニ>'!;|;;{|:::.:::.:.::::ヽ:'::::::::} 入1ヽfソ  ヾ ̄:::.:::.:::.:::.:::/;;/::':::::::ヾ:
    i: :j  | : : /::'^/::::l;;!;;;l、:::.:::.:::.:::.::::/jミirヘ_エ{-x...、。\:::.:::.::._;ノ;;ノ::/::::::.:::.:ヘ,
    .j : |  l : : 1:::.:::.:.::::ヘ;ヽ;;`'-:、;;;;;;;/ミ{.|= 三三|..}三三三k';二-::':;/:::::.:::.:::.:::::::、
.    | : |  1: : :V:::.:::.:::.::::.`'‐=ニニ/ーー{└──'_,.j'''''^ ̄] ̄`''ll:´::::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.::}

弧消「へぇー……整体師かぁ」

弧消「って、どうしたの? いきなり様子がおかしくなってるけど」

上下「う、うむ。こういった自己紹介は少し苦手でな」

上下「名前を名乗り、自分の才能を言って……他に何を言えばいいかわからないんだ」

ああ、そういうことか……。

弧消「そんなの、気にすることじゃないと思うよ? 自己紹介なんて簡単でいいんだって」

逸見「うふふ、そうですね。そこから先のことは仲良くなってから知ればいいんです」

上下「そ、そうか。それなら嬉しいが」

弧消「ボクは弧消真名斗。毎年一人だけ抽選で選ばれる『超高校級の幸運』として入学することになってたんだ」

逸見「わたしは逸見燈華です。肩書きは『超高校級の華道家』ですね」

上下「弧消に逸見だな。よろしく頼む」

凛々しい雰囲気とは裏腹に意外と緊張しやすい人みたいだ。

上下「…………」モジモジ

……まだ視線が泳いでるのが気になるけど。


↓2
1 まだ何か気になることがあるの?
2 整体師ってことはマッサージが得意なんだよね?
3 結構緊張しやすい人なんだ



弧消「まだ気になることがあるの?」

上下「む……まあ、そうだな……」

逸見「なら我慢しない方がいいと思いますよ? 遠慮は無用です!」

弧消「うん、ボクもそう思う」

上下「そ、そうか? ……なら、失礼する!」

そうすると上下さんは何を思ったのかそう言ってボクの体をペタペタと触り始めた。

弧消「ええっ!? ちょ、何!?」

上下「お前……抽選で選ばれただけと言っていたが意外と筋肉もあるじゃないか」

上下「さすがにスポーツをやってきたような人間に比べると劣るが、一般人と考えると申し分ない筋肉だと思うぞ」

弧消「ちょ、ちょっと!?」

上下さんの手はボクの気持ちなど関係なく腕や胸板を触っていく。
お、女の子に触られるだけでもアレなのに……密着しすぎてて色々と問題が……!!

逸見「…………」

そして逸見さんの視線が凄まじく痛い……!!

逸見「これがリア充というヤツなのかしら……」

弧消「それは違うと思うよ逸見さん!」

上下「よ、よかったら今度機会があればマッサージを受けてみないか?」

弧消「それも今は遠慮しておくよ!」

普段なら受けてみようと思ったかもしれないけど、今の彼女の様子を見て何か危険を感じた。
……上下左右さん。意外と癖のある人なんだな……。


【info】
・上下左右との関係が【知り合い】になりました
・上下左右との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【3個】


次に調べる場所
↓2
1 倉庫
2 炊事棟
3 バンガローエリア
4 正門
5 土産屋
6 飯ごう炊飯場



【倉庫】

弧消「ちょっとおかしな人だったね……」

逸見「筋肉が好きなお方なんでしょうか?」

弧消「多分そうだとは思うけど……」

初対面の男の体をペタペタ触っていくなんてちょっと驚いてしまった……しかも太ももまで触りだしたあたり、本当に筋肉が好きなんだろう……。

そんなボクらが次にやって来たのは講堂の傍にある倉庫だった。
色々な道具があって、何かをする際はここから持ち出せば大抵のことはやれるだろう。

逸見「林間学校と言えばキャンプファイアーですね。機会があればやってみたいです」

弧消「定番だよね。……今のこの状況でやるかどうかは微妙だろうけど」

今回も講堂と同じように二人の先客がいた。

伊庭「……随分と色々な道具があるな。林間学校の施設なのだから当然と言えば当然なんだろうが……」

一人は真っ黒なコートを着込んだ男の子だった。端の方で乱雑に積まれた道具の山を調べているみたいだ。

如月「木材にロープに釘に……」

如月「おっ、ビデオカメラ発見っ。しかも結構最新型だこれ!」

もう一人は制服の上から白衣を着た女の子だ。こっちは中央の方で同じように道具の山を調べている。
……ビデオカメラを発見して凄い喜んでいるみたいだけど。さて、どっちの人に話しかけてみようか?


↓2
1 黒いコートを着た男の子
2 白衣を着た女の子

安価を見たところで今回は終わり
一応なんかあったら受け付けます。地図はあとでひっそりと貼っつけておきますね

乙、出来ればAA元が知りたいです

>>216
弧消→直枝理樹(リトルバスターズ!)
逸見→宇治松千夜(ご注文はうさぎですか?)
明智→喜多川祐介(ペルソナ5)
上下→鳳桜花(対魔導学園35試験小隊)
今出てるのはこんなもんです

↓今行ける範囲の見取り図です
以前読者の人に作ってもらったものの再利用ですが

18時頃からまた始めます



あっちの女の子の方に話しかけてみようかな。……ビデオカメラに夢中になってるところ悪いけど。

弧消「あの、ちょっといいですか?」

如月「ん? って、誰かと思えばバスの中でウダウダしてた人じゃないっすか」

弧消「ウダウダって」

間違ってないから否定もできないんだけど……見てたんだ。

如月「そっちの人は――はっ! もしかして彼女さん!?」

逸見「違いますぅ」

ひらひらと手を振って否定をする逸見さん。
うん、これも間違ってないからボクがどうこう言えることじゃないんだけど……何故だろう。少し心に来る。

如月「ふーん……ま、なんでもいいですけどね」

如月「しっかし、この状況普通に考えて妙ですよねぇ」

弧消「そ、そうだよね。入学式より前に林間学校なんてどう考えても……」

如月「それも一つの理由なんですけど、あたしが妙だと思ったのはもっと別のところです」

逸見「別のところ?」

如月「あのウサミとかいうのもそうですけど、思い出してください。あたし達がここに来る時に乗っていたバスって、運転席に誰もいなかったじゃないですか」

……言われてみれば確かにそうだ。
ウサミの登場ですっかり忘れていたけど、よく考えればアレもおかしな点だった。

如月「ここに着くまでに軽く調べてたんですけど、あれ自動運転機能が付いてたみたいですね。オートパイロット、って言えばわかりますか?」

弧消「バスにそんなものが?」

如月「自動運転機能を使ってあたし達十六人をここまで連れてきて、ウサミを監視役としての林間学校。本当に数日過ごすだけで解放されるのなら問題ないですけど、やっぱりどっかおかしいですよ」

如月「だって今のところ希望ヶ峰学園側の人間が一人として出てきていないんですから」

確かに改めて考えても異常な状況だ。
希望ヶ峰学園側の関係者と言い張るウサミの登場で多少他の人達の気も紛れていたみたいだけど、生きた人間がボクらだけという現状は気にならないわけがない。

逸見「それにしても、あんな数分でそこまで調べれたなんて凄いですね。もしかして機械には強い人なんですか?」

如月「おっと。自己紹介がまだでしたね」

すると彼女は咳払いを一つして、言った。

如月「如月らら。一応『超高校級の発明家』として希望ヶ峰学園にスカウトされました」

           ,,r'/     ./   !  i          ヽ    ヽ:ハ- 、
         / .//   ,  /    :|  |        ヽ    ‘     ヘ:i! ヘ
           / y'   /  .'  i  {  {    ヽ  :i    .:i   ヽ  'i!  ‘.
        / .ノイ   /  .' :i  :|  '.  ヽ    .:i  :!     .:|     '.  '.   :.
       .'  /   .:  :i :|  ハ  :V  '.    :|  l  }   :}/   .:!  :!   :}     『超高校級の発明家』
       | .' l! .:!  .:| -i‐‐ ! V‐-ヽ      :}-‐}−/l‐-/} .,'   :|  :|    |            如月 らら
       | i :|! :|  ヘ :{ヽ :| ヽ l \|   ./l ./} ./ .| .// /!  :|  :}    |
       | | :|l :{   .:l:ヽィ===ミ、{   }イ / }.' ,ィ===ミ、/│  .:} /     !
       | '. .l{ ‘.  .:!〃 f_ノし心     }.イ   "f_ノし心 �.!   / /    .'
       |  ヽ {∨ ヽ . :{{ {r' ;hノ::}    ´      {r' ;hノ::} }}  ' / l    /
       |│  \V {ヘ.:小 乂込..シ     ,    乂込シ /./.ィi {   :{
       | .!,   ! lヽ、. \゙、                   /´/ .:} | '.   .:|   
       |./  ..: {  !  :!`                     i   :|イ  :.   '. _ ノ
        /  ./   ゝ.}  :}                   {   :|   :. \`ー‐ '
        ィ   /   .} |  :!.、         ´ ̄`       ..イ.:!   :!    '. ヽ 丶
  ー=彡'       イ  l  :!: `>、              . ィ   V :|、   ‘, \ ヽ
   /  ./ /    /   } .,'.  .:i`ト .        イ   :i   V { ヽ.    、  '. :..
.  /./ /{ .{    ./    .' /:!   :! :!  .> _ . <  !   i :{   ‘. 、 \  ヽ  .:}
  ,: .!/ ヘ   ./   / ./ l  / :!             |   | V  :{ ヽ ヽ.     \.:リ
  l! {'   ヽ /   / ./  :| ./   !            {  ', V :!  i ‘  \    、
   ‘.  .:i 、{    / ./   .:| ..<.ノ          ヘアヽ. 丶 丶 ! :}ヽ  .、   ‘,
    }   :{  ヽ  / ./ _.。s≦     '. __         _./    ≧ . `:| :i ‘.  :i   .:i }
    l   ヽ  _.' ./´          ∧,,`-‐ ─ ‐- 、/       ≧! :}  :}  :}  :| l
   ,.イ   ,,=、´ .{ .′        ∧       /          ./ イ ≧s。_  .' ,ノ
 /  /ニニニヽ.! i           ヽ       /         ./ / .。 イニニヽ {

如月「よろしくでーす」

弧消「ボクは弧消真名斗。『超高校級の幸運』ってことになってる」

逸見「わたしは逸見燈華です。『超高校級の華道家』って呼ばれています。よろしくお願いしますね」

如月「弧消さんに逸見さんですか」

超高校級の発明家、如月らら。彼女の実績はボクのような一般人にも広く知られている。
様々な企業から販売されている商品の多くが彼女の知恵や技術を借りて造られたとのことだ。その傾向はちょっと聞きなれないような商品になればなるほど強くなっていく。

逸見「機械に強いなんて羨ましいです。わたし、そういうのには本当に疎くて」

如月「純和風みたいな人ですもんね、逸見さん」


↓2
1 最近発明した物って何があるの?
2 そのビデオカメラ気に入ったの?
3 ここの倉庫にはそのビデオカメラ以外で何か気になるものはあった?



弧消「この倉庫にはそのビデオカメラ以外で何か気になるものはあった?」

如月「んー……これといって何もないですね。良くも悪くもただの倉庫でした」

如月「まあ、当たり前と言えば当たり前なんでしょうけど」

やれやれと肩をすくめて如月さんが言う。

弧消「そっか……」

如月「でも調べるべき場所はここの他にもありますし、そう悲観するようなこともないでしょう。諦めない気持ちが大事ですよ、色々と」

逸見「おおっ、良いことを言いますね」

如月「それに本当にここで数日過ごすことになるとしたら、この倉庫は結構有益じゃないっすかね。手先の器用な人とかにやらせればキャンプファイアーだってやれそうですし」

弧消「あはは、ならその時は如月さんが担当するかもしれないね。発明家ってことは手先も器用でしょ?」

如月「何を言うかと思えば……あたしはやりませんよ。キャンプファイアー自体は参加してもいいとは思いますが、準備はしたくありませんので」

弧消「そ、そう……」

逸見「発明家なら肉体労働より頭脳労働ですからね!」

如月「そういうことです。組木をせっせと組み立てるような仕事は男子に任せますよ」

もしかして結構口の悪い人なんだろうか……?


【info】
・如月ららとの関係が【知り合い】になりました
・如月ららとの絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【4個】



次はあっちの男の子に話しかけてみよう。

弧消「あの~……」

伊庭「ん?」

ボクの声に気付いた彼がゆっくりと振り返る。
……よく見ると本当に背が高い。何を食べればここまで大きくなれるのか……。

逸見「そのコート、暑くないですか?」

伊庭「別に暑くはないが……なんだ、用事はそれだけか?」

弧消「い、いやっ! そうじゃなくって!」

弧消「今ボク達施設を回りながら自己紹介していってるんです。だから……」

伊庭「ああ、そういうことか。なら早くそう言ってくれればいいだろう」

伊庭「あと敬語はやめてくれ。同い年だろう?」

……その身長とコートから感じる威圧感が凄いんだよ。

弧消「じゃ、じゃあそうするね」

逸見「わたしは敬語が癖みたいなものですからお気になさらず」

伊庭「……まあいいが」


伊庭「伊庭鉄火。周りからは『超高校級のスナイパー』と呼ばれている」

                       , ──- _
                 __  /:::::::::::::::::::::::丶-‐ァ
                 \....... ̄ ̄ ̄`ヽ::::::::::::/彡フ
                  \......「__.....ヽ:::::::l::::::::フ

                   l:::\_\ / ̄}l:::::::::l ̄/l     『超高校級のスナイパー』
                  〈::::l, -¬、__//:::::// /             伊庭 鉄火

                    廴/   ャー─≦  /
               _       ヽ\   l\ /´ ̄`ヽ
           γ | .ヽ       ',l > 、l/ l__/__   ヘ
           {| -○‐ |}    -=ニ二_/O/      l
           弋 l ノ___   _ -‐  ̄        l
            ≦「l { { {二二}-‐' ̄     _ -‐  /

            l/H {ニニl      _ -‐≦     ./
           / { H 乂ニニヽ_ -‐≦        /
          /、_ \_/ ̄ ̄   l l|        ノ
          廴////       l l|    _ -─-ヘ
           `ー┘         } l| _/ _ -─- }
                         i/{_}/     \
                       l/          \
                         ノl  \         \
                      | l.    \         \
                      / l      \         \
                         { l.         \         \

超高校級のスナイパー……高校生に与えられる肩書きとは思えないけど、どういうことなんだ?

弧消「ボクは弧消真名斗。抽選で選ばれた『超高校級の幸運』ってことで希望ヶ峰学園に来たんだ」

逸見「『超高校級の華道家』の逸見燈華です。初めまして」

伊庭「ふむ……」

ボクらの自己紹介を聞いて伊庭クンはボクと逸見さんに視線を向ける。

弧消「な、なに?」

伊庭「弧消、だったな。もう少し食事はきちんと摂った方がいいぞ」

弧消「食べてるよ!?」

逸見「そういえば弧消さんってわたしとそんなに身長変わらないですもんね」

そうだけど! 確かにそうだけど言わないで欲しかった……!!


↓2
1 その腕の時計、普通の時計と違うよね?
2 むしろ伊庭クンの方が何を食べたらそうなるのか気になるところだよ
3 伊庭クンはこの林間学校に賛成派?



弧消「むしろ伊庭クンの方こそ何を食べたらそうなるのか気になるところだよ」

伊庭「別にこれといって特別なものは食べていないぞ」

伊庭「だが、そうだな。強いて言うなら栄養管理が重要かもしれない」

逸見「確かにそれは大事かもしれませんね」

弧消「やっぱりスナイパー……なんてやってるとそういうところも気を遣うの?」

主に何をやってるのかは想像もできないけど。

伊庭「いや、俺の場合はそれ以前からだな」

伊庭「俺の妹が特別そういうところに気を遣うから、その影響だろう」

逸見「ということは伊庭さんはお兄さん?」

伊庭「そういうことになる」

弧消「へぇ、奇遇だね。実はボクも妹が一人いるんだよ」

伊庭「そうなのか」

伊庭「どうだ? 妹との仲は良好か?」

弧消「うーん……可もなく不可もなくって感じかな? 他の兄妹がどういう感じの仲なのかわからないし」

逸見「二人みたいなお兄さんがいるなんて、妹さんも幸せ者かもしれないですね」

ボクと伊庭クンの話を聞いて逸見さんがそんなことを言った。
そういえば……あいつ、元気でやってるのかな……。


【info】
・伊庭鉄火との関係が【知り合い】になりました
・伊庭鉄火との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【5個】


次に調べる場所指定
↓2
1 炊事棟
2 バンガローエリア
3 正門
4 土産屋
5 飯ごう炊飯場

※離脱します。20時前には戻ってくると思います

【バンガローエリア】

逸見「しっかりバンガローまで用意しているあたり、用意周到ですね。泊まらせる気満々じゃないですか」

弧消「本当にね。……いくら希望ヶ峰学園だからってこんな強行手段がまかり通っていいものなのかな」

普通の学園なら間違いなく問題になる行為だ。それが許される、なんて思いたくはないけど……不思議と希望ヶ峰学園なら仕方ないかと思える自分もいる。

逸見「まあ、泊まる場所があるだけ感謝するべきなのかもしれませんけど」

弧消「そ、そういうものなのかな」

そんなことを話しながらボクは軽くバンガローエリアを見回す。
入口から向かって右に男子のバンガロー、左に女子のバンガローがあるみたいだ。
その周囲をコの字になるような形の池で囲われていて、ジッと見てみると池の中に魚が潜んでいるのがわかる。鯉、だろうか?

歌亡院「あ、これってもしかして鯉かな?」

歌亡院「取ってみたいけど中に入ったら服が汚れるし……木の枝とかどっかに転がってないかなーっと」

池の周りを楽しそうに観察している一人の女の子。池の中にいる鯉を取ろうとしているみたいだけど……どうしてそんなことをしているのか。

雷「ふふっ……ここが僕の根城になるのか……」

雷「パソコンとか漫画とかは無いだろうから正直物足りないけど……野宿なんてことになるよりはマシだと思うべきかな……住めば都とも言うし……」

バンガローが並ぶ中で一人呟いている男の子も見つけた。
あの人は何をしているんだろう? 中が気になるなら入ればいいのに。


↓2
1 池の周りではしゃいでいる女の子
2 バンガローの前で何かを呟く男の子



とりあえずまずはあの人に話しかけてみよう。

弧消「ねぇ」

雷「ひいっ!?」

弧消「うわっ!?」

ありえないほどの驚きようにボクも思わず情けない声を出してしまう。

雷「な、なに? 僕なんかに何か用事?」

弧消「あ、いや。バンガローの前で何をしてるのかなって」

雷「ふんっ……寝床の確認は一番最初にするべきことじゃないかっ」

雷「当然周囲の確認もするに越したことはないし……どこかの部分が欠損してたらクレーム入れないといけないからさ」

逸見「そういうことだったんですね」

雷「ッ!?」

逸見さんが話に入ると、彼は先ほどよりも大きな動作で肩を震わせた。

逸見「……何か失礼なことしちゃいましたか?」

弧消「いや、そんなことないと思うけど……」

弧消「え、えっと。ボクは『超高校級の幸運』の弧消真名斗っていうんだけど……」

逸見「『超高校級の華道家』の逸見燈華です」

ボクらの自己紹介を受けて彼は空気を察したのか、決して目線をこちらに向けずに自己紹介をしてくれた。


雷「……雷光。一応……『超高校級のCGデザイナー』ってことになってる……」

             イ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::ハ.::. ::. ::ト、::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::.ヽ

              l::. ::. ::. ::. ::. ::. :::. ::.::/ ヽ::. ::.l ヽ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. :ハ
.             !::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::./   ヽ  l  ヽ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. ::. :ハ
             !::. ::. ::. :/::. ::. ::. ::/. u  ヽ::.!   ヽ::. ::. ::. ::. ::..〉::. ::.:ハ

.             !::. ::. ::.:/,. -—-====ァ':.: ヽ!`ー====—-、/::. ::. :::ト     『超高校級のCGデザイナー』
             !::. ://l  ハ::.:/___    :. :    , ___ ヽ、::.:/::. ::. ::. l                   雷 光
            ノ イ::.:〈::.l::.:l. ィ´辷刄} `.  l:. :   ´辷刈`ゝ ∨::. ::. ::. ::ヽ
.             ノ /`ヽ.l /////ハハ  !:. :  /ハハハヾヽ/::. /.ハ::. ::. ハ
              ノハlて(トN         l:. :.        ムイ|l l::. ::.::ハ
                ト、`ヽl.        ヽ  、    U   イjノ ,イイハハ!
.                ヘ `ーヘ u                ムイ.- '
.                 ∨ ヽ:ヽ  'ヾ云三三三三三ア`  /::.::/∨
                   ヽ::.ヽ     ..........      /::.:/
                    ヽ:::.lヽ.   ::::::::::    /::.::/

                      ヽ:l::. ヽ        /::l:::.:/
                       `l::   ヽ _ /  :!::/
                   /「 ̄ `ヽ /  ̄ \ ィ´. ̄ ト、

      ________,.イ:: :: :ト、 _ノ ´:. :. :. :. :. :. :ゝ、_. /!:: ヽ_________
 /´  ̄:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ムl l:: :: l 〔:.`ヽ、:. :. :. :. :. :. :. :ィ 〕 !:: :: l:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : ̄ハ

/:: ::::               l l   レヽ:. _ ヽ———‐'´:. /,. イ                :: :: ::ハ
!:: ::::             「 `ヽ. ネ /:. :.  \_  イヽ 彡  /  ̄}            :: :::l
!:: ::::             l::::..... l_ ル:. :. :. :.        ̄ ヽヽ_/_ ...::::l.            :: :::l

!:: ::::            / ̄  /:. :. :. :. :. :. _:. :. :. :. :. :-_ァ':. :. :.:ヽー 、            :: :::l
l:: ::::            {.   /:. :. :. :. :. :. /:. :.  ̄/ ̄:. ヽ:. :. :. :.:ト、. ヽ           :: :::l

CGデザイナー……そんな人もいるのか。

雷「あ! パソコン得意そうだからってネットを使った情報収集を期待しないでくれよ!? こんな山奥じゃ電波なんて届かないだろうし、もしパソコンが使えるならアニメとか見たいから!」

弧消「そ、そっか。わかったよ」

まだ誰もそんなこと言ってないんだけどなぁ……そしてまず第一にアニメを見たいのか。

逸見「えーっと……もしかしてオタク? の人なんですか?」

そっちの方面とは無縁そうな逸見さんがそんなことを尋ねると、雷クンがこれ以上ないくらいにショックそうな顔をした。

雷「ッ!? ……そうか。やっぱりアニメが好きなだけでそうやって僕を敬遠するのか……」

弧消「ちょ、逸見さんっ!」

逸見「はい?」

ボクの慌てっぷりが不思議だと言わんばかりの顔をする逸見さん。
ああ……悪気はないんだな……。でも、悪気のない発言も結構な暴力になるんだよ……。

雷「で、でもっ! 僕は美少女アニメだのフィギュアだのを集めるだけのオタクとは違う! それだけはわかってもらいたい!」

弧消「ええっ!? そこを力説するの!?」

雷「僕はBLの漫画やゲームだって好き嫌いせず嗜む! むしろそっち系も等しく好きだ!」

逸見「ビー……エル?」

弧消「多分逸見さんとは一生縁のない言葉だよ」


↓2
1 根城が確認できたならとりあえず休めば?
2 多分そういうのは変に力説しない方がいいと思うよ
3 け、結構カッコイイ名前だね?



弧消「け、結構カッコイイ名前だね?」

場の空気を払拭するためにもボクがそう言うと、雷クンは予想とは違い暗い顔をした。

雷「……あまり好きじゃないけどね。名前だけは無駄にカッコイイのに現物がこんなんだから実際に会うと幻滅されたりするし」

雷「今協力してる会社の人だって上っ面では普通に接してくれているけど、内心では何を考えているのか……」

あ、地雷踏んじゃったかな。
それにしても、名前にコンプレックスがあるなんて……多少だけど気持ちわかるかもしれない。

逸見「わたしはそんな風には思ってませんけど……」

雷「いいよ、別に気を遣ってくれなくても……」

逸見さんのフォローも届かず、雷クンはそう言い残してバンガローの中に入っていってしまう。

弧消「あ、ちょっと!?」

ボクの声も虚しく扉が施錠される音が聞こえてきた。
……うーん。本音を言うと少し面倒くさい人なのかもしれない。

逸見「何か悪いことしたでしょうか……」

弧消「ううん。逸見さんは悪くないと思うよ」

とりあえず今度から名前の話題は避けた方がいいかもしれない……。


【info】
・雷光との関係が【知り合い】になりました
・雷光との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【6個】

雷クンは放っておくとして……とりあえずあの女の子、放っておくと危なそうだし止めないと。

弧消「ちょ、ちょっと! そんなに動いてたら池に落ちちゃうよ!」

歌亡院「大丈夫だよ! そんな間抜けなことはしないから!」

まさに一刀両断。彼女はボクの言葉なんて気にもせず池の周りをウロウロと歩いている。

逸見「もしかしたらという可能性もあります。素直にこっちに来た方がいいと思いますよ」

歌亡院「む……」

逸見さんが笑顔を浮かべてそう言うと、彼女は一旦止まって逸見さんの方を見る。
そのまま少しの静寂の後、意外にも彼女は素直にこちらへやって来た。

逸見「いい子ですね~」

歌亡院「子供扱いしないでって!」

笑顔を浮かべたまま頭を撫でてくる逸見さんに彼女は不満そうにして言い放つ。

弧消「はぁ……それで、キミは何をしていたの?」

歌亡院「うーんっと……池に鯉がいたから捕まえてみたかったんだ」

歌亡院「だって鯉だよ!? 普通に生活してたら数度しか見ないような生き物だよ!?」

……確かにあまり見ないかもしれないけど、それはさすがに言い過ぎなんじゃないだろうか?

逸見「わたしは逸見燈華。『超高校級の華道家』と呼ばれています」

逸見「それで、こっちの人は弧消真名斗さん。毎年一人をランダムに選ぶっていう抽選枠の、『超高校級の幸運』です」

弧消「ど、どうも」

歌亡院「どうも! それじゃあわたしも自己紹介するね!」


歌亡院「歌亡院奏です! 『超高校級の合唱部』って呼ばれています!」

            _ .、丶`  ̄ : : : .
           , /-‐z__: : : : : : : :}: )ト、
.        //: :/ //アΤ'iト、_:}/-=弋: .
       /. /: /. . /: :{. .{ : {: : : : : \: : : ト,: .
      '. ./: :i. . . |: : | . ':,: ヽ.: : :. :. :.\:.:} ':,:.     『超高校級の合唱部』
      i. . {: : | ト,. |: :人. . \:\、 : : : : ∨. _\          歌亡院 奏
      |. . |: :.M∧{: : : :\.[__>rfヽ;}: : :ムヘ: Τ
      |人|:. :| 〕i≧{iト、ト、} f灯 n゙i | : : |: : \\
        }:W{ i灯 n } })   弋_ツ } : : |: : : : 〕ir‐
       / : : ∧ 乂ツ       ∠ : : l{: : : : :/
.     /:,: /:\}    ,        厶イ/: : : : /
     ,: イ: |: : 从            ,.:': :/、: :(_
.       八:{\: :|:)h。,    ⌒  _ ィi{: :/ `^゙
            )人: : :、〕i=- r=≦  l:r'゙
         ´  ` ー`ートノ    /〉=ニ二ニ=-_
              ,-=ニニ'/,   //ニニニニ二-
.            /ニニニニ'/, //=ニ二iニニニニ|
          /=ニ]ニニ二〉: :/ニ二二|ニニニニ二
           /=ニニ}ニニニ/:0: }ニ二二/=ニニニ二二
.         /ニニニ|=ニニゝ-イニニ二|二=v二=ニト-_
       /ニニニjニニニニ二二二二|´,r、 ∨,r、_ト、_}

歌亡院「よろしくね!」

そう言って小柄な彼女は自己紹介をしてくれた。
そうか……彼女が『超高校級の合唱部』か……。

逸見「合唱部さんですか。ってことは歌もさぞ上手いんでしょうね」

歌亡院「んー……どうだろう? 自分じゃよくわからないや」

歌亡院「それよりも、弧消さんだっけ? 結構珍しい苗字なんだね」

弧消「よく言われるよ。ちなみに漢字は……」

適当な枝を見繕って地面に苗字を書く。

逸見「……こけし?」

弧消「違うよ!? こけしじゃなくてこぎえ!」

歌亡院「これからこけしさんって呼んでいい?」

弧消「絶対にやめてください……」

さっき雷クンの地雷を踏み抜いたツケがもう回ってきたんだろうか……?


↓2
1 歌亡院さんはこの林間学校どう思う?
2 池にはどれくらいの鯉がいた?
3 あのウサミとかいうの、一体何なんだろうね

※また少し離脱します。21時前後には戻ってきます



弧消「ところで、池にはどのくらいの鯉がいたの?」

歌亡院「えーっと、結構いたよ。わたしが見ただけでも十匹とか……もうちょっとかな」

逸見「それがどうかしたんです?」

ボクの質問の意図が理解できなかったのか、逸見さんが尋ねてくる。

弧消「いや、もしここが希望ヶ峰学園の施設じゃなくてもっと別の施設だとしたら……って思ったんだけど」

弧消「十匹以上の鯉がいたんだったら、少なくとも鯉を世話していた人が最近までいたってことなのかな」

鯉のことなんてあまり知らないけど、もし世話をしていた人が最近までいたとしたらこの施設に対して不信感を抱く必要はないのかもしれない。
少なくとも長期間放置された施設だとかじゃないだけマシだと思う。

逸見「ああ、そういうことですか!」

歌亡院「なるほどー。さすがこけしさん! 着眼点が違うね!」

歌亡院「わたしなんて鯉を見ただけでとりあえず捕まえてみようとしか思ってなかったもん!」

弧消「それはそれでどうなんだろう……」

鯉を見ただけでそこまでテンションが上がるのも不思議な話だけど……。


【info】
・歌亡院奏との関係が【知り合い】になりました
・歌亡院奏との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【7個】


次に調べる場所指定
↓2
1 炊事棟
2 正門
3 土産屋
4 飯ごう炊飯場

【正門】

弧消「そういえばここを真っ先に調べるべきだったかもしれないね」

逸見「外に出るとしたらここを通るしかありませんしね」

ボクらを乗せたバスが通った正門にやって来たボク達。もしかしたら普通にここから出れるかもしれない、なんて甘い期待を抱いていたんだけど……やっぱりそう簡単にはいかないみたいだった。

弧消「うわっ……凄い大きな門だね」

山奥の施設としては似つかわしくないくらいの大きな正門だった。ボクらが力任せにこじ開けようとしても絶対に無理だろう。

逸見「そっちもそうですけど……あれって何ですかね?」

逸見さんが指差した先には左右に取り付けられたマシンガンのような物だった。

弧消「……無理に脱走しようとした人に対する罰を与える為、とか?」

あまりにも現実味がなさすぎてぼんやりとそうとだけ言うと、その正門を見上げている一人の女の子に気付いた。

岸上「…………」

弧消「あ、あの人……」

バスでボクの後ろに座っていた女の子だ。何をしているんだろう?
そうやってボクらがその子に視線を向けていると、後ろから男の子の声がした。

明石「あーっ、クソ! いきなり探索しろとか言われても曖昧としすぎてて困るっての!」

その声の主は……悪い言い方をすればチャラ男という言葉が似合う人だった。ボクのあまり得意じゃないタイプの人だ……。


↓2
1 正門を見上げている女の子
2 悪態をつく男の子



弧消「ねぇ、ちょっといい?」

岸上「……あ、私?」

正門を見上げていた彼女はボクの声に気づくと、こちらを見てくれた。

弧消「さっきから門を見上げているみたいだけど、どうかしたの?」

岸上「これ、見て」

その子が指差す先はやっぱり門の左右に取り付けられたマシンガンだった。

逸見「これがどうかしたんですか?」

岸上「ここが林間学校の施設だとしたら、どう考えてもこれはおかしいと思うんだよね」

岸上「まるで脱走しようとする人を阻止するようにあるじゃない?」

弧消「それはボクも思ったよ。確かに脱走者を威圧するための物にしてはやり過ぎだと思うけど……」

岸上「脱走者を阻止する為に造られたんだとしたら、この正門だけで充分だと思う。いくら超高校級の生徒とは言ってもこんな鉄の扉を無理に開けれる人なんて存在しないだろうしね」

逸見「それじゃあこれは何の目的で……」

岸上「……脱走者を始末するため、とか」

ボソリと小さく呟いた彼女の言葉にボクらは背筋が凍る感触を覚えた。

岸上「……ごめんなさい。ちょっと無神経な発言だったね」

岸上「私は岸上舞棋。『超高校級の棋士』って言われてるの」

        /:/: : : : : ヘ: ∧: : : ヽ: : :',: : ',: ☆ヽ: : ',ハ

         /:/: :/: i: :ll‐'"¨´ヽ; : :lヽ: :i: : : l: ☆: ',: : : }
          i: : : :l: :l: : :l    ll: : l‐',: l: : :lllr‐ 、: :i: : :l     『超高校級の棋士』
          l: : : :!: :ト、: l   /リl::/≦i:l: : :/i∧. }l:l: : l          岸上 舞棋
        ∨/∧::ト-ヾ、_  _/=匕リlll: / l <ノノ:l:l: :イ
         ヽ、ヽヽ∨丈A=i    _,.リ/  _/: :l: :l::ヽ
          l: :ヽヾ、ー'"j  `¨¨´ /  / l:l: : : :l: : ヽ、
             l!',l: :ヾミ¨´        / l/: :l: : ヾ、、_ニ=-
           ! j l: /ヾ、   ーっ   /  j: : イヽ、:ヘ\
            l/   `ーt- 、_,.イ /j/リ  〉ー\

                     l: ,イ_: : ハヾ-'"   /: : : :7ス
                     リ//`ヽ__,.-‐'" ̄7:: :: : : :// \
                  ,.イ ={ }=.  /:: :: :: :://    \
               r‐‐彡ィ__/イ卞、.  /:: : : : ://    __≧、
              / .l ヽ、/l:j ,ィ `゙≠ヽ二二/   /     |
               l レ彡'゙: : :',r'::l_,. -‐'"´\\.  /      }
              l ト、\: : : :ヽ: : : : : : _;:-'"/ /       /

              rl /  >、\:: : :ヽ=‐_" -‐'" //  ./     j
               {〉 .//   `ー、ー、_\       l/ /     /
               〈ー//○    `¨ー=7     //       /

岸上「よろしくね、弧消に逸見」

弧消「よろしく……って、どうしてボクらの名前を?」

逸見「まだ自己紹介していないのに……」

岸上「入学前に一応ある程度の情報は仕入れておいたし、さっきバンガローエリアを見てた時に二人の名前も見ておいたから」

岸上「あのバンガローってそれぞれに生徒の名前とゲームとかで使われるようなドット絵が書かれた表札があったから」

言われてみれば確かにそんなのもあった気がする。

逸見「で、でもっ! まさか岸上さんとこんなところで会えるなんて思ってませんでした!」

岸上「え?」

すると、途端にテンションを高くした逸見さんがそんなことを言って岸上さんの両手を握った。

弧消「ど、どうかしたの?」

逸見「弧消さん、知らないんですか!? 彼女は男性が活躍する将棋界で唯一と言っていいほどに活躍している女性棋士なんですよ!?」

逸見「その一手一手は冷静で、かつ大胆……女性棋士なんて珍しいから雑誌の表紙とかにも何回か載ってるくらいなんです!」

弧消「へぇ……」

でも言われてみれば確かにコンビニとかで見かける雑誌の表紙に載っていたのを見たことがある気がする。

岸上「そっか。私のファン、だったんだ」

逸見「はい! 岸上さんが出ている雑誌は全部購読しています!」

……意外とミーハーなんだな逸見さんって。


↓2
1 将棋に雑誌に、まさにその筋の業界では有名なんだね
2 正直な話、今のこの状況どう思ってる?
3 岸上さんって結構周りを見る人だよね



弧消「岸上さんって結構周りを見る人だよね」

岸上「……別にそんなことないと思うけど、どうしてそう思ったの?」

弧消「最初のバスの中でもそうだったけど、目が覚めたらバスの中だったって状況なのに冷静に外の様子を見てたじゃない?」

弧消「今だって冷静に状況を確認しようとして、ここに来たんだよね?」

岸上「……そうだけど」

弧消「ほら、やっぱりボクの言う通りだ」

岸上「なに勝ち誇った顔してるの?」クスクス

ボクの言葉がよほどおかしかったのか、小さく笑う岸上さん。
……なんとなく冷たい印象を受けてたけど、そういうわけでもないのかな。

岸上「でも、そんなこと言われたのは初めてかもしれない」

岸上「弧消も結構人を見る目あるんじゃないかな?」

弧消「はは……そうかな? 自覚はないんだけど」

逸見「むー……」

はっ!? 隣の逸見さんがいつの間にか不機嫌になっている!?

弧消「い、逸見さん? どうしたんですか?」

逸見「いえ……弧消さんのリア充っぷりを見て呆れていたところです」

岸上「へぇ、弧消はリア充っていうものなのか」

岸上「確かに女子に人気出そうな顔立ちをしているしね」

弧消「そ、そうかな……じゃなくって! ボクはそんなんじゃないよ!?」

凄く自然に褒められて一瞬ドキリとしたけど、それはそれ! これはこれ!


【info】
・岸上舞棋との関係が【知り合い】になりました
・岸上舞棋との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【8個】



そうやって岸上さんが正門から去っていくのを見送ると、入れ違いに別の男の子がやって来た。

明石「おっと! そこの着物のキミ、結構可愛い子だね!」

逸見「はい?」

ボクには目もくれず逸見さんに歩み寄る。

明石「もしよかったらオレと一緒にこの施設の中回ってみない?」

逸見「え、えーっと……」

弧消「ごめん、逸見さんはボクと一緒に回ってるからさ」

なんとなく逸見さんの危険を察知したボクは慌てて二人の間に割り込む。

明石「ん? ……何お前、男……の癖に男っぽくない顔してるな」

弧消「いきなり失礼なこと言う人だね!?」

明石「こんなのと一緒に行くよりもオレといたほうが楽しいと思うんだけど、どうかな?」

逸見「ごめんなさい。わたし、弧消さんの方がいいです」

明石「すっぱり断られた!?」

逸見さんの拒否がよほどショックだったのか、大げさなリアクションをする彼。

明石「ちぇっ、さすがに断られたらナンパを続けるわけにもいかないか」

ナンパだったのか……。

明石「じゃあオレ別のところ行くけど、その前に自己紹介だけしとこっかな」


明石「明石晴夜! 『超高校級の税理士』ってことで希望ヶ峰学園に入学することになったんだ!」

                         >───- 、

                             /⌒´/: : : : :/: : : : : :丶、
                         /: : //: : : : :/: : : : : : : : : \
                      /: : // i{: : :./:{ト: : : : }: : : : : :∧     『超高校級の税理士』

                        /: : /∧ {ト: : {斗≦⌒/: : : : }: : ∧          明石 晴夜
                          /: : //ィ云、: : ト≦ュ_∨: : : : :.j : }:.∧
                      /: : :イ.} ヒ}∧: {  ̄`Y:/: : : /: /: : :{ト、
                         {: /: : : i   { `:j   //: : : /: /: : : :|
                         |イ: : : /{   、    _, //: : : /丿: : : :.∧
                        |: : :/ ∧  ` ̄ ̄´ 厶: : /イ: : :.ト:./
                  r‐、 !从{.  ∧    /⌒\>、``j' {
                      } j {′    ゝ _イ{     \ \
 ヽ           Y⌒>、ノ.八         ∨      ∨ ∧
   \             `ヽy-─-.、}       ∠_         ∨ ∧
    \             j   --、 j      厂´   `\       〉 ∧
         ..         }  _∧_     ∨ ̄\   \   /   ∧
           .      ∨ 彡 /∧     /.    \   \/     }
                }ト、_/  ∧.  /        \___У     |
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                    ∨  //            / i      │
                   ∨イ/            /   j       .|
、                      У         /    /       |
 \            ∠二二二\      /、    /           |
  ∧            /      ∨ヘ    //  \./         /
.   ∧      >、/          ∨}レイ´ ./    ./\       /
    ∧   /  ⌒ト、        } } / ./     i           /
     ` フ        ヽ      レイ  /     {          ./  \
      /   /   ,    ∨   //   /      j       /    \
───y  /   /     ∨ _/ ./  ∨      ./         /
     ゝ-、{  /   / /⌒<∠__ノ___厶ニニ^ヽ‐<____     \
       ` ̄`ー<_∠_                ⌒\\   \\ ̄`>─-、
                /`\                     \\   \\
                /   />、───y─────┬─ー┴──- 、 ≧、
                /   //   \ /           /´         ` ̄ ̄ ̄´
              /   //       /         {



明石「よろしく! 特にそっちの女の子!」

逸見「あ、はい。ええっと、逸見燈華です」

弧消「弧消真名斗。『超高校級の幸運』ってことになってるけど……」

明石「燈華ちゃんに弧消ね! よろしくぅ!」

指をパチンと鳴らしてそんなことを言う明石クンはやっぱりチャラ男という単語が似合う人だった。

明石「それじゃあまた後で~」

逸見「は、はい。また後でです」

ひらひらと手を振ってこの場から去ろうとする明石クン。

……って、もしかしてまた別の女の子ナンパするつもりか!?


↓2
1 明石クンもこの施設について調べてよ?
2 ナンパはあまりしないほうがいいと思うけど
3 ……講堂に美人な子がいたよ



弧消「……講堂に美人な子がいたよ」

変にこういうタイプが苦手な子のところに行かれるよりは上下さんのところに行ってもらったほうがいいだろう。彼女なら上手くあしらってくれると思うし。
……筋肉フェチが暴走しなければの話だけど、そこは彼女を信じよう。

明石「お、マジで?」

明石「オッケーオッケー! それじゃあ弧消の好みを信じて講堂に行ってみるわ! よかったらその子に弧消が美人だって言ってたことも伝えておいてやるよ!」

……え?

弧消「ちょ! それはそれでいらない誤解が生まれそうなんだけど!?」

明石「今更照れるなって! それじゃあな~!」

弧消「ちょっと!? 話聞いてる!?」

ボクの声を聞かずに明石クンはそう言って立ち去っていく。

弧消「……色々と間違えたかもしれない」

逸見「なるほど……弧消さんは上下さんみたいな人が好み、と」

弧消「ねぇ、逸見さんってそれ本気でやってる? わざとじゃないよね?」

隣で何か納得したように頷く逸見さん。
……もう本気か嘘かわからなくなってきたけど……明石クン、こんな状況でもナンパをするなんてちょっとズレている人なのかな。それともただ他力本願なだけ……?


【info】
・明石晴夜との関係が【知り合い】になりました
・明石晴夜との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【9個】


次に調べる場所指定
↓2
1 炊事棟
2 土産屋
3 飯ごう炊飯場



【土産屋】

弧消「……どうして林間学校の施設にお土産屋が?」

逸見「林間学校が終わったら最後にお土産を生徒に配るため……でしょうか」

弧消「それは間違いなく太っ腹な学園だね」

次に来たところは昔ながらの雰囲気を放つ、土産屋と書かれた看板が印象的な場所だった。
とはいえ当然中には誰もいないし、商品だと思われる物も乱雑に放置されている。

逸見「これ、なんでしょうか」

弧消「それはガチャガチャだね。お金を入れてツマミを回せばカプセルが出てくるっていうのだよ」

興味深々といった具合にガチャガチャを眺める逸見さん。
さて……そっちも気になるけど、ボクはそれよりも別のところが気になる……。

植島「いやー、結構いろんな物が並んでるなぁ」

植島「おっ、これとかカッコイイじゃん! モデルガンにしてはメッチャリアルだし!!」

奥の方でモデルガンを手に騒いでいる金髪の男の子。……さすがにないとは思うけど、誤射だけはやめてもらいたい。

美波「いやー……もしかしたらと思って来てみたけど、冷房が効いていて快適だー……」

美波「バンガローに行くまではここで涼んでおこっかなー……」

おそらく店員の人が座るための椅子にだらけた様子で座っている女の子。露出高めの服装も気にせずだらけているので……多少目に毒かもしれない。


↓2
1 金髪の男の子
2 だらけている女の子



弧消「ねぇ、キミは何もしないの?」

あっちの金髪の男の子はとりあえず放置しておいて、まずは女の子の方を気にするボク。
多分杞憂だとは思うけど、もし体調が悪いのだとしたらバンガローで休ませた方がいいだろうし。

美波「んんー? いやぁ、わたしって暑いのが苦手だからさぁ」

美波「ここでちょっと涼んでたってだけだよー」

言葉通り本当に暑そうにしながら胸元をパタパタと扇ぐ彼女。
……もうちょっと男子相手の対応をしてもらいたいんだけど――って、もしかしてこの人って。

弧消「ねぇ、もしかしてキミって美波白砂さん?」

美波「そだよー。いやぁ、キミみたいな男の子に気付かれるなんて少し意外かも」

あははと屈託なく笑う美波さん。でも、その言葉がただの謙遜であることはボクでもすぐにわかった。

『超高校級のモデル』美波白砂。彼女はモデルという業界では知らない人はいないくらいの有名人で、テレビや雑誌への出演も数限りない。
スタイル抜群でトーク力もピカイチと評判の美波さんに憧れる女の子は多く、ボクの妹もその一人なんだけど……。

美波「あーっ、本当にここ涼しいー。もうあのぬいぐるみから注意されるまでここで寝てたい気分……」

弧消「…………」

間違いなく今のこの姿を見せたら幻滅だろう。そうでなくても彼女のファンを辞める人は多いかもしれない。

美波「それで? アンタの名前は?」

弧消「あ、ごめん。ボクは弧消真名斗。抽選枠の『超高校級の幸運』ってことで新入生に選ばれたんだ」

美波「弧消ね。りょーかい」

すると美波さんはググッと背筋を伸ばして言った。


美波「美波白砂でーす。『超高校級のモデル』って呼ばれてまーす」

            ,」i:i:i:i:i:i:i:///  /  /i  /                ヽ[:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:心,
           (i:i:i:i:i:i:i:i:///   |   |  |   |  ヽ        幵:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
           ⌒ヽi:i:i// |   |   |  |.  i |   i   i    :|】 i:i:i:i:i:\ :i:i:i:i:iソ
              ]i//.:.:|   |: / |  |:i | |  | |  ||    :|[ :i:i:i:i:i:i:i:i:\:i:r'
             f:i/,:'  :|   |/ 八i: ト| | | :i | |  || i  . :| |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨
            :r:i//i| i |   |抖妝i L八 .  | | h「八:ノ トソ リ  i|圦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:辻,
           r'i//:i:i| |:八   从奴ri灯   ヽ | Lj什抃沁リi/ /   八 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i威゚o     『超高校級のモデル』
            〈i//:i:i:i}:|  i\ 乂圦'.り     」  しi:妝]灯 /  , ゙ |八:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i圦 》,         美波 白砂
.            //辷i/ i|  いトミ .: ¨´       弋こシ ノ  // 八圦:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i 》,
           //  i 八 i:i l介      `     .:.:._彡I. イ / // | うim厂 “⌒  ゚,
.          //   :i /∧ i  八              り ノ.:/ //「人   {      ‘,
         //    /   /i :i  公.      ヽ        .r:l  i:/ /.:i   i   ;
.        //    |    :| :i   |介: _       <i |  :彡 .イ i八  ,   `,      :,
       //    ,   . i| :i   |  r }` - =≦ {ミ |/ /| 丁 i   \   ‘,
        //    /    . :i|:/  :i/ /´ |        {i / /ソ /  :i    `:,   `、     i,
.      //    /  」斗-|  i--‐'´ r'^ ’       ノ |  i. 仏 -tみ、        ∧     ^、
     //    / 广i / |  |   `/        ,:'′/|  | “ ア 厂 ¨“'x      i ,や
      //    /r‐'  | |  |  |  /¨¨ヽ  ,/¨ア  :/, |  i 」 , '’ :´   ∨  {    ‘,      ‘,
      i     /;ノ i :八 rt | i: |  iL彡'⌒ヽ、_,/   /  |  |  / /       V/ \   |
    i l:   / i| \ ;ト ⌒x| i八  |  ,:   /    , /¨j少 ‰,:       】   ‘  圦
    | |   / └;  !圦 \ | i :| :|  i /     | 厂 幵 】,: メ’       }:i   i   };    _;
    | |:  /   {  |,ノ}   :圦 i:|L |  i:/ -=ニ¨~ソ L k≫゚ I/// x'´    j |   |   }゚    ;^



弧消「よろしくね」

美波「はいはい、よろしくねっと」

最後にそう言って美波さんはまただらけてしまう。
……別に体調が悪いってことじゃないみたいだし、暑いのが苦手ならここで休んでた方がいいんだろう。

美波「あ、そうだ。ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」

弧消「ボクに?」

美波「もし弧消の周りにわたしのファンがいたら、この姿のことは言わないでおいてくれるかな」

美波「こんな姿のこと言われて幻滅されたらショックだしね」

あははー、と笑う美波さん。今の姿をファンに見られるのはマズイという自覚はあるみたいだね。

弧消「うん。少なくとも妹には言わないようにするよ」

美波「あはは、ありがと」

美波「って、弧消って妹さんいるんだ?」

弧消「まあね。仲は普通だと思う。どこにでもいるような普通の兄妹だよ、きっと」

美波「いやー、でも年頃の兄妹が仲良いって珍しいんじゃない? わかんないけど」

弧消「そんなものなのかな……」

うーん……確かにそうかもしれないけど……。あんまり仲が良いとも思えないんだよね。あくまで普通の兄妹、っていうか。


↓2
1 美波さんは兄妹とかいないの?
2 モデルの仕事と普段の姿結構違うんだね
3 無理せずバンガローに行った方がいいんじゃない?

※今回最後です

安価把握したところで今回ここまで。長時間ありがとうございました

明日も同じくらいから始めるかもしれない

何かある場合はどうぞお気軽に

・如月らら→友利奈緒(Charlotte)
・伊庭鉄火→黒咲隼(遊戯王アークファイブ)
・雷光→西條拓巳(CHAOS;HEAD)
・歌亡院奏→蛭子小比奈(ブラックブレット)
・岸上舞棋→桐奈々美(まりあ†ほりっく)
・明石晴夜→桐原静矢(落第騎士の英雄彈)
・美波白砂→鳶沢みさき(蒼の彼方のフォーリズム)

とりあえず書き忘れてたものを

今日も同じくらいに始めます



弧消「無理せずバンガローに行った方がいいんじゃない?」

美波「んー……ダメ。この至福の瞬間を感じてしまったらわたしはもう動けないの」

至福の瞬間って……。

美波「それにわたしだってただだらけてるだけじゃないんだからね」

弧消「ってことは何か見つけたってこと?」

美波「じゃん! これを見なさーい!!」

弧消「なにこれ……?」

美波さんが意気揚々と突きつけてきた一枚のプリント。そこには『希望ヶ峰学園林間学校土産表』と書かれていた。

美波「ここで売る予定だった物のリストみたいなんだけどねー。まあ内容は愛の鍵だの男のロマンだのよくわかんないのが大半だけど」

美波「わたしが言いたいのはそこじゃなくって『希望ヶ峰学園林間学校土産表』ってとこ。こんなのがあるってことは、少なくともこの施設が希望ヶ峰学園の物ってことじゃない?」

弧消「あ。それは確かに」

美波「つまりわたしはこの林間学校が危ないものではないということを調べたってこと。他のよくわかんない名前が書かれてたならともかく、希望ヶ峰学園の名前があったんなら危険はないでしょ?」

もちろん美波さんの言っていることは理解できる。ここが希望ヶ峰学園の施設であることが確定した以上、少なくとも誘拐とかそういうことに巻き込まれたわけではなさそうだ。
……でも、なんだろう。少しまだ違和感があるんだよな。

美波「わかったらさっさと行く! わたしはもう少しここでのんびりさせてもらうからね~!」

弧消「わ、わかったよ」

ここで必要以上に彼女と押し問答を繰り広げても意味はない。仕方なくボクは彼女の傍から立ち去ることにした。


【info】
・美波白砂との関係が【知り合い】になりました
・美波白砂との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【10個】



あっちの男の子は何をしているんだろう? モデルガンの誤射だけはやめてもらいたいし、注意だけでもしておこうかな。

弧消「ねぇ、そのモデルガン間違って撃っちゃったら危ないよ?」

植島「あん? 別にそんなうっかりしないっての!」

ボクの声に振り向いてくれたその男の子は金色の髪の毛が独特なオーラを放つのを除けば別に普通そうな男の子だった。

植島「それよりもお前も見てみろよ! モデルガンは男のロマンだろ?」

弧消「そんな価値観をボクに押し付けられても困るんだけどなぁ」

ああ、そんな銃口を乱暴に振ってたら危ない……。


パァン! ドカッ!(モデルガンから放たれた銃弾が近くにあった物に当たる音)


植島「…………」

弧消「…………」

美波『おーい、なんか凄い音したけど大丈夫ー?』

弧消「う、うーん! 大丈夫だよー!」

入口の方から心配してくれている美波さんにボクがそう言う。

弧消「はぁ……ほら、だから言ったじゃない」

植島「へへへ……すんませんっした」

植島「で? アンタ、僕に何か用事?」

弧消「ああ、うん。今ちょっと他の人達に自己紹介しつつ施設の探索をしてるんだ」

弧消「弧消真名斗。『超高校級の幸運』で入学することになってたんだ」

植島「それって毎年普通の高校生から一人だけを選ぶっていう抽選枠の?」

植島「それなら納得。アンタ、他のと違ってスゲー普通っぽいし」

弧消「あはは……自覚はあるよ」


植島「僕は植島恭兵! えーっと……『超高校級の芸人』ってことでスカウトされたんだ!」


                         _,. -‐===r‐- 、

                         _, ‐'´ ,r'´三三ミ/==、、\
                    ,. -'"  ,  / イ´r-、!'⌒',  ヽ ヽ
                   /イ  / / /  ! |ミ、Y´', ',ヽ ヽ ',     『超高校級の芸人』
                 /'´/ //  i | !   ! i``"´^', ! ',  ', i         植島 恭兵
                    ' / /// i ! ! !! ', ! ',    __!,,|__!   !|
                    | ,イ, ! !  ! | |', !', ヾ、ヽ /__ !| ! !   !!
                     |/| ! | |  ',TTヽ、',ヾヾ`ヽ'´ o`゙ レ  ,!|
                   !|! i '、 ', ヾr'´o`     ‐--' ノ'⌒リリ
                   l| ',',、ヽヽ ヽー'' '  _     rノノ
                     ヾ ヽ`ヾ、ゝ ヾ二-- }   ノァイ
                          丶、 ` ̄´´ ,. '"!' ´
                            ,..>r '"   ,lヽ
                          _ノ ヾ __,.. -'"  ',ヽ、
                         _,. -‐i  ,イ`} i i''i     ,.ゝ、
                   ,. -‐''´   |/ Y 丿/ !   /    丶、
                  ,イ          ソ ノ   | ,. '´       `ヽ
                , '  ヽ           /。/    '"          _,..',
                , '    !         ! /             ,r'´  i
                , ' /   | !         / i             /     !
             , ' /    ||  /      / /            /  !  |
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         / '´     -‐''"´/!      /。,'           | |      | !
       /          ,. ''´  |     / /               | !      ! !



植島「よろしくぅ!」

芸人という肩書きに相応しい? くらいに陽気な人のようだ。見た目だけなら明石クンを彷彿とさせるけど、話す雰囲気とかはまた違うタイプなのかな。

弧消「はは、よろしくね」

植島「ところでさぁ、ちょっと弧消に聞きたいことがあるんだけど」

弧消「ん?」

植島「このクラスどう? いや、クラスって言っていいのかわからないけどさ。まだ教室にだって入ったことないんだし」

弧消「いや、クラスと言えるか言えないかの定義はともかくとして……どうって何が?」

植島「そんなの決まってるだろ! 女子連中だよ!」

植島「いやー、冷静になって見てみればこの十六人で一クラスだとしたら結構勝ち組じゃない? だって全員可愛いか美人かだしさぁ」

……むしろその評価で可愛いか美人以外にどんな表現があるのかは気になるけど。

弧消「そういう話か……」

植島「お前だって一人の男子高校生だろ? ならこういう話は避けては通れないはずだぜ?」

かもしれないけど……。


↓2
1 まあ、可愛い人も美人の人もいるよね(女子生徒の名前一人指定)
2 今はそういう話よりも探索に集中しようよ
3 ちなみに植島クンはどうなのさ



弧消「ちなみに植島クンはどうなのさ?」

植島「おっ、僕の女子評価が気になる? 仕方ない。なら教えてくれよう」

植島「まず可愛い系でトップなのはあの着物の子だね。いつも笑顔の女の子というのはそれだけで可愛いものだと僕は思う」

……それって逸見さんだよな? 今彼女はこの場にいるんだけど……まあ距離もあるし聞こえないだろうからいいや。

植島「逆に美人系のトップは……これは少し難しいなぁ。上下と岸上が横ばいって感じだろうね」

植島「まあ他の女子も例外なくレベルは高いだろうけど、僕に言わせてもらえばこの三人が特にって感じかな」

弧消「てっきり美波さんの名前が出てくるかなって思ってたんだけど」

彼女はモデル業で常に最前線を行く人だ。こういう話になれば十中八九彼女の名前が出てくると思っていたのに……。

植島「あー、確かにそうかもしれないけど」

植島「知ってる? 美波白砂って普段は下ネタも構わず言ってくるんだぜ?」

植島「ほら、僕ってこの髪の毛だから軽い雰囲気だと思われがちで。さっきも美波と話してたんだけど……」

弧消「下ネタ言ってきた?」

植島「そうそう! いやー、これも僕個人の意見だけど下ネタを構わず言ってくる女の子ってのはそれだけで点数ダウンかなぁ」

その美波さんもすぐ無効にいるんだけど……。
とりあえずこの流れでボクの中の植島クン評価は『話しやすい明石クン』ってことになるかな。


【info】
・植島恭兵との関係が【知り合い】になりました
・植島恭兵との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【11個】


次に調べる場所指定
↓2
1 炊事棟
2 飯ごう炊飯場



【炊事棟】

弧消「ここは炊事棟か。結構大きいんだね」

次にボクらがやって来たのは炊事棟だった。中は結構大きく、ボクら全員がここに集まってもまだかなりの余裕があるくらいだ。
奥には厨房が見える。料理当番の人はあそこで料理をするんだろう。

逸見「もしここで生活するなんてことになったら料理当番は大事ですよね」

弧消「うん。……もしそうなったらボクがやるよ。一応料理はある程度できるしね」

あくまで男子高校生にしては、っていうレベルだろうけど。

入口から中の様子を改めて確認すると、ここにも先客がいた。

芋屋「冷蔵庫の確認は重要だ! 新鮮なサツマイモがあるかどうかは僕にとって生死を分ける問題だからな!」

やや大きめの声でサツマイモを必死に探している男の子。
サツマイモをピンポイントで探しているのがものすごく気になる……。

式見「…………」

逆に机と椅子が並ぶ方を見ると、そっちには女の子が一人こちらに背を向ける形で座っていた。
……あれって結構特徴的な話し方をしてた子じゃないか?

式見「……聞こえる……聞こえるぞ……! 今のこの状況、何か災厄が起こる前触れだと……!!」

……誰かと話をしている? いや、あっちには誰もいないし……。


↓2
1 厨房で冷蔵庫を漁っている男の子
2 誰かと話をしている? 女の子



弧消「ねぇ、何を探しているの?」

芋屋「うわっ!? ……って、誰かと思えば」

芋屋「見ればわかるだろ。厨房を調べてるんだよ」

……の割には冷蔵庫しか見てないし、サツマイモしか興味ないみたいだけど。

逸見「サツマイモ好きなんですか?」

芋屋「当然! 僕の中ではサツマイモは数ある食材の中でトップクラスだね!」

弧消「け、結構珍しい好みだね」

サツマイモが一番好き、って人もなかなか見ないけど。

逸見「わたしもサツマイモ好きですよ。お菓子とかに使うと凄い美味しいですよね」

芋屋「……お菓子?」

すると逸見さんの言葉を耳にして表情を一変させる。

芋屋「確かに不味くはないと思うが、僕は焼き芋が一番だと思うね!」

芋屋「そもそも焼いただけであれだけ美味いものを不必要に調理するのは気に入らない! 焼け! そして食え!」

逸見「む」

弧消「ちょ、ちょっと?」

どうしてそこまでムキになるのか……なんて思っていたら意外にも逸見さんが反論をした。

逸見「確かに焼き芋も美味いですけど、だからといって焼き芋以外を全否定するなんてどうかと思います」

芋屋「なにぃ? アンタ、見た目通りの純和風人だろ? それなら食材の味をそのまま食べろ!」

逸見「それは日本人としての考えというより大昔の人間の考えだと思いますけど」

弧消「ストップ! ストップ!!」

これ以上放置しておけば間違いなく面倒なことになる! それだけは避けないと!

弧消「と、とりあず自己紹介は先にさせてよ。いつまでもお互いの名前を知らないままじゃ不便でしょ?」

逸見「…………」

芋屋「…………」

と、とりあえず言いだしっぺのボクからやらないと……。

弧消「弧消真名斗。『超高校級の幸運』だよ」

逸見「……逸見燈華。『超高校級の華道家』です」

ボクに続いて逸見さんも自己紹介をしてくれた。よかった……。
すると目の前の男の子も渋々といった感じに口を開いてくれた。


芋屋「……芋屋理音。『超高校級の焼き芋屋』だ」

         /: : : : : : : : : |: : : : : : : : : : :∧: : : : : : : : : : : : :.:, : : : : : ::.

           /.: :.:.i : : : : : : |: : |: :|: : :/: ::/  :, : : : : : : : : : : : :.i: : : : : : ::.
    ×   ′: : :| : : : : : : |: : |: i|: :/: ::/    :, :.:|: : : : : :..:.:i: :| : : : : : : ::.
        /:/: : : :| /: : : : : |: : |: il /: ::厶斗--ヘ-j- 、|: : : : :|: :| : : : : : : : :     『超高校級の焼き芋屋』
.      .′: : : :/ /: : ::/! :/:..i|': ::/ __   } |: : :|: : : : :|: :| : : : : : : : i            芋屋 理音

      :/{: : / /´ ̄`/ j:/: :.:iレ゙ 斗rt示示リミ:..:|: : : : :|: :| : : : : : : : | \  /

       i-=彡/:.ィ灯~)芥イ :/jl   乂辷刋ノ |:.リ: : : : :}: :| : : : :..:.i : |   ×
     ー|==彡': : :.i | 以刋/  ノ          j/:/: : :.:/::/- 、: : : :|i:.:| /  \
       | }: :|: : : :リ   「               /}/: : : :/::/⌒ ∨: :|i:.:|
       | |: :|: : : ::|   l              / /: : : :/::/ヽ   j:..:.:|i:.:|
          |: :|: : : ::|                /: ://::/  }  /: :.:八リ
         、: 、 : ::.           i      // /´ '⌒ /:.:i |′  ×
         \}: ::八   ヽ二ニ=-+-    /     r—彳: : :.:リ
          \}           !           / |: : : : : :ハ: }
\/  ×         、             /  /: : : :/リ j/
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       \/       \____ ..          {:.:/

       /\           }    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                 r「 ̄ ̄ ̄} ┌{三三三三三三三三三}



芋屋「よろしく」

超高校級の焼き芋屋……だからサツマイモに並々ならぬこだわりがあるのか。

弧消「結構珍しい肩書きかもしれないね。高校生で焼き芋屋なんて」

芋屋「実家の手伝いをしてたらそう呼ばれていただけだ」

弧消「でも冬以外の季節は暇なんじゃないの?」

芋屋「そういう時は僕は素直に学業に専念してる。家の方は別の仕事をしてるし、そっちは僕の専門外だから」

弧消「へぇ……」

逸見「…………」

隣の逸見さんはまだむくれてるし……。結構子供っぽいところあるんだな……。
じゃなくって! このままじゃ空気が重いままだしどうにかしないと!


↓2
1 学業に専念してるってことは頭良いの?
2 焼いても美味いし調理しても美味いサツマイモはボクも好きだなぁ!
3 こ、今度焼き芋作ってみてよ



弧消「焼いても美味いし、調理しても美味いサツマイモはボクも好きだなぁ!」

ちょっと無理矢理な話題の変換だったかもしれないけど、もうこの際気にしないでおこう。

逸見「…………」

芋屋「…………」

うっ、さすがに無理矢理だったかな……?

芋屋「……確かに弧消の言うこともある。いや、むしろそれが真理かもしれない」

芋屋「悪かった逸見。さっきまでの無礼は謝らせてくれ」

逸見「……こっちもごめんなさい。弧消さんの言ってたことは間違いなく正しかった」

逸見「それに気付かずあんな失礼な態度……謝るのはわたしの方だわ」

そうやって頭を下げ、謝罪をする二人。
……と、とりあえず場の仲裁には成功したのかな? こんなので場の仲裁に成功しても変な気分だけど。

芋屋「弧消も、すまなかった。アンタ、結構サツマイモのことわかってるんだな」

芋屋「よかったら機会があったら今度サツマイモについて教えてやるよ」

弧消「え? 別にいいよ!」

そこまで興味もないし。

逸見「もしその時になったらわたしも呼んでくださいね。是非参加したいから」

芋屋「よしわかった。その時を楽しみにしておいてくれよ」

弧消「本当にやるの……?」

ま、まあもし機会があったら参加してもいいかな……。


【info】
・芋屋理音との関係が【知り合い】になりました
・芋屋理音との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【12個】

※少し離脱します。20時前には戻ってきます



芋屋クンと逸見さんが仲直りしたところで、次はあっちの子に話しかけてみよう。

式見「ククク……なるほど、なるほど。そういうことか……」

弧消「…………」

……正直ハードルが高いのは認めるけど、このまま彼女だけ放っておくのも嫌だしね。

弧消「あの」

式見「そこで止まれ」

逸見「あら?」

後ろから近付くボクと逸見さんの気配に気付いたのか、彼女はボクらに背を向けたまま声をかけてきた。

逸見「こっちを見てないのにわたし達に気づくなんて……」

逸見「もしかして、エスパー!?」

式見「それは言い得て妙かもしれない。だが正解半分不正解半分と言ったところだ」

背を向けたまま小さく笑っている彼女。

弧消「いや、あっちのガラスに反射してボクらに気付いただけなんじゃ」

すると彼女はこちらに向き直り、ようやく顔を見せてくれた。

式見「式見茉莉花。『超高校級の儀式マニア』という仮の名を与えられ希望ヶ峰学園に招かれた」

            /    .: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
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.        /   | :i:: :: :: :: ::/ | ∧|:: :: ::r…─==ミ マ{ │ ::| .::.::.:|
          | :|:: :: :: ::.└ |:ト八 :: :: 7 =─:-、 \ 丶 |:: ::|i: :: ::|     『超高校級の儀式マニア』

          | :|::│:: :: :厂|厂i小:: :/_z斗テ汀'、   │: 八| :: |            式見 茉莉花

          |八八:|:: :j|   j│∨ __弋cソ┘   │/  | :: |
              ∨八小 ー— ノ—-└──--、     l´  : :: |
              |:: :从「 ̄ ̄  '     ̄ ̄八    ∨  j:: ::|
              |:: :: ::.iゝ     t__ァ     イ::ムニニニユ / :: リ
              |:: :: :: ∨_> _   _ イ|/::.「       ∨::/
              ∨\::_「  | \二/  |仏ィ゙        く
.            / ̄ ̄ // /^⌒Y^Y⌒^| /         jハ
            ∧    〈〈 /     人人  ∨         }
            | 丶     ∨      ∧    l         / ,′
            |   \  〈/    !    /            /
            ∨      ∨    |     /            /



弧消「儀式マニア……? え、マニアなだけ?」

式見「あくまで仮の名であるがな……」

式見「電子の海では『超高校級の霊能者』としても呼ばれている。むしろそっちが我の真名だ」

逸見「わたし知ってます! いわゆる厨二病というものですよね?」

弧消「逸見さん。そう思うのはこの際個人の自由だけど、せめてもっと小さな声で言ってくれないかな?」

式見「…………」

ああ、やっぱりちょっと不機嫌になってる……。

弧消「そ、それで。式見さんはこんなところで何をしていたの?」

式見「……死者の声を聞いていた」

弧消「え?」

逸見「死者の、声……?」

式見「…………」

ど、どういう意味だ? 深く質問したいところだけど……変に尋ねたら地雷踏みそうだしな……。


↓2
1 死者の声ってどういう意味?
2 儀式って具体的にどういうものがあるの?
3 あのウサミってぬいぐるみ、何者なんだろうね



弧消「死者の声ってどういう意味?」

式見「ほう……そこに疑問をぶつけてくるか」

式見「だが言葉通りの意味だ。我は死者の声が聞こえる……ククク……」

凄い楽しそうに笑ってるけど、笑顔と言葉の内容が釣り合ってないよ……。

逸見「ならさっきの災厄の前触れ~……っていうのも?」

式見「そういうことだ……」

式見「この林間学校、普通に考えてもおかしなところがたくさんあるが……それ以外にもおかしなところがある」

式見「それがこの周辺に漂う死者の魂から聞いた言葉だ」

弧消「…………」

死者の言葉が聞こえる、なんて話を信じたことはないし信じるつもりもない。
でも式見さんは寸分の迷いもなくその言葉を口にしている。つまり――本気で言っている?

式見「信用していないのなら、一つ証明してみせよう」

弧消「証明?」

式見「そっちの男は弧消真名斗。『超高校級の幸運』として選ばれた抽選枠」

式見「そっちの女は逸見燈華。『超高校級の華道家』としてスカウトされた」

式見「……そうだろう?」

逸見「せ、正解です。……もしかして本当に死者の声が?」

式見「そういうことだ」フフン

驚く逸見さんと誇らしげに胸を張る式見さん。
……いや、多分インターネットで調べただけなんじゃないかな?


【info】
・式見茉莉花との関係が【知り合い】になりました
・式見茉莉花との絆のカケラを一つ入手しました【絆のカケラ1/5】
・総入手数【13個】



【飯ごう炊飯場】

最後にボクらがやって来たのは屋外に用意された飯ごう炊飯場だった。
確かに林間学校となればこういった場所は外せないか。

弧消「ここも結構設備が整ってるみたいだね」

逸見「キャンプとなればこういう場所は欠かせないですもんね」

弧消「中学の頃の林間学校を思い出すなぁ。懐かしい……」

クラスメイトにカレーを任せたらスープみたいになって仕方なくボクが手伝ったんだっけ。

逸見「わたしは林間学校なんて初めてだから、こういう光景を見ると少し胸が高鳴りますね」

弧消「そうなの?」

逸見「はい」

林間学校なんて中学とかでやるものだと思ってたけど……そういうわけでもないのかな?

さて、この場所にも二人の先客がいるようだ。

正道「自然に囲まれた環境は精神の鍛錬にうってつけだ」

正道「だが、行く手を遮る壁の存在が気がかりではある……」

端の方で毅然とした態度で立つ長身の男の子。

鷲澤「うーん……」

鷲澤「てっきり汚れてるかと思ってたけど、結構綺麗みたい……」

もう一人は火を起こす場所に座り込んでいる女の子。

今まで話をしてきた人と合わせるとこの二人で最後みたいだけど……。


↓2
1 長身の男の子
2 座り込んで何かを呟いている女の子



弧消「何してるの?」

まず座り込んで何かを見ている女の子に後ろから話しかける。

鷲澤「えっと、ここってご飯を作るところだから綺麗かどうかを見てたんだけど……」

鷲澤「結構綺麗だなって思って」

逸見「さすがに屋内と比べると少し汚れてはいますけど、確かにそうですね」

バンガローエリアの鯉に土産屋に置いてあった商品リスト。
それに加えて屋外であるにも関わらず綺麗なままの飯ごう炊飯場……。

弧消「やっぱり人の手が入ってるのは間違いないみたいだね……」

鷲澤「…………」

鷲澤「ふーっ」

突然息を吹きかけた彼女。しかしそうなれば当然落ち葉とかが辺りに舞い散り……。

鷲澤「ごほっ、ごほっ」

逸見「だ、大丈夫?」

鷲澤「大丈夫……」

そうやって咳き込む彼女だったが、ようやくボクらの名前について気付いたのか。きょとんとした顔をしてこちらを見てきた。

鷲澤「えっと、誰でしたっけ?」

弧消「うん、初対面だから名前を知らないのは当然だよね」

弧消「ボクは弧消真名斗。『超高校級の幸運』ってことで選ばれた抽選枠だよ」

逸見「逸見燈華です。肩書きは『超高校級の華道家』ということになってます」

鷲澤「ど、どうも」

ボクらの自己紹介を受けて彼女は立ち上がり、スカートの乱れを直して言った。


鷲澤「鷲澤芳佳です。『超高校級の図書委員』として入学しました」

                   __, - 、'⌒>‐—‐-—‐- 、'⌒>‐ 、_
                   / ゝヘ'___,ヘ i ,ヘ__,>、_丿`ヽ
                    ,′//      ,ヘ| ,、 ` 、  ヽヽ   `、
               ! //  / /   i |ミ!ノハ i !  i   ハ  ハ 
                ///  i |  |  i| | `´ ! ,' !  | ヽ '.   ',     『超高校級の図書委員』
                  //イ i   l |  | ,ハj |    l/| / , |   | |    i            鷲澤 芳佳
             / / | ハ  l l ,斗tfーハ |    ' ナハナメ、 l ト|    |
               i | N ヽ. ! ヽ |fテテ、`    ,ィチレxリ  // |    |
               | ,'! |   `|\N V:.:rj      ト'.:rj'|,/イ | i l |
               | ! ヽト、 i  ハ ゝ‐'   ,  丶- ',′ l  ! ! ノリ
               N   ! lヽ| { ハ、      -     / / リ ' /´丿
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               ,ム' ヽ三> 、_ハ   /_, <三三>-|、
                  ∧   i`'<三三ミト、/三三> '´「´   /、
                 ,′ヽ.   ソ  厂 ̄ ̄冂 ̄ ̄`ヽ 〈   / |
                  |    V´   }二二ソハヽニ、_/   ヽ /   !
                  /!   /      / /  | ∨       ',  r┤
             | |.  {       / / .  l |     |  ! l!
             | l    、     / / ハ !  |      ′ �
             |      ヽ  / /  '  !| |    /   `|
                ,|, -—-、ヽ'., `ヽ|  ′i l|,/  / イ, - —┤
                 ||, -—-、ヽ|ハ     '  l l´  / イ {, -—‐┤
                 |レ'i´ ̄ `ヽ_| ヽ   ′ '      /  レ´ ̄ ̄「|
                 |ヽ|      |、__ヽ_,∠.___l__ノ|    |´
                   |      |ノ           | jノ    丿



超高校級の図書委員?

弧消「それって具体的にどういうことをしてるの?」

鷲澤「えーっと……特別なことは何もしてないんだけど……」

鷲澤「とにかくたくさんの本を読んでたら学校の図書室の鍵を任されて、そうしてたらそう呼ばれたの」

……えらく曖昧な活動内容だな。

逸見「つまり図書室の管理を任されてたってことですね?」

鷲澤「そういうこと。名誉図書委員なの」

弧消「いや、そこは『超高校級の図書委員』のままでいいんじゃないかな?」

鷲澤「でもここには図書室とかそういうのが無いからつまらないの……」

弧消「まあ林間学校で図書室があったらおかしな話だもんね」

電子生徒手帳の見取り図を見る限りじゃそういう場所もないし……。

鷲澤「小説とか専門書とかが読みたい……」

がっくりと肩を落とす鷲澤さん。


↓2
1 ……そういえばボクらの荷物ってどうしたんだっけ?
2 今は外にいるんだし、アウトドアなことをしようよ
3 どんな小説とかが好きなの?



弧消「どんな小説が好きなの?」

鷲澤「うーんと、ジャンルはあまり選り好みしないけど……」

鷲澤「強いて言うなら恋愛小説が好きかなぁ」

恋愛小説……。やっぱり女の子はそういうのが好きなのか。

逸見「わたしも好きですよ。やっぱりああいうのは女の子の憧れっていうか……」

鷲澤「ああいうのを読んでると本当にその小説の中の恋愛を体験してる気になってふわーってした気持ちになるの」

逸見「そうですよね。数としてはあまり読んでないかもしれないけど、それでもわたしは恋愛小説が一番好きです」

弧消「あ、あのー……」

鷲澤「最近では壁ドンとかいうのが少女漫画で流行ってるみたいだけど、ああいうのはちょっと違うと思うの。やっぱりそういう造語に頼らないで物語を作った本が一番好きなの」

逸見「わかりますわかります」

……ダメだ。完全に女の子特有の世界に入っている。


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とりあえずあっちはあのままにしておいて、端の方で立っている男の子に話しかけてみよう。

弧消「ねぇ、そんなところで何をしてるの?」

正道「……精神の集中」

正道「探索は一通り済ませたからな。あとは時間が来るまで待つだけだ」

弧消「そ、そうなんだ……」

武闘家な人なのかな? 確かに見た目といい体格といい運動系の才能を持ってそうだけど。

正道「そっちは探索をしつつ自己紹介をしているみたいだな?」

弧消「うん、そうだよ」

正道「無駄話は苦手だ。単刀直入に済ませるぞ」


正道「正道健一。『超高校級の拳法家』だ」

正道「よろしく頼む」

     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
.    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :  : 、: : : ハ
   /: : : : :/: : : : : :/l: : : : ト、: : : : :i : : : : ハ

.   i : : : : /: : /: :/i .i : : : / i: :l: : : i: : : : : :i      『超高校級の拳法家』
   l: : : : /: :/: /- ' /: : イ/  i: :l: : : :l: : :i: : :l            正道 建一
   l: : ,: ,' :〃Zニ_ミ/ //' __ l: l l: : :l: : : l: : l
   l: :/l l <´ト-'ヾ`/// 三.._`lヽl: : l: : : :li: :l
   i /ヽi: :l `ー‐' '   ,  '/-'ヾヽ i : l: : : :l l l
   lィヘ(ヘ: :i      i  `丶< ''.l: /:. : : l l:l
    l:.ヘ ト、i      ノ      /l/:,ィ:. :/ /
    l:.:.:`:l ヽ.     '     /:ィ:.:/ l:.:/
    l:./l:.:l、   , ... _     /// i:/
     l:.:l_ヽ.     `  , イ/ /
  _ .. -‐ '' , l \    / /l/   __
 i     / i  `ー- '   / l‐ '' ¨ ._ヽ
 l     i 〈       {     / l



超高校級の拳法家か……言われて納得かも。

正道「そっちは?」

弧消「あ、ごめん。ボクは弧消真名斗」

弧消「『超高校級の幸運』っていう、毎年一人だけを選ぶ抽選枠なんだ」

正道「ああ、聞いたことはある。要するに普通の一般生徒というわけだな」

弧消「うっ、まあそういうことだけど……」

正道「だが気にすることはないだろう。才能なんてその人間に付属しているだけのものだ」

正道「俺が言うことでもないが、あまり気後れはせず普通に接してくれ」

…………。

弧消「うん、ありがとう」


↓2
1 正道クンって凄い体してるよね
2 確かに不安もあるけど、でも意外と楽しみでもあったんだ
3 さっき呟いてたのってどういう意味?



弧消「確かに不安もあったけど、でも楽しみでもあったんだ」

正道「……どういう意味だ?」

弧消「ボクは確かに抽選で選ばれただけの人間だけど、正道クン達みたいな人に会えると思うとやっぱり楽しみだったんだ」

弧消「『超高校級の幸運』なんて肩書きで入学することになって、周りは優秀な人達ばかり……」

弧消「エリートの中に放り込まれた一般人って不運に思うよりも、普通に生活してたら出会うことがなかっただろう人達に出会えたことを幸運に思おうって」

正道「その結果がこの意味不明な林間学校だとしても?」

弧消「例えこの林間学校がどんな結果を招いたとしてもだよ」

弧消「ボクが正道クン達に出会ったことは変わらないでしょ?」

良い意味で言えば前向き。悪い意味で言えばただ単純。
でもボクはこの考え方は悪いと思っていなかった。せめて前向きにならないとね。

正道「……そうか」

正道「もしかしたら弧消のその前向きさは一種の才能かもしれないな」

正道「『超高校級の前向き』って感じに」

弧消「はは……そんな大層なものじゃないよ」

正道「いや、その前向きさは大したものだ」

正道「……俺も見習いたいくらいにな」


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※離脱します。30分ほどで戻ってきます



キーン、コーン、カーン、コーン……。


気づけば辺りも真っ暗になった頃。不意に学校のチャイムにも似た音が鳴り響いた。

ウサミ『はいはーい! みなさんの先生のウサミでちゅよー!』

弧消「これって……」

逸見「ウサミ先生、ですね」

すっかり先生ってことを受け入れてるよ……。

ウサミ『もう夜になって真っ暗になりまちたが、みなさん何か忘れてまちぇんか?』

ウサミ『そうでちゅ! 林間学校と言えばキャンプファイアーでちゅよね!』

何も言ってないのに!?

逸見「でもウサミ先生の言う通りですよ」

鷲澤「やっぱり林間学校と言えばキャンプファイアーなの!」

正道「そういうものなのか……」

ウサミ『それじゃあみなさん! 林間広場に集合でちゅー!』

林間広場に集合って……。

逸見「本当にやるんでしょうか?」

弧消「でも、準備とかもまだやってないのに……」

キャンプファイアーの準備なんてかなりの時間を必要とするものだ。今から準備をしたところで今日中にはできないと思うけど……。

正道「何はともあれ林間広場にあのぬいぐるみがいると言うなら行ってみるぞ。まだあのぬいぐるみには聞きたいこともあったからな」

弧消「そうだね、そうしようか」

キャンプファイアーをするかしないかは別として、あのウサミには聞きたいことは確かにまだある。
まずは林間広場に行くことにしよう……。



□■□■□


【林間広場】

林間広場にやって来たボクらを待ち受けていた光景は意外なものだった。

ウサミ「弧消クン達で全員でちゅね!」

弧消「い、いつの間に……」

林間広場の中央には既に大きな組木が出来上がっていて、生徒も全員集まっていた。
少し離れた場所には食事が用意されていて、出来立てなのか湯気が見える。

明石「いやー、すっげぇ早技だなこれ」

植島「ちょっと前に来た時はなんにも無かったのに、気付いたらこんなんだし」

歌亡院「ねーねー! キャンプファイアーってことは歌も歌っていいの?」

上下「おい歌亡院! はしゃぐな!」

美波「どうしてこんなことに……」

ウサミ「歌亡院さん! 歌を歌う前に先生の話を聞いてくだちゃい!」

夜の雰囲気と眩く光る炎も手伝って他の人達もすっかり林間学校のテンションになっている。

弧消「と、とにかく! ボクらに何をさせるつもりなんだ!」

ウサミ「ほえ? さっきも言ったと思いまちゅけど、キャンプファイアーでちゅよ?」

伊庭「そこじゃなくてだ。どうしてこの状況でキャンプファイアーをする必要がある?」

ウサミ「林間学校でちゅからね!」

如月「人語を理解できないロボットに何を言ったところで無駄かもしれないっすねこれは」

ウサミ「如月さん……もう少しオブラートに包んで欲しいでちゅ……」

上下「だが二人の言う通りだ! せめてもう少し詳しい説明をだな……!」

ウサミ「説明も何も、言った通りでちゅよ? みなさんにはここでしばらく暮らしていただいて、身も心もリフレッシュしたら改めて学園に戻ってもらいまちゅ」

岸上「って言う割には警備も厳重を通り越して危険すぎるんじゃないの?」

伊庭「正門以外にも施設を取り囲む壁に銃火器が取り付けられていた。ここは収容所か何かか?」

如月「そんなのどうやって調べて……」

如月「ってその時計! あたしが造ったのじゃないっすか!」

岸上「わたし達に言うことを聞かせたいなら、その辺の説明をするのが筋ってものじゃないの?」

ウサミ「…………」

しかしウサミは何を言うわけでもなく、ただ黙るだけ。

式見「ククク……しかしこの儀式は実に滾る……」

明智「まあ、これは儀式でも何でもない普通のキャンプファイアーじゃがな」

植島「つーかアンタはそのお面を取れよ!」

岸上「だんまり、ね」

ウサミ「……大丈夫でちゅよ。ここでしっかりと心を入れ替えてくれたら帰してあげまちゅから」

正道「妙な言い回しをするな?」

確かに、今のウサミの言い回しは気になる。
心を入れ替えるってどういう意味だ……?



鷲澤「で、でもその言葉が本当なら数日くらい我慢するの……」

雷「まあ、下手に反抗してあのマシンガンで撃たれたら元も子もないし……」

ウサミ「心外でちゅ! ルールを守る子にそんなことはしないでちゅ!」

美波「ルールを守らなかったら撃たれそうな言い方だねそれって」

歌亡院「ねぇー! まだ始めないのー!?」

式見「ククク……この闇の力を暴走されたくなかったら早く始めることだ……」

明石「奏ちゃんと茉莉花ちゃん、すっかりはしゃいでんなぁ」

岸上「……わかったわ。とりあえずは従っておく」

弧消「岸上さん……」

歌亡院さんと式見さんの様子を見て観念したのか、岸上さんはそう言ってため息を吐いた。

逸見「あのー……それで、何をすればいいんでしょうか?」

ウサミ「まずは料理を食べながらみなさん思い思いに話をしてくだちゃい! 仲良くなる秘訣はお互いのことを知るところでちゅからね!」

ウサミ「あとは頃合を見計らってフォークダンスとかでちゅかね」

歌亡院「了解でーす!」

美波「まあ、食事が用意されてるだけありがたいかもしれないかなー……」

伊庭「ちっ……」

納得している人半分、納得していないけど渋々といった人半分といった感じに他のみんなが食事の並ぶ机に向かっていく。

……仕方ない。ボクもとりあえずは参加しておこう。


話をする人物指定(残り3回)
↓2



鷲澤「…………」モグモグ

弧消「鷲澤さん、何を食べてるの?」

なんとなく近くにいた鷲澤さんに話しかけてみる。

鷲澤「これはシーフードカレーみたい。お魚が美味しいの」

弧消「シーフードカレーかぁ。こういう機会じゃないとあまり食べないよね」

イカにエビに白身魚と具は定番のものばかりだった。
……池の鯉とか入ってないよな?

鷲澤「……弧消くん。少し気になってることがあるんだけど……」

弧消「ん? 気になってることって?」

鷲澤「さっきウサミ先生が言ってたこと。心を入れ替えるってどういう意味?」

……やっぱり鷲澤さんもそれは気になっていたのか。

弧消「それはボクもわからないよ。もしかしたらウサミが適当なことを言っているだけかもしれないし」

鷲澤「私、悪いこと何もしてない」

弧消「ボクもだよ。……本当、何を言ってるんだろうねあのぬいぐるみは」


↓2
1 あまりウサミの言うことを気にしてたらダメだよ
2 とりあえず今はキャンプファイアーを楽しもうか
3 自由安価



弧消「とりあえず今はキャンプファイアーを楽しもうよ。せっかくやるんだったら楽しまないと損でしょ?」

鷲澤「……うん。それもそうだね」

鷲澤「なら弧消くんに一つ教えてもらいたいことがあるの!」

弧消「いいよ、なんでも教えてあげる」

ボクが知ってることなら、だけど。

鷲澤「フォークダンスっていうのがどういうのなのか実際に教えてもらいたいの!」

弧消「フォークダンスを?」

鷲澤「知識としては知ってるけど、実際にやったことはないから……」

そういうことか。いざやるとなって失敗とかしたくないってことなのかな。

弧消「じゃあ……」

鷲澤「お願いします」

カレーの皿を近くにあった机に置き、そっと手を差し出してくる鷲澤さん。

弧消「う、うん」

ボクも同じように皿を置いて彼女の手を握る。
うわ……何気なく了承しちゃったけどこれ凄い恥ずかしいぞ……。

鷲澤「弧消くん?」

弧消「あ、ああ。ごめん」

ええい! 了承しちゃったものは仕方ない! なるようになれ!


【info】
・鷲澤芳佳との関係が【友人】になりました



ああ、凄い緊張した……安請け合いはするものじゃないな、本当。

えっと、ウサミはまだ見当たらないしまだ時間はあるみたいだ。
誰に話しかけてみようかな……?


次に話しかける人物指定(残り2回)
↓2



弧消「明智クン……余計なお世話かもしれないけど、お面付けたままじゃ食べにくくない?」

明智「心配無用じゃ。この面は口元だけ解放されているから飯も問題なく食べれる」

確かに何の躊躇もなくパクパクとカレーを食べてるけど……狐のお面を付けた人間がカレーを食べてる姿って結構シュールだな。

明智「じゃが問題といえば一つ。ここにいる間は新しい呪いを調べられないことじゃな」

弧消「確かにここって図書館みたいな資料が揃ってる場所無いもんね」

鷲澤さんも言ってたことだけど、やっぱりそういう才能を持つ人にとって今のこの状況は単純に退屈なのかもしれない。

明智「まぁたまにはこういう催し物も悪くはないかもしれん。慣れないことではあるが、ただ飯を食べるだけじゃしな」

弧消「その後にはフォークダンスもあるみたいだけどね」

明智「……それに関して言えばあまり乗り気にはなれんのう」

はぁ、と小さく息を吐く明智クン。


↓2
1 有名な呪いとかって何があるの?
2 やっぱりそのお面がどうしても気になるんだけど……
3 自由安価

安価把握したところで今回ここまでです

植島恭兵→春原陽平(クラナド)
芋屋理音→乙坂有宇(シャーロット)
式見茉莉花→小鳥遊六花(中二病でも恋がしたい)
鷲澤芳佳→一ノ瀬ことみ(クラナド)
正道建一→赤坂衛(ひぐらしのなく頃に)
これで全部ですね

何かある場合はどうぞお気軽に
やってほしいこととかでも構いません
お疲れさまでした

今日は20時くらいにちょっとだけやるかもしれません

あと気にしすぎかもしれませんがAA使ってる件は了承得てるのであしからず

遅れたので改めて21時頃に



弧消「有名な呪いって何があるの?」

明智「ほう。弧消は呪いに興味があるようじゃな」

明智「じゃがそうじゃな、初心者に教えるとなるとちと難しいのじゃが……」

明智「ワシは最近、かごのこという降霊術に興味がある」

かごのこ……聞いたことのない名前だ。当たり前だけど。

弧消「具体的には何をするの?」

明智「やること自体は簡単じゃ。魔法陣を描き、その中央に鉄カゴを置いて更に上に犬の木像を置く」

明智「その鉄カゴの中には一人入っていないといけないのじゃが……」

弧消「その人の中に霊が入るってこと?」

明智「正解じゃ」

ボクの言葉を聞いて満足そうに頷く明智クン。

弧消「け、結構特殊そうな呪いだね。準備も大変そうだし」

明智「じゃがその分、その筋の人間にとっては知らぬ者はいないくらいの有名な呪いじゃ」

明智「文献や道具があれば実際にやってみせたいところなんじゃが……」

弧消「あはは、ごめん。それは遠慮しておくよ……」

オカルトは嫌いじゃないけど、だからってこの状況でやりたくもないし……。


【info】
・明智桃也との関係が【友人】になりました



かごのこ……降霊術か……。
実際に体験したことはもちろんないけど、だからって進んで体験したくもないし……。

っていうか、式見さんとか知ってそうだよな。儀式マニアってくらいだし。


話しかける生徒指定(残り1回)
↓2



美波「おっ、弧消ー! 暇ならこっちおいでよ!」

不意に声をかけられそちらを見ると、そこにはカレー片手に手を振ってくる美波さんの姿が。

弧消「や、やあ。随分楽しそうだね?」

美波「んー、外で活動すること自体はあまり好きじゃないけどね」

美波「でも実際こうやってると、結構楽しく感じるもんだねこりゃ」

美波「いやー、美波白砂の新発見だよ!」

弧消「あはは、それはよかったよ」

随分と楽しそうに笑う美波さんを見てボクも思わず笑ってしまう。
これだけ楽しそうにされては無意味に場を白けさせるのも悪い。ウサミがどうとかそういう話は忘れるとしよう。

美波「んふふ、それで……弧消に一つ聞きたいことがあるんだけど」

弧消「ん?」

美波「このあとってフォークダンスやるんだよね? あのウサミとかいうののことだし、男女ひと組でペアを組んでってことになりそうだけど……」

美波「よかったらわたしと組まない?」

弧消「え? ボクなんかでいいの?」

てっきり美波さんのことだから明石クンとか植島クンと組むものかと思ってたんだけど……。

美波「あ、何となく弧消の考えてることわかったかも」

するとボクの考えを読み取ったのか美波さんがやや不機嫌そうになる。

美波「いやー、明石とか植島だと女子とフォークダンスするってシチュエーションにかこつけて変なことしてきそうでさー」

……否定はできない。

美波「その分、弧消は少なくとも行動には出なさそうだし? 後で変な妄想するとしてもそれはもうわたしの管轄外なわけで」

弧消「ちょ! 変なこと言わないでよ!」

美波「あっれー? 慌てっぷりが凄いみたいだけどー?」

すると美波さんはボクの顔を見てニヤニヤと笑いだした。
くぅ……女の子なのにこういう話をしてくるとは……。

美波「なーんて、嘘だよ嘘。もし気が乗ったら後で誘ってよって話」

美波「もし弧消が違う子と組んだらその時は適当に見繕うからさ」

どうしよう……このままこの話を続けてたらボクに不利になりそうだけど……。


↓2
1 こういうカレーを食べてると中学の頃とか思い出すよね!
2 まあ、考えておくけどさ
3 自由安価



弧消「こういうカレーを食べてると中学の頃を思い出すよね!」

美波「……は? 別にカレーなんて中学でしか食べないわけじゃないでしょ?」

しまった……話の変え方が急すぎておかしなことになったか……。

弧消「ごめん、言い方を変えるね」

弧消「こういう外でカレーを食べてると、中学の頃とかにあった林間学校を思い出すねって話だよ」

美波「あー、そういうことかー」

ボクの言葉の意味を理解した美波さんがそう言って視線を逸らす。
何か悪いことを言ったかなとボクが考えていると、その前に美波さんが答えてくれた。

美波「んー、実はわたし林間学校……に限った話じゃないけど、こういう学校行事はほとんど出たことなかったんだよね」

美波「モデルの仕事と学業を両立する、ってのも結構難しくてねー。まあ学校側もその辺は知ってくれてたから黙認みたいな感じだったけど」

弧消「そうだったんだ……」

逸見さんの時といい、今回の美波さんといい。
どうやらボクは相手が超高校級の生徒であることを忘れがちのようだ。気を付けないと……。

美波「あー、別に弧消が気にする必要はないって」

美波「つーか何か変なこと言っちゃったね、ごめんごめん」

そうやって取り繕うように笑う美波さんの顔を見て、ボクはまた申し訳ない気持ちになっていった。


【info】
・美波白砂との関係が【友人】になりました



ウサミ「さーて、みなさん待ちに待ったフォークダンスの時間でちゅよー!」

不意に林間広場の前方にある鉄製の台からウサミの声が聞こえてきた。その声を聞きボクら全員の視線がウサミに集まる。

歌亡院「待ってましたー!」

明石「イエーイ!!」

植島「ひゃっほーい!!」

正道「凄まじく場に馴染んでいるな、アイツらは」

如月「もう無駄に抵抗しても無駄だと悟ったんでしょうね。もしくはただのバカか」

伊庭「あの三人は後者だろう」

ウサミ「えー、今からみなさんには男女一人ずつでペアを作ってもらいまちゅ」

ウサミ「そうしたら中央の組木の周りを曲に乗って踊りながら回ってくだちゃいね!」

ウサミの口から出たフォークダンスのルールはやはりというべきか、予想していた通りの内容だった。

式見「ククク……男女が一つとなり、荒ぶる炎の周囲を舞う儀式か……」

美波「はいはい。なんでも儀式に繋げるのはやめよーね」

ボクは誰とペアを組もうか……。


↓3までで女子生徒の名前を一人ずつ指定
コンマ一番高いのを採用



弧消「えーっと……逸見さん、よかったらどう?」

逸見「もちろんいいですよ。弧消さんならわたしも安心ですから」

安心? 何を言って……?

明石『へへっ、待ってたぜ……この時間を……!!』

植島『さーて、誰を狙おうかなあっ……』


……納得した。あの二人と逸見さんは水と油だろうしなぁ。

ウサミ「それじゃあみなさん定位置にお願いしまちゅ!」

弧消「随分アバウトな指示だなぁ……」

逸見「あ、あのっ」

ボクらが何となくの感覚で組木を囲うように立つと、逸見さんが不意に小さな声を出した。

逸見「……お願いしますね?」

そっと手を差し出してそう言ってくる逸見さんを見て胸が高鳴るのを感じる。

弧消「う、うん。こちらこそ」

逸見さんの手を握り、フォークダンスが始まる。
フォークダンスではありがちの曲が流れ、そのリズムに合わせてボクらは組木の周囲を回る。

逸見「け、結構緊張するものですね」

弧消「そうだね……あはは」

ボクらの中に流れるなんとも言えない空気。
……多少注意力が散ってもいい。とにかく今はこの空気を打破しないと……。


↓2
1 逸見さんはどうして華道家になったの?
2 こうやって超高校級の人とこんなことするなんて、夢みたいだよ
3 自由安価



弧消「逸見さんはどうして華道家になったの?」

逸見「わたしが華道家になった理由……ですか」

逸見「まあ、深い理由はないですよ? ただ成り行きでなっただけっていうか」

成り行きで超高校級と呼ばれるまでに……?

逸見「実家が和菓子を扱う店で、小さい頃から両親の仕事してる姿を見てきて」

逸見「すると知らない間にわたしの中で和菓子とかお茶とかに興味が出てきたんです」

弧消「それはまあ、極自然な成り行きだね」

幼い頃から両親の仕事を見てきたのだとしたらその内容に興味を持って当然だろう。

逸見「希望ヶ峰学園に来る前は華道部に所属してたんです。最初はやっぱりダメダメでしたけど、それでも一心不乱にのめり込んでたら希望ヶ峰学園にスカウトされてました」

逸見「外国からの観光客にお茶を振舞う機会もありましたし、そういうことを続けてたから学園の目に留まったのかもしれませんね」

弧消「へぇ……そうだったんだ」

きっかけ自体はありきたりなものだったかもしれない。でもそれからの過程と結果が凄まじいものだった。
だからこその超高校級ってことか。多少のんびりした人なのかと思っていたけど、逸見さんは凄い人なんだな……。


【info】
・逸見の通信簿【1】が開放されました



ウサミ「はいはーい! みなさん、時間でちゅよー!」

曲が止まり、ウサミが全員に呼びかける。

上下「……正道、お前良い体つきしているんだな」

正道「鍛えているからな」

美波「ほい、終わり。お疲れ芋屋」

芋屋「あ、ああ。そっちもお疲れ」

如月「あーあ、どうしてあたしがこんなチャラ男なんかと……」

明石「もう終わったんだから文句言うのやめてくんないららちゃん?」

次々に繋いでいた手を離す他の人達。

弧消「……お、お疲れ」

逸見「はい。結構楽しかったですね」

にっこりと笑顔を向けてくる逸見さんを見てボクは妙に照れくさくなる。
……ダメだ。頬の熱が消えない。

ウサミ「うふふ……みなさん本当に楽しそうでちゅ」

そうやって盛り上がる場を見てウサミは本当に嬉しそうに笑って台から飛び降りた。

――だがその瞬間、予想していなかったことが起きる。



モノクマ「いやー、疲れた疲れた。やっぱり慣れないことはするもんじゃないね」


……ウサミが地面に着地した瞬間、ピンク色の体が白と黒の体へと変化していたのだ。

弧消「……は?」

伊庭「なんだ? 姿が変わっただと?」

明石「はぁ!? なんだこれ、夢でも見てるのか!?」

植島「ひぃぃぃぃぃっ!?」

如月「おーっ! 変身能力があるなんて! ちょっと甘く見てましたね!」

岸上「そこ、喜ぶところ?」

モノクマ「うんうん。やっぱり如月さんならわかってくれると思ってたよ」

モノクマ「あ、ボクはモノクマだよ。よろしくねオマエラ!」

そうやって数秒前までウサミだったそれはモノクマと名乗り――ニコニコと笑っていた。

雷「……モノクマ? え、ウサミはどこに行ったのさ?」

モノクマ「さっき如月さんが言ってたでしょ? あのウサミは元々ボクが変身してた姿なんだ」

モノクマ「つまりボクがウサミであり、モノクマでもあるってわけ!」

伊庭「言っている意味がわからん……」

正道「それよりも、だ。どうしてわざわざ別の姿になって俺達に接触していた?」

上下「それもそうだな。お前があのウサミとかいう姿で言っていたことが事実なら別に他の姿になる必要はないはずだ」

比較的冷静な二人がモノクマに相対する。

モノクマ「うーん……これは自分で言うのも屈辱的なんだけどさ」

モノクマ「ほら、ボクって結構強面なタイプじゃない? ああやってオマエラを上げて上げるためにはウサミみたいな見た目能天気っぽい格好にならないといけなかったんだよ」

弧消「……つまり、ボクらに言うことを聞かせる為にわざとウサミの姿になってたって?」

モノクマ「そういうこと! アメとムチって大事だよね!」

明智「ウサミの姿がアメだというのなら……」

明智「今のモノクマの姿はムチということかのう?」

式見「希望を抱かせて、絶望に突き落とす……そういうことか」

モノクマ「そうそう! で、実はボクからオマエラに是非やってもらいたいことがあるんだよね!」

逸見「だから、それは林間学校なんじゃ……」

モノクマ「あれは嘘だよ。ただの林間学校なんかボクを始めとした可愛らしい生物は望んでいないんだよ!」

モノクマ「もっと絶望が渦巻く……ドス黒い生活……」

モノクマ「そういうのを望んでるんだ! こんな若い男女がイチャイチャするだけの生活なんて需要ゼロだっての!」

……何を言っているんだ? 全く意味がわからない。
でも、これだけはわかる。このモノクマは、何かとんでもないことを言おうとしている……!!

岸上「無駄話はやめて。わたし達にやらせたいことって?」

モノクマ「うぷぷ……いやあ、岸上さんはせっかちだなぁ」

伊庭「早く話せ」

モノクマ「へいへい……確かに長い前置きはみんなを退屈させるだけだもんね」

モノクマ「それじゃあ発表しまーす! 今からオマエラにやってもらうのは――」

そうやって白黒に彩られたクマのぬいぐるみは。
ボクらにとって真実味のない言葉を。
告げた。


モノクマ「――『コロシアイ林間学校』でーす!!」


プロローグ ドキドキ! 希望と自然溢れる林間学校! END
生き残りメンバー
16人

To Be Continued――

プロローグ終わりです。次回からchapter1に入ります。

質問や意見、その他何かあればお気軽にどうぞ
答えられるものは答えていきたいです


最後のフォークダンスの人物安価は今後のストーリーに影響するのかな


逸見さんずっと華道家って言ってるけど茶道家じゃない?

>>373
少なからずは影響すると思います

>>374
今過去スレ確認してきました
ずーっと間違えてましたね……すいません
以降は茶道家で統一します

今日は18時頃から始められたらいいなという願望

20時頃に改めて始めます

始めます
プロローグ終了なのでモノクマメダル10枚ゲット。chapter1からはコンマで判定します



chapter1 希望溢れる自然の中の絶望滲む不自然さ(非)日常編


……コロシアイ林間学校?

弧消「何を言ってるんだ……? コロシアイ、って」

モノクマ「コロシアイはコロシアイだよ! わざわざ説明するまでもないよね?」

伊庭「……つまり、俺達十六人で殺し合えって?」

明石「はぁ!? 何言ってんだこのクソクマ!!」

上下「そうだ! どうして私達がそんなことをしなければならない!?」

正道「同感だ。ふざけてるのなら帰らせてもらうぞ」

モノクマ「帰るって言っても、どこからどうやって帰るの?」

モノクマ「オマエラ、ここが山奥ってことくらいは知ってるよね? それにここまで来るためのバスだってもう動かないんだよ?」

まるで当然のことを言うかのようにモノクマはそんなことを言う。
ま、待て。バスが動かないだって……?

如月「運転技術の問題なら、あのバスに取り付けられてた自動運転機能を使えば問題ないはずですが」

モノクマ「そういう問題じゃなくて、もっと単純な話だよ」

モノクマ「オマエラがこの施設を探索している間にバスの燃料は根こそぎ奪っておきましたー!!」

植島「はぁぁぁぁぁ!? ちょ、何してんのお前!?」

雷「そんなことしたら本格的に帰れなくなる……」

モノクマ「てか、もうしちゃったんだけどね」

モノクマ「つい……しちゃったんだよ」

明石「衝動的にそんなことしてんじゃねーよ!」

モノクマ「でも安心してよ。コロシアイをしてくれた生徒には特典を与えるからさ!」

モノクマ「ズバリ! 人を殺せばここから出れるってこと! どう? 帰りたがってたオマエラには喉から手が出るほどの好条件じゃない?」

鷲澤「誰かを殺せばここから帰れるって……?」

モノクマ「まあ、裏を返せばコロシアイをしない限りオマエラはここでずーっと暮らすことになるんだけど」

弧消「ふざけ――」

岸上「落ち着いて」

そんな言葉にボクが食ってかかろうとするが、その前に岸上さんが止めてくれる。

岸上「モノクマ、だったわね。こっちからの質問に答えるつもりはあるの?」

モノクマ「生徒の質問に答えるのは先生の義務だからね! 精一杯答えさせてもらうよ!」

岸上「なら、わたし達にこんなことをさせる目的は何?」

岸上「こんなことをしておいてまでコロシアイをさせるなんて……意味がわからないわ」

伊庭「身代金やその他の金品の要求をするのならまだ理解もできるが……」

明智「ここに集められたのは様々な分野で注目されている十六人の高校生……」

明智「そんなワシらの身分を盾にすれば、かなりの身代金を要求できるはずじゃしな」

芋屋「まあ、一人一般人が混ざってるけど」

弧消「……ぐうの音も出ないよ」

芋屋クンの言っていることは事実だ。ボク一人を誘拐したところで身代金は高が知れている。
でも、ボクを除いた十五人でも相当の身代金になるはず。それをせずに、どうしてボクらにコロシアイを?

逸見「金品を要求せずにコロシアイを要求する……そこにどんなメリットがあるというんですか?」

モノクマ「ボクは学園長として、オマエラに教えたいことがあるんだよ」

モノクマ「絶望……その快感をね」

背筋が間違いなく凍ったと思った。
絶望。その単語を聞いただけでボクは嫌悪感を抱かずにはいられない。

明石「あー! クソッ! 意味わかんねぇこと言ってないで少し黙ってろ!」

上下「明石!? ダメだ、やめろ!」

憤りを隠そうとせず、殴りかかる明石クン。
そんな明石クンを見てモノクマは冷静に――正門に取り付けられていたものを同じタイプのマシンガンを取り出した。

モノクマ「ボクは絶望の快感なんて知ってるから自ら手を下すのはもったいないと思ってたけど……」

モノクマ「人が目の前で死ぬ恐怖を感じるには良い機会かもしれないね!!」

突如、林間広場にけたたましいほどの銃声が響き渡った。

弧消「――――!!」

ボクの口から出る言葉も銃声に掻き消える。
そうしてやがて銃声が終わり……閉じていた瞳を開くとそこには意外な光景が広がっていた。

正道「下手なことをするな」

明石「…………お、おう」

明石クンを連れて銃弾の軌道から退避した正道クン。その顔には一つとして動揺が感じられなかった。

モノクマ「あーあ……見せしめ失敗かぁ、残念残念」

モノクマ「でもこれで一応理解はしてくれたよね? ボクは本気だよ。本気でオマエラにコロシアイをしてもらいたいんだ」

モノクマ「朝昼夕夜! 殺す時間は問いません!」

モノクマ「誰かを殺した人間だけがここから出ることができる、究極のコロシアイ林間学校!」


モノクマ「ここに開催することを宣言しまーす!!」




【弧消のバンガロー】


【希望ヶ峰学園特別林間学校施設での共同生活に期限はありません】

【施設内で殺人が起きた場合、全員参加による学級裁判が行われます】

【学級裁判で正しいクロを指摘できれば、殺人を犯したクロだけがおしおきされます】

【学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロ以外の全員であるシロが全員おしおきされます】

【クロが勝利した場合は希望ヶ峰学園特別林間学校施設での生活を終え、外の世界に出ることができます】

【夜10時から朝8時までの夜時間は講堂と炊事棟が封鎖されます】

【希望ヶ峰学園長であるモノクマへの暴力は固く禁じられています】

【希望ヶ峰学園特別林間学校施設の設備や備品を許可なく壊すことは禁じられています】

【なお、学園長の都合により校則は順次増えていく場合があります】


弧消「……クソッ!」

電子生徒手帳に追加された新たなルールを見ていたボクはやがて苛立ち気に吐き捨てた。

弧消「なんだよこれ……どういうことだよ……」

希望ヶ峰学園に入学したかと思ったら、おかしな山奥に連れてこられて。
ウサギのぬいぐるみから林間学校をしてもらうと言われて。
キャンプファイアーをして。フォークダンスをして。
なんだかんだ言って結構楽しかった。楽しかったのに……次にはコロシアイをしろと言われて。

弧消「…………」

何となく電子生徒手帳を調べていると、通信簿という項目に目が行く。
絆のカケラ……? 通信簿……? なんだこれ、どういうことだ……?

弧消「……まあ、いいか」

とりあえず、考えなくてもいいか。
まずは寝よう。寝て、朝起きて、全部が夢であったことを願おう……。



□■□■□


【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、朝です! 暖かな空気と爽やかな自然に囲まれた清々しい朝ですよー!』

モノクマ『さあ! 今日も頑張っていきましょう!!』


弧消「…………」

当たり前と言えば当たり前だけど、事態に変化はない。
バンガローで寝ていたことも、窓から見える森林の姿も。その全てがボクの現状を教えてくれる。

弧消「……お腹すいたな」

人間というものは不思議なもので、こんな状況でも空腹を感じるらしい。
……とりあえず外に出よう。この時間なら炊事棟も空いてるだろうし……。


【バンガローエリア】

鷲澤「あっ、弧消くん。おはよう」

弧消「鷲澤さん? お、おはよう」

バンガローの外に出たボクと鉢合わせしたのは鷲澤さんだった。

鷲澤「ちょうどいいところだったの。植島くんが炊事棟に集まるように言ってるの」

弧消「植島クンが?」

鷲澤「うん。えっと、これから何をどうするべきか話し合いたいって」

確かにそれは一番最初にするべきことだ。それを冷静に判断するなんて……意外と冷静なところもあるんだな。

弧消「でも、どうして鷲澤さんが? 植島クンが直接来ればいいのに」

鷲澤「『鷲澤ならみんなも心を許して言うことを聞いてくれる。この状況で僕が行っても無碍に追い払う奴だっているだろうし、これは鷲澤が適任なんだ』」

鷲澤「……って言われたから」

……物は言いようだなぁ。いや、ちょっと自虐が入ってるあたり本音なのか?

弧消「まあいいや、わかったよ」

とにかくこの提案を了承しない理由はないので、ボクは素直に頷くことにした。


□■□■□


【炊事棟】

植島「よし、全員集まったみたいだな?」

植島「この朝食は逸見が準備してくれた。食べながらでいいから僕の話を聞いてくれ」

式見「なかなか美味だな、これは……」

美波「んあー……眠い」

歌亡院「美味しい! これ、凄い美味しいよ!!」

植島「うん、既に食べ始めてるのもいるみたいだから結果オーライとしようか」

炊事棟に集まったボクらは逸見さんが用意したという朝食を食べながら植島クンの話を聞いていた。

植島「今日、全員を集めたのは言うまでもない! この危機的状況をどう脱するかだ!」

雷「そうだろうと思ってたけど……」

弧消「具体的には何か考えがあるの?」

植島「…………」

美波「何も考えてないみたいだねー」

明石「へっ、リーダーぶってるくせに……」

植島「それをみんなで考えようって話だろ!?」

そうだったのか……。

明智「じゃが、探索自体は昨日の段階で終わらせているのじゃぞ?」

正道「飯ごう炊飯場の先で分岐していた道の先はどちらも仕切りで塞がれていた。今行ける場所は見取り図の範囲までと考えるべきだろうな」

伊庭「この施設を取り囲むように広がる壁に隙間は無い。抜け道の類も期待薄だろう」

如月「その時計はあたしの発明品ですから。伊庭さんの言ってることは信じてもいいと思います」

上下「……八方塞がりだと思うが」

植島「ぐっ」

弧消「で、でも。探索だってまだ完全には済ませてないだろうし何か見落としだってあるかもしれないじゃない?」

見るに耐えず、慌ててフォローに入るボク。

逸見「そうですよ。それにこうして全員が集まること自体、意味のある行為です」

鷲澤「わたしもそう思うの!」

雷「そうかもしれないけど……」

岸上「わたしも植島くんの意見に賛成。少なくとも今は協力して動くべきだわ」

上下「だが、昨日出会ったばかりの私達で協力なんてできると思えないが」

上下「……誰かが裏切る可能性だってある」

芋屋「言ってることは正論だが……」

そこで場の空気が静まる。
数秒だけの静寂だったけど、それは体感でものすごく長く感じた。

植島「ぐぐぐ……」

岸上「とりあえず今はご飯だけ食べて解散するべきね」

岸上「あと、この朝食会は可能な限り毎日やっておきたいんだけど……文句はないかしら上下さん?」

上下「……ああ」

悔しげに唸る植島クン。
淡々と言葉を述べる岸上さん。
小さく頷く上下さん。
笑顔でご飯を食べる歌亡院さん。
気だるげなオーラを出す雷クン。
他の人達も決して良い空気を出すことはせず、淡々とご飯を食べていた。

……昨日出会ったばかりで当たり前と言えば当たり前だけど、結束力なんてものは感じられない光景だった。



【弧消のバンガロー】

とりあえず、今は動こう。
ボクには特別な才能もないし、特別な技術もないけど……せめて、場の空気だけは良くしていかないと。
もちろん探索も引き続きやるべきなんだろうけど。


↓2(残り4回)
1 話をする生徒を指定(名前も)
2 土産屋へ(行動消費無し/一日一度のみ選択可)



【土産屋】

昨日、植島クンと美波さんが調べていた土産屋にやって来たボク。
目的は特になかった。本当に何となくやって来ただけだ。

モノクマ「はーい! こけしクン、ようこそ!」

弧消「うわっ!? モノクマ、どうしてここに……!?」

っていうかこけしって呼ぶなよ!!

モノクマ「いやぁ、だってお土産屋がせっかくあるのに店員がいないんじゃ宝の持ち腐れっていうかさ」

モノクマ「学園長直々の商売だぞ! ありがたく思えよな!」

弧消「……それで、何があるんだよここに」

ここですぐに引き返すのもできたけど、それはそれで無駄足になるだけだ。

モノクマ「では店内説明~」

モノクマ「まずこちらにあるのはモノモノマシーンです! ボクの愛らしい顔が掘られたメダル一枚で一回回せるよ!」

モノクマ「ただちょっと準備の関係で併設校の予備から持ってきたヤツなんだよね……」

併設校? 希望ヶ峰学園にそんなのがあったのか?

モノクマ「もう一つはこっちの商品リストから選んで自分で好きなのを買うんだ」

モノクマ「この場合はメダルじゃなくて絆のカケラを指定数もらうからね」

ああ、あの電子生徒手帳にあった……。

モノクマ「それと、こっちも今は商品は少ないんだ。ごめんよ」

モノクマ「町を反映させてくに従って商品のラインナップが改善されていくゲームみたいに、時間が経てばこっちも商品リストが新しくなるから! それまでは我慢しろよな!」

弧消「ああ、そう……」

まあ言ってることは何となく理解できた。
どうしようか……?

↓2
1 モノモノマシーン回す
2 商品リストを見る

※離脱します。22時までには戻ってきます



まあ、一回くらいはやってみてもいいかな。
どうせこんなメダルなんて他に使い道はないだろうし……モノクマの顔が彫ってあるメダルなんていつまでも持ってたくないし。

モノクマ「そういえば、こけしクンどうしてモノクマメダルを持ってるの? しかも10枚なんて」

弧消「知らないよ。気付いたらボクのバンガローにあったんだ」

モノクマ「へぇ、不思議なこともあるものだねぇ」

……絶対モノクマの仕業だろ、これ。


↓2
回数指定(所持数10枚)



一応少しだけは残しておこう。何か別の使い道が出る……かもしれないし。

モノクマ「あ、そういえばさ」

弧消「なんだよ……まだ何かあるのか?」

モノクマ「こけしクンって『超高校級の幸運』だったよね?」

弧消「そうだけど……」

モノクマ「『超高校級の幸運』であるこけしクンの為にスペシャルな装置を用意しましたー!!」

弧消「は?」

唐突にそう叫んだモノクマはやがて奥の方から大きな機械を持ってくると、それをモノモノマシーンに接続した。

モノクマ「これでこけしクンがモノモノマシーンを回す度にこの装置に数値が出力されるようになりました!」

モノクマ「その数値がゾロ目だったらスペシャルなアイテムをプレゼントするよ!」

弧消「スペシャルなプレゼントって?」

モノクマ「まあまあ! まずはやってみればわかるって!」

説明する気ゼロか……。
まあいいか。とりあえず回すとしよう……。


↓8まででコンマ判定
ゾロ目が出ればその数だけスペシャルプレゼント

これは連投大丈夫です

クレオパトラの真珠
『クレオパトラがある夜会の席で、真珠の耳飾りをワインビネガーに溶かして飲んだという逸話をモチーフにしたビネガードリンク。美容に大変いいらしい』

セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』

メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』

クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』

ケチャップ
『調味料』

ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』

クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』

マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』


モノクマ「ぶひゃひゃひゃ! 『超高校級の幸運』の癖に不幸だねー!! スペシャルなプレゼントはおあずけでーす!」

弧消「…………」

何故だろう。全くと言っていいほど悔しくない。


まあそれはともかくとして、あっちの商品リストはどうしようか……?


↓2
1 商品リストを見る
2 帰る

【希望ヶ峰学園特別林間学校施設・土産屋商品リスト】
現在の絆のカケラ15個
1 スキル『注目の発言力』
消費絆のカケラ3個 『裁判中の発言力が+2される』
2 スキル『抜群の集中力』
消費絆のカケラ3個 『裁判中の集中力が+2される』
3 スキル『先制パンチ』
消費絆のカケラ5個 『議論スクラム時、相手一人目の話題がすぐにわかる』
4 アイテム『刺激的写真集』
消費絆のカケラ8個 『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』
5 アイテム『恋占い特集号』
消費絆のカケラ8個 『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』
6 アイテム『男のマロン』
消費絆のカケラ10個 『ロマン溢れる代物。女子生徒に渡すと?』
↓2
買うものの番号指定


モノクマ「え? こけしクン、これ買っちゃうの?」

モノクマ「思春期真っ盛りだねぇ! いや、発情期かな?」

弧消「うるさい!」

ボクだって買うつもりはなかった……! ただ、勝手に手が伸びたんだ……!!

モノクマ「まあ、とやかく言いはしないけどね」

モノクマ「ああ、それともし何かこの土産屋に物申したいことがあったら表のポストに入れておいてよ。暇とやる気があったら希望に沿うようにするからさ」

弧消「ああ、そう……」

覚えておくだけ覚えておこう……。


【info】
・以下のアイテムを入手しました
クレオパトラの真珠
『クレオパトラがある夜会の席で、真珠の耳飾りをワインビネガーに溶かして飲んだという逸話をモチーフにしたビネガードリンク。美容に大変いいらしい』
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ケチャップ
『調味料』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
刺激的写真集
『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』



【弧消のバンガロー】

ああ、なんだかどっと疲れた……。あの土産屋、行けば行くほど疲れそうだな……。

さあ、どうしようか? 誰かと話をしておきたいところだけど。


↓2
話をする生徒を一人指定



【バンガローエリア】

鷲澤「あっ、弧消くん。また会った」

とりあえず外の空気を吸おうとバンガローを出たボクと鷲澤さんがまた出くわす。

弧消「やあ。……って、今朝もこんなことあったね」

鷲澤「デジャヴ。既視感とも言うの」

うん、さすがのボクもそれくらいは知ってるよ。

鷲澤「弧消くんは散歩?」

弧消「まあ、そんなところかな。鷲澤さんは?」

鷲澤「わたしは……」

すると鷲澤さんは明らかに動揺した様子で視線を泳がせた。
それを見てデリカシーが足りなかったとボクは思う。しまった……。

弧消「ごめん。ちょっと配慮が足りなかったね」

鷲澤「ううん! 気にしないで?」

そうやって笑う鷲澤さんだったけど、やっぱりその笑顔はやや固い感じだった。


↓2
1 昨日のフォークダンスは楽しかった?
2 あまり無理はしないでね
3 自由安価



弧消「昨日のフォークダンスは楽しかった?」

とにかく話題を変えようと思ったボクは昨日のフォークダンスのことを尋ねた。

鷲澤「フォークダンスは凄く楽しかった。直前に弧消くんが踊り方を教えてくれなかったらペアの人に迷惑がかかったかもしれなかったけど、それもなかったから」

鷲澤「改めてありがとう、弧消くん」

弧消「そ、そんな……ボクは大したことしてないって」

こんな小さなことにもお礼を言ってくれるなんて。見た目通りの心優しい人なんだな。

鷲澤「それに、フォークダンスはやってたらまるで小説の中の世界に入ったみたいで……」

鷲澤「うん。昨日の思い出は凄く大切にしたいと思ったの」

弧消「そっか……」

にこやかに笑う鷲澤さん。その顔ももうすっかり本心からの笑顔が浮かんでいた。

鷲澤「王子様と踊る王女様ってあんな気持ちなのかな……」

弧消「それはどうだろう……?」

ちょっと妄想が行き過ぎてる、かもしれない。


↓2
プレゼントをあげますか?
クレオパトラの真珠
『クレオパトラがある夜会の席で、真珠の耳飾りをワインビネガーに溶かして飲んだという逸話をモチーフにしたビネガードリンク。美容に大変いいらしい』
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ケチャップ
『調味料』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
刺激的写真集
『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』

プレゼントする場合は上から選択



弧消「よかったらこれいる? さっき土産屋のガチャガチャで出たんだけど……」

鷲澤「これは……クレオパトラが真珠の耳飾りをワインビネガーに溶かして飲んだという逸話がモチーフの飲み物」

鷲澤「美容にいいって聞いたことがあるの」

鷲澤「女の子にとっての必需品ってやつ?」

弧消「いや、そこを聞かれても困るんだけど……」

というか良く逸話がモチーフになってるってことまで知ってるな。やっぱり博識なんだ……。

弧消「とにかく、ボクが持ってても意味がないからさ」

鷲澤「そんなことはないと思うの。綺麗になった弧消くんも見てみたいかも」

弧消「そんな自分は見たくないよ!?」

鷲澤「うふふっ」

ボクの反応を見て鷲澤さんは小さく笑う。

う、うん。鷲澤さんが笑ってくれるなら綺麗になるのも――やっぱ無理だ!!


【info】
・鷲澤芳佳との親密度が上がりました
・鷲澤芳佳の通信簿【1】が開放されました



【弧消のバンガロー】

鷲澤さん、あれで少しは気持ちが持ち直せるといいんだけど。

時間は……ちょうどお昼か。誰と話をしようかな?


↓2
話をする生徒を一人指定

※今日最後です

タイミング悪くすいませんが今回ここまで。お疲れ様でした
前のまま↓2でやってて安価集まり悪いから↓1にしようか悩んでたら最後の最後で早く安価が来て驚いた

何かあればお気軽にどうぞ
答えられるものには答えていきます



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト) 絆のカケラ7個
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ1】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【知り合い/絆のカケラ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【友人/絆のカケラ1/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【知り合い/絆のカケラ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ケチャップ
『調味料』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
刺激的写真集
『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』
──────────────────────────────────────



【超高校級の茶道家】逸見 燈華(イツミ トウカ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】162cm【体重】54kg
【胸囲】86cm【血液型】О型
【誕生日】9月19日【好きなもの】和菓子【嫌いなもの】旅行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
実家の和菓子屋の影響でお菓子やお茶の道に目覚める。
きっかけこそ普通ではあるが、その道中に注いだ熱意は並大抵のものではないようだ。
──────────────────────────────────────



【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳(わしざわ よしか)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】161cm【体重】52kg
【胸囲】88cm【血液型】B型
【誕生日】11月12日【好きなもの】恋愛小説【嫌いなもの】虫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
初日のフォークダンスを心から楽しんでいたようだ。
王子と踊る王女の気持ちを味わったらしいが、やや妄想気味なところもある。
──────────────────────────────────────

逸見と鷲澤だけとりあえず通信簿

明日やれたらやりたいけどまだわからない。もしかしたら休むかも

22時頃に少しだけやります



【炊事棟】

お昼どきというのもあって炊事棟に足を運んだボク。

芋屋「……」モグモグ

弧消「芋屋クン? 何を食べて……って愚問だったね」

最初に目に入ったのは焼き芋を無言で食べている芋屋クンだった。

芋屋「ん、ああ。弧消か」

弧消「お昼ご飯は食べないの?」

芋屋「食べてるだろ?」

……えっ、焼き芋がお昼ご飯?

芋屋「お前もまだだったら食べるか? 一応個数は多く焼いたから一つくらいは食っていいぞ」

弧消「そ、それじゃあ貰おうかな」

芋屋クンから焼き芋を貰って一口食べてみる。
うん、美味い。超高校級の生徒が作っただけあってかなり美味いんだけど……お昼ご飯にしてはちょっと役不足というか。

芋屋「ところで弧消。一つ聞きたいことがあるんだけど」

芋屋「今朝のこと、覚えているか?」

今朝のことって……。

弧消「植島クンが言ってたこと?」

芋屋「まあ、それもあるけど……」

芋屋「僕が言ってるのは上下の方だ」

芋屋「初めて出会った僕達が協力していくなんてこと……可能だと思うか?」

弧消「それは……」

確かに芋屋クンの言ってることは理解できる。
この状況でボクらが協力するなんてこと、難しいかもしれない。でも……。

弧消「……難しいかもしれないけど、やれないことはないと思うよ」

弧消「多分それは結局のところ、ボクら次第なんだろうしさ」

芋屋「へぇ……」

ボクの答えを聞いて芋屋クンが不思議そうな顔をする。


↓2
1 芋屋クンはボクの意見には反対?
2 だから、できれば芋屋クンも信じて欲しいんだけど
3 自由安価



弧消「だから、できれば芋屋クンも信じて欲しいんだけど」

芋屋「ぷっ」

ボクの言葉を聞いて芋屋クンが最初にしたことは笑うことだった。
でもそれはボクを小馬鹿にするような、嘲笑とも言える笑いだ。

芋屋「ああ、悪い悪い。別に弧消を馬鹿にして笑ったわけじゃないぞ?」

芋屋「ただなんていうか……そういうことをこの状況で言えるなんてなって思って」

弧消「それは……そうかもしれないね」

芋屋「でも、弧消のそういうところはこの先必要かもしれないな」

芋屋「この状況、何がどうなるか誰にもわからないんだし」

それって……。

弧消「コロシアイが起きるかもしれない、って?」

芋屋「別に起きて欲しいなんて思ってない。ただそういう可能性もあるぞって話だ」

芋屋「さあ、暗い話はこの辺にして食事の続きだ! 僕の焼き芋を精一杯堪能していけ!!」

弧消「ちょ! 芋屋クン、こんなに食べれないって!」

コロシアイが起きて欲しくないというのも本音かもしれない。
でも、コロシアイが起こるという可能性を告げる芋屋クンも本音を言っているように見えた。
芋屋クンがボクの意見を聞いて笑ったあの顔も、芋屋クンの姿だ。

いまいち芋屋クンの真意が掴めずにいたボクは仕方なく焼き芋を食べるのであった……。


↓2 プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ケチャップ
『調味料』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
刺激的写真集
『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』

渡す場合は上から選択



弧消「これ、よかったら使ってみる?」

芋屋「なんだこれ……ケチャップ?」

弧消「もしかしたら焼き芋にも合うかなー……って」

芋屋「バカな……昨日、言ったはずだ! 焼き芋は素材本来の味を楽しむものだと!」

しまった! もしかしたら地雷を踏んだか!?

弧消「あ、でも昨日は逸見さんと仲直りしたじゃない!? それに自分の世界を広げるって意味でもこういう挑戦は大事だと思うんだけど……」

芋屋「……一理あるかもしれないな」

ボクの言い分に納得した芋屋クンは手に持った焼き芋にケチャップをかけていき、一口頬張る。

芋屋「…………」

……もしかして不味かった、とか?

芋屋「結構美味いぞ?」

弧消「え、本当?」

一口。また一口と焼き芋を食べ進める芋屋クン。
……まあ、喜んでくれたなら良いかな。


【info】
・芋屋理音との関係が【友人】になりました
・芋屋理音の通信簿【1】が開放されました



芋屋クン、結局どっちが本音なんだろう?

コロシアイは起こらないと思っているのか……。
それとも、コロシアイは起こるかもと思っているのか……。

何はともあれ時刻は夕方頃か。
どうしようか……?


↓2
話をする生徒を指定



【林間広場】

明智「ふむ……ふむふむ……」

林間広場にやって来たボクの視界に入ったのは明智クンだった。
狐のお面を付けた男の子が林間広場を興味深く観察している姿はなんともいない光景であった。

弧消「明智クン、何をしてるの?」

明智「む。ああ、弧消か」

明智「ちょっと、昨日の夜の光景を不思議に思ってのう。その調査じゃ」

明智「ウサミがモノクマに変身した、あれじゃ」

ああ、あれは確かに不思議な光景だったけど……。

弧消「あれって普通にモノクマの機能の一つなんじゃないの? ほら、如月さんだってそんなことを言ってたし」

明智「如月は発明家としての立場から意見しただけじゃ。ならワシは呪い師としての立場から調べるのが当然じゃろう」

弧消「それで、結果は?」

明智「……ワシに言わせる気か?」

ああ、ダメだったんだ……。


↓2
1 どうして呪い師なんてものになろうと思ったの?
2 気持ちはわかるけど、今は現実味のある方法で調べようよ
3 自由安価



弧消「どうして呪い師なんてものになろうと思ったの?」

明智「なんじゃ、藪から棒に」

弧消「いや、だって……」

呪い師なんて職業の人、ボクの周りにはいないから……。

明智「じゃが気持ちはわかる。弧消にとってワシのような異端者は珍しいじゃろうからな」

弧消「異端者、って」

明智「ああ、別に自虐とかではない。呪い師なんて職業は奇異の目で見られて当然じゃからな」

明智「ふむ……話せば長くなるから、まずはきっかけだけを話そうかのう」

明智「それはこの面じゃ」

右手の人差し指で自分の付けているお面を示す明智クン。

明智「この面は少し特殊な曰くがあってのう……持ち主を例外なく災厄へと突き落とすと言われているんじゃ」

弧消「ええっ!?」

そんなものが呪い師になるきっかけ、って……。

弧消「そんなお面、捨てちゃえばいいのに」

明智「そう言うのは当然だとは思うが、そうできない事情がワシにはあったのじゃ」

明智「この面はワシの姉が所持していたものでのう。いわば形見というヤツじゃ」

弧消「形見ってことは……亡くなったんだ」

明智「そういうことじゃ。オカルトを好む、ちょっと変わった姉じゃったわい」

明智「まあ、そういうことじゃ。亡くした姉の気持ちを引き継いでこういう道に走ったということになる」

亡くなったお姉さんの気持ちを引き継いで呪い師になる。
言葉にしたら簡単だけど、現実問題としてそれはとっても狭い生き方だったのかもしれないな……。


↓2 プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
刺激的写真集
『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』



【追加安価発生】


弧消「あ、そういえばボクこういうの持ってるんだけど……」

明智「なんじゃ?」

ボクから差し出された物を素直に受け取る明智クン。その表紙に載っていた文を見ると――顔を写真集からボクへと改めて向ける。

明智「ほほう。お主はこういうのが好きなのか」

弧消「ま、まあ嫌いじゃないけどね」

改めてこんなことを言うのは恥ずかしいことこの上ないけど、同じ男子が相手ならまだ言えることでもある。

明智「ほほう……しかしいろんなタイプの女性がおるのう」

何の羞恥心もなく写真集を見ていく明智クン。いや、お面で隠れているだけかな?

明智「そうじゃ。弧消、お主はどの女性が好みなんじゃ?」

弧消「え? ど、どうしてそんな話になるの?」

明智「若い男子がこんな写真集を見てればそういう話になるのも仕方ないじゃろう」

そうかもしれないけど……。

明智「さあさあ、言うが良い。別に他言するつもりもないから安心して話せ」

それじゃあ……。


↓2
1 スタイルの良い気の強そうな女性
2 和風美人という言葉が似合いそうな女性
3 小柄で幼い印象を受ける女性



弧消「この人……かな」

ボクが指差したページの人は長い黒髪が特徴的な女性が写っていて、まさに純和風という言葉が似合いそうな人だった。

明智「ほう……つまり逸見のようなのがタイプじゃというわけか」

弧消「えっ」

言われてみれば確かに逸見さんに雰囲気が似ているような……。

明智「ほうほう。なるほどのう」

弧消「待って明智クン。そんな愉しそうな目で見ないで」

明智「面を付けてるから見えんじゃろう?」

弧消「雰囲気でわかるんだよ!!」

そして否定しないあたり間違いってことじゃないか!!

弧消「と、とにかく! ボクが言ったんだから次は明智クンが言う番だよ!」

明智「そうじゃな。それじゃあ……」

ペラペラとページを捲っていく明智クンだったが、すぐにその手が止まる。

明智「この人じゃな」

弧消「どれどれ?」

そこのページに写っていた人は小柄な女性で、おそらく実年齢より幼いような印象を受ける人だった。
どことなく式見さんに似ているような……?


【info】
・明智桃也の通信簿【2】が開放されました
・逸見燈華との親密度が上昇しました
・逸見燈花の絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【8個】



意外だった……明智クンがまさかああいう人が好みだったなんて……。

まあ、変に誰かに言うなんてことはしないけど。
……しっぺ返しが怖いからね。

時刻は夜時間手前。次動いたら夜時間になりそうだな……。


↓2
話をする生徒を一人指定(残り1回)



【飯ごう炊飯場】

夜時間手前。周囲もかなり暗くなってきた頃、ボクは何気なく飯ごう炊飯場にやって来た。

式見「ククク……」

そこにいたのは机の上に何かを広げている式見さん。
遠目でよく見えないけど、何してるんだろう?

弧消「式見さん? 何をやって……」

儀式マニアというだけあって何かの儀式をしているのかと思っていたボクは興味本位で近づいていく。

式見「なっ!?」

すると、机に広がっていたその何かがようやく見えてきた。
多くのマス目と、数個の小さな人形。端の方にサイコロも見える。
……すごろく?

弧消「これ……すごろくだよね?」

式見「ち、違う。これはかの有名な『多重人生経験術』と言われる儀式の一つで、自分だけでなく他人の人生も追体験できるという……」

弧消「『このゲームは2人~4人で遊ぶボードゲームになっています』って思いっきり説明書に書いてあるんだけど」

式見「…………」

露骨に視線を逸らさないでほしい。

式見「ぐ、ぐぐぐ……」

しかも今朝の植島クンみたいなうめき声まで出し始めたんだけど……。


↓2
1 誰か誘ってやればいいと思うんだけど
2 こんな時間に外でやるようなものじゃなくない?
3 自由安価



弧消「明智クンとか誘ったら? ほら、彼って『超高校級の呪い師』だし……式見さんとも話が合うんじゃない?」

こういうゲームに乗ってくれるかはわからないけど。

式見「ククク……そんなこと、関係あるまい」

弧消「いや……」

式見「というより、先ほども言ったはずだ。これは一人で数人の人生と追体験することのできる儀式だと」

式見「明智を誘うのも――いや、明智に限らず他の人間を誘うのも必要ない」

頑なに誰かを誘うという選択肢を拒む式見さん。
うーん……もしかして誰かを誘ってゲームをするのが照れくさい、とか?

式見「わかったら大人しく帰るがいい。ここにいても時間の無駄だ」

弧消「ならせめて式見さんの儀式が終わるまで見学させてよ」

本当なら一緒になって遊びたいところだけど、この流れじゃ頑なに拒否されて終わりそうだし……とりあえずはこうしておこう。

式見「ククク……そうかそうか。結局はこの儀式に興味があって近づいてきただけか」

式見「いいぞ。そこまで頼むのなら見学でもしているがいい」

見学はいいのか……。


↓2 プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
セマーゼン人形
『神との一体化を求めてぐるぐる旋回する陶器人形』
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』



弧消「そうだ。式見さん、こういうの好きかな?」

儀式という名のボードゲームが終わったのを見計らってボクは式見さんにプレゼントを渡す。

式見「これは……」

式見「ククク……仕方ない。お前がどうしてもと言うのなら貰ってやってもいい」

凄く上から目線なのが気になるけど、喜んでいるのなら良いかな。

式見「これは素晴らしい貢物だ。これがあれば死者だけでなく神の声を聞くことも可能かもしれない」

式見「おおっ、回ったぞ! なるほど、この人形と同じようにして回ればいいわけだな……」

人形と同じように回りだす式見さん。
ぐるぐる……。
ぐるぐる……。

式見「……うぇっ……目、目が……」

弧消「ちょ! 大丈夫!?」

何をしているんだこの人は……。


【info】
・式見茉莉花との関係が【友人】になりました



【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『えーと、ただいま夜十時になりました』

モノクマ『月明かりに照らされた森林の静けさに包まれながら、ゆっくりとお眠りください』

モノクマ『それではまた明日……』

今日も一日が終わった。
進展は何もない。でも、コロシアイなんてことは絶対にしない。

けど、知り合って間もないボクらが協力するにはどうすればいいだろう?
植島クンや鷲澤さん、岸上さんは何か良いアイデアとか考えてるのかな……?

弧消「って、ボクも少しは考えないと!」

ボクらが協力できるかどうかはボクら自身にかかっている。
それなら、ボクも精一杯やれることをやらないと!


【info】
・二日目、終了

今回ここまで、長いことお疲れ様でした
次回は13日の18時頃になるかと思います。つまり今日ですね

通信簿は後で更新分まとめて載せます。作成が間に合ってないのは内緒

では何かあればどうぞご自由に。答えられるものには答えていきますし、質問等じゃなくても大歓迎です

モノリス楽しい



【超高校級の焼き芋屋】芋屋 理音(イモヤ リオン)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】170cm【体重】59kg
【胸囲】80cm【血液型】AB型
【誕生日】7月7日【好きなもの】サツマイモ【嫌いなもの】夏
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
コロシアイは起こしたくない。コロシアイは起きるかも知れない。どちらが本音なの
か。それとも、どちらも本音なのか。
少なくとも弧消の意思を聞いて出た笑いだけは本当であるように見えた。
──────────────────────────────────────



【超高校級の呪い師】明智 桃也(アケチ トウヤ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】157cm【体重】46kg
【胸囲】70cm【血液型】A型
【誕生日】10月10日【好きなもの】薄暗い部屋【嫌いなもの】現実
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
明智が呪い師になったきっかけは亡くなった姉の形見でもある狐のお面だった。
所持者に災厄を与えるという曰くつきのお面を常に付けていることから、姉に対して
の想いがどれだけ強いかわかる。
──────────────────────────────────────
【特別イベント・刺激的写真集】
明智と初めて交わした年頃の男子高校生らしい会話。
その中で明智の好みは小柄な女性であることを知る。クラスメイトの中では式見が合
致しそうであるが……?
──────────────────────────────────────



【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花(シキミ マツリカ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】155cm【体重】48kg
【胸囲】82cm【血液型】AB型
【誕生日】3月24日【好きなもの】人形【嫌いなもの】明るい場所
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
一人でボードゲームを嗜む式見。
『多重人生経験術』と言って聞かないが、おそらくは誰かを誘うのが恥ずかしいだけ
なのかもしれない。
──────────────────────────────────────



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
絆のカケラ11個 モノクマメダル2枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【知り合い/絆のカケラ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2:6/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【知り合い/絆のカケラ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
──────────────────────────────────────

通信簿終わり。本当はAA使いたいけどことごとくズレる

絆のカケラが抜けてたのに気付いたのでそこだけ修正。あとメダル所持数欄がなかったのでそちらも追加

また夕方頃に

20時頃に改めて来ます

始めますね



【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、朝です! 暖かな空気と爽やかな自然に囲まれた清々しい朝ですよー!』

モノクマ『さあ! 今日も頑張っていきましょう!!』

翌日。相変わらずのモノクマアナウンスに起こされ、目を開ける。
窓から差し込む朝日や池で鯉が飛び跳ねたような音も、この状況でなければとても気持ちのいいものだったろうと思う。

弧消「……行くかな」

朝の朝食会は岸上さんの提案により毎朝行くようになっている。ここでボクが欠席したら余計な心配をさせるだけだ。
覚醒しきっていない頭を無理に働かせ、ボクは炊事棟へ向かうことにした。


□■□■□


【炊事棟】

植島「聞いて驚け! 昨日の反省を踏まえて僕はナイスなアイデアを思いついた!」

朝食が始まるや否や、植島クンは開口一番にそう言った。

歌亡院「今日のご飯も美味いね!」

美波「今日も逸見さんが準備してくれたんだよね?」

逸見「ええ、そうですよ」

植島「頼むから聞くフリくらいはしてくれって!」

何となく植島クンの立ち位置がわかったような気がする……じゃなくて。

弧消「それで、ナイスなアイデアって?」

植島「ふふふ……僕達はまだ知り合って間もないから、協力なんてしようがない。昨日はそういう話の流れになっただろ?」

植島「なら! まずはダチになればいいってわけさ!」

自信満々に言い切った植島クンにボクを筆頭に多くの人達が面食らう。

雷「い、いまいち言ってる意味がわからないんだけど……」

植島「だーかーらー! ダチになれば協力するだけの信頼関係だって生まれる! そうなれば僕らがここから協力して脱出することも可能になるわけ!」

正道「言ってることはかなり単純だが……まあ、理解はできる」

確かに植島クンの言う通りになれば、それは一番の最善手かもしれない。

美波「……そんなことするよりも黙ってここで暮らしてた方が手っ取り早いんじゃないのー?」

だが意外にもこの提案を否定したのは美波さんだった。

弧消「美波さん、それってどういう……」

美波「ああ、別に脱出する気がないとかじゃないよ? でも、あたし達がここに来てもう三日目じゃない?」

美波「そろそろか、あと数日かはわからないけど。警察とかが動く可能性だってあるわけだし……」

明智「下手に動いていらぬ惨劇を生むかもしれないのなら、黙って静観してろということじゃな」

伊庭「一つの意見としては間違っていない。そうやって冷静に選択肢を出せるのはこういう状況においては助かる」

美波「お。そう? ははは、伊庭は見る目があるなぁ」

歌亡院「うーん……でも意外だったなぁ」

不意に歌亡院さんが口を挟んでくる。

歌亡院「美波さんって結構人を信じないタイプだったんだね」

美波「……別に、そこまでは言ってないでしょ?」

芋屋「いいや、その気がないだけでそう思われても仕方ないことを言っているぞ」

芋屋「明智も言ってたけど、要するに『警察が助けに来てくれるだろうから下手に心を許して襲われたくない』ってことだろ?」

美波「だからっ!!」

歌亡院さんの言葉に続いて辛辣な言葉をぶつけてくる芋屋クンに美波さんが声を荒げる。

岸上「芋屋くん。貴方、どうして美波さんを挑発するようなことを言うのかしら?」

芋屋「いやいや、別にそんなつもりはないって。ただ思ったことを正直に言っただけで」

岸上「……それもその気はないだけでそう思われても仕方ないことよね?」

芋屋「かもしれないな」

弧消「ちょっと、いくらなんでも返事が適当じゃない?」

芋屋クンの態度にボクも思わず口を挟んでしまう。

芋屋「でも、少なくとも僕の言葉に反対ってわけじゃないのもいるみたいだけど?」

そうやって芋屋クンは視線を全体に向ける。
そこにいたのは明智クンに歌亡院さん、上下さんの三人だった。

如月「っはー……朝っぱらから気分を害するような空気にしないでくださいよ、芋屋さん」

鷲澤「ちょっと言い方っていうのがあると思う」

式見「場の空気を乱す愚者めが……」

芋屋「おいおい、ものすごい嫌われようだな……」

明石「でも、結局のところ白砂ちゃんの言うことだって間違ってはないよな」

明石「警察が助けに来るっていうんなら、それを待つって発想は当たり前だろ?」

植島「え、えーっと……」

岸上「とにかく、今日もご飯だけ食べて解散ね」

逸見「そうですね……」

一層悪くなった場の空気を岸上さんがそう締めくくる。
……植島クン、何かとタイミングが悪い人だなぁ。



【弧消のバンガロー】

植島クン、ボクらの為に何かと頭を働かせてくれてるみたいだけど……さすがに不憫になってきたというか。

それにしても、芋屋クンは本当に何を考えているんだ? 美波さんもあまり気にしすぎてなければいいんだけど……。

さあ、今日はどうしようか。


↓2
1 誰かに話しかける(生徒の名前を一人指定)
2 土産屋へ(行動消費無し。一日一回だけ選択可)



【飯ごう炊飯場】

気晴らしも兼ねて外を歩いていると、飯ごう炊飯場で正道クンを見つけた。

正道「…………」

何を言うわけでもなく、ただ黙って椅子に座っている正道クン。
これは、あれかな? 精神統一ってやつか?
もしそうだとしたら話しかけるのも悪いし……。

正道「おい、そこにいるくらいならこっちに来たらどうだ?」

弧消「バレてたんだ……」

さすがは拳法家だ……。

正道「どうした。弧消も今朝の一件で気落ちしたから気分転換か?」

弧消「そうだけど……もしかして正道クンも?」

正道「いや、俺は違う」

じゃあやっぱり精神統一? まああまり深く聞き出すことはしないでおこうかな……。

正道「植島の言うことも理解できるし、芋屋の言うことも理解できる」

正道「この状況だ。多少空気が悪くなることは覚悟しておくべきだろう」

弧消「それはそうかもしれないけど」

だからといってこの空気を放置なんてしたくない。ボクにも何かできることはないだろうか……?


↓2
1 正道クンはどっちの味方なの?
2 今朝の一件を踏まえて正道クンは何をするべきだと思った?
3 自由安価



弧消「今朝の一件を踏まえて正道クンは何をするべきだと思った?」

正道「外からの救出を待つにせよ待たないにせよ、今のこの空気の悪さは痛手だとは思う」

正道「だから植島の言う通り何かしら空気を改善できるようなことをするべきだとは思うんだが……」

正道「何も思いつかないのが現状だ」

弧消「そっか……」

それでも、正道クンがそう思ってくれているだけでも朗報といったところだ。

弧消「ボクにも何かできることがあれば……」

正道「お前は既に俺達と話をして少しでも空気を和らげようとしているだろう?」

弧消「でも、あまり効果はないみたいだし」

正道「それでもいいだろう。地道にコツコツと動くことも必要だ」

正道「俺も、動ける時になったら動く。お前も動ける時になったら思う存分動いてやれ」

地道にコツコツと動くことが大事……。
それもそうかもしれない。そもそもボクはこれといった才能を持ってない普通の一般人だ。なら、劇的な変化は求めずに少しずつ積み重ねる方が向いているのかも……。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
ハンドグリップ
『握力を鍛える専用器具』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』



弧消「そうだ。お礼ってわけじゃないけど、これあげるよ」

正道「ほう、ハンドグリップか」

正道「握力を鍛える為に使う道具としては定番だな。まあ、今の俺にはあまり必要のないものかもしれないが……」

うっ。確かに『超高校級の拳法家』にあげる筋トレ道具としては定番すぎて不必要だったかもしれない……。

正道「だが初心に帰るという意味でもこれはありがたく受け取っておく」

正道「これで握力の更なる向上を目指し……いずれモノクマを打破してやろう」

弧消「き、気持ちは嬉しいけどあまり無理はしないでね? 正道クンの身に何かがあったらボクとしても嫌だし」

正道「冗談だ」

そうやって僅かに笑う正道クン。
冗談だったのか……いつも冷静っていうか、あまり口数は多くない人だからわかりにくかったよ……。


【info】
・正道健一との関係が【友人】になりました
・正道健一との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【8個】
・正道健一の通信簿【1】が開放されました



【超高校級の拳法家】正道 健一(セイドウ ケンイチ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】187cm【体重】67kg
【胸囲】86cm【血液型】A型
【誕生日】7月31日【好きなもの】筋トレ【嫌いなもの】鏡
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
自分に何ができるか悩む弧消に『地道でもいいからコツコツと動くことが大事』だと
言う。
正道自身も自分が役立つ瞬間が来たら動こうと思っているらしく、口数の少ない彼か
ら他のクラスメイトを思う気持ちが伝わってくるようだった。
──────────────────────────────────────

※訂正 絆のカケラ12個です


【弧消のバンガロー】

正道クン、本当にモノクマ相手に特攻とかしなければいいんだけど。

それにしても、地道にコツコツと動くべきか……正道クンもいいこと言うよ、本当。

さて、時間はお昼頃か。何をしよう?


↓2(残り行動 3回)
1 誰かと話す(生徒の名前も一人指定)
2 土産屋へ(行動消費無し。一日一度だけ選択可)

離脱します。21時頃を目安に戻ってきます



【炊事棟】

明石「いやぁ、やっぱり燈華ちゃんの料理は美味いなぁ!」

弧消「明石クン。ちょっと話が」

明石「…………」

ちょ……こんな露骨に態度が変わる人初めて見たんだけど……。

明石「あー……弧消か。どうした?」

さっきまでのテンションと正反対の調子で明石クンがとりあえず返事をしてくれる。

弧消「うん。ちょっと誰かと話がしたくて」

弧消「よかったら話し相手になってくれないかなー……って」

明石「あー、そういうこと。まあいいけどさ」

明石「ただちょっとテンション下がったのは否めないなぁ……せっかく燈華ちゃんの料理食べてたのに」

弧消「そ、それはごめん」

だからといってここまで言われるのはちょっと納得ができないけど……。

明石「にしても今の状況ってモノクマとかそういう類を除けば結構有意義な状況だよな」

明石「自然に囲まれてクラスメイトの男女と数日を共にする……」

弧消「って言っておきながら女子のみんなと一緒にいられるのが楽しそうに見えるけどね」

明石「そうとも言うな」

本当にそうだったんだ……そこは嘘でも否定してほしかったけど。


↓2
1 明石クンは不安にならないの?
2 物事を楽観視するタイプなんだね
3 自由安価



弧消「明石クンは不安にならないの?」

明石「今朝も言っただろ? どうせあと数日も経てば警察とかが助けに来るだろうし、そうなったら万事解決じゃんか」

明石「そりゃー最初はちょっと混乱したりもしたけど……よく考えたら別に慌てることでもないし。国家権力甘く見んなよ!」

いや、別に甘くは見てないけど。

明石「だから白砂ちゃんの言ったことは別に間違ってないってのに……芋屋の野郎! 適当なこと言いやがって!」

弧消「…………」

適当なこと、だとはボクは思わなかった。
酷いことを言う人だなとは間違いなく思ったけど、だからって完全に的外れな意見でもなかった……と思う。

弧消「もし警察の助けが遅れたら?」

明石「そんときは舞棋ちゃんとか芳佳ちゃんの意見に乗っかることにするわ。オレだって死にたいとは思ってないし」

警察が助けに来るまで待ちを決め込んで、それが遅れるようだったらボクらの意見に乗っかる。
……本当に他力本願な人なんだな。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
渡さない場合は渡さないを選択



【info】
・明石晴夜との関係が【友人】になりました
・明石晴夜との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数13個
・明石晴夜の通信簿【1】が開放されました



【超高校級の税理士】明石 晴夜(アカシ ハルヤ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】182cm【体重】69kg
【胸囲】85cm【血液型】A型
【誕生日】4月2日【好きなもの】女の子【嫌いなもの】先走る人間
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
外からの救出が来ると信じて現状の打破よりも女の子と接することを大事にしている
ようだ。
救出が遅れる場合も他の生徒の意見に便乗しようとするなど、他力本願な面が目立つ
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

明石クン、もう少し一緒になって考えてくれてもいいと思うんだけど……。
まあ芋屋クンみたいに下手に何か場を乱されないだけマシだと思うべきなのか?

えーっと、時間は夕方か。
何をしようか。


↓2(残り回数2回)
1 誰かと話す(生徒の名前一人指定)
2 土産屋へ(行動消費無し)



【林間広場】

弧消「あれ、岸上さん?」

岸上「……弧消くん」

外を歩いていると、林間広場の端にあるベンチに座って何か考え事をしている岸上さんを見つけた。

弧消「どうしたの? 何か考え事?」

岸上「ええ。今朝のこととか、他にもちょっと」

岸上「芋屋くんにも困ったものだわ。言ってることは理解できるけど、あれじゃあ場の空気が悪くなる一方じゃない」

弧消「確かにそれはボクも同じ意見だよ」

ここで場の空気を悪くしたって芋屋クンには何もメリットはないというのに……。

岸上「でも、今の問題はそっちじゃないかもしれない」

弧消「と言うと?」

岸上「美波さんよ。今朝の一件からバンガローに引きこもってるみたいで……」

弧消「ええっ!? じゃ、じゃあ今からでも話をしに行った方が……!」

岸上「それは既に実行済み。結果はもちろん惨敗だったけど」

岸上「今は逸見さんが食事を持っていくということでとりあえず終わってるけど……いつまでも引きこもったままじゃダメでしょうしね」

それは当たり前だ。状況がどうとか関係なく、純粋に美波さんが心配だから。

岸上「だからといって無理に行くのもダメだからね。何か確実な口実がない限り、今の美波さんは放っておいた方が賢明かもしれないから」

弧消「そんな……」

岸上「とりあえず、隣座ったら? 立ったままじゃ疲れると思うんだけど」

…………。

弧消「失礼します」


↓2
1 外からの助けはどれくらいで来るだろう……。
2 美波さん、早く元気になってもらいたいけど……。
3 自由安価



弧消「美波さん、早く元気になってもらいたいけど……」

岸上「それは彼女しかわからないことね」

弧消「でも、どうしてバンガローに引きこもるまでショックを受けたんだろう?」

確かに歌亡院さんや芋屋クン、明智クンの言うことは少しキツいところもあったけど。
だからって引きこもるまでに酷いことを言っていたとも思えないっていうか……。

岸上「それは彼女が少し特別な事情を持っているからかもしれないわ」

弧消「それってどういう意味?」

岸上「わたし、彼女とは一度仕事で一緒になったことがあるんだけど……」

岸上「仕事終わりで家族が仕事場まで迎えに来るってことになって。その時に来た彼女の家族がお婆ちゃんだけだったの」

岸上「普通、母親か父親が迎えに来るはずよね。なのに来たのは足腰の弱そうなお婆ちゃんだけ……」

弧消「それって、もしかして」

岸上「事実がどうなのかは知らないし、そのことが直接的に関係しているかも知らない」

岸上「でもその件で内心焦っていた彼女が芋屋くんの挑発に必要以上に反応してしまったとしたら……辻褄は合うと思うの」

これはあくまで岸上さんの推測だ。間違っている可能性だって充分にある。
でも、もし家族関係で何か問題を抱えていたのだとしたら……それで内心焦っていた美波さんが芋屋くんの言葉に必要以上に傷ついてしまうのも無理はない。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』



【info】
・岸上舞棋との関係が【友人】になりました
・岸上舞棋との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【14個】
・岸上舞棋の通信簿【1】が開放されました



【超高校級の棋士】岸上 舞棋(キシガミ マキ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】166cm【体重】53kg
【胸囲】85cm【血液型】A型
【誕生日】10月31日【好きなもの】人間観察【嫌いなもの】時間にルーズな人
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
棋士の世界を生きてきた彼女は入学前に一度だけ美波白砂と会っているらしい。
その一度の出来事を今も記憶していることから、彼女の頭脳と洞察力はかなり優れて
いるようだ。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

岸上さん、一回会っただけのことを覚えてるなんて記憶力いいんだな……。
でも、もし岸上さんの話が本当ならあまり美波さんを放っておくのもよくない。だからって下手に話をしに行っても門前払いされそうだし……。

時間は夜時間手前か。
何をしようかな……?


↓2(残り回数1回)
1 誰かと話をする(生徒の名前一人指定)
2 土産屋へ(行動消費無し)

※今回最後です

今回終わりです。お疲れ様でした

次は未定ですがおそらく明日の夜になるかと

では質問意見感想等何かあればお気軽にどうぞ。答えられるものには答えていきたいです



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
絆のカケラ14個 モノクマメダル2枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【知り合い/絆のカケラ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
──────────────────────────────────────

乙です
そういえば写真集の3択はプレゼントした男性キャラによって違っていたのかな

>>524
変化はしてました


始めます



【講堂】

植島「ふっ!」

植島「はっ!」

植島「てやぁぁぁぁぁっ!!」

……何やってるんだ植島クンは。

植島「お、誰かと思えば弧消か。どうした? 僕の気高き咆哮に導かれたのか?」

バスケットボールを手ににっこりと笑う植島クン。テンションも既にかなり高めになっているのか、口調もややおかしいものになっている。

弧消「声だけなら間違いなく凄かったんだけどね」

最後のシュートを外していなければ今の言葉ももう少し様になっていたと思う。

弧消「それよりも、どうしてバスケなんかやってるの?」

っていうか服装も体操服だし。どこにそんなものがあったのか……。

植島「決まってるだろ? 僕達がダチになるにはスポーツでもして心を一つにしないといけない」

植島「だからこそのバスケだ! これを経験すれば美波だって元気になるはず!」

植島「ああ、ちなみにボールと体操服は倉庫に人数分あったぜ」

弧消「ええ……」

言っている意味はわかるけど、発想が数段分吹っ飛んでるっていうか。

弧消「でも、結構良いアイデアかもしれないね」

弧消「嫌な感情とかは体を動かせば忘れるかもしれないし、スポーツだってみんなの心を一つにするって言うし」

植島「へへっ! だろ? さすが弧消!」

ボクの賛同を受けて植島クンが本当に嬉しそうに笑う。


↓2
1 結構日はいつなの?
2 でも、植島クンがこういうのするなんて少し意外だったな
3 自由安価



弧消「でも、植島クンがこういうのするなんて少し意外だったな」

植島「おいおい、それってどういう意味だよ?」

植島「あ! もしかして僕がこういうところで何もしない薄情な人間だとでも思ってたのか!?」

弧消「いやいや、そういうのじゃなくって!」

ちょっと怒り気味になった植島クンに慌てて否定する。

弧消「だって植島クンって芸人だからさ! もっとパーティー的なのをするのかなって思って!」

植島「…………」

あ、あれ? 今度はすぐに黙っちゃったんだけど……。

弧消「ご、ごめん。何か悪いこと言っちゃった?」

植島「あー……いや、別に」

植島「まあ気にするな! とにかく時が来たらお前も誘うから、その時はよろしく頼むな!」

スポーツかぁ……あまり得意じゃないんだけど……。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クールメガネ
『メガネ型ウェアラブルデバイスを模したただのメガネ』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』



弧消「そういえばこういうのあるんだけど」

植島「何これ、メガネ?」

植島「別に僕視力悪くないし……こんなもん貰っても正直困るんだけど」

や、やっぱりそうだったか……。

弧消「いや、もしかしたら芸か何かに使えるかなって」

植島「あー、そういう系?」

植島「そういうことならまあ貰っておくけど……メガネ使った芸ってどういうのだよ……?」


【info】
・植島恭兵との関係が【友人】になりました
・植島恭兵との絆のカケラを一つ入手しました
・植島恭兵の通信簿【1】が開放されました


※お風呂入ってきます。つまり離脱



【超高校級の芸人】植島 恭兵(ウエシマ キョウヘイ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】176cm【体重】60kg
【胸囲】83cm【血液型】O型
【誕生日】12月12日【好きなもの】ジュース【嫌いなもの】ギャップがありすぎ
るもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
落ち込む美波を励ますべく植島はバスケットボールを提案する。
芸人とは思えぬアグレッシブな提案に疑問をぶつけると、植島は顔を曇らせるのだっ
った。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『えーと、ただいま夜十時になりました』

モノクマ『月明かりに照らされた森林の静けさに包まれながら、ゆっくりとお眠りください』

モノクマ『それではまた明日……』


植島クン、結構アウトドアな人なんだな。芸人だからてっきりもうちょっとインドアな提案をするものかと思ってたんだけど。
でも彼のアイデアは結構良さそうだし、あまり無理強いさえしなければ美波さんも少しは元気になるかもしれないな。

さあ、寝よう。明日もあるしね……。


【info】
・三日目、終了



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
絆のカケラ15個 モノクマメダル2枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【知り合い/絆のカケラ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
──────────────────────────────────────



□■□■□


【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、朝です! 暖かな空気と爽やかな自然に囲まれた清々しい朝ですよー!』

モノクマ『さあ! 今日も頑張っていきましょう!!』


翌日。ボクはモノクマアナウンスで目を覚ます。

弧消「今日は……とりあえず、炊事棟に行かないと」

今日も逸見さんが料理を作ってるのかな。
ボクも手伝うべきだろうか……?


□■□■□


【バンガローエリア】

植島「おーい! 美波、開けてくれー!」

植島「お前は完全に包囲されている! 抵抗しても無駄だー!」

外へ出たボクはドンドンと扉を叩きながら叫ぶ植島クンを真っ先に見つける。

弧消「…………」

何やってるんだ植島クンは……。

岸上「ちょっと。植島くん、今は放っておくのが賢明だと思うわよ」

伊庭「そして何よりうるさすぎる。少しは静かにやれ」

ボクよりやや早めにバンガローを出ていた岸上さんと伊庭クンが植島クンを止めに入るのが見えた。
伊庭クンの指摘が少し的外れなのがちょっと気になるけど……これはボクも入るべきか。

弧消「ちょっと、どうかしたの?」

伊庭「ああ、見ての通りだ。植島が朝から騒音を撒き散らしているから止めに入っているところだ」

植島「騒音って失礼だなアンタ! そうじゃなくって、僕は美波に用事があるんだよ!」

岸上「だから、今は様子見をした方が賢明だと――」

美波「うるさいなー……朝っぱらからどうしたっていうのさ?」ガチャリ

さすがにバンガローの前であれだけの騒音を出されれば美波さんとしても我慢はできなかったらしく、扉を開けて隙間から美波さんが顔を覗かせる。
少々寝不足であったのか、いつも以上に口調に覇気が感じられない。

弧消「美波さん、もう大丈夫――」

植島「美波白砂! 僕とバスケやろうぜ!」

ボクの声を遮るように植島クンがそんなことを言った。


【炊事棟】

弧消「ちょっと。さっきのアレはなんだったのさ」

植島「はぁ? 昨日言っただろ? 僕らが一つになるにはスポーツをする必要があるって」

炊事棟にやって来たボクらは逸見さんのご飯を食べながらそんな会話をする。
ちなみに当然のことではあるが美波さんは来ていない。植島クンの突然の提案に拒否したのはもちろん、それでも食ってかかる植島クンにある種の恐怖を感じたみたいだ。

逸見「スポーツ……」

伊庭「芸人のお前がそういうスポーツも嗜むとはな。少し意外だった」

植島「だが美波の心の傷は僕が思っていたよりかなり深いみたいだ……」

植島「だからまずは美波をバンガローから引きずり出す! そしてレッツバスケットだ!」

岸上「…………」

弧消「そんな無茶な……それに、そんなことしても美波さんに余計な心労を与えるだけじゃない?」

昨日はボクもああ言ったけど、今となっては前言撤回するしかない。
今の植島クンはなんていうか、少し手荒な手段を取っている。これじゃあ場は良くならない。

植島「そんなもん、なるようになる!」

植島「余計な心労を与えたらまた考え直すし、これで美波が元気になれば儲けもんだ!」

植島「それにどうせ最悪な空気なんだから、多少くらいは強引な手に出ないとダメだろ?」

伊庭「バカらしい……」

植島「お前ら、今日の夕方になったら講堂へ来い。そこでレッツバスケだ!」

ふっと笑って植島クンは食事を再開する。

……随分と力技というか、強引な手段だけど……ボクが何を言ったところで止まりそうにないし。
少なくとも変な流れにならないようにボクが見守っておくべきか……?



【弧消のバンガロー】

今朝は特に大きな問題もなく朝食会が終わった。ただ気がかりなのはやっぱり美波さんの件だけど……これは夕方にならないとどうしようもないか。

ボクはどうしよう?
このまま黙って夕方を待つわけにもいかないし、何か動かないと……。


↓2(残り2回)
1 誰かと話す(相手の名前も)
2 土産屋へ(行動消費無し)



【土産屋】

モノクマ「うぷぷ! こけしクン、なんだか面白そうなことしてるみたいだね?」

モノクマ「いいねいいね! 爽やかな青春の風に包まれてスポーツをするなんて……」

どうしてモノクマがそのことを知っているのか、と一瞬思ったけどすぐに考えるのをやめる。
ボクらとモノクマは敵だ。必要以上に会話をする意味はない。

モノクマ「あれ? 無視ですか?」

モノクマ「はぁ……まあいいよ。とりあえず、何してく?」


↓2
1 モノモノマシーン
2 商品リストを見る

【希望ヶ峰学園特別林間学校施設・土産屋商品リスト】
現在の絆のカケラ15個
1 スキル『注目の発言力』
消費絆のカケラ3個 『裁判中の発言力が+2される』
2 スキル『抜群の集中力』
消費絆のカケラ3個 『裁判中の集中力が+2される』
3 スキル『先制パンチ』
消費絆のカケラ5個 『議論スクラム時、相手一人目の話題がすぐにわかる』
4 スキル『真偽の見極め』
消費絆のカケラ5個 『ノンストップ議論時、偽証をするか否かの判別ができる』
5 アイテム『日本オススメスポット誌』
消費絆のカケラ8個『日本が誇る有名スポットが紹介されている。逸見か岸上に渡すと?』
6 アイテム『刺激的写真集』売り切れ!
消費絆のカケラ8個 『とても刺激的な女性の写真集。男子生徒に渡すと?』
7 アイテム『恋占い特集号』
消費絆のカケラ8個 『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』
8 アイテム『男のマロン』
消費絆のカケラ10個『ロマン溢れる代物。女子生徒に渡すと?』
↓2
買うものの番号指定



モノクマ「お、いい買い物したんじゃない?」

モノクマ「ああ、余談だけど新商品と再入荷は日が経てば勝手にされてくから安心してよ!」

モノクマ「まあスキルの方は一度買った物はリストから消えてくけどね」

モノクマ「それじゃあ次はどうする?」


↓2
1 モノモノマシーン
2 帰る



よし、モノモノマシーンを回してみよう。

ただ枚数は2枚しかないけど、どれだけ回そうか?


↓2
回数指定(所持枚数2枚)



全部使おう。どうせ持ってたって意味ないだろうし。

モノクマ「二回回すんだね? オッケー、ならこっちでキミの幸運を試させてもらうよ!」

ああ、あのスペシャルアイテムがどうとかってやつか……。
まあ気にしても負けだろう。うん……。


↓2までで判定。
ゾロ目だった場合は更に追加で判定が



秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
触手マスィーン
『凄く器用そうなマジックハンド。使うとこれなしではいられなくなる』


モノクマ「うぷぷ……うぷぷ……」

モノクマ「『超高校級の幸運』のくせに運に恵まれないなんて、だっせーのっ!!」

弧消「うるさい! というより運なんてボクにはどうしようもないじゃないか!」

モノクマ「あーはっはっはっ!! 不幸な『超高校級の幸運』さんはとっとと帰れ帰れ!!」

クソ……モノクマめ、適当なこと言って……。


【info】
・秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』ゲット!
・触手マスィーン
『凄く器用そうなマジックハンド。使うとこれなしではいられなくなる』ゲット!



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
絆のカケラ2個 モノクマメダル0枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【知り合い/絆のカケラ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

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【所持スキル】
『真偽の見極め』
『ノンストップ議論時、偽証をするか否かの判別ができる』
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【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
触手マスィーン
『凄く器用そうなマジックハンド。使うとこれなしではいられなくなる』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

モノクマめ……いちいち苛立たせることに関しては天才的だな……。

まあいいか。気持ちを切り替えていこう!


↓2
話をする生徒を一人指定



【倉庫】

伊庭「それで? お前は植島の言うことに従うのか?」

倉庫で出会った伊庭クンは開口一番にそう言った。

弧消「従うっていうか、あのままじゃどっちにしても放っておくわけにもいかないじゃない?」

弧消「だからせめてボクが一緒の方がまだマシかなって……」

伊庭「ふっ……確かに植島は少し先走る癖があるみたいだから、お前みたいなのが一緒の方が色々と上手く行くかもしれないな」

弧消「はは……ちなみに伊庭クンはどうするの?」

伊庭「……さあな。群れるのは正直好きじゃないが……だからといって植島を放置しておくのも気持ちが悪い」

伊庭「遠くから見物させてもらうさ」

弧消「それなら参加してもいいと思うんだけど……」

伊庭「言ったはずだ。群れるのは苦手だと」

うーん……まあ伊庭クンがそう言うならそれでもいいかな。
それに見物しているだけでも嬉しいし。


↓2
1 ところで、その時計って如月さんの発明なんだよね?
2 妹さんってどんな人なの?
3 自由安価



弧消「ところで、その時計って如月さんの発明なんだよね?」

伊庭「ああ、これか」

伊庭「正確には時計じゃないがな。時計の形をした小型の望遠鏡……とでも言っておこう」

望遠鏡……?

伊庭「最大50メートルまで先の光景を見ることができる優れものだ」

伊庭「昔妹がプレゼントしてきた物なんだが……これが意外と便利でな。今ではすっかり手放せなくなっている」

弧消「妹さんが?」

兄妹間でプレゼントがあるなんて、凄い仲良しなんじゃないか?

伊庭「公私問わず重宝する優れものだ。まあ如月の発明であることを知ったのは少し前なんだが……」

伊庭「『超高校級の発明家』と呼ばれるアイツが開発した物だと考えれば納得の出来栄えだ」

弧消「それじゃあ初日の探索もそれを使って?」

伊庭「ああ。そうなる」

なるほど、そんな便利な物を使って探索をしたとなれば伊庭クンが言っていたことも事実なのかもしれない。

……それはボクらにとってかなり残念な結果でもあるんだけど。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
触手マスィーン
『凄く器用そうなマジックハンド。使うとこれなしではいられなくなる』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』



【info】
・伊庭鉄火との関係が【友人】になりました
・伊庭鉄火との絆のカケラを一つ入手しました
・伊庭鉄火の通信簿【1】が開放されました



【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火(イバ テッカ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】184cm【体重】74kg
【胸囲】86cm【血液型】B型
【誕生日】11月11日【好きなもの】妹の料理【嫌いなもの】妹に近付く男
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
妹からプレゼントされた『超高校級の発明家』が発明した時計型望遠鏡を常に付けて
いる伊庭。その姿から伊庭兄妹の仲の良さが僅かに垣間見えた気がした。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

うーん……伊庭クンって意外と妹を可愛がるタイプなんだなぁ。なんていうか、意外だった。

えーっと、時間はお昼頃か。次動いたらそろそろ約束の時間になるな……。

どうしよう? 美波さんの様子を見てくるのもいいし、他の人を誘ってみるのもいいかもしれない。

↓2(残り1回)
誰かと話す生徒を一人指定

安価を把握したところでここまで。

そろそろ動機発表の時間かもしれない。なるべく動機はオリジナルでやっていきたい今日この頃

では何かあればお気軽にどうぞ
次の更新は未定ですがどうせ明日やると思う(投げやり)

21時30分頃に少しだけやります



【車庫】

如月「うーん……」

如月「んー……あー……」

何気なく立ち寄った車庫。その中にまだ停車したままのバスの中から誰かの呻き声が聞こえてきたのでボクは気になりバスの中に入ることにした。

弧消「あ。如月さん」

如月「ん? って、ああ。弧消さんですか」

弧消「何をやってるの?」

運転席の機械をいじっていた如月さんはボクの方に顔だけを向けて答える。

如月「このバスにある機械をちょいといじってたんです」

如月「自動運転機能……それを作った技術を調べれば色々と役立つかもしれないので」

如月「ちなみに燃料はモノクマの言う通りすっからかんでした」

弧消「そっか……」

如月「さすがに燃料の問題はあたしにはどうしようもないですから。まあその延長線上に期待ってことですね」

バスを動かすことではなく、このバスに染み込んだ技術を使って何かできるか……ということだろうな。
さすがにこればかりは如月さんを信用するしかない。


↓2
1 技術を知れたとして、何か良い発明のアイデアとかはあるの?
2 あんまり無理せず適度に休憩だけはしてよ?
3 自由安価



弧消「技術を知れたとして、何か良い発明のアイデアとかはあるの?」

如月「む。失礼なことを言いますね」

ボクの言葉が不満だったのか、如月さんがそう言った。

如月「技術と素材があればあたしは何でも作れますよ。それこそ太陽光を燃料として走れるようにすることだってできます」

如月「まー、その為には技術があっても素材が無ければ意味なしなんですけど。何もしないよりはマシでしょ?」

弧消「まあ、そうだね。ありがとう」

如月「あたしはあたしにやれることをするだけなんで」

そうやって不敵に笑う如月さんは男のボクでもカッコイイと思えた。

でも、少し意外だったかもしれない。
自分の発明に絶対の自信を持ってそうだったし、他人の技術とかを盗むのに抵抗ありそうだと思ってた。

……まあ、勝手な偏見なんだけど。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
触手マスィーン
『凄く器用そうなマジックハンド。使うとこれなしではいられなくなる』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』



弧消「そういえばこういうのあるんだけど」

如月「なんですかこれ。マジックハンド?」

如月「おっ! でも意外と高性能な物っすね!」

マジックハンドの手を開け閉めし、更に伸縮もさせてその具合を確かめる如月さん。

如月「あー……でも、これある種の中毒性みたいなのがありそうですね」

如月「一回使ったらもうこれなしでは生きていけなくなる……みたいな」

弧消「あはは……結構便利そうだしね」

如月「便利すぎる物を使って人間が怠惰になっていく姿……」

如月「発明家として少し考えさせられます」

あれ? なんだか規模の大きい話になってきている……?


【info】
・如月ららとの関係が【友人】になりました
・如月ららとの絆のカケラを一つ入手しました
・如月ららの通信簿【1】を開放しました



【追加安価発生】


如月「ところで弧消さん。今朝は何かあったんですか?」

如月「植島さんや他のみなさんと何か話してたみたいですけど」

弧消「あ、それは……」

さすがにあれだけ騒いでいれば気付かれるか。

弧消「うん。実は植島クンが……」

ここで隠し事をするのも嫌だし、逆に如月さんも来てくれたらと思いボクは正直に話をすることにした。
それに何より如月さんならこのことを知ったところで何かおかしなことはしないだろうし。

如月「あー……なるほど」

如月「まあ、体を動かせば気持ちがリフレッシュするってのは間違ってないっすけどね」

弧消「ボクもそう思いはしたんだけど」

あそこで言っても植島クンは聞く耳持たないだろうしなぁ……。

如月「……ふーん。なるほどね」

すると如月さんはボクに向けて何か意味深な視線を送ってきた。


如月を誘いますか?
↓2
1 誘う
2 誘わない



弧消「よかったら如月さんも来る? 美波さんが来るかどうかもわからない、ふわふわした提案なんだけど」

如月「確かに主賓が来ないパーティーほどかったるいものもないっすよね」

パーティー……ではないけど。

如月「ま、いいっすよ。あたしもちょっと気分転換したいですし」

如月「夕方頃に講堂なんですよね? ……となるとこれからすぐくらいに行かないといけないわけっすか」

如月「じゃああたしは片付けしていきますんで、弧消さんは先に行っておいてください」

そうして如月さんはボクの提案を了承してくれた。
よかった。てっきり断られるかと思ってたけど……。


【info】
・如月ららをバスケットに誘いました



【超高校級の発明家】如月 らら(キサラギ ララ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】165cm【体重】56kg
【胸囲】83cm【血液型】О型
【誕生日】10月10日【好きなもの】カップラーメン【嫌いなもの】自転車
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
バスの中に放置されていた『自動運転機能』を調べていた如月。
その技術を盗み、何かこの現状を打破しようと考えている彼女からは事態に対しての
危機感というものを感じられた。
──────────────────────────────────────



【林間広場】

夕方。植島クンが言っていた時刻に間に合うように林間広場に来るとそこには意外な人達がいた。

弧消「正道クンに逸見さん、上下さんに岸上さん!?」

逸見「どうも~」

上下「どうして私達を見てそこまで驚く?」

岸上「やっぱり弧消くんも来たのね」

正道「俺達は植島に誘われたんだ」

そ、そっか……そうだよね。
それにしてもどうしてこの人選? 岸上さんは今朝の流れから何となく察してたけど……。

植島「おーい! お前らお待たせ!」

美波「はぁ……バスケなんて中学以来なんだけどなぁ」

バンガローエリアの方からやって来た声にボクらが振り向くと、そこには植島クンと美波さんの二人の姿が。

弧消「美波さん!? 本当に来たの!?」

岸上「ここに来ておいてアレだけど、嫌なら断ってくれてもよかったのよ?」

美波「そうしたいのは山々だったんだけど、あのまま放置してたら植島が窓割って侵入してきそうな勢いだったから」

植島「そんなことしないっての!!」

美波「っていうか、二人はあたしに来られるのは嫌だったり?」

弧消「そんなこと、あるわけないよ!」

岸上「わたし達がここに来ていることが何よりの証拠だと思うけど?」

美波「……そっか」

如月「おっ、もう全員来てたりするんすか?」

更に遅れて如月さんも合流。

正道「ほう。如月も来たのか」

如月「弧消さんに誘われたんで、仕方なく」

植島「でも僕としては誰が来ようとウエルカムだぜ! 特に女の子なら尚の事!」

如月「あ、そういうのいいんで」

植島「酷い!?」

上下「おい。とりあえず中に入るとしよう」

正道「体操服は準備しておいた。こっちが男子で、こっちが女子のだ」

美波「そんじゃあまずはお着替えからしましょうかね~」



□■□■□


【講堂】

結局集まったのはボク・植島クン・正道クン・美波さん・逸見さん・上下さん・岸上さん・如月さんの八人だった。
でも突然の提案にも関わらずこうやって八人も集まってくれるとは。予想外だ。

植島「ふっふっふっ! いやぁこれだけ人数が集まるなんて、僕意外と人望あるんじゃない?」

正道「…………」

弧消「正道クンから放たれる気迫が凄いことになってる……」

体操服に着替えたボクらは準備運動をしながら女子五人の到着を待つ。

正道「……ちなみに植島。これだけの人数が集まった一番の理由は美波を心配しているからだと思うぞ」

植島「そんなもんわかってるよ! もう少し夢に浸らせてくれてもいいだろ!?」

そうやって二人が(というよりは植島クンが)騒いでいると、更衣室で着替えていた女子五人がやって来る。

逸見「ちょっとサイズが小さいような気がするんですけど……」

美波「あははー。胸がキツそうだねぇ逸見さんや」

上下「ブルマなんて初めて履いたかもしれない……」

岸上「バスケットなんて久々だわ……」

如月「しっかし、随分と前時代的なデザインっすね」

植島「おお……これが夢の桃源郷というやつか……」

五人の姿を見て植島クンの鼻息が荒くなる。
……まあ、ブルマタイプの体操服なんて初めて見たし……色々と気持ちは理解できるけど。

正道「お前ら。まずは準備運動から始めるぞ」

美波「それよりも前に植島をどうにかしてほしいでーす」

植島「僕が何かしたか!?」

上下「目線がいやらしい」

岸上「変態の視線を感じたわ」

逸見「……不潔です」

如月「見た目通りのチャラ男っすね」

植島「うげえっ!?」

立て続けに放たれる言葉に植島クンが大げさなリアクションを取って仰け反る。
うーん……これはフォローしてあげられない。余計な飛び火はごめんだし。


↓1から三名分の名前が出るまで一人ずつ指定
その後順番に会話イベントとなります

せやね。説明不足すまない

正道と上下は把握したのでもう一人指定お願います
↓1



正道クンに話しかけてみよう。
……いや、大丈夫だよね? 準備運動を邪魔したからって腹パンされたりとかしないよね?

弧消「ねぇ、正道クン」

正道「どうした弧消」

お互い準備運動をしながら話を始める。
とりあえず問答無用の腹パンだけは避けられたようだ……よかった。

弧消「正道クンも来てくれたんだね。ありがとう」

正道「別に弧消に礼を言われるようなことでもないと思うが。美波にならともかくとして」

弧消「ううん。こういう場ってやっぱり人が多い方が嬉しいものだからさ。ボクの立場としても」

正道「……そうか」

弧消「正道クンは……美波さんのこと、どう思ってた?」

冷静で物事を正しく見ていそうな正道クンに少し思い切ったことを尋ねてみた。

正道「……正直、アイツがバンガローに引きこもった時は危ないと思ってはいた」

正道「今はまだ立ち直りつつはあるみたいだが……」

正道「それが嘘か真実かはわからない」

それって……美波さんが無理してここに来ているってこと?

弧消「…………」


↓2
1 そうやって物事を冷静に見れるのは尊敬するよ
2 それじゃあやっぱりこれって余計なお世話だったのかな
3 自由安価



弧消「そうやって物事を冷静に見れるのは尊敬するよ」

正道「そんなに言われることじゃない」

正道「冷静に見ているのではなく、冷静に見るしかないだけだからな」

弧消「え? それってどういう……」

正道「荒事には自信がある。物事の分析も、まあそれなりにはできるつもりだ」

正道「だが俺には何かをする行動力がない。こうして誰かが提案した催し物に参加はするが、催し物を提案することはできない」

弧消「でも、そんなの気にすることじゃ……」

正道「事実を言ったまでだ」

正道「お前も、こうはならないようにするといい」

そうやって正道クンは準備運動に集中してしまい、いくら呼びかけても返事をしてくれなくなってしまった。

……なんだろう。少し複雑そうな顔をしていたけど……?


【info】
・正道健一の通信簿【2】が開放されました



【超高校級の拳法家】正道 健一(セイドウ ケンイチ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】187cm【体重】67kg
【胸囲】86cm【血液型】A型
【誕生日】7月31日【好きなもの】筋トレ【嫌いなもの】鏡
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
自分に何ができるか悩む弧消に『地道でもいいからコツコツと動くことが大事』だと
言う。
正道自身も自分が役立つ瞬間が来たら動こうと思っているらしく、口数の少ない彼か
ら他のクラスメイトを思う気持ちが伝わってくるようだった。
──────────────────────────────────────
【2】
美波の様子を的確に分析する正道を尊敬すると、正道本人は卑下しつつ否定をした。
自分はこうするしかできない。分析はできても実行はできないと言う正道の顔は少し
曇っているようにも見えた。
──────────────────────────────────────



上下「む……弧消か」

正道クンから離れたボクは次に上下さんのところに行った。

弧消「柔軟体操をしてるの?」

上下「見ての通りだ」

……まあ、そうだけど。
それにしてもなんていうか、目のやり場に困る光景だ。そして体柔らかいな……。

上下「何か用事か?」

柔軟体操を中断した上下さんが立ち上がり、ボクの正面に立つ。

弧消「いや、ちょっと上下さんが来たのが予想外だったっていうか」

弧消「ああ! もちろん嫌だとかじゃないよ?」

上下「わかっている。二日目の朝、私が言ったことを思えばそう思われても仕方ない」

上下「あの日も、少し場の空気を考えなかったなと思っていた。もう少し言い方を考えるべきだったと」

弧消「上下さん……」

確かにあの時の上下さんは少し言い方がキツかったかもしれないけど……。


↓2
1 反省してるんだったらそれでいいと思うよ
2 それで今回のバスケットに参加したってこと?
3 自由安価

唐突ですいませんが今回ここまで
次回更新で動機発表まで行けたらと思います

では何かある場合はどうぞお気軽に
こうしてほしいとかもあれば可能な限りは取り入れるかもしれない
感想や質問好きなキャラなども大歓迎

今日は休むの

21時くらいにひっそりと始めるのよ!

弧消「それで今回のバスケットに参加したってこと?」

上下「過去の失態を挽回するため、という意味ならそれもある」

上下「だが……そうだな。私が美波を心配して今回参加したのも事実だ」

弧消「つまり……自分の過去の失態を挽回するためでもあるし、単純に美波さんを心配したからってのもあるってこと?」

上下「ああ」

上下「私が前回口にしたことは……場の空気を悪くしたのは間違いない。ただ、間違ったことを言ったつもりも、ない」

上下「だから場の空気を悪くした分、こうして場の空気を良くするために参加した」

弧消「そして、美波さんがバンガローに引きこもったことを心配していたのも確かにあったと」

場の空気を悪くしたことは反省している。だが間違ったことを言ったつもりはない。
美波さんを心配していたのも事実。だから今回のバスケットに参加した。
聞く人によってはとてもめんどくさいと思うかもしれない。でも――。

弧消「そういうのでもいいじゃない。ボクは逆に嬉しいなって思うよ」

上下「……ふざけてるのか?」

ボクの言葉を聞いて上下さんが不満そうにする。

弧消「ううん。そんなことないよ」

弧消「だって、そういうたくさんの感情が入り混じるのが人間ってものでしょ?」

弧消「なら……そういう上下さんも悪いことじゃないってことだよ」

上下「…………」

驚きに目を見開くような顔をしていた上下さんだったけど、やがて落ち着いたような顔をする。

上下「ふふ……そうか。面白いな、弧消は」

弧消「そ、そうかな?」

上下「ああ」

いつもの凛々しい顔と違い、小さく微笑みを浮かべる上下さんの顔が凄く印象的に見えた。


【info】
・上下左右との関係が【友人】になりました
・上下左右との絆のカケラを一つ入手しました
・上下左右の通信簿【1】が開放されました



【超高校級の整体師】上下 左右(カミシモ サユ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】168cm【体重】55kg
【胸囲】91cm【血液型】A型
【誕生日】2月14日【好きなもの】スポーツ観戦【嫌いなもの】ネバネバしたもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
自分の空気の読めなさを痛感した上下であったが、弧消の励ましを聞いて小さく微笑
む。
その微笑みはいつもの凛々しい雰囲気とは違い、年相応の少女の雰囲気を放っていた。
──────────────────────────────────────

準備運動もそろそろ終わりの頃。ボクは植島クンのところにやって来た。

植島「お? どうした弧消。準備運動は終わったのか?」

弧消「そんなところかな。それに植島クンにも聞きたいことがあったしね」

植島「僕に聞きたいことぉ?」

弧消「うん。どうやって美波さんを連れ出したのかなって思って」

ボクが知る限りでは美波さんは頑なに外へ出てこなかったはずだ。今朝の一件でもそれが垣間見えた。
それをどうやって口説き落としたというのか。気にならないわけがない。

植島「ふっふっふっ……まずはインターホンを押すだろ?」

うん。それは基本だよね。

植島「反応がなかったからノックをする」

まあ、反応がなかったらそうするしかないけど。

植島「それでも反応がなかったから扉を蹴ったり大声で叫んだり……窓の方にも回り込んでノックしたり」

弧消「待って! そこまでしたらただの変質者だよ!?」

やっぱりと言えばやっぱりだったけど、ほぼ実力行使だったんだ……。

植島「って言っても美波が来なかったら今回のやつだってほぼ意味ない集まりになるだろ」

弧消「でも……」

うーん……植島クン、ちょっと強引すぎるんじゃないかな。


↓2
1 もう少し美波さんのことも考えてあげようよ
2 そういうところは植島クンの悪いところかもしれないね
3 自由安価



弧消「もう少し美波さんのことも考えてあげようよ」

植島「考えてるよ。だからこうやって連れ出して……」

弧消「無理矢理、でしょ。確かにこれで結果的に美波さんが元気になればいいけど、そうじゃない場合だってあるんだし」

植島クンのしようとしていることはわかるし理解もできる。
だけど、植島クンは自分のことが正しいと思いすぎているのかもしれない。

美波さんのことを考えてあげているのなら、結果だけじゃなくて過程でも彼女のことを考えてあげるべきなのでは?

植島「……そうか。確かに弧消の言うとおりかもしれないな」

植島「僕、そういうところがあるって結構言われがちだったんだ。昔から色々な人に」

弧消「それは植島クンの短所でもあり長所でもあると思うよ」

誰かのことを考えての行動であることは間違いないのだから、そこを恥じる必要はない。
ただその過程がちょっと間違えていただけなのだ。

植島「……それはあんまり言われたことなかったかも」

植島「へへ……とにかく、ありがとうな。ちょっと自分ってものを見つめ直してみるわ」

そうやって恥ずかしそうに笑いながら植島クンが言う。
よかった……もう少しキツい言い方をしていたら植島クンを怒らせていたかもしれない……。


【info】
・植島恭兵との親密度が大きく上昇しました
・植島恭兵との絆のカケラを一つ入手しました
・植島恭兵の通信簿【2】が開放されました



【超高校級の芸人】植島 恭兵(ウエシマ キョウヘイ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】176cm【体重】60kg
【胸囲】83cm【血液型】O型
【誕生日】12月12日【好きなもの】ジュース【嫌いなもの】ギャップがありすぎ
るもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
落ち込む美波を励ますべく植島はバスケットボールを提案する。
芸人とは思えぬアグレッシブな提案に疑問をぶつけると、植島は顔を曇らせるのだっ
った。
──────────────────────────────────────
【2】
自分の意思を考えすぎて相手のことを完全には思っていない行動を弧消に指摘される
植島。
しかし植島がその行動に至った思いは間違っていないと言われ、嬉しそうに笑うのだ
った。
──────────────────────────────────────



植島「よーっし! お前ら、点呼するぞ!」

準備運動が終わるとほぼ同時に植島クンがそうやってボクらを集めた。

弧消「点呼?」

如月「別にそんなことする必要もないでしょうに」

美波「そうそう。試合でも何でもいいからさっさとやろうよ~」

逸見「でも、そういうのって雰囲気が大事ですからっ」

岸上「ならせめて最初にやるべきだったでしょうね……」

正道「だが、別にどうしてもやる必要がないわけでもないだろう?」

上下「まあ、それもそうかもしれないな」

植島「めんどくさがるのはいないな? よし、それじゃあ点呼するぞーっ!」

美波「あたしがめんどくさがってるのはシカトなの?」

美波さんの言葉も届かず、すっかり植島クンのペースで進んでいく。

植島「1!」

弧消「2……」

正道「3」

逸見「4です」

岸上「……5」

上下「6だ」

モノクマ「7だね!」

如月「8っす」

美波「9でーすっ」

……あれ?

植島「おかしいな……僕らって8人だったと思うんだけど」

上下「もう一度やるか?」

モノクマ「いやいや、別にやる必要ないんじゃない?」

美波「って、モノクマッ!?」

弧消「お、お前! どうしてここに!?」

何気なく馴染んでいたモノクマにボクらは一斉に驚く。

モノクマ「え? なんでって言われても……」

植島「つーかどうして僕らがこういうことしてるって知ってるんだよ!?」

モノクマ「そりゃあボクが学園長でもありこの林間学校の責任者だからね! オマエラのやろうとしていることからパンツの柄までお見通しだよ!」

逸見「パンツの柄まで……!?」

岸上「そんなことはどうでもいいわ。とにかく、モノクマがここに来たってことは……」

正道「何かを企んでいるんだな?」

モノクマ「大正解!! うぷぷ……さあ! まずはオマエラ以外の連中を集めないとね!」

そうやってモノクマは軽い身のこなしで壁を上り、講堂二階にある放送室まで行く。

如月「……凄い軽快に動きますね、アレ」

正道「もうアレに関しては深く考えないことにした方がいいぞ……」


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『えーっと、弧消クンに植島クンに正道クンに……』

モノクマ『逸見さんと上下さんと岸上さんと美波さんと如月さん意外の連中に告げる!』

モノクマ『オマエラ! 大至急講堂に集まれ!』

モノクマ『そしてさっき名前を挙げた八人はさっさと体操服を脱いで元の服に戻れ!』

モノクマ『うぷぷ……うぷぷぷぷ……』


□■□■□


モノクマの放送が終わるとほぼ同時に体操服から着替えるボク達。
再び講堂に戻ると、そこには既にボクら意外の生徒が来ていた。

伊庭「……ついにモノクマが動いたのか」

明智「ふん……いずれこうなることはわかっていたがのう」

式見「コロシアイを望むあの野獣にとって、今のこの状況は望ましくないだろうからな……」

歌亡院「ってことは、また何かやるのかなー?」

比較的事態を冷静に見ているであろう人達がそう話をしている。

明石「っけ! わかってたっていうのなら何とかして止めてくれってんだ!」

明智「ワシにモノクマと戦う手段はないからのう……」

明智「もっとも、そんなことにも気付いていなかったお主に言われたくはないが」

明石「んだと!?」

岸上「待ちなさい。ここで喧嘩をしても無駄な時間が過ぎるだけだわ」

雷「っていうか……モノクマはどこにいるんだよぉ……」

芋屋「僕らを呼び出しておいてその本人がまだ来ないなんて、ふざけてるな」

弧消「…………」

芋屋クンの様子はいつもと同じだった。
何も変わらない。美波さんとの間にあったいざこざなんて覚えていないかのようだった。

逸見「美波さん……」

美波「あー、うん。大丈夫大丈夫」

モノクマ「おっ! ようやく全員集まったみたいだね!」

するとモノクマが舞台袖からボクらの前に現れる。

如月「ようやく出てきたっすね」

モノクマ「いやぁ、実はまだ殺る気の出てないゆとりなオマエラに喝を入れようと思ってね!」

喝を入れる……?

植島「ど、どういう意味だよ?」

モノクマ「オマエラ、どうしてコロシアイをしないの? ここでずーっと生活してもいいの? ニート生活しちゃうの?」

美波「そ、そんなもの……あと少しすれば外からの助けだって来るだろうし……」

明石「そうだ! 警察か自衛隊かは知らないけど、そうなれば万事解決ってわけだ!」

モノクマ「うーん……まあオマエラがそう思うのも仕方ないかもしれないけどさ」

弧消「あと数日辛抱すればボクらは助かる……はずだ」

それが一日か、それとも二日か。
さすがにそればかりはボクにはわからない。でも……待てば必ず助けは来るはずなんだ。

モノクマ「あれ? でも……」

だというのに、モノクマはボクの希望を打ち砕くようなことを言った。

モノクマ「オマエラって希望ヶ峰学園に来てから『二年間』も経ってるんだよ? つまりそれだけの間行方不明になってるってことなんだけど……」

……は?

明石「何言ってるんだお前! まだ入学式だって終わってないのに……」

モノクマ「そんなもんとっくの昔に終わってるんだよ! いつまでも新入生の心持ちでいるなよ!」

上下「バカな……そんな戯言を信じるとでも思っているのか?」

モノクマ「んー……でもさぁ」

モノクマ「オマエラって『学園の前で気絶してからバスの中で目覚めるまでの間は何も覚えてない』でしょ?」

チクリ、と胸を刺された気がした。

美波「どうしてそれを……」

如月「わたし達をここに誘導したのがモノクマだというなら、あの不自然な空白もモノクマの仕業だと考えるのが妥当でしょう」

雷「そもそも……まず全員が集まってそのことについて話し合うことべきだったかも……」

逸見「それを忘れるくらいにこの自然の空気にはしゃいでいたということでしょうか……」

歌亡院「じゃあ、つまり……」

歌亡院「その空白がモノクマの言う二年間の記憶ってこと?」

モノクマ「そういうことー! オマエラは二年間の記憶が欠落している、記憶喪失者なのでーす!」

荒唐無稽だと鼻で笑いたかった。そんなことあるわけないと強く断言したかった。
でも、できない。

雷「そ、そんなことあるわけないっ!」

式見「時の流れを騙るか……この愚者め……」

芋屋「結構なトンデモ展開になってきたな」

弧消「ふざけるな! お前の言うことが本当なんて証拠は無い!」

モノクマ「でもボクの言っていることが嘘だって証拠も無いよね?」

ぐっ……。

美波「待って……もしそれが本当なら……」

美波「あたしの家族は? お婆ちゃんは?」

雷「ぼ、僕だってまだやりかけの仕事が残ってるんだ!」

伊庭「…………」

植島「な、なんだよその屁理屈……」

モノクマ「でも気になるよね? もし二年間も記憶が欠落しているんだったら、自分達を取り巻く環境だって激変してるだろうしね?」

岸上「……まさか」

モノクマ「そのとおり! 二年間の記憶を戻して欲しければコロシアイを始めろー!!」

明石「き、きったねぇぞ!」

鷲澤「そんなこと、そもそも信じられないの……」

モノクマ「うぷぷ……でも、他の人はどうかな?」

モノクマ「自分は信じないって決意しても、他の人は? 自分がコロシアイをしないって誓ってても、他の人がコロシアイを始めたら意味がないよね?」

モノクマ「攻撃は最大の防御! 殺られる前に殺れ!」

モノクマ「大切な人が待つ外の世界へ行けー!!」

モノクマの笑い声が講堂に響き渡る。
その下卑た笑い声はボクらの背筋を這い回り――確実に絶望という形で侵食してきていた。


□■□■□


弧消「……あのモノクマの言葉って」

伊庭「くだらん。嘘に決まっているだろう、あんな戯言」

モノクマが立ち去りボクら十六人だけが残された講堂。
何気なくボクの口から漏れた言葉に伊庭クンが反応した。

芋屋「まー、十中八九そうだろうけどさ」

芋屋「用心することに越したことはないんじゃないか?」

岸上「また余計なことを言うつもり?」

芋屋「そういうんじゃなくって! 現実を正しく認識しようって話だろ!」

明智「動機……コロシアイをするための理由付けというわけじゃな」

歌亡院「理由を与えられた以上は……いよいよ油断できないかもしれないねー」

植島「お前ら……まさか、コロシアイをしようって考えてるんじゃないだろうな?」

芋屋「どうだろうな」

弧消「芋屋クン!」

芋屋「僕ら何かよりも怪しいのが何人かいるだろ? そっちを気にした方が賢明なんじゃないか?」

怪しいのって……?

明智「クックックッ……まあ、明らかに怪しい人間よりもその殺意を奥に潜めている人間の方が恐ろしいかもしれないがのう」

明智クンの言葉にボクは無意識に周囲を見回していた。
動揺を隠せない人もいれば、顔色一つ変えない人もいる。その一人一人の心の奥底に……殺意が潜んでいるって?

鷲澤「そんな人、いるわけないっ!」

逸見「そうです! 明智さん、今の言葉は撤回してください!」

明智「そうは言ってものう……そもそも、どうしてお主らはそこまで互いを信用できるんじゃ?」

明智「それぞれが何を思っていて何を考えているかなんて、誰にもわからないというのに」

明智クンの言葉に否定しようとして、すぐに止める。

だって、ボクには相手の心を見通せるエスパーみたいな能力はない。

普通の人が相手でもそうなんだから――『超高校級』の肩書きを持つ人達の心の中なんてわかるわけがなかった。



□■□■□


【バンガローエリア】

バンガローに戻る道中、ボクはモノクマの言っていた言葉を反芻していた。

二年間の記憶が無い?
コロシアイをすれば記憶を戻す?

まさに常識外れだ。ボクの頭の容量をオーバーしている。

弧消「……クソッ」

思わず小さく吐き捨てるボク。
その後ろから誰かが話しかけてきた。


誰が話しかけてきた?
↓3までで生徒一人指定。コンマ一番高いのを採用

ってことで今回ここまで。ありがとうございました。

オリジナル動機は考えておいたんですけど最初は普通にしました。

では何かあればお気軽にどうぞ。答えれるものには答えていきたいです。

乙でしたー
よければシロクロの決め方が知りたい
好きなキャラは伊庭と美波です

とりあえず今日はお休み

>>638
あまり言って対策練られても困るのでこれは言うべきことかどうか悩む

明日の夜再開します、お願いします

21時頃来ますよろしくお願いします

少し遅れましたが今から始めますお願いします



鷲澤「弧消くん……」

弧消「あ、鷲澤さん。どうしたの?」

弧消「って、わざわざ聞く必要なかったかな。鷲澤さんもさっきのモノクマの話が気になるんだよね?」

鷲澤さんの顔にはボクの目から見てもわかるくらいに不安が張り付いていた。
仕方ない。あんなことを言われて不安にならないわけがない。

鷲澤「それもあるけど……」

鷲澤「今の弧消くんが、少し怖かったから」

弧消「え?」

そこまで表情に出てたのか……。

鷲澤「も、もしよかったら話をしてくれない?」

鷲澤「話をするだけでも楽になれるっていうか……」

弧消「……うん。それじゃあ……」

ボクは鷲澤さんに今感じていた気持ちを正直に告げる。

モノクマの言葉により悪化した空気。
その空気はコロシアイがいつ始まってもおかしくないことを示唆しているようで――その空気を否定することができない歯がゆさ。

だって、ボクは『超高校級の幸運』っていうただ運で選ばれただけの一般人なのだ。
才能もない。誰かに一目置かれるようなことをしたこともない。

本当の意味で『超高校級』の他の人達に対しての、劣等感というか……引け目というか……。

鷲澤「……そうだったの」

ボクの説明を受けて鷲澤さんは小さく息を吐き、口を開いた。



鷲澤「弧消くんは考えすぎだと思う」

弧消「考えすぎ、って……」

鷲澤「確かに弧消くんはただ選ばれただけの人だし、私達はそれぞれの才能が認められて選ばれた」

弧消「ぐっ」

やっぱりいざ言葉にされると心に来るな……。

鷲澤「でも、それだけだと思う」

鷲澤「才能のあるなしは確かに人間の能力を見る観点の一つだけど、それだけで全部が決まるわけじゃないと思うの」

鷲澤「だから……そんなことを考えなくても大丈夫。少なくとも私は気にしないし、他の人達も同じだと思うから」

弧消「……そういうものかな」

鷲澤「前向きに行くべきなの! こんな状況だからこそ、心は前を向くべきだって本に書いてあったの!」

声を大にしてボクを励ましてくれる鷲澤さん。

……うん。鷲澤さんの言うとおりだ。今はこんなことを考えている場合じゃない。
心を強くして、前を向かないと!


【info】
・鷲澤芳佳との関係が【前を向き合う仲】になりました
・鷲澤芳佳との絆のカケラを一つ入手しました
・四日目、終了



【炊事棟】

朝のアナウンスで起きたボクは無我夢中で炊事棟へとやって来た。

理由は当然、一秒でも早くみんなの顔を見たかったからだ。
昨日あんなことがあって、他の人達はどうしているだろう? そう思うと気が気でならなかった。

植島「おー……弧消か」

弧消「植島クン……」

伊庭「今日は弧消で最後かもしれないな」

弧消「え? ……あ、あれ。全員揃ってないの?」

炊事棟にいたのは植島クン・伊庭クン・正道クン・岸上さん・鷲澤さん・逸見さん・如月さんだけだった。

如月「他の人達は来ないでしょうね。まあ、昨日の一件を考えれば当たり前っちゃ当たり前ですけど」

岸上「全員が全員、お互いを警戒しているなんて状況じゃないだけマシだと考えるべきなのかもしれないけど……」

正道「最悪な状況ではないだろう。しかし良い状況でもないぞこれは」

逸見「これがモノクマの思惑……?」

昨日の話が嘘か真実かは別として、ああやってボクらを煽り場の空気を悪くするのがモノクマの狙いと考えると今の状況はまさに思惑通りだろう。

鷲澤「うーん……」

伊庭「仕方ない。ここに来ていない人間のことは追々考えるとして……今は飯を食べるとしよう」

伊庭「何をするにしても、飯を食べて体力を保つのは大事だ」

如月「そうっすね。……何をするにしても、ね」

正道「変な言い方はよせ。とにかく、食事だ」

弧消「…………」

そうしてボクらはあまり良くない空気で食事を済ませ、それぞれのバンガローに戻っていった。



【弧消のバンガロー】

今日炊事棟に来ていなかった人は何をしているだろう?
気にならないわけがない。監視ではないけれど、話をするに越したことはないかもしれない。

でもだからといって炊事棟に来ていた人を放置しておくのもいけない気がする。
ボクはどうするべきだろうか?


↓2
1 誰かと話をする(残り4回)
2 土産屋へ(行動消費なし)



【正門】

弧消「あれ? この歌声……?」

正門の近くを通りかかると微かに歌声が聞こえてきた。思わずボクはその歌声のする方へ足を向ける。

歌亡院「~~♪」

すると、そこにいたのは歌亡院さんだった。

弧消「……綺麗だな」

歌亡院さんが歌っているところは初めて見るけど、彼女の歌声は透き通るようだった。
『超高校級の合唱部』と言われてはいるけど、将来は歌手やアイドルにでもなれそうだ。

歌亡院「……弧消さん? そこにいるんだよね?」

……気付かれた。

弧消「まさか気付かれるなんて思ってなかったよ。結構集中して歌ってたから」

物陰から出て歌亡院さんに歩み寄る。

歌亡院「そう? まあそれなりには集中してたけど」

歌亡院「別にものすごい集中してたわけじゃないよ? だってそこまで集中することでもないし」

弧消「そ、そうなの?」

てっきり歌に関しては凄い集中するものなのかと思ってたけど……。

歌亡院「それよりも何か用事なの?」

ボクの戸惑いを気にせず歌亡院さんはそう言って笑ってみせた。


↓2
1 今日はどうして朝ごはんに来なかったの?
2 集中せずにあれだけ綺麗な歌を歌えるなんて凄いね
3 自由安価



弧消「集中せずにあれだけ綺麗な歌を歌えるなんて凄いね」

手抜き、とまでは言わないにしても片手間に歌ってあれだけの歌声なのだから素直に凄いと思える。

歌亡院「うーん……そもそも、歌って別にそこまで頑張ることじゃないって思うんだよね」

歌亡院「本気で歌ったことだってまだ一度もないし」

弧消「ええっ!?」

それで『超高校級の合唱部』として認められるなんて……。

歌亡院「コンクールとかだってそれなりにやった結果だしさ」

弧消「それなりにやっての結果なら、それは物凄い才能なんだよきっと……」

これが天才というものなんだろうか。どちらにせよ、物凄い人なんだということがわかった。

歌亡院「まあ飽き性の私がここまで続けられてるんだから、歌って凄いと思うよやっぱり!」

弧消「へぇ、飽き性なんだ歌亡院さんって」

それは何となくわかるかもしれない。

歌亡院「そうだよ。色々と手を出しては中途半端に次に移っての繰り返しで」

歌亡院「それを考えると歌は長続きしてる方だな~」

弧消「それじゃあ歌は頑張らないといけないね」

歌亡院「うーん……」

あれ? 乗り気じゃない?


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
メトロノーム
『楽器を演奏する際にテンポを合わせるために使う。定番の振り子式』
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』



弧消「そういえばこんなのがあるんだけど」

歌亡院「あっ! これってメトロノームじゃん!」

歌亡院「私これ好きなんだよね!」

弧消「やっぱり? 楽器の演奏に使うものだから少し歌亡院さんとは違うかなって思ったんだけど、喜んでくれて何よりだよ」

すると歌亡院さんはメトロノームを地面に置き、振り子を動かす。

歌亡院「~~♪」

そしてそのまま振り子の動きに従い歌亡院さんも体を左右に動かして歌い始めた。
歌っている曲はボクも知っているような有名な曲だった。でも――。

弧消「どうして体を動かしてるんだろう……」

ボクの呟きも届かず歌亡院さんは歌を続ける。
体を左右に動かしながら。振り子が右に動けば歌亡院さんも右に動く。左なら左に。

弧消「…………」

歌亡院さんのことがまたわからなくなった気がした。


【info】
・歌亡院奏との関係が【友人】になりました
・歌亡院奏との絆のカケラを一つ入手しました
・歌亡院奏の通信簿【1】を開放しました



【超高校級の合唱部】歌亡院 奏(カボウイン カナデ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】154cm【体重】46kg
【胸囲】79cm【血液型】A型
【誕生日】8月20日【好きなもの】メトロノーム【嫌いなもの】酸っぱい食べ物
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
『超高校級の合唱部』として認められた歌亡院であったが、その実力はまだ発揮して
いないとのこと。
しかし飽き性の彼女としては長続きしている方らしく、歌に対しての愛はあるらしい

──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

歌亡院さん……不思議な人だったな。
天才ってまさにああいう人を言うんだろう。……見た目からは想像できないけど。

時間はお昼くらいか。どうしよう?


↓2
1 誰かと話す(残り行動3回)
2 土産屋へ(行動消費なし)



【バンガローエリア】

明石「あ」

弧消「明石クン……」

とりあえず外に出たボクは偶然にも明石クンと鉢合わせる。

明石「ちょうどよかった! なあ弧消、少し聞きたいことがあるんだけど!」

弧消「ボクに?」

明石クンの方から用事なんて珍しいかもしれない。どんな用事だろう?

明石「今日炊事棟に来たのって誰がいた?」

弧消「え? ボク以外なら……」

そうやってボク以外の名前を挙げると、明石クンは妙に納得したように頷いた。

明石「正道と舞棋ちゃんとららちゃんがいたら安心かもしれないな。ほら、お前らってこの状況をどうにかしようと動いてるんだよな?」

弧消「まだ実際に動いてはないけど、ボクはそのつもりだよ。他の人だって同じだと思う」

明石「ちょっと頼りない言葉だけど……よし! そういうことならお前らに任せたぞ!」

任せた、って……。

明石「できるだけ早くオレをここから出してくれ! な?」

そうやってボクに言う明石クンの顔はやけに焦っているようにも見えた。


↓2
1 全力は尽くすけど、明石クンも協力してよ?
2 とりあえず朝食の時間には炊事棟に来てくれないと、心配だよ
3 自由安価



弧消「全力は尽くすけど、明石クンも協力してよ?」

ボクらだけが協力して、全員が脱出をしても意味がない。
全員が協力をして、ここから脱出する。それがボクらの目指すべき理想なのだ。

明石「あ、あー……」

明石「そ、そうだな。オレに何かできることがあったら、言ってくれれば協力するぞ。うん」

弧消「どうして視線を逸らしてるの?」

それは協力する気がないと言っているのと同じ気がする。

弧消「明石クン……ちょっと他力本願じゃない?」

別に場の空気を乱そうとはしていない。それくらいはボクもわかっている。
でも、明石クンは自主的に協力をしようとしない。それを見てボクは思わずそんなことを口にしていた。

明石「べ、別にそういうのじゃないっての。オレだってここから出たいとは思ってるし」

弧消「不安なのはわかるけどさ。だからこそ協力はするべきっていうか」

明石「んなもんわかってるっての!!」

一際大きな声が響き渡る。

弧消「……ご、ごめん」

明石クンを怒らせたことを謝るボク。
考えると今のボクの言葉はちょっと無神経だった。彼が怒るのも無理はない。

明石「あ、いや……」

明石「…………」


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
マリーゴールドの種
『花言葉は「絶望」』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』



明石「なんだこれ……花の種?」

弧消「うん。……気分転換になったらなって思って」

明石「にしては随分と長期的な気分転換だな」

明石「っていうか、これってそもそも何の種なんだ?」

えーっと……確かモノクマは……。

弧消「マリーゴールドって言ってたっけ」

明石「…………」

明石「……花言葉、絶望らしいぞこれ」

弧消「えっ?」

弧消「ご、ごめんっ! そこまで知らなかったんだ!!」

明石「ま、そうだろうけど。……オレだったからまだしも、別のヤツにプレゼントするときはもう少し考えた方がいいぞ、マジで」

そうやってボクに言う明石クンの顔は凄く真剣なものだった……。


【info】
・明石晴夜との親密度変化なし
・明石晴夜の通信簿【2】が開放されました



【超高校級の税理士】明石 晴夜(アカシ ハルヤ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】182cm【体重】69kg
【胸囲】85cm【血液型】A型
【誕生日】4月2日【好きなもの】女の子【嫌いなもの】先走る人間
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
外からの救出が来ると信じて現状の打破よりも女の子と接することを大事にしている
ようだ。
救出が遅れる場合も他の生徒の意見に便乗しようとするなど、他力本願な面が目立つ
──────────────────────────────────────
【2】
モノクマに動機を提示されても他力本願なままの明石。
そのことについて指摘をすると、いつにも増して大きな声で怒鳴った。明石は明石な
りに考えることがあるようだったが、その様子からはそれ以上の何かが感じられるよ
うでもあった。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

明石クンにはちょっと悪いことをしたな……。次に会ったら謝っておかないと。

窓から外を見ると、夕方のようだった。
不安が募る。何か見過ごしているような気が……。

さあ、どうしようか?


↓2
1 誰かと話す(残り2回)
2 土産屋へ(行動消費なし)

※今回最後です

短くてすいませんが終わりです。お疲れ様でした
残り2回が終われば自由行動は終了となります。そろそろ事件発生か

では何かあればお気軽にどうぞ。答えられる物は答えていきます


※SAOの映画二度目見てきました。ユナ可愛いと思います!



【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
絆のカケラ8個 モノクマメダル0枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【友人/絆のカケラ3/ツウシンボ2】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【友人/絆のカケラ3/ツウシンボ2】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【知り合い/絆のカケラ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【前を向き合う仲/絆のカケラ3/ツウシンボ1】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
『真偽の見極め』
『ノンストップ議論時、偽証をするか否かの判別ができる』
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』
──────────────────────────────────────

明日の21時頃に始めまぁす

明日って言っといてまだ30分くらいだけど22時30分頃に少しだけやるかもしれない



【林間広場】

鷲澤「…………」

弧消「あれ? 鷲澤さん、どうしたの?」

夕方。林間広場にやって来たボクはベンチに座っている鷲澤さんを見つけた。

鷲澤「あ、弧消くん……」

弧消「何か考え事?」

鷲澤「考え事っていうか……ちょっと、色々と」

鷲澤「昨日の夜はあんなことを言ったけど……」

そうやって小さく息を吐く鷲澤さんの顔からは元気はあまり感じられなかった。

でも、それも当然かもしれない。
だってこの状況なんだから、不安を感じない方がおかしい。
それが彼女のような人なら尚更だろう。

鷲澤「ご、ごめんなさい。前向きに行かないと、なの」

弧消「鷲澤さん……」

その笑顔は少し無理をしているようにも見えた。


↓2
1 頑張っていこう! 前向きに、だよ!
2 今日はダメかもしれないけど、明日はまだわからないからね
3 自由安価



弧消「今日はダメかもしれないけど、明日はまだわからないからね」

鷲澤「明日……」

弧消「明日がダメなら明後日。明後日がダメなら明々後日」

弧消「そうやって前を向いて考えていこう?」

ただの気休めかもしれない。でも、気休めでも彼女が楽になれるのだとしたら……ボクはそれでもいいと思う。

鷲澤「でも……昨日、弧消くんにあんなことを言ったばかりなのに……」

弧消「ボクと他の人達は才能があるかないかが違うだけで、それ以外は同じ。そう言ってくれたのは鷲澤さんだよね」

弧消「むしろボクは鷲澤さんのそういうところを見れて嬉しいよ。ああ、この人もボクと同じなんだなって」

才能があってもなくても関係ない。
ボクらは同じ場所に立ち、同じ気持ちを抱いている。
前向きな気持ちも後ろ向きな気持ちも。その全てが一緒なのだとしたら……鷲澤さんのこの姿もおかしいことではない。

鷲澤「弧消くん……」

鷲澤「……結構恥ずかしいことを言っているって自覚はある?」

……やっぱり?

鷲澤「本の中で見た王子様みたいな感じだった」

弧消「そ、そこまで?」

さすがにそこまで恥ずかしいことは言ったつもりないんだけど……。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
恋占い特集号
『様々な恋占いが載った本。女子生徒に渡すと?』



【追加安価発生】


弧消「そういえばボク、こんな本持ってるんだけど」

鷲澤「恋占い特集号……?」

鷲澤「これは占いの本?」

弧消「みたいだよ」

凄腕の占い師による恋占いを特集した雑誌……らしい。
男のボクが持ってても意味がないし、こういうのはやっぱり女の子が持っていた方が似合う。

鷲澤「占い……」

弧消「もしかして占いとか興味なかった?」

鷲澤「というか……ううん……」

鷲澤「そう言う弧消くんは? 占い、興味ある?」

弧消「唐突に質問で返してきたね……」

とはいえ、言いだしっぺはボクだしこの質問には答えるべきなのかもしれない。


↓2
1 占いは結構信じる方だよ
2 ボクはあまり信じないかな

突発的だと人も少ないので続きは明日の21時頃に
ごめんなさい



弧消「占いは結構信じる方だよ」

弧消「って言っても、あくまで選択肢の一つとして程度だけど。占いの結果を見て、絶対にこうしようとは思ったことはないかなぁ……」

それも言ってしまえばニュースの星座占いとかそういうのでの話だ。
専門の占い本を買って、とかはしたことないしこれから先もすることはないだろう。
そもそも占い自体に興味はあまりないし。

鷲澤「そうなんだ」

弧消「鷲澤さんは?」

鷲澤「わたしも信じるタイプ。理由も……今弧消くんが言ったのとほとんど同じ」

鷲澤「当たる当たらないは別として……選択肢の一つが目の前に広がるってだけで、凄く楽しいから」

弧消「へぇ……」

そうして鷲澤さんが言う言葉はボクにとって充分頷けるものだった。
選択肢が目の前に広がる。それは色々な人にとって凄く楽しいものだろう。

占いに頼りすぎてそれ無しでは生きていけない、なんてことになるのも考えものだけど。

鷲澤「ここでの生活も……どんなことが起きても、最終的には自分で決めるようにしたい」

弧消「そうだね」

そうやって話す鷲澤さんの顔はいつにも増して真剣な表情をしていた。


【info】
・鷲澤芳佳との親密度が大きく上昇しました
・鷲澤芳佳との絆のカケラを一つ入手しました
・鷲澤芳佳の通信簿【2】・【特別イベント恋占い特集号】が開放されました



【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳(わしざわ よしか)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】161cm【体重】52kg
【胸囲】88cm【血液型】B型
【誕生日】11月12日【好きなもの】恋愛小説【嫌いなもの】虫
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
初日のフォークダンスを心から楽しんでいたようだ。
王子と踊る王女の気持ちを味わったらしいが、やや妄想気味なところもある。
──────────────────────────────────────
【2】
辛い現実を前に不安と心配が募る鷲澤。
そんな彼女であったが、弧消からの励ましを受けて改めて前を向くことを決意する。
──────────────────────────────────────
【特別イベント・恋占い特集号】
占いの結果は一つの選択肢でしかないと考え、それが目の前に提示されることが楽し
いと言う。
その考えを現状にも適用させ、何が起きても最後には自分で道を決めたいと言い切っ
た。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】

鷲澤さん……少しは元気になってくれたらいいんだけど。
それに他の人たちもやっぱり心配だ。でも、こればっかりは信じるしかない……。

さて、夜時間までもう少し。ボクは何をしよう?


↓2
1 誰かと話す(残り1回)
2 土産屋へ(行動消費なし)



【バンガローエリア】

雷「ん……こ、弧消……」

弧消「え? あ、雷クン」

バンガローの外で出くわした雷クン。
何か挙動不審みたいだけど、何をしてるんだろう?

雷「…………」

しかも露骨に視線を逸らすし……。

弧消「何してるの? もうすぐ夜時間だけど」

雷「そ、その言葉はそのまま返すよ。そっちだって、こんな時間にどこ行くつもりなんだよ」

弧消「ちょっとトイレに行こうかと思って……」

雷「ああ……そう……」

は、話が続かない……雷クン、口数が少ないタイプなんだな……。

ってそれ以外にも理由はありそうだけど。

弧消「それで。雷クンは何をして」

雷「弧消には関係ないだろ……!」

そうしてボクを睨むようにする雷クン。
もしかして……警戒してる?


↓2
1 関係なくはないでしょ
2 なら夜時間になる前に用事済ませた方がいいと思うよ
3 自由安価



弧消「関係なくはないでしょ」

雷クンの否定にボクは思わずそんなことを言っていた。
しかし雷クンはボクの言葉を受けてむしろ怒りを露にしたようで……。

雷「関係ない。そんな、会って数日の薄い関係性でいちいち自分の行動についてとやかく言われたくない」

弧消「薄い関係性って……」

雷「だって、会って五日も経ってないくらいじゃないか」

雷「どう考えても薄い関係性だろ? ……そもそも」

普段の雷クンからは想像できないほどに言葉を続けていく。

雷「今朝は僕、炊事棟に行かなかったから知らないけど……どうせ弧消とか他の人は昨日みたいに集まったんだろ?」

弧消「うん。ボクとか、あとは正道クンに植島クンに……」

雷「それ、僕から言わせてもらえればおかしいと思うんだよ」

雷「会って数日の関係性の十六人がコロシアイを命じられて、動機も与えられて……」

雷「それでどうしてまだ誰かを信じられるんだ? ……わけわかめだよ本当」

そうして面倒くさそうにため息を吐く雷クン。その姿からはもう話しかけるなという拒絶も感じられるくらいだった。


↓2
プレゼントを渡しますか?
【所持アイテム】
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』



【info】
・雷光との関係が【警戒されている……?】になりました
・雷光との絆のカケラを一つ入手しました
・雷光の通信簿【1】が開放されました



【超高校級のCGデザイナー】雷 光(イカヅチ ライト)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】168cm【体重】61kg
【胸囲】82cm【血液型】O型
【誕生日】3月14日【好きなもの】二次元【嫌いなもの】他人の視線
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【獲得情報】
──────────────────────────────────────
【1】
出会って数日の弧消達を警戒しているのか、一人で行動している雷。
その警戒はかなりのもので、彼から信用を得るには相応の努力が必要に思えた。
──────────────────────────────────────



【弧消のバンガロー】


弧消「…………」

モノクマから動機を提示されて最初の夜時間がもうすぐやって来る。

ボクらは希望ヶ峰学園に入学してから二年が経っている。
その期間の記憶は失われていて。
記憶を戻したければコロシアイをしろ……。

弧消「ダメだダメだッ!」

首を振ってネガティブな考えを振り払う。
前を向くと決意したボクが後ろ向きなことを考えたら意味がない。
せめてボクはどんなときでも前を向かないと……。


ピンポーン!


弧消「あれ? 誰だろう?」

不意になったインターホン。誰かが訪ねてきたというのは明白なんだけど……誰がこんな時間に?


ピンポーン!


弧消「はいはーい!」

居留守を使うわけにもいかず、ボクはその来客が誰かを確認するためにそちらへ向かった。


訪れた人物は?
↓1から3票集まった方を採用
1 美波白砂
2 上下左右

※短くて申し訳ないが今回ここまで
次回か次々回で事件発生かもしれない
そして書き溜めパートに入ります

では何かあればお気軽にどうぞ

明日の夜21時頃に更新しますね

今日夜21時に更新しますが安価無しです。よろしくお願いします



上下「弧消、時間いいか?」

弧消「あれ? 上下さん?」

扉の前で待っていたのは意外にも上下さんだった。何か真剣な顔をしているみたいだけど、どうしたんだろう?

弧消「何か用事? ……とりあえず、中に入ってよ」

上下「ああ。失礼する」

玄関先で立ち話も申し訳ないので中に招き入れる。

弧消「あの、それで――」

上下「いきなり来て悪かった。長く時間は取らせない」

上下「少し話があるんだ」

ボクが口を開くのとほぼ同時に上下さんが話し始めた。

弧消「話?」

上下「今日、弧消や正道達はいつも通り炊事棟に集まっていたな」

弧消「そうだけど……どうしてそれを?」

上下さんは今朝の集まりに来ていなかったはずだけど。

上下「……実は、入口の方までは来ていたんだ」

上下「結局そのまま帰ったけれど」

弧消「そうだったんだ」

上下「話を戻すぞ。今朝の集まりに来ていたのは弧消と植島、正道、伊庭、逸見、岸上、鷲澤、如月だったと思うが……」

上下「……何故昨日あんなことがあってもああやっていつも通りでいられる?」

それは雷クンにも言われたことだった。質問という形ではなく一方的な疑問であったから雷クンの時は答える時間もなかったけど、上下さんは質問という形を取ってくれている。
それなら……ボクは正直に答えられる。

弧消「それがボクらのできる精一杯の抵抗だと思うからだよ」

弧消「モノクマはああやってボクらを煽ってコロシアイを起こそうとしている。それならボクらはいつも通りを心がけた方がいいって思ったんだ」

ボクらの日常にモノクマがあらゆる手を使って侵食し、コロシアイという絶望的な状況を引き起こそうとしている。
なら、ボクらはいつものボクらを守らないといけない。
モノクマの思惑なんて関係ない。それくらいでボクらはモノクマの思惑通りには動かないぞと示さないといけない。

弧消「これはあくまでボクの意見だし、押し付けるつもりはないけど……」

弧消「上下さんも、ボクの意見を覚えておいてくれると嬉しいかな」

上下「…………」

すると、上下さんは驚いたような顔をしてボクを見つめていた。

弧消「か、上下さん? どうかした?」

弧消「確かにおかしなこと言ったかもしれないけど、リアクションが一切なしだとちょっと傷つくというか……」

上下「ああ……悪い。正直、凄く驚いた」

上下「お前、本当に何の才能もない一般人なのか? 学園側が認知していないだけで、実は物凄い才能の持ち主だということは……」

弧消「そ、そんなことないよ!」

弧消「ボクは本当にただの一般人で……ちょっと前向きなだけだよ」

上下「その前向きさがずば抜けているのかもしれないな」

上下「まあ……弧消のそういうところは貴重だろう。その前向きさが他の人間にまで伝われば……あるいはこの状況も解決するかもしれない」

上下「わたしも……少し考えを改める必要があるのかもしれないし」

弧消「上下さん?」

上下「何でもない」

ボクが聞き返すと、上下さんはそうして笑みを浮かべるのだった。


【info】
・五日目、終了



【炊事棟】

翌日の朝食の時間。ボクはいつも通り炊事棟にやって来た。

弧消「おはよう」

炊事棟に来ていたのは昨日と同じメンバーで――いや、一人増えていた。

上下「おはよう弧消」

弧消「……上下さん。来てくれたんだ」

植島「僕が来た時には既に中で待ってたよ。どんな風の吹き回しなのか……」

上下「わたしが来るのが不満なのか?」

植島「べ、別にそういうのじゃないけど」

逸見「まあまあ。上下さんが来てくれたのは嬉しいことじゃないですか」

如月「そうっすかね。もしかしたらよからぬことを考えてることだって」

伊庭「やめておけ」

如月「はいはーいっと」

上下「わたしも自分の考えを少し見直そうと思っただけだ」

凛々しい表情で小さく吐き捨てるように言う上下さん。
昨日の夜言っていたことって、こういうことなのかな? 何はともあれ、これは逸見さんの言うとおり嬉しいことだ。

正道「この調子で他の奴らも考えを改めてくれたらいいんだが……」

鷲澤「その通りだと思うの。他のみんなももっと信用してくれたら……」

如月「それもどうなんですかねぇ……」

伊庭「おい、やめておけと言ったはずだ」

再び不穏なことを言おうとする如月さんに伊庭クンが口を挟もうとする。
しかし如月さんは先ほどみたいに素直に引き下がるなんてことはせず、むしろ先ほど以上に強い口調となった。

如月「別に、絶対に信頼関係が生まれないなんて言ってはないでしょ。ただあらゆる可能性は見ておくべきだと思いますよ」

如月「今この場に来ていない人間が何を考えているのか断言できますか? コロシアイは絶対に起きないって思ってますか?」

弧消「それは……」

如月「希望を抱くことは間違いじゃないと思います。こんな状況ですからね」

如月「でも、希望ばっかり抱いていて絶望に備えていなければもしもの時にとんでもないしっぺ返しをされるかもしれませんよ?」

正道「コロシアイなんて起きないと思っていても、もし仮にコロシアイが起きてしまったら……」

逸見「心に大きなダメージを負うかもしれない……」

如月「そういうことっす」

岸上「なるほど……確かに如月さんの言うことは間違っていないわ」

如月さんの言葉を受けて岸上さんがそんなことを言った。

植島「お前までそんなこと言うのかよ?」

岸上「如月さんの言葉を借りるようになるけれど、別に絶対にコロシアイは起きると言ってはいないわ」

岸上「こんな状況なのよ。どんなことになってもいいように心を備えておけってこと」

鷲澤「……うう」

上下「岸上、だったか。随分と冷静に物事を見ているようだな」

上下「弧消達のようにコロシアイは起きないことを前提として動いているわけでもなく、わたしみたいにコロシアイに怯えているわけでもない」

岸上「当たり前よ。重ねて言うけど、こんな状況なのだから頭は冷静に働かせないといけないから」

岸上さんはあくまで冷静に、そして淡々と言葉を述べる。

植島「……ちえっ」

逸見「改めて、この状況に対しての気持ちというか……心構えを考えないといけないかもしれないですね」

鷲澤「わかったの……」

正道「さあ、話が終わったのなら飯を食べるぞ」

正道クンがそう締めて食事が始まる。

弧消「…………」

希望を抱くだけじゃ自分の心が痛む。
希望と絶望、その両方を抱いておかないといけない……か。

終わり。短くてごめんなさい。
次で死体発見までいきます。

書き溜め追い付かないの。



【倉庫】

如月「ん? あれ、弧消さんじゃないですか」

弧消「如月さん……」

朝ご飯を終えたボクが何気なく倉庫に立ち寄ると、そこには既に先客が居た。

如月「どうしたんですか、こんなところに来て」

弧消「そっちこそ、倉庫で何をしているの?」

如月「まあ、改めて脱出の道具に使えそうな物が無いかなと思って」

弧消「そうだったんだ……でも、朝ご飯には来てくれるとこっちも嬉しいんだけど」

如月「…………」

如月「……そっすね。まあ、気が向いたら行くかもしれないし行かないかもしれないです」

どういうことだよそれ……。

弧消「それで、何か見つかった?」

如月「いいえ、別に。相変わらずの雑多な倉庫です」

確かに色々なものが所狭しと並んでいて、整理整頓があまり行われていないように見える。

如月「んー……とは言え気になることもあるといえばあるんですけど」

弧消「それって?」

如月「昨日まではここにあったある物が無くなってるんです」

昨日まであった物が無いって……?

弧消「無くなった物って、何のこと?」

如月「ポーチっす。こう……腰に固定するタイプの小物入れですね」

へぇ……そんな物があったのか。知らなかった。

如月「誰が持ってったんですかね、あんな物」

弧消「さぁ……」

倉庫にあったポーチが消えている……。
別に気にするほどでもない、のかな?

如月「そういえば、あの土産屋も結構な品揃えですよ。見ましたか?」

弧消「え? いや……最初の日にちょっと見たけど、詳しくは見てないかな……」

如月「なんか変な鍵とかもありましたし、その他にもキャンプ用具とか日用品がありました」

如月「テントにコンロにビニールシートに……それと、天気が悪くなった時用っすかね。ビニール傘も」

弧消「へぇ……そうなんだ」

如月「これだけの物が最初からあったとなると、やっぱりこの施設は希望ヶ峰学園の物なんでしょうかね」

如月「もしくは……施設や道具、その他諸々をこのコロシアイのために用意した、とか」

弧消「それはさすがにちょっと大掛かりすぎるんじゃ……」

信じる信じないは別としても、この施設ごと用意したとなるとさすがに準備に手間がかかりすぎる。
それなら最初からあったこの施設を乗っ取った……と考えればまだ現実味はあるはずだ。

如月「どちらにせよ、相手は大きな組織的グループでしょうね」

如月「学園を乗っ取るにしても、この全てを用意するにしても。個人やある程度の団体じゃ不可能ですし」

弧消「…………」

如月さんは冷静に物事を見ている。
でも……その冷静さが少し怖くも思えた。


【バンガローエリア】

そのまま自分のバンガローに戻ろうとしたボクは、入口のところで美波さんと鉢合わせた。

美波「あ」

弧消「……美波さん。もう大丈夫なの?」

美波「まあねー……いよいよ、こうなっちゃったらいつまでも引きこもってるわけにもいかないし」

美波「一人だと余計に変なこと考えちゃうからね」

確かに、一人だと悪いことばかり考えちゃうっていうし……美波さんの気持ちもわからなくはない。

美波「あっ! 別に変なことってそっち系じゃないからね? いやらしい意味じゃなくってもっと真面目な意味であって!」

弧消「それはわかってるよ! っていうかどうしてそう思ったの!?」

美波「いやー、ここは否定しておかないとなって思って。ほら、引きこもってる間下ネタばかり妄想してた変態女って思われても嫌だし?」

弧消「そんなこと思わないからね……」

ボクの反応がよほど面白かったのか、美波さんは小さく笑っていた。
……まあ、元気になってるのなら良しとしようかな。



【弧消のバンガロー】

モノクマ『えーと、ただいま夜十時になりました』

モノクマ『月明かりに照らされた森林の静けさに包まれながら、ゆっくりとお眠りください』

モノクマ『それではまた明日……』

モノクマのアナウンスによる夜時間が告げられる。

動機が提示されてから初めての一日が終わった。
美波さんが元気になったのは嬉しいことだけど……やっぱり何か嫌な予感がする。

こうやってボクがバンガローに居る間も、何かが起きそうな……そんな予感。
一応夜時間の間に関してのルールは決まっていないので、仮にこの時間に誰かが外を出歩いていてもいけないことではない。
……この状況で外を出歩くのはマイナスでしかないことは他の人も理解していることを願うしかないかな。

弧消「……寝よう」

こうしてマイナスな事を考え始めたら寝るしかない。寝れば忘れる。忘れるはずだ。
そのままボクは意識を闇へと落としていった……。


【info】
・六日目、終了



【弧消のバンガロー】


キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『オマエラ、朝です! 暖かな空気と爽やかな自然に包まれた清々しい朝ですよー!』

モノクマ『さあ! 今日も頑張っていきましょう!!』

朝。いつものアナウンスでボクは目を覚ました。
こうしてこのアナウンスで朝起きるのも恒例になりつつある。不本意なことではあるけど、規則的な生活を送るという意味では助かっているのも事実かもしれないな……。

弧消「とりあえず、ご飯食べないと……」

食べないといけない、というわけではないけどこの状況だからこそご飯はきちんと食べないといけない。
そう思ったボクはバンガローを出て炊事棟に向かうことにした……。


☆★☆★☆


【バンガローエリア】

「いやあああああ!?」

弧消「ッ!? 今の悲鳴……逸見さんか?」

バンガローを出た瞬間、逸見さんの悲鳴が聞こえてきた。
何か異常事態か? そう思ったボクの頭に続けてある単語が浮かび上がる。

『コロシアイ』

弧消「まさか……」

岸上「弧消くん。今の悲鳴……逸見さんで間違いないわよね?」

弧消「岸上さん……うん、間違いないと思う」

偶然同じタイミングでバンガローから出てきた岸上さんが気づけば隣に立っていた。

岸上「場所はおそらく飯ごう炊飯場……」

弧消「行こう! 嫌な予感がする……」

岸上「わたしも同じ。行きましょう」

岸上さんと一緒に飯ごう炊飯場を目指す。
嫌な予感を振り切るように、全力で。ただ一目散に。



【飯ごう炊飯場】

弧消「逸見さんっ!」

飯ごう炊飯場には怯えたような様子の逸見さんと、険しい顔をした式見さんの二人が居た。

岸上「大丈夫? 何があったの?」

逸見「こ、弧消さん……岸上さん……」

式見「……ついに起こってしまった……忌むべき禁断の儀式が……」

弧消「禁断の儀式……って」

岸上「弧消くん。……あそこ、見て」

岸上さんが示した先にあったものは――血、だった。

弧消「まさかっ!!」

そんなこと、あるわけない。
あってはならない。コロシアイなんてこと……起きちゃダメなんだ!




そう心の中で叫んだボクは机の向こう側に回り込む。
すると、そこには。

あの明るかった表情は見る影もなく。
体から血を流して。
ちょっと他人任せなところはあったけど、それでもボクらの仲間の一人であったはずの。

――『超高校級の税理士』明石晴夜クンの刺殺体があった……。


弧消「……はっ?」

何が起こっているのか。今ボクの目の前に広がるこの光景は何なのか。
手放しそうになったボクの意識は――少し前に聞いたばかりのモノクマの声で無理矢理戻された。


ピーン、ポーン、パーン、ポーン……。


モノクマ『死体が発見されました!』

モノクマ『一定の捜査時間の後、『学級裁判』を始めまーす!』


死体が発見された。
学級裁判を始める。

その言葉でボクはようやく現実を認識できた。
――コロシアイが始まってしまったという現実を。


chapter1 希望溢れる自然の中の絶望滲む不自然さ(非)日常編 完


今回終わりです。以降は一週で1・2回更新が目処ですかね。

一応裁判はほぼ書き終えてますので捜査パートが時間かかりそう。
では久々で申し訳ないですがお疲れ様でした。



chapter1 希望溢れる自然の中の絶望滲む不自然さ 非日常編



岸上「これは……」

逸見「さ、さっき来たら……こんなことになっていて……」

弧消「明石クン……明石クンッ!!」

すると、さっきのアナウンスと逸見さんの悲鳴を聞いた他の人達が集まってくる。

鷲澤「いやあああああっっ!?」

美波「ちょっ! これって……どういうこと……!?」

明智「ほう……これはこれは……」

植島「明石ッ!? お、おい……これってまさか!」

如月「ちっ……始まったんですね、ついに」

芋屋「コロシアイ……」

芋屋クンの放った一言で場が一瞬で静まる。

芋屋「あーあ……まさかあんな妄想みたいな言葉を信用した人間が居るなんて」

芋屋「さすがに驚きだな、これは」

鷲澤「そ、そんな言い方は……」

芋屋「事実だろ。実際、明石はこうして死んでいるんだ」

……芋屋クンの言うとおりだ。
事実として認めたくはない。でも、こうして現実になっている以上は認めるしかない。

明石晴夜は、死んだ。
それは――コロシアイが始まったから。

上下「クソッ! どうしてこんなことに!」

雷「そりゃ……当然、モノクマの動機がきっかけでしょ……」

伊庭「あんな戯言がか?」

正道「くだらないな。あんなことを信用する人間が居るわけがない」

歌亡院「ならただ理由もなしに明石さんを殺した人間がここに混ざってるってことだね?」

植島「外に出たかったから、ってことかもしれないだろ……」

芋屋「どちらにせよ、人殺しがここに居るってわけだ」

美波「いちいち頭に来る言い方するよね……本当……」

明智「それよりも。あんな放送をしておいてモノクマが出てこないのはどういうことじゃ? コロシアイが始まったのだとしたら、モノクマが出てこなければ話にならんじゃろう」

弧消「学級裁判……だよね」

モノクマによるコロシアイ林間学校の宣言がされてから最初の夜。電子生徒手帳に追加されていたルール。
存在こそ知っていたボクらではあったけど、その詳しい内容までは把握していない。モノクマの立場ならば、すぐにでも出てこないとおかしいんだけど……。

モノクマ「はいはーい! 可愛い可愛いモノクマちゃんだよー!」

式見「出たか……悪神め……」

モノクマ「え? ボクって知らない間に神様にレベルアップしてたの?」

噂をすればなんとやらってのはこのことを言うんだろうか……。

岸上「無駄話はやめて。それよりも、さっきのアナウンスについて教えてくれるかしら」

如月「捜査と学級裁判……その二つについてっす」

モノクマ「そっか! よく考えたらそこの説明をしてなかったね!」

モノクマ「えーっと……捜査の方は別に詳しく言う必要はないよね? それじゃあ学級裁判の方なんだけど」

モノクマ「電子生徒手帳に追加したルールの通りだよ。今回は明石クンを殺したクロを突き止めてもらうんだ」

モノクマ「それが正解ならシロの勝ちでクロだけがおしおき。不正解ならクロの勝ちでこの施設から出て行く権利を得て、クロ以外の全員がおしおきってこと!」

弧消「そのおしおきってどういう意味なんだよ?」

ボクが疑問に思っていた点はそこであった。
捜査、は言うまでもなく理解している。学級裁判も電子生徒手帳の説明でなんとなくは理解した。
でもこのおしおきという単語だけはどうしても理解が及ばない。

明智「どうせ碌でもないことなのは目に見えているがのう……」

モノクマ「処刑だよ、処刑!」

明智クンの言葉を受けて楽しそうに笑ってモノクマが言った。
処刑……って……。

鷲澤「殺されるってことなの!?」

上下「ふざけるなっ! そんなこと……許されてたまるかっ!」

モノクマ「許す許さないの問題じゃないんだよ! この世界ではボクがルールだからね!」

植島「ふっざけんな! 僕はそんなことに参加しないからな!」

正道「待て。頭を冷やせ植島」

今にもモノクマに掴みかかりそうな植島クンを正道クンが制止した。

正道「モノクマにはおかしな武力がある。ここで無策のまま抵抗すれば……」

如月「殺される……でしょうね……」

植島「ッ!?」

モノクマ「うぷぷぷぷ……そういうことだよ! だから無駄な抵抗はせずに黙って言うことに従え!」

式見「愚劣な卑怯者め……!!」

モノクマ「それで、どう? 他にも質問とかがあれば受け付けるけど。……ああ、もちろん無駄話はお断りだからね? あくまで捜査とか学級裁判に関してのみの質問でよろしく!」

弧消「……捜査って言っても、ボクはもちろんのこと他の人達だって事件の捜査なんてしたことないし……ちょっとボクらに不利なルールすぎじゃない?」

モノクマの言葉に従うのだとしたら、ボクらは学級裁判で明石クンを殺したクロを突き止めないといけない。そうしないとボクらは全員死ぬことになる。
ならその事前に行われる捜査でどれだけの情報を得られるかが勝負だろう。
だが当然ボクらは事件の捜査なんてしたことはない。ここに『超高校級の探偵』でも居れば話は別だったかもしれないけど。

モノクマ「大丈夫! そう言うと思ってボクの方でもある程度の救済処置は用意してあるから!」

モノクマ「というわけでモノクマファイル登場だよー!!」

モノクマがそう言うとボクらの電子生徒手帳が一斉に機械音を鳴らす。

美波「この音って……」

モノクマ「ボクが明石クンの検死とかそれっぽいことをしておいたからさ。これを第一のヒントにしてくれれば少しは捜査も捗るんじゃない?」

岸上「検死、ね……」

岸上「どうせ監視カメラを使って事件の一部始終を見ていたんじゃないのかしら?」

モノクマ「ギクゥ!?」

芋屋「ビンゴなのかよ……」

明智「むしろそんな擬音を口に出して言うとは思わなかったがのう」

モノクマ「うっせ! ほら、早く始めた始めた!! 時間になったら強制的に切り上げてやるからな!」

そんな捨て台詞を吐いてモノクマはこの場を立ち去っていく。

岸上「何はともあれ……やらなければ全員ここで殺されるみたいね。なら、やるしかないわ」

逸見「そう、ですね……」

雷「どうしてこんなことになったんだ……ホント……」

如月「これであたし達が全員死んだら、それこそ笑えないですよ」

伊庭「俺達は絶対に明石を殺したクロを突き止めないといけない。俺達自身のためにも、そして明石のためにも」

弧消「明石クンのためにも……」

殺された明石クンはどうして殺されなければならなかったのか。
それを暴くことが、せめて彼にできる最大限の弔いだろう。

芋屋「そうして明石を殺した犯人を犠牲にして僕達は生き続ける……」

美波「ちょっと! 変なこと言わないで!」

芋屋「事実だろ? ここで僕らが取れる選択肢は二つに一つだ」

明智「捜査と裁判を放棄して全員仲良く殺されるか……」

歌亡院「ちゃんと捜査をやって裁判に挑むか……だね?」

芋屋「どっちに転ぼうが僕らは無傷じゃ済まされない。それは覚えておいた方がいいんじゃないか?」

弧消「……そうだね」

クロを突き止め、この事件の真相を暴く。これがボクらの、そして明石クンのためにできることだ。
でも、そこにこの事件のクロは入っていない。

ボクらは生きるという希望のために、他者を犠牲にするという絶望を強いられている。

……でも、やるしかない。
やるしかないんだ……!

捜査は自動進行なので安価は無し。書き溜めしつつ予告は基本的に無しで投下していきます

次から捜査開始

植島「捜査、って言われても……何をどうすればいいんだ?」

雷「ここには探偵もいなければ警察関係者もいないし……捜査なんてこと、できるわけが……」

岸上「そういうわけでもなさそうよ。幸い、死体周辺の情報はモノクマが調べておいたみたいだから……」

岸上「あとはわたし達の洞察力と、思考の問題」

洞察力と思考……。

伊庭「専門的な知識が必要となる検死以外の問題なら、当人である俺達の頭があれば充分に捜査ができると?」

如月「実際そうかもしれませんね。証拠を探し、証言を集める。そこに専門的な知識は必要ありません」

如月「岸上さんが言っていたように、洞察力と優れた思考があれば大丈夫でしょう」

弧消「そっか……そうだよね」

芋屋「だったら、現場の見張りも決めておかないとな」

上下「見張りだと?」

芋屋「各々が勝手に手当たり次第捜査して現場がガラ空きになったらここにあるはずの証拠を隠滅される可能性だってあるだろ?」

正道「なら、俺がやる。見張りのような仕事なら俺が適任だろう」

確かに正道クンなら犯人が証拠隠滅に来たところで返り討ちにできるだろうけど……。

芋屋「おっと。正道がやるのには賛成だけど、見張りはもう一人決めるべきだな」

芋屋「仮に正道が犯人だとしたら、タイミングを見て証拠を隠滅するなんて簡単だし」

正道「…………」

美波「確かにそうかもしれないけど……」

芋屋「気を悪くしないでくれよ。僕はただ事実を述べているだけだ」

正道「気にしていない。それより、もう一人は誰がやるんだ?」

伊庭「なら俺がやろう」

芋屋「伊庭なら安心だな! よし、それじゃあ他の奴らは捜査を始めるぞ!」

美波「どうしてアンタが仕切ってるのよ……」

とは言えいつまでもグダグダしているわけにもいかない。
そうやってボクらは捜査を始めた。

仲間の死を暴き、真相を突き止める。
死んだ仲間のために――誰かを犠牲にするという、矛盾を背負って。


☆★☆★☆


弧消「まずはこのモノクマファイルを見ておかないと……」

あのモノクマが用意した物を手がかりに動くのは嫌だけど、この際手段は選んでいられない。


『被害者は超高校級の税理士、明石晴夜。死体発見現場は飯ごう炊飯場。
凶器は包丁。心臓とその僅か右を刺されている。致命傷は心臓を刺した方の傷。
他に目立った外傷は見当たらなかった。
死亡推定時刻は夜時間以降』


……凶器が包丁。傷は心臓とその僅か右の二つで、致命傷は心臓を刺した方か……。

弧消「これで犯人を探せ、って言われても……」

岸上「確かに書いてあることは簡潔だけど、全くのヒントが無いわけじゃないわ」

弧消「岸上さん……」

岸上「例えば、凶器が包丁だと断定されているのならその出処を調べられるし……」

岸上「明石くんの体に付けられた二つの傷も気になるわ」

弧消「なるほど……なら、真っ先に調べるべき場所は厨房ってことになるんだね?」

この施設内に包丁があるのだとしたら、怪しいと思うべき場所は厨房だ。
犯人がほぼ間違いなくそこを通ったのだとしたら……調べるべきだろう。

岸上「そういうことになるわ」

岸上「……そこでなんだけど。どうかしら、もしよかったらわたしと一緒に捜査をしない?」

弧消「岸上さんと? そ、そりゃあボクとしては助かるけど……どうしてボクなの? 他の人達の方が捜査の助けになるんじゃ」

岸上「言ったでしょう? この捜査で重要なのは洞察力と思考能力だって」

岸上「他の人達は超高校級の才能を持っていることが災いして、知識に大きく偏りがある人ばかり。人間性だってちょっと問題がある人もいるくらいだわ」

明智クンとか芋屋クンに関してかな……。

岸上「貴方ならそういうところに問題は無いと思っているし、一般枠で入学したというわりには洞察力も思考能力もそれなりにあるみたいだから」

弧消「そ、そうかな……そんなことはないと思うけど……」

こんな状況ではあるけど、そうやって褒められると反応に困るというか……。

弧消「ま、まあ。そういうことならわかったよ。ボクで岸上さんの助けになれるなら……」

如月「おっと」

そこに如月さんが通りかかる。

如月「弧消さんは岸上さんと一緒に捜査をするんですか?」

弧消「う、うん。そうだけど」

岸上「如月さんもどうかしら? 人数は多いに越したことはないわ。多すぎても困りものだけど」

如月「わたしはパスです。こっちはこっちでやるんでお気遣いなく」

岸上「そう。わかったわ」

岸上「行きましょうか、弧消くん」

弧消「わ、わかったよ!」

まあ無理を言う必要もないだろうし、手分けして捜査したほうがいいってことなんだろう……。

如月さんと別れ、ボクは岸上さんと一緒に炊事棟に行くことにした。
何ができるのかわからないけど……だからって動かないわけにもいかないしね。






如月「…………」

如月「ま、今は気にしても仕方ないでしょうね」


【info】
・コトダマ【モノクマファイル1】
被害者は超高校級の税理士、明石晴夜。死体発見現場は飯ごう炊飯場。
凶器は包丁。心臓とその僅か右を刺されている。致命傷は心臓を刺した方の傷。
他に目立った外傷は見当たらなかった。
死亡推定時刻は夜時間以降。

とりあえず書き溜めた分は終わりです

学級裁判は書き終えたので捜査が終わればペース上がるはず

【炊事棟】

弧消「ここに包丁があるはずだよね……」

岸上「そのはずよ。もっとも、凶器になった包丁が明石くんに刺さったままだったから……今は一つ足りない状態になっているはずだけど」

……顔色一つ変えずに恐ろしいことを言うな、岸上さんは。

式見「…………」

あれ……式見さん、何をしてるんだろう?

弧消「式見さん? 捜査はしないの?」

式見「……黙っていろ。今、明石に問いかけているところだ」

え?

式見「私は死者の声が聞こえるから……殺された明石本人に犯人が誰かを聞けば解決だろう……?」

弧消「え、えーっと……」

何を言ってるんだろう、この人は。

岸上「それで、明石くんは返事をしてくれた?」

式見「いいや、まだだ」

岸上「なら先にこちらの話に付き合ってもらいたいの。構わないわよね?」

式見「……仕方ないな」

明石クンの話からすぐに本題に切り替えた……凄い話術だな彼女……。

弧消「っていうか、式見さんに話があるって?」

岸上「簡単なことよ。式見さん、貴女は昨夜の7時頃からここに居たみたいだけど……それは何時までの話なのかしら?」

式見「夜時間までずっとだが……」

岸上「なら、その間に誰が厨房に入ったか見てたかしら」

そっか……彼女がこの炊事棟に入り浸っていたのなら、凶器を取りに来た人間を見ているかもしれない。そういうことなのか。

式見「そうだな……確か……」

式見「逸見と芋屋の二人だったか……」

弧消「逸見さんと芋屋クンが?」

岸上「ちなみにその時の式見さんは一人だったのかしら?」

式見「……その時は明智も一緒だった。だから今の目撃証言にも信ぴょう性はあるはずだ」

確かに彼女一人ならともかく、その場に明智クンも居るとなれば話は別だ。
二人の目撃証言が一致すれば厨房に入ったのは逸見さんと芋屋クンだけになるけど……。

弧消「ってことは、犯人はその二人のどっちかってこと?」

岸上「正規のルートを通ったのなら、ね」

式見「どういう意味だ?」

岸上「それは時期が来たら話すわ。……弧消くん、行きましょう。厨房を確かめるわ」


【info】
コトダマ【式見・明智の証言】
式見と明智は昨日の夜7時頃から夜時間まで炊事棟に居たとのこと。
その時に逸見と芋屋が厨房へ入っていくのを目撃している。
逸見が夜8時頃。芋屋が夜9時30分頃とのこと。



【厨房】

弧消「ここに包丁があるって話だったけど」

岸上「……あっちね。あそこの壁に固定するようにして保管されているわ」

冷蔵庫の置いてある場所を通り過ぎ、換気扇の斜め下の壁に固定された包丁のところまで歩み寄る。

弧消「うん。確かに包丁は欠けているみたいだね」

固定具は五箇所あるのにも関わらず、その一番右端――小窓に近い箇所の包丁が無くなっていた。
おそらく犯人はここから包丁を盗ったはずなんだろうけど……。

岸上「……この窓、鍵が開いたままのようね」

弧消「あ、本当だ」

岸上さんの言う通り小窓の鍵は開いたままだった。
最後に厨房を利用した人の閉め忘れ? それとも……何か別の理由が?

岸上「弧消くん。推理っていうものは日常と非日常の相違点が鍵を握るものだとわたしは思っている」

岸上「どんな些細な点でも、しっかりと記憶しておいた方がいいわ」

……確かにそうか。どんな些細なことでも一概に関係ないと切り捨てず、とりあえず覚えておくことに越したことはない。
日常と非日常の相違点……ボクもしっかりと見つけないと。


【info】
コトダマ【厨房の小窓】
炊事棟の厨房にある小窓は鍵が閉められていなかった。
近くの壁には包丁が立てかけられている。



【林間広場】

上下「弧消に岸上。二人で捜査か?」

炊事棟を出たボクと岸上さんは偶然通りかかった上下さんと鉢合わせた。

弧消「そうだけど、上下さんは?」

上下「一応、凶器の出処の厨房を調べに来たんだが……そっちはもう調べ終わったみたいだな」

上下「どうだった? 何か怪しいところはあったか?」

岸上「何かを調べるのなら余計な先入観は不必要よ。貴女は貴女の目で捜査をした方がお互いのためだわ」

上下「む……」

上下さんの言葉を一刀両断する岸上さん。
こんな言い方したら上下さんの機嫌が少し悪くなりそうだけど……。

上下「それもそうか。すまない」

あれ……意外とあっさり受け入れたな……。

上下「なら、ちょっと気になることがあったんだ。情報を共有するという意味ではお前達に教えるべきだと思うんだが……」

岸上「それは是非教えてくれると助かるわ」

上下「そうか。それじゃあ……」

すると上下さんは腕を組み、ボクらにまっすぐ視線を向けて話し始めた。

上下「昨日の夜10時30分くらいだったか。歌亡院がバンガローに戻ってくるのを見かけたんだ」

弧消「それって普通にどこかからの帰り、とかじゃないの?」

上下「いや……歌亡院が戻ってきたのは男子側のバンガローからだったんだ」

岸上「そうなると彼女が別の場所から帰ってきたということはなさそうね……」

バンガローエリアは中央のある入口を唯一の通路として、左右に男子と女子のバンガローが建っている。
その周囲は池で囲まれていることもあり、バンガローエリアの外から帰ってきた人は絶対に入口を通らないといけないんだけど……。

上下「ああ。歌亡院は間違いなく男子側のバンガローから戻ってきていた」

ここまで断言されてしまっては間違いないだろう。歌亡院さんはその時間帯に男子の誰かのバンガローに行っていたことになる。
問題は誰のバンガローに、ってところだけど……。

岸上「弧消くんのバンガローに行った……ってことはないみたいね」

弧消「も、もちろんだよ!」

上下「なら他の誰かのバンガローになるが……一体誰なんだ?」


【info】
コトダマ【上下の証言】
夜10時30分頃に男子側のバンガローエリアから戻ってくる歌亡院を見かけた。

捜査はのんびりと小出しにしていく感じです

事件は簡単(断言)

【倉庫】

岸上「……それで、如月さんが言っていたことが本当ならここにあったはずのポーチが消えているのよね?」

弧消「う、うん。実際にどういったものなのか、とかはボクは知らないんだけど……」

上下さんと別れたボクらは次にどこを調べるか議論をした結果、倉庫を調べることになった。
その経緯は単純なことで、ボクが昨日如月さんから聞いたことを岸上さんに話しただけなんだけど……。

岸上「それでも構わないわ。事件前日に不自然に無くなっていたという事実が重要だから」

弧消「でも実物がどういうものなのかわからない以上、ポーチが無くなったという事実しかわからないわけだし……」

岸上「そのポーチが一つしか保管されていない、とは限らないわ。普通同じ物は複数用意するものだし……体操服だって人数分はあったわけでしょう?」

弧消「それもそうか」

モノクマがどういう考えでこの施設に色々な物を用意したのかはわからないけど、ポーチなんて物なら人数分……それか女子分はあってもおかしくない。

岸上「それじゃあ探しましょうか」

岸上さんはそう言うや否や、すぐに倉庫に保管されている物の山を調べていく。
……意外と行動派なんだな。てっきりこういう埃っぽい仕事はしないものかと思ってたけど。

逸見「……あら?」

弧消「逸見さん……」

するとボクらに続いて逸見さんが倉庫に入ってきた。

逸見「弧消さん……捜査中ですか?」

弧消「うん。岸上さんと一緒にだけど」

むしろ岸上さんの助手的な立ち位置かもしれないな……。

逸見「岸上さんと……」

弧消「それよりも、逸見さん……大丈夫? ほら、明石クンの死体を最初に見たのって……」

男のボクですらかなりの衝撃だったんだ。女の子の逸見さんにとってはその衝撃の比ではなかっただろう。

逸見「あ、はい……最初はちょっと驚きましたけど……」

逸見「いつまでも驚いたままじゃいられませんから……」

弧消「逸見さん……」

逸見「って偉そうなこと言っても、まだ何を調べるべきなのかすらよくわかってないんですけど」

そうやって苦笑いをする逸見さんは本当に辛そうだったけど……それでも頑張ろうとしている様子も感じられた。
なら、ボクが余計なことを言っても仕方ない。彼女がしようとしていることを邪魔するわけにはいかない。

弧消「なら、昨日の夜時間前に何をしていたか教えてもらってもいい?」

弧消「さっき式見さんに聞いたんだけど……逸見さん、昨日の夜7時過ぎに厨房に行ったんだよね?」

こんな彼女自身を疑うようなこと、本当なら言いたくないんだけど……さすがに見過ごせる話しでもない。
それは逸見さんも理解していたようで、あまり大きな反応はせず答えてくれた。

逸見「えーっと……わたしが厨房を訪れたのは夜8時頃だったと思います。ちょっと簡単なお菓子でも作って食べようと思って……」

弧消「その時に包丁の本数は数えた?」

逸見「はい。えっと、間違いなく五本全部揃ってました」

うーん……そうなると逸見さんが包丁を持ち出した可能性は低い、のか……?
一応芋屋クンにも話が聞けて、彼も五本全て確認していたとすればそうなるのかもしれないけど……そもそも彼が本当のことを言ってくれるのだろうか。

……いや。そもそも包丁を誰かが厨房から持ち出せたとして、それを式見さんと明智クンの二人に気づかれないなんてことができるのだろうか。


【info】
コトダマ【包丁の行方】
昨日の夜8時頃に全部揃っているのを逸見が目撃している。
このことから包丁は昨夜8時頃から消えていると思われる。

逸見「それじゃあ、わたしは別の場所に行ってみます。……ここに来たのも弧消さん達が入っていくのを見かけたからだったので」

頭を下げ、逸見さんが倉庫を後にする。そして入れ違うように岸上さんが戻ってきた。

岸上「一応、予備のポーチは見つけたわ」

そうして岸上さんが見つけてきたポーチを軽く確認する。
……うん。ポーチの平均的な大きさはボクは知らないけど、この大きさならある程度の物は隠せそうだ。それに如月さんの言う通り、腰に固定するタイプなのも間違いない。

弧消「問題はこれが一つ無くなってるってことだけど……」

岸上「…………」

あれ? 岸上さん、どうしたんだろう。何か考え事してるみたいだけど……。

弧消「岸上さん?」

岸上「ごめんなさい。ちょっと別に調べる場所がまた増えたわ」

弧消「え、もう? わかった。それでその場所は……」

岸上「いや、弧消くんには他に別の場所を調べてもらいたいの」

岸上「厨房の小窓があった場所は覚えてる? あそこの外側の地面と、できればその周辺もお願いしたいわ」

岸上「それと……そこが調べ終わったら現場に戻っておいて。後からわたしも行くから」

弧消「現場?」

岸上「これは人が一人殺された、殺人事件よ? 本来なら真っ先に調べないといけなかった場所なの」

岸上「殺害現場である飯ごう炊飯場と――明石くんの死体はね」


☆★☆★☆


【林間広場・厨房小窓外】

岸上さんと別れたボクは指示通り厨房小窓の外側へとやって来た。

弧消「えっと……まずは地面、だっけ」

視線を下に落とし、地面を確認する。
するとそこにはボクが今来た足跡の他に、もう一人分の足跡があった。

弧消「足跡がある……これ、もしかしなくてもここに誰かが来たってことだよな……」

ボクの足跡に比べてこの足跡はもうほとんど消えかけてるけど……でも、足跡の存在はかろうじて確認できる。

弧消「向こうの林間広場から続いて……この小窓の近くまで伸びてるし……」

正確には小窓の真下の地面から少し左にズレているけど、これを見る限り誰かがここまで来たのは間違いない。

弧消「それにしても、結構この小窓ギリギリのところにあるな……」

中から見てたら気付かなかったけど、外から見るとボクでギリギリのところに小窓がある。
ボクより小さい人だったら届きすらしないかもしれない。

弧消「さて――ん?」

ふと、近くの草むらに違和感を覚えた。あそこに何か隠れてるような気が……。

弧消「よい、しょっと」

その隠れてる物を引っ張り出し、手に持ってみる。
するとそれは本屋とかでよく見るような踏み台だった。

弧消「なんだこれ……」

足場のところに『希望』と大きく書かれてるけど……どういう意図でこんな物を作ったんだろう。
……いや、そうじゃなくて。問題なのはこの踏み台が草むらに隠されてたってことか。

弧消「っと……そろそろ現場に戻らないと」

ここで調べられることは全部調べただろうし……そうなると岸上さんの言っていた通り現場に戻っておいたほうが良さそうだ。

弧消「……よしっ!」

もう一度明石クンの死体を見ることになるのは辛いけど……いつまでも目を背けているわけにもいかない。
ボクはそう自分を鼓舞させて飯ごう炊飯場へと戻ることにした。


【info】
コトダマ【厨房外の足跡】
厨房の小窓外側に面する地面には一人分の足跡があった。

コトダマ【踏み台】
厨房の小窓外側の草むらに隠してあった。



【飯ごう炊飯場】

正道「弧消か。どうだ、捜査は順調か?」

現場に戻ったボクを見張り役の正道クンと伊庭クンが出迎えてくれた。

弧消「どうだろう……よくわからないよ。一応ある程度は情報が集まりつつはある、かもしれないけど」

正道「そうか……」

伊庭「まあ、気にする必要はない。捜査をしているのは弧消だけじゃないんだ」

伊庭「全員の集めた情報と知恵を合わせればどうにかなるだろう」

弧消「うん……ありがとう」

まだ岸上さんは来てないけど……どうしよう。先に調べておいた方がいいのかな。

伊庭「ところで、だ。せっかくだから俺からも弧消に話したいことがある」

弧消「え? 話したいことって……」

伊庭「昨日の夜時間頃に少し気になることがあったんだ」

夜時間頃っていうことは、明石クンが殺された時間の手前くらいってことか?
その前後で怪しいことがあったのなら、聞いておかないわけにはいかないだろう。

伊庭「夜10時頃だったな。林間広場……炊事棟の辺りで歌亡院を見かけたんだ。別にその時はあまり不自然には思わなかったんだが、さすがにこうなってしまってはな」

林間広場の炊事棟周辺で歌亡院さんを見かけた……?
確かにそれは怪しいことこの上ないけど……。

正道「だが、その時は別に不自然には思わなかったんだろう?」

伊庭「そうだな。言動におかしな点は見当たらなかった。何をしていたのかを聞いても適当にはぐらかされたのが気にはなったが……」

正道「なるほどな。……まあ、あまり気にすることではないんじゃないか? 目的を教えなかったのは確かに気にはなるが……」

ううん……でも、気にならないと一蹴するわけにもいかないし覚えておく必要はあるかな。


【info】
コトダマ【伊庭の証言】
夜10時頃に倉庫周辺を歩いている歌亡院を発見。
そのときの歌亡院は何かを持っているわけでもなく、おかしな点は見当たらなかったとのこと。

岸上「ごめんなさい。遅れたわ」

すると、別の場所を調べていたという岸上さんがやって来た。

弧消「遅かったね。どこに行ってたの?」

岸上「バンガローエリアとお土産屋にね。無駄足にはならなかったのが幸いかしら」

ってことは証拠がいくつか見つかったってことかな。

岸上「まず、さっきの倉庫で話になったポーチだけど……バンガローエリアで見つかったわ」

弧消「……確かに、このポーチで間違いないね。これはどこにあったの?」

岸上「歌亡院さんのバンガローの入口にある階段下に隠されていたわ。念入りに、というわけではなくて本当に雑にだったけど」

また歌亡院さんの名前が出たか……。これは何を意味するんだろう?

岸上「まあ、これが彼女のバンガローの入口にあったからといって犯人である証拠にはならないんだけれど。中にあったのならともかく外にあっただけなら誰にでも置けるでしょうしね」

弧消「それもそうか……。それで、他には?」

岸上「明石くんの死体の様子を見たとき、少し気になることがあったの。彼は刺殺されていた……当然、犯人は返り血を浴びる可能性が高くなるわ」

岸上「それぞれのバンガローには着替えやシャワーが用意されているとはいえ、その道中で誰かに目撃されれば即アウトになるはず。その程度のリスクを考えないはずがないわ」

弧消「ってことは……着替えを事前に現場に用意していたとか?」

岸上「もしくは返り血を防ぐ道具を用意していたか。そこで以前お土産屋でビニール傘があったのを思い出して、確認しに行ったんだけど……」

岸上「やっぱり数は減っていたわ。それと一応証明として在庫リストも持ってきたから、弧消くんにも渡しておくわね」

本当に抜け目がないというか……頭が回る人だな。
ここまでできないと将棋ってできないものなんだろうか? ちょっと将棋界の全貌が気になり始めてきたぞ……。

伊庭「口を挟む形になって悪いが、ビニール傘なら離れた場所の草むらに隠れていたぞ」

そこに伊庭クンが話に加わってくる。

弧消「本当?」

伊庭「ああ。先端が破けていて、血も付着していた。おそらく岸上が言った通りの用途で使われたんだろう」

伊庭「それと、留め具の一部が外れていたのが気になったな」

岸上「ふうん……なるほどね」


【info】
コトダマ【土産屋リスト】
土産屋にある商品全ての在庫リスト。
モノクマが普段扱っている物とは別のリストで、本当の意味での商品リストであると言える。

コトダマ【ポーチ】
倉庫にあったと言われるポーチ。
歌亡院のバンガローの階段下に隠すように置かれていた。

コトダマ【ビニール傘】
飯ごう炊飯場の付近にある草むらに隠されていた。先端の一部が破けていて、その外側は血が付着している。
その他にも留め金の一部が外れていた。

岸上「さて……後はいい加減明石クンの死体を調べないといけないわね」

弧消「やっぱり、そうなるよね……」

死体を調べるという現実を目前にしてボクは腰が引けてしまう。
でも……彼の死の真相を暴くにはやるしかない。そう思うしかないんだ。

岸上「捜査の流れを追う内に多少はこの非現実な展開にも慣れたかしら?」

岸上「そう考えると現場の捜査を最後に回したのは正解だったみたいね」

弧消「……もしかしてそのためにボクを?」

岸上「どうかしらね」

そう言う岸上さんの口元には僅かに笑みが浮かんでいた。
……やっぱりボクを気遣ってなんだろうか。そうだとしたら、素直に嬉しいし感謝しかない。

岸上「さあ、いつまでも捜査ができるとは思えないし……やれることは早くやっておくわよ」

弧消「うん!」

そうして二人して明石クンの死体を調べていく。
ぎこちない手つきのボクと違い、動じない様子で岸上さんも傷口や服の中を確認していった。


岸上「……モノクマファイルの記述に嘘は書かれてないみたいね。二つの傷口があって、その片方がかなり深い傷みたい。おそらくこっちが致命傷の方だわ」

岸上「それと、持ち物は何も持ってないみたい」

つまり明石クンは手ぶらでこの現場に来たっていうわけか。
そして二度刺されて、殺された……。

弧消「……それにしても、明石クンの傷口って結構高いところにあるね。結構身長がある彼の心臓を狙ったんだから当然なんだろうけどさ」

岸上「……言われてみれば、確かに」


【info】
コトダマ【明石の持ち物】
飯ごう炊飯場で殺されていた明石は何も持っていなかった。

コトダマ【明石の傷】
明石の遺体にあった包丁による刺し傷はどちらも高い位置にあった。

岸上「それにしても……」

一通り調べ終わった岸上さんが改めて周囲を見渡して呟いた。

岸上「この現場、人が殺されたという割には荒れてないわね。まるで何事もなかったかのようだわ」

弧消「確かに……。犯人が証拠隠滅のために掃除でもしたのかな?」

岸上「だとしたら明石くんの血が洗い流されてないのが不自然よ」

それもそっか……。なら、証拠隠滅をしたという可能性も無いんだ。

モノクマ「うぷぷ……どう? 捜査頑張ってる?」

弧消「うわっ!? モノクマ!?」

まるで当然だと言わんばかりに現れるのは本当に勘弁して欲しい……!!

岸上「何か用事かしら?」

モノクマ「いやぁ、もう少しで捜査も終わりにしようかなって思ってさ」

モノクマ「だから捜査の進捗はどうかなって思って。まあどちらにせよ終わりにはするんだけど」

するのか……。

岸上「そう。なら聞きたいことが二つあるんだけど、いいかしら?」

モノクマ「聞きたいこと? 別にいいけど……」

岸上「まず一つ。夜時間に立ち入り禁止の場所に入った生徒はどうなるの?」

モノクマ「そんなのルール違反ってことで処罰だよね! おしおきだよおしおき!」

弧消「つまり、処刑されるってことか?」

モノクマ「そういうことだね!」

岸上「なら二つ目の質問よ。この施設の中で仮にゴミをゴミ箱以外の場所に捨てたらどうなるのかしら。例えば林の奥にとか」

二つ目の質問はボクには意図がわかりかねたけど……岸上さんが言うのだから意味があるんだろうか。

モノクマ「そんなの自然が可哀想でしょ! まあ、こっちを違反した場合はおしおきじゃなくって無理矢理そのゴミを捨てた人に押し付けるだけだけどね!」

モノクマ「ああ、当然事件に使った道具とかその過程での証拠品とかに関しては不問だよ。そこまで制限したらオマエラの殺人計画に支障が出るからさ」

余計なお世話だよ本当に……。

モノクマ「質問はそれだけ? じゃあボクは帰るね! バイバイ!」

質問を受けるだけ受けてモノクマはこの場を去る。

弧消「……岸上さん。今の話に意味はある……んだよね?」

岸上「当然よ」

そうやって自身ありげに頷く岸上さんは男のボクから見ても頼もしく見えた。

コトダマ【夜時間のルール】
夜時間になると炊事棟と厨房と講堂は立ち入り禁止になり、これを破った生徒は処罰される。

コトダマ【廃棄物処理のルール】
この生活で出たゴミやそれに分類される物はそれぞれのバンガローに設置されたゴミ箱に入れることが原則となっている。
これに違反した場合はモノクマがそれぞれの生徒の元にやって来て無理矢理ゴミを押し付けていくようになっているとのこと。死亡した生徒によって出たゴミはその生徒の死体に入れていくらしい。

コトダマ【飯ごう炊飯場の様子】
飯ごう炊飯場には明石の血が少し飛び散っているだけで、他にいつもと違う様子は見られなかった。



キーン、コーン、カーン、コーン……。


モノクマ『さあオマエラ! いつまでも前座に時間を使えると思うなよ!』

モノクマ『ボクは前菜やスープよりもメインディッシュをメインにしたい派なんだ! だってメインディッシュだからね!』

モノクマ『ということで捜査は終わり! オマエラ全員講堂に集まれ!!』


今のアナウンスが捜査の終わりを告げる役割か。
講堂……そこに集まればいいのか?

岸上「行きましょう。ここまで来たらもう後戻りはできないわ」

弧消「うん……そうだよね」

岸上「安心して。この事件の謎はそこまで複雑じゃない。そうわたしは思っている」

弧消「え? それってどういう」

岸上「先に行くわ」

……行っちゃった。
それにしても、今の言葉は何を意味しているんだろう? 岸上さんは何かに気づいているのか……?


【info】
捜査を終了します

捜査終わりです。そろそろ裁判開始。

コトダマに抜けはないと思いたい。

今日の夜21時頃に裁判開始前まで進めます
途中一個安価挟みますのでよろしくお願いします



【講堂】

モノクマのアナウンスに従い、ボクは講堂へとやって来た。

弧消「……まだ全員来てないんだ」

来てるのはボクを除いて伊庭クンに芋屋クン、如月さんに美波さん――。

弧消「あれ? 岸上さんは?」

ボクより先に向かったはずなのに、どこに行ったんだろう? 途中で寄り道をする理由もないし……。

弧消「まあいいか」

とりあえずボクは全員が揃うのを待つしかないんだし、それなら誰かと話をしておこうかな。
捜査の状況とか、他にも色々と知りたいことがあるし……。


↓1
話す生徒を指定
1 伊庭鉄火
2 芋屋理音
3 如月らら
4 美波白砂

弧消「伊庭クン」

伊庭「弧消か……」

学級裁判前だからか、それとも別の理由からか。伊庭クンはいつにも増して真剣な表情をしていた。
でも、それは当たり前のことだ。だってこの結果がどっちに転ぼうと――。

伊庭「やめておけ」

えっ?

伊庭「今のお前の顔は少し重くなりすぎている。気持ちはわかるが、そんなでは頭も回らないぞ」

伊庭「無理矢理にでも気持ちを押し殺せ。そしてその分の反動は全てが終わってから吐き出せばいい」

弧消「伊庭クン……うん、そうだね」

伊庭「それに、正直言って俺はお前のことを少し認めてはいるんだ。抽選で入学した一般人であるのにも関わらず、お前は的確に行動していた」

伊庭「お前のその姿勢は褒められるものだし、他の連中の力にもなっているだろうな」

弧消「それは言い過ぎだよ……」

でも、お世辞であるにしろ違うにしろ、そう言われるのは嬉しい。

伊庭「自信を持て。そうすれば気持ちも前を向くだろう」

そうして小さく笑みを浮かべた伊庭クンを見てボクの気持ちは幾分楽になっていた。



☆★☆★☆


やがて一人、また一人と行動に人が集まってきて。
気づけば全員が講堂に集合していた。

雷「これで全員だね……」

芋屋「へぇ、全員素直に集まったんだな」

芋屋「この中に混ざってる人殺しは今どんな気持ちなのか……」

芋屋「ははっ! 処刑を待つ死刑囚の気持ちを味わえるなんてこの事件の犯人はレアな体験してるよ本当!」

上下「おい! お前はまだそんなことを言って……!」

伊庭「やめろ。今は無駄に喧嘩をしている暇はない」

明智「そういう負けん気は裁判まで温存しておくべきじゃろうな」

岸上「芋屋くんも。この状況で場を乱すようなことは言わないでもらえるかしら?」

芋屋「はいはい、っと」

……結局岸上さんが講堂に来たのは最後から二番目くらいだった。
何をしていたのか。気にならないと言えば嘘になるけど……ここで彼女がおかしなことをするとも思えないから、信じることにした。

式見「それよりも……我らを招集しておいてその張本人が来ないというのはどういうことだ……」

植島「そうだ! さっさと出てこいモノクマ!!」

美波「あー……本当にやるんだね……」

鷲澤「やるしかないと思うの……」

美波「そんなのは知ってるけどさー……」


モノクマ『あー……あー……マイクテス、マイクテス』


すると、講堂全体に機械を通したような声が聞こえてきた。
聞き間違えるはずもない……モノクマ……!!

正道「アイツの声か……」

如月「直接出てこないなんて、随分な臆病っぷりっすね」

モノクマ『うぷぷ……そういうんじゃないよ。ボクはもう裁判場に来てるからさ。それなのにまたボクがそっちに行っても面倒でしょ?』

弧消「会話が成立してる……?」

伊庭「盗聴器か何かそういう類のものが仕掛けられているんだろう」

如月「監視カメラがあるくらいっすからね」

モノクマ『そういうこと! んで、本題に戻るよ! 全員揃ったみたいだから裁判場への道を開けるね!』

弧消「それってどういう……」

ボクの言葉が終わるよりも前に、講堂全体に大きな物音が鳴り響いた。
ゴゴゴゴゴ……!!

明智「なんじゃこの音は……」

鷲澤「あっちを見てなの!」

講堂の舞台奥に不自然に下ろされた幕が左右に開き、入口がボクらの前に現れた。

モノクマ『それが裁判場へと続くエレベーターだよ! それに乗って全員裁判場に来ること! じゃあね!』

……あれに乗れってことか。そしてその先が裁判場……。

植島「しょうがない……行くか……」

歌亡院「足が震えてるよ?」

植島「武者震いだ!」

芋屋「臆病な武者も居たもんだな。……それじゃあ僕は先に行くぞ」

逸見「行きましょう……」

芋屋クンを先頭に一人、また一人と舞台に上がっていく。
ボクもそれに続くように舞台に上がり、エレベーターへ乗り込む。

そうして全員が乗り込むと、エレベーターの入口は自動的に閉まり。
下降していった。


☆★☆★☆


雷「け、結構手の込んだことしてるな……」

明智「こんなものを作ってまで、本当に何がしたいのかモノクマは……」

逸見「…………」

美波「逃げたいけど……逃げられないんだよね、もう……」

エレベーターが下へ行くに従い、話し声も無くなっていく。
もう言葉で気を紛らわすなんてことはできない。それを他の人達も理解しているようだった。

弧消「…………」

チラリと隣に立つ岸上さんを見る。

眼鏡の奥の瞳は冷静に前を見据えていた。この状況でも動じないその姿は正直に凄いと思うし頼もしいけど――どうしてここまで冷静でいられるのか。

岸上「…………」

ボクの視線に気づいた岸上さんが人差し指を口元に寄せジェスチャーで喋るなと示してきた。

そうしてやがて話し声は完全に消え――エレベーターが止まる。



【地下裁判場】

モノクマ「もう! オマエラ遅いよ! 待ちくたびれて死にそうだったよ! 死なないけどさ!」

そこは一言で表すなら円卓だった。
人数分の席が円状に並び、議論を交わす場。裁判なんてしたことないけど……それでも、これが普通の裁判場でないことは理解できる。

如月「ここが裁判場っすか。なるほど、アンタの姿と同じで悪趣味な場所ですね」

歌亡院「んーと、それぞれの席に行けばいいのかな?」

モノクマ「そうだよ! うぷぷ……いよいよメインディッシュの開幕だ! 滾る! 滾るよぉ!!」

美波「ムカつく……」

正道「今は堪えろ。目の前の事態に集中するんだ」

そうしてボクらはそれぞれの席に向かう。

いよいよ始まる……学級裁判が。



超高校級の税理士、明石晴夜……。

ちょっと相手によって態度が変わりがちだったけど、それでも明るい人だった。
他力本願で事態の解決は人任せなところがあったけど、それでもボクらの仲間であったことは間違いない。

そんな彼が――殺された。
しかもその犯人がこの中に?

信じられない。信じたくない。
でも、現実は認めないといけない。確かに明石クンは殺されていたんだ。

彼を殺した犯人を突き止めないと、ボクらは終わる。
本当の意味で、終わってしまう。

それはダメだ。ボクらはこんな理不尽な結末を迎えたくはない。こんな終わりは……嫌だ。
彼のためにも。自分達のためにも。ボクらは真相を突き止めないといけない。

そうして始まる。
自分達の全てを使って真相を暴く、究極の疑心暗鬼が。
仲間のために仲間を犠牲にする、究極の矛盾が。

――生き残るという希望のために誰かの死という絶望を選ばせる『学級裁判』が……!!

【裁判準備】
コトダマ一覧

コトダマ【モノクマファイル1】
被害者は超高校級の税理士、明石晴夜。死体発見現場は飯ごう炊飯場。
凶器は包丁。心臓とその僅か右を刺されている。致命傷は心臓を刺した方の傷。
他に目立った外傷は見当たらなかった。
死亡推定時刻は夜時間以降。

コトダマ【包丁の行方】
昨日の夜8時頃に全部揃っているのを逸見が目撃している。
このことから包丁は昨夜8時頃から消えていると思われる。

コトダマ【式見・明智の証言】
式見と明智は昨日の夜7時頃から夜時間まで炊事棟に居たとのこと。
その時に逸見と芋屋が厨房へ入っていくのを目撃している。
逸見が夜8時頃。芋屋が夜9時30分頃とのこと。

コトダマ【上下の証言】
夜10時30分頃に男子側のバンガローエリアから戻ってくる歌亡院を見かけた。

コトダマ【伊庭の証言】
夜10時頃に倉庫周辺を歩いている歌亡院を発見。
そのときの歌亡院は何かを持っているわけでもなく、おかしな点は見当たらなかったとのこと。

コトダマ【厨房の小窓】
炊事棟の厨房にある小窓は鍵が閉められていなかった。
近くの壁には包丁が立てかけられている。

コトダマ【厨房外の足跡】
厨房の小窓外側に面する地面には一人分の足跡があった。

コトダマ【踏み台】
厨房の小窓外側の草むらに隠してあった。

コトダマ【夜時間のルール】
夜時間になると炊事棟と厨房と講堂は立ち入り禁止になり、これを破った生徒は処罰される。

コトダマ【明石の持ち物】
飯ごう炊飯場で殺されていた明石は何も持っていなかった。

コトダマ【明石の傷】
明石の遺体にあった包丁による刺し傷はどちらも高い位置にあった。

コトダマ【ビニール傘】
飯ごう炊飯場の付近にある草むらに隠されていた。先端の一部が破けていて、その外側は血が付着している。
その他にも留め金の一部が外れていた。

コトダマ【廃棄物処理のルール】
この生活で出たゴミやそれに分類される物はそれぞれのバンガローに設置されたゴミ箱に入れることが原則となっている。
これに違反した場合はモノクマがそれぞれの生徒の元にやって来て無理矢理ゴミを押し付けていくようになっているとのこと。死亡した生徒によって出たゴミはその生徒の死体に入れていくらしい。

コトダマ【飯ごう炊飯場の様子】
飯ごう炊飯場には明石の血が少し飛び散っているだけで、他にいつもと違う様子は見られなかった。

コトダマ【土産屋リスト】
土産屋にある商品全ての在庫リスト。
モノクマが普段扱っている物とは別のリストで、本当の意味での商品リストであると言える。

コトダマ【ポーチ】
倉庫にあったと言われるポーチ。
歌亡院のバンガローの階段下に隠すように置かれていた。

終わり。次から学級裁判。

コトダマはもう少し増やしたかった。ちょっと少ないかな。

安価は↓1でやっていきますね。次回もお願いします。
お疲れ様でした。

遅いですけど22時頃に始めたいです

           /                 ハ
          /             |.ヽハ   i    i l
          ./     l  i .|   l`¨´l i  .|    .i.l
            .i   .i  |   | il  .| |  .|.il  | l | .| .i l
           i i | .|  ⊥ i |l i .i.マ  l |.i .|.i .| l i.l
            | i .i |  |マ { T .ャ.|. ',   .リ }イT}¨l .| |.i
            | i i .i li |.ム|示ミ V  ', ./ |.示i jl i| i.|
           .| i .ム i .l.i.|〈ハl.し |      イし }リ}'|,.イi}'
            | j /ヽ{ .|マ  ヒリ       ヒリ イノ/ '
           ./.ノ.、〈マヾ {        '     j〈./
          /}/ ト- 、      、_ ,    .ハ
          / .|イハiヽ            /
               j |' V \         /
              r ≦ T i   >-  .イ_
              l   | il        ├il|.i ミ
            _イ    | il >- 、 ,ィ .マl i |
 _  --===≦. \\ .ノ/.i    /. ∨ .l.i i .ハ

/   \     |  lヽ ./ |ヽ  /_ }, .,| | / ≧=---  、

【超高校級の幸運】弧消 真名斗(コギエ マナト)
発言力8
集中力6
絆のカケラ10個 モノクマメダル0枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【身長】160cm【体重】51kg
【胸囲】71cm【血液型】AB型
【誕生日】1月13日【好きなもの】料理【嫌いなもの】重苦しい空気
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【他生徒との関係】
【超高校級の拳法家】正道 健一【友人/絆のカケラ3/ツウシンボ2】
【超高校級の芸人】植島 恭兵【友人/絆のカケラ3/ツウシンボ2】
【超高校級の税理士】明石 晴夜【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級の石焼き芋屋】芋屋 理音【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の呪い師】明智 桃也【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ2】
【超高校級のCGデザイナー】雷 光【警戒されている……?/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級のスナイパー】伊庭 鉄火【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

【超高校級の図書委員】鷲澤 芳佳【前を向き合う仲/絆のカケラ4/ツウシンボ3】
【超高校級の合唱部】歌亡院 奏【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の茶道家】逸見 燈華【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の発明家】如月 らら【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の整体師】上下 左右【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級のモデル】美波 白砂【友人/絆のカケラ1】
【超高校級の儀式マニア】式見 茉莉花【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】
【超高校級の棋士】岸上 舞棋【友人/絆のカケラ2/ツウシンボ1】

──────────────────────────────────────
【所持スキル】
『真偽の見極め』
『集中力を1消費してノンストップ議論時、偽証をするか否かの判別ができる』
──────────────────────────────────────
【所持アイテム】
クマミミ
『カチューシャタイプのモノクマ耳。装着すると脳波を拾ってピコピコ動く』
秋色ストール
『シックな秋色のストール。おしゃれのアクセントに』
──────────────────────────────────────

【学 級 裁 判 開 廷 !】


モノクマ「それじゃあ最初に、学級裁判の説明を始めます」

モノクマ「学級裁判は、『誰が犯人か?』を議論し、その結果はオマエラの投票によって決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきされますが……」

モノクマ「もし間違った人物をクロとした場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、クロはこの『希望ヶ峰学園特別林間学校施設』の外へ出る権利が与えられます!」

モノクマ「初めての裁判でわからないこともあるだろうけど、全員で力を合わせてクロを当てようぜ!!」


岸上「力を合わせて、ね……。それでも全員が助かる道は無いんでしょうけど」

弧消「おしおき……クロは処刑される……」

美波「っていうか、そもそもその犯人ってこの中にいるの?」

モノクマ「当然です! ボクはモノクマ! クマ業界では正直者で有名なんだからね!」

歌亡院「あはは! わけわかんないね!」

植島「この状況で笑ってる歌亡院の方がわけわかんないけどさ……」

正道「だが、やらねばならないのならやるしかない」

正道「そうでないと……クロもシロも関係なく全員殺すのだろうからな」

モノクマ「そうだよ! ルールにはクマ一倍厳しいからねボクは!」

モノクマ「ちなみに、必ず誰かに投票してよね。じゃないと無駄に死体が増えることになるからさ」

岸上「そう。なら、やるしかないわね」

明智「じゃが、議論しろと言われても何から始めればいいのじゃ?」

芋屋「当然だけど僕は裁判なんてしたことないからわからないぞ」

如月「そりゃこの場に居る全員がそうでしょう」

まず、何から話し合うべきなのかか……。

弧消「それじゃあまずは明石クンの死体が発見された状況から整理しようか」

逸見「情報の共有ってやつですか?」

弧消「うん。って言っても、今更話し合う必要があるのかは疑問だけど……」

岸上「いや、議論の入口にするにはうってつけかもしれないわ。それで議論が広がって進展する可能性だってある」

鷲澤「それじゃあ、やってみるの」

式見「ククク……さあ、やるなら早くやるとしようか……」

雷「異常者が二人……」

伊庭「明石が殺されていた状況の確認からだな」

明石クンがどこでどうやって殺されていたのか。
まずはそれを確認するとしよう……。

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・モノクマファイル1
・ポーチ
・式見・明智の証言


岸上「【被害者は超高校級の税理士】、明石晴夜くん」

岸上「飯ごう炊飯場で倒れていたわね」

伊庭「死因は包丁による【刺殺】だったな」

植島「ってことは、明石は【飯ごう炊飯場で犯人と会って……】」

植島「そこで刺されちまったってわけか……」

歌亡院「そんなの酷い話だよー!!」

芋屋「【心臓を一刺しされてそれで絶命】……それが致命傷ってわけだったのか」

如月「それが本当なら、なるほど確かに酷い話です」


↓1

正解!

弧消「それは違うよ!」論破!


弧消「ううん。明石クンは心臓を一刺しされて殺されたわけじゃないんだ」

弧消「モノクマファイルを見てよ。ここには『心臓とその僅か右を刺されている』って書いてあるよ」

つまり明石クンが受けた犯人からの攻撃は二回。心臓を一刺しされたわけじゃないんだ。

芋屋「ん? でも、先に心臓を一刺しして殺した後にもう一度刺せば辻褄が合うだろ?」

岸上「そうもいかないわ」

岸上「致命傷になったのは心臓を刺した方の傷らしいけど……こっちは二度目に刺された際にできた傷と考えて間違いないでしょうね」

雷「そ、その根拠は……?」

弧消「致命傷になった方の傷は深い傷になっていて、もう一つの傷は浅い傷になっていた……」

伊庭「仮に致命傷の方を最初に与えたとしたら、わざわざもう一度明石を刺す理由がないということか」

弧消「うん。もし確認のために再度刺した、とかなら浅い傷にはなってないはずだからね」

芋屋「…………」

芋屋「はははっ! 確かに弧消の言うとおりだったな!」

言うとおりだったな、って……。

正道「最初から気付いていたような口ぶりだな?」

芋屋「そりゃあ、ね。一応他の奴らが間違って覚えてないかと思って確認しただけだよ」

芋屋「植島は大丈夫だったか?」

植島「…………」

鷲澤「露骨に目を逸らしてるの!?」

上下「待て。それよりも気になることが一つあるんだが」

弧消「気になること?」

上下「明石を殺した包丁はどこから調達されたものなんだ? そこを確かめるのも大事だろう?」

凶器の出処か……。
それは、あそこしか考えられないよな……。


凶器はどこから調達された?
1 厨房
2 倉庫
3 明石のバンガロー

↓1

正解!

弧消「これだっ!」


弧消「当然、炊事棟の厨房だろうね」

美波「包丁なんて物、そこにしか無いだろうしねー」

厨房から包丁を盗ったとなれば、そこから犯人の手がかりが割り出されるかもしれない。
単純な発想かもしれないけど、多分間違ってないはずだ……。

式見「クク、ククク……」

如月「ん? どうしたんすか式見さん?」

どうしたんだろう? 何か笑ってるように見えるけど……?

岸上「それで、包丁が揃っていた最後の時間を知ってる人は居る?」

逸見「包丁なら昨日の夜8時には全部揃ってましたけど……」

伊庭「ならば夜8時以降に厨房を訪れた人間が怪しいわけか」

式見「ククク……ククククク……!!」

如月「あーっ! だからどうしたんすか! 笑ってないで言いたいことがあるなら――」

式見「犯人をニ択にまで絞れたぞ! 逸見と芋屋、そのどちらかだ!」

逸見さんと芋屋クン、って……。

逸見「え!? 何を言ってるんですか式見さん!」

芋屋「バカらしい。証拠があるのならともかく、妄想でそんなことを言うのはやめてくれ」

明智「妄想だと切り捨てるのはちょっと早いんじゃないじゃろうか?」

植島「ああ?」

式見「気付かない愚者のために我が教えてやろう……」

式見「そしてひれ伏すがいい……!!」

ここまで言うってことは式見さんには確固たる確信があるはずだ。
それが正論なのか不正論なのか……見極めないといけないな。

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・厨房の小窓
・土産屋リスト
・ビニール傘


式見「包丁が厨房から盗まれたというのなら……」

式見「『怪しいのは逸見と芋屋の二人』である!」

上下「最後に包丁が揃っているのを確認された夜8時より後に【厨房に入ったのがその二人】なら……」

明智「間違いなくどちらかが犯人じゃろうなぁ」

逸見「ち、違います! 【わたしは犯人じゃない!】」

芋屋「当然【僕も犯人なんかじゃない】ぞ」

歌亡院「あっははは! でもどっちかが嘘つきなんだよね?」

如月「『式見さんと明智さんの二人に見られず包丁を入手する方法』があれば別ですがね」

式見「ククク……そんな方法、あるわけがない……」

鷲澤「た、楽しそうなの式見さん……」


↓1

正解!

弧消「それに賛成だよ!」賛成!


弧消「二人に見られずに包丁を取る方法ならあるよ」

式見「なん、だと……!?」

弧消「包丁が立てかけてあった壁のすぐ近くに小窓があるよね?」

美波「そっか! 外からその小窓を使えば炊事棟に居る二人に見られず包丁を盗める!」

明智「じゃが、その小窓から犯人が包丁を盗ったという証拠はないじゃろう」

あの小窓を犯人が使ったという根拠か……。

岸上「いいえ、犯人があの小窓を使ったという証拠ならあるわ」

岸上「そうよね、弧消くん?」

歌亡院「えっ、そうなの?」

岸上さんが言う証拠……それは――。

犯人が厨房の外から包丁を手に入れたことを裏付ける証拠は?

コトダマリストから選択
↓1

正解!

弧消「これだっ!」


弧消「厨房の外に足跡があったんだけど、それが小窓の方にまで続いてたんだ」

岸上「一人分の足跡だったけど、これがある以上間違いないわね。犯人はあの小窓を使って包丁を盗んだのよ」

式見「ぐぐぐ……」

自分の意見を否定されて歯ぎしりしてるよ……。

明智「ふむ。じゃが、それを言うとワシと式見、それと逸見と芋屋は容疑者から外してよさそうじゃな」

歌亡院「式見さんと明智さんは夜時間まで二人で居たんだもんね」

鷲澤「犯人が外から凶器を盗んだのならわざわざ炊事棟の中を通る必要はないし……」

鷲澤「逸見さんと芋屋くんの二人も外してよさそうなの」

逸見「ホッ……」

芋屋「当然だ」

式見「ククク……我の身の潔白が証明されたのなら、良しとしよう……」

如月「単純っすね……」

弧消「でも、これで容疑者が四人外れたのは大きいよ」

この調子で議論を進めれば犯人にたどり着くのもそう遠くないはずだ……。

植島「なぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

弧消「聞きたいこと?」

植島「ああ。えーっと、そもそもな話。どうして犯人は凶器を元の場所に戻さなかったんだ?」

如月「……アホですね」

植島「おい! せめて普通のトーンで言え! いや俺はアホじゃないけど!」

正道「だが、疑問を抱いたのなら解消してやろう」

芋屋「あーあ。結局植島はアホだったって話か」

植島「だからアホじゃない!!」

逸見「あはは……」

美波「どうでもいいよ、もう……」

犯人が凶器を戻さなかった理由……。
一応、明らかにしておくべきだろうな……。

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・伊庭の証言
・踏み台
・夜時間のルール


植島「そもそもどうして犯人は包丁をそのままにしておいたんだ?」

植島「普通、使った凶器は元の場所に戻した方が犯人にとっても都合が良いと思うんだけど」

式見「その煌く刃に【付着した血液をそのままにするわけにはいかなかった】んだろう……」

正道「だが、それなら血を洗い流せば問題はない」

正道「【飯ごう炊飯場には水道もあった】からな」

岸上「というか、そんなもの考えるまでもないことだと思うのだけど」

植島「そんなら教えてくれたっていいだろ!」

式見「凶器を元の場所に戻して【犯人にデメリットは無い】はず……」

如月「あーっ、『くだらん議論』っす」


↓1

正解!

弧消「それは違うよ!」論破!


弧消「明石クンが殺害されたのは夜時間以降……」

弧消「これはモノクマファイルにも書いてあるから間違いない情報だよね?」

植島「だから?」

如月「夜時間ってことは、当然炊事棟は立ち入り禁止になってます。厨房だって例外じゃないでしょう」

美波「立ち入り禁止じゃあ返しようがないよねぇ」

弧消「まあ、立ち入り禁止のラインがどこからなのかはモノクマの采配次第だろうけど……」

弧消「必要以上のリスクは負わないべきだよね?」

植島「そ、そういうことか……」

歌亡院「植島さんってやっぱりバカだったんだねぇ!」

植島「うっせぇ!」

雷「それはともかく……明石が現場に来たのって偶然なのかな? それとも……」

雷「……必然なのかな?」

岸上「そうね。それははっきりさせておくべきかもしれないわ」

伊庭「それも気になる点ではあるしな」

明石クンがどうして現場に来たのか。
偶然? 必然? それは――。


明石が飯ごう炊飯場に来た理由は?
1 偶然
2 必然

↓1

正解!

弧消「これだっ!」


弧消「もちろん、必然だよ。偶発的に事件が起きた……なんて考えにくいし」

逸見「凶器を盗んだこともある程度の計画性を示してるでしょうし……」

正道「現場に選んだ飯ごう炊飯場も、人目のつかない場所を選んだという意味なのだとしたら明石を選んだのは必然だろう」

美波「まあ、それが妥当な考えだろうけど……」

問題は明石クンをどうやって呼び出したのか、なんだけど……。

芋屋「ふーん……なら、僕がその答えを出してやるよ」

上下「おい、また適当なことを言うつもりか?」

伊庭「おかしなことを言って場を乱すつもりなら黙っていろ」

芋屋「失礼だな。今度は真面目な話だって」

……って言うわりには笑ってるのが気になるところだけど。

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・廃棄物処理のルール
・明石の持ち物
・モノクマファイル1


歌亡院「明石さんが現場に来たのは必然って……」

歌亡院「それって誰かが呼び出したってこと?」

雷「当然その誰かってのは……クロ、なんだろうね……」

明智「ならその方法は何だと言うんじゃ?」

芋屋「当然、『手紙での呼び出し』だろうね」

芋屋「バンガローの扉は【下に少し隙間がある】し……」

植島「そっからなら手紙を中に入れれるってわけか!」

芋屋「直接明石と話をしているところを誰かに見られでもしたら終わりだからな」

芋屋「そうして呼び出された明石はのこのこと現場に向かったってわけ」

伊庭「だが、それならその手紙はどうなったんだ?」

芋屋「後生大事に【持ち歩いてた】んじゃない?」


↓1

正解!

弧消「それは違うよ!」論破!


弧消「芋屋クン……明石クンは手紙の呼び出しを受けてなんかないんだよ」

芋屋「へぇ? その根拠は?」

弧消「彼の遺体を調べたんだけど、彼は手紙の類を持ってなかったんだ」

弧消「だから、明石クンは手紙で呼び出されたとは……」

芋屋「でも、それなら自分のバンガローのゴミ箱に捨てたとかって可能性もあるんじゃないか?」

岸上「それも調査済み。明石くんのバンガローにそういった類の物は無かったわ」

……いつの間にそんなことを。ボクと別行動をしてたときかな?

芋屋「ふーん……」

芋屋「いやー、悪い悪い。やっぱり適当に話すもんじゃないな!」

上下「お前!」

歌亡院「あはは! 芋屋さん、この状況でも楽しそうだね!」

芋屋「容疑者から外れてちょっと余裕が出たのかな?」

芋屋「っていうか、歌亡院の方がよっぽど楽しそうだけど」

伊庭「そんなことはどうでもいい。とにかく、明石が手紙で呼び出されていないのだとしたら……」

式見「何者かによって召喚された、ということになる……」

召喚……まあ、言いたいことはわかるけど……。

美波「問題は誰が明石を呼び出したのか、ってところだねー」

岸上「彼を夜時間以降に来るよう仕向けたのだとしたら、その呼び出しもやっぱり夜時間以降に行われたと思うべきかもしれないわ」

明智「ほほう。その理由はなんじゃ?」

岸上「どうやって彼を誘い出したのかは知らないけど、この状況下での呼び出しなのよ? 了承するしないに関わらず、呼び出しを受けた人間は態度に出てしまうはず」

雷「なるほど……一理あるかもしれない……」

明智「あやつは常人以上に態度が表に出る人間じゃったからのう……」

あはは……。

弧消「そうなったら明石クンの態度で事件の企みが明るみに出る可能性もあるだろうし……」

弧消「うん。彼を呼び出したのは夜時間以降だろうね」

岸上「無駄な時間を費やす余裕はないでしょうから、およそ夜10時から夜11時までと考えるべきかもしれないわ」

夜10時から夜11時までの間に明石クンが呼び出されたと仮定するとしても、それで怪しい人なんて……。

弧消「――ッ!?」

いや、待てよ。
怪しい人なら居る。あくまで夜10時から夜11時の間で仮定すると、だけど……。


怪しい人物を指名しろ!
↓1

正解!

弧消「キミしかいない……!」


弧消「これはあくまで岸上さんの言ったことを前提としての意見だけど……」

弧消「歌亡院さん。キミはそれくらいの時間にバンガローエリアを彷徨いていたんだってね?」

歌亡院「……え?」

上下「そうだ! 言われてみれば歌亡院は夜、男子側のバンガローから戻ってきていた!」

逸見「ならもしかしてその時に……」

正道「詳しい時間は覚えているか、上下」

上下「あ、ああ。確か10時30分頃だったと思うぞ」

明智「それくらいの時間なら明石を呼び出して現場に先回りし、包丁で刺殺することも可能じゃろうな」

如月「こうなると明石さんの詳しい殺害時刻がわかってないのが痛いっすけど……どちらにせよ、夜時間以降にそんなことをしてるのは怪しいです」

弧消「歌亡院さん……キミはその時何をしていたの?」

歌亡院「…………」






雷「その推理は容量重そうだなぁ……」反論!





雷「本当なら他人の話し合いに割り込むなんてことはしないんだけど……」

雷「こっちの命もかかってるからね……ちょっと言わせてもらうよ……」

弧消「言われてもらうって……?」

雷「もちろん……反論を、だよ」

反論って……今のボクの言葉に何か間違いがあったってことか?

反論ショーダウン 開始!
コトノハ
<【踏み台】]+
<【厨房の小窓】]+
<【ビニール傘】]+


雷「確かに凶器は誰にでも持ち運べるって話だったけど……」

雷「歌亡院はちょっと厳しいんじゃない……?」

雷「足跡があったんだったらあそこから凶器を取ったのは間違いないだろうけど……」

雷「それで歌亡院が取ったっていうのはちょっと疑問だなぁ」


弧消「それってどういう意味……?」

弧消「どうして歌亡院さんが除外されるのさ?」


雷「だってあそこの窓って【結構高い場所】にあったよね?」

雷「そりゃあ、ある程度の身長があれば普通に中の包丁くらい取れそうだけど……」

雷「歌亡院みたいなちびっ子には無理なんじゃない?」

雷「何か高さをカバーするような道具でもあれば話は別だろうけど……」

雷「そんな【道具どこにも無かった】じゃないか」


↓1

正解!

弧消「その言葉、斬らせてもらうよ!」論破!


弧消「いいや、身長差をカバーするための道具ならあったよ」

弧消「近くの草むらに隠されていた踏み台だよ」

上下「それは……? 足場のところに『希望』って書かれてるけど……」

モノクマ「それは希望の踏み台だね! 希望ヶ峰学園の掲げる希望を踏んで高いところにある物を取るっていう、ちょっと自虐的な物なんだ!」

植島「なんだそれ!?」

ほ、本当に自虐的な物だな……。

明智「じゃが、それがあれば歌亡院でもあの小窓から包丁は盗れるじゃろうな」

弧消「伊庭クンも、夜10時頃に歌亡院さんをあの周辺で見たんだよね?」

雷「な、なら歌亡院が凶器を盗ったのは間違いないんじゃ……」

歌亡院「ええー……?」

歌亡院「あたしはそんなことしてないよ! そうだよね、伊庭さん?」

伊庭「……ああ。確かに俺は夜10時頃に炊事棟のところで歌亡院を見た」

伊庭「だが、その時の歌亡院におかしな点はなかったぞ。包丁を持っているようには見えなかった」

植島「そんなの、適当に服の中に隠してたとか……」

歌亡院「いやいや、包丁を服の中に隠すなんて危険だってば! 痛そうだし!」

そういう問題なのか……?

伊庭「しかし、歌亡院の動作にもおかしな点は見当たらなかったぞ」

伊庭「普通、懐に何かを隠しているとしたら大なり小なり動きに変化が現れるはずだからな」

芋屋「へぇ、さすがスナイパーだ。そういう的の動きには敏感ってわけ?」

正道「武人ならそれくらいのことは出来て当然だ」

伊庭「別に武人というわけではないが……」

如月「でも、そう言われたら無視するわけにもいきませんよ」

歌亡院「ほら、でしょ? あたしは犯人じゃないんだって!」

弧消「…………」

歌亡院さんは犯人じゃない……?
確かに彼女は怪しいし、容疑者の一人としては有力候補だと思った。
けど……もしかしたら本当に彼女は犯人じゃないのかも……。

岸上「いや、それはどうかしらね」

弧消「えっ?」

歌亡院「どうって……何が?」

岸上「歌亡院さんが犯人かどうかはまだわからないけど……」

岸上「貴女が凶器の包丁をバレずに持ち出す方法ならあるわ」

岸上「そうよね、弧消くん?」

弧消「ボ、ボク!?」

上下「ほう。そんな方法が……」

歌亡院「なら教えてよ……どうやってわたしが包丁を持ち出したのか」

いつの間にか全員の視線がボクに集まっている。
……でも、ボクと一緒に捜査した岸上さんが言っているんだ。なら、少なくともボクにだって岸上さんと同じ結論に至ることは可能なはず。


歌亡院がバレずに包丁を持ち出した方法は?
↓1

不正解!
発言力8→7


歌亡院「ええー? そんな方法でどうやったら伊庭さんにバレずに持ち出せるのさ?」

岸上「弧消くん……」

みんなのボクに対する印象が悪くなったみたいだ……!


再安価
↓1

正解!

弧消「これだっ!」


弧消「ポーチ……」

上下「は?」

逸見「ポーチ……ですか?」

雷「そ、そんなものを使って……なんて……」

岸上「でも、これを歌亡院さんが使った可能性はあるわ。あのポーチは彼女のバンガローの階段の下に置かれていたから」

歌亡院「そ、そんなもの……誰かがそこに置いた可能性だってあるんじゃ……」

弧消「うん。これはあくまで別の人が置いた可能性もあるけど……」

弧消「裏を返せば歌亡院さんが置いたことだって考えられるんじゃない?」

鷲澤「で、でも……それなら自分のバンガローに隠せばいいんじゃ? そんなところに隠したところで誰かに見つかる可能性が高いから……」

弧消「確かに自分のバンガローに隠せば誰かに見つからない可能性は高いけど、仮に見つかった場合は言い訳のしようがないからね」

如月「実際に捜査という時間が与えられている以上、彼女のバンガローを調べられる可能性だってありましたしね」

そうだ。だから彼女はわざと凶器を運ぶのに使った道具をあんなところに隠したんだろう。

明智「ちなみに、ポーチを使って包丁を運んだのだとしたら……伊庭がそれに気付くんじゃないじゃろうか?」

岸上「腰に付けて服の裾で隠し、背中側に付ければ問題ないでしょうしね」

上下「時間も遅かったから、ポーチだって見えにくいだろうしな……」

暗闇に包まれた空間で背中側に回したポーチを見るなんてことは難しいだろう。
それに、ポーチを付けての動作ならそれほど不自然には見えないはずだ。

弧消「凶器の入手ルート……明石クンの呼び出し……」

弧消「その二つで一番怪しく思えるのは歌亡院さん、キミしかいないんだよ」

岸上「もちろん、何か反論があるのなら言ってもらって構わないわ」

弧消「いや……むしろ、反論してもらいたい。キミが犯人だと疑いたくないんだ」

歌亡院「…………」

疑いたくないと言っていながら、ボクは彼女を犯人だと疑っている。
矛盾したことをしているのは自覚している……だから、間違っているのならそう言ってくれて構わなかった。

上下「……おい。反論があるなら早く言った方がいいぞ」

歌亡院「は、反論って言われても……」

植島「でも、反論しないと犯人ってことになっちまうぞ!」

正道「今一番怪しいのは歌亡院だからな」

歌亡院さんが乗っている席が機械音を鳴らして中央まで動く。

歌亡院「ちょ、ちょっと待ってくれない? いくらわたしが怪しいんだとしても、だからって犯人と決め付けるのは……」

弧消「まだ歌亡院さんを犯人だと断定してはいないよ。キミが第一候補っていうだけであって」

逸見「凶器を入手した方法だって歌亡院さんの犯行を物語っていますし……」

植島「明石を呼び出した人間だってお前が一番怪しいんだぞ!」

岸上「もし他の男子のバンガローに行ったというなら、この間にその人が証言をしてくれてるだろうけど……」

如月「どうですか? 昨夜、歌亡院さんをバンガローに招いた人は居るんですか?」

如月さんの質問に頷く男子のメンバーは誰も居なかった。
つまり、彼女が昨夜向かった先はほぼ間違いなく明石クンのバンガローということになる。

歌亡院「ぐぐぐ……」

弧消「さあ! 答えてよ歌亡院さん!」

歌亡院「ぐぐぐぐぐ……」

そうやって視線を泳がせながら呻く歌亡院さん。
それはやがて唐突に止まり――笑い始めた。


歌亡院「あはっ」






歌亡院「あはははははは!!」

歌亡院「あはははははは!! あはははははは!!」




弧消「え……?」

上下「何がおかしい!」

歌亡院「だ、だって……こんなの、笑うしかないじゃん……」

歌亡院「ここまで証拠が出揃ってるのに、疑うどころかあたしを信じようとしてるんだからさぁ!!」

ボクらの視線を全方位から受けてなお、歌亡院さんは笑っていた。
恐怖で狂ったとかではない。強がって無理をしているとかでもない。
ただ、愉しそうに。ボクらを嘲笑っていた。

鷲澤「そ、それってつまり……」

如月「自白ってことですかね」

正道「ゲスが……自白をするとしても、こんな態度を取るなんてな……」

歌亡院「文句はいつまでもあたしを信じようとしてた人達に言ってもらえるかなー?」

植島「クソッ! 胸糞悪いったらありゃしない……!」

上下「だが、これで犯人もわかったようだな」

雷「な、なら投票タイムする?」

弧消「…………」

突然の豹変にボクは言葉を失っていた――しかし、それ以上に頭が冷静に働いていた。
これは間違いなく歌亡院さんの自白だと思っていいだろう。でも、その自白が何を意味する?

凶器を入手した方法は歌亡院さんが犯人だということを強く示している。
被害者である明石クンを現場に呼び出したのもほぼ間違いなく歌亡院さんだろう。
……でも、なんでだろう? この違和感は……何を意味している?


【学 級 裁 判 中断!!】

学級裁判前半終わり。次回は金曜日を予定してます。
どんどんペースは速くなっていけたらと思ってる。

では何かあればお気軽にどうぞ。
質問意見肝臓支援絵なんでも嬉しいです。

※アクセルソードとモンハン楽しい

ちょっと今日は無理そうなので明日の夜21時頃にします
よろしくお願いしまぁす

それじゃあ夜21時頃始めます

【学 級 裁 判 再開!!】


鷲澤「え、えっと……」

逸見「歌亡院さんが犯人ってことで、間違いない……んでしょうか」

歌亡院「もちろんだよ! 本当は自白なんてするつもりなかったんだけど……みんながあんまりにもわたしを信用しようとするからさ……」

歌亡院「いやぁ、もしかしてそうやってわたしを油断させてボロを出させようとしてたのかな? もしそうだとしたら大成功だよ!」

突然の歌亡院さんの自白に困惑するボクらを見て歌亡院さんが笑顔のまま言う。

明智「じゃが、そうだとしたらどうしてお主はこんなことをしたのじゃ?」

正道「外に出たかったとはいえ……こんなことをするなんて……」

上下「どうしてそんなことをした! 答えろ!」

歌亡院「うーん……どうして、って言われてもな……」

歌亡院「わたしはね。実はすっごい飽きっぽい性格をしてるんだ。何をしても長続きしなくて……心から楽しいって思えたことも少ないかなぁ」

歌亡院「そんな中、希望ヶ峰学園に来て……こんなことに巻き込まれて……。それでも、一つ気付くことができたんだ」

歌亡院「ああ! こういう状況こそわたしが望んでたものなんだって!!」

両手を挙げ、無邪気に笑う歌亡院さん。その顔はまるで子供のようで――その口から放たれる言葉が更にボクらを困惑させる。

如月「つまり、こういうことっすか」

如月「歌亡院さん……貴女はこのコロシアイを楽しいと思っている」

歌亡院「いやいや! 人聞きが悪いこと言わないでよ!」

歌亡院「わたしが気付いたのは『未知』に対する経験の凄さだよ。それも、常識では計り知れないようなね」

歌亡院「……勉強。スポーツ。恋愛。たくさんの経験を通じて人間って成長すると思うんだ」

歌亡院「でもそれって結局は常識の範囲内でしょ? そんなものを経験したってつまんないし、すぐに飽きちゃうよ」

弧消「……だから、コロシアイっていう非常識な『未知』が楽しいって?」

歌亡院「別にコロシアイに限った話じゃないんだけど……概ねそんな感じかな」

歌亡院「厨房から凶器を運んで……それをポーチで隠して」

歌亡院「明石さんを飯ごう炊飯場に呼び出し、ビニール傘で返り血を防いで」

歌亡院「いやー、結構大変だったんだよ?」

……どうして彼女はこんなにも悪びれなく言える? どうして邪気を感じさせない表情ができる?

美波「ビニール傘って?」

弧消「明石クンを殺す際に返り血を防ぐ目的で使われたんだ。先端が破けていて血も付いてたから間違いないよ」

植島「つーか! 結局意味わかんねぇよ!」

正道「もう議論の余地はないな。投票タイムだ!」

鷲澤「さすがにもう決まりなの……!」

雷「自白してくれて助かったけど……ここまでおかしなヤツだったなんてね……」

本当に決まりなのか?
彼女がクロで本当に問題ないのか?

岸上「待って」

岸上「仮に歌亡院さんが犯人だとするのなら、聞きたいことがあるんだけど」

歌亡院「ん? 聞きたいことって?」

岸上「どうして明石くんを狙ったのかしら? 狙いやすい相手なら他にも居たはずだわ」

如月「そもそも女子である貴女が男子の明石さんを狙ったのは少し不自然です」

明智「ふむ……確かにその疑問は一理あるかもしれんのう」

歌亡院「ええーっ? そんなことを言ったところで別にどうでもよくない?」

芋屋「いいや、これは必要なことだ。ある意味、殺害方法や動機よりもな」

芋屋クン……今度は何を……?

芋屋「弧消。お前もそう思うだろ?」

弧消「ボク……?」

植島「ま、待てよ! そもそも歌亡院が怪しいって言ったのは弧消だろ!?」

明智「確かにあの時点で一番怪しいのは歌亡院で間違いなかったじゃろう……」

如月「あくまであの時点では、ってことですね」

鷲澤「それって……つまり、歌亡院さんが犯人じゃないってことなの……?」

正道「バカな! そんなことをして何のメリットがある!?」

上下「そうだ! 自白をしている以上、間違いなく犯人は歌亡院だ!」

式見「ククク……もはや疑う余地もない……」

でも、確かに芋屋クンの言葉は間違っていない。
この議論の流れ。そして歌亡院さん自身の自白もあって怪しいのは歌亡院さんで間違いない。
だからって、このまま歌亡院さんに投票しても大丈夫なのか? いや……。

弧消「ボクも……歌亡院さんに投票するのはまだ早いと思うよ」

歌亡院「…………」

歌亡院「ええーっ? 弧消さん……正気?」

岸上「残念ながら彼は正気よ。もちろん、わたしも含めてだけどね」

植島「ふっざけんな! どう考えても歌亡院が犯人だ!」

美波「そうだよ! こんなの、考えるまでもない!」

芋屋「いいや、まだ議論の余地はある」

如月「そもそも、彼女の自白すら信じていいのかすら疑わしいものです」

式見「虚ろな言葉を並べて何のメリットがあるという……?」

逸見「ま、待ってください! 話し合いをするにしてもしないにしても、まずは落ち着いて話をしないと……!」



モノクマ「意見の食い違いを正すのが先生の役目だー!」待った!


モノクマ「おやおや……どうやら意見が真っ二つになってしまっているようですね……」

モノクマ「ならこの特別裁判場に備わった機能を使うしかあるまい!」

植島「は? 機能って、何を……」

モノクマ「ズバリ! 『変形裁判』です!」

モノクマ「うぷぷ……楽しみだね? 楽しみだよね?」

モノクマ「それじゃあ始まるよー!!」

するとボクらの乗っている席が耳障りな音を鳴らしてせり上がり、空高く浮遊していく。

何が始まるっていうんだ……!?



          意
          見
          対
          立
          !


       歌亡院に投票する?
投票する      VS   投票しない
正道 【???】       明智【呼び出す】
植島 【???】       弧消【凶器】
雷  【???】       芋屋【事件】
伊庭 【???】       逸見【信用】
鷲澤 【???】       如月【倉庫】
歌亡院【???】       岸上【踏み台】
上下 【???】       弧消【自白】
美波 【???】       如月【ビニール傘】
式見 【???】       岸上【夜時間】

【議論スクラム 開始!】


植島「歌亡院が凶器を厨房から盗れるのは証明済みだろ!」←(1)


鷲澤「で、でも近くの草むらに足場として踏み台があったはずなの……」←(2)


上下「歌亡院は昨日の夜時間に男子側のバンガローへ行っている! それが明石のバンガローであるのなら、明石を現場に呼び出すためのはずだ!」←(3)


美波「倉庫から持ち出したポーチを使えば凶器をバレずに運ぶことだってできる!」←(4)


正道「明石のバンガローに行っておいて事件に関与していないというつもりか?」←(5)


式見「歌亡院は包丁で明石を殺した……その際の返り血はビニール傘で防いだんだ……」←(6)


雷「そもそも夜時間に出歩いてることが既に怪しいんだって……」←(7)


伊庭「これだけの材料がありながらまだ歌亡院を信用するつもりか?」←(8)


歌亡院「でもあたしの自白があるわけじゃない?」←(9)



それぞれに適した話題の人物を指定
↓1


正解!


植島「歌亡院が凶器を厨房から盗れるのは証明済みだろ!」

弧消「厨房の外から【凶器】を取れる以上、その可能性は全員に当てはまるんだ!」

鷲澤「で、でも近くの草むらに足場として踏み台があったはずなの……」

岸上「それを使ったかもしれないというだけであって、犯人が必ず【踏み台】を使ったとは断言できないわ」

上下「歌亡院は昨日の夜時間に男子側のバンガローへ行っている! それが明石のバンガローであるのなら、明石を現場に呼び出すためのはずだ!」

明智「現場に明石を【呼び出す】のと殺害が結びつくとは思えんがのう……」

美波「倉庫から持ち出したポーチを使えば凶器をバレずに運ぶことだってできる!」

如月「【倉庫】は誰でも入れます。つまり歌亡院さんにもポーチを使えるというだけのこと」

正道「明石のバンガローに行っておいて事件に関与していないというつもりか?」

芋屋「歌亡院は確実に【事件】には関与している。ただその関与の範囲を見間違えてるんだよ」

式見「歌亡院は包丁で明石を殺した……その際の返り血はビニール傘で防いだんだ……」

如月「その【ビニール傘】も結局のところ歌亡院さんの犯行を裏付ける証拠にはならないんすよ」

雷「そもそも夜時間に出歩いてることが既に怪しいんだって……」

岸上「その理論で言えば【夜時間】に出歩いていたのは彼女だけじゃないわ」

伊庭「これだけの材料がありながらまだ歌亡院を信用するつもりか?」

逸見「歌亡院さんが犯人じゃないと【信用】してるんじゃないんです……ただ歌亡院さんが犯人だと言い切れないってだけであって」

歌亡院「でもあたしの自白があるわけじゃない?」

弧消「そもそもキミの【自白】を全面的に信用できないんだ!」


「「これがボク達の答えだよ!!」」論破!



弧消「確かに、歌亡院さんは怪しい。でも……彼女がやったという根拠はどこにも無いんだ」

岸上「凶器を持ち出すことも。その際に使った道具も。返り血を防ぐためのビニール傘の用意も」

芋屋「その全部があくまで『歌亡院にもできる』ってだけのこと。決定的な証拠にはならないな」

植島「だ、だったらさっきの自白は……」

如月「嘘。……と言いたいところっすけど、全部が嘘であるとは思えないっすね」

如月「だって歌亡院さんが明石さんのバンガローに行ったのはほぼ確実ですから」

明智「歌亡院が明石を現場に呼び出したのは事実じゃろう。じゃが、今確定しているのはそれだけじゃ」

正道「そんなこと……」

美波「な、ならさ。どうして歌亡院は明石を呼び出したっていうの? こんなの、どう考えたって歌亡院が犯人だからってことでしょ?」

弧消「そこでさっきの自白だよ。被害者である彼を呼び出したという事実だけを明らかにさせ、そこで自分が犯人であると言えば……」

岸上「疑いは一気に自分に集中することになり、そのままわたし達は間違った真実を導きだして……」

鷲澤「終わり、ってことなの……?」

伊庭「自白をした歌亡院もろとも、ってことか……」

植島「な、なんだよそれ! 意味わかんないぞ!」

明智「その真意は本人に聞くしかないじゃろうなぁ……」

弧消「今の彼女の自白が仮に成功したとして、その結果は本人を含めたシロ全員の処刑だ」

弧消「つまり……ボクらと一緒に心中するのが目的なのか。それとも歌亡院さんは真犯人と共犯者の関係なのか」

歌亡院「…………」

そのままボクら全員の視線を受けていた歌亡院さんは――やがて口を開いた。

歌亡院「あーあ……バレちゃったかぁ」

弧消「えっ?」

逸見「バレちゃった、ってことは……」

歌亡院「そうだよ。わたしは犯人なんかじゃないんだ!」

歌亡院「意外と騙し通せるかなって思ったんだけど、さすがに無理だったかぁ」

そうやってつまらなさそうに吐き捨てる歌亡院さん。
……この反応からして、ボクの考えは正解だったってことか。つまり歌亡院さんは犯人じゃない……。

植島「そ、そんなの信じられないっての!」

上下「ああ! 確かに歌亡院がやったという決定的な証拠はないかもしれないが、今の自白で嘘を言ってどんなメリットがある!?」

歌亡院「あははははは!! ダメだよ上下さん! 弧消さん達の考えはその逆なんだって!」

上下「何だと!?」

鷲澤「ど、どういうことなの……!?」

歌亡院「つまり……弧消さん達は『わたしが明石さんを殺した決定的な証拠』は無いって思ってて……」

歌亡院「逆に『わたしが明石さんを殺すことができない決定的な証拠』があるって思ってるんだ!」

植島「待て待て! わたしがやりましたって自白したのはお前だろ!?」

芋屋「だから、それが嘘なんだって」

美波「っていうか、そんな証拠がどこにあるっていうのさ!」

歌亡院「あれ? おかしいなぁ。今までの議論で証明されてたでしょ?」

歌亡院「まあ、弧消さん達以外は気にせずわたしが犯人だーって主張してたけどさ!」

式見「何を言っている……?」

歌亡院「あーあ……それじゃあ仕方ないか。よーし、もう一度話すからよく聞いててね」

歌亡院「わたしが犯人じゃないってことをね!!」

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・明石の傷
・土産屋リスト
・モノクマファイル1


歌亡院「確かに【包丁を持ち出したのはわたし】だし……」

歌亡院「明石さんを【現場に呼び出したのもわたし】だけど……」

歌亡院「殺しはしてないんだよーっ!!」

美波「バカ言わないで。そこまでやっておいて自分は無実だって主張する気?」

正道「何がしたいんだ、お前は……!!」

植島「アホらしい! こんなもん、歌亡院の『嘘に決まってる!』」

上下「歌亡院は【厨房の小窓から包丁を調達】して……」

上下「それを倉庫から持ち出したポーチに隠してたんだ!」

明智「それなら途中で誰かに見つかってもバレないというわけじゃな」

美波「身長の問題だって踏み台を使えば解決する!」

伊庭「そうして凶器を持ち出した歌亡院は【事前に明石を呼び出し……】」

伊庭「現場に先回りをして襲いかかった」

鷲澤「そうやって【歌亡院さんは明石くんを包丁で二度刺した……】」

歌亡院「ほら! やっぱりわたしには無理でしょ?」

美波「だからどうしてそうなるのさ!?」


↓1

弧消「……確かに、歌亡院さんには明石クンを殺せない」

弧消「ううん。殺せるかもしれないけど……今回の状況が物語っている。彼女が犯人じゃないってことを」

植島「何を言って……」

岸上「彼に与えられた二つの傷は全て彼の胸元――心臓とその周辺にあった」

岸上「つまり、それで犯人の背丈も大雑把にだけど想像できるのよ」

芋屋「明石は結構背丈があった。喧嘩の腕は知らないけど、少なくとも女子と喧嘩して負けるなんてことはないだろ」

如月「そんな彼を小柄な歌亡院さんが殺せるのか、っていう話です。しかも返り血を防ぐためにビニール傘越しという状況でね」

上下「だが、それだけで決めつけていいのか? 何か身長差をカバーするトリックがあるかもしれないだろ?」

歌亡院「あははっ! まさか踏み台に乗って明石さんを殺した、なんて言わないよね? それすっごい間抜けな絵面だよ?」

弧消「それに、彼女が犯人じゃないって根拠ならもう一個あるんだ」

歌亡院さんが犯人じゃないという根拠。
体格差があまりにも違う彼女が明石クンを殺せないという根拠はあの現場にあったな……。


歌亡院が犯人ではないというもう一つの根拠は?
↓1

正解!

弧消「これだっ……!」


弧消「もし彼女が何かしらのトリックで体格差をカバーしたとしても、力の差自体はどうしようもないよね? つまり、彼に致命傷を与えられたとしても抵抗されるのは間違いないと思うんだ」

弧消「その割には現場は普段と変わらない様子だったよね。本当にあそこで事件があったのかわからなくなるくらいに」

伊庭「だが、犯行時刻は夜時間以降。事件が発覚したのは今朝のことだぞ」

正道「それだけの時間があれば現場の証拠隠滅だって簡単にできるはずだ」

芋屋「もしそうならビニール傘とか凶器の包丁を真っ先に隠滅するはずだろ。それをせずに現場の掃除だけするなんて考えにくい」

如月「むしろポーチを隠した場所といい……わざと歌亡院さんに疑いが向くように仕向けてる気がしますね」

歌亡院「…………」

岸上「図星、みたいね」

逸見「でも、そもそも歌亡院さんがそんなことをする理由がないんじゃ」

美波「ねぇ。共犯者も一緒にクロ扱いになるの?」

モノクマ「いいえ! クロになるのは誰かを殺した実行犯のみです!」

雷「だったら……共犯者って考えは成立しなくなるけど……」

弧消「でも、彼女が明石クン殺害の犯人ではないということはさっきの根拠で証明済みだよ」

式見「なら、答えるべきだ。……どうして犯人と同じくその手を血で濡らすようなことをした……?」

明智「重ねて言うが、共犯者となったところでメリットはない。実行犯しかクロにカウントされないなら、殺人の手助けをしたところで無駄骨じゃからな」

明智「それとも……共犯者が成立しないルールで敢えて共犯者になることで味わえる『未知』の経験が目的じゃったのか?」

歌亡院「…………」

歌亡院「いやー! 大正解だよ! そうそう、そういうことなんだよね!!」

大正解、って……!

弧消「どうしてだよ……どうしてこんなことをして笑ってられるんだ!?」

弧消「わかってるんだろ!? キミのせいで明石クンは――」

歌亡院「――何か勘違いしてない?」

ッ……!? なんだ、今の彼女の顔は……。
今まで見せたどの顔でもない……もっと別の顔だったぞ……。

逸見「勘違いって、何が……」

歌亡院「だって、そうでしょ? 明石さんを殺したのはわたしじゃなくって別の人だっていうのに……まるでわたしが殺したみたいな言い草してさ……」

正道「バカな! どう考えても原因はお前じゃないか!」

歌亡院「でも、共犯者はクロにならないんでしょ? だったら今探るべきはわたしのことじゃなくて明石さんを殺したクロだと思うよ?」

岸上「……そうね。なら、いい加減本題に戻るとしましょうか」

本題って言われても……もう、犯人に繋がる手がかりなんて……。

如月「無駄に事件が単純ですから、これ以上の手がかりも無いでしょうし……」

植島「クソッ! 八方塞がりじゃないか!」

美波「ま、待ってよ。それじゃあ投票はどうすれば……」

鷲澤「勘で当てるしかないってことなの……?」

雷「そ、そんなのに命懸けろとか……」

岸上「いいえ。歌亡院さんが容疑者から除外されたからといって、八方塞がりになったわけじゃない」

岸上「むしろ今までの議論の流れで怪しい人が浮かんできたはずよ。……そうでしょう、弧消くん?」

弧消「…………」

確かに、なんとなくだけど見えてきている。
これまでの流れで浮上してきた、怪しい人物。それは――。


怪しい人物を指名しろ!
↓1

正解!

弧消「キミしかいない……!」


弧消「……彼女が犯人じゃないっていう根拠は明石クンの傷と、荒らされた様子のない現場だったよね」

弧消「つまり、裏を返せばそれらをクリアできるような人物が犯人であると言えるんだ」

弧消「……超高校級の拳法家である正道健一クン。キミなら……彼を殺せたんじゃない?」

正道「なに……?」

岸上「身長も正道くんの方が上だし、腕力なんて今更言うまでもないことよね?」

植島「お、おいおい! まさかそれだけのことで正道が犯人だって言うつもりか!?」

美波「さすがにそれはちょっと話が強引すぎるんじゃ……」

確かにこれはあくまでボクの憶測だし、証拠なんて無いかもしれない。
でも、彼が怪しいのは間違いないんだ。体格差で歌亡院さんの犯行を否定した以上、それをクリアできる彼が怪しい……!!

岸上「強引、ね。本当にそうかしら?」

正道「……どういう意味だ?」

岸上「本当なら自分で罪を認めてもらいたかったんだけど……そうするつもりがないのなら仕方ないわ。犯人が事件当時あの現場に居たという証拠ならある」

雷「えっ……それ、本当に……!?」

上下「な、なら早くそれを出してくれればいいじゃないかっ!」

岸上「それを確認する前にモノクマに一つ聞きたいんだけど……」

岸上「廃棄物処理のルールに『ゴミを所定の場所以外のところに捨てた場合、モノクマがそのゴミの持ち主に押し付ける』ってあるわね?」

モノクマ「押し付けるなんてちょっと心外だけど……まあ、そうだよ」

岸上「それなら、この『学級裁判』までの間に貴方が誰かにゴミを押し付けたことはあるかしら?」

モノクマ「ううん! オマエラ以外と自然に気を使うみたいだから、まだ一回もそれをやったことはないよ!」

岸上「そう……」

植島「おい! お前らだけで話してないでこっちにも説明しろよ!」

鷲澤「そ、そうなの! 正道くんが犯人っていう証拠を出してなの!」

岸上「わたしは持ってないわよ」

……は?

芋屋「おいおい……さすがにこの場面でふざけるのはどうかしてると思うぞ?」

明智「岸上よ……お主は真面目な女だと思ってたんだがのう」

正道「バカげている! こんな議論、続ける必要はない!」

岸上「…………」

正道クンの憤りを見て岸上さんは口元を釣り上げた。
それは笑み。この状況を――正道クンの反応を見て笑っているようだった。

……それなら、これが岸上さんの嘘なわけがない。
彼女が言うのなら……彼が犯人だという証拠がどこかにあるはずだ!

ノンストップ議論 開始!
コトダマ
・土産屋リスト
・ビニール傘
・廃棄物処理のルール


正道「俺が明石を殺した犯人だと?」

正道「バカな事を言うな! 俺はそんなことしてはいない!」

明智「仮に正道が犯人だとしたら……」

明智「別に、【包丁なんて凶器を使う必要はなかった】はずじゃ」

美波「【首を絞めればいい】だけだからね」

如月「これなら体格差もあって『失敗する可能性は低い』はずです」

岸上「でも彼は刺殺を選んだ……」

岸上「それは歌亡院さんにも犯行が可能だと思わせるためよ」

歌亡院「まあ、体格差のことは気付いてなかったみたいだけどね!」

正道「だが! それを俺が実行したという証拠はない!」

正道「凶器を入手することも、明石を呼び出すことも! 【全て歌亡院がやった】ことだ!」

正道「ビニール傘を使って明石を刺したことだって誰にでもできる!」

如月「ああ、あの留め金が吹き飛んだビニール傘っすね」

正道「俺があの時間、【現場に居たという証拠が無い】以上……」

正道「俺が犯人だとは言い切れないはずだ!!」


↓1でお願いします

不正解!
発言力7→6


岸上「そうじゃない。もっと、単純に不自然な箇所を注目してちょうだい」

みんなのボクに対する印象が悪くなったみたいだ……!


再安価
↓1

正解!

弧消「それは違うよ!」論破!


弧消「如月さんの言う通りだよ。あのビニール傘は留め金の部分が壊れていた」

弧消「おそらく、ビニール傘越しに刺した衝撃で取れちゃったんだろうね」

如月「つまり?」

弧消「現場を調べたボクや他の人達も、結局その留め金は見つけられなかった」

弧消「ということは……今も犯人が持っているんじゃないかな?」

正道「ッ!?」

岸上「明石くんが死に際に意図的に入れたとは思えない。もしそうなら犯人が捨てるはずだわ」

美波「ってことは……留め金が吹き飛んで偶然犯人の服のポケットに入った?」

なるほど……だからこそ、岸上さんはさっき『わたしは持ってないわよ』なんて言ったのか。
犯人が今も持っている証拠なら、岸上さんが提出しようがないからね。

岸上「それじゃあ……伊庭くん。悪いけど彼の持ち物検査をしてもらえないかしら」

岸上「これで彼の服から留め金が出てきたら――残念ながら、認めるしかないわ」

伊庭「わかった。それじゃあ……」

そうして伊庭クンが正道クンの元へ歩み寄ろうとしたとき、彼が大きな声で叫んだ。

正道「ふざけるなっ!! その程度のことで俺が犯人だと言うつもりか!?」

植島「お前……」

芋屋「その程度のことでそこまで取り乱してるくせによく言うよ」

明智「やましいことがないなら素直に抵抗しなければいい。もしどこかにやましいことが少しでもあるというなら……そういうことじゃな」

正道「うるさいっ! それに……そもそも! 俺はビニール傘の存在なんて知らなかった! そうだ! そんな俺にビニール傘を使って返り血を防ぐなんてことできるわけがない!」

上下「……は?」

歌亡院「それはわたしがやったことだから、正道さんが知ってようが知らなかろうが関係ないんだけどなー……」

明智「苦し紛れの反論……滑稽でもあるし、美しくもあるのう」

式見「ククク……そんな幼稚な反論をするくらいなら、潔く認めるのが正解だと思うがな……」

逸見「こ、弧消さん……どうするんですか?」

彼がビニール傘の存在を知らなかった……?
そんなわけはない。彼が――いや、ボクらがビニール傘の存在を知る方法は確かにあった。
それを突きつけるんだ……!!

【理論武装 開始!】

正道「俺はこの施設にビニール傘なんてものが存在するなんて知らない!」

正道「それなのに、よくもそんなデタラメを……!」

正道「お前には言ったはずだ! 俺は、自分にできることをして黒幕に立ち向かうと!」

正道「それなのに……どうして……」

正道「包丁を取ったのも明石を呼び出したのも歌亡院奏だ!」

正道「俺はやっていない! 殺してなんかいない!」


正道「俺がビニール傘なんて存在を知る方法はなかった!」


     屋△

スト□         土産○

     リ×


↓1
正しい順番に並び替えてください

正解!

弧消「これで終わりだっ!」論破!


弧消「あの土産屋には商品リストがあったよ」

弧消「普段モノクマが使っているような物とは別のがね」

上下「なら、正道がビニール傘を使った方法を取ることは……」

明智「可能じゃろうなぁ」

正道「…………」

芋屋「もっとも、ビニール傘を使った方法が証明されている以上こんなことを議論したところで意味はないんだけど……」

芋屋「まあ、そんな苦し紛れの反論が正道の犯行を裏付けてるのかもしれないな?」

逸見「芋屋さん。少し、黙っててください」

芋屋「おっと」

歌亡院「あーあ……まあ、こうなっちゃうよねぇ」

正道「お前……!!」

歌亡院「恨むならこんな穴だらけの犯行計画を信じちゃった自分と、自分の正義感を恨んでよねっ!」

弧消「……正道クン。今からボクが今回の事件を振り返るから……」

弧消「それがもし正解なら……認めてもらいたい」

弧消「歌亡院さんに騙されたとしても……キミは明石クンを殺したんだってことを」

【クライマックス推理 開始!】


「今回の犯人は事実上、二人のようなものだったんだ。一人が実行犯で、もう一人が( A )を考える役目」

「どうしてその関係性が成立したのか。その間に何があったのかはわからないけど……それでも、それが事実なのは間違いないよ」

「まず殺人計画を考えた人――( B )さんが厨房から凶器を盗んだんだ。彼女の身長では微妙に小窓には届かないけど、倉庫から持ち出した( C )を使うことによってその身長をカバーした」

「そうして凶器を持ち出した彼女は同じく倉庫から持ち出した( D )に隠し、その場を後にしようとしたけど、そこで運悪く( E )クンに見つかってしまう。でも時間が遅かったのもあって( D )に気づかれずには済んだんだ」

「そのまま凶器を現場である飯ごう炊飯場に隠した彼女は次に( F )クンを呼び出した。夜時間を過ぎていたこともあって直接バンガローを訪ねたんだけど、それも( G )さんに見つかったんだけど……今となってはそれも彼女の思惑通りだったのかもしれない。多分この時にビニール傘も現場に隠したんだと思う」

「凶器の包丁と返り血を防ぐためのビニール傘を現場に隠し、狙いである( F )クンを現場に呼び出したら彼女の出番は終わりだ。そこから先は真犯人であるクロの出番になる」

「クロは現場に前もって先回りし、歌亡院さんが隠していた包丁とビニール傘を持って( F )クンに襲いかかる……。体格も力も何もかもが勝っていたクロは、彼を殺すことも簡単だったろう」

「ビニール傘越しということもあって一度は致命傷を免れた( F )クンだったけど……それも虚しく二度目の攻撃で殺されてしまった……。でも、それが彼にとって幸運だったのかもしれない」

「一度目の攻撃でビニール傘の留め金が外れ、それが偶然にもクロのポケットに入ってしまったんだ」

「……単純な事件だった。でも、単純だったからこそ余計な証拠が残らなかった。この( F )クンの最期がなければ……決定的な証拠は出なかったよ」


「キミが犯人じゃないというのなら、証明してくれ! ( H )クン!!」


A 実行犯ともう一人の人間は何を考えた?
B クロに協力した人物は?
C 倉庫から持ち出して小柄な身長をカバーした物は?
D 凶器運搬にしようした物は?
E 凶器運搬中の人間を目撃したのは?
F 今回の被害者は?
G 被害者を呼び出した人間を目撃したのは?
H 今回の事件のクロは?


↓2まで。全問正解が一人でも居ればクリア

【クライマックス推理 再現!】


「今回の犯人は事実上、二人のようなものだったんだ。一人が実行犯で、もう一人が殺人計画を考える役目」

「どうしてその関係性が成立したのか。その間に何があったのかはわからないけど……それでも、それが事実なのは間違いないよ」

「まず殺人計画を考えた人――歌亡院さんが厨房から凶器を盗んだんだ。彼女の身長では微妙に小窓には届かないけど、倉庫から持ち出した踏み台を使うことによってその身長をカバーした」

「そうして凶器を持ち出した彼女は同じく倉庫から持ち出したポーチに隠し、その場を後にしようとしたけど、そこで運悪く伊庭クンに見つかってしまう。でも時間が遅かったのもあってポーチに気づかれずには済んだんだ」

「そのまま凶器を現場である飯ごう炊飯場に隠した彼女は次に明石クンを呼び出した。夜時間を過ぎていたこともあって直接バンガローを訪ねたんだけど、それも上下さんに見つかったんだけど……今となってはそれも彼女の思惑通りだったのかもしれない。多分この時にビニール傘も現場に隠したんだと思う」

「凶器の包丁と返り血を防ぐためのビニール傘を現場に隠し、狙いである明石クンを現場に呼び出したら彼女の出番は終わりだ。そこから先は真犯人であるクロの出番になる」

「クロは現場に前もって先回りし、歌亡院さんが隠していた包丁とビニール傘を持って明石クンに襲いかかる……。体格も力も何もかもが勝っていたクロは、彼を殺すことも簡単だったろう」

「ビニール傘越しということもあって一度は致命傷を免れた明石クンだったけど……それも虚しく二度目の攻撃で殺されてしまった……。でも、それが彼にとって幸運だったのかもしれない」

「一度目の攻撃でビニール傘の留め金が外れ、それが偶然にもクロのポケットに入ってしまったんだ」

「……単純な事件だった。でも、単純だったからこそ余計な証拠が残らなかった。この明石クンの最期がなければ……決定的な証拠は出なかったよ」


「キミが犯人じゃないというのなら、証明してくれ! 『超高校級の拳法家』正道健一クン!!」


complete!

弧消「……どう? もし間違っているのなら、今すぐにでも反論を――」

正道「ああ。俺が犯人だ」

カラン。そんな小さい音がこの裁判場に響き渡った。

伊庭「それは……」

正道「お前達の言う通り、あのビニール傘の留め金だ。一度目の攻撃で外れて、そのまま俺のポケットに入ってしまっていたんだろう」

正道「まさかと思って今ポケットを探ったら……あったよ」

岸上「やっぱりね」

雷「じゃ、じゃあ認めるんだな……?」

正道「そうだ。俺が殺した。歌亡院に騙されて――明石を殺してしまった」

歌亡院「あははっ! でも結局明石さんを殺したのは自分の意思だし……」

歌亡院「あまり勘違いするのはダメだと思うけど?」

植島「お前ッ!!」

モノクマ「はいはい! 血気盛んな若者なのは別に構わないけど、違うよね? そうやって猿みたいに本能に身を任せるよりも前にやることがあるよね?」

弧消「投票タイム……!!」

モノクマ「そういうこと! オマエラ! 絶対に誰かに投票してよ? 無駄に死体を増やすのはボクとしても嫌だからさ!」

歌亡院「大丈夫だよ! この状況でまさか別の人に投票するなんて思えないし!」

歌亡院「……そうだよね?」

……クソッ! どうして……どうしてこんなことに……!!

モノクマ「さあーって! それじゃあ始めますか!」

モノクマ「シロとクロの運命を分ける! ドッキドキの……」


モノクマ「投票ターイム!!」





|正道|正道|正道|

テッテレー!


【学 級 裁 判 閉廷!!】

終わり。なんとか今日学級裁判終わってよかったです。
結局トリックもへったくれもない事件でした、すいません。

次回は月曜か火曜を予定。
以下何かあればお願いします。

安価参加してくれた方ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

夜21時頃におしおき前まで進めるけど安価はないです



モノクマ「大 正 解 ! !」

モノクマ「今回『超高校級の税理士』である明石晴夜クンを殺したのは……」

モノクマ「『超高校級の拳法家』である正道健一クンなのでしたー!!」

正道「…………」

弧消「本当に……キミだったんだね」

上下「正道! お前、どうしてこんなことを……!」

植島「つーか! 本当に悪いのは正道じゃなくって……!」

鷲澤「歌亡院さん……!!」

歌亡院「え? わたし?」

歌亡院「いやいや、正道さんと一緒にしないでよ! 確かにわたしも少しは悪かったけどさ……」

歌亡院「どんな罪だって人殺しには勝てないってば!!」

人殺し、って……!
確かに正道クンは明石クンを殺してしまったのかもしれないけど……そんな言い方は……!

式見「愚劣な女め……」

明智「そもそも、どうして正道はこんな計画に乗ってしまったんじゃ? 普通に考えればこんな穴だらけの計画、乗る方がおかしい話じゃが」

如月「体格差によって歌亡院さんの犯行が否定され、逆に体格差によって正道さんの犯行が肯定されて……」

如月「確かに穴だらけです。いいや、むしろ正道さんにとって不利な計画ですね」

弧消「……なら、直接ではなく何か別の方法で計画を持ち出したのかもしれない」

弧消「この計画に正道クンを加担させるには……その内容と歌亡院さんの存在を知られるわけにはいかないだろうからね」

内容を知られればあまりの単純さに不自然に思われるだろうし。
そこに歌亡院さんの提案であることも知られれば確実に警戒されるはずだから。

歌亡院「そうだよー! だからわたしは正道さんのバンガローに手紙を入れておいたんだ!」

芋屋「なるほど。その手紙で今回の計画を説明したのか」

歌亡院「いや、そうじゃなくって」

歌亡院「わたしがその手紙で書いたのは『今夜11時に飯ごう炊飯場に黒幕が現れる。その時がこのコロシアイを終わらせられる唯一のチャンスだろう』ってだけだよ?」

……は?

美波「何それ……本当にそれだけなの……?」

美波「そんな怪しい文面を信用するヤツなんているわけが……!」

歌亡院「いたんだよ。そんな幼稚な嘘すら見抜けない人がねっ!!」

植島「マジかよ……?」

鷲澤「せ、正道さん……! 黙ってないで、何か言って欲しいの……!」

それでも彼は無言だった。
何も喋らず、何も動かない。

歌亡院「いやー、それにしても意外だったよ。正道さんはこんな嘘は見抜ける人だと思ってたのになぁ」

歌亡院「……ね? そうでしょ、正道さん?」

正道「……どういう意味だ?」

ようやく反応を示した彼の瞳から放たれるのは『敵意』。
むき出しの『敵意』を歌亡院さんに注いでいた。それは正道クンらしからぬ様子にも見えるけど……。

歌亡院「ほら、わたしって飽き性なだけだけど……人によっては嘘ばっかり言うって捉える人もいるんだ」

歌亡院「あれだけ楽しいって言ってたのに。あれだけ好きだったのに。……ってね?」

岸上「前置きはいいわ。本題を話して」

歌亡院「だからわたしって同じような人を見ると何か感じるんだよね」

歌亡院「正道さんも……同じなんじゃない?」

同じってどういうことだ?
正道クンと歌亡院さんが同じなんてこと……。

如月「回りくどいですね。つまり?」

歌亡院「正道さんも何か嘘をついてるんじゃないかってこと!」

正道「俺が……?」

正道「ふざけるなっ! そんなこと、あるわけがない!」

正道「俺は『超高校級の拳法家』の正道健一! 鍛錬と精神の修行を経てそう呼ばれるだけの才能と心を得た……」

歌亡院「それにしてはさっき、すっっっごい焦ってたよね? 冷静な正道さんの面影なんて微塵もないくらいに」

伊庭「それは、自分の犯行を明らかにされて動揺していただけだろう」

芋屋「いいや……僕はむしろあっちの方が正道の本性だと思うけどな」

そこに芋屋クンが口を挟む。
しかも、歌亡院さん寄りの意見として。

明智「人間というものは精神的に追い詰められれば必ずボロを出すものじゃ」

明智「それがどれだけの時間と経験によって造られた仮初の自分であってものう……」

歌亡院「あははっ! 芋屋さんと明智さんはわたしの意見に賛成してくれるんだね?」

芋屋「僕はただ現実を正しく認識しようとしてるだけだ。勘違いするな」

明智「お主の気持ちはわからんでもないが……些か度が過ぎてるのは考えものじゃな」

歌亡院「……そっか」

逸見「…………」

弧消「……逸見さん?」

一歩。逸見さんが歌亡院さんの前へと歩み出る。
何をする気なんだろうか……?


パァンッ!!


弧消「い、逸見さん!?」

伊庭「おい何をしている!?」

逸見「謝ってください!!」

一際大きな声が裁判場に響き渡る。
それはいつもの逸見さんとは違い――怒りを滲ませた大声であった。

式見「凄い平手打ちだった……!」

鷲澤「こ、怖いの……!」

歌亡院「謝るって、誰に?」

逸見さんの平手打ちを受けても歌亡院さんは笑顔を消さなかった。
それがボクらに一層強い寒気を感じさせる。

逸見「決まってます……! 明石さんと、正道さんと……!」

逸見「わたし達にですっ……!」

歌亡院「んー……でも、謝るなら正道さんもみんなに謝るべきだよね?」

歌亡院「ほら……結局は自分の意思でこんなことしちゃったんだしさ」

逸見「そんなものっ! 歌亡院さんがそう仕向けたから……っ!」

歌亡院「あれ? ダメだよ逸見さん、人の話はちゃんと聞かないと!」

歌亡院「……わたしが正道さんのバンガローに置いた手紙には『コロシアイを終わらせる唯一のチャンスだろう』とした書いてないって」

歌亡院「誰が黒幕を殺せって言ったのー!? ねぇ! 誰が誰が!?」

弧消「そ、そんなの屁理屈だっ! 凶器と道具を現場に隠しておいたくせに……よくもそんなことが……!」

歌亡院「でも、指定された時間よりも前に現場に先回りをしたのも。先に包丁とビニール傘を持って明石さんが来るのを待ったのも。全部正道さんの意思だよ?」

弧消「で、でもっ……!」

植島「も、もういいっ! お前の話はもうたくさんだっ!!」

雷「狂ってるよ、本当……!!」

歌亡院「そっかぁ。なら、最後にこれだけは明らかにしておきたいんだけどさ」

歌亡院「……ねぇ、正道さん。正道さんの嘘をいい加減教えてくれないかな?」

正道「…………」

弧消「だからっ! 正道クンが嘘をついているなんてことも全部歌亡院さんが勝手に言ってることじゃないか!」

明智「じゃが、もし歌亡院の言っていることが間違っているのなら否定すればいいはずじゃ。それがないってことは……」

美波「図星ってこと?」

歌亡院「なら黙秘したままの正道さんに代わってわたしが教えてあげるよ! 実は正道さんって――」

正道「やめろっ!!」

瞬間。床を蹴り、正道クンが一瞬で間合いを詰めた。
歌亡院さんのすぐ目の前に立つ正道クン。彼の拳が歌亡院さんを狙い――寸前で止まる。

歌亡院「うふふ……どうしたの? 殴らないの?」

歌亡院「まぁ……仕方ないよね。『超高校級の拳法家』である正道健一は女の子は殴らない優しい人だもんね?」

歌亡院「でも……もし、正道さんが正道さんじゃないのなら――ここでわたしを殴るのは別におかしいことじゃないと思うけどなぁ」

……は? 何を言ってるんだ……?
正道クンが正道クンじゃないならって……?

上下「どういう意味だ……?」

式見「どこまでも虚言と妄言の過ぎる女め……」

正道「ッ……!!」

歌亡院「あれ? 結局殴らないの? それならそれでも構わないけどさ」

モノクマ「もーっ! 長ったらしい煽りフェイズはもう終わりだよ!」

モノクマ「っていうか! 歌亡院さんもあんまりお喋りが過ぎるのは考えものだよ! そうやって場を乱してくれるのはボクとしても嬉しいけど、一気にってやり方はボクは好きじゃないからさ!」

歌亡院「あはは! そっか、なら仕方ないねー!」

弧消「……歌亡院さん。キミが何を目的にしてそんなことを言ったのかはわからないけど……これだけは言っておくよ」

弧消「正道クンがどんな嘘をついていようが……彼はボクらの仲間だ」

歌亡院「へぇ……正道さんが明石さんを殺したのに?」

歌亡院「ああ。弧消さんの考えだとわたしが原因なんだっけ。ならわたしは仲間じゃないわけだ?」

弧消「それは違うよ!」

弧消「歌亡院さんも……仲間だ。どんなことをしても……ボクはそう思っている」

弧消「悪いのは……モノクマだ! 元凶はモノクマと、それを操ってる黒幕なんだ!!」

ボクらを閉じ込め、コロシアイを強要して……。
結局はモノクマが悪いんだ! モノクマを操っている黒幕が悪いんだ!!

モノクマ「うぷぷ……負け犬の遠吠えはもういいよ。それよりも、いい加減やるべきことがあるよね?」

岸上「おしおき……」

植島「処刑か!?」

正道「ッ!?」

歌亡院「可哀想にね……正道さんは黒幕を倒そうとして、それで黒幕だと思い込んだ明石さんを殺したっていうのに……」

歌亡院「でも、コロシアイは止めないと言っておきながら結局人殺しをした正道さんには責任があるもんね?」

弧消「正道クン……!」

正道「俺は……俺は……!!」

震える声を絞り出して正道クンが言葉を紡ぐ。
それはいつもの冷静な彼ではなく。
議論の最中に見せた焦った様子の彼でもなく。
今までの彼からは考えられないほどの様子を見せた。

正道「そうだ! 俺は……黒幕をどうにかすればこのコロシアイが終わると思って……!!」

正道「それで……あの手紙を見て、せめて黒幕が誰かを確認しておこうと……!」

モノクマ「うぷぷ……それで、現場に申し訳程度に隠された包丁とビニール傘を見ていっそのこと殺しちゃえばって思ったんだよね?」

正道「ああ、そうだ! 俺は他の奴らみたいに頭が良いわけじゃない! 黒幕の正体を掴んだところで、どうやってお前達に信じてもらえるのかがわからなかった……! なら……!」

弧消「正道クン……」

正道「……僕はいつもこうなるんだ。結局、どんな道を選んでも……」

モノクマ「というわけで、『超高校級の拳法家』、正道健一クンのために……」

モノクマ「スペシャルなおしおきを用意しましたー!」

正道「嘘だらけの人生……こうなるのも当然だったんだろうな……」

モノクマ「では、張り切っていきましょう! おしおきターイム!!」




ウィーン……ピコンッ☆

【GAME OVER】
【セイドウくんが クロにきまりました。
 おしおきを かいしします】

今回終わり。次回はおしおき~裁判後までを予定。途中で安価を挟むかもしれない。
日時は未定ですがおそらく木曜日とか?

それではお疲れ様でした。次回もお願いします

とても急ですが21時頃に始めます

【超高校級の拳法家 正道健一処刑執行】
『武道の果てへ! 己の拳で打ち砕け!』


舞台に立たされた正道クンの周囲に肉体派のモノクマがたくさん現れます。
正道クンに負けないくらいの肉体を誇るモノクマ達が襲いかかる!

だがその攻撃を避けて、殴り。避けて、殴り。避けて、殴り。
拳法家としての自分を保つために正道クンは戦い続けます。

そして第二波。次はモノクマの拳に鋭いトゲが付けられています。
避けて、殴り。避けて、殴り。避けて、殴り。
完全に避けきれず次第に正道クンの体は血で汚れていきます。

更に第三波。今度はもう一人の正道クンが現れました。
滲む視界の奥に佇むもう一人の自分。誰に負けてもいいけど、自分には負けられない――!!


ドガンッ!


彼の拳はもう一人の自分には届きませんでした。それよりも前に、彼の頭上から鉄球が落ちてきたのです。
倒れる彼の元にもう一人の正道クンが近づいてきます。最期の力を振り絞り、そのもう一人の自分を睨む正道クン。そこに居たのは――。

「うぷぷ……」

――鋭い爪を振りかざし、今にも正道クンの脳天を引き裂こうとしているモノクマでした。



モノクマ「イヤッッホォォォオオォオウ!! エクストリームッッッ!!」

モノクマ「これがおしおき! この生活の醍醐味だよねっ!!」

鷲澤「いやぁぁぁぁぁっっ!?」

雷「な、なんだよこれ……!?」

上下「正道……ッ!! クソッ!!」

植島「こ、こんなのって……!!」

明石クンを殺した正道クンは処刑された。
いくら事情があったからといって、人殺しは許されるわけじゃない。いくら黒幕が原因だからといっても、彼に責任があるのは事実だろう。

弧消「ッ……!!」

でも……こんな仕打ちって……!!

明智「いくら正道が罪人であるとはいえ、最後のプライドすら踏みにじるような悪趣味極まりない処刑……」

如月「ゲスですね……こんなことを考えるヤツの気が知れません……」

逸見「う、うぅ……!!」

伊庭「正道……あの、バカが……!!」

目の前で起きた光景に顔を歪める人。モノクマへの憎悪を示す人。嗚咽を堪える人。正道クンへの想いを口にする人。
この場には様々な想いが交錯していた。そこには当然、無垢な悪意も。

歌亡院「これがおしおきかー……」

歌亡院「わたしはこんな殺され方は嫌だなぁ。正道さんも可哀想にね!」

美波「どの口がそんなこと言ってるのさ!?」

岸上「やめておきましょう。今この場で彼女に何を言っても届かないわ」

芋屋「同感だ。これで歌亡院がイカれた女ってことがわかったな」

明智「お主も相当迷惑な男じゃがな」

弧消「……歌亡院さん。キミはこれからどうするつもりなの?」

弧消「明石クンと正道クン。二人も自分の私欲のために犠牲にして……まだ誰かを犠牲にするつもり? それで『未知』の楽しさを味わうっていうの?」

歌亡院「んー……どうだろ? ほら、わたしって飽き性だからさ……一度経験した楽しさは二度目からは半減するものでしょ?」

歌亡院「そんな飽き性のわたしの言葉なんて……信じられないんじゃない?」

弧消「……わかった。ならこっちの言葉だけ一方的にぶつけておくよ」

弧消「キミが何を考えていても、コロシアイはもう起こさせない。キミを含めて……もう犠牲は出させないよ」

歌亡院「…………」

モノクマ「うぷぷ……犠牲は出させない、ねぇ」

モノクマ「言葉だけは一人前だけどさ。キミみたいな才能も無いモブキャラに何ができるっていうの? キミだけの力じゃ何も……」

岸上「一人じゃないわ」

岸上さん……?

岸上「少なくとも、わたしは彼の味方よ。わたしもこれ以上の犠牲は出すつもりなんてない」

モノクマ「あっ、そっすか。弧消クンはともかく岸上さんに言われたらボクも変なことは言えないなぁ……」

モノクマ「そんじゃあボクは先に帰るからさ。オマエラも自分のバンガローに戻りなよ」

伊庭「待て! 帰る前に、今回の動機になっていた俺達の記憶について話していけ!」

モノクマ「は?」

美波「とぼけないで! コロシアイが始まれば記憶を返すって……!!」

式見「忘れたとは言わせないぞ……」

モノクマ「ああ、それね。もちろん返すよ」

モノクマ「……いつどこでかは決まってないけど」

はっ……!?

弧消「な、なんだよそれ! そんな子供の屁理屈みたいなこと……!!」

モノクマ「ええい! 黙れ! ボクはまだやることがあるの! それじゃあね!!」

有無を言わさずモノクマが裁判場を後にする。
な、なんだよそれ……それじゃあ二人の犠牲は何のために……。

如月「……戻りますか。それぞれ言いたいことや思うことはあるでしょうけど、このままこんなところに立ち止まってても仕方ないです」

雷「そ、そうだよね……」

芋屋「あ、言いたいことなら一つあるんだけどいいか?」

如月「却下っす」

鷲澤「あまり余計なことを言わないって約束してくれるなら……」

芋屋「ええ!? 鷲澤さんまでついに邪険に扱うのか!?」

芋屋「ま、いいや。それで言いたいことなんだけど……」

式見「結局我を通すのか……」

飄々とした様子の芋屋クンの視線はやがてとある人物で止まる。

芋屋「岸上さんって『超高校級の棋士』で間違いないんだよな?」

岸上「ええ、そうだけど」

芋屋「それにしては、というよりは――そうだとしても、凄い手馴れた様子だったみたいだな。捜査も、さっきの学級裁判も」

芋屋「いやぁ、僕はもう驚いたよ! 最近の棋士はあそこまで頭が回らないといけないんだと思ったね!」

岸上「……何が言いたいのかしら?」

その回りくどい言い方に業を煮やした岸上さんが言うと、芋屋クンは悪びれもせず笑顔で答える。


芋屋「いや、深い意味はないけど?」


上下「はっ?」

如月「結局適当なことばっか言って場を乱すんすね、芋屋さんは」

芋屋「おいおい、それはちょっと言い過ぎじゃないか? ……なあ、岸上さん?」

そうやって芋屋クンに尋ねられる岸上さんの顔は、鬼気迫る表情というか……静かに怒っているように見えた。



☆★☆★☆


【バンガローエリア】

弧消「…………」

裁判場から戻ったボク達はそれぞれのバンガローへと帰っていった。
ボクは……すぐには帰らず、こうして池で泳ぐ鯉を眺めている。

なんとなくすぐに寝る気にはなれなかった。
気持ちの整理をする時間が欲しかったとも言えるかな。

弧消「明石クン……正道クン……」

明石クンと正道クン。二人の犠牲者を出した現実を受け止められない。このまま寝てしまったら……二人の最期を思い出すだろう。
腹部を刺されていた明石クンと。
……モノクマのおしおきで惨たらしく殺された正道クン。

「…………」

だから、だろうか。
ボクは後ろから近づく人の存在に気付かなかった。


最速2票で確定。以下の生徒から選択。
1 伊庭鉄火
2 芋屋理音
3 如月らら
4 逸見燈華

逸見「弧消さん……」

弧消「逸見さん。どうしたの? ……って、聞くまでもないことだよね」

逸見さんの顔色はあまり良くないものだった。
それもそうだ。あんなことがあって普通に振る舞えるなんて、到底できないだろう。

逸見「えっと……ここで何をしてるんです?」

弧消「ボクもちょっとね……色々と考え事が」

明石クンのこと。正道クンのこと。その他にも……。

逸見「歌亡院さんのこと……とかですか?」

弧消「まあ、それもあるけど……」

むしろ、彼女がやったことについてが大半かもしれない。
いくら黒幕がこの状況を作った原因とはいえ、彼女のしたことが許されるわけがない。

あの裁判場ではあんなことを言ったボクも、正直言えば許せるわけがない。

弧消「逸見さんは、歌亡院さんのこと……どう思ってる?」

逸見「そんなの……決まってます! 明石さんと正道さんの二人を犠牲にして、あんなことを言って……許せるわけないじゃないですかっ!」

逸見「あ……ご、ごめんなさい。急に大きな声を出してしまって」

弧消「ううん。それは大丈夫だけど」

むしろ、そういう反応が当然なのだ。
でも……ボクはあの場で彼女も仲間だと言った。その言葉も本当だ。


↓2
1 ボクが彼女を説得してみせるよ
2 気持ちはわかるけど、とりあえず落ち着こう?
3 自由安価

【2 選択】


弧消「気持ちはわかるけど、とりあえず落ち着こう?」

弧消「今は頭を冷やすべきだよ……歌亡院さんの件だけじゃなくて、他のこともあるし」

逸見「……そう、ですね」

逸見「すいません、少し取り乱して……」

弧消「ううん。今も言ったけど、気持ちはわかるからさ」

弧消「だから、とりあえず落ち着いて……また明日とかになったら改めて考えてみてよ」

弧消「彼女がしたことは確かに許せないけど……一番悪いのは黒幕なんだから」

もし彼女が何かのきっかけで改心してくれて。今までのことを謝ってくれれば。
少なくとも、ボクは許してあげたい。そう思う。

逸見「ぷっ……」

弧消「え? ど、どうして笑うのさ?」

逸見「ご、ごめんなさい。……ちょっと、あまりにも前向きすぎたから」

和服の袖を口元にやり、笑いを堪える逸見さん。

逸見「優しい人ですね……」

逸見「弧消さんのそういうところ、好きかもしれません」

弧消「そ、そっか……」

そう言って笑みを浮かべる彼女の顔は幾分明るいものになっていた。


【info】
・逸見燈華との関係が【親友】になりました。
・逸見燈華との絆のカケラを一つ入手しました。
・総入手数【11個】



☆★☆★☆


岸上「弧消くん」

時間も遅くなり、バンガローへと戻ろうとすると今度は岸上さんに話しかけられた。

弧消「岸上さん……えっと……」

裁判場で最後に芋屋クンが言っていた言葉が気にかかる。
彼は適当に誤魔化していたけど……あれが何の意味もなかったとは思えない。

岸上「お疲れ様。最初はどうなることかと思っていたけれど、貴方もなかなか頭が回るようね」

弧消「そ、そんなことないよ。それにボクに比べたら岸上さんの方が凄いじゃないか」

弧消「明石クンのバンガローを調べたのだってさすがっていうか……そこまでボクは頭回らなかったし」

岸上「ああ、あれは嘘よ」

弧消「え!?」

嘘、って……それじゃあ本当は調べてないの?

岸上「調べるっていう発想はあったけど、今回は時間が足りなかったわ」

岸上「それでもある程度は予想していたから、確信のある嘘ではあったけれど」

弧消「そ、そうだったんだ……」

岸上「弧消くんも。希望だけ持っていてはこの先の絶望には立ち向かえないわよ」

岸上「もしまたこういう状況になったら……例え許されない方法だとしても、嘘という武器も持たないとね」

真実を求めるためには嘘も利用しないといけない。
それはそうかもしれないけど……。

弧消「……そうならないようにするのが、ボクのするべきことだと思うから」

岸上「……そうね。悪かったわ、こんなこと言って」

岸上「おやすみなさい。明日からもまたよろしくね」

そうして岸上さんと別れ、自分のバンガローへと戻る。


こんな絶望的な状況でも、夜空の星は輝いている。
人が死んで。疑心暗鬼の学級裁判が終わって。絶望渦巻くこの状況でも。
空に浮かぶ星は変わらず輝いている。

それなら。この星のように希望を輝かせれば。この状況も少しは変わるんだろうか?

――もしこの世界に絶望が渦巻いていたとしても。せめてこの空間だけは。



chapter1 希望溢れる自然の中の絶望滲む不自然さ 非日常編 完
生き残り人数16人→14人

――chapter1 END

林間学校スレ、chapter1終了です。
スレは中途半端に余ってますが本編は次スレからとなります。

とりあえず離脱します。何かあればどうぞ。

※このスレの今後のご予定

次スレは舞台を変えて綴スレになります。しかし同時進行ではなく弧消→綴→弧消……といった感じに進みます。

それだけ。スレはもう少ししたら建てますね

【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作るR【コロシアイ天体観測】
【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作るR【コロシアイ天体観測】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492091468/)

↑よろしくお願いします

男子16番・良元礼(よしもと・れい)

 

柔道部。男子委員長グループリーダー。委員長。
ケンカはクラス最強。
授業をサボるが、成績はクラス4位。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ベレッタM93R
kill:

森秋乃(女子19番)
向井あずさ(女子18番)
若狭恵麻(女子22番)
李星弥(男子17番)
西川東(男子9番)
和久瑛介(男子18番)
福島里奈(女子16番)
白川藍司(男子6番)
神田輪(男子5番)
killed:

浜本卓朗(男子11番)
死亡話数:

73話
凶器:

ワルサーPPK
 

今回のプログラムで死神に任命される。

G=05エリアで小夜グループを発見。秋乃、あずさ、恵麻を殺害するが、残りを逃す。キャリコM950入手。
D=08エリアで星弥を発見。殺害。
D=09エリアで輪、関克哉(男子8番)、平野辰紀(男子12番)を殺害しようとするが逃げられる。
D=01エリアで東を発見。罠を張って銃殺。その後卓朗に遭遇し、殺害しようとするが弾切れで逃げられる。S&W M29・果物ナイフ・サバイバルナイフを入手。
G=05エリアで瑛介と天条野恵(女子12番)を発見し、襲う。野恵には逃げられるが、瑛介を殺害。瑛介を弔った後卓朗と再会。瑛介との約束を守り、逃がす。グロック19を入手。
D=05エリアで偶然杉江貴一(男子7番)の最期を看取る。銃声を聞きその方向へ向かい、D=06エリアで里奈を殺害。一緒にいた卓朗を逃がす。
F=09エリアで野恵と藍司を発見。藍司を殺害し、野恵に卓朗の居場所を伝える。
最終決戦で手榴弾で残った4人を襲い、それぞれに深手を負わせた。野恵と輪を撃った事に激怒した卓朗に反撃され、胸部に被弾し死亡した。

女子16番・福島里奈(ふくしま・りな)

 

部活は無所属。女子中間派グループ。
大人っぽく、グループ内の姉的存在。
母子家庭で、下に4人の弟・妹がいる。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ナタ
kill:

川口優太(男子4番)
野尻茉有(女子15番)
killed:

良元礼(男子16番)
死亡話数:

62話
凶器:

ベレッタM93R
 

I=04エリアで優太を発見。ナタで優太の首を切断し殺害。水鉄砲入手。
A=04エリアで浜本卓朗(男子11番)を襲うが、逃げられる。
G=05エリアで佐々川多希(女子6番)に出会う。ナタで背中を斬りつけ、とどめを刺そうとしたが銃声が聞こえ逃げ出す。コルトガバメント・コルトS・A・A(両方弾無し)入手。
D=03エリアで茉有を発見。襲うが、わき腹を撃たれて負傷。しかし隙を見て再び襲い掛かり、殺害。シグ・ザウエルP232入手。
D=06エリアで戎嘉一(男子2番)に襲われる。銃撃戦の末不意をつかれ腹を刺され重傷を負うが、浜本卓朗に救われる。しかし、突然礼に頭を撃たれ死亡。
家族のために帰るためやる気だった。

男子9番・西川東(にしかわ・あずま)

 

部活は無所属。男子委員長グループ。
補導歴もあるケンカ好きの不良。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

果物ナイフ
kill:

西田大輔(男子10番)
松嶋聡子(女子17番)
七瀬やよい(女子13番)
根岸法子(女子14番)
killed:

良元礼(男子16番)
死亡話数:

29話
凶器:

キャリコM950
 

出発後は学校付近で潜伏していたが、移動を開始しようとする。大輔に会うが、デイパックで頭を殴られ激怒。ナイフで首を斬って殺害。S&W M29を入手。
木村絢子(女子4番)を追い掛け回した後、I=01エリアで聡子を発見、ナイフで首を斬って殺害。ピッケルを入手。
D=01エリアでやよい、法子を発見。やよいを銃殺し、法子を刺殺。
そこで落ちている銃を発見、近づくが、それは礼の張った罠だった。全身被弾。
仲間以外を殺そうと考えていた。

男子11番・浜本卓朗(はまもと・たくろう)

 

剣道分主将。男子ほのぼの系グループ。
真面目で几帳面、天条野恵(女子12番)の彼氏。
3年前のプログラムで兄・謙太(千葉県船海市船海第二中学校3-5男子14番)を失った。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ワルサーPPK
kill:

戎嘉一(男子2番)
良元礼(男子16番)
killed:

なし
死亡話数:

なし
凶器:

なし
 

出発後神田輪(男子5番)・関克哉(男子8番)・平野辰紀(男子12番)に遭うが、野恵を探しに行くために別れる。探知機・竹刀を入手。
I=03エリアで白川藍司(男子6番)に探知機を奪われそうになるが、何とか取り返して逃走。
D=01エリアで礼に殺害されそうになるが、運良く逃げ出す。左肩負傷。
A=04エリアで福島里奈(女子16番)を発見。必死に説得するが、襲われる。何とか逃げ出すが、左腕負傷。人間不信に陥る。竹刀損傷。
E=06エリアに潜伏中、佐々川多希(女子6番)と瀧野槙子(女子9番)に会う。説得され、野恵を探しに行くことに。もう一度クラスメイトを信じてみようと考える。
G=05エリアで礼と再会。クラスメイトを信じると宣言。
D=06エリアで重傷を負った里奈を発見。一緒に行動しようとしたが、里奈が礼に殺害され、逃げ出す。
B=09エリアで嘉一に襲われる。とどめを刺されそうになるが、野恵に救われる。嘉一が野恵を殺したと勘違いし激怒。嘉一を銃殺。
卓朗の怪我を治療するため、2人でB=06エリアに向かい、治療を施される。グロック17・シグ・ザウエルP226入手。
D=06で輪と近藤楓(女子5番)に出会う。話し合いの途中で礼に手榴弾を投げられ、爆風で吹き飛ばされる。礼と銃撃戦を繰り広げるが、右肩負傷。礼に野恵と輪が殺されたと思い込み、無我夢中で礼に突っ込み、撃ち殺した。
その罪悪感から、自分自身を追い詰めて、生き残った罰ゲームとして生きていくことを誓った。

女子9番・瀧野槙子(たきの・まきこ)

 

吹奏楽部。女子中間派グループ。
おっとりしていて優しい。成績はクラス2位。
真木頼和(男子14番)に恋心を抱いている。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

コルトS・A・A
kill:

三木総一郎(男子15番)
killed:

シゲキ(軍人)
死亡話数:

50話
凶器:

ウージーサブマシンガン
 

合流した佐々川多希(女子9番)と共に天条野恵(女子12番)を探すために移動を始める。
C=03エリアで頼和の殺害現場を目撃。怒りと悲しみから総一郎を殺害してしまう。
学校襲撃作戦を計画。
I=08エリアを訪れ、和久瑛介(男子18番)に会う。情報を得、瑛介に喝を入れ別れる。
E=06エリアで探し物をするために管理事務所へ入ると、そこで浜本卓朗(男子11番)に会う。卓朗の態度に怒った多希と共に説教(?)をし、卓朗を立ち直らせた。
その後火炎瓶を作り、G=05エリアに到着、プログラム破壊作戦開始。しかし、政府にバレていたため、シゲキ(軍人)たちに見つかる。銃撃戦を繰り広げていたが、このままでは自分たちが危険だと判断し、自分を囮に多希を逃がす。シゲキによって全身被弾するが、シゲキたちに火をつけた。

女子12番・天条野恵(てんじょう・のえ)

 

テニス部。女子中間派グループ。
誰とでも気軽に話せる性格。成績はクラス3位。
浜本卓朗(男子11番)と付き合っている。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

携帯電話(情報)
kill:

岡哲平(男子3番)
小路幽子(女子7番)
山南苑(女子21番)
盛岡小枝子(女子20番)
killed:

なし
死亡話数:

なし
凶器:

なし
 

出発直後に平野辰紀(男子12番)に出会うがすぐに別れる。カッターナイフを所持。
H=03エリアで武田紘乃(女子10番)が哲平に殺害されているのを目撃。哲平をカッターで刺した後、紘乃の武器で銃[ピーーー]る。その後情報を得、移動開始。ベレッタM8000・鎖鎌を入手。
I=05エリアで幽子を発見。決闘の末銃殺。謎の鉄板を入手
G=10エリアで小枝子・苑を発見。恨みがあるために殺害しようと向かう。迷っていたが、2人の発言に激怒、苑を殺害した後、小枝子を追い掛け回し、銃殺。イングラムM11を入手。しかし、目的を無くし、今まで自分のやってきたことの無意味さを悟る。
近藤楓(女子5番)に出会う。楓に喝を入れられ立ち直る。卓朗や佐々川多希(女子6番)たちを探すために別れる。
F=09エリアで和久瑛介(男子18番)に会う。多希たちの作戦を知る。多希たちの身が危ないと、瑛介を連れて中学校方向へ。
G=05エリアで瀕死の多希を発見。看取る。良元礼(男子16番)に襲われるが、瑛介に逃がしてもらう。
F=09エリアで白川藍司(男子6番)に襲われる。殺されそうになったときに礼に救われる。礼に卓朗の場所を聞き、そこへ向かう。
B=09エリアで戎嘉一(男子2番)に襲われている卓朗を発見、救おうとするが攻撃を受け気絶するが、卓朗との再会を喜ぶ。
B=06エリアでブローニングハイパワー9ミリを入手。
D=06で神田輪(男子5番)と楓に出会う。話し合いの途中で礼に手榴弾を投げられ、爆風で吹き飛ばされる。肋骨を骨折、右足を捻挫。 その後礼に撃たれ、右腕・腹部負傷するが、生き残ることが出来た。
生きて殺した人たちに償っていくこと・卓朗を支えることを誓った。

女子8番・瀬川小夜(せがわ・さよ)

 

吹奏楽部。小夜グループリーダー。
人懐っこいが、近藤楓(女子5番)とは犬猿の仲。
大野迪子(女子3番)と最も仲が良い。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

ブローニングハイパワー9ミリ
kill:

荒川素子(女子2番)
飛鳥都(女子1番)
大野迪子(女子3番)
killed:

大野迪子(女子3番)
死亡話数:

39話
凶器:

グロック17
 

F=04エリアで根岸法子(女子14番)を発見。殺害しようとするが楓に邪魔される。銃撃戦になるが、右腕を負傷。楓が逃げ出した。
B=06エリアで迪子と素子を発見。
殺害しようと診療所へ。そこで素子に出迎えられる。素子に発砲し殺害。その後迪子と都に止められるが、それを振り払って都を殺害。迪子にも致命傷を負わすが、迪子に心臓部を撃たれる。
仲間も含め全員殺そうとしていたが、最後は自分の過ちに気づいた。

女子5番・近藤楓(こんどう・かえで)

 

吹奏楽部。楓グループリーダーで女子委員長。
大人っぽい。瀬川小夜(女子8番)とは犬猿の仲。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

S&W M19 357マグナム
kill:

月野郁江(女子11番)
平野辰紀(男子12番)
関克哉(男子8番)
killed:

なし
死亡話数:

なし
凶器:

なし
 

密かに李星弥(男子17番)に恋心を抱く。
F=04エリアで小夜に出会い銃撃戦。左肩を負傷した為逃げ出す。
C=03エリアで郁江に発見され、手当てを受けるが殺害。
J=03エリアで神田輪(男子5番)・克哉・辰紀と遭遇。3人の武器を奪うために一緒に民家に潜伏。油断した隙に辰紀を撲殺。騒ぎに駆けつけた克哉と輪を殺害しようとするが、輪に逃げられる。克哉を銃[ピーーー]る際に、星弥が自分を探していた事を知る。
放送で一緒に帰りたかった仲間が2人死んだことにショックを受け、初めて奪われた側の気持ちを知る。しかしG=10エリアで山南苑(女子21番)の死体を発見。そして、苑を殺害した天条野恵(女子12番)に出会う。マイナス思考の野恵に喝を入れ、別れる。
その後自殺しようとするが、突然現れた輪に止められる。輪に「生きることで2人に償え」と言われ、生きることを決意。
G=07エリアで休憩中、白川藍司(男子6番)に犯されかけるが、輪に助けてもらった。
D=06エリアで浜本卓朗(男子11番)と野恵と合流。話し合いの途中で良元礼(男子16番)に手榴弾を投げられ、爆風で吹き飛ばされた。卓朗と共に礼と銃撃戦を繰り広げるが、腹部を負傷する。その後プログラム終了まで隠れていた。
輪の最期の言葉に従い、立派に生きることを決意した。


 



男子2番・戎嘉一(えびす・かいち)

 

読書部。一応男子文化部系グループの1人。
無口で根暗のため、ほとんど誰とも会話をしない。

 

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器:

CZ M75
kill:

稲毛拓也(男子1番)
堀田勝海(男子13番)
杉江貴一(男子7番)
killed:

浜本卓朗(男子11番)
死亡話数:

67話
凶器:

ワルサーPPK
 

クラスメイトをバカにしている。愛国主義者。
F=05エリアに潜伏中、拓也に襲われるが、拓也の影でそれに気付き返り討ちにする。殺害。ダガーナイフを入手。
その後B=09で勝海が自分を見ていることに気付く。隙を突き殺害。スタンガン入手。
D=05エリアで、建物から出てきた貴一を襲う。不意打ちをくらい逃げられたが、致命傷を負わせた。
D=06エリアで福島里奈(女子16番)を襲う。銃撃戦の末、不意をついて重傷を負わせるが、卓朗に邪魔され逃げる。
B=09エリアで卓朗に襲い掛かる。とどめを刺そうとしたが天条野恵(女子12番)に邪魔される。野恵を気絶させたが、それを見て卓朗が激怒。全身に被弾し死亡。
生き残るべきは自分だ、とやる気になっている。

男子十一番 田中顕昌(たなか・あきまさ)

  身長 169cm
体重 55kg
誕生日 7月30日
血液型 A
部活動 吹奏楽部
友人 相葉優人
雨宮悠希
川原龍輝
内藤恒祐
春川英隆
日比野迅
望月卓也
(男子主流派グループ)
愛称 顕昌・アキ・あっきー
出身小 上野第三小学校(東京)
親の
職業 大学教授(父)
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★★★☆☆
通常入試で合格し、帝東学院中等部に入学した。
温厚で気配り上手だが、控え目で目立たない。
グループ内では雨宮悠希・川原龍輝・内藤恒祐と行動を共にすることが多く、騒がしい面々に囲まれて日陰にいる印象を受けるが、本人は目立つことが非常に苦手なので今の状況に特に不満はない。
平野南海とは同じ小学校出身の縁があり、唯一まともに話せる女子。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

チーム: 7班(出発前に死亡)
支給武器: なし
kill: なし
killed: アキヒロ(軍人)
死亡話数: 第9話
凶器: ブローニング・ハイパワー
 
ルール説明中に、プログラム自体に対して異を唱える。アキヒロ(軍人)の反感を買い銃殺された。<第9話>



地味で普通で目立たない、それだけの設定の子でしたごめんよ顕昌…
余談ですがクラスで1番仲良くしていたのは恒祐。性格は真逆だけどなんだかんだですごく気が合った…のかな。

男子十二番 内藤恒祐(ないとう・こうゆう)

  身長 172cm
体重 58kg
誕生日 12月4日
血液型 B
部活動 軽音部
友人 相葉優人
雨宮悠希
川原龍輝
田中顕昌
春川英隆
日比野迅
望月卓也
(男子主流派グループ)
愛称 恒祐・恒ちゃん・コウ
出身小 帝東学院初等部
親の
職業 会社員(父)
サロン経営(母)
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆

★★★☆☆
ノリの軽いヤンチャ系で、大勢で盛り上がるのが大好き。
じっとしていることが苦手で勉強も苦手であるため、体育と技術以外の成績は散々。
グループ内では雨宮悠希・川原龍輝・田中顕昌と行動を共にすることが多い。
女子とも気軽に話すことができ、主流派やギャルグループと特に親しい。
過去に朝比奈紗羅・平野南海に告白したがあっさり失恋したが、今は普通の友達。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

 チーム: 第8班
支給武器: ジェリコ941L
kill: なし
killed: なし(規定により首輪爆発)
死亡話数: 第20話
凶器: 首輪
 
E=05エリアにて潜伏。田中顕昌(男子十一番)の死にショックを受けている。仲間割れしかけるが、星崎かれん(女子十六番)の提案により、生き残るためにとりあえず協力体制を取る。<14話>

G=03エリアにて池ノ坊奨(男子四番)・上野原咲良(女子二番)を襲撃。咲良を射殺しようとするが高須撫子(女子十番)の妨害に遭い腹部を刺される。リーダーの如月梨杏(女子四番)が殺害されたことにより首輪が爆発。<20話>


絵には力入れたけどもルールの特性を見せるための犠牲者なので初期退場。
やんちゃで軽いけど、結構泣き虫でした。
いやまあ友達が死んだり、自分がもう死ぬってわかったら泣きもするわな。

女子十六番 星崎かれん(ほしざき・かれん)

身長 161cm
体重 49kg
誕生日 10月11日
血液型 AB
部活動 無所属
友人 財前永佳
水田早稀
湯浅季莉
(ギャルグループ)
愛称 かれん
出身小 帝東学院初等部
親の
職業 パイロット(父)
CA(母)
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★☆☆☆☆

★★★☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

★★★★★

★★★☆☆
非常に大人びており、冷めた性格とキツい物言い。
両親が家にいないことが多く、放任されて育った。
家政婦のいない時間帯に家を抜け出して夜遊びをしており、売春しているという噂もある。
好きなタイプは「大人の男」で、クラスの男子はガキにしか見えない。
湯浅季莉と共に奈良橋智子や室町古都美をいじめている。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

 チーム: 第8班
支給武器: スタンガン
kill: なし
killed: なし(規定により首輪爆発)
死亡話数: 第20話
凶器: 首輪
 
E=05エリアにて潜伏。生き残るためにとりあえず協力体制を取ることを全員に提案する。<14話>

G=03エリアで池ノ坊奨(男子四番)・上野原咲良(女子二番)を襲撃。奨をスタンガンで昏倒させる。駆けつけた高須撫子(女子十番)の叱咤により立ち上がった咲良に挑むが敗北し昏倒。目覚めた時にはリーダーの如月梨杏(女子四番)が死亡しており、規定により首輪が爆発して死亡。<20話>


キツい女の子が多いこのクラスでも多分トップクラスにキツくて冷たいのはかれん…だったのかなぁ←
補足すると、売春の噂は本当。遊ぶ金欲しさに。
ルールの特性を見せるために犠牲になったのです…ごめんよ。

女子七番 佐伯華那(さえき・かな)

身長 156cm
体重 50kg
誕生日 4月20日
血液型 O
部活動 家庭科部
友人 荻野千世
鷹城雪美
室町古都美
(女子文化部グループ)
愛称 華那・さえちゃん
出身小 月島第二小学校(東京)
親の
職業 会社員(父)
能力値
知力:

体力:

精神力:

敏捷性:

攻撃性:

決断力:

★★★★☆

★☆☆☆☆

★★★★☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★★☆☆
通常入試で合格し、帝東学院中等部に入学した。
のんびりした性格で、いつも人とワンテンポずれている。
試験での成績では現れない部分を含めて頭が良く、1つの物事についてしっかりと深く考え先を見ているのだが、それを言葉にしないので周りには伝わっていない。
鷹城雪美のことは警戒している。
川原龍輝とは同じ小学校出身の縁もあり、一緒に登下校することもしばしば。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

 チーム: 第3班 
支給武器: 卓球ラケット
kill: なし
killed: 榊原賢吾(男子七番)
死亡話数: 第26話
凶器: 刀
 
E=06エリアにて潜伏。榊原賢吾(男子七番)と湯浅季莉(女子二十番)の襲撃を受けるが、鷹城雪美(女子九番)が現れそれを止める。雪美の言動の嘘を全て見抜き、班全員で逃げ出そうとするが、隠れていた松栄錬(男子九番)が現れ、発砲される。川原龍輝(男子五番)に護られる中、6班リーダーの雪美を人質に取ろうと行動するが、賢吾に阻まれ背中から刺される。一命は取り留めたものの、意識が回復後賢吾に止めを刺された。<24~26話>



思っていた以上に頭の中で色んな事を考えて行動してくれた華那でした。
設定考えてた時よりも、名簿絵描いたり話を書いたりするうちに好きになりました。
書きながら「もっと書いてあげたい」と思ったんですが、まあ…こういうことになりました、元々6班の当て馬班だったもので。


海の見える穏やかな時間が流れた俺の大好きな街は、もう過去のもの。

様々な者の思惑が交錯し、それは時として暴力という形で露見した。

小競り合いはやがて大きな戦いを呼んだ。

最初は関係者のみで繰り広げられたそれは、やがて無関係な表の住人にも牙を剥いた。

国の政策も、警察の取り締まりも、最早追いつかない。

毎日、どこかで誰かが殺され、
毎日、どこかで違法なモノが行き来し、
毎日、人々は怯えている。



それでも、俺の周りにはちっぽけな幸せが満ちていた。

毎日、気心知れた仲間とつるみ、
毎日、母親の用意した温かいご飯を食べ、
毎日、笑顔が絶えなかった。

俺は、大切な人たちと共に暮らす、この街が大好きだ。



しかし、ちっぽけな幸せなどというものは、一瞬にして崩れ去ることを、初めて知った。

真っ赤に染まった家の中。
夕食の匂いに混じる、血の臭い。
喪われた、かけがえのない命。

非日常は、簡単に、日常を侵食していった。



俺は、大好きな人が住む大好きな街を、ちっぽけな幸せの満ちる日常を、取り戻したかった。

けれども、それは、待っていても取り戻すことはできない。

国も自治体も警察も無力なこの街で願いを叶えるには、自分が動くしかない。

誰も頼ることができないのなら、自分でやってやる。

それが、世間から見れば間違っている手段だったとしても。



「俺、マフィアになるよ」



この街に巣食い、この街を蝕むお前らと同じ場所に立ってやる。

お前らが好んで使う力で、お前らを消してやる。



俺は戦う。

この街が元通りになる、その日まで。

の人間と、そしてロック大好き少年。
異様な空気の漂う実況席。


「さぁ、まずは1回戦第一試合だぜ!!
 因幡彰人君&相模晶さんvs江原清二君&今村草子さんの入場!!」

なぜか「威風堂々(あたしンちVer.)」をBGMに登場する4人。
湧き上がる観客。
一体どこからきたんだ?

クラス名簿

 

Now 1 student remaining.

students' profile→■

男子1番 和泉直正
(いずみ・なおまさ) 女子1番 麻生咲
(あそう・さき)
男子2番 井上稔
(いのうえ・みのる) 女子2番 斎藍
(いつき・らん)
男子3番 尾花哲也
(おばな・てつや) 女子3番 川上理映子
(かわかみ・りえこ)
男子4番 門脇吉孝
(かどわき・よしたか) 女子4番 国本弘美
(くにもと・ひろみ)
男子5番 坂出慎
(さかいで・しん) 女子5番 黒沢星子
(くろさわ・せいこ)
男子6番 閑谷邦康
(しずたに・くにやす) 女子6番 佐久間佳江
(さくま・かえ)
男子7番 鈴木明也
(すずき・あきや) 女子7番 仙道桜子
(せんどう・さくらこ)
男子8番 勢多翼
(せた・つばさ) 女子8番 高田なつみ
(たかだ・なつみ)
男子9番 高橋良太
(たかはし・りょうた) 女子9番 津川麻保子
(つがわ・まほこ)
男子10番 堤良樹
(つつみ・よしき) 女子10番 土井雫
(どい・しずく)
男子11番 富田宗
(とみだ・そう) 女子11番 徳永礼子
(とくなが・れいこ)
男子12番 仲山行人
(なかやま・ゆきと) 女子12番 内藤真依子
(ないとう・まいこ)
男子13番 野口素明
(のぐち・もとあき) 女子13番 中野尋代
(なかの・ひろよ)
男子14番 廣岡誠
(ひろおか・まこと) 女子14番 西智美
(にし・ともみ)
男子15番 藤岡照昌
(ふじおか・てるまさ) 女子15番 能勢杏奈
(のせ・あんな)
男子16番 皆川玉樹
(みながわ・たまき) 女子16番 原田千秋
(はらだ・ちあき)
男子17番 美祢達哉
(みね・たつや) 女子17番 日生吹雪
(ひなせ・ふぶき)
男子18番 村山晋一郎
(むらやま・しんいちろう) 女子18番 緑沢風美
(みどりさわ・かざみ)
男子19番 吉井英
(よしい・すぐる) 女子19番 武藤萌子
(むとう・もえこ)
男子20番 和田純直
(わだ・すみなお) 女子20番 矢矧彩乃
(やはぎ・あやの)

クラス名簿

 

Now 1 student remaining.

students' profile→■

男子1番 和泉直正
(いずみ・なおまさ) 女子1番 麻生咲
(あそう・さき)
男子2番 井上稔
(いのうえ・みのる) 女子2番 斎藍
(いつき・らん)
男子3番 尾花哲也
(おばな・てつや) 女子3番 川上理映子
(かわかみ・りえこ)
男子4番 門脇吉孝
(かどわき・よしたか) 女子4番 国本弘美
(くにもと・ひろみ)
男子5番 坂出慎
(さかいで・しん) 女子5番 黒沢星子
(くろさわ・せいこ)
男子6番 閑谷邦康
(しずたに・くにやす) 女子6番 佐久間佳江
(さくま・かえ)
男子7番 鈴木明也
(すずき・あきや) 女子7番 仙道桜子
(せんどう・さくらこ)
男子8番 勢多翼
(せた・つばさ) 女子8番 高田なつみ
(たかだ・なつみ)
男子9番 高橋良太
(たかはし・りょうた) 女子9番 津川麻保子
(つがわ・まほこ)
男子10番 堤良樹
(つつみ・よしき) 女子10番 土井雫
(どい・しずく)
男子11番 富田宗
(とみだ・そう) 女子11番 徳永礼子
(とくなが・れいこ)
男子12番 仲山行人
(なかやま・ゆきと) 女子12番 内藤真依子
(ないとう・まいこ)
男子13番 野口素明
(のぐち・もとあき) 女子13番 中野尋代
(なかの・ひろよ)
男子14番 廣岡誠
(ひろおか・まこと) 女子14番 西智美
(にし・ともみ)
男子15番 藤岡照昌
(ふじおか・てるまさ) 女子15番 能勢杏奈
(のせ・あんな)
男子16番 皆川玉樹
(みながわ・たまき) 女子16番 原田千秋
(はらだ・ちあき)
男子17番 美祢達哉
(みね・たつや) 女子17番 日生吹雪
(ひなせ・ふぶき)
男子18番 村山晋一郎
(むらやま・しんいちろう) 女子18番 緑沢風美
(みどりさわ・かざみ)
男子19番 吉井英
(よしい・すぐる) 女子19番 武藤萌子
(むとう・もえこ)
男子20番 和田純直
(わだ・すみなお) 女子20番 矢矧彩乃
(やはぎ・あやの)

PHASE 通常の正解
裏ルート
6 10番目の発言「あの機能で床下を移動して」に発射に対して「部屋の隅の隙間」
10番目の発言「あの機能で床下を移動」に発射に対して「キーボのライト機能」をウソダマ化して発射
13 8番目の発言「他の部屋にもあった」に対して「血塗れの□□」
3番目の発言「誰かに誘導された可能性もあるよね?」に「籠犬村のかごのこ」をウソダマ化して発射

総合名簿
01赤松楓・死亡
02天海蘭太郎・死亡
03入間美兎・死亡
04王馬小吉・死亡
05キーボ・死亡
06極原ゴン太・死亡
07最原終一
08白銀つむぎ・死亡
09真宮寺是清・死亡
10茶柱転子・死亡
11東条斬美・死亡
12春川魔姫
13星竜馬・死亡
14百田解斗・死亡
15夢野秘密子
16夜長アンジー・死亡

男女別名簿
男子
01天海蘭太郎・死亡
02王馬小吉・死亡
03キーボ・死亡
04極原ゴン太・死亡
05最原終一
06真宮寺是清・死亡
07星竜馬・死亡
08百田解斗・死亡

女子
01赤松楓・死亡
02入間美兎・死亡
03白銀つむぎ・死亡
04茶柱転子・死亡
05東条斬美・死亡
06春川魔姫
07夢野秘密子
08夜長アンジー・死亡

ONKYO DP X1

 

Now 33 students are remaining.












女子6番 財前永佳
(ざいぜん・ひさか)




















男子17番 望月卓也
(もちづき・たくや)






男子1番 銃殺(あいば・ゆうと)
女子1番 銃殺(あさひな・さら)
男子2番銃殺(あくたがわ・まさや)
女子2番刺殺(うえのはら・さくら)
男子3番 刺殺(あまみや・ゆうき)
女子3番 銃殺(おぎの・ちせ)
男子4番刺殺(いけのぼう・しょう)
女子4番射殺(きさらぎ・りあん)
男子5番刺殺(かわはら・りゅうき)
女子5番爆死(こいしかわ・はる)
男子6番 刺殺(きど・けんた)
女子6番 財前永佳
(ざいぜん・ひさか)
男子7番刺殺(さかきばら・けんご)
女子7番 刺殺(さえき・かな)
男子8番銃殺(ししがい・ゆうた)
女子8番刺殺(さかもと・りょうこ)
男子9番銃殺(しょうえい・れん)
女子9番銃殺(たかしろ・ゆきみ)
男子10番銃殺(じょうがさき・れい)
女子10番刺殺(たかす・なでしこ)
男子11番銃殺(たなか・あきまさ)
女子11番刺殺(ならはし・ともこ)
男子12番爆死(ないとう・こうゆう)
女子12番刺殺(なるかみ・もみじ)
男子13番刺殺(はら・ゆういちろう)
女子13番銃殺(はすい・みく)
男子14番銃殺(はるかわ・ひでたか)
女子14番 銃殺(ひらの・みなみ)
男子15番 爆死(ひびの・じん)
女子15番 刺殺(ひろせ・ゆうこ)
男子16番 刺殺(まかべ・るいと)
女子16番 爆死(ほしざき・かれん)
男子17番 望月卓也
(もちづき・たくや)
女子17番 爆死(みずた・さき)
男子18番 銃殺(よこやま・けい)
女子18番刺殺(むろまち・ことみ)
男子19番 刺殺(よしの・りお)
女子19番 撲殺(やまもと・まこ)
男子20番爆死(りんざき・ひろみ)
女子20番 撲殺(ゆあさ・きり)

女子13番/久宗みつ(ひさむね・みつ)
部活動 ダンス部
身長/血液型 153cm/A型
愛称/杜若 ハニー/双子姉
支給武器 ゴルフボール2個
被害者 ?
加害者 ?
出身小学校 千代田区立九段北小学校
交友関係 佐伯和巳
堂本一好
久宗りつ
(仲良し4人組)
備考
外跳ねの黒髪。双子の久宗りつとよく似た外見だが、みつの方が活発そうで勝気な印象。

気が強くて勝気な跳ねっ返り娘。
しっかり者だが、キツい物言いがたまにキズ。自分にも他人にも厳しいが、双子の妹のりつにはあまり強く出られず、甘い。
自分の天邪鬼な性格を気にしていて、女の子らしいりつと幼い頃から比べられてきたため、妹を守らなければという思いと共に劣等感も抱いている。

甘え下手だが彼氏の堂本一好にだけは、時々素直に甘えることもある。
最初は天邪鬼な性格が邪魔をしてクラスに馴染む事が出来なかったが、 一好が最初につけた「ハニー」というあだ名のおかげでクラスメイトにも馴染む事が出来た過去があり、口には出さないが、とても感謝している。

行動記録
本校舎。
1-D教室を出発。久宗りつに「待っているから」と告げる。
寄宿舎。
2階25号室。些細な事から久宗りつと仲違い。殺されかけるが恋人の堂本一好と共に逃げ出す。佐伯和巳、りつの思いを知ってショックを受けている。
本校舎。
2-A教室。一好に励まされ、多少落ち着く。


女子14番/久宗りつ(ひさむね・りつ)
部活動 ダンス部
身長/血液型 153cm/A型
愛称/杜若 りっちゃん/双子妹
支給武器 トンプソン・サブマシンガン
被害者 ?
加害者 ?
出身小学校 千代田区立九段北小学校
交友関係 佐伯和巳
堂本一好
久宗みつ
(仲良し4人組)
備考
外跳ねの黒髪。双子の久宗みつとよく似た外見だが、りつの方がふんわりと柔らかな女の子らしい雰囲気。

大人しくて他人に従順なタイプ。いかにも女の子といった柔らかい雰囲気。やや気が弱く怖がりな面があり、甘えん坊。ゆったりとした愛らしさから、異性には人気がある。
思い込みが強いタイプで、一度決めたことには頑固な面も。

双子の姉の久宗みつといつも一緒におり、しっかり者のみつに憧れていて依存気味。何でもお揃いじゃないと気が済まない一面がある。
堂本一好が好きで、佐伯和巳の思いにも気づいている数少ない人物。

行動記録
本校舎
1-D教室を出発。杜若紅牡丹に「他のみんなはやる気」と言われ怯えている。
寄宿舎
2階25号室。久宗みつと仲違い。堂本一好共々大好きな二人を殺してしまおうとするが、逃げられる。佐伯和巳の気持ちを逆手に取り、味方につけている。
本校舎
2階図書室。空木紫雨に遭遇し、みつと一好の行方を尋ねる。紫雨が知らないと答えるや否や銃を向けるが、逃げられる。

彩也子

拓子

殺し合いハウスとは、くろひによる頭脳戦×フルボイス動画シリーズである。

概要
『けいおん部がライアーゲームをするようです』などの動画を上げていたうp主のくろひによるオリジナル作品。洋館で行われる大金をかけたデスゲームに参加したプレイヤー達の頭脳戦が繰り広げられている。

登場人物にはすべて声が当てられているフルボイス動画となっているほか、画面はアドベンチャーゲーム風になっているが特に視聴者が介入する要素はない。

あらすじ
街外れにあるこの館。ここで、ゲームが行われるという。

どんなゲームかは知らないが、それに勝てば大金が得られるそうだ。

私は今、その館の扉を開ける――。

"大金をかけたデスゲーム"が行われる館に、思い思いの意思を持って集まった参加者たち。彼らは金のため、或いはそれぞれの目的のために頭脳を振り絞り、対戦相手を追い詰めていく。ところがそのゲームの裏で次々と奇怪な事態が起こっていることが発覚し、やがて有力プレイヤーたちは否応なしに"館の正体を暴く"事を目的とし、この館を支配する者たちと激しい頭脳戦を繰り広げていく。

登場人物(若干のネタバレあり)
登場人物の名前は担当声優の名前をもじったものになっている。ここには明記されてないが、第2シリーズの『騙し合いハウス』、第4シリーズの『盗み合いハウス』から参戦してくる人物も何人かいる。
殺し合いハウス(第1シリーズ)
秋山 みなね(CV:黒須みずな) イメージカラー:オレンジ イメージワード:【狡猾】
桐生 京我(CV:(´・ω・)啓太(・ω・`)) イメージカラー:ブラック イメージワード:【獰猛】
汐音 妃乃(CV:ひのもとかずくん) イメージカラー:イエロー イメージワード:【毒舌】
神崎 晃(CV:むしゅだ彰) イメージカラー:グリーン イメージワード:【飄々】
柚木 優芽(CV:柚萌) イメージカラー:ピンク イメージワード:【裏表】
赤木 柊一(CV:しゅういち) イメージカラー:パープル イメージワード:【臆病】
伊集院 綾斗(CV:Ayk) イメージカラー:ブルー イメージワード:【未熟】
仙道 玄矢(CV:くろひ・ゆっくり(後半) ) イメージカラー:グレー イメージワード:【寡黙】
天海 千恵(CV:めらみ。) イメージカラー:レッド イメージワード:【小心者】
マスター(CV:やーまんZ) イメージカラー:ホワイト イメージワード:【仮面】

前言撤回
セカンドまで観たら秋山桐生蘭光の3強だった感
ここから先が楽しみだ

うん 00:05
七海やめwww 00:05
うぽつです! 00:07
未来日記タグなんぢゃ? 00:08
最高だよー 00:09
うぽつですー 00:09
ふるみってるうううううううううううううううううううううううううう!? 00:09
あがってる! 00:09
2しゅうめ 00:11
声優に関するコメ非推奨や。ゲームを楽しもう 00:11
・。・vvvvvvvvvvvvvv 00:14
未来日記!? 00:15
3週目 00:17
未来日記と聞いて 00:24
そろそろ再評価されるべき

生き残りメンバー・11037人


2002年 神奈川県横浜市青空町青空学園 初等部 5-A
出席番号 男子 出席番号 女子
01 藍瀬 輝々(あいせ こうじ) 01 淡本 綾唯(あわもと あやゆい)
02 相野 輝己(あいの こうき) 02 海原 青歌(うなばら あおか)
03 葵 輝丹(あおい こうに) 03 香田 瀬津奈(かおるだ せつな)
04 青木 はる(あおき はる) 04 泉原 れな(いずみな れな)
05 甘野 大和(あまの やまと) 05 神辺 礼(こうべ れい)
06 黄八 瑠璃(おうよう るり) 06 早乙女 亜巳(さおとめ あい)
07 川瀬 和生(かわせ かずき) 07 桜木 加奈(さくらき かな)
08 木元 拓(きもと たく) 08 鈴風 鈴(すずかぜ りん)
09 久 光土(きゅう こうし) 09 青名 静(せいな しずか)
10 静木 青(しずき せい) 10 田中 春奈(たなか はるな)
11 Shirua(しるあ) 11 長瀬 風(ながせ かえで)
12 氷 友斗(こおり ともと) 12 成川 雨(なるがわ あめ)
13 セイア(せいあ) 13 日下 青子(ひした せいこ)
14 前世 亜緒(ぜんせ あお) 14 チャオ(ちゃお)
15 丁本 拓哉(ていもと たくや) 15 チャオラン(ちゃおらん)
16 中居 螢太(なかい けいた) 16 星空 なおか(ほしぞら なおか)
17 Aisuin-suyon(あいすいんすしょん) 17 星空 れな(ほしぞら れな)
18 雪下 よう(ゆきした よう) 18 前原 のどか(まえはら のどか)
19 月下 香介(つきした こうすけ) 19 辻井 せりな(つじい せりな)
20 涙下 伎璃(るいした きり) 20 黄泉 泉(よみ いずみ)


田中はまじな話二次妄想どんだけしても本編にかっこよさで勝てないし…
ひゃっ、フィルターかけすぎかな?って思って戻ると本編のほうがかっこいい

これがな、確認するとこうなってるんじゃ。開いた時点で勝手に有効にされとるから、カスタマイズとデータを無効にすると全部無効にしてくれるから消しとくんじゃぞ。

四天王が十二神将になる数週間前、田中くんが辞書を見ながらずーっとノートに何か書いてるので、こそっと覗いてみたら覇王ネームがびっっしりでギョッとする左右田くん

四天王が十二神将になる数週間前、田中くんが辞書を見ながらずーっとノートに何か書いてるので、こそっと覗いてみたら覇王ネームがびっっしりでギョッとする左右田くん

田中:ラズベリーのジャムを練成していたら爆発した。本当に爆発した。何やら鍋底で空気の塊が出来ていたらしく爆発した。本当に爆発した。台所が甘酸っぱい匂いで満たされている。爆発した。

不滅の煉獄にして箱庭の観測者・黄昏を征きし者・今世紀最大の害悪・制圧せし氷の覇王・圧倒せし炎の王者・封印されし禁忌の覇王・田中眼蛇夢を溺愛するアカウント?あと星くん?


神奈川県横浜市立十波中学校3年2組名簿一覧表
男子21名 女子21名 計42名    担任 志水 晴彦(しみず はるひこ)
【現在 34名死亡 8名生存 残り8名】

1.麻原 勝利 (あさはら かつとし) 1.校河 しおり (あぜかわ しおり)
2.伊藤 継太 (いとう けいた) 2.綾本 杏子 (あやもと きょうこ)
3.小川 竜也 (おがわ たつや) 3.稲田 悠子 (いなだ ゆうこ)
4.片桐  徹  (かたぎり てつ) 4.柏木 沙夜耶 (かしわぎ さやか)
5.金橋 信太郎(かなはし しんたろう) 5.来口 公花 (きたぐち きみか)
6.倉満 義人 (くらみつ よしと) 6.小金井 遙 (こがねい はるか)
7.立花  昇 (たちばな のぼる) 7.里原 好美 (さとはら このみ)
8.津嶋 翔太 (つしま しょうた) 8.里矢 華菜枝 (さとはら かなえ)

9.豊神  瞬 (とよかみ しゅん) 9.篠原  文 (しのはら あや)
10.名倉 恭平 (なぐら きょうへい) 10. 橘  舞衣 (たちばな まい)
11.波原 希一 (なみはら きいち) 11.天堂 結花 (てんどう ゆか)

12. 野々宮 征樹(ののみや まさき) 12.科巳  澪 (とがみ みお)
13.波多野 雅宏(はたの まさひろ) 13.二ノ宮 美雪 (にのみや みゆき)
14.深沢 バーーーローー郎(ふかざわ しんいちろう) 14.久松  萌 (ひさまつ もえ)
15.古澤  緑 (ふるさわ みどり) 15.氷川 愛美 (ひかわ まなみ)
16.辺見 星哉 (へんみ せいや) 16.船原 月子 (ふなはら つきこ)
17.麻原 大海 (まはら ひろみ) 17.穂高 正代 (ほだか まさよ)
18.宮部 和彦 (みやべ かずひこ) 18.宮部 紅未 (みやべ くみ)
19.向谷 邦和 (むこうだに くにかず) 19.元倉 千代子 (もとくら ちよこ)

20.山崎 十織 (やまさき とおる) 20. 社  柚子 (やまなし ゆうこ)
21.湯橋  周 (ゆのはし あまね)   21.陸井  光 (りくい ひかる)


 女子1番  校河 しおり
(あぜかわ しおり)  弓矢(矢・五本) 生存 なし なし
「あたしは強くないよ。誰もが思っているほど。」

白い肌。儚げなイメージ。弓道部。
ぽやっとしてそうな容姿と裏腹に自分の言いたいことをきっちりと言うというしっかりした面も持っている。二ノ宮美雪や久松萌と仲がよかった。
また美人ではないがそれなりの容姿でもあり、人気も密かに高かった。弓道部の憧れの的らしい。

作中では金橋信太郎を探し、見事合流する。そして彼が考える全てのことにきちんとした理論を立てて冷静に判断する。たまに強い面も見せるところや、どこか見ているようなその態度には何か謎があるのだろうか?現在は豊神瞬と野々宮征樹とのことで、瞬の銃を矢で払い落とすなどの活躍を見せた。
 二ノ宮美雪・久松萌(友人)、金橋信太郎(???)

 グロック19 9mm(現在/麻原勝利・名倉恭平) 死亡 なし 篠原 文(腹部被弾)
「・・・一緒に死のう?」

長いさらっとした髪。おとなしい方の部類に入る。
篠原文と仲がよく、よく二人で図書室に行っていた。読書好き。本についてはかなりの知識をもっている。

作中では文と一緒に死ぬことを考えていたが、実は文には自分を[ピーーー]ことで恐怖感を持ち、自ら生き延びて欲しかった。しかし、彼女もまた杏子のために死を選んだ。
 篠原文(親友)


 女子3番  稲田 悠子
(いなだ ゆうこ)  コルト357マグナムリボルバー(現在/山崎十織) 死亡 なし 片桐 徹(全身被弾)
そばかす顔。くせ毛。普段からクラス内でもお喋りで落ち着きのない性格だった。
特に親しい人物も嫌いな人物もいなかったが、男子の片桐徹なんかを嫌っていたようだ。

作中では第1号の被害者だが、外に出てからは第1号のやる気になった人物でもある。
しかし、慣れない手付きで撃った銃は片桐徹には敵わず、逆に撃たれる羽目になってしまった。
 片桐徹(嫌い)

 錐(現在/科巳澪) 死亡 なし 科巳 澪(頭部撲殺)
「あ・・・あた、し・・・しぬ、のやぁ・・・!」

不良グループの一人。テンパ。
科巳澪以外のメンバー、穂高正代と社柚子の対立を嗜める、グループの中でも弱い立場。

作中では同じグループのメンバーと行動するが、やはり正代と柚子の対立に巻き込まれ、背中にマシンガンを被弾する。どうにか生き延びていたが最後には澪の裏切りもあり、あえなく没。

 デザインナイフ(現在/???) 死亡 なし 陸井 光(全身被弾)
「あたしは医者になりたいのよ。人を助けるって点では似ているけどね。」

優等生。髪を染めているところを除けばほとんど完璧。
クラスからの信頼も厚く、来口公花と並んで姉御肌だった。親しい友人もいっぱいいる。嫌いなやつもいなかった。将来は医者を目指している。

作中では蛇に襲われそうになった社柚子を救ったり、右手の骨折を治したり、彼女を改心させたり(まったくそんなつもりではないのだが)と、いい感じに来ていたが、陸井光の襲撃で自らも殺されてしまう。最後に光の言った言葉を理解できず、驚きを表したままに・・・。
 柏木沙夜耶・小金井遙・篠原文・氷川愛美・船橋月子(友人)

男子18番  宮部 紅未
(みやべ くみ)  ? 死亡 里矢華菜枝 陸井 光(首裂傷)
(貴方が好きでした。)

クラスに必ずいるめがねっこ。宮部和彦の妹。
人付き合いが苦手。口下手。二ノ宮美雪と付き合ってると知りながらも名倉恭平を想っている。

作中では和彦に連れられて逃げる。里矢華菜枝に襲撃され、和彦が死ぬ間際に言った言葉を抱きながら公花と共に生き抜く決意をする。公花が探していた陸井光を見つけるが、首を刺されてしまう。最後には恭平に想いを告げられて安心したまま死んでいった。


東京都板橋区立第二東中学校 3年2組 クラス名簿

女子 出席番号 男子
 朝倉 祥枝 (あさくら・さちえ) 1番  相川 陸 (あいかわ・りく)
 安西 真奈美 (あんざい・まなみ) 2番  稲森 敏夫 (いなもり・としお)
 猪瀬 晴海 (いのせ・はるみ) 3番  遠藤 将和 (えんどう・まさかず)
 浦 明日香 (うら・あすか) 4番  小野 靖彦 (おの・やすひこ)
 金子 裕美 (かねこ・ひろみ) 5番  加賀見 徹 (かがみ・とおる)
 神原 啓子 (かんばら・けいこ) 6番  春日 幸一 (かすが・こういち)
 九条 遼子 (くじょう・りょうこ) 7番  黒崎 尚人 (くろさき・なおと)
 佐藤 玲菜 (さとう・れいな) 8番  小石川 諒 (こいしかわ・りょう)
 篠塚 加奈子 (しのづか・かなこ) 9番  坂下 陽平 (さかした・ようへい)
 杉崎 比奈 (すぎさき・ひな) 10番  志摩 慶一郎 (しま・けいいちろう)
 館野 皐月 (たての・さつき) 11番  関 隆二 (せき・りゅうじ)
 藤堂 梓 (とうどう・あずさ) 12番  高橋 晃 (たかはし・あきら)
 時任 めぐみ (ときとう・めぐみ) 13番  高橋 和樹 (たかはし・かずき)
 永野 智子 (ながの・ともこ) 14番  月島 拓哉 (つきしま・たくや)
 中本 千鶴 (なかもと・ちづる) 15番  仁科 翔太 (にしな・しょうた)
 羽鳥 茅乃 (はとり・かやの) 16番  能見 忠孝 (のうみ・ただたか)
 樋口 茜 (ひぐち・あかね) 17番  葉山 優輔 (はやま・ゆうすけ)
 水澤 由貴 (みずさわ・ゆき) 18番  本田 隼人 (ほんだ・はやと)
 八代 久美子 (やつしろ・くみこ) 19番  牧丘 信之 (まきおか・のぶゆき)
 芳川 紗弥 (よしかわ・さや) 20番  三原 匠 (みはら・たくみ)
 渡辺 美琴 (わたなべ・みこと) 21番  山田 貴司 (やまだ・たかし)

夏子

あやふみ

蘭子

【3年1組】 男子( 22 )名                             男女合計( 42 )名

No 名前 〒 住所1 住2 新姓 メール

1 有川修一          
2 有馬道泰   鹿児島県      
3 梶原 弘          
4 金久三男          
5 坂上 誠          
6 惣福脇勝義   鹿児島県      
7 薗田 晃          
8 富岡行男          
9 永野盛一   鹿児島県      
10 西 豊純          
11 西薗敏文          
12 日高 昇   鹿児島県      
13 福徳孝志   鹿児島県      
14 福元俊一          
15 松原清幸          
16 水口和洋          
17 元見時忠          
18 米盛幸一          
19 米盛三十志          
20 山野志郎          
21 山本和彦          
【3年1組】 女子( 20 )名


No 名前(旧姓) 〒 住所1 住2 新姓 メール
1 池田幸子
2 井田貴子
3 川澄いく子
4 斉野春美
5 島田祥子
6 永谷佳代
7 春成和子
8 羽当絹子
9 平峯律子 鹿児島県 藤久保
10 本郷雅子
11 前田尚子
12 松田陽子 鹿児島県 鯵坂
13 満丸律子
14 宮田幸子
15 村山順子 鹿児島県 高島
16 本 良子  
17 山下恵子
18 山下弘美
19 吉村妙子
20 萬登志乃 鹿児島県 岩崎


      =男子=
  1番  青木 淳一 (あおき じゅんいち)
  2番  木下 克己 (きのした かつみ)
  3番  児島 智彦 (こじま ともひこ)
  4番  田山 優治 (たやま ゆうじ)
  5番  中井 友和 (なかい ともかず)
  6番  松田 貴史 (まつだ たかし)

      =女子=
  1番  北見 晴香 (きたみ はるか)
  2番  佐藤 和子 (さとう かずこ)
  3番  時岡 啓子 (ときおか けいこ)
  4番  西野 千夏 (にしの ちなつ)
  5番  原田 美紀 (はらだ みき)
  6番  平井 洋子 (ひらい ようこ)

冬子

かばんちゃん
サーバルちゃん
カバさん
アライさん
フェネック
カワウソ
ジャガー
トキ
アルパカ
ツチノコ
スナネコ
プレリードッグ
ビーバー
ライオン
ヘラジカ

松子

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職種 SE(データベース系)(メーカー関連)

紗凪

繭な

博士「我々が今日食べたものです↓」
グラタン、白米、ツナマヨおにぎり、おかかおにぎり、唐翌揚げ、ナポリタン、カルボナーラ、マグロの刺身、ミートスパゲッティ、ミートボール、ウィンナー、クリームシチュー、ビーフシチュー、卵焼き、焼きそば、肉巻きおにぎり、ハンバーグ、ポテトサラダ、すき焼き、焼肉、牛丼、麻婆豆腐、冷奴、ラーメン、ビビンバ、サンドウィッチ、ボルシチ、ステーキ。

助手「この後我々はお腹を壊し、半年ほど眠っていたのです」

た南の山のふもとの廃屋から外に出たのは、午前7時をまわった頃だった。
 ずっと隠れていても埒があかないので、とにかく仲間になれそうな誰かを――杉村に出会えればそれが一番ベストだったが――を捜すことだった。

 貴子は分校を出てからひたすら走って、それからずっと廃屋に隠れていた。
 朝6時に放送があるというので、それまでしばらく寝ておこうと横になってみたが、気持ちが高ぶり、結局一睡もできなかった。
 荷物を開けて最初に確かめたのは自分の支給武器についてだったが、デイパックの中から出てきたそれは、氷を砕くためのアイスピックだった。
 ――これで、殺し合いをしろっていうの?
 まるで茶番のような獲物に思わず呆れたが、その後うとうととしているときに、どこか遠くで銃声のようなものが聞こえて、心底ぞっとした。
 突然現実を突きつけられたような気がした。
 アイスピックを見た時点では、自分はまだこの状況をどこか楽観視していた。どうにかなるに違いない、こんなことが許されていいわけない。誰も死なずに済む方法が必ずあるはずだ。そう思っていた。数時間前までの仲間を、そう簡単に皆が襲うとは考えられなかった。
 しかし銃声を聞いた瞬間、貴子の中で何かが変わった。
 銃を支給された生徒もいるんだ、と本能的に恐怖を感じた。
 ナイフや包丁のような武器ばかりだったら、そう簡単に人は殺せない。
 人の肉を傷つける感触がダイレクトに伝わるような原始的な武器で、人を襲おうとするのはよほどの勇気がいる。だから、例え首輪に縛られているからといって、そう簡単に仲間を殺そうなんてできないはずだ。
 ――でも、銃があったら。
 すごく軽くて、簡単に操作できる銃がそこにあったら?
 弾が揃っていて、使い方まできちんと書いてある説明書があったら?
 弾を入れてグリップを握り、人差し指を引くだけで、人が殺せるのだ。
 肉を断つ感触もなしに、数回人差し指を動かすだけで、弾がうまく当たれば相手は死ぬのだ。

貴美子

名春

さやん

日蔓

たーのシー

女子5番・黒川梨紗(くろかわ・りさ)

美術部。女子文化部グループ。
大人しくおどおどした感じ。
設楽海斗(男子10番)とは幼馴染。


支給武器:ピコピコハンマー
kill:なし
killed:なし
凶器:なし
 

海斗に恋心を抱いている。

G=04エリアで美作由樹(男子18番)に襲われ逃げる。逃げる途中で遠江敬子(女子12番)に救われる。敬子に励まされ、共に行動する。
C=07エリアで不破千尋(男子17番)率いるプログラム破壊グループに会うが、人探しの為にすぐに別れる。
G=06エリアで矢田美晴(女子18番)と会い、喜ぶ。 美晴にハッキングの事を聞くが、その所為で政府側にバレてしまった。 美晴の希望により別れた。
G=09エリアで海斗を発見。しかし、常に自分ではなく曽根崎凪紗(女子10番)の事を考えている海斗に激怒。真田勝(男子9番)に襲われ錯乱し逃げ出す。 追いかけてきた海斗に改めて失恋。 元の場所で敬子の亡骸を発見、泣く。 放送後、移動。
E=07エリアで千尋と勝の最期を看取り、プログラム本部へ向かう。
本部で爆発予定の校舎内にADGIメンバーが取り残されている事を知り、救出に向かう。竹原(元戦闘実験体)に襲われるが無傷のまま井上稔(ADGI)・柳瀬伊織(ADGI)を救出、脱出するためにヘリに急ぐ。
海斗を助けられなかった事・護られてばかりだった事を悔やみ、今度は自分が誰かを救う為に医術を学ぶ事を決意、渡米。

2年後、伊織のいる病院に勤める。

 

とことん護られてばかりだった梨紗ちゃんでした。
私は実は本来こういう護られてばかりの子はあまり好みません、なのに想像以上に何もしない子になってしまった…

小林梅子

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