【咲-Saki-】 京太郎「みやながけ」 淡「だったスレ」 咲「えっ!?」 (1000)


 京太郎
 不定期
 非安価
 原作キャラ崩壊

 頂いた雑談から書きます
 リクエストOK。でも既存のカプしか書けない

 基本は単ヒロイン(だった)


 ・まとめwiki
 http://www27.atwiki.jp/miyanagake/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462023444


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 ・前スレ


 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ?」咲「京咲だよっ!」
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 【咲-Saki-】京太郎「みやながけ」咲「京咲!」
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 ※ 『みやながけ見てたけど霞色の空って何?』って人へ
   前シリーズで予告してた京霞。京玄の続きはそのスレで終わらせました


 2/5

 ・みやながけ次元【完結済】

 須賀咲
 旦那さん大好きお母さん。周りに振り回されるが本人も大概。専業主婦のお嫁さん

 須賀京太郎
 嫁さん大好きお父さん。酔うとデレるサラリーマン。コミュ力お化け

 宮永照
 京咲大好きお姉ちゃん。実は乙女。トラブルメーカー兼プロ雀士日本代表

 宮永界
 家族大好きお爺ちゃん。娘たちにぞんざいに扱われる。まだ仕事してます

 宮永母
 常時迷子なお婆ちゃん。一緒に住んでるけど、原作に出るまで出番はない

 京咲息子
 わんぱくで外で遊ぶのが大好き。妹の面倒を良く見る

 京咲娘
 お父さんっ子、お兄ちゃんっ子。絵本が好き


 原村和
 喪女その1。お見合い19連敗中。悪待ちだけは許さない。小学校の先生です

 竹井久
 喪女その2。アラサールートにずっぷり。デジタルだけは許さない。美人OLやってます

 片岡優希
 精神的にいい女に成長。常識的に京咲を守る子。社内のムードメーカー

 染谷まこ
 一児の母。厳しく強いお母さん。まこ娘と京咲子供は仲が良い。roof-topで頑張ってます

 夢乃マホ
 ギャルをコピーしたスーパーマホっち。男の弱い部分を攻める子。OLだよ


 石戸霞
 高校生から老いてません。結構売れてる小説家。京霞同人も作ってます

 小瀬川白望
 高校生から老いてません。霞さんと仲が良い。働かなくても生きる極致に到達しました

 松実玄
 無害な重力発生装置。既に死ぬまで独身を貫くつもりです。松実館に就職


 大星淡
 孤高(ぼっち)の「The Big Star」プロ雀士。最近みやながけに遊びに来ます

 江口セーラ
 常識人なプロ雀士。乙女モードに入ったけれど、京太郎が既婚者だと知りません

 愛宕洋榎
 別名「愛宕の結婚出来ない方」なプロ雀士。礼儀正しい子。伝説のスーパーチョロイン

 松実宥
 大学に行ってお見合い結婚。松実旅館を継いでます。妹の行く末が心配。実は常識人じゃないよ

 高鴨穏乃
 家を継いだ元気っ娘。いろいろありましたが、高鴨穏乃は元気です!


 原作より大体10年後の世界
 咲ちゃんと京ちゃんを取り巻く人たちの日常のお話


 3/5

 ・てるてる次元【完結済】

 宮永照
 京太郎のことが好きで、咲の代わりになってもいいから傍にいてあげたかった
 京ちゃんとお菓子が大好き。実は京ちゃんがいなければそつなくこなす人

 須賀京太郎
 照のお菓子係
 失恋した痛みからは立ち直り、立派な彼氏をやっています


 照が大学三年生、京太郎が大学一年生
 その他登場人物:弘世菫


 ・くろくろ次元【完結済】

 松実玄
 ナチュラルなグラビティ娘。好きな人のためならなんでもするけど、他の人に危害も加えません
 最近は自分の幸せを求め始めるようになりました

 須賀京太郎
 他の次元に比べてコミュ力以外はだらけています
 自分の管理がずさんになってきたのは大体玄のせい


 玄が大学二年生、京太郎生が大学一年
 その他登場人物:原村和 新子憧


 ・デジタル次元【完結済】

 原村和
 クソコテだけど人生の勝ち組ルートに乗りました
 でもクソコテ気質は治ってない模様。地味に別次元の『原村』とは変人のベクトルが違います

 須賀京太郎
 全次元中一番の聖人。何事にも動じず全てプラス思考で考える
 彼の過去に何があったのか、知るものはいない。日本ハンドボールのプロ1.5軍です


 原作より13年後。原村和で換算すると現代の年齢にて28歳である
 その他登場人物:原村恵、原村嘉帆、のどっちスレの皆さん


 4/5

 ・あわあわ次元【完結済】

 大星淡
 調子に乗りすぎた時期もあったけど、大学生になって緩和している最中です
 京太郎のために献身の精神を覚えました

 須賀京太郎
 淡に懐かれて普通に落とされてた一般男子大学生
 コミュ力は高いけれど、運動の才能は中の上程度


 淡、京太郎共に大学一年生
 後日談後の話は大学卒業後


 ・だるだる次元【完結済】

 小瀬川白望
 すごくだるがりだけど、京太郎のためなら頑張れる乙女
 お姉ちゃんっぽく振る舞うのも大変だけど、楽しい日々

 須賀京太郎
 お姉ちゃんっ子だけど、実は手綱を握っている
 それとは別に世話を焼いてもらってばかりだったりする


 白望が大学三年生、京太郎が大学一年生


 ・かすみん次元【完結済】

 須賀霞
 少女漫画のような駆け落ち結婚をして、良妻として有名です
 最近は娘にパパを取られてちょっと拗ねてます

 須賀京太郎
 お嫁さん大好きで攫っていっちゃいました
 フランスハンドボールのプロ選手になりました


 原作から大体10年後の世界
 その他登場人物:雀明華、薄墨初美、狩宿巴


 5/5

 ・しずしず次元

 高鴨穏乃
 男性との接触が少なかったせいか、まさかの一目惚れ
 京太郎と出会ってどう変わっていくのかな?

 須賀京太郎
 年齢的にも他の次元に比べて子供っぽい
 等身大の高校一年生


 原作団体決勝戦終了後の世界
 その他登場人物:原村和、新子憧


 ・てるしろ次元

 宮永照
 ちょろい。京太郎をお菓子役にするために日夜頑張っているが空回っている
 てるてる次元より天然成分が増している

 小瀬川白望
 ちょろい。三人の中では一番しっかりしていると自分では思っている。
 それでも冷静に立場を見られる人

 須賀京太郎
 ちょろい。美少女に頼み事をされて断れる男なんていない
 今日も二人のお世話役


 ・あわネリ次元

 須賀京太郎
 『コミュ力の魔王』
 彼の手にかかれば喧嘩していた二人が友情を確かめ合っていた、などといったケースが目撃されている

 大星淡
 ネリーのことをライバル視している
 キョータローも麻雀も負けるつもりはない、恋愛感情より独占欲が強い

 ネリー・ヴィルサラーゼ
 淡のことをライバル視している。本人は否定している
 なぜかキョウタロウの言うことは素直に従ってしまう。そのことを悔しいと思っている

のんびりまったりやっていきます
リクエストがあれば上の次元からどうぞ。出来なかったらごめんね


 1/5

 990
 【グラヴィティてるてる?】


 「京ちゃん、私重いかな」

 「ん?」


 最近気になっていたことを聞いてみる。

 よく考えてみれば、私の立場は結構重い。

 ずっとではないが、母子家庭というだけでも結構重いのに、家族との別離。

 父と母が別々に暮らしていて、妹との喧嘩。


 「最近、気にしてる」

 「ふーん……?」

 「京ちゃんから見たらどうかな?」


 何より、京ちゃんからの印象が大事だ。

 京ちゃん相手にも咲の代わりになりたい、なんて思って行動していた。

 よく考えてみたら重いかもしれない。


       -─===‐-ミ
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.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
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.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|     「(重いって言われたらどうしよう)」
人_    u              j.: .:|
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 2/5


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           // / { |-+-|、  | ,-}/-}/- /  }    {
             / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_   从
            ̄´  |∧  {  Vリ ∨'   Vり /' /- }  / }
               / 从ム   ,      ム,イ-、/l ,
                  :.            r ' /|/          「よいしょ!」
                 八   __ _     / /
                     、         イ Ⅵ
                    \___  イ   |ヽ
                   「 、 |    r <///|

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                、∧:|: 从: :, -ノ     乂ヽ、,':/:j: :/
                _}- \¨¨´ 「       / /  /イ-、
             /ハ、      |-   ̄ -/     / / 、
              { マム      |       ,′   //  }
              /  ,V \    |    /     // ,:   |
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 3/5


                     ____
               ,. ´ __    `¨¨ヽ

            ,   ̄`  /  ヽ       `ヽ
           /  _     ,:   ∨   、    :.
          / /,´      /    |    ヽ     .
       / //'  ' /  ' /   l| | :  :  ∨   :
       l// / , / ' l| | |     | | |  |   |   |
     _/ ィ / { l |__|_{ |∧   }/ ' / l  |   ∧
      ̄  {〃  Ⅵィ斧从 } /-}/-/、 , /-、 ∧}
          / ,  从 Vり ∨イ ,イ斧ミ、}/ /⌒ } | '
           / イ从 l ム        Vり ム'  ノ/}'      「軽いですよ?」
         ´    \∧  '        ,r ' /
               、  v   ァ    / 从/
                     \ `こ     イ  _|、
                  ` r  ´   //∧
                     /|     /////∧
                「  |   //////////> 、
              , </∧ /   {///////////////> 、
            , </////// ∨__∨//////////////////>、


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             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
           /: : :/: :/:/: :, : : : : : : |: : :!: : : |: : ∨: :∧
          , : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /    「ち、違うもん」
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'


 4/5


 京ちゃんが私を持ち上げた!?

 そ、そういう意味じゃないよ。

 でも重くないって言ってくれて嬉しい。


 「きょ、京ちゃん?」

 「どっちの意味でも、俺の照さんはかわいいです」

 「!?」

 「軽いって言い方したら失礼かもしれませんから、濁しますけどね」

 「……うん」

 「はい、照さん」


       _. . . . :´:  ̄ ̄ ̄ ̄: `: : : . 、
   ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
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:|: : : :|: : : : : : :,′    \        乂 /: : イ /         「んっ」

:|: : :八: : : : :|: {                ノ'/
:|: : : : :l : : : 从|   、             /   ぱ
从 : : ∧: : :| }'    \       ,ィ-く       く
{ \:.{ \:j     ∧、`: .     イ¨´ゝ \ ,rー---- 、
  | \  \   / ノ }: : /:7´: :/    `\乂_   \
  | ̄ ̄\  --/  ` <:∧:{     ( ̄ ̄`ヽゝ、  `ー--
  |     \ /       `<      `T¨¨¨¨ヽ `
  |      /             >- 、   乂二二フ
  |   , -/       ,. <>´/⌒,ム    乂__フ   __
  |   /      ,. <> ´ イ     マム          ` ̄´
  |_/     ,. <>´> ´:.:.:/     マム
 ィ介ヽー― ´> ´イ:.:.:.:.:.:./        ∨}


 5/5


        . :´: : : : : : : : : : : : : : : : :` 、     イ
      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .    ニlニ

     /: : : : : : : : : : ,イ: : : : : : : : : : : : : ∧     |
    /: : : :/: : : | l: : :/ | : : : : |!: : |: :|: : : : : :,    イ
    ̄ ̄ ̄| : : : N: :/__:| : : : : ト、__|: :|: : :|: : :′
       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
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      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
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    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ      「京ちゃん、もっとお菓子!」
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
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 カン

咲世界は設定的に平均重力が重いよね


 1/8


 【高鴨穏乃改造計画!?】京穏次元四話


 「しず、服を買いに行くわよ!」

 「うぇぇぇ?

  憧、いきなりどうしたんだよ?」

 「ほら、金髪君に好かれるために頑張らなきゃ!」

 「!?」

 「しずは昔から隠し事できないんだから、すぐわかっちゃうわよ」

 「そ、そうかなぁ」



              -r‐:/..:../..:..:..:..:..:./.:..:..:..:.{..:..:..:..:、..:ヽ..:..:..:∀ニ=- 、
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         /..:..:/  /   ! l..:..:..:'./ ! l..:..:..:..|..|v :..:..|..:..:.}..:..i/:}:..:.    ゚。:..:。
           /..:..:/   ′:..:..:|..ト-.:.、l |..l,:..:..:..:|..| ゚。,.斗-‐.|..:..|/j..:..:|     :。.:.:。
         :..:..:..′  !..:..:..:..|..|リ、.:{リ\:{ ゚。..:..:{..{/\{ }ノ|..:..|:.:..:..:.|     ∨ハ
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        |..:..:|    リ!..:..:.l..代{:.トil刈    `  {:.トil刈 〉..:.j}:゚. ..,'.|     |:..
        |..:..:|     |i.:..:.|.. 弋こ,ノ       弋こ,ノ |..:..′:.゚:.|     |:..
        |..:..:|     |i.:..:.|..|:.  :.:.:.   ,      :.:.:.   |..:。..:.。:.:l      |:..
        |..:..:|     |i.:..:.|..「}              /|..:′.:゚:.:.:l       |:.:.
        |..:..:|     |i.:..:.|..|人     ー‐'     イ:.゚./..:..:。.:.:.!     |.:..   「ふふん、私は詳しいんだから!」
        |..:..:|     |i.:..:ハ..゚。:.i.≧o。..    .。o≦:|:.://..:..:.:゚:.:.:.:.l      |:..
        |..:..:|     小..:.:.:.ハ.゚。!:.:.:.-r| ` ´  |=ミ:.:|://..:..:./:.:.:.:.:.l      |:..
       .:..:..:.|   / :|..:..:.:.:.∧{<=「ノ     }`iニ/イ..:..:..:___:.:.:.:.l    |:..

       .:..:..:..:|   f¨¨~}..:..:.:./ 乂二|___     ____|=/=′ :.{ニニニ>ュ.   |:..
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       ,. :´: : : : : : : : : : : : :`:ヽ、-.、

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   / : : : : : : : : : / ヽ: : : }: : : : : : ヽ: : : ヘ: ヽ
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  {:ハ: : : :i: i`'ト:L__  vi:,レへ:{\: : : }:!: :/: : : : :ヘ

   ハ: : :ハ! V      レ   ` V: /:}:./: : : : : : ハ
    ヽ: ハ 三三      三三三 i:V: :.ハ: : : : : : : : :ヽ
     V: } ww       ww   }: : : レi: : : : : : : :ハ:ヘ
       i:{     、_,、_,、_,    u イ: : :/ !: : : : : : : :ハ:i    「うーん」
      V>. 、_ ー―'  z≦  !:. :/  }: j : : : : : :} ヽ
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          _ゞくトニiiニニ-:´ノ::::レく   レ i: : : :ハi
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 2/8


 「そ、それにいきなり服を買いに行くって」

 「前にデートに誘われた時に後悔したって言ってたじゃない」

 「確かにそうだけど……」

 「やっぱり穏乃もイマドキの服を着たほうがいいわよ。

  ジャージなんて以ての外!」

 「でも、他に何を着たらいいかわからないし」

 「そのために私と和がいるんでしょ!」

 「えっ、和?」

 「そうよ。

  これでも二人して専門のファッション雑誌を読んでるんだからね」

 「う、うん……」

 「和の趣味はマイノリティだけれど、参考にはなると思うわよ」

 「私にあんな服似合うのかな?」

 「それなら私が見立ててあげる」

 「憧かぁ」

 「何よ、不満なの?」

 「だって憧の着る服って、何だかそういう人にウケそうな服だし」

.             xァ′ /       |                ヽ {__j__
           '   /   ′       / |     |      .         :, `丶 \
      /  / /    i |    i  | |     |     i |  i     :,    \ \
      /  /         | |  ‐-L_ | |     | j |i  | |  |         \ \
   .         |    |:八  人j ト八      i |斗匕|「 | |  |   l: .,        ヽ
      /     |    |  Ⅳj]xぅ妝斥 \    i/≫ぅ妝ミxV|  |   |: .′       ,
.      ′     八  :{  |  |坏´_)「:::ハ   \ ∨  _)「:::ハⅥ  |   |: .        ′
  ;           \乂_|  |八 rヘしi::::}     \   rヘしi::::} オ |  . .|: . i           ;
  |   i        l .⌒|  |   乂__/ソ          乂__/ソ |  |  . .|: . |       i   |
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  |   |          | . . .|  |:::八     r'ア ̄`ヽ       /::|  |  . .|: . |       |   |    「なんでよ!!!」
  |   |       i | . . :|  {::::::个:...   ∨     ノ    イ:::::}  |  . .|: . |       |   |
  |   |       | | . .八  V斗ri:i:i:〕ト       ィ:〔:i:i:iTV  八   .|: . |       |   |
  |   |       | | . . . :\ Vi:i:i:i:i:i:i:|. : j>--<. : .{: |:i:i:i:iV //   廴_|       |   |
  |   |     r七i| . . . . : |\i:i:i:i:i:i:i:|: . : . : . : . : . : . :|:i:i:i:/i:i/    // /i:\       |   |
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 3/8


 「ジャージよりはマシでしょ!

  ジャージよりは!」

 「そうだけどさー」

 「普通の女の子が着る服よ!?」

 「でも憧が着るとなんか犯罪チックだよな」

 「失礼ね!」


 男の人に媚びてるような格好だとか、女子高生をアピールするような格好ばかりだし。

 でも、女の子ってそういう服を着るのが当たり前なのかな。


 「そうです!

  女の子のアピールポイントを素直にアピールして何が悪いんですか!」

 「わぁ!?

  和、どこから!?」

 「最初からいましたよ」

 「全然気づかなかった……」

 「穏乃、女の子が女の子らしくするのに理由なんてないんです」

 「うん……」

 「むしろそれを馬鹿らしいと思う方が問題なんです!

  女の子にとっての青春は一回しかないんですよ!」

 「そ、そうだね」


 なんだか和、変わったなぁ。

 前は男の子なんて興味ないって感じだったのに。

 今はなんだかガツガツしていて、違う人みたい。


 4/8


             . .――┴: <: : : `ヽ、
         , . : :´: : : : : : : : : : : : : <: : : `ヽ

          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: 、: : : \
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    ´: : : : : : : : : : : / ヽ : : : : : :ヽ : : : : ヽ:/: ハ: : : : : ヽ

   /: : : : : : : /: : :/:/  ヽ: : : : :}:ハ: : : : : :V: :ハ : : : : : ヽ

   /: : : : : : : :ハ:_:{:{   i:イ: ̄:7ート、: : : : ': /: :}: : : : : : :ハ
   {:{: : : : : :ィl´V: :ハ:{   jノj:/j:ノ }:ハ: : : :!/: : }: : : : : : : : ,
.  {:{; : : : :/: :.{ ヽ:ヽゝ  ノノ  ノニzzj_ V: : }: : 〃: : : : : : : : :',
   iハ: : : : : N _三_       "ん/:心ヾ}: :N:ノ:/ : : : : : : : : : ハ    「ね、ねぇ、和。
   ヽ ヽ:ト: i:ヽ〃ん/心      込//ソ "!: } V1: : : : : : : : : : :ハ
    ヽ ヽ\: ゝ弋//:ソ          ̄  }: } ノ } : : : : : : : : : : : '     聞きたいことがあるんだけどさ」
         {: :ハ   ̄   '      :':':':   }: }イ::::\: : : : : : : : : :!:',
       l: :.ハ :':':':  、__ ー一、   U :/::::::::::::::::::\: : : : : : }:.}

          !: :{::ヽ     (    )   イ:./:::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : ハ:}
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ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
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: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫         //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′           U     } }
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:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|                 //
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..',\     ::::::::::              ノ:   ::::!                   U
: : :| `ー´\       ,. ,      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!                ◯
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      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
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          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: :   「京太郎って、好きな人いるのかな」
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :
  /:::{:::::::i.....i{...{::{ヾ::ヽ.._.........―::::´:::/:/:::::::\:/ /: :

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     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|     「ほう……」
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 6/8


 「な、なんだよ」

 「いえ、穏乃もメスの顔をしていますね」

 「でしょ。

  私もびっくりしたんだから」

 「う、うるさいな。

  それで……どうなの?」

 「私の知る限りではいませんね」

 「でも、和は男の人が何を考えてるかなんてわからないでしょ?

  もしかしたら内心誰かを想っているってこともあるかもしれないじゃない」

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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「こんな美少女が横にいて無反応なんですよ!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
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        |: ': /: //: ̄|`|'   |:´}:∧: }: :,: }: |: :/:}: : :',

        {:{: :{l: |:{从_:{__{    }/イ__}/: イ/:/:}:/ /: : : : .
         从:八:{ム,イ _斧`    イ _)斧ヽ}:イ/_: /: : : : : :.
          \{从{ Vり       Vzソ  |:/ Y: : : : : : : |
              |: }      '         |:l 'ノ: : : : : : : :|    「うん、そうだね」
              |圦    _  ,    ,ィ|:|イl: : : : : : : : |
              |:/  .        イ_,/イ |:|: : : : : : : :
             }'    `__-r-=≦__」'/::} |:|: : : : : : : : |
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 7/8


 「和は美少女だもんねー。

  私たちじゃ敵わないわよ」

 「いえいえ、憧の方が今時の女の子っぽくて男の子ウケが良いんじゃないですか?」

 「そんなことないわよー(私の方が可愛いわよ)」

 「私は所詮マイノリティですから(私の方がアリですね)」

 「(二人とも仲がいいなぁ)」


 そのあたり、私はよくわからない。

 どういうことが男の人にウケて、どういう女の子を男の子が好きになるのかわからない。

 和が『京太郎が今好きな人はいない』って言ってたけど、それが本当かなんてわからない。



 ーーでも、なんでだろう。

 京太郎が誰かのことを好きかもしれないって考えると、胸が痛いや。


 8/8


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    //: : /: : : :′ : : : : : : : ハ: : : : : ::\

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: : : : : : .:/⌒ヽ: : |弋  ソ    r;..ハY: :|: : ハ
: : : : : .:∧   :: ::| ,,,     , V ソノ: ムイ    「よし、憧! 和!
: : : : : ,′ \ :.: ::.    r-    ''' 从 |
: : : : /    `ヾ: : :.     ノ   イ: .:.:|  _     服を買いに行こう!」
: .: .:/      r::\:>...    <  |: : :八/ )r- 、
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/       .::::::::::::::::::::::::::::::\    ノ::::::::\:::::/

        ,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::厂:::::::::::::ヽ::::::Y
        |::::::\::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|:::::ノ

       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/  / ̄ \
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |     |  ア  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |      |  リ  .!
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |    <.  で  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |     .|  す  !
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |     .!  ね .!
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !    \__/
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
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 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }    「まかせなさーい!」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
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  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


 続く

投下終了
次は間が空くかもしれない


 1/9

 【どんな服を買いに行こう?】京穏次元


 今日は3人で私の服を買いに行くんだ。

 うーん、我ながらこのインターハイでの展開がジェットコースターみたい。

 最初は和に会うためにここまで来て、実際に会ってから他の人に一目惚れ。

 その人とデートをして、今はこうして魅力をアピールしようと考えている。

 ほんの数日の出来事なのに、とっても充実している。

 何もすることがなかった中学校時代とは違う。

 やっぱり、ここに来てよかった。


 「思えば和と遊ぶためにここに来たんだよな」

 「そうね。

  気づいたら完全に目的が変わってたわ」

 「二人とも酷くないですか!?」

 「もー、仕方ないでしょー。

  女の子の乙女経験は何事にも勝るって、和ならわかるでしょ」

 「まぁ、仕方ないですね(そんなことを言う憧はいったい何人経験しているんでしょうか)」

 「うう、ごめん」

 「いいのいいの。

  どーせ高校でインターハイまで行くって言ったのも、しずの思いつきでしょう?

  少しくらいからかわせなさいよ」

 「う、うん」


 なんだか弱みを握られた気がする。

 こうなった憧は面倒臭いんだよなー。


 2/9


 ……
 …

 「さて、ショッピングモールに来たわけですが」

 「うわー。やっぱり東京ってセンスいいわね(やっばい、わかんない)」

 「そうなの?

  憧ってすごいな。私は全然わからないや」

 「そ、そうでしょ!」

 「あっ、あそこのお店見てみたいです」

 「あそこって……、ゴスロリちっくな服ばっかり置いてるんだけど。

  和は本当にブレないわね」

 「マイノリティなのは自覚しています」

 「どうする?

  見てみるの?」

 「だーめ。後にしましょ。

  今日はしずの服が優先でしょ」

 「そうでした。

  では、どのお店に入りましょうか」

 「(やっば、思いつかない)」

 「私はわかんないから憧に任せるよ」

 「あんたもちょっとは覚えようとしなさい。

  そんなんだと付き合ってから苦労するわよ」

 「つ、付き合っ……!?」

 「(さすが、経験者は違いますね)」

 「(ってネットに書いてあったわ)」


 付き合うってなんなのか、よくわからない。

 でもその単語を聞いて、自分の隣に京太郎がいることを想像したら胸が切なくなった。

 なんだろう。風邪でも引いたのかな?


 3/9


 「ちなみに、これは重要なことなんだけどさ。

  和は金髪君の好みとか知ってるの?」

 「好み、ですか?」

 「例えばよく喋ってる女の子だとか、視線を向けている女の子のことよ」


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「:|:::ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|―‐,'‐/-/|: :./|:-|―‐,'-}:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //  /.: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ /.:/ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ '     ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`                、         レ′ : :!
..',\                   ノ:   ::::!   「清澄の女の子、ですか……」
: : :| `ー´\         _      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


    /:/ /: :/: : :イ\:// /    /:/ : : : : : ノ: : : : : : :

    {/ {: : {: : /ハ:ハ:\ {     /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
      ∨ V:ハ ん///゙    zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
          /:/ 辷:ソ     7C≧、ノ /: : /://: :
          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: :   「……っ!」ドキッ!
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :
  /:::{:::::::i.....i{...{::{ヾ::ヽ.._.........―::::´:::/:/:::::::\:/ /: :

./::::::::::i:::::::{..........{::ヽ::\〃:::::::::::::::::::_z/:/:::::::::::::::∨: : :
:::::::::::::::::V:::::{..........{:::::ヽ:::《:====:":::/;イ::::::::::::::::::::ヽ: : :


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 ・和の頭の中


     /: : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : : ヽ
    /: : : :,: : : : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : : : : : : .
 _,. :´: : : : :/: : : : : : : :/:/ ': : : : : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : ∨: : : : : : :.

 `   ー /: : : : : : :-/:/-|: : : |: : : : : : : : : :|--- 、: : |: : : : : : : :V: : : : : : |
       ': : : : : : : /|/  |: : : |: : : : : : l: : : |、: :|: :`ヽ、: : : : : : :.|: : : : : : :|
     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
      {八: : :|:,: :},ィ≠≠ミ     \|  --      从: : : :/}/: : : : : : ,: |
      l  、 : |: V            ィ≠≠ミ、 / |: : : イ/⌒V: : : :/:/
       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/    「(お腹すいたけど本を読むのがやめられないよぉ)」ポワァ…
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
           rrr==≧=- `  --  ´  r_:_´/|イ{: イ
             /|.||...................../ ̄| ̄´   7......`.. ̄ ̄≧=-、
          ,イ |.||.....................{---- 、  /...............///⌒ヽ
           /  |..V、.................|     /...............///   ∧}



   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |      「京太郎、タコスくれ!」
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「(こいつら見てないと不安で仕方ない)」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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 5/9


 「小動物系の、見ていないと不安になるような人じゃないですか?」

 「なんかやけに限定されてるけど、それってしずはどうなの?」

 「相性ピッタリだと思いますよ」

 「!?」

 「おー、真っ赤になってら」

 「メスの顔になってますね」

 「なってないから!」


 う、嘘っ!?

 私って京太郎の好みのタイプだった、のかな?

 そういえば前も買い物をしようかウロウロしていたところを話しかけられたし……。

 誰かのお世話をするのが好きだったりするのかな。


                 ,........-――--....、
            ,. : ´: : : : : : : : : : : : : `ヽ、- 、

           / : : : : : : : : ,: : : : : :\: : : :\: \
          ,:': , : : : /: : :/: :{: : : : : : ヽ:ヽ、: : :ヽ: :、
            /: /: , : //: :/:/:∧: :ヽ: ', : |: :|:ヽ : ,:∧: :.
        /: /: /: //: :/:/:/  マ: :|_:|__:|: :|: l:∨: :,:|: : .
        |: ': /: //: ̄|`|'   |:´}:∧: }: :,: }: |: :/:}: : :',

        {:{: :{l: |:{从_:{__{    }/イ__}/: イ/:/:}:/ /: : : : .
         从:八:{ム,イ _斧`    イ _)斧ヽ}:イ/_: /: : : : : :.
          \{从{ Vり       Vzソ  |:/ Y: : : : : : : |
              |: }      '         |:l 'ノ: : : : : : : :|    「(でも和だしなぁ)」
              |圦    _  ,    ,ィ|:|イl: : : : : : : : |
              |:/  .        イ_,/イ |:|: : : : : : : :
             }'    `__-r-=≦__」'/::} |:|: : : : : : : : |
               _,/:::::::「 ̄::::::::::_/|__|:|: : : : : : : :/
            /:::::::|:`=={j====イ:::/::::`ヽ: : : : : ,

              ∧::::::::::\:::::l|:::::::::::::イ::::::::::::::::∧: : :/


 6/9


          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_   「マジで!?
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{    それって穏乃のこと言ってるようなもんじゃん!」
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「あとは胸に視線を感じますね!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


             _ ,. .‐:´: : : : : : : : : : :`: : . 、
           /:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ

          /:/: : : : : : : : : : : : : :;ヽ: : : : : : : : : :\
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       /: : : ': : : :/:/: :\: :ハ: :ハ: {   ';.ハ: ハレ: :i : :ヽ:',

       l/: : :!:、: : :{:/ : : ハ`ト'、:{ V    }:レiイ }: : }: : :ハ:.!
       /: : : ハ: :\:iハ: : :{ ,z==ミゞー'    彡zzx ハ :ノ: : :ハj
        /: : : : ∧: : : i: :ヽ:i〃           ゙{イ !:ノ
     /: : : : : : : ヽ/´!: : ハ! ヽヽ     `  ヽヽi: ヽレ

      /: :/: : : : : : : { { : {                ト; :.ヘ
.    /: :/: : : : : : :/: ヽ{: :{__   /ニー ―‐_ァ  ノ ヽ: }    「ーーっ!!」
   /: :/i: : : : : : :ハ: :{ ヽ: !  ヽ,  ̄ ̄  ̄ ̄ イ   ヽ:!
   {: / {: : /: : : ハ: :{ ヽ:!  「::::::エ=--、zz彡}     i:}
   i: { ヽ: !: : : :{ /⌒TV::::く:`===:::zl゚}:::=〈__   i!
.   V   ヽヽ: :/    ヽ::::::::::`::-:::_::《::_:ノ:::::::::', \
    /つ/ノ/ 7 r,     }::::::::::::::::::::::::::::》:::::::::::::::::::::i  ヽ
   ハ 〈 / / / / ハ   j:::::::::::::::::::::::::::::{{::::::::::::::::::::::i  ヽ
  〈ヽ ´ Lノ / ノ ノ   /::::::::::::::::::::::::::::::}}::::::::::::::::::::::i   ヽ
.   \`     /  / /::::::::::::::::::::::::::::::::}}::::::::::::::::::::::ト    \


 7/9


 胸の奥がツキンと痛んだ。

 なんだろう、この気持ち……。


 「やっぱり男って胸が好きよねぇ」

 「須賀君に限った話ではありませんが、胸に視線を感じます」

 「和の場合はこんな良いもの持ってたら女の子でも視線を向けちゃうわよ。

  うりうり」

 「憧も昔に比べてすごく大きくなったんじゃないですか?

  胸が大きいと色々不便ですよね」

 「前なら和がそんなこと言ったら蹴り飛ばしてたけど、今ならわかるわー。

  肩凝るって本当だったのね」

 「わかってもらえて幸いです。

  維持しようとしないと垂れてきそうですしね」

 「……ね、ねぇ」

 「「?」」


  /: :/: : /: : :/: : : : /: /   ヽ: : : : : : ヽ: : : : : :V: : :V: : : : :ヽ
  /: :/: : /: : :/ : : : /: :/    ヽ:、: : : : : i : : : : : : V: : V: : : : : ヽ
 /: /: : :/: : :/< : : ハ: !     }:ハ: : : : :ハ: : : : : :ヽ: : } : : : : : : ハ
 : // : /: : :ハハ:\:! {:{     }:レイ: :√}: : : : : i: }: : !: : : : : : : :ハ
. {:ハ: : l: : : ハハ: : i ̄{{     ̄/ ハ:ノ  !:!: : : :ハj : ;′: : : : : : : ハ
 Vハ: :ハ: : ハ〃rV/云       〒冗示ミ j:ハ: : /: : : ': : : : : : : : : : :}
    ∨ V: ハヾ{7///}      {7///} 〉 /:/ヽ: :/: : : : : : : : : : : }
        ハ:ハ 弋//ソ       弋//ソ イ: !  }:/: : : : : : : : : : :}: :}
       {: :ハ ,:,:,:,:,        ,:,:,:,:,  }: :} /: : : : : : : : : : : : ハ: }
       |: :| !      ′       u }: jイ: : : : : : : : : : : : : :} }:j
       |: :| ヽ     、_,、_,        /}:.j ヽ: : :! : : : : : : : : : ! i:}   「ど、どうやったら胸が大きくなるのかな……?」
      l: :l   >    ヽ ノ      ´ト //  !: : j: : : : : : : : : : Ⅳ
      ヽ:ヽ   r≧....._  <..-‐: ̄//}  }: : ハ: : : : : : : : : :}
       ヽヘ   〉::::::::゙Y ̄::::::::::::::::::::彡::ヽ j: :ノ }: : : : : : : : : :}
      __ゝ.イ:ヾ===ハ====:::"//::::/::::::::<__: : : : : : :j

    /  ll::::::::::::::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::´:/::::::::::::::::/  ̄ \: : :/
.   /    ll:::::::::::::::::::::::::::《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     V:/
   ,     ll::::::::::::::::::::ー::《:: ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      V


 8/9


 「「……」」

 「な、なんだよその目は!」

 「いや、今すごく感慨深いわ」

 「ええ。

  なんだかんだからかってはいましたが、不覚にもキュンときましたよ」

 「か、からかってるの!?

  手伝ってくれるんじゃないの?」

                   '" ̄ ̄ ̄: : : . 、
               /: : : : : : : /: : : : : : : : : :..
             _/: :/:./: : :. :./: : : : : i: : : : : : :\
          //′ :/:./: : : :.:/: : : : : : |: : : : : : : : :
        / :/ / : //:./: .′:./∧: : : : :.ハ: : :. : :|: :|: :.:.

.       / :/ / : //:./」.A--x:′ト、.:.:.:.′ : : : : |: :|: :〔iミx 、
..      / :/ レv: : :′|! V__ `  ヽ l___!__: : : |: :|: : :| ヽ:ヽ

        / :/    i!: |:.|   __     j/- j人`ヽ|: :| |:.:|   . : .
.       / :/    |:.:.|:.| ´ ̄`ヾ     _  ヽ:|: :| !:.:!   . : .
     .′′   |:.:.|:.|  ; ; ;    ,    ¨¨ヾ、. ハ:.:.|:|:.:|    l : l
           i!: :! |             ; ; ;  / .′:.|: :!     | : |
    .′:.|     .:|: :|:.ト     {    丶     / /: :.′:.:|    | : |   「……もっちろん!
   ′.:: !    ′..:|:.|: i 、      /     /イ : /: :|: :|    | : |
    |:.′:|   .:.:.:|:.:|:.|:.:|  >、 `¨ ´   . イ:. :.|: /.:.:.:| : |     | : |    穏乃の恋路は全力で応援するわよ!」
    |:|: :.:|  ./: : :|: |:.l: :l/ヘ}  ー‐ .iヽ. /: :. :.j/:.:. .:.|.:.:.|     ! : !
    li!: : |  ′.:.:.|: |:.|: :レ′ \  ∧ |:. :.: : : |: :. :.:.|: :.:|
    lハ : | く`ー‐r.|: |:.|: :ト、   /^V! ∧.l\: : :. | : : : |: : :|   ′:.|
     l: :l/  ヽ | |: |:.|: :| \∧ ol  ∧  `ヽ !:. : : | : : |  l:.l : |
     |:.:|     ___ハ^i^i ト,〔 ̄`Y¨Y¨¨¨¨i   |: : . :ト: .:.:|   l/!.:.|

              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|    「私たちがいれば百人力ですっ!」

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\    }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|


 9/9


                  /               \
                                   ヽ
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        /: :/ |:i : |: |: i \|│|: |: : : |八: :斗‐|:│: /: : : :|  ': : .
          /: :,'   |八:|: |八二|\|八 : : |/\:|: :|:│//: : : :|   ; :│
         : : |    |:\ハ 《 _)汽   \イ忙汽トミ|:│7: : : : :|   | : |
       |: : |    │:| :i   乂ツ      乂)ツ彳: |^| : : i : |   | : |
       |: : |    │:| :ト i /::/  ,     /::/:: | : jノ| : : i : |   | : |  「胸なんて金髪君に揉んでもらえば大きくなるわよ!」
       |: : |    │:| :|八     ___      |: : :│: : i : |   | : |
       |: : |    厶,| : : : 丶  ∨::::ノ   ィリ /: :゙: : : i : |   | : |
       |: : |  〃 八: ∨: /i:i> _..   ´ Ⅳ:∧/ : : : :!: :|   | : |
       |: : |  / /i:i/\∨i:i/  }     厶イi:/ : : : : : : : . / :│
       |: : | {∨|i/: : :/\/丶      /i:i:i:i:/ : : : : /: : : ∨: : :|
       |: : | {│/: : :/i:i:i:i|\ {   /i:i:i:i:i:i:/ : : : : / : : : / : : 丿


       ,. :´: : : : : : : : : : : : :`:ヽ、-.、

      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ:\
    /: : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : 、 : : :ヽ:ヽ
   / : : : : : : : : : / ヽ: : : }: : : : : : ヽ: : : ヘ: ヽ
  /: :/ : : : : / : /  ヽ: : :}: : : : : : :ヽヽ: : }: : :ヽ

  {: /: : : ト、ハ: /    '; :人: :_レ: : : ',V/: }: : : :ヘ
  {:ハ: : : :i: i`'ト:L__  vi:,レへ:{\: : : }:!: :/: : : : :ヘ

   ハ: : :ハ! V      レ   ` V: /:}:./: : : : : : ハ
    ヽ: ハ 三三      三三三 i:V: :.ハ: : : : : : : : :ヽ
     V: } ww       ww   }: : : レi: : : : : : : :ハ:ヘ    「!?」
       i:{     、_,、_,、_,    u イ: : :/ !: : : : : : : :ハ:i
      V>. 、_ ー―'  z≦  !:. :/  }: j : : : : : :} ヽ
        ヽヽ: ヽ {::::エニ彡:::::ニ:}_/l: :/  |:∧: : : : /:}
          _ゞくトニiiニニ-:´ノ::::レく   レ i: : : :ハi
        /::::::::::::ヽjj:::―::: ̄:::::::::::::::::ヽ   }: : / ノ
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            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒    「(さすが憧、世界一の発想です)」
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 続く

投下終了


 1/8


 小ネタ

 【周囲強制糖分摂取機】


 どうも、須賀京太郎です。

 高校に入学して、少し経ってからの話。

 いつものように咲が木に寄りかかって読書をしているのを見守っています。

 あいつ、無防備すぎて危なっかしいし……。


 「京ちゃんってさ」

 「ん?」


 いつもならば、読書をしている咲に話し掛けようものならほっぺたを膨らませて怒ってくる。

 最初はからかいながらも邪魔をしていたこともあるが、最近はネタもないしそんなことはしない。

 そう考えると、咲から声をかけてくるのは珍しいのかもしれない。


 ーーそんな咲の口から須賀京太郎人生史上最大のびっくりドッキリ発言が飛び出してきた。


.   / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
  /  .:.:.:.|:.:.:.:.|  :.: : ||:.:.:.:.:.:.:| |:.:.\ | :.:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.
  /  .....:.|:.:.:.:.| /: :.:|ト:.:.:.:.:.:.| |:./_\:/|:.:.:.:.:.:.:八:.:.:.:::
. /  .:.:.:.: |:.:.:.:.|  \||:.:\:.:.::. ィX笊竺心j:/|:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.|

/    イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:..   ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |

ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/       「私のこと好きなの?」
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


 2/8


 ……


 ……


 !?


 


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            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`
      /:::..     |  ,. _/          「当たり前だろォォォ!?」
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)
   /     |::::..         ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
.  /:     |::::.....      ..............:::_,:::-‐'′
 /::      `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__       /!   i      / iu-゙、
/----、\   ::::/ |::  ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"


 「その未だに中学生気分が抜けない童顔!

  ふわふわもふもふショコラブラウンの髪の毛!

  控えめながらもそんなところが好きな胸!

  柔らかそうで健康的な太ももと尻!

  その辺のJKっぽさと違った清純系文学少女!

  あどけなさ!

  俺にだけ辛辣な態度!

  それでいながら時々デレを見せてくれるツンデレっぷり!

  お嫁さんにしたい女の子No.1!(投票者1名)

  うおおおおお!!」


 4/8


 ……
 …

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「(って言えたらいいんだけどなぁ)
                    | ∧           ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //         なんでまた?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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      /: : : : : : : : , : ,: : : : : : : : : :\: \

     /___,__: : : /: /__{:|: : :|: : : : : ヽ: ヽ
    ' __,./_/___/_/|:|__|--==: V : : : V: ::.

    /: :,: : : l : |: :|{ -| |-:l:| : : |l{,:-|--:|、|: : : :V: :
   ' : /:/: : : : |´八: { {: 从: : :{ \} 、}|:∧: : : | : |
  / イ|:l': : : :{: | ,ィチ雫ミ  \_:、 ィチ雫ミ: |: }: :| : |
     l'|: : : :∧{{ _)::刈      _):刈 V|/: /: : |
     |: : :,: :{人 弋zり     弋zり ノ'}: /}: ,: |
     |: :∧:乂l}         ,         /イ ノ/}/
      l/ \叭                 ムイ://    「んー……」
           ゝ     ´`      イ}: /}'
            \>       </|/
            从 :|  `´  |: :/
             /⌒ |      |⌒\
           /.........∧     /...........\


 5/8


 「だって京ちゃんさ」

 「うん」

 「中学の頃に私に話しかけてくれたじゃん」

 「おう」

 「あの時、私に友達いなかったし」

 「(うん、知ってる)」

 「それからなんだかんだ一緒にご飯食べたり。

  一緒に図書館行ったり、買い物行ったり。

  京ちゃんの家に行ったり、私の家に来たり」

 「いろいろあったなぁ」

 「京ちゃん、最初は結構お金かかる私立にいれられる予定だったんでしょ?

  それなのに気付いたら清澄にいるし」

 「あー、俺にもいろいろあってなァ」

 「相変わらずぼっちしてる私を食堂に誘うし。

  木に寄りかかって寝てたら声をかけてくれるし」

 「いや、さすがに危なすぎだから。

  外でお日様浴びながら寝るとか小学生じゃないんだから」

 「むっ、うるさいよ。

  それに麻雀部に誘うし」

 「女子が一人足りなかったからなァ。

  和とか優希とか喜んでくれるかな、と」

 「ふーん?」

 「他意はないよ(ありまくりだけど)」

 「まぁそんなもんだよね。

  嫁さんじゃないし」

 「嫁かァ……」

 「……」


 6/8


 うん。

 だいたいあってる。

 中学生の頃から本を読んでる咲がなんとなく気になって声をかけたなーっと。

 普段キョドッてるくせに、好きな本のことを語る咲は本当に楽しそうで。

 そんな笑顔に知らないうちに魅せられてたかもしれない、

 だから話しかけまくってた。

 親にはハンドボールの強豪に行けとか言われてたけど、興味ねーし。

 咲と同じ、公立の清澄受けた。

 高校に入ったからって距離が離れるの嫌だから飯に誘った。

 変なとこで寝入るから気にしてた。

 なんとなく緩そうな麻雀部に入ったけど、やっぱり咲がいないから物足りなくて誘った。



 我ながらこんなちんまいののどこがいいんだか。

 個人的には俺に対してツンデレなところがいいんだけど、そこんとこどう思う、俺?



 しかしこれは想いを告げるチャンスなのではないか?

 ここまでヘタレまくりだった俺が男、京太郎になる日ではないか?

 咲がここまで言ってくれたんだからそれに応えるべきではないか?


 「まー、気にすんなよ。

  俺と咲の関係はいつものことだろ」

 「そーだね。

  いつもこんな感じだね」


 ……うん、チキッた。

 俺を殴りたい。

 もうちょっと頑張れよ、俺。

 あっ、でもボケーっとしてる咲も可愛い。


 7/8

 ……
 …

            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
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    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
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    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉    「(うううぅぅぅーーーっ!!)」
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
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    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 私、なんであんな事言っちゃったの!?


 でも冷静に考えてみると、こんなコミュ症ぼっちにここまでしてくれたら勘違いしちゃうよ!?

 と言うかさすがに自惚れてもいいよね!?

 このヘタレ京ちゃん!

 そんなとこも可愛い!


 「いやでもだって、そろそろ前進したいし!」


 麻雀部には可愛い人ばっかりだもん!

 部長はなんか美人になるオーラ出てるし、染谷先輩は母性的で優しい。

 優希ちゃんは可愛くて京ちゃんと仲がいい。

 和ちゃんは反則的な胸を持ってるし、半分くらい分けてくれればいいのに。


 「(だから麻雀部入ったのに……)」


 進展がないどころか微妙に距離が離れてない!?


 「(京ちゃんのバカッ!!)」


 普通の女の子はちゃん付けで呼ばないよ!

 和ちゃんに嫉妬してるアピールもしたでしょ!

 ほらほら! クラスメイトにも嫁さん扱いされてるんだよ!

 お父さんにも『お前らまだ付きあわねーの? 咲の貰い手が心配だから京ちゃんを逃すなよ』って言われてるんだよ!

 外堀埋めきってるんだから本丸を攻めてよ!

 でもそんな京ちゃんが大好きです!


 8/8


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ      「(あっ、なんか咲が笑ってるかわいい)」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
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                   {|___ノ  __|[_]//∧_
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     /:,: : : : :,: / {  {∧: {: : : : : 从: : :| \{、: : :|: : : : : : ,: |: : : : : : :|

     ': |: : : :/: |       {从: : : : :'  \{    \: |: : : : : :/: |: : : : : : :
      |: |: : : ': /|    --    \: : |           V: : : : : :': .' : : : : : : |
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       \|: ,  :.:.:.:.     '             |:/ /⌒} }: : :/}/   「(あっ、京ちゃんが笑ったかわいい)」
         V{                  :.:.:.:.:.  /    ノ 人:,:' /
         人      __              _ イ:/

           `      乂 ̄   ー‐ァ      イ: :/: : :/
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     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|      「いいから早くくっつけよ」
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 カン!

京咲分が足りない


 1/6

 前スレリク 1000
 【結婚の報告】


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「憧! 私結婚することになりました!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }   「へー、やるじゃん。
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{     今度はどのアニメキャラ? それともアイドル?」
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


 2/6


 原村和です。須賀和予約済みの須賀和です!

 今日は私の数少ない知り合いに結婚の報告です。

 憧とは同じ大学に入り、その後は音信不通になっちゃったんですよね。

 この前の呼ぶ友人がいないという話から、一番親しい(一方通行だとはわかってますよ!)友人に勇気を出して連絡しました。


 他の友達にも連絡?

 やりました……。

 やったんですよ! 必死に!

 その結果がこれなんですよ!

 2chにスレ立てをして、煽り合いをして、今はこうしてぼっちの道を歩いている。

 これ以上何をどうしろって言うんですか!

 何を煽れって言うんですか!!!


 「なんでですか!!!!」

 「いや、何でもかんでも和はいつもそんなオチでしょ」

 「いや、確かにいつもはそうですけれども、今回は違います!」

 「だって、和の男の知り合いなんていないっしょー?」

 「ふふふ、憧ったら忘れましたか?

  私には高校時代の友人がいることを」

 「ああ、数ヶ月間だけ一緒にいたっていう友人ね。

  和が人生で喋った唯一の男性とか何とか」

 「他にもありますよ!

  消しゴム拾ってもらったり! プリントを配られたりした時に会話します」

 「それは会話とは言わないわよ」


 だって私と喋る時に男の人はみんな萎縮するんですから仕方ないじゃないですか!

 こればっかりは私は悪くないですよ!?


 3/6


 「それで、和と唯一会話してくれる男友達のことを少なからず想っていたと」

 「い、いいなーって程度ですよ。

  私からしてみれば普通に会話してくれる男の人っていう時点でとっても嬉しかったんですから!」

 「それはあるわよねー。

  勝手に萎縮してオドオドしてる男の人より、男らしく話しかけてくれる方が嬉しいわよ」

 「(ううっ、やっぱり憧ってそういう系なんですね。

   噂ではそういうサークルに入ったとか、そういう仕事をしているとか聞きますし)」

 「(まぁ、男から話しかけられたことなんてないけど。

  女子校選ぶとか? 男嫌いとか? 我ながらないわー)」


 これです。この微妙な距離感です。

 所詮憧と私は住む世界が違うんです……。

 正直、高校時代に憧と再開した時には結構引きました。

 だって垢抜けない少女だった憧が『女』を全面的に押し出したギャルルックしてたら『あー、女にされたんだなー』って思いませんか!?

 なぜかそこそこ連絡を取ってくれたり、大学に入った時も話してくれましたが、憧は女子のカースト上位。

 一方私は孤高の狼(笑)

 ううっ、なんで私は憧みたいになれなかったんでしょう。

 あっ、でもこんな私だから須賀君と再会して婚約できたってことですよね。


 でゅふふふふ!


       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/  / ̄ \
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |     |  ア  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |      |  リ  .!
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |    <.  で  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |     .|  す  !
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |     .!  ね .!
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !    \__/
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


 4/6


 「それで、今回はなんのキャラ?

  最近の流行りだと何かしらねー。

  あっ、でも和だとマイノリティなところがあるから、昔のゲームを引っ張り出してきてるかもしれないわね」

 「だから違いますっ!

  私の婚約者は、その高校生時代の友人です!」

 「もー、和ったら。

  実在する人で妄想するのは申し訳ないわよ」

 「流石に酷いですよ!

  本当です!」

 「……まじ?」

 「マジです」

 「……うっそぉ。

  いったい何がどうなってそうなったの?」

 「うぐっ」


 い、いつものことながら経緯の説明には苦労しますね。

 どうはぐらかして説明すればいいかわかりません。

 この前の両親への説明ではドン引きさせてしまいました。

 それでも両親は私のことを見捨てないでいてくれましたが、常識的に考えて普通の友人なら音信不通になるレベルです。

 ここはそれとなく、さわりだけ説明しましょう。


 5/6


 「私の父がお見合いを持ち込んできているのは覚えていますか?」

 「そういえばそんな話もしたわね。

  19連敗だっけ?」

 「その20回目が彼でした。

  偶然再会した私たちは、LINEの交換から初めて、デートなんかして、無事に結ばれました!」

 「おおう……。

  なんてご都合主義。

  お相手さんは聖人か何か?」

 「正直私もそう思います」


 憧じゃなかったら掴みかかってるレベルですが、親しい友達との距離感なんてこんなもんです。

 こんなもんです、よね?

 ゆーきとか相手にはこんな距離感だったと思います!


 「……でも、良かったじゃない。

  和だって料理は出来るし、見た目はいいんだから」

 「ありがとうございます。

  それで、結婚式の案内も含めた連絡を、と」

 「もー、婚約なんてずるいわよー。

  のろけ話ね。このー!」

 「の、ノロけてなんかいませんし!」

 「本当、良かったわよ。

  音信不通になった時は心配したんだから……」

 「うぐっ」


 あ、あれは今の自分を他人に見せられなくて連絡を取りづらくて……。

 それにしても、なんだかんだでこうして祝福してもらえると嬉しいですね。

 憧がどうしているのか気になりますが、まだ結婚はしていないようですし、詮索はしないでおきましょう。

 もしかしたら詮索されたくないかもしれませんしね。


 6/6

                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|   「もうのどっちスレはやめておきなさいよ?」
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒     「なんで憧まで知ってるんですか……。
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|        残念ながら彼は全部知ってましたよ」
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
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 カン!

他次元でアラサー咲ちゃんとか失恋優希を出すとシリアスになっちゃうから他に犠牲が…


 1/8

 89
 【のどっちスレでセクハラ】


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 そういやのどっちもそろそろ女にされちゃった系?


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 そりゃそうよ。相手も大人だし


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 俺らのアイドルだったのどっちの事を考えると複雑だなぁ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 お前らセクハラやめーや


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 私も早くズコバコしたいんですが何か?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 !?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 キャー運営様ー! セクハラよセクハラー!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちがこれくらいで屈するわけないんだよなぁ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 セクハラに顔を真っ赤にしてたのどっちはもういないんだ


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 っていうかまだ手を出されてないんかい


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 お相手さん、まだギリギリ戻れる位置にいるんだなって


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 なんでですか!!!!


 2/8


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 まぁ旧友だったっていうし、相手も手を出し辛いんだろ。うん


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 手を出したら地獄まで一直線だしな、うん


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 アラサーなのになぁ……、うん


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 ちょっとやめてください! 本当に不安になるじゃないですか!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 逆に体目当てじゃないことの証明とも言える


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 アラサーくらいだと体から恋愛に入るんだけどねぇ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 おいちょっと待て、このスレの平均年齢が気になる


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 のどっちスレはR-18だよ


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 良い子には見せられないよ!


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 そ、そもそも一緒の家で寝たりってことがありませんし!


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 うーん……


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 まぁまだ付き合いだしてそんなに経ってないし、焦ることも……やっぱ年齢的に焦ったほうがいいかな


 3/8


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 やっぱりだいしゅきホールドで一発決めるべきでしょうか?


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 のどっちが女になってないのに女捨ててる……


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 口だけはお達者で……


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 ちなみに進行度はどのくらい?


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 手をつないでキスをしたことはありますよ!!!!


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 のどっちのドヤ顔が画面の向こうで透けるようだ


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 うーん、この小学生並の恋愛感


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 それすらも出来なかった亡霊がいることを考えると進展していると思える


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 名前を言ってはいけないあの人


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 そもそも結婚前提ならそんなに焦る必要もないでしょ


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 初夜に期待


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 結婚式から初夜はこのスレが大荒れしそうだな


 4/8


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 油断せず一発で決めます


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 のどっち、スレ民にセクハラやめて?


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 女性のこういう話は最強だわ


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 子供の名前は天使ちゃんとかを考えてるんですが


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 いいか、絶対に旦那さんに決めさせてあげるんだぞ


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 旦那さん消極的だからのどっちに押し込まれちゃいそう


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 冗談に決まってるじゃないですかwwwwww釣れたwwwwwwwwwwww


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 OK。過去ログあげるわ


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 動画の編集はまかせろー


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 なぁに、結婚式で流すだけだ。動画サイトにはうpしないさ


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 スレ民本気になったな


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 やっていいことと悪いことがあると思います!!


 5/8


 須賀和(予定)です。

 スレでは強がったものの、手を出されない現状に焦っている自分がいるのもわかります。

 なんで手を出してくれないんですか!?

 確かに須賀君が忙しいからほとんどデートもできていませんし、うちに来たのも数回です。

 親もいましたからとてもじゃないですがそんな事は出来ません。

 やっぱり私に魅力がないんでしょうか?


 いや、私可愛いですよね?

 うん。胸もありますし、かなりイケてる気がします。

 自分で言うのもなんですが、体がもちもちしていて触っていて楽しいと思いますし。

 婚約者になったなら結婚前提という建前でズッコンバッコンする方がいいはずです。

 私が男だったらそうします。


 「こうなったら、それとなく誘いをかけるしかありませんね」


 婚前交渉バッチこいです。

 なんとでも行ってください。あとがないんです。

 ゲームオーバーしてもコンティニューできないんです。

 そうと決まれば、それとなくアピールして手を出しやすいように仕向けましょう。

 さて、ラインでなんて送ればいいものか……。


 6/8


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  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「須賀くん! いつオフパコするんですか!?」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////



                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :   ←返信に困っている京ちゃん
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
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 7/8


 我ながら直球すぎたかもしれません。

 でも、ネットで知り合って体の関係を持つことをこういうのは間違ってないはずです。

 変に誤魔化してお互いの思いがすれ違うのは良くありません。

 お互い意識試合っている幼馴染モノがくっつかないのもそれが原因ですから!

 それなら自分の想いを直球で告げる。それでいいはず。


 ……既読が付いているのに返信が来ませんね。

 もしかしてやっちゃいましたか?


 あっ、返ってきました!



             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '
         } ∧     /イ   /      『結婚したらね』
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧

        _,.{///////////|

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
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  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 なんて返信が来たんですよ! 格好良すぎませんか!?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 その瞬間に破局しなかったことがびっくりだよ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 聖人というか、旦那さん枯れてない?


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちウザいけど焦る必要ないと思うよ。のどっちウザいけど


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 いやぁ幸せ者ですwwwwwwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちが行き着くところまで行っちゃってる


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 親しい彼氏彼女なら冗談の一種として……


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 のどっちの場合重すぎるわ


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 すでに体の関係がある前提のジョークじゃないですかねぇ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 初夜はよwwwwはよwwwww


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 今日は1日のろけっぱなしモードかな


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 スレ民も旦那さんも逃げてー


 カン!

京咲書くつもりがのどっちスレになっていた


 1/7

 105
 【京咲倦怠期】 みやながけ次元


 「最近、京ちゃんが私に構ってくれないんだ」

 「そうなんですか。

  なんで私に相談するんですか?」

 「だって優希ちゃんはデスマーチらしいし、そんな状態でのろけなんて聞かせられないよ」

 「のろけだって自覚しているじゃないですか。

  そもそも私だって仕事忙しいんですよ」

 「聞いてよ、もー。

  京ちゃんったらね」

 「(始まった……)」


 須賀咲ちゃんです。

 ここ最近、京ちゃんとの時間が取れていません。

 むしろ子供たちとかお姉ちゃんの相手ばっかりされている気がします。

 京ちゃんはお嫁さんのこともっとちゃんと構うべきだと思います。

 京咲スレなのに和ちゃんが一番目立っているなんてあっちゃいけないと思います!



 「いいじゃん、少しくらい聞いてよー」

 「咲さんの『少しののろけ』が始まると一日が終わるんですよ。

  社会人の休日が潰される気持ち、わかります?」

 「あっ、ごめん……」


 うぐっ、その辺りを追及されちゃうと気が引けちゃう。

 やっぱり和ちゃんも忙しいだろうし。


 2/7


 「まぁどうしても、というならば咲さんペロペロ券10枚綴りで手を打ちましょう」

 「じゃあいいや」

 「えっ」

 「お姉ちゃんに聞いてもらおーっと」

 「なんだかんだ言いながら私のところに来る。

  咲さんはやっぱりツンデレですね」

 「違うよ。

  ほら、防犯ブザー。和ちゃん対策はしっかりしてるもん」

 「それが十年の友人にすることですか!?

  そもそも今回は咲さんの愚痴を聞くって話ですよね!?」

 「んー、じゃあお姉ちゃんをペロペロしていいよ」

 「仕方ありませんね。

  それで手を打ちましょう」


 ……
 …


                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
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       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {    「京ちゃん、悪寒がする……」
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }
              } \_____,|/  /i:i\     ̄ ̄`ヽ  j  {
             ∨ /   /|i: ハ:i:\            |
              /     /:i:i:i:ハ:i:i:i:i:丶 ... ______丿
               〈      i:i:i:i/   :i:i:i:i:i|    |    }
              、___/:i:i:i:i/    Ⅵ:i/    |   {


 3/7


 ……
 …


 「それで、どうしたんですか?」

 「それがね。

  この前の休みの話なんだけどね」


 ……
 …


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
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          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/      「あ”ぁ”ーー、咲の膝枕気持ちええんじゃぁぁーー」
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
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      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
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      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/       「いいから反対の耳、出しなさーい」
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \


 4/7


 ……
 …

 「もうすでにデレッデレじゃないですか爆発しろ」

 「まだ始まったばかりなんだけど」

 「もうオチはわかってるんですよ。

  どうせ咲さん基準で倦怠期なだけで周りから見たらバカップルなんでしょう?

  はいはいご馳走さまです爆発しろ」

 「もー、最後まで聞いてよ!」


 和ちゃんが呆れ顔でこっちを見ている。

 もー! 最後まで話を聞いてから結論を出してよね!

 そうやってネタ潰しするなんてズルいよ!


 「一応聞くだけ聞いてあげましょう」

 「うん」



              _____
          ,. . : ´: : : : : : : : : `: : . 、
        ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
      /: : : : : : : : , : ,: : : : : : : : : :\: \

     /___,__: : : /: /__{:|: : :|: : : : : ヽ: ヽ
    ' __,./_/___/_/|:|__|--==: V : : : V: ::.

    /: :,: : : l : |: :|{ -| |-:l:| : : |l{,:-|--:|、|: : : :V: :
   ' : /:/: : : : |´八: { {: 从: : :{ \} 、}|:∧: : : | : |
  / イ|:l': : : :{: | ,ィチ雫ミ  \_:、 ィチ雫ミ: |: }: :| : |
     l'|: : : :∧{{ _)::刈      _):刈 V|/: /: : |
     |: : :,: :{人 弋zり     弋zり ノ'}: /}: ,: |   「いつもならそのまま一回戦するのに、その日はなかったんだよ」
     |: :∧:乂l}         ,         /イ ノ/}/
      l/ \叭                 ムイ://
           ゝ     ´`      イ}: /}'
            \>       </|/
            从 :|  `´  |: :/
             /⌒ |      |⌒\
           /.........∧     /...........\


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|      「こいつらいつも盛ってんな」
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 5/7


 「何が『最後まで聞いてよ』、ですか。

  誰もが予想通りの結末じゃないですか」

 「夫婦には重要なことなの!」

 「知らないですよ。

  京太郎君だって何か理由があったんでしょう」

 「うん。

  まぁちょっと疲れてたって言ってたんだけどね」

 「もうすでに解決してるじゃないですか!

  何でそれを惚気ようと思ったんですか!」

 「京ちゃんが私の体に飽きてたらどうしようかなって」


. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!//// 「何ですか!?
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////  飽きてたら私が変わっていいんですか!?」
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / |
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /      「それはダメ」
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
                   /|       /   \


 6/7


 「どうしろって言うんですか!

  もう好きなプレイでも何でも開発してくださいよ!」

 「もー! 和ちゃんはすぐにそういう発想に行く!」

 「そういう話でしたよね!?」

 「まぁそういうのは私も吝かじゃないんだけど……」

 「それなら前に咲さんの家に来ていた人たちにでも聞けばいいじゃないですか」
   ※【京ちゃんが長期出張中の家の様子・宮永家に偶然知り合いが大集合】参照

 「和ちゃん、何言ってるの?

  霞さんもシロさんも玄さんもすごくいい人なんだよ!

  そんなこと聞けないよ!」

 「(絶対に危ない人たちだと思うんですが、もう好きにしたらいいんじゃないですかね)」

 「和ちゃんならどういうプレイが好きなの?」


       ./          .\

       /./ .. . . . . . . . . . 、. . . . `、
      ./:/: : :/: :,: : ::/ : :!: : :!: :! |:  `,
      ||::|: : ::|: :ハ::.,ィ: : /|: : :|: :|:.|: ::|:|:|
      ||::|: : ::|:|:| |/.|:_,ム !゙.:,〈_/:/!: ノ:|:|
      ||::|: : ::|十ナ丁/ .|:/|儿`゙ナ" :|:|
      ||::ヽ,: :{ {itツ ̄   {iィツ¨リ: : /ソ
     /:!: : :\! ー/////,//ー."ハ/    「じゅ、純愛モノですね」

 .   /: :|: : : ::ト、  , 、__ _    ハ:!|
    / : : !: : : ::\ヽゝ-‐_-,.' ィ!リ:: !
 .  / : : /|: : : : | \ ' /!|\_|:. : |
  / _,,.-‐ヘ: : : ::|\ \`|:|   ! :  ト、
 ./       ヽ:: : !  \ `!.|.  |:. リ ヽ
 { ̄ ̄\   ∧ |   \|::|.  !: ./  /}


         / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        /  ....:.:.:.:|.:.:.:.:/|:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
.       / .:.:/ .:.:斗─- l{:.:.:.:.:/|:./|:.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  r-、   / /7 :.:./ |:./  Ⅳ / ―- 、 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
 八 ヽ     .:.:r- .rテ≠ミ ∨    |/  \/:.:./⌒):.:.:.:
   ヽ ‘, /^l|:/| i{ ん,ハ         j/}/:{  ⌒)::
    〉⌒ヽ、| |/圦.._}弋うン     __  /:/ ̄ ̄:./
    ノ  ⌒ヽ'.  lN i//)  '    ´ ̄ ̄`    ノ:.:.:.:|/   「冗談は胸だけにしようよ!」
   〈  ⌒ヽ| i  .八     _   (//) rイ:.:.:./|
   {  々ノ     \  マ  ノ    /|:./j/
   ‘,   |   __≧...   _   イ  /ニニ\
    ,〉   从 /|ニニニニニニ7ヽ    /ニ二二\

   /7   ,')]/  :|ニニニニニ7__    /ニニニニニ二>、


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ ::::::::::::::::::::: ! :::::ィ./ .ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ::::::::::::::::::::::::':ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`               、       .レ′ : :!.
..',\                   ノ:   ::::!   「……」
: : :| `ー´\       ,____.,.      / !:! !  !
: : :|.     ` 、    `ーi!′  /|: :. !:! !  ::!
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


 7/7

 ・観戦中


           ___/ / /        \   \
           ⌒フ / ,  /   l 〈     \\ \
           /  / /  /  /| \      ∨ \ \
         /  / /  /-~/-| {  \~ー 、'   \ )
           〈 /   |  |八Ν__八{   | _\  ∨  l|′
          /    l|  l ァ┼ ┬ \N┬‐┬  | |  リ
        〃   / l|\_从 乂゚_ノ     乂゚ノノ}∧l/}   ←姉妹モノ好き
          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
.             { /   }\__              ′ |
.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )   「それはない」
                   / \__  Κj/
                    _/  //〉_∧ ‘,
               /:.∨ ,///   ∨ }: : ..
            . .:´: : : : :∨//\__//∨: : : : : `ト、

             /∨: : : : : : : :∨\:i:i:i/ {:.: : : : : :.:| \
          {  ∨: : : : : : : :\/:i∧\{:.: : : : : :.:|   ∧


        /   : : : : : : : : : : : : :\  : \
          /   . : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :.
        ′  .:.:.:/.:.:.:./:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.        i   :::::::|::::::: |::l:::::::::::/:::::::/:::::::::::::::::::| ‘:::::::::::|::::::::|
.         |   :::::::::|::::::: |::l::::::::/l::::::/ |:::::::::::::::::::| ‘:::::::::|::::::::|
       |  :::::::::::|::::::: |::l:::::::l´l:::::l` |::::::::::: |:::/--、|::::::八:::::|
       l :::::::::::::|::::::: |/\::|-\{- |::::::::::/l/ -、 И/::::::::::|
      !::::::::::::::|::::::: | ,,xぅ气芹ミ,ノ::::/ 斗ぅ冬,, ノ:::::::::::::|

.        !:::::::::/!::::: |〈 lh__,j刈   ̄    |h_j | 》/:::::::::::::|   ←調教モノ好き
.       !::::::八 ‘:::::: | 乂辷ソ        乂_ソ ;:::::::::::::::;
.         ‘:::::::::::::\}:::::|   、、、      ,   、、 ,:::::::::::::::;
        ‘:::::::::::::::::|:::::|              ′:::::::::::;   「ないわね」
        ‘:::::::::::::::|:::::|\       、 _,     .イ::::::::::::::/
        ‘:::::::::::::|:::::|:::::l` .        . イ::::|::::::::::::/
.           ‘:::::::::::|:::::|:::r|   `  ┬=≦l |:::::|:::::::: /
          \::八::::|:∧\     l| |\ノ |:::::|:::::::::|
              _\:::::|':::∧、\   l| |  ⌒i|:::::|:::::::::|
            /  \:::::::∧\\ l| |   八:: |:::::::::ト、
          /     \:: ∧ \ソ' |     \::::::: | \


          , ' / /        \  \   ヽ
       / / , '     /      \  ヽ   ゙.
        // .' /  / ./!        ヽ  ゙、  l
     //  ,.'   ,イ / i       |、 l  丶 |    !
     ,'/l| . l! __L!l._ !       |_L.L._  l  l   |
     li! |! ||、´ ,' {.| -| l、   l|l-ヽ|、 ` .| |   l   ←松実
     || i!.|Yヽ|_,,,L_ lハ.   |l!=込_\ !  ||   | l
.      i! | | | /イ示ヾ  \ {イ示ヾミ |  .!|   |. !
.      } |  l!ヽ辷ソ    `ヽ辷ソ" .!  ll|  !. l    「?」
.        | /|  |l ,, ,,     ,    ,, ,,  ,!  |i|  ! |
        fj. !  l.!            ノ|  l |  | l!
     / !. |  | ヽ    っ     ..ィヽ!  l !  !、. ゙、
    ,.'/{ | _!  l'´| >、.. _ .. ィク   ,' / トl.   |. \\
    !'/,l l'. ..ト ハ..l    ヽ、  ,<    / /!ノ/  .lヽ、ヽ \
   , 'K. ヽ!. . ヽ\ヽ!  , ヘ ゝl λ   ,'ノ. . /   |. . . `>、. \
.  / /. ヽ. . . . . . .  ̄! /\ヽ '// \ /. . .,'/   |. . ,.'. . .ヽ  ヽ
 / l. . . ヽ. . . . . ┌┴┴─┼|┴─┴-、,'/     .!. /. . . . .l   ヽ


 カン!

久しぶりのこのノリ
京咲増やそう


 1/7

 前スレ999
 【のどっちなりに精一杯甘々な日常】


 原村和です。

 結婚式の日取りはまだ決まっていません。原村和です。

 でゅふふふ、今日は須賀君とデート……の予定でしたが、須賀君が体調を崩してしまったようです。

 最近、お仕事が大変そうでしたからね。

 こんな時こそ! お嫁さん(予定)の出番です。

 来ちゃった……。かーらーのー婚前交渉で須賀君をゲットです!


 ……冗談は置いておいて、本当に心配しているんですよ。

 こうでもしていなきゃ気が狂ってしまいそうです。

 少しの間、電車に揺られて(最近は外出出来るようになりました!)須賀君の家に向かいます。


 『本当にごめん。

  今度埋め合わせはするから』

 「いえ、大丈夫ですよ。

  それより体調はどうですか?」

 『一日寝ていれば治るはず』

 「……」


 どこか曖昧な言い方です。

 私には決して弱みを見せてくれない須賀君。

 だからこそ、私は決意しました!

 そう、須賀君の家に突撃隣の晩御飯!

 看病してあげれば須賀君も私にメロメロって寸法です。


 「でゅふふふ」

 「ママー、あの人笑ってるよ?」

 「しっ、見ちゃいけません」


 おっと、ちょっと目立ってしまったようですね。

 先にスーパーに寄ってから向かいましょう。

 待っててくださいね、旦那様!


 2/7


 「こ、こここここんにち……」


 なんで私は吃っているんでしょう。

 か、彼氏の家に来ただけですよ!

 一応、鍵はもらっていますがいつも開けてもらっています。

 こうして開けて入るのは新鮮かもしれません。


 「須賀君……?」

 「んー……」


 とりあえずキッチンに食材を置いて、須賀君の部屋に向かいます。

 ドア越しに軽く呼びかけると軽く反応がありました。


 「和……?」

 「須賀君。お見舞いに来ましたよ」

 「バカ。うつっちゃうだろ」

 「わ、私にうつる分にはノーリスクです!」


 何しろ暇人ですから!

 いえ、花嫁修業はしていますけど!

 あっ、そんなことを言うってことはうつるようなことをする予定なんですか!?

 ちょ、ちょっと待ってください。

 もう一回シャワー浴びて、ああでもちょっと怖い、でもでもでも……


 「俺は寝てれば治るから」

 「……」


 よく見たら、須賀君の顔が真っ赤です。

 昔の須賀君は私の前でデレデレしていた覚えがあります。

 最近の須賀君は私の前で常に凛々しい姿を見せてくれます。

 そして今の須賀君は、私にとってどちらも知らない姿。


 「ちょっと失礼しますね」

 「えっ」


 抵抗する須賀君を制し、額に手を当てます。

 ……熱があるじゃないですか!


 3/7


 「熱は何度くらいありますか?」

 「熱は、はかってない。

  どうせ治さなきゃいけないし」

 「もう、そんなこと言って高熱だったらどうするんですか!

  体温計はどこですか?」

 「そっちの机の中……」

 「これ、ですね。

  じゃあ上着を脱がしますよ」

 「ちょっ、和!」


 ええい、問答無用!

 今日の私は、阿修羅すら凌駕する存在です!

 その場のテンションで須賀君のシャツを脱がします。

 それと同時に臭ってくる、男の人特有の匂い……。

 あぁぁぁいい匂いでクラクラします……。


 「恥ずかしいよ、和」

 「今さら何言ってるんですか!」

 「ちょっ、頭痛いから声は控えて……」

 「あっ、すみません……」


 本気で辛そうにする須賀君に素直に謝罪します。

 しかしこのシャツは危険ですね。ええ危険です。

 汗びっしょりじゃないですか。こんなものを着させるわけには行けませんね。


 「シャツの着替え、出しますよ」

 「そっち……」

 「こっちのシャツは洗っておきますから」

 「悪い、和……」


 まぁ洗う前に何に使ってもいいですよね!? どうせ洗うんですから!

 クンカクンカクンカクンカスーハースーハースーハースーハー


 4/7


 「はい、どうぞ」

 「おじや?」

 「卵と梅干し入りですよ。

  栄養とらないと治りません!」

 「うん……」


 ああああぁぁぁぁぁ普段の凛々しい須賀君がまるで幼子のように!

 私の言うことを素直に聞いてくれています!

 正直、押し倒してしゃぶり尽くしたいところですがすんでのところで我慢です。

 羊さんが『私を食べてー』って言っているのに手出し無用とは、こんなに辛いことがあるものですか。


 「食べたら薬を飲んで寝ましょうね」

 「うん、わかった……」

 「デュフフフ」

 「和……?」

 「いや、なんでもないです。

  何かしてほしいことはありますか?」

 「……ちょっと甘えたい」

 「へっ?」


 一瞬、須賀君が何を言ったのかわかりませんでした。


 「膝枕、してほしい」


               ____
         ,.' ´        `  、
      _,ィァ′        ヽ    \
       {少′  / ,i  l ト、  i   ,ィマ、
      Y /  /// | l| | ハ  辷='/|:..ヽ\
     イ ′ / | { | 从、|  } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
.     { | l l―‐ {(リ八「―‐メ、 彡个rイト、

      リ、_! l リィチfト   '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
      l_,以 { ヒtリ    ヒztリ  |f リ| |:.:| |:.:|
      「 l 「ト    '         _,イ | |:.:| |:.:|
      } } ハ    _     ,ィ' ) ,j リ 刀 「
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 5/7


 「き、き、き……」


 おっと、大声を出したら須賀君に悪いですね。

 大きく息を吸い込んで、心の中だけで……


 『キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!』


 須賀君のデレです。

 須賀君のデレなんですよ!

 私に弱みを見せてくれない須賀君のデレです。

 お預けされていただけあって破壊力バツグンです!

 はっ、ここまで見込んだ焦らしプレイ……?


 「はい、どうぞ」

 「うぅ……」


 もう意識も定かでないのか、ベッドに腰掛けた私に素直に頭を預ける須賀君。

 おおう……汗で蒸れて男の人の匂いが……スーハースーハー

 ま、待ってください。これを須賀君に悟られるわけにはいかないんです。

 クンカクンカ。我慢するんです、私!


 「どうですか?」

 「膝、柔らかい……」

 「(よ、良かった……)」


 内心ドキドキですよ! スーハースーハー

 須賀君は卑怯です! クンカクンカ

 ウヒョォォォォ!!


 「落ち着くまで、こうしていていいですからね」

 「……」


 あっ、須賀君が静かになりました。

 寝付いちゃいましたかね?

 い、今のうちに汗の滴るうなじを堪能しましょう。ギュフッ!


 6/7


             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
        ,:'            `ヽ、
       ,                \_
                      \ } ̄´
        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '     「わるい……、ちっそくする……」
         } ∧     /イ   /
         |' ,} \__/イ__ /
         //////////∧

        _,.{///////////|

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
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ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、           ,. ──‐、

: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫         //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′           U     } }
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:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|                 //
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..',\     ::::::::::              ノ:   ::::!                   U
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 7/7


 気づけば苦しそうに呻く須賀君。

 よく見れば私から須賀君の顔が見えません。

 っていうか私の胸で京太郎君の顔がつぶれています。

 男の人はこういうのが嬉しいと思っていたんですが、苦しいって……。


 「し、死ぬ……」

 「!?」


 かろうじて漏れた言葉にびっくりして身を離します。

 須賀君はこっちのフォローをする余裕もないのか、大きく深呼吸します。


 「ごめん、調子が悪いからまた今度、お願いしてもいいかな」

 「も、もちろんです!」

 「あと、和に風邪がうつらないように手洗いうがい消毒はしっかり、ね」

 「は、はい。子供じゃないですから!」


 朦朧とした意識でもそれだけは残したかったのか、言い切った須賀君は静かに寝息を立て始めました。

 普段の凛々しい表情を崩さない須賀君とは大きく変わった、子供のような寝顔。

 ふふっ、可愛いですね。

 さて、今のうちにお湯を沸かしたり色々しましょうか。


 そう自分に言い聞かせて須賀君の部屋を出る。

 熱は冷えピタを貼って、タオルを近くに置いておけば下がるでしょう。

 今日は看病しに来たんだから、これでいいんです。


 ……

 ……


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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「自分の胸の大きさが憎いッ!!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 カン!

なんかリクあればください


 1/10

 【手から離れて気づくもの】 だるてる次元


 「須賀ー、最近元気ないな」

 「うーん……」


 高久田と昼飯を食いながら最近の悩みを思い出す。

 最近、照さんとシロさんの様子がおかしい。

 少し前まではお世話お世話と俺のところに来ていたのに、今は来ていない。

 そのせいでポツンと取り残されてしまって、高久田に声をかけられたんだ。


 「あー、わかった。

  あの美人の先輩方の話だろ」

 「うん。まァそうなんだけどね」

 「羨ましーよなァ。

  宮永先輩と小瀬川先輩に頼られてるんだろ!」

 「頼られる、っていうか……」


 ペットのお世話している、というか……。

 なんとも言葉にし難い感情が渦巻く。


 「なんだよー。

  フツーあんな先輩に囲まれてたら嬉しいだろ」

 「うん、普通なら嬉しいと思う、んだけど」

 「なんかあったのか?」


 うぐっ。高久田は妙に鋭いところがあるよなァ。

 思えば中学からの付き合いだから結構長くなるし、そういうものかな?


 2/10


 「ま、良ければ話してみろよ」

 「おう。

  実は、最近二人があんまり寄ってこないんだよ」

 「……は?」


 高久田が目を丸くしている。

 なんかおかしいこと言ったっけ?


 「今日だって昼に来ないし」


 そう、どこか最近よそよそしいんだ。

 今までだったら俺の家を占領してまでお世話を要求する二人。

 いつもならばお昼ご飯を要求しに我先にと俺のところに来るんだ。

 それが、最近は控えめになった。


 「そう思ったら二人でご飯食べてて」

 「お、おう」


 気づいたのはたまたまだった。

 お昼を逃した、なんて言いながら部室でご飯を食べている二人。

 それもどうやら自分たちで作ったお弁当を交換しているらしい。

 キッカケがあるとすれば、前にお弁当を作ってもらった日だろうか。

 あの日以来、喧嘩してばかりだった(シロさんがうまく受け流していたけど)二人が妙に一緒にいる。

 横目で見ても明らかに距離があった二人。

 二人とも口数が多い方ではないけれど、部室で近くにいることが多くなった。


 「なんか、寂しいな」

 「須賀、それさー」


 呆れたようにこちらを見られる。

 な、なんだよ。


 3/10


 「お前がハッキリしないからいけないんじゃねーの?」

 「は?」

 「宮永先輩と小瀬川先輩!

  あんな超美人二人に囲まれてアタックされてるのにフラフラしてるから!」

 「アタッ……ク?」

 「そりゃそうよ」

 「男として見られていないの間違いじゃないのか。

  普通の女の子は男の家に入り浸ってごろ寝しながらテレビを見てお菓子を要求するのか!?

  自分でご飯を食べるのが面倒くさって俺に食べさせたりしてるんだぞ!?」

 「お、おう」


 少なくとも、俺が知っている一般の女の子とは違うよね!?


 「じゃあお前にとっての普通の女の子って、なんだ」

 「普通の女の子って言うかさ。

  アタックっていうのはこう、照れた顔をして話しかけてきたりだとか」

 「須賀、彼女いたことあったっけ」

 「ないけど」

 「はいそれアウトー!」

 「いや、でもおかしいことは言ってないよね!?」

 「知らぬは当人ばかりなり。

  あのさー、俺たちからしたら、小瀬川先輩はともかく宮永先輩って完璧超人なんだよ」

 「……ッ!?」


 今明かされる衝撃の真実ッ!?

 いや、知ってたけど、いざ他人の口から聞くと信じられない。


 4/10


 ……
 …

 ・京太郎のイメージ

                 _. . : :―――: . .
             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
           /: : :/: :/:/: :, : : : : : : |: : :!: : : |: : ∨: :∧
          , : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /   「京ちゃん、お菓子」
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'


          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、 
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ 
     /    廴 ///   /// | }      「京、運んで」
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ


 5/10


 ……
 …


 うん、これだ。

 それを察しろというのは、無理があるんじゃないか……?


 「まァ聞けって。

  そんな宮永先輩がお前にしか見せない態度で接している。

  これはもう、アレよ」

 「アレってなんだよ」

 「アレって言ったら、コレよ」

 「……そ、そうかー?」


 本当にそうかー?

 あの人たち俺を便利なお世話がかりとしか見てないと思うんだけど!


 「女の子が普段見せない一面を見せてるって、アレだろ?」

 「抽象的すぎるだろ!」

 「お前には気を許してるってことだよ。

  咲ちゃんだってお前相手には気を許してたじゃん」

 「咲は……」


 少しだけ、胸が痛んだ。

 中学の頃の咲、高校が始まって麻雀部に入るまでの咲。

 確かにあいつは俺に気を許していたと思うし、遠慮がなかった。


 「まァこの話は置いといてだ」

 「傷を抉るなよ……」

 「面倒臭いから言っちゃうと、結局お前が寂しいんだろ?」

 「そう、だな」

 「じゃあこっちから仕掛けろよ。

  理由なんてそれでいいじゃん」


 仕掛けなければ、疎遠になる。

 それが当たり前のことだって気づくには、少し時間がかかった。

 それに気づいたときにはもう遅かったし、今だって言われるまで気づいていなかったかもしれない。


 6/10


 「そう、だよ。

  自然と疎遠になるなんて嫌だ」

 「女の子との関係なんてそんなもんよ。

  ずっと一途に想ってくれていても、本当に脈がないとわかると切られるんだぜ。

  男を見せろ!」

 「ずっと俺に寄りかかってくれていると思ってた。

  でも、自立することだってあるんだよな」

 「そうそう」

 「サンキュー高久田!

  俺、行ってくるよ!」


 とにかくアタックしてみないとわからないし!

 誰かと話すのは得意なんだ! 二人と話してからでも遅くはない!


 「かー!

  美人二人から選べるなんて羨ましい奴!」

 「選ぶ?」


 ?

 何の話だ?


 「行く前に教えてくれよ。

  お前、どっち選ぶのさ?」

 「何の話だよ」

 「どっちに話しに行くんだってこと」

 「?

  両方だけど」

 「死ね」

 「なんで!?」


 コイツ、なんか勘違いしてないか!?

 むくれた高久田に構っても仕方がない。

 午後も講義あるし、それまでに何を話すか決めておこう。


 7/10


 ……
 …


 「結局、何も浮かばなかったなー」


 ちょっと距離が離れてしまった二人と話す方法。

 思い切って話してみれば解決するのかもしれない。

 しかしあちらから距離を取られているのに、その距離を詰めるのはどうしたものか。


 「どっちにしろ部室で会うんだし」


 自分に言い聞かせるように呟く。

 言葉にしなければわからないんだ。

 ……最近二人の思ってることは言葉にされなくてもわかってたつもりなんだけどさ。

 いや、お菓子食べたいかとか何して欲しいかとか、その次元の話だけど。


 「思えば、二人とも自分で何でもできるんだよね」


 昼ごはんは一緒に頼んであげて、晩御飯は作ってあげていた。

 お菓子を買ってあげたり、マッサージをしてあげたり。

 でも、二人は俺なんかよりよっぽど上手く料理ができる。

 勉強だって出来るらしい。

 照さんもシロさんも学年上位だとか。

 二人とも、麻雀強いし。

 あれ、俺っていらなくね?


 「やめよやめよ」


 ふと、咲のことが浮かんで胸が痛くなる。

 何にもできないと思ってた奴が自分よりも出来るものがあった時。

 俺は悔しくて、嫉妬して、……そんな自分が格好悪くて嫌いになった。

 まるで人のお世話をしていることで自分を保っていたみたいだ。

 やだな、まったく成長してないじゃんか。


 8/10


 「あー、いたいた」


 考えはまとまっていないけど、世間話をするだけだ。

 普通に喋って、普通に交流していればいい。

 照さんにはポッキーを用意したし、シロさんにはチョコを用意した。

 これがなければ話しかけられないのがちょっと嫌だ。

 結局、お世話するしないでしか関わっていない気がする。


 「行くぞ、俺」


 今まで自然にしていたことなのに、させられていた時とは違って妙に緊張する。

 二人は麻雀を打ち終わったところで、席を外して椅子に座っている。

 深呼吸して、声をかけた。


 「照さん、シロさん」

 「!?」

 「……」


 照さんはすごく驚いたような顔をして、シロさんは相変わらずの無表情。

 やだ、返事が返ってこなくてちょっと不安だ。


 「その、差し入れ買ってきたんですよ。

  照さんにはポッキー、シロさんにはチョコ」

 「……」

 「……照」

 「わ、わかってる」

 「本当に?」

 「うぐぐぐぐ」


 二人が神妙な顔をして見つめ合っている。

 えっ、なんだこの雰囲気。


 9/10

       -─===‐-ミ
   ´.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: 、
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.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

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人_    u              j.: .:|
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ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

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  / ヽ >   |    ノ / ∧


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          八/ / ,八 入         、   ,,, ,′ ト、ノ
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.            从  八{ 込、   ∠>  . イ^| }八
                ∨  \从_}> . __ イ 八jノ  )   「……貰っとく」
                   / \__  Κj/
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 10/10


 なんかあんまり嬉しそうじゃない。

 というか、照さんがお菓子を拒否した!?


 ーーああ、やっぱり俺って、気づいたときには遅いんだなー


 心の中に浮かんだのはそれだ。


 「でもちょっとくらい」

 「ダメ」

 「白望はケチ」

 「今晩食べられなくなる」


 そうか、二人は仲良くなったんだ。

 それだから俺はいらなくなったんだよな。

 女子二人の方が気兼ねないし、当たり前か。


 「……京ちゃん?」

 「いや、すいません余計なお世話を、今日は帰ります」


 ちょっと泣きそうになりながら振り返る。

 すると、袖を引っ張られた。

 振り返るとシロさんが俺の袖を掴んでいた。


      //ア    /  / イ   :ト、    \      \        \   \
.     // /     /  /  |    | \    \      \       \   \
.      /′i    /  /i   |    │  \      `ヽ      `ー- 、      Y⌒ヽ}
     {  |  ,:イ   :ハ`¨´`T´   |  、  \ト、  ヽ `ー- 、    \_   }
         |  | |  ト、ハ≫=zzz、   !   `¨´`¨´`¨´`¨´   |  |\    ヽ`ヽノ\
.      人  | |  |  代 {  __} \|    ィ=- ..,,__\ト、 j │ \    }     \
         \! 〉、 !  :. 乂_フ     ´下¨¨“_卞ゝ  jイ  ノ    ヽ  ノ      i
           /  ヽ ハ             弋  `フ ノ  j/`ヽ    j/       |
.           / /   / :.    ,      `¨¨´        ノ      ト、   ト、  }
         i  |  i :从                       /  ト、   | ヽ.  ; } /
         l 人  ト、  ト、    _          rー-イ  イ ! \ !   } / j/   「今日、照の家に来て」
         ∨  \! ∨V .>   `       イ {ス人jヽノ jノ    jノ  j/
               , ´∠ニニ>、 _ ... イ   /  \
                  / /ニニニニニ7   λ    /    /入
              /  {ニニニニニ7/「八.  /     //二\


 続く

 だるてる次元6話
 たくさんのリクありがとうございます。新しく出来るやつはプロット練って頑張ります
 その間に京照白と京穏を完結させます


 1/10

 【俺が二人のおせわやく】 だるてる次元最終話


 シロさんに言われた言葉に驚いて、その日の麻雀は身に入らなかった。

 もともと麻雀が上手いとは言い難い方だったけど、チョンボばかり。

 シロさんはなんであんなことを言い出したんだろう。

 そして、照さんはなんでさっきからこちらをチラチラ見ているんだろう。

 奇妙な気持ちに折り合いがつかず、自分の中で渦を巻く。


 一つだけ思えることは

 別に嫌われたわけじゃないらしい、ということだ


 ーーあー、よかったァー……

 それに気づいただけでやけにホッとした。


 ってなんだこの気持ち。

 なんだかんだ言って俺もこの二人に依存している様な気がする。


 なんか、こう、悔しい?

 そんな気持ちを持ちながら、不審な動きを繰り返す照さんといつも通りのシロさんを見る。

 いったい、何を企んでるんだろう?


 2/10


 ……
 …


 いつも通り一緒に帰るかな、などと思ったら時間厳守らしい。

 一回家に帰れ、と言われてしまった。

 俺から誘った時の照さんはまるで忠犬の様に尻尾を振っている様に見えたのだが、シロさんに睨まれてシュンとしている。


 そして今、シロさんに連れられて照さんの家に向かっている。

 よく考えれば女の子の家に向かうなんて咲以来だ。

 今までこの二人を『女の子』として考えたことなんてなかったけれど、急に緊張する。


 「京」

 「わぅ!?」

 「変な声……」

 「い、いえいえ別に緊張してるわけじゃないですし」

 「照の家に入るのに緊張してるの?」

 「だから! 緊張してるわけじゃないって!」

 「……」


 シロさんが訝しげにこちらを見ている。

 うぐっ、確かにこうやってみると美人だよなァ。

 今まで介護者としか思ってなかったから全く気づかなかった。


                    / / `ヽー、     ー、   `ー /´
               _ -‐ァ'/       ´⌒ヽ  、 ヽ、_ 彡 ´
              /⌒ィ'´ /            ',  \  ヽ
                /´ア´ /  / /       !   ',   ヽ
            ({ /  ノ  / /       ! l    \   、   \
             `Y ィ´   / /    i l  '.   、 ヽ.  ',_  `ー-
             / /    /イ/i{    j{ j  、      \ ヾ  ̄´
            , ィア,' イ  /`7~ヽ   ハ 八  (ヽ    ト、 }  ー、
           j/ / { { イzx、_エ、  j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j

             ´ {  ヽハ、{i  }::::「ヽ  ハ{\{zュ.jYハ }  〉ハ    ヽ.
             ∨   ハ `  ̄  \{ ヽ ヽ:::!リイ ノ /イ     ハ
              ヽ { j! !    、    } ¨!  〈 /フ   j!  / リ   「(……私の家にするべきだったかな)」
               `ヘハ ト     _   j       /´j}   ハ ノ
                  `  \  ゚ー`  /    / ノ j_ノ ´
             _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ    / `7=ュ。_

            イ  「ニニニ7   人j  ハ   〈  /ニニニ´⌒ヽ
           ´ i  ニニニ{  /l] `Y  ',   V /ニニ/    '.
               l  ニニニ、/!  [! (   '.   Vニニ7       }
      /     ハ  ニニニニニ|  マ、  ィハ    Vニ7        ′
     /       ',  ニニニニニ|  マ、ィ´  。    V       /


 3/10

 ……
 …

 「到着」

 「なんかまぁ、やっぱり女の子の家ってそこそこいいところに住んでるんですよね」

 「……」

 「一人暮らしは危ないし、なんか安心しました」


 それと同時に、二人の家すら知らなかったことに気づく。

 女の子の家なんてそうそう知ってるものじゃない。

 考えてみればこの二人のことを何も知らないことに気づく。

 照さんはポンコツで、インターハイチャンプで、麻雀が強くて、お菓子が好き。

 シロさんはダルがりで、自分で歩くのも面倒くさがるくらいで、麻雀が強くて、やっぱりダルがりだ。


 でも、それくらいしか知らない。

 あれだけお世話していて、それだけしか知らない。

 いつも二人から求められて、お菓子をあげたりお世話をしたりする。

 自分から何かをして、彼女たちのことを知ることなんてなかったな……。


 「京?」

 「なんでもないっす」

 「なんでもないって顔をしていない」

 「……」


 シロさんはなんというか、観察力に優れてるんだなぁ。

 それとも隠しているつもりでバレバレだったのかもしれない。


 「何か、悩み事?」

 「平気っす」

 「……京は頑張り屋さんだから、何かあったら吐き出せばいい」

 「そんな……」


 シロさんが俺の髪の毛に手を伸ばす。

 身長差が結構あるから背伸びしていて、そんなシロさんがちょっとかわいくてドキドキする。

 そして、頭を撫でてくれた。


 「シロさ……」

 「いいから」


 シロさんがじーっとこちらを見つめた。


 4/10


     /: : : /.: :/: : ::j: :| ト :|.     |: : : :|: :|   _i: :∧: :|i: :
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  /: : : : : : !: : : :i: : : :|ヾ| , ィ, ニ、ヾ、 .|: : :八/ ,=ヾ,ニ、ヾ、 |::
/: : : : : : : : |.: : :八: : :| 〃 /少iハ ヾ|/ ミ、 /少L心 ヾ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : : |:\{ !  {斗ニ刀:::::::::::::::::::::::::::{斗ニj匀
.       i: : : : |:::::::ハ  气l∪iリ:::::::::::::::::::::::::::气l∪ikリ

.       l: : : : |:::::::i l{',、 乂Zソ          乂ZZソ      「早く家に入って!」バタン!
       |: : : : |:::::::j         ,
        |: : : : |:::::::{
        |: : : : |::::::::ヽ      ,ィ⌒ー'⌒ヽ.
        |: : : /|: |:::::::::::> .   `-⌒ ⌒'‐′      . <
       |: : / 乂|:∧:::| 、::::≧=   ___   <---



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    /      /       /|       |        ',      ',      ヽ
  γ/     /        /  .!        | \ヽ\   ',        ,      ヽ
  ./_    __/ /    /   _ !        | _  ヽヽ ヽ  ,         '      、 \
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    ./      、{ ! ̄{::::o::::::}          {:::::o::::::::} ミ、| l    ' 〃      ',
   /     〃  |  弋::::::::ノ        弋::::::::::::ノ  〃 |  /  \       '
        //   .!                     /  ムイ    \    |
   !,'!   /, '     .|   ' '     '       ' '           ヽ      、ヾ |
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         ,!    ヽ       ̄ ̄          ィ--    |  ヾ  | |   「……チッ」
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     /   /三三>'"    V /  |      /三三三"      ヽ



 5/10


 「うわっ!?」

 「京ちゃん! 何してるの!」

 「照、家で待ってる約束……」

 「えっえっ?」

 「家に入って!」

 「あっ、はい……」


 急に扉を開けて出てきた照さんにビックリした!

 照さんはなんか怒っているようで、それでも俺の手を引いて家に入れてくれた。


 「(うっ、なんか女の子の匂いがする……)」


 いつもは意識していなかった照さんの匂い。

 家に入った途端に鼻を刺激した。

 なんだかむず痒くて、チラチラと周りを見回してしまう。


 「あいてっ!?」

 「……」


 そんな風にドキドキしていたら後ろからシロさんに背中を摘まれた。

 いつもと同じ無言に無表情……なのにすごく怒っている気がする。


 「京ちゃん?」

 「あ、なんでもないです」


 しかしそれを照さんに悟られるわけにはいかない。

 何事もなかった風を装って、照さんの後をついていった。


 6/10


 テーブルには色とりどりの料理と、ホールケーキが置いてあった。


 「うわっ、すげー!」

 「京ちゃん、そんなに褒められると照れる」

 「早く座って……」


 二人に急かされて椅子に座る。

 何かの記念日だっけ?


 「京ちゃんのために頑張った!(今度は先に言えた!)」

 「……手作り料理」

 「あ、あの、どういうことですか?」

 「……」

 「……」


 急に黙り込む二人。

 な、何だよ、不安になるじゃん。

 普段活動的じゃない二人がこんな風にしてくれるのはとてもうれしい。

 けど、祝われる理由が全く浮かばない。

 まるで誕生日かのような盛り合わせに、どうしていいかわからない。


 「そ、その、俺、イベント忘れてたとか……」

 「違うよ」

 「……これは」


 二人とも顔を伏せてしまう。

 やばい!? 女性ってこう言うイベントを覚えていてもらいたいものだって言うし!?

 でも全くわからない。そもそも二人と大学で出会ってから1年経ってないのに記念日も何もないし……。


 そんな風に考えていたら、二人が顔を上げた。

 その表情は、俺にでもわかるくらいーー


 7/10


                 _. . : :―――: . .
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          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/    「前にお弁当作ったら、嬉しそうだったから……」
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'


          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、 
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
     ̄|   {   示芸 \ |示芸!   }   〃
      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ 
     /    廴 ///   /// | }
      {/ヽ|\、, > ___ _-__,  イN/    「……いつものお礼」
           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ



 ーー二人が、顔を赤くしていた


 8/10


 「……スッゲー嬉しいです!

  もー二人に何かしてもらうだけでめっちゃ嬉しいよ!」

 「うん、私たちも京ちゃんにお世話してもらってるとき、嬉しかったから」

 「……照、恥ずかしいこと言わない」

 「は、恥ずかしくないもん」

 「これ、ケーキとかも自作ですか!?」

 「そ、そうだよ」

 「……普通の料理は私。

  照はお菓子作りがうまい」

 「……よかった。

  俺、二人に嫌われたんじゃないかと思って……」

 「?」

 「?」

 「前まではお世話してたのに、二人ともあまり近づいてこなかったから」

 「あっ……」

 「それは照のせい」

 「白望!?」

 「この計画を立てたけど、まだ料理の練習とかをしていなかった。

  京と一緒にいたら照が喋るから、あまり近づかないようにしてた」

 「あー、確かに……」

 「ぐぬぬ!

  白望もすごく寂しそうだったくせに!」

 「……照、黙って」

 「あはは!」


 なんだか二人が言い争っているのが久しぶりで、笑ってしまった。

 そうだ。俺はこの光景を見たかったんだ。


 9/10


 ーーそして、これを失うことが怖かった


 「照さん、シロさん」

 「ん」

 「……何?」

 「本当にありがとうございます。

  これ、全部食べちゃいますよ!」

 「あっ、ケーキは……」

 「照さんにあーんすればいいんですよね!」

 「!?」

 「……ズルい」

 「シロさんにもなんでもしますよ!」

 「……それならいい」


 二人が笑った。

 その顔を見るだけで幸せだ。

 正直、まだまだ恋愛感情なんて言われてもわからない。

 いつかどちらかを選ぶときが来るのかもしれない。

 ……まぁ、すごく傲慢というか贅沢な話だけどさ。

 それでも今はこれでいい。

 二人のために何かしてあげたいんだ。


 「でも、今日は」

 「京のための日だから」

 「そんなこと関係ありませんよ!」






 「俺が二人の”おせわやく”ですから!」





 

だるてる次元、完
次はいつも通り後日談です

京優、京一はともかくのどアコ次元が難易度高い


 1/10

 【だるだるてるてる-エピローグ-】


 「ーーということで、いつも通りになった」

 「滅びろ」

 「なんで!?」


 前に相談に乗ってもらった高久田に事の収束を伝えると、本気で嫌そうな顔で歯ぎしりされた。


 「なんだよそれっ!

  結局二股続行じゃねーか!」

 「二股って、俺は彼氏じゃないし」

 「うっわ、最低だ……」

 「違うんだって。

  その、まだ恋愛感情持ってるとかわからないし。

  もし、俺がどっちかを好きになることがあったら、ちゃんと答えは出すよ」

 「控えめに見ても最低だわー」

 「仕方ないだろ。

  俺は二人のお世話がしたいんだ!」

 「調教されてる!?」


 結局、そんな結論に落ち着いた。

 二人から明確に気持ちを伝えられたわけじゃないし、俺の勘違いかもしれない。

 でも今の俺が明確に二人のことを『好き』って言うのも違う気がする。

 そもそも、照さんとシロさん、『どっちの方が好き』なんて決められない。


 確かに男としては情けないかもしれない。

 でも、今は二人の笑顔を見ていたい。それだけは偽りのない気持ちなんだ。


 2/10


 「もし、ちゃんと好きって気持ちになったら、その時はちゃんと決められる」

 「ほんとかー?」

 「大丈夫、たぶん」

 「……まァ半分冗談だよ。

  別に女の子と仲がいいからって、イコール彼氏彼女の関係ってわけでもないもんな」

 「そりゃそうだ。

  そんなこと言ってたら高校時代とか」

 「女子麻雀部でハーレムだったってか?

  やっぱうらやましーぞ、この!」

 「そうは言うけどさ。

  やっぱり居心地悪い部分もあったよ。

  みんな気を遣ってくれてても、どうしても」

 「そーだろーな。

  むしろ須賀じゃなかったら耐えられないよな、って話題になってたし」

 「マジで?」

 「まじまじ」


 知らなかった。高校時代そんな噂が立ってたのか。

 俺は女の子と接するのが苦手ってわけじゃないし、女の子の友達も結構いる。

 だけど男だけの方が気楽なのは間違いない。

 今の照さんとシロさんの生活が楽しいのも、言っちゃ不味いけど女の子として見てなかったから、ってのもあるし……。


 あっ、照さんの家の匂いだとか、寄りかかってくるシロさんのことを思い出す。

 やべー、ちょっと興奮した。

 あれ以来、意識しちゃうようになったんだよね。

 落とされるのも遠くはない、かも。


 3/10

 ……
 …

 「京ちゃ」

 「はい、照さんチョコですよ」

 「きょ」

 「はい、シロさんお茶です」

 「……」

 「……」

 「?

  どうしました?」


 ササっと準備しておいたものを出すと、二人とも呆然とこっちを見ている。

 ハギヨシさんならもっと早く声をかけられる前に出せるのかもしれない。

 まァ、俺にはそんなことできないけどさ。


 「京ちゃん、なんか気合い入ってる?」

 「そりゃそうですよ。

  俺はお世話がかりですから!」

 「お茶が出てくるまでが早い……」

 「なんかわかるようになってきたんですよね。

  二人が何をしてほしいかを、ずっと考えているからかも」

 「……」

 「……」

 「ど、どうしました?」

 「京ちゃんはずるい」

 「そういうのは良くない」

 「まさかの不評!?」

 「でも、とってもいいと思う」

 「……悪くない」

 「は、はは……」


 プイッと視線をそらされた。

 一瞬失敗したかと思ったけれど、照れてるだけみたいだ。

 うん。二人のことがなんとなくわかってきた。


 4/10


 照さんもシロさんも、無表情に見えるだけで感情がないわけじゃない。

 二人とも負けず嫌いで、女子力?を競っていた時もあった。

 料理だって二人で作ってあーだこーだ言い合っているし、麻雀も勉強も負けたくないらしい。


 「本当、二人とも負けず嫌いですよね」

 「……誰のせいだと思ってるの」

 「京ちゃんだし」

 「えっ、俺のせい?」

 「……なんでもない。

  京、お茶のお代わり」

 「えっ、もう飲んだんですか?

  熱くなかったですか?」

 「白望は照れて無理やりお茶を飲んで誤魔化してる」

 「えっ?」

 「照。黙らないとその舌を捻じ切る」


                 ~~    ~~
                   -―――-    ~
              ~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
            /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\  }

            } .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
           { /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           .:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
         } /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
       { /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
      /::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\|  〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::|  }
        ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ     {{    }} }|/| ::::::|::::|  {
      {  |:: 八ハ{ {{   }}     ゞ==(⌒) | :: /:::::|

       } |/|::: {. ハ (⌒)==''         ///  |/}:::::|
            |:::: ヽ_| ///              __,ノ :::::|  }
.          { |:::::::::八     _.. ‐~‐-、   イ:::::::::::::::|  {   「京ちゃん、白望がこわい……」
.          } |::::::::::::个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ::::::::::::::::::|
           レヘ::::::::::::::::::::::_≧=一ァ  〔/⌒T:iT7ス::::/
            ∨\::/r ̄ ̄ ̄7____/    / ∧/  }
               {  ∧    |   /    /   / ∧ {
                } / {\/⌒)_∠__/|    / ∧
              /  ゙T{  二(__ `ヽ        _ヽ
            /   ∨ハ.  {_  /     \/  _〉
.            { /\ _ |  ノ   _) 人._     |_/|/ }


 5/10


 「あーもー、喧嘩しないでください」

 「喧嘩していない。これはじゃれ合っているだけ」

 「じゃれあいで舌を捻じ切るなんて単語出ませんよ!?」

 「……」

 「んあ?

  なんすか照さん」


 照さんが俺の肩に頭を乗せてきた。

 ちょっ、なんかいい匂いがするんですけど!?


 「白望がこわいから守って」

 「いや、これは冗談って言ってるじゃないですか」

 「こわい」

 「……照」

 「そんなこと言って、シロさんは本当にそんなことするような人じゃないですよー」

 「こわい」


 何度言っても聞いてくれない。

 心なしか照さんの顔が赤くなっているように見えるのは、気のせいだろうか。

 なんだか俺まで恥ずかしくなってきて、顔を赤くする。


 「京」

 「……?」

 「……」

 「シロさんまで」


 シロさんは珍しく膨れっ面で、こっちに頭を預けてきた。

 照さんは肩で、シロさんは膝枕だ。


 6/10


 「白望、ずるい!」

 「先に場所を選んだのは照でしょ」

 「ぐぬぬ……」

 「あ、あはは……」


 いざ、意識してみるとさすがに察する。

 とはいえ、今はそれを言葉にするべき時じゃないと思う。


 「京ちゃん、私も!」

 「あー、オッケーです。

  シロさん、ちょっとずれてもらえますか?」

 「……ん」


 意外に素直だ。

 シロさんは照さんが反対側から頭を預けられるように、少し身を引いた。

 でも膝枕は止めないようだ。


 「京ちゃんの膝、固いね」

 「男ですからねぇ。

  女の子とは違いますよ」

 「……鍛えてる」

 「ちょっ、どこ触ってるんですか!?」

 「白望!?」

 「腹筋が割れてる」

 「わ、私も!」

 「く、くすぐったいっす!」

 「京ちゃん固い……」

 「やめてぇ!」


 二人とも寝転がりながら器用だな!

 照さんは顔が真っ赤、シロさんはイタズラを成功させたように笑っている。

 二人とも、笑ってる。

 それなら、いっか!


 7/10


 「女の子の膝はもっと柔らかいんだよ」

 「照さん!?」

 「特に白望の膝は心地よい」

 「!?」


 あっ、シロさんが驚いてる。

 そういえば照さんが反撃するのって珍しいな。


 「それに顔に胸が乗っかる。

  白望は卑怯」

 「マジで!?」

 「……京、変態」

 「あっ、違っ、これは……」

 「むすー……」

 「て、照さんなんで怒ってるんですか」


 いや、想像はつくけれどもそれを言わないくらいは聡いつもりだ。


 「いいもん。

  私が膝枕してあげれば、京ちゃんの顔が見られるし」

 「えっ、してくれるんですか?」

 「きょ、京ちゃんがしたいなら、いいよ?」

 「……京、スカスカよりこっちのほうがいい」

 「え、えっと……それは大変魅力的な……」

     /: : : /.: :/: : ::j: :| ト :|.     |: : : :|: :|   _i: :∧: :|i: :
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/: : : : : : : : |.: : :八: : :| 〃 /少iハ ヾ|/ ミ、 /少L心 ヾ

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : : |:\{ !  {斗ニ刀:::::::::::::::::::::::::::{斗ニj匀
.       i: : : : |:::::::ハ  气l∪iリ:::::::::::::::::::::::::::气l∪ikリ

.       l: : : : |:::::::i l{',、 乂Zソ          乂ZZソ       「京ちゃんのえっち……」
       |: : : : |:::::::j         ,
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        |: : : : |::::::::ヽ      ,ィ⌒ー'⌒ヽ.
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       |: : / 乂|:∧:::| 、::::≧=   ___   <---


 8/10


 「いや、照さんの膝枕もすごく魅力的で……」

 「ふん、だ」

 「あー」


 へそを曲げてしまったようだ。

 ど、どうしよう。


 「京、頭を撫でて」

 「!?」

 「えっ!?」

 「私と、照の分も」

 「!!?」

 「マジですか!?」


 そんな、女の子の頭を撫でるなんて!?

 髪の毛は女の命っていうし、彼氏でもそうそう触らせないって聞いたことあるのに!


 「照はちょろいからそれで機嫌がよくなる」

 「ちょろくないもん」

 「じゃあ私だけ撫でて」

 「!?」

 「え、えっと、本当にいいんですか?」

 「かまわない」

 「そ、それじゃ失礼します……」


 頭の中が真っ白になって、自分が何をしているかわかっていない。

 欲望の赴くままにシロさんの頭を撫でようとすると、照さんが袖を引っ張った。


 「……わ、私も撫でていい、よ」

 「ーー!」


 その反応はちょっと、可愛すぎじゃないだろうか。


 9/10


 ……
 …

 「京ちゃん、くすぐったいよ」


 京ちゃんに頭を撫でてもらっている。

 おっかなびっくり、といった風に撫でているのがよくわかる。

 『頭なんて撫でたことないですし』と文句を言っているけれど、聞こえないふりをする。


 確かに撫で慣れていない。

 撫でているというよりかは押し付けている、という感じかもしれない。

 それでも、京ちゃんの大きな掌が私の頭を撫でているという事実が胸を暖かくする。


 隣で寝ている白望も気持ち良さそう。

 思えば彼女とも色々あった。……女子力勝負とか。

 でも今は、京ちゃんも白望も、どっちも大切。


                           _
                          ´ノ
                ______     つ

              ´         `丶、
          /
                               \
.          /                 \    \ \
          ′        /              \
       |:   │    │        |  |   |   ヽ
       |:.:..   |     '⌒|      │|⌒∧   |  ̄ ̄ `
       |:.:.:.:.:.:.|i   |  |八/l /|  人|/ ハ  |
.        '.:.:.:.:. 八   |八|  -  |/ x.=ミ { :. リ
.        '.:.:. : r‐\ |  x.‐=ミ    . 、、、Ⅵ:/ |
           '.:.: 人て ⌒    、、、         J}/:.: |   「(えへへ、京ちゃん。とっても気持ちいいよ)」
          、:.:个:ー:-、    _  ‐~ァ  イ\:│
          \|\:\_{>   `ー -=≦|ノ_ ∨
          r≪⌒¨¨  \  ̄[\   》 |\
          //⌒≧==-   マ⌒¨¨¨〉 // | ノ\


 ーーだから今は、もうちょっとこのままで


 10/10

 ……
 …

 全く二人とも、世話がやける。

 私がお世話をしてもらいたいのに、なんで私がお世話をやかないといけないんだろう。

 京は体を使ってお世話をしてくれるけれど、心の機微に疎い。

 もっと女の子の気持ちを捉えられるようにしてほしい。


 「……京、こっちはちょっと痛い」


 本当は痛くなんてないけれど、撫で慣れていない京をからかう意味で言ってみる。

 京は焦ったのか、力を弱めて髪の毛を軽く触る程度に切り替えた。

 そんな風に、私の一言でアタフタする京が可愛くて、愛おしい。

 そしてまた、隣にいる照もそう。あんなに競い合っていたのに、今は大事な親友になれた。


 「京、顔が赤くなってる」

 「し、シロさんだって顔赤いじゃないですか」



          〃-‐‐-----‐'/´
       ,, - ''       ー '、 
       ´             ヽ\
      /   /    |    |  ヽ \
    /   ,/     /|   l    _<
   ィ    /  十/┤  十ト l  ハ   ヽ
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      j   Y\|廴 リ    廴リ,!リ ノ 
     /    廴 ///   /// | }
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           /  〉 | 〉、 "
         /`ヽ::ヽ〈 V/l::ハ
        ,'   |:::::ヽ「」/::::::ヽ,
        l    !:::::〈/ヽ〉:::::::::}
        └t-ィ:::::::::::::ヽ:::::::::イ


 そんなこと言えないように調教しないといけない。

 それでも、今は、今だけはーー


 ーーもう少しだけ、この奇妙な三角関係でもいい

カン!


 1/11

 【深淵の監視者】


 この世界には、『世界一位』と呼ばれるものがいる。

 『世界一位』とは『世界二位』の上に立つ者である。

 では、まず世界二位とは誰のことを指すだろうか。


 世の中に名を轟かせる『世界二位』とは、小鍛治健夜である。


 事の起こりは10年前のインターハイでの出来事だった。


 小鍛治健夜とは、麻雀を始めて数ヶ月でインターハイを制覇した女性である。

 それも一切敵を寄せ付けず、彼女はその後麻雀界において伝説的な人物となる。

 『国内無敗』、『史上最年少八冠』、『永世称号七冠』、『毎年MVP』と輝かしい経歴を持ち、

 『アラサー』であり『実家暮らし』であり『水着と猫耳』が似合う。


 そんな彼女が『世界二位』なのだ。

 もちろん、多くの人は『世界一位』とは誰か? と疑問に思ったことだろう。


 そもそも、『世界一位』と言う概念を作りだしたのが小鍛治健夜なのだ。

 順番としては小鍛治健夜が世界二位であるから世界一位が生まれたのだ。


 そう、あれは宮永照、宮永咲が活躍した世代のインターハイだった。


 『彼女』を見た時、解説としての仕事をしていた小鍛治健夜が呟いた。


 2/11


                     -――─-
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 ーーそう、その背中はあまりにも大きく、遠すぎた。


 故に意識するより先に上の存在を認める言葉が出てきたのだーー



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         /:.:.:.:.:.:.:./:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\

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       |:.:.:.:.| ィfチ芋ミ     ィfチテテ芋ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:.:.爪〈 し:::::::i}        し::::::::::i} 〉:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:.:.:.|: 弋辷ソ      乂辷ン |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|

       |:.:i:.:.|:.|                  |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:l:.:.|:.|/:/:/:/: '    :/:/:/:/:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|   「ーー世界一位」

       |:.:|: :|:.}                  /:.:.:.:.:.:.:.: :|:.:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:|:.:.:人       r‐、         /:.:.: :|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|
       |:.:|i:.:.:.:.:.\     ー'       ′: : :|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|: |
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       |:.:|:  \|      ヽー:}      |:八:.:.:.|/}/
         ヾ  ,. -‐ァ…'厂  ′     ノ   \| `丶、
           / / ./   /          //     /⌒トミ

 その言葉は意識の外で生まれたものだ。

 ボソリと小さく呟いただけで、場所が場所ならば誰にも聞かれずに歴史の闇に葬られたことだろう。

 だが、歴史はそうならなかったのだ。


 ーー健夜がいたのは、放送室の実況席。


 『世界二位の認める世界一位』ということで、世間は大いに沸いた。

 もちろん、麻雀は四人でやるものである。

 最初は【『世界一位』とはこの四人の中で誰だ?】という問いが某掲示板で議論された。


 だが、それも長くは続かなかった。

 実際に『世界一位』である必要はない。『世界一位』とは概念なのだ。

 周りが認めれば本当の『世界一位』でなくても『世界一位』になりうる。


 一言で纏めよう。

 満場一致で『彼女が世界一位だ』というカリスマ性があっただけである。

 そこに異論を挟むものなど誰もいなかった。


 だいたいすこやんのせいである。

 ちなみに論争が起きたのはのどっちスレである。


 4/11


 こうして、何の変哲もない女子高生、いや『女子校生』は世界一位と成り果てた。

 こうあったらいいなという男の子の理想の『世界一位』(意味深)

 インターハイはテレビでも映った。故に知名度もトップとなる。


 余談だが、この後四年間に渡り自由投票型の『世界一位投票』にて圧倒的なトップを維持し続けた。

 彼女は伝説であり、今後も世界一位であり続けるだろう。


 そう、男の子みんながお世話になった彼女の名前はーー



          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }   「新子憧、16歳です!」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


 なお、このインタビューはインターハイ決勝戦出場時に撮られたものである。

 このインタビューはインターハイ決勝戦出場時に撮られたものである。

 インタビューの時に名前を名乗って年齢を答えただけである。

 他意はない。


 ーーもっとも、本人にとっては普通の発言が世界一位になるところが彼女のカリスマ性である


 5/11


 ……
 …

 ーーそれから、四年

 彼女は大学生になり、女子高生から女子大生になった。

 もっとも、元から女子校生と呼ばれていた新子憧にはあまり関係のない話だ。


 何故かわからないうちに人気者になったが、生来の男性恐怖症も相まってアイドルになることはなかった。

 しかし何故か彼女に関する話題が尽きることはなかった。


 偏差値70を超える某大学に入学。

 そしてこれは大学二年生の時の物語である。


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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「サークルで合コンが開催される様です!」
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     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
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    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!    「いいわね!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|
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.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
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 7/11


 「なんでですか!!!?!?!」

 「なんでよ!!!!!」

 「一緒に合コン行って、友達に噂とかされると(社会的に)恥ずかしいし」


 私、新子憧!

 ちょっと男の人が苦手だけど恋に憧れる二十歳になったばかりのピチピチギャル!

 どこにでもいる女子大生だけれど、一つ違うところは『世界一位』ってトコかなー?

 自分でも何が世界一位なんだか良くわかんないんだけどね!


 「須賀ったら、本当に枯れてるわねー」

 「憧、須賀君は照れているだけですよ。

  実は私たちと一緒に行きたいに決まっています」

 「勘弁してくれ。勘弁してくれ」

 「でもこう言ってるわよ?」

 「須賀君ったら、金髪でツンツン頭だからって某国民的RPGの主人公のモノマネをするなんてどうしたんですか?

  私としては見た目よりCVが合っている方が好きなんですよ。

  やっぱり須賀君はたまねぎ剣士で行きましょう!」

 「そんな情報知りたくなかった!」

 「和ったらいつからゲーマーになったの?」

 「それはもちろん、大学に入って一人暮らしを始めてからですね。

  窮屈な父親から解放されてヒャッホイ大学生活を満喫しています」

 「ちなみに和はセフィロス×クラウド派?」

 「もちろん私は589派です!」

 「和にしては王道好きねぇ。

  もっとマイノリティなのが好きだと思ってたわ」

 「俺は何も聞こえない……。

  俺でも知っているゲームで腐った会話がされているなんて信じない……」


 なっさけないわねー。

 大学一年からの付き合いなのに、女の子の会話に慣れてないなんて。


 8/11


 「お前ら、せめて俺のいないところでやってくれよ。

  なんで近づいてくるんだよ」

 「ダメでしたか?」

 「和……、あのね。

  俺も男な訳で、そんなホモホモしい会話をされても困るっていうか」

 「でも須賀って女慣れしてるんだから大丈夫でしょ?」

 「そうですよ!

  高校時代だって大丈夫だったじゃないですか!」

 「そりゃいくらなんでも麻雀部でBLトークなんてしてなかったからね!?

  最近女子会の話とかエグい事しか話してないじゃん!」

 「ほら、女の子に幻想を持っていると後悔するわよ。

  そういう意味でも場慣れしておくべきじゃない?」

 「耐性をつけるにしても、公共の場でBLトークをする彼女を作る気はないっ!」

 「須賀君は本当におバカさんですね……。

  女の子は全員大なり小なりそういう趣味を持っているものですよ?」

 「『公共の場』っつってんだろォォォォ!?」

 「それじゃ公共の場じゃなければいいんだ?」


            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
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 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"


 9/11


 須賀って本当に希少種なのよねー。

 私と和が話していると男が近寄ってくるくせに、数分話すと顔をしかめながらどっか行っちゃうんだもん。

 それなのになんだかんだでちゃんと話を聞いてくれるし、逃げないでいてくれるし。


 ついついワガママ言っちゃうというかー?

 からかっちゃうって言うかー?

 まぁでもこんなに可愛い女の子二人に振り回されるなんて幸せ者よね!


 「そういえば最近しずと連絡がつかないのよねー」

 「あっ、憧もですか?

  実は私もそうなんですよ」

 「おかけになった電話は電源が入っていないかってなるのよねー」

 「携帯壊しちゃったんじゃないですか?」

 「あるかも。

  山登りしてて壊しちゃったり!」

 「アリですね」

 「……(俺、ついこの間に電話番号とメールの変更連絡が来たんだよね)」

 「まっ、実家の番号もわかるし、その気になればいつでも連絡取れるわよ」

 「そうですね。

  今度東京に遊びに来てもらったりするのもアリかもしれません。

  阿知賀に行くのもいいですが、東京でオススメしたいものもありますし」

 「乙女ロードに連れてってあげたいわね!」

 「この間連絡した時はその話をしていたんですよ。

  それから何かあったんでしょうか……?」

 「……(あっ)」


 10/11

 ……
 …

 ・1年前


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          { |: : :|ハ                     | ! : | }: : : : : : : : :∧
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        |: :从,_|      ´           `        厶イ : |: : : : : : : : : : : ∧
        |: :|  人                        人 : : : |: : : : : : : : : : : | }|  「良かったら、憧と和のことを見捨てないであげてください……」
        |: :|   >                 <  |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        |: :|       >          <     |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
        人_|       r=≦}___   T爪  {≧=ミ,   |: : : :|: : : : : : : : : : : | ||
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               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、   ←当時よくわかってなかった京ちゃん
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/        「……おう?」
            /  、 八    _ _   人
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
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 11/11


 ……
 …


 「(約束、したもんな)」


 歯を食いしばり、ぎゅっと手を握りしめて耐える。

 別に一緒にいることが嫌なわけじゃない。嫌なわけじゃない。

 なんだかんだで最低限のラインは守って……守って……くれてるし……。

 見捨てるのもなんか嫌だし……。

 付き合ったりとかはもっと嫌だけど……。


 でも、彼女と約束したんだ。

 和と憧を見捨てないって。

 それがきっと、俺に課せられた使命なんだと思う。

 きっと俺は前世で何か悪事を働いたんだろう。

 その償いをしているんだ……っ!


 だから、二人に彼氏が出来るまでは面倒を見るって決めたんだ!


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/      「(そしてあわよくば玄さんを紹介してもらうんだっ!!)」
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
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               /////// { //////////////////////}
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 ーーこの京太郎、下心満載である。


 カン!

すでに>>1が疲労困憊


 1/10

 【のどアコ第一ラウンド】


 「結局、合コンは行ったのか?」

 「へっ!?」


 やだもー、須賀ったら嫉妬してるの?

 私がモテモテだからしょうがないわねー。


 「ふふーん、須賀君は私たちに合コンに行って欲しいんですか?」

 「うーん」


 どうやら本気で悩んでいるらしい。

 まいったなー! モテモテだと参っちゃうわー!


 「合コンでいい相手を見つけて欲しいとは思うけれど……、企画した人がかわいそうだし……」

 「やだもー、須賀ったら照れなくてもいいのに」

 「そう考えると俺の監視下に置いておいた方が……、いやでもそれじゃいつまで経っても自立しないし」

 「須賀君?」

 「ああ、行ってくればいいんじゃないかな?」

 「じゃあ須賀も一緒に来てよね」


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「俺は行かないって。
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //         前のは行ったの?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
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       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 2/10


 ……
 …

 ・前日談 誘われた時の話


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|      「オゥフ!! デュフフフフフ!!(小声)」
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


:.:.:.:| :.:. |:.:.:. I斗ヘ、/:.:.:/ { |:.:.:.:.:.:. /Χ}  ヽ:. | :.:.:.:. }{:.:|
:.:.:.:| :.:. |:./ / //>< j:.|:.:.:.:.:.:/´ V=㍉ i:. | :.:.:.:. }{:小、

:.:.:.:| :.: 」/:/ヱZた㍉ `7 | :. /  んヘ Ⅵ:.:|:i:.:.:.:.:}{:.:|:.∧
斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
V^ }:.:.:.:{  j「  { [] }        {  }  }:.:.||:.:.:/:.:i ∨:.∧
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: }  ] :. {     v ノ       , \i\i\i}:.:.lル1:.:. |   i:.:.:.:.i
:キゝ] :. { \i\i\i\            } :.:.:. |:.:.:.|  |:.:. |    「アヒュフヒュフ!!! フオオォォォー!!!! コポォコポォ!!!!」
:.:iヽ,_] :. {      Γ`^ー < ̄}      人:.:.:. |:.:. |  !:.:.:.|
八:.:.∧:. { し    {       ヽ }    ,ィ升:.:.:.:.:′八  ‘:.:.i.:|
:.:.:ヽ:.:∧ {       {        } , イ |i:.|:.:.:.:.}:.:.:{:.: ヽ   j:i| |
:. : ∧:.: j:.{   `` 、       , イ:.:.: |: |i:.|:.:.:. }:.:.:{:.:.:.∧ {:.i| |
:.:.:.:.:∧ 「Ⅵ丶、        r<:.: |:.:.:. |: |i:.| :.:. }:.:.:{:.:.:.:.: i {:.i|


 3/10

 ……
 …

 「い、行く前に断ったわよ」

 「(男性とまともに喋れませんでしたからね)」

 「そっかァ?

  いい機会だと思うんだけど……」

 「うっさいわね!

  そう思うなら誰か紹介しなさいよ!」

 「紹介ィ~?(生贄……?)」


 見た目そこそこイケメンの須賀の紹介ならやっぱりイケメンよね!


 「むしろ俺が(玄さんを)紹介してほしいよ」

 「須賀君はバカですね」

 「バカって言われた!?」

 「そうよ。

  女の子に女の子を紹介してもらおうって考えが既に浅はかよ?」

 「なんでだよ」

 「女の子って言うのはですね。

  自分より可愛くない子を紹介するものなんです」

 「……えっ?」

 「集合写真とか撮る時やグループで活動する時なんかもね。

  その辺に気を使ってるのよ」

 「マジかよ……。

  二人ともそうなのか?」

 「まさか、私たちは違うわよ」

 「そうですよ。私たちを疑うんですか?」

 「う、うーん?」


 4/10


                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|  「(まっ、和より私の方が可愛いし?)」
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!


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    八  i: :| :iァテ外 \:| ァテ笊芥ハ:i ル' |: : 八: \: :\  \  =-
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   '⌒¨¨|: : i :∧ ::::::  、   ::::::: /{ミx   \: : . \ : : : : : : : : : : .  ̄
.        |: : .i rj入   _ _     /  /ニニ=-  \: : . \ : : : : : : : : : : :    「(憧より私の方が可愛いですよね)」
      |  i / :|ニニ>  __ ,.     :/ニニニニ=-. \: : . \: : \: : : : : :
        ,  i | :|ニニニニト、 ヽ _/二ニニニニニ\\: : . \: : \ : : :
.      /   ∧八二ニニニ|=‐----/ニニニニニニニ=-ヘ, \: : . \: : \
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 ・



 5/10


 「女の子って怖い……。

  ツイッターとかFacebookに自撮り写真あげてる人もそんな感じなのか……」

 「須賀ってフォロワー多いわよね」

 「そうか?

  知り合いくらいしかフォローしてないけど……」

 「(……えっ、あれ全員リアルの知り合いなんですか!?)」

 「お前らの方がよっぽど多いじゃん。

  何百人とかいたし」

 「あー、あれは……(相互フォローとかで増えてるというか)」

 「(腐向けの方をフォローしているのもアリますね)」

 「でも女の子って事あるごとに自分の写真をアップするし、やっぱそういうものなのか?」

 「ほほーう」


 ニヤリ、と笑って須賀を見る。

 それだけで後ずさる須賀。


 「知りたい?」

 「あっ、やっぱりいいです」

 「須賀の見る自撮り写真ってさー。

  みんな上を向いてない?」

 「聞けよ、聞いてくださいよっ!

  ……あれ、言われてみれば確かに」


 さっきまで不審な顔でこっちを見ていたのに、自分の気になることに触れたのか頭を抱えて考え出す。

 本当に単純ねー!


 6/10


 「アレはねー、自分の部屋の照明に顔を近づけてるの」

 「……は?」


 理解できない、といったようにわかりやすくクエスションマークを出しているわね。

 これだから男は……。


 「プリクラなんかもそうだけど、光量を肌が綺麗に見えるのよ」

 「あ、それは聞いたことがある。

  プリクラを撮るとやけに可愛くなるんだよな」

 「えっ、須賀はプリクラ撮ったことあるの?」

 「須賀君?」

 「なんだよ、咲とゲーセンに行った時に、あいつがどうしてもって言うから」

 「ふーん。

  まぁそれでね、プリクラみたいな光量って一般的な人じゃ確保できないじゃない」

 「確かに、カメラ屋とかでは光を当てたりするし」

 「そこでっ、世の中の女の子たちは頭を使うのよ!」

 「……まさか」


       /: : : : : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : : : ; : : : : :> .
    , . : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : i: : : : : : : : : ; : : : : : : : ヽ
   /: : : : : : : : : : i: : : : : ; : : : : : : : :|: : : : : : : : : : ,: : : : : ―; ゝ
  ./: : : : : ; : : : : : |: : : : :i: : : : : i! : : |: : : : : : : : : : : ; : : : : ヾ: ∧
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. |: : i!: : :l : : | ―i ト.|!: : | |: :| !:| !: : 」 i!: :- 十: :- : : :|: : : : : : : : ∨.:∧

. |: : !|: : :|: : :i!: : :| Ⅴ|` :i | / .i:! ヽ: :|  ヾ: : !: : : : : : | : : : : : : : : ∨: :∧
. i!: ;!.|: : :|: : :|!: : |   ヽ: :| '  i!  ヾ!,.x=== : : : : ; !:_: : : : : : :| ∨: :∧
 |: ! .!: i: :,: : |ヽ;.|    ゙     / / .-, 、ヽ .》: : :|  !: :|: : : : :.!  ∨ : ∧
 .!:! |: |: ヽ: | ヾ 、 _,          i ヽ/ |/|: : : !  ! :/: : : : ∧  ∨ : ∧
  i! Ⅳ: : :ヾ     ̄        乂 _ ノ |: : :, ッ/:/: : : : : :∧   ∨ : ∧
   |: : : : : : ,                  |: : :| /: /: : : : : : : ∧   ∨ : ∧
   |: : : : : :/ヽ                      |: : / _/ |: : : : : : : : ∧   ∨ : ∧
   |: : : : :/ .i.       ヽ _ ノ         /| /  ゚  : : : : : : : :∧  ∨ : !    「部屋の照明を使うのよっ!」(マジらしいです)
   |: : : :/  , 、             イ  /       ヽ: : : : : :∧  i: : : |
   |:  /  /: : : :> . . _   。  <    /        ∨: : : : :∧ . | : : |
   / "  /: : : : : : : : : : : /.|     /  /             ∨: : : :.∧ .!: : :|
. /  ヽ ノ:_: :_:_: : : :, ―/  ,j  ./   ,            i!: : : : :∧ |: : :|
/   、 \ _ノ: : :/  / // /    i                 |: : : : : : : !: : i!
  、 \ _ ): : : : :/  f  f  /                   ,   | : : : : : : |: : :|
  、\ / : : : : : 〈   ヽ  | /        /             /  .|: : : : : : :|: : :|
  < ソ: : : : : : :/ \    У      /            /   / : : : : : : |: : :|
_ ,イ : : : : : : : : /    \  /        /           /   / : : : : : : : |: : :|


 7/10


 「言われてみれば、なんか首を上げてたりやけに地面と遠かったりするイメージが……」

 「女の子は頭を使って工夫しているのよ。

  あとはピースしている写真が多いんじゃない?」

 「そういえば……」

 「あれは指でピースを作って顔の輪郭を隠しているのよ。

  ちょっと極端だけれど、マスクをつければみんなイケメンに見えるのと同じね」

 「そんなところまで!?」

 「ホクロみたいなコンプレックスを持っている人は、スタンプで隠したりするのもポイントよ」

 「うええぇーーー!?

  じょ、女子こえぇぇーーー!!」


 何よー、大の男が大声出して情けないわねー。


 「女の子が自分を可愛く見せるのなんて、当たり前でしょ?」

 「うぐっ」

 「まったくもー、女心がわかってないわね。

  お化粧一つとったって誰かに見られるなら気合を入れるんだから」

 「そ、そうだよな。

  ごめん、憧がまともなこと言ってて驚いちゃって」


.             xァ′ /       |                ヽ {__j__
           '   /   ′       / |     |      .         :, `丶 \
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      /  /         | |  ‐-L_ | |     | j |i  | |  |         \ \
   .         |    |:八  人j ト八      i |斗匕|「 | |  |   l: .,        ヽ
      /     |    |  Ⅳj]xぅ妝斥 \    i/≫ぅ妝ミxV|  |   |: .′       ,
.      ′     八  :{  |  |坏´_)「:::ハ   \ ∨  _)「:::ハⅥ  |   |: .        ′
  ;           \乂_|  |八 rヘしi::::}     \   rヘしi::::} オ |  . .|: . i           ;
  |   i        l .⌒|  |   乂__/ソ          乂__/ソ |  |  . .|: . |       i   |
  |   |          | . . .|  |    ,,,      ,      ,,,   |  |  . .|: . |       |   |
  |   |         /:| . . .|  |\i                 |  |  . .|: . |       |   |   「どういう意味よっ!!」
  |   |          | . . .|  |:::八     r'ア ̄`ヽ       /::|  |  . .|: . |       |   |
  |   |       i | . . :|  {::::::个:...   ∨     ノ    イ:::::}  |  . .|: . |       |   |
  |   |       | | . .八  V斗ri:i:i:〕ト       ィ:〔:i:i:iTV  八   .|: . |       |   |
  |   |       | | . . . :\ Vi:i:i:i:i:i:i:|. : j>--<. : .{: |:i:i:i:iV //   廴_|       |   |
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  |   |     ∧ Ⅵ. . . . . :|:i:i:\i:i:i:i:|─-. : . : . : .-─|:/i:i:i:/    // /:i:i:i:i∧    |   |


 8/10


 「失礼ね。

  そんなんだからモテないのよ」

 「ぐぎぎ……」

 「ちなみに男に一番重要なのは清潔感ね。

  それ以上はよほどじゃない限り女の子に引かれたりはしないんじゃない?」

 「お、おう。

  参考にするよ……。

  そういえば和も自撮り写真を上げてたよね。

  やっぱり気を遣ってるのか?」

 「女の子なんだから当然じゃない。

  だから須賀は……」


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
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     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒   「下向きで撮っていましたが何か?」
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
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  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 9/10


 「……和、あんたまさか」

 「ええ、みんなが自撮り写真を上げているのでノリで付き合ってあげていただけですよ。

  見よう見まねですよ。

  何か悪いことですか!?」

 「ね、ネット黒歴史……」

 「(うん、和の写真だけやけに暗くてこえーんだよね……。

  言い出しにくかったけど……)」

 「それ、物凄くぶっさくなるわよ!?」

 「どんな美人でも怖いよな……(一応美人な和だからまだマシだったんだろうけど)」

 「今時加工ツールでも何でもあるんだから少しは調べなさいよ!」

 「そもそもみんなが何で自撮り写真をあげているのかすらわかりませんでしたが何か!?」

 「うわぁ……」

 「だってみんな『すっぴんでーす!』って言ってあげてるじゃないですか!」

 「和、それはないわよ……。

  それは保険に使ってるだけで、本当にすっぴんなわけないじゃない。

  そもそも『すっぴんなのに可愛いね』か『すっぴんなら仕方ないね』って反応を求めているんだから」

 「和は純粋だなァ……(遠い目)」

 「ちょっ、何ですかそれ!

  何ですかその哀れみの目は!」


 こ、これは大変ね。

 まったくもー、仕方ないわねー。


 10/10


          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }    「和にも色々教えてあげるわねっ!」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
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. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「ありがとうございます!!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////

            ,.  ´ ̄ ̄ `  、__
          /   ,      / /⌒Y
         /    /    ,:       | ̄\
        .:'    '  /__/   ,      |   \__
       /    /  ///\/ /   .'   '    {` ̄
     /イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´   // /   、   、
       { { Ⅵ /   Vオ {从 /-}/-、  }  、 \
       | |  {/       ∨ィ=、}/  ,  |、 }  ̄
       / 乂   u      ::::::: Vソ' ,l ∧l |
        /イ , 八   ,...、    '   /ムイ,'∧ |
      /\ /  、 〈- 、\__     ム/ /   \     「やめろォォォーーーッ!!」
>----イ///\   .  `  ー '  イ/从
////////\///    、   .  ´
//////////\{    /`¨¨ 、

////////////>、  {、     〉
/////////////(_)}   ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\

//////_,. --- 、//|    |///\////>--、
/> ´   --、 ∨ム  //////////////}
     ´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
        - \///{/イ//r- 、///////∧


 カン!

第一ラウンド 勝者のどっち


 1/10

 【のどアコ第二ラウンド】


 「ふふふっ、私の自撮り写真テクニックも上がってきましたよ」

 「さすが私!」

 「そうですか。

  良かったですね」

 「ちょっと須賀君、素っ気無さすぎるんじゃないですか?」

 「そうよー。

  友達として、和が成長したんだから一緒に盛り上がりましょうよ」

 「……成長?」

 「アンタねー。

  今時の女子大生なんてそれくらいフツーよ、フツー。

  アンタに言ってないだけで女の子のドス黒い話なんていっぱいあるんだから」

 「そ、そうなのか……。

  いや、ちょっと待ってほしい。

  それをわざわざ俺に言う必要はないよね?」

 「ほら、須賀が変な女に引っかからないように、とか?」

 「変な女……」


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「(目の前にいるよ、って言ったら怒るかなぁ)」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


 2/10


 「それにしても憧は凄いですね。

  どこからそんな情報を仕入れてくるんですか?」

 「えっ?

  友達と話していたら自然とそうならない?」


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒   「友、達……?」
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


 「ほ、ほら、咲も優希もそういうの苦手そうだったしな!?」

 「優希は私以外にもいっぱい友達いたじゃないですか。

  ああ、優希にとって私は有象無象の一人だったんですね」

 「メンドくせェェェェーー!!」

 「バカね。

  傷心の女の子には優しくするのがモテる男の秘訣よ?」

 「憧はもうちょっとキャラを固定してくれよ。

  絡みにくいよ」

 「えっ、絡むって、そんな……。

  そうね、須賀なら友達だし、ホ別苺ゴムありで相手してあげるのも吝かじゃないっていうか……」


 3/10


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、   ,. ──‐、

: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫 //´ ̄ ̄ヽ',
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′   U     } }
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂. ′   ´ ! :::::ィ./ ト,ムノ:!            , ,' '
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ       ゝ-.″ | }: : : :|         //
',:{ :::`    ::::::::::::::     、  ::::::::::  レ′ : :!.        { !   「ホ別苺ゴムありってなんですか?」
..',\     ::::::::::              ノ:   ::::!           U
: : :| `ー´\       ,. ,      / !:! !  !
: : :|.     ` 、          ./|: :. !:! !  ::!        ◯
: : :|         }`   .. __ , イ  |::|: |:|: :|  |
: :: }     ィ‐┤.        ├ .、|::|: |:|: :|  {


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斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
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 新子憧です。大ピンチ!

 ヤバい、どんな意味だっけ?

 こう、みんなが使ってる単語を知ってる風にしてとにかく使いたい時期ってあるわよね!?

 そのノリで使ったんだけど、そういえば意味までは聞いてなかったわね。

 ちょうどその友達が似たようなシチュエーションで話していたから、使い方は間違ってないと思うんだけど……。


 考えろ、私。

 普通に考えたら『ホ別苺ゴムあり』なんて単語は辞書にも載ってないはず。

 そう考えると、よくある略称の詰め合わせってことになるわね。

 私もよく使う、『チョベリバ』だって『超ベリーバッド』の略なんだから間違ってないはず。


 ホ別苺……。

 単語にして分けてみると『ホ別』と『苺』と『ゴム』よね。

 苺は苺で完成している。

 そしてゴムを使う作業!

 この推論から導き出される結論! それはーー


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          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }    「ホタルを見に行って別々にイチゴ狩りに行くってことよ!
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{      イチゴ狩りをするときにはゴム手袋が必要でしょう?」
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}

. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「さすが憧です!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////     流行の最先端! ガイアが憧に輝けと囁いています!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////

: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /     「本当かよ……」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


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 「何よ!

  間違いないわよ!!」

 「特におかしくないと思いますよ?」

 「いや、まず一緒にホタル見に行ってるのにイチゴ狩りは別々に行くっておかしくないか?

  ホテルは別々って意味ならわかるけど……」

 「やだっ、須賀ったら私たちと一緒にイチゴ狩りに行きたいの?」

 「うぜぇ……」

 「それはアレですよ。

  なんやかんやの理由があるんですよね、憧!」

 「そ、そうよ!

  止むを得ない理由があるのよ!」

 「んー……。

  (そもそも、俺の記憶が正しければ……)」


    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  |   「(ホタルの季節とイチゴ狩りの季節、ずれてたような……)」
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、           イj   / /
            :.          < |'  /}/
            、__   ´    } イ从/
               |        |/
              「 ̄|     「 ̄ ̄ ̄ ̄}
              |//l|     |//////// 、
        ,. <// ∧      |//////////> 、


 7/10


 「(面倒だから声には出さないけど。

   ギリギリ被る場所もあるかもしれないし)」

 「そうと決まれば、今度の週末には旅行ね!」

 「行ってらっしゃい」

 「須賀君も来るんですよ?」

 「ちょっと待ってください許してください」

 「こんな美少女を連れてデートなんだから喜びなさいよ!」

 「憧。

  これはデートの回数に加算してもいいんですか!?」

 「もちのロン!

  これも立派なデートよ!」

 「これで、私は喪女じゃなくなるんですね!」

 「デートをした事ある喪女なんていないわよ!

  和、あなたは立派になったわ!」

 「ちょっと待てェェェェーーーッ!!

  だから俺は行かないって言ったろ!」


.             xァ′ /       |                ヽ {__j__
           '   /   ′       / |     |      .         :, `丶 \
      /  / /    i |    i  | |     |     i |  i     :,    \ \
      /  /         | |  ‐-L_ | |     | j |i  | |  |         \ \
   .         |    |:八  人j ト八      i |斗匕|「 | |  |   l: .,        ヽ
      /     |    |  Ⅳj]xぅ妝斥 \    i/≫ぅ妝ミxV|  |   |: .′       ,
.      ′     八  :{  |  |坏´_)「:::ハ   \ ∨  _)「:::ハⅥ  |   |: .        ′
  ;           \乂_|  |八 rヘしi::::}     \   rヘしi::::} オ |  . .|: . i           ;
  |   i        l .⌒|  |   乂__/ソ          乂__/ソ |  |  . .|: . |       i   |
  |   |          | . . .|  |    ,,,      ,      ,,,   |  |  . .|: . |       |   |
  |   |         /:| . . .|  |\i                 |  |  . .|: . |       |   |
  |   |          | . . .|  |:::八     r'ア ̄`ヽ       /::|  |  . .|: . |       |   |   「なによ!
  |   |       i | . . :|  {::::::个:...   ∨     ノ    イ:::::}  |  . .|: . |       |   |
  |   |       | | . .八  V斗ri:i:i:〕ト       ィ:〔:i:i:iTV  八   .|: . |       |   |    私たちとホ別苺ゴムありじゃ不満なの!?」
  |   |       | | . . . :\ Vi:i:i:i:i:i:i:|. : j>--<. : .{: |:i:i:i:iV //   廴_|       |   |
  |   |     r七i| . . . . : |\i:i:i:i:i:i:i:|: . : . : . : . : . : . :|:i:i:i:/i:i/    // /i:\       |   |
  |   |     ∧ Ⅵ. . . . . :|:i:i:\i:i:i:i:|─-. : . : . : .-─|:/i:i:i:/    // /:i:i:i:i∧    |   |


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 本気で嫌がっている京太郎に、憧は思わず叫んだ。


 そう、叫んだ。


 ここは大学の敷地内である。


 ドトールの中である。


 周りの視線が一気に集中する。


 白熱した憧はそれに気づいていない。


 周りの人たちは一瞬ど肝を抜かれたが、発言者を見て納得する。


 そう、なにもおかしいことはない。


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                  / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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           /: : l// : : : : l : : : : : : l: : : : :\: ヽ///l:ハ  \\

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         //  j: : : :l l : _l:l l l: : : : :l :l '"ヽ} ヽ : :l: :l : :l : :l l     Y: :、
      / /   {: : : :l {: : : :l:l ̄人: : : 乂l _,,x云从,l :l: :/ : :l: l      l:い
      / /     !: : :从ト{`x云zzミ \: : \ノ勹以刋)〉:l⌒Y: : : l       l:l :i
     , : l    人{ : l: lヽ〈( いj沁    ̄  乂;;;;シ |l  ハ :/} !  _  l l: l
     l : l    l: \l::{ハ 乂;;;;ソ           j: l/: :{ l: :l //  l: : l
     l : l    l: : : l: :ト∧      '     ::/::/:: 弋ー- 、:} }//   | : l
      ! : l     l: : : :l: :l : ∧ ::/::/::           /r-ヽ ∨|/l      l : : l
    |: :l    ;: : :_l: l: : : :::...     `:::::’   /: :/ノ、    /八     l: : : l
     l: : :l    /: / |l: l: : : : l 7ー- __   イ/r―つノ _/┐∧     l: : : l   ーー彼女は、世界一位なのだから
     !: : l   /: /  l l: l : : : j /   弋  ̄  // /_  ̄ //// : ∧    l: : : :l
      j : :j  / /  l 八:l: : : //   /⌒ー「 /-―- ̄ζ///ヽ: : :∧   l: : : :l
    ;: : /  / :{   l  }: : :/r―<{:{   r-/  ∠ ̄ ̄///  Y : ∧  l : : : l
    /: :/  /: :/l   l  ノ: : / {::::::::::::`ーr-/ ヽ  rへ}  /ヽ   }: : :∧  l: : : : l
   /: :/  /: :/{::、  l /: : /  }:::::::::::::::::{::///廴 ノ::::\   ..::ノ  ノ: : : :∧ l: : : : l
   /: :/  /: :/ い  /: : :/   l:::::::::::r-‐イ// / / ̄ ̄/ ..::::::l   ハ: : : : :∧ l: : : : :l
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  /: // /: /    {: {: :{  _>'"  }  ゙、    / /   l / /: : : : : : : :l: : : : 八
 / / : /: :/    人{ヽ{/ ̄     j ト ヽ /l /       l  /: : : : : : : : :l: { : : : :ヽ
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      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|   「玄の東京観光はそれにしましょ!」
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!

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           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/      「謹んでお受けさせていただきますッ!!」
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
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                 /// |____|///////////> 、

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 カン!

第二ラウンド 勝者アコチャー


 1/10

 【のどアコ第3ラウンド】


 それは何気ない日常。

 特に須賀京太郎にとっては何かに巻き込まれることが日常であるため、普段と何も変わらない。

 憧と和が会話して、なぜか自分が連れ去られて巻き込まれる。

 悲しいことに日常になってしまった。

 しかし、今回は些か会話の内容に違和感を覚える。


 「和って本当に可愛いわよねぇ。

  同じ女の子として羨ましいわ」

 「そんな、憧の方が人気ですよ。

  最近、胸も大きくなってますし」

 「胸の大きさなら和の方が圧倒的に上じゃない」

 「このバランスの悪さを見てそう言うんですか?

  自分でも自覚ありますよ」

 「それでも整った顔立ちにくびれや綺麗な髪、本当に可愛いわー」

 「憧だって今風のファッションリーダーですし、とっても可愛いです」


 お互いがお互いを褒めちぎっている。

 そして、褒めちぎるたびにーー


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              |: |     ,: 八 |: 込、    、__      |: l: : :| : : : | : !    |: : :|
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        ,  i | :|ニニニニト、 ヽ _/二ニニニニニ\\: : . \: : \ : : :
.      /   ∧八二ニニニ|=‐----/ニニニニニニニ=-ヘ, \: : . \: : \
     /  / ∨ \ニニニ|    /ニニニニニニ=- /⌒i   \: : . \: : :
.    /   /   ∨\\,ニ|   /ニニニニ=-.:/ /    \  \: : : : : :

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             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「(まーた変なこと覚えたんだな……)」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
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 「今日はどうしたの。

  手っ取り早く目的を言え」

 「あーっ!!

  和、あの動物可愛くない!?」

 「えーっと(……どれでしょう?)」

 「アレよ、アレ!(なんでもいいから合わせなさい!)」

 「!!

  あ、アレですか!

  すごく可愛いです!

  そうですね、あの二足歩行をしている……!」

 「そ、それよ!

  コミュニケーション能力を持っている知的生命体……」

 「ホモサピエンスの事ですよね!」

 「あーっ! 本当に可愛いわー!」

 「マジでカワイイですねー!」


 ーー俺は もう 帰ってもいいのだろうか?


 「俺、そろそろ帰りたいんだけど」

 「……チッ。ツレないわねー。

  そんなんだからモテないのよ」

 「不能なんですか?」

 「お前らに対して女性としての区別は出来ない、かな……」

 「それは私たちとは既に夫婦扱いってことですか?」

 「ちょっとー、それは飛びすぎっていうかー?

  もー、須賀ったら」

 「ちょっと枯れるの早すぎですよね。

  でも安心してください。ipsックスすればいいだけの話です」

 「そ、そんな……。

  和のipsが須賀のipsになんて……、普通は逆っていうか、ちょっと特殊すぎるっていうか……」

 「ipsプレイとか存在しねーよ! 教授に謝れ!!」


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 話が脱線したので戻そう。

 いや、戻さないで帰ってもいいんだけど、こいつらはその場合ここで何をしでかすかわからない。

 とっとと会話を収めて家に帰すのが得策だ。


 「結局、何の話だったの」

 「あのね。

  女の子の一番の魅力的ポイントはついつい『カワイイー!』って言っちゃうところなのよ」

 「そ、そうなのか?」

 「須賀君はいつも堅物でクールな私がついついエトペンのことを『カワイイ』なんて言ったら萌えますよね?」

 「いや、別に……」

 「だから女の子同士で『かわいい』って言い合うのは普通なのよ。

  女の子はね、『かわいいって言っている自分のことがかわいい』って思っているんだから」

 「そうなのかー。それは大変だなー」

 「常に自分をアピールすることで意識を高める。

  いいことじゃないですか!」

 「目先の目的に囚われて手段を間違っているんじゃないかな」

 「ヤダ、なんかよくわからないけど知的なこと言ってるわね。

  須賀ったら意識高い系?」

 「須賀君、頭いいですからね」

 「そうよねー。

  見た目バカっぽいのに偏差値70越えのこの大学にいるんだもん」

 「そうだね。

  お前らは見た目頭良さそうなのにホモサピエンスがかわいいとか言っちゃうんだよね」


 せめてもの反撃をしても俺を恨む人はいないだろう。

 いや、こんなこと言ってるけど嫌いなわけじゃないからね?

 友人同士の冗談ってやつだよ。


 あっちもそう思ってるよね?

 思ってるよな!?


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 「女の子は常に牽制し合ってるの。

  覚えておきなさい」

 「なんなの?

  俺を女性恐怖症にしたいの?」

 「最近の男は女性に幻想を持ちすぎるって聞いたから、友人として色々教えてあげてるだけじゃない」

 「俺、女の子の友達も結構いるんだけど」

 「バッカねー。

  それでも男は女の子の気持ちなんてわからないのよ」

 「うん、それはわかる。

  でも、憧は男の友達いないのにそんなこと言ってていいのか?」

 「それとこれとは話が別よ!」

 「そうですよ!!!!!!!!!

  友達がいないことの何が悪いんですか!!!!!!!!

  いいじゃないですか!!!!!!!!!」

 「あっ、その、和……、ごめんな」

 「その、私も謝っとくわ」

 「須賀君は男性女性どちらの友達も多いです!

  憧は女性の友達が多いです!

  十分じゃないですか!

  憧に男の友達がいないくらいなんだって言うんですか!

  私なんて女の子の友達もいませんよ!」

 「和、ごめんな。ごめんな。

  俺が悪かった。俺が悪かったんだ」


 どうやら地雷を踏んでしまったらしい。

 和にも咲とか優希がいるじゃないか、と思ったけれどダメなのかな。


 「和、確かにあなたに友達はいないかもしれない」

 「憧っ、そんなこと言うなよ!」

 「ーーでもね」


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          . :´ . : . : . : .`: .

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 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }    「『親友』ならここにいるでしょ?」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「憧ォォォーーーっ!!!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
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 あっ、なんかいい話で終わった。

 和、よかったね。

 誰か一人、理解してくれて見捨てないでいてくれる人がいるだけで救われる。

 俺はそう思うんだ。


               -r‐:/..:../..:..:..:..:..:./.:..:..:..:.{..:..:..:..:、..:ヽ..:..:..:∀ニ=- 、
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        |..:..:|     |i.:..:.|..「}              /|..:′.:゚:.:.:l       |:.:.
        |..:..:|     |i.:..:.|..|人     ー‐'     イ:.゚./..:..:。.:.:.!     |.:..    「それに、須賀だって友達でしょ?」
        |..:..:|     |i.:..:ハ..゚。:.i.≧o。..    .。o≦:|:.://..:..:.:゚:.:.:.:.l      |:..
        |..:..:|     小..:.:.:.ハ.゚。!:.:.:.-r| ` ´  |=ミ:.:|://..:..:./:.:.:.:.:.l      |:..
       .:..:..:.|   / :|..:..:.:.:.∧{<=「ノ     }`iニ/イ..:..:..:___:.:.:.:.l    |:..

       .:..:..:..:|   f¨¨~}..:..:.:./ 乂二|___     ____|=/=′ :.{ニニニ>ュ.   |:..
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             ___/ ̄ ̄\_
         ,  ´        <⌒
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        '              ,  \
      / ,          |/} ∧ }`ー`  「いや、知人……(ボソッ)

       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '       あっ、なんでもない。えっと、その……。
         } ∧     /イ   /
         |' ,} \__/イ__ /         ……っ!!! あのっ、その……。
         //////////∧

        _,.{///////////|          そうだよ、和、俺も友達だ……よ……」

     -=≦//////|////////≧=-- 、_
  r≦//////////////////////////////ヽ
  |//l///////////|///////////////////∧
  |/∧//////////l|///////////////|/////}
  |//∧/////////l|///////////////|/////|
  |///∧////////l|///////////////|/////|
  |//// }////////l!///////////////}/////}



 ーーこの雰囲気をぶち壊しにするほど、俺は空気が読めないやつじゃないつもりだ。


 8/10


 「ありがとうございます、須賀君。

  このお礼はipsックスで……」

 「1レスで台無しだよ。

  ドン引きだよ」

 「その、和は挿される方で挿す方じゃ……。

  でも私もちょっと興味あるっていうか……」

 「その辺は憧の方が詳しいですよね。

  今度教えてください!」

 「わ、私も一緒に!?

  いきなり三人は難易度高いっていうか」

 「(『いきなり』三人は難易度が高い……その言い回し方から考えられるのは一つ。

  ということは、普段の憧は複数人同時に相手にしているってことですか!?)」

 「もういい話で終わったから帰っていいよね?

  お疲れ様、俺は帰る」

 「須賀君、大丈夫ですよ。

  父の許可は取ってありますから」


                -‐…‐-
            /: ∪: : : : : : : : : : :`丶、

           /.: : :/: : : :|: : : : : : \: : :ヽ-
           ,:': //: / :|:|: : : |'、: : : :\: :∨ Y\\
           i|: //: /  |:|: : : |: \: ノ :||: :|/ |: |:|\\
           i| i∧:{`ー\: : |  ̄\: ||: :| : |:.:|:|  ヽ:ヽ
         八|l: : l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ|: :|: :′|:|   ',: :
         |:| |l\| {{ }}     {{ }}  |: :|/: : :|:|   i: i
         |:| || .′ー' ///// ー'   |: :l: : : :l|   |: |
         |:| |l {   __,/⌒\ u |: :|: : :||   |: |
         |:| || 人 レ        \ |: :|: : : |: :   |: |
         |:| |l / : `|/        \:!: : :.|: ∧   |: |    「(三人でする許可を取ったの……ッ!?)」
         |:| ||'/ : |/ , <       \:ノ: : ∧ ,: :′
         |:|/{: : : :/ゝイ ∨\      \\: :∨:/
          |/: : : /  イ {,∠‘,         \',:|:|
       //: : /  {⌒YY´   人        \|:|
.     /  ′:/   /l_/Т\_i: : :\         ̄ヽ
     /    |: : |{/   \/|/|_ | : : : ∧          |
.    /   八: :|′    o    八: : : { \        |
  _/_彡   ヽ{           \: :\ |:\       /
 /       人                ̄ |: : :l>―┬
./       /  }     o         |: : :l : : : : |


 9/10


 ・少し前


              -‐…‐-
         ´: : : : : : : : : : `` .
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
     . : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈

.     / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
    /:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
   , : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|

.   ′: : :|: : :/ |/     |: ::八人| : : |i: :
.  ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
  ′:: : : ::|: : | 乂rツ    ヒrツ.ムイ: ::|

  .: : : : : ::|: : |  ,.,.,.    、 ,.,. .′:: ::|    「今度須賀君とホ別苺ゴム有りに行ってきますね」
 ,:: : : : : : ::|: : |      、 ,    , : :|: : :|
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト       イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{   うr≦: : : |: : | : |

::: : : : : :/|: : |:\   {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
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              !、_, i     ,. 〉   'i
                i: i !  , _.. .._  /      「(私が一万五千円出せば嫁に貰ってくれるだと!?)」
               ゙i"\ ` 二  /
                 /i_   \___,.イ
             _/   \_  /,ノ\
          _,..-'′\    /―<    ト、_
     _,....-‐''"       \ ∧::_::;!\  |  `ー--、
    /'"               `′ヽ::::i  `゙′      \


 10/10

 ……
 …


 「父も喜んでいましたし」

 「普通、年頃の女の子が付き合ってもいない男と旅行に行くなんて反対するんじゃないか?」

 「昔は厳格を絵に描いたような父だったんですが……。

  そうですね。ここ一年間ですごく変わりました」

 「まァ、俺は行かないけど……」

 「なんでですか!!!!!!!」

 「何かあったら責任取れないし」


      / : :/: : |: ::|゙: : |:.:.:| |: VM、_|:.: | }: ト、_,.::|: : :ヾ: ',
     ./  /  .! :i! : :N:.:| い: : : !/≧二]/"|´:.:|:. : |: !. !
    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :|
    ,' /: : |::{: .: :!:/| 〉|-.     \!" {_::rj::::', :リ/}:.:. ノ|/゙.:|
.   i ィ: : :.∨\"| /,ィうヽ      ィ゙:`::::ソ i} |/: ': : :|

.   |:/.!: : |: : : : |ヽ  {_,ィrj:::',       .`ー‐゙  ./: : : : : : !
    ! |: : |∨: : :ヽ{i ヾ,::::::ツ ::::::::::::::::: :::::::::  |: : : : : : |
     ヽ:.| \: : : \, `" ::::::::::::::::::::::_,,._ ::::::::: |: : : : : : {

.      'j  |: : ̄、 ̄ :::::::::::::: _,,. - "__\   {: : :  :'.,    「ナニかある予定なんですか!?!?!?!」
         !: : : :.ハ.       { ./      〉 ./!: : : : \
        .|: : :リ`ヘ.       V     ./ ,ィ=、|: : : : ト、::ヽ
.        |: :  : : :`..、,    `ー  " ./ |/ \: : : . :| i: :}
.        リ: ,': : : : :/: : :/  ー, --‐'    /   ヽ: : ::ヽ ̄ `ヽ
.        /: /: : : : /: : :/: : :/ {/〉,    /     〉,: : : :\   \
       /: /: : : : /: : : _,.ィ={ :|/. !.    /    /| \: : : ::\   }
      /:/ : : ::/_,,.-/ / :| :|: :.   /    / :| | .\: : :  \/
     /:/} : : :/   / / .:| :|_.    /   /  .! !  .\: : :  ヽ,
.  /:/_,/゙:   ::/   / /  :| :|. ` ./  ./   .| | /  \: : : :`、

                /. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
               /. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
            / : . / : . : . : . ,. : . : . : .i. : . : . : . : .ヽ . : ',
          , 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
         // /. : . :i: .,' . : . ,':/! . : . : . : |. : . : . : . :.:i .|: イ:|  \: \
.      //  .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .|   \: \
.    /:, '    /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : |     \: `. 、
    /:/     !:| | :i . :!:.∧.斗匕 圦 : . ト : | ヽ`{:十t}: } :|: !: i |        ヽ: . :i
.   /:/     |:!|:| . |.:|:{x示㍉xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| |        ヽ:.|
  ,' :i      {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈`    ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| |         |.::|
  | :|       |:i :ヾ|: :{c乂こソ      乂こソっ|: :!|. : . :l |          !: |
  | :|        |.| . : |:从 :xx //////xx  | :|ノ . : . |:.|        |.::|    「な、ナニをする予定なのよ!!!!」
  | :|       |l.|: . : |:.{ム "゙    '     ""゙  | :|: . : . : |: |      |:|
  |: |      i| i!: :. :.|: |:.:ヽ.      __       イ:.|: |. : . : . :|: |        |.|
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            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八    _ _   人          「事故とかの話だよ。察しろよ」
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              「<l|  `  .__/_
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 カン!

第3ラウンド 勝者 原村恵

今さらだけど深淵の監視者で草
初代深淵の監視者は深淵に呑まれたんだよなあ……


 1/10

 【のどアコ第4ラウンド】


 「今日は和とお揃いの服を着てみたわ!」

 「憧がこの服を着てくれるなんて思いませんでした!」

 「うわぁ……、なんていうか、うわぁ……」
 

 須賀京太郎です。

 目の前に露出狂が二人います。

 二人ともプロポーションバッチリなのにまるで反応しねぇ。

 なんというか、この二人でシテしまったら男として一貫の終わりな気がする。


 「どう?

  似合ってる?」

 「お似合いですよ!」

 「ふふっ、昔の物とはいえ和の服が着れるなんてね。

  私の胸の成長も負けないわよ」

 「そういう話は男がいないところでやってくれよ……」

 「何よ。

  反応が悪いわね」

 「男の人はこういう服が好きなんじゃないですか?」

 「あのね……」


 2/10


 憧と和がジト目でこちらを見てくる。

 俺は悪くない。

 考えてみよう。

 女子大生二人が露出狂のような格好をしている。

 男と出かけている。

 男一人に女二人。


 「どう考えても『そういう』シチュエーションだよね。

  俺が社会的に死ぬよな」

 「何の話ですか?」

 「なんでもない」


 しかも有名人の『和』と『憧』だもんなぁ。

 友達としてそういう目で見るのは良くないとわかっているけれど、周りの目はそう見てくれないだろう。

 何より、こんな服を着られたら居づらい。


 「わかってないわねー。

  こういうのが『双子コーデ』って言って流行っているのよ!」

 「ふたごこーで?」

 「(なんだか良くわかりませんが流石憧です)」

 「女の子はみんなと一緒にいるのが好きなのよ。

  何をするにしても一緒にするのが好きだから、一緒のオシャレをするってわけ」

 「そんなもんか?」

 「そうよ。

  女の子の間じゃ同調しなかった人からハブられるんだから。

  無理にでも意見を合わせるのが社会を生き抜くコツよ」


 3/10


           ,∠、  /            ヽ
            /   |: :/                  \へ
     / ̄¨ヽイ     |:/ / / /||:! ! | !         .|
     !:   〈〈:     /:{: ': ,': ':::|::|: l::l: l::l  ,ィ: ! l    ,!
     ∨   ノ¨ト==イ: :! l斗十ナナノ.:|: /::l. /十ト、l:     i〉
      ¨フ´/ !: : : :! 、トト、!ィチ^:丁:::}/ :::}'::::::!ノ :: !: l   リ
.     /: 〃 |: : : :|ミソ :::〈 l{::::::::| :::::::::::::::rf示、 ノ ノ/ /
     レイ ト、_|: : : :l ヽ  弋:zソ       !::::}l }イノイヽ
     |.: : :|: : : : .: |     ::::::::      ,  辷リ !:. :. :.:ト、 \
     |.: : :|: : : : .: ト、            :::::: |: : : : | ⌒   「憧、もう少し早く言って欲しかったですね」
     / : : :|: : .: .:  lミ、Y       ‐ -    ノ: : :. :.|
.    /, : : : |: : .: .:  l   !  ヽ           イ|: : !:.|
   //   : :|: : : :  :ハ  |   `  . _ x<: : |: :!: : :|:. :!
.  //  . :/!: : : :   ∧. !       |  |: : : :.|: :!: :. :.、|
  //   . ::/∧: : .:   ∧`ヽ.      l ヽl、:: : |: :l : : : : ト
. //  . ::/厶 ヘ.:     ∧  \   `ヽ.  ヽl : l : : : : | ヽ
//   , <   \      \  \    ∨  `|: :. :. :.|   \


                -‐…‐-
            /: ∪: : : : : : : : : : :`丶、

           /.: : :/: : : :|: : : : : : \: : :ヽ-
           ,:': //: / :|:|: : : |'、: : : :\: :∨ Y\\
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         八|l: : l 〃ヽ \l 〃ヽ ヽ|: :|: :′|:|   ',: :
         |:| |l\| {{ }}     {{ }}  |: :|/: : :|:|   i: i
         |:| || .′ー' ///// ー'   |: :l: : : :l|   |: |
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         |:| |l / : `|/        \:!: : :.|: ∧   |: |    「あっ……」
         |:| ||'/ : |/ , <       \:ノ: : ∧ ,: :′
         |:|/{: : : :/ゝイ ∨\      \\: :∨:/
          |/: : : /  イ {,∠‘,         \',:|:|
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.     /  ′:/   /l_/Т\_i: : :\         ̄ヽ
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.    /   八: :|′    o    八: : : { \        |
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./       /  }     o         |: : :l : : : : |


 4/10


 「(和、重いよ……)」

 「そ、それはそれとして!」

 「(話を逸らしたな)」

 「時代はこういうのが流行ってるの!」

 「うーん……」

 「所詮私はマイノリティですよ……」


 確かに、憧の言うことも一理ある。

 俺は男だからわからないけれど、憧がよく言う『女子会トーク』では同じ場にいる気持ちを合わせるのが重要らしい。

 本当に深淵を覗き込んでいるようなイメージで、いまいち実感がわかない。

 それでも何となく言いたいことはわかるし、女の子たちがそういうものだというのはわかる。

 だが、その話には一つだけツッコミどころがある。


 「うん、まぁ、和の服じゃなけりゃいいんだけど……」


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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
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     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
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 5/10


 「何がいけないって言うんですか!!!!!!」

 「(鏡見ろよ……と言えればどれだけ楽か)

  その、いくら何でも露出が多いんじゃないか」

 「た、確かにちょっと恥ずかしいけれど」

 「自覚はあったのか」

 「でも、和とお揃いにする必要はなかったんじゃないか?

  憧の服装にしても……」


 あっ、ダメだ。

 この二人が憧の私服を着てても『なんかそういう』目で見られるな。


 「だって、憧とお揃いでこの服を着たかったんですよ。

  マイノリティなのは自覚してます……」

 「ほら、こう言われたら断れないじゃない」

 「憧は優しいですね……。

  それに比べて須賀君は」

 「ほんっと、女心がわかってないわねぇ」

 「うっ、その点に関しては謝るけどさ……」


 確かに、言いすぎたかもしれない。

 和の服だって服としての機能を果たしていないけれど、和がそういう服を着るのは自由だ。

 それと同調して憧が同じ服を着るのだって自由だ。


 「……じゃあ、言うけどさ」


 ただ、一つだけ言えることがある。


 6/10


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //     「お前ら、そのためだけに休日に俺を呼び出したの?」
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
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      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }    「そうよ?」
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}


 7/10


 「……」

 「須賀君?」

 「どしたの?」

 「いや……」


 休日手当って出ないのかなーって……。

 週休0日のフル出勤はちょっと辛いかなーって。

 ブラック企業も真っ青だよ。


 「須賀ったら幸せ者よね。

  こんな美少女二人とデートできるんだから」

 「そうですね!!」

 「いやぁ、ツッコミたいことが山ほどあるんだけどね」


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                /. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .\
               /. : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .ヽ
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          , 'ニ/. : .:,'. : . : . : . :i . : . : . : |. : . : . : . :、. :! : ._{_}ミ ヽ
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.      //  .,' /: . :| :| ./: . |/ | |:ノ: .ヽ、 |: . : . : . : .:.|: |r:{: .|   \: \
.    /:, '    /:/! : .:.| .|/| :|: | ,|イ : . : . : ト:、{ :i:.:| : i: |: |/| : |     \: `. 、
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.   /:/     |:!|:| . |.:|:{x示㍉xミヽ\:{ ヽ{xテヤ示xV!: :!,'.: .| |        ヽ:.|
  ,' :i      {! .|∧: :! 圦 {トイ_刈`    ´{トイ_刈 灯:.:| : . :| |         |.::|
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  | :|        |.| . : |:从 :xx //////xx  | :|ノ . : . |:.|        |.::|    「な、ナニをツッコむ気なのよ!!!!」
  | :|       |l.|: . : |:.{ム "゙    '     ""゙  | :|: . : . : |: |      |:|
  |: |      i| i!: :. :.|: |:.:ヽ.      __       イ:.|: |. : . : . :|: |        |.|
  | :|      l|:.:| : . : | :|: .|: > .  ´ `   イ:.:..!.:|: | . : . : . |: |         |.::|
  |: |     l|: . !.: . :..|: :i:.:|: . : r‐|`  -‐ ´ |入.:.|:.| :|. : . : . : l: |         !: |
  | :|       l|: : |: : . : !_ l:_| _/ \    /   \j :!: . : . : . :|: |       |:|
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  | :|    |:, イl: . : . .|   ヽr──ミ、__彡──y'  |. : . : . : :/ヽ:!     |:|
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    /   | |  |: ::|',/ ヽ| \: : |ィ/,ゞ..、\,!: :/: : :i! | :|
    ,' /: : |::{: .: :!:/| 〉|-.     \!" {_::rj::::', :リ/}:.:. ノ|/゙.:|
.   i ィ: : :.∨\"| /,ィうヽ      ィ゙:`::::ソ i} |/: ': : :|

.   |:/.!: : |: : : : |ヽ  {_,ィrj:::',       .`ー‐゙  ./: : : : : : !
    ! |: : |∨: : :ヽ{i ヾ,::::::ツ ::::::::::::::::: :::::::::  |: : : : : : |
     ヽ:.| \: : : \, `" ::::::::::::::::::::::_,,._ ::::::::: |: : : : : : {

.      'j  |: : ̄、 ̄ :::::::::::::: _,,. - "__\   {: : :  :'.,    「そのためにこの服を着せたんですか!?!?!?!」
         !: : : :.ハ.       { ./      〉 ./!: : : : \
        .|: : :リ`ヘ.       V     ./ ,ィ=、|: : : : ト、::ヽ
.        |: :  : : :`..、,    `ー  " ./ |/ \: : : . :| i: :}
.        リ: ,': : : : :/: : :/  ー, --‐'    /   ヽ: : ::ヽ ̄ `ヽ
.        /: /: : : : /: : :/: : :/ {/〉,    /     〉,: : : :\   \
       /: /: : : : /: : : _,.ィ={ :|/. !.    /    /| \: : : ::\   }
      /:/ : : ::/_,,.-/ / :| :|: :.   /    / :| | .\: : :  \/
     /:/} : : :/   / / .:| :|_.    /   /  .! !  .\: : :  ヽ,
.  /:/_,/゙:   ::/   / /  :| :|. ` ./  ./   .| | /  \: : : :`、


            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`
      /:::..     |  ,. _/         「お前らが勝手に着たんだルォォォォォーーーッ!?」
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)
   /     |::::..         ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
.  /:     |::::.....      ..............:::_,:::-‐'′
 /::      `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__       /!   i      / iu-゙、
/----、\   ::::/ |::  ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"


 9/10


 さっきから奇異の視線がこっちに向いてるんですけどォォォ!

 気づかないふりをしてたんですけどォォォ!

 今の二人の叫び声で完全に興味を持たれたよ!!!!


 『ねぇ、なにあれ?』

 『うわぁ、女の子二人にあんな服着させてるよ』

 『しかも二人ともレベル高いじゃん。爆発しろ』

 『うらやま……、ちょっと待て、あれ世界一位じゃないか?』

 『なんだ仕事中か』

 『うわっ、本当だ!

  サイン貰えるかな……?』

 『苺で相手してもらえるって本当かな』

 『ばっかお前世界一位さんがそんな安く買えるはずないだろ?』

 『世界二位のなにがいけないけないの!

  私は世界二位だよォ!!!』

 235『世界一位に勝てるわけないなよなぁ……』

 236『世界一位だしな』

 239『世界一位相手なんだし』

 237『なんて世界一位なんだ……』

 240『さすが世界一位だ』


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /     「ほらなんかもうすごく噂になってる……」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >


 10/10


                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|   「今度玄ともお揃いコーデしましょう!」
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!

       / /  ./  ,ィ          ヽ ヽ_
        / /  ./  //   /!  |l!   .lY'::::::::::)
      ; i  くlハ //,ィ  / .|  リ! j  l }::::::::::l!
      |イl!  ' _`Vメ、 l  / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
      ゝゝ| ;´んィ:!`    =j/__ノノイ /¨T ヽヽ

      ||  l 弋_丿     'んィ:!.ヽ// ,'   !  } }
      ||  l 、、、     弋_丿 // .,ヘ  .!   j/  / ̄ \
      ||  l     '   、、、 // ./イ  |     |  ア  |
      || ::ゝ.    __     // ./. !   |      |  リ  .!
      ||  | l > ´‐-'   _イ//∥| l  |    <.  で  |
      |l!. l_L:;ノ:.ト!¨  T¨ェ:://.∥ll! l  |     .|  す  !
      l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .!   |     .!  ね .!
     /-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .!   !    \__/
.    / | >ヽ ヽ:.:.:l    l;'///: :/\ .|   |
.     /  l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、   \  |
   人.. V    } :!:ヽV/'/l;;;_/  Y ..人 !
.  /  ヽl     l  ! [__] / .l     i/  ヽ|


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
              _, ----`      ∨   `ヽ、
           /´               |     \
          / ____    /  l|     | :.     \
            ///    /   |     |l |  :       ヽ
              /  /   //  ,∧    / ,イ  l| :.  .  .
          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/      「さすが世界一位!!」
                {               _,ノ
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
                     ___|     |//////|
                   {|___ノ  __|[_]//∧_
                 /// |____|///////////> 、

                     ///// |   /////////////////> 、
               /////// { //////////////////////}
             //////////∨///////////////////////|


 カン!

 引き分け

 >>308
 伏線(直球)


 1/11

 【世界チャンプ防衛戦】


 ーー彼女はいつだってそこにいた

 深淵の底に、中心に佇む王者の風格。


 『国内無敗』

 『史上最年少八冠』

 『永世称号七冠』

 『毎年MVP』

 『アラフォー』


 /  ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、 .:.::::::::::::::::.  /  // // ノ    (_
.,′. ..: .:: :::::::::::::/|:::::/|:::::/|:| }::ト、:::|::| :::i  /   /    ) ー┬ァ (
:  .:::::::::::::|::::|: / j/  j/  j/ V ∨イ::::i|    /       }   ノ    |
|  .: ::::::::::|::::|/    u            | :::i|            |   ニニ,   |
| .:::|::::::::::::|::::ト .___,ノノ   廴___,.| :::i|            |   _,ノ  {
| .:::|::::::::::::|::::|≫笊气ミ      ィ笊气ミ ::::i|            |  ┼┼   |
| .:::|::::::::::::|::::|  乂゚ノ      乂゚ノ |:::::i|             }   丿  {
| .:::|::::::::::::|::::| `'ー一'′   ,   ー一 |::::八           〈   │   |
| .:::|::::::::::::|::::| /ハヽ       /ハヽ{ ::::ト、\            }  ┼〃 │
| .:::|::::::::::∧::|     /`¨¨¨´|  u ノ ::│ ヽ:ヽ           |   ノ こ   |
| .:::|::::::::::|ーi ト .   {.:.:.:.:.:.:.:.ノ   イ::::::::i|   }:::}         │   ├   {
| .:::|::::::::::|:∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ ::: |:::::::::リ   |:::|           }   c!、  {
|_:::」 :::i::::|-‐ヘヽ    `ァ‐ャ┬‐- :、:|イ.:::/   |:::|          |   rv‐,   {
. . ..|:::::| ::!  _乂     ,′ V》.. .. .ハノ.:/   j::;′        |   |/l/  |
. . ..乂:ト、|   `    ´ ̄   }..》.. . . .V    /'′        }   o o   (
. . . . .《{. |              |..》. .{. j .}           \     )       (
. . . . . 《{`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´|..》.. .Y..│    \\   \ \`Y⌒Y⌒Y´
. . . . . . 《{ 爻=====}><{====|.》 . . } . |   \   \\    \ \

 それらの称号は全て彼女を表すための物であるが、彼女の全てを表現することはできない。


 そう、彼女こそーー


 ーー世界二位である


 2/11


 簡単に世界二位と言葉にするが、世界で二番目ということは偉大な称号である。

 人類70億人の頂点から二番目に立つことの偉大さ。

 まさに伝説と言ってもいい偉人だ。


 だが、そんな彼女を理解できた者はいない。


 彼女こそ深淵の頂点。

 そして深淵とは何か。



                   ,
                  ノ(フ、ヽ、、、、
               , '"/ 爪ヽ、\ミミミ`ミ 、

               ,' i(、(、ヽ` 、、`ミミヽ、))ヾ 、
               ',、-'"゛    i、'、ヽλ、ヽY(、ヽ
               ,'゛       '、\ヽミミ、ヽ、ヽ、'、
              ,         、ヽ ヽ、ミミ、ヾ、'、)、
              /          ヽ、ミミニ、ミ、ヾ、i!;
            、i!;、;ニニェ、.;...     .:.:.,‐‐、`ミ、))、.;.!
           ,、‐永ゞエン'`ヽ     ( レ、 !、ミ'))ノリiミ

          f゛ -/  ヽ、         ヽノノ iノノン;トi、
          l  ( ,,  、         し '  ノノリ,、--、
          i  ,;ゝァン゛ヽ            ,、イ   ヽ、  「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
          ノ` ;サリリリチ、          、‐' /    / `'

          /  ルイミミlマン        /  /   /     おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
       ,,、ノ    'i"`'       .: /   /   / /
     ,rイ,フ      /ヽ、_  _  /   //   / .:.:.
    /i∥《、    /)      ノ'゛   /::/.:.   / .:.:.:.:....;.;.
   / ヽ、 `'''>‐-':/     ,r'゛ `‐ ''゛::::/  .:..:/.::..;.;.;.;..;.;.;

  /.;;.;..;.:.....`' '".;.;.;.:../    ,r‐'::::::::::::::::::::::::/:,、==”:::::.;.;:::::..;;..;.;.;.::
  /:::::::::.;.;;..;.;.;.:.:::::::::::i!  ,、-':::::::::::::::::::::::::::/::::`=ェ、;;;.:.:.:.:.::.:;.;.;.;;;..::..::.


 1844-1900 フリードリヒ・ニーチェ


 3/11


 ……
 …

 そんな彼女と新子憧が出会ったことは必然と言える。

 『世界一位』と『世界二位』が順位で区別されているということは、その順位を競ったことがあるということだ。

 今回の場合、どちらも概念として語られているために直接の出会いの場はなかった。

 しかし、誰もが気にしていた『世界一位』と『世界二位』の対決。


 その出会いこそがまさに、『運命』ということだ。


 そう、新子憧と原村和が露出狂のような格好で街に繰り出した日のことだ。

 原村和は途中で用事があると言って帰った。

 新子憧と須賀京太郎は『晩御飯くらい食べていこう』と言ってファミレスに入った。

 その時の出来事である。


 「なぁ憧、あれ……」

 「どしたの?」

 「いや、あの人……」

 「ん?」


           ____
     ,. ..:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ            /|
   /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\      \_WW/ |WWWW/
.  /:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:ヽ     ≫         ≪
  ′:.:.:.:.: |:.:.:./|:.:/|/|:.:.:∧:.:/i:.:|:.:.:.:.   ≫  し  オ  ≪
 i:.:.:.:.:.|:.:.:レ'V :|/   |/ .V :|/|:.:|:.:i   ≫   よ   ム  ≪
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|´ ̄ ̄      ̄ ̄`|:.:|:.:|    ≫   う  .ラ  ≪
 |:.:.:.:.:.|:.: 抖芋ミ     仗芋ミ:.:.|:.:|    ≫   !  .イ  ≪
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|弋::::ノ    弋:::ノ :.:.|:.:|    ≫       .ス  ≪
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|        '      |: :|:.:|    ≫     に  ≪
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|    、_ _    |: :|:.:|    ≫           ≪
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|`} 、         イ:|: :|:.:|    /MMMMMMM、\
 |:.:.:.:.:.|:.:.:|: |     ┬セ:.:.:.:.:.|:.|: :|:.:|
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<⌒厂八|         ̄ ̄厂}:./、. ′
   ({ {.    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    ヽ∧┬┬┤             |           |


 4/11


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「なんであの人水着着てんの?」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
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 5/11


 須賀京太郎です。

 憧と晩飯食ってたら変質者に会いました。

 ファミレスで水着着てオムライス食ってます。

 こっちも痴女を一人連れているけど今は忘れよう。


 「新子憧さん、だよね?」

 「あっ、はい」

 「(しかも何か話しかけられたーっ!?)」


 やっちまったァァァーーっ!

 一切目を向けずにシカトしていれば関わり合いにならずに済んだかもしれないのに!

 そもそも何で話しかけてくるんだよ!


 「あっ、これじゃ不審者になっちゃうよね。

  私の名前は『小鍛治健夜』って言うんだけど、わかるかな?」

 「小鍛治健夜って、あの『世界二位』の!?」

 「(残念ながら自己紹介しても不審者です……)」

 「いきなり話しかけてごめんね。

  少し、憧ちゃんと話したいことがあって」

 「私に、ですか?」

 「あっ、じゃあ俺はいない方がいいですかね?

  (でもこんな格好の憧を一人にするわけにもいかないし……)」

 「ううん、アポもなしにいきなり話しかけたのは私だもん。

  気にしないで大丈夫だよ」

 「(この場からすごく離れたかった……ッ!!)」

 「そ、そんな有名人が、私に?」


 そう、それだ。

 いくら何でも憧に小鍛治さんが話しかける理由がない。

 何かと『世界一位』だの何だの言われているが、実績も何もない。


 6/11


 「私は、君のことを見に来たんだ」

 「私を?」

 「そう。私の上に立つかふさわしいか、その判断を下しに来たんだ」

 「ーーッ!!」

 「(いやいやいやいや)」


 何の話をしているのか全くわからない。

 えっ。麻雀でもするの?

 でも俺なんて話にならないから数合わせにもならないし、憧も現状の個人力じゃ話にならない。

 そんなことを考えているとーー


 『おいやべーぞ、世界二位だ』

 『一人でファミレス来てたのか……』

 『しかも水着着てたぞ』

 『おお、リアル【sukoya】は初めて見た』

 『世界一位に露出服を着せて、世界二位に水着着させてるあの男は何者なんだ?』

 『これは詳しく調べる必要がありそうだ』


 やべェェェェ!!

 なんかこっちにまで飛び火してるぞオイ!

 他人のふり他人のふり……。

 いや、もう遅いか……。


 7/11


 「その服のコーディネート、すごくかわいいね」

 「ありがとうございます!」

 「でも、それだけじゃダメなんだ」

 「えっ?」

 「君にはまだ足りないものがある。

  そしてそのせいで私には及んでいない」

 「ーーッ!!

  何を言って!」

 「憧ちゃんはまだ『恥じらい』を持っているんだね」


                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
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              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人     「どの辺に……?」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
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 どうやら俺にはわからない領域の話らしい。

 憧は苦々しげに顔を歪ませている。どうやら図星らしい。

 やっぱり俺、帰っていいかな?


 8/11


 「私は世代交代のために来たんだ。

  本当に『世界一位』が『世界一位』であるか、その確認にね」

 「ぐぬぬ……」

 「人類の頂点に立つものだからこそ、たどり着かなければ行けない頂がある」

 「う、うるっさいわね。わかっているわよ!」

 「(わかっちゃってるの!?)」


 やっぱりもう手遅れだった!?

 穏乃……、俺ももうダメかもしれない。


 「でも、こうしてみんなに見られるファッションリーダーとして頑張っているんだから!」

 「みんなに見られる?」

 「そうよ!

  きょ、今日だってこの服恥ずかしいのに着てきたんだから!」

 「確かに、その服のセンスは凄いと思う。

  でも、『世界一位』のポテンシャルを引き出していない」

 「あっ、貴女の水着より私に目がきてるもん!」


 第三者の意見としては、両方ガン見されてるかな……。

 それも変態を見るような目で見られているかな……。


 どうしてこんなことになったんだ。

 俺は、ただ玄さんのことが気になるだけなのに。

 玄さんのあの暖かい笑顔に癒されただけなのに。


 9/11


 「なら、ここで証明してみせるよ。

  憧ちゃんのその格好がいかに見掛け倒しで、薄っぺらいものであるかをッ!!」


 「ぐっ!」


 「あ、あれは!」


 「知っているのか雷電ッ!」



                           /ヘ
              ,.ィゞ       /:/:. ヾ         /        // //
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     | .:::|::::::::::::|::::ト .___,ノノ   廴___,.| :::i|            |   ラ   と  {
     | .:::|::::::::::::|::::|≫笊气ミ      ィ笊气ミ ::::i|            |  .サ  .ネ   |
     | .:::|::::::::::::|::::|  乂゚ノ      乂゚ノ |:::::i|             }   |    コ  {
     | .:::|::::::::::::|::::| `'ー一'′   ,   ー一 |::::八           〈   実   ミ  |
     | .:::|::::::::::::|::::| /ハヽ       /ハヽ{ ::::ト、\            }   家   ミ  |
     | .:::|::::::::::∧::|     /`¨¨¨´|    ノ ::│ ヽ:ヽ           |  .暮  が   |
     | .:::|::::::::::|ーi ト .   {.:.:.:.:.:.:.:.ノ   イ::::::::i|   }:::}         │   ら  似  {
     | .:::|::::::::::|:∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ ::: |:::::::::リ   |:::|          }  し  合  {
     |_:::」 :::i::::|┬ヘヽ    `ァ‐┬┬ 、::: |イ.:::/   |:::|          |  .だ  う  {
.     / ̄ |:::::| ::!ヽ _乂     ,′.|::::|  ハ::|ノ.:/    j::;′        |  .よ     |
.   /     乂:ト、|》  `    ´ ̄  |::::|   V:/    /'′        }  !!    (
  /      |:::{:::|ヾ          |::::{    }           \      )         (
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/      Y::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.  |   \   \\    \ \
       /{::::::::::::::::| ̄ ̄¨¨¨¨ ̄ ̄|:::::::}  |    \   \\    \ \
.      / :ト 、:::::::::::|  す こ や .|:::::ノ::.  {     \   \\    \ \


 「猫耳ッ!!」


 ーー響き渡った声は誰のものか、もう誰にもわからない


 10/11


 観客の視線は間違いなく小鍛治さんの方を向いていて、憧を見る人はいなかった。

 あまりの圧力。

 圧倒的すぎるそれは、誰もが疑うことなく『世界二位』を感じさせた。


 晩御飯の時間帯のファミレス、そう混み合っている状況。

 その状況で『水着』を着て『猫耳』をつける『ガチアラサー』

 もはや憧に勝ち筋など存在しなかった。


 「わ、私……、私ッ!」

 「憧ちゃんはまだ若いんだから、そんな上っ面だけの女子力を磨いちゃダメだよ。

  その行き着く先は有象無象の一般人と何も変わりはしない」

 「(一般人……?)」

 「あ、あぁぁ。あぁぁぁぁぁぁl!」


 ガクッと膝から崩れ落ちる憧。

 えっ、何? なんかの勝敗ついたの?

 説明しろ苗木! あ、やっぱり知りたくねーわ。


 「次に会った時までに、『世界一位』としての答えを考えておいて」

 「あぁぁぁ、ぅぅぅーーッ!!」

 「もし、答えられなかったその時はーー」


 あっ、世界一位になるのかな?

 まぁこれで憧が落ち着いてくれるなら俺も嬉しいなって……。


 11/11


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       |:.:l:.:.|:.|/:/:/:/: '    :/:/:/:/:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|   「す、須賀君は貰っていくんだからねっ!」

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       |:.:|:.:.:人       r‐、         /:.:.: :|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:|
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                 /イ / /l/  | | | l}从}  |   {
               _/_ { 从ヽ、 { | |/ イ´∨}  :
                 ̄´ {∧ { ○ 从{  ○ }'⌒}、{
                 {从         r-く| \
                     叭   __   八}イ      「ーーーーーーッ!??!!?!?」
                   、 └―┘ ィ/∨
                  「¨>-- rく「 ̄ }

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                |////|//////// ()/////|:.\////:.|


 カン!

勝者 小鍛治健夜


 1/14


 【深淵歩きアコトリウス】


 ーー本当の深淵を覗いた


 まだ答えは出ない。


 集団の中でスク水猫耳になるガチアラサー。


 ファッションリーダーとして、完全なる敗北。


 周囲の視線を独り占めにする、圧倒的な破壊力。


 新子憧は敗北した。


 「わからない、わからないよ」


 家の中で毛布にくるまって呟く。

 今の憧には、彼女と対峙した時の恐怖しかない。

 絶望と恐怖と挫折、様々な思いが憧の胸に飛来する。

 こんなこと、今まで経験したことがなかった。

 気づけば、体が震えていた。


 2/14


 憧の脳裏に浮かぶのは、かつての恩師。


  ハルエはもうしゃべらない……もう笑わない、泣かない、怒らない。

  わたしたちは……どうしたらいい? この痛みをどうしたらいい!?

  指先がチリチリする。口の中はカラカラだ。目の奥が熱いんだ!


 叫び出そうとする声を必死に抑える。


 憧の恩師は、小鍛治健夜を倒してくると言った。


 『データ通りだから大丈夫』
 『さっきメガネをかけた子供にあってさ』
 『対戦前には一人になりたいから、ちょっと部屋で一人にさせてね』
 『ちょっと田んぼの様子を見てくるよ』
 『この戦いが終わったら、彼氏なんか作っちゃおうかな』


 そう言って女子力対決に臨んだ彼女はもういない。

 五感を失い、全ての平行次元で男と干渉することができなくなり、廃人となって帰ってきた赤土晴絵。


 新子憧は宣戦布告された。

 小鍛治健夜はきっと容赦をしないだろう。

 その結果、自分が晴絵と同じようになるのが怖いんだ。


 でも、だからって戦わずに逃げるなんて出来ない。

 敵討ちなんてガラじゃないけれど、私には戦う理由がある。


 「負けて、られないわよね」


 自分を奮い立たせる。

 何を迷うことがあるんだ。

 私は『世界一位』なんだ。

 世界一位は誰かに認められてなるものだ。

 みんなが認めてくれた世界一位だから、負けられない!


 3/14


 ……
 …


 ・次の日


 「待たせたわね」

 「覚悟は、出来たみたいだね」

 「(憧、マジで来たのか。

  俺もなんでここに来てしまったんだろうか……)」


 戦場は昨日と同じファミレス。

 健夜はすでにスク水と猫耳をつけて臨戦態勢だ。

 そんな彼女が声に惹かれて後ろを振り返るとーー


                  / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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           /: : l// : : : : l : : : : : : l: : : : :\: ヽ///l:ハ  \\

          /; : : l∥ : : : /l : : : : : l :l :\ : : :ヽ: :Y: :/:! : i   \\
        / ;: : : :l l: : : : j l: : : : : :l :l\ : :_ : Y :l:/: l : : !     ヽ:ヽ
         //  j: : : :l l : _l:l l l: : : : :l :l '"ヽ} ヽ : :l: :l : :l : :l l     Y: :、
      / /   {: : : :l {: : : :l:l ̄人: : : 乂l _,,x云从,l :l: :/ : :l: l      l:い
      / /     !: : :从ト{`x云zzミ \: : \ノ勹以刋)〉:l⌒Y: : : l       l:l :i
     , : l    人{ : l: lヽ〈( いj沁    ̄  乂;;;;シ |l  ハ :/} !  _  l l: l
     l : l    l: \l::{ハ 乂;;;;ソ           j: l/: :{ l: :l //  l: : l
     l : l    l: : : l: :ト∧      '     ::/::/:: 弋ー- 、:} }//   | : l
      ! : l     l: : : :l: :l : ∧ ::/::/::           /r-ヽ ∨|/l      l : : l
    |: :l    ;: : :_l: l: : : :::...     `:::::’   /: :/ノ、    /八     l: : : l   「そっちこそ、覚悟はいい?」
     l: : :l    /: / |l: l: : : : l 7ー- __   イ/r―つノ _/┐∧     l: : : l
     !: : l   /: /  l l: l : : : j /   弋  ̄  // /_  ̄ //// : ∧    l: : : :l
      j : :j  / /  l 八:l: : : //   /⌒ー「 /-―- ̄ζ///ヽ: : :∧   l: : : :l
    ;: : /  / :{   l  }: : :/r―<{:{   r-/  ∠ ̄ ̄///  Y : ∧  l : : : l
    /: :/  /: :/l   l  ノ: : / {::::::::::::`ーr-/ ヽ  rへ}  /ヽ   }: : :∧  l: : : : l
   /: :/  /: :/{::、  l /: : /  }:::::::::::::::::{::///廴 ノ::::\   ..::ノ  ノ: : : :∧ l: : : : l
   /: :/  /: :/ い  /: : :/   l:::::::::::r-‐イ// / / ̄ ̄/ ..::::::l   ハ: : : : :∧ l: : : : :l
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  /: // /: /    {: {: :{  _>'"  }  ゙、    / /   l / /: : : : : : : :l: : : : 八
 / / : /: :/    人{ヽ{/ ̄     j ト ヽ /l /       l  /: : : : : : : : :l: { : : : :ヽ
//: //: : l   __{ //      / /  / |/l     j  /: : : : : : : : : :l :ト、 : : : \
: : / /: : :j  /   /:::/       / / /   |:::l     {  { : : : : : : : : : :l: !: \: : : :
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 制服を着た、憧がいた。

 高校生時代に着ていたそれは、若干だがサイズがキツくなっている。

 本人は胸が成長したから、と断言して引くことはない。


 4/14


 そんな憧を見て、健夜はわかりやすく失望した眼差しを向ける。


 「失望したよ、憧ちゃん」

 「……」

 「制服なんてスタンダードで、私には勝てない」

 「どうかしらね」

 「貴女の恩師もそうだった。

  もう26歳だって言うのに制服を着て、その羞恥心で精神崩壊した。

  制服なんて妥協をして、『たかが制服』も着れずに敗北した」

 「(うわっ、キッツイ……)」

 「そうだったかもしれない」

 「それが貴女の限界だって言うのなら、この勝負はここで降りた方がいい」

 「いいえ、勘違いしているのは貴女よ」

 「何?」


 健夜が目をギラリと光らせる。健やかじゃない。

 そんな目に見られても憧は一切動じていない。

 京太郎はずっとドン引きしている。


 「そもそも、『世界一位』って何?」

 「(俺も知りたい)」

 「今更それを言うの?」

 「ふふん。今の貴女よりはわかっているわよ。

  だからこそ、私はここにいる」

 「(えっ、知ってるの?)」


 憧が天井を仰ぎ見る。

 室内なので空は見えないのに見ている。意味はない。

 眩しいからやめた。


 5/14


 「『世界一位』」


 そして憧は静かに語り出した。


 「それは概念であって、明確な意味を持つものじゃないわ」

 「(あえて言うなら男たちの夢の果てカナー?)」

 「……」

 「世界一位にはなろうと思ってなるものじゃないんだから」

 「言うね……」

 「そう、貴女はそこを勘違いしている。

  ーー世界一位って言うのはね」


          . :´ . : . : . : .`: .

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    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
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           |:.:.:.:.:|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:i:.:|   /⌒⌒}  |:.:|   「そ、そんなッ!!」
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            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人      「えっ、なに? どういうコト?」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
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 「世界一位とは世界一位であり、それ以外にはありえない。

  世界一位は世界一位なのよ」

 「そんな、ことって!!」

 「世界一位、思えば危うく三位になりかけたコトもあったわね。

  でも、私が世界一位であるコトに変わりはないわ」

 「減らず口をッ!!」

 「世界二位の貴女が世界二位だったとしても、世界一位は世界一位なのよ。

  南米の主夫層の辺りじゃ『あいつは世界八位だ』と言っている男もいるけれど、とんでもない。

  世界一位は世界一位なのよ。

  それが真理。

  全にして一、一にして全。

  世界そのもの……」

 「う、ああぁぁぁ……ッ!」


 健夜が狼狽え始める。

 憧はそれを静かに見ている。

 京太郎はほんの少し席を離して座り直した。


 8/14


 「ねぇ、須賀」


 「は、はい?」


 「去年は私、何位だった?」


 「一位です」


 「一昨年は何位?」


 「一位です」


 「よしんば、私が世界二位だったとしたら?」


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「世界、一位です……」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


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 「まだだ、まだ終わっていないッ!」

 「まだ続けるの?」

 「このファミレスの視線は私に釘付け!

  その事実を覆らせない限りは終わってない!」

 「例えそうだとしても私が世界一位であることに変わりはないんだけれども、仕方ないわね」


 憧は姿勢を正して立ち上がった


 「確かに貴女はこのファミレスの視線を釘付けにしている」

 「だから、私の方が!」

 「でもね。それは世界一位とは何も関係がないの」

 「!?」

 「貴女を見る視線は、世界一位を見る眼差しとは違うモノ。

  そうーー」


                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||    「貴女はただの変態よ」
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!


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 その言葉は、どんな鋭利なナイフより的確に健夜の心を引き裂いた。


 「ぁ”、ぁ”、ぁ”、ぁ”、ぁ”……」

 「貴女の敗因は、長い間頂点に立ち過ぎたこと。

  目立つことを意識しすぎていて『世界一位』の本質を忘れてしまった」

 「そんな、そんな……」

 「それに視線を釘付けになんて、私にとっては児戯に等しいのよ」


                 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.:\
                  : : : :/: : : : : : : : : : : : ヽ : : : : :ヽ
                _/.: : :/ /: : :/: : : :.|: : : : :',∨: ‐tr┴-ミ
.            /: ′: :.:l: |: :.:/l: : : : :|、: : \',∨:/ハТ' 、:\
            /: /| l: : :.l:⊥:.」_|_ : : : | \: ____|:|/:,': ' |  \:\
        //  | | : : |: |∨|八: : : :|  ̄\:.:.|:|:/|: ::||     ヽ: |
         |:|   :|八: :.|:Y忙㍉     代朮Y|:| /: : ||      | |
         |:|    |:.\|: l乂_ソ     乂_ツ |:|Y: :.:.||      | |
         |:|    |: : :.|: |, :::::   ,    ::::: _|:|′ : ||      | |
     _   |:|    !: : l: 込   、 _,   . イ: |:| : : : ||      | |
.〈\  | |  :|:|     : :八|:.:.个 _.   イ、:.:.:.|:|: : :.:八    | |
    ', | |  :|:|     ∧: : :V_,/、|_`´ _,」ノ\: lノ: : /__: ',     | |    「……」チラッ
.   〉 ∨ L____|:|    /:∧: .:.∨|  /^U^l   //: : :/ ∧ ',   :| |
.  /^\  ,.ィ´:|:   /:/ '^', : : ',|/\_|/\ //: : :/ / ′:,  , ,
  {\\) ̄| \',  /:/ {  :}: : :.| ̄ ̄ 「」 ̄ /: : :/ /  | : ', //
.  \「 ( ) | | |:∨: : : j /ハ: : |V__/八\:|: : :.|`く    l_: :∨′
  / ―― / ∧(\: / ///|: /|/__∧∧_|: : |  ∨  |: /:\
. 八       / l\ 厂// | j/      o}  :||:.|  }` ‐=L,_: : : ヽ
.   \ ̄      ヽ// 八       八 |八:.|  八 /  〈 : : : : :
     `ー<    // ,,l个r-       {     \ {: r'   _,}: : : : :|
.       /`┬ /才/:| 叭      o',     У'⌒\ ヽ: : : : |
      // : ア´ / /| l |/     }  __r‐┴     |\: : |

      : : : :| ̄|| ̄ l :| |_ノ         { 「/⌒   \ |ノ: :∧::|
      || : |  ||   l :|/ {        o} |        }ノ:|: :/ } |
      |八ハ:|_||__|/  \      { |_|_|__|__|__〉_/: | / /:/
         |   /              l ∪ l | |ノ:、 \ノ   /
         |__{          o {  ∧j_|ノ:::::lーヽ}
           / ̄ ̄\_    _/ /|彡へ|::::::\_ ヽ

            | | | | l   ̄  / /_|   .>ミ|::::| ̄:,
              Т`'ト L_| | | / ∧/_| _/ ̄ ̄ヽl\::',
              |:::::::|:::::|:::::T=---':l::|_] ´        `ト:|::|
.              \::|:::::|::::::|:::::::l:::: |_lノ、           |_う′
             | \l\」\_「´|―‐|         |
                 ',          |  |          |


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      ,r=ヽ、            r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
     j。 。゙L゙i     rニ二`ヽ.   Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
 r-=、 l≦ ノ6)_   l_,.、ヾ;r、゙t   lヲ '・=  )rテ-┴- 、
 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ.
  にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l
 ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ
 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ  ,.:゙''" )'^`''ー- :、

    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙   「ーーーーーーッ!!」
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ゙i  ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´'     ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;

 その瞬間、ファミレスの男たちは皆立ち上がって歓声をあげた。

 指を二本立てて(意味深)、少しスカートをまくって立ち上がっただけだ。

 もちろん、見えていない。

 何をとは言わないが、見えてはいない。

 だが、見えていないことが想像力をかきたてる。

 もはや健夜のことを見ているものは誰もいなかった。


 


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 「『制服なんてスタンダード』、あなたはそう言った。

  それは違うのよ。

  みんなが何を求めるかを決めるのは私たちじゃない。

  世界の意思そのもの。

  私は『私に一番求められる格好をして』ここに来ただけ。

  それが面白珍動物として見られていた貴女との違いよ。

  ーー勝負なんて、最初から成立していなかった」


 スカートを下ろしても未だに歓声は続いている。


 「でも、間違った方向に進もうとしていた私を正してくれたのは、間違いなく健夜さんです」


 憧が健夜に向けてゆっくり手を伸ばす。

 健夜は呆然とした眼差しでそれを見つめ、手を取った。

 


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 「ねぇ、憧ちゃん」


 「なんですか?」


 「ありがとう」


 「どういたしまして」


 「憧ちゃん、いえ、世界一位さん」


 「うん」


 「私も、世界一位になれるかな?」


 「アッハッハッハッハッハッハッハ!!」

 


 14/14


                     -――─-
                  . . : : : : : : : : : : : : : : : : :` : 、
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                . : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
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            |/l: : :斗劣 |八: : : ト |: : : : : | : : : : : : : [〔⌒\
           /: j/:.:j{ r'.:iト  \八│:\:|: |____彡/: : : : `:ト、 :\
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           ': :/:|: V、、 ,       r' ..:j必イ|: |:ー=/: : : : : : :│   : : i
          i: :  |: :′        乂辷ンj:|: | : / : : : : : / : |  |: : |
          |: :| |八         、、、  厶|: |∨: : : : : :/ : : |   |: : |   「須賀、帰るわよ」
          |: :| |: | \ ´ )        |: |/: : /: :/ : : : :  |: : |
          |: :| ヽl   _):、__ .. -:― :^=≦i: 厂 : : : :/: : : : : :.  |: : |
          |: :|   //⌒゙ニ=-、 : : : : : : /:/ : :/: / : : : : : : :. |: : :
          |: :|  /: :/     \.\: : : : :.厶イ: :/: : : : : : : : :∨: :,′
          |: :| . : :{       ∨ `7=- : __/: : : : : : : : : : :/ : /
          |: :|/ : : /〉       }/ /: : : : : : : : : : : : : : : : : :/ : ∧
          l: / : : /イ         ∨ /: : : : : : : : : : : : : : : : :i: : :|: :.
          l/ : / |  _____∨ : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : :| : :.
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 カン!

勝者 世界一位

次回「深淵の主アコス-エピローグ-」


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 【深淵の主アコス-エピローグ-】


 「ふふん、どうよ?」

 「どう、と言われても……」


 帰り道、俺は憧を送っていた。

 一応女子大生だし、送ってあげるのが男の義務だろう。

 憧はさっきのファミレスの一件で調子を良くしたのか、鼻歌なんか歌っている。


 俺には よく わからない


 「本当はね、すごく怖かったの」

 「?」

 「どうすればいいのか、ずっと悩んでた。

  今日なんて来なければいいって、ずっと思ってた」

 「……そうか」


 奇遇だな。

 俺もそう思ってた。


 「それでも、1日が終わったら次の日が来る。

  1日ずつ過ぎ去っていく。

  過去を求めれば、今が犠牲になる。

  ハルエもあの人はいつまでも若い気分でいたから、こうなっちゃった」

 「お、おう?」


 何言ってんだコイツ。


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 「過去の栄光にしがみつけば、私もそうなるのかもしれない」

 「うん」

 「こうやって、みんなに持て囃されてるのも今だけよね。

  いつか、終わりは来るんだから」


 そうか

 憧も憧なりに不安だったんだ


 「それでも、私に付き合ってくれていた須賀がいた。

  須賀を見捨てるなんて出来なかったし」

 「……そりゃどーも」


 憧が来るまでに強制的にメールアドレスを交換されたんだよね。

 今はもうメールアドレス変更したけど。


 「ありがたい話だよ」

 「本当、その通りよ?

  だって、普通逆じゃない」

 「?」

 「普通は王子様がお姫様を助けに来るものじゃない。

  なーんで、須賀がお姫様役やってるのよ」

 「あー」


 言われてみればそうだ。

 普通は男が女の子を助けるもんだ。

 例えそれが憧だったとしても、和だったとしても。


 手を伸ばしている女の子に気づかなければ、いつか離れていってしまう。

 俺は、昔に学んだんだから。

 今度は、気づかなければいけない。


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                         , : : ´: : : : : : : : : : : : : : : `丶、
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            |: |:    ,' |: :|叭    ′          |: |r‐':|: : : :l: : :|    |: : :|   「ふふっ、惚れちゃった?」
              |: |     ,: 八 |: 込、    、__      |: l: : :| : : : | : !    |: : :|
.             | :|   ,':/ : : |: | : : >       . イ ||:/: :|: : :.:|: : !   :|: : :|
           /:|  // : : : l: |: : : : : : /=n<  __/〃ヽ /: : : : ハ: :.!  | : |
.          /:.:.:|  //: : : : : : |-――/  ,\_rく  /'   /: : : : /=ミ: !  :|: : :|
.            |: : :|  //: : : : : : :/   / /|   }∧     / : : : :/    `ヽ、 :|: : :|


 憧がウインクした。

 帰り道の夕陽に照らされたそれは、今まで見たことがないくらい綺麗だった。

 ここにいるのは、俺の知っている新子憧とは違う生物なんじゃないかと思った。


 ーー憧の言葉の意味を噛み締める。


 かつて、淡い恋を抱いていたことがある。

 何も動かなかった結果、自然と疎遠になってしまった。

 手を伸ばしていれば、声をかけていれば、結果は違ったかもしれない。


 いくら考えても答えは出ないし、ずっと背負っていくんだろう。

 しかし、そのことを教訓にして生きていくことはできる。





 そっか

 俺は、憧に離れて欲しくなかったんだーー



 


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                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「ーーいや、それはない」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
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           '   /   ′       / |     |      .         :, `丶 \
      /  / /    i |    i  | |     |     i |  i     :,    \ \
      /  /         | |  ‐-L_ | |     | j |i  | |  |         \ \
   .         |    |:八  人j ト八      i |斗匕|「 | |  |   l: .,        ヽ
      /     |    |  Ⅳj]xぅ妝斥 \    i/≫ぅ妝ミxV|  |   |: .′       ,
.      ′     八  :{  |  |坏´_)「:::ハ   \ ∨  _)「:::ハⅥ  |   |: .        ′
  ;           \乂_|  |八 rヘしi::::}     \   rヘしi::::} オ |  . .|: . i           ;
  |   i        l .⌒|  |   乂__/ソ          乂__/ソ |  |  . .|: . |       i   |
  |   |          | . . .|  |    ,,,      ,      ,,,   |  |  . .|: . |       |   |
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  |   |       i | . . :|  {::::::个:...   ∨     ノ    イ:::::}  |  . .|: . |       |   |
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 「それだけはない」

 「こんな美少女に助けられたら惚れちゃうでしょ!?」

 「あっ、はい」

 「失礼な奴ね!」

 「そもそも俺は巻き込まれただけだろォ!?」

 「美少女と書いて『せかいいちい』と読むのよ!」

 「知るか!」

 「全く、須賀はダメダメねー。

  もっと女子力アップを教えてあげるわ!」

 「い ら ね ー ! !」

 「ハァー?」

 「つーかおまえさー。

  なんで制服持ってきてんだ?」

 「?

  それはあの人に勝つために」

 「違うわ!

  なんで『阿知賀』から『東京』に持ってきてんだよ!

  一人暮らしの邪魔だろ!」

 「世界一位の必需品じゃない!」

 「知るかァァァー!!」


 ーーうん、やっぱりない。


 そんなこんなで、その日は帰宅することになる。

 憧は1日が終わったら次の日が来る、と言っていたけれども。

 俺はいつまでコイツの相手を続けなければいけないんだッ!!


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                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/     「もう、穴があったら入りたい……」
            /  、 八 U   _ _   人
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
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:.:.:.:| :.: 」/:/ヱZた㍉ `7 | :. /  んヘ Ⅵ:.:|:i:.:.:.:.:}{:.:|:.∧
斗キ:.:.:Ⅳ jリ / ̄ヽ  j/|/   {{ {] } }}ヽ|:|i:.:.:.:.ハ∧:.:∧
V^ }:.:.:.:{  j「  { [] }        {  }  }:.:.||:.:.:/:.:i ∨:.∧
:.}  ] :. { 《   {    }        v ノ  }:.:.|l: /:.:. |   V:.:∧
: }  ] :. {     v ノ       , \i\i\i}:.:.lル1:.:. |   i:.:.:.:.i   「穴があったら挿れたいですって!?!??!?」
:キゝ] :. { \i\i\i\            } :.:.:. |:.:.:.|  |:.:. |
:.:iヽ,_] :. {      Γ`^ー < ̄}      人:.:.:. |:.:. |  !:.:.:.|
八:.:.∧:. { し    {       ヽ }    ,ィ升:.:.:.:.:′八  ‘:.:.i.:|
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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
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ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /      「うるせーよ」
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 ーーそれから、数ヶ月後ーー




 


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 ……
 …
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   |l |. .::|.:::!:|\:::||L,,.ヾ\:::::ヾ:;ァ=リxzレ!:::::::l::!: !
   || l. .::|::::トゝ,ィ'ヌ :::`ト \`ーY´{c::::。i} !:::::::l:|: |
    \Y:::|::::|ゝ{! {c:::ク|      込_ク λ::::::i|:.:!
.      |:l::!::::! ゙. ` ー‐''       ,, ,,  ,' |!::::::|!:.:!
.      リ|:|::::l\! " "   ′      jイ!:::::::i!:.:|
     0::|:::::l::::|ヽ    「  ̄j     ...イ|::|j:::::::l!:. !   「京太郎君、お久しぶりっ!」
    /|:|::::l::::::l:::l:::::>....._` ‐   ィ、:::::|:!:/:::::::|!:.:.|
.    {iλ!:::|::、:::l:l:::::,':::::∧| ー ´/ \ヽl:::::/!':|:.:.:!
    `ハ::::!\、ヾ/:::ノ  〉-r<     〉:::/:/::':::::.!
    / .:::ヽ|::::::::::::l__|  人  λ   //::::::::ト、::::ヽ.
.   / .::; r‐'|:l::::::::::!.... ̄.フt≦ ̄ ̄.7´/:::::::::::,'  ` 、:、
  / .:/ |  !|::::::::::|........,イrト、.........../ :::::::::::::,'     ゝ、
. / .::,' ハ ||:::::::::l|─''....八...ヽ_ノ、 |:::::::::::|     /  l
../ .:::::!. !: Уi!::::::,ィ|-、..../ ヽ_..ィ_/ .!::::::::: |   ヽ ./ j  !
' ::::::r'|. l:.:./ /:://,'/   `l  /      |::::::λ!   |/ ./  |ヽ
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:::::::/ ::.Y  .!:|      ヽ       \::ヽ、  |:/:.  | /:::::\


               __  /⌒ヽ
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          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \   「やったァァァーーッ!
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ         玄さんだァァァーー!」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
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 10/23


 おっす、須賀京太郎です!

 玄さんが東京観光に来るということで、憧に土下座してデートの体裁を整えてもらったぜ!

 人として大事な何かを捨ててしまった気がするけれど、恋のためなら仕方ない!

 俺はもう手を伸ばさないことをやめたんだ!


 「お、大げさだよぉ……」

 「いや、俺はずっと待ってましたよ。

  玄さんとのデート、すっごく楽しみで」

 「ふぇぇ……」


 玄さんかわいいマジかわいい!

 顔を真っ赤にして俯いちゃってる!

 あー、こんなお淑やかで可愛くて元気もある玄さんとお付き合いできたら人生楽しいだろーなー。

 待て、焦るな須賀京太郎。

 少しずつ好感度をアップさせてからでも遅くはない。

 いくら何でもいきなり押せ押せじゃ引かれちゃうよね。

 俺は俺のペースで、玄さんとお話すればいい。

 あわよくば、憧が間に入らなくてもお誘いできるくらいの仲になりたいッ!


 「玄さん、その服すっごく似合ってます」

 「ううっ、ホント?」

 「何というか、その、俺って露出控えめのほうが好きで……。

  あっ、何言ってんだ俺。

  いや、その……」

 「ぁぅぅ……」


 やばい、可愛すぎる。

 そう、俺はあんまり露出しない服装の方が好きなのだ。

 もちろん、男児たるもの水着のような服に憧れることもある。


 だが、断言しておこう。

 隣でデートするならば、普通の服が一番であるとッ!!

 俺は学んだんだ……。


 11/23


 ……
 …

 それから、俺たちのデートは進んだ。

 イベントが目白押し、ってわけじゃないけれども、玄さんと過ごす一時は何にも変えられなかった。


 「えへへ、私も楽しいよ」


 そう言って玄さんは笑ってくれた。

 ああ、女の子っていいなァ……。


 そしてご飯を食べるためにレストランに入る。


 「俺はハンバークとステーキで」

 「あっ、私はサラダとポテトだけでいいよ」

 「いいんですか?

  せっかく来てもらってるんですし、奢りますよ」

 「ううん、大丈夫」


 そう言ってポテトを食べだす玄さんをじっと見つめる。

 サラダとポテトは早く来るんだ。


 「きょ、京太郎君。

  そんなに見られたら恥ずかしいよ」

 「ご、ごめんなさい」

 「あっ、別に嫌なわけじゃないんだけど……」


 うっ、失礼なことをしちゃったかな。

 それでも控えめに行儀良く食べる玄さんに目がいってしまうのは仕方のなことだ。うん。


 「そういえば」

 「はい?」

 「憧ちゃんはどう?

  元気かな?」

 「あー、憧ですか」


 12/23


 憧の話をしだしたら止まらなくなりそうだなー。


 「元気すぎるくらい元気ですよ」

 「そっか。それなら良かった」

 「友達思いなんですね」

 「ふ、普通だよぉ。

  普段は憧ちゃん達とどんな話をするの?」

 「普段かぁ。

  最近何言ってたっけなァ。

  女子力だの双子コーデだのホ別苺だの……」


                 ____             ___
            ,, :´ : : : : : `: .          /    \
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.       / \__/: : :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚. 乂,ノ
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.     / : : | : : :|丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :.゚
    i: i: : |: : : |ハ!ハl リ い、 :小 乂{\: |: : : :|: : i

    |:ハ :|: : : | ,ィ宍ミト } \:..゚。ィ宍ミトぃ..: : :|: : |
    || |: |: : : |〈 _)トJi:|    `¨ _)トJi:| 〉|: : : |: : |
    || |: |: : : l ,込rク      込rク  :.: :...|: : |
    リ |: |: : : |i 。            。 |: : : |: : |     「ほべついちご……?」

.       {: } : : ト:.:':':':     ′   :':':': イ: : :.l: : |
        C|: : : |:ハ      へ      /::|: : :。.: : !
      /:||i: : :{: 个: .     ̄       イ: :,゚: :.,゚: : :.|
       |: ||ハ: : :。: : : i >  ___  ィ: : : :i{: /: :/: : : j{
       |: ||: :゚。: :゚。: : i r‐|     |┐: : }/: :/: : : :ハ
       |: ||: : :゚。: :゚。/ \   / \:/: :/: : : :.,゚: :゚,
       |i ゚。>''ゞミ{    ,八八    ノイ、|: : : : |: : :|
     ィリゝヘ    r=====ミ___,ィ=====ュ  |: : : : ト、:..|


 13/23



 「ーーあ」


 俺は、何を言っているんだ?

 あの後、憧が言っていたことが気になって調べた。

 『そういう用語』だと知ってからは、忘れるようにした。


 ーー俺は、今、公共の場で、何を言った?



 14/23


 脳裏に穏乃の顔がチラついた。

 憧と和を頼むと言って、顔を逸らした穏乃。

 あの時、俺は意味がわからなかった。

 穏乃の言葉を理解することが出来なかった。

 そう、その言葉とはーー


                    ___  __

                 ,. : ´: : : : : /´: : \
                /: : : : : : ,: :∧: : : : : \
              /: : /: : : :/ : : ∧: : : : : : :\

                /: : :l|: : : : : : : /: :}: : : : : : : : :ヽ
             , : /,:l|: : /: : : : : : :|: : : : : : : : : :}
             {: :{:|: {:イ: : : : : : : : :l|: : : : : : : : : :|

                八从:l|r、: : : : : : : :,:.|: : : : : : : : : :|
               }' |:|{)}从: : : : :/:.:| : : : : : : : : /
                     |:人 \: :_イ、:/: : : : : : : : /  「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
                  从 >-_´ ̄/: : : : : : : /
                   _{'´ ̄::/: : : : : : /     おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
               /:::::::: ̄/: : : : : : :イ\
                 ∧::::::::::/::::´ ̄:::::::::::::::::::∧
                  /:::::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::'.
             ,:::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::::::l
              /::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|
                {::::::::::::::::::}/::::::::::::::::::::::::::::::::,:::::::::::l
         _ _∧::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::|
        / /:::::::::}:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::::::l
         {ノ{{{:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,{::::::::::::.
         ` ー  __,:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{|:::::::::::::}
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||:::::::::::::|


 それは、小さな背中。寂しい背中。

 俺は何も理解できていなかったーー。


 15/23


 「京太郎君?」

 「み、見ないでくださいっ。

  俺、俺、汚れて、もうダメで、深淵を見て」

 「しんえん?」

 「こんな、こんなはずじゃなかったのに。

  どうして、こんなっ」

 「え、えっと……」

 「ごめんなさい。

  ごめんなさい。

  ごめん。

  ごめん、穏乃、俺は、俺はッ!」

 「ーー京太郎君!」


 半狂乱になって取り乱す俺の手をギュッと握る玄さん。

 その瞳は真っ直ぐて、そんな真っ直ぐな視線に耐えられなかった。


 「くろさ……」

 「ごめんね、何か辛いことがあったんだね」

 「そんな、玄さんは悪くないです。

  俺が、俺が勝手に。

  せっかくの楽しいデートなのに、こんな」

 「うん、私も楽しいんだ。

  だから、京太郎君にも楽しいままでいてほしいな」

 「……玄さん」






 【深淵の主アコス-エピロ::;;;】ザザザッ……




 


 17/23


 「京太郎君に何か辛いことがあったなら、私も一緒にいたい」

 「そんな、玄さんにそんなことできません」

 「ううん、私が勝手にすることだもん。

  京太郎君はすごい頑張り屋さんだから、頑張りすぎちゃったんだよね?」

 「う、あああ……」

 「そんな頑張り屋さんのために頑張れる人が、一人いたっていいと思う」

 「そんな、そんな……」

 「京太郎君」


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   ,'::..::..::..::..::..::..::../::..::..::..::..::..::..::ハ::..::..::..::!、::..::..::..::..::..ハヽ
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 l..::..::..::..::..::..::..|::..::..l《 ん::刈   ̄    ん沁ヾヤ::..::..::|   ,'
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..| とつ ー'      匕::_リ //::..::..::..l  /
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..|  ヽヽヽ    , ヽヽヽ /::..::..::..::| /

 |::..::..::..::..::..::.( !::..::..!              ,'.::..::..::..::..!     「もういいんだよ……」
 |.::..::..::..::..::../:::!::..::.:!}\     ,-‐-,     .ム..::..::..::..::|
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 |::..>'',:::.{/!::..{∧::..:!  ,ヽ_ / .n  |∨::..::.|:/::./:! .|::..:!
  ´  ∧::八.::| ∧::.!    ヽ_ハ | ∨::..::!/::..::| |::..:!
      ∨::.ト!  ',|へ\  | / | ∨::..l  \:| |::..:|







 【深淵の:::;;;】ザザザッ……





 


 20/23


 「京太郎君のためなら、なんでもするよ」

 「玄、さん」

 「えへへっ、言っちゃった」

 「俺に、俺にそんな価値はないんです」

 「それを決めるのは私だもん!

  京太郎君は自己評価が低すぎだよっ!」


 玄さんは俺の手をより強く握りしめた。


                   -―……―-
                ...:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ヽ

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        |:: '::: i:::::乂:::ト{:|_、{ \::{__ 斗へ:::::i::::::::|::|::::::::|:.:.|

        |::|l:::::i:::::::::ト::{ `   \. ヾ      ヾ|::::::::l::|::::::::|:.:.|
        |::|l::::ハ::::::::ハ  ___-     、___ ,、|::::::::|イ::::::::|:.:.|
        |::|l::/ ::::::l:::} ´` ̄´      ̄´ .|::::::::| }::::::::l:.:.:l

        |::|l:{  i::::::l:::| 、、、、   ,   、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l   「京太郎君が辛い思いをしていたら何かしてあげたいんだ。
         `O′ |::::::l从             j:::::::〃:::::::ィ::.:.:.l
        /::j  |::::::|::i::>   `   ′  . ィ:::::::/i::::::::::|::.:.:.:l    あっ、もちろん迷惑だったら……」
          {:::/   |::::::|::|:::::::::|>     < {::::|:::::/:/::::::::::|:.:.:.:.:l
          |::{  .从:::Ⅵ:::::::|l:::: r‐}`´ __ ノ }/:::/:/:::::::/:::|:.:.:.:.:.l
          Ⅵ  /::::ヾ::::{:::::::|l::ノ ∧__∧ ∠::::/_'::::::::/:::::|:.:.:.:.:.:l
          /.::::::::::\r‐ '〃/レ  〃ヽ 厶イ /:::::::/\_|:.:.:.:.:.:.l
             '::::::::::::::/ ` 厂 ̄`r=く  ̄}/  /::::::::/  ⌒ヽ:.:.:.:.:l
           /::/:::::::::/   廴_ 八    {  /::::::::/   /  V.:.:.::l
        /:ィ:::::::::/   く __ ノ 辷=- _〉/::::::::/  /     V:.:.:.l
      /〃 j::::::::/ レ        } /   ̄ ./::::::::/  /     }:.:.:.:.l

    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  |    「ーー玄さん」
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、           イj   / /
            :.          < |'  /}/
            、__   ´    } イ从/
               |        |/
              「 ̄|     「 ̄ ̄ ̄ ̄}
              |//l|     |//////// 、
        ,. <// ∧      |//////////> 、







 俺は、ゆっくり手を握り返した。





 







 【グラヴィティ・バインド-超重力の網-】





 


 23/23


 ……
 …


 カタカタカタカタ


 薄暗い部屋の中、キーボードを叩く音が聞こえる。


 カタカタカタカタ


 カタカタカタカタ




  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 この前ファミレスで世界一位を見たよ


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 俺も見た。世界一位だったな


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 世界一位と比べてのどっちときたら


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:sukoya

 電子の妖精wwwwwwwww


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:nodoka

 何が世界一位だよオラァ!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 世界一位に喧嘩を売るのどっちかっけーっす!


  名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** **:**:**: ID:???

 俺たちにとってはのどっちがナンバー1だよ!



. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「私の出番は!?!?!!?」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


 カン!

 全8話、完
 京咲(魔王次元)、京透、京一、京優はちゃんとマイルドになる予定


 1/12

 小ネタ


 「おーい、須賀。

  これ、お前の希望のやつ」

 「バカ、もうちょい声を控えろよ!」

 「ビニール袋で隠してるから大丈夫だって」


 朝一で登校して、高久田に本を渡される。

 わざわざ朝一で登校してコイツと会った理由はただ一つ!

 それは高校生にとっては貴重な『お宝本』だ!


 「こ、これが本当に……」 
 
 「おっと、家に帰ってから開けろよ?」


 「わかってるって!

  しかし和似のおっぱい本……ッ!」

 「おう、激似だぜ」

 「今開けてしまいたいっ!」

 「馬鹿野郎。朝からそんな元気出してどうすんだよ」

 「あはは、冗談だって」

 「冗談でも男のそんな話には興味ねーっての。

  じゃあ、絶対に家に帰ってから開けろよ?

  なんかあって俺まで巻き込むなよ」

 「わかってるって!」


 何度も念を押す高久田を鬱陶しく思いながらも、感謝の念は忘れない。

 くぅーっ! すでに我慢できないけど、ここはなんとか我慢だ!

 しっかりと袋に閉じられた聖域を見る。

 き、気になる……。


 2/12


 ちなみに、和似と言っても『原村和』に似ている本ではない。

 ゲーム内アバター『のどっち』の『そういう本』だと聞いている。

 アバターなら仕方ないよね! 似ていても仕方ないよね!


 「須賀君、何してるんですか?」

 「ひゃぁぁぁっ!?」


 思わず変な声を出してしまった。

 声をかけてきたのは、噂の原村和本人だ。

 わざわざ俺のクラスまで来るなんて、どうしたんだろう。

 もう少しタイミングが早ければ……危なかったぜ……。


. . . . . /. . . : :/: : :/: : : : : : : :ヽ: : : 、: . . 寸三ニ7
: : : : /. . : /:/: : /:!: : : : : : :.|: : :゙、: : :!: : . . 寸三}
: : : /. . ://! !: :,':.:.|: :.:|: : : : :!: : : :ヽ: :l:| . . . ゙ニ7
: : / . .:Ll-┼┼-l、: :|: : : :.!|ヽ,r|''T:ーt、: : : :├'ヾ、
: :,'. : :.´!.! |:∧ | l.| ! ,'|:.l: : :|| |: !:||: |: : :.l: : !  ヽ、

: :l{: : : :|!| i'  ヾ |! |/,'/|: :/|! |/|' |:./!|:.,イ: :.i!   i!
: :l|ヽ: : | ┳━┳━/' /:/./'┳━┳' イ:/,': : ,'|    ノ
: :.i!: :lヽl ┃//┃  /'´  ┃//┃ イ'l/: :,イリ
: : : : |  ‘ ━ ’        ‘ ━ ’ '://: |
: : : : |                 ,':´:!: : . .!   
: : : : L  """       '   """ |: : |: : . .l    「……」ジー
: : : : ト.ヽ               イ: : l: : . ∧
: : : : |ヽ|ヽ      ⊿     .ィ´: !: : i: : . . .゙、
: : : : ト、l}  `   _    _ ....:チ: : :.,':λ: :!: : . . . ト、
: : : : ゙、/      7"/': : :.,': : :./:/ |: : !: : : . .ト、゙、

: : . : : lヽ      ,'-.、_: : /: : :./!,' .!: :.|:. : : . .l ヾ.
: : . . : :゙、:\   ∧:::::::::::-.:_//'   !: :.|: : : : . ! l:l
ヽ: . . . . ヽ、:`ヽ  ヽヽ::::::::::::|!`!    |: : !: : : : . | リ


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「(まずい、見られたか?)」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
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 3/12


 「べ、別に何もしてないよ?」

 「須賀君がこんな時間に登校するなんて珍しいですね」

 「俺だって中学時代はハンドボールで朝練してたからね!?」

 「咲さんに起こしてもらっていた、と聞いてますよ」

 「あいつ……、寝坊助なのは咲も同じだからな!?」

 「ふふっ、二人して寝坊していた、親に起こされていた感じですね」

 「うぐっ。そういう和はどうなんだ?」

 「私ですか?

  一人で起きていますよ。

  朝ごはんを作るのは私ですし」

 「あっ、そういえば和はお母さんが違うところに住んでいるんだっけ?」

 「そうですよ」

 「(あれ? 咲もそうだったような……)」

 「これ以上追求してもダメそうですしね。

  話を逸らされてあげますよ」

 「べ、別に逸らしてねーし!」


 な、なんか和が積極的だぞ?

 よくわからないけれどこれはチャンス!?

 『そんな私似のエッチな本なんて見てないで私を見てくださいね』というフラグか!?


 「あっ、これ咲さんに渡しといてください」

 「……はい?」

 「咲さんに渡す予定だった本です。

  まだ来ていないみたいなんで、須賀君に渡しておきますね」

 「……あっ、はい」


 ですよねー。

 そんな展開ないよねー。


 4/12


ヽ./ : : : : : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : : : : ヽ    ヽ冫
:: |: : : : ::/::/: : : /」: : : /}: : : :}゙`「丁ヽハ:!:!: !:  }
-ィ: : : |_,'_,,|-‐''/ / / .}: : /.|: :|: |:::/. }:|:|:. リ !.|. ト.、
: :ト、::ィ゙ |: ::|\/ //.  /: :/ !: :!/!/  !从:/|:.| !∧冫
: :|人小|ヽ:!.ィ爪沁ヽ. /./ /,.イ爪心ヽ.! イ/.//′
: :l: : ヾ |/{:::::::::⊂ ::::::::::::::::::::: ! :::::ィ./ .ト,ムノ:!
:γ⌒ⅵヽ弋二;;ノ ::::::::::::::::::::::::':ゝ-.″ | }: : : :|

',:{ :::`               、       .レ′ : :!.    「……」
..',\                   ノ:   ::::!
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: : :|.     ` 、    `ーi!′  /|: :. !:! !  ::!
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 5/12


 ……
 …


 「咲、今日もレディースランチ頼むわ!」

 「ちょっと、京ちゃん!」


 言うだけ言って飛び出して行ってしまう京ちゃん。

 もー、財布も何もかも置いていくとかどーする気なの!

 私が京ちゃんの財布を持って行くっておかしいよ!


 「あっ、これ……」


 そういえば和ちゃんが私に貸してくれる本を京ちゃんに預けたって言ってたっけ。

 折角だし、お昼休みに読もうっと。

 どれだろー?


            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉    「……!?」
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
    {   ,::, {::::::::::::∧-,  r/:::::://|   }
    |   \、\::::::::::∨- /:::::://:/

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    |     | \__>、_}'__>´/}   |
    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 6/12


 「きょ、きょ、きょ、京ちゃん!」

 「ん?

  わざわざ俺の鞄ごと持ってこなくても良かったのに」

 「そういう問題じゃないよっ!

  ちょっと来て!」

 「お、おい」


 京ちゃんの袖を引っ張って走り出す。

 私の非力じゃ引っ張れないので京ちゃんが合わせて走ってくれる。


 「どこまで行くんだー?」

 「こんなところで話せるわけないでしょ!?」

 「?」

 「ま、麻雀部の方!」

 「わざわざあっちまで行ったら昼食食べる時間なくなるぞ!?」

 「うっさいばか!

  私がお弁当作ってきたからそれ食べていいよ!」

 「えっ、マジ?」

 「そんなことより! これ!」

 「……ん?」


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /      「(待てよ? 今日の俺の鞄には……)」
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >






 【幼馴染と純愛夏祭り!

  思いを伝えられなかったあの娘と一緒に外で……】




 


 8/12

            _,...---、_,.、

           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`
      /:::..     |  ,. _/
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)   「高久田ァァァーーーっ!!?」
   /     |::::..         ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
.  /:     |::::.....      ..............:::_,:::-‐'′
 /::      `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__       /!   i      / iu-゙、
/----、\   ::::/ |::  ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"



      / : : : : : : |i : : : |i : : : : : :|i : : :|i :| : : : :| : : : : : : : : : : :∧
     . : : : : : : : : : |i : : | |i: :|: : :|: :|i : : :|i :| : : : :| : : : : : : : : : : : : :.

     /: : : : : : : |: : : |i : : |_||__|_:|ノ|i: : : |\,.___: :ト、 : : : : :|: : : : :.
.    /: : : : : : : : |: : : |/´l.八_|: : :| |i : : :||八: : : :|/|/\ヽ: :i: :| : : : : :.
   /: : : : : : : : : |: : : |ヽ:斗====ミ|.八: : : |  斗====ミ、 Ⅴ: i|: : : : : :i
.  / : : : :__|: : :i|: : : |〃 ,イ斧心 ′ \: |    笊i心.  ヾ | : リ: : : : : :|
  ´ ̄ ̄   il : :八: : :|″ ._)::::::hi}    ヽ   ._)::::::h}   |: /: : :/ : : |
       |i: : : |r\|   乂___ツ         乂___ツ  . |/: : :/: : : :j
       |i : : :|l`ハ  `ー       ,      ─‐ :' /: : ,イ: : :|: ,
       |i ,: :∧    """"               """"  厶イ'/:|i /|/
       l/|: : :人__                     ,__/: ル' '′

         { |: 八: : 从        ー─         /: : /'′    「いきなり外でなんて難易度高いよ!?」
        |/  \: : \    /´        ヽ     ,イ: /
        '     \ ト、: ,   _,   ─   ノ   , : : /
                 ヽ \:>         _ <: /
                     ヽ: : 〕   ─   〔: :/l: /


 9/12


 「待て、咲。

  ツッコミどころはそこじゃない」

 「ぅひ。

  な、なんでこんなもの持ってきてるの!?」

 「そうだ、そこで合ってる。

  そしてこれは違うんだ、誤解なんだ」

 「こ、こんな本を持ってて誤解も何もないでしょ!」

 「(その通りです)」

 「そ、それに幼馴染モノだなんて……」

 「咲がそんなに怒ることないだろ!

  男にはいろいろあるんだよ!」

 「色々なんてないよ!

  私と京ちゃんは中学からのクラスメイトでしょ!

  幼馴染じゃないんだからね!」

 「お、おう……?

  まぁそれはそうなんだけど」

 「確かに京ちゃんに合わせて朝起きてあげたり、一緒に朝練見に行ったりしてたけど!

  幼馴染じゃないんだよ!」

 「あれ、お前朝苦手なんじゃ」


 10/12


 「苦手だよ!

  苦手だけどお父さんに朝ごはん作らせるわけにもいかないでしょ!」

 「でも、お父さんに起こしてもらってるって言ってなかったか?」

 「京ちゃんの朝練見に行くために起きてるなんて言ってたら恥ずかしいでしょ!」

 「お、おう?

  いや咲ちょっと待てお前言っちゃいけないこととか言ってるような」

 「だから! 幼馴染モノじゃなくて同級生モノを買ってよ!」

 「いや、大抵の幼馴染モノって同級生モノじゃないか?」

 「えっ、それじゃ京ちゃん、私と夏祭り行きたいの?」

 「そ、そりゃ行きたくないわけないだろ」

 「べ、別に行ってあげてもいいよ」

 「そ、そっか。

  うん、それなら、そうだな。行こうか」

 「ほ、本当に一緒に来てくれる?」

 「……おう」

 「……京ちゃんのばか」

 「うるせー、なんでばかって言うんだよ」

 「なんで言われてるかわからないから、ばかなんだよ」

 「……そっか」

 「……ふーんだ」

 「今日、部活休んで本屋行くか」

 「……そんなんじゃ機嫌直さないもん」

 「買ってやるからさ」

 「……わかった」


 11/12

                ,. . : : :――: : . .

               ,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
            , :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
           /: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
          .': : : : /: /: :.|: |: : :|:|: : : |: : : : :.∨: : : : :.
        /: : : : : |: ': :|: |: {:, -|:{---|、:|:|: : : |: : : : : : .

        ': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
       /: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
       |: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \   _)::刈 }: : // V: : : |
       '  l |: : :乂{ _):::}     Vzり/:イ   } ノ : /リ
          |: ∧:.∧ Vり            _,..イ:/}/    「(やたっ、なんかよくわからないけど京ちゃんとデート!)」
          |:/ V : :.   '         イ:イ:/ /
          }'  {/ 人     v ァ    ..:  |/ '
               `       イ  |

                     `_ T´     |⌒\
      r-,-、        _,....´./'   /´............`:......_
      / / /`>、  _,.. <.........../-、  r/...................................>、
     {   ' /  ∨{...\.........../   `/......................_> ´ ̄ V..、
      ,   〈`、ノ,:|:.\.\_{  /---__,...>:.:.´/  , -- |...|
      }\_∨/ 乂:.:.:.` ̄`Vイ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´ |  /     ...|
      |\_ ̄ 〉∨` ̄「 ̄ ̄/ ̄ ̄´====  ∨      |..|
      |............. ̄}/   L__/           l  {      |..|
      ∧............... |   /:./:.:.|              |       |..|
     「 ` ̄ ̄ ̄}  ,:.:./:.:.:.:|           V}        |..|
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     |        | ,:.:.:.: |:.:.:.: |       ::.     /|       }'


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               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人     「(高久田の奴、お節介を……)」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
     |////\////////////////l}   |/////////////|//|
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      |///////|/////////////////l///////////////|//}


 12/12


 ・放課後 部室


.      √¨廴__. :'′: : : : : : : : : : : : : : :.\ー┐
.     [_ [¨¨¨]/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .-= ┐
.     |_,..√ _} : : : : i|: :|.:|: : : : : |: : : : : : : : Ⅵ |
.     /: 〈   |: :|.:.:..-‐冖|: : : : : |: : | |: : : : : : {
.     ,′ /ー=ニ] : |:./|八∧|: : : i N⌒X|i: : : : :i|__}
    ′ √ _]:.: : :.|,斗七⌒! : :八|x=㍉ |.:.: : :.八
.    : : : |_____}:. .:.:《 _〕i::ハ |/  _〕i:ハ |.:.:.:И__}
   |:i : : :| Y\ : :| 弋^`ン    弋^ンムイ|_厂
   |:i : : :|:.乂_,\| ':':':':'     、 ':':':'j{: :i: : :|
   |:i : : :|.: :.Ⅵニ=-             ,゚ | i: : :|   「須賀君はまだでしょうか(リアルのどっちの格好で勝利確定です!)」
   |:i : : : : : : :|     〕ト   ´'  ,. イ : | i: : :|
   |:i: : : |:.: : .:|    [_,|__  Tち |i:.:i : :| i: : :|
.   从.: : :| : : |:|____,,√ ̄廴__Lつx-=ミ: : :i: : :|
  //: : : :.|: :И⌒`、^ヽ乂__}_[,_乂____  \i: : :|
. //: :/ : : : /     \_  |   }ニ}  |{.  |: : :|
..//: :/ : : : :.′       ∧ |__,/ 乂,」``く乂_ |
::/: :/ : : : : :|  ___彡 ,/∧          ヽ }|
.: :./ : : : : : :|         ,//\           }/:|


   / : : : : : : : /: |i: : : : : : : / : : /     | : : |\: : : :|: \: : ::∨: \
.  / : : : : : : : : : : : |i:: : : : : ::/ : : >ト .,   | : : |  |: : ∧ : : : : : :|: : : ::ヽ
.  .: : : / : : : :   | ::八 : : : : /{/,.斗=ミ.  |: : / |< ̄:|: : |:::∧: : : : :.
  ′: : : : : : : : : :|: : : : : : : / . ,ィ´ん):iト,   |/  .斗=ミ|::| : :Ⅳ ∧:: : :::|
 | : : : |i::∧: : : : :!: : : : :\{:| 〈  {h:::iノ }       ん)ト |/!/ |: :∧ : : |
  : : ::|i::|.∧ : :: :|:: : : : : : : :,  .乂こン        {h:iノ}  ゚: : :| : : | : : :/
.  \八|  |:: :::|: : : : : : : : :,   .,.,.,.      , 弋こソ {: : : ::|: : ノ }/
       |: :\! : : : : : : : : :,              ,.,.,  : : : : |/
       |: : : : : : : : : : : : : :,     ゝ    ,      } : : : |
       |: : : : ::|i: : : : : : : : :              イ : : :/   「咲ちゃんと一緒に帰ったじょ?

       |人:: : :|i: :|: : :|:::|i: :}>            イ: :|: : :
.           \八/\人八/}    ー┬‐ ≦: :人/|/     (のどちゃんの格好はスルーするのが上級者だじぇ)」
                 {^辷ー^ヽ/\/ヽア:/

.          ,r‐=ニニ二二二\           〈二ニニニニニニ┐ :/
.           /  -=ニニニニニニニ.\        ∧ニニニニニニニ.!∨ /
.       /      -=ニニニニニニ\ Y⌒Y⌒Y}ニニニニニニニj{. ∨

. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、   ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
./ : : : |: : :i:.|:.:.:.:i:.|:.:.:.i| |:.:.:.:.:.:.:.|!:.| i:.:i 、:.:.:、:.、::.:.:.!:.:iヽ/:.:.:.|/:::::::::::::::::i::::
i: |: : : |: :.:|:.|:.:.:.:i|:|:.:.:.| ! |  ..:|i. | .i: i ゙、:.:.i.;A-‐ハ:.!:.:.:.:.:.:.:..!:::::::___|::::
!:.i |: :.:| .:.:.i:.!:.:.:.|!.i! :l |:.:!:.:.:.:.:..i:.:.i ゙、! _/ハ:ハ/ |ィ;.:.,.-‐-、!:/.:.:.:.:.V/

i :|.| :.:.:i   i i_:|、!、:.:.! i:!、i:.:.:.:.:.:.i:.:.i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |':.:.:.:.:.:.i:.:|:.:.:.:
. ! i:i!  | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ /      i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
 、:!:i、:.:.i:.:.:.:.|:.i:、:.7メ'f:::::::ヾー\:.:.:.:、`ヾ  <;;;:ン ′     ノ : : : :.:.:!:.|:.:.:.:
  ヾi 、:.\:.:\:.]〈  っ::::;:i    ̄`            _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////    「なんでや!!!!!!」
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
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 437
 【咲ちゃんはレベルを持たない。よって深遠効果は無効】

前次元からクールダウン期間中
ちゃんと京穏も終わらせます


 1/10

 【魔王宮永咲】


 暗い教室の中、男女入り交えて数人が静かに着席している。

 普段の授業風景とは比べものにならないほど熱の入った眼差しを黒板に向けている。


 「時間だ」


 その中の一人、名前は高久田誠と言うのだが、覚える必要はない。

 ともあれ、高久田が音頭を取った瞬間、みんなが立ち上がる。


 「敬礼!」


 高久田の声に反応してみんなが敬礼する。

 一糸も乱れぬ綺麗な敬礼。この集団がどれだけ統率がとれているかが伺える。


 2/10


             、‐- 、 ,. -- _
          ,ゝ ̄ `  ′゙,∠.._
       /´ " " " ゙ ゙ ゙ .<`

       7 " " " " , ゙ ゙ ゙  、\
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.        | " " ,ィ/‐l/、  ,ゞト、゙ 、゙ヽl ←モブ
       | r=、 l.=。==._ ,。==ゞ ゙ N
.      | {にl l ` ̄  _ \´ハN
       ,l ヾ=lノ  __ ‘ ‐  ゝ
   _./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/       「咲さんかわいい!」

‐''"´:/::::::| /    \   一 /、
::::::::: !::::::::l′     \ ,イ:::::\
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::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::::::::::::/::::l

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;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,;;;,/;;;,;;;,;;;,!;;;,;;;,;;;ハ
;;;,;;;,;;;,;;;,/ ̄ ̄"/"    "ミ、;;;,;;;,ハ

;;;,;;;,;;/    /"       / ` ー ヽ  ←モブ
;;;,;;;/|    " ̄ヾ、   |   i /;;;,;;;,;;;,ヘノ
;;;,/. i       r-ェ-y-'、 y=';;;,;;;,;;;,;;;,/
;/、 !    、.  `  ゛ / .ヽ|;;;;;,;;;,;;;,;/.
'  ヽ.、 .  ヾ、       、;;;,;;;,/
ハ          ヽ    ,>   y;;;<    「咲さんかわいい!」
;,ヘ        /  "- l/フ'.
/ ヽ        / ______l |/;;;,/
   ヽ.     -"―--ノ

     ヽ   ⌒ " ̄!/
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彡ソ'/  i、 | く                l     /::::::::::`ニン
   l.::从,.弋 ヽ           ⌒ '"      ./::::::::::::ミ
   乂 l|lヽ  ヽ、     `''ニニ''''''''''''''''フ″  /: :lリ \l   「咲さんかわいい!」

      |三:.\  ヽ         ̄ ̄ ,,.    /ソノ
      |三三 >,,, ヽ       ゙"''''""    /
     ノ三三三三>ミ\            イ
  斗≦三三三三三三三≧          付
≦三三三三三三三三三三三>     ノ三式_
三三三三三三三三三三三三三三三三三三|三三三≡≡==ー-



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               |ゝ、           //イ/
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 高久田の一言からの大歓声。

 教室中は『咲さんかわいい!』で埋め尽くされ、宮永咲が姿を現した瞬間にその熱は最高潮に達した。


 「咲さんかわいい!

  お疲れ様です!」

 「おつかれ、楽にしていいよ」


 そう、ここにいる者たちこそが宮永咲の同級生(15)たちであり、中学校のクラスメイトたちだ。

 中には高校に入ってから所属した者もいるが、大多数が昔馴染みある。

 同時に、彼らは一つの団体に所属している。


 「では、本日も『純愛京咲委員会』を始めるよ」


 咲の一声で歓声は静寂に変わり、みんな席に座る。


 4/10


 「Kくんその1(仮名)、嫁さんとは何?」

 「咲さんかわいい!

  うむ、一生を共にする伴侶」

 「Kくんその2(仮名)、幼馴染とは何?」

 「咲さんかわいい!

  御無礼、いずれ結ばれる関係」

 「Aくん(仮名)、京咲とは何?」

 「咲さんかわいい!

  ククク……、この世の真理」

 「高久田くん、それはつまり?」

 「咲さんかわいい!

  はっ、京咲とは一にして全、全にして一。

  全ての始まりにして終わり、この世の桃源郷。

  『全てのカップリングは京咲から始まり京咲に帰結する』

  つまり、咲ちゃんは須賀のお嫁さん!」


                  _........----......._
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          〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : | 「よ、嫁さんじゃないです!(まだ)」

          {八:{ \:{とヒこソ       ヒこソっ: イ: :|  \}
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             从{∧     _   _     人:∧{
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            ,   \Ⅵ       /   | ,::::::::/イ:.:./  ∧


 「「「「咲さんかわいい!」」」」


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 ーー説明しよう!

 純愛京咲委員会とは! 『須賀京太郎』と『宮永咲』をくっつけようの会のことである!

 誰もが見てわかるいじらしい文学少女咲ちゃん!

 そんな咲ちゃんを見かねて中学の同級生たちが立ち上げたのがこの会だ。

 京咲が好きならば性別問わず所属を許可する。

 所属した者はありとあらゆる方法をもって京咲を成し遂げる。


 ーー曰く、常日頃から京咲は嫁さんという印象をクラスに根付かせた

 ーー曰く、京太郎に近づく女狐に札束をチラつかせて諦めさせた

 ーー曰く、咲ちゃんに声をかけたチャラ男が黒服の男に連れて行かれた

 ーー曰く、京咲は合法


 そんな宮永咲を持って、彼らは『魔王』として『咲さんかわいい』と忠義を尽くしている。

 先の四人は四天王と呼ばれる存在ではあるが、余談なので割愛する。この物語は京咲がメインなのだ。

 
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 6/10


 ……
 …


 「それで、私と京ちゃんが仲良くなるための新しい計画(プラン)はある?」

 「はっ、こちらに」


 一人の女子生徒が立ち上がる。

 咲はその子を見て、どんな名前だったかな、と思い出そうとする。

 気づかないうちに組織の規模が広がってしまい、名前も覚えられないのだ。

 とりあえず胸が大きいのが気に食わない。それだけはわかった。


 「今回の作戦は、ズバリ王道を行くモノになります」

 「王道……いい響きだね」


 咲は王道が好きだ。

 海外ミステリーを好んで読む咲だが、他の本を読まないわけではない。

 これは咲個人の主観であるが、変に王道を外れてしまったものは好きではない。

 特に好きではないのが、主人公に幼馴染がいるのに空からヒロインが降ってくる類のものだ。

 主人公だけに気を許している幼馴染と付き合うものこそ王道だ。

 断じて、異世界からやってきたヒロインに奪われるものは王道ではないと咲は主張する。


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         .|'  .|:/:./:.∧:.:::::.:.::::.:: |::::::|:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.; ´        |イ:.:.:./ .|
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 7/10


 「ヒィッ!?」

 「あっ、ごめん。

  ちょっと気合入れすぎちゃった」

 「い、いえ……」

 「新入り!

  咲さんかわいいはどうした!」

 「はっ、咲さんかわいい!」


 咲の気合に腰を抜かしてしまう同志に謝罪する。


 「では、説明させてもらいます。

  今回の作戦は、ズバリ『お弁当を作りすぎちゃった』作戦です!」

 「新入り、それは咲ちゃんの得意技である『レディースランチを頼んであげるのは私だけ』作戦を無視するものになるが?」


 高久田が咲の疑問を口にする。


 「はっ、それは理解しております。

  しかしそれで進展が見られない以上、新たな作戦に移行するのも悪くはないかと」

 「一理あるね。

  続けて」

 「普段とは違う咲さんの一面に、きっと彼は思うことでしょう。

  『コイツ、料理できるんだな。

   意外と女の子らしい一面もあったんだな』と」

 「ふむ……」

 「幼馴染から女の子へ視線が変わるその瞬間、『ああ、俺にはコイツがいなければダメだ』と気付くんです」

 「なるほど」

 「屋上か何かでお弁当を食べてる間にそう考えついてしまう。

  そしてそのまま、その思いを吐露するのです。

  『ずっと俺にお弁当を作ってくれないか』と」

 「……いい案だね! 早速やってみるよ!」


 8/10


 作戦に特におかしい面は見られない。

 咲の好きな王道中の王道な作戦だ。

 何より、お弁当を食べると言うのがいいところだ。

 一緒にお昼休みを過ごせる。

 それに、咲は実質的に父子家庭で育っているので料理は得意だ。

 これを機に京太郎の胃を落としてしまうのも悪くはない。


 「ぐふふ……、待ってて京ちゃん」


 悪い笑みを浮かべる咲。

 そう、ヒロインを浚う魔王の気分だ。

 魔王だって何だっていい。

 幼馴染をこの手にするならば、何だってする。


 「待っててね、京ちゃん」


 最後に呟く。


 『京咲!』『京咲!』『京咲!』とコールは続く。

 高久田が『本日は解散。咲さんかわいい!』と言うまで、その歓声は鳴り止まなかった。


 9/10


 ……
 …

 作戦決行当日。

 屋上は合法的な手段で人払いを済ませた。

 京ちゃんの友達も今日は誘ったりしないように働きかけている。

 あとは京ちゃんはを誘うだけ。

 フヒ、フヒヒヒヒ!


 さぁ、京ちゃん。

 今日こそ年貢の納め時だよ!


 「きょ、きょ、京ちゃん!」

 「ん?

  なんだ咲」

 「お昼の時間だよ!」

 「お、おう。そうだな」

 「それで、ね。

  あの、ね?」

 「?」

 「おべ、おべ……」

            _,.......---............_
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    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
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     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉   「お勉強しないとダメなんだからね!」
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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /    「いや、まずは飯食わせてよ……」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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 10/10


 「ああ! 咲さんがいつもみたいに玉砕した!」

 「今回の作戦こそはと思ったが……」

 「ククク……、そうでなくては面白くない」

 「あの、やっぱり放っておいてあげた方がいいんじゃないですか?」

 「何を言う会員K!

  須賀の嫁さんは咲ちゃん! 異論は認めない!」

 「「「咲さんかわいい!」」」

 「ハァ……」


 恋する乙女(まおう)、宮永咲。

 本命の京太郎には素直になれない女の子。

 そんな女の子を支援する、京咲純愛委員会。

 咲ちゃんの想いが成就するのはいつの日か。

 彼らの作戦は続く……。



 カン!

咲さんかわいい


 1/9

 【頼りになるおとーさん】


 「よー、咲。

  京ちゃん攻略は進んでるかー?」

 「お、おとーさん!?」


 家に帰ると、何やらテンションの高いお父さんが待っていた。

 ちょっと! 仕事はどうしたの!?


 「今日は早帰りでさー」

 「あっ、そうなんだ」

 「いい話聞いちゃったなー」

 「?」

 「『京咲純愛委員会』だってな」

 「フォォォォォウ!?」


 ちょっとおとーさん!

 どこで聞いたのそれ!?


 「井戸端会議で話題になってるぞー。

  それで、その顔を見るに進展はなさそーだなー」

 「う、うるさいよ!」


 し、進展はなくても幼馴染の付かず離れずの距離は保ってるもん!


 2/9


 「ちょっと経験則からアドバイスしてやろーかなっと」

 「余計なお世話だよっ!

  おとーさんウザい!」

 「おーおー、怖い怖い」


 娘の恋愛に首を突っ込むおとーさんなんて、どんな人でもウザいの!

 で、でもお父さんはなんだかんだで結婚してるし、参考になるのかも。

 いやでも別居してるし、やっぱりダメじゃん!


 「懐かしいなー。

  あの時は俺も若くてな」

 「お、おう」


 両親の恋愛話ほど聞きづらいものはないよね……。


 「あの日はかーさんからお誘いがあってなー」

 「お母さんから!?」


 それを聞いてお父さんを始末する気が少しなくなる。

 少しだけ時間をあげてもいいかなって。

 お父さんから攻めてたならともかく、女の子から攻める場合なら参考になるよね。


 「咲、そんなに考え込むな。

  男は女の子にお誘いを受ければうれしーんだよ」

 「そ、そうなの?」

 「そーそー。

  あの日、母さんから誘われてデートして、告白されてな……」


 3/9


        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、

        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
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       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!

       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!    「夕食に睡眠薬が仕込まれていたんだ」
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
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   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
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  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
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  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ    「!?」
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    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
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      ///∧   Kヽ、

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 4/9


 「あの時は大変だったなー。

  三日くらい監禁されてさー」

 「えっ、ちょっと待って? えっ?」

 「ちなみにその時にできたのが照だ」

 「そんなこと聞きたくないよっ!?」

 「照もいい年だから真実を話したら出て行っちゃうし」

 「冷静に考えて最低な父親だよ!?

  お姉ちゃんがいなくなったのはそれが原因だったの!?

  黙っててよ! そこは娘のために黙っててよ!」

 「待て待て、話は終わってないぞ」


 もう十分だよ!?

 いや、当時のお父さんは悪くないのかもしれないけど、娘には黙っててよ!

 すごく複雑だよ!


 「落ち着け。

  お前にもその血が流れているんだ」

 「……えっ?」


 何言ってんだコイツ。


 「コレは俺が私用で使ってる睡眠導入剤だ」

 「お、おう」

 「睡眠導入剤なら副作用もないから安心だ。

  ここで京ちゃんをゲットだぜ!」

 「……お父さん」


 お父さん、そこまで私のことを考えてくれてたんだ。

 それなら、私だって覚悟を決めるよ!

 きょ、京ちゃんと婚前交渉……えへへ……。


 5/9


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         .|'  .|:/:./:.∧:.:::::.:.::::.:: |::::::|:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.; ´        |イ:.:.:./ .|
         .|  |:/:.:/:∧:.::::.:.:. Ⅳ::::::|':::::::::::::::::::::::::: -‐--- '´           '::::/i/
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 6/9


 ……
 …

 チャンスは一度。

 勝負下着は履いた。

 空き教室も確保した。

 婚姻届も手に入れた。

 あとはさり気なく京ちゃんに睡眠導入剤を仕込むだけ。

 ふふっ、待っててね京ちゃん。

 これで京ちゃんは魔法使いにはなれないね。


 「京ちゃん、お昼ご飯食べよ」

 「おう。今日は普通に食べさせてくれるのな」

 「も、もー!

  昨日のことは忘れてよ!」

 「いや、ぜってー忘れねー!

  しばらくからかってやる」

 「ひどいよ!」


 ぅひひひひ。

 京ちゃんが構ってくれて嬉しいな。

 っとそうじゃない!

 いつもは流されちゃうけど今日は違うよ!

 今日こそは! 今日こそは決着つけるんだから!


 7/9


 「京ちゃんはいつものでいいよね?」

 「おっ、レディースランチ頼んでくれるのか?」

 「どーせ頼まれるんなら言われる前に頼んじゃうだけですー」

 「咲さんかわいい!」

 「も、もー!

  からかうのはよしてよ!」


 やったっ!

 京ちゃんに可愛いって言われちゃった!

 ふふっ、いろんな人に『咲さんかわいい』って言われるけど、京ちゃんに言われるのが一番だよね。


 「咲はサラダうどんでいいか?」

 「うん」

 「オッケー。

  それじゃ、俺は学食の席でも確保しとくかな」


 ーーチャンス!

 京ちゃんが離れたこの隙こそが好機ッ!

 お父さんから渡された薬を取り出す。

 ああ、お父さん、お母さん、お姉ちゃん。

 私は今日、女にされちゃうのーー。






 「はい、京ちゃん。

  レディースランチだよ」




 


 9/9


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{    「なぁ、咲。
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ       なんでレディースランチに大量の錠剤が乗ってるんだ?」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
        , </////////////////}____{/////////////////> 、
      //////////////////////|    |////////////////////∧
       {/////////////////////∧  ,'//////////////////////}
       |//////////////////////∧ ////////////////////////|


            _,.......---............_
         ,. : ´: : : : : : : : : : : : : :` : : . 、
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
     /: : : / : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : : : : : : : :'
    .': : : /: : : : : :/: : : :/: :.| : : : : |: : : : : : : :、: : :.'.

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    |: : : |: : : : 、|__/_}__/Nノ: : N、|_}_,:|: : : : | : : :'.
    |: : :ハ: |: : : ハ: / /:イ  }: :/:/ }: ∧:/: : : : ト、}: :.|
    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
      `\}、: 、    /:/:/:/:/:/:/:/:/ ム:/:人: :{     「あっ、いや、その、これは……」
     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
      /  |::| |::::::>  ____ソイ⌒∨
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    |     |    `ー=-r-- ´ ,:   |


 カン!

久しぶりにシチュ募集。既存カプじゃないと書けない
拾えるものは頑張って拾います


 1/10


 須賀咲ちゃんです。

 今日は京ちゃんが飲み会で遅くなります。

 金曜日だからいいけれど、こんなに遅くなるなんていつも大変だなぁ。

 お嫁さんにできることは、帰ってきた時にすぐにお風呂に入れるようにすることだよね。

 ご飯は食べてくるって言ってたから手抜きです。


 「咲……、京ちゃんが帰ってこない時はサラダうどん?」

 「たまにはいいでしょ」

 「お菓子……」

 「もー、いつも言ってるけどその年でそんなに食べると太るよ?」

 「それは困る」


 お姉ちゃんもお菓子お菓子言ってて構ってほしいってのはあるんだろうなーと思う。

 ……いや、お姉ちゃんだし本当にお菓子食べたいのもあるのかな。

 大人なんだからある程度は自分で分別つけないと。


 「わかった。我慢する」

 「今日は聞き分けがいいね?」

 「うん。京ちゃんにアイス買ってきてもらう」

 「もー、今日は遅いのに」

 「大丈夫。咲の分も買ってきてもらう予定」

 「そういう問題じゃないでしょ!」

 「照、照。

  おとーさんの分も頼んだよな?」

 「おとーさんの分はない」

 「なんで……?」


 2/10


 「おとーさんの年だと厳しいもんね?」

 「いくら年寄りでもアイス一個で死んだりしねーよ!?」

 「糖分摂取は危険」

 「お前ら……年を取ってから自分に返ってくるんだからなー」

 「ひっどい。

  娘にそういうこと言うんだー?」

 「娘だから言うんだろー」


 さて、おとーさんを弄るのもこれくらいにしますか。


 「あっ、京ちゃん帰ってくるってさ」

 「迎えに行く」

 「ちょっと、お姉ちゃん!?」


 お姉ちゃんがトテテと玄関に向かって駆け出していく。

 もー、お菓子が関わってる時ばっかり俊敏なんだから!

 いつもはダメダメなくせに、麻雀とお菓子ばっかり!


 「大体、お出迎えをするのはお嫁さんの役割なんだからね」


 なんでお姉ちゃんが先に行くのかなー。

 でもー、お嫁さんだし焦る必要はないよねー?

 京ちゃんが酔ってるってことはー、今日はデレデレだしー?

 ぅへへへへ。ダメだよ京ちゃん! 今日はお姉ちゃんもお父さんもいるんだから!


 「ただいまー」

 「はいはい。ちょっと待っててねー」


 玄関から京ちゃんの声が聞こえる。

 はいはい、すぐに行きますよー。


 3/10


               __  /⌒ヽ
                 ⌒\ ∨   ヽ___
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          / イ / // : l  |    ' / !  从 |  :   :.
         .'/  ' ' /-|-{ {  |  /}/  | / } }  |    .
         }'  / |Ⅵ { 从  '  ,     }/ /イ   }     .
           / イ | l{   { ∨/      '    }   ∧ :   :.
          ´  | {|从三三 /   三三三 /  /--、| ∧{
                {从 |     ,            ムイ r 、 }} /} \
               |                ノ ' }/イ/
                {               _,ノ      「咲ー!!」
                   人       _,..::ァ       r }/
                     `     ゝ - '   イ   |/
                        `  ーr  ´  ___|_
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                        | γ´__`Y       |:::|:::::/ ニニ   \_,イニニニ  ∨:::/:::::::::::::!
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    ´ T T ―r――r、―――――‐ '     }


 4/10


 「……あれ、咲の匂いじゃない?」

 「きょ、京ちゃ……首筋に息が当たって……」

 「な、な、な、な……何してるのー!!」


 そこにいたのはお姉ちゃんをギュッと抱きしめてほっぺたにキスをしている京ちゃんの姿。

 ちょっと京ちゃん! 何やってるの!


 「きょ、京ちゃん、激しい……」

 「お姉ちゃんも何言ってるの!」

 「あれー? 咲が二人ー?

  こっちが本物かー?」

 「ちょっと! 抱きついて誤魔化さないの!」

 「……ふぇぇ」

 「お姉ちゃんはとろけないの!」

 「こっちが本物かー!」

 「二人とも抱きしめておいて何言ってるの!」


 京ちゃんがお姉ちゃんを抱きしめたまま私も抱きしめる。

 割と本気で抵抗するんだけど京ちゃんの力にかなわない。

 胸をドンドンと叩くけれど全く効いていない。


 「いいじゃん咲ー」

 「きょ、京ちゃぁ……」

 「いや、普通にお酒くさいからダメ」

 「ぅぇー……」


 げっそりした顔でうなだれる京ちゃん。

 もー、玄関で倒れ込まないの……!?

 京ちゃんが私たちにうなだれかかってくる。

 もちろん可愛い可愛い文学淑女咲ちゃんが京ちゃんの重さを支えきれるはずもない。

 そしてお姉ちゃんは抱きつかれたときからフリーズして無抵抗だ。

 つまりーー


 5/10


         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
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       {∧          「ノ|/}/イ
      '  、       | /`/ } '     「……zzz」バタン
         } ∧     /イ   /
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          ,. . : ´: : : : : : : : : `: : . 、
        ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
      /: : : : : : : : , : ,: : : : : : : : : :\: \

     /___,__: : : /: /__{:|: : :|: : : : : ヽ: ヽ
    ' __,./_/___/_/|:|__|--==: V : : : V: ::.

    /: :,: : : l : |: :|{ -| |-:l:| : : |l{,:-|--:|、|: : : :V: :
   ' : /:/: : : : |´八: { {: 从: : :{ \} 、}|:∧: : : | : |
  / イ|:l': : : :{: | ,ィチ雫ミ  \_:、 ィチ雫ミ: |: }: :| : |
     l'|: : : :∧{{ _)::刈      _):刈 V|/: /: : |
     |: : :,: :{人 弋zり     弋zり ノ'}: /}: ,: |
     |: :∧:乂l}         ,         /イ ノ/}/
      l/ \叭                 ムイ://    「おいちょっとカメラ止めろ」
           ゝ     ´`      イ}: /}'
            \>       </|/
            从 :|  `´  |: :/
             /⌒ |      |⌒\
           /.........∧     /...........\


 何でお姉ちゃんまで押し倒してるの!

 お姉ちゃん固まってるし!

 京ちゃん重いから私じゃ動かせないし!

 こんなところ子供達に見られたらどーするの!


 「……zzz」

 「ちょっ、京ちゃん……変なところに息が……」

 「京ちゃん! そっちじゃない! こっち!」

 「ぁぅ……」


 京ちゃんの背中をドンドン叩くけれど目が覚める様子はない。

 こんなに重症なのは久しぶりだよ、もー!


 「何やってんだ?」

 「おとーさん! 早く助けて!」

 「お、おとーさん……」


 おとーさんはよ!

 ほら! お姉ちゃん発情してる!

 こういうときのための男手でしょ!

 たまには男として役に立ってよ!


 7/10

        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、

        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!

       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
         `┼'7        リ  /::ト!    「よしっ、カメラに収めたぞ」
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |



:;,.:;,.:;,:;:;,:.;:,.:;,...:...;:;.....:;::;;...               ....:;.:,:;,:.:.:,,,:;:;,,,,.,:;::,.,:;;:.,.:;::,;.:;,:.;:,;,.;
:;.:;,.::.,::,:;:,;,:.,;.;;.,:.;,:,::.;..:;..      ,,.:.:.::. ̄:.:.:.. .、   :;:;:;:;:;;  rァ  ,,.,:;:;:;:;:;;:;:;:;::;,.:;
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:;,.;,...:;,:.;,:;.:,,.;..;:,;.:;;:;,.:;  厶イ::/:::::::'.ニ\::::|/○}イ:::ィ:N   .l    ノ      ,.;:,;.,.
:,;.:;.;.;;.:,;.:;,::,:::.;,:..;:,;.,:.;    |Λ:〔ト、'.ニニヽ|-ニニノイノ .ノ    }. 斗'        ::;:;,.
:;,.:,;:,:.:.;.:.;:;,:;.:,;:;.:,:,:.;:  ノ)   `}:入       /ン     ´           ;:,.;:;   「お と ー さ ん ?」
:.;,:.;:,:.,::.:,:.;,:;.:,;:;.:;:    `    }Λ{:.>r--- ´l<_                   ,:,;.:;
:,;:.;..;,:;.:,;:::.;,:;.:;:   ___   r--y''"´ |   ノ    ̄二二ヽ  .  -‐'フ    .,:.;:,
:,;.:;.:,::.:,;.::,;...:;  ./    )  .|     ‘. ̄´ /   .ィ⌒ 、 ヽ'く   /    '',,::
:,;:.;.;,:;.:;,:;,:;:,;:..   l 厂 ̄   Λ     ‘. ./  .イl7    、  ` ァ        ;:.,:;.
:,;:;.:;,:;...:.:.:...:,;:,.. ヾ     イ  \    ‘ / .ィl|:|ル      \/     ,.....,:,:;.:,
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:,;.:.;;.;,:::;,:,:.;.;;.,:;:,:,:,:;..;.;,:;. \\ :|   ̄ /liノ心     〕ト、//ヽl  ,.,,:;,.:;,:;.,:;.:,:.,.:,;:


 8/10


 「ホームビデオホームビデオ」

 「子供にこんなもの見せられるわけないでしょ!」

 「えー、ほら、これ持っておくと得だし」

 「何に使う気!?」

 「そりゃー咲に脅されたときとかに……」

 「娘に対してそんなもの使わないの!」

 「咲ー……」

 「ぅひ!

  京ちゃんは首筋に息かけないの!」

 「京ちゃん……」

 「お姉ちゃんは発情しないの!」

 「さっきから大変だなー」

 「もー!!」

 「ぁ……」

 「……zzz」

 「京ちゃん、首筋はダメ……」

 「(……姉妹は母に似るもんだな)」

 「おとーさん、今何考えたの!?」

 「いや、別にー?」

    ∨: : ::/: : : : ::/: ; ≠/77─.-: /!: | !: : :‐ト l、!: : |: : : : ',: : : : : : |: :  ',
    ∨: /: : : : イ´: :/ // : : : : :/ : :! |: : : l l::!l:`:ト、: : : :! : : : : : | : : \
    ',::l: : : : : : l: : / /'  ,'⌒: / /:/  : : イ` !: |::∧|:\: | : : : : : l:!:l: : : : :
     ト、: : : : : j: / /   /: :/. ,':   l: ::/   リ レ  lヘ: : :|: : : : : :l:ト|: : : : ヽ
     | :!: : !: : V |_ 三!∠、  /   : :/--_./-   ヽ ',: :! : : : : :, :!  ヽ: : :\
      |: : l :| /{:::;、:::::::::::/ト     レ' イ::::::三::::ト、  ヽ:!: : : : :/::l       ̄
      ト、: ',:l ヽ 廴Y二!ニヽ .::::::::::::::.... 廴Y::ノ::イ` ゞ/:y: : :ノ:/: : !

.       ∧:',:!         :::::::::::::::::::::::    ̄ ̄   {イ: /:': : : :{
      :|  \   /////      '    /////⊂ レ イ:i 、: : ::
      :|   !:ト、                    ,'  /::/ \: ',
 |      ::|   ',:li:ヽ      `ー --         ノ: :{     \    「……」
 ',     :|    l::li::::'.,                ノフ ヽ:',
  ',    :|     ::li:::::::ト              <{: /   丶
      :|   /∧::li::::::ヽ >       イ    `
   ',       // ',::::li::::::::\  ` - ´  ,'
    ',.    //  ∨:li::::::::::::\       {.、


 9/10


 ……
 …

 ・次の日


                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
                    | ∧ U         ∧,イ     「照さん、咲がめっちゃキレてるんですが何か知りませんか?」
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
                ,...<////∧  ,     |/////> 、
          , <///////////\   ///////////> 、
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                 _. . : :―――: . .
             ,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、

            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           .:' : : /:,: : : : : : : : : 、: : : : : : : ヽ : : ヽ
           /: : :/: :/:/: :, : : : : : : |: : :!: : : |: : ∨: :∧
          , : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
           /: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
         /: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
          ̄´  |: }从:{   ⌒Y   ∨  ⌒Y }: :/}/Y : ′
           |: : : :/   乂_ノ     乂_ノ /:イ  /: :,′
           |: : : { ////        ////r-: ': : /   「知らない……」ムフー
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
               {/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
               {`ー∧ /:∧:.、  |- r'


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     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////    「咲さん!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////     実家に帰るなら是非うちに!!!!!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


      '. : :.'. : : :.'._」 i -‐i‐‐|: :|: {_____i:.i__i: :i   i: : ハ: : : :ハ: {__i:}  |
     ∧:_:_:!>''"! l !_ . ハ_」_i:.|ハ: : : : : |. :{´i ̄:.「~¨`ヽ: : : :.}: : :.:`ヽ|
     /        .!. : : :!; <{: | i:.| |: : : : : |: : 八: : | |: : ハ: : : ': : : : : :.:|
.    /     { . :´: :! xく:|ヽ! iヘ:「ヽ! 八: : : :.:|ヽ:「 \| |:.:/ |: :./ : : :': : : .|
   /  ,  .∧ : : : i: :|ヽ| ,」⊥jL ヽ  \: :.|ヽァテ¬=ミ、 |ハ'. : :./. : : : |
  ,'. :イイ: : : :. : : {ヽ|,.ァ7'"⌒ヽ`ヽ   ヽ|  ん'.:::::::ハ`Y /: : :/ : : : : :|
  ,''´ | |: : : ∧: :Y 〃 ん'.::::::::ハ         { {::::::::::::i:} }}': :/ヘ: : : : : :.|
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       |: : : : : : ! \ .Vゝ--' ノ        ゝ--- '     /. : :./ ノ
       |: : /{: :八 个 > '~´     ,        :.:.:::::   ;  /.: : :/
       |: / ヽ: :.:iヽハ   ::.:.::               /_,ノィ: :/   「ニフラム」
       |/   \| ゝ:.      、ー― ァ        /: :./ ノ:/
                }ヘ、        ̄         .イイ/  /
                |: />. .             .イ:./ ノ
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                       /.:|         /.:::::::::::\

 カン!


 513
 【酔って帰ってくる京ちゃん】

久々のみやながけ頑張ります


 1/9

 505
 【梅雨の日のみやながけ】


 「おーい、咲ー?」

 「つーん」

 「さ、さきぃー……」


 須賀咲ちゃんです。

 ただいま激おこです。

 こんな日に限って雨が降っているので京ちゃんも外に出れません。

 仕事はお休みです。

 昨日のことで気まずいけれど、京ちゃんは逃げることもできません。

 モノで釣ることもできません。

 というわけで、しばらくは激おこ咲ちゃんで京ちゃんを困らせちゃうんだから!


 「その、機嫌治してくれよ」

 「じゃあ京ちゃんは私が他の男の人に同じことしてたらそんなこと言える?」

 「うぐ……」


 私が許可する範囲(京ちゃんポイント)でお姉ちゃんと触れ合うのは構わないよ。

 でも、そうじゃない時はダメなの!

 家にいて京ちゃんの帰りを待ってるのにそんなことされたら不安になるもん。

 ぜーんぶ京ちゃんが悪いっ!


 2/9


 「ごめんっ!

  もうそんなに飲まないようにするからっ!」

 「別にそれはいーよ。

  お仕事でしょ」

 「そ、そうだけど……」


 それに、京ちゃんが酔いつぶれなかったらいつものデレ芸も見れなくなっちゃう。

 それはそれで困る乙女心です。

 面倒臭い? これは正当な怒りだよっ!

 ハーレムなんて許さないんだからねっ!


 「ふーんだ。

  どーせ京ちゃんは他の人にもそんなことするんでしょー?」

 「そんなことないよっ!

  その、咲じゃないことは気づいてた、はず」

 「(それは知ってるけどさ)」


 酔ってても、相手がお姉ちゃんでも私を判別してくれるのは正直嬉しい。

 でも、私をお嫁さんとして優先してもらうのは当然だよね。

 だから怒るのは当然なんだよ。

 正直、今はおろおろしてる京ちゃんを見てるのが面白いってのもあるけど。

 いつもリードしてくれている京ちゃんを困らせるのも悪くないね!

 夜はリードしてもらう方が大好物だけど。


 3/9


 「京ちゃんは酔ってたら誰でもいいんだー。

  わー、これは責任取ってもらわないといけないなー」

 「お、お姫様。

  どうすればよろしいでしょうか?」

 「……デレて」

 「へっ?」


              _____
          ,. . : ´: : : : : : : : : `: : . 、
        ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
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 4/9


 「ふーん。

  京ちゃんはお姉ちゃんの頬っぺたにはキスするのにお嫁さんにはデレられないの?」

 「その、具体的には?」

 「それを考えるのも旦那さんの役目ですー」

 「(ま、マジで……?)」

 「京ちゃんには出来ないのかなー?

  私、悲しいな……」

 「えーっと、ちょっと待て!」

 「待たないもん」

 「えっと、咲、愛してるぞ」

 「そんなやるせない言葉じゃダメー」

 「うぐぐっ!?」

 「やっぱり京ちゃんは酔ってたら誰でもいいんだー。

  そうだよねー。私よりもおっぱい大きい女の人の方がいいもんねー」


 ……最初は京ちゃんを困らせようと思ってただけだけど、自分で言ってて腹たってきた!

 お姉ちゃんが私に似ていたから、って言うならともかく、他の人だったら激おこぷんぷん丸だよ!


 「……それは違うぞ、咲」

 「ぅひ」


 京ちゃんがすごく真面目な顔をして私の肩を掴んだ。

 ちょ、ちょっとなにするの!

 ドキっとしたじゃん! そんなにチョロくないんだからね!


 5/9


         /             /    /  / 〃                i{   | \
       /           /    /  / 〃         |         i{   |
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   __/      /     ′  〃 /{  ハ   {    |  |ヽ
 ⌒ ̄ ̄ ̄ ̄  ア        i{    l l  i{{ l i{   {    |  | }  i{       /
.          /  ィ'       i{    | l 从| l i{   {    |  | } 从   〃   ′    l
         {/ /       i{    |jI斗===ミ i{   {    |   厂}/}/ }/ }   /⌒ 、
            '         ∧  狄Ⅵ汞≧八  {\  | ィ'“ 汞笊ぅ/ / 厂^ l    ′
         /  /    { ', {   ∨こリ \l   、! /   Vこツ{/i /    从  ′
        /  /    人 ', ',{            }ノ          }/   / ハ/
       ∠  ∠   イ  l\ 、 V                       }   / /   「確かに、巨乳にはみんなの夢が詰まっている」
                  八  !  Ⅵ ヽl          j               l=‐≦/
                   \〉   v 汯         {              爪 〃
                    }  ∧                        / //
                       \{ 込、    ___           /{ ィ/
                     _ -=\   に ̄ ̄_)       {从
                      〃    }N\            /   j_ノ_}Y
                       ri{      i{   、          /_ -=ニニニニ|
                       |ム      i{    ー―― r≦ニニニニニニニ=|
                       |ニ}    /{            |ニニニニニニニニ=‐ |


      /      /  /|   | |    ヽ       \
.       /  /  / / / |  |. |   | |   |   ', ヽ    ∧
     /  /  /./ / |  | |   | _|L.--|.,,,_  |  |   :l ',
     /  /  |  ト|_,r|''´|`:|   |  |\ | `ト| :|    | :|
    /   |   | ィ| |─ト :|ヽ  | / ̄V|  | :| |   |  |
    /   |   レ´| \|_\|  ト、. |::::彡三=、 :| ./ / /   !
   /彡イ |    ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / /   |、
.      |  ヽ  ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' |  ハ!
.      |   ト、 || | ';::::::::!:|::::::::::   ヾ、;;;;;;;ノ  |/ ハ  / |
.      |    ハ, \:::ヾ.;;;;;...'   ,          ハ /  /    「叩き潰すよ?」
.      | /ヘ ヽ..ハ                  ハ// /
        /    \トハ      ー_,ア     ノ'´//
               |ゝ、           //イ/
              |人> ._       <:| / /
                \|\|  ー<   :|´
                     |        :|> 、
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           / : /: : / : : ヽー-、
            /. : :, !: iハ!/メ、.i | \
            イ : :{ ヽN  'i:!/!人iヽi
         _1: : :i(    _ 丶:\
        /   `Yリヽ   '、_)'´!`ー`    「でも、貧乳はみんなに夢を分け与えたから小さいんだよっ!!」
      /:::..     |  ,. _/
.      /.::、::    ト、ィ'
      / ::::::|::    !;-!
    /  ::::|::     ! ヽ、        ,:-‐クヽ
    /    ::!::..   ⊥__!_      /  ..:ノ)
   /     |::::..         ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
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 /::      `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__       /!   i      / iu-゙、
/----、\   ::::/ |::  ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::.         _,.-‐'"

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      ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
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    八:{、:、__ \:lヽ  Vり         ヒり/:イ:/: :|
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     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
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 「だから貧乳だからと言って嘆くことはない。

  咲は家族を幸せにしているだろう?」

 「……」

 「俺は咲と出会えて幸せだし、今の家族といて幸せだ。

  だから、咲はそのままでいいんだ」

 「京ちゃん……」


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  ./:.::::. '´  ' :.:.:::/:∧:.:.:.:.:::.:.:.:::::.:.:::::: /|.:.:.::::':::V::;|::::::::|:.:/:::.:.:.:,狄i[_ o -i| :.:. }! |:::/ i i:. |:.: ′
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         .|:/ |:./ ∧:..:::::.:.:::.:.:: |::::::|:. /:::::::::: ゙|:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:,  '´       .| /:.: ∧|    「それで許されると思ってる?」
         .|'  .|:/:./:.∧:.:::::.:.::::.:: |::::::|:/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.; ´        |イ:.:.:./ .|
         .|  |:/:.:/:∧:.::::.:.:. Ⅳ::::::|':::::::::::::::::::::::::: -‐--- '´           '::::/i/
             .|:/:.:/:/i:.:\:::.:.:.|:iム:::::::::::::::::::::::::/      、          イ:::/|
             .|:.:./:/ .|:.:.:.:.\:.从_ムー---‐ ´                 .イ '!:/
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                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「ですよね」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
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   -‐==ニ二      ‐‐- _         `ヽ
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      /  /  /          `ヽ  : : : :

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      ./ . :/    |      | ヽ      : : : :\
    / . :/    {      i‐-ヽ     : : : :._\       \
    ./  .: :{   i  ',       ! ___\   .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄ 
   /   : : :|  i : :|     | |≠r:::rュミヾ  i{ .ハ ∨:∨ミ、
  ./ /|: : :i  :.{ : : !`ヽ    !|  {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}
 //  |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{   乂zzソ     /|: : !|
      |: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:}             {: :i : :|‐-─ 、-
        |: ト: : \ヽ|匁ソ ,            / i/| : :|:.:.:.:.:./  ヽ   「パパ、ママ!」
      |:.| }: : : :ゝ          ‐-    /   !/i|:.:.:/    i
        t|ノノ~|/Vハ    くi    ノ /.     ヽ/       |ゝ、
              \    -‐  /. :    /          ヽ
                >‐──.、. : : :.   /        -‐‐、  /
                _,「  . : :): .   /       イ  ニ=-  ~
              / f .:|  : :r     /   //     ~ ‐-ヽ
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: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ   ヽ;| |: : : |  ,≧:|_  マ:|',:. :  |:: }
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.  l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ    ヽj  i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
.  |: : : : :,:.A | { :::::::::: }        .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
.  |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ        `゙'''''´  .//ノ-‐''" ̄ ヾ  「またイチャイチャしてる!」
  .レi: : / ヽ∧ ⊂⊃   `     ⊂⊃  " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
ー==,.∨ ̄ミ=',      .___,   .    /≡ィ゙\: : : : : : :
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 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |   「いつものこと」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
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 カン!

このあとメチャクチャ


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 【京咲照幼馴染】


 「これからは咲も一緒の高校」

 「ううっ、緊張する……」

 「咲なら大丈夫。

  そして私と麻雀部デビューしよう。

  美人麻雀姉妹として有名になってプロデビュー。

  金髪爽やかイケメンをゲットして引退、まで予知した」

 「なんで高校に入学するだけでそこまで決まっちゃうの!?

  それに、私麻雀やらないよ!」

 「……やらないの?」

 「そ、そんなにしょんぼりされると……。

  だって、目立つところに行くの嫌だし」

 「(´・ω・`)しょぼーん」


 そう、今日は私の妹である宮永咲の高校デビューの日だ。

 私が高校三年生、咲は高校一年生。

 私は咲のことが心配で心配で仕方ない。

 だから部活中も咲を見張れるように同じ部活に入ってもらおうと思ったのに……。


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 「じゃあ大会に出なくてもいいから入ればいい。

  どうせ団体戦の人数は足りないから」

 「私物化しすぎでしょ!」

 「三人しかいないから大丈夫。

  部長もベッドを持ち込んでる」

 「自分用のベッドを持ち込むってどうなの!?

  それが入る部室ってのもおかしいよ!

  そんなに大きいのに三人しかいないの!?」

 「そんなに嫌?」

 「……た、大会とかに出ないなら嫌ってわけじゃないけど。

  その、やりたいことあるし」

 「!?」


 なんと、私の知らないうちに咲は自分の趣味を見つけていたらしい。

 それならば姉として支援するしかない。


 「ハンドボール部のマネージャーやろうかなって、えへへ……」

 「ハンド部?」

 「べ、別に他意はないよ!?

  ただ中学校時代もそれっぽいことしてたし!?

  高校を機にちゃんとやるのもありかなって!」

 「……咲」


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.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

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人_    u              j.: .:|    「うちにハンド部はない……」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
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  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ     「……えっ!?」
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
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      ///∧   Kヽ、

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 「う、嘘だっ」

 「ハンド部がある高校のほうが珍しい」

 「そういえばそうだけど……。

  じゃあ京ちゃんどうするのかな」

 「京ちゃん?」

 「あっ!

  べ、別に京ちゃんがやるからマネージャーやろうかな、なんて考えてたわけじゃないからね!?

  ただ単に興味があるっていうか!」

 「そっか……。

  京ちゃんの入る部活は盲点だった」

 「お姉ちゃん?」


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´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|   「麻雀部やめる」
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
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            {: :/从 ○   }/ ○ }イ|: 从
           Ⅳ乂{ ""      "" ム':/    「お姉ちゃん!?」
              人 u r‐ - ‐v  人}'
              >`二二´<

            /::::::::::{   r/:::::::::\
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 「咲はずるい。

  私がいなかった2年間でそんなことをしてたの?」

 「別にずるくないもん!

  それにお姉ちゃんはインターハイ個人二連覇なんでしょ!

  三連覇もかかってるし頑張らなきゃ!」

 「それより青春の方が重要」

 「今、夏にかけて全力を尽くしてる高校生全員に喧嘩を売ってるよ」

 「咲、冷静に考えよう。

  麻雀をしても恋人は出来ないけど、マネージャーをすれば金髪イケメン高身長が夫になってくれる。

  人生単位で考えれば結婚できる方がいい。

  麻雀より京ちゃん」

 「マネージャーをしてもそんな有料物件はできませんから!

  それに京ちゃんはお姉ちゃんのモノじゃないもん!」

 「咲のモノでもない」

 「ぐ、ぐぬぬぬ……」


 ーーそう、姉妹仲はいいと思っているけれども、こと恋愛に関してはこんな感じだ


 私たちには幼馴染がいる。

 ちょっとエッチだけど真っ直ぐで、すぐにドジをする私たちのお世話を焼いてくれる。

 そしてコミュニケーション能力が高くて、口下手な私たちの間に入って友達を作ってくれた。

 自分の意見をちゃんと口に出せるようになった私たちは、親ともちゃんと話し合った。

 その結果、非常に良好な家族関係を作っている。

 京ちゃんから何かをしたわけじゃないけれど、間接的に私たちを救ってくれた恩人だ。


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                        _ , 、

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                  Y {{ |Y }  从∧  _    八{
                「l | || | | |    Ⅵ 、 ` ー` イ / '    「よっ、咲!」
                { ー '' ' | /^〉 「//}` ー ´r'-、
                    |       ' ノ_,」// |    |/()|
                 :.   /´ //////∧_ r '///>- 、
                   ∧ _人 イ///////∧-}//////////> 、
                {//\___「///////// ∨////////////∧
                 |////()/}//////////{/////====/// //|
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            ∨//////イ////////////////////// ///∧

               マ//// |//////////(_)///////// {//////}
                ̄   |/////////////////////,イ///// |
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ー    |:.:.:.\| i| ノ{:::::ハ      乂ー-ソ j/  V:.:.:.:.:|
      |:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ               .:.:.:.:ハ|
      |:.:.:.:.:.:.∧      ′    ""     /:.:.:./
      |:.:.:.:.:.:.:.:ハ ""             厂:.:.:/j/     「京ちゃん、おはよっ」
      |:.:.:八|:.:.八      r-,     /:.:.:.:/
      |:./  \:.:{\          /  |:.::/
      |:     \  >  .. _  イ   リ/
                  __]       {___
                _/三l       /三三三≧=-__
           _x<三ニ/´ /     /ニ三三三三三三三>

.         r≦三三ニニ/      /三三三三三三三>´
         /|三三三三ニ{____/ニ三三三三三三>´      \

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 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
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.     /:Ⅴ         ""  ノ   |   「京ちゃん、ひさしぶり」
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           |        | |


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 「あっ、そっか。

  咲はこれから照さんと一緒に登校するのか」

 「うーん?

  日によるんじゃないかな」

 「朝練の有無で変わってきたりもする」

 「そっかァ……。

  照さんは麻雀部に入ってますしね」

 「それはさっきまでの話」

 「?」

 「お姉ちゃんの言ってることは放っておいていいよ……。

  それより、京ちゃんは部活どーするの?」

 「そう、それが重要」

 「部活かァ……。

  ハンドボールないんだよね」

 「サッカーとかバスケでもやるの?

  そ、それならそっちのマネージャーやろうかな(ボソッ」

 「咲、ずるい。私もやる」

 「?

  まだそんなに考えてねーけど、運動部には入る気ないよ」

 「えっ?」

 「京ちゃん、どういうこと?」

 「どういうことも何も、なんか中学で燃え尽きちゃった感じがするんだよね。

  もっと別の青春を探したいっつーか」

 「……(京ちゃんの運動を見れない。咲はずるい)」

 「(べ、別に私が悪いわけじゃないでしょ!

   京ちゃん運動しないんだ……)」


 京ちゃんが格好良くスポーツをしているところを見たかっただけに、とても残念。

 咲は中学時代に見れたんだからずるい。


 8/10


 「形だけ文化部に入ってみよーかな」

 「……!!」


 閃いた。

 私は天才かもしれない。


 「それなら麻雀部に来るといい。

  数人しかいないから好きにできる」

 「麻雀?

  俺、麻雀やったことないっすよ」

 「麻雀ができなくても問題ない。

  もし興味があるなら私が教えてあげる。

  ないなら一緒にお茶でもしていればいい」

 「えー……。

  それはそれで気まずいですよ。

  照さん以外もいるんですよね?」

 「女子が二人だけ」

 「うーん。

  そんな気持ちで入部したらその二人に悪いじゃないですか」


 ぐぬぬ、京ちゃんは乗り気じゃないみたい。


 「部活に在籍する理由なんて何でもいい。

  初心者を断っていたらそこは成り立たない。

  別に大会に出て優勝しろってわけじゃない。

  出なくてもいい」

 「お姉ちゃん……早口で必死すぎるよ……」

 「それに、部の体裁を保つための幽霊部員だっている。

  他の部活に入るより気楽に入れる。

  正直、京ちゃんに茶道部とか文芸部は向いていない」

 「うぐっ、確かにそーですね」

 「ぶ、文芸部は悪くないんじゃないかな……なんて……」


 咲が何か言っているけど、気にしない。

 もう一押し。


 9/10


 「わかった。このケーキバイキングのチケットで手を打とう」

 「お姉ちゃんが物的交渉に出た!?

  それも甘い物!?」

 「て、照さんが甘い物をくれるなんて……。

  わかりましたよ。入るだけ入ってみます」


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      /: : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : .    ニlニ

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       i| : : : | ∨ 八:ト、: : | N: リ: : :|l : : |
.        八: : { l  ____ ` \| ___|/ | : 八: : |l
      /:リ \N '~⌒``     ´⌒``〕/ ;__: :八
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    .: /:__: : : :圦 lヽ  r    ┐  // /: : /): :\   「やったっ!」
    /: l l\\: : : :| .!     ノ  .:'_/ 厶 "/: ト、: :ヽ
    .'  |八 :\\__| .!>  __ . イ´ 、__フ‐<ヽ.: :| \:|
.     .′ V.rヽ _|___       |   /_〔 ̄ | V    〕
        //.へ`ー-:.、Υ   八      l  |
        |{/´ ̄〕    !、___/ヽ    /' \
.         八   '′   l    /  ∧  〈 、   \
      /   \    .'.  /   /_   ∨´   \
     / -‐== /   ∧  / /   :_   :./⌒ヽ. >
    \............./    =- V / -‐=':._    ∨ヽ__/
      Υ⌒/    .′.:〔二〕´     :._    V´/
      |ニ/    :   ∧〔\    八    ∨
      |_V      .! :/ N'  \    个:、_/


 「ケーキバイキングは別にいいですよ。

  照さんからケーキを取り上げるなんて出来ません……」

 「大丈夫。三人分のチケットがある。

  咲も一緒に行こう」

 「お姉ちゃん……!

  わ、私も麻雀部に入ろうかな?」

 「……咲は麻雀やらないって言ってたのに」

 「ぐぬぬ、お姉ちゃんごめんね?」

 「許す」

 「おおっ、照さんがお姉さんしてる」

 「そう、私はお姉さん。

  だから高校までも案内してあげるし、終わったら部室まで案内してあげる」

 「お姉ちゃんが頼もしい!」

 「じゃあ、こっち」


 やった。京ちゃんも咲も同じ部活に入ってくれる。

 私はあと1年しかいないけれど、この1年間はとっても大切なものになると思う。

 そのためにも、頼れるお姉ちゃんとしての一面を見せておこう!


 10/10

                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \   「照さん、そっちは高校の方向じゃないっす」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
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    {: : {-从: : :{/ ̄ テ雫ミ/イ /イ }イ雫}: : /:/:| リ\}

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     , --r--,\ ,-- 、_____  人: /  \〉
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.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|     「し、しししし知ってるし」
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人_    u              j.: .:|
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 カン!

ネタがあったら続くかもしれない


 1/9

 【照の戦場】
 京咲照幼馴染2


 「咲、京ちゃん、早く」

 「そんな焦ったってケーキは逃げませんよー」

 「普段運動しないくせにこんな時ばかり素早いんだから」

 「えへへ……」

 「もー、えへへじゃないの」


 今日は前に約束したケーキバイキングにやってきた。

 こうして咲や京ちゃんと出かけるのは久しぶりだ。

 私が高校生、二人が中学の頃はそういう機会が少なかった。

 小学校の頃はあったのに、やっぱり学年が違うと自然と離れ離れになってしまう。

 やっぱり、咲はずるい。

 それに、京ちゃんもずるい。


 「照さんはまぁ……、食べるとして。

  咲はどーすんの」

 「どーいう意味?」

 「この前、ちょっと体重気にしてたじゃん」

 「普通本人に言う!?

  デリカシーがなさすぎるよ!」

 「?

  咲はもうちょっと太っても大丈夫」

 「ひゃぁぁぁ!?

  いきなり何するの!」


 咲のお腹をつまんでプニプニしてみると、怒られてしまった。

 咲は細いからもうちょっと太って柔らかくなった方がいい。


 2/9


 「やっぱり、もうちょっと柔らかい方がいい」

 「お、お、お、お姉ちゃん!

  こんなところで何するの!」

 「?

  姉妹のスキンシップ」

 「やーい、咲が照れてやんの」

 「うるさいよっ!」

 「次は京ちゃん」

 「「!?」」


           -‐──‐-

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゛=!_    \ `ー-、_  _/
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 3/9


 ……
 …

 ・到着


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      __>::::::::::::::::::..     \::::::::::::::.    \             }\
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        /::::: -‐/ ̄ ̄ ̄/ ̄\  \}  }\     \   } ∨ /   ∧ ,  ′ /{ }\   | \   l|  \
      / /  /      /     y'⌒ヽ\人::/\    \_}/ ,/ ̄ / ∧   ∨,√|   \_}  \__}   \
   _ -‐    /   -‐       /  /../ / ̄ ̄ ̄\    ∨  }  ′/ ∧  | ∨ l|   }i
-‐         //           {  ,.../  {       \   |  |  |  / i|   |  l ll|   |li
、        /           \/l  l...|  |          ∨ |  |  |                   ii|    i|
 丶     ,′    >‐-      八 ll...|  |___        |   l|  |  |l    ill|   |  l ll|   |lli    ii|    i|
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           |: : : { ////        ////r-: ': : /     「幸せ……」
              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/
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 4/9


 「と、到着したと同時に照さんの皿に山盛りのケーキが……」

 「お姉ちゃん……」

 「二人ともとりにいかないの?

  美味しいよ」

 「いや、このこんもりしたケーキの山を見てもうすでにお腹いっぱいです」

 「なんか胸焼けしてきたよ。

  ぐぬぬ、なんでお姉ちゃんは太らないの」

 「……麻雀してるから?」

 「麻雀ダイエットですか。

  ちょっとネットで普及したら流行りそうですね」

 「いくら頭使ってるからって糖分摂取しすぎだよっ!?」

 「咲、やったじゃん。

  これから麻雀部でダイエットできるぜ」

 「京ちゃんうっさい!」

 「って言いながらもケーキを取るんだな」

 「せ、せっかくの券がもったいないでしょ」

 「咲、これも美味しいよ」

 「ちょっとお姉ちゃん、勝手にのせないでよ!」

 「(二人とも仲いいなぁ。

   疎外感……)」


 ん、京ちゃんが寂しそうにしてる。

 京ちゃんは空気が読めるから、姉妹で仲良くしていたら遠慮してしまうかもしれない。


 5/9


 「京ちゃんもいっぱい食べよう」

 「男子高校生の胃袋を舐めちゃダメっすよ。

  俺、結構食いますよ?」

 「運動した後だとか、いっぱい食べてたもんね」

 「腹減るしなー。

  でも甘いモノだけだとちょっと……」

 「ふふん。

  私はここによく来るから、そういうときの楽しみ方も知っている」

 「お姉ちゃん、お小遣い大丈夫なの?)」

 「読みたい本は図書館で借りてるから大丈夫」

 「まさか交友費ほとんどここに使ってるんじゃ……」

 「私に友達はいない」

 「「……」」


 そう、二人にはあまり言いたくなかったけれど、私には友達がいない。

 麻雀で全国優勝しても、どこか遠巻きに見られていた。

 近づいてきてくれないし、私から話しかけてもビクビクされる。


 「……いや、照さんって結構話題になってますよ」

 「京ちゃん、そうなの?」

 「おう。

  美人の先輩だー、だとか。高嶺の花だー、だとか」

 「それって……、高嶺の花すぎて話しかけられないパターンじゃ」

 「……でも、私と話した人は顔を赤らめてどっかに行く。

  それに、すぐに他の友達に絡まれて興奮して喋ってる」

 「それ、照さんと話せて嬉しいんじゃないですか?」

 「(正直、コミュ症な気持ちはすごくよくわかる)」

 「……いいもん。

  咲と京ちゃんがいるもん」

 「……ま、俺でよければいくらでも付き合いますよ。

  な、咲」

 「そうだね。ちょっと不安だけど」


 6/9


 咲が高校生になってから、私のテンションが高いのはそれが理由だ。

 我ながら妹離れ、京ちゃん離れが出来ていないと思う。

 でも、私はこれでいい。

 インターハイのインタビューなんかも私には向いていない。

 やっぱり、少人数の好きな人と遊ぶのが楽しい。


 「お姉ちゃんの考えがよくわかるよ……」

 「咲もコミュ症だからなァ」

 「うるさいよっ!

  京ちゃんに友達が多すぎるの!」

 「えー。

  だって一人じゃ暇じゃん」

 「咲と遊ぶ、京ちゃんと遊ぶ、麻雀をする、本を読む。

  それだけで一週間が終わっちゃう」

 「うんうん!

  お姉ちゃんの言う通り!」

 「あー、一人でやる趣味を持ってる人はそうかもしれませんね」

 「だから私は悪くない。

  というわけで、ケーキバイキングの楽しみ方」

 「あっ、そういえばそんな話でしたね」

 「ここにはケーキや甘いモノだけじゃなくて、カレーやパスタもある」

 「そういえばこういうお店って絶対に置いてあるよね。

  お姉ちゃんはその理由わかるの?」


 ふふん。お姉ちゃんは知っている。


 7/9


 「うん。

  一度舌をリセットするため。

  甘いものを楽しむために別のものを食べる」

 「あっ、確かに辛いものを食べた後に食べるのもアリですね」

 「甘いものばかりじゃ飽きちゃうよね。

  私もパスタ取ってこようかな」

 「咲は麺類好きだよなァ」

 「い、いーじゃん麺類好きだって!」

 「家族旅行をしてもサラダうどんばかり頼んでいた」

 「へぇー。

  咲、ずいぶん質素なものが好きなんだな」

 「お姉ちゃんから聞かなくても知ってるくせに!」

 「ふふふ、咲も甘いもの食べよう」

              _____
          ,. . : ´: : : : : : : : : `: : . 、
        ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
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     l'|: : : :∧{{ _)::刈      _):刈 V|/: /: : |
     |: : :,: :{人 弋zり     弋zり ノ'}: /}: ,: |   「そういえば、お姉ちゃんは舌をリセットしなくていいの?」
     |: :∧:乂l}         ,         /イ ノ/}/
      l/ \叭                 ムイ://
           ゝ     ´`      イ}: /}'
            \>       </|/
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    ′: : : : ∨  | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
   .:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :|  ∨リ : : |: :八_|: : : : : .

.   /:: : :|: : : : i{   __   \{ ,イ庁不、〕/   }: : : : : :.
  /__! ト、: : {ィ芹示、     乂:ソ  ′ 人: : : : : :
     八| \{  乂ソ          ,r: :´: :|: : : : : ::   「ーー咲」
       /: : ∧    `         /: : i: : :|: : : : : :i
       .′::/: : .       _     _: : : :|: : j : :! : : l|
      .: : :/: : :个    `    イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
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           V::/ `i:r- 、 j  .::. !/`、|:/    >、
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                 j:ハ l ::::l     ::ヽ     ::...  ≧x    「ーー私は、甘いモノを求めてここにきた」
                   /y ::::!      ::::::〉、    :::>:::7/
                      /=l  :::    ,_...::::::/::::} /´ V:::/
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                _ ,小   `ー―.v´  >'"¨∨/
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                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \    「かっこつけてお腹壊さないでくださいよ……」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
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 ・白糸台


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  |:.:|:.:.:.:.Tイ示气   ̄ 示气T:.:.:.:.:.:

  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
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  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|   「今年の一年はみんな頭がおかしいな」

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    |/ :〔!|  N ○ \|  ○ |ノ  ,リ
.   〔 八! l圦 ,,   '   ,, l //  |
       N |  .  v ァ  . ∨/  .:|     「!!!?!?!?!?!?!!?」
        ヽ|:| l_≧=ァ≦ト /_,′  八
       ノ厂| l  〔,   / / `丶、 `

      /∧ i| |  「⌒ / /  /∧
    / イ′ j ト、∧  / ′´ .イ
   :'  /    | |\ハヒ/| |ニニ/   〉    :
  /  ノ〈    i i   >ニ| |  ´y'    !     |
  .' /   〉  / j / ノ<i| |  〔___!   ト、〕
. 〔′|  `ー‐'  ///  | |  i| Υ─|  | .′

予想的中されてもオチは変わらない
友達がいなければのどっちが引越しを拒否する理由はないよね


 1/10


 【あの日、あの時、あの場所で】


 ーー幼い頃の約束を覚えている。

 彼はきっと忘れてしまっているけれど、私の中では大事な思い出。


 私と妹と、彼の三人で遊んでいた。

 彼は活動的だったけれど、私も妹も内向的だった。

 そんな私たちを無理矢理外に連れ出して一緒に遊んだ。

 煩わしく思わなかたといえば嘘になる。

 それでも、彼と一緒に遊ぶのは楽しかった。

 気づけば妹と一緒にはしゃいでいて、三人でおままごとをする。

 どちらがお嫁さん役をやるかなんて喧嘩をしたこともあったっけ。

 妹が泣いて、それに釣られて私もちょっと涙目になって。

 そんな私たちに彼は声をかけてくれた。


 「順番にやろう」


 そんなことを言って、あたふたしながらも一生懸命私たちをあやしてくれた。

 ちょっとお姉さんなのに目が潤んでしまったことが恥ずかしくて、そっぽを向いて照れ隠し。


 2/10


 「てるねえ、いつか僕と結婚しよう」


 彼のその言葉を信じて疑うことはなかった。

 いつかそうなるものだと自然に受け取った。


 ーーそれから時が経って、彼はもっとカッコよくなった。

 彼が中学二年になった時、私はもう高校生になっていた。

 その時だけ疎遠になってしまったけれど、こうして再び同じ学校に通えている。


 そんな私と彼が惹かれ合うのは当然だったのかもしれない。

 お互いに少し大人になって、そんなところに惹かれあって。


 私は高校卒業式の日、桜の木の下に呼び出された。


 彼はちょっとはにかんで、顔を真っ赤にしながら私を抱きしめた。


 そう、私たちは一つになった。


 3/10

 ……
 …

           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |   「そういう設定」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
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     \ヽーヽ └─ー/─'  \
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: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
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ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /     「いや、そんなことしてませんから」
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 4/10


 「高校卒業って何ですか。

  まだ高校入って一週間ですよ」

 「むぅ。

  こういう時は乗っかってくれればいいのに」


 ノリが悪い。

 ちなみにおままごとをしたこと以外は全部嘘。

 普通に遊んだことはいっぱいあるけれど、そんな告白を受けたことはない。


 「京ちゃんは責任を取るべき」

 「そーだよー。

  京ちゃん責任取れー」

 「咲まで何言ってんだ。

  もうちょっと棒読みじゃなくてがんばれよ!」

 「でも実際、幼馴染と結婚の約束ってするのかな?」

 「さぁ……、俺たちは普通の幼馴染だったよね」

 「京ちゃんひどい……。

  あんなことやこんなことまでしておいて……」

 「どんなことだよ!」 

 「?

  覚えてないの、京ちゃん」

 「えっ?」

 「おままごとの内容」

 「あー?

  うー、どんなんだっけ。

  少なくとも照さんの言っている感じじゃなかった気がする」

 「京ちゃんひどい」


 仕方ないからお姉さんが教えてあげよう。


 5/10

 ……
 …

 ・過去


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    /:::::://::::::::::::::;ハ     _  _     !:i:::、::::::、::::::::. : : :i  ヽ!
  ∠./‐' /:::::::::::/   > 、      ̄    /v、::ヽ:::丶:::::::.. : :!
       /::/::::/ _,ノ:::::::::` r 、     ,  イ、/  ' !::::/\::::.、: :!
     /::/;/  `ヽ、__;ィ:|:ー-`〒´-‐:':´::|    レ'  ヽ;ハノ
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            / j:::::::/:::::::/__::/  |{ |:::i  i:::ハ.∧:::::|: i:::::::i:::::|l
             { /:::::/:::::/i{  |{ ̄~|圦:::; i/ j/-j::::/:::|::::::il::: |l
                /7::::i::::/ ィ 弌ト、.   乂/'-/=ミ::/ j::i:::::::|l::::リ
          _ / |{::::ト::{〈 ら:::::::}`     ´んぅト/ /!::::::リ::/

.               八:::|从とつー '        ら::::/ 〉 ::::;:イ:::{   「あなた、このおんなはだれよ!」
              >、 } 〃〃   ,   ` ーrっ// ノ::八

                 /⌒              〃〃/}_rくノ )}
             /::::::::::/\   ^ ` ~ 、    / >=へ
                {:::::从:{   >        _  < /:i:::::::::::ヽ
                  ゝ:::(八    _}>-=≦/{_    {八::::::::ハ::}ト
                   /i |   `>/::::\    }::/ レ'
              ---=ニ¨:::::::い  / '::::::::::入   ´

               -‐=ニニ二ニニ=-

            //      {       \
        ー-=ァ /   |   ∨  i!     \
            / /  i  {\  ∨  i!  |   ニ=‐ァ
          /   i   |、 {\\ ∨  i!  |\\ \
        / ./i! i! !  | \xf笊卞\  i! |ヽ{\{=‐-`-
         { /! i ト、{\{    込少  `ヽ} ト、!ゝ\ {`
        {:{ {ハ !\ィf彡         }j } \{ハ
        ヾ八 \ } ヽ          ノ  ⌒ヽ  「あっ、その、これは……」
             八  r‐ ヽ      イ/ !/|/
              \   ̄    /  |イ/j
              _rニニ、ヽ __ -‐     i//ニニ`ヽ
           r' ―‐、 } } }  |     /ニニニニ∧
            l   〉」」‐'7==!_   _/ニニニニニニ}
            l    }   ハニi____/ニニニニニニニニ{
           i      _ノニニ|__/ニニニニニニニニニヽ
           ァ}  ー‐ /ヽニニニニニニニニニニニニニ\
           i!\___{ニ}ニニニニニニニニニニニニニ


 6/10


 ……
 …

 「私たちが一番遊んだのは昼ドラごっこ」

 「……ああ、思い出しました。

  そんなことやってましたね」

 「おとーさんとおかーさんが良く見てたんだよね」

 「情操教育に悪すぎる……」


 この時は意味なんてよくわからなかったけれど、テレビの真似事をして遊んでいた。

 何より、全員に役割を持てたのが大きかった気がする。

 どちらかがお嫁さんになると残った方が楽しめない。

 しかし昼ドラごっこならば二人とも役割を持てますぞwwwwww


 「京ちゃん、今なら二人のどっちを選ぶ?」

 「へ?」

 「そーだよ京ちゃん。

  どっちがいい?」

 「……胸タイラー姉妹に用はないかな」

 「おい」

 「表出ろ」

 「冗談だって。

  脇腹つねるな」


 京ちゃんをからかおうと思ったら、つれない態度を取られてしまった。

 少しは顔を赤くして反応してくれてもいいのに。

 仕方ないからギュッと脇腹をつまんでみる。
 


 7/10


 でも、京ちゃんが答えなくて少し安心した自分がいる。

 この心地よい三人の距離感が変わらなかったからかもしれない。

 いつか変わってしまう関係が少し怖い。


 私たちは普通の幼馴染だった。

 何気ない普通の幼馴染だったから、一緒にいて楽しい。

 これが少しずれてしまったら、それはとても悲しいことだ思う。


 「しかし今日の部活遅いですね。

  三人とも来ませんし」

 「あっ」

 「どしたの、お姉ちゃん」

 「今日は部活中止だった」

 「……は?」

 「何でそーいうことは早く言わないの!」

 「京ちゃんが悪い」

 「俺ェ!?

  俺にメールも何も来てませんよ!」

 「私は携帯持ってないし、京ちゃんが悪いね」

 「咲まで!?」

 「京ちゃんが悪い」

 「だから、帰りにアイスを奢ってもらう」

 「お姉ちゃんナイスアイディア!

  じゃ、帰ろっか」

 「お、お前らぁー!

  ……ま、いいですけど」


 ふふん、民主主義の暴力の前には勝てない。

 もちろん、今度何かあった時には逆に奢ってあげたりする。


 8/10


 「あっ、俺もひとつ思い出した」

 「何?」

 「そうやって昼ドラごっこやって、実家に帰りますって言ってどこかに行って」

 「待って、京ちゃん待って」

 「そのまま迷子になって、それを俺が探すまでがワンセットだったよな」

 「そんなことないもん!

  覚えてないし!」

 「し、知らないし」

 「へへっ、仕返し仕返し」

 「……ハーゲンダッツ」

 「私もガリガリ君で許してあげようと思ったけれど、お姉ちゃんと同じにする」

 「やめろォ!?

  と言うか奢り確定!?」

 「まぁまぁ、私たちが逆に京ちゃんに奢ってあげるから」

 「マジ?

  じゃあ俺もハーゲンを……」

 「爽でいいよね」

 「安価でおいしい」

 「俺だけランクが下じゃねーか!」

 「京ちゃん、爽は爽で美味しい。

  優劣をつけてはいけない」

 「そうだよっ!」

 「それなら二人とも爽でいいじゃねーか!」

 「「それはダメ」」

 「ぐえぇぇー!」


 なんだかんだ言いながらワガママに付き合ってくれる京ちゃん。

 この微妙な距離感が、今の私たちにとって最適な距離。

 いつかは変わってしまうことがわかっているけれど。

 もう少しだけ、このままでいいかな。


 9/10


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
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  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ     「あっ、お財布忘れた」
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

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.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

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人_    u              j.: .:|   「私も」
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i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧

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              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八 U   _ _   人    「……三人とも爽な」
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
     r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
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 10/10

 ……
 …

 ・白糸台

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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////  「どうも! ネトマ界のエンジェルのどっちです!」
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
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.   i::::::::::::::://::::::::/::/`ー^-、:」i_:::゙、   `" /:::::::.i.|   「いいセンスだ。

    i::::::::::::::://; ' ´ ̄ ̄`ヽ     ̄     /:::::::::::|:!
  /::::::::::::::://'           \  r-、__ ノ:-、_;::|i|    私が白糸台のシャープシューター須賀菫だ」
  /::::::::::::::::/        :::::::::...\::::|:::::::|:::|   `ヾ!
 /:::::::::::::::/          ::::::::::::...ヽ ::::::|:::|
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.       / 7  | ./ !     | ∨    |    |
       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !    「(この部活ヤバい!)」
.        |   :}          /7 /     |
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
         //   /   /|    /   ∧::..       ::.
.      //'    /   ∧   //   /  \::.      |
.     // /   /   /\  / /   /    \::.    |
     l(  /   /   /  /   /   /        \:..   |

 カン!

山も谷もないほのぼの次元


 1/10

 【実質1枠】


 「二人とも、麻雀部には慣れた?」

 「雰囲気には慣れたんですけど、麻雀難しいですね」

 「私は麻雀できるけど、コミュニケーション取れないよ……」

 「まだまだ時間が必要。

  二人とも焦る必要はない」

 「京ちゃんって馴染むの早いよね」

 「そうかァ?

  普通にこんなもんだろ」

 「普通の男の人は!

  出会った女の子と一週間で名前で呼び合う仲になりません!」


 咲の言う通り。

 京ちゃんはコミュ力が高い。

 私たちコミュ症姉妹でも問題ないくらい高い。

 今年の麻雀部は、咲と京ちゃん以外にも一人だけ新入生が入ってくれた。

 部長は『これで団体戦に出られる』なんて張り切っていた。


 でも今は、そんなことはどうでもいいんだ。重要なことじゃない。


 「えー。

  なんか親しみやすいんだよね」

 「私たちなんか同性なのに苗字呼びだよ!」

 「そりゃ一週間なんてそんなもんじゃないか?」

 「部室でイチャイチャしないの!」

 「してねーよ。

  俺とアイツが? ないない」


 京ちゃんはその子のことを女の子としては見ていない。

 でも、それも原因の解決にはなりませんよね?


 2/10


 「咲と照さんだって名前呼びじゃん」

 「そ、それはそうだけど……。

  私たちは幼馴染でしょ!」

 「うん。京ちゃんって呼んでいいのは私たちだけ」

 「そんなこと言われても。

  京ちゃんとは呼ばれてないよ」

 「呼んでたら今頃カンだよ!」

 「コークスクリューだよ」

 「へーへー。

  この文学少女×2がどうやってカンするのかなー?」

 「ちょっ、京ちゃん離せー!」

 「きょ、京ちゃん。

  せめて誰も見ていないところで電気を消して……」

 「お姉ちゃんは何言ってるの!?」


 そんな、咲はいきなり外で姉妹丼OKだなんて進んでる。

 最近の若い者はこれだから困る。

 やっぱり最初はロマンチックにムードを大切にしてもらいたい。


 「それに! 京ちゃん!

  女の子にみだりに触っちゃいけません!」

 「あ、それは悪い」

 「『※但しイケメンに限る』って言うけど、あれ嘘なんだからね!」

 「へ?」

 「女の子はイケメン相手でもボディータッチしてくる人はNGなんだよ!」

 「そーなのか」

 「全く、これだから京ちゃんは……」

 「昨日のテレビでやっていた知識」

 「ちょっ、お姉ちゃん!」

 「へー、咲さんは物知りなんですねぇー」

 「そ、そんな顔するなぁー!」


 3/10


 「ちなみに、学者の研究内容としては『最初に女の子三人が外見で男性三人の順位を決める』

  その後、『男はさり気なくボディータッチなどをしてカラオケなんかに行く』

  最後に、『最終時点での男の子の印象を順位付けする』って感じ」

 「へぇー、どうなったの?」

 「最初にイケメン判定されてた人が、最後にはみんな最下位に落ちてたんだ」

 「つ、つまり『※但しイケメンに限る』は幻想だったということだな!?

  ならばイケメン以外にもチャンスはあるはず!

  俺に巨乳で慎ましやかな彼女が出来る可能性も……」

 「京ちゃん」


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.  /.:.:.:.;ィ'|:.:.:i:.:.:.:.::i ヽ:|  ヽ!  ヽ::ゝ  `'  リ |::::::i:ノヽ:::|
 彡 '´ リ i:.:.ヽ:.::.:.:゙、 ヽ___       ;==─-ソ::::::/ /:::!
      ヽ|:.:.ヾ:.、::ヽ≠'´ ̄`     ;;;;;;;;;;;; ノノ:ノ /;イノ

         ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;;  ,     """ /ノ.;:‐'::/    「ほかの人にチャンスがあるって意味じゃなくて、
       i.;イ:::;ハ、::゙、 """    ___      /:::::/
       ソ レ  ` ヾヽ    ヽ´  ノ   ィ´::/リ       変なことをしないイケメンが最強ってことだよ?」
              ` 、__    ̄  , ' |!;/
                 _"_〕ー--‐'    |__
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  /__! ト、: : {ィ芹示、     乂:ソ  ′ 人: : : : : :
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       .′::/: : .       _     _: : : :|: : j : :! : : l|    京ちゃんは格好いいよ?」
      .: : :/: : :个    `    イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
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       |i: : : |r\|   乂___ツ         乂___ツ  . |/: : :/: : : :j
       |i : : :|l`ハ  `ー       ,      ─‐ :' /: : ,イ: : :|: ,
       |i ,: :∧    """"               """"  厶イ'/:|i /|/   「もー、話の流れにのってよ!」
       l/|: : :人__                     ,__/: ル' '′

         { |: 八: : 从        ー─         /: : /'′
        |/  \: : \    /´        ヽ     ,イ: /
        '     \ ト、: ,   _,   ─   ノ   , : : /
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: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

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  i: ;ィノ    U     ,....-ィ /   「(面と向かって言われると恥ずかしいな)」
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
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 5/10


 「それで、何の話だっけ」

 「京ちゃんが片岡さんと仲良すぎって話!」

 「あー、そーだったね。

  でも仲が良い分には良いじゃん?」

 「……良くないもん」

 「?」

 「何でもないし!」


 あっ、咲が拗ねちゃった。

 もうちょっと素直になれば良いのに。

 私より京ちゃんに深く入り込める咲に少し嫉妬する。


 「俺としては咲が麻雀つえーことの方がビックリだよ。

  みんな麻雀うまくて俺だけ初心者だし」

 「私と咲は家族麻雀をしていたから強い」

 「うへー、じゃあ界さんも強いのか」

 「ううん。お父さんは銀行だった」

 「無期限で借りられる」

 「界さんェ……」


 お父さんも下手なわけじゃないけれど、本人曰く『負け癖がついている』らしい。

 同級生かつお隣さんの三人と打つときにはいつも負けてしまう、なんて言っていた。

 まぁお父さんの話はどうでもいい。

 問題は京ちゃん。


 「俺、やっていけっかなー。

  ちょっと不安だよ」

 「前にも話したと思うけれど、清澄の麻雀部はほとんど同好会みたいなもの。

  京ちゃんが気負う必要はない」

 「えー?

  でも部長、すっごくやる気満々だったじゃないですか」

 「そうだよお姉ちゃん!

  ちょっと怖かったんだからね!」


 咲は誰が相手でも怖がると思うけれど……。

 確かに、私も部長のあんな姿は初めて見たかもしれない。

 もともと親しいわけではないけれど、すごく喜んでいたようだ。


 6/10


 「あの雰囲気じゃ大会出たくないなんて考えられないよ……」

 「なんだかんだ言いつつのせられちゃう咲であった」

 「京ちゃんのせいなんだからね!」

 「俺ェ!?

  誘ってきたのは照さんだろォ!?」

 「そうだね。

  私が全部悪いんだ。

  咲、京ちゃん、ごめんね」

 「あっ、いや、最終的には俺が決めたわけですし」


           -‐──‐-

       . ´          `ヽ、
      /
     /                 ,
   / /   /|    ト、        ′
 ∠._/   / i|    i \      〕
    〔  |/ 八〔\ .'   \   /
.     |∧ :| ┯:┯  V ┯:┯∧ /   j
    ' ∧|  乂ノ     乂ノ   ∨、   |
.     /:Ⅴ         ""  ノ   |   「言質とった」
    /::::入_           _  < / /| /
  /\ /∧ノ  へ ̄ ̄/  \リイ/ / 〔′
   ̄\\  r‐'   \/  //\ /
     \ヽーヽ └─ー/─'  \
      丶ー|   〉 〈   |  〈

           |  .〈∧/    !__/
           |        | |


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               /_,..-         ヽ  `  、
             / /´     /    ∨   \
                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
           /   ,    , / /|  |  :.  | | |    ∨
         _/   / /  |_|__'_|  |   _}_|_|_| |  | :
         ̄ ̄´/ イ '  { ´| |/__{  |: , ´/}/_}∧ |  | |
            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \  「くそう、のせられた」
                    | ∧ U         ∧,イ
                   Ⅵム    -  -    イ //
                _ヽl\       //イ__
                |////} `  ー  ´「////|
                |////|  :.   / |/[__}/|
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 7/10


 「冗談は置いておいて、咲も京ちゃんも気負う必要はない」

 「そうっすか?」

 「京ちゃんは考えすぎだから考えないくらいで丁度いい」

 「うぐっ」

 「本当だよ!

  中学の頃、県大会決勝で負けた時なんて一週間くらいウジウジしてたし!」

 「咲!

  その話はやめろォ!」

 「『俺のせいだ。俺のせいだー!』なんて!

  いっぱい点取ったのも京ちゃんでしょ!」

 「は、恥ずかしいだろ」

 「咲、ビデオある?」

 「……ごめんお姉ちゃん。

  どうやって撮影していかわからなかった」

 「咲だった」

 「咲ですね」

 「うるさいよっ!」


 咲は機械音痴すぎる。

 未だに携帯も持てないくらい。

 ちなみに私は『たぶれっと』を使いこなせる。ドヤァ……。

 使い方を教えてくれたのは京ちゃんだ。


 8/10


 「強豪校でもない公立校の部活なんだから適当にやればいい」

 「ぜ、全国覇者が言っていいんですか?」

 「私も趣味でやっている。

  それに高校から麻雀を始めるなんて珍しくもない」

 「京ちゃんはまだいいよね……。

  私なんて団体戦に出るんだよ……」

 「咲は適当にやっていれば私より強い」

 「えっ、マジですか」

 「そんなわけないでしょ!」

 「麻雀は運に左右されるゲーム。

  京ちゃんもそのうち勝てるようになる。

  最初の数ヶ月は大変かもしれないけど」

 「ま、どんな部活でもそうですね。

  ところで一つ聞きたいんですが」

 「何?」


               /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨  、
             /´> ´   ,    }      \
             , ´    /     :    、   ヽ
            /     /  '      |  |   ∨    :.
          ー‐イ' /  /  | | l     }  | |  |     .
                / '   ' / |{ |    / /| }  l  |    |
           // / { |-+-|、  | ,-}/-}/- /  }    {
             / ,..イ , 从,ィ=从{ l / ィ=tミ}イ/ /_   从
            ̄´  |∧  {  Vリ ∨'   Vり /' /- }  / }
               / 从ム   ,      ム,イ-、/l ,
                  :.            r ' /|/
                 八   __ _     / /     「なんで照さんは麻雀続けてるんですか?」
                     、         イ Ⅵ
                    \___  イ   |ヽ
                   「 、 |    r <///|

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               , <///〈      ,」////イ////> 、
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           V::/ `i:r- 、 j  .::. !/`、|:/    >、
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                 j:ハ l ::::l     ::ヽ     ::...  ≧x    「ーー私より強い奴に会いに行く」
                   /y ::::!      ::::::〉、    :::>:::7/
                      /=l  :::    ,_...::::::/::::} /´ V:::/
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       |: : : : : : ! \ .Vゝ--' ノ        ゝ--- '     /. : :./ ノ   「確 か み て み ろ !」
       |: : /{: :八 个 > '~´     ,        :.:.:::::   ;  /.: : :/
       |: / ヽ: :.:iヽハ   ::.:.::               /_,ノィ: :/
       |/   \| ゝ:.      、ー― ァ        /: :./ ノ:/
                }ヘ、        ̄         .イイ/  /
                |: />. .             .イ:./ ノ
               {/  ヽ{≧ト .. __  .  ´ |/
                   ヽi           |_
                      ,|          ノ.::\
                       /.:|         /.:::::::::::\

                    _, ⌒\/ ̄ ̄ \

                ,    ̄ ̄ /     、     _\
             ´      /        \     `ヾ
            /         '     、 、 、     \
             /          |   {  :. | | ∨、\   \__
           ′        |    l|  } | |、 | |\ \ ̄ ̄´
           .        {   从 /-}/-Ⅵ {  ヽ |
          /       ,.-从   | }/ ィ≧、 {  \ }'
          /イ      { ⌒\ {   、 Vj ∨、  \
            八       、   \       ヽ  ̄
            Ⅵ        ,ー、         ,:'
            ヾ\    / ∧         -,   「(長野の個人枠って確か3枠……、南無)」
                  ヽ /{/     、       '
                _从/____ >  __ノ
              |///////////l :l//|

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          //////////////////////////} }


 10/10


 ……
 …

 ・白糸台


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 | \.: |.: .: .: | |.: l|.: .: |.: .|      .:|:、 .: .: .: .: .: .: : : |
 |l⌒.:人.: .:{.:| ̄八.: .:ト :{      }.;ハ.: .: .::| .: .: .: : |
. 八.: .: .: \乂    \{   ,イ芹宍气|.: .: .:ト、.: .: .: |
   \ .: |.:{斗芹气.   γ´ 乂ツ'} |.: .: .:| }.: .: .:.|
   |.:\ト、{_,. ∨ツ Y⌒\ ´ _,.ノ |.: .: .:|_/ .: .: :i|   「私の能力(チカラ)は

   |.:.:.:.:.:.::(     ノ '_   """   |.: .: .i|.: .: .:.}.:リ
   |.:.:.:.:.:i.:.:. ̄/´: : : : :`ヽ      |.: .: .リ.: .: /|/     逆光源氏計画(ハーベストタイム)
   {.:i.:.:.:.|_::〉': : : : : : :`ヽ〉     ,イ.: .:/|.: .;/ '′
    乂/ ─_う: : : : : `ヽ/  .    |.: / :}/        将来の夢は金色の大きなワンちゃんを飼うこと。
   / /´ニつ: : : : : : : :/r<     };/ヘ、
   .′ ´ ̄.ノ ̄:``ヽ: : /ノ       /    ̄ ̄ `>x、  よろしく」
   | イ´八: r'⌒ヽ: :∨(` 、   /      '"´   '⌒ヽ
   |     ヽ\`ヽ ノ  }    /       ´::/  /
   |       八 ヽ `ー '   ∨   /.:::::::/  /        |
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    ヽ!:.i、`゙ー-r≧   >≠    ,      " "   /  |:! : : : :.:|:.!////
     |:.|:.:.:.:.:.:.:\!  ,, ,,                /   i!: : : : : ::i:.i////  「その オカルト Amazing!!
     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////    こちらこそよろしくお願いします!!」
     |:| : : : : :.:.|:イ |:::|l`ー-..、    ̄ ̄   /     / : : : : : :.:|/////
      |.|: : : : : :.:|:∧ i:.:!i::::::::::::::`i ー-‐ '    ,..-‐:/: : : : : : :.:.i!/////


         /               ヽ \
            /   ./              :.
        /   ′ /|     :∧         ::.
.       / 7  | ./ !     | ∨    |    |
       ′ !   | / ̄`∨   |´ ̄Ⅵ    |     |
       |  |   r≠ミ、∨  | r≠ミx   |     |
       |  |  从 r':::::}!八  〃r'::::::}!》  |     |
       |  |  ハ弋)ソ   \{ 弋)ソ |   |     |
       {  |   :i ,,,  ,     ,,,, /  八   !    「えっ、このチーム(虎姫)に入るの?」
.        |   :}          /7 /     |
        八   人   v  フ   / /}    八
         \{\( >...       仏イ/    /:  \
.           /    ≧ー <    |/   /:    \
          /   厂 ̄ |      /   /:.      \
         //   /   /|    /   ∧::..       ::.
.      //'    /   ∧   //   /  \::.      |
.     // /   /   /\  / /   /    \::.    |
     l(  /   /   /  /   /   /        \:..   |


 カン!

宮永姉妹の場合、『※ただし京ちゃんに限る』だからお触りOK


 1/10


 【能力談義】


 「おねぇちゃぁぁん!

  これ本当に麻雀なの!?」

 「咲はオカルトに頼りすぎている。

  いい練習になる」

 「ふえぇ……」

 「ふえぇって、お前……」

 「何さ、京ちゃんだって勝ててないじゃん!」

 「ネトマなら咲といい勝負できるかもな!」

 「うるさいよっ!

  いくらネット麻雀でも京ちゃんには負けないんだから!」


 今日は京ちゃんの家でネット麻雀。

 部活だけでは練習時間に限界があるので、京ちゃんの家にお邪魔することにした。

 久しぶりの京ちゃんの家、結構緊張する。

 私は緊張しているのに、咲は慣れた様子で京ちゃんの家を闊歩している。


 「っていうか照さん。

  さっくり『オカルト』とか言いましたね」

 「うん。

  京ちゃんはオカルトを信じてる?」


 ふふっ、やっぱりオカルトにビックリしている。

 これで京ちゃんに自慢しながら説明できる。


 2/10


                  ___,-、 _, ---- 、

               ,   ´     /  `  < ⌒\
               /        |    :.   `ヽ、
             /     / /   l|    V     `   、
              .'     / , { { | |     | 、   、_ \_
              |     | | | |∧| {   :  ハ  V  、\  ̄´
               | | {/--{ 从  | , |-|、 |  、 \`

            ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
          /イ{ { r 从 { Vソ   ∨' Vソ/イ |∧}
            ∨乂   \            |/ j' リ   「俺も中学時代のハンドボールでよく戦ってました」
            }∧ ー:.          `   ムl/
            /  、 八    _ _   人
               }イ/|\        /
              「<l|  `  .__/_
              |////>、     | 「/|
              -=≦、[二]//l}    |、}l∧_
         -=≦///////////\   |/////≧=-
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       -─===‐-ミ
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.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :ト、: .: .: .: .:`、
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.: .:|.: .::| |.: :‐/、|.: .: :l .:|   -‐.:|、.: .: ::.
.: .:|.: .::| |.: :/  |.: .:八ノ    ハ:.:|::. :.
.: 八.: :|┬─┬}/  ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}

.:/⌒ヽ} | :::::: |   三 | :::::|  .'.:.::|
.:{    '└─┘    ̄ └‐┘ l.: .:|
人_    u              j.: .:|     「……!?」
i.:.: .: .>      )‐┤    イ.l: ::'
i.: .: .:i .: : _;〕ト  _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/

| \{ .,_  \|     |/ ハ
  / ヽ >   |    ノ / ∧


 3/10


 「えっ、ハンドボールで、オカルト?」

 「俺としては麻雀でオカルトの方がよっぽど変だと思いますけど……」

 「県大会決勝の相手はすごかったよねー。

  あの死闘は見ててハラハラしたもん。

  京ちゃん危ないことを平気でするし」

 「ああでもしないと勝負にならなかったんだよ」

 「よくないよっ!

  それで京ちゃんが怪我したら嫌だもん!」

 「反省してるって……」

 「えっ、死闘? えっ?」

 「ああ、ちょっと敵チームのキャプテンが五感を奪ってきて……。

  って今は麻雀の話でしたね。

  聞かせてくださいよ」

 「ちょっと待って。

  すごく気になる」

 「それは今度教えてあげるから。

  京ちゃんに教えてあげて?」


 ものすごく納得がいかない。

 その光景がとても気になる。

 でも咲も京ちゃん私の話を楽しみにしている。

 ……仕方ない、こっちの話を優先しよう。


 「後で教えて」

 「わかったってば」


 でも、これだけは念をおしておこう。うん。

 気になるから……。


 4/10


 「例えば私のオカルトの一つは『照魔鏡』。

  一局目の和了を放棄することが発動条件」

 「おおっ、なんだか能力バトルみたいですね」

 「これを行うことによって対戦相手の力量、能力を完全に把握することができる」

 「お姉ちゃんのチートの一つだね」

 「チートじゃない。

  一局目から親が来た時には不利になる」

 「あー、ありますよね。

  自分の能力に弱点を作っておくやつ」

 「……むー」

 「ごめんなさい!

  ちょっとからかいすぎました」

 「謝るならいい。

  相手の後ろに鏡を作って全てを見通す事が出来る」

 「スッゲーじゃないですか!

  それに、咲が『チートの一つ』って言ったってことは他にもあるんでしょう?」

 「ある。

  『連続和了』と言う。

  常に和了し続ける事が出来る。

  但し、和了するには前より打点をあげる必要がある」

 「照さんの能力ってデメリット持ちなんですか?」

 「どんな能力もメリットの裏にはデメリットが隠れている。

  私の場合それが顕著かもしれない」

 「お姉ちゃんはそれ抜きでも強いんだよ!

  でも、家族麻雀で使うのは反則だよ……。あのギギギーってやつも」

 「アレも使いどころに困る」


 能力を使うのは人間、

 その使い方で強さは決まる。

 ちなみに私はジョジョが好き。四部が好き。


 5/10


 「んじゃ、咲はどんな能力を持っているんだ?」

 「私は槓材の把握ができるんだ。

  槓材を引きやすいし、嶺上牌もなんとなくわかるよ」

 「咲の得意技は嶺上開花」

 「えーっと、役はなんとか覚えてるぞ。

  あれって結構難しいんじゃなかったっけ?」

 「難しいどころか狙ってできるものじゃない。

  咲はずるい」

 「お姉ちゃんだって大概でしょ!」

 「私より咲の方がずるい。

  どんな麻雀漫画でも最後の決め技は嶺上開花。

  まるで主人公みたいな能力。ずるい」

         ,  ´    /V    <⌒`
        /,     /   ∨      ̄\___
       ' /       '     ∨   、 < ̄ ̄´
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     /イ' 从 {  =====∨\ }  ̄  |ノ `\   ____
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     /⌒7/{込、  ,  ―--‐  イ/: : ,: : : : : :/: /: :/: : : : : : : : : : ヽ
     /////\\//≧   __ ィ///: : : :/ : : : /|_/: :/: :/: :/): : : : : : : .  っ
    {////// V///// ̄} //////,--、/: : :/_ /`ー'--'-/-く: : :/: : : : : :.  っ
    ///>-//}/////// ()//// 〈  {: /  ===   /:イ: //\': :/: : : : :|
   ,'////////≧=--- 、////////⌒ー--}         |://:/}:\: / : : ,    「咲のクセに生意気な能力だなっ!」
   {////////////////// ̄}¨´  r‐―ノ       /' /、/イ: /`/: :
   ` <_////////////// |    〉               ヾ>jイ:イ: : /
      |//// -=<__()__ノ--≦:く     ,....::⌒\        /: : : : :,     「ふぇ。やめてぇー!」
      |////////////////////乢\  `ヽ、:.:.:У     ,:⌒V:∧: :{
      |////////////()//// ̄Vノ >,   __      ,イ_ノ/ \|
      ////////rく(ヽr,// く...、......∧---/........\/: イ ̄ }://イ
      //////// し'--く/  {:.:`\....、 /........//r、/ )-、
      ,'/////////ノ---' \  ` ー-`、∨.....イ/r'-、 ーく
     //////////∧            [二] ̄  ∧_二}´


 6/10


 「咲は牌のコントロールもうまい。

  だけどそれに頼りすぎているからネット麻雀でお勉強」

 「ネットだと能力は使えないんですか?」

 「うん。それに課金者の方が強い」

 「あっ……」

 「そういえばお姉ちゃん。

  京ちゃんには何か能力ないの?」

 「そういえばそうだ!

  照さん、俺にも何かありませんか!?」

 「前に照魔鏡で見たよ」

 「うおおおお!

  これで咲に毟られる生活ともオサラバ!」

 「むっ、使いこなせなきゃ意味ないんだからね。

  負けたらアイス奢りなのは変わらないよ!」

 「……」

 「どったの、お姉ちゃん」

 「照さん、どうしたんですか?」


 聞かれたなら仕方ない。


 7/10

               ̄ ̄ ̄
         ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
      : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :∧
     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .,
.    /: : : : :〔 :/ !: : | : : :ト、: : : : | : : : : | : :i: : : ′
    ′: : : : ∨  | : i| : : :| ´ ̄ :}: : i| : }i: :|: : : : :.
   .:: : |: : : : :〔´⌒ヽ八: : :|  ∨リ : : |: :八_|: : : : : .

.   /:: : :|: : : : i{   __   \{ ,イ庁不、〕/   }: : : : : :.
  /__! ト、: : {ィ芹示、     乂:ソ  ′ 人: : : : : :
     八| \{  乂ソ          ,r: :´: :|: : : : : ::   「分かりやすく言うと、不要牌を引く能力」
       /: : ∧    `         /: : i: : :|: : : : : :i
       .′::/: : .       _     _: : : :|: : j : :! : : l|
      .: : :/: : :个    `    イ〔_: : リ: /|: : |: : ::リ
     : : : :l/ i|: :! : : :≧. . .-r ´    ヽ\/: !: :ノ,イ:/
.    / : | /  {: : ∧: : :ト、=´〕      /  =‐- .,_ '
      〔′  ヽ〔 _,. -‐ ' |     /    γ⌒ヽ
           ∧      :|__,. イ     /
             / 丶     :|   /'      /    i


        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
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   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ     「……」
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }



                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
               /_,..-         ヽ  `  、
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                ,  ´      / ,'     :    、 ヽ
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            / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |

            / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
            ´/イ }从lム     ; \     ,ノ /  \
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                   Ⅵム    -  -    イ //     「……」
                _ヽl\       //イ__
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 8/10


 「だいたい一割くらいの確率でくると思う」

 「えっと、それってマイナス能力じゃないですか?」

 「そうともいう」

 「きょ、京ちゃん?」

 「あと、京ちゃんは分身も出来るハズ」

 「それはハンドボールでやってましたから……。

  って、マジか……マイナス能力持ちか……」

 「気に病むことはない。

  能力を制御してしまえばいい話」

 「そっか。

  意図的に能力を使わなければいいんだね」

 「例えば『ドラが手牌に来る能力』があったとして、一見強そうに見える。

  でも、それを相手に利用されてしまえばドラ置き場になってしまう。

  京ちゃんの能力もうまく使えば『不要牌を引くことが出来る能力』になるかもしれない。

  オリる時に使えるかもしれない。

  どんな能力も使い方次第」

 「お姉ちゃんの『照魔鏡』も『連続和了』もデメリットの側面もあるもんね」

 「うん。

  連続和了は途中でやめられないから打点が上がってる時に狙われるかもしれない。

  照魔鏡は親だった場合致命的になりかねない。

  だから京ちゃんも気を落とすことはない」

 「そっか。

  さすが照さん。インターハイチャンプは伊達じゃないですね!」

 「もっと褒めて」

 「よぉし、いつか咲に勝てるように頑張るぞっ!」

 「京ちゃんじゃ無理だもーん」

 「言ったなこのー!」

 「……ちなみに京ちゃん、本当に分身できるの?」


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              从: : 乂      ^ー(    イ: : :/: :/    「(京ちゃんがいっぱい……)」
            ∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
               \|  / \ ∨^/  />/' }:/
                 / |乂\∨_,イイ/  }
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 ・白糸台


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     |:.|: : : : :.:.:.i i       r== "ヽ      /   i: : : : : :.:i:.|////
     | |: : : : : :.:i:.:|\     ∨__ノ)   /    /: : : : : :.:i.:|////
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               、!               /ル
                 i   ′      ,:‐’/   「私の趣味は年下の男の子をフィッシュすることだ」
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !      -59400
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_       -59400
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ


      ∧  ト、\ヽ   ヽ  〃⌒》
  /ハ/  } |ヽ , -‐ !  l    《
 ハ_」/   .|  | /Vり  l  |  __  o
ィチ∨_ ̄`|  l ィ巧ミ< |  | ⌒》   /
 |ァ豸坏| ソ ' i::::::} 〉| !   ヽ。  /
 l〈 {:::::::j レ'   -‐'' リ 八     /
 ト `  ̄     '  "" ノ ハゝニニ二!
 ヽ ""   ∧    ノ人\ヽ    |     「後ろになんか浮いてる……」
.\\ゝ    し'  /     } \\ <
\ \ ヽ ー- r i, --  / \ヽ! \ |

  \ } }-、  r‐/ /   \  ヽ!ヽ |
ヽ.  ト j !` ̄ / /      \  | }


 カン!

能力談義は男のロマン


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 【将来の夢】
 京咲照幼馴染6


 「将来の夢……」

 「お姉ちゃん?

  いきなりどしたの」

 「担任の先生に進路希望を出せと言われた」

 「そっかァ。

  照さんは三年生ですからね」


 インターハイのことを考えながらも、将来のこともちゃんと見据えなければいけない。

 周りは私がプロになると思っているみたいだけれど、やっぱり不安がある。


 「照さんがやれそうな職業って言ったら、やっぱ麻雀のプロだとか」

 「あはは。京ちゃん、マネージャーの人が大変