ラオウ「でぬっ、Sレアがでぬのだトキ!!」(31)




  パチンコ屋



ラオウ「グハハハハハハハッ!! うぬがスロットで出したメダルは、このラオウが貰ってやるわあ!!」ガシッ

客「俺のメダルがぁ!? か、かえせー!!」


ラオウ「クワッ」ギロッ

客「ひいいいいいいいい!!?」ガクガク ジョボジョボ



トキ「……」

ケンシロウ「……」


トキ「流石は長兄ラオウ、何と言う剛風。しかし、我らも負けられん!! 行くぞケンシロウ」チラッ

ケンシロウ「うむ……」コクリ

他の北斗
ラオウ「アイマス派からラブライバーにせよQB!」
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ラオウ「このラオウに戦い(バトル)を挑むかトキ!?」
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とか、他色々



トキ「よし、我々は……」キョロキョロ

男「ガロでオスイチポロイチプレミアで30連チャンだぁー!! ガロは甘デジだぁー!!」


トキ「あの男にするか」タッ

ケンシロウ「いいだろう……」タッ




トキ「すまぬ」ポンポン

男「え?」クルッ


トキ「随分と、箱を積んでいるな?」ニコリ

男「は、はぁ……」



トキ「その台、私達が貰おう」

男「へ?」


ケンシロウ「うわたぁっ!! 北斗、残悔積歩拳!!」ドスッ

男「ぐわあっ!? あ、足が勝手に後ろへぇぇぇっ!!」タッ タッ



トキ「ふっ、遊戯中に台を離れるとは……この出玉は、代わりに換金しておいてやろう」

ケンシロウ「トキ、店員から名札と印鑑は抜いてある」スッ


トキ(むっ、流石はケンシロウ。それなら我らだけで出玉をジェットカウンターに流す事ができる……ラオウに劣らず恐ろしい男よ)

トキ「ならば、早々に流すとするか。換金してしまえばコチラの物だ!!」ダッ



 数時間後 四兄弟の家



ジャギ「……」

警察「では、一人ずつ名前をお願いします」




ラオウ「神崎蘭子」




ケンシロウ「三村かな子」




トキ「アミバ」



警察「えっと、ラオウさん、ケンシロウさん、トキさんですね?」

ラオウ「うむ」コクリ



警察「これまでは甘く見て来ましたが、あまり酷いようだと……」

ジャギ「よく言って聞かせますんで!! 今回ばかりはっ!!」ペコペコ


警察「……」

ジャギ「……」



警察「今回は、ジャギさんに免じて帰りましょう。よし、お前ら署に戻るぞ!! 全員引き上げだ!!」タタッ

ジャギ「へへっ、すまねぇぜ」


ラオウ「フン、警察とは実に下らぬ」

トキ「国民の税金を喰らう政府の犬か……」



ジャギ「兄者達……」チラッ

ジャギ「その台詞は、自分の働いた給料で年金を払ってから言ってくれ!!」


ラオウ「……」プイッ

トキ「ゴホッ、ゴホッ!! 持病が突然っ!!」プルプル



ジャギ「ああもう!! 困ったらすぐにコレ(だんまりと咳)だ!!」

ジャギ「だいたい、ケンシロウのバカはどこに行きやがったんだ?」キョロキョロ


ケンシロウ「ここだ……」ガラッ

ジャギ「ケンシロウ!? なぜ俺の部屋から出て来る!!?」



ジャギ「……」

ジャギ「はっ!?」ビクッ


ジャギ「ま、まさかっ!!?」

ケンシロウ「そうだ。この機械を探していた……」スッ



ラオウ「それはっ?」

ジャギ「駄目だ駄目だ!! その、『ゲームの中に入れーるくん』を使わせる訳には行かねぇ!!」


トキ「ゲームの中に入れーるくん?」

ケンシロウ「ラオウ、トキ……この機械を使い、モバマスの世界に入り込む」コクリ



ラオウ「ぐははははっ!! モバマスの世界に入ったとて何をする? アイドルでも目指すか?」

ケンシロウ「いや……モバマスの世界に入り、千川ちひろを倒す!!」


トキ「あの悪魔をっ!!?」ビクッ

ケンシロウ「うむ。そしてガチャを300モバコインから10モバコインに変え、SR出現率を100%に変える!!」



ラオウ「ケンシロウ、貴様……」ゴクリ

トキ(神は、何と恐ろしい男をこの世に産み落としたのだ……)ゴクリ


ジャギ「いや、まずは金を稼いでくれ。その金でガチャを回してくれよ」

ジャギ「だいたい、モバマスのアイドルも、ニートなんて好きにならねぇぞ?」



ラオウ「フッ。我らは北斗神拳の伝承者!!」グッ

トキ「そしてプロデューサー!!」


ケンシロウ「断じてニートなどでは無い!!」

ジャギ「……」



ジャギ「分かった。仮にニートじゃねぇとしよう」

ジャギ「仮に、蘭子が現実に居るとしよう」


ジャギ「それでラオウの兄者は、どうやって蘭子を養って行くんだ?」

ラオウ「ぬくっ!?」ビクッ



ラオウ「……」

ジャギ「……」


ラオウ「蘭子は……」

ジャギ「蘭子は?」



ラオウ「現実に居ない」

ジャギ「あ? だから、もし居たとしたら……」


ラオウ「蘭子が居れば、このラオウも働かざるを得ぬだろう。だが、蘭子はこの世に存在せんのだッ!!」クワッ

ジャギ「それを働かない免罪符にしねぇでくれ!! 蘭子も無くぞラオウの兄者!?」



ラオウ「ええい!! 就職など片腹痛いわぁ!!」

ラオウ「ケンシロウ!! 早くそのスイッチを押せい!!」


ケンシロウ「うむ……」コクリ

ジャギ「そうはさせるかっ!!」バッ



トキ「ケンシロウの邪魔をする者は、この北斗の次兄が許さぬ!!」

ジャギ「そこをどけトキの兄者!!」


トキ「ぬんっ!! 北斗、有情断迅拳!!」ドスッ

ジャギ「あ、あひいいいいいっ」グニャァァッ



トキ「ジャギは仕留めた……」

トキ「今だケンシロウ!!」チラッ


ジャギ「ヤメろぉ!!」

ジャギ「そのスイッチを押すなケンシロウ!!」



ケンシロウ「ほぉぉっ……」

ケンシロウ「うわぁたああああああアア!!!」ポチッ


ジャギ「ぐああああああ!!」

ジャギ「ケンシロウのアホがあああああ!!!」




 CGプロ 事務室



ちひろ「ふんふーん♪ 今期の売り上げも順調ですねっ」カタカタッ

ちひろ「来期はもっともーーっと、もーーーーっと、もーーーーーーっと搾り取らなきゃ♪」



ラオウ「どりあああああああああっ!!」ドゴォーン

ちひろ「きゃっ!? 部屋のドアがっ!!?」



ちひろ「だっ、誰ですか貴方達はっ!!」

ラオウ「……」ギロリッ


ちひろ「ひぃっ!?」ビクッ

トキ「我らは、一子相伝の暗殺拳……北斗神拳の伝承者」



ちひろ「……」

ちひろ「一子相伝なのに、四人居るんですか?」


トキ「……」ギロリッ

ちひろ「ご、ごめんなさいっ!?」ビクッ



シュレン「待ていっ!!」バッ

ヒューイ「待ていっ!!」バッ


シュレン「この御方は、南斗最後の将ユリア様の生まれ変わり、ちひろ様なるぞ!!」

ヒューイ「なるぞっ!!」



ジャギ「こんな奴ら、ゲームに居たか?」

ケンシロウ「お前達は……」


シュレン「我が名は、パッション担当プロデューサー、炎のシュレン!! この身に触れる者は、怒りの炎に包まれる!!」ババッ

ジャギ「それじゃあアイドルも燃えねぇか?」



ヒューイ「同じく!! 我はクール担当プロデューサー、風のヒューイ!! 我が拳は風を友とし、その中に真空を走らせる!!」ババッ

ジュウザ「同じく。キュート担当プロデューサー、雲のジュウザ。我がプロデュースは我流、我流は無形!!」ザッ


フドウ「同じく。まゆ担当プロデューサー、山のフドウ!!」

武内P「同じく。統括プロデューサー、海の武内!! 我ら五車の星が、ユリア様を守る!!」ザッ



ラオウ「アヤツが、ユリアの生まれ変わりだとっ!?」

トキ「どうやら、私の知っているユリアでは無いようだな……」


ケンシロウ「千川……デビルリバース!!?」

ちひろ「デビルっ!? 失礼な事を言いますねっ!! プロデューサーの皆さん、やっちゃって下さい!!」




シュレン「いやあああああ!! 爆滅炎陣拳ッ!!!」

ヒューイ「そりゃあああああ!! 烈風鉄斬拳ッ!!!」


フドウ「鬼のタックル!!」ダッ

ジュウザ「喰らえッ、撃壁背水掌!!」



ラオウ「……」

ラオウ「ぬはァッ、北斗剛掌波ッ!!」バッ


シュレン「ぐああああああぁぁっ!!?」ドサァァッ

ヒューイ「ぬああああああぁぁっ!!?」ドサァァッ



ケンシロウ「……」

ケンシロウ「北斗剛掌波ッ!!」バッ


フドウ「ぬおおおおおおぉぉっ!!?」ドサァァッ

ジュウザ「ぐおおおおおおぉぉっ!!?」ドサァァッ



トキ「ぬんっ!! 北斗、有情断迅拳!!」ドスッ

武内P「にょわっ!? あっ、あへぇぇっ……」ドサァァッ


ちひろ「ぷ、プロデューサーのみなさーーん!!?」アセアセ

ジャギ「あーあ、やっちまいやがったよ」



ケンシロウ「さぁ、残るはお前だけだ……」

ちひろ「くっ、何が望みなんですかっ!? お金ですか!? お金なんですかっ!!?」ビクッ


ラオウ「千川ちひろ……貴様には、ガチャを300モバコインから10モバコインに変えて貰う」ニタリ

ちひろ「っっッッ!!!??」



トキ「そして、Sレアの出現率は100%だ!!」キッ

ちひろ「そっ、そんなの無茶苦茶じゃないですかっ!!」


トキ「ならば、出現率1.5%は正常だと言うのか!? ガチャの回し過ぎで頭のイカれた者達と、この北斗四兄弟を一緒にしないで貰おう!!」

ちひろ「ぬっく……」ギリッ



トキ「もう存分に、甘い汁は吸った筈だ!!」

ちひろ「うぐぐっ……」


ちひろ(このままでは、私の集金システムが壊されてしまう)

ちひろ(しかし、かと言って……はっ、そうですっ!!)ピコーン



ちひろ「ガチャが一回10モバコインで、Sレア出現率が100%」

ちひろ「それで良いんですか?」


ケンシロウ「うむ……」コクリ

ちひろ「本当に?」



ラオウ「……」

トキ「何が言いたいのだ?」


ちひろ「貴方達は、自分の担当アイドルのSレアが10モバコイン……つまり、10円の価値しか無いと」

ちひろ「そう、言っているんですね?」ニヤリ



トキ「……」

ちひろ「『あー、また蘭子のSレアじゃねぇか!! バザー出すのも面倒だし、餌にするか!!』」


ちひろ「必ずこうなりますよ?」

ラオウ「ぬぐっ……」ギリッ


ちひろ「300モバコインとは、選ばれし者だけが引けるアイマスへの愛!!」

ちひろ「つまり、愛増す!! たったの10モバコインでは愛なんて産まれません!!」


ちひろ「1.5%とは、その愛がアイドルに伝わる確率!!」

ちひろ「愛を伝えられた人だけがSレアを引けるんです!!」バンッ



ちひろ「アイドルに愛を伝えたいならガチャを引けっ!!」

ちひろ「一度で駄目なら何度でも引けっ!! 私はそれを、心から応援する者です…っ!!!」ザワッ


ケンシロウ「くっ、どうすればっ……」

ちひろ「ふふっ」ニタリ



ジャギ「……」

ジャギ「いや、カードに愛とか何とか伝わる訳ねぇだろ?」


ジャギ「こっちは生活が掛かってんだ。10モバコインにしてくれや」ギロリッ

ちひろ「えっ? あ……はい」シュン




 数時間後 四兄弟の家



トキ「おおっ!! 300コインガチャが、10モバコインになっているぞケンシロウ!!」

ケンシロウ「本当かっ!?」


ラオウ「ぐははははっ!! このSレア100%ガチャで、蘭子ちゃんを引きまくってやるわぁ!!」

ジャギ「よし、これで一件落着だな」



トキ「……」

トキ「むっ!? ラオウ、ケンシロウ、ここを見るのだ!!」スッ


ケンシロウ「ん? 新たなガチャのページ?」

ラオウ「こっ、これはぁっ!?」ビクッ




ちひろ『新レアリティ、Uレアの登場ですよプロデューサーさん!!』

※なお、Uレアは既存のガチャでは出ません。一回500モバコインのUレア混入ガチャより、0.5%での提供になります。




ラオウ「……」

ケンシロウ「……」

トキ「……」

ジャギ「……」


おわり

前に書いたの

P「Innocent love.真実の愛~純心2016春~」
P「Innocent love.真実の愛~純心2016春~」 - SSまとめ速報
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