【咲-Saki-】京太郎「ハジメての約束」咲「みやながけは!?」 (1000)


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 【原作キャラ崩壊】

 京太郎
 のどっち
 世界一位
 不定期
 非安価
 10レスAASS

 ※サイコ要素あり

 頂いた雑談から書きます
 リクエストOK。既存カプのみ
 新カプは期待しないでください

 基本は単ヒロイン
 四コマ漫画感覚でどうぞ


 まとめwiki(更新停滞中)
 http://www27.atwiki.jp/miyanagake/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484570848


 2/4


 ・前スレ

 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443023066/)

 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】京太郎「一家団欒」咲「宮永家!」
 【咲-Saki-】京太郎「一家団欒」咲「宮永家!」 - SSまとめ速報
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 【咲-saki-】京太郎「みやながけ」照「京咲照」咲「京咲でしょ!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」照「京咲照」咲「京咲でしょ!」 - SSまとめ速報
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 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」
 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「京淡!」咲「京咲だし!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「京淡!」咲「京咲だし!」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】京太郎「霞色の空」
 【咲-Saki-】京太郎「霞色の空」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」
 【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462023444/)

 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」和「のどっちスレ!!」咲「(否定できない……)」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」和「のどっちスレ!!」咲「(否定できない……)」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468929553/)

 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「はおまけ!」咲「おまけじゃないよ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474040744/)


 ※ 『みやながけ見てたけど霞色の空って何?』って人へ
   前シリーズで予告してた京霞。京玄の続きはそのスレで終わらせました


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 ・完結済み。後日談系統

 みやながけ次元
 京和次元
 京照次元
 京淡次元
 京白次元
 京霞次元(霞色の空)
 京穏次元
 京玄次元
 ダルてる次元
 のどアコ次元
 京咲照次元
 京淡ネリ次元
 新訳:京霞次元


 ・継続中

 京優次元
 京桃次元
 お金持ち次元


 ・基本は単発
 京一次元
 京明次元


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 ・前スレのリクまとめ

 >>430 きれいなのどっち(単発次元)
 >>442 京太郎知識試験(お金持ち次元)
 >>446 咲ちゃんの誕生日当日編(単発次元)
 >>459 >>723 京ちゃんと豊音が出会ったら(単発次元)
 >>457 あわあわVSアラフォー(京淡次元)
 >>454 >>923 筋肉! 筋肉! 筋肉!!(筋肉次元)
 >>724 全次元が混線したらどうなるの?(単発次元)
 >>734 親子で温泉旅行(霞色次元)
 >>737 世界一位vs須賀京太郎(のどアコ次元)
 >>899 マホ-闇に舞い降りた天才-(単発次元)
 >>919 >>923 最後の追い込み!(京穏次元)
 >>924 京ちゃん聖人化の理由(京和次元)
 >>925 グラビティバレンタイン(のどアコ次元)
 >>926 京ちゃんの誕生日(???次元)
 >>944 きれいな姫様?(単発次元)

前スレにSS投下して来ます
リクあればどうぞ

前スレに「きれいなのどっち」投下
埋まったらこっちに投下します


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 【咲は何をやらせてもダメだからなァ】-単発次元-


 「咲は何をやらせてもダメだからなァ」

 「何言ってるの……。はい、それロン」

 「ぎゃー!?」

 「そーいう京ちゃんは麻雀がダメダメだよね」

 「うるせー」


 清澄一年生で雀卓を囲う。

 なんだかんだ言って同年齢で気兼ねなく遊べるから、この四人で集まることは多い。


 「まーた二人でイチャイチャしてるじぇ」

 「してないよ。誰が京ちゃんなんか」

 「少し気になったのですが」

 「ん?」

 「のどちゃんが麻雀中に世間話するなんて珍しいな」

 「私だってそういうときはありますよ」


 まだ麻雀が始まったばかりだと言うのに和が世間話を始めるのは珍しい。

 いつもならばデジタルモードに入って無言になるところだ。


 「須賀くんは『何をやらせても』と言ったじゃないですか」

 「おう」

 「それでは、他に何かさせたことがあるんですか?」

 「ちょっ、和ちゃん!」

 「ほほーぅ。

  優希、確保!」

 「ガッテン!」

 「優希ちゃん!? は、離してぇ!」

 「咲ちゃん非力すぎだじょ。全然抵抗になってないじぇ」


 見事な手際で咲を抑える優希。

 優希も体格的には咲に劣るのだが、咲の非力っぷりはそれを凌ぐようだ。

 そこそこ運動が得意な優希に抑え付けられては手も足も出ないのだった。


 「さぁーて、何から話そうかなー」

 「今日の麻雀は終了ですね」

 「和ちゃん!?」

 「こんな面白い話は止めらんないじょー」

 「民主主義で決定だなー」

 「か、数の暴力だよぅ」


 気づけば和も優希も牌を倒し、咲を弄るモードに入る。

 麻雀部員である前に高校生なのだ。部活以外で楽しみたいこともある。


 2/10

 ……
 …

 「よーぅ、咲ぃー。

  ちょっといいかー?」

 「ぅひ。な、なに、京ちゃん」

 「お前よくどもるよなー」


 それは中学一年生の頃だった。

 なんやかんやあって咲と京太郎は出会い、お互いに名前で呼び合うほど親しくなった。

 対人コミュニケーションが苦手だった咲がここまで心を開いたのは京太郎の努力のおかげである。

 なお、出会いのきっかけは隣の席だっただけである。


 「そ、そんなことはいいじゃん。

  どうしたの?」

 「咲のそのどもりっぷりを改善してやろうと思ってさ!」

 「よ、余計なお世話だよっ」

 「つーわけで、カラオケ行こうぜ!」

 「ぅひ」

 「よーし、行くぞー!」


 京太郎の突拍子のない提案に対し、うまく返答することができない。

 お小遣いが厳しいとかほとんど歌ったことがないとか、言いたいことは色々あったけれどそれを伝えるのが苦手だ。

 咲は京太郎のそんな強引なところがちょっと苦手だった。


 「咲は何歌うんだ?」

 「えっと、歌ったことないから」

 「マジで?

  女の子は歌上手いイメージあるし、大丈夫でしょ」


 この時、京太郎は活発的で『歌うのが恥ずかしい』と言った感情は浮かばない。

 まずは自分が何曲か入れて歌い始める。


 「わわっ、京ちゃん上手いんだ」

 「結構友達と来るからね」

 「ううー」

 「まったく何も歌を知らないってことはないだろ?

  なんでもいいからいれてみなよ。

  こー言うのってノリだぜ」

 「うー!」

 「唸るな唸るな」


 そこまで言っても咲は躊躇してしまう。

 俯いてしまった咲に対し、京太郎はデンモクを操作しながらじっと待つ。

 それ以上は決して詰め寄らず、焦らせない。その辺りの距離感が京太郎だった。


 3/10



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 「ほ、ホントのホントに初めてなんだからね!」

 「俺だって別に上手いわけじゃないし」

 「うー、京ちゃんは上手いからそう言うことが言えるんだよぉ」

 「やってみないとわかんないじゃん」

 「だって怖いし」

 「でも、歌いたい曲はあるんだろ?

  なんか探してたじゃん」

 「あぅ……」

 「ほら、入れちゃうぞ」

 「あっ」


 咲の開いていたデンモクの画面を見もせずに曲を入れてしまう。

 わたわたと焦る咲にマイクを渡し、歌い始めるのを待った。


 4/10

 ……
 …

. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
: : : : /. . : /:/: : /:!: : : : : : :.|: : :゙、: : :!: : . . 寸三}
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: : / . .:Ll-┼┼-l、: :|: : : :.!|ヽ,r|''T:ーt、: : : :├'ヾ、
: :,'. : :.´!.! |:∧ | l.| ! ,'|:.l: : :|| |: !:||: |: : :.l: : !  ヽ、

: :l{: : : :|!| i'  ヾ |! |/,'/|: :/|! |/|' |:./!|:.,イ: :.i!   i!
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: :.i!: :lヽl ┃//┃  /'´  ┃//┃ イ'l/: :,イリ
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: : : : |                 ,':´:!: : . .!
: : : : L  """       '   """ |: : |: : . .l
: : : : ト.ヽ               イ: : l: : . ∧
: : : : |ヽ|ヽ      ⊿     .ィ´: !: : i: : . . .゙、    「それでどうなったんですか?」
: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
: : : : ゙、/      7"/': : :.,': : :./:/ |: : !: : : . .ト、゙、

: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
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ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ


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              , --=7   丶      `ヽ
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        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′     「ドラえもんが流れてきて笑っちゃったよ」
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
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   /: : : : : : : : : |: : : |ヽ:斗====ミ|.八: : : |  斗====ミ、 Ⅴ: i|: : : : : :i
.  / : : : :__|: : :i|: : : |〃 ,イ斧心 ′ \: |    笊i心.  ヾ | : リ: : : : : :|
  ´ ̄ ̄   il : :八: : :|″ ._)::::::hi}    ヽ   ._)::::::h}   |: /: : :/ : : |
       |i: : : |r\|   乂___ツ         乂___ツ  . |/: : :/: : : :j
       |i : : :|l`ハ  `ー       ,      ─‐ :' /: : ,イ: : :|: ,
       |i ,: :∧    """"               """"  厶イ'/:|i /|/
       l/|: : :人__                     ,__/: ル' '′

         { |: 八: : 从        ー─         /: : /'′    「あの時は本当に歌える曲がなかったの!」
        |/  \: : \    /´        ヽ     ,イ: /
        '     \ ト、: ,   _,   ─   ノ   , : : /
                 ヽ \:>         _ <: /
                     ヽ: : 〕   ─   〔: :/l: /


 「うわー、京太郎。笑わないって言っといてそれはないじぇ」

 「アッハッハ。予想外でさー」

 「ホントだよ!

  あんなにカッコつけて言っといてさ!」


 時間は戻って清澄高校麻雀部。

 和と優希の二人は話を聞いてケラケラと笑い、咲はムスッと京太郎を睨んでいる。


 5/10


 「結局、あれから十分くらい泣かされたし」

 「わ、悪かったって。

  カラオケ代全部払っただろ?」

 「当たり前だよっ」

 「京太郎、最低だじぇ」

 「いや、本当に悪かったってば」

 「もー、しょうがないなー」


 少し罪悪感があるのか、両手を合わせて咲に頭をさげる京太郎。

 溜息を吐きながらも許してしまう咲。二人とも動作が非常に馴れていた。


 「(このやり取り、何回もやってますよね)」

 「(間違いないじぇ)」

 「結局咲が泣き止んでから二人で歌える曲を探してさー」

 「男女で歌える曲、結構覚えさせられたもん」

 「そこそこ仕上がったよな。今度和たちにも聞かせようぜ」

 「えぇー」

 「(まーたイチャイチャしてるじぇ)」

 「爆発しませんかね」

 「のどちゃん声に出てるじょ」


 気づけば和と優希をどこかに放っておいて二人で話し始めてしまう。

 和と優希は呆れつつも話を聞き続けることにする。


 「アレからかなー。

  咲が俺に遠慮がなくなったの」

 「そういえば咲さんは須賀くんに遠慮がないですね」

 「だって京ちゃん、強引なんだもん。

  何も言わないと何させられるかわからないから京ちゃんには強く言うって決めたの」

 「とかなんとか言いながら付き合ってくれる咲なのであった」

 「こっちが折れるまでずーっと付きまとうんだもん」

 「他にもあったよなー。

  あのキャッチボール事件」

 「あー! あれもひどかったよ!」

 「わ、悪かったってば」

 「(二人の世界に入ってるじぇ)」

 「爆発しろ」

 「のどちゃん。口調、口調」


 懐かしい話をすれば止まらないのか、京太郎と咲の二人で盛り上がってしまう。

 そんな二人を見てエトペンに腹パンし始める和だった。


 6/10

 ……
 …

 「ほら、行くぞー」

 「う”ぅ”ー!

  だからキャッチボールなんて出来ないよぉ」

 「ずっと本ばっか読んでると体に悪いじゃん」

 「別に悪くてもいいの!」


 京太郎と咲が仲良くなり、咲はどんどん遠慮がなくなっていった。

 強気で話さなければ京太郎に流されてしまうことを学習したからだ。

 しかし何故だろうか。どんなに嫌がっても一回は京太郎の無茶振りに付き合ってしまうのだ。

 今日はキャッチボールなんて言って連れ出されている。


 「大丈夫だって。下から投げるからさ」

 「私が投げられないの!」

 「えっ、それはマズイんじゃないの」

 「知らないもん」

 「まぁなんだかんだ言って来てくれたんだし、ちょっとくらい付き合ってくれよ」

 「もー」


 京太郎としても本気で咲を鍛えるつもりではない。

 あくまで運動不足の咲を外に連れ出すのが目的だった。

 逆に咲はハンドボールを頑張っている京太郎を見て、まぁ運動の手伝いくらいならしてやろうと思っていた。

 まさか自分が運動することになるとは夢にも思わなかっただろう。


 「ほれっ」

 「わっ、わっ、わわっ」

 「ほら、これくらいなら取れるだろ?」

 「う、うん」


 京太郎は本当に軽く、勢いをつけずに下から投げた。

 咲は自分の手のサイズにも合わないグローブを使っているが、なんとか受け止めることが出来た。


 「ほら、少しだけでいいからさ」

 「うー、笑わない?」

 「笑わないって」

 「前に笑ったもん」

 「今回は笑う要素ないじゃん」

 「へ、変な投げ方したりとか転んじゃっても笑わない?」

 「大丈夫だって」


 さすがに悪いと思っているのか、頭を掻きながら咲を宥める京太郎。

 咲もグローブで顔を覆っていたが、意を決してボールを投げることにする。


 7/10

 ……
 …

 「えいっ」

 「うおっ、ちょっ、どこに投げて……」

 「あっ、待って!」

 「まさか前に投げられないとは」


 何故か咲が選んだのは下手投げではなくオーバースロー。

 もちろん投げ慣れていない咲がうまく投げられるわけもなく。


 「待ってぇー!」


 すっぽ抜けたボールは咲の遥か後方に。

 焦って走り出した咲は公園から出てボールを追いかける。

 一瞬茫然とした京太郎は頬を掻きながら咲が帰ってくるのを待つことにする。


 が、5分経っても帰ってこない。

 たかがボールを拾いに行くならば1分もあれば平気だろう。


 「もしかして、迷子?」


 焦って京太郎も公園の外に飛び出す。

 咲の向かったであろう方向を見ると、そこには誰もいなかった。


 ……
 …


        ,. . . -――- . . .、

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  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''      「ここ、どこ?」
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 気づけば公園から遥か離れた場所にいた。

 ボールを追っかけていたはずだが、ボールの影も形もない。

 そもそも咲の腕力でそんな遠いところまでボールを飛ばせるはずもないのだが、本人は気づかない。


 「うー、ボール無くしたら京ちゃん怒るかな」


 ビクビクしながらボール探しを続行する。

 京太郎が怒るとしたらきっとそこではないのだろうが、本人は気づかない。

 見知らぬ土地(と言っても同じ市区町村なのだが、咲基準である)でオロオロと周囲を見渡す。

 もちろん、ボールが見つかるはずもない。


 8/10

 ……
 …

 それから数十分。咲にとってはもっと長く感じられた。

 もはやボール探しどころではなく、涙目で元の場所に戻ろうとする。

 しかし咲の天性の迷子力がその程度でどうにかなるはずもない。

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       l' |: : :V:,イて雫ミ:{ 从{/:_イ: :/|: : : :, : : : : l: |
        |: : ,:从{cVり \  イて雫V}: : :/-、: : /}/
        |: :ハ: { ""  ,     Vzりつ': :/ }) }: /
        |/  }:人          ムイ- く:/    「ううっ、京ちゃん……」
          '      ヽ::っ     イ: :/{∨
                `   . __ .  ´  |/}'
                 /}    /⌒\
               /.../  /..................\



                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /    「あー、こんなところにいたのか」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、


               ___
         ,. : : : : : : : : : : : : : : .、

         /: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
       .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.

     .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : :.
     {: : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : l: 、
     |: :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /): :|: : |、: :.
     |:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
     }'  、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Ⅵ/∧: :!
       ∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ  u |/  ∨    「えっ、京ちゃん!?」
          }:/\:|: : : : : : : : /    人
          /   -从-----イ{     イ
     _,.::―/:::::::::::::::::::::::::::≧≦--r---、

     /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:/`ヽ
     ,::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ {::{  ,:∧
    /:{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::|/'  }


 しかしどういうことか、気づけば傍に彼がいた。

 自分でもどこにいるのかわからないし、連絡を取る方法もないのに、だ。

 彼の傍にいるとわかったことが安心して、腰を抜かしてしまった。


 「そんな遠くなくて良かったよ。無理言ってごめんな。アイス奢るよ」

 「う、うん」


 アイスを奢ってもらえるという事実より、怒りも呆れもせずに手を引いてくれたことを覚えている。


 9/10

 ……
 …

 「とまぁ、昔から咲は迷子になりやすくて」

 「もー、いいでしょ……。恥ずかしいよ」

 「それで普段から迷子になっているわけですか」

 「最近は和が探してくれるから楽でいいよ」

 「そうなんですか。

  私は探さない方が良さそうですね」

 「なんでっ!?」

 「ね、咲さん」

 「あうぅ……」

 「あー、雌の顔してるじぇ」

 「してないよっ」


 京太郎のわからないところで女子トークは進んで行く。

 こうなれば京太郎がついていけなくなる番だ。


 「なんの話してんだ?」

 「おーっと、ここから先は男子禁制だじぇ」

 「たーっぷりお話を聞かないといけませんからねっ」

 「きょ、京ちゃん助けてぇー!」

 「って言われてもなぁ。

  ……お、部長から連絡だ。ちょっと行ってくるわ」

 「ま、待ってぇー!」


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////   「さぁ、色々と聞かせてもらいますよっ」
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :    「逃げられないじぇー」
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨

 咲の地獄は、もうちょっと続くようだ。


 10/10

 ……
 …

 「咲は何をやらせてもダメだからなァ」

 「あー、そーいうこと言うんだ」

 「だから心配で心配で」

 「ふーんだ」


 何年か後の話。

 いつもと変わらないように二人は話している。


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__     「ちゃんと子供の面倒見れるのかなァ」
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|

                     _....................._
                ,. : ´: : : : : : : : : : `: : .、

                , :´: ,. : : : : : : : : : : : : : : : :\
               /: :/: : : :,: : ´: : : : : : : : : : : : :ヽ
            /: :/ : : : /: : : ,: : : : ,: : : : : : : : : : .

            .': :/ : : : : /: :/: :/: : ,.イ: /: : : : :|: |: : : :.
            |:〃: : : : /: :/-:/-、/ ': :': : ': |: :|: | : : :∧
            }'.': : :/^/: :/ {:/ {:/ /: /: :/: :}: :|: |: : :|: : :.
            {: |: { |: ,: /' /' /イ//':-/、:': : : : :ト: : ::.

            Ⅵ : 、{/ィ=ミ、   /' / イ: :/: :,: : : | \|

             |:从::.  :.:.:.:.      _ /イ: :/: :,: :.|
             / Ⅵ      '   `ヾ / イ: :/}: /
        ______|  、 「  v    :.:. イ: :/:イ/イ
       /<_:::::::::::::::::::\_  `ーr---- =彡j/      「おかーさんはね。
       {¨7=ミ、< 、::::::::::::::\___〉>、
     _| ,   ∨、:` < 、:::::∧  |::::::::::ヽ          自然とそう言うことが出来るんだよっ」
 / ̄::::::://     |  }、:.:.:.:\、::::::. |:::::::::::/〉、
 \___ 〃     | / \:.:.:.\、::Ⅵ:::::/イ ∧
     ̄¨/       ∨    `ー ≧='-´:/ ハ :.
      /      /           {二「   } |
    '      ∧         /:.:∧    ,
   /      / }       /:.:.〈:.∧  {  |
   ,       /  |      /:.:.:.:.∧:.:|   |  |


 何年経っても、同じ会話を繰り返す。



 カン!

京咲スレです



 1/10

 【関西女子】-単発次元-


 「んー♪

  この天ぷらがたまらんなぁ♪」

 「ふと思ったんだけどさァ」

 「なんや?」

 「いや、関西の人って独特のイントネーションがあるじゃん」

 「そぉやな。

  私も東京に行った時は驚いたわぁ」

 「なんつーかグッとくるというか、可愛いよね」

 「……へっ?」


                                   __     /ヽ/ヽ
                 . -‐: 7             |:.:.:.:.:. !    ./:.:./:.:./
             /: : : : / .ィ              |:.:.:.:.:.:|   /:.:./:.:./
         /:{   /: : : : : ///____       |:.:.:.:.: !   ./:.:./:.:./
          /: :{ .-‐ : /⌒ヽ: : : : : : : : : :/        .|:.:.:.:.:.|   ヽ./ヽ/                    /′
.       /:V : : :/ : : { : : : : : : : : : : : : /         .|:.:.:.:. |______   ______     ./ :/
     {: :{: : :/: : : : : '; : : : : : : : : : : : ‐--: : :ァ    .|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./   /:.:.:./
       〉: : :/ : : : : /: ヽ : : : : : : : : : : : : : /       | :.:.: r‐…  ¨¨ ̄    .二二二二二  ./:.:.:./
     ∠: : :/ : : : : /: : \ヽ: : : : : : : : : :<         .|:.:.:.:.|             /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /:.:.:./
.     /: : / : : : : /γ⌒ヽ: :\{ヽ< : : : : : :\     |:.:.:. |            ̄ ̄ ̄ ̄ /:.:.:./ ____
    : : :〈 : : : : /: :{{   }} : : : γ¨ヽ : : : 「 ̄       !:.:.:.:|                    /:.:.:./  /:.:.:.:.:.:.:.:. /
     |: : : ヽ: : : {: : 乂__.ノ: : : : :{{   }} :} :|        .!:.:.:.:!               /:.:.:./   二二ア:.:./___
     |: : : { \{ヽ     , ‐- 、 乂_ノⅥ/       ィ/                \/    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
    Ⅵ: :廴__     /   V   ,ィ}       イ  // ,. ャ                       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ヽ: : : : :ヽ   .′ ∧{ /{//      ./ {/ /'´/
         \ト、 : ≧-廴_./  /. :/───ァ / . : : /
             ヽ:キ、:.\/  く: : :〈__.  -‐'´′{ヽ : : \
            ,i `ヽ{    .> ========{  .〉 ===========---
               ハ   ゚。  く: : . /‐- .、 ', ‘./: : . 〈
.             ,′ }  ‘,  : : > : : /{  ', ‘,: : く
          ,′ ハ   ∨ヽ、{ : : : :/ヽ   \  r .、 \
          ,′./ :} / : : : : : : /  ‘.,   \!   `¨`
           ¨´  └} : : : : : : /  \   `ヽ、
                  /: : :_> ´ ,     ` ー┘ヽ
                ̄ \   ‘,     `¨¨
                   \  ゚。、
                      ㌧ノ }
                       ヽ./

                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人
               }イ/|\        /     「どしたの?」
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
     |////\////////////////l}   |/////////////|//|
     l//////∨//////////////∧ /.イ////////////|//|
    {///////}////////////////∨'//////////////|//|

      |///////|///====//////l///////////////|//|
    {///////|/////////////////l///////////////|//|
      |///////|/////////////////l///////////////|//}


 色々あって、こうなりました。


 2/10

 ……
 …

 清澄高校と千里山女子高校に直接の関わりはない。

 実際に対決したわけでもないし、知り合いがいるわけでもない。

 しかしまぁ、インターハイの時になんやかんやあって一言二言話す機会があって。

 京太郎が大阪旅行に来た時に、たまたま再開して。

 道頓堀で食い倒れている最中に世間話をしただけである。


 「それで惚れたんか?

  チョロいわぁ」

 「ちょ、チョロくないですよ!

  園城寺先輩かてインターハイの時に『結構イケメンやん』なんて言うとりました!」

 「泉が一生懸命話を逸らそうとしているの可愛いわぁ。

  フナQ、確保」

 「ガッテン」

 「俺は恋愛とかよーわからんけど、頑張りやぁ」

 「先輩助けてくださいよぉ!」

 「からかう方がおもろいやん」


 先輩たちに意地の悪い笑みを向けられ、居心地の悪い泉。

 なんだかとても悪いことをしているような羞恥感。


 「べ、別に惚れたとまでは言ってませんよ。

  ただちょっとドキッとしただけで」

 「嫌やわぁ。そういうのが恋につながるわけやで。なぁセーラ!」

 「俺に聞くな」

 「なぁフナQ!」

 「そうなんですかね?」

 「なぁ竜華!」

 「京くんまたパチンコで負けてしもうたん?
  しょうがないなぁ。京くんは頑張り屋さんだもんなぁ。
  はい、これでまた頑張ってなぁ。
  明日も朝並んでパチンコの席取りは頑張るからな」

 「ほら、竜華も言うとるやん」


 虚空に向かってブツブツと呟く竜華を指差してドヤ顔を見せる怜。

 泉は顔を真っ赤にして手を振り回す。


 「ちゃいますって。

  アイツが、京太郎が変なこと言い出すからですね」

 「おー、名前呼びとは進んどるなぁ」

 「実はもう付き合っとるん?」

 「だーかーらー!」


 女子高生ともなれば恋愛に興味津々。

 しかも対象は普段から弄られている泉だ。飢えた獣に生肉を与えるに等しい。


 3/10


 「もーちょい! もーちょい詳しく教えてなぁ」

 「べ、別に大したことはしてませんよ。

  きょ……、須賀が道頓堀付近でフラフラしててですね。

  なんだか道に迷ってるみたいだったから声かけたんです」

 「積極的やなぁ」

 「そしたら意外と話が盛り上がるんですよ!

  まー、笑いのセンスは西には勝てませんけどね?

  なにやら美味いモン探しとるってことなんで、道頓堀を案内しようかと」

 「泉、テンション上がってんなぁ」

 「串カツとか食わせて、王道のたこ焼き十八番に連れてったんですけど」

 「ふむふむ」

 「そこでさっきの会話内容を……」

 「『可愛いよね?』って?

  泉ー、チョロすぎへん?」

 「だから、そー言うのちゃいます!」


 断固否定する泉だが、先輩三人はニヤニヤと泉を囲んで見ているだけだ。


 「いやー、でも今の話をしている時の泉がなぁ。

  嬉しそうで楽しそうで、どっからどー見ても恋する乙女って感じやで」

 「そんなことないです!」

 「やるなら攻撃あるのみやでー。

  よーわからんけど」

 「セーラが地味に積極的なのは後で問い詰めるとして、今は泉やな」

 「せーやーかーらー……」

 「泉諦めろん。

  こうなった怜は面倒臭いで」


 しつこく弄り倒してもメゲないのは関西だからだろうか。

 セーラと浩子は恋愛ごとに興味があると言うより泉をからかうのが楽しいから弄っている。

 怜はどちらも、と言ったところだ。怜は竜華と同じでそれなりに少女趣味も持っている。


 「こー言うときは、経験者に聞くのが一番やな」

 「経験者って誰や?」

 「はい、京くん。あーん。
  嫌やわもう、まだ朝ごはんなんだから膝に擦り寄らんてーな。
  ふふっ、悪い子や。後で頭なでなでしてあげるわぁ」

 「ふふふっ、それはもちろん」


 怜が立ち上がり、少し遠くを指差す。


 4/10


                   _人_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 Y/ :::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::\:::::::::::::::::::::.   キリッ
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                . . `¬、                     }    「(隣の人やなくてちょっと安心したわ)」
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                ヽ. . . | . . . }i         . . ィi{
             /{   !\ノ . . . . !._.リ     ̄{. . . . . .|. .、
              {. .ゝ┴彡. . . . .ノ{У      {-人. . .ゝ. .\__ノ}
            \. . . . . . . ./'/,'∧       `l'/,\ . . . . . . /
                >―‐く /,'/,'/,∧―   ― }'/,'/,'>―‐く

 怜が指差した方向には千里山女子高校の監督、愛宕雅枝の姿があった。

 なにやら話題になったことに気づいた雅枝が近づいてくる。


 「人を指差したらあかんわ」

 「あいたっ」

 「確かにおばちゃんなら経験者やし、まともなアドバイス出来そうですね」

 「ここでは『監督』や、浩子」

 「痛っ!?

  サーセン……って、なんでうちと園城寺先輩で威力が違うんですか!?」

 「そりゃもう、最近は親御さんのクレームが怖いからなぁ。

  浩子なら全力でイケるし」

 「理不尽!」


 身内ならば全力でツッコめると言うことだろう。

 しかし雅枝もなんだか楽しそうに泉を見据える。


 「メスの顔しとるなぁ」

 「でしょう。いい感じにメスになってますよ」

 「乙女セーラといい勝負やで」

 「俺まで巻き込むな」


 三人揃えば姦しい。四人揃えばなんとやら。

 女性はいつになっても『女子』なのである。


 5/10


 「ここはおばちゃ……。こほん。

  監督がどうやって旦那さんを落としたか教えてもらえればいいんやないか?」

 「お、教えてもらえるんですか!?」

 「そんなことでええんか?」

 「えっ、なんかコツあるん?」

 「簡単やで。

  麻雀プロになって億単位の金を稼いで、胸に札束を挟み込んで腕に抱きつくんや」


 ケタケタと笑いながら言う雅枝に対して場が凍る。


 「あれ、ツッコミは誰がするん?」

 「あっ、冗談やったんですね」

 「そー言うプレイをするとき以外はな」

 「あのですね。一応身内がいるんで、その辺にしていただけると」

 「まーここでそんなことが出来るのは」


 雅枝が周囲を見渡す。

 怜、セーラ、浩子、泉を順番に見据え、胸囲を確認。


 「はーい、バブバブ、バブバブ。京くんは本当に甘えん坊やなぁ」

 「誰もおらへんな!」

 「そりゃおばちゃん基準やとなぁ」

 「太ももで魅了するのもアリやん?」

 「男が下半身に興味を持つのはおっさんになってからやで」

 「残念やなぁ」

 「でも噂の男の子は関西訛りにグッときたって……泉?」


 怜が冗談半分でからかっていると、一人泉が静かになっていることに気づいた。

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                                Λ

                                //Λ

 切実だった。


 6/10


 「「「「あっ」」」」


 瞬時に場が凍り、慌てて雅枝がフォローに入る。


 「まぁ、高校生なんてそこまで考えとらんやろ。ヘーキヘーキ」

 「ちなみに黙っとりましたが、データによると須賀京太郎の好みは原村和のようなおっぱいタイプですね」

 「グッハァ!」

 「浩子ォー!?」

 「まぁ女でも憧れるしなぁ」

 「怜、言うとる場合か!」

 「どちらかと言うと露出控え目の、優しくて母性のある年上のお姉さんタイプが好きなようです」

 「グッハァ!」

 「アカーン!

  ファッションセンス皆無のボーイッシュ系泉にダメージが!」

 「言うて泉はボーイッシュ系でもセーラに喰われとるわな」

 「俺は泉なんて食わん」

 「ちゃうわ」

 「怜! これ以上追撃すんなや!」


 一応は可愛い生徒たちである泉をフォローする雅枝に対して、辛辣な先輩たちである。


 「ううっ、料理なんて出来ませんし、タイプじゃないんですかねぇ」

 「ま、まだわからんやろ?

  そもそもさっきの話だと関西弁が可愛いって言われたんやろ?

  きっと脈アリやで」

 「ちゃっかり聞いとったんですね、監督」

 「うるさいわ」


 あわあわと泉をフォローする雅枝だが、泉は落ち込んでしまっている。


 「おばちゃーん。監督権限で清澄と強化合宿とかできんの?」

 「アホか。仮にやっても女子高のうちと男子が出来るわけないやろ。

  あと、ここでは『監督』や言うとるやろ。しばくで」

 「そもそもうちと清澄に面識ないですしねぇ。

  インターハイで対戦してませんし」

 「あっちも零細麻雀部。宮永とか原村がおる言うても周囲を納得させるのは無理やで。

  そもそもなー。そう言うとこで大人を頼らんで自分で頑張りや」

 「た、頼ってませんし。

  そもそも言い出したのは先輩方です!」

 「その粋や! 泉!

  それならきっとやれるで!」

 「そ、そぉですか?」

 「「「(監督、誤魔化したな)」」」


 7/10


 褒められればやる気にはなるが、いかんせん自信が持てない。

 麻雀でもそうだ。自信満々で戦いに赴いたのに全く結果を残せなかった。

 自分の周りの先輩方は美少女だらけでも、自分は違う。

 監督のように容姿に優れているわけでもないし、竜華のように母性に溢れているわけでもない。


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     |::::i::. ,,,  ,    ,,,     ノ::::::|   「泉、元気だしぃな」
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 「清水谷先輩……?」


 顔を上げるとそこにはぬいぐるみを抱きしめた清水谷竜華の姿があった。

 なにやら後光が差しているような感覚すら覚える優しい笑み。


 「泉はいい子なんだから、一生懸命想いを伝えればええんよ」

 「で、でも、自信が持てません」

 「自信なんていうのは、頑張った人が持てるものなんよ。

  頑張る前から持てるわけないやろ?」

 「あっ……」


 麻雀も恋愛も変わらない。

 初心者のままでは自信を持つことなんて出来ない。


 「まずは当たってみる、そうやろ?」

 「そ、そうでした」

 「砕けちゃあかんよ?

  大丈夫、泉ならきっと大丈夫やから」

 「し、清水谷せんぱぁい……」


 ポンポンと泉の頭を撫で、胸に抱き寄せる竜華。

 非常に手馴れていて、泉を安心させた。


 「監督、あれ監督がやるべきやったんじゃないですか?」

 「言うな」


 竜華が生来持つ母性本能だろうか。

 泉は竜華に抱きしめられていると安心できた。


 「清水谷先輩。私、やってみます!」

 「頑張りやー。応援してるから」


 意を決した泉に対し、ぬいぐるみを抱きしめたまま竜華は優しい笑みを返した。


 8/10

 ……
 …

 「と、とりあえずメールしよか」


 家に帰るとベッドに向かって突っ伏した。

 ゴロンと寝返りをうって携帯を見る。


 「須賀京太郎かー」


 なにがどうしてこんなことになってしまったのか、よくわからない。

 そんなに『ちょろい』タイプだとは自分でも思わなかった。

 ただ、言うなればーー


 「あの時の横顔、良かったなぁ」


 あの発言をされて、驚いて横を振り向いた。

 その時、美味しそうにたこ焼きを食べているその横顔が、なんだか良かった。

 キッカケは些細なことだったんだ。


 「ちゃ、ちゃうちゃう。そうじゃない!

  な、なんて送ればええんやろ……」


 先輩たちとの会話を思い出しても、なんの役にも立たない。

 女子校育ちだから、男の子とメールのやり取りなんてどうしたらいいかわからない。


 「は、話すときは簡単やったのになぁ」


 京太郎が話しやすいタイプというのもあって、意識するまでは性別の差なんて考えていなかった。

 そもそも異性として意識していなかったともいう。


 「めっちゃ好きやもん」


 自分で言っておいて恥ずかしくなる。

 携帯を放り投げて枕を抱きしめて布団の上を転がり回る。


 「って、そうやないやろ!」


 恥ずかしがっている場合ではないと携帯を握ると、一件の通知が届いた。

 急いで通知を開く。


 『この前はサンキューなー』

 「こ、コイツ……人が考えてるっちゅーのに」


 何気ないLINEが気をほぐしてくれた。

 そうだ。不安通りでいいんだと納得する。


 9/10


 『貸しにしとくでー』


 「って、これじゃ話終わるやん!」


 焦ってもう一通送ろうとするが、その前に返信が来た。


 『OK。長野観光の時には任せろー』


 「な、長野に行けばデートしてくれるんかなぁ?」


 ちょっとぶっ飛んだ思考になりかけるが、頭を振って切り替える。


 『長野なんてど田舎、なんかあるん?』

 『し、失礼な! 自分でも何があるかわからんけど』

 『わからんのかい!』

 『地元の名産品ってわざわざ食わないし』

 『大阪はええとこやで。ガッコー帰りに買い食いするのも良くてなぁ』

 『あー、それな。マジであのたこ焼き美味かった!』


 「お、思い出させんなやぁ」


 『貸しは覚えとくけど、どこで返したらいいかな』

 『んー、またインターハイ来るんやろ?
  そん時に東京のモンなんか奢れや』

 『おいおい、自慢じゃないが俺は県予選午前中で敗退だぞ。
  来年行けるわかんねーぞ』


 「あっ、そうやった……」


 そんなことを言っていたと思い出す。

 しかし、それではこの繋がりが切れてしまう。

 数度会っただけの縁、自然消滅するのは早いだろう。

 何か、何かないかと周りを見回す。


 「そ、そうや!!」


 妙案が浮かんだ。


 『家にパソコンある?』

 『あるけど?』

 『ウチが麻雀教えたるよ。これでも高一最強……だと思ってた時期があるで』

 『なんだそりゃ! でも、また貸しが増えちゃうな』

 『貸しはまとめて東京で返済せぇよ。たくさん食うから、お小遣い貯めときや』

 『でも、泉は麻雀強いんだろ? 時間取らせるの悪いし』

 『遠慮すんなや! ほら、パソコンつけーや』


 ちょっと強引にパソコンをつけさせて、ネット麻雀に招待する。

 これで毎日にでも会話するキッカケは作れた。


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        `| ∨\   (`-´)    .ノ    『その辺の高校生男子よりは強い自信あるで!』
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          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/     『そりゃ期待』
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
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                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


 同年齢だから、気兼ねなく。

 自分で育てれば、きっと彼がインターハイに来てくれる。

 インターハイでの再会を願って、彼女は毎日パソコンをつける。



 カン!

 投下終了


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 【もう一つの深淵】-重力次元-


 おっす、俺は須賀京太郎!

 胸の大きくておしとやかなお姉さん系女房に憧れる大学生!

 清澄高校を卒業した俺は今時の若者のごとく、『とりあえず就職に有利になるから』なんて理由で進学しました。

 その結果ーー


       /  / ::/ :::::::::::::::::::://:´ ̄::ヽ:::/ /::/   |:l |:::::::::::::::::|::::::.     i
.      /  / : ::::| :::::::::::::::/ /:::::::::> ´ /,: ′  |:l |:::::::::::::::::|::::::::.    l
     /  /...::::::::|::i:::::::::::/ァ===ミ、 ヽ /イ      .:j_|:::::::::::::::::|::::::::::.   │
.     ′.:: :::::::::::リ、:::::::;《 ん干ハ\        〃 j\:::::イ::/::::::::::::.   /|
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       |::|l::/.::::..小.   r―      イ. : :.|: : : |: : |   「おはよう京太郎くん! 朝ごはんは出来てるよ!」
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        `O′:::.(:. ノ介ト __  <{从 /: :..|: : : |: : |
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            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/    「(助けてください……)」
                   、    f-――'ヽ    人レ'^
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ


 どうしてこうなった。


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 先に言っておこう。

 『なんだ、ハーレム展開で困っているのか。爆発しろ』なんて声をあげる人もいるだろう。

 だが現実はそうじゃない。

 冷静に考えてみよう。

 『朝起きたら二つ年上の先輩に膝枕されて目が覚めて、一つ年上の先輩が朝ごはんを作っていた』


 こえーよ


 二人とも麗しいほどの美少女だ。

 性格もおしとやかで、ユーモアにも優れて、男性を立てる術も持っていて、胸も大きくスタイルも良い。

 非の打ち所のない美人×2と言っていいだろう。

 正直、二人とお知り合いになれた最初はめっちゃテンションが上がった。

 だがーーー


 「はい、京太郎くんの出る講義の要点をまとめておいたよっ。
  代わりに出てあげようか?
  あ、でも私じゃ代返は厳しいかなぁ」

 「そーやなぁ。
  京くん、今日はパチンコ行くん?
  言わなくてもわかるでぇ。はい、今日のお小遣いや」

 「えへへー、京太郎くんは頑張り屋さんだもんね。
  私からもお小遣いをあげちゃうのです!
  お、オトナのお店に行くお金が必要だもんね」

 「あの……代返してもらったこともパチンコ行ったこともないです……。

  そう言うお店に行く度胸もないっす……。

  あとこのお小遣いはお返しします……」


 なんで こうなった。

 いや本当にどうしてこうなった。


 二人と知り合ったきっかけは大学のサークルだ。

 玄先輩とは写真サークルで、竜華先輩とは掛け持ちの麻雀サークルで出会った。

 新歓の時に軽く話したくらいの関係だ。

 確かに新入部員に絡まれている玄先輩をちょっと助けたのと、同じく酔いつぶれている竜華先輩を介抱した覚えはある。

 でもそれくらいでこうなるなんてありえないだろっ。

 俺は誰相手にでも頭撫でてオトす能力なんて持ってねぇよ!


 「あの、俺は大丈夫っす。

  ちゃんとレポートも作ってありますし、講義も大丈夫です。

  お二人の方を優先してください」


 あまり勉強を真面目にしていなかったけれど、最近は早めにレポートを終わらせるようにしている。

 なんせ少し遅れると二人に勝手に作られてしまうからだ。

 天性のヒモ気質ならば『いいご身分』なんて思えただろうが、あいにく小心者だ。


 3/10


 「えへへー、私は大丈夫だよ。

  ちゃんと自分の分は終わらせてあるよっ」

 「そうやで。

  うちらがやりたくてやってるんや。

  京くんが気にすることはなんもあらへん」

 「(気にします。

  めっちゃ気にします)」


 慈母の微笑みを向ける二人に何も言い返せない。

 あくまで善意で行っている二人に対してあまりきつく言えないのだ。

 普通はこんなことされたらキレるって?

 バカ言え! こんな美人に甲斐甲斐しくしてもらえるんだぞ!

 確かにとっても居心地が悪いけれど、曇らせるようなことを言えるはずがない。

 それにーー


 「あっ、もしかしてお邪魔だったかな」

 「それなら言ってくれればええんや。

  ごめんなぁ。勝手にこんなことして」

 「い、いえっ!

  美人に尽くされて嬉しくない男なんていないすよ!」

 「び、美人だなんて、そんなぁ」

 「もぉ、口が上手いんやからぁ」


 どうも、チキンです。

 俺が『迷惑だ』なんて言ったらこの二人はどうなってしまうのか、考えるのも怖い。


 「とにかく京太郎くんも起きて、ご飯食べよ?」

 「今日は玄ちゃんのご飯やで。

  玄ちゃんは料理上手やからなぁ。羨ましいわぁ」

 「えへへ、そんなことないですよ。

  竜華さんもとっても料理上手なのです」

 「もぉ、二人して口が上手いなぁ」

 「あっ、はい。

  その、材料費はいくら払えば……」

 「あり物で作っただけだから気にしなくていいよっ」

 「うちと玄ちゃんで割り勘してるから大丈夫や」


 気にします。

 めっちゃ気にします。

 なんで割り勘に俺が含まれてないんですか?


 4/10


 「あっ、もしかして朝ごはん食べる気分じゃないのかな」

 「そうなん?

  調子悪いん?」

 「(うわぁぁぁぁ! いい匂いがするぅぅぅ!)」


 竜華さんが膝枕しながら手を額に当ててくれた。

 風が吹いているわけでもないのにふわりといい匂いが鼻腔をくすぐる。

 誤魔化すように玄さんの方を見るとーー


 「ご、ごめんね?

  それなら風邪をひいている人用のご飯に変えたほうがいい?」

 「そうやなぁ。

  玄ちゃん、お願いできる?

  たまご粥と生姜なんかええと思うよ」

 「い、いえっ、元気ですっ!

  めっちゃ元気です! 風邪なんてほとんど引いたことないです!」

 「良かったぁ!

  それならご飯食べよう?」

 「うちらはお先に食べたから、ゆっくり食べてなぁ」

 「……マジすか」


 言われるがままに食卓につく。

 見る限りでは普通の朝食だ。重箱のように気合を入れすぎているわけでもない。

 目玉焼きにウインナー、ベーコンにお味噌汁。

 日本人ならばコレ、というような妥当なメニューが広がっている。


 「美味しいっす!」

 「良かったぁ!

  ちゃんと長野風の味付けのお味噌汁にしたんだぁ。

  大丈夫かな?」

 「わ、わざわざありがとうございます。

  なんでかわからないけれどうちの家庭の味になってます……」

 「明日はうちが作るからなぁ」

 「えへへ、交代制なのです」

 「そ、そうっすか」


 確かに美味い。

 よくある展開のように作りすぎってこともない。

 一見何も問題がないように思える。

 しかし、だ。


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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「(めっちゃ見られてる……)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 二人はさっき言った。

 『先に食べてきた』と。

 では、二人は俺が食べている間に何をしているのか?

 答えは簡単だ。

 俺を見ているのだ。

 ただ、黙って俺を見ているのだ。


 6/10


 「お、俺の顔になんかついてます?」

 「あっ、ごめんね?

  美味しそうに食べているから、つい見ちゃって」

 「京くんが男前やからうちも玄ちゃんも見惚れてるんや」

 「竜華さん!?」

 「なんやぁ、照れちゃって。

  玄ちゃんは可愛いなぁ」

 「わふっ」

 「仲……いいっすね……」


 普通に仲がいい、そう思えるだろうか?

 しかし、思い出してみよう。

 玄さんは写真サークル。竜華さんは麻雀サークル。


 実は俺と関わるまで二人に接点はなかったのである。

 インターハイで阿知賀と千里山が対戦したことがあるらしいが、直接対決したわけではない。

 こう、言っていいだろうか。


 こえぇよ。


 「玄ちゃん玄ちゃん。京くんが食べにくそうやで」

 「あっ、ごめんなさい。

  私っ、片付けしてきますっ」

 「た、食べにくいことないですよ!

  片付けくらい俺がするんで、玄さんはゆっくりしてください」

 「だいじょーぶっ!

  慣れてますからっ」

 「あ……」


 言うだけ言って見るが止まるわけがない。

 俺は彼女たちの奉仕を受け入れるしかないのだ。


 「京くんは優しいなぁ。

  うちらが好きにやってるんやから気にせんでええんやで」

 「そ、そっすか」


 だから、気にするってば!


 「しかしそろそろ考えなければなぁ」

 「何をですか?」


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     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|   「京くんのお嫁さんを誰にするかをなぁ!」
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     |:::::::::|三三=千     /=|:::: |:::::::::::::|

     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
    /| |::::::::ムニニ|      /ニ三|::::::|ニニ>、|
.   / V:::::/三三ニ|――- /=ニニ/:::::/ニ三三>
  /  /::::/三三ニニ|   /==ニ/:::::/三三/ |
. /  /::::/三三ニニ|  /ニ三/:::::/=三/ /  |


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「……!!!?!?!?!?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 何言ってんだ。

 えっ、遠回しな告白?

 遠回しじゃないか、直球か!?


 「ちなみにうちのオススメはなぁ。

  うーん、元姫松の愛宕絹恵ちゃんなんでどーや?」

 「(えっ、告白じゃないの!?)

  ど、どう言うことですか? 全く意味がわかりません!」

 「京太郎くんも彼女欲しいやろ?

  せやから協力しようと思うてな」

 「え、えー!?」


 えっ、なんで? どして?

 意味がわかりません!

 自意識過剰じゃなければ、二人とも俺に惚れているからこんなことしてたんじゃないの!?


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      ,.': :/:/: : /!|: : ;' |: :__: : :.|: : : :|: :l: . . .ヽ
.     /:, :,': :!:,': ! ||i: : | !l_、:ヽ ̄:ト: : : |.: :l: . : . .゙、
    /:,1:,'.: :|:レ|´l|ヽ: ゙、 ヽ_\l\!: : : :!.: :|: : : . |. l
   ,':/ !:l: : :!:| リニ、 \!イ斥"寸、!: : : :!:ヽ!: : : . !. .!

   {:| |:l: : :|:i:斥寸    弋しソノ|: : : :|:ヽ|: : : : |:. .|
   ヾ !:|: : :抖乂ソ    `""  !: : : :!=、l.: : : :.|. . !
     | !: : :l:! ,, ",         ""|: : : :| |!: : : : .!: . l
     |λ: :l:l            |: : : :| ,ィ.: : : : :|: . .!
      jt |: : |l   _ っ        !: : : j´:|: : : : : |: . .!
    / :| ゙: : |:ヽ/ノ      .ィ.: : :,': :,'.:/: : : :|: . .|    「私のオススメは福路美穂子さんかなぁ」

    ,'/l | ゙: :y' ,ィl>... _ ..  ´ l: : /: :/:/: : : : :!: : ハ
    lj ヾ、 ∨/>!: : |: : :}   //|: /´: : : : : ノ: : : .ヽ
         ,'  ´-ヽ:.:|: : :|    "  У: :_ - "´ `ヽ: . .゙、
          l   -テ!:,': _ノ     /: /        \ ハ
       /|   l´/ニ__   /: : ,'          ヽ∧
     ,'  !   !'   `  ,.': : : : :|           ,'. . ヘ
     l.  ノ   ∧ァ__r‐-/: : : : ;ィ             /: . . . \


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          /   ,      / /⌒Y
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        .:'    '  /__/   ,      |   \__
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     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从       「(こっちも同じかぁぁ!!)」
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧

 「ほぉ、玄ちゃん。

  どう言う人なんや?」

 「和ちゃんから聞いたんですけれど、とてもおしとやかで家庭的らしいんだって!

  京太郎くんのお嫁さんにふさわしいよ!」

 「待てぇや。

  京太郎くんのお嫁さんなら、重要なところが一つあるやろ?」

 「えっ、何?

  どう言うこと?」

 「その点は抜かりありません!

  松実玄にお任せあれっ!」

 「なんか話が続いてる、怖い!」


 肝心の俺が全くついていけませんっ!


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                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

                /.....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
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        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
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        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l     「素晴らしいおもちをお持ちでした!」
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
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           从:::::::::::\{‐-    -‐\:::l:::::::}:::::|:::
             \:::::::笊刋    笊刋ノ::/::::::! |
                l\ Vツ       Vツイ /、:::|::|
                |:::::| ,, ,, 、   ,, ,,    |::::|::|
                |:::::|              /__丿:::!::!    「Goodや!
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       .         l::::::|:::::::i:: .,_   イ:::::::/:::::/::::::!    京くんの性癖に合わせて胸は大きくないとアカン。
               |::::::|:::::::|:::::::::」   |:::::/:::::/:::::::::|
                |::::::|:::::::l¨ 7    //:::::/‐- :::|    それでいて家庭的でおしとやか、露出が少ない感じじゃないとダメやで!」
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            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「なんで俺の性癖知られてるの?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、

 「あっ、安心してね?

  京太郎くんのそう言う本を見たわけじゃないからね?」

 「そうやで。その辺はプライバシーやからなぁ。

  京くんのことを見てるとなんとなくわかるんや」

 「あ、はい。そうっすか」


 もはや何も言うまい。


 10/10



                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |   「あっ、ハハハ……。
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ    それならお二人なんてど真ん中じゃないですか、なーんて……」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
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'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
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    /..........::::::::::::/ |:::ハ::::::::::::::ハ:::::::::::::::::..ノヽ..∧

.   /....../...::::::::::/ :|::|  \:::::斗-、:::::::::::::::::::::::i:: ∧
    '....../..{:::::::::〃:{ 弋{  〃ヽ::::廴 \:::::::::::::::: |::::::∧
   i...../...::|::::::::ト-|:{  \  ぅ 斗=ミ、 i:::::::::::::::::|::::/::∧
   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧   「京くん、焦っちゃダメやで?」
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧
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         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
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        ...........:.::l::::::::::l |::::::::::::::::::|:::_::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::
        ;..../|::::i:::|:::::i斗‐|::{ :::::::::i:::「\:::\::::::i:::::::::|::|:::::::::::::i
        |:/ :|::::i::l|:::::i:::| |八 :::::::i:::|   \:::\|:::::::::|::l:::::::::|:::|
        |i  |::::l::l|:::::iΝ:   \:::∨ ≫ぅ弌ミj|:::::::::|::l:::::::::|:::|
        {;  |::::|八::::i≫ぅ斥   \  r'::ノrい》:::::::::Ll:::::::::|::::
         |::::|:::::ヽ《 r'::ぃ       ∨:.(ソ |::::::::::ト|:::::::::|:::::,
         |::::l::::::::::  V(ソ          |::::::::::|:!:::::::::|:::::′
         |::::i::::::::小 ,,,   ,     ''''  |::::::::::|j::::::::::|::::::::  「私たちは京太郎くんの物だけれども、お嫁さんはちゃんと探すから!」
          乂j::::::::::い                |::::::::::|:::::::::::l:::::::::
          [_] :{::::::::i:人      ー  '     |::::::::::}:::::::::::}::::::::|
         /:::{ :{i:::::::i:::::::>...       /  }::::://::::::::::/:::::::::|
         |:::{ 八:::::{::::::::::::i::::::≧ァr     /::://::::::::::/::::::::::::|
         |::::::\|\:::::::::::::i::::::::/{_j _/厶イ,::::::::::::::|::::::::::::::|
         ∨\;;|::i:::\:::::/::::::// 廴厂〉    :|::::::::::::::l\:::::::::|
             |::i::::::::::厶イ /| |  :/∧   |::::::::::::::|  ニ=-
             |/::::::::/   ∨ | |  厶=ーx' |::::::::::::::|      \
            /::::::::/ 厂 ̄ ̄ア7゙     ノ |::::::::::::::|       ⌒`:.
.             i ::::::::/  〉   《__jヽ    |  |::::::::::::::|    /    .


 うん、全く理解できないっ!!


 ーーそして俺は二人の奉仕に対してダメ男にならないように抵抗する日々を続ける。

 人は、甘やかされ続けると腐っていく。

 ああ、これがダメ男製造機なんだなってーー


 カン!

リクエストのついでにクロチャー突っ込んでみた


重力が重力に引き寄せられたか…これはモモとかユキとかもいずれ引き寄せられるな


この二人なら性の管理をされるのも時間の問題だねw


 1/10

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 【双頭のサンダードラゴン】-重力次元-


 際限なく自分を甘やかしてくれる人がいた時、自分を律することが出来る人はいるだろうか?

 少なくとも俺は、自信がない。

 そう、一回でも崩れてしまえばーー


                    ____
               ,, :´ : : : : : `: ..
               ≦: : : : : : : : : : :\
          .  .ク:.:::.: : : : : : : : : : : :.ヽ
           /::.::.::.:. : : : : /: : : : : |: : : : : : : : い
         ./. __.ヾ:. :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚.
        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |:.: : :|: ゚
          ′::::i::.. 从 :乂:.ヾ:::::ハ.i|≧ミ∧..`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. :..ノ灼茫  ヾ:i ^灼茫ミ...}::.:.|: : : :|: :.゚
       |::|l:::::i:.:.:.圦 vツ       vツノ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 、、、  ′   、、、 ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::..小.   r―      イ. : :.|: : : |: : |
       |::|l:{.i:::::.: 込.     ..ノ    .イ. }: :..:.: :...|: : |    「おゆはんできたよっ」
        `O′:::.(:. ノ介ト __  <{从 /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕  .....{  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Ⅵ /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/


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  .′::::::/ :::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::: V:::::::::::::::|
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   : ::::| :::|:::::\   :::/:::::\:::::::|:::::::|::::::::::::::::|
 | :::::::::|::八::::|_    \{\:::::\ |:::::::|::::::::::::::::|
.八::::::::::Λf笊心、   イ笊心rァ |::ハ|:::::::::::::: |
.  \{\:::. Vり      V/タ  j/ ヽ::::::::::::: |
     |:ハ    ,     ,,.     /:::::::::::::: |
     |:::::           r-イ:::::::::::::::::: |    「育ち盛りの男の子はたくさん食べなあかんよぁ」

     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|
     |:::::::::::>..     イ  |:::::|:::: |:::::::::::::|
     |:::::::::|三三=千     /=|:::: |:::::::::::::|

     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
    /| |::::::::ムニニ|      /ニ三|::::::|ニニ>、|


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「(多分育ち盛りは終わってます……)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 きっと、あとは転がり落ちるのみだろう。

 だから俺は決して負けないんだっ!

 ドラゴン娘ズになんか絶対に負けないっ!


 2/10


 どうも、須賀京太郎です。

 今日も二人の甘やかし攻撃をうまく捌いています。捌いているはずです。

 家に帰ったら洗濯物が畳まれてしまわれていた上に家中掃除されていた。

 しかもエプロン姿の玄さんが鼻歌を歌いながら夕飯を作っていた。

 竜華さんは後ろからスッと現れた。こわいよぉ。


 「あ、あの、竜華さんはどこから?」

 「ん、京くんが見えたから迎えに行ったんや」

 「声をかけてくれればいいじゃないですか!」

 「そうは言うてもなぁ。
  京くんだって男の子やし、一人になりたい時間はあるやろ?
  だからじっと見守ってたんや」

 「(まだ声をかけてくれたほうがありがたいです……)」


 断言しよう。

 二人には常識はないが常識はあるのだ。

 いや、言っている意味はわからないと思うが、俺もわからない。


 確かに二人のしていることはお節介とも言えるが、ある程度のプライバシーは守ってくれるのだ。

 きちんと夜になったら帰る、必要以上にプライバシーを縛らない。エロ本とかも散策しない。

 『そろそろ一人になりたいな』なんて思ったら気づいたら二人ともいなくなっている。

 特に後者が怖い。どうやって察知しているんだろう。


 「そらもう、うちらは京くんのためにやっているんや。

  京くんが迷惑だと思ったらお節介になってまうわぁ」

 「いや、お節介だとは……。

  って、俺声に出してました?」

 「ふふっ、京くん見てればわかるんよ。

  一人にして欲しそうやなぁ、なんて」

 「あっ、そっすか……」


 どうやら俺のことを見ていれば考えを察知できるらしい。

 やだ、こわい。


 「京くんも遠慮せんでええんやで?

  うちらのことは気にせんでええから」

 「そう言うわけにもいかないっすよ」

 「京太郎くんは優しいなぁ。

  えへへー!」

 「もう、本当に優しいんやからなぁ」

 「一般常識です」


 なんか感覚がおかしくなってきた。


 3/10


 「そうは言うてもなぁ。

  こんなお節介をしているうちらのこと、突き放したりせぇへんやろ?」

 「そりゃ、まぁ……」


 自覚してたんだ!?

 それはまぁ、なんだかんだで二人ともいい人だし、美人だし、話も弾む。

 たまーにちょっと怖いと思うくらいで、普通の友人関係の距離からは踏み出してこない。

 あれ、意外と普通なのか? 俺が気にしすぎなんだろうか。


 「そうだよ。

  京太郎くんが私たちと一緒にいて楽しいって思ってくれているから、私たちも楽しいんだよっ」

 「ほんと、嬉しそうにしてるの見るとうちらまで嬉しいわぁ」

 「俺、嬉しそうですか?」

 「「うん」」


 まぁ、美人に囲まれて嬉しくないはずないし。

 ってイカンイカン! 完全に流されてるぞ! ヤバい!


 「そ、そんなことより、やっぱりお二人に悪いですよ。

  大学生活は青春ですし、したいことをしたほうがいいじゃないですか」


 やんわりと二人を制止して見る。

          , ' / /        \  \   ヽ
       / / , '     /      \  ヽ   ゙.
        // .' /  / ./!        ヽ  ゙、  l
     //  ,.'   ,イ / i       |、 l  丶 |    !
     ,'/l| . l! __L!l._ !       |_L.L._  l  l   |
     li! |! ||、´ ,' {.| -| l、   l|l-ヽ|、 ` .| |   l
     || i!.|Yヽ|_,,,L_ lハ.   |l!=込_\ !  ||   | l
.      i! | | | /イ示ヾ  \ {イ示ヾミ |  .!|   |. !
.      } |  l!ヽ辷ソ    `ヽ辷ソ" .!  ll|  !. l
.        | /|  |l ,, ,,     ,    ,, ,,  ,!  |i|  ! |    「したいこと、してるよ?」
        fj. !  l.!            ノ|  l |  | l!
     / !. |  | ヽ    っ     ..ィヽ!  l !  !、. ゙、
    ,.'/{ | _!  l'´| >、.. _ .. ィク   ,' / トl.   |. \\
    !'/,l l'. ..ト ハ..l    ヽ、  ,<    / /!ノ/  .lヽ、ヽ \
   , 'K. ヽ!. . ヽ\ヽ!  , ヘ ゝl λ   ,'ノ. . /   |. . . `>、. \
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               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人     「(そうでしたね)」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
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         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
     |////\////////////////l}   |/////////////|//|

 知ってた。


 4/10


 「玄ちゃん、京くんのお嫁さん探しはどうや?」

 「うーむ、二人ほどいい人がいたんだけれど……」

 「その話まだ続いてたの!?」

 「こらこら京くん。

  嬉しいかもしれんけど、玄ちゃんの話聞くんや」

 「違います。困惑してるんです」


 ここまで彼女のいない歴=年齢の俺がそんなにモテるわけがない。

 いや、この二人の手によってどこからか探し出されたんだろうか。

 そうなればどうすればいいんだ。

 少なくとも今は付き合うなんて考えられない。

 だって、この二人から目を離したらどうなるかわからないし……。

 まずはこの二人の人生を狂わせた報いとして、何かしら責任は取らないと……。

                    ____
               ,, :´ : : : : : `: ..
               ≦: : : : : : : : : : :\
          .  .ク:.:::.: : : : : : : : : : : :.ヽ
           /::.::.::.:. : : : : /: : : : : |: : : : : : : : い
         ./. __.ヾ:. :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚.
        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |: : : :|: ゚
          ′::::i::..丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. : :{,x≠ミ: :{\: : vr≠ミ.}::.:.|: : : :|: :.゚

       |::|l:::::i:.:.:〃んrハ^\  ーんrハ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 乂_ノ      乂_ノ. ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::...|.  ,_   、    __   : :.|: : : |: : |   「うーんとね?
       |::|l:{.i:::::.:八          ,ハ}: :..:.: :...|: : |
        `O′:::.(: 介o。,  ‘`   イ : /: :..|: : : |: : |    一年生の真屋由暉子ちゃんと東横桃子ちゃん」
        /::j |:::::_≧=ー : 〕     {  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Ⅵ /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ      「…………!!!?!?!?」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、


 同級生の、知り合いでした。


 「えっ、はっ!?

  あいつらがっ!?」

 「うん。二人ともいいおもちだよっ」

 「性格はどーなん?」

 「とっても一途だし、いいかなって思って聞いてみたんだ」


 やべーよ。次会った時どんな顔すればいいんだよ。困惑してるだろうな……。


 5/10

 ……
 …


                      -‐ ━━ ‐-
                  /  /. . . .    . . \
                   . ./: : : : :/ : : : : : : : : : . .
                / . : /. :./ : ∠|: : : :./: : : : : : : :.
                  / : : / : /l: :/  |: : :./ |: : : : |: : : :
              / : : / : /抖午ミ八_/ 八:.: : :.| :l: : :

                / : : /.:.:.:l/{ Jh^`  午ミX : | :|: : :
.               / .:/ l´l:.:| 乂_,ソ     { Jh^Y: :|: : :|
.              ⌒7 : :人l:.:|  〃   '  乂ソ '从:|: : :|
              / : : .:.:.:l从      -、      /): 八:.:.|
                / : :.:/ .:/ / \   `¨     人 /:. :∨    「須賀くんとだなんて恐れ多いです。
            / : :.:/ .:/ / : :ノえト .__....-=≦:.:.:/:.:.|: :|     私は今まで通り須賀くんのパシリでいられれば十分ですよっ。
              / : :.:/__厶斗 ´|  `L∧:.:_|:.:.:|/:.:.: | : :     でも、お嫁さん探しはお手伝いしますね」
          / .:/  | l......... |  /:i:i:i:l\\j:.:.:.: : : : : :

            / .:/    | l......... |/,\:i:iノ\〉.. `┬ 、: : : :.
          / .:/  \ ,| |..Χ..........’ 「i:i:, |........... ', 丶 : : :.
.        /.:/ :/ /⌒ 人[.......\.......∨:i:i:i:i|..............', ∧:. : :
     / /': /        /⌒\........... ∨:i:i:i|..............// {:. : :|
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  !.:.:.|.:./.:.:/.:.:./.:.:.:.:./.:.:.:.:.:/ !.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
  |ハ:.!.:!.:.:.|/!:/.:/.:.:/.:.:/.:./  ,}.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!

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.     |.:|.:| ん心,|.:.!.:.ハ:.:.{  /.:./.:.:.:/.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
.     |.:|.:| {r':::::!.|/|/ ヽ=ミx,:./.:.:イ.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!  「私は京さんのおはようからおやすみまでを警護するので忙しいっすから。
    |.:|.:.! ヾzツ     んf心、´ |.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|   危ない女狐が近寄らないようには任せるっす!
    |.:.:.:. ''' ,     .{ノ::c::l} ,:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|   私もいいお嫁さんがいないか探すっす!」
    |.:.:.:.ヽ         `¨ ''|! '.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.l.:.:.:.:.:.:.|
    |.:.:.:.l:.:,へ ヽ     '''' |! ,'.:.:.:.:.:.:l.:.:.!.:.:.!.:.:/.:./
    ト、.:.:|/:/\ ___ ,. -|/.:.:/.:.:./.:./.:.:/.:./.:./
     ヽ:|: !: /7:::::}ー-‐ '",|:.:.:/.:.:./.:./.:.:/.:./.:./
     //: / ノ:::; -}   _, 厶イ.:/|.:/!.:./!:/!.:/
    /:/: /イ::/  _!. :': : : : : :|/ : :|/: ∨ i' .i/

    !: !:/::::::/,. :'/: : : : : : : :/: : : : : : : ',


       ≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
      ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
     /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i
     /  ヾ:::::::::::i i:::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒ.i
    /ソ|`::::::::::∥::i |:::::::::::::::;| .i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
 .  ∥ |::::::::::::ハ::|. {:::::::::::::::|  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::|

      |::::::::ヾ|`|/ヽ|ソヾ:::::ハ|ー≦\::::::::::::::::::::::::::::|
      |::::::::ハ ィ.爪ハ  .ヾ:i  イ斤心 }:::::::|ヽ::::::::::::::|
.     |::::::::::::i 弋っリ       込:::リ.|:::::::i |:::::::::::::::|
      i:ハ:::::::::| xx  ,     xx .,i:::::::ヒ」:::::::::::::::|
      o .i:::::::::i              u |::::::::|:::::::::::::::::::|
      i::| ト::::::ヽ.    _      i::::::::|:::::::::::::::::::::|   「うーむ。それじゃ仕方ないなぁ」
     ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、   .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
     /ノ |  |.:.:.:i::::::::::::::::ソ` 夭  /|::::::ソ:::::,:::::::::::::::::::|
        |ゞ:::::i::::::::/ ゝ仆'   i:::ソi|/|.:.:.:.:.:.i:::::::::::::|
       |:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|

        |.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀  /.:.:.:.:./:::/  .ヽ|
       |.:.:.:i::::::|  >  ,卅   /  ノ.:.:.:.:/:::::/   /`.i
      |.:.:.i:::::::/. <ヽ イ  ト-匕ヽ/.:.:.:.:/:::::/   /   .|

 …
 ……


 6/10


    /..........::::::::::::/ |:::ハ::::::::::::::ハ:::::::::::::::::..ノヽ..∧

.   /....../...::::::::::/ :|::|  \:::::斗-、:::::::::::::::::::::::i:: ∧
    '....../..{:::::::::〃:{ 弋{  〃ヽ::::廴 \:::::::::::::::: |::::::∧
   i...../...::|::::::::ト-|:{  \  ぅ 斗=ミ、 i:::::::::::::::::|::::/::∧
   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧    「京くんのパシリと警護じゃしゃーないなぁ」
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧
         |...:::ゝ          /  |::::::|:::::::::::|::::::::::::::: /::∧
         |...::::::::>      <   八::: |:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::\_
         |...:::::::::::::i::::::::::`¨ハ        〉:|:::::::::::|/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ
         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
         |...:::::::::::::|__//     _/{:::::|:::::::::::|   //     V∧
       r―|...:::::::::::/    ./---、 ' ./ {:::::|:::::::::::|_彡 '          V∧
.      ∧ { |...::::::::/     // ̄ ̄ 7  |:::::|:::::::::::|=-  /         V
.     / } ト|::::::::/     〃      /  |:::::|:::::::::::|  ./  /        V


            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \    「(なんでだぁぁぁぁ!!)」
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧

 別の意味でもう一回言おう。

 明日からあいつらとどんな顔して会えばいいんだよっ!!

 同類かよぉぉぉーーーっ!!


 「つーか俺はユキのことパシッてませんからねっ。

  たまにレディースランチ頼んでもらってますけど!」

 「知ってるよっ。
  京太郎くんは優しいからそんなことしないもんね。
  由暉子ちゃんが女の子グループにいいようにパシられている時に声をかけてあげたんでしょ?
  えへへー、由暉子ちゃんが嬉しそうに話してくれたよ。
  由暉子ちゃんは頼りにされてると思って無自覚にそういうことさせられてたんだってねぇ。
  桃子ちゃんは一人で寂しそうにしているところを由暉子ちゃんの友達になって欲しいって声をかけたんだよね?
  いろんな伝で同じ学校にいるってわかったからわざわざ元鶴賀の先輩に当たって繋がりを持つなんてすごいねっ。
  携帯電話を通せばオカルトなんて関係ないもんね。京太郎くんの発想がすごいよっ」

 「そうなん?

  京くんすごいなぁ。

  うちらが困ってる時にも助けてくれたし、ホンマに優しいなぁ」

 「あっ、はい……」


 あの時は彼女アリの大学生活に憧れて声をかけたんだよなァ……。男だもの、下心はあるさ……。


 7/10


 というかこの人たちの思考回路が理解できない。

 むしろ俺がおかしいんじゃないだろうか。

 民主主義的に考えると4:1で大敗だ。


 「前に言ってた人はどうなん?」

 「ううっ、福路美穂子さんの連絡先はわからないんだ」


 良かった。

 あの人はまともだと思うけれど、安心した。


 「うちの方も当たってみたんやけど、イマイチ口頭だと魅力が伝わらんかったわぁ」

 「口頭って……、何言ったんすか」

 「んー?

  ちょっとスカイプ繋いでもろうて、徹夜で話したんやけどなぁ」

 「徹夜じゃあ京太郎くんの魅力は語りつくせないですよねっ」

 「せやから今度もっと話すってことにしておいたわぁ。

  本人曰く筋肉質な方がええっちゅーんやが……」

 「き、筋肉っすか?

  あんまり自信はないっすけど……」

 「なぁに言うとんのや!」

 「京太郎くん、体がガッチリしていて格好いいよ?」

 「ホンマええ肉つきやで。

  中学時代はハンドボールやってたんやろ?」

 「なんで知ってるんですか……。

  中学の頃にやってた物なんて残ってないっすよ。

  高校は麻雀部ですし」

 「でも、普段から重たいものを持ってたりしてたんでしょ?」

 「あー、まあそんなこともありましたね」


 雀卓持ったこともあったなァ。

 いや、アレは和にいいとこ見せたくて無理言って自爆したんだけどさ。


 「まぁ、西にはいい子が多いから安心してな?」

 「元永水のおもちさんたちもきっといいと思うよ!」

 「いや、向こうも忙しいだろうから放っておいてあげてください……」


 ありえないほどの爆乳を思い出してちょっとドキッとした。

 いかんいかん。この状況に流されてはダメだ。


 8/10


 「京くんはホンマに無欲やなぁ」

 「そう言うところもいいところだよねっ」

 「そんなことないですよ。

  普通の男子高校生です」

 「京くんはホンマに謙虚やなぁ」

 「そう言うところもいいところだよねっ」

 「(ダメだこれ)」


 超ポジティブ思考と言うかなんと言うか、もう言葉にならないよ。

 こんな美人に好かれて嬉しい気持ちと困惑する気持ちが同居する。

 しかし、だなーー


 「今日はお肉がとっても安かったんだぁ」

 「ほー、そうなんか。

  この味付けいけるやん」

 「あ、ホントだ。

  すげー美味いっすよ」


            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
     . '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
. /::. |:...:.:/|:.  ..:l\ ! ヽヽ .::l /! ..l | | l

. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|〒弐オ`\.l/〒テト.|./|.:i

...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::| ト'::ィ;リ      トィリr::ノl:ノ
./:{ V:|::.|::.:.|´ii ..:::| `ー'     .゙-'l |/
.|:.|/::.:,::.:.::. l :|.i ',.:::|   ゙゙゙゙    ` ゙゙',!.:}
.{i:{:: :ハ::.: 込{.::l :'.,l.    (_`チ  _,ノ./|.
.乂:/:.:∧::.:.V.i::ヽ_.::!ヾ=<>‐、‐ T´|..小{   「本当?

  / .:: :::::::: ル´}::.从`⌒H⌒´}.丿. }:.{
. / .::: .:;へ/` '、l::..<__/八_,>.l. .}:.{    良かったぁ」
/ .:::::::///;;`ヽ',`..〈   ./ .|  } |  }:.{


 変な話をしない時の二人はとても普通で、話していて楽しいんだ。

 俺が嬉しいって言うと本当に嬉しそうにしていて、話しているだけでとても楽しそう。

 そんな二人の笑顔に癒されているのも間違いなく事実。

 もし、俺が二人のお節介を許容してしまえばーー


  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,     「(危ないっ! 堕ちるとこだった!)」
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 ーー今日もまた、ダメンズになる寸前で踏みとどまることが出来た!


 9/10

 ……
 …

           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/    「それはそうと、女の子が遅く帰るのは危ないから送っていきますよ。
               从      '     八/
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__      ここだけは譲りませんからね!」
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
      /////////////|--、  r-|/ イ//////////\
    //////////////∧、__「//////////////// \
   {//{////////////〈 ∧    }///////////////////}
   |//|/////////////V/\ //////////////////'//|

                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
         .   ――  ..
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       '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
      / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
    /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.   ̄
    /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘ ―
    {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:       「!」キュン
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )

イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
'::.:.:.:.:./:.:.:.:ト、    /  乂   /:.:|

              __

          , -‐::::::::::::::::::::::::`::::::...、
        /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ、
      ,.:´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、:::::::::::::::::.\

       /.:::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::|`、::、:::::::::::::.ハ、
.      /.::::::::::,::::::,:::i::::::,i:::::i::::リ `、|、::i:::::ヽ::::::',
    ,'::::::::::::/::::/:/:::::/|::/|:::/  ',::|.',:::|::`i::',::::',::',

    |:::::::::::i:::::::|/|:::://///   i/ ∨||::|:::|::::i,::|
    |:::::::::::|:::::::|´,-‐‐-、、    ,斗-、/::/:i::|/

    |:::::::::::|:::::::|〈|つ:::::::|`    イつ::::| 〉/::/|/
    |:::::::::::|:::::::| .i、::::::丿     ...i、:::::ノ |:::::|
    |:::::::::::',::::::::',  ー´        ` ´ .|:::::|
    |:::::::::::ヽ::::::', ////      //// ノ:::::|

    |::::::::::::::`、丶、  ` ー ´   , -´/::|::|    「!」キュン
    |:::::::::::::|::::\ ' ,>┬ ┬ -‐´:::|:::/::::|::|
    |::|::::::::::|::::::::>\ >、|`> 、:::/:/:i:::::|::|
    |::|::::::::::|:::,´  `ヽ`>--<_、i>/|´::|:::::|::|
    ',::',:::::|:::|::〉-、 / <_/`´ー`<,‐|:::/:::::|::|


 ーーなお、実は京太郎が男をダメにする女を作り出していることに本人は気づかない


 10/10

 ……
 …

 ・後日

              _____
          .. .:'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:^':...

.         ,. (,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
        /ハノ_j;x=ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r=x?。
.        .:.:.:.:.:.(__少/:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:辷,,):i,
       ;.:.:.:./.:.:./.:.:.:゙/.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:.:i、\
       i.:.,:.:.:.:.:. ´:.:イ「ソ:/|.:.:.i  |:.:ハi:.:.i. vi .:`.
       l/;´.:.:.:゙.:./斗や「i|.:.:.|  い八:.i.:.: | .:.:.:,
      /,ノ:.:.ii:i.:.; .斗=ミ八 :.| x扞㍉:、i.:.|. :.:.:i

      ;'.:.:.:.ノ|:i.:〃 )しハ     )しハ 小:.:|i:i.:.i|
      i.:.:.:.:.:.i|: :i| 乂xツ     ゝツ i.|.:.:八ハリ
      {/:.:i八i:i込、 ''   `     人|:.:.:.:.:|
.       /.:.:.:.:.:. `|八介; .  ´゙  イ|.i.:.|/.:.:.i|    「奴隷みたいなものだと思ってくださいね」
      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:l彡iY^ニ≧tr<-=ミx:ー=ミj八
.     /.:x:ヤ''T:i^~ /∧ ニZj圦 'v 丶\: .  ⌒ヽ_
    / ノ′  | i   '/∧  厂`'ト. 〉  \\i.   i「¨:iトミ ____
    / i: .  i.| i    /∧ノ\,人´∧  `'心, 、リ :i|     ~"'丶、.,,__,. --ミ
  ( , i|: .  i:| i 辻j-.   'v八  `ヽ‘,    ヤ辷ンッェ]L,_            _,.二つ
  :/:)x八: . 圦__--  __   \);,  ヤi    、,㍉;.:.:.^ぃ  `~""  ´~^"^丶、__`つ
 /ii′   \ :/二ニ=‐-ミメ、 \  .り    /   \:.`:ヽ


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     /::/!::::::/!:::::/::::::个ト....  / ,/::::::/:/::/:::':::/  }   「空気みたいなものだと思ってくださいっす」
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //    「いや、友達だと思ってるからな?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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 カン!

>>70に両方出せって脅迫されました

いや・・・のどっちとアコチャーこそが特異点なのでは?

シン・すこやん アラサー最期の日(30歳の誕生日)

すこやん「そうなんだ…、私たちは…。」
はやりん「そう、この未来永劫の時を独神として戦うために。」
レジェンド「ここから先は、私たちだけで十分よ。憧、あなたたちは。」

Gジラだと思った残念Gッターでした


 1/10

 【私たちと貴方のグラビティデイズ】-重力次元-


 須賀京太郎です。

 最近は何やら玄さんと竜華さんが忙しそうで、甘やかし攻撃の頻度も減っている。

 胸の中にぽっかり穴が空いたような気持ちと同時に、一人でいることの安心感も覚える。


 ーーと言っても毎朝気づいたら朝食が出来ていて、お弁当も出来ていて、帰ったら夕食もあるんだけどな!


 実際に遭遇することが減ったとはいえ、飯の準備と講座の準備だけは完璧でめっちゃ怖い。

 しかし、たまには一人を満喫するのもいいだろう。

 心なしか大学生活の身も軽くなった気がする!


 「須賀……、あそこにポルシェが来てるぞ」

 「大学教授のやつじゃないの?」

 「またお前関係じゃないの?」

 「馬鹿言うな。ポルシェに乗りそうな知り合いなんて……」


 ああ、そういえばハギヨシさんがいたっけ。

 でもハギヨシさんがポルシェに乗ってここに来るなんてありえないし。

 なんにせよ俺には関係ないことかなー。


                        __
                   .  ´        `  :、
                (⌒ヽ .:'    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  ̄ ̄)
                ゝ /  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: f⌒ヽ  /
               /廴/ .:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.: ト、_,ノ ⌒ヽ
              / .:{ / .:.:.:.:/⌒  :.:.\.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.\  ト-イ.:\
          / イ人{.:.|.:.:.: |   \:.:.:.\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|`¨´ У.:.::.:.:.
            /// .:.:ハ`|人≫=ミ、  `¨≫=ミ、 .:!.:.: |.:.:.:.| i.:.:.:.:.:.:.|
        ///.:.:.:.:.:.|.:l: 〉{ んハ     ん ハ Y}-、l.:.:.: | |.:.:.:.:.:.:.|
        〃 { .:.:.:.:.:.|.:| ハ 弋rソ    弋_rソ :|:|ん} .:.: | |.:.:.:.:.:.:.!
        {{  ヽ.:.:.:.:.|人 } .:.:.  '    .:.:.:.  }:}, イ.:.:.:.:| | .:.:.:. /
         ヾ.  } .:.:.:| .:.:.込、   ( ̄ )    イ/:|.:.|.:.:.:. | |.:.:.: /    「京太郎くんっ、こんにちはっ☆」
              | .:.:.:|.:.:.:.:./.:.:`> . __   イ‐/、:|.:.|.:.:.:. | |.:.:./
              |.:.:.:/ .:..:/.:.:.:.:.ハ ‘┴─/ /`ヽ .:|.:.:.:. |人:.{
            ノ .:/ 厂二ニ=┘}  }.........{  {   }‐く二二「}\、
            /: / .:辷ニ=7 人__丿......人__廴ノ { てYV〉 \ 、_, イ
    ー==彡'  /:/ {_,7 /........................ , ┘  {__)....ヽ   `ー一'′
          /:〈...../    \.....Y....../     `ヽフ........〉

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
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 ーー大惨事の予感っ!!


 2/10


 ポルシェから出て来たのは、変装しているけれど瑞原はやりさんのようだ。

 普通ならばアイドルである瑞原はやりさんと俺に接点なんかあるはずない。

 しかし、”とある事情”から俺と瑞原はやりさんに接点があるのだ!

 とにかくはやりさんがここにいるのは不味いと考え、はやりさんに声をかける。


 「(明日からまた話題になってるんだろうな……)」


 既に美少女四人を囲っている男としてちょっと有名になって来ている。

 ああ、胃が痛いっ! 大好きなおっぱいに囲まれているのに!


 「と、とにかく場所を移しましょう」

 「はや? 京太郎くん?」

 「ここにはやりさんがいるのは不味いですって」

 「変装してるから大丈夫だよ☆」

 「多分、見る人が見ればわかっちゃいますから!」


 今はサングラスに帽子を被っているから大丈夫だろうが、芸能人のオーラは隠し通せるものじゃない!


 「あ、あの、はやりさん?」

 「何かな?」

 「どうしてここにいるんですか?」

 「京太郎くんの大学の送り迎えをしてあげようと思って☆」


 あの、俺一人暮らししてるんで大学から近いんですよ?

 ーーあれ? 一人暮らしだよな? 最近女の子が四人くらい家にいるけれど一人暮らしだよな!?

 しかし自分よりも圧倒的に格上のオーラを放つはやりさんにそんなことを言えるはずもない。


 「平気ですよ。はやりさんと違ってヒマですから」

 「ううん、はやりもヒマだから大丈夫だよっ☆」

 「(あなたアイドル雀士じゃないですか)」


 牌のお姉さんとプロ雀士の兼任が滅茶苦茶忙しいだろうことは想像できる。

 少なくとも平日にこんな場所に居られるはずがない。


 「大丈夫だよっ☆

  最近は優秀な後継者が頑張ってるから☆」

 「はぁ……」


 そうまで言われてしまえば引き下がるしかない。

 後継者って誰だろうか。そういえばユキが一時期牌のお姉さんを目指していたような?

 なんか前に聞いたら『ご主人様のために辞めます』とか言われたからそれ以上何も言えなくなった。

 夢までぶち壊してしまって胃が痛い。

 さらに細かく言うと胃が痛いと誰かに伝えているわけでもないのに消化の良いものを作る玄さんが怖い。


 3/10


 「京太郎くんに会いに来た、じゃダメかな?」

 「……っ!?」


 アイドルのウインクにドキッとさせられる。

 既にアラサーとは言え、瑞原はやりはアイドルだ。

 それこそ昔は大変お世話になった。ナニがとは言わない。

 正直、今の俺が美少女に囲まれていることは間違いない。自覚している。

 しかし、生の瑞原はやりはやはり他の女子大生とは桁が違う。


         f: : V::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ/: :)   /
       >:〉: / )::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:fヽ: く  ☆
     //人; У../::/{::.::.::.::.::.::.::ヽ:|/:r-::\
.   //::.:|::/7:|::.::|::十ヘ::\::.::.一:|::.Y:ヽ::.ヽ\

   / ./::.::.:: レ ::.:|::.::Ⅳ|__ \{\::.::.|::.:|::.:| V::.:. \
.  /  ::.::.::.::.| .::. |::/|7んハr   んハリ|::i::. | |::.::.::..
  i{  |::.::.::.:: .::.::.:|∧i Vツ   Vツ ,::.|::.:|ノ::.::.::.:}  |
    ::.::.::.:: ,::.::.: |{::.人 ''   '   ''人リ:: ||::.::.::.:;  |
    |::.::./ /::.::.ヘ::.::.::.::>... ` ´.. イ::j/:|::.:||::.::.:::′
☆  |::./ /::.::く\ \/: : :}: . . /:/⌒i::.::.|:: ||::.:::′     「はい、はやりに時間を割いてくれたバイト代だよっ☆」

   /:/ //::.::{  V^f:_:_/: : : :|: {  トr――v
_ ノ:/ //|::./: 〉_ソ 7: :ヽ: : 人: : ..ノ/  ̄ハ i

―   j/.|:|/   ー、|:__n_ノ / てヽ_j: V|
    /  .|/       j/ U   {{  )ノ: : :|::\
      /       /       v ´: : : :.人\::...___,
             ′       |: : : : /::/   ー-―
     八               .: ̄ 7j/
       l ーr- ⌒ 、      ノ | ̄ |


            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
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        .:'    '  /__/   ,      |   \__
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     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´         「(札束ァァァァーーーっ!!!)」
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧


 そう、『桁』が違うのだっ!

 目測百万円くらい? の札束をポンと手渡しされる。

 これを『はい、ありがとうございます』と受け取れる男はいるだろうか?

 俺は出来ない!


 「はやっ、足りない?

  ごめんね、すぐに下ろしてくるから待ってて☆」

 「違いますっ、受け取れませんよ!?」


 なんでそう言う風に勘違いするの!?


 4/10


 「(玄さん、竜華さん、モモ、ユキ!

  みんな手強い強敵だった。

  しかし、その大学の猛者たちでもはやりさんと比較すればまるで子供と思えるほどに

  瑞原はやりは住む世界が違う!)」


 まぁ大学生なんてまだ子供だし、はやりさんはアイドルだから住む世界が違うのは当たり前なんだけど!

 今までの甘やかし攻撃とは一線を越える『大人の財力』

 例えば、今までのお小遣い攻撃などは『近い年齢の女の子』から貰うことに躊躇して居た面はある。

 しかし、明確な大人に甘やかされるとなればーー


 「(ち、違う。俺はヒモになりたいわけじゃないっ!)」


 ギリギリで踏みとどまる。

 危ない。このままだとはやりさんのバブみに屈してオギャるところだった!


 「はやりさん、なんでこんなことをしてくれるのか全くわかりません。

  でもお金なんてなくても、もし俺に用事があれば言ってくれればいいんですよ」

 「京太郎くん、そんなことないよ?
  はやりは大人だし、ケジメはつけないといけない。
  京太郎くんの貴重な青春の時間をこんなおばさんに使ってもらってるんだからお金で買えるものじゃないよ。
  ほんの気持ちで申し訳ないとは思ってる。
  でも、良かったら少し付き合ってくれないかな?」

 「なんでもするから☆をつけて喋ってくださいっ!」


 瑞原はやりファンに殺されかねん。

 きっとファンならお金を払ってでも立場を代わってほしいと思うだろう。

 なのに俺ははやりさんから強引にお金を押し付けられている。何故だ。


 「わ、わかりました。

  とりあえずお金は仕舞ってください」

 「わかった☆」

 「俺のカバンに仕舞えって意味じゃないですからねっ!?」


 俺の周りの女の子はみんなポジティブでいいなー。すごいなー!


 「な、なんで俺にそこまで拘るんですか?」

 「忘れちゃったのかな☆

  はやりのことを助けてくれたこと」

 「あれは当然のことでーー」


 そうだ。俺とはやりさんが出会った理由。

 そして俺がはやりさんにここまで尽くして貰う理由、らしい。


 5/10

 ……
 …

 小さい頃にとある人に憧れを抱いた。

 その人に近づこうと努力して、かつてその人がいた地位まで上り詰めた。

 青春も全て注ぎ込んだことを後悔はしていないけれど、やっぱり少し寂しい気がする。

 あの人に出会わなかったならば違う未来があったのかもしれない。

 例えば、一人の女の子として誰かと恋愛をして、結婚していたのかもしれない。

 しかし今はそうはいかない。

 誰か一人のものではなく、みんなの自分なんだ。

 結婚適齢期を過ぎた今でも、後悔はしていない。

 していないけれど、どこか寂しい。

 そんな自分がたまには羽目を外そうと変装して一人で外出してみた。

 その結果がーー


 「ねぇ、お姉さん。

  良かったらデートしてくれない?」

 「こ、困るよ☆」

 「お姉さんそんな格好で顔を隠しちゃうなんて勿体無いよ」


 いつもならば難なく逃げられるのに、その日はヒールを履いていた。

 大っぴらに騒いでしまえば大ごとになってしまう。そうすれば瑞原はやりはともかく、絡んできたこの人が危ない。

 別にしつこくなければナンパされて嬉しい女の子だっているはずだ。

 たまたま彼が話しかけたのが『瑞原はやり』で、そのせいで彼の人生が壊れるような真似はしたくなかった。


 「俺の姉ちゃんに何か用っすか?」

 「……は、弟?」

 「そうですけど、あんまりしつこいなら警察呼びますよ」

 「いや、男連れじゃ仕方ねーよ」

 「こちらこそ、脅すような真似してすみません」


 急に背の大きい金髪の男の人が割って入ってきた。

 ナンパしてきた人も背の大きさに驚いたのか、素直に引き下がる。

 まるで少女漫画のような展開だった。


 「あの、変に声かけてすみません。

  困ってそうだったので、本当余計なことしてすみません。

  じゃ、俺はこの辺で」


 さっきまでの威勢の良さは何処へやら、へこへこと頭を下げながらその場を離れようとしていた。

 恥ずかしいからか1秒だって居たくないようで、すぐに踵を返して顔を合わせようとすらしない。


 「……待ってくれないかな☆」

 「へ?」


 それが私と彼の、運命の出会い。


 6/10

 ……
 …

 俺とはやりさんはそんなベタな出会い方をした。

 現実であんなことをすれば引かれてもおかしくないのに、はやりさんは笑って許してくれた。

 話しかけた時ははやりさんだとわからなかったから、喫茶店で正体を教えてもらった時には興奮した。

 思わず色紙を買ってきてサインしてもらった。一生の家宝にするつもりだった。

 もうアイドルと会うことなんてあるまい。帰って色紙を見つめてそう思っていた。


 後日、はやりさんが大学に乗り込んできた。

 最初は手作りのお菓子だった。

 前の日はちゃんとしたお礼ができなかったから、と言われた。

 俺はめっちゃ喜んだ。なんたって憧れのアイドルの手作りお菓子だ。


 「京太郎くんが何を喜ぶかわからなかったから……」

 「めっちゃ嬉しいっす!

  憧れのアイドルの手作りお菓子を食べられるなんて、俺スゲー幸せですよ!」

 「あ、憧れなのかな?」

 「俺、麻雀弱いしはやりさんが美人だからずっとファンだったんです!」

 「え、えへへ☆」

 「あ、もちろんで今でもファンですよ!」


 はやりんのことをキツイとかアラサーとか馬鹿にする奴は許さない。そう誓った。



 次の日、BMWをプレゼントされた。

 何を言ってるのかわからねーと思うが、俺もわからねー。


 「あ、あの、はやりさん?」

 「あ、京太郎くんはまだ免許持ってなかったかな?
  それならはやりのお金で合宿免許を取りに行こう☆
  車の保険金もはやりが持つよ☆」

 「いえ、長野はド田舎なんで免許は持ってますけれど……。

  ってそうじゃなくて」

 「もっと高級車の方が良かったかな?
  ごめんね、気が利かなくて。
  大学生なら少し傷ついても大丈夫な方がいいかなって思ったんだけれど」


 BMWを傷ついていい車と申すか。

 芸能人の価値観はわからん!


 「次はロールスロイスをプレゼントするね☆」

 「お願いしますからやめてください」


 最高価格44億円じゃねーか!

 いくらなんでも無理ですっ!!


 7/10


 その後もはやりさんの甘やかし攻撃は続いた。

 自分の金銭感覚がおかしくなっていくのを感じた。

 今日、推定百万円にツッコミを入れられたのは奇跡かもしれない。


 「京太郎くん?」

 「あ、はい。なんでしょう?」

 「ごめんね、こんなおばさんに時間を費やしてもらって。
  はやりはお金しかないから……、お金しか渡せないんだけれども……。
  そ、それでも京太郎くんが何か欲しいならなんだってあげるから☆」

 「そんなことないです。はやりさんと一緒にいるだけで幸せですよ!」

 「え、えへへー☆」


 天使のような笑顔を見せてくれるはやりさん。

 うん、ここだけ見ればめっちゃ可愛いんだけどなー。だけどなー。


 「別にはやりと付き合って欲しいとかそういうわけじゃないんだ☆
  ただ、はやりがお礼したいだけだからね☆」

 「(玄さんや竜華さんの最終進化系かなー)」


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   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧     「玄ちゃん本音でとるでー?」
         |...:::ゝ          /  |::::::|:::::::::::|::::::::::::::: /::∧
         |...::::::::>      <   八::: |:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::\_
         |...:::::::::::::i::::::::::`¨ハ        〉:|:::::::::::|/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ
         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
         |...:::::::::::::|__//     _/{:::::|:::::::::::|   //     V∧
       r―|...:::::::::::/    ./---、 ' ./ {:::::|:::::::::::|_彡 '          V∧
.      ∧ { |...::::::::/     // ̄ ̄ 7  |:::::|:::::::::::|=-  /         V
.     / } ト|::::::::/     〃      /  |:::::|:::::::::::|  ./  /        V


 わーい。

 火にガソリンぶっかけに来たぞー?


 8/10


 「あ、君たちは京太郎くんの彼女さんかな?
  ごめんね、はやりが京太郎くんの時間を取っちゃってごめんね。
  不快ならすぐに辞めるから、示談にしたいならいくらでも出すからね」

 「ううん、彼女さんじゃないよっ」

 「確かに京くんの嫁さんは探しとるがなー」


 まだ辞めてなかったんですか、ソレ。


 「今回は一言言わせてもらいますっ」

 「せやで、これ以上の暴虐は許されへんよー」

 「な、何かな?」

 「ちょ、ちょっと二人とも。

  あまりキツくは言わないでくれ、はやりさんも悪気があったわけじゃ」


 そうだ、程度の問題なんだ。

 こんなお金を渡したりとかじゃなければ、普通に遊ぶだけならばすごく幸せなんだ。


 「わかってるよ、京太郎くん」

 「京くんの気持ちはわかってるで。

  程度の問題、やろ?」

 「すげぇ、なんでわかったのかわかんないから怖いけど!」


 やっぱりドラゴンズは頼りになるぜっ!

 このまま任せておけば良さそうだ。


 「瑞原はやりさん、私たちは大学生なんです」

 「この歳からあまりお金を持っとると、価値観が崩壊してしまうわなぁ」

 「そ、そうなの?」

 「はい。過ぎたるは及ばざるが如し」

 「うちらは京くんが自発的に成長するのを見守るだけなんや」

 「そ、そんな、はやりは間違っていたのかな?」

                    ____
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        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |:.: : :|: ゚
          ′::::i::.. 从 :乂:.ヾ:::::ハ.i|≧ミ∧..`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. :..ノ灼茫  ヾ:i ^灼茫ミ...}::.:.|: : : :|: :.゚
       |::|l:::::i:.:.:.圦 vツ       vツノ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 、、、  ′   、、、 ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::..小.   r―      イ. : :.|: : : |: : |
       |::|l:{.i:::::.: 込.     ..ノ    .イ. }: :..:.: :...|: : |   「お小遣いは一日一万円までっ!」
        `O′:::.(:. ノ介ト __  <{从 /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕  .....{  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Ⅵ /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/


 ーーあれ、今なんかおかしいこと言ったぞ!?


 9/10

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        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |: : : :|: ゚
          ′::::i::..丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. : :{,x≠ミ: :{\: : vr≠ミ.}::.:.|: : : :|: :.゚

       |::|l:::::i:.:.:〃んrハ^\  ーんrハ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 乂_ノ      乂_ノ. ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::...|.  ,_   、    __   : :.|: : : |: : |    「私たちが京太郎くんにお小遣いを渡してーー」
       |::|l:{.i:::::.:八          ,ハ}: :..:.: :...|: : |
        `O′:::.(: 介o。,  ‘`   イ : /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕     {  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Ⅵ /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/


          , - ´  ̄ ̄ ` - .
        , ' : : : : : : : : : : : : : : :.\

       / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ.
        ': : : : : :/:::::::::::ィi:::::::::: ::::: : : : : : :ハ
     /: : : : :::://:::::::// l:::::::::::::::::::::::::: : : : ',
    , : : :::::://:::::::/::l  !:::l::::::::::::::::::::::::::: : i
     i  : ::::l:l:lハ丁iトi、 ,斗fT丁¨V:::::::::l:: l
     {{ !:::::::::l:l l_,⊥l_.l    ヽ_,ムL_ V::::::l:.: |
    !小::::::小ィ'戔心     ィ'戔心Vl::::::i:. :|
    乂ヘ::::::i iヘ弋'ソ      弋'ソ/ レヘ:l: :.|
       トrハ   ¨        ¨     ノl: : |
       |.l::トi ''''   `    '''  rf升l: : |    「京くんがパチンコでそれを増やせばそれは京くんのお金になるやろ?」
       |.l:::::::>、   -ー-     イi:::::.l:l:: : l
         小::::::l:::i>    ,. ィ升:l::::::l:l::.: :|
      ムl::::::::Lム斗_}` ´  ヤトl:::::::l:l:::::.ム
      r┼iTl::::::l:::::::::{       }::.l:::::::lj ̄`¨ト、
     ∧:V:::|: :::l::::::::::L_   _./:.:.:l:::::::l/// ハ


            r―-. .../::.::.::.::.::.::.::.:: \::.::.::.::.::> : : : : ヽ
          八: : : : /:/::.::.::.::.::.::.::.::.:::.::. \:: Y⌒ヽ: : : : ノ
            ィ: :/:/ ::.:: イ::.::{::.::.: \:::.::.:ヽ|   |: : :.く::.\
          /{::: ::.::.:′::./__|::.:八::.::.::.:: ヽ::.::.|\_..ノ: : : : )::.:ハ
.         ,.:/:::::: :: | ..::::「 八::.::.::\::.::.::.ト::.::|::.::\: )丁::| ::.:. |\
        . /::.::.::| |人::.::.|  \{\::ヽ::.::| j小::.:: |::.::.| V::.::.::.|

        .′.::.::.::||:::ト斗ミx  \ ≫テ斥x|::.:|::.::.|::.::.||::.::.::.|  |
         .::.::.::. ||::.i{j 爪_ハ     爪_ハY: r- 、::.||::.::.::.|  |
       i |::.::.::.::||::.リ 弋ぅツ    弋ぅツ |::.| /: : ||::.::.::.|  ノ
       | Ⅵ::.:: ||::.::.} ,,,   '     ,,,,  :: |/::|::.: ||::.::.::.|
       |  Ⅴ::.::|人::.:八   マ  7    ィ.:/i::.::|::.: || ::.::.八
       乂 V::.:′::\{::.:>.... ー   イ::/:/:::|::.:|::.::.||::.::/

          |:.′::.::.::.::.::./⌒ヽオ___/ ⌒ヽ::.::|::.:|::.::.||::/     「つまりはやりもパチンコ代を渡せばいいんだねっ☆」
          |//^ー―- |ハ: : |: : : : : ::f⌒ |::.:|::.:|::.::.|_j::.{

          //{_/⌒ /´ヘノ: : |: : : :|: : |  八::|ー――-;:..
\_____  ノ:/: :{   イ /: : :ー. : : : : ー...イ ├ ^7__j7\:.       /
 ` ー―――/{ : : |/ く: : : : : ヽ: : : : : : : :.j  ト、 }_ : : : ::.  \ー――/

.        /:人/    \: : : : |: : : : : :./   ヽ  {: : : : :.}     ̄ ̄


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「ーーーー!!!?!?!?」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >

 意味わからな過ぎて意味がわからない!


 10/10

                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

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               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
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.          /   ::::::::::/::/|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::i:.:.l
         /..../::::: !......〃/ .!:::::::::: l\:ヽ::::::::::i::::::::|::i:::::::::l:.:.|
           ′::::i::::::|\:|.{:|  ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|
        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
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        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l  「最近色々できなくてごめんね?
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l  これから京太郎くんの隣の部屋に引っ越す予定なんだー。
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l  それなら京太郎くんも夜遅くに私たちを送らなくて大丈夫だもんね。
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l  右隣は私と竜華さん。左隣は桃子ちゃんと由暉子ちゃんだよっ」
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l


        ( ̄ \ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ___  ☆
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    /> .:.:(___(__) .:/ .:.:/|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(__) _)::.\
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   / .:.:.:.:.:.:./|__|.:.:.|:.:./| 八:{\:.:.:.:.:.:.:.:|.:.|:.:.:.| ヽ:.:.:.:.:.. \
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  .:.:.:.:.:./ .///|.:.:.{ i弋う'   弋う' 小:|}.:.:.|     ': .:.:.:. |
| .:.:.:.:./  .' |ノ  :.:.:圦 "    '   "/:j:/.:.:.:.|    |.:.:.:.:.:
人 .:.:.:.‘ 爪    V.:.:个..  V ノ  イ.:.:.:.:.:.:.:.:|    |.:.:.:.:.:/   ∧_
  ヽ.:.:.' 〔::{ \   /7¨ヽ:.:.:≧-≦- 、:.:.:./ ̄ ̄ >-、 .:.:.:/  <  <
   ):;  j:::}__ ヽ //  /\::::::::::/ /⌒ヽ|/ _ ノ    :.:.:/    |/ ̄
  /  ノ:::{  \(__./     、l八  ノ /:::::::::::: ヽ |:::(
/  {:::::::::{__ ノ   > 、      /―― 、:::::: | |\\     「よぉし、はやりがアパートごと買っちゃうぞ☆」
    从_::::::{_/      }\       ` ̄\ :::: |_/.  \
   j_::::::::/      .:/  \         } }!/:



         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^       「……っ!?」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!



 俺はもう、ダメかもしれない!


 カン!

投下終了

> 「大丈夫だよっ☆
>
>  最近は優秀な後継者が頑張ってるから☆」

のどアコアイドル次元とつながってる可能性が

はやりんつながりで叔父さん堕とすのに失敗したシノチャーとか豊姉参戦しないかな



これははやりんが買い取って部屋の壁や床を改装してドアを付けそう竜⇆玄⇆京⇆ユキ⇆桃
                                  ⇅
                                はやりん


 1/10

 103
 【胡桃ちゃんを投入してみる】-重力次元・パラレルワールド-


 俺の周りにはとても魅力的な美少女がたくさんいる。

 彼女たちはとっても優しくて、とっても優しくて、優しすぎるんだ……。


 「京太郎くん、今日のお夕飯は何がいいかな?」

 「京くんはエビフライが好きやからなぁ」

 「(教えた覚えがない……)」

 「京さん、勧誘を撃退してきたっすよー」

 「ご主人様、何か入用なものはありますか?」

 「京太郎くん☆ クッキー作ってあげるね☆」

 「あ、あの、大丈夫だから。大丈夫だから!」


 うん、優しい。

 しかしそのお節介とも言える優しさが俺を堕落させていく。

 人間、意外と脆いものだ。

 ああ。玄さんのご飯美味しいなと思ってしまえばそれに頼ってしまうし。

 竜華さんの耳掃除は気持ちいいなぁと思ってしまえば次に期待するし。

 モモがお風呂掃除してくれると楽だなぁって思うし。

 ユキがジュースを準備してくれていると楽だなぁって思ってしまうし。

 はやりさんのお菓子を食べるとほっぺたが落ちそうになる。


            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´           「(うわぁぁぁぁ徐々に侵食されてるぅぅぅ!)」
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧

 気づけば、泥沼!

 このままだと彼女たちによって俺は堕落する!

 ベッドの上から動かないで生活できるようになってしまう!

 そ、それだけは嫌だ! 男として以前に、人としてダメだ!


 2/10

 ……
 …

: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「そういうわけなんですけれど、なんか打開策はないですかね?」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


::::::i::::i::::::/l::::::,ハ:::::::i:::::i:::::::i::::V \ | / //,
::::l::::l:::;/ .i!:::/  .';:::::ハ::::l::::::l:::::i        /

::::::;ハ:l!丶{:/   .j/'´.l::∧::::i::::l  わ .き  ‐二
::ハ}.,ム=z, ヾ   " ,zzl/ l:::l:::::l  る  も   ‐=
:l /イ::::::ヾ     'イ:::::ヾヽ|:::::::::|  い .ち   -ニ
:| r'::;;;;;::l       r':;;;;::l l:::i::::::|  :       ‐=
:l  ヽ- ''       ヽ- ' .':::i::::::|   ! !    ‐二
:|.             ,,  l:::!:::::i|       \
::i.、し   、        ,.':/::::/l! / | \\ヽ
_;l-'丶,.  ` ´   . ィム/-‐'
.ィ:i:アくl个 ‐ r≦´

i:i:i:|l \_ _/ i|i:i\
i:i:i:i|l /∧_∧ l|i:i:i:i:\


 一刀両断にされてしまった。

 彼女は鹿倉胡桃。どう見ても少女にしか見えないが俺より二つも年上の女子大生だ。

 しっかり者の胡桃先輩ならば大丈夫だろうと思ったけれど、そもそもドン引きされる事情なのを忘れていた。

 でも、その正常な感性に触れられるだけでなんだか嬉しい。重症だコレ。


 「そのデカい図体は飾り?」

 「飾りっす……。女の子には弱いんです……」

 「優柔不断とかヘタレを通り越して最低!」

 「うぐっ」


 返す言葉もない。

 複数の女の子に尽くすだけ尽くさせて何も返していないのだ。それはもう叩かれても仕方ないだろう。

 しかし何故だろうか、胡桃先輩の毒舌が心地よい。

 こう、甘いもの漬けにされた食事の後に辛いものを食べるような……。


 「きもちわるい!!」

 「サーセン」


 変な顔してたら怒られた。


 3/10


 「迷惑だって言えば?」

 「言えないですよ……。

  善意でやってるわけですし」

 「善意も度が過ぎれば迷惑でしょ。

  京太郎が自分の意思で言わないと!」

 「その通り、ですよね」


 やばい、正論だ!

 そうだ、俺は何を迷っていたんだ。


           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/     「ちんまい先輩に頼ってないで自分の力でなんとかしないとダメですよね」
               从      '     八/
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
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       /////////\}     「/〈////////\
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:::l::::!:::::トi:_::/ i:/      V:ハ:::ハ:レ::::::::i::::::::} ,'   ぶ   !
:::i::::!::/{ V:ト、{    、_iレ:イフ V:::i::}::::::::! !   す   }
:::{:::{:/ /z77ハヽ    /zzミヽ i::::i:i:::::::::! {   :   }
::::!::i:i i ん///}     ん//ハ ', i::::i:i:::::::リ ゝ   :  /
::::i:::ハ 弋z‐フ     弋z‐フ イノ:i:i:::::::i (_,、  __/

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::::::i::i:ハ し      ′   " " /::::i:i::::ノ ゚
`ヽi:ト::>    、  ,       イ:::::〃'´
  V/: : {`ヽ     _ <i: : :\
 /: : : : : \ / ̄ \ /: : : : : :\



 「やばい口から本音が!」

 「コロス……!」

 「違うんです!

  胡桃先輩に迷惑をかけないようにですね?」

 「ちんまい先輩は頼りにならないから自分でやるってこと?」

 「違いますよ!?」

 「そこまで言うならなんとかするよ!」

 「お、おう?」


 怒りに満ち溢れた胡桃先輩をやる気にさせてしまったらしい。

 し、しかし胡桃先輩が俺の頼れる最大戦力なのは間違いないっ!

 これは期待できるぞ!


 4/10

 ……
 …

      ,.': :/:/: : /!|: : ;' |: :__: : :.|: : : :|: :l: . . .ヽ
.     /:, :,': :!:,': ! ||i: : | !l_、:ヽ ̄:ト: : : |.: :l: . : . .゙、
    /:,1:,'.: :|:レ|´l|ヽ: ゙、 ヽ_\l\!: : : :!.: :|: : : . |. l
   ,':/ !:l: : :!:| リニ、 \!イ斥"寸、!: : : :!:ヽ!: : : . !. .!

   {:| |:l: : :|:i:斥寸    弋しソノ|: : : :|:ヽ|: : : : |:. .|
   ヾ !:|: : :抖乂ソ    `""  !: : : :!=、l.: : : :.|. . !
     | !: : :l:! ,, ",         ""|: : : :| |!: : : : .!: . l
     |λ: :l:l            |: : : :| ,ィ.: : : : :|: . .!
      jt |: : |l   _ っ        !: : : j´:|: : : : : |: . .!
    / :| ゙: : |:ヽ/ノ      .ィ.: : :,': :,'.:/: : : :|: . .|    「今日のご飯は何にしようかなぁ?」

    ,'/l | ゙: :y' ,ィl>... _ ..  ´ l: : /: :/:/: : : : :!: : ハ
    lj ヾ、 ∨/>!: : |: : :}   //|: /´: : : : : ノ: : : .ヽ
         ,'  ´-ヽ:.:|: : :|    "  У: :_ - "´ `ヽ: . .゙、
          l   -テ!:,': _ノ     /: /        \ ハ
       /|   l´/ニ__   /: : ,'          ヽ∧
     ,'  !   !'   `  ,.': : : : :|           ,'. . ヘ
     l.  ノ   ∧ァ__r‐-/: : : : ;ィ             /: . . . \


      /::::::::::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     /:::::::::/:::::/::::/ ヽ::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::ヽ::::::::∧
     /:::::::::/:::::/::::::l   V:::::::::ヽ:::ヽ::::ヽ::::::';:::';::::::::::ハ
    /:::::::::::{::::::!::::::::!  ';:::::::::::!!::::ハ::::iV::::}::::i::::::::::::',
    〈 i::::::::::i::::::i:::::::::{   ';::::::::ハ:::} }::ハ:::j:::::i:::::::::::::'
    V::::::::::V::::V:::::ハ   川::/ j:ノ__ィ´ V::::::|:::::::::::::}

      l::::::::ハハ::::H::ト:L  j:j:ノレイ_ノzz、ハ::::::}:::::::::::::}
     V::::::ハ ≧三ミゝ ノノ  "´ん//ハ` i::::::!::::::::::::j
     i:::i::::ヘ〃ト//心        弋 ‐フ  |:::::!:::::::::ハ}
      ハ::V:::ヘ \ヒフ         ̄   }::::j:::::::://
     i V::::::::ハ      '     ""   ィ:::/:::/
       i V::::::::ハ  U       ,    /::!://     「何言ってるの……?」
        Vト>>     `     イ ̄ レ
        V      >┬‐ ´   /ヽ
               イ 〈}  /   /〉..、
          _...<:.:.:.:/ /ィ∨ハヽ   //:.:.:.:.:.:>..、
        イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:∧  ∧ヽ  //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/\
       / {:.:.:.:.:.:.:.:.:.レ' 〉/z7/ ヽX/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./  ヽ

        / {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{  V///  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//   ',

 「あっ、先輩!」

 「男なんだから自分で作らせる!

  クロは彼女じゃないでしょ!?」

 「で、でも京太郎くんに美味しいご飯作ってあげたいよ?」

 「大学生なんだからそれくらい出来る!

  何でもかんでもやってあげない!」

 「ふぇっ!?

  で、でもお米を炊いておかずを作るくらい……」

 「ほぼ全部でしょ!

  もうすぐ成人なんだから自分でやらせるっ!」

 「え、栄養の偏りが怖いよぉ」

 「若いんだから大丈夫!

  もし病気になっても自業自得!」


 す、すげぇ!

 あの玄さんが防戦一方だ!


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 ……
 …

                     ‐==‐-
                 ´:..:.:.:..::.::..:.::.:.::.:..:.::`
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             .:.:.:..::.:./:.::.:.:.:.:..:.:.:..::.::.::.:.::.::.::.::..丶
                ∧ .:.:./.:.::.::.:.::.:.:.:.:..::.::.:.:.:.:..::.::.::.::...::.:.:.
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              /.:.:.:..:: {::.::.:.:/:.:.:.::,イ .::.:.::.:/ }.:.:.:..::.:.:.:.:.:..::.
             ,'.:.:.:.::: 八 :.:/  ̄ /.::./:/  i|.: /.:..::.::.:.:..ノ
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          .:.:.:.:..::.::.:|:人__   ''     ,    /:./
       .:.:.:..::.::.::.:.:|:.:.:.:.ヽ            '''  /::/
.      /.:.:..::.::.::.:.::.|.:.:.:..:.} \    .-,  U イ:: ′
     / .:.:.:..::.::.::.:.:.|:.:.:.:./    _      < :.:.:'
      /.:.:.: __,._-‐─!.:.:.::{、    / ̄´.:.:.:..:: |:.::.:.:i    「ええやん、パチンコ代を渡すくらい」
.     /.:.:/    ̄`!:.::.::| \   〈 ___.:.:.:..::. /|:.::.:.:|
    /.:./         |! :.::|// \⌒ヽ//`ー- |.:.:::.:|
.   /:.:/          {:.:.::|\ //\  V ////|.:::.::.|
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           ____
      .....:::´::::::::::::::::::::::::::`:::::...<

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    /::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    /::::::::::::::::::::::::::/  ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',.
   ':::::::::::、::::::/:::::::l  .!::∧:::::::::::::::::::::::::::::::}
  l::::::::::::::!ヽ`ト∧!  }/ 斗::::/!:::::::::::::::::::|

  l::::::::::::::!z==ミ    x==ミ !:::::::::::::::::::!
  l::::::::::::〃んi刈    ん刈 》::::::::::::::::::::'

  l::::::::::|::| Vzソ      Vzり  |::::,':::::::::::/
   、::::::!/           u .:::::':::::::::::'
    从| > _   \/    ィ::/::::::/     「……正気?」
     |/   =- ----  '" |/--'"

         {: : : : : : :_:}
        /"''ー―― '' " ∧

         / | <i=|=|=i>  / ∨
     .  /\.!   1 |   ,   |
       /   ! <i=|=|=i>  !   !

 「そのお金を元に京くんが自分で稼ぐんや」

 「パチンコ行くのは止めないけれど、そのお金くらい自分で稼がせる!」

 「行ったことないですからね!?」

 「じゃあ何でこんなこと言い出してるの?」

 「わからないですよ!」

 「もー、細かいなぁ。京くんおいでー。

  膝枕で耳かきしてあげるからなぁ」

 「耳かきくらい自分でやらせるっ!

  それくらい自分で出来なくてどうするのっ!」

 「なんやもう……。

  ええやん、京くんは毎日頑張ってるんやから」

 「それならせめて頑張ってるってくらい自分のことは自分でさせるっ!」


 お、おお!

 妥協点というか、うまく引き出しているぞ!?


 6/10

 ……
 …

                        __
                   .  ´        `  :、
                (⌒ヽ .:'    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/  ̄ ̄)
                ゝ /  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: f⌒ヽ  /
               /廴/ .:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.: ト、_,ノ ⌒ヽ
              / .:{ / .:.:.:.:/⌒  :.:.\.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.\  ト-イ.:\
          / イ人{.:.|.:.:.: |   \:.:.:.\.:.:.:.:.:.:|.:.:.:|`¨´ У.:.::.:.:.
            /// .:.:ハ`|人≫=ミ、  `¨≫=ミ、 .:!.:.: |.:.:.:.| i.:.:.:.:.:.:.|
        ///.:.:.:.:.:.|.:l: 〉{ んハ     ん ハ Y}-、l.:.:.: | |.:.:.:.:.:.:.|
        〃 { .:.:.:.:.:.|.:| ハ 弋rソ    弋_rソ :|:|ん} .:.: | |.:.:.:.:.:.:.!
        {{  ヽ.:.:.:.:.|人 } .:.:.  '    .:.:.:.  }:}, イ.:.:.:.:| | .:.:.:. /
         ヾ.  } .:.:.:| .:.:.込、   ( ̄ )    イ/:|.:.|.:.:.:. | |.:.:.: /
              | .:.:.:|.:.:.:.:./.:.:`> . __   イ‐/、:|.:.|.:.:.:. | |.:.:./    「京太郎くん、今月の生活費だよっ☆」
              |.:.:.:/ .:..:/.:.:.:.:.ハ ‘┴─/ /`ヽ .:|.:.:.:. |人:.{
            ノ .:/ 厂二ニ=┘}  }.........{  {   }‐く二二「}\、
            /: / .:辷ニ=7 人__丿......人__廴ノ { てYV〉 \ 、_, イ
    ー==彡'  /:/ {_,7 /........................ , ┘  {__)....ヽ   `ー一'′
          /:〈...../    \.....Y....../     `ヽフ........〉


            .....-...==......

          ...:´:::::::::::::::::::::::::::`::...、
         ./::::::::::::::/!::::::::::::::::::::::::::::ヽ
       /:::::/:::/::::, !:::::,:::::::::::::::::::::::::∨

       .'::::::ト:::l!:::::l |:/ l:斗ヤl:::::::::::::.,
       . |:::::从:::ミ:::! !/´ |/ |/l::}::::::::::::::!
       .l::::::/んム`  /んムY/ノ:::::::::::l
        . l::|:::l 辷:ソ    辷ソ l::::::;':::::::::!
       l::|:::| ,,      ,,   l:::::,::::::::::,
       .i::!::ゝ   ┌ ┐  u l::::,'::::::::/    「アイドルまでっ!?」
        . |::|::_>  __  ィ:::/::::'_::;;/
          |/    ,-|   _,,! //´
           >イ 〉 <´ .〉、_
        x>´///! /Y ', /////ヽ、
       /´ |/////!/小 V //////ヽ
      ./   |////<::::/!:::>///////   |


 「そんなもの渡さないっ!

  仕送りと自分のバイト代でやりくりさせる!」

 「で、でも京太郎くんは頑張っているから☆」

 「頑張ったぶんは自分のお金になってるから!

  自分で手に入れていないお金は使っちゃダメ!」

 「で、でも若いうちはお金がいっぱい必要だよ☆

  はやりはそんなにお金を使わないから、京太郎くんが使った方がいいんだよ☆」

 「自分で稼いだお金でやりくりさせないと生活の知恵が身につかない!

  甘やかすだけが育て方じゃない!」

 「はやや……」

 「手作りお菓子の差し入れくらいならOK!

  気持ちくらいに留めておく!」


 年上のはやりさんにまで怖気付かない!

 す、すげぇ胡桃先輩! ツッコミをさせたら最強だ! ちんまいけど!


 7/10

 ……
 …

::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::/:::::::/、::::::::/:::∧:::::::::::::::::::ヽ
::/::::::/ /∧://::/  i::::}::::::!:::::::::',

::://__  {:/` /::/   ';::ハ::::}:::::::::ハ
:://rzzミヽ  {/     j::ト!:::l }:::::::::i
:/ ん//c゙  `    ノ:ノ/::/7::::::::::!

:!  廴>"     二`ノ:://::::::::::::}

{          /77ヽ ノイ::::/::::j
ゝ "        ト、/Cリ〉/::::/:::::/
  u       `ー " イ:::::/::://

\     `-‐   "" /ノ::::/::://
 /\         /:::::::ノ::ノノ  「どれだけ堕落してたの?」
≧zzz三ニ――:::<::::/:/

:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/ ̄、ヽヽ:.:{、\ヽ
:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.{ィヘヽヽ >〉:ヽj //>



                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人      「持ちこたえてたつもりなんですけど」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_

 「控えめに行って十分持ちこたえてないよ」

 「マジですか!?」


 やっぱり俺の感覚は狂ってた!?

 い、いやお金は受け取ってないぞ!?

 ただご飯とか耳掃除とかは拒否できなくて……。

 一個許すとズルズルと……ってこの考えがいけないんだよな。


 「仕方ないから今度直談してくる。

  徹夜で話し合いだよ」

 「えっ、そこまではいいですよ」

 「ここまでやらせておいて今更……。

  前の生活が惜しいの?」

 「そんなことないですよ!」


 い、いや惜しくないと言えば嘘になるけど!

 美少女に尽くされているのが幸せじゃないわけないというか、いや、ダメだ。

 どう考えても精神的にキツかった! ここは胡桃先輩に甘えよう!


 「あまり喧嘩しないでくださいね?」

 「子供じゃないんだから、大丈夫」


 なんだろう、心配だなぁ。

 胡桃先輩って気が強いし、玄さんはともかく竜華さんと喧嘩にならなきゃいいけど……。


 8/10

 ……
 …

 ・後日


             ......:ニ三ニ::......
          ....::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::`::...、
        ..:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨
       /:::::/:::::::::::::/::::::∧::::::::ヽ:::::::::::ヽ:::::∨
      ,':::::::!::::::::::::/::/!:::/ ',::',、:::ト:::::,::::::::',:::::::',

       l::::::::!::::::ト:/!/ !/  l:::| ',::!',斗 l:::::!::::::::!
       !:::::::|::::/|/`≧ /    !/ ≦ミ::| l:::::|::::::::!
      |:::::::|:::::〃ん ハ    〃ん ハ 》 .!:::|::::::::|
     .   !:::::::!:::::! 辷フ     辷フ   |::::!:::::::l    「玄は朝ごはんの準備!
        ,::::::|:::(!               |::::!:::::::!
        ∧::::l::::l       _       .,':::;:::::::!|     竜華は着替えさせておく!」
        . ',::!:::|      (  )      イ::/::::/ '
         |::|::l::>, ,,    ,,  < |/-'
       .  V .ー‐ーー_}  ニ .!ー''"" /

             .,/"ノ    |` ヽ、
         r. . ''": /  ヽ、 ,イ   ', "''. .、
       /!: : : : : |__ イハ_// 、 _ }: : : : :}ヽ

      /  .!: : : : : : :',  >.//〈、 /: : : : : : ! ヽ
       /   |: : : : : : : <//八//>': : : : : : : |  ヾ
                ̄   ̄

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        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
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        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l    「はぁい!
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l    出来てますよー!」
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
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   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
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     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,    「!!!?!?!?!?」
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 ちょ、ちょっと待ってェェェーーー!?

 胡桃先輩ィィィーーー!? なんでそっち側にいるんですかぁぁぁ!?


 9/10


         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^     「胡桃先輩! どうしちゃったんですか!?」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


       ______
    ...:::´::::::::::::::::::::::::::::::::::...、    /
  /::::/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::\  /  そ う
. /::::::/:::::::::/:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::∨  こ る

/::::::/:::::::::/::::::::::::/::::::/':::::::::::::::::::::|   ! さ
:::: /::::|::l:::|:::::::://!:::|:/ !::::::::|:::::::l八     い
:::::|::::::|::lハ::::/\i::::!|  |:::::::リ::::::リ:::::〉
:::::|::::八i __∨=ミ八|{  j::/:/斗彳:::/へ、   /
:::::|:::::::|〃ん){刈`   ノ1/==ミ ノイ:::|::i \/
:::::|:::::::|  V辷ツ     ん刈ハ〉/:l从{
:::::|::::::リ   、、        V_ツ ' .:::::!
:::::|::::∧       __   、、、/::::::|
\!::/:分、    /  〉    /:::::::リ
  !/`<:::> .    ´__ ... . イ:|:::::/    「モモは洗濯! ユキは布団のシーツを干して!」
  ! _/∧   `7┴┴┴┴l:::/
-=ニ∨  \_ _∧.       l/
ニニ二∨  /{Yハ ∨\

ニニ二∨/∨i:i∧ |二ニ=-
ニニニ二‘_/:i:i:i:i\〉二ニ=i\


.   / .::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::..
  / .:::: / ::::::::::::/|:::::::::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::::.

  .′::::::/ :::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::::::: V:::::::::::::::|
 , ::::::::′|:::::::/   ::::::::::::::::::::: : :|:::::::|::::::::::::::::|
   : ::::| :::|:::::\   :::/:::::\:::::::|:::::::|::::::::::::::::|
 | :::::::::|::八::::|_    \{\:::::\ |:::::::|::::::::::::::::|
.八::::::::::Λf笊心、   イ笊心rァ |::ハ|:::::::::::::: |
.  \{\:::. Vり      V/タ  j/ ヽ::::::::::::: |
     |:ハ    ,     ,,.     /:::::::::::::: |
     |:::::           r-イ:::::::::::::::::: |

     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|    「胡桃の指示出しのおかげで効率が良くなったわぁ」
     |:::::::::::>..     イ  |:::::|:::: |:::::::::::::|
     |:::::::::|三三=千     /=|:::: |:::::::::::::|

     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
    /| |::::::::ムニニ|      /ニ三|::::::|ニニ>、|
.   / V:::::/三三ニ|――- /=ニニ/:::::/ニ三三>
  /  /::::/三三ニニ|   /==ニ/:::::/三三/ |
. /  /::::/三三ニニ|  /ニ三/:::::/=三/ /  |


 カン!


 10/10

 ・おまけ
  ドラゴンズへのQ&A!


 Q.>>74
 性の管理は?

 A.
       ≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
      ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
     /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i
     /  ヾ:::::::::::i i:::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒ.i
    /ソ|`::::::::::∥::i |:::::::::::::::;| .i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
 .  ∥ |::::::::::::ハ::|. {:::::::::::::::|  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::|

      |::::::::ヾ|`|/ヽ|ソヾ:::::ハ|ー≦\::::::::::::::::::::::::::::|
      |::::::::ハ ィ.爪ハ  .ヾ:i  イ斤心 }:::::::|ヽ::::::::::::::|
.     |::::::::::::i 弋っリ       込:::リ.|:::::::i |:::::::::::::::|
      i:ハ:::::::::| xx  ,     xx .,i:::::::ヒ」:::::::::::::::|
      o .i:::::::::i              u |::::::::|:::::::::::::::::::|
      i::| ト::::::ヽ.    _      i::::::::|:::::::::::::::::::::|   「そ、そう言うのは結婚するまでダメだよっ!」
     ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、   .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
     /ノ |  |.:.:.:i::::::::::::::::ソ` 夭  /|::::::ソ:::::,:::::::::::::::::::|
        |ゞ:::::i::::::::/ ゝ仆'   i:::ソi|/|.:.:.:.:.:.i:::::::::::::|
       |:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|

        |.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀  /.:.:.:.:./:::/  .ヽ|
       |.:.:.:i::::::|  >  ,卅   /  ノ.:.:.:.:/:::::/   /`.i
      |.:.:.i:::::::/. <ヽ イ  ト-匕ヽ/.:.:.:.:/:::::/   /   .|

          , - ´  ̄ ̄ ` - .
        , ' : : : : : : : : : : : : : : :.\

       / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ.
        ': : : : : :/:::::::::::ィi:::::::::: ::::: : : : : : :ハ
     /: : : : :::://:::::::// l:::::::::::::::::::::::::: : : : ',
    , : : :::::://:::::::/::l  !:::l::::::::::::::::::::::::::: : i
     i  : ::::l:l:lハ丁iトi、 ,斗fT丁¨V:::::::::l:: l
     {{ !:::::::::l:l l_,⊥l_.l    ヽ_,ムL_ V::::::l:.: |
    !小::::::小ィ'戔心     ィ'戔心Vl::::::i:. :|
    乂ヘ::::::i iヘ弋'ソ      弋'ソ/ レヘ:l: :.|
       トrハ   ¨        ¨     ノl: : |
       |.l::トi ''''   `    '''  rf升l: : |    「ちゃんと一人の時間を作ってあげとるよー」
       |.l:::::::>、   -ー-     イi:::::.l:l:: : l
         小::::::l:::i>    ,. ィ升:l::::::l:l::.: :|
      ムl::::::::Lム斗_}` ´  ヤトl:::::::l:l:::::.ム
      r┼iTl::::::l:::::::::{       }::.l:::::::lj ̄`¨ト、
     ∧:V:::|: :::l::::::::::L_   _./:.:.:l:::::::l/// ハ
     / ヘヽl: ::::l:::::::::::ト-‐一7::::::::l:::::::レ' / l  i
.   /  i `l::::::ム:::::::::ハ   /::::::::rヘ::::::レ′ /   l
   /  ハ j::::之_::::::::ハ  /:::::::::::;:ィヘ小  /   ヽ.


 Q.>>149
 後継者って誰?

 A.

            r―-. .../::.::.::.::.::.::.::.:: \::.::.::.::.::> : : : : ヽ
          八: : : : /:/::.::.::.::.::.::.::.::.:::.::. \:: Y⌒ヽ: : : : ノ
            ィ: :/:/ ::.:: イ::.::{::.::.: \:::.::.:ヽ|   |: : :.く::.\
          /{::: ::.::.:′::./__|::.:八::.::.::.:: ヽ::.::.|\_..ノ: : : : )::.:ハ
.         ,.:/:::::: :: | ..::::「 八::.::.::\::.::.::.ト::.::|::.::\: )丁::| ::.:. |\
        . /::.::.::| |人::.::.|  \{\::ヽ::.::| j小::.:: |::.::.| V::.::.::.|

        .′.::.::.::||:::ト斗ミx  \ ≫テ斥x|::.:|::.::.|::.::.||::.::.::.|  |
         .::.::.::. ||::.i{j 爪_ハ     爪_ハY: r- 、::.||::.::.::.|  |
       i |::.::.::.::||::.リ 弋ぅツ    弋ぅツ |::.| /: : ||::.::.::.|  ノ
       | Ⅵ::.:: ||::.::.} ,,,   '     ,,,,  :: |/::|::.: ||::.::.::.|
       |  Ⅴ::.::|人::.:八   マ  7    ィ.:/i::.::|::.: || ::.::.八    「ヒントは『新しい牌のお姉さん二人は玄ちゃんの知り合い』だよ☆
       乂 V::.:′::\{::.:>.... ー   イ::/:/:::|::.:|::.::.||::.::/

          |:.′::.::.::.::.::./⌒ヽオ___/ ⌒ヽ::.::|::.:|::.::.||::/       これだけじゃわかる人はいないかな☆」
          |//^ー―- |ハ: : |: : : : : ::f⌒ |::.:|::.:|::.::.|_j::.{

          //{_/⌒ /´ヘノ: : |: : : :|: : |  八::|ー――-;:..
\_____  ノ:/: :{   イ /: : :ー. : : : : ー...イ ├ ^7__j7\:.       /
 ` ー―――/{ : : |/ く: : : : : ヽ: : : : : : : :.j  ト、 }_ : : : ::.  \ー――/

.        /:人/    \: : : : |: : : : : :./   ヽ  {: : : : :.}     ̄ ̄

 カン!

ネタ切れ乙

かじゅ「胡桃がやられたようだな…」
SSS「…奴は四天王のなかで最弱」
メゲ原「重力に魂を引かれるなど」
はっちゃん「ツッコミ役の面汚しよ……」
チカセン「……」


 1/10

 175
 【グラビティアイズアルティメットドラゴン】-重力次元-


 はっ、なにやら元宮守女子の鹿倉胡桃先輩に叱られた夢を見たぞ。

 おっかしいなぁ。接点ないはずなのに。

 おっぱいに囲まれすぎてついにおせんべいに目覚めてしまったのか!?

 ううっ、咲が恋しいかもしれん。


            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
     . '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
. /::. |:...:.:/|:.  ..:l\ ! ヽヽ .::l /! ..l | | l

. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|〒弐オ`\.l/〒テト.|./|.:i

...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::| ト'::ィ;リ      トィリr::ノl:ノ
./:{ V:|::.|::.:.|´ii ..:::| `ー'     .゙-'l |/
.|:.|/::.:,::.:.::. l :|.i ',.:::|   ゙゙゙゙    ` ゙゙',!.:}
.{i:{:: :ハ::.: 込{.::l :'.,l.    (_`チ  _,ノ./|.
.乂:/:.:∧::.:.V.i::ヽ_.::!ヾ=<>‐、‐ T´|..小{    「京太郎くんにいい知らせだよぉ」

  / .:: :::::::: ル´}::.从`⌒H⌒´}.丿. }:.{
. / .::: .:;へ/` '、l::..<__/八_,>.l. .}:.{
/ .:::::::///;;`ヽ',`..〈   ./ .|  } |  }:.{


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「(悪い知らせなんですね、わかります)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >

 玄さん出たー!

 しかしこうして見ているとやっぱり玄さんって可愛いんだよなぁ。

 趣味も合うから話していて楽しいし、いちいち動作があざといし。

 竜華さんとは甲乙つけがたいけれど、どちらも最上級のお嫁さんレベルを兼ねそろえている。

 どちらも最上級のお嫁さんレベルを兼ねそろえているが故にこうなってしまっているのは皮肉なんだけどな!


 「トテトテと寄ってくるのがあざといですよね」

 「あざとい?」

 「なんでもないです」


 そのポカンとした表情もあざといよ!

 くっそう、かわいい!

 竜華さんとモモとユキとはやりさんがいなければお付き合いを申し込みたい!


 「京太郎くんにはもっといいお嫁さんがいるよぉ」

 「俺、声に出してました?」


 やっぱり怖いっす。


 2/10


                 .. ----  .
             .  ≦        ミ  .
              /    . . . . . . . . . . . .   \
         /  . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ

        . ....: : : : ..:.:./.::.:.. ..:..:..\ ..:.. ヽ: : : ∨‘,

          / ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
       / \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
        / .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . |
      ′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
      : / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
.      |:il .:.::ii:八:{::{ |≧十\:∨ ,.     `|:.:.:..ト:|:.:.: |: .{
.      |:|!..:.::,| ..:.トド\ _,   `  z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: .   ( \    / ) {_.}_} r‐
      ,|:{ .::/l| .:小≧==' '^     ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {   \ \/ /    _| |_/ )
     八| :ハ| .:.:{:.i xxx   ,     xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i    .>  /    (__  __ ヽ  __
       (__) | .:. 八            |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {   / 〃        | |  ) } (_  ヽ
      .イ   i! .:.:| :i::..     丶 ノ     ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . .   { {____.     | |  (_ ノ    )  }
     〃{   .}: :.:.{ :|::::i:>...      イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l  乂 ___ )    ._ノ         (__ノ
     {:i.:{   ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
.    八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{  /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
       ∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ  /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八    「福路美穂子さんとのお見合いの席をセッティングできました!」
       /;..:.:.:.:.:./ \}!  r‐〉ォ´ ̄  }ノ /::.:.:.:./  , ヽ: .∧
.      /:/ .:.:::::/  ノ{{   '介′   i{ ./::.:.:.:./  /  ∨. ∧
     ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./   /    i: : . .:.
    __ノ/ ..:..::厶}/  \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i /      {: : . ∧


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //      「…………!?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 ついにこの時が来てしまった!

 高校の頃はずっと妄想していた憧れの人だ。

 当時の俺にとって原村和(初期)と福路美穂子さんは俺の理想の彼女だったのだ。

 しかし、まさかこんなことで再会することになるとは思わなかった。


 「あ、あの、玄さん。

  さすがに福路さんに迷惑じゃないっすかね」

 「大丈夫だよっ。

  ちゃんと説明して同意してもらったもん」


 同意(説得)

 ほ、本当に大丈夫なんだろうか。

 なんにせよ巻き込んでしまった以上は事情を説明しておかないといけない。

 なんて説明すればいいんだろうなぁ……。


 3/10

 ……
 …

 当日、俺はおおよそ学生が来るような場所ではないレストランに連れてこられた。

 着こなしもはやりさんが用意した特製のスーツを着せてもらっている。

 送迎はポルシェだ。ちょっとまって、この時点でいくらかかったか計算したくないんだけどォォォ!


    l: : : : : :.l: : : : l: : l: :|.l: : |l : : .l: : l: : l: : l: : i
.   |: : : : : :.|: : : : |: : |: :.|l: : |.l: : :.l: : l: : l: :.l : |
   |: : :l : : :|: : : : :|,.ィ|ー:|ヤ'|'.|: :/ト/|.,/|: :.l : :.l

    | l: :l: : : |: : : ´|l: ||ハ :ll_l l/ ,l/ l/ ゙ト:/i : /
   |:l: :l: : : |.: : : :| `  `     ィ:;;;;:t、l/.l/
   |l: :l: : l: |.: : : :|,r==ニ、   i illliC l :|

    |: :.l: :.l: :|.: : : :|        ヤl汐 !: :|
   |: : l: : l: :.| : : : |        '   l: : |     /)/) ,、 「須賀さん、お久しぶりですっ」
  |: : l: : :l: : |.: : : :|    ヤ-ソ   ノ:l: :.|   /イ/ノ, '/,
.  |: : l: : :.l: : |.: : : :|ヽ 、   ~´  /l : l: : |   l ll l/.//ノ
  |: : l: : : :l: : |: : :l |   `ゝー イ´:l: : l: :l: : |  l/´i .l l//
  |: : :|_≠〆 |: : :l: |    |ヘ‐ニ_l: : l: l: : l  |l l   .|
  lイ ̄    |/: :l |、_  ` _ヽ   ̄ー:_イ  |  ヽ  l
/ヽヽ     |:ノイ \ ` ´ :i       /ヽ、l   ` ノ

                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人    「ご迷惑をおかけします……」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、

 「そんな、迷惑だなんて言わないで?

  こんな素敵なところに招待してもらったんだもの」

 「て、天使だ……」

 「えっ?」

 「あ、いや、なんでもありません」


 福路さんはこんな状況だと言うのににこやかに俺に微笑みかけてくれた。

 ううっ、なんてお人だ……。


 「私、こんな素敵なレストランに来たのは初めでです」

 「俺もですよ。

  それに福路さんと来るなんて夢にも思いませんでした」

 「まぁ、お上手ね」

 「本心です」


 きっと高校生の時の俺ならば咲をお姫様扱いした時のようにキザったらしく言ったのだろう。

 しかし、今は本当に心の底からその言葉が出て来ている。

 意味合いが違うんだよなぁ……。


 って、とんでもないことに気づいちゃったぞ。

 まさか、福路さん。


 4/10

         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^     「あ、あのっ、まさかここの代金半分持ってるとかないですよね!?」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


        /: : ,: : : : : : : : : : : : : : 、: : \

          /: /: /,: : ,':i : |: iヘ :l : 〉: : ヽ : : :',
       /:/: :/:/:! :i :|i :|:{ | l: ',: ',: : : ',: : : l
      ,' {: : {: ! :{,:ll :ハ: :i:i:ームl,,.i: |,: : : l : : :|

      {: ! : :|:, へヾ:ヘ ヽ!ヾ,,.」川ノ|: : : |: : : |
      |: :ヽjヽゝ-‐`` υ ´{ん:::}` |: i : | : ||

      | :∧ ,xュ=     込:::リ |: | : | : i|
       | | : l."´          |: |: |  :i|
        | : | l :l ""       """ |: !: |:о:{
       j : | l ヘυ   ャっ    ,イ|: |{ :|i  l',
     .i i | i| | >, .,,_. _   _,. ' | i|: |:| ヘ  ヘ    「それが、お支払いしようとしたら断られちゃったの」
     | |! :| | :| :|| /ノ.´ノ ´     | i, :|:|i ii  }i
     |:|| i i :| :V .y ,/‐,_    ヾ,ヘ:',χ:}|} ノソ

      .',!ヘ ヾ-‐/ ´ ′′', , -‐ / ヾ`゛`ノ/ヾ、_
      ヽ/`` {     //   /       ,,..>,,、
      /ベ、.   ',     i´‐‐- /      ,, ",. ´  `
     j  ´ヾ、 j   ノ   /     〟/i ヾ`ゝ  ヘ
    /ノ / } 〉゛ノ   /   /    ,, "/ヽ!  〉  |  ',
    / l   〉/  _ /   /  ,,..〃/   ヘ    /  l
   / ヘ  /  rヘ\ヘ /〟- ´ ´        }   /    |


 「良かったら金額を教えてください。

  ここでお渡ししますよ」

 「あ、いえ、気持ちだけ受け取っておきます!

  こういうのは男が払うのが当たり前って言うか!?」


 まぁ、俺も払えないんだろうけどな!

 出世払いでちゃんとはやりさんに返すつもりはあるけど!

 う、うん、こう言うところで食事したって経験は重要だし!?

 それにしても福路さんに余計な出費をさせていなくて一安心。


 「まぁ、せっかくこう言うところでご飯を食べるんです。

  相方が俺じゃ味気ないかもしれませんが、気軽にメニューを楽しみましょう」

 「ふふつ、本当に須賀さんは優しいのね」

 「えっ?」

 「松実さんや久の言っていた通り」


 玄さんはともかく部長?

 なんだか気になるな。


 5/10


 「部長、なんて言ってたんですか?」

 「えっと、よく聞き取れなかったんだけれど……。

  確か『須賀くんの父性にバブみを感じてオギャるのが心地良い』って。

  意味がよくわからなかったんだけれど、良かったら教えてくれますか?」

 「ごめんなさい。今すぐ忘れます。

  福路さんも忘れてください」

 「???」


 清澄高校時代の思い出はそっとしておこう。

 部長、思い出の中でじっとしていてください。


 「そう言えば、福路さんはインカレで活躍してるって聞きましたよ!

  すごいじゃないですか!」

 「ふふっ、ありがとう。

  男の人に褒められるなんて初めてよ」

 「えっ、福路さんならいくらでも寄って来そうですけれど」

 「私、女子大なの。

  そ、その、おかしなこと言ってたらごめんなさいね」


 天使だ(断言)

 もはや俺の触れていい存在ではないかもしれない。

 今日は少しでも楽しんでもらいたいな。

 インカレといえばうちの竜華さんか……。いや、こう言うところで他の女の人の名前を出すのはダメだな。

 さて、何を話したものか。


 「今日、どこで食べるか聞いてなかったんだけれども、こんなに素敵なところでびっくりしちゃったわ。

  私にお金が払えるかしら」

 「あ、あの、お金は本当に気にしなくていいんです」

 「ううん、こう言うのはケジメをつけないと。

  私、須賀さんより年上なのよ」

 「かわいい」

 「?」

 「(やべえ、声に出てた)」


 グッとガッツポーズする福路さんは可愛すぎた。

 常にSランク美少女が側にいる俺ですら見惚れる仕草だ。……この表現だと俺が最低男になっちゃうけど。


 「バイトとかはしてないんですか?」

 「それが、機械類がダメだからすぐに迷惑をかけてしまって……」

 「そ、そうなんですか」

 「携帯も使いこなせなくて、どうしたらいいか」


 携帯も使えないって咲みたいだな。

 聞いている限りだとそれより酷いのかも?


 6/10


 「良かったら俺が使い方を教えますよ」

 「本当!?

  とっても助かるわ!

  あ、でも須賀さんの迷惑になるんじゃ……」

 「迷惑なんかじゃないですよ!

  わからなかったら呼んでください!」


 ゲヘヘ……、福路さんとこうやって話せるなんて幸せだなぁ。

 しかし高校生時代に福路さんに携帯を教えたような近視感があるなぁ(二翻縛り様のおっどあいず☆りぺいめんと発売中! 買え!)


 「最初はレジの使い方もわからなくて、すごく迷惑をかけてしまって」

 「レジってことはコンビニとか?」

 「ええ、スーパーのレジ打ちをしているの。

  最近の事務作業はぱそこんばかりで私には出来ないから……」

 「福路さんがレジ打ちなんかしてたらお客さん増えちゃうんじゃないですか?」

 「どうして?」

 「そりゃ、美人のお姉さんのいるコンビニに通いたくなるのは男のサガですよ」

           ,.-───- .,

         ,.': : : : : : : : : : : : : : \
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      ,' : : / : : ′! /イ: :/// /: :/l } : :| : :}
.      ′ イ: :ノ : :八匕丁「「`7/,イノノミ, l: :リ
     |: : :.|: :| : : ! f,≫rテミァ "  ,ムZ; :イイ
     |: : :.|: :l : : |:.:「 ._{トtリ   イrリj},イ| |
     |: : :.|: :l : : |:.:|: xx       `¨,仆 | |
     |: : :.|: :l : : | :j!    、 _. '   /:||: :| |
     |: : :.|:._レヘ |: :|\      , イ | ||: :| |   「は、恥ずかしいわっ」
.    八: : :「   リ: :|: え,ー≦升| :| ||: :| |
    / \乂  从リ\_〕 `寸リ リ:.リ: リノ
   / ,r=======ヘ V/》,  》∨ /: 〃
.  /,イ       / ̄ ̄>z_》r彳 ∨彡゙
 //小、   /  / ̄     ̄¨ '' ゙…‐-

 顔を赤らめる福路さんはとても綺麗で、また見惚れてしまった。

 あの時はとても手の届かない高嶺の花だった。

 いや、別に今なら手が届くようないい男になったとかそう言う意味じゃないけれど、こうして目の前にいて話している。

 なんだかそれが不思議だった。


 「(これ、いい感じじゃないか?)」


 気のせいかもしれないが、とても雰囲気は和やかだ。

 そもそも玄さんたちの策略とは言え、俺が福路さんに対して好印象を持っていることは間違いない。

 これはいいチャンスかもしれない。

 玄さんたちの好意を素直に受け取って、福路さんに好意を伝えてみようか?

 ええい、なるようになるさ!


 7/10

                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \

                ,    ̄ ̄ /     、     _\
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             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Ⅵ {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
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            ヾ\    / ∧         -,
                  ヽ /{/     、       '     「あ、あのっ、福路さん!」
                _从/____ >  __ノ
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         〆: : : : : : : : : : : : : : : :   ヽ
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   l l l l l l´ll |lヽl l l l l:,_ィ===zミ、|l:  | |: l  i l

    ゝl i | ! ii i ___ ` ゙ ヽi´イ´゙l";;;;;;ヽゞ|l:  | |i: l   i.l
     ゝ!ヽ!i il ,r==ミz,    ゝ.ゝニノ‐ |l  i |! l  il
        ! i !  ......      .::::::::::.  |l  | |:l  l   |   「うん、聞いているわ」
        | i ヘ ::::::::  ´     " "  ノ|l  | | l  l   |
         | l.ハ     ー -‐   / |l.  |: :|: l:  l : . |
         | i: . ゝ 、     ,/   |l: : :|: :|: :l : . l   |
         | l: :l: :l__,,=`>ーイ、    |l: : :.|i | `丶、l リ
          |i: :i: :| |;|     i l   /´||:  || |   `ミ、
           | li ||;|    |ー、,-/' | i: l l/  ,彳ニニ=ヽ、
           | |i, l|;|    ト、__/  ! .|/  ,///´⌒ヽ`ヽ
           ヽi  リl;i   |  /      ///     ヽ \


 アレェ!? 玄さんたち何仕込んでるの!?

 せめてこう言うのは男側から言い出すと言うか、甲斐性を見せるべきでは……。

 し、しかし話が伝わっていれば話は早いか。

 わざわざ来てくれたってことは、もしかして、期待していいんじゃないか!?

 あ、でも福路さんならケジメとして実際に会って断るってのもありそうだし……。


        /    :,'   / / /   /   /   l !  l    | ∧     ∧
        \__   / ─┐l lケ /─┐/>  l{ 勹|||ト l  __ |  :'   | ∧
       i   ,' し'レ  ┘ イ-'L三 _,':!    '!  :j リ L.l| |  ! ̄卞| | _ ',
       | イ        |iリ ∥   | | \ ||  ,':/!: ∥ `| -:ト !  |    !
       レ'    ,'     ∨-' 二三__三 ┘|_/リ l  /|-壬┼─| |` ト、   |
                 | 歹イ:::::::::::泝        ̄_ レ匕イ   リ/:,  :, / /Y
       /     |     | / /::::::::::::::_}          テ≧ミト `'レレ  // //,'
.      /   /  |     | 廴{:::::;ん          /::::::::::::抃  斤升 イ/ ,
      '              | 匕:壬:ソ        {イ:::::::ん リ ,'   フイj/
     ,   l  /|       |     ̄            ヒ 三:y'  /| /  イ
     ,    |  i |         ::::::::::::           ̄ `   .::|     ヘ
        i   .:!       }               '    ::::::::::: ,':::::|    ∧
    l l   | |  |         、         __           ∧::::i       ∧   「須賀くんのお母さんになればいいのよね?」
.   i |   | |  |         | \           `        ィ::::|::::|        !
.    l l |   | |  |         |                <:::::/::|::::|      | |
     l |   | |  |       :;       >   _, ィ≦:::::::::::::/l ::|::::|      | |
   | l ヽ. | レ|      ∨          | ̄\::::::::::::/ ,'::/:::::    | |
   \><´  ||   | ヘ             !\  \_::/ / /::::/! |   | |
><::::::\.      ||、   !,'  \        |  i   ></ | j   /| /


 ーーーーーーーッ!?!!!?!?!?!?!!?


 8/10

 ……
 …

 ・中継

    /..........::::::::::::/ |:::ハ::::::::::::::ハ:::::::::::::::::..ノヽ..∧

.   /....../...::::::::::/ :|::|  \:::::斗-、:::::::::::::::::::::::i:: ∧
    '....../..{:::::::::〃:{ 弋{  〃ヽ::::廴 \:::::::::::::::: |::::::∧
   i...../...::|::::::::ト-|:{  \  ぅ 斗=ミ、 i:::::::::::::::::|::::/::∧
   |... 7..::|::::::::| |:{_     ヽィ乏)::::ハ 入:::::::::::φ::::::/::∧
   |ハ:::::::::ヽr ::y 弌       弋辷ツ ′ 〉::::::::/::::::::i::/::∧
   |{ i::::::::::∧〃_)::ハ        `     _厶ィ:::ハ:::::::|::::/::∧
   |{弋:::::〈:::ハ ゞ -'' 、      :::::::::::    ´   }::::::|:::::::/::∧
   `  >へ::i :::::::::         u     /:::::::|:::::::::/::∧
         }.:.       -‐- 、        rー ':::::::::::|:::::::::: /::∧    「く、玄ちゃん。なんて言って連れて来たん?」
         |.∧    V_ ノ     イ:::::|:::::::::::|::::::::::::::/::∧
         |...:::ゝ          /  |::::::|:::::::::::|::::::::::::::: /::∧
         |...::::::::>      <   八::: |:::::::::::|::::::::::::::::::::::::::\_
         |...:::::::::::::i::::::::::`¨ハ        〉:|:::::::::::|/ ̄ ̄ ̄〃 へ ^ヽ
         |...:::::::::::::|::::::::::::::::::〉      /::::|:::::::::::|     // ⌒ヽ.∧
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.     / } ト|::::::::/     〃      /  |:::::|:::::::::::|  ./  /        V


       ≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
      ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
     /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i
     /  ヾ:::::::::::i i:::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒ.i
    /ソ|`::::::::::∥::i |:::::::::::::::;| .i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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      |::::::::ハ ィ.爪ハ  .ヾ:i  イ斤心 }:::::::|ヽ::::::::::::::|
.     |::::::::::::i 弋っリ       込:::リ.|:::::::i |:::::::::::::::|
      i:ハ:::::::::| xx  ,     xx .,i:::::::ヒ」:::::::::::::::|
      o .i:::::::::i              u |::::::::|:::::::::::::::::::|
      i::| ト::::::ヽ.    _      i::::::::|:::::::::::::::::::::| 「京太郎くんのお母さんになって欲しい(子供を産んで欲しい)って言ったよ?」
     ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、   .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
     /ノ |  |.:.:.:i::::::::::::::::ソ` 夭  /|::::::ソ:::::,:::::::::::::::::::|
        |ゞ:::::i::::::::/ ゝ仆'   i:::ソi|/|.:.:.:.:.:.i:::::::::::::|
       |:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|

        |.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀  /.:.:.:.:./:::/  .ヽ|
       |.:.:.:i::::::|  >  ,卅   /  ノ.:.:.:.:/:::::/   /`.i
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.         ':::::::::::l(__)//   ノ´  `´   ヽ 从::::八::::l::l\:::|
         '::::::::::|::::::.  /´        }  / ̄ ̄\ .}:八    「違う意味で伝わってるっすよー!?」
            ':::::::::|::::::i::.. ∨    __/.//        ∨
         '::::::::l::::八::::个ー≦/ {/、 |/        ‘,
            ':::::::l::::::::::\|/´  { |三ヲ∨         |
          八::::|\::::::::/\   !∨《 /         / |
.            \   ̄/ ̄ {   、|三′       ,/ 八
                 / /   〉   ∨ /        /  ‘,
              { {   /     /         /    ‘,
              | ∧ {      /       /    ∧
              |  从    /       /     / }
              |  ∧ \  /        /        |

 …
 ……


 9/10


 「あ、あの、福路さん。

  それは誤解で……」

 「松実さんに聞いたわ。

  須賀さん、いえ、須賀くんはとっても頑張り屋さんなのね。

  とっても疲れているらしいし、私で良かったら甘えてくださいね」

 「ち、違っ、俺は頑張ってなんか……」

 「ううん、頑張り屋さんよ。

  久からも聞いたわ。麻雀部の雑用を頑張っていたんでしょう?」

 「そ、それは新入部員でレギュラーじゃなければ当たり前ですよ。

  俺、スポーツやってたんで慣れっ子ですし」

 「とっても優しいのね。

  慣れていても疲れは溜まるわ。それだけ須賀くんが頑張ったってこと」

 「う……うあっ……」


 や、やめてくれっ。

 別に当時の麻雀部の雑用が辛かったわけじゃない。

 でも、今の俺に優しくしないでくれっ。

 甘やかし攻撃をされると思ってなかったから警戒を解いていたんだっ。


.          /                    ヽ
         /                      ',
         ,′  ,′  i i  ii  i  i  i i  i i   ', i
.         ′| | i  | |i  ||   |i |i | | !| | i !  ! |
        | | | | |  | ||  ||   || |i | | !| | ! !  ! |
        | | | 斗r‐弋T!ヽ.{ト、 |l 厂!刀7ナト、j  |! |
        ト、ヽト、八!丶lリ  ` 丶リ/ ハノルノ|/ ノ|! !
.          } ヾミ= ,ィぅ示ト      テ示ミy、ムィ′|! |
.          | i   iハ〃{ri_ ,j::}      {ri:::::j:} }! ,l   | !
        | l   | ,l゛ 之少        乏沙  ハ!   | |
         | l  |ヘi  .:::::::.    .    .:::::::. l|  | |
          | |  |i八                   ハ!   | |
.        | |  ||  \     ヽ フ    /  |  | |
.        | |  ||   `  、_     _,.ィ´|i   |  | |  「本当はお嫁さんに志願したいくらいなんだけれども、お母さん役を頑張るわっ」
          | !   ||      | ` ‐-‐ ´ || !i   !   ! |
         l !   |l   _ .ノ⌒}       |⌒ヽ. _ j  /  |
        {ヽ、斗'"´     !′      }     `丶、 /ノ
       /、       ├‐- 、 , -‐ァ       /7ヽ
      rく\ヾ:、        ヽ--―--、/         // / へ

  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,  「(堕”ち”ち”ゃ”う”の”ォ”ォ”ォ”ォ”ーーーッ!!)」
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 ーー福路さんの開いた両目は、”吸い込まれるような”美しさを秘めていた。


 10/10

 ……
 …

 ・テレビ番組

. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////    「パイのお姉さんですっ」
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{    「牌のお姉さんよっ」
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


                 ,........-――--....、
            ,. : ´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、- 、

           / : : : : : : : : ,: : : : : :\: : : :\: \
          ,:': , : : : /: : :/: :{: : : : : : ヽ:ヽ、: : :ヽ: :、
            /: /: , : //: :/:/:∧: :ヽ: ', : |: :|:ヽ : ,:∧: :.
        /: /: /: //: :/:/:/  マ: :|_:|__:|: :|: l:∨: :,:|: : .
        |: ': /: //: ̄|`|'   |:´}:∧: }: :,: }: |: :/:}: : :',

        {:{: :{l: |:{从_:{__{    }/イ__}/: イ/:/:}:/ /: : : : .
         从:八:{ム,イ _斧`    イ _)斧ヽ}:イ/_: /: : : : : :.
          \{从{ Vり       Vzソ  |:/ Y: : : : : : : |
              |: }      '         |:l 'ノ: : : : : : : :|
              |圦    _  ,    ,ィ|:|イl: : : : : : : : |    「(なんで私はマネージャーをやってるんだろう)」
              |:/  .        イ_,/イ |:|: : : : : : : :
             }'    `__-r-=≦__」'/::} |:|: : : : : : : : |
               _,/:::::::「 ̄::::::::::_/|__|:|: : : : : : : :/
            /:::::::|:`=={j====イ:::/::::`ヽ: : : : : ,

              ∧::::::::::\:::::l|:::::::::::::イ::::::::::::::::∧: : :/

 カン!

色々ごめんなさい
あと「オッドアイズグラビティドラゴン」の方が良かったことに気づく

>>220

『嘉帆の母性にバブみを感じてオギャるのが心地良い』 恵君授乳手コキスレ乱立
  ↓
立プログで部長が京太郎に甘えてるの発言
  ↓
『須賀くんの父性にバブみを感じてオギャるのが心地良い』 の経緯だったはず

グラビティ次元読む時はBGMをmoveのグラビティをループさせて読んでます


 1/10

 221
 【貴方に父性を感じる】-単発次元-


 私は須賀くんに甘えている。

 彼はこんな零細麻雀部に入ってくれた。

 最初は和目当てだったのかもしれない。初めて彼がこの部室に来た時には驚いた。

 麻雀初心者だったし、正直言ってしまえば続くと思わなかった。

 私もまともに大会に出られないくらいだったし、初心者は周囲に同じ実力の人がいないと続かない。

 すぐに飽きて辞めてしまうだろう、最初はそう考えていたわ。


 でも、彼は働き者だった。

 『麻雀って面白いですね』なんて言って、私たちの見ていないところでも練習しているみたいだった。

 私は生徒議会長、まこは実家の手伝いでまともに教えてあげることもできなかった。

 それでも彼はめげずに辞めずに、和や優希ととても仲良くやっていた。

 規模は小さいけれど楽しい部活。夢見ていたそれを目にして私は満足していた。


 転機が訪れたのは、彼が咲を連れて来た時。

 咲が来てから、私の夢だった全国制覇は夢ではなくなった。

 咲の圧倒的な才能、そしてインターミドルチャンプの和。

 今までお預けにされていたそれが、幸運が降って湧いた私は周りが見えなくなっていた。


 そんな私を支えてくれたのは、貴方だった。

 自分は弱いから、初心者だからと率先して雑用を引き受けてくれた。

 一人でやるようなものでなくても私が止める間もなく行動してくれて、本当に嬉しかったわ。

 合同合宿に連れて行けなかった時に張ったメモ書き、本当は照れ隠しだったのよ。

 みんなみたいに素直に応援してあげたかった。恋愛に悪待ちなんてないのにね。


 『清澄の名に泥を塗ってしまった』なんて言った貴方を見て胸が痛くなった。

 そんなことはないと抱きしめてあげたかった。

 初心者なんてそれが当たり前で、彼に指導をしなかったのは私たちだ。

 清澄なんて無名校、いくらだって泥を塗っても良かったのに、彼は優しかったの。


 そんな彼を見て、必ず優勝することを決めた。

 全国制覇したその瞬間、彼は私たち以上に喜んでくれた。


 やっぱり、私は彼に甘えている。


 2/10


 「部長?

  どうしたんですか、呼び出しなんて」

 「ふふっ、なんだと思う?」

 「えっ、雑用ですか?」

 「違うわよっ!

  もう全国も終わったんだからそんなにすることないわよ」


 当たり前のように述べる彼に胸がちくりと痛む。

 違うわ、そんなことが言いたいんじゃない。


 「えっ、じゃあもしかして退部しろなんて……」

 「なんでそうなるの!?」

 「だって、俺未だに初心者ですし」

 「あのね……。

  どこの誰が初心者を追い出すような部活を作るのよ」

 「ははっ、まあ最近居心地が悪くて」

 「えっ?」

 「まぁ、なんでもないっす」


 本当は知っている。

 学校のスターになった咲や和たちの側にいる唯一の男の子。

 彼が心を痛めていることを知っている。


 「ねぇ、須賀くん」

 「なんですか?」

 「ありがとうね」

 「な、なんですかいきなり。

  どこにドッキリプラカード用意しているんですか!?」

 「失礼ね!」


 そう言いながら彼の胸に頭を預ける。

 彼の胸板はとても熱くて硬かった。

 とても頼もしくて、少し気になる男の子の匂い。


 「もう、私は部長じゃないのよ」

 「そ、そうですね」

 「最後の頼み、聞いてくれる?」

 「な、なんですか?」


 そう、私はーー


 3/10


            __ /: : :/: :/: : :/:/: : l: :\: : : : :\
       、___厶斗匕: : /: : /:/i: |:l:.|: : : :∨: : : : :.
        `¨777¨´∨:/: : /:/ 八:i:从: : : : :i: : : : : :.

         / i/ /∨/: : :/ ´i/     ヾ ∨ : : |: : : : : :.l
          {    ∨/:_:_:/-‐/     ―--∨:._:|: : : : : :.|
       __ノi     ‘: :/:/  /-、       r‐  ∨:.|: : : : : :.ト、
       `ー‐/|___  }/:/ __/_      __, ∨: : : : : : | \
        i/二二Ⅵ: i 〃ヒ刎「`    ´ ヒ刎「ヽ iリ: : : : : :|
        /ニニニニ=-、:.  .::.::.       .::.::.  /: : : :l: :l:.|
    厂 ̄`マニニニニニ∧      ′       /: :/: : l: :lリ
   / /   ∨二二二ニ∧               /: :/: : : l: /
___ノ      ∨二二/: 込、     r ‐ 、   〃: :i : : : :!;′   「須賀くんでオギャりたいの」
         ∨ニ/\:i: : 介: ..  `  ´   イ : : !: : : l/
            Τ二二リ: /: i:_:_:〕  ‐-‐  ´ iヽ: :l: : : :{
          ノ二二/: : : :/ニニ」        |ニ∨: : : 八
        /二二ニ/イ: :l:/ニ「        //: : : :/: : ))
       /\二二二八:.:i二ニ|--、    _ー=彡: : : :/彡ヘ{
        /  \二二二ヾ二ニ「 ̄  - ´_ /:/: : :/二二ニ=-


         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/      「ーーーーーー!!!!?!?!?」
                   、    f-――'ヽ    人レ'^
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!
                 |:|    }         / L!ニニニニ{


 「よ、よく聞こえなかったかなー?」

 「じゃあもう一回言うわね。

  須賀くんの父性にバブみを感じてオギャりたいの。

  私を貴方の娘にしてくれない?」

 「ごめんなさい。

  俺、バカだから全く意味がわかりませんっ!」


 本当に察しが悪いわね。

 仕方ないから私が丁寧に教えてあげるわ!



 ※ サイコ系につき注意。今回はノンブレーキ


 4/10

 ……
 …

 須賀京太郎です。

 部活のない日に竹井部長に部室に呼び出されました。

 またなんかの雑用かな、なんて思って行ったらとてもシリアスなムード。

 そして最後に、爆弾発言!


 「ぶ、部長、どうしちゃったんですか!?」

 「私は疲れたの。

  ずっと、ずーっと嫌われ役。

  咲や和にも無茶を言って、虚勢で他校にも強気に出て。

  幽霊部員を集めて麻雀部を存続させて、全国大会に出場。

  とっても疲れたわ」

 「お、お疲れ様です。

  部長はすごいと思いますよ」

 「そう、ありがとう!

  須賀くんに言ってもらえると疲れが取れるわぁ」

 「そ、それなら良かったですね」

 「でも私が求めてるのはそこじゃないのよ」

 「そこで妥協してくださいよっ」


 な、なんだ!?

 部長がなんかおかしいぞっ!?

 少し前あたりから和と衝突し始めたなーっと思ったけれど、特にネジが外れた気がするっ。


 「ほら、私って家の事情でお父さんがいないの」

 「あー」

 「ごめんね。

  いきなり重い話しちゃって」

 「いえ……」


 確かに、いきなり言われてびっくりした。

 詳しくは知らないし詮索するつもりもないけれど、なんとなくそんな噂は聞いたことがある。

 でもそれとこれにどう言う繋がりがあるんだ?


 「だから須賀くんでオギャりたいのよ」

 「そこが意味わかんないですってば!」

 「もー、つまりね?

  須賀くんの父性に甘えたいの」

 「あ、はい、そうですか」


 俺に どうしろと 言うのだ。


 5/10


 「父性も何も、俺部長より年下ですよ?」

 「そこは妄想でカバーするからヘーキよ。

  父性のあるなしは年齢じゃないわ」

 「さいですか」

 「もし付き合ってくれたら美穂子を紹介してあげるから」

 「マジですか!?」


 あの福路美穂子さん!?

 ヒャッホイ、憧れの女性じゃないか!

 部長の紹介ならばいい感じだろうし、どうせ大したことはしないだろう。

 ちょっとくらいワガママに付き合っても、お釣りが返ってくるぜ!


 「なんでも言ってください!」

 「そう?

  じゃあ行くわね」


 何でも来いっ!


                      -‐……‐-ミ
                .  ´          `ヽ
                 . '               ヽ
               /            . . . . . . . . :.
            /          . . : : : : : : : : : : : :.
            /イ ,'      . : | . : : : : : .ヽ : : : : : : : :.
         //  ! /    . : /|.:. .:.:ト、ト、: : :| : : : : : : : :.
          //  |//  . : .:/  |ハ: : |   \ト、 : : : : .: .:|
          〃   ′  . : :/    乂{ _,,-‐ ¨ ヽ.: .:|.: .:.|      「パパァー!
          {{   i :|  . : :/ー--    ′イニミ、 :i: : |Y: :|       ひさね! ひさね! とっても大変だったの!
          {!   | :|  . :/ _ ニミ    ィf乏心 〉!: :.|ノ. .′      でも頑張ったよ! ほめて!
           `ー- ヽ|  : :i 〃乏ハヾ    乂zク ′ノ.: .:,'       頭撫でて!」
                ヽ.:.:.:|ハ乂zク      /:/:/:/ :イ: : :/―_ァ 、
.                 人.:{ヽV:/:/:   ′   (イ. ! :ノニニ/`ヽi
               _ヽ_:込、   ~~´  .ィ)j=={ニニ7
             __∧ニ厂「`≧=-  <ニニ/. : :{ニニ/      マニニヽ
            . ´ =ァ :`¨¨´. :ノニニニ|-‐‐-「ニニi : : 人_/        マニニ〉
         〃  / : : :/:/ニニニニ{    !ニニニ| |: : :{>、)    ___マア
         {{  { : /: :ハ:i:iマニニニハ  |ニニニj人: : :ヽ   ノ     〈
            \ 人{: : : {  マi:i:`マニハ ムニア´i:i:i:>、: :} /   ___
         /  `ー-、) ヽマi:i:i:`マャjア´i:i:i:i:i:/Уjノ   , イ_ ノ  }
.           { ̄`ヽ、 `ヽ._|  `ー-[二]-‐‐一'' / _,/  !  __ノ
            \   `Tヽ、_|     /i:i:i:|    〈イ     レ'´


            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从         「……!?」
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧

 ーー数秒前の自分を張り倒したいっ!


 6/10


 「ぶ、部長?」

 「やぁー、ひさって呼んで?」

 「……久先輩」

 「ひさ!」

 「ひ、久……」

 「えへへー!」


 ……。

 俺は何をしているんだろう。


 「頭撫でて!」

 「はい、はい」

 「えへへへー!」


 ついさっきまで、部長といい感じだと思っていた。

 もしかしたら告白されちゃったりなー、なんて思わなかったといえば嘘になる。

 部長は美人だと思ってたし、妄想したことだってある。

 そんな部長が俺に胸に頭をこすりつけて、頭を撫でてあげていると言うのに。


 もう無理だ。勃たない。


 「も、もういいですか?」

 「?」

 「ほら、誰か来るといけないですし、そろそろ辞めましょう?」

 「パパ、何言ってるの?」

 「へっ?」

               . . -――..、--- .、
                . : ´: : : : :_:_:/: : \: : : \
          /: :/: : / /:/リi:l: i\: : : :\

         /: :/: : /   i// 从ハ: :\: : : :.
        /〃:./: : :./ノ    ̄ ‐‐- ∨: :.i: : : ::.
.        // l/: : : /´     ‐‐ 、,__ ∨:.|: l: : ::.
      // /: : : :/ ニ、      ィ斥心ヽi: :|:リ: : : :
        i/  .: : ://ィ斥心     V沙゚ ノi: :l/ : : : |
        l   |: : |/从 V沙  ,    ,,,   l〃: : : : :|
        i   |: : i:∧  ,,,          /: : : : / : |
        |: : |: ∧           〈: : : : /: : :;
         八: :i/: ∧      ´`       〉:l: :.i: : :/   「これからずっと、パパはひさのパパだよ?」
            ヾi/:/i:介: . ..,        .イi: :l: l:|: :/
          ∨ノ: :i: :l:_:〕 --   i:.|:l:/:/:.|:/

          〃: : :l:.ノ.:.:i        ト〃:/: ノ:{
          -=´i/:/:./ニニニ\     i/: /:./: : :ヽ
      // ̄ ノ从ハニニニニニ\__i从i:/`ヽ: :l:.i=-、

      ///\   {::\二二二\   |'二ニi从リ二/、
.     i/{  i \ \:::\二二二\ |二二二ニ/} ∧
.     l/|  八  \ \:::`<ニニニニ\|二二>'":://  i


 7/10


 この時、俺は気づいてしまった。

 部長は『いつまで』の期限を設けていない。

 強かな部長のことだ。ここまで計算づくだろう。

 ーーしてやられたっ!


 「まさか、部長!?」

 「ひさ!」

 「ひ、久。全部狙って……」

 「えへへー、ビデオカメラにも撮ってあるよ!」

 「!?」


 何その薄い本展開!?

 こ、こんな図が学校にバレたらどうなる?

 部長はみんなの人気者で、しっかり者だ。

 一方俺は最近ちょっと立ち位置が微妙だ。


 そんな俺と部長が父娘プレイをしていたとなれば、俺はどうなる?

 確実に『須賀京太郎に脅されてやっている』ことにならないか!?

 ーーー呼び出された時点で、詰んでいたっ!!


                _
            ,.ィ: . : . : . : . : . : .、
          /: . : . : . : . : . : . : . : .\
          ,. : . : . :/: . : . : . : ,ィ: . : . : .ヽ
        . : . : .:/: : . : . : / {: . : . : .ヘ:.:ヘ
       . : . : /: . : ///   ヽ;ハ: . :}: ,: . ,
       {: ./: . : /-≠-‐    _ヽソヘ}: . }

       /: . : .:/.  /         `ヽ、!: . :
      ,イ: . : . :./,ィf芹芯ヽ     ,zェュ、  }: . :
     〃: . : . :./ {.乂.::.り     ん刈ヽ i!: .:

     〃 i: . : .∧   ¨      マ;_;シ ノ ,': . :
    /  . :. :/、_        ,        /: . .
    {   . : .{: ..ヘ             /: . :ノ
    ヽ  .V.:.{: .: . \    r_ァ    /: .:., '    「パパー、もっとかまってー」
        \: . : . ノ!\      イ: . : .ノ
         )==f  }    ー .个 ,: . :>´
       /: . :.//ji     iァ{=={

      /: . : .ノ:;r"      {.);V: . ヽ
    r‐/: . : ./:;:;:i    ,ィ''""/;:;:;}. : . ヘー.,、
  , ' ヘ;{. : . / :;:;:;:├――-,/;:;:;::;;:;:! . : . }:;:;:;:;>、

 /  {ヘ!: ./ :;:;:;:;:;:;i   /:;:;:;:;:;:;:;:;:i . : .:リ'"´  .ヘ

..,    {:/ :;:;:;:;:;:;:;:|  /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ. : ../  /  .,
     ヾ \:;:;:;:;:;:i ./:;:;:;:;:;:;:;:>/: . /  , ' /   ,
    }    \;:;::i./> '"´  /:/   / ノ


 もし、もし清澄高校麻雀部の他の人たちに知られたらーー


 8/10

 ……
 …

 ・京太郎の想像


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ      「京ちゃん……ドン引きだよ……」

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :, u   ゝ    ,      } : : : |
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/    「つ、疲れてたんだよな?」

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨



. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    「パパー! 私も構ってください!!!!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 …
 ……


 9/10

 ……
 …

 パパが固まっちゃった。

 うー、もっと構って欲しいのに。

 パパのお嫁さんは美穂子がいいわね。私のお母さんでもあるわけだし。


 「……俺の負けです。部長」

 「パパ?」

 「何でもしますからっ。

  流出だけは許してください!」

 「ひさはそんなことしないよ?」


 えっ、アレが流出したら私が大変なことになるだろうし。

 優しいパパは私がひどい目にあうようなことはしないよね?


 ーーもしかして、勘違いしてる?

 ふふっ、これはチャンスかもしれない。


 「ねぇ、パパー。

  今度一緒にお出かけしよ?」

 「うっ、どこに行く気ですか?」

 「パパが考えて!」

 「俺ェ!?」

 「ひさはパパが考えてくれたところならどこでも嬉しいよ!」


 ママができるまで、しばらくパパは私が独り占め!

 あのデジキチなんかには渡さないわ!

          ,  ─ -
        ,.‐'      : :.`゙ 、
      / : : : :       : :   \
     / : : : : : : _,.::‐: : : : : : :.   ヽ
   . /   : : /: : : : :,,.-: :、: : : : .  '
   /: : : : : : ,ィ゙: : :__:://  ソノリヽ .: :'

   |: : : : : : :|: :"´:/ `    _,,..._ ',: 小

   |: : : : : : :{: ,ィ示ハ`ヾ.    ,,..._ `/| :.} !
   l: : : : : : ::Ⅵ、tj::リ     んリ`i/: |: :|
   |: :!: : : : : ::\ー".     {::ツ 〃:,.': /
   ∨: : : : : : : :ノ゙゙゙      、 ~.../: //
   . 〉: : |: : :i/  r‐‐-,   /: : !       「ひさ、楽しみだよっ」

   /: : /|: : :ト、\  ` " ,. ィΧ.、{
  f゙//ー{: 、:.\  , ‐.≦イ /"/\
 r=≦= 、\: :.:.:ト、 {\:::::∨|  /_. !
 /      .\ヽソ::::\-ヽ:::リ:!   i´∪

: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「俺はどうすればいいんだ……」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >

 ーーやっぱり時代は悪待ちねっ!


 10/10

 ……
 …

 ・後日

       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |    「部長が娘なのは不満ですが、仕方ないです。
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !    ママには私が立候補しましょう」
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


    /: . : . : . : . : . : イ: . : . : . :/: . : . : . : . \
   . : . : . : . : . : . :イ: . : . : . : .//{: . 从:ヘ: . : . : . .

   /: . : . : . : . :/: . : . : . :.//  { ヽ:.{ ヾ}V: . : . : . ,
  . : . : . : . : . : . : . : . :.:./. 〃  ヽ ヾ  ノ V: . : . : . ,
  . : . : . : . : . : ./: . : .:/   〃   ヽ      V: . : . : ..
  . : . : . : . :{. :/: . : ./    /    、      V: . : .ヘ:.,
 {: . : . : . : .i:./: . : ./_,,, ィチ'"     ``'' ‐-- ∨: . : ヘ:,
 : . : . : . : . {/: . : /´   {      ,,_    ,': . : . : } ヾ,

 : . : . : . : . レ'": 7  __,,ニ      `''''ii!ー‐ i: . : . : .,   i}
  ,: . : . : . : .',: ..7¨ ̄ ii!          ii!   ,: . : . : .,   i!
  . : . : . : . : ヘ: {.     ii!          i!   ,: . : . : .,  i!
  : . : . : . : . : ヘ{.     ”               ,: . : . :7  ノ
  ,: . : . : . : . : .ヘ          '       i: . : . .7
   ,: . : . : . : . : . ハ                 ノ: . : ./
   .V: . : . : . : . : . }      _ _    /: . : ../    「パパー、あの人怖いよぉー。結婚しないでー」
    \; ヘ: . :i: . :.ノ `,、   ´     ` イ: . : . :/
      .\;ヘ:.i; , /  ,  .>   __   ヽ=="
        }==={  _j       {_  i: . : ヘ
        i: . : .ヘ'"{ノ       i、:;:;:;ヽ{: . : . ヘ
       ノ: . : . :ヘ〈         }:;:;:;:;:ヘ. : . : .ヘ、


  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,     「何でノリノリなのっ!?」
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 カン!

>>221を見たら予定してた京照誕生日SSが書けなくなってしまった


 1/10

 【Last Gravity】-重力次元・最終話-


 玄さん、竜華さん、モモ、ユキ、はやりさん、美穂子さん。

 俺の周りには魅力的な女性がたくさんいる。

 しかしなぜだろうか、お付き合いしたいとは全く思わないのだ。

 もちろん、こんなことになってしまった以上、責任は取らないといけない。

 でもそう言っても彼女たちは『理想のお嫁さんを探してくるから安心してね』と言って聞かない。

 仮に俺が彼女を作ったら彼女たちはどうするのだろうか。

 考えるのも怖い。しかし、やらなければならないんだ。

 例え男として周囲の人間になんと言われようと、俺は彼女たちに恩を返す。

 それだけは決めていた。

 しかし最近胃が痛いよぉ。

            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
     . '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
. /::. |:...:.:/|:.  ..:l\ ! ヽヽ .::l /! ..l | | l

. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|〒弐オ`\.l/〒テト.|./|.:i

...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::| ト'::ィ;リ      トィリr::ノl:ノ
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.乂:/:.:∧::.:.V.i::ヽ_.::!ヾ=<>‐、‐ T´|..小{    「京太郎くん! またお嫁さん候補を連れてきたよっ!」

  / .:: :::::::: ル´}::.从`⌒H⌒´}.丿. }:.{
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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
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: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
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ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「(開幕で心が折れそうです)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 すでに決意が鈍りそうだ。

 こ、これ以上増えたらどうする!?

 いやっ、待て待て、考えるのが早すぎる。

 いわゆる『普通の人』を連れてきた可能性だってあるはずだ。

 何かと状況にドン引きしている可能性もあるし、その女性になんらかの対応をする必要があるはずだ。


 「えっと、どんな方ですか?」

 「えへへー、今までの中でも一押しだよっ」

 「玄さんの一押しかぁ」


 不安しかねぇ。

 玄さんが何を基準に連れてきているのかもわからん。わかったら彼女たちと同類になってしまいそうだし。


 2/10


 とにかく、相手の情報は必要だ。


 「俺の知ってる方ですか?」

 「多分覚えていると思うよー。

  忘れられないもん」

 「覚えている……。名前はなんでしょう?」

 「それは秘密っ」


 なんで?


 「本人からの希望なんだ」

 「実際に会ってみて、って話ですか」

 「そうだよっ。ヒントならあげてもいいかな」

 「ヒント?」

 「とっても奥ゆかしくて、料理が上手でお菓子も作れて、旦那さんをたてることも出来る大和撫子さんかな」

 「それ、画面の中にいるような理想の女性じゃないですか」


 玄さん、どっから探し出してきたんだ……。


 「また変なことを吹き込んでないでしょうね……」

 「こ、今回は大丈夫だよっ。

  京太郎くんの名前を出した時点でとっても好意的だったんだ」

 「マジっすか?」


 えっ、じゃあ俺が会ったことある人なんだろうか。

 料理が上手でお菓子が作れて、どうせ玄さんのことならおっぱいも大きいんだろうな。

 俺のことを好意的に見てくれているってことは。俺と接点があるとしよう。

 惚れられているなんて考えるのは傲慢にもほどがあるけれど、そうしないと絞り込めないし。


 そんな人、俺の中で一人しかいない。
 

 ーー原村和?


 「まあ奥ゆかしい面もあったりなかったり」

 「ふえっ?」

 「なんでもないです」


 しかし知り合いなら対応もしやすいだろう。

 今の俺がこんな状況だって伝えるのもやりやすそうだ。

 ドン引きされるかもしれないけれど、これは俺のせいでもある。

 やるしかないんだっ!


 3/10

 ……
 …

 ・当日

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        ‘:::::::::::::|:::::|:::::l` .        . イ::::|::::::::::::/      「い、石戸霞と申しますっ!」
.           ‘:::::::::::|:::::|:::r|   `  ┬=≦l |:::::|:::::::: /
          \::八::::|:∧\     l| |\ノ |:::::|:::::::::|
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            /  \:::::::∧\\ l| |   八:: |:::::::::ト、
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     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
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        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从        「(接点なかったァァァーーーっ!!)」
////////\///    、   .  ´
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/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
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        - \///{/イ//r- 、///////∧

 玄さん、それは読めないっすよ……。

 一体どういうコネを使って連れてきたんですか。

 って、はやりさんがいればコネなんていくらでもあるのか……。

 マジモンの名家の大和撫子箱入り娘じゃないですかー!


「はるばる鹿児島からこんなところまで、申し訳ないです」

 「い、いえっ、そんなことないですっ。

  こちらこそよろしくお願いしますっ」


 モモ、ユキ、はやりさん、美穂子さんはそれとなく接点があったが、石戸さんとは接点がない。

 さぁ、何から話していいものか……。


 「そ、そのっ、やっぱり玄さんに無理やり連れてこられたとか、そんな感じですかね?」

 「あう……」


 俯いて押し黙ってしまう。

 あれ、もしかしてビンゴ!?

 はやりさんがハイエースしてきたとかそういう感じ!? 犯罪はダメですよ!?

 でもあの人たち犯罪行為だけは行わないからなぁ。グレーゾーンの真ん中に立ってるけど……。


 4/10


 「無理やり連れてこられたならーー」

 「無理やりなんかじゃないですっ」

 「!?」


 悪いことしたな、と謝ろうと思ったらものすごい勢いで止められた。

 どういうことだ?


 「お恥ずかしながら、私の家はとても厳しく、ずっと女子校に通い続けていました」

 「はぁ」

 「男の人との接点なんてなかったの。

  だから男の人とどう接していいかわからなくて、さっきは言葉に詰まってしまって……」

 「あ、そうだったんだ。

  俺には普通に接してくださいね」

 「ふふっ、ありがとうございます。

  そ、それでこれもとても恥ずかしいお話なんだけれど、私だって女の子ですもの。

  お、男の人に興味があって、渡りに船だなって思ったの」

 「な、なるほど」


 なんだか意外だ。

 いや、意外でもなんでもないか?

 ドラゴンズ……、訂正。グラビティズを除いた女子大生の友達は合コンや男の話ばかりだ。

 女子校育ちともなれば憧れも大きいだろう。


 「でも、それで来ちゃうなんてちょっと危ないですよ」

 「?」

 「確かに玄さんは人畜無害ですけれど、こんな怪しい話で石戸さんが危ない目にあったら嫌じゃないですか」

 「それなら、もう安心ね」

 「?」


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      |';::::::::::: |::::::| イ芋芋ミ    イ芋ミx/.':::::::|}/
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      ',::ヽ::::ヽ',::::|  ' '     '   ' ' .,:::::::::::|
       ,:::::ヽ::::::',: |ム     、 .,     ,::::::::::::|    「もし須賀さんがそのおつもりなら、そんな注意はしないでしょう?」
       .,:::::,::ヽ::ハ;∨::o.、        イ:::::::/::::|
       ;::::::;:::ヽ:∧∨:| :ミ 。   .<:::::::::::::/:::: |
       :;::::::∧::::::::::∨、     :{| ヽ::::::::::/::::::,
        ;::::::::ム::::::::::∨\    // Y:::::::::::::;


 ーーーッ!?


 5/10


 胸が詰まった。

 石戸さんの仕草にもそうだが、彼女はそんなに甘くない人だと感じた。

 そんな簡単に男に靡くような人じゃないし、きっと全て理解した上でここに来たのだろう。

 本物の巫女さんともなれば修羅場に慣れているのだろうか、どんなことがあっても大丈夫な地震があったのだろう。


 「確かに男慣れはしていません。

  しかしこれでも石戸の女、素敵な男性を見極める目は持っているつもりです」

 「参ったな……。驚きました」

 「ふふっ」

 「それじゃ、なおさら俺じゃダメですね」

 「いいえ、そんなことはないですよ」

 「へっ?」


 返って来たのは思わぬ返答。

 こんなしっかり者の石戸さんに認められるなんて、それこそハギヨシさんみたいな完璧超人だと思う。


 「今まで、私の立場を見てすり寄ってくる男の人はたくさんいました」

 「ええ、そうでしょうね。

  石戸さんめっちゃ美人だし」

 「ふふっ、ありがとう。

  それなのに須賀さんは真っ先に私の心配をしてくれたわ」


 いえ、それは過大評価です。

 俺も玄さん経由とかじゃなければその男の人たちと同じで石戸さんの美貌に釣られてたと思います。


 「で、ですからーー」

 「?」


        / /::::::::::::::::/|::::::;::::::ト::::::::::::::::::::.
       :| .:::::::::::::/|!:{_|::: | |::::|.||ハ:::ト:::::::::::|
       :! .|:::::::::!:{ 从! |ヘ| |ノ|/ // .}::::::::::|

         |:!::::: ! イ笊ミ   .イ笊ミxノ:::::::!
         ',:',::ヽ{l乂シ    弋ソノイ::::::'
         ',:',:::::. xix.  '  xix  ,'ノ::./
         .∧:::::::.    r‐ .,   /::::::/
          ∧::::::ミz.。 `¨   イ::::::::,'|    「よ、よろしければ、お友達から始めていただけませんか?」
          .∧::::::::::::!.>< ! |::::::::: '

          .....}=ミ:/:|    | |::::::::,'_
        / .// | :|   :/ :|::::::;、  `<
        / >=―< ,ハ  />|:::::|‐‐< :| :,
       ./       ` f!ハ,;'  |:::::|    :ヽ ;
      /         fgム   |::::::..     ∨
     .,         /j!:| ti! .∧:::::::\    ',
     ,        ./.,' i!  ,  \::::::::\ : : !
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    !/∧: : : : : :://|   ノミ 、  }\: : : : \:::∨


 6/10


 石戸さんのその一言はとても魅力的で、照れながら言う姿は美しかった。

 思わず飛びつきたくなってしまいそうな禁断の果実。


 「そうですね。

  友達から、なら石戸さんも安心ですよね」

 「ううん、私としては須賀さんなら、いずれ素敵な関係になりたいと思っています」

 「!?」


 な、なんで!?


 「でもまだお互いのことをよく知りませんし、須賀さんも心配でしょう」

 「そ、そんな、石戸さんの方が女性なんだから心配なんじゃないですか?」

 「ふふっ、そんなことないわ。

  女の子だって気になっている男の子に対して下心はあるのよ」


 石戸さんがガンガン攻めてくる。

 しかし、言葉でこそ攻めて来ているが、その表情は真っ赤だ。

 どうやって自分の気持ちを伝えていいかわからず、直球になってしまっているのだろうか。

 石戸さんの心中はわからないが、本心であると思いたいのは男のサガだ。


 「でも、須賀さんの周りには素敵な女性がいっぱいいるわ」

 「グハァ!?」


 やばい、ドン引きされてる!?

 そう思う俺の心境とは裏腹に、石戸さんは柔らかく微笑んでくれた。


 「だから、須賀さん自身の気持ちをよく考えてください」

 「石戸さん……」

 「私だって、須賀さんに好かれるように頑張るわ。

  貴方の側にいる女の子にだって負けたくない」

 「お、俺だってーー」


 石戸さんに対する好感度ゲージがマックスだ。

 チョロいって? 男が美人に言い寄られたら堕ちるに決まってるだろ!?

 しかし俺には決着をつけなければいけないことがたくさんあるのも事実。

 確かに、時間は必要かもしれない。


 「そ、そのっ、良かったら須賀さんには『霞』って呼んでもらいたいの」

 「ぜひっ!

  俺のことも霞さんの好きなように呼んでもらって構わないです!」

 「本当!?

  嬉しいわ」


 いやー、最低男の発想かもしれないけれど今日は癒されたよぉ。

 現状をどうすればいいかはマジでよく考えるとして、とにかく話していて楽しかった。


 7/10


 「さぁ、せっかくの料理も冷めてしまわないうちに食べましょう?」

 「あっーー」

 「どうしたの?」

 「実はちょっと胃腸が悪くて、俺はゆっくり食べるんで先に食べていてください」


 胸焼けしていると言うかなんと言うか、あまり食欲がないのだ。

 別に食べられないわけじゃないが、もう少しゆっくりと食べたい。


                    -―――-
               ....::´::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、

                /::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\::::\
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            /:::/::Ν::::::::::|:|´  ̄\八::|:::::::::::::::::::::::::::::.
              |::::i:::::l-\::::::l八 斧苧干 |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |:::::\l  __\{   乂hソ |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |l::::::l::|斥汽         |:::::::|::::::::::::::|::::::|
           八::::l∧乂ソ ,     ″   |:::::::|::::::::::::::|::::::|
               Y:::::::. ″          |:::::::|::::::::::::::|::::::|
.               |::l::从 __ _      |:::::::|::::::::::::::::::::八    「ふんふむ。それならいい案があるわ」
              八::\::::l┌ヘ)`    /|:::::::| :::::::::/::::/
              \:::Y 二二〉‐=≦  |:::::::|::::::::/::::/
                 ∨ ┬_]┘:::::|   从::::::|:::: /:: /
                  /    八:::::/l_/⌒∨:|:::∧:/
              /  ノ/:::::://  /∨:::|⌒    、
.              _ノ  /::://   /   ∨|      \
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    {  ./   /   /  . . . . . ..             ノ´| ∧:::::| ||
    {  {   /   / . : : : : : : : : : . .        . : : : :l / |:::::| ||
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「?」
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          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 霞さんが向かいの席からこちらに移動してくる。

 何をするつもりなんだろう?


 「いつかはやろうと思っていたけれど、早い方がいいですよね」

 「へっ?」


 俺の頭が言葉を理解するより先にーー


 8/10


       .l;;i′      /     .!圭/ .イ、圭圭圭/ |圭/       ィ幺才     ,イ゙ .,〃      ィ幺才
       .|/       ノ      .l圭!  l圭圭圭ゝ !Ⅳ           ,,ilr'"     ,i'./        ,ィ幺才 .,.
     \人_人,,人/           | !  /圭圭Ⅳ  /Ⅳ         ' \人_人,,人//        ,,ノ才  ィ幺圭
       ) ビシャッ (  _,,          !゙.,,.,i圭圭Ⅳ  .iУ            ) ビシャッ (        ,i'㌢ rィ幺圭圭
   .i}′/⌒Y⌒Y⌒ヘⅣ .,      /圭圭Ⅳ   .l″          /⌒Y⌒Y⌒ヘ     /Ⅳ_ィ幺圭圭圭圭
   `           i"Ⅳ /    \人_人,,人/              il l′         ィ幺圭圭圭圭圭才㌢
           lⅣ  ."、    /) ビシャッ (      \人_人,,人/i!!″     . ィ幺圭圭圭才㌢ー'″
      \人_人,,人/  l「    ../⌒Y⌒Y⌒ヘ         ) ビシャッ (.´      ィ幺圭圭圭才'"
     .,i''l ) ビシャッ ( .〃 /  ./圭圭Ⅳ     .,.     /⌒Y⌒Y⌒ヘ    ィ幺圭圭圭才 ´        _ン'
    ,lⅣ/⌒Y⌒Y⌒ヘ〃 ./  ,/圭圭/     ./     ,r'./     .,    ィ幺圭圭圭才゛        . _,,-へ.iii
   .〃   ./l   、〃 ,ir /圭圭/    .,〃    .,ノン′  .,,ir'"  ィ幺圭圭Ⅳ'″      ィ幺圭圭㌢''圭圭
   〃  .,ノ~;/  .,/./ .,ノ/ /圭圭Ⅳ .,.. |″    ,i'ン"   ,ii'" .,..-'イ圭圭Ⅳ゛   ___i才"       `'''″
  .il″ /圭Ⅳ ,ィ彰i彡'゙i/'"圭圭圭込才Ⅳ    ,-/'" ,.. ;;/!"._.刈圭圭圭Ⅳ_..-、.,才㌢'"゛  \人_人,,人/
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// 幺圭圭レ゙圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭Ⅳ. |/‐才ンィ幺゙‐'゙圭圭圭圭才゙‐'''^゙゙''″         _..i  /⌒Y⌒Y⌒ヘ
/幺;圭圭〃圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭込ィ幺,iテア´圭圭圭圭圭圭才"      _,,,...i;;;;iv=ゞ´

圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭才  __..;;メ`-ー'"゛ \人_人,,人/,..ィ幺圭圭圭圭λ
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭i彡ィ幺圭才          ) ビシャッ (圭圭圭圭圭圭圭 
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭_.-‐'' 二ニ  ―ニニ`-'”'"゛     .,_ii) ビシャッ (
                                        /⌒Y⌒Y⌒ヘ
                  \人_人,,人/

                    ) ビシャッ (
                  /⌒Y⌒Y⌒ヘ


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 ーー俺の体に触れた途端、霞さんが盛大に吐血した。

 何が起こったか全くわからなかった。


 「ふふっ、これで良くなったでしょう?」

 「あっ、確かに胸焼けがなくなって……。

  ってそうじゃないですよ!? 救急車を呼びますからちょっと待っててください!」

 「大丈夫、すぐに収まるわ」


 血だらけになった俺のスーツ……、あれ? 俺のスーツは汚れてない。

 霞さんは吐血することがわかっていたかのように血はテーブルに向かってブチまけている。

 これだけの量ならば俺にかかってもおかしくないのに。


 「私の役目は『天倪』」

  ”旦那様”に降りかかる不幸を身に受けるのが石戸の女の役目ですっ!」

 「旦那様ァ!?」

 「ふふっ、旦那様が好きに呼んでいいって言ってくれましたから」


 確かに言ったけれどォォォーーーっ!?

 霞さん、血まみれでニッコリ微笑まないでェェェーーーっ!!?

           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
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          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
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  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,    「スケールでかすぎィ!」
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |

 「旦那様に降りかかる不幸は全てこの私が担ってみせます!」

 「(俺、一生体調崩さないように気をつけよう)」

 「あ、もし旦那様が他の女性を選んだとしても私は恨みません。

  もちろん、このお役目を途中で辞めることもないから安心してくださいねっ」


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   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\       r‐ ┐    人::::::::::::: |    「これから宜しくお願いしますね、旦那様っ」ダバー
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     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
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          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
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          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^       「ーーーーーッッッッ!!!!?!?」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


 須賀京太郎、どこにでもいる男子大学生。

 7つのドラゴンボールならぬ七人の重力娘を揃えることに成功。

 願いが叶ったかどうかは誰にもわからない。

 しかし、幸せになれることは確定したようだ。



 カン!

一旦完結。重力次元のリクが来たらまた書く感じで


 1/10

 284
 【ネリー、大変なことになる】-あわネリ次元-


 「行ってくるね」

 「……」


 いつものように出かける前はぬいぐるみに挨拶。

 年を考えれば恥ずかしいのかもしれないが、気づいたらそうなってしまったのだから仕方ない。

 小さい頃はそういうことが出来なかった反動がきているのかもしれない。


 「もうアワイはいるのかな」


 テクテクと道を歩きながら親友(絶対口には出さないけれど)のことを頭に浮かべる。

 淡とネリーは京太郎の家に入り浸っている。

 京太郎の家から離れようとせず、風呂まで借りようとするのが淡だ。

 一方ネリーは流石にそこまでは恥ずかしいのか、淡を引きずって帰っている。

 不貞腐れた目でネリーを見てくることも多いが、これだけは譲れない。


 「キョウタロウ、来たよ」


 彼の家の前に着いて、ドアに手をかけた瞬間。


 『だめっ、キョータロー!』

 『暴れんなって。抑え付けるの大変だろ』


 「……!?」


 なんかとんでもない声が聞こえて来た。


 『あうっ、気持ちいいよぉ!』

 『バカっ、声抑えろって』

 『痛っ、もーちょっと優しく!』

 『ワガママなお姫様だなっ』

 『あ”ー!』


 外にまで広がる嬌声。

 ネリーの顔が真っ赤になる。


 「えっ、何? どういうこと?」


 思わず独り言が漏れる。

 何が何だかわからない。

 目の前が真っ暗になった気がした。


 2/10


 「(そっか、二人はそういう関係だったんだ)」


 思わず泣きそうになってしまう。

 自分も淡みたいに素直になれば良かったとか、もっと京太郎に優しくすれば良かったとか。

 頭の中で思考が渦巻いて治らない。


 「(じゃあ、ネリーはおジャマだよね)」


 ドアノブから手を離して振り返る。

 心臓が痛い。どんなに緊張した時もこんな風になったことはなかった。

 とにかく、すぐに帰ってぬいぐるみに抱きつこうと思った。


     _ / ,  / //|     , | ,:  |  V  :.
     ` ̄ /  ' | |∧ |  / },l --|   |   |
       /,イ  { |-- 从 / /,ィrtォ、 , |   |
       /  ∧ |,ィtォ、∨ '  Vり {,イ /-、  }
      / イ{从{ Vり }/       |イ l) } 从
      ̄    Vr:l    '           //
          l叭    _      r ' /

             、  `ー`    イ  {
             \      /  |∧」    「はい、マッサージ終わりッ!」
                ` r‐ ´「 ̄ ̄ ̄}
              「 } |    |///// ∧
               |/|_,ノ   /////////≧=-
           _//∧   「/////////////////≧=- 、
       -=≦/////〈 ∧_///////////////////////∧

     /////////////V∧/////////////////////////∧

      ///////////////\{///////////////////////// ∧
     ,'/////////////////|o//////////////////////////{
     {/////////////////{/////////////////|//////////|


                       ´              \__

                         /                    マ三三三三三三ニ=-
                  /     /           \     ∨ /⌒> 三三三ニ=-
                         ,′          ヽ           \三三三ニ=-
                   /     _/ │  ∧          .     | ニ二  -=ニ\三三三ニ=-
.                /    / /│ '|  |\  :.       :. i   |\        ̄`丶三三三
           __/      / /  │/│  |   :. |\       :.   |             \三三
         _/´/ /    /| \| | |  |  |│ ::.     |   八   ー―‐=ニマ三\  マ三
       厂| |∨//    人 レl   | ト-|  |  |│ ::.     │ \ \       `マ三)  }三
__,,...  -┤│レ/゙∨   /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│              ー=ニ二 `マ  /_三
       ││|{ {.  /  ∧ンリ 乂ツ   \|斗テ外、.|       卜、        丶、______ く_三三   「え”ー!
       | ∨\八  {  /  Y::/::/  ,    乂)ツ 》│    | /\       \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人          ::/::/ / リ│  │  >ー──=ミ〃    `ヽ∨ニ三   もーちょっとー!」
          ̄    \__,))       ヽ      ∠/_7  イ /⌒)丿    \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
                      ≧=‐   -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=

                                 / /  厂∨ / -――=マ 〉|      |
                               ((⌒´     ∨ 〈       ∨/l.     │
                                           `ーヘ      ∨|     │
                                         `、      ヽ、____丿
                                               \     \


 ーーちょっと待て。


 3/10


 「キョウタロウ!」

 「おおっ? なんだネリー?」


 バタンと強くドアを開け、思い切り名前を叫ぶ。

 いきなりのことに京太郎は面食らって後ずさる。

 淡は何が何だかわからなそうだ。


 「何してたの!」

 「何って、マッサージ?」

 「キョータローがマッサージ上手だって言うから証明させてた!」

 「ほら、上手かったろ?」

 「女の子には痛かったもん!」

 「でもあんなに気持ちよさそうにしてたじゃん」

 「もー、もっと優しくしてよ!」

 「……」


 二人のコントを見て空いた口が塞がらない。


 「どしたの、ネリー」

 「声、外に漏れてた」

 「えっ?」


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「ーーーー!」
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      ∧  ト、\ヽ   ヽ  〃⌒》
  /ハ/  } |ヽ , -‐ !  l    《
 ハ_」/   .|  | /Vり  l  |  __  o
ィチ∨_ ̄`|  l ィ巧ミ< |  | ⌒》   /
 |ァ豸坏| ソ ' i::::::} 〉| !   ヽ。  /
 l〈 {:::::::j レ'   -‐'' リ 八     /
 ト `  ̄     '  "" ノ ハゝニニ二!
 ヽ ""   ∧    ノ人\ヽ    |     「ま?」←よくわかってない
.\\ゝ    し'  /     } \\ <
\ \ ヽ ー- r i, --  / \ヽ! \ |

  \ } }-、  r‐/ /   \  ヽ!ヽ |
ヽ.  ト j !` ̄ / /      \  | }


 「え、なになにどう言うこと?」

 「淡、ちょっとそこで待ってなさい。

  後でプリン買って来てやるから」

 「はーい!」


 ちょろい。


 4/10

 ……
 …

 コタツでぬくぬくしている淡から離れ、もう一つの部屋に移動する。

 京太郎は大汗をかいていて、ネリーは顔が赤い。


 「……えーっと」

 「多分、横の部屋とかにも漏れてたと思う」

 「ま?」

 「ま」

 「……どうしよう」

 「……知らないよ」


 頭を抱える京太郎に呆れるネリー。

 いつものことからして、他愛ない言い合いからマッサージをすることになったのだろうか。

 それで熱が入ってしまって気合を入れていたら、こんなことになったと。


 「ご、ご近所さんになんて思われるか!」

 「今更だと思う」


 女の子二人が京太郎の部屋に入り浸っているのは察しているだろう。

 ゲームなりなんなりで騒いでいるのはよくあることだ。


 「なんでマッサージをすることになったの?」

 「いや、高校時代に娘に頼まれてマッサージしてたことがあって」

 「ーーは? 娘?」

 「……本人の名誉のために黙っておくけど、俺の子供じゃないからな」

 「そ、そんなのわかるもん」


 一瞬京太郎の子供かと思ったが、どう考えてもありえない。

 赤くなった顔を隠すために帽子を深くかぶった。


 「と、隣に人がいないかもしれないし、気にしなくていいんじゃない?」

 「お隣さんは夜型らしくて、昼は寝てるんだよ……」

 「そうなの?」

 「右隣の人は初老の白髪のおじいちゃんで、左隣の人はウェーブがかかった黒髪の人。

  どっちもスーツケース持って夜に出かけてるから、昼は寝てると思う」

 「迷惑かけちゃったかもね」

 「今度謝ろう」

 「なんて言って謝るの?」

 「げ、ゲームとかうるさくしてごめんなさいって」

 「厳しいね」

 「ですよね」


 別に壁が薄いボロアパートではないので、そこまで漏れていないかもしれない。

 しかし状況が状況なので混乱しているようだ。


 5/10


 その後、ネリーと京太郎が外に出てそれとなく隣の気配を確認して見た。


 「いないね」

 「いないな」

 「良かったね」


           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/    「ホンット良かったよ」
               从      '     八/
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
      /////////////|--、  r-|/ イ//////////\
    //////////////∧、__「//////////////// \
   {//{////////////〈 ∧    }///////////////////}
   |//|/////////////V/\ //////////////////'//|


 お隣さんにどう考えられるかを思うと、よっぽど心配だったのだろう。

 深くため息を吐いて安堵しているのが見受けられた。


 「ん、帰るか」

 「そだね」


 しかし、なぜかネリーに納得いかない思いが飛来する。

 ーー今、お隣さんいないんだよね。


 「ね、ねぇ、キョウタロウ」

 「ん?」

 「ネリーにもマッサージしてよ」

 「は?」

 「アワイにだけするのはズルい」

 「ズルいって、お前なぁ」


 京太郎からしてみれば今の今まで生きた心地がしなかったのだ。

 別にネリーが悪いわけではなく、なんとなく躊躇してしまうのも仕方ない。

 しかしネリーは納得いかない。

 乙女心は複雑なのだ。


 6/10


                     ´            `丶、
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       _人_     / /       /  /     / ∧        ″
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               ゚ /   |  _斗冬ヽ|    / | |⌒ト |    |  |
.              /∨     《 rしい│   │   ノ /      |
    --------=彡 ¦|   八 ! 乂゚ン人   ,斗午冬,/|/
.  `   ー─=/  |人   jハ|//   \| rしい 》'′   /  ゚
        /   人 \ 人     '    乂゚ンア     //  ′
  __      /,/ ̄ ̄ ̄ヽ   、     //_彡'      / /    「いーじゃん。やってあげなよキョータロー」
        -‐  /   /    }\  一    /    / / /
   /    __r<    ,′   } }>‐‐ッ‐ァ=≦-‐ァ /  /
   ⌒ニ ._/        {     ノ 丿 V∧ У /7イ   /| │


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「お前なぁ……」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 誰のせいでこうなったと思っているのか。

 言いたい気分だが、先ほどの淡の嬌声を思い出してしまうために言えない。


 「はぁ、それじゃそこに横になって」

 「うん」

 「どこが凝ってるんだ?」

 「か、肩」

 「……」

 「アワイくらいなくても麻雀打ってたら凝るし」

 「じゃあ、肩やるぞ?」

 「……」


 なんの対抗心だろうか、京太郎には聞かない程度の優しさが残っていたようだ。

 ちなみに淡はなんのことかわからずにクエスチョンマークを浮かべている。


 「(こいつ、ホントちっさいな)」

 「わー、キョータローがネリーに馬乗りになるとネリーが見えなくなっちゃうね」

 「「変なこと言うな」」


 淡は狙っているのかいないのか、二人を意識させるようなことを言う。

 思わず声が重なってしまいネリーは恥ずかしくなるが、今は帽子を隠しているから顔を隠せない。


 7/10


 「んっ……」

 「平気か?」

 「ちょっと痛い」

 「マジか。これでも相当力抜いてるんだけどなぁ」

 「ほら、やっぱり女の子には痛いんだよっ」

 「あ、アワイ、黙って」

 「(´・ω・`)」


 余裕がないのか、ネリーは呻きながら黙り込んでしまう。

 京太郎の枕に顔を埋めているので表情も伺えない。


 「んじゃ、これくらいでどうだっ」

 「ふひゃっ」

 「お、ここ弱いんだな」

 「や、やめっ」


 軽く押した程度だったが、どうやら力の加減が掴めたらしい。


 「(し、獅子原のアレみたいな……)」


 ピリピリと体を渦巻く感覚。

 京太郎に触られたところがまるで静電気でも発生したように痺れる。

 顔が熱くなる。

 赤くなった顔を隠そうとして枕に顔を埋める。


 「(こ、この匂いも……)」


 しかしそこで気づく。

 枕カバーの洗濯を小まめにする人は少ない。

 もちろん、その枕には京太郎の匂いがついているわけでーー


 「んー、そんなに凝ってるわけじゃなさそうだなー」

 「ふひゃぁ……」

 「ねーねー、楽しそうだから私もやりたい」

 「楽しそうってお前な……」

 「や、やめろっ、アワイ!」


 懇願するが、もう遅い。


 8/10


     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |    「じゃあ私は足をやるねっ」
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


 ネリーの制止の声を聞かず、靴下を脱がす。

 その時点でネリーの足が震えていることに気づくが、逆に淡の興味を引いたらしい。


 「ネリー、足弱いの?」

 「……ッ!」

 「それっ」

 「ふひゃぁぁぁぁ!」


 京太郎に触られた時以上の悲鳴を漏らす。

 くすぐったいのか、暴れようとするがすでに背中に京太郎が載っているために全く動かない。

 ネリー自身が小柄なことも相待って京太郎と淡の二人に完全に取り押さえられてしまう。


 「だ、だめっ、足はだめっ!」

 「ねーねー、キョータロー、こんなこと言ってるよ?」

 「うーん、聞こえませんなー」

 「そーだねー。いやよいやよも好きのうちだよねー」

 「!!?」


 二人が悪戯っ子の心に目覚めたらしい。

 もはや後ろを振り返ることすら叶わないネリーは何もできない。

 麻薬のように魅力的な枕を必死に抱きしめる。


 「お客さーん。ここですかー?」

 「アワイー!」

 「(後が怖いし、俺は真面目にやろう)」

 「キョウタロウ、そこだめっ!」

 「なぜに……」


 一度くすぐられてしまえばどこを触られても反応してしまうわけで。

 それから数分間、ネリーは京太郎と淡に弄ばれ続けることになる。


 9/10


 「ねぇねぇネリー、どんな気持ちどんな気持ち?」

 「ゆ、許さない」

 「なぁ、淡。そろそろやめとかないと後が怖いぞ」

 「えー。もーちょっとー」

 「きょ、キョウタロウ! 交代!」

 「はいはい」


 なぜか京太郎がネリーかな離れ、ネリーは淡のくすぐりから脱出する。

 ぽかんと惚けている淡の肩を京太郎が掴んだ。


            -‐==‐-
         ´            `
      /             ヽ

     / ,      !   :  |   |     i
.    / |i  , ‐‐i|  .:ト、_|‐‐ |  :i|  |
    l :/:|i  | |/八 .:|     | |  :i|  |
    |/ :〔!|  N ○ \|  ○ |ノ  ,リ
.   〔 八! l圦 ,,   '   ,, l //  |
       N |  .  v ァ  . ∨/  .:|
        ヽ|:| l_≧=ァ≦ト /_,′  八    「ーーーあわっ?」
       ノ厂| l  〔,   / / `丶、 `

      /∧ i| |  「⌒ / /  /∧
    / イ′ j ト、∧  / ′´ .イ
   :'  /    | |\ハヒ/| |ニニ/   〉    :
  /  ノ〈    i i   >ニ| |  ´y'    !     |
  .' /   〉  / j / ノ<i| |  〔___!   ト、〕
. 〔′|  `ー‐'  ///  | |  i| Υ─|  | .′


           「 ̄`ヽ-―‐---、__

           {:.. ,..-f( ))-、       ̄}
              广}___クーく.___{ ̄`ヽ ..:::/
          / ,..-‐r:r―┬r::r--、  }!V、_
          /7'..:::i::|^!...:::i:| |:ヒjハi::ヽ|! ヾヽ
           {ハ:::::::f':n:i、:::::{"{::n:ヾi:::.:|!  }!'^゙
           |丶弋ツ `゙ 弋;ツ}::::.|!  }!
            |:::|:i| "  '_   " .!::::.{! o|!、
             |、::|ハ:.,、  、ノ ,..ィ:ノ::リ;》=《i ゙、    「流れはこっちだよ」
         /.:ヽハ!:r‐` T"´  !イ':":.:.:.:.:\i!
       r:<>、.:.:.:.:.:.ト--、   ,..-/:.:.:,:イス) >_>、
      ζ√ーァ\:.:.:.ヽ     /:fィ_トrJ しイ.,>イ
        ∀  ! `Zf┬‐-≧ーイ:.:r'´       |_)i::}
      / .,.:彡ミy' /_,.-< ̄`ヽ::::..       !::、:::i!
      <  ̄  ノ''"   ...::::..... ::::::::.   ,.ィ:::::i!:::|
     ,.へ  / ........:::::::::::: ::::.   ::: ,:<_,.ノ::::::|:i::|
     `>'"           ::::: :::..:/  \:::::|::i:|
     ∠.._________;:.-'"´  __,.イ:::::|::::i!
       /  `ー┬‐;--------―irイヽ、|::::!:::i:|
       / 「 ̄ `ニY⌒r―''" ̄ ̄i .i! | i ヽ!::/::::|:|
     /  L...イ:.:./i T|`iー―--┘ i||  {/::::::ハ!


 ーー結局、お隣さんが帰ってくるまでくすぐられた。


 10/10

 ……
 …

 ・在りし日の清澄


               _,. =-―‐-= 、
            ,. <: : : : : : : : : : : :`ヽ、

            /: : : : : : : : : : : :ー- 、 : :、 \
          /ィ´ / : : : : : : : : : : : : \ \: ヽ
        // イ : : : : : : : : : : : \: : : :ヽ: ヽ:ヘ

        /;ィ" / : : : : : : : : j: :、 : : : : \: : :.';ヘ、ハ
.       /:,.' .l :/:,': : : : : : :/|: : lヽ、 : : ヽヽ: : ';ヽミ '、
      /:/  l/ ,': : : : : :,イι !ト、l `ミー-=ゝ.: : :',: : ヾ\
      ,':/  .l: :l: : : : : /    ヽ ヾ _, -‐'' ヽ.: : :!: :゙l} ヾ:、
     f:,'    {: :! : : : :/ー-      ´-‐,_-ュ、゙,: : l゙!: :{    ゙;
    {f     V{l: : : :,' ,_=ミ_     ,ィ7圭r`} l: :,!': : !    ,!
    ゙{    V!.: : :Kf'r伐ミ`     ゞ=≠ リ:/j: : リ
     `ー--'  ゙',: : N゙ ゞ='-'  ,   ////ィ'/: :.厶ィ スヽ
             ヽ:.{ ト、///       (f´イ': : ;:'  / \゙,    「ぱぱー! マッサージしてー!」
              ,rゝぃゝ、   ー~ー ' ィヽlェォ'   /   ゙;
         _,. -―込_ノ~゙f' `≧,‐ - < /.,イ/i   /リ     ー- 、
      , ';.ィ フ´ : :_:_:_;ノ   {ー=ーt'`ー!:.f: :l、ヽ ム'      、!   \
     fi'  f: :,r ´冫fハ、   弋   l.   V、: :ゞヽ\   _   \  /
     ぃ  V: : :( 弋ミ\.   ',.  l    );\: :X `i}/       ヾ
        ゙ーノ \: :\ ヾ三\.  ', l ,.ィ彡ニ;ィヾ!ノ'   ,r―=ァー- 〉
       /   `ー-ぅヽ辷三\. V/ニニフ_,ム'ノ  /|_  '  /
      弋  ̄`ヽ `ー-= 、{ `ー=にニシ´ ̄  / _,.-ェ彡三|  _,ノ
        \   `,、_  l    ノメメ|     ヒf´  ̄`ヾニヨ ̄



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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////   「いやー、肩が凝りますねー!
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////    私の方が凝りますからねー!」
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////



   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :, u   ゝ    ,      } : : : |
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :     「保育園か何かですか?」
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨


 カン!

 リハビリ。ただいま
 新キャラはあと揺杏くらい
 はじめちゃんは全話書き溜めてから投下予定


 1/10

 【ひたすら曇る揺杏ちゃん】-グラビティ次元アフター-


 自分が可愛い系に入るとは思っていない。

 高校の時から自分より可愛い女の子が周りにいたし、男に人気があるのはユキみたいなタイプだと思ってた。

 実際にアイツは私より年下で、ユキにばかりデレデレしていた。

 だからなんとなく『ああ、アイツの好きなタイプはユキみたいな子か』なんて思って、自覚した時には初恋が終わっていた。

 でも、それだけで関わりがなくなるわけじゃない。

 自分に言い訳をつけて、諦めるように言い聞かせているのに、アイツは私の視界に入ってくる。

 暗い顔をしているのがバレてしまったのか、『大丈夫か?』なんて気遣われると嬉しくなる。

 たったそれだけで一日中機嫌が良くなってしまう自分がチョロいと思う。

 そして帰ってから現実に気づいて、また少し体調が悪くなる。

 ここ最近はそれの繰り返しだった。


 「おーい、揺杏?」

 「……?

  なんだよ」

 「さっきからボーッとしてるからさ」

 「うるさいな。

  私にだってそんな時はあるんだよ」


 ユキの付き添いで入った麻雀サークルで出会った『アイツ』

 人当たりが良くて、みんなに好かれている卑怯な奴だ。

 男女の関係なんて気にしないで人のプライベートスペースにズカズカと入り込んで来て居座ってくる。

 私の方が先輩だって言うのにタメ口だ。……まぁ、敬語が気持ち悪いって言ったのは私だけど。


 「でも、最近浮かない顔してたからさ」

 「そりゃお互い様だろ、色男」

 「色男ってお前……」


 なんだよ、事実じゃないか。

 隣に竜華先輩とクロを侍らかせて、最近は他にも女の子の影があるし。

 私たちが牌のお姉さんに仕立て上げようとしてたユキだってコイツにお熱だ。

 ハーレムって男の夢なんだろ?

 羨ましいじゃないか、げっろ。


 「いやまぁみんないい人たちだけど、女の子に囲まれてるとやっぱ居づらいよ」

 「色男は言うことが違うね」

 「うっせ、男の悩みなんだよ。

  気を遣わなくていいし、揺杏といるのが一番落ち着く」

 「こっちは先輩なんだけど」


 そう、これだ。

 コイツはこう言うところが卑怯なんだ。


 2/10


 初めて会った時だってそうだ。

 私が裁縫が好きで、ユキにいろんな服を仕立ててあげている。

 自分の体はまぁ貧相で、あまり可愛い服が似合うタイプじゃない。

 だから代わりにユキに服を着せて楽しんでいたと言うのに、コイツはーー


 『揺杏が着てもいいじゃん。

  似合うと思うけど』


 視線すら合わせずに言われた。

 もしかしたらいつも通りの冗談で、からかわれたのかもしれない。

 でも、ユキじゃなくて私のことを褒めてくれた人はこれが初めてだった。

 自分ながらチョロいけれど、それからコイツのことを意識してしまったのは間違いない。


 じゃあ私に女の魅力があるかどうか、自分で言うのもなんだけれども家事全般はかなり得意だ。

 それなりに自信があるはずだったんだけれどもーー


                    ____
               ,, :´ : : : : : `: ..
               ≦: : : : : : : : : : :\
          .  .ク:.:::.: : : : : : : : : : : :.ヽ
           /::.::.::.:. : : : : /: : : : : |: : : : : : : : い
         ./. __.ヾ:. :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚.
        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |:.: : :|: ゚
          ′::::i::.. 从 :乂:.ヾ:::::ハ.i|≧ミ∧..`:|: : : :|: :    ←家事完璧
       |:: '::: i:. :..ノ灼茫  ヾ:i ^灼茫ミ...}::.:.|: : : :|: :.゚
       |::|l:::::i:.:.:.圦 vツ       vツノ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 、、、  ′   、、、 ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::..小.   r―      イ. : :.|: : : |: : |
       |::|l:{.i:::::.: 込.     ..ノ    .イ. }: :..:.: :...|: : |  「京太郎くん、今日はゆっくりしてねー」
        `O′:::.(:. ノ介ト __  <{从 /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕  .....{  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Ⅵ /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/


.   / .::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::..
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.八::::::::::Λf笊心、   イ笊心rァ |::ハ|:::::::::::::: |
.  \{\:::. Vり      V/タ  j/ ヽ::::::::::::: |   ←家事完璧
     |:ハ    ,     ,,.     /:::::::::::::: |
     |:::::           r-イ:::::::::::::::::: |

     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|    「帰る時間はうちが連絡するよー」
     |:::::::::::>..     イ  |:::::|:::: |:::::::::::::|
     |:::::::::|三三=千     /=|:::: |:::::::::::::|

     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
    /| |::::::::ムニニ|      /ニ三|::::::|ニニ>、|
.   / V:::::/三三ニ|――- /=ニニ/:::::/ニ三三>
  /  /::::/三三ニニ|   /==ニ/:::::/三三/ |
. /  /::::/三三ニニ|  /ニ三/:::::/=三/ /  |


 私の自信を踏み潰すようなドラゴンが二体いる。

 スタイル抜群で家事も得意で麻雀も強いなんて、神様は二物を与えるもんだなって。

 家事とか裁縫とか、そう言うのなら負けないって言い切れるけど。

 やっぱり、自信なくすんだよなぁ。


 3/10


 「ほら、色男じゃないか」

 「そ、そうかなぁ」


 なにやら困ったような顔をして遠くを見ている。

 この男の敵で、女の敵め。

 この二人に言い寄られて困る男なんているのか。


 「そ、それより揺杏はどうする?

  今日は打ってくのか?」

 「あー、私は、そうだなぁ」


 正直、私にとっての麻雀は手段でしかない。

 もちろん嫌いなわけじゃないけれど、インターハイに出ていたような人たちに比べれば『普通に好き』と言ったレベルだ。

 割と自由が利くこのサークルなら私の性に合っている。


 「今日は見てるよ」

 「そうか?」

 「後ろから口出してやる」

 「やめろって。マナー違反だろ」


 私もそんなに上手くないけれど、コイツだってそんなに上手くない。

 そんな情けない共通点を見出して少し機嫌が良くなる。

 やっぱり同レベルでダラダラしているのが楽しいんだ。

         . -──-.、
       / : : : : _r~-ゝ-、
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       丶: : ヽ|: : lト、 Vzソ   、   ぃぃ }´l:.| ',:.l
        ヽ : : |: /:|i、_, ぃぃ     ,   ' l:.| ',|    「そ、そういやさ。
         : : |/: li : l ゝ _ `   ´ ィ   .:,'
         ', : : : }\|   ,アl ー ´ {^ゝ _/        お前、誰と付き合ってるんだ?」
          } : : ノ  ヽ、 7 丿    /  Y *、 _
         ノ:/、ヽ*   ,'  ヽ    /   l   *  ハ
       ー‐''7    *   i| ,イi、\/}.,i\ |   * ′
          ハ   *   i|' マL⌒l´ ,ilア `|   *  ',
         ,  l  *   {   マL l ,ilア   |   o*  ',
         .′  *    ;    `Y^Y   |    *    l
             ,*    |      ヒlリ   .|   *     }


 なるべく、平常心を保って聞けただろうか。

 今まで曖昧にしていたことだけれど、聞かずにはいられなかった。


 4/10


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ       「うっせ。誰とも付き合ってねーよ」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|

 帰ってきたのは思わぬ答え。

 てっきりあの中の誰かと付き合っているのかと思った。

 それほど彼の周りにいる女の子は魅力的だ。


 「……不能?」

 「違うっての!

  俺もなんでこうなったのやら、あっちもその気がないし」

 「そ、そうなのか?」

 「ああ、そんな関係じゃないよ……」

 「そっかぁ。

  てっきり一人や二人や三人、手篭めにしてるのかと思ったよ」

 「するかよ!?

  いや、そう思われても仕方ないかもしれないけどさぁ」


 大きなため息を吐いている。

 どうやら嘘ではないらしい。この男は嘘を付くのが苦手だ。

 最も、仮に得意だったとしても見分ける自信はあった。それほど、ずっと見ているのだから。


 「そっかぁ」

 「なんだよ」

 「別にぃ」


 私にもチャンスがあるのかな、なんて考える。

 いや、付き合ってないだけで誰かに想いを寄せていてもおかしくない。

 期待をすれば裏切られるだけだ。自分の器は自分がよくわかっている。


 5/10

 ……
 …

          , ' / /        \  \   ヽ
       / / , '     /      \  ヽ   ゙.
        // .' /  / ./!        ヽ  ゙、  l
     //  ,.'   ,イ / i       |、 l  丶 |    !
     ,'/l| . l! __L!l._ !       |_L.L._  l  l   |
     li! |! ||、´ ,' {.| -| l、   l|l-ヽ|、 ` .| |   l
     || i!.|Yヽ|_,,,L_ lハ.   |l!=込_\ !  ||   | l
.      i! | | | /イ示ヾ  \ {イ示ヾミ |  .!|   |. !
.      } |  l!ヽ辷ソ    `ヽ辷ソ" .!  ll|  !. l
.        | /|  |l ,, ,,     ,    ,, ,,  ,!  |i|  ! |
        fj. !  l.!            ノ|  l |  | l!    「揺杏ちゃんは京太郎くんのことが好きなの?」
     / !. |  | ヽ    っ     ..ィヽ!  l !  !、. ゙、
    ,.'/{ | _!  l'´| >、.. _ .. ィク   ,' / トl.   |. \\
    !'/,l l'. ..ト ハ..l    ヽ、  ,<    / /!ノ/  .lヽ、ヽ \
   , 'K. ヽ!. . ヽ\ヽ!  , ヘ ゝl λ   ,'ノ. . /   |. . . `>、. \
.  / /. ヽ. . . . . . .  ̄! /\ヽ '// \ /. . .,'/   |. . ,.'. . .ヽ  ヽ
 / l. . . ヽ. . . . . ┌┴┴─┼|┴─┴-、,'/     .!. /. . . . .l   ヽ


/: : : /: : :ヾ:./: : :/: : : -<: : : : : : : : :}: : :
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: : : :\:.人/:./: : |:/  乂zシ '’ / '⌒|: : : :}l:.{
: : : : : :ヽ:/:./从:ハ{ /:./:./   _/,ィfア丐|: : : ハ:.}
ヽ: : : ): :}l: ':.{ゝ:{ 丶        〉‐' ,イi:i|: : /  }:}
 }:./: :ノ|:.l八 |:ト     r 、     /i:i:i:i:': :/ ノノ
 /.: : :/r|:.|   |:|      ー    ノi:i/i:/: /=‐'
,/ : : /_八:|  ヾ、 >、     < ノノ|i/: /‐-、__
: : : /ノ   ト、     {   ̄ ',``フ/ 7: / l´ __ ヽ
: : :.i{{ ',  ', ``ニ、  マ 、   ', ̄  //  (_⌒` }ヽ    「え”っ、あ”っ……その……」
`丶\ ',    ハ‘, ‘, 、 ',   /'|  _(,.-、`` } }
 ||| `ヽ.',  ∧ \, }  }、 |ー'´', } 〔_,..--.、 /  }\
 |||   ノ ', ∧∧   ,|  } ト|   ', |  ./   ./、ュ¨ _}ュ
 |||    V  V∧   \ } }   ヾ{ {{人  /  } ``ーゝ
 |||    ',   VL    //     ヽl l ノ>'   .,'    `}
 ||| ╋   ',   ヽヽ // \     { \__ノ ′    ,′


 偶然講義が同じになったクロにブッ込まれた。

 クロはまるで今日の天気でも聞くような気軽さで聞いてくる。

 フツーは修羅場になるんじゃないか、コレ。


 「……べ、別に」

 「隠すことじゃないよっ!

  京太郎くんは格好いいもんね」

 「そ、そーいうクロはどうなんだよ」

 「大好きだよ」


 ビックリするくらい速攻で帰ってきた。

 クロのこういうところが羨ましい。

 自分に素直になれるなら、もうちょっと関係を進ませることも出来たのだろうか。


 「じゃ、じゃあ付き合うとか?」

 「ううん。そのつもりはないよ?

  京太郎くんの彼女さんは探してるけどねっ」


 あ、ああ。友達として好きってことか?

 なんでだろう。少し安心した。


 6/10


 「アイツに誰か紹介してくれって頼まれたのか?

  全くクロはお人好しなんだから、そんなの無理に付き合わなくていいんだよ」

 「ううん、私が好きでやってることだから」


 クロのこんなところを見ていて不安になる。

 変な男に騙されやしないだろうか。

 まるで一時期のユキみたいだ。


 「それで、揺杏ちゃんはどうなのかなって」

 「私はまぁ、アイツの好みじゃないだろうし」


 そこまで言って、自分で暗くなる。

 なんでこう、自分に自信がないんだろうか。


 「そうかな、揺杏ちゃんは可愛いと思うよ」

 「そりゃクロみたいな感じだったら私だって自信持てただろうけどさ」

 「ほえ?」

 「はぁ……」


 自覚なし、と。

 普通の女子グループにそんな態度とったらハブられるぞ?

 でも、それがクロの良いところだってわかっているから嫌いになれない。


 「まぁ、悪い奴じゃないと思うよ。うん」

 「……」ジー

 「話していて楽しいし、意外と気遣いできるし」

 「……」ジー

 「人のコンプレックスにヅカヅカと入り込んできて、居座ってくるし」

 「……」ジー

 「嬉しかった、し……」

 「そうだよね。良いところばっかりだもんね」

 「はぁ……」


 そんな目で見られたら嘘をつけないじゃないか。

 どんどん心情を吐露してしまう。

 クロは卑怯だな。


 「私は、揺杏ちゃんなら大丈夫だと思う」

 「えっ?」

 「揺杏ちゃんは家事が得意で、いつもお弁当は美味しそう。

  ユキちゃんから聞いたよ。

  気遣いができて、お裁縫が得意なんだよね?」

 「ユキのやつ……」


 別に女子ならそれくらい出来るだろう。それでも褒められると恥ずかしくなる。


 7/10


                   -―……―-
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        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l 「あとはおもちを大きくしたら京太郎くんの好みど真ん中だよっ!」
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l


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             .:::::::::::::::::::::::::|  从::::|/|:::::| 、   `  /:::/: : : : : : .         ア∠、
             ∨:::::::::::/|:::::l ノ、 |:::| .|:::::|/ >。 /::/|::/ : : : : : : : : : 、       └'己」 .
            ∨:::::/ |::://  >。. |:::/) ∨::// .|/: : : : : : : : : : : : : 、
            |::::/.ィ: : : : |∨    /、/^ヽ ∨: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : :,
             ./://: : : : : :| .∨ /ム   |:l\マヽ: : : ; : : ゝ: : : : : : : : : : : : ,
          ノ://: : : : : : :|  ∨  ヽム . |:l ∨ ム: : i: : : : :∨: : : : : : : : : : :,
              ./: : : : : :i: :|    i  >≦≧  ∨  ム:i!: : : : : : ≧i : : : : : : : : ,
           /: : : : : : |: :|     ,  ゞ: : ノ  ∨  l}|: : : : : : : : : ` : : : : : : :}
           ,: : : : : : : : 、: :.    l   '; : ム   ∨  |:}----: : : : : : : : : : : : ノ
            /: : : : : : : : : :i、::::-    ,   !: : ム   ∨ .i: |        ̄ ̄ ̄
         /: : : : : : : : : : :|∧::::..   l    i: : :ム   v.i}: |
          ,: : : : : : : : : : /: : ∧:::..  .|   .l: : : ム  l .;: :|
          ,: : : : : : : : : :/: : : : : : : 、:::. |   .|: : : : :.  l |: |


 「クロ……」

 「どうしたの?」


 うん。悪気がないのはわかってる。

 きっとクロなりに私を励ましてくれているのもわかってる。

 でも、それがコンプレックスなんだよなぁ……。


 「このっ、じゃあクロの胸を寄越せよっ」

 「わーっ!?

  わ、私にあげられるほどおもちはないよ!?」

 「持たざる者からしたら十分なんだよ!」


 仕返しに思いっきり胸を揉んでやる。

 これで許してあげられる程度には、仲がいいつもりだ。


 8/10

 ……
 …

 翌日。ちょっと背伸びをしてみた。

 別に本人と約束したわけじゃない。

 ほんのちょっとだけオシャレな服を着て、アイツの弁当を作って来た。

 アイツが自分の弁当を持って来ていたら交換すればいい。

 アイツが私のファッションを褒めてくれたら、もうちょっとだけ自分に素直になろう。


 「ファッションセンスは結構自信あるんだよ」


 ユキみたいなタイプじゃないけれど、自分に似合う服だって持ってる。

 それに、京太郎に似合うだろう服だって色々と考えてある。


 「アイツはいつも似たような服ばっかり着てるから、なんか選んでやりたいし」


 さすがに服をプレゼントしたら重いと引かれるだろう。

 だから今日は弁当を渡して、いつも通り昼食を食べて。

 その時に少し話してみよう。

 例えば、休日に繁華街に出てみよう、とか。

 服を選んでやるから着いてこい、とか。

 ユキに似合う服を決めたいから男の視点が欲しい、とか。


 「わ、私の服を選んでもらうのもアリかなーなんて……」


 色々と妄想が浮かんでしまう。

 アイツは私にどんな服を選んでくれるだろう。


         .   ――  ..
          / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
       '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
      / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
    /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.   ̄
    /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘ ―
    {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!    「あっ、京太郎くんだ」
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )

イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
'::.:.:.:.:./:.:.:.:ト、    /  乂   /:.:|


 横にいたクロの一言で身を固くする。

 と、とにかく誘うことから始めないと、本当に妄想で終わってしまう。

 いつもと変わらなくていい。いつものように、何気なくーー


 9/10


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            / {   ‘::::::::::/    { ,   ∨ 〉
             j{  \_j-<         〉 '    ∨
             / /  l__ノイ 〉       /  |     ‘,
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          /    |l/:::::::/|ニニニニニニニ|   / |



         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


 その時、京太郎が他の女性と一緒にいることに気づいてしまう。

 彼女の後ろ姿だけでも美しさが伝わってくるようだ。

 よほどの美人なのか、京太郎もタジタジだ。

 なんでこう、アイツはこんなにモテるんだろうか。


 : : :∥: l: : : : : : : / : : : /: ─-く/: : : : : :/:ハ: : : :.

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 : : | l : : : : :_, ': : :/: :/‐冬ミ/: : ,イ^ 三/'´三三 : : |    l  丿
 : : | ', : : /ア : /: : :/' ん//:圷ミ _、‐''゛ 三 ─-ミ}.: :.|

 : : l ', : l/: :/': : : /  {///7 三三三三三三/: : :|      つ

 : :/  V/:., ' .,': : :./   ,乂zシ 三三三ーァ示三: }: : :′
 :/   /:.人`l : : ,'   /     三三 んr7マア: }: : ,      フ
    ./:/^', : |: : ,'  u              {zシ / : : } : ′    ⌒)
   //   ゞ| : ′    マ 、    `    /: : : :}: ′     `¨
  ./''      |: :l \    \  、     /: : : : ': '
  /      ,|: :{  \      ̄     ィ: l: : : //    「……また今度にしよう」


 とりあえず今日は弁当だけ渡して、デートに誘うのはまた今度かなぁ。


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 ……
 …

 ・正面から見た図


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   |:::::::: l ::::::::::八::::::::::|  ,,xぅ斧笄ミ\::::::::|斗ぅ斧x )/:::::/:/  ノ
   |:::::::: l ::::::::::::::::\::::| 《 h __j刈   `ー┘ h__j_| 》厶イ イ
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::个゙  乂廴ソ        乂_ソ ,′:::::::|
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::::|               ,      ,′:::::::::|
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   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\       r‐ ┐    人::::::::::::: |    「旦那様の頭痛を取り除いておきましたっ!」ダバー
   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ┃    イ:::_:_:__::::::::八
   |:::::::::::::‘:::::::::::::::::::「:|    `     ┃ ....::|:::::l:/ / /^Yヽ
   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,
   |:::::::::::::::::‘:::::::::::::::|\\     //  `丶/ / / / | !
   |:::::: -‐ ‘:::::::::::: |  \\   .//.     / / / / .八 |
 -‐'^´     ‘:::::::::: |   \\ //    / / / /  /   ト、


  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,   「勝手に肩代わりしちゃダメだってば!」
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |



 カン!

揺杏ちゃんとくっついても全員ついてくるから曇ります



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 前スレ457
 【あわあわvsアラフォー】-京淡次元(社会人編)-


 大星淡は期待の新星だ。

 かつて戦った多くのライバルは先にプロになっている。

 インカレとプロではレベルの差が激しい。

 先にプロになっている者たちには一歩劣るところがあっても、淡は決して折れなかった。


 「(キョータローの分も私が頑張るんだ!)」


 自分を支えるためにハンドボールのプロを諦めて普通の就職をしてくれた恋人。

 今は自分の仕事を抱えながらも淡を支えてくれている。

 まるで大学生の時とは逆の立場だが、淡はとても嬉しかった。

 負けても負けても立ち直り、最近はそれなりの成果が出るようになってきた。


 「よしっ」


 控え室で気合を入れ直す。

 今日の仕事はもう終わり、後は帰るだけだ。

 明日は大一番が待っている。


               -‐===‐-ミ
              . ´..:::::::::::::::::::::::::::..` .
.           . ' .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ヽ
        ′.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::::::: :.

       ,' .::::|:::| :::::::| :::::::| :::::::|::::::::|:::::::::::

         i:::::::::从ト、从ト、从ト、从ト、从! :::::::::i
         |:::|:: |                |:::::::::::|
         |:::|:: | ___,ノ   `ー--- 、 ! ::::::: |
         |:::|:: |    二    二   | :::::::::|
         |:::| ∧'乍)丁    '乍)丁 | lY :::|
         |:::|人} ゚ー'      ゚ー'   | |ノ:::::|
         |::::: 从 ""       ""  从 ::::::|   「どこかにいい旦那さん落ちてないかな……」
         |:i::::::::::ゝ、    r‐┐  u. イ:::::|:::::::|
         |ハ{::::|::!|:::::`≧r--=≦´:::::|:::: |:::::::|
         { 乂{从_ :::>′  └< j:::ノj:从j
         ∠| ̄ト、  ー 、 一   }| ̄|`ァ--、
.        ///|  |/`刀フフ7フフ刀´ |  |////ハ
       ////|  |,'////////////,|  |/////}


            -‐==‐-
         ´            `
      /             ヽ

     / ,      !   :  |   |     i
.    / |i  , ‐‐i|  .:ト、_|‐‐ |  :i|  |
    l :/:|i  | |/八 .:|     | |  :i|  |
    |/ :〔!|  N ○ \|  ○ |ノ  ,リ
.   〔 八! l圦 ,,   '   ,, l //  |
       N |  .  v ァ  . ∨/  .:|
        ヽ|:| l_≧=ァ≦ト /_,′  八   「(なんかいるっ!)」
       ノ厂| l  〔,   / / `丶、 `

      /∧ i| |  「⌒ / /  /∧
    / イ′ j ト、∧  / ′´ .イ
   :'  /    | |\ハヒ/| |ニニ/   〉    :
  /  ノ〈    i i   >ニ| |  ´y'    !     |
  .' /   〉  / j / ノ<i| |  〔___!   ト、〕
. 〔′|  `ー‐'  ///  | |  i| Υ─|  | .′


 そう、目の前にいる元・世界二位。

 小鍛治健夜との一戦を明日に備えているのだ。


 2/10


 「あれ、貴女は……」

 「は、はじめましてっ。

  『The Big Star』 大星淡です!」

 「あ、こちらこそ……」


 社会人になって三年。

 淡も目上の人に対しての礼儀は気をつけるようになっているのだ。


 「明日の対戦相手だよね」

 「はいっ」

 「今年で何歳?」

 「えっと、25歳です」

 「そっかぁ。若いねぇ。

  でもね、知ってる?」

 「あわっ?」

                      _____
                。o≦:::::::::::::::::::≧o。
                  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
            .:::::::::::::::::::::::::|ヽ::::}\}\::::::::::::.

            |::::::::::::ハ人::| ノノ     ヽ::::::::|
            |:::|:::i/     `         |::::::::|
            |:::|:::| ___ノ      `ヽ ___ l|::::::::|
            |:::|:::| ┬┬    ┬┬ l|::::::::|

            |:::|:::| l__」     l__」  l|_〉::;:!
            |:::|:::l  "         "   |::::/ !
            |:::l:圦     ___    ノ|::::::::|    「女性の価値って、クリスマスケーキと同じらしいから」

            |:::|::::个o。 __ ´ ̄`  イ:: !:::::: |
            |:::|::::::|::::::::::::__〕___〔__:::::!::::|:::::::リ

             乂!\l:::::::::{////////}:|::: !:::::/
                   乂::ノ//////////`ヽ/
               //| i////////// //∧
          __    ///| |///////// ////∧
          ////\ {///| |//////// //////∧
       ////////∨///| \,///// ////////∧
       {_/⌒}」ノ//∨//|\ \_/ ////|///// !
       // / 乂////\////> __ </////!/////l|
        \/   \//// {_/ ///\\// !/////l|
                 `¨¨¨ノ__///////\\l|///// !
                    //////////////\|///// !
                /////////////////|///// !


      ∧  ト、\ヽ   ヽ  〃⌒》
  /ハ/  } |ヽ , -‐ !  l    《
 ハ_」/   .|  | /Vり  l  |  __  o
ィチ∨_ ̄`|  l ィ巧ミ< |  | ⌒》   /
 |ァ豸坏| ソ ' i::::::} 〉| !   ヽ。  /
 l〈 {:::::::j レ'   -‐'' リ 八     /
 ト `  ̄     '  "" ノ ハゝニニ二!
 ヽ ""   ∧    ノ人\ヽ    |
.\\ゝ    し'  /     } \\ <
\ \ ヽ ー- r i, --  / \ヽ! \ |    「」

  \ } }-、  r‐/ /   \  ヽ!ヽ |
ヽ.  ト j !` ̄ / /      \  | }


 何言ってんだコイツ。

 そう叫び出さなかったのが大星淡の成長の証だった。


 3/10


 「こーこちゃんが言ってたんだけどね」

 「(……誰?)」

 「あっ、知らないか。旧姓、福与恒子って言って私の元相方のアナウンサーなんだけど」

 「は、はい」

 「24歳、つまり12月24日までは予約殺到で入れ食いなんだって」

 「ふむふむ」

 「でも25歳、12月25日になると安売りが始まるんだ」

 「う、うん」

 「28日辺りになると半額以下で投げ売りされるよね。

  30日になるとオマケ扱いでタダで持って帰らせる場所もあるらしいよ。

  そして、新年が開けると廃棄になるんだ」

 「……?」

             /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.iヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
            .:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:./l:.:.レ'|:.:./  }:.:|  V:.:∧:.:|.:.:.:.:.:.:.:',
            ′:.:.:.:|八: :/ V  ヽ{  レ'   V  }/ヽ: :.:.:.:.:.:.
         i:.:.:.:.:.:.|  V                 i:.:.:.:.:.:.i
         |:.:.:.:.:.:.|/ ̄ ̄ ̄`       ´ ̄ ̄ ̄`ヽ|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|    __       __    |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.| 斗ぅ芋ミ       抖ぅ芋ミ.  |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.l. {{ rJ●::ハ       rJ●:::ハ }}.|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.小  V::::::ソ         V:::::::ソ  ′:.:.:.:.:|
         |:.:.:.:.:.:.| ',                   /.i:.:.:.:.:.:.|    「あれ、面白くなかった?」
         |:.:.:.:.:.:.ト、} :::::::::::::     '     :::::::::::: 厶:|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:八               /:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:\       r‐、       イ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:i:.:.:.:.ゝ、       ィ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:i|:.:.:.: |:.:.:|:.:.:.:|:.:.:|   ー    l:.: :i.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |八:.:.:八: l:.:|:.:|:.:.:l         |/|:.:l:.:/:. |:.:.:.:.:./
             \:.:.乂人ィ¨ノ        >乂|/|/:.:./V
           ,. -‐ァ{                `¨''┬<_
        rく´ / / \                  /ヽ ヽ¨ヽ、

         /               ヽ \
            /   ./              :.
        /   ′ /|     :∧         ::.
.       / 7  | ./ !     | ∨    |    |
       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !    「!?」
.        |   :}          /7 /     |
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
         //   /   /|    /   ∧::..       ::.
.      //'    /   ∧   //   /  \::.      |
.     // /   /   /\  / /   /    \::.    |
     l(  /   /   /  /   /   /        \:..   |

 「ヒィッ!?」

 「ご、ごめんね?

  若い子とどう話したらいいかわからなくて」


 淡は全身を引き裂かれた痛みを覚えた。

 小鍛治健夜と対局した者のうち、一人の証言がある。


 4/10


 ……
 …

 ・インタビュー

                 --……--
         r―‐⌒ヾ : : : : : : : : : : : : : : : \
         |∨: : : : : \ : : : : : : : : : : : : : : : \
         |/゚:。 : : : : : : \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : .

         /: : : \:.:.:.:. : : : :\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : 。
          //: :/ : : \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.o。:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. :i: ゚
.         /イ /: :.:.:.イ:.:. ー┬---:.:.:.:__:.`:.:.o。:.:.:.:.:.|.:..。
       i{ | ′:.:.'{_|_:.:.:.:| リV:.:.:.:.:.:.:}:.>匕、: :\j--i     ※プライバシー保護のためのモザイクです

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆     彼女の教え子とは何の関係もないモザイクです
    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

           |:.:.:.:.小   , ,    '    , ,  : /:.:.:.∧:.} リ
           l.:.:.:.:.:| }ゝ-!            jハ:.:.:.:j/}:.|
          :。.:.:.:{ {:j:八    -==ァ     イ }/ j:ノ    「数年間、五感がなかったんだ」
            ゚:。.リ  \{≧ュ。.    ィ:jソ  ″ /
           ゞ    イニ}  ` ´  {ニヽ

              ィニ//      ゝ|ニ\_

        ┬==≦ニ/ニ7____    __,.|ニニムニニニニニlヽ
       /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
.      /ニニ:|ニ7ニニニニニ|          |ニニニニ}ニニニ=|ニム

 …
 ……

 誤解を招かないように言っておこう。

 健夜に悪気はないのだ。

 若い子になるべく緊張を解してほしいから自虐トークに走ったのだ。

 結果は見ての通りである。親しくもない相手に自虐トークで話しかけてはいけない。


 「あ、あわわわわ」

 「(またやっちゃった!?

  ううっ、やっぱり若い子とどう話したらいいかわからないよ。

  この子ギャルっぽいしナウでヤングにバカウケの地震があったのに!)」

 「ぐぬぬぬぬ……」

 「?」


             .      ,  ´            ` 、
                /                 \
                //: ..::              ....:.:ヽ
               //:.:.:.:/.:.            ..:.:.:.:.:.∧
            //  :.:.:´:.:.:.:.:....:.:.:   ...  .......:.:.:.:.:.:.:.:、: ',
        .1}   } .:./  .: ::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト;.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:. ', .',
.         7ミニ彡 .:/:.:.:// /  ://}.:.:/ ,' .ヽ:.:. .',.:. 、.:.: |..:.∧
    __  { ,'.|   /}/:.:.://:/:.:.:.:.:..´/. ./ ./ /   V...ノ:.:.:.',.:.:|.:.:|:∧
.  /7}  ヽ{| ./.ノ.:.:.:./:/.:.:.:.:.:./  メ;..':.:/.     .V.;.:.:.:.:.}:::|.:.:|:.トヘ
.    {人_ .ヽ_ミx´,:.:.:./:/:.:.:.:ーx_  //ァ/    ./イ:.:.:.:.:.|.:.|.:.:|:.:ヽ.ヽ
.   ゝ   ̄...:.:.:., |:.:./:.:':.:.:./  _≧≦_.´    ._x≠キ":.:.:.|.:.|.:.:|:.:.:.:》 〉

   __`''ーt―r ' ./.:.,:.{:.l.:.:イ ',.〈丁≧ァ`    k´r‐=≠、.:.:.:.!.:.:.:.:!;/,_'_
r''´,-=、::`''ー==≧:.:.:.{{::';|:/ ゝ_,  r';_; }.    ./ 5、_/;}lノ:.:.:.|.:.:.:.:|.// ,Xァ     「私はカレシに予約済みだもん!」
.` .≧=-`''-、_.:.:.:.:.:.:.:r<ヘ:.|.  ヘ ``'''.        ヾソ-'./.:.:./|.:.:.:.:|/ /  `、
         ̄´ /´.ヘ V   :ヘ      ,      /:.:.:/:/:.:ノノ /:::   .∧
        ト ./   ヘ ,ヘ   ::::> _  __ __   ,/イノ::::レ'/ /:::l:::    ∧
        |:`,'    :ヘ ヘ   ::::::::::::>.、 _, =r<:.,'.:.:.:.://// :/:::      ` ー、
          八_}    .:::.ヘ ヘ  ::::::::∧‐-   ./:/.:.:.:.:/::.//イ .l.::: .:::::::::::     }
        ,イ   .. ::::::::.ヘ .ヘ   ::::::∧`''ー.〈_:ゝ、:.:∧//:/:  |::::::::::::;:': .::::::  /

 淡、迷った末に爆弾投下である。

 対する小鍛治健夜の反応といえばもちろんーー


 5/10

                 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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               ′/: : i:.:/   ∨ :レ'  ノ .}/    Vイ.:.:.:.:.:.:.
             i:.:.:|:.:.:.:|/       ,               |:.:.:.:.:.:.:',
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             |:.:.:|:.:.:lヽ  弋辷ソ       弋辷:ソ  /^|:.:.:.::.:.|
             |:.:.:|:.:.:|` }               {.´ |:.:.:.:.| |

             |:.:.:|:.:.:ト、.|:::::::::::    '     ::::::::::::::|_.ノ :.:.: | |    「(この子、すごくいい子だ!)」
             |:.:.:|:.:.:l: 人              人|:.:.:.:.:.:| |
             |:.i.:|:.:.:|:.:.:个:.    (⌒⌒フ    /:.:.:.|:.:.:.:.:.:| |
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           /  ヽ   |    l   ./ :|  | ヽ  |    |   / }


 意外っ! 健夜側が懐いた!

 実は健夜、ここ最近は麻雀のレベル差と喪女の極まりっぷりのせいで人と話すことがなかったのである。

 彼女の喪女フィルターを通すと、『自分の滑った話に何とか合わせてくれる若い子』となる。


 「へ、へぇー、そうなんだ」

 「そうなんですっ」

 「ん……?

  そういえば、いつぞや『須賀淡』とか言ってたもんね。

  婚約してるのかな?」

 「まだだけど、いつかしたいなって思ってます!」

 「(ま、眩しいっ!)」


 女性として普通に男子と付き合ったことはない健夜にとっては恋人関係など想像でしかない。

 それも彼氏の話をしている淡は女の子としてとても幸せそうだ。


 「(いいなぁ……)」


 羨ましくないかと言えばとても羨ましい。

 散々自分のことを弄り倒した恒子が先に寿退職した時には殺意が溢れた。

 その余波で赤土晴絵が廃人になったりしたのだがーーそれはそれとして。

 さらに一回り年齢を重ねることによって、健夜は学んだのだ。

 その結果新人とも積極的に関わることになっているのだが、彼女生来のコミュ障が歳を取った後に変わるはずもない。

 先の話についても自分が弄られていることを自覚している健夜なりの話題提供のつもりだったのだ。


 「(この子ならもうちょっと話しても付き合ってくれるかな?)」


 そして、人と話すことが久しぶりと言うことはーー


 6/10


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          ′:.:|/{ V       ヽ{  Vレ'}ノ|:.:.:.:.:.:.: :|:.:.:.:.:.:.:.:i
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       |:.:l:.:.|:.|/:/:/:/: '    :/:/:/:/:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|    「ど、どんなお付き合いをしてるのかな?」

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       |:.:|:  \|      ヽー:}      |:八:.:.:.|/}/
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           / / ./   /          //     /⌒トミ


 中身は女子高生の頃から何も変わっていないと言うことである。

 良く言えば夢見る乙女のままとも言える。

 普通、自分よりも干支が一回り違う女性にこう言われれば反応に困るだろう。


 「えーっとですね。

  私とキョータロー……、ああ、須賀京太郎って言うんですけど、大学からの付き合いなんです」

 「大学!?

  や、やっぱり合コンとか?」


 健夜の教養は大学=合コンとなる。

 脳内では合コン=乱交に繋がり、お子様の目には見せられないような妄想にまで発展している。


 「えっと、違います。

  カレはハンドボール部員で、色々あって私がハンドボール部のマネージャーになって……」

 「(スポーツ部員とマネージャーの青春!?

   ま、眩しすぎるよっ!)」


 まるで王道テンプレ少女漫画のような図に健夜は憧れる。

 今だって王子様が来てくれないかな……と思うことはある。アラフォーでも夢見ることくらいは自由なのだ。


 「それで、キョータローは……彼は」

 「うん。名前でいいよ。

  覚えちゃったし」

 「あ、ありがとうございます!

  キョータローは、あんまりハンドボールがうまくなかったんです」

 「……?」


 現実よりも少女漫画ばかり見ている健夜にはわからない。

 もう先ほどの話を聞いただけで、『大星淡の彼氏はイケメンスポーツ優秀の全国制覇した部員』まで妄想済みだ。

 そこにこの事実は解せないものがある。


 7/10


 「私、インハイで全然結果残せなくて」

 「……そうだね」


 小鍛治健夜はプロだ。否定はしない。

 健夜も解説側として大星淡の経歴は良く知っている。


 「とっても辛くて、自暴自棄になって大学に進んだんですけど。

  才能なくても諦めないキョータローを見て、カッコいいなって思って」

 「……」

                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
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           ,          /         \
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         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく    「気づいたら、好きになってたんだ!」
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
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   |:.:| f芋ミ    笊芋ミメ、:.:.:.:.| }:.:.:.:|
   |.:.:. ∨ソ   弋::::ソ |:.:.:.:.: lノ:.:.: :|

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   |:.:.:人    _ _,      ! :.:.:.: |:.:.:.:.:.|
   |:.:.:.:.:.:.ゝ .       イ:.:.:.:.:リ:.:.i:.:.l    「そっか」
   |:.i.:|:.:|:.:.:.:.:>ーr    }:.:.: :/i:.: |:.:.|
   |:.i.:|:.:ト、:.:|:.:.|:.:.:}   厶ィ´、l:.:八 |

    {ハ八:{. ヽ{-‐ '   ___,   厂/`丶
.      ,. ´}} |     '    ///   `丶
    i   }} | _____ ///      i
    |  }ノ 人:::::::::::::::::::::::/ {:{ }       |
    | /   ヽ::::::::::::::/  ./Y     ′
    |./     \::/    ∨     /
    l{     丶 Y       ∨      /


 本当に眩しい。

 彼女はかけがいの無い経験を経たんだろうと思った。


 8/10


 「あわっ」

 「どうしたの?」

 「は、恥ずかしくなって来ちゃった」

 「(かわいい)」


 おそらく熱弁している時には意識していなかったのだろう。

 今の淡は顔を真っ赤にして隠している。

 こんなあざとい動作が男にモテるんだろうか。健夜にはわからない。


 「(そりゃ、その子も放っておかないよね。

   淡ちゃんかわいいもん)」

 「あわわわわ……」


 対する淡と言えば麻雀界のトッププロにタメ口混じりで話してしまって後悔しているところだ。

 淡だって健夜の評判は知っている。

 『鉄壁の女』『生涯男相手に無敗の女』『攻められたことのない砦』『朽ち果てた砦』

 大学時代には軽口を叩いたことだってある。

 その中で噂になっていたことの一つが、『からかった赤土プロを三度廃人にした』だ。

 正直、淡は生きた心地がしなかった。


 「淡ちゃんはさ」

 「は、はひ」

 「正直、インハイの時にはちょっと見るものがなかった」

 「ぐえっ」


 トッププロにぶった切られた。結構ショックである。

 ちなみに健夜に悪気はない。この辺りがコミュ障の所以である。


 「このままプロになっても潰れちゃうかな、って思ってた」

 「ぐえぐえっ」

 「でも、今は違うかな」


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            ,:::::::::::::::: __| ::::::::: |斗午トミ      `ヽ |:::::::|
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              .:::::::::::::::{  |:::::::::: 代__ン      ア午ミ .:゙! ::::: |
           .::::::::::::::: \_」::::::::::::|          {ノ:リ イ゙:::| :::::::|
              .::::::::::::::::::i::::: |::::::::::::| 、::、     . ゞ゚ /::::::| :::::::|
           .:::::::::::::::::::i::::: |::::::::::::|         、::、.::::::::::| :::::::|
             .:::::i:::::::::::: i::::: |::::::::::::|    ー ‐     .:::::::::::::| :::::::|
         /::::::i:::::::::::: i::::: |::::::::::::|\      イ:::::::::::::::::| :::::::|    「女の子としても、プロとしても、とても強いよ」

          :::/|::i:::::::::::: i:::::_|::::::::::::|   >‐=七チ:::: i::::::::::::::::::| :::::::|
         |:::i人i ::::::::__jン^|::::::::::::| / ::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
         |斗sヤ¨´    ∨\八 \:/__/|/|::::::::::::::/:::::::::::j
        /⌒\》  ー------   -― 《下<_;;/::;/|/::::/|/
       ,     ∨》             ∨》  ∨ 厶イ , 、
       {        ∨》              ∨》       く\\
       ,       ∨》               レ》|  |   /⌒二¨¨\
      ∧      |∨》                レ》|  | /     ヽ、\〉


 ーー認められた。


 9/10


 生涯、小鍛治健夜に麻雀で認められた人間がどれほどいるのだろうか。

 噂だけは何人か聞いたことがある。

 曰く、闇に舞い降りた天才だとか、ドイツで結婚した同年齢の雀士だとか。

 あの高校時代の宮永照ですら『早いだけで手が安い』と歯牙にもかけなかったのだ。


 「ほ、ホント!?」

 「うん。君はもっと上に上がれる。

  だから早く上がっておいで」

 「が、頑張りますっ!」


 憧れの小鍛治健夜にお世辞かもしれないが認められたのだ。

 淡の興奮たるや見ていてわかりやすいものだった。

 そんな素直な淡を見ると健夜もなんだか嬉しくなってしまう。


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          ─|─〃  |:.:.:.:|:.:.|ハ            ,    イ : |:.:.:.:.:.|
           ̄| ̄    |:.:.:.:|:.:.|:.:ヽ     ー ─'^´  /:.|:.:.:|:.:.:.:.:.|:   「またお話ししようね?」
                :|:.:|: |:.:.|:.:.:个.. _         ィ:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.| ;
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  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |    「はーいっ!」
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


 健夜なりの笑顔でその場を後にする。

 健夜としても自分を恐れずに慕ってくれる後輩の存在は初めてだったのだ。


 10/10

 ……
 …

 「いい子だなぁ、淡ちゃん」


 胸に溢れる感動を抑えきれない。

 私のことを恐れずに慕ってくれている、自分の話に合わせてくれている。

 そんな存在は初めてだ。


 「最初はコギャルっぽいと思ったけど、普通にいい子だったなぁ」


 またお話ししてくれるって言ってたし。

 今度は私がどこかのレストランに連れてってあげようかな?

 お金だけはいっぱいあるし……。


 あ、でもその前に!


           ____
     ,. ..:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
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  ′:.:.:.:.: |:.:.:./|:.:/|/|:.:.:∧:.:/i:.:|:.:.:.:.
 i:.:.:.:.:.|:.:.:レ'V :|/   |/ .V :|/|:.:|:.:i
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|´ ̄ ̄      ̄ ̄`|:.:|:.:|
 |:.:.:.:.:.|:.: 抖芋ミ     仗芋ミ:.:.|:.:|
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|弋::::ノ    弋:::ノ :.:.|:.:|

 |:.:.:.:.:.|:.:.:|        '      |: :|:.:|
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|    、_ _    |: :|:.:|

 |:.:.:.:.:.|:.:.:|`} 、         イ:|: :|:.:|    「私が認める相手として、全力を出した方が喜ぶよね!」
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|: |     ┬セ:.:.:.:.:.|:.|: :|:.:|
 |:.:.:.:.:.|:.i.:|ノ     {::.i:.:.:.:.:. |:.l:,八:}
<⌒厂八|         ̄ ̄厂}:./、. ′
   ({ {.    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    ヽ∧┬┬┤             |           |


 ーー確かに、”プロとしては”何も間違ってはいない。



 翌日の話をしよう。

 淡以外の同卓した二人の五感は消し飛んだそうな。



 カン!

次の投下は久しぶりのアコチャー女子会トークになりそう


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 前スレ737
 【世界一位 vs 須賀京太郎】-のどアコ次元-


 玄さんの年末年始は忙しい。

 だからクリスマスよりちょっと早めに会って、さりげなくクリスマスプレゼントを渡した。

 何をプレゼントしたらいいかなんてわからなかったからネックレスをあげてみたらとっても喜んでくれた。

 いつもの「ぽわーん」って感じだ。

 前々から欲しそうに見ていたものだったし、玄さんによく似合ってた。

 あんまりネックレスをするタイプじゃなかったけれど、気を遣うようになったのかな?

 俺のためにオシャレしたいとか……ぐへへ……。


             _,. -‐…・・=‐- .,_
          , '´             `丶、
         /                 \
        , ´  /                 `、
    y㌻‘   /     /         \      〉
    t厶j「 ∨|  . :| : : : :i      ヽ ∨   _㌻v)
    j{     : :|  i : | : : : :|: : : : . . 」  i : :  〉ーく`く
   i    { : :|¬ト「| : : : :|: : : :〔: : :.|: : | : :∨   \ ヽ
   | { ; 〔: :[∧V小| : :¦ト: :¬トi{ |: : | : :, . :  }ハ  ,
   | 八ト | ヽ 笊≧x∨: : ト、〉 \Vj ! |: : |/j〔 : : : : 〕「 |  i

   .: : :八 |: :爪 rしi:iト \|  芹≧x以: : 厂「 : : : :  [ |  |i
   i{: :! : :〕i 乂:ツ      rしi:i:リ狄: :厶j : : : : i  〔|: . |i
   八: : 乂j: :ハ ,,,,  ,      乂:.ツ イ: : 灯 : : : : i|: : |: :
     ` :,;__] |八         ,,,,  ノ: : / i「 : : : : || : : |: : }i    「大丈夫? それ浮気されてない?」
     ⌒「 乂个   r:.、 _   イ: : :仁ソ : : : : i: : : :リ: :‘

      i{: :fマ=-__≧=⊆孑j 〕仇: : :.㌻7 : : : : :i| : : /: : }
       V厂`く    __,.二ノj「: :≠//.: : : : : 〕: :/,: : 八
      _,,i^   ¨㌻´ _rf二二__彡'/ ' : : : : : : :リ //: :/ 丶

   _,,-''¨_j       ノ 广¨¨ ㍉_  /. : : : : : : :ん /: : ′  \
 -''¨  厂     〈 /⌒    `V{/ : : : : : : {y〈 : : i     \


                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人    「……えっ?」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
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     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
     |////\////////////////l}   |/////////////|//|


 ーーー恋愛の神様になんかとんでもないことを言われた。


 「いやいやまさか、玄さんに限って」

 「うーん、私もそう思うんだけどね。

  玄ならアンタが早く墓に入っても死ぬまで毎日お参りしそうなタイプだし」

 「重くね!?」

 「事実でしょ」


 いや、玄さんに限って……そんなまさか……。

 うん、やるだろうな。死ぬまで墓参り……。


 2/10


 「じゃあなんでそんなこと言い出したんだよ」

 「『クリスマスの法則』に当てはまるからよ」

 「法則?」


 ・憧ちゃんが女子力について語るときに流れている曲♪


 「私に聞いていいの?」

 「なんだいきなり」

 「だってぇー。

  いっつも誰かさん聞きたがらないのに都合のいい時だけ効くのかなーって」

 「うぐっ」

 「この私を都合のいい女扱いしちゃうのかー。そっかー」

 「うぐぐっ」


 なんか微妙に納得いかないけど言ってることは正しい。

 普段のぞんざいな扱いが響いたか!


 「お、お願いします」

 「ケーキ」

 「バイキングの代金払いますっ!」


                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|    「しょーがないわねぇー!
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|     この新子憧様に感謝しなさいよー!」
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!


   /  /     |  ハ       |  | i 、 ヽ  \     \_
.   i  /     |  | |       |  | |、 i  ゙、 、 \_     _>
   |  i   | i  |  | |       |  ハ ハ _i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
   |  |   |+--|、_|! |   | i! ,/.ィ'|"i´ ハ  | i  ヾ 、 ヽ
   |  |   |.|ヽ |、_|王!ー  |./i .;"´/=、!/ | ! |   \ 、i
.   !. r|   i.|、!,,ィ'":::._iミi!  |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_   \
.   | |^!.  N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
    ! | i、i、 ゙、  ` ̄ ̄   メ(        /^|イ `、|
   ノi \ヾi:.、、         i!      i ノリ   `
    |  ヽ__i                 |イ|/
    ヽ i、  i    ____....,     |/
      ヽ!、  i\   `ー-- ―'´  /、!    「(ぶん殴りてぇ)」
       i !i 、 \     ̄´  /!/
         |ハ,i、! 、 \      / ./.|
         ト、! ゙、  `ー---'′ /|V


 考えただけだよ? 実行しないよ?


 3/10


 「メル○リってフリマのアプリ知ってる?」

 「いや、聞いたことないけど……」

 「まぁスマホで出来る自己発送の通販だと思えばいいわ。

  個人と個人のやり取りをする通販ね」

 「古着とか?」

 「あとは自分で作った小物を販売する人もいるわね」


 いきなりなんでこんな話になったんだ。

 って、まさかーー


 「ちょっと待て、それって」

 「なーぜーか、クリスマスシーズンになるとアクセサリーがよく並ぶのよねぇ」


 闇。

 これが女子の闇なのか……!?


 「それって、クリスマスプレゼントを売ってるってことなのか?」

 「半分当たりよ」

 「は、半分って……」


 それでも十分衝撃的な話なんだけど!


 「で、でもこの前会った時には俺がプレゼントしたネックレスつけてくれてたし」

 「そう、そこなのよ?」

 「?」

 「アンタが言うには、玄が欲しそうにしてたネックレスを買ってあげたのよね?」

 「あ、ああ。

  恥ずかしいけど女の子が喜ぶものわからなかったし」


 どっかのポンコツなら本のしおりとかマフラーで喜ぶけど。

 多分口に出さなかったのは女性慣れしたんだと思う。うん。


 「それがね。

  友達に聞いた話なんだけど」

 「何その前置き」

 「いいから聞きなさいよっ!」


 憧が吠える。

 なんだよ。別に憧がそんなことしてるなんて思ってないって。

 男の影も形もないし。……俺以外。


 4/10


         , r '´ ̄ ̄)`ヽ      ./´     .|     1    \
        /   , r ',´`ゝイ      /       i|     .|     ヽ
       ./  ,r'彳 /   .|     ./ ./    , /|     |   ヽ.  ヽ
      /// /  ./   ト、 ヽ   ./ /    / /|    i .ハ    1  ヽ
     ./  / ./  ./    |ヾ  ヽ / /i-、,_  /j ./ |    .ル.j |   .|1.   1
     ./  ./ ./  ./    .| ヾ  ヽj /.i  .>ト,/ j    /i j .|.ハ  | |.   |
    /  / j  i     |  ヾ /j j | / ./ '、` j   /ノ/ .|.j |  .j .|   .i |
    ./  / .|  .|    | |  >'´i |rt== ミ、 、 ./ / /' r t/'ー-/ |   .| |
   ./  .| .j  .|    | | V´  | .| .ク心:::::ミヾ ' '´   '  - ' j /j |   ルj
   j   .| .j  .|    .| |    | .| 毛:::::::ゝ       r==ミ,tノ/j j i  .从'
   /   .| /  .|    | |   | .| ヾ:::::リ'       .ク:::C }./イ .|.j //' 1
   |  | .| /   .|     i. |   | .| ,,,,,         .レ:::リ './ iイ i/ノ |'  ,1
   |  1 .|./   |     ヽ.ト   | .|           ''ヾ / |'j j´  |  |1    「二人の男に同じプレゼントをねだるのよ」
  .|  1 |'    .1ヽ    ヽ》、  | .|         '  ,,,,, /  |j /   .|  |.|
  .|   、|    ヽ、ト    ヽ \| .|    ヽ、       /  .j ./    1 |.|
  .|   ,V     ゝ 、、    \ i .|、      ´    ノ   /./    .| | |
  .|   1、     .》、\ヽ    ゝ | ヽ、      , r ' ´   ././     | j |
  .|   .1ヽ    / `ー-ヽ、、_   ゝi、./ `ヽ- j ' ´  .i   ./.イ      |.j .|
  .|   1.ヽ  ./       ` ゝ 、 ` \'  ./ i   1  // 1|     .|.j  |


                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \

                ,    ̄ ̄ /     、     _\
             ´      /        \     `ヾ
            /         '     、 、 、     \
             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Ⅵ {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
            Ⅵ        ,ー、         ,:'
            ヾ\    / ∧         -,     「……?」
                  ヽ /{/     、       '
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  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,       「……!!!?」
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 ーー意味を理解して戦慄した


 5/10


 「あ、憧!

  お前そんなことしてたのか!」

 「わ、私じゃないわよ!?

  と言うか、意味わかったの?」

 「な、なんとなく……」


 おう、アレだ。

 つまりそう言うことなんだよな?

               ____
         ,.' ´        `  、
      _,ィァ′        ヽ    \
       {少′  / ,i  l ト、  i   ,ィマ、
      Y /  /// | l| | ハ  辷='/|:..ヽ\
     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l l―‐ {(リ八「―‐メ、 彡个rイト、

      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト    '         _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    _     ,ィ' ) ,j リ 刀 「
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |    「どういうことなんですか?」
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
.    / / r廾 .|「{: |-、  __ / // ,ヘ〔 .j {
    〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))


: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|

: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./  〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : /  ≠ミ  ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ  / :}: /   '|: r :|   : :.| : : : l: /\: :\
: |、 |: : : |   : 「 :|   }/    | 」:l   {: :| : : /|/  丶: :丶
: |  |: : : |   |  」 :|         乂シ  {: :| : /: |     : : ::
: |  |: : : l    乂__,ソ       /////,: : イ: : |     |: : :|   [] 〔rァ〕
: |丶|: : : |//////       ′      ′: |: : :|     |: : :|   o  o′
: |ゞ |: : : |       ~ ー~ヘ⌒        从: |: : :|     |: : :|
: l:.〕i|: : : |      .′       \|    /:. : :.|: : :|     |: : :|
八:.:.|: : : ト      l           |   /:|: : : : :|: : :|     |: : :|
: : \: : 八   〕ト !          ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\   |: : :|   「和、いたの!?」
: :. : :.\: : \    ≧=-  r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\  |: : :|


 「最初からいましたよ?」

 「そ、そう。それなら気配を出しなさいよ」

 「はぁ」

 「つまりね?

  二人の男に同じプレゼントを買ってもらうの。

  片方はフリマで売り、片方はちゃんと身につける。

  次のデートの時はちゃんと身につけて行って持ってるアピールをするの」

 「……?」


 一瞬和が考え込む仕草を見せる。


 6/10


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////   「何やってんですか憧!!」
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


       , . : ´: : : : : : 、: : : : : :r_:_: : : `ヽ

      , : : : : : : : : : : : : ヘ: : : 彡}i!:.ヾ`ヽ: :ヽ
     , : : : : : : : :{!: : : :i、: :ヘ: : : :〃:ミ: ヘ `゙ 、:.ヽ
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  7: { レヘ: .仍㍉ヾ: :ヽ 乂;シ'' ヾヘ} 9 }: }: : ヘ     ヾヽ
  {: :i .{ ヾ:{ v::リ `゙`^  , , ,  i!:}冫ノ:.7: : : ,     }:}
  i: :i ヾ `} `” 丶         i!:iノ: :7: : : : .,     .i: :i
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  l: :l     ,   v_ソ    / i!:i: 7: : : : : : : : ,   i: :i
  l: :.l     }: : . ,    /  /i!:i:7: : : : : : : : : i   i: :i    「だから私じゃないってば!!」
  ヘ: :i     i: : : : /`ー '  //: i!i`ー-  ,_; : : : i  .i: :i
  ヾ:.i     }:/: /:./ゝ}  r、 7: : i:i      `゙ 、  i: :i
   ヾヽ    ソ: :., イ{/ヘ,,,ノ }.7: : /ii    /    , i: :i


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: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「(まぁまずは憧を疑うよなァ……)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 風評被害過ぎるけど、本人が話してるんだから仕方ない。

 確かにこれならバレることはない。

 悪魔の発想だ。

 普通の人なら思いつきすらしないだろう。

 最初に考えた奴は誰だ……。


 7/10


 「いや、私も玄が浮気なんて100%ありえないと思うわよ」

 「そ、そうだよな。

  玄さんだし」

 「でもアンタ達まだ付き合ってないんでしょ?」

 「グハァ!」


 前回やった気がするが、クリスマスに告白の予定が会えなかったのだ。


 「それに、もう一つ懸念事項がありますね」

 「でも、玄よ?」

 「ええ、玄さんは浮気をしないでしょう。

  好きになった人のためになんでもする人です」


 和が納得が言ったように話し出す。

 すごく嫌な予感……。


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「:|:::ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|―‐,'‐/-/|: :./|:-|―‐,'-}:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //  /.: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ /.:/ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ '     ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`                、         レ′ : :!
..',\                   ノ:   ::::!    「須賀くん以外が本命で、貢ぐためにやってる可能性が……」
: : :| `ー´\         _      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^     「ーーーー!!!」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ


 真顔でなんて恐ろしい発想してんの!?


 「ま、まぁ、玄だし、それはないでしょ」

 「そ、そうだよな?」

 「でも逆に考えてください。

  きっと須賀くんが命令したらなんでもやりそうですよ」

 「グハァ!」

 「和ァ! こいつそろそろ死んじゃうからやめて!

  否定はできないけど!」

 「グハァ!」


 憧ォ! それも追撃だよ!


 8/10


 「冗談ですよ。

  いつも余裕の須賀くんをたまにはからかってみたかったんです」

 「いや、俺は憧と和によって何回も寿命縮んでるぞ……」


 おい、心当たりがないって顔するなよ!


 「弄っといてアレだけど、玄はそんな器用なこと出来ないって」

 「私たちが保証しますよ」

 「まぁ、それはわかってるよ。

  つーかさ。

  それって女の子が男にやることも多いだろうけど、その逆もありそうだよな」


          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }   「ま、私はホストなんかに引っかからないけどね!」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |   「そんなことありえません」
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //    「ああ、うん……」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、


 何も言わないでおいてあげた。


 9/10

 ……
 …

 ・次のデートの日


 「あ、あの、玄さん。

  ネックレスはどうしました?」

 「えへへー、今日は違うのをつけてみたんだ。

  もしかして似合ってないかな?」

 「そ、そんなことないですよっ。

  あれ、気に入りました?」

 「もちろんだよ!

  厳重に保管してあるもん!」

 「厳重?

  ーーえっ、どうやって?」


                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
         .   ――  ..
          / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
       '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
      / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
    /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.   ̄
    /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘ ―
    {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!    「えっへっへーっ、女の子の秘密だよ!」
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )

イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
'::.:.:.:.:./:.:.:.:ト、    /  乂   /:.:|


            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \    「(き、気になるっ!)」
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧


 結局玄さんは教えてくれませんでした。


 10/10

 ……
 …

 ・松実館


              , r ───-- 、
           r '´ : : : : : : : : : `ヽ、

         ./ : : : : : : : : : : : : : :\
        / : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : ヽ
       ./ : / : : / : : : : : :|: : : : : : :ハ: : :ヽ : ヽ :ヽ
      / : / : : : /: : : : :l: ::j: :|: : : : : | }: : : :ヽ: ::ヽ : ヽ

      / : :{ : : : ::{: : : : :ノ:ノ}:::ル: : : : リ、}::ハ: : ヾ,: ::}: : ハ
     .{ : : | : : : 」; 斗七´/.}:/.}: : : :リノ }`ト;、: :}:}:: l ; ;} }

     ! { : :! : : : :!: : :ノ':/`/' .j: : : ://  .リ |: 外|: :l: : ト|
     .|::l : ::| : : : |:/,r=≠ミ /: : ノ ' ,r=≠ミ/ |リ:: :| :ハ}
     .|::|: : :| : : : | 《{////゚} ´    .{//゚/}.ヾ|: : : :|/' '
     .|::| : ::|: : : ::| ヾゝ//ソ       リ゚/ソ∥!: : ::Y|
     .|::|: : :l: : : : |  , , ,      ,   , , ,  .j:::: : :|:|
     !:l : : :{: : : :{                l: : : :|::!
     }::l : : :l: : : ::{               .j : : :リ: |
     .}::i : : :l: : : ::ト、.     ⊂⊃    .ノ: : : ::j: :|   「玄ちゃん、アレ何?」

      l: 〉: : :〉: : : :V>、         rl'´リ: : : :/: リ
     .} :∧: : :W、: :ゝ、_.|_` ー __, ィr<、: |:/': : ::/ : /

     ノ : : :ヽ: : :ヽ:\ヽ   ̄ ` ヽ、{ _, r'  フ: ::/:: /
   / : : :r‐'ヽ: : : : ∧           /:/: : :∧、
 ,/': : : ::/  .∧: l: : ::ヽー-        ./: : : : :∧: : \
//: : : , r'ー-  ∧l: : : :ヽ   ー--  j: : : : ::/ ) 、::ヽ::ヽ

/./::/     `> 〉: : : : }         l: : : : /r'´  `ヽヽ:)
! {:/ヘ        ノ:,: : : : :ト--  ___, -{: : : : {     ハ V
 V ∧      ノ' .|: : : : :}   `ー-'´ ヽ、: : l:ゝ   /.}


                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

                /.....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
           ' :::::::::::::::::::: |::::::::::::l:::::::::::::::ヽ::::::::'::::::::::::':.:.:.
.          /   ::::::::::/::/|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::i:.:.l
         /..../::::: !......〃/ .!:::::::::: l\:ヽ::::::::::i::::::::|::i:::::::::l:.:.|
           ′::::i::::::|\:|.{:|  ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|
        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l  「神棚に金庫を設置して、プレゼントを保管してるんだ!」
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l

 カン!

投下終了


 1/10

 前スレ442
 【京太郎知識試験】-お金持ち次元-


 「やはり京太郎のお嫁さんを選ぶのならば京太郎について詳しくないといけませんわ」

 「いきなりどうしたの、透華」

 「あら、一。聞いていましたの?」

 「さっきからブツブツ不審だったよ」

 「仕方ありませんわ。重要なことですもの」

 「重要なのかなぁ」


 屋敷にて会話を交わす透華と一。

 いくら自宅とはいえブツブツと誰もいない壁に向かって喋っていれば不審がられるのだが、透華は気にしない。

 そう、もっと気をつけるべきことがあるからだ。


 「弘世と辻垣内のことを思えば些細なこと……」


 今日も今日とてなぜか自宅に二人が泊まっている。

 正確には昨日京太郎をホテルに連れ込もうとしているところを捕獲したのだ。

 目に見えるところに置いておく方が安全という透華の考えにより、二人を泊めることにした。


 「(なんだかんだで仲がいいんだなぁ)」


 思うだけで言わないあたり、一は優秀な使用人である。


 ,.l ─ーr, ゙i,,_〉´ ゛'  〉

 {  ,.,,_ ゙i,、゙' l    |
  ゙i ,r''゙!-`   (,    l
  ゙i          /
   \    、 ,r'〈
    ゛y ̄     ゙i
     丶        ゙i             /,ヽ
       ゙        ゙i        _, -‐ ´ ∟_
      丶       ヽ    / \ /λ ヾ 、
        r      ゙i  /  |iミ V.彡} l   } ヽ
         i         '  j   |l  ノ  j| |   ゝ 〉
         i       V;|i   ハ ゝ,  {| ヘ   \i
         i         ゙it}.   / ヾ、ヽ ヽゝ `,   ヽ 
         ヽ        ノ. ∠`へ, '  ノ x弋 ヾミ 、 \
          \    〃  i'〈弋::リ`   ´{テ:::} 〉ヽハ   ,   「というわけで、京太郎知識試験を開始いたしますわ!」
            ゙i     ゙从 ,,    ,   ` ,,, / 从  / .
            〉,     , ヘ  ャー― ,   . /ヘ ゙,ソ /j ゝ\
        , -‐  ヽ   ∧ i` ヾ , ヽ  ノ , ´{| ゝ /ノ\ `ゝ、

       /   /´ ゙i ,ヘ バi\.\ |、゙i. ゙iNッ      \  `\
   , -‐ ´    /  '\∨ .,r' ゙il  \ \ i i ゙i'1r.     ゝ   ゝ、  ` ,,
 /       ノ ノ 〆〈,/   ∧.   \ \l ゙ッ, 〉     `ヽ  } ー 、  \


                  ,...ィ
                /::/
                  /:::::/,.ィ==―‐.、
               i:::::;イ::::::::::z―――`ヽ
        ....:::::: ̄ ̄ ̄ ̄::::::..< ̄ ̄::\
      { ̄ ̄`ヽ:::_/ ̄ ̄ ̄}:::::\、::::::::::\
    /}   ニ≧{__{≦ニ.   {::::::::::::ヾヽ:::::::::\

   〃/{     /:::::\__  }::::ヽ:::::::‘,ヾ,、::::ハ
   /'./:::辷二フi:::i!:::::::| |:「 ト、_ムヘ:::::::ヘ::::::::i::::‘,∨!
  ./ i:::::::|:::i」:::|」:::ハ:::::::! i:i‐!:::A::|::|:::::::::ヘ::::::}:::::ハ V
  {  i::::::::Ⅶ !::| !::| i:::::::| N .!::ハ:|}ハ::::::::::i:::::i!:::ト;:i
    i:::::::::::|,ィ7¨¨Y{ \::! 才¨¨Yミ. |::::::::::|::::ル:リ ||
   i::::::::::::《 .{::::o}   `  {::::::o} 》.|::::::::::!:/ }/ }'
  .i:::::::::::::| マぅリ      マうン ' !:::::::::|' /'
  i::::::::::::::i!       '       __ハ__!::::::::::!
  |::::::::::::八     __    >,、,.イ:::::::::::|    「どういうわけなのさ」

  {ハ::::::::{  `            ィ≦ル'/:::::/
    \トヾ    ` r― ´ |   /イ/ル'


 2/10

 ……
 …

 「ふむ、それだ私たちが呼ばれたわけか」

 「夜通し京太郎トークをしたいとはなかなか……」

 「そこまでじゃありませんわよっ!?」

 「(あながち間違ってないんじゃないかなぁ)」


 いきなり勘違いを始める菫と智葉。

 それにツッコミを入れる透華。そして俯瞰的な視点で見ている一。

 そしてーー


                    \::.::.:::.\   /.::.::.::/
                    \:.:::.::.::.  /.::.::.::/
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           / /    /     ,'     /    :,  ':,   ',
.          ' ,′   /    ,゙i:i    ハ   i  }   }  l
         | |    :{ _, 'T丁`{   jj ~丁T''ト、|  リ l  l
         | |  : {:{´ i i 八ハ   iい i iノV|  / |  l
         |八  { ',',\|_,」.ニ、 \l  ,ニ.」_/|/ハノ| │
.             |\|\| =‐'" ゙̄`      ~ ̄`'ヾ/  | │
           | │ '. :::::::::       __  ::::::::: /l   | │
             j  リ  ハ´     「      }     ハ    | !
             / /  ,' /ゝ、   {     j   人|   |   ',    「今日はお昼寝をしたから衣も起きていられるぞっ!」
         / /   /   > .._、   ノ.. イ   |    |   ':,
           / /   /  /  _r}   ̄  {ュ { ヽ│   l    :、
        / /   / / ̄ ̄~` ミーrz=彡'  ̄ ̄ヽ、  ヽ    ':、
.        / ,′  /⌒| : : : : : : : : Y^Y : : : : : : : : |ハ   ',    ':、
      /  l   ,′ │: : : : : : : :フしヘ.: : : : : : : : | ,   ト、 \  \
    /    /|   |   { : : : : : /:││:\ : : : : :亅│   | ,  \  \
.   /  / 《 |   |   l个ー=イ_:_:_:││:_:_:`ト--</ |   | 》   丶  ヽ
   /  /  )|   |  }ノ   厶-─┘└- .」     { |   |彳    ヽ  }


          / \_/\-―‐-y'´ \
         /-‐y'"  ,ヘ ヽ  / ∧   \
          /     ! \ヽ/ //i     ヽ
           ,:!.     |'"´`゙ y''"´ ´|      i
            | |     i |   /′   | i    .|
.           i |     ハ|   〈.!    | |    |
          !/   / |!   ヾ、   |ハ    |
          /    廾ー-_、__,  )!、_,._-‐┤  .゙、
         /   /./ fr、))  /′ fr、i) ゙、   `、   「こ、衣っ!?」
       /.イ   ∧|  ゛'"     `゙'"  ト、    丶
.      ///    ハ._ヾ⊂⊃      ⊂⊃ !人   ヾ、、
      i/ i ,i  〈  `,!             / .リ )  i、 ヽ!
.   /リ 、ソ   Y´;/i\.  ∠ニゝ ,..イ   /   |ノ ノ
  /      >、  ヽ!   `ー---イ´|:.:.:`ヽ/    / \
/   /:Y´:.:.:\   \       / |:.:.:.:/     イ、   \


 「弟のことを話すなら衣お姉ちゃんも必要だろう?」

 「し、しかしいつもの衣はこの時間にはもう寝ているはず……」

 「衣はお姉ちゃんだから遅くまで起きていられるぞ」


 透華の読みが外れたのか、衣も一緒にいるようだ。


 「(こ、これはまずいですわ。

  このお馬鹿二人の怪電波を衣に受けさせないようにしないといけませんわ……)」


 透華の心労が一つ増える。

 気配もなくハギヨシが透華の近くに胃薬と水を置いて再び消えた。


 3/10


 「と、とにかく、今日は私からあなたたちに質問しますわ!

  姉たるもの、ちゃんと京太郎のことを理解するべきですわ」

 「何を言う。

  道場で体を密着させて京太郎のことは知り尽くしているぞ」

 「そうだな。

  私も京太郎がどれだけ一生懸命で食べ頃になったか理解しているぞ」

 「そ・う・じゃ・あ・り・ま・せ・ん・わ!」

 「食べ頃?」

 「あー、衣は知らなくていいことだよ」


 菫も智葉も真面目に京太郎と関わっている時間はある。

 彼女たちもそれなりに京太郎のことを知っている自負があるのだろう。


                  / /        ./ ヘ Y.           \   |  j
                 / /        /   ヤ |      -―‐t `  |. /
                    /      .//\ /,ヘ .|   イ  7  | ヽ レ
                  ’/..     /,イ   /へ レ       /  ハ
              / /      \ /./    /′  ̄`ー‐-≦7.    ハ  ’
                 / /      /ヽ/   /'            .::  /  .ヘ  }
            / /      不、 lハ   {|            .::: /    }
            //       / { ;;;≧x、V |        /  /.    / ’
           //       ./. 弋__ツヘ  | ー=--――十 ./    / /
          //         ,イ  """      ノ   て≧芯x_ノ ./    / /
.       / ./  //     |               弋;;;__ ツクイ     / /
    /  ./  //    |. ハ       r:      """/介     ヤ /
   /   /'  / i     |.  ヽ    ト、         /"/ |    マ    「それでは第一問。京太郎の身長は?」
 /   /{   { . |     ||./{ >、 ヽ ` ァ   ー‐' /__ ヤ   |. ヽ
    _廴_込 ヽ、   | |´   ヘ \  __  _チ'´ _. ヽマ    ヽ
    {      ヽ  `  .ト.!     ヘ      / ∨「〈.', マ¨ :.  マ     ハ ト、
    λ         マ  } .ハ ヽ    ヽ  /_  .| | マ、 ー-、  ヽ  / .l ! ::._
   / ハ.       /ヤ /ハ| ) /ミ≧≦チ_,マ  ヽ` く ̄¨¨¨.    \,.へj ̄`ヽ
.  / / ヤ    /   У′ リ / ィチ>二<< マ  フ`ーへ   ヽ    `ソ `ヽ ヘ
 / /  ヤ   /   /   / レ// / 厂|、ヾ、\、/    />  _`ー  /   `マヘ
  /     マ  .i   /  /  / /  / /  | ヽヘヽ \  ,イ /   // ̄`ヽ{     マ ヽ
      ヽ 八  .{       | .|  ./ /|   | iマヘ. > >/ | λ.  |.{三三/       .〉`


      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',

    |:::::::| \:::::::::::,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
    {:::::::{ヽ /\::::|ヽ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',  ←161cm

    ∨::∧/  _,ヽ| ヽ.!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
     ∨:::∧ /灯  /}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
     \\∧∨   ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ __    「182cm。私と『SEXがしやすい身長差(22cm)』にニアピンだな」

       \. 〉      ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>、
          ノ       |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
          ヽ -    /::::/ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \ ̄ `ヽ::::::',
            ` - ./::::∧ //\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  ヽ::::',

               {/|::} 〉/////\::::::::::::::::::::::::::::::::::',\  〉::}
               |} |///////// \:::::::::::::::::::::::::::::::', ヽ }:/
                  |/////////////ヽ:::::::::::::::::::::::::::::',


 まずは小手調べ、と簡単な質問から。

 そんな気持ちは一撃で粉砕された。


 4/10


      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

     /:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\i
    /:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
   ′:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.

  , .:.:.:′.::.:.:.:.:.:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
     .:.|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.::.
  i......:.:|.....:.:.|:.:.:.|:.:ハ|:.:.:.:.:.:| |:.|:.:|......... |
  |:.:|:.八 :.:./7:/|/ ノ|:.:.:. /| |:.|:.:|:.:.:.:.:.ハ   ←176cm
  |:.:|:.:.:.:.Tイ示气   ̄ 示气T:.:.:.:.:.:

  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
  |:.:|:.:.:.:.:∧           :.:.::.|:.:.|
  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:≧:.::..、     イ :.:.:.:.:.|:.:.|   「羨ましい。やはりプレイに飽きが来てはいけないからな」
  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| > <| :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.|:.:.::.:.:>-j     f\:.:.:|:.:.:.|:.:.|

  |:.:.:.|>イ  く       }l |:.:.:.|:.:.|
  |:/      \_  __|l i:.:.:.|\
 /\       \    /  |:.:. |  \


              ,r'´ ̄ ̄ ヽ
       /丶  _//∧      l'⌒ヽ-、_
      /  .|ヽヾ、7/ i|     ヘ_/^ヽヘヘ
     /    |,⊥ミ∨/l|      ト、  └ユ
     !    .i    ト、  ヘ ヌ二¨   ヽ   !
     l    |L_   ゝヽ_/>ャ=ヽャ‐   \-、
     i   '7_,.≧=- }} ′ `   ヘ.    \ヽ

     j   ff'"⌒ヽ ノ   、_,.ィi レ、    l ヘ!   ←163cm

.      ノ   7弋   , ,    爪从 . i    l
.    イ    ハ  tt彳′        l j    ∧
   //   ! ト、       _   ‐ュ   /7   ∧ヘ    「……」
.  /,ハ    ヽヽヘ   f二´-‐'' "   / /    / ヘ ヘ
  { { ヘ    丶 ゝ _       /∨  /   ヘ ヘ
  ヘ!  ゝ     \  `  ┬-‐'  /!  ィ′     ヘ ヘ
       丶、_  \  广弌irく  l l 〉────'┼‐-、
         !| \   Y/ /V ≦ヽl ∨       l   ト
         !|   ハ l| ィイ' 7ソトミ、 ヽヽ ヽ.       l   l
        厶イ  j ∧/ //ハヽ\∨lルl       l
       f´ i   ノ/ ∧∨//  ヾ 、 ゝ'.ノ         l


/--|、::/    }::::/ |:::::::::::::/::|::::::::::::/|::/ ,.ィ⌒7|:::::|::::::::::::::l::::: |
   Ⅵ`゙ヽ、/: / ,ノ::::::::::/}/|:::::::::/,イ"´  |::::/,从::|::::::::::::: ,::::::|
  ____// ̄ ':::::::::/ / .'::::::/ _/__ /イ/ l:/:::!::::::::::::::::|::::|

イ´ ,.----、   /::::::/  /::::イ ,.---、 \/' /}::/:::::::::::::::::l::::|   ←147cm
  ん:::::::::::::ヽ /:::イ  /    ん:::::::::ヽ   ヽ /:イ:::::::::::::::::: Ⅵ
  {::::::::::::::::::ハ          {:::::::::::::: ハ  | {イ:::::::::::::::::::::: |
  比::::::::::::刈          比::::::::::刈   }  {:::::::::::::::::::::::::|  ←衣の耳を塞いでいる
  「Y ;::::,::と           {「Y ):::と_  ノ  ':::::::::::::::::::::::: |
  弋 ー  ノ          弋 ー ノ    {:::::::::::::::::::,::::::|
   `¨¨¨´             `¨ ´      ∨:::::::::::::::|::::::|
                  `        _∧}::::::::::::::::|::::::|
 し             _   _        \:.:.八:::::::::::::|::::::|    「……」
          /  `¨´   ヽ          /:イ ::::::::::::::: |::::::|
、         ー ´` こ´` ー'       イ::::|:::::::::::::::::::|::::::|
..`  .                    <:::: |:::::|:::::::::::::::::::|::::/
    >r    ______   =≦:::::::::::::: /:::::|:::::::::::::::::/::/



   ` ァ 、::::::\i::::∠.._―=-       \
   , '  ¨>‐> ´   、       \
  /   //    \   \  、    ∧
 ./   //       ヾヽ_ヽ_  ヽ   ハ
 i   ´!  | ト、 i!   `くリヽ  从  |   ト、i
 |  |  |  .i斗-ハ |  !| ,ィテ圷ミ i! | .! } リ }!   ←127cm
 |  |  X´ ト、!  }ハ   リ' い::::ハ }Ⅳ | /k' /'
 Ⅵ∧ i  ト、,ィ圷ミ  }/  マz少ハ /ヘ  ヽ
  Ⅵ! Ⅵ  Y い:::ハ         }   ∧. \
  }|ハ  \込 マzリ   `     ハ   ∧-.、 \     「?」
  ||∧   ∧、      , -  /}∧    ∧ \ \
  ||| ∧   ∧\       /レ`¨ ∨.   \ ハ  \
  ||| { ∧   ∧  ̄下三三r'´r/¨ ̄∨    \ 廴  \
  ||| | { ∧   ∧ィ´    {r'⌒i ̄`ヽ_\    \ }   \


 5/10


 「どうした?

  聞かれたから答えたまでだが」

 「余計な一言が加わってますわよっ!?」

 「余計とはなんだ。重要だ。

  将来体の相性が悪いと言って別れるパターンもあるらしいぞ」

 「具体的にこの身長差だとナニがしやすいのか気になるところだな」

 「その辺は実践してからレビューしよう」

 「さ・せ・ま・せ・ん・わー!」


 早速いつも通りのノリを見せる二人に止める透華。

 やれやれと手を振る一に何が何だかわからない衣だった。


 「三人は何をしているのだ?」

 「喧嘩するほど仲がいいってことじゃないの?」

 「そうか! 仲がいいのはいいことだな。

  ところで次は衣が題を出してもいいか?」

 「?

  いいんじゃない?」

 「そ、そうですわね。

  この流れを断ち切るためにも、お願いしますわ」


     /       |  | __/_」ト.   i! ハ_   .! i! |  |   ',
      i   !   || |/「 /  Ⅶ   Ⅳ´ヽ  ̄`トハ i!   !   |
      |  | |  ||ヘ. Ⅳ  ヽ ヘ  !  ´ }  /!| | |  !|   i!
      |  | |  ||  x≠≡ミ  \ { x≠≡ミxリ }!|  リ / |
      |  | |  |i! 〃ん::::::ハ   `\ん::::::ハヾ. ,リ / i!  i!
     Ⅵ i!ト、 从《 う:::::::oリ     う:::::::oリ 》//   |   |
       Ⅶハ`ト、ヘ. マZン      マZZン /イ   .!  i!
         }从八 `トヽ xxx        xxx   /    |   ∧
      /   iト、{      r:::7 ̄ ̄ !    /{     |   ∧   「昨夜のおかずはどうだ?」
       /    |! 人      ∨   ノ    ,イ |    |   ∧
      ./    i!/  > .   ` ー ´  _ イ | |    |    ∧
     /       |!  /  _`rト __..   ´ ,ト、! ! !    ∧    ∧
  ./        i! ./   | \     / ^ { !∧    ∧._    \
. /    /´ ̄\_ .. イ   ゝv<    ゝ、 ∧    ∧ \     \


            /   ,ィ|  /    \_,..----、
           /    /ヾ| //|      iヾ゛\ |
            |     ト、゙、V//|        | ゙、  リ
          /|     | |゙゙゛`!´"'| i     | |
           |/    | |  /   |.|、      | .|
          /   ---|┼-|  .ー||-iー‐-   ゙、|
           /   ___/_゙、 |   リ__\__   \
         /    ̄`/ュ::::iヾ \  "´ュ::::iナ'´    \
      /イ      /::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::i     、 ヽ
     // 〈    i /|i::::::::::::::::::':::::::::::::::::::::::/|      i、 |   「……っ!」
     (  ゙、   | ソ丶   r―‐、    ,イ/       人リ
        /\  ヾ、 / ゝ、 `ー―' _/レ'/    /   \__,ノ
、       /  |   Y /r‐|` ー ' |`V /    /     ー-<
. ヾ===ァ'´ __/_)   |-'´  `゙ヽ ./  |    .∠____   )
   // / 、 /   /|   /ヽ∧  !   /      \ i
  (  i  |  /  , -'´  ヽ  /  / i゙、゙、  ゙、  (   /   i \_,ノ
  )   | ( .,ヘ      V   / ,ハ | \/ \ \//    /  ̄`ヽ


 6/10


        ,r‐─===‐-    _
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.  〔//::::〔 ̄`   =ミ、/ :::::::::::}:::::::::::::::::
.  //|::::::|  ′  ""  /:::::::::::::リ::::::::::::::::′    「この前に写メで送った私の湯上がり写真だろう」
  :/_:|:::从        /:::::::/:::/:::/:::::::::::/
  〔 |_:/ハ  t  ァ /___::/:_/:::::':::::::::::/   .*゚
     /::::::.      ./::::::::,::::::::|i:::::::::′     ゚+'.
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                    |.::.::.::./|/`丶     /\ ::.::.::|
                  _,,..、¬冖づ庁外、   斗劣、ハ::.::.|
                   / ヘ. } し小 うソ ノー{ うソ/ /:/|/
                     /  _,-Уy个ー   ゚   ゚ ー- =行    「いや、私との道場での密着経験だろう」
                    ノ  八‐:、    ′   厶|
              丿  ´__/  \丶、  ‐‐    イ |/
              /    / ______〕: |> _. イ、_______
                /    //二ニァ¬ア_]       |¬r<二,¨¨ ̄\
            /   /´ ̄/ /  〔∧     〕 ∧   | ̄ ̄\〉
                    /     |      |--  --|   |   |  \ \
              /    /    [ │     マ¨¨¨¨¨ア  |   |    ヽ  \


                    _|  \__

                   . -‐<     \ >‐-、
               /       \    /    \
               /        \ / ,.へ      \
            〈         /ヽヽ∨///∧     ヽ
           ∧        /``〉 7‐'='='≠!      ∧
           i !   ' / /   ' /        |      / i
           | ノ   / / '  ' ,′       |i    {  |
             /   / /ハ{  |i        |i    ヽ.ノ
.         //  / //ヽ. \八{       八       \
          / /  / /ァ=≧ミ ヽ \ (、ー-‐<ノ ヽ      ヽヽ
        〃 /   , //ヽ弋r'シ^ヽ  )  ァ=≧ミハ      ハ
.       〃 /   i //{   `          弋r'シノ ∧    ∧ !    「衣! なんてことを言い出しますの!」
       {{ '     i 人_  :::::.:.:::   ,     :::.:...   / } }     :. j
      ∨人   ヽ 从              /_,ノハ     l }
       // /ヽ    \ 个 ..    へ      .イ__ノ ノ  ノ ノノ
.      // /  /\    ヽ /{`  .    ._ r<´    ` < イ∧
     //__/_/___ヽ   ∨ \  ` /./|ヽ._,ノ、     `ヽ ハ
   /         }    }   ∧ ∧ ヽヽ`二フ  \     }\
  /  }          ノ  ノ  /ヽ∨,ノ\)ー―'^ ー-へ.. __ /  ヽ


|  トハ._ト_ .ハ  ./} / }   ,! ! |/ | __.. ィ |  | | |   | }'
∨ N. ヽ!ヽ|`ト/_/' ./イ  _/!斗七 「   ,イ |  | | |   |
∧ l>≠芹芯ミ、`¨ /  / z≠≦xミx/ // ./ | |   |
 |`{/ /::::::::::::i   / /  i::::::::::ハ }〉// .イ ,イ/   /
 | ヘ  {::::::::::て  / ´    {::::::::て /'/' ////   /
 |   弋壬沙       必壬ン / //´/_ .イ∧
 |            i        'イ/      | ∧
 |ヘ                  }'         |  ∧
 | i\         r―ュ       イ        !  ∧    「?」
 | |  >ト.               イ !       |    ∧
 | / / { |ニ≧   _ r<   ノ .|          l    ∧
 |/   \三三三三/  ` <   !          l    ∧


 7/10


      |::::::::::::::::::/   _....>、:::::::∧―ァ':::::::/              \::::::::::::::::∧
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      ∨:://   /  i    ハ   !   .!  |     ハ               ヽ::!
      ∨ '   !   i!   | .ハ  |    |   .!  ',   ',               }'
            |   |ト i_ハ | } ,!   |!ハ | |   |  i |
       .′ / !   !ト、 N`i トく/i!  ,イリ斗 七!  |  | !
        ′/  .|   |ヘ,/ア芯ハ< _}_/ ィ=ミ},イ .| i! ,イ /
       / /   |   |!《 ん:::::o}     ん::o} Y},イ/! /リ/
       //    |   |!` 乂__:ソ     乂_ソ //' /イ!/'
      .//    i!   i!         ,       ハ|!   ハ    「ちなみに正解はエビフライだ!
     //     /!   i!\   、_ _    ,.イ |!  ハ
    .//     / .!  ∧ ,r,ト ._    _ . イ   |ヘ  ハ    きょーたろーは衣と一緒でエビフライが好きなんだぞ!」
   /' /   ./ .∧   ∧ \  `¨¨「\ ∧   i! ∨ ∧
  /  /   / ̄¨ ∨  .∧_`ー‐ァく  トー!   ト、 ∨.∧
/  /  ./   \ ∨  ∧: `ヽ/ __}/ ̄ヘ  ∧ ヽ ∨ ∧


        |     ト、i| .//∧    |  < ̄
         |     |`゛Y''""´|.i    ゙、  ゙、
        i    .|.| ./   |∧  _  ゙、  |
        /    ̄`!ー-|  --リ‐゙、´   丶. |
        /   _,;==ァャ、.|     =テ〒=ァ-  ゙ !
      /     >' P::} ヽ    2:ノ メ    \
   /     ,.イ| :::::::::::::::;:ヽ:::::::::::::  h     ヾヽ
.  //i    / /)i  :::::::::::::::::::::::::::::  r'|     )ヾ     「……っ!」
  レ' |.  ヽ | /. ∧   r―っ    ノヽ|    / |
    ヽ  ヽ.  /   > 、  ̄  , イ ヽ |    /  \__,ノ
___,ノ゙、  ゙、   /  /.〕ー '   ト、  |   /     <_
 ̄`ーァ   )  )    /\_   / 丶.i   (   \  丶ヽ
., -‐'  /  /---‐i´    /'´ャ'     /ー、  \    ヽ  i |
 / /  /       |   />メ--、___/    ̄`i |`ー-、 ) ,ル
(  〈 ./        |/ / |  \、__/)     ,リ'´  |  (
    )/  i       〈 |    \ ̄   i ./    |   )


               ,. '" ,. 、\ ,. -‐ 、

             /  /  `    ´`  \
             /                 \ヽ
          ,.'    '    /  i !     ヾ
           / '    l  / ,'./   l. !|    !   ゙ l
         ' /    .l / //    'l l !    l !   !l
.           ' .'     l/ ー '-―_-' リ└- _!,!_   ! !
          ' l     l イ~~~下     ,.二、、ー,、/l! l
         l .l       l ヽ ノ     'i  リ ヽ.!    l
.         l | !     l!          ` "   l    l
         l l ー- _!         ,     l    l.!
.        l  !     |                ト、    |!
       l l !    .l.ヽ      , ― 、    ,. |  ` ┘
        l   !     !.l 丶      ⌒     .イ !
         !  l    l ! .!           <   .!
.         l l  !     ゙、 i   `   ´       !    「……」
       l l   !    ヽ 、      .!    !    !
        l  /ヽ.    ヽ  \  l、   !    l
        l./  、 丶    ヽ.   \ヽ` 、 l
      ,.'     丶ヽ   ヽ    \_.ヽ、 ノ
.      l        ヽ\   \     ヽ ヽ\ 、
      l           \   丶    \ヽ   ヽ
.      l           i  ヽヽ.  \、.   ヽ .   l
     /          l   ヽ ヽ  ヽ.\.   ヽ  lヽ
.    /          l,'    ` ヽ.  ヽ \  ゙  ! !


 菫が透華の肩にポンと手を置いた。

 透華は振り払えなかった。


 8/10


 「気持ちはわかるぞ。

  結局のところ女子高生もエロいことを考えないわけがない」

 「そうだ。

  自分を解放するんだ」

 「ち、違いますわっ。

  貴女達が変なこと言うから……っ!」

 「そんなことを言うな。

  私たちが言う前から顔を赤らめていたじゃないか」

 「ううっ……」


 菫のフォローという名の追撃にタジタジになる透華。

 もちろん菫も悪気があってしているわけではない。

 むしろ『こっちに来い』と言わんばかりのオープンっぷりだ。


 「と、トーカ?

  衣は変なことを聞いてしまったのか?」

 「衣は何も悪くありませんわ。

  全ては龍門渕の名を汚したこの私が……」

 「なんだかわからないがとても重いことを言っているぞ!?」

 「気にしすぎだよ、透華……」


  /           ∠  -───-ヽ \
  /     /     ´              ヽ
. /      /      /          \  \   、
/      /      /   /     l     \ヽ、\  ハ
     .′   | /  / ,イ   |   }  } ハ  ヽ  !
     l     | {  ハ/ |   ,!   ノ Xハl | l } |
      ′    { 「¨丁≧ト、/|   イ小 } | } イ ′
    /       `ト ァ=テ≠ミ、7}  .;ィ≦ア// /レ }/
    /      /《  ん.:cl  // !:cjレイ / /
   ,/       ∨    ヒ'tツ    ┴'イ/ィ′
   ハ      l   : :::::: :    ' :::::八 |
  〃イ      ; ト 、 u    __ _  イ   !    「そ、それでは昨日何をしていたか、ではどうだ?」
  l| |     l |  丶、  ´    <「|  |
\|| |     | |>  、 7lー≦}|-─‐'、  |
  || |     | |__/`Yヽ、 }}」- ─┐∧
  || |     | l─ >r─r≦─── | ヽ'.
  || |     | |  -‐}  j二ヽ、    /   ハ 、
  || |     l∧/ _ノハーf ̄   \ イ   l: | \

                ,. -‐ 、
            ,. /  ∠`ヽ 、‐= 、
        / /   /     `ヽハ
       / //   /         ’.
          /    |─+ ミl /  l|
    /  .:,′   |_|_イイ   |_  ’
    .′  |     |《ん㍉ミ`¨¨`jハ_`  |
    i    |     | ゞ-'     ィ=r、`|_|!
    |   |└┬ー┘      ヒソ/ ′ |
   .′     |            '   :    |
    | l | l  小      _      i   |
    | l | |   | ト、       `   人___|    「ふむ、何かスポーツをしていた可能性が高いな」
   .′l   |   | |  丶.      イ
.  /  l| l |   | |     r‐ ´  l|
 /  l,.≦:   V、     |    i|
./  /ニ=-人   V\.   |    ||


 9/10


 とりあえず話題を逸らす衣のフォロー。

 菫も乗っかってくれたようだ。


 「京太郎は運動好きだからな。

  外で遊んでいる可能性は高いだろう」

 「そうですわね。

  ハギヨシ、どうでしたの?」

 「いいえ、皆さんハズレですよ」


 いつのまにか女子会の輪に加わっていたハギヨシが否定する。

 誰もハギヨシが昨日の京太郎を見張っていたことにはツッコミを入れないようだ。


 「国広さんはどう思いますか?」

 「え、ボク?

  ボクはいいよ」

 「一、なんでもいいから答えなさいな」

 「そ、そっかぁ」


 一は少し考え込んで、口にした。


    /   ./:::::::::::::::;..'::::::::::::::/:i      '' 、:::::::::::::::::::::::::::::::..

     i   /::::::::::::::::::/:::::::::::::::ム::,ン     、_ヽ:__:::;; -―-'''::::..
       /:::::::; '::::::::/:::::::::::::::/  i ___     `; `i      ヽ
      ,.':::::/i::::::::/::::::;::::::::/:::::::::ヽ、 __ 二 =-.'-、'、       i.
      i::::/  i::::::/::::::/:::::::;':::; '::::::::::::::::::; i:::::::::::::::::::::\ヽ、  \/::i
      |::;'  |::::/::::::/:::::::;':::/::::::::::::::::; ' .,'!::::::::;::::::::!::i::::\ ヽ、 i::::|
      |::!   !::;::::::/:::::::::!::/!:::::;__:/ ._,,/:::::::;'i:::::::ii:ii::::::::::ヽ._)'::::|
      i::!   i/::::/:::::::::::i::i´!::::/ i:::;' ̄ /::::,::;' i:::::/ i!i::::::i::::::i::::::::::::::|
      .',!   ,'::::,':::,:::::::::i';i ';::i.‐i::i-. /:; ',';' ,'::::;'ゝ、i:::::/!::::i::::::::::::::|
         i::::;::::,::::::::::! '  ゛'  ';! 〃 ,',..'::, '   ,'::X .;:::;'!::::::::::::::|
         i::,':::::i:::::::::|―‐- 、   '  ,..'./  .,..'; ' /::/.i:::::::::::::::!
         |:i::::::i!::::::::i    ヽ        " ,,. '/ン:::::::i::::::::i

         |:i:::::ii::::::i:::!////        ___   , ' i:::::::i:::::::;
         |:i;::::ii';::::i';:i、              `ヽ./ ,':::::::i::::::;'
         ';:.';:::', ';::',';:丶   ,- _      ///// .,'::,:::::,:::;';'    「手品を見に言ってるんじゃないかな?」
          '; ' ;::', ';::, ';:|\  !    ̄フ     ,,   ,.'::;'i::::::::;''
    ,, ''  ̄,, ̄  \、 ''、\ \ ー-_"_   _''_., - , ':; ' ,.':::::; '
   /     ヽ、  i`   ヽ、 ゛ / ,_ \  ,_ './ヽ,.'::::;''
  ./        i  ,,!-‐――-`、-レ'/_`_  ヽ    ,..'::,.<


        /   /il | .//|     \ \
         |    トヾ| ///,|      |   i
        /  ||`゛゙i'""´ |i     |   |
        /  __| |  /   |ハ___   i   |
      /     ハ.|`‐{    ィ'´ヽ    ヽ |
    /     /-/≧ミ\   ケテ=-、_  \i
   /イ   ,ィ.|` i;;;:;!   )   i';;;;!,ィ     ヽ
.  // /  .| /人i ,,,   ,     ,,,  |      iヾ、
.  |.|.〈   |/リ. !           ,! /.     ト、 )    「?」
  !| ゙、  .!(   \   r-、     /|レ'    / i
     >、. \  i ゝ  `´   /| ./     /   l
    // |    ) |  ノフiー ' ´  ク    ,.イ   (
   < / /   / _/`ト,--‐' ´|    ,.<  ゙、  \
   ) /  /‐'´  | ,イVヽ   丶 (_ `ー-、   \_
.  /  ! i /      |/./ハヽ|  ./\ ゙、   `ー-、 、\
. /  /\|      /ノ |.」\/   )  )   / ゙、 |  )


 ハギヨシは軽く笑っただけで、答えを口にしなかったようだ。


 10/10

 ……
 …

 ・昨日咲と手品を見に行った図


.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/      「京ちゃんって手品好きだよねぇ」
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


     _ / ,  / //|     , | ,:  |  V  :.
     ` ̄ /  ' | |∧ |  / },l --|   |   |
       /,イ  { |-- 从 / /,ィrtォ、 , |   |
       /  ∧ |,ィtォ、∨ '  Vり {,イ /-、  }
      / イ{从{ Vり }/       |イ l) } 从
      ̄    Vr:l    '           //
          l叭    _      r ' /

             、  `ー`    イ  {
             \      /  |∧」    「そういやそうだな。なんか好きなんだよな」
                ` r‐ ´「 ̄ ̄ ̄}
              「 } |    |///// ∧
               |/|_,ノ   /////////≧=-
           _//∧   「/////////////////≧=- 、
       -=≦/////〈 ∧_///////////////////////∧

     /////////////V∧/////////////////////////∧

      ///////////////\{///////////////////////// ∧
     ,'/////////////////|o//////////////////////////{
     {/////////////////{/////////////////|//////////|


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |   「私の乳圧でブラを飛ばす手品をお見せしましょう」
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 カン!

少し間が空いたのでリハビリ
ちょっとペース落ちます

?「須賀くんが種を仕掛けるんですよ」


 1/10

 前スレ926
 【京ちゃんの誕生日】-京照次元-


 今日は一日中家でのんびりしていた。

 家で、と言っても京ちゃんの家にいる。

 最初は本を読んでいたんだけれど、座って携帯アプリを開いている京ちゃんを見つけた。

 衝動的に膝に乗っかって、それから数十分。


 「照さん照さん、そろそろ動いてください。

  夕ご飯用意しなきゃいけないですよ」

 「ん……。

  私がやるから京ちゃんは座ってて」

 「そんなこと言って、仕込みも何も考えてないんじゃないですか?」

 「京ちゃんは失礼。

  私だって女の子なんだから料理はできる。

  むしろ京ちゃんの方が苦手」

 「まぁ、そりゃそうなんですけど。

  ちょっと前の咲トレースしている照さんを知っているからどーも」

 「むー!」

 「叩かないでくださいよっ」


 京ちゃんは失礼。

 確かにダメダメ咲の真似をしていた時期もあったけれど、今は私のことだけを見てくれていないとダメ。

 私は咲のお姉ちゃんなんだから咲より出来ることは多い。

 そもそも、コミュ障の咲と一緒にしてはいけない。

 私がこういう一面を見せるのは京ちゃんだけだもん。


 「そういえば、照さんはそろそろ誕生日ですよね」

 「ん。

  咲から聞いたの?」

 「ええ、何かプレゼントしたいと思ったので。

  照さんは何か欲しいものありますか?」

 「女の子としては男の人が頑張って考えたものが欲しい」

 「難易度高いっすね……」

 「そういうもの」


 確かに高い物を貰って喜ぶ女の子は多いかもしれないけれど、私はそうじゃない。

 京ちゃんが私のためを思って色々と考えているところを想像するだけでほっこりする。

 だから、そういう一面を見せてもらえれば満足。


 2/10


 「そう言う京ちゃんはいつが誕生日なの?」

 「俺ですか?」

 「うん」


 今年は色々とあったから祝えなかったけれど、次にはしっかりと祝ってあげたい。

 出会った最初に聞いておけば良かったかな?

 京ちゃんの性格的に、なんとなく早生まれな気がする。



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.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
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 「あー、すっかり忘れてた。

  今年入ってからもう一ヶ月経ってたのか」

 「わ、私の誕生日は覚えてたのに!?」

 「自分の誕生日って忘れがちじゃないっすか?

  祝ってもらえる年齢でもないですし」


 淡々と述べる京ちゃんに対して、背中の汗が止まらない。

 よりにもよって今日……、それにもう夕方だ。

 当然、何もプレゼントは用意していないし、何かをしてあげることも出来ない。


 「ううっ」

 「ちょっ、泣かないでくださいよ!?」


 もっと早く聞いておくべきだった。

 それより、プライドを捨てて咲に聞くべきだったかもしれない。

 でも、京ちゃんといい感じなんて言ったらまた咲と喧嘩しちゃうかも……。


 3/10


 「ま、まぁ俺は照さんと一緒に過ごしているだけで幸せな誕生日ですよ」

 「本当?」

 「本当ですよ!

  こんな可愛い女の子と一緒に過ごせるなんてなかったし」

 「うっ……」


 お世辞かもしれないけれど、嬉しい。

 でもそれじゃ私の気が収まらない。


 「京ちゃん、何か欲しいものはない?」

 「えっ、いきなり言われても……」

 「じー」

 「口で言わないでください。

  それに卑怯じゃないですか」

 「?」

 「照さんは俺に教えてくれなかったじゃないですか」

 「うぐっ」


 まさかこんなことになるとは思わなかったから仕方ない。

 別に意地悪しようと思ったわけじゃないのに。


 「むー」

 「まぁまぁ、もしプレゼントくれるならまた今度でもいいじゃないですか」

 「京ちゃんはわかってない」

 「?」

 「せっかく初めて過ごす京ちゃんの誕生日」

 「あー」


 女の子はイベントに弱い。

 私は他の子よりはそう言うものに疎いけれど、好きな人のイベントとなれば話は別。

 こう言うのを逃して京ちゃんが離れて行ってしまったらと思うと胸が痛い。

 それが咲相手だったら、私は立ち直れる自信がない。


 「じゃ、じゃあチョコレートください」

 「チョコ?」

 「もうすぐバレンタインじゃないですか。

  照さんから貰えるかなって」

 「ム……」

 「どうしました?」

 「それは誕生日プレゼントとは別にあげるもん」

 「うぐっ」


 誤魔化されてあげない。

 でも、チョコは食べたいかもしれない。


 4/10


 「高校の時は大変だった」

 「?」

 「いろんな人からチョコを貰えたから」

 「照さんって女性にも人気ありそうですよね」

 「うん、たくさん貰えた。

  でも、さすがに多すぎる」

 「あー……」


 高校時代の密かな悩み。

 お菓子が大好きだけれど、この時期のチョコレートだけは困ったものだった。


 「誕生日も近いから、みんなチョコを渡して来た」

 「そ、そーなんですかー」


 だから予め言っておく必要がある。

           -‐──‐-

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      /
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    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
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    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′   「私の誕生日プレゼントにチョコはダメ」
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |

                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人     「気をつけます!」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-


 クリスマスと誕生日が近い人はクリスマスプレゼントと一緒にされるらしい。

 私の悩みもそれに近いかもしれない。


 「って、そうじゃない。

  今は京ちゃんの誕生日の話」

 「うーん……。いざ何かって言われると迷いますね」

 「じゃあ……。な、なんでもしてあげる」

 「!?」


 5/10


 さすがにこう言うのは恥ずかしかった。

 でも、私たちももう大人の年齢。

 京ちゃんに求められたら、嬉しい。


 「そ、それじゃ、ずっと考えてたことがあるんです」

 「う、うん」


 私も覚悟を決める時がきたようだ。

 誕生日プレゼントに初めてをあげる……。ロマンチックかもしれない。

 ドキドキしながら京ちゃんの次の言葉を待つ。


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    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /     「て、照さんの笑顔が見たいです」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
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.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

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ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

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 なぜかものすごく予想と違う返答が返ってきた。


 「な、なんで?」

 「前に見せてくれた、あの顔が忘れられなくて」

 「う、ううっ」

 「照さん、テレビの前だと笑顔じゃないですか。

  俺にはあまり見せてくれないから」

 「そ、それは……」


 恥ずかしい、から。


 6/10


 「いつものダラっとした照さんも好きですけど、俺にもあんな顔してほしいなって」

 「うぐぐ……」

 「そ、そんなに難しいですか?」

 「京ちゃんはいきなり笑ってと言われて笑えるの?」

 「そ、そうですよね。

  ごめんなさい。無茶振りして……」

 「ううん。京ちゃんのためなら頑張る」

 「本当ですか!?」


 京ちゃんがウキウキしながらスマホを取り出す。

 う、うん?


 「と、撮るの!?」

 「待受にします!」

 「うぐぐ……」


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.  /:::::::/.i::i::::::i::::::::::i:::::::i::::i:::i:::i::::::::i:::::::::::::::::::::::::::i::::::i:::::i::::::i
 /:::/  |::i:::::i:::::::::i:i::::::i:i::i:::i::::i::::::::l:::::::::::::::::::::::::::l:::::i::::::l:::::i    「が、がんばる……」

.//    ヾi:::::i:::::::i:i:i:::::i:i:::i::|:::::i::::::::i'::::::i::::::::::::::::::′i:::::/:::::i
.´     少:::::::',:::::l:i::i:::::i:゙、ト:|::::ヘ:::::::i:'::::|:゙::::::::::::/i::/i::/::::::::i\
    /  |::::::::::、:ハ ヾ:i  、.i   ヘ::::i::',::i ゙、:::::/ iノ. i/::::i:::::i  \
  /   |::::::::::ハ ヾ ゞ.    ,丶i ゙:j  ヘ/ / 厶::::ハ:::i    丶

 ∧ヾ   |:::::::/    ヽ.、   ._ ヾ.,    イ   /::/i::::′      ゝ_
../ ∧ヽ.  |::::/.      i > _  ̄ . r  ./.  // i:/         /.:/i_
.i  ∧ヽ  |:/       丶    ̄    /  /  レ         /.:// ヽ


 ここまできたら引けない。

 私は京ちゃんよりお姉ちゃん。

 それに、取材の時と同じ顔を見せるだけ。

 いつも通りにすればいい。


 「じゃ、じゃあ行くよ」

 「はい!」


 京ちゃんの嬉しそうな声が聞こえる。

 私の笑顔くらいでそんな声を出してくれるのは嬉しいけれど、プレッシャーがすごい。


 7/10


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            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //    「その顔はアウトかと……」
                _ヽl\       //イ__
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 いきなり笑ってと言われても難しい!

 京ちゃんが悪い。


 「むー!」

 「いや、無茶言った俺が悪いですよ。

  せめて今日は夕飯をどこかに食べに行きますか?」


 それだけじゃ私の気が収まらない。

 私が笑えるためには……と、少し考える。

 前に笑った時の顔。やっぱり、京ちゃんのことだ。


 「ちょ、ちょっとこっちにきて」

 「?」


 マイお菓子袋から一つ取り出す。

 そしてーー


 8/10


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 9/10


 ……
 …

 「……」

 「……」


 衝動的にやってしまったポッキーゲーム。

 心臓が破裂しそうなくらい鼓動している。

 どんな麻雀の大会だってこんなにドキドキしない。


 「しちゃったね」

 「し、しちゃいましたね」


 京ちゃんの顔が真っ赤だ。

 私より焦っているみたいで、なんだか面白い。

 意外と余裕が出てきたかもしれない。

 いつも私より余裕がある京ちゃんが動揺している。

 なんだか嬉しかった。


 「ねぇ、京ちゃん」

 「な、なんですか?」

 「どうだった?」

 「あう……」

 「よく覚えてない?」


 顔を真っ赤にしてこくりと頷く京ちゃん。

 私もポッキーに気を取られてよく覚えていない。

 唇の感覚なんて、味わったことがないんだから。



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       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |   「もう一回、しちゃおうか?」
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        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
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         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/    「……!」
                   、    f-――'ヽ    人レ'^
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


 京ちゃんの所望していたものとは違うかもしれないけれど。

 これだって笑顔には違いない。

 『小悪魔的な笑顔』と言ったっけ?



 カン!


 1/1

 >>409 1レスAA劇場



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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-   「須賀くん、みんなに手品を見せませんか?
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!//// 
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////   手品はオカルトじゃないんです。種があるんです。
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    ちょっとみんなに見えないところで種を仕込みましょう!
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////    結果は十月十日後に出ますから!」


                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人      「手品?
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_          何を見せるんだ?」
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  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''     「(和ちゃんの早口は絶対ヤバいやつだ……!)」
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 カン!

1個目 京ちゃんの誕生日に投下する予定だったネタ
2個目 ブレーキかけたネタ

可愛い咲ちゃんとテルーのネタを募集したいです

京明華次元 咲は仲間を呼んだ照が現れた(姉妹たっぐふぉーす)


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 433
 【みやながけの黒歴史】-みやながけ次元-


 須賀咲ちゃんです。京咲スレです。

 最近京咲分が少ないと思います。もっと京咲は流行るべきだと思います。

 それはそうと、今日は家の大掃除。


 「あっ、昔のアルバムだ」

 「おおっ、懐かしいな」


 古いものの整理をしている中、発掘されたのは昔のアルバム。

 中学から高校時代に撮られた写真が多く貼られている。


 「中学時代の咲はなんか懐かしいな」

 「もー、当たり前でしょ?」

 「いや、しかしまぁ首がすわってないな」

 「どういうこと!?」


 首がすわってないって生まれたばかりの赤ちゃんのことだよ!?

 うちの子供たちでもすわってるよ!


 「なんかロリロリしいって言うか」

 「むー、そんなロリロリしいお嫁さんを捕まえたのは誰さ」

 「悪かったって。

  高校になったら……、首はすわったな」

 「当たり前でしょ!」


 私の性格が少し変わったのもこの時期だ。

 誰とも関わらないような寂しいぼっち生活をしていたのに、だーれかさんには強気に出るようになっちゃった。

 京ちゃんったら、こっちが断らないとどんどん無茶振りをしてくるんだもん。

 まー、私にしか頼めなかっただろうけどねー? ねー?


 「俺は誰かさんと違って友達多いし」

 「何さ! 結局私にばっかり頼んでたじゃん!」

 「うるせー」


 友達の多さは関係ないでしょ、友達の多さは!

 た、確かに高校三年間でも和ちゃんたちくらいしか友達できなかったけど!

 和ちゃんは友達の輪から外れかけて優希ちゃんくらいしかいないけど!


 ……あれ、一人?

 考えないようにしよう、うん。


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    ′: : : : ∨  | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
   .:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :|  ∨リ : : |: :八_|: : : : : .

.   /:: : :|: : : : i{   __   \{ ,イ庁不、〕/   }: : : : : :.
  /__! ト、: : {ィ芹示、     乂:ソ  ′ 人: : : : : :
     八| \{  乂ソ          ,r: :´: :|: : : : : ::
       /: : ∧    `         /: : i: : :|: : : : : :i
       .′::/: : .       _     _: : : :|: : j : :! : : l|
      .: : :/: : :个    `    イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ   「昼間からイチャイチャしないの」
     : : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´    ヽ\/: !: :ノ,イ:/
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      〔′  ヽ〔 _,. -‐ ' |     /    γ⌒ヽ
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/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

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      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/    「あっ、お姉ちゃん」
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


 「イチャイチャするのは構わないけれど、大掃除を優先するべき」

 「ム……京ちゃんのせいで怒られちゃったじゃん」

 「俺のせいかよっ」


 そーです京ちゃんのせいです。

 古今東西こう言う時は男の人のせいなんです!


 「お姉ちゃんもそんなこと言ってるとおやつのパンケーキ焼いてあげないからね」

 「!?

  そ、それは困る」

 「ははは、ただでさえ夜のお菓子は没収されてますからね」

 「だってもうアラサーなんだよ。

  毎日お菓子食べてたら体に悪いもん」

 「私はお菓子を食べないと公式戦で勝てない」

 「それなら負けていいよ」

 「!?」


 だって、お姉ちゃんに早死にされるよりよっぽどマシだもん。

 でもお姉ちゃんにプロ雀士以外の仕事ができるのかなぁ?

 わ、私は専業主婦だもーん。主婦の仕事は大変なんだよー?


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        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、

        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!

       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!   「おーい、この『†碧眼金髪剣士と文学少女†』って照と咲どっちのだー?」
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |

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   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
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  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
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.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:|
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'     「……」
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /     「(碧眼は無理カナー)」
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧

        _,.{///////////|

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
  |//l///////////|///////////////////∧
  |/∧//////////l|///////////////|/////}
  |//∧/////////l|///////////////|/////|
  |///∧////////l|///////////////|/////|
  |//// }////////l!///////////////}/////}


 4/10


 「……(なんで娘二人とも反応してるの?)」

 「……(あ、アレは封印したハズ)」

 「……(なんでお姉ちゃんまで反応してるの?)」

 「……(カラコンしてみようか?)」


 先ほどまでの和やかムードが一転、お互いの鼓動が聞こえてきそうなくらいの沈黙に包まれる。

 とりあえず私に心当たりは……心当たりは……。


      / :::::/::::::::::::::::::::.:.::::::::::::::∧:::::.:.:.:|:..:.:.:.|:.:.:::|i::.:.:|
     /   !  / ::::::/:::::::::::::::::|:| |::::::|:::|:::::..:.:i:::::::|:i:.:.:l
.    /............|........|..//.ハ.......:.ハ..:::| | !: : |:: |:::....:...|:::::::|::.:.:|
    /.:.:::;:イ::|!:::::::l//メ、|::::::::!'i:::::|::| i:::::|i:::|::i:::::::::|:::::::::.:.:i゙、
  /:.::/ .|::|:!:::://'´`ヽ!::::::| _、::|V-‐!::::|、::!|:::::::::|:::::::::.:.:|

  //    |/:::V::!|  <ヽヽ:::|  V'"´゛ヽ、!ヽi::::::::::ト、:::::./i|
        !::::::::|:r-、弋ノ  ヾ   f´:i  ヾ ゙、::::::/) }:ル'
       r‐|::::∧:ト、.\ ,     _ゞ',、  /  i:::/ ' /W
      人:|i:/:.:.::゙、 \ `ー-、    `i. ヽ  ,..N./:.:.:.:`ー-、
    ,イ ゙、゙、:.:.:.:.:.:\ ヽ   `ー--‐' /_.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,:.:-‐'´>、   「(心当たり、あります……)」
    ! ゙、 ゙、゙、:.:.:.:.:.:.:ヽ         / /:.:.:.:.:.:,,:.:"_, -‐-´i::::|
.   /i ゙、. iヽ\:.:.:.:.:.:.\      ,ク´:.:.:.,,:.:"´イ´/     i::!
   i |  ヽi: :\\:.:.:.:.:.!ヽ  _, -‐'´i:.:/:./: / /     i| リ
.   i  | i ヽ: : :.\\:.:.>'´:.:.:.:,; -=i:./: :/ /    ハ |
   |   ゙、 ゙、 |\: : :\\i:.:.:/:.:.:.:.:.:..| : / /     i | ノ


 はい、若気の至りです。

 小説好きなら誰でも通る道だよ!

 人は失敗を重ねて強くなるんだよ!

 失敗をしない人生なんてないんだよ!

 これは誇るべき第一歩!!!!!!!


 ーーーとまぁそれはそれとして?



        /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \
.       / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ

.         / .::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::: : i
       / .::::: .:/ . /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ .::::::: i
.     /  :::::/ .:::::/: : .::::..::::::::: : : :::::::::::::::::. :. : : . : ヽ:::::::. i
     ′  ./ .:::::/ .::::::/::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::. : ::::. ハ:::::: i
     ′:. / ::::/ :::::::/:::::::::/ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::, :::::::: i::::: |
.    /:::::::: ′.:::/:::::::::/:::::::::/:从:::::::::::::::::::::::::::::::::::::. . ...i:::::.i
   /::::::::::′:::::′  .′:::/:i:::i::i::::::::::::::::::::::::::    ...::::::::|::: :|
.  /::::::::::::i::i::::::i:::::::::.i  从:: i::i  ::::  .::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::i
.  /:::::::/.i::i::::::i::::::::::i:::::::i::::i:::i:::i::::::::i:::::::::::::::::::::::::::i::::::i:::::i::::::i   「(あ、あれは東京に持って行ったハズ……)」
 /:::/  |::i:::::i:::::::::i:i::::::i:i::i:::i::::i::::::::l:::::::::::::::::::::::::::l:::::i::::::l:::::i

.//    ヾi:::::i:::::::i:i:i:::::i:i:::i::|:::::i::::::::i'::::::i::::::::::::::::::′i:::::/:::::i
.´     少:::::::',:::::l:i::i:::::i:゙、ト:|::::ヘ:::::::i:'::::|:゙::::::::::::/i::/i::/::::::::i\
    /  |::::::::::、:ハ ヾ:i  、.i   ヘ::::i::',::i ゙、:::::/ iノ. i/::::i:::::i  \
  /   |::::::::::ハ ヾ ゞ.    ,丶i ゙:j  ヘ/ / 厶::::ハ:::i    丶

 ∧ヾ   |:::::::/    ヽ.、   ._ ヾ.,    イ   /::/i::::′      ゝ_
../ ∧ヽ.  |::::/.      i > _  ̄ . r  ./.  // i:/         /.:/i_
.i  ∧ヽ  |:/       丶    ̄    /  /  レ         /.:// ヽ


 なんでお姉ちゃんまで反応してるのー!?

 だって金髪モノって……、アレ書いたの京ちゃんと初めて会ってからだし……。

 お姉ちゃんと京ちゃんが会ったのってインターハイが初めてだよね!?


 いや、別にキャラのモチーフが京ちゃんってことはなくてね?

 そのままにすると恥ずかしいから碧眼にしたってこともなくてね?


 5/10


 「あー、俺さ、あっちで子供達が騒いでるから見てくるよ」

 「きょ、京ちゃん。

  俺はちょっとお隣さんに呼ばれてるから行ってくるよ」


 まるで腫れ物を触るかのように二人ともどこかに行ってしまった。

 残されたのは私とお姉ちゃんの二人だけ。


 「お姉ちゃん」

 「咲」

 「このまま見ないで捨てるってのはどう?」

 「……同意したい、けど」

 「……うん、やっぱナシで」


 そう、アレはーー


                ,. . : : :――: : . .

               ,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
            , :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
           /: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
          .': : : : /: /: :.|: |: : :|:|: : : |: : : : :.∨: : : : :.
        /: : : : : |: ': :|: |: {:, -|:{---|、:|:|: : : |: : : : : : .

        ': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
       /: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
       |: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \   _)::刈 }: : // V: : : |
       '  l |: : :乂{ _):::}     Vzり/:イ   } ノ : /リ
          |: ∧:.∧ Vり            _,..イ:/}/
          |:/ V : :.   '         イ:イ:/ /     「(割と自信作っ!)」
          }'  {/ 人     v ァ    ..:  |/ '
               `       イ  |

                     `_ T´     |⌒\
      r-,-、        _,....´./'   /´............`:......_
      / / /`>、  _,.. <.........../-、  r/...................................>、
     {   ' /  ∨{...\.........../   `/......................_> ´ ̄ V..、
      ,   〈`、ノ,:|:.\.\_{  /---__,...>:.:.´/  , -- |...|
      }\_∨/ 乂:.:.:.` ̄`Vイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´ |  /     ...|
      |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´====  ∨      |..|
      |............. ̄}/   L__/           l  {      |..|
      ∧............... |   /:./:.:.|              |       |..|
     「 ` ̄ ̄ ̄}  ,:.:./:.:.:.:|           V}        |..|
     |        | /:.:.:|:.:.:.: |             |      V〉
     |        | ,:.:.:.: |:.:.:.: |       ::.     /|       }'



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    .//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´  ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
   /.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒  \.:.{    ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气      ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
 .:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ             リ.:.:.:.:.:.:.:.:|

./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ  「(麻雀より力を入れた)」
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


 お、思い出の品だしね?


 6/10


 「お姉ちゃん」

 「うん」

 「単刀直入に言うけれど、どっちのだと思う?」

 「わからない」

 「二人とも心当たりはある。

  そして捨てるのは惜しい、と」

 「うん」

 「そうなれば、答えは一つだよね」

            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

    |: : : |: : : : : /: : : ,イ: : ,:|: : : : :ハ: : :l: :|: : : :V: : '.
    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉    「この場で読み合わせ……」
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |
    /::::入_           _  < / /| /    「そうするしかない」
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


 どちらかの趣味が暴露されるか、恐ろしいチキンレース。

 これ、また姉妹喧嘩の原因になったりしないよね!?


 「大丈夫。判明した時点で止めればいい」

 「そ、そうだよね」


 なんだか読み込んじゃう気がするけど……。

 記憶も曖昧だけれど、なんとか思い出そう!


 7/10

 ……
 …

 「ねぇ、ねぇ」

 「なんだ?」


 隣にいるのは私の王子様。

 なんの取り柄もない私とは到底釣り合わないような幼馴染だ。


 「今日、うちに来ない?」

 「なんだ、そっちから誘うなんて珍しいな」

 「う、うん。

  だ、ダメかな?」


 勇気を出して一歩進む。

 そう、私と彼は幼馴染以上恋人未満の微妙な関係だ。

 彼も憎からず私のことを想っているのは教えてくれた。

 だけどーー


 「(彼は、お姉ちゃんとも関係を持っている)」


 それも私のようなピュアな関係ではなく、『そう言う関係』だ。

 この前私の知らないうちに家に呼んでいたのを知っている。

 忘れ物をして家に帰った時に気づいてしまった。

 玄関にある男物の靴は、見慣れた彼のもの。

 心臓をバクバクと鳴らせて家に入ってみれば、嬌声が聞こえてきた。

 信じたくないと言う思いと裏腹に、目に入ってきたのは姉と彼が絡む姿。


 あの時のキモチワルイ感覚を忘れはしない。

 それでも私は彼を諦めたくなかった。


 彼は私だけでなくお姉ちゃんも手篭めにしている。

 もしかしたらお姉ちゃんもそれに気づいているのかもしれない。

 それでも、彼に依存してしまっている。

 姉妹揃って彼に抱かれるような歪んだ関係でも、彼を捨てられない。


 「その、家に誰もいないから」

 「それってーー」

 「な、なんでもない。

  約束、忘れないでねっ」


 最後まで彼の顔を見て言うことはできなかった。

 それでも視線の端で彼の口端が吊り上がったのが見えた。

 もしかしたらこれも彼の思惑通りなのかもしれない。

 それでも、絶対にお姉ちゃんには渡したくない。


 8/10

 ……
 …

 私の想い人は妹のことが好きらしい。

 そんな彼を誘って、そう言う関係になった。

 彼は誠実な人だったけれど、年頃の男性。

 年上のお姉さんの魅力には勝てなかったみたい。

 自慢の胸を後ろから押し付けたら一発だった。


 「ねぇ、今日は遊べる?」

 「ご、ごめんなさい。

  今日はちょっと予定が」

 「……妹と?」

 「……」


 彼は嘘がつけない。

 彼にとっての沈黙は肯定と同じだ。


 「ねぇ、今日はここでしよう?」

 「こ、ここって」

 「うん、学校」


 家に帰って妹に会うのはいいよ。

 ただ、その前にたっぷりと印をつけておこう。

 今まで姉としてたくさんのものを我慢してきた。

 それでも、彼だけは妹に渡したくない。


 「こ、こんなところでなんて危ないですよ」

 「その方が興奮するんでしょ?」

 「……」


 沈黙は肯定。

 彼は私に迫られると拒めない。


 「少しくらい、帰る時間が遅れちゃってもいいよね?」

 「……!」


 親しいだけの関係なんてありえない。

 どこかで必ず歪みがくる。

 それならば、今欲しいものを手に入れたい。


 「おいで」


 そう言うと彼は私に抱きしめられる。

 もう、離さないからーー


 9/10


 ……
 …
               ___
         ,. : : : : : : : : : : : : : : .、

         /: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
       .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

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     .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : :.
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     |:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
     }'  、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Ⅵ/∧: :!
       ∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ  u |/  ∨
          }:/\:|: : : : : : : : /    人       「アレ、私のじゃない?」
          /   -从-----イ{     イ
     _,.::―/:::::::::::::::::::::::::::≧≦--r---、

     /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:/`ヽ
     ,::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ {::{  ,:∧
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      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:    「……えっ、私のでもないよ」
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
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   /: : : : : : : : : |: : : |ヽ:斗====ミ|.八: : : |  斗====ミ、 Ⅴ: i|: : : : : :i
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  ´ ̄ ̄   il : :八: : :|″ ._)::::::hi}    ヽ   ._)::::::h}   |: /: : :/ : : |
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       |i : : :|l`ハ  `ー       ,      ─‐ :' /: : ,イ: : :|: ,
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         { |: 八: : 从        ー─         /: : /'′
        |/  \: : \    /´        ヽ     ,イ: /     「……えっ、じゃあ、誰の?」
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                 ヽ \:>         _ <: /
                     ヽ: : 〕   ─   〔: :/l: /


 10/10

 ……
 …

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   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,     私の次回作のR-18本の下書き知らないかしら?」
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                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
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            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄   \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、     } ヽ!  〈 /フ   j!  / リ
               `ヘハ ト U        j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ `   /    / ノ j_ノ ´     「……変なとこに置かないの」
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /


              ―=ミ:....
                 \\
              ――=}: : ヽ__

.       __    /: : : : : : : : : : :/: : : : . .
.    /: : \  /: : :/: : : : : : : :/:: : : : : : :\
   //⌒ヽ: : Y: : :/ : : : : : : :/7:r ヘ: : \ : : :.

   //――|:.: :|:: :/: : : : : : / .::/   ∨: : \ : :.
 /:: : : : :/: /: :.′: : : :/_  ;/  ´ ̄∨: : : : : :.
./: : :{:: :/: : /|: : : : : :x云ミ、/   x=ミ ∨:|: :ハ:.:|
′: : ∨: : : / : :| : : i{ r':c::;l゙     イr'c:;!ヽ:.:|: :| |:.|
{: : : : : ヽ : {  |:.:|:: :/ ∨)ソ    ,  ∨)ソノ i |: ; :.:!
.∨: : : : : : 八 リ从{             ∧:|/  リ
 ∨:: : : : :}:.:.| |: :|、 、     , 、    ム|:.|
.  〉: : : : /: :.| |: :| ヾ:\ U      ..  //     「(あれ、結界の外に出てたような……)」
 /:.:.: :/:.:.: :| 乂{  V: :>  __  イ:|  //
./:: :/ |: : :/     イ: : : |    |: : ト
: /   j : /      ムイ|   / ̄>―――- 、
:{    //           ,く7 /   /        \


 カン!

京咲、京照、京咲照あればどうぞ

「淡ちゃんは見た!テルーに男の影!!」
他の虎姫を巻き込んで淡が奮闘(?)する一歩離れた視点の京照あるいは京咲照

みやながけ

なぜか京ちゃんを賭けて勝負することになった照とすこやん
飢えた狼相手に照(と陰ながら応援してくれる人達)は勝てるのか!?


 1/10

 455
 【京咲照にバブみを感じる】-京咲照幼馴染次元、その後?-


 /// 簡単なおさらい ///

 京咲照は幼馴染
 清澄、インターハイを蹂躙する
 和は白糸台にいます。白糸台はいつも平和です
 設定うろ覚え

 /// おさらい終了 ///


 「京ちゃん」

 「お菓子ですね。

  今日はパンケーキを用意してありますよ」

 「ぱんけーき……!」

 「照さん照さん。

  幼児化してます」

 「もー、お姉ちゃんったらー」


 今回はあまり語られなかった清澄事情のお話である。

 宮永照はインターハイを制覇するほどの麻雀の腕を持つ。

 しかしそのプライベートは非常にぽんこつだ。

 清澄のぽんこつ姉妹とその飼い主とは非常に有名である。


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :    「宮永先輩! タコスはどうですかー?」
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨


               ̄ ̄ ̄
         ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
      : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,
.    /: : : : :〔 :/ !: : | : : :ト、: : : : | : : : : | : :i: : : ′
    ′: : : : ∨  | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
   .:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :|  ∨リ : : |: :八_|: : : : : .

.   /:: : :|: : : : i{   __   \{ ,イ庁不、〕/   }: : : : : :.
  /__! ト、: : {ィ芹示、     乂:ソ  ′ 人: : : : : :
     八| \{  乂ソ          ,r: :´: :|: : : : : ::
       /: : ∧    `         /: : i: : :|: : : : : :i   「ん、食べる」
       .′::/: : .       _     _: : : :|: : j : :! : : l|
      .: : :/: : :个    `    イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
     : : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´    ヽ\/: !: :ノ,イ:/
.    / : | /  {: : ∧: : :ト、=´〕      /  =‐- .,_ '
      〔′  ヽ〔 _,. -‐ ' |     /    γ⌒ヽ
           ∧      :|__,. イ     /
             / 丶     :|   /'      /    i

 清澄の部員間の仲は良い。

 照も最初は営業スマイルで会話していたのだが、須賀京太郎が潤滑油になってからは素の自分を見せるようになった。

 照にとって、優希は非常に懐いてくれるとても可愛い後輩である。


 2/10


         /: . : . : .>イ:.イ: . ヽ: . : .\

        /: . : . : /   {/从ノヘ: .ヽ: . : . ,
       /ィ'": . : /,   ー - ,,__V: . : . : . ,
      〃,: . : . //     ,,,     V: }. i: . :.
      〃 . : .:.:/       ,ィf乏ォ、, V:!:リ. : . .
     /  ,: . :/ ,イ禾ヾ     ら::.リ } .}: /: . : . ,
    ,'  ,: . :.A,{!乂:::リ     `ー'   ハ: . : . : .:
    {  .i: . ,':..,` '"  '       ,イ: . : . : . :.
       ,: .{: .ハ            {: . : . 7: . ,
       V: . : ハ _    -‐-    V: . : {: . :   「須賀君がパパなのは確定として、
       ヽ: . : .ヾヽ        , <}: . : i: ./
         ヽ: . :∧ヽ 、_n_, ィ |: .:ノ: . : {:/    咲はママで照はお姉ちゃん属性が高いわね」
         ノ: . : .∧ヘ}/^ヾ   i: ./: . : . {
       _/: . : .ノ:;:;{ イ/~ヽ,  {゙7: . : ノ: ヘ
     ,’‐-{: ../:;:;:;:ム  '".r、}    {ヘ: へ: . :.}<_
    7;/ =、 ヽ{`>、:;:;}   } ’ ̄ ゙̄i ヾ:;:;ヘノ 〃/、
   7;7´   \   _,,i__   i:;:;\   !:;:;:;:;:;:;:;:〃/  Y
   ,;;,'  ',   .\ {== ̄``ォ、:;:;ヘ !:;:;:;:;://  / .,
   ,;,'{   ヽ    V:;:;:;:;:;:;:=7 \:ヘ|:;:> '" ヘ.ノ  i!
    ,;,∧   \ r'"ー、_:;:;:;:;:;:;7   `}へ     ,  ヽ
   ,;;,' .V    }    ー‐' ヽ    {__}       ノ
   ,;;'  }    /      } ノ   :|iiiii|      } / V
  77_ ,   / ヘ     .イ    iiiiiiii         V
  └―‐7 >'   }     ,'     iiiiiiii      ,'    V
     {/     i!    7    ノ:iiiiiiiii    /  ノ :}


       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:|
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'   「……」
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ     「……」

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 とても仲が良い部活だ。

 もちろん、有名になってからは新入部員が殺到した。

 なぜか部室に入って久を見た瞬間にみんな帰っていった。


 3/10


 「久、私が姉ってどういうこと?」

 「私なんて年下なのにママだよっ!?」

 「何かおかしいこと言ったかしら?」


 そう、竹井久の様子がおかしいのだ。

 インターハイを制覇するまでの竹井久は特におかしいところもなく普通だった。

 しかし、インターハイを制覇してから何やら様子がおかしい。

 パパ役の京太郎に問い詰めて見ても目を逸らすばかりだ。


 「咲は確かに可愛い娘だけれども、それはそれとしてお母さん力も高いと思うの」

 「は、はぁ」

 「私だって年下に甘えたくなる時もあるのよ!!!!!!!!」

 「!?」

 「だって咲、インターハイ中に私にかわいいって言ってくれたじゃない!」

 「そういえばそんなこともあったような……」


   /: . : . : . : . : /〃   {:iヘ: .从:.:ノヽ: . : . : ',. : . : . : . : . : .}
   イ: . : . : . : . :/〃   i! ヾ ヽ{  ヽ: . : . :}: . : . : . : . : . ,
  / {: . : . : . : .:/ .7    ヽ  _,, -‐''''ヽ: . :.i: . : . : . : . : ..,
 ,' .: . : . : . : /  {       ´      V: .i: . : . : . : . : . ,
 {  i: . : . : ../``'''{ー      -‐   __,, Vリ: . : . : . : . : . :
   : . : . : /   !       _,ィf≦乏}  }: . : . : . : . : . : .i

   {: . :..:/   __,,.ィ        乂///ノ  ,': . : . : . : . : . : . ,
    ,: . :7:ヘ 仟//ハ         `¨   ハ: . : .7: . : . : . : . }
    ,:. : {: .ハ ゞvツ            ハ: . : .:..{. : . : . : . : .:
    .: . : . : ハ       '        7: . : . : ..i: . : . : . : . :.
    V: . : . :',          _   {: . : . : . i: . : . : . : . リ   「もーいっかい言って?」
     V: . : . へ      < ´::::::::ノ   ',: . : . :.:.i: . : . : . : .ノ
     ヽ: . : . : .:}> 、      ̄    ,ィヽ: . : . i!: . : . : .ノ
       \: . : i: . :/`    __   <    iヽ: . i: . : ./
        /==={   /}        .|ノ}===ヘ



               ___
         ,. : : : : : : : : : : : : : : .、

         /: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
       .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.

     .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : :.
     {: : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : l: 、
     |: :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /): :|: : |、: :.
     |:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
     }'  、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Ⅵ/∧: :!
       ∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ  u |/  ∨    「ぶ、部長はかわいいと思いますよ。
          }:/\:|: : : : : : : : /    人
          /   -从-----イ{     イ          どちらかと言うと美人系じゃないかな……?」
     _,.::―/:::::::::::::::::::::::::::≧≦--r---、

     /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:/`ヽ
     ,::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ {::{  ,:∧
    /:{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::|/'  }
    {::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |:::ー====================_'_」::|   |
    ´ T T ―r――r、―――――‐ '     }


 内心ドン引きしながらなんとか答える。

 しかし久は俯いてしまった。


 4/10


            __ /: : :/: :/: : :/:/: : l: :\: : : : :\
       、___厶斗匕: : /: : /:/i: |:l:.|: : : :∨: : : : :.
        `¨777¨´∨:/: : /:/ 八:i:从: : : : :i: : : : : :.

         / i/ /∨/: : :/ ´i/     ヾ ∨ : : |: : : : : :.l
          {    ∨/:_:_:/-‐/     ―--∨:._:|: : : : : :.|
       __ノi     ‘: :/:/  /-、       r‐  ∨:.|: : : : : :.ト、
       `ー‐/|___  }/:/ __/_      __, ∨: : : : : : | \
        i/二二Ⅵ: i 〃ヒ刎「`    ´ ヒ刎「ヽ iリ: : : : : :|
        /ニニニニ=-、:.  .::.::.       .::.::.  /: : : :l: :l:.|
    厂 ̄`マニニニニニ∧      ′       /: :/: : l: :lリ
   / /   ∨二二二ニ∧               /: :/: : : l: /    「やだ。美人系よりかわいい系の方がいいもん。
___ノ      ∨二二/: 込、     r ‐ 、   〃: :i : : : :!;′
         ∨ニ/\:i: : 介: ..  `  ´   イ : : !: : : l/      それにかわいいって言いながら頭撫でて?」
            Τ二二リ: /: i:_:_:〕  ‐-‐  ´ iヽ: :l: : : :{
          ノ二二/: : : :/ニニ」        |ニ∨: : : 八
        /二二ニ/イ: :l:/ニ「        //: : : :/: : ))
       /\二二二八:.:i二ニ|--、    _ー=彡: : : :/彡ヘ{
        /  \二二二ヾ二ニ「 ̄  - ´_ /:/: : :/二二ニ=-



               __,. : : : ¨¨¨¨: : : . 、
             ,. :´: : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
           /: ,: : : : : : : : : : /: : : : : : : : :\

            .': : :/: : :,: : /: :/: /: : : : : :.|: : 、: : :ヽ
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         |: : : |: : :|:|_l,.ムイ}:/从: { }/ }`ヽ: : ,: \: :.
         |: : : {: : :^{从ィ笊ミ、 ∨ ,ィ笊ミ/}: /: : | \}
         |: : :∧: : | { ん::刈     ん:刈ムイ : : |
         |: : :{ \:、 r弋こソ    弋zソcl:.|、: :|

            从: : 、 '  乂ノ:.:.:.    '   :.:.: |/ \:}
          Ⅵ、: ー: .、    ___     人  `     「お、おねえちゃーん!」
            乢: : :|  . (__,.---- 、_) イ
             从 :|  >  __.  ´
                  Ⅵ      |、
             /::::::\     ,::::\
            /:::::::::::::::::\___{::::::::::\


 「どうせ須賀君を膝枕してあげて耳掃除とかしてあげてるんでしょ?

  同じことをしなさいよ!!!!!!! 部長命令よ!!!!!!」

 「部長はわしじゃよ」

 「先輩命令よ!!!!!!!」

 「ほほーぅ。京太郎は咲ちゃんにそんなことやらせてるのかー」

 「う、うるせーな。

  断ると泣くんだもん、コイツ……」

 「実は照先輩もやってたりとか!」

 「……咲だけずるいもん」

 「あっ」


 優希は触れてはいけないことに触れてしまったようだ。

 ばつが悪そうな顔をして目を逸らす。

 しかし、久が首をグルンと勢いよく回して照の方を見た。


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         /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . \
       , . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ヽ
      . : . : . : . : . : . : . : /:.イ: . : . : \: . : . : . : . : . ,
     , : . : . : . : . : /: .//´ {: . : {ヽ: . : ヘ: . : . : . : . : .,

      . : . : . : . : ..:/:/ ,'   {ヘ: .:! ヽ: . :.ヘ: . : . : . : . : .
     . : 〃: . : . :./´  7   ’、ヾ   \: ..V: . : . : . : . ,
     !:.〃: . : ..:./    {        _,,..ィ ` V: . : . : . : . ,
     :〃: . : ..〃         ,.ィ'"´ __  ',: .}: . : . : . :.
    〃: . : . /{‐- 、       ´ ,ィf升:芯ヾ  !:リ: . : . : . :.,
    〃: . : . 7 ヘ___``      ' ゙_) :::: ハ 7 !ソ: .i: . : . : .,
   / i: . : . :.{, イ {_笈沁       弋 :::,乂  .川: .!: . : . : .,
.  / .!: . : . :iヘ ', v’:::: リ         ¨´   ノ: . :.リ: . : . }:.:}
.  ,'  i: . : . :{: ヘ  ゝ-'’           /: . : ./: . : . :i: .,
  {   ',: . : .:.', :.ハ       '       /イ: . : /: . : . :.リ: ,
  ’、  V: . : .ヘ: .ハ         _,  〃´ハ: . /: . : . :.ノ:.7   「じゃあ照にやってもらうわ!!!!!」
     ∨: . : . : 込      ー '"   .{! 人: .:7: . : ../:.:/
      \: . : . : . :>. . _        イ  ヘ: {: . : .,'. : .,'
.        \: . : . : . : . : . : .‐..ォ- '     ',ヘ: . : .{: . (
          > 、: . : . : ヽ: . :',      ィ ヘ: . :ヽ: . \

             ): . : . : . }: .イ,    /  ノ: . : . :ヽ: . :\
            /: . : . : . :ノイ i!  / -‐': . : . : . : ノヽ: . :.}
          /: . : .イ:// / ./ , ': . : . : . : >" ヽノ:_ノ

          ,': . :/ /'"/ /./  /: . : . : >"      \
        /{: ./  ./  ./    {: .>"          \
        , '  ヾ  /  ./    / ヽ{

                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
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           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {    「!?」
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
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               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 なんだかめっちゃ飛び火した。

 妹を生贄に捧げていた照からしてみれば予想外の話である。


 「な、なんで私?」

 「そ、そういえばお姉ちゃんは私の耳かきもやってたから耳かき上手でしょ!」

 「咲! おねーちゃんを売らないで!」

 「同級生でしょ!

  なんとかしてー!」

 「同級生だけど他人になった!」

 「「「(友達ですらないのか……)」」」


 京太郎、優希、まこの心の声が同じだった。

 彼らは視線だけで握手した。


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               . . -――..、--- .、
                . : ´: : : : :_:_:/: : \: : : \
          /: :/: : / /:/リi:l: i\: : : :\

         /: :/: : /   i// 从ハ: :\: : : :.
        /〃:./: : :./ノ    ̄ ‐‐- ∨: :.i: : : ::.
.        // l/: : : /´     ‐‐ 、,__ ∨:.|: l: : ::.
      // /: : : :/ ニ、      ィ斥心ヽi: :|:リ: : : :
        i/  .: : ://ィ斥心     V沙゚ ノi: :l/ : : : |
        l   |: : |/从 V沙  ,    ,,,   l〃: : : : :|
        i   |: : i:∧  ,,,          /: : : : / : |
        |: : |: ∧           〈: : : : /: : :;
         八: :i/: ∧      ´`       〉:l: :.i: : :/
            ヾi/:/i:介: . ..,        .イi: :l: l:|: :/    「照がやってくれないなら須賀君にやってもらおうかしら。
          ∨ノ: :i: :l:_:〕 --   i:.|:l:/:/:.|:/

          〃: : :l:.ノ.:.:i        ト〃:/: ノ:{      かわいいかわいいって言われながら頭を撫でてもらうの」
          -=´i/:/:./ニニニ\     i/: /:./: : :ヽ
      // ̄ ノ从ハニニニニニ\__i从i:/`ヽ: :l:.i=-、

      ///\   {::\二二二\   |'二ニi从リ二/、
.     i/{  i \ \:::\二二二\ |二二二ニ/} ∧
.     l/|  八  \ \:::`<ニニニニ\|二二>'":://  i


.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/    「お姉ちゃん、やれ」
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ:

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/    「はい……」
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:


 選択肢がなくなった。

 京太郎は目を逸らしている。

 優希とまこは京太郎に責めるような視線を向けた。


 7/10


               _,. =-―‐-= 、
            ,. <: : : : : : : : : : : :`ヽ、

            /: : : : : : : : : : : :ー- 、 : :、 \
          /ィ´ / : : : : : : : : : : : : \ \: ヽ
        // イ : : : : : : : : : : : \: : : :ヽ: ヽ:ヘ

        /;ィ" / : : : : : : : : j: :、 : : : : \: : :.';ヘ、ハ
.       /:,.' .l :/:,': : : : : : :/|: : lヽ、 : : ヽヽ: : ';ヽミ '、
      /:/  l/ ,': : : : : :,イι !ト、l `ミー-=ゝ.: : :',: : ヾ\
      ,':/  .l: :l: : : : : /    ヽ ヾ _, -‐'' ヽ.: : :!: :゙l} ヾ:、
     f:,'    {: :! : : : :/ー-      ´-‐,_-ュ、゙,: : l゙!: :{    ゙;
    {f     V{l: : : :,' ,_=ミ_     ,ィ7圭r`} l: :,!': : !    ,!
    ゙{    V!.: : :Kf'r伐ミ`     ゞ=≠ リ:/j: : リ
     `ー--'  ゙',: : N゙ ゞ='-'  ,   ////ィ'/: :.厶ィ スヽ    「てるおねーちゃん! てるおねーちゃん!
             ヽ:.{ ト、///       (f´イ': : ;:'  / \゙, 
              ,rゝぃゝ、   ー~ー ' ィヽlェォ'   /   ゙;     かわいいっていって! あたまなでて!」
         _,. -―込_ノ~゙f' `≧,‐ - < /.,イ/i   /リ     ー- 、
      , ';.ィ フ´ : :_:_:_;ノ   {ー=ーt'`ー!:.f: :l、ヽ ム'      、!   \
     fi'  f: :,r ´冫fハ、   弋   l.   V、: :ゞヽ\   _   \  /
     ぃ  V: : :( 弋ミ\.   ',.  l    );\: :X `i}/       ヾ
        ゙ーノ \: :\ ヾ三\.  ', l ,.ィ彡ニ;ィヾ!ノ'   ,r―=ァー- 〉
       /   `ー-ぅヽ辷三\. V/ニニフ_,ム'ノ  /|_  '  /
      弋  ̄`ヽ `ー-= 、{ `ー=にニシ´ ̄  / _,.-ェ彡三|  _,ノ
        \   `,、_  l    ノメメ|     ヒf´  ̄`ヾニヨ ̄


     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : |
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |   「……かわいい、かわいい、かわいい、かわいい」
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /



  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,    「(無表情で頭を撫で続けている……)」
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 8/10


 「照おねーちゃん。

  インターハイ頑張ってくれてありがとうね」

 「と、特別なことはしていないから……(京ちゃん争奪戦だった)」

 「私ね。

  照おねーちゃんならきっと団体戦で勝てると思ってた。

  私を全国に連れて行ってくれてありがとう」

 「そ、それは咲ママのおかげだから咲ママに甘えて」

 「こっちに振らないで!?」

 「パパが咲を連れてきてくれたおかげね。

  パパー!」

 「うおっ!?

  ぶ、部長、やめてくださいっ!?」

 「ちょっ、何やってんですか部長!」

 「部長はわしなんじゃが……」

 「パパも頭撫でてー!」

 「結局京ちゃんの方に来るんじゃないですか!」

 「だってパパはひさのパパだもん!」

 「子持ちになった覚えはないです!」


 いつもの清澄の日常が始まる。

 久は大学受験の合間に麻雀部に入り浸るつもりのようだ。

                  ____
              ,. : :´: : : : : : : : : :` : : 、
           , : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : \

           /: : : : : : :,: : : : : : : : : : 、: : : : : : .
         /: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : ヽ: : : : : ::ヽ
       :': : : : : /: /: /: :|: : : |: : : : : : : : ∨: : : : : .

        ' : : : : : ': :/: :.| : ||: |: :|: |: : :| : : : : V: : : : : :
     /: : :,.:: :|:_:|__|:_ノ| : ||: |、|: |: : :|: | : : : | : : : : : |

      /: ィ/|: : |: :|从:{∧: :|}/|:ゝ、_:/:.:| : : : | : : : : : |
       l' |: : :V:,イて雫ミ:{ 从{/:_イ: :/|: : : :, : : : : l: |
        |: : ,:从{cVり \  イて雫V}: : :/-、: : /}/
        |: :ハ: { ""  ,     Vzりつ': :/ }) }: /
        |/  }:人          ムイ- く:/
          '      ヽ::っ     イ: :/{∨    「だめー! 京ちゃんとっちゃだめー!」
                `   . __ .  ´  |/}'
                 /}    /⌒\
               /.../  /..................\



          ,  ─ -
        ,.‐'      : :.`゙ 、
      / : : : :       : :   \
     / : : : : : : _,.::‐: : : : : : :.   ヽ
   . /   : : /: : : : :,,.-: :、: : : : .  '
   /: : : : : : ,ィ゙: : :__:://  ソノリヽ .: :'

   |: : : : : : :|: :"´:/ `    _,,..._ ',: 小

   |: : : : : : :{: ,ィ示ハ`ヾ.    ,,..._ `/| :.} !
   l: : : : : : ::Ⅵ、tj::リ     んリ`i/: |: :|
   |: :!: : : : : ::\ー".     {::ツ 〃:,.': /
   ∨: : : : : : : :ノ゙゙゙      、 ~.../: //
   . 〉: : |: : :i/  r‐‐-,   /: : !    「いいじゃない、ちょっとわけて♪」

   /: : /|: : :ト、\  ` " ,. ィΧ.、{
  f゙//ー{: 、:.\  , ‐.≦イ /"/\
 r=≦= 、\: :.:.:ト、 {\:::::∨|  /_. !
 /      .\ヽソ::::\-ヽ:::リ:!   i´∪

 まこは考えた。

 これでは、新入部員が入る隙がないのではないだろうか?


 9/10

 ……
 …

 ・ドアの外


                                     ,ィぃ
                     _, -――- ,_      ,ィマママム

                   ,  '": : : : : : : : : : : : : ` ,  ,イママママム
                   /.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :vママママママム
               ,: : : : : :/: : : :/: : : : : :ヽ: : : : /マママママママム

                  /: :/ : : //: : : :/: : : :ト、 : : 丶: :付寸ママママママム
              /: :/.: : :///| : : |: : : : |: :丶 : :ハ: :寸マママママメメ、
              |: :l : : _jレ代ト、: :ト、: : :.ト、 ,ハ: :ト、i: : 寸ママママママ
              |: :| : : |    ハ|∧  l ` 'l: :l: :l: : : 寸マママママ
             人∧,ハl         \l   l: :i: :| i : : :.寸ママママ
                l : : 刈,r==く      ,zx、ノノイ / : ::/`マママ
                | : : : :| l/l/  ,     ⌒ヽ.   レ⌒Y
                | : : : :|   ┌ ―┐  l/l/l ノんノ
                | : : ,仆、   マ. 丿     rく__/|
                l : : !i ト、「>rf^h_, ィ ノ|人|: :/    「須賀先輩はああいうキャラが好みなんですか!
               /イ: :|寸〈V j i  |   i匕>、 レ′
               人| ,rく〉V l i  | ̄>′  \`      マホわかりました!」
                    〉 i_〉⊥i, hく      ∧
                  ∧/ ,r一'   |rヘ、   /ヽ',
                  / r| 〈 / ̄ヽ  >く   l∧
                   / 〈 \レ': : : :/ `ヽノj_, /  !
                    /  | `ー\::/      ̄`ヽ ト一
                  V     ∧        `|
                 V     / \         |
                〉ー<     \    , イ
                /           >---く  |


         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^    「なんか、悪寒が……っ!?」
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


 ーー特に問題はなさそうだ。


 10/10

 ……
 …


      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

     /:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\i
    /:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
   ′:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.

  , .:.:.:′.::.:.:.:.:.:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
     .:.|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.::.
  i......:.:|.....:.:.|:.:.:.|:.:ハ|:.:.:.:.:.:| |:.|:.:|......... |
  |:.:|:.八 :.:./7:/|/ ノ|:.:.:. /| |:.|:.:|:.:.:.:.:.ハ
  |:.:|:.:.:.:.Tイ示气   ̄ 示气T:.:.:.:.:.:

  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
  |:.:|:.:.:.:.:∧           :.:.::.|:.:.|
  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:≧:.::..、     イ :.:.:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| > <| :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|   「淡、私の頭を撫でろ」
  |:.:.:.|:.:.::.:.:>-j     f\:.:.:|:.:.:.|:.:.|

  |:.:.:.|>イ  く       }l |:.:.:.|:.:.|
  |:/      \_  __|l i:.:.:.|\
 /\       \    /  |:.:. |  \


         /               ヽ \
            /   ./              :.
        /   ′ /|     :∧         ::.
.       / 7  | ./ !     | ∨    |    |
       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !
.        |   :}          /7 /     |    「(なんで……?)」
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
         //   /   /|    /   ∧::..       ::.
.      //'    /   ∧   //   /  \::.      |
.     // /   /   /\  / /   /    \::.    |
     l(  /   /   /  /   /   /        \:..   |


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |   「(そういえば憧は誰かをパパ呼びしているのがすごく似合いますね)」
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 カン!

卒業しちゃうと話を作りにくいのでこんな感じで続く幼馴染次元


 1/10

 447
 【髪を伸ばしたテルー】-京照次元-


 「そういえば、照さんって昔は髪を伸ばしていたんですよね?」

 「ん……?」


 いつものように京ちゃんの家でダラダラしていると、京ちゃんが変なことを言い出した。

 確かに高校一年生の頃は伸ばしていたけれど、京ちゃんが知る機会はないはず。


 「菫?」

 「あー、えーっと」

 「……」

 「さ、咲に聞きました」

 「ふーん……」


 微妙な沈黙が流れる。

 京ちゃんが焦っているのを感じる。

 別に何かやましいことがあるわけではないとは思う。

 でもーー


 「むー!」

 「いえ、高一の頃のインハイが終わった後に咲が言ってたのを思い出しまして」

 「そうなの?」

 「最近は連絡取ってないですから」

 「……ゆるす」

 「はぁ……」


 私は未だに咲に囚われている。

 麻雀のことも、京ちゃんを巡ってのことも、全部だ。

 京ちゃんのことは咲が何かしたわけじゃない。

 でも、自分の好きな人が妹に好意を持っていたのはわかる。

 複雑だ。


 「それで」

 「えっ?」

 「髪の毛の話」

 「ああ、その、なんとなく気になりまして」

 「京ちゃんは長い方が好み?」

 「あー、そうですね……。どうだろう?」


 なんだか煮え切らない態度だ。

 京ちゃんの好みの女性がよくわからない。


 2/10


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ  「照さんの、ちょっと大人っぽいところが、いいなぁって」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:|
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'    「!?」
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 「年上の照さんが俺に甘えてるのとか……なんかいいなぁって……」

 「ちょっ、ちょっと、京ちゃん」

 「あの、咲の真似?っぽいのをしてた時とかですね。

  別人のフリをしてキリッとした照さんが格好良くて、その照さんが俺に甘えてるんだなぁって」

 「……!!?!!?」


 今日はなんだか激しい。

 でも、そういってもらえると嬉しい。


 「ちょっと待っててね」

 「?」


 気持ちを切り替える。

 初めての人と会う時の気分で、ひとつ深呼吸して京ちゃんの方に向きなおる。


 3/10


                . . .-‐…‐-. . .
                 ... ´. . . . . . . . . . . . . \
           /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
            /. . ./. : : : : : : : : : : : i: . . . . ハ
         /. ./. . ./: : i: :i: : : : :i: : : i: ',: : : :i: : :,

            ′ー―ァ: :/: :从: : : ト--ミ: i: : : :|: : :'
          ′: : : ://⌒/ }: : :リ }: :ハ:|ト: : :i: : : ,
.         /: |l: : : |l ∨__|{  }: : / レ'  }| }: : i: : : :i
       /: :从: : 八《´んハ. j/ r==ミ /: ::/| . . .|

        // _ }ト: : :ハ 弋 ソ     :::::: 厶イ: |: . . |
      /^  / }|l: ≧ゝ} ::::::  ′__    /-' i: :|: . . |
.      ' .i / / }: : ::::::人    f  ノ ./:::::: i: :|: : i |    「!」ニコッ
.      i し' ./ .i} i: ::::i:::::>o。..   < i::::::::/::/: :/: |
    ノir―-ミ  |:∧:::八::::::::::r'ス´ / ゝ-、 :/}: / }/
   f入 `ー  〉 /'  V_ゝ/.〈 Ⅹ  /  i`/イ、_
   辷ーく  /   /   /  rヘ/__rヘ_/   |    ヽ
   { ̄`  入    i   /  | /:::| / .       /  ハ
.   Y   i 圦   |.  `> 1 /::::|l ∧ _彡  /
    ハ.  // ‘, 」:::/ /  |/::::::|l/ \    /     |
.   /八_//   ‘ {:::;′〈 .   |ト、/    〉__ i  \/
   《`ーイ:::   V:::{   ‘,   |i i/    /  | |    〉
   ヽ:::::::::::::..  L::i ..........ゝ. У_彡 .........| |   ./
      マ:::::::::::.   八:::::::::::::\く  L:::::::::::::| ′  {
     `マ::::::::.   :∧::::::::::  ヽ} ::::::::::::::::::::/   .j
       マ:::::::  }i :::i    Oj   :::::::::::    /


                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \

                ,    ̄ ̄ /     、     _\
             ´      /        \     `ヾ
            /         '     、 、 、     \
             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Ⅵ {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
            Ⅵ        ,ー、         ,:'
            ヾ\    / ∧         -,
                  ヽ /{/     、       '   「(あっ、珍しく笑顔に成功した)」
                _从/____ >  __ノ
              |///////////l :l//|

              |///////////|  //|
                /////////// ∧ :./|
          , <////////////////\l/、
        //////////////////////\l、

          //////////////////////////} }


 「こ、こんな感じ?」

 「そうですね、とても綺麗だと思いますよ!」

 「えへ、えへへへ」

 「(あ、元に戻って来てる)」


 今日の京ちゃんはなんだか積極的。

 一体どうしたんだろう。


 「そ、それじゃ京ちゃんは髪が長い方がいい?」

 「えっ?」

 「伸ばして欲しいなら伸ばす」

 「そんな簡単に……」

 「女の子だから、少しすれば伸びるよ」


 お手入れは大変になるけれど、京ちゃんのためなら頑張れる。

 咲に負けない(ムフー


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: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /    「あ、写真か何か見せてもらえたらいいなぁって思ったんですが……」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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     .': : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : :'. : : : : :\
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     |: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : |: : : : :、: : : .、
     |: : : : : : : {: : : : : : |: : : : : : :},、: : : ::l  ̄ `
     |: : : : : : : :| : : : : : |: : :|: : : / {: :.|:|:.|
     |: : : : : : : :l: : : : : :.|: : :|: : : |_ノ: :从:j
     |: :,: : : : : : ,: : : : : :|: : :|: : : | |: : | '
     |: :| : : : : : : : : : : : |: : :|: : : | |: : |
     |: :,: : : : : :/: : : : : ,: : : : : : :|ィ}: : ,      「!?」
     |: :{: : : : :/: : : : : /: : : :|: : :.| , : /
     |:/|: : : : ,: : : : : : {: : : :/: : //:イ_
     |' ,: : : /: | : : : : | ̄ /: イ /::/ /  ヽ

         \: {/、: : :.从 /   /::/ /    :.
       / }/{  \{     /::/ /       }
       {  |::|           /::/ /      |


 「だ、ダメですか?」

 「い、いや、だって……」


 昔の写真なんて恥ずかしい。

 それこそ今と違ってお化粧や身だしなみも適当だ。

 これでも京ちゃんに会いに行く時にはどんなにダラダラする日でも身だしなみには気をつけている。

 お手入れの仕方を菫に聞いた時は顔から火が出るかと思った。

 菫もニヤニヤしながら教えてくれたけれど、性格が悪い。


 「そ、それはだめ。

  京ちゃんが見たいなら髪を伸ばすから」

 「いえ、今の照さんも可愛いからこっちがいいです」

 「!?」


 やっぱり今日の京ちゃんはおかしい!

 いつもは冗談半分にお姫様扱いをしたりするけれど、自然に人を褒めるような言い方はしないもん。


 「何かあった?」

 「えっ」

 「……」


 京ちゃんをジッと見つめる。

 京ちゃんは観念したようにため息をついた。


 5/10



           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/
               从      '     八/     「ほ、ホワイトデー……、用意はしましたけど……」
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
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    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
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      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
.     /:/: : : :ハ """"  '  """" '// /: 〔、: :、     「!?」
    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \
      /   \    .'.  /   /_   ∨´   \
     / -‐== /   ∧  / /   :_   :./⌒ヽ. >
    \............./    =- V / -‐=':._    ∨ヽ__/
      Υ⌒/    .′.:〔二〕´     :._    V´/
      |ニ/    :   ∧〔\    八    ∨
      |_V      .! :/ N'  \    个:、_/


 「ほんと!?」

 「ほ、本当です。

  だけどーー」

 「嬉しい! 嬉しい!」

 「ちょっ、照さん! 抱きつかないでください!」


 感極まって京ちゃんに抱きついてみる。

 普段はこうして抱きつくことがないけれど、京ちゃんの体は男の子らしくがっしりしている。

 男の子の匂いを感じて、顔が赤くなった。

 上を見上げてみると、京ちゃんも慌てている。なんだか可愛らしい。


 「その、失敗しちゃって」

 「失敗?」

 「照さんはパンケーキ好きだって聞いて作ってみたんですけれど」

 「ぱんけーき!?」

 「よだれ、よだれ拭いてください!」


 私の好みは菫から聞いたのかな?

 長髪の話といい、そんな気がする。でも咲から聞いたとも言っていたし……?


 6/10


 「俺、男料理以外にはタコスくらいしか作れなくて、とても渡せるものじゃなくて……」

 「……」

 「良かったら何か買いに行きませんか?

  その、当日になっちゃって申し訳ないんですけど」

 「食べる」

 「はい?」

 「京ちゃんが作ったパンケーキがいい」


 有無を言わせず京ちゃんを見る。

 京ちゃんは観念したようで、ため息をつきながら用意してくれた。


 「甘さが足りないんで、はちみつを多めにかけた方がいいですよ」

 「ん」


 歪な形のパンケーキ。

 作る時に失敗してしまったのだろう。

 でも、料理の苦手な京ちゃんが頑張ってくれたことが嬉しかった。


                 _. . : :―――: . .
             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
           /: : :/: :/:/: :, : : : : : : |: : :!: : : |: : ∨: :∧
          , : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : {                 r-: ': : /
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/   「むぐっ」
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'
  __________乂ノ 「iY{:/__}:./, -=- } _____

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                   ゝ ――‐ '


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               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「(無表情……?)」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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 7/10


 はちみつをかける。

 パンケーキを切り取り、舌の上に乗せる。

 高校の時の先輩が作ってくれたものとは味が違う。

 よく言えば甘さ控えめで、悪く言えば砂糖が足りていない。

 きっと京ちゃんは私が甘いもの好きだと知っているから、失敗だなんて言ったんだろう。


 京ちゃんがこれを作っているところを想像する。

 京ちゃんの性格からして、いっぱい失敗したんだろう。

 最初はお店に出てくるようなしっかりしたものを作ろうとしたのかもしれない。

 でも、今私の前にあるのは簡単に作れるものだ。

 京ちゃんの方を見る。

 少し気まずそうに目を背けた。


 「京ちゃん」

 「な、なんですか?」


 呼びかけて、こちらを向いてもらう。

 私が言う言葉なんてたったひとつだ。


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     /;:イ::::::::::::::::{ヽ|.'{  b::::::::!      h::::レ:::i>'::::::::/イ:: : !、
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   .!/ !/:::::::::/:::::ヽ i   , , ,   ,     , , , i:::::::/ /:::::: : : iヽヽ
   / /::::::::::/:::::::::::゙、_|              |:|:::/_ノ:::::::::. : : ゙、 \ヽ
    /:::::://::::::::::::::;ハ     _  _     !:i:::、::::::、::::::::. : : :i  ヽ!    「とっても美味しいよ」
  ∠./‐' /:::::::::::/   > 、      ̄    /v、::ヽ:::丶:::::::.. : :!
       /::/::::/ _,ノ:::::::::` r 、     ,  イ、/  ' !::::/\::::.、: :!
     /::/;/  `ヽ、__;ィ:|:ー-`〒´-‐:':´::|    レ'  ヽ;ハノ
    //        _,..-'´:|::::::::::::||:::::::::::::::::!丶,、
        _,... -―'::´:::| :::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::::::::|:`ー-、


    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  |
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、           イj   / /
            :.          < |'  /}/      「……!」
            、__   ´    } イ从/
               |        |/
              「 ̄|     「 ̄ ̄ ̄ ̄}
              |//l|     |//////// 、
        ,. <// ∧      |//////////> 、


 京ちゃんがくれるものならなんだって嬉しいんだよ。

 そう言う気持ち、伝わったかな?


 8/10


 「今度は私が何か作ってあげるね」

 「えっ、照さんが?」

 「私だって料理くらい作れる」


 ムッとした顔で京ちゃんを見つめる。

 京ちゃんは私をなんだと思っているのか。

 私は咲ほどポンコツではない、はずだ。

 さ、最近は少しだるがりすぎだけれど。

 それも全部京ちゃんがやってくれるから悪い。


 「照さんの料理かァ。

  楽しみです」

 「うん、明日お弁当を作ってあげる」

 「明日ですか!?」

 「うん」


 やろうと思ったら早い方がいい。

 今の私はすぐにだるだるしてしまうから。

 京ちゃんに甘える前に、お姉さんらしいところを見せないと。


                        _. . : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : . 、
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           / : : : ィ: :{: : :/ィ-、 }:∧: : : | -}:|-|---く: : : : : : ,: : : : : :|

               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/   「じゃあ、これから材料を買いに行くから」
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 名残惜しいけれど京ちゃんから離れる。

 そう、明日は一世一代の勝負だ。

 男を落とすのは胃袋から、よく聞く話だもん。


 9/10



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  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
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./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|   「もう、レディースランチなんて食べられなくなるくらい。
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′   美味しいのを作るから」

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/    「スッゲー楽しみにしてますっ!」
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|



 本当に嬉しそうな顔を浮かべる京ちゃん。

 明日はちょっと早起きだ。

 お弁当を渡したら、どんな顔をしてくれるかな?


 10/10

 ……
 …

 ・夜 電話


           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ:

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:   「菫、京ちゃんの好きなものってなにかな?」
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:


      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

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  |:.:|:.:.:.:.Tイ示气   ̄ 示气T:.:.:.:.:.:

  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
  |:.:|:.:.:.:.:∧           :.:.::.|:.:.|
  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|    「私に聞くな。妹さんに聞け。

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:≧:.::..、     イ :.:.:.:.:.|:.:.|    (修羅場キタコレ)」
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 カン!

超忙しいので気長に待ってください…
最近咲AA増えてるけど、ネリーのAA増えないかなぁ


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 前スレ925
 【グラビティバレンタイン】-重力次元-


 バレンタインとは、勝ち組の男と負け組の男が存在する日である。

 イケメンで人当たりが良ければ多くのチョコをもらい意気揚々と凱旋し、人によっては母からのチョコ一つで終わる。

 俺こと須賀京太郎はモテる方……? とは言い難いが、人付き合いは良かったので今までそこそこチョコを貰ってきた。

 クラスの誰とでも話したし、高校時代には俺以外女の子しかいない部活にも入っていたのだ。

 しかしーー、大学生にもなると話が違う。


 正直、俺は慢心していた。

 俺には何故か甲斐甲斐しくお世話を焼いてくれる女の子がたくさんいる。

 この一文だけならば後ろから刺されかねないが、本当にそうだから仕方ない。

 そんな彼女たちが今日という日に一体何をするのか、全く予測できなかった。

 しかしまぁ、嫌われてはいないだろうと思っていたし、チョコくらいは貰えるかな、なんて思っていた。

 今にして思えばなんという慢心した考えだろうか。というか、クズ男の考えそのものである。

 そう、現実はーー



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 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
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   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
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/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
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     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,    「朝から誰とも出くわしていない……」
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |


 のだ。

 朝、目が覚めるとそこに竜華さんの膝枕はなかった。いや、当たり前なんだけどさ。

 少しの安堵といつもと違う違和感に悩まされながらもキッチンに向かうと、いつものように朝食が出来ていた。

 しかし、誰の気配もなかったのだ。

 玄さん、竜華さん、ユキ、モモ、はやりさん、美穂子さん、霞さん……誰もいなかった。

 自分で名前を挙げていてあまりの数の多さに頭痛がしたが、それは置いておこう

 朝食をゆっくり味わい(今日の朝食の味付けは美穂子さんだろうか)、大学の講義の準備をする。

 いつものようにカバンの中を確認すると今日受ける分の講義の教科書が揃っている。

 そういえば今日はレポートの提出日だったなーーなんて考えてレポートを確認すると、レポートには付箋で誤字を指摘されていた。



 なぜだろう。あたまがいたい。


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 しかしまぁ、俺一人になるのはそこまで珍しいことではないのだ。

 ぶっちゃけちょっとムラムラしてきたな……なんて思った時にはササっとみんなは何処かへ行き、『一人の時間』を作ってくれる。

 彼女たちによる俺のコントロールは完璧なようで、一切不快に思わされることがない。こわい。

 だからまぁ、別に今日がバレンタインだからとそんなに気にはしていなかったのだ。


 「やっぱり一人の日もいいもんだな」

 「おっ、色男は違うねぇ。

  そんなこと言ったら刺されるぞ」

 「あー、揺杏がいたわ」

 「失礼な奴だな、ホント」


 昼休み、次の講義の教室に移って弁当を広げる。

 この弁当ははやりさんが作ったんだろうな、可愛らしいデコレーション弁当だ。(当たり前のようにカバンに入っていた)

 そんなことを考えながら呟いていると、気づいたら揺杏が隣に来ていたようだ。

 どうやら俺の最低発言を聞かれたらしい。まー、揺杏ならいいか。


 「それ、あいつらに作って貰ったのか?」

 「多分、そうだと思う」

 「多分ってなんだよ。

  あっ、弁当作って貰ってる時に朝寝坊してるとか?」

 「いや、気づいたらカバンに入ってるし……。

  今日ははやりさんかなーって予想はできるけど」

 「えっ、なにそれげっろ……」


 揺杏がドン引きしている。うるせー、俺だって怖いわ。

 しかし散々みんなに『俺は一人で大丈夫ですよ』と言ったところでなんやかんやされて終わるのは目に見えている。


 「で、でもみんなのアイドル瑞原はやりの手作り弁当なんてファンに知られたら刺されるんじゃね?」

 「そうだよな。

  はやりさん、めっちゃ料理うまいし」

 「うっ」

 「実家がお菓子屋さんらしいんだよ。

  だから小さい頃からお菓子を作ってたんだってさ。

  ってコレ言っていいんだろうか」

 「へ、へぇ、そうなんだ」

 「ほーんとなんでも出来るよな。

  麻雀強いし、家事も料理も出来るし、こんなデコ弁作るし」

 「……私だってデコ弁くらい作れるし」


 揺杏が俯いて何か呟いている。

 やっぱり女の子同士だと対抗心が湧くんだろうか。


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 「そうだよな。

  揺杏も手先器用だから、デコ弁くらい作れるだろ」

 「!?

  き、聞こえてたのかよ変態っ!」

 「変態って……」


 目の前でボソボソされれば聞こえるよ。


 「そーれーにー、今日もそれ美味そうじゃん」

 「ちょっ、人の弁当見んな!」

 「はー? 揺杏だって俺の弁当見てたじゃん」

 「それとこれとは話が別!」

 「いいじゃん。

  そのタコさんウインナーとかうまく作れてるじゃん」

 「あっ、バカッ!」


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 : : l ', : l/: :/': : : /  {///7 三三三三三三/: : :|      つ

 : :/  V/:., ' .,': : :./   ,乂zシ 三三三ーァ示三: }: : :′
 :/   /:.人`l : : ,'   /     三三 んr7マア: }: : ,      フ
    ./:/^', : |: : ,'  u              {zシ / : : } : ′    ⌒)
   //   ゞ| : ′    マ 、    `    /: : : :}: ′     `¨
  ./''      |: :l \    \  、     /: : : : ': '
  /      ,|: :{  \      ̄     ィ: l: : : //   「あっ、こらっ!!」


 揺杏が静止するのを無視してウインナーに箸を伸ばす。

 最初は抵抗していた揺杏だが、諦めたように弁当を机の上に戻した。


 「あ、あんま期待すんなよ」

 「何言ってんだよ。美味いじゃん」

 「ほ、ホント?」


 何やら自虐しているけれど、揺杏の料理は普通に美味しい。

 昼食を一緒にするときはいつも食欲をそそるのだ。

 いつか奪ってやろうと思っていたが、まさかこんなチャンスが来るとは。


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 「だってお前、いつも手料理食ってるじゃん。

  それに比べりゃ私なんて」

 「いやいや、俺が作ってるわけじゃないし、揺杏の料理も普通に美味しいよ。

  料理作れる人ってすげーよな。俺、タコスしか作れないよ」

 「まー、お前は舌がアレだからよくわかんないんだろ」

 「アレってなんだ、アレって」


 確かに料理は出来ないけれど、ここ最近は無駄に舌が肥えてるんだぞ。

 変な場所で外食したら違和感を覚えるくらい。

 ……餌付けされてるっ!?


 「まったく、色男さんはいいねー。

  毎日女の子の手料理」

 「……ホントだよな。なんかお返ししないと、っていうか止めないと」

 「?」

 「なんでもない」

 「どーせ、今日もチョコいっぱい貰ったんだろ?

  うらやましいねー、ちょっと分けろよ」


             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
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        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /
         |' ,} \__/イ__ /     「0個だけど?」
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             ∨:::::::::::/|:::::l ノ、 |:::| .|:::::|/ >。 /::/|::/ : : : : : : : : : 、       └'己」 .
            ∨:::::/ |::://  >。. |:::/) ∨::// .|/: : : : : : : : : : : : : 、
            |::::/.ィ: : : : |∨    /、/^ヽ ∨: : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : :,
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          ノ://: : : : : : :|  ∨  ヽム . |:l ∨ ム: : i: : : : :∨: : : : : : : : : : :,   「冗談、だろ?」
              ./: : : : : :i: :|    i  >≦≧  ∨  ム:i!: : : : : : ≧i : : : : : : : : ,
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 「冗談じゃねーよ。

  あの人たち、俺に世話焼いてくれるけど恋愛感情はなさそうだし」

 「お前、それはギャグで言っているのか?」

 「ギャグなら良かったよ!」


 誰も彼も今にも求婚したくなるように美少女ばかり!

 玄さん、竜華さん、ユキ、モモ、はやりさん、美穂子さん、霞さん……スッゲー美人だよ!

 だけど『俺の結婚相手を探す』とかやってるんだよ!?

 脈なしにもほどがあるだろ!?


 「とにかく、そういう関係じゃないから」

 「そ、そうなのか。

  まあ私には関係ないけどな」

 「そりゃそうだ」


 とはいえ、こんな話を聞いてもらえるのも揺杏だけだ。

 揺杏とバカやってる関係の距離感が心地よい。


 「それじゃ、他の人からは?」

 「俺、大学じゃ鼻つまみ者……とまでは言わないけど引かれてるんだぞ」

 「そうだったな……」


 本人たちの考えはともかく、あんな美少女たちに囲まれていればやっかみの一つや二つどころか百はある。

 高校からの友人、例えば高久田なんかはわかってくれるけど、基本的に俺は引かれている。

 そりゃまぁ、女の子を囲っていれば当たり前か。


 「そっか、貰ってないのか」

 「連呼すんな」

 「……そっか」

 「なんだよ、その顔」


 揺杏は安堵したような、バカにしたような、そんな複雑な笑みを浮かべている。

 なんだよー、そんなニヤニヤすることじゃないだろ。


 「そっかー。色男だと思ってたら、意外と」

 「うるせーうるせー」

 「じゃ、じゃあ仕方ないよな。

  さすがに0個じゃかわいそうだし」

 「?」


 揺杏がなんだかもじもじし出す。

 意を決したように鞄に手を入れて、ぞんざいにこちらに箱を渡してきた。


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         . -──-.、
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     /' //: : : :ノ /: : : : : : : : : : : `丶
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      /: : : :/: : : : : : /: : :/ :|   \ : : : : :.
     .': l : :l{ : l: : : : :' : : / :'  /⌒ヽ : : : :.

     .': :.l: : i{ :|: : :_:|:_:_,' j/   ,ィ示く: : : l :.
     {: : l: : i{ :|: :ハ| : {`ノ   尤j妁 |',: :l: :.
      乂: : : :i{: :|: : |乂,ィ示ァ     乂ソ |}: |', :.
       丶: : ヽ|: : lト、 Vzソ   、   ぃぃ }´l:.| ',:.l
        ヽ : : |: /:|i、_, ぃぃ     ,   ' l:.| ',|   「ホラッ、やるよ!」
         : : |/: li : l ゝ _ `   ´ ィ   .:,'
         ', : : : }\|   ,アl ー ´ {^ゝ _/
          } : : ノ  ヽ、 7 丿    /  Y *、 _
         ノ:/、ヽ*   ,'  ヽ    /   l   *  ハ
       ー‐''7    *   i| ,イi、\/}.,i\ |   * ′
          ハ   *   i|' マL⌒l´ ,ilア `|   *  ',
         ,  l  *   {   マL l ,ilア   |   o*  ',
         .′  *    ;    `Y^Y   |    *    l
             ,*    |      ヒlリ   .|   *     }


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         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
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          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
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                {               _,ノ
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                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_      これってまさか……!?」
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 「ほ、ホラッ、早く仕舞えよっ!」

 「チョコレートか!?」

 「そうだよ!

  ま、まぁ誰に渡すかとか決めてなかったんだけどさ。

  ユキにでもやろうかと思ったんだけど、カワイソーだからやるよ」

 「本当にいいの!?

  返さないぞ!?」

 「そ、そんなに喜ぶなんてダサいな!

  そもそも返そうとするなよ!」


 目の前にあるのは綺麗に包装されたチョコレートらしい。

 一見するとまるで本命のように見えてしまうほど可愛らしいラッピング。

 やっぱり揺杏って手先が器用だよな。


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 「いやいや……、綺麗な包装なことで」

 「なんだよ……。

  言っておくけど! 義理だからな!」

 「わかってるよ。

  単に手先が器用だなって思ってさ」

 「あー、うるさいうるさい。

  急に媚び始めるなよ気持ち悪いなー」

 「ひどいっ!?」


 確かにいつもはからかい半分もあるけれど、今日は本気で思ってるのに!

 しかし本当に嬉しい。

 男は単純なもので、義理とわかっていてもチョコが貰えれば嬉しいんだよ!

 絶対に貰える……なんて安心感で胡座をかいていて貰えないとか、あるよね……。


 「いつまで見てんだよー。

  早く仕舞うか食っちゃえよ。

  ゴミは持って帰ってやるから」

 「いーや、昼食食べたばっかりに食べるのは勿体無い!

  これは夜に腹をすかせてから食べる!」

 「うわっ、キッモ」

 「あー、聞こえない聞こえない」


 耳を塞いで聞こえないフリをする。

 揺杏には呆れられているようだが、それは仕方ない!


 「今までチョコ貰ったことあるのか?」

 「さすがにあるぞ。

  高校時代は部員女子しかいなかったし」

 「……やっぱ返せ、それ」

 「やだっ。

  ゼッテー返さねー!」


 チョコを思いっきり抱きかかえると、揺杏は諦めたようだ。

 本人は隠しているようだけれど、揺杏の料理が上手いことは知っている。

 さっきのウインナーも美味かったし、こんなご馳走を手放すわけにはいかない!


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 「そういや、ユキに渡す分はいいのか?」

 「別に一個だけ作ってきたわけじゃないぞ(嘘だけど)

  義理だって言ってるだろ」

 「友チョコだっけ。

  なるほどね」


 女の子同士でチョコを渡す方が多いらしい。

 清澄時代もそうだったなー。懐かしい。

 部長に哺乳瓶を渡されて『ホワイトデーはこれでお願い』って言われて……ダメだ思い出せない。



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: : : /ノ   ト、     {   ̄ ',``フ/ 7: / l´ __ ヽ
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`丶\ ',    ハ‘, ‘, 、 ',   /'|  _(,.-、`` } }
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 \\   ,ィ う__)-、 ∨厶(  o ',       , {し′     /
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  ヽ/‐'─‐\    ヽ//}     ',       ,}}| ``ヽ_/
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  / l/  ̄ つ、   \///     } l      }}|    |  \


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       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′    「おー! 任せとけ!」
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i


 さて、揺杏には何をお返ししたらいいんだろうか?


 9/10

 ……
 …

 ・後日


            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘     「はい、京太郎くんにチョコレートだよっ!」
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小


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     |:ハ    ,     ,,.     /:::::::::::::: |
     |:::::           r-イ:::::::::::::::::: |   「(他の人に)誤解されんように日付をずらしたんや!」

     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|
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     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
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.   / V:::::/三三ニ|――- /=ニニ/:::::/ニ三三>
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                 .. ------- ....     __
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          ( .fヽ/.:.:..:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ) く.:.:.:.:\
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   /:.:/ /.:.:.:.:.:,i.:.:.:.:..:.:.:i .≠芹ハ `ヾ   {し;;:::ハ|.:.:.:.:.|.:.:.| ∨.:.:.ヘ.
.  /:.:/  {.:.:.:.:./ |.:.:∨:.:.:|メ.ん;;;::::}     弋_ツi:.:.:.:.:|:.:.:.!  ∨:.:...}
  {.:.:{   !.:.::..{ |.:.:.:.∨:.| 込_ツ  ,    xxx |.:.:..:.}.:.:::{  |:..:.:.:{
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   {  ヾ.:.::| |.:.:.:.:.:.:.:∨:.>;.,,,       /:.:.:ノ/.:.:.:.:.:.∧ }:.:./
.      }.:.:| i:...:.:.:.:.:.:.:ヾミ/⌒ヾ≧=一=≦{:.:彡゙:.:.:.:.:.:.:.:.:∧|.:./

      ハ.::.! !:..:.:.:.:.:.:.:.:../ ヘ;;;;;;\   /;王トミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{  「超高級なチョコと手作りチョコ、二つ用意したからねっ☆」
.       }.:.! /.:.:.>-ryr| { ヽ\;;;;ヽ Y;;/;;;;;;;;;ヾ;;}乙)-、.:.:.:.:.:.ヽ
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.      ノ.:..:./    ヾミヽ∨´ .|;;;丿 ヾミ;王;彡"いソ  ハ.:.:.:.::.:.:ヽ

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         /  / /   /  {   }  \ ヽ    V  V
     _ ,.斗   // /  ./!  / !  :}  } ' ヽ V',     ,  ,
       ̄ ̄ / / /  //_j_ ,' | |、 :}  ' :| ,V斗=ミ{  ,   ,
          / /  ' ,'  ィ^~v{≧x、,ヽ,' /、ィ'"_j/ } /「  j  |
       /' /   !/|  /{ 斗-ミヽ ∨ / }/ア乏メヽレ } }レ
        ,     | :| ハノ∥んr'j  V / V'  Vrソ 》 :} 八-、 '
      / >'/  ハ { :, ` ー≦' /' ヽ      ̄  /イ{/ヘ Yハ{
     / '"  ∥ / ',从_}:       〈|         } !     ∥ ヽ
            7/  ヽ '                  し    /’
          /’    ` _、       _      {ーイ/
                   、    f-――'ヽ    人レ'^    「ありがとう、ございます……?
                   \  L∠二二ソ  /|/
                  レ}h。         /r rー==ミ、    あと霞さんそれはダメですからね!」
                 r「\__'}个 --- <  | |ニニニヾ
                 |:|    }         | |ニ{1-B}ニ!        __
                 |:|    }         / L!ニニニニ{   _,. 斗r≦ニニ=-ヽ
                 人:.、___」    ___/__/ニニニニニ7    ∥ニ/ニニニ=-,
     , ‐ --、斗r≦ニ斗r'ニ7 ノ、   |ニニニニニニニニ/     .∥ニ'ニニニニ=-,
    /ニニニニニニくニニニ/\ __ ,!ニニニニニニニニ,    ∥/ニニニニニニ=-,

   ,-=ニニ/ニニニニニニニ\ニム      jニニニニニニニニ,    ∥'ニニニニニニ=-
   /ニニニ{ニニニニニニニ∧ニム     /ニニニニニニニニ,    ∥ニニニニニニニ!


 めちゃくちゃ豪華な包装のチョコをちゃんと七人分もらいました。



 カン!

投下終了


 1/10

 【新たな被害者】-重力次元-


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   : ::::| :::|:::::\   :::/:::::\:::::::|:::::::|::::::::::::::::|
 | :::::::::|::八::::|_    \{\:::::\ |:::::::|::::::::::::::::|
.八::::::::::Λf笊心、   イ笊心rァ |::ハ|:::::::::::::: |
.  \{\:::. Vり      V/タ  j/ ヽ::::::::::::: |
     |:ハ    ,     ,,.     /:::::::::::::: |
     |:::::           r-イ:::::::::::::::::: |    「怜、結婚する気あらへん?」

     |:::::\  マ ノ   / |::::::::::::|:::::::::::::|
     |:::::::::::>..     イ  |:::::|:::: |:::::::::::::|
     |:::::::::|三三=千     /=|:::: |:::::::::::::|

     r|:::::::::|三ニニ/ |     /三|::::::|=\:::::|
    /| |::::::::ムニニ|      /ニ三|::::::|ニニ>、|
.   / V:::::/三三ニ|――- /=ニニ/:::::/ニ三三>
  /  /::::/三三ニニ|   /==ニ/:::::/三三/ |
. /  /::::/三三ニニ|  /ニ三/:::::/=三/ /  |


 何  ヽ    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ ̄ \
 言  |  / .:.:/:.:.:.:/ :.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:ヽ:.:.:.:/  :

 っ   |  .:.:.:.′:.:.′.:.:.:.:.:.:.| ヽ: |:.:.:.:|   :  |
 て   | |:.:.:.:.:.:/:.:.;.:.:.:.:.ー┼─:.:|:.:.:.:|   :
 ん   | |:.::|:.斗イ:/:.:.:/:. /  Ⅳ:.: 八 _  ノ
 の   | |:.:.|:.:.:|:.:/}:.::/7/ィ云斥、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ

 ?  く |:.:.|:テ云芹    廴 ソ 》:.:.:.\:.:.:.:.:.

ー─イ ̄  :.:.::.:.《 廴ソ     =¨´|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.{\
       ,:.:.:.::.:.  =  ′     j:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
       ィ:.|:.:圦     _ _   /}/:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.
      /|:.|:.ハ:.:>   ~ ̄  ///:.|:.:./:.:.:.:.:V
      八:|:.{{\:.\:.:>-イ .// ̄)/⌒ll

           \/  |i /     __|
            /   /    /   \


 園城寺怜は知っている。

 この親友は常に本気だとーー


 「いきなり何言うてんねん。

  久しぶりやのに」

 「怜に縁談を持って来たんよ」

 「えぇ……?」


 怜が困惑するのも無理はない。

 竜華の突拍子な発言に驚かないのは玄、ユキ、モモ、はやり、美穂子、霞くらいのものだ。……いっぱいいるな。

 東京の大学に行った親友が大阪に帰って来たと言うから会いに行ってみればこのザマだ。

 一体東京で何があったのか、あまり想像したくない。


 「男でも出来たん?」

 「まさかぁ、うちにそんな縁なんてあらへんよぉ」

 「それならなんでウチにお鉢が回ってくるん?」

 「京くんのお嫁さん探ししててなぁ。

  怜の意見も聞きたいんや」


 とりあえず園城寺怜の中で『京くん』の評価が最低に落ちた瞬間だった。

 それはそれとして、親友は随分壊れてしまったらしい。


 2/10


 「あんなぁ……。

  100歩譲って誰かを紹介してもらうにしても、や。

  そんな他人に頼ってる男なんてやーな感じしかせぇへんで」

 「ふふん、京くんはそんな子やないで?

  これはうちらが勝手にやってることや。

  京くんはやらんでええって言うんやけどな。

  変な女に騙される前にいい子を見つけないとあかん」

 「竜華が勝手にやってるんかい。

  それに複数人ってどう言うことやねん」

 「えっと、七人でお嫁さん探ししとるんやけどな。

  これがイマイチ上手くいかないねん」


 何  ヽ    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ ̄ \
 言  |  / .:.:/:.:.:.:/ :.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:ヽ:.:.:.:/  :

 っ   |  .:.:.:.′:.:.′.:.:.:.:.:.:.| ヽ: |:.:.:.:|   :  |
 て   | |:.:.:.:.:.:/:.:.;.:.:.:.:.ー┼─:.:|:.:.:.:|   :
 ん   | |:.::|:.斗イ:/:.:.:/:. /  Ⅳ:.: 八 _  ノ
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 ?  く |:.:.|:テ云芹    廴 ソ 》:.:.:.\:.:.:.:.:.

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       ィ:.|:.:圦     _ _   /}/:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.
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      八:|:.{{\:.\:.:>-イ .// ̄)/⌒ll

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            /   /    /   \

 「ん?」

 「七人、七人って言うたん?」

 「そーやね。

  うちやろ。玄ちゃんやろ、はやりさんにユキにモモ、美穂子に霞で七人やね」

 「ちょー待ち。

  はやりって、あのアイドルの?」

 「?

  なんかおかしいことあるん?」

 「いや、もうええわ……」


 親友は自分が言っていることが理解出来ているのだろうか。

 少なくとも自分が知っている一般的な常識からは大きく外れてしまっているようだ。


 「なんか七人の侍とか髑髏城の七人的に格好ええなぁ。

  じゃ、ウチはこれで……」

 「もー、怜ったら仕方ないなぁ。

  これからが話の本番やん」

 「あ、そうですか……」


 竜華のために道頓堀で買って来たたこ焼きを渡さずに食べ始める。

 どうせ益にもならない話が続くだけだろう。そう怜は考えていた。


 3/10


 「その『京くん』?

  そんなに女の子を侍らせて随分なイケメンさんなんやなぁ」

 「そうやね。

  確かに男前やけど、アイドル的な格好良さとは違うんや」


 怜が首を傾げる。

 それだけ女の子にモテているならホストのようなイケメンかと想像したのだ。


 「女の子に弱くて、尻に敷かれるタイプやね」

 「へぇ、そうなん?」

 「優しいと言うか甘いと言うか、女の子の頼みは聞いちゃう感じや」

 「あー、良く『あの人いい人やね』って終わるタイプ?」

 「それはあるなぁ。

  まぁ、そーいう人は京くんの良さがわかってないんやけどな!」


 怜はほとんど竜華の言葉を右から左に受け流す。

 もし男に騙されているようならば東京に出向く必要もあるんかなぁ……などと考えている。

 なんだかんだで竜華は親友だ。見捨てるわけにはいかない。


 「なんやかんやで一生懸命なんや。

  見えないところで努力して、失敗したら人一倍落ち込むんや」

 「ほー、男らしくて格好ええやん」

 「そうやろそうやろ。

  そー言う男の子のプライドってかわええよなぁ」

 「それで、竜華ともなんやかんやあったんか」

 「それで助けてもらったから、しっかり借りは返そうと思ってなぁ」

       /  / ::/ :::::::::::::::::::://:´ ̄::ヽ:::/ /::/   |:l |:::::::::::::::::|::::::.     i
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.     ′.:: :::::::::::リ、:::::::;《 ん干ハ\        〃 j\:::::イ::/::::::::::::.   /|
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.....::::::::::i|.:::::::::::::::::::::|∧                     ヘ:/::::::  / ノ
...::::::::::::i|::::::::::::::::::::::l::::∧     「   、    :.:':.':.° ′ノ┬=ァ ´
:::::::::::::::i|::::::::::::::::::::::|:::::/ :.     ` -- ′       ,: イ: / /
::/::::::::::j|::::::::::::::::::::::l:::/   \           /::::::::: / /   「京くんに生涯支えようと思ってな?」
/::::::::::::j|::::::::::::::::::::::|/      丶 ___,,..  イ::::::::::::../ /
:::::::::::::::i|::::::::::::::::::::::ト         /:::/::i|::::::::::::::::::::::../ /

-=ニニニム::::::::::::::::::::{ニ\        /:::/::::i|:::::::::::::::::::. ,′/

 何  ヽ    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/ ̄ \
 言  |  / .:.:/:.:.:.:/ :.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:ヽ:.:.:.:/  :

 っ   |  .:.:.:.′:.:.′.:.:.:.:.:.:.| ヽ: |:.:.:.:|   :  |
 て   | |:.:.:.:.:.:/:.:.;.:.:.:.:.ー┼─:.:|:.:.:.:|   :
 ん   | |:.::|:.斗イ:/:.:.:/:. /  Ⅳ:.: 八 _  ノ
 の   | |:.:.|:.:.:|:.:/}:.::/7/ィ云斥、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ

 ?  く |:.:.|:テ云芹    廴 ソ 》:.:.:.\:.:.:.:.:.

ー─イ ̄  :.:.::.:.《 廴ソ     =¨´|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.{\
       ,:.:.:.::.:.  =  ′     j:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
       ィ:.|:.:圦     _ _   /}/:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.
      /|:.|:.ハ:.:>   ~ ̄  ///:.|:.:./:.:.:.:.:V
      八:|:.{{\:.\:.:>-イ .// ̄)/⌒ll

           \/  |i /     __|
            /   /    /   \


 4/10


 「ん?」

 「いやいやいや、おかしいやろそんなん」

 「おかしないで?」

 「その流れならもう、竜華がその男の子のこと好きになったんやないん?」

              __

          , -‐::::::::::::::::::::::::`::::::...、
        /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ、
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       /.:::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::|`、::、:::::::::::::.ハ、
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    ,'::::::::::::/::::/:/:::::/|::/|:::/  ',::|.',:::|::`i::',::::',::',

    |:::::::::::i:::::::|/|:::://///   i/ ∨||::|:::|::::i,::|
    |:::::::::::|:::::::|´,-‐‐-、、    ,斗-、/::/:i::|/

    |:::::::::::|:::::::|〈|つ:::::::|`    イつ::::| 〉/::/|/
    |:::::::::::|:::::::| .i、::::::丿     ...i、:::::ノ |:::::|
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    |:::::::::::ヽ::::::', ////      //// ノ:::::|

    |::::::::::::::`、丶、  ` ー ´   , -´/::|::|
    |:::::::::::::|::::\ ' ,>┬ ┬ -‐´:::|:::/::::|::|   「大好きやで!」
    |::|::::::::::|::::::::>\ >、|`> 、:::/:/:i:::::|::|
    |::|::::::::::|:::,´  `ヽ`>--<_、i>/|´::|:::::|::|
    ',::',:::::|:::|::〉-、 / <_/`´ー`<,‐|:::/:::::|::|

     ',', ',::',::|/` >ヘ´       ´< `、::/::/
      \|`〈  \/ ‐-、     ヽ 〉´|/


     /    : .:/: . : . : . : . :│∨: . : . : ‘。: . : . : . ゚,     }
    :゚   : . : /: . : . : . : . : . |  Vト : . : . ‘。: . : . : . .゚,  __,ノ
    , {  |: . : 〃: . : . : . : . j.:.:゚  }:い: . : . :‘。: . : . : . :。: . ´ ̄{
    |{: . :.|: . :/{: . : . : . : . 〃 ' --|:|‐∨…{: . :。: . : . : .i.: .     ,
    | ゝ.__|: . :| |,.斗-: . : //:/   |:|  }: . 八: .:i: . : . : .|: . :    ′
    |/:. .|:.: .匕゚。: . : .//:/    jイ  |/  }ハ|: . : . : .|: . :.   :{
    | | : . ト : .| い: ./ /ィ゚     ,ィ==≠=ミ:、|: . : . : .|: . : .   八
    | l: . ∧ リ 斗-==ミ      {_)゚:i:i:i:i:i:| / . : . : . :.|ヽ: . :   :,
    |:乂\ハ /{_)゚:i:i:i:i:i|        ∨ゝイノ  .|: . : . : .| }: . :  i トヘ
    |:| : . :.ヽい ∨ゝイ ノ          `¨¨´   1..: . : . :| /..: . : | | }i
    |:|i : . : . ∧ `¨ ¨´         :':':':゚  |: . : . : .|′: . : .| | }|   「お、おう」
    |:|{ : . : . : ∧゚:':':':   ′          }   |j: . : ..:, : .: . :. ..j│ }!
    |:|o : . : . : .∧                し :゚|: . : ./: .:|: . : /./ /
    |:| ゚: : . : . : .:∧      r‐ュ       イ j.: .: イ : /} : /jイ
    |:l ゚: : . : . : . : \            ´ / //∨イ//
    l{   V: . : . :.ト : . :> 。.. __  ィ  __,,,... -=ニニニニ=-
    乂   \ : ト::} 乂: . :.{\:::{∨  _}/ニニニニニニニニニニ\
          ヾ{ リ  `ー     /二ニニニニニニニニニニニニ\

 堂々と宣言する親友に若干の羨ましさを感じる。

 園城寺怜も立派な女子大生だ。恋愛ごとに全く興味がないわけではない。

 素直に異性のことを好きと言える、そんな親友のことを羨ましいと思ったのだ。


 「ほんなら解決やん。

  竜華がその男に告白すればええんや」

 「?」

 「クエスチョンマーク浮かべんなや。

  その男のお嫁さんを探してるんやろ?

  そんでもって、竜華はその男が好きなんやろ?

  もう話は解決やん」


 はいはい終わり終わり。ノロケ話ご馳走様と顔を背ける。

 なんだ、結局この親友は恋愛相談をしたかったのか、そう考えてーー


 5/10


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             \:::::::笊刋    笊刋ノ::/::::::! |
                l\ Vツ       Vツイ /、:::|::|
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                 |:::::|\  ‘ ’   /::::/:::::/:::|   「せやから京くんに最高のお嫁さんを用意するんや」
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