とある奇妙な禁書目録【Part1】 (532)

まずは上条さんを最近流行りのやれやれ系主人公にしてみた

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419990019

プロローグ

「信じる者」










長い…長い時の中で、あるとき『神を信じる者』が現れた

彼らは神さまを信じ、崇拝する事によりその偉大なる力の一部を授かろうと考えていた

それが人間、自身を高めるものだと信じて…



…だが、しばらくしてから『解き明かそうとする者』が現れた

彼らは物事には全て理由があり、超自然的な力を否定した…それは即ち、『神さま』の存在を否定したのだ

それが人間…自身を高めるものだと信じて…

当然、この『宗教』と『科学』は激しく争うこととなった

お互いを否定する彼らは終わりのない戦いに身を投じたのだ、相手を滅ぼす事も自身を高めることであると信じて…



この物語は『宗教』と『科学』の歪な螺旋の中で、『学園都市』にまつわる少年・少女の数奇な運命を追う冒険譚である…!

ハイ、というわけで「とあるの登場人物たちを覚悟完了させてジョースター家にしてみた」ってことです(?)
このSSは8月〜12月に投稿したものに大幅に加筆・修正した作品です、とある原作とは時間軸のズレがありますのでそこだけご注意を!

それでは本編スタート!

第1話

「ちょっとあんた!」

「…やれやれ」

アンチスキル、詰所

小萌「…ううう」 グスグス…

黄泉川「ああ!小萌先生、わざわざご苦労さまじゃん」

小萌「それで…」

黄泉川「へ?」

小萌「上条ちゃんはどれだけ殺しちゃったのです!?」

黄泉川「いや…あのー」

小萌「いやーん!聞きたくない!聞きたくないないですぅー!」 ブンブン!

黄泉川「何を勘違いしてるのかわからないけど…ケンカじゃんよ、ケンカ」

小萌「はえ?」キョトン

黄泉川「もっとも相手はレベル3が2人…加えてレベル4が一人、全身骨折でタマキンも潰されて病院送りになっちゃったけど」パラパラ…

黄泉川「小萌先生…しっかり反省をさせといて欲しいじゃん!反省を!」

小萌「はァーい!」

黄泉川「ハァ…あっちの牢にいるじゃんよ」

小萌「…上条ちゃん!」 タッ!

黄泉川「あっ!」

小萌「上条ちゃん!上条ちゃーん!」タタタ…








上条「…やかましいッ!うっとおしいぞ!このアマ!!」ガル!

小萌「はァーい!」

小萌「ちがうんですぅ…本当は優しい子なんですぅ…」シクシク

黄泉川「とにかく釈放じゃん!こいつがいると他の牢の奴が怖がってうるさいし…」

上条「ちっ…カツ丼が出てきてメシ代が浮くと思ったんだが期待ハズレだったぜ」スッ

黄泉川「コラッ!ナマイキ言ってんじゃない!!まったく…うちにも同い年くらいのガキが下宿してるけどアンタほどナマイキじゃないじゃんよ…」ハァ

上条「………フン」スタスタ…

小萌(うぅ…学校でも色々と問題もおこしてるけど本当には悪い子だとは思えないのに…)

上条「おい」 ズイ

小萌「ひぇっ!?な、何ですか!?」 ビクッ!

上条「すまねーな、迷惑かけた」

小萌「…上条ちゃん!イェーイっ!ふぁいんせんきゅー!!」 ピースピース!

上条「ケッ…」スタスタ…

小萌(上条ちゃん…先生は信じてますからね…)







………………………


タタタタタタタタ…!

???「はぁ…はぁ…うううっ……!」

???(やっと…隙をついて逃げだせた!とにかく遠くへ行かなくちゃ…!)

???「もっと…もっと遠くへ…!」



タタタタタタ…

次の日

上条「今日こそまじめに学校行くぜ」

女生徒1「おはよー!上条くん!」

女生徒2「おはよう!ジョージョ!」

上条「………」

女生徒1「心配したわよ~捕まったって聞いて!」

女生徒2「今日もオールバックの髪決まってるわよ?ジョージョ!」


女生徒1「ちょっと!あんた何を馴れ馴れしくしてんのよ!というかジョジョって何なのよ!」 バッ!

女生徒2「上→じょう、条→じょうだからジョジョ!あんたこそジョジョに触れないでよ!」

女生徒1「はぁ~!?何よブス!」

女生徒2「何よアレッシーみたいな髪して!」

女生徒「「ブス!、セト神!、ブス!、セト神!、ブスセト神ブスセト神ブスセト神ブスセト神ブスセト神ブスセト神!!!!」 」



上条「やかましい!うっとおしいぞッ!」ギン!


女生徒「「…………」」

女生徒1「いやーん!私に言ったのよー!」

女生徒2「わたしよぉー!」

「「「「かっこいいいいいい!!」」」」

上条「チッ…」

青ピ「おーす!かみやん」

土御門「朝っぱらからモテモテだにゃー…裏山!」

青ピ「いいなぁ~かみやんは!高身長!ルックスもイケメンだ」

上条「身長はおめーとあんまし変わらねーぞ…」

土御門「ちょっと顔が怖いがにゃー」

上条「うっとおしい女はキライだ」

土御門「それでこの性格だもんにゃー…」

青ピ「そりゃモテるわ…いや、萌テるわ」




ヒュー…………

土御門「……!?おいっ!かみやん!植木鉢が落っこちてきてるぞッ!」

青ピ「アカン!かみやんお得意の不幸のアンブッシュや!!」

上条「…オラァッ!」ブン、バキン!

植木鉢「グ、グワーッ!サヨナラ!」バッリィイイイイイイン!

土御門「Oh my god!?見ずに拳で叩き割った!?」

青ピ「流石かみやん!俺たちにできないことをすぐやってのける!そこにしびれるあこがれるゥ!」 ギュウウウウウウウン!!



上条「今日で二個目か…ま、少ないほうだぜ」フン

青ピ「つーかこの光景とやりとり、毎朝のテンプレやもんね」

土御門「だにゃー」


……………………………

学校

小萌「あー上条ちゃん!ちゃんと学校来てくれたんですね!先生感動ですぅーっ!」 パァーッ!

上条「やかましい、早く出席をとれ」

小萌「はァーい!」

土御門「いいのかにゃー…先生はそんな扱いで」

青ピ「ブレへんな先生は、聖子や…いや、聖母や」

休み時間

上条「……」ザクッ、プシュー、ゴクゴク…

吹寄「上条ッ!また学校にビール持ってきて…!しかも大統領飲みですって!?」

青ピ「最初にやったのは承太郎やで?」

土御門「よく堂々と飲めるぜい」

吹寄「何でっ…なんで貴様は出席日数ギリギリ&サボり常習犯のくせに学年上位レベルの成績が取れるのよっ…!とくに海洋学ッ!!」 ギリギリ…

青ピ「怒ってるのはそこかい」

上条「…フゥー」ワーワー千代ノ富士ノコッタゾ、ワーワー

吹寄「うぉおおん!しょ…少年ジャンプを読みながらラジカセを聴いているッ!」

上条「ところで土御門、おめー相撲は好きか?」

土御門「大好きだにゃー」

青ピ「そうだかみやん!帰りにゲーセンで前に教えた野球ゲームせえへん?」

上条「いいだろう、明日の昼食のおごりを賭けるぜ」

青ピ「グッド!今度こそ負けへんでッ!」



ゲーセン

青ピ「アイエエエエ33-4!?」

土御門「ち~ん(笑)」

上条「グッド、なかなか面白いゲームだ…やり方のほうは大体覚えた」

青ピ「ナンデ?教えたのおとといなのにナンデ!?」

土御門「お前これで13回連続負けだにゃー、いい加減懲りろよ」

青ピ「アバババババーッ!」

土御門「またなーかみやん、俺はこの野球リアリティショック受けたコイツを連れてかなきゃならん」

青ピ「グワーッ!実際13連敗…グワーッ!」

上条「あばよ」

上条(さて…とっとと帰るか)クルッ

??「…見つけた!」ザンッ!

上条「…ン?」

上条(コイツは…)




美琴「ちょっとあんた!」 ビッ!

上条「…やれやれ」

上条「またてめーかクソガキ…いつも懲りねーな」

美琴「くっ、クソガキ…!?きょ、今日こそ決着つけんのよ!!」 ガオー!

美琴「あんたに受けた屈辱…はらさでおくべきか!はらしてやる…はらしてやるっ!スカッとスカッとはらしてやるッ!!」

上条「……」


……………………………………


数日前、路地裏

スキルアウト1「ちょっとちょっと危ないよ~お嬢ちゃん」

2「こんなとこに一人で来るなんてよぉ~!」

3「俺たちみたいな奴におそわれちゃうアルよ?」 ニヤニヤ

美琴(あちゃー…ついてない、近道するんじゃなかったわ)

美琴(まぁテキトーに気絶でもさせとけば…)








上条「…どきな」

スキルアウト2「んっ!?何だテメェは!」

上条「こんな狭い道に広がってんじゃねーぜ…邪魔なんだよ」

美琴(な…何なのコイツこの状況で!?つーか…でかいわね)

1「んだとぉ~?てめぇ舐めやがって…このナイフが見えねぇのか!」ギラリ !

2「やっちまえ!イケメンだからってナメてんじゃねーぞッ!!」

3「覚悟するね!」

上条「………」

2「アン!?ビビり上がって声も出ねえのか!?」

1「行くぞッ!うきゃあああッ!」ダダダダ

美琴(ち、ちょっと洒落にならないわよ!?止めなきゃ!)バリバリ …!

上条「…やれやれだ」 スッ…

美琴「あっ…危ないっ!!」

1「シャアッ!」バァーーーーーッ!!

上条「ッ!」ドッズッ!!

美琴「えっ!?」

1「こ、コイツバカかあーっ!?ナイフを素手で掴んで…!」

2「ち、違う…指で挟んで止めてやがるッ!」

美琴(う…嘘!なんて反射神経してんのよ!?)

上条「…オラァッ!」ボギャアッ!!

1「ぶべらっ!」ドッゴォ!

3「アチャーッ!何を油断してるねーッ!レベル5の中国拳法、この蹴りをくらってあの世まで…」 スターッ!

上条「……」ブウン!

3「アチャ!?」ドプッ!

2「ぐっ…うっ…!俺はコイツらとは違うぜ!食らえッ!」ギャバーッ !!

美琴「ううっ!?空気の刃…エアロハンドか!!」

2(その通りよ!この空気の刃をまともに食らえば骨まで達するッ!)

2「ヘヘヘーッ!!真っ二つになりやがれーッ!!」

上条「……」スッ…

2(なっ…何ィイイーッ!?避けないだと!?)

美琴「右手を突き出した!?」

上条「オラァアアアーーッ!!」パキィイイイイイン!

2(え…?奴が拳で…刃を…打ち消した!?…い、一体どうなって…!!)

上条「……」ダダダダ!

2「あっ」

上条「フン!」ドッゴォ!

2「ゲバーッ!」ズッシャアアアア

美琴「え…ええええーっ!?!?」

上条「やれやれだ…てめえら、どく気になったか?」

1「はっ、はいーっ!」ボロボロ …

3「ご、ごめんなさいある!」ボロボロ …

2「やめりゃあよかった…こんなタフガイにケンカふっかけるのはよォ…!」ズタボロボンボン


スタコラサッサーー!!

美琴(すっ…すごい、あんな動きを…そして何なのあの拳…!?)ボーゼン

上条「…オイ」

美琴「ひゃっ!?なっ、何よ!」

美琴(よ…よく見るとめちゃくちゃカッコいい!!な、なんなんだろ……)ドキドキ

美琴「あ、あの!助けてくれて……」モジモジ





上条「てめーも邪魔だぜ…こんな時間にであるいてんじゃねーぞ、クソガキ」

美琴「」


上条「大体こんな路地裏に入ってくるんじゃねー、てめえみたいなガキなんでネギしょったカモ以上だぜ…」

美琴(きゅ…急に乱入してきたと思ったら、助けたわけじゃない?邪魔だっただけ?私もそのうちのひとつ?モブその4?)

上条「分かったらとっとと…」

美琴「プッツゥーン」

上条「…ン?」



美琴「….舐めんなやゴラァアアアアアアアアアアーッ!!!!」バリバリバリバリ!

上条「うぐッ!?」パッキィイイイイイン!


ドドドドドドドドドドドドドドドド

美琴「いきなり乱入してきて何だコラッ!?この私をなめてんのかーッ!!クソックソックソッ!!!」 ビリビリビリビリビリビリビリ!!

上条「…やれやれだ、コッチの方がもっとめんど臭かったぜ…」



………………………………

美琴(初対面の相手にあそこまで言ってガキ呼ばわり…その気取ったツラ張ってやるわ!!) ギギギギ…

上条「大体しつけえんだよてめえは、俺のストーカーか何かか?」

美琴「ちっ…違うわよ!今日こそ決着つけんのよ!!」

上条「何が決着だ…大体おれはガキ相手にケンカなんかうってねーぜ」

美琴「またガキ呼ばわりしやがってぇ…!ここで会ったが100年目よ!」 バヂバヂ!

美琴(メンツがブッ潰れたまんまでいられないわよッ!)

美琴「はやくかかってきなさい!ブチのめしてあげるわ!」ギャーギャー !

上条「…やれやれだ」

ビッ !

美琴(なっ、何?人差し指立てて…)

上条「一発だ、一発だけ付き合ってやる…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「な…なんですって?」

上条「てめーがおれに全力で一撃ブチ込む、それでおれが倒れたらてめーの勝ち…倒れなかったらもう二度とつきまとわない、いいな?」

美琴(こっ…この自信!いったいどこからくるのよ…!私を『超電磁砲』だと知っているの?…でも、ここで引いちゃ駄目!)

美琴「ほぉー…いいわよ、無様に地面にのさばらせてあげるわッ!」

上条「…場所を移すぞ」クルッ

美琴(レベル5の実力…ナメんじゃないわよ!)グッ…!

橋の上

ヒュォオオオオオオオオオ…

美琴「本当に…やるわよ…!」


上条「ゴタゴタ言うな、用意は済んだか?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「うっ…!」

美琴(立ってるだけなのに何よこの威圧感は…!何か襟にでかい鎖ついてるし!)

上条「…来な」 クイッ

美琴「構えもせずに…!いいわ、それなら見せてあげるわ!わたしのレールガンッ!!」ピィーン!


バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ… !!

美琴「……………いっけえええええええ!!!!」ドッバァアアアアアアアアアアアアーッ!!




シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

上条「…やれやれだ!」グイッ!

美琴(…また、あの右手!?)




上条「…………オラァアアアアッ!」ガッギィイイイイイイイイイイイイン!

美琴(れ…レールガンを…)

上条「…オラァッ!」バッギィイイイイン!!

美琴(握り潰した!?)

美琴「う…そ…よ?全力でぶつけたのに」ヘナヘナ

上条「…フゥー」シュウウウウウ

美琴「そんな…」

上条「……」ザッザッ

美琴(あたしの…能力、死ぬ程努力してレベル5になったのに……)

上条「立てるか?」

美琴「えっ…?」

上条「よっと」グイッ

美琴「あ…!」

上条「俺の勝ちだ、じゃあな」 クルッ

美琴(うっ…うううう…!)プルプル…

美琴「何よ…何なのよ!一体どうなってるの!?あんたの能力!!」

上条「……」

美琴「私の電撃を打ち消すなんて…そんな…なんで………」


上条「…ひとつだけ言っといてやる」

美琴「え…?」

上条「てめーの力舐めてたぜ、悪かったな…中々のパワーだ」 ポン…

美琴「…ッ!!!」 ドッキィイイイイイイイン!!!


『恋』!!

そのすてきな好奇心が美琴を魅了したッ!
たちまち美琴は上条に意識せずにはいられなくなり一瞬で夢中になったッ!!

美琴(…かっこ、いい) ///

上条「ただしその力おれには使うな…あばよ」 スタスタ…

美琴「あっ…ちょっと待っ…!」



上条(やれやれ…制服がコゲちまったぜ)

美琴(…………また、会えるかな…)




To be continued…

第1話完結&あけましておめでとう!
続きは昼間からです、しばしラリホー

寝正月満喫中、それではスタート

第2話

「ブチのめす…!話はそれからだ」

数日後、学園都市ショッピングモール

上条「卵6つで50円、このチャンスを逃す手はねーな」スタスタ…

犬「…!(使命感)」ダダダダダ !

犬「ガルル…ワンワンワンワンワン!!!」

上条「……」ギロリ!

犬「…………クゥーン」ハラミセー

上条「道のど真ん中で降伏のあかし見せてんじゃねーぞ…」




「あっ、おい!アンタそこはマンホール工事中だぞッ! 」

「ああっ!暴走した車がそっちの方へッ! 」

「うわぁー!積み荷の材木がくずれた!」

「サメだぞォー!サメがいるぞォー!?」

上条「……ふむ」ヒョヒョイヒョイヒョイ


通行人(何だあの人…降りかかるトラブルをチラシ読みながら避けているッ!?)

上条(アサリも安いな…スタープラチナのために買っておくか…)

スーパー

上条「会計だ」ドン

おばちゃん「あーっ!上条くん!セールの卵とっておいたわよ~」

上条「助かるぜ…おばちゃん」

おばちゃん「いいのよぉ~!このまえ荷物の搬入手伝ってくれたし、ほら!もうひとパックサービス!」

上条「すまねーな」

おばちゃん「はい、お会計!…ってなんだいその財布は?鎖で縛り付けて何かのファッションかい?」

上条「こうでもしねーと…逃げちまうんでな、色々と」

おばちゃん「うん?」


…………………………………

自宅

上条(さて…珍しく雨も降らなかったし布団も乾いただろう、とっとと入れるか)ガラララ

上条「…ン?」

上条(柵に…何かがひっかかって)




???「はへぇー……………」グデーン…

上条「…何だ?このきたねー手ぬぐいは…」

???「………………お」ググググ

上条「………」

???「おなか…すいたんだよ」 …グゥ

上条「…なぜだか何度も聞いたセリフな気がするぜ….やれやれ」



……………………………


上条「食え」カチャン

???「わおっ!ジャパニーズオムレツ!いただきますなんだよ!!」ムシャムシャムシャムシャ !!

上条「ゆっくり食え」

???「えー!食べ物は待ってくれな(ry

上条「…ゆっくり食え」ギン…!

???「…ごめんなさい」パクパク…

???「…ぷはー!ごちそうさまなんだよ!でもまだまだ食べたいかも!」 カチャン!

上条「バカ言うんじゃねーぜ…おれが買ってきた卵だし、女が一日2個以上食うな」

???「でもでも~…あっ!この水槽の中に入ってる星型のこれ、おせんべみたいで美味しそうかも!!」スーッ…





上条「………触るなッ!!」ドンッ!!

???「ふぇっ!?」 ビクゥッ!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「それを食った瞬間…てめーの顔面に拳が叩き込まれる事になるぜ…」

???(う…ウソとは言ってない顔だ…!この人にはやるといったらやる…スゴ味があるッ!) グググ…

上条「分かったか…?」

???「そっ…そんなことしないんだよ!ところでこの子(ヒトデ)の名前はなんていうのかな!?」 ワタワタ

上条「スタープラチナだ」

???「えっ」



上条「……」

???「…え、えーっと」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「…スタープラチナだ」

???「アッハイ」

???「と…ところでまだ私の名前を言ってなかったね!私の名前はインデ(ry

上条「待ちな、そのまえに自分で食った皿は自分で洗え」

???「ええー…で」

上条「…洗え」

???「マジでごめんなさいなんだよ、頼むからその目をやめてほしいかも、マジで」

…………………………………

インデックス「改めまして…私の名前はインデックス(禁書目録)なんだよ!ご馳走してくれて感謝してるかも!」 ニコッ!

上条「用が済んだら消えな」 ゴロン

イン「ええー…身も蓋もないんだよ…」

上条「おれにそんなキラキラネームの知り合いはいねえ…」

イン「ねーねー!!もっと私の話聞いてよー!ハッピーうれぴーよろピクねー!!」


上条「……」


イン「ハッピーうれぴーよろピクねー!!」


上条「…….」


イン「ハッピーうれぴーよろピクねー!!」


上条「……」


イン「ハッピーうれぴーよろピクねーっ!!」


上条「……」


イン(さすがに4回連続無視は精神的にキツイかも)

イン「…ところでこの服は『歩く協会』っていうんだよ」

上条(勝手に喋り始めやがった)

イン「この服にはどんな異能の力も効かないんだよ!無効化しちゃうかも!!」フンス!

上条「…ほう」

イン「せっかくだから試してみてもいいんだよ〜?」ニヨニヨ

上条「……」スッ

イン「えへへー!どっからでもかかってきなさ」



…パッキィイイイイーーーーーーンッ!!!

イン「いっ…」スッパッパァーーーz_______ッ!

上条「…ッ」

イン「あっ……あっ!ああああっ…!」プルプルプル…

上条「やれやれ…これは」

イン「うっ…うばしゃあああああああああああああああーッ!!!!!」シャアアアアアアーッ!!!








上条「……」ズビシ!

イン「あうっ!!」ベシャアッ!

…………………………

イン「うう…ひどいんだよ。裸にひん剥かれた挙句、チョップで叩き落とされるなんて…!」 ヨヨヨ…

上条「試せって言ったのはてめーだ、出来たぜ」チクチク…

イン「手先器用なんだね…精密動作性A(超スゴイ)かも」

上条「フン…適当にやっただけだ」

イン「あなたの能力って…どんな能力なの?歩く教会が無効化できないなんて…」

上条「大した能力じゃねえ、教える程でもない」

イン「女の子を裸に剥く能力?」

上条「ブッ飛ばされたいのか?」

イン「じょ…じょーだんなんだよっ!」アワワ

上条「…ところでてめえ、もうこんなとこに居ない方がいーんじゃあねーか」

イン「え…?」

上条「追われてるんだろ?そんなご大層なモン着てる上、裾が泥で汚れていた…相当必死だったみてーだな」

イン「…バレてたんだね」 フゥ

上条「おれは厄介事に関わるのはゴメンだ…警察にでも好きなとこへ行きな」

イン「…ありがとう!お世話になったんだよ!オムレツ、すごく美味しかった!さようならなんだよ~!」ガチャン !

上条「…とっとと行け」

上条(やれやれ、妙なヤツに餌付けしちまったぜ…)

………………………

スタンッ!

???「見つけたぞ…まさか見ず知らずの学生の寮に隠れていたとはね」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「それでは大人しく捕まってもらうとするか…インデックス」


…………………………………

次の日

青ピ「アバーッ!!14連敗ナンデ!?」ガクガク!

土御門「歴史は繰り返されるんだにゃー」

上条「…先に帰るぞ」


スタスタ……

上条(昨日の妙なガキシスター…どうも気掛かりだぜ、おかしなことに巻き込まれてなきゃいいが…ン?)


??「………」キョロキョロ…

上条「あそこにいるのは…」




美琴「ハッ!!…ね、ねえ!ちょっとあんたっ!!!」タタタタターッ!

上条「…またてめーかビリガキ、もう付きまとわないと約束しただろうが」

美琴「ビリガキって…ち、ちがうのよ!今日はそんなんじゃなくて…あの…その…えーと」モジモジ ///

上条「……」

美琴「今までの事を謝りにっていうか…助けてもらったお礼というか…あの」///

上条「さてはてめー…」

美琴「…へ?」






上条「惚れたのか?」

美琴「えっ…えええええええええっ!?!?ななななな何いってんのよ!!あっあんたばかじゃないのォーッ!?私がほほほほほほ惚れてるワケ…」マッカッカ !!!

上条(わかりやすいヤツだ…)

上条「ハァ…ひとつ言っとくが」

美琴「なっ!なに…?」ドキドキ

上条「おれはうっとーしい女はキライだ」

美琴「」



上条「…以上だ、他に何か?」

美琴「」パクパクパクパクパクパク

上条「陸に上がった魚みたいになってやがる…」

美琴(こ…こんな!こんなこと!残酷すぎるッ!お…おっさん!ツェペリのおっさあーーーん!)オロローン!!

上条(…やれやれだ、これで少しは静かになるか)スタスタ …


御坂美琴 再起不能!

みこっちゃん原作よりチョロイのは気のせいです、いいね?
1レス長すぎだろうか…短縮ラリホー!

To be cotinuedしちゃったけど2話の続きです、それではスタート!

常磐台中学、女子寮

寮監「…ム、御坂はまだ戻っていないのか?そろそろ門限だぞ…白井!帰ってきたら注意しておけよ!」スタスタ

黒子「は、はいっ!わかりましたの!」

黒子(も〜…お姉さまったらいつも門限ギリギリ!必死にごまかすこっちの身にもなってほしいですの…)ハァ

…ガチャッ

黒子「…あら?」

美琴「………………」フラ…フラ…

黒子「あらあらあらあら!!お姉さまおかえりなさいませ!まったく…いつもなんでこんなにギリギリで!」クドクド…

美琴「…………」パタン…

黒子「あれ?」

美琴「…ア……ワタシ………フラレ……アバ…アバ…」ブツブツ…

黒子(あ…あからさまに様子がおかしいですのッ!!)

黒子「おっ、お姉さまっ!どうなされましたの!?レクイエムに魂を抜かれたのですか!?」ユサユサ!

美琴「………………………黒子」

黒子「お姉さま!?」





美琴「私…ヤマトナデシコになるわ!」キッ!

黒子「は?」

学生寮

上条「犬×3、植木鉢×2、ビリガキ×1…ちと多いな、こんな日はとっとと寝るに限るぜ」

上条「…ン?」

掃除ロボ「ヴゥイーンヴゥイーン…」

上条(何だ?不法投棄でもされたのか…ますます寝たくなったぜ)

上条「…ム?」

上条(あそこにあるのはゴミ袋か…?いや、ゴミ袋にしては…)

???「………ううっ……」ブルッ

上条「…違うッ!あそこに倒れているのは!!」ダッ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

インデックス「あ…うう……ぐっ…」ドク…ドク

上条「オイ!しっかりしろ…何があった!?」

イン「はぁ…はぁ…」

上条 (背中から大量の出血…こいつはやべーぜ、今すぐにでも病院につれてかなきゃならん)

イン「………に」

上条「待ってろ、今救急車を…」

イン「に……げ……て…!」ガクガク…

上条「『逃げろ』…だと?」





???「驚いたよ…まさか歩く協会が機能してないなんてね」 カツ…カツ…

上条「てめーが….やったのか」

ステイル「いかにも!僕の名はステイル・マグヌス…その子を回収しに来たってわけだ」 フン

上条「……」

ステイル「しかし本当に驚いた…なるべくなら傷つけずに回収するつもりだったんだが…まぁいい、その子を渡してもらおうか?」

上条「…なるほど、コイツは結構な重要人物らしいな」

イン「………うぅ」ドグドグ…

ステイル「君には推し量れない程のね、さあ!分かったら早く…」




上条「断る」

ステイル「…何だと?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「このキズは…背中にある、つまり逃げるコイツを卑怯にも後ろから狙ったという事だ…」

ステイル「…フン、それがどうかしたのかい?」

上条「…ますますコイツはてめーには渡せねえ」

ステイル「馬鹿な事を!見逃してやろうと思ったんだが…」ボウッ…!

上条「ブチのめす…!話はそれからだ」ギン!

ステイル「…ッ!!」ズリッ!

ステイル(何という凄み…!本当にただの学生か!?しかし…!)

ステイル「あーあーあー…やれやれやれやれだ!!雑魚程粋がるものだねえ!」 グッ!

ステイル(何があろうと…インデックスを取り戻すッ!)

ステイル「食らえ!一発で黒焦げになるがいいッ!!」ゴオオオオオオーッ!!

上条「炎か…オラァッ!」ボヒュウウウッ!!

ステイル「なっ…!炎が拳でかき消されただと!?」

上条「フン…こんなチンケな火じゃ暖も取れないくらいだぜ」コキコキ…

ステイル(くっ…!この町の学生は皆妙な力を持っていると聞いたが、なんだこの能力は?)

ステイル「どうやら…全力で燃やし尽くした方がいいみたいだねッ!イノケンティウス!焼き尽くせ!!」ゴオアアアアアアアアアアアアーッ!!

上条「オラァッ!」ドシッシュウウウウッ!

ステイル「ガードしろ!」

上条「ぐっ!コイツ消しても消しても再生しやがる…キリがねえぜ!」ボシュボシュボシユッ!

ステイル「ムウン!赤い荒縄ッ!(レッドバインド)」バッシュウンッ!!

上条「しまっ…グハッ!」ドシャアッ!!

ステイル「捕まえたぞ…!まさか炎をかき消されるとは驚いたが」

上条「ぐっ…!」ギギギ…!

ステイル「ふん、そのままじっくりと焼け死んでもらうとしよう…インデックスは回収させてもらうよ」

上条「ならばっ…」グググ…

ステイル「うん?」

ステイル(あれは…ライターか?何をするつもりだ?)

上条「オラァッ!」ブン!

……ウーウーウーウー!
バッシャアアアアアアアアアア!!

ステイル「ほーほー…火をつけたライターを投げてスプリンクラーを作動させたか」

上条「フゥ…フゥ」ビシャビシャ …

ステイル「しかしこのくらいの水で僕の炎が消せると思ったのかい?片腹痛いね!」ハッ!

ステイル(そしてコイツは知る由も無いだろうがイノケンティウスの維持のため貼ってあるルーン(札)もラミネート加工済み!防水対策はしてあるんでね…!)

ステイル「ンッンー…残念だったね、もう打つ手なしってところだ…そのままドロドロのシチューとなるがいいッ!!」

上条「いや…」 ニヤリ

ステイル「…ん?」

上条「これが…これがいーんだぜ?この状況が!!」 バシバシバシッ!!

ステイル(レッドバインドを掴んで消した…やはりあの右手に何かがある…だがッ!)

上条「ハァァァァ…」ダダダダダダ!

ステイル「君が絶対不利ってことは変わりはないんだぜーッ!!突っ込んでくるか!」ゴオオオオオオオ !!

ドドドドドドドドドドドドドドドド


ステイル「無駄だよ無駄ァ!すぐに再生すると……」

上条「フンッ!」ダダダダダダダダダ!

ステイル「なっ…何ィイイイイイイ!?イノケンティウスの中を突っ切ってきただとォーッ!!」

上条「…ッ!」ダンッ!

ステイル(し、しまった!目の前に!!)

上条「……オラァーッ!」ドゴドゴッ!

ステイル「グブウッ!!」ボゴオッ!!

上条「チッ…一着しかない制服がずぶ濡れになっちまった」

ステイル(そ….うか…水は炎の中を突っ切るため…!)

上条「一瞬でも懐に入れればあとは内側から消せるんでな…さて」 ガシッ!

ステイル「うっ…うっ!」グググ…





上条「…オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

ステイル「ぐがぁああああああっ!!!」ドッゴォオオオオオオン!

ステイル(そんな…バカな…この男…!)

ステイル「…あぐッ!」ズッシャア!

上条「やれやれ…火事の中から脱出した経験が役に立ったぜ」

ステイル「………」ガクッ

ドォーーーz______ン!

ステイル・マグヌス 再起不能 !

ステイル「………が…あ…」ピクピク

上条「とりあえず赤髮の事はほっといてまずはコイツを診なきゃならんぜ…」

イン「………う」ハァ…ハァ…

上条「とりあえず応急手当てはしたが、出血が止まらねえ…病院まで持つか…」


…シュインッ

イン「………被術者の生命の危険を確認」 ヒュウウウウウン…

上条「…何だと?」

イン「早急な回復を遂行します、媒体となる術者を用意してください」

上条(何だってんだ…?これは奴が使ってた妙な術と関係あるのか?)

イン『周囲の術者を確認、あなたでは媒体になりません、早急に別の術者を用意してください』

上条「とりあえずコレに従うしかねーようだな…さて、一番足がつかねーとこといえば…」

…………………………………

とあるアパート~

小萌「むにゃむにゃ…どちらさまなのですー?」ガチャ

上条「よお」

小萌「うっ、うわ!上条ちゃんどうしたんですかこんな時間に!?まさか夜這い!?そっそんな…私たちは先生と生徒…///」アタフタ

上条「落ち着け…ブシツケですまねーがそいつの指示に従ってくれ」

小萌「えっ、そいつって…うわあ!ひどい怪我なのです!一体コレは…!?」

イン「術者を確認、直ちに術式を展開します」パァアアア…

小萌「は…はわわわわわ…!」ワタタタ

上条「頼んだぜ…こっちはまた面倒事がやってきたようだしな」クル…



…スタンッ!

小萌「えっ…ええっ!?て、手前のビルから誰かが飛び降りてきましたよ!?」

上条「…おいでなすったか」



???「…ステイルが完膚なきまでやられるとは」

神裂「我が名は神裂火織…インデックスの保護者…というところです」

上条(得物は…刀か)

上条「ほーお?てめーのいう保護者ってのはガキの背中を撃つような奴のことをいうのか?」

神裂「歩く教会が機能していなかったのを見抜けなかったのは私たちの責任です…しかしどんな手を使ってでも彼女を保護しなければなりません、絶対に…!」 キッ!

上条「わりーが保護すべきアイツにそんなことを言うてめーらなんて信用できねーぜ…おれが黙って返すようなタマに見えるか?」

神裂「…いいでしょう、ここでは被害が出ます…別の場所へ」 クルッ

上条「…フン、おい!先生!」

小萌「はっ!はい!」

上条「ちょっとばかり出掛けてくる…なーに、すぐに済む」

小萌「えっ!?」

上条「頼んだぜ」スタスタ…

小萌(上条ちゃん…一体あなたは…)

ひと気のない道路~

神裂「…ここでいいでしょう」

上条「やれやれ…タイガーバームガーデンにでも連れてかれるかと思ったぜ」

神裂「御託を並べるのはそこまでです…悪いが、眠っておいてもらう!」ジャキン !

上条「いいぜ…かかってきな」クイッ

神裂「…フゥー」スチャッ…

上条(しかし奴の得物にしては間合いが離れ過ぎている、何のつもりだ…)

神裂「………!」ギン!

上条「やべーぜ…!何かくるッ!!」

神裂「…七閃ッ!!」ヒュウンッ!!!

上条「…ッ!?」スタンッ!

ズパッ…ズズズズ…ズゥン

上条(信号機が切れやがった…今何を飛ばしてきた…?)

神裂(まさか今のを躱すとは…だが!)

神裂「…次は外しません!食らえ、七閃ッ!」ヒュンヒュン!!

上条「ぐっ…!」スタッ!ダンッ!!

神裂「さぁ!どこまで避ける元気がありますか!?」ズガッ!ズガガガガガッ!!

上条「…ッ」ズサアッ !!

神裂(スタミナ切れで止まるときがあるはず…そこを狙うッ!)

上条「ぐっ!」ヨロッ…

神裂「…そこだ!食らいなさい!!」ビュゥン!!

神裂(このタイミング…避けることは不可能!)

上条「……」

ビュウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!




上条「なるほど…『観え』たぜ」


神裂「…えっ?」

上条「…フッ」スッ


ズガガガガアッ!!

神裂「ばっ…馬鹿な!あんな小さな動作で七閃を躱した!?」

上条「どーやら細いワイヤーみてーなものを飛ばしてきてたみてーだな?軌跡を見抜くのはちと苦労したが」

神裂「しっ、七閃!!」ヒュンヒュンヒュンヒュン!

上条「無駄だぜ…観えてんなら当たりゃしねぇよ」サッ!スタッ!

神裂(こ…こんなに早く動いてるワイヤーを補足することができるなんて!人間技じゃあないッ!!)

上条「避け続けるのは性に合わないんでな、こちらも攻めさせてもらうぜ…!」 ダッ!

神裂「…ッ!!!」

上条「オラァアッ!」ドゴッ!

神裂「ぐっ!!」ゴギン

上条「もう一発…!」

神裂「…シャアッ!!」ブン!!

上条「くっ…」スタッ!

神裂「はぁ…はぁ…」

神裂(なんと重い…拳ッ!)

上条「遂に直接斬ってきやがったか、余裕が無くなってきちまったみてーだな…そろそろ限界ってとこか、ン?」

神裂「………ぐっ!!」ギリィッ…!

上条「来な、やっつけてやるぜ」




神裂「調子にのってんじゃねーぞ……このチンボコ野郎ッッッッッ!!!」ガルッ!!

注)彼女は聖人です
それではラリホー!

俺たちのプリエステスがこんなに下品なワケがない、それではスタート!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

神裂「てめーに…てめーにあの子の何が分かるッ!!あの子を救えるのは私たちしかいねぇんだよ!!」

上条「やれやれ…何だか言葉遣いが下品になってきてないか?」

神裂「黙れ!!貴様はここで…斬るッ!!」ジャキッ!

上条「…ファイナルラウンドだ」


上条(しかしおかしいぜ、さっきの殴りで骨がへし折れると思ったが少し浅い…ヒビが入った感触はあったが肉体強化でもしているのか?)

神裂「ハァァァァーッ!!」 ダッ!

上条「来い…!」

ガギンガギィンッ!!ギャギッ!!


上条「オラッ!!オラオラァ!」

神裂(聖人の身体能力についてくるとは!しかも刀の横を拳で突いて弾くなんて…やはり化け物!しかし…)ギラ …

神裂「…シッ!」ダンッ!

上条「…ッ!急に間合いを…」

神裂「ハァッ!」シュン!

上条「ぐっ!!…オラオラッ!!」ドゴドゴ !

神裂「ごはっ!!」ドシャアッ!

上条「あけすけに距離を詰めてきてもミエミエだぜ…むしろリターンの方がデカかったんじゃねーか?」

神裂「ぐうっ……まだまだ!!」ズサァ !

上条(何のつもりだ?こっちは額を軽く切られただけ…代わりにアイツは重いのを2発も食らってやがる) タラ…

神裂(どんな汚い手を使ってでも…彼女を取り戻すッ!)


ガンガン!ガキィン!ゴッガッ!

上条「ぐ…!」

神裂(…きましたか)

上条(まさか…コイツが狙いか!)

神裂「…動きが鈍ってきたようですね」

上条(チクショウ…目に血が入って視界が霞むッ!)

神裂「隙だらけです…ハァッ!」ブウン !

上条「うぐゥッ!!」ドゴン!

神裂「ここまでです…これで決める!!」

上条「…はぁ、うぐっ!」ゼエゼエ …

神裂(彼は倒れている!それに一時的に目が見えていない!)

神裂「彼女を救うなら…私は修羅にでもなってやる!!」

上条「…ッ」

神裂「これで終わりだぁーーーッ!」ブゥウウウウウン!!






上条「………………オラァッッ!!」ガッギィイイイイイイイン!!!

神裂「…………な!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「……」ギリギリ…!

神裂「ば…か…な!私の全力の一撃を!拳で挟んで止めただと!?」

上条「オラッ!」グルン!

神裂「…しっ、しまった!」

神裂(刀が取り落とされ…!)

上条「武装解除だ…!オラオラオラオラーッ!!」ドゴドゴドゴドゴォッ!!

神裂「ぐがっ!?うぐぅううううッ!」ドグシャア!!

上条「フー…身体能力が強化されてても弱点は常人と変わらねーようだな?」

神裂「ぐぁ…がふっ……」コヒューコヒュー …

神裂(駄目だっ…この位置に食らったら!息ができないッ!)

上条「さてと…」スタスタ…

神裂(…頼む!動いてくださいッ!私の身体!!あと少し…あと少しだけでもッ!)

神裂(だ…めだ…動けない…ごめんなさい……インデックス……)



上条「……」

神裂「………え?」

神裂(わ…私を見逃すつもりか…!?)

上条「制服がビシャビシャでボロボロだ…買い換えなきゃならねえぜ」

神裂「…げほっごほっ!なぜっ…ごほっ!トドメを刺さないのですッ!!」

上条「……あんな悲痛な目で斬りかかられたせいだ、ブチのめす気がおきねえ」

神裂「!!」

上条「しかも刀の切っ先もブレていた…動揺しすぎだぜ」

神裂「そんな…私はッ!私は…覚悟したはずなのに…」ポロ…

上条「必死に言い聞かせてたみてーだが自分でも納得できないところでもあるのか?余計なお節介だったかな…」


神裂「うう、ぐすっ…私は…!」ポロポロポロポロ …

上条「…やれやれだぜ」

神裂「ひとつ…ひとつ教えてください」 グス

上条「ン?」

神裂「なぜ…最後の斬撃が見えたのです?目が眩んでいたはずなのに…」




上条「…見えてなんかなかった」

神裂「…えっ!?」

上条「見えてなんかなかった、ただ拳を振らなきゃならん…そう感じただけだ」

神裂(まさか…!まさかこの男!『凄み』であの攻撃を察知したとでもいうのですか…!?そんな…)

神裂「…ふふふ」

上条「…フン」 スタ…スタ…

神裂「負けです…私の、完全敗北です……」


バァーーーz________ン!

上承さんが神崎さんをスルーするときに擬音をつけ忘れた!ケジメ!

小萌のアパート

小萌「かっ、上条ちゃん!?そのキズはどうしたのです!?」

上条「気にしなくていーぜ…それよりアイツはどうなった?」

小萌「あ…あの子なら指示に従って動いたら、不思議なんですが傷が閉じてしまいました…!何がどうなっているのか…」

インデックス「………」スゥ…スゥ…

上条「…そうか、そいつは何よりだ」

小萌「それと…なにやらあの怖いお兄さんが上条ちゃんに用があると言って上がり込んでるんですが… 」チラリ

上条「何だと?」

ステイル「…やあ、お邪魔してるよ」

上条「てめえは…」

ステイル「その様子だと神裂もやられてしまったようだな…信じられないね、聖人を倒すなんて…」

神裂「申しわけないです…ステイル」ツカツカ…

ステイル「気にするな、ボコボコにされたのは僕も同じだ」

小萌「わわっ!さっきのナイスバディなお姉さん!?(しかも痴女みたいなカッコ!)」

神裂「あなたがインデックスを救ってくれたんですね…ありがとうございました」ペコリ

ステイル「僕からも礼を言う、すまなかったね」

小萌「え?え?私は何が何だか…」ワタワタ

上条「保護者が集まったようだな…それじゃあ、洗いざらい喋ってもらおうか?」

…………………………

小萌「完全記憶能力…!?この子にそんな力が…」

上条「にわかには信じられねーな」

ステイル「この街の学生も常識はずれの力を持っている…不思議なことじゃないさ」

神裂「でも、大量の記憶にはこの子の脳は耐えられません…そのために記憶のリセットが必要なのです」

小萌「それじゃあ…もう何回も…?」

神裂「ええ…」

ステイル「彼女とどんなに思い出を作ってもその記憶はいずれ消えてしまう…だが!僕らは彼女を救いたかった…!そのためなら非情にもなれると信じていたんだ…」

上条「水を指すようだが…記憶のせいで脳がパンク、あまり論理的じゃねーな」

神裂「えっ?」

ステイル「何だと…?」

小萌「わっ、私も聞いたことがあるんですが…外国の完全記憶能力者で、普通に長生きしているケースもあるらしいです!」

ステイル「そんな!上からはそうでもしないと彼女が死んでしまうと…」ガタッ!

神裂「まさか私たちが騙されていたとでも言うのですか!!」

上条「ま、それは専門家に聞かないとわからねーな…おや?てめーらの大切なヤツも何か言いたいことがあるみたいだぜ」

インデックス「…みんな」 ムクリ

ステイル「…!」

神裂「…起きていたのですね」

ステイル「…すまない!僕はきみのためだと思って、ずっと…」

神裂「ステイル…」

イン「…ううん、もういいの」

ステイル「!!」

神裂「えっ…?」

イン「さっきの話聞いてたんだよ、二人には私のためにとっても悲しい思いをさせちゃったんだね…ごめんなさい」

神裂「やめてください!私たちはあなたに酷いことを…記憶を…!」

ステイル「そんなことを言われる資格は僕にはない…!君を傷つけてしまった!」

イン「だからもういいの!私は今、生きてるんだよ?」

上条「………」

イン「それに…わたしたちは元々友達だったんだよね?」

神裂「イン…デックス…」

ステイル「僕は….僕は…」

イン「友達なんだよ!仲直りするのは当然かも!!ほーら握手握手!!」ギュッ !

ステイル「すまない…すまないインデックス…!」ボロッ…

神裂「ごめんなさい…本当に…ごめんなさい…」ポロポロ …

小萌「…ぐすっ」ズズッ

上条「やれやれ、こーいう雰囲気はニガテだぜ…」



To be continued…

第3話

「おれが裁く!!」

病院

カエル医者「…やはり記憶によるパンクは医学的に考えてもありえない、それに人間の脳はそれほど弱くできていないよ」

神裂「そ、それじゃあ!記憶消去が必要ってことは…!」

ステイル「…僕たちがやってきたのは全部無駄だったってことなのかッ!?」バンッ!

カエル医者「恐らく嘘を吹き込まれたようだね」

神裂「そ…そんな!」

上条「……」

神裂「私は、なんのために…」ペタリ

ステイル「クソッ!!…くそっ…!」ギリイッ…!

インデックス「かおり…ステイル…」

上条「…ハァー」

上条「これは余計なお節介かもしれねーが…」

神裂「…え?」

上条「おれは説教ってやつが大キライだ…するのもされるのもな、てめーの考えを押し付けられるなんてヘドがでるぜ」

ステイル「なにを…言って」

上条「だがな、そこで悔しがってて何になる?」

ステイル「…!」

神裂「それは…」

上条「てめーらはあきらめたわけじゃねーんだろ?コイツを救うことを」

イン「とーま…!」

ステイル「…勿論だ!」

神裂「…私もです!」

上条「チッ…結局説教になっちまった…『絶望してる暇があったら行動しろ』それだけだ」

神裂「上条…当麻…」

ステイル「…君に言われなくとも!インデックス、本当の…本当の意味で!
君を救ってみせる!!」 グッ!

神裂「はい…その通りです!私たちが絶対にッ!!」 キッ!

上条「やれやれ…いい顔になったじゃねーか?おれも手を貸すぜ」 フッ

イン「みんな…とうまっ…!」グスッ

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ステイル「おそらくインデックスには監視のため何かしらの術がかけられているッ!!」

神裂「まずはそれを取り除く!!ステイル!上条当麻!インデックス!用意はいいですか!?」

ステイル「ああ!当然だ!!」

インデックス「準備万端かも!」

上条「うん」

神裂「良しッ!では…」


「「「「行くぞ!」」」」

バーーーーz__________ン!



カエル医者「うん、病院内では静かにしてほしいね?」

正月休みは実際暇なので決断的更新速度!
このSSは初見に優しく健全だ、スゴイ!
それラリ

昨日のガキ使未公開シーンのジミー大西で親父と死ぬほど笑ったんや…
それではスタート!

~上条家~

ステイル「……」ジロジロ

上条「……」ジロジロ

神裂「……」ジロジロ

イン「…そんなに見られるとこわいかも」

ステイル「おかしい…!おそらくこのタイプの魔術にはルーン、首輪の役割をするマークがあるはずなのに…」

神裂「くまなく探していますがそれらしきものは…」

上条「…いや、まだ探していないところがあるぜ」

ステイル「何!?」

神裂「どこなんです!?」

上条「恐らく自分自身じゃ見えねーところ、『穴』の中…そこにあるハズだ」


神裂「見えないところ…穴!?まっ、まさか!?絶対に駄目です!!そんな恥ずかしい場所ッッッ!!」///

イン「うぅ…優しくしてほしいんだよ」///

ステイル「何だとォーーーーーーッ!?今すぐインデックスから離れろ上条当麻ァーーーーーーーッ!」 ガッタァーン!

上条「…バカかてめーらは、おれが言ってるのは『口の中』ってことだ」

ステイル「く、口の中…!?」

神裂「なっ成る程!そこなら見つからないですね!!私もそう思ってました!」ウンウン!

イン(ウソだな)


上条「……おい、口をあけろ、噛むなよ」

イン「んがー」パカー

ステイル「こっ…これは!」

神裂「ルーンの紋章!」

上条「おやおや…?ビンゴってとこだな」

イン「へーへーほーまー?みひゅへたにょー?(ねーねーとうま?見つけたの?)」

上条「ツバとばすな…てめーの喉の奥だ」

イン「お…おー!にょーっ!!(オ…オー!ノォーッ!!)」


ステイル「よし…!見つかったならやることは一つ!」

神裂「上条当麻!早く術式を消して…」

上条「待ちな」

ステイル「…何だ?」

神裂「どうしたのです…?」

上条「コイツがケガをしたとき、なんやら妙な口調で喋っていた…恐らく意識がなかったみてーだ」

ステイル「自動的に被術者の生命を維持する魔術か…!」

神裂「そんなものがインデックスに!?」

上条「しかもコイツ自身のためというよりも、まるで監視対象が死ぬと困る…そんな考えをもってるヤツが監視カメラを消されると思ったらどーなると思う?」

イン「そ…それって」

ステイル「まさか防衛魔術でも仕掛けてあるということか!?」

上条「魔術だかなんだか知らんがその可能性は高いだろうな…それに」

神裂「それに?」

上条「この妙な術を解いたら、てめーらのいう『上』ってやつに歯向かうことになるんだぜ、それでもいいのか?」

ステイル「……」

神裂「…後悔はありません」

イン「!」

神裂「私は彼女に救ってもらった…本当の意味で!こんどはこちらが救う番です…!」

ステイル「…なにより彼女は大切な『友人』だ!上のことなど関係ない…これから行う行動に一切の後悔は無いッ!!」

イン「うんっ…うんっ!」グスッ

上条「…グッド、いくぜ…てめーらも構えてろ」

ステイル「ああ!」ゴウウウ…!

神裂「準備はできています!」ジャキン !

イン「みんな、気をつけて…」アグ

上条「………」スッ…

上条(ここか…もう少しで)

イン「……ッ!!」ビクンッ!

バヂィイイイイイイン!!

上条「ぐっ!?」

神裂「やはり来ましたか…」

イン「………術式への干渉を確認、攻撃者を排除します」

上条「くるぞ…!」

…ドババババババババババッ!!

ステイル「何という数の光弾だ!」

神裂「すべて…撃ち落としますッ!!」ギン!

ドガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!

神裂「ハァッ!ぜぁっ!」ヂュインヂュィン!

上条「オラッ!オラオラオラァッ!!」パキパキパキィン!

ステイル「これは…!これはまさか!『ヨハネのペン』か!?」ボスボス !

上条「オラァッ!なんだそいつは!?」 パキンッ!

神裂「10万3000冊の知識から敵の戦術を解析し…最適な対抗手段を持って対象を破壊する最高レベルの魔術!まさかこんなものが彼女に…!」

自動書記「…排除可能対象を発見、優先攻撃対象を変更します」ドシュウウウ!!

ステイル「しまった!!狙いは………うぐあッ!!」ボゴオッ!!

上条「….オイ!」

神裂「ステイルッ!!」

ステイル「…ぐあ…!」グググ…!

神裂「くっ!今助けに…」

ステイル「ダメだ…神裂!余所見しては…!!」

ドシュウウウッ!!

神裂「しまっ…!あうっ!!」ボギャアッ!

上条「ッ!!」

自動書記「三人のうち二人の戦闘不能を確認…残りの対象を排除します」

上条「クソッ…てめーら平気か!?」

神裂「平気…です!これしきのことで!!」グググ…

ステイル「…まだまだだッ!!上条当麻!僕らが援護する!!彼女のもとへ!!」ヨロ…

上条「…分かった、いくぜ!」ダッ!!

自動書記「…戦闘状況を修正…突撃中の対象の排除を最優先にします」シュイーン …

ドパパパパパパパパパパパッ!!

神裂「ハァーーーーーッ…唯閃ッ!!!」シュバァアアアアーッ!!

ステイル「焼き尽くせッ!イノケンティウス!!!」ゴォオオオオオオオン!!

上条「オラオラオラオラオラァ!!」パキパキパキィン!

自動書記「警告…攻撃対象が接近中、対応を…」

上条「…今だ!」ダンッ!

神裂「やっ…やった!!」

ステイル「もう少しで手が届………」



…ヒュバァッ!!

神裂「!?」

ブシュウッ!!

上条「なんだ……と?」ガグッ…!

上条(後ろにあった…姿見に…!)

ステイル「魔術の光弾を反射させたのかッ!?」

自動書記「対応を完了…行動不能の対象に攻撃を継続します」 ギュイイイイッ…!

上条「ぐっ…!」

ステイル「ま…まずいッ!身を守れ!上条!」

…シュドバババババババババババ!!!

上条「こ、このパワー…!」ガガガガガガガガッ!!

神裂「上条当麻ーーーーッ!!」





上条「…うぐっ!!」ボッゴォアアアアアアーッ!!!

ステイル「が…ガードが弾き飛ばされた!?」


ドサァッ!!

上条「……………」 ドグッ…ドグ……

自動書記「対象の一体の完全排除を確認、残像戦力少数」

ステイル「そ…そんな…がはっ!」ダン!

ステイル(くそっ…魔術の酷使とダメージでもう身体が動か…ない)ハーハー …

神裂(だめです…!私も、もう…)ガグン !

自動書記「情報を修正…残り二体の自壊を確認、対象三体を消去します」シュイイイイイイン…

ステイル「ここまで…ここまできたのにッ…!」

神裂「眼を…眼を、覚まして下さい!上条当麻…上条当麻ぁっっっっ!!!」





……………………………………

うわぁ!こっちによるな!

ううう…


あっちいけ!!不幸がうつるだろ!!

ううう…


かみじょうくんと遊んじゃだめっておかあさんが…

ううう…


あの子包丁で刺されたんですって!!やっぱりマトモじゃないわ!!

ううう…ぼくは…ぼくは… !

どうしたんだ当麻?一緒にキャッチボールでもしないか!?悩みがあるならとうさんに言ってみろ!

ウフフ、当麻さん…今日は当麻さんが大好きなカレーよ

とうさん…かあさん…ぼくは


なぜだ…なぜ熱が下がらないんだ!もう二週間も経っているのに!!

お医者さんも原因不明と…ああ、当麻さん…

今は…今は当麻を見守るしかない…





…………………………ぼくは

ぜんぶぜんぶこの右手のせいだ…………

神さまがあたえたさいあくの不幸…………

この手のせいでぼくはいつもひとりぼっち……………

おとうさんにもおかあさんにもめいわくばかりかけて……………

ぼくは生きてちゃいけないのか……?



…………おかしくないか?

なんでぼくがこんな思いをしなくちゃならないんだ?

なんでだ…なんでだ?なんでだッ!!これはぼくの人生だッ!!この右手ごときにブチ壊されてたまるか!!ちくしょうちくしょうちくしょう!!!

右手の引き寄せる不幸…こんなチンケなことにぼくは負けたりしない!!

そんなくだらない幻想ぼくが…!ぼくが…!

…このおれがッ!!

「『左手』でブチのめしてやるッ!!!」








上条「………」ピクッ…

自動書記「充填完了…『聖ジョージの聖域』を発動します」キィイイイイイン………

ステイル「もはや…これまでか」

神裂「う……うううう…」



ザッ…ザッ…ザッ…

ステイル「…なっ!?」

神裂「………!!まさか…まさか!そんなことって………!」




ドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「すまんな…チト…寝てたぜ」ググググ…


自動書記「…!?」

ステイル「上条…当麻ッ!!!」

上条「フゥー…………」ドクドク …

神裂(ひどいケガと出血…立っているのもやっとのはず!彼は…なぜこんなにも…)

自動書記「…対象の再起を確認、予定範囲外です、ただちに対処法を検索………『竜王の殺息』を行使します」

上条「……」

ステイル「ドッ…ドラゴンブレスだとッ!?まずい!!」

神裂(竜王の殺息!?聖ジョージの聖域から発生した空間の亀裂から放たれる巨大な光の柱…いくら上条当麻といえどあの右手の能力だけでは立ち向かえない!)

神裂「だめですッ!せめて…逃げてください!!上条当麻ッ!!」

シュイイイイイイイイイン

自動書記「構築を完了、発動しま」



上条「…オイ」

上条「この上条当麻は…いわゆる不良のレッテルを貼られている」

自動書記「…?」

上条「ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだ病院から出てこれねえヤツもいる…イバルだけで能なしなんで、気合を入れてやった教師はもう2度と学校へ来ねえ」

ステイル「何を…」

上条「…だがな」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「てめーにいっても分からねーと思うが…こんなおれにもはき気のする「悪」はわかる!!「悪」とは、身勝手な目的のためだけに弱者をふみつけるやつのことだ!!」

神裂「!!」

上条「ましてや子供を!!あ~ん?てめえがやったのはそれだ!おめーの力は、被害者自身にも、どんな奴の手にも負えねえ…だから」ザンッ

自動書記「…充填完了、『竜王の殺息』を直ちに行使します!」


…シュッバァアアアアアアアアアア!!!


上条「おれが裁く!!」ピシッ !

シュゴバァアアアアアアアアア!!!

上条「………」スウッ…


ステイル「まさか…両手で!?止めろ!左半身が吹き飛ぶぞォーーーッ!」

自動書記「左右のブレ、0%…目標を完全に破壊でき」




上条「………オラァーーーーッ!!!」ゴッ!


…………パッキィイイイイイイイイン!!!


ステイル「何…だと!?」

神裂「左…手ッ!!」

自動書記「……!?」

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ !!

ステイル「なんと…いう事だ…!」

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオ!オララララララッ!!裁くのはッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!

自動書記「ど…ドラゴンブレス!対象を破壊……」

…ギュバッ!!



上条「おれの拳だーーーーッ!!」ボッゴォーーーーz__________ン!!

ステイル「ドラゴンブレスを…拳のラッシュで!!」

神裂「すべて…打ち消した!?」

自動書記「竜王の殺息…消滅、理解の範疇を超えています、理解不能…理解不能…!理解不能理解不能理解不能理解不能!!!」

上条「…よお」ズイッ

自動書記「あっ」

…パキィン

自動書記「あっ…あっ…」


スゥウウウウウウ…

インデックス「あっ…あっ…とうま…?みんな…?」

上条「やれやれだ…戻ってこれたみてーだな……ぐっ!」ガクッ !

神裂(信じられない…!ドラゴンブレスを打ち消す程の力が彼に!!)

ステイル(…やったぞ!これですべてが終わ………)

…ハラリ

神裂(え…?二人の頭上に…一枚の羽が…)

ステイル(…まさか!アレはドラゴンブレスの残滓か!?だとしたら!!)


イン「…………うっ」カクン…

ステイル「…駄目だ!!上だ!上条当麻ーーーーーーーッ!!!!!!」

上条「……………」




………………………………………………

……………………………………

インデックス「…はっ!」ガバッ!

カエル医者「やあおはよう、目が覚めたみたいだね?」

イン「…ここは?」

カエル医者「病院だよ、話によると一度元の意識が戻った後、気絶してしまったそうだ」

イン「………」

カエル「安心していい、ケガもないし脳にも損傷は無かったよ」

イン「…そうだ!みんな、みんなは!?とうまたちはどうなったの!?」

カエル医者「…あっちの病室だよ」

イン「….みんな!とうまーっ!」タタタ !

ガラッ!

イン「はぁ…はぁ…」

ステイル「ム…?インデックス!目が覚めたのか!」

神裂「よかった…心配しましたよ?」

イン「かおり…ステイル、無事だったんだね!!…あれ、とうまは?」

ステイル「彼は…」

神裂「…ベッドの上です」




イン「とう…ま……?」

上条「……………… 」クルッ…

イン「こんなひどいけが…ごめんねとうま!私のせいで…」

上条「………」

イン「…とうま?どうしたの?」






上条「誰だ?てめーは」

イン「…え?わたしなんだよ…インデックスなんだよ!!」

上条「………」

イン「そんな…まさか!魔術の影響で記憶が!?」

ステイル「……」グッ…

神裂「……」プルプル …

イン「そんな!そんなのってひどいよ!わたしのわたしのせいでうぅぅぅ…うわああああ!!」ボロボロ …

上条「しらねーな…」

イン「うっ…うううっ…!」グスグス…







上条「おれの知ってるヤツは…もっと笑顔で飯に意地汚いうっとおしいガキだったはずだが?」

イン「……………!!!」

ステイル「…くっ!ふふふっ!」

神裂「上条当麻…あなたも性格が悪いですね、ふふふ…」


イン「とうま…!覚えていてくれたんだね!!とうま!とうまーーーッ!!うわあああああああん!!」ダキッ !

上条「うっとおしい…ケガ人にひっつくんじゃねーぜ」

イン「とうまぁ…とうまぁーー!!」グリグリ !

神裂「改めて…上条当麻、今回は本当にありがとうございました!なんとお礼したらいいか…」

ステイル「………」

上条「よくよく考えたらおれは巻き込まれただけじゃねーか…自分の境遇にビックリだぜ」

神裂「…本当に、本当にすみません!私たちもあなたにお詫びしなければ…!」

上条「詫びはいい…そんなことより」

神裂「えっ?」

上条「この責任とってくれんだろーな?ン?」ズィッ

神裂(…まさか!?)

神裂「だっダメです!上条当麻!!あなたは恩人ですが…身体を捧げるなんて!か、仮にも私は『性』人で…!」//////

上条「…何いってんだ、おれが言ってんのは病院代と制服代のことだぜ」

神裂「へっ?」キョトン

神裂「…はっ、はい!!それはもちろん!!私もそのつもりでした…はい…」シュン …

上条(…やれやれ、コイツもか!!)

ステイル「すまないね…神裂は禁欲生活のせいで若干だが貞操観念がバカになっているんだ」

神裂「あ゛っ゛?゛」ギロ!

イン「聖人失格かも」

神裂「」

上条(ただの露出狂女じゃなかったのか…)

ステイル「あと一つ…ぼくから最後の頼みがある」

上条「何だ?」

ステイル「この先…インデックスを君の元で保護して欲しいんだ…!」

イン「…えっ!?わたしがとうまと暮らすってこと!?」

ステイル「今回の件で上にはいつも以上に目をつけられてしまうだろう…だがこの学園都市なら奴らもそうそう干渉することはできない…それに」

上条「….それに?」

ステイル「インデックスを護ることができるのは君しかいない!!今回の戦いでそう思ったんだ…」

イン「…ステイル」

上条「…こんな不幸のオンパレードな男にガキを預けるってのか?」

ステイル「図々しい頼みだとは分かっている…!だが彼女のためなんだ!頼む!!」ガバッ

神裂(ステイルが他人に頭を下げるなんて…!)

上条「…やれやれ、大怪我して制服をボロボロにされたあげくゴクツブシが増えるってのか」

イン「」ガーン

ステイル「……」

上条「……ハァー、コイツの生活費はてめーらが払えよ…」

イン「と、とうま!!」

ステイル「すまない…!感謝する!!」

神裂(ふふふ…変わりましたね、ステイル…)

神裂「最後に…最後に聞かせて下さい!今更になってしまいますが…なぜこの子や私たちのためにここまでしてくれたのです…?」

上条「理由、か….」

ステイル「…上条」

インデックス「とーま…」





上条「さあな、そこんとこだが…おれにもようわからん」


ドォーーーz________ン!!

数日後

イン「ふんふんふーん!とうまとおっかいものー!!」スキップスキップ !

上条「はしゃぐな、こけるぞ」

イン「だってとうまが作ってくれた服ってとっても可愛いんだもん!テンション上がらずにはいられないかも!!」ランラン !

上条「あの修道服だと目立ってしかたがねえ…それに雑誌を見てテキトーに作っただけだ」

イン「それにしてもびっくりしたんだよ!まさかとうまは左手にも同じ能力があるなんて…片手だけじゃなかったの?」

上条「…コイツはおれがガキのころに高熱をだしてブッ倒れて、目が覚めたときにはこの力が左手にもあった…何のせいかサッパリわからねーが」

イン「へぇ~」

上条「ま、コイツのおかげで腐ってたガキのころとはオサラバできたんでな…その点については感謝してるぜ」

イン「なるほど…その左手にとうまは『立ち向かう意思』をもらったってわけなんだね!」

上条「そんなご大層なモンじゃねえ、つーかおれはガキ相手に何の話をしてんだ…」

イン「立ち向かう…英語にするとSTAND…スタンド!」

上条「何だと?」

イン「つまりその左手はとうまの『スタンド』なんだね!」 ニヘッ!

上条「…フン、とっとと用を終わらせるぞ」スタスタ

イン「あっ!待ってよとうま!とうま、とうまーっ!!」タタタタ…



…………………………………………

学園都市、某所、某日

??「……」

???「なァ…」

??「実験まで残り一分です、準備はできましたか?」

???「…だからよォ~」

??「時間がありません、完結にお願いしますとミサカは急かします」

???「もうやめようって言ってンじゃねーッスか…女の子を殴って気持ちがいいわけねーだろ!変態じゃねーんだぜおれはよォ~…」

??「実験の停止は不可能です、それにこの時点で10025回目が終了しているはずなのに被検体のたび重なる逃走のため、第7回の実験にとどまってしまっていますとミサカは長々と説明します」

???「当たり前だ!受けてぇわけがねェだろッ!!このグレートにクレイジーな実験は勝手にてめーらが設定したンだぜェーッ!?」

??「…時間になりました、第8回実験を開始しますとミサカはスルーします」ガチャン

???「…だァーっ!ロボットかてめーらはよ!チクショウ!!」 ガリガリ!



??「……このシマウマ野郎」

???「…………アァ?」 ピクリ

??「このシマウマ野郎と言ったのですとミサカは用意しておいたセリフ…をっ…!?」ビクウッ!




ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

???「てめェー…今おれの服のことなンつったァ…?」ギン…!


To be continued…

勝った!第一部完ッ!!
続くは例の白いグレートなあの人!姫なんたらさんのところの加筆どうしよ…

第4話

「…へ?オレっすかァ?」

(これまでのあらすじ:上条とステイルは錬金術士の手練れ、アウレオルス=サンにさらわれたインデックスを助けるために三沢塾に潜入したのであった!)

上条「オラーッ!」ドッゴォッ!!

アウレオルス「グワーッ!?」ズザァアアアア!

ステイル「ゴ…ゴウランガ!わずかに動く拳で自分自身を殴って黄金錬成を破るなんて…」

上条「フー…フー…やはり、自分の拳はちと効いたがな…」

アウレオルス「あ……が……」ビクビク…

上条「動けるようになったんなら早くアイツのところに行ってやれ…」

ステイ「あっ…ああ!」 ダッ!

アウレオルス「きょ、驚愕…私の黄金錬成が破られるとはっ…!」

上条「…さて、それじゃあお仕置きタイムといくか」スタスタ…

アウレオルス「こっ…懇願ッ!何が望みだ!?金か?金ならやるっ!!」ガクガク !

上条「やれやれ、てめーのつけは…」

杉田「は、迫真!お前のことが好きだったん(ry




上条「…金では払えねーぜッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!


アウレオルス「アババババババババーッ!?!?」ドッゴォーン!!

バリィーーーーン !

ステイル「あ、落ちた…」

ヒュー…

アウレオルス「アバッ!!」ドッシャア!

掃除ロボ「…ウィーンウィーン、燃エルゴミハ月水金」ゴンゴン

掃除ロボ「ウィーンウィーン、ゴミノ分別ニゴ協力下サイ…ウィーンウィーン」ゴンゴンゴンゴン

アウレオルス「…………」ビクンビクン


アウレオルス=イザード 再起不能!


上条「…いいのかこれで?」

ステイル「まぁ…インデックスは無事だし大丈夫だろう、うん」

インデックス「うーんうーん…とうま…おやつ抜きは勘弁して欲しいんだよ…うーん…」

ステイル「悪夢を見ている…」

上条「心配して損したぜ…」

帰り道

イン「うーん、一日に食べれる卵を二つから三つにして…うーん」オブサリー

上条「ソイツ本当は起きてんじゃねーか?」

ステイル「しかしだ…君には驚かされてばかりだよ、自動書記に続けてあのアウレオルスも倒してしまうとは」

上条「圧倒的に後者はたいしたことなかったがな…」

ステイル「それにあの時…『竜王の殺息』の破片、あれが君の頭の上に落ちてきた時に何故あんなにも早く反応できたんだ?」

上条「……」

ステイル「もしあれが当たっていたら君の記憶はフッ飛んでしまっていただろうに…」

上条「…頭上から落ちてくるモンに反応するのは慣れてんだよ、色々とな…」

ステイル「?」

イン「うーん…3部アニメ二期始まる…うーん」ウーンウーン…

◆◆「アイエエエエエエエ!!リマスター版でもわたし加筆されないナンデ!?」

イン「やっぱ◆◆の出番は暗黒空間にブチまけられてこなみじんになって死んだんだよ、ナムアミダブツなんだよ」

よし…しっかり加筆してるな、いいね?
言い遅れたがたまに文章があからさまに某ニンジャ小説なのだ!!
それではラリホー

美琴「ちょっとあんた!」上条「やれやれ…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407840903/)

ついでに第一部インデックス編の原初版です、文が実際荒い!

>>147の完結って簡潔の誤字だよね。
せっかく書き直してるんだから誤字くらい訂正したらいいんじゃないかな

>>163アイエッ!?姫なんとか=サンの出番ケジメしたんで許してください!
それではスタート

数日後

上条(フゥー…今日こそまじめに学校行ったぜ)

上条「さて…アイツがまた掃除でヘマして部屋を滅茶苦茶にしてるかもしれねーな、とっとと帰るか」

上条「…ン?」

美琴「………」スタ…スタ…

上条「またアイツか…」


……………………

もう数日前


美琴「あっ!」

上条「またか」

上条(チッ…買い物の帰りに蜂会うとはついてな)



美琴「あ、あらぁ~ン!上条様ではないですのぉ!」

上条「……!?」ゾクゥ

美琴「この前は酷いことしてしまいましたのぉ…あ、改めてお詫びがしたいですわぁ~」ナヨォナヨォ …

上条(なんだ…何だ!このケツの穴にツララをつっこまれたような気分はッ!)ゾゾゾ !

美琴「で、ですからぁ~この後私とお茶でもいかがかしらぁん!?」バチコーン ☆

上条「…オイ」

美琴「なんですのぉ?」ナヨォ?





上条「…頭でも打ったのか」

美琴「」

上条「なんというか…すごくキモいぜ」

美琴「」

上条「アワレだ…いい病院を知ってるから教えてやるぜ…」

美琴「……………」ナヨォ

上条「どうした…?やはり頭が、」



美琴「ん〝あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!!

上条「!?」パキィン

美琴「ザッケンナコラー!てめーがヤマトナデシコが良いっていったんじゃねぇかオラー!恥を忍んで頑張ったんだぞオラー!やっぱり勝負だオラァアアアア!ぶっ飛ばしてやるう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!゛!゛」バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

上条「藤原竜也かてめーは…」

上条(正気に戻ったかどうか定かじゃあねえ…ここはバレないように)ソッ

美琴「…あ」

上条「なぜだ」


美琴「あ…アンタか…」

上条「おれは何かの呪いでもかかってんのか?」

美琴「…うるさいわね、私は知らないわよ…じゃあね」クルッ

上条(…ん?おかしいぜ、いつもならここで)

……………………………

美琴(勝負よ!今日こそ絶望のフチにブチこんでやるッ!)バリバリバリ!

……………………………

上条(と、くるはずなんだが…)

上条「オイ」ズイッ

美琴「ふ、ふぇっ!?いきなり顔近づけないでよ!!」ドキドキ !

上条「様子がおかしいな…なにがあった」

美琴「…それは、あっ…アンタには関係ないでしょ!あっち行ってよ!!」

上条(やれやれ…これは)





???「ドーモ、お姉様=サンとミサカは先手をとってアイサツします」

上条「…!」

美琴「あ、あんた…!」

ミサカ「そちらのでかい方は初めましてですね、ミサカはミサカと申しますとゲシュタルト崩壊気味に挨拶します」ペコリ

上条「驚いたな…まさかてめーが双子だったとは」

美琴「……」

上条(コイツら顔はそっくりだが、眼が…)

美琴「…なんでこんなところに居るのよ」

ミサカ「ミサカは実験までの間することがありません、なのでこの辺りを散歩していましたと暇人アピールをします」

上条(めんどくせえ口調だ…)

ミサカ「それと先ほどそちらの方が言った事には誤りがあります」

上条「…ン?」

ミサカ「ミサカとお姉様は双子ではありません、生物学的にいうならばクロ…」

美琴「ちょっと!!」ガシッ

ミサカ「!」

美琴「…ちょっと、こっちに来なさい…!」グググ…

ミサカ「ですが」

美琴「いいからっ!!」

ミサカ「…はい」

スタスタスタスタ…

上条(いっちまいやがった…どうやら複雑な家庭環境ってワケじゃなさそーだな)

上条「…やれやれだ」

古本屋

上条(料理が爆発するなんて漫画の中だけかと思ったが、マジで起こるとはたまげたぜ…)

上条「食中毒になってオダブツする前にアイツに料理の本を記憶させるとするか」パラパラ


ウィーン、アリガトウゴザイマシター

上条「雨か…」

ザァアアアアアアアアア…

上条(やれやれ、傘持ってきてラッキーだったな…)



ミサカ「……」シャガミー

上条「…ウソだろ?」

ミサカ「これはこれは、先程のお方とミサカは記憶から引っ張り出します」

上条「上条当麻だ…その眼と妙な喋り方、妹の方か」

ミサカ「眼でわかるのですかとミサカはあなたの観察力に感心します」

上条「こんなところで何してやがる?傘も差さずに」

ミサカ「この子のためです」

子猫「ニャーニャー」

上条「…猫か」

ミサカ「この猫は体温の低下と栄養の不足で危険な状態ですとミサカは分析します」

上条「何か食わしてやりゃあいーじゃあねーか」

ミサカ「残念ですがミサカは現金を携帯していませんとミサカはボンビーアピールをします…だから」

上条「…だから?」

ミサカ「…キラキラ」

上条「…」

ミサカ「…キラキラ」

上条「…」

ミサカ「…キラキラ」

上条「…じゃあな」スッ

ミサカ「待ってください、この子に何か食べさせて下さいとミサカは作戦をかなぐり捨てて懇願します」

上条の家

子猫「ハグハグハグ!」

イン「うわぁ~~!可愛いんだよ~~」

ミサカ「おめめキラキラ作戦が功をそうしましたとミサカは作戦成功を宣言します」

上条「まったく光ってなかったぞ」

イン「でもびっくりしたんだよ!あのとうまに突っかかってくるたんぱつが双子だったなんて…あのギャーギャーうるさいたんぱつとは違っておしとやかなんだね、クールビューティーかも!」

ミサカ「さりげにお姉様がdisられてるのをミサカはスルーします」

上条(うるせーのはてめーもだろ)

イン「…あのさー、とうま」

上条「…なんだ?」

イン「この子うちで飼いたいなー!…なんて」

上条「ほう…じゃあコイツの世話がお前にできるのか?」

イン「うんうん!!」ブンブン !

上条「それに加えて料理洗濯掃除も今まで以上にしっかりやってくれるのか…?」

イン「うんうん!とうまには家に住ませてもらってるし、それくらいギブ&テイクなんだよ!さぁ、だから猫を…」ニマァ~



上条「だが断る」

イン「ナニッ!?」


上条「この上条当麻が最も恐れる事の一つはペットがもう一匹増えて面倒が増えることだ…」

イン「そ、そんなぁ~!私はペット扱い!?あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ!!!HEEEEEEEEEEY!!」ビエーン !

ミサカ「いともたやすく行われるえげつない断られ方をされましたねとミサカは戦慄します」

イン「そんな…そんな!この子が可哀想なんだよ!…それに」エグッエグッ …

上条「……」

イン「このままじゃ…ずっとこの子は一人ぼっちなんだよ…」

子猫「ニャー?」

上条(…こいつ)

上条「ハァー……」

ミサカ「?」

上条「今まで以上に家事に気合を入れろ…それが約束だ」

イン「えっ!?やった!やったぁーっ!とうまありがとう!!今日からウチの子なんだよー!わーい!!」

子猫「ニャー!」

上条「…やれやれ」

ミサカ「あなたも結構甘いですねとミサカは萌えポイントを発見します」 ボソボソ

上条「うるせえ」

ミサカ「ところで」

イン「なぁに?」

ミサカ「この子に名前をつけるのはどうでしょうかとミサカは提案します」

イン「確かにその通りかも!よ〜し…みなでいい名前を考えるんだよ!」

上条「…ふむ」

ミサカ「了解しました」

………………………

イン「みんな準備はできた?この中で一番いいのをこの子につけてあげるんだよ!」

子猫「ニャー」

ミサカ「ミサカはもう考えてありますと自信満々に答えます」

上条「ああ」

イン「それじゃいくよ〜!せーの…」








上条「ストレイ・キャット」
ミサカ「キラー・クイーン」
イン「ダイハード・ザ・キャット・ドルチ」




イン(この二人、なんて独創的な名前を考えてるんだよ…でも!)

ミサカ(ミサカはこの2人の卓越したネーミングセンスに驚きを隠せません…!しかし…)

上条(ほう…中々やるじゃねえか…だがな)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「「「一番いいのは『わたし』『ミサカ』『おれ』のだッ!!」」」

子猫(ウソ…だろ!?コイツらマジで言ってるのか!?)


………………………………


イン「やっ…やったんだよ!名前はダイハード・ザ・キャット・ドルチに決定したんだよ!!」

子猫「ニャッ!?(驚愕)」

ミサカ「もう少しだったのに…とミサカは激しく後悔します」

上条「てめーに出し抜かれるとはな…ぬかったぜ」

子猫(ふざけんな!やめろ馬鹿!)ブンブン!

イン「わー早速喜んでくれてるんだよ~ダイハード・ザ・キャット・ドルチ!」

ミサカ「仕方ありません…良かったですね、ダイハード・ザ・キャット・ドルチ」

上条「布団の上にフンすんじゃねーぞ…ダイハード・ザ・キャット・ドルチ」

子猫(だーかーらー!)ブンブンブンブン !



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

イン「……」

ミサカ「……」

上条「……」



ダイハード・ザ・キャット・ドルチ「アッハイ」

イン「わーいわーい!とってもカッコイイぞドルチ!勇気がわいてくるほどカッコイイ!」キャッキャッキャッ!

DHTCD(どうにでもなれ)

ミサカ「これで一安心できました、ミサカはそろそろ実験時間ですので失礼します」

上条「そうか…はよいけ」

ミサカ「最後に…ありがとうございました、あなたのお陰で子猫の居場所が見つかりましたとミサカは深々と頭を下げます」ペコリ

上条「フン…礼ならもう一匹の方に言うんだな」

ミサカ「素直ではないのですね…それと」

上条「何かまだあるのか?」

ミサカ「その…なんと表現したらいいのかよくわかりませんが、あなたと話せてとても楽しかったです…とても」ギュッ…

上条「…そうか」

ミサカ「で、では失礼します、オタッシャデー!とミサカは照れ隠しのアイサツを残します」ガチャン !

上条「…妙なヤツだ」

上条(しかしあの妹の様子、ビリガキの態度と実験か…こいつはにおうぜ)

DHTCD(せめてこいつを食らってくたばれッ!)ブリブリ !

イン「GYAAAAAAA!?ダイハード・ザ・キャット・ドルチがやらかしたんだよーッ!!」

上条「喜べ…おめーの初仕事だ」

なんか漂流したのち怒り狂った飼い主の喉を噛み切りそうな名前をつけてしまった
あしたは白いアイツが登場!それラリ!

略名はDTCDなのかDHTCDなのか…
それではスタート!

学園都市、噴水広場

ワイワイガヤガヤ

スキルアウト2「くそっ…クソッ!あのオラオラ野郎にやられてからいい事がねぇッ!まったくと言っていいほど締まらねえぞ!!」

スキルアウト1(それって八つ当たりなんじゃあ…)

スキルアウト3「こんなときはカツアゲでもしてスカッと&爽やかあるよ!」

3「そいつぁいいや!…手頃なやつは…」キョロキョロ


???「……」シャガミー

1「おっ!あいつにしようぜ!細くて弱そうだ!!」

スタスタスタ…

佐天(ふんふんふーん!私の名前は佐天涙子!ピチピチの中学生です!)

佐天(今は友達の初春とのショッピングへの待ち合わせ場所に行ってるの!いやーん!このままじゃ遅れちゃうよ~っ)

佐天「…って、下らない中学生白書を妄想してる場合じゃない!急がなきゃ!」タタタ!

オイッ!オマエッ!!タテヤコラ!


佐天「…ん?」 ピタッ


2「おい!そこのテメェ~…カメと遊んでるおめぇだよ!オイッ!」



???「……へ?オレっすかァ?」

3「お前何やってるあるかぁ~?こんなところで!」

???「えーっとですねェ…おれってハ虫類ってやつがニガテでして….いい機会だから克服しようかなぁ~と」

2「はぁ?なんだそりゃあ!?ちょっと立て!」

???「ハァ…」スクッ

1(…あれ?コイツ近くでみると意外とガッチリした体型してやがる、つーか…髪と肌が真っ白!?)

佐天(うわあ…なんか雰囲気まずくなってきたみたい、通報した方がいいのかな…?)

3「なんだなんだぁ~?最近流行りの細マッチョってやつあるか?カッコつけやがって!」

1「おれらはここらへんでちょいと名の知れたスキルアウトよ…知らねぇのかてめー?」グイッ

???「わわっ!カメ近づけないで下さいよ!やっぱハ虫類ってやつはニガテですゥ…ハイ」

2「ウダラ何ニヤついてんだァー!」スパァン!

???「…!」グッ

佐天(きゃっ!!)

???「すいませン!知りませンでしたァ!」ペコリ

2「あまりおれのことを舐めてんじゃねーぞ!てめーもこのカメみたいに…されたいかコラァーッ!」ブン!

ゴギン!

カメ「…」ピクピク

???「……」

佐天(さ、さいてェー…)

2「さぁーて、銭でも献上してもらうあるよ!」

1「学生証…なになに?東方道行…ひがしかたみちゆきっつーのかぁ?」

2「オイ道行!今日からてめーのことをセロリって呼んでやるぜ!」

東方道行「はあ…ありがとうございます」

佐天(うわあ…あの人あそこまでされて何で怒らないんだろう…?)

2「オイッ!とっとと持ってるもん置いてけ!ボサボサしてるとそのウルトラマンみたいなインナーもひっぺがすぞッ!」


東方道行「……」ピクン

佐天(…あれ?)

東方道行「オイ…」

2「あぁっ!?何か文句でも…」




一方通行「今 お れ の 服 の こ と な ン つ っ た ?」

1「ん?」

3「へ?」

一方通行「………」…ユラリ

佐天「…!」


…ゴッバァアアアアアーッ!!

2「ア……アガダァーッ!鼻が、ハナがぁーっ!!」ズッサァアア !

1「うっ、うわァアアアアーッ!!」

3「ひ、ひえェエエエエエーッ!!」

佐天(いまの…一瞬で!?殴り抜けた!?)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「いまなンつったんだァ…?このおれのファッションセンスが電人ザボーガーみてーだとォ?」

2「そっ!そんなこと誰も言って…」

一方通行「確かに聞いたぞコラーッ!」ドムン!

2「うげっ!!」グシャアッ

3「こ、こいつやばいある!」

1「無茶苦茶だ!」

一方通行「てめーのせいでニガテな亀にも触っちまったじゃねーかァ?そっちの方はどうしてくれるンだァ…ン?」

2「あっ…アガッ?」グニィイイイイ…

3「おっ、おい…その鼻何かおかしくないあるか…?」

1「もう治ってきてるみてーだ…でも元の形となんか違うぞ!!」

一方通行「…よしっと」ゴソゴソ

亀「………」ノロノロ …

佐天(あっ…あの亀!死にかけてたはずなのに…!?)

3「…はがっ、はがっ…」ググググッ


バァ ーーz____ン!

ブタバナー

一方通行「てめーら…まだおれの服に文句あるのかァ?あァッ!?」

1「すっ、すいませーーん!!」ピューッ!

3「すんませんあるーっ!」ピューッ!

2「ね…ね?おれのハナどーなったの、ねっ?」

佐天(す、すごい…!)

ザワザワ、ナンダ?ケンカ?

一方通行「…げッ!?お騒がせしましたァ、おれのせいでーーッ!」スタコラサッサー!

佐天「行っちゃった…何だったんだろあの人…」

佐天(でもあの凄み…只者じゃないよね!?)

佐天「気になる…私、気になりま
す!!」キラキラ!

佐天(よーし…!ちょっと追ってみよう!) タタタタッ!


………………………

路地裏

~路地裏~

一方通行「はぁはぁ…まーいったぜ…あんなに人が集まってたなンてなァ…」

佐天(あっ!いたいた!)キキッ!

一方通行「でもまあ、ここまで来れば…」




???「久しぶりだな…東方道行!」ザッ!

一方通行「…アン?」

佐天(うわ、あの人また絡まれてる…)コソコソ

???「まさか俺の名前を忘れたとはいわせねぇぞ!あぁっ!?」

一方通行「おめーは…!」

???「はん!思い出したか!」



一方通行「…誰ッスかァ?」ポリポリ

???「」ズコー

佐天(ええー…)

片桐「…俺の名前は片桐安次郎!てめぇにぶっ飛ばされてから復讐だけを考えてきたッ!」

一方通行「ハァ…そのアンジェロさンが何かおれに用ッスか?」

片桐「修行してきたんだよ!十一ヶ月だッ!イレブンマンス!!」バッ!

佐天(微妙な長さだなぁ)

片桐「能力強化テスト、レベルが上がるとかいうやばそうなCD…全部やった!すべてはてめーに復讐するためなんだよぉーーッ!」

一方通行「…ぶっとばしちゃってたンならあやまるからさァ、復讐のために生きるなんて良くねーッスよー」

片桐「てめーバカにしていい気になってやがんな…」

一方通行「はあ…」

片桐「いい気になってる奴は…おれの流体操作(アクア・ネックレス)を飲んでくたばりやがれッ!!」ザッバァアアアアアアアア!!!

佐天(しょ、消火栓から水が!?)

一方通行「うおっ!」サッ!

バゴン!

一方通行「コンクリートが抉れやがっただとォ…?」

片桐「キッヒッヒッヒッ!ペチャンコにしてくれるぜェーーーーッ!!」

片桐「さらに消火栓を開けるッ!全方位からの水の攻撃に耐えられるかァーッ!食らえ!!」ザバババババババババ!!

佐天(あ、あぶない!あれじゃあ避けられない!!)

一方通行「…はぁ、おれ今日ツイてなさすぎだぜ…」

片桐「キヒヒヒーッ!食らえい!!」

一方通行「…だがなァ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「今日一番ついてねェのはてめーかもなーッ!?おう!!」ググググッ …

佐天「!!」

一方通行「…どらららららーッ!」ドヒュウウウウン!

バッキィイイイイイイイン!

バシャア…

片桐「…ぐっ!」

佐天(水が…水が空中で跳ね返った!?)

一方通行「ヘッ!こんな水鉄砲が修行の成果か!?たいしたことねェな!!」

片桐(これだ…この妙な能力で前はやられちまった…しかし!)

片桐「それならばッ!」ズザザザザーッ

佐天(み…水が一本の細い柱に…!」

片桐「これならどうだぁーッ!」シュゴォオオオオ!

片桐「ヒッヒッヒッ!これからてめーの口の中に大量の水をブチこんでフーセンみてーに破裂させてやるぜーーーッ!」

一方通行「…へェ」

佐天(や…やばっ!!)

一方通行「ンじゃあやってみなァ」パカー

片桐「なっ…!?」

佐天(ウソ!自分から口を…開けて…!?)

一方通行「どーひたァ?やるんやないのはァ?(どーしたァ?やるんじゃないのかァ?)」パクパク

片桐「そ…そんなに食らいたいんなら食らわしてやるぜーーーーッ!」ドヒュウウウウウウウウウ!!

一方通行「ぐっ、ゴボボ!」ゴプゴプ!

佐天(ま、まともに食らった!!)

片桐「ハッハー!まともに食らいやがったな!そのまま内臓ブチまけてェー…」

一方通行「ゴボゴボ…!」

片桐「きたねえ花火になるがいいーーーーーッ!!」

一方通行「ガボボー…」スゥウウウウ

片桐「…は?」

佐天(あ、あれ?)

一方通行「…ゴボァーッ!(ドラァーッ!)」ドッシュウウウウウウウ!!

片桐「な、なんだとーーーーっ!口から水を吐き出し…ぐっばァーッ!?」ボッゴォン!

一方通行「フー…ハイドロポンプ命中ってなァ!(ちょっとバッチいケド)」

佐天(す、すごい!まるでポ○モン…!?)

片桐(ば、ばかな…口からあんなに高圧で水を…)グググ…

一方通行「よお」

片桐「あっ」

…ボゴン!

片桐「ぐっべぇーーーーっ!」ズッサァアアアアアアア!

一方通行「さーて…コイツは能力無しの殴りだ、マジで殴ったらどうなンだろーなーてめえはよォー?」スタスタ …

片桐「がふっ…ぐぐぐっ!」ガクガク

片桐(やばい、ヤバイヤバイヤバイ!!このままではまたボコボコにされるッ!なにか…何か手は)キョロキョロ…

片桐「!」

佐天「…あ!」

片桐「……キヒヒ」ニタァ~

ザブブブッ…

片桐「…オイッ!東方ァ!」

一方通行「アン?やっと降参する気になったか?」

片桐「誰がするかよォーッ!あの嬢ちゃんを見な!」

一方通行「…なンだとッ!?」

佐天「うっ!くあ!ガボガボ!」ザブザブ!

佐天(水が…私の顔にまとわりついてくる!?息ができないッ!!)

片桐「オイ東方ァ~…この嬢ちゃんがどうなってもいいのかぁ!?よかねぇよなぁ~」ニタニタ

一方通行「…てめえッ!」

片桐「動くんじゃねぇーッ!キヒ…キヒヒヒ!お前もこの上ちゃんと同じようにしてやるぜェーッ!」

佐天(うあ…あ、苦し…)ゴボゴボ …!



一方通行「…やれやれ、服が濡れちまったぜェ」

片桐「…は?」

一方通行「どーもいまいち、おめーに対する怒りが足りなかったよーだなァ…」サッサッ…

片桐「コラ東方!チンケな服なんかいじってんじゃねーぞ!とっととおれに殺され…」



一方通行「」プッツゥーーーーーーン

佐天(ガボッ!まさか!?)

…シュン!

片桐「!?速ーーーーーーー

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴン!

片桐「ぐ、ぐげええええええええっ!?」ズゴバァアアアアアアアーッ!!


佐天「うっ…!!はぁ…はぁ…助かった…?」ザパァ …

片桐「がっ…がば、こっコンクリートリートが…」ズズズズズズズズ…

一方通行「さぁて…掘り出してもらうンだな、工事の人にでもッ!」

片桐「おっ…おれを引きずりこんで…はぐおわあああああああああああ!!」


バァーーーz__________ン!!

☆学園都市名所その9「幽霊の出る路地裏」☆

ある日突然この路地裏で奇妙なうめき声が聞こえるようになりだれも立ち寄らなくなったらしい、しかし最近は心霊スポットとして人気を博している

一方通行「最後に一つ教えといてやるぜェ…おれの能力は『ベクトル操作』!テメーの水を跳ね返したのも、逆流させて高圧で吹き出したのもその能力ってワケだ」

片桐「はぐっ!…はぐっ!」

一方通行「ドゥーユーアンダースタンド?理解したかコラァーーーッ!!」

片桐「はぐぐぐぐぐぐぐぐーっ!」

佐天(ベクトル操作…力の向きや大きさを自由に変えられるってこと!?)

片桐「はぐっはぐっはぐーっ!」ウーンウーン

佐天「あっ…あの!」

一方通行「…ン?嬢ちゃンか、ケガねェか?アブねー目に合わせて悪かったなァ」

佐天「大丈夫です!それよりも…助けてくれてありがとうございました!!」ペコリ!

一方通行「いやいや!巻き込ンじまったのはおれのせいだ!礼はいいって!」

佐天「なにか…お礼をさせてくれませんか?」

一方通行「いーよいーよ!年下からお礼なんてもらえねェーッて!」

佐天「じゃあ…じゃあ…えーと、えーと…!」

一方通行「うン?」




佐天「…私と友達になってくれませんかッ!!」パッ!

一方通行「…………………へ?」キョトン




こうして私たちは友人になった…………

この後、彼から色々な事を聞いた、名前は東方道行…みちゆきと読むそうだ

能力はレベル3の『ベクトル操作』珍しい能力だがレベルがそれほど高く無く、あくまで普通の学校に通っているということ

そして何よりも特徴的な白い髪と肌(ちなみに結構イケメン)、小さいころ能力をうまく使えなかった時の後遺症だそうだ…口調は癖、趣味は昔のゲーム、家族はおらずとある家に下宿して暮らしている

そして彼は何より優しく、よく笑い、親しげにしてくれる…レベル0の私でさえも

服の事についても聞こうとおもったが墓穴を掘るのはまずいのでやめておいた

私が知ったのはこれまでだ…だが、私は知る由もなかった、彼があんなにも恐ろしい実験に巻き込まれているとも知らず…

ファミレス

一方通行「佐天さンも酔狂だなァ…こんなミョーな出会い方した男と友達になりたがるなんてよォ~」

佐天「えへへへ!新しい友人に乾杯!」

一方通行「おう!グレートに乾杯!」

カチン!

佐天(…あれ?何か忘れてるような…ま、いっか!)






…………………

ホーホーホー…

初春「佐天さん…まだですかぁ…?」ヘッキシ!

To be continued…

元のキャラと同じくアクアネックレスと戦ってもらいました
それではラリホーマ!

前スレのhtml依頼出してキマシタワー
それスタ!

第5話

「…グレートだぜェ」

数日後

女生徒1「きゃー道行くん!今日もかっこいいわ~!」

女生徒2「相変わらずその服もいけてるわよ!!」

キャーキャー!

一方通行「へいへい、どーもどーも」

友1「オッス道行!」

友2「おはよう道行くん」

一方通行「よお!お前らかァ」

友2「さすが道行くん、朝からモテモテだね」

友1「いいなぁ~道行は…おれなんか、おれなんかよぉ~…」オンオン

一方通行「朝っぱらから泣いてンじゃねェよ輝泰…それにおれは一途なタイプだって言ってンだろォ?ピュアなんだぜおれは!?」

友1「しっか~し!おれは知ってんだぜぇ!お前が最近中学生の女の子と仲良くしてるのをッ!!」ニシシッ!

一方通行「…はァ、てめーはなんで人のことになると急に生き生きするンだよ…」

友2「ほんとだよ…」

友1「うるせぇ!それに康二!てめーは彼女いるだろッ!おれの気持ちが分かるかってんだ!!」

友2「由佳奈さんのこと?まぁ、彼女とは色々あったから…うん」

一方通行「いっつも帰りくっついてンよなァ、一方的に」

友2「正直かんべんしてほしいよ…」

友1「クッソー!ノロケかチクショー!」

友2「ま、このことは置いといて…僕最近妙なウワサを聞いたんだ…!」

一方通行「うわさァ?」

友1「どんなのだ?」

友2「それが…『ドッペルゲンガー』を見たって人がいるみたいなんだよ」

一方通行「なんだそりゃ?」

友1「ドッペルゲンガーっつーと自分にソックリな別次元の人間で会うと粉微塵になって死ぬってゆーあれか?お金持ちにはなれない!」

友2「粉微塵になって死ぬかは分からないけど…正確には見た人のってわけじゃなくて容姿も顔も全くおんなじ人を見たらしいんだ!」

一方通行(…………ン?)

友1「へぇ~!するってぇと同じく見てくれの人間が2人いるってのか!双子かなんかじゃねーの?」

友2「いや、このウワサには続きがあってね…」

一方通行「…続き?」

友2「それが…その人はもっと居るって言われてる、少なくとも8人以上とか!」

一方通行(…ゲッ!?)

友1「ひえーっ!マジかよ!そいつぁ恐ろしいぜぇ~…」

友2「でもなぁ、8人以上居るならドッペルゲンガーじゃないし…まさか学園都市の技術を結集して造ったクローンだったりして!!」

一方通行「…!!」ビクッ!

友1「そりゃあウソだろ!いくら学園都市でもクローンなんてなぁ~」

一方通行「…その通りだぜェ、くだらねーウワサだァ」

友2「う~ん、やっぱり嘘なのかな…」

一方通行「つーかよ!もう急がねーとやべーぜェ!予鈴が鳴っちまう!」

友1「うげっ!忘れてた!」

友2「話すのに夢中になってたよ!」

タタタタ…

一方通行(やべェな…ウワサになってたのかァ…あの『実験』が)

友1「オーイ!通行!早くしろよ!!」

一方通行「…あァ、今いく!」タタタ …

学園都市、某研究所

???「クソッ…クソッ!実験が進まないのは私のせいではない!!」

??「…………」

???「実験体の度重なる実験参加の拒否のせいだ!愚か者め!最強の能力者になりたいとは思わないのかッ!」

??「…天井亜雄、そんな言い訳が通用するとおもっているのかね?」

天井「い…いや、そういうわけでは…おっ、オイ芳川!お前も何か言ったらどうだ!!」

芳川「…私からは、特に」

天井「ぐっ、ぐぐぐっ…!」

??「とにかく、このままでは『レベル6シフト実験』は中止になる、直ちに速やかに実験を行いたまえ」プツン

芳川「気が立ってるようね、コーヒーでも飲んで落ち着いたら?」

天井「そんな暇あるかッ!どうにかして被検体に実験を行わければ…クソッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

天井「大体この時期には既に10031番実験が終わっているハズ!なのに…なのに…」

芳川「………」


天井「8回しか実験が行われていないとはどういうことだーーーーーッ!答えろ芳川ッ!!!!」バンッ!!

芳川「私に聞かないでよ…私はただクローン分野だけでの協力でしょう?」

天井「なっ…なにィ〜!?」ピクピク

芳川「本来ならば二万体の製造を目標にされていた妹達(シスターズ)が上の煽りを受けて10体しか製造されてないなんて…おかげで一人一人にしっかりと教育プログラムと調整を行えたわ」

天井「黙れ!この実験には私のキャリアをかけているんだ…失敗は許されないッ!!なんとしても…なんとしても!最強のレベル6を私が完成させるのだッ!!」

芳川(やれやれだわ、幻想に取り憑かれた男…実験が進まない理由は『あの子』だからこそよ…)

………………………………


芳川「はじめまして、第一位の一方通行(アクセラレータ)さん」

一方通行「はあ…どうも」

芳川「今回は責任者に変わって実験内容を説明させてもらう芳川よ、よろしく」

一方通行「よろしくッス」ペコリ

芳川(一方通行…話に聞いていたのとは随分印象が違うのね、キレると手のつけられない化け物じみたロリコンと聞いていたんだけど)

芳川「…ともかく、あちらの部屋で」

一方通行「ウッス」

カンファレンスルーム

芳川「…とまぁこんなところよ、理解して頂けたかしら?」

一方通行「…グレート、こりゃあヤベェな」

芳川「さっき言った通り、あなたには二万体の超電磁砲(レールガン)のクローンを倒してもらう…それだけよ」

一方通行「なぁ、芳川さン…いくつか質問したいんだけどよ」

芳川「何かしら?」

一方通行「この実験は第3位(御坂美琴)に許可とってンのかァ?」

芳川「…そんなものは無いわ、元々能力者達は学園都市の所有物…そう上層部は解釈しているみたいね」

一方通行「ふむ…クローンに感情はあるのかァ?」

芳川「極めてリアルな状況に近い状態で実験を行うようにしてあるわ、日常生活が遅れる程度の教育はするつもりよ」

一方通行「…最後の質問だ、この実験でおれはレベル6になれるのか?」

芳川「ツリーダイアグラムのはじき出した確率は成功率98.7%…成功は確実よ」

一方通行「ツリーダイアグラム…なるほど」

芳川「分かってもらえたようね、じゃあ早速実験の予定を…」






一方通行「やめた」

芳川「…えっ?」

一方通行「やめたッて言ったンだよォ、じゃあな」ガタン

芳川「ま…待って!この実験の成功は確実、ゆくゆくはあなたは学園都市最高の能力者になれるのよ!?」

一方通行「…あのなァ、芳川さン….アンタのいうクローン、おれにはもう人間としか思えねェ」

芳川「…ッ」

一方通行「だから実験だろォがなンだろォが、もし俺がソイツらを殺めてしまったら…そりゃあ立派な『ひとごろし』なンだよ」

芳川「…!」

一方通行「おれは絶対そンなことはできねェ…人である限りはな、それに芳川さンよォ?クローン製造してんのはアンタなんだろ?自分が生み出した命が簡単に失われることをどう思う?」

芳川「…それは」

一方通行「親が自分の子供が死ぬのを見て見ぬフリできンのかってことだァ」

芳川「私は…」

一方通行「まっ!そーゆーことだ!おれはレベル6なンてキョーミないしィ〜今の生活は結構気に入ってンだ、これ以上はのぞまねーッスよォ~!」

芳川「…よくわからない子ね、ウフフ」

一方通行「へっ!あとひとつ言っといてくれ」

芳川「何かしら?」

一方通行「上ってやつに『おれら能力者はてめえらの所有物なンかじゃねェ!ただの人間だ!スカタン!!』ってなァ!」ニッ!


スタスタ…

芳川(本当に、本当によくわからない子ね…でも彼には確かに『心』があるわ)

芳川「私も見習わなくちゃね、ふふふふ…」



一方通行「あのォ…出口どっちでしたっけ…?」

芳川「………」

……………………………

芳川(彼は絶対に許さないわ…絶対に)ギュッ…

とあるマンション

一方通行「やっ…やめてくれェ黄泉川!ここを失敗したらおれは人生に悔いを残すことになる!」

黄泉川「はやくやめないともっと激しくなるじゃんよ~!ホラホラホラ…」ゲシゲシゲシゲシゲシゲシゲシ!

一方通行「…あァッ!」ティウンティウンティウン …

黄泉川「ほれ!とっとと宿題やるじゃん!セーフクくらい脱げ!家なんだし」

一方通行「あんまりだァ…おれの岩男がァ…」ヨヨヨ

一方通行(も…もうすこしでメタル男倒せるとこだったのに!チクショウ…TVでも見るか…)ピッ!

TV「…最近、違法なCD-ROMが学園都市内で流通している模様です、その内容は聞くだけで能力のレベルがアップするという極めて不可解なものであり、学園都市当局が調査中です」

一方通行「聞くだけでねェ…ウソくさ」

黄泉川「おーい道行!ちょっとお湯止めて欲しいじゃん!」

一方通行「へいへい、今いくぜェ」

スタスタスタ …

TV「次のニュースです、連日の研究所襲撃事件の…」

学園都市、大通り沿い

インデックス「ふあ~久々の出番な気がするんだよ!」トテテテテ!

上条「…なんのことを言ってるかわからねーが今日の夕飯はどうすんだ?」スタスタ

イン「もちろん卵焼きと味噌スープなんだよ!」フンス !

上条「3日連続でか?」

イン「…仕方ないんだよ、まだそれしか作れないもん」

上条「やれやれ…ン?」チャリン

イン「あれれ?それは…」

上条「車の鍵みてーだな」

イン「落とした人は困ってるかも!まだ近くに居るかな?」キョロキョロ


???「いけないな…どこに落としたのか…」ゴソゴソ…

イン「とうま!あの人じゃないかな?」

上条「…オイ!そこのあんた」

???「…ん?私のことか?」スクッ

上条「なにか探し物をしていたようなんでな…これ、アンタのか?」チャリ

???「ああ!これはすまない、うっかり落としてしまってね…助かったよ」

イン「一件落着なんだよ!」

木山「私は木山という者だ、何かお礼をしないと…」

上条「いや、気にしねーでくれ」

イン「情けは人のためならずなんだよ!」

木山「ふふふ…そうか、それはすまないね」ヌギヌギ

イン「!?」

上条「…!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

木山「…?どうかしたのかい」


イン(最初に 言っておくッ! 
わたしは今 やつの姿を しっかりと 見てしまった…!
い…いや… 見たというよりは まったく理解を 超えていたのだが……

あ…ありのまま 今 起こった事を話すんだよ!
「奴は わたし達の前でお礼を言っていたと
思ったら いつのまにか服をぬいでいた」
な… 何を言っているのか わからねーと思うが 
わたしも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 痴女だとか超HENTAIだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったんだよ…) ググググ…

上条「…やれやれ、子供にゃ刺激が強すぎるぜ」カクシー

イン「あう」

木山「どうしたんだい?何かおかしいところでもあるのか」プルンプルン

上条「…いや」

木山「顔が引きつっているようだが大丈夫かい?」

上条「なんでもねぇ…あばよ」

イン「とうまーとうまー!はなしてよー!」ジタバタ

木山「そうか、私もこれで失礼しよう」 スタスタ…

上条(やれやれ…世の中にはミョーな奴がいるもんだぜ)

イン「まさかとうま!わたしの眼を隠してその女の人のこと見てこーふんしてるのかな?いやーん!えっちいんだよー!」ニヒヒヒ

上条「………」ググググ

イン「ゆ、指が食い込んで…アガダァーッ!!!」ギギギギ…

噴水広場前

ガヤガヤ…

初春「はぅうう!」コケー

バサバサバサバサ…

初春「あうう…何にもないところで転んじゃうなんて、資料も落としちゃった…」

初春(やっぱ心配事のせいかなぁ…うう)

????「大丈夫かァ?手を貸すぜ」

初春「あ、ありがとうござ…そ、その服!驚きの白さ!あなたはもしかして」

一方通行「ン?その頭のわけわからン花飾り…あんたは佐天さンが言ってた…」

初春「ありがとうございました!東方さん…ですよね?」

一方通行「あァ、道行でいいぜェ、ヨロシクな」

初春「ウワサはかねがね…佐天さんいわくすっごく強くてすっごく白くてすっごく優しいとか!」

一方通行「大体合ってるな…つーかどうしたんだァ?考え事してたみたいだが」

初春「…それが、あの」

一方通行「そういや佐天さンに最近会わねェな…滅茶苦茶きてたLINEも来ないし」

初春「その…佐天さんのことで」

一方通行「…何かあったのか?」

初春「実は今…佐天さんは意識不明の状態になってしまっているんです…」

一方通行「…オイオイ!そりゃあグレートにやべえじゃねェーか!!」

初春「2日程前なんですが…急に倒れてしまって…それからずっと眠ったままなんです!原因は分からず他の身体機能は正常なのに意識だけは…」

一方通行「………」

初春「私…とても心配で夜も寝られなくて」

初春「もし…もしも佐天さんの意識が戻らなかったらと思うと…ぐすっ…うっ…ううう」ポタポタポタ…

ポン…

初春「ふえ…?」ゴシゴシ…

一方通行「初春ちゃン…佐天さンのいる病院に連れて行ってくれ」


……………………………………

病院

佐天「………」スゥ…スゥ…

一方通行「…なるほどなァ」

初春「この通りです、意識だけ…意識だけが戻らず眠ったままなんです」

一方通行「……」サワ…

初春「わわっ!何してるんですか!通行さん!?」///

一方通行(…脳内の電波のベクトルを確認)

初春「道行…さん?」

一方通行(大脳に異常なシナプス…)

一方通行(これは…外部からのロックか?チッ…操作不可能か、となるとこの原因はやはり…)

初春「道行さん…どうしたんですか?」

一方通行「…初春ちゃン、これは今ウワサになってる例のCD‐ROMのせいかもしれねェぞ」

初春「れ…レベルアッパー(幻想御手)のことですかっ!?」

一方通行「…おそらく、この意識が戻らねェ感じはニュースで言ってた症状と同じだ、それに佐天さンは…」

初春「…レベル0」

一方通行「…そういう事だ」

佐天(いいなぁ初春は…能力が使えてさ〜)

初春(でもこんな役に立たない能力なんですよ…)

佐天(それでもレベル0よりはマシだよ!…無能力者なんかよりは)

………………………………

佐天(道行さんはかっこいいなぁ!ベクトル操作…くぅ~!いかしてる!)

一方通行(そうかァ?能力者だからって面倒くせェことも多いぜェ)

佐天(羨ましいです…わたしも能力者に生まれたかった)

………………………………

佐天「レベル…アッパー…」

佐天(これを使えば…初春や道行さんと…)

…スッ

…………………………………

初春「佐天さん、そんなに思いつめてたなんて…」

一方通行「能力者に対する劣等感…そンなとこかな」スクッ

初春「…通行さん?どこへ」

一方通行「佐天さンにそうさせた原因はおれにもある…おれなりのやり方で決着をつけるぜェ」

初春「……わたしも、わたしも佐天さんの気持ちに気付いてあげられなかった」

一方通行「それならなァ、自分にできることをやる…それだけだ」クルッ

初春「道行さん…!」

初春(わたしに…できること、佐天さんのために!)ググッ …!

カチカチ…

一方通行「脳波ベクトルの発信源は…ふむ、◯◯地区のビルかァ」

一方通行「意外とスンナリわかるもンだな!まあネットの対策はともかく、まさか脳波から割り出されるなんて本人も思ってねーだろーしなァ〜」

一方通行(問題は…だ、いくらベクトルから情報が解析できたとしても幻想御手の元を断たねェとなァ)

一方通行「幻想御手を根元から断つ…杭ウイルスソフト、か…」

一方通行(…優秀なハッカーが必要だぜェ)

風紀委員詰所

初春「ふぅ……ふぅ……」カタカタ…

黒子(初春ったらあんなに真剣に…どうしたのでしょう?佐天さんと何かあったんですの?)

黒子「初春?あまり根を詰めすぎるのもよろしくないですのよ」

初春「すみません…もう少しなので」カタカタ

黒子「何が目的なのかは聞きませんが体は壊さないでくださいまし」

初春「はい、ありがとうございます」カタカタ

黒子(現にお姉さまは色々と壊れかけていますの…くわばらくわばら)

ガチャン

初春「…だめだ、どうしてもCDの出どころが分からない…」

初春(しっかりしなさい!私は学園都市の守護神(ゴールキーパー)!友達一人救えずどうするの!)パチン!

初春「でも、できる手は全て試した…次はどうすれば…」ウーン…

ピロリン♪

初春「ん?メール…?

初春(送り主の名前は……@セロリ?)


…………………………………

一方通行「さて、誰かは知らねェが守護神の実力見せてもらうぜェ~…さもないと全てが台無しになっちまうからな!」

一方通行(後おれに出来ることは…)

一方通行「全ての根源をブッ潰す!それだけだなァ!」 パシン!

一方通行(そうと決まったら…!)グググ…

一方通行「…チャッチャとすますぜェ!!!」 ダンッ!!!

……………………………

インデックス「……」ズズズズ…

TV「『レベルアッパー』による被害は増加の一途を……」

イン「ねえ…とうま」

上条「…何だ?」ムシャムシャ

イン「なんで…危ないって分かってて、この『レベルアッパー』っていうのを使っちゃうんだろ?」

上条「……」コト…

イン「こんなに騒がれてるのに…そうまでして」

上条「レベル0ってのは…この学園都市では最底辺の扱いを受ける」

イン「…えっ?」

上条「この学園都市は『能力者』のための町だ、偉いやつからしたら特別な特技を持たない限りは無能力者なんて価値がないと見なされる」

イン「そんな!」

上条「だからだ、リスクを冒してでも能力を使えるようになろうとするやつは後を絶たん、廃人になったとしてもな」

イン「そんなのおかしいよ!人は能力のあるなしで差別なんかされちゃダメなのに!!」

上条「…しかし、持って生まれた能力ゆえに苦しむやつもいる」

イン「そ…それって」

上条「…おれだけじゃねえ、ひとり昔の知り合いにもいるが…おめーの思っている以上にこの町は人を狂わせるってことだ」

イン「…………」

……………………………………

◯◯地区

一方通行「…ドラァッ!」バゴン!

ゴッシャア!!

??「……!?」

一方通行「ノックしてもしも~し?ドアはもうねェがなァ!」

??「驚いた…もうバレてしまったとはな」スクッ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「女か…とりあえずレベルアッパー事件のオトシマエ、ここでつけさせてもらうぜェ?おれァ結構アタマにきてんでなァ…!」ゴキゴキ…

今日はモハヤコレマデ!加筆少なめですまん、それではラリホー!

VS脱ぎ女!
それスタ

木山「私の名は木山春生…元研究者といったところかな、私を止めに来たのだね?」

一方通行「だからさっきからそう言ってるじゃねェッすかよォ~?コラッ!!」

木山「…いいだろう、研究所を壊したくないのでね、場所を変えよう」

………………………………

高架下

木山「ここらでいいだろう…」

一方通行「ブッとばされる覚悟はできたかァ!?」グッ!

木山「私は…誰にも止められない…!止められてなるものか!!いくぞ!!」ギリッ!

一方通行「…かかってきやがれ!」

一方通行(だが、ここまで連れてきたってことはおれを倒す自信があるってワケだ…まずは慎重にいかせてもらうぜ…!)

木山「こちらからいかせてもらう…」スウッ…

ズザザザザザザ…!

一方通行(マンホールから水が!水流操作の能力者かァ…)

木山「…はぁっ!」 ドッバァアアアアアアアアアアアーッ!!

一方通行「…だがなッ!」スッ…

木山「む…」

一方通行「この能力は攻略済みだぜェーッ!!ドラァ!!」 バッキイイイイイイイイン !

木山(能力を弾いた…やはりこの少年は)

一方通行「今度はコッチの番だぜェ!」サッ !

木山(…ゴムの塊?)

ググググ…

一方通行「…ドラァーッ!」 ビッシュウウウウウウウ!

一方通行(ベクトル弾!回転もかけて水流を貫けるッ!アタマに食らえば失神は避けられねェぜッ!)



木山「…なるほど」 ボボボボボボボボ…

一方通行「…なッ!?」

木山「ふん!」ゴウ!

ドロォ …

一方通行(ゴ、ゴム弾を炎で溶かしやがった…水流操作じゃねェのかコイツの能力は!?)

木山「……ふぅー」

シュオオオオオオオオ …

一方通行「…ヤベェ!何か来るッ!!」サッ!

木山「………ハッ!!」ドヒュウウウウウウ!

一方通行「うっ…うっがァッ!」ズザァアアアアアアア !!

一方通行(何だ何だ次は空力使いかァ!?超能力のバーゲンセールかよッ!!)


木山「あれだけの風圧を食らって後ろに怯むだけとは…流石といったところだな、学園都市第一位『アクセラレータ』」

一方通行「…フン、それを知ってるヤツァ殆どいねェはずなんだがな」スタッ!

木山「私は元研究者だ、能力者研究においても明るかったのでね…君の能力がレベル5のベクトル操作という事も知っている」

一方通行「…オイオイ!どこまで知ってんだァ!?クソ!」

木山「ベクトル操作…まさに最強の能力といってもいいだろう、だが君自身の計算が追いつけない量の能力…『多才能力』ならッ!私にも勝機がある!!」スッ…

木山「…ふっ!!」ボガガガガガガガガガガガ!

一方通行「うおッ!」シュダッ !

一方通行(地面を抉る爆風!?空力使いの応用か…なンでもありかよォ!)

一方通行「…だがなァ!ベクトル操作をなめるんじゃァないぜッ!ドララララララララッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

木山「む…地面を殴って」

ガッギン!

一方通行「固めて盾として使うッ!このまま突っ込むぜェーッ!」ズダダダダダダダダ!

木山「くっ!」ガガガガガガガガガ!

ギンギンギンギン!

一方通行「無駄だァ!壊れてもソッコー修復!もう少しだッ!!」

木山「…しまった!」

一方通行「そこだッ!!食らえコラァアアアアーッ!!」ブウン!

…ピシイッ!

一方通行「…あガッ!?」ピタッ !

木山「フゥー…フゥー…!」シュイイイイイ…

一方通行(がっ、がががっ!頭が痛え…!これは思念使いか!?反射が間に合わなかった!)

木山「…はぁあああっ!」 ドヒュウン!

一方通行「うっ…うォああああああ!!」 ドッゴォオオオオオオオオン!

…ドサッ!

一方通行(ぐぐぐっ…骨にヒビが入りやがったか…痛覚の神経を遮断、損傷部を補強…!)

一方通行「チッ…他人の怪我なら一発で治す自信があるが、自分となるとそう上手くはいかねーなァ…!」ムクリ

木山「今のダメージから立ち上がるか…しかし!私は止められるわけにはいか…」

…ドクン!

木山「…ぐっ!!ゴホッゴホッ!!」ビチャア !

一方通行(あれは…血!?)

木山「ぐふっ…トドメを刺させてもらう!!」

一方通行(…まさか!)

一方通行「…ヘヘヘッ!いいぜ、能力のラッシュの早さ比べといくかァ!」

木山「…なんだと?」

フワァアアアアアア…

一方通行「はぁあああ…」

木山「コンクリート片を浮かせて…くるか!」サッ!

一方通行「……ドラァーーーーッ!」 ドヒュウウウウウウウン!

木山「はぁあああああっ!」 ドギュウウウウウウウウン!

ドガガガガガガン!
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

一方通行「ドラァ!まだまだッ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

木山「何のつもりだ…これでは決着などつかないぞ!」

木山(ラチがあかない…最大出力だ!) シュイイイイイイイイ …!


一方通行(おそらくこの複合能力はレベルアッパーを利用してやがる、能力者のパーソナルリアリティの利用だ!…だが対価として奴の脳にはとんでもない負担がかかっている…)

木山「…食らえ!」

一方通行(限界は必ずくるッ!)

…ビクッ!!

木山「ぐ…ぐあっ!!」ガグン!

木山(し、しまった!能力を酷使し過ぎて…)

一方通行「…そこだぜェエエエエエエエーッ!!!」


…………ヒュン!

木山「………えっ?」

一方通行「フッ!!」ダンッ!

木山(ば、馬鹿な!彼は70m手前にいたはず…この距離を一瞬で!?まるでテレポーター………)

一方通行「…ドラァーーーッ!」ガッシィ!

木山「うっ…うわぁあああっ!」 ズザァアアアアアア!

木山「はぁ…はぁ」 ゼエ…ゼエ…

一方通行「…これで終わりだ」スッ…


…ピキン!

木山「うっ…」

木山(脳波が…読み取れなくなったのか)

一方通行「フゥー…木山先生よォ、さっき俺の計算な追いつかないほどに攻撃すりゃァっていったよなァ」

木山「……ぐ」

一方通行「…残念だったな!俺ァ算数は得意分野なんだよォ!!!」ビッ!!


ドォーーーz_________ン!

木山「負けたのか…私は」

一方通行「そうみてェだな、アー…痛え」コキコキ

木山「…トドメを刺さないのか?今回の事件では相当頭にきているんだろう?」

一方通行「……」

木山「私はどんな償いも受けるつもりだ…その覚悟は元からある」

一方通行「…ブチのめす前に聞きてェ」

木山「…?」

一方通行「俺ァ能力ゆえにクソッタレな研究者を山程見てきた…人をモルモットみてーに扱うヤツ、道具みてェに扱うヤツらをな…」

木山「…私もその1人だよ、最低の人間だ」

一方通行「いーや違う!俺が見てきたクソ野郎共とは明らかに…あんた何かワケがあるなァ?そうじゃねェーとここまでする理由が分からねェ」

木山「…ッ!!」

……………………

せんせーい!

……………………

木山「………それは」

一方通行「ブッ飛ばすのは理由を聞いてからでも…ン?」

ズゾザザザザザァ…

???「GO…………GA……!!」グオオオオ…!

一方通行「オイオイ…今度は何なんだァクソ!」

木山「何だと…これはレベルアッパーの暴走!?え、AIM拡散力場から生み出されたとでも…!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

幻想猛獣「…GRRRRRRRRRR…GUGAAAAAAAAAAAAAAA!!」ギュバァアアアアアアア!!!


一方通行「…木山センセイよォ~、これがアンタの望んだ目的だったのかァ?」

木山「そんな…そんな!嘘だ!私の目的はこんな!…こんなことになるはずが…」 グググ…

幻想猛獣「GRYYYYYYYYYYYYY!!」
ガオオオオオオオオオオオオオオン!

木山(私は…あの子たちのために…)


一方通行「…やれやれだぜェ」 ザッ!

木山「よっ…よせ!あの化物は破壊されようとも再生を繰り返す!君の能力がいくら強大でもアイツは倒しきれないぞッ!!」

幻想猛獣「GRRRRRRRRRR…」

一方通行「…ヤツをこの世から消すものはもう出来ているぜェ~!」スッ

木山「そのUSBは…?」

一方通行「アンチウィルスソフト!流石にグレートだな、学園都市の守護神ってヤツは…ハッキング先を教えたらもう完成させやがってたぜ!」

木山「アンチウイルスソフトだと!?」

一方通行「今からコイツをヤツのコアに直接流し込む!!それでこの世から消滅させるってワケだぜ」

木山「…駄目だ!核に行きつくにはヤツの身体を破壊しなければ!」

一方通行「なァーに…」


ドドドドドドドドドドドドドド

幻想猛獣「…GAAAAAAAAAAAAA!!」ドギュゥーーーーン!

一方通行「再生が追いつかない程にィ…ブチのめす!!!」カッ!

-ズアッ!

木山「…!?」ゴシゴシ

木山(何だ…?今彼の背後に一瞬何かが見えたような)

幻想猛獣「GRRRRRRUGAAAAAA!!」ドッシュウウウウウウウウウウウウ!!!

一方通行「…食らいやがれェーッ!!ドラララララララ!」 ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!

幻想猛獣「AGA!?GAGAGAGA!?」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

木山(左右のラッシュだと!?速い!速すぎるッ!!)

一方通行「ドララララララァ!!………ドラァーーーーッ!」ボッゴォオオオオオオオオオオオン!!

木山「や、ヤツの身体を…突き抜けるッ!!」

幻想猛獣「AGA…AGA…」

キラッ!

一方通行「…見えたぜッ!!そこだァーーーーッ!!」 ドズッ!

幻想猛獣「……!!GYYYYYYYY…GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」 ブシュウウウウウウウウウウウウ!!!

木山「内部から…崩壊していく」

幻想猛獣「AAAAAA…GAGAGAG…GA……」ウウゥゥゥゥゥ………

一方通行「…へッ!昏睡してる奴らの魂…返してもらうぜッ!!!」

フッ…

木山(なんと…いうことだ!あの化物を倒すなんて…!彼は…彼は…!)

一方通行「さァーてと、用は済んだしィ~洗いざらい喋ってもらうぜェ?木山センセイよォ~」ニッ

…………………………………

木山「ここだ…」プシュー …

一方通行「….ここで寝てるコイツらは?」

木山「チャイルドエラー…親に見捨てられた子供たちだよ」

一方通行「孤児ってワケか、意識がねーみてーだが…」

木山「…私は科学者であるとともにこの子たちの世話をしていた」

一方通行「…被検体の監視者としてか?」

木山「その通りだ、私は彼らを実験動物としか思っていなかった…それ以上でもそれ以下でもないと」

一方通行「………」

木山「しかし…子供というのは残酷なものだね、彼らは私に懐いていき私のことを先生と呼ぶようになった」

一方通行「先生…ねェ」

木山「そして…ふふふ、全くお笑い話だだが私も彼らを本当の自分の子供と思うようになってしまった…私にそんな権利はない事が分かっていながらな」

一方通行「…それがどうしてこんな結果になっちまったンだァ?」

木山「…あるとき実験が行われたんだ、私の知らないうちに」

一方通行「そいつは…」

木山「後は察しの通り、実験は失敗…実験台に使われた子供たちの意識が戻ることはなかった」

一方通行「その子供達がこいつらって事か」

木山「私は子供たちの回復のためにツリーダイアグラムの使用申請をし続けた…だが」

一方通行「使用許可は出なかった…」

木山「その通りだ、それから私は研究所を辞め自分1人で動き続けた…何の成果もないままにね」

一方通行「今回の事件も大人数の脳波のネットワークを利用、代替の演算装置として使おうとした…そンなとこかァ?」

木山「全部お見通しか…私は結局今回でも多くの人を巻き込んだあげく、一匹の化物を生み出しただけだった…ふっ、何のために私は罪を犯し続けていたのか…この子たちも救えず…自分自身も救えずに…」

一方通行「…………」

…………………………

この化物が!被検体として使ってもらうだけありがたく思え!

外に出たい?馬鹿いうな、実験動物などに権利はない

親に捨てられ…化物扱いか、哀れなヤツだな!

はぁ~?モルモットのくせにヘンテコな服を着やがって!生意気なんだよ!

………………………………

一方通行「いや…諦めるのは早ェぜ、木山センセイよォ~」

木山「…え?」

一方通行「…よっ」ピタッ

木山(こ、子供の頭に触れて…!)

一方通行(脳波の異常部分を…正常に戻すッ!)

…パシュウウウウウウウン!

木山「!!」

一方通行「…さてと」

…ピクリ

木山「!!」

子供「………………うぅ」


木山「なんと…なんということだ!!意識が戻ってきたというのか!?」

一方通行「おっしゃあ大成功ッ!どんどんいくぜェ!!」キィイイイイイイ…!

……………………


一方通行「フゥ~…まだ意識はしっかりしねェがじき良くなるだろうぜェ」

木山「信じられない…子供達を全員治してみせたのか」

一方通行「ま!能力を応用すりゃあこれくらいな!第1位(一応)のおれをなめねーでくれよォ?」

木山「…なぜ 」

一方通行「アン?」

一方通行「それは…」

木山「………」

一方通行「…昔の自分に似てる、そう思ったから…かもな」ポリポリ

木山「…なるほど、ありがとう一方通行君…子供達を救ってくれて」ペコリ

一方通行「ヘッ!ワケもねェよ、それとおれの名前は東方道行ってんだ!アクセラレータってやめてくれよォ、なンか厨二っぽいし…」

木山「ふふふ、すまないね道行君…私は罪を償うことにしよう」スッ…

一方通行「…出頭するつもりか?」

木山「…そのつもりだ」

一方通行「そんなのが許されると思ってンのか?ン?」

木山「それだけで償えるとは思っていないよ…だが私にはそれしか方法はないんだ」

一方通行「待ちな、俺ァそンなことを言ってんじゃねーよ」

木山「…え?」

一方通行「残されたガキんちょ共はどうするってことだよ」

木山「ッ!」

一方通行「またこいつらをチャイルドエラーの実験台に戻すつもりかアンタは?それでいいのか?」

木山「だが…私には子供たちに合わせる顔なんて!!」

一方通行「…あのなァ、コイツらには先生が必要なんだよ、自分達を家族のように思ってくれるアンタがな…」

木山「道行君…私は」

一方通行「おや…教え子の目が覚めたみたいだぜェ?」



子供「せん…せ?」

木山「…!!」

子供「あれ?ぼくどうしてたんだっけ…思いだせないや」

木山「…あ、あぁ」

子供「でも先生の声が聞こえたのは覚えてる…不思議だなあ」

木山「あ、あぁあぁあ…」ブルブル



ポタッ…

子供「あれ…せんせー、なんで泣いてるの…?」

木山「何でも…何でもないんだ、うっ…ううううう…!」ボロボロボロボロボロボロ…

一方通行「…グレートだぜェ」フッ

……………………………………

一方通行「さァて!レベルアッパーに関しての証拠やらなンやらは全てブッ壊してあるぜェ!あとはセンセイも目のクマ治して髪も切ってシャッキリしろよ?」

木山「本当にいいのかい…?私はこのまま…」

一方通行「いいもなにも子供たちにはアンタしかいねェんだよ、頼んだぜ」

木山「……わかったよ」

一方通行「まぁ俺も昔、木山先生みてェとはいえねえけどある研究員に救われた…受け取り手はちげーが…恩返しはできたかもな」

木山「道行君…本当にありがとう!それしか言葉が見つからない…」

一方通行「いいってことよ!子供たちと幸せにな!」

バタン!

木山(東方道行…君の能力はこの世のどんなものより優しい、だが…使い方を間違えてしまえば…)



木山「…気をつけてくれ」グッ…













…あれ?

ここは…どこだろう?

私は何をしてたんだっけ…?

………何を


レベルアッパーを使って…それから記憶がないな………

まさか…私、死んじゃったのかな?

……………バカだなぁ、無能力者の癖に背伸びしようとするからだよ…自業自得……


まあ…こんなレベル0が死んだって…誰も困ったりしないよね……きっと……



………でも、泣いてしまう人はいるかもしれない………

初春…御坂さんに白井さん、お父さんにお母さんに友達のみんな…………道行さん

…ごめんなさい、こんな…こんな私で

本当にごめんなさい…………




……さん!…………佐…………ん!

…あれ?

……佐て…………佐天さ………!!

誰かの……声が聞こえる…これは



…これは!初春の声!?どこ!?どこから聞こえるの!?

…やだよ!やだやだやだやだ!!やっぱりまだ死にたくない!みんなと一緒に居たいよ!初春、道行さん…みんなと一緒に!!!




………………パァアアアアアア


…なに!あの光…あそこから声が聞こーーーーーーーーーーーーーーー







初春「さ て ん さ ん !」

佐天「………はっ!」ガバッ!

初春「!!」

佐天「あ…あれ…?ここは…」

一方通行「病院だぜェ」

佐天「……道行さん?」

初春「………」プルプルプルプル…

佐天「う、初春…!」

初春「あぅ………うううううう」ポロポロポロポロポロポロ…

佐天「…!」

初春「…うわぁあああああああん!!さてんさぁああああああん!!!」ダキッ!

佐天「わっ!?」

初春「しゃてんさん!!」ポロポロ…

佐天「えっ!?」

初春「わたひ…わたし佐天さんがレベル0だろーとなんだろうと………私は佐天さんの友達ですからっ!!」

佐天「うい…はる…」

一方通行「へへへッ…やれやれ」

佐天「あっ…あっ……!」

一方通行「…おかえり、佐天さン」ニッ


佐天「…うぅっ…うううううううう…」ポタポタポタポタポタポタ

初春「ぐすっ…ぐすっ…!」

佐天「ごめんなさい…みんな、ごめんなさい!…………うわぁあああああああん!!」ボロボロボロボロボロボロ!

一方通行「…良かったなァ、本当に」

佐天「みちゆきさん!ごめんなさい!ごめんなさいいいい!」ダキッ!

一方通行「うおッ!?おいおい!」

初春「…うわぁあああああああんみちゆきさぁあああああん!!」ダキッ!

一方通行「初春ちゃンまで…」

一方通行(………)グスッ…

一方通行「…チキショー、泣かせねーでくれよ…恥ずかしいったらありゃしねェ」

佐天「うわぁあああああああん!!」

初春「うわぁあああああああん!!」



…………………………………………

数日後

佐天「復活ッ!佐天復活ッッッッッ!!」ドォーーン!

一方通行「すっかり元気になったみてェだな〜」

佐天「おかげさまでぇー!!このとーりですよっ!!」ブンブン !

一方通行「ちと元気すぎだな」

佐天「このくらいがいつもの私ですって!ふふふふっ!!」

一方通行「色々と吹っ切れたみてーでなによりだぜェ」

佐天「私今回で分かったんです!悪いのは無能力者であることじゃない…ふさぎこんでいた自分が悪かったってことが!こんな私にも…いや、私にしかできないことが必ずあるはず!そう信じる事にしたんです!!」 ニッ!

一方通行「いいねェいいねェ!最ッ高だねェ佐天さン!かなりグレ~トですよそいつァ~!」

佐天「まぁ、まだ何ができるかは分からないんですけどね、あはは…」

ワイワイ、キャーキャー!

佐天「…ん?」

子供1「ねーねー先生!次はあっちにいこう!」

子供2「えー!公園で遊ぼうよー!」

子供3「先生!こっちこっちー!」

先生?「フフフフ…あまり引っ張り回さないでくれよ」

子供4「やだやだー!もっと先生と一緒に遊ぶのー!」

ワーワー!


佐天「かわいいなぁ~小学生かな?先生もすごく楽しそう!」

一方通行「…みてーだなァ」

先生?「…!」クルッ

一方通行「……」ニッ

先生?「……ふふふ」ニコリ

子供1「先生ってばー!」

先生?「…あぁ、次はあっちにいってみようか」

ワイワイ、ワーワー!

一方通行「…へへへッ」スタスタ

佐天「あっ!待ってくださいよ通行さーん!…あれ?何だかすごく嬉しそうですね、どうしたんですか?」



一方通行「あァ…スゲーッ爽やかな気分だぜェ、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ~~~~~ッ」


バァーーーーz_________ン!!

To be continued…

今日はこれまで!しかしアニメエジプト編はスタートだ!!
なんだこのOP!?(驚愕)
それではラリホー

アニメ版ンドゥールの声が、ものすごくどこかで聞いたことがある声だ…
それではスタート

学園都市、某研究所

御坂「はぁ…はぁ…」ゼエゼエ…

…ギュバッ!!

御坂「…ッ!!」バヂィイイイイッ!!


…ボゴァアアアアアアアッ!!!

???「あ〜あ〜…惜しいって訳よ!もうちょっとでドカンと一発食らわせられたのに!!」ブーブー!

御坂(うかつだった…待ち伏せされていたなんて…いや、ここまで研究所を襲撃すれば当然か!)

???「ほ〜れっ!もう十発!!」ドババババババババッ!!!

御坂「ぐっ!!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂッ!!

???「えへへ…!あんたが誰だか知らないけど私だけで捕まえたらギャラ半分もらえることになってる訳よ!ギャラはんぶーん!!」ワーイワーイ!


御坂「くっ…!」タタタタタタタタタタタ…

御坂(かまってる暇はないわ…!ここはとにかく離脱を!!)

???「へっへーん!逃がさないって訳よ!!」シュボァッ!!


タタタタタタタタタ!

御坂(…だめだわ、いくら研究所を機能できなくしてもレベル6実験とは少ししか関係のないところばかり…第一位のことも分かるのは『アクセラレータ』という名前だけ…)

御坂「くそっ…これ以上私にどうしろって言うのよ…!」ギリッ…!


…………………………………

同日、夕方

上条「ふぅ…なんで俺が猫砂を買いにいかなきゃならねーんだ…アイツの菓子の量を減らしとくか」

上条(…しかし最近本当にビリガキ(御坂)を見なくなったな、憑きまとわれの呪いが解けたのか?何よりだが)

上条「…ン?」



御坂?「~~~~~?………」

ミサカ?「ーーーーー!~~~~」


上条(あいつらは御坂と妹か…?おれはストーカーじゃねーが…聞きたいこともあったしな、後を追って喋ってもらうとするぜ)スタスタ…


…!…………?………!!

上条「…あの路地裏か、何のつもりだ?」

スッ…

上条「……何ッ!?」

上条(この…状況は…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条(この壁のえぐれ方…普通じゃあねえ、まるで何かの爆発物でも使ったような…)

上条「それにこの壁のキズ、小口径の銃弾だと…?しかも突撃銃か」

上条(こいつは…)

………………………………

ミサカ「ミサカはこれから実験があるのでーーーーーーー」

………………………………

上条「…まさか」

…ゴソッ

???「うぅぅ…」

上条「…やはりてめーか!御坂の妹…」ダッ!

ミサカ?「あ、あなたは…上条…さん」

上条「どうした…ひでえケガだぜ、一体何があってこうなった?」グイッ

ミサカ?「………それは」 ゼエ…ゼエ…

上条「オイ、何か言…」



???「アー…6号=サン、誰かいるみたいですよォー…アー…」

???「…ここは実験区域の範囲の世界なのでただちに9号の世界から離れてください」

上条(御坂の妹が三人!?どうなっていやがる…!)

???「どうやら実験関係者ではないようですね」

???「アー…すみません、関係者以外の干渉は禁止されていますので…アー…」

上条「おれが幻覚をみてるってワケじゃなさそうだな……何モンだてめーらは?」

ミサカ6号「私はこの実験の世界の後処理を担当する、ミサカ6号の世界ですと自己紹介させて頂きます」ペコリ

ミサカ3号「同じく、私は…アーイイ…ミサカ3号と申します…アー…」 モゾモゾ…

上条「状況がつかめんが…まさかてめーら四つ子か?…んなワケねーか」

3号「先程申し上げたように…アナタは実験の関係者ではないので…でも、スゴく痛くてキモチイイのくれたら…アー…」アヘ…

上条「…断る」

6号「実にそのとおりの世界です、お引き取り下さい…上条当麻さま」

上条(コイツ、おれの名前を知っているようだが…微妙な違いからみておれが知っているやつはこの倒れているヤツだ…)

3号「9号の回収を開始します…アー」

9号「うぅ…」

3号「しかし…たまらない、いつ感じても…この痛み…感覚共有…イイ…」

6号「それではミサカ達の世界は失礼します」

3号「いつか…アナタの痛いの…くださいね…エヘ」ニマッ…

上条「オイ…もう少し話を」

3号「アアー…次の実験も…楽しみ…どんな痛いのが…フフフ…」

6号「申し訳ありませんがこれ以上は許可されていません、それでは」クルッ


スタスタスタスタ…


上条「いっちまいやがった…」

上条(もはやワケが分からん…だがビリガキのヤツがとんでもねーことに関わってるのは事実…)

上条「…やれやれだぜ」フゥ

…………………………………





…化け物め!


化け物め…………!化け物め…………!化け物め…!化け物め!化け物め!化け物め!バケモノめ!バケモノメ!バケモノバケモノ!バケモノ!バケモ…………




一方通行「…つぅうァアアア!!」ガバッ!

一方通行(ハァ…ハァ…ハァ…)

シィーン…

一方通行「チクショー…夢かよ」ボスッ

黄泉川「おーい道行!朝ごはんできてるじゃんよー!」

一方通行「あー…顔洗ったらいくぜェ」 ムクリ


ジャー…バシャバシャ

一方通行「フゥ…ったくよォ~、変な夢見ちまった…」

一方通行(それもこれもあのクソッタレな実験のせいだ…最近はクローンたちの方からおれを挑発してキレさせてきやがるし…ブチきれちまうのはおれ自身にもどうしよーもねーのによー…)

一方通行「我に返って傷を治してやろうとすると、別のヤツが来てとっとと回収しちまうし…どーしろってンだよ…ハァ」


黄泉川「通行ー!とっとと食べに来るじゃん!」

一方通行「…へいへーい!」キュッ

ぶとうヶ丘学園、1年教室

友2「ねーねー!通行くんに輝泰くん!」

友1「あん?」

一方通行「…どうしたんだ康二ィ?またくだらねーウワサか?」

友2「ちがうんだ!僕…見ちゃったんだ…!」

一方通行「何をだ?」

友1「パンチラか?」

友2「違うよ!例のドッペルゲンガーを見ちゃったんだ!!」

一方通行(………ゲッ!)

友1「ウソだろ!?マジかよ康二!!」

友2「ホントさ!ちょっと路地裏に入ったら…三人同じ顔をした女の子が歩いていくのを見たんだ!!」

友1「げ、げげーっ!幽波紋も月までブッ飛ぶこの衝撃!!ウワサはマジだったのかぁ!?」

友2「うん…!でも三人のうち一人はケガをしてたみたいでグッタリしていた…まだ何か謎があるみたいだ!」

一方通行(おいおいおいおい…!こりゃあグレートにマズイぜェ!!)

友1「おーっし!こーなったら俺たちで謎を解いちまおうぜ!解決したら世界仰天ニュースに売り込みだっ!!」

友2「そうだね!そうしよう!!」

一方通行「あー…」

友2「あれ?どうしたの?」

友1「おめーもやるよな道行!?」

一方通行「いやー…やめとく、おれ実は都市伝説系ニガテなんだよ…」

友1「はぁ~通行!?おめえびびってんのかよー!!」

友2「仕方ないよ…僕たちだけでも謎を解くんだ!」

友1「よっしゃー!!」


ワイワイ!

一方通行(ヤベえ…コイツらが不思議な出来事大好きなの忘れてた!まさか身内にも知られちまうとは…)このままだとヤベェ、あの実験が明るみに出たらおれは普通の暮らしができなくなっちまう…ゴメンだ!やっと手に入れた日常をブチ壊されてたまるかってンだ!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行(次だ…次の実験で全てにケリをつけてやるぜェ…!)

フレ/◯◯の出番を加筆!
そして明日は大幅加筆の第3位VS第4位だ!!
それではラリホー!

この…!気が狂いそうな痛みはッ!!
筋肉痛です、それスタ

…………………………

美琴「…そこだぁあああああーっ!!」バリバリバリバリバリバリィ!!

???「はっ…はにゃにゃにゃにゃー!?」ビビビビビビビビビビビビ!!

ドサッ!

美琴(はぁ…はぁ…何とか…やっつけたわ…バラエティ豊かな爆発物には苦戦させられたけど…)

???「はわっ…はわわわわ…」シビシビ

美琴「…手加減はしてあるわ、悪いけどあなたたちの部隊の事を洗いざらい喋ってもらうわよ!」

???「…そんな…事…できるワケない訳よっ…!」キッ!

美琴「…これでも?」バチバチバチ…

???「ひっ…!で、でもでも!絶対喋らないもーん!ばーか!!」ベーッ!

美琴「あ、あんたこの状況で…」

???「喋らないったら喋らなーい!」

美琴(仕方ない…拷問は趣味じゃないけど、だんだん電圧を強くして……)





??「…そこまでよ」ザッ…!

美琴「…ッ!?」ズサッ!

美琴(い…いつの間に!コイツ(痺れてるやつ)の仲間!?)

???「はぁ…ヤバイ状況になったら連絡しろって言っておいたのに!フレンダ…アンタまたひとりで無茶したわね?」

フレンダ「あっ!うーうー…………ごめん、麦野………」

美琴「麦野…?」

美琴(その名前、どこかで聞いたことが……)


麦野「…あんた第3位の御坂美琴でしょう?」

美琴「なっ!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「あたしは麦野沈利…いや、『第4位』と言った方が早いかしら?そうでしょう…『第3位』のレールガンさん?」

フレンダ「えっ…ええっ!?アタシ学園都市のトップランカーと戦ってたの!?」ガーン!

美琴「…何から何までご存知ってわけね」

麦野「この研究所が関係している実験内容からまさかとは思っていたけど、やはりアナタだったのね」フゥ

美琴「今さら隠す気はないわ…!私のやってることは誰にも邪魔させるつもりはないッ!!」ザッ!!

麦野「最後通告よ…おとなしく投降しなさい、そうすれば危害は加えないわ」

美琴「…やってみろッ!!」ギン!

…ズヒュンッ!!!

美琴「!?」

フレンダ「うわっ!!」

ドロォォォォ……

美琴(て、鉄製の扉が…!今のは…光線!?)


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

麦野「今のは威嚇射撃…アナタが疲れてようが手加減するつもりはない、それでもいいのね?」ギュイイイイ…!

美琴「…上等よ!!この狂った実験を止められるのはアタシだけ…アタシだけなのよ!!!」バリバリバリバリ…!

フレンダ(さ…3位と4位の戦いが始まる訳!?い、一体何が起こるっていうの?)


麦野「…残念だわッ!!」ズヒュウウウウウッ!!!

美琴「でりゃあああああああっ!!」バッヂィイイイイイイイイイイイン!!!

ボッゴォアアアアアアアアア!!!

フレンダ「うっ…うわあっ!!対消滅!?」

美琴「ぐっ…!」

美琴(ダメだ…疲労のせいで強力な電撃が撃てない!むしろ押し負けているッ!)

麦野「全開じゃあないみたいだけど…容赦はしないわ!再起不能になってもらう!!」ズヒュズヒュズヒュウッ!!

美琴「うっ…ぐぅううううっ!!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!


ドッゴーーーン!!

フレンダ「や、やった!?」

麦野「…まだよ」

フレンダ「でも!今のはクリーンヒットで……あれ?」

シィーン…

フレンダ「い….いない?」

麦野「ワザと攻撃を食らって吹き飛ぶことで逃走に繋げたか…ぬかりないわね」

フレンダ「に、逃げたなら追わなきゃ!わたしも援護を…あうっ!?」ベシャッ!

麦野「…おバカ、そのダメージで立ち上がれるわけないでしょ?滝壺を呼ぶから待ってなさい」ピッピッピッ…

フレンダ「ううう…アタシのギャラ半分…ギャラ半分がよぉ…」シクシク


滝壺『…むぎの?』

麦野「あー滝壺?フレンダは無事よ、無残にノビてるけど…迎えにきてやって頂戴」

滝壺『うん…それと、敵のいる場所が分かった』

麦野「えっ!?アンタまた勝手に能力使ったのね!私の許可なく使っちゃダメって…」

滝壺『だいじょうぶ…今日はまだあまり使ってないから…』

麦野「あんたねえ…」

滝壺『それよりもまずいよ、敵はこの研究所の中心部に向かってる』

麦野「…はぁ、了解したわ!フレンダを回収次第、先にアジトに戻ってなさい!」ピッ!

タタタタタ……

美琴「もう少しで…中心部!そこを破壊すれば後は逃げるだけよ!」

美琴(ヤツに気付かれていないなら…!たたどり着くことは……)


…ドッバァアアアアアアアアア!!!

美琴「…ううっ!?」スタンッ!!

美琴(ゆ、床から光線が!!もう位置がバレたの!?)

ヒュンッ!

麦野「悪いけどアナタの場所はバレバレよ、理由は言えないけど…」タッ!

美琴「くっ…!」

麦野「もう強力な電撃を撃つ力は残っていないでしょう?今のアナタに勝ち目はないわ、おとなしく投降なさい!」ギュウウウウウ……!

美琴「…アタシの能力は」

麦野「…何?」

美琴「ただ強い電撃を撃つだけが…能じゃないのよ!!」ニッ!

…ヒュンッ!ヒュンヒュンヒュン!!

麦野「!?」

麦野(あの子の周りに浮かんでいるのは…無数の人形!?あれはまさか!!)


美琴「お察しの通り!あなたの部下の置き土産よ!!食らえーッ!!」ヒュバヒュバヒュバヒュバッ!!

麦野「…くそっ!!」ドヒュドヒュドヒュウッ!!

ボゴボゴボゴボゴン!!

麦野「ぐっ…!やはりフレンダの『ぬいぐるみ型爆弾』!あのおバカ…仕掛け過ぎよ!!」

美琴(彼女の能力は弾幕を張れるような能力じゃない…ここは数で押し切る!!)

美琴「いっけぇえええええ!!」ダンッ!!

ヒュゴォーッ!!

麦野「ッ!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!

美琴「まだまだっ!!」ヒュンヒュンヒュン!!

麦野(能力を利用して壁に磁石みたいにくっついている!立体的な戦闘ってわけね…)

麦野「…でもッ!!」バシュウッ!!


ヒュゴォオオオオオオオーッ!!

美琴「なっ!?こ、光線の反動を利用して…!」

麦野「立体的な戦闘ができるのはアナタだけじゃないのよっ!!」ギュウウウウウ…!

美琴「ま…マズイ!!」

美琴(防御を…!)


麦野「…はあっ!!」ギュバアッ!!

美琴「う…うああああああっ!!」ドザアッ!!!

麦野「驚いたわね、こんな近距離でも防御しきれるとは」スタッ!

美琴(ぐ…ううう…!次にもし食らったら防御しきれない!このままじゃ…)ムクリ…

麦野「それと私の能力は弾幕張れないとか思ってるみたいだけど…」ギュウウウウウウ…!

美琴「うっ…!」

麦野「…焼き払うことは可能なのよ!!」ズガアアアアアアアアアアア!!!


ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!

麦野(全ての爆弾を破壊…!これであの子に撃つ手は…ん?)


美琴「…フッ!!…はぁっ!!」ダン!ダン!ダンッ!!

麦野「上に行ったか…でも逃すわけにはいかないのよ!?」ボヒュウッ!!

美琴「…ふうっ!」スタンッ!

美琴(ここが最頂部か…!彼女は…)

…ボシュウッ!

美琴「!」

麦野「…ずいぶん高いところまできたわね」タッ!

美琴「……ッ」ヒュンッ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「残り一体の爆弾か…アナタの能力の応用力は大したものだけど、こっちは踏んでる場数の時点で圧倒的な差があるのよ?もう打つ手はない…!」

美琴「…まだだッ!!」ドヒュウンッ!

麦野「フン!苦し紛れの一発なんて…」


…ボゴォッ!!

麦野「…何!?自爆ですって!?」

美琴「もいぱああああつッ!」ドッシュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!

麦野(もう一体を隠しておいたのね!最初のは撹乱するために…!)

美琴「いっけぇーっ!!」キッ!




麦野「…なんてね!」

…クンッ!

美琴「うっ!?」

美琴(き…軌道が曲げられた!!)

麦野「私の能力でもアナタの電撃に干渉するのは可能!曲げるのはワケないわ!」

麦野「…それに」グッ…

美琴「!!」

麦野「この金属片の入った人形を直接ぶつけようって事もお見通しよ!!」ドシュウッ!!

…ボゴッ!!

美琴(ぐ…!奥の手も見抜かれた!?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「言ったでしょう?場数が違うってね…学園都市の序列は科学的な応用力でランクを付けられる、破壊力と戦闘経験じゃあアナタと私には決定的な差がある!」

美琴「ッ…!」

麦野「実験に利用されたのは同情するけど、こっちも任務なんでね…あきらめなさい」ギン…!

このむぎのん…!原作より強い!(しかもカッコイイ!)
それではラリホー!

「た…対消滅ッ!!」ってセリフは勢いがあって好きなのだ、好きだから問題ない、いいね?
それスタ!

麦野「とどめよ…とりあえず気絶してもらうわ」スッ…

美琴「うう…………」グググ…

麦野(抵抗しない…?戦意喪失したか!!)






美琴「………フフフ」クスッ

麦野「…なっ!?」

麦野(この子…笑っている!?気が触れたの?…いや!違うッ!!)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

美琴「私の攻撃は……」スッ…

麦野「…ッ!」

美琴「すでに完成しているッ!あなたがここに…この場所に来たことで!はあっ!!」バリイッ!!

麦野(電撃!?しかし小さい!!一体何を………)




…ボゴアアアアアアアアアアアアアーッ!!!!

美琴「『フレンダ』って子との共同作戦でねッ!!」キッ!

麦野「な…なんですってーッ!?床が!爆発で崩れるッ!!」

麦野(そうか…!これはフレンダの『テープ型爆弾』ッ!!この施設のあちこちに仕掛けられているのを利用したのか!!)

…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!メゴンッ!!!

麦野「…はっ!?」ガクンッ!

美琴「くっ!」ビシュッ!!


ビタァッ!!



麦野「うっ…ううううううッ!!」バァアアアアアアアーッ!!!


美琴(ま、まずい!私は能力で壁にくっつけるけど彼女の能力じゃ…!)

美琴「掴まって!」ピシュッ!

麦野「!!」サッ!!

美琴(よし!掴んで……………)

麦野「…………ッ」スッ…

美琴「えっ!?」



ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウ…………

美琴(今…自分から手を引っ込めた?なんで………)

美琴「…うっ!!」ズキッ!!

美琴(だめだ!ダメージが大きすぎる……この研究所の中枢部は破壊できていない…でも!)

美琴「…逃げるしかないッ!!」シュンッ!




……………………………………

ヒュウウウウウウウウーッ!!

麦野(もう少しで…地面!)チラッ

麦野「フッ!!」ドバァッ!!

シュゴァアアアアア…………


麦野「…っと」タンッ…

麦野(光線の反動で着地は可能、助けがなくても平気なのよねー…)コキコキ

麦野「しかしフレンダったら…ここまでトラップを仕掛けてたなんて限度越えてるっての!もう……」ピッピッピ…

〜〜〜〜〜〜〜?

麦野「あー…もしもし『アイテム』の麦野沈利よ、ミッションは成功、中枢部の破壊は防いだわ」

〜〜〜!〜〜〜〜?

麦野「サブターゲット?そっちの方はダメ、逃げられてこっちのメンバーが一人負傷した、追跡も不可能…」

……………〜〜〜?

麦野「襲撃者の……正体?」

麦野(…それは)


…………………

「この狂った実験を止められるのはアタシだけ…アタシだけなのよ!!!」

…………………

麦野「…………」

麦野「…………不明よ」

〜〜〜〜〜!?〜〜!!〜〜!?

麦野「そんなにまくしたてられても事前に教えられた情報以外なにも得られなかったわよ?それじゃあ、次の任務で」ピッ!



麦野「…フー」

麦野(狂った実験…か、学園都市も踏み込むべきではない領域に来てしまったわね、能力者は実験動物と何ら変わりないってことかしら?)


麦野「まったく嫌になるわね…せめてメンバーにかわいい男の子でも入れてくれないかしら?…あーあ」


ツカツカツカ……

ブロロロロロロォ……………


滝壺「はぁ…はぁ…」ゼエゼエ…

フレンダ「…ねぇ、滝壺」

滝壺「な…に?ふれんだ…」

フレンダ「やっぱ思うんだけどさ…能力、使わない方がいいんじゃないの?いつも苦しそうにしてるし…」

滝壺「で、でも……」

フレンダ「だって能力のせいで身体壊しちゃったらダメじゃん!滝壺自身が壊れちゃったらどうする訳!?」

滝壺「…………」

フレンダ「自分の居場所はここしかないとか思ってるかもしれないけどさ!どこにいこうが普通の生活に戻ろうが『アイテム』の絆が無くなるのはありえないって訳よっ!!」ニヒッ!

滝壺「…ふれんだ」

フレンダ「えへへ〜!アタシ今いい事言ったでしょ!?」フンス!

滝壺「…うん、ありがとう…ふれんだ」ニコ

フレンダ「へっへーん!メンバーのケアも友人の勤めって訳!」

滝壺「それと……伝言があるんだけど」

フレンダ「へ?」




滝壺「むぎのから…えー、コホン、『減給か・く・て・い・ね…』だって」

フレンダ「」

………………………………


佐天「それで…道行さんってとっても強いんです!絡んでくる不良をバッタバッタと!しかも手加減して!」

初春「ほんとですよ~私も一回助けてもらったんですがそりゃあもう無双状態でしたよ!不良がドッギャーンとドッゴォーンと吹っ飛んじゃうんです!」

黒子「それはすごいですわね…本当に人間ですの?」

佐天「人間辞めてるかもしれないですね」

初春「御坂さんはどう思います?」クルッ

御坂「………」ボー

初春「…御坂さん?」

御坂「…はっ!ごめんごめん!ちょっとぼーっとしてたわ!」アハハ

黒子「お姉さま…体調が優れないのですか?ケガもまだ….」

御坂「いやいや!ちょっと考え事してただけよ、大丈夫だから!」 ブンブン!

佐天「御坂さん、悩みごとでもあるんですかー?」

御坂「ま、まぁ…ちょっとね」

御坂(だめだわ…こんな時くらい明るくしなきゃ…!)

初春「うーん、御坂さんの興味を引くような話は…」

佐天「そうだ!知ってます御坂さん!?」

御坂「えっ?どんな話?」

黒子「何かの噂話とか?」

佐天「そのとおりです!そのビックリな内容が9人のドッペルゲンガーの話…」





御坂「…ッ!!」ガタン!

初春「うわっ!?」

佐天「どっ、どうしたんですか御坂さん!?」

黒子「お姉様…?」

御坂「…あっ!あー…」

美琴「わ、私ちょっと用事思い出したから帰るね!ごめん!」

タタタタ! !

佐天「御坂さん…」

初春「どうしたんでしょう…?」

黒子(……お姉様、あなたは一体何に立ち向かっているのですか?黒子は…黒子は…)




タッタッタッタ…

美琴(だめよ…だめよこのままじゃ!もしみんなに実験とクローンの事が知られたら…)

美琴(わたしの友達は…日常は…」ブルッ…

美琴(絶対に止めるッ!どんな手をつかってでも!私がどうなろうとも…!)




To be continued…

1日またぎでブォンジョルノー
それとタイトルつけてなかったですね…

第6話

「…やってみろッ!!」

これにて終了、続きはまた午後からです
昼ラリ!

第7話

「あンたの名前を聞かせてくれ…」

ヴィーン!ヴィーン!シンニュウシャ!シンニュシャ!ハイジョセヨ!!

警備ロボ「ドーモ!モーターヤブです!非常事態につき降伏は受け入れ…」

美琴「いやーっ!!」ドッゴァーッ!!

警備ロボ「ピガーッ!?サヨナラ!」ボギャアッ!!

美琴「結構厳重なセキュリティね!でも止まってはいられないのよ!!」


………………………

数日前

???「あら…?来客かしら、珍しいことね」

美琴「あなたが…妹達の教育(テスタメント)をプログラミングした布束砥信ね!?」ザッ!

布束「…Exactly(その通りでございます)私が布束砥信よ…たっぷり」ドン!

美琴「え…えーっと…あ、あなたが実験に深く関わっていることは知っている!洗いざらい喋ってもらうわよ!」

布束「Maybe(もしかして)…あなたオリジナルね?もしかしなくても」

美琴「…それがどうしたのよ」

布束「いいわ、知ってる事を話しましょう…たっぷり」ドヤッ!

美琴「へっ?」キョトン

布束「After all(つまり)…実験を止めようとしているのはあなただけではないということよ」

美琴「!」

布束「わたしは実験の参加者としてあの子達(シスターズ)とたっぷりコミュニケーションをとるうちに、一人の人として向き合ってみたくなった…理由はこんなところかしら?」

美琴「………」

美琴(まさか…そんな研究者がいたなんて)

布束「だから実験を中止してオリジナルも一緒に電撃戦隊ミサカイレブンを結成することを提案したんだけど却下されたわ」

美琴「や、やっぱあんたもマッドサイエンティストじゃないのッ!?」ムガー!

布束「いいと思うのだけれど…しょうがないから妹達に『感情』をインストールしたの、たっぷり」

美琴「えっ?感情…ですって…?」

布束「もし彼女たちに自己の意識が生まれれば、自分達から実験を拒否するようになるかと思ったのだけれど…I'm sorry(残念ながら)成功はしなかったわ」

美琴(じゃあ…アイツ(上条)と会ったあの子にも…感情があったって事?)

布束「でも私にできる抵抗なんてそれくらい…だからあなたにすべてを話すのよ、オリジナル」

美琴「…分かった!私が必ずこの実験を止めてみせる…約束するわ!」

布束「…Wonderful(すばらしい)私にお願いできる資格はないかもしれないけど…どうかあの子達を救ってあげて欲しい、頼んだわ」

美琴「ええ!」

美琴(そうだ…気持ちが揺らいでいるヒマなんてない!絶対に…絶対に救わなければ!!)ギュッ…!



布束「ちなみになんだけど、感情を構成するために使った資料には奇妙な漫画やら忍殺小説やら百合姫やら薄い本やら姉妹萌漫画やらラノベやら色々とあるんだけど…そういえばこれも個性だと思って元々の喋り方をそのまま残した子もいたわね、たっぷり」ドヤッ!

美琴「あからさまにマッドサイエンティストじゃないのーッ!?」ガーン!




………………………………

美琴(彼女から教えてもらったこの研究所…『第1位』の正体だけは分からないと言っていたけど、ここになら必ず重要な情報があるはず!たっぷり!)

ウィーン…

美琴「さて…中枢部はここかしら?ハッキングして…と」

カタカタ…

美琴(うーん…何か情報は……)

美琴「…ん?これは…?」

『第10回実験』

美琴「これは…もしかして…!レベル6シフト実験!?大当りだわ!!」

カタカタ…

美琴(…でも第10回実験?想定していたよりも全然少ない…)

美琴「いや!回数は問題じゃあないわ!こんなフザケた実験を今すぐ止めないと
!」

ピッ…ザザザッ…

美琴「…ん?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴(これは監視カメラの映像?ずいぶん乱れているけど…)

…アウッ!

美琴「…なっ!?」

アーア…ヤメトケッテイッタノニヨォ…

美琴「こ、この二人の人影……!」

ウッ…ウウウ…

ベクトルソウサニハ無意味ダッツーノ…運動エネルギーヲ自由ニ操作、反射………………


美琴「ベクトル…操作?」

とあるマンション

一方通行(くそっ…!クソッ!!なんでだァ!なんでなんだよッ!!!)ドン!ドンドン!

一方通行「なんで…なんでアイテム二号があっても死ぬンだよ…」ガクー

黄泉川「あんたそこで何回ティウンしてるじゃん…」

ピンポーン

黄泉川「ん?来客か…」スタスタ…

一方通行「チクショウ…1UP生首につられちまうとは…あぁ…」

黄泉川「道行!あんたにお客さんじゃんよー!」

一方通行「…客ゥ?誰だァ?」ポーズボタンット…

一方通行「ハイハーイ…どちらさ」ガチャ




ミサカ?「……あ…あうう…えっと……」モジモジ…

一方通行「」ズコー!

一方通行(お…お宅訪問ナンデ!?)

一方通行「ナッ…なんだテメー!実験ハネ続けたからって家に来ることたーねーだろッ!!」

ミサカ?「ふ、ふぇっ!?ご…ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコペコペコ !

一方通行(…あれ?キャラ違くね?)

ミサカ10号「あっあのー…申し遅れました、わたしミサカ10号といいます…よっ宜しくお願いします…はい」オドオド…

一方通行(…調子狂うぜェ) ポリポリ

一方通行「あー…その10号さンが何の御用で?」

10号「あ、あのですね、次の実験場所をお伝えにきまして…」

一方通行「実験場所ォ?また何で…」

10号「…やっぱそうですよね」グス…

一方通行「…は?」


10号「やっぱり…実験拒否ですよね…」ウルウル…

一方通行「…あ、あのー」

10号「ごめんなさい!差し出がましいことをして本当に申し訳ありませんっ!!」ブンブンブンブンブンブン!

一方通行「話聞けってェ!そもそもなんで直接教えに来たンだよ!? 」

10号「うっ…ぐすっ…あ、あのですね…実験のバックアップを予定していた研究所がですね…何者かの襲撃によって機能できなくなりましてですね…はい」

一方通行(何者か…ねえ)

一方通行「ま…いいや、場所はどこだ?」

10号「…えっ?」

一方通行「実験やるってことだよォ」

10号「わっ!そ、それは大変助かります!ありがとうございます!ありがとうございますっ!!」ブンブンブンブン!

一方通行「人ン家の前で頭下げまくるのやめろォ!」

10号「そ、それでは実験場所は△△地区の風力発電所近くです!お時間かけて申し訳ありませんでしたー!!」ピュー!

一方通行「あっ!オイ!」

…コケッ!

10号「あっ」

ズベシャア………

一方通行「……」

10号「……」

スクッ…

10号「あうう…」ウルウル

タタタタタタター…

一方通行(…なンか前に読んだ姉妹萌漫画に出てたような…)

一方通行「ま…まァ、これで決着がつけれるぜ!クローンの脳波解析で実験の発案者まで行き着くかどうかだが」

一方通行(…いや、必ず見つけ出してブッ飛ばす!それしかねェよなァ〜!)グッ!

一方通行「待ってやがれ…このクソッタレな実験を終わらせてやらァッ!!」パシン!


ガチャッ!

一方通行「黄泉川!用は終わったぜェ!」

黄泉川「あー…すまん、間違ってゲーム機蹴っ飛ばしたらフリーズしちゃって…」タハハハ …

一方通行「おっ……オアアアアアア!?こっちこっちオアアアアアアーッ!?(錯乱)」

加筆しました、たっぷり!
そして最後にたっぷり言わせてもらいます…それではラリホー!たっぷり!

バッテリーの残りが実際少ない!
それスタ!

ザァアアアアアアアアア………


美琴「はぁ…はぁ…はぁ」タッタッタッタ…

美琴(こうして…実験場所に走っているけれど…)

…ピタッ

美琴(私なんかに…本当に止められるの…?)

ザァアアアアアアアアア………

美琴(第一位の能力はベクトル操作、電撃なんて簡単に曲げられてしまうかもしれない…いや、レールガンさえも)

美琴「それに…」

美琴(もし第一位がとんでもない残虐な性格でカタカナ言葉で発狂野郎でファッションセンスゼロでモヤシ野郎のロリコン野郎だったら…)

………………………………

一方通行?「いいねェいいねェ!小学生は最ッ高だねェ!!」コカキクケコカコカコ!!

………………………………

美琴「………ッ!」ブルッ

美琴「…でも」

美琴(この実験を知っているのは私だけ…あのクローン達の存在を知っているのもあたしだけ…この実験の後あの娘たちはどうなっちゃうの…?あたしはそれでいいの?)

美琴「…だめよ、そんなの駄目!!いくらクローンだからってあの子たちは私そのもの!」

美琴(私が…決着をつける!!この身を滅ぼそうともッ!!)グググッ …!

美琴「そうだ…!早くいかな………きゃ………」ハッ…




ザァアアアアアアアア………

上条「…よお、ビリガキ」

美琴「あ、あんた…!」

上条「やれやれ…いつも追いかけ回される側なのに追いかける側になるとはな」

美琴「…どいてよ」

上条「思いだせばここはてめーが豆鉄砲ブッぱなした橋じゃねーか、何か因果的なモンも感じるな、ン?」


ザァアアアアアアアア………


美琴「どいてって…いってるのよッ!!」バリィイイイイイイイッ!!

上条「…フン」パキィン!

美琴「ッ!!」

上条「クローン…実験…戦闘テスト」

美琴「なっ…!なんでアンタがそれを…!?」

上条「図星みてーだな…やれやれ、こんなブッ飛んでる実験が行われてるとは…しかも戦闘跡を観ると相手は相当ヤバイ奴のようだな」

美琴「………」

上条「大方、自分はどうなってもいい…どんなことをしても実験を止める、そう
思ってるんじゃねーか?」

美琴「…そのつもりよ!私はどうなってもいい!あの実験を止めるの!!」 クワッ!

上条「…てめーに何ができる?」

美琴「うっ…!」

上条「冷静さを失った頭に相手との能力差…しかもてめーは中学生のガキんちょ、勝てる要素が見当たらねーな」

美琴「…知ったフウな口を聞かないで!!アンタをブッ飛ばしてでも私は行かなきゃダメなのよ!!」バリバリバリバリバリバリ!

上条「…そうか」

美琴「わかったなら早く道を…!」


…ビッ!

美琴「…えっ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「一発…一発撃ち込んでこい、『あの時』みてーにな…」

美琴「…あ、アンタ!!」

上条「それで俺がブッ倒れたらてめーの好きにしろ、俺は逃げも隠れも…避けもしねー」

美琴「…………」ブルブル…

上条「どうした…やるのかやらないのか?それとも逃げるのか?」

美琴(う…うううう…うううっ…!!!)

美琴「……くそ、くそくそくそッ!!やってやるわ!やってやるわよッ!アンタを…ぶっ飛ばすッ!!」バッ!

ヒュオオオオオオオオオオ…

上条「…………」

美琴「……フゥ……フゥ…… 」グググ…

美琴(動いて…動いてよ私!!どんなことでもするって決めたんでしょ!?)

上条「…どうした」

美琴(コイツを吹っ飛ばしてでも…吹っ飛ばしてでも!!)

美琴「うううう…!」バリバリバリ…

上条「…来いッ!」ギン!

美琴(……やってやるッ!!)



キュイーーーーン…!

美琴「……うわァアアアアアアーッ!!!」 ドッゴォオオオオオオオオオオオオオン!!!

上条「………」

美琴(う…うそ!?なんで避けな……)



…ボッゴォオオオオオオオオーン!!

美琴「…ううッ!!」ズサァッ!


シュウウウウウウウウ………

美琴(やって…しまったの?あたしは………本当…に…)ガクッ…


ウウウウウウウ………………







「…やれやれだ」


美琴「あっ…あんた!?な、なんで………!!」

上条「避けないと言ったハズだ…あんな手元がブレブレの攻撃なんて当たるわけねーだろ、迷いが体に出ちまったようだな」ザッ…ザッ…

美琴「あ…あああ……」

スタッ…

上条「ここまで近くに来ちまったが…?」

美琴「私は…私は…」プルプル…

上条「………」

ポン


美琴「…え?」

上条「…なにもかにもひとりで抱えこんでんじゃねえ」

美琴「あ……あう……」ジワ…

上条「自分の命を軽く扱うな…命に代えられる物は何も無い」



美琴「あうううううううう………」ポロポロ…

上条「………ハァ」

美琴「うううう…!うあああーっ!!」ガバッ!

ザァアアアアアアアアア…

美琴「わたし…わたし怖かったの!これが知られたら…みんなと一緒にいられなくなっちゃうかもって!それで……あの娘たちをどうにかしなきゃって……わたしがなんとかしなきゃって……!」 ポロポロポロポロ……

上条「…………」

美琴「ひとりで…なにをしても……うまくいかなくて…だから、だから!わたしこわくて……どうなっちゃうんだろうってこわくて……………ううううううう!!」ポロポロポロポロ……



上条「………やれやれだぜ」

美琴「うぁああああ……!」グスグス







ーーーーーーー雨があがったーーーーーーー





…………………

上条「落ち着いたか…?」

美琴「う、うん…ありがと」

美琴(わ、我を忘れてたけど私からこいつに抱きついちゃったのよね…)

美琴「///」…ボフッ

上条「…本当に落ち着いたのか」

美琴「だっ、大丈夫よ!冷静にはなったけど…実験をこのままにしておくわけにはいかないわ」

上条「……」

美琴「だって…あの娘たちは元々わたしのDNAから生まれた…言うなれば私自身!見捨てられない!」


上条「…例えば、だ」

美琴「へ?」

上条「てめーの話だと学園都市第一位をレベル6させる実験…だそうだな」

美琴「え、ええ…そうだけど」

上条「もし…その第一位が誰かに負けることがあったら実験の主導者の奴らはどう思うだろうな?」

美琴「…それは」

上条「誰とも知れないやつに負けちまうような第一位がレベル6になれるはずがない、この実験は無価値だ…こう思うかもしれん」

美琴「確かに…イレギュラーによる実験中止の可能性も無くはないけど…」

上条「…しかも負かしたヤツがただのレベル0の一般人だったら?」

美琴(…!!)

美琴「あんた…あんたまさか!まさかそんなことッ!!」

上条「…やれやれ、やることは決まったみてーだな」



ドドドドドドドドドドドドドドドドド


上条「この実験は……おれが止める」

この上承さんはほぼ承太郎といっても過言ではないが根っこは上条さんみたいにおせっかい焼きなのだ!
それではラリホーマ

自分のイメージでは、原作上条さんの顔をコワモテして髪を後ろに流している185センチの大男(CV小野大輔)で書いてます
しかしこのSSは個人のイメージを大切にしているのだ!イマジンだ、イマジンせよ!
それスタ

風力発電所近く、空き地

ヒュオオオオオオオオオォ…


一方通行「ここが実験場かァ…?もっと具体的な場所伝えろっての!」

一方通行(計画の方は出来上がってる…あとはこの実験を乗り切るだけだぜェ)

一方通行「さてとアイツは…」キョロキョロ

10号「あっ!一方通行さんお待たせしましたっ!!」タタタタタ…

一方通行「おい!また走ると転…」

10号「…あうっ!」ベシャ!

一方通行「…言わンこっちゃねェ、立てるか?」グイ

10号「はうう…すみません」

一方通行「思うんだがよォ…おめー戦えんのかよ…」

10号「だっ、大丈夫です!戦闘学習はしましたしシスターズの今までのデータがありますので!はい!」ガチャ!

一方通行(ウソくせえ…銃が似合わなすぎるぞ)

10号「そっ!それでは第10回実験を始めます!宜しくお願いします!」ペコリ!

一方通行「…へいへい」

一方通行(それじゃあとっとと終わらせ…)フー…

……ガガガガガガガガガガガガガガ!!


一方通行「…うおあッ!?」 ギンギンギンギンギンギンギンギン!

一方通行(お…オイオイいきなりかよ!)

コロコロ…

一方通行「くそっ!アイツどこに……ン?」



シューーー…………

一方通行(ゲッ!?しゅ、手榴だ…)


…ズドォオオオオオオオオン!!

10号「ふー…」ヒョコッ

10号(…やっ、やった?…のかな)

シュゥウウウウウウウ…

一方通行「…げほっげほっ」

10号「!」

一方通行「クソッタレ…今までのこと学習してるってのはマジみてェだな、容赦ないぜ…」

10号「う…ううっ!」ジャキッ!

ガガガガガガガガガガガガ!

一方通行「無駄だァ!ベクトル前面防御!!」ガギンガギン!

…ダダダダダダダダ!

10号(…来るッ!!)

一方通行「ドラァッ!」ブン!

10号(くっ!は、反撃しなきゃ!)サッ!

10号「はあっ!!」ドシュッ!!

一方通行「…ッと!」

一方通行(なるほど、結構な身体能力してるぜ…だがなァ!)

一方通行「ブン投げるッ!」ブゥン!

10号「ッ!」クルッ

スタン!

10号(よし!ここで銃撃を…)ジャキッ!

一方通行「甘ェーンだよォ!ベクトル弾ッ!!」ズギュン!

10号「あうっ!」バシイッ!

10号(し、しまった!武器が…!)

一方通行「命中!威力は抑えてあるけどな!」

10号「うう…!」

一方通行「さて…そろそろ決めさせてもらうとすっかなァ〜!」ツカ…ツカ…

10号(まだ、まだアレがある…!)

一方通行「どうした?降参か?オレとしちゃあそっちの方がラクで……」

…カチリ


一方通行「…ン?」


10号「…かかった!」ダダダダッ!

一方通行「オイ、これって…!」



…ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

10号「ううっ!」ズサァアアアアアア!

10号「はぁ…はぁ…」

10号(今度…こそっ!)ゼエ…ゼエ…



ヒュウウウウウウウ……


一方通行「…クッソー!無茶苦茶しやがるぜェ、容赦なさすぎだろコラッ!」シュウウウウウウ………

10号「…えっ!?」

10号(そ、そんな!今の爆発を…!?)

一方通行「どーやら足元には能力が行き届かないと思ってたみたいだが、見当違だぜ?その気になれば脇の下でも反射できンだよ!!」

10号「うっ…!!」

一方通行「ホレ、戦闘不能だろォ?もう実験は終了だ!」

一方通行(さーて、とっとと情報を引き出すとすっか…)



10号(こう…なったら…!)スポンッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「…オイ、何やってる?」

10号「実験は継続されています…どちらか一方が倒れるまで…!」ジジジジジジジ……

一方通行「…まさか!?よせっ!!」 バッ!

10号「不可能です!中断するわけには…」


一方通行「クソッ!!」ドン!

10号「あうっ!」


ズッ…

ドォオオオオオオオオオオオン!!!

一方通行「う…うぉああああああーッ!!」バキィイイイイイン!

シュウウウウウウウウウウ…

一方通行「くはァー…はァ…」

一方通行(…オイオイ!今までもやばかったがコレは流石にシャレにならねェぞ!!)

一方通行「それに…とっさに突き飛ばしたがアイツ…!」タッ!



10号「……………」

一方通行「……オイッ!生きてるか!?しっかりしろ!!」

10号「………うう 」グググ…

一方通行(フゥ…息はあるみてェだな、ひでえケガはしてるが)

一方通行「コイツにこんな事をさせたのは…」

……………………………

バン!

一方通行「だからよォ芳川さン!おれは実験に参加しねェーって言ったろうがよォ!!」

芳川「わかってるわ」

一方通行「そのクセして、毎回実験だ実験だぬかしながらクローン達が来やがる!どうなってやがンだ!」

芳川「…………」

一方通行「オイ!何とか言……」


芳川「私は…実験から外されたわ」

一方通行「…なッ!?」

芳川「正確に言えばクローン製造の技術だけ、丸々奪われてしまったわね」

一方通行「な、なんでまた…」

芳川「ある人に目を覚ましてもらった…そんなとこかしら」

一方通行「…あんた」

芳川「それで実験に意義を申し立てたら問答無用で外された、というわけ」

一方通行「そンな事が…」

芳川「一方通行、あなたに一つ行っておくわ、この実験の首謀者は病的ともいっていいほどレベル6に固執している…手段なんて選ばない」

一方通行「…………」

芳川「気をつけなさい、私に言えるのはそれしかないわ」

…………………………………

一方通行(…野郎ッ!!命をなんだと思ってやがるンだクソッ!)ギリィッ…!

一方通行「ますます…首謀者をこの手でブチのめしたくなったぜェ」

一方通行(……まってやがれ、死ぬほど後悔させてやんよォ!)


10号「……うぐっ!うううう……」

一方通行(しかしこのままだとやべェ
、まずはコイツの治療をしねえと…) キュウウウウウウウン

10号「……う」

一方通行「…できんのはここらへんまでか、あとは病院に」





??「……オイ」

一方通行「……アン?」

上条「ソイツから離れろ」


一方通行(なんだ…何だこの男はァ…!?そしてこの恐ろしい威圧感はッ…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


上条「…ソイツから離れろと言ったはずだが、聞こえなかったみてーだな」スタスタ…

一方通行「何モンだ…アンタ」スクッ



上条「……ただのレベル0の一般人だぜ」

一方通行(ウ、ウッソだろォ…!こんな凄み一般人に出せるわけねェだろ!!)

上条「おや?てめーに一番話があるやつも来たみてーだな」

ザッ

一方通行「……!?」

美琴「あんたが…あんたが第一位、一方通行(アクセラレータ)…」

一方通行(シスターズのオリジナル、御坂美琴か!?なンでここに!!)

美琴「…………」

この時美琴は思った…

「思ったより普通の顔をしている」と

整った顔立ちで、その眼は優しげであり

その体は細身であったがしっかりと筋肉はついているようだ…

フト見たら、どこにでもいる気のいい青年にも見えなくもない

だが…

普通とは決定的に違うところがある…

それは病的とまでいえる白い髪と肌!と変なインナー!

これは彼の恐るべき能力の副産物とでもいうのだろうか…と美琴は思ったッ…!!

上条「オイ…倒れてるアイツのとこに行ってやれ」

美琴「う、うん!」タタタタ!

一方通行「………」

上条「さて、ここからは質問タイムだ…全部正直に話してもらおう」

一方通行(こいつはやべェ…嘘を言える雰囲気じゃねえな…)ゴクリ…

一方通行「…分かった」

上条(…ム?意外に素直なヤツだな、追い詰められた獣のように抵抗すると思ったが…)

上条「まぁいい、まず一つ目にアイツ(10号)をやったのはテメェか?」

一方通行(オッ…オイオイ!一発目からド真ん中の質問かよッ!?)

一方通行(く…クソッ!一発目からド真ん中の質問かよ!!)

一方通行「…そうだ」

上条「おやおや?一つ目からもうクロ確定みてーだな、ン?」

一方通行(ぐっ…ぐぐぐぐ…)

美琴「あれ…?ちょっと待って!」

上条「どうした?」


美琴「この娘…治療されてるわ、意識は失ってるけど」

10号「………」スゥ…スゥ…

上条「…何だと?」

美琴(治療したのは…アイツなの?でも、なんで…?)

上条「…治したのはテメーか?」

一方通行「…そうだ」

一方通行(いいぜいいぜェ…!疑いを晴らせそうだ!!)

上条(自分でやっておいて治す、ワケの分からんヤツだ…それとも狂ってやがるのか?)

一方通行(よし!ここで畳み掛けるッ!!)グッ!

一方通行「おれァ…この実験を止めたいと思ってンだ」

上条「…!」

美琴「えっ!?そ、それって…!」

一方通行「こんなおかしい内容の実験にはおれも困らされてンだ…そろそろ決着つけようとしてるトコなンだよ!」

美琴「どういうこと…どういうことなの?」

上条「……」

一方通行(…もう少し!)

上条(これはおれたちを騙すためのウソか?それともマジで言ってるのか、検討がつかねえぜ…)

一方通行(よっしゃ!ここいらで全て解決してやンよ!)

上条(…何にせよ鵜呑みにするワケにはいかねーな)

一方通行「さぁ!ここはアイツを病院に連れてかなきゃならねーし、それに服も汚れちまったからなァ!一回落ち着いて…」

美琴(まさか…ホントにコイツは…)

上条「……おい」

一方通行「へ?」





上条「くだらねー服のことなんて後にしな、今はもう少し話を……」




…プッツゥーーーーーーーーーーン



上条「…何?」

美琴「えっ?」





一方通行「お れ の 服 が く だ ら ね ー だ と ォ ……?」ギロリ…!

バトルパートは読みやすく修正しておきます
10号ちゃんぐうかわ、それラリ!

ち、違うッ!俺は悪くねぇ…悪いのはiPhoneの変換機能なんだッ!!
それではスタート

美琴「…ッ!?」ゾクゥ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴(あ、あの眼!!まるで飢えた野生動
物みたいに…!!)

一方通行「今…なんつったコラァァアアアアアーッ!!!」ギギギギッ!!


上条「待て!なにもテメーをけなして…」

一方通行「…ブッ飛ばす!!」ダダダダダダダ!

上条(マズイ…来るッ!)

シュン!

上条「!」

一方通行「どらぁーーーーーッ!」ビュゴォオオオオ!

美琴(は、速……………!)





上条「……オラァッ!!」ドゴッ!!


一方通行「グブッ!?」ズシャ!

美琴「ええっ!?」

美琴「そ、それ以上の速さで!ヤツを捉えたッ!!」

一方通行「うぉおおおおおお…!!」ズザァアアアアアア…!


上条「ぐっ…!」パクッ

ブシュゥウウ!

上条(本気で…本気で拳を振るわなければやられていた!しかもアイツの拳の風圧で肌が切れてやがる…なんてパワーだ)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方通行「…なぜ頭にくるか自分でもわからねえ!きっと頭にくるってことには理由がねェーンだろなッ!本能ってやつなンだろーなッ!」ゴキゴキ…!

美琴「む、無茶苦茶じゃない!?」

上条「やれやれ…こいつ、マジで危ないやつだ…」

美琴「わ…私も援護を!」バチバチ…!

上条「よせ、下がってろ…」

美琴「で、でも!」

上条「この戦いに入ってきたら間違いなく死ぬぜ…てめーであってもな」

美琴「… ッ!」

一方通行「なァーーに余所見してんだァ!?いくぞコラァーーーーッ!!」グッ!

上条「…くるぞ!ソイツ(10号)を守れ!!」ザンッ!

一方通行「コイツで穴空きチーズにしてやンよォッ!!」ズラッ!

美琴(あれは…ゴムの弾?)

一方通行「…ッラァアアアアア!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

美琴「ゴム弾を機関銃みたいな勢いで発射した!?」

上条「…オラオラオラオラァアアーッ!」バシバシバシバシバシバシ!

一方通行「まだまだまだァ!」ドゴドゴドゴ!

上条(どうやらこの弾…アイツの能力でありえねーくらいの勢いをつけてるみてーだな)

上条「拳で勢いを剥ぎ取るのはワケねーぜ …!」バシバシバシバシバシバシ!!

一方通行「それならァ…」ググググ…

ズゥウウウウン…

上条「…!?」

美琴「うっ、嘘でしょ!あんな大きな鉄骨を持ち上げたッ!!」

一方通行「………コイツはどうだァーーーーッ!」ドッギュウウウウウウウウン!

上条「…ぐっ!」サッ!


ズッドォオオオオオオオン!!

美琴(重さなんて無視して能力を使える…?どーなってんのよ!!)

上条「クソッ…ん?アイツはどこへ…」

ヒュウウウウウン…

美琴「……!上よ!!上だわッ!!」

上条「!!」


一方通行「…………ドラァーーーーッ!」 ドッパァアアアアアアア!!

上条「チッ…!」グルン!

一方通行「らァッ!!」ズウン!!


………………メゴン!!!!!!

メッギャアアアアアアア!!

上条「ぐうううう…この衝撃!!」ゴロゴロ!

美琴「地面にクレーターを!なんて破壊力ッ…!!」

上条「なんてヤツだ…思ってたよりずっとやべえぜ…」スタン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「けなすやつァ〜許さねェ…誰であろうとなァーーーーッ!!」

上条「そしてこのわけわからん性格…やれやれ、骨が折れそうだぜ…」

美琴「う…うううう!!」

一方通行「次は真正面からぶっつぶしてやるッ!!」ダッ!

上条「…来るか!」

美琴(まさかアイツと真正面からやり合うつもり!?)

一方通行「ドラァ!」ブン!

上条「オラッ!」ブン!

ガギン!

一方通行「ドラララララララ!!」

上条「オラオラオラオラオラ!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガンガン!

美琴「に、人間技じゃないわ!!なんて速いラッシュ比べ…!!」

一方通行「ドラララララララララララララララララララララララララララーッ!!」
上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!


美琴「…どーなってんのよコイツら!?」

一方通行(なんだァコイツ!?何の能力なんだよッ!!だが…)

一方通行「絶ッてェーーーにぶっとばしてやるッ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

上条(この拳…能力で付加された分のパワーは打ち消せるが拳の勢いは消せないか、ラッシュじゃ勝負がつかねえぜ…!)ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

上条「…オラッ!」ブン!

一方通行「チッ!!」スタン!

美琴(蹴りで相手を遠のけた…仕切り直しかしら)

一方通行「クソッタレ!もう一回鉄骨くらいやがれ!」ブウン!ブウン!

上条(おそらくアイツは身体自体も能力で強化している…生半可な攻撃は半減されちまうかもしれん、ならば…)

上条「………」シュタン!

ズズゥウウウウン!

一方通行「ンなっ…!チクショウ!!」ブウンブウンブウン!

上条「…シッ」スタァン!

ズズズゥウウウウウン!

一方通行「クソッ…クソックソックソッ!!いい加減当たりやがれェ!!!」

美琴(す、すごい!必要最低限の動きであんな速い攻撃をかわしている!)

上条「…どうした?どんどん近づかせてもらうぜ」

一方通行「ぐっ、ぐぐぐっ…!お望みどおり近接でブン殴ってやらァーッ!!」ダダダダ!

一方通行「ドラララァッ!」ドスドスドス!

上条「フッ!」バシバシバシバシ!

一方通行「ドラララララ!守ってるだけかぁーーーッ!!コラーッ!!」ドバドバドバ!

上条「ぐっ…!」バシバシバシ!

美琴(なんで?折角踏み込んだのに防御ばかり、しかも左手しか使ってない…………左手だけ…?)

上条「………」ググググ…

一方通行「こねェンならとっとと決めるぞッ!ドラァーーーーッ!」ドギュウウウウウン!

美琴(アイツ、右手に力を…! )

上条(……ここだ!)ギン!

上条「…………オラァーーーーーッ!!」ビシュウ!

一方通行「!?」


…ドズッ!

一方通行「…………がっばぁああああああああああ!!!」

美琴「ゆ、指二本なのに、何なのこの威力!?スターフィンガー!?!?」



ガッシャアアアアアアアアアアン!!

一方通行「…がっ…がはっ…」ピクピク

上条「武術の達人は指だけで屈強な相手も倒すことができるらしいんでな、それをマネしてみたってワケだぜ…」

美琴「す、すごい…!見様見真似でこんなことができるなんて、アイツは一体…!」

美琴「さすがにあんな攻撃くらったらもう立ち上がれないわよね…再起不能かしら」

上条「…だといいんだがな」

美琴「えっ?」

キュゥウウウウウウウン……

一方通行「っはァー…はァーー…!」グググググッ!

美琴「そ、そんな!?あのダメージで立ち上がってくるなんて!」

上条「どうやら能力で無理矢理治してるみてーだな…コイツの能力は何でもありってワケだ」

美琴「攻撃だけじゃあなく…回復まで!?」

一方通行「けなす…やつァ許さねェ…誰だろうとッ!!」ギン!

上条「警戒を解くな…まだ終わりそうもねえ」

美琴(ヤツは追い詰められた獣…これからどれだけ激しい抵抗を見せるっていうの…?)ブルブル…

一方通行「………ッラァアアアアア!!!」ドシュッ!

上条「オラオラァーッ!」ドバッ!!

一方通行「ドラララララララァーーーーッ!」ガンガンガンガンガンガン!

上条「…ぐっ!オラオラオラオラオラオラ!」ガンガンガンガンガンガン!

ズリズリ…

美琴「ここまできてパワーがUPしてる!?まずい…段々押し返されているッ!」

上条(これは…そろそろ決めなきゃヤバイぜ…!)

上条(仕方ねえ…ちと汚い戦法だが)

一方通行「ドラァッ!!食らえッ!!」ブン!

サッ!

上条「…オラッ!」ズシャア!

バラバラバラ…!

一方通行「あぐッ!?」バサアッ!

美琴「砂を巻き上げて眼をつぶした!」

上条(闘技、上砂嵐…ってもただの目潰しだが効果は充分、やはり常時反射防御はできねーみてえだな…)

一方通行「くっ、クソがッ!」ガシガシ!

上条「ワリーがトドメを刺させてもらうぜ…オラァーーーッ!!」ブン!

美琴(やった!確実に…この一撃は入るッ!!)




一方通行「てめー…そこか!そこにいんのかァーーーーーッ!?」ギラッ!

上条「……ッ!!何だと!?」

一方通行「ドラララララァーーッ!!」ドシュドシュ!

上条「しまっ……ぐはぁッ!!」ボゴボゴン!

一方通行「まだ足りねェぞォーーーーッ!!!」ドシュ!

美琴「だっ…駄目っ!!」


一方通行「……ドラァアアアーッ!!!」ブン!

上条「…ごはっ!!」ズッシャアアアアアアア!!

美琴「いっ……嫌ぁあああああ!!」

多少読みやすくなったかな?
明日は最終決戦ラリホー!

ageワスレー!

乙ラリホーマ

ちなみに東方通行は、髪の色に関しては服よりも気にしてないんだっけ?

>>448
服装以外はまったく気にしておりませぬ、しかし服を褒められても軽く受け流す程度です
それにしてもこの美琴、ミコートワゴンである、それスタ!

美琴(そんな!目が見えていないのにどうやって!?)

上条「うぐぐぐ…!」ググググ…

一方通行「どこに隠れやがったスッタコがァーーーッ!?どこだ!?そこかコラーーーッ!!」ブンブンブン!

上条(まさか…コイツ)

美琴「見えていない…?逆上しすぎたんで自分でも何してるかわからないってこと?」

上条「服をけなされたことで状況だろーがなんだろーが見失うやつってワケか…」

一方通行「アァッ!?そこにいやがったかァ!!こんどこそブチのめ……うぐッ!」ガグン!

美琴(でもさっきのダメージがかなり効いているみたい…!)

上条「ここで一気にいきたいとこだが……身体がいうことを気かねえッ……!」

一方通行「チッ…クショーッ!こうなったらッ!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

美琴「な、何をするつもりなの…?」

上条「やべえぞ、コイツはシャレにならんかもしれん…!」


一方通行「圧縮…圧縮ッ!!空気を圧縮ッ!!!」 ビュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

美琴(まさか…あれは巨大な空気の塊!?あんなのをぶつけられたらいくらアイツの能力があるからって…打ち消すのは不可能ッ!)

一方通行「ツゥァアアアアアアア…!」ビュゴォオオオオオオオオ…!

上条(やれやれ…なんてデカさだ、しかしこれを止めねーと確実に…)ググググ…

上条「……うぐっ!」ガグン

美琴「ち、ちょっと!大丈夫!?」

上条「大丈夫なワケねーだろ…この状況をどうするか必死に考えてるとこだぜ」

美琴「ううう…!」

美琴(やっぱり…ここはあたししか!能力をフルパワーで使えば!!)グッ…!



…ガシッ

10号「だめ……です」ゼエゼエ

美琴「あ、あんた!!」

10号「彼…アクセラレータの能力は天災レベルと同義…いくらお姉様の能力だろうと対抗することは…不可能です」

美琴「じゃあ…どうしろっていうのよ!?そもそもの原因はあたしにあるの…に今までの戦いにも何もできず指をくわえて見ていただけ…!最低よ!!」

10号「お姉…さま」

美琴「私の…私のせいなのに…!」グッ…!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方通行「もう少し…もう少しだァ!バカデカイやつを…叩きこンでやらァーーッ!!」

上条「…オイ、御坂」

美琴「…えっ?」

美琴(今…名前を)

上条「おめーにも色々と思うことがあるだろう…我慢できねーことも、だからな…」

美琴「………」

上条「ヤツを倒せとは言わねえ…だがな、お前の出来る事、それを全力でやれ…!!」

美琴「!!」

上条「結果がどうなろうと…おれが必ず何とかしてやる…!」 ザッ!

美琴「あ、あんた……」

…………………………

私たちは実験には逆らえません

そのために生まれたのですから…

申し訳ありません、オリジナル…いや

お姉さま…

『お姉さま』


………………………………

美琴「…わたしはッ!!」ググググッ…!

ギャルルルルルルルルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

一方通行「圧縮…完了!!コイツで…コイツで!ゼッテーにゼッテーにゼッテーにブッ飛ばすッ!!!」

上条「フゥー…」ザッ…ザッ…!

一方通行「無駄だァ!そんなズタボロで立ち向かうつもりかよォ!?この一撃でフッとばして…!」






ギャルルルルルルルルォオオオオオ…オ……オオ……オ

一方通行「…なにッ!?」

上条「………」

一方通行「きゅ、急にパワーが弱まりやがった!?何が起こってンだ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「…はぁあああああああああ!!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

一方通行「…アイツの仕業かッ!!」

美琴(電撃を最大出力!!学園都市中の風力発電を全てハッキング…あの巨大な空気の塊を縮小させるッ!!もう少し…もう少しだけっ…!!)


…スッ

美琴「…!」

10号「私たちシスターズは…意識をミサカネットワークにより共有しています…!」バリバリバリバリバリバリ…!

美琴「あ、あなた!助けてくれるの…!?」

10号「助けているのはわたしだけではありません!今シスターズ全員が…お姉さまの覚悟が!『言葉』でなく、『心』で理解できたという一つの答えが出ました!」キッ!

一方通行(ぐっ…ぐぐぐぐっ!コッチの圧縮空気を弱めてる風車がドンドン増えていやがるッ!?)

10号「今まで理解できませんでした…わたしたちになぜ『感情』が与えられたのか…実験動物であるわたしたちに…」

美琴「………」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

10号「…でも!今理解しました!!わたしたちの『感情』は…『心』はこのためにあるのだと!この時のためであるとッ!!」

美琴(みんなが…私の『妹達』が?『心』は…そのために!!)キッ!

美琴「…いくわよッ!アレを『私達』で止める!絶対に!!」」

10号「ハイ!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリ…!!!


一方通行「…ぐっ!ぐぐぐぐぐぐっ!!」

上条「…フッ」

一方通行「…チクショウチクショウ!関係ねぇッ!!このまま…ブチ込んでやるッ!!!」

上条「……よくやったな、御坂に妹」

美琴「ううううう…!」バリバリバリバリ!

10号「ぐうううううっ…!」バヂバヂバヂバヂ!

上条「あとは…おれの番だ…!」グッ!



一方通行「……………食らいやがれェーーーーーーーーーーッ!!!!!」 ドッヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!


上条「…ブチかますぜ!!」ギンッ!!

上条「…オラァッ!!!!」ドン!

ボヒュッ!

一方通行「…な!?」

一方通行(あの質量を拳で…受け止めやがったッ!?)

上条「…オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

一方通行「…!!」

上条「……………オラァアアアアアアーーーーーッ!!!!」ドッシュウウウウウウウウ!!


………………ボヒュン!

10号「ぜぇ…ぜぇ…あの…圧縮空気を完全に…!」

美琴「……はぁ……はぁ」

美琴(アンタ…いや、当麻…上条当麻!本当にやったの…!?)

一方通行「うぐっ!…ぐぐぐっ!!!」


上条「…こいつで終いだ」ダダダダ!

一方通行(ふざけんじゃ…ねェーッ!!)グッ!!




一方通行「………ドラァーーーーーーーーーッ!!」ドシュン!!

上条「オラァーーーーーーーーーーッ!!」ドギュン!





…ズン





美琴(嘘…!同時に!!)


一方通行「……………」

上条「……………」



ヒュォオオオオオオオオオオ……


美琴「とうま………………当麻ーーーーーーーーッ!!!!」





一方通行「………ガフッ!!」ガグン!

美琴「!!」

上条「…………ハァー…ハァー…」

一方通行「………クソッ…………タ……………レ……」


バタン…


美琴(当麻…当麻が勝った…?)ブルブル…

10号「あの…第1位を…!!」


上条「やれやれ…御坂、おめーは…精神的に勝っていたぜ…自分自身の葛藤にな…」ニッ

グラリ

10号「ッ!!」


バタッ…

美琴「…ちょっと?しっかりして!!しっかりしてよ!!当麻!当麻ッ!!」

上条「……………」



……………………………………

………………………………………


ーーーーうっ…うっ…


ーーーー…あん?


ーーーーううう…


ーーーーオイ、がきんちょ…こんなところで何してやがる…?


ーーーー……触らないで!!


ーーーー……!


ーーーーおれ…化け物なんだよ!触った人をみんな怪我させる化け物…!


ーーーーそうか…おめぇがレベル5の…………か


ーーーー……………

ーーーーおれ…こんな能力いらなかった!この力のせいで誰も…誰かに触れることも!触れられることもできない!!


ーーーーなるほど…意識外でも反射しちまうってワケか


ーーーーこの力のせいで家族も友達もいなくなっちゃった…もう、いやだ……!ひとりぼっちはもうやだよ………


ーーーー……………


ーーーーううううう…!

ーーーーオイ、がきんちょ…


ーーーー……え?


ーーーーそれじゃあおめぇは少しでも人に近づこうとする努力をしたのか?


ーーーーそれは…


ーーーーなんだ?してねえのかよ、それじゃあクヨクヨしてんのは無駄じゃねーか


ーーーーそんなこと言っても…どうすりゃいいんだ!おれなんかにこの力を使いこなせるはずが…!


ーーーー…「立ち向かう意志」


ーーーー…!

ーーーーおめーに足りないものだ、それが『立ち向かう意志』なんだよ


ーーーー立ち向かう…………意志


ーーーーこの気持ちさえありゃなんでもできる…おれはそう思ってる、どんな状況でもな


ーーーー………おれは


ーーーースッ…


ーーーーだ、だめだ!おれに触ったら!!


ーーーー…………


ーーーーうっ…うううう!!

……ポン


ーーーー…あれ?


ーーーー…フッ、やればできるじゃねーか、ん?


ーーーーおっ…おれっ!


ーーーーそんなしけた実験服着てんじゃねーや…


バサッ


ーーーーわっ!


ーーーーこれでも着ときな!たまたま持ってた服だが…そんなのよりマシだろ?


ーーーーあんた…あんたは一体………!

ーーーー木………主任、お時間です


ーーーーチッ…分かった、今行く


ーーーーまっ待ってくれ!アンタの名前は………


ーーーー…オイ!


ーーーー!


ーーーーその能力、ゼッテーに自分のモノにしやがれ!おめーはこの先は一方通行…立ち止まるんじゃねーぞ!!


ーーーーいっぽう………つうこう………


ーーーーあばよ、ボウズ

ツカツカツカ…

ーーーーおれはこの力を……自分のものに!


ググググ…!


…ウィーン


ーーーーおい!被検体!実験を始めるぞッ!!


ーーーー…………


ーーーーむ?なんだそのヘンテコな服は!?ははははっ!実験動物のくせになにを着ているんだ!ちゃんちゃらおかしいぞ!!



…プッツン!


ーーーーオイ


ーーーー………ん?





て め ー い ま こ の 服 の こ と な ン つ っ た ……!?





一方通行「………ハッ!」ガバッ!

ピッ…ピッ…ピッ…

一方通行(……あん?ここは…)





??「…よお、眼が覚めたみてーだな」

一方通行「あ、アンタは!!」

上条「やれやれ、壮絶な戦いをしたやつどうしを同じ病室に入れるとは…カエルのおっさんは何を考えているんだか…」

美琴「………」

9号「ゴキゲンヨ!と傷を完治して久々に登場したミサカはアイサツを決めます」

一方通行「……アンタらもか」

一方通行「実験は…実験はどうなったンだ?」

美琴「……それは」


9号「それは私から説明します」スクッ

美琴「…ッ」

9号「今回の実験で被検体はイレギュラーの戦闘によって再起不能、しかもレベル0の一般人に敗北したという事実に上層部は実験の価値を見直しました」

一方通行「………」

9号「再度ツリーダイアグラムによって成功率を計算、その結果レベル6シフトの確率は……」

一方通行「…どうなった?」





9号「………0.85%という非常に低い成功率のため、この先すべての実験を中止…計画は永遠凍結されました」




一方通行「………そう…………かァ…」

9号「また、この実験は発案者の精神状態も安定とはいえず、莫大な資金がかかるともいえるので今回のような凍結が…」

一方通行「いや…もういい…オールバックの兄ちゃン、アンタの狙いはこれだったのか…?」

上条「…………」



パタン…

一方通行「………ハハハハハッ!!なんてこった!」

美琴「…えっ?」

一方通行「ケンカ一つでこの狂った実験を止めちまいやがった!!ウハハハハッ!!たいした奴ッスよ!あンた!!」

一方通行「おれがあれこれ考えてモタモタしてたのを、一発で決着をつけてくれた…感謝しなきゃならねーな、こりゃ」ポリポリ

美琴「………」

一方通行「ン…どうしたんだ?そンな顔して?おれはあンたらに感謝してもしきれねーぐらい…」




上条「…おれはてめーを怒らせた」

一方通行「……はァ?」キョトン

上条「まさか服の事であそこまでキレるとは…想定していなかった」

一方通行「………」

上条「てめーの話も聞かず、ブッ飛ばしちまった、悪かったな」ペコリ

一方通行「……あンた」

スクッ

美琴「…いや、ここで一番謝らなきゃならいのはあたし…」

一方通行「へ…?」

美琴「聞いたわ…今までのこと全部この娘から…」

9号「……」

一方通行「……そいつァ」

美琴「本当はこの時点で一万と32回の実験が行われていたはずなのに…あなたが何度も何度も実験を拒否し続けていたなんて…」

一方通行「………」

美琴「わたしが…この実験に関わる人すべてを悪と決めつけて…本当に…本当にごめんなさい!!」ブン!

9号「お姉さま…」

一方通行「………ハァー…」

一方通行「お二人さン…何か勘違いしてるみてェーだがよ」

美琴「…………」

上条「…………」





一方通行「…この実験のそもそもの原因はおれにある」

美琴「………!」

一方通行「おれが…こんな実験聞いたとき、そこですべてブチ壊しておけば良かったのに…コソコソ逃げ続けて、挙げ句の果てに取り返しのつかねえとこになるとこだったンだぜ?」

美琴「……あなた」

一方通行「オリジナル…いや、御坂さンの言うとおりとびっきりの『悪』モンだぜ、おれは…」

上条「…………」

一方通行「どうやら俺はよォー…長いこと続いた普通の生き方の中で一番忘れちゃいけねェ『立ち向かう意志』ってのをすっかり忘れてたみてェーだ…まったく情けないったらありゃしねー」

上条「…おめー」

一方通行「だからなァ…」スッ…



ペコリ


一方通行「本当にすまなかった…そして本当にありがとう…!二人とも……!」

美琴「……もう、大丈夫よ…すべて終わったわ…すべて!」

一方通行「……あァ!」

上条「フッ…」

一方通行「そういや…名前も知らず殴り合ってたンだよな?」

上条「…おれのことか?」

一方通行「あンたの名前を聞かせてくれ…」




上条「……当麻、上条当麻だ…」


一方通行「そうか……ありがとよォ!上条さン!!!」

9号「…わたしからも一つよろしいですか?」

一方通行「…ン?」

9号「わたしたちシスターズは実験道具として生み出されました…ただの道具として」

上条「…………」

9号「そうなるはずだった…しかし、開発者があなた…一方通行さんと出会ったおかげでわたし達はより深く人というものを学び…そしてもう一人の科学者からは『感情』を与えられました」

一方通行「…………」

9号「元は二万人生産されるはずだったのに、それが10人という少ない人数に絞られたおかげで調整も必要なく…おおよそ普通のヒトと同じ寿命まで与えてもらいました」

9号「わたしたちシスターズは『感情』を理解し始めたばかり…でも、これだけはシスターズ全員を代表して言うことができます」

美琴「あなたたち…」

9号「お姉様、一方通行さん、お二人がいなければ私たちはこの世に生をうけることはありませんでした…本当にありがとうございました」ペコリ

一方通行「…ヘッ、そんな事言われていいのかな…おれァ」カリカリ…

美琴「…うん!あなたたちはみんなみーんな私の妹よ!これからも…よろしくね!」ギュッ!

9号「お姉…さま」

上条「……やれやれだな」フッ…

一方通行「あーあ…しっかしどーすっかなァ〜…あんなバカデカイ騒ぎ起こしちまったし、もう普段通り生活するってワケにはいけねェかなァ…」


ドタドタドタドタ!

上条「いや…そんなこともねーみてーだぜ?おめーの『日常』が駆けつけてきたみてーだぞ…」

一方通行「……へっ?」


ガラガラガラガラガラ!

友1「オイ道行!!ロリコンこじらせて入院したって聞いたぞ!?生きてるかぁッ!?」

友2「通行くん!大丈夫!?」

黄泉川「…ったく!保護者に心配かけるんじゃないじゃん!アホ道行!」

佐天「道行さん!!大丈夫ですか!?ケガありませんか!?」

初春「道行さん!お身体の方は…!あれ?なんで御坂さん?しかも…二人!?」

美琴「さ、佐天さんに?初春さん!?え、えーっとこれはね……」

一方通行「……みんな」

上条「これでも今まで通り暮らせねーとでも…?」

一方通行「上条さン……」

ガラガラガラガラガラ!

土御門「かみやん!不幸がオーバードライブしてついに死にかけたって聞いたぞ!!」

青ピ「かみやん大丈夫か!…ってなんやその美少女双子は!?(驚愕)」

小萌「上条ちゃん!ついに人を殺っちゃったのですか!?殺ってませんよね!?」ウルウル

吹寄「あんたまたケンカでもしたっていうの!?しかも女の子まで連れて!!」

◯△「ふふふ…ついに私にもリマスター版の出ば(ry

ステイル「上条当麻ッ!平気か!?」

神裂「ま…またケガを!?こ、ここはわたしの癒しを…!!」

インデックス「うわああああああん!!とうま!!とうまぁあああああ!!」ビエーン!

上条「…なぜこっちの方が数が多い」

ワーワーギャーギャー!

一方通行「あぁ〜…みんな!病院内では静かにしてくれよォ!…フフフ……ハハハッ!!」

美琴「あの……当麻?」

上条「何だ?そういや、いつの間に名前呼びになったんだか…」モジモジ…

美琴「そっ…それはいいじゃない!そんなことより…さ」

上条「何だ?」

美琴「今回のことで…あんたには感謝してもしきれないわ…本当に……」

上条「………」

美琴「だからっ…!私にできることなんでも言って!!」

上条「何でも…か」

美琴「…うんうん!」ブンブン!

上条「……ふむ」

美琴「………」

美琴(どうしようどうしよう!!言い出したのはわたしだけど…あんなことや…こんなことをしろっていわれちゃったら………/////)

上条「そうだな…」

美琴「…うん!うん!!」////




上条「……病院代払え、それくらいだな」ゴロン

美琴「」

9号「お姉様の果てしない夢が叶うのを願っていますとミサカは虚しいエールを送ります」

ドォーーーz______ン!

治療費、食事代、雑費もろもろ込めて病院代のつもりだったんですが…言葉の選択ミス申し訳ない!
もうちっとだけ続くんじゃラリホー

有能な 編集さんが ほしい
それではスタート

学園都市、某研究所

天井「なぜだ!!なぜ実験を中止したんだ!?ここまで来たのに!!」バンッ!

???「通告のとおりだ、実験は永久に凍結…日の目を見ることはない」

天井「し、しかし!確率が激減したとはいえ、改善の余地は…!」

???「……君も薄々気づいているのだろう?凍結の理由が…」

天井「ぐっ…!」

???「あのレベル0…上条当麻のことだ」

天井「一方通行を…倒したという男のことか?」

???「データはどうみてもレベル0の一般人…しかしそんな彼が第一位を打ち倒した、信じられない事実だろう」

天井「…………」

???「彼には何かがある…超能力を超えた何かがね」」

天井「そんな…ことが…」

???「学園都市上層部はこれから彼の観察を継続することに決めた…君の夢物語に付き合っているヒマはないということだ」

天井「しっしかし!!」

???「天井君、明日から通常の業務に戻れ…研究チーム、研究所は解体される」

天井「待ってくれ!まだ実験は…!」

???「以上だ」プツン

天井「ぐぐぐっ…ぐぐぐぐぐ!!」ギリギリ…!

………………………………



???「レベル6…これは『計画』に、まだ必要な時ではない…」


???「上条当麻、彼こそが…………」




………ゴポゴポ


……………………………………………

天井(…クソッ!クソックソックソッ!!進化を理解しないアホ頭どもめッ!!)

天井「人の手によって神にも匹敵する力を創り出したいと思わないのかッ!?神を超えたいと思わないのか!!!サルどもが!!」 バッ!

天井(まだだ…!私にはまだ『切り札』があるッ!!)

天井「第一位の遺伝子情報…全10回、最後であり最高の戦闘データ!そして……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


????「……………」ゴポゴポ…

天井「この最後のシスターズ!『最終信号』があれば!!!私は……最強のレベル6を創りあげることができる!!!」

天井「くはははははは………はははははははははははーッ!!!」



…………………………………

数日後

上条「やれやれ、やっとこさ退院だぜ…アイツ(インデ)が家をメチャメチャにしてなきゃいーが…」スタスタ…

美琴「…………」スタスタ…

上条「……なぜてめーがついてくる」

美琴「だっ!だからご飯作りにいくっていってるでしょ!!あれくらいじゃ私の気がすまないのよ……ほ、ほんとよ!?」///

上条(コイツまさか押し掛け女房になるつもりじゃねーだろーな…)

上条「しかたねえ…我が家のデカイペットのエサでも作ってもらうか」

美琴「エサって…」

上条「….ここだ」

美琴「う、うん!」ドキドキ…

美琴(ここが当麻の家当麻の家当麻の家当麻当麻の家………////)ボフッ

上条(こいつの顔は電光掲示板か?)

上条「チッ…歯ブラシとか置いてったらただじゃおかねーぞ」

ガチャ




インデックス「とうま!とうまああああああああ!!!」ワタタタタタタタタ!

上条「…いきなりうっとおしい」

美琴(あ、あれ!?この子、病院に来てた子!?まっ…まさか同居してるの!?!?!?)ガガガガーン!

イン「む、なんで短髪がいるのかな?」ムムッ

美琴「私は短髪じゃなくて御坂美琴よ!ちょっとアンタ!この子とどういう関係なの!?」

上条「ホームステイしてるゴクツブシだ」

イン「」

美琴「えぇ…」

上条「そんなことよりひでぇ慌てようだが…どうした」

イン「…はっ!そうなんだよ!スタンド攻撃を受けてるんだよ!?バットカンパニー!ハーベスト!?それともペーパームーンキング!?!?ジョジョリオン新刊は2月発売なんだよ!早く読みたいんだよォーーーーーッ!?!?!??」

美琴(だめだコイツ…!完全にイカれちまってやがる!)

上条「…落ち着いて喋れ」

美琴「群生型スタンド…?全員同じ顔に見える…………まさかっ!!」ダッ!
上条「…おい!」


ガラッ!



1号「あらあら?お二人ともごきげんよう」ニコニコ

2号「一方通行ってよォ~…どこをどう読んだら『アクセラレータ』って読むんだァ~?どんなセンスしてんだッ!?この私をなめてんのかクソックソッ!!!」バスバスバス!

3号「アー……放置プレイ………イイ…」

4号(ハァハァ…猫とじゃれつく5号ちゃんかわいいなぁ…私も発情期はいっちゃうよぉおおおおお!!)ビクビク

5号「わーい!ねこちゃんぶんぶーん!!」グルグル

ダイハード・ザ・キャット・ドルチ「ん゛に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛(や゛め゛ろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛)」

6号「これはこれは、こんにちはの世界ですね世界世界」

7号「………………こんにちは」

8号(スー…ハー…枕……いい匂い………あぁぁぁぁぁ……////)ゴソゴソ…

9号「これはお姉様に当麻様、お邪魔しておりますとマトモなミサカは礼儀正しく挨拶します」

10号「す、すいません!!姉達が迷惑かけてすいませんすいません!!」ペコペコペコペコ!



上条「…………なんだこれは?」

8号「…ああっ!この匂いの元!?直接!直接嗅ぎたいッ!嗅がれるよりも嗅がれたいッ!0距離で!!」ピョーン!

美琴「へ、変態だーー!!」ガビーン

上条「…………」ズビシ

8号「あうっ!」ビタン!

3号「アッ!チョップの痛みを感覚共有!!………イイーーーッ!!」ビグンビグン!

イン「わたしに…どうしろというのだ」

9号「申し訳ありません、当麻様に初対面する個体もいるのでテンションが上がりすぎたみたいですね」

6号「変態の世界死すべし」

7号「………………みんなうるさい」

上条「…まったくだ」

そして…


ず ら っ

美琴「うう…自分の顔がいっぱい…」

イン(でも表情が違いすぎて別人に見えるんだよ)

上条「てめーらこんなにいたのか…」

1号「まぁまぁ…本来ならば二万体がここに押しかけていたかもしれないのだし、良しとしませんか?」ニコニコ

上条「良かねえ」

美琴「あれ?あなた達、髪型がみんな違うじゃない…いつの間に?」

4号「カエル先生が一晩でやってくれましたのぉ」

7号「……………増毛パーマお手の物」

イン「あの先生なんでもありなんだよ…ダイヤモンドは砕けない!」

10号「じ、じつは見た目は全く同じになるつもりだったのですが…クローン技術者がせっかくだしとちょっとした体格差や個性を与えようとしたみたいです、はい」

イン「ちょっとしたってレベルの個性じゃないんだよ」

美琴(みんなどこかで見たことあるキャラだ…)

上条「体格差…?」チラッ

1号「あらあら…私の顔になにかついていますか?」ボイーン

3号「余韻………イイ…ビクビク」ボイーン

4号(もだえる3号ちゃん…あぁっ///)フツー

5号「うん?なぁーに?」ボイーン

6号「何か世界の用でも?」フツー

7号「…………あまり見ないで…///」ボイーン

8号「チーン」ペター

9号「どうかしたのですかとミサカは上目遣いで尋ねます」フツー

10号「へぅっ!?な、なにかすいません!」ペター

上条「……………」

2号「アン?何だ文句でもあんのかぁ?」ペター

上条「…いや、大体分かったぜ」

2号「おっ、おい!なんだ私を見て『分かった』って何だ!?答えろコラーッ!!」

7号「……………千差万別」ユサユサ

美琴(あの…オリジナルより大きい子がいるんですけど…)ズゥーン

6号「つまり個性が色々シスターズ…というわけなのです、ピクミンの世界」

5号「あっ!でもねー!ぱんつはみんな同じなんだ!!しましまのやつ、見せてあげるね!!」ゴソゴソ

10号「ねっ…姉さん!履き忘れてます履き忘れてます!!」

1号「あらあら…あわてんぼさんなんだから」ウフフ

美琴「私の顔でこれ以上はやめてぇ!!」

イン「公開処刑は流石に同情するかも…」

上条「…とっと用を言え」

10号「あ…あのそれはですね…あの…」モジモジ

4号「もう、だめでしょ恥ずかしがっちゃ…私たち皆で当麻様にお礼を言いにきましたの」スリスリ…

美琴「…へ?」

上条「礼だと?」

9号「代表してお礼はしましたが改めて、全員からしたいと思ったのですとミサカはリスペクトを惜しみません」

7号「…………だから」

1号「本当に…ありがとうございました」ペコリ

2号「あっ!あー…あり、ありがと…な」 ポリポリ

3号「感謝重点!アー…りがとう…エヘ」

4号「お世話になりましたのぉ」

5号「助けてくれてありがとー!!」

6号「感謝の世界を受け取って下さい」

7号「………………ありがと」

8号「……はっ!ありがとうございました!ごちそうさまでした!」 ガバッ!

9号「ありがとう…ミサカにはこれ以上に表現できません」

10号「姉さん達…私達を助けてくれて本当にありがとうございました!!」ペコッ!

美琴「あなた達…」

上条「おれの周りじゃよくある騒動だ…それに一方通行…いや、東方道行か…アイツにも礼を言いな」

9号「しかし私たちは感謝しても仕切れない程…」

上条「礼を言われるためにやったワケじゃねーんでな、それよりも…」

10号「そ、それよりも…?」

上条「おめーらがこの先どう生きるか…それが一番重要だ、心に留めておけ」フン


「「「「「「「「「「ッ!!!!」」」」」」」」」」//////////

ズッキューーーーz_________ン!!

…恋!!

そのDNAレベルで争えないすてきな好奇心がシスターズ達を魅了したッ!!
10人全員が上条のことを意識せずにはいられなくなり一瞬で夢中になったッ!!

スゴイ!

5号「は、はわわわわ~…かっこいいいい!!///」ダキッ!

上条「……!?」

1号(素敵なお方…///)

2号「なっ、何勝手にくっついてやがる!離れろっ!!///」

3号「胸のチクチクした痛み…これも……イイかも…///」

4号(だっ駄目!私が殿方を愛してしまうなんて…ありえませんわッ!!///)

6号「……甘酸っぱい恋の世界///」

7号「くっついて………ずるい//」

8号「……んはァッ!///」ハナジブッ!

9号「この胸の痛み…ミサカにはまだ分かりません///」

10号「……………あうぅ////」マッカッカッカ

上条(こいつら…………マジか!?)

イン「な、何を言ってるか分からねーと思うが…彼は一瞬で10人にフラグを(ry

ワーワーギャーギャー!

美琴(はぁ…………なんか色々ありすぎて分かんなくなってきちゃったわ)

美琴(実験が止まったと思ったら一気に10人も妹ができちゃったし…キャラ濃すぎるし)

美琴(でも……この子たち、ある意味ではすごく『人らしい』わね…ふふふ)

美琴「それもこれも当麻のおかげ…私もいつか当麻に…」

美琴(…って何考えてんのよ!?///)ブンブン!

美琴(….それにしても)

上条「やかましいッ!おまえらうっおとしいぞォ!!」

イン「さすがにこのフラグ力はヤバすぎるんだよーッ!!」

美琴(当麻と第1位が拳を交差させた時に、二人の背中に見えた人型のビジョン……なにかの見間違いよね…?)



ドォーーーーーーz___________ン!!

To be continued …

ラブストーリーは突然に、古事記にもそう書いてある
恋!のくだりはどうしてもやりたいんで軽い修正だけだ!ナムアミダブツ!
続きは午後ラリ!

……なあ、>>510>>511の間何か抜けてね?気のせい?

>>527
恐らく問題ないかと
キリがいいので次スレにいきます、一発目から新規収録ストーリーだ!スゴイ!
なお、注意書きの欠如、クロス内容を本スレでは示してなかったので分かりやすくしときます…

【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part2
【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421644531/)

Go ahead!

一方通行「…グレートだぜェ」
一方通行「…グレートだぜェ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408255293/)

ちなみに本スレ後半の原書版です、これも文が荒い!

新作スタートにつきageときまふ

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