提督「不知火って戦艦がクソ強そう」不知火「え?」 (1000)

海軍横須賀鎮守府正面門前

陸軍提督「艦娘の過剰出現に伴い遂に陸軍将校たる俺まで海軍の真似事をする羽目に成った」

あきつ丸「自分は将校殿の副官であります」

陸軍提督「俺は軍艦のことなんぞ一切知らんぞ」

あきつ丸「自分も知らんでありますよ、将校殿」

陸軍提督「取り敢えず、余った艦娘を回してくれるらしい」

陸軍提督「此処にいても仕方ないから取り敢えず、鎮守府に入ろう」

あきつ丸「そうでありますな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437089379

駆逐艦大鳳の人?

ロビー

陸軍提督(周りが黒い制服の中で1人だけカーキは目立つ)

あきつ丸(提督のカーキ色が滅茶苦茶目立ってるでありますな)

提督A(げ、憲兵だ……)

提督B(アイエェェ!?ケンペイ!ケンペイなんで!?)アイェェェ!!

大淀「お待ちしておりました。貴方が陸軍から増員として派遣された陸軍提督さんですね?」

陸軍提督(何か生徒会長みたいな眼鏡が出てきたぞ)

陸軍提督(これが艦娘か?滅茶苦茶そこら辺にいそうな女の子何だけど)

陸軍提督(取り敢えず、陸軍だからと舐められてもいかんから威厳を出していこう)

陸軍提督「如何にも、俺が陸軍提督だ。貴様は?」ギロリ

大淀(滅茶苦茶睨まれとる。陸軍怖すぎワロエナイ)

大淀「も、申し遅れました。私は大淀と申します」

大淀「鎮守府の提督への命令や任務伝達と管理を行っています」

陸軍提督「ほぉ。そうか」

大淀(会話続かねぇ)

大淀「と、取り敢えず、陸軍提督さんに配属される艦娘を紹介するので付いてきて下さい」

陸軍提督「ああ」

>>2 違いますよ~

別室

陸軍提督(此処に艦娘が居るのか)

あきつ丸(此処に海軍の艦娘達が……)

大淀「入ります」コンコン

大淀「どうぞ」

陸軍提督「失礼する」

あきつ丸「失礼するであります」

大淀「陸軍提督に配属されるのは」

大淀「不知火、霧島、摩耶、天龍、加賀、武蔵の6艦です」

陸軍提督(何此奴等、全員目付き悪いか眼鏡の反射で目が見えない)

あきつ丸(うわぁ、ヤクザの事務所みたいであります……)ガクブル

艦娘`s(((うわぁ、新しい提督滅茶苦茶厳しそうで怖そう)))

陸軍提督(これは、あれか?あれなのか?)

陸軍提督(問題児ばかり集めて押し付けられたパターンか?)

陸軍提督(海軍の陸軍に対する嫌がらせか?)

陸軍提督(何時も海軍の作戦に反対ばかりした嫌がらせか?)

陸軍提督(将校としては海軍の嫌がらせには反対である)

不知火(陸軍さんが滅茶苦茶メンチ切ってくる。怖い!)

天龍(憲兵もそうだけど何で陸軍ってこんなに威圧感パネェの?ナンナの?)

摩耶(怒った時の高雄姉ちゃんよりも威圧感が凄い!不思議!)

霧島(陸軍の提督って、とても心配だけど大丈夫なのかしら?)

武蔵(陸軍の軍人は皆、武人然とした顔付きをしていて、期待できるな)

加賀(何かもう、この際五航戦でも良いから助けて欲しい。滅茶苦茶睨んで来てるあの人)

大淀(何かメンチの切り合いに成ってる!一触即発の事態!!)

大淀「そ、それでは、お互いに自己紹介をして執務室にまで移動して下さい」ソソクサー

陸軍提督(あ、逃げやがった此奴!)

あきつ丸(斯くなる上は先手必勝で玉を取りに行くしか無い、であります!)

陸軍提督(舐められたら終わりだ!)

陸軍提督「知っていると思うが、俺は陸軍提督だ」

陸軍提督「貴様等艦娘の指揮を任されることに成った」

陸軍提督「海軍ではどのようにやっとったのか知らんが、俺は陸軍の人間だ」

陸軍提督「陸軍式で行きたいと思う。文句が有る奴は俺に直接言いに来い」ギロッ!

あきつ丸(さっすが将校殿やでぇ!海軍のヤンキー共に先制パンチ食らわしたったでぇ!!)

不知火(あ、これ憲兵隊が提督捕まえに来る時の顔と一緒だ)

不知火(提督絶対殺すマンの顔だわ、これ)

陸軍提督「では、そっちの左から自己紹介してくれ」

不知火(しかもトップバッターとか……)

不知火(生半可な挨拶しただけできっと腰に下げてる軍刀でぶった切られるわ)

不知火「不知火です。ご指導ご鞭撻よろしくです」ギロッ

陸軍提督(あ、コイツ絶対戦艦だわ。この目付き戦艦だわ)

陸軍提督「次」

天龍「お、俺は天龍。フフ?怖いか?」ギロッ

陸軍提督(着任早々艦娘に舐められとる……)

あきつ丸(滅茶苦茶超えェェェ!!何か刀担いでるし!眼帯だし!)

摩耶「アタシ、摩耶ってんだ。よろしく」ニィ

陸軍提督(此方は睨まないが腹に一物抱えた様な笑みを浮かべているな……)

陸軍提督「次」

霧島「初めまして。私、霧島です。ご命令を、指令」

陸軍提督(霧島とか、焼酎かよ。まぁ、比較的マトモそうな奴だな)

陸軍提督(だが、薄メガネは基本的に頭脳派だ。気付けねば)

陸軍提督「次」

武蔵「大和型戦艦二番艦武蔵。よろしくな」フッ

陸軍提督「貴様の名前は知っているぞ」

陸軍提督「70年ぶりに海の底で見つかったそうじゃないか」

武蔵「ああ、あれは私の元の姿さ」

陸軍提督「そうか。次」

加賀「航空母艦、加賀です。それなりに期待はしているわ」

陸軍提督「貴様は空母か」

加賀「ええ。誉れ有る一航戦よ」

加賀「パールハーバーに沈んでるアリゾナを沈めたのも私の艦載機よ」

陸軍提督(イッコーセンが何か知らんがアリゾナ沈めたの此奴かよ)

陸軍提督(つーか、あんなデカいもんが沈むとか海戦ってまじコエェ)

陸軍提督「そうか。だが、据物斬りで満足するなよ」

加賀(ヤベェ、“それなり”ってのに怒ったっぽい)

加賀「……勿論です」

不知火(加賀さん、早速目付けられてる……)

天龍(あの一航戦の加賀が冷や汗を掻いている!?)

陸軍提督(しかし、武蔵と不知火に大きさ的には霧島も戦艦か?)

陸軍提督「天龍、だったか?」

天龍「お、おう」

陸軍提督「あ゛ん?」ギロッ

天龍「あ、いえ、はい……」

陸軍提督「貴様と摩耶は何なのだ?戦艦か?空母か?」

摩耶「わ、私と天龍は巡洋艦だ、じゃなくてです」

摩耶「私が重巡洋艦で、天龍が軽巡洋艦、です」

陸軍提督(外見だけじゃ全然区別出来んぞ、おい)ジィィィ

天龍(何かくっそ睨まれてる!!)

天龍(何時も提督にはタメ口だったからまじしくったぁぁぁあ!!)ブルブル

摩耶(うわぁ~……天龍もう死んだわ。即解体だわ。那珂ちゃんだわ)

霧島(もしかして、提督って船について何も知らないのかしら?)

武蔵(ま、海軍の提督達が戦車の種類や大砲の種類何ぞ知らんように陸軍の提督も軍艦を知らんのだろう)

加賀(よし、私だけじゃなくて天龍にもヘイトが向かったわ!)ガッツ

不知火(あ、加賀さん滅茶苦茶小さなガッツしてる)

陸軍提督「成る程。では早速執務室を案内して貰おう」

あきつ丸(あれ?自分の自己紹介は?)

あきつ丸(ま、自分は戦闘艦じゃないでありますし、正直このメンツに名前覚えられても困るでありますからな!)

あきつ丸(自分はどちらかと言えばまるゆ殿の様な人畜無害系艦娘でありますから)ムフー

不知火(それはそうと、指令の隣にいる方は何方なのでしょうか?)

不知火「執務室はこちらです」

提督執務室

陸軍提督(何か、連隊長室レベルで広いんだが!?)

あきつ丸(何ここ、くっそ広いでありますよ!?)

不知火(何故指令と謎の人は部屋を見回しているのだろうか?)

陸軍提督「ふむ。それで、俺は何をすれば良い?」

霧島「そうですね。取り敢えずは秘書艦を決めてはどうでしょう?」

陸軍提督「秘書官?」

陸軍提督「副官なら既に居る」チラ

あきつ丸「……」ドヤァァァァ!

霧島「あ~……まぁ、そうなんですけど」

霧島「海軍での秘書艦とは第一艦隊旗艦でもあります」

陸軍提督「成る程。で、通常は誰を置くんだ?」

霧島「そうですね。基本的には戦艦や空母と言った事務処理にも対応出来る艦娘ですね」

陸軍提督(と、なると不知火、霧島、武蔵に加賀か……)

陸軍提督(霧島は何か書類改竄されそうな腹黒さを持ってるし、武蔵は事務処理高そうじゃない)

陸軍提督(加賀は何考えてるか分からんし、不知火だな。一番眼光が鋭いし)

陸軍提督「よし。なら、不知火にしよう」

不知火「ふぁっ!?」ヌイッ?!

霧島(提督は今の私の話を聞いていたのですかね?)

武蔵(だが旗艦は沈まんと言うジンクスが有るから駆逐艦娘である不知火を第一艦隊旗艦に置くのが常識か)

陸軍提督「何だ?文句があるのか?」

不知火「い、いえ。提督がお望みならば……」

天龍(軽巡に生まれて良かったとこれ程迄に神に感謝したことはない)

摩耶(重巡で良かったと(ry)

あきつ丸「それで、次はどうするでありますか?」

霧島「え、ええ、そうですね」

霧島「取り敢えず、現状の確認として全員の長所と短所を踏まえて、戦術とか訓練を考えるのはどうでしょう?」

陸軍提督「ふむ。成る程」

陸軍提督(戦艦はあれだろう?大砲でドンパチやる奴等だろう?空母はもう、あれだ海の上の飛行場)

陸軍提督「軽巡と重巡は何をするんだ?」

摩耶「えっと、重巡は小型の戦艦です、はい」

摩耶「戦艦以上の速度を持って戦艦にも劣らない攻撃力を保有してます」

天龍「け、軽巡は重巡が砲戦重視の船だとしたら、雷撃重視の船です」

天龍「重巡よりも高い機動力を持っており、ま、また対潜戦闘も可能なので駆逐艦と一緒に潜水艦狩りもします」

天龍「水雷戦隊では概ねき、旗艦とかします」

陸軍提督(また訳の分からん用語ばかりだしよってからに……)

陸軍提督「その、駆逐艦と水雷戦隊とは何だ」

天龍「えっと、駆逐艦は魚雷を主装備として高い機動力で戦艦や空母、重巡の懐に潜り込んで魚雷を撃って帰って来ます」

天龍「対潜戦闘も強いです」

天龍「水雷戦隊は魚雷を使って敵の艦隊に甚大な被害を与えるための部隊で、概ね切り込み隊みたいな感じです、はい」

陸軍提督(と、なると実践では敵方に切り込んでいくのは天龍一人になるな)

陸軍提督(魚雷は確かうまく当たれば一撃で戦艦も沈められるという話だったな)

陸軍提督「他に魚雷を撃てて脚が速いものは?」

不知火つ

摩耶つ

陸軍提督(不知火は魚雷を撃てる戦艦なのか)

陸軍提督「魚雷を撃てる戦艦はあるのか?」

霧島(何時の時代の話をしているんですかね……)

武蔵(まぁ、魚雷の威力を見れば、戦艦も装備て撃てよ!と思う者も居るのだろう)

武蔵(事実、新人提督は皆そう考える)

霧島「い、居るにはいますが……)

武蔵「数は非常に少ないぞ、提督」

霧島「この鎮守府にも居たはずですよ」

鎮守府のどっか

ビス丸「ブェェックショイ!」

プリンツ「お姉様お風邪を!?」

ビス丸「この私が風邪なんか引くわけ無いでしょう!」

ビス丸「どっかの提督が私の美貌を噂してるのよ!」フサァ

プリンツ「さっすがお姉様です!!」キラキラ

Z1Z3((今のくしゃみでネジが何本か取れたかな?))

執務室

陸軍提督(成る程、不知火はその極一部の戦艦なのか)

陸軍提督(確かに、戦艦にしては小柄なのは、速力を出すためだったのか!)

陸軍提督(そう言えばポケット戦艦とか言う戦艦があるらしいしな)

一旦終了
また夜にやります

陸軍提督「ポケット戦艦という言葉を聞いたことがあるが、それは?」

霧島「それは、戦艦と重巡洋艦の間ぐらいですね。(戦艦から見て)小型です」

霧島「重巡より強く、戦艦より速いです。ドイツ発祥艦ですね」

陸軍提督「成る程」

陸軍提督(やはり、不知火はポケット戦艦だったか)

あきつ丸(あれ?この艦隊って戦艦率が偏り過ぎじゃね?であります)

陸軍提督(戦艦3、空母1、重巡1、軽巡1とか)

陸軍提督(いや、不知火はポケ戦だから軽巡と一緒に突っ込ませよう)

陸軍提督(それでもどう考えてもやっぱり前線が薄くなるな)

陸軍提督「よし、何と無く理解した」

陸軍提督「海上ではどう戦う?戦列歩兵の様にチキンレースするのか?」

武蔵「うむ、敵艦との正面からの殴り合いが基本だな」

武蔵「ただ、地上と違って波のウネリがあるから戦列歩兵のように横一列に並んで戦うことは殆ど無い」

霧島「丘陵地帯の散兵線、でしたか?あれに近いです」

陸軍提督「ふむ、成る程」

陸軍提督(波の合間に小型艦を隠して敵の後方に回し)

陸軍提督(戦艦や重巡、空母で敵艦の視線を引きつける)

陸軍提督(小規模な金床戦術が基本に成るのか?)

陸軍提督(これなら、不知火と天龍だけでも良いな)

陸軍提督(戦闘は基本的に昼間はダメだな。波が高い時、夜間、雨天時がベストだろう)

陸軍提督「取り敢えず、貴様等の区分は分かった」

陸軍提督「配属にかなりの偏りがあるが、それでもなんとかなるだろう」

天龍(偏り?いや、駆逐、軽巡、重巡が1隻ずつで戦艦が2隻で空母が1隻)

天龍(戦艦が2隻だから砲戦寄りだが概ねバランスが良いと思うんだが……)

霧島(提督は艦隊決戦主義で、もっと戦艦を寄越せとか思ってるんじゃ……)

武蔵(艦隊決戦主義か?それもいい。ロマンと言えよう)

武蔵(提督は素人だ。帝国海軍の主義を教え、時代に則した戦術を教えるのも我々の役目か)フッ

摩耶(まぁ、陸軍の軍人だから殴り合いが好きなんだろうな)

摩耶(憲兵隊とか平然と長門とか殴り合いして提督逮捕しに行くし)

加賀(陸軍はやっぱり武闘派なのね)

不知火(憲兵が銃剣突撃こそ歩兵の花形よ!とか言ってた)

天龍(まぁ、そう言う正面からの殴り合いも嫌いじゃないぜ?)

あきつ丸「取り敢えず、今日は何をするんでありますか?」

あきつ丸「いきなり戦闘に出るというのもあれでしょうし」

霧島「鎮守府の設備や施設を確認してはどうですか?」

霧島「定期的に支給される物資もありますし」

霧島「そこを元手に開発、建造も行えますし」

陸軍提督(そう言えば、上層部が海軍から物資の補給があるとか言っとったな)

陸軍提督(ぶっちゃけ、陸軍としては海軍から恵んで貰うのが云々と唸っとったっけ)

あきつ丸(建造で兵隊建造しまくればエエんとちゃうんか?)

??「陸軍提督は居るか!」ドンドン

不知火(この声は!?)ヌイッ!?

天龍(な、泣く子も黙る!)

摩耶(横須賀憲兵隊ッッッ!!)

武蔵(鎮守府で最も恐ろしい敵……)ゴクリ

霧島(何故行き成り憲兵隊が!?)

加賀(これはもう駄目かもわからんね)

陸軍提督「どうぞ」

憲兵「失礼する」

不知火(ジャーンジャーンジャーン)

天龍(憲兵!それは鎮守府で誰も逆らえない人!)

摩耶(し、しかもあれは伝説の憲兵少佐!?)

加賀(長門さんとステゴロの取っ組み合いをした憲兵少佐!?)

武蔵(これは……滾るな!)ニヤッ

霧島(白を黒とし、黒を白とする地獄の憲兵隊少佐の入場!!)

あきつ丸(憲兵少佐殿でありますか。これは仲良くなっとけおけば色々と融通してくれるでありますなぁ!)フヒヒ

憲兵少佐「第3師団以来だな!」

陸軍提督「うむ。貴様も元気にやっとったか!」バシバシ

不知火(チョッ、おまっ!?)

天龍(憲兵少佐を度付きおる……)ガクブル

摩耶(アカン…アカンて提督……)ガクブル

加賀(憲兵相手に喧嘩を売ってくスタイル)

憲兵少佐「おうよ。貴様こそ歩兵で終わると思っとたぞ」

陸軍提督「俺もだ。しかし、こんな所で会うとはな」

陸軍提督「貴様は憲兵だろう?何故ここに居るんだ?」

あきつ丸「鎮守府の風紀治安維持を守るために憲兵隊が鎮守府にも有るでありますよ、将校殿」

憲兵少佐「おう。俺は横須賀憲兵隊に着隊してな」

憲兵少佐「艦娘に手を出すかっぱ共を捕まえとる訳だ」

憲兵少佐「恐れ多くも、天皇陛下から賜った艦娘をなんと心得ておるのか」ヤレヤレ

陸軍提督「全くだ。最近じゃよく海軍の不祥事は紙面を賑やかしているからな」

憲兵少佐「そうだ、貴様。鎮守府内を案内してやろう」

陸軍提督「おぉ!本当か!それは助かるが、貴様の仕事は大丈夫なのか?」

憲兵少佐「なぁに、見回りも兼ねとるから気にするな」

陸軍提督「成る程」

あきつ丸(憲兵と顔見知りだと周囲に知らしめておけばアホなちょっかいも掛からんでありましょうな)

あきつ丸(海軍のアホ共に舐められて堪るか、でありますな!)ムハハハ

憲兵少佐「じゃあ、行くぞ」

陸軍提督「おう」

廊下

憲兵少佐「それにしても、貴様の艦隊は偏っとるなぁ(目付きの悪さ的な意味で)」

陸軍提督「む、貴様もそう思うか?(戦艦偏重的な意味で)」

憲兵少佐「ああ。と、言うより何処の提督も思うはずだぞ」

陸軍提督「まぁ、戦力的には何の問題もないのだがな(火力的な意味で)」

憲兵少佐「たかしに。それは言えるな(バランス的な意味で)」

あきつ丸「此処には一体何人ぐらいの提督と艦娘が居るのでありますか?」

憲兵少佐「さぁ?アホのように居る。正直、一々覚えてられんよ」

憲兵少佐「だが、問題を起こす奴は大体分かる」ギロッ

提督A(ゲェ!憲兵!!)

憲兵少佐「駆逐艦の練度が異常に高く、駆逐艦中心の艦隊を組んでいる奴は銃殺刑だな」

憲兵少佐「また、艦娘との距離がやけに近く常にベタベタしてる奴も基本銃殺刑だ」

憲兵少佐「提督以外にも艦娘で問題ばかり起こす奴も多いな」

陸軍提督「ほぉ」

憲兵少佐「例えば川内型軽巡洋艦二番艦の那珂は許可を取らずに勝手にライブを開きやがる」

憲兵少佐「通路のど真ん中、食堂、練兵場。場所を選ばずゲリラライブをやるからこちらも大変だ」

陸軍提督「そういう場合はどうするのだ?」

憲兵少佐「その那珂を保有している提督を呼び出して厳重注意。酷い場合は上に報告する」

陸軍提督「部下の管理が出来ていないと言うことか」

憲兵少佐「そういう事だ」

憲兵少佐「他にも、問題、と言うわけではないが、廊下の隅で扶桑型戦艦が蹲って通行の邪魔になるとか」

憲兵少佐「天龍型が大破してるのに出撃しようとして暴れてるとか」ギロッ

天龍(俺、違う。それ、別の天龍)ブンブン

摩耶(馬鹿な奴め)フッ

憲兵少佐「提督に暴言を吐きまくってる奴とか」ギロリ

摩耶(それ、別の摩耶。私、違う)ブンブン

憲兵少佐「あと、変な宗教を広めようとしてる奴も居たな」

陸軍提督「変な宗教?」

憲兵少佐「ああ、瑞雲教、だったか?」

日向「呼んだか?」スッ

陸軍提督「何だ貴様は」

憲兵少佐「此奴が主犯格だ」

憲兵少佐「伊勢型戦艦の二番艦日向だ」

日向「違うぞ、憲兵君。私は伊勢型“航空”戦艦二番艦の日向だ」

日向「瑞雲に関して聞きたいことが有ればなんでも聞いてくれ」

日向「これはお近付きの印だ」つ瑞雲×10

陸軍提督「ああ」

日向「それを装備すれば、攻撃効果は120%上昇」

日向「防御面では63%上昇、瑞雲を極めた艦は無敵になる」ドヤァァァ

憲兵少佐「嘘を付くな!」

憲兵少佐「それは唯の水上攻撃機だ」

憲兵少佐「貴様が保有しとる艦娘では誰も装備できんな」

憲兵少佐「それまでは仕舞っとけ」

日向「航空戦艦と瑞雲に付いて知りたく成れば私を訪ねてくれ。さらばだ」スッ

あきつ丸(何だ彼奴)

あきつ丸「何だ彼奴」

あ、那珂ちゃんは三番艦だった
責任取って那珂ちゃんのファン辞めます

でも、神通の溢れ出る末女感も悪いと思うの

たかしとたしかは似てるからしょうが無いね

工廠

憲兵少佐「此処が工廠だ」

陸軍提督「横須賀海軍工廠と言う奴か」

あきつ丸「随分と小さいでありますな」

霧島「いえ、此処は違います。横須賀海軍工廠は彼処で此処は艦娘専用の工廠です」

憲兵少佐「あっちは本物の船を作ったり、整備しとるんだ」

憲兵少佐「此方は艦娘を作ったり整備する場所だな」

陸軍提督「なら、此処に来れば艦娘を作ったり整備出来るのか」

憲兵少佐「いや、此処は艦娘と艦娘の装備を製造、装備の整備ぐらいだ」

憲兵少佐「もし、艦娘も被害を受けた場合は入渠と呼ばれる言ってしまえば風呂に行かなくては行かん」

憲兵少佐「勿論、男子禁制だ。脱衣所に入った瞬間捕まるから、湯浴みは絶対するな」

陸軍提督「肝に銘じておこう」

憲兵少佐「小狡い提督は艦娘を使ってカメラをセットしようとしたり下着を盗ませようとする事件もあった」

陸軍提督「帝国軍人の恥だな」

憲兵少佐「全くだ」

明石「あれ?憲兵さん方。何か御用ですか?」

憲兵少佐「工廠長を取り仕切っとる明石だ」

陸軍提督「陸軍より出向してきた陸軍提督だ。よろしく頼む」

あきつ丸「自分はあきつ丸であります」

明石(憲兵そっくりの威圧感!陸軍ってみんなこうなの!?」

明石「こ、工作艦の明石です。工廠長をしてるので装備等で困った事などがあれば聞きに来て下さい」

陸軍提督「うむ。よろしく頼む」

あきつ丸(明石殿と仲良くなっておけば、優先的に良い装備を貰える可能性がありますな!)ムヘヘ

食堂

陸軍提督「此処は士官食堂なのか?」

憲兵少佐「いや、艦娘専用の食堂だ」

憲兵少佐「勿論、提督も使える」

憲兵少佐「まぁ、使う提督は殆ど居ないがな」

陸軍提督「何故だ?作戦準備時ならば飯の時間も作戦の話ができるだろう」

憲兵少佐「本来はそういう使い方なのだが、アホが此処で艦娘にセクハラをしようとするんだ」

陸軍提督「あぁ、成る程」

憲兵少佐「だから、飯時は入り口に憲兵が立って提督の行動を監視している」

その場に居合わせた金剛(ケンペーのせいで、テートクと仲良く出来ないデース。マジファッキューデース)

鳳翔「あら、憲兵さん。どうしました?」

憲兵少佐「此奴は鳳翔。普段は空母の講師をしとるが、暇な時は此処で食事の手伝いをしている」

鳳翔「軽空母の鳳翔と申します」ペコリ

加賀(ゲェ!鳳翔さん!?)

鳳翔「あら、加賀さん」

加賀「ど、どうも……」ペコリ

陸軍提督「俺は陸軍より出向してきた陸軍提督だ。よろしく頼む」ジッ

鳳翔「あら、提督さんでしたか。てっきり新しい憲兵さんだとばかり」

陸軍提督「憲兵は憲兵の腕章をしている」

陸軍提督「基本的に、赤い腕章、マントに軍刀で憲兵だ」

憲兵少佐「俺の格好だな。マントはしとらんが」

陸軍提督「まぁ、何にせよよろしく頼む」

鳳翔「はい。加賀さんも確りやって下さいね」

加賀「はい」

廊下

陸軍提督「加賀。貴様、鳳翔と知り合いなのか」

加賀「ええ、私の弓の先生でした」

陸軍提督「弓の先生?」

加賀「はい。私達航空母艦は一部の者を除いて弓矢で艦載機を発艦させます」

加賀「その際の弓を射る方法等を教えて下さるのが鳳翔先生です」

陸軍提督(弓矢で航空機を発艦の意味が分からん)

あきつ丸(自分は走馬灯を使って発艦させるでありますな)

あきつ丸(着艦できないけど。出来ないけど!)

憲兵隊少佐「じゃあ、次だな」

甘味処間宮

憲兵少佐「此処は甘味処だ」

間宮「あらあら、憲兵さん。見回りご苦労様です」

間宮「そちらの方は新しい憲兵さんですか?」

陸軍提督「いや、俺は本日付で陸軍から出向してきた陸軍提督だ。よろしく頼む」

間宮「私は間宮、と申します。元々は給糧艦でしたが、今は甘味処をしています」

間宮「間宮特製羊羹は艦娘の皆にも人気なんですよ」

伊良湖「間宮さーんって……憲兵さん。見回りご苦労様です」

憲兵少佐「此方は伊良湖だ。伊良湖は洋菓子を中心に担当し、間宮は和菓子を中心に作っている」

憲兵少佐「また、間宮は食堂も兼任で経営している」

陸軍提督「つまり、間宮の機嫌をそこなうと飯を取られるわけか」ワハハハ

憲兵少佐「そういう事だ」ワハハハ

間宮「もぅ、そんなことしませんよ!」ウフフフ

伊良湖(何かよく分からんけど、この鎮守府の逆らってはいけない人達の2強が揃って笑っとる)

あきつ丸(間宮殿、鎮守府の胃袋を握る最強の艦娘でありますか……)

あきつ丸(靴を舐める覚悟で行かねば、兵糧攻めにされるでありますな!!)

執務室

憲兵少佐「まぁ、大方の所は回った筈だ」

憲兵少佐「分からんことや困った事が有れば俺に聞け」

憲兵少佐「内線でも憲兵隊詰め所に電話掛けれる」

陸軍提督「ああ、分かった。済まなかったな」

憲兵少佐「なぁに、気にするな。同期の好だ」

憲兵少佐「また、近い内に酒でも飲もう」

憲兵少佐「鳳翔が夜にやっとる居酒屋の肴は格別だぞ」

陸軍提督「ほぉ、期待しておく」

憲兵少佐「ああ、じゃあな」

不知火(よ、漸く憲兵殿が帰っていった……)

摩耶(同期だからって貴様呼ばわりとか、陸軍マジパネェ)

あきつ丸「しかし、一日中、鎮守府巡りをして初日は終わってしまいましたな」

陸軍提督「ああ、まぁ、明日から本格的にやっていこうじゃないか」

陸軍提督「あの大淀とか言う艦娘からの命令等伝達もないし」

あきつ丸「で、ありますな」

あきつ丸「今日の所はこれで終業であります」

陸軍提督「今日は顔見せと言う感じだったが、明日からは訓練等をやっていく」

陸軍提督「各人、確りと体調管理をして病気等で訓練を休まんようにしろ」

陸軍提督「兵隊は体調管理も仕事の内だ」

陸軍提督「解散!」ビシッ

あきつ丸「敬礼!」ビシッ

艦娘`s「「「……」」」ビシッ

今日はこれで終わり

間違えた上にそのネタぶっ込むとか死んだ方がマシなんじゃないかな

同期の憲兵とも綺麗にアンジャッシュしてるっつーか憲兵の方が断然艦娘に詳しい件
……勤務期間の差か

門前の小僧がどうたら

>>69
ごめんな、たかし
確かに名前の間違いは人によってはかなりデリケートな問題だもんね
今度からは気をつけるよ

>>70
憲兵隊は艦娘の詳しい経歴(何年に生まれて何処で沈んで誰が乗っていてとか)は知らないけどどういう系統の性格で艦種とその外見的特徴は覚えてます

>>71
まさにそんな感じです

駆逐艦寮 不知火と陽炎の部屋

陽炎「それで、貴女の新しい提督はどうだったの?」

不知火「憲兵少佐二号と言えば想像が付き易いかと」

陽炎「滅茶苦茶怖い人じゃない!?」

陽炎「貴女、大丈夫なの!?」

不知火「大丈夫じゃないです」

不知火「行き成り第一艦隊旗艦に任命されました」

陽炎「駆逐艦に秘書艦!?」

陽炎「も、もしかしてそっち系の人?」

不知火「まさか!駆逐艦は私一人、一番弱い者を一番安全な場所に入れるのが兵法の初歩ですよ」

不知火「武蔵さんも霧島さんも言ってました」

陽炎「え、霧島さんは良いとして、武蔵さんも居るの!?」

不知火「ええ、多分、資材の関係でずっと待機だったのを押し付けたのかと」

不知火(天龍さんは良い人だけど、遠征以外で出撃出来てないし)

不知火(他の人達は多分、各提督達がダブったり持て余した船なのだろう)

不知火(現に、私も雪風狙いの提督が大量生産した1人ですし)

陽炎「な、成る程」

陽炎(大和型の出費はヤバイものね)

陽炎「他にどんな人が居るの?」

不知火「戦艦はそのお二人で、軽巡の天龍さん、重巡の摩耶さん、空母の加賀さんです」

陽炎「名前だけ聞けばバランスの良い艦隊ね」

陽炎「一回の出撃で資源がモリモリ減っていくけど」

不知火「ええ。それと、陸軍の格好をした艦娘の方が副官に居ましたね」

陽炎「陸軍の?」

不知火「えぇっと、確か秋津島だかあきつ丸と言っていました」

不知火「私達には正式に挨拶をされなかったので鎮守府を回ってる時に聞こえた名前だとそんな感じでした」

陽炎「強そうなの?」

不知火「さぁ?雰囲気的には軽空母っぽい感じの方でしたよ」

陽炎「へぇ~じゃあ、任務によってはその人を入れれば空は安泰じゃない」

不知火「ええ、ですが、何を考えてるのかよく分からない方でした」

陽炎「だ、大丈夫なの?」

不知火「分かりません。時々1人で笑ったりしてました」

陽炎「ヤバい人じゃん!?」

不知火「まぁ、まだ初日ですし事を急ぐ必要もないでしょう」

陽炎「貴女がそう言うなら良いけど……」

加賀と赤城の部屋

赤城「新しい提督はどうでしたか?」

加賀「滅茶苦茶怖かったわ」

加賀「件の憲兵少佐の同期とかでかなり仲が良かったです」

赤城「え、大丈夫なの?」

加賀「多分……」

加賀(今までの提督だとアリゾナの話をしたら皆尊敬を示したけど)

加賀(あの人は『据物斬り』の一言で一蹴された)

加賀(確かに、動かない戦艦を九七式艦攻の800kgで沈めたのは事実ですが)

加賀(水平爆撃でしたし、それにもっと反応しても良いと思うのよ)

赤城「た、多分って……」

加賀「でも、艦娘を天皇陛下からの賜り物って言っていたわ」

加賀「他の提督の様にセクハラとかはしないと思う」

赤城「あ~憲兵さんがよく言ってる」

赤城「貴様等海軍は何を考えている!恐れ多くも天皇陛下からの賜り物たる何とかこうとか」コエマネ

加賀「ええ、正直、私達は普通の一般兵の様に扱って欲しいですけど」

赤城「確かに。持て囃されるのも悪くありませんけど、艦娘と提督と言う関係とは少し違いますし」

加賀「それより、赤城さん」

赤城「はい」

加賀「貴女、私のプリン食べましたね」

赤城「はいぃぃ?」CV水谷豊

加賀「証拠は有るんですよ、赤城さん」

加賀「例え、赤城さんであろうと人のプリンを食べるとは」

加賀「戦争ですよ?赤城さんの行いは宣戦布告を宣言するようなものなんですよ?」

赤城「しょ、証拠を見せて下さい!」

加賀「これはある重巡がくれた写真なのですけどね」つ写真

赤城「アオバワレ!!」ダッ

加賀「頭にきました」ダッ

大和と武蔵の部屋

大和「此方でも武蔵の方が先に実戦ですか」

武蔵「ハハ、何、大和もその内部隊配属されるさ」

武蔵「しかし、新しい提督は中々面白い男だったぞ」

大和「あ、何か憲兵さんが新しい提督なのよね?」

武蔵「いや、陸軍の士官だ。元々は歩兵部隊の士官だったらしい」

武蔵「憲兵少佐と同じ部隊だったらしい」

大和「け、憲兵少佐って長門さんを投げ飛ばしたって話の!?」

武蔵「ああ、そうだ。一度拳を交えてみたいものだ」フッ

大和「いやいや、死ぬでしょう!」

武蔵「何、手加減はするさ。それに、艤装を外せばアスリートぐらいの力しか出ない」

武蔵「それでも、オリンピック選手より強いとは思うがな」ドヤァ

大和「まぁ、それにしても陸軍の歩兵指揮官が提督なんて出来るのでしょうか?」

武蔵「艦娘の戦い方は歩兵の戦いに通ずる物がある」

武蔵「彼は私達の戦い方を戦列歩兵であるか?と尋ねた」

大和「せ、戦列歩兵?」

武蔵「バリーリンドンとかパトリオットで見た戦術だ」

大和「えぇっと、赤い服着た人達が並んで銃撃っていた奴だっけ?」

武蔵「ああ、それだ。あれを想像していたらしい」

大和「艦隊戦関係ないじゃない」

武蔵「いや、そもそも我々の形は船の戦術より人の戦術の方が適していると思うのだ」

武蔵「船だと単縦陣と単横陣。被断面積を避ける時には単横が良いだろう」

武蔵「船はどうしても縦長だ。これは大和も知っているだろう?」

大和「ええ、砲戦は横にすれ違うもの」

武蔵「だが、我々や敵の軽巡以上の船はどう見ても人型だ」

武蔵「こうなると、単縦陣と単横陣の意味がまるっきり逆転してしまう」

武蔵「霧島に聞くと、船の頃の慣習で敵も我々もすれ違うか並走しながら戦うらしい」

武蔵「これは余りに不自然だ。私はあの男に戦術的大転換を期待しているのだ」

武蔵「我々は艦娘であるが、船ではない。新しい戦術、新しい戦法を私は提督と開発していきたいのだよ」フッ

大和(私の妹がこんなに戦術家な訳が無い)

武蔵(だが、コチラの戦術をあちらに真似されるとややこしい事になるだろうな)フム

武蔵(まぁ、そうなったらそうなったで考えれば良い)

霧島と金剛姉妹の部屋

金剛「Hey,キリシマ!貴女の新しいテートクはどーでしたカー?」

霧島「憲兵少佐2みたいな人でした」

金剛「ファッザ!?」

比叡「ひえぇ~憲兵って……」

榛名「あの長門さんを投げ飛ばしたと言う……」

金剛「キリシマ!今直ぐにでも辞めるデース!!」

金剛「ケンペーは危ないデース!!」

金剛「ケンペーはテートクの命を狙ってるのデース!」

金剛「ケンペーが居るせいで、テートクと私が愛し合えないのデース!!」

比叡(私は憲兵隊を全面的に応援しますけどね)

霧島「それは8割方お姉様のせいでしょう」

霧島「あと、提督は憲兵少佐と親友でした」

榛名「へぇ、じゃあ、その人は憲兵からのお目溢しもあるんでしょうか?」

霧島「どうでしょう?私が思うに陸軍の天皇崇拝は戦前以上に酷いので」

霧島「艦娘に手を出した時点でそれが陸軍だろうと海軍だろうと一発アウトなのでは?」

比叡「艦娘の登場で陸軍の立場がドンドン危うくなっているって提督が言ってました」

金剛「キリシマに特命を与えマース!!」バンッ

金剛「アーミーテートクからケンペーの弱点を聞き出すのデース!!」

霧島「それを聞き出してどうするのですか?」ハァ

金剛「闇討ちデース!ケンペーさえ居なくなれば、私がテートクとイチャラブ出来るデース!!」

榛名(金剛お姉様がまた馬鹿なこと言ってる……)ハァ

比叡(お姉様が闇討ち計画をし始めたら憲兵少佐にバラせば良いか)

霧島(まぁ、適当な所で比叡お姉様か榛名が憲兵隊に密告するでしょうし)

霧島(私も適当にやりましょう)

金剛(今までボイルドウォーターをドリンクされて来ましたガー)

金剛(そも今度でラストデース!ラスダン決めてやるデース!!)ムフーン

また夜に

重巡寮 摩耶と高雄型の部屋

高雄「摩耶、新しい提督はどうだったの?」

摩耶「憲兵だった」

愛宕「憲兵?」

鳥海「そう言えば、今日の昼間に憲兵少佐と新しい憲兵さんが摩耶姉さん達を連れて歩いていましたね」

摩耶「いや、その新しい憲兵がアタシの提督だ」

愛宕「憲兵さんが提督になったの?」

摩耶「元々は歩兵部隊の指揮官やってたとか言ってた」

高雄「そんな人が艦隊の指揮なんて出来るの?」

愛宕「今ならお姉ちゃん達で変更して貰うよういうけど……」

摩耶「いや、武蔵姐さんや霧島姐さんも居るし大丈夫だろ」

摩耶「加賀さんもいるから艦隊としてのバランスも良い」

摩耶「それに、不知火や天龍が居るんだ。私だけ逃げるわけには行かねぇよ」ヘッ

鳥海(と、言うかあの一団は視察に来た憲兵隊とその付き添いにしか見えなかったのよね)

鳥海(緊張感が凄まじかった)

鳥海(大規模作戦が展開されてる時並みの緊張感だったもの)

高雄「しかし、そんなに憲兵に似てる提督って……本当に提督なのかしら?」

愛宕「どう言う事?」

高雄「いや、例えば提督を装って派遣されたけど実情は艦娘の勤務態度とかを見るのかなって」

高雄「三大鎮守府には絶対憲兵隊がいるけど、それでも風紀の乱れとかはあるし」

鳥海「つまり、査察って事ですか?」

高雄「そう。極秘の」

愛宕「じゃ、じゃあ、あの提督は本当は憲兵で……」

摩耶「あ、アタシ等の生活態度とかを見て、それを報告したりすって事か!?」

高雄「そうね。そして、違反をしてる提督や艦娘は即座に憲兵隊に連れて行かれるわ」

摩耶「……ヤベェ」

愛宕「じゃあ、摩耶は明日から提督の調査が終わるまで暫くは真面目にしていないと」

鳥海「あ、明日も早いですからもう寝てみては?」

摩耶「そ、そうだな!アタシはもう寝る!おやすみなさい!!」ダッ

高雄「おやすみなさい」

軽巡寮 天龍と龍田の部屋

龍田「天龍ちゃん、新しい提督はどうだったの?」

龍田(前の提督は天龍ちゃんに“おいた”したから最前線に飛ばされたのよね~)フフフ

天龍「なんつーか、憲兵少佐2号って感じだった」

龍田「あらー?」

龍田(天龍ちゃん、ちょーっと言葉遣いとか悪いから時々憲兵少佐達に叱られてるのよね~)

龍田(基本的に良い子なんだけど、少し粗暴って言うかわんぱく?)

天龍「滅茶苦茶怖い。常に睨んでくる」

天龍「デフォが睨みで摩耶姐さんですら敬語に成った」

龍田「あら~……」

龍田(摩耶さんは天龍ちゃんの姉貴分みたいな感じで口が悪いのよね~)

龍田(司令長官にまでウザイとか言っちゃう摩耶さんが敬語を使うのは多分、憲兵隊か天皇陛下位よねぇ~)

龍田「それで、初日はどうだったの?」

天龍「何か、お互いに簡単な自己紹介して鎮守府回っただけ」

天龍「でも、実戦には出してくれるっぽい!」

天龍「いっつもチビ達の監督役って事で遠征ばっか行かされてたけど」

天龍「あの提督に、俺達天龍型が世界一ってのを見せ付けてやれるぜ!」

龍田「そうね~天龍ちゃんに期待してるわね」

龍田(陸軍の人だから多分船のこと全然知らないのよね)

龍田(早い内に、天龍ちゃんを戦闘に出さないようにいわないと)

龍田(天龍ちゃん、今度は片目だけじゃ済まないわ……)

天龍「あと、変な空母みたいな陸軍の艦娘も居たな」

天龍「あかつき丸とか言ったか?」

龍田「あら、知らない名前ね」

天龍「ああ、何考えてるのかよく分かんねぇ奴だった」

龍田「そう。そろそろ寝ましょう。明日から頑張ってね、天龍ちゃん」

天龍「おう!」

居酒屋鳳翔

鳳翔「新しい提督さんが来ましたね」

間宮「ええ。憲兵隊の皆さんが歓迎会を開くと思いますね」

鳳翔「なら、憲兵隊の方に少し電探を伸ばしましょうか」

間宮「そうですね。陸軍の方達って非常に食べるので」

伊良湖「あの提督さん凄い怖い方でしたね。先輩方は怖くなったんですか?」

間宮「そうですか?私と鳳翔さんは憲兵隊の皆さんと良く会いますからね」

伊良湖「え?」

鳳翔「そもそも、何で私が小料理店や食堂のお手伝いをしているのか知ってますか?」

伊良湖「えっと、人手が足りなくて、お料理が上手だから……ですか?」

鳳翔「ふふ、それも有るんですけどね」

間宮「実際は艦娘達がセクハラとか受けているのかをそれとなく聞いたりする為なんですよ」

伊良湖「え゛!?」

間宮「お酒の力は凄いんですよ?」

鳳翔「酔って少し気が大きくなった提督がポロッと言ったことで憲兵隊に連絡をするんです」

鳳翔「勿論、両思いとかなら多少はお目こぼしもしますけど」

間宮「本当に嫌がっていたり、困っているなら私達が助けてあげるんですよ」

間宮「憲兵隊はその為に居るんですもの」

鳳翔「まぁ、憲兵隊の方も中々上手で艦娘に手を出したら問答無用でしょっぴいて行っちゃうんで」

間宮「例えば金剛さんや電さんみたいな提督さんへの愛情が深い方達は少し憲兵隊を敵視してますけど」

伊良湖(そう言えばこの前金剛さんが放送禁止用語や4文字を盛大に連呼しながら憲兵隊を罵ってました)

伊良湖「で、でも、あの凄まじい雰囲気には慣れません……」

鳳翔「ふふ、そうね。憲兵少佐さんと陸軍提督さんは私も少し緊張しちゃいますね」

間宮「ええ、一切の隙がないっていうか、私達ですら隙あれば捕まえてやろうって言う雰囲気がありますね」

鳳翔「少し残念ですけど、きっと信用されていないんでしょうね」

伊良湖(いやもう緊張とかそう言うレベルじゃないでしょう!)

伊良湖(何かもう、浅い岩礁がある重潜水艦網を潜り抜けるレベルの緊張感と姫や鬼の横を通るレベルの威圧感ですよ!?)

伊良湖(どっちも経験した事ないけど!)

伊良湖(そう言えば、鳳翔さんにしても全空母から尊敬されてるし、間宮さんは艦娘どころか提督たちからも尊敬されている)

伊良湖(そして、どちらも憲兵隊以外の全員から“さん”付けで呼ばれているのよね)

伊良湖(一体この2人は何者なのだろう?)

え?天龍ちゃんの目って奴らにやられたの?

翌朝 執務室 0700

陸軍提督「憲兵少佐の奴が共に朝飯を食おうと言って居たが……」

あきつ丸「集合場所が此処で、本当に良いんでありますかね?」

憲兵少佐「来とるか?」ドンドン

陸軍提督「開いてるぞ」

憲兵少佐「お早う、早速案内してやる」

陸軍提督「ああ、だが何処で食べるんだ?」

憲兵少佐「なに、直ぐに分かっている。付いて来い」ハッハッハ

陸軍提督「ああ」

あきつ丸(鎮守府内で食事をできる所と言えば間宮殿の所と鳳翔殿の所だった筈)

あきつ丸(間宮殿の所は0900より開店、0500より閉店だった筈)

あきつ丸(食堂の利用時間は……そう言えば聞いていないでありますな)

あきつ丸「もしかして、食堂でありますか?」

陸軍提督「彼処はこんな朝早くからやっているのか?」

憲兵少佐「如何にも。彼処は0650から0800まで朝食を提供してくれる」

憲兵少佐「主に提督向けに支給されるが、利用者が専ら居ないんで我々も使用している」

憲兵少佐「これは外で食べるより安く上がるし、量も味も良い」

陸軍提督「ほぉ、それは良いことを聞いた」

あきつ丸「で、ありますな!」パァァ

あきつ丸(おかわり頂けるのだろうか!頂けるのだろう!?)

食堂

鳳翔「あら、おはようございます憲兵少佐さん、陸軍提督さん」ペコリ

憲兵少佐「お早う」ビシッ

陸軍提督「お早う」ビシッ

あきつ丸「お早うございますであります」ビシッ

鳳翔(陸軍の敬礼ってやっぱり男らしいわね)

鳳翔「ご飯のお代わりも多分、おかずのお代わりもありますよ」

あきつ丸(お分かり頂けただろう?お代わり頂けるであろう……)グー

陸軍提督「何だ貴様。腹が減っていたのか」

あきつ丸「こ、これは見苦しい所を……」アセアセ

陸軍少佐「構わん。たっぷり食え。どうせ、余るんだ」

鳳翔(食堂に憲兵の人がいるから人が来ないんじゃないだろうか?と思わないこともない)

>>95
良く分かる天龍ちゃんの片目消失理由(仮)
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=48411193

鳳翔「おかずは更に持ってありますが、ご飯はご自分でお装い下さい」

陸軍提督「うむ」

陸軍提督「しかし、飯を自分で装うのは陸士以来だな」

憲兵少佐「だな。飯の装い方にもコツがあったな」

あきつ丸「そうなのでありますか!?」

陸軍提督「うむ。初めは少量、ふわっと装うのだ」

憲兵少佐「そして、二杯目からはギュッと押し付けるようにして装う」

陸軍少佐「うまくやれば3倍食べられたな」

鳳翔「いや、普通に装ってくださって大丈夫ですからね?」

鳳翔「お代わりは大量に有りますし」

陸軍提督「当たり前だ。子供の頃ならまだしも陸軍将校たる者がそんな浅ましい事が出来るか」

憲兵少佐「全くだな」

あきつ丸「そ、そうでありますな」←思いっきりやろうとしていた人の図

鳳翔(やれやれ)

鳳翔「もう、私が装いますからお茶碗を」

陸軍提督「うむ、助かる」つ

憲兵少佐「ありがたい」つ

あきつ丸「自分は大盛りでお願いします!」つ

鳳翔「分かりました」

提督(け、憲兵の奴等が鳳翔さんにご飯を装って貰ってる!?)

提督(この流れで行けば俺も!)ダッ

提督「お早うございます!」

鳳翔「はい、お早うございます」

鳳翔「ご飯はたっぷり炊いてあるので普通に装って食べて下さいね」スタスタ

提督「え?あ、はい」アレー?

提督(鳳翔さん奥に引っ込んじゃった)

提督(何でや!何で憲兵だけ!?)

提督(ハッ!?もしかして、こうやって憲兵のゴキゲンをとっているのか!!)

提督(俺も陸軍に入ればよかった……)ハァ

憲兵少佐「今日は鯖の味噌煮か」

陸軍提督「ほぉ、豪華な食事だな」

あきつ丸「で、あります!」

あきつ丸(海軍は流石艦娘を手に入れて威張っとるだけあって飯も美味いであります)

陸軍提督「誠に遺憾ながら海軍は飯だけは豪勢だな」

憲兵少佐「まったくだな!今更ながら、海軍に入れば良かったと思うな」ハッハッハ

陸軍提督「全くだ!朝昼晩とうまい飯が食えるんだからな」ハッハッハ

あきつ丸「しかもこんな美人達に囲まれるでありますよ」

陸軍`s「ハッハッハッハ」

提督(あれは嫌味かな?陸軍流の嫌味かな?)

鳳翔(憲兵少佐が居ると客の数が減る)

鳳翔(そこに陸軍提督まで加わって更にドン)

鳳翔(提督さんの中には陸軍提督を新しい憲兵だと思ってる人もいる)

憲兵少佐「そう言えば、貴様にこれを渡しておく」ゴソゴソ

陸軍提督「うん?」

憲兵少佐「憲兵の赤腕章だ」ツイ

陸軍提督「おいおい、提督の次は憲兵か?」

憲兵少佐「正直、捕物の際には人出が足りんのだ」

憲兵少佐「この鎮守府は殊更アホが多いからな」ギロッ

提督(何で睨まれたん!?)

憲兵少佐「人出が足りん時だけで構わん」

陸軍提督「補助憲兵って事か」

憲兵少佐「ああ、あきつ丸にもやるから手伝え」

あきつ丸「ありがたく拝命するであります!」パァァ

あきつ丸(憲兵腕章ktkr!)

あきつ丸(これが有れば!鎮守府でもデカイ顔が出来るであります!!)ムハー

憲兵少佐「まぁ、無くされても困るから貴様が確り預かっとけよ?」

陸軍提督「ああ、任せろ」

陸軍提督「無くして泣く子も黙る憲兵少佐に怒られたくないからな」ハッハッハ

憲兵少佐「酷い言われようだな」ハッハッハ

執務室

陸軍少佐「さて、今日も一日気張っていくぞ」

あきつ丸「はいであります!」

不知火「今日は何をするんだろう?」ガチャ

陸軍少佐「む」

不知火「え?ファッ!?」

陸軍少佐「部屋に入る際にはノックしてから入室しろ」ギロッ

不知火「申し訳ありません。まだ来ていらっしゃらないと思ったので」

不知火(陽炎姉さん、どうやら私は死んだようです。机に隠したぬいぬいDiaryは読まずに燃やして下さい)

陸軍少佐「始業時間は0900だが、軍人は常在戦場だ。何時でも出撃できるようにして置くべきだ」

陸軍少佐「それに貴様は秘書官だろう。他の艦娘より重要な立場に有る。それも自覚しろ」

不知火「はい、申し訳有りませんでした」

陸軍少佐「まぁ、良い。貴様には期待している」

陸軍少佐「艦娘本来の役割は戦闘であるが、戦闘だけではいかん」

陸軍少佐「戦闘だけに固執するのなら貴様等が人型である必要はない」

陸軍少佐「貴様等に高度な知能は必要な」

陸軍提督「そもそも海軍の提督連中は恐れ多くも、天皇陛下と臣民たる国民、そしてそこの領土を護るという意識に欠けとる」

不知火(うわぁ~何だか大変な事になっちゃったぞ……)

摩耶「こんだけ早く来れば大丈夫だろう!」バンッ!

天龍「始業1時間も前だしな!」

不知火(あーあ、やっちまったよ)

執務室 0850

武蔵「おはよう」コンコンガチャン

霧島「お早うございます」

加賀「お早うございます」

加賀(って、何だこれ?)

霧島(部屋に入ったら摩耶と天龍が腕立てしてた)

武蔵(早速トレーニングか?)

武蔵「提督よ、これは一体どうしたんだ?」

陸軍提督「自分達が軍人であるという事の自覚がどうにも足らんようだから罰として腕立て伏せをさせている」

陸軍提督「昨日鎮守府を見て回っている限り、貴様等艦娘はどうにも軍人らしい気風が見られん」

陸軍提督「中には上官たる提督に暴言を吐く艦娘も居るそうではないか」

陸軍提督「貴様等艦娘は恐れ多くも、天皇陛下から賜った兵器である」

陸軍提督「故に鉄拳制裁と言うような貴様等を無用に傷付けるような事はせん」

陸軍提督「兵隊にもせんが、殴る代わりに腕立て伏せと腹筋をやらせる事にした」

陸軍提督「貴様等は一般兵士と同じ回数では罰にならんから一律腕立てか腹筋を100回だ」

陸軍提督「それは例え、武蔵だろうが加賀だろうが霧島だろうが不知火だろうが関係ない」

陸軍提督「良いな」

艦娘`s「「「はい!」」」

あきつ丸「100回であります!」

陸軍提督「うむ。では少し早いが全員揃ったので朝礼を開始する」

陸軍提督「本日の予定であるが、貴様等の能力を見てみたいと思う」

陸軍提督「演習場の使用申請はどうすれば良い?」

霧島「特にその様な物は必要ありませんよ」

霧島「近海にて他の艦隊の邪魔にならないようにすれば良いので」

霧島「そこの区画は民間船籍の船も通りませんし」

霧島「我々は艤装があるのでそのまま行けますが、提督は桟橋で内火艇で該当海域まで行きます」

陸軍提督「では、0910に桟橋に集合で、良いか?」

霧島「ええ、問題ありませんよ」

陸軍提督「では不知火。0910に桟橋に集合」

不知火「0910に桟橋に集合、了解しました」

今日はこれで終わり

桟橋

陸軍提督「内火艇は何隻か常に停泊してあるのか」

あきつ丸「自分が操縦するであります」

陸軍提督「うむ、任せた」

不知火「提督、全員揃っております」

天龍(そら全員で歩いてきたんだから揃っとるわな)

摩耶(でも余分なことを言うと今度は腹筋になるから黙っておく)

陸軍提督「揃っとるも何も、貴様等準備はどうした」

不知火「艤装はこのままでも呼び出せるので、我々は此処で艤装を召喚して海洋を渡ります」

陸軍提督「ほぉ、その変身とやらを見せてみろ」

不知火「了解しました」

不知火「艤装召喚!」パァァ!

陸軍提督(仮面ライダーみたいに光ったと思ったら何時の間にかゴツイ武装を持っていた)

陸軍提督(子供の頃にこれを見ていたら、間違いなく真似をしただろうな)

天龍(普通、この召喚見るとたいていの奴は驚くんだけどな)

摩耶(何の反応もねぇ……)

陸軍提督「では、全員艤装を展開後、目標地まで一列縦隊駆け足!」

不知火「か、駆け足ですか?」

陸軍提督「ああ、貴様等は船だからセンソクとか言うんだったな」

霧島「いえ、微速、半速、原速、強速が一般的です」

霧島「戦速とは戦時中に走る速さで、基本的に戦闘時以外は使いませんね」

霧島「船によって変わりますが、概ね第一から第三まであり限界を一杯と言います」

霧島「艦隊を編成している際はその艦隊で最も遅い艦を基準に速度を決めます」

霧島「我が艦隊の場合は武蔵さんか加賀さんを基準としますね」

陸軍提督「成る程。では、駆け足位の速さで行け」

不知火(原速でしょうか?)

不知火「了解しました。これより当該海域まで原速で単縦陣を取りつつ向かいます」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

内火艇

あきつ丸「む、これは自分が知っている内火艇とは全然違うであります、将校殿」

陸軍提督「何?スターターボタンとかは無いのか?」

陸軍提督「適当にやってみろ」

龍田「お困りですか?」

陸軍提督「誰だ貴様?」

龍田(あぁ、これはデフォルトで怖いタイプの人ね)

龍田(睨む気が無いのに睨んでいるように見えちゃうタイプの)

龍田「初めまして、龍田だよ。天龍型軽巡洋艦二番艦、つまり天龍ちゃんの妹よ」

陸軍提督「天龍の?」

あきつ丸(何だろうこの甘ったるい声の中に隠された恐ろしさは)

あきつ丸(と、言うかあの頭に浮いているのではどうやって浮いているのでありましょうか?)ソッ

龍田「あはっおさわりは禁止されています~」ヒュン

あきつ丸「ひぃっ!?」サッ

龍田「その手、落ちても知らないですよ?」ニコリ

あきつ丸「も、申し訳無いであります!」

あきつ丸(此奴はあかんやつや!たま取られるであります!」

陸軍提督「それで、その天龍の妹が何用か?」

龍田「ええ、ちょっと天龍の事でお話が有るんです」

龍田「内火艇、操縦してあげますね」

陸軍提督「うむ。頼む」

海上

陸軍提督「それで?話とは何だ」

龍田「ええ、天龍ちゃんを実戦に出さないで欲しいんです」

陸軍提督「断る。何を言っとるんだ貴様は?」

龍田(予想はしてたけど即答されちゃったわ」

陸軍提督「何故そんなことを言う。天龍の奴は戦いたがっていたぞ」

陸軍提督「士気も旺盛、奴には作戦で最も重要な立場に就いて貰うつもりである」

龍田「天龍ちゃん、何で眼帯をしてるか知ってます?」

陸軍提督「知らん」

龍田「艦娘に成った時には既にしてたの」

龍田「で、私達の目って探照灯、つまりサーチライトに当たる部分じゃないかって?言う考えがあってね」

龍田「天龍ちゃんは第一次ソロモン海戦に出撃して、探照灯の一つが壊れちゃったの」

龍田「しかも、私達って大東亜戦争が始まった時には既に型落ちの旧式だったのよ」

龍田「だから、艦娘に成っても弱いままで基本的には遠征隊の旗艦として活躍してるの」

陸軍提督「つまり、貴様は天龍は型落ちのボロだから実戦では沈む。だから天龍を戦場に出すな、と言いたいのか?」

龍田「ええ。勿論、天龍ちゃんを実戦に出さないなら何だってするわ」

龍田「貴方が望めば、私の体だって……」

陸軍提督「断る。あきつ丸、天龍を呼び出せ」

あきつ丸「了解であります!」ビシッ

あきつ丸「天龍殿、将校殿がお呼びであります。今直ぐに来るであります」ピピピ

天龍「お呼びでしょうか!!」ビシッ

陸軍提督「うむ」

龍田「……」

天龍「た、龍田!?何でお前が此処に……」

陸軍提督「天龍。貴様は深海棲艦と戦うのに恐怖はあるか?」

天龍「は?あ、い、いえ、えっと……」

天龍「深海棲艦相手に戦うのは全然怖くない、です」

天龍「俺達艦娘は奴等を叩きのめすのが仕事だし、その為にこの世界にこうやって蘇った」

天龍「死ぬのはそりゃ、怖いけど、それでも戦いの中で死ぬのならそれは本望だぜ!あ、です!」

陸軍提督「話に聞けば、貴様は型落ちのボロだそうだな」

天龍「ぼ、ボロじゃねぇ、です!そ、そりゃぁ、少し産まれは古いけど、まだまだ戦える!」

天龍「そりゃ、大淀とか阿賀野型に比べりゃ劣るけど、経験値は誰よりもある、です!」

陸軍提督「しかし、貴様。貴様は片目が不自由じゃないか。それでも戦えるのか?」

天龍「当たり前だ、です!俺は天龍型一番館の天龍様だ!片目が見えなくたって何の支障もねぇ!あ、です!」

あきつ丸(それは一体どんな理論なのだろうか?)

陸軍提督「だ、そうだぞ龍田」

天龍「??」

天龍「あ、あの、な、何故俺の妹の龍田が此処に?」

あきつ丸「操舵要員兼お願いをしに来たであります」

天龍「お願い?」

陸軍提督「お前を実戦から外せと言いに来た。自分の体を捧げてまで」

天龍「なっ!?龍田テメェ!」ガッ

陸軍提督「止めんかッ!!」パチーン

天龍「うわ!?」バシャン

龍田「天龍ちゃん!?」

あきつ丸(龍田に天龍が掴みかかったと思ったらあっという間に将校殿が張り手を食らわせて海に叩き落としていた……)

あきつ丸(艤装展開した艦娘に貼りて食らわせて海に叩き落とすとか流石将校殿であります!)

あきつ丸(陸軍将校を舐めるからであります!!)フヒヒー

陸軍提督「貴様それでも大日本帝国の軍艦か!!」

陸軍提督「何が経験か!この程度のことで頭に血が上っていて戦場で戦えると思うのか!」

陸軍提督「今分かったぞ。貴様が戦場に出れん理由は旧型云々ではなくその性格だ」

陸軍提督「戦場で死ぬのは怖くないと言う考えは良い、素晴らしい」

陸軍提督「だが、戦場で戦って死ぬのと戦場で無茶をして死ぬのでは全然意味が違う」

陸軍提督「龍田は貴様を戦場に出したがらん理由は貴様のその短気さあっての事だ」

陸軍提督「怒りとは時として思いもよらぬパワーを人間に与えるが、代償として冷静さを失う」

陸軍提督「そして、戦場では冷静さを欠いた者から死んでいくのだ!」

陸軍提督「貴様は戦場には出さん。お前のせいで味方が死ぬ」

天龍「!?!」

龍田「提督さん……」

陸軍提督「勘違いするなよ、龍田。これは貴様の為ではない」

陸軍提督「天龍が死ぬことで不知火や摩耶、霧島、武蔵、加賀がその分危険に晒される」

陸軍提督「我々将校は兵共に死ねと命じるのが仕事であるが、端から死ぬと分かっていて命令を下すのはアホのやることだ」

陸軍提督「兵は戦うの仕事であり、将校は兵を如何にして殺さずに戦わせるかが仕事であり、軍部は損耗の少ない作戦を考えるのが仕事だ」

陸軍提督「人間同士であるなら、そこに政治家が入って来て如何にして戦わずに勝つかと言うのが大事なのだ」

陸軍提督「まぁ、深海棲艦は化け物故に既に軍部レベルで始まっているがな」

陸軍提督「故に、俺は貴様等に死ねと命令する。だが、俺は貴様等に出来るだけ死なぬよう死ねと言う」

陸軍提督「だから、俺は貴様等がちょっとでも死ぬ要因が有ればそれを取り除く。天龍、貴様は我が艦隊を殺す要因だ」

陸軍提督「貴様のその性格を治すまでは、貴様は出撃も戦闘訓練にも出さん」

陸軍提督「天龍は現時刻を持って訓練終了。鎮守府内にて待機せよ」

天龍「ちょ、ちょっと待ってくれよ!?」

陸軍提督「復唱はどうした!」ギロッ

天龍「っ!天龍、現時刻を持って訓練を終了し、鎮守府内部で待機します……」

陸軍提督「さっさと帰れ。此処は訓練海域だ。他の艦娘や船の邪魔になる」

龍田「提督さん、有難う御座います」ペコリ

陸軍提督「貴様の為ではない」

陸軍提督「俺は恐れ多くも、天皇陛下から賜った軍艦を馬鹿な理由で沈める訳にはいかんのだ」

陸軍提督「さて、少し遅くなったが訓練を開始する。あきつ丸、全員を呼べ」

あきつ丸「了解であります!」トンツー

不知火「提督、天龍さんは?」

陸軍提督「奴には別命を与えた。気にするな」

不知火「了解しました。では、我が艦隊5名欠員1名、これより射撃訓練に入ります」

陸軍提督「うむ。小さい者から順に武装名を言い砲撃しろ」

艦娘`s「「「了解!」」」

不知火「では、一番は私からですね」

摩耶「アタシが二番目だな!」

霧島「私が三番目ですね」

加賀「私が四番目」

武蔵「トリは私が引き受けよう」

陸軍提督(ポケット戦艦なのに最初に撃つのか?」

陸軍提督「ポケット戦艦はどのぐらいの大きさなのだ?」

霧島「そうですね。ポケット戦艦はそもそもドイツが考えだした戦艦ですので」

霧島「概ね重巡と同じぐらいですね」

霧島(何でこんな時にポケット戦艦の話?」

陸軍提督「と、言うと摩耶と同じぐらいか」

霧島「ええ、そうなりますね」

陸軍提督(成る程。摩耶よりちょっと軽いぐらいなのか)

不知火「不知火、50口径三年式12.7cm連装砲!」スチャ

不知火「うちーかたー始めっ!」ドドン

陸軍提督「あれは随分と小さく見えるが本当に12.7cmもあるのか?」

霧島「いえ、実径は拳銃弾程度しかありません」

霧島「私の35.6cm砲も武蔵の46cm砲も実径はライフル弾程度です」

霧島「撃ち出した砲弾、正確には銃弾ですが、それは空中で本来の砲弾の大きさに戻り、的に当たると本来の口径通りの大きさに戻るんですよ」

陸軍提督「艤装召喚と言い、その理論と言い、意味が分からん技術だな」

あきつ丸(全くであります)

霧島「私達も何故そうなるのかは分かりません」

陸軍提督(しかし、今、12.7cmと言ったな)

陸軍提督(霧島は35.6cmで約3倍近い大きさの開きがあるが……)

陸軍提督(ああ、野砲と速射砲の違いか)

陸軍提督(霧島達戦艦は遠距離での砲撃戦主体)

陸軍提督(ポケット戦艦たる不知火は軽巡たちと一緒に敵陣に切り込んでいって魚雷を撃ったり速射砲を撃ったりする)

陸軍提督(砲での威力は戦艦に劣るが、その分の弾速で補うわけだ)

不知火(何だろう。今、物凄く突っ込んでおかないと後々後悔するような気がしてきた)

不知火(でも、何にどう突っ込んでおくのかが分からんぬい)

不知火「以上です」

摩耶「じゃあ、次は私か?」

摩耶「摩耶、50口径三年式二号20cm砲!」

摩耶「うちーかたー初めッ!!」ドドン

陸軍提督(20cm砲……重砲クラスの砲塔か)

陸軍提督(上陸作戦の際に重巡が1隻居るだけで難易度が段違い過ぎるな)

陸軍提督(戦艦の36cmだの46cmだのは最早列車砲の域)

陸軍提督(海洋国家である帝国は列車砲の重要度が極限まで低かった)

陸軍提督(故に、あまり開発されなんだが、戦艦は海を行く列車砲だな)

摩耶「以上、です!」

陸軍提督「重巡は砲戦と魚雷戦はどちらが得意なんだ?」

摩耶「そうっすねぇ~……砲戦、ですかね?」

陸軍提督「そうか」

陸軍提督(霧島と武蔵、加賀で金床をし、摩耶と不知火で金槌をやらせるとどうなるだろうか?)

陸軍提督「では魚雷戦を鍛えろ」

摩耶「了解!」

陸軍提督「不知火は摩耶の魚雷を監督するように」

不知火「了解しました」

霧島「霧島、45口径四一式36cm連装砲!」

霧島「うちーかたー初めぇっ!」ドドン

陸軍提督(やっぱり大口径砲はロマンだな)

陸軍提督(この砲声は敵に恐怖を与え、味方を鼓舞するに十分に値する)

陸軍提督(海軍の連中が大和を作った理由が分かる)

陸軍提督(陸軍における大砲とは誰よりも先んじて敵を威嚇する重要な存在)

陸軍提督(戦場の女神の栄光は未だ失われず、だな)

あきつ丸(戦艦の砲撃は恐ろしすぎるであります)

あきつ丸(やっぱり、戦艦は怒らせない方が良いでありますな!)

あきつ丸(35cmでこの音、この衝撃なら、46cmとか比べ物に並んでありますよ!)

あきつ丸(武蔵殿と霧島殿とは仲良くしておくべき有りますな!後ろから撃たれたら重傷どころか一発轟沈であります!)

武蔵「武蔵、四五口径九四式四〇糎砲!」

陸軍提督「待て」

武蔵「どうした、提督?」

陸軍提督「貴様、今、40センチといったか?」

武蔵「ああ、そうだ。私の砲の正式名称は四五口径九四式四〇糎砲だ」

陸軍提督「貴様、46cm砲を積んどるのではないのか?」

武蔵「積んでいるが、主砲の口径を誤魔化すために正式名称は四五口径九四式四〇糎砲としたのだ」

武蔵「人によっては四五口径九四式46センチ三連装砲とか呼ぶ者も居るが、正式には四五口径九四式四〇糎砲だ」

陸軍提督(戦車を水洗タンクと欺瞞したようなものか)

陸軍提督「成る程。続けろ」

武蔵「うむ。主砲発射よーい!」

武蔵「テー!!」ズモン

陸軍提督(凄まじい物だな。海面が霧島以上に凹んだぞ)

陸軍提督(どうみても30mm程しかない銃口から馬鹿でかい砲弾が飛んで行くという超常現象を見た)

あきつ丸(至近弾でも即死しかねん威力!)

あきつ丸(あんなものにあたったら先ず間違いなく死体すら残らず綺麗さっぱり存在が消えるであります!)

陸軍提督「貴様等戦艦の防御力は如何程だ?」

霧島「基本的には自分の砲弾を耐えれる程度の防御力は有ると思って構いません」

霧島「勿論、耐えれるだけであって、防げるわけではないので下手に被弾すれば1発で動けなくなったり、攻撃できなくなります」

陸軍提督「ならば、不知火は摩耶の砲撃を受けたら穴が空くという事か?」

霧島「ええ、そうなりますね」

霧島「摩耶さんも私の砲撃を受ければ無事では済みませんし、私も武蔵さんの46cm砲には耐えられないでしょう」

陸軍提督「加賀は航空母艦だが、どうなのだ?」

加賀「甲板に被弾すると着艦が困難に成ります」サス

陸軍提督(盾じゃないのか、それは)

あきつ丸(盾だと思っていたであります)

加賀「此処にさえ被弾しなければ、20cm砲、重巡クラスの砲撃には耐えられますよ」

加賀「一応、20cm砲も搭載していましたし」

霧島「え?」

加賀「え?」

霧島「加賀さんって20cm砲積んでたんですか?」

霧島「空母に改装した時に下ろしたんじゃないんですか?」

加賀「いえ、下ろしてませんよ」

霧島「じゃあ、加賀さんは航空巡洋艦とも言えるんですか?」

加賀「流石に巡洋艦の様な戦闘艦との砲戦に成るとキツイですが」

加賀「不用意に近付いて来た敵をビビらせることぐらいは出来るでしょう」

加賀「片舷5門の計10門ですから」

摩耶「ふ、古鷹型や青葉型とほぼ同じじゃないっすか!?」

加賀「そうともいうわね」

陸軍提督「つまりどういうことだ?」

霧島「えぇっとですね、空母でありながら重巡クラスの武装もしています」

霧島「速さは足りませんが、いざと成ったら砲戦も出来る空母です」

陸軍提督「普通の空母は?」

霧島「高角砲、陸軍だと高射砲でしたっけ?あれを積んでるぐらいです」

陸軍提督「……お前は何になりたいんだ?」

加賀「わ、私に言われても困ります」

あきつ丸(自分は強襲揚陸艦の元祖でありますが、流石に小口径砲ぐらいしか装備出来んでありますな)

陸軍提督「で、貴様はどっちをメインで行くのだ?」

加賀「どっちも何も私は航空母艦ですから」

加賀「航空機を送り出すのが私の仕事です」

陸軍提督「分かった」

陸軍提督(正直此処で艦砲をやります!と言われても俺が困るのだがな)

一旦終了
続きは夜にでも

鎮守府 工廠裏

天龍「糞、性格を直せって何だよ」

天龍「龍田も龍田だ!戦場で戦って死ぬのが俺達艦娘の最高の死に方だろうが、糞!」ガンッ

明石「コラ!」ゴン!

天龍「イテェ?!」

明石「貴女、今、バケツ蹴飛ばしたでしょ!」

天龍「だからってスパナで殴るなよ!壊れるだろう!!」

明石「戦闘艦がスパナ如きで壊れるわけ無いでしょうが」ヤレヤレ

明石「で、何やってるのよ。貴女、何処所属の天龍?」

天龍「陸軍提督だよ」

明石「あぁ、昨日来た……何でこんな所にいるのよ?」

明石「訓練は?」

天龍「俺だけ鎮守府内で待機って言われたんだ」

明石「はぁ?何やったのよ」

天龍「知らねぇよ。龍田のアホが俺を前線に出さないようにってあの野郎に言ったんだ」

天龍「俺は怒って龍田に掴みかかったらあの野郎がお前のその性格が味方を殺すとか言って」

天龍「その性格を治すまでは戦闘や訓練には出さんとか言ってよ」

明石「へ~そう」

天龍「へーそうって、お前……それだけかよ」

明石「それだけよ。だって少なくとも私はあの提督の言う事には賛成だもの」

明石「私の仕事は貴女達の艤装を直したり、新しく作ったりする事だもの」

明石「艤装は壊れたら新しく作れば良いけど、艦娘は死んだら作れないわ」

明石「全く新しい艦娘は生まれてくるけど、新たに生まれて来た艦娘は外見も船の記憶も全て貴女と一緒だけど」

明石「貴女が鎮守府で経験してきた事は何も知らない、全く別の人間なんだもの」

明石「貴女、訓練外されて暇なら憲兵隊にでも行って鍛え直して貰ったら?」

天龍「何で憲兵隊なんだよ」

明石「貴女の提督って陸軍で憲兵少佐の友達なんでしょ?」

明石「だったら憲兵少佐に陸軍の事教えてもらってついでに鍛え直して貰えれば良いじゃない」

明石「そろそろ憲兵隊の見回りの時間だし……ほら来た」

天龍「……行って来る」

訓練海域

霧島「通常、艦隊戦はお互いにすれ違いざまに攻撃するか平行して攻撃をし合います」

霧島「すれ違うのを反航戦、平行して戦うのが同航戦と言います」

霧島「此処に更にT字の不利有利が入って来ます」

陸軍提督「T字とは?」

霧島「簡単に言えば日本海海戦での東郷ターンですよ」

霧島「相手の単縦陣に横っ腹から突撃するのがT字不利」

霧島「その逆がT字有利ですね」

陸軍提督「T字有利が理想……いや、艦娘に成れば別か」

霧島「は?」

陸軍提督「貴様は貴様達の戦いを戦列歩兵ではなく散兵線と言った」

陸軍提督「だが、開始を見ればどうも戦列歩兵のそれと一緒だ」

陸軍提督「丘陵地帯での戦闘とは湾外の波の高さから起こる視界不良を指した言葉だろう」

陸軍提督「砂漠戦でも良いな」

霧島「は、はぁ……」

陸軍提督「基本的、貴様等海軍の作戦はどういう物なのか?」

霧島「と、言うと?」

陸軍提督「最終目標は深海棲艦の撃滅なのだろうが」

陸軍提督「それにしたって、優先順位が有る。今までのニュース等を聞いていれば連中は取り返した海域をまた奪おうと画策したりしている」

陸軍提督「そういう地域にも再度出撃しているようだが、貴様等はその際は何を目的としているのだ?」

霧島「敵の本隊を叩く事です」

陸軍提督「途中、会敵した場合、敵は撃滅していくのか?」

霧島「それは提督次第です。人によっては全滅を狙う方も居ますし、撃滅を狙う方も居ます」

陸軍提督「ふむ、成る程。ケース・バイ・ケースで考えろということか」

霧島「そうとも言いますね」

陸軍提督「基礎訓練と味方同士での演習で戦術を考えねばいかんな」

霧島「ええ、このまま射撃訓練を続けますか?」

陸軍提督「ああ、そうしていくれ」

陸軍提督「不知火。午前一杯まで砲撃訓練。命中率を高めよ」

陸軍提督「午後は貴様等と戦術の勉強だ」

不知火「了解しました。午後の始業は提督の執務室へ集まれば宜しいですか?」

陸軍提督「ああ。俺は鎮守府に戻っている。何か有ればあきつ丸に電信を飛ばせ」

不知火「了解しました」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

鎮守府 憲兵隊詰め所

憲兵A「少佐殿、陸軍提督殿の所の天龍が話があるそうです」

憲兵少佐「彼奴の所の天龍?」

憲兵B「はい。見回りをしていた所、工廠で会いまして……」

憲兵少佐「ふむ。まぁ、良いだろう。連れて来い」

憲兵A「はい。おい、入って来い!」

天龍「ど、どーも……」ペコリ

憲兵少佐「貴様、何でも俺に話があるそうだな」

天龍「うす」

憲兵少佐「貴様の上官は陸軍提督だろう。彼奴には許可を取ったのか?」

天龍「えっと、斯く斯く然々で鎮守府内で待機する事になりました」

憲兵少佐「馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが、貴様は本当に馬鹿だな」ハッハッハ

憲兵少佐「日々の暮らし、日々の行動を内省しろ」

憲兵少佐「貴様は我慢が足らん」

憲兵少佐「よし、貴様を徹底的に扱き倒して立派な帝国軍軍人にしてやろう。彼奴には俺から言っておく」

憲兵少佐「貴様は現時刻より陸軍横須賀憲兵隊の補助憲兵として着隊しろ」

天龍「ほ、ホントか!?」

憲兵少佐「上官に向かってホントかとは何事か!!腕立て伏せ100回!」

天龍「も、申し訳ありません!」ヒェー

憲兵A「頑張れよ、補助憲兵」

天龍「ちくしょー……」

憲兵少佐「おい、貴様。これを奴の執務室の扉に挟んできてくれ」サラサラ

憲兵B「了解であります」

憲兵少佐「腕立て伏せが終わったら錬成組の所に行って体を鍛えてこい」

天龍「りょ、了解であります……」

憲兵少佐「声が小さい!もう20追加!」

天龍「了解であります!」

鎮守府 執務室

陸軍提督「む、扉に何か紙が挟んであるな」ピラ

あきつ丸(謎の手紙!それは陸軍提督へ海軍からの果たし状ッッ!!)

陸軍提督「なんだ、憲兵少佐からだ」

あきつ丸((´・ω・`))

陸軍提督「ふむ。天龍を憲兵隊で鍛え直すそうだ」

あきつ丸「憲兵隊に、でありますか?」

陸軍提督「まぁ、奴の下なら大丈夫だろう」

陸軍提督「奴は奴で中々優秀な男だからな」

あきつ丸(そもそも、憲兵隊は優秀で品行方正じゃないと転科出来ないでありますからな)

陸軍提督「まぁ、マント姿に赤腕章、軍刀姿が俺が一番似合うと言って志していた奴だからな」

あきつ丸「そんな理由で憲兵に成ったんでありますか!?」

陸軍提督「そうだぞ。奴は同期の中でも1,2を争う変人だった」

陸軍提督「奴は洒落っ気を出し過ぎて幼年校や陸予士じゃ随分と注目を浴びとったからな」

陸軍提督「奴ほど女にモテた奴を、俺は知らん」

あきつ丸「風紀の鬼が何やってるでありますか!?」

陸軍提督「皆言っていた。そんな理由で憲兵に成れるなら、俺だって参謀本部に入れるってな」ハッハッハ

あきつ丸「でも、成ってるでありますよね憲兵隊」

陸軍提督「それが彼奴の凄いところだ。有言実行」

陸軍提督「まぁ、奴に触発されて陸大に入った奴も何人か居るがな」

あきつ丸「将校殿はどうなので?」

陸軍提督「俺は元々、歩兵将校に成りたかったからな」

陸軍提督「今じゃ、何の因果か海軍で提督の真似事なんぞやっとるがな」

あきつ丸「で、ありますな」

陸軍提督「憲兵少佐には礼を言わねばいかんな」

あきつ丸「間宮殿の羊羹を買っては如何でしょう?」

あきつ丸「かなり美味しいそうだったでありますよ」

陸軍提督「うむ。それが良いな」

陸軍提督「間宮に寄って礼を言いに行こう」

あきつ丸(上手くすれば間宮羊羹を食べれるでありますな!)フヒヒー

訓練海域

不知火「射撃訓練、と言っても正直私達は配属前にしこたま訓練を施されたんですよね」

武蔵「海軍の威信と誇りをかけて、陸軍に見縊られんようにとそれまでの待機が嘘のように、な」

霧島「ええ。ですが、その訓練以前の問題として提督が我々の戦術を理解して無いようですけどね」

摩耶「提督は陸軍の歩兵部隊の隊長だったからしたかねぇっちゃ仕方ねェっすけどね」

加賀「そもそも、歩兵部隊の指揮官を提督にするのは無理があるのでは?」

武蔵「いや、そうとも限らんぞ」

武蔵「我々の戦術はいわば艦船での戦闘だ」

武蔵「人間大の大きさになり、行動範囲も動きも殆ど人間に近い」

武蔵「正直、単縦陣で片舷砲撃はやり難いのだ」

武蔵「砲撃の際には相手に体を向けて撃つから、何度かヒヤヒヤしたことが有る」

摩耶「確かに」

霧島「思い当たる節が幾つかありますね」

武蔵「それに、このなりの小ささでは波浪に大きく左右される」

不知火「この前、妹の雪風が大波で大ジャンプをしたと言ってましたね」

加賀「駆逐艦は体重も軽いから少しでも大きい波が来ると波に攫われるものね」

加賀「私は利点の方が増えた様に思うわ」

霧島「そうなんですか?」

加賀「ええ。空母時代は風に向かった走らないと飛べない艦載機もありましたが」

加賀「今ではこの様に」ピョウ

加賀「停まって居ても矢を放てば発艦できます」

加賀「それに、回避に関しても艦艇時代に比べて随分と逃げやすくなりましたね」

摩耶「それはある」ウンウン

霧島「確かに」

武蔵「私は艤装が重いからあまり上体を倒すと転けてしまうから、あまりそれを利点には感じないな」

不知火「武蔵さんは重装甲で弾き返すという防御ですしね」

武蔵「ああ。米軍の攻撃を5時間近く耐えぬいたんだ」

武蔵「加賀の援護さえ有れば私は沈まんよ」フッ

加賀「ええ、一航戦の誇りに掛けて航空援護は任せて下さい」

不知火(何と頼もしい部隊なんだろうか)

霧島(ただし、資材は死ぬ)

鎮守府 ある部屋

清霜「武蔵さんが部隊に配属になったの!?」ゴローン

提督「うん、憲兵艦隊に配属になったらしいよ」ゴローン

清霜「けんぺーかんたい?」

提督「おう。何でも憲兵隊の内部調査で、早速天龍が憲兵に扱かれていた」

清霜「天龍さんがけんぺーに扱かれてたの!?」

清霜「ヤバイじゃん!しれーかん、助けに行こう!」

提督「いや、俺が死ぬ。憲兵隊は裏でなんて言われてるか知ってるのか?」

清霜「戦艦殺し!」

提督「いや、提督絶対殺すマンだぞ」

提督「彼奴等、何か有れば俺達を前線に飛ばしたがってるんだ」

提督「しかも天龍を扱いてるのがあの憲兵少佐なんだぞ!?」

提督「戦艦長門をステゴロで倒すとかありえんだろう!俺が死ぬわ!!」バンッ!

清霜「でも、なんで天龍さんってけんぺーしょーさに扱かれてるのかな?」

提督「さぁな。戦艦を倒す方法でも教えて貰ってんじゃねーの?」

清霜(戦艦を倒す方法→戦艦を倒すのは戦艦のみ→戦艦を倒す方法を習得すれば戦艦に成れる!)チーン

清霜「私もけんぺーしょーさに扱かれてくる!!」ダッ

提督「やーめーてー!!」ガッ

練兵場

龍田「お疲れ様、天龍ちゃん」

天龍「ケッ、何しに来たんだよ龍田」

龍田「憲兵少佐の訓練は凄いわね」

天龍「ああ。人間にポンポン投げられるとか思っても見なかった」

龍田「でも、憲兵の人達は天龍ちゃんよりも凄い訓練してるわよ」

天龍「彼奴等、人間じゃねぇよ。きっと陸軍が開発したターミネーターだ」

憲兵少佐「天龍!いつまでサボっとるか!!」

天龍「す、直ぐ行きます!!」ダッ

龍田「ごめんね、天龍ちゃん」

龍田「でも、貴女には死んで欲しくないの」

龍田「きっと、艦艇時代ならこんな事も思わなかったのよね……」

清霜「けんぺーしょーさ!!」

龍田「あら~?」

今日は終わり

練兵場

あきつ丸(間宮の羊羹を5本ほど買って行ったら間宮殿がドン引きしていたであります)

陸軍提督(俺が羊羹を5本買ったら何故か間宮が固まっていた)

陸軍提督(まさか、俺が全部食べると思われたのか?)

陸軍提督(羊羹ぐらいなら数日持つし、1本食えば半日は持つが……)

陸軍提督(まぁ、いいか)

真実 甘味処間宮

間宮「陸軍提督さん、1人で羊羹を5本買って行っちゃいましたけど……」

伊良湖「えぇ!?羊羹は1日限定約20本で1人1本って暗黙のルールが有るのに……」

間宮「多分、知らなかったんでしょうね」

間宮「きっちりと明記していた訳でもないですし」

伊良湖「ど、どうするんですか?」

間宮「う~ん、誰か勇気のある人が言ってくれると嬉しいんですけど……」

伊良湖「今更張り紙しても『陸軍への嫌がらせ』って思われるのもアレですしね」

間宮「それに、陸軍提督さんって本当は憲兵隊が送り込んだ内部調査官じゃないかって噂もありますし……」

伊良湖「えぇぇ!?!」

間宮「伊良湖ちゃん、声!声!」

提督A「何だ?」

提督B「どうした?」

提督C「ゴキブリでも出たんじゃね?」

伊良湖「な、なんでもありませんよ~ゴキブリも居ませんよ~」

伊良湖「そ、それが本当だとしたら色々と大変な事になるんじゃ……」

間宮「でも、私達に花にも出来ないわ。私達は私達の仕事をしましょう」

伊良湖「は、はい」

練兵場

陸軍提督「しかし、何か凄いことに成ってるな」

あきつ丸「天龍と見知らぬ艦娘に海軍の提督が陸軍少佐殿と乱取りしてるでありますな」

陸軍提督「おい、そこの」

憲兵A「あ、少佐殿!メモを見たのですね」

陸軍提督「ああ、そうだ。しかし、これは何だ?」

憲兵A「ええ、あの清霜と言うんですがね。あの艦娘は戦艦に成りたいとかで」

憲兵A「長門を投げた憲兵少佐に戦艦の倒し方を習いに来たそうで」

陸軍提督「全く以て意味が分からんぞ」

憲兵A「えぇっとですねぇ、少し長くなるんですがね」

練兵場

陸軍提督「成る程、あの清霜とか言う奴は戦艦に成りたいが為に憲兵少佐の奴に挑みかかり」

あきつ丸「それを止めるべく提督と天龍が飛び掛かってああなったのか」

憲兵A「はい、そうですね」

陸軍提督「艦娘のクラスチェンは出来んのか?」

憲兵A「まぁ、言ってしまえば男が子供を産めないように、無理ですね」

憲兵A「なので清霜にはこのまま諦めて貰うしかないでありますな」

陸軍提督「成る程」

あきつ丸(確かに、ハ号がティーガーになるのは無理でありますな)

あきつ丸(諦めて別の道を探すが良いでありましょうな)

憲兵少佐「えぇい、これ以上騒ぐとしょっぴくぞ!」セイ!

清霜「うわぁ!?」ズデン

龍田「綺麗な一本ね」

提督「清霜ぉぉ!?」

憲兵少佐「このアホ共を尋問室に連れてけ!!」

提督「えぇぇぇ!?!」

憲兵少佐「事情を聞くだけだ!内容によっては無罪放免だ」

憲兵AB「「来い!」」

清霜「ぎゃぁぁぁ!!殺される!」ズルズル

提督「私は無罪です、憲兵さん!!」ズルズル

陸軍提督「貴様も大変だな」ハッハッハ

憲兵少佐「貴様か……笑い事じゃないぞ、全く」

憲兵少佐「あの娘、騒ぎを起こすのはこれで2回目だ」

陸軍提督「二回目?」

憲兵少佐「ああ。一回目は工廠で戦艦にしろと騒いで明石が困っていたので我々が厳重注意をしたのだ」

憲兵少佐「駆逐艦は戦艦になるのは無理だというに、あの娘は全く話を聞かん」

陸軍提督「駆逐艦は戦艦を倒せんのか?」

憲兵少佐「やろうと思えば倒せるぞ。魚雷を使って片舷に集中すれば沈めれるそうだ」

憲兵少佐「まぁ、人型だから軍隊格闘術でも叩き込んでやればいいと思うが」

陸軍提督「よし。なら、俺が奴に軍艦の沈め方を教えてやろう」

憲兵少佐「お前に出来るのか?」

陸軍提督「なぁに、軍隊格闘術を叩き込むんだ。お前より上手い」

あきつ丸(自分の中の艦娘像が大きく揺らぐ!!)

陸軍提督「それに、天龍を扱いても貰ってるお礼だ」

陸軍提督「それと、これは貴様等で食ってくれ」

陸軍提督「旨いそうじゃ無いか」

憲兵少佐「間宮の羊羹か!貴様、こんなにどうしたんだ!?」

陸軍提督「買ってきたのだ。娑婆で買うよりも安かったのでな」ハッハッハ

憲兵少佐(よく5つも買ってこれたな。これは1人1つだと聞いていたが……)

憲兵少佐(まぁ、良いか)

憲兵少佐「ありがたく貰っておく。清霜の件は頼んだぞ」

陸軍提督「ああ、任せろ」

龍田「大丈夫なので?」

陸軍提督「あの男に許可を貰えば良かろう」

陸軍提督「それより貴様の方こそ大丈夫なのか?」

龍田「ええ、今日は非番なの」ウフフ

あきつ丸「龍田殿は日頃何をしているので?」

龍田「そうねぇ~サボろうとする提督を見張ったり~」

陸軍提督「何?貴様の提督は職務を放棄の常習犯なのか?」

龍田(あ、ヤバい人に聞かれたわ)

龍田(提督異動になっちゃう)

憲兵少佐「誰が職務放棄の常習犯だと?」

龍田(更にドン、さようなら提督)

龍田(貴方は天龍ちゃんに色目使ったりセクハラしようとしたりして)

龍田(あんまり良い印象は無いけど、一応有能な人だったわ)

憲兵少佐「少し、詳しく話してもらおうか」

龍田「……はい」

あきつ丸(さらば、見知らぬ提督よ)ナムナム

龍田(でも、自業自得よね。うん)アハハ

鎮守府 尋問室

清霜(此処が尋問室……)ソワソワ

清霜(此処で幾多の提督や艦娘がけんぺーたち!)ガクブル

陸軍提督「入るぞ」ガチャ

清霜「ギャァァァァァ!!!!殺されるぅぅぅ!!!」ガチャン

陸軍提督「喧しい!」

清霜「ッ!!」ビクン

陸軍提督「静かにせんか、馬鹿者が!」

陸軍提督「この程度の事で取り乱して戦艦に成れると思っているのか!!」

清霜「!?」

陸軍提督「貴様は戦艦に成りたいと言っとるそうだが」

陸軍提督「今の貴様じゃ、例えなれたとしても一撃で轟沈だ」

清霜「!!」

清霜「じゃ、じゃあ、どうすれば武蔵さんみたいなかっこ良くて強い戦艦になれるの!?」

陸軍提督「まぁ、先ず貴様は駆逐艦?だから戦艦には成れんな」

清霜「!?」ガビーン

陸軍提督「だが、戦艦を轟沈させる方法なんぞ幾らでもある」

陸軍提督「特に、今の貴様なら寄り簡単に轟沈できるぞ」

清霜「ほんと!!」キラキラ

あきつ丸(この娘、戦艦倒せるって聞いただけでMAXキラになったであります)

陸軍提督「貴様に嘘を吐いて、俺に何の得がある」

陸軍提督「あきつ丸。武蔵、霧島、不知火に加賀を呼べ」

陸軍提督「摩耶は休憩だ」

あきつ丸「了解したであります」

憲兵A「此処ではなんですから、詰め所をどうぞ」

陸軍提督「む、悪いな。それと清霜の提督を呼んで来てくれ」

憲兵A「了解しました」

清霜「わ、私も戦艦を倒せるようになるの!?」

陸軍提督「ああ、なる。その前に、貴様は敬語を使え」

陸軍提督「俺は貴様の直属の上官ではないが、上官だ」

清霜「あ、ご、ごめんなさい」

陸軍提督「分かれば良い。行くぞ」

清霜「はい!」

鎮守府 憲兵隊詰め所

不知火(行き成り憲兵隊詰め所に来いと言われたわ)ゴクッ

霧島(憲兵隊詰め所、此処に入った者は無事では済まないと言われる場所……)ゴクッ

武蔵(まるでシブヤン海海戦を思い出す圧倒的な戦力差を感じるのは何故だろうか?)ゴクリッ

加賀(呼ばれて来ただけなのにこの四方から突き刺した上で抉ってくるような殺気めいた鋭い視線……)ゴクッ

摩耶(大人しく休憩してれば良かった!)チクショウ

清霜提督(俺、今日死ぬのかな?憲兵提督に憲兵少佐と勢揃いだよ、チクショウ!)

清霜(私でも、武蔵さんみたいに成れる!)ワクワク

憲兵`s(((スゲェ、生の武蔵だ!!)))ジィィ

憲兵少佐(これが武蔵……島風や駆逐艦共と並んで凄まじい格好だな)ギロリッ

あきつ丸(この最終決戦みたいな構図!)

あきつ丸(海軍のかっぱ共が憲兵隊に押されているでありますな!)

あきつ丸(やはり、憲兵は強し!陸軍は強し!大日本帝国陸軍万歳であります!)

龍田(ついでに付いて来ちゃったけど、凄いことに成ってるわね~)

天龍(良かった、彼処に居なくて。あんなT字不利+制空権ロストで戦艦2空母2に戦艦棲姫2な場所間違いなく死ぬ)

柱の陰

青葉(青葉、見ちゃいました……)

青葉(清霜さんの所の提督が憲兵隊に勝負を仕掛ける決定的瞬間を!)パシャパシャ

間宮「あら、青葉さん。何してるので?」ガシッ

青葉「アイェェ!?わ、ワレアオバ!ワレアオバ!!」

間宮「お話しましょうか」ズルズル

鎮守府 憲兵隊詰め所

陸軍提督「貴様が清霜の提督か?」

清霜提督「は、はい!じ、自分が清霜の提督です!」ガクブル

清霜提督(あぁ、こんな事になるんだったら清霜とケッコンカッコカリ済ませておくべきだった)

清霜提督(駆逐艦とケッコンカッコカリすると憲兵隊のマークが厳しくなるとか言われてたからなぁ~)

清霜提督(清霜だけが目立たないように、青葉とか扶桑とか龍驤とかのレベルもまんべんなく上げてカモフラージュしてたけど)

清霜提督(あぁ、ごめんよ清霜……僕は今日、天国に旅立つよ)

陸軍提督「で、あるからして一時的にであるが……おい、貴様。話を聞いているのか?」

清霜提督「は、はい勿論であります!?こ、この度は清霜の……」

陸軍提督「なら、良い。後は貴様の確認だけなのだ。認めるな?」

清霜提督(あぁ、さらば清霜。最後に一目だけでも……)チラッ

清霜「……」ウルウル

清霜提督(僕のために泣いてくれるのか、ありがとう……)ツゥゥ

清霜提督「はい、認めます……」

清霜「やったぁぁぁ!!」ピョーン!

清霜提督「え?」

憲兵A「帰って良いぞ」

清霜提督「あ、はい。お騒がせしました」

清霜提督(あれぇ~?)ガララ

天龍「よぉ、おつかれさん」

清霜提督「あ、天龍さん」

清霜提督「あの、清霜はどこに行くので?」

龍田「多分鎮守府内に居ると思うけど、当分の間は陸軍提督の管轄下に置かれるわね~」

清霜提督(あ、もしかして、僕まだ死なない?)

清霜提督「あ、あの、僕の処遇は?」

天龍「は?お前、何もしてねーんだから処遇も何もねーだろ」

天龍「とっとと帰って仕事でもしとけよ」

清霜提督「あ、はい。じゃ、これで失礼します」

清霜提督(あぁ、生きてるって素晴らしい!!)ブワッ

あきつ丸(あの提督泣きながら帰っていったであります)

あきつ丸(別に今生の別れってわけでもあるまいし)

あきつ丸(ひょっとして、アレが噂のロリコンとか言う奴でありますか!)

陸軍提督「さて、取り敢えず、場所を移すか」

陸軍提督「いつまでもここに居るのも悪い」

憲兵少佐「清霜、貴様確りやれよ」

清霜「はい!」ニカー

執務室

陸軍提督「さて、清霜。貴様には戦艦の殺し方、と言うよりも人間の殺し方を教えてやる」

清霜「えぇ!」

霧島「て、提督?」

陸軍提督「艦娘は人間より強いが、銃火器を持ってすれば殺せるだろう?」

霧島「艤装展開中は無理ですね」

霧島「艤装展開中は大幅に防御力がありますから」

霧島「通常の銃火器は勿論、剣、ナイフなんかも不可能です」

陸軍提督「天龍や龍田は剣だの槍だのを持っているが?」

霧島「あれは彼女達のために特別に作られた武装です」

霧島(砲雷撃戦ではほぼ無用の長物ですけどね)

陸軍提督「なら、明石に言って清霜専用の武器を作れば良い」

清霜「私専用!?」

陸軍提督「最も、道具の前に技術が先だがな」

陸軍提督「武蔵を見ろ」

武蔵「む……」

陸軍提督「奴は形はデカいが、体の作りは人間と変わらん」

陸軍提督「艦娘が人間の形を取るとと言うことは弱点も同様の位置にある」

陸軍提督「戦艦はその超重量の砲を支えるべく、砲撃時はより踏ん張らねばいかん」

陸軍提督「そうだろう?」

武蔵「ああ。そうだな」

陸軍提督「清霜、武蔵は確かに強い。超弩級戦艦だ何だと言われているが、結局は沈むのだ」

陸軍提督「武蔵は勿論、霧島も同様に足元を集中して狙え」

陸軍提督「人間、どんなに丈夫な鎧を着込もうと、剣を止める筋肉をつけようとも」

陸軍提督「足元を狙え。転ばせろ」

清霜「足元を?」

陸軍提督「うむ。人間が戦車を倒すには、まずはキャタピラを潰す」

陸軍提督「いくら重厚で強大な防御壁を持つ戦艦でも、足元を崩し、動きを止めれば後は唯の塊よ」

陸軍提督「貴様等も聞いておけ。これは貴様等の弱点になる」

陸軍提督「戦艦の足元を攻撃し、動きを止めろ」

陸軍提督「ベストは、あの足を吹っ飛ばせ。貴様の武装は?」

清霜「えっと、12.7cm連装砲と61cm4連装酸素魚雷管が主装備です!」

陸軍提督「……不知火と同じ装備だな」

清霜「ええ、そうですね?」

不知火「私は酸素魚雷ではなく通常の魚雷ですが」

陸軍提督「貴様は駆逐艦の砲を装備しているのか?」

不知火「え、ええ。そうですね」

陸軍提督「もっと強い砲はもっとらんのか?」

不知火「長10cm砲の事でしょうか?」

陸軍提督「いや、20cm砲とかだ」

不知火「??」

霧島(何故20cm砲?)

摩耶(何だろう、この決定的な勘違い)

摩耶「あー提督。私の装備してる20cm砲は軽巡以上からしか裝備できない、です」

陸軍提督「なら、不知火が装備出来る筈だ」

艦娘`s「「「え?」」」

不知火(提督の謎理論発動中)

あきつ丸(あきつ丸ですが、正直、皆何の話をしているのかよく分からんであります)

あきつ丸(そして、羊羹を食べ逃したであります)

陸軍提督「あきつ丸」

あきつ丸「はい」

陸軍提督「俺は何かおかしなことを言ったか?」

あきつ丸「いえ。特に可笑しい所は無いかと……」

加賀「い、一度整理してみましょう、提督」

霧島「そ、そうね」

霧島「20cm砲は軽巡以上でなければ裝備できない」

陸軍提督「ああ」

霧島「不知火さんは20cm砲を裝備できません」

陸軍提督「いや、その理論は可笑しい」

陸軍提督「ポケット戦艦=重巡なのだろう?」

霧島「ええ……しかし、どうして今、ポケット戦艦の話を?」

陸軍提督「どうしてって、貴様。不知火はポケット戦艦だから」

不知火「え?」

霧島「え?」

陸軍提督「ん?」

あきつ丸(あ、聡明で陸軍界のアイドルで、絶対強者のあきつ丸さんは分かっちゃいましたよ!)

あきつ丸「もしかして、不知火殿ってポケット戦艦じゃ無いんじゃ……」

陸軍提督「バカを言え。この目付きで駆逐艦なら、俺は幼稚園の先生だ」ハッハッハ

不知火「いえ、私は駆逐艦です……陽炎型駆逐艦二番艦の不知火です……」

陸軍提督「……」ギロッ

摩耶(提督が不知火を滅茶苦茶睨みつけてる……)

不知火(姉さん、めちゃくちゃ怖いです。提督は眼力だけで人が殺せそうです)

清霜(な、何かよくわかんないけど、提督は眼力だけで駆逐艦を倒せそう!)ワクワク

あきつ丸(困ったときはWikipediaで調べればいいであります)ツイツイ

あきつ丸(えっと、陽炎型駆逐艦二番艦不知火……)

あきつ丸(あ、ホントだ。不知火殿は駆逐艦であります)

一旦終了
続きは夜にでも

あきつ丸「将校殿、不知火は駆逐艦であります」

陸軍提督「なんてことだ、不知火は駆逐艦だったとは……」

陸軍提督「そもそも駆逐艦とは何だ」

霧島「駆逐艦とは、元々魚雷艇を駆逐する為の船です」

霧島「魚雷艇は文字通り魚雷を積んだ小型の高速艇です」

霧島「我々戦艦はこの魚雷艇を倒すのが困難だったので巡洋艦よりも小型で魚雷艇よりも大型の船が駆逐艦です」

武蔵「米軍区分ではデストロイヤー、DDと言うな」

あきつ丸(デストロイヤー…コナン……)

あきつ丸「コナン・ザ・デストロイヤー」ボソッ

摩耶(何だ此奴?)

陸軍提督「……つまり、不知火は軍艦の中で最も小さいということか?」

霧島「そもそもの話、帝国海軍では駆逐艦は軍艦ではありません」

陸軍提督「!?」

あきつ丸「!!」

陸軍提督「駆逐艦は軍艦ではないのか!?」

あきつ丸(なんだ、雑魚か)ハッ!

霧島「一部駆逐艦以外は軍艦の証たる菊花紋章を付けていません」

霧島「不知火や清霜も付けていません」

陸軍提督「天皇陛下の賜り物たる証の菊花紋章がついていなかったのか?」

陸軍提督「何故だ?」

霧島「確か、駆逐艦は菊花紋章に波が被るからだとどこかで聞いた事が」

摩耶「いっぱいウジャウジャいるからじゃ?」

陸軍提督「それを言ったら我々陸軍は何万丁とも知れぬ小銃を量産し、そこの全てに菊花紋章を刻印している」

陸軍提督「たかだか数百程度の駆逐艦にそれをせんと言う説は可笑しい」

陸軍提督「まぁ、良い。駆逐艦が軍艦だろうが無かろうが敵を殺せればよい」

陸軍提督「不知火も戦艦を余裕で屠れる様になれば良いだけだ」

不知火(アカーン!)ヌイッ!?

清霜「そうですね!」キラキラ

陸軍提督「と、言う訳で武道場に行くぞ」

不知火「は、はぁ……」

不知火(何故に武道場?)

武道場

陸軍提督「艦娘は首絞めて死ぬのか?」

神通(あ、憲兵提督……)

川内(ヤバッ!憲兵だ!那珂を隠さないと!)

霧島(あ、川内型。那珂ちゃんが居ないから多分ゲリラライブかその練習ね)

霧島「死ぬと言えば、死にますね。一応、呼吸をしてますから」

陸軍提督「うむ。首が絞めれれば問題ない」

不知火(一体何が問題ないのだろうか?問題しか無いように思えるのだが)

陸軍提督「貴様等、格闘技の基礎基本は習ってるのだろう?」

霧島「体育の一環で柔道をやっていますよ」

陸軍提督「うむ。駆逐艦もか?」

不知火「ええ。あまり上手ではありませんが」

陸軍提督「陸軍の徒手格闘は柔道、拳法、空手、合気道をベースに作られている」

陸軍提督「簡単な基礎訓練をすれば多分行けるだろう」

清霜「それを覚えれば戦艦も倒せますか!?」

陸軍提督「倒せる倒せんではない。殺すんだ」

陸軍提督「軍艦の頂点に立つは軍艦だろう?」

加賀「いえ、空母です」

陸軍提督「貴様の話では重巡程度の防御力じゃないか」

加賀「ですが、大和や武蔵を沈めたのは我々空母です」

陸軍提督「それは貴様等ではない。貴様等の乗せている航空機だ」

陸軍提督「そうだ。貴様も弓折れ、矢尽きた際に素手でも戦えるよう扱いてやろう」

加賀(そして、まさかの飛び火!)

摩耶(余分なことはゼッテー言わねぇ)

今日はここまで

この手の知識ないから前々から疑問だったんだけどさ
当時の日本って海軍こそが最強って感じの位置づけだったんしょ?
なんでその海軍に陸軍側のがなんだかんだできる権限あるの?
陸軍の方にも海軍の最強部隊が監視にいったりして相互牽制しあってたの?

>>217
この小説に関しては「海軍が陸軍に士官が不足してるから取り敢えず、指揮出来る奴が欲しい」ってのが大前提で
物語では多分出てこないであろう「陸軍士官によって新しい艦娘の活用法の発見」と「御前会議とかで出来ればちゃちゃ入れて欲しくないから活躍の場の提供」に「アメリカが陸海はもう少し仲良くするべき」と言われたから「仲良くしてるように見せかける一環」
で、陸軍にメリットが少ないよう見えるけど実は「ぶっちゃけダブり艦が多いので海軍だけではもう養いきれない」「一杯居る艦娘の何割かを陸軍にあげます」って感じ
あきつ丸とまるゆは海軍的には使えんってレベルじゃないぐらいに使えんから出た当初は真っ先に解体されていたけど、陸軍って言ってるから陸軍にあげちゃおうって話で陸軍に渡ってる設定
で、陸軍も艦娘くれるって言うし、技術も欲しいから士官をどーぞしてる
その第一陣がこの陸軍提督
憲兵少佐達憲兵隊はそもそも最初っから居る
海軍特別警察隊ってのもいるけど此方はタウイタウイとか所謂カタカナ泊地、鎮守府で憲兵分隊すら居ない所で頑張ってる
憲兵同様嫌われてるけど、風紀は三大鎮守府よりも緩い
どのぐらい緩いかって言うとずほの格納庫弄っても「他所でやれ!」と怒鳴られる程度
ただし、激戦地なので提督の死傷率もくっそ高い

現実では、一番最初に陸軍が出来たし、陸軍には恐れ多くも天皇陛下とその家族(つまり皇族)の御親兵としての任務があるから陸軍>海軍の図になりますねー
軍部を見ても陸軍は参謀本部なのに対して海軍は軍令部どまり(やることは一緒ですけど格は海軍のが下です)でしたねー
海軍参謀本部計画は確か日露前に海軍の山本なんちゃらって海軍大臣が山県陸軍大臣に頼んで更に明治天皇にも頼み込んで漸く参謀本部と同格の“資格”は貰えましたけど、改名まではさせて貰えなかったんですねー
お互い牽制しあってたのか?と言えば上層部ではそうでしたね
知っての通り、あきつ丸とまるゆなんて陸海の対立から生まれた船ですし、海軍の特○式内火艇とかどー考えても陸軍に協力仰げばチハとかハ号を元手に作れたろうに、自分達で一から作っちゃいましたからね

そもそも、大東亜戦争だって陸軍はマレー辺りまで良いと思ってたら、何故かソロモン諸島くんだりまで行かされましたからね
お互い直接は何もしてませんが、お互いに徹底した秘密主義でしたからね~
機関銃にしたって海軍と陸軍で弾薬からして違いますし
大砲の弾とか無くなっても海軍に下さいなと言っても薬室に入らんから無理状態でした

個人的に、海軍が評価され始めたのは第一次大戦あたりだと勝手に思ってます
所謂海軍休日の所で日本とアメ公が物凄い勢いで軍艦作り始めた辺りから
因みに、この時の計画が加賀と赤城で有名な八八艦隊計画(戦艦八隻に巡洋戦艦八隻)ですねー
多分、ワシントン条約なければ海軍が調子乗って海軍参謀本部作れや!とか言ってたかも知れません
あと、よく出てくる大本営は戦時中は参謀本部と軍令部を統括した組織であって、平時(戦争がない時)は基本的には有りません
まぁ、中身は参謀本部と軍令部なんで基本変わんないですね
稀によく聞く御前会議はこの大本営のトップである天皇陛下と一緒にやる会議で、所謂社長を含む重役会議って奴ですね
因みに、大本営は陸軍部と海軍部があり、御前会議では天皇陛下、統帥部長(各組織のトップ)とNo.2に作戦部の部長が出席します
更に、陸海軍大臣(発言権なし)と軍政関係の人も出れたそうです
尚、政府の人間(総理大臣とか文官)は出席できなかった模様
更に言うと普通、天皇は聞いてるだけで発言はしなかったので、発言(質問)すると陸軍か海軍の回答者がテンパったらしい

かなり前にNHKで大東亜戦争における参謀本部と軍令部の話をNHKSPで放映してましたね~
大変面白かったです
纏りなく書いたので読みにくいと思いますが、頑張って読んで下さい
私も多分間違ってるんで疑問が出たりしたら自分で調べると尚良いでしょう
古書店行ったり、図書館行ったりすればそう言う本を探せますし
東京に済んでるなら国立国会図書館訪れれば多分、目から鱗でしょう
ミリオタの階段はまだまだ始まったばっかりだ!

あと、自衛隊の防衛研究所に行って見るのも良いでしょうね
確か、一般人も入れた筈
大学の卒論で陸軍初期の電信の発達を調べてた人が言ったってました

>>226
むしろ内火艇は陸海共同の産物
特二式は九五式軽戦車を特三式は一式中戦車を基に開発、砲塔と主砲は二式軽戦車と一式中戦車のものをそれぞれ流用してますし

ちなみに特二式内火艇は海軍では船舶扱いなので、大発の様に装備品として艦これに出してもらえませんかねぇ

何かごめんよ
艦これ(ゲーム)やってる人ってこの程度は普通に有ると思ってたんだ
アニメから来た人向けに分かりやすく説明しようとするとどうしても長文に成っちゃうんだよ
特にミリタリーとかになると銃と砲で口径の意味が違ったり、ドイツと日本で戦車の役割が違ったりするから何の説明無しに単語を放り込むと
それこそ陸軍提督に成っちゃうんだよ

>>238
ホントですね
初めて知った
流し見した本だと特型内火艇は陸軍と協力すればもっと良い装備に成った的なことが書いてあったからてっきり海軍が独自に作ったのだとばかり思ってました
能力としてはWG42の上位版で運用は潜水艦かあきつ丸のみですかね

武道場の隅

川内「神通、那珂は?」ヒソヒソ

神通「倉庫に放り込んで置きました」ヒソヒソ

川内「と、言うか憲兵艦隊は何してるんだろ?」ヒソヒソ

神通「さぁ?格闘訓練をしているように見えますが……」ヒソヒソ

「ツマリ、タタカイノキホンハヤセンデアリー」

川内「野戦!?」バッ

神通「あっ、馬鹿!」グイッ

武道場中央

陸軍提督「つまり、戦いの基本は野戦であり」

「夜戦!?」

「あ、馬鹿!」

陸軍提督「何だ?」

不知火「川内型軽巡の川内さんと神通さんです」

霧島「多分、何処かに那珂と言う艦娘が居ますよ」

陸軍提督「ああ、那珂は知っている。奴がライブをやっていたら連絡してくれと言われている」

陸軍提督「あきつ丸、憲兵少佐に武道場で川内型三艦を発見と報告しておけ」

あきつ丸「了解であります」

川内「ねぇ!今、夜戦って言ったよね!?言ったでしょ!夜戦するの!?」ズイズイ

陸軍提督「何だ貴様は?」

不知火「川内さんは夜に行う夜戦が大好きな少し変わった方です」

神通「申し訳有りません、うちの不出来な姉が!」ペコペコ

陸軍提督「俺が言ったのはそっちの夜戦ではない。野で戦うほうの野戦と言ったのだ」

陸軍提督「艦娘は基本的に何も無い海上で戦闘するから戦の基本は野戦であると」

川内「なぁんだ。つまんない」ハァー

憲兵A「そうか。なら俺達とお話しようか、川内型」

憲兵B「きっと楽しいお話し合いになるぞ。那珂は何処だ!」

川内「ゲェ!?憲兵!」

神通「那珂は倉庫に隠れてます。姉さんのせいで発見された様なものですからね」ハァ

憲兵A「ほら、行くぞ」

川内「畜生!チクショォォォォォ!!」ズルズル

摩耶(キジも鳴かずば撃たれまい)

武蔵(軽巡は早計な者ばかりか?)

陸軍提督「戦術に関しては基本的に金床戦術である」

陸軍提督「金床戦術の金床役は戦艦と空母がやる」

陸軍提督「現在は天龍が抜けているのでその代わりに槌役に摩耶と不知火がやる」

陸軍提督「また、一時的に預かっとる清霜も参加しろ」

清霜「了解!」

陸軍提督「基本的な戦術は敢えてT字不利を取る」

霧島(そんな無茶苦茶な!)

陸軍提督「T字不利を取ったら、梯形陣だったか?」

陸軍提督「斜傾陣をとり、戦艦、空母を前面に敵を迎え撃つ」

陸軍提督「戦艦と空母に気を取られている間、重巡と駆逐艦が敵後方に回りこみ後方より敵艦を叩いていくのだ」

武蔵「相手が我々を包囲し始めたら?」

陸軍提督「包囲されんように金槌役が頑張るのだ。金床役は金槌役が叩くまで攻撃を耐え凌ぐ」

陸軍提督「金槌役は金床役が殲滅される前に敵陣に切り込むのだ」

陸軍提督「本来であれば6人ばかりの部隊でやる物ではないが、現状6人しか居ないからな」

陸軍提督「貴様らの出撃出費はかなりのものになるが、理想では戦艦4、空母2、重巡1、軽巡2、駆逐3で作戦を展開したい」

不知火(連合艦隊じゃないですか!)

武蔵(面白いことを言いよるな)

武蔵(私が敵を惹き付けて留めておく囮役か)

武蔵「我々は囮役をやり、駆逐艦達は敵陣に切り込んでいく、そうだな?」

陸軍提督「そうだ。貴様がある意味で金床役で最も重要な基点となる」

陸軍提督「つまり、攻撃の限界点を決めるのが貴様だ」

陸軍提督「空母の役割は砲兵だな。航空機で敵を叩き、注意を引き付けろ」

陸軍提督「空母への攻撃は戦艦が防げ」

加賀(無茶苦茶言いよるな、此奴)

霧島(空母を戦艦に守らせる。実に贅沢な護衛!)

不知火(他人ごとで聞いていましたが、よく考えれば2人で敵艦隊に突っ込んでいくとか自殺ものよね……)

清霜(あれ!?戦艦に成れるって話から何故か敵艦隊に切り込む一要員に数えられてる!?}

陸軍提督「取り敢えず、近い内に海上において駆逐艦と戦艦がどれだけやれるか確認する」

陸軍提督「今日は不知火と清霜に格闘を教えてやるから、霧島と武蔵はその相手だ」

陸軍提督「加賀も近づかれた時のために摩耶相手に組手をしろ」

陸軍提督「あきつ丸は俺の相手だ」

あきつ丸「了解であります」

3時間後

陸軍提督「今日は此処まで」

艦娘`s「「「ありがとございました……」」」

あきつ丸(死屍累々であります)

陸軍提督「うむ。貴様等はもう少し体力を付けた方が良いな」

陸軍提督「午後は基礎体力作りだ」

陸軍提督「解散!」

陸軍提督「汗を流したら食事に行け」

鳳翔の食堂

あきつ丸「やはり、艦娘しか居ないでありますな」

陸軍提督「誰も彼も憲兵が嫌いなのだ」ハッハッハ

あきつ丸「今日はなんでありますかね?」

陸軍提督「カレーだな。カツカレー」

あきつ丸「カツカレーでありますか」

陸軍提督「今日は金曜日。金曜はカレーの日だったか?」

鳳翔「そうですね。長距離航海で曜日感覚を失わないために金曜日はカレーの日と決められています」

陸軍提督「陸軍もカレーは食べる」

陸軍提督「カレー粉があれば大概の物は食べれるからな」

鳳翔「例えば?」

陸軍提督「蛇やカエル、リスと言った野生動物だな」

鳳翔「え?」

陸軍提督「蛇は皮を剥いで内蔵を取ってからカレー粉に付けて、焼けば十分食べれる」

鳳翔「あ、あの、提督さんは蛇を食べたことがあるので?」

陸軍提督「あるぞ。陸軍の将校は全員食べると思うぞ」

鳳翔(陸軍ってそんなに食糧事情が乏しいのかしら?)

あきつ丸「自分は食べたことないであります」

陸軍提督「艦娘による部隊が編成されれば、貴様も食うようになる」

あきつ丸(それはそれで嫌であります)ウゲー

赤城(どうでも良いからさっさとカレーを食べたい)グー

長門(食堂で何て話をしてるんだ……)

長門(しかし、これが噂の憲兵提督か)

長門(虎視眈々と私の腹筋を触ろうとしていた提督が大人しくなるほど恐れていたな)

長門(どんな奴か、少し話してみるか)

赤城(カレー、ライス、カツ増々。薬味はらっきょう?福神漬け?)

赤城(そんな浅はかな言い争いを刷るのはカレー初心者だ)

赤城(真のカレーライシストは何も掛けない)

赤城(ただし、それは市販の福神漬けとらっきょうの場合だ)

赤城(そして、ここ鳳翔食堂では鳳翔さんが漬けた福神漬けにらっきょうだ)

赤城(つまり、両方共美味い。カレーに合う)

赤城(幸い、この鎮守府のカレーの皿は円形の大皿)

赤城(皿を4分の1に区切り、福神漬ゾーン、らっきょうゾーン、生卵ゾーン)

赤城(そして、お好みでソース、醤油、何も無しをすれば良い)

赤城(もっとも、これはお代わりが制限された場合だ)

赤城(今日は鳳翔さんに『赤城さん。今日はお代わりはナシです』と言われていない)

赤城(つまり、1皿1薬味。そして、ソース、醤油があり、生卵、ゆでたまごは事前に用意した)

赤城(準備は万端。一航戦赤城、行きます!)

赤城「此処がお代わりの際に一番動きやすい席ですね」

赤城「同席失礼します!」

陸軍提督「ああ」

長門「私も良いか?」

陸軍提督「好きにしろ」

あきつ丸(加賀殿みたいな奴と面白い格好をしたデカ女が来たであります)

陸軍提督(加賀の色違いみたいな格好をした奴は空母だろうな。加賀の様にかなり真面目な雰囲気だ)

陸軍提督(此方の面白い格好をした女、雰囲気からして戦艦だろうな。闘志が眼光から溢れている)

あきつ丸(赤加賀殿は凄まじい速さでカレーを消化してるでありますな)

長門「貴官が、憲兵隊から派遣された提督か?」

陸軍提督「俺は憲兵科ではなく歩兵科だ」

陸軍提督「陸軍から派遣されたというなら同じだがな」

陸軍提督「そういう貴様は?」

長門「失礼。私は長門型戦艦一番艦の長門だ」

長門「連合艦隊の旗艦を務め、帝国海軍の滅亡も見てきた」

陸軍提督「ふむ……知らんな」

陸軍提督「貴様の隣で物凄い勢いで一心にカレーを食っとるのは?」

長門「此奴は赤城。一航戦の赤城と言えば彼女の事を言うぞ」

陸軍提督「此奴が赤城が。加賀が時々話題に出すな」

長門「そう言えば、貴官の艦隊には加賀居ると聞いた」

長門「貴官は砲戦重視のバランスの良い艦隊編成だと聞く」

陸軍提督「そうなのか?俺は良く分からん」

一旦終了、また夜にでも

お早う、パンツ提督諸君
チャタレイ夫人の恋人を読んでたら寝落ちしてたよ

長門「戦艦2、空母1、軽重巡がそれぞれ1に駆逐艦が1ならばバランスが良いと言えるだろう」

長門「砲戦主体で、潜水艦にも対応出来ているしな」

長門「オーソドックスな艦隊編成だとも言える」

陸軍提督「ふむ、良く分からんな」

長門(まぁ、陸軍から行き成り飛ばされたのだからしょうが無いのだろう)

長門「どうだろう、我が艦隊と勝負をしてみないか?」

長門「出撃は流石に時期尚早だろうが、演習で味方の艦隊と戦い自分達の欠点を見極めてみてはどうだろ?」

陸軍提督「成る程、良い考えだ」

陸軍提督「貴様の提督が許可してくれれば是非とも戦いたい」

長門「うむ、ありがたい。1400頃に提督と貴官の執務室を尋ねるが、宜しいか?」

陸軍提督「ああ、頼む」

赤城(取り敢えず、1杯目。ご馳走様でした)

赤城(流石、鳳翔さんのカレーです)

赤城(トロッとしたとろみが付けられたルーでありながら)

赤城(まるで真夏に飲むラムネの様な喉越しの良さ)

赤城(ピリッとした辛さの中にも野菜から滲み出た甘みがあります)

赤城(隠し味は何でしょう?コーヒー牛乳でしょうか?)

赤城(この隠し味のお陰で辛いのが苦手な駆逐艦達にもマイルドな辛さに仕立て上げ)

赤城(決してカレーと言う辛さを忘れさせないでいながらも、カレー独特の辛さを和らげている)

赤城(大きな釜で作られるカレーと成ると、どうしても味が大雑把に成ってしまう)

赤城(しかし、鳳翔さんのカレーは丁寧な灰汁取り、ルーの調整をすることで)

赤城(まるで大和さんが作った様な帝国ホテルカレーライスの様な味わいになるのです!)

赤城(しかし、そんな鳳翔さんのカレーですが、決して庶民的な味覚も忘れさせていない)

赤城(理由はこのらっきょう!)

赤城(鳳翔さんが作ったこのらっきょう漬け。どこか懐かしい家庭の味を私の舌にダイレクトに叩き込む!)

赤城(う~む、恐るべし鳳翔さん。この一航戦赤城、まだまだ精進が足りません)フゥー

赤城(一航戦赤城!おかわりします!)ガタッ

あきつ丸(赤城殿が空の皿を前に無言で表情をコロコロ変えたと思いきや)

あきつ丸(急に立ち上がってお代わりをしに行ったであります)

あきつ丸(駆逐艦と思われる小さな艦娘たちの中に1人、アホのように大きな丸皿を抱え)

あきつ丸(しかも、周りの艦娘が1合ほどの飯を装っているのに1人だけ3合程の飯を装っている)

あきつ丸(なんかもう、すさまじいでありますな)

執務室

長門提督「こ、この度は演習を引き受けてくださって有難う御座います」

長門提督「大日本帝国海軍所属、長門提督大尉です」ビシッ

陸軍提督「うむ。コチラこそ急の頼みに応じてくれてありがたい」

陸軍提督「大日本帝国陸軍所属、陸軍提督少佐だ」ビシッ

長門「秘書艦の長門だ」

不知火「秘書艦の不知火です」

不知火(生長門……これが、帝国海軍の英雄)ゴクリ

あきつ丸「自分は陸軍提督の副官を務めているあきつ丸であります」

長門提督「えっと、それで演習はどういう演習をしましょうか?」

陸軍提督「時間を区切り、対抗演習にしよう」

陸軍提督「お互いに敗北条件を決め、敗北条件に達したら負けと言うルールはどうか?」

長門提督「は、はい。それで行きましょう」

陸軍提督「では、敗北条件はどうする?部隊の全滅で宜しいか?」

長門提督「え、ええ、そうですね。そうしましょう」

長門「全滅?壊滅の方が良いのでは?」

長門提督「長門さーん!?」

陸軍提督「ふむ。我艦隊としては2隻落ちるだけで戦闘の継続は困難を極める」

陸軍提督「が、どこまで戦えるのかを見極めておく必要もあるな」

陸軍提督「よし。演習は壊滅した方の負けでいこう」

長門提督(これは接待演習か?接待演習なのか!?)

長門提督(壊滅させたら負けって言う接待を強要させているのか!?)

長門提督(長門めー!俺が前に「お前の腹筋で洗濯出来そう」って言ったのを逆恨みしてるのだな!)

あきつ丸(長門提督殿が滝のように汗を掻いているでありますな)

あきつ丸(フッフッフ、将校殿の威厳に恐れをなしているでありますな!)ムフーン

あきつ丸「自分は待機している者たちに伝えてくるであります」

陸軍提督「ああ、頼む」

陸軍提督「そう言えば、貴官の編成は?」

長門提督「は、はい。旗艦の長門に翔鶴、瑞鶴。北上、大井、伊401です」

陸軍提督「あ~長門以外の艦種は?」

長門提督「はい。翔鶴、瑞鶴は正規空母、北上、大井は重雷装巡洋艦、伊401は潜水艦です」

陸軍提督「重雷装……なんだ?」

長門「重雷装巡洋艦。魚雷を大量に積み、敵艦と会敵すると同時に先制して魚雷を放つんだ」

陸軍提督「その程度なら駆逐艦や他の艦でも出来るだろう」

長門「いや、魚雷発射管の量が違うんだ」

陸軍提督「成る程」

陸軍提督(魚雷の避け方は知らんな。どう避けるんだ?)

陸軍提督「コチラの編成は長門が知っているはずだ。長門に聞いてくれ」

長門「後で教える」

陸軍提督「では、良い演習をしよう」ビシッ

長門提督「はい!」ビシッ

廊下

長門「提督よ、何をそんなに怯えている」

提督「お、お前こそ言動に気をつけろよ!相手は少佐!しかも憲兵だぞ!!」

長門「だが、今は提督だろう?」

提督「馬鹿野郎!それと、今日の演習に付いて、(接待だということを)わかってるな?」

長門「ああ、勿論。私だって馬鹿ではない」

長門「(全力で打ち負かすことを)期待していてくれ)」

執務室

不知火「提督、陣形や方針はどうしますか?」

陸軍提督「陣形は斜線陣。金床戦術を展開する」

陸軍提督「天龍の代わりに清霜を連れて行け」

陸軍提督「貴様と清霜は工廠に集合しろ」

不知火「は、はぁ、了解しました」

工廠

陸軍提督「工廠長!」

明石「はーい」

明石「あ、憲兵提督さん」

陸軍提督「俺は憲兵ではない。それより、幾つか聞きたい事とかして欲しいものが有る」

明石「はぁ?」

陸軍提督「艦娘はどんな傷を負っても治るのか?」

明石「ん~死にさえしなければ基本的に入渠で何とかなりますよ」

陸軍提督「ではどの程度で死ぬ」

明石「ど、どの程度って……」

明石「そうですねぇ~艦の限界ダメージを受けると死にます、としか」

陸軍提督「例えば、駆逐艦が戦艦の頭部に12.7cm砲を叩き込んだらどうなる?」

明石「死にはしませんが、無傷とは行きません」

明石「ヘタすると戦闘不能、例えば失明したり鼓膜が破れたり、気絶したりします」

陸軍提督「失明したり、鼓膜が破れても治るのか?」

明石「ええ、入渠をすれば治りますが、基本当たりませんけどね」

陸軍提督「そうか。では、スレッジハンマーを貸してくれ」

明石「は?」

明石「スレッジハンマー何て何に使うんですか?」

陸軍提督「駆逐艦に持たせて近接格闘を仕掛けさせるんだ」

陸軍提督「駆逐艦で戦艦を殺すには砲では倒せんし、魚雷では不安だ」

陸軍提督「三間半あれば、農民でも武者を殺せる」

陸軍提督「適切な武器さえあれば、駆逐艦でも戦艦を殺せる」

不知火「提督、清霜を連れてきました」

清霜「あ、明石さん!」

陸軍提督「よく来た。明石、この2人にスレッジハンマーを貸してくれ」

不知火「すれっじはんまー?」

清霜「なんですかそれ?」

明石「あーもう!どうなっても知りませんからね!」

明石「本来は鉄板を矯正するためのハンマーです」つ

陸軍提督「不知火、清霜。これで敵の頭をぶん殴ってこい」

陸軍提督「気絶したり脳震盪を起こした瞬間、空かさず関節技を掛けろ」

陸軍提督「頭部を殴らんでも手足を狙って損傷させれば戦闘続行は困難を極めるだろう」

不知火「ち、近付けなくては意味がないのでは?」

陸軍提督「近付けぬではなく、近付くのだ」

陸軍提督「艦隊戦では至近弾での被害はない」

陸軍提督「直撃弾か外れのどっちかだ」

陸軍提督「榴弾では貴様等には被害は殆ど無いのだろう?」

不知火「戦艦主砲の榴弾は流石に……」

陸軍提督「機甲科の奴に聞いた話だ」

陸軍提督「敵と対峙した際に敵がコチラを狙っているかどうかは砲口を見れば分かるそうだ」

陸軍提督「敵の砲口が黒い点、つまり丸に見えれば敵はコチラを狙っているそうだ」

不知火「つまり、敵の砲口を見ろと?」

陸軍提督「ああ。人間大では間接照準では戦わんだろう?」

不知火「か、簡単に言ってくれますね、提督」

陸軍提督「ああ。海は上下に搖動し、貴様も動いている」

陸軍提督「戦車よりも簡単に避けれるはずだ」

陸軍提督「射撃は敵を狙うな。装備を狙え。足を撃て」

陸軍提督「それと、敵には重雷装なんたらと潜水艦が居る」

陸軍提督「魚雷に注意しろ」

不知火「了解しました……」

清霜(未だかつて巨大な金槌で戦艦に立ち向かった駆逐艦が居るだろうか?いや居ない)

桟橋

陸軍提督「これは演習であるが、演習ではない」

陸軍提督「明石は言った。失明しようが、手足がもげようが、生きていれば入渠で治るそうだ」

陸軍提督「演習相手はやる気満々である。我々もそれに答え、殺す気で行け」

陸軍提督「なに。新戦術、新編成の貴様等がこの戦いで勝利出来るとは思っていない」

陸軍提督「だが、勝てないからといって手を抜くのは許さん」

陸軍提督「敵には戦艦が1、空母が2重雷装艦が2隻、潜水艦が1隻いるそうだ」

陸軍提督「我々の目標は旗艦たる戦艦、制空権奪取の為に空母2隻」

陸軍提督「魚雷はどうにかして避けろ」

陸軍提督「海中を進んで行くんだから、跳べば避けれるだろう」

陸軍提督「磁気信管や時限信管は付いていないだろう?」

不知火(しかも練習用魚雷なので通常の接触魚雷ですし)

霧島「と、跳んで避けろって……そんな無茶な!」

陸軍提督「魚雷はそうそう連射出来るもんじゃないだろう」

陸軍提督「砲弾の様に何発何十発も連続して飛んでくる訳じゃないだろう?」

霧島「そうですけど……」

陸軍提督「なら、頑張れ」

陸軍提督「精神主義は馬鹿だと言われているが」

陸軍提督「装備武装で拮抗しているならば、戦術とやる気が戦果を左右する」

陸軍提督「清霜。戦艦を殺すならば、尚更だ」

陸軍提督「特に敵は貴様等を駆逐艦と侮るだろう」

陸軍提督「其処を突け。敵の慢心こそコチラの勝利だ」

陸軍提督「では、貴様等の奮戦を期待する」ビシッ

艦娘`s「「「了解!」」」ビシッ

海上

不知火「お互い、大変なことになりましたね」

清霜「うん。でも、何か行けそうな気がする!」キラキラ

不知火(しまった、此奴はアホの子だった!)

霧島(ハンマー背負って出撃する艦娘のなんという世紀末感)

武蔵(提督は中々面白いことを考えるな)

武蔵(まるで戦国時代の攻城戦に向かう足軽の様だ)

加賀(相手は五航戦。例え、赤城さんが居らずとも、鎧袖一触です)

摩耶(私と姐さん達が囮、駆逐共が後方より敵に突っ込むか……)

摩耶(加賀姐さんを護るのが私の役目。暴れれないのは少々残念だが)

摩耶(それでも空母を護衛ってのも中々乙な仕事だよな!)

一旦終了、たぶん夜に

演習海域の上空

彩雲妖精「!」トンツー

二式艦偵妖精「!!」トンツー

演習海域

加賀「二式艦偵からの報告。敵の彩雲を発見したそうです」

加賀「しかし、雲間に入られ、見失ったとの事」

霧島「そのまま敵艦隊の捜索を」

加賀「了解」

霧島「武蔵さん、私と貴女で壁役です」

武蔵「承知」

霧島「摩耶さんは加賀さんの防御に専念して下さい」

摩耶「がってん!」

霧島「駆逐艦の2人は敵艦隊の位置を特定後に情報を入れます」

霧島「今は対潜哨戒を」

不知火「了解」

清霜「了解!」

加賀「敵艦隊発見!位置は我が艦隊正面です」

霧島「では、横陣に。摩耶さんは真ん中、摩耶さんの後ろに加賀さんを」

霧島「駆逐艦の2人は右から大回りで出撃!」

艦娘`s「「「了解!」」」

長門艦隊

瑞鶴「加賀さんの艦隊を発見したわ!」

翔鶴「コチラもです」

長門「敵陣形は?」

翔鶴「このまま進めばT字有利です」

長門「では偵察機を回収後に大井、北上、伊401を先頭に攻撃開始!」

瑞翔「「攻撃隊発艦開始!!」」ヒョヒョウ

不知火艦隊本隊

摩耶「レーダーに感!前方、距離3千!」

加賀「第一次攻撃隊発艦開始。直掩機、敵機を近付けないように」ヒョウ

霧島「対空砲火用意!」ガシャッ

武蔵「今度は抜かるなよ、対空戦闘用意!」ガシャッ

摩耶「加賀さんは私の後ろで安心して航空機発艦してくれよな!」

加賀「期待していますよ」

不知火艦隊遊撃隊

不知火「清霜さん、そろそろ本隊は航空戦に入っているでしょうか?」

清霜「たぶん!武蔵さん達が頑張ってるんだから私達も頑張らないとね!」ニパー

不知火「ええ、そうですね」フッ

演習海域のどこか

長門「諸君、知っての通り今日の相手は陸軍提督だ」

長門「相手の提督は陸軍の提督であり、海軍での指導は初めてだそうだ」

瑞鶴「じゃあ、例え加賀さんと武蔵が居ようと、私達の的じゃないわね」

翔鶴「ダメよ、瑞鶴。慢心をしては」

北上「でもさ~常識的に考えて私達の方が有利じゃん」

大井「そうよね。この艦隊編成って何気に提督が大人げない時の編成だし」

伊401「駆逐艦は私が引き受けますね!」

長門「戦術は単縦陣。翔鶴と瑞鶴の偵察機で敵の位置及び陣形を確認したら北上と大井、伊401が先行、魚雷で先制しろ」

長門「会敵後は通常の砲戦に入る。戦闘経験がないとはいえ、相手は武蔵、霧島、加賀と中々の武闘派だ」

長門「伊401も駆逐艦2隻相手になるため、晴嵐を収納している暇は無いかも知れんぞ」

伊401「大丈夫です!いざと成ったら晴嵐さんも攻撃しますから!」ブイ

長門「では、作戦開始時刻だ。全員出撃開始!」

演習海域の何処か

霧島「今回の作戦は敵に敢えてT字不利を取らせます」

加賀「私の装備は上から流星改、彗星一二甲、烈風、二式艦偵」

加賀「艦戦多めで索敵値も高いけれども、向こうは正規空母が2、制空権は不利ね」

加賀「もっとも、爆撃と雷撃はさせるつもりはないわ」

摩耶「私は三式弾に後は13号と25mmの三連装だぜ」

霧島「私達戦艦はフィット砲に九二式徹甲弾と偵察機だけど」

武蔵「制空権が取られるから観測砲撃は不可能だな」

不知火「私達駆逐艦は12.7cmに4連装魚雷、スレッジハンマーです」

霧島「改めて聞くと、やっぱりおかしいわよね」ハァ

清霜「これで長門さんと翔鶴さん、瑞鶴さんをぶん殴ってくればいいんですよね!」

武蔵「ああ。だが、北上と大井に伊401がいる」

武蔵「伊401はどうする?」

霧島「提督曰く、魚雷は跳んで避けろとの事ですから」

霧島「無視です」

加賀「しかし、跳んで避けろとは……」

霧島「流石に、跳ぶのはアレですが放射状に撃たれる魚雷なのでその合間に入ればスルーできます」

霧島「各艦は魚雷の雷跡に十分注意して下さい」

霧島「また、下ばかりに気を取られていると上空から来る敵機への注意もおろそかに成るので、そちらにも気を配って下さい」

武蔵「上と下の両方に気を配りつつ、敵の注意を惹き付ける」

武蔵「中々、難しい注文だな」フッ

霧島「ええ。ですが、やるしか有りません」

霧島「そろそろ時間ですね」

不知火「全艦、出撃!」

>>311>>312が逆だった


長門艦隊

瑞鶴「戦闘機隊、敵戦闘機隊と交戦開始しました」

翔鶴「攻撃隊に若干の損害があるものの此方の方が数では上」

瑞鶴「押し切れます」

長門「うむ。向こうは砲戦を重視した艦隊だ」

長門「一撃一撃は重いぞ」

長門「気をつけろよ、北上、大井」

北上「まあ、大井っちと組めば最強だよね」

大井「勿論です!戦艦の攻撃なんか当たらなければ問題有りません!」

伊401「晴嵐さんも出撃開始!」ヒョウ

不知火艦隊本隊

摩耶「敵機来たぜ!対空砲火開始!」ドドン

霧島「うちーかーたーはじめー!!」ドババ

武蔵「テーッ!」ドババ

加賀「直掩機は敵機の撃墜に専念して」

霧島(やはり物量に押されますね)

武蔵(フッ、やはり対空砲火だけではキツイものが有るな)

武蔵(だが、シブヤンとは違い、味方の空母もあり、敵機も少ない。行けるな!)

加賀(練度を上げましたね、五航戦。ですが、まだまだです)ヒョウ

長門艦隊

瑞鶴「ゲッ!想像以上に損害が大きい!?」

翔鶴「流石、加賀さん……戦闘機の数を増やしてますね」

長門「大井、北上、伊401!」

北上「あーもう、やっちゃいましょ」

大井「待ってください北上さぁん♪」

伊401「潜っちゃうよ!」ボゴボゴボゴ

不知火艦隊遊撃隊

不知火「加賀さんから敵艦隊の位置を常に貰っています」

清霜「このまま行けば、ちょうど敵艦隊の後方に行けますね!」

不知火「ええ。この戦術は誰も知り得ない、誰も考え付かなかった下法とも新法とも言える戦術です」

清霜「そして、駆逐艦でも戦艦と空母を食える!」

不知火「ええ、行きますよ、清霜さん」

清霜「うん!清霜にまかせて!」

長門艦隊

大井「北上さん!敵艦隊発見よ!」

北上「40門の酸素魚雷は伊達じゃないからね!っと」パシュシュ

大井「九三式酸素魚雷やっちゃってよ!」パシュシュ

伊401「やっちゃうからね!」パシュン

不知火艦隊本隊

霧島「雷跡確認82!」

摩耶「うぉぉぉ!三式弾発射ぁ!!」ドゥン

武蔵「やるな!」

加賀(三式弾で水中の魚雷を誘爆させた……」

加賀「少しはこれで避けやすくなりました」

長門艦隊

北上「なっ!?」

大井「三式弾で魚雷を撃ったの!?」

伊401「んな馬鹿な……」

長門「大井、北上!隊列に戻れ!砲戦だ!」

瑞鶴「あれ?数が足らない?」

不知火艦隊遊撃隊

不知火「後ろを取りました」

不知火「第三戦速で一気に懐に入りますよ」

清霜「うん!」

不知火「スレッジハンマー用意!」

清霜「うりゃぁぁ!」

長門艦隊

>ウォォォォ!

北上「あん?」

清霜「ほわたぁ!」ブン

北上「え゛?」メシャッ

大井「北上さん!?」

不知火「此方です」ブン

大井「ぎゃっ!?」メシャッ

瑞鶴「なっ!?駆逐艦が金槌持って襲ってきた!?」

清霜「オラァァ!」ブン

瑞鶴「きゃぁぁ!?」ドゴォ

瑞鶴「ぐぅっ!?」

不知火「流石に空母は硬いですね」ジャガッ

不知火「魚雷を喰らいなさい!」パシュシュッ

瑞鶴「嘘ぉん!?」ドォォン

翔鶴「瑞鶴!?」

長門「何だと!?」

不知火艦隊本隊

霧島「不知火さん達が奇襲を成功!」

武蔵「よぉし、全門眼前の駆逐艦たちに当てぬよう砲撃開始!」ドドン

霧島「うちーかーたーはじめー!!」ドドン

加賀「飛行甲板に直撃……でも、私達の役割は達成しました」

摩耶(しかし、大井と北上の顔面にスレッジハンマーが直撃って……)

摩耶(瑞鶴も左腕を甲板ごとへし折られた上で魚雷でふっ飛ばされてる……)

霧島(あ、翔鶴さんが降伏したけど、気づかれずに清霜のハンマーを顔面で受けたわ)

武蔵(さすがの長門も同様隠せないか)

武蔵(私も駆逐艦達がスレッジハンマー片手に殴りかかって来て即座に迎撃できる自信はないがな)

加賀(長門さん、スレッジハンマーに拳を合わせに行って拳は大丈夫なのでしょうか?

長門艦隊

長門「中々面白いことを考えるな!」

長門「こうも近いと砲撃戦は展開できん!」

不知火「流石、長門さんです」

清霜「うりゃぁ!」ドゥン

長門「何っ!12.7cmだと!?」ボガン

長門(クッ、砲塔基部を攻撃し誘爆させたか!)

不知火「デェェイ!!」ブン

長門「だが、甘い!」ガィン

不知火(拳で防がれた!)

長門「この長門、その程度では沈まんよ!」

不知火「ええ、ですがこれならどうですか?」ガシャ

長門「この距離で魚雷だと!?」

不知火「沈めっ!!」

長門「くっ?!」サッ

清霜「なんてね!」ブン

長門「フェイク!?」メシャッ

不知火「瑞鶴さんに撃ってから、装填していないないのです」

不知火「と、言っても気絶したので聞こえてませんか」

清霜「長門さん?長門さん!」ツンツン

不知火「気絶していますね」

清霜「つまり、戦艦を倒した?」

不知火「ええ、そうなりますね」

清霜「!!!」パァァ!!

個人的には加賀さんやら五航戦の艦載機搭載能力よりも
戦闘によってもたらされるストレスによる精神崩壊とか精神病の方に興味があったりします

デーヴ・グロスマンの戦争における人殺しの心理学読んでますけど、正直、艦娘ってどうなんだろうって思っちゃう
潮とか電、扶桑、山城とか鉄格子の病院に入ってるレベルでやられそう
武人系艦娘はサイコパスに変質していきそうな気がしてならない
夜戦さんとか絶対サイコパスの域にいると思う
天龍はサイコパスになりきれない感じで、龍田はマジモンになりそう
扶桑姉妹もサイコパス行けそう

まぁ、連日連夜戦闘じゃないけど、大規模作戦が始まったら割りと何人かの艦娘は使い物にならないレベルで精神やらてしまうと思うの

あと、多分今日はもう終わるかもしれない
凄まじくお腹痛い
お陰で室内気温に関わらず薄ら寒い

司令部

大淀「え、演習で5隻大破って……」

大淀「何やったんですか?」

陸軍提督「スレッジハンマーで殴っただけだ」

陸軍提督「駆逐艦でこの威力だから、戦艦にもやらせたら多分死んでいたな」

大淀「あの、12.7cm砲は無かったんですか?」

陸軍提督「あったぞ」

大淀「それを使って戦って下さいよ!」

陸軍提督「戦車に小銃を撃ちかけるバカは陸軍には居ない」

陸軍提督「それに、既存の武器兵器が効かぬと成れば、効くか効かないかを考えねばいかん」

大淀「だからってトンカチで殴るなんて聞いたこと有りませんよ!」

陸軍提督「俺が初めてやったからな」

陸軍提督「そもそもの話、海軍の戦い方は些か艦娘に適応しておらんのだ」

陸軍提督「俺がこの鎮守府に配属されたのも海軍もそう思い新しい戦術と艦娘の活用法を考えてのことだろう」

大淀「ですが私達は艦艇ですよ!土建屋じゃありません!」

大淀「帝国海軍の何恥じぬような戦い方という物がある筈です!」

大淀「それに、演習で大破して入渠なんて前代未聞です!」

陸軍提督「別に入渠で治るのであればドンドン怪我をして学んで行く方が良いだろう」

陸軍提督「取り敢えず、報告は以上だ」

大淀「あ、ちょっと!もう!!」

入渠

長門「まさか、ハンマーでボコボコにされるとはな……」

瑞鶴「マナリアよりも酷い目にあった気がするわ」

翔鶴「降伏したのに……」

北上「と、言うか演習弾と被弾部位に寄る損害報告じゃないのね~」

大井「此方はそうでしたけあっちが違ったんです!!」

長門「だが、中々良い経験に成ったじゃないか」

北上「そうは言うけど、人間だったら私確実に死んでましたよ?」

北上「やっぱり駆逐艦はウザイ」ハァー

大井「そもそも、提督も提督です!」

大井「敵があんな作戦を考えてるなんて一言も教えてくれないせいで!!」

翔鶴「流石に、提督もあんな作戦があるとは思ってなかったのでは?」

瑞鶴「桟橋の提督さん、今までに見たこと無い顔してたもんね」

長門「私はアレに似た顔を何度か見たぞ」

翔鶴「えぇ?」

長門「大型建造でお前達を出そうとした時は正にあんな顔だったな」

翔鶴「……ご迷惑おかけしました」

執務室

陸軍提督「今回の演習における講評だが」

陸軍提督「100点満点中で言えば50点だろう」

陸軍提督「初めてにしては上手く言ったが、それは向こうも初めてだからだ」

陸軍提督「次に、改善案についてだ。今回、最も被弾が多かったのは加賀だな」

加賀「はい」

陸軍提督「何故、貴様が一番狙われた?」

加賀「はい。私達は制空権を一番とします」

加賀「航空母艦は制空権支配を左右する最も重大な立場に有る船で」

加賀「空母を失えば、戦闘では7割勝ったも同然と言えます」

加賀「故に、私が最も狙われました」

陸軍提督「うむ。では、今後はどのような改善策が有るか」

加賀「まずは制空権を取られない。最低でも拮抗状態にしなければいけません」

加賀「現段階では戦闘機を多めに積みましたが、この様な結果になりました」

加賀「なので、今後は全スロット戦闘機にして制空権確保を念頭に置く形にするべきかと」

陸軍提督「うむ。その通りだ。航空機の配備はこちらで検討する」

陸軍提督「次、戦艦」

武蔵「我々は盾としての役割は十分ではないが、果たせていたと思う」

武蔵「ただし、戦闘の大部分は対空戦闘であった。故に、徹甲弾よりも三式弾を中心とし、対空砲を増強するべきだと思う」

霧島「それか、空母をもう一隻増やして制空権確保を確実にしてしまうのがよいでしょう」

霧島「盾役が減り、弱点が増えますが、攻撃機による攻撃という手段も獲得できます」

陸軍提督「うむ。だが、新規戦力の投入も考えていく」

陸軍提督「摩耶」

摩耶「レーダーと対空砲火の組み合わせは良かったんだけど、どうしても対空砲火が弱くなっちゃうんだよな、あ、です」

摩耶「もう1スロットあれば、対空砲も増強可能なんですがね」

陸軍提督「どうすれば増える?」

摩耶「経験を積んでレベルを上げてけば改造可能になります」

摩耶「最近じゃ、改ニって呼ばれる更に強化出来る様になったんですが、此方もやっぱり経験積んだベテラン艦じゃないと無理です」

陸軍提督「成る程。では、摩耶は自身の経験を積む事が課題だ、と言うことだな」

摩耶「うっす」

陸軍提督「駆逐艦」

不知火「敵艦隊後方より近付ければ、後は殴るだけです」

不知火「ですが、ハンマーの強度が少し不安でした」

清霜「あ~長門さんにハンマー殴られた時、ミシミシ言ってましたね」

陸軍提督「ハンマーの威力はどうだった?」

清霜「私的にはもう少し短くても良いと思いました!」

不知火「私達には柄が少し長過ぎました」

不知火「それと、空母や戦艦といった大型艦だと、ハンマーの威力が少し足らず、体勢の立て直しが速いです」

陸軍提督「ではハンマーの改良も視野に入れよう」

陸軍提督「それはそうと、敵方に潜水艦が居たな」

陸軍提督「潜水艦の活用は?」

霧島「本来の目的であれば、一番最初に先行して敵前衛艦隊の露払いですね」

霧島「混乱している場所に第二艦隊の水雷戦隊が切り込み、敵前衛艦隊及び本隊に打撃を与えます」

霧島「そして、第一艦隊が突入して艦隊決戦を持って決着を着けるのが、我が海軍の方針です」

陸軍提督「成る程。奴は一旦水に入られると見分けがつかんな」

霧島「一応、水中短針で探しますが、戦闘が始まりうるさくなると……」

陸軍提督「成る程……」

陸軍提督(水中から海中に引きずり込んで眼や耳、頸動脈等を攻撃させればいけるかもしれんな)

陸軍提督「貴様等艦娘は水上に引き込まれるとどうなる?」

不知火(あ、余分なこと考えてる!)

霧島「ま、まぁ、息苦しかったり行動が極端に鈍りますし、勿論砲撃は出来ませんが、死にはしませんよ」

陸軍提督「深海棲艦共は?」

霧島「……分かりませんが、砲雷撃戦は全て水上で此処なうので多分、我々と同じかと」

陸軍提督「成る程。分かった」

あきつ丸(潜水艦をゲリコマ部隊にする気でありますかな?)

加賀(何だろう、提督が恐ろしいことを考えているような気がしてならない)

武蔵(今回、敵の潜水艦は何もしないうちに戦闘を終了してしまったから)

武蔵(本来は最も恐るべき存在である)

陸軍提督「では、各員の成すべき事を胸に明日からよりいっそうの訓練に励むように」

艦娘`s「「「了解!!」」」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

甘味処間宮

陸軍提督「羊羹をくれ」

間宮「あ、憲兵隊の」

陸軍提督「憲兵ではない。羊羹を8つ」

陸軍提督「7つと1つで別けてくれ」

間宮「ごめんなさい、憲兵さん」

間宮「この羊羹、1日に作れる量が限られているので出来れば1人1本までってお願いしているの」

間宮「この間は、言い忘れてて。アイスクリームはどうかしら?」

間宮「此方は量の指定はないの」

陸軍提督「ではそっちを」

間宮「大きさはどうします?」

陸軍提督「バケツ9つ。1つは別にしてくれ」

間宮「は、はぁ」

間宮(駆逐艦の子達がバケツを皆でお小遣い出し合って買っていって数日に分けて食べる量なんだけど……)

長門提督執務室

陸軍提督「居るか!」ドンドン

長門提督「い、居ます!」ガチャッ

陸軍提督「演習、ありがたい。現在抱えている問題と解決案を探れる」

長門提督「い、いえ、我が艦隊でお役に立てて……」

陸軍提督「今日のお礼だ。これを食べてくれ」

陸軍提督「羊羹はどうやら個数制限があったらしくてな」

陸軍提督「一人一つある」

長門提督(一人一つのバケツアイス)

長門提督(1つ約5リットル!)

長門提督(戦艦クラスですら全部食べきるのに1週間を費やすのに!)

陸軍提督「また、演習の機会があったら頼む」

長門提督「え、ええ」

陸軍提督「それでは失礼する」ガチャ

工廠

陸軍提督「工廠長!」

明石「は~い、って憲兵さんじゃないですか」

明石「聞きましたよ、スレッジハンマーで戦艦と空母を倒したんですってね」

陸軍提督「ああ。それで、スレッジハンマーを何本か欲しいのだ」

陸軍提督「必要な資源は言ってくれ。それと、これは今日の礼だ」つ

明石(伊良湖特製バケツアイス!?)

陸軍提督「工廠は暑いだろう」

陸軍提督「それでスレッジハンマーについてだ」

陸軍提督「あれをステンレス製にして欲しい」

陸軍提督「柄を短くして、駆逐艦が振り回しやすいようにして欲しい」

陸軍提督「あと、ハンマーの後ろを斧のようにして欲しい」

陸軍提督「警察系の特殊部隊が使う破砕用ハンマーの様な形にして欲しい」

陸軍提督「出来るか?」

明石「出来ますけど……何故にハンマー?」

陸軍提督「一番威力が有るからだ」

陸軍提督「戦艦に駆逐艦の砲撃は効かんが駆逐艦が全力でぶつかればダメージを受ける」

陸軍提督「更に、外装に被害が無くとも内装は酷いものだ」

陸軍提督「勿論、駆逐艦がぶつかる訳にはいかんから、ハンマーで殴らせるのだ」

陸軍提督「刃を付ける理由は、長門が駆逐艦のハンマーを拳で受け止めたからだな」

陸軍提督「斧状ならば、殴った拳ごと切り落とせるからな」ハッハッハ

明石(想像したら凄い寒い映像が……)ブルッ

提督の外見イメージが艦隊ジャーナルの神尾提督

明石の所に持って行ったのは別に考えても約40リットルのアイス(5リットルバケツ×8つ)を一人でよく運んだな……
ってか戦艦は1週間でアイス5リットル食うのか

>>371
陸軍提督は30代半ばの強面オッサンです
山口組とかの組長集団に加わっても多分違和感ないぐらいのアレです


>>373
あきつ丸と4:4で別けて持って行ってます
それでも20kgありますけどね

陸軍提督「それと、何時でも良いが大型のファイティングナイフを用意してくれ」

明石「ナイフですか?」

陸軍提督「ああ、そうだ」

陸軍提督「潜水艦が魚雷を撃つだけじゃ詰まらんと思ってな」

明石(詰まる詰まらんは憲兵さんが決めることじゃないと思います!)

明石「しかし、憲兵さんの艦隊には駆逐艦は居ませんよね?」

陸軍提督「まるゆと言うのが居るから上に掛けあって1人寄越して貰う」

明石(確か、まるゆってかなり使えないって話を聞いたんですけど……)

明石(まぁ、運用するのは憲兵さんだから良いか)

明石(必要分の資材をくれるって話ですし)

陸軍提督「では、資材を見積もって後でお送りします」

陸軍提督「ああ。あと、新しく空母を手に居入れるにはどうすれば良い?」

明石「手っ取り早くするには建造ですね」

明石「建造をする際は司令部に建造届け出して下さいね」

明石「若干の資源支給がありますよ」

陸軍提督「航空機を作るのは?」

明石「そちらは開發です。コチラも司令部に開發届けを出すと支給がありますよ」

陸軍提督「了解した。取り敢えずはスレッジハンマーを頼む」

明石「ええ、分かりました」

執務室

陸軍提督「さて、建造と開發のやり方はわかった」

あきつ丸「早速開発しますか?」

陸軍提督「うむ。不知火は開發を司令部に開発届けを出しに行ってくれ」

陸軍提督「開発が許可され次第、戦闘機を開発してくれ」

不知火「了解」

加賀「では、私が開發に行った方が良いですね」

陸軍提督「何故だ?」

加賀「駆逐艦である不知火には航空機を製造する時に妖精に要望が伝えられないからです」

加賀「同様に私の場合は魚雷や大型砲の建造は不可能です」

陸軍提督「成る程。しかし、その妖精とはなんだ?」

加賀「ええ、詳しくは分からないのですが、我々が活動する時に常に側にいる小人のような存在ですね」

加賀「今も、此処に居ますよ」つ

陸軍提督(加賀が掌を見せているが何も見えん)

陸軍提督「触っても?」

加賀「触れるかは分かりませんが」

陸軍提督(ふむ、加賀の手しか分からん)ツイツイ

陸軍提督「まぁ、言い。行って来い」

加賀「ええ、行ってきます」

加賀(思いっきり妖精に指が突き刺さってたわね)

司令部

加賀「開發をします」

大淀「ええ、では提督の名前を」

加賀「陸軍提督です」

大淀「ああ、ハンマーの」

加賀「ええ、ハンマーの」

大淀「コチラが開發許可証です。支給物資は後日支給品に上乗せして配布します」

加賀「分かりました」

工廠

明石「あ、加賀さんどうしました?」

加賀「ええ、開發をしに来ました」

明石「開發ですね。何を作りますか?」

加賀「戦闘機、と言われました」

明石「どの種類が良いですかね?」

加賀「烈風狙いで良いでしょう」

加賀「例え失敗しても、事情を説明すれば多分許してもらえる筈です」

明石「分かりました。何回挑戦しますか?」

加賀「取り敢えず、1回にします」

明石「分かりました。では、妖精さんに要望の航空機を伝えて下さい」

明石「必要資材はコチラで調整しておきますね」

加賀「ええ」

執務室

陸軍提督「……夕食まで少し時間が有るか」スチャ

陸軍提督(着任2日目であるが、中々大変だな)カチャカチャ

陸軍提督(それに、実に騒がしい)

陸軍提督(鎮守府だというにまるで学校のようだ)

不知火(提督が拳銃を取り出して掃除をし始めた……)

陸軍提督(だが、陸軍にはない楽しさが有る)

陸軍提督(ただ、俺が直接戦場を見れんのが惜しいところだ)

陸軍提督(……船で付いて行けばどうだろうか?)

陸軍提督「ふむ。帝国海軍が保有する外洋航行出来る戦闘艦で最も小さいのは?」

あきつ丸「実際の船で、でありますか?」

陸軍提督「ああ」

陸軍提督「ああ」

あきつ丸「お待ちを」ツイツイ

あきつ丸「ミサイル艇か駆逐艦でしょうね」

あきつ丸「何故そのようなことを?」

陸軍提督「うむ。正直、海軍での指揮方法は俺には合わん」

陸軍提督「それに、現状で直面している様子が分からんと臨機応変な指示が出せんのだ」

不知火「臨機応変な指示と言われましても、基本的に海軍では皆こんな感じです」

不知火「それに、前に出ても提督の仕事は殆ど無いかと」

武蔵「うむ。陸軍と違って提督が小銃を片手に戦うのも不可能だしな」

陸軍提督「それは分かっているのだが……」

陸軍提督「よし。あきつ丸。貴様、カメラをつけて部隊の居る海域を中継しろ」

あきつ丸「ファッ!?」

あきつ丸「自分は戦闘艦ではありません!」

あきつ丸「自分は死んでしまいます!!」

陸軍提督「後方で中継するだけ良い」

陸軍提督「貴様が危なくなったら逃げれば良い」

陸軍提督「陸軍軍人ならば、海軍ばかり危険な目に合わせるのは恥だ」

陸軍提督「貴様も貴様が出来る事をやれば良い」

あきつ丸(ばばばば、バカヤロー!)

あきつ丸(自分は輸送艦だぞぉ!)

あきつ丸(強襲揚陸艦なんて格好良い上に強そうな名前持ってるけど!)

あきつ丸(実際は劣化版空母なんやぞ!!)

摩耶(傍から見ても分かるレベルで動揺してるし)

霧島(まぁ、彼女を戦力に数えるのは我々も若干、いえ、かなり不安なのよね)

陸軍提督「安心しろ。逃げる程度なら俺が教えてやる」

陸軍提督「貴様等、小銃で撃たれても死なないし、怪我もせんだろう?」ハッハッハ

不知火(それはそうですが)

陸軍提督「小銃は憲兵隊から借りれば良い」

陸軍提督「射撃訓練の時に一緒にやれば良いさ」

あきつ丸「えぇ……」

陸軍提督「なに、万が一にでも負傷したら入渠すれば良い」

陸軍提督「スレッジハンマーで殴られるよりマシだ」ハッハッハ

あきつ丸(チクショォ!)チクショー

一旦終わり、たぶん夜に

憲兵隊詰め所

憲兵少佐「おう、天龍」

天龍「何でしょう?」

憲兵少佐「陸軍提督の奴がスレッジハンマーで長門と五航戦に雷撃姉妹を大破させたらしい」

憲兵少佐「駆逐艦で戦艦と空母を討ち取りよったそうだぞ」

憲兵A「入渠に運び込まれた艦娘は酷い有様でしたよ」ハッハッハ

憲兵B「ああ。ありゃ、人間だったら先ず間違いなく明日の一面トップの猟奇殺人だな」

憲兵少佐「今度は、貴様があれをやらねばいかん」

憲兵少佐「俺は柔道畑の人間だが、軍刀術は覚えがある」

憲兵少佐「奴が駆逐艦にハンマーを使わせたのは技が必要ないからだ」

憲兵少佐「俺が貴様にある程度の技を教えてやった」

憲兵少佐「貴様はその技を更に自己修練に寄って磨き上げ、戦艦の装甲を切り裂かねばいかん」

天龍「勿論でさぁ!俺の剣は敵を切るために有るんで!」

憲兵A「その割には木刀稽古で少佐殿に一太刀も当てれなかっただろうが」

天龍「う、ウッセーっすよ!第一、何処に打ち込んでいいのかさっぱり分からんじゃないっすか!」

憲兵B「違いない!少佐殿は剣道4段ですからね」

憲兵C「俺達ですら負けるんだ。天龍じゃ、まぁ、無理だな」

天龍「何時か一本取ってやればいいんです!」

憲兵少佐「うむ。最も、ちょっと威圧しただけで逃げるようじゃまだまだだがな」

天龍「少佐の威圧は姫とか鬼の方が可愛いレベルっすから」

憲兵少佐「バカを言え。俺は人間を辞めたつもりはないぞ」

憲兵少佐「それに俺が鬼や姫と同じなら」

憲兵少佐「俺が幼年校時代に剣道の指導をして下さった師範は悪魔だ」

憲兵少佐「あの方は今の俺ですら歯が立たん」

天龍「どんな化け物なんすか……」

憲兵少佐「師曰く、剣の道を10年歩めば、自分の強さがわかってくる」

天龍「じゅ、十年……」

憲兵少佐「さらにもう10年歩むと、今度は自分の弱さが分かってくる」

天龍「はぁ?」

憲兵少佐「そして、もう十年歩むとわけが分からなくなるそうだ」

天龍「耄碌してるんじゃないっすか?」

憲兵少佐「ハッハッハ!俺も最初そう思ったよ」

憲兵少佐「だが、今にしてみれば、その意味も良く分かる」

憲兵少佐「強さとは即ち、無だ。追い求めても追い求めも結局手に入らん」

憲兵少佐「強くなる方法なぞ無い。俺ですら勝てん相手はまだまだ居る」

憲兵少佐「だから、日々精進が必要なのだ」

天龍「は、はぁ……」

あきつ丸「失礼するであります」ガラッ

憲兵少佐「おう、貴様かあきつ丸」

あきつ丸「はい。将校殿が憲兵隊の射撃訓練日を教えて欲しいとの事であります」

憲兵少佐「射撃訓練?次は確か……」ペラペラ

憲兵A「明後日では無かったでしょうか」

憲兵少佐「おお、そうだそうだ」

憲兵少佐「明後日の午後からだな」

憲兵少佐「何をするんだ?」

あきつ丸「は……その、自分を的に射撃訓練をして欲しいのであります」

憲兵少佐「貴様を的にするのか?」

あきつ丸「はい」

あきつ丸(此処が最後の頼みの綱!)

あきつ丸(憲兵少佐がNoと言えばそれまでであります!)

あきつ丸(自分は前線に出ないで済むであります!!)

憲兵少佐「何故だ?」

あきつ丸「は、はい。自分、前線の様子を映像でモニターする役を仰せつかったのでありますが」

あきつ丸「自分は揚陸艦。戦闘には不向きであります」

あきつ丸「なので、前線に出た場合、敵を撃破出来んでも攻撃を回避する術を身に付けろと言われ……」

憲兵少佐「それで、小銃弾で回避の練習と言うことか」

あきつ丸「無論、迷惑であるならば他の方法を考えるとの事であります」

憲兵少佐「ふむ、面白いことを考える。良いだろう」

あきつ丸(ファァァァ!!)

憲兵少佐「天龍。貴様も回避力を上げる特訓だ」

天龍「りょ、了解」

天龍(マジかよ……小銃弾とは言え、ビシビシ飛んで来て地味に痛いんだよな)

あきつ丸「訓練の協力に感謝するであります」

憲兵少佐「気にするな」

憲兵少佐「場所は桟橋だ。時刻は明後日の午後」

あきつ丸「場所は桟橋、時刻は明後日の午後、了解であります」

あきつ丸「失礼するであります」ビシッ

憲兵少佐「おう」ビシッ

今日は終わり

これが本当の300隻艦隊計画ですね

ごめん、嘘だった
あれは600隻だった

廊下

あきつ丸(マジファックであります!)

あきつ丸(ジーザスファッキンクライストであります!)

あきつ丸(間接射撃による砲弾ならまだしも、よりにも寄って直接照準のライフル弾!)

あきつ丸(当たっても殆どダメージはないでありますが、避けるのはほぼ不可能!)

あきつ丸(しかもどう考えても当たる!)

あきつ丸(多分当たると怒られるであります!)

あきつ丸(……あ、そうか。小銃弾だからあたってもあたってないと言えば大丈夫であります)

あきつ丸(腐っても艦娘、たかだかライフル弾程度の痛み、我慢できんわけがないであります!)

あきつ丸(ビビってん損したわ、であります!)ゼハハハ

扶桑(憲兵隊みたいな格好をした艦娘がどす黒い笑いをしながら歩いているわ)

扶桑(不幸ね……)ハァ

鳳翔食堂

赤城(鳳翔さんの食堂では朝、昼、晩ゴハン以外にも軽食を出している)

赤城(基本的に片手で摘めるサンドイッチか、調理が容易な麺類と相場が決まっている)

赤城(各食事時でもコチラを頼めるが、基本的に量は並。お代わりは無しだ)

赤城(また、鳳翔食堂でしか食べられない甘味もあります)

赤城(今日はそれを食べに来ました)

赤城(間宮食堂では和洋中様々な甘味が味わえます)

赤城(しかし、その中でも食べられない甘味、そうみたらし団子とおはぎです)

赤城(どういう区分で分かれているのか分かりませんが、三色団子は間宮、みたらし団子とおはぎは鳳翔食堂なのです)

赤城「鳳翔さん、みたらし団子を」

あきつ丸「ほぉ、此処では団子も食べれるのでありますか」

赤城「ああ、憲兵さんの……」

あきつ丸「あきつ丸であります」

赤城(憲兵提督に何時も一緒に居る陸軍の艦娘ですね)

赤城(そう言えば、陸軍は海軍より閭里が劣るという話でしたが……)

赤城(みたらし団子も食べられないのでしょうか?)

鳳翔「あら、赤城さんに憲兵さんの」

あきつ丸「あきつ丸であります」

赤城「鳳翔さん、私はみたらしを」

あきつ丸「自分も同じものを」

鳳翔「はい」

赤城(みたらし団子)

赤城(その発祥はいくつかの説がある)

赤城(概ね団子は4つか5つ、関東では4つが多い)

赤城(が、此処は3つだ。大きい団子を3つ)

赤城(掛けられる餡は砂糖醤油だ)

赤城(一般のスーパー等で売られている物と違い甘さ控えめで)

赤城(本来のみたらし団子だ)

赤城(団子は焦げ目が少し付いており其処が餡と絡んで香ばしく口の中で広がる)

赤城(出来立ての団子をかぶりつくと出来立てほやほやの団子が口の中で米粉本来の旨さが広がるのだ)

赤城(この米粉は鳳翔さんが自分で引いている米粉だ)

赤城(形も一つ一つ大きさや形が違うが、1つ1つ丁寧に作られ、串が刺さっているのが良く分かる)

あきつ丸「ほぉ、美味いでありますな!」

鳳翔「あら、ありがとうございます」

あきつ丸「自分が食べた中で一番美味い団子であります!」

鳳翔「そう言って頂けると、作った甲斐がありますね」

あきつ丸「鳳翔殿がお作りに成られたので?」

鳳翔「ええ、粉から挽いて作ったんですよ」

あきつ丸「ほぉ!それは凄い!」

あきつ丸「鳳翔さんは暇なのでありますな」

赤城「ブッ!?」

赤城(な、なんて恐ろしい事を……)ガクブル

鳳翔「暇、と言うわけではありませんが」

鳳翔「現役では有りませんので教官として時々して新人の教育をしているんですよ」

あきつ丸「ほぉ、どこか負傷したので?」

鳳翔「いえ、一般的な空母に比べて艦載機保有量が少ないので」

あきつ丸「成る程。ペイロード数が少ないのでありますか」

あきつ丸「確かに空母は多く詰めてナンボでありますからな」フムフム

あきつ丸(で、ありますが、その程度で教官を任せられるハズがない)

あきつ丸(きっと、空母の中でもトップクラスの実力でありましょう!)

あきつ丸(此処は存分に媚びておきましょう!!)

あきつ丸「いやぁ~しかし、美味いであります!」

あきつ丸「お代わりとおみやげを頂きたき!」

あきつ丸「将校殿と部下の分であります!」

鳳翔「あらあら。少し待ってて下さいね」ウフフ

赤城(ほ、鳳翔さんが嬉しそうにおみやげを……)ゾクッ

執務室

あきつ丸(フッフッフ、おみやげも買い、将校殿の心象もアップ)

あきつ丸(そして、訓練も手加減して貰えるでありますな!)

あきつ丸「ただいま帰ってきたであります!」ビシッ

あきつ丸「鳳翔さんのみたらし団子が中々美味しかったであります」

あきつ丸「おみやげであります!」ドヤァァ

陸軍提督「うむ、気が利くな。それで、訓練はどうだった?」

あきつ丸「心よく受けてくれたであります」

陸軍提督「うむ。訓練日は?」

あきつ丸「明後日の午後、桟橋に集合との事であります」

陸軍提督「了解した」

あきつ丸「皆の分も有るであります」

武蔵「おぉ、悪いな」

霧島「では緑茶を淹れましょう」

摩耶「霧島姐さんが淹れてくれるのか!」

加賀「鳳翔さんのみたらし団子」

加賀「流石に気分が高揚します」

不知火「テーブルの用意をしましょう」

清霜「私も良いんですか?」

あきつ丸「天龍の変わりであります」

不知火「1人二本ですね」

あきつ丸「そうであります!」

あきつ丸(自分はさっき4本食べてきたでありますからな)

陸軍提督「食べながらで良い、聞いてくれ」

陸軍提督「貴様等の後方をこのあきつ丸に映像を通して俺も見ている」

陸軍提督「あきつ丸が被弾した場合は無視して戦闘を続けるように」

あきつ丸(ファァァァ!?)

不知火「いえ、さすがにそれは……」

摩耶「問題ねぇよ。アタシ等があきつ丸にまで攻撃を届かせなけりゃ良い」

加賀「ええ、先ほどの開發で烈風を手に入れましたし」ドヤァァ

あきつ丸「おぉ、何と頼もしい!」

あきつ丸(これはもう、何としてでも守ってもらわねば)

あきつ丸(取り敢えず、貢物を考えていかねばいかんでありますな)

あきつ丸(ただし、あまりにも媚を売っている様に見えてはいかんであります)

あきつ丸(此処は参謀本部お茶くみで培った技術を発揮する時でありますな!)ムハハ

摩耶(何かあきつ丸の奴、碌でもねぇ事考えてそうだな)

一旦終了
続きはたぶん夜に

夜 駆逐艦寮 不知火と陽炎型の部屋

陽炎「貴方聞いたわよ」

陽炎「トンカチで長門さんと鶴姉妹に大井北上ペアを撲殺しようとしたらしいわね」

不知火「!?」ヌイ!?

不知火「ひ、人聞きの悪い事を言わないで下さい」

不知火「あれは司令の指示でやったまでです」

不知火「決して長門さん達を撲殺しようとは思っていません」

陽炎「でも、そんなにハンマー強かったの?」

不知火「ええ、思いっきり殴ったら一撃で最新鋭艦たる瑞鶴さんや翔鶴さんを中破出来ました」

不知火「ただのスレッジハンマーであの威力ですから、司令が改造したものを使えば、一撃大破は元より」

不知火「一発轟沈は間違いないかと」

陽炎「なにそれ怖い」

陽炎「と、言うか良く戦艦や空母に近付けるわね」

不知火「後方からコッソリ近付いて力の限り殴りました」

陽炎「多分、貴女と清霜のせいで北上さんと大井に睨まれたわ、今日」

不知火「私は関係無いです」

雪風「不知火お姉ちゃん!今日の演習聞きました!」フンスフンス

雪風「凄いです!流石、しれぇから『正直、不知火って目付きだけは戦艦クラスだよな』って言われるだけあります!」

不知火「ほぉ、それは雪風の司令が言っていたのですか?」

雪風「はい!雪風のしれぇが言っていました!」

不知火「では、司令に伝えておいて下さい」

不知火「うちの司令は、憲兵少佐と同期で非常に仲が良いそうです、と」

雪風「分かりました!雪風の司令は憲兵少佐に何回か怒られてました!」

不知火「ええ、知ってます。あの方は度し難い程のアホですから」

陽炎(そう言えば、雪風と時津風に夕立、比叡さん、瑞鳳さんと何と無く偏重してるのよね)

陽炎(鳴き声フェチ、なのかしら?)

不知火「さぁ、雪風は良い子なのでそろそろ寝なさい」

雪風「はい!陽炎お姉ちゃん、不知火お姉ちゃん、おやすみなさい!」

不知火「おやすみなさい」

陽炎「はい、おやすみ」

陽炎「……貴女、雪風には甘いわよね」

不知火「ええ、雪風は癒やしです」

秋雲「あ、居た居た。不知火ねーさん」

不知火「どうしました」

秋雲「明日さ、不知火ねーさんの所の提督と会いたいんだけど良いかな?」

不知火「理由は?」

秋雲「陸軍についてちょっち聞きたいんだよねぇ~」ニタニタ

不知火(嫌な予感がしますが、まぁ、良いでしょう)

不知火(怒られるのは秋雲と秋雲の司令ですから)

不知火「多分良いと思います。確認が取れたらお知らせします」

秋雲「ありがとー」

駆逐艦寮 清霜と夕雲型の部屋

清霜「夕雲姉さん!私、戦艦と空母を倒せました!!」フンスフンス

夕雲「ええ、聞いたわ。金槌で長門さんや翔鶴さん、瑞鶴さんを殴り飛ばしたそうね」

清霜「そうなの!もうちょっと頑張れば武蔵さん位に成れるわ!」

夕雲(それは無理じゃないかしら……)

夕雲(まぁ、何にせよ清霜が楽しそうでよかったわ)

夕雲「あまり無茶なことをしてはダメよ、清霜」

夕雲「憲兵提督さんも本来は貴女の提督ではないのよ?」

清霜「わ、わかってるよ」

清霜「でも、憲兵提督の下にいたらもっと強く成れると思うの!」

足柄「失礼するわね!」バン!

足柄「清霜はいる?」

清霜「あ、飢えた狼さん!」

足柄「足柄よ」

足柄「それで、清霜は?」

清霜「あ、私です」

足柄「貴女の戦い方、実にいいと思うわ!」

足柄「詳しく聞かせて頂戴!!」

清霜「く、詳しくって言っても……」

足柄「どういう戦法で、どういう感じだったの?」

清霜「えっと、こう、敵艦隊がガーって攻めてくから、私達はわーって行って」ミブリ

清霜「とりゃーって感じで……」テブリ

足柄(駄目だこりゃ)

足柄「明日、憲兵提督に会いに行っていいかしら?」

清霜「多分、良いと思います……多分」

足柄「わかったわ!邪魔したわね!」バタン

夕雲「何だったのかしらね?」

清霜「あれが足柄さんですよ、姉さん!」フンスフンス

夕雲「そうね、清霜」

夕雲(確か、あの人も中々の戦闘狂よね)

夕雲(清霜もああならないと良いんだけど……)

夕雲「まぁ、いいわ。寝ましょう」

清霜「はい!」

翌朝 執務室

陸軍提督(さて、今日はどうするか……)

足柄「憲兵さんは居ます?」バン

陸軍提督「ノックをせんか!」ギラッ

足柄「あ!貴方が憲兵提督さんね!私は足柄!妙高型重巡洋艦三番艦よ!」

陸軍提督(何だ此奴は?)

陸軍提督「取り敢えず、そこに座れ。貴様の提督は誰だ」

足柄「私の提督は足柄提督よ!」

陸軍提督「内線は何番だ?」

足柄「さぁ?」

陸軍提督(取り敢えず、憲兵隊に連絡しておくか)ピピピ

憲兵少佐「おう、どうした」

陸軍提督「おう。足柄提督の所の足柄が押しかけて来たんだ」

憲兵少佐「足柄提督?取り敢えず、呼び出してそちらに向かわせる」

陸軍提督「おう。頼む」ガチャン

陸軍提督「取り敢えず、其処に座ってろ」

陸軍提督「全く、貴様の提督はどんな教育をしとるんだ」

足柄(あっれぇ~?何か怒られるパティーン?)

足柄(チャタレイ夫人の恋人事件レベル?)

足柄提督「あ、足柄提督です!」コンコン

陸軍提督「入れ」

足柄提督「こ、この度はうちの足柄が申し訳有りませんでした!」

妙高「秘書艦の妙高です。うちの妹がご迷惑をおかけしました」

陸軍提督「別に、其処までは迷惑は掛けられとらん」

陸軍提督「だが、貴様等海軍は礼儀というものを艦娘に教えとらんのか?」

足柄提督「い、いえ、教えています」

陸軍提督「だったら何故、其処の艦娘はノックし、返事を待ってから開けるという簡単な事が出来んのだ」

陸軍提督「貴様の監督不足ではないのか?」

足柄提督「は、はい。その通りです」

陸軍提督「貴様等海軍はどう教えているか知らんが」

陸軍提督「陸軍では軍隊ノ強弱ハ其貞幹タル将校ノ良否ニヨリと教えている」

陸軍提督「この良否とは躯体は勿論、頭脳、気力そして礼儀に至る全てだ」

陸軍提督「貴様が腑抜けておるから、艦娘がこの様な簡単な常識も出来んのではないか?」

足柄提督「わ、私の不徳の致すところです……」ダラダラ

陸軍提督「まぁ、良い。貴様等海軍の教育がどんな物かしらんがそのアホを連れて帰れ」

足柄「あ、待って!」

陸軍提督「……」ギロッ

足柄「待って下さい……」

足柄(怒った時の妙高姉さん以上の威圧感だわ……)

陸軍提督「何だ」

足柄「昨日、長門さん達を倒した時の戦術と戦法を教えて下さい!」

陸軍提督「戦術も何も、単純な斜線陣に金床戦術を取り入れただけだ」

陸軍提督「分かったら帰れ」

足柄提督「はい!失礼しました!」

妙高「帰りますよ!」ズルズル

妙高「帰ったらお説教です!」

足柄「あ、え!?ちょっと待って……」バタン

あきつ丸(何だったんでありますかね?)

不知火「あ、そう言えば提督」

陸軍提督「何だ?」

不知火「妹の秋雲が提督と話をしたいとのことです」

陸軍提督「話?まぁ、良いだろう。何時だ?」

不知火「今日の、日時は提督が指定して頂ければ……」ドキドキ

陸軍提督「何時でも良いぞ」

陸軍提督「暇なら好きな時刻に来い」

不知火「有難う御座います」

不知火「連絡してきます」

陸軍提督「ああ」

あきつ丸(やはり、あの戦術に付いてでしょうね)

あきつ丸(鎮守府中で噂になってるそうですし)

陸軍提督(千客万来、とは言わんが今日は騒がしいな)

清霜(……足柄さんには悪い事したかな?)

清霜(でも、色々と聞く前に行っちゃったし、自業自得よね!)ウンウン

摩耶(足柄姐さん、馬鹿だなぁ~)

摩耶(陸軍提督は憲兵隊と同じ扱いってのに……)

武蔵(足柄の奴はアホをやったな)

加賀(加賀ですが執務室の空気が最悪です)

今日は終わり

砲弾効かずにハンマーが効く理由?
電が衝角無し頭突きで深雪を轟沈せしむるんだから、其処にハンマー持たせれば行ける行ける~って言う衝角理論

「閭里」が読めず
何だろうと本気で思ってググってしまったww

>>398のやりとりは剣客商売であったなあ。

>>451
私も読めませんでした
料理の打ち間違いですねリョリ、村里を意味するそうですね

>>457
蒲焼き屋の奴がヤクザの理不尽な暴力とカツアゲに耐えかねて若先生に10日で強くしてくれ!って頼み込む時の話ですねー
題名は悪い虫だったかな?
最近テレビで再放送してました
因みに、やる夫でも作られてるので読んでみると面白いですよ
秋山父子は剣に生きてるようですだか何だかって名前でした
ヒロインが天龍でした
ドラマ版は飯を美味そうに食いやがるので深夜とか見ると腹が減ります
個人的に若先生は渡部篤郎のイメージ

不知火「10時頃に来るそうです」

陸軍提督「うむ」

陸軍提督(秋雲。不知火の妹だから駆逐艦なのだろう)

不知火(秋雲が下手な事をやって足柄さんの二の舞いにならなければ良いけど)ヌイヌイ

不知火(心配過ぎて心臓がバクバクだわ)

摩耶(秋雲って確かあれだよな。憲兵隊の冊子とか作ってる奴)

加賀(同人誌とか言う奴を販売しようとして、その憲兵隊に呼び出され)

加賀(何時の間にか憲兵隊の作成する艦娘向け冊子を手掛けてたわね)

霧島(青葉さんと手を組んで何か色々とやってるとの事ですが)

霧島(ついでに憲兵隊にも上手く取り入ってるそうね)

武蔵(また、面白そうな奴が来るな)フッ

武蔵(大方、提督の話を聞きたいだの絵を書きたいだのという話だろう)

10時頃 執務室

秋雲「秋雲でーす!」コンコン

陸軍提督「どうぞ」

秋雲「失礼しまーす!私、陽炎型駆逐艦19番艦の秋雲です!」

陸軍提督(威勢が良いな。不知火の妹という話だが性格が180度違うな)

陸軍提督「俺は大日本帝国陸軍所属の陸軍提督だ。貴様も話があるとのことだが?」

秋雲「ええ、昨日の演習での戦術と戦法、それを思い付くに至った経緯を教えてください」

陸軍提督「戦術は斜線陣からの金床戦術。戦艦や空母の装甲が砲で壊せんなら駆逐艦が体当りすれば良い」

陸軍提督「だが、流石に体当たりさせるには無茶だから、速力付けて力一杯ハンマーで殴れば同等以上の衝撃が生まれるだろう」

陸軍提督「現に、それで長門や何たらという空母共を轟沈判定できた」

陸軍提督「現在、工廠に掛けあってハンマーの開發をしている」

秋雲「その戦術を使えば、どの駆逐艦でも戦艦や空母を食えますか?」

陸軍提督「無理だな」

陸軍提督「少なくとも、指揮官が有能で更に言えば訓練を積まねばいかん」

陸軍提督「昨日の勝利は偶然だ。相手が想定通りに行動してくれたから成功した」

陸軍提督「もし、俺に同じ戦術が使われたら我が艦隊は返り討ちに出来る」

陸軍提督「だが、興味があるなら資料等は貸してやる」

秋雲「それを読めば戦艦や空母を食えますか?」

陸軍提督「努力しろ。訓練をしろ。経験を積め」

陸軍提督「勝利とは今までに何を積み重ねたかで決まる」

陸軍提督「本を読むだけで勝てるなら、帝国は先の大戦で勝利を収めている」

陸軍提督「後日また来い。勉強しやすい本や資料を貸してやる」

秋雲「有難う御座います!」

秋雲「失礼ました!」バタン

陸軍提督(やれやれ)フゥ

武蔵「それで、我々の今後の訓練はどうすれば?」

陸軍提督「砲撃訓練と回避訓練を重点的にしろ」

陸軍提督「加賀は回避行動しながら航空機発艦出来る様訓練をしろ」

陸軍提督「矢を射れば航空機になるのだろう?」

加賀「いえ、一応射つまでに形式がありまして……」

陸軍提督「なら、簡略化出来る場所、省略出来る場所を探して必要最低限の動作で射て」

陸軍提督「形式だの何だのを遵守して、航空機発艦出来ませんでしたで沈んどれば世話がない」

陸軍提督「駆逐艦は敵弾の回避とハンマーの取り扱いを練習しろ」

陸軍提督「取り敢えず、攻撃用ハンマーが出来るまではスレッジハンマーで練習」

陸軍提督「清霜は自分が実戦に出ても確実に一撃必殺出来ると思ったら所属艦隊に帰れば良い」

あきつ丸「天龍は何時頃戻ってくるので?」

陸軍提督「憲兵少佐次第だ。彼奴の訓練は奴に一任した」

陸軍提督「奴が良しと言えば即実戦に投入してやる」

霧島「スレッジハンマーを持たせて、ですか?」

陸軍提督「奴は自前の剣がある。必要ないな」

陸軍提督「午後は貴様等の訓練をしろ」

陸軍提督「午前は座学でもするか」

陸軍提督「現在の兵力で行える作戦を考える」

陸軍提督「受けの作戦ばかりではなく攻めの作戦も考えねばいかん」

陸軍提督「また、員数の違い、所属する艦種の違い毎に戦術、戦法も変わってくる」

陸軍提督「貴様等の意見も聞きつつ研究というわけだな」

あきつ丸(おう、これはまた酷く難解な事を考えだしたでありますな)

あきつ丸(まぁ、分野が全然違うから話は平行線に成ると思うでありますが)

あきつ丸(得られる物もあるでありましょう)

あきつ丸(自分、後方支援艦でありますから戦術も知らんでありますけどね!)

あきつ丸(脇からそれっぽい何の意味もないことを言って話し合いに参加してるように見せ掛けるであります!)

あきつ丸(三宅坂で叩きこまれた『当り障りのない上に内容も無い責任と決定の先延ばし論法』とくと見るであります!)ゼハハ

武蔵(あきつ丸の奴、また下らん事を考えて居るな)

武蔵(まぁ、無害だから問題ないし、提督も何も言わんなら放っておこう)

陸軍提督「取り敢えず、昨日の戦術を振り返るか」

あきつ丸「では作戦図と黒板を用意するであります」サッ

不知火(あきつ丸さんは良く気が付きますね)ヌイヌイ

陸軍提督「さて、昨日の戦術だが待ち構える際の陣形は変則的な斜線陣だった」

武蔵「私が一番左に立ち、その後ろに加賀がたったな」

霧島「そして、私が二人の間に立ち、摩耶が加賀の隣に」

摩耶「駆逐艦達は私の横に並ぶ感じだったな」

あきつ丸(武蔵殿と加賀殿を置いて、霧島殿、摩耶殿、不知火殿に清霜殿っと)スッスッ

陸軍提督「この後、まずは航空戦があったわけだ」

加賀「制空劣勢で敗北、敵艦隊の先制雷撃戦に移行しました」

陸軍提督「報告では敵艦隊は重雷装艦を先頭に突っ込んで来たな」

あきつ丸(え~っと名前忘れたから雷雷潜で良いでありますな)スッスッ

不知火「その時に我々は陣を離れていました」

清霜「右からグルーって回る感じで動きました!」

あきつ丸(右からグルーって回る感じであります)スーッ

陸軍提督「そして、敵艦隊は長門を先頭に突っ込んで来た訳だ」

あきつ丸(此処に長門殿を先頭にドーンと……)ススッ

あきつ丸「順番はどうでありましたか?」

不知火「確か、北上さん、大井さん、瑞鶴さん、翔鶴さんの順番で殴ったはずです」

あきつ丸(北大瑞翔長でありますな)スッスッ

あきつ丸「潜水艦は何処にいたでありますか?」ハテ

霧島「報告書では私達の周りで駆逐艦を探していたようですね」

霧島「砲戦と言うなの殴り合いが終わって雷撃戦に突入する前に敗北が確定したので」

霧島「結局出番が無かったそうです」

あきつ丸(ザマミロであります!潜水艦なんぞ、自分が改良され暁には鎧袖一触でありますな!)ムハハハ

陸軍提督「今後の問題はこの潜水艦になることは用意に想像が付く」

陸軍提督「かく言う俺もこの潜水艦には非常に興味を持っている」

あきつ丸(ファッ!?)

陸軍提督「戦いとは敵の裏の裏をかくのが常だ」

陸軍提督「敵の思いもよらぬ戦法、戦術が勝敗を分けると言っても過言ではない」

陸軍提督「出撃に際して、何故6隻と決まっているのか?」

霧島「それは分かりません。しかし、6以下及び倍数以外で出撃をした場合、その艦隊は全滅の目に遭うと言う結論が海軍にはあります」

陸軍提督「例えば?」

霧島「艦娘が発見され8隻の艦娘で作戦を展開した際、突如艤装が爆発したり、故障したりしてあっという間に艦娘8隻が轟沈したそうです」

霧島「また、羅針盤に逆らって進軍しても同様でした」

陸軍提督「……オカルト過ぎる、と斬り捨てるのは実に容易い」

陸軍提督「が、貴様等の存在はオカルトそのもの。仮に7隻で出撃し、7隻目が戦闘に加わらないとどうなる?」

霧島「あきつ丸さんの事ですね」

あきつ丸(初耳だぞおい!であります!!)

陸軍提督「そうだ」

霧島「確か、その実験では戦闘艦隊の他に随伴として艦娘調査委員会の面々に他の艦娘も居ました」

霧島「ですが、沈んだのは直接戦闘した艦娘であり、戦闘に加わらず、委員会の乗る駆逐艦を護衛していた艦娘には被害は有りませんでした」

霧島「その時の報告書も閲覧可能で各執務室に置いてあると思います」

あきつ丸(本棚!)バッ!

摩耶(自分の命掛かってると異常なレベルで素早い動きするな……)

あきつ丸「あったであります!」サッ

陸軍提督「何々。先ノ報告ニ基ヅキ、主戦闘艦ハ六隻トシ、随伴艦ヲ付ケザルヲエナイ場合ハ」

陸軍提督「戦闘ヲ不可トシ、撤退ノミトスル。戦闘止ムヲ得ナイ場合モ合計六隻ノ艦娘ニナルヤウ」

陸軍提督「十分ニ注意スルベシ……つまり、7隻艦隊は1人轟沈せなば戦えんということだな」

あきつ丸(自分、出撃しなくても良いんじゃないかな?)

陸軍提督「以上ヲ踏マエ艦娘六隻以下ノ編成ヲ通常編成トシ、七席以上十二隻未満ノ編成ヲ禁止トス」

陸軍提督「又、艦娘十二隻ニ拠ル艦隊之連合艦隊トス。連合艦隊編成ハ司令部命令ニ基ヅキ編成ヲ許可ス」

陸軍提督「つまり、俺が勝手に連合艦隊を組むのは禁止というわけか」

霧島「そうですね」

武蔵(もしかして、可能だったら連合艦隊を組む気だったのか?)

清霜(連合艦隊……強そうな名前!!)パァァ

摩耶(あ、清霜のやつ連合艦隊って響きだけでキラ付け完了しやがった)

不知火(多分、連合艦隊に成ると第一艦隊が空母と戦艦の囮役)

不知火(第二艦隊が軽巡駆逐に潜水艦のハンマー要員になるわ)

加賀(連合艦隊第一艦隊、それはつまり壮大な囮!)デデンッ!

加賀(そして、提督の事だから可能な限り大和型を入れたがるはず)

加賀(更に、私やもう1人か2人の空母を入れて制空権確保をするはず)

加賀(つまり、資源と資材が危険で危ない!!)デデンッ!

霧島(提督は資源資材の備蓄量を今一度考えるべきよね)

霧島「提督、連合艦隊が何故司令部命令でしか組めないかご存知では?」

陸軍提督「兵站の関係だろう?」

陸軍提督「昨日の演習での資源消費を見たが、貴様等は随分と食うのだな」ハッハッハ

陸軍提督「まぁ、それは陸軍の方に請求する」

陸軍提督「海軍の戦術に勝るとも劣らない戦術を展開するに必要な物資である」

陸軍提督「そう言えば三宅坂の連中も喜んで出すだろう」

加賀(パネェっすわ、提督)

霧島(そう言えば、この人のバックは陸軍なのよね)

武蔵(陸軍は陸軍で莫大な資源を確保しているそうだな)

武蔵(殆ど使わず、深海棲艦に制圧された南方方面の島に上陸する時だけ消費するとか)

武蔵(しかも、諸島奪還作戦は米海兵隊よろしく艦砲射撃と爆撃を10日間実施してからというものだったはず)

武蔵(勿論、その費用は全て海軍持ち)

武蔵(陸軍はそれから上陸し、橋頭堡確保してから戦車揚陸と基地建設を始めるとか何とか)

陸軍提督「陸軍は身分不相応に資材と資金を溜め込んでいるから、海軍に勝てるといえば連合艦隊での補給物資ぐらいなら賄える筈だ」

あきつ丸(流石将校殿!自分が三宅坂の参謀本部から出向させられているにも関わらず平然と陸軍の悪口を言ってのける!!)

あきつ丸(その度量に痺れる憧れるぅ!であります!)

あきつ丸(勿論、自分はそれを上にチクって海で沈められるとか後ろ弾されて死ぬとかゴメンでありますからチクらないでありますけど!!)

不知火(そんな事をよくあきつ丸さんの前で言えますね)チラ

あきつ丸(ファァァァァ!)

不知火(あ、大丈夫な奴だこれ)

霧島「ですが、どうやって司令部の許可を取るので?」

陸軍提督「簡単な事だ。交渉に行くから付いてくるか?」

霧島「良いのであれば……」

摩耶(嫌な予感しかしねぇ……)

陸軍提督「まぁ、まずは参謀本部に連絡を入れて資材供給の命令書発行をしよう」ピピピ

三宅坂 陸軍参謀本部

参謀A「はい、もしもし」ピピピ

陸軍提督「自分は横須賀鎮守府に出向している陸軍提督であります」

参謀A「おぉ、君かね。どうだねそっちは?」

陸軍提督「万事順調であります」

参謀A「そうかそうか。海軍の艦娘とか言う奴どうかね?使えそうか?」

陸軍提督「ええ、海軍のアホ共は艦娘の運用が不出来なようで」

陸軍提督「つい昨日、自分の考えた戦術が覿面、海軍共が泡を食って驚く顔が実に愉快でありましたな」

参謀A「本当か!!」

陸軍提督「勿論であります!」

陸軍提督「他に、海軍の戦術に勝るとも劣らない戦術を考えついたのでありますが少々問題が……」

参謀A「何だね?」

陸軍提督「ええ、海軍側の支給する物資量では十分な作戦展開を行えず、つきましては陸軍側からも物資補給を、と愚考する次第であります」

参謀A「何ぃ?因みに、それはどの位の量が必要なのかね?」

陸軍提督「は、試算致した結果でありますが、100分の1会戦分の費用であります」

参謀A「海軍はその程度の物資も補給できんのか?」

陸軍提督「ええ、そうなのです。海軍は無駄金ばかり扱い肝心の必要物資にまで手を回せんようでして」

参謀A「良い、許可しよう」

陸軍提督「ええ、出来れば支給その許可をして欲しくありまして」

陸軍提督「また、同時に参謀本部側からも自分に連合艦隊の編成許可をするよう押して頂ければ有難く思います」

参謀A「分かった。今日中に両方共やろう。15時位には出来るはずだ。取りに来い」

陸軍提督「有難う御座います。あきつ丸を向かわせます」

あきつ丸(パネェっすわ……)ファァァァ

常時戦闘が6隻以下で轟沈毎に加えていっていいならDQの馬車みたいなシステムにしたら捗りそう

16時 横須賀鎮守府司令部

大淀(何を言っているのかわからないと思うが、私も何を言っているのかわからない!)

大淀(大本営海軍部が陸軍提督への連合艦隊編隊を許可するよう命令が来たと同時に陸軍提督が現れた)

大淀(催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ)

大淀(もっと恐ろしい軍上層部からの圧力の片鱗を味わったぜ……)

陸軍提督「連合艦隊の編成許可を貰おう」

大淀「は、はい。コチラに書類が纏まっています……」つ

霧島(ファァァァァ!)

霧島(さっきの今でこの仕事の速さ!)

霧島(陸軍仕事速ぇぇ!!!)

霧島(そう言えば、憲兵少佐の弱点探ってこいとか言われてたわね)

霧島(弱点もクソも、鎮守府付き憲兵隊ってどう考えても海軍失墜狙ってるから)

霧島(弱点暴こうとして下らん事やった瞬間に憲兵隊雪崩れ込んでくるじゃないの!?)

霧島(こら、もうあきませんわ。金剛お姉様には悪いけど、海軍の為に欺瞞情報流し続けるしか無いですわ)

不知火(陸海軍ってお互いにお互いのメンツが掛かってる時は凄まじく仕事が速いぬい)

不知火(電話してから正直4時間とちょっとしか経ってないのにもう末端まで来たぬい)

不知火(提督どんだけ……)

あきつ丸(もしかして、自分って実は其処まで権限無くて将校殿の方がスゲーパティーンじゃね?)

あきつ丸(自分、将校殿に一生付いて行くであります!!)

陸軍提督「ご苦労」ニヤリ

陸軍提督(全く以てこの対立構造を何とかせねばいかん)

陸軍提督(人類存亡の時だというに、下らんメンツ争いをしとるんだからこの国は……)

陸軍提督(最も、それは何処の国も変わらんらしいがな)

陸軍提督(米国は4軍あるからもうこの争いが熾烈を極めるとか)

陸軍提督(特に海兵隊は3軍とちょいちょい役割被ってる分敵しか居ないそうだな)

陸軍提督(そういう意味じゃ、我が軍は三軍しか無いし、海兵隊に相当する存在は西部方面軍が担っとる)

陸軍提督(水上挺進団がそれに該当するが、まぁ、あれは陸軍管轄だしな)

陸軍提督(どちらかと言えば海軍陸戦隊といい勝負だな)

陸軍提督(まぁ、陸戦隊よりも高度な戦術と作戦展開に陸戦装備を持っとる分挺進団の方が強いとなっているがな)

陸軍提督「執務室に戻るぞ」

不知火「は、はい……」

摩耶(今更ながら、私、凄い人の下に来ちゃったなぁ~)

>>470
士気崩壊+帝国海軍の信用ガタ落ちまったナシ!
それに戦力の逐次投入は愚の骨頂ってのが定説です
更に言えば軽巡以上は例えポンポン取れたとしても菊花紋章付けてた船ですからね
ヘタしたら海軍上層部全員がリアルガチな腹切りするレベルの問題になるかと思います
それに、比較的よく取れる金剛型、扶桑型、伊勢型は一部を除きご召艦やってるんで
まぁ、手の込んだ集団自殺をしたければどーぞってなるんじゃないですかね

因みに、この時も上層部何人かが責任感じで自殺しちゃったりしたって裏設定

この世界は米空軍があるのか
日本軍も空軍設立せなアカンな

>>475
空軍もありますよ
でも、ぶっちゃけ、陸軍と海軍が独自で空軍を保有しちゃってるので立場は一番弱いって設定

ギャグ寄りのSSに野暮かもしれんがこれ舞台背景どうなってんの?
艦娘は建造+ドロップでゲーム寄り、時代は現代でなぜか陸海軍存続
存続理由が>>270みたいなのだったら70年近く深海側とやりあってることになるが

>>480
70年間延々と南方諸島を中心にやりあってるイメージ
最近では漸く安定してヨーロッパ側に海路通じる事が可能になってきたって感じです
陸軍も陸軍て当初存在意義を問われたけど、逆上陸して占領ってのを陸戦隊だけでやるのはムリポって話になって以外に存続してる
あと、近衛師団の存在もデカい
日本は建国当初から西側諸国だよ
第二次大戦じゃ何故かアメリカとイギリスが共産側と手を組んだけど、大東亜戦争見る限りどう見ても植民地とアジア人蔑視が根幹にあるようにしか見えない

で、艦娘は何故か日本の海軍過多+ナチ政権とムッソリーニ政権時代の船しか出てこねぇからヨーロッパで運用するには流石にヤベェって事で日本に送られてるって想像してる
つまり、ゆーちゃんとかビス丸とか本国じゃ卵とかクズ野菜投げられてるって妄想すると色々と捗るね!
ヴィットリオとかは普通にイタリアじゃ艦娘の食い扶持維持するだけの金がねぇってのが大きいんじゃね?ってイメージ
まぁ、まだ2隻だから行ける行ける!と思わんこともないけど、やっぱりファシズム時代に活躍してたし触らぬ神に日本に押し付けちゃってる感じ

そうなるとВерныйが何なん君?ってなるけど、Верныйに進化したのは最近で、最近まで船自体はあったけど艦娘として出てきたんだって無理矢理納得してる
因みに、現在海軍が採用してる船とかはすべて海自が採用してる船で名称は護衛艦じゃなくて駆逐艦だったりするし、菊花紋章も付いてるから、戦後駆逐艦は実は軍艦入りしてる
空母に関して自衛隊がヘリ空母しか持ってないので完全に妄想になるけど、海自畑の人間じゃないのでそーゆーのは知らん
陸軍はまんま陸自ただし、名称は皇紀だから89式小銃は四九式突撃銃になるけど、面倒臭いからこれも裏

取り敢えず、艦娘が居るから日本は共産圏との絶対防衛圏になってるけど、世界的にそれどころじゃない
この戦争が終わったら確実に日本がデカイ顔して来る+技術力は世界トップに成ったもんでヘタしたら極東は日ソ米の三竦みか日米VSソになるってのでやっぱり陸海で大揉めして、戦後処理の後は第二次大戦のリベンジマッチ派と米国と仲良しこよしでソ連滅ぼしたれ派で啀み合ってる
勿論、どれもこれもこのSSには出てこないし、出すつもりもない
筆が遅い理由はこんな下らんことばかり考えてる+赤城のグルメを妄想してるから

あと、今日は終わり

正確に言えばこんごう型ミサイル駆逐艦になりますね
日本にはクルーザークラスの船がないので実質DDとCVとSSしか戦闘艦が無かったりする

>>483
どうだろう
米英がソ連と組んだのは単純にドイツに攻められたから攻めてこなかった方を取っただけでは?(ポーランドといろいろ約束していた以上ポーランドを攻めたドイツとはイギリスは組めないだろ)それにアメリカはルーズベルトは確かに黄色人種を差別したけどそれ以上にフェアを望む人だったから単純にスターリンとウマが合っただけなんじゃないか?(正義や自由を大義にしている以上侵略国ドイツにつくわけにはいかなかったってのが大きいだろうが)

護衛艦だからなんとでも言えるのだ!
英語がデストロイヤー?だから駆逐艦?
フランスは全てフリゲートだぞ!

>>490

戦後直後の日本はアメリカから貸与された船で賄ってたので船は全部アメリカ式って感じ
艦娘あっても本当の船無いとだめじゃんって奴ですねー

因みに、戦後直後から陸海軍立て直しに至る期間までほぼアメリカの武器兵器と被服だった
理由はアメリカが日本を焦土にして丸焼けにしてくれたおかげです
なので、当時、アメリカ産のお下がり(つい数年前まで同胞をぶち殺してくれた小銃と戦車)って言う実に屈辱的な装備だったりして一部の兵士達が使用拒否して大揉めしたりとかそういう妄想するのが楽しい

全く関係ないけど、プリンがビス丸姉様姉様五月蝿いのは石投げられたり卵投げられたりひどい言葉を投げかけられた時に、ビス丸が実に男らしく庇い立てたから惚れたって妄想が今の所ベスト
まぁ、ビス丸は持ってないんですけどね!ね!!

こういうSS見る度に、何でゲーム内では人型に艦船時代と同じ戦法取らせてんだと思う。



>>495
そういうところから「艤装は人型の付属品で、戦闘中は軍艦に戻る」説が生まれたんじゃね?
(所謂「艦娘=メンタルモデル」説)

つまり、全ての原因はヒラコーにあった!そういう訳だな!!

夜 居酒屋鳳翔

赤城(居酒屋鳳翔)

赤城(それは鳳翔さんが夜だけに開く特別な居酒屋だ)

赤城(其処は基本的に大人の世界)

赤城(一部軽巡以上の艦娘や提督しか来ない場所だ)

赤城「鳳翔さん、何時ものをお願いします」

鳳翔「はい。お通しです」

赤城(お通し。普通の店ではちょっとした小鉢料理が出てくるが)

赤城(この居酒屋鳳翔では鳳翔さんが漬け込んだぬか漬けが出てくる)

赤城(今日は、ナスと人参に大根か)

赤城「頂きます」コリコリ

赤城(うん、確りと浸かってる)

赤城(鳳翔さんが丁寧に一本一本漬けているのが良く分かる)コリコリ

赤城(これだけでもご飯三杯はいけますね)コリコリ

赤城(……)グゥー

赤城(いけませんね。ご飯5杯をお代わりしたはずなのに)

赤城(このぬか漬けと白米を想像しただけで腹の虫が鳴りました)

鳳翔「お待ちどう様」コト

赤城「有難う御座います」

赤城(何時もの、詰まりは串焼きである)

赤城(セット内容はねぎま、モモ塩、モツを二本づつ)

赤城(シンプルなセット内容だが、これがまた実に美味い)

陸軍提督「ほぉ、本当に鳳翔が居酒屋をやっとるのか」

憲兵少佐「おう。飯も美味いが肴も美味い。艦娘でなけりゃ嫁に欲しいって提督が何人もいる」

鳳翔「あら、いらっしゃいませ」

鳳翔「ごめんなさい、今、いっぱいでカウンター隻でよろしいですか?」

憲兵少佐「構わん。2人だけだ」

鳳翔「すいません。ではコチラにどうぞ」

憲兵少佐「隣を失礼」ガタッ

赤城「いえ……」ズズッ

赤城(憲兵少佐と憲兵提督ですね……)

赤城(加賀さんが所属している艦隊の提督)

赤城(確か、駆逐艦にハンマーを持たせて殴りかからせているとか)

鳳翔「どうぞ、赤城さん」コトッ

赤城「有難う御座います」フフッ

赤城(キタキタ、待ってましたよお酒ちゃん)

赤城(芋焼酎、黒霧島!)

赤城(金剛さんの所の四女と同じ名前ですね)

赤城(黒麹で仕込まれたこの黒霧島は)

赤城(黒麹の醸す旨さはトロリとした甘み!)

赤城(そして、キリッとした後切れに一見の価値がありますね!)クイッ

赤城(黒霧島で口を濡らし、ぬか漬けの口を酒の口に)

赤城(其処に焼き鳥を持ってくる。先ずはモモ塩)ハグッ

赤城(くぅ~これこれ、これですよ)

赤城(薄く挽いた粗びき塩がモモの油と混ざって何とも言えない味を醸しだすんですよ)

赤城(この絶妙な焼き加減と言い、程よい塩っ気と言い)

赤城(いやはや、鳳翔さんには敵いませんよ。流石、お母さん!)

赤城(モモ塩を1本食べて、また黒霧島)

赤城(ここで立て続けに串を食べるのは素人です)

赤城(串を箸に持ち替えて、今度はぬか漬け)

赤城(お通しだからって舐めちゃいけません)

赤城(鳳翔さんのお通しはお通しと言う名の肴なんですから)

陸軍提督「お通しがぬか漬け?」

憲兵少佐「貴様も驚いたか。まぁ、食ってみろ」ハッハッハ

陸軍提督「おう」コリコリ

陸軍提督「これは旨いな!」

陸軍提督「是非とも白米と一緒に食べたい所だ!」

憲兵少佐「そうだろう。だがな、このぬか漬け」

憲兵少佐「夜限定なのだ。朝はたくあん漬けしか出てこんのだ」

陸軍提督「何?それは勿体無い……」

憲兵少佐「全くだ。だが、糠の関係で朝夜とはだせんそうだ」

鳳翔「ええ、そうなんです。私が管理出来るのはこの場で出せる限りなんですよ」

鳳翔「ごめんなさいね」

陸軍提督「うーむ、これは最後の締めにお茶漬けと一緒に食うか……」

赤城(締めに食べる、そういう食べ方もあったのか!)ホォ

鳳翔「それで、ご注文は何になさいます?」

憲兵少佐「生2つにホッケと唐揚げ」

鳳翔「生2つにホッケと唐揚げですね。分かりました」

憲兵少佐「此処は注文してから作るから出てくるまで少し時間が掛かるんだ」

陸軍提督「良いじゃないか。チェーン店にはない趣だ」

赤城(その通り!)ウムウム

鳳翔「先にビールです」つ

陸軍提督「すまない」

憲兵少佐「どうも」

憲兵少佐「取り敢えず、陸士115期の同窓との再開を祝し」カチン

陸軍提督「乾杯」カチン

赤城(陸士、陸軍士官学校ですね)モグモグ

赤城(この2人は士官学校で同じなのですか)クイッ

憲兵少佐「しかし、貴様は陸士の後は陸大に入ったにも関わらず此処に飛ばされるとは」

憲兵少佐「左遷か?」

陸軍提督「馬鹿言うな。どちらかと言えば栄転だ」ハッハッハ

赤城(え、憲兵提督は陸大卒なのですか?)ピクッ

陸軍提督「参謀本部に配属に並んで第3師団の司令部付き」

陸軍提督「そこでまた再び貴様と再開したのは知ってるだろう?」

憲兵少佐「ああ。俺が第六連隊、貴様が本部だったな」

陸軍提督「で、貴様が憲兵に成るとか言って憲兵隊に行った後、暫くして俺も参謀本部に異動」

陸軍提督「そこで、陸軍の士官を海軍に寄越すという話を噂程度で聞いていたんだが……」

憲兵少佐「まさか手前が行く羽目になるとはって奴か」ハッハッハ

陸軍提督「うむ。そして、これは陸軍の威信を掛けた物であり、決して失敗しては成らんとキツく言われた」

憲兵少佐「威信もクソも、そもそも失敗とは何だ?」

陸軍提督「知らん。取り敢えずは一定の戦果を上げれば良かろう」

憲兵少佐「それで駆逐艦共にハンマーを持たせて戦艦と空母を殴ってりゃ随分と安い威信だな」ハハハ

陸軍提督「全くだ。上は敵に勝つより海軍に勝つ方が重要と見た」

憲兵少佐「そこは戦前から変わっとらん。時代が変われど中身は変わらん」

赤城(居酒屋鳳翔。其処には様々な人が集まる)

赤城(此処には憲兵も艦娘も提督も混在する)

赤城(此処では皆、一様にして1人の人間に戻るのだ)

赤城(日々の辛く厳しい現実を忘れるため)

赤城(酒と共に鳳翔さんの旨い肴を片手に)

赤城(皆が一様に1人の人間に戻るのだ)

赤城(酒で溜め込んだ愚痴を吐き出し)

赤城(肴で鋭気を養うのだ)

鳳翔「ホッケです」つ

赤城(ホッケ、開きでそのまま塩焼きされただけの白身魚)

赤城(しかし、その焼き加減は絶妙としか言えない)

赤城(プリプリの白身は脂が乗って実にジューシー)

赤城(その白身と脂を口に含み、一杯……)ゴクッ

赤城「鳳翔さん、私もホッケを1つ」

鳳翔「はい。ホッケですね」フフフ

また夜にでも

大本営海軍部

参謀A「陸軍の無茶苦茶な要求は何だったんだ?」

参謀B「知らんよ。何処で聞き付けたか、連中は数が多い方が強いと思っとるそうだ」

参謀C「ランチェスターの法則か。まぁ、そのとおりだが、艦娘の場合はそうもいかんのだ」

参謀D「六隻以下の編成及び十二隻の艦娘に拠る連合艦隊と決められとるのを知らんのか?」

参謀A「知ったから連合艦隊の要求を許可するよう言って来たんだろう」

参謀B「やれやれ。それで、横須賀はなんと?」

参謀D「命令だと言ったらしぶしぶ納得しとったよ」

参謀C「聞けばまだ6隻しか艦娘しか居らんそうじゃないか」

参謀C「どうするんだ?」

参謀A「拾うか、建造するんだろう」

参謀A「精々、大型建造で破産せんよう忠告するしかないな」ハッハッハ

参謀B「そして、連合艦隊の出撃でもな!」ハッハッハ

横須賀鎮守府 司令部

司令長官「やれやれ。陸さんのゴリ押しも困ったもんだね」

金剛「Oh-テートクも大変ですネー」

司令長官「全くだよ。演習にスレッジハンマーを持ちだして艦娘大破?」

司令長官「長門提督は横須賀でも有数の艦隊だよ?」

金剛「霧島が言ってましたガー、戦い方は理に適っているそうデース!」

司令長官(だからってハンマー片手に殴り込んで行くってのが突飛な発想だよね)

司令長官(と、言うか外見小学生か中学生ぐらいの少女に敵に突っ込めて中々鬼畜なこと言うよね)

司令長官(砲雷撃戦してこいって言うだけで私はもう心苦しいよ)ハァ

司令長官「まぁ、今の所、大きな騒ぎ起こしてないし良いんじゃないかな」

司令長官「ある程度は好きにやらせろって言うのが当初の予定だったし」

司令長官(そして、陸式じゃ上手くいかないって言うのを分からせてから海軍式でやらせるって計画だったけど)

金剛「デースネ!」

金剛(ぶっちゃけ憲兵の情報さえ手に入れればどーでも良いデース!)

金剛(憲兵死すべし!!デース!!)

司令長官(また、金剛が下らないこと考えてるのかな?)

司令長官(比叡辺りが事前に察知して未然にしてくれるか良いか)

司令長官(比叡がダメでも榛名君が居るし)

司令長官(金剛型は自浄作用が効くから好きだよ)フゥ

執務室

陸軍提督(取り敢えず、連合艦隊編成は昨日許可を取り付けた)

陸軍提督(ただし、問題は連合艦隊を編成する艦娘が圧倒的に足りんと言うことだ)

陸軍提督(希望では戦艦と空母をそれぞれ1潜水艦を1で後は重巡以下を適当に欲しい)

陸軍提督(何処かで余っとらんだろうか?)

陸軍提督(憲兵少佐に聞いてみるか)

不知火(艦隊編成表を眺めながら凄まじく恐ろしい顔をしている……)

摩耶(取り敢えず、訓練行こう)

あきつ丸(ふふ、今日の午後、自分の真髄を見せてやるでありますよ)ムハハ

加賀(取り敢えず、射ち型の簡略化と短縮を研究しましょう)

霧島(訓練行きますか)

霧島「武蔵さん、砲撃戦の演習に行きましょう」

武蔵「ああ、そうだな」

摩耶「私も付き合うぜ姐御」

加賀(よし、鳳翔さんに相談しに行こう)

加賀「私も失礼するわね」スッ

不知火(あ、これ出てくタイミングだ)

不知火「清霜さん、私達も行きましょう。特訓です」

清霜「行こう!」

陸軍提督(昨日の今日だがまるゆの申請をしてみよう)

陸軍提督「……」ピピピ

参謀A「もしもし?」

陸軍提督「陸軍提督であります」

参謀A「おぉ、貴様。どうだった?」

陸軍提督「ええ、無事編成許可証を貰いました」

陸軍提督「しかし、それに伴って1隻まるゆを寄越して欲しいのです」

参謀A「何?まるゆ?」

陸軍提督「ええ、あれがアレば新しい戦術を確立できると思うおです」

参謀A「う~む、実はな。参謀本部で自由にできる分のまるゆは現在各地の師団に回してしまってな」

参謀A「そっちで何とかならんか?」

陸軍提督「建造しろ、と?」

参謀A「うむ、そうなるな」

参謀A「すまんな。どうしてかしらんが、あきつ丸やまるゆは戦闘はからっきしだが事務仕事は優秀でな」

参謀A「各師団に欲しいと言われてて不足気味なのだ」

陸軍提督(確かに、あきつ丸はなんだかんだで優秀だな)

参謀A「故に、増援は打線が、頑張ってくれ」

陸軍提督「了解しました」ピッ

陸軍提督(取り敢えず、憲兵少佐に聞いてみるか)

憲兵隊詰め所

陸軍提督「失礼するぞ」

憲兵少佐「どうした?」

陸軍提督「いや、余っとる艦娘が居たら回して欲しいと思ってな」

陸軍提督「そう云うのは無いのか?」

憲兵少佐「余っとる艦娘?」

憲兵少佐「基本的にはダブリは合成か解体されるのが常だからな」

憲兵A「少佐殿、ドイツからの艦娘はどうです?」

憲兵A「彼女等の扱いって我々でしたよね?」

陸軍提督「なんだそれは?」

憲兵少佐「ドイツの艦娘だ」

憲兵少佐「ドイツ本国というよりヨーロッパ全土で嫌われとってな」

憲兵少佐「ナチ政権時代の軍艦故にハーケンクロイツや挙手式敬礼を平然とやるんだ」ビッ

陸軍提督「ハイル・ヒトラーか」

憲兵少佐「ああ。で、コチラに回されたのだがな」

憲兵少佐「奴さん方、ドイツ語しか話せんのだ」

憲兵少佐「で、かっぱ共は英語まででドイツ語を話せん」

憲兵少佐「俺が第二言語をドイツ語取っとったと知ったカッパが押し付けてきたのだ」

陸軍提督「そう言えば、貴様は広幼年だったな」

陸軍提督「喋れるのか?」

憲兵少佐「抜かせ。ドイツ語教官から『貴様は他の科目は優秀だがドイツ語だけはダメだ』と言われた位だぞ?」

陸軍提督「それで、そいつ等は日本語を話せるのか?」

憲兵少佐「ああ、だいぶ叩き込んでやった」

憲兵少佐「戦艦1重巡1駆逐2に潜水艦が1だ」

陸軍提督「本当か!よし、俺が預かろう」

陸軍提督「連合艦隊を編成するに人員が足らなかったのだ」

憲兵少佐「そいつは助かる。連中も実戦に出せ出せ煩くてかなわなかったんだ」

陸軍提督「ああ。戦術を叩き込んでから出してやるさ」ハッハッハ

憲兵少佐「俺が上に話をつけておくから。おい、案内してやれ」

憲兵A「了解です」

憲兵A「付いてきて下さい」

陸軍提督「おう、頼むぞ」

眠すぎもう寝る
続きは明日

ユーちゃんもビス子もプリンも優秀で陸軍がヤバい
レーベとマックスも改二になれるしな
なお資材は死ぬ模様

こうなると追加空母が大鳳になりそうやな、主に消費資材的に

鎮守府の何処か

憲兵A「入るぞ」ガチャッ

ビスマルク「あら、憲兵じゃない!私の出撃でも決まったのかしら?」

憲兵A「ああ。だから準備しろ」

ビスマルク「え?」

憲兵A「何を呆けている。とっと準備しろ」

陸軍提督「ふむ。貴様がドイツの艦娘か」ギロッ

ビスマルク(ゲェー!憲兵少佐2Pバージョン!!)

陸軍提督「ふむ」

陸軍提督(鎮守府ちらほらとこんな感じの奴が居たよな)パンパカパーン

陸軍提督「貴様の名は?」

ビスマルク「き、気安いわね。レディーに名前を聞くなら先ず自分から名乗るべきじゃないのかしら?」フルエゴエ

陸軍提督「陸軍所属の陸軍提督だ」

ビスマルク「Gut.私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク」

ビスマルク「よーく覚えておくのよ」ドヤァァァ

陸軍提督(ビスマルクと言うとあの髭しか思い浮かばん)

陸軍提督(船は女性と言う話だが、それに男の名前をつけるとはこれ如何に?)

陸軍提督「貴様の他にあと4人いるだろう。紹介しろ」ギロッ

ビルマスク(な、何なの此奴?滅茶苦茶怖いわ!憲兵少佐以上に怖いわ!)

ビスマルク「い、良いわよ!でもその前に貴方、新しい憲兵?」

ビスマルク「私はアドミラールに会いたいわ」

陸軍提督「俺が貴様等の新しい提督だ」

陸軍提督「戦艦1、重巡1、駆逐艦2、潜水艦1だそうだな」

陸軍提督「現時刻を持って我が艦隊指揮下に編入する」

ビスマルク「そ、それは本当なの!?」

陸軍提督「貴様に嘘を言ってどうする」

陸軍提督「時間の無駄だからさっさと他の4人を連れて来い」

ビスマルク「あと5分もすれば来るわ」

ビスマルク「カトリと一緒に」

陸軍提督「カトリ?」

陸軍提督(カトリ、蚊取り線香の事か?)

陸軍提督(蚊でも居るのか?)

陸軍提督「分かった。待っていよう」

5分後

香取「すいません、教材を持ってくるのに遅れてしまって」パタパタ

陸軍提督「何だ貴様は?」ギロッ

香取「あ、憲兵さん。はじめまして練習巡洋艦の香取、と申します」

陸軍提督(蚊取り線香じゃ無かったのか)

プリンツ「お待たせしたビルマルひえぇぇ!?」

陸軍提督(此奴は体格からして重巡洋艦か?)ギロッ

Z1「どうしたんだい、プリンツ・オイゲン」

Z3「早く入りましょう」

U-511「どうし、ました?」

陸軍提督「全員中に入れ」

ビスマルク「大丈夫よ、安心しなさい」

香取(授業、どうしましょう?)アラアラ

陸軍提督「現時刻を持って貴様等5人は我が艦隊指揮下に編入する」

陸軍提督「俺は陸軍における艦娘運用の先駆けと一任された陸軍提督である」

陸軍提督「貴様等は我が国の生まれではないが、我が国に譲渡されたと聞いている」

陸軍提督「つまり、貴様等は恐れ多くも、天皇陛下と陛下が守護なされる帝国のために戦うことに成る」

陸軍提督「俺は見ての通り陸軍畑の人間だ。貴様等海軍の戦法なぞ知らん」

陸軍提督「故に陸軍式の戦術と戦闘で化け物どもと戦う」

陸軍提督「作戦や戦術に付いて意見、質問がある場合はその都度聞け」

陸軍提督「俺は艦隊は貴様等ドイツ海軍の活躍を切に願う次第である」

あきつ丸「Achtung!!!」ビシッ

艦娘`s「「「!」」」ビシッ

あきつ丸「salutieren!!」ビシッ

艦娘`s「「「……」」」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

香取(アラアラ、完全に生徒を取られてしまいました……どうしましょ?)

陸軍提督「では、移動する。着いて来い」

ビスマルク「行くわよ」

陸軍提督「あきつ丸。貴様、ドイツ語を話せたのだな」

あきつ丸「このあきつ丸。伊達に三宅坂でお茶くみをしとった訳ではありませんよ、将校殿」フッフッフ

陸軍提督「うむ、この調子で偵察の件も頑張れ」

あきつ丸「了解であります」

あきつ丸(くそ!自分優秀ですよアッピルが裏目に出たであります!)

執務室

ビスマルク「ふぅん、まぁまぁね」

ビスマルク「それで、私達は何をすれば良いのかしら?」

陸軍提督「あきつ丸。一旦全員を招集しろ」

あきつ丸「了解であります」ピピピ

陸軍提督「潜水艦」

U-511「は、はい!」

陸軍提督「我が艦隊は貴様が最も重大で重要な責任を持っている」

陸軍提督「我が艦隊のアキレス腱は貴様と言っても過言ではない」

U-511「は、はい。ゆー、頑張ります!」フンス

陸軍提督「うむ。貴様には艦娘や深海棲艦を海中に引きずり込んで」

陸軍提督「ワイヤーやナイフ等で相手を溺死、或いは戦闘不能にさせるという重大任務がある」

U-511「え?」

ビスマルク「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

ビスマルク「そんなのは潜水艦の運用じゃないわよ!!」

陸軍提督「その盲点を突くのだ」

陸軍提督「所詮魚雷しか撃ってこん少し鬱陶しい程度の存在と認識しとるならば」

陸軍提督「自らの足元から現れ海中に引きずり込まれて殺されると言う恐怖を味あう」

陸軍提督「相手は混乱し、目に見えぬ恐怖に恐れ慄くはずだ」ニヤッ

ビスマルク(な、ナンナのこのサイコパスは!)

陸軍提督「それに、ドイツの潜水艦、Uボートは商船破壊をしまくっていたのだろう?」

陸軍提督「攻撃力もなければ足も遅い商船なぞとは雲泥の差の戦果になる」

陸軍提督(まぁ、敵艦隊には商船は居らんから当たり前といえばあたりまえだが)

U-511「あの、私も皆の役に立てますか?」

陸軍提督「ああ。我が艦隊に不要な存在は1人も居らん」

不知火「失礼します」コンコン

陸軍提督「入れ」

不知火「お呼びでしょうか」ガチャッ

陸軍提督「駆逐艦。そいつが不知火だ」

不知火「陽炎型二番艦不知火です」ビシッ

Z1「Z1型駆逐艦一番艦のレーベレヒト・マースだよ」ビシッ

Z3「Z1型駆逐艦三番艦のマックス・シュルツです」ビシッ

陸軍提督「それとZ1、Z3は下に何か履け」

Z1「えっと、これ以外の服は……」

不知火(これアカン奴や!)

不知火「私が貸します」

陸軍提督「うむ」

陸軍提督「重巡は摩耶だ」

摩耶「高雄型三番艦の摩耶様だ!」ドヤ

プリンツ「アドミラル・ヒッパー級三番艦のプリンツ・オイゲンです!」ビシッ

陸軍提督「プリンツ・オイゲンは摩耶と一緒に訓練をしろ」

陸軍提督「それと、貴様は名がないのでオイゲンと呼ぶ」

プリンツ「りょ、了解!」

陸軍提督「次、戦艦霧島、武蔵」

霧島「金剛型戦艦四番艦の霧島です」

武蔵「大和型戦艦二番艦の武蔵だ」

ビスマルク「ビスマルク級“超”弩級戦艦のビスマルクよ!」

あきつ丸(ビス丸が“超”を強調して言いやがったであります)

霧島(何かまたあきつ丸さんその2みたいな人が来たわね)←一応超弩級の戦艦

武蔵(面白い奴だ)←超々々弩級戦艦

摩耶(姐御達が黙ってるなら良いか)

陸軍提督「潜水艦を除いて全員訓練に行け」

陸軍提督「加賀は建造で一番良い空母を作れるよう頑張ってこい」

陸軍提督「建造と開發の許可を取れるだけ取ってこい」

加賀「了解しました」

陸軍提督「潜水艦、貴様の名前は?」

U-511「ゆ、U-511です」ビシッ

U-511「長いのでゆーとお呼びください」

陸軍提督「分かった。ゆーは俺と着いて来い」

陸軍提督「行くぞあきつ丸」

あきつ丸「了解であります」

桟橋

憲兵少佐「おう、来たな。待っていたぞ」

陸軍提督「ああ、すまんな」

憲兵少佐「問題ない。ん?そっちの灰色のは?」

U-511「U-511です。Guten tag.」

憲兵少佐「ああ、最近来たとか言うドイツの潜水艦か」

憲兵少佐「はじめまして、だな。そいつは顔は怖いが良い奴」

憲兵少佐「確り働け」

U-511「はい」

一旦終わり
たぶん夜に

陸軍提督は憲兵少佐のカラバリだったのか

>>553
ぶっちゃけドイツ人(外人)から見た日本人は誰も同じ顔って言うアレですねー
色違いは憲兵隊の兵科色と色が違うってだけでです

兵科色は大東亜直前に廃止されたけど、戦後復活させたので陸軍提督が桜色、憲兵少佐が黒色
で、色違いですね

あきつ丸(ついに来たでありますな、この時が!)

天龍(うーん、距離50メートルで、適当に走り回れとの事だが)

憲兵少佐「どうだ、貴様もやるか?」

憲兵少佐「銃はあるぞ」つ

陸軍提督「なら、やろう。歩兵科の意地を見せてやろう」ハッハッハ

憲兵少佐「おう。そうでなくてはな!」

陸軍提督「おい、ゆー。貴様、訓練が始まったら海中に潜れ」

陸軍提督「そして、隙を見てあきつ丸の足を引っ張って沈めろ」

U-511「い、良いの?」

陸軍提督「許可する」

憲兵少佐「面白そうなことをするな。天龍にもやってくれ」

U-511(本当に、良いのかな?)

U-511(でも、郷に入りては郷に従えって言うし……)

U-511「分かりました」コク

陸軍提督「よし。あきつ丸も天龍も絶対に当たるなよ!」

あきつ丸「任せるであります!」

天龍「小銃弾ぐらい簡単に避けれるっすよ!」

陸軍提督「安全装置確かめ、弾込めー!」

憲兵A「安全装置良し、弾込め良し」

陸軍提督「目標前方艦娘、天龍及びあきつ丸。狙え」

憲兵A「目標前方艦娘。天龍及びあきつ丸、狙えー」

憲兵少佐「動いていいぞ!」

天龍「へっへっへ!当ててみろ!」ザバァ

あきつ丸「当たらんでありますよ!」ザバァ

陸軍提督「ゆー、潜って来い」

U-511「はい」ボゴボゴ

陸軍提督「撃て」

憲兵A「撃てー!」ダンダンダン

天龍「お、飛んで来たな!」サッ

あきつ丸(このあきつ丸の華麗な回避テクに驚き慄くであります!)サッ

海中

U-511(あ、銃撃戦始まった……)

U-511(でも、足引っ張るのって大変)エート

U-511(えい)グイ

海上

あきつ丸「のわぁっ!?」ザボン

天龍「なっ!?」チューン

憲兵C「よーし、天龍に当てたぞ!」

憲兵少佐「天龍腕立て100回!」

天龍「しょ、少佐!あきつ丸が!」

憲兵少佐「問題ない」

工廠

加賀「明石さん」

明石「はい、加賀さん。また開發ですか?」

加賀「はい。それと、空母を狙った建造も行います」

明石「空母の建造ですか?」

明石「大型と通常どちらを?」

加賀「大型。空母狙いで回して頂戴。取り敢えず4回分はあります」

明石「し、資材は大丈夫なの?」

明石「連合艦隊も組むんですよね?」

加賀「バックアップは陸軍ですので」

明石(過去に一度、大規模作戦時に海軍が米国から大量の資源を仕入れて大型建造を連続回しをした)

明石(海軍ではそれを米帝と呼ぶ)

明石(陸軍はそれをやろうと言うのか!?)

明石「わ、分かりました……」

明石「大型建造連続回転用意!」

加賀(おぉ、工廠員の方達の動きが一段と慌ただしくなりました)

明石「先ず一回目!空母!資材は何個投入します?」

加賀「一番良い奴を頼む」

明石「資材100個!」

工廠員`s「「「おぉ!!」」」

加賀(工廠員さん達の顔が驚愕してる)

加賀(もしかしてヤバい事しちゃった系かしら?)

加賀(大丈夫。問題があるとしたら提督の指示だもの)

工廠員A「二時間半を確認!」

明石「に、二時間半!?」

加賀「それは良いので?」

明石「良いっていうか、あきつ丸だよ」

加賀「もう居るじゃ無いですか……」

明石「うん。あきつ丸が出た場合は陸軍に連絡をするのが決まりでね」

明石「悪いけど、これは陸軍の保有物になっちゃうんだ」

明石「消費した資材等は戻ってくるけどね」

加賀(おぉ、それは凄い……のかしら?)

明石「次は?」

加賀「倍プッシュで」

明石「そうこなくっちゃ!」バイプッシュ!

夕方 桟橋

天龍「……」グテー

あきつ丸「……」グテー

U-511「あ、あの…えと……」オロオロ

陸軍提督「あきつ丸腕立て伏せ及び腹筋1万3千回」

憲兵少佐「天龍腕立て伏せ及び腹筋5万5千回」

陸軍提督「次は武器の使用ありでやってみるか」

憲兵少佐「うむ。だな」

陸軍提督「ゆーは初めてにしてはよくやったな」

陸軍提督「4時間みっちりやって2人合わせて331回か」

憲兵少佐「だな」

憲兵少佐「次はワイヤーとナイフを持たせてやろう」

あきつ丸(それ以上行けない)

天龍(死ぬ。比喩や冗談抜きで死ぬ)

U-511(どうすれば良いの!?)オロオロ

憲兵少佐「今日の訓練は終わり!」

憲兵少佐「小銃は員数分あるか数えた後、掃除して格納しろ!」

陸軍提督「あきつ丸は暫く休んでいろ。ゆーは俺と一緒に来い」

あきつ丸「りょ、りょうかい……」

U-511「は、はい!」

工廠

加賀(連続回し30回目で未だに空母が出ない!)

明石(あきつ丸17、まるゆ12で現在8時間)

明石(変則的に回した結果が大和レシピ!)

明石(空母レシピと戦艦レシピの中間を狙った結果がこれだよ!)

陸軍提督「成果の程は?」

明石「!!」ビクンッ

加賀「!!」ビクンッ

陸軍提督「どうした。成果を報告しろ」

加賀「は、はい。現在30回目の大型建造をしています」

加賀「29回までの成果はあきつ丸が17、まるゆが12です」

陸軍提督「……上が喜びそうな戦果だな」ハァ

陸軍提督「それで今は?」

加賀「そ、それが……」

明石「は、8時間の大和型が……」

U-511(ここ、凄い音がする……)

U-511(ちょっと怖い、かも)

陸軍提督「取り敢えず、次を回せ」

陸軍提督「どうやれば手に入る」

明石「え、えぇっと投入資材と建造資材を設定してスタートです」

陸軍提督「通常の空母はどのぐらいだ?」

明石「このぐらいです」

陸軍提督「資材は何個入れれば良い?」

明石「1個20個100個です」

陸軍提督「今まで何個入れた?」

明石「100個を連続で……」

陸軍提督「なら、20だ」ポチ

工廠員A「ろ、6時間40!」

明石「大鳳です!大鳳が来ましたよ憲兵さん!!」ヤター

加賀「大鳳……大鳳!!」グッ

陸軍提督「大砲?何故、建造で大砲が出るのだ!」

明石「大砲ではなくて大鳳ですよ、提督!」

明石「装甲空母の大鳳です!」

陸軍提督「空母が出たか」ウム

陸軍提督「で、開發は?」

加賀「あ、そちらは既に4回回して烈風2、彗星、天山でした」

陸軍提督「よし。では一旦執務室に戻るぞ」

陸軍提督「皆戻って来ただろう」

明石「あ、憲兵さん。ハンマーとナイフの試作が出来ましたよ。持っていきます?」

陸軍提督「ああ。持って帰ろう」

明石「例の持ってきて!」

工廠員B「了解っす!」

加賀(さっき破砕用ハンマーとか何とか言ってた奴ね)

加賀「どう言うのを頼んだので?」

工廠員B「お待ちどう様っす!」ガラガラ

加賀(どう見ても世紀末な武器です、大変有難うございました)

陸軍提督「ふむ。取り敢えずは注文通りか」

明石「ええ。全体は装甲板を削り出して作って表面を艶消しに」

明石「手元はすべり止め用のゴムを付けて、運搬をラクにするためにスリングを付けました」

陸軍提督「取り敢えず、不知火やZ共に渡して使用感を見る」

明石「ええ。使った資材は後で請求しますんで」

陸軍提督「ああ」

加賀「持ちますよ」

陸軍提督「ああ」

U-511「わ、私も……」

陸軍提督「貴様は貴様が使うナイフを持て」

U-511「わ、分かった」

執務室

陸軍提督「全員揃っているな」ガチャッ

不知火「ええ、揃っています」

陸軍提督「うむ。駆逐艦共はハンマーの確認をしろ」

陸軍提督「ゆーはそのナイフの握りや振りやすさを確かめるように」

陸軍提督「重巡以上の者は本日の訓練で意識したことと今後の課題を述べよ」

摩耶「防空射撃を重点的にやりました」

摩耶「射撃用標的に向けての射撃で、命中精度を高めることに専念しました」

摩耶「課題は現状、移動するだけの目標を攻撃するだけだったので戦場との動きでは全然違ってくるので」

摩耶「より、実践的な訓練をしていきたいと思います」

陸軍提督「うむ。一ついいことを教えてやる」

陸軍提督「自衛用対空砲とは敵機を落とすための武器ではない」

陸軍提督「敵に近付けんための武器だ」

摩耶「……はあ?」

あきつ丸「将校殿は、敵機に爆弾、或いは魚雷の投下コースに入れさせなければ勝ちと言っているのであります」

陸軍提督「その通り。第二次大戦中の話だ」

陸軍提督「ドイツ軍にパイパーという名の指揮官が居た」

ドイツ艦娘`s「「「!」」」

陸軍提督「その指揮官はパイパー戦闘団と言う部隊を率いていた。戦車の部隊だ」

陸軍提督「1944年12月18日。アルデンヌに投入された彼の部隊は右を崖、左を渓谷に挟まれた山道を進んでいた」

陸軍提督「44年12月といえば既に連合軍に制空権を奪われている頃だ」

陸軍提督「そして、そんな中に大部隊の機甲部隊を動かせばあっという間に敵に察知される」

陸軍提督「パイパー戦闘団も見つかった。味方六十数両は山道に一直線に並ぶこと2km」

陸軍提督「対する敵はサンダーボルト攻撃機が16機。空軍の護衛もない中、ただただ一直線に並ぶ戦車共は良い的だった」

陸軍提督「パイパー戦闘団には2両の対空戦車がいる。対空戦車の車長達は空をワンワン飛び回るサンダーボルトを落とすことはしなかった」

陸軍提督「攻撃機が攻撃に入る際、必ずしなければいけないことがある。加賀、それは何か?」

加賀「はい。機体を一定時間まっすぐに飛ばすことです」

陸軍提督「理由は?」

加賀「理想の攻撃位置とタイミングを獲得する為です」

陸軍提督「その通りだ」

陸軍提督「彼等はそれを狙ったのだ」

陸軍提督「まっすぐコチラに突っ込んでくる敵機めがけて機銃を撃ちかける」

陸軍提督「すると撃墜を恐れるサンダーボルトは慌てて攻撃進路から退く」

陸軍提督「それを行うのだ」

陸軍提督「貴様等重巡は敵機を落とすのではなく、近付けぬのが仕事」

加賀「敵機は私達空母とその航空機が落とします」ムフーン

陸軍提督「そういうわけだから、次からは敵機の見極めをしろ」

摩耶「りょ、了解!」

プリンツ「や、ヤー!」

正直、大和と大鳳はマジで1発で出た
今はビス丸が陸奥に武蔵が大和に成るビームをラバウルから悉く撃たれてる
横須賀なのにどんだけ遠距離射撃が得意なんすかねぇ!?(ガチギレ
なので、逆恨みでラバウル鎮守府は嫌いです
でも、ラバウル航空隊の歌は好きです

大和(?)武蔵ビスマルク霧島
大鳳加賀
プリンツ摩耶
天龍
レーベマックス不知火
U-511
(あきつ丸)

資材が(提督であれば)死ぬ
や陸天
一隻余るよなぁ武蔵被るんやろか

陸軍提督「戦艦は?」

霧島「回避運動をしながらの射撃精度を高めていました」

霧島「私達は突っ込んでくる敵艦を足止めするのが役目ですので移動しながらの砲撃を重視されると思いまして」

武蔵「欠点は体の構造上、どうしても横移動で砲撃は難しい事だろう」

武蔵「一応、砲を側面に向けて撃つことも可能だが」

ビスマルク「衝撃を受け流すのが少し難しいわね」

ビルマスク「命中率も下がるし」

ビスマルク「あ、あと日本の戦艦は魚雷攻撃できないそうね」

ビスマルク「私は出来るわよ!」ドヤァァ

陸軍提督「何故日本の戦艦は出来んのだ?」

霧島「それは積んでいる意味が無いからです」

霧島「我々や長門さん達は積んでいた時期もありますが」

霧島「我々は大火力と強靭な装甲を持って敵艦と戦います」

霧島「魚雷はその性質上どうしても外部につける必要があり」

霧島「更に言えば発射から着弾までが長いです」

霧島「魚雷は知っての通り一撃で戦艦を沈めることすら出来る力があります」

霧島「裏を返せば、それだけの炸薬を積んでいるというわけで」

霧島「それに砲弾は勿論、航空機の機銃掃射があたっても誘爆する可能性があるわけです」

武蔵「戦車の外壁に榴弾を括りつけて、其処に銃撃や砲撃が加わったらどうなるか?と言うことだな」

陸軍提督「成る程。確かに付ける意味が無いな」

陸軍提督「ビスマルク、魚雷は外せ。危ない」

ビスマルク「!?!?」

不知火(仕方ないとはいえ容赦無さ過ぎワロタ)

プリンツ(び、ビスマルクお姉様のピンチ!此処はこのプリンツ・オイゲンが!!)

プリンツ「あ、アドミラール!!お姉様は速力30ノットで走れるんですよ!」

プリンツ「す、水雷戦隊に加わって敵陣に切り込む方がお姉様はより活躍出来る筈です!!」フンス

霧島(私は29ノット強で走れるのは黙っておこう。これ以上は哀れ過ぎる)

不知火(駆逐艦は基本的に35ノット位出るのですが、黙っておきましょう)

武蔵(私は27ノット。確かに、私よりは速いな)

陸軍提督「最高時速が30ノットか?」

ビスマルク「そ、そうよ!私に追いつける戦艦は居ないわよ!」ドヤァァ

陸軍提督「不知火。貴様等はあの時確か30ノットで敵艦隊に突っ込んだな?」

不知火「さ、さぁ?どうだったでしょうか?」

不知火(提督感付きやがった!)

清霜(ドイツの戦艦と一緒に敵陣に突っ込むのも格好良いかも!)キラキラ

加賀(清霜が何故かキラ付けされたわ)

今日は終わり

陸軍提督「貴様等の積んどる艤装についてはよく知らん」

陸軍提督「よく知らんが、最高時速を出してどのぐらい走れるのだ?」

不知火「た、試したことは有りませんが、少なくとも先日の戦闘の様な基本的に一撃離脱を狙う位なら問題筈です」

陸軍提督(ふむ。確かに、戦艦がその力でぶん殴れば戦艦だろうが何だろうが破壊できそうだな)

陸軍提督「武蔵。貴様、ビスマルクにこのハンマーで思いっきり殴られて何発で死ぬ?」

武蔵「そうだな。頑丈さには自信があるが、そんな斧の様な物で頭部や胸部を殴られれば」

武蔵「良くて2,3発、最悪1発だ。生きてても戦闘は不可能だろう」

陸軍提督「よかろう。明日、連合艦隊を使って他の提督に演習を持ちかけてみる」

陸軍提督「演習条件は我が連合艦隊と敵の合同艦隊で行う」

陸軍提督「基礎戦術は前回と一緒であるが、そこに潜水艦であるU-511が入る」

陸軍提督「U-511は敵の戦艦や空母の足を引っ張り、海中に引きずり込め」

陸軍提督「例えるなら暗殺をする忍者のように」

武蔵(エゲツナサ過ぎるだろう)

霧島(海中に引きずり込まれたら私達は何も出来ないわね)

加賀(もしかして、提督が昼間U-511を引き連れていたのは)

あきつ丸(もう鼻と口から海水を飲むのは嫌であります!!)ガクブル

加賀(アカン奴やこれ……)ヒエェ

霧島(この話になった途端、あきつ丸さんの顔から表情が消えた……)

摩耶(た、ただでさえ白粉で顔色がないのに、表情が無くなって完全に人形みたいになったぞ……)

プリンツ・オイゲン(ジャパニーズ・ニンジャ!!)ハッ

ビスマルク(ハラキリ・セップク・キンカクテンプル・ニンジャ!!)ハッ

Z1Z3((対潜哨戒を密にして絶対に近づかせたくない!))

U-511「分かりました」シャキーン

U-511(ナイフ、対潜毛用カッターよりも強そう)

U-511(ワイヤーは、無いな)

U-511「アドミラール、ワイヤーは?」

陸軍提督「うむ。それはまた別に用意させる」

陸軍提督「先ずはナイフでの戦い方だな」

陸軍提督「明日から、叩き込んでやる」

U-511「うん、わかった」

ビスマルク(U-511を、潜水艦を何と捉えているのかしら……)

陸軍提督「取り敢えず、食事に行くぞ」

廊下

金剛(Oh-!前方に憲兵テートクを発見デース!)

金剛(我、情報戦ニ入ル!)

金剛「ヘーイ!テートク!初めましてネー!」

陸軍提督「何だ貴様?」

霧島「お、お姉様!」

金剛「何時もMy sistarの霧島がお世話になってマース!」

陸軍提督(霧島と違って頭がアレな感じな姉だな)ギロッ

陸軍提督(まぁ、姉がアレだから妹がしっかりしているのかも知れんな)フム

金剛(ヘーイ、ファッキンケンペー!お前、何か失礼な事考えてるデースね!)イラッ

金剛(戦前戦後合わせて伊達に100年以上生きてないデスよー)

陸軍提督「霧島の姉、金剛だったか?」

金剛「Yes!イギリス生まれの金剛型一番艦、金剛デース!」

金剛「今からディナーデスカー?」

陸軍提督「ああ。夕飯だ。貴様もだろう」

金剛「Yes!一緒に食事でもドーデスカ?」

陸軍提督「うむ、良いだろう」

金剛(Yes!こんな美少女にご飯を一緒に食べようと言われて断るfoolは居ないデース!)

あきつ丸(む、この艦娘、何か企んで居るでありますな……)

あきつ丸(警戒せねばいかんでありますな)キッ

金剛(ヘーイ、ファッキンアーミーの艦娘が怪しいデース)キッ

霧島(お姉様、あきつ丸さんと同レベルですか……)ハァ

清霜(こ、これがあの金剛型戦艦一番艦、金剛!!)キラキラキラ

摩耶(あ、キラキラMAXに成った)

清霜「あ、あのぉ!」

金剛「Oh-どーしました?」

清霜「あ、握手しても良いでしょうか!!」

金剛「勿論デース!序にハグもしましょう!」ギュッ

清霜(はぁぁ……)キラキラキラキラ

不知火(清霜に限って言えば戦艦が関わればもう、なんでもいいみたいですね)

陸軍提督(ただでさえ大所帯なのに更に五月蝿いのが増えたな)

陸軍提督「霧島。貴様の姉は確りと世話しておけよ」

霧島「は、はい」

霧島(お姉様、完全に頭の弱い子と思われたようですよ)

割と重要かもしれないお知らせ
明日から8月5日までちょっと所用でPC触れない環境に行くんで更新止まります
エタるつもりは無いですのでご安心?下さい

あと、8月10日から15日の5日間も同様にPCノータッチデーなので同様に更新止まります
つまり、私は強制的にイベントは15日間と言う始まりですね
まぁ、先駆者がかき集めた情報をウィキで見ながら攻略出来るんでやる事は基本的に何時もと変わりないっちゃー変わりないです
が、バケツリレーとか出来ないのが欠点ですね

以上、重要なお知らせ

食堂

金剛「今日は何ですカー?」

赤城「今日は豚のしょうが焼きです」フッ

金剛「ファッザ!?」ビクッ

赤城「今日は、豚の、生姜、焼き。OK?」

金剛「お、OK……」

赤城「なら、さっさと取って先に進んで下さい」

赤城「演習で一航戦の誇りを叩き込みますよ?」

金剛(赤城が一航戦の誇りと言うなの食い意地を見せた時は素直に従うが得策ネー……)

赤城(豚のしょうが焼き、文字通り豚のしょうが焼きです)

赤城(基本的に、鳳翔さんが作る料理はどれも旨い。どの皿を取っても外れはない)

赤城(しかし、豚の大きさは明らかに違う)

赤城(豚はロースの状態で搬入されてくる)

赤城(そして、それを鳳翔さんを含めたお手伝いの艦娘達が独断と偏見で盛って行く)

赤城(性格が捻くれ始める軽巡や重巡だと時々『この皿だけに大盛りにしてやろう!』)

赤城(その考えで何故か大きいロースが大量に乗っている皿が有るのです)

赤城(そして、今回の当番は鈴谷、時津風、深雪に涼風に五月雨)

赤城(保護者役は実質鳳翔さん1人)

赤城(鈴谷は同じ艦隊から出ている五月雨のドジをフォローする役回り)

赤城(そうなると、深雪と涼風が独断で動き出す)

赤城(それに同調するのが時津風)

赤城(明らかに偏った皿は鳳翔さんが手直しを食わえるでしょう)

赤城(しかし、鳳翔さんも忙しい)

赤城(そうなると、やはり偏りが小さい皿は見落とされる)

赤城(私が狙うのはその皿です)

赤城(知っての通り、鎮守府では更に並べられた料理を順番に取っていく)

赤城(一列になって並びそれを順繰りに取っていくのです)

赤城(効率化を重んじた結果、この制度が出来たわけですね)

赤城(自分が自由に出来るのは御飯の量と味噌汁の量だけです)

赤城(おかずは2人前から目視可能になります)

赤城(品定めに与えられた時間は約3秒)

赤城(私はこのために全神経を集中させねばいけません)カッ!

赤城(私の前方には憲兵提督、金剛の2人)

赤城(さぁ、憲兵提督がレーンに入りましたよ)

赤城(我、品定メニ突入ス!!)

陸軍提督「豚のしょうが焼きか。良い匂いだ」

鳳翔「あら、憲兵さん。今日もいらしたので?」

陸軍提督「ここの食事のほうが量が多く美味いからな」

鳳翔「あら、そう言って頂けると嬉しいです」ニコニコ

金剛(ヘーイ、ケンペー!!私の後ろには食事の鬼が居るデース!!)

金剛(ホーショーとの会話は後にするデース!!)

赤城(あの生姜焼きは一見大盛り見える。しかし、下の生姜焼きが丸まっているだけだ)

赤城(その5皿手前の生姜焼きは1枚1枚大きく見えるが、そのせいで1枚他の皿より少ない)

赤城(ん、まて、3皿奥の生姜焼き、それは色も、艶も焼き加減も絶妙で、殆ど全部が平均のロースよりデカい!)

赤城(位置も微妙に奥にあるので、基本的に取りに行く人は居ない)

赤城(アレにしましょう。あれが良いです)ジュルッ

陸軍提督「どの皿が肉が多いか?」

鳳翔「基本的にはどれも一緒ですよ」

陸軍提督「そうか」スッ

深雪「おー!憲兵さんじゃん!」

深雪「これが一番多いぜ!!」つ

赤城(ファァァァ!?!)

赤城(わ、私が狙っていた奴!!)

陸軍提督「む、そうか。それを貰おう」

赤城(私の、私の生姜焼きが……)ウッウッ

金剛(て、適当に手前のを選んでさっさと列を離れるデース!)ピュー

赤城「鳳翔さん、一番大きな奴は?」

鳳翔「どれも一緒ですよ、赤城さん」

深雪「あ、ごめーん赤城さん。一番多いの憲兵さんにあげちゃった」

赤城「二番目に多いのは?」

鳳翔「どれも一緒です!後がつかえるのでさっさと行って下さい!」グイ

赤城(これ、一枚少ない奴じゃないですかー!ヤダー!)

赤城(憲兵提督のせいで歯車がズレた……)

赤城「お隣失礼……」

陸軍提督「ん、ああ」

陸軍提督(なんで此奴はこんなに哀愁漂う雰囲気で飯を食っとるんだ?)イタダキマス

赤城「いただきます……」

赤城(ほんのりと聞いた生姜の味も)ハグッ

赤城(焦げと合わさって風味の出た脂も)

赤城(今の私の舌には何処か上滑りしている……)

執務室

陸軍提督(食事中、金剛が永遠と憲兵少佐と憲兵隊に付いて話しかけ、あきつ丸と話していたな)

陸軍提督(さて、明日の演習だがどうするかな?)

陸軍提督(明日朝、司令部に行って聞いてみるか)

あきつ丸(何とか金剛とか言う間抜けから将校殿を守ったであります!)ムハハハ

明石「憲兵さーん、居ますか?」ドンドン

陸軍提督「どうぞ」

明石「お邪魔しまーす」ガチャッ

明石「さ、入って入って」

大鳳「失礼します!」

大和「失礼します」

陸軍提督「何だ貴様等は?」ギロッ

大鳳(て、提督が陸軍の軍服着てる?)

大和(顔怖すぎ!!)

大鳳(しかも睨んでくるし!)

明石「ほら、昼間の建造で出来た大鳳さんと大和さんですよ」

陸軍提督「ああ、貴様等が」

陸軍提督「俺は陸軍所属の陸軍提督だ」

陸軍提督「大和に武蔵で我が艦隊は世界最強の戦艦が2隻揃った訳か」

大和「む、武蔵も居るんですか!?」

陸軍提督「ああ。指定の部屋にいけ」

陸軍提督「貴様は妹と再開すると良い」

大和「あ、有難う御座います!」ビシッ

陸軍提督「うむ」

あきつ丸「案内するであります」

大和「有難う御座います!」

陸軍提督「して、大鳳」

大鳳「はい」

陸軍提督(声だけ聞いとるとあきつ丸とそっくりだな)

陸軍提督「貴様は明日から加賀と共に我が艦隊の役割を知ってもらう」

陸軍提督「我が艦隊でも貴様の順位は二番目に高い」

陸軍提督「貴様に求められるのは制空権の確保である」

陸軍提督「貴様と加賀で我が艦隊の上空を飛び回るコバエを全て叩き落とせ」

陸軍提督「貴様の活躍が我が艦隊の、引いては恐れ多くも、天皇陛下と」

陸軍提督「陛下の愛される皇国日本を護ることに繋がるのだ」

陸軍提督「貴様の奮戦に期待する」

大鳳「お任せ下さい!」

陸軍提督「それで、貴様の同型艦は?」

大鳳「は、はい。私に同型艦は居ません」

陸軍提督「と、なるとどうなるのだ?」

大鳳「は、はぁ、誰かと相部屋だそうです」

陸軍提督「なら、貴様はあきつ丸と一緒だ。奴は1人部屋だ」

大鳳「りょ、了解しました!」ビシッ

翌朝 執務室

陸軍提督「さて、一部の者はもう知っているだろう」

陸軍提督「我が艦隊に新しい仲間が入った」

大鳳「大鳳型一番艦の大鳳です!」ビシッ

大和「大和型戦艦、一番艦、大和!」ビシッ

陸軍提督「大鳳の教育係は加賀が行うように」

加賀「はい」

陸軍提督「大和に関しては武蔵がしろ」

陸軍提督「ビスマルクは一時的に水雷隊に加わりハンマーの扱いを熟知しろ」

武蔵「任せろ」フッ

ビスマルク「良いわよ」

陸軍提督「不知火はビスマルクの教育係だ」

陸軍提督「U-511は少し待て」

陸軍提督「以上。全員、連絡事項通りに」

艦娘`s「「「了解!!」」」

司令部

陸軍提督「大淀。貴様、午後に演習をしたい。出来れば2艦隊同時に」

大淀(始業と同時にこの無理難題)

大淀「一応、演習希望の提督の為にコチラで仲介もしていますが……」

陸軍提督「ではその中から2艦隊同時に演習をするから見繕ってくれ」

大淀「本来は1艦隊づつで演習をするんですが……」

陸軍提督「それは第一艦隊同士で戦う事しか考えとらんからだろう」

陸軍提督「連合艦隊同士での戦闘を想定した演習は考えとらんと言うのか?」

陸軍提督「我が陸軍は師団同士での戦闘を考えているというのに海軍は本当に今次戦争に勝つ気があるのか?」

大淀(……突っ込んだら負けよ、大淀!!)

大淀「え、ええ。そもそも連合艦隊編成は司令部が許可した場合のみですので」

陸軍提督「取り敢えず、連合艦隊と演習をしたいと言う提督を探してくれ」

陸軍提督「海軍にも連合艦隊と戦いたいという気骨のある者も居るだろう」

大淀「さ、探してみますが、あまり期待なさらないように」ピクピク

大淀(普通はいねーから!)

大淀(でも、海軍の意地にかけて探してみせます!!)

司令長官室

大淀「と、言う訳で居ませんでしょうか?」

司令長官「流石に居ないんじゃないかな?」

司令長官「彼の噂って全鎮守府中に広まっちゃってるでしょ?」

大淀「はい」

司令長官「しかも、大和型2隻に大鳳、加賀を揃え、ビスマルクに霧島」

司令長官「この6人だけでもほとんどの提督は敬遠するよね」

司令長官「そこに重巡2、潜水艦1、駆逐艦は4」

司令長官「どの組み合わせで来るかわからないけど」

司令長官「まぁ~重雷装艦が居ないだけでかなり手強いよね」

司令長官「夜戦、と言うか長期戦に成れば大負けするよね?」

大淀「敗北必須とは言いませんが、かなり苦戦するでしょう」

司令長官「しかも、それは相手が普通に来た場合」

司令長官「あの蛮族プレイは目も当てられもないよね」

大淀「はい……」

司令長官(やれやれ)

司令長官「久し振りに、私が出よう」

司令長官「大淀、金剛を」

大淀「連合艦隊を組むので?」

司令長官「いや。通常艦隊で良いよ」

司令長官「練度は向こうより高いんだ」

司令長官「ハンデだよ、ハンデ」ハッハッハ

大淀「りょ、了解!」

大淀「失礼します!」

憲兵隊詰め所

陸軍提督「徒手格闘の訓練はあるか?」

憲兵少佐「ああ、今からだな」

陸軍提督「すまんが、俺と此奴等も加わらせてくれ」

憲兵少佐「おお、良いぞ!貴様が居ればより実戦的な訓練も可能だ!」

天龍(うーむ、今日も死ぬな)

あきつ丸(そして、まさかの自分も入っていたであります!)

U-511(今日もがんばろう!)フンス

今日は終わり

執務室

大淀「失礼します」コンコン

大淀「陸軍提督さんは居ますか……ってあら?」

大淀(中に誰も居ないんですかね?)

赤城「あら、大淀さん。何を?」

大淀「ええ、陸軍提督さんに用事があったのですが」

赤城「ああ、憲兵提督なら先程ドイツの潜水艦を連れて憲兵さんのところに行くのを見ましたよ」

大淀(どんだけ憲兵好きなんだ、あの人)

大淀「有難う御座います」

憲兵隊詰め所

大淀「司令部所属大淀。陸軍提督さんは居ますか?」

憲兵A「何用だ」

大淀「陸軍提督さんに用があって来ました。お取次ぎをお願い出来ますか?」

憲兵A「現在、陸軍提督は不在だ」

憲兵A「火急の要件ならば呼出もするが?」

大淀「いえ、火急と言うほどでは有りませんが、今日中には伝えておきたい要件です」

大淀「所在地を教えて下さい」

憲兵A「うむ。陸軍提督殿は憲兵少佐殿と共に練兵場に向かった」

憲兵A「其処にいれば多分いるだろう」

大淀「有難う御座います」

練兵場

大淀(昨日は射撃訓練、今日は体育ですか?)

大淀(提出書類等は確り出してありますが、本質を忘れているんじゃないんでしょうかね?)ヤレヤレ

憲兵軍曹「貴様等、それで艦娘を取り押さえれると思っとるのか!」クワッ

憲兵軍曹「貴様等が捕まえるのは提督ぞ!貴様等の倍以上に強い提督ぞ!」

憲兵軍曹「お前等が小手先の技術で敵う相手なら俺はとっくに予備役いりしとるんじゃ!」

憲兵軍曹「真剣にやらんか!真剣に!」

大淀(ごめんなさい、艤装のない艦娘は精々アスリート並みなので現状でも一般的な憲兵さんなら)

大淀(鍛錬に励んでる一部艦娘を除けば楽々制圧できます)

大淀(長門さんを含めた一部武闘派が異常なだけで普段は普通の女の子ですから)

憲兵少佐「大淀か。何用だ」

大淀「陸軍提督に用があって来ました」

憲兵少佐「陸軍提督集合!」

憲兵提督「大淀が用があるそうだぞ!」

陸軍提督「ああ、今行く!」

陸軍提督「1410まで休憩!」

大淀「演習相手が決まりました」

陸軍提督「ああ」

大淀「演習相手は司令長官です」

陸軍提督「うむ。分かった」

陸軍提督「長官殿の編成は?」

大淀「通常編成だそうです」

大淀「ただし、練度は陸軍提督さんの数十倍はあるので非常に強いですよ」

陸軍提督「それは好都合!」

陸軍提督(部隊がでかくなり足並みが揃わなくなった所を叩かれるだろう)

陸軍提督(取り敢えず、ほぼ急場編成であるから、数の利を生かせれば僥倖)

             U-511
陸軍提督(相手の知らない隠し球はあるが、存在自体は知れている)

陸軍提督(相手の出方次第だな)

大淀「では、失礼します」

陸軍提督「ああ。ご苦労」

憲兵少佐「何だ。貴様、長官殿と演習するのか?」

陸軍提督「ああ。そうなった」

憲兵少佐「あの方は現場から叩き上げだからな」

憲兵少佐「戦争初期から生き残ってる方だぞ」

憲兵少佐「貴様の小手先だけの戦術と知略では到底叶うまい」ハッハッハ

陸軍提督「だろうな。部隊の歩調どころか基礎戦術すら危うい現状で」

陸軍提督「勝てるならばそれは僥倖としか言い様が無い」

憲兵少佐「ああ、そうだ。そして、僥倖何ぞ訪れん」

陸軍提督「まぁ、何にせよ全力で当たるより他無い」

陸軍提督「陸軍総代として派遣されたのだ」

憲兵少佐「こっちは番数上位者しか居らんから貴様でも勝てるが」

憲兵少佐「前線は下位番号の者が多く、そして激戦を繰り広げている」

憲兵少佐「長官殿に勝利する事が前線に立つ第一歩だな」

陸軍提督「ああ。そうだろうな」

陸軍提督「作戦内容は単純だ。だが、単純故に、全体の協力がなければ成功なんぞせん」

憲兵少佐(俺の見立てではビスマルクを先頭にドイツ艦が突出するだろう)

憲兵少佐(ドイツ艦共は相当なフラストレーションを溜めている)

憲兵少佐(そして、それはビスマルクが一番でかい)

憲兵少佐「貴様はどう負けると思う?」

陸軍提督「まぁ、ドイツ艦が先走るだろうな」

陸軍提督「そして、そこを突いて敵艦隊が我が本隊を前に回頭、水雷艦隊を迎撃するだろう」

陸軍提督「敵艦隊は撤退を開始する」

陸軍提督「そこで本隊は動揺するだろうな。家康軍よろしく」

憲兵少佐「島津の退き口だな」

憲兵少佐「まぁ、貴様は戦略的勝利を得るも、戦術的敗北を得るというものか」

陸軍提督「そういうことだな」

陸軍提督「精強な軍は基本教練が確り出来ているかどうかが先ず最初だ」

憲兵少佐「まぁ、艦娘達は我々陸軍からすれば眉を顰めるレベルだからな」

憲兵C「少佐殿は着隊時に無帽敬礼をした駆逐艦を叱って泣かせましたからね」

憲兵少佐「あれは驚いたな」ハッハッハ

陸軍提督「貴様の顔で怒鳴られたら俺だって怖い」ハッハッハ

あきつ丸(自分はどちらも怖いであります)

天龍(陸軍全員怖い)

司令長官室

司令長官「やぁ皆。集まってくれてありがとう」

司令長官「君達に演習をやって貰うよ」

金剛「Oh-!久しぶりの演習デース!!」

鳳翔「そうですね。こっちに来てからは殆ど新人の育成や鎮守府の雑務でしたからね」

雪風「相手は誰ですかしれぇ!」

司令長官「うん、君達も会ったことがある陸軍提督だよ」

古鷹「ああ、憲兵提督ですか……」

川内「何でもハンマーで殴ってくるそうじゃない」

神通「それは、恐ろしいですね……」

司令長官「更に、相手は一二隻、潜水艦も居る」

艦娘`s「「「なっ!?」」」

司令長官「そう、驚くことはない。戦術は既にわかってるんだ」

司令長官「作戦と新しい戦術を今から説明するが、やってくれるかな?」

金剛「foolquestionネーテートク!」

金剛「私はテートクの指示ならなんでも信じるヨー!」

古鷹「そうですよ。私達は提督の作戦でここまで来たんです」

川内「陸軍の提督に一泡吹かせてやろうじゃないの」

神通「対潜哨戒は本分じゃ有りませんが、全力で行きます」

雪風「雪風達には幸運の女神のキスが付いてます!」フンス

司令長官「うん、頼むよ。じゃあ、作戦と戦術について説明するよ」

食堂

赤城(今日の夕食は何と驚いたことに鳳翔さんが明日出撃とのことで鳳翔さんが一切関わらなかった)

赤城(その代わり、間宮さんと伊良湖さんがやって来て料理を作ったそうだ)

赤城(あの2人はどちらかと言えばデザート係。食事も作れるだろうが、本業ではない)

赤城(勿論、味付けに対して文句をいうつもりもなければ不服もない)

赤城(あの2人の料理を食べれるんだからある意味で幸運とも言えるだろう)

赤城(今日の夕飯はゴーヤチャンプル、ですか)

赤城(ゴーヤチャンプルにほうれん草のお浸し)

赤城(ワカメと豆腐のお味噌汁に麦と米の混合ですか)

赤城(なんというか、さっぱりとしたご飯。お腹に貯まらなさそうですね)

赤城(まるで健康重視のヘルシー食事って感じだ)

憲兵少佐「今日はゴーヤチャンプルか」

陸軍提督「野菜中心か。たまには良いな」

あきつ丸「自分は肉が食べたいであります」

赤城(正直、私もそうですね)

赤城(ガッツリと食べたいのでこういうご飯は苦手ですね)

赤城(量は何時も通りですね)

赤城「頂きます」

あきつ丸「お、此処が開いているでありますよ、将校殿!」

陸軍提督「む、其処に座るか」

憲兵少佐「ああ。邪魔するぞ」

赤城「ええ、どうぞ」

赤城(先ずは味噌汁)ズズッ

赤城「!」

赤城(美味しい。美味しいですね……)

赤城(味噌は同じ、赤と白を混合したもの)

赤城(混合した量が違うんでしょうか?)ズズッ

赤城(ほうれん草は……)クキックキッ

赤城(ああ、この駆逐艦達がしたような仕込みの甘さ)

赤城(ほうれん草の旨味を十分に引き出せず、苦味が多い……)

赤城(懐かしい味ですね)

あきつ丸「このほうれん草、何時もより苦いであります……」

陸軍提督「陸軍の外れ班が作った時の飯そっくりだな」ハハハ

憲兵少佐「全くだな」ハハハ

赤城(う~む、どれもこれも子供の頃嫌いだった味ですね)

赤城(懐かしいです)

赤城(よーし、こうなったらゴーヤチャンプルも行ってみようじゃないですか!)

赤城「!」

赤城(何でしょう……)

赤城(普通のゴーヤチャンプル)

赤城(しかし、和風だしでしょうか?)

赤城(ああ、この味付け)

赤城(鳳翔さんのゴーヤチャンプルとはまた違う味です)

赤城(うん、決して不味くない!)

赤城(決して不味くないが、この平凡な味!)

赤城(悪くない!悪くないぞ!)ガッガッ

陸軍提督「このチャンプルは汁気が多いな」

あきつ丸「将校殿、米に汁を掛けるとかなり美味いでありますよ!」

赤城(チャンプルの汁を米に掛けてみる!)

憲兵少佐「おぉ、ねこまんまか」

陸軍提督「犬飯とも言うな」

あきつ丸「チャンプルの時は何と言うのでありましょうな?」パクパク

赤城(陸軍飯、見た目は悪いが味は良い)

赤城(食事の質は海軍の方が上だという話ですが)

赤城(こういう、発想は陸軍ならではですね)

赤城(……ああ、この味)

赤城(堪りませんね)

赤城(陸軍、彼処はこういう食への発想が実に富んでいます)

赤城(何時か、陸軍へ行くことが有れば、私は志願してみたいですね)

赤城(陸軍飯、海軍飯とはまた違う味が其処にはあるのでしょう)

翌朝 執務室

陸軍提督「本日は司令長官殿と演習訓練である」

陸軍提督「戦術や動きは貴様等に教えた通り」

陸軍提督「第一部隊は加賀を部隊長とした鉄床だ」

加賀「はい」

陸軍提督「貴様の役割は何だ」

加賀「私と大鳳で敵艦隊の制空権を奪取及び保持することです」

陸軍提督「補佐として武蔵が付く。武蔵の役割は何だ」

武蔵「敵の砲撃を受け止め、敵を引きつけ、可能なら沈めることだ」

武蔵「囮役と護衛役は私と霧島が引き受ける」

陸軍提督「摩耶。貴様等の役目は」

摩耶「空母及び戦艦を狙う敵攻撃機及び雷撃機を叩き落とすこと!」

摩耶「私とプリンツで金床の防御を完璧なものとします!」

陸軍提督「よし。次、第二部隊!」

陸軍提督「不知火を第二部隊の部隊長と置く」

陸軍提督「不知火の指揮下にビスマルク、レーベレヒト・マース、マックス・シュルツ、清霜が入る様に」

不知火「了解」

陸軍提督「U-511は単艦で動け」

陸軍提督「ただし、活動開始は不知火隊が敵艦隊と衝突した後である」

U-511「分かりました」

陸軍提督「再三いうが、敵は既に我々の戦法を知っている!」

不知火(おう、司令長官を敵と言い切ったぞ)

陸軍提督「加え、敵は戦場の酸いも甘いも噛み分けた一騎当千の古強者達だ」

陸軍提督「そんな相手に貴様等勝てるとは思わんが、負けるとも思わん」

陸軍提督「各員が各員の為すべき事を果たせば勝てる相手である」

陸軍提督「何と言ったか?」

陸軍提督「諸君らの奮戦に期待する、だったか?」

あきつ丸「Z旗でありますな」

陸軍提督「ああ、それだ」

陸軍提督「俺は貴様等の奮戦に期待する」

あきつ丸「全員、指揮官に対し敬礼!」ビシッ

艦娘`s「「「了解!」」」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

今日は終わり

古参兵あたりに猫可愛がりされてるまるゆとか小物丸は確かに萌えるww

あと、陸軍提督がちゃんと「長官殿」と「殿」をつけているあたりに>>1のこだわりを感じた
海軍の提督だったら単に「長官」と呼んでいたところを、陸軍・海軍の将官・司令官が互いの将官を
呼び合う時は「殿」を付けて敬意(もしくは隔意)を表していたという慣行があったらしいからなあ

海上

加賀「戦闘海域に入りました。索敵機飛ばします」

不知火「全員、攻撃要領は良いですね」

Z1「敵艦隊が本隊と戦闘をし始めた所を」

Z3「後ろから突入」

ビスマルク「確実に1人ずつ!」

清霜「始末する!」キラキラ

武蔵「霧島よ、お前には機動防衛を願いたい」

霧島「ええ、任せて下さい。貴女が基準です」

武蔵「大和型の装甲は、伊達ではなよ」フッ

摩耶「私とプリンツで空から降ってくるコバエは全て叩き落としてやるぜ!」

プリンツ「お任せ下さい!」フンスッ

プリンツ(見ていて下さいビスマルクお姉様!!)

プリンツ(不肖プリンツ・オイゲンはお姉様が不在でも立派に艦隊防空の任を果たして見せます!)フンスフンス

大鳳(加賀さんが戦闘機をガン積みで私が攻撃機と雷撃機をガン積み)

大鳳(加賀さんの方が搭載量が多いから防空重視の編成だ)

大鳳(そして、私は航空攻撃の要。負けられないわ!)グッ

あきつ丸(滅茶苦茶力んでるでありますな)

あきつ丸(空回りをしなければ良いでありますが……)

あきつ丸(ま、自分は将校殿と戦場を結ぶ仲介役であります)

あきつ丸(自分の任務は戦場の情報を将校殿に渡すのであります)

あきつ丸(実戦では自分が死にそうならば真っ先に逃げるであります)

あきつ丸(情報は大事でありますし、自分の命が何よりも大事でありますからな!)ムハハハ

加賀(あきつ丸がまたしょうもないことを考えてるわね)

加賀「!」

加賀「偵察機が敵艦隊を確認!ッチ、撃墜されました」

不知火「位置は?」

加賀「12時の方向距離30です」

不知火「全員横陣に!」

加賀「大鳳、第一次攻撃隊発艦はじめ!」ヒョウヒョウ

加賀「続く、第二次攻撃隊も準備しなさい」ヒョウヒョウ

大鳳「りょ、了解!第一次攻撃隊発艦はじめぇ!」バユンバユン

大鳳「続く、第二次攻撃隊も発艦準備!」

摩耶「おっしゃぁ!対空戦闘よーい!!」ガシャッ

プリンツ「ヤーボの来週注意!!」ガシャッ

武蔵「行くぞ、霧島」ニヤッ

武蔵「主砲発射準備!」ピーピー

霧島「ええ、マイクチェック、1,2」

霧島「各部位の妖精さん、準備は良い?始めるわよ!」

加賀「第一次攻撃隊直掩機隊と敵迎撃隊が交戦に入れり!」

大鳳「だ、第一次攻撃隊の被害甚大!そんな!!」

加賀「向こうは鳳翔さんだけなのに!まるで遊ばれている!!」クッ

加賀「艦隊援護隊の半数は迎撃に向かって!」

加賀「制空権を取られる訳にはいかないわ」

大鳳「だ、第一次攻撃隊より入電!敵艦隊への被害微小!」

大鳳「敵戦艦及び空母への被害は軽微!!」

摩耶「さ、流石、司令長官の艦隊だぜ」ゴクリ

不知火「第二艦隊は本隊より離脱、側面を迂回しつつ敵後方より攻撃を仕掛けます!」

加賀「ええ、お願いします」

U-511「ゆー、行きます……」ゴポゴポ

あきつ丸(空制劣、ナレド士気衰エズ)トンツー

あきつ丸(さて、司令長官と歴戦の艦隊が猩々緋の服折と唐冠纓金の兜に成らねば良いでありますが……)

あきつ丸(第二部隊移動開始。電探ニ敵機感アリ)トンツー

あきつ丸(さて、敵はどう動く?海軍はどう動く?)

加賀「敵編隊電探で探知!」

武蔵「摩耶!」

摩耶「おぅ!プリンツ!」

プリンツ「はい!」

摩耶「よーし、私の電探も捉えたぜ!」ガチャッ

プリンツ「対空砲準備!」ガチャッ

不知火「敵機に注意!」

ビスマルク「私に任せなさい!」ガシャン

あきつ丸(第二部隊モ対空戦闘ニ移行セリ)トンツー

あきつ丸「って、此方にも数機向かってるであります!!」

あきつ丸(まぁ、航空機の弾丸、クソッタレの潜水艦が居ないこの場所じゃ避けるのは楽でありますがね)フッ

加賀「第一次攻撃隊が投弾コースに入ります!」バユン

摩耶「させるかぁぁ!!」ドドン

プリンツ「よぉく狙って……Feuer!」ドドン

少し離れた場所

鳳翔「あら、第一次攻撃隊が想定より多く落とされてますね」

鳳翔「航空戦はまだまだでしたが、艦隊防空は想定以上でしたね」

金剛「そろそろ行きますカー?」ガシャン

川内「よーし、夜戦じゃないけど、ガンバちゃうよ!」ガシャ

神通「姉さん、対潜哨戒も厳にしてね?」ガシャッ

雪風「雪風、がんばります!」ガシャ

武蔵「電探に敵艦隊を補足!」

武蔵「霧島、頼んだぞ!」ガシャッ

霧島「ええ!」ガシャッ

不知火「第二艦隊出撃!」

不知火「電探探知範囲から出ますよ!」ザァッ

艦娘`s「「「了解!」」」ザァッ

あきつ丸(第二艦隊移動開始セリ)トンツー

あきつ丸(自分の方に飛んで来た攻撃機は何もせずに去って行ったであります)

少し離れた場所

鳳翔「話に聞いていた前線管制艦たるあきつ丸さんを発見したそうよ」

金剛「Noproblem!Dragonfly丸ハー攻撃に参加しないので演習中は無視するデース!」

金剛「それよりZEROHourデース!!」

金剛「第一艦隊、これより砲雷戦に移行しマース!」ザァッ

古鷹「了解!」ザアッ

川内「行くよ、神通!」ザァッ

神通「姉さん!対潜哨戒ですって!」ザァッ

雪風「絶対、大丈夫!」ザァッ

海中

U-511(敵は駆逐艦が1人、軽巡が2人……)ゴポゴポ

U-511(すこし、怖いです……)ゴポゴポ

海上

不知火「敵の探知から外れているので敵は私達の強襲に警戒しなければいけない」

不知火「そして、我が艦隊の足元には潜水艦のU-511がいます」

不知火「我々すらも囮、本命は足元のU-511さんが、空母と戦艦を沈めることです」

武蔵「軽巡と駆逐、重巡ならば我々の足元には及ばない!」

霧島「流石提督です。我々では想像できなかった戦術です!」

摩耶「敵の攻撃隊が引き始めた!砲雷戦に行こうかぁ!?」ガシャ

プリンツ「ムサシさん!キリシマさん!お手伝いします!」ガシャッ

武蔵「ならば加賀と大鳳の側から離れるな!そろそろ敵が見えるぞ!」

加賀(さぁ、鳳翔さん、金剛さん。私達の提督が考えた作戦を破ってみて下さい!)ヒョウ

大鳳(加賀さんですら足元にも及ばない鳳翔さん、やってみせるわ!)バユン

あきつ丸(お、敵艦隊が高速で接近してくるであります)

あきつ丸(敵艦隊接近中)トンツー

あきつ丸「先行するのは……」

あきつ丸「重巡、戦艦でありますか」

あきつ丸「後方から来る第二部隊への警戒のために空母と軽巡を回したでありますかね?」

あきつ丸(取り敢えず、報告報告)トンツー

武蔵「敵艦隊が射程に入った!」ガシャン

霧島「主砲発射用意!」ガシャン

金剛「Hey!霧島!久し振りにモミモミしてあげマース!!」ガシャン

摩耶「古鷹型にゃ負けられねぇ!!」ガシャッ!

プリンツ「見ていて下さい、お姉様ぁぁ!!」ガシャッ

あきつ丸(重巡と戦艦を中心とした砲撃戦が展開)

あきつ丸(距離は従来通りの遠距離砲撃戦でありますな)

あきつ丸(敵は乱戦に成らぬよう離れているでありますかね?)トンツー

あきつ丸(しかし、大和型の砲声はすさまじいでありますな)

あきつ丸(結構離れているのに、まるで隣で撃たれてるかのような砲声であります)

あきつ丸(約1400kgの砲弾が発射されるでありますからな)

あきつ丸(軽自動車が音速を超えて飛んでくるとか)

あきつ丸(普通に死ぬであります)

あきつ丸(戦艦が来るだけで士気が上がると言いますが、さもありなんでありますな)ウム

あきつ丸(お?敵艦隊の動きがだんだんと円形陣に……)

あきつ丸(いや、あれは車懸りに似ているでありますな)

武蔵(敵の動きが今までと違うな)

武蔵(私達を引き出したいのか?)

霧島(む……この動きは?)

霧島「武蔵さん、提督に指示を仰ぎましょう」

武蔵「ああ、そうだな」

武蔵(あきつ丸を中継して提督に……)トンツー

司令部

陸軍提督「ム、武蔵から通信だな」

武蔵『提督、我々はどうすれば良い?』

陸軍提督「決まっている。貴様等は目の前の敵を眼前に引き付けておくのだ」ブツン

憲兵少佐「ハッハッハ!臨機応変が出来るかどうか、だな」

陸軍提督「ああ。バルチック艦隊になるか、帝国海軍に成るか」

司令長官(全く同様していないって言うね)

天龍(し、司令長官が目の前に居るのに平然と笑ってられる提督達の肝っ玉がスゲェ)

天龍「こ、此処からどうなるんですか?」

陸軍提督「知らん」

陸軍提督「だが、この程度で浮足立っとるようなら負けるだろうな」

憲兵少佐「だな。長官殿がどのようにして陸軍提督の戦術を切り抜けるか」

憲兵少佐「じつに見もでありますな」

司令長官「ハハ、みてれば分かるよ」

司令長官「君は全然焦らないね。秘訣は何かね?」

陸軍提督「焦って良いことは唯一つ。靖国に行くのが早くなるだけであります」

陸軍提督「陸軍将校は焦ったり、同様しては行かんと幼年校時代から耳がタコに成る程言われましたので」

陸軍提督「この程度で動揺する陸軍省校は居らんでありますよ、長官殿」ハッハッハ

憲兵少佐「演習で小便だと走ったら怒鳴られたのも良い思い出だな」ハッハッハ

陸軍提督「あったあった。あれは陸士だったか?」

憲兵少佐「ああ。一年の頃だったな」

憲兵少佐「こっちは小便が漏れそうだってのに」

陸軍提督「あれは堪えたな」

天龍(何でこの2人はこんな所でそんな話を出来るんだ?)

あきつ丸『第二艦隊、突入開始セリ』

あきつ丸『先頭ビスマルク也、尚、突出シテイル模様』

天龍「お、始まった!」

海上

不知火「攻撃には早すぎです!」

ビスマルク「そんなわけないわ!敵は足踏みしてるもの!」ザバァッ

ビスマルク「さぁ!私の戦果の糧になりなさい!」ガシャッ

不知火(敵の攻撃が激しすぎてビスマルクさんに近付けない!)

Z1(ビスマルクお姉様と分断されかけている?)

Z3(ヤバい、軽巡2隻がコチラに回り込もうとしてきている!)

Z3「ヌイヌイ!links!」

不知火「りんくす?」

Z3「links!ヒダイ!」

不知火「ひだい、左ですか!」

川内「遅い!川内参上!!」ドドン

神通「姉さん、対潜哨戒もして下さい!」ドドン

雪風「そこです!」ポポイ

海中

U-511(上が、騒がしいからそろそろ?)

U-511(あれ?何か落ちてきた……)

U-511「!?」ドムン

海上

U-511「ちょっと、良くないです……」ゴボゴボ

あきつ丸(U-511大破、浮上。轟沈判定っと)トンツー

今日は終わり

司令部

天龍「U-511が轟沈判定っす」トンツー

陸軍提督「ほぉ、これは敗北決定だな」

憲兵少佐「だな。ビスマルクと駆逐艦は分断され逆に各個撃破か」

陸軍提督「局地的な釣り野伏か」

陸軍提督「ビスマルクの独断専行は指導ものだな」

憲兵少佐「対して第一艦隊は善戦しているな」

陸軍提督「ああ、だが、戦艦、重巡に空母の三隻相手に手間取っとる時点で練度が足らん」

憲兵少佐「相手が相手だ」

陸軍提督「相手が何だろうと、敵は待ってくれん」

陸軍提督「持てる兵力を持って最善を尽くす必要がある」

大和「コーヒーを淹れてきました」ガチャッ

陸軍提督「ああ、すまん」

大和「長官もどうぞ」コトッ

司令長官「おぉ、大和が淹れたコーヒーか」

司令長官(正直、鳳翔の緑茶と金剛の紅茶ばかりだから嬉しい)ズズッ

大和「お砂糖とミルクもありますよ」

大和「勝負はどうなってます?」

陸軍提督「戦術的敗北だ。練度も歩調もマダマダだな」

司令長官「まぁ、流石に第一艦隊までは落とせないだろうね」

陸軍提督「今回は実に勉強になったであります、長官殿」カッ

天龍(いや、まだ砲雷戦に移行したばっか何だけど……)

天龍(メタ発言すれば通常編成で言うところの砲撃1巡目あたり)

司令長官「まぁ、最後まで見ておこうじゃないか。彼女達の頑張りを」

陸軍提督「勿論であります」

海上

あきつ丸「あーあー、ビスマルク殿が完全に分断されたであります」

あきつ丸「あーここで魚雷一斉射」

あきつ丸(ビスマルク轟沈判定っと)トンツー

プリンツ「ビスマルクお姉様!?」ザアッ

摩耶「ちょっ!?おい!プリンツ!!」

霧島「ちょっと、前に出過ぎよ!」

鳳翔「頂きます」ヒョウ

プリンツ「直撃コース!?」ボガーン

あきつ丸(プリンツ・オイゲン中破判定)トンツー

あきつ丸(幾ら防空に専念した所で防空艦ではないでありますからな)

あきつ丸(前に出たらやられるでありますよ)ヘッ

摩耶「馬鹿野郎!!」ザァッ

金剛「ずっとこの時をWaitしてマシター!!」ガシャッ

古鷹「主砲狙って……」ガシャッ

摩耶「ヤベッ!?」ボガーン

プリンツ「nicht gut!!」ボガーン

あきつ丸(摩耶、プリンツ・オイゲン轟沈判定っと)トンツー

あきつ丸(きっと司令部の憲兵少佐殿は大笑いでありましょうな)

あきつ丸(将校殿は呆れているでありましょう)

あきつ丸(腕立て伏せ、何回でありますかねぇ?)トオイメ

司令部

陸軍提督「プリンツ・オイゲンはビスマルク離れをさせなかんな」ハァ

憲兵少佐「あれでは金魚のフンだな」ハッハッハ

司令長官(せめて、カルガモの子供と言ってあげよう)

大和(やられてるからもっとこう、怒ってるのかと思ったら反対に笑ってる?)

天龍(提督が怒ってないと逆に背筋が寒い)

陸軍提督「これで重巡も潰されたか。さて、砲戦は拮抗したな」

陸軍提督「駆逐艦共はどうなっとる?」

天龍「あ、はい!」トンツー

海上

不知火「レーベ!右からAttack!」ザァッ

Z1「Jawohl!」ザァッ

清霜「マックス!行きますよー!!」ザァッ

Z3「Ja!」ザァッ

川内「おぉっと、接近戦!」

神通「探照灯よーい!」

不知火「させません!」ブンッ

神通「きゃっ!?」ガシャッ

不知火「小賢しい目潰しなんて効きませんよ!」ブンッ

神通「ぎゃっ!?」メゴッ

川内「じ、神通!?」

川内「よくも妹を!!」ガシャッ

Z1「君の相手はこの僕だ!」ブンッ

川内「ノリャァァ!!」ゴチャ

あきつ丸(ここだけ戦いがスカイリムであります)ガクブル

雪風(川内さんの右腕が潰れた!?)

雪風「川内さん!!」

清霜「行かせません!!」ブンッ

雪風「ひゃわ!?」サッ

Z3(ユキカゼ、凄い回避力!)

Z3(ヌイヌイが駆逐艦なのに私達2隻を付けた理由が頷ける!!)

Z3「ビスマルクお姉様の敵です!!」ブンッ

雪風「こっちも!?」サッ

雪風(2人が邪魔するおかげで川内さんに近付けません!!)ザァッ

川内「雪風!金剛と鳳翔さんに合流!」

川内「私は1艦でも道連れにする!」スチャッ

雪風(川内さんが酸素魚雷を手に持った!?)

雪風(自爆する気だ!!)※弾頭空なので実際には沈みません

雪風「川内さん!」

川内「後は任せたよ」ガンッ!

不知火「しまった!」

あきつ丸(川内、魚雷を爆破、轟沈判定。巻き込まれて不知火、レーベレヒト・マースも大破っと)トンツー

あきつ丸(水雷戦隊は全滅、壊滅でありますな)

あきつ丸(そろそろ第一部隊も拮抗中、第二部隊は壊滅)

あきつ丸(対する敵艦隊は6隻中2隻轟沈、4隻生存)

あきつ丸(我軍の敗北っと)トンツー

司令部

天龍「あ、あきつ丸より入電!」

天龍「第二艦隊壊滅、第一艦隊も全滅間近」

天龍「我が軍のは、敗北!」

陸軍提督「やれやれ。演習終了!」

司令長官「およ?もうやめてしまうのかい?」

司令長官「このまま続ければ勝てるかもよ?」

陸軍提督「確かに、このまま続ければ量で押し潰せるでしょう」

陸軍提督「ですが、更に我が部隊も損害を被ります」

陸軍提督「上からの命令が玉砕死守であるなら、前進を命じましょう」

陸軍提督「しかし、そうでなければ目先の勝利ではなく」

陸軍提督「明日の勝利のために撤退を選びます」

陸軍提督「我軍は先の大戦で学びました」

陸軍提督「今演習は我軍の敗北であります」

陸軍提督「完敗でありました」カッ

司令長官「そうか。では、演習終了。我が艦隊と艦娘の勝利だ」

入渠

加賀「負けました……」

武蔵「提督には申し訳ない事をしてしまったな」フゥ

清霜「でも、私達も残ってたしあの後も続けていれば勝てたかも」

不知火「ええ、マックスも居ましたし」

大鳳「私も加賀さんも無事でした」

ビスマルク「あれは事故よ!次は負けないわ!」

あきつ丸「だからダメなのであります!」ハーン

あきつ丸「良いですか、海軍殿」

あきつ丸「海軍は滅ぼすか滅ぼされるしか脳が無いでありますか?」

あきつ丸「良いでありますか?」

あきつ丸「戦争とはそれ即ち戦力どれだけ保有し続けられるか、であります」

あきつ丸「確かに、あのまま戦闘を続けていれば我が軍はあの戦闘に勝てたでありましょう」

あきつ丸「ですが、その勝利のために武蔵殿や霧島殿、加賀殿、大鳳殿は果たして無傷でありましたか?」

あきつ丸「マックス・シュルツや清霜は無事でしたか?」

あきつ丸「あの後敵の増援部隊が来て戦えたでありますか?」

霧島「つまり、我々は第二艦隊が敗北した時点で負けていたの?」

あきつ丸「ま、そうでありますな」ドヤァァ

あきつ丸「U-511殿が一発轟沈したのは驚いたでありますが」

あきつ丸「そもそも、ビスマルク殿の独断専行は行けなかったでありますな」

あきつ丸「あれのせいで第二部隊の壊滅が決定したであります」

天龍(あきつ丸のやつ滅茶苦茶いきいきしてやがる……)

川内「お風呂の中まで反省会って……真面目ねぇ~」

神通「姉さんは反省し無さ過ぎです!」

神通「対潜哨戒を厳にって言われているのに勝手に突っ込んでいって!」

川内「し、してたよ?ちゃんと」

川内「じ、神通は銃床なんだから確りとお風呂に浸からなきゃ!」グイグイ

神通「ちょっと!姉さん!!話はまだ終わってませんよ!」ガボガボ

金剛「もっとSilentにするデース!」

金剛「ホーショーに怒られるデース!!」

雪風「鳳翔さんは先に出てますよ!」

金剛「ならもっと騒ぐデース!!」

霧島「お姉様!?」

大和「私が監視役です!」ズイッ

大和(初命令がまさかのお風呂場監視……)トホホ

司令長官執務室

鳳翔「どうでしたか、今日の戦いは?」

司令長官「いやはや、大変だったよ」

司令長官「陸軍は凄いね。うちのひよっこたちも見習うべきだよ」

鳳翔「ええ、本当ですね。ヒヤヒヤしました」

鳳翔「戦闘機をガン積みの空母と攻撃機と雷撃機ガン積みの空母」

鳳翔「新鮮な考えですね」

司令長官「一部の若手提督達がやろうとして怒られてたやつだね」

司令長官「個人的には面白い考えだと思ったけどね」

司令長官「空母の打撃力を排除する代わりに戦艦がのびのびと戦える」

司令長官「鳳翔さんはどう思う?」

鳳翔「そうですね。良いと思いますよ」

鳳翔「戦争は常に革新が必要です」

鳳翔「思いついたもの勝ち。勝ったもの勝ちです」

鳳翔「陸軍が艦娘を手に入れたら上陸作戦から自分達がやるって言い出しそうですけどね」

司令長官「言うだろうね~彼らは言うよ」

司令長官「しかも、海軍をよく思わない連中は声を大にしてね」

司令長官「今だって強襲揚陸艦を保有しようとしてるんだもの」

司令長官「彼等も必死なのさ」

司令長官「でも、彼はそんな気概は無いよね」

司令長官「純粋に艦娘を兵器として活用しようとしている」

司令長官「兵器として活かそうとしている」

鳳翔「ええ、艦娘冥利に尽きますね」フフフ

司令長官「彼には頑張って貰わないとね」

鳳翔「はい」

執務室

陸軍提督「練度向上、部隊歩調合わせ」

陸軍提督「やる事はたくさんだな」

憲兵少佐「一度、全員に基本教練を叩き込んで見せてはどうだ?」

憲兵少佐「寝食の全てを共同させるんだ」

陸軍提督「同じ釜の飯を食い、布団で寝る」

陸軍提督「チームワークを高めさせるわけか」

陸軍提督「毎朝6時に叩き起こして着替えさせて廊下に並ばせる」

憲兵少佐「そして、点呼後に朝食を取らせ、身支度、布団の整理」

陸軍提督「朝から晩まで基本教練と精神教育」

陸軍提督「それも面白そうだな」

憲兵少佐「ウチの曹長を1人派遣させる」

陸軍提督「ああ、頼む」

今日は終わり

甘味処間宮

天龍(今日の反省会を何故か間宮さんの所でやることに成った)

陸軍提督「貴様等の今日の敗北は事前に防げたものばかりだ」

陸軍提督「特に酷いのが第二部隊、つまり槌役の失態だ」

陸軍提督「何だアレは?」ギロッ

不知火(これ、アカン奴や)

不知火(ビスマルクさん死亡確定っすわ)

ビスマルク(アドミラールから凄まじい殺気が……)ガクブル

陸軍提督「そもそも、第二部隊の指揮官は誰だ?」

不知火「わ、私です」

不知火(こっちに飛び火したぁぁぁ!?)

陸軍提督「貴様は部隊の長だろうが!」クワッ

陸軍提督「人員掌握出来ぬのなら、何故任命時にそう言わなかったのか」

不知火「も、申し訳ありません……」

陸軍提督「今回の部隊壊滅の7割は貴様にある」

陸軍提督「貴様は現時点をもって第二部隊長の任を解く」

ビスマルク「し、不知火は関係無いじゃない!」

ビスマルク「私が、か、勝手にう、動いたからで……」

陸軍提督「そんなことは百も承知だ」

陸軍提督「今話しているのは貴様の話ではなく不知火の話をしている」

陸軍提督「不知火の指揮能力に関する話をしているのだ」

陸軍提督(まぁ、不知火が駆逐艦と知った時から薄々感じていたがな)

陸軍提督「加賀は勿論、全員覚えておけ」

陸軍提督「現場部隊が全滅ないしは壊滅した場合、真っ先に責められるのは指揮官だ」

陸軍提督「そして、貴様等は誰しもがその任を負う可能性がある」

陸軍提督「次にビスマルク。貴様だ」

ビスマルク「……」ビクンッ

陸軍提督「貴様、仲間を殺したいのか?」

陸軍提督「貴様のせいで部隊は壊滅したぞ」

陸軍提督「貴様、戦争を舐めとんのか!」

陸軍提督「やる気が無いならドイツに帰ってもいいんだぞ」

陸軍提督「貴様は我が帝国軍じゃ無いんだ」

陸軍提督「足引っ張りに来たなら帰れ!」

お知らせ
以前同様8月9日から14日の6日間も同様にPCノータッチデーなので同様に更新止まります
15日以降に更新します

ビスマルク「す、すいません……」

陸軍提督「すまないで済んだら戦死者は居らんのだ!」

陸軍提督「日本語が分からんのならまだしも貴様は香取とか言う奴から日本語を叩きこまれたのだろう!」

陸軍提督「ドイツ海軍では自己満足のために仲間を殺すのか?」

ビスマルク「ち、違います」

陸軍提督「ならば何故勝手に前に出た!」

ビスマルク「そ、それはイケルと思ったからで……」

陸軍提督「それを決めるのは貴様ではない。貴様が前に出ようといった時、不知火は賛成したのか?」

不知火「い、いえ」

陸軍提督「全く、何が戦艦だ」

陸軍提督「次、プリンツ・オイゲン!」

プリンツ「は、はいぃ!!」ガタッ

プリンツ(滅茶苦茶怒られる!!)ガクブル

陸軍提督「貴様もだ。貴様とビスマルクの行いはドイツ海軍の名誉に唾を吐きかける行いだ」

陸軍提督「猛省しろ。そして、今一度、自分達の役割を考えなおせ」

陸軍提督「良いな」

ドイツ艦娘`s「「「Jawohl!」」」ガタッ

陸軍提督「では、貴様等で反省会をしろ」

陸軍提督「夕食後、俺の執務室に来い」

加賀「提督は参加しないので?」

陸軍提督「お前たちだけで話し合ってそれから俺に報告しろ」

陸軍提督「明日、俺と憲兵少佐に歩兵畑の連中と共に再度話し合う」

霧島「了解しました」

陸軍提督「俺はまだやることがあるので失礼する」

陸軍提督「あきつ丸、貴様は此奴等に客観的情報を伝えろ」

あきつ丸「了解!」ビシッ

陸軍提督「うむ」ビシッ

霧島(だから、最初からこの場所で話し合えと言ったのね)

霧島(ここなら会議室と違って楽に話せるし)

武蔵(会議室よりも話のはず見やすいこの場所を選んだか)

大和(提督が怖すぎてオシッコチビるかと思ったけど、今日も大和は元気です)

清霜(憲兵提督さんは戦艦にも動じずに怒鳴りつけるなんて……)

清霜(憲兵提督ってもしかして戦艦より強いのかな?)

あきつ丸「さて、先の演習の反省会でありますよ」

あきつ丸(そう言えば、海軍には反省会成る物があるとか何とか)

あきつ丸「反省と情報交換こそ上達の一歩でありますからな!」

あきつ丸「司会は自分がやるでありますよ!」フンスフンス

武蔵「ああ、構わんぞ。お前は戦場全体を見ていたからな」

不知火「私達も異存は有りません」

あきつ丸(そうでありましょうそうでありましょう)ウムウム

あきつ丸「では先ずは第一部隊の航空戦から検証していくでありますよ」

間宮(あらあら、反省会が本格的に始まってしまいましたか……)

赤城「失礼します」ガラッ

間宮「あ、赤城さん。いらっしゃいませ」

間宮「今日は何を?」

赤城「そうですね、今日は少し暑いのでかき氷なんかを頂きたいですね」

間宮「すいません。今日の分の氷、駆逐艦の娘達で全部使っちゃったんですよ」

赤城(がーん……だな、出鼻を挫かれました)

赤城「では、アイスクリームも」

間宮「すいません。そちらは重巡や戦艦の方達が」

赤城(しまったな。涼みに来たのに、冷たいものが何も無いとは)

赤城「じゃあ、このチョコレートケーキにアイスティーをストレートで」

間宮「はい、分かりました」

赤城(ふぅ~しかし、今日は暑い)カタッ

赤城(そう言えば、中年の提督方は皆、おしぼりで顔を拭っていますね)

赤城「……」キョロキョロ

赤城「……」ゴシゴシ

赤城(これは……なるほど、これはやる訳だ)

赤城(汗を拭うのなら手ぬぐいやハンカチで十分です)

赤城(しかし、このおしぼりは程よく湿って冷たいのでこれで顔を拭えば)

赤城(冷房の関係で顔を一瞬で爽快な温度に下げてくれる訳ですね)

加賀(赤城さんが、あんなおっさん臭い事をするなんて……)

加賀(後で注意しておきましょう)

赤城(こういう時のお冷ってどうするべきなんだろう?)カラン

赤城(此処でがっついて飲んで、注文が届いた時にお冷お代わりしますね~なんて言われながら注がれると)

赤城(どうにも、私が暑がりに思われてしまう)

赤城(暑がりは私ではなく、加賀さんなのに……あ、加賀さんだ)

加賀「鳳翔さんが搭載していた航空機は震電改と呼ばれる戦闘機があったことで~」

赤城(何やら大勢で話し合いをしていますね)

赤城(邪魔するのも何ですから、脇で黙っていましょう)

間宮「お待たせしました、チョコレートケーキとアイスティーです」コトン

間宮「ミルクはコチラに、お砂糖は自分で入れて下さい」スッ

赤城「ええ、了解しています」

赤城(きたきた、来ましたよ)カチャッ

赤城(先ずはアイスティーで口を軽く潤しますか)

赤城(ミルクはケチケチせずにタップリと)タラー

赤城(砂糖は入れません。今日食べるのはケーキなのですから)

赤城(間宮さんのチョコレートケーキは純粋なガトーショコラです)

赤城(濃厚なチョコレートで甘さ控えめな大人の苦さ)

赤城(駆逐艦達向け、というよりは私達空母や戦艦、提督向けのケーキですね)カチャカチャ

赤城(口にケーキを入れるとそのチョコレート特有の苦味と酸味が広がります)

赤城(しかし、チョコレートの最大の魅力である甘さがすぐにやって来て)

赤城(その苦味と酸味を消してくれる)モシャモシャ

赤城(咀嚼し、嚥下した後に口の中に残る仄かな苦味)

赤城(このチョコレートと言う事を包み隠さずに私達に伝えようとする技量には感服します)

赤城(このほろ苦さが苦手という人も居ますがね)

赤城(1口食べてからアイスティーを飲む)

赤城(私はアイスティー、いえ紅茶と言う飲み物が少々苦手です)

赤城(しかし、甘いものと一緒に飲む紅茶は美味しく感じられるのです)

赤城(紅茶もケーキもヨーロッパのものですからきっと合うのでしょう)

赤城(チョコレートケーキ。この鎮守府ではどちらかと言えば提督御用達と言う印象が強いケーキです)

赤城(周りの皆は流行りや色でフルーツタルトだのショートケーキ、モンブランと言った物を選びがちですが)

赤城(ケーキで迷ったらこのチョコレートケーキを選んでおけば先ず間違い無いと私は思います)

赤城(涼しいところでケーキを食べる。何か、セレブって感じがしますね)

あきつ丸「軍人であるならば、私事を徹底的に排除しつつ軍務に徹するべきであり~」

赤城(そう言えば、さっきから何をやっているんでしょうか?)チラッ

間宮「気になります?」スッ

赤城「ぅお!?い、行き成り現れないで下さい……」バクバク

赤城(変な声を出してしまった。恥ずかしいですね)

間宮「あの方達は陸軍提督配属の艦娘なんです」

間宮「先程まで司令長官の艦隊と演習をして敗北したそうです」

赤城「まさか!幾ら相手が司令長官の艦隊だからといって倍の人数で行って負けるんですか!?」

間宮「ええ、負けたのです」

間宮「そして、その反省会をしているんですよ」

赤城「はぁ~……何だか白熱してますね」

間宮「そうですね」

間宮(正直、此処の人達も彼処まで熱血に成れとは言いませんが、もう少し真剣になるべきかと思います)

間宮(鎮守府はどう考えてもぬるま湯ですからね)

間宮(きっと、陸軍提督はこっちよりも前線の方が性に合うのではないでしょうか?)

今日は終わり

何かサーバーの調子が悪くて更新遅れます
更に言うと艦これにも繋がらない
イベント……

夕食後 執務室

加賀「第一艦隊全員集合しました」ビシッ

不知火「第二艦隊も集合しました」ビシッ

陸軍提督「うむ。貴様等には明日より無期限の間、陸軍式の生活を送って貰う」

加賀「陸軍式、ですか?」

陸軍提督「ああ。まぁ、やる事は殆ど貴様等海軍と同じだ」

陸軍提督「朝6時に起床後、直ぐに作業衣に着替え執務室前に集合」

陸軍提督「朝の点呼を終了次第朝食を摂って8時に国旗の前に集まれ」

陸軍提督「先ずは1週間。明日より基本教練を貴様等に叩き込む」

陸軍提督「貴様等には毛布やシーツの畳み方から靴の履き方に至る全てにおいて今一度やって貰う」

武蔵「何故、そのようなことを?」

陸軍提督「決まっとる。貴様等に最も足りんのは連帯感と絆だ」

陸軍提督「我が陸軍は作戦を遂行するに辺りお互いの協同が最も大切なのだ」

陸軍提督「貴様等は軍艦の記憶があるだろうが、兵隊の記憶はない。故に貴様等には兵隊の動きを徹底的に叩き込む」

陸軍提督「そして、その為に貴様等の指導教官も用意した」

陸軍提督「入れ!」

助教憲兵「失礼します!」カッ

陸軍提督「明日より貴様等に陸軍式基本教練を叩き込んで貰う、助教憲兵だ」

助教憲兵「助教憲兵だ。顔は知ってるだろう。何人かは会話も交わしたことが有るだろう」

助教憲兵「一時的に俺はお前達の上に付く。そして、貴様等に基礎基本を叩き込んでやる」

陸軍提督「現時点をもって、第一部隊の番号1~3番と第二部隊の1~3番が第一教育隊」

陸軍提督「第一部隊の番号4~6番と第二部隊番号4~6番を第二教育隊と呼称する」

陸軍提督「大和は第一教育隊に入れ」

大和「は、はい!」

あきつ丸「自分はどうすれば?」

陸軍提督「助教憲兵の補佐をしろ」

陸軍提督「助教憲兵。あきつ丸を好きに使ってくれ」

助教憲兵「了解しました」

助教憲兵「明日より、貴様等に陸軍精神の片鱗を味合わせてやる」

助教憲兵「教育目的は貴様等腑抜け共の根性を叩き直すとともに」

助教憲兵「なんの為に戦っているのかを今一度確認させるために行うものである」

陸軍提督「故に、貴様等には暫くの間は海だバケモノだを忘れ唯の兵卒になって貰う」

陸軍提督「以上!助教憲兵の指示にしたがって行動せよ」カッ

助教憲兵「気をつけ!」カッ

艦娘`s「「「!」」」ガッ

助教憲兵「少佐殿に対し、敬礼!」ビシッ

艦娘`s「「「!」」」ビシッ

陸軍提督「明日から気張ってけ」バタン

助教憲兵「各教育隊の班長以外は別れ!」

加賀「班長はどのように決めれば良いのでしょうか?」

助教憲兵「む、そうだな。よし。U-511、貴様は一教隊の班長だ」

U-511「え?」ビクッ

助教憲兵「返事はどうした!」

U-511「は、はい!」

助教憲兵「ニ教隊はプリンツ・オイゲンだ」

プリンツ「や、Jawohl!」

助教憲兵「では今呼ばれた者以外は帰れ!」

艦娘`s「「「了解!」」」カッ

鬼軍曹っていう言葉があるけどなんで軍曹なんだろうね

>>756 多分、軍曹辺りが新兵教育で班長、助教になるからじゃないですかね?
陸自だと、大体二曹(軍曹)や三曹(伍長)辺りが班長、助教に付きますし
叩き上げなら最先任曹長とかがありますよ
自衛隊だと試験受けければ自衛官候補生からでも士官(尉官)になれますけどね

短いけど今日は終わり

>>761は私です
あと、イベント期間中なんで更新短くなるのは勘弁してね

空母寮 加賀と赤城の部屋

加賀「と、言う訳で明日から私は赤城さんとは行動できないません」

赤城「分かりました。加賀さんの艦隊も大変ですね」

加賀「ええ。ですが、仕方有りません。これが提督の方針なのですから」

赤城(最近、加賀さんと一緒にいる時間が少なくて少し寂しいですね)フゥ

加賀「それと、赤城さん。今日、午後の間宮さんの所に居ましたね?」

赤城「ええ、加賀さん達が何やら話していましたね」

加賀「あの時、貴女はおしぼりで顔を拭きましたね?」

赤城(あれを見られてましたか。少し、恥ずかしい物がありますね)

赤城(そう言えば、加賀さんああ言う行動を見苦しいと言っていましたね……)

赤城「え、ええ」

加賀「ああ言う品位に欠ける行動は謹んで下さい」

加賀「私達は誉れ有る一航戦、第一航空戦隊なのですよ?」

加賀「あんな姿を二航戦や五航戦に見られたら示しが付きません」

赤城(うーむ、加賀さんの説教は中々長いので嫌いなのですが……)

赤城(そうだ、加賀さんにもあの素晴らしさを分かって貰いましょう)

赤城(加賀さんは私以上に暑がりなので、きっと味わえば私の気持ちもわかって貰える筈です!)

加賀「聞いていますか、赤城さん」

赤城「ええ、ですがね加賀さん。あの行動は実に考えられた行動でしてね」

加賀「言い訳は聞きません」

赤城「い、言い訳ではありません!」ムッ

赤城「良いですか、加賀さん。あれは加賀さんこそやるべき動作でして……」

加賀「頭にきました」カチン

加賀「良いですか、赤城さん。貴女は何時もそうです。少々食い意地が張りすぎなのです」クドクド

赤城(あ、ヤバい。変なスイッチ入った)

赤城(こうなったら誰にも止められない……)

助教憲兵「喧しいぞ!静かに寝ろ!」パーン

赤城(憲兵さん!助かった!!)

加賀「じょ、助教憲兵!申し訳有りません……」

助教憲兵「さっさと寝ろ。明日も朝から訓練だ」

加賀「は、はい……」

加賀「この話はまた後日します」

赤城「あ、はい」

赤城(取り敢えず、これで難を逃れた)フゥ

翌朝 執務室前

あきつ丸(0500に起きて助教憲兵殿と主に待機。マジ辛いであります……)

あきつ丸(でも、此処で眠いとか言ったら朝から鬼の腕立て伏せが待ってるであります)

あきつ丸(時刻は0615を超えた時間でありますな)チラッ

あきつ丸(助教憲兵殿も将校殿も既に待機してるでありますが……)チラッ

陸軍提督「……」

助教憲兵「……」

あきつ丸(こら、アカン奴や)

あきつ丸(朝から腕立て伏せコースや……)

あきつ丸(あ、来たであります)

U-511「だ、第一教育隊集合、しました……」ビシッ

プリンツ「第二教育隊集合しました!」ビシッ

あきつ丸「報告せよ」ビシッ

U-511「第一教育隊、総員7名、現在員7名。集合完了しました」

あきつ丸「休め」

プリンツ「第二教育隊総員6名、現在員6名、集合完了!」

あきつ丸「休め」

あきつ丸(やれやれ)

あきつ丸(朝から腕立て伏せでありますか……)

あきつ丸「総員気を付け!」ビシッ

あきつ丸「教育隊総員13名、集合終わり!」ビシッ

陸軍提督「……」ビシッ

陸軍提督「おはよう」

艦娘`s「「「おはようございます!!」」」

陸軍提督「貴様等は誰一人として昨晩言った事を覚えて居らんのか!!」

あきつ丸(それ見たことか。遅すぎるであります)

陸軍提督「あきつ丸!昨晩、俺の言った事を復唱してみろ!」

あきつ丸「はい!0600時の起床とともに出来る限り素早くこの執務室前に集まることであります!」

陸軍提督「そうだ!貴様等の隊舎から最も遠いのは駆逐艦舎だ!」

陸軍提督「其処から走っても3分と掛からない!」

陸軍提督「この執務室の有る本棟前に集合して此処に来るのに遅くとも5分には集合出来るはずだ!」

陸軍提督「助教憲兵、現時刻は?」

助教憲兵「はい。0618であります」

陸軍提督「弛んどるぞ貴様等!」

陸軍提督「点呼終わり!」

あきつ丸「……」ビシッ

陸軍提督「……」ビシッ

助教憲兵「各隊舎前集合!以上分かれ!」ビシッ

艦娘`s「「「分かれます」」」ビシッ

助教憲兵「あきつ丸。貴様は少佐殿の方へ行け」

助教憲兵「俺が彼奴等をやる」

あきつ丸「了解であります」ビシッ

助教憲兵「……」ビシッ

執務室

あきつ丸「将校殿、本日はどうするでありますか?」

陸軍提督「取り敢えず、連中に迷彩服を用意させる」

あきつ丸「今日中に届くでしょうか?」

あきつ丸「26着も」

陸軍提督「いや、海軍用の迷彩を要求する」

陸軍提督「陸軍には半長靴と小銃の請求をしておいてくれ」

あきつ丸「了解であります」メモメモ

陸軍提督「連中のごちゃごちゃした格好が遅刻の原因だ」

陸軍提督「武蔵の格好を見ろ。晒し巻くのに一体何分掛かる?」

あきつ丸(ビスマルク殿や大和殿とか化粧の途中っぽかったでありますな)

あきつ丸(駆逐艦共は髪の毛がボサボサだったでありますし)

あきつ丸「そうでありますな。最低限の身なりを整えさて明日は集合まで8分を目標にさせるであります」

陸軍提督「ああ、頼む」

あきつ丸「いえ。それでは失礼するであります」ビシッ

陸軍提督「ああ」ビシッ

陸軍提督(やれやれ。あの衣装もどうにかするべきだろう)

陸軍提督(正直、あの格好は陸軍的にはアホ極まる格好だ)

陸軍提督(敵があの服装を見て艦種を特定したらどうする気なのだろうか?)

陸軍提督(戦闘に際して、どうやらあの服は破ける。つまり、通常繊維と同じ様だ)

陸軍提督(明石辺りに衣服に付いて訪ね、問題無いなら海軍迷彩でやらせれば良い)

陸軍提督(暫くは通常時と執銃時の基本教練だな)

廊下

あきつ丸「今日から暫くは基本教練でありますな」

あきつ丸「それぞれの足の大きさを後で聞かねばいかんでありますな」ウムウム

あきつ丸「……」チラッ

あきつ丸(おう、助教憲兵殿と共に腕立てしてるでありますなぁ~)

あきつ丸(自分、陸軍で良かったであります。さぁ、腕立てして苦しむが良いであります)ムハハハ



ビスマルク(な、何でこの私がこんなことを……)グギギ

プリンツ(あぁ、私が確りしなかったばかりにお姉さまにこんな無益な事を……)クッ

霧島(U-511の腕がプルプルしてるわ……)

U-511(ちょっと、良くないです……)プルプル

助教憲兵(腕立て30回だぞ……)

助教憲兵(潜水艦が10回目でギブ直前って……)エェェ

清霜(陸軍式でやれば私も戦艦に成れるかも!)キラキラ

不知火(何で清霜は戦意高揚しているかしら……)

今日は終わり

点呼要領とか単語が本職っぽいんだがイッチはJか何かか?

>>776
本職じゃないですね
点呼は少しだけ陸自の奴を参考にしただけで、実際はもっと確りしてます
番号数えたりするけど、それやると私がダルいので省略しました
本職の人達の点呼は5分程で終わってたので、実際に18分も掛けてたら、助教は班長達にぬっ殺されてるんじゃないでしょうか

陸海軍の日夕点呼に関しては知らないので、陸軍と縁が有る陸自の点呼を参考に大幅に簡略化して書きました
実際はもっとすることが多いです

8時 司令部前広場

陸軍提督「本日の課業を言う」

陸軍提督「貴様等の基本教練を見せて貰う」

霧島(基本教練……ああ、あの気を付けとか休めとか言う奴ですね)

大和(正直、やったこと無いんだけどなぁ~)

武蔵(水兵たちがやっていたのを真似れば良いのだろう?)

ビスマルク(気を付けとか休めとか……このビスマルクが出来ないと思ってるのかしら?)フフン

あきつ丸(全員、そんなのヨユーって顔で有りますな)

あきつ丸(きっとひと通り見た後腕立てやって、全員で陸軍式を叩き込まれるであります)

あきつ丸(基本教練は兵隊の基本でありますから、これが出来んと永遠と扱かれるであります)

あきつ丸(自分は既に陸軍でやったでありますから、脇でビシバシ指導してやるでありますよ!)ムハハハ

助教憲兵(あきつ丸の奴、妙にやる気だな……)

助教憲兵(取り敢えず、此奴等は絶対動作が合わない、角度が甘いで腕立て伏せだな)

陸軍提督(全員絶対助教憲兵に怒鳴られるだろうな)

陸軍提督(まぁ、良い。そろそろ国旗掲揚だ)

陸軍提督「全員気を付け!国旗に対して気を付け!」

助教憲兵「気を付けぇ!」ビシッ

憲兵少佐「……」カッカッカ

憲兵ABC「「「……」」」スッスッ

ビスマルク(あれ?)

プリンツ(憲兵さんが持ってる国旗って……)

U-511(ドイツ国旗だ……)

陸軍提督「敬礼!」ビシッ

助教憲兵「敬礼!」ビシッ

あきつ丸「……」ビシッ

艦娘`s「「「……」」」ビシッ

陸軍提督「直れ!」

助教憲兵「直れ!」

陸軍提督「分かれて各自の行動に掛かれ!」ビシッ

助教憲兵「分かれます!」ビシッ

あきつ丸(将校殿はこれから司令部と参謀本部に電話でありますか)

あきつ丸(大変でありますな)フゥ

助教憲兵「それは練兵場に移動する!各隊毎に分かれて前進!」

艦娘`s「「「了解!」」」ビシッ

練兵場

あきつ丸(練兵場に来るまでに隊列並ぶのが遅い、行進が出来ていないのダブルコンボで助教殿が頭を悩ませているであります)

助教憲兵(艦娘は市位のミリオタレベルの知識しかないようだな。先が思いやられる)ハァ

助教憲兵「取り敢えず、全員、両手を広げた状態に並べ。気を付け、休め、整列休めを見せて貰う」

助教憲兵「気を付け!」

艦娘`s「「「!」」」ビシッ

あきつ丸(あ~……全員アウトでありますな)

あきつ丸(足の開きは55度、脇の締めが甘い、必要以上に顎が上がってる)

あきつ丸(清霜は何故隣の武蔵殿を見てるでありますか……)ハァ

助教憲兵(これはもうダメかもわからんね)

助教憲兵「整列休め!」

清霜(せ、せーれつ休めって何だろ?)ワタワタ

不知火(せいれつやすめ?せいれつ、整列?)チラチラ

あきつ丸(あ、まず整列休めを知らないって言うね)

あきつ丸(戦艦勢は普通に休めをしたでありますな)

助教憲兵「……次」

武蔵(良く分からんがこれで良ったのか?)

助教憲兵「休め!」

大和(整列休めと休めの違いがわからないわ!)

霧島(私のデータでは休めは基本的に1種類なのですが……)

プリンツ(さっきと同じでいいや)

ビスマルク(ぷ、プリンツと同じ動作をしとけば大丈夫よね?)チラチラ

あきつ丸(重巡以上が先ほどと全く変わらない休めをしているでありますな)

助教憲兵(……これは新兵教育と一緒か)

助教憲兵「よし。貴様等は基本教練も出来んということがよく分かった」

助教憲兵「海軍式のは知らん為に陸軍式を教える。あきつ丸」

あきつ丸「はい!」

助教憲兵「気を付け!」

あきつ丸「……」ビシッ

不知火(両手は拳を作り、体の横に持ってくる……)

助教憲兵「この格好を陸軍では気を付け又を不動の姿勢という」

助教憲兵「歩兵操典には不動ノ姿勢ハ軍人基本ノ姿勢ナリ。故ニ常に軍人精神内ニ充溢シ外厳粛端正ナラザルベカラズ」

助教憲兵「とある。つまり、どういう事かと言うとそれは基礎基本の体勢だ」

助教憲兵「そして、この体勢を取るということは貴様等は軍人であり、軍人相応の精神を持って軍人に相応しく立ち続けなければいかんと言うことだ」

助教憲兵「この動作をしている時はたとえ何があろうと動いてはいかん」

助教憲兵「例え、この様に顔の前で手を叩かれても」パチン

あきつ丸「……」

助教憲兵「この様に動じてはならない」

大和(あ、蜂……)

あきつ丸(あ、蜂が飛んできたであります)

あきつ丸(つーか真っ直ぐこっちに来てるであります!?)

助教憲兵「号令が掛かった際にはまず足の角度。足は六十度に開く」

加賀(蜂があきつ丸の左肩に止まったわね)

助教憲兵「腕は拳を作り、脈拍を測る部位を体側に確りと当てる」

あきつ丸(OK、落ち着け!クールに成れ、であります!)

あきつ丸(蜂は別に何をするでもなく自分に止っただけ。そう、突然動かなければ刺されることもない!)

清霜(すごい!でっかいアシナガバチが肩に止ってるのにあきつ丸さん全然動かない!!)パァァ

摩耶(清霜が蜂見てキラMAXになりやがった……)

助教憲兵「そして、脇はシッカリと締める」

助教憲兵(あきつ丸の肩に蜂がいる。黒い格好だから仕方ないか)パチン

霧島(何事も無かったように帽子で蜂を払った……)

あきつ丸(た、助かったであります……)フゥ

助教憲兵「視線はまっすぐと前を向き、一切の動きを封じる」

助教憲兵「これが不動の姿勢だ。よし、貴様等やってみろ!」

助教憲兵「あきつ丸、休め」

あきつ丸「……」ザッ

助教憲兵「各個指導頼む」

あきつ丸「了解であります」

助教憲兵「全員気を付け!」

艦娘`s「「「!」」」ビシッ

あきつ丸「清霜、足の角度は60度。踵を付けるであります」

清霜「はい!」

助教憲兵「プリン!視線は前だ!隣のビス丸何ぞ見て何に成る!」

助教憲兵「ビス丸!貴様は顎をもっと引け!」

プリンツ「や、ヤー!」サッ

ビスマルク「ヤー!」サッ

あきつ丸「摩耶殿、肩を力が力み過ぎであります」

あきつ丸「もっと力を抜くであります」

摩耶「こ、こうか?」

あきつ丸「全然出来てないでありますから……」

あきつ丸「なら、肩を思いっきり上に上げるであります」

摩耶「お、おう」グイッ

あきつ丸「次にそのまま後ろに肩を押す」

摩耶「……」グイッ

あきつ丸「それで下げるであります」

あきつ丸「それが、正しい肩の位置であります」

摩耶「おう」

摩耶(この姿勢滅茶苦茶疲れる!?)

今日は終わり

ちなみに、陸軍式はネットで拾った歩兵操典から引用しました
自衛隊でもこの不動の姿勢は結構長々と書いてあってワロタ
緑本欲しいけど、門外不出だからな~
64式小銃の分解図はヤフオクで見掛けたけど、緑本は流石に無いかね?

>>785
>助教憲兵(艦娘は市位のミリオタレベルの知識しかないようだな。先が思いやられる)ハァ

恐らく巷のミリオタと言いたいんだろうけど
その場合は し い ではなく市井(しせい)だよ

>>797
生まれて初めて知った
ズッとシイって読んでたよ

https://www.youtube.com/watch?v=__xqnDf5KxE一連の流れを読んでを思い出した

面白いのにちょいちょい挟まれる誤字脱字がどうも
それもただのタイプミスとかじゃなく無知から来てるっぽいのがなあ
ら抜き言葉とか「延々と」が「永遠と」になってたり

>>811
スマンの
私は推敲とかしないし、これで金儲けをしようと思ってないから誤字脱字あってもあんまり気にしてないんだよ
それに、国語の先生でも無ければNHKのアナウンサーでも無いから、日本人だけど其処まで日本語に気を使ってる訳でもない
それが無理っていうのであれば、他の人のSSを読んだ方が精神衛生は圧倒的に良いと思うよ


勿論、ミリネタの方には全力で注意を払ってるよ
なんせこれでもミリオタの端くれだからね

助教憲兵「ほぉ、戦艦共は中々良いぞ」

助教憲兵(まぁ、艦娘の中じゃ一番精神的に発達してるしな)

助教憲兵「清霜!胸を張れといったが前に出すんじゃない。ゴリラか貴様」

Z1Z3「「!!」」ブフッ

あきつ丸「レーベレヒト・マース!マックス・シュルツ!動くなであります!」

Z1「や、Jawohl!」ビシッ

Z3「Verzeihung.」ビシッ

U-511(気を付けって、凄い疲れる……)

助教憲兵「よし。一旦楽な姿勢になれ」

艦娘`s「「「……」」」フゥッ

助教憲兵「気を付け!」

艦娘`s「「「!」」」ザッ

あきつ丸(号令が掛かれば対処は速いでありますな)

あきつ丸(多少のばらつきが有るでありますが、許容範囲内か?)

助教憲兵(ふむ、ちゃんと教えてやれば出来るのか)

助教憲兵(気を付けはクリアだな)

助教憲兵「うむ。良いぞ、貴様等!」

助教憲兵「正直、入隊したての新兵でも此処まで綺麗には揃わん」

助教憲兵「流石、艦娘といった所か。合格だ」

助教憲兵「次は休めだ」

助教憲兵「休め!」

あきつ丸「……」ザッ

助教憲兵「安めの姿勢は不動の姿勢から左足を25cm程左にずらす」

助教憲兵「その際、両手は後ろの腰、右四指を揃えて伸ばし左手で握る」

助教憲兵「その際親指は伸ばすように」

助教憲兵「気を付け!回れ右!」

あきつ丸「……」ビシッザッ

助教憲兵「休め」

あきつ丸「……」ザッ

助教憲兵「後ろから見るとこうなる。気を付けはこのまま左足を右足に引き付けて踵を当てる」

助教憲兵「その際、足は地面を素早く摺る様に動かせ」

助教憲兵「気を付け!」

あきつ丸「……」ザッ

助教憲兵「よし、全員でやるぞ」

助教憲兵「気を付け!」

艦娘`s「「「……」」」ザッ

助教憲兵「休め!」

艦娘`s「「「……」」」ザッ

司令部

陸軍提督「大淀」

大淀「はい。どうしました?」

大淀(何だろう、凄い嫌な予感がする)

陸軍提督「26着の戦闘服をくれ。海軍迷彩の奴だ」

大淀「何に使うので?」

陸軍提督「うちの艦娘と清霜に着せる」

大淀「……なんの為にですか?」

陸軍提督「基本教練時に着せる」

陸軍提督「それと、貴様等の服装は違う服に変えて戦わせてはいかんのか?」

大淀「と、言いますと?」

陸軍提督「貴様等の格好はどう考えても実戦に向かん」

陸軍提督「敵にここに居るから撃ってくれ、自分は戦艦だ、空母だと言っとるようなもんだ」

陸軍提督「故に、戦闘時には青迷彩の戦闘服を着せて戦わせたいと思っている」

大淀「えっと……詳しいことは私ではなく明石さんに聞いて下さい」

大淀「それで、迷彩服を26着欲しいのですよね?」

陸軍提督「ああ。備品に無いか?」

大淀「確認してみます」

大淀(……艦娘が軍艦から歩兵になっていく気がする)

陸軍提督「それと、もうそろそろ連絡があるだろうが、陸軍の方から軍靴13足と小銃の搬入が有る筈だ」

大淀「え?」

事務員A「大淀さん、陸軍からお電話です」

大淀「え?」

大淀「し、失礼します」

大淀「はい、海軍横須賀鎮守府司令部の大淀です」

参謀A「1000頃にウチのトラックが行く。搬入物品は四九式小銃、軍靴、弾帯、中帽、鉄帽、作業帽それぞれ13だ」

大淀「わ、分かりました。門衛に伝えておきます」

参謀A「ああ。では」ガチャン

大淀(パネェ)

大淀「えっと、備品は……これだ」パラパラ

大淀「30着余ってますね」

陸軍提督「うむ。ではそれを貸与してくれ」

大淀「は、はぁ。では受け渡しには少し時間がかかるので1400時にコチラに来てください」

陸軍提督「ありがたい」

長門提督の執務室

清霜提督「信じて送り出した清霜が戦艦をハンマーでボコボコにしてた」

長門「それを何故ウチの執務室で愚痴っているのだ」

清霜提督「だって、私の執務室今、清霜ちゃん居ないし」

長門提督「と、言うかあのカーキ色、司令長官が苦戦したらしいぞ」

清霜提督「ああ、聞いた聞いた。12対6で戦って良いところまで行ったけど結局水雷戦隊が負けたとか」

清霜提督「うちの清霜は無事だったけどね!!」ドヤァ

瑞鳳「提督!仕事して下さいよぉ!!」

清霜提督「あ、見つかった」

瑞鳳「見つかったじゃありませんよ!清霜が居なくなってから毎日毎日仕事をサボって!」

清霜提督「だって、清霜の事が気になるじゃないか!」

瑞鳳「清霜なら今、練兵場で何か気を付けとか休めとか行進してますよ」

長門「何だそれは?」

瑞鳳「さぁ?憲兵さんに怒鳴られながら何か兵隊さんみたいな事をしてますよ」

長門「へ、兵隊さんって……」

長門「それは誰がやってるんだ?」

瑞鳳「えっと憲兵提督さんの艦娘全員じゃないですかねぇ?」

長門「そ、それは大和型や霧島、加賀もか?」

瑞鳳「はい。全員でやってますよ」

長門(なんて事だ……誉れ高き帝国海軍の戦艦が)

長門(一兵卒と同じ気を付けだの休めだのと……)

長門提督「艦娘にそんな事をして何に成るのかね?」

長門「全くだ!艦娘は歩兵と違う!」

長門「瑞鳳!どこでやっていた!案内しろ!」

長門提督「な、何をする気なのかな?」

長門「もう少し艦娘らしい戦い方を教えに行くのだ」

長門「ハンマーだの何だのと……砲雷撃戦をしてこその軍艦、駆逐艦だ!」

瑞鳳(長門さんあの敗北をかなり気にしてるのかな?)

瑞鳳(確かハンマーで殴られて気絶したとか)

長門「行くぞ!」ヒョイッ

瑞鳳「え゛!?」

長門提督「行くなよ!?」

清霜提督「うち瑞鳳担いでいったぞ……」

長門提督「お、追うぞ!このままじゃ確実に不味いことに成る!」

清霜提督「当たり前だ!とばっちりにも程がある!!」

今日は終わり

s速みてて思うんだけどさ、養殖鰻に似てるよな
餌が落ちてきたらとりあえず群がる

>>832
この手のよく見るけど
他人に見せたい、感想ほしいから(有料なら金も欲しいから)公開してるのに

因縁つけられたり思い当たる節も無いのに荒らされてるならまだしも
批判どころか誤字脱字の指摘すらやだ!賞賛だけ欲しいの!それ以外見たくないの!
ヤダヤダー

って都合良すぎない
兵士どころか痛覚剥き出し幼児レベルの軟弱さだわ
自分のHPにパス掛けて仲良い奴だけ閲覧できるようにすればいいのに

>>840
別に見て感想書いて欲しい、なんて>>1には書いてないぞ
俺らが勝手に見て勝手気ままな事書いてるだけだろ
俺らが感想書くのが自由なように>>1がどこに何を書こうが自由なんだよ
それも理解せずに自分の好き勝手する事だけ高らかに主張されても(笑)
あ、外部サイト使えとか間抜けな返答は結構です
どのサイト使うのかも>>1の自由なんで(笑)
ついでに言うとどんなレスするかも>>1の自由なんで(笑)

で?>>1のスレを好き勝手荒らすのも自由!って主張します?

ところで自由先輩見てていつも思うんだけどさ
自由先輩達は高らかに自由を主張するけど、それでいつも被害を受けるのはスレに縛られてる作者だよね
自由先輩は自分達が自由だと証明する為に、スレの存在に縛られてる作者を叩いてるよね
自由先輩は反撃されても自由だからいつでも逃げれるけど、自由先輩と戦った戦場後を再建しなくちゃいけないのはスレの主たる作者だよね
その癖に自由先輩っていつも作者を自分達とまるで同等だと言わんばかりに主張してるよね

自由(笑)

>>848
「言ってることは間違っていない」ならそれは正論だろう
ただ正論という語には往々にして「間違ってはいないが…」というニュアンスが付き纏うが

>>852
あれ?自由って言わないんすか?
自由先輩が自由!って主張するのが一言一句全て面白いんすけど(笑)

>>853
俺のレスを自由一辺倒だと解釈したのか、実に面白いね

>>855
何を今更わずっと感想を言う自由を行使してるじゃないですか
言葉の端々から自由!自由!って漏れ出てますよ(笑)

>>859
むしろ言葉の端からはその逆の意図を漏らしてたつもりなんだがね
まあそう解釈されてしまったのならそれは俺の書き方のせいだろうと反省しておくよ

>>860
おう、反省しろよ(笑)

どちらかが黙ればそれで収まる
相手しか見れないのか?周りを見ろ
こっちは迷惑なんだが

>>864
自由先輩「迷惑をかけるのも俺の自由だ(キリッ」

ただ観てるだけの読者がいいならネットで公開する意味あるんですかね

>>1さんの教養不足です。打鍵や変換の失敗ではないのですから。

「しせい」すら知らない自分に愕然としたのでしょうか、>>1さんは。
本来なら「スマンの」の一言で終わる話です。

>813の二行目以降は恥の上塗りです。>>1さんは手負いの獣のように吠えています。

>国語の先生でも無ければNHKのアナウンサーでも無いから、日本人だけど其処まで日本語に気を使ってる訳でもない

千両役者です。本編より面白いです。「しせい」や「えんえんと」は専門職じゃなくても使えて当然の言葉です。
失敗に学ばない精神を体現した>>1さんは、陸軍提督より陸軍っぽいです。

次はどんな無教養で笑わせてくれるのでしょうか。本編も負けなように頑張ってください。

>>885
「しせい」ってどの「しせい」のことだ

>>885
「本編も負けなように」

誤字ですよー

>>887
>>885の一行目で「打鍵や変換の失敗ではない」と言ってるのに
その打鍵の失敗を指摘したところで意趣返しにも何にもなってないんですがそれは

加えて言うならそれは誤字ではなく脱字

なんか荒れまくってるんで、普通に感想というか疑問を(一応見直したがよくわからんかったので)

陸軍提督の形式的な位置づけは、海軍の中に作られた陸軍の部署に所属しているようなもの?
それとも現状は海軍所属になってる?後者なら陸軍式の教練を教えたりとか問題にならんのかな?

知らんまに900超えててワロタ

>>905
陸軍提督は「陸軍でも艦娘の運用が出来るのか?」って事で言ってしまえば新兵器のテストの為に出向して来た陸軍さんです
海軍がこれを受け入れた背景は純粋に提督、資源不足と艦娘の飽和状態脱却のためです
で、陸軍提督に渡された艦娘は諸事情で持て余してる艦娘(運用費が高かったり、低性能過ぎて戦えなかったり、ダブりまくって余ってたり)
海軍側から陸軍側に有償提供された書類上では陸軍が保有する艦娘です
清霜に関しては現場間で無償貸与された艦娘って事で、轟沈や永久的に戦闘能力を損なうような事をしなければ
まぁ基本的に常識の範囲内であれば何やっても良いよって名目で貸し出された感じです

つまり、陸軍提督は憲兵隊の様に海軍の方に出向してきただけで、彼は陸軍の命令で動きます
勿論、かなりの自由が彼には与えられているので、現地、つまり海軍側が協力してくれと言われた際に協力することも認められてます
なので、基本教練を教えてみたりしても周りがどう思うかは別として組織体系上は何の問題も無いわけですね
一応、青迷彩の戦闘服は陸軍にはないので海軍に貸してくれと言い、それ以外の装備(89式小銃やら弾帯、軍靴等)は陸軍のそれを要求しています

練兵場

長門「ム、憲兵!憲兵提督は何処に居る!」

助教憲兵「長門か。何処の所属だ」

長門「長門提督所属の長門だ」

助教憲兵(この前やってボコボコにされた長門か)

あきつ丸「将校殿は執務室か明石殿、司令部の何処かに居るでありましょう」

あきつ丸(何で長門殿は小脇に艦娘を抱えて居るのだろうか?)

瑞鳳(担がれて抜け出せないまま此処に来たけど、周囲の目が痛いです)

長門提督「な、長門!待て!!」ダダッ

清霜提督「何で俺まで!!」ダダッ

清霜「あ、提督だ!おーい!」ブンブン

清霜提督「おぉ、清霜!何やってるんだ?」

清霜「基本教練!気を付けと休めとせーれつ休め習ったんだよ!」

清霜「あきつ丸さん号令掛けて!」ピョンピョン

あきつ丸「え?ああ、気を付け!」

清霜「……」ビシ

あきつ丸「せいれーつ休め!」

清霜「……」ザッ

あきつ丸「休め!」

清霜「……」スッ

清霜提督「お、おぉ……清霜がこんなに凛々しくなって……」ホロリ

清霜「凄いでしょ!憲兵提督の訓練をすれば私も戦艦に成れるんだよ!!」キラキラ

あきつ丸(せやろか?)

武蔵(陸軍の基本教練で戦艦にはなれんだろう)

霧島(と、言うか清霜は陸軍を何だと思ってるんだろうか?)

長門「清霜、陸軍の訓練をしたところ成れるのは兵卒だ」

長門「戦艦には成れん。そもそも、お前は海軍だろう!」

長門「海軍の艦艇が陸軍の訓練をするとは!」

あきつ丸(やけに突っかかってくるでありますな)イラッ

あきつ丸「しかし、その陸軍の提督が考えた戦法で貴様は大敗したであります」

長門「あんな戦法、初めて受けたのだからしょうが無いだろう!」

あきつ丸「そんな言い訳、戦場では通用せんであります」

あきつ丸「相手が強かったので負けました、突拍子もない戦術を使われて対処できずに負けました」

あきつ丸「それが通用するのはゲームだけであります」

あきつ丸「少々キツい事を言うでありますが、正直、貴様の艦隊と司令長官の艦隊では覇気すら全然違うであります」

あきつ丸「前線部隊は全員阿吽の呼吸で部隊が動き、数で劣るのにも関わらずそれを覆し、我が艦隊を大敗せしめたであります」

あきつ丸「陸軍においての基本教練とはそれ即ち部隊全体が一致団結し協同する基礎基本の動作なのであります」

あきつ丸「そもそも、あの時、後方より来た駆逐艦勢の動揺を収めることもせず」

あきつ丸「まともな指示を出せていない時点で、貴様は部隊長失格であります」

あきつ丸「連合艦隊旗艦がどうのと言っている割に、あの体たらくっぷりは目に余るであります」

あきつ丸「海軍において旗艦の役割は知らんでありますが、陸軍における隊長の役割は」

あきつ丸「兵の指揮と全体を見回して任務をどう達成するかなのであります」

あきつ丸「海軍ではどう教えているのか知らんでありますが、長たるもの常に冷静沈着で慌ててはいかんのであります」

あきつ丸「長の動揺は部下に広がり、引いては防げた最悪の事態を招くであります」

あきつ丸「現状、将校殿は我が艦隊における各個の連携というものがまるで出来ておらず、それを矯正改善するべく」

あきつ丸「こうして艦娘に基本教練を教えているのであります」

あきつ丸「そして、駆逐艦が戦艦に成るのは不可能であっても、駆逐艦が戦艦を殺すのは出来る」

あきつ丸「清霜殿にはその覚悟がある。それを外野が何だかんだと言って止めさせるのは愚の骨頂」

あきつ丸「艦娘たる我々は生まれ持った役割は決まっているでありますが、陸軍において全ての兵士はライフルマンであります」

あきつ丸「全員が歩兵であり、其処に各種適性や志望を見極めて兵科を当てている」

あきつ丸「艦娘も全員戦闘艦であり、其処から更に特化させているだけであり貴様も清霜殿も摩耶殿も加賀殿も本質は皆同じ」

あきつ丸「全員がどの位置に居ようと戦艦を沈める、空母を沈める、巡洋艦を沈める事は可能なのであります」

あきつ丸「故に、これ以上の口出しは無用とさせて貰うでありますよ」

あきつ丸(海軍で最も有名な戦艦に一矢報いてやったであります!)

あきつ丸(拳を交えた戦いなら必敗でありますが、口撃ならば負けんでありますよ!)ムハハハ

あきつ丸(見よ!我が口撃で打ちのめされてぐうの音も出ない長門殿哀れな表情を!)

あきつ丸(これが陸軍特殊船丙型船の力であります!)ムハハハ

長門「……確かに。その通りだ」

長門「私は少し慢心していたようだ」

長門提督(お?上手く収まった?)

瑞鳳(ゴメンけど、下ろして)

清霜提督(そっかー清霜は鍛えれば戦艦を食えるのか~)

清霜(あきつ丸さんかっけぇ!!)

長門「連合艦隊旗艦と言う座に胡座をかき、その本質を忘れていた」

長門「ありがとう、あきつ丸よ」

長門「お前のお陰で目が覚めた」

長門「行くぞ提督。リベンジマッチに向けて訓練だ」

長門提督「あ、はい……」

瑞鳳「ねぇ!?私の意味は!?!」

清霜提督「あ、それじゃあ僕も行くけど、清霜も頑張ってね?」

清霜「うん!今度会う時は一人でも戦艦を倒せるぐらい強くなるよ!」

あきつ丸「それは無理でありますな」

清霜「えぇ!?憲兵さんは皆戦艦倒せるじゃん!出来るよ!!」

助教憲兵(それはあの2人だけだ。俺にゃ長門と取っ組み合ったら間違いなく投げられる)

今日は終わり

気がついたら950超えてたので新しいの立てました
提督「不知火って戦艦がクソ強そう」不知火「え?」 あきつ丸「その2であります」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440149686/)

こっちは埋めて下さい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月03日 (月) 02:00:55   ID: g7pRAmmj

つまんねぇ

2 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 02:15:29   ID: LkrgtU-N

作者の知識量の多さが凄い
続きが気になるね

3 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 05:57:57   ID: oop8nyDa

おもしろかった

4 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 12:13:33   ID: ssZhtCe1

海軍馬鹿にしすぎでは?

5 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 19:09:42   ID: -A2o0te3

ゲームシステムの揚げ足取りで都合よく俺ツエーなのがいまいちだけど話自体は結構好き

6 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 05:35:45   ID: 7gpPWQIs

史実でも海軍の無能さは結構やばいんだよなぁ・・・

7 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 18:35:50   ID: lWOg28G1

旧・帝国海軍に関して、『海上護衛戦』の著者で海上護衛総司令部参謀などを務められた大井篤・海軍大佐が手厳しく批判されていたと言う話を耳にした事があります。

8 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 00:13:26   ID: fTNaEq2K

普通に面白いよね。
当時も陸軍の意向を無視して陸軍から見れば無駄に南方に進出したりしてるから、陸軍が主人公なら海軍はこのくらい間抜けに見えると思うよ。

9 :  SS好きの774さん   2015年08月09日 (日) 03:47:15   ID: abn0-mXY

なにげに赤城のグルメも楽しみにしています

10 :  SS好きの774さん   2015年08月09日 (日) 22:15:49   ID: y88bGhqs

深海棲艦と実戦する前に凶悪な艦隊になりそうな勢いだな

11 :  SS好きの774さん   2015年08月13日 (木) 00:39:41   ID: -yS4Kx11

面白かった。

12 :  SS好きの774さん   2015年08月15日 (土) 23:43:02   ID: Y3gnnLum

実際にアレだったからしょうがないとはいえ、幾ら何でも無能に書かれすぎて可哀想なレベルやな...w

13 :  SS好きの774さん   2015年08月19日 (水) 23:54:21   ID: z7tElbb9

面白いから頑張って続けてー

14 :  SS好きの774さん   2015年08月20日 (木) 14:31:20   ID: h0hVXjKI

せっかくおもしろいのに、なんでわざわざ荒らすかな?作者さんには気にせず頑張って欲しいね。

15 :  SS好きの774さん   2015年08月22日 (土) 07:28:28   ID: u6gjwf7P

ムハハハ

16 :  SS好きの774さん   2015年08月23日 (日) 14:41:20   ID: kzpF3X7x

作者も荒らしを煽りまくってるから自業自得なんだよなぁ

17 :  SS好きの774さん   2015年08月30日 (日) 17:06:53   ID: OcBWV-7L

書けないやつが書ける奴の足を引っ張ってるって考えることもできる

でも無教養だと規則だとか礼節だとか力強く語ってる作品のリアリティがなくなるし
作品の中の誤った情報や知識を伝播することにもなるんだよね
するとリアルでもネットでも馬鹿が増える

そういうの無いほうがいい、って言いたくなるのはわかるよー

18 :  SS好きの774さん   2015年09月01日 (火) 00:11:33   ID: PUNOP9Ko

いちいち長文で反応するのやめりゃいいのに

19 :  SS好きの774さん   2015年09月09日 (水) 21:06:32   ID: sMYwuSNw

面白いなこれ
SSで誤字脱字を指摘するのはナンセンスだな
そんなもの自分の脳内でいくらでも変換できるんやし

20 :  SS好きの774さん   2015年10月11日 (日) 19:54:55   ID: SDCYPIZ8

ミリオタ名乗るなら陸軍万歳で海軍を露骨に下げる書き方はどうもな…
一般的な教養のなさを反省するならともかく指摘しただけのレスに噛みつく辺りまともな社会人じゃなさそうだ

21 :  SS好きの774さん   2015年11月08日 (日) 11:23:31   ID: GbDkwSh-

文章はすきなだけにそういうとこ残念だよな

22 :  SS好きの774さん   2015年12月06日 (日) 16:14:41   ID: rSsU6Zlr

何で煽るかなぁ。堪え性が無いねぇ。

23 :  SS好きの774さん   2016年04月22日 (金) 12:17:20   ID: ccJ7ND3f

作者は話だけ書いてください。その他はなにも発言しないでください。反応してる奴はみんな死ねばいいと思います。

24 :  SS好きの774さん   2018年10月23日 (火) 18:35:43   ID: aYpSrR0x

自分は素人でこれはssだから誤字脱字含めクオリティは気にしない、読みたくないなら読まなくていいよっていうのはともかく世に出して人が見れば賛否両論あるんだから開き直りや予防線するくらいならハナからネットに上げずメモ帳にでも書いてればいいのでは?

25 :  SS好きの774さん   2018年11月11日 (日) 05:11:11   ID: CsEOeKHh

少なくとも読み物としては優秀だろうね。こだわりすぎると文体が硬くなって読めたもんじゃ無い。小説から解説になる。エタらず書き上げしてる気概も評価できると思うよ。

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