京太郎「みやながけ」咲「平行世界」 (1000)


 1

 不定期非安価
 未来設定の京咲
 頂いたお題から世界を構築
 狭く深くのんびりやってます

 今スレから平行世界で他カプもOK
 カプにするなら咲照淡玄霞白セラからどうぞ

 募集してない時でも雑談とかから拾います


 ・まとめwiki
 http://www27.atwiki.jp/miyanagake/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449129501


 ・みやながけ

 須賀咲
 旦那さん大好きお母さん。周りに振り回されるが本人も大概。専業主婦のお嫁さん

 須賀京太郎
 嫁さん大好きお父さん。酔うとデレるサラリーマン。コミュ力お化け

 宮永照
 京咲大好きお姉ちゃん。実は乙女。トラブルメーカー兼プロ雀士日本代表

 宮永界
 家族大好きお爺ちゃん。娘たちにぞんざいに扱われる。まだ仕事してます

 宮永母
 常時迷子なお婆ちゃん。一緒に住んでるけど、原作に出るまで出番はない

 京咲息子
 わんぱくで外で遊ぶのが大好き。妹の面倒を良く見る

 京咲娘
 お父さんっ子、お兄ちゃんっ子。絵本が好き


 咲ちゃん妊娠を機に、改修した宮永家に須賀夫婦が同居
 表札には「宮永」「須賀」があり、みんなで住んでいる


 ・みやながけを取り巻く人たち

 原村和
 喪女その1。お見合い19連敗中。悪待ちだけは許さない。小学校の先生です

 竹井久
 喪女その2。アラサールートにずっぷり。デジタルだけは許さない。美人OLやってます

 片岡優希
 精神的にいい女に成長。常識的に京咲を守る子。社内のムードメーカー

 染谷まこ
 一児の母。厳しく強いお母さん。まこ娘と京咲子供は仲が良い。roof-topで頑張ってます

 夢乃マホ
 ギャルをコピーしたスーパーマホっち。男の弱い部分を攻める子。OLだよ

 大星淡
 「The Big Star」プロ雀士。最近みやながけに遊びに来ます

 石戸霞
 高校生から老いてません。本人が語るのは黒歴史かオカルトか? 結構売れてる小説家。京霞同人も作ってます

 小瀬川白望
 高校生から老いてません。霞さんと仲が良い。働かなくても生きる極致に到達しました

 松実玄
 無害な重力発生装置。既に死ぬまで独身を貫くつもりです。松実館に就職

 江口セーラ
 常識人なプロ雀士。乙女モードに入ったけれど、京太郎が既婚者だと知りません。だいたい照のせい


 ・ちょい役

 薄墨初美
 旦那を尻に敷く人妻。子沢山なしっかり者。薄墨家を継いでます

 松実宥
 大学に行ってお見合い結婚。松実旅館を継いでます。妹の行く末が心配

 亦野誠子
 淡を放っておけないとてもいい人。実は恋人がいるよ。OLやってます

 狩宿巴
 料理上手な人妻。霧島のおしどり夫婦。まだ子供はいないよ。狩宿家を継いでます

 原村恵
 娘が喪女になって壊れた。宮永界の旧友。最近お見合い相手を探すのが楽しい

 高久田誠
 京咲とは中高大と一緒。京咲のために大学の出席は代返してました


 ・1スレ目で頂いたシチュエーション

 14
 【仕事場にお弁当を届けに行く咲ちゃん】

 72
 【一緒にスーパーで買い物】

 84
 【休日にまったり耳かき】
 151
 【久しぶりに姉も誰もいない二人っきりの京咲】

 158
 【照にあすなろ抱きされて耳元で囁かれる京太郎】
 159
 【照の誕生日京太郎独占】
 181
 【照の誕生日京太郎独占権プレゼント】

 125
 【内弁慶】

 148
 【鍋料理】

 149
 【紅葉狩りに行く】
 156
 【子供達と一緒にお風呂はいる】
 【川の字で寝る】
 157
 【旅館で家族風呂】

 174
 【子供に「伯母さん」と呼ばれる照】

 180
 【膝の上に座って充電】

 152
 【優希と和が訪ねてくる】
 203
 【高校時代の麻雀部員との会話】

 150
 【告白した時のこと】

 235
 【子供の名前を考える夫婦とDQNネームをつけたがる照】

 75
 【突然の大雨に濡れてしまったので三人でお風呂】
 160
 【宮永家全員とヤる】

 275
 【看病】

 276
 【酔っ払って前後不覚に陥りながらなんとか家に帰って玄関に倒れ込み、むくれながらスーツを脱がそうとしたらすごい勢いで手を振り払って「止めてくれ、家に妻がいるんだ」と喚いて気を失う京咲】

 161
 【子供の授業参観などの学校行事】

 226
 【夫婦喧嘩してから仲直りまで】
 227
 【子供達が京ちゃんを独占していることに嫉妬して、パパは10年も前からママのなのーって嫉妬する咲ちゃん】

 277
 【押入れを整理してたら高校時代のセーラー服出てきて、ついつい着ちゃう咲ちゃん】

 274
 【お産間際のみやながけ】

 201
 【咲ちゃんは友達が少ない】
 271
 【京咲家デートの割合】

 ↑投下済


 ・2スレ目で頂いたシチュエーション

 864
 【界さんが京ちゃん呼びする理由】
 989
 【両親視点での生活風景】

 994
 【出産前後の京咲】

 988
 【恋人になってからの初デート】

 481
 【京太郎と照の浮気疑惑】
 996
 【照と京ちゃん夫婦に間違われて咲ちゃん嫉妬】

 990
 【プロポーズ】

 477
 【結婚前、界さんに嫁さんにくださいな挨拶をする京ちゃん咲ちゃん】

 863
 【京咲が結婚後に宮永家に住んでなかったら】
 987
 【結婚初期の話】

 476
 【妊娠発覚時の様子】

 993
 【照視点で何か】

 480
 【バレンタイン】

 998
 【家族みんなでトランプ遊び】
 999
 【みんな幸せな風景】

 888
 【子供が風邪を引いたら自分が代わりになってあげたいと思う京咲】

 992
 【友情破壊ゲームをプレイしたのに、さらに絆が深まった京咲】

 1000
 【京太郎たちが3年の卒業式】

 991
 【重婚が法的に認められてテルーと京ちゃんの子が誕生、という照の夢オチ】

 482
 【カン(物理)】
 67(4スレ目)
 【咲ちゃんのお料理講座】

 ↑投下済


 ・3スレ目で頂いたシチュエーション

 862
 【京咲最大のプレゼントは感謝の言葉】

 901
 【女子会にて少女漫画などに良くある壁ドン顎クイetc.の話で盛り上がるもよく考えたら全て京ちゃんにされていた咲ちゃん】

 984
 【照とロッカーに入ってしまって嫉妬する咲ちゃん】

 986
 【何かと頼りにされる咲ちゃん(の夫)】

 998
 【京咲照で海水浴】

 1000
 【清澄麻雀部全員での同窓会で盛大にのろける京咲とかさ】

 985
 【子供たちの運動会とか】
 989
 【子供達がよその子とおままごとをしたせいで須賀夫妻の(主に夜の)家庭事情が赤裸々に】

 905
 【男女の双子について。ヨスガ】
 127(4スレ目)
 【子供が親の真似をしてキスとかしてた】

 994
 【タイムカプセル】

 906
 【ペットのカピバラと戯れる】

 999
 【高校時代にできた戦友】

 987
 【子ども達と一緒にスーパーで食材お買い物】
 135(4スレ目)
 【DNAに刻み込まれるレベルの迷子属性】

 997
 【京咲大学時代の照視点】

 ↑投下済


 ・4スレ目で頂いたシチュエーション

 122
 【照の試合中継をおうちでテレビ観戦京咲】

 126
 【いつもの調子じゃなくてガチ本気で京太郎に迫る照】
 220
 【ほのぼの定期って、次あたりでまた盛るんだろ!】

 123
 【照と京太郎のデート(with咲)】

 331
 【双子から何て呼ばれているか】
 348
 【すこやんをテレビを見た双子の反応】

 121
 【照に京太郎と結婚することを伝える時の咲さん】

 242
 【部長の話】
 270
 【10年後のスーパーマホっち】

 442
 【危しマホにちょっとデレてしまった京ちゃん】

 434
 【照のプロ仲間が家に遊びに来たりとか】
 440
 【照の女子(プロ)会】

 436
 【まこから見た和久マホ】
 438
 【子供達とまこの雀荘へ遊びに】
 445
 【まこさんは誰かと結婚したんだろうか】

 439
 【この前の霞さんの話のつつとか】

 456
 【京ちゃんエロ本所持なお巨乳もの】
 495
 【胸の大きい人を見て鼻の下を伸ばす京ちゃんを見て本気出す霞】

 496
 【息子が淡に麻雀を教えてもらう。そして娘の淡への反応】

 523
 【黒歴史ノートを読んで凹む霞パパ「今どき許嫁とかSOA…」】

 444
 【子供たちの七五三をする京咲】

 528
 【楽しそうに何故か姫様や六女仙の話をし始める霞さん】

 542
 【酔っ払った京太郎と二人きりになる久】

 125
 【宮永姉妹に襲われる京ちゃん】


 443
 【京太郎出世する】

 616
 【照に甘える淡と、淡に対抗して照に甘える兄妹   を見ている咲ちゃん】

 615
 【和久の逆光源氏計画(成功する見込みなし)】

 437
 【新婚旅行】

 522
 【霞さんも女子会()に参加してみよう】
 525
 【咲ちゃん以外が参加の女子会】

 529
 【夜中に一人でトイレに行けなくなったみやながけ一同】

 617
 【健康診断】

 684
 【京太郎とシロの出会い】

 723
 【グラビティクロチャーに救いの手を】
 725
 【クロチャー、長野に観光に来る】

 715
 【昔に京ちゃんに宛で書いたけど渡さなかったラブレターが発掘されて、なぜか京ちゃんに朗読する羽目になった咲さんとか見たいです(畜生スマイル)】

 719
 【偶然京太郎と出会ってしまう霞さん】

 716
 【京ちゃんが長期出張中の家の様子】
 722
 【宮永家に偶然知り合いが大集合】

 712
 【初めてのお使いをする子供たち&それを陰から見守る大人たち】

 712
 【幼稚園の学芸会(お遊戯会?)で劇(シンデレラ、西遊記など)をする子供たちを見る宮永家】

 789
 【クロチャー、京ちゃんや子供と一緒にいて夫婦と間違われる】

 754
 【恵さんにものすごく孫自慢する界さん】

 718
 【京霞本を読んだ久と和の感想】

 124
 【京咲の結婚式での照と清澄の様子】

 720
 【双子の誕生日会を家で】

 721
 【京ちゃんの男子会】

 812
 【家の中でトルネードぶっぱする照】

 788
 【クロチャーに何か手紙を書かせよう】

 926
 【京ちゃん、麻雀で覚醒!】

 925
 【他人の家を掃除しだすクロチャー(平行世界)】

 971
 【霞さんの平行世界の話】

 ↑投下済


 未投下

 725
 京ちゃん、咲照とドライブする
 785
 クロチャーのところに家族みんなで旅行に行こう

 970
 京白で最高に幸せな生活

 972
 白霞玄と卓を囲む照

 977
 テルーの公式戦を観客席の最前列で見学する京咲

 978
 照が京ちゃんへの恋に落ちる瞬間

 ではまた来ます
 前スレ埋まったら移行します


 1/8

 978
 照が京ちゃんへの恋に落ちた瞬間


 「照はどうしてその『京ちゃん』のことが好きになったん?」


 そんなことを友人であり、ライバルである江口セーラに聞かれた。

 この前の飲み会からこっそりと女の子ファッションなどを頑張っているらしく、恥ずかしがる姿がとても可愛い。

 私の惚気でよければ、話しても大丈夫。


 「京ちゃんと出会ったのは、妹と仲直りした後の話。

  妹が『中学生時代に仲良くなったんだ』って言って連れてきたのが最初の出会い」


 今でも鮮明に思い出せ……ない。人間の記憶って残酷だね。

 それでも決して忘れない。あの時のことは覚えている。


         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : | 「ちょっとだけ、長くなる」
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /


 2/8

 ……
 …

 咲と和解して、京ちゃんを紹介された。

 その時には『つまらないものですが』なんて言いながらお菓子を渡された覚えがある。

 私はすぐにお菓子に気を取られて、妹と同じ『京ちゃん』って呼び方をしたんだ。

 何せ、それまで私は京ちゃんの本名より、何度も何度も繰り返す咲の『京ちゃん』って単語ばかり聞いていた。

 会う前からはしゃぎながら『京ちゃん』の話を繰り返す咲。


      /              \
      / .::::::::..::::::::. ::::::::::::.. ::::::::...  ヽ
.   / / .::::::::::::::::::::::::. :::::::::::::.::::::::::::. :. i

   / /;.:::::::::::;ィi::i:::i  i:.|:::   |::. ::::::..::  |
.  / i |  :.:ハ!_|.|.:|:::::i::|:::::::::::::::::::::::::::::. |
 / ..|.:|::!:::::'|´|_И:!::::i::|::::::::::::|::::::::::::::::: |

./ .:/!:{:ハ:::i:f"|:ヽ|:::::::i::|-、::::::|:::::::::::::::::::.|   「今だから言える。

i/   |::::::};ハ{. Lン|:::::;ル'^ }::::::|::::::::::::::::::: |
     |:::ノ   "" j/  /::::::|:::::::::::::::: :: |    私は見たこともない『京ちゃん』に嫉妬していた」
    |::::.、        '^リ::::::!:::::::::::::::: : | |
    |::::ハ`       !:::::/:::i::::::::::::i: |ノ
    |/   ヽ.__,..::、  /::::/:::/:::::::/:/!: /
           V | /::ノi!:/!:::::ノソ }ノ
          ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\
     ,...-‐'"            `ー- 、

   r=、´                   `ir、
  /\ヽ、                     ||.ト、
 ハ   | |:|                    ||.| |
. i ゙、  | |:|                   ||.|/!
|  ゙、 !.i:i                   ||.||


 咲が笑顔で接することができる相手。

 気が弱くて人見知りの咲が、こんなにも懐いている。

 気兼ねなく接して、強気に出られる咲なんて見たことがない。

 私にとっての咲は、小さい頃にトテトテと後ろをついてきてくれた。

 そして麻雀を覚えて、恐怖の目で私を見る、その姿が最後だった。

 そんな咲が、昔の私以上に心を開いている相手がいる。

 咲が一番辛かった時期に、側にいてくれた人がいる。

 嫉妬していたんだ。

 自業自得で、当たり前のことなのに、姉としてやるべきことが出来なかったことが辛かった。

 だから最初は、いい人だとわかっていて好感を持っていたけれども、同時にちょっと苦手だった。


 3/8

 その後の切っ掛けなんて、特になかったよ。

 京ちゃんはただ、普段通りに過ごしていただけだもん。

 私だって咲ほどではないけれども他人と話すのは得意じゃない。

 そんな私にも、彼は咲と同じように接してくれた。



 『照さん! 新しいお菓子買ってきましたよ!』

 『……! ど、どうして?』

 『へ?

  だって咲が【お姉ちゃんはお菓子が大好きなんだよ】って言うから、お土産に買ってきたんですよ』

 『そんな、わざわざ買うなんて』

 『いやぁ、界さんにもお世話になって……お世話してるのは俺か……?

  ま、まぁ、これから照さんにもお世話になるかなァ? って!』

 『賄賂?』

 『そうです! 賄賂です!

  是非受けてとってください【お姫様】』

 『ふふふっ』


 彼は私と咲の関係について聞くことはなかった。


 4/8

 『京ちゃんは、私と咲の間に何があったか気にならないの?』

 『ちょっとは気になりますけど、話したくないならいいんじゃないですか?

  誰にだって話したくないことくらいあるでしょ』

 『京ちゃんにもあるの?』

 『そりゃありますよ!』

 『例えば?』

 『中学生時代のハンドボール決勝の後、負けちゃって咲に……ってなに言わせるんですか!』

 『ふふっ』


 深く追求してこない、そんな関係がとっても心地よかった。


 『照さん、これどうぞ』

 『これは、クッキー?』

 『ホワイトデーのお返しです! 咲と、照さんの分ですね!』

 『し、市販のだったのに手作りでお返しなんて』

 『いやぁ、俺のなんてすっごい不格好ですよ。

  料理なんてタコスくらいしか出来ないですし』

 『京ちゃんのタコス、今度食べてみたいな』

 『おっしゃ! 任せてください!』


 妹の幼馴染という、絶妙な距離感。


 5/8

 『照さん。咲と一緒で本が好きなんですね。

  そんな照さんに、俺と咲からプロ記念のプレゼントです!』

 『これは……、ブックカバー?』

 『け、結構高いやつ奮発しました!

  咲、そこに隠れてないでちゃんと渡そうよ!』

 『う、うぅぅぅ』

 『二人で、選んでくれたの?』

 『はい! お気に召したらいいんですけれども』

 『ど、どうかな。お姉ちゃん』

 『……』


             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :| 『ありがとう二人とも。
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |  一生大事にする』
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : |
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : |
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


 6/8

 『照さん、大丈夫ですか?』

 『ちょっと辛いかな。

  やっぱりプロは強いよ』

 『照さんにそこまで言わせるなんて』

 『でも、大丈夫。

  私には力の源がある』

 『へ?』


                        _. . : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : . 、
                    ,. : : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                  ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                /: :,: : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ

                  /: : :/: : : : : /: : ,: : : : : : : : : : : : :,: : : ヽ: : : : : : .
               ,: : : /: : : : : /: : /: : : : :|: : : : : : : : |: : : : :∨: : : : :.
               /: : /:,: : :_:_:/: : /: : : : : :i: : : | : : : : l: : : : : :|: : : : : :
             /: : :从|: : : :/|:`イ: |: : : : ∧: :.:|: : : : /: : : : : :|: : : : : |
           / : : : ィ: :{: : :/ィ-、 }:∧: : : | -}:|-|---く: : : : : : ,: : : : : :|

               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′ 『京ちゃん。お菓子』
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 7/8

 ……
 …

 「私は、咲を大事にしてくれる京ちゃんのことが大好き」

 「お、お熱いなぁ。

  でも、なんかこれといった切っ掛けーって感じやあらへんなぁ」

 「私の場合は、気付いたら、って感じかな。

  京ちゃんは人の心を溶かすのがうまいから、少しずつ好きになったんだと思う」

 「へ、へぇー」

 「一目惚れって人もいるだろうけれども、私はこうだよ」

 「よっしゃ! 参考になったわ!」

 「それならよかった」

 「照はこれからもアタックするん?」

 「うん。私は私なりに頑張る」

 「そうか……。

  こ、これからは麻雀だけでなくライバルになるかもしれんな!」

 「? うん」

 「ちなみに、ちょっと聞きたいんやけど……」


 8/8

                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、

       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、

     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .

    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ   「い、妹さんと『京ちゃん』って、付き合っとるんか?」
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,

   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{

                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。

         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |    「(結婚してるから)付き合ってないよ」
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


                  ,、
             ー-..、   ',:\
             _\::`ヽ、}: :ヘ
     _,,,. . .-‐: : : ̄: : : : :`゙: : : ヽ: :},____
     `''ー---: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ン’
       /:^:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゞ´ パァッ……

      /: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : :\: : :ヽ
   ,,ィ: '": ;_:ノ: : : : /: : : : : : : :i: : : : : :}: : :ヽ: : : : 、
  `゙ー‐'フ: : : : : :./: : : : : : : ノ}: : : : : i!: : : :ヘヽ: : ヘ

    ,ィ": : : : : :7: : : : /ノノ ,': : : : ノ_}: : : :}:ヽ`ー-ゝ

     `7: : :r 、:{: : ,ィ==ュ、 /: : :/_´,,レ、: : }: : :,
     /: : : {.{ヽレ"“㌢さ ’/:;/ ィチァヾ }: :.,': : : .,  「(よ、よし!)」
    ノ- "7:;ゞュ」  ゝzシ´ '"´  込ソ 〃}:/、: : : :ヘ
      '´  ヽ: ヽ     .      ,': :":} `ー--ゝ
          ゝ: i 、  r _ ァ   ノ ヽ: : ,
         _,,ィニ}   .__ ,  ´   ヾ}
      _,,ィ≦ニニニ<,,_   L}≧zzュx、
     ,'へニニニニニヘ`゙ -‐'iニニニニニ7` 、

     〈  へニニニニニヘ   i!ニニニニ=7 ,'  }
     i、   へニニニニヘ   !ニニニニノ ノ  ,


 カン!

 恋に恋する乙女セーラ
 そろそろ淡出さないと……

乙です
和京でお見合いって書こうってしようしたけど候補に無かった(´・ω・`)

>>24
和京のお見合いネタやってみます

前スレ1000の化学反応どうしよう…

グラビティ(漢)とかグラビティ(物理)とかになるんじゃね(適当


 1/11

 24
 和京のお見合い(平行世界)


 原村和です。お見合い19連敗中です。

 ここまで来て私は悟りました。


 「間違っているのは私じゃない! 世界の方です!」


 そう。現実世界で相手を見つけようとするからいけないのです。

 よく考えてみてください。

 ほうら、画面の中にはより取り見取りのイケメンがたくさんいるじゃないですか!

 髪の色だって選び放題! 性格だって好きなだけ! 相手の職業だって好きに出来ます!

 決して裏切られることもなく、好きなだけイチャイチャ出来るんです。

 危なかった……。危うく三次元に惑わされるところでした。

 そもそも、私はネトマで有名になったんです。

 私の世界は電子の世界にあるんです!


 2/11

 「さて、今日もFF14をやりますか」


 ネトマも一息ついたので、ネトゲに移ります。

 天使のどっちのイメージが崩れる?

 やれやれ、今時ネットゲームをやっていて2ch等と関わらないなんてありえませんよ。

 ネトマの掲示板や情報一つ見ても煽り煽られ叩き叩かれの混沌。

 超有名なニュースサイトも2ch・twiter・ふたばのまとめばかり。

 否が応でもアングラサイトに触れてしまう昨今、それらに一切触れない女の子がいるでしょうか?

 『私、ネット使うんだけど2chなんてわかんなーい☆』なんて言ってる子は絶対にアウトですよ!

 大なり小なり関わってるはずです。

 もちろん、『のどっちは運営の用意したプログラムだ』なんて言われた私がその世界にハマらないわけもなく……。


 「また私に負けた人が騒いでいますね……。

  IDを変えて、と。『負け犬の遠吠えじゃねーかwwwwww』

  おっと、草を生やすのは時代が古いですね。

  『負けたから文句を言うとか草生える』にしておきましょう』


 ネットスラングも流行り廃りが激しくて困りますね。

 かれこれ中学時代から10年以上ネットの世界に浸かっている私からしてみれば、新参に伝わらない言葉が多くて困ります。


 3/11

 「和、またお見合いの相手を用意したぞ」


 ……ついに来ましたか。20人目の相手。

 ここまで、19人斬りを成し遂げた私にふさわしい相手が見つかるとも思えませんが……。

 父もいい加減諦めてくれればいいのに。

 いやまぁ、気づけば私も28になり、クリスマスケーキも半額以下のお値段で買えます。

 お相手を選んでいる場合ではないのはわかりますが……私にだって夢があるんです!


 「会うだけあって見なさい」

 「はい。わかりました」


 しかし家にいる間は両親に従順です。

 父も私のことを心配してやってくれているのはわかりますし、それを無下にするのも気が引けますからね。


 「相手の写真とプロフィールはここに置いておくから、目を通しておくんだぞ」


 そう言って父は部屋の隙間からアルバムのようなものを差し込んできました。

 以前、勝手に部屋に入った時に蹴り飛ばしましたからね。

 最近は気をつけるようになったので、嬉しい限りです。

 お相手の方も、ちゃんとプロフィールを見たいところですが、今は縄跳びの最中です。

 後で見ればいいでしょう。

 ……その後ネトゲとネトマのループに陥った私は、相手の写真を見ることもなく本番に出向くことになったのでした。


 4/11

 「はふっ、はふっ」

 「和、落ち着きなさい……」


 お、落ち着けるわけがありません。

 ここまで28年間、男性と話したことは数少なく、親しい男友達なんて一人しか出来ませんでした。

 最後に会話を交わしたのは高校時代。その後のお見合いもいつもこんな感じです。


 「お、落ち着きます。

  デュフ、フヒッ、オゥフwwwwww」

 「(今回もダメか……)」


 父の哀れむ視線が痛いです……。

 私だってこんなことになるなんて思いませんでしたよ!

 ああ、高校時代が懐かしいです。

 思えばあの時が私の黄金時代でした。

 ゆーきと咲さんという友達がいて、全国制覇を成し遂げた時代。

 あの一年が私にとっての絶頂期で、そこから先は転落するばかり……。


 そう、全ては歯車が噛み合わなくなった、あの時に―――


 5/11

                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ 「和……か……?」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、




               ____
         ,.' ´        `  、
      _,ィァ′        ヽ    \
       {少′  / ,i  l ト、  i   ,ィマ、
      Y /  /// | l| | ハ  辷='/|:..ヽ\
     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、

      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト'"   '     '""'  _,イ | |:.:| |:.:| 「須賀、君?」
      } } ハ    tっ     ィ' ) ,j リ 刀 「
     / /,イ| |l>、    ,ィ |ノイイ / リ |
      / /リ |:! !仏ィ_〕¨     》,// / /| !
.    / / r廾 .|「{: |-、  __ / // ,ヘ〔 .j {
    〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))
    } } /`Y'| {:.:.:.:.:.l    /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
    j/ }`ー冫j\:.:.:|  /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
      ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v'   人
.     }/:.:.   . :.:.[二]-:.―'´. : :.:.:.:.:V  / ∧
     i':.:.:.. . . .: : :∧Ⅵ:.:..  . . : :.:.:.:.:.:i // ,/ イ
     {  : : : : : : }:.:|:.i:{:.:.:.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|r<´ _.!
    _八     j:.:.!:..:|..  : : : :     ノ{    {
   { i   ヽ、._  |:.:.:.:.:|::         ,イ ヾ、_  |
   ∧ヽ  { >=-.¨|:.:.:.:.:|==-__--,イ}:{  丶、._〉
   〉ヘ ':;:...| //´ |:.:.:.:.:|: : `¨ー= イ{l! ';:..   {


 6/11

 「おおっ!? 知り合いか!

  じゃあ後は若い二人に任せよう」


 父はそう言って私と須賀君を二人きりにしてしまいました。

 ……ものすごく気まずいです。

 何せ、私と須賀君はあの高校一年生のインターハイが終わってから会ってないのですから。


 「その、相手を聞いてなかったんだけどさ。

  和だったら気兼ねしなくていいや」

 「え、ええ」


 そう、須賀君はインターハイが終わった後、私たちに何も言わず、転校していきました。

 詳しい話を知っていたのは咲さんだけでした。

 でも、咲さんは詳しい話を言おうとはしませんでした。


 「今なら、聞いてもいいですよね」

 「……大した話じゃないんだけどね」


 おおよそ、お見合いの雰囲気とは思えない空気が場を覆っています。


 「勝手な話なんだけどさ。

  みんながインターハイで活躍してるのを見て、俺ももう一度頑張ってみたかったんだ」

 「何を、ですか」

 「ハンドボールだよ。中学生の頃にやってたんだ。

  だからそこそこの強豪校に転向したんだ」


 須賀君はバツが悪そうに頬を掻き、目を逸らしました。


 7/11

 「やっぱりほぼ1年間やってなかったブランクもあって、そんなに結果は出せなかったよ」

 「そう、ですか」

 「でも、あの時のみんなに少しでも近づけたんじゃないかって思ってる」


 うっ、須賀君の笑顔が眩しいです。

 い、言えません。その後の私たちはなんとなく気まずい雰囲気になって、まったく結果を残せませんでした。

 咲さんはそれから隙間を埋めるように麻雀に打ち込みました。

 ゆーきは須賀君のことが好きだった分ショックが大きかったようで、しばらくは消沈していました。

 私は、その、寂しかったのは間違い無いんですが、二人ほど豹変したりはしませんでした。

 問題は、夏休みが明けた後に起こったんです。

 優勝したことが原因で入部希望者が殺到。

 染谷先輩が頑張りはしましたが、もともと多くの人数を捌ける部活ではありません。

 機材も何もかも足りませんでしたし、私たちは『男の子』のイメージがなかったのです。

 ゆーきはそういった人たちにも素晴らしい対応を見せてはいましたが、染谷先輩とゆーきだけでは人手が足りず。

 もともとの私たちの人数を遥かに上回る入部希望者によって、あの小さくとも居心地のいい空間はなくなってしまいました。

 あの時、須賀君がいれば……なんて思うのは、さすがに身勝手が過ぎますね。


 「それに、何より咲に見合う男になりたかったんだけどな……」

 「?」

 「いや、何でもないよ」


 何処となく寂しそうな顔をする須賀君。

 その意図を掴むことはできませんでした。


 8/11

 「そ、それで、和がこんなところにいるなんて意外だよね。

  すごく美人になったし、男が放っておかないでしょ」

 「び、びじっ!?」


 い、いきなり何を言うんですかこの人は!?


 「小学校の先生になりたいって言ってたもんね」

 「しょ、しょれより須賀君は何をしているんですか!?」

 「俺?

  俺は日本ハンドボールのプロやってるよ。

  あんまり有名な選手じゃないけどね。1.5軍くらいかな。ハハハ……」


 そ、それでも十分に凄いじゃないですか!

 よく見れば須賀君の顔にもハンドボールで受けたものか傷の跡がありますし、手のひらもボロボロです。

 高校時代でも大きかった身長にさらに筋肉がつき、一回り大きくなったように見えます。

 す、須賀君なら、私も素を見せられるかもしれませんし、高校時代のようになることが出来れば私だってお嫁さんに……。

 勇気を出すのです、原村和! ここで彼を捕まえなければ一生独身ですよ!


 「しゅ、しゅがくん!」

 「お、おう?」


 9/11

. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////  「オウフwwwコポォwwwフォヌカポォwww」
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////



: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /  「!?」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 10/11

      / : :/: : |: ::|゙: : |:.:.:| |: VM、_|:.: | }: ト、_,.::|: : :ヾ: ',
     ./  /  .! :i! : :N:.:| い: : : !/≧二]/"|´:.:|:. : |: !. !
    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :|
    ,' /: : |::{: .: :!:/| 〉|-.     \!" {_::rj::::', :リ/}:.:. ノ|/゙.:|
.   i ィ: : :.∨\"| /,ィうヽ      ィ゙:`::::ソ i} |/: ': : :|

.   |:/.!: : |: : : : |ヽ  {_,ィrj:::',       .`ー‐゙  ./: : : : : : !
    ! |: : |∨: : :ヽ{i ヾ,::::::ツ ::::::::::::::::: :::::::::  |: : : : : : |  「ギャプ!ギャプ!ドプフォ!!」
     ヽ:.| \: : : \, `" ::::::::::::::::::::::_,,._ ::::::::: |: : : : : : {

.      'j  |: : ̄、 ̄ :::::::::::::: _,,. - "__\   {: : :  :'.,
         !: : : :.ハ.       { ./      〉 ./!: : : : \
        .|: : :リ`ヘ.       V     ./ ,ィ=、|: : : : ト、::ヽ
.        |: :  : : :`..、,    `ー  " ./ |/ \: : : . :| i: :}
.        リ: ,': : : : :/: : :/  ー, --‐'    /   ヽ: : ::ヽ ̄ `ヽ
.        /: /: : : : /: : :/: : :/ {/〉,    /     〉,: : : :\   \
       /: /: : : : /: : : _,.ィ={ :|/. !.    /    /| \: : : ::\   }
      /:/ : : ::/_,,.-/ / :| :|: :.   /    / :| | .\: : :  \/
     /:/} : : :/   / / .:| :|_.    /   /  .! !  .\: : :  ヽ,
.  /:/_,/゙:   ::/   / /  :| :|. ` ./  ./   .| | /  \: : : :`、



              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :| ドヤァ……

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::| 「コポォオォォォア!」

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|


 11/11

                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ 「そ、その、和。

        // l i `i           _/,、/

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′    また今度暇なときにでも遊ぼうな……。
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |    今日はとりあえず帰るよ……」

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i



       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   | 「ええ↑、じぇひ連絡をくだ↓さ↑い」
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 人と喋るのが久しぶりで、うまく喋れなかった気がしますが、次の約束を取り付けられたのでOKです! カン!

清澄優勝・京太郎が咲に告白できなかった+清澄から離れたのどっち次元
清澄優勝・告白できず・清澄在学から大学進学だとクロチャー次元

>>29
グラビティ(物理)…だと…?

京太郎が高校三年間同級生→小学校教師
京太郎が高校一年次で転校→ご覧の有様

ちょっと京ちゃん影響力強すぎんよー


 1/8

 943
 宮永家の大掃除


 須賀咲ちゃんです!

 もうすぐ年末ということもあって、少しずつ掃除をしています!

 いきなり大掃除をすると大変だから、少しずつ物を減らしているんだ。

 掃除のポイントはどんどん捨てちゃうこと!

 もったいない、って思うけれども、家のスペースはお金には変えられないからね!

 ……そして、大掃除と言えば!


 「今年の京ちゃんのえっちな本チェックタイム!」


 です。

 毎年毎年、隠す場所を変えるから小賢しいよね!

 パソコンの中に隠すこともあるみたいだけれども、私はパソコンが苦手なので探せません……。

 でも京ちゃんは実際に本で見る方が好きなのか、結構な数のエッチな本があるみたいです。

 無理やり聞き出した時曰く、『体勢とか……』と濁していました。

 全く、お嫁さんがいるのに失礼だよね!

 きょ、京ちゃんが好きならいつだって頑張るのに……。

 そんなことを言いながらも、男の人は一人でしたい時もあるみたいなので、納得はできないけど許容しています。

 いいお嫁さんの条件だもん。


 2/8

 ちなみに、高校生の頃は大きなおっぱいの本がたくさんあったんだよね。

 そんなに胸が好きか……、そうか……。

 でも和ちゃんのおっぱい揉んでると気持ちがわからなくもなかったり。

 今は身の危険を感じるからやらないよ!?

 その時の隠し場所はベッドの下。全部揃えてベッドの上に置いておいたらちょっとしたケンカになったこともあります。


 『咲!? なんでこんなこと!?』

 『きょ、京ちゃんには私がいるでしょ!』

 『お、落ち着け咲。それに対応がオカン的な感じだぞ』

 『お、オカン!? そんなにおばさんくさいって!?』

 『違う、そうじゃない。

  男の子にもいろいろあるんだよ!』

 『へぇー……? ふーん?』

 『それに、咲は咲で大事にしたいというか』

 『女の子はちょっと強引な方がいいの! このヘタレ!』

 『……じゃあ強引にしていいんだな?』

 『い、いいけどまだ責任取れないんだから気をつけてよね!』

 『どうしろと』

 『なんでそこで下がるのバカァ!』

 『理不尽!?』


 全く、女心がわかってないよね!?


 3/8

 それから京ちゃんの隠し場所は少しずつ変わっていきました。

 ベッドの下から普通の本棚。いくつか本をとると見えるようになる場所。

 辞書の外側だけとって中にエッチな本を入れる。

 机の二重底の下。……デスノートが流行ってた時期だね。

 でも、それらが全てダミーだったのを知ったのは大学生の時だった。


 『京ちゃん。ご飯作りに来たよー』

 『ちょ、ちょっと待て咲!?』

 『何さ今更……。台所借りるね?』

 『お、おう』


 何気なく備え付けのエプロンに着替えて料理を始めたけれど、京ちゃんの行動には気づいてたんだ。

 実家に帰るときに使う、鍵付き旅行カバンの中……。

 その日はあえてスルーして、京ちゃんだけ大学に行くときに散策しました。



         ,. : :´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、
      ,. : :´: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ

     --/: : : : : : /: : ': : : : : : :V: : : ∨: : ',
     / : : : /: ': /l:|: :|:!: : :!: :、: |: : l: : :V: : :
   /': : : /: ': :{:/ハ七从: : |\:`lー/: : : | : : |

    /: :イ7: :{: :从{ __ {/\{  _从ハ : : /: : :.|
   '´   |: 八: :| ((__))     ((__)) |: :/} : ハ:|  「……これって」
       |: 人\〉:.:.       :.:/:イ ノ: , }'
       |/  `ム   , ‐--‐、   ムイ: /
          个 . ー― ‐'   个从{
           \:}`}>-<{:/}/

           _,..イ,'    V:\

        r<:´::::::::::::{--、 , -|:::::::::`ーr-、
       / ∨:、::::::::::∧, ---、/::::::::::::::/::/∧
       ∧ \:\:::::::∧  /:::::::::::///
        l  ヽ \ー<、_∧ ,:::::::::> ´ィ´   }
        |   } \//ヽ、∨/´/// }     |


 4/8

 そこにあったのは、幼馴染本の数々。

 いわゆるシチュエーションを求めるえっちな漫画でした。

 それも、最近のものだけでなく、出版日を見ると数年前の年季が入ったものまで。

 使い込んだ形跡というか、折り目まであってなんか恥ずかしい。

 ……えっ、ということは。

 おっぱい本はダミーで、幼馴染本が本命ってこと?


                  _........----......._
              ,. : ´: : : : : : : : : : : : :`: : 、

             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
              :': : :,: : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : ヽ
            /: : :/: : : :/: : : : : : : : : |: |: : : : : : : ∧
             .': : : ' : : : / : /: :,: : イ: : :|: }: : |: : :|: : :∧
            , : : : |: : : / : /l: /: / }: : ,:.イ : /: }: :}: :!: : :.
             | : : : |: : /:{:_/_}ム/ / : /、_|:_/: /: /: :|: : : :.
             {: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : :
          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \} 「ふ、ふーん?」
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
         /⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、

          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧
         {      `|  、      |_/= ´イ:.:.:,イ  /  }
         |     Ⅳ    \      | ̄´:.:.:.:/= }イ   |


 へぇー?

 京ちゃんの趣味ってこういうのなんだー?

 しかも内容的にはラブラブものばっかりだよねー?

 ふーん?

 うへへへへへへ!


 5/8

 ……
 …

 その時はバレないように元に戻して、一回家に帰ってちょっとえっちな下着に着替えて出迎えてあげたりなんかしちゃった!

 夫婦の性活を飽きないものにするためには、夫の最近の趣味を知ることは重要だよね!

 さぁーて、今回はどこに隠しているのかなー?

 気合を入れて京ちゃんのベッドを掃除しようとすると、一冊の本が出てきました。

 ……えっちな本だこれ!?

 つ、使った後片付け忘れたのかな? 無用心だなぁ。

 さて、今回の内容は……。


 『幼馴染のお姉さんとラブラブえっち!』


                ,. . : : :――: : . .

               ,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
            , :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
           /: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
          .': : : : /: /: :.|: |: : :|:|: : : |: : : : :.∨: : : : :.
        /: : : : : |: ': :|: |: {:, -|:{---|、:|:|: : : |: : : : : : .

        ': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
       /: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
       |: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \   _)::刈 }: : // V: : : |
       '  l |: : :乂{ _):::}     Vzり/:イ   } ノ : /リ
          |: ∧:.∧ Vり            _,..イ:/}/  「ゴッ潰すっ!」
          |:/ V : :.   '         イ:イ:/ /
          }'  {/ 人     v ァ    ..:  |/ '
               `       イ  |

                     `_ T´     |⌒\
      r-,-、        _,....´./'   /´............`:......_
      / / /`>、  _,.. <.........../-、  r/...................................>、
     {   ' /  ∨{...\.........../   `/......................_> ´ ̄ V..、
      ,   〈`、ノ,:|:.\.\_{  /---__,...>:.:.´/  , -- |...|
      }\_∨/ 乂:.:.:.` ̄`Vイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´ |  /     ...|
      |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´====  ∨      |..|
      |............. ̄}/   L__/           l  {      |..|
      ∧............... |   /:./:.:.|              |       |..|
     「 ` ̄ ̄ ̄}  ,:.:./:.:.:.:|           V}        |..|
     |        | /:.:.:|:.:.:.: |             |      V〉
     |        | ,:.:.:.: |:.:.:.: |       ::.     /|       }'


 6/8

 お嫁さんを放置してお姉ちゃんで抜くような京ちゃんの京ちゃんはいらないよね……?

 一人で処理できないくらい搾り取っちゃえば出来なくなるもんね……?

 許してあげるのはいいお嫁さんの条件? いや、それはそれとして!!!!!!

 ううっ、京ちゃん最近満足できてないのかなぁ。

 理屈ではわかるけれど、ショックだよぉ。

 ……でもなんか、京ちゃんのベッドから女の子の匂いがするような。



           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ: ドタドタドタドタバタン!

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|: 「さ、咲?」
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:



.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ| 「お姉ちゃん、どしたの」
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


 7/8

 ものすごい音を立てて走り込んできたお姉ちゃん。

 よく見れば汗だくで、相当急いでいたみたい。


 「そ、その、何してるの?」

 「大掃除前に簡単に掃除してるんだよ。

  お姉ちゃんは?」

 「わ、私は、その……」


 煮え切らない態度で震えている。

 お姉ちゃんがこんな風になるのは珍しいかも?

 よく見れば、お姉ちゃんの視線は私が持っているえっちな本にある。


 「ち、違うよ。これはここで見つけたの!

  私のじゃないよ!」

 「う、うん。それはわかってる」

 「?」

 「そ、その、咲。それ渡してもらってもいい?」

 「ダメー。これで京ちゃん叱るんだから」

 「それ……京ちゃんのじゃない……」

 「?」


 8/8

       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:| 「わ、私の、です」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


               ___
         ,. : : : : : : : : : : : : : : .、

         /: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
       .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.

     .': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :、: : :.
     {: : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}: : l: 、
     |: :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /): :|: : |、: :.
     |:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
     }'  、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Ⅵ/∧: :!
       ∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ  u |/  ∨  「……!?」
          }:/\:|: : : : : : : : /    人
          /   -从-----イ{     イ
     _,.::―/:::::::::::::::::::::::::::≧≦--r---、

     /:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://:/`ヽ
     ,::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ {::{  ,:∧
    /:{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::|/'  }
    {::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::|   |
    |:::ー====================_'_」::|   |
    ´ T T ―r――r、―――――‐ '     }


 カン!

>>46
他世界だとみんな異なる未来を迎えています

>>1に和を入れ忘れてたけど和もOKです


 1/11

 1000
 セーラとクロチャーの化学反応


                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、

       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、

     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .

    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ   「な、なぁ。女らしくなるってどうしたらええねん」
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,

   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{

                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。

         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ


 宮永照です。

 いつもの飲みで会ったと思ったら、深刻な顔で相談された。

 私としては、もじもじと恥ずかしそうに顔を赤らめながら聞いてくるセーラは十分女の子らしい。

 それに、一部のスタイル……非常に認めたくはないが、胸部装甲も私より優れているはずだ。

 これはもしかしたら相談を装った自慢なのかもしれない。

 そう邪推したいところだが、彼女は聞いたことを後悔しているのか俯いてしまう。

 私としても、プロとして10年間ライバルを続け、今となっては親友と言ってもいい彼女の相談を無下にすることはできない。


 「私も意識したことはない。

  そもそも女の子らしくって、自分で意識するものなのかな?」

 「せやかて、照は女の子らしいもん……」


 俯いたままボソリとつぶやく。

 私が男の子ならば、こんなに弱っているセーラを放ってはおかないのに。

 あっ、京ちゃん安心して。これは浮気じゃないよ。セーラは親友だよ。


 2/11

 「私のどんなところが女の子らしいの?」

 「そ、その、『京ちゃん』のことについて話すところとか」


 なるほど。それは一理ある。

 私も恋する乙女。京ちゃんのことについて話すときには熱に浮かされてしまっているのかもしれない。

 ちなみに、菫に京ちゃんのことを話すと『惚気はいらん』とバッサリ切られてしまう。

 本気で聞いてくれる相手など、セーラしかいなかったのだ。


 「もしそうなら、私は恋をしているからかもしれない」

 「やっぱりそうかー」

 「セーラは誰かに恋をしているの?」


 そう聞くと、セーラは顔を真っ赤にしてわたわたとしだす。かわいい。


 「そ、そんなわけないやん!」

 「本当?

  気になる人、くらいはいるんじゃないかな」

 「……す、好きってわけやないけど、その、気になる人はおるねん」

 「ふふっ」

 「や、やっぱりおかしいん?

  こんな俺が恋なんて」

 「そんなことないよ。

  だって……」

                        _. . : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : . 、
                    ,. : : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                  ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                /: :,: : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ

                  /: : :/: : : : : /: : ,: : : : : : : : : : : : :,: : : ヽ: : : : : : .
               ,: : : /: : : : : /: : /: : : : :|: : : : : : : : |: : : : :∨: : : : :.
               /: : /:,: : :_:_:/: : /: : : : : :i: : : | : : : : l: : : : : :|: : : : : :
             /: : :从|: : : :/|:`イ: |: : : : ∧: :.:|: : : : /: : : : : :|: : : : : |
           / : : : ィ: :{: : :/ィ-、 }:∧: : : | -}:|-|---く: : : : : : ,: : : : : :|

               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′ 「今のセーラは、とっても女の子らしいよ」
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 3/11

 「そ、そうか?」

 「うん。とってもかわいい」

 「か、からかうなや!」

 「からかってないのに……」


 やっぱり女の子の魅力って、誰かに恋をしている時が一番だと思う。

 咲だって京ちゃんと一緒にいて、甘えている時が一番かわいい。

 セーラもこうして、恋に憧れている時が一番かわいい。


 「でも、俺は服とか化粧とかどーしたらええかわからんし」

 「うーん……」


 私も最低限の身だしなみくらいにしか自信はない。

 セーラが言っているのは普段の行いも含めた、女性らしい振る舞いを言うのだろう。

 そう考えると、私の友人の中で妥当なのは一人しかいない。


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   | 「私にいい案がある」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


 4/11

 ……
 …

                   '"    . . . . . . . . .  `

                     /   . . : : : : : : : : : : : : : : . .  \
               /   . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
                  / . : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ : :ヽ : : : :.
             /   / . : /: : : : : /: : : : : : |:.:. : :.|: |.: : : :. : : ::.
               /   /: :. :.′/〉 7: : : : : : : |: : : :.|: |: : : :.|.: : : :.
             ′  . .:.:.:/)//i: : : : : : : :.|: __i__!:. :.:.:.|.:.:.:.| |
              |人レ:.:.// //⌒: : : : : :.:.ト、:.:.:.|: |`: : :.|: : :.| |
              __i!// //!∨八:.:.:.| : : : | \|: ト、 : |:. :.:.| | 「松実玄!
            _/ { /  //〉x芹示ミ.x:ト : : :| ,イ芹示ミx. |: : : | |
       /  {  /∨   ,イ〃h!i:i:i :!  ` ‐┘ hii:i:i:i ! j! !: : : | |  ただいま参りましたっ!!」
     __/       ∧_ イ:i_.ヽ.乂ぅ;ソ       込 _ン'′!:. :.:.:|:.|
   '"              /\ノ:.|ハ           ,           ハ: :. :.|: |
/            __  イ: : :i!  """    __    """ iノ: : : l: :|
              } /:.:|: : :.lヽハ       i    }      人 : : : : : |
               //: : i!: : :|: : :.ゝ    、    ノ    イ: :.:l:. :.:/ : :.l
        __  '"/:. :.:.||:.:.:.|: : :′:.:| :>   __   <:.:.:.|: : ,′/: : : :.l
      / __.   i∧: :.| \|:. :.| : : :.v~i__    __レヘ: :.|: /: 〃/:. : l
      /`¨´ ̄\-┼‐\!‐ ┴ ┴‐‐く   入__/^ヽ  ` y/¨´: : : : : l
     ハ         \              \∧    ∧ /   `  .:.:..l
.   / !         、 |       x─‐ヘ    x─‐┐       ’'ヽ
  ´ /            `|         〉: :. :.__Y^Y__: : : :〈           ハ
ー‐                  |       〈: : : : : :.j‐┼:. :.::. :. 〉       ′ l
、                 V       〉__/i! 〈\.:.:. :.∧         |


: : : : : : : : : : : : : : : : : :  |: : : : : : : / }: :/ |: : : : : : : :}i: : : : :  ゚。: : :ト :_:_:
`  …‐- :_:_: : : : : : : : : ト .,_ : :  ̄ `ヽ/: /   : : : : : : : :ハ: : : : :  |: : :゚。
      /: : : : : : : : :..|―/―: : : :/ /: :\  |: : : : : : //  !: |: _,. : : :.|: : : : ゚。
      /:: : : : : : : : : : -|: /: : : : /__/ィ′ \ | : : : : : : : : : //,.斗|'"´: : : : : :j |: : : : : ∧
.   /.: -‐…|: : : : :/ |/ |: : :. イ¨んィi:≧=ュ、  !ハ: : : : : : ://´  j八: : : : : :ハ:!--== 、:
  ´ ̄     ∨: : :{    |: :./ { |:.:{lilノ:.:::::/∧ j′|: : : : :/斗:f斤「㍉}: : : : /: ||: : : : : : : {
           ∨{:∧     } /   乂: : ::jソ    │: :/ んィilノ:::/ /.|: : : /:..:.リ: 、: : : : : :,
           ∨:ハ    ″     `¨¨´     |/  {: : : :ソ  /:.:|: : /: :ハ:.i| \: : : : :
            〉: :\__                    `¨¨´  /:..:.:|/: : :| Ⅵ   \: : : 「おお、すまんな」
              /ニリ : / ヽ    :.:.:':':':.:        、     /⌒:, : : : : :.l リ    \
           /ニニr}/   \                :.:':':':. /\ ∨: : : :.′
          ィニニニ∧      、    `ー--  .,,__        /.|  ヽ ∨: : /
     /二ニニニニ∧       \             >=} } } ∧ 乂/
.   /ニニニニニニ=∧       丶         <二二//    ∧
.  /二二二ニニニニニ∧       / > -- <二二二二//     \
/ニニニニニニニニニニ∧         / }ニニニニニニ//        |
 <二二ニニニニニニニニ∧__    /   |二二二ニニ//   /     |
ニ>  <ニニニニニニニニ∧   `   /|ニニニニ/イ  /      \


 5/11

 「玄。わざわざこんなところまでごめんね」

 「いえいえ! 私が東京まで行っても良かったんですけど……」

 「俺が相談する立場なのに、そんなことできへんわ!」


 そう。私の友達の中で一番家庭的なのは玄。

 咲は……、うん。当てにならない。

 仮に連れてきたとしても、初対面の人とうまく喋れずにオロオロとして終わりだろう。

 それに、咲は奥さんとしては頑張っているけれども、セーラの求めている女性像とは違うだろう。

 その点、玄は女の子から見ても理想の女性像。


 「直接やりあったことはないけど、10年振りかー!」

 「そうですねっ。

  えへへ、インターハイが懐かしいなぁ」

 「なら、さっそく打つか!」

 「もう、違うでしょ。

  今日は女の子らしくなるの」

 「そ、そうやったな」


 さっきまでのテンションとは違い、『女の子らしくなる』という言葉を聞いたとたん顔を赤らめる。


 「えっと、好きな人がいるんですよね?」

 「えっ!? て、照!」

 「ちゃんと相談する時には詳しく教えないと」

 「俺やってこれが好きなんかわからんもん……。

  ただ、ちょっとええなってくらいやで……」


 私と玄は、それを聞いて思わず頬を緩ませる。

 それを見て恥ずかしくなったのか、『もう知らん!』なんて言って歩き出してしまった。


 「ごめん、からかいすぎた」

 「でも、人を好きになるってとっても素敵なことだと思います!」

 「えっと、玄でええかな。

  玄はそんな相手おらへんの?」


 6/11

                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

                /.....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
           ' :::::::::::::::::::: |::::::::::::l:::::::::::::::ヽ::::::::'::::::::::::':.:.:.
.          /   ::::::::::/::/|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::i:.:.l
         /..../::::: !......〃/ .!:::::::::: l\:ヽ::::::::::i::::::::|::i:::::::::l:.:.|
           ′::::i::::::|\:|.{:|  ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|
        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l 「えへへ、好きな人はいます!」

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l


             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : | 「(いるんだ。誰だろう?)」
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : |
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


 7/11

 「でもでも、私も彼氏なんていませんし、参考にならないかも」

 「そんなことないで!

  玄は見てて女の子らしいし!」

 「そ、そうかなぁ?」

 「玄はもっと自信を持つべき。

  玄ならきっと、好きな人に振り向いてもらえる」

 「あはは、それはないですよ。

  じゃあ、今日は頑張りますね!」


 ……? なんで否定されたんだろう。

 まあ、その辺を突くのも野暮かな。


 「まずは何処に行くん?」

 「えっとえっと、ちょっと待ってくださいね」

 「ほら、セーラ。手帳を出しているよ。

  これが女子力だよ」

 「お、おおっ。これが噂の……」

 「ふえっ!?」

 「しかも女の子っぽく可愛らしいデコレーションの手帳に、可愛らしいボールペン」

 「こう言う細かいところが違うんやなぁ」

 「う、ううっ。私だって憧ちゃんに聞いたりしてるし……」

 「来る前にちゃんと準備してくる。これも女子力」

 「やっぱり女の子は違うなー」

 「う、ううー」


 玄が手帳で顔を隠してしまう。

 うん、こう言う仕草がかわいい。玄がするとあざとくないのが卑怯。


 8/11

 「お二人は手帳とかは……」

 「持ってないで」

 「京ちゃんが全部してくれる」

 「あ、あはは。

  まずは服を見てから、小物を見ますか」

 「一気に買うんやな!」

 「ち、違いますよ。

  私が友達と出かける時は服とか小物を見て、ご飯を食べながら考えて、最後に買うかなぁ」

 「なるほど。何でもかんでも買うわけじゃなくて、考える時間をとるんやな」

 「さすが玄。私が連れてきただけはある」

 「その自慢は虚しくないんか?」

 「でも、私は結構見るだけで満足しちゃったり……。

  今度買おうかな、なんて思ってると時期を逃しちゃったりするんですよね」

 「ほら、セーラ。

  倹約家の女の子だよ」

 「ほんまこの子かわえーな。

  俺が嫁にしたいわ」

              /:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |:.:.:.ハ:.:.:.:j:.:.:.:.} ゚。:|\ :.:.:.:.:.|:..:。:..:..:..:.\
                /:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:/|__;.ム斗:./  |:.:.:.し:.:.;\_}:.:|__ ゚。.:.:.:.|:.:..゚。:..:..:\:.゚。
            /:..:..:..:/ :.i:.:.:.:i:.:/│:./  |:.′ |:.:.:.:.:.:./  Ⅵ   :。:.:.:|:.:.:..:。:..:..:..:}ⅵ
              /.......:.:.,:.:.:.:|:.:.:.:レ彡|:./三ミ:{、  | :.:.:.:./ 彡=リ三ミト、 :.:.|:.:.:.:.:゚:..:..:..:| リ
           /:..:..:.:.: ′:.:.|:.:./〃 リ   リヾ:、 :.:.:.:./.〃      ヾ:、リ .:.:.:.:i:..:..:..|
             /:..:..:.:. イ:.:.:.:.:.| /il{        }li }:.:./ il{        }li | .:.:.:.:|:..:..:∧
          /:..:..:./ :|.:.:.:.:.:リ il{        }li l/ il{        }li | :.:.:.:.|:.:.:..:.∧
           /:..:./..:.:.:.|.:.:.:.:.:.|  ミト、     ィj/     ミト、     ィj/ | :.:.:.:.|:.:.:.:..:.∧
         j:./ .:..:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|   ゞ=====彡       ゞ=====彡  │ :.:.:.|:.:.:.:.:..: ∧ 「う、うう……」
         イO/:.:..:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|////////////////{ :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:..:..∧
      /:..// .:..:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|、         r――――― 、    ι  ノ :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.. ∧
    /:..:..//:..:..:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.\ ι   |         |        イ:|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.゚:,:.:.:..:..∧
   /:..:..:..// .:..:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:个:. .   ノ ---―‐  ____}   . .:个:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:゚。:.:..:..:∧
  〃:..:/|〃 .:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.ハ:.:.:.≧==- __  -==≦:.ハ.:.:j:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:|i:..:.:.:.:.∧
 /:../  l/ :..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:.:/  }:.:.:.:.:/ {    } \:.:.:.:/  }.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:}ト :.:..:..:..∧


 うん、いじりすぎちゃったかな?


 9/11

 「こんな感じのはどうかな?」

 「ええっ、女の子みたいやん……」

 「セーラは女の子でしょ」

 「それにこれ動きにくいねん」

 「一応私たちの年齢を考えると、あんまり露出したのは着られないよ」

 「うう、照に言われるとなんか腹たつな」

 「ひどい。この機会を設けたのは私なのに」

 「す、すまんって」

 「スタイルがすごくいいんで、ちょっと強調する感じとかどうかな?

  ……あっ、これなんか似合いそうです!」

 「ちょ、ちょっと胸元が怖いわ」

 「これでおもちを強調して、彼氏さんを悩殺するのです!」

 「か、彼氏じゃないわ!

  それはちょっとハードル高いで……」

 「この素朴な感じの服、京ちゃんが好きそう……」

 「へ、へー。『京ちゃん』ってこういうの好きなん?」

 「うん」

 「そ、そか。

  俺はそれにするわ」

 「? じゃああげる」


 やっぱり男の人の意見があると違うのかな。

 女の子の考える『かわいい』と男の子の考える『かわいい』は違うもんね。


 10/11

 「今日はほんまありがとな!」

 「いえいえ! 私も楽しかったです!」

 「玄は本当にいい子。

  なんでもお願いを聞いてあげる」

 「じゃ、じゃあ。また今度家に遊びに行ってもいいですか?」

 「……?

  そんなことでよければいつでも大丈夫」

 「え、えへへ。やったぁ!」

 「女性らしい仕草も教わったし、やったるで!」

 「でも、セーラはいつもの自分を無理に隠す必要もないと思う」

 「そうですよ!」

 「そ、そんなこと言うて牽制やろ!?

  『あなたなら今のままが一番可愛い』言う牽制やもんな!?」

 「セーラが悪い子に騙されてしまった」

 「ま、まぁそういう子もいますよね。

  でも、今日のでバッチリですよ!」

 「冗談やで!

  俺、やってみるわ!」

 「うん。じゃあまた今度遊ぼうね」

 「はい!」


 11/11

          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:`、

       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| \.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:`、
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|   -─.:.:}、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::、
    .//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´  ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
   /.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒  \.:.{    ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气      ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
 .:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ             リ.:.:.:.:.:.:.:.:| 「(そう言えば玄とセーラ、何か話していたような)」

./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧



       ≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
      ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
     /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i
     /  ヾ:::::::::::i i:::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒ.i
    /ソ|`::::::::::∥::i |:::::::::::::::;| .i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
 .  ∥ |::::::::::::ハ::|. {:::::::::::::::|  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::|

      |::::::::ヾ|`|/ヽ|ソヾ:::::ハ|ー≦\::::::::::::::::::::::::::::|
      |::::::::ハ ィ.爪ハ  .ヾ:i  イ斤心 }:::::::|ヽ::::::::::::::|
.     |::::::::::::i 弋っリ       込:::リ.|:::::::i |:::::::::::::::|
      i:ハ:::::::::| xx  ,     xx .,i:::::::ヒ」:::::::::::::::| 「(私のデート体験を聞かれたけど、
      o .i:::::::::i              u |::::::::|:::::::::::::::::::|
      i::| ト::::::ヽ.    _      i::::::::|:::::::::::::::::::::|  参考にならないと思うのです)」
     ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、   .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
     /ノ |  |.:.:.:i::::::::::::::::ソ` 夭  /|::::::ソ:::::,:::::::::::::::::::|
        |ゞ:::::i::::::::/ ゝ仆'   i:::ソi|/|.:.:.:.:.:.i:::::::::::::|
       |:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|

        |.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀  /.:.:.:.:./:::/  .ヽ|
       |.:.:.:i::::::|  >  ,卅   /  ノ.:.:.:.:/:::::/   /`.i
      |.:.:.i:::::::/. <ヽ イ  ト-匕ヽ/.:.:.:.:/:::::/   /   .|


                  ,、
             ー-..、   ',:\
             _\::`ヽ、}: :ヘ
     _,,,. . .-‐: : : ̄: : : : :`゙: : : ヽ: :},____
     `''ー---: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ン’
       /:^:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゞ´

      /: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : :\: : :ヽ
   ,,ィ: '": ;_:ノ: : : : /: : : : : : : :i: : : : : :}: : :ヽ: : : : 、
  `゙ー‐'フ: : : : : :./: : : : : : : ノ}: : : : : i!: : : :ヘヽ: : ヘ

    ,ィ": : : : : :7: : : : /ノノ ,': : : : ノ_}: : : :}:ヽ`ー-ゝ

     `7: : :r 、:{: : ,ィ==ュ、 /: : :/_´,,レ、: : }: : :,
     /: : : {.{ヽレ"“㌢さ ’/:;/ ィチァヾ }: :.,': : : .,
    ノ- "7:;ゞュ」  ゝzシ´ '"´  込ソ 〃}:/、: : : :ヘ
      '´  ヽ: ヽ     .      ,': :":} `ー--ゝ 「(玄は結構重い子みたいやな。
          ゝ: i 、  r _ ァ   ノ ヽ: : ,
         _,,ィニ}   .__ ,  ´   ヾ}      でも、ああいうのが男にウケるんやな!)」
      _,,ィ≦ニニニ<,,_   L}≧zzュx、
     ,'へニニニニニヘ`゙ -‐'iニニニニニ7` 、

     〈  へニニニニニヘ   i!ニニニニ=7 ,'  }

 カン!

 常識人の会話なので特に何も起こりませんでした
 会話内容がアラサー付近というよりjkになってしまった

乙ー
何かとネタ扱いされがちだけど出来過ぎなぐらい嫁力高いなクロチャー

霞さん平行世界はガチ長編になるからまだ投下できないんだけど、幸せそうな霞さんが見たい
何か霞さんお題あればください

意外と負けず嫌いの霞さん

子守ってやったっけか

なんらかの事情で咲さんがでかけることになって子守とか
京太郎1人の時にこたつで雑談→仲良くうたた寝とか
おめでたいことがあってみんなにお祝いされるとか
咲さんに著書バレするとか


 1/6

 990
 マスオさん状態の緊張を克服した京ちゃん


 須賀咲ちゃんです。

 最近少し悩み事があります。


 「咲、何かダルかったりしないか?」

 「私は大丈夫だよ」

 「それならいいんだけどさ……」

 「京ちゃんも落ち着きなよ」

 「うっ……」


 このソワソワと落ち着きのない京ちゃんです。

 私が妊娠してから宮永家に移り住んで、みんなして世話を焼いてくれるようにはなったんだけれども、どうも京ちゃんの様子がおかしい。

 みんながソワソワして私の世話を焼いてくれているのはわかる。

 その中でも、京ちゃんに言い様のない違和感を覚えるのです。


 「京ちゃん、何かあった?」

 「俺?

  ……うーん、特にないけど」

 「そっかぁ」


 本人に聞いても、はぐらかされるどころか本気で心当たりがないようです。

 京ちゃんが嘘ついたら咲ちゃんにはすぐ分かるからね!

 そうなると、何が原因かなぁ。


 2/6

 「咲、お姉ちゃんにして欲しいことはない?」

 「家事とか何もしないで欲しいかなぁ……」
 
 「(´・ω・`)」

 「昔はこうじゃなかったのに、お姉ちゃんは女子力をどこに置いてきたの……?」

 「なんでもしてくれる京ちゃんが悪い」

 「それならお菓子買ってくるのはやめますね」


                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  } 「ご、ごめんなさい」
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 「お姉ちゃんも懲りないよね……」

 「まァ、実際にはプロ活動で忙しくてそんな暇ないっしょ」

 「京ちゃんは優しい。

  私の自慢の義弟」

 「もー……」


 お姉ちゃんったら……。

 あれ、そういえば京ちゃんの変な雰囲気が消えてる?


 3/6

 ……
 …

 その時は気のせいだったのかな、なんて思ったけど、やっぱり違うみたい。

 本人も気づかないところで、何か違和感がある。

 埒があかないので、こっそり染谷先輩に連絡を取って聞いてみた。


 『ふむ。妊娠してから京太郎がおかしい、と』

 『そうなんです。不安なんですかね……?』

 『うーん。

  咲、引っ越すまでの京太郎には違和感はあったかの?』

 『えっ?

  その時は意識してなかったです』

 『咲が気づけなかったっちゅーことは、なかったんじゃろ。

  全く、他人の家の惚気話じゃの』

 『えっ。わかったんですか!?』

 『わしも旦那を家に迎えた時に旦那が同じ目にあっとるからの。

  単純じゃ、お嫁さんの家が居心地悪いんじゃよ』

 『……えっ!?』

 『いくら京太郎がコミュ力高くて、宮永家と仲が良いと言っても他人の家。

  慣れるまでにストレスがかかるのは仕方ないことじゃ』

 『い、言われてみればそうかもしれません』

 『まぁ、実際に見てもいないし、京太郎に関しては上から下まで咲の方が詳しいじゃろ。

  あとは頑張りんさい』

 『ちょっ、染谷先輩!?

  ……あぅ』


 忙しくなったのか、惚気は聞いていられないのか、電話を切られてしまった。

 京ちゃん自身すら自覚していない現状、私の考えすぎかもしれない。

 ……だけどね。


 4/6

 ……
 …

 「京ちゃん、そこに座りなさい」

 「お、おう」


 何も言わず京ちゃんの裾を引っ張ってきてソファに連れてきて座らせる。

 ……ちょっとだけやつれたかな。もうちょっと太っていたと思う。

 お仕事は大変で、妊娠した私のフォローをして、宮永家に溶け込もうとして。

 私には不安がらせないように相談もできない。

 もう、それで結局お嫁さんを不安にさせているんだから、やっぱり京ちゃんはダメダメだ。


 「さ、咲」

 「なぁに、京ちゃん」

 「いや、なにこれ」


 京ちゃんの頭をギュッと引っ張って無理やり抱きしめる。

 ……和ちゃんなら胸に顔を埋めさせるとか出来たんだろうなぁ。


 「なにさ。ない胸は不満?」

 「不満もなにも、いきなりどしたの」

 「京ちゃんが疲れてるから、嫁さんパワーを充電してるの」

 「俺、疲れてなんか……」

 「疲れてるよ。私が見てるから間違いないよ」

 「……はは、そりゃ間違いないや」


 観念したのか、私の胸の中で大人しくなる京ちゃん。

 そう、それでいーの!


 5/6

 「あー、なんか落ち着く」

 「そう? 良かった」

 「確かに、ちょっと疲れてたかも」

 「でしょ。

  確かに私は妊婦さんだけど、京ちゃんだって私の実家に慣れてないのに頑張りすぎなの。

  結局私を心配させてちゃ意味ないもん」

 「て、手厳しい」

 「子供ができたらもっと厳しくなるよ!

  ほら、触って」


 京ちゃんの手のひらを無理やり掴んで、私のお腹にくっつける。

 ちょっとだけ、お腹がたるんでないかな、なんて心配したりして……。


 「この子が来たら京ちゃんを甘やかすのも半分になっちゃうんだよ」

 「……そっか」

 「いくら京ちゃんでも、疲れてる時は疲れてるって言えばいいの!

  それが、ふ、ふ、夫婦でしょ!」

 「……そこでどもらないで言えれば完璧なんだけどなー」

 「う、うるさいよ!」


 私だって、京ちゃんに保護されるだけじゃないんだからね。

 支えあうのが夫婦、でしょ?


 6/6

 「……ありがと、咲。

  落ち着いたよ」

 「うん。まだしばらくは京ちゃんの特等席なんだからね」

 「そっかー。特等席じゃなくなっちゃうのか」

 「そうだよ。甘えられるうちに甘えときなさい!」


         ,  ´    /V    <⌒`
        /,     /   ∨      ̄\___
       ' /       '     ∨   、 < ̄ ̄´
       / /    ,  |      V   l | V \
     '  .'  / l |  | l     | } 、 | }  、`
     |  |  { |{ |  {∧ l   |//V /   \
     } ∧ ∨从>-、从  |'___}イ }、r----

     /イ' 从 {  =====∨\ }  ̄  |ノ `\   ____
      乂  \           リ    |  ,. : :´: : : : : : : : : :`: : : .
       \__、              人/: : : : : : : /: : : : : : : : : :`: 、
     /⌒7/{込、  ,  ―--‐  イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
     /////\\//≧   __ ィ///: : : :/ : : : /|_/: :/: :/: :/): : : : : : : .  っ 「咲のくせに生意気だ!」
    {////// V///// ̄} //////,--、/: : :/_ /`ー'--'-/-く: : :/: : : : : :.  っ
    ///>-//}/////// ()//// 〈  {: /  ===   /:イ: //\': :/: : : : :|  「ぅひ!」
   ,'////////≧=--- 、////////⌒ー--}         |://:/}:\: / : : ,
   {////////////////// ̄}¨´  r‐―ノ       /' /、/イ: /`/: :
   ` <_////////////// |    〉               ヾ>jイ:イ: : /
      |//// -=<__()__ノ--≦:く     ,....::⌒\        /: : : : :,
      |////////////////////乢\  `ヽ、:.:.:У     ,:⌒V:∧: :{
      |////////////()//// ̄Vノ >,   __      ,イ_ノ/ \|
      ////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
      //////// し'--く/  {:.:`\....、 /........//r、/ )-、
      ,'/////////ノ---' \  ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
     //////////∧            [二] ̄  ∧_二}´


 「よし、嫁さんパワーを堪能したし、もう大丈夫だ」

 「もー、次は気をつけてよね」

 「その時は咲が気付いてくれるんだろ?」

 「……ばか」


 ふーんだ。気付いていても教えてあげるかは別問題だからね!

 ……よく気づけるなって? そりゃーもう!

 私、いい嫁さんですから! カン!


 1/9

 989
 姉妹喧嘩をうまく仲裁する京ちゃん


 「お姉ちゃんなんて知らないもん」

 「さ、咲……」


 居間に行ってみると、プイッと可愛く目線を逸らす咲とオロオロする照さんの姿が目に入る。

 一体何があったのか、と近づいてみると、俺に気付いた咲がいそいそとどこかに逃げていった。


 「照さん?」


                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  } 「あっ、京ちゃん……」
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 照さんが涙目だ。

 あー、こりゃ喧嘩でもしたのかな。

 そう考えれば咲の態度も見当が付くし、照さんが涙目なのもよくわかる。

 うーん。嫁さんを放っておいて照さんを慰めるのもアレだけど、今は照さんを優先しよう。


 2/9

 「まぁ立ってないで座りましょうよ」

 「……」


 とりあえずソファに腰掛けて、横に座る。

 無言。照さんもプイッと顔を背けて話したがらない。

 こんな仕草は本当にそっくりなんだけどなァ……。

 自分に都合が悪いと話さないところもそっくりだ。


 「京ちゃん、笑ってる」

 「えっ」

 「何考えてたの?」


 こういうところに気づくのも、姉妹だよなァ。


 「咲と照さんの仕草がそっくりだったので、笑っちゃいました」

 「……そう?」

 「はい。こーんな風に頬を膨らませてますよ」


 ちょっと大げさなくらい自分の頬を引っ張ってアピール!

 膨れっ面だった照さんも、それを見てクスリと笑った。


 「ほらっ、笑った」

 「笑ってない」

 「笑いましたー」


 小学生みたいな言い争いだが、それが照さんのツボに入ったらしい。

 可愛らしい笑い方を隠しているが、肩が震えている。


 3/9

 「落ち着きました?」

 「うん」

 「そりゃ、良かったです」


 それだけ聞いて安心した。

 冷蔵庫の牛乳を温めて、ホットミルクにして照さんに渡す。

 甘党だから砂糖をちょっと入れてあげる。

 ふーっ、ふーっと冷ましながら飲む照さん。


 「……なんで喧嘩したのか聞かないの?」

 「聞いて欲しけりゃ聞きますよ」

 「京ちゃんのいじわる」

 「なんとでも言ってください」


 少し間をおいて、照さんは話し始めた。


 「咲と喧嘩した」

 「はい」

 「ちょっとしたことだけれども、昔と同じようになるんじゃないかって」

 「……」

 「そう考えたら、震えが止まらない」


 4/9

 そう吐き出すと、照さんは肩を震わせる。

 ……やっぱり、昔のことはこの二人にとってのトラウマとして残っているんだろう。

 俺は昔の二人がどうして喧嘩したのは知らない。

 二人が話したがらない限りそこに頭をつっこむのはお門違いだ。

 そばにいて、辛いと思った時に話を聞いてあげる。

 それに対する答えなんて言わなくていい。ただ話を聞いてあげるんだ。


 「照さん、ちょっと失礼します」

 「?」

 「ほら」


 照さんの両手を借りて、俺の両手で覆う。

 力を入れて、強く握る。


 「震えは止まりましたよ」

 「……!!?」


 やってから思ったけど、キザすぎた。恥ずかしい!

 照さんは咲に似ているから、どうしても同じような対応をしちゃうんだよなァ。

 顔を真っ赤にする照さん。

 お、怒ってるわけじゃないよね。大丈夫だよな?


 「んじゃ、俺はもう一人のお姫様の対応をしてきますから、その後仲直りしましょ!」


                        _. . : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : . 、
                    ,. : : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                  ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                /: :,: : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ

                  /: : :/: : : : : /: : ,: : : : : : : : : : : : :,: : : ヽ: : : : : : .
               ,: : : /: : : : : /: : /: : : : :|: : : : : : : : |: : : : :∨: : : : :.
               /: : /:,: : :_:_:/: : /: : : : : :i: : : | : : : : l: : : : : :|: : : : : :
             /: : :从|: : : :/|:`イ: |: : : : ∧: :.:|: : : : /: : : : : :|: : : : : |
           / : : : ィ: :{: : :/ィ-、 }:∧: : : | -}:|-|---く: : : : : : ,: : : : : :|

               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′ 「……うんっ」
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 5/9

 ……
 …

 「お待たせしました、お姫様」

 「……遅いよっ」

 「やっぱ待たせた?」

 「お嫁さんより先にお姉ちゃんのところに行くなんて……」

 「ごめんって」


 俺のお姫様はご機嫌斜めのようだ。

 まァ咲ならわかってくれるだろと、ずさんに扱ったことは反省しなければいけない。

 今回の場合、どうとってもどっちかが立たないんだけどね。


 「喧嘩なんて珍しいじゃん」

 「お姉ちゃんに理由聞いたの?」

 「聞いてない。

  適度な喧嘩は仲が良い証拠だろ」

 「喧嘩しない方がいいに決まってるよっ」

 「そりゃそうだ。

  俺たちも結構喧嘩するしね」

 「……」


 関係ない話から咲の心の中に入っていく。

 まぁ、コイツも照さんと同じ理由で悩んでるんだろうけどさ。


 6/9

 「ちょっとイラっときて」

 「うん」

 「軽い口喧嘩のつもりだったんだ。

  でも、強い口調で喋るとどんどんイライラが募って。

  続いたらこうなっちゃった」

 「そうか」

 「京ちゃんを見て逃げてきたら、さ。

  お姉ちゃんが先に慰められてるんじゃないかって、けっこう嫉妬してた」

 「うっ……、本当にごめん」

 「ううん。京ちゃんはそれでいーの!」


 さすが咲。許してくれてありがたいよ。


 「まぁバレてると思うけれど、昔を思い出しちゃった」

 「そうだろうなァ」

 「でも大丈夫、京ちゃんを見たらそんな気持ちも吹き飛んじゃった」

 「あなたの心の隙間お埋めします、須賀京太郎です!」

 「ふふっ、ばーか」

 「あー、ひでー。慰めに来たのに」

 「慰めてもらってないんだけど」

 「気は楽になったんだろ?」

 「なんか納得できない」

 「納得しなさい」


 なんだかんだ言いながら、咲は克服しつつあるらしい。

 姉妹喧嘩くらい出来ないと可哀想だもんな。

 ―――咲がじーっとこちらを見つめている。

 わかってるよ、お姫様。


 7/9

         ,. : : :  ̄ ̄: : : : .
       ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
     / : : : : : : : ,: : : : : : : : : : ヽ:ヽ

     .': : :,: : /: :/: :|: : ||: :V: :V : |: :V:.
     ' : : /: /|:_/__ノl: : |{:、_|_|: : |: : |: :.
    /: : : :|: |:_V {:/:从: :| 、{ \:l从|: : | : i
   ': :,ィ/: |: |: ,イ_)笊 \  イ_)斧ミ|/: ,.: :|
  {:イ/ ': : Vl { Vzソ      Vzソ / : イ : |
    l' |: ,: {`\ `¨´  '  `¨´〈:イ )}: : , 「京ちゃん……」
     |∧乂ム  ''''        '''' ムイ|: /
     '  }:∧个 r 、_- -   イ : /|/
       '  ヽ: :/ / }-、_,.ィ : /: イ
          _,..{   ' ' ノ {-く
     r<........../\___}__,/........> 、

     「\..、...rく\___,/ /.........../..>、
    /⌒ `ー{  \__/,イ......../イ´  ∧
     {    /     V--:.:.´:/ V / |
    |   ,:      /==r- '   V  |


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   | ダキッ
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '  「これでいいか?」
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


                  _........----......._
              ,. : ´: : : : : : : : : : : : :`: : 、

             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
              :': : :,: : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : ヽ
            /: : :/: : : :/: : : : : : : : : |: |: : : : : : : ∧
             .': : : ' : : : / : /: :,: : イ: : :|: }: : |: : :|: : :∧
            , : : : |: : : / : /l: /: / }: : ,:.イ : /: }: :}: :!: : :.
             | : : : |: : /:{:_/_}ム/ / : /、_|:_/: /: /: :|: : : :.
             {: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : : 「えへへ……。
          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \} 須賀咲ちゃん、行ってきます!」
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
         /⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、

          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧


 8/9

 あとは姉妹に任せて……、と言いたいが、ちゃんと和解したかを確認するくらいはいいよね。

 先ほどまでの悩みが嘘のように居間に入っていく咲。

 照さんは一瞬ビクッと反応したが、すぐに笑顔を作り直した。

 仲が良い姉妹のあるべき姿って奴だな!

 須賀京太郎はクールに去るぜ……。

 ……。

 正直、な?


 9/9

           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ:

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:  「咲、プリン食べちゃってゴメンなさい」
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:

          _____
       ... : ´: : : : : : : : : : `: : : ..
     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : 丶
  / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : :\

.  ′: : : : : : : : : : :|.: : : : : : : : : :.|: : : : : :ヽー'⌒
  |: : : : : i: : : : : i: :l: : : : :i: : : : : :l\ : : : : |
  |: : : : : |: : : : : |:∧: |: :.:l: : : : :.i:l⌒ヽ.: : :.|
  |: : : : : |: : : : : |匕Ⅵ: /ト、: : /从   |: : : |
  |: : : : 八: : : :.i:|:{   V ノ ∨ ,ィ   |: : : | 「もー、この分はちゃんと買って返してよね!」
.  : : : : : : ヽ: : 从   _      ≠⌒ Ⅵ:/}
  \: : :{⌒\:.{  r==ミ    , ::::::::::Y
    乂: \r'     :::::::::::        uノ
     丶、:_ー‐、   r‐ ー'  フ /
        _ヘr─ァ、ー ┬ 、 ≦-─、
      /⌒ヽ\     \   }    ノ}\



               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.  「(うん、わかってた)」
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、


 カン!

相変わらずアラサーの会話ではない

>>81-82
クロチャー可愛く書きたいなと思って原作見直すと、グラビティっぷりに引く
誰もいない教室を何回掃除したんだろ…

>>85-88
たくさんのお題ありがとうございます
ちょっとスランプ気味なので次は未定かもしれない


 1/10

 977
 テルーの公式戦を観客席の最前列で見学する京咲


 須賀咲ちゃんです。

 今日はお姉ちゃんの試合を見に来ています。

 身内権限でチケットを貰ったんだけれども、やっぱり重圧がものすごいよ。

 普段の試合だけでこれだけ緊張するのなら、日本代表戦のお姉ちゃんはどれだけの緊張の中で戦っているんだろう。

 ほーんと、麻雀に関して言えばすごすぎるんだから……。

 日常でもそれくらいのやる気出してくれればいいのにねー。


 「咲、それは違う。

  日常でだらけているからこそこういう場で本気を出せる」

 「心読まないでよ!」


 び、ビックリした!

 お姉ちゃんは本当に神出鬼没なんだから……。


 「照さん、応援してますよ!」

 「京ちゃん。わざわざ仕事を休んで来てくれてありがとう」

 「いえいえ、照さんのためならこのくらい!」

 「……えへへ」


 2/10

                 __  /⌒ヽ
                   ⌒\ ∨   ヽ___
                _, ----`      ∨   `ヽ、
             /´               |     \
            / ____    /  l|     | :.     \
              ///    /   |     |l |  :       ヽ
                /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
            / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
           .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
           }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
             / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
            ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                  {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
                 |                ノ ' }/イ/  「公式戦の照さんは格好いいんだけどなァ……」
       ,. : : :¨¨¨¨: : .、 {               _,ノ

      /: :,: : : : : : : : : :ヽ人       _,..::ァ       r }/
     .': /:/:.,: {: :|: |:|: : !: :.  `     ゝ - '   イ   |/
     /:イ: {:-{、从{ ィ七、|: : |    `  ーr  ´  ___|_  「(悔しいけど同意だよ……)」
       {从l芯ォ   芯ォ}-:/     ___|     |//////|
    ム  八"     "人'     {|___ノ  __|[_]//∧_
      :     > _^ _イ      /// |____|///////////> 、
          /:{_,/::`\   ///// |   /////////////////> 、
       ∧::::| /::::::イ∧/////// { //////////////////////}

       { / ー^'- ´  { //////////∨///////////////////////|


 3/10

 「もー、お姉ちゃん。本当に大丈夫なの?」

 「私より咲の方が緊張している」

 「えっ」

 「ほら、ちょっと襟がおかしいよ」

 「わっ、わっ」

 「スゲェ。照さんがお姉さんしてる」

 「京ちゃんは失礼」

 「20年ぶりくらいかも」

 「咲も失礼」


 ぷんすこ、ってしながら私の身だしなみを整えてくれるお姉ちゃん。

 えへへ。たまにはこういうのもいいかも。


 「基本的には大丈夫なはずだけれども、今日の公式戦は観客もカメラに映るかもしれないから」

 「えっ、本当!?

  やだよぅ」

 「まぁ、映っても誰も気にしないっしょ」

 「ううっ、緊張する」

 「ふむ」


 何か考え込むように顎に手を当てるお姉ちゃん。

 少しすると、スタッフの人に呼ばれてどこかに行ってしまった。


 「ホント、麻雀の照さんは別人だよね」

 「もー、いつもこうとは言わなくても、もう少しこうならいいのにね」

 「確かに」


 そんな風に京ちゃんと笑いあう。

 それにしても、嫌な予感がするなぁ。


 4/10

 ……
 …



/`ヽ            .  - ─ ─-  .
 /`ヽ   . - ───<_人 _ : : : : : : : : :.┼  .
/  /´    __.rr.─‐┐ノ:´Y´ .: : : : : : : : :_ 人 _: \
し '   r<´  |ll:    | : : : : : : /. : : : : : :.`Y´. : : : ヽ
   } └ .─ ┴‐─ ┴,. : ://: : : : / : : : : :!: : : : : _人_

、 .斗 ‐‐─ァ── <:./: :/: /: /: : /: : : : :.:/:i: : : : :.`Y´
 > ´  ̄ フ./: : :/: : :.// :./_:/_:/:_: /. : : : : :/:/: : :! : : : ∧
___..斗< /: : :/i: : : :{: : /: /: /: : /`ヽ. :./:/: :i: :.! : : :/:∧
.       /: : /´:!: :.:从: :芹竿ミx.:|: : :./:/:`メ: :.! : :/:/:.∧
     /: : /!/ |: : : |人{弋 _メckj /:/:/. :ム:リ :/:/: /:.∧    「チャンプは一人!

.    /: : /人.N: : : |  ⌒ ー ''     「笊ckくj /:/:./: /:.∧
    /: : //: : ヽ!: : :.| """"        辷..ソXl|: : :/: /: /:.∧   この私!!」
.   /: : //__人_:j: : : |        ,   """ノリルイ⌒ `ヽ/:.∧
  /: : //: :.`Y´.|: : : ト、    、_       /. :i: :.:|      `マ}
ー/: : //: _人_: :.j: : :.:|:.|\     ー '     . イ. :人_ |    i
∨`Ⅴ「ー`Y´─.! : : |:.|.  \    .  イ: :.!:.`Y´. ! ___ 人 ___
 \ \       !: : ::l:.|     ̄「:i: : : : :j: :.:|: : :l: :.:l   `Y´
   \ \    从: :.j:.|      |N\: : :l: : :!: :.リ:.:.リ    l
      ト、\   人: l:.|      } jト、 \j : リ: :/: :/
     | .\ \   ヽ j\ _ _j ハハ  ` <': :./
     |:::\\ \     \   ⌒ } i    `<}ト、
     |: :: :::\\ \      \   .N      // ト、


 5/10
                               ,. ---- 、

                         ,.. -- /⌒´     _\
                       /   /         \`
                        /     '       、    ヽ、
                     /        |     ,   \  _ \
                    .'       {     | |-{ヽ、} , \  ̄`
                      {          、 : |Ⅵ从、 ∨ 从 }
            ,. : : : ̄ ̄ ̄ ̄: : : : .、     ,\l | { {斧 ∨、 \
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ー: イ,- 从   マソ  、  ̄
           ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :<´ { L       /
         .': : : : : : : : : : : : : : : |: : : ,: : :、: : : 〉,乂_      _ ノ  「「……」」
         /: : : : : : : : : : : : : : : :{: : :ハ: |:|: : {:|  込、    ´´{
        .' : : : : : : : : : |: : : : : : :Ⅳ:{´ 从}: : :\从}  `     ノ
        |: : : : : : : : : : {: : : : : : :|ィ斧ミ  Ⅵ:{ー'       '´ ̄´
        |: : : : : : : : : : :Ⅵ: : : :从 マソ  乂_〉_       |
          ,: : : : : : : : : :r \∧: : \     }:.:.:\    |
         |: : : : : : : : : 乂 `    ̄     ∧:.:.:.:.`ヽ、  、
         Ⅵ:∧: : : : : : : : ー 、      ´',:  ` :.:._:\_,}、
        从{  、: : ,: : : : :从 > ..___/          ̄  }
              ∨ `ヽ: : {     ,:.:.:.:.:.:.:\         |
                __}Ⅵ    {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\       |
           / ̄一-- ̄ \  |`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:/        |
          /  ,..:::―- 、 \ \ ∨}∧:.:.:.:.:.:{         |
        /   /::::::::::\:::\ \ \'/ }:.:.:.:.:.|         |
         {   /:::::::::::::::::::、:::::` 、   ヽⅥ :.:.:. |         |
        、  ,:::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::..、  〉:.:.:.:..|         |
            Ⅵ::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::r<_{:、 :.:. |         |
            {::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::| |::::::::} | ̄          |
            |::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::| |::::::::| {            |
          ` T¨¨ヽ、:::::::_」::::::::::::::{__}::::::, |             |
            |     ̄| ::::::::::::::::::::::::::::::| |            :
            |      | ::::::::::::::::::::::::::::::| |          }


 6/10

 や、や、や、やりやがったあの駄目姉!!

 さっきから何か企んでいるような感じはしたけれども!!

 と言うかお姉ちゃんがチャンピオンだったの10年前でしょ!

 さらに言うとそれ負けフラグでしょ!!

 元チャンプ言われるよ! 無職になるよ!?

 よりにもよって私たちが観戦している時に何してんの!?

 人目が痛いよ!!


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j   「(これで咲の緊張もほぐれたはず)」
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |



      / :::::/::::::::::::::::::::.:.::::::::::::::∧:::::.:.:.:|:..:.:.:.|:.:.:::|i::.:.:|
     /   !  / ::::::/:::::::::::::::::|:| |::::::|:::|:::::..:.:i:::::::|:i:.:.:l
.    /............|........|..//.ハ.......:.ハ..:::| | !: : |:: |:::....:...|:::::::|::.:.:|
    /.:.:::;:イ::|!:::::::l//メ、|::::::::!'i:::::|::| i:::::|i:::|::i:::::::::|:::::::::.:.:i゙、
  /:.::/ .|::|:!:::://'´`ヽ!::::::| _、::|V-‐!::::|、::!|:::::::::|:::::::::.:.:|

  //    |/:::V::!|  <ヽヽ:::|  V'"´゛ヽ、!ヽi::::::::::ト、:::::./i| 「(って思ってる顔だアレ!!)」
        !::::::::|:r-、弋ノ  ヾ   f´:i  ヾ ゙、::::::/) }:ル'
       r‐|::::∧:ト、.\ ,     _ゞ',、  /  i:::/ ' /W
      人:|i:/:.:.::゙、 \ `ー-、    `i. ヽ  ,..N./:.:.:.:`ー-、
    ,イ ゙、゙、:.:.:.:.:.:\ ヽ   `ー--‐' /_.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,,:.:-‐'´>、
    ! ゙、 ゙、゙、:.:.:.:.:.:.:ヽ         / /:.:.:.:.:.:,,:.:"_, -‐-´i::::|
.   /i ゙、. iヽ\:.:.:.:.:.:.\      ,ク´:.:.:.,,:.:"´イ´/     i::!
   i |  ヽi: :\\:.:.:.:.:.!ヽ  _, -‐'´i:.:/:./: / /     i| リ
.   i  | i ヽ: : :.\\:.:.>'´:.:.:.:,; -=i:./: :/ /    ハ |
   |   ゙、 ゙、 |\: : :\\i:.:.:/:.:.:.:.:.:..| : / /     i | ノ


 7/10

 ……
 …


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 てるてるが壊れた!?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoyan

 この媚び女が……ッ!!


  名前:以下、名無しに変わりまして地獄からお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:wasizu

 うぉぉぉぉ……っ!! てるてる……っ!! わしじゃぁ……!!!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 放送事故だこれ!?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sumire

 おいカメラ止めろ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoyan

 私が同じことをやったらNG入るのになんで……!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:harvest

 いや28でやるのもキツい……


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 てるてるなら許せる


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sigeru

 しげるーん♪


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 みなさんご覧ください。これが日本の誇る代表雀士です


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 なんでやてるてるかわいいやろ!


 8/10

  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 照「私に合う仕事がないんだから仕方あるまい!」


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 麻雀がなければそうなっていた可能性


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 でもプロレス的な演出としてはいいよね


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 よっしゃすこやんにもやらせよう!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoyan

 いやだよ!?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sumire

 しかし、放送に強い照がどうしてこんな……


  名前:以下、名無しに変わりまして地獄からお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:wasizu

 にわか……っ! 圧倒的にわか……っ! てるてるの可愛さなら許される……っ!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 このクソコテどっから接続してんだ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 これで負けたらアンチ(すこやん)が暴れますねぇ


 名前:以下、名無しに変わりまして地獄からお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:wasizu

 アンチなぞ儂が駆逐してくれる……っ!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sigeru

 まぁ任せときなって


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:jun1rou

 私に任せろ


 9/10

  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:harvest

 負けたら暴れる。(勝ったら暴れないとは言ってない)


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoyan

 ふ、ふふふ。絶対に許さないよ。じわじわと嬲ってあげる


 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 通報対策してんじゃねーよ! パロるなら最後までパロれ!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 てるてるがネタに走ったのに一瞬で話題を持ってく怨念


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 ほら、すこやんには10年前のアレがあるから……


  名前:以下、名無しに変わりまして地獄からお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 晴絵「ここからいなくなれー!」
 すこやん「私だけが行き遅れるはずがない。貴女の婚期も連れていく、赤土晴絵!」


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 ハルちゃんあれから男と会話しようとすると因果律に阻止されるらしいな


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoyan

 抜け駆けなんてさせないよ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 認めやがったーー!!?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:jun1rou

 お前らてるてるの話しろよ!!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sigeru

 まぁ、今日のあいつは負けないだろうよ


 10/10

                . . .-‐…‐-. . .
                 ... ´. . . . . . . . . . . . . \
           /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
            /. . ./. : : : : : : : : : : : i: . . . . ハ
         /. ./. . ./: : i: :i: : : : :i: : : i: ',: : : :i: : :,

            ′ー―ァ: :/: :从: : : ト--ミ: i: : : :|: : :'
          ′: : : ://⌒/ }: : :リ }: :ハ:|ト: : :i: : : ,
.         /: |l: : : |l ∨__|{  }: : / レ'  }| }: : i: : : :i
       /: :从: : 八《´んハ. j/ r==ミ /: ::/| . . .|

        // _ }ト: : :ハ 弋 ソ     :::::: 厶イ: |: . . |  「勝ったよっ。ブイ!」
      /^  / }|l: ≧ゝ} ::::::  ′__    /-' i: :|: . . |
.      ' .i / / }: : ::::::人    f  ノ ./:::::: i: :|: : i |
.      i し' ./ .i} i: ::::i:::::>o。..   < i::::::::/::/: :/: |
    ノir―-ミ  |:∧:::八::::::::::r'ス´ / ゝ-、 :/}: / }/
   f入 `ー  〉 /'  V_ゝ/.〈 Ⅹ  /  i`/イ、_
   辷ーく  /   /   /  rヘ/__rヘ_/   |    ヽ
   { ̄`  入    i   /  | /:::| / .       /  ハ
.   Y   i 圦   |.  `> 1 /::::|l ∧ _彡  /
    ハ.  // ‘, 」:::/ /  |/::::::|l/ \    /     |
.   /八_//   ‘ {:::;′〈 .   |ト、/    〉__ i  \/
   《`ーイ:::   V:::{   ‘,   |i i/    /  | |    〉
   ヽ:::::::::::::..  L::i ..........ゝ. У_彡 .........| |   ./
      マ:::::::::::.   八:::::::::::::\く  L:::::::::::::| ′  {
     `マ::::::::.   :∧::::::::::  ヽ} ::::::::::::::::::::/   .j
       マ:::::::  }i :::i    Oj   :::::::::::    /


      /:.:.:.:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.ヽ:.:.、:.:.:`ヽ

      /:.:.:.:/:.:.:.:.:....i:.::::::|、:::..::i、::.:.i::::::..ヽ:::ヽ:.:.:.:ヽ
     /:.:.:.:.:i:.:.:i:.::::::::|:::::|::| ゙、:::| ゙、 i::i  ゙、:: ゙、  ゙、
   /:.:.:.:|:.:|:::::|::::::|::i| ::|:|  i .| i....|::|::::::::::i::::::i:::::::::i
   i:.:.:.:.i.|:::|  i| ||i..::::|:i  i:::| |::ハ:|:::::::::::|::::::i::::::::|
  i   |.| i |il..:::::i::|゙、::::i゙、__.i::| |ハ||:::::::::::|::::::|::::::::゙、 「(素直に褒められないよ……)」
  i    | .!:::i::::|!゙、;::::::i ヽ:! ヽヾ ̄ ̄ |::|:::::::|-、::|:::::::i、i
 i  ,,,::::|:::i::::|゙、|メヽ::::i  ヽ'´_,........_ |:i|:::::/`ヽ.}::::: i リ
. i ..::;::-|::i:::゙、:|'´ ー ヾ   彡‐'´ ̄`ノ'i::::/  /:::::i::|
..|/   |:::゙、::i゙、 .;==、       ,,,,,   i::/   ノ:::::/V
     i:::::::ヾ::、´,,,,, ,      """ u レ /i´:::::/゛
.     i::::::;w、:゙、""                 V'"`
      ゙、/  \丶   ー'´`   ,     ゙、ー-、______
          ヽ!`ー- __    , ´    /:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./<ヽ
            ___`フ´_ヽ    /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/ ,;===、ヽ
          /i:.:|.|:.:.:.:.:./  |   /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/  /     ゙、i


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ 「(なるほど。これなら俺たちの話題なんて出ないよね)」
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、


 カン!

久しぶりの掲示板ネタを一つ


 1/11

 972
 白霞玄と卓を囲む照


 須賀咲ちゃんです。

 今日はroof-topに来ています。

 子供達を回収しに来たんですけれども、そこで思わぬ人たちがいました。


 「あれ、お姉ちゃん?」

 「咲?」

 「あらあら、咲ちゃんまで来るなんて偶然ね」

 「……魔物姉妹」

 「あはは……、毟り取られるのは勘弁してほしいかなー、なんて」


 卓を囲んでいるのは、お姉ちゃん、霞さん、シロさん、玄さんの四人。


 「集まったの?」

 「えっと、私と照さんに約束があって、私を東京に運んでもらった時に……」

 「いえいえ、偶然よ」

 「?」


 玄さんの口を押さえる霞さん。

 お姉ちゃんはボケーっとしている。あっ、プライベートモードだ。

 シロさんは面倒くさそうにお茶を飲んでいる。

 ……カウンターから『面倒ごとを起こすなよ』って染谷先輩が睨んでるよ!?

 まぁ、この四人なら大丈夫だよね。

 京ちゃんが絡まなければお姉ちゃんはまともだし、霞さんたちはしっかり者だもん。

 これが和ちゃんとか竹井先輩だったら一目散に逃げ出してたかな……。


 2/11

 「まぁ、四人集まったから気楽に打とうって話になった」

 「うう、照さんに勝てる気がしないよ……」

 「大丈夫よ、玄ちゃん。

  今日はプライベートみたいだから」

 「うん。公式戦の力を毎回出すと疲れちゃう。

  今日はフリーだからね」

 「……私たちはもう麻雀から離れているし」

 「そう考えると、この中で麻雀を現役で続けているのは照さんだけなのよねぇ」

 「やっぱり専業プロとなれば実力が違うのです!」

 「それに、プロ入りから常に最前線で戦っている宮永照さんともなれば、胸を借りる形で、ね?」

 「(霞さんがおもちを借りたら大変なことになってしまうのです。

   ……照さんには借りるおもちもなさそうなのです)」

 「玄、今日は楽しもうね?」

 「な、なんにも考えてないよ!?」


 お姉ちゃんにプレッシャーをかけられて、玄さんは涙目。

 実際、淡ちゃんでも目が出るのに10年かかっているし、他の同世代も大苦戦。

 ほとんどの人がインハイ、インカレで麻雀から離れていく中、新人からずっと代表として戦っているお姉ちゃんが抜けているのはわかる。

 でも、なんというか、その……。


 3/11


      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
        |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
        \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
          /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |  「……ダル」
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } /
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               /.:.:/:.:.:./‐/ >、 _ ... イ     ゝ   ヽ
                 l.:.: ′:.:.|‐|    λ´            ` < _
.               人::|:.:.:/::|‐|     `ヽ   ィ´        / 7:.:.:. ’,
                Y:.:.:.';:.:/:.:.:|‐|                     / /:.:.:.:.:.:.:.:
             }.:.:.:.Ⅳ.:.:.:.|‐|                    , ' ソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
               λ.:.::´:/.:.:}‐{                !   / , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }
              /.:.:..:; ':.:.:.:.:. l‐l     ,  ´         / ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 从
.           /.:.:.::.:,:.:.:.:.:.:.ハ ',    /        ヽ V  ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
          , ':.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.; ':.:.:.:./., , '            ゝ!.::.: V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
.         /.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.: / .:.:.:.:.:./.乂        ≦ x<:.:.:. ';.:.:.:.:.Ⅶ:.:.:.:.:.:.:.:/
.      ′:.:.:.::.′:.:.:.:.:.′:.:.:.:.:.圦 /ァ -=≦ } .:<:l:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:.:.:.:.Ⅶ:.:.:.:.:.:λ

       l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.; ゞ==-≦::.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:| :.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.        ';.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.从
.       入:.:.:.:. ';.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:.:.:.:.::.l:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:. /
          丶:.::.. V:.:.:.:.:.:';.:.:.:.:.:.二ニ=-:. 〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:.:.:.: ∧:.:.:.:.:.:/
            >=- ≠=.::.:.:≦.:.:.:’,:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:;:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:′
              入.:./:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:;′:.:.:.:.:/:.:. /:.:.:.:.:.:.:.: {


 4/11

                    -―――-
               ....::´::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、

                /::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\::::\
              /:::/::::::::::::|:ト、::\::::::\::::::::::::\::::\
                /:::/ :l:::::::::::|:| \::\::::::|::::::::::::::::\:::::.
            /:::/::Ν::::::::::|:|´  ̄\八::|:::::::::::::::::::::::::::::.
              |::::i:::::l-\::::::l八 斧苧干 |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |:::::\l  __\{   乂hソ |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |l::::::l::|斥汽         |:::::::|::::::::::::::|::::::|
           八::::l∧乂ソ ,     ″   |:::::::|::::::::::::::|::::::|
               Y:::::::. ″          |:::::::|::::::::::::::|::::::|
.               |::l::从 __ _      |:::::::|::::::::::::::::::::八 「少しは勝てたらいいんだけれども……」
              八::\::::l┌ヘ)`    /|:::::::| :::::::::/::::/
              \:::Y 二二〉‐=≦  |:::::::|::::::::/::::/
                 ∨ ┬_]┘:::::|   从::::::|:::: /:: /
                  /    八:::::/l_/⌒∨:|:::∧:/
              /  ノ/:::::://  /∨:::|⌒    、
.              _ノ  /::://   /   ∨|      \
           _//  /::://   /       ゙:| \     \
          / //  /'"´ /  /         ゙:.  }        ,
.      /  / , '"   /  /            ゙o.j      / :
      /   {/   /  /               ゙:\   /   :
.     /  /     /  /                |::l:::\/
    /  /   /  /                |::|\:::\  ト.
    {  ./   /   /  . . . . . ..             ノ´| ∧:::::| ||
    {  {   /   / . : : : : : : : : : . .        . : : : :l / |:::::| ||
    { :八 : : { : : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 八  |:::::| ||
    {   l\ { : : : {: : : : : : : : :_:_: : : : : : : : : : : : : : : /  /|:::::| ||
    {   |  \: : : \ : : -=ニ二ニ=- 、: : : : : : : : :/  / |:::| ||
    {   |   / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[  /   .ノ:::ノ  :|人


 5/11

    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::゚。
     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:} :.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:

   |     |   |:.:|:.:.:.:.://:.:/|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.|:.:.:.|   ...:.::::::゚
   |:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:ト、!:.:.:.//:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:|:|:.:.l:.:.:.|:|i:.:.:.::::::::::::}
   |:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|.ノ`≧ュj/,_./i.:.:.:.:.:.:.:jム斗匕}:|i:.:.:.:::::::|::::|
   |:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:.ノ=云=ミ イ:.:.:./ノx=云リ jノi:.:::::::::イ::/
   |:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:.i|/_人:+ハ  /:./   _人:+ハ‘, }.:.::// j/
  .:.:.:.゚,:.:.:.|:.:.:.:.:.i| マY:.:oノ        マY:.:oノ/厶イ!{
  /:.:.:.:.゚。.::|:.:.:.:.:.i|   ー'″      `ー'゙  /::::::|::|
 :′:.:.___@∨:.:.:.i| .:.:.:.:.:.:     ′ .:.:.:.:.:  ::::::::|::|
/:.:.:.: ´  ハ 。:.:.八      /ー―‐1      {::::::/ :|
:.:.:./   、|::ヘ ゚。:.:/ )、   {      }     ィ:::: ∧; ┐ 「おもち……」
:. /     / ̄)/ /:.:、 > ゝ--- ′< ノ:::::///:
: ′  _ | 丁 | |` ミ  \ ̄/,,_  |彡"彳/ /::::::::.___
:   | 、__) ー  | ,.:┐t'⌒{ }   入 |  r v // r―::′
! r‐、} '^    | | {ニ=- ∨ _ノ┴ュ'′/ }   〈_/ \

  し        ー  |ニニニ{ニ}ニニニニ} / ,ノ、     rヘ,_〉
   }       /    ニニニィ¨ト=ニニ7 {   ‘,      ̄}::.
. イ∧        /ニニニ/ マニニニ\ :,        /し':::::::.
  / ゝ     /'⌒ヽ/   マ> ´  \     /::::::::::::i::}


 6/11

           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ: プルプル

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:  「ぐぬぬ……」

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:


              ,. . ―――. .、

             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从 「(完敗だこれ……)」
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
             ∧::、:::::::::、__/::::::::::::::∧
          /| \\::::::、/::::::// |
            /_|  l{:.\\:Y:::/:イl/  |
          ̄ |  |\:.:.:ー∧':.:./   |
            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |


 こう、麻雀で勝てても女として惨めになるというか……。

 私ならすでに泣きながら敗走してるレベルだよ!

 でも、お姉ちゃんが涙目でプルプルしているのはなんか面白いね!

 あっ、適度に手を抜くためにも照魔鏡を使うみたいだね……。


 7/11

 ……
 …

 む、胸で負けても麻雀では負けないもん。

 ここで全力を出すなんて大人気ないことはしない。

 ただ、ここにいる人たちはオカルトを持っている。

 現役時代ほどの力はないようだけれども、一応照魔鏡で確認しておこう。

 これは癖みたいなものだから、決して本気でやる前兆ではない。

/`ヽ            .  - ─ ─-  .
 /`ヽ   . - ───<_人 _ : : : : : : : : :.┼  .
/  /´    __.rr.─‐┐ノ:´Y´ .: : : : : : : : :_ 人 _: \
し '   r<´  |ll:    | : : : : : : /. : : : : : :.`Y´. : : : ヽ
   } └ .─ ┴‐─ ┴,. : ://: : : : / : : : : :!: : : : : _人_

、 .斗 ‐‐─ァ── <:./: :/: /: /: : /: : : : :.:/:i: : : : :.`Y´
 > ´  ̄ フ./: : :/: : :.// :./_:/_:/:_: /. : : : : :/:/: : :! : : : ∧
___..斗< /: : :/i: : : :{: : /: /: /: : /`ヽ. :./:/: :i: :.! : : :/:∧
.       /: : /´:!: :.:从: :芹竿ミx.:|: : :./:/:`メ: :.! : :/:/:.∧
     /: : /!/ |: : : |人{弋 _メckj /:/:/. :ム:リ :/:/: /:.∧

.    /: : /人.N: : : |  ⌒ ー ''     「笊ckくj /:/:./: /:.∧  「(照魔鏡発動!)」キュピーン
    /: : //: : ヽ!: : :.| """"        辷..ソXl|: : :/: /: /:.∧
.   /: : //__人_:j: : : |        ,   """ノリルイ⌒ `ヽ/:.∧
  /: : //: :.`Y´.|: : : ト、    、_       /. :i: :.:|      `マ}
ー/: : //: _人_: :.j: : :.:|:.|\     ー '     . イ. :人_ |    i
∨`Ⅴ「ー`Y´─.! : : |:.|.  \    .  イ: :.!:.`Y´. ! ___ 人 ___
 \ \       !: : ::l:.|     ̄「:i: : : : :j: :.:|: : :l: :.:l   `Y´
   \ \    从: :.j:.|      |N\: : :l: : :!: :.リ:.:.リ    l
      ト、\   人: l:.|      } jト、 \j : リ: :/: :/
     | .\ \   ヽ j\ _ _j ハハ  ` <': :./
     |:::\\ \     \   ⌒ } i    `<}ト、
     |: :: :::\\ \      \   .N      // ト、


 8/11

                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
                /´ア´ /  / /       !   ',   ヽ
            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄   \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、     } ヽ!  〈 /フ   j!  / リ 「ダル……」
               `ヘハ ト          j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ `   /    / ノ j_ノ ´
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /



                     ↓



.        //                               ゚:,
.        /                     ヽ     、     ,
.    γ                       i     \   \   ′
     .|       ′ i.    i:  :. {  |              ',
     .|       /   i:.    :、  i :|  |\   i  ヽ   ,  ′
     .|.      /   ′ :,     \ l :|:, l -――}‐-.     :, , \
     .|ソ    '  /ソi   :|\    、 \i } :|  _.} __| i|      i i   \
     .′     |;//  | /:|i  \  \_ ≧≠__厶,儿从{    i| l   \=≧   .イ
    ./   |;  |!/  イ{、 {い‐ ヽ.   \  爪 厂リ刈 /}   i| |    ≧=_彡′
   /.    |!/l  r.、/ .彡丐ミ.、 i (`ー=≦ 乂辷iシノノハ\乂,│乂__\
  /リ.. i  イ乂{  |.ハ 爪辷うツ 从ハ         弋¨゚.、 :., \丿   \
 ../ / |i 八   |  ト、>''"/ ) 〈丿     r― ⌒ヽ ', ゚,\≧=―‐   「京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京
._彡イ 丿 i:.    /|  ト _ / ./ )        `ニ⌒{.  ', ', { ノ       京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京
   .丿 |! |!{   / ;|  {_彡' / /              ーγ`  ', ! i/        京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京京
. /_彡. |!乂.〈  :,  :, ./ / /     _. = _ー   _彡'    〉 } }i
      乂{い.  \}  У ./ ∧     ⌒こ。  /        /:|',         お 姉 ち ゃ ん が 守 っ て あ げ る」
           八  人 ヽ ヽ.  \      l        /   | ′
        . __  \  \       \      |     ヽ,/    |  :,
.     < ̄  ̄>ヾ   \       \ー‐イ        ヽ     |  ′
  /   \     }!   \_        }  人        \  |    ,
../   ( ヽ ヽ    }',    リ⌒     /     \       \ノヽ   ′
..′   \  、 、   l ′  ./     /        \       \|_ |
|    ヾ \  i   | }  /      /\      ノ\       \| ̄¨> 、


 9/11

           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;、:.:.:.:.:.:.:::::ヽ:::..:.ヽ
       // .:./..::::/.:::;:::::::::::/ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';::::....;

        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.| 「やれるだけはやってみるわ」
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l             /l:::::::::: .|
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
.           l:.:::::/  ,'  /  /::::::::::::::;.' /    | .i
.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !


                ↓


       /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:i:.:|Wwハ.:.:.:.ヽ.:.:ヽ

      /.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:/.:.:/i:.:|    !.:.:!:.:.:.:.:.:.:',
.     /.:.:/.:.:/.:.:.:.:.:/.:.:.:.:/.// !.:,'    i:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:!
     i.:.:/:.:/.:.:/.:.:/:.:,.斗 //  i/ --、  i.:/:.:.:.:.:.:.:!:i
     |./!.:.:!:.:.:!.:.:/イ  //  /    `メ、 |..:!.:.:.:.:!:|
     | |.:.:i:.:.:i.:.:| |斗≠  /   ≠=、  |:.:!.:.:.:.:!:|
     | |.:.:i、.:i:.:|./ト:::::::i}      ト::::心、!:/.:.:.:.:!:|
     ヽ |.:.:iヽ:ヽト v':::::}|      r':::::リ |/:.:.:.:/!.:|  「京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん
       |イヽ..\ト. V少      vニソ 厶 イ:.:.!.:|     京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん
      / |:.:.:.:.:.:.:ハ  :::::   、   :::::  /ノ:.:.:.:.:.:!.:|    京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん京太郎さん
      / |.:.:.:.:.::!:.!ヘ、   r  ァ    /:.|.:.:.:.:.:.:.!.:|
     /  |:.:.:.:.:.:!.:|.:.:.>、       ィ´:.:.:|.:.:.:.:.:.:.!.:|    私 が ず っ と 側 に い ま す」
     /  |r―‐-、!:.:.:.:.:.:i`  、.  '´|.:.!.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:.!.:|
    /   |    |!_, ィリ      !\.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:!.:|
.   /   /|    |i  /       !  ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:!.:i
.   /   /_|/ ̄ヽ||  |        |   |:.:.:.:.:.:.:.:!ハ
  /  ./::::|    |ヘ !ー-、  , -‐/  /:.:.:.:.:.:.:/::::::\
  /  ∧:::::::|    |:∧ \     ./  /:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::∧


 10/11

            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘ 「精一杯頑張りますっ!」
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.

                ↓

              ,,.-‐―- 、
            /:::.;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
           /゚☆ ゚.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
           l:::/ ̄`゙'>、.;;;;;;;;;;;;i
           |/    !  i;;;;;;;;;;;|   「良い子の諸君!
           ||    i  |;;;;;;;;;;;l
           l:;、   ヽ、_l;;;;;;;;;;;il,  四次元殺法コンビのAAで有名な俺の名前は悪魔超人ブラックホール!
           ヽ ヽ    /;;;;;;;;.;;;;;ヽ
            ヽ `ー‐‐'゙;;;;;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、  一つ賢くなったな!」
              \:::::::::;;;;;;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_
         /)    ヽ、;;;/;;l;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
    _   / :/      |;;;;:::/;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::ヽ、

   ノヾ `‐-" l    , -‐"i:::::/;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
   ノヽ      |  /::::::::ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
   l      ,  :l /::,::::::::::::::;/::::;;;;;;:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
   (      ヽノ .i i;::::::::::::::;ト,::::l ̄ノ::::;;:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
   ヽ、      \l/_,-‐ 、:;| |::::| | .:;\;;-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
    ヽ、i      \i;;;;;:));|l ニ l..:;;;;;;;;/:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
      \      \´);;|l |:::| |;;;;;;;/::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;i


 11/11

 ……
 …

 「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」

 「さ、咲?」

 「よ、良かった。

  麻雀始めた途端倒れたんだよ……」

 「良かったです……」

 「もう、照さん。心配したのよ?」

 「……心臓に悪い。しっかり休んで」

 「ありがとう……?」

 「お姉ちゃん疲れてるんだよ。

  今日はゆっくりしよう?」

 「うん。そうする」

 「麻雀のしすぎで疲れているのね。

  何か悪いものでも見たのかしら?」


         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i 「(……全く覚えてない)」
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : |
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /

 カン!

※何もしなければ無害です


 1/10

 85
 意外と負けず嫌いな霞さん
 87
 ペットに京太郎との子供っぽい名前をつけてる霞さん


                    -―――-
               ....::´::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、

                /::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::\::::\
              /:::/::::::::::::|:ト、::\::::::\::::::::::::\::::\
                /:::/ :l:::::::::::|:| \::\::::::|::::::::::::::::\:::::.
            /:::/::Ν::::::::::|:|´  ̄\八::|:::::::::::::::::::::::::::::. キョロキョロ……
              |::::i:::::l-\::::::l八 斧苧干 |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |:::::\l  __\{   乂hソ |:::::::|::::::::::::::|::::::|
              |l::::::l::|斥汽         |:::::::|::::::::::::::|::::::|
           八::::l∧乂ソ ,     ″   |:::::::|::::::::::::::|::::::|
               Y:::::::. ″          |:::::::|::::::::::::::|::::::|
.               |::l::从 __ _      |:::::::|::::::::::::::::::::八
              八::\::::l┌ヘ)`    /|:::::::| :::::::::/::::/
              \:::Y 二二〉‐=≦  |:::::::|::::::::/::::/
                 ∨ ┬_]┘:::::|   从::::::|:::: /:: /
                  /    八:::::/l_/⌒∨:|:::∧:/
              /  ノ/:::::://  /∨:::|⌒    、
.              _ノ  /::://   /   ∨|      \
           _//  /::://   /       ゙:| \     \
          / //  /'"´ /  /         ゙:.  }        ,
.      /  / , '"   /  /            ゙o.j      / :
      /   {/   /  /               ゙:\   /   :
.     /  /     /  /                |::l:::\/
    /  /   /  /                |::|\:::\  ト.
    {  ./   /   /  . . . . . ..             ノ´| ∧:::::| ||
    {  {   /   / . : : : : : : : : : . .        . : : : :l / |:::::| ||
    { :八 : : { : : : {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 八  |:::::| ||
    {   l\ { : : : {: : : : : : : : :_:_: : : : : : : : : : : : : : : /  /|:::::| ||
    {   |  \: : : \ : : -=ニ二ニ=- 、: : : : : : : : :/  / |:::| ||
    {   |   / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[  /   .ノ:::ノ  :|人


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \ 「(ん、あれは……?)」
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 2/10

 休日のお昼間。

 運動がてら近くのコンビニまで歩いて向かった帰り道。

 どこか見覚えのあるおっぱい……もとい顔があるなと思ったら、あれは霞ちゃんじゃないか?

 おっぱいで人を判別するのは失礼この上ないが、さすがに霞ちゃんのは凄すぎると思う!

 まさに人目をひくおっぱいすぎる……。

 しかし、さっきからキョロキョロと周りを見回してどうしたんだろう?

 霞ちゃんは一見しっかり者のようで、どこか抜けているところがあるから見ていて危なっかしいんだよね。

 まるで咲みたいな感覚だ。ある意味では咲よりしっかりしているけれど、自覚がないから危ないイメージもある。

 こんなところでふわふわした空気で歩いているなんて……。

 はっ、まさか女子高生の如何わしい援交!?

 いかん、いかんぞ! それは許されない!

 あのたわわに実ったおっぱいが蹂躙されるなんてあってはならない!

 ……いや、俺は不審者じゃないよ?

 そう考えている間に霞ちゃんは路地裏に入っていく。

 冗談はここまでにして、ちょっと心配だから軽く見ていくか。

 彼氏との逢いびきだったら悪いからね。

 その時は咲の胸と見比べて静かに泣く。きっと泣く。


 3/10

 ……
 …

 誰も、いないわよね?

 ふふっ、こんなところを誰かに見られたら恥ずかしいわ。

 地元じゃないから出来ることってあるわよね。


 「お、おいでー」

 「にゃぁー!」


 わっ。たくさん来てくれたわ!

 もうアラサーの私がこんな風に猫と戯れているなんて恥ずかしいじゃない。

 ここは脾臓の野良猫スポット。

 平行世界でカピちゃんと戯れて以来、たまに触らないと疼いちゃうの。

 ふふっ、京太郎さんのせいで、満足できなくなっちゃったのよ?

 ここにいる子たちも放っておいたら保健所に連れて行かれちゃうのかしら。

 そうなる前に白望ちゃんのところに連れて行っちゃうのもありかしら。

 白望ちゃんは嫌がりそうね。どうしましょう。

.   ′:::::′:::::::::′::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::/ ':::::::::::::::::::::::. \
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::′ ':::::::::::::::::::::::.
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::|::::::::::::::/|::::::::::::::::::::::::::′  '::::::: |::::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::l:::::::::l:::i-l:: l‐::::::::::::: |::| ---|:::::::|l:::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::l:::::::::l:::|八::|:::l:::::::::::::|::|__,  |:::::::|l:::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|l::::::::::::|\从::l __}八{:::::::::::::l:ノ    从::::リ:::::::: 八 j
   |:::::::: l ::::::::::八::::::::::|  ,,xぅ斧笄ミ\::::::::|斗ぅ斧x )/:::::/:/  ノ
   |:::::::: l ::::::::::::::::\::::| 《 h __j刈   `ー┘ h__j_| 》厶イ イ
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::个゙  乂廴ソ        乂_ソ ,′:::::::|
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::::|               ,      ,′:::::::::|
   |::::::::┃ : :::::::::::::::::|    ``         `` ,′:::::::::::| 「にゃぁ、にゃーん。
   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\       r‐ ┐    人::::::::::::: |
   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ´    イ:::_:_:__::::::::八 にゃー?」
   |:::::::::::::‘:::::::::::::::::::「:|    `       ....::|:::::l:/ / /^Yヽ
   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,
   |:::::::::::::::::‘:::::::::::::::|\\     //  `丶/ / / / | !
   |:::::: -‐ ‘:::::::::::: |  \\   .//.     / / / / .八 |
 -‐'^´     ‘:::::::::: |   \\ //    / / / /  /   ト、


 もう、元気で人懐こい子たちね。

 ごめんね、野良猫に餌をあげると怒られちゃうから許してね?


 4/10

 「あっ」


 猫ちゃんと遊んでいると、私のお気に入りの二匹が歩いてきた。

 オスとメスの猫で、色は雄が茶トラのメスが黒色。

 どことなく京太郎さんと私を連想させる二匹。

 二匹ともすごく仲良しなのよね。カップルなのかしら。羨ましいわ。


 「『純ちゃん』。『京子ちゃん』」


 こっそりつけてあげた名前を呼ぶと、嬉しそうに近づいてきてくれる。

 古風な名付け方だけど、私はこういう名前が好きなの。

 純はスミと読むの。私と京太郎さんの子供だったらいいな、なんて……!


 「いいこ、いいこー」


 いやだわ、私ったら。

 ペットを子供扱いだなんて。

 でもやっぱり女の子の憧れというかなんというか。

 京太郎さんと思いっきり純愛したいというか。


 「京太郎さぁん……」


 5/10

               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    . 「あー、霞ちゃんかわいいなァ」
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|



::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::\::::::::::.
::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \::::: |:::::::::::.
::::::::l:::l:::::: /:::::::::::::: l::::::::::::::|-―‘:::::|:::::::::::::
::::::::l:::|::: /::::::::: /:::::l::::::::: |::|   ‘::|:::::::::::::|
::::::::l:::|::/ l/: /::::/:l::::::::: |::l __,  ‘|:::::::::::::|
::::::::l:::l::l'´|:::::/::::/ |:::::: /l/ ´ ,,____|:::::::::::::|
::l:::::l:::l::l l: /l:::/  :|::/ ,x≦斧⌒|:::::::::::::|

::l:::::|八{ l/´|/,,_ノ´   h_刈   |:::::::::::::|  「!!?!!?!?!?」
::l:::::|  x≦芹⌒`     辷ソ  |:::::::::::::|
::l:::::l /{h_j刈           '''  |:::::::::::::|
八从{ 乂_少^        、     |:::::::::::::|
ー ||                      八::::::::::
`ー:||、             _     /::::::::::::/
:::::::l|::\        ‘’  /:::::::::::::::/



 6/10

 「あっ、やべっ、バレた」

 「きょ、きょきょきょきょきょ!?」

 「京太郎さんですよー」

 「京太郎しゃん!?

  にゃんで!?」

 「あれ、名前呼びはさすがに嫌だった?」

 「嫌じゃないれふ!」


 ちょっと待って!?

 今日もまたなんで油断している時に限って!?

 京太郎さん! 女の子は準備が必要なんですよ!

 そ、それに心の準備をしてないと緊張してこうなっちゃいます!


 「良かった。なんか石戸ちゃんって呼んでると他人行儀でさ。

  おかしいかもしれないけど、霞ちゃんって呼んでる方が違和感ないんだよね』


 あ、あれ?

 これが白望ちゃんが言ってた別世界との混線かしら!?

 咲ちゃんごめんなさい! たまに会うくらいは許して!


 「ど、どうして!?」

 「キョロキョロしてたから迷子かなーって。

  あっ、ストーカーじゃないよ!?」

 「大丈夫です! むしろどんとこいです!」

 「それもどうなの?」


 京太郎さんにだったら何をされても満足よ!

 それにちょっと激しい方がいいというか!


 7/10

 ……
 …

 『霞。今日は俺以外の男と喋ったらしいな』

 『えっ、京太郎さん……?

  そんな、あれはパートのお客さんです』

 『誰が口答えを許したんだ?』

 『ひぅ!?

  ご、ごめんなさい』

 『これはたっぷりお仕置きしなきゃいけないな……?』

 『お、お仕置き、ですか?』

 『なんだ。嬉しそうじゃないか』

 『そ、そんな』

 『俺から決して離れないように、しっかり縛っておいてやるよ。

  縄で縛って、物理的にな……』

 『はいぃ。

  霞は京太郎様のものです!

  絶対に離れません!』


           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;、:.:.:.:.:.:.:::::ヽ:::..:.ヽ
       // .:./..::::/.:::;:::::::::::/ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';::::....;

        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.|
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l             /l:::::::::: .| 「(これくらいならありよね!?)」
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
.           l:.:::::/  ,'  /  /::::::::::::::;.' /    | .i
.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !


 8/10

 ……
 …

 「霞ちゃーん。おーい、霞ちゃーん?」

 「ひゃい!?」


 いけないわ! 妄想の世界に旅立っていたようね。

 こういう平行世界もあっていいんじゃないかしら? ちょっと探してみましょう!


 「しかし霞ちゃんはかわいいなァ。

  こんなところで猫と遊んでるなんて」

 「かわっ!?」

 「しかも、『にゃー』なんて」

 「も、もう!

  からかわないでください!」


 は、恥ずかしすぎて顔から火が出そう……!

 よりにもよって京太郎さんに見られているなんて!


 「霞ちゃんはどこか抜けてるよね」

 「そ、そんなことないですっ!」

 「だって俺に気づかないで、ずーっと猫の名前呼んでるし」

 「ずっといたんですか!?」

 「最初は声をかけないでいなくなろうと思ったんだけれども、つい」

 「ふにゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 「おお、猫みたい」


 うう、名前の由来まではバレていないとは思うけれど、恥ずかしすぎるわ……。

 この人の前だと、大人な立ち振る舞いも忘れて石戸霞になっちゃうの……。

 平行世界もこの世界も、人の本質は変わらない。

 平行世界でコミュ力が高ければこちらでもそうだし、喪女気質ならば変わらない。

 京太郎さんは、本当に変わらないのね。

 だって私、気付いたらどもらなくなっているもの。


 9/10

 「今時の子はかわいいなァ」

 「もう! 嫁さんに言いつけますよ!」

 「そ、それは困る。

  でもそんな言い方しちゃうなんて、霞ちゃんは負けず嫌いっしょ」

 「そんなことないですっ!」

 「ほら、やっぱり!」

 「もう!」

 「ま、もう直ぐおっさんの俺に『かわいい』なんて言われても嬉しくないよね」

 「そ、そんな。

  京太郎さんに言われるならいつだって……」

 「本当!?

  いやー、嬉しいな!」

 「あっ、また!」

 「へへっ」


 やってやったーっと言わんばかりに笑顔になる京太郎さん。

 その笑顔が本当に眩しくて、ついときめいてしまう。


 「こんなところに猫スポットあったんだね。

  今度俺も来るよ」

 「ほ、本当ですか!?

  ぜひ一緒に」


 次の約束なんかもしちゃったりして。


 「また、咲の相手を頼むよ」

 「わかりました!」


 家にお呼ばれなんかもしちゃったわ。

 今日は不意打ちだったけれども、本当に幸せな1日でした。


 10/10

                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「(霞ちゃんの緊張も取れたし、良かった良かった)」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i



                ...-―――-...
               /:::::::::::::::::::::::::::::::::\
             /::::/:::::::::::::::::::::::::ト:::\::\
           /::/::/:l::::l::::|l::l::::::::::::i‘:::::::ヽ::::ト、

           .:::::l::::l:l:l::::l::::リ:ハ:::::::::リ-‘:::|::|l:::|i|
            |:::::l::::l从/i::// }::::::/__ l::|::リ:::|i|
            |:::::l::::|,斗≠ト 厶イ,斗=ミル::::::|i|
            l::八:::l〈 V炒    V炒 〉|l::::::リ |
            |:::::个ト、 ,,    、  ,,, ,小::/ !
.          ‘::::::i:∧      __     //::/  ノ  「(今日のおかずは決まったわ)」
             ‘::::i::::分、   ` '   ...:i/::/i
             ‘::∨:::::::i〕i=-  -≦::/::/:::|
            ‘::i:::::l:::|∧   l ∨:/::::::|

             /‘:::::l:::| ∧_// ∨:/::::|
            /  /‘卅li   ∨/  Ⅳ:::::::ト 、
        ∠   i  |:i::l|\   /  |‘::::::::|   \
.        ∧ `ヽ l _|:l::リ_ヽ./  / ‘:::::|\  i‘.
       ′'.   V´ ノ::/  / ̄\/   ‘:::\\i i
.           \ //:::/  /   /⌒ヽ   ゞ===ニ≧ミi
        i    \::::/  /   /     ∨/      ∨ノ
        i     -==ミヽ /_  /      }'         ‘.
        |  〃    / ̄ `丶       i         i
       〈  {i   〈 ,ィ  、   \  ノ        ノ
        |\八   ∨⌒ト、 〉 ! ! i/        /{
        |  \\   ヽ  }/}_j_j_,ノ⌒>=-- -=≦  |


 カン!

ネーミングは許して。無難にしておいた
残ったお題的にしばらくはほのぼのが続きそう


 1/10

 970
 京白で最高に幸せな生活
 993
 白望の平行世界で幸せそうに暮らす京太郎


 「んっ……」


 唇に重圧を感じて目が覚める。

 プニッと柔らかい感触。

 全く、また悪戯しているな……などと思いながら舌を出すと、喜んで舐め取られる。

 このまま朝から……というのはちょっと辛いので、名残惜しいけれど腕を掴んで離す。

 ちょっと抵抗されるが、さすがに男女の力の差は覆らない。


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' / 「ぷはっ、おはよう、シロ姉」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、



           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ | 「おはよう、京」
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧


 2/10

 ……
 …

 京と出会ったのは、高校三年生のお盆だった。

 親戚の集まりだとかなんやかんや言われて東京にまで出向いた時の話。

 聞け私の親戚はわりとお金持ちらしく、こうして親戚が集まることがあるらしい。

 言われてみれば、小さい頃に何度か出向いたことがあった気がする。

 ただ、当時の私にとっても高校生の私にとってもただの面倒臭い行事であることには変わりがない。

 『いざという時には親戚のつながりが大事になるんだぞ』なんて親には言われた。

 それを聞いて、親戚のつながりが必要になるような『いざ』なんて来なければいいな、と思った。


 『あれ、シロ姉?』

 『……あなた、誰?』

 『あ、えっと……。

  清澄高校の須賀京太郎です。昔会ったことはあるんですけど……』


 須賀、京太郎。申し訳ないが覚えがない。

 そのことを彼に伝えるが、ちょっと寂しそうな顔をされただけですぐに持ち直した。

 それより気になったのは、清澄高校という名前。

 インターハイで苦汁を飲まされた相手だ。

 すでに割り切った、と言うほど私は大人ではないが、負けた相手に当たり散らすほど子供でもない。

 なんとも言えない感情が胸の内を支配する。


 3/10

 「インハイでシロ姉を見たときはビックリしたよ。

  ……ああ、えっとビックリしました」

 「敬語はいらない。前は使っていなかったんでしょ?」

 「良かった。シロ姉相手に敬語ってなんか慣れなくてさ」

 「それで、京は何の用?」

 「あっ……」


 自分の中で気づかぬうちに出てきた愛称。

 彼はそれを聞くと少し嬉しそうに笑顔を向けた。


 「……京、って呼んでいい?」

 「もちろん!

  シロ姉は俺のことをそう呼んでいたんだぜ」

 「……ダル」


 聞けば彼は年下だそうだが、年下の方が覚えているというのはどういうことか。

 少し悔しいが、覚えていないものはどうにもならない。


 「ここにいるのも面倒だし、ちょっと外に出ない?」

 「……わかった」


 一瞬の躊躇は、ここでだらけている方がいいか外の方が楽かを考えたものだ。

 ここではあまりだらけている態度を見せられない。

 覚えのない男性と外に出るのも億劫だったが、それを承諾したのは彼のことを少しでも覚えていたからかもしれない。


 4/10

 「シロ姉、アイス食おうぜ!」

 「任せる」


 結局デート染みたことをしている。

 彼は色々な話題を持っていて、あまり会話が好きではない私を飽きさせなかった。

 私が喋ることが億劫になった時は機敏にそれを察し、一人で場を繋いだり黙っていたりする。

 これは随分と人とのコミュニケーションに慣れているものだ。どれだけの女の子を手篭めにしてきたことやら。

 そんなことを聞くと、顔を真っ赤にしながら「そんな相手いねーし……」と俯いてしまった。

 ちょっと言い過ぎたかな、と気にしてみると、「ハハッ、引っかかった!」と悪戯が成功したと喜ぶ。

 少しムッとするが、年下にいいようにやられていることが癪なので気取られないようにする。

 もっとも……、彼にはバレているかもしれない。


 「東京は暑いよね。コンクリートの熱ってやつ?」

 「知らない、けどだるい」

 「照り返しもあるから気温以上に暑く感じるらしいよ。

  あとは風も通らないよね」

 「それはわかる……」

 「あっ、シロ姉アイス溢れるよ!

  ほら、拭いて拭いて」


 彼は面倒見が良いのか、細かいことに気がつく。

 面倒くさがりな私と相まって、何やら楽しそうにお世話を焼いてくれる。

 それが何とも、ありがたくて、悔しかった。


 5/10

 ……
 …

 「それじゃ、また」

 「あ、うん……」


 結局、数日間を彼と過ごした。

 親戚の集まりも終わって岩手に帰ろうとすると、彼は寂しそうな顔でこちらを見てきた。

 ……?


 「あのさ、シロ姉。

  ラインとかしてもいいかな」

 「……文字を打つのは面倒だから、通話で」

 「……やった!

  ありがとう、シロ姉!」


 何やら嬉しそうにスマフォを掲げる京太郎。

 こんな反応が薄い私と喋って何が楽しいのかわからない。

 しかし、求められていることは面倒でも、嬉しい。

 帰る最中、ジッとスマートフォンを見つめ続けた。


      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }  「……京、か」
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } /
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\


 6/10

 ……
 …

 「それさ。

  相手の男の子、シロのことが好きなんじゃない?」


 新学期を迎えて相談してみれば、塞がそんなことを言い出した。

 胡桃もウンウンと頷いて、二人して興味津々だ。


 「いやー、シロにも春が来たかー」

 「面倒見がいいならピッタリだね!」


 宮守は女子校だ。

 普段こう言った話題からは程遠いが、みんな女子高生だ。

 一度話題に出てしまえば、絶対に離さないとばかりに食らいついてくる。

 やっぱり相談するんじゃなかった。そう思ってももう遅い。

 好き勝手に言われて、実際に通話するのは私なのに。

 こう言われてしまっては少し意識してしまうではないか。

 みんなに言われてラインを送ってみれば、今日通話することになってしまった。

 ……私から通話を誘うなんて初めてだ。

 なんだ。何を話せと言うんだ。

 時間が過ぎるのを憂鬱に感じながら、何を話せばいいのかを考える。

 誰かとの会話内容を考えるなんて、初めての経験だった。


 7/10

 ……
 …

 「それでさー、今日の体育の時間は凄かったんだぜ!

  俺、運動得意なんだ!」

 「……そう」


 ああ、まただ。なんだかんだ言って京にリードを握られてしまう。

 考えてきた話題なんて一瞬で終わってしまって、気づけば京が喋ってくれている。

 とっても楽で、居心地が良いが、気を使わせているみたいでなんだかダルい。


 「ねぇ」

 「……?」

 「京は、私と喋っていて楽しい?」


 だから、思わず聞いてしまう。


 「楽しいよ」

 「そう」

 「俺にとって、シロ姉は憧れの人だから」

 「……えっ?」

 「……うわっ。なんでもない!

  き、切るね!」


 最後に意味深な言葉だけを残して切られてしまった。

 憧れの人、……私が?

 自分で言うのもなんだが、こんなにダラけていて憧れの人なんて思われるタイプではない。

 やるときはやるつもりだが、そんなことは滅多にない。

 でも、一回だけ。


 8/10

 ……
 …


          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ
     /    廴          | }   「ほら、行くよ、京」
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ



               ,..  / ヽ ´⌒> 、

             /             \
            /      |  }!      \⌒
.           /  /   !   |   | ヽ   \
           /ィ  :|  \∧  | /| |! トー―
           | _|VT示r ∨j/示rx/ V(     「シロ姉!」

            レ1(  弋,り   弋り {ソ V            __
             |/V{   ___   从|>ー―――r―――/ /
             ___/>、 V /  イ7   /     /――-、  \
          ___/   | | ー 77 /   /     /      ー―
         ノ  (    | |  / /    /     /
       /     \|   | | / /    /´ ̄ ̄ ̄
     /        !   ∨∨ /  /(
  _/\     /|/   ∨ / / /  ⌒ヽ
 ー  / \    / 人   〈 /  /       |
   し′     ̄  ,  >==≠  | /⌒ ト{_
             |    | |/    |/|   |::::}!
             |   \| {___/::/|   |::/


 ―――そんなことも、あったな。


 9/10

 ……
 …

 そのあとは、省略しよう。

 簡単に言えば、岩手まで来た京太郎に告白されて、受け入れて、こうして東京の大学で同棲しているわけだ。


 「京、お弁当を忘れないの」

 「あ、ごめん……」

 「ほら、身だしなみもしっかりする」

 「うっ、わかってるよ」

 「わかってない」


 普段ダルダルしていることは変わらないが、ただ一人、京太郎の前でだけはしっかり者のお姉さんになる。

 それが今の小瀬川白望だ。

 大学の友達にも、塞や胡桃たちにも、『あまり京太郎君に迷惑かけちゃダメだよ』なんて言われているが、実際には逆だ。

 どこか抜けている京太郎を支えてあげている。

 最も、男ができて変わったなんて思われたくないから黙っている。


 「京、行く前に」

 「は、恥ずかしいよ、シロ姉」

 「んっ」


 行ってきますとキスをさせる。


 「京、帰ってきたならすることがあるでしょ」

 「手洗いうがい、だよね」

 「それともう一つ」


 帰ってきたらキスをさせる。


 10/10

 「ちょっ、シロ姉タンマ!」

 「またない……」

 「今日はもうキツいって!」

 「今日、他の女の子に色目を使っていたでしょ?」

 「使ってねーし!」

 「もうそんなことはさせない」

 「だから話を聞い……」


 うるさい口は、黙らせる。

 これが須賀京太郎と小瀬川白望の幸せな毎日。



                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
                /´ア´ /  / /       !   ',   ヽ
            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄   \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、     } ヽ!  〈 /フ   j!  / リ  「京は誰にも渡さない……っ!!」
               `ヘハ ト          j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ `   /    / ノ j_ノ ´
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /

 カン!

清澄優勝→咲への想いに気づかない→夏にシロと出会う→シロ次元
スタンダード次元のシロが京太郎を見た瞬間を書く前に、平行世界を先に書いてしまった


 1/9

 992
 子供達から似顔絵をもらう須賀夫婦
 88(4スレ目)
 なんらかの事情で咲さんがでかけることになって子守とか


 石戸霞よ。

 今日は咲ちゃんがなんやかんやの理由で出かけることになったので、子供の子守をしているわ。

 勝手に他人の家で子守をするのも気がひけるので、白望ちゃんの家で遊ぶことにしたの。


 「私の家は他人の家に入らないの……?」

 「そ、そんなことないわよ?

  それに、白望ちゃんも子供と遊びたいでしょ」

 「……うーん」


 あれは迷っているふりをしているだけで、本当はワクワクしているはず。

 本当に嫌だったり、ちょっとした照れ隠しにも『ダルい』って言葉を使うのに、それすらないんだものね。


 「シロー!」

 「はいはい。ちょっと待ってね」


 それに、マヨイガに来ると聞いた途端、重い腰をあげて料理の準備なんか始めちゃったんだから!

 いつもは私か、場合によっては玄ちゃんにやってもらっている料理を自分からするなんて、白望ちゃんを知る人からするとビックリよね。


 「霞より私の方が料理上手いから……」

 「ほ、本当のことだけれども、普段は作らせておいて言うことじゃないわよ?」


 そう、白望ちゃんはやるときにはやる子だからか、料理も上手い。

 さすがに本職プロの玄ちゃんには敵わないみたいだけれども、本当に美味しい料理を作るの。

 う、うらやましいわ。私は料理が苦手だから……。

 別に食べられないものを作るわけじゃないんだけれども、他人の舌に合うおいしい料理っていうのが作れないのよね……。


 2/9

 「それにしても、子供には美味しいものを食べさせたいなんて、白望ちゃんかわいいわ」

 「……ダル。

  背中に抱きつかないで、胸が邪魔」

 「あー、カスミー!」

 「あら、私も抱きつかれちゃって動けないわ」


               //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::::::::::::::::::::/::::::/:::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::ヽ
              / 〃7/:::::::::::::::::/::::::/7:::::从::::: |ト::::::::::i:::::::::::::::ハ
           / / //:::::::/:::://i:::::/ /i::::| ':::::|l :::::: i:::::::::::i:::::il
            / j:::::::/:::::::/__::/  |{ |:::i  i:::ハ.∧:::::|: i:::::::i:::::|l
             { /:::::/:::::/i{  |{ ̄~|圦:::; i/ j/-j::::/:::|::::::il::: |l
                /7::::i::::/ ィ 弌ト、.   乂/'-/=ミ::/ j::i:::::::|l::::リ
          _ / |{::::ト::{〈 ら:::::::}`     ´んぅト/ /!::::::リ::/

.               八:::|从とつー '        ら::::/ 〉 ::::;:イ:::{   「ムー……」
              >、 } 〃〃   ,   ` ーrっ// ノ::八

                 /⌒              〃〃/}_rくノ )}
             /::::::::::/\   ^ ` ~ 、    / >=へ
                {:::::从:{   >        _  < /:i:::::::::::ヽ
                  ゝ:::(八    _}>-=≦/{_    {八::::::::ハ::}ト
                   /i |   `>/::::\    }::/ レ'
              ---=ニ¨:::::::い  / '::::::::::入   ´


 そしてそんな私に娘ちゃんも抱きついてきてみんなで抱き枕状態。

 ちょっと楽しかったんだけれども、「料理中は危ない……!」と本気で怒りそうになった白望ちゃんを察知してうまく逃げたわ。


 「やるべき時はやるのよねぇ」

 「霞がドジなだけ」

 「ど、ドジじゃないわよ!?

  これでも咲ちゃんには頼られているんだから!」

 「いつ化けの皮が剥がれるか見もの……」

 「もう!」


 白望ちゃんも京太郎さんもひどいわ!

 た、確かにちょっとドジで負けず嫌いなところはあるかもしれないけれども……。

 長年の友人である白望ちゃんがそれを知っているのはともかく、一瞬で気づいた京太郎さんはやっぱりすごいよね。


 3/9

 「白望ちゃん。

  ここに何か遊ぶものはあるかしら?」

 「そんなものあるわけない……。

  コタツとみかん、後は食料が常にあるくらい」

 「うーん。困ったわね」

 「こんなところに連れてくるから……」

 「そうだ! 今日はお絵かきをしましょう!」


 自分の画材道具を見ていい案が浮かんだわ。

 もちろん、いつも自分が描いているものはとても見せられないから隠してあるわよ!


 「今日は、パパとママの似顔絵を描きましょう?」


 これなら、幼稚園なんかでもやる内容なはず。

 アウトドア派の息子には辛いかもしれないけれど、京太郎さんも咲ちゃんもきっと喜ぶわ。


 「パパもママも、きっと喜んでくれるわ」


 その懸念はこの一言ですぐに崩れたようで、二人とも笑顔を浮かべてクレヨンを手に持った。

 両親が喜ぶって言葉に反応するなんて、この子たちは本当にいい子ね……。


 「霞も描けば?」

 「わ、私のは人様に見せられるものじゃないわよ」

 「二人が描いている間は暇でしょ。

  私はご飯を作るから」

 「う、うう」


 同人誌を作っているけれども、職業は小説家。

 とても人様に見せられるものじゃないのよねぇ。

 まぁ、気を抜くと思って描いてみましょう。


 4/9

                _  -‐==‐-
             /. . . . . .      `
   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
       /                : . . .
      /  /  /          `ヽ  : : : :

       /  /  .i     .ト           : : : . __ニ=-.
      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}  「できた!」
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
      |: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:}             {: :i : :|‐-─ 、-
        |: ト: : \ヽ|匁ソ ,            / i/| : :|:.:.:.:.:./  ヽ
      |:.| }: : : :ゝ          ‐-    /   !/i|:.:.:/    i
        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、
              \    -‐  /. :    /          ヽ
                >‐──.、. : : :.   /        -‐‐、  /
                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
            /  | : :ハ  : :!   /|  /           i
           /   __ i: . : :、/|__ ∠  / ‐  //          |
          /`-‐ /   / |  __ -‐/   /             |


   '´   `ヽ
.  ! ((从リリ))ゝ
.  !,(リ‘ ヮ‘ノ、!
   /j 氷i0

   (_/_j_j|〉
    ヒヒ!

    __,、,-z
.  〃   〉 ス
  ノ ((从从ル
. "ヾ(l ゚ -゚ノ"

   /i  l:=ト、
  (_ノ_,人_,ゞ.)
    |_l,ハ_l|


 5/9

  /  : : : : .:|:.:|: : :| : :./! :.,.'|: : : |',: : : : ト: : :ヾ::       ',
. /  : {   : !_,|.-‐|‐:.,' {: : :| |: : :ィ¨',゙ ̄:|ヾ、, : !:    |:: i
/: : : : |: : |: :ィ":,'マ:.!::,' .',.:.::| |: : : | _,.',: : | ヽ:`ト:. : : |:: |

: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ   ヽ;| |: : : |  ,≧:|_  マ:|',:. :  |:: }
__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ   ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
.  l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ    ヽj  i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
.  |: : : : :,:.A | { :::::::::: }        .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
.  |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ        `゙'''''´  .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「パパ、ママ!」
  .レi: : / ヽ∧ ⊂⊃   `     ⊂⊃  " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
ー==,.∨ ̄ミ=',      .___,   .    /≡ィ゙\: : : : : : :
_/      .: : ゙∧                /ヽ   `ヽ\: : : : :: : : : \
 _/ : : : : : : /{"゙,ヽ          ,   へ ::    - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. >   . __, . - "〃ヽ \,.'       ヾ: : : : : :  ヽ
: : : : : __/      ' ,: : \      {__,.. '       ノ:\


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_

     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、


 6/9

 「すごいわよ! すごく可愛く描けてるわ!」

 「えへへー!」

 「やったー!」

 「ほら、見て白望ちゃん!」

 「霞は落ち着いて……、この子たちは天才なんだからこれくらい出来て当然……」

 「……白望ちゃん」


 私が言えることじゃないけれども、白望ちゃんは本当に過保護よねぇ。

 あんなことを言いながら、二人の頭を同時にナデナデしてるのよ。かわいい!

 特に娘ちゃんから見た夫婦はすごく優しい感じが伝わってきてかわいいわ。


 「ご褒美に美味しいご飯……」

 「おいしー!」

 「シロー! すきー!」

           ,         _
          〃-‐‐-----‐'/´       ---、
       ,, - ''       ー '、      /     l
       ´             ヽ\     !  ん  |
      /   /    |    |  ヽ \   !  |   |
    /   ,/     /|   l    _<  |   .|   !
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ   /
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃  ̄
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ
     /    廴 ///   /// | }
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ

 白望ちゃんが照れてるわ。

 こういう可愛くて女の子らしいところ、京太郎さんにも見せればいいのに。


 7/9

 ……
 …

            /::::::::::::::::::::::::::::::\
         /:/:::::::::::::::::::::::::\::::ヽ
    (_)  /::::/:::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::ハ

 /\   /:::/::/::/::::::::::::::::ヽ::::::::::::V

    \  ハ:::::/::/:::::::::::::i:::::::i:::::::::::∧
        { V/:::/:::::::::::::::::::::::i:::::::::/. .〉
   ̄ヽ   ∧.V:::ハ:::::::::::::::i::::::::i:::::V . ハ
  ー-    { \Vハ:::人:::川:::::ハ::/. 〃 }
  / l   ハ  \ミ. .ヽV /. . 彡:フ  ハ 「霞さん、いつもありがとうございます!」
  し j   ∧  ヽ、ミ::::ヽ∨:彡::/   ∧
   /  〈  \__人`゙〒テ'"人 _/ 〉
 |     \__ イ  //∧ 〉、__ /
 |人_    ハ   } //!/∧/  ∧
        ハ   } {/∧//ハ  / }
        { ヘ   } !//∧/∧ / !_

         ∧ヘ  } !//ハ//∧.イ.\. . >―. ._
          /./. ∧  ト!//7\/∧.\. . . . . . . . . . . . .┐
       /./ . . ∧  !.!/j./  ∧/〉.ヽ\. . . . . . . . . .//
        /./ . . . .∧  !V./  ∧∨. . .\. \ . . ―. //
.       /./ . . . . . . i ヽ./  /. i. . . . . .ヽヽ. . . ー-. //
      /./ . . . . . . . {  Y   ノ. ハ. . . . . . .〉ヽ\. . ./
    / / . . . . . . . . ゝ /   /. .ハ . . . . . i. . ヽ.ヽ〃
.   / / . . . . . . . . . .ゝ{//ノ. . .i .i. . . . . ./ . . ヽ//


 「いえいえ、こっちも子供と遊べて本当に楽しいのよ?」

 「そう言ってもらえると助かります!」

 「むしろ、また機会があったらこちらからお願いしていいかしら?」

 「そ、そんな……ありがとうございます!」


 楽しい時間もすぐに終わり、ちゃんと咲ちゃんのところまで連れてきたわ。

 似顔絵を見せてあげるように言うと、息子さんの方が自慢げに見せる。


 「わっ、かわいい!」

 「やったー!」

 「ほら、大丈夫だから見せてあげて?」

 「うー……」


 娘ちゃんの方は恥ずかしいのか、見せたがらない。

 それでも意を決して見せると、咲ちゃんは飛び上がって喜んだ。


 「すごくよく描けてるよ!

  ありがとうねー!」

 「えへへー!」


 嬉しそうに双子を抱きしめる咲ちゃん。

 うん。とっても幸せそうで、私まで嬉しくなっちゃうわ。


 8/9

 ……
 …

 ・その後

           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ | 「ほら、霞が描いたの見せて」
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧

           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;、:.:.:.:.:.:.:::::ヽ:::..:.ヽ
       // .:./..::::/.:::;:::::::::::/ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';::::....;

        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.|
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l        U   /l:::::::::: .| 「や、やっぱり見せなきゃダメかしら?」
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
.           l:.:::::/  ,'  /  /::::::::::::::;.' /    | .i
.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !


 9/9

                                      __
                                    /´ ̄ \     ¨¨¨   、
                              , -- |   、       、   \
                            /イ ,: |    |、 \  \ \    \
                                / / {    ∧  \  \ ヽ    |
                               / / / 从   { 、\_ \ | ト、   、
                          / イ /  , { \ ∧ ´ \  | } /l }  |`\
                        _...-――-Ⅵ / 从- \ { ,ィ==从}/ イ_,ノ   ,
                     ,. : ´: : : : : : : :/ イ/ ∧ ィ= `     /'   , / /
                    /: : : : : : : : : : : : : : :/ イ从{   、          | ハ}
                  /: /: : :/: : : ,: : : : : : : : 、: : : :叭  v ― 、  ,  从{
                  .': /: : :/: : : /: : /: : : : : : }: : : : ::. \ `こ   /   |\
                  |: ': : :/: : : /: : /: : :イ: !: /: : : : :∧:、` r ´       !  、
                  {/: : : r-、/: : :/': / l: l , : ,:.|: : : : |:_\ :.     / |   ∨、
                 /} : : : { {^|: : /,{:/-- }: /,.イ: |: :.|: :.|/、  }     ,:   |    〉 \
                   /:イ 、: : 、 、: | 、__, /イ __,}:/: :.}、: |//\/       〉  /////\_
_____________/ ,Ⅵ 、\   ̄   , `ムイ: , \///∧      //イ///////////> 、_______
二二二二二二二二二__,.....ィ:://     .   ,., ィ///∨//////∧___//\///////////////}二二二二二二
            , 「::::::::::::::/ 、  l:.    ` -- 7´///////////\/∧   ///////////////////|
            / {|::::::::::::/  `  r--/:::::::::/|/∨////////////\ }  //イ/////////////////l|
             ,  |:.,:::::::::::{\___/::::::::::::,: |//∨//////////////| //////////////////,/// |
            /  Ⅵ、:::::::|   /::::::::::::/ , |///∨/////////////∨//////////////////////!
            ,  l 、:.:.\::::.、 /::::::::::::イ/,: / |////}/////////////////////////////// //////}
         /  ,  \:.:.\∨:::::<:.:.:.//   ////|//////////////(_)/////////////// {///// |

          /   {    `ーr--、´_/  {:    |////|/////////////////////////////// l///// |
          ,   |     /、__/       |   |////|/////////////////////////////// l///// |
          {   :.     {:.:.:.:|      |   |////|//////////////(_)////////////////} //// |


 カン!

今日はほのぼの
霞さんリクの残りが多いので他に何かあればどうぞ


 1/10

 725
 京ちゃん、咲照とドライブする
 785
 クロチャーのところに家族みんなで旅行に行こう


 「うえぇぇ……」

 「咲、まだ半分も来てないんだからしっかりしてくれ……」

 「京ちゃんお菓子」

 「照さん、俺運転中なんですけど」


 須賀咲ちゃんです。

 今日は松実館まで家族みんなで旅行です。

 前回行った時は新婚旅行で、お姉ちゃんも子供達もいなかったから改めて、ね、

 いろいろと相談した結果、車で向かうことになったんだけれども思ったより遠い!

 こんな距離を運転してくれている京ちゃんには頭が上がりません。

 大体5時間くらいかかるみたいで、休憩も挟みつつ安全運転で向かっているんだけど……。

 いかんせん、子供達が飽きちゃってるんだよね。

 私とお姉ちゃんが交互に相手をしてあげているんだけれども、車の中じゃ出来ることも少ないし。

 最初は寝かせておいたんだけれども、息子が起きて暴れだしました。

 娘は慣れない長時間の車で疲れたのか、気持ち悪そうな顔をしています。

 うーん、辛そうだなぁ。


 「京ちゃん、次のサービスエリアに寄ろう?」

 「そのつもりだよ。

  俺も休みたいし、照さんがヤバそうだし」

 「え?」

           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ: プルプル……

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|:
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:


 あっ……トイレかな……?

 京ちゃん急いで! このままだとプロ雀士がお見せできない姿になっちゃう!


 2/10

 ……
 …

 「咲は失礼。

  咲だって一個前のサービスエリアでトイレに行きたがってた」

 「うっ、わざわざ言うことじゃないでしょ!」


 ま、まったくもう!

 とりあえず子供たちもトイレに向かわせます。次には到着の予定だからね。

 京ちゃんは一旦休むといって車で横になってます。

 目疲れにバッチリ、蒸気アイマスク!

 休み時間に丁度いい10分間の蒸気で血行を良くするみたい。

 京ちゃんもお姉ちゃんも愛用しています。


 「咲ー。照さん。行きますよー」


 おやすみが終わったのか、京ちゃんから声がかかる。

 何か足りないものがないか確かめてみたけれども、荷物が増えちゃうと大変だからね。

 さぁ、出発……って!?


 3/10

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \ 「照さん、どうぞ」
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|



       _. . . . :´:  ̄ ̄ ̄ ̄: `: : : . 、
   ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: .、
 ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
: : : : : : : : : :/: : : : : : : : :/: : : : : : :,: : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : /: : : :/: : : : : : : : / : : : : : : /: ,: : : : : : : : : : : : : .
: : : /: : : :/: : : : : : : : / : : : : : : /: : /: : ,: : : : : : : : : : :.∧
: : /: : : :/: : : : : : : : :.' : : : : : : :': : /: : /: : /: :|: : : :|: : |: ∧
: /: : : :/ : : : : : : , -、|: : : : : : /: :/: /,、: /: : ,: : :,: |: : |: : ∧
:.': : : :/ : : : : : : /,'⌒|: : : : : /|: /:イ /: ,\: /: : /: |: : l: :|: : : . 「ん」
:|: : : :|: : : : : : : :{ { ∧: : 从{ {/ 「¨≧、  }:/: : :, : /: : .': :}_: : : \

:|: : : :|: : : : : : : :乂__)∧: :|       /r' Y〃: /: /: : /: :/ ` ー '
:|: : : :|: : : : : : : /     Ⅵ    〈ソ  /イ /:イ: : :/ }/
:|: : : :|: : : : : : :,′    \        乂 /: : イ /

:|: : :八: : : : :|: {                ノ'/
:|: : : : :l : : : 从|   、             /   ぱ
从 : : ∧: : :| }'    \       ,ィ-く       く
{ \:.{ \:j     ∧、`: .     イ¨´ゝ \ ,rー---- 、
  | \  \   / ノ }: : /:7´: :/    `\乂_   \
  | ̄ ̄\  --/  ` <:∧:{     ( ̄ ̄`ヽゝ、  `ー--
  |     \ /       `<      `T¨¨¨¨ヽ `
  |      /             >- 、   乂二二フ
  |   , -/       ,. <>´/⌒,ム    乂__フ   __
  |   /      ,. <> ´ イ     マム          ` ̄´
  |_/     ,. <>´> ´:.:.:/     マム
 ィ介ヽー― ´> ´イ:.:.:.:.:.:./        ∨}


 4/10

      / : : : : : : |i : : : |i : : : : : :|i : : :|i :| : : : :| : : : : : : : : : : :∧
     . : : : : : : : : : |i : : | |i: :|: : :|: :|i : : :|i :| : : : :| : : : : : : : : : : : : :.

     /: : : : : : : |: : : |i : : |_||__|_:|ノ|i: : : |\,.___: :ト、 : : : : :|: : : : :.
.    /: : : : : : : : |: : : |/´l.八_|: : :| |i : : :||八: : : :|/|/\ヽ: :i: :| : : : : :.
   /: : : : : : : : : |: : : |ヽ:斗====ミ|.八: : : |  斗====ミ、 Ⅴ: i|: : : : : :i
.  / : : : :__|: : :i|: : : |〃 ,イ斧心 ′ \: |    笊i心.  ヾ | : リ: : : : : :|
  ´ ̄ ̄   il : :八: : :|″ ._)::::::hi}    ヽ   ._)::::::h}   |: /: : :/ : : |
       |i: : : |r\|   乂___ツ         乂___ツ  . |/: : :/: : : :j
       |i : : :|l`ハ  `ー       ,      ─‐ :' /: : ,イ: : :|: , 「な、何で『あーん』してるの!?」
       |i ,: :∧    """"               """"  厶イ'/:|i /|/
       l/|: : :人__                     ,__/: ル' '′

         { |: 八: : 从        ー─         /: : /'′
        |/  \: : \    /´        ヽ     ,イ: /
        '     \ ト、: ,   _,   ─   ノ   , : : /
                 ヽ \:>         _ <: /
                     ヽ: : 〕   ─   〔: :/l: /


           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/  「……照さん、それ酔い止めの梅こんぶです」
               从      '     八/
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
      /////////////|--、  r-|/ イ//////////\
    //////////////∧、__「//////////////// \
   {//{////////////〈 ∧    }///////////////////}
   |//|/////////////V/\ //////////////////'//|


       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ', ←甘いものだと思ってた
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:| 「うぐぐぐぐぐぐ……」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 5/10

 ……
 …

 もう、『あーん』してもらうチャンスだからって何食べるか気づかないなんて……。

 お姉ちゃんらしいっちゃらしいけどさ。

 ちなみに、甘いものだと思って食べたからとってもつらかったらしいよ!

 そんな長い旅路も終わり、やっとの思いで松実館!

 京ちゃん、本当にお疲れ様!


            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: { 「お待ちしていました!
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘ 松実館へようこそ!」
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.



              ,. . ―――. .、

             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从 「……あれ、玄さん?」
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
             ∧::、:::::::::、__/::::::::::::::∧
          /| \\::::::、/::::::// |
            /_|  l{:.\\:Y:::/:イl/  |
          ̄ |  |\:.:.:ー∧':.:./   |
            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |


 6/10

 え。

 あれっ!?

 玄さんが松実館にいるのは当然のようでおかしいよ!?

 結構頻繁にお姉ちゃんと遊んでいるから、てっきりこっちの近くで就職したと思ったのに……?

 ということは、お姉ちゃんは毎回ここから呼び出しているの!?

 それはすごく大変じゃないかな!?


                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  } 「く、玄?」
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 ほら、お姉ちゃん申し訳なさそうで泣いちゃってるよ!?

 今まさに5時間以上かけてここまで来たわけで、その大変さがよくわかっているからね。

 そうなると、私たちも玄さんに迷惑かけちゃってたね……。


 7/10

            _ -─‐-  ..._

        ,  '"´. . . . . . . . . . . . . . . .、
       /. . . . . . . ..................... . .. . . . . . .、
     , '. ./. . .. .:::::::::::::/::::::::::::::::::::\::\ . . ヽ

.     / . ./. .:/..:::::::::::::/::::::::::::::!:::::::::::::゙.::.ヽ.::. ゙.
    / . .'. .:/:/:::::::::::/!:::::::::::::::|、:::ヽ::::::::.:::..ヽ.
   ,',イ . .!..::!::|::_::-─ |:|:::::::::::l::!ゝ--!、:::::l:::::..l:゙.. .l

   ,'/ !. . |.:::!;ィ´:::::!:L. |:l!::::::::::l::{-ヽ::|ヽ`::l:::::::.l::!. |
   |l |. .::|.:::!:|\:::||L,,.ヾ\:::::ヾ:;ァ=リxzレ!:::::::l::!: !
   || l. .::|::::トゝ,ィ'ヌ :::`ト \`ーY´{c::::。i} !:::::::l:|: |
    \Y:::|::::|ゝ{! {c:::ク|      込_ク λ::::::i|:.:!
.      |:l::!::::! ゙. ` ー‐''       ,, ,,  ,' |!::::::|!:.:! 「……なーんて、私も今日はプライベートで帰ってきていたのです!」
.      リ|:|::::l\! " "   ′      jイ!:::::::i!:.:|
     0::|:::::l::::|ヽ    「  ̄j     ...イ|::|j:::::::l!:. !
    /|:|::::l::::::l:::l:::::>....._` ‐   ィ、:::::|:!:/:::::::|!:.:.|
.    {iλ!:::|::、:::l:l:::::,':::::∧| ー ´/ \ヽl:::::/!':|:.:.:!
    `ハ::::!\、ヾ/:::ノ  〉-r<     〉:::/:/::':::::.!
    / .:::ヽ|::::::::::::l__|  人  λ   //::::::::ト、::::ヽ.
.   / .::; r‐'|:l::::::::::!.... ̄.フt≦ ̄ ̄.7´/:::::::::::,'  ` 、:、
  / .:/ |  !|::::::::::|........,イrト、.........../ :::::::::::::,'     ゝ、
. / .::,' ハ ||:::::::::l|─''....八...ヽ_ノ、 |:::::::::::|     /  l
../ .:::::!. !: Уi!::::::,ィ|-、..../ ヽ_..ィ_/ .!::::::::: |   ヽ ./ j  !
' ::::::r'|. l:.:./ /:://,'/   `l  /      |::::::λ!   |/ ./  |ヽ
:::::::::|  |:.,' /|::'//'    ヽ/         |::::::l ヽ   !:.:/  ト、:ヽ
:::::::/ ::.Y  .!:|      ヽ       \::ヽ、  |:/:.  | /:::::\


         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : | 「そ、それなら良かった……」
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /


 8/10

                         _ __
                         ̄ ̄ ̄    . ヽ _
         /   '"              ` 、 `
         /                    \ ^ヽ
         /                          \
       / /   /                          ヽ
        /   /    .: : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : . . .       }
    {i /    ′ ,′.: : : : : : : : ト、: : : : : : :|: : : : : |: :.、    ',
     ,′   l: : : :.! .: : : : : : !:.:. :.| !: : : : : :.|: : : : : |:.:.:.|: : :.   〈
      l    .: |: :. :.:| .: :. 斗匕 ̄ メ |: : : : :.:.ハ-┼- 、.:.:.|: : : :.   〉
      |   .:.:i!: : : :| /: :/: / l/   |: : : : :/ .l ∧:.:ハ ヽ!: : : : :   |
      |  .:.:.i|: :. :.:|: : : :/x = x.    |.:.: ハ/    j/ l: :|: : : : :
      |  .: :.:||: : : :|: : ,〃    ヾ  j/   〃 ̄`ヾ: ハ: : : : :: : .′!
      | .:.:.::.||: : : :|/ {{       }}        {{    jイ !: : : : : /
.     /| : : : ||: : : :|  ヾ _  '′       ヾ _ ノ .: : ://  /
    /: | : : : ||: : : :|   、 、  、  、  、  、 `¨¨¨´ ムイ´
   { │ : : : i:!: :. :.|    ` `  `  ` `  ` `   |: : | | 「(玄ちゃん、『帰ってきている』としか言わないんだね……)」
   ヽ. | : :. :.|:!: : : ト、          _, ~~ ┐       !: : ! !
    i! : : ::.|:|: : : |: :.>、     丶 __ ノ _ ィ ,′ ′\

    i! : : : | !: : :.: / __>   _ .. -  ´    /: :./: : :.  ヽ
    i| :. :.:.|: \: :、  \            .. - ‐  ムイ: : : : : i! !
.   /:| : : :.|.:.:./ \\  \__     ̄ ̄        ヽ: : : : ハ
    ′| :. :.:|: /  /`¨\        >'´        -‐∨.:/ !/
.  / .: | :.:.:.レ′ _{__ .〕、__ イ         /     V
 /  :.:| : : |  /|    / !\   . イ       /
. レヘ  : | .: :.:l  / \/i/|   ー '_|       /        |
    \:|.:.:.:.:| ./        |    /     、  ,′   \ |

                    _..................._
               ,. : : :´: : : : : : : : : : : : `: : . 、

              /: : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : \
             /: : : : : : : : /: : :,: : : : : : : : : : : : : : ヽ
            ,:': : : /: : /: /: ': : :/: : :,ハ: : : : : : : :、: : : : '.
              /: : : /: : /: /: :,|: : :l: : : | | : : | : : : : ∨: : : .
          /: : : :' : : :|: :| : /|: : : : : :.| |: :l|:|: : : |: : |: : : : :.
            /: : : : |: :|: :{: :|: :! { : : |、: :| }: :l|:|: : : |: : | : : : : |
        /: : :/ : |: :|--Ⅵ、{_从: :{ \{ ム斗|-: : |: : | : : : : |

         |: : /ィ: :{: :| ,イ斧ミ、` ∨ ー',ィ斧ミ、|: /: : ': : : : : |
        l: イ {: : :从{ 比刈     比J刈 }イ : / 、: : : : '

        ' l  |: : : : }  Vzソ     弋こソ /: :イ  }: イ: ,
           |: ∧: |  `¨   ,     `¨¨ ムイ__,ノ:/ }:/ 「(あっちが噂のお姉さんかな?)」
           |/ }从              /: :/}/ /
              / }: 、   ‐-----‐ 、   イ: :/ /
                  l从` .       ィ   |:从
                      ` ーr = ´    |、
                     /|      |::\
                  ,..:<:::::/     /::::::::>:..._
              ...:<:::::::::::::/      /:::::::::::::::::::::::::::> 、


 9/10

 ……
 …

 そんなこんなで、女の子たちで温泉に入ることになりました。

 京ちゃんはちょっと寂しそうだけどダメです! 私が今度一緒に入ってあげるから!


 「玄は卑怯。

  こんなに大きい胸があるなんて」

 「ふえっ!?

  わ、私のおもちなんて大したことないのです」

 「玄さん! それは持たざるものをバカにしてますよ!」

 「ううう……」

 「むぅ、柔らかい」

 「お姉ちゃん何してるの!?」

 「揉んで吸収する」

 「吸収できるの!?

  ……玄さん、失礼します」

 「おもちは吸収できないよぅ!

  く、くすぐったい!」

 「やっぱりくすぐったいのかな。

  咲はどうだろう」

 「あんっ……!

  お、お姉ちゃん!」

 「咲、開発されちゃってるんだね……」

 「咲ちゃんが大人なのです……」

 「やめてよ、もー!」


               //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::::::::::::::::::::/::::::/:::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::ヽ
              / 〃7/:::::::::::::::::/::::::/7:::::从::::: |ト::::::::::i:::::::::::::::ハ
           / / //:::::::/:::://i:::::/ /i::::| ':::::|l :::::: i:::::::::::i:::::il
            / j:::::::/:::::::/__::/  |{ |:::i  i:::ハ.∧:::::|: i:::::::i:::::|l
             { /:::::/:::::/i{  |{ ̄~|圦:::; i/ j/-j::::/:::|::::::il::: |l
                /7::::i::::/ ィ 弌ト、.   乂/'-/=ミ::/ j::i:::::::|l::::リ
          _ / |{::::ト::{〈 ら:::::::}`     ´んぅト/ /!::::::リ::/

.               八:::|从とつー '        ら::::/ 〉 ::::;:イ:::{   「ムー……」
              >、 } 〃〃   ,   ` ーrっ// ノ::八

                 /⌒              〃〃/}_rくノ )}
             /::::::::::/\   ^ ` ~ 、    / >=へ
                {:::::从:{   >        _  < /:i:::::::::::ヽ
                  ゝ:::(八    _}>-=≦/{_    {八::::::::ハ::}ト
                   /i |   `>/::::\    }::/ レ'
              ---=ニ¨:::::::い  / '::::::::::入   ´


 娘が寂しそうに玄さんのおっぱいを触っている。

 ……ご、ごめんね? 何かごめんね!?


 10/10

 ・男湯

                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「お前は大きいおっぱいのお嫁さんをもらうんだぞ」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i


                _  -‐==‐-
             /. . . . . .      `
   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
       /                : . . .
      /  /  /          `ヽ  : : : :

       /  /  .i     .ト           : : : . __ニ=-.
      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}  「わかった!」
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
      |: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:}             {: :i : :|‐-─ 、-
        |: ト: : \ヽ|匁ソ ,            / i/| : :|:.:.:.:.:./  ヽ
      |:.| }: : : :ゝ          ‐-    /   !/i|:.:.:/    i
        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、
              \    -‐  /. :    /          ヽ
                >‐──.、. : : :.   /        -‐‐、  /
                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
            /  | : :ハ  : :!   /|  /           i
           /   __ i: . : :、/|__ ∠  / ‐  //          |
          /`-‐ /   / |  __ -‐/   /             |


 カン!

前スレ分のお題投下終了

乙です
毎日の様に行き来して、毎日の様に家に帰ってるけど、言葉が足らないだけで嘘は言ってないですもんね(震え声)
照はお土産の御菓子を(自分用に)大量に買い込むんだろうな…
穏乃の実家のお土産屋(和菓子屋?)で、お土産を買う場面とかいけそうならお願いします


 1/8

 88
 京太郎1人の時にこたつで雑談→仲良くうたた寝とか


 「あれ、霞ちゃん」

 「ひゃい!?」


 石戸霞です。

 今日も咲ちゃんの家にお邪魔しているんだけれども、まさかの京太郎さんです。

 今日はいないって言ってたのに、咲ちゃん!?


 「きょ、今日は遅くなるって……?」

 「ああ、咲に聞いていたのか。

  ごめん、邪魔だったかな?」

 「そんなことないです!

  むしろいてください!」

 「お、おう」


 家主(?)を追い出すなんてとんでもないわ!

 そ、それに、最近京太郎さんと会話することが増えて嬉しいなって。

 わかってるわよ! 手を出したりなんかしないけれども、少しくらい幸せに浸ったっていいじゃない!

 うう……、平行世界に行くにも限りがあるのよ……。

 誰か京霞分を補充させて……自給自足よ……。


 「えっと、言いにくいんだけど、俺もコタツに入っていい?」

 「もちろんです!」


 寒い思いをしている京太郎さんを放っておくなんてできないわ!

 ……あれ、これって。

 同じコタツに足を入れてる、のかしら!?

 も、もうダメ。沸騰して倒れそう……。


 2/8

 「咲はどうしたかわかる?」

 「あの、ちょっとコンビニに行くと言って走って行ってしまいまして……」

 「ハハッ、迷ってたりして!

  ……いや、笑えないぞ」


 はうぅ……、冗談を言うためにニコッとする京太郎さんかわいい……。

 そのあと真剣な表情で咲ちゃんを心配する京太郎さん格好良い……。


 「あっ、みかん切れてる。

  ちょっと取ってくるよ」

 「あっ、私が……」

 「場所わかんないっしょ」


 京太郎しゃん……優しい……。


 「咲に聞いたら、子供の面倒を見てくれてるんだって?」

 「は、はい。

  差し出がましいとは思いますが……」

 「そんなことないよ!

  むしろ一家の問題なのにこんなに親身に接してくれて本当に助かってるよ」

 「はぅ!」

 「ど、どしたの?」

 「な、なんでもないです……」


 ちょっと天国に昇りそうになっちゃっただけだから気にしないでください!

 むしろ本望です!


 3/8

 へ、平行世界でアレだけ私に尽くしてくれた京太郎さん。

 恩返しできるなら、なんだってできるわ。

 それに、私としても京太郎さんと咲ちゃんの子供たちと遊ぶのは本当に楽しいの。

 子供はみんなを笑顔にするとはよく言ったものね。

 私たちにとっては、子供だけでなく京太郎さんと咲ちゃんの存在も私たちを笑顔にしてくれるもの。

 みんなで守っていかないとね。


 ピト


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::\::::::::::.
::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \::::: |:::::::::::.
::::::::l:::l:::::: /:::::::::::::: l::::::::::::::|-―‘:::::|:::::::::::::
::::::::l:::|::: /::::::::: /:::::l::::::::: |::|   ‘::|:::::::::::::|
::::::::l:::|::/ l/: /::::/:l::::::::: |::l __,  ‘|:::::::::::::|
::::::::l:::l::l'´|:::::/::::/ |:::::: /l/ ´ ,,____|:::::::::::::|
::l:::::l:::l::l l: /l:::/  :|::/ ,x≦斧⌒|:::::::::::::|

::l:::::|八{ l/´|/,,_ノ´   h_刈   |:::::::::::::|  「!!?!?!??!?!?!!?」
::l:::::|  x≦芹⌒`     辷ソ  |:::::::::::::|
::l:::::l /{h_j刈           '''  |:::::::::::::|
八从{ 乂_少^        、     |:::::::::::::|
ー ||                      八::::::::::
`ー:||、             _     /::::::::::::/
:::::::l|::\        ‘’  /:::::::::::::::/



 4/8

 きょ、京太郎さんの生足が私の太ももに……。

 あっ、だめっ……!

 神様……ここが天国だったのですね……!

 でも、さっきまでは気をつけていたみたいなのに、どうしたのかしら。


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \  「zzz……」
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|



              . . -―━━━━―-. . .

            . :´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: .
.            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            / : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          ′: : : : : : : : : : :./: ::::::::::::::::::::::::::::‘,::::::::::::::::.
        |: : : : : : : : : .:::.:..:| ::::::::::::: |:::::::::::::::|:|‘,:::::::::::: |

          |: : : : : : : : .:::::: : :|::::::::::|:::::|::::::::l::::::|:| '::::::::::: : |
.         |: : : : : : : :::::::::::::: |::::::::::|:::::|::::::::l::::::|:| l|:::::|:::::: |
        |: : : : : : :::::::::::::::::::|::::::::::|:::::|::::::::|/jノ l|:::::|:::: /
.       |: : : : : ::::::::::::::::: : 八:::::::|:::::|::::::::斤i「 ノ|/}/

.         |: : : : ::::::::::::::::::::::::/|\八人:::: | ヒリ  |
        |: : : ::::::::::::::::::::::::::{  |:::::::::::::::|\|     乂_
.       |: : : ::::::::::::::::::::::::::::\|:::::::::::::::|   ``   / 「寝てる……?」
.         |: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::|        , j
        |: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::|        /
.       |: : : :::::::::::::::::::::::::::::: /:|:::::::::::::::|: : : . .__/
      |: : : ::::::::::::::::::::::::::::_/: :|:::::::::::::::|/⌒|:::::::::|

        |: : : ::::::::::::::::::::::: /⌒゛┃ ::::::::: |-、从::::::::|
.       |: : :::::::::::::::::::::::: /    |::::::::::::::| | ト、\::::.
      |: ::::::::::::::::::: -‐く    ‘ :::::::::: ト、j_j \\:._
       |::::::::::::::/    ゚'*。  ‘::::::::::::| ゚'*。  ヽ⌒\
       |::::::::/        ゚'*。‘::::::::::|   ゚'*。 ',   }
       |::: / -- 、      |    ‘:::::: |     ゚'*{ \\
       |::/     \     l    ‘:::: |゚'*。     ゚'*。\\
       l/       丶    ',    l:::::|   ゚'*。    ゚'* \\


 5/8

 京太郎さんは机に突っ伏して寝てしまっていた。

 疲れていたのかしら。

 思えば、毎日仕事で忙しいはずよね。

 それなのに、京太郎さんのことにまで気が回らず、私ったら……。

 白望ちゃんに怒られちゃうわ。

 そう言えば、咲ちゃんが『京太郎さんは寝たら起こすのが大変』って言っていたわね。


    |:::|:::::::|::::::::::::|::::::|:::|::::::::::::l::|  |::::::::::::::|:|::::::::::::::::::l::| -------   l:::|::::: |:::::::::::::::|::::::::::::::|
    |:::|:::l:::|::::::::::::|::::::|:::|::::::::::::l::|_|::::::::::::::|:|::::::::::::::::::l::|          `l:::|::::: |:::::::::::::::|::::::::::::::|
    |:::|:::l:::|::::::::::::|:::::l|:::|\::::: l::| 八:::::::::: |:ト、::::::::::::: l::|    ̄ ̄`   l:::|::::: |:::::::::::::::|::::::::::::::| ジー……
    |::l|:::l:::|::::::::::::|:::::l|从  \j八 ___,\:::: lノ \:::::::::l::|  _____     |ノ|::::/|::::::::::::::从:::::::::::|
    |::l|:::l:::|::::::::::::|:::::l|  _,,x竓芹苧笄ミ\{    \:::|ノ ァ芹苧苧笄ミx, ノイ ,::::::::::: /:::::::::::::::八
    |::l|:::|八::::::::八:: l|ァ'^´|. :|: : : : l: :l           \    |. :| : : : |: :f癶> ,:::::::::: /::::::/::::/
    |从::l::::::\::::::::\   乂: ー‐: :ノ             乂: ー‐: :ノ    ,:::::::/:::/::::::::/
.       ‘:::::::::::::\{\{   ´ ̄ ̄                     ̄ ̄`   厶イ::::/:::::::::::/


 これ幸いと、京太郎さんの寝顔を凝視する。

.   ′:::::′:::::::::′::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::/ ':::::::::::::::::::::::. \
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::′ ':::::::::::::::::::::::.
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::|::::::::::::::/|::::::::::::::::::::::::::′  '::::::: |::::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::l:::::::::l:::i-l:: l‐::::::::::::: |::| ---|:::::::|l:::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|:::::::::::::l:::::::::l:::|八::|:::l:::::::::::::|::|__,  |:::::::|l:::::::::::|   |
   |:::::::: l :::::::::::|l::::::::::::|\从::l __}八{:::::::::::::l:ノ    从::::リ:::::::: 八 j
   |:::::::: l ::::::::::八::::::::::|  ,,xぅ斧笄ミ\::::::::|斗ぅ斧x )/:::::/:/  ノ
   |:::::::: l ::::::::::::::::\::::| 《 h __j刈   `ー┘ h__j_| 》厶イ イ
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::个゙  乂廴ソ        乂_ソ ,′:::::::|
   |:::::::: | ::::::::::::::::::::::|               ,      ,′:::::::::|
   |::::::::┃ : :::::::::::::::::|    ``         `` ,′:::::::::::| 「かわいい……!」
   |:::::::::‘:::::::::::::::::::::::|\       r‐ ┐    人::::::::::::: |
   |:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::|       ` ´    イ:::_:_:__::::::::八
   |:::::::::::::‘:::::::::::::::::::「:|    `       ....::|:::::l:/ / /^Yヽ
   |:::::::::::::::‘:::::::::::::::::|八       T7^\:::::|::: / / / /Y^,
   |:::::::::::::::::‘:::::::::::::::|\\     //  `丶/ / / / | !
   |:::::: -‐ ‘:::::::::::: |  \\   .//.     / / / / .八 |
 -‐'^´     ‘:::::::::: |   \\ //    / / / /  /   ト、


 6/8

 いつもの凛々しくて格好良い京太郎さんも良いけれども、寝顔は子供みたいでかわいいわ!

 もう、白望ちゃんはこれをこっそり見ているのね。ズルいわ!

 頬っぺたを突いてみる。ちょっと堅いわね。

 惚れた弱みね、何をしていても愛しく感じちゃうの。

 もう……、こんなところで寝ていたら風邪を引いちゃいますよ?

 ああ、寝ている隙に胸板とか二の腕とか腹筋を触ったりしたらダメかしら!?

 ダメよね……。

 うう、こんなの生殺しよ。

 それでも、せめて脳に刻み込むのよ!

 頑張って石戸霞! 今力を使わないでどこで使うの!

 ……それにしても気持ちよく眠っているわね。

 なんだか、私まで眠く……。


 7/8

              ,. . ―――. .、

             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/  「ただいまーって、あれ?」
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
             ∧::、:::::::::、__/::::::::::::::∧
          /| \\::::::、/::::::// |
            /_|  l{:.\\:Y:::/:イl/  |
          ̄ |  |\:.:.:ー∧':.:./   |
            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |


  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   /7

 /:::::::/:::/::::::::::;::::::::::::ヽ::::::::\  / 7
,‘::::::::′;:::::::/|/|::::::::::::::|::::::|:::::::ヽ  ∧
:::::::::::l::/|::七| l::::::::::::::l::::::|:::::::::ヘ

:::::::::::|:{ j八(   |:::::/::::ハ:ノ|:::ハl i
::::::r-l  __ j/}/`/ ィ:/::::| |
::::::| }  、、 ̄`   _ ィ::::::::::l ;
{::从_       '   ̄`∧::::::;' / 「zzz……」
:\::::圦    r ,   ;::::::::::
:::::::ヽ:::::\       ィ:::::::::;′
ヘ::::::::V  >ー.<::::: |:::::::::i   _

:::::r==i \   |:::::::::::::|:::::::::|

        ,..-―へ/ . : : :ヽー- 、

        彡';´.:/.: : : ; : : ヽ: : .、ヽ
         //: : i: : : : :ハハ: : ;ハ:i、 iヾ、
   ー--‐':´: : : : |: : : | |   ゙、: ! И人ト、
   \__: : : /: :ヽ!、: |!    V     ハ
       / : /: : :/   r- 、 __, -‐'   !
        !:∠:イ´   丶、 _     _,..ノ
        |ハ:(        U   ̄ ̄   / 「zzz……」
        |;ヘー\            /
            \: ;ヽ、   r--‐'′
           r―┴┐ ├┬┐
          ノ::::::::::::::|i  ! _|O|_
          /:: ̄ ̄ ̄\「:::: ̄:::::::\


 8/8

         ,. : :´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、
      ,. : :´: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ

     --/: : : : : : /: : ': : : : : : :V: : : ∨: : ',
     / : : : /: ': /l:|: :|:!: : :!: :、: |: : l: : :V: : :
   /': : : /: ': :{:/ハ七从: : |\:`lー/: : : | : : |

    /: :イ7: :{: :从{ __ {/\{  _从ハ : : /: : :.|
   '´   |: 八: :| ((__))     ((__)) |: :/} : ハ:|
       |: 人\〉:.:.       :.:/:イ ノ: , }' 「もー、二人とも風邪引くよ!」
       |/  `ム   , ‐--‐、   ムイ: /
          个 . ー― ‐'   个从{
           \:}`}>-<{:/}/

           _,..イ,'    V:\

        r<:´::::::::::::{--、 , -|:::::::::`ーr-、
       / ∨:、::::::::::∧, ---、/::::::::::::::/::/∧
       ∧ \:\:::::::∧  /:::::::::::///
        l  ヽ \ー<、_∧ ,:::::::::> ´ィ´   }
        |   } \//ヽ、∨/´/// }     |


.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ| 「(背中から毛布だけかけておいてあげよっ)」
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \

 カン!


 1/10


 石戸霞です。

 今日はちょっと機嫌がいいの。

 なんと、私の書いた小説がドラマ化することになったの。

 有名所を使うような大規模なものではないけれども、やっぱり嬉しいわね。

 改変される恐れがある、って話を聞くけれども、原作者としてはドラマはドラマ、原作は原作で楽しんで欲しいわ。

 ただちょっと不満なところがあるとするならば、俳優よ。

 もちろん、大御所を起用しないことについて文句を言うような無粋なことは言わないわ。

 ただ、私の小説のモチーフといえば、京太郎さん。

 主に平行世界の経験を生かして作られた小説に、別の人を当てはめると言うのが納得できない部分も多いわ。

 でも、そんな子供の理論を振りかざしたりはしないわよ。

 もう10年もプロをやっているのだから、作品は作品、現実は現実で区別はついてますっ!

 ……うぅ、理想を言えば、京太郎さんと私の配役で小説を実写化したいわよ!!

 でもそんなことを考えているとまるで読み通したかのように白望ちゃんにジト目で見られちゃうのよねぇ。

 私、そんなにわかりやすいかしら……?

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::\::::::::::.
::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \::::: |:::::::::::.
::::::::l:::l:::::: /:::::::::::::: l::::::::::::::|-―‘:::::|:::::::::::::
::::::::l:::|::: /::::::::: /:::::l::::::::: |::|   ‘::|:::::::::::::|
::::::::l:::|::/ l/: /::::/:l::::::::: |::l __,  ‘|:::::::::::::|
::::::::l:::l::l'´|:::::/::::/ |:::::: /l/ ´ ,,____|:::::::::::::|
::l:::::l:::l::l l: /l:::/  :|::/ ,x≦斧⌒|:::::::::::::|

::l:::::|八{ l/´|/,,_ノ´   h_刈   |:::::::::::::|  「はぁ……、京太郎さぁん……」
::l:::::|  x≦芹⌒`     辷ソ  |:::::::::::::|
::l:::::l /{h_j刈           '''  |:::::::::::::|
八从{ 乂_少^        、     |:::::::::::::|
ー ||                      八::::::::::
`ー:||、             _     /::::::::::::/
:::::::l|::\        ‘’  /:::::::::::::::/



 2/10

 「霞、また妄想してる……」

 「い、いいじゃない! 白望ちゃんだって妄想くらいするでしょ!」

 「……霞よりは少ない」

 「そんなこと言って……。

  私だって普段の白望ちゃんが何をしているのか知ってるのよ!」

 「……」

 「京太郎さんたちをずっと見ているんでしょう?

  京太郎さんたちにもプライベートがあるんだからほどほどにしておいてあげてね?」

 「ダル……(私は霞と玄よりはマシでしょ……)」

 「もう……(私は白望ちゃんと玄ちゃんよりはまともよね?)」


 そんな言い合いも10年来の親友ともなればよくあることです。

 別に仲が悪かったり喧嘩をしているわけじゃないから安心してね?

 そう、そんなことを言いながらも、今日は白望ちゃんのおごりでちょっとお高い店に来ています。

 なんだかんだ言いながら、ドラマ化のお祝いをしてくれる白望ちゃん。素直じゃないけれど、本当に優しいのよ。


 「今日は霞にサプライズを用意した」

 「この催しがすでにサプライズなのだけれども……。

  それは期待しちゃっていいのかしら?」

 「うん。入っていいよ」


.    / : : : :i: : : |: : : | ! : ::| i: : :.:|::|::::::i i::::|::|::|::::::::::::i:::::::|
   / : : : : |: : : :!:.:.:.:ト、ヽ:.;!、i: :.:.:|::|、゙、'i´|:フiナi:|::::::::::::|:::::::|

   / : .:.:.:i:.:|:.:.:.:.:ヾ、:.'i´ヾ.::|!ヾ、:::゙、ヽハハヽハノ |ハ::::::::::|:::::::|
.  /.:.:.:.;ィ'|:.:.:i:.:.:.:.::i ヽ:|  ヽ!  ヽ::ゝ  `'  リ |::::::i:ノヽ:::|
 彡 '´ リ i:.:.ヽ:.::.:.:゙、 ヽ___       ;==─-ソ::::::/ /:::!
      ヽ|:.:.ヾ:.、::ヽ≠'´ ̄`     ;;;;;;;;;;;; ノノ:ノ /;イノ

         ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;;  ,     """ /ノ.;:‐'::/
       i.;イ:::;ハ、::゙、 """    ___      /:::::/
       ソ レ  ` ヾヽ    ヽ´  ノ   ィ´::/リ 「お邪魔しまーす!」
              ` 、__    ̄  , ' |!;/
                 _"_〕ー--‐'    |__
                /:.::/:|       |:/\

              . . -―━━━━―-. . .

            . :´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: .
.            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            / : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          ′: : : : : : : : : : :./: ::::::::::::::::::::::::::::‘,::::::::::::::::.
        |: : : : : : : : : .:::.:..:| ::::::::::::: |:::::::::::::::|:|‘,:::::::::::: |

          |: : : : : : : : .:::::: : :|::::::::::|:::::|::::::::l::::::|:| '::::::::::: : |
.         |: : : : : : : :::::::::::::: |::::::::::|:::::|::::::::l::::::|:| l|:::::|:::::: |
        |: : : : : : :::::::::::::::::::|::::::::::|:::::|::::::::|/jノ l|:::::|:::: /
.       |: : : : : ::::::::::::::::: : 八:::::::|:::::|::::::::斤i「 ノ|/}/

.         |: : : : ::::::::::::::::::::::::/|\八人:::: | ヒリ  |
        |: : : ::::::::::::::::::::::::::{  |:::::::::::::::|\|     乂_
.       |: : : ::::::::::::::::::::::::::::\|:::::::::::::::|   ``   / 「えっ……?」
.         |: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::|        , j
        |: : : ::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::::::|        /
.       |: : : :::::::::::::::::::::::::::::: /:|:::::::::::::::|: : : . .__/
      |: : : ::::::::::::::::::::::::::::_/: :|:::::::::::::::|/⌒|:::::::::|

        |: : : ::::::::::::::::::::::: /⌒゛┃ ::::::::: |-、从::::::::|
.       |: : :::::::::::::::::::::::: /    |::::::::::::::| | ト、\::::.
      |: ::::::::::::::::::: -‐く    ‘ :::::::::: ト、j_j \\:._
       |::::::::::::::/    ゚'*。  ‘::::::::::::| ゚'*。  ヽ⌒\
       |::::::::/        ゚'*。‘::::::::::|   ゚'*。 ',   }
       |::: / -- 、      |    ‘:::::: |     ゚'*{ \\
       |::/     \     l    ‘:::: |゚'*。     ゚'*。\\
       l/       丶    ',    l:::::|   ゚'*。    ゚'* \\


 3/10

 ちょ、ちょっと白望ちゃん!?

 私が小説を書いていることは咲ちゃんには内緒なのよ!?

 白望ちゃんに対し、オカルトを用いた念話で語りかける。


           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/} 「(大丈夫。ただの食事会って言ってあるから)」
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ |
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧

           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;、:.:.:.:.:.:.:::::ヽ:::..:.ヽ
       // .:./..::::/.:::;:::::::::::/ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';::::....;

        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.| 「(それなら……)」
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l             /l:::::::::: .|
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
.           l:.:::::/  ,'  /  /::::::::::::::;.' /    | .i
.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !

        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l ',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : /   l: : : : :l  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /   .レl: : :ノ .__ ',: :l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l: : : : : :l
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ: :、 : : ! 「?」
  ',: {      乂_ノ     乂ノ l: : } \ノ
   ',:乂_           `     !ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、     ー-‐     j
    ヽ{\ : : ㍉        ,, イ
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 4/10

 ……
 …

 「みなさんもあの小説を見てたんですね!

  私、大ファンなんです!」


 それからと言うもの、咲ちゃんは興奮して私の小説を褒め倒してくれているわ。

 普段口下手な人ほど、趣味の話は好きなのね。

 早口で私の書いた小説の内容について語る咲ちゃん。

 ……これすごく恥ずかしいわよっ!?

 あっ、白望ちゃんニヤニヤしてるわね!?

 わかっていて呼んだんでしょう!


 「(私は霞のファンを呼んだだけ)」

 「(う、嬉しいけど、すごく恥ずかしいわ……)」

 「それでね! それでね!」

 「(褒めてくれている咲を放っておいて私と念話している場合じゃない)」

 「(た、確かにそうね)」


 思わず白望ちゃんの所に逃げちゃっていたけれども、あまり逃げてはいられないわ。

 私の大好きな咲ちゃんが、私の小説の大ファン。

 それだけで霞は果報者なのよ。

 しっかりと対応して、これからも楽しんでもらえると嬉しいわね!


 「あの、女の子が今までの親友や友達なんかを全て捨てて男の子に合うシーンが大好きで!」

 「本当!? 嬉しいわ!

  あのシーンはすごく悩んだの!

  何日も悩んでやっと書け……」


 ……あ。


 5/10


                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
                /´ア´ /  / /       !   ',   ヽ
            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄   \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、     } ヽ!  〈 /フ   j!  / リ  「(馬鹿……)」
               `ヘハ ト          j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ `   /    / ノ j_ノ ´
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /


           ,  ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ::::..ヽ
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;、:.:.:.:.:.:.:::::ヽ:::..:.ヽ
       // .:./..::::/.:::;:::::::::::/ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:';::::....;

        /,'::.:::;'.:::::/.:::l!::::::::::;'  .';::::::::::l:::::::::l:::.:.:..i
        /.i::::::::|:::lL::-亠 : :::l  ̄丁T!::‐!::::::l:l:::::.:.::|
.       i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
        ! .l:::::トゝ:!´__::_ヽ:川  ,,z=-zy/j;イ:::::::::::::::.|
        | .l :::::. lv'筰:卞 ヽ. ´ b::::::::jヽ .!l::::::::::::::.|
       l ::::::::l! .辷.ノ      ー.―   ll::::::::::::::.|
          l :::::: l. ,,,    '     '''    'l:.:::::::::: .|
        l::::::::::l         U  /l:::::::::: .| 「あうあうあうあう」
.         l::::: :::.l.    ャー‐ッ     /:::l:/::: :.l
         l:::: ::::::>...            イ:::::/ :: ::::::l
.          l:::: :::::::::::::>.....___ <  |:l:/:::: ..::::::'
          l::: .:::::: :::::/:::::l     /:::::::::.:::::: /
.           l::: :::::..:::/{:::::::|    /::::::::.:::::::::/
          l:: .:::.::/ ゝ´ll  /,':::::::::::::::::./> 、
         l: .::::::///  ! / /::::::::::::::: イ./   ヽ
.           l:.:::::/  ,'  /  /::::::::::::::;.' /    | .i
.          l=;/   l /   ,;:::::::::::::::,' /       ! l
           ,':::l  ./      i:::::::::::: / /    / l! .l
        /::丿, '     /!:::::::::::;' /    /     !

        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ 「も、もしかして、霞さんって……」
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 6/10

 「あ、あの小説書いているの……霞さんだったり……します?」

 「……え、ええ。そうよ」

 「(あーあ……)」


 うう、白望ちゃんが呆れてるのがわかるわ……。

 咲ちゃんはぽかーんとしているし。

 顔から火が出るほど恥ずかしい!

 いくらなんでも防御薄すぎよね……。一撃でバレたじゃない……。

 また白望ちゃんに『霞はドジ』って言われちゃうわ……。

 それに、咲ちゃんに失望とかされてたら、もう生きていけないわ……。

 ごめんなさい出版社さん。現行は未完で終わります。私は平行世界に逃げますぅぅぅぅぅぅ!!


     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/ 「わぁぁぁぁ!
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/   すごーい! すごーい!!」

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}


 「あ、あれ?」

 「私、生で作家さん見るの初めてです!」

 「あら、そうなの」

 「小さい頃からずっと本が好きで! こうして作家さんが身近にいるなんて夢見たいです!」

 「よ、喜んでもらえて嬉しいわ」

 「えへへ、霞さんの事ますます大好きになっちゃいました!」

 「(咲ちゃんかわいいわね)

  あら、ありがとう」


 目の前で興奮する咲ちゃんを見て、どこか冷静になれました。

 う、うーん。現実の作家を見て幻滅されなくて良かったと言うべきかしら?


 7/10

 「霞、喜んでもらえて良かった」

 「なんかちょっと含みがありそうね……」

 「えへへ。京ちゃんに自慢しちゃおう!」

 「あっ、咲ちゃんそれは待って!」


 そ、それだけは勘弁してください!

 京太郎さんに小説を書いていることがバレたら本当に平行世界に逃げるしかなくなるわよ!?

 そ、それに、そのあたりを話すってことは年下に見られている誤解もなくなっちゃうわけじゃない!

 そうしたら気軽にタメ口で扱ってくれる京太郎さんがいなくなっちゃって……それは嫌!


 「その、知り合いでもなるべく広まらないようにしたいの。

  京太郎さんを疑っているわけじゃないのよ?

  ただ、これは私と咲ちゃんの秘密、ってことじゃダメかしら」

 「あっ……。

  そうですよね。有名人が広まっちゃうと大変ですからね。

  うちも駄目姉で身をもって体験してます。

  わかりました! このことは私の胸の中だけで収めておきます!」


 ふ、ふぅ。なんとかそれっぽいことを言って誤魔化せたわ。

 あっ、白望ちゃんがジト目で見てる。

 ふ、ふーんだ! 白望ちゃんだって年下扱いされて喜んでるじゃない! 私と同類よ!

 この件は引き分けってことでいいじゃない!


 8/10

                  _........----......._
              ,. : ´: : : : : : : : : : : : :`: : 、

             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
              :': : :,: : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : ヽ
            /: : :/: : : :/: : : : : : : : : |: |: : : : : : : ∧
             .': : : ' : : : / : /: :,: : イ: : :|: }: : |: : :|: : :∧
            , : : : |: : : / : /l: /: / }: : ,:.イ : /: }: :}: :!: : :.
             | : : : |: : /:{:_/_}ム/ / : /、_|:_/: /: /: :|: : : :.
             {: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : :
          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \}
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
         /⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、

          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧
         {      `|  、      |_/= ´イ:.:.:,イ  /  } 「あぅ……えっと……」
         |     Ⅳ    \      | ̄´:.:.:.:/= }イ   |
         |    /     }    /-r  ´    |
         ∧   ,       |    /__」        ,    |
        {:::,   /       |   ,:.|:.:|      {
        L∧ /      /   /:.:|:.:..        |    |
          、 '         /:.:.:.|:.:.:|      |    |
           \         }|.:.:.:|:.:.::.,     |    |
            \     /:|:.:.:.Ⅵ:.:.}      ,      |
               | ` ー ´|:.:.:.:|:.:.:.:.マ:.:.|      {
               | /    :,:.:.: |:.:.:.:.:.}:.:.|      |      |
                Ⅳ    ,:.: ∧:.:.:.:.:.:/     ∨     |


            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

    |: : : |: : : : : /: : : ,イ: : ,:|: : : : :ハ: : :l: :|: : : :V: : '.
    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{   「サインもらえますかっ!?」
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 9/10

 「あら、お安い御用よー」

 「す、すみません。

  今日は霞さんのお祝いなのに……」

 「そんなこと気にしなくていいのよ!

  私のファンなんですから!

  はい、『K・K』ってね」

 「わぁ……!」

 「それは見られてもいいけれども、私がK・Kだって教えちゃダメよ?」

 「はい! 額縁に入れて飾ります!」

 「大袈裟ねぇ。

  ふふっ、あとはこれからも距離を離さないで接してくれたら完璧よ」

 「大丈夫です!

  そ、その、霞さんは私のお姉ちゃんみたいだと思ってますから」

 「あらあら、本当のお姉ちゃんに怒られちゃうわよ?」

 「その時は『少しはお姉ちゃんっぽいことをして!』って怒るから大丈夫です」


 むくれながら言うけれども、照さんの事もちゃんとお姉ちゃんとして扱っているのよね。


 10/10

.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ| 「そう言えば、『K・K』って何なんですか?」
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \

                    -――-
                  / . : : : : : : : . \
                     / : :::::::::::::::::::: : : : : \
                  ′:::::::::::::::::::::::::::::|:::::::|:|
               |::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::|八

               |::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::/
               |::::::::l:::::::::::::::::::::::::|::::′
               |::::::::l:::::::::::::l:::::::::::|:::| 「……そ、それは秘密よ」
               |::::::::l:::::::::::::l:::::::::::|:::|
               |::::::::l:::::::::::::|::::::::/|:::|

                 /|::::::::l:::::::::::::|:::::/ `゙丶
.                //|::::::::l:::::::::::::|::/     /\
              / !:::::|:::::::::::::/     /   ∧
                // { !::::|::::::::::/    /   { ',
            / {   ‘::::::::::/    { ,   ∨ 〉
             j{  \_j-<         〉 '    ∨
             / /  l__ノイ 〉       /  |     ‘,
.         /  |   /::::/∨____/__/_|    /,


     \ー―――‐`         }
       \         --- 、 __ノ_⌒ヽ
      /⌒    /     /    Y^ ,
    ー=≠       /           |   ',
.   /     /      / /         \_
   /     /     / / /        /      Y´
.  /  / /   / _/_/イ_/,  、__/ ∧
  | /./ /   /´/|/´-l/   // /`^ヘ |   | l|
 八{ /  j/ ll ∧ :|芹苧豕 /l/苧豕, ∧|   | l|
   / イ / Ν/-、| | 乂_ソ}/   ヒソノ∧八 リノ

.     {  | \、_jノ        、   ,   ∨
     \八  厂〕ト       _  人  i|\) 「(それだけはバラしちゃダメ)」
        )/(\ノ/}>   ´ イi:i:ト、)ノ /

            (\\\   爪 i:i:i:i:i:|∧
         ⊂ニ=---、__〉\:i:i:i:|  \
         /:i:i⊂ニニヽ \{\ |:i:i:i|   } ̄ |
.         /:i:i:i:i:i:iノ  {   \_,|:i:i:i:\     |
       / ̄て二...__......_   `゙<:i:i\  ノ
        |      ∨:i:i:i:i:i:> .     ̄ ̄ `ヽ
        |      ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:> .        ',
.       /|      ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i> ..    }
      /       /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:|  ̄ ̄
     {        }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i0└┐___
.      \      ∨:i:i:-=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:|:i:i:i:i:i:
.         `ト――┬く:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i:i:|:i:i:i:i:i:
.        |    |  \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/|:i:i:i:i:i:


 カン!

 88
 おめでたいことがあってみんなにお祝いされるとか・咲さんに著書バレするとか

>>88の4つのお題シリーズ 完


 1/10

 127
 あわあわの誕生日を祝う京淡(平行世界)


 「ぬわーん! 疲れたよもー!!」


 家に帰ってベッドに身を投げる。

 今日はもう何も考えたくない。辛いことが多すぎた。


 「また負けちゃったよ……」


 大学卒業から3年。

 麻雀プロとなった大星淡は、未だに芽が出ないでいた。

 自分のことを無敵だと思い、麻雀に絶対の自信を持っていたのは高校一年生の頃だ。

 準決勝にて初めての挫折。

 決勝戦にて宮永咲に敗退し、白糸台の三連覇を逃した戦犯として扱われることになった。

 淡本人の成績が悪かったわけではないのだが、やはり最後の一人ともなればメディアの目が向くわけで。

 それから個人戦も含めた3年間、淡は一度も宮永咲に勝利することができなかった。

 高校三年時の敗退後に心が折れた淡は一時的に麻雀から離れ、プロ入りを辞退。

 そこから大学に進学できた理由が麻雀推薦だというのは皮肉な話だ。

 しかし、大学も4年間過ごせば就職から逃れることはできない。

 心を持ち直した淡は麻雀プロ入りを決意するが、照や咲どころか、他の相手にも遅れをとる始末。

 『麻雀プロ』として人生を賭ける者たちとの壁を感じ、潰されかけていた。


 「会いたいよ、キョータロー」


 大学時代に自分を立ち直らせてくれた恋人の名前を漏らす。

 彼がいなければ、こうして再び麻雀と向き合うことすらできなかった。


 2/10

 ……
 …

 大学に入ったのはいいが、目的も何もなかった。

 普通の女子大生として青春を謳歌するには、挫折したものが大きすぎた。


 「ここ、座っていいか?」

 「好きにすれば」


 相手の顔も見ずに了解を出す。

 食堂でグデーンと人目を憚らずに机に突っ伏す。


 「おいおい、混むんだから幅とるなよ」

 「うっさい。人来たらやめるもん」

 「もう来てるっての」

 「あわっ、あわわ」

 「あっ、すみません。すぐ退けますんで……」

 「何さ、金髪が仕切っちゃって!」

 「お前も金髪じゃねーか……」


 初対面は、いい印象ではなかったと思う。

 むしろ、友達がいない私に対して、横に座った人と仲よさそうに話す彼に嫉妬していた気がする。


 「って、あれ。大星淡?」

 「何さ、私のストーカー?」

 「いや、お前有名じゃん。白糸台のエースって」

 「……!!」


 彼がどんな気持ちでそのセリフを言ったのかはわからない。

 だけれども、その一言は私の心を抉った。


 「帰る」

 「おい、食器戻せよ……」


 ガタンと大きな音を立てて逃げるようにその場を去った。

 ああ、最悪の気分だ。


 3/10

 ……
 …

 淡の通っている大学は非常に大きい。

 スポーツなどの部門でも有名で、施設が充実している。

 推薦で入った以上、インカレのためにも麻雀部に所属しているが、不良部員だった。

 掛け持ちが可能なことも知っていたので、他に何かないかなどとサークルを巡ってみるが、やはり合うものがない。

 各サークルの案内として一周してみてもダメだ。

 案内はこれで終わり。最後の一つと周ってみたそこで、見覚えのある人がいた。


 「須賀ァ、へばってんじゃねーぞ!」

 「ハイ! 先輩!」


 食堂で隣に居合わせた金髪がそこにいた。

 おそらく先輩であろう人に扱かれ、誰よりも懸命にコートを走り回る。

 スポーツ系の体質らしく、彼に向かって厳しい叱責が飛んでいる。

 それこそ、淡は負けたっていつも誰かにフォローされてきたし、叱責されたことなんてなかった。

 だが、彼は罵倒にも等しい厳しい叱責を受けながらも雑用に勤しみ、誰よりも走り回り、体を痛めつけていた。

 ルールが全くわからない淡でも。彼が活躍していないことはわかった。

 大学自体が優秀な選手が集まる以上、他は見てわかるほどレベルが高い。

 その中、息を切らせながら必死にくらいつく彼のレベルが劣っているのは見て取れた。

 それでも、どんなに劣っていようが叱責を浴びようが、くらいつく彼を自然と目で追っていた。


 4/10

 ……
 …

 「あっ、金髪」

 「お前もな。

  って大星、前は俺が食器返したんだぞ」

 「うん、それはごめん」

 「うお? 素直じゃん」


 少しして、また食堂で隣に合わせた。

 今度は自分から声をかけて、前のことを謝る。


 「いや、俺も何か怒らせちゃったみたいでごめん」

 「うん、怒った。

  でもこれでおしまい」

 「ありがとうございます大星様ってね」

 「なにそれ。つまんない」

 「手厳しい!」

 「金髪はスポーツやってんの?」

 「何でいきなり」

 「汗臭い」

 「マジで!?

  消臭してるはずなんだけど」

 「んで、なにやってるの?」

 「ハンドボール。あんまり有名じゃないからわからないかも」


 口の中でこっそりハンドボールと呟く。うん、覚えた。


 「そういや自己紹介もまだだったね。

  俺は須賀京太郎」

 「私の名前は知ってるくせに」

 「そうだな。よろしく、大星」


 そう言って握手する。

 男の子とした握手は初めてで、大きな掌に包まれるようだ。

 皮が破けてゴツゴツしていて、ボロボロの掌を忘れない。


 5/10

 ……
 …

 それから淡は何度も、サークルを抜け出してはハンドボールを見に行った。

 ルールがわからないとつまらないからネットで調べて、目立つ金髪を背伸びして探した。

 結果的に、まだ一年の彼は雑用や基礎練習をしていることが多かったので、ルールを急いで覚える必要はなかったのかもしれない。

 基礎トレーニングばかりしていて、球拾いをしている。

 麻雀で言えば山の積み立て方やツモ切りの練習をひたすら繰り返しているものだろうか?

 ―――やっぱり、わかんない。

 ずっとエースとして試合経験を積んできた淡には理解ができない。

 楽しそうとは言えないが、黙々と基礎練習を繰り返す彼を理解できない。

 たまには部内の練習試合を行っていて、その時には彼が出場することもあった。

 だが、同年代に比べて体格や身長に恵まれている彼以上に、この大学には大きくて強い人たちが集まっている。

 何度も弾き飛ばされて痛そうに起き上がる。

 思わず目を覆ってしまったり、悲鳴をあげそうになったこともある。


             .      ,  ´            ` 、
                /                 \
                //: ..::              ....:.:ヽ
               //:.:.:.:/.:.            ..:.:.:.:.:.∧
            //  :.:.:´:.:.:.:.:....:.:.:   ...  .......:.:.:.:.:.:.:.:、: ',
        .1}   } .:./  .: ::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト;.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:. ', .',
.         7ミニ彡 .:/:.:.:// /  ://}.:.:/ ,' .ヽ:.:. .',.:. 、.:.: |..:.∧
    __  { ,'.|   /}/:.:.://:/:.:.:.:.:..´/. ./ ./ /   V...ノ:.:.:.',.:.:|.:.:|:∧
.  /7}  ヽ{| ./.ノ.:.:.:./:/.:.:.:.:.:./  メ;..':.:/.     .V.;.:.:.:.:.}:::|.:.:|:.トヘ
.    {人_ .ヽ_ミx´,:.:.:./:/:.:.:.:ーx_  //ァ/    ./イ:.:.:.:.:.|.:.|.:.:|:.:ヽ.ヽ
.   ゝ   ̄...:.:.:., |:.:./:.:':.:.:./  _≧≦_.´    ._x≠キ":.:.:.|.:.|.:.:|:.:.:.:》 〉 「(……頑張れっ)」

   __`''ーt―r ' ./.:.,:.{:.l.:.:イ ',.〈丁≧ァ`    k´r‐=≠、.:.:.:.!.:.:.:.:!;/,_'_
r''´,-=、::`''ー==≧:.:.:.{{::';|:/ ゝ_,  r';_; }.    ./ 5、_/;}lノ:.:.:.|.:.:.:.:|.// ,Xァ
.` .≧=-`''-、_.:.:.:.:.:.:.:r<ヘ:.|.  ヘ ``'''.        ヾソ-'./.:.:./|.:.:.:.:|/ /  `、
         ̄´ /´.ヘ V   :ヘ      ,      /:.:.:/:/:.:ノノ /:::   .∧
        ト ./   ヘ ,ヘ   ::::> _  __ __   ,/イノ::::レ'/ /:::l:::    ∧
        |:`,'    :ヘ ヘ   ::::::::::::>.、 _, =r<:.,'.:.:.:.://// :/:::      ` ー、
          八_}    .:::.ヘ ヘ  ::::::::∧‐-   ./:/.:.:.:.:/::.//イ .l.::: .:::::::::::     }
        ,イ   .. ::::::::.ヘ .ヘ   ::::::∧`''ー.〈_:ゝ、:.:∧//:/:  |::::::::::::;:': .::::::  /


 自分が彼を応援していることには気づかなかった。


 6/10

 ……
 …

 「淡さまー。レディースランチお願いしますっ!」

 「キョータローはたくさん食べないとダメでしょ!」

 「ぐえー」


 食堂で声をかけたり、ハンドボール部で見つかることが多かったので、気付いたら仲良くなっていた。

 それはきっと彼のコミュ力のおかげで、彼は誰にでもこうだった。

 自分が特別じゃないことがなんとなく悔しい。なんで悔しいと思うのかはわからない。


 『おっ、また淡ちゃんが応援に来てるぞ』

 『別にキョータローの応援になんか来てないし!』

 『名指しで指名だ! おい須賀ァ! 一声かけてやれ!』

 『あ、淡?

  なんだかわからんがありがとうな!』

 『あっ、スポーツドリンク渡しといてくれれば……』

 『そこは直接手渡ししようよー。私たちと女子マネやらない?』

 『賛成だ! 淡ちゃんが入ってくれれば男子もやる気が出る!』

 『男子きもーい。淡ちゃんは須賀の嫁さんだしー?』

 『よ、よ、よめさん!? 違うもん!』

 『須賀の嫁さん、かァ……なんか複雑だな……』

 『高久田ァ! サボってんじゃねーぞ!』

 『ゲェ!?』


 女子マネージャーの人たちともそこそこ仲良くなれて、お手伝いくらいはするようになった。

 自分が第一線で戦うのではなくて、誰かを応援するなんて初めての経験だった。

 それから1年、彼の応援を続けた。


 7/10

 ……
 …

 「ねぇ、キョータローは怖くないの?」

 「何が?」

 「だって、レギュラー取れないかもしれないじゃん」

 「やってみなきゃわからないっしょ。

  確かに、みんなに比べたら一歩劣るけどさ」

 「……なんでそんなに物分かりいいのかな」

 「挫折ばっかしてるからなー。負け慣れてるのかもね。あはは……」


 そう言って寂しそうに笑う。

 ああ、辛いんだ。隠そうと笑っているのがわかってしまう。

 ずっと見てきたから、彼の表情の変化がわかってしまう。


 「わからないよ、わからないよキョータロー」

 「何が?」

 「だって、勝てないって怖くて、期待されることが怖くて、頑張っても届かないんだもん。

  私だって、サキに勝てなかった」


 漏らした言葉に後悔する。

 つい、言ってしまった。

 この1年間、京太郎が麻雀に関することを聞いてくることはなかった。

 彼特有の察しの良さだったのか、非常に居心地が良かったのに。

 泣き出しそうになるのを堪えて、俯く。


 8/10

 「俺は持ってないから」

 「?」

 「淡だって、3年間ずっと咲に挑み続けたんだろ。

  俺だってそうだよ」

 「でも、私は諦めちゃったんだよ。

  キョータローとは違うもん」

 「俺さ、ハンドボールやんの2回目なんだ。

  中学生時代に3年間やって挫折して、高校では逃げて麻雀やってさ。

  そっちでも挫折して、また出戻りだ。

  淡が言うように格好良いものじゃない」


 彼が初めて弱音を吐いた気がする。

 今まで、そんな弱気な彼を見ることなんてなかった。


 「人に説教なんて出来ないよ。

  でも、淡が麻雀やりたいなら俺にできることはする」

 「……麻雀やっても良いのかな」

 「楽しければ良いじゃん。

  勝てなくても、さ」

 「……ふふふ」



     /                  \
 _人_ '                      ` 、  \
  Υ'/ /  /              ト、        丶
   / /  /         |    | | Χ     }
  .′   il  /   |  | \ | / `、  リ   |
  i | _|l__∧ト、八  |   メ´  ニニ  /   } |
  | |   ||  `>x、\|   斗チ芋ミ、∨   ,′j
  | |l   l|斗示芋ミ、    ''h!::::::::}  ,′    ,
  |l 八  И'h!::::::}      乂___ノ /     / 「やるからには一番を狙うんだよ!

  ||  \| 乂__ノ       /i/i/ /     /l|

  .八   ゝ /i/i/i    i       / /  / / |  キョータロー!!」
   ‘,\ ハ      r    ア  /l/ /  /:: |
     ト、  込、         _ノ   //  ,イ::: l|
     |l l\ \> .,_       /∨  /l|:  八_
 |ヽ.  八l_\ \-─=ー ァ--<  /   / 八 {  \ `ヽ
 | | ./ /´  ハ 〕     { 〉     ,′ /   ` ヽ  \∧
 | |/─、_ / |∨  __ Ⅴ__=|   /     〕\  \
 | | Y´ \\.ノ (`ヽ \\)     |  ,′         \ 丶


 9/10

 ……
 …

 それから色々とあって、恋人同士になって、同棲してる。

 喧嘩もいっぱいしたし、時には『私はサキの代わりなの?』なんて詰め寄ったこともある。

 それでも一緒にやってきたし、これからもやっていくんだ。


 「淡ー! 誕生日おめでとー!」

 「あわっ!」


 精一杯の笑顔で彼をお出迎えする。

 結局ハンドボールのプロへの道はあきらめて、普通に就職して淡を養ってくれている。

 『俺が養うから失敗なんて恐れなくていい。麻雀のプロになれ』なんて言ってくれた。

 私の大好きな王子様!


 「もー、キョータローおそーい!」

 「遅くなってごめん。

  ケーキ買ってきたぞー」

 「ケーキ!?」

 「先にお風呂か晩ご飯食べてからなー」

 「そ、それより、わ、私にする!?」

 「……そっちはベッドに入ってから」

                        ____
                      ´      `丶

                    /              \
                        /        \    ヽ
                 /   ,イ            ヽ    .
                     // |  |   ' ト、           .
                 j/  ;  |  | │:!∧     i    :
                /  i |¬|ト│ |八--:一   i    i
                .:   Ν 八八 Ⅴ´\ハ         |    | ┼ __ | \ (⌒⌒)
               i:  Λ x= ミ \ル‐ =ミV:| │  i │    レ(ノ\    レ 丿 \/
               | i  iハ   .       |.:| │  i │
               | i  i:  :. "       ""  ; :| .:|  i :.
               | i:. ∨込.  マ::::フ   / イ :リ  i  :.
               人八 ∨ 个ト  ,,_  <「∨ :/i   i  :.
                    /\[  |  __j_」   ∨∠:リ  リ   ::、
                /  リ jレ'´ 乂    У∨   ∧     \
                  /  /  /ー  --/ /  /⌒>、    \
                  / / /  /   广⌒゙ア  /  ///⌒\   \
            /     /   /  /   /  厶イ     ,  \ \
                 /   イ\   ,゙ /   __/   {//       |   \ \
             //  /イ 「\\_/  .:::´:::八 ∨ ′     | \      ヽ
              (/ ノ   人;::::\[__/ ::::::/::/ \∨{        人     ∨)_ノ
           \{    /   >::[_[\__;;;/    )У       〉   ト、 │
                 \__{ /::::::::几::::::\      〈          /|   |ハ |
                    [__∨::::::::∨| \::::::丶    込,,______ノ |  /  ∨
                   |__7 :::::::: ノ│  〈:::::::::|    〈 [_____________〕 |  ,   /


 10/10

 「わっ、チョコレートケーキ!」

 「今年はこれにしてみた」

 「えへへ。

  そうだ! キョータロー、口開けて!」

 「ん?」

 「はい、あーん」

 「うむ。

  ……淡が食べていいんだぞ」

 「あーんをしたいの!」

 「(あわいい)」

 「ほら、今度は私にやるの!」

 「はいはい。あーん」

 「あーん!

  ……甘い! 美味しい!」


 今でも麻雀では咲が遠い。

 でも、それよりも大事なものがここにある。

 だから負けてもまた立ち上がれるし、何度だって挑んで見せる!

 でもね、キョータロー。

                _, -──-  .,_
               '´         `丶、
            /              \

           ,          /         \
.           /     .   /            ヽ
           ′     / /              `、
.          .' /   /,     // /|   |       `
         i     . /    」_ ′/  |   | i|  . i
.         i |   j/,    /イ`メ、   |  小 ||   ト.!
          j .|  ∨/    / |/ ヽ  |  ァT丁l   | |
         ノ i|  V    j 抖竿ミ    ノ ノ ,ノイjノ   | i
___ ____彡' , i|  i| j   八|:x:x:    /ィ竿ミ 刈    | }  「(そろそろ須賀淡になりたいな。
 ̄¨ え≠  / 八 i|/l   |  |        :x:x:/ ノ    | ′
 /  -‐ '    ハ  八  ト、  ヘ.__ `  厶 イ   ノ      なーんて……えへへー!)」
/    __,.斗‐=≠衣  ヽ八\ 丶.__ソ  . イ(⌒ソ  イく
     jア¨¨^\   \   \ >-=≦廴_  ア /ノヘ\
  斗ァ'′     \   \   ヾ. \___ ⌒ヾく<,_ `ヽ )ノ
/圦 |       、\   ヽ   、∨tl  `ヽ . ∨ V\ i
 { `|           Vi:\  ハ  i } |    } i }  ∨,} }
≧=- |         辻_V\`i}  i } |  /} iハ}   辻ノ
   ノ          ¨〕V//リ  iノ ////V〔    ¨〕


 カン!

清澄優勝→告白できず→咲が淡を3年間撃破→淡が折れて高卒プロ入りせずに大学進学→あわあわ次元

今回は誕生日ネタだったので通しにしました。くっつくまでの細かい過程はお題頂いたときに書く感じ
シロ次元とかクロチャー次元も同様に、お題や雑談から思いついたら細かく書いていきたい


 1/10

 240
 クロチャー、平行世界を夢に見る


 今日はサークルでハイキング。

 彼が嬉しそうにこちらに走り寄ってくる。

 それを見るだけで自分も笑顔になっていくのがわかる。


 「玄さん。いい写真が撮れたんですよ!」

 「本当?

  京太郎君も腕が上がってきたのかな」

 「へへっ、天才なんですよ!」

 「でも、本当にすごいよ!

  京太郎君は天才だよ!

  格好いいし、写真もできて、運動も出来るなんて本当にすごいなぁ……」

 「あ、あの、玄さん。

  そこはツッコミを入れていいところですよ?」

 「ふえっ?」


 本当のことなのに、と思うけれども、京太郎君がそう言うならば仕方ない。

 京太郎君は写真サークルに入って一ヶ月。写真と言うものに慣れていなかった。

 もともとスポーツに適した身体と生活、高校からは何を思ったか麻雀に走り、大学からは写真。

 それでも失敗を恐れずに色々とチャレンジしてみる彼は私から見たら眩しく見えた。

 私はいつだって、待つことしかできない。

 だから彼に憧れる。


          , ' / /        \  \   ヽ
       / / , '     /      \  ヽ   ゙.
        // .' /  / ./!        ヽ  ゙、  l
     //  ,.'   ,イ / i       |、 l  丶 |    !
     ,'/l| . l! __L!l._ !       |_L.L._  l  l   |
     li! |! ||、´ ,' {.| -| l、   l|l-ヽ|、 ` .| |   l
     || i!.|Yヽ|_,,,L_ lハ.   |l!=込_\ !  ||   | l
.      i! | | | /イ示ヾ  \ {イ示ヾミ |  .!|   |. !
.      } |  l!ヽ辷ソ    `ヽ辷ソ" .!  ll|  !. l
.        | /|  |l ,, ,,     ,    ,, ,,  ,!  |i|  ! | 「京太郎君、すごいなぁ……」
        fj. !  l.!            ノ|  l |  | l!
     / !. |  | ヽ    っ     ..ィヽ!  l !  !、. ゙、
    ,.'/{ | _!  l'´| >、.. _ .. ィク   ,' / トl.   |. \\
    !'/,l l'. ..ト ハ..l    ヽ、  ,<    / /!ノ/  .lヽ、ヽ \
   , 'K. ヽ!. . ヽ\ヽ!  , ヘ ゝl λ   ,'ノ. . /   |. . . `>、. \
.  / /. ヽ. . . . . . .  ̄! /\ヽ '// \ /. . .,'/   |. . ,.'. . .ヽ  ヽ
 / l. . . ヽ. . . . . ┌┴┴─┼|┴─┴-、,'/     .!. /. . . . .l   ヽ


 2/10

 凝り性のようで、それでも男の子らしく微妙に荒々しい写真の撮り方。

 神経質すぎるといつまで経っても一枚も撮れないことがあるんだけれども、彼は気になったらとりあえず撮ってみている。

 写真にも色々と撮り方があって、完璧な一枚絵を目指す人もいるし、彼みたいにスマフォで撮る延長でサークルに入る人もいる。

 うちのサークルはしっかりした人が多いので前者を取る人が多いが、一般的には後者の方が多いのだ。

 前者の人は写真を撮ることに熱中しすぎて、楽しんで写真を撮ることが出来なくなる人も多い。

 しかし彼はその真逆。何事も初めて数ヶ月が大事とは言うが、その一ヶ月目でこれだけ楽しんでもらえれば先輩名利に尽きる。


 「いただきっ!」

 「ひゃ!?」

 「憂いに満ちた玄先輩の横顔ゲットです!」

 「だ、ダメだよぅ……」

 「本当にダメならすぐ消しますよ」

 「うーん……。

  だ、大事にしてね?」

 「(この人、無防備すぎでしょ)

  玄さん、なんかこう、気をつけてくださいね?」

 「??」


 た、確かに写真を撮られるのは恥ずかしいけれども、京太郎君が私の写真を欲しいって言うなら拒否なんて出来るわけがないのです。

 京太郎君のためならなんだってしてあげたいな……。


 3/10

 「写真を撮るってことは、必然的にいろんなところに行くんですね」

 「うん。大学周りばっかりとってもつまらないからね。

  旅行とかも行くよ」

 「旅行かァ。楽しみっすね!」

 「えへへ。今年の旅行は私も楽しみかも」


            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘ 「(京太郎君がいるからねっ!)」
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.


 「あっ!」

 「?」

 「今、玄さんスッゲーかわいい顔してたんですよ!

  くそー、シャッターチャンス逃したー!」

 「あうぅ……。

  恥ずかしいよぉ……」

 「もう一回、もう一回お願いします!」

 「そ、そんなこと言われても」


 その時の私、どんな顔をしていたんだろう?

 京太郎君が前にいるんだもん。きっと笑顔だったよね?

 そうだったら嬉しいなぁ。えへへ。


 4/10

 「玄さんは、なんで写真が好きなんですか?」


 ハイキングからの帰り道、京太郎君が聞いてきた。

 ちょっと暗い話になっちゃうからあまり言いたくないんだ。

 あっ、京太郎君に言いたくないってわけじゃなくて、京太郎君とはもっと楽しい話をしたいってだけだよっ!


 「あ、すみません。変なことを聞きました」

 「ち、違うよ! そんな大層な理由じゃないよ!」


 そう考えているうちに、よく気がつく京太郎君は私の一瞬の変化を悟ったらしい。

 慌てて京太郎君のフォローをする。

 こうなったら、ちょっと濁して聞いてもらおう。


 「私が阿知賀で麻雀をやっていた時の話だよ。

  中学一年生の頃までやっていた麻雀教室がなくなっちゃったんだ。

  そうなるなんて予想もしていなかったけれど、もうちょっと写真を残しておきたかったな、って」


 うん。これは嘘じゃない。

 でも本当は、お母さんとの写真をもっと残しておきたかったことが理由。

 現実は色々と変わっていくけれども、私は自分から変わることが出来ないんだってわかっている。

 それに不満を持ったことはないけれど、楽しかった時を写真に残して、後で見直すことが出来ればどんなに幸せだろう。

 それから、自然と写真のことが好きになった。


         ...´........................................................`....
      /............................................................................ヽ

      ..:::::::::::::::::::::::::::::::::/::/::::::::::/:::::::::::i::::::::::::::::::::::::,
      /:::::::::::::/::::::::::::|:::::/::::::::::::::::::::::/::::::|:::| ::::::::::::::: '
     ::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::|:::::::::::::|:厶斗 -ハ:::::::|:::|::::::!

    |  _:::::|:::::::::::::::|::::::::::|:::::::::::::|::::::::/ |:/ .}:::::/i:/::::::|
    |_ ノ:::::::|:::::::::::::::|/|::::::|:::::::::::::|_彡 〃__/::::/ ィ:::::/}|
    |::::::::::::::|:::::::::::::::|/|::::::|:::::::::::::| ィ芹刈`;/ f竏;' 〃

    |::::::::::::::|:::::::::::::::f^Y::::::::::::::::: | 《 乂 _ソ   ソ
.     ' ::::::::::::|:::::::::::::::| ^|::::从:::::::: |        乂
     ' :::::::::::|:::::::::::::::| 圦::ハ::::::::::::|   ```    ′
      i:::::::::::|:::::::::::::::|`ーo{ ;::::::::::|      _
      i:::::::::::|:::::::::::::::|::::::|:|. ':::::::::|      ´’ィ  「写真にある風景は決して、変わることがないから」
      |:::::::::::::::::::::::::::|l:::::|:|   ';:::: |`  .   イ::|
      |::::::::::::::::::::::::::八:_圦  ';:::::. 厂::{ l::::|:::|
.     ′:::::::::::';::::::::::::〈./  \ 弋「./:::::::: j:::::〃
.    /::::::::::::>ヘ::::::::::::∧   ヽ_ヾ \::V::/

   /:> ´   V:::::::::::∧  /^' { ト  _入:〈
.  /〃 =- 、   ヽ::::::::::∧/\ .Ⅵ /}}\}:::`ー 、
  /:,′     \   \::::::∧ { ̄`ヽ〃/ ̄}:i  i
. /:::|            ヽ::::∧i    } 」   i::| l|


 5/10

 「……そう、ですか」

 「ごめんね、暗くなる話だったかな?」

 「そんなことないです!

  そこまで考えているなんてすごいなぁって感動しました!」

 「そ、そうかな?

  引かれちゃうと思ったんだけれども……」

 「引くわけないじゃないですか!

  謙虚な玄さんかわいい!」

 「ふえっ!?

  も、もう! そう言っておけばごまかせると思っているんでしょ!」

 「あっ、バレました?」


 京太郎君に感謝だ。

 こうして道化を演じて、場の空気を和ませてくれている。

 どうも自分が話をすると空気が重くなってしまうことは自覚している。

 それでも、こうして場を整えてくれる京太郎君。

 本当に、大好き。

 彼のために、何かできないかな。


                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \

                ,    ̄ ̄ /     、     _\
             ´      /        \     `ヾ
            /         '     、 、 、     \
             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Ⅵ {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
            Ⅵ        ,ー、         ,:' 「それに俺も、同じ理由ですよ」
            ヾ\    / ∧         -,
                  ヽ /{/     、       '
                _从/____ >  __ノ
              |///////////l :l//|

              |///////////|  //|
                /////////// ∧ :./|
          , <////////////////\l/、
        //////////////////////\l、

          //////////////////////////} }


 ボソッと、聞こえないような声で呟いたつもりなのかもしれない。

 でも私にはそれが聞こえたし、それを呟いた時の彼の表情も忘れない。

 いつも彼のことを見ている私には、よくわかった。


 6/10

                 ......-‐……‐-.....
               .......................................................、
            /...........................................................\

            /.........................:.:.:.:....:.:.:..............................\
          .................:.:.:.:.:::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:....\....................
          /......./...:.::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:...ヽ:..................,
.          /............:.:::::::::::: |::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::.:.:...::.:................′
        ...........:.::l::::::::::l |::::::::::::::::::|:::_::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::
        ;..../|::::i:::|:::::i斗‐|::{ :::::::::i:::「\:::\::::::i:::::::::|::|:::::::::::::i
        |:/ :|::::i::l|:::::i:::| |八 :::::::i:::|   \:::\|:::::::::|::l:::::::::|:::|
        |i  |::::l::l|:::::iΝ:   \:::∨ ≫ぅ弌ミj|:::::::::|::l:::::::::|:::|
        {;  |::::|八::::i≫ぅ斥   \  r'::ノrい》:::::::::Ll:::::::::|::::
         |::::|:::::ヽ《 r'::ぃ       ∨:.(ソ |::::::::::ト|:::::::::|:::::,
         |::::l::::::::::  V(ソ          |::::::::::|:!:::::::::|:::::′ 「(ああ、京太郎君には好きな人がいるんだ)」
         |::::i::::::::小 ,,,   ,     ''''  |::::::::::|j::::::::::|::::::::
          乂j::::::::::い                |::::::::::|:::::::::::l:::::::::
          [_] :{::::::::i:人      ー  '     |::::::::::}:::::::::::}::::::::|
         /:::{ :{i:::::::i:::::::>...       /  }::::://::::::::::/:::::::::|
         |:::{ 八:::::{::::::::::::i::::::≧ァr     /::://::::::::::/::::::::::::|
         |::::::\|\:::::::::::::i::::::::/{_j _/厶イ,::::::::::::::|::::::::::::::|
         ∨\;;|::i:::\:::::/::::::// 廴厂〉    :|::::::::::::::l\:::::::::|
             |::i::::::::::厶イ /| |  :/∧   |::::::::::::::|  ニ=-
             |/::::::::/   ∨ | |  厶=ーx' |::::::::::::::|      \
            /::::::::/ 厂 ̄ ̄ア7゙     ノ |::::::::::::::|       ⌒`:.
.             i ::::::::/  〉   《__jヽ    |  |::::::::::::::|    /    .
           | |::::::|   {     ノ八    |  |:i::::::::::::|.    /      i
           | |::::::|  ∧_/ /| \__,ノ  |:i::::::::::::||  /        |
           | |::::::|: /     // :|     }  |:i::::::::::::||  ,         |


 7/10



          /      . . : : : : : : : : . . . .      \
         /    .: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .      ヽ

.        /    .:.:.:.:.:.:.: .:./.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.   ∧
.         /  /   .:.:.:.:.:.::.:.| .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.   .
       / ./  // .:.:.:|.:.::斗| .:.:.:.:.:.:.:.:i .:.!:.:.:.:.:.: .:.‘. .:.:.:.:.: .:.:.  .!
.        / | .:.!.!.:. .:.:.|:.::./|:.| .:.:.:.:.:.:.:..! .:!:.:.:.:.:.: .:.:‘. .:.:.:.:.:..; :.. .:

       ;. / .:.|.:.:!.! .:.:.:/!:./ |:.! .:.:.:.:.:.!:|l:.:ト:..!:!:!:.:.:.:.:‘. .:.:.:.:.:.; :.:. |
       |/! .:.:|.:.!!|:.:.:./ |/  !ハ .:.:.:.:..!:||:.:!|:.|:.!| .:.:.:.:‘. .:.:.:.:.:.; :.  |
       |i ! .:.:|.:.从:./x==ミリ ∨:.:.:||:.|:.:!|:.|:.!| .:.:.:.:‘. .:.:.:.:.:; :.:  |
       {;.| .:.:.!:.:.: |}|《 {h//}   ∨:.:|V x==ミ .:.:‘. .:.:.:.:.:; :.   |
        | .:.:.!:.:..:.:!.  Vrツ    \|  {h//} 》 l. .:.:.:.:..; :.::.  ;
        | .:.:,|:.:.::.:.:, :.:.:.:          Vrツ  /. .:.:.:.:.;. :..:  :
        `O:.|:.:.::.:...     '      :.:.:.:   /. .:.:.:.:.:;. :.: ; ! 「(私にも何か、お手伝いできたらいいなぁ……)」
         |:.|:.!:.:.:.:八              ./. .:.:.:.:.:;. :.:. ; |
      イ  !:.!:V:.:.:.:个 、            人. .:.:.:.;. :.:  ; |
    / l   /ト:.!:.V::.:.:.:.|  ト、 `  ̄    イ./. .:.:.:.:.;. :.: :.:. ;  !
.    ; ∧ l |:.リ:.:.:リ.:.:.:.:.! ∧ 、_ イ ´ ./. .:.:.:.:.;. :.: :.:. / ト、
.    ;  ∧! |:.:.:.:.:.:..fi___.!   ヽ ィ ´   ./. .:.:.:.:.;. :.::..: /   ヽ
.    ;    |jr-―二___ヽ / ` ´¨l   __/. .:/ノ. .:.:.:.:.:/     ∧
    ;    ',.!   ___.ヽ |≧--≦l_∠_ ヽ//. .:.:.:.:.:/  ,  '   |
   ;    !  ___ ヽ」'ノl__ノ l_______   ` 、:.:.:.//      .;
   ;    |   __ .ヽ」  / !\!,----     l:.:/ /     ∨
.   ,   7|   (__ノ!___/ .!  !、        !:ノ/      /
    ,  ! l::!      /:7`!  .! 〉-l      /ヽ       ./
.    ,  V≧ 、___/イ  !  ノ/ l::::::!     .j::/ |      ハ
    ,  V         !_/ V \.:!    l:イ .!       l
.    ,  /ト、____ イ!   !    ` ‐‐‐´  !、      /
     ,  !        V   l ヽ       / l      /


 ―――心の底からそう思った。


 8/10

 ……
 …

 「今日はとてもいい夢を見られて、元気いっぱいなのです!」


 夢はすぐに忘れてしまうから、起きてすぐにお姉ちゃんに話す。

 お姉ちゃんは神妙な顔をしてこちらを見ている。


 「く、玄ちゃんの好きな人って既婚者なんだよね?」

 「そうだよ?」

 「だったら、諦めて次の恋を探さないと幸せになれないよ!」


 お姉ちゃんが珍しく声を荒げた。

 なるほど、私のことを心配してくれているんだ。

 こんなにも優しい姉にそう思わせていたと思うと、胸が痛くなるよね。

 だからちゃんと、誤解を解いておかないと……。


 「お姉ちゃん。前にも言ったけれど、私は略奪なんてするつもりはないよ?」

 「だったら、次の恋に……」

 「でも、新しい恋を探すつもりなんてないんだ」

 「えっ」

 「だって私、今すっごく幸せなのです!」

 「な、なんで?」

 「?」


 9/10

            _ -─‐-  ..._

        ,  '"´. . . . . . . . . . . . . . . .、
       /. . . . . . . ..................... . .. . . . . . .、
     , '. ./. . .. .:::::::::::::/::::::::::::::::::::\::\ . . ヽ

.     / . ./. .:/..:::::::::::::/::::::::::::::!:::::::::::::゙.::.ヽ.::. ゙.
    / . .'. .:/:/:::::::::::/!:::::::::::::::|、:::ヽ::::::::.:::..ヽ.
   ,',イ . .!..::!::|::_::-─ |:|:::::::::::l::!ゝ--!、:::::l:::::..l:゙.. .l

   ,'/ !. . |.:::!;ィ´:::::!:L. |:l!::::::::::l::{-ヽ::|ヽ`::l:::::::.l::!. |
   |l |. .::|.:::!:|\:::||L,,.ヾ\:::::ヾ:;ァ=リxzレ!:::::::l::!: !
   || l. .::|::::トゝ,ィ'ヌ :::`ト \`ーY´{c::::。i} !:::::::l:|: |
    \Y:::|::::|ゝ{! {c:::ク|      込_ク λ::::::i|:.:!
.      |:l::!::::! ゙. ` ー‐''       ,, ,,  ,' |!::::::|!:.:! 「私の大好きな京太郎君が、咲ちゃんと結婚してとっても幸せな毎日を送っている」
.      リ|:|::::l\! " "   ′      jイ!:::::::i!:.:|
     0::|:::::l::::|ヽ    「  ̄j     ...イ|::|j:::::::l!:. !
    /|:|::::l::::::l:::l:::::>....._` ‐   ィ、:::::|:!:/:::::::|!:.:.|
.    {iλ!:::|::、:::l:l:::::,':::::∧| ー ´/ \ヽl:::::/!':|:.:.:!
    `ハ::::!\、ヾ/:::ノ  〉-r<     〉:::/:/::':::::.!
    / .:::ヽ|::::::::::::l__|  人  λ   //::::::::ト、::::ヽ.
.   / .::; r‐'|:l::::::::::!.... ̄.フt≦ ̄ ̄.7´/:::::::::::,'  ` 、:、
  / .:/ |  !|::::::::::|........,イrト、.........../ :::::::::::::,'     ゝ、
. / .::,' ハ ||:::::::::l|─''....八...ヽ_ノ、 |:::::::::::|     /  l
../ .:::::!. !: Уi!::::::,ィ|-、..../ ヽ_..ィ_/ .!::::::::: |   ヽ ./ j  !
' ::::::r'|. l:.:./ /:://,'/   `l  /      |::::::λ!   |/ ./  |ヽ
:::::::::|  |:.,' /|::'//'    ヽ/         |::::::l ヽ   !:.:/  ト、:ヽ
:::::::/ ::.Y  .!:|      ヽ       \::ヽ、  |:/:.  | /:::::\



                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

                /.....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
               /....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                ....::::::::::::::::|::::::::::::|:::::::::\::::::::ヽ:::::::::ヽ:.:.:.
           ' :::::::::::::::::::: |::::::::::::l:::::::::::::::ヽ::::::::'::::::::::::':.:.:.
.          /   ::::::::::/::/|::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::i:.:.l
         /..../::::: !......〃/ .!:::::::::: l\:ヽ::::::::::i::::::::|::i:::::::::l:.:.|
           ′::::i::::::|\:|.{:|  ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|
        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l  「私にとってはそれが一番の幸せなのです!」
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l


 10/10


      ,.': :/:/: : /!|: : ;' |: :__: : :.|: : : :|: :l: . . .ヽ
.     /:, :,': :!:,': ! ||i: : | !l_、:ヽ ̄:ト: : : |.: :l: . : . .゙、
    /:,1:,'.: :|:レ|´l|ヽ: ゙、 ヽ_\l\!: : : :!.: :|: : : . |. l
   ,':/ !:l: : :!:| リニ、 \!イ斥"寸、!: : : :!:ヽ!: : : . !. .!

   {:| |:l: : :|:i:斥寸    弋しソノ|: : : :|:ヽ|: : : : |:. .|
   ヾ !:|: : :抖乂ソ    `""  !: : : :!=、l.: : : :.|. . !
     | !: : :l:! ,, ",         ""|: : : :| |!: : : : .!: . l
     |λ: :l:l            |: : : :| ,ィ.: : : : :|: . .!
      jt |: : |l   _ っ        !: : : j´:|: : : : : |: . .!
    / :| ゙: : |:ヽ/ノ      .ィ.: : :,': :,'.:/: : : :|: . .| 「それに、何かとお手伝いさせてもらえるし……」

    ,'/l | ゙: :y' ,ィl>... _ ..  ´ l: : /: :/:/: : : : :!: : ハ
    lj ヾ、 ∨/>!: : |: : :}   //|: /´: : : : : ノ: : : .ヽ
         ,'  ´-ヽ:.:|: : :|    "  У: :_ - "´ `ヽ: . .゙、
          l   -テ!:,': _ノ     /: /        \ ハ
       /|   l´/ニ__   /: : ,'          ヽ∧
     ,'  !   !'   `  ,.': : : : :|           ,'. . ヘ
     l.  ノ   ∧ァ__r‐-/: : : : ;ィ             /: . . . \



                  -─………‐-

                  ´              `丶、
              /                    \
           /                     \
           ,′.: .: .: .: .:/ .: .: .: .: .: .: .: .: .:\ .: .: .: .: .: .:ヽ
            .: .: .: .: .: .: .: .: .: :/ .: .: .: .:| .: .: .: .: .: | .: .: .: .:ハ
           i.: .: .: .:i: .: .:| .: .: :|.:.: .: .:│i .: .: .: |.: : | . : | .: .: i
           | .:| .: : i: .: .:| .: .: :|.:.: .: .:∧| .: .: .:i|⌒:ト: |│.: .:i|
           | .:| .: : i .: i | .: .: :|.:'⌒:/ :| :|.: .:八.::│.: リ.:.: .:i|
           | .:| .: : i .: i | .: ´.:|/|/  |/|/ _∨l/|/.: .:∨|
           | .:| .: : i .: N .: .: :| ,..二.      ,..‐=ミ│ .: : iリ
           | .:| .: : ii.:.:N: .: .:≠^⌒`        | .: .: :|
           | .:| .: i八:.:ト| .: .: :|        、 /::/::. .: .:|
           | .:| .: i.:.iヘ:|.| .: .: :| ::/:::/  ____    j.: .: .:|
           | .:| .: i.:.!.: o|: .: .: |     {  ∨   .:'|.: .: .:| 「こんなに幸せな女の子、他にいないよっ!」
           | .:| .: i: ∨八|.: .: |> .   __ノ  イi |.: .: .:|
            j.:│ .: .:│ .:∧| .:{__`_ ┬<: .:Vi |.: /| |
          ,'.: .: : .: .: |/l人人 :∨゙   \ト∧.: .: :i |:/ :|/
           / .: .: .\.: .: .: .: \ヽ{     「∨トヘ: .: ∨
        /.: .: .: .: .:.i\.: .: .: .: ヽ \.  |_」儿_∧.: .: :.

          /.: .: .: .: .: .:i/\ . : .: . ヽ \人≫、}レ'ヘ:.: .: :.
.         / .: .: .: .: .: :/ ___ \ . : .: .ヽ  〈  ,z={}∧.: .: :.
        / .: .: .: .: .: :/{/   `ヽ \ . : .: :.  マ´ _八_.ム.: .: :.
.       / .: .:. .: .: .: /:V       \.:.: .: :. ゙T   |\∨.:.|
      / .: .: .: .: .: :/.: .|       |   ∨ .: |  L........|\「|.:丿

 カン!

クロチャー平行世界編第2話
クロチャーの写真好き公式設定は色々と妄想を刺激するよね


 1/9

 195
 しっかり者ののどっち


 「原村せんせーー!」

 「はーい。どうしたのかな?」


 私は原村和。小学校の先生をやっています。

 この仕事は子供の頃からの夢でした。

 一時期は麻雀もせずに、一生懸命勉強してこの仕事に就けたことは誇りに思っています。

 男の子に呼ばれたと思ったら、もじもじと顔を赤らめる。

 チラチラと視線は私の胸に向いている。

 ちょっと年期が入った男の人ならば気分も悪くなりますが、この年頃の男の子なら可愛いものです。

 ニコニコと対応していると、女の子がやってきました。


 「ちょっと男子ー!

  原村せんせーが困ってるでしょー!」

 「大丈夫ですよ。

  でも、あまり胸を見ると女の子に嫌われちゃいますよ?」

 「み、みてねーもん!」

 「ほらっ! いくよ!」

 「ひっぱんなって!」


 あの二人は私の生徒。

 初めての勤務から、奇妙なことにずっと同じクラスにいます。

 二人は幼馴染のようで、女の子は私を見ていた音の子に嫉妬しちゃったみたい。

 ああ、子供って可愛いですね。


 2/9

 「なんなんだよ! いてーからひっぱんな!」

 「うるさい!」


 あらあら、ちょっと喧嘩しちゃってます。

 可愛らしい喧嘩ですが、子供達にとっては死活問題。


             ___

          ,. : ':´: : :.:.: : : : `:ヽ___
      ,.-、r/: : : ; : ; :.:.:,:.:.:.;.: ヽ: :`〈:::::::i
       |:::::/: :/:/:/:.:/i i: :!:i: ハ:、:.:゙、:..、゙、:::{
      }:: i :.:i:.:i.:i| :.:|:.!:|:.:|:.|_!_゙、、:.:i|:.:|.:.!:::|、
       ,!::| || || ;!-‐!ハ:!: :!ハ-!`|iヽ!|:.:i:.|‐'ヾゝ
    ∠/:i.:|:|.!:.|リ!_」_!、_ヽ、!ゝィ=‐、リ!:ノノ!_,、_〉

     ーァ|、!、!、! /!、::::i`   ト;:: ! 〉i;イノ: :|

       |:.`ヽ!゙、ヽゞ-'  ,    ̄  |ノi: : :| 「ほら、そんなことしてると嫌がられちゃいますよ?」
        |: :.:.|:|ゝ、 ''''''  __ ''"" /:| !: : :!
      i: : :/ リ/i \_  ´ー ′ /|:.:|:|.: : :|
  r-、  //: /:.ハ!__!__/ノi ー--‐' |_ |:./: : : :.!
   ヽヽ.//: /:./ァ' ̄/:::r'      |;:\/: : : i|:|
    .,)┴'ヽ/:./':.:.::/:::::::ト、   __/:::::::|.: : : :||:|
   ;' 、ヽノ|./:.:.:/:::::::::::ト--へ/::::::::::| : : : :||:ト、
   |ヽJ┘ノ/:.:.:/\:::::::::|   /::::::::::::|...: : : ||:| |


 女の子を嗜める。

 自分を構って欲しかっただけだとは思いますが、男の子にそれを悟れというのは無理があるでしょう。

 女の子は膨れっ面からプイッと顔を背けて、俯いてしまいます。


 「ごめん。やりすぎた」

 「う、うん。

  俺も言い過ぎたよ」


 なんとか仲良く一件落着。

 子供時代に起こったことは一生引きずっちゃうこともありますし、先生の役目は重要です。

 もちろん、私に出来るなんて限られてはいますし、過剰な干渉を避けるべき場合の方が多いです。

 でも、こうして自分に関わってくれた子に少し道を示してあげるのは悪いことではないでしょう。

 二人は先ほどまでの雰囲気は嘘のように漫才をしています。

 ふふふ、まるで漫画の幼馴染関係みたいですね。

 咲さんと京太郎君を思い出します。


 3/9

 ……
 …

 「原村先生。この仕事には慣れましたか?」

 「もう3年ですから」

 「そういえばそんな時期ですねぇ。

  だいたい3年もすれば初めての異動も見えてきますよ」


 そう。先生といえば別の場所への異動が常です。

 そうなると先ほどの子達ともお別れになってしまいます。

 ただ、それはこの仕事を選んだ時点でいずれ来る未来ですから、覚悟はしています。


 「原村先生は新人の時からよく働いてますからねぇ」

 「そ、そんな……」


 そんなことを言われると、初年度に頑張りすぎて熱を出してしまったことを思い出してしまいます。

 良い意味で『適度に手を抜く』という意味がわかってきたのは、ここ最近の話です。

 生徒から見れば神様みたいな立ち位置だった教師だって、実際は人間。

 まして多くの人たちと接する以上、ストレスもかかります。

 うまくやっていく、というのはとても大事なことでした。


 「でも、寂しくなっちゃうわねぇ」

 「ちょっと、やめてくださいよ! まだ原村先生が異動するって決まったわけじゃないのに!」

 「さすがにもうちょっといるんじゃないかな」


 何かと手を貸してくれた職場の人たちにも感謝です。

 皆さんがいなければ、私は辛くて倒れてしまっていたでしょう。

 初めての勤務先が恵まれた場所であったことが私にとっての幸運でした。


 4/9

 楽しかったことだけではなく、辛かったことも非常に多いです。

 子供との距離感もそうですが、何より彼らの親の存在がプレッシャーになりました。

 理不尽な要求だとか、給食費の未納だとか、数を上げればキリがありません。

 それに、解決もしようがない話を考えているだけで気分が悪くなってしまうので、考えないようにしましょう。


 「さて、テストを採点しますか」


 今日はいつもよりお仕事が多いです。

 みんなが一生懸命解いてくれたテストの採点をします。

 ミスのないように○と×を上からつけていきます。

 このテストも自分で作ったものと考えると、それを解いてくれたというだけで達成感が湧き上がってきます。


     |   \ /ー/ ̄ ̄ ̄`¬: : : : : : : : : : :\

    r'   ー--イ  ト‐‐‐、   /: : /: : : : : : : : : \
    |     ,,,,ト-∧_     /:/: : : : : : : : : : : : : :\
    ト-┬‐‐'' / T\     「/: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙、

     /     |  \    | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙、
    ∠__    /    ヾ-イ: : : :/: : : :/|: : :i : : : : : : : : : ゙、
    Y : \  / ___    |: |: : : :/: : :/ / : /: : :| : : : : : i: i:゙、
    /: : : : : Y:::|_」:::::\_」:| : //: :/ ソ;,; /: : : / : : | : : :| :|: |
.   /: : : : : :/:/ :| : : :| : :| |: :/ | :/   /:/X; :/ /: :| : : :| :| :|
  /: : : : : :/: |:: :| : : : : : | ゙、/ .V _  '' /;;;;ノ  /: :/: : ::/:/: |
  /: : : : : :/ : |: : | : : :|: : |        ヾミ_〟   /: :/.: : :/レ レ'
.../: / : : : : :./:|: : : : : : | : |           イ  ̄/: :./

/: /: : : : : :/: :|: : :|: : : :|: :|          レ
: /: : : : : :/: : :|: : :| : : : | :|             >  「次の子は……」
/: : : : : :/: : : :|: : :|: : : : | |           ,/
: : : : : :./: : : : | : : | : : : : |         ,√|
: : : : : :| : : : :/゙; : : ゙; : : : :.\/⌒ヽ ____/ | |

: : : : :./: : : :/::::゙; : : ゙; : : : : :.\: : :|     | |_
: : : : :|: : : /===〉: : ゙; : : : : : : \ |     |_√\_
: : : : :|: : /;;;;;;;;;;;;;| : : : ゙; : : : : : : : \   r「/ /.|´ ト、
: : : : :|: /     |: : : :゙; : : : : : : : : :゙,  | | し | .| |

 マナーが悪いですが、ページをめくるためについ指を舐めてしまいました。


 5/9

 ……
 …

 「今回はみんな頑張ってくれたみたいです」


 教室で答案を返却するときに一人一人褒めてあげます。

 とはいえ、今回はちょっと簡単すぎましたかね。

 簡単にして自信をつけさせてあげるのはとても重要です。

 同時に、あまり簡単にしすぎると勉強をしない癖がついて中学、高校でついていけなくなってしまいます。

 そのあたりの機微がとっても難しいですね。


 「やりー、俺の方が点数高い!」

 「む!」


 いつもの幼馴染もお互いの答案を見せ合っているようです。

 あの子達は負けず嫌い同士ですから、次は女の子が勝つでしょう。

 いいライバルがいると、負けたくないと思ってどんどん伸びていきます。


             , ―<>‐'´,                   \ >-、
               {:::::::: j ::::::::::::}   // /   、  、      `マ::::::}
             } :::::印フ::::::::{  // / / ハ ハ `ト、ヽヽ 、    ヽ::〈
               {:::::: У::::::::::::} l / / / } } | l l l l li  ', ヽ  l::}
             ゝ=イj、::rーr'  | il l  |  | | | | | | l l| i l i l l l l::}
               /// : :|  |  | il l  |  | | | | | |ハノ| i l i l l | |::ト、
           /:::// ::::::|  | | 从 乂 ! ノイ ノ ハノx==リ<イイ!イ l | l:::\>
           {f^〈:rヘ::j  ト、ily{frうr1      ´frうr1}y!ノ ル'j | lヽ:::::〉
               l  |    ト、 ` 込:ン       込::ン ' ∧乃_ | | ∨
               l  |    | r'  .:::::::::    ,    .::::::::. /ノi l l | |
            イ /l   | ト--、              /  li l l | |
            / //!    | | | i {\     ー‐    /  li l l | |
            / // |   | | | i |  l>、     , < |  l |i l l | | 「(頑張ってくださいね)」
            ,イ // /|   | | | i |_|  ` ー ´|   |  l |i l l | |
        // // //|   |_| |_リ:::::l        「>-ト-、_l |i l l l 乂
       / / // /  |   l::| |::::::::::{        L::::::::\ f^Y^ヽ |  \
        / / // />' |   l::| | :::::::::ヽ__,  _ノ | ::::::::::::fr'ニニム     ,
     / / //// : ::::::|   l::| | :::::::::::::',-―――┤::::::::::::{レ―-、 iハ    ,
      / / /イ//rへ、 |   l::| |:::::::::::::::::',      /:::::::::::::::{レ―-、 | ハ   |
    l / / レ ∧  `1    l::リ:::::::::::::::::::',   /::::::::::::::::/Y7Ti  ト、ハ   |
    l / / / /  ヽ  l   ト、:::::::::::::::::::::ヽ  /:::::::::::::/,ノl:::::::|  ト、 ハ  |


 6/9

 ……
 …

 仕事が一通り終わって、今日は休日。

 ……ええ、何の予定もありません。

 何もすることがなく家でゴロゴロしていてもいいのですが、それはあまりにも無益です。

 ここは、私が恋人、および結婚をするためにどうしたらいいかを考えましょう。

 婚活サイトにでも登録してみますか? いえ、お見合いを失敗している私がネットから始めてもどうにもならないでしょう。

 同僚でも合コンなどが起こる機会はほとんどないです。

 大学の友達も誘ってくれません。

 大学初期こそ『和で釣って男漁りしようぜー!』と誘われていましたが、中期辺りから『和はほら、ね?』と生温かい目で見られるようになりましたからね……。

 私だって盛り下げていた自覚はありますよ! ええ悪かったですね!!

 婚活の一環でお料理教室に通おうと考えたことがありました。

 そう、お料理教室というのは名ばかりで男の胃を掴むことを考えている人が集まるからです。

 しかし、よく考えてみれば私は料理が得意です。

 それで料理教室に行くのもどうか……と考えているうちに無為に時が過ぎていきます。

 このままだと、いつもと同じ休日になってしまいますね……。



 発想の転換をしましょう!

 コロンブスの卵と同じです。気づけばなんてないことだった、という回答が必ずあるはずです。

 身近な男の子……京太郎君ですね。

 身近と言っても一方的に覚えているだけで、最近はプライベートでの関わりがほとんどないんですよね。

 どこぞの悪待ちも同窓会的なイベントでしか喋れてないと言っていましたが、私はそれに加えてたまに遭遇するときくらいはあります。

 でも冷静に考えて、あの悪待ちと同レベルの戦いをしている時点でダメなんですよ!

 京太郎君と親しくなるには、やはり咲さん……。

 うう、咲さんは京太郎君とエッチなこともしてるんですよね。経験がないから羨ましいです。

 咲さんが京太郎君のアレを受け入れて乱れてる姿、京太郎君も咲さんも必死になっちゃって……じゅるり。

 うう、私はまず殿方とキスを経験してみたいです。

 甘くとろけるような恋人のキスってどんな味がするんでしょう。

 ……ハッ!?


 7/9

. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
: : : : /. . : /:/: : /:!: : : : : : :.|: : :゙、: : :!: : . . 寸三}
: : : /. . ://! !: :,':.:.|: :.:|: : : : :!: : : :ヽ: :l:| . . . ゙ニ7
: : / . .:Ll-┼┼-l、: :|: : : :.!|ヽ,r|''T:ーt、: : : :├'ヾ、
: :,'. : :.´!.! |:∧ | l.| ! ,'|:.l: : :|| |: !:||: |: : :.l: : !  ヽ、

: :l{: : : :|!| i'  ヾ |! |/,'/|: :/|! |/|' |:./!|:.,イ: :.i!   i!
: :l|ヽ: : | ┳━┳━/' /:/./'┳━┳' イ:/,': : ,'|    ノ
: :.i!: :lヽl ┃//┃  /'´  ┃//┃ イ'l/: :,イリ
: : : : |  ‘ ━ ’        ‘ ━ ’ '://: |
: : : : |                 ,':´:!: : . .! 「私が咲さんとキスをすれば、京太郎君とキスをしたことになるのではないですか?」
: : : : L  """       '   """ |: : |: : . .l
: : : : ト.ヽ               イ: : l: : . ∧
: : : : |ヽ|ヽ      ⊿     .ィ´: !: : i: : . . .゙、
: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
: : : : ゙、/      7"/': : :.,': : :./:/ |: : !: : : . .ト、゙、

: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
: : . . : :゙、:\   ∧:::::::::::-.:_//'   !: :.|: : : : . ! l:l
ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ


 8/9


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒ 「それはつまり、京太郎君のアレを私が咥えたと言っても同義!!」
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \



       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/  / ̄ \
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |     |  ア  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |      |  リ  .!
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |    <.  で  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |     .|  す  !
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |     .!  ね .!
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !    \__/
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 9/9

 ……
 …

 ・電話


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i//// 「咲さん! キスしましょう!!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   / : : : : : : : : : : : : / l: : : : : ト、: : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l: : : : : :l
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ: :、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :}\ノ 「(また発作……)」
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ( ヽ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ .|てヽ)

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   , イ|__|てヽ)
       `^≧|   ┬ァiフ¨  {|___| ノ
      ///∧   Kヽ、   乂   /
     //////∧    }//> , 、 }  l
    / \//////∧ー―l///// } .l  l

 カン!

霞白玄も京太郎と喋ったことがほぼない。故に電波組
ネタ切れ感あるのでネタください

京ちゃん主役の有珠山編が来たので速攻で予約注文した(ダイレクトマーケティング)
京咲でイチャイチャする本が欲しいよ…


 1/10

 25
 母校を訪れ、いろいろな思い出を語る京咲


 須賀咲ちゃんです。

 今日は同窓会帰りに清澄高校に寄って見ました。

 もう夜遅いし、入校なんて出来ないので外に車を止めてちょっと見ています。


 「懐かしいなァ」

 「インハイ優勝から10年だもんね」

 「もうこんなに経ったんだって感じだよね」

 「えへへー。いい旦那さん捕まえましたー」

 「お、おい。咲」


 そう言って腕を組んであげる。

 ふふっ、京ちゃん嬉しい?

 私は同窓会でちょっとだけお酒を飲んだので場所を構わずデレてます。

 お姉ちゃんはすぐ倒れちゃうけど、私は一杯くらいなら飲めるもん。

 それ以上飲むと所構わず京ちゃんを探し出すらしいけど……。

 ちなみに京ちゃんは車なので飲んでません! 残念でした!


 「だ、誰かに見られるだろ」

 「夜だから誰もいないよー。

  ねー、ちゅーしよー?」

 「ほんと、酔ってんな」

 「京ちゃんだって酔ったらひどいもーん」


 京ちゃんだってすぐに酔ったらすぐに押し倒してくるくせにー。

 まぁ、嬉しいんだけどね。えへへー!


 2/10

 ……
 …

 「……なんか、めっちゃ部員増えたね」

 「うぅ、京ちゃん。私ちょっと怖いかも」

 「咲は人見知りしすぎ」


 全国大会で清澄高校が準優勝した次の年、結構な数の新入部員が入ってきました。

 もともとが麻雀強豪校どころか出場すら危うかった高校でも、共学だし公立だし入りやすいという理由は強かったみたい。

 麻雀部の雰囲気は1年前とは様変わり。

 そこそこの実力の人も入ってきたけれども、全国区とは程遠い。

 良くも悪くも『公立高校の普通の部活』になったと京ちゃんは言っています。

 みんな一生懸命だけど、全国に全てを賭けるほどではなく、みんなで楽しくやっている。

 皮肉にも、身内で楽しんでいた去年よりも『部活』としては成立していた。

 それは別に良かったんだけど、男女問わず『宮永先輩!』なんて呼ばれるのは私には荷が思いよ……。



         ,. : : :  ̄ ̄: : : : .
       ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
     / : : : : : : : ,: : : : : : : : : : ヽ:ヽ

     .': : :,: : /: :/: :|: : ||: :V: :V : |: :V:.
     ' : : /: /|:_/__ノl: : |{:、_|_|: : |: : |: :.
    /: : : :|: |:_V {:/:从: :| 、{ \:l从|: : | : i
   ': :,ィ/: |: |: ,イ_)笊 \  イ_)斧ミ|/: ,.: :|
  {:イ/ ': : Vl { Vzソ      Vzソ / : イ : |
    l' |: ,: {`\ `¨´  '  `¨´〈:イ )}: : , 「きょ、京ちゃん……」
     |∧乂ム  ''''        '''' ムイ|: /
     '  }:∧个 r 、_- -   イ : /|/
       '  ヽ: :/ / }-、_,.ィ : /: イ
          _,..{   ' ' ノ {-く
     r<........../\___}__,/........> 、

     「\..、...rく\___,/ /.........../..>、
    /⌒ `ー{  \__/,イ......../イ´  ∧
     {    /     V--:.:.´:/ V / |
    |   ,:      /==r- '   V  |
    | /        /__ノ      }
    | ´        //:.,.:.}     ,   {
    V        / ,:.:.:|:.:|      {   |
      {       イ  {:.:. |:.:|      |   |
     \_,/   |:.:.:.|:.:|      |   |
        |      ∨:j:./     |   |


 呼ばれるたびに京ちゃんの方をチラ見してしまいます。


 3/10


           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/
               从      '     八/  「ちょっとは慣れた方がいいって……」
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
      /////////////|--、  r-|/ イ//////////\
    //////////////∧、__「//////////////// \
   {//{////////////〈 ∧    }///////////////////}
   |//|/////////////V/\ //////////////////'//|


 京ちゃんはそんなことを言いながらも話を合わせてくれる。

 いくらなんでも甘えすぎとは自覚しているけれど、みんなの私を見る目が怖いんだ。

 中学校の頃に高久田くんたちと喋れてた頃とは違う。

 あの時は『何をやってもドジな宮永咲』や『京太郎のおまけの宮永咲』として見られていた。

 今は『清澄高校の伝説』や『インハイ個人戦3連覇宮永照の妹』だとか、私には合わない羨望の眼差しで見られる。

 お姉ちゃんは常にこういう立ち位置にいて、あんな営業スマイルを習得したんだと思うと尊敬した。


 「おい後輩どもー!

  俺の咲にちょっかい出すなよー!」

 「やべーぞ、須賀先輩だ!」

 「いやそんな、須賀先輩の彼女に手を出すなんて恐れ多いっすよ!」

 「むしろ俺は須賀先輩狙いっすよ!」

 「そんな……俺はずっと前からお前のことが……」


 京ちゃんに相談したら、京ちゃんはすぐに対応してくれた。

 今までとは打って変わって私との恋人関係を強調し、後輩に対するキャラ付けで私に遠慮するようにしてくれた。

 中学校の頃から後輩に人気だった京ちゃん。

 今も急に変わった麻雀部の様子にいち早く適応し、みんなのまとめ役として活躍してくれている。

 それは優希ちゃんも同じだ。

 優希ちゃんは副部長として染谷先輩を支えている。

 2個年上の染谷先輩には言いにくいことでも、1個年上の優希ちゃんには言いやすい人も多いみたい。

 それの男子側が京ちゃんだ。

 麻雀の強さは相変わらずな京ちゃんだが、それを気にさせないほどのコミュニケーション能力。

 二人には感謝してもしきれないよ……。

 でも、ある日のことだった。


 4/10

 ……
 …

   /::::::iミ\/|:::::::::::`i::::::::::\

    |::::::::::|`゛゛""|::::::::::::::!、__:::::::::i
  ノ:::::::::::!     └_、_:::::::::::::i::::::::|
  /::::::::/ニ=、 ./ ,オ:::`N;::::N::::::::::i
. ん::::/:i´{.|:::oi.|-{  i;;;;oノ'/V;r-、:::::|    「京太郎、なんで残らせたかわかるか?」
  \|ァ人 ー'ノ, `ー---'    ^.}:::ヾ:、
   /::;:::::! ̄         __,ノ:::i::::ト、i
   |/|:::::丶   ̄`   ,.イ:::::::;ィi::|::ノ リ
     ):人N`ー、__  / |;:、:/ |人|
    '´    '^ヽ;;|      !
         ,r/       >ヽ------、_
     _,.-':.:.ト__-‐/:.:.:.:.:.:.://  ゙、
    ,.<i:.:.:.:.:.:.:.|´  `/:.:.:.:.:.:.://   ,.-‐i
    /ヽヽ:.:.:.:.:.i   /:.:.:.:..//   /   |



                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: / 「……そーっすね」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



 5/10

 染谷先輩が京ちゃんを居残りさせ、私は先に帰っていた。

 ふと忘れ物に気づいて部室に戻ると、京ちゃんが叱られていた。


 「咲は咲でいつか慣れなければいかんことじゃ」

 「返す言葉もないです」

 「前にも言うたが、咲が麻雀から離れつつあるのは構わんよ。

  所詮、高校生の部活じゃ。青春を優先するのは構わん」

 「はい」

 「だが、これは何か違うじゃろ?

  これからずっと、咲の側に張り付いているわけにもいくまいよ」

 「その通りです」

 「人の恋路にどうこう言いたくはないが、何事もほどほどにの」

 「わかりました。これから注意します」

 「よろしい。

  まぁ、咲も羨望の眼差しで見られて参っているのは間違いないんじゃ。

  そこを守ってやっている京太郎は、わしも男らしくていいと思うよ」

 「あ、ありがとうございます」

 「ただ、一つだけお節介を言わせてもらっていいかの」

 「?」


 6/10

              ____

             /:::::::::::::::::::::::`::ー-..、___,...
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::\
           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::|`、
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::::;:-‐:´:::::::::::|彡/::::::゙、
         /::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::ト;;::|:::::::::::)

       __ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::;| ゙i:::::::::/

      /:/:,::::::::::::::::::::::r‐‐;::|::::::::/::/::/<.  |:::::::/
       |//:::/:::::::::::::::::::::::{ ⌒И:::::::N V  `_,/:::::::゙、
       |,:ハ:::::::::::::::::::::::::\  \;/   ヽ、//:::,:::ハ::|
         ゙、:::::::::::::::::::::::::/       ""|/!;::ハ:ハ|
         |ハN:::::::::::::::八     ,、    〉  「そんなに咲に依存しなくても、みんな京太郎のことを評価しておるよ」
            )::::::/  \    L >,-´
           _,.K´/     冫 、   /
       _,..-‐.:´.:..:..:.\   イ、  `ー '
      /‐‐>、__.:..:..:..:..:..:..\__ ヾヽ
     |::/__   \:..:..:..:..:..:..\-‐\\
.     |::y'´  ̄`! \;,,;,:..:..:..:..:.\ ゙、:.丶、


    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  |
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、       U   イj   / / 「……染谷先輩には敵わないっすね」
            :.          < |'  /}/
            、__   ´    } イ从/
               |        |/
              「 ̄|     「 ̄ ̄ ̄ ̄}
              |//l|     |//////// 、
        ,. <// ∧      |//////////> 、


 7/10

 「それじゃ、あとはカップルで解決せぇ。

  咲、いるんじゃろ?」

 「ぅひ!?」


 染谷先輩は勢いよく扉を開けると、私の忘れ物をひょいと手渡して去って行った。

 京ちゃんは座り込んで俯いている。


 「そ、その、京ちゃん。

  ごめん。私のせいで」

 「違うよ、咲。

  染谷先輩はそこを怒ったんじゃないんだ」

 「えっ?」


 私が後輩とコミュニケーション取れないから、京ちゃんが守ってくれて、それで怒られたんじゃ?

 わ、私としても頼りすぎかな、って思ってたもん。


 「……俺は麻雀が弱いからさ。

  咲の面倒を見ることで誤魔化してたんだよ」

 「……そ、そんな」

 「そこをちょっと怒られちゃってさ」


 私にとって京ちゃんは麻雀があってもなくても側にいてくれる存在だった。

 京ちゃんは私に弱みを見せないようにしていたんだ。

 麻雀が強い後輩とも円滑にコミュニケーションをしていて、飄々としていて。

 そんなことにも気づけなかったんだ。


 8/10

 「……うん!」

 「咲?」

 「京ちゃん、これから私、頑張るから!」

 「お、おう?」

 「京ちゃんが自分でわからないような体調も見抜いちゃうようないい彼女さんになるから!」

 「さ、咲?」

 「だから、その、元気出して?」

 「……ははは」

 「何笑ってるのさ。

  もー、京ちゃんは落ち込みやすいんだから!」



         ,  ´    /V    <⌒`
        /,     /   ∨      ̄\___
       ' /       '     ∨   、 < ̄ ̄´
       / /    ,  |      V   l | V \
     '  .'  / l |  | l     | } 、 | }  、`
     |  |  { |{ |  {∧ l   |//V /   \
     } ∧ ∨从>-、从  |'___}イ }、r----

     /イ' 从 {  =====∨\ }  ̄  |ノ `\   ____
      乂  \           リ    |  ,. : :´: : : : : : : : : :`: : : .
       \__、              人/: : : : : : : /: : : : : : : : : :`: 、
     /⌒7/{込、  ,  ―--‐  イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
     /////\\//≧   __ ィ///: : : :/ : : : /|_/: :/: :/: :/): : : : : : : .  っ
    {////// V///// ̄} //////,--、/: : :/_ /`ー'--'-/-く: : :/: : : : : :.  っ
    ///>-//}/////// ()//// 〈  {: /  ===   /:イ: //\': :/: : : : :|  「言ったなー、このー!」
   ,'////////≧=--- 、////////⌒ー--}         |://:/}:\: / : : ,
   {////////////////// ̄}¨´  r‐―ノ       /' /、/イ: /`/: :
   ` <_////////////// |    〉               ヾ>jイ:イ: : / 「言ったもん! 言ったもん!」
      |//// -=<__()__ノ--≦:く     ,....::⌒\        /: : : : :,
      |////////////////////乢\  `ヽ、:.:.:У     ,:⌒V:∧: :{
      |////////////()//// ̄Vノ >,   __      ,イ_ノ/ \|
      ////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
      //////// し'--く/  {:.:`\....、 /........//r、/ )-、
      ,'/////////ノ---' \  ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
     //////////∧            [二] ̄  ∧_二}´


 9/10

 ……
 …

 「えへへー」

 「そ、そんなこともあったか?」

 「あったよー。もー、きょうちゃんったらー」

 「う……」

 「でももう完璧だよー!

  京ちゃんは自分のことに鈍感だからー。

  うちに来た時自分が疲れてることに気づかないしー。

  風邪ひいても会社行こうとするしー。

  上司に怒られて悩むしー」

 「うるせー」

 「でも、咲ちゃんにはお見通しなのだ!」

 「……!」

 「ねぇ、京ちゃん」


 10/10

                         ______
                   ,. : : : :´: : : : : : : : : : : : : `: :.、
               , . : ´: : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
              /: : : : : ://: : : : /: : : : : : : : : : : : : : ヽ: ヽ
              ̄ ̄ ̄/': ': : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : ∨:.、

                 //: /: : :--/-|、 : |: : : : : |: : : : : : : : : :.
               / /: :': : : : :,:  l: |: : : |: : : : : |:i: : : : : : |: : :|
                      /: : :|: : : :/_ l: |: : : |: : : :`ヽ、: : : : : |: : :|
                 |: : /|: |ィ´斧ミ从: : ∧:{、 : : |:|\: : : :': : :.'
                 |: /イⅥ:{ 比::(_,   、{ ィ斧ミ:/:|:|: ヽ: /: : /
                 |'  |:/|、|弋zソ     ん::::(_ ∨:}: : :/: : /
                  |Ⅵ :.:.:.:  ,  弋こソ l/|: :イ: : , 「いい嫁さんでよかったでしょ!」

                    人   、     :.:.:. /: j' ,ノ/:/
                      、    ´    ム:イ-' /:イ
                      / ::`:::-,--==≦「イ:/:イ
                    { {:::::::::∧  , -┴::::ヽ
                    | ∧:::::/ ノ /:::::::::::::::::::::\
                    | {:.:.、/¨/:::::::::::::::::_::::::::::\
                    | Ⅵ:{/::::::/´>----、\::::::
                    ∨、ー'-<:.:.:/     ヽ\\|
                    { /、ノ、:.:.// __  . \}

                    /:.:.「   ´ {/ ̄ ̄\ |  |
                      /:./:.|     |         |  |
                       /:./:.:.{、   |         |  |
                   /:.:.{:.:.:.| :.   |     /:   |  |
                     {:.:.∧:.:.| 、  |   ,.:   |  |
                    |:./ \〉 }  ,   /     { ∧
                  _|'___   /  {       |   \
               /{::::{{::::::::::::`∨    ,         |    ヽ
                _>〉:||::::::___∧、   :.       |      }
            ,  ´  {::::{{ ̄::::::::::、 \  l         |    ノ



                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「……さてどうかなー、咲はドジだしなー」

        ´   {ハ!ヽ{    ′  ///  /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i

 カン!

京咲を自給自足
のどっち次元で京太郎がいなかった~の下りと対になるお話


 1/9

 303
 初々しい京咲


 宮永咲です。

 冬にもなると外に出かけるのも億劫になるので、必然と家の中で過ごすことが多くなるよね。

 だから私が出不精になるのも仕方ない。うん、私は悪くない。

 そんな私でも、外に出る用事はあるんです。


 「京ちゃん。待たせた?」

 「よっ、咲。

  そんなに待ってないよ」

 「そこは今来たところって言ってよねー」

 「うるせー。

  どうせ本読んでてギリギリまで粘ってたんだろ」

 「うっ」


 な、なぜバレたし。

 でもでも、キリがいいところまで読みたくなるのが文学少女なんだよ!

 全く、京ちゃんは乙女心がわかってないんだから!


 「じゃ、じゃあちょっと待たせちゃった京ちゃんにお詫びです」

 「?」


 2/9


  `¨ - 、      _
      | `Tー´  ̄ _ ̄)

      |  !      `ヽ
      r /      ヽ  ヽ
 、    /´ \     \ \_j
  ` ー    ヽー--、ヽ,ヽ__j´



                  _........----......._
              ,. : ´: : : : : : : : : : : : :`: : 、

             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
              :': : :,: : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : ヽ
            /: : :/: : : :/: : : : : : : : : |: |: : : : : : : ∧
             .': : : ' : : : / : /: :,: : イ: : :|: }: : |: : :|: : :∧
            , : : : |: : : / : /l: /: / }: : ,:.イ : /: }: :}: :!: : :.
             | : : : |: : /:{:_/_}ム/ / : /、_|:_/: /: /: :|: : : :.
             {: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : :
          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \} ジー
          |   乂ム     :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:  ムイl: /
             从{∧     _   _     人:∧{
              |/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ  「ほら、私の手であったまっていいよ」

                ___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
          ,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
         /⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、

          {==、 {:\/   〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧
         {      `|  、      |_/= ´イ:.:.:,イ  /  }
         |     Ⅳ    \      | ̄´:.:.:.:/= }イ   |
         |    /     }    /-r  ´    |
         ∧   ,       |    /__」        ,    |
        {:::,   /       |   ,:.|:.:|      {
        L∧ /      /   /:.:|:.:..        |    |
          、 '         /:.:.:.|:.:.:|      |    |
           \         }|.:.:.:|:.:.::.,     |    |
            \     /:|:.:.:.Ⅵ:.:.}      ,      |
               | ` ー ´|:.:.:.:|:.:.:.:.マ:.:.|      {
               | /    :,:.:.: |:.:.:.:.:.}:.:.|      |      |
                Ⅳ    ,:.: ∧:.:.:.:.:.:/     ∨     |


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /  「ったく、調子がいいんだから」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



 3/9

 京ちゃんの手は大きくて、固い。

 ハンドボールをやっていたからかな。手の皮も厚い。

 前に手を繋いでいた時は特に意識していなかったけれども、夏に恋人同士になってからはドキドキする。

 でも、手を繋いじゃうと手汗が気になったり、動きにくかったりするのが難点です。

 やっぱり、本みたいに綺麗な恋愛って難しいんだよね。


 「つ、冷たいっ! やっぱなし!」

 「ゼッテー離さねー。

  咲の熱を奪ってやるー」

 「ぅひ!

  は、離してぇ」

 「とかなんとか言ってる隙に」

 「ひゃう!?」


 京ちゃんの右手を振り払おうと振り回している隙に、左手が私の頬を触ってきた。

 急な冷たい感覚に思わず悲鳴を上げてしまう。


 「ひ、ヒキョーだよ!」

 「うるせー」


 わたわたと騒ぐが、抵抗はしない。

 京ちゃんに触られていると胸がドキドキして、嬉しいから。

 嫌よ嫌よもなんやかんやって、本当だったんだね。


 4/9

 「も、もー。私が冷たくなっちゃうよ」

 「わりーわりー。

  今度は俺が暖めてやろうか」

 「……へ、へー。本当?」

 「おう。ホッカイロでも買うか?」

 「じゃ、じゃあさ」


 少しの勇気を振り絞る。

 指を伸ばして自分の唇を指す。


 「こ、ここが冷たいかなー、なんて」

 「……」


 そう言った途端、触れるようなキスをされた。

 周りに誰もいないような場所だったけれども、ちょっと大胆だったかも。

            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

    |: : : |: : : : : /: : : ,イ: : ,:|: : : : :ハ: : :l: :|: : : :V: : '.
    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :| 「……っ!」
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 恥ずかしくなって、顔を背ける。

 う、うう。しばらく京ちゃんの顔見られないかも。

 それでも繋いだ手はそのままで、京ちゃんのゴツゴツした手のひらに神経を集中させてしまう。

 や、やっぱりやらなければよかったよぉ。


 5/9

 ……
 …

 デートはいつもどおり、ショッピングモールに寄って本屋さんに行く。

 欲しかった新刊を買ったら、京ちゃんちでお茶を飲む。

 その際には喋ったり、喋らなかったり、私にとっての居心地のいい空間。


 「今日はやけに静かだね」

 「カピも寝てるし、親もいないしね」

 「……ふーん」


 ドクン、と胸が高鳴るのを感じる。

 京ちゃんは……見た感じいつも通り。

 私は新しく買った本に集中しているように見せかけて、チラチラと京ちゃんを見ている。

 ……。

 そ、その、すごく怖いけれど、私だって男の人の部屋に来るって意味はわかってます。

 学校に行くときはともかく、デートの際には油断しないようにかわいい下着を履いています。

 自分からガツガツいくような積極性なんてないけれども、いざ京ちゃんに迫られた時に幻滅されたくないという乙女心があるんだよ。

 男の子がそういうのに興味津々なのと同じで、女の子だってすごく気にしてるんだから……。

 今までは恋人になる前と代わり映えのないデートを繰り返していて、たまーにキスする程度でした。

 ただ、ここ最近は寒くなってきたことも相まって、体の密着が増えてきたり、キスをおねだりしたり。

 他の女の子にアピールするように、京ちゃんの腕を組んでデートしたりなんかしちゃってます。

 一度でも枷がゆるくなると、あとは転がり落ちるがまま。

 今日は、かなり期待してきました。


 6/9

 京ちゃんはハンドボールの雑誌を読んでいます。

 ……でも、さっきに比べてちょっと落ち着きがないのに気づく。

 う、うう。こういうのは男の人が強引にやってよ。

 でも、私のことを大事にしてくれているのかもしれないし、うう……。

 何気なく、本を読む足を体育座りにして気づく。

 ……あっ、これちょっと見えちゃうかも。

 や、やだ。やっぱり恥ずかしい!

 そう思った時にはもう遅く、気づけば本に陰が射し。


 さっきみたいに、キスされた。


 「そんな誘われて、我慢できねーぞ」

 「さ、誘ってなんかないし」

 「強引にしちゃって、いいんだよな」


 お、女の子に言葉にさせるなんてサイテーだよぉ。

 京ちゃんの雰囲気がいつもと違って、優しい京ちゃんとは違う。

 焦っているようで、我慢しているようで、ちょっと怖い。

 それでも私を傷つけないように優しく肩に手を乗せているのが伝わってきて、可愛くて愛おしい。


         ,. : : :  ̄ ̄: : : : .
       ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
     / : : : : : : : ,: : : : : : : : : : ヽ:ヽ

     .': : :,: : /: :/: :|: : ||: :V: :V : |: :V:.
     ' : : /: /|:_/__ノl: : |{:、_|_|: : |: : |: :.
    /: : : :|: |:_V {:/:从: :| 、{ \:l从|: : | : i
   ': :,ィ/: |: |: ,イ_)笊 \  イ_)斧ミ|/: ,.: :|
  {:イ/ ': : Vl { Vzソ      Vzソ / : イ : |
    l' |: ,: {`\ `¨´  '  `¨´〈:イ )}: : , 「……」コクッ
     |∧乂ム  ''''        '''' ムイ|: /
     '  }:∧个 r 、_- -   イ : /|/
       '  ヽ: :/ / }-、_,.ィ : /: イ
          _,..{   ' ' ノ {-く
     r<........../\___}__,/........> 、

     「\..、...rく\___,/ /.........../..>、
    /⌒ `ー{  \__/,イ......../イ´  ∧
     {    /     V--:.:.´:/ V / |
    |   ,:      /==r- '   V  |
    | /        /__ノ      }
    | ´        //:.,.:.}     ,   {
    V        / ,:.:.:|:.:|      {   |
      {       イ  {:.:. |:.:|      |   |
     \_,/   |:.:.:.|:.:|      |   |
        |      ∨:j:./     |   |



 言葉には出来ないけれど、頷いた。


 7/9

 最後の歯止めがなくなったように、京ちゃんは私の唇にむしゃぶりついた。

 たまにする、ディープなキス。

 何かの味がするわけではないけれども、そうするととっても興奮する。

 京ちゃんがいつもと違って、私を強く抱きしめる。

 痛いくらいに抱きしめられて、唇の中を犯されているのに気持ちが良い。

 ああ、京ちゃんかわいいな、なんて気持ちが湧いてくる。

 思わず頭を撫でたくなったけれども、本気で抱きしめてくる京ちゃんに敵うわけもなく、一方的に蹂躙される。

 空気が変わった京ちゃんのことを怖いと思うけれど、同時に京ちゃんのためになんでもしてあげたいな、なんて思った。

 服をめくられ、ブラを見られるのが恥ずかしい。

 いざこの場面になったら『小さくてごめん』なんて言おうと思っていたけれども、そんな余裕もない。

 むしろ『下着が可愛い』なんて褒めてくれたことが嬉しくて、恐怖が少しずつ消えていく。

 今までにないくらい京ちゃんが近くて、京ちゃんの匂いが強くてクラクラする。

 少しずつ、でも慣れていないからか荒々しく京ちゃんに侵略されていくのがとても恥ずかしい。

 二人とも初めてだから、恐る恐るだったけれども。

 きっとこの体験は忘れない。

    ∨: : ::/: : : : ::/: ; ≠/77─.-: /!: | !: : :‐ト l、!: : |: : : : ',: : : : : : |: :  ',
    ∨: /: : : : イ´: :/ // : : : : :/ : :! |: : : l l::!l:`:ト、: : : :! : : : : : | : : \
    ',::l: : : : : : l: : / /'  ,'⌒: / /:/  : : イ` !: |::∧|:\: | : : : : : l:!:l: : : : :
     ト、: : : : : j: / /   /: :/. ,':   l: ::/   リ レ  lヘ: : :|: : : : : :l:ト|: : : : ヽ
     | :!: : !: : V |_ 三!∠、  /   : :/--_./-   ヽ ',: :! : : : : :, :!  ヽ: : :\
      |: : l :| /{:::;、:::::::::::/ト     レ' イ::::::三::::ト、  ヽ:!: : : : :/::l       ̄
      ト、: ',:l ヽ 廴Y二!ニヽ .::::::::::::::.... 廴Y::ノ::イ` ゞ/:y: : :ノ:/: : !

.       ∧:',:!         :::::::::::::::::::::::    ̄ ̄   {イ: /:': : : :{
      :|  \   /////      '    /////⊂ レ イ:i 、: : ::
      :|   !:ト、                    ,'  /::/ \: ', 「んっ……」
 |      ::|   ',:li:ヽ      `ー --         ノ: :{     \
 ',     :|    l::li::::'.,                ノフ ヽ:',
  ',    :|     ::li:::::::ト              <{: /   丶
      :|   /∧::li::::::ヽ >       イ    `
   ',       // ',::::li::::::::\  ` - ´  ,'
    ',.    //  ∨:li::::::::::::\       {.、


 8/9

 ……
 …

 「どうだった?」

 「ど、どーっていわれてもな」


 情事が終わって京ちゃんに抱きつきながら感想を聞くと、目を逸らして誤魔化される。

 こういうことに貪欲なのは女の子って言うのは本当みたい。

 照れて何も言いたがらない京ちゃんが可愛くて、鍛えられた腹筋に頭を乗せてグリグリする。


 「さ、咲は?」

 「それ聞く?」

 「ゴメンナサイ」


 私は女の子なんだから、察してよね……。

 未だにお腹に異物感があるし、ジンジン痛む。

 明日くらいまで痛みが残ることもあるって聞くし、仕方ないよね。

 それでも、とっても幸せな時間だったよ。

 男の子の所有物になりたいって、女の子の夢だもん。


:.:.:.:.:.:::::::::::-、:__ /\\\:::\::ヽ:::::::::\
:.:.::::::::::..:.:丶: ヽ /ー-、:::\\ヽ\゙、::゙、::::::::::\
::::::::::::::::::::  `ヽメ、\/`>ヌ´二`ヽヾ:::ト、::::::__:::ヽ     ,イ´\ーr-、 ____
::、:::::,、::::  ..:::::::ヽ\`V/f.:.::::::::し、` ゙、i ヽ::::ミ、ー-ヽ /:.:.:.゙、:.:.゙、 ゙、 `ー-、

:::゙、::::ヽ\\:::::::::::゙、 ヾ! ゙、.:.:::::::::.:.:i  リ\i ヾ、   /:.:.:.:.:.:.:.:゙、:.:.゙、 ゙、    `ー-、
::::::゙、  \\゙ヽ:::::::::i   丶:::i)::::ノ;;;;;;;;; ヽ、:::゙、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:.゙、 !     /
、:.. ヾ、::::::\  \::::i      ̄ ;;;;;;"   i ヾ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:.゙、゙、    /
::ヽ:::/\ミメ-、_、_ヽ|              |'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、::.゙、.〉ヽ /
.:::::ミヽ:::::\_/,イ':::.:.:::i       ヽ    /   |ー--、_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:i  /
:、:::|:、:ヽ`ー|li:.:.::::::::::`':i           |`ー-、  !`‐r、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ヽ!   「えへへ……」
::::\::\`ー|l ゙、:.::::r、:.:.ノ;;;;;;;,    /    i     i  i  `ー-、:.:.:.:.| 、_   \
:、::::::`ー-、ヾ゙、 `ー-‐' ;;;;;;;;;"        ノ       ゙、/     \__! ┴ー、__)
:::::`ー-、_::::`ー----‐ノ       ,.. ' ´     _,  |       ,ノ-‐-、  \
`ー-、_:::`ヾニ二ニ'ー-=ノ---<__     /__/-―――/_    `ーr-、)
       ̄`ー----、:::::、:::::二ニ`ー---―‐':.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〈    ̄!)---f'´


 は、恥ずかしいけれども、京ちゃんから誘ってきたらまたしてあげようかな!

 私じゃ自分から誘うなんて、今後もずっと出来ないだろうなぁ……。


 9/9

 ……
 …

 ・現代

                ,. . : : :――: : . .

               ,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
            , :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
           /: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
          .': : : : /: /: :.|: |: : :|:|: : : |: : : : :.∨: : : : :.
        /: : : : : |: ': :|: |: {:, -|:{---|、:|:|: : : |: : : : : : .

        ': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
       /: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
       |: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \   _)::刈 }: : // V: : : |
       '  l |: : :乂{ _):::}     Vzり/:イ   } ノ : /リ
          |: ∧:.∧ Vり            _,..イ:/}/
          |:/ V : :.   '         イ:イ:/ /  「京ちゃんもっとエッチしようよ!」
          }'  {/ 人     v ァ    ..:  |/ '
               `       イ  |

                     `_ T´     |⌒\
      r-,-、        _,....´./'   /´............`:......_
      / / /`>、  _,.. <.........../-、  r/...................................>、
     {   ' /  ∨{...\.........../   `/......................_> ´ ̄ V..、
      ,   〈`、ノ,:|:.\.\_{  /---__,...>:.:.´/  , -- |...|
      }\_∨/ 乂:.:.:.` ̄`Vイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´ |  /     ...|
      |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´====  ∨      |..|
      |............. ̄}/   L__/           l  {      |..|
      ∧............... |   /:./:.:.|              |       |..|
     「 ` ̄ ̄ ̄}  ,:.:./:.:.:.:|           V}        |..|
     |        | /:.:.:|:.:.:.: |             |      V〉
     |        | ,:.:.:.: |:.:.:.: |       ::.     /|       }'

                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「咲、男の子には限界があってな……」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i

 カン!

京咲増えろマジ増えろ


 1/8

 199
 雪かきをしながら雪ダルマやかまくらを作って遊ぶ京咲&照さん


                _  -‐==‐-
             /. . . . . .      `
   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
       /                : . . .
      /  /  /          `ヽ  : : : :

       /  /  .i     .ト           : : : . __ニ=-.
      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :} 「ゆきだー!」
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
      |: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:}             {: :i : :|‐-─ 、-
        |: ト: : \ヽ|匁ソ ,            / i/| : :|:.:.:.:.:./  ヽ
      |:.| }: : : :ゝ          ‐-    /   !/i|:.:.:/    i
        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、
              \    -‐  /. :    /          ヽ
                >‐──.、. : : :.   /        -‐‐、  /
                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
            /  | : :ハ  : :!   /|  /           i
           /   __ i: . : :、/|__ ∠  / ‐  //          |
          /`-‐ /   / |  __ -‐/   /             |


         ,. : :´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、
      ,. : :´: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ

     --/: : : : : : /: : ': : : : : : :V: : : ∨: : ',
     / : : : /: ': /l:|: :|:!: : :!: :、: |: : l: : :V: : :
   /': : : /: ': :{:/ハ七从: : |\:`lー/: : : | : : |

    /: :イ7: :{: :从{ __ {/\{  _从ハ : : /: : :.|
   '´   |: 八: :| ((__))     ((__)) |: :/} : ハ:|
       |: 人\〉:.:.       :.:/:イ ノ: , }' 「あーあ……」
       |/  `ム   , ‐--‐、   ムイ: /
          个 . ー― ‐'   个从{
           \:}`}>-<{:/}/

           _,..イ,'    V:\

        r<:´::::::::::::{--、 , -|:::::::::`ーr-、
       / ∨:、::::::::::∧, ---、/::::::::::::::/::/∧
       ∧ \:\:::::::∧  /:::::::::::///
        l  ヽ \ー<、_∧ ,:::::::::> ´ィ´   }
        |   } \//ヽ、∨/´/// }     |


 2/8

 須賀咲ちゃんです。

 昨日から長野全体に大雪が降っていたんだけれども、見事に積もっちゃいました。

 息子は雪に大はしゃぎして一人で外を駆け回っています。

 子供にとっての大雪は本当に嬉しいもんね。

 でも、大人にとっては……。



        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、

        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!

       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!  「京ちゃん、雪かきするぞー」
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |


                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: / 「うーっす」
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、



 3/8

 ご覧の通り、生活に関わるので雪かきをします。

 車が走れなかったり屋根が危なかったり、大人にとっての雪は本当に危険。

 はしゃぐ余裕なんてないんだよねぇ……。

 私は主婦だからいいけれど、二人の会社は休みにならないし、ただ大変な1日になっちゃうのが雪なんだ。

 幸い今日は休日。雪が固まって大変なことになる前に、家族総出で雪かきをしちゃいます!


 「京ちゃん、気をつけてよね」

 「いやぁ、俺より咲が気をつけるべきでしょ。

  ゼッテー転ぶから」

 「こ、転ばないもん!」

 「京ちゃん咲はドジだから仕方ないよ。

  ……きゃっ」

 「おっと。

  照さん、大丈夫ですか?」

 「あ、ありがと、京ちゃん」

 「ちょっと! なにお姫様抱っこしてるの!?

  ……きゃっ!」

 「ほいっと。

  この順番も予測できてたよ」

 「う、うるさいっ」


 案の定お姉ちゃんと順番に転んで、京ちゃんに抱きかかえられる。

 ちょっと! お姉ちゃんいつまでくっついてるの!?

 あっ、最近ご無沙汰だったからって京ちゃんの体を堪能してるね!?


 4/8

 「とりあえず、照さんは子供みといてください。

  俺と界さんで雪かきしちゃうんで」

 「私は?」

 「咲は家のことしといてよ」

 「わかった。

  お姉ちゃん、危ないことしないでよね?」

 「子供が関わっていたらしないよ」


 やっぱり、さっきのは確信犯か……。


 「じゃあ私たちは雪だるまでも作っておく」

 「道を阻害しないように作ってくださいねー」

 「私は何か温かいものでも作っておくよ」

 「んじゃ、始めますか」


 こう、雪とお姉ちゃんの組み合わせ自体が怖いけれど仕方ないよね。

 正直、私でも変わらないと思うし……。


 5/8

 ……
 …


 「なんとか終わりましたね」

 「もう一回降らねーことを祈るまでだな」

 「って界さん。何ゆきだるま作ろうとしてるんですか」

 「バレたか。

  よいしょ、さよならなのだ……」

 「そんな縁起でもない……」

 「京ちゃん、後世には原作に『さよならなのだ』と言うセリフはない。攻略本が初出だと伝えてくれ……」

 「すげーどうでもいいです」

 「釣れないなぁ……ッッッ!?」




 「ぁァァァぁぁぁぁぁぁがが!!」

 「界さん!?」

 「お父さん!?」


 なにやらものすごい叫び声が聞こえたので思わず外に飛び出しました。

 するとドン引きしているお姉ちゃんと息子。うずくまって動かないお父さんとその近くでオロオロする京ちゃん。

 お父さんはプルプルと身体を震わせるけれども、一歩も動きません。


 「……京ちゃん、どしたの?」

 「いや、雪を崩そうとしたら急に界さんが……。

  まさか……」

 「お父さん、ぎっくり腰?」

 「いいか、絶対に動かさないでくれ……」

 「わかった。じゃあみんなは戻っておもち食べよう。

  温かいよ」

 「咲ィ!?」

 「じょ、冗談だって」


 さすがの私もそこまで鬼娘じゃないよ!?


 6/8

 ……
 …

 ものすごく苦労しながらお父さんを運んで、なんとか一息つきました。

 動けるようになったら鍼灸院にでも連れて行かないとダメかなぁ。

 もー、大変なことをしでかすんだから……。


 「いいか、咲。

  ぎっくり腰は本当に笑い事にならないんだぞ」

 「知らないよ……」

 「しかも男女関係なく起こるんだ」

 「うっ」


 確かに、ぎっくり腰の痛みは尋常じゃないって聞くよね。

 楽な体勢がないから常に辛いとかなんとか。

 ううっ、怖いこと言わないでよね。


 「こう、物を持ち上げるときはちゃんと腰を下ろして持ち上げるんだぞ。

  上半身の力だけで持ち上げようとすると……」

 「こうなる、ってこと?」

 「はい」

 「まぁお父さんはいいけど、京ちゃんは気をつけてよね!」

 「京ちゃんにも起こりうるから、ちゃんと下半身の力を使うんだぞ!」

 「目の前でこんなんなってたら気をつけますよ……」

 「ところで、お姉ちゃん達はどうしたの?」

 「まだ外で雪だるま作ってるんじゃないか」

 「じゃあ、温かいものもできたし、呼びに行ってくるねー」


 7/8

 ……
 …


               ,..  / ヽ ´⌒> 、

             /             \
            /      |  }!      \⌒
.           /  /   !   |   | ヽ   \
           /ィ  :|  \∧  | /| |! トー― 「できた!」
           | _|VT示r ∨j/示rx/ V(

            レ1(  弋,り   弋り {ソ V            __
             |/V{   ___   从|>ー―――r―――/ /
             ___/>、 V /  イ7   /     /――-、  \
          ___/   | | ー 77 /   /     /      ー―
         ノ  (    | |  / /    /     /
       /     \|   | | / /    /´ ̄ ̄ ̄
     /        !   ∨∨ /  /(
  _/\     /|/   ∨ / / /  ⌒ヽ
 ー  / \    / 人   〈 /  /       |
   し′     ̄  ,  >==≠  | /⌒ ト{_
             |    | |/    |/|   |::::}!
             |   \| {___/::/|   |::/


                     /⌒ヽ、

                , -――<    /
               '"      ` <
              ´            ' ,
            /ミ≧zzy、 zz≦三≦ i

   _ト、      |  (::::) ´   <三ヌシ´l     ∠  \
  _>  ‐- 、    i          ̄   i    {   }  ヽ
   ≧ ヘ   >   ',             /   <ヽー   ノ
   /イ } /\  ヽ  {三三三三}   ヘ  /ヽ ヽ  /
      ∨ \/   `'  ___ /   `'、/ `´´¨
         /                    '
        /                       ',
                               ,
      :                         '
      i                         |

      i                         :
       ',                         '
                               '

                               /
         \                   ,
           '                  '
            `i'-            , イ




 8/8

           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   | 「力作ができた」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


                  /ニニニ二二三三三三三三三三|
                 ノ--―――――- :三三三三三|
               ´  ,,-===-: : : :::::::::::::::::::::::<::三三|

            /    : : ゞ///////)::::::::::::::::::::::::::::::: `ヾニ|
           / . : ―- 、: : : : : `¨¨¨¨´::::::::::::::::::::::::::::::: : : : :.\
        . : : ´       }: :γ7/ヽ: : :::::::::::::::::::::::::::::::::: :,,-.、
   . : : ´         ノ: : :ゞ//ノ : :::::::::::::::::::::::::::::::: : :Ⅵ//\ :,

. : : ´         ,.  ´: : : : : : : : : :::::::/三三≧:、::::: : : :\//∧ ′
          ,.   '"   : : : : : : : : : ::::::::/三三三三厶:: γ7/ヽ`¨´
     ,.   '"       : : : : : : : : ::::::::::マ三三三三三} : ゞ//ノ    i
,.   '"    |       : : : : : :ヾ\::::::::::ゞ三三三三ノ           |
        |        : : : : : : :\\:::::::::`¨ … ¨´ :           l
       :.       : : : : : : ::::::\\:::::::::::::::::: : :         ′     ⌒
       ィ===-  _: : : : : ::::::::::::::::ー=ニニニ⊃           ,     /    :
      /   //      ̄ ==- :::::::::::::::::::::::::: : :            /      ′  ..:
    /    //       //:.:.:.:.:.:.:.:.≧x:::::::::: : :          /     |   . :


      /:.:.:.:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.ヽ:.:.、:.:.:`ヽ

      /:.:.:.:/:.:.:.:.:....i:.::::::|、:::..::i、::.:.i::::::..ヽ:::ヽ:.:.:.:ヽ
     /:.:.:.:.:i:.:.:i:.::::::::|:::::|::| ゙、:::| ゙、 i::i  ゙、:: ゙、  ゙、
   /:.:.:.:|:.:|:::::|::::::|::i| ::|:|  i .| i....|::|::::::::::i::::::i:::::::::i
   i:.:.:.:.i.|:::|  i| ||i..::::|:i  i:::| |::ハ:|:::::::::::|::::::i::::::::|
  i   |.| i |il..:::::i::|゙、::::i゙、__.i::| |ハ||:::::::::::|::::::|::::::::゙、
  i    | .!:::i::::|!゙、;::::::i ヽ:! ヽヾ ̄ ̄ |::|:::::::|-、::|:::::::i、i
 i  ,,,::::|:::i::::|゙、|メヽ::::i  ヽ'´_,........_ |:i|:::::/`ヽ.}::::: i リ 「(なんてものを作ってるの……)」
. i ..::;::-|::i:::゙、:|'´ ー ヾ   彡‐'´ ̄`ノ'i::::/  /:::::i::|
..|/   |:::゙、::i゙、 .;==、       ,,,,,   i::/   ノ:::::/V
     i:::::::ヾ::、´,,,,, ,      """ u レ /i´:::::/゛
.     i::::::;w、:゙、""                 V'"`
      ゙、/  \丶   ー'´`   ,     ゙、ー-、______
          ヽ!`ー- __    , ´    /:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./<ヽ
            ___`フ´_ヽ    /:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/ ,;===、ヽ
          /i:.:|.|:.:.:.:.:./  |   /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/  /     ゙、i

 カン!


 1/11

 294
 ハーレム


 須賀咲ちゃんです。

 うーん。なんか今日は気持ちよく寝られた様な気がする!

 目覚ましが鳴る前に起きられたんだもんね!

 さて、何時かな……って。

        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ  「寝過ごしたー!?」

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }


 えっ、なにこれどういうこと!?

 ちゃんと目覚ましをセットしたはずなのに、止めちゃってた!?

 気づけば横で寝ている京ちゃんもいないし!

 ううっ、私は家族の分の朝ごはんのお弁当を作らなきゃならないのに!

 急いで起きて、準備しないと……。


 2/11

              -―━━―-

              /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.           /::::::::::/::::::/:/::::::::::::::::::}::::::::::::::::.
            j{:l::::::|:l::::::/:/|::/|:::::::::::/ ':::::::::::::: |
         j{::l::::::|:l:::/l/ ノ' |::::::: /-、|:::::::|l:::::|
.         j{ 八从l:芹ぅト  |:::/-  |:::::::リ::: |
         j{::::|::::::::| ヒソ  ノ'´竿ぅト.j::: /:::::/
.         j{:::::|::::::::|      ,  ヒソ 厶厶イ
         j{::::::|::::::::|         /::::::::::::|
.         j{:::::::|::::::::| 、   ` ‐    /:::::::::::::八 「あら、もう少しゆっくり寝ていていいのよ?」
         j{::::::::|::::::::| \__ . -=≦::::::::::::/
.         j{:::::::::|::::::::|、  ト、::::::::::::|::::::::::::/
.         |:::::/|::::::::| \  ‘,:::::::|:::::::: /
       |: / 八:::::::∨ \ |\:::|:::::::/
        |/     ゙:::::::∨   |  `|::::/
.        /⌒\  \:::',\ |  八/ 〉
..     ,′   \   \',   |   |Χ
      |      \|  \ |   |  `丶、
      |        l    }l |   |      ゙ 、
      |  \    |   ノ' |   |      |


 「か、霞さん?」


 あれ、朝から霞さんがいる?

 おかしいな、まだ寝ぼけているのかな。


 「ほら、お布団の暖かさが逃げちゃうわよ」

 「きゃっ」

 「咲ちゃん、お布団から出たばかりだから暖かいわねぇ」

 「か、霞さん!?」


 霞さんがぎゅーっと私を抱きしめてくる。

 なにこれ!? 柔らかっ!? いい匂いがする!?

 これがおっぱいを持つ女の子の柔らかさだというのかっ!

 霞さんに抱き枕状態にされてしまう。

 いやほんと、柔らかすぎて寝ちゃいそう……。

 はっ、ダメダメ。おっぱいの魅力には負けない!


 「わ、私は色々とやらなきゃいけないことがあるんで!」

 「あら、そう?」


 名残惜しくも霞さんから離れて、台所に走り込む。

 ううっ、身だしなみを整える暇もないよ。


 3/11

 ……
 …

           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ |
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  ) 「咲、朝ごはんはできてる」
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧

 「し、シロさん!?」


 台所に走り込んで見れば、そこには可愛いエプロンを身にまとったシロさんの姿が!

 えっ、シロさん昨日うちに泊まったっけ!?

 なんにせよ、お客様にご飯を用意させるなんて恥ずかしい……。


 「すぐお手伝いします!」

 「いいから。早くご飯を食べて」

 「う、うう」


 有無を言わさぬ雰囲気に、着席を余儀なくされる。

 朝食とは思えない色とりどりのバリエーション。

 ちょ、ちょっともたれちゃうかも。

 でも美味しい! うう、料理の腕でも負けちゃってる……。

 ……はっ、京ちゃんとお姉ちゃんの準備を手伝わないといけないし、子供の相手もしないといけない!


 「ごちそうさまです!」

 「食器は私が洗うから」

 「いえっ、そういうわけには」

 「いいから」


 また有無を言わさず没収されちゃった……。

 こ、この恩はいつか返せばいいよね!?


 4/11

 ……
 …

             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : |
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : | 「咲、おはよう」
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


 「あっ、お姉ちゃん」


 台所から出ると、お姉ちゃんが待機していました。

 急いでお姉ちゃんを人様に見せられる状態にしないと、と思ったら……。

 お化粧バッチリ、髪の毛バッチリ、身だしなみバッチリの状態だ!?

 誰だこれ!?


 「ほら、ご飯粒ついてるよ」

 「ぅひ」


 お、お姉ちゃんに指摘されるなんて、不覚。


 「髪の毛もボサボサ、まったくもう」

 「お、お姉ちゃんに言われたくないし」

 「? 何を言ってるの」


 そう言いながら、優しく髪の毛を梳いてくれる。

 あっ、これ昔想像してた理想のお姉ちゃんだ……。

 やだ、女の子っていい匂いする……。

 お姉ちゃんは私の髪の毛を梳くと、一回ギュッと抱きしめてくれた。

 う、うひひひひ。

 じゃないよ! 京ちゃんどこ!?


 5/11

 ……
 …

            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘ 「咲ちゃん。おはよっ」
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.


 「出たー! お嫁さんだー!」

 「???」


 なんとなく流れからくると思ったよ!

 割烹着をつけて、三角帽子を被っている玄さんのお嫁さん力が高すぎるっ!

 見ればうちの息子と娘を着付けて、幼稚園に送り出せるようにしている。

 いつも活発で準備に手間取らせる息子がじっと玄さんの胸の中で抱きかかえられている。

 やっぱりおっぱいか! おっぱいがいいのか!


 「忘れ物はないよね。

  気をつけてね。心配しちゃうよ」

 「「わかった!」」


 あ、あれ、お母さん力で負けてる!?

 ぐぬぬ、私が本当のお母さんだもん! 負けないもん!

 なんだかわからないけれど、子供たちの準備も終わっているならあとは京ちゃんだ!


 6/11

 ……
 …

                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' / 「咲、おはよう」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :| パァァ……

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/ 「よ、良かった」
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}


 7/11

 「ん、どうした?」

 「いや、京ちゃんは普通で良かったなって」

 「?」


 そこにいたのは、スーツを着て仕事に行く準備を整えている京ちゃんでした。

 いつもと変わらない朝の風景に安心する。

 ちょっと泣きそうかも。


 「京ちゃん。なんかみんながおかしいよ。

  と言うかなんで霞さんとシロさんと玄さんがいるの?

  昨日泊まってたっけ?」

 「なんかおかしいか?」

 「おかしいよ!

  100歩譲って三人がいるのがおかしくないとしても、お姉ちゃんがしっかりしているのはおかしいよ!」

 「照さんェ……」

 「京ちゃん何か知って……」


 そこから先は言う前に唇を塞がれちゃいました。

 えっ、なにこれどういうこと!?

 ちょっ、京ちゃん朝からなんて珍しい!?

 やだ、出勤遅れちゃうよ。

 も、もー、だめでしょ。嫁さんとして叱らなきゃ。

 あぅ、準備OKになってる自分の体が憎い……。

 京ちゃんが執拗に舌を絡ませてくるのがいけないんだもん……。

 何十秒も絡ませた後、とろんとした私を横たわらせました。


 8/11


   /  /     |  ハ       |  | i 、 ヽ  \     \_
.   i  /     |  | |       |  | |、 i  ゙、 、 \_     _>
   |  i   | i  |  | |       |  ハ ハ _i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
   |  |   |+--|、_|! |   | i! ,/.ィ'|"i´ ハ  | i  ヾ 、 ヽ
   |  |   |.|ヽ |、_|王!ー  |./i .;"´/=、!/ | ! |   \ 、i      人
.   !. r|   i.|、!,,ィ'":::._iミi!  |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_   \      `Y´
.   | |^!.  N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
    ! | i、i、 ゙、  ` ̄ ̄   メ(        /^|イ `、|
   ノi \ヾi:.、、         i!      i ノリ   `
    |  ヽ__i                 |イ|/ 「だってこの世界は、『咲のハーレム』世界だろ」
    ヽ i、  i    ____....,     |/
      ヽ!、  i\   `ー-- ―'´  /、!
       i !i 、 \     ̄´  /!/       人
         |ハ,i、! 、 \      / ./.|       `Y´
         ト、! ゙、  `ー---'′ /|V


                    _..................._
               ,. : : :´: : : : : : : : : : : : `: : . 、

              /: : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : \
             /: : : : : : : : /: : :,: : : : : : : : : : : : : : ヽ
            ,:': : : /: : /: /: ': : :/: : :,ハ: : : : : : : :、: : : : '.
              /: : : /: : /: /: :,|: : :l: : : | | : : | : : : : ∨: : : .
          /: : : :' : : :|: :| : /|: : : : : :.| |: :l|:|: : : |: : |: : : : :.
            /: : : : |: :|: :{: :|: :! { : : |、: :| }: :l|:|: : : |: : | : : : : |
        /: : :/ : |: :|--Ⅵ、{_从: :{ \{ ム斗|-: : |: : | : : : : |

         |: : /ィ: :{: :| ,イ斧ミ、` ∨ ー',ィ斧ミ、|: /: : ': : : : : |
        l: イ {: : :从{ 比刈     比J刈 }イ : / 、: : : : '

        ' l  |: : : : }  Vzソ     弋こソ /: :イ  }: イ: ,
           |: ∧: |  `¨   ,     `¨¨ ムイ__,ノ:/ }:/ 「あっ、そういうのいいです」
           |/ }从              /: :/}/ /
              / }: 、   ‐-----‐ 、   イ: :/ /
                  l从` .       ィ   |:从
                      ` ーr = ´    |、
                     /|      |::\
                  ,..:<:::::/     /::::::::>:..._
              ...:<:::::::::::::/      /:::::::::::::::::::::::::::> 、


 9/11

 ……
 …

 目覚ましの音が鳴るのを止める。

 一瞬で止めたので京ちゃんはまだ寝入ったままだ。

 横を見れば昔と変わらないとぼけた顔で京ちゃんが寝ている。


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :. 「zzz……」
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|



 うん。あんなキラッキラな顔した京ちゃんとか気持ち悪いよね。

 うちの旦那さんはヘタレで、よく気が利いて、私のことをバカにして、やるときはやって格好いいけれども。

 あんなキラキラした完璧超人じゃない。

 それに、連れ合いが一人でも大変なのに数人なんて、男の人の考えるハーレムってよくわかんないなぁ。

 私だったら絶対に嫌なのに。

 京ちゃんが起きたら聞いてみようかな。ちょっと憧れてたらほっぺたつねっちゃお。

 そう考えながら、寝ている京ちゃんのほっぺを抓る。

 結局抓るんじゃないかって? これは夫婦の特権です!


 10/11

 ……
 …

 「京ちゃんもやっぱりハーレムとかに憧れるの?」

 「一人でも大変なのに二人目とか考えられるわけねーだろ」

 「そうだよ、咲。

  それに女の子はみんな自分だけを見て欲しいんだよ」

 「こう、お姉ちゃんが言うな感がすごいよね」

 「逆の立場になって考えると、咲の旦那が俺以外にいるようなもんだろ?

  しかも夫婦ってことはそれなりのことしてるわけで。

  ゼッテー我慢できねー……」

 「きょ、京ちゃんったら、妄想の男に嫉妬しないでよ、もー!」

 「咲。嬉しそうな顔しちゃって」

 「え、えへへ」


 11/11

      ,.': :/:/: : /!|: : ;' |: :__: : :.|: : : :|: :l: . . .ヽ
.     /:, :,': :!:,': ! ||i: : | !l_、:ヽ ̄:ト: : : |.: :l: . : . .゙、
    /:,1:,'.: :|:レ|´l|ヽ: ゙、 ヽ_\l\!: : : :!.: :|: : : . |. l
   ,':/ !:l: : :!:| リニ、 \!イ斥"寸、!: : : :!:ヽ!: : : . !. .!

   {:| |:l: : :|:i:斥寸    弋しソノ|: : : :|:ヽ|: : : : |:. .|
   ヾ !:|: : :抖乂ソ    `""  !: : : :!=、l.: : : :.|. . !
     | !: : :l:! ,, ",         ""|: : : :| |!: : : : .!: . l   「うーん……。
     |λ: :l:l            |: : : :| ,ィ.: : : : :|: . .!
      jt |: : |l   _ っ        !: : : j´:|: : : : : |: . .!   (私なら旦那さんがそうしたいのなら許しちゃうのです)」
    / :| ゙: : |:ヽ/ノ      .ィ.: : :,': :,'.:/: : : :|: . .|

    ,'/l | ゙: :y' ,ィl>... _ ..  ´ l: : /: :/:/: : : : :!: : ハ
    lj ヾ、 ∨/>!: : |: : :}   //|: /´: : : : : ノ: : : .ヽ
         ,'  ´-ヽ:.:|: : :|    "  У: :_ - "´ `ヽ: . .゙、
          l   -テ!:,': _ノ     /: /        \ ハ
       /|   l´/ニ__   /: : ,'          ヽ∧
     ,'  !   !'   `  ,.': : : : :|           ,'. . ヘ
     l.  ノ   ∧ァ__r‐-/: : : : ;ィ             /: . . . \

                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  { 「ヒィ!?(正夢っ!?)」
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { レヘ::八     _.. ‐~‐-、   イ ::::::::::::/  {
           }   ∨个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ:::/|/∨
                 \|  _≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス
                r=Ti:i:i:i:i:i:7____/i:i:i:i:i:i:i/ ∧  }
               {  ∧i:i:i:i:i:i:i:i:|   /i:i:i:i:i:i:i/   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠二二/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i:i:i:i:i|\            |
              /     /´|i:i:i:i:i|  丶 ... ______丿
               〈         Ⅵ:i:i|       |    }
              、___/    Ⅵ:i|       |   {


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j 「あっ、昨日玄が泊まったのを言い忘れた」
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |

 カン!

京咲祭り…なぜクロチャーがここに、自力で脱出を?
有珠山編次第ではオカルトリオがオカルテットになるかもしれない


 1/11

 243
 そろそろ女子会が見たい


 「希望があったので女子会です」

 「私はもう勘弁してほしいよ!」

 「私なんて女子会以外で出番がないじぇ」


 須賀咲ちゃんです。

 はい。定期女子会です。

 相変わらず和ちゃんが計画して、私と優希ちゃんを集めました。

 やっぱり、社会人だと三人くらいで集まるのが限界だよね。


 「のどちゃんは最近どうよ」

 「最近ですか。

  そろそろ異動という話が出てきていて、ちょっと憂鬱ですね」

 「(あ、あれ。和ちゃんが日本語喋ってる……)」

 「せっかく慣れてきた子供達と離れるのは寂しいですね」

 「あぁー。のどちゃんは感情移入しすぎちゃうもんな。

  私なんか結構割り切っていろんな人と仲良くなるじぇ」

 「学生の頃は『教師ってドライですね』なんて思っていましたけれど、自分がそうなっていくのを感じます」

 「そりゃそうでしょ。

  頑張っても心を開いてくれない子供もいるし、親には何をしても批判されるし、無難なことしかできなくなるもんだじょ」

 「(あ、あれ?

  いざ社会人トークされると私が何も喋れない)」

 「それも一年の付き合いだったりしますしね。

  最近は慣れましたが、前は現実に打ちのめされそうになってましたよ」

 「あー、あの時期ののどちゃんは荒れてたもんな」

 「(何それ、私知らないよ!?)」

 「ああ、私疲れちゃったので咲さん成分を補給させてくださいね」

 「え、えっと」

 「咲ちゃん咲ちゃん。ここまでの会話の流れは全部罠だから断っていいじょ」

 「そ、そうなの?」


 の、和ちゃんの目が据わってる……。


 2/11

 「さて、咲さんいじめもこの辺にしますか」

 「えっと、愚痴なら聞くよ?

  いつも聞いてるし、私には聞くくらいしか出来ないもん」

 「出た出た出ました!

  こっそりのろけるパターンですよ!」

 「いつも誰から愚痴を聞いてるのかなー? 咲ちゃーん?」

 「そ、そんなつもりじゃないもん!」

 「あっ、いじけちゃいましたね。

  咲さんかわいい!」

 「どーせ膝枕でもしてあげながら愚痴を聞いてあげてるんだろー?

  それでそのまま一回戦かー?」

 「見てたの!?」

 「「……」」


 ……はっ!?


 「あの、咲ちゃん。

  そういう反応されるとこっちとしても引くって言うか」

 「いいんです……。

  私には最近発売されたカスタムホスト3Dがありますから……」

 「なにそのいかがわしいタイトル!?」

 「知らないんですか?

  自分好みのイケメンを自分で作成して、ゲーム内にある好きなCVをつけられる良ゲーですよ」

 「ほほう。

  それを見ればのどちゃんの趣味がわかるな!」

 「私はこんな感じのを作りましたね」

 「……これ京ちゃんじゃん!」


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ ::::::::::::::::::::: ! :::::ィ./ .ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ::::::::::::::::::::::::':ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`               、       .レ′ : :!.
..',\                   ノ:   ::::! 「今時金髪イケメンなんて珍しくもないと思いますよ?」
: : :| `ー´\       ,____.,.      / !:! !  !
: : :|.     ` 、    `ーi!′  /|: :. !:! !  ::!
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


 3/11

 「うっ、言われてみればそうかも……?」

 「ちなみにCVは福山潤です」

 「おい原村」

 「なんですか宮永」

 「須賀だもん!」


 もー、京ちゃんおっぱいに弱いんだからそういうのやめてよね!

 いやでも、昔なら和ちゃんが京ちゃんを迫ったら……なんて不安に思っただろうけど、今は全く不安じゃないのは何故だろう。


 「あー、咲さんかわいいです」

 「ああ、うん、そうだね」


 何故、人はここまで残念になれるのか。

 いや確かにちょっと、かなり残念だけれども、和ちゃんなら引く手数多だと思うんだけれどもなぁ。

 私たちの知らないところの和ちゃんはもっとひどいんだろうか。


 「京太郎そっくりのゲーム……」

 「これ、結構スペック必要なので優希のノートパソコンじゃ出来ませんよ」

 「ちぇー。

  独女ってお金貯まるからパソコンごと買っちゃうか迷うじぇ」

 「でも基本はタブレットでごろ寝しながらネットですよね。

  最近、パソコン開くのも億劫になってきました」

 「あー、わかるわかる。

  どんどん女として死んでいくのがわかるじょ。

  でも実際みんなそんなもんだじぇ」

 「優希が言うなら間違い無いですね。

  安心しました」

 「ぱ、パソコンもタブレットも使えないよぉ」

 「「あざとい」」

 「ぅひ」


 だ、だって苦手なんだもん!


 4/11

 「じゃあ料理を作るときなんかどうしてるんですか?」

 「料理の本を買ったり、図書館で借りたりしているよ!」

 「なんかそういうのも憧れるなー。

  昔ながらの女の子って感じだじぇ」

 「どうしてもタブレットを使わなきゃいけない時は、お姉ちゃんのを借りてるかな。

  最近は音声で検索できるから便利だよね!」

 「えっ、あの機能使ってる人いるんだ……」

 「近所の奥様会だとみんな使ってるよ?」

 「意外です……。

  年配の方が使っているんですね」

 「咲ちゃんの検索履歴が気になるじょ」

 「そんな変なこと検索してないし。

  料理とか、旅行とか」


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―- 「つまり咲さんがエッチなことを調べるときには、
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i//// 恥ずかしそうに言葉にしながら検索してるんですね!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

    |: : : |: : : : : /: : : ,イ: : ,:|: : : : :ハ: : :l: :|: : : :V: : '.
    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{  「し、してないから!!」
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 5/11

 あ、これやばいよ。

 いつものノリの匂いがする!


 「で、実際どんなエロワードを検索してるんですか?」

 「ううっ」

 「咲ちゃん。こういうのは隠すとためにならないじぇ」

 「そうですよ。

  どうせ恋人として夫婦として十年以上ヤりたい放題しているのにカマトトぶらないでください」

 「か、かといって恥じらいを捨てるのもどうかと思うよ!」

 「そんなことはどうでもいいんです。さぁ!」

 「はよ!」

 「うっ、ううっ……」


 な、なんでこんなことに……。


 「お、男の人って1回やったら満足するって言うよね?」

 「おっ、咲ちゃんもノってきたじぇ」

 「優希。静かに聞きましょう」

 「高校時代の話なんだけれども、京ちゃんは一人ですると2、3回は余裕で出来るみたいで」

 「ほ、ほほう。京太郎君のそういうのも気になりますね」

 「でも、私とやると一回で満足しちゃってて」

 「ふむふむ」

 「漫画とか小説だと男の人が絶倫なパターンも多いんだ。

  だから私じゃあんまり気持ちよくないのかなぁ、って思って調べたことがあったりなかったり……」

 「ズバリ、その結果は?」

 「なんか一人ですると何回でもできるけど、えっちだと一回か二回が限界って人は多いみたい」

 「女の子にはわからん気持ちだじぇ」

 「京太郎君は絶倫ってわけじゃないんですね」

 「あとは少しでも気持ちよくなってもらいたいから、どうすればいいかを調べたり……」

 「えっちなテクニック(咲さんボイスで検索)ってやつですね」

 「うわぁ。咲ちゃんえろーい」

 「言わせといて何!?」


 もー、いい加減に怒るよ!


 6/11

 「でもなんだかんだで『こいつらまた盛ってんな』ってくらいには盛ってるじょ」

 「なんか私の匂いを嗅いだら興奮するらしくて……。

  でも一回終わったら結構辛そうだよ」

 「匂いフェチなんですかね」

 「そういうわけじゃないと思うなぁ。

  私も京ちゃんの匂いを嗅いだら興奮するし」

 「ほほう。咲ちゃんは匂いに弱い、と」

 「に、匂いに弱くない女の子なんていないもん!

  それに匂いだけじゃなく、キスされても準備満タンになるし!」

 「(いざ生々しく言われると結構心にキますね)」

 「(身を削って咲ちゃんを弄ってる気分だじぇ)」

 「そ、それなら二人はどんなことをしたら興奮するのさ!」

 「……どんなことをされたら興奮するんですかね」

 「想像もつかないなぁ。咲ちゃんひどいなぁ」

 「もー! 何その反応!」

 「いや、結構心削られたじょ」

 「昔は胸を見てくる男性が嫌で仕方ありませんでしたが、今なら胸でもなんでも使って堕としたい気分です」

 「私も本気出しちゃおっかなー」

 「優希ちゃんならすぐ彼氏出来そうだよね」

 「咲さん。私は?」

 「お世辞でも嬉しいじょ。

  実際、男友達は多いし、やろうと思えばできるはずだじぇ!」

 「結婚式には呼んでよね!」

 「ゆーき。私は?」

 「……それに、京太郎との約束もあるしな」

 「何か言った?」

 「なーんでも」

 「私は?」


 7/11

 ……
 …

 いい感じにお酒もまわってきました。

 優希ちゃんはお酒に強いんだけれども、私と和ちゃんはそんなに強くない。

 それでも、この日は結構飲んじゃって……。


 「それでね!

  京ちゃんが強引にねー!」

 「奇遇ですね!

  私の京太郎君(妄想)も強引にキスとかしてくれるんですよ!」

 「あははー!

  和ちゃんとおそろいー!」

 「やべー惨状になってるじょ」

 「私はやっぱりキスされるのが一番気持ちいいなぁ。

  大事にされてるって感覚がしてー、気持ちよくてー、興奮しちゃうのー」

 「須賀夫婦は酔うとロクでもないな!」

 「あー、どこかに長身金髪イケメン気遣いができるイケメンCV福山潤落ちてないですかねぇ」

 「のどちゃん、どれだけ高望みする気?」

 「えへへー。

  イケメンかどうかよりもー、京ちゃんってことが大切なんだよー」

 「惚気乙。っていうか、そろそろ京太郎が来てくれないと収拾が……」


 8/11

    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  | 「咲ー。迎えに来たぞー。」
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、           イj   / /
            :.          < |'  /}/
            、__   ´    } イ从/
               |        |/
              「 ̄|     「 ̄ ̄ ̄ ̄}
              |//l|     |//////// 、
        ,. <// ∧      |//////////> 、



             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧  ← 少し前に回収された
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : | 「あれは、はらむらわ?」
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : |
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


 9/11


/r"´`ヽ ./   / /i  / / i   |  : : :!: ! : : : : :l O   l': :、: : ヽ、: .`ヽ
ハ 、  ノ/   /  l i  ,ハ ハ |  i.|: : |: :ハ : |.:!: : i: :ト.、._ ,.イ|i: : .\: :ヽヾ、:
: //:7:r' ヽ:i: : :i.!: : :|:!,.-|-|、.! !|i: : !.! :‐!-|-!、|_ト、: :!: ゙、: : : :|:|:、: : : :ヽ: : ゙、 ヽ

/ l:/: :ゝ イ!: : :|!: :/|i: : i-!-| !:、: |、!: :|;ナ |: ハ|`!、!|: : !: : : !:|: i: : : i ハ : : i

 |': : : :ト、!O: : !i: : :!:!ヽ、.! ヽ!   ヽ! ゙、!  |/ リ |:ノ !: /i: : :/:i: |: : : :i| i: : :|
 !: : : : |、/゙:\:! \:|   _,         、      リ |/ /: : : / /i : : :i|ヽ| : i|
 ゙、.:: : .レ: : : : :! ≡≡三彡       ミ三≡==、  /: : ノ ;/:/: : ///.!.: ;l    「京太郎、遅いじぇ……」
  i: : /; : : : :/ :::::::::::::::::         ::::::::::::::::::  //` ‐:´ / : :/'"//: :ハ
-- ヾ/ハ:i : : f  """"""          """"""  /ィ: : : : ノ,. イ://:,ノ  ゙、
__  |ハ:|、: :i.、                  /:/: : : イ´:i: :l.|――‐----

  ̄ ̄ ヽ、!w;丶、          ,.-、__,へ7 ソ/: : //: ノ;ノ'"__
           `ー-、_ ~~~'´     _ ノ-― ´'"´       ̄ ̄ ̄


                       _ -───- _
                    .               、
                    /:>                     \  __
            ___j/                 __ Y´::::ノ:ヽ
              |::::::::::/     . : : : :! :. . : : . : : : . : . .  {::::::::ヾ.イ::::〈
             !:::::::/ / /. : / /: : .:| ::|: : :;: : : :|: . : : :. ヽ::::::::::};}:::::::|
              l:::::/ / / . :/ /: : /| ::| : : :|: : : :ト、:|:|: : }´:::::::|ト__:/
           {:::/ /.: ; . :/ /: : ::{: :| ::|: : :!、: : | |: j、:|: : l:::::::ィ´ヾ:::ヽ、

           l_:l イ: : :|: :|: :ト{、: :ハ|: :| : : :|: ヽ :| }厶イ、 |丁/::::::::}:::::::〉、
           /:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´

            ヽl |_l: : |: :|: :|rテ干示ト'\lヽl´::rf苡圷¨} |/-|:  ̄:|: :l |
            レ \ト、 \ヽ 弋:ツ : : ::. ::.   ゞ夕 ノ/ ´|: : : :|: :|  |
                    イl| |\}l`.:xwx:. ,     .:xwx::.  _ノ;  ::| |  |
                / j|! ハ             // |  : :|:l: : :| 「……咲さんが二人!?」
                  / .イ j|l介 、             /´   !  : :!:l: : : |
              / /| ||l|{  、 ´ `   イ_    |  : :l l: : 八
                / / l| |l|||  __」 ̄    {、:::::ヽ、  |  : :| !: : : ∧
            / // l| ||厶斗‐::´:r‐!     /::::::::::::`::|  : :ト、: : : : ハ
              l /   /| |::::::::::::::::::/-、   ァ´:::::::::::::::::::::八 . : }>、\: : :ヘ
              | 〃 ∧!  ト、::::::::::::::::l ̄ ̄ 7::::::::::::::::::::::::/  . :j   ヽ }: : :ヘ
             l//  }/'| 八::\::::::::::|    /:::::::::,.-‐::´:::// . ::/ /´∨: : : :ヘ
             // ∨ / ハ:.:.\::\::::l  /-‐::´:_,..:.: ̄// . ∨〃   }ヾ: : : :ヘ
          {イ  / / / l ヽ:.:.:}>-::!./-‐<:.:.:.:.:.:.:.:.:イ/   ∨イ     Vヽ 、: : }{
          |ハ  }ァ'./ {   `ー-ゝ、レ_∠≠=- ´ /   . :/ l|     ト:l | l: :ハ|
          | ∨} j |l|      {_j} /    / イ  Y ヾjl;     |::|Ⅳ}/ }|
              / / イ 八l      /:/:::Y    // l |/    Y      |::l / リ|
               l〃/l|   \   {::八::::}    /    |ハ|    }   ;/ |::|  /|


 10/11

 「京太郎君!

  咲さんが二人いるなら片方もらってもいいですよね!?」

 「えっ、なにそれこわい」

 「咲が二人?」

 「のどちゃんはなにを言っているんだ」

 「じゃあいただきます!」

           :_,.  -─……─-  :
       :
      .:´........................................................\:
   :/.......................|........ト、..............................ヽ:

 : /....................| |...i|........| \...........|....|............
:/.........../ .....|.._|_八......|   \__....|............i:
: ̄ ̄ ̄|...|....| [   \|    \|....|............|:

      :|...|....|┬─┬    ┬─┬ |............|:
      : |...ト..| 乂:::ノ     乂:::ノっ|............|:
    :i|...|....|                 |............|: 「!!?」
     :||...|..人     , _       人.......l..|:
      八Λ.....>      _   .   <......../|/
      \|\_,ノ⌒ 〈___/ ⌒>‐-ミ:

      ;/ ̄ |:\ ∧ /  /:::::/  \;
       :/   |:::::::\ ∨_/:::::::::/   ハ:
      :/     \:::::::Χフ:::::::::/
     /        ̄/:Τ:< ̄        ',;
     ;\   |    〈::::∧:::〉       |  /:


 「のどちゃんそれ咲ちゃんのお姉さんじゃ……」

 「あ^-ぁぁぁ咲さんかいぐりかいぐり」

 「えっ、ちょ、助けて京ちゃん!!」

 「和。その辺にしてやれ……」

 「は、はらむらわ! わ!」

 「のどっちのどっちです!」

 「京ちゃん! わが! わが!」

 「のどっちです!」


 11/11

 ……
 …

 ・帰宅後

                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  } 「わがこわい……」
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {

                    _..................._
               ,. : : :´: : : : : : : : : : : : `: : . 、

              /: : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : \
             /: : : : : : : : /: : :,: : : : : : : : : : : : : : ヽ
            ,:': : : /: : /: /: ': : :/: : :,ハ: : : : : : : :、: : : : '.
              /: : : /: : /: /: :,|: : :l: : : | | : : | : : : : ∨: : : .
          /: : : :' : : :|: :| : /|: : : : : :.| |: :l|:|: : : |: : |: : : : :.
            /: : : : |: :|: :{: :|: :! { : : |、: :| }: :l|:|: : : |: : | : : : : |
        /: : :/ : |: :|--Ⅵ、{_从: :{ \{ ム斗|-: : |: : | : : : : |

         |: : /ィ: :{: :| ,イ斧ミ、` ∨ ー',ィ斧ミ、|: /: : ': : : : : |
        l: イ {: : :从{ 比刈     比J刈 }イ : / 、: : : : '

        ' l  |: : : : }  Vzソ     弋こソ /: :イ  }: イ: ,
           |: ∧: |  `¨   ,     `¨¨ ムイ__,ノ:/ }:/ 「私もこわい(お姉ちゃんを捧げれば逃げられるのか)」
           |/ }从              /: :/}/ /
              / }: 、   ‐-----‐ 、   イ: :/ /
                  l从` .       ィ   |:从
                      ` ーr = ´    |、
                     /|      |::\
                  ,..:<:::::/     /::::::::>:..._
              ...:<:::::::::::::/      /:::::::::::::::::::::::::::> 、

 カン!

投下終わりです


 1/11

 296
 盛ってる京咲をシロが覗いてる
 301
 京太郎の浮気疑惑に慌てるシロ(平行世界)


 「んじゃ、シロ姉。今日も帰りは遅くなるよ」

 「……わかった」


 最近、京の帰りが遅い。

 バイトを始めたというのが原因だが、それだけではないのがわかっている。

 京から女の匂いがする。

 本人は気づいていないつもりでも、女の子は男の匂いに敏感だ。

 ふと漂う香水の匂い一つから疑いを持つ。

 大学生では京の付き合いもあるわけで、そこまでを制限はできない。

 そうして全てを制限してしまえればどんなに楽かと思えるが、そこまでの自由を奪ってしまっては京ではなくなってしまう。

 これも惚れた弱みかと思いつつも、彼の着ていたシャツの匂いを嗅ぐ。


 「香水……」


 べっとりと付いたわけではないが、確かにいつもの香水の匂いがする。

 彼が働いている現場の同僚がつけている香水かもしれない。

 匂いというのはかなりきつくつくもので、彼と触れ合っていなくても同じ空間にいればついてしまうこともあるだろう。

 冷静に自分に言い聞かせるが、感情が納得してくれない。


 2/11

 「なんで京と同じ空間に女がいるの」

 「違う。

  それじゃ京の自由がなくなってしまう」

 「京には私だけいればいい」

 「違う。

  たまたま同僚にこの香水の人がいただけ」

 「同じ空間に存在すること自体が許せない」

 「ダメだ。

  そんな無茶は通らない」

 「なんでそんなに我慢するの。

  京に近づいた女が悪いでしょ」

 「……やめて。

  そんな考えじゃ、私も京もダメになる」


 3/11

 どんなに理屈で説得しても、感情は反発する。

 不安で胸が押しつぶされそうで、吐き気とめまいに襲われる。

 もし、自分から京が離れてしまったら、別れようなんて言われたら壊れてしまう。

 私を安心させて欲しい。

 もう家から出ないで私だけを愛し続けるといってほしい。

 外に出るだけで雌猫どもは京に色目を使う可能性が出てくる。

 そんなの嫌だ。京は私だけのものだ。

 不安だ。不安だ。

 どうすればいい。

 ……京が私の元から離れないようにするには、どうすればいい?



 それは恋人の誰もが持つ些細な不安。

 それでも、その時の私にとっては押しつぶされそうな不安。

 誰かを取られたくないなんて初めての経験で、気持ちをどう落ち着けていいかわからない。

 どんなに深呼吸をしても、鼻を刺激する香水が全てを壊していく。



 もし、京と私だけの楽園があれば―――


 4/11

           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ | 「それがあったら、どうするつもり?」
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧




      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } / 「……私?」
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\


 5/11

 音もなく現れて目の前にいるのは、見間違うこともない自分の姿。

 鏡などは置いたつもりもないし、目の前の自分は好き勝手に動いている。


 「あなたの理想郷は存在する」

 「……!!」

 「働く必要もない。他のすべてと関わり合うことはない。

  あなたと京だけの理想の園」

 「そんなもの……」

 「信じられなければ見てみればいい」


 まるで新幹線が動く瞬間のような違和感を覚えたと思ったら、そこには異世界。

 岩手の田舎を思い出すような緑の世界に、大きな屋敷。

 季節を無視した様々な花。

 美しいとしか形容のできないその姿に、圧巻した。


 「ここならばあなたと京は静かに暮らせる」

 「……」

 「あなたなら、どうする?」


 目の前の自分は手を伸ばした。

 私は、その手を―――


 6/11

 ……
 …

 「ただいまー」


 なんだかんだで思ったよりも遅くなってしまった。

 シロ姉、怒っているかな?

 どうも心配性だから、しばらくはムスッとして怒られるかもしれない。

 電気が消えているから、もう寝ちゃったかもしれない。

 明日は朝一で謝らないといけないな、などと考えていると、机に突っ伏して寝ているシロ姉を見つけた。


 「おかえり、京」

 「シロ姉!?」

 「私、待ってたよ。ここで、待ってた」


 どこか虚ろな眼差しをしている。眠いのかな?

 あんまり心配させるのも彼氏失格だよな。


 「シロ姉、起きてたならこれ」

 「?」

 「初任給で買ったプレゼント。

  これから寒くなるからさ、マフラー買ったんだ。

  それに、シロ姉カッコイイ系だし、似合うと思って」


 シロ姉がマフラーをしているところを想像する。

 ボケーっとしている時ならともかく、真面目な表情ならばさぞ似合うだろう。


 7/11

      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
        |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
        \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
          /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       | 「……ありがとう」
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } /
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               /.:.:/:.:.:./‐/ >、 _ ... イ     ゝ   ヽ
                 l.:.: ′:.:.|‐|    λ´            ` < _
.               人::|:.:.:/::|‐|     `ヽ   ィ´        / 7:.:.:. ’,
                Y:.:.:.';:.:/:.:.:|‐|                     / /:.:.:.:.:.:.:.:
             }.:.:.:.Ⅳ.:.:.:.|‐|                    , ' ソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:



                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「どーいたしましてっ!」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i


 8/11

 ……
 …

 「霞、ありがとう」

 「私は何もしてないわよー」


 結局、私の手を受け取らずに待つことを選んだようだ。

 胸が痛くて、苦しくて、何もできない中で待つのはとてもつらい。

 それでも我慢して、京を信じることが出来たみたいで良かった。


 「相手を信じられなければ、いつか必ず破局する」


 ふと、こちらの京を見る。


 9/11

 「うげー、気持ちわるー」

 「あっ、京ちゃんおかえりなさ……。

  また飲まされたの?」

 「いや、酒は控えめにしてたんだけどさ。

  連れてかれた店が臭くてなんのって……」

 「……そう。

  おっぱいが大きなお姉さんはいた?」

 「いやもう、すごい人が……。

  あ、あの、咲さん?」

 「香水の匂いでわかるよっ!

  キャバクラにでも連れて行かれたんでしょう!?」

 「ゲーっ!?

  つ、付き合いでな!?」

 「ふーんだ!

  とりあえずその匂い、全部洗い流すんだからお風呂に入るの!」

 「あ、はい。

  ……あ、あの咲さん、なんで一緒に脱いでるの?」

                           ┐
                    /::::/
               /  /::::::::/...-―≠ニア{
                   /{ /:::::::::::::::::::::::::::::::-=<...
               {::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::-=く:::::\
                   〉::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\⌒
                 /:/:::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::\
               /:::/::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.⌒丶  __
           ⌒i::|:::|:::::|::|:::::::::|:::|::::::::|::::::::: |::::::|乂__ /: :.:|

             |::|:::|:::l:|::|::::l:l::|:::|::::::l:|::::l:::: |:l::l:| ̄/: : : : |
             |::|:::|:::l:|::l::::l:l::|:::l\从:::l:::: |:l::l:l/: : : : : :/ 「匂いを洗い流したら、上書きするからだよ?」
             |从:|::从八从乂{´廴}乂::::从劜: : : : : :./
                )イ::圦     ,     ∧/----: : :__:_/
                   }//> . - . イ:::::: : : : :/´ ̄∨ ̄ ̄\
.            ___∠{: : : : : :| ̄ _」::: : : : :./    l|     | |__
            //   ∧: : : : :.ー―.:: : : :/} ___ }   リ リ
            ノノ   \{ {\: : : :.  .: : :/ニ/ l/ ̄\__彡'--  、  \
           { {     ̄ハニ、:_:_:.//ニニ/   |            \   \
           /\   ___/  |`ー ‐┼┼≦___} -=ニ三三三三ニ=-  \   \
        /  / ̄ ̄   八   ,{三三三三三三三≫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`   \
      .  ´   /         }    \三ニ=- ̄{ ̄ ̄               \
   /   /            |     \三三三ニ=- __
  /   /            _|     /≧=====┬=ニ三三三ニ=--
. /                / {廴___/´  / ̄ ‘,    ___ .... . -――-

/ /         ____. .: ::|  \     ___/  --- ‘,  /: : : : : : : :./::}:_:_:_/::
,/   / ̄ ̄/: : : : : /: : :人    ̄ ̄   /: :|: :\: : ̄: : : : : : : : : :/::/: : /::::::


 10/11

 ……
 …

 あそこまではいかなくても、生きていく上で相手を信じなければやっていけない。


 「ねえ、少し聞きたいんだけれども」

 「どうしたの?」


 神妙な顔で霞がこちらを見つめてくる。


 「もし、あの子がマヨイガを求めていたらどうするつもりだったの?」


 ああ、確かにそれはあり得る話だ。

 あれだけ追い詰められていれば、目の前に差し出されたご馳走に手を出してしまうこともあり得るだろう。

 それがいけないことだ、なんて言うつもりはない。

 ……客観的に見れば、の話だ。

 もし、その手を取ってしまうのであれば―――


 11/11

                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
                /´ア´ /  / /       !   ',   ヽ
            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄   \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、     } ヽ!  〈 /フ   j!  / リ 「京を悲しませるのなら、自分だって許さない」
               `ヘハ ト          j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ `   /    / ノ j_ノ ´
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /


 1/10


 「たまには運動しないと太っちゃうわよ?」

 「……」


 巫女服とパソコンという、不思議な組み合わせに説教される。

 しかし、家を占領して小説を書いている人が言う言葉じゃない……。


 「私は監視役」

 「はいはい。

  そんなこと言っていないで、たまにはちゃんとお外に出なさい」

 「用事がない」

 「それなら、あそこの大型デパートで京太郎さんたちへのクリスマスプレゼントを買ってきてくれないかしら?

  お高いのでいいわよ。お金は後で出すから、ね_」

 「クリスマスプレゼントを代理で買いに行かせる人がどこにいる……」

 「だ、だって締め切り間際なんだもん!」


 霞に呆れて溜息をつきたくなるが、何かと世話になっている相手だ。

 私としてはイベントはどうでも良いのだが、霞はイベントに目がない。

 巫女としてそういうものに関わっていなかったから関心がある、などと十年前には聞いたが、今考えるとたくさんの少女漫画に影響されただけだろう。

 呆れながらも、霞には貸しも借りもある。

 不本意ながら、外に出向くことにする。


 2/10

 ……
 …

                     _  \ー- 、
                   ∠二 _  ̄\ヽ   !
              -=_,,ニ二_   ヽ  )}  }
              / _,, -‐     ゝ   ノ、
                 / /              ヽ
              / /                 }
            .ノ       /           ヽ`ヽ、
          /.     /     /    l   !   l   ヽ
         /  /    /     / /   .}   l .l  }ヽl⌒ )
         ./  /       / /}∠!_  ./l__l__ l  l  l
        / ./ /   {  /7____|  /´j_∠!_/! リ  }
       (/{  { /   \{/(。::厂`;ノ ´(。厂)トノ\人
         乂 .八ハ  /   l ,,,`¨      ¨,,, ∧    ,ゝ
           `   )/从  l、      `   / }   .l 「んー……」
           _,,,../l \{::\   , 、 ./、ノヽ/)ノ

        ,, -<//////∧ \::::>..._ ,,..イ∧ ヽ
      /  \ ヽ/////∧  \  / .}///l  }
    ./      .、.}/////∧   〉∧ .|///l  l
  /        }.l//////∧  ,.ヘV∧ .l.//∧ .l
 /             ////////∧/ }::::} Y////∧ノ
.〈         , イ/////////∧ノ:ハ:ヽl.//////\
./\      / }////////////∧イ  Vl.////////ハ


 いざ外に出てみれば、寒い、だるい。

 今年の夏は異常気象だなんだと騒がれていたのも懐かしい。

 気づけば冬は寒いではないか。なんだ、いつも通り。

 そう考えると、マフラーや手袋を買うのも悪くはないかもしれない。

 だが、そもそも暖かくなるまでマヨイガから出なければいいのではないか。

 ……ふと、雪ではしゃぐ京の子供達の姿が目に浮かぶ。

 やっぱり、少しの防寒具は揃えてみてもいいかもしれない。



 大型デパートの婦人服売り場はクリスマス前ともあって、店員が待機している。

 少し見ているだけで声をかけられて、ダルい。

 こういう場所では、ほとんどが女性客、店員も女性なのが普通。

 その中、居心地が悪そうにキョロキョロと辺りを見回す男が一人いた。


 3/10

           ,  ⌒ ー   ̄ ̄  、
         /_,. -            \
        /´ /     /⌒\      ヽ
        , ´ ,         V     :.
       /  /  /  / /      | V : V |
     /-- ´' / /  / l|{     | l| | | {
        / イ  {  ':|_,斗| |  、_l__/_ィ  |l∧
         /  ,: ∧ | {∧{ {  、 /}/}/ } /∧|
       / イ / {∧{ 、__,.V {∨ 、_,/ イ}' `
       ̄´ V∨乂l      \    ムイ/
               从      '     八/  「(居心地わりー……!)」
           -〈〈/\  v-っ  イ》く__
        /////∧\} > -- < |//}///> 、
       /////////\}     「/〈////////\
      /////////////|--、  r-|/ イ//////////\
    //////////////∧、__「//////////////// \
   {//{////////////〈 ∧    }///////////////////}
   |//|/////////////V/\ //////////////////'//|


 なんだ、あれは京だ。

 なぜあんなところでフラフラしているのだろうか。

 ふと声をかけようとして、自分の身だしなみに気づく。

 そこまで悪いわけでもないが、好いた男に自信を持って見せられるような格好ではない。

 少し顔を赤くして、その場を去ろうとする。


 「あっ、シロちゃん待って!」

 「!?」


 後ろから呼び止められる。

 こうして人を間違えることを恐れずに呼び止めるのは京の美徳だろう。

 声をかけられるだけで、先ほどまで焦っていた自分の姿などが吹き飛んで、嬉しさが胸を飛来する。

 ニヤける頬を一生懸命ポーカーフェイスに持ち直し、くるりと振り返る。


      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } / 「……何?」
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\


 4/10

 「よかった。シロちゃんで合ってた」

 「よくない。

  未成年を呼び出す成人の男……」

 「わわっ、彼氏と待ち合わせとかだったらごめん!」

 「……違う。彼氏なんていない」


 気遣いとはいえ、自分が京以外の男に目を向けると思われているのが癪だ。

 京以外の男どころか、京以外すべてがなくなってもいいと思っていたこともあるのに。

 ……今は、霞、咲、玄、そして子供達と私の世界が広がった。

 恥ずかしいから、霞に言うことはないけれども。


 「ちょっとお願いがあるんだけれども」

 「何?」

 「そ、その、クリスマスプレゼント選びの間、アドバイスくれないかな?」

 「え?」

 「婦人服コーナーって男一人だとめっちゃ居づらくてさ……。

  今までは本当大変だったんだ。シロちゃんが良ければ、だけどさ」

 「……いいよ」

 「よっしゃ!」

 「でも、(見た目)未成年に貢ぐ成人男性にしか見えない」

 「じ、事情を説明すれば大丈夫だし!

  ほら、俺とシロちゃん似てるから兄妹ってゴリ押そう!」

 「……ふふっ」


 事情を説明するときには私の本当の年齢もバレてしまうのだろうか。

 私は構わないけれども、芋づる式で霞の年齢がバレるのはかわいそうだ。

 それにしても。


 5/10

                    _,,.. -=Z__
                . -‐=二..,,_ '"´⌒``ヽ、
         . -‐=く             `ヽ、

        /                  `ヽ、    `ヽ、
.      , ´   '~ア   ,      \     `ヽ、    `ヽ、
     , ´ / /    :|      ヽ、     `、    ー-ミ
     ,′ イ  :|    :|\      `ヽ、  `、 `ヽ、 {
    {/ ;ノ|  . :|   :,  j|  `ヽ、     `、   `、  \;
     {/:ノ  ;八  { 八( ̄ ̄\    〈\} }\`,    `、
.     {: .;ノ|:┼‐ \ \_Z斗≠=ミ\ヽ、! } } :}j    ;
.      乂l 人」斗=ミ\Ζ 乂_,ノ  }ハノ `,丿      \j
      人 ハ}乂丿               |  \ `;(\ノ
       \ハ   ,                 ノ   `:, }ミ、
.           }                厂`、   :}}  ;ハ 「姉弟、か」
         ∧             . : ! ;   从 ;八j
          / /\   '⌒      . : . : . j j ;,:仏イ
.        / / : : ;ヽ、      _...:::ア . :/|人ノ
.         {ー|: :/{: : : : :Tニニア¨}:/___/ /⌒\
.         人:{  \_(\_厶ミ{∧    ,:    \__
                _//{ ∨⌒;〉 . ´       /⌒\
               ,:´:| ,′〉に)/ ∨      / .   \
               _/ :丿 j/ ∧ \/        ,: . . .     ‘,
           /.:/  {___/ }____ノ        .′. . .    |


 「や、やっぱり不満?」


 本当はとても嬉しいのだけれども、それは決して顔には出さない。

 自然と出てくる単語でもあるまい。

 けれども、まずはどちらが姉か、兄か、わからせてやる必要があるようだ。


 6/10

 ……
 …

 「それで、何を買うの」

 「子供達の分はおもちゃとかを買ってあるんだ。

  嫁さん用にマフラーと手袋を、ね」

 「へぇ……」

 「なーんか連れ添いも長くなるとプレゼントもループしちゃうんだよねー。

  ってこんな話されても嬉しくないか」


 嬉しくなくて、嬉しい。

 あなたがそうして見ている女性が私でないことがちょっと悔しい。

 それ以上に、あなたが幸せそうに咲について話すことが嬉しい。

 京と私が親戚同士なんて、この世界の京は知らない。

 だから私は姉でもないし、恋人でもないけれども、京の幸せを祈っていいはずだ。

 そう、もし京の幸せを阻害しようというのなら……私も……。


 「うりゃ」

 「?」

 「シロちゃんの髪の毛って綺麗だから、こういうの似合いそうだよねー」

 「……」

 「そういうビジュアル系の服装もカッコイイけど、こういうのイイよね」


 そう言って私にいろんな服を当ててはウンウンと唸り始める。

 ……本来の目的と違うでしょ。


 7/10

          /   /     |   | |   | |  :       l :l   |  |   :|   | |
       / /    |    |__ | |   | |  |  :   l :l:  /|  |   :|   | |
.      ///     |    |\ |‐\八 |  |  |    |__,l /-|‐ :リ   リ  | |
     /  /   - 、     :|   x===ミx|‐-|  |:`ー /x===ミノ//  /  :∧{
       /   |  :.八   _/ {::{:::刈`|  |  l:  /´{::{:::刈\,_|  イ  /ー―‐ ..__
.      / / :|  ::|/ \{^ヽ 乂辷ツ八 |\| /' 乂辷ソ ノ^l/ } :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `「⌒:.
.       //  /|  ::l、   :    ー‐   \{  | /  ー‐    j/ /}/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.
     / _,/:.:..|  ::| \ !           j/        ′/:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
        / :.:.:.:.:{  ::|\ハ_,          ノ            ,___/{:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.∧ 「これだっ!」
.    /:.:.:.:.:.:.:.::′ ::|:.:.|\圦                       / j/l/.:.:′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.∧
.   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:′_,ノ⌒ヽ::|  、    、      _  -‐'     /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.::/:.:
 /\:.:.:.:.:.:.:r‐ ' ´     ∨\/ ̄ )  ̄ ̄        /   /.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:/:.:.:./:.:.:
/:.:.:.:.:.:.\:.:.ノ  ----- 、  ∨/   / 、          /   ,/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:/:.:/:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /        ‘,  ‘, ./、 \       /   /.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.://:.:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:/:.:.:.:.:.{   ---- 、   ‘,  } /:.:.:} ̄ \ ̄ ̄ ̄/ ̄ /:.{/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-<⌒:.:.:.:.:
:.:./:.:.:.:.:./       ‘,  ‘,「l /⌒^\________/}/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/´    \:.:.:.:.:
:/:.:.:.:.:.:.{: .    . :    ‘, 人U{:.:.:.:.:.:.:.|:\        /:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.―‐┐:/        \:.:
:.:.:.:.:.:.:.: }: : : :--:/\: . ノ:r/   / .: .:.:.:.:.|:.:.:.:\    ,/:.:.:. |:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./



 いくつか品物を漁っていたと思えば、急に思い立って商品を手に持つ。

 何を思ったか、いきなり私の前にやってきては、自信満々にマフラーを巻いてくれる。

 京の体が近くて、大きな背丈にドキッとして、肩幅の広さからくるコートの大きさにキュンときて、男の子の匂いにクラッとくる。

 でも、気づいてしまう。

 そういえば、平行世界の自分は京にマフラーを買ってもらっていた。

 私はこうして、それを目の前で見ているだけだ。

 全て咲へのプレゼント選びのための代替に過ぎないと考えると、どうしようもなく胸が痛くなった。


 「やっぱこれだな!」

 「嫁さんへのプレゼントは、決まった?」


 絞り出すように声を出す。

 京を不安にしてはいけない。


 「?

  これはシロちゃんへのクリスマスプレゼントだよ」

 「え?」

 「今日付き合ってくれたでしょ。

  そのお礼。シロちゃんにはお世話になってるし、どうぞ!」

 「……これ、結構するよ」

 「しゃ、社会人の財力を舐めちゃいけないな」

 「お小遣い制なのに?」

 「な、なぜ知って……、とにかく、これは俺が君にプレゼントするの!」


 もう決めた! と言い切って店員さんを呼んでいる。

 店員さんと京が表に出していない在庫の確認をして、どうやら見つかったようだ。


 「じゃあ、包装してください」

 「ここでつけてく」

 「あっ、寒いからその方がいいかもね」

 「……うん」


 8/10

                                     <

     //      ´   !       丶、        \      \
    / /    /     !  ',    ヽ  ヽ           \      \
  /        ,'    l  ',       \  ヽ、      ヽ       \
  '        ,'       !',,  ',       ` 、、 ヽ      ヽ       ヽ
  {l ,'      l      . l   ヽヽ       ヽヽ ヽ               \
   /  ,'    l      |  \  \ヽ"'' - ,,   ヽ~\     ヽ
          ! |    !|   \   < ~ "' 、 ',  ! ヽ     ,   \     ヽ
  ,' /!      .∧  __  ~ー  ヽ    <   ,,x≦ }ヾy、',   /            }
  ,'  l ,'!   l !l 、~  ',丶--    `   ̄彡ヤ"::o:::::}  }/ }/i /   \   ヽ ,'
  { ,'  !|   |! ∧ヾ __ ≦ ===ミ        弋:::::::::ノ      ./、     ヽ   |/
  、 . ! |   | | ∧ .|l ヤ:::::o::::}          ¨       ! }  \    ',
         、| |.∧ 、 廴::::::ソ                | /    ヽ   ,
          | 、∧           ,           |'   ヽ   ヽ  / 「ここで、つけたい」
     |  |    ヽ ',   ///       ///    /   ',ヽヽ  }
     |    ',    ∧                      ,' } ヽ! /
       / \ヽ    、           ,-_‐、       イ ヽ! //
      ', ! ', 、ー    >               |
       丶 丶、  \     >        イ  .!__
              ̄      -|  `  ‐      | 八
                  / ヽ!         /   ヽ
                 /    \      イ      |::::<..
             ,, - ''"|       ` ヽ  / 、         l:::::::::::::::::::...<


 9/10

 ……
 …

 そのあとは、京のクリスマスプレゼント選びに付き合わされた。

 咲の分が気合が入っているのは当然として、お世話になっているからと霞の分、玄の分、照の分まで買っていく。

 そんなにお財布の中身は入っていないだろうに、背伸びをしているようだ。

 少し聞いてみたら『それでも男には見栄を張らなきゃいけない時がある!』なんて力説された。

 あとはお礼として少しスタバでコーヒーを飲みながら談笑をして、解散した。

 最後までずっと、家まで送ると言い続けていたが、それは逆に困ってしまう。

 私にはマヨイガがあるのだから、外に出るときにマフラーをつけることも少ないのだけれども。

 しばらくはマヨイガの中でもマフラーを付けてしまうからもしれない。

 そのことについて、霞に言及されたらどうしよう、なんて思ってしまう。



          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、 
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ   「ダル……」
     /    廴 ///   /// | }
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ


 いつもの口癖が漏れてしまう。

 恥ずかしくなってマフラーで口元を隠す。

 京の選んでくれたマフラーが顔一杯に広がって、ますます顔が赤くなる。

 今日はダメだ。もう、誰にも顔は見せられなそうだ……。


 10/10

 ……
 …


 「え、えらいもん見てもうた……」


 自分のライバルの想い人が、まさか援交をしているなんて……。

 チラッと見たくらいだが、そこそこの年齢差があってお互い親しい仲に見えた。

 仕草から自分の想像してた通りの優しい人だったことがわかって嬉しいが、それとこれとは話が別だ。

 まずは、やらねばならないことがある。


                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、

       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、

     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .

    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,

   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ 「て、照にも伝えんと!」
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{

                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。

         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ
       /  ヘニニニニニニニi! ,,ィー‐ 、  .i!ニニニニニニン  ,


 カン!

 298
 不意に接触したり密着して慌てるシロ見たいな
 300
 勘違いの深まるセーラ

>>1にある通り、久出せなくてごめんね。シチュだけはなんとか


 1/11

 319
 宮永家の忘年会


 宮永照です。

 今日もセーラと二人でお食事会。

 二人して一緒に遊びすぎと思われるかもしれないけれど、毎回それなりの期間が空いていると思って欲しい。

 今回もセーラに『相談事がある』と呼ばれて来てみれば、もじもじと顔を赤くする女の子がそこにいた。

 一度女の子っぽい仕草を教えてからはすごく可愛い。

 いつもならば後ろから陽気に抱きついてくるだろうし、一体どうしたんだろう。


 「あ、あのな。照」

 「うん」

 「落ち着いて聞いてほしいんやけど……」


 神妙な顔つきで顔を上げる。

 この感じは……、前と同じで恋の相談かな?

 それならばまたとしても恋の伝道師マジカルテルーが一肌脱いであげるしかない。

 あっ、安心して京ちゃん。私が肌を見せるのは京ちゃんの前だけだよ。

 そ、そんなに見たいなら、京ちゃんのためならいつだって……。


 「そ、その、この前照の言う『京ちゃん』を見かけたんやけどな」

 「?」


 トリップするところを現実に引き戻される。

 京ちゃんの話?

 偶然京ちゃんを見かけるなんて、本当にすごい確率だね。

 一体どうしたんだろう。


 2/11

                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、

       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、

     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .

    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,

   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ 「そ、その、女子高生っぽい女の子に何かをプレゼントしてたんや」
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{

                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。

         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ
       /  ヘニニニニニニニi! ,,ィー‐ 、  .i!ニニニニニニン  ,
       ,    ヘニニニニニニ=i!´     `i!ニニニニニン    ,



         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : |
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /


 3/11

 「よ、よく似た別人かもしれへん」

 「そ、そんな……」

 「俺だって考えたくないけど、どう見ても援交にしか見えへんかったし」

 「きょ、京ちゃんがそんなことするわけないよ」

 「そ、そうやな!

  すまん。きっと俺の見間違えやわ!」

 「見てた感じはどうだったの?」

 「そんなに凝視してたわけやないけど、やけに楽しそうやったな。

  婦人服売り場に男がいたから珍しいなーって思ってみたら、よく似てたんや」

 「わかった。ありがとう」

 「あ、あの、照……」

 「セーラ、大丈夫だよ」


           . :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` 、
         . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
        ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
.       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :′

.        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ′
.       ∧: : :.i.: : : : : | : : : : i|: : : : : : : : :.:|: : : 、 : : : : : : : i
     /_\ |: : :.|: : | : : : : i|: : : : : : : : :.:|: :| :ハ: l : : |i : |
    ./: : :,イ: :'|: : :.|: :_|_: : : : il: : : : : :ト、: :.:| }/_, ∨: : :|i : |
   /: :/' |: :l|: : :.|_l: |__ x、八.: : : : :| \} '",,_ i´) : :|i : |

  .//   |: 八: : | 乂_弋ツ>\: : :|<弋ツ.ノ .:::∧: リ.: :|

  ′    |: : : \|:ハ::::::: ̄:::::::::::: \{:::::::: ̄´:::::::/: ::∨: : |
        |l: : : : : : λ       ,        ハ: : : : : : :|
        i|: : : : : : :込、   __   __,.   ,イ: ! : : :、 : :| 「私にいい考えがある」
       __|: : : : : : : : :|__,.    ー‐ ´  ./|:|: : : : : ハ: :|
-‐= '      |: : :.l| : : : : | .::/>       . イ.>|: : |: : :/ ‐ :|
          |l : :八: : : : |.:::′          /:::::|: /|: :/_   '}
        八:/  \: : |:::|-- 、     --/ .:::::|:/ |:/
               \|:::ト-========イ    }' .ノ'


 4/11

 ……
 …


 須賀咲ちゃんです!

 今日は宮永家の忘年会!

 クリスマス前にやっちゃうのは、みんなの都合です。

 まぁそんな改まってすることじゃないけれども、こういうのは形が大事だよね!

 家族みんなで揃って乾杯の音頭をとって、集合することが重要なんだ。


 「さて、今日は飲むぞー」

 「お父さん、また酔いつぶれたら外に放り出すよ」

 「手厳しーな、咲……」

 「京ちゃんも酔うと面倒臭いんだからほどほどにしておいてよね!」

 「そう言いながら後ろにめっちゃ酒が見えるんですが……」


 べ、別に京ちゃんを酔わせてデレさせようなんて考えてないよ!?

 今日は家族もいるから、あんまり激しいのは……って何を言わせるの!

 そうだ。お姉ちゃんはお酒を飲まないように注意しないとね。

 そういえば、お姉ちゃんの姿が見当たらないなぁ。

 さっき準備しに行くって言ったけど、何を準備しているんだろう。


 5/11

 ……
 …


/`ヽ            .  - ─ ─-  .
 /`ヽ   . - ───<_人 _ : : : : : : : : :.┼  .
/  /´    __.rr.─‐┐ノ:´Y´ .: : : : : : : : :_ 人 _: \
し '   r<´  |ll:    | : : : : : : /. : : : : : :.`Y´. : : : ヽ ←白糸台の制服
   } └ .─ ┴‐─ ┴,. : ://: : : : / : : : : :!: : : : : _人_

、 .斗 ‐‐─ァ── <:./: :/: /: /: : /: : : : :.:/:i: : : : :.`Y´
 > ´  ̄ フ./: : :/: : :.// :./_:/_:/:_: /. : : : : :/:/: : :! : : : ∧
___..斗< /: : :/i: : : :{: : /: /: /: : /`ヽ. :./:/: :i: :.! : : :/:∧
.       /: : /´:!: :.:从: :芹竿ミx.:|: : :./:/:`メ: :.! : :/:/:.∧  「vチョリースv
     /: : /!/ |: : : |人{弋 _メckj /:/:/. :ム:リ :/:/: /:.∧

.    /: : /人.N: : : |  ⌒ ー ''     「笊ckくj /:/:./: /:.∧ みゃながてるだょ」
    /: : //: : ヽ!: : :.| """"        辷..ソXl|: : :/: /: /:.∧
.   /: : //__人_:j: : : |        ,   """ノリルイ⌒ `ヽ/:.∧
  /: : //: :.`Y´.|: : : ト、    、_       /. :i: :.:|      `マ}
ー/: : //: _人_: :.j: : :.:|:.|\     ー '     . イ. :人_ |    i
∨`Ⅴ「ー`Y´─.! : : |:.|.  \    .  イ: :.!:.`Y´. ! ___ 人 ___
 \ \       !: : ::l:.|     ̄「:i: : : : :j: :.:|: : :l: :.:l   `Y´
   \ \    从: :.j:.|      |N\: : :l: : :!: :.リ:.:.リ    l
      ト、\   人: l:.|      } jト、 \j : リ: :/: :/
     | .\ \   ヽ j\ _ _j ハハ  ` <': :./
     |:::\\ \     \   ⌒ } i    `<}ト、
     |: :: :::\\ \      \   .N      // ト、



         ,. : :´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、
      ,. : :´: : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ

     --/: : : : : : /: : ': : : : : : :V: : : ∨: : ',
     / : : : /: ': /l:|: :|:!: : :!: :、: |: : l: : :V: : :
   /': : : /: ': :{:/ハ七从: : |\:`lー/: : : | : : |

    /: :イ7: :{: :从{ __ {/\{  _从ハ : : /: : :.|
   '´   |: 八: :| ((__))     ((__)) |: :/} : ハ:|
       |: 人\〉:.:.       :.:/:イ ノ: , }'
       |/  `ム   , ‐--‐、   ムイ: /
          个 . ー― ‐'   个从{
           \:}`}>-<{:/}/

           _,..イ,'    V:\

        r<:´::::::::::::{--、 , -|:::::::::`ーr-、
       / ∨:、::::::::::∧, ---、/::::::::::::::/::/∧
       ∧ \:\:::::::∧  /:::::::::::///
        l  ヽ \ー<、_∧ ,:::::::::> ´ィ´   }
        |   } \//ヽ、∨/´/// }     |


 6/11

 「……お、お姉ちゃんが壊れた。

  年明け前に壊れた」

 「うわぁ……。

  照、その年になってそれは……」

 「照さん何やってんですか」

 「 禾厶 レよ 普 ぇ甬 ナニ″ ょ 」(私は普通だよ)

 「いやそれが普通なら放送事故起きますから」

 「京ちゃ ω レよ ⊇ ぅ レヽ ぅ @ カゞ 女子 、キ ナょ ω τ″ ι ょ」(京ちゃんはこういうのが好きなんでしょ?)

 「はぁ!?」

 「ちょっと! 京ちゃんまたなんかしたの!?」

 「またって何だまたって!

  何もしてねーし照さんどうしたんですか!?」

 「京ちゃん、羨ましいぞ!」

 「お父さんうっさい!

  出てくると話進まないから端っこにいて!」

 「いくら何でも手厳しーぞ、咲……」

 「 ⊇ @ 前JK ー⊂ 歩 レヽ τ ナニ っτ」(この前JKと歩いてたって)

 「……京ちゃん?」

 「えっ、誤解だ誤解!」


 7/11

                       .  ¨  ̄ ̄ ¨   .
                . ´              `ヽ
               . ´                  :.
                ′                         :.
            /                        :.
            ,′                       ;.
            /                         /
              / {         ニニ二三三二ニニ       /
          /  \     ニ二二三三三二二ニ    /  イ
            /\_ \ ___   ニニ二三三二ニニ   ∠ イ |
        /  ,ィ   ̄ ̄三三|:ニニ三王 三l 三|ニニニ= | | |
.        厶イ |  i  二| 三トニ二三ト、三ト、 ト、ニニ= | |/
         j  j从|  | |、 | | | ト、ニ王ニ{{ o }}ニ=  | ! 「この前の制服えっちじゃ物足りなかったの……?」
                 |  ト、圦乂| 乂| \{ \| ヽ{ヽ{   イノ
                 乂_{ jハ               从イ/´
               -=ニ`ト .    -    .イ二ニ=‐- 、_
              r=ニ    =ニ二|`ト   _ . r |二ニ   ニ7 }ニ〉
             ハ マニ   ニ二ハ         !二ニ    / / /ヽ
.            / Vハ \     ニ二ハー-  -一 j二ニ   / / / ∧
            ′ \\\   ニ二ハ───‐/二ニ  //イ /
            |      \\\  二∧    /二ニ ///,/ ,/  1
            |   }八  {\\\ 二∧  /二 /// // ∧   |


                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「いや確かに男なら制服は好きだけれども……」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i



        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、

        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!

       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!  「うん」
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |


 8/11

 「ちょっと待って!

  私も着てくる!」

 「いや着なくていいから! どうしてそうなった!」

 「母さん何処行くんだ?

  母さんまで着ようとするのは無理があるってレベルじゃねーぞ!

  ……あっ、やめて首締めないで連れてかないで」

 「そしてお父さんは退場した。

  それで、どうかな京ちゃん」

 「いや……、まぁ……(可愛いけど28でそれは何も言えねぇ)」

 「(´・ω・`)」

 「似合ってます! めっちゃ似合ってます!」

 「(`・ω・´)」

 「ほ、ほら! 京ちゃん着てきたよ!」

 「咲、着替え早すぎ……。

  じゃなくて、無理に着ようとして下着とか色々見えてるから!」

 「ど、どーせ脱がすんだからいいじゃん!」

 「いや、見えそうで見えないものを侵略する方が……。

  じゃねーよ! 子供もいるんだってばいい加減にしなさい!」


 9/11

 ……
 …

 「な、なるほど。

  シロさんとクリスマスプレゼントを選んでいたんだね。

  確かに女子高生に見えるね」

 「(見えるも何も女子高生だろ)

  まさかこんな最悪の雰囲気でクリスマスプレゼントを渡す日が来るとは思わなかったよ」

 「京ちゃん、ありがとう」

 「照さんにも誤解は解けてよかったです」

 「?

  誤解なんてしてないよ」

 「え?」

                        _. . : : : : ̄ ̄ ̄: : : : : . 、
                    ,. : : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
                  ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                /: :,: : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ

                  /: : :/: : : : : /: : ,: : : : : : : : : : : : :,: : : ヽ: : : : : : .
               ,: : : /: : : : : /: : /: : : : :|: : : : : : : : |: : : : :∨: : : : :.
               /: : /:,: : :_:_:/: : /: : : : : :i: : : | : : : : l: : : : : :|: : : : : :
             /: : :从|: : : :/|:`イ: |: : : : ∧: :.:|: : : : /: : : : : :|: : : : : |
           / : : : ィ: :{: : :/ィ-、 }:∧: : : | -}:|-|---く: : : : : : ,: : : : : :|

               ̄´  |: ∧: :| _)雫ミ从: : :|  _}∧:_:/ }ヽ : : : /: : : : : :
                |: : : Ⅵ V::ノ   \|´_)笊雫ミ/: : : :/:/: : : : : : ,
                |: : : ,: |    ,      V:::::ノノ' : : イ:.イ: : : : : : ,′ 「京ちゃんが浮気なんてしないことはよく知ってるから」
                |: : :j:从            /:/ /' ノ: : /: : :/
                |: : ,|: {: : .    _      ´ ィ: ー ´: : :/: : :/
                |: :/|: 从: : : . ‘ ’      イ |: :/ : : :/: : :/
                |:/ 从{_r--'´` ー 、-=≦   ∨: : : /: : :/
                }'   / ||:|       ∧    /,': : : /: : .イ
                  / ||:|    /   _,./ / : イ:/\
                   / ∧:{   /⌒\´/   ´  ´     、
                  ,   {:.:\、 ,′  /     ,. ---――‐`ヽ、
               /  ∧:.:.:. ∨  /_,.:.―:.:.´:.:.:.//    Ⅵ |
                 {__  ,  \:.:.:{_/--  ´:.:.:.:.:.:.:./ ,      マ |
              //≧=-  〉介、______/_ /       } |
            //> ´ ` <≧=--r-- 、     ̄,:'        | |
            ,く ̄´          ` / /^T \   {          マ〉
         r つ ` <        / ∧__|>´|  ∧          }


 10/11

      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / | 「じゃあ何でこの騒動起こしたの……」
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \



                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  } 「きょ、京ちゃんに褒めてほしくて……」
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 11/11

 ……
 …

 ・その後


 「京ちゃんに聞いてみたけれど、誤解だったよ。

  知り合いの子だったみたい」

 「そ、そか。

  いやー、よかったわ!」


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   | 「うん。京ちゃんは制服好きだった」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


           ',、      ,-‐,-
           ',`::.、  ,-..´/___
         ,..-‐`:::::`ー´::::::´:::::::::::::, ´

       ,...‐´..:::::::::::::::::::::`´::::::::::::::::::: ̄`ー‐- 、
    ,....‐´::::::,::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー-、
   ,´ ̄ ̄>´/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::::::::::/`
        /:::::/://:;:::,|::::::::::::::|、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
     /:::::::|//::/ |:::i::::::::::|ヽ:::::::::::::::::::::、::::::::::::: ̄>‐、

     /.:::::::::::::|::|:/\ i:::|、::::::| ', 、::、:::::、丶:::::::::<´
   /_::,::-‐/::/  ``|| マ::::|,-‐´丶',、::.',:::::|:::::::::::| ̄
        /::::/|´| ̄`iヾ マ:|イ ̄ `ヽ ',:i::/:::::::、::\
      /,-‐/i^|. |つ:::|  `i |つ:::::::ノ` ',/‐、::::|\:::ヘ 「!!!?!!?!?!?!?
        /::ト.| ー‐      ー‐‐´   ヒ ノ、:ヘ、.\|
       // | ////      ////  ,‐´::|`ー丶   (お、俺も制服……、現役でも着られなかったのに着られるわけないやろ!)」
       ´   丶、  ┌―‐,     ノ i、:::|
              ` ‐ `ー‐_  -‐ ´N` \|
              ,┌/   iニヽ- 、
               ,-‐´;;;;/`ー‐´|;;;;;;;/;;`ー、
          ,-〈;;;;;,;;;;/_    |;;;;;i;;;;;;;;;;;;;,`ー、


 カン!

電波組だすと収拾つかなくなっちゃうので


 1/11

 214-215
 家族で奈良観光。お土産を買う
 304
 取り込まれるユウチャー


 須賀咲ちゃんです。

 いつぞやの奈良旅行の続きだよっ。


 「やっぱり旅行はいいなァ」

 「最近あまり出かけないもんね」

 「咲は前から出不精だろ」

 「む」


 うう、痛いところを突かれたかもしれない!

 まぁ、人には人の好みがあるから仕方ないよね。

 私は外でアクティブに動くよりも家の中で京ちゃんとイチャイチャしてる方が好きなの!

 言わせないでよ恥ずかしい!


 「時間があるうちに会社の同僚にお土産を買っておこうかな」

 「京ちゃん、お菓子?」

 「そうですね。うちで食べる用のお菓子も買いますか」

 「それで理解できるんだ……」


 同じ『京ちゃん、お菓子』にも色々な意味があったらしいです。

 お嫁さんを差し置いてお姉ちゃんへの理解を深めるなんてどういうこと!?

 むー! もうちょっと私への気遣いともなんとかかんとか!


 「いや、咲へも頑張ってるでしょ」

 「ぅひ」


 や、ヤダ、心読まれた!?

 呆れたような顔をするのやめてよ!


 2/11

 「奈良って何が名物なんだろうな?」

 「大仏プリンとか聞いたことあるよ」



        . :´: : : : : : : : : : : : : : : : :` 、     イ
      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .    ニlニ

     /: : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : ∧     |
    /: : : :/: : : | l: : :/ | : : : : |!: : |: :|: : : : : :,    イ
    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
.        八: : { l  ____ ` \| ___|/ | : 八: : |l 「プリン!?」
      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
.     /:/: : : :ハ """"  '  """" '// /: 〔、: :、
    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \
      /   \    .'.  /   /_   ∨´   \
     / -‐== /   ∧  / /   :_   :./⌒ヽ. >
    \............./    =- V / -‐=':._    ∨ヽ__/
      Υ⌒/    .′.:〔二〕´     :._    V´/
      |ニ/    :   ∧〔\    八    ∨
      |_V      .! :/ N'  \    个:、_/


 「……咲。プリン買って帰ろうか」

 「……そだね。うちで食べるようにいっぱい買っておこうか」


 プリンと聞いた途端、お姉ちゃんが目を輝かせて京ちゃんを見つめている。

 もー、隙あらば私のプリンを食べるし、本当にプリンに弱いんだから……。


 「京ちゃんプリン!」

 「いい子にしてたら買ってあげますから」

 「えへへ」


 この姉、アラサーである。

 というか、京ちゃんもお姉ちゃんに甘すぎるんだよ!


 3/11

 「もー!

  玄さんのお姉さん、他に何かいいお土産はありますか?」

.         /    : : : : : : : : : : : 〃: : : : : : : : ::|!: : : : ::|: : : : : ::|: : : : :
        ′     : : : : :〃: : ,' |: |: : : :: :: :: ::|V:::: :::::|: : : : : ::|: : : : ::       |
       ′  : :|: : : : : : :Y'イ: ::′! :!,: : : : : : :w! V: :: ::|l: : : : : :|: : : : :: | };   !
      l: '|: : :| : |: : : : : j: { !: :{ノ^~:|∨: : : : : : |^>:、:_| V!,::: :::|: : : : :: | |;   !
      |j l:::::::| : |: : : --|l--‐ヘ7  V 八: : : : 乂!  \:!`ー─+: : : :: |ミ′  ′
      |i' !::::::|: : V、: : : |V /⌒l    \: : ヘ   /⌒li   Y: : : :: :: | ″
      |l V:::|: : ::ゞ入: |  {!  }!     `ー''   {i  }l   |: : : : :: 〃: : :
      ´  ∨: : : : : :レ   |!  |!  、    r     !l  |!  、j: : : : :  j/: : ::
         |: : : : : コ!    !  j'   }==(    |!   j'  )コ:: : : :: /: : :  7
         |: : : : : : ゝ 、  乂ノ  ノ    ゝ    乂,ノ   イ: : : : : : :': : :  〃
         |: : : :: ::|     ̄ ̄          ー─ ´  ': : : : : :/: : : : イ 「わわっ」
         |: : : :: ::|  """""           """"   ′: : : :/: : : : : /{
         |: : : :: ::ヘ        /⌒ー'⌒ー' ⌒ヽ      ′: : ::/: : : : : /::′
         |: : : : : : v\,    {   __  _   )    ,ノ: : : ::/: : : : : /: :{
          : : : : : ::∧  >- ー '   ̄´  `二´-─</:: :: ::/: : : : : /: : :|
          ∨: : : : ::∧        ̄`´       /: :: ::ノ: : : : : /: : : :|
           〉: : : : : :∧  ´ ̄             /: : //: : : : :/|: : : ::乂
         /: ∨: : : : :∧                ノ: イ: :/: : : : :/ `ヽ: : : ::\


 急に声をかけられてびっくりしたようだ。

 思えば、私が率先して誰かに声をかけるのも珍しいと思い、自分でやっておいて恥ずかしくなる。

 しかしそこは長年の客商売で経験が培われているのか、すぐに持ち直して笑顔で対応してくれる。


 「えっと、奈良漬けや鹿サブレが有名ですよ」

 「奈良漬けはお姉ちゃんには合わなそうだね」

 「甘いものがお好きなら、生チョコもオススメです」

 「チョコ!?」


 お姉ちゃんが甘いものに反応してガタッとこちらに振り向く。

 ……玄さんのお姉さんと私のお姉ちゃんって同じ年齢だよね。

 ああ、この人のお姉ちゃん成分が少しでいいから私のお姉ちゃんにあればなぁ……。


 「あとは実際に見て決めてみるのがよろしいかと」

 「それじゃあ、この辺りにいいお店ってあります?」

 「当旅館でもお土産屋はありますが、専門のお店もありますよ」


 そう言って何箇所か教えてくれたので、そこに行ってみることにしました。


 4/11

 「ここかー」

 「京ちゃん、お疲れ様」

 「そういやこのお店、インハイの時に咲と打った高鴨さんのところらしいよ」

 「わわっ。そう思うと緊張してきた……」

 「なんで……?」


 コミュ力高い京ちゃんにはわからないのかもしれないけれども、前に会ったことがある人って逆に接しづらいの!

 一方的な知り合い感覚で接されて、こっちが覚えてなかったりするともう……。


 「あの子はコミュ力高そうだし」

 「それが怖いの」

 「はいはい」


 あっ、ちゃんと聞いてない!

 もー、そういうところは減点だよ!


 「早くプリンとチョコ」

 「いや、ここで売っているかはわかりませんよ」

 「(´・ω・`)」


 お姉ちゃんはお菓子が絡むと知能が低下しすぎじゃないかな?

 ちょっと緊張しながら、お店に入ります。


 5/11

                 __
             . : :´: : : : : : : : :`: .
              /: : : : : : : : : : : : : : : : \
           .´: :/: /: : : :∧: : :ヽ: : : : : ヽ
         /: : / : :/ : : : / ヽ : : ヽ: : :',: :ハ

           /: : :,': : /: : : /,′ }:i: : : !: : : i: : :';\
        ': !: : !: _ハ:{: : ハ!   }ハ: :_:レ: :}}: : : ! : ヽ
        {:i: : :{: :/Tニヽ {!   jイ:ノハハハノ : !:}: :ヽ:ヽ
        i:ハ: :ハ: i/ん:ハ`   ゙ん:ハヽi: :i :ハ}i: : : ヽヽ

           iハ: ハゝ 辷ソ    辷ソ "ハ:レ: ノ: : : : ヽ:ヽ
             /人 !       '       /.ィ:}: : : : : : : ハ:.}
             {:{  ', "" r――┐ "" ′V}: : : : : : : } }:}
          {:{  ゝ,  ヽ  ノ   イ  ∧: : : : : : :/:/ 「いらっしゃいませー」
            ,ヾく: ̄::i:::::ェ- --ェ彡!: ̄::::ハ}: : : : : //
.           /:::i:::::::::::::ヽ\::YY:/:丿::::::::´::ハ} : : : //
         /:::::::へ┐::::::\:::l l::::/::::::::::::::::j:::V : ノ
         ノ:::/ヽ‐二>、:::::::::`:l l:´:::::::::::::::::::V:::::Vノ
      ノ::ィ::ヽ::`<´,.)::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::!:::::::ハ

       /::/:::\:ヽヽ:::フ::::::::::::::l l::::::::::::::::::::::::}::::::::::ヽ
.      /:ノ::::::::::::::::ー:Y:::::::::::::::::! !:::::::::::::::::::::::j:::::::i::::::ヽ
.     /::/:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l l:::::::::::::::::::::::/:::::::i:::::::::ヽ



              ,. . ―――. .、

             ,. :´ : : : : : : : : : : \
            /: :,: : :,: : :|: : :、 : 、: :、:ヽ
          .': /: /: : /: :/|: : : |: : ∨:',: :.
         /:.ィ: : ': _,/ィ:/{:{: : : }、:_|:|: :|: :|
         /' |: : {: /从:{ 从 : / }:/ |: : : :{
            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从 「またこのパターンかっ!」
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
             ∧::、:::::::::、__/::::::::::::::∧
          /| \\::::::、/::::::// |
            /_|  l{:.\\:Y:::/:イl/  |
          ̄ |  |\:.:.:ー∧':.:./   |
            |  |   ̄`二イ   |   |
            |  |  /:.:.:./    |   |
            |  | /:.:.イ:/    {  |


 6/11

 思わず声に出してしまい、わかりやすく『?』を浮かべる高鴨さん。

 うん、見た目変わってないよね!

 でも霞さんとシロさんの見た目が変わっていないのは意外だけれど、高鴨さんの見た目が変わっていないのは何となく納得できるっていうか……。


 「よー、シズ。

  お前相変わらずちんまいなー」

 「あー! 京太郎!」

 「あ、あれ、知り合い?」

 「いつぞや玄さんを送り届けた時に挨拶だけ、な」


 そのちょっとの間に女の子と名前呼びの関係になるってどういうこと!?


 「身長伸びてねーのな」

 「うるさーい!

  京太郎は相変わらずおっきいんだから、このー!」

 「わはは。効かんぞ」

 「ぐぬぬ」

 「ちょっと鍛えた女の子にやられるほど筋力落ちちゃいねーし」

 「でも、腕の筋肉落ちてるよ。ぷにぷにー。

  あっ、お腹もちょっとたるんでるかも」

 「うげっ、マジ!?」


 ちょ、ちょっと仲良すぎじゃない!?

 ふーんだ! 私なら京ちゃんを(性的に)倒せるもんね!


 7/11

 「シズ、そろそろやめい。

  咲が嫉妬してるから」

 「し、してないもん!」

 「あれ、咲?

  ……わー、咲だ!」


 私の両手を掴んでぶんぶん振り回す高鴨さん。

 わわわっ、痛い痛い痛い。


 「懐かしいなー!

  あれ、二人してどうしたの?」

 「俺の連れだよ」

 「連れ?」

 「嫁さんってこと。ほれ」


 そう言って京ちゃんは結婚指輪を見せる。

 ううっ、よくそうやって恥ずかしがらずに見せられるよね。

 私は恥ずかしいので俯いちゃってます。


    /:/ /: :/: : :イ\:// /    /:/ : : : : : ノ: : : : : : :

    {/ {: : {: : /ハ:ハ:\ {     /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
      ∨ V:ハ ん///゙    zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
          /:/ 辷:ソ     7C≧、ノ /: : /://: :
          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: : 「……そっか。京太郎、結婚したんだ」
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :
  /:::{:::::::i.....i{...{::{ヾ::ヽ.._.........―::::´:::/:/:::::::\:/ /: :

./::::::::::i:::::::{..........{::ヽ::\〃:::::::::::::::::::_z/:/:::::::::::::::∨: : :
:::::::::::::::::V:::::{..........{:::::ヽ:::《:====:":::/;イ::::::::::::::::::::ヽ: : :


 8/11

          /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`:ヽ.、
          /: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
       /: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ

      ,:´ : /: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\

       /: : : ': : : : : : : : : : / : : : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : :ヽ
      ,:´: : : :!: :ヽ: : : : : : :/ : : : : /: : : : :/ ヽ:、: : :ヽ: : : :ヽ:ヽ
    /: : : : : :!: : ヽ: : :\:/: : : : : ィ: : : : :/  ヽ:レ:‐:┼: : : : ハ:,
.   /: : : : : : :V: : : \ : / : :_∠i:l―: !:!    iハ: :ハ: : : : :ハ!
  /: : : : : : : : :V:、: : : : :i:i: : : :/ {ハ: : ハi    _レzレ !: : : : ハ!
  /:/: : : : : : : : :ヽ:\: : :ハ: : : i _彡示i      ん゚:}"/: : ノ:ノ ′
 /:/: : : : : : : : : : :∨⌒ヾ!`N:〃ん/ハ      {r:ソ ,: :ィ レ
. /:/: : : : : : : : : : : :ハ     !:.{゙ 込/ソ      `´,,, i: : j
./:/: : : : : : : : : : : : { \   {: !  ,,,      `  ハ :/ 「おめでとうございますっ!」
i:.ハ: : : : : : : : : : :/: |   ̄>: !     ┌‐  7   イ/:/
{:ハ: : : : : : : : : :/: :{  _/iハ:!ヽ     ヽ ノ ∠__/:/_
{:! !: : : :>::: ̄::: ̄::/:::/  ヽ i:!  `7―-,イ::::::::::::レ::::::\
{:! V: /:::::::::::::::::::::::/::::/    \   ノ  }::ヽ:::::::::::::::::::i::::l
`ヽ ∨:::::::i:::::::::::::::/:::::::i    / ヽ/ \  }::::ヽ:::::::::::::::::i::::}

.  /::::::::::i::::::::::::/::::::::::ヽ  イ{  oY //:\j::::::::ヽ::::::::::::::}::::}



            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

    |: : : |: : : : : /: : : ,イ: : ,:|: : : : :ハ: : :l: :|: : : :V: : '.
    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :| 「あ、ありがとうございます」
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

    |     { 、、\:::::::∨/::::://:∧    |
    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 9/11

 ……
 …


 その後はちょっとサービスしてあげつつ、三人を見送った。

 うーん、やっぱり物事って変わっていくんだなー。

 子供麻雀クラブがなくなってしまった時を思い出す。

 あの時も自分は変わらないままで、周りの環境ばっかり変わってしまった。

 今もそうだ。

 自分は何も変わっていないが、京太郎と咲は結婚して幸せな家庭を築いている。

 宥さんが結婚した時も驚いたけど、その時と同じくらい驚いたよ。

 うーん、私も結婚とか意識したほうがいいのかなぁ。


       ,. :´: : : : : : : : : : : : :`:ヽ、-.、

      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ:\
    /: : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : 、 : : :ヽ:ヽ
   / : : : : : : : : : / ヽ: : : }: : : : : : ヽ: : : ヘ: ヽ
  /: :/ : : : : / : /  ヽ: : :}: : : : : : :ヽヽ: : }: : :ヽ

  {: /: : : ト、ハ: /    '; :人: :_レ: : : ',V/: }: : : :ヘ
  {:ハ: : : :i: i`'ト:L__  vi:,レへ:{\: : : }:!: :/: : : : :ヘ

   ハ: : :ハ! V      レ   ` V: /:}:./: : : : : : ハ
    ヽ: ハ 三三      三三三 i:V: :.ハ: : : : : : : : :ヽ
     V: } ww       ww   }: : : レi: : : : : : : :ハ:ヘ 「わかんないっ!」
       i:{     、_,、_,、_,    u イ: : :/ !: : : : : : : :ハ:i
      V>. 、_ ー―'  z≦  !:. :/  }: j : : : : : :} ヽ
        ヽヽ: ヽ {::::エニ彡:::::ニ:}_/l: :/  |:∧: : : : /:}
          _ゞくトニiiニニ-:´ノ::::レく   レ i: : : :ハi
        /::::::::::::ヽjj:::―::: ̄:::::::::::::::::ヽ   }: : / ノ
        /:::i:::::::::::::《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i   !: /
      j::::::!:::::::::::〃:::::::::::::::::::::/:::::::::::}  レ'
       l::::::V::::::::::ll::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::;
.      j:::::::{:::::::::::ll:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::/

 まぁ、今はまだまだわからないかなぁ。

 まずは目下、うちを紹介してくれた宥さんにお礼を言いに行かないとね!


 10/11

 ……
 …

 「宥さん! ありがとうございます!」

 「ううん。なんてことないよ」

 「そ、それで、今日はちょっと相談があって」

 「?」

 「宥さんみたいに結婚して幸せになるのって、どうすればいいのかなぁって」

 「わわわ。そ、そんなこと言われても」

 「こんなこと聞けるの宥さんしかいないんです!」

 「うう……、私より玄ちゃんのほうが適任だよぉ」

 「?

  玄さんは結婚してないですよね」

 「そ、そうだけど。女子力というか、女の子の感覚は玄ちゃんのほうが……」

 「うう、ダメですか?」

 「わ、私に出来ることなら」

            /{__/: : : /: : : : 八: : : : : : : : : :、: ヽ
         /_____:′‘; :イ : : : : { |: :|: : :|: : : : : ゚,:い
          /:/: : :|: : :/ヽ{: : :/|: | ∨l: : :|: : :-=ニ{:..:}: i
.        /:イ: : : {: :/   ゚:。: | j:ノ  v;. 斗 '": : : :|: :|: |
       リ{: :/:.:|ィγ⌒ヽリ    ´乂乂ト:. : : {:.゚,:ノ: | 「やった!」

         ∨イ:} 乂_,,ノ       γ⌒ヽ:。:..いン: :!
         { j/  , ,         乂_,,ノ /トミ: :八
            Y{      >―-  ィ  , ,   /: |イ: : : : \
     ___{圦      {       }     : : |ノ: : : : : : :\
    /{ニ{ニニニム:j|\    、    ノ     ノ:| :|: : : : : : :\: :\
    ー┴=ニニニニリニ7ニ=- _¨¨¨´_  ィニニ| :|ニニヽュ: : : :゚,ー=ミ
       `¨¨ マニ/ニニニニニ||ニニニニニ|ニニニイノニニニ}iノン: : :,

            ソ二二二ニ||ニニニニニ|≫ ''¨¨¨¨¨¨¨ヽ: :j!: : }


 11/11

   /: : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : ヘ
.  /. : : : : : :/: /: : : : : : /: : : : :',: : : : : : : : : |ヘ : : : : : : : : : : : : : ヘ
  l : : : : : : :{: :|: : : : : : /: : : : : : l: : : : : : : : |ヘ : : : : : : : : : : : : : :ヘ
. { : : : : : : :|: :|: : : : : : l: : : : : : :.}: : : : : : : : :.l  | : : : : : : : : : : : : : : ヘ
 i: : : : : : : :|: :|: : : : : : |: : : : : : /: : : : : : : : : } |: : : : : : |: : : : : : : |ハ

 | : : : : : : :|:/|: : : : : : |: : : : : :/ : 斗: : : : : :/  | : : : : : :|: : : : : : :| |

 | : : : : : : .|:/|.: : : : :ム: : -‐:/´/ |: : : /: /    |ヘ/|: : : :}: : : : : : : } |
 | : : : : : : :|:/|.: : : : : :|: : :/ |:/ /: :/j /    |: :/ | `ト、| : : :|: /| }
 { : : : : : : :レ|: : : : : : |/r=ニ示心  /     ===、 |/: : : : |: / |/
. l : : : : : :|_」: : : : : :| /{ {::::::j::::|        ∥::}:::ト、/: : : : 〃 /
  ', : : : : : :|´`l: : : : : :.|《 っ ノ::::ノ        {っJ::::} 》: 孑 ´ |
. ∧ : : : : :|  |: : : : : :.| ≧ ≦   _  ─  _≧≦  i : : : : |
. /: :V: : : :∧ |:-- へ、  _ -‐//////////////‐- /_: ,、: :|
ム、 V: : : : -‐ 、  ヽ、 ̄|//////////////////////ヽ  、`‐-、
  ヽ \: 」 、 \  ヽ  |/////////////////////// > }ヽ  ヽ
     /    \  \  | |/////////////////////// { /  } | }
   / ー 、  ヘ  ヘ | //////////////////////// レ/ / / /- 、
. -‐/////// \  \ }/ //////////////////////////{ / ///////\
/////////////\ ヽ| /////////////////////////// {_////////////ヽ


 「えっとね。

  私も玄ちゃんに教えてもらったんだけれども、デートの時には早く起きてお弁当を作ったり。

  ご飯の栄養バランスなんかも考えてあげてるかなぁ。

  あっ、結婚前の話のほうがいいかな。

  私はお見合いで結婚したんだけれども、『周りも結婚してるよ』って焦らせて。

  結婚前から子供の話をして将来の話を促したり、旦那さんの家にお中元を送ったりしてたかなぁ。

  あっ、でもやりすぎると玄ちゃんみたいになっちゃうから、控えめに気をつけてたよ」(早口)



    //|: : : : | : : // |:∧/  |/           |八∧/ \ |;ハ: : :| : : : |)〉
    |:| |: : : : | : /:   ≫去干气ト         ィ去干气≪   |: :/: : : : |\
    |:| |: : : : |: :|:::; 〃 んJ:::::::爿         トJ:::::::::::爿ヾ |:/: : : : :/ : ∧
    |:| ∨: : :乂{::::〈{  V辷七歹        V辷七歹  }〉/ : : : : /: : : :∧
.   乂 \{\: Ⅵ  とつ'⌒~ /////// `⌒とつ  /|: : //: : : : : :∧
         / `トh   /////////////////  ハl/Ⅳ: : : : : : : :∧
          { |: : :|ハ                     | ! : | }: : : : : : : : :∧
.        八|: : :l }       /~⌒^⌒^ヽ          j | : レ : : : : : : : : : ∧
        |: :从,_|      ´           `        厶イ : |: : : : : : : : : : : ∧  「ヒィ!?」
        |: :|  人                        人 : : : |: : : : : : : : : : : | }|
        |: :|   >                 <  |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        |: :|       >          <     |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        人_|       r=≦}___   T爪  {≧=ミ,   |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
                    |{      ̄`Y^Y´ ̄      }   | : : / : : : : : : : : : : /∥
     __          从  ー---〈 ∥---―=彡〈  ∧/ : : : : : : : : : : / /
   /     ̄¨ニ=- _幺  ー―===У===-一  r公=―=ニ¨ ̄ ̄  \:/

 カン!

周りにクロチャーいたら感覚狂うよね

奈良のお土産なら粉団子を薦めたいな(県民並感
ちなみに阿知賀からだと車で30分ほど走って橿原市まで行くと
「だんご庄」というきな粉団子の老舗がありますよ照さん


 1/10

 437
 粉団子とテルー
                . . .-‐…‐-. . .
                 ... ´. . . . . . . . . . . . . \
           /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
            /. . ./. : : : : : : : : : : : i: . . . . ハ
         /. ./. . ./: : i: :i: : : : :i: : : i: ',: : : :i: : :,

            ′ー―ァ: :/: :从: : : ト--ミ: i: : : :|: : :'
          ′: : : ://⌒/ }: : :リ }: :ハ:|ト: : :i: : : ,
.         /: |l: : : |l ∨__|{  }: : / レ'  }| }: : i: : : :i
       /: :从: : 八《´んハ. j/ r==ミ /: ::/| . . .|

        // _ }ト: : :ハ 弋 ソ     :::::: 厶イ: |: . . | 「>>437さんありがとうございますっ!
      /^  / }|l: ≧ゝ} ::::::  ′__    /-' i: :|: . . |
.      ' .i / / }: : ::::::人    f  ノ ./:::::: i: :|: : i |  京ちゃん、お菓子!」
.      i し' ./ .i} i: ::::i:::::>o。..   < i::::::::/::/: :/: |
    ノir―-ミ  |:∧:::八::::::::::r'ス´ / ゝ-、 :/}: / }/
   f入 `ー  〉 /'  V_ゝ/.〈 Ⅹ  /  i`/イ、_
   辷ーく  /   /   /  rヘ/__rヘ_/   |    ヽ
   { ̄`  入    i   /  | /:::| / .       /  ハ
.   Y   i 圦   |.  `> 1 /::::|l ∧ _彡  /
    ハ.  // ‘, 」:::/ /  |/::::::|l/ \    /     |
.   /八_//   ‘ {:::;′〈 .   |ト、/    〉__ i  \/
   《`ーイ:::   V:::{   ‘,   |i i/    /  | |    〉
   ヽ:::::::::::::..  L::i ..........ゝ. У_彡 .........| |   ./
      マ:::::::::::.   八:::::::::::::\く  L:::::::::::::| ′  {
     `マ::::::::.   :∧::::::::::  ヽ} ::::::::::::::::::::/   .j
       マ:::::::  }i :::i    Oj   :::::::::::    /


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' / 「はいはい、寄りましょうか」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


 2/10

 創業明治11年、だんご庄。

 奈良旅行の最中、地元民の方(きっと私のファンだ)と喋っていたらお勧めのお菓子があると言っていた。

 この宮永照。お菓子と聞いては黙っていられない。

 売り切れ次第なくなると言うので、京ちゃんに無理を言って連れてきてもらった。


 「京ちゃん、早く早く!」

 「照さん、こういう時は早起きなんですね」

 「うん!」


 私にとって、お菓子は人生で三番目に大切なものだ。

 お菓子と麻雀をのどちらかを取れと言われたら迷わずにお菓子を取る(キリッ)

 京ちゃんや咲とお菓子のどちらかならば……、京ちゃんと咲。


 「でも楽しみですね。

  なんでも県民のオススメですから」

 「お土産に出来るかな」

 「保存はあまりオススメしないってありますけど……、聞いてみますか」


 そう言って京ちゃんの車の助手席に乗り込んだ。


 3/10

 思えば、来る時の助手席には咲が乗っていた。

 京ちゃんが迷子になった私を迎えに来てくれる時はいつも助手席だけれども、こうして旅行に来て私が助手席に乗るのは珍しい。

 ちょっと意識してしまい、京ちゃんの横顔を見る。


          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
         /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:\.:.:.:`、

       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| \.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:`、
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|   -─.:.:}、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::、
    .//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´  ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
   /.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒  \.:.{    ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气      ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
 .:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ             リ.:.:.:.:.:.:.:.:| 「(男の子だなぁ)」

./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


 運転している男の子の格好よさは5割増しだとか聞いたことがあるが、その通りだと思う。

 いつも格好良い京ちゃんがさらに格好良く見える。

 こうして何気ない男らしさで女の子をドキドキさせるのはずるい。

 咲が助手席に座りたがたる気持ちが良くわかる。

 ……私だって、迷子の時には座ってるもん。


 「照さん。照さん」

 「ん」


 何だろう?

 愛の告白かな?


 4/10

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \ 「はい、梅こんぶ」
                    | ∧          ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:| 「うぐぐぐぐぐぐ」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 『照さんは酔いやすいんだから我慢してください』なんていう京ちゃんは、ちょっと意地悪だ。

 何でも、先ほど地元民の方から聞いた限りだと阿知賀から30分ほどかかるらしい。

 酔いやすい体質だとほんの少しの距離でも油断はできない。

 酔い止めを飲んでもいいけれども、京ちゃんがあーんしてくれるなら、こっちのほうがいいな。


 5/10

 ……
 …


 「着きましたよー」

 「わぁ……!」


 着いた場所には、歴史を感じさせる看板に石柱。

 建物自体も民家の延長線上のようなもので、何とも地元のお店のようだ。

 東京に住んでいた頃はこういうものは一切なかったな、などと思い出す。

 こういう雰囲気のお店というものは、それだけで何となく楽しくなってしまう。

 隣にいるのが京ちゃんならば尚更だ。


 「照さん、落ち着いてください」

 「京ちゃん、お菓子だよ!」

 「おお、定型文が変わった」

 「早く早く」

 「じゃ、入りますか」


 思わず京ちゃんの手を引っ張ってお店に入る。

 ……入った後、手を繋いでいることに気づいて顔を赤くする。

 先導しているから、京ちゃんには気付かれないよね?

 京ちゃんの手のひら、皮が厚くて暖かい。えへへ……!


 6/10

 「きょ、きょ、きょ、京ちゃんすごい!」

 「本当にすごいっすね。

  手作りで作っているところを見られるんだ……」


 中に入ると、注文カウンターの奥で手作りでだんごを作っていた。

 実際にこういう現場を目の当たりにすれば、その商品への信頼も増す。

 ますます食べたくなっちゃって、京ちゃんの手を振り回す。


 「いろいろとパッケージがありますね。

  数によって違うのかな?」

 「いっぱい買う!」

 「いやいやいや、自分たちの分と、何人かのお土産にしましょう」

 「(´・ω・`)」

 「俺たちの他にもお客さんが来るんだから、その人たちの分をなくしちゃダメですよ」


 あっ……。

 そういえば、売り切れ次第終了って言っていたよね。

 そこまで気が回らなかった。

 京ちゃん、ありがとう。


 7/10

 「うん。気をつける」

 「じゃあどうしましょうか。

  俺は先日買った分があるんで、ちょっとだけにします。

  霞ちゃんとシロちゃんの分だけ買うか。

  ……玄さんは地元だし、どうすっかな」

 「こういうのは気持ちが大事。玄の分も買っていこう」

 「そうですね!

  照さんはどうします?」

 「私は……」


 すぐに思いつくのは淡の分。

 私からのお土産がないと聞いたら泣いてしまうかもしれない。

 あとは、お世話になっているのは玄とセーラ。

 玄の分は京ちゃんと一緒にして、セーラと『もう一人の親友』の分を買っていこう。


 「そうすると、結構な量になっちゃいますね」

 「お土産には向いてないって……」

 「ま、そこは頑張って渡しましょう!」

 「うん」


 結構な数を買ってしまった。

 あとは自分用に、いくつ買おうかな。


 8/10

 ……
 …

 「照さん、良かったんですか?」

 「うん?」


 京ちゃんが心配そうに聞いてくる。


 「いや確かに50本入りって相当ですけど、家族で分けたら結構少なくなりますよ。

  もっと買うのかな、と」

 「お土産用に買ったから、他の人の分も残さないといけない。

  京ちゃんが言った」

 「そ、そうですけど」


 京ちゃんは失礼。

 私だって注意されればちゃんとする。


 「それに、ね。京ちゃん」

 「なんですか?」


             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : .
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : |
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : | 「また来れば、また買えるよ」
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/


 9/10

                    /\-――‐- 、
              , --=7   丶      `ヽ
         /,             ヽ  ヽ
        ∠/       /      、 、  丶  i
        /       i     ! l.  l i.  i |
       /  ,/  ! !  l||   ! |、 ll !  |  ヽ、
      /_ -7 , | l ト、| |ヽ!  N , 斗 r  ,'_  ト--`
     ̄  //!  ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
       ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ

        // l i `i           _/,、/ 「……そーっすね!」

        ´   {ハ!ヽ{    ′      /!}/ ′
              丶  ー ―‐ '  / |′
               \    /  |

                __ i ー '     ! __
          , ィ'´:.:/-‐ ´}     /  `Y´:.:.\
      , -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、   ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
      ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i     `    ̄    /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
    /:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:!   ヽ  /   /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ

     !:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l.     i     /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i


 そう言って京ちゃんは笑った。

 また京ちゃんに頑張ってもらうことになってしまうけれど、そこは頑張ってもらおう。

 その代わり私は、また旅費を稼ごう。

 そして家族でまた来れれば、とっても幸せだ。

 ……でも、ちょっとだけわがままを言ってもいいかな?


 「ねぇ、京ちゃん」

 「何?」


 家族用に買った団子を開封して取り出す。

 追加のきな粉をふりかけるか迷ったが、まずは何もかけないで食べてみよう。

 そのまま京ちゃんの手に持たせて、口を開く。

 ちょっと、いやかなり恥ずかしい格好になってしまったけれど、京ちゃんは察してくれた。


 10/10

       _. . . . :´:  ̄ ̄ ̄ ̄: `: : : . 、
   ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: .、
 ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
: : : : : : : : : :/: : : : : : : : :/: : : : : : :,: : : : : : : : : : : : ヽ
: : : : /: : : :/: : : : : : : : / : : : : : : /: ,: : : : : : : : : : : : : .
: : : /: : : :/: : : : : : : : / : : : : : : /: : /: : ,: : : : : : : : : : :.∧
: : /: : : :/: : : : : : : : :.' : : : : : : :': : /: : /: : /: :|: : : :|: : |: ∧
: /: : : :/ : : : : : : , -、|: : : : : : /: :/: /,、: /: : ,: : :,: |: : |: : ∧
:.': : : :/ : : : : : : /,'⌒|: : : : : /|: /:イ /: ,\: /: : /: |: : l: :|: : : .
:|: : : :|: : : : : : : :{ { ∧: : 从{ {/ 「¨≧、  }:/: : :, : /: : .': :}_: : : \

:|: : : :|: : : : : : : :乂__)∧: :|       /r' Y〃: /: /: : /: :/ ` ー '
:|: : : :|: : : : : : : /     Ⅵ    〈ソ  /イ /:イ: : :/ }/
:|: : : :|: : : : : : :,′    \        乂 /: : イ /

:|: : :八: : : : :|: {                ノ'/
:|: : : : :l : : : 从|   、             /   ぱ
从 : : ∧: : :| }'    \       ,ィ-く       く
{ \:.{ \:j     ∧、`: .     イ¨´ゝ \ ,rー---- 、
  | \  \   / ノ }: : /:7´: :/    `\乂_   \
  | ̄ ̄\  --/  ` <:∧:{     ( ̄ ̄`ヽゝ、  `ー--
  |     \ /       `<      `T¨¨¨¨ヽ `
  |      /             >- 、   乂二二フ
  |   , -/       ,. <>´/⌒,ム    乂__フ   __
  |   /      ,. <> ´ イ     マム          ` ̄´
  |_/     ,. <>´> ´:.:.:/     マム
 ィ介ヽー― ´> ´イ:.:.:.:.:.:./        ∨}


        . :´: : : : : : : : : : : : : : : : :` 、     イ
      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .    ニlニ

     /: : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : ∧     |
    /: : : :/: : : | l: : :/ | : : : : |!: : |: :|: : : : : :,    イ
    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
.        八: : { l  ____ ` \| ___|/ | : 八: : |l
      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
.     /:/: : : :ハ """"  '  """" '// /: 〔、: :、
    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ 「京ちゃん。美味しい!」
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \
      /   \    .'.  /   /_   ∨´   \
     / -‐== /   ∧  / /   :_   :./⌒ヽ. >
    \............./    =- V / -‐=':._    ∨ヽ__/
      Υ⌒/    .′.:〔二〕´     :._    V´/
      |ニ/    :   ∧〔\    八    ∨
      |_V      .! :/ N'  \    个:、_/


 カン!

また名前だけは出てる新キャラが出る予定
リク消化遅くなるかもしれませんが良ければどうぞ

未投下

86
酔っ払った勢いでおもちで京太郎を誘惑してしまう霞さん

196
須賀家スキー旅行

259
頑張って家事の手伝いをする双子


 1/12

 【真打登場】


 「今年ももう終わりやな」

 「そうだね。

  来年はもうちょっと頑張りたい」

 「おーおー、日本代表は言うことが違うなー。

  俺やって来年は負けへんで」

 「うん。楽しみにしてる。

  私も同期には負けたくない」

 「そ、それに麻雀だけでなく負けへんで」

 「?」


 宮永照です。

 今日は麻雀プロになった同期との忘年会。

 集まって飲んで近況報告をします。


 「そろそろ来るかな」

 「誰か呼んだん?」

 「今日は同期の忘年会って言ったでしょ」

 「そやったっけ?

  ってことは……」


 うげっ、と苦々しい顔をするセーラ。

 もう、二人とも仲が良いくせにそんな反応をする……。


 2/12

                              -‐ 、
                             _ _/: : :._ハ
                       ,. :'": : : : : : : : : `ヽ

                        _,../: : : : : : : : : : : : : : :\
               _,,   -‐: :'"´/: : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
          !I    /; :'-ァ'´: : : :,;イ : : : : : : ;ィ: : : : : : i: : : : : : `ト\ ガラッ
          ||.    /:./ /: : : : : :./: : : : \/ .i i: : : :ハ.|\/: : : :i.  )
          ||    {.:/ ,': : : : / ./ ;ィ: :. :ハ l.\!ハ: : | リ/`ヽ: : : :}
          ||   {'  {: : : ::;'  .{: :i.|l: : i x=テ芹 \i 斧テ=x! : : ノ
          ||       ';: : : :i.   `ヾリ\i 乂り    乂:ソ.厶イ
          ||i;,,      \: :i       从     '     i/ | 「セーラが色ボケしたと聞いてやってきたで!」
          ||::し/,      `ヾ、    //. 丶   (⌒)    ノ i:.|
          || イ,;/,;          {:i     > .__,,  イ  i.:i
  ゙ii;ヾ;;,,,.vV;:|  i/;// ,//;..,     リ, --‐i   `i__,ィ´\//_
\゙ミi;,,;' ヾ  ! /;:;''/ ,,/.  .-‐‐  ´   ! ハ   .ト、,ハ  ,i/  `ヽ
  \V  \    イ イ ∠.._         |   `ー=ニテXく ̄   ヽ  \
ヾ   \           彡| /\      i     //i.|. } }    | 〉 \___
≧;;,,_           ,/し/ ,___ \   /  _,,_,, . 斗‐_つ     V    \ `ヽ
<            :.≦=--    ̄ ̄ `''"´  -‐ -‐'ァ⊃    }!       }
-==>          ≦=---.     _,, 、_     ‐- - チ_)     八       /\
=≦_          <.       ≦    .i  ̄` ー - ‐'′      /.  \_ -<.    \




           ',、      ,-‐,-
           ',`::.、  ,-..´/___
         ,..-‐`:::::`ー´::::::´:::::::::::::, ´

       ,...‐´..:::::::::::::::::::::`´::::::::::::::::::: ̄`ー‐- 、
    ,....‐´::::::,::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー-、
   ,´ ̄ ̄>´/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::::::::::/`
        /:::::/://:;:::,|::::::::::::::|、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
     /:::::::|//::/ |:::i::::::::::|ヽ:::::::::::::::::::::、::::::::::::: ̄>‐、

     /.:::::::::::::|::|:/\ i:::|、::::::| ', 、::、:::::、丶:::::::::<´
   /_::,::-‐/::/  ``|| マ::::|,-‐´丶',、::.',:::::|:::::::::::| ̄
        /::::/|´| ̄`iヾ マ:|イ ̄ `ヽ ',:i::/:::::::、::\
      /,-‐/i^|. |つ:::|  `i |つ:::::::ノ` ',/‐、::::|\:::ヘ 「し、しとらんわ!」
        /::ト.| ー‐      ー‐‐´   ヒ ノ、:ヘ、.\|
       // | ////      ////  ,‐´::|`ー丶
       ´   丶、  ┌―‐,     ノ i、:::|
              ` ‐ `ー‐_  -‐ ´N` \|
              ,┌/   iニヽ- 、
               ,-‐´;;;;/`ー‐´|;;;;;;;/;;`ー、


 3/12

 「そう、彼女こそ私のもう一人の友人。愛宕の面白い顔の方」

 「そーそーおもろい方……って違うわ!

  自分視点を口に漏らすなや!」

 「い、色ボケって言うなや!

  誰が漏らしたんや!」

 「いやぁ、誰にも聞いとらんで」

 「へ?」

 「最近ー?

  オシャレな服装だとかー、お化粧の値段が変わった女の子がおるらしいですよ照さん!」

 「ふふっ。

  セーラはかわいくなったよ」

 「か、からかうのも褒めるのもやめーや!」

 「セーラめ……この裏切り者がぁ!

  十年以上前から一緒に男に縁がなくて生きていこうなって約束したやないか!」

 「してへんもん!」

 「いーや、覚えてるで!

  それこそ昔はうちより男に縁がなかったやん!」

 「そんなことないわ!

  0と0で同レベルやろ!?」

 「うっさいわ!

  うちにはオトンがいたし!」

 「俺にだっているわ!」

 「(私には京ちゃんがいる)」ムフー

 「ふふーん、女子からばっかりラブレターもらってるセーラがメスの顔をしとるで」

 「ヒロかて高校時代、『ら、ラブレターもらってもうた!』とか言いながら相談しに来たことあったやん!

  実際に来たのが女の子やったって話は笑わせてもろうたわ!」

 「グッサー!?

  な、なんてこと思い出させんねん!」


 4/12

 「『俺らにゃ恋愛は無縁やなー』なんてイケメンフェイスで言ってたセーラちゃんが男に拐かされてもうた!」

 「そ、そんなことないわ!」

 「そういえばプロに入ってからは洋榎がセーラの服を直してあげてたね」

 「あんなに着崩して服を着ていたセーラがメスの顔して化粧品探してるとは思わんかったで」

 「洋榎は意外としっかり者だよね。

  ちゃんと服を着こなしたりしてる」

 「そうそう。……って意外ってなんやねーん!」

 「いい加減うっさいわ!

  この、愛宕のうっさい方!」

 「お?

  この程度でうっさいとは関西人を名乗らせへんで。

  オカンや絹も大概うるさいんやからな」

 「愛宕の結婚出来ない方。とかどうかな

 「よー、愛宕の結婚出来ない方!」

 「うっさいわ!」


 ちなみに洋榎の妹さんの絹恵さんは結婚しているよ。

 洋榎はこう見えてしっかり者だし、面倒見もいいけれども、なぜか結婚出来ないんだよね。


 5/12

 「ほんま。あの母親とあの妹の間にこれがいるのが笑えるわ」

 「おお? 言うてはならんことを言ったな?

  オカンに小さい頃から『お前は橋の下で拾ってきたんやで』って言われ続けてきた気持ちがわかるんか?」

 「それ、本当のことなんやないか?」

 「やめーや!

  こうなったら麻雀で決着をつけるで!」

 「おー! やったるわ!

  メンツが一人足らへんけどな」

 「照、日本代表の実力見せてもらうで!」

 「33-4」

 「「なんでや阪神関係ないやろ!」」


       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
/.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: \
.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
.: .: .: .: .: .: .: .: .|.: .: .: .:| \.: .: .: .: ',
.: .: .: .: .: .: .: : |.: .: .: .:|   \|.: .: : :.

.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:| 「(頑張らないと会話に混れない……)」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 6/12

 ……
 …

 「二人とも、お酒のペース早い」

  そろそろ帰る時間」

 「こんな時くらいいいやないか!

  んで、セーラの恋路はどうなん?」

 「茶化すなや!

  その、本当に好きなんかもわかってへんし……」

 「そうだよ。人の恋路を探るのはよくないよ」

 「せやせや。

  そんなんやから妹に完敗すんねん」

 「うっさいわ!

  絹がとっとと結婚した時にオカンがなんて言うたか……。

  『あんたにゃ期待してへんから安心しろ』やで!?」

 「あー……」

 「プロ雀士は結婚出来ないっていうジンクスも、オカンが結婚してるから何も言い返せへんし」

 「洋榎も誰かを好きになって頑張ればいいのに」

 「す、好きになるなんてありえへんし」

 「(ほんま面倒やなコイツ。

   いや、俺が言えることでもないか)」

 「そんなことを言う照は好きな人おるんかー? おうおう」

 「うん。いるよ」

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:\
: : : : \: : : : ; イ: : : : : : : : : .i:.: : : : ヾ\  つ
: : : : /\/ .,': : : : : : ハ: : :.}: : : : : :.i//
: :ハ;/   \//i : :/ !: :/i: : : : : : :i′

:/ 气テテZ=,  // -‐‐''" !: : : : : : :}
{.   l::::;;;::::i       テ=ェx_ /: : : : :.}:.;'
    乂::::ソ       |::;;;::「./: : : : :./i/
   xxxx      乂ソ厶イ:_;ィ′ 「お、おう」
:、            "" i : :ノ \\
 \   r‐ ― ァ  U 八i'  //

..r‐/≧:..._   ̄ __,  イ: :i  /
" \  /  ̄      !: :i
i   /‐'iハ       |:.;'
ハ__,/》《∧_}\.      |/
,/ /|| |ト、!  \

_/ .|| ||    i   }


 7/12

 「聞いといて照れんなや!」

 「直球で返ってくるなんて思っとらんし!」

 「女の子に好きな人がいるなんて、恥ずかしがることじゃないよ」

 「そ、そうやな!」

 「ぐぐっ、心に響いたわ……」

  んで、セーラはどんな男にメスにされたん?」

 「まだされとらんわ!」

 「ほー、まだとか言っちゃうん?」

 「言葉の綾や!」

 「別にええやん。減るもんやなし。

  せめてどんなことがあったかくらい教えてーな」

 「どんなことがあったか、って言われてもな……」


 8/12

                  , '{    _,,
                 ./::,'  , ィ ン´
           `ヽ- 、  ,': :{/:/r-‐.‐.‐. . ,__
             ,_>、`ヽ: : : '"´: : : -=ニ,_'"´
         , . : '": : : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : `: . . 、

       ,. :´: : : ; ィ'": : : : ´:^:`: : : : : : : : : : : : : : : : : \
     ,ィン-‐ '"ン": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、: : :ゝ.、

     '´   /: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : :ヽー- - 、ゝ
       , ': : : : : /: : : : : :./: : : : : : i!: : : : : :ヘ: : : : : : :ヘ
       , : : : : : /: : : : : : : /: : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :,
     /: : : : : :/: : : : : : : /{: : : : : : : :iヘ: : : : : : : : ヘ: : : : : : .

    , : : : : : ;,/: : : : : : /,_,、: : : : : : :iー-ヽ: : : : : : : : : : : : : :ヘ
    , : : : :.//: : : : :./ ,,_  ヽ: : : : : {  __,,,,ヽ: : : : : :ヘ\: : : : ,
   γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,

   ´     {: :.〆ヘ ゝ ∨ リ   ヽ: { .{   リ  }:`゙:ゞ}: ヘ `ー-ゝ 「何かあったって言うか、ちょっと見ていいなって思っただけやで」
        i: /i:ヽ6ヘ   ゝ,シ    ヾ  `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
        i/ !: : '>ヘ /i/i/   ,   /i/i/  /ノ   ゙ ー-ゝ
          i: /  }、             ,
          レ"  }: iヽ    ー     ,ノ}
             },ノ 从:`. ァ    , ィ: :ハ{

                ヽ: }   ̄   {ノ
              _, ィ '彡!       ',`゙≧ x 、
          ,ィ≦壬ニニニ{        }ニニニニニ≧s。

         ,ヘ’ニニニニニニニi! ‐- 、  ,, -‐i!ニニニニニニニマヘ
       /  ヘニニニニニニニi! ,,ィー‐ 、  .i!ニニニニニニン  ,


              /: : : : : : : : : : : : : : : :Λ

             ,. . .-.‐:…ー:‐:-:. . 、: : : :.Λ
          ,.: '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : `:. 、: ',
        〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽハ

.      / : : : : : : : :.j: : : : : : : :、: : : : : : : : : ヘ: ヾ

.      /: : : : : : : : : :,イ: : : : : : : :l V: : :.',: : : : : :ハ: :Λ
    ,:': : : : : : : : : /: / !: : : : : : : :.l  ':,: : l: : : : : : ハ:.ヽ':、
.   /: : : : : : : : : ,:.、:,' l: : : : : :l: : :l   V:.l、.: : : : : :l: : ヘ':、
  ,: : :.,': : : : : : /: :./\!: : : : : l V:.',/ ',::l V: : : : : :l:V: :ヘ:.、

.  l: : /: : : : : : :,' V:l  _ V: l: : :ハ V:L_  !:.l l: :/: : : l;ハ: Λ':,
.  l: :,l: : : : : : : l  ヾ, __ ヽマ: : ヘ_ヾ、_ }:/ !:/: : : /: :/ハ: :l: ヘ
  V:.l: : : : : : :≫末宕丁 ` \:ヘ 洋宕末≪,/: :ア、/:/:.l: :!: :.ハ

.   V!ヽ: :ト、: Λ. し::::ハl        し:::::::}  /:/!: :.V Ⅵ: :': : .:ハ
    ',l 入:lヽ: ハ Vぅソ       Vぅソ イ: : :l、: :.Λ ,j:/: : : : ハ   「そんな簡単に惚れるなんてありえへん!
     /: :/l: : :l:! : : :   ,      : : : :  l: : :.l V: : ヘ  }':,: : :l: :',
.    ,': :./ l: : :l l                l: : :lノ ',: : : l l: :}: : l l:.l  即落ち2レスなんて都市伝説やで!」
   ,: : :'  l: : :l ',     _   _,      -!: : l  V: : l l: ハ: :l l: l
   V: l   !: : :! ‘ 、      ̄       /,:' ': :.,′ }: :/ /:' }: l l:/
    ヾヘ l: : :l   `  、    ,  イ:/ ,: :/  // 〃 ,: / ,'
     \ l: : :l      r>‐ ´   lTヘ ,: /  /      /:,'
       V: :.',   / l }      У V:/        〃
        _入:.ハ-ァ´  ゝ、   /   /:/ Yー= -  、
    γ´   ヽ:.V      λY    〃  }       ヽ
    /       l    /  }‘,       /       / ‘,
.   /        l  /     l ‘,     /       /   ‘,


 9/12

                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'
         ´    \∧  '        ,r ' / 「照さん。迎えに来ましたよ」
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


       /: : :______/ / : : : : : / /: /  |: : : : : :|ヽ: : : : :ヽ\
       /: ''7´: : ∧: : :/:/ : : : : : /  ∨ /   :|: : : : .:.: ||',: : : : :‘,\
      ,'/ /: : : : |: :\:||: : : :/   /Χ    : : : : / || ',: : : : : ‘,: :
    (:(  /: : : : : |: >┘|: : :.:/ _,,x====ミ \ ′ : //  :リ ': : : : : :.|ヽ |
     \/_: : : /: : _: :∧: : |⌒ん::::::l |    /: : /厶斗<| : : : | ト | |、
.      / ̄: : : / : / |: :|V\|  | {::::: リ  ,厶イ  宍ミ、  |: : : : :| |: |∧ヽ
     /: : : :.:.:八: 圦 |: :|:     乂_少'        ん::l|\./|: : : : :| |ノ  ': i 「!?」キュン
.    /: : : : : : : :.:\(ヽ|: :|   //////          | {:::リ  {/: : : :./l/    }ノ
   / : : : : : : : : : / \|: :|ヘ                 ヒ少 _/ : : :/ノ  _/
  /: : : : : : : : : :./ __.|: :「`,>、   l⌒    、   //// TTТヽ\
/: : : : : : : : : : :/    |: :|Y \ ., 乂    \      ||:|  ) )
: : : : : : : : : :.:〃     八::l |   \≧x._ ‐---‐'     ,.ィ: |:| /
: : : : : : : : :/{___      | |  /     \ニニ===ニ二    :|:|
: : : : : : / ̄          |  ′      ', ) /\´ ̄\:|:|
: : : : /_           ∨       ├{ { 、 }    /:/
: :/{    \         /|        | ノ }/  T   /|


 10/12

 「(ちょっ、セーラ! あのイケメンは誰やねん!)」

 「(照の知り合いで、想い人やで。

   ……いい人や)」

 「(なんやて!?

   なんて優良物件抱えてるんや……)」

 「(は? ヒロ、お前も……)」

 「(ちゃ、ちゃうわ! 惚れてへんし!

   ちょっと胸がキュンってして、未だにドキドキしてるだけやで!)」

 「(完ッ全に惚れとるやん!

   なんや! 会話すらしてへんで!

   これが伝説のスーパーチョロインの力か!)」

 「(誰がスーパーチョロインや!

   ……ところでセーラ、さっき『お前も』って言うたな?)」

 「(うっ)」

 「(こうなったら一蓮托生や!

   麻雀だけでなくこっちでも勝負や!)」

 「(ま、負けへんもん!)」

 「(ふふ、うちだって負けへん)」


 11/12

                                 _,. .-‐-、                                 |!
          _                    /: : : : : : :ヽ                            \_人_,ノしん__,ノ/
      ,. :''"´: : : : :`ヽ、          /: : : :_; : : :-:‐:-. . . ._                       )           (__
     /: : : : : : : : : : : : : : : : :‐-. . . .-‐ ''ン; : ''": : : : : : : : : : : : : :`:ヽ                   _,)   洋  後  /
   /: : :_; : : -‐-x: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\                 \    榎   .ひ  (
  /: :, '"´ , : ''"´: : : : : : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.                  \.   と   っ  /
. //  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ                  _). は  か  \
 {.i  /: : : : : : : : : :_:_: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\                   \.     け  (
. |j /: : : : : : : ; ''"´   ̄  ー-‐‐7: : : : : : : /l: : : : : : : :iハ: :ヽ`/: : i : : : : : : :}`ヽ               )     の <
    {: : : : : ./           //: : : : : : : / .l: : : : : : : :i .i: i/ i: : : :}: : : : : : : i : : : . 、           /i  /⌒Y⌒i   (
   i: : : :/            /:.:/: : : : : ∧7‐-=ミ:ハ : : : :.!/  j: :ハ∧.: : : : :ト,:i  ̄ `ヾ;,.       / .|       / /⌒\
   i: : :/             /:.:/{:.i: : : :.i:i リ   i:./ _\: : :i =ニテオ=z≦!: : : : :} '!    /: :}  \人_,ノ  \_,ノ(  //
   ヾ: :i           /:./   i:ハ: : : |:| _,z=オ芹「  \:!  i:::;;;しイ j: : :./:V   /:/    .\   う    (
     \__,        'イ     lj ヾ: :i:| '"i::::;;;しイ.      弋::::::ソ ,厶イ:.:ハ :i   /    __)  .ち   /
              `ヾ=---' //\!ト、 弋_::_;ソ         ̄  i |: !: i i }/      ..\    の  (
                     // |: :i ∧         '_         i |: : .i i:.!           \  こ   \
                   {:.i  .|: :!: :∧      / `ヽ    イ l: : :i //        _,ノ  と   <
                   ヾ\ |:.:i.:/  ` .     i__,ノ  / iリ |: ://         )    や   (__
                           i:.:i/     ≧-  _  イ  ,/ i:/             て    で    /
                        i:.|      八|      ,ハ__   /               )   ! !  (
                       ';.! _,, -‐f´  \  /  i ` ‐-  _          /      (
                      , ''"    {.    ∧_∧   }       `ヽ       /⌒Y⌒i  /⌒\
                        /    /.   \. _/x==x`ヾ_,ノ      i               | /
                    //  i   ___{{__〃V \        i    \         !/
                        /    .l. / ,、ヽヽヽヾ! i\,ノ       ./     \_
                  /      i / ゝ_/_/_/_/ー-、. \     V          ̄_`ヽ
                  ∠__      /      _,, イ ̄          〈           /::::i i
                  {::::/ `ヽ.  /     -‐‐''"  .|             }::.i      /\:::ノ ノ


 12/12

 ……
 …


ー‐‐-. . ゝ、: :\: : : : : ヽ},ィ‐.‐.'':":^: ー.、
、: : : : : : : : ヽ: : :`: : : : : i!: : :-=< "  ̄
,≧=-: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . .、
,:ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヘミ: : __: :ヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: : 、: : :ヘ:ヾ ` -ゝ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘヾ;}ヘ: : ヾ:ヽ
:/: : : : : : : : : : : : : i!: : : : : : } 心、ヘ: :ヘ`゙`
: : : : : : : : : : : : :i!: :!、: : : : : :!λJ゙,、: :}
:/: : : : : : : : : : : i!、:i__ヾ: : : :.} ゞソ ',从

: : : :/{: : : : : : :i! ヾァチ=`゙ヾ}  、  .}ヾ
: :/: : {: : :/!: : :.iィ'{ ::: 心,  ´   , ,'ヽ
/: : : : :i: :/: i: : : iゞヘ;:::;ン   ,ィン .ノニヘヽ
/ : : : :,i;/{^ヾ: : :.ト、 `´      /ニニヘ 〉 「照に聞いた限りじゃ付き合ってる人はおらんみたいや」

: : :;/ i{;ベ゙゙へ: .トヾ ,__  _ ,, ,ィ≦ニニニニ}ヲ
:/  ヾハ√レヘ:.! }     {,`゙≪ニニニニ} ヽ
        i!ニニマ       "ソ\ニニ}  ヽ
       ∧ニマ,_    _,ィ' ノ  ヽニ7   ヽ
       ハニニニニ≧s。´ー '"    ヘ7 __
       ハニニニニニニニニニニニニ≧s。,,_}}ミュ;;;;;;;;;`;,,、
      ハニニニニニニニニニニニニニニニ≫,'ヾイ ̄`ー、;;;ゝ
     /ニ≫=≪ニニニニニニニニニ≫" /;;;;;{;;ヘ

     ハン"    `゙ー-ニニ≫'"   ヾ;;;;;`;;ン
     {ニ{     `ヽヽ         `ー"
     ヘ=∨      ヾ }


  (`ヽ