【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」和「のどっちスレ!!」咲「(否定できない……)」 (1000)


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 京太郎
 のどっち
 不定期
 非安価
 のどっち
 原作キャラ崩壊
 のどっち

 頂いた雑談から書きます
 リクエストOK。でも既存のカプしか書けない

 基本は単ヒロイン


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468929553


 2/2

 ・前スレ


 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443023066/)

 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444022970/)

 【咲-Saki-】京太郎「一家団欒」咲「宮永家!」
 【咲-Saki-】京太郎「一家団欒」咲「宮永家!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444232227/)

 【咲-saki-】京太郎「みやながけ」照「京咲照」咲「京咲でしょ!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」照「京咲照」咲「京咲でしょ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445021542/)

 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」
 京太郎「みやながけ」咲「平行世界」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「京淡!」咲「京咲だし!」
 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」淡「京淡!」咲「京咲だし!」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】京太郎「霞色の空」
 【咲-Saki-】京太郎「霞色の空」 - SSまとめ速報
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 【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」
 【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462023444/)


 ※ 『みやながけ見てたけど霞色の空って何?』って人へ
   前シリーズで予告してた京霞。京玄の続きはそのスレで終わらせました

 スレ建て終わり
 wikiはちまちま更新しときます


 1/7

 【混線世界】-小ネタ-


 暗い部屋の中、電気もつけずにパソコンから離れない女性がいる。


 「……」


 彼女が集中してキーボードを叩いている音だけが部屋に広がる。

 若干クマになっているのだろうか、その顔には疲れが出ている。

 しかしそんなことを気にせず、彼女はパソコンから離れない。


 「起きているか?」

 「……」


 自分の部屋のドアを叩くものが現れたが、彼女は一瞥もしない。

 叩く主もそれがわかっているのか、ため息を一つ吐くだけで無理に入ろうとはしない。


 「ご飯、ここに置いておくぞ」

 「……」


 まるで引きこもりに対するお母さんのように優しい声をかけ、その場を後にする。

 自分の世界に入り込んでしまっている彼女に関わるとロクなことにならない。そうわかっていた。


 「……」


 ただひたすら自分の世界に入り続ける。

 そう、これは彼女にとっての戦いなのだーーー


 2/7


 ……
 …

 ・実体験を語るスレ


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kasumi

 「京くん、これ以上はダメよ……」
 「何がダメなんですか。そんなに物欲しそうな顔をしちゃって」


 そう言って京くんは私を無理やり壁に押し付けて、貪るように唇を奪った。
 大柄の男に両手を掴まれては抵抗できない。
 霞は好きな人からこんなことをされるとは思わなかったことに対する涙を流す。
 しかし、それと同時に嬉しさが胸に飛来する。
 こんな状況でも嬉しく思ってしまう自分が浅ましく思える。
 そうだ、こんな風にされても私は彼が好きだったのだ。


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 続きはよ


  名前:以下、名無しに変わりまして京照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:teru

 よびかたはきょうちゃんのほうがいい


  名前:以下、名無しに変わりまして魔王次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:saki

 ↑はいいこと言うね。ヒロインは幼馴染だともっといいと思うよ!


  名前:以下、名無しに変わりまして京照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:teru

 ↑はわかってる。ヒロインはおさななじみのおねえさん


  名前:以下、名無しに変わりまして魔王次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:saki

 ↑ は?
 幼馴染って言ったら同級生だよ!


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:siromi

 描写がまだまだ甘い
 もっとねっとり描写するべき
 呼び方は京の方がいい
 やっぱり必要なのは姉妹モノ
 次の制作物の相談が必要


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 ↑ めっちゃ早口で言ってそう…


  名前:以下、名無しに変わりまして京白次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:anesiromi

 ダル…
 早くして…


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sumire

 素晴らしいSSだ
 この調子で次回は寝取られモノを頼む


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:takami

 このワンちゃんをペットにするSSはよ


  名前:以下、名無しに変わりまして無限獄からお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:harue

 私も×ν君と会ってみたいなぁ


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  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 本当の恋愛も知らないスイーツ(笑)が書いている匂いがしますねwwwwwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりましてのどっちスレがお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 ↑ のどっちハウス


  名前:以下、名無しに変わりましてのどっちスレがお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちのどっち暴れるなら自スレでよろ


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 個人的にはこの男の子のお嫁さんも含めた夫婦丼でiPSプレイを希望します


  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 iPSとかwwwwwwwww
 ワロタwwwwwwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 またのどっちが自演して…
 誰だお前!?


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 SOA!
 (縛られて 犯されるのも アリですね)


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 このまま女子力アップを目指しましょう


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちのIDが増殖している!?


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:ako

 この子はいくらでウリしてるのかな


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 ウリって何ですか?


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:ako

 えっ!?
 そ、その、確かメロンの東方品種群のことよ!?
 つまりこの後メロンを美味しく頂くってことよ!


 4/7


  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 ここは自演が多いインターネッツですねwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 夫婦丼+親子丼のiPSプレイはまだですか?


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 そんなことよりホ別苺ゴム有りの話が見たいです


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 咲さんの苺をペロペロするんですか?
 個人的には京太郎君をペロペロしたいですね


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 そのオカルトamazing!


  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 うはawwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりまして竹井がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:takei

 これだからデジタル(笑)は…
 時代は悪待ちよね


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 悪待ち(笑)


  名前:以下、名無しに変わりまして京和次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 悪待ち(笑)


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 悪待ち(笑)


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 悪待ち(笑)


  名前:以下、名無しに変わりまして竹井がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:takei

 何よ!!!!!!!!!!!


 5/7

 ……
 …


 ・恋人、想い人について語るスレ


  名前:以下、名無しに変わりまして京淡次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:awai

 えっへへー
 好きな人ができると嬉しいよねっ


  名前:以下、名無しに変わりまして京穏次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sizuno

 う、うん
 ちょっと恥ずかしいけど


  名前:以下、名無しに変わりまして京淡ネリ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nery

 別にアイツのことなんかどうでもいいし


  名前:以下、名無しに変わりまして京霞次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kasumi

 ふふっ、わかります
 とっても胸が温かくて、抱きしめて欲しくなりますね


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:saki

 ふーんだ
 うちのなんて最近ご無沙汰だもん…


  名前:以下、名無しに変わりましてだるてる次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:siromi

 だる……


  名前:以下、名無しに変わりましてだるてるがお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:teru

 きょうちゃんおかし
 どうやってかんじにすればいいの


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 えへへー
 私も大好きな人がいるんだ


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 どんな人なのかな?


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 とっても優しい人だよ!
 その人のためならなんだってしてあげたくなっちゃうんだ


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 あ、すごくわかるよ!
 えへへ、辛くなってたらどんなに遠くにいても駆けつけてあげたいんだ


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 同じ考えの人がいっぱいいてなんだか嬉しいな!


 6/7


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 あなたたちもそうなの?


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 うん!
 あの人のためならなんだってしてあげたい


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 私から離れちゃってもいいんだ
 ただ私がずっと思っていられたら幸せなんだ


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 えへへー、私の好きな人は既婚者だからそんな感じかなぁ
 一度会えただけで幸せなのに、たまに気にかけてくれるからとっても優しいんだ


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 すごく優しい人なんだね!
 私もフラれちゃったら邪魔にならないようにそっと見守っていられるかなぁ?


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 不倫は駄目絶対なのです!


  名前:以下、名無しに変わりましてのどアコ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 私は別にあの人が望むなら他の人がいてもいいのです


  名前:以下、名無しに変わりまして京玄次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 わぁ、なんだか他人の気がしないよ!


  名前:以下、名無しに変わりましてみやながけ次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:kuro

 えへへー、仲良くなれて嬉しいな!


  名前:以下、名無しに変わりまして京咲照次元がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:awai

 なんだかすごく体が重くなってきたよっ!?
 


 7/7


 ……
 …

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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////  「ちょっとルーター再起動してきます!!!!!!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
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               ,.ィ:、フ、: : \:`:ヽ.、
              / :ハ:!-‐i: 、:ヽヽ-、: ゙、
                / /:ハ: 、 }ハ:j!`、i!ト、:、\
             i.i : | __,...__ iリ _ル.._|:i:iー-ゝ

                 |:!_:i! rェ:ェ、,. /ィ:ェ、 };!!
              {^}j 、     i   !}
              !、_, i     ,. 〉   'i
                i: i !  , _.. .._  /      「(また自演失敗したのか……)」
               ゙i"\ ` 二  /
                 /i_   \___,.イ
             _/   \_  /,ノ\
          _,..-'′\    /―<    ト、_
     _,....-‐''"       \ ∧::_::;!\  |  `ー--、
    /'"               `′ヽ::::i  `゙′      \


 カン!

 収集つかなかった。反省


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 【妄想タイム】-みやながけ次元-


                _  -‐==‐-
             /. . . . . .      `
   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
       /                : . . .
      /  /  /          `ヽ  : : : :

       /  /  .i     .ト           : : : . __ニ=-.
      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
      |: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:}             {: :i : :|‐-─ 、-
        |: ト: : \ヽ|匁ソ ,            / i/| : :|:.:.:.:.:./  ヽ
      |:.| }: : : :ゝ          ‐-    /   !/i|:.:.:/    i    「てるー!」
        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、
              \    -‐  /. :    /          ヽ
                >‐──.、. : : :.   /        -‐‐、  /
                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
            /  | : :ハ  : :!   /|  /           i
           /   __ i: . : :、/|__ ∠  / ‐  //          |
          /`-‐ /   / |  __ -‐/   /             |


  /  : : : : .:|:.:|: : :| : :./! :.,.'|: : : |',: : : : ト: : :ヾ::       ',
. /  : {   : !_,|.-‐|‐:.,' {: : :| |: : :ィ¨',゙ ̄:|ヾ、, : !:    |:: i
/: : : : |: : |: :ィ":,'マ:.!::,' .',.:.::| |: : : | _,.',: : | ヽ:`ト:. : : |:: |

: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ   ヽ;| |: : : |  ,≧:|_  マ:|',:. :  |:: }
__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ   ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
.  l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ    ヽj  i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
.  |: : : : :,:.A | { :::::::::: }        .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
.  |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ        `゙'''''´  .//ノ-‐''" ̄ ヾ
  .レi: : / ヽ∧ ⊂⊃   `     ⊂⊃  " /: : : :..: : : : ̄` ' 、  「!!」
ー==,.∨ ̄ミ=',      .___,   .    /≡ィ゙\: : : : : : :
_/      .: : ゙∧                /ヽ   `ヽ\: : : : :: : : : \
 _/ : : : : : : /{"゙,ヽ          ,   へ ::    - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. >   . __, . - "〃ヽ \,.'       ヾ: : : : : :  ヽ
: : : : : __/      ' ,: : \      {__,.. '       ノ:\



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.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


 2/10


 私は宮永照。

 今日は咲がはらむらわと遊びに行くから、子供達の面倒を代わりに見てあげることになった。

 咲と京ちゃんの子供の面倒を見ることは嫌いじゃない。

 私にとってもいい休養になる。

 それに京ちゃんポイントももらえて一石二鳥だ。


 「てるー!」

 「何して遊ぼうか」


 幼いながらに両親の面影を色濃く受け継いでいる子供達だ。

 こうして見ているだけでまるで二人が小さくなったような感覚すら覚える。


 「子供……」


 咲と京ちゃんに似ている。

 そんな二人を見て、ふと考えた。

 もし私に子供が出来たらどうなっているだろう。

 麻雀のプロは引退して、咲みたいにお母さんになれるのかな。

 ちょっと考えてみよう。

 相手は……、うん。やっぱり京ちゃん。


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
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    /::::入_           _  < / /| /    「それではVTRをご覧ください」
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

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 3/10


 ……
 …


 「ただいまー」


 京ちゃんは夜遅くまで仕事をすることが多い。

 それはちょっと寂しいけれど、家族のために頑張ってくれていることはわかる。

 だから私もちょっと不満だけれど文句は言わず、京ちゃんが帰ってきたら精一杯の笑顔でお出迎えする。


        . :´: : : : : : : : : : : : : : : : :` 、
      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .

     /: : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : ∧
    /: : : :/: : : | l: : :/ | : : : : |!: : |: :|: : : : : :,
    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
.        八: : { l  ____ ` \| ___|/ | : 八: : |l
      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
.     /:/: : : :ハ """"  '  """" '// /: 〔、: :、
    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|   「京ちゃんおかえりなさいっ!」
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \

                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ  「遅くなってごめん」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



 そんな風に謝る京ちゃんに思いっきり抱きつく。


 「お、おい」

 「いつもお疲れ様」

 「いや、こっちこそ遅くなっちゃってごめん」

 「ううん。

  京ちゃんが頑張っているのはよくわかってるから」

 「照……、ありがとう」


 私が思いっきり抱きつくと、京ちゃんはそのガッシリとした体格で包み込んでくれる。

 最初は優しく、次第に強く抱きしめられてちょっと苦しくなる。

 それでもその拘束が嬉しくてはにかんでしまうんだ。


 4/10


 「京ちゃん、ご飯にする?

  お風呂にする?」

 「そーだなー」

 「どっちも用意できてるよ」

 「それじゃ……」

 「んっ!?」


 京ちゃんは悪戯っぽい笑みを浮かべて私の唇を奪った。

 私は顔を真っ赤にして抗議するが、京ちゃんは聞いてくれない。


 「こっちはまだ準備できてないんだ?」

 「むー!」

 「ごめんごめん。

  ほら、お風呂入ってくるよ」

 「……子供達が真似しちゃう」

 「大丈夫バレてないって」


 そんなことを言いながらも、娘は帰ってきた京ちゃんにおかえりのキスをしたがるんだ。

 もう、こんなことをする京ちゃんがいけない。


 「それじゃ、ご飯は用意しておく」

 「おう、ありがとう」

 「ゆっくりしてね」


 京ちゃんのコートを預かって掛ける。

 ちょっぴり京ちゃんの匂いが染み込んだコートにドキッとする。

 京ちゃんはずるい。


 5/10


 「照、幸せか?」

 「?」


 ご飯を食べていると、京ちゃんがいきなり呟いた。

 何を言っているのかよくわからない。


 「ほら、照は麻雀プロを続ける道もあったじゃないか。

  俺の稼ぎなんかじゃ照の稼ぎに全然追いつかないし、不満があるんじゃないかって」

 「むー……」


 京ちゃんが自信なさそうに言う。

 やっぱり京ちゃんはダメダメだ。


 「私はちゃんと子供達の側にいてあげたかった。

  それに、こうしてお嫁さんになりたかった」

 「照……」

 「だから今、とっても幸せだよ」


 そう言ってあげると京ちゃんは救われたような顔をする。

 そんな子供っぽい顔が可愛くて、母性をくすぐられる。


 「照さん……。

  ありがとう」

 「むー。

  その呼び方はやめてほしい」

 「あっ、ごめん」

 「……京ちゃん」


 ゆっくり京ちゃんの背中に回り込んで、後ろから抱きしめる。

 京ちゃんは私の方に振り向いて、ゆっくりと唇をーーー


 6/10


                     -=
             >  ̄`       `ヽ
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       _彡  / ./       /           \ ヽ
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     ///  , /  /  //   i     !         ',.  \
   /ニ∠ニ= イ/ ,/  // / イ     i     i  i ヽ ̄
  /ニ三三イイ/ //  ≠{‐y-/、|   i  i     |  i厂
  /三三三/∠ ィへ| /| .| /∨|{ i //.{ i /-.i_ i.   |  |!\
.../ニニ三三{ニニニi fヽ|/ !/iム_  i! ∨/| .!/|//i } .!  i i. |i‐-`-
イ三三三三{ニニ∧、〈i ≦ニ==ミ、  ∨i __|/ } ハ |  } |! ト!
ヽ三三三三{三Υヽ  ..:.:.:.:..     、!≠==ミ、 }| /! | |
 }、ニ三三三{三i  ト        ,   :.:.:.:.:.:.`/ }/.:| ハ|
 ニヽ三三三{三i‐-{∧   r-          /彡//!      「パパー、ママー!」
  ニニYニ三三寸  i∨ヽ  丶   フ    イ三// i
=ニニニ}ニ三三三\八ム、 \        イ三ニ// /
-=ニニ}三三三寸三\厶\ >   ≦ア. : .:{ニニ///
=ニ三}三三三ニ寸三ニヽ \{、  //. : . :/三/
ニ三三三三三三寸三ニ \ ヽ,/'. : . : . /三〈i

ニ三三三三三三三寸三三\. : . : . :./三/
ニニ三三三三三三三寸>-‐´: . : . :イ彡'



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       -─===‐-ミ
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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /   「二人とも……いつから……」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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 8/10


 姉弟が後ろから見ていた。

 息子は娘に羽交い締めにされて動けないようになっている。


 「あっ、気にしないで続けて続けて」

 「続けられるか!」

 「お母さん、もっと押して押して」

 「……!?」

 「こら、おとーさん怒るぞ」

 「お気になさらずー」

 「お、おかーさんの威厳が……」

 「おかーさんの威厳なんて元からないでしょ」


 そう言って二人は退散していった。

 姉は京ちゃんに似たのかしっかり者の中学生。

 弟は元気いっぱいの小学生だ。


 「……行った?」

 「行った、みたいですね」

 「油断した」

 「本当、ビックリしましたよ」

 「……ん」

 「照さん、どうしたんですか」

 「……続き、しよ」

 「まったくもう……」


 京ちゃんは諦めたように私を抱きしめてくれた。

 時々素の口調がでるところがたまらなく可愛い。

 そしてそのままーーー


 9/10


 ……
 …

 「いい。とってもいい」

 「てるー?」


 二人に呼ばれて空想の世界から帰ってくる。

 ちょっと現実から離れすぎたらしい。


 「だいじょぶー?」

 「うん。てるてるは大丈夫だよ」

 「!」

 「ほら、遊んでていいよ」


 もし、私に子供がいたらこんな感じだろうか。

 ヨダレが出てしまうくらい楽しい。


                 _. . : :―――: . .
             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
           /: : :/: :/:/: :, : : : : : : |: : :!: : : |: : ∨: :∧
          , : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/   「(京ちゃんポイントで子供もらえないかな……)」
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'

 今日もまた、言えもしない妄想をして過ごすのであった。


 10/10


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////  「マスター!!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////   夫婦姉妹親子丼一丁!!!!!!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


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         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {    ビクッ!
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {    「ヒィ!?」
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ


      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / |
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /    「ザラキ(物理)」
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \


 カン!

 ほのぼのでのどっち成分をリセット!


 1/10


 【世間の流行に乗ってみる】-みやながけ次元-


 のどっちです。

 今日はお仕事もなく、1日をゆっくり過ごしました。

 基本的に休日は家でダラダラしていることが多いんですが、今日はたまたま外に出ています。


 「家にいたら出会いのかけらもありませんからね……」


 このまま喪女道を突き進むわけにはいきません。

 なんとか出会いを見つけなければ、恩師である赤土先生と同じ目に遭ってしまいます。

 私としては須賀夫婦丼を頂ければ満足なのですが、最近は咲さんのガードが固くなっていますし。

 そろそろお見合い以外でも男性と知り合って見たいものですし。


 「それにしても、意外と外出している人が多いんですね」


 なにやらみなさんスマホを見ながら歩いています。

 歩きスマホはいけませんよ。危ないんですから。


 「これが噂のポケモンGOってヤツですか」


 ネットを見ることが人よりちょっと多いので、噂には耳にしています。

 なにやら世界的に流行っているそうですね。

 私だって可愛いもの好きですし、ポケモンに手を出してみるのも悪くないかもしれません。


 「そ、それにポケモンで出会いを求めるのも悪くないですよね。

  こう、共通の趣味から発展する恋愛……。

  ウオオオォォ! クッアアアアアア! 甘酸っぱいです!」


 歳を考えろ?

 知りません。


 2/10


 「ここは私のBB2C専用機であるiPhoneを使う日がきましたね……」


 私はネット中毒者ではありません。

 ただちょっと仕事の休憩中とか、出先とか、トイレの中でも使うことがあるだけで……。

 それに、もしポケモンGOをやれば『趣味はポケモンGOです』ってお見合いで言えるじゃないですか!

 今までは『趣味は麻雀です』って言っていましたが、その瞬間に男の人が引きつった顔をするんですよね。

 全く、麻雀が趣味の女の子が居たっていいじゃないですか。

 現に咲さんや染谷先輩は結婚してますし、麻雀が趣味だから結婚できないなんてオカルトはありません。

 ゆーきは仲の良い男の人がたくさんいますからね。

 竹井?

 休日は雀荘に篭っておじさんたちの相手で忙しいらしいですよ。

 このまま借金を作って薄い本コース一択ですね。

 恋愛に悪待ちなんてありえません。

 攻めて攻めて攻めきった者こそが勝者なんです。


 「さて、ポケモンはやったことがありませんがやってみましょう」


 学生時代にゲームなんて買ってもらえませんでしたからね。

 友達が最近の流行りものの話で盛り上がる中、私が出来たのは麻雀の話だけ……。

 あれ? やっぱり私が結婚できない理由って父が原因じゃないでしょうか?

 帰ったら父を締め上げておきましょう。


 「これは、モンスターボールで画面に映ったポケモンを捕まえればいいんでしょうか」


 歩いていればポケモンとエンカウントしてそれを追いかけてポケモンを捕まえる。

 なかなか面白そうじゃないですか。

 ダイエットにも向いてそうですし、流行る理由がわかった気がします。

 さて、早速ポケモンをゲットして……。


 3/10


                _  -‐==‐-
             /. . . . . .      `
   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
       /                : . . .
      /  /  /          `ヽ  : : : :

       /  /  .i     .ト           : : : . __ニ=-.
      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
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        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、    「ピカチュウ!」
              \    -‐  /. :    /          ヽ
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                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
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.  |: : : : :,:.A | { :::::::::: }        .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
.  |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ        `゙'''''´  .//ノ-‐''" ̄ ヾ
  .レi: : / ヽ∧ ⊂⊃   `     ⊂⊃  " /: : : :..: : : : ̄` ' 、    「!」
ー==,.∨ ̄ミ=',      .___,   .    /≡ィ゙\: : : : : : :
_/      .: : ゙∧                /ヽ   `ヽ\: : : : :: : : : \
 _/ : : : : : : /{"゙,ヽ          ,   へ ::    - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. >   . __, . - "〃ヽ \,.'       ヾ: : : : : :  ヽ
: : : : : __/      ' ,: : \      {__,.. '       ノ:\


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|     「ゲットだぜ」
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 4/10


 「フォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━ウ!!」


 このタイミングでお二人に会えるなんて運命としか言えませんね!

 見ている限り、二人ともポケモンを追いかけているみたいです。

 多分咲さんや照さんのスマホを使っているんでしょう。

 いえ、そんなことはどうでもいいんです。重要じゃない。

 私の目の前に二人がいて、今私はモンスターボールを持っている。

 この事実だけが確固として存在する!


 「ウォォォォォォ━(゚∀゚)━┥東│東│東│  │  │  │発│発│発│中│中│中│北┝┥北┝━(゚∀゚)━ン!!!!」

 「?

  原村!」

 「原村!」

 「ええ、そうですよー。

  原村ですよー」


 もうこの際呼ばれ方なんてなんでもいいです!

 合法! 合法です!

 私は教師として子供たちが歩きスマホをして怪我をしないか注意するためにここにいるんです!

 歩きスマホはダメ絶対!

 監視! 監視です!

 可愛い可愛い二人が怪我をしないように見届けるんです!

 怪我をしたら怪我した部分をペロペロして消毒するためにここにいるんです!

 教師だから仕方ないんです!


 「コヒュウウウウウ! コヒュウウウウウー!」

 「原村?」

 「もう、危ないじゃないですか。

  コフッ! デュフフフフ!

  そんな風に走ったら転んじゃいますし、事故にあったら駄目ですよ」

 「(´・ω・`)」


 アアァァァァァァッ!!

 (´・ω・`)ってしてるのカワイイヨォォォォーー!


 5/10



          ,>─.:::.──- .ィ─-、._
    __┌.、/          \/:::::|
    |:::::::∨′  .: : : : : : :. : : :.  ',::::::::}
.   ,ゝ::::/ : : : : : : : : : : :ト、:: : : :  :∨::::゙i
    {::::/  ,.! ! !:.:.|:.| :| :| ', :!:!:}: : : ',;;;;ィ゙
    ヽ ! .{: :{:| | | 」|:.| :|: :ィ‐十ト|:|:} : : }:::::\
   / |/{ |.!.| {斤人|ヽj\| .レ゙リリル: :ノ::::ィレ′

   ヽ:::::.{',从|レィ==、   ィ==x .リ/:|」|

     ├┤| :沁 ::::::::    :::::::: ノ/: : !
     |:.:.|',| : :人    r─‐┐  ハ/  /:|
     |:.:.|::| : : |> , `.-- ' ,∠// /! :|    「私が見ている前ならいいですよ♪」
     |:.:.|::|   .:|ィ‐=_,,} ー  {.__//゙ /_.| i|
     |...:|::| ! :リ.|::::{_   __.//゙ / ヽ!|
     |:.:.|:.| ! / /_,ヽ.∠ィ'/ /─=||
     |:.:.|:.| / /─'、,..ィ‐-、_,..|:|  |_    ||
     |:.:.|:.i!:../. :::      .:. . |:∨ ゙<  小.
     |:.:.|:.{ !      :∨:: . ヽ`>、 ∨ |. )
     |.:.:| | {     .:::      :} ! :!


                     -=
             >  ̄`       `ヽ
           /

          /                   ミ=‐
       _彡  / ./       /           \ ヽ
      >-/  /      /   i            ヽ \
     ///  , /  /  //   i     !         ',.  \
   /ニ∠ニ= イ/ ,/  // / イ     i     i  i ヽ ̄
  /ニ三三イイ/ //  ≠{‐y-/、|   i  i     |  i厂
  /三三三/∠ ィへ| /| .| /∨|{ i //.{ i /-.i_ i.   |  |!\
.../ニニ三三{ニニニi fヽ|/ !/iム_  i! ∨/| .!/|//i } .!  i i. |i‐-`-
イ三三三三{ニニ∧、〈i ≦ニ==ミ、  ∨i __|/ } ハ |  } |! ト!
ヽ三三三三{三Υヽ  ..:.:.:.:..     、!≠==ミ、 }| /! | |
 }、ニ三三三{三i  ト        ,   :.:.:.:.:.:.`/ }/.:| ハ|
 ニヽ三三三{三i‐-{∧   r-          /彡//!       「ありがとー!」
  ニニYニ三三寸  i∨ヽ  丶   フ    イ三// i
=ニニニ}ニ三三三\八ム、 \        イ三ニ// /
-=ニニ}三三三寸三\厶\ >   ≦ア. : .:{ニニ///
=ニ三}三三三ニ寸三ニヽ \{、  //. : . :/三/
ニ三三三三三三寸三ニ \ ヽ,/'. : . : . /三〈i

ニ三三三三三三三寸三三\. : . : . :./三/
ニニ三三三三三三三寸>-‐´: . : . :イ彡'


 アァァァァァァア!

 天使! 天使なのォォォ!

 天使がここにいるのォォォーーー!


 6/10


 だがちょっと待ってほしい。

 天使ってポケモンじゃないですか?

 もうポケモンでいいですよね?

 ポケモンだ(断言)


 私は歩いていたらポケモンにエンカウントしたんです。

 ポケモンにエンカウントしたらポケモントレーナーはどうしますか?

 それはもうゲットするしかないですよね?

 ポケモントレーナーの真理ですよね?

 むしろポケモンをゲットしないポケモントレーナーこそがポケモンを冒涜していますよね?

 私は自然の摂理に則って行動しているだけじゃないですか。


 つまり私は二人をゲットしてもいいってことですよね!?

 ゲットしたポケモンは私の好きにしていいってことですよね!?!?!?!?!?

 モンスターボールを投げればゲットできるんですよね!!!!!!

 キタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!


 私の時代!

 私の時代!


 ふふっ、証明完了-QED-です。

 さて、皆さんを納得させたところでーー


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////   「ポケモンッ!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    ゲットだぜ!!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 7/10



      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / |
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /    「ひとの ものを とったら どろぼう!」
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \


      / : :/: : |: ::|゙: : |:.:.:| |: VM、_|:.: | }: ト、_,.::|: : :ヾ: ',.   ∧∧
     ./  /  .! :i! : :N:.:| い: : : !/≧二]/"|´:.:|:. : |: !. ! <   >
    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :| < 誤 >
   ∧∧゙: : |::{: .: :!:/| 〉|-.     \!" {_::rj::::', :リ/}:.:. ノ|/゙.:| < 解 >
. < 誤 >∨\"| /,ィうヽ      ィ゙:`::::ソ i} |/: ': : :| <. !!! >

. < 解 > : : : |ヽ  {_,ィrj:::',       .`ー‐゙  ./: : : : : : |.   VVV
  < !!! >∨: : :ヽ{i ヾ,::::::ツ ::::::::::::::::: :::::::::  |: : : : : : |
   .VVV゙ .| \: : : \, `" ::::::::::::::::::::::_,,._ ::::::::: |: : : : : : {
.      'j  |: : ̄、 ̄ :::::::::::::: _,,. - "__\   {: : :  :'.,       ∧∧
         !: : : :.ハ.       { ./      〉 ./!: : : : \    <   >    「穏乃ごめんなさいっ!?」
        .|: : :リ`ヘ.       V     ./ ,ィ=、|: : : : ト、::ヽ  < 誤 >
.     ∧∧_.|: :  : : :`..、,    `ー  " ./ |/ \: : : . :| i: :}  < 解 >
.   < .誤 >゙ ,': : : : :/: : :/  ー, --‐'    /   ヽ: : ::ヽ ̄ `ヽ < !!! >
.   < .解 > /: : : : /: : :/: : :/ {/〉,    /     〉,: : : :\   \ VVV
   .< !!! >./: : : : /: : : _,.ィ={ :|/. !.    /    /| \: : : ::\   }
     VVV  : : ::/_,,.-/ / :| :|: :.   /    / :| | .\: : :  \/
     /:/} : : :/   / / .:| :|_.    /   /  .! !  .\: : :  ヽ,
.  /:/_,/゙:   ::/   / /  :| :|. ` ./  ./   .| | /  \: : : :`、


 8/10


 「アァァァァァーーー咲さん!?」

 「子供たちだけをスマホもたせて歩かせるわけないでしょ!」

 「違っ、違います!

  これは教師として歩きスマホを注意して事故らないようにしていただけです!」

 「じゃーなんで人の子供にスマホ向けてるの!」

 「こ、これは写真を撮ろうと思っただけです!

  アットホームな雰囲気を後で咲さんに転送しようと思って!?」

 「いや、和ちゃんが写真撮るのもNGだからね?

  ナニに使われるかわかったもんじゃないし」

 「それは流石に厳しくないですかっ!?」

 「残念ながら当然。

  と言うか明らかにポケモンGOのアプリを開いてるじゃん!」

 「こ、これは違いますよ!?

  咲さんは機械苦手だからわからないじゃないですか!」

 「子供たちの面倒を見てるんだから苦手なりに覚えたよっ!

  言い逃れが苦しいよ!」

 「ちょっと待ってください!

  いや二人に出会ったのは本当に偶然なんです!

  ポケモンGOを始めたのはついさっきですし!

  それは本当に偶然なんです!

  だから絶縁しないでくださいマジで!

  アアァァァァァァァァァァアア穏乃ごめんなさいっ!!」

 「高鴨さんに何したのさ……。

  いや、絶縁なんてしないけど……」

 「本当ですか!?

  咲さん天使! 咲さんも天使!

  天使のお母さんは天使だったんや!」

 「だって変態を世間に放っておくと危ないし。

  見えないところで手を出されるより見えるところで監視してた方が楽だもん」

 「あっ、そういう……」

 「(ていうか私も友達少ないし……)」

 「咲さん、ありがとうございます!

  最後に、最後にこれだけ聞かせてください!」

 「……なにさ」


 9/10


              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|   「最後に京太郎君のポケットモンスターを見せてもらっていいですか?」
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|


.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/     「ポケットじゃないから見せなくていいね」
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |     「ほう……」
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
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   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
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 10/10


 ……
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      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

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       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !
.        |   :}          /7 /     |    「(菫先輩って既婚者じゃ……)」
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
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     l(  /   /   /  /   /   /        \:..   |


 カン!

 スレが完全にのどっちに占領されてる気がしてきた


 1/10

 【乙女心は複雑怪奇!】-京優次元2-


 「優希!

  今日の帰りに1年三人でファミレス行こうぜ!」

 「いきなりどうしたー?」

 「三人しかいない一年生だし、もっと交流を深めてもいいと思ってな」

 「本音を言え!」

 「和も一緒に誘ってくれよ」

 「のどちゃん狙いか!

  これだから犬は発情していて困るじぇ」

 「ち、ちげーよ!」


 最初はちょっとドキッとした。

 京太郎から話しかけてきて、デートに誘ってくれたんだから期待してもいいはず。

 それなのに京太郎と言ったらのどちゃん狙いなのが丸わかりだ。


 「それならのどちゃんを一人で誘ってみればいいのに。

  のどちゃんも京太郎には心を許してるみたいだし」


 そう、あののどちゃんが名前呼びを許すくらい二人は親しい。

 私を介さない状態でもそこそこ喋っているのを見かける。

 人見知りののどちゃんをこれだけ口説き落とせる。嫉妬して当然だ。


 「頼むよ優希」

 「むー」


 自分の想い人が自分をダシにして他の人を誘おうとしているんだ。

 怒ってもいい。

 でも、誘われないのはもっと嫌だ。


 2/10


 「特別に!

  私が企画してやるじぇ!」

 「さすが優希!

  話がわかるぅー!」

 「ふっ……、今日の昼はタコスを買ってくるんだな!」

 「いいっ!?」

 「タダ働きをさせるつもりか!?

  いやん、DVよ!」

 「誰がお前と夫婦だ!」


 うぐっ、そんなに強く否定しなくてもいいのに。

 きっと漫才の一種で軽い気持ちで言っているんだろうけど、ちょっと傷ついた。


 「まぁ、タコスを買ってくるくらいはいいんだけどさ」

 「おっ、ほんとか!?」

 「ホントだよ。

  でも、昼飯代くらい自分で払え」

 「うむ!」

 「それで納得するんだ……」


 正直なところ、京太郎が私のために何かをしてくれるというだけで嬉しい。

 無理に奢らせようなんて本心じゃない。

 買ってきてくれる、というだけで嬉しかったんだ。


          ,.  -―‐-- 、
   ___    /: : : : : : : : : : : :\__
  彡 ': : _:ミC' ://: : : : : : : : : : : ヽ}-、
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   W//: : ,': : !:リxそト  |/レ⌒V: :!: |: :!: :! \/
    /: : : !: : !〈 ト!::リ      |/厶ハ/ V

    V!: :八: :!xx`¨    ⌒ヾ !: : :|

     Nハ:!ヽ|ゝ、  「  7 xx人: : |
         >‐:: > n/7hr<レイ|/   「~♪」
        厶ヽ:::::::Y   /::::7
       /! \>::.|  /:::::/|

       L|  ヽf^{ミニf フ! .|
        !  / `¨ハ. ! .|
        | \   /:::::! / |


 3/10


 ……
 …


 そして放課後。

 麻雀部の練習が終わった後に、私たち三人は集まった。


 「あんまり遅くまではいられませんよ?」

 「のどちゃんちは厳しいんだじぇ」

 「じゃあ早く行こうぜ」

 「その点、私なら遅くまで付き合えるじぇ!」

 「いや、お前も遅くなるとあぶねーだろ」

 「いやん、今夜は寝かせないぞ、って意味だと受け取った!」

 「ちげーよ!」


 そんな馬鹿なことを話しながらファミレスに向かう。

 しかし、のどちゃんが何やら考え込んでいる。


 「のどちゃん、どうした?

  京太郎がうざったいか?」

 「えっ、何その全否定」

 「いえ、そうではなく『ふぁみれす』というところに行ったことがないので……」

 「のどちゃん、深窓の令嬢か何かか?」

 「どこかに出かけた時に行ったりしなかったの?」

 「あまり両親と出かけることがありませんでした」

 「のどちゃんちは金持ちだからなー。

  京太郎の家とは違うんだじぇ」

 「いや、俺の家も割と」

 「着いたー!」

 「聞けよ」


 京太郎の話は無視して、到着!


 4/10


 「とりあえずドリンクバー三つでいいか」

 「ドリンクバー?」

 「ほら、のどちゃん。

  ここで好きな飲み物を入れていいんだじぇ」

 「えっと、お金は」

 「飲み放題!」

 「えっ、そうなんですか?」

 「ほほーぅ。

  これはこれは京太郎さんや、のどちゃんに色々と教えてあげるべきだじょ」

 「全くだ。

  ドリンクバーの楽しみ方を教えてあげないとね」

 「?」


 もちろん、学生のドリンクバーの遊び方と言ったら……。


 「ドリンクバーを頼めば飲み放題だから、好き放題ブレンドし放題なんだじぇ!」

 「混ぜるんですか?」

 「とりあえず炭酸!」

 「のどちゃん、コーラコーラ!」

 「えっと、コーラもあまり飲んだことがないんですが」

 「箱入り娘!」

 「今時珍しい!」

 「学生にとってのビールみたいなもんだじぇ」

 「とりあえずコーラ!」

 「そんなにいっぱい飲んだら太っちゃいますよ」

 「のどちゃんは胸に行くからヘーキだじょ」

 「ゆーき!」


 そう言いながらのどちゃんの後ろに回り込んでおっぱいを揉む!

 うむ、素晴らしい揉み心地。

 目の前で京太郎が悔しそうな顔をしているのが最高のスパイスだな!


 5/10


 「んぐ、んぐ……」

 「おお、のどちゃんは炭酸飲んでてもえろいじぇ」

 「んく。

  茶化さないでくださいよ、ゆーき」

 「お味はどーかな?」

 「なんというか、刺激的な味ですね」

 「そうだろー!

  まぁ私はタコスの方が好きだけどな!」

 「お前にとってのタコスは飲み物か」

 「血液だじぇ」

 「トルティーヤソースでも流れてんの?」

 「きょ、京太郎……。

  そんな、私の血を舐めたいなんて……」

 「い・ら・ねー!

  どんな変態だよっ」

 「須賀君……。

  血液を直接摂取するのは良くないですよ?」

 「和までっ!?

  こらっ、優希。お前のせいだぞっ」

 「うむ。のどちゃんも中々ノリがわかってきたようだな!」


 京太郎ものどちゃんも、私のこういうノリに付き合ってくれるのが嬉しい。

 いつもみんなを率先して引っ張るけれども、いつも不安。

 ウザがられてないか、迷惑なんじゃないかって考えることも多い。

 今まではそんなことを考えたこともなかったけれど、京太郎に会ってからは別だ。


 6/10


 いつもの私と違うみたい。


 気づけば視線が京太郎の方を向いている。


 ちらちらと見ているのに、アイツは全くこっちに気づかない。


 のどちゃんのおっぱいに釣られているのが丸わかりだ。


 のどちゃんに嫉妬して、その分京太郎を弄ってしまう。


 弄ってしまうたびに嫌われてないか不安になる。


 それでも京太郎はいつもと変わらずに私のことを構ってくれる。


 そんな京太郎のことがますます好きになる。


 だから私は、いつも元気いっぱいな私を演じる。


                  -‐……‐-
           __ .  '"           ``ヽ、
           __(_,:'     . : : : : : : : i : : : .   \  __
      , -=ニ(__)′ . : : : : : :/: : : :¦: : : .    〃ヽ_)ニ=‐-

     /   . : /   . : : : : : /: : : : : | : : : : .     乂ノ  ``ヽ、
   //  . : ,′ . : : /: : :/:{: : : : :i:| i : : :i: : .    i:    \\
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.    ;′ : /: : :i{ : : : :i{: :乂: |: |:{ : : |:¦: | :卞: : .   ;i | }: .    `、
   {  : i{: : 八 : : i{ { ,,ィ茨氷 : :l: ィ茨氷、}i: : }i | }: :

   乂_ : :{i : : i个ト:乂;《 {i _j゚} \j  {i _j゚},》}i: : 八:.|;゙: : /¦ }

      \{\ i|¦: : ::|  とつ'°    とつ'゚ 厶イ: :|:,厶イ  jノ
           〉|¦: : :i|ハ :':':'     '    :':':'  爪: : : | |
         |¦: : :ii込、          ;勹i : : | |

           八乂_: :乂: :>。.  ~~  ¨  イ: :八: :_人ノ   「……ずるいじぇ」
.                    r 〕=‐ :=夭=ァ
               _jI斗       :ト、__
             .斗=ニ  八__     _,/ ⌒ミトミ__


 惚れた弱みと言うやつだ。


 7/10


 「ん、どした?」

 「なんでもないじぇ」

 「(コーラとメロンソーダを混ぜるのは楽しいですね……)」


 そんな風に思っていても、京太郎と話しているだけで楽しいのだから現金なモノだ。

 他愛もない話をしているのが楽しい。

 漫才をしている時が楽しい。

 調子に乗って軽く小突かれた時はにやにやしてしまう。

 タコスを買ってきてくれる京太郎は大好きだ。

 ふとした仕草で男の子っぽさを見せる京太郎が好きだ。


 そんな思いはしたことがなかった。


 本当はもう少し近づいてみたい。

 恋人繋ぎて手を繋いでみたい。

 恋人のように腕を組んでみたい。

 軽い気持ちでほっぺたにキスをしてみたい。

 その大きな体で抱きしめて欲しい。


 たくさんの思いが飛来するけれど、今は我慢する。

 それを告げてしまえばきっと距離が離れてしまう。

 少なくとも、京太郎は今の私に異性としての感情を持っていない。

 のどちゃん相手ですらデレデレしているけれども、恋人になりたいという感情を持っているわけではなさそうだ。

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V /(__,ハ __
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :V////}: : : : : : ̄: : .
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: : : : : : : : : :|  : : : : : }: : : : : : : : : : i: : : : : : :: : : : \ ̄ `ヾ
ハ.: : : : : : : :.|  } : : : :ハ: : : : : : : : : : !:.: : : : : : : : : : : :\

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 i: : : : : : : ;' ,斗: :./   : : : : :.:}.: : :,':.: :.\: : : : : : : : : : : : .
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 |: : : : ; /   j:/斗斧ミ、! : : / !.:/: : : :|‘: :i丶: : : : : : : : : :

 | : :/    xf": :::: r i ,イ: :, 'i :j/: : : : :.:| |: :l  \: : : : : : : .
 |/    ´ h:.::::.:.し'  |ィ行i: : : : : : : :.| |: :i   \: : : : : i
          乂 : :.:ノ   'た !| : : : :|i: : :.| |: :i     \: : : i
           ̄     _/ !: : : : !! : : ! |:/         \: i   「今は雌伏の時だじぇ……」
                 ,'::::::::|: : : : |i: : :.|               ヽ
                 /:::::::::|: : : :.:|i: : :,'
   _         イ:::::/i ;' : : : ノl: :/

  (  )      イ:::::::::/ :/ : ://j:/
       r< i i:/i:/ :/.:/                   _
≧ ‐-‐ ≦ | r'^ 7三二,/イ=-、      _  -‐ ニ二ニ=-

辷‐-~辷‐~^ /彡仁二ニニニニ>-= ニ二二二ニニニニニニ==-
≧=-      /ニニニニニニニ≦三三三二ニニニニニニニニニニニニニニ==-
三三二ニニニニニニニニニ≦三三三三二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-


 少なくとももう少し、京太郎が私に振り向いてくれるまでは我慢するんだ!


 8/10


 「のどかー。

  あんまりドリンクバーでおいたしすぎると怒られるぞー」

 「ちょっと待ってください。

  今カルピスと炭酸を混ぜているんです」


 のどちゃんが羨ましい。

 異性としての眼差しを向けてもらえるのどちゃんが羨ましくて仕方ない。

 京太郎は優良物件だ。

 スケベでダメダメで麻雀も弱いけれど、格好いいところもいっぱいある。

 ……本人には絶対に言わないけど。

 そんな京太郎に好意を向けられているならば、のどちゃん側からもアプローチをかければ一発だじぇ。

 でも、私は私に出来ることをするんだ。

 こんなちんちくりんな私だけれども、私には私の良さがあるんだ。

 それをいっぱいアピールしていけば、京太郎だって振り向いてくれるはず。

 攻めて攻めて攻めまくる、それが片岡優希の恋愛スタイル!


 ……そこまで意識したのはいいけれど、やっぱり恥ずかしい。

 いつもさりげなくやっていることをするのがとっても恥ずかしい。

 好意を自覚するまでは出来ていたことが今はできない。


 例えば、今京太郎が飲んでいるジュースを分けてもらったり、だとか。


 ちょっと変態チックだけれど、乙女だって色々あるんだじぇ。


 「ちょっと行ってくる」


 そんなことを考えていると、京太郎がトイレに行ったようだ。

 のどちゃんはドリンクバーで格闘している。

 い、今がチャンス……。


 9/10


 「……あー!

  優希、俺のジュース飲んだな!」

 「器の小さい男だじぇ!

  もう一度注いでくるんだな!」

 「ドリンクバーなんだから自分で注げばいいだろー!

  クッソー!」


 そんなことを言いつつも自分で注ぎに行く京太郎はやっぱり優しい。

 すぐに行ってしまった京太郎を横目に、机に突っ伏す。


/r"´`ヽ ./   / /i  / / i   |  : : :!: ! : : : : :l O   l': :、: : ヽ、: .`ヽ
ハ 、  ノ/   /  l i  ,ハ ハ |  i.|: : |: :ハ : |.:!: : i: :ト.、._ ,.イ|i: : .\: :ヽヾ、:
: //:7:r' ヽ:i: : :i.!: : :|:!,.-|-|、.! !|i: : !.! :‐!-|-!、|_ト、: :!: ゙、: : : :|:|:、: : : :ヽ: : ゙、 ヽ

/ l:/: :ゝ イ!: : :|!: :/|i: : i-!-| !:、: |、!: :|;ナ |: ハ|`!、!|: : !: : : !:|: i: : : i ハ : : i

 |': : : :ト、!O: : !i: : :!:!ヽ、.! ヽ!   ヽ! ゙、!  |/ リ |:ノ !: /i: : :/:i: |: : : :i| i: : :|
 !: : : : |、/゙:\:! \:|   _,         、      リ |/ /: : : / /i : : :i|ヽ| : i|
 ゙、.:: : .レ: : : : :! ≡≡三彡       ミ三≡==、  /: : ノ ;/:/: : ///.!.: ;l
  i: : /; : : : :/ :::::::::::::::::         ::::::::::::::::::  //` ‐:´ / : :/'"//: :ハ
-- ヾ/ハ:i : : f  """"""          """"""  /ィ: : : : ノ,. イ://:,ノ  ゙、
__  |ハ:|、: :i.、                  /:/: : : イ´:i: :l.|――‐----    「~!!」

  ̄ ̄ ヽ、!w;丶、          ,.-、__,へ7 ソ/: : //: ノ;ノ'"__

           `ー-、_ ~~~'´     _ ノ-― ´'"´       ̄ ̄ ̄
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 今更になって恥ずかしさで顔が爆発しそうだ。

 きっと真っ赤になっているだろう。

 とても京太郎には見せられない。


 ーーか、か、間接キス!


 それに、京太郎がこれから飲むジュースは私が口をつけたコップを使うわけで……。

 京太郎も私と間接キスをするわけで!


 それを考えるだけでますます顔が赤くなる。

 ああ、もうダメだ。


 今日はもう、京太郎と普通に接せる自信がないじょーー


 10/10


 ……
 …

 ・後日

              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/    ドヤァ
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|     「一人ファミレスでドリンクバーを極めてきました!」
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /     「一人で……ファミレス……?」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


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 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :, U            ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |     「のどちゃんのどちゃん。
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :       一人ファミレスは難易度高いじぇ」
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨

 カン!

 ネタがない
 シチュエーション募集


 1/10

 【爛れ続けるもの】-のどヒサ次元1-


 「……」

 「……」

 「空気が重いじぇ……」


 清澄高校の麻雀部の部室。

 今日は染谷まこが実家の手伝いということで、原村和、竹井久、片岡優希の三人で雀卓を囲んでいた。

 残り一人の部員が来るまでは三麻ということで卓を囲ったのだが、成果は芳しくない。


 「デジタル(笑)」

 「悪待ち(笑)」

 「二人とも仲良くしてほしいじぇ……」


 そう、この二人とても仲が悪い。

 喧嘩するほど仲が良いという部類の仲の悪さではなく、本当に仲が悪い。


 竹井久は理に合わない打ち方を主にする雀士。

 原村和は機械のように理を重んじる雀士。


 人は自分とは違う部分を持つ人と友人になるとは言うが、この二人にその言葉は当てはまらなかったようだ。


 「ロン」

 「……!

  またそんな打ち方を!」

 「そんなことを言っても上がっちゃうんだから仕方ないわよねぇ?

  これだからデジタルは……」

 「デジタルを馬鹿にするのは構いません。

  私を馬鹿にするのは許しません」

 「のどちゃん逆! 逆だじぇ!」

 「おっと口が滑りました。

  あなたが私を馬鹿にするのは許せません」

 「変わってないじょ!」


 部室内の空気がピリピリと震撼する。

 その中に巻き込まれている優希はたまったものじゃない。


 2/10


 「やぁーねぇー。

  人生なんて一回限りなのよ?

  そんな中でデジタルに徹していちゃ好きな人の心も掴めないわよ」

 「……ビキッ」

 「あっ」

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     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
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 〃 : . : . : .:/ ―ォュs、,,_ ``        '" _,,,..z=ュ、 i. : . :i: . :
 {i  , : . : .:∧ ,《  {   ヾ`ヽ      ,イ´{    }`》 i!: . :7: . }
 ii  ,: : : :,'ヽ, ヽ v   リ             v   ノ ′ i}. : /. : .,   「来いよ原村ィ!」
 i!  ,: : : :{、 ,    `¨¨´           `¨¨´   ノ: :/. : ..
 {  .∨: . :ヘ. ,                     ノ: イ: . : /

 ヽ  ∨: . : ヘ_,                     /イ: /: .:.,
     ヽ: . : .ハ           ’          〃´ノ: . : ノ


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
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.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :, U            ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |     「(どうやって発音してるんだじぇ?)」
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : : 
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨


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 「貴女はいつもいつも須賀君に雑用ばかり命じてるから負け組なんですよ!」

 「あら、和は知らないの?

  好きな人に辛く当たってしまう現象をツンデレっていうのよ?」

 「(ツンデレ=暴力ヒロインなのは良くないじぇ)」CV釘宮

 「そんな恋愛感ありえません!

  常識的に考えてただの嫌な女じゃないですか!」

 「男の子はちょっと手の届かない女の子のことが気になるのよ!

  美人な先輩が年下の男の子に甘えるように『ねぇ、ちょっとお願いがあるんだけど……』ってしなだれかかるのよ!?

  これはもう須賀君の須賀君が大反応して天元突破してるに違いないわ!」

 「竹井ァ!

  そんなことをしてたんですかズルいです!」

 「これだからデジタル(笑)は……」

 「いや、のどちゃんの考えの方が正解だと思うじょ……」

 「ぐぬぬ……。

  私だって疲れている須賀君に慰労の言葉をかけたりお弁当を分けてあげたりしています!」

 「なっ、原村ィ!

  いつの間にそんなことをしているのよ!」

 「私と咲ちゃんも一緒だけどなー」

 「恋愛に、悪待ちなんて、ありえません(笑)」

 「ククク……やっぱり貴女は浅はかね。原村和ァ!

  今時尽くす系ヒロインなんて流行らないのよ!

  『お前恋愛対象としては見れないんだ』って言われて負けヒロインになるのがオチよ(笑)」

 「咲ちゃんにクリティカルヒットだじぇ……」

 「これだから現実を見れない喪女は……。

  そんなコトをして受けるのは二次元だけです!

  貞淑でお淑やかな女性がモテるに決まっています!」

 「のどちゃんが貞淑でお淑やかなのかどうかは疑問だじぇ……」

 「平行線ね……」

 「いつものことですが……」

 「もう普通に麻雀しようじぇ……」


 優希は一生懸命煽りながら仲裁するが、二人はどんどんヒートアップしていく。

 気づけば雀卓をひっくり返し、麻雀牌が飛び散り、二人とも取っ組み合いになっている。


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 「というか、二人はなんでそんなに京太郎に執着してるんだー?

  そ、そりゃ格好いいとは思うけど……」

 「ふふっ、聞いちゃいますか。聞いちゃいますか?

  聞かれたら仕方ないから教えてあげますね。

  あれは入学して間もない頃でした……」


 ……
 …


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'   「消しゴム落としたよ?」
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
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      / : :/: : |: ::|゙: : |:.:.:| |: VM、_|:.: | }: ト、_,.::|: : :ヾ: ',
     ./  /  .! :i! : :N:.:| い: : : !/≧二]/"|´:.:|:. : |: !. !
    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :|
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 5/10


 ……
 …

 「えっ、それだけ?」

 「それだけってなんですか!!!!

  私にとっては父以外の男の人と会話するなんてほとんど初めてなんですよ!!!!」

 「和ったら喪女を極めてるわねぇ。

  まともに会話できないとかwwwwwww」

 「うるさいです!!!!」

 「そういう部長はどうなんだー?」

 「聞いちゃう?

  聞いちゃう?」


 ……
 …

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //   「麻雀部入りたいっす」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
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 / ィf升ミュ、ヽ  .i: . : . : . ,
  〃ィf♀ミ,ヾ,  :i: . : . }: . ,
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           iヘ: . :/: . : .
  /i/i/i/   !} }:./: . : . }   「ニョ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━ウ!!!!」
         J i ノ: . : . : .:
          イ´: . : . : . :

         〃}: . : . : . :/

         / .ノ: . : . : ./
_ ,ィ~==ァ  {ノ.: . : . : ./
 ̄ ´     /: . : . : . /
      /: . : . : .ノ: .,'


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 ……
 …

 「あれ、部長って生徒議会長なんだから男の子と話し慣れてるんじゃ……」

 「うるさいわね!

  体型のいい金髪イケメンが廃部寸前の零細麻雀部に入部してくれたのよ!?

  これはもう私目当てで入部したとしか思えないじゃない!」

 「部長のその自信はどこから来るんだじぇ……」

 「二年間悪待ちしてたからイケメンをゲットできたのよ!

  だから私は悪待ちを信じるわ!」

 「ゲットできてませんからーwwwwww

  全然ゲットできてませんからーwwwww」

 「和うっざいわね!

  なんとでも言いなさい!

  今私の好感度がうなぎ登りなのよ!

  最後に立っている方が勝者なんだからね!!」

 「二人とも、せめて麻雀で喧嘩してほしいじぇ……」

 「……そうね。

  私としたことが焦っていたわ。

  ここは麻雀部。

  そうなれば決闘の方法は一つよ」

 「ええ、望むところです」

 「良かった……。

  それじゃ部室を綺麗にして、麻雀を……」


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                             ,从  , 从
           __            _, /圭7 /圭7 _ -‐' ニニ≧==ー――  ―  ー= ニ 三

        , '" 二ニ≧ー''  ,,。s≦壬圭7´ /圭7 /圭7" '"  ̄≫ '"´     __              ``
     <   / '" ̄ ,。s≦壬圭圭圭圭7  |圭7 〝〝 -- '´     , . : . : . : . : . : . : . : ..,
  /         イ圭圭≫'””¨´7圭圭7,' /'´             , . : . : . : . : . : . : . : . : . : ..\
./ク __,。、 ,ィニY'"Y ニ≫”´_, -‐7圭圭7,'              /: . :./: . : . : . : . : . : . : . : . : .\

/ /´ } .} ィ==t、./   イ ---7圭圭7              , : . : /: . : . : . .イ : . : . : . : . : . : . : ヘ

  ./ i i! , 「 ̄`i/ _,′  ーニ二7圭圭7` ー 二ニ=ー' "     , : . , ' : . : . : /: . : /: . : . : . : . : . : . : .,
  , .l ,' ,'.├‐ァイ  ̄´      7圭圭7__,>´         . : . /: . : . : , ' : . :./: . : . : . : . : . : . : . : . ト、
  { .V ./,ノ / 、_ __       7圭圭7 ̄             . : ../: . : . : /: . :., ' : . : . : . : . : ./}: . : . : . : .ヘ',
  i  {ソ  .ノ '´     ,。s≦壬圭≫”  ⌒` 、        7: .ノ: . : . :../: . :.//: . : . ; イ: .ノ .リ: . :}: . : ..i .i}
  ',    ノ    ィf壬圭圭≫'””´   _    \      7/: . : . : ., : . : /: . :>'"  '"´  ノ}: ./}: . : ..} .ii
  ヘ   〈ニ=-  >‐'””´ー ン´  , .':´. : . : . :`..‐-\__  _,ノ: . : . ノ: .ノ: . : . :./__`` 、     ノム !: . :.リ i!
.      、ー=‐ __,,> ´   /-‐ '' ‐- 、: . : . : . : . : . ヘヘ-‐'": . : . : .ノ{/ ィ芳㍉、     '"´  ノ: . :.,  ノ
   ∧   \ ̄ _ __     ノ'´     「 ̄>、ニニ : . : .ィノノ : . : .:_,/: .{ ‘ .乂,ュ;ノ`   ,ィf苅゙ア: . :./
    ∧       辷=―        i:;ii:;:;:;:;:;:;:;:;>‐- 、 \: . : . : . : 〈 i!     ´     ゞ-’イ: . ,
ヘ  ヘ ∧へ、   ニ=-` ‐- /二、 ‐- ヘ:ii:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\ ` ー '' } }         ,   /: ../    「漢(オトメ)は拳で語るモノ!」
    ヽ. \ ` ̄   ― ‐‐    ヽ  ヽ  ̄ ⌒ ー≦、⌒ヽ‐-\   _,'ヘ   、_      ノ: . ,
  \   ヽ  、     ニ=―    :}   }       ヘ  マ:;:;:;:; ̄´:ムノ   \   ー ’  イ: .>
\.  \ ヽ   >  ,_        ::i   i!        ヘ  マ:;:;:;:;:;:;:;:;:;ム    ` - <:.ヾr ´
\\  へ  、     >  ,_   ..:::i!   }     ',      マ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ム   / ̄: . : . /‐-、
   ヾ、    >、       ヽ ‐-::{  .リ      ヘ   ',  乂:;:;:;>--゙: . ‐:.'"´: ..:./:;:;:;;ii:}`ヽ
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                              λ  / ∧
                                  〈-=彡' ∧
                               ∧__彡'   〉
                               {      {
                                ∨     ∧
                                |    / リ
                       __       |    ,/ /{
                 ----   〈:::::\     |   / / {
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          {/  / /   \\  ヽ\/:::::∧ ∨:.} /| {
.          ///|   |  | lト、  l l イ:::∧ ∨ } l|     /
         | l | |l l  |  | l| 八从li |:::::::∧ ∨     /
         | l | |l l\l\八从芹苅 i | ̄|l i/ ll     /
          八l | |l |芹苅     乂ツ 'l | l l||_// l|    /
.         /::\八从乂ツ     .::::::. l | レ´//   }   ,/   「望むところです!!!!」
.          ⌒/ / / ∧ .:::.  '__,    ∧l| |:./{   }  /
          / / / / 个ト .      イ| || l/ }    /
.         / / / /  l|| | 〕i千 /:.:| ||/ /    ∧
        / / / /   ||_|//-,/.:.: | || /   /  \
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.     / / / /  /人:.:.:.:{/:.:/    \ \{   -‐

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 / / // 八: : : /:.:.:.:.:.|: : : : : : : : : :/ {  |l | |\ \  \ \


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 「もう勝手にしろだじぇ……」


 それから始まるキャットファイト。

 お互い取っ組み合いの喧嘩を始める。

 髪を引っ張り合い、服を引っ張り合う。

 二人とも秀麗な顔つきをしているというのに、醜く歪ませて罵り合う。

 乙女が出していいとは思えない下劣な言葉の限りを相手にぶつけ続ける。

 もはや優希も手出しはせず、少し離れたところから見つめていると、その時は来たーーー



                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八    _ _   人   「遅れましたー」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
     |////\////////////////l}   |/////////////|//|
     l//////∨//////////////∧ /.イ////////////|//|
    {///////}////////////////∨'//////////////|//|

      |///////|///====//////l///////////////|//|
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      |///////|/////////////////l///////////////|//}


/r"´`ヽ ./   / /i  / / i   |  : : :!: ! : : : : :l O   l': :、: : ヽ、: .`ヽ
ハ 、  ノ/   /  l i  ,ハ ハ |  i.|: : |: :ハ : |.:!: : i: :ト.、._ ,.イ|i: : .\: :ヽヾ、:
: //:7:r' ヽ:i: : :i.!: : :|:!,.-|-|、.! !|i: : !.! :‐!-|-!、|_ト、: :!: ゙、: : : :|:|:、: : : :ヽ: : ゙、 ヽ

/ l:/: :ゝ イ!: : :|!: :/|i: : i-!-| !:、: |、!: :|;ナ |: ハ|`!、!|: : !: : : !:|: i: : : i ハ : : i

 |': : : :ト、!O: : !i: : :!:!ヽ、.! ヽ!   ヽ! ゙、!  |/ リ |:ノ !: /i: : :/:i: |: : : :i| i: : :|
 !: : : : |、/゙:\:! \:|   _,         、      リ |/ /: : : / /i : : :i|ヽ| : i|
 ゙、.:: : .レ: : : : :! ≡≡三彡       ミ三≡==、  /: : ノ ;/:/: : ///.!.: ;l
  i: : /; : : : :/ :::::::::::::::::         ::::::::::::::::::  //` ‐:´ / : :/'"//: :ハ
-- ヾ/ハ:i : : f  """"""          """"""  /ィ: : : : ノ,. イ://:,ノ  ゙、
__  |ハ:|、: :i.、                  /:/: : : イ´:i: :l.|――‐----    「京太郎~、遅いじぇ~……」

  ̄ ̄ ヽ、!w;丶、          ,.-、__,へ7 ソ/: : //: ノ;ノ'"__

           `ー-、_ ~~~'´     _ ノ-― ´'"´       ̄ ̄ ̄
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 当人が来ても時すでに遅し。

 散々な状況になった部室とぐしゃぐしゃになった二人を見て幻滅するだろう。

 そう思って優希が顔を上げたその時ーー


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              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|     「お疲れ様です、須賀君!」
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|


    ,..::::::::::::;::::::::::ハ;' \::;k;ヾxヘ⌒  ,,>、:ヽ;:::::::::::::::::::::::\

.    /::::::::::::/:::::::::イ  ヽ   ' 〆'  ,;;≠ヌミヾ;:!;::::::::::::::::::::::::::ヽ
   i:::::::::::/:::::::i::/i       /'   ;彳::::::::::::::ヽi! |::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   |::::::::::i :::::::i::i:.|      "  斤ヾろ:::::::::c} |::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.   !::::::::i ::::::::i:i. |         '  ゙ゝ;:::::::ノ  |::::::::::::::::::::::::::::::::}

    !::::::i ::::::::::レ|"`              // |::::::::::::::::::::::::::::::::}、
    .!:::::i ::::::::/i | _`__ _              i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
.    !::|| ::::::':!| レシ;キ=ミ;            {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、_

     ゙:i|.::::::::::|, ;il゙ヘ;:::::::::::ヽ             ,  \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ,
      :iト::::::::::'l:;ゞ、 ゝう;:::゚ノ  ,      / l    `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     !| ゙、::::::::|ミ\.          /  /     / `ヽ、::::::::::::::::::i~\:::::|
       :i|. \::::|;::::::\ i l !     ー-  '           ゙ミ::::::::::::::|  ):/   「もう、遅刻しちゃダメじゃない!」
       'i!  \.{:::::::::::\               /       i:::::::::::ソ   '
       '!     ヾ; ::::::::::.ヽ.._____ , .イ"         ノ:::::/
.         \     \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\         {:::::/
           ヽ    ゞミ,;;;:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::/i\    , ヾ;:i|
                  ̄ ̄ ゙ ミ、::::::::::::Y ,イ  ヽ  ./ /j


 まさに、神業。

 優希が机に突っ伏しているうちに、京太郎が近づいてくるのを察したのだろうか?

 先ほどまで乱れきっていた髪の毛や服装がしっかり正され、荒らされた部室も元に戻っている。

 そして二人とも仲良く隣に座って京太郎を迎えている。


 「スンマセン。

  ちょっと咲を図書室まで送っていて……。あいつちょっと遅れます」

 「もういいんですよ。

  それより、お疲れですよね?」

 「えっ、いや別に……」

 「じゃあこの椅子に座っていいわよ。

  少ししたら須賀君の麻雀練習ね!」

 「まじすか。

  よっしゃ、がんばるぞっ」

 「……」

 「……」


 一見、おとなしくしているように見える。

 だが優希は見た。


 「後ろでめっちゃ抓り合ってるじょ……」


 清澄高校麻雀部。

 すでに瓦解寸前である。


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 ……
 …


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   / : : : : : : : : : : : : / l: : : : : ト、: : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l: : : : : :l
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ: :、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :}\ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ( ヽ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ .|てヽ)

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   , イ|__|てヽ)  「京ちゃん、ここどこ?」
       `^≧|   ┬ァiフ¨  {|___| ノ
      ///∧   Kヽ、   乂   /
     //////∧    }//> , 、 }  l
    / \//////∧ー―l///// } .l  l


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「あーもー、今すぐ行くから待ってろ」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


         _/r了  /  /         ヾト、__
      '´  {__7 {   r¬ァri r‐i r‐!r-―-―‐' Ⅵ `ヽ
    〃/   ` 7  i └ァ/}7! ¬└介ー‐¬‐- 、i `ヾ.ヽ
..    / ′ ;  i  | ,仏厶イv'/ } }^iト、 }    '. ヽ Ⅵ
.    ′;   i l 人 T´{」Ljく レ' ノノ _}L Ⅵレ!  i }  '. '.
    { /{   |ハ.!   ト、Ⅳ≠ヾ、    ,ィ≠ヾく }! ル':  i ′
     ′ヽ. { 从    i((o:.:c))   ((o:.:.c))ルハ| /レ′
        `Ⅵ i   |⊆= '"    ` =⊇ {   | レ'
          N、  从 ' '  v‐―‐‐- 、 ' ' 人iハ{   「ここに私を置いてかないでくれ……」
            `ヾトN>x(__ . -―- 、_)..イ ノ}ノ
                  _ノ  ̄ 下、r、_
              ,イア´ ‐-  -‐ }  ト、
            xく  \      /  ;  \

 カン!

 京久次元はないけどのどヒサ次元はあるよ
 たくさんのシチュありがとうございます。可能な限り頑張ります


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 【毒の妃ヒサ】-のどヒサ次元2-


 拝啓、京太郎へ。

 本日もお日柄がよく、とても暑い日が続いています。

 とりあえず早く来てこの空気を浄化してほしいじぇ……。


 「ふっふふーん♪」

 「……ギリギリ」

 「部活、もうちょっと遅れてくれば良かったじぇ……」


 優希が部室に入ると、そこにはギリギリと歯噛みする和の姿と機嫌良さそうに鼻歌を歌っている久の姿。

 両者対照的な態度を取っており、その時点でロクなことが起こらないのを確信した。


 「一応聞いておくけど、何があったんだ?」

 「うふふ~、聞いちゃう? 聞いちゃう?」

 「ギリギリ」

 「聞かないとこの状況が変わらなそうだじぇ」

 「あのねー。さっき須賀君がねー?」

 「これは何かの間違いです。

  これは何かの間違いです」

 「ほら、のどちゃんがbotみたいになってるし……」

 「私のこと好きだってー! きゃー!」


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     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
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 2/10


 ……
 …

 ・30分前

 「竹井部長って生徒に人気あるんですね」

 「!?」

 「きゅ、急にどうしたの?」

 「いや、クラスメイトと話してたらそんな話になったんですよ。

  会長は美人で人気者なんだぜーって言われまして」

 「やぁねぇ須賀君!

  そんなに褒めても雑用しかさせないわよ?」

 「鬼ですか!?」

 「ぐぬぬ……、ちなみに内容はどんな感じでしたか!?」

 「お、おう。どうした和。

  そんなに鬼気迫る表情で……」

 「ぷくくくく……、嫉妬しちゃって!」

 「内容かァ……。

  本人がいる前で言うのもアレなんだけど」

 「えーっ、そんなに言いにくい内容なの?」

 「そうですねぇ……」


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               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/      「とてもユニークでユーモアがあって面白い先輩だと……」
            /  、 八 U   _ _   人
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
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 3/10


 ……
 …

 「えっ、それだけ?」

 「それだけって何よ!!!!!

  愛嬌があって話していて楽しくて美人な先輩って意味じゃないの!!!!」

 「竹井フィルターはどうなっているんだじぇ?」

 「全部同じ意味です! ハイ論破! 竹井!」

 「ちょっ、どういう意味よ!」

 「どういう意味も何もありませんよ?

  須賀君が言葉につまってなんとか絞り出したのは確定的に明らかです。

  京久はありえない。時既に時間切れ。

  終わる頃にはズタズタにされた金髪の雑魚がいた」

 「京太郎に何があったんだじぇ!?

  ちなみにその京太郎はどこに行ったんだ!?」

 「全部この竹井がいけないんです」

 「仕方ないじゃない!

  その、照れ隠しに雑用を頼んだのよ!」

 「私も人のこと言えないけれど哀れすぎるじぇ……」

 「照れ隠しってレベルじゃありませんよ!

  周辺のポケストップを回ってモンスターボールを集めてこいだなんて!」

 「いや、京太郎もなんでOKしたんだじぇ……」

 「だってそんな毎日毎日雑用があるわけないじゃない……。

  理由を作り出すならちょうど良かったのよ」

 「というかポケストップの復活時間を考えると京太郎は帰ってこられないんじゃないか……?」

 「そ、そうよね。

  それなら須賀君に連絡してすぐに帰ってくるように言わなくちゃ……。

  でも私のスマホ渡しちゃったし……。

  二人とも、連絡してあげてくれない?」


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |    「私部長の連絡先知りませんし」
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |!
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 4/10


 「あれー?

  私ものどちゃんも初日に連絡先聞いてなかったかー?」

 「ええ、聞きましたよ」

 「……ちょっと待ちなさい和。

  私、心当たりがあるんだけど」

 「えっ、なんですか?」

 「スッとぼけないでよ!

  私、メールアドレス変える羽目になったんだからね!?」

 「ちょっ、ちょっと待つじょ。

  いったい何があったんだじぇ?」

      , ':::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::i:i::::ヽ\
.     /"::::::::::/:::::::::/:::::::/^i::l从ヘ::::::::ヽ.
    /::::::::::::/:::::::::/:::::;〃 lノ'"   \::::`、
    !:::::::::::::l:::::::::/:::,//    /_⌒ !ゝ;ミヽ
    |:::::::::::::|:::::::/-;サ=、   ,ィr^㍉.l::::::}゙i;|

    l:::::::::::::{ :::l;/;==;、    ゙、c.ノ' i::::::l l|
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     `、::::::::::::::`ヽ,゙ ‐'    `   ム::;!
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       \:::::::::::::::::ト}, _    _.、<;彡、
        \ヽ;;:::;ノ    ̄ K::: {:::::::ヽ._

          `゙Y彡ヽ、., ___ |,\:\:::::::::`ヽ.
           ∧::::::::::::::::::`ヽ._ノヽ::\;::::::::}
            /:::::\;心:::::::::::::}\ .|/∧.ヽ,ノ
         /==-、__:::::`ヽハノ:::::::Y〈 |

          /"     \ ̄`.==、/|:::l .|

              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
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  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

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 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|   「記憶にございません」
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|


 5/10


 「ああ、だからのどちゃんは……」

 「ちょっとゆーき!

  それは秘密ですよ!」

 「いいから教えなさい!」

 「ほれ、これ……」


 私が見せたのは昨日のどちゃんから来たメールだった。


 ……
 …

 ・1

 差出人: 原村 和
 宛先: 片岡 優希

 須賀君のことなんですが
 20XX年X月X日 02時00分

 須賀君の金髪って地毛なんですか? それとも染めてるんですか?
 彼と仲が良いゆーきならばその辺に詳しいですよね?
 私としては地毛で不良と間違われてしょんぼりする須賀君も良いと思います。
 でもやっぱり染めていてちょっと悪ぶっていて不良っぽい須賀君も良いと思います。
 私としてはちょっと不良っぽい須賀君に深窓の令嬢の私を手篭めにされるシチュエーションって良いと思うんですよ。
 俺の尻の穴に貴方の野太いちんぽぶち込んでくれませんでしょうか?
 やっぱり須賀君のお相手はあの生徒議会長でなくて私しかいないですよね。
 その辺りゆーきの意見を聞きたいんですがどうでしょう?


 ・2

 差出人: 原村 和
 宛先: 片岡 優希

 すみません!
 20XX年X月X日 02時05分

 す、すみません!
 6行目に他スレに使おうと思ってた文章が入ってしまいました
 6行目だけ無視して読んでください
 誤爆すみませんでした!m(_ _)m


 …
 ……


 6/10


 ……
 …


   / : . : . : . : . : . : . : . : . :/:./ /:.イ: . : . : /: . :ヘ: . : . : . : . :∧

   . : . /: /: . : . : . : . : . :/: /  7:/ {: . : . /ヘ: . : .ヘ: . : . : . : . : .
   . : /: /: . : . : . : . : //:./    {:.{ i: . : .7  ',: . :}ソ∨: . : . : . : .
  {: ./:/: . : . : . : . :, ' ./:/     い i: . : {   }: .ノ 从: . : . : . : . .
  : .//: . : . : . : . :/.  //      ヾ、 \: .i  ノノ ノ ヘ: . : . : }: .:
  :.//: . : . : . : . /  〃          ヾ  '´     , : . : . i: ..|
  〃: . : . : . : , '、,,,__〃             _,,, -‐ ''  ̄ , : . : .i: . :
  〃, : . : . : .:/   {! ̄``丶       '' ´         } : . :.i: . :
 〃 : . : . : .:/ ―ォュs、,,_ ``        '" _,,,..z=ュ、 i. : . :i: . :
 {i  , : . : .:∧ ,《  {   ヾ`ヽ      ,イ´{    }`》 i!: . :7: . }
 ii  ,: : : :,'ヽ, ヽ v   リ             v   ノ ′ i}. : /. : .,
 i!  ,: : : :{、 ,    `¨¨´           `¨¨´   ノ: :/. : ..    「やっぱり和じゃない!!!!!」
 {  .∨: . :ヘ. ,                     ノ: イ: . : /

 ヽ  ∨: . : ヘ_,                     /イ: /: .:.,
     ヽ: . : .ハ           ’          〃´ノ: . : ノ


      / : :/: : |: ::|゙: : |:.:.:| |: VM、_|:.: | }: ト、_,.::|: : :ヾ: ',
     ./  /  .! :i! : :N:.:| い: : : !/≧二]/"|´:.:|:. : |: !. !
    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :|
    ,' /: : |::{: .: :!:/| 〉|-.     \!" {_::rj::::', :リ/}:.:. ノ|/゙.:|
.   i ィ: : :.∨\"| /,ィうヽ      ィ゙:`::::ソ i} |/: ': : :|

.   |:/.!: : |: : : : |ヽ  {_,ィrj:::',       .`ー‐゙  ./: : : : : : !
    ! |: : |∨: : :ヽ{i ヾ,::::::ツ ::::::::::::::::: :::::::::  |: : : : : : |
     ヽ:.| \: : : \, `" ::::::::::::::::::::::_,,._ ::::::::: |: : : : : : {

.      'j  |: : ̄、 ̄ :::::::::::::: _,,. - "__\   {: : :  :'.,
         !: : : :.ハ.       { ./      〉 ./!: : : : \   「ゆーき! なんでバラしちゃうんですか!!!!!」
        .|: : :リ`ヘ.       V     ./ ,ィ=、|: : : : ト、::ヽ
.        |: :  : : :`..、,    `ー  " ./ |/ \: : : . :| i: :}
.        リ: ,': : : : :/: : :/  ー, --‐'    /   ヽ: : ::ヽ ̄ `ヽ
.        /: /: : : : /: : :/: : :/ {/〉,    /     〉,: : : :\   \
       /: /: : : : /: : : _,.ィ={ :|/. !.    /    /| \: : : ::\   }
      /:/ : : ::/_,,.-/ / :| :|: :.   /    / :| | .\: : :  \/
     /:/} : : :/   / / .:| :|_.    /   /  .! !  .\: : :  ヽ,
.  /:/_,/゙:   ::/   / /  :| :|. ` ./  ./   .| | /  \: : : :`、


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
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 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :, U            ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |     「おう、のどちゃんは送信時間を良く見て反省するんだじぇ」
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : : 
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨


 7/10

 ……
 …

 「てっきりのどちゃんがウリを始めたのかと思って距離を置こうと思ったじぇ」

 「違いますよ!!!!

  憧じゃあるまいし!!!!!!」

 「(誰だじぇ……。っていうか知り合いにウリしてる人いるのか……)」

 「アレから大変だったのよ!!

  めっちゃメールくるし!!!」

 「しーりーまーせーん!」

 「のどちゃんが我関せずを貫くとあの文章はどこで使うつもりだったのかを問いたださないといけないじぇ」

 「ぐ、ぐぬぬぬぬ……」

 「なんか『価格破壊しないでよ!』なんてわけのわからない因縁までつけられたのよ!!

  いい加減認めなさい!!」

 「私は釣り目的でゲイサイトに行っただけです!!

  竹井部長のメールアドレスは知りません!!」

 「のどちゃん……」

 「竹井部長に屈するくらいなら釣りスレ行きますよ!!!!」

 「いやもうそれ認めてるじぇ……」

 「大体、私がそんなことをするには理由があるに決まってるじゃないですか!!!」

 「お、おう。

  聞くだけ聞いてやるじぇ」


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|   「この女、あろうことかのどっちスレに現れたんですよ」
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 8/10


 「……もう勝手にやってろだじぇ」

 「わ、私とは限らないじゃない!!」

 「いいえ、わかります!

  のどっちスレと私は一心同体!

  というか特定班が清澄高校のIPだと特定してくれました!!!」

 「のどっちスレ怖いじょ……。

  というか部長も学校からアクセスすんなだじぇ」

 「そもそもゆーきもなんで知っているんですか!?」

 「グーグルトップに出てくるじぇ……」

 「ちなみに、それ以来スレに荒らしが沸くと『また竹井か』で団結することになりました」

 「良かったじゃないか。

  じゃあ私は京太郎と連絡とって一緒に帰るから好きにやってろだじぇ」

 「ちょっと待ってください!」

 「ちょっと待ってよ!」

 「なんだ?」

 「須賀君のメールアドレス知ってるんですか!?」

 「どうして優希が知ってるのよ!」

 「いや、アイツすぐに教えてくれたし……。

  むしろ友達なのになんで知らないんだじぇ」

 「そ、そんな。

  いきなり連絡先を聞くなんて恥ずかしすぎます!」

 「そうよ!

  貞淑さが欠けるわ!」

 「その自己評価の高さはなんなんだじぇ……」


 9/10


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ ::::::::::::::::::::: ! :::::ィ./ .ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ::::::::::::::::::::::::':ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`               、       .レ′ : :!.
..',\                   ノ:   ::::!
: : :| `ー´\       ,____.,.      / !:! !  !   「ゆーき、もちろん?」
: : :|.     ` 、    `ーi!′  /|: :. !:! !  ::!
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


   /: . : . : . : . : /〃   {:iヘ: .从:.:ノヽ: . : . : ',. : . : . : . : . : .}
   イ: . : . : . : . :/〃   i! ヾ ヽ{  ヽ: . : . :}: . : . : . : . : . ,
  / {: . : . : . : .:/ .7    ヽ  _,, -‐''''ヽ: . :.i: . : . : . : . : ..,
 ,' .: . : . : . : /  {       ´      V: .i: . : . : . : . : . ,
 {  i: . : . : ../``'''{ー      -‐   __,, Vリ: . : . : . : . : . :
   : . : . : /   !       _,ィf≦乏}  }: . : . : . : . : . : .i

   {: . :..:/   __,,.ィ        乂///ノ  ,': . : . : . : . : . : . ,
    ,: . :7:ヘ 仟//ハ         `¨   ハ: . : .7: . : . : . : . }
    ,:. : {: .ハ ゞvツ            ハ: . : .:..{. : . : . : . : .:   「教えてくれるわよね?」
    .: . : . : ハ       '        7: . : . : ..i: . : . : . : . :.
    V: . : . :',          _   {: . : . : . i: . : . : . : . リ
     V: . : . へ      < ´::::::::ノ   ',: . : . :.:.i: . : . : . : .ノ
     ヽ: . : . : .:}> 、      ̄    ,ィヽ: . : . i!: . : . : .ノ
       \: . : i: . :/`    __   <    iヽ: . i: . : ./
        /==={   /}        .|ノ}===ヘ


           ┃┃┃
        .....::┃┃┃┃
  ...........::::_,ィ´ ̄┃┃┃┃::.........
 :::⌒>(_/. . . .:.::┃┃: : (⌒)<⌒:::
  :::/: : /: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :ヽ:::
  ::{: : /: : : : : : : : : : : : :.,ィ: }ノ: : リ:::
  ::ヽィ{: : : |: : : : :/: : : : :リ: :|ムィ:::
     ::ヽリレ====、:_:_:/゙}::リ:::::::::
     :://___//´ヽー.彡:′:::::   「京太郎、ごめんだじぇ……」

     ::/ ̄ ̄ ̄≧、_〉:::::::::
     ::}======〈´〉:::::::::::::::.......
    ::/ / / l\尤/三三二∋:::::::

      ̄ ̄ ̄ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::


 10/10


 ……
 …

 ・その頃

               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/    「やっべーポケモンGOたのしぃ~」
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
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     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /    「私携帯持ってないから京ちゃんの見てるだけで楽しいよ」
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}

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: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /   「仮に持っていても迷子になるだけだろ……」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >

 リクエスト 90
 【ポケモンGOにハマる京ちゃん】

 カン!

 次は薄い本記念に霞さんのリク消化したい。電波な霞さん書く


 1/10

 リクエスト 92 霞さんネタ
 【魔法少女イワト☆カスミ!】-新訳・京霞次元1-


 小さな頃から修行の毎日だった。

 いつか『あの人』の元で天倪として生きることを宿命づけられていた。

 自分自身の人生なんてない、誰かのためにこの身を捧げることこそが私の人生、そう思っていた。


 「私、泣いてるの?」


 いつかお家のために誰かと結婚する時が来るのだろう。

 私は女の子としての幸せ一つ手に入れることができない。そう考えるだけで自然と涙が浮かんできた。

 だめだ。そんなことを考えていては、姫様のためにならない。

 自分にそう言い聞かせても、涙は止まってくれない。

 人並みの恋をして、普通の女の子として暮らしたい。

 そんな願いは叶うことなく、彼女にも婚約者が割り当てられる。

 お家のために、脂ぎった豚のような中年との結婚を強いられているのだ。

 そして断る権利などない。


 「いや、いや……」


 涙が浮かぶ。

 守るべき姫様は正式な血統と、彼女は家にお金を入れるために供物として。

 いつか自分を攫ってくれる王子様を夢見て、絶望の表情で窓の外を見つめた。


 2/10

 ……
 …

       /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.:\
      /::.::./::./::.::.ハ::|::.|::.:|::.:i::.:::.. _ _
   ≦::.:,.........|::/|::.:: | |::|::.|::.:|::.:|::|::.:f::.::.::.::.::≧
  /::.::.j/::.::.::.:|;__jヘハ| j/)/j/jハノ::|::.:|\:\::.\
. /::.//イ/|::.:::Yう心   う心ヽ |/::.:ハ:| ヽ::|\::}

// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂    「何やってんですか霞ちゃん」
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
    〈  \ |::          :./|__|_/|
    |\  \__       / ̄ ̄___/|
    |  \   |     ./  /T      |
    \  ハ  |     /  / |   / | /


                ...-―――-...
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           /::/::/:l::::l::::|l::l::::::::::::i‘:::::::ヽ::::ト、

           .:::::l::::l:l:l::::l::::リ:ハ:::::::::リ-‘:::|::|l:::|i|
            |:::::l::::l从/i::// }::::::/__ l::|::リ:::|i|
            |:::::l::::|,斗≠ト 厶イ,斗=ミル::::::|i|
            l::八:::l〈 V炒    V炒 〉|l::::::リ |   ドヤァ……
            |:::::个ト、 ,,    、  ,,, ,小::/ !
.          ‘::::::i:∧      __     //::/  ノ
             ‘::::i::::分、   ` '   ...:i/::/i
             ‘::∨:::::::i〕i=-  -≦::/::/:::|    「日記よ?」
            ‘::i:::::l:::|∧   l ∨:/::::::|

             /‘:::::l:::| ∧_// ∨:/::::|
            /  /‘卅li   ∨/  Ⅳ:::::::ト 、
        ∠   i  |:i::l|\   /  |‘::::::::|   \
.        ∧ `ヽ l _|:l::リ_ヽ./  / ‘:::::|\  i‘.
       ′'.   V´ ノ::/  / ̄\/   ‘:::\\i i
.           \ //:::/  /   /⌒ヽ   ゞ===ニ≧ミi
        i    \::::/  /   /     ∨/      ∨ノ
        i     -==ミヽ /_  /      }'         ‘.
        |  〃    / ̄ `丶       i         i
       〈  {i   〈 ,ィ  、   \  ノ        ノ
        |\八   ∨⌒ト、 〉 ! ! i/        /{
        |  \\   ヽ  }/}_j_j_,ノ⌒>=-- -=≦  |


 3/10


 「日記って……。

  いやそれ捏造じゃないですかー。

  妄想100%じゃないですか……」

 「あら、他人の日記を盗み見るなんて趣味が悪いじゃない」

 「誰かさんが相部屋なのに音読しながらそんなもん書いてるからいけないんですよー!

  聞いてくれって言ってるようなもんじゃないですか!!」

 「ふふふ、バレては仕方ないわね。

  この私の秘密を……、神代家に伝わる闇の話、はっちゃんにも知るべき時が来たのかしら?」

 「んなもんねーですよ。

  なんですか婚約者ってアホですか。

  誰ですか中年の男って、霞ちゃんってそんな趣味があったんですか?」

 「そんな趣味なわけないじゃない。

  これは不幸な少女に割り当てられたこの世の理不尽なの。

  私はお金のために中年の男と結婚させられてしまうんだわ……」

 「コイツ聞いちゃいねぇですよー」

 「でもそんな私にも一縷の救いがあるの。

  まるで王子様のような金髪、高身長、スポーツ万能、割とお金持ちな男の子と知り合いになってしまうの」

 「理想高すぎじゃねーですか。

  現役中二病には勿体なさすぎますよー」

 「あっ、足が長くてイケメンで私の我儘を聞いてくれて優しくて……」

 「はいはいうるせーうるせー」

 「そんな王子様が私のことを救いに来てくれるの」

 「あー、良かったですねー。

  じゃあ寝ますよー」

 「でも、それは罠だったの」

 「まだ続くんですか!?」

 「その王子様も私を嵌めるために遣わされた男の一人。

  あっ、ハメるためって意味で合ってるわよ?」

 「うるせーです!」

 「でもそんなことを知らずに私は恋に落ちてしまうの」

 「あっはい」


 4/10


 「攫われて助けられたその夜。

  私はその人のものになろうと夜中に忍び込むの」

 「ずいぶんアクティブですねー」

 「でも、王子様はまるで豹変したかのように私に飛びかかってくるのよ!

  急な豹変についていけない私。

  巫女服を破り捨てられ、生まれたままの姿を晒す私。

  恐怖で体が動かなくなって、それでも優しかった頃のあの人を思い出して。

  せめて初めてだけはこの人に捧げたいと抵抗を止めるの……」

 「なんですか?

  霞ちゃんはビッチなんですか?

  陵辱願望でもあるんですか?」

 「ないわよ失礼ね!!!!!!!」

 「説得力ねぇですよー」

 「ああ、私ったらなんて可哀想な悲劇のヒロイン……」

 「もう手遅れですねー……」


 初美は説得を諦めたように布団に潜り込む。

 麻雀のインターハイに来ている彼女たちは明日も早い。

 初美としてはとっとと寝たいのだが、霞が音読しながら日記(という名の黒歴史)を綴っている限り寝られる気がしない。

 なんとかして霞の熱を冷まさせて沈黙させるか、それが幼馴染としての腕の見せ所である。


 5/10


 「(思えばクッソ長い付き合いですねー……。

  小さい頃から色々ありましたし……)」


 六女仙として修行しつつ、同年齢であった二人は仲が良い。

 特に小さな頃から同じような立場であったから初美はよく声をかけていた。

 だが現在、こんな付き合いになったことを半分くらいは後悔しているのだった……。


 「(小さい頃から中二病を患っていましたが、なんでこんなんになっちゃったんですかねー)」


 『自分には特殊能力がある!』と断言して止まなかった霞を思い出して頭が痛くなる。

 よくもまぁ腐れ縁が続いているものだ。

 確かに神降ろしとしてのなんやかんやは持っているが、まさかリアル邪気眼キャラとして覚醒するとは思わなかった。

 神降ろしに失敗したと言って眼帯を付けて来た時には本気で心配したものだ。

 後日、ただ格好をつけたかっただけと聞いて本気で胸をひっぱたいた。


 「というか霞ちゃんは今回のインターハイの目的を聞いてるんですかー?」

 「?

  そんなもの決まってるじゃない」


           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
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        l::::::::::l             /l:::::::::: .|    「私がハイエースされるように仕組んだ実家の罠よね?」
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          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
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           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !


 違ぇーですよ。


 6/10


            /    .:      \
         ―-′|   / ,.     ヽ

      /  ....,  ノ / /    |l  |  |
.     /  / / /|爪/ /__./ :;  |   |  | |!
     ′/  . :/f⌒彡/7  |ヽ/  ハ |  | :从
     |/   /.:/∧ |!Yん弐Ⅳ!//⌒!/}  |/
        . :/| | ∨ 弋炒`   rテミく/  ハ  }!
        | ||! ∧ト  "   ,  炒ノムイ  | /
        |リ    /  \ ー    イ7/|| j!/    「3年女子組は、
          ーイ   />ー 、   / }ノ
       /   `ー-  /  ヽ }ヽ            お家公認の男漁りですよ」
      /               | | (
.      八   ヽ          | | |\
    r<二ヽ__l!_      | | |  ー――――  、
    ∨        \    {八ト   \ー―    \
     \―――-    \   !\\    \__    \
      〕!      \  \/|::::::\〉  _____    \


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 7/10


 「ちょっちょっちょっと待って初美ちゃん!

  それはどういうこと!?」

 「やっぱあの時妄想世界にトリップして話聞いてませんでしたねー。

  じじばば様たちが言ってたじゃないですか。

  『普段女の里に住んでいて出会いがないからここで男をゲットしてこい』って」

 「そ、そんなフランクなこと言ってたの!?」

 「『今時婚約者とかねーよ』ってめっちゃ言ってましたよー」

 「そ、そんな……」

 「ちなみにこの機会を逃すと小鍛治プロみたいになるって神様を降ろした姫様が言ってました」

 「そんなことに神様を使ったの!?」

 「いや、神様からしても小鍛治プロ化は大問題じゃないですかー?

  跡継ぎ生まれませんしー」

 「ほ、ほらっ、血が薄くなったりとかで問題が出たり!?」

 「女流家系なんですから何処かで男を取り入れないと話にならないじゃないですか……。

  というか選ぶ権利があるのになんで文句タラタラなんですか?」

 「そ、それは私の(脳内)設定に支障が出るというかなんというか……」

 「霞ちゃんの脳内設定なんて知りませんよー。

  どうせ霞ちゃんなんて男のお友達のお世話になっているランキング三位くらいにいそうな見た目なんですから……」

 「どういう意味!?」

 「そのスイカが詰まってそうな胸と巫女属性で役満ですよー。

  姫様よりも人気ですよー」

 「ううっ、初美ちゃんが汚れちゃったわ……」

 「誰のせいですかコラ」


 8/10

 ……
 …

 ・余談

          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。    ←一位
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
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. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
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 …
 ……


 9/10

 ……
 …


 「ううっ、逆ナンなんてレベルが高いわ……」

 「霞ちゃんなんてまだマシじゃないですか。

  私なんて男誘ったらワンチャン補導されますよ。

  いや多分ワンチャンどころじゃなくて補導されます」 

 「で、でも男の人って怖いじゃない……。

  ああ、きっとハイエースされちゃうんだわ……。

  いきなりが複数人相手なんてダメよ……。

  そして快楽落ちさせられた私は仲間を裏切ってハーレム作成のお手伝いをさせられるの……。

  最終的には永水ハーレムを……」

 「ナチュラルに裏切らないでください。

  あと安心してください。

  霞ちゃんが捕まっても誰も助けに行かないで六女仙の意見は一致してます」

 「えっ?

  ちょっと待って?」

 「まぁでも男漁りが難易度高いのは同感ですねー。

  そもそも女子インターハイで男漁りっておかしくないですか」

 「ちょっと待って?

  私、スルーしちゃいけないことを聞いた気がするんだけど……」

 「いいから霞ちゃんも男漁りの手段を考えますよ。

  とりあえず合コンか何かで釣りますかー」

 「合コ……ッ!

  いきなりがカラオケボックスだなんて難易度高いわ!」

 「その発想の飛躍にドン引きですよー……」


 10/10


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        ‘:::::::::::::::::|:::::|              ′:::::::::::;
        ‘:::::::::::::::|:::::|\       、 _,     .イ::::::::::::::/   必ず金髪イケメン高身長スポーツ万能足が長くて優しくて
        ‘:::::::::::::|:::::|:::::l` .        . イ::::|::::::::::::/
.           ‘:::::::::::|:::::|:::r|   `  ┬=≦l |:::::|:::::::: /     割とお金持ちな王子様を見つけますっ!」
          \::八::::|:∧\     l| |\ノ |:::::|:::::::::|
              _\:::::|':::∧、\   l| |  ⌒i|:::::|:::::::::|
            /  \:::::::∧\\ l| |   八:: |:::::::::ト、
          /     \:: ∧ \ソ' |     \::::::: | \


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         /: : :从: : : : : |八人Nノ \: :l   ⌒|   |: : : : :!`丶     \
         /: : ://:/\ : 从   __,,.  \   ≦三≧ル^Y:.\|    \
       /: : :/ /:/  |: ∧l,r≦彡'´   ,       てノ| }|\: |
.      /:.:/   /:/   :|/〈∧てノ、、   ______   `` |_ノ  ‘:|
     //   ./:/    |\`∧    厂     `Y  人     |
.    /´    l:/    从: l ̄    〈__   -‐┘       |    「好きにしやがれですよー……」
            |      ‘:l    ≧=-  __  -=≦
                    |       |    ∨
                    . .-=≦___   __≧=- . .
                  / :  :    ` ´   :  ::  \
                 /   ::  :          :  ::    |
                --┤ Y::  : . . . . . . . . . .:  : Y   |‐―┐
                「 ̄ ̄ ̄ ̄\              l__, ┴― 1
                |            ー――――一        /|


 カン!

 咲さんは公衆電話使ったんだ。きっとそうなんだ…


 1/10

 【夢の中で会った、ような……】-新訳:京霞次元2-


 永水女子のまとめ役、クールビューティーな石戸霞よ。

 昨日初美ちゃんとお話しして、神代家の闇が明らかになったの。

 その内容とは、『インターハイ中に旦那様を見つけなければ行き遅れる』と言う壮絶な使命だったわ。

 ふふっ、やっぱり不幸のヒロインである私に自由意思なんてないのね……。


 「今度はそういう設定にしたんですかー?」

 「設定じゃないわよっ!」

 「でも霞ちゃんは理想が高すぎるから、放っておくと行き遅れ真っしぐらですねー」

 「失礼ね!」


 ああっ、友達にもこんな風に言われてしまって、やっぱり私に自由意思なんてないんだわ。

 やっぱりこれは実家の罠よ。

 このインターハイ中に見つけられなかったということで因縁をつけて、お金持ちの中年おじさんに私を売り払うつもりなのよ。


 「どんなゲスい思想ですか……。

  ドン引きですよ」

 「だっていきなりこんなこと言われたのよ!

  何か裏があるに決まってるじゃない!」

 「霞ちゃんの両親に伝えておきますねー」

 「待って。お願いやめて」


 私の中に中学生の頃に作ったノートを暴露された思い出が蘇ってくる。

 学校から帰るなり机の上に置かれたノート。

 ノートに書かれている物語は親を悪者にして悲劇のヒロインになる私。

 その夜、お父さんとお母さんに連れられて家族会議になった。

 大号泣するお父さん。

 泣きながら私をひっぱたくお母さん。

 あれは地獄絵図だったわ……。


 2/10


 「霞ちゃんは両親に弱いですよねー」

 「うぐっ」

 「これでしばらく大人しくしていてくださいねー」

 
 でもちょっと待ってほしいわ。

 もしかしたらあの出来事が原因で両親は私に普通の恋愛をしてほしいと思ったのかもしれないわね。

 そう考えるとやっぱり悪いのは老人たちです。

 このチャンスを逃す手はないわ。

 きっと私に相応しい王子様がいるはずよ!


 「ねぇ、どうすればいいかしら」

 「えー?

  霞ちゃんの相手とか、もう触手でいいんじゃないですかー?

  一時期ハマってたじゃないですか」

 「初めてが触手なんて嫌よ!?」

 「いきなり呼び出されたと思ったら友達の触手本を見せられた小学生の私に謝ってくださいねー」

 「だって巫女と言ったら触手じゃない!?」

 「知るか。

  もう中年おじさんでもショタでも捕まえてくださいよ」

 「初美ちゃん……、なんでそんな発想を」

 「誰かさんが小学生低学年の時に見せてきたのがトラウマなんですよー!

  初めて性を知ったのがアレなんですからねー!」


 でも、巫女と言ったら触手じゃない?

 もしくは退魔巫女として戦うけれどもおじさんの策に嵌められてハメられるタイプね。

 おねショタも多いけれども……。

 確かに私はしっかり者だから、年下相手がいいかもしれないわね。


 3/10


 「というわけで年下狙いがいいと思うのだけれども、どうかしら?」

 「どうしてその思考に直結したのかまるで意味がわからんぞ、ですよー」

 「ちなみに初美ちゃんはどういう恋を希望しているのかしら?」

 「えー……。

  石戸さんには教えたくないですねー」

 「なんで他人行儀になったの!?」


 もう!

 これでも小さい頃からの幼馴染なのに、酷いじゃない!


 「誰かさんと違って相手にどうこう言うつもりはないですよー。

  こんな体ですし、好きになってくれたならそれで十分です」

 「は、初美ちゃんったら大人ね……」

 「霞ちゃんはいつまで経っても中学生ですからねー」

 「どういう意味よ!」


 ちなみに私の理想はーーと続けようとしたら割と本気で腹パンされた。

 ちょっと泣いた。


 「まぁ私は霞ちゃんのお手伝いをするつもりですよー」

 「初美ちゃん……?」

 「早くくっついてくれないと、自分の男探しなんて出来そうにないですからねー」

 「初美ちゃん、ありがとう……」

 「それに彼氏の一人や二人でも出来れば縁も切りやすくなりますしー」

 「初美ちゃん!?

  そんな、いきなり二人がかりだなんて難易度高いわっ!?」

 「つっこむ所はそこじゃないですよー!?」

 「えっと、突っ込むところは三つくらいあるけれども、いきなりは難易度高いわ……」

 「(……だめだこれ)」


 初美ちゃんがなぜか私から少し離れて目線を逸らしている。

 そんな他人行儀にならなくてもいいのに。


 4/10


 ……
 …


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
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          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ      「すみませーん!
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/         (わー、すげー美人だ……)」
                        `  ーr  ´  ___|_
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        . :/| | ∨ 弋炒`   rテミく/  ハ  }!
        | ||! ∧ト  "   ,  炒ノムイ  | /
        |リ    /  \ ー    イ7/|| j!/
          ーイ   />ー 、   / }ノ      「ほう……?」
       /   `ー-  /  ヽ }ヽ
      /               | | (
.      八   ヽ          | | |\
    r<二ヽ__l!_      | | |  ー――――  、
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 5/10


 「どうしたんですかー?」

 「そこで財布落としましたよ。

  はい」

 「これは私のじゃないんで、霞ちゃんのですねー」

 「ハイ……カスミノデス……」

 「?」

 「(めっちゃわかりやすい反応してますねー……)」

 「(えっ、なんでこの人胸にスイカ入れてんの?

  これおっぱい? マジで? 人間? のどっち?

  ああでも和は人間じゃないし……)」

 「えっとこっちのに代わってお礼を言いますね。

  ありがとうございます」

 「(こっちの子はなんで半裸なの?

  なんで誰も通報しないの?

  ああでも和も捕まらないから大丈夫か……)」

 「ほら、霞ちゃんもちゃんとお礼を言いなさい」

 「アノ……ソノ……」

 「かーすーみーちゃん!」


 その瞬間、石戸霞の体が崩れ落ちた。

 突然の出来事で京太郎はもちろん、初美もついていけなかった。


 「あのっ、大丈夫ですか!?」

 「霞ちゃん!?」


 いきなり伏した霞を心配する二人の声。

 しかし霞はフラフラしながら立ち上がる。


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                ...-―――-...
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            |:::::l::::l从/i::// }::::::/__ l::|::リ:::|i|
            |:::::l::::|,斗≠ト 厶イ,斗=ミル::::::|i|
            l::八:::l〈 V炒    V炒 〉|l::::::リ |
            |:::::个ト、 ,,    、  ,,, ,小::/ !
.          ‘::::::i:∧      __     //::/  ノ
             ‘::::i::::分、   ` '   ...:i/::/i
             ‘::∨:::::::i〕i=-  -≦::/::/:::|   「我を呼び覚ましたのは貴様か、人間」
            ‘::i:::::l:::|∧   l ∨:/::::::|

             /‘:::::l:::| ∧_// ∨:/::::|
            /  /‘卅li   ∨/  Ⅳ:::::::ト 、
        ∠   i  |:i::l|\   /  |‘::::::::|   \
.        ∧ `ヽ l _|:l::リ_ヽ./  / ‘:::::|\  i‘.
       ′'.   V´ ノ::/  / ̄\/   ‘:::\\i i
.           \ //:::/  /   /⌒ヽ   ゞ===ニ≧ミi
        i    \::::/  /   /     ∨/      ∨ノ
        i     -==ミヽ /_  /      }'         ‘.
        |  〃    / ̄ `丶       i         i
       〈  {i   〈 ,ィ  、   \  ノ        ノ
        |\八   ∨⌒ト、 〉 ! ! i/        /{
        |  \\   ヽ  }/}_j_j_,ノ⌒>=-- -=≦  |

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //      「」
                _ヽl\       //イ__
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. /::.//イ/|::.:::Yう心   う心ヽ |/::.:ハ:| ヽ::|\::}

// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂    「(やべぇ)」
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
    〈  \ |::          :./|__|_/|
    |\  \__       / ̄ ̄___/|
    |  \   |     ./  /T      |
    \  ハ  |     /  / |   / | /


 7/10


 「よく見れば我の予知夢に出てきた男ではないか」

 「あ、あの、大丈夫、ですか?」

 「(頭が大丈夫じゃなさそうですねー)」

 「人の身にて我を心配するとはなかなか見込みがあるな。

  余が褒めてやろう」

 「はぁ……」

 「(一人称くらい安定させやがれですよー)」

 「あの、この人……」

 「ああ、発作みたいなものです」

 「発作って、危ないじゃないですか!?」

 「大丈夫ですよー。

  直ちに身体に影響を及ぼすわけじゃないですから」

 「ぐっ、やはり我が限界するには現世の空気は汚れすぎているな……。

  くぅっ、胸が痛むわ!」

 「あの、あんなこと言ってますけど……」

 「どうせおっぱいが重いだけですよー」

 「(あれやっぱりおっぱいなのか……)」

 「右腕が疼く……。

  ふふっ、やりすぎてしまうかもしれん」

 「あんなこと言ってますけど!?」

 「私は胃が痛いですよー……」

 「えっ、大丈夫ですか!?」

 「慣れてますから……」

 「我を放置するとはいい度胸だ、小僧」

 「あっはい。

  ごめんなさい……?」

 「何、もともとは礼を言おうと思っていたのだ。

  些細なものではあるが、プレゼントしよう」


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           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
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        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.|
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l             /l:::::::::: .|
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l   「この娘と結婚する権利を与えよう」
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
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          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
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.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
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              ⌒> ´  ´  ヽ  `ヽ、
                _,.   ´  ,  , 、   | 、 、 ヽ
                ̄7  / / 从  、 |  |  |  :.
                 /イ / /l/  | | | l}从}  |   {
               _/_ { 从ヽ、 { | |/ イ´∨}  :
                 ̄´ {∧ { ○ 从{  ○ }'⌒}、{
                 {从         r-く| \
                     叭   __   八}イ
                   、 └―┘ ィ/∨      「……!?!?!!??」
                  「¨>-- rく「 ̄ }

             , ------ ∨_」   :, ∨]/|ィ¨7ー-- 、
               ////////「//| ー- 」 }ヽ// ///////}
                {/{////// \∧ r'  ヽ }' {///////
                |l∧////////Ⅵ,〈      | |///////|
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 ……
 …

 初美は走った。

 友人を犯罪者にしないために、手を引いて走った。

 走る最中に少年に対する礼と謝罪を考えながら走った。

 何とかホテルにたどり着いた時には満身創痍だった。


 「……霞ちゃん?」

 「その、ね?

  知らない男の人と喋るのって緊張して、ね?」

 「『ね?』じゃないですよー!?

  やっぱり悪神様は憑依してないじゃないですかー!」

 「仕方ないじゃない!

  好みのタイプど真ん中だったんだもの!!」

 「散々陵辱趣味を語っておいてイケメンが出たら即オチ1レスですか!?」

 「女の子がイケメンに弱いなんて当たり前じゃない!!」

 「うわぁ、開き直りやがりましたよー……」

 「それでなんとか告白しようと思ったら、つい……」

 「『つい』で済まされるようなことですかー!?

  あれ告白のつもりだったんですかー!?

  第一印象最悪ってレベルじゃないですよー!」

 「ま、まだセウトくらいのラインで止まっているわよ!」

 「アウトライン超えて場外まで突き抜けているレベルですよー!

  まぁ、もう会うこともないでしょう。

  私の方から謝罪をしておきますから、これで少しは反省してくださいねー」


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   |:::::::::::::‘:::::::::::::::::::「:|    `       ....::|:::::l:/ / /^Yヽ     初美ちゃん、どうしましょう?」
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 カン!

 霞さん書いてるとシロも書きたくなってくる


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 【それはとっても嬉しいなって】-新訳:京霞次元3-


 「作戦会議よっ!」

 「一人でやってくださいよー」


 ホテルの一室を占拠して、霞と初美がベッドに腰掛ける。

 そう、これから戦いが始まるのだ。


 「友達の初恋を応援してくれたっていいじゃない!」

 「友達……?」

 「ひどいっ」

 「というか霞ちゃん、初恋だったんですか?」

 「だって男の人と出会うことなんてなかったし……」

 「そういや霞ちゃんってずっと女子高育ちでしたねー。

  周りにも男の人なんていませんでしたし」

 「だ、だからどうしていいかわからなくて……」

 「どうしていいかわからなくて神降ろししたように見せたんですかー?」

 「そ、その話はいいじゃない!」

 「いや、多分あの第一印象をどう覆すかが一番の論点になると思いますよー」

 「ああ、京太郎さん……。

  あなたはどうして京太郎さんなの……?」

 「ちょっと待つのですよー!?」

 「何よ」


 急に焦りだす初美を怪訝な目で見つめる霞。


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             /'.::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
            /:/:::::/::::::イ:::::;::::::::::ヽ:::ヽ
       ,r=ニ三三':::i::::_,'_:/__|l::::イ::::::}::l::::i:::::i
     /  .//-テ::::!:l/l/__;,:.|!:/:|::/T::ト、!:::l:l
          l:l  l::/:_',/ん心.:l/: :レチ=.、!/:::::ノミミ、、
          l:!   l:l .l:.i:.:弋_丿: : : :lr':沁}}イィト;:v`ミ,,
        l!   l:l ヽi: :''': : : : : : : ー:':ムソ!! | .l:l .Y!
          l:!   、 : : t ‐ァ: : : :./ // .∥  リ   「なんで名前を知ってるんですかー!?」
          ll    l> _: ;  ィ  // ./
              ._|: : : : :.|    '"
            ノ|-:'_: : _:_:_:'y'ヽ

          </  l: : : : : : :.:/  /`ヽ
        /  l  .,' : : : : /  /   \
         / |   /     ,'  /      .ヽ
         / l.|  ./     |  .|  {     i
       ./  .|l ./       .|  .|  l!     .|


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 「そういうところばかり動きが早いんですから……。

  その勢いで押し倒してくればいいじゃないですかー?」

 「もう!

  私だって女の子なんだから夜景の綺麗な場所でちょっと強引に告白されたいの!」

 「ダメだこいつ」

 「ああ……須賀京太郎様……。

  年齢は15歳。誕生日は2月2日。身長は182cm。

  家は割とお金持ちでカピバラを飼育している。

  麻雀部に所属しているものの、中学時代の運動神経は優秀でハンドボール部に所属。

  県大会決勝まで勝ち上がるエース的な存在だった。

  現在は高校一年生で清澄高校麻雀部に所属。

  その恵まれた体格と風貌からチャラチャラしていると思われがちだが、根は誠実。

  麻雀を始めたのは高校からで初心者。

  身の回りの麻雀部の雑用をこなして女子麻雀部員をサポートしている。

  異性に弱く、母性に溢れている子に弱い。

  ……と色々と情報を仕入れているのだけれど」

 「あっ、お巡りさんですか?

  こちらホテルにストーカーがいまして……」

 「ストーカーじゃないわよっ!?」

 「やかましいですよー!

  もう堪忍袋の緒が切れました!

  私たちだけならともかく他人に迷惑をかけるのはダメですよー!」

 「だ、だって……。

  巴ちゃんにお願いしたらたくさん調べてくれたんだもの……」

 「巴ちゃん何やってるんですかー!?」


 ……
 …

           /|   __
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 ' : : : |:l   __ 乂 : :|  ,イ示冬、〉:/ ミ:.:.:.:.,   「一晩でやりました」
 |l: : : |:l_ ,竹冬、\|  .乂:ン / }::|  〉:.:.:.:..

. 八: : :|:l〃乂ン/ ̄`ー─‐‐′|::|〉/.:.:.:.:.:..`、

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 ……
 …


 「しかしなんですかそのスペック。

  絶対に盛ってるじゃないですか」

 「いいじゃない!

  私の理想の王子様なのよ!」

 「そうやって理想を高くしていると実際に会った時に幻滅しちゃうんですよー。

  初恋は実らないってことで諦めましょうよ」

 「初美ちゃん辛辣すぎない!?」

 「だって仮にそのスーパースペックが当たっていたとしますよ?

  そんなスーパーマンがどうして霞ちゃんのことを好きになるんですかー?」

 「存在全否定!?」

 「じゃあ霞ちゃんは料理できるんですかー?」

 「お、お母さんがしてくれるし……。

  料理は巴ちゃんが得意だからいいのよ……」

 「せめて私くらいは出来てくださいよ……。

  家事は出来るんですかー?」

 「お、お母さんがいるし……」

 「結婚してもお母さんにやってもらう気なんですかー?

  もう諦めた方が早いですねー。

  当初の予定通り触手に貫通してもらってくださいねー」

 「ま、待って!

  待って! 一つだけ自慢できることがあるわ!」

 「なんですかー?」


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        . :/| | ∨ 弋炒`   rテミく/  ハ  }!
        | ||! ∧ト  "   ,  炒ノムイ  | /
        |リ    /  \ ー    イ7/|| j!/
          ーイ   />ー 、   / }ノ     「奇遇ですね。私も巫女なんですよー」
       /   `ー-  /  ヽ }ヽ
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.      八   ヽ          | | |\
    r<二ヽ__l!_      | | |  ー――――  、
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 「巫女さんと言ったら男子高校生の憧れの的でしょう!

  しかも年上の巨乳巫女!

  もうこれだけで勝ち確よ!

  ちょっと近くに寄って匂いを嗅いでもらいながら胸を触ってもらえば一撃よ!」

 「もうそれでいいんじゃないですか?

  私は知らねーです」

 「ご、ごめんなさいごめんなさい。

  お願いだから見捨てないで……」

 「もう巫女服でもメイド服でも着て誘惑すればいいんじゃないですかねー」

 「ううっ……。

  でも私の良いところってそれくらいしかないのよ……。

  そんな私でも受け入れてもらえたなら、それはとっても嬉しいなって」

 「自分から動かざるものに恋愛闘争に参加する権利なんてありませんよー。

  放っておけばイケメンや美少女が降ってくるなんて二次元だけです。

  攻めることが出来ない人は同じ土壌に立つことすらできないんですよー」

 「グッハァァァァ!

  初美ちゃんやめて。心がえぐられるわ……」

 「その乙女が出しちゃいけない悲鳴もなんとかならねーんですか……?」


 初美が呆れ果てていると、霞は拗ねてしまってベッドに潜り込んでしまう。

 顔だけ出して初美の方を伺うその格好はカタツムリのようだ。


 「私だって乙女ゲーならモテモテなのよ……」


 そう言ってシクシクと泣きだしてしまう。

 だが初美は容赦しない。

 これが異性ならともかく、同性でやられるとウザいことこの上ないのだ。


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 「とまぁ、いろいろとダメ出しをしてみましたが、諦められそうですかー?」

 「諦められるわけないじゃない……。

  ずっと夢見てきた理想の王子様なのよ……」

 「まぁ、そこで諦めないなら合格と言ってもいいんじゃないですかねー」

 「えっ?」


 ガバッと霞の布団を剥ぎ取る初美。

 霞は何が起こったかわからずにきょとんとしたままだ。


 「これで諦めるくらいなら本当にどうしようもなかったですね。

  でも、恋する乙女の第一条件は満たしているみたいですし」

 「ど、どういうこと?」

 「じゃあ須賀君と遊びに行きますかー」

 「!?」


 急に事を勧める初美に霞はついていけない。

 しかし初美は手慣れたように携帯を触ってメールを打っている。


 「ちょっ、初美ちゃん!?

  なんで京太郎様のメールアドレスを知っているの!?」

 「そんなもん昨日霞ちゃんが引きこもっているうちに謝罪に行ったからに決まってるじゃないですかー」

 「えっ、そうなの!?」

 「何年間幼馴染やってると思ってるんですかー。

  菓子折りの準備と謝罪テクニックは一級品ですよー」

 「そ、その、ごめんなさい?」

 「昨日のお礼と謝罪ってことでメールアドレスを聞いておいたんですよー。

  この機会を使えば一気に急接近することも出来るんじゃないですかー?」

 「即ハメ!?

  私即ハメされちゃうの!?

  ちょっとエッチな下着を買ってくるわ!」

 「くたばりやがれですよー」


 霞がいきなり起き上がり、財布を片手に部屋を飛び出していく。

 そんな霞を見て、初美はやはり早まったのかもしれない。と少し後悔するのであった。


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 ……
 …

 ・翌日

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         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l    今日は我の奢りだ。存分に楽しむがいい」
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //      「は、はぁ……」
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// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂    「(なんで……?)」
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
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    \  ハ  |     /  / |   / | /


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 「えっと、自己紹介しますね?

  俺は須賀京太郎って言います」

 「うむ、知っている?」

 「えっ?」

 「わ、私が教えたんですよー!

  恩人の名前くらい覚えるのは普通ですからねー!」

 「そんな、恩人ってほどじゃないですよ」

 「いえいえ、見知らぬ土地で財布を拾ってもらったわけですし。

  ……ですよね、霞ちゃん!」

 「うむ。

  我が名前は石戸霞。

  ーー神代家に尽くす天倪の一人。

  悪神、災厄をこの身に宿すもの」

 「あまが……えっ?」

 「ああああ!

  要するに巫女さんってことですよっ。

  すみません、すみません!」

 「ああいえ、お気になさらず。慣れていますし……」

 「(慣れ? えっ?)」

 「それにしても巫女さんなんて凄いんですねっ。

  やっぱり毎日が大変なんですか?」

 「(ほらっ、霞ちゃん!

  日常トークのチャンスですよっ)」

 「うむ。

  朝は日が昇る前に起き、滝行をこなし、瞑想し、皆の朝食を整える。

  その後は家事を行い、日々鍛錬あるのみ」

 「すっげぇぇぇーーー!

  本物の巫女さんだぁぁぁーーー!」

 「(嘘つけえぇぇぇぇぇーーー!!!)」

 「じゃあ、料理とかお上手なんですねっ!」


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                   |::::::|::/〈 |  ‐   |/`|:/::::|      良ければ明日にでも馳走しよう」
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          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \   「マジですかっ!?
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ         やったァァァーー!
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/           綺麗なお姉さんの手作り料理だっ!!」
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.    /´    l:/    从: l ̄    〈__   -‐┘       |    「(どうフォローすりゃいいんですかー!)」
            |      ‘:l    ≧=-  __  -=≦
                    |       |    ∨
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                「 ̄ ̄ ̄ ̄\              l__, ┴― 1
                |            ー――――一        /|

 カン!

 霞さんはめっちゃ筆が進むわ


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 【もう何も恐くない】-新訳:京霞次元4-


 「霞ちゃん。正座」

 「はい」

 「何で正座させられてるのかわかりますかー?」

 「京太郎さんとの会話で盛り上がっちゃったからです……」

 「霞ちゃんの仲ではアレが盛り上がったに入るんですか!?

  ないことないこと吹き込んでめっちゃ誤解されてるですよー!」

 「う、ううっ、ごめんなさいごめんなさい!」

 「私に謝ってどうするんですかー!

  明日お弁当を渡すなんて無理ですよー。

  料理する場所もないですし、そもそも霞ちゃん料理できるんですかー!?」

 「か、形の崩れた目玉焼きくらいなら……」

 「どうやって目玉焼きで形を崩すんですか……。

  もうこうなったら最終手段しかないですね」

 「えっ、何か案があるの!?

  さすが初美ちゃん!」

 「料理上手な巴ちゃんに作ってもらって霞ちゃん作ってことにして渡しましょう。

  次に会うときまでに巴ちゃんのテクニックを学んでおけばいいはずです」

 「……」

 「どうしましたかー?」

 「ごめんなさい、初美ちゃん。

  折角の提案だけど、それは出来ないわ」

 「ど、どうしてですかー!?

  巴ちゃんは霞ちゃんの1000倍くらいお嫁さん適性が高いんですよ!

  そんな巴ちゃんの料理なら男の胃袋を掴むなんて一発ですよ!」

 「そ、その、確かに私はたくさん迷惑をかけているわ。

  でも、京太郎さんにそんな騙すようなことをしたくないの」

 「……えっ?」


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 初美は驚愕した。

 今目の前に座っているのが石戸霞だと信じられなかったのだ。

 いつもの霞ならば楽を出来る案に飛びついていたはずだ。


 「ああ、霞ちゃんを何倍しても0は0ですからねー」

 「初美ちゃん!?

  そ、そのっ、どうせ幻滅されるなら私自身で頑張ってみたいの」


 しかし納得できない。

 長年付き添ってきた霞のイメージとかけ離れた行動を取っている。

 もじもじと胸の前で指を弄る霞なんて見たことがない。


 「(これが恋する乙女の力ってやつなんですかねー)」


 長年の自分すら壊してしまう、人一人を変える力。

 中二病でグータラで邪気眼で中二病でドジっ子で人を巻き込んで中二病の霞。

 そんな霞が成長しようとしている。

 まるで雛鳥が巣立ってしまったような感覚すら覚えた。


 「(ちょっと寂しいですねー)」


 なんだかんだで初美は霞と一緒にいるのが嫌いではない。

 何より見ていて楽しい。他人事ならば……。

 そんな霞が、自分よりも優先するべきものが出来たことは祝福するべきなのだろう。

 しかし、やはり心のどこかで嫉妬する思いもある。


 「(まぁ、今までのことは許してやりますかー)」


 思えば、いろいろとあった。

 隠れんぼをしている最中に初美を見つけられなくて一人で帰ったこともあった。

 鬼ごっこをしている最中に霞を捕まえても『バー↑リヤー↓wwwヘイキダモーンwww』と言って逃げ続けられたこともあった。

 マリオカート64でジャンプした瞬間にサンダーを狙われたこともあった。

 スマッシュブラザーズ64をプレイした時には初美のドンキーをピカチュウで容赦なく潰しに来る。

 負けそうになれば神速でノーコンテストをするなんて朝飯前だ。

 格闘ゲームでは強キャラか中二病キャラしか使わない。

 北斗の拳ではトキ、戦国BASARAでは毛利しか使ってこない。

 初美が怒り狂っても何食わぬ顔でハメ続ける霞をリアルで叩き潰そうと思ったことは一度や二度ではない。

 しかし、そんな霞も今や恋する乙女なのだ。


 過去の諍いの一つや二つ、見逃してーー


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 許せるかバカ


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 ……
 …

 「ううっ、初美ちゃん……。

  いきなりおっぱいにビンタするなんて酷いわ……」

 「むしろその一発でチャラにしてあげたことに感謝してくださいよー」


 なんやかんやでお弁当作りの練習をすることにした。

 とは言ってもコンロ等がないのでロクな食材を用意できない。


 「よく考えればキッチンがないんだから仕方ないですよねー。

  須賀君ならそのあたりわかってくれますよー」

 「そう、かしら?」

 「料理のコツは変に背伸びをしないことですっ。

  ないものはない!

  作れないものは作れないっ。

  今は冷凍食品の詰め合わせくらいしか出来ませんから」

 「ううっ、いろいろと作ってあげたいけれど……」

 「そこまで作り込めるのは巴ちゃんレベルになってからにしてくださいねー。

  ちゃんと理由を説明して、ちゃんと誠意を持って作れば喜んでくれますよー」

 「そうかもしれないけれど、やっぱり不安なのよ……」

 「須賀君なら大丈夫ですよ。

  なにやら普段からいろいろと大変みたいですし、女の子の料理ってだけで喜んでくれますから」

 「は、初美ちゃん!?

  なんで京太郎さんとそんなに仲が良いの!?」

 「須賀君、すごく話していて楽しいんですよー。

  ついつい話し込んじゃいました」

 「は、初美ちゃんにだって渡さないんだからねっ」

 「はいはい。

  渡したくないと思うなら頑張って作ってくださいね」


 嫉妬丸出しで噛り付いてくる霞にほっこりする。

 これが乙女ゲーの神と呼ばれた霞と同一人物だと誰が思うだろうか?

 乙女ゲーを姫様に布教しようとしてガチ説教を受けた霞と同一人物だと誰が思うだろうか?

 余談だが、霞に布教された巴は乙女ゲーマスターに堕ちていった。

 なお、やっぱり霞は叱られた模様。


 5/10


 「明日の分は明日温めるとして、今日は今日で練習だけしましょうか」

 「そうね。

  お惣菜を詰め込むだけでもなるべく綺麗にしてあげたいし……」

 「まぁ流石の霞ちゃんもお惣菜を詰めるくらいなら失敗しませんよー」

 「い、いくらなんでも酷すぎない!?」

 「塩と胡椒を間違える霞ちゃんに発言権はありませんよー。

  せめて塩と砂糖を間違えてください」

 「今は間違えませんっ!

  塩と砂糖は怪しいけれど……」

 「本当ですかー?

  じゃあ、『料理のさしすせそ』を言ってみてください」

 「えーっと……」


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        ‘:::::::::::::::|:::::|\       、 _,     .イ::::::::::::::/     そ=そうめん
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          八:{   ‘:':':': :r―┐: : : : :イ:/    リノ    「消し飛びやがれですよー」
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 6/10


 「調味料の欠片も入ってねーですよー」

 「えっ……?」

 「いやもう霞ちゃんにその辺りの知識は期待していませんから……。

  今度ちゃんと覚えておくんですよー」

 「ううっ、知らないことは罪じゃないわ……。

  これから知っていけばいいんだもの」

 「口だけは達者ですねー。

  それはフォローする私が言う台詞ですよー」

 「そう思わないとやっていけないんだもの……」

 「まぁでも、覚える気があるならいいんじゃないですかー?」

 「そうかしら……」

 「良くある愛情をたっぷり込めて味を二の次にするような物は論外ですよー。

  本当に愛情がこもっているならば美味しく食べてもらいたいと思うはずですから」

 「グハァァァァ!

  漫画ゲームの知識しかない私の心はブレイクしたわ……」

 「背伸びしないで美味しく食べてもらうことが重要なんですよー。

  そのためには冷凍食品だって立派な食材です。

  今の霞ちゃんに出来る精一杯を食べてもらいましょう」

 「は、初美ちゃん……。

  なんだか初美ちゃんが大人みたい」

 「誰かさんと違って人並みの初恋はしたことありますからね」

 「え”っ”!?

  だ、誰っ!?」

 「いや、お父さんですよ……?

  霞ちゃんみたいな中二病じゃなければ、小学生の頃にお父さんのことを好きになるのはおかしくないですよー」

 「ひどくないかしら!?」

 「そういうのは恋の一つもしてから言ってくださいねー」


 そうは言うが、初美も本当の恋をしたかは怪しいものだ。

 偉そうに霞に説教をしているが、本人も喋っていて照れたのか顔が赤くなっている。

 もちろん、霞にバレないように隠しているが。


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 「わぁ、それなりに見えるのね」

 「そりゃ冷凍食品の詰め合わせと惣菜だってちゃんとした食べ物ですよー。

  全部一から作る主婦もいるかもしれませんが、大体は惣菜で済ませてるんじゃないですか?」

 「なんか憧れが壊れる話ね……」

 「巫女なのに料理できない霞ちゃんが言っていいことですか?」

 「ゴァァァァァァア!

  やめて初美ちゃん。

  その発言は私に効くわ」

 「ちゃんと食材と食材がくっつかないようにするんですよ?

  ぶっちゃけお米すら炊けませんから、ほとんどコンビニ弁当みたいになってますが……」

 「……ううん。

  これは背伸びしちゃった私への罰みたいなものよ。

  京太郎さんにはちゃんと本当のことを言って、謝るわ」

 「……これは本当に霞ちゃんですかー?

  『引かぬ、媚びぬ、省みぬ。決して謝罪をしない女』の名を欲しいままにしていた霞ちゃんが……」

 「私だって謝る時は謝っていたじゃない!?」

 「そうですねー。

  黒歴史ノートを両親に大公開した時は土下座してましたねー」

 「オボゥッ!

  もうやめて初美ちゃん!」

 「あと姫様に乙女ゲーを貸そうとしていた時とか……」

 「やめてっ!?

  人の黒歴史をほじくり返さないでちょうだいっ!?」

 「安心してくださいねー。

  現在進行形で黒歴史が量産されてますから」

 「何を安心すればいいの!?」


 霞が息をつく間もなくツッコミに明け暮れていると、初美がどこか遠い目をした。


 「問題は、明日霞ちゃんがちゃんと喋れるかってことですよー」

 「うぐっ」

 「またあの意味わからない喋り方をしたらどうしますかー?」

 「そ、それについては考えがあるわ」

 「何ですかー?」


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.    /´    l:/    从: l ̄    〈__   -‐┘       |    「(私は明日が不安で仕方ないですよー!)」
            |      ‘:l    ≧=-  __  -=≦
                    |       |    ∨
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                「 ̄ ̄ ̄ ̄\              l__, ┴― 1
                |            ー――――一        /|


 10/10


 ……
 …

 ・その頃の清澄


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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!/////    し=しっぽりとセックスしましょう!
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    す=須賀君セックスしましょう!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////    せ=セックスしましょう!
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    そ=その前にセックスしましょう!
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////    『のどっちさしすせそ』です!」


                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_        「今日の分の薬は飲んだか?」
              |////>、     | 「/|
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 カン!

 霞さん次元は終わりまで突っ走る


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 【聖人へ至る道】-京和次元-


 須賀和です!

 まだ結婚してないけど須賀和でゴリ押ししています!

 最近は須賀君に無理やり結婚を迫ることもなく、『貞淑に!』努めています!

 ふふふっ、前に須賀君のお布団で須賀君パワーを吸収したのが大きいですね。

 しかし、そんな私にも悩みが一つあります。


 「須賀君は本当に何をしても怒りませんね……?」


 自分で言うのもアレですが、私はかなりアレな性格だと自覚しています。

 ええ、見て見ぬ振りをしていましたが少しは自覚していますよ!

 散々のどっちスレで煽られていれば省みる余裕もできます!

 しかし、だからこそ解せません。

 これだけ色々してきても須賀君は全く怒らないで余裕を持って対応してくれます。

 なんだか妹だか娘を見るような眼差しなのがアレですが、そこは許しましょう。

 のどっちスレで『聖人』とまで揶揄される須賀君。

 私の知る限り、高校生時代の須賀君はどこにでもいる普通の高校生でした。

 ちょっとエッチで背負いこんでしまうタチでしたが、その程度です。

 『大人になった』と言えばそこまでなんですが、やっぱり気になります。


 「……ううっ」


 正直、女の子の扱いに慣れてる感じがします。

 確かに高校生時代から咲さんやら優希やら竹井やらの相手をしていました。

 そんな須賀君が女性に物怖じしないのはおかしくないかもしれません。

 ただ、常識的に考えると……。


 2/10


 「やっぱり元カノとかいますよね……。

  イケメンですし……」


 私も須賀君もいい年です。

 喪女道を爆進し続けた私と違って、須賀君に彼女がいたってなんらおかしくはありません。

 それも須賀君は『元カノ』の存在を全く匂わせたことはありませんし、私に女性として何かを求めたりすることはありません。

 『出来過ぎ』とも言える立ち回り、それゆえに女性の扱いに手慣れていると言っていいでしょう。


 「こんなことを考える時点で面倒くさい女なんですけど……」


 喪女なんだから仕方ないですよ!!!!!

 何が悪いって言うんですか!!!!!


 でも常識的に考えるとこの年まで彼女無しとかないですよね……。

 それを気にする方もありえませんよね……。

 確かに男性は名前を付けて保存、女性は上書き保存と言います。

 しかしここまで喪女道を突き進みのどっちスレで煽り続けた私にはぶっちゃけ性別の境がなくなってます。

 二次元の可愛い女の子や可愛いコスプレイヤーを見れば画面の前でニヤけるなんて日常。

 新しい萌え豚用アニメを見ては『ブヒヒヒヒヒwwww』と化粧もしない顔で笑うのが日課。

 そのことをのどっちスレで話した時の反応は忘れられるものではありません。


 ……
 …

  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちって喪女というより童貞だよね


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 あー、わかるわかる

 …
 ……


 3/10


 あの時こそルーターを再起動しまくって自己擁護していましたが、今この瞬間になってみるとその通り過ぎて笑えません。

 喪女は極めると童貞になる。のどっちの結論です。


 そしていざ考え始めてみると須賀君の元カノが気になって仕方ありません。

 これってアレですよね。

 いざ結婚しようってなった時に元カノが忘れられなかったってパターンですよね。

 やっぱり体も含めてよく理解している元カノと復縁するパターンですよね!?

 もしくは結婚後の生活がうまくいかなくて元カノと不倫されるパターンですよね!?!?!?

 ちょっとやめてください私はNTR好きじゃないですよ!!!

 不倫好きとか 通常の性癖では ありえません!!!!

 そんな人いるわけないです!!!!


 ……
 …

 ・平行世界


      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

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  i......:.:|.....:.:.|:.:.:.|:.:ハ|:.:.:.:.:.:| |:.|:.:|......... |
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  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
  |:.:|:.:.:.:.:∧           :.:.::.|:.:.|
  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|   「新婚でラブラブの旦那様を寝取られたい」

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
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  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| > <| :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|
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 …
 ……


 4/10


 とかなんとか考えだすともう止まりません。

 のどっちスレで相談……いや、ロクなことにならないのは目に見えています。

 というかこの状況で煽られたらさすがの私も精神が持つ気がしません。

 相談できる相手……、相談できる相手……。


 ゆ、ゆーき……。

 いや、さすがのゆーきでも高校生時代から会ってない私にいきなりこんなことを相談したらブチ切れますよね。

 と言うか連絡先変わってる可能性高いですし……。

 変更連絡が来なかったのがちょっと泣きそうですが、変わってるかどうかを確かめることすら怖くて出来ません。


 それなら穏乃……。

 は一番ダメですよね……。

 再会した時に調子に乗ってたら割と本気でキレられましたし……。

 一説によれば哲学者としての人生を歩んているとか聞きましたし……。


 ……あれ、選択肢がない?

 そしてよく考えれば一人だけこの問題に立ち向える人がいました!!


 男女関係の経験豊富!

 突き合った男の数は数知れず!(本人談)

 ありとあらゆる男を貢がせて使い捨て!(本人談)

 あまりにも有名になりすぎてその知名度はのどっちスレと同格!(のどっち談)


 そして未だに私の友達でいてくれる唯一の人物!


 ーーそう、その名前は!


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  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
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 そう、男性経験豊富(本人談)な新子憧です!

 なんで私は最初に浮かばなかったんでしょうか!

 そもそも友達が一人しかいないんだから憧に聞けばよかったんです!

 まぁ憧は友達がいっぱいいて(本人談)、みんなにとても人気がある仕事をしていて(本人談)、忙しいらしいですし(本人談)

 そういう点では少し聞きづらかったというのがありますね。


 「というわけで、彼氏の元カノのことが気になるんです」

 「へ、へぇー?

  和ったら意外と純情なのね?」

 「ううっ、面倒臭い女だってことは自覚してますよ……。

  でも喪女を極めて童貞になった私としてはとても大事なことなんです」

 「えっ、喪女って極めると童貞になるの!?」

 「ええっ、間違いないです」

 「そ、そうなんだ……。ヤバイカモ……。

  で、でもまぁ私には関係ないけどね!?

  私には関係ないけどね!?!?!?」

 「そうですよね……。

  小学生時代から男を食いまくっている憧には関係ないですよね……」

 「小学生!?」

 「えっ?

  前にお酒を飲んだ時はそう言ってましたよ?」

 「あ、あはは?

  ソウダッタカナー?

  ほら、私と付き合った男なんて掃いて捨てるほどいるし!?

  いちいち覚えてないっていうか!?」

 「さすが憧です!

  そんな憧に彼氏の元カノについて悩んでいるときどうすればいいか聞きたいんです……」

 「そ、そうねぇ?」


 やっぱり憧は経験豊富で憧れます。

 もっとも、私は須賀君以外に抱かれるつもりはないですけどね!(ドヤァ!)


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          |: : : |  /. : : : :.|: : :.|\  ,|: |  ""     化リ,イ: :| jノj/
          |: : : | ./. : : : : :.|: : :.l: : :T´|: |        , /=|.:.:|^}、:\  「ほ、ほら、私そういうの気にしないタイプだから……」
          |: : : l ./. : : : : :.八: : : 、.:j |: |   ⊂フ   /=/|: :|^} l: : |
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     ′/ |: : : :\: : :\       |   j人  ヽV//ノ{      }


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: : : : : :,': : : : :: : : : ∠ィ、:::::::::| :|:::::::::}/: // リ
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:.:: : : : |: : : : : : : : : : / : : : :| : : |:////
,: : : : :.',: : :,,,_: : : :〃 : : : : | : :! ̄ /

ト、 ̄´: ',:.: : : : : : : :/ : :/: : |  !   ;   「やっぱりそうですよね……」
: :\: : : ヽ: : : : : : /  :./: : :.|  |   /
: ||: :\: : : : : : : :/  : /: ::|: i|  | /
: ||: : : :\/\:/  : /: : /!: i|゙  |′
: ||: : : : .リ   /  : /: : //!:.:i|.  |
: ||: : : ::/__./  : /: : //=!:.:.|.  |


 8/10


 「やっぱりって何よ!?」

 「えっ?

  憧は経験豊富ですからそういうのは気にしないのかと……?」

 「そ、そうだけどさ。

  ……そもそも、その人って元カノいるの?」

 「私の奇行を目にしても全く意に介さないんですよ」

 「そ、それはまぁ……。

  本当に人間?

  聖人じゃない?

  元カノいるからってレベルじゃないわよ」

 「そうですよね……。

  元カノが同じくらいの奇行をしていない限りありえませんよね」

 「(和レベルの人なんて世界に一人いるかいないかってレベルじゃないの……?)」

 「それで、どうしたらいいですか?」

 「え、えっと……。

  やっぱり、和の早とちりってこともあるかもしれないじゃない。

  自分一人で考え込むと悪いイメージが湧くし、だからーー」


         , r '´ ̄ ̄)`ヽ      ./´     .|     1    \
        /   , r ',´`ゝイ      /       i|     .|     ヽ
       ./  ,r'彳 /   .|     ./ ./    , /|     |   ヽ.  ヽ
      /// /  ./   ト、 ヽ   ./ /    / /|    i .ハ    1  ヽ
     ./  / ./  ./    |ヾ  ヽ / /i-、,_  /j ./ |    .ル.j |   .|1.   1
     ./  ./ ./  ./    .| ヾ  ヽj /.i  .>ト,/ j    /i j .|.ハ  | |.   |
    /  / j  i     |  ヾ /j j | / ./ '、` j   /ノ/ .|.j |  .j .|   .i |
    ./  / .|  .|    | |  >'´i |rt== ミ、 、 ./ / /' r t/'ー-/ |   .| |
   ./  .| .j  .|    | | V´  | .| .ク心:::::ミヾ ' '´   '  - ' j /j |   ルj
   j   .| .j  .|    .| |    | .| 毛:::::::ゝ       r==ミ,tノ/j j i  .从'
   /   .| /  .|    | |   | .| ヾ:::::リ'       .ク:::C }./イ .|.j //' 1
   |  | .| /   .|     i. |   | .| ,,,,,         .レ:::リ './ iイ i/ノ |'  ,1
   |  1 .|./   |     ヽ.ト   | .|           ''ヾ / |'j j´  |  |1   「彼氏と話し合ってみないと、追い込まれちゃうわよ」
  .|  1 |'    .1ヽ    ヽ》、  | .|         '  ,,,,, /  |j /   .|  |.|
  .|   、|    ヽ、ト    ヽ \| .|    ヽ、       /  .j ./    1 |.|
  .|   ,V     ゝ 、、    \ i .|、      ´    ノ   /./    .| | |
  .|   1、     .》、\ヽ    ゝ | ヽ、      , r ' ´   ././     | j |
  .|   .1ヽ    / `ー-ヽ、、_   ゝi、./ `ヽ- j ' ´  .i   ./.イ      |.j .|
  .|   1.ヽ  ./       ` ゝ 、 ` \'  ./ i   1  // 1|     .|.j  |


 9/10


 「憧……、ありがとうございますっ!」


 そうでした。

 私は須賀君の彼女で、婚約者なんです。

 もし、重い女だと思われても面倒な女だと思われてもそれが私です。

 須賀君を信じて、相談してみるのも一つの手ですよね。

 そもそも、本当に元カノがいたとして私の心の整理しか出来ません。


 「しっかし妬けちゃうわねー。

  あの和がここまでゾッコンになる相手なんて」

 「ふふっ、あげませんよ?」

 「い、いらないわよっ!

  ホシイケド……、ソウイウノハウンメイノヒトトッテイウカ……」

 「少しスッキリしました。

  それとなく須賀君と相談してみますね?」

 「……えっ、須賀?」

 「あっ、そういえば名前も言ってませんでしたね。

  言ってもわからないとは思いますが、そういう名前の人なんですよ」

              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :    ドヤァ……
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|   「ちなみにこれが私のマイダーリンの写真です!」
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|



 メールにプリクラ(いい年だからちょっとアレだけど無理やり撮ってもらった)を添付して送信!

 さて、憧にちょっと惚気を聞いてもらいますか。

 いつもは私が聞いていたんですし、たまにはいいですよね。

 そう思って憧の言葉を待っているとーー


 10/10


:.:.:.:| :.:. |:.:.:. I斗ヘ、/:.:.:/ { |:.:.:.:.:.:. /Χ}  ヽ:. | :.:.:.:. }{:.:|
:.:.:.:| :.:. |:./ / //>< j:.|:.:.:.:.:.:/´ V=㍉ i:. | :.:.:.:. }{:小、

:.:.:.:| :.: 」/:/ヱZた㍉ `7 | :. /  んヘ Ⅵ:.:|:i:.:.:.:.:}{:.:|:.∧
斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
V^ }:.:.:.:{  j「  { [] }        {  }  }:.:.||:.:.:/:.:i ∨:.∧
:.}  ] :. { 《   {    }        v ノ  }:.:.|l: /:.:. |   V:.:∧
: }  ] :. {     v ノ       , \i\i\i}:.:.lル1:.:. |   i:.:.:.:.i
:キゝ] :. { \i\i\i\            } :.:.:. |:.:.:.|  |:.:. |
:.:iヽ,_] :. {      Γ`^ー < ̄}      人:.:.:. |:.:. |  !:.:.:.|   「須賀と私は大学時代からの付き合いよっ!?」
八:.:.∧:. { し    {       ヽ }    ,ィ升:.:.:.:.:′八  ‘:.:.i.:|
:.:.:ヽ:.:∧ {       {        } , イ |i:.|:.:.:.:.}:.:.:{:.: ヽ   j:i| |
:. : ∧:.: j:.{   `` 、       , イ:.:.: |: |i:.|:.:.:. }:.:.:{:.:.:.∧ {:.i| |
:.:.:.:.:∧ 「Ⅵ丶、        r<:.: |:.:.:. |: |i:.| :.:. }:.:.:{:.:.:.:.: i {:.i| |


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、           ,. ──‐、

: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫         //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′           U     } }
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂. ′   ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:!                    , ,' '
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|                 //
',:{ :::`    ::::::::::::::     、  ::::::::::  レ′ : :!.  ◯  ◯  ◯     { !
..',\     ::::::::::              ノ:   ::::!                   U
: : :| `ー´\       ,. ,      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!                ◯
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
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i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
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 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「突き合った仲!?!?!?!?!?!????」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
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 カン!

 霞さん次元を書けなかったので京和でお茶を濁す
 あわネリ書きたくなってきたけどどこまで書いたんだったか…
 リクも消化しないと……


 1/10

 89
 【スキでキライ】-あわネリ次元4-


 「なぁ須賀、なんかあそこに見慣れない美少女がいるんだけど」

 「んー?」


 教室の入り口を見てみると、体を扉に隠して顔だけ出している少女がいた。

 いつもとは違う黒をメインとした服。伸ばされた長い髪の毛は非常に整っている。


 「って、ネリーじゃん。

  いつも見てるだろ?」

 「イ”ィ”!?

  あれ、ネリーなのか?」

 「別に服装が変わったくらいで何言ってるんだよ……。

  何してんだろーな」

 「いや、あの子が此処に来るって言ったら須賀に用事があるんじゃないの?」

 「そっかァ?

  まぁ聞いてくるかー」


 軽い気持ちで席を立つ京太郎。

 それを見て、相変わらずだなと笑う高久田。


 「よっす、ネリー。

  ここになんか用かー?」

 「……っ!?」

 「あれ、どしたの」


 声をかけると、ネリーは非常に驚いたように京太郎を見ている。

 京太郎はネリーが何を考えているか読めず、困惑する。


 2/10


 「……なんでネリーってわかったの」

 「えっ、見りゃわかるじゃん」

 「服、いつもと違うし。

  帽子も被ってない」

 「いや、顔見りゃわかるから」

 「……」

 「(んー?)」


 ネリーはなんとも言えない苦渋に満ちた表情で京太郎を見ている。

 京太郎はコミュ力の魔王と持て囃されているが、自分ではそんなことはないと思っている。

 特に女心は全くわからない。

 かつて自分と親しかった女性たちの心境も知ることがなく、その関係は終わっていった。

 特に親しかった幼馴染の本質を見抜くことが出来なかった。

 未だにそのことを少し引きずっている京太郎からしてみれば、知らない人相手でもガンガン話しかけていくのは『普通』なのである。


 「まぁなんだ。

  似合ってるよ。

  買ったのか?」

 「……ネリーが服にお金を使うと思う?」

 「思う。

  ネリーは頭がいいから、身だしなみを整えれば最終的にお金に繋がるってわかってるんだろ?」

 「……っ!!」


 ネリーはいわゆる守銭奴だが、わざわざ日本に来ているだけあって頭がいい。

 『流れを読む』ことに長けているからこその力を持っている。

 それは例えば、目の前でお金を使うべき事象があれば使い、後々返ってくることがわかっている。

 正しくお金を使えば、お金は返ってくる。ネリーはそのことを知っているのだ。

 京太郎は経済論に詳しいわけではないが、ネリーのことはなんとなくわかるのだ。

 別にハズレていてもそれでいい、そう思って口に出した言葉であったが、ネリーの反応を見ると間違っていないらしい。


 3/10


 「これ、似合ってる?」

 「おお。

  一瞬ネリーだってわからなかったよ」

 「ウソツキ。

  さっきと言ってること違う」


 口では文句を言いながら、ネリーは顔を伏せた。

 背の高い京太郎からは見えるわけもないが、顔がにやけているのを必死に抑えている。

 最も、京太郎としては『なんか雰囲気軽くなったし、機嫌良くなったな』と察している。


 「キンパツと」

 「俺?」

 「違う、アイツとどっちがいい?」

 「えー?」


 これには京太郎も困った。

 ネリーが『名前を言わない』相手といえば大星淡で間違いない。

 こんなに対抗心丸出しな相手自体、大星淡しかいないのだから。

 しかしここでネリーを褒めれば、ネリーはそれを理由に淡に絡むだろう。

 そうなれば淡が大騒ぎするのは目に見えている。

 かといって淡と言うのは論外だ。

 目の前のネリーが不機嫌になるのは目に見えている。

 では、両方とも可愛いといえばどうなるか?


 ーー現実、女の子にそんな曖昧な対応をとればどうなるかわかりきっている。

 乙女心は複雑なのだ。

 もっとも、ネリーも淡も対抗心が先に出ている以上、京太郎にそう言った想いを抱いているわけではない、と考えている。


 「(もしかして、この前のこと気にしてんのかな)」


 4/10


 ……
 …

 それは三日前のことだ。

 いつもどおりネリーと淡を引っ張って麻雀部に行った。

 いつもと違う場所があれば、それは淡の格好だ。

 ネリーはいつもどおりの民族衣装だったが、淡は自信満々に京太郎の手を取った。


 「ねぇねぇキョータロー!

  今日のあわいちゃんは何か違うよ!」

 「服か?」

 「ピンポーン!

  さっすがキョータロー!

  わかってる!」

 「これ、この前買い物に行った時に見てたやつだっけ。

  わざわざ買いに行ったの?」

 「そうだよ!

  えっへっへー!

  似合うかなー?」

 「うん。

  すげー似合ってるじゃん。

  あわいって可愛い系の服似合うよな」

 「まぁ大学100年生だし?

  その辺のファッションを着こなすなんてお茶の子さいさいなのだー!」

 「淡って結構オシャレだよね。

  小物とかも気を遣ってるし」

 「おっ、キョータローのくせにわかってるじゃん!

  あんまりお小遣い貰えてないから、雑貨屋とかで安いの探してるんだよっ」

 「へぇー、なんか意外。

  淡ってブランド物とかに目がなさそうなのに」

 「おかーさんがね。

  淡は無駄遣いするからってお小遣い少ないんだもん」

 「あ~、それは仕方ないな」

 「あっ、キョータローまでそんなこと言うんだ!」


 5/10


 そんな風に喋っていると、隣のネリーがわかりやすく不機嫌になっている。

 ネリーが着ている服はいつもの民族衣装だ。

 他にも制服などを持っているらしいが、大学生活では着ることが少ない。

 この服装は、ネリーが母国を誇りに思っていることの証明だ。


 「ん、ネリー?」

 「……何さ」

 「いや、そんなふくれっ面になってるし」

 「なってないよ。

  キョウタロウがおかしなこと言ってるだけ」

 「んー。

  ネリーも今度一緒に買いに行くか?」

 「……行かない」

 「ほら、キョータロー!

  コイツは服にはお金を使わないんだから!」

 「お、おう?」

 「それより、また服選んでよっ。

  あわいちゃんが特別に! キョータローの選んだ服を着てあげる!」

 「何が特別だ、こら」

 「あうっ。

  ムー、こんな可愛いあわいちゃんを着せ替え出来て何が不満なのさ!」

 「はいはい、光栄ですよー」


           「 ̄`ヽ-―‐---、__

           {:.. ,..-f( ))-、       ̄}
              广}___クーく.___{ ̄`ヽ ..:::/
          / ,..-‐r:r―┬r::r--、  }!V、_
          /7'..:::i::|^!...:::i:| |:ヒjハi::ヽ|! ヾヽ
           {ハ:::::::f':n:i、:::::{"{::n:ヾi:::.:|!  }!'^゙
           |丶弋ツ `゙ 弋;ツ}::::.|!  }!
            |:::|:i| "  '_   " .!::::.{! o|!、   「……」
             |、::|ハ:.,、  、ノ ,..ィ:ノ::リ;》=《i ゙、
         /.:ヽハ!:r‐` T"´  !イ':":.:.:.:.:\i!
       r:<>、.:.:.:.:.:.ト--、   ,..-/:.:.:,:イス) >_>、
      ζ√ーァ\:.:.:.ヽ     /:fィ_トrJ しイ.,>イ

 …
 ……


 6/10


 「ほら、そんなことあったじゃん」

 「……知らない。

  覚えてないし」

 「(素直じゃないなぁ)」


 どうせ淡に対抗心が沸いたんだろう、と察しがつく。

 淡も淡で雑貨屋巡りをしてお小遣いを節約するなんて女の子らしくて可愛いし。

 そんな淡に感化されてオシャレをしてみたくなったネリーも女の子らしい。

 やっぱりこの二人は仲がいいな、などと思う。

 しかし、それだけでこの騒動が終わるはずもなくーー


     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |   「キョータロー!
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|    あわいちゃん参上なのだ!」
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


 爆弾が導火線に火をつけて飛び込んできた。


 7/10


 「……っ!」

 「あーっ!

  なんでそんな格好してるの!?」

 「ほら、ネリー。淡もすぐに気づいてくれたじゃないか」

 「う、うるさいな。

  関係ないでしょ」

 「関係なくなくないもーん!」

 「淡……、それどっちになってるのかわかってるのか?」

 「えっと……。

  わかんない!」

 「このおバカ……」

 「とにかくっ!

  なんでコイツがこんな格好をしてるの!」

 「いや、ネリーがどんな格好をしていてもネリーの勝手じゃ……」


         /               ヽ \
            /   ./              :.
        /   ′ /|     :∧         ::.
.       / 7  | ./ !     | ∨    |    |
       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |    「そうだった!」
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !
.        |   :}          /7 /     |
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
         //   /   /|    /   ∧::..       ::.
.      //'    /   ∧   //   /  \::.      |
.     // /   /   /\  / /   /    \::.    |
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            ∨乂   \            |/ j' リ
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            /  、 八 U   _ _   人   「このおバカ……」
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              「<l|  `  .__/_
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 8/10


 「あっ、これこの前私が高くて買えなかったやつだ!

  かわいー!」

 「へ?

  これってそんなに高いやつなの?」

 「!

  キョウタロウには関係ないっ!」

 「あわいちゃんは安物セールでしか探さないもーん」

 「お小遣い少ないもんな……」

 「でもキョータローがジュース奢ってくれたからダイジョーブ!」

 「160円で機嫌が直るなら奢るけど……」

 「……キョウタロウ。

  私にも奢ってよ」

 「ジュースくらいならいいよ。

  しかし、ネリーは凝ったら気合入れるんだな」

 「……別に、安物じゃ甘く見られるし」

 「セール品を甘く見るなー!

  可愛い雑貨だっていっぱいあるんだからねー!」

 「……ふーん。そうなんだ」

 「(……ん?)」


 ここで京太郎は気づく。

 普段からネリーが買い物に慣れていなければ、店員に勧められるままに高いものを買ってしまったのではないだろうか。

 もっともネリーならばちゃんと選んだ可能性もあるが、日本に慣れていなければ安いお店もわからないだろう。


 「じゃあさ。

  淡がネリーに安くていいお店を教えてあげればいいんじゃないか?」

 「あわっ!?」

 「あー、ほら。

  センス対決だよ。

  安価でいいものを見つけた方が勝ち」

 「それならやるっ!

  へっへーん。

  あわいちゃんの女子力を見せつける時が来たのだ!」

 「……別にどうでもいいし。

  でも安いものが見つかるなら聞く」

 「キョータローももちろん来るんだよ!」

 「おお。わかってるさ」


 この二人だけにさせるのはさすがに危ないし。


 9/10


 「じゃあちょっとカバン取ってくるから待っててよ」

 「オッケー!」

 「……」


 相変わらず微妙に不機嫌そうなネリー。

 逆に何やら上機嫌な淡。

 それを見て満足そうに席に戻ると、高久田が怪訝な顔をしてこちらを見ている。


 「本当、須賀はよくあの二人を制御できるよな」

 「?

  別にフツーだよ」

 「いやァ……。

  須賀抜きにあの二人が一緒にいるってだけですごいじゃん」

 「そうかァ?」


 ーーほんの少し、キッカケが掴めないだけじゃないか?

 二人とも麻雀が強くて、親しい友達が少ない。

 ちょっと他の人と馴染むのが苦手なだけの似た者同士だ。

 他人との距離感を測るのが苦手だから、少しアタリがキツくなってしまう。

 普通の人はそういうのを嫌がるかもしれないが、京太郎としては特に困っていない。

 何せ、中学生時代からコミュ症の相手をしている。

 高校生時代にはもっとワガママな女の子の相手だってしてきた。

 咲と和だって最初は仲が悪かったけれど、すぐに京太郎抜きで遊ぶ仲になっていた。

 それを誰より近くで見てきた京太郎だからこそ、あの二人の仲が悪いとは思っていない。


 「へへーん。

  安物を甘く見ちゃダメなんだからねっ」

 「ネリーはそんないっぱい買わないよ」

 「それじゃ勝負にならないじゃん!」

 「……一個だけ、可愛いのがあったら買う」

 「うむっ、それでいーよ!」


 普段の喧騒が嘘のように喋っている二人を見る。

 それを見るたびに、京太郎は思うのだ。


10/10


                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
            /              \

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         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ     「よーし、負けないぞー!」
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧           ∧,イ     「(やっぱ仲いいよなァ?)」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
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 カン!

 あわネリー


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 【プールへ行こう!】-京照次元-


 「えっ、プールに行きたいんですか?」

 「ん」

 「ん、じゃないですよ。

  なんでまたいきなり?」

 「京ちゃんと夏のイベントをこなしていないことに気づいた」

 「そういやお祭なんかにも行ってませんね……。

  でも照さんって泳げるんですか?」

 「お、泳げるし……。

  すごく泳げる……」

 「あー……」


 いつものように京太郎の家でダラダラしていると、照が提案してきた。

 それは普通の恋人同士だったら特におかしいことではないが、発端が照となると話が変わる。

 咲と同じようなぽんこつさんに加えて天然要素を増したような照だ。

 案の定、泳げないらしい。


 「それに、照さん外に出ないから肌白いじゃないですか。

  日焼け対策もしないといけませんね」

 「むぅ……」

 「?」

 「京ちゃんは、そんなに私と出かけるのが嫌?」

 「いや、そういうわけじゃないですよ」


 ムスッとする照を見て京太郎は反省する。

 照にしてみれば未だに京太郎は咲のことを思っているのではないかと疑っていたわけだ。

 そんな照が恋人らしいことをしたいと思っても不思議ではない。

 京太郎も断ろうと思ったわけではないのだが、女の子相手の対応としては失格だった。


 2/10


 「じゃ、行きますか」

 「本当?」

 「断る理由なんてないですよ。

  照さんの水着も見たいですし」

 「きょ、京ちゃんのえっち」

 「はいはい」


 また拗ねて京太郎の裾を引っ張っている。

 京太郎としてはさっきまでの雰囲気を打ち崩したくて言った一言だったが、照は非常に嬉しそうだ。

 女の子はいつだってお姫様。

 好きな人に見られたいと言われれば嬉しいのだ。


 「それじゃ、水着でも買いに行きます?」

 「ううん。私は用意してある」

 「ありゃ、準備が早いですね。

  俺は最近着てないから買いに行かないと」

 「京ちゃんのを選びに行こう」

 「男の水着選んで楽しいんですか?」

 「?」


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               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/    「京ちゃんと一緒なら楽しいよ」
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 ーーそれは反則じゃないか?


 いつもの照のように狙った発言ではなかった。

 しかし、こう言った何気ない一言のほうが男の子心を擽るものだ。

 少し照れて、顔をそらした。


 3/10


 ……
 …

 「京ちゃんを誘惑する」


 そう、プールに行こうなんて言い出したのは何も考えていなかったわけではない。

 照の友人である菫に『彼氏を誘惑するなら水着だろう』と吹き込まれてのことだ。

 照は普段からボーッとしているように見えて、京太郎を盗られないか不安で仕方ない。

 それは恋を経験したことがなかったゆえの心配であり、京太郎が咲のことを気にしていた過去から来るものだ。

 咲とは和解したとはいえ、以前苦渋を飲まされた関係であることに代わりはない。

 3つ子の魂100までと言うが、それに近い話として『小学生までに刻まれたトラウマは大人になっても変わらない』とある。

 照が咲を嫌っているわけではないが、無意識に怖がってしまうのは無理のないことだ。


 「私のこのナイスバディを見れば京ちゃんもメロメロ間違いなし」


 同じことを菫に行ったら遠くを見られた。なぜだ。

 咲よりはある。咲よりはあると言いながら水着に着替える。

 いざ着替え始めて一つ気づく。


 「京ちゃんに、見られる?」


 ボンッと音を立てて頭が沸騰した。

 今まではボーッと菫の言う通りにしていたが、思えば誘惑するということはそういうことだ。

 京太郎と出会い、甘えの限りを尽くしてきた照ではあるが、そういった行為に及んだことはない。


 ーーもし、誘惑に成功したらどうなるか?


 頭の回転が早い宮永照がたどり着いた結論は一つ。

                 _. . : :―――: . .
             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

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           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
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           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/   「ちゅーされちゃうかもしれない……」
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'

 ーー19歳にて、まだまだ初心である。


 4/10


 そう考えながらも意を決して外に出る。

 照は比較的早い方ではあるが、それでも女性の着替えは時間がかかる。

 髪を邪魔にならないように留めて、自慢の水着を着込む。

 なんだかんだでラインの出ないワンピースの水着を選んだあたりが照の限界だ。

 でも、きっと京太郎は褒めてくれる。

 ウキウキ気分で外に出ると、そこにはーー


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ    「偶然ですねー」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_



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            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {   「ビックリなのです!」
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
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        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-

 ーーなんかいた


 5/10


 「あっ、照さん!

  着替え終わったんですね。すごく似合ってます!」

 「宮永照さん、お久しぶりです!

  2年前のインターハイで同卓した松実玄です」

 「あ、うん。

  ……えっ?」


 思った通り京太郎は褒めてくれたが、それ以上に目の前の光景に翻弄される。

 水着に着替えた京太郎と、松実玄。

 照と玄は二回同卓しただけの間柄だが、一応覚えている。


 「それじゃあ、ご挨拶もしましたし、彼女さんのお邪魔にならないように失礼します!」

 「はい。

  今度は気をつけてくださいねー」

 「おまかせあれ!」

 「……ううむ、不安だ」

 「京ちゃん、どういうこと?」

 「ああ、さっきそこで偶然会ったんで挨拶をしてたんですよ。

  上京した友達に会いに来たらしいです」

 「ふーん……」


 照の胸中にモヤモヤとした感情が渦巻いている。

 京太郎のことは信じている。

 きっと彼の言っていることは本当で、ただ単に偶然会っただけなんだろう。

 でも、意を決して水着を着てきたのに別の女の子がいた。それが面白くない。

 恋愛経験のない照はこの感情をどうしていいかわからないのだ。


 「それでナンパされていて困ってたんでちょっと……」

 「むーっ」

 「照さん?」


 それは照が憧れていたシチュエーションだ。

 もちろん、現実で絡まれたらそんなことは言ってられないだろうが、自分だけの王子様に助けてもらいたい願望はある。

 そして目の前の京太郎はそんなところを見過ごさないだろう。

 しかし、感情が納得してくれない。

 なんで自分じゃないのか、そんな黒い気持ちが渦巻く。


 6/10


 さっきまでドキドキしていたのに、すごく落ち込んでしまった。

 京太郎は何も悪くない。

 別におかしなことはしていないし、照の水着を褒めてくれた。

 玄だって悪くない。

 彼女に悪いと、すぐに離れてくれた。すごく気遣いができる子なのはわかった。


 しかしそれが逆に照を追い詰める。

 それだけ『いい子』の二人に対して嫉妬しまっている自分への黒い気持ち。

 楽しくて楽しくて仕方がないはずの1日だったのに、と恨む気持ち。


 「照さん、行きましょうか」

 「?」

 「ほら、運動してから入りましょうね。

  1日は長いですから」

 「うん」

 「いっぱい取り戻しましょうね」

 「うん」


 そんな照のことをわかっているのかいないのか、京太郎は手を引いてくれた。

 変に謝らないで動いてくれることが嬉しかった。

 やっぱり目の前にいる人は、自分の好きな人だ。


 心は現金なもので、手をつながれただけで気分が上がった。

 そんな自分の単純さに感謝した。


 7/10


 「きょ、京ちゃん。

  浮かない……」

 「なんで浮かないんですかね……。

  普通にしていれば浮くと思うんですけど」

 「ここなら足つく?」

 「へーきですよ。

  流れるプールで流されてますか」

 「うん」


 ーーやっぱり泳げなかった!


 何かの天変地異が起こって泳げるようになっているんじゃないかと思っていたが、ダメだったようだ。

 用意していた浮き輪につながってゆっくりと水に流される。

 泳いではいないが、それでも十分楽しい。

 芋洗いのように人がいるのだけは大変だけれども……。


 「照さん、浮き輪使って泳ぎます?」

 「いい。

  うまく使えない」

 「何で浮き輪に掴まってられないんですかね」

 「でも、こっちなら掴まれるよ」


 そう言って京太郎の腕をとって胸の前に持ってくる。

 腕に抱きつくような形をとった。

 菫に教わった『あててんのよ』作戦だ。


 「きょ、きょ、きょうちゃん」

 「あ、あう、はい?」

 「あて、あててんのよ」

 「さ、さいですか」


 ほどよく筋肉がついた男の体に抱きつくのは初めてだ。

 否が応でも意識してしまう京太郎の腕の筋肉、目線を下げれば割れている腹筋。

 それら全てが『なんか良い』と思えてきてしまう。


 「(私だけ焦るなんて、京ちゃんはずるい)」


 恥ずかしくなって俯いてしまう。

 それでも、京太郎の腕を離すことはなかった。


 8/10


 ……
 …

 「(めっちゃ良い匂いがする!

   めっちゃ良い匂いがする!

   なにこれぇぇぇぇーーーっ!!)」


 もちろん、健全な男子大学生である京太郎が平気でいられるはずもない。

 シャンプーに凝っている照からは良い匂いがするし、恥ずかしげに俯いている姿もクリティカルヒットだ。

 普段の傍若無人でお菓子を要求して甘えている照とは全く違う。

 恥ずかしそうに腕を組んで赤くなって俯いている照だ。

 その姿をよく見てば、精一杯で選んだワンピースの水着にも気づいてくる。

 きっと一人で水着を選びに行って、どれにするか選んだんだろうな、だとか。

 どこまで頑張るか、考えたんだろうな、だとか。

 そう言ったことが頭を過って仕方がない。


 「(なにこれもーかわいいかわいいマジかわいいって)」


 惜しむらくは胸の感触が味わえないことだが、相手がEカップくらいでもない限りは味わえるものではない。

 胸を当てるなんて普通の人はできません。

 その辺りは京太郎の知識や経験のなさからくるものであったが、それ以上に『女の子』らしい照がクリティカルだった。


                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
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        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ  「(これ、俺の彼女なんですよっ!!)」

        // l i `i           _/,、/

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __


 叫んで回りたい気持ちを必死に抑える。

 須賀京太郎。照が思う以上にスーパーちょろい男の子であった。


 9/10


 ……
 …

                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
         .   ――  ..
          / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
       '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
      / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
    /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.   ̄
    /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘ ―
    {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:     「ナンパから助けてもらっちゃったのです!」
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )

イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
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          . :´ . : . : . : .`: .

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    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′    逆ナンしちゃえば?」
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
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        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l    「彼女さんがいたからダメだよっ。
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l     見るだけにしておくんだー」
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
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 カン!

 97
 夏を満喫する京ちゃんの視界の端に常にいるクロチャー(京ちゃんはきづいてない)

 リク消化中
 咲ちゃんクイズよりシノちゃんクイズの方がエグいんだね…

 照が遅生まれだったから間違えちゃった
 京照次元は変わらず京太郎大学1年生の照が3年生


 1/10

 84:女同士のエグい話
 【アコチャーvsクロチャー】-のどアコ次元-


 「今日も須賀に女子力のなんたるかを教えてあげるわねっ」

 「お、おう。

  お手柔らかにな?」

 「えへへー、憧ちゃんとお話しするの久しぶりだなぁ」


 今日もなんやかんやで憧に連れ出されてファミレスに来た京太郎。

 いつもならば憂鬱な1日の始まりだが、今日は違った。


 「(今日は玄さんがいるから大丈夫!)」


 そう、何故かはわからないが地元から玄が来ているようだ。

 こんなに遠いのにわざわざ東京まで来るのは大変だろうが、こうして会えるだけで嬉しい。

 早めに来ていた玄は遅れてきた京太郎を見るなり、笑顔で手を振ってくれた。


 ーーすごく可愛かった! お嫁さんにしたい!


 「で、今日はどこでネタを探してきたの」

 「ふふーん。

  ズバリ、女の子の下着の話についてよっ」

 「ヤベェ!

  いきなりアウトだ!」


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         イO/:.:..:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|////////////////{ :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:..:..∧   「ふえぇっ!?」
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    /:..:..//:..:..:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.\ ι   |         |        イ:|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.゚:,:.:.:..:..∧
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  〃:..:/|〃 .:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ハ:.:.:.≧==- __  -==≦:.ハ.:.:j:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:|i:..:.:.:.:.∧
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 ーーやばい恥ずかしがってる玄さんかわいい!


 2/10


 「おい憧ォ!

  玄さんがいるんだから手加減してやれよもっとやれ!」

 「本音でてるわよ」

 「しまった!」

 「きょ、京太郎君の前でそんな、恥ずかしいよぉ」

 「別にそんな恥ずかしがることでもないでしょ。

  いつも話してるじゃない」

 「きょ、京太郎君はいつも憧ちゃんとこんな話をしているの?」

 「それはちが……アレェ!? 違わない!?

  違うんです玄さん!」

 「ううっ、憧ちゃんと仲がいいんだね……。

  でも私だって負けないもん。京太郎君ともっと仲良くなるんだ」

 「玄さんかわいい」

 「憧ちゃん、やっぱり恥ずかしいよぉ」

 「玄、安心しなさい。

  私が女子力のなんたるかを教授すれば玄も一人前の女の子になれるんだから!」

 「(憧の間違った知識を玄さんに教えるのを止めるべきか。

  それとも憧の言うことに顔を真っ赤にする玄さんを眺めるべきか。

  俺はどっちを選べばいいんだ!)」

 「う、うん。

  憧ちゃんはかわいいもんね。

  昔から色々と知っていたし、よかったら教えて欲しいな」

 「ふっ、まっかせなさーい!」


                      -――-
                . . : : : : : : : : : : : : `丶、

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                  . : : :/:/::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.:: : ヽ::.::.
            /::/::.:: /::.::.::./:|::.::.::.::.:|::.::.::.::.:i.::. ::.:

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             |::i::.::.:|::.|::`ト|  | :|::.::.::.L イ::.::|::.| ::.|
             |::i::.::.:|::从≫=ミ|八 .::. 抖=ミ从::| ::.|    「はい、先生!」
             |::i::.::.:|::.:|{ rJハ  \_{.rJハ }|::.:| ::.|
            V|::.::.|::.:| 弋ツ    弋ツ ::. | ::.|
            /Ⅵ:|::.:|'. ::、::、  '   ::、::、 /|: | ::.|
             ,::/゚|::.l :.仏     __     厶|: | ::.|
            .:/::.:|::.| :.|:个: . .  ‘ ’   . :介/::/::八
          /::{/{∧::.::.i.::|〈  {≧ ‐≦}  |/::.::.: /ヽ::..
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 ーー天使か?


 3/10


 「今回は勝負下着についての話よ!」

 「?」

 「(玄さんの下着!?
 
  クッソ気になるから止められない!)」

 「ふふっ、玄も好きな下着の一着や二着持っているでしょう。

  スケスケのエグいのかなぁ?」

 「う、うん?」

 「(玄さんのおっぱいを覆う下着だとっ!?

  けしからん!

  そしてこっちを不安げにチラチラ見てくる玄さんかわいい!)」

 「勝負下着はね?

  相手が彼氏とそうじゃないので分けるのが普通なのよ!」(新子憧のgoogle調べ)

 「?

  ??」

 「憧は詳しいなァ」

 「ふっ、任せなさい。

  彼氏が相手じゃなければシンプルなものが一番いいの。

  変に過激なものを着ている場合相手に勘違いさせやすいしね」

 「(普通の相手は下着を見るような事態にはならないと思うんだけど……)」

 「えぇっと?」

 「もちろん、相手が彼氏だったらセクシーのレースなんかを選ぶのもアリよ!

  レースが嫌いな男の子なんていないわ!」

 「はい!」

 「?

  ??

  ???」

 「そして下着は古くなったらちゃんと捨てること!

  あっ、でもゴムが緩くなったくらいなら部屋着として残しておくのもアリね。

  この節約術が女子力よっ」

 「今回は間違ってなさそうだな」

 「いつでもそれっぽいわよっ!」

 「(それを男がいる前で言っちゃうからダメなのでは……)」

 「え、えっとね、憧ちゃん」

 「あら、質問?」


 4/10


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.       / \__/: : :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚. 乂,ノ
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.     / : : | : : :|丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :.゚
    i: i: : |: : : |ハ!ハl リ い、 :小 乂{\: |: : : :|: : i

    |:ハ :|: : : | ,ィ宍ミト } \:..゚。ィ宍ミトぃ..: : :|: : |
    || |: |: : : |〈 _)トJi:|    `¨ _)トJi:| 〉|: : : |: : |
    || |: |: : : l ,込rク      込rク  :.: :...|: : |
    リ |: |: : : |i 。            。 |: : : |: : |   「勝負下着って何かな?」

.       {: } : : ト:.:':':':     ′   :':':': イ: : :.l: : |
        C|: : : |:ハ      へ      /::|: : :。.: : !
      /:||i: : :{: 个: .     ̄       イ: :,゚: :.,゚: : :.|
       |: ||ハ: : :。: : : i >  ___  ィ: : : :i{: /: :/: : : j{
       |: ||: :゚。: :゚。: : i r‐|     |┐: : }/: :/: : : :ハ
       |: ||: : :゚。: :゚。/ \   / \:/: :/: : : :.,゚: :゚,
       |i ゚。>''ゞミ{    ,八八    ノイ、|: : : : |: : :|
     ィリゝヘ    r=====ミ___,ィ=====ュ  |: : : : ト、:..|


:.:.:.:| :.:. |:.:.:. I斗ヘ、/:.:.:/ { |:.:.:.:.:.:. /Χ}  ヽ:. | :.:.:.:. }{:.:|
:.:.:.:| :.:. |:./ / //>< j:.|:.:.:.:.:.:/´ V=㍉ i:. | :.:.:.:. }{:小、

:.:.:.:| :.: 」/:/ヱZた㍉ `7 | :. /  んヘ Ⅵ:.:|:i:.:.:.:.:}{:.:|:.∧
斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
V^ }:.:.:.:{  j「  { [] }        {  }  }:.:.||:.:.:/:.:i ∨:.∧
:.}  ] :. { 《   {    }        v ノ  }:.:.|l: /:.:. |   V:.:∧
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:キゝ] :. { \i\i\i\            } :.:.:. |:.:.:.|  |:.:. |
:.:iヽ,_] :. {      Γ`^ー < ̄}      人:.:.:. |:.:. |  !:.:.:.|   「玄、あんたノーパンなの!?」
八:.:.∧:. { し    {       ヽ }    ,ィ升:.:.:.:.:′八  ‘:.:.i.:|
:.:.:ヽ:.:∧ {       {        } , イ |i:.|:.:.:.:.}:.:.:{:.: ヽ   j:i| |
:. : ∧:.: j:.{   `` 、       , イ:.:.: |: |i:.|:.:.:. }:.:.:{:.:.:.∧ {:.i| |
:.:.:.:.:∧ 「Ⅵ丶、        r<:.: |:.:.:. |: |i:.| :.:. }:.:.:{:.:.:.:.: i {:.i| |


            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`
      /:::..     |  ,. _/        「!?」
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)
   /     |::::..         ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
.  /:     |::::.....      ..............:::_,:::-‐'′
 /::      `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__       /!   i      / iu-゙、
/----、\   ::::/ |::  ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"


 5/10


 「ち、違うよぉ!?」

 「(良かった履いてるのか。

  履いてる方がエロい。間違いない!)」

 「もう、まずはそこからなのね。

  ほんっと玄は初心ねぇ。

  まっ、簡単に言えばお気に入りの可愛い下着のことよ」

 「?」

 「試験日だとか、好きな人を誘惑しちゃう日だとか……。

  そんな日に着る奴ね」

 「でも憧ちゃん。

  気に入った下着だから買うんじゃないかな?」

 「そりゃそーだけどさ。

  玄だって気を抜いた下着くらい履くでしょう」

 「(いざガチで女子トークが始まるとスッゲー気まずいのな……。

  本気で離れたい……)」

 「うーん?」

 「そんな可愛いやつばっかり履いてたらすぐにゴムが緩んでダメになっちゃうじゃない」

 「えっ?

  そんなに簡単に緩まないよ?」

 「洗濯機に入れたらすぐダメになっちゃうでしょ。

  だから気合いを入れてる時とそうでない時で分けるのよ」


          , ' / /        \  \   ヽ
       / / , '     /      \  ヽ   ゙.
        // .' /  / ./!        ヽ  ゙、  l
     //  ,.'   ,イ / i       |、 l  丶 |    !
     ,'/l| . l! __L!l._ !       |_L.L._  l  l   |
     li! |! ||、´ ,' {.| -| l、   l|l-ヽ|、 ` .| |   l
     || i!.|Yヽ|_,,,L_ lハ.   |l!=込_\ !  ||   | l
.      i! | | | /イ示ヾ  \ {イ示ヾミ |  .!|   |. !
.      } |  l!ヽ辷ソ    `ヽ辷ソ" .!  ll|  !. l
.        | /|  |l ,, ,,     ,    ,, ,,  ,!  |i|  ! |  「うん。
        fj. !  l.!            ノ|  l |  | l!
     / !. |  | ヽ    っ     ..ィヽ!  l !  !、. ゙、  だから手洗いしてるよ?」
    ,.'/{ | _!  l'´| >、.. _ .. ィク   ,' / トl.   |. \\
    !'/,l l'. ..ト ハ..l    ヽ、  ,<    / /!ノ/  .lヽ、ヽ \
   , 'K. ヽ!. . ヽ\ヽ!  , ヘ ゝl λ   ,'ノ. . /   |. . . `>、. \
.  / /. ヽ. . . . . . .  ̄! /\ヽ '// \ /. . .,'/   |. . ,.'. . .ヽ  ヽ
 / l. . . ヽ. . . . . ┌┴┴─┼|┴─┴-、,'/     .!. /. . . . .l   ヽ


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                -‐…‐-
            /: ∪: : : : : : : : : : :`丶、

           /.: : :/: : : :|: : : : : : \: : :ヽ-
           ,:': //: / :|:|: : : |'、: : : :\: :∨ Y\\
           i|: //: /  |:|: : : |: \: ノ :||: :|/ |: |:|\\
           i| i∧:{`ー\: : |  ̄\: ||: :| : |:.:|:|  ヽ:ヽ
         八|l: : l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ|: :|: :′|:|   ',: :
         |:| |l\| {{ }}     {{ }}  |: :|/: : :|:|   i: i
         |:| || .′ー' ///// ー'   |: :l: : : :l|   |: |
         |:| |l {   __,/⌒\ u |: :|: : :||   |: |
         |:| || 人 レ        \ |: :|: : : |: :   |: |    「」
         |:| |l / : `|/        \:!: : :.|: ∧   |: |
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         |:|/{: : : :/ゝイ ∨\      \\: :∨:/
          |/: : : /  イ {,∠‘,         \',:|:|
       //: : /  {⌒YY´   人        \|:|
.     /  ′:/   /l_/Т\_i: : :\         ̄ヽ
     /    |: : |{/   \/|/|_ | : : : ∧          |
.    /   八: :|′    o    八: : : { \        |
  _/_彡   ヽ{           \: :\ |:\       /
 /       人                ̄ |: : :l>―┬
./       /  }     o         |: : :l : : : : |


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               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「」
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
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       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 7/10


 「えっ、何かおかしいこと言ったかな?」

 「えっ、玄?

  毎回下着は手洗いしてるの?」

 「う、うん。

  お母さんが教えてくれたんだ。

  それならすぐには壊れないよ」

 「え、嘘、本当?」

 「ほんとだよ?

  あっ、それにしまうときには開けてない石鹸と一緒にしまうんだ!

  えへへ、いい匂いがするんだよ」

 「」

 「」

 「あ、憧ちゃん?

  京太郎君?

  ううっ、何かおかしかったかなぁ……?」

 「そ、そーね!

  玄の言ってることがいい感じよ!」

 「良かったぁ。

  お姉ちゃんにも物持ちがいいって褒められたんだ!

  だからいつも可愛いのを履いてるよ!」

 「ブフッ!」

 「……ぅぁ!?

  きょ、京太郎君は聞いちゃダメー!」

 「く、玄……。

  なかなかやるじゃない。

  私にも匹敵する女子力よ」

 「本当?

  えへー、オシャレな憧ちゃんに褒められると嬉しいのです!」


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          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_   「ちなみに、今日はどんなの履いてるの?」
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
         .   ――  ..
          / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
       '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\  /
      / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
    /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.   ̄
    /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘ ―
    {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!     「今日は白くて可愛いの……」
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )

イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
'::.:.:.:.:./:.:.:.:ト、    /  乂   /:.:|


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  .i::|. .|:::::::::::i:::::::::::::::i. ヽ /∨⌒レヽ、. i::i   ヾ:::::|  r弋r::::.....レヽ、i::ノ. i.:.::::::::::::::::::::::::::::::|
  |:|  i:::::::::::|:::::::::::::::| /  f毛::::ミゝ i  i::i     ヾ|  i ん:::::::::::ヽ  レ、. |.:.::::::::::::::::::::::::::::::|
   |  i::::::::::i:::::::::::::::| く  i:::::::::::::::::::ii   `       i i..:::::::::::::::::ii  ,ゝ i.:.:.:i:::::::::::::::::::::::::::|
     i::::::::ii::::::::::::::::| 丶とつ::::::::o:::リ    .....     とつ:::::::o::リ ノ .|.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::|

      |::::::|:|:::::::::::::::|i   ヾ;_.._._彡  ...::.:.::::::::::::::...    弋;.;_;_彡     .i:.:.:.:.::i:::::::::::::::::::::::::|
      i::::|:|:::::::::::::::i.i     ....,,,,,;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.::.......      i|.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::|   「京太郎君は聞いちゃダメっ!」
      ヾ/:i::::::::::::::::|.i         ::::::::::::::  ,   :::::::::::::::::::         i i.:.:.:.:.:.:i::::::::::::::::::::::::|
       ○ |:::::::::::::::i i    xxxx               xxxxxx   .i |.:.:.:.:.:...::ハ:::::::::::::::::::|
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               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \    「(玄さんは白!)」
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|



 10/10


 ……
 …

 ・京白次元


                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/    「見えたっ!

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′      シロ姉のは黒!」
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
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      ', ! ', 、ー    >               |
       丶 丶、  \     >        イ  .!__
              ̄      -|  `  ‐      | 八
                  / ヽ!         /   ヽ
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             ,, - ''"|       ` ヽ  / 、         l:::::::::::::::::::...<


 カン!

 雑談に沿って人間代表のクロチャーをぶつけてみた

京咲照書きたい意欲が満ち溢れてる
書きたいだけだけど


 1/10

 98
 【京咲照次元の淡を全力で保護!】-京咲照次元-


 「お盆だー!

  ヤッホー、キョータロー!」

 「あれ、淡か?

  どうしてうちにいるんだ?」

 「えっへっへー!

  夏休みといえば親戚の集まり!

  お盆だよっ」


 京太郎が家に帰ると、そこには天真爛漫を絵に描いたような少女がいた。

 大星淡。今まで出会ったことはなかったが、遠い親戚らしい。

 インターハイが終わった後にさっくりと両親から紹介されたことは覚えている。

 そして、京太郎も淡も非常に活発な性格だ。

 少し喋っているだけでなんやかんや仲良くなり、たまにメールする程度の仲になっている。


 ーー余談だが、携帯を持っていない宮永咲はこの事実を聞いてすごく怒った。

 その怒りは宮永界にぶつけられ、携帯を買うことになるが今回の話には関係がない。


 「よくわからないけれどおとーさんとおかーさんがどこかに行くんだって。

  その間一人にできないからここにいろって言われた!」

 「なんて雑な説明……」

 「私は一人暮らしくらい出来るんだけど、どーしてもダメだって言われたんだもん。

  うーっ、高校100年生の超新星スーパーノヴァあわいちゃんなのに!」

 「うるせー。

  どうせロクなもん食わないからって疑われてるんだろ?」

 「なにそれひっどい!

  じゃあキョータローはできるの?」

 「ふっ……。

  自慢じゃないがタコスのアレンジすら出来ない」

 「えっ、具材変えるだけじゃないの……?」

 「うるせー!

  レシピ通りやれば美味いって言われるんだよっ。

  男なんだから料理できなくたっていいだろっ」

 「あーっ!

  差別だ差別だー!

  それ、テーシュカンパクって奴だよっ」

 「なんか違わないか……?」

 「わかんないっ」

 「このおバカ……」


 ーー実際に会って喋るのは二回目である。

 仲良すぎである。


 2/10


 「あーっ!

  バカって言った方がバカなんだよ!」

 「おう、この話を続けると終わらないからやめような」

 「じゃー何かしてあそぼーよ!

  麻雀?」

 「二人で麻雀って……」

 「あっ!

  じゃーキョータローがテルーとサキを連れて来ればいいんだよ!」

 「えっ、照さん・咲・淡・俺で麻雀やるの?

  ミンチにする気なの?

  勝てるわけねーだろ!」

 「ダイジョーブ!

  キョータローから一番毟り取れた人が勝ちってルールにするから!」

 「俺が勝てる条件がルールに無いよ!?」

 「勝った人がキョータローに好きな命令していいってルールにしよっ」

 「今話している時点で俺が何か命令されることが決まっちゃったよ!

  麻雀する前に罰ゲーム確定かよっ」

 「じゃーあわいちゃんの命令はアイス買ってこい! でいくよ!

  さーキョータロー早く買ってきて!」

 「ついに麻雀やることすら省略されちゃったよ!

  せめて一緒についてこいって!」

 「わかった!」

 「いいのかよ!」

 「でもー、あわいちゃんが行くからにはハーゲンダッツの一個や二個は覚悟してもらうからねっ」

 「ハーゲンは高すぎるだろっ。

  ってか俺の奢りかよ!」


 ーー二日目である。


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                        ____
                      ´      `丶

                    /              \
                        /        \    ヽ
                 /   ,イ            ヽ    .
                     // |  |   ' ト、           .
                 j/  ;  |  | │:!∧     i    :
                /  i |¬|ト│ |八--:一   i    i
                .:   Ν 八八 Ⅴ´\ハ         |
               i:  Λ x= ミ \ル‐ =ミV:| │  i │
               | i  iハ   .       |.:| │  i │
               | i  i:  :. "       ""  ; :| .:|  i :.    「ダブルソーダだー!」
               | i:. ∨込.  マ::::フ   / イ :リ  i  :.
               人八 ∨ 个ト  ,,_  <「∨ :/i   i  :.
                    /\[  |  __j_」   ∨∠:リ  リ   ::、
                /  リ jレ'´ 乂    У∨   ∧     \
                  /  /  /ー  --/ /  /⌒>、    \
                  / / /  /   广⌒゙ア  /  ///⌒\   \
            /     /   /  /   /  厶イ     ,  \ \
                 /   イ\   ,゙ /   __/   {//       |   \ \
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           \{    /   >::[_[\__;;;/    )У       〉   ト、 │
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                    [__∨::::::::∨| \::::::丶    込,,______ノ |  /  ∨
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              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人     「60円で元気になったな……」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
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 「見て見てキョータロー!

  これ棒が二本付いてるんだよ!」

 「まァ割って食べるもんだし」

 「ふっふっふー!

  キョータローはこれをどうやって食べるか知ってる?」

 「おっ、分けてくれるのか?」


        /   /  //  . :〃  . :iト、|:. |             ヽ    ヽ  ヽ
      乂 .′ / ,イ .:/ !   . :i| |:. |\: .                  ハ
      .′ i`ーァ′/ ! .:i |   . : | |:. |  \: .  ヽ: .  ____ i-‐ ´   .
     .′  !/ . : ′| .:| |   . : | |:. |   \: .        ̄| ̄ ̄ `ヽ:
        /i|  :|. :|  | .:| |   . : ! |:. |_,,-‐====‐\   . : :|   . :|: . i
    j〃 . :i|  :|. :|‐===┼-  | : j   -‐     \: .    . : |   . :|: . |
    /  . :i|  :{. :!  \八  . : | jノ   , -‐ __,,.⊥   . : }   . :|: . 人
   ′ . : 八  Ⅵ ≫=ミ、 . : !     ≫≦Y⌒'マハ:、  . : .′ . :|: . : .\
   i . :i    . :\{ハ 《  )i:::::::ハ\{     ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : /  . :/!: . \: .\
   | . :|   . :i   '. ヾ い;::::::jj         八∨乂 _;ノ:ノ  . :/  . :  |: .    : .`ー-
   | . :|   . :| . :| . :l'.   V辷ク            ゞ゚-‐ '  . :/   . :/ . :|: .  .
   | . :|   . :| . :| . :|ハ               /    . :/   . :/ .:.:|: .    : .
   | . :|   . :| . :| . :| :.       ,        /  . . : .′ . / . : :|: .     : : . .
   | . :|   . :| . :| . :|  :.             /  ,. : ,イ  . :/  . : 人: .       : : : . . .   「棒が二本で持ちやすいっ!」
   |..:i:|   . :| . :| . :|   ゝ.     、   ノ .′ // / . : : /  . :.:/  \: .\: .
   l :从  . : :| . :| . :{   / > .        { /'   / . : / . : : .:′    \: .\: .
   乂{: \. : :!\〉、:\_/   . : .:〕jッ。.     . ィV`ヽ /. :/ . . : :/       \: .\: . .
    `\ \{   \;/  . : .://{{   ` ´ | |│ ,// . : .:/             \: .\: . .


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ    「分けろよ!」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
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 「ジョーダンだよっ。

  はい!」

 「おっ、本気で分けてくれるのか」

 「あわいちゃんだって鬼じゃないもーん。

  ほらほらー、お礼は?」

 「ははー。ありがたき幸せ」

 「うむっ」

 「(……あれ、これ俺の金だよな)」

 「ダブルソーダー、ダブルソーダー!

  一つになったらシングルソーダ!」

 「(でも30円で女の子の機嫌が良くなったならスゲー安上がりだよな……)」

 「やっばいキョータロー!

  暑くてもう溶け始めてる!」

 「おっ、本当だ。

  急いで食わないと溶けるぞー」

 「あむっ」

 「俺の方を食うんじゃねー!」

 「ひゅめたいよぉー!

  頭いたひ……」

 「あーもー口周りベタベタじゃんか。

  ほら、拭くから顔上げろ」

 「んっ」

 「全く……。

  年下みたいな行動するんだから」

 「むむむっ!

  それは聞き捨てならないよ!」


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     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |    「私は12月15日生まれだよっ」
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ   「うぐっ。
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /       2月2日だ……」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



 7/10


 「やったー勝ったー!

  これで今日からキョータローは弟!」

 「おかしいだろぉ!?」

 「何言っても無駄だもーん。

  ほらほら、あわいおねーちゃんって言っていいよー」

 「言うかっ。

  というか淡だって早生まれじゃないだろ」

 「ふふふーん。

  それでもキョータローよりかは早いんだからおねーちゃんだよ!」

 「くそぅ……。

  俺より遅い誕生日なんて照さんしか知らないよ」

 「えーっ?

  テルーってそんなに遅いんだ?」

 「2月18日だね」

 「うむっ。ちゃんと女の子の誕生日を覚えてるのはポイント高いよっ」

 「そりゃ咲と照さんの誕生日はちゃんと祝わないと後で怖いから……」

 「でも女の子とのデート中に他の女の子の名前を出すのはNGだよ!」

 「デートじゃないデートじゃない」

 「私はキョータローのおねーちゃんだから許してあげるけど、サキとテルーとデートする時は気をつけないとダメだからね!」

 「つっても他の女の子の知り合いもほとんど共通の知り合いばっかりなんだけどな。

  麻雀部の人ばっかりだし」

 「それでもダメなのー!」

 「はいはい」

 「違う、もっと真剣に聞くのだ!

  こーなったら高校100年生のウルトラノヴァあわいちゃんがキョータローに乙女心を伝授してあげるよ!」

 「い・ら・ねー。

  なーに面倒なこと考えてんだ」

 「ぐえーっ。

  ほっぺた引っ張るなー!」


 8/10


 ……
 …

 「ところでキョータロー!

  今日の晩御飯は何を作ってくれるの!?」

 「俺が作ること前提かよぉ!?」

 「自慢じゃないけど私は料理できないよ!」

 「知ってる。

  いや知らないけど知ってる」

 「なぬー!

  キョータローはあわいちゃんのストーカーだった!?」

 「う・る・せー!

  今日はうちの両親が遅いっつって咲と照さんが飯作りに来てくれるんだよ」

 「むむむっ、これは姑としてちゃんとチェックしないといけないね!」

 「飯も作れないくせに何をチェックする気なんだ……」

 「ご飯は作れないけど身だしなみのチェックならできるよ!」

 「いや、幼馴染の家に来るのにそんな気合入れねーだろ……(咲と照さんだし……)」

 「甘いよ、キョータロー!

  女の子はいつでも臨戦態勢なのだ!」

 「淡に女の子がどうとか言われてもなー」

 「失礼だよ!

  そういうの女の子相手に言ったら減点だからね!」

 「淡にしか言わねーっての。

  『おねーちゃん』だろ?」

 「やったー! おねーちゃんだー!

  特別扱いだー!」


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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /      「ホンット元気だなァ……」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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         ,. : : :  ̄ ̄: : : : .
       ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
     / : : : : : : : ,: : : : : : : : : : ヽ:ヽ

     .': : :,: : /: :/: :|: : ||: :V: :V : |: :V:.
     ' : : /: /|:_/__ノl: : |{:、_|_|: : |: : |: :.
    /: : : :|: |:_V {:/:从: :| 、{ \:l从|: : | : i
   ': :,ィ/: |: |: ,イ_)笊 \  イ_)斧ミ|/: ,.: :|
  {:イ/ ': : Vl { Vzソ      Vzソ / : イ : |
    l' |: ,: {`\ `¨´  '  `¨´〈:イ )}: : ,
     |∧乂ム  ''''        '''' ムイ|: /    「(ううっ、京ちゃんと大星さん仲よさそう……)」
     '  }:∧个 r 、_- -   イ : /|/
       '  ヽ: :/ / }-、_,.ィ : /: イ
          _,..{   ' ' ノ {-く
     r<........../\___}__,/........> 、

     「\..、...rく\___,/ /.........../..>、
    /⌒ `ー{  \__/,イ......../イ´  ∧
     {    /     V--:.:.´:/ V / |


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.       i: : : : |:::::::ハ  气l∪iリ:::::::::::::::::::::::::::气l∪ikリ

.       l: : : : |:::::::i l{',、 乂Zソ          乂ZZソ
       |: : : : |:::::::j         ,
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.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′   「(あわいおねーちゃんが
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく_     どっちがキョータローに相応しいか見極めるのだー!)」
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕


 10/10


 ……
 …

 ・白糸台

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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////   「くじ引きで長野旅行のチケットが当たりました!」
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     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
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  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
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  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|    「淡は忙しいらしいし、残りの4人で遊びに行くか」

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
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 カン!

 のど禁してたのに、あまりののどっち人気にのど禁解除

 >>351
 はよ はよ はよ


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 【有名人の結婚ニュースを見て誘惑する咲さん】-単発次元-


 「ねぇねぇ、京ちゃん。

  ◯代目牌のお姉さんが電撃結婚だって。

  私たちと同じ年齢だよ」

 「うげっ、俺もファンだったのに……」

 「ふーん?

  こーんな可愛い彼女さんがいて足りないんだ?」

 「あっ、それはその……」

 「京ちゃんのおっぱい星人!

  ばか!」


 宮永咲がプロ雀士になってから10年。

 須賀京太郎と宮永咲は慎ましやかな同棲生活を送っていた。

 咲がプロになると決めてから、京太郎は公私ともに咲の支えになると決めた。

 それは京太郎自身の生活を捨ててまで咲と一緒にいることを選んだのだ。

 最初は普通に就職し、サラリーマンとして生活していたが、咲のプロとしての活動が忙しくなってからはそれも辞めた。

 今はマネージャー業務を行いながら、パートをして過ごしている。

 確かに宮永咲は牌に愛されし子としてインターハイを輝かせたが、プロになれば話は別だ。

 同じように別の世代で『魔物』と扱われた者たちが集まる麻雀プロの業界では、思ったように稼げるモノではない。

 それこそ小鍛治健夜を始めとした『化物』たちを相手に成績を残さなければいけない。

 ただでさえ人慣れしないコミュ症である宮永咲は、最初の一年でいっぱいいっぱいになっていた。


 ーーそんな時だ。京太郎が仕事を辞めると言い出した。

 それからは咲の側で様々な業務を代行し、ずっと側にいてくれた。

 最初こそ高校時代のように友達以上恋人未満の関係を続けていたが、なし崩しに恋人関係になった。


 しかし関係が進んだのはそこまでだった。

 それから10年近く経っても恋人関係のまま、二人は一緒に過ごしている。


 2/10


 「京ちゃん、私に飽きちゃったのかなー」


 自分の人生を投げ捨ててまで付いてきてくれた京太郎に何も恩返しできていない。

 そう思うと憂鬱になってくる。

 普通これだけ長い付き合いならば結婚の話が出てもおかしくないだろう。

 しかし、アラサー間近になった今でもそういう話はしてくれない。


 「……ご飯作ろ」


 そう考えていてもどんどん憂鬱になってくるだけだ。

 体を動かせば気持ちも晴れるかと、夕食の準備を始める。

 家事は分担業だが、食事は咲の役目だ。


 『京ちゃんのご飯美味しくないんだもん』

 『うぐっ』


 本当は自分のために作ってくれただけで胸がいっぱいなのに、素直じゃない発言をしてしまったことを覚えている。

 同時に未だにハギヨシから習ったタコス(アレンジ不可)しか作れない京太郎にも問題はあるのだが。

 たまにはそれもアリなのだが、そもそもが優希のために習ったというのが咲の乙女心を刺激する。

 乙女心は複雑なのだ。

 何より、咲は父子家庭で育ったため家事自体は得意だ。

 京太郎のために作ってあげたい、そう思うのも乙女心だった。


 「京ちゃんはエビフライが好きだから……たまには作ってあげようかな」


 揚げ物は面倒臭いのだが、こういう気分の時は誰かのために作るのも悪くはない。

 京太郎は10年経った今でも咲の料理を美味しい美味しいと言って食べてくれる。

 素直になれない身としては、『そんなことを言ってないでよく噛んで食べる!』などと言ってしまうのだが。


 3/10


 「京ちゃん、いつも大変だもんね」


 プロをしている自分も大変だが、面倒な雑務を全て任せてしまっている。

 様々な準備やスケジュールの調整に加え、それだけではとパートまで頑張っている。

 最初はそれに加えて家事まで全部しようとしていたが、さすがに止めた。

 人には向き不向きがあるのだから、と説得してやっと聞いてくれた


 「お金はあるんだけどな……」


 時間はない。

 そして愛はあるのかな、などと考える。

 なし崩しに恋人関係になった時もそうだったけれど、忙しさに追われて甘酸っぱい恋愛なんて出来ていない。

 咲は文学少女だ。

 今はあまり本を読む暇もないけれど、小さな頃に読んだ本を覚えている。

 恋人同士で学校に通って、みんなにバレないところでは手を握ったりなんかして。

 帰りは一緒に帰って、ジャンクフードを買い食いなんかして、家まで送ってもらう。

 帰り際にちょっと背伸びしてキスなんかしちゃって、また明日って言ってもらう。

 帰ってからはメールなんかしちゃって、寂しくなったら電話をする。


 今は距離が近すぎるのかなー、なんて考える。

 もうそんなことを考えるような年でもないはずだが、やっぱり経験しておきたかった思いが強い。

 麻雀プロになってからは忙しすぎてそんなことが出来ない。

 たまの恋人イベントの日だって仕事なのが当たり前だ。

 咲が休みの日だって京太郎はパートだったりする。


 大人の恋愛ってこんなものなのかもしれないけれど、やっぱりすれ違っている気がする。


 4/10


 「ちゃーんと嫁さんを捕まえておかないと、元気が無くなっちゃいますよー」


 浮気するぞー、などとは冗談でも言わない。

 むしろ浮気されそうで怖い思いが強い。

 京太郎の好みと真逆なのは自覚している。

 これだけ甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる京太郎がいなくなったらなんて、冗談でも考えたくない。


 『咲ちゃんはいい嫁さんだなァ』

 『嫁さん違います』

 『真っ向否定ですか』


 懐かしい会話を思い出す。

 麻雀部に入るまでは、中学生からずっとからかわれていたこともあったっけ。


 「嫁さんにしてくれてもいいんですよー」


 あの時、否定しなかったらどうなっていたのかな。

 中学生から付き合っていたら、甘酸っぱい恋愛が出来ていたのかな。

 そう考えるとちょっと泣けてくる。


 ーーもー、もっと素直にならないとダメなんだからね。昔の私

 もっとも恋愛感情があったかどうかは別問題だ。

 あの時こそ距離が近すぎて自覚出来なかった気がする。


 それでも、今よりは良かったのかな。

 京ちゃんに告白してもらって、麻雀部よりも恋愛を優先して。

 和ちゃんには真面目にやってくださいなんて怒られて、染谷先輩にはあきれられて。

 優希ちゃんにはからかわれて、真っ赤になりながらも京ちゃんに手を引かれる。


 そんな甘酸っぱい高校生活をして、一緒の大学に行って

 京ちゃんが就職して、結婚して、お嫁さんになって

 子供が出来て、いつも料理してあげて、笑顔で行ってらっしゃい何て言う

 そんな生活もあったのかな


 5/10


 ……
 …

 「はーい。

  今日はエビフライでーす」

 「おっ、うまそうじゃん!

  今日は豪華だね」

 「たまには京ちゃんの好きな物作ってあげないと、萎れちゃうでしょ?」

 「萎れないよ!?

  あっ、でも咲の料理食えなかったら萎れるかも」

 「はいはい。

  お世辞はいーからよく噛んで食べてね」

 「いただきまーす!」


 ーーもー、また素直になれないんだから

 素直になれない自分が嫌になる。

 もう中学生からの付き合いともなると、そんな乙女のような反応をするのは無理なのかなぁ。

 思い切って結婚の話、してみよーかな。

 でも拒絶された時が怖いし、それで家の中がギスギスするのも嫌だ。

 そうなると、やっぱり今日もいつもと変わらない。

 見たくないものに蓋をして、また明日が来るのをじっと待つ。

 そーいえば最近忙しいからって夜もご無沙汰だし……。


 うー、もー、京ちゃんのばか


 ジト目で京太郎を見つめていると、京太郎が挙動不審にこちらを見返してきた。

 なにやら落ち着きがなさそうにこちらを見ている。


 「なに、どーしたの?」

 「あー、その、な?」

 「今更言いづらいこともないでしょー」

 「今更だから言いづらいんだけどさ……」


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              「<l|  `  .__/_        結婚、するか」
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     ヽ|ヽヽ.                      !:::ハ| ヽl    「……っ!?」
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 「えっ、その、どーいうこと……?」

 「どーいうって言われても……。

  やっと結婚式するお金作れたし、プロポーズのつもりなんけど……」

 「お、お金!?

  お金なら私がいっぱい稼いでるのに、今までそんなこと言ってなかったじゃん!」

 「いや、ほら、やっぱり自分の稼いだお金で式挙げたいし指輪買ってやりたいし」

 「えっ、パートのお金で買ったの?」

 「家計に入れないでヘソクリにしてな……。

  やっぱり時間かかっちゃったけど」

 「……時間かけすぎだよ、ばかぁ!」

 「バカって……」

 「ばかだよ!

  ありえないくらいばか!

  そんなことしなくても、二人のお金から出してくれればいいのに」

 「いや、咲のお金で指輪を買って式を開くのは男のプライドが……」

 「私の仕事だって京ちゃんがいないと回らないんだから京ちゃんのお金だもん!

  ばかぁ!」

 「そんなバカバカ言うことないだろ!

  それで、返事はどーなんだよっ」

 「……やっぱり、京ちゃんはばか」


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    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉   「し、しばらくは新婚だからいちゃいちゃするんだからねっ」
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
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           /´               |     \
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            ///    /   |     |l |  :       ヽ
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          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ     「ーーーーーーッ!!」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
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 「いっつもそうやって、私の言うこと聞かないで勝手に決めちゃうんだから」

 「お、男のプライドって奴だよ。

  それに咲だって結婚雑誌置いたりとか芸能人の結婚ニュースとか言ってきてたじゃん」

 「そーだっけ。

  しーらない」

 「こ、こいつ……」

 「もう遅いもん。

  返品不可だもん」

 「いや、返品はしないから」

 「えへへ、じゃあ私はこれから須賀咲だね」

 「お、おう。

  登録名とか変えないとな」

 「京ちゃん、ありがとう」

 「いや、俺こそ待たせてごめん」

 「ほんとだよっ。

  もしかしてパートってそのためにやってたの?」

 「……うぐっ」

 「ばか。ばーか」

 「う、うるさいな。

  いーんだよ。結婚関連は全部俺がお金出すからっ」

 「私、お金より愛が欲しいなー」

 「愛って?」

 「うーん、そーだね。

  まずは……」


                  _........----......._
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             {: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : :
          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \}
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{     「子供が欲しい、なー」
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
         /⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、

          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧


 10/10


 ……
 …

 ・公式試合にて


     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /   「今回から須賀咲です!」
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
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             /:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ハ:.:.iヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
            .:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:./l:.:.レ'|:.:./  }:.:|  V:.:∧:.:|.:.:.:.:.:.:.:',
            ′:.:.:.:|八: :/ V  ヽ{  レ'   V  }/ヽ: :.:.:.:.:.:.
         i:.:.:.:.:.:.|  V                 i:.:.:.:.:.:.i
         |:.:.:.:.:.:.|/ ̄ ̄ ̄`       ´ ̄ ̄ ̄`ヽ|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|    __       __    |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.| 斗ぅ芋ミ       抖ぅ芋ミ.  |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.l. {{ rJ●::ハ       rJ●::ハ }}. |:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.小  V::::::ソ         V:::::::ソ  ′:.:.:.:.:|
         |:.:.:.:.:.:.| ',                   /.i:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.ト、} :::::::::::::     '     :::::::::::: 厶:|:.:.:.:.:.:.|    「」
         |:.:.:.:.:.:.|:八               /:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:\       r‐、       イ:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.|
         |:.:.:.:.:.:.|:.:.:i:.:.:.:.ゝ、       ィ:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |:i|:.:.:.: |:.:.:|:.:.:.:|:.:.:|   ー    l:.: :i.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.|
         |八:.:.:八: l:.:|:.:|:.:.:l         |/|:.:l:.:/:. |:.:.:.:.:./
             \:.:.乂人ィ¨ノ        >乂|/|/:.:./V
           ,. -‐ァ{                `¨''┬<_
        rく´ / / \                  /ヽ ヽ¨ヽ、

                  ...::´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`::..、.  -――┐
           ┌―‐ 、/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:./- 、    /
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         //:.: : ∧ l:}八芹芋ミ  \ァ芋苧ミ |:.:|:.:.:|:.:..:. ||.:.:.:.:.:.|
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        { {:.:.:.:.:.:.:.| l:.:.:.| 乂_ツ      乂__ツ !:.:!ノノ:.: : :||:.:.:.:.:.:|
        { ∨:.:.:.:.:.| l.:.:.:l:. ,,,,   ' _  ,,,  |:.リイ|:.:.:.:.:||:.:.:.:. リ
        {  ∨:.: : :| {\{:.:.、   V  }   ...イ/:l:.|:|:.:.:.:.:||:.:.:.:/     「」
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           |//にニ=- / ∧_}  } : : -{  {   / }__{乙)':.
.             //ノ^ソ ,ノ/ /: : `ー': : : : :`ー`イ  {   {‐┴、) \        /i
.  \------=彡'//: : にソ 乂: : : : : } : : :__  ‐┘ ̄{\,ノ: : : :.   \____彡'
     ̄ ̄ ̄  /:{: 、/´      \: :./⌒´       \ノ: : : : /    ---- ´

 カン!

 最近京咲が足りない。もっと京咲は増えるべき
 だいたいリク消化したから霞さんに戻る


 1/10

 【こんなの絶対おかしいよ】-新訳:京霞次元5-


 「そ、その……初美ちゃん」

 「なんですかー?」

 「今日は私一人で行こうと思うの」

 「……!?

  ほ、本気ですかー!?

  いや、一人で行くのが普通なんですけど! 大丈夫なんですか!?」

 「ううっ、私だって二人きりになりたいし、初美ちゃんに頼ってばかりもいけないと思うの」

 「字面だけならすごく真っ当なこと言ってますよー。

  霞ちゃんが言うなら止めませんよー。

  横断幕作って待ってますね」

 「そ、そんな、気が早いわ」

 「『霞ちゃん、恋は初恋だけじゃないですよー。落ち込まないで』って感じの」

 「ダメな方の横断幕なの!?

  始まる前から負けちゃってるの!?」

 「まぁいつも通りからかうのはこれくらいにして、どういう心境の変化ですかー?

  今までは私についてくるようにずっと言っていたじゃないですか」


           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
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       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.|
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|  「だってだって、
        l::::::::::l         U   /l:::::::::: .|
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l   一緒に行ったら初美ちゃんに惚れちゃうじゃない!」
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
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 2/10


 「(普通の男の人はこんな幼児体型と霞ちゃんのエロボディでこっちを選びませんよー。

  皮肉ですかー?)」

 「初美ちゃんったらいつもしっかり者で、私のミスをフォローしてくれるし。

  男の人にも物怖じせずに話しかけて、京太郎さんもすごく楽しそうだった。

  そんな初美ちゃんに取られちゃうのが怖くて……」

 「(……ま、霞ちゃんなりに不安なんですねー。

  でも現実は非情ですねー。あっちは確実に霞ちゃんのおっぱい見てますよー。

  こんなの絶対おかしいですよー)」

 「料理も出来て、元気が良くて、旦那さんのために何かできるんだもの。

  もう、嫉妬しちゃうわ」

 「私はこのおっぱいと梳いても引っかからない髪の毛の方が羨ましいですよー。

  願ったって手に入らないんですからね、このこの」

 「ちょっ、胸をつつかないで!」

 「そんな乙女な霞ちゃんが見られるなら、ここで待っているのも悪くないですね。

  恋する乙女の第一歩ですよー」

 「うん、私頑張るわ」

 「そんな霞ちゃんにアドバイスを一つ言っておきますね」

 「?」

.        ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.: |.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.ヽ

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//   .:.:./ xャ笊ト  \| xャ笊て㍉ .:.:.:.: |.:|   \.:
.      |∨ 〈 r'i:i:ハ     r'i:i:i:iハ }.:.:./.:/|.:|
.      |.:| 小 乂こソ    .乂こソムイヽ.||
.      |.:| .Ⅵ  ,.,.  ′    ,.,.,.,     ノ |.:|   「霞ちゃんは黙ってればポイント高いんですよー」
.      |/ .圦    r        イ¨  |/
.        个    V  ノ   イ
.             ≧。.,_   < {.,_
           -‐   ´j          ̄ ̄\
       /                   \
      ___/   、               __    \ /\
   /{:::/     }                 {\   /   \
.  /.  \   /{              }  \/      \


 3/10


 「……ゑ?」

 「ほら、霞ちゃんって黙ってれば美人じゃないですかー。

  おっぱいも大きいし、黒髪の和服美人、おっぱい大きいし、おっぱい大きいじゃないですかー」

 「私の魅力っておっぱいだけなの!?」

 「ちょっと天然さんなところとかも好ポイントですよー。

  ただ口から吐きでてくる中二発言と喪女発言が全てを台無しにしているだけで」

 「うぐっ」

 「ということで口数を少なくして変なことを言わなければポイント上がるんですよー。

  やっぱりおっぱいは大正義ですねー」

 「そ、そんなにいいものなのかしら……。

  私としてはいくらなんでも困る大きさなんだけれども……」

 「晩年は確実に垂れますねー。

  ドンマイです」

 「やめて!?

  結構気にしてるんだから!」

 「小さい頃は私の方が大きかったのに……。

  どんな魔改造したんですかー」

 「ううっ、知らないわよ……」

 「と言うか、散々エロい妄想を口から吐き出してるのに実際に立場になってみるとダメダメですねー」


 霞はなんだかんだ言いつつ覚悟が決まっていないようだ。

 いつもはドン引きするような妄想を周囲に披露して巴を洗脳してしまっているくらいだ。

 そんな霞も一目惚れしてしまった相手の前では借りてきた猫のようだ。

 全く、乙女心とは面倒臭いなと思う初美であった。


 「……ま、さっき言ったように口数少なめで誤魔化す感じでいきましょう」

 「そ、それだと京太郎さんは楽しんでもらえるかしら?」

 「マイナスよりかはゼロを目指す感じでいいんじゃないですかー?

  須賀君は話題豊富ですから、流れに身を任せればいいと思いますよー」

 「り、リードしてくれるのね。

  わかったわ。霞、大人の女性になります!」

 「だからそれがダメなんですって……」


 とりあえず横断幕は成功バージョンと失敗バージョン、二つ作っておこうと思う初美であった。


 4/10


 ……
 …



               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ     「お待たせしましたー!」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
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                       -―――-
                        ..::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..
                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\

                    //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
                / .:::::/::::::::/::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::.
                    ′:::|:::l ::::::/ l:::::::: /::::::::ト、:::::::::::|:::::::::.
                 |::::::::|:::|:::::::| _l:::::::::| |:::::::|_ '::::::::::|::::::::::|
                 |::::::::|:::|l::::::l´从 ::::| |:::::/ `l::l::: |::::::::::|
                 |::::::::|::八::::|-  \| l/-- |八::|::::::::::|
                 |::::::::|/斗:ぅ芹    芹ぅ外  リ::::::::::|
                 |::::::::|《 Vhソ     Vhソ 》厶::::::::八
                 ∨::::l:.   ´    ,     `  //::::::/
                 ∨::|:::.  ″            /´::::::/
                 ∨|::::::.、   ー ‐    ..:::::/::/    「カスミデス……」
                    ゙:|::::::介ト ..     .イ:l::::/::/
                   |::::::|::/〈 |  ‐   |/`|:/::::|
                      从:::::|″ ゙,.    //  |:::::: |
                 ´   }::八   ゙,    //   :|:::::: | `  、
             /  / 〈¨¨〉   ゙.___//   |:::::: |  |  \
            /    { /:::7      ∨/    /|:::::: |  |    /,
             /    {/::::/  \  /   /八:::::: \| 〉 / /,
          /    l /:/    } /  /   \:::::::∨     ',


 5/10


 「あっ、今日は石戸さんだけですか?

  薄墨さんはどうしました?」

 「アノ……カスミッテヨンデクダサイ……」

 「え、いいんですか!?

  それじゃ霞さん、今日1日楽しくしちゃいますからねっ!」

 「アト、ソノ……」

 「?」

 「こ、これどー↑ぞ!」

 「……ケータイ?」


 ……
 …

 ・通話

       /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.:\
      /::.::./::./::.::.ハ::|::.|::.:|::.:i::.:::.. _ _
   ≦::.:,.........|::/|::.:: | |::|::.|::.:|::.:|::|::.:f::.::.::.::.::≧
  /::.::.j/::.::.::.:|;__jヘハ| j/)/j/jハノ::|::.:|\:\::.\
. /::.//イ/|::.:::Yう心   う心ヽ |/::.:ハ:| ヽ::|\::}

// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂    『(結局私が説明するんですかー?)』
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
    〈  \ |::          :./|__|_/|
    |\  \__       / ̄ ̄___/|
    |  \   |     ./  /T      |
    \  ハ  |     /  / |   / | /


 6/10


 ……
 …

 『あー、いきなりすみません。

  私は所用で行けなくなってしまったので……』

 「そうなんですか。

  残念だなァ」

 『その代わりそこにいる霞ちゃんを好きにしていいですよー』

 「す、好きにって……」

 『かなり重度のシャイっ子ですけど、内心楽しんでるはずなんで好き勝手連れ回してください』

 「了解っス。

  薄墨さんもよければ今度遊びましょう!」

 『おっ、それは楽しみですねー。

  まぁひとまずは霞ちゃんのことを見てあげてくださいねー。

  すごく面倒臭いけど根はいい子ですから』

 「?

  はい。それは勿論です」

 『じゃあそろそろ霞ちゃんが面倒臭いモードに入ってると思うんで切りますねー』

 「はい?

  とりあえず、また今度」


 ……
 …

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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::\::::::::::.
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::::::::l:::|::: /::::::::: /:::::l::::::::: |::|   ‘::|:::::::::::::|
::::::::l:::|::/ l/: /::::/:l::::::::: |::l __,  ‘|:::::::::::::|
::::::::l:::l::l'´|:::::/::::/ |:::::: /l/ ´ ,,____|:::::::::::::|  ←面倒臭いモード
::l:::::l:::l::l l: /l:::/  :|::/ ,x≦斧⌒|:::::::::::::|

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 …
 ……


 7/10


 「もしかして、学校自体が忙しかったりしました?」

 「イエ、ソンナコトナイデス」

 「良かったァー。

  てっきり、忙しいのに無理させちゃったかと思いました!」

 「……ヘァッ!」

 「(なんか初めて会った時の咲みたいな感じだなァ。

  前にあった時と随分イメージ違うぞ?)」

 「アノ……コレ……」

 「ん?」


 霞はしどろもどろになりながらもバッグからお弁当箱を取り出す。

 結局、キッチンもないのでロクなものは作れなかったが最近のお惣菜は悪くない。


 「あのっ!

  設備もなくて、あんまり美味しくないかもしれませんが!」

 「本当に作ってくれたんですか!?

  いやー、ああ言われたけれどキッチンもないから無理かなァと思ってました!」

 「我が力を以てすれば……ジャナイ。

  ホトンドオソウザイデスケド……」

 「それでも女の子にお弁当を作ってきてもらうってのは男の夢なんですよっ!

  それもこんな美人さんに作ってもらえるなんて思わなかった!

  財布拾っただけなのにこんなに幸せな思いができるなんて!

  雑用頑張ってて良かったァー!」


 そんなに喜ばれてしまえばなおさらお惣菜と冷凍食品の詰め合わせなことが心苦しくなる。

 霞は今度母親や巴に料理を習おうと決意した。


 8/10


 「(それにしても、初美ちゃんの作戦通りね)」


 昨日こそ『そういうキャラで突っ走ろう』と思ったが、寡黙な黒髪美人キャラ(※本人のイメージです)で通すのも悪くない。

 相変わらずちゃんと喋れてはいないのだが、ちゃんと聞き取ってくれる京太郎に胸がときめく。

 それでも喋ろうとすれば変な言葉が出てしまうから注意しなければならない。


 「(もっといっぱいお話ししてみたいけれど、まずは悪印象を与えないようにしないと。

  それに、もし仲良くなれたら是非文通から……!)」


 触手だのハイエースだの言っているが、いざ自分の身に降りかかればそうも言ってられない。


 「(今日の私は『奥ゆかしくておっとりしている石戸霞』よっ!)」


 初美の作戦がうまくいったせいか、だんだん調子に乗ってきているようだ。


 「(でも、会話を少なくしてどうやって仲良くなったらいいのかしら?)」


 変に喋らなすぎると『つまらない』と思われるかもしれない。

 『楽しんでいない』と思われるかもしれない。

 そしてなるべく早く仲良くならなければインターハイが終わってしまう。

 そうなれば彼は長野に帰ってしまうし、霞もまた実家に帰ってしまう。

 それは非常に困る。


 「(なんとか今日中に仲良くなって、そ、即ハボとは言わないけれど文通くらい……)」


 考えれば考えるだけどんどん迷ってくる。

 隣で京太郎が声をかけてくれているが、どうも上手く返事ができない。


 「霞さん?」

 「ハイ」

 「それじゃ、昼までの時間潰しにゲーセンでも行きますか?」

 「ゼヒ」

 「じゃ、出発!」

 「アノ、チョット……」


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 ・トイレ


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 カン!

 はやりんとハルちゃんはダメンズに弱そう
 シノチャーはきっと全次元でドイツ


 1/10

 【あたしって、ほんとバカ】-新訳:京霞次元6-


 出会って笑いかけたら胸を揉まれてラブホテルに直行!

 しかしこれは健全スレです。R-18はありません。


 ーーなーんて、もちろんラブホテルに直行なんてことはなく、京太郎さんは紳士的にエスコートしてくれました!

 初美ちゃんにアドバイスを求めたところ『黙って微笑みかけてればOKです。喋るな!』と言われました。

 なので我ながら一生懸命頑張って笑いかけていると、京太郎さんも楽しそうにしてくれています。

 ああ! やっぱり優しい人だわ!

 巴ちゃんの前調査通りね!


 「それでまぁ俺に出来ることをしようと思って雑用なんかやってるんですが、役に立ててるか不安なんですよ」

 「ダイジョウブデスヨ」

 「そうですか?

  そう言ってもらえると嬉しいです!

  うちにタコス好きがいるんで、今度タコスを作れるようになろうかなって考えてるんですよー」

 「ワタシガタベマス」

 「えっ、食べてくれるんですか?

  でもまだ練習中なんで、恥ずかしいなって……。

  料理なんてしたことないんで、酷いと思うんですよね」

 「!」

 「そうですね。

  霞さんみたいに料理がうまければいいんですけど」


 ごめんなさい! 初美ちゃんパワーを借りて作りました!

 でもでも、今度までに作れるようになればノーカンよね?

 ところで京太郎さん、私が表情しか変えてないのになんで伝わるのかしら?

 ハッ、これが噂の綾波系女子!?

 ふふっ、私も一時代を築くヒロインになってしまうのね……。


 2/10


 でもちょっと待って?

 巴ちゃんのサーチによると、清澄にいる男子部員は京太郎さん一人。

 その京太郎さんが誰のためにタコスを作るのか?

 巴ちゃん調べによると、タコス好きな女の子がいるって話ね。

 どうやら京太郎さんはその子のことをなんやかんや思いつつもお世話してあげているだとかなんとか。


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 好きな人が別の女の子のために料理を勉強するなんて、嫉妬しちゃうわ。

 もし私がそんなことをされたら犬みたいに尻尾を振って喜んじゃうのに。


 ーーハッ!?

 もしかしてこれは犬みたいに尻尾を振って媚を売れっていう京太郎さんのメッセージかしら!?

 そうよね。犬って言ったら雌犬のことよね(偏見)

 雌犬がご主人様に尻尾を振ってオネダリするなんて当たり前よね?

 それに巫女って言ったら雌犬調教よね!?(偏見)

 巫女拘束雌犬調教が好きなんて、さすが京太郎さん。

 いや、待って?

 もしかしたら犬じゃなくて猫かもしれないわ。

 犬耳より猫耳の方がメジャーなジャンルよね?(偏見)

 ああ、どうしましょう。これで京太郎さんが猫派だったら!

 くっ、ここは賭けに出るしかないわね。


 3/10


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 ーー違った?


 4/10


 「霞さんって猫好きなんですか?」

 「あっ、いえ、そういうわけでは……」

 「そうなんですか・

  俺、動物好きなんで猫も好きなんですよ」

 「今好きになりました!

  生まれた時から猫好きです!!」

 「は、はぁ……。

  実はですねー、俺って家にカピバラ飼ってるんですよ」

 「……えっ?」

 「あの動物園にいるやつですねー。

  結構自慢なんですよっ。これがもー可愛くて可愛くてっ」

 「(ふふっ、興奮する京太郎さんかわいいわ……。

  ヨダレでそう……)」

 「だから他の動物なんかも好きなんですよー。

  犬とか猫とか飼ってる人とは話が弾んじゃって」

 「(実家に帰ったら両親にペットを飼っていいか聞いてみるわ)」

 「えっと、何が言いたいかっていうと……。

  その、さっきの猫の鳴き真似、可愛かったなぁって……」

 「!!!?!?!?」


 ちょっ、ちょっと待って!?

 ここでかわいいって言われるなんて予想外よ!

 あああぁぁぁぁ首筋を掻きながら視線を逸らす京太郎さんご馳走様です!!


 でも本当、好きな人にかわいいって言われるのがこんなに嬉しいだなんて思わなかった。

 胸がドキッとして、頬のニヤけが止まらない。

 手でニヤけたのを隠すけれど、バレていないだろうか?

 ううん、きっとバレているわ。

 これだけ察しのいい京太郎さんだもの。きっとバレちゃっているわね。

 な、なんとか誤魔化せないかしら……。


 ーーっ! アレは!


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 京太郎さんの袖をあざとく引っ張って、指差した先はゲームセンター。

 ……の中にあるプリクラコーナーだ。

 実は夢見ていた普通の女子高生の日常。

 別に禁止されているわけではないけれど、やっぱり外に出てゲームセンターに行くなんてしたことはない。

 小さい頃から初美ちゃんと遊んでいる時は家でゲームもしていたが、普通の女子高生らしい毎日は送らなかった。


 「おも、思い出に」

 「いいですね!

  ぜひ撮りましょう!」

 「!」

 「あっ、プリクラって慣れてますか?

  俺、あんまり撮ったことなくて」

 「むっ」


 プリクラコーナーは男子禁制だ。

 正確に言えば、カップル以外で男子が入ることを禁止している。

 つまり京太郎さんは私以外の女の子とプリクラコーナーに来たことがあると言うことで……。


 「むすっ」

 「あ、あの、霞さん?」

 「……」ムスー

 「(やっべ、なんかしちゃったか?)」


 とりあえずムスッとした顔をしてみたら京太郎さんが困った顔をしてくれた。

 さっきまでリードしてくれた京太郎さんが困っているのを見るのはなんだか新鮮で、思わず笑ってしまう。


 「~♪」

 「(あれ、機嫌なおした?)」


 今度は機嫌が直って、京太郎さんがホッとしているみたい。

 こんなにコロコロと表情が変わるなんて初めてよ。

 いつもはもっと温和でニコニコしていた気がする(自己申告)

 京太郎さんといると新しい発見が多くて、なんだか幸せね。


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 「えっと、フレームはこれで……?

  あっ、制限時間が数秒しかないのかこれ!?」

 「!?」

 「か、勝手に決まっちゃった……。

  って次のもほとんど時間がないぞ!

  えっと、霞さん好きなのありますか?」

 「えっとえっと……(わ、わからないわ)」

 「あー、とりあえずこれで?

  なんか選ぶの多いな。

  美白? いや普通でいいよな、どうしたらいいんだ?」

 「ふ、ふつうで……」

 「よし、普通で……。

  えっ、もう一枚目撮るの?

  ちょっ、制限時間5秒ってちょっと待って」

 「あっ、あー!」

 「あっ……。

  って二枚目もう撮るの!?

  ああ……」

 「ううっ」

 「(これじゃまずいよな)

  霞さん、失礼しますっ」

 「ぇぁっ?」


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     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/    「どうだっ」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
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 強引に引き寄せられて、肩を詰めてカメラの中に収まって

 今まで経験したことがないくらい顔が近くて、京太郎さんの匂いすら感じられる

 外は暑いし、さっきまで汗をかいていたことを思い出したりして、少し離れたくなる

 でもこの距離を離すのがすごく惜しくて、京太郎さんの横顔を見てしまう

 強引にだったけれど、そんな強引さが格好良くて

 ああ、惚れた者負けって言葉はこういうときに使うんだなって思ったの


 9/10


 ……
 …

 「す、すみません。

  ちょっと時間がなかったから」

 「い、いえ、大丈夫よ」

 「よかったぁー」


 あれから少しの間、二人とも顔を真っ赤にして言葉にならなかった。

 でも写真が完成して落書きをする時間になればそうも言ってられない。

 なんだかんだで二人で落書きしているうちに、さっきまでの恥ずかしさは消えていった。

 思い切って初美ちゃんとしているみたいにおふざけの落書きをしていたら京太郎さんも笑ってくれた。


 ーー気づいたら、声のドモリも消えていた


 そういえば、初美ちゃん達や両親と話すときは大丈夫なんだから、あれは人見知りしているだけなのかもしれない。

 落書きして、現像して、こっそりスマホに貼り付けて。

 なんだか恋人みたいだな、と照れてしまう。


 「そ、それじゃ次の場所行きましょうか!」

 「ええ、そうね」


 最初とは違い、一生懸命笑うんじゃなくて自然に微笑めた気がする。

 初美ちゃんが言っていたのはこういうことだったんだなってわかったわ。

 今まで京太郎さんに抱いていた思いはきっと憧れが強かったんだと思うの。

 男の子と話したことがない私も、人並みの恋愛がしてみたいという夢。

 でも、こうしてたくさん喋ってみてわかる。

 本当にこの人が好きになってしまったんだなって。


 「あっ、霞ちゃんいました!」

 「ーーえっ?」


 でも、『変わった』なんて思えたのは自分だけ。


 ーー恐怖というものは、思いもよらぬ過去からやってくる

 過去は、バラバラにしてやっても石の下から、ミミズのように這い出てくる


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      |:::::::::::rヘ:{  .ィ竿弐  |/ ィ竓ミx ':::::::::::|
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      |ト、::::::::: 、    ̄        `¨゚  ':::::::::/:/
       \{、::::`ヽ /i/i    '   /i/i':::::/}/    「霞ちゃんの好きなBL本を見つけてきました!」

          >==>、    _ _    . イ/
     -= ニ::::::::::/ { ` .    . イ`'く::`ー=-_
   .ィ´:::::::::::_ イ {  ヾ 、`¨ァf´Y⌒T´\:::::::::-==-

  /::::::::-=     、  ヽ\ .//  |     \:::::::::::ミ、
. /:::::ィ´          、  \//   .l      \:::::::::::ヽ
// .ノ            \  ゙/   .l     /  \::::::::i
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 私って、ほんとバカ


 カン!

 わざわざ久しぶりにコミケ行って京霞分と京淡分を補給したから頑張る。お布施お布施

 グラビティクロチャー→自分からアクションは起こさずニコニコ待ってる
 グラビティシノチャー→気づいたら詰み状況になっててドイツする(動詞)

そういや外堀埋めていったキャラって今のところいなかったのか? 姪だから、と思考停止しているリチャと腹黒シノちゃんとか想像するだけでご飯三杯はいける


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 【もう誰にも頼らない】-新訳:京霞次元7-


 「こ、小蒔ちゃん?」

 「霞ちゃんの大好きな『ハンドボールの王子様』の推しカプですよ!

  霞ちゃんのために探してきました!」フンス

 「やめてぇぇぇーーー!

  カメラ止めてぇぇぇーーー!!」

 「?」


 何かが壊れる音がした。

 全ては自業自得だ。

 私が姫様に最近の推しを勧めようとした時、お爺様やお婆様にこっぴどく叱られた時の話。

 そう、あの時に私と巴ちゃんは結託して『第二の矢』作戦を始動していたの。

 私が叱られているうちに巴ちゃんが姫様に当たる、そんな作戦。

 ちなみにただ単にネーミングが格好いいからやっただけなの……。悪気はなかったの……。

 それに私は乙女ゲーを勧めるだけのつもりだったのに巴ちゃんが勝手に……。

 結果、姫様は神代の誇る『辛口BL評論家』として有名になっていったの……。

 でもそれは過去のこと、まさかこのタイミングで姫様が来るなんて……。

 ああ、巴ちゃんと秋葉原に行くって言っていたけどまさかこんなことになるなんて!

 せめて明日なら、明日ならデートは関係なかったのに!

 明日なら私も推しカプに存分に萌え……コホン。

 BLが嫌いな女子校生なんていません!(逆ギレ)

 大なり小なり女子校で育てばそういうものに憧れるものよ!(逆ギレ)

 女子校が清らかなものとかありえないわ!!


 「ひ、姫様ー?

  私が代わりに話し相手になりますから、今の霞ちゃんは放っておいてあげてくださいねー」

 「?

  よくわからないけど分かりました!

  ついにBLの良さをわかってくれるんですね!?!!!?」

 「い、いや私は……、ぐぬぬ……。

  わ、わかりましたよー。今日だけは姫様の話を聞いてあげますから、霞ちゃんだけは勘弁してくださいねー」

 「大丈夫です!!!!!

  最初は怖いと思うますがすぐに楽しくなりますから!!!!」

 「(うぐぐぐぐ……。霞ちゃん、もうちょっとフォローしてあげたいですけど私はここまでのようです。

  あとは自力でなんとかしてくださいね……)」

 「霞ちゃん!

  R-18モノもたくさん買いましたからね!!」

 「姫様黙ってくださいねー!?

  っていうか未成年ですよー!」

 「神様は何百年も生きてますから!」フンス


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 ……
 …

 嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった。

 なぜ初美ちゃんが近くにいてくれたのかとか、迅速に対応してくれた喜びとかは感じられない。

 ただ、先ほどまでの『普通の女子高生』としての乙女心はどこかに吹き飛んでしまったわ。

 今はただ、後悔だけ。

 なんでこんなことになったのかとか、なんでこのタイミングなんだとか、色々な感情が渦巻く。

 デートをぶち壊すように乱入してきた姫様を責めたくなるが、そもそもそういう趣味に誘い込んだのは私と巴ちゃん。

 全ての因果は巡って自分の元に帰ってきただけだ。


 自然と涙が溢れてきた。

 すごく楽しいデートだったのに、なんだか全てぶち壊し。

 ええ、きっと京太郎さんはドン引きしてるに違いないわ。

 だって、私だったらこんな女の子嫌だもの。

 純情で世間知らずで胸が大きくてちょっと天然な、そんな女の子の方がいいに決まっている。

 でも、それにしてもこんな終わり方はあんまりよ。

 神様、神様、どうしてーー


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' /      「『ハンドボールの王子様』、俺も読んでましたよ」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
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                 ∨::|:::.  ″        U   /´::::::/
                 ∨|::::::.、   ー ‐    ..:::::/::/    「……えっ?」
                    ゙:|::::::介ト ..     .イ:l::::/::/
                   |::::::|::/〈 |  ‐   |/`|:/::::|
                      从:::::|″ ゙,.    //  |:::::: |
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 3/10


 「だって世代じゃないですか。

  アレのせいで中学校はハンドボール部に入る人が続出したんですよ」

 「えっ?」

 「あっ、俺ってハンドボール部だったんですけどね。

  やっぱりアレに憧れて入った感じで、まぁ今は辞めちゃったんですけど」

 「あの、その……」

 「?」

 「その、引かない、の?」

 「何がですか?」

 「だってあんな事大声で言われて……。

  私、そういう趣味なのよ?」

 「別にいいんじゃないですか?

  男がエロ本持ってるようなものですよね?」

 「えっ、そうなの?」

 「それに、何というか……。

  霞さんは恥ずかしがってたじゃないですか。

  ちゃんとTPOを弁えてればいいと思いますし、それに……」


             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧         「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '      「俺の知り合いより、よっぽど健全な趣味だから……」
         } ∧     /イ   /
         |' ,} \__/イ__ /
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 4/10


 ……
 …



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   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|   「私の変態発言は綿密な計算の元です。
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|    あえて変態発言を繰り返すことによって咲さんとゆーきをドン引きさせます。
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|    これにより須賀君から咲さんを引き剥がします」
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|



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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////  「そして引き剥がした後に乙女のどっちに戻ります。
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////   これによって須賀君はギャップでコロッといきます。
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////   これがデジタル恋愛計算式です!」
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 …
 ……


 5/10


 「そ、その、ほんとに?」

 「そりゃ、俺だって霞さんに隠し事の一つや二つ……。

  言えないことだってありますよ」

 「でも、でも!

  そんなの信じられないわ!」

 「えー……。

  あー、そのー……」


            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`
      /:::..     |  ,. _/         「俺、おっぱいが大好きですっ!」
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)
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         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
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 6/10


 「実は財布届けた時にこんな美人とお知り合いになれてラッキーって思いました!」

 「!!?」

 「正直好みのタイプど真ん中です!

  年上の美人で綺麗で華麗でお淑やかなお姉さん、サイコーです!!」

 「ぇぁっ!?」

 「誘ってもらえてマジで喜びました!

  ちょっとキザなセリフ回しは割といつものことなんですスミマセン!

  でも今日の静かに後ろをついてきてくれる霞さん超かわいかったです!

  袖を引っ張られた時とか本当可愛くて可愛くて!」

 「ちょっ、待って、待ってぇー!」


 京太郎さんの怒涛の告白に耐えきれなくなって思い切って京太郎さんに飛びかかる。

 身長差がある上に体格もしっかりしている京太郎さんは私を支えてくれる。

 でもこれ以上言葉が飛び出てこないように無理やり口を掌で抑えたの。


 「むぐっ」

 「待って、恥ずかしくて死んじゃう……」

 「むぐぐっ」

 「?」

 「胸が……」

 「……はっ!?」


 無理やり飛びかかるような格好になっていたから京太郎さんに胸を押し付けていたことに気づいた。

 普段ならこれで誘惑だーなどと考えているところだけれど、なんだか気恥ずかしくて離れてしまう。

 それと同時に京太郎さんのがっしりとした肉体と男の子の匂いまで離れてしまって、ちょっと寂しくなる。

 ううっ、これも全部京太郎さんのせいよ……。


 「スミマセン……。

  男は下心で動いてるんです……」

 「もう!

  いきなり何を言うの!」

 「あの、霞さんもそんなに気にしないで欲しいなって思って。

  友達ですから、BL好きでも気にしませんよ」

 「ぁぅ……」


 そんなこと言われても、全く格好良くないわ。

 ええ、もっとロマンチックな形を期待していたけれど。

 年下の彼なりに必死に私を励ましてくれていることが伝わってくる。

 それがなんだかかわいらしくて、ああ、やっぱり年下なんだなぁって思わされた。


 7/10


 「ドン引きしました?」

 「ええ、そうね……」

 「ううっ」

 「で、でも」

 「?」

 「と、友達だから、平気よっ」


 さっきまで京太郎さんが言ってくれたことを繰り返す。

 変なところがあっても、友達だから大丈夫。

 ふふっ、そういえばこんな私でもずっと一緒にいてくれた友達がいたわ。

 初美ちゃんはずっと助けてくれたもの。


 「良かった!

  友達!」

 「ええ、友達よ」


 ほ、本当は友達の一つ上くらいにはランクアップしたいんだけれども……。

 一つランクアップして即ハメでもセフレでも恋人でもお嫁さんでも肉奴隷でもいいんだけれども……。

 でも、今は友達になれただけで十分よね!?

 そもそもまだ会って三日目だもの。焦る必要はないわ!


 「それじゃあ、デートの続きをしましょう!」

 「え、ええ」

 「なんだか時間もいい感じになったし、霞さんに作ってもらったご飯を食べますか」

 「!?」

 「本当、キッチンもない中で無茶言ってゴメンなさい」

 「い、いいえ……」


 私から言ったことですし……。

 そ、その、私がほとんど作ってないことに関しては……。

 と、友達にだって秘密はあるわよ、ね?

 次までには作れるようにならないと!


 8/10


 ……
 …

 「そんなこんなで、メールアドレスを貰ったわ!」

 「良かったじゃないですかー。

  私はもうボロボロですよー」


 一日中遊んで、ちょっといい雰囲気にもなりながらようやくアドレス交換。

 京太郎さんにお弁当の器を返してもらって、スキップしそうな心持ちの中ホテルに帰宅する。

 するとそこには姫様の英才教育を受けた初美ちゃんが倒れていた。


 「そ、その、初美ちゃん。

  染まっちゃった?」

 「染まるわけないですよー!

  でも地獄でした……。

  なんで男と男がくっついて妊娠してるんですかー。

  私には理解できませんよー……」

 「そ、そこまで行っちゃうと私にも理解できないわ」


 私はあくまで男性同士の友情が好きなだけだから……。

 小蒔ちゃんの世界まで行っちゃうと私にも理解不能よ。

 いや、全部私がいけないんだけれども。

 ごめんなさい。反省してるわ。


 「霞ちゃんは中二病、巴ちゃんは乙女ゲーマスターで姫様は辛口BL評論家、はるるは黒糖を男性器に見立てて咥えてますし。

  永水にまともなのは私だけですかー!?」

 「いや、初美ちゃんも格好がまともじゃないと思うわ」

 「霞ちゃんだけには言われたくないですよー!

  私のこれはストレス発散なんです!!」

 「その、初美ちゃん。

  いつもありがとうございます」

 「?

  いきなりなんですか?」

 「これまで、すごくいっぱい迷惑かけてきたから。

  そのお礼よ」

 「やーっとわかってくれましたか。

  これで私も一安心ですよー」


 そう言いながら初美ちゃんはプイッと顔を逸らす。

 ふふっ、この動作は初美ちゃんが照れている証拠。

 幼馴染なんだから、それくらい私にだってわかるわ。

 でも、初美ちゃんに頼ってばかりはいられないわ。

 京太郎さんのことは、自分でなんとかしていかないといけない。


 9/10


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        ‘:::::::::::::::::|:::::|              ′:::::::::::;   「もう一人で大丈夫よ。
        ‘:::::::::::::::|:::::|\       、 _,     .イ::::::::::::::/
        ‘:::::::::::::|:::::|:::::l` .        . イ::::|::::::::::::/    私なりに頑張って、京太郎さんと距離を縮めて行くわ!」
.           ‘:::::::::::|:::::|:::r|   `  ┬=≦l |:::::|:::::::: /
          \::八::::|:∧\     l| |\ノ |:::::|:::::::::|
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            /  \:::::::∧\\ l| |   八:: |:::::::::ト、
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       /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.:\
      /::.::./::./::.::.ハ::|::.|::.:|::.:i::.:::.. _ _
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. /::.//イ/|::.:::Yう心   う心ヽ |/::.:ハ:| ヽ::|\::}

// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|      「そーしてくれると助かりますよー。
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂       頑張って彼好みの女性になってくださいねー」
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
    〈  \ |::          :./|__|_/|
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    |  \   |     ./  /T      |
    \  ハ  |     /  / |   / | /




 ーーん?

 ーー京太郎さん好みの、女性?


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   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ´    イ:::_:_:__::::::::八    「は、初美ちゃん。
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     //   ./:/    |\`∧    厂     `Y  人     |
.    /´    l:/    从: l ̄    〈__   -‐┘       |    「もう一人で大丈夫なんじゃなかったんですかー!?」
            |      ‘:l    ≧=-  __  -=≦
                    |       |    ∨
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 カン!

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 【わたしの、最高の友達】-新訳:京霞次元エピローグ-


 長く苦しい、戦いは終わった。

 姫様の秋葉原観光……もといインターハイも無事に終了し、地元に帰った。

 結局、霞は東京にいる間は京太郎にアピールを繰り返しまともに引率をしていなかった。

 だがその代わりに巴がしっかり夏コミ、もといインターハイを引率したから問題ないだろう。

 そしてそれから数ヶ月ーー


 「初美ちゃん!

  昨日も京太郎さんとお話ししたんだけれど」

 「いや、知りませんから。

  好きに話してくださいよー。

  いちいち経過報告なんていりませんから」

 「そ、そんなこと言わないで」


 霞は無事に京太郎とメールや通話を繰り返していた。

 初美としては驚くことに、最近の霞は非常におとなしい。

 今までのことが嘘のように実家の家事を行い、変な発言もかなり減ったのだ。

 変態本を読み漁ることも(少なくとも初美が確認できる限りでは)ほとんどなくなり、平和そのものと行った風景。

 後ろで相変わらず腐ったトークをしている巴と小蒔のことは一旦頭から外しつつ、デレデレになっている霞を見る。

 これが恋か、変わるものだなと思うと感慨深くもある。

 前の霞に戻って欲しいとは全く思わないが、まだ付き合ってもいないのにこのザマだ。

 もし振られたり付き合うなどと言ったらどうなってしまうのか、そんなところを考えて少し憂鬱になる。

 それでも友人が前に進んでいることは非常に好ましい。

 それを考えるだけで、『来年の姫様のインターハイに初美もついて行きなさい』と実家から言われたことを忘れられるのであった。


 ーー最も、本当に霞が改心したかどうかを判別する手段はない


 2/10


 ……
 …


 石戸霞ですっ。

 ああっ、今日も京太郎さんといっぱいメールをしたいわ。

 やっぱり気楽に会えないのってとっても苦しい。

 本当は毎日だって会いたいのに、そうすることができる距離ではない。

 もうこうなったら山ワープで会いに行こうかと思ったんだけれども、頻繁にオカルトを使っていたら怒られてしまったの。

 くうっ、これも私をハメる実家の罠ね!

 でも負けません! 霞は必ず京太郎さんと添い遂げるの!

 もう姫様の当て馬だとか融通の利かない悪役をする毎日は終わったわ!

 だって姫様に惚れて私が失恋する流ればっかりなんだもの!

 私はこのまま京霞本を増やし続けて京和本を超えるナンバー1カップリングとして夏コミに君臨するの!

 ふふふっ、同じ胸の大きさならば巫女属性を持っている私の方に需要があるのは確定的に明らか!

 待っててください京太郎さん! あなたの霞が今向かいます!


 「っとそういえば、初美ちゃんに聞きたいことがあって」

 「なんですかー。

  もう恋愛相談は嫌ですよー」

 「違うわよっ。

  その、初美ちゃんが夏に言っていたこと覚えてる?」

 「?」

 「『このインターハイで相手を見つけられなかったら小鍛治プロ化する』って話」

 「あー、そんなことも言ってましたねー」

 「その、私はまだ付き合ってないけれど京太郎さんを見つけたわ。

  初美ちゃんや巴ちゃんは誰か見つけられたのかなって」

 「自分に余裕が出来たからお節介ですよー。

  全く、これだから霞ちゃんは」

 「ち、違うわよっ。

  その、すごく力になってもらえてるし何か力になりたいなって」

 「その心配はないですよー」


 えっ?

 もしかして私の知らないところで誰かとランデブーしてるの?

 ううっ、私ってそれすらも教えてもらってないの?

 私だって初美ちゃんのことを心配してるのに……。


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.      |.:| 小 乂こソ    .乂こソムイヽ.||
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.        个    V  ノ   イ
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 「正確に言われたのは、『誰でもいいから霞をもらってくれそうな人を探してくれないか』ですねー」

 「えっ、私実家からそんなこと言われてたの!?」

 「まぁほぼ無理だと思うからって冗談で言われてただけですよー。

  姫様がそんなことに神様を使うはずないじゃないですかー」

 「そ、それもそうね。

  この前夏コミでどういうルートでブースを回るかを神様と相談してたけれど……」

 「姫様ェ……」

 「良かった。

  ずっと気になってたの」

 「私は霞ちゃんと違って適当に男を捕まえて結婚するから問題ないですよー」

 「そ、それもそうよね。

  初美ちゃんは私より出来る子だし……」

 「巴ちゃんは……、私にはわからないですよー……」

 「わ、私が聞いた時は二次元に行く機械を作りたいとか言ってたけれど……」

 「で、でもアレでお嫁さん適性は永水最強ですから。

  私たちが心配することじゃないんじゃないですかー?」

 「そ、それもそうよね」


 永水の闇って深いわ……。

 姫様の自作BL同人を読んだお婆様が『男性器の描き込みが甘い』って言ったあたりでヤバイ匂いはしてたの。

 そもそも女性の園ってロクなものじゃないわ。

 だから私は悪くないの(断言)


 「姫様は大丈夫?」

 「あんまり大丈夫じゃないですねー。

  来年は麻雀部じゃなくて漫画研究会として東京に行くって言ってましたよー」

 「えっ!?」

 「自分の趣味を本にするんだって元気でした」


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 姫様の趣味。

 そう、それは最近のBLの動向を統計にまとめて発表し、人気CPなどの考察をすること。

 その辛口かつ辛辣、しかし的を射たレビューはすでにネットで大人気のブロガーと化しているわ。

 今度はそれを半年ごとに本にするって……。

 ま、まぁ姫様にもいろんな経験は必要よね!?


 ーー余談だが大ヒットしてのちの壁サーになった


 「でも、私は本当に幸せ者ね」

 「本当ですよー。

  あーんな優良物件を捕まえちゃって、私も欲しいくらいですよー」

 「だ、だめっ」

 「はいはい」

 「って、そうじゃないの」

 「?」

 「その、ね?」


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 「今更何言ってんですかー?」

 「だって、小さい頃からずっと一緒だったじゃない。

  それに今回の件でもすごくお世話になったし」

 「性分ですよー」

 「京太郎さんのことだって、なんだかんだ言って取らないし」

 「いや、私と須賀君が一緒になったら身長差的に犯罪ですよー。

  さすがに横に立つと怖いんですよー」

 「そ、そうかしら」

 「そうです。

  だから礼なんて言わないでくださいよー」

 「ううっ、それでもお礼を言いたいの。だめ?」

 「……別にダメじゃないですけど」

 「初美ちゃんかわいいっ」

 「あー、胸が鬱陶しいですっ!

  身長も胸も分けてくださいっ」


 照れる初美ちゃんを無理矢理羽交い締めにして抱きつく。

 ふふっ、100本勝負の時に力の差はよくわかっているから抵抗は無意味よっ。

 初美ちゃんは私に対して『ツンデレ』なのね。


 「何考えてるかわからないですけど、それは絶対に違いますよー」

 「何で!?」

 「いや、なんか変なこと考えてる顔です」

 「ひどいっ!」

 「ま、まぁ友達ですから、とーぜんですよ」

 「!

  ええ、そうね」


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                 ∨::八    ┌‐┐    八:::/    「私の、最高の友達よっ!」
.             ∨::::::::...   ` ´   . イ::::::/
              ∨:::::|:::〕iト -- i〔|:::|::::/

                _|=ミl/´ |    ll |:/::/
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        八::::|::∧{\{\|: : :.ァ芹苧ミ∧::::/__::::: ト.   \:}
            ∨:/:∧芹ミ:.\: :. _)J刈〉:∨/´Y:.l:| |    リ
            /:/:∧从_,刈.: : : :. :.乂_ツ: : : 》ノ//l:| |   /
.           l/l:::{ )ハVシ:, : : : : : :':':': : : :/彡'' l:| |
          八:{   ‘:':':': :r―┐: : : : :イ:/    リノ   「……ま、話半分に聞いといてやりますよー」
                  `ト : : ー:': : : : : :.{′  /
                   八::{   ̄_{: : : : :.乂_
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 ……
 …


 ふふっ、これで誰もが認めるハッピーエンドね。

 本当に初美ちゃんには感謝してるんだから。

 でも、初美ちゃんがなんだか難しい顔をしている。

 どうしたのかしら……。



 「ところで、私も霞ちゃんに聞きたいことがあるんですよー」

 「何かしら?」

 「まぁ認めたくないですが永水は変態揃いですね」

 「そ、そうね」



 わ、私はTPOを弁えるようになったし、初美ちゃんも露出が減ったし……。



 「巴ちゃんは乙女ゲーマスターになりました。

  これは誰の影響ですか?」

 「わ、私、です……」



 「姫様は辛口BL評論家になりました。

  これは誰の影響ですか?」

 「巴ちゃんね……」



 「じゃあ、はるるが男性器代わりに黒糖舐めて遊んでいるのは誰の影響ですか?」

 「……えっ!?

  わ、私は知らないわっ」



 「それじゃあ最後にーーーー」


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// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
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     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|     「ーー霞ちゃんが影響を受けたのは、誰ですか?」
     i:{      |   |      乂
           イ     \_

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 ……
 …


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       ,                  ヽ    ハ  ',
       /     / / !          ',    , ハ
       / /    ./ / /|        |!    ',    '   !
     l' /{     ,' ,イ/__!__      !__  |   |  
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     /ヾ    {___|/   lヽ    /!/__   __|    |  |、 \
     ' /\    >_二ニ x,,\ _/  z ニ二__<   | ,' \ ヽ
   .//   |\\! {////}      {////イ !    |/     \ヽ      「残りの六女仙にもにもナウなヤングにバカウケな話題を
  〃     |   l ヽヘソ      ヽヘソ !     !      ヽヽ
  /        !    |',      '        |     |       ヽ}     ティーチしましょう」
        |    八      _       /!   /
        |   / .>     !_ヽ    イ|  /
        | |レ   / ,>     ィ'"|_ `.!//
        |/  ./-''" / | ¨:::   |ハ !\\

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        |:::::::|  ゝ/_ノ     ゝ//ノ  |::::::|::::::}    「(明星と湧……)」
      !::::从 '''             |::::::l::/
      ',::::::! \     -(     ィニ|::::/´
       l:::::|   >   _ _  <   |::/::>
       ,:::|   __ /|   |ハ _   .|/::<
          /∧  ',  / ∧ヽ  〃
          // / ',  ', / /  ', \

 カン!

 甘酸っぱい恋愛編、完
 次は短編書いたりあわネリ終わらせたり新訳京玄次元書いたりの予定


 1/10

 【夏コミだよ京ちゃん京ちゃん!】-魔王次元3-


 かわいいかわいい咲ちゃんです!

 ほら、咲ちゃんかわいい! さん、はい!


 「咲ちゃんかわ」

 「おーっす、咲ー」

 「うひゃぁぁぁあ!?」


 おバカなことを考えてたら後ろから京ちゃんに声をかけられました!

 あ、あれ? 京ちゃんなんで?

 気配がなかったよ!?


 「なんか失礼なこと考えてねーか?」

 「うっ、だって京ちゃん音もなく忍び寄るし……」

 「それはだなァ……。こうするためだー!」


         ,  ´    /V    <⌒`
        /,     /   ∨      ̄\___
       ' /       '     ∨   、 < ̄ ̄´
       / /    ,  |      V   l | V \
     '  .'  / l |  | l     | } 、 | }  、`
     |  |  { |{ |  {∧ l   |//V /   \
     } ∧ ∨从>-、从  |'___}イ }、r----

     /イ' 从 {  =====∨\ }  ̄  |ノ `\   ____
      乂  \           リ    |  ,. : :´: : : : : : : : : :`: : : .
       \__、              人/: : : : : : : /: : : : : : : : : :`: 、
     /⌒7/{込、  ,  ―--‐  イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
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   ` <_////////////// |    〉               ヾ>jイ:イ: : /
      |//// -=<__()__ノ--≦:く     ,....::⌒\        /: : : : :,
      |////////////////////乢\  `ヽ、:.:.:У     ,:⌒V:∧: :{
      |////////////()//// ̄Vノ >,   __      ,イ_ノ/ \|    「もうバレてるよぉー!?」
      ////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
      //////// し'--く/  {:.:`\....、 /........//r、/ )-、
      ,'/////////ノ---' \  ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
     //////////∧            [二] ̄  ∧_二}´


 2/10


 「と、とにかく!

  京ちゃんどしたの?」

 「おお、そうだ。

  咲に聞きたいことがあってさ」

 「私に、聞きたいこと?」


 きょ、京ちゃんが私のことを頼るなんてすごく久しぶりだよっ!?

 なにかななにかな。聞きたいことって言ってるからにはレディースランチじゃないよね。

 冷静に考えてみよう。

 聞きたいことって言葉を選ぶからには、多分勉強関連じゃないかな!?

 ふふーん。おバカな京ちゃんにかわいいかわいい咲ちゃんが教えちゃおうかな?

 これがよくある家庭教師ものだよね?

 咲ちゃん先生が家庭教師になって京ちゃんを誘惑……。

 後ろからおっぱいを当てて(できないです)、首に手を回しながら間違いを指摘してあげて……。


 『京ちゃん、また間違ってるよ』

 『咲、咲……、俺……!!』

 『きゃっ、もう。京ちゃんの京ちゃんは落ち着きがないね。

  仕方ないからこっちの授業もしちゃおうかな……?』

 『うおおおおおお! 咲ィィィィィーーー!!』


 こんな感じの展開を期待してるってことかな!?

 もー、仕方ないなぁ京ちゃんは!

 ふふふ、前回の睡眠薬作戦が失敗しちゃったけど京ちゃんからアピールされるとは思わなかったよ。

 京咲純愛委員会の皆さん! 宮永咲はここで純愛成立して解散の宣言をしますっ!


 「それでさ。

  ……聞いてる?」

 「聞いてるよ京ちゃん!

  それで、どんな服を着ていってほしいかな!?

  やっぱり胸元を強調できるスーツで、女教師っぽく……」

 「(ないものを強調……?)

  いや、話聞いてなかったでしょ」

 「えっ、なに?」

 「だからさ……」


 3/10


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
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            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「咲って夏コミとか行くの?」
                _ヽl\       //イ__
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 4/10


 「きょ、きょ、京ちゃん……?

  青春ど真ん中スポーツ少年でクラスの中心人物みたいな京ちゃんがなんで夏コミなんて知ってるの?」

 「いや、友達と話してたら教えてもらってさ。

  なんか本とか売ってるんだろ?

  咲ならそういうの知ってるのかなーって」


 それは失礼でしょ!?

 本を読んでいる人が誰でもコミケに行くなんて思ったら大間違いだよ!

 そういう女の子がいるせいで私みたいな海外ミステリー好き正統派文学少女が風評被害に遭うんだからね!


 「んで、知ってるの?」

 「はい……」


 私は京ちゃんの前じゃ嘘をつけないんだよ……。

 恋する咲ちゃんは京ちゃんの前じゃ従順な女の子!


 「へー! そうなんだ!

  じゃあやっぱり行ったりするのか?」

 「えっと、その……」


 京ちゃんやめてぇー!

 多分詳細を知らない京ちゃんは純粋な興味で聞いているんだろうけど、一般人に根掘り葉掘り聞かれるのって辛いよ!

 しかもそれが好きな人(スポーツ少年)からなんだから被害も甚大だよ!

 こ、この状況をどうやって切り抜けたらいいの!?


 「あ、う……」

 「?」

 「参加、してるよ?」

 「おお、やっぱりそうなんだ」


 5/10


 参加してる(意味深)

 そう、参加してます……。サークル側として参加してます……。

 だ、だって京咲純愛委員会は文芸部だったし……。

 私は文芸部じゃないけれど、周りのみんなが何故か文芸部だったし……。


 「じゃあ咲の好きな本なんかもあるんだ?」

 「あ、るよ」


 ぶ、文芸部で出してる京咲本とか……。

 高久田くんとか>>438さんとかが『外堀から埋めるべき』って言ってたんだもん!

 だからまずはこう、周囲がそういう状況になるように外堀から……。

 ちょっと外堀が広すぎる気もするけど……。


 ちなみに売れ行きはそこそこで固定客も掴んでます。

 いつも来てくれるサングラスとマスクをしたお姉ちゃんそっくりな人には絶賛してもらってるもん!

 巫女さんのコスプレをした人には『これはNLですが流行りそうですね……』って言われたし!


 「へぇー、今度俺も行ってみたいな」

 「や、やめたほうがいいよぉ」

 「?」

 「だって、体力いるし……」

 「咲にでも出来るならヨユーだろ?」

 「いや、あれはちょっと普通の体力とは違うっていうか……

  そもそも京ちゃんは何の本を買うつもりなの!」

 「いぃ!?

  そ、それは企業秘密っていうか」

 「どーせおっぱいの大きい本ばっかり買い込む気でしょ!」

 「そ、そんなことねーし!」

 「だって京ちゃん、本なんて読まないじゃん!」

 「うぐぅ!」

 「それにおっぱいの大きいコスプレイヤーさんに会いに行くつもりでしょ!」

 「な、なぜわかったし」

 「連れてかないもん! ふーんだ」


 そんなにおっぱいが好きか!

 何で男の人ってこう……おっぱいが好きなんだろ?


 6/10


 「なんかフツーの本当は違う本売ってるんだろ?」

 「ちょっと京ちゃんにそのことを仕込んだ人を教えてくれないかな?」

 「?

  高久田だけど」

 「えっ?」


 高久田くんが私に不利なことをするわけがない……?

 それなら、何かしらの意図があるはず。

 ちらっと視線を向けてみたらガッツポーズされた。

 こ、これは何かしらの進展フラグ!


 「そ、そうだね。

  普通じゃない本も売ってるよ」

 「女性向けだっけ。

  それでちょっと気になったんだけどさー」

 「どうしたの?」

 「俺は別にそういうのに偏見持ってないんだけれど、そういうのにハマる人はどうしてハマるのかなーって」

 「……!?」


 あ、あれ? 京ちゃんの眼差しが遠い?

 ち、違うよ京ちゃん!


 「私は女性向け本なんて買ってないよ!」

 「お、おう。

  そうだったのか?」

 「失礼だよっ。

  私はノーマルラブ(っていうか京咲)一筋なんだからねっ」

 「?」

 「あと、どうやってハマるのかなんて……」


 うーん、私も友達が多いわけじゃないからわからないんだけれど……。


 7/10


 「女性向けの本って普通に本屋に置いてあるんだよ」

 「?」

 「それに気づかないでアンソロジーを買って、そこからズルズル堕ちていくって聞くかな……(現実調べ)」

 「お、おう」

 「だから私は違うからねっ!?」


 もー、女の子なら誰もがBL好きなんて思わないでよ!

 まぁでも京ちゃんの誤解が解けたなら良かったかな?

 うーん、でもこれで進展したのかなぁ?


 「まぁいーや。

  咲、今度一緒に行ってみよーぜ」

 「えぇー。

  あんなの二人で行くところじゃないよー」


 京ちゃんのこのバイタリティは何なの!?

 あんなところ二人で一緒に行けるわけないよ……。


 「別のところにしようよー」

 「頼むよー!

  あそこじゃなきゃいけないんだ」

 「京ちゃんはえっちな本買えないよ?」

 「そ、それはそれとしてって奴だよ!」

 「うーん?」


 でも、京ちゃんにこんなに頼られるなんて滅多にないし……。

 た、たまにはこういうのも悪くないかななんて……。

 お昼から行けば普通にするくらいは大丈夫だろうし。

 冬にすれば夏よりマシかな?


 8/10



                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
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     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'    「頼むよ咲。
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/       今度アイス奢るからさー」
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
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          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \}
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ    「しょうがないなあ……(で、デート!?)」

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
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          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
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           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ     「(これで俺もおっぱいさんと知り合える!?)」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
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    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
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.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//    「やっぱりダメっ」
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
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 10/10

 ……
 …

 ・文芸部 京咲本作成中


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   _./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/     「トーン……っ!!」

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          /      _   !  _._  `ー=ニ ` 、
          /     /ミミミ、  ! ////∧、  ヾミ三ニ─´ _ .
        / ノリ   /ミミミミゞ ! l//  `ミミヽ、 _        /
      |  //  /ミミヾゞヾゞV      ミミミ .、¨_¨─ ´ _
       |    /ミミヾゞヾゞ        _..',Y ∧   ̄ ¨/
       |   /三ミ           /   ',Y   〉 ─ ´
      ー .ヽ彡     i   i   イfェュf´   |) ./ミミミヾ、
        ノノ〃ヽ´"fェュ、     ''"´    ノ|¨ゞゞ、三=='
      -=彡≡彡   `¨´ i         /  |ハゞゞニ='
        ミ三=´川ゞ   i      /   .| ヽ  ̄      「ベタ」
           川ゞゞ、   、   _ .     /  .∧ _
           ヾll| ゞゞヽ i`  ._.   /  ./ ∧ヽ
             ゞ  ` ヽ、_¨-―- ./ ./   .|: :\
                   lハ 、_ .´ /    l: : : :| ¨ ・ .
                      /| \   /      l: : : :|: : : : : : `: ・  .
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           ,!   ハ             ヽ
        ,,‐ ./   / 从|i、.|  |  r       \ `ー    / ̄
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:::::::::::::::yくヽ\l゙l.゙l.゙l  `  ── " ノ  )Τ  ―<////l l l::::::::::::::::\
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 /::::::::::::::::|゙!彡゜    U         l      /:::::―----ヽ、

彡ソ'/  i、 | く                l     /::::::::::`ニン
   l.::从,.弋 ヽ           ⌒ '"      ./::::::::::::ミ
   乂 l|lヽ  ヽ、     `''ニニ''''''''''''''''フ″  /: :lリ \l    「(単語だけで意思疎通してる……ッ!!)」

      |三:.\  ヽ         ̄ ̄ ,,.    /ソノ
      |三三 >,,, ヽ       ゙"''''""    /
     ノ三三三三>ミ\            イ
  斗≦三三三三三三三≧          付
≦三三三三三三三三三三三>     ノ三式_
三三三三三三三三三三三三三三三三三三|三三三≡≡==ー-



 カン!

 筆が進まず不調……
 優希次元は苦戦中。シノチャーはAAあれば一レス劇場できたのになぁ


 1/10

 【誰とでも親しいということ】-あわネリ次元5-


 「よーっし、麻雀でも勝つしこっちでも勝つぞー!」

 「麻雀は私の勝ちだし」

 「私の勝ちだよ!」

 「あーもう。引き分け引き分け」

 「キョータロー!

  私の勝ちだよね?」

 「キョウタロウ!」

 「じゃあ今日の勝負で勝ったほうってことで……」


 呆れながら二人を嗜めるのはいつものことだ。

 いつもと違うのはこれが休日だということ。

 わざわざ休日に三人で集まるなんてことはなかった。

 京太郎と淡とネリーの関係は大学の中だけでの微妙な関係。

 京太郎は仲が良いと言うが、淡とネリーは否定する。

 なんだかんだで三人でいるけれども、いつだって二人は険悪な雰囲気だ。

 そんな三人が自分の時間を割いて休日に集まった。


 「(なーんか、懐かしいな)」


 清澄高校に所属していたことを思い出す。

 まだ麻雀部に入りたての頃、優希と和を連れて三人で遊ぶことが多かった。

 それも咲が入ってからは男女の微妙な距離感の問題で避けることが多くなった。


 「(しっかし、男なんて連れてきても仕方ないだろう)」


 女の子同士で雑貨屋巡りをするのならば男に居場所はない。

 付き合いで一緒に居るけれど、さすがに居心地が悪いことは想像できる。


 「(まぁ、これで二人が仲良くなってくれれば儲け物か)」


 明らかに貧乏くじを引いてしまったが、それでも許容してしまう。

 それが須賀京太郎のお人好しっぷりだった。


 2/10


 「ところでキョータロー!

  なんか言うことあるよ!」

 「なんだ」

 「もー、前はちゃんと出来てたじゃん」

 「はいはい。

  今日も服、気合い入れてきたんだよな?」

 「50点!」

 「意外と低いな!?

  えっと、いつも大学で使ってるカバンと違う?」

 「70点!」

 「足りない!?

  もうわかんねーよ」

 「前髪切った!」

 「……えっ?

  全然そうは見えないんだけど」

 「ほんの少し!」

 「わかるかっ!」


 前回はちゃんと淡のオシャレに気づけた京太郎も今回はダメだったようだ。

 実際、淡のオシャレは前髪の毛先をほんの少し整えただけのこと。

 比較的そういうのに気づこうと注意している京太郎と言えど所詮は男の子。

 そういった些細な乙女心を理解するのは難しい話だった。


 「ビミョーに違うの!

  この違いは私にしかわからないんだ!!」

 「それじゃ俺がわかるわけねーだろ」

 「そうだった!」

 「このおバカ……」


 大星淡。高校100年生の頃から特に変わっていないようだ。


 3/10


 「……キョウタロウ」

 「ん?」


 か細く消えそうな声でネリーが京太郎のことを呼ぶ。

 顔を伏せ恥ずかしそうに京太郎の袖を引っ張っている。

 人によれば『あざとい』とも言える動作だったが、ネリーの童顔も相まって非常にマッチしていた。


 「こっちは?」

 「えーっと……」


 まるでデートの始まりに彼氏を困らせる彼女のようだ。

 『コミュ力の魔王』と呼ばれた京太郎でも、乙女心の理解はできない。

 理解は出来ないなりに頑張ろうとネリーを覗き込むが、ネリーは逃げるように顔を逸らしてしまう。


 「ネリー、逃げられたらわからないよ」

 「っ!」

 「よーし、あわいちゃんが捕まえちゃうぞー」

 「!?」


 後ろから捕まえる淡に対してネリーは抵抗するが、やはり体格差はどうしようも無い。

 ネリーは140cm。淡は156cmで一回り以上違うのだ。

 なお、182cmある京太郎はよっぽど屈んでも俯いたネリーの表情を伺うことは出来ない。


 「ーーっ!!」

 「観念しろーっ」

 「淡、あんまやりすぎるなよ……。

  って、ピアスしてるのか?」

 「う、うぅ」


 先ほどまでの虚勢がどこかに消え去り、いつもの帽子を深くかぶって顔を隠す。

 気づけば淡もネリーを離していた。


 「違うよキョータロー!

  これはピアリング!」

 「?」

 「耳に穴を開けないピアスみたいなイヤリングなんだよ。

  へぇー、結構お洒落じゃん」

 「う、うるさい」

 「ねえねえ!

  これどこで買ったの!?」


 狼狽えるネリーに対してくるくる回って聞きにまわる淡。

 いつもの険悪なムードは何処へやら。立派な女子大生同士の会話である。

 思えば、争いの種である麻雀がない。

 京太郎は考えていたよりもこの休日は有意義なものになるかもしれないと考えるのであった。


 4/10


 ……
 …


     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |   「ねぇねぇ!
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|    次はスタバで甘い物食べよーよ!」
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


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                   Ⅵム    -  -    イ //    「(めっちゃ打ち解けてる……)」
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 京太郎の心配はなんのその。

 いざ買い物が始まると、淡はネリーにまとわりついて様々な雑貨を漁っていた。

 淡もかなりセンスはいいのだが、ネリーが手に持ったものはより安価でセンスがいいものが多い。

 色々なものを漁って好きなものを探す淡と、直感でコーナーに向かっていいものを見つけるネリー。


 「センスいいじゃん!」

 「う、うん」


 淡は『認めた相手』に関しては非常に懐くタイプだ。

 その分『認めない相手』には素直になれず、辛辣な部分が目立つ。

 これは京太郎も予想外だったのだが、その『認める』とは麻雀に限らないらしい。

 ネリーの『安価で良いものを選ぶ』センスを認めたのか、いつもと全く違う笑顔を向けていた。

 そしてネリーも気難しいが決して『悪いやつ』ではない。

 一切の悪意がなく、天真爛漫な笑顔を向ける淡に対していつものような悪態を吐くこともない。

 しかし淡と違ってその距離感がむず痒いのか、少し驚いている。

 なんにせよ、いつものいがみ合う二人と違って非常に仲が良さそうだ。


 「(やっぱり『キッカケ』なんだよね)」


 後ろから眺めている京太郎は結論づける。

 最初こそお互いのことをよく知らなかったから麻雀でいがみあっていた。

 淡も自分と同年齢で同格の者を認めたくなかったし、ネリーもそれに近いものがあっただろう。

 お世辞にもコミュニケーション能力が高いと言えない二人は最初から敵対していた。

 でも、麻雀と関係ない趣味を見つければそれは変わる。


 ーーぼっちは気心知れた仲には親しくなる。

 京太郎の幼馴染が教えてくれたことだった。


 「キョータロー!

  早く早く!」

 「キョウタロウ。ここ高い」

 「あー、スタバはちょっと高いぞ」

 「じゃあマックでソフトクリーム食べよう!」

 「ずいぶんグレードが下がったぞ……。

  ネリー。マックなら(商品を選べば)安く食べられるから」

 「?

  マックって高いよ?」

 「セットで頼むと700円くらいするんだけど、100円マック単品で頼めばそれだけで済むのだ!」

 「クーポンで150円のポテトL頼むのもいいよな」

 「キョータローやるじゃん!

  ソフトクリームなら100円だし、飲み物はどこかで買ってこ!」

 「じゃあついてく」


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                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
            /              \

           ,          /         \
.           /     .   /            ヽ
           ′     / /              `、
.          .' /   /,     // /|   |       `
         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ   「よし行こっ。
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\   ネリー!」
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕

           「 ̄`ヽ-―‐---、__

           {:.. ,..-f( ))-、       ̄}
              广}___クーく.___{ ̄`ヽ ..:::/
          / ,..-‐r:r―┬r::r--、  }!V、_
          /7'..:::i::|^!...:::i:| |:ヒjハi::ヽ|! ヾヽ
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      ζ√ーァ\:.:.:.ヽ     /:fィ_トrJ しイ.,>イ
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   ヽ:::::.{',从|レィ==、   ィ==x .リ/:|」|

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     |...:|::| ! :リ.|::::{_   __.//゙ / ヽ!|
     |:.:.|:.| ! / /_,ヽ.∠ィ'/ /─=||
     |:.:.|:.| / /─'、,..ィ‐-、_,..|:|  |_    ||
     |:.:.|:.i!:../. :::      .:. . |:∨ ゙<  小.
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 …
 ……


 8/10


 とりとめのない日常。

 初めてお互いの名前を呼んだ淡とネリー。

 とても喜ぶべきことのはずなのに、『コミュ力の魔王』なんて言われてるのに。


 ーーああ、あいつらも最初は仲が悪かったな。なんて思った。


 いつも誰かの仲裁を頼まれる。

 仕方ないな、なんて思ってお節介を焼く。

 うまくハマって仲裁ができて、お礼を言われる。


 それほど深く関わりを持とうとしないから、それで終わる。


 たくさんの人と仲が良いから、特別親しい人もできない。

 そんな中、一人だけ特別親しい少女がいた。

 そいつはコミュ症で、誰かと関わろうとしないで、誘っても本ばっかり読んでる奴だった。


 「(あ”ー)」


 女々しいったらありゃしない。

 そいつは中学校から一緒で、高校も一緒だった。

 どれだけ世話を焼いても体質が変わることはなかったし、気軽に誘えた。

 そいつには友達も少なかったから、女性同士でつるんでることもなかった。

 さすがの京太郎も女性同士で集まっているところに紛れ込むことは難しい。

 女の子には女の子なりの友人関係があるわけで、そこに関われば空気が読めないこと請け合いだ。


 「(だからアレでよかったんだよ)」


 ずっと一人でご飯を食べていたあいつが友達とご飯を食べるようになって。

 その女の子の集まりに参加する気なんてなくて。

 みんなが集まって屋上でご飯を食べている中、誘いを断って男友達とご飯を食べることにした。


 一度そうすればどんどん疎遠になっていく。


 ずっと一緒にいた女の子は、気づけば『出会えば挨拶するし、部活でも話す』

 そんな『普通の女友達』に変わっていった。


 9/10


 「(我ながら女々しすぎだろ)」


 男は名前を付けて保存。女は上書き保存。

 そんな話を聞いたことはあるけれど、間違いなく名前を付けて保存したな。などと考えた。

 自分だって原村和に現を抜かしていたり、片岡優希と絡んでいたりしたのに勝手な話だ。

 気づけば一番大事な人はどこか遠くに行ってしまっていた。


 それからだ。

 自己防衛か、同じくらい大切な人は作らなくなった。

 誰とでも親しくして、男女問わず仲良くなる。

 それでもそれ以上に親しくなる前に付き合いをやめる。

 そんなこんなで誰とも仲良くなっていった結果が『コミュ力の魔王』なんてよくわからないあだ名だ。


             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /    「(こっから二人で仲良くするんだろうな)」
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧

        _,.{///////////|

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
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 今回みたいに女の子のお店巡りになれば京太郎はお役御免だ。

 そうすれば誘われることも少なくなるだろう。

 女の子同士の方が居やすいだろうし、二人はどんどん仲良くなるだろう。

 そしてきっと、『前のように』なる。

 だからその前に少し距離をとる。

 自分が傷つかないように、逃げるんだ。


 10/10


            -‐==‐-
         ´            `
      /             ヽ

     / ,      !   :  |   |     i
.    / |i  , ‐‐i|  .:ト、_|‐‐ |  :i|  |
    l :/:|i  | |/八 .:|     | |  :i|  |
    |/ :〔!|  N ○ \|  ○ |ノ  ,リ
.   〔 八! l圦 ,,   '   ,, l //  |   「キョータロー?」
       N |  .  v ァ  . ∨/  .:|
        ヽ|:| l_≧=ァ≦ト /_,′  八
       ノ厂| l  〔,   / / `丶、 `

      /∧ i| |  「⌒ / /  /∧
    / イ′ j ト、∧  / ′´ .イ
   :'  /    | |\ハヒ/| |ニニ/   〉    :
  /  ノ〈    i i   >ニ| |  ´y'    !     |
  .' /   〉  / j / ノ<i| |  〔___!   ト、〕
. 〔′|  `ー‐'  ///  | |  i| Υ─|  | .′


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           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
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       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ   「……ん?
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /       ああ、行くか」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
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///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
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 そんな彼が、胸の内を明かすことはない。


 カン!

 すこやん次元はともかく、はやりんはいいお嫁さんできそうだなぁって思う


 1/10

 【過去との再会】-あわネリ次元6-


 「キョータロー!

  次はこっち!」

 「はいはい。ちょっと待ってなー」


 元気に飛び跳ねる淡とネリーを保護者のような視点で見る。

 どこからどう見ても昨日まで険悪な関係だったとは思えない。


 「キョータロー! これ買って!」

 「なんでカップ麺を買うんだ……?」

 「私が好きだから!」

 「そんなドヤ顔しても買いません!

  ってかカップ麺よく食べるのか?」

 「なんとなく!」

 「ああ、そうですか」


 ダメだ。このテンションになった淡と会話してもついていけねぇ。

 そんなことを考えながらネリーに視線を移すと、こちらはなんとカップ麺を転がしていた。


 「ネリー……さん?」

 「うん?」

 「何してんの?」

 「回すと美味しくなるんだよ?」

 「カップ麺を!?」

 「なにそれすっごい!

  まわれまわれー!」

 「おいししくなーれっ」

 「やめろっ。やめてくださいっ!

  それ商品だから!?」


 さすがに申し訳なくなって買った。


 2/10


 ……
 …

 「全く……。

  急に仲良くなるんだからなぁ……」


 淡とネリーが子供のように走り回るのに付き合うのには少々疲れた。

 普段ならどちらか片方でいいのだが、二人になれば相乗効果で何倍にも疲れる。

 ネリーはいつもの脹れっ面は何処へやら、本人曰く『臨海で得た知識』を淡に披露してはドヤ顔している。

 その『外国人による間違った日本人感』を淡は素直に受け入れて遊び出す。

 カップ麺を回すと美味しくなるだとか、カンケリが楽しいだとか。

 少なくとも女子大生がやるようなことではないが、本人たちがそれでいいならいいか。


 「こっちがダウンだー……」


 先に心労で倒れたのは京太郎だった。

 本来ならば男であり運動経験もある京太郎の方が体力はあるのだが、こと遊びに関しては別だ。

 というか、遊んでいる間は体力無限大とは小学生かとツッコミたくなる。


 「……須賀君?」

 「ほぇ?」


 そんな中、名前を呼ぶ声が聞こえる。

 淡とも、ネリーとも違う呼び方。

 非常に懐かしい、耳に残る声。


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 3/10


 「えっ、和?」

 「はい、高校卒業以来ですね」


 振り返ってみると、そこにいたのは高校の時の同級生、原村和の姿だった。

 あまりに急な事態で頭の中が混乱している。


 「うわー、すっごい偶然だな。

  和も遊びに来たのか?」

 「はい。今日は休みですから」

 「そっかぁー」


 ーー気まずいっ!

 当たり障りのない話をするが、どうも距離感がつかめない。

 高校卒業の時までは普通に話していたし、それからまだ数ヶ月しか経っていない。

 懐かしがるも何もないはずなのだが、緊張してしまう。


 「(数ヶ月なのに変わったな……)」


 和は高校卒業と同時に偏差値の高い有名な大学へ向かった。

 もともと頭も良いし、一時期は東京に引っ越すかどうかの話も出ていたくらいだ。

 そして、京太郎も東京の大学にいる。

 今は都内で遊ぶことは珍しくないとはいえ、たまたま遊びに行った先で出会う確率と言ったらどれくらいだろうか。


 「俺と和がたまたま出会うことってあり得るのか?」

 「どうしたんですか?

  確率的にはゼロではありませんよ」

 「ほら、俺と和が謎のオカルトで引き合わされた可能性とか」

 「全く、須賀君ったら……」


              -‐…‐-
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   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

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.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|   「そんなオカルト、ありえませんっ」
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:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

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 4/10


 「出た出た。

  和の決め台詞!」

 「もう、わざと言わせるような言い回しをするからですよ」

 「ありゃ、バレた?」

 「いつもの須賀君なら、『運命の赤い糸で結ばれている』くらいは言いそうですよ」

 「俺、そんなキザだっけ」

 「お姫様扱いされた人が怒っちゃいますよ?」

 「そりゃそっか」


 なんだかんだで3年間の付き合いだ。

 咲や優希には劣るとは言え、部活内では十分親しくしていた。

 こんな軽口を言い合える程度には仲良くなっていたと思うと嬉しくなる。


 「しかし、須賀君はどうしてここへ?

  女の子向けのお店ですが……」

 「ワガママ娘の付き添いでさ。

  今は疲れたから休憩中」

 「須賀君のことですから、またお節介を焼いているんですね」

 「そんなんじゃないよ」


 クスクスと笑う和は今まで見たことがないくらい色っぽかった。

 確かに仲良くなっていたけれど、こんな笑い方なんてしてたっけ?

 なんだか女の子っぽくてドキドキしてしまう。

 初めて和にあった時にはあまりの可愛さにビックリした。

 今は可愛いというよりも美人になっている。

 ほんの数ヶ月なのに、身近にいなかったらこんなに変わるものなのか。

 もしかしたら男でも出来たのかもしれないななどと邪推する。

 ちょっと落ち込んだ。


 「ちなみに彼氏はいませんよ?」

 「ふぁっ!?」

 「そんな顔をしてましたから」


 ニコっと笑う和。

 なんだか小悪魔的な笑みに驚かされる。

 なんで考えが見破られたんだろう?


 5/10


 「今は麻雀を続けてるんですか?」

 「相変わらず弱いけどな。

  楽しいよ」

 「それは良かったです」

 「和はどうなんだ?」

 「サークルで続けていますよ?

  全く、須賀君がいないから変な男の人たちが寄ってきて大変なんですよ」

 「え、ええっ?」


 ーーなにこれ、アタックされてるの?

 今までの和とは思えないほどグイグイ来られて困惑する。

 3年間も友人として付き合っていなかったら確実に勘違いしていただろう。


 「(まぁ、高校時代も男に寄られて困ってたしな)」


 なんだかんだでいい防波堤になっていたのかもしれない。

 防波堤扱いで止まってしまうのが微妙に悲しいところだけれども。


 「須賀君は彼女いるんですか?」

 「残念ながらいないよ」

 「意外ですね。そのキザな言葉でいろんな女の子を手篭めにしていると思いましたが」

 「ひどいっ!?」

 「冗談です」


 なんだか今日の和は意地悪だ。

 でもそんな意地悪な和を見ていると翻弄されているようでドキドキする。

 普段と違った一面を見るだけでこうなるというか、全く男は単純なものだ。


 「まぁ、それなりに楽しくやってるよ」

 「ふふっ、彼女はいないんですね。

  それならーー」


 6/10


           「 ̄`ヽ-―‐---、__

           {:.. ,..-f( ))-、       ̄}
              广}___クーく.___{ ̄`ヽ ..:::/
          / ,..-‐r:r―┬r::r--、  }!V、_
          /7'..:::i::|^!...:::i:| |:ヒjハi::ヽ|! ヾヽ
           {ハ:::::::f':n:i、:::::{"{::n:ヾi:::.:|!  }!'^゙
           |丶弋ツ `゙ 弋;ツ}::::.|!  }!
            |:::|:i| "  '_   " .!::::.{! o|!、
             |、::|ハ:.,、  、ノ ,..ィ:ノ::リ;》=《i ゙、
         /.:ヽハ!:r‐` T"´  !イ':":.:.:.:.:\i!     「きょ、キョウタロウの彼女だよっ」
       r:<>、.:.:.:.:.:.ト--、   ,..-/:.:.:,:イス) >_>、
      ζ√ーァ\:.:.:.ヽ     /:fィ_トrJ しイ.,>イ
        ∀  ! `Zf┬‐-≧ーイ:.:r'´       |_)i::}
      / .,.:彡ミy' /_,.-< ̄`ヽ::::..       !::、:::i!
      <  ̄  ノ''"   ...::::..... ::::::::.   ,.ィ:::::i!:::|
     ,.へ  / ........:::::::::::: ::::.   ::: ,:<_,.ノ::::::|:i::|
     `>'"           ::::: :::..:/  \:::::|::i:|



     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|    「キョータローの彼女参上!」

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


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                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「」
                    | ∧ U         ∧,イ
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     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、

      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト'"   '     '""'  _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    tっ     ィ' ) ,j リ 刀 「      「二人?」
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
.    / / r廾 .|「{: |-、  __ / // ,ヘ〔 .j {
    〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))
    } } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
    j/ }`ー冫j\:.:.:|  /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
      ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v'   人
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 8/10


 「えっ、なんですか?

  堂々と二股してるんですか?」

 「い、いやっ!?

  ちょっと待てお前らなんで!?」

 「もー、キョータローったら彼女を置いて他の女の人と喋ってるなんてポイントマイナスだよっ」

 「原村和……」

 「ああ、二人ともインターハイの……」


 和が我に返り、二人の姿を思い出す。

 相変わらず京太郎は困惑している状況だが、淡はそれを見逃さない。


 「キョータローっ!」

 「淡お前なんのつもりで……!?」


 京太郎が全てを口にする前に、淡は京太郎の頬にキスをした。

 ある意味親愛の表現とも言える軽いキスだが、彼女などいたこともない京太郎にしてみては衝撃の瞬間だった。


 「!!!?!?!?」

 「こういうことだから!」

 「アワイ!」

 「早い者勝ちだもん」

 「きょ、キョウタロウ!

  あっ、届かない……。屈んで!」

 「えっ、なんで」

 「早く!」

 「おいちょっとネリーまで何を……っ!!」


 ネリーも負けじと頬にキスをする。

 身長差がありすぎるために無理矢理屈んでもらって飛び移るようになってしまった。

 終わったと同時に少し離れて帽子を深く被る。


 「か、海外では普通だから!」

 「なにそれずっこい!」


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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////   「デジタルで完璧な計画がっ!!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
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 9/10


 ……
 …

 その後、和は逃げるようにどこかへ行ってしまった。

 相変わらずポカーンとした状態で二人を見つめる京太郎。

 淡はやってやったぞとドヤ顔で、ネリーは帽子を深く被って俯いてしまっている。

 ああ、ネリーは恥ずかしがると帽子で顔を隠すんだななんて今更思った。


 「勝った!」

 「いやいや、お前何を……」

 「キョータローが悪いっ!

  女の子とデートしている最中に他の女の子と喋るんだもん!」

 「ええっ……。

  二股しているクソ野郎に評価が落ちちゃったんだけど……」

 「じ、自業自得だよ。

  キョウタロウが悪い」

 「民主主義により有罪っ!」

 「数の暴力反対っ!」


 言いたいことは山ほどあるが、淡もネリーも聞き入れてくれそうにない。


 「きょ、キョウタロウは」

 「ん?」

 「ネリーを見捨てるの?」

 「えっ……」


 見捨てる、と言われてドキッとした。

 そのつもりはなかったが、女子同士で仲良くなれば自分はいらなくなると思っていた。

 だが、ネリーはまるで麻雀をしている時のような真剣な表情でこちらを見てきた。


 「散々弄んで、キョウタロウ無しじゃいられなくしておいて逃げるんだ」

 「おまっ、人聞きの悪いっ」

 「ここで大声出しちゃおうかな」

 「わー、事案だよキョータロー!」

 「淡は黙ってなさい」

 「むぎゅっ」


 淡の?をムギュッと掴む。

 本人は不服そうだが、黙ってくれた。


 「ネリーたちのこと、ちゃんと見てよ」


 吸い込まれるような瞳で、まっすぐこちらを見据えられた。

 もう、逃げられそうにない。


 10/10


        /   /  //  . :〃  . :iト、|:. |             ヽ    ヽ  ヽ
      乂 .′ / ,イ .:/ !   . :i| |:. |\: .                  ハ
      .′ i`ーァ′/ ! .:i |   . : | |:. |  \: .  ヽ: .  ____ i-‐ ´   .
     .′  !/ . : ′| .:| |   . : | |:. |   \: .        ̄| ̄ ̄ `ヽ:
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    j〃 . :i|  :|. :|‐===┼-  | : j   -‐     \: .    . : |   . :|: . |
    /  . :i|  :{. :!  \八  . : | jノ   , -‐ __,,.⊥   . : }   . :|: . 人
   ′ . : 八  Ⅵ ≫=ミ、 . : !     ≫≦Y⌒'マハ:、  . : .′ . :|: . : .\
   i . :i    . :\{ハ 《  )i:::::::ハ\{     ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : /  . :/!: . \: .\
   | . :|   . :i   '. ヾ い;::::::jj         八∨乂 _;ノ:ノ  . :/  . :  |: .    : .`ー-    「ちゃんと話してよ、キョータロー!」
   | . :|   . :| . :| . :l'.   V辷ク            ゞ゚-‐ '  . :/   . :/ . :|: .  .
   | . :|   . :| . :| . :|ハ               /    . :/   . :/ .:.:|: .    : .
   | . :|   . :| . :| . :| :.       ,        /  . . : .′ . / . : :|: .     : : . .
   | . :|   . :| . :| . :|  :.             /  ,. : ,イ  . :/  . : 人: .       : : : . . .
   |..:i:|   . :| . :| . :|   ゝ.     、   ノ .′ // / . : : /  . :.:/  \: .\: .
   l :从  . : :| . :| . :{   / > .        { /'   / . : / . : : .:′    \: .\: .
   乂{: \. : :!\〉、:\_/   . : .:〕jッ。.     . ィV`ヽ /. :/ . . : :/       \: .\: . .
    `\ \{   \;/  . : .://{{   ` ´ | |│ ,// . : .:/             \: .\: . .


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         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /    「……幻滅するぞ?」
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧

        _,.{///////////|

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
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  |/∧//////////l|///////////////|/////}
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 カン!

 投下終了


 1/10

 【はっちゃんの1日】-新訳:京霞次元-


 薄墨初美の朝は早い。

 やんごとなき事情でみんなの朝食を担当しているからだ。


 「眠いですよー……」


 二度寝の誘惑にも負けず、なんとか台所に立つ。

 今まではローテーションだったのだが、数年前からそれが崩れてしまった。

 ちゃっかり者でいいとこ取りだった自覚はあるが、まさか一人でやることになるとは思わなかった。

 とにかく早く起きたからにはちゃんとお勤めを果たさなければならない。


 『みなさん、聞いてください!』

 「あー、朝から姫様の演説が……」


 なぜか日課になってしまった小蒔の演説を聞き流す。

 言っていることはいつもと変わらないのだが、毎日繰り返されるとさすがに辟易する。


 『日本は様々な文化を編み出してきました!

  それらは決して恥ずべきことではないのです!

  そう、BLもその一つだから!』

 「そこは恥じといてくださいよ……」


 語尾を伸ばす元気も出ない。

 なんやかんやあってBLにハマってしまった姫様は絶賛布教中なのだ。

 それこそ最初は老人たちにめちゃくちゃ怒られた。

 なんとか再洗脳しようと目論む人たちはたくさんいた。

 初美もそう思っていた。

 しかしそこは神代小蒔である。

 まさかのカウンター。仲間がいなければ仲間を作ればいいじゃない。

 気づけば女性を中心に神代家はBLの渦に包まれていた。


 2/10


                  ___
               <: : : : : : : : >. . .
            . : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
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         /: : : :/|: : : : : : :{T} |: : ト}: : : : : : : : : : : :.
        ,: : : : {斗: : : : : : lノ / : ノ ハ: : : : : : : : : :∧

        : : : :从_乂: :_:_: (ィ斧芋ミ、|: : : : : : : : / :∧
         ,: : : : :{.芹ハ`¨゙   {r': :リ }〉: : : : : : : : : /: :|
.       {: : : : :} 弋ノ     `¨´  ノ:: : : : : : : : : : : !   「確かに一般的な趣味ではありません。
          |l : : : :|   '        ム:イ⌒Y: : : : : : !
.       {ハ: : /{              } .リ: : : : : ハ{    しかし、何を以て一般的とするのか?

.       | ∨: :、   r ,         イ: : : : : / :l}
.        乂. ∨: \          イ: : : : : : : /  ノ    他人に迷惑をかけず、自らの内で完結する。
           `ヾ: : : .      <   ト : : : ::/
             >: :`: :≦:}    //: : :{          そもそも男色趣味は古来から続く由緒正しいものなのです」
         _ 。r≦: : : : : :r´ .ノ  .//: : : : ∧
      ,r≦: : : : : : : >'´ // .//: : : : : :/ }!、
     ,イ /: : : > 7´  ィ////: : : : : :/  .リ \
.    /  {: : /  / < /// / : : : : /  /    Y
    l{   !: :{  //   / /   {: : /{: { <
    ゝ_ゝ:乂 /  /   乂  |: / .乂         |
  /   - ‐アイ. /       ゞ   |        |

. /   ´-っ ././             }!
../   ィ7  /               ノ     r ミ  ハ
   /,' {.  {               ∨    /  ∨  〉


            /    .:      \
         ―-′|   / ,.     ヽ

      /  ....,  ノ / /    |l  |  |
.     /  / / /|爪/ /__./ :;  |   |  | |!
     ′/  . :/f⌒彡/7  |ヽ/  ハ |  | :从
     |/   /.:/∧ |!Yん弐Ⅳ!//⌒!/}  |/
        . :/| | ∨ 弋炒`   rテミく/  ハ  }!
        | ||! ∧ト  "   ,  炒ノムイ  | /   「ダメだこれ……」
        |リ    /  \ ー    イ7/|| j!/
          ーイ   />ー 、   / }ノ
       /   `ー-  /  ヽ }ヽ
      /               | | (
.      八   ヽ          | | |\
    r<二ヽ__l!_      | | |  ー――――  、
    ∨        \    {八ト   \ー―    \
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 3/10


 とりあえず全てを聞かなかったことにする。

 そう、今はご飯を作らなければいけないのだ。


 「ハッちゃん、ご飯は?」

 「働かざるもの食うべからずですよー」


 のそのそとゾンビのような顔で現れたのは狩宿巴。

 永水女子の中で一番料理がうまいお嫁さんのしない女の子No.1だ。

 もともとは彼女を中心にみんなでご飯を用意していた。

 しかし、それはもうできない。


 「日光が眩しい……」

 「夜型生活をしてるからですよー。

  何時に寝たんですかー?」

 「まだ寝てないからこれから……」

 「何言ってやがるんですかー!?」


 そう、巴は徹夜で乙女ゲーをしていた。

 自他共に『乙女ゲーマスター』と呼ばれる彼女はありとあらゆる乙女ゲーに手を出している。

 最初こそ買いすぎてお小遣いがなくなっていたが、小蒔が神代家の実権を握ってからはゲームし放題だ。

 しかし、こんなになってもたまにする料理の腕は相変わらずとても美味しい。

 世の中理不尽だと初美は憤った。


 「まーた新作でもやってるんですかー?」

 「うん。

  新しいソフト」

 「よくもまぁ飽きずにそれだけ出来ますねー」

 「高難易度モードが難しくて……」

 「?

  ああ、攻略が難しいキャラがいるんですか?」


 本人の名誉にかけて言うが、初美は乙女ゲーをやっていない。

 巴がやっている横で見たり、一晩中巴が語っているのを(強制的に)聞かされたりする程度だ。

 なので『難易度』と言われてもイマイチよく分からない。


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 「新作は難易度を選択できるから」

 「キャラごとの難易度じゃないんですかー?」

 「うん。

  どのキャラにも難易度があるんだ」

 「へぇ、珍しいですねー」


 ほとんど聞き流しているが、適当に相槌だけうっておく。

 巴も器用に喋りながら味付けを手伝っている。

 少しお味噌汁の味を変えているあたり、やっぱり料理はうまい。悔しい。


 「今作は『原村和モード』っていうのがあって」

 「ちょっと待て」


 思わずいつもの口調が崩れた。

 原村和。

 初美にとっては忘れられない名だ。

 そう、インターハイで苦汁を飲まされた相手の一人。


 ーーではない。

 霞の想い人である須賀京太郎が弱った時に原村和の珍行動を相談してくるからだ。

 どれもこれも初美の常識を崩すようなことばかりだ。

 最近では握手した手を目の前でしゃぶり始めたと言っていた。

 前は宮永咲相手にやっていたのにどうして俺なんだと困惑していた。

 それでも宮永咲が被害にあうよりはマシと自分を慰めていた。

 うん、やっぱりわからない。


 5/10


 「っていうかなんで原村和なんですかー?」

 「そこまでは……。

  とにかく、今回の恋のライバルは原村和って設定。

  難易度はベリーイージーからハードまで選べるんだ」

 「ああ、見た目はいいですからね。

  それなら難しいのも納得です」

 「ベリーイージーはクレイジーサイコレズのどっち」


 ん?


 「え、えっ!?」

 「基本的にこちらの行動は妨害してこない初心者向けのモード。

  男性に興味はないからね。幼馴染の女の子は食べられるけど」

 「なにそれこわい」

 「イージーは淫乱レズピンクのどっち。

  TPOを弁えない奇怪な行動で妨害してくる」

 「妨害って物理的なんですか!?」

 「下手をすると狙っていた男の子と原村和のNTRシーンが」

 「それ本当に本人の許可を取ったんですかー!?

  私は絶対にとってないと思いますよー!!」

 「ノーマルモードはオチ村さん。

  普通だけどドジっ子でみんなに大人気のヒロイン」

 「お、おう。ってか乙女ゲーなんですよね?」

 「ハードモードは純愛のどっち原村和。

  凄まじい勢いで恋愛対象とのフラグを構築して結ばれる強敵」

 「いや、そのモードだけでいいと思いますよ?

  さすがの原村和も激怒しますよねそれ……」

 「なんとかハードモードを攻略してブログにレビューを書かなきゃ……」

 「が、頑張ってくださいねー」


 初美は考えるのをやめた。

 その瞬間、後ろに気配を感じた。


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 見なかったことにした。


 7/10


 ……
 …

 「はい、霞ちゃん。

  ご飯ですよー」

 「あら、ごめんなさい。

  明日は私がやるわね?」

 「いいえ、こうして一緒に食べられるだけで十分ですから」

 「?」


 結局みんな部屋にこもってご飯を食べているのでご飯も初美と霞の二人で食べることになる。

 なんだかんだで食べ方のお行儀は二人とも良い。


 「は、初美ちゃん」

 「なんですかー?」

 「京太郎さんの話をしてもいい、かしら……?」

 「なーにを今更遠慮してるんですかー」

 「ありがとう!」


 最近の霞は非常におとなしい。

 気を遣っているのか京太郎の話をする前には必ず許可を取るようになった。

 特に初美から言ったわけではないのだが、そういう気遣いが出来るようになったのはとても嬉しい。


 「だいたい、須賀君は私にとっても友達なんですから気にしなくていいんですよー。

  それで今回はどうしたんですか?」

 「実は、最近無料通話を覚えたからちょっと電話しすぎちゃって」

 「ああ、怒られてましたねー」

 「気をつけるようにはしてるんだけれど、京太郎さんったら話題が豊富だからつい喋りすぎちゃうの」

 「それはわかります。

  私もすごいと思ってますよー」

 「でも、ちょっとエッチなのよ」

 「そりゃ霞ちゃんのドスケベボディ見ていれば誰だってそーなりますよー」

 「ぇぁっ!?」

 「なーにを今更カマトトぶってるんですかー?

  散々触手巫女調教とか言ってたくせに」

 「ご、ごめんなさい許してっ!?」


 そういえば、なんだかんだで霞だけは初美の言うことを聞いてくれた気がする。

 暴走こそしていたが初美が叱れば少しは聞いてくれていた様な気がする。

 まぁ、初美もなんだかんだで霞と話すのが楽しいのだ。


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      { i:.{   ;;;:::'::::::::::::::::::::::::/::/ .|:|      「(全く、乙女になっちゃって……)」

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.      |.:| 小 乂こソ    .乂こソムイヽ.||
.      |.:| .Ⅵ  ,.,.  ′    ,.,.,.,     ノ |.:|      「やっぱり霞ちゃんが一番マシですねー」
.      |/ .圦    r        イ¨  |/
.        个    V  ノ   イ
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 |: : : :|\|'⌒ | l: : :|   \|  ∨: :八:.:.:.,
 ' : : : |:l   __ 乂 : :|  ,イ示冬、〉:/ ミ:.:.:.:.,    「ちなみにクレイジーサイコレズのどっちを攻略すると
 |l: : : |:l_ ,竹冬、\|  .乂:ン / }::|  〉:.:.:.:..

. 八: : :|:l〃乂ン/ ̄`ー─‐‐′|::|〉/.:.:.:.:.:..`、   のどっちエンドの特典CGを見ることができます」

   \{:|i:ハー‐"  '       r|::| '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
     |:| 人"     __     ,イ_}∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:..\
    ':}         ‘ ′ ...:  |八:∧:::|.:.:.:.:.:.:.:.ト、.:.:..
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         /: : :从: : : : : |八人Nノ \: :l   ⌒|   |: : : : :!`丶     \
         /: : ://:/\ : 从   __,,.  \   ≦三≧ル^Y:.\|    \
       /: : :/ /:/  |: ∧l,r≦彡'´   ,       てノ| }|\: |
.      /:.:/   /:/   :|/〈∧てノ、、   ______   `` |_ノ  ‘:|     「攻略対象変わってるじゃないですかー!?」
     //   ./:/    |\`∧    厂     `Y  人     |
.    /´    l:/    从: l ̄    〈__   -‐┘       |
            |      ‘:l    ≧=-  __  -=≦
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                「 ̄ ̄ ̄ ̄\              l__, ┴― 1
                |            ー――――一        /|


 カン!

 あわネリ次元完成しなかったんだ。ごめんね


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 【咲-Saki-】みやながけでギャルゲー【安価】


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     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |   「もー、京ちゃんは仕方ないなぁ」
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/    参戦:みやながけ次元
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/     難易度:E
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}


 みんなのヒロイン須賀咲ちゃん!

 ぽんこつでドジっ子のコミュ症です!

 旦那さんにはちょっとキツいことを言うけれど、その実すごく大事に思っています!

 貧乳はステータスだ! 咲ちゃんはいい嫁さんだ!


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////   「須賀君のお嫁さんですっ!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////    参戦:京和次元
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    難易度:A
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////

 人気ナンバー1ヒロイン原村和!

 心優しくて料理も上手なとってもいい子!

 なんと、この情報社会でネットが得意な長所もあり!

 みんな大好きのどっち! 結婚することは出来るのか!?


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./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|    参戦:京照次元
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 天然ぽんこつお菓子大好きお姉さん宮永照!

 実はそこそこなんでもこなせるけれどもちょっと天然で重いところもあるぞ!

 妹の代わりでもいいと思って尽くしてくれます!

 そんなお姉ちゃんを救えるか!?
 

                _, -──-  .,_
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         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }    「マネージャーになるんだっ」
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′    参戦:京淡次元
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ      難易度:B
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕


 プロ雀士を目指すスーパーノヴァ大星淡!

 高校時代に友達関係でトラウマを抱えているらしいぞ!

 一度デレさせれば献身的に尽くしてくれるマネージャールート解禁!

 大星淡をプロ雀士にすることは出来るのか!?


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   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\        r‐ ┐    人::::::::::::: |     「私のために、無理をしないでくださいね?」
   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ´    イ:::_:_:__::::::::八     参戦:京霞次元
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   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,
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 みんなの憧れる黒髪ロング大和撫子巨乳巫女さん石戸霞!

 しかしその境遇はとても過酷なものだ。

 そんな中、貴方と出会った霞は新たな感情を覚えていく。

 全てを捨てて彼女を救うことができるのか!?




      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }   「……京は生意気」
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } /    参戦:京白次元
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/     難易度:A
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\

 だるだるお世話されたい系お姉ちゃん小瀬川白望!

 意外とサッパリしてそうで一度迷い込んだら執着心は強いぞ!

 いつもお世話されている白望が自分からお世話してあげる人を見つけた!?

 白望の心の闇を祓うことが出来るのか!?


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                            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`>、::ヘ
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                      /,イ::::::::::::::/::/ :::/ ∨::::|::::::::::|:::::::::::::::∧:',

                       //:::::::::::::::/::/:::::/  ∨::j,:::::::: |: l!::::::::::::::}:::l
                       / ′::::::::::ムム:::/    }::::ト::::::〈!::イ:::::::::::: |:::|
                        {::::l!:::|:::八' {:::' `   |:/ !|::/j:/メ:::′::::::::|
                     八::{|!: !::| ,r_芋ミ    !',r示/ミ' !::/:::::::′:

                       〉!.〉:乂' ト::::::}       ん:::::::;ハ,':/:::::::/::::::|
                       /':::〃:、_! 乂_ソ       乂__,ソ,jイ:::/`::}::::: |
                    /:ノ:l:ハ :::|! ,,,,,   '     ,,,,,  /::::゙ ノ:''!::::::|
                   /::/::::|!::!::∧    ー─,     /:::/'':::/j:::::: |   「一緒の大学、行けたらいいなぁ」
                  /::://:::::::|::ヘ:::::!::>.、  ゝ -    ,イ/::/:::::/ ,':::::: |   参戦:京穏次元
                    // ,/'::::::::::::::∧:|:::::::::'>    <ノ\/:/:::: / ':::::::::   難易度:D
        r 、  r,_.    〃 ,/:::::::::::::,r七´ ̄' / ヘ ,r<´/ ,/''<:::::/ /:::::::/
        j ! /ノ }    /::::::::::::::/ !   〈.  〈 /⌒、  /    `ヽ、':::::::/
        { .{/ / / /) ./:::::::::::::::::/  j ィ7`ヽ',Y /,∧,ノ   /   \:/
        | / / ,//::::::::::::::::::::::::/   / ! {   `-/´⌒}   \     ヽ
          ヘ    (--`ヽ::::::::::::::Y{  /  |〈!  ノ-{    /    /       }
        ,人__ ,,,)〈' ∧:::::::::::ノ !  ′ .! 乂 / { ゝ イ)  /      /
      /:>、    \ ヘ::::::ノ   l   !  `|  ゝ- ' ´ ./       〈


 元気いっぱいな天真爛漫少女高鴨穏乃!

 今まで覚えたことのない感情、あの穏乃が恋をした!?

 様々な試練(意味深)が穏乃を襲う中、穏乃なりに頑張ってアタックを開始する。

 乙女穏乃と一緒の大学に向かうことはできるのか!?


                   -―……―-
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        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l    「京太郎君のために可愛い女の子を捜すんだっ」
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l     参戦:京玄次元
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l     難易度:●×★▲;;;;;;
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
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 お嫁さんにしたい女の子ナンバー1松実玄!

 ギャルゲーの親友キャラポジションとして、様々な女の子の情報をくれるぞ!

 しかしその実態は誰よりも闇を抱えた一人の少女。

 他のヒロインとくっつかないと強制玄ルートだが、ちゃんと彼女の心を救えるハッピーエンドを目指そう!

 今日は投下予定なかったけど、雑談を拾ってみた

 需要があったら書いてみたいけど難易度高い奴(notキチガイ次元)
 ・霞色の空世界で霞さんと明華のドタバタコメディ後日談
 ・千里山で(無自覚な)妨害に遭いつつ一人だけで頑張って恋愛する泉
 ・主従逆転京ちゃんのごり押し求婚メイド透華
 ・『もしも新訳:京霞次元で初美とくっついたら』一発ネタ


 1/10

 【特別はっちゃんルート】 -単発次元- AASS

                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' /      「初美さんのことが好きです」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


       /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ::.:\
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   ≦::.:,.........|::/|::.:: | |::|::.|::.:|::.:|::|::.:f::.::.::.::.::≧
  /::.::.j/::.::.::.:|;__jヘハ| j/)/j/jハノ::|::.:|\:\::.\
. /::.//イ/|::.:::Yう心   う心ヽ |/::.:ハ:| ヽ::|\::}

// ./  |八:{:ハ弋zソ   弋zソノ j^V |:| j/  jノ
.   {  |:|   } ,,,  '    ,,,   /  ::|
     |:|  人   r―,    - '  .::|
     |:|    > ...   イ     ::|
     i:{      |   |      乂     「……ひょぇ?」
           イ     \_

       /  :  :. ̄` ´ ̄ ..: :  \
      __,   ::  :...............:  :
    ./V|  ヽ:          :ヽ   |__
    〈  \ |::          :./|__|_/|
    |\  \__       / ̄ ̄___/|
    |  \   |     ./  /T      |
    \  ハ  |     /  / |   / | /


 2/10


 それはifの次元の話。

 霞は財布を落として、京太郎に拾ってもらった。

 そのときに霞が一目惚れしなかった、そんなifの話。

 その後、初美は何度か京太郎と接触していたが、次第に初美は京太郎と愚痴を言い合える仲になった。

 非常に活発でコミュニケーション能力が高い二人だ。

 初美としてはあくまで『友達』の範囲内での付き合いのつもりだったが、どうやら京太郎は違ったらしい。


 「えっと、言う相手間違えてますよー?」

 「間違えてませんよ!?」

 「いやいやいや、何がどうしてそういう結論になるんですかー!?」

 「そ、それはダメってことですかね……。

  わかりました首吊ってきます」

 「告白で脅迫するんじゃねーですよー!?」


 京太郎の軽口はあくまで『いつものじゃれあい』の範囲内だったが、どうも内容は深刻らしい。

 もうちょっとムードや雰囲気のある場所で告白したのならばまた違う話だったろうが、残念ながらここはファミレスだ。

 ムードもへったくれもない上に、先ほどまではいつも通り世間話をしていた。

 『ちょっとドリンクバー行ってくる』と言ったノリで告白されても冗談か何かとしか思えない。


 「なんですかー?

  罰ゲーム告白ですかー?

  それはいくら私でも怒りますよー」

 「い、いや、本気なんですけど……」

 「時間と場所をわきまえてくださいよー。

  何が悲しくて昼間のファミレスで告白されてるんですか……」

 「そ、それはまぁ……。

  言いたくなったら口からぽろっと出てきたというか何というか」


 ーーダメだこいつ、意外とダメな子だ。

 この瞬間、割としっかり者という初美の判断は覆され、若干ではあるが霞側に寄った。


 3/10


 ……
 …

 「一体何のつもりなんですかねー」


 とりあえずその場は保留にしてホテルの一室に帰る。

 未だに京太郎の狙いが読めないのだ。

 短い付き合いだが、お互いに何かと苦労しているようで気は合う仲だったと自負している。

 だがそれが男女関係に繋がるかというと、初美は首を傾げざるをえない。

 そもそも初美と京太郎が出会ったときには霞がいたのだ。


 「いや、私と霞ちゃんなら霞ちゃんを選びますよね……」


 中身はともかくとして、と心の中で続ける。そこは譲れない。

 かたや男のロマンが詰まった豊満な肉体。かたや犯罪一歩手前のロリコン真っしぐら。

 実際にロリコンに狙われたら股間を蹴り上げるつもりだが、このように真正面から告白されるとは思いもよらなかった。


 「えぇー。ロリコンなんですかねー」


 ボフンと枕に顔を突っ伏す。

 冷静に考えて欲しい。

 京太郎の身長は182cm(巴調べ)

 初美の身長は139cmだ。


 ーーそれはヤバイだろ


 思わず口調すら忘れて心の中でツッコミを入れる。

 100歩譲ってこちらが惚れるならわからなくもないが、一緒に並んで歩いていると見下ろさないといけない男側が惚れるものだろうか?

 初美はその辺りの男の嗜好はわからないが、まともな性癖ではない。

 というか、初美側からしたら京太郎と並んで歩いているとちょっと怖い。


 以前、霞に聞かれたことがある

 好みのタイプとはどんなものか。

 そのときに、私を好きになってくれたならそれでいいと答えた。

 しかし、いざこの状況になってみるとその通りの考え方ができない。


 ーーロリコンだったら嫌だな


 そんな考えが初美を支配する。


 4/10


 「(私、意外と面倒臭かったんですねー)」


 サバサバしていると自負していた。

 好きな人ができたら、簡単に尻に敷いてやると思っていた。

 だから誰でもいいと思っていた。

 でも、それは違ったようだ。

 自分の体へのコンプレックスから、『そう思わないとやっていけなかった』だけかもしれない。

 いざ好意を見せられても、それを素直に受け取れない。

 いろいろと裏を考えてしまったり、このロリ体型目当てだったら嫌だな、なんて考えてしまう。

 霞だったらどうだろうか。あのグラマラスボディ目当てで好きになられたら、どう考えただろうか。


 「(好きな人にだったら、いいって言えるんでしょうか)」


 初美にはわからない。

 所詮は生娘。色恋沙汰には疎いのだ。

 自分の持てる武器は全て使う、そんな恋愛の駆け引きとは無縁である。


 「(じゃあ私は、どんなところを好きになってもらいたいんでしょうか)」


 考えこめば考え込むだけわからなくなる。

 誰かに相談しようにも、そんな相手はいない。

 何より、初美のちっぽけなプライドがそれを許さない。


 「(あっちは年下なんですよー。何で私がリードされてるんですかー!)」


 そう考えると何だかむかっ腹が立ってくる。

 そうだ。私は旦那を尻に敷くような嫁になりたかったんだ。

 年下にいいようにされるなんて、私らしくない。


 「(とりあえず、明日会って聞いてみましょう)」


 明日、同じファミレスに来るようにメールを送る。

 時間とファミレスの場所だけ書いた簡素なメールを送ると、携帯を放り投げた。

 それを京太郎が返信するかすら確認しようとしないで、布団に潜り込んで毛布を被る。


 数分後、携帯が震える音にビクッと反応させられた。

 しかし頑なに携帯を見ずに、そのまま眠りについた。


 5/10


 ……
 …

 「のこのこやってくるとはいい度胸ですよー。

  ここがあなたの墓場です」

 「えっ、あのメールって果たし状だったんですか!?」

 「内容は指定していませんよー」

 「いやいやいや!?

  あの流れでそれはないだろ!?」

 「おや、年上に敬語を使わないとはいい度胸ですねー。

  ちょっと神様呼んでフルボッコにします」

 「神様呼べるんですか!?

  ってかフレンドリーですね!?」

 「呼べませんけど」

 「呼べねーのかよ!」


 京太郎が来るなり、初美は考えていたセリフをブチまけた。

 その反応は上々だ。いつも通り初美に振り回されている。

 そうだ、これでいい。私たちの関係はこうだったはずだ。年下に振り回されてなるものか。

 もっとも、予定の時間より一時間ほど早く来ていたことはバレてはいけない。


 ーーそもそも、須賀君も須賀君ですよー!


 普通、意中の人に誘われたなら予定時刻より早く来るものではないか。

 確かに15分前行動は立派だが、勝手に緊張して一時間も早く来たのが馬鹿らしいではないか。

 絶対に言わないが、絶対に許さない。


 ーーあーもう、私って面倒臭いですねー


 いやだ。心が掻き乱される。

 薄墨初美はこうじゃない。

 もっとこう、京太郎を手玉にとるようなお姉さんであるべきだ。

 あの永水女子をかろうじてまとめているお姉さんだ。

 たかが年下の告白で胸をときめかせるわけにはいかない。


 「そ、それじゃ単刀直入に言いますよー」

 「?

  あ、告白の返事ですか?」

 「(な・ん・で、そんな余裕なんですかー!?

  散々女の子は食い物にしてきたってことですかー!?

  私はそんなちょろくないです!

  そんな態度をとったことを後悔させてやりますからねー!)」


 やっぱり振り回されてる。

 だめだ。この感覚は慣れない。


 6/10


 「……私のどこが好きになったんですかー?」


 意を決して聞いてみる。

 そうだ、お姉さんなんだから余裕を持って本人に聞けばいいのだ。

 胸がドキドキしていることは絶対にバレてはいけない。

 こっちだけときめいているなんて、許せないからだ。


 「うっ……」


 直球で聞いたのが堪えたのか、京太郎は言葉に窮しているらしい。

 先ほどまでの余裕は何処へやら、だ。

 僅かな優越感を持って、先を促す。


 「その、初美さんってすごくしっかり者じゃないですか」

 「そうですよー。お姉さんですから!」

 「昨日話していてすごくいいなって思って、気付いたら好きだなぁって伝えてました。

  好きっていうか、一緒にいたいっていうか……。

  ああ、もちろん好きなんですけど。クッソ、何言ってんだ俺」

 「……ぷくく」

 「あっ、笑いましたね」

 「もーちょっと言葉を詰めてきてくださいよー?

  もーっとロマンチックじゃないと乙女はときめかないんですから」

 「ちなみに、何点ですか?」

 「すごく譲歩して7点です」

 「一桁!?」

 「乙女を舐めんじゃないですよー」


 だめだ。笑みが止まりそうにない。

 先ほどまで余裕綽々だった京太郎が、うまく言葉を発せていないのだ。

 そんな拙い言葉でも一生懸命思いを伝えようとしているのがわかる。

 母性本能だろうか。そんな京太郎を見ていると胸が温かくなる。

 先ほどまでのドキドキとは違って、包み込んであげたくなるような感覚だ。


 「そ、それで」

 「?」

 「返事は、どうですか?」

 「……うーん、そうですねー」


 意地悪するつもりはなかったのだが、少し溜める。

 自分の考えをまとめたかっただけだ。


 7/10


 「最初に一つ、私はこれ以上成長しないと思いますよー」

 「?

  それはまぁ知ってます」

 「それはそれでぶん殴りたいですよー」

 「どうしろと!?」

 「次に一つ、私は旦那を尻に敷きますよー。

  亭主関白を希望なんて言ったら……」

 「いや、俺もその方が……」

 「ロリコンの上にドMですか。

  救えませんねー」

 「どう答えればいいんだ!?」

 「あと、これは昨日わかった話です。

  私、意外と面倒臭いですよー。

  サバサバしてる人がお好みなら別を当たってくださいねー」

 「そうなんですかー?」

 「口調真似んじゃないですよー。

  もう、本当に仕方ないですねー」

 「初美さん、それを聞いてくるってことはつまり……」

 「……まっ」

               ,....-::::::::::::::-.、
             /'.::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
            /:/:::::/::::::イ:::::;::::::::::ヽ:::ヽ
       ,r=ニ三三':::i::::_,'_:/__|l::::イ::::::}::l::::i:::::i
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          l:l  l::/:_',/ん心.:l/: :レチ=.、!/:::::ノミミ、、
          l:!   l:l .l:.i:.:弋_丿: : : :lr':沁}}イィト;:v`ミ,,
        l!   l:l ヽi: :''': : : : : : : ー:':ムソ!! | .l:l .Y!
          l:!   、 : : t ‐ァ: : : :./ // .∥  リ
          ll    l> _: ;  ィ  // ./
              ._|: : : : :.|    '"     「わ、私を飽きさせないように頑張ってくださいねー」
            ノ|-:'_: : _:_:_:'y'ヽ

          </  l: : : : : : :.:/  /`ヽ
        /  l  .,' : : : : /  /   \
         / |   /     ,'  /      .ヽ
         / l.|  ./     |  .|  {     i
       ./  .|l ./       .|  .|  l!     .|


 8/10


 それは初美なりの精一杯の強がり。

 本当は嬉しい。自分を好きになってくれる男の子なんて想像したことがなかった。

 でも、それを素直に表現するには経験が足りなすぎた。

 だからこそこんな物言いになってしまう。

 だが、許してほしい。

 京太郎だって拙い言葉で一生懸命伝えたのだ。


 ーーそれなら、私だって今できる言葉で伝えますよー。


 「そ、それじゃこの後デート行きましょうよ!」

 「うわぁ、いきなりホテルに連れ込む気ですかー?

  男は野獣ですねー」

 「ち、違ーよ!?」 

 「……まっ、それはもうちょっと待ってくださいね。

  ちゃーんと来年から長野に行きますから」

 「えっ?」

 「なんで鳩が散弾銃食らったような顔してるんですか?」

 「それ死んでるからっ!?

  死んだ魚の眼的な何か!?」

 「残念ですが、もう逃げられませんよー。

  来年にはお嫁さん修行でそっちに行きます。

  遠距離恋愛なんて真っ平御免ですから」

 「うへぇ」

 「あれ、もう幻滅しましたかー?」

 「まさか。

  その、うまく伝えられなかったけれど、初美さんのことが好きなんです。

  どんとこいですよ」

 「もう、すがく……」

 「どうしました?」

 「きょ、京太郎はちゃんと大学出て、いい仕事を見つけてくださいねー。

  子供だっていい学校に行かせたいですし、ちゃーんと私を幸せにするんですよー」

 「そ、それはもちろん頑張ります!」

 「ふふふ……」


 9/10

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.      |/ .圦    r        イ¨  |/     「後悔したって、遅いですからねー?」
.        个    V  ノ   イ
.             ≧。.,_   < {.,_
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         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/    「後悔させてみてくださいよ!」
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
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 10/10


 ……
 …

 ・帰宅後


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       |::{|:::: | r=ミ>-:〃l{::.心 i}::V⌒ヽ:| ノ  }:.:|
.      八:.\ ト:{i:.心:::::::::::::Vrり::::::::r::::::/:|   j::/
      | |:.| l(ハ:Vリ::::::::::::::;;;;::::::::::/_ノ/.|:|    /
      { i:.{   ;;;:::'::::::::::::::::::::::::/::/ .|:|

       乂  人:::::V_ ノ:::::::::::::|/   ;'      「あっ、霞ちゃん。

            八> -イ:::::::::|    ノ
             \{ _j::::::::::::`:::::⌒ヽ      私は彼氏が出来たんで長野に嫁に行きます。
               /::::ノ ̄  .:::::::::::::::::VL_
             __ /:::     .::::::::::::::::::::| <´|  卒業後は永水をお願いしますねー」
             //     ..::>< ̄ ̄  >- 、
           //     /  /  ̄ ̄    /
            //{,    /  /   /     {
.          {| i   /  /    、{:.  ヽ


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   |:::::::: l :::::::::::|l::::::::::::|\从::l __}八{:::::::::::::l:ノ    从::::リ:::::::: 八 j
   |:::::::: l ::::::::::八::::::::::|  ,,xぅ斧笄ミ\::::::::|斗ぅ斧x )/:::::/:/  ノ
   |:::::::: l ::::::::::::::::\::::| 《 h __j刈   `ー┘ h__j_| 》厶イ イ
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::个゙  乂廴ソ        乂_ソ ,′:::::::|
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::::|               ,      ,′:::::::::|
   |::::::::┃ : :::::::::::::::::|    ``         `` ,′:::::::::::|
   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\  U     r‐ ┐    人::::::::::::: |     「工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工!?」
   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ´    イ:::_:_:__::::::::八
   |:::::::::::::‘:::::::::::::::::::「:|    `       ....::|:::::l:/ / /^Yヽ
   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,
   |:::::::::::::::::‘:::::::::::::::|\\     //  `丶/ / / / | !
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 -‐'^´     ‘:::::::::: |   \\ //    / / / /  /   ト、


 カン!

 次こそあわネリ次元完結させるんだ…


 1/10

 【ライバル!】-あわネリ次元7-


 「とまぁ、あんまり親しい人と付き合いが続かなくてさ」

 「……」

 「……」

 「なんだよ」


 京太郎が軽く語ると、淡とネリーは上目遣いで京太郎を見つめる。

 バツが悪くなって視線を逸らそうとするが、二人ともくるくる回って囲んでくる。


 「キョータローってさ、意外と面倒臭いね!」

 「自覚してるよっ!」


 淡は悩まずに呆れたように口に出した。

 京太郎としては自覚している内容なので耳が痛い。

 しかし、呆れているがバカにしているのとは少し違った。


 「淡はどーなんだよ」

 「うーん?

  わかんないっ」

 「わからねーのかよ!」

 「そんなこと気にしたことないもん」

 「うるせーな。

  どーせ女々しいですよー」


 答えを返してくれることを期待したわけじゃない。

 京太郎が勝手に気にしすぎているだけの話なのだ。

 別に咲だって京太郎が誘えば何も変わらずに接してくれる。……はずだ。

 だけど、どこか寂しい思いをしてしまって以来、小さなトラウマのようなものになっているだけだ。


 「……ネリーは」

 「ん?」

 「ネリーは、ちょっとわかるよ」

 「へ?」


 ぽつりと呟いたその一言。

 ネリーが自分のことを喋るなんてほとんどない。

 相当厳しい環境で生きてきたことは想像できるが、彼女が不幸自慢することはなかった。


 2/10


 「こっちに来るまでの友達、もういないから」

 「あっ……」


 その一言にどんな思いが篭っているのだろうか。

 高校一年生で留学し、ずっとお金を稼ぐために麻雀をしてきた。

 臨海で出来た友達だってネリーにとってはライバルだ。

 表面上仲良くはしてきたし、裏があって関わってきたわけじゃない。

 しかし、心の内を出すことはなかった。


 「でも、キョウタロウなら大丈夫だった」

 「そうなのか?」

 「だって麻雀弱いから」

 「何の関係がっ!?」

 「プロにならないから、手を隠す必要がない」

 「あー、そういうこと……」


 最初こそ意味がわからなかったが、最後まで聞いてようやく察せた。

 ネリーにとって麻雀は命そのものだ。

 例え淡が麻雀を失っても死ぬことはないだろうが、ネリーの場合は生活に直結している。

 だからこそ自分の手の内は決して晒さないし、自分の心だって見せはしない。

 場合によっては勝敗すら拘らない。それがネリー・ヴィルサラーゼだった。


 ーーだった、そう、過去形だ。


 「でも、アワイには負けたくなかったんだもん」

 「あわっ?」

 「友達を取られたくなかったから」


 恥ずかしそうに、帽子で顔を隠した。


 ……
 …

 『今日の流れは打つ日じゃない』


 …
 ……


 ネリーは事あるごとに流れを読んできた。

 場合によっては麻雀を打つ事を拒否すらしてきた。

 だが、そんなネリーも淡とだけは麻雀を打ってきた。


 「アワイに勝ち越してるから」

 「私の方が勝ってるもん!」

 「はいはい、引き分けだってば」


 淡にだけは負けたくなかった。それは計算抜きでのネリーの感情。

 絶対に『友達』を譲らないための示威行為。


 3/10


 「だから、ネリーはキョウタロウのことバカにできない」

 「ネリー」

 「???」

 「なんだ、淡」


 ネリーが恥ずかしそうに顔を伏せている。

 京太郎もそれを察せないほど鈍感ではない。

 初めて麻雀以外で出来た友達、それがネリーにとっての京太郎だ。

 だからこそ、これまで懐いてきたんだろう。

 自分の力を見せても大丈夫、自分の人生に影響を与えることのない。ライバルではない存在。


 だが、淡はそんな二人を見て大きなクエスチョンマークを浮かべていた。


 「ねぇねぇ」

 「だからどうしたんだって」


      ∧  ト、\ヽ   ヽ  〃⌒》
  /ハ/  } |ヽ , -‐ !  l    《
 ハ_」/   .|  | /Vり  l  |  __  o
ィチ∨_ ̄`|  l ィ巧ミ< |  | ⌒》   /
 |ァ豸坏| ソ ' i::::::} 〉| !   ヽ。  /
 l〈 {:::::::j レ'   -‐'' リ 八     /
 ト `  ̄     '  "" ノ ハゝニニ二!
 ヽ ""   ∧    ノ人\ヽ    |    「私は二人の友達だよ?」
.\\ゝ    し'  /     } \\ <
\ \ ヽ ー- r i, --  / \ヽ! \ |

  \ } }-、  r‐/ /   \  ヽ!ヽ |
ヽ.  ト j !` ̄ / /      \  | }

: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /    「は?」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 4/10


 「キョータローもネリーも友達じゃないの?」

 「いやそりゃまぁ、友達だと思ってるよ」

 「……」

 「ネリーは?」

 「……ぅ、ぅるさい。

  ともだちでもいいよ」


                        ____
                      ´      `丶

                    /              \
                        /        \    ヽ
                 /   ,イ            ヽ    .
                     // |  |   ' ト、           .
                 j/  ;  |  | │:!∧     i    :
                /  i |¬|ト│ |八--:一   i    i
                .:   Ν 八八 Ⅴ´\ハ         |
               i:  Λ x= ミ \ル‐ =ミV:| │  i │
               | i  iハ   .       |.:| │  i │
               | i  i:  :. "       ""  ; :| .:|  i :.
               | i:. ∨込.  マ::::フ   / イ :リ  i  :.    「じゃあ解決だねっ!」
               人八 ∨ 个ト  ,,_  <「∨ :/i   i  :.
                    /\[  |  __j_」   ∨∠:リ  リ   ::、
                /  リ jレ'´ 乂    У∨   ∧     \
                  /  /  /ー  --/ /  /⌒>、    \
                  / / /  /   广⌒゙ア  /  ///⌒\   \
            /     /   /  /   /  厶イ     ,  \ \
                 /   イ\   ,゙ /   __/   {//       |   \ \
             //  /イ 「\\_/  .:::´:::八 ∨ ′     | \      ヽ
              (/ ノ   人;::::\[__/ ::::::/::/ \∨{        人     ∨)_ノ
           \{    /   >::[_[\__;;;/    )У       〉   ト、 │
                 \__{ /::::::::几::::::\      〈          /|   |ハ |
                    [__∨::::::::∨| \::::::丶    込,,______ノ |  /  ∨
                   |__7 :::::::: ノ│  〈:::::::::|    〈 [_____________〕 |  ,   /


 「おいおい……」

 「キョータローもネリーも考えすぎたよっ」

 「そりゃ自覚してるけどさぁ」

 「私は今まで、ネリーに手加減なんてしたことないよ」

 「……いきなりどうしたの」


     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     /

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |   「だって大学100年生だしっ!」
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


 5/10


 「プロになるまで手を隠さなくたって、あわいちゃんは負けないのだー!」

 「……だってさ」

 「……生意気。

  負け越してるくせに」

 「勝ってるってば!」

 「引き分けだって……」

 「それに、キョータローから離れるつもりだってないよ」

 「?」


        /   /  //  . :〃  . :iト、|:. |             ヽ    ヽ  ヽ
      乂 .′ / ,イ .:/ !   . :i| |:. |\: .                  ハ
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   | . :|   . :| . :| . :|  :.             /  ,. : ,イ  . :/  . : 人: .       : : : . . .   「キョータローと一緒にいると楽しいもんっ」
   |..:i:|   . :| . :| . :|   ゝ.     、   ノ .′ // / . : : /  . :.:/  \: .\: .
   l :从  . : :| . :| . :{   / > .        { /'   / . : / . : : .:′    \: .\: .
   乂{: \. : :!\〉、:\_/   . : .:〕jッ。.     . ィV`ヽ /. :/ . . : :/       \: .\: . .
    `\ \{   \;/  . : .://{{   ` ´ | |│ ,// . : .:/             \: .\: . .


 「理由なんてそれだけだよっ」

 「……そっか。

  まぁ淡ってこんな性格だよな」

 「褒められたー!」

 「うん、褒めてるよ」

 「お?

  キョータローが素直になった!

  私に惚れちゃった?」

 「ああ、惚れちゃいそーだぜ」

 「やったー!」


 自分の思う通りに突き進む。それが大星淡だ。

 その結果が失敗でも、反省してテクニカルになったスーパーノヴァあわいちゃんになる。(本人談)

 二人にとって、天真爛漫さがとても眩しい。


 「……」

 「どした、ネリー」


 ネリーが京太郎の腕の袖を引っ張る。

 相変わらず片手で帽子を深く被らせている。

 しかし意を決したのか、上目遣いで強い眼差しを向けた。


 6/10


 「……わ、私もキョウタロウと一緒にいると、楽しい」

 「へ?」

 「なんでもないっ」


 それだけ言うと、また帽子を深く被ってそっぽを向いてしまった。

 ネリーなりの精一杯だと、京太郎にも伝わった。 



 「(なーにが仲裁役だよ)」


 笑ってしまう。

 二人が京太郎に依存しているんじゃない。

 京太郎が二人に依存していただけの話だった。


 「……それじゃ、お姫様たちに感謝しないとな」

 「そーだそーだ!」

 「……そーだそーだ」

 「じゃあお姫様方の機嫌を直すために、まずはアイスでも奢ってやろうか」

 「ほんとっ?

  食べる食べる!」

 「奢りなら食べるよ」

 「おう!

  今日はダブルでもトリプルでもいいぞ!」

 「店員さん!

  ここにあるアイス全部!」

 「加減しろこのおバカ!」


 先ほどまでの雰囲気が嘘のように明るくなる。

 ネリーも心なしか楽しそうにアイスを選んでいる。嗜好品を買うことなんてほとんどなかっただろう。


 「ったく、女の子二人連れてきてくだらない話をしちゃったよ」

 「それなら私たちを満足させるのだー!」

 「はいはい、任せとけって」

 「キョウタロウ、どれがお勧め?」

 「んー、ネリーってどんな味が好きなんだ?」

 「キョウタロウが好きなものが食べたい」

 「それじゃ、チョコレートミント」

 「じゃあ三人ともトリプルで!」

 「俺はシングルでいーって。

  そんなに食えないよ」


 やはり女の子はアイスが好きなのか、二人とも元気になったようだ。

 しかし、ネリーは先ほどからアイスと京太郎を交互に見つめている。

 少し待って、アイスが届くと淡は嬉しそうに食べ始めた。


 7/10


 「頭がキーンってする!」

 「一気に食べすぎだ、このおバカ……」

 「えっへっへー。あまーい!」

 「淡って甘いもの好きそうだもんな」

 「女の子はみんな甘いもの好きだよ!」

 「そりゃそっか」


 一気に食べようとする淡に対して、少し食べたらじっとアイスを見つめ始めるネリー。

 少し考えたと思うとまた食べて、京太郎の方をじっと見たと思ったらアイスに視線を移す。


 「トリプルなんだから早めに食べないと溶けるぞ?」

 「……し、知ってる」

 「冷たいのがダメだったり?」

 「それは大丈夫」

 「?」

 「きょ、キョウタロウ!

  屈んで!」

 「?」

 「あ、あーん」


 するといきなりチョコレートミントを京太郎に押し付けた。

 普通にしているとネリーの身長では届かないため、屈んだ一瞬を狙って口の中に放り込む。

 もちろんいきなりだったため、京太郎の顔面に盛大にアイスがくっつく。


 「冷ァァァーー!?」

 「ちょ、チョコレートミントが好きだっていうからわけてあげるよ」

 「あー! ネリーずっこい!」

 「めっちゃベタベタする……」

 「ほら、私のもわけてあげる!

  あわいちゃんは優しいのだ!」

 「グハァ!

  口の中に無理やり突っ込むのはやめろよォ!」

 「ねぇねぇ美味しい?

  大学100年生のあわいちゃんと間接キスできるなんてキョータローはついてるよ!」

 「か、間接キス……!?

  ね、ネリーはそんなつもりじゃ……」

 「もっと食べていーよ!」

 「だから押し込むなァ!?」


 嬉しそうに京太郎にアイスを押し込む淡とネリー。

 同じようにアイスを食べている人たちから奇異の目線で見られる。

 だが、京太郎はそれでもいいかと少しの幸福を感じていた。


 8/10


 ……
 …


 それからデートは終わり、淡とネリーは二人で帰宅していた。

 京太郎が送るつもりだったが、『女の子の話があるの!』と言われてすごすごと帰って行った。


 「ネリーはキョータローのこと好きなの?」

 「……わからない」


 直球で聞く淡に対して、曖昧な返答を返すネリー。


 「私は好きだよっ」

 「うん」

 「ネリーはどう?」

 「キョウタロウは、ダメダメだね」

 「そうだよ!

  すっごく面倒くさいし!」

 「私たちのこと面倒見てるみたいな感じが嫌だ」

 「キョータローのくせに生意気だよね!」

 「今回のことまで、自分のこと話してくれなかったし」

 「ずーっと人の話を促してばっかりだったよね」

 「アイス、苦しそうだったし。

  もっと喜べばいいのに」

 「美少女との間接キスなのに、キョータローはワガママだよ!」

 「でも、嫌いじゃないよ」

 「それじゃ、私が貰っちゃうよ?」

 「それはダメだね」


 ネリーが不敵な笑みを浮かべる。

 かつて臨海に所属していた時にメグに向けたような、自信満々の笑いだ。

 もう、大学になって不安を覚えていた二人はいない。


 「麻雀だって、恋愛だって、アワイには負けない」

 「へっへっへー」


 淡も嬉しそうに笑う。

 弱者をただ蹂躙することは淡の望むところではない。

 そう、大星淡もまた相手が強ければ強いほど燃えるタイプだ。


 9/10


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