上条「M.O.手術を受けようと思う」 (48)
上条「M.O.手術を受けようと思う」
インデックス「いきなりどうしたのとうま?」
上条「いきなりなんかじゃない、前から考えていたことなんだ」
上条「魔術師や超能力者との戦いが激化していく中で体一つで、右手一本でやっていけるだろうかって…」
上条「守りたいヤツを守り続けられるのかなって…」
インデックス「とうま……」
上条「あとぶっちゃけ10年にもなるのにパワーアップらしいパワーアップもないバトル物の主人公ってどうなの?って…」
インデックス「ぶっちゃけ過ぎなんだよとうま」
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上条「だからM.O.手術を受けようと思う」
インデックス「でもあれって成功率36%の難しい手術なんじゃ?」
上条「大丈夫だ、カエル顔の医者に頼む。あの医者なら100%成功する」
インデックス「それなら安心だね。それで、とうまはなんのベースの手術を受けるか決めたの?」
上条「ああ。渡された生物リストを見たときこれしかないと思った」
インデックス「なにかな?」
上条「モンハナシャコ」
インデックス「ハッ!?」
上条「甲殻類の頑丈な体、手足がとれても生えてくる再生能力、なにより怖ろしく目がいい!」
インデックス「あわわわわわ!」
インデックス(た、大変なんだよ。とうまがモンハナシャコの能力なんて手に入れたら!!)
上条『その幻想をぶち殺す!シャコパーンチ!』ブン!
敵『ビブルチ!?』バヒューン!!
インデックス(相手の頭が轟という音ともにノーバウンドで壁に激突するんだよ!)
上条「そんじゃ行ってくるから、留守番よろしくなインデックス」
インデックス(そんなの幻想どころか相手をぶち殺しかねない!ここは止めなきゃ)
インデックス「とうま!モンハナシャコはやめるんだよ!…って、いない!?」
インデックス(まさかもう行っちゃった!?)
インデックス「うわー!オティヌス!オティヌスー!」
オティヌス「なんだ禁書目録。さわがしいぞ」
インデックス「とうまがかくかくしかじかなんだよ!」
オティヌス「まるまるとうまとうまか。モンハナシャコだと?なにを考えているんだアイツは」
インデックス「そうなんだよ。だからね、一緒にとうまを止めてほしいんだよ」
オティヌス「アイツのベースはベニクラゲに決まっているだろ!」
インデックス「エ?」
ベニクラゲ:不老不死のクラゲである。
オティヌス「それなら私とずっと生きられるし、アイツが幼生サイズになれば私のこの体でも子作りができるし///」モジモジ
インデックス「とんでもないこと考えているんだよこの色ボケ魔神!?」
ゆっくりやっていきます
とある魔術の禁書目録とTERRA FORMARSとのクロスとはいえないほどのクロス
ギャグです
上条「生きるのは辛いだろ~♪」
上条「傷口が傷むだろ~♪」
美琴「よーす」
上条「おっす、ビリビリ」
美琴「ビリビリ言うな!…どうしたの?歌なんか歌って楽しそうに」
上条「んっふふ~!実はこれからM.O.手術を受けに行くところなんだ!」
美琴「M.O.手術?って、あの漫画の?」
上条「そう。漫画を現実に再現しようという学園都市の企画で本当に再現しちゃったあのM.O.手術だ」
美琴「でもあの手術って成功率36%の難しい手術なんじゃ?」
上条「大丈夫だ。御坂妹もお世話になってるカエル顔の医者に頼むから」
美琴「あの人なら安心ね。それで、なんのベースの手術を受けるの?」
上条「モンハナシャコだ」
美琴「ああー、モンハナシャコかー。カッコイイものね、鬼塚慶次」
上条「カッコイイよな、鬼塚慶次」
美琴「変えられない」
上条「オレの習慣だ」キリッ
美琴「確かにアンタに合っているかもね」
上条「だろ!」
美琴「もしも私がM。O.手術を受けるとしたら、やっぱりデンキウナギが合ってるのかな?」
上条「いや、御坂はハリオアマツバメとか合うんじゃないか?」
美琴「ハリオアマツバメ?確かに空を自由に飛び回るのは魅力的だけれども…ん?」
三条加奈子
ベース:ハリオアマツバメ
胸のサイズ:Aカップ。スピンオフ作品でよくネタにされる。
美琴「そういうことかゴラァ!!」バチバチバチ!!
美琴「ちょっとアンタ!…って、いない!?逃げた!?」
美琴「クソッ!捕まえてとっちめてやる!」
美琴「そしてデンキウナギの手術を受けさせる。そしたら雷神コンビとか言われるようになったりして///」
???「そうはいきません。この学園都市産色ボケウナギ」
美琴「!?…アンタ」
御坂妹「あの人にはチャツボボヤの手術を受けてもらいます、とミサカ10032号はお姉様の進路を阻みます」
10039号「そうすれば妹達一人一人で彼を分けることができます、とミサカ10039号はこのアイデアを思いついた自分に我ながら感嘆します」
13577号「あ、もちろんお姉様には分けません、とミサカ13577号は妹達独占宣言をします」
19090号「じょうじ、とミサカ19090号はお決まりのセリフをはきます///」
美琴「アンタら――」
美琴「そこを、退け!」
御坂美琴 超能力ランキング第3位 超電磁砲
チュドーン!! ドガガガガッ! バリバリバリバリ!!
上条「なんか後ろが騒がしいな。巨大ゴキブリが出たか?」
上条「って、そんなわけないか」
M.O.手術
免疫寛容臓を人間に移植し、地球に現存する生物のDNA配列を後天的に組み込むことで骨肉細胞をベースとなった生物のそれにし人間を強化する手術。
漫画の世界にしかなかったこれを学園都市はその科学技術で現実のものにした。
疑問がある。
M.O.手術に必要な免疫寛容臓はどうやって生み出したのか。あれは特殊な進化をとげたある生物だけがもっていたはずだ。
そう、学園都市が実現させたのはM.O.手術の他にもう一つあったのだ。
「じょうじ……」
とある科学施設
科学者「ハァ!ハァ!畜生!」
科学者「くそ!くそ!なんで実験体が逃げ出すんだよ!」
テラフォーマー「じょうじ」
科学者「ひィやああああああ!!?あ、あ…く、くるな、くるなあああ!!」
テラフォーマー「じょ…」
科学者「ハァ…ハァ…どこだ、どこに入れた!」ガサゴソ
科学者「あった!これさえあれば!」ドスッ ジュー
テラフォーマーを保有しているこの科学施設ではもしもテラフォーマ―が脱走した場合に備えて科学者はM.O.手術を受けている。
この科学者のベースは昆虫型 チャイロスズメバチ
このスズメバチは自身より大型のオオスズメバチの大顎も毒針も容易くは通さない硬い外皮を持つ。
科学者「ハッハハッ…これで…」
が、しかし
テラフォーマー「じょ…」ブン!
科学者「ぐぎゃああああ!!」ドガシャァ!!
いくら肉体を強化しようとも、人間などテラフォーマーにとっては虫けらに過ぎない。
科学者「あ、あぶ……たし、たすけ」ガクガク
テラフォーマー 体調2mの巨大ゴキブリ
テラフォーマー「……」ザッザッザッ
硬い外皮に覆われたそのゴキブリには恐怖心も痛覚もない
科学者「助けて…」
テラフォーマー「じょうじ」ブン!!
ゆえに気付かなかったのだ
振り下ろしたはずの右腕がすでになくなっていることに
テラフォーマー「じょ…」
???「まったく、科学施設から逃げ出した巨大生物が人間を襲うとか」
絹旗「超B級映画かよって感じですよね」
テラフォーマー「じょうじ」ブン!!
テラフォーマー その動きは俊敏で、力は人体を真っ二つにするほど強力
ガキンッ!!
テラフォーマー「じょう…」ググググッ!
絹旗「残念ながらその程度では私の窒素装甲は破れません。それに真っ二つは私のキャラじゃありません、よ!」ドズッ!!
絹旗最愛が放った右ストレートはテラフォーマーの肺を貫き、生命活動を停止させる
テラフォーマー「」バタン!
絹旗「ふー。テラフォーマー1体、処理完了」
絹旗「さて、情報では脱走したテラフォーマーは13体。あと12体はどこに逃げたのでしょう?」
脱走したテラフォーマー12体はすでに科学施設の外を出ていた
テラフォーマーは人間を攻撃する
捕食を目的とした行動でも、憎悪からくる行動でもない
それは人間がゴキブリを見た時に感じるのと同じ純粋な敵意
たとえどんな人間だろうと
テラフォーマーは目の前の人間を全力で殺しにかかる
「あ……」
目の前の人間がなにか言葉を発そうとしたが、その前にテラフォーマーの右腕が振るわれた
それだけで目の前の人間の細い首は関節可動域の限界を超え捻じれる
銀色の長髪を振り乱しながら
白い肌の少女は
地面に倒れ伏した
おかしい
先ほどのテラフォーマーの一撃は人間ならば頭が胴体と分断されるほどの威力があったはずだ
しかし、頭は未だ胴体と繋がっており首は捻じれただけ
テラフォーマー「じょう…」ゴホッ
おかしい
テラフォーマーにはあり得ない吐血に似た現象。体内に入った異物により拒絶反応起こったのような
おかしい
テラフォーマーの免疫寛容臓は通常、拒絶反応など起こさない。これは似て非なるもの。異物が内部で暴れている
おかしい
目の前の首の捻じれた少女はすでに絶命しているはずだ
なのに
どうして
倒れ伏して死んだはずの少女が立ちあがっているのか
人間は家の台所でゴキブリを見つけてもそれを捕まえて食ったりはしない
しかし、その人間は
「あー……ん」
大きく口を開けて、テラフォーマーを咀嚼し始めた
バリボリバリボリバリボリ
ガリ
ガリ
ガリ
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フロイライン「まずっ」
タッタッタッタ
白いカブトムシ「すみません。隠れたテラフォーマーを探すのに手間取ってしまいまし……なにをしているんですか?」
フロイライン「テラフォーマーを食べてみたのですが駄目ですね、星一つあげられません」
白いカブトムシ「……お腹を壊したりしませんよね?」
フロイライン「大丈夫ですよ」
巨大ゴキブリテラフォーマーは強い生命力を持つ
しかしそれは、この白い怪物二人の前ではあまりにも貧弱
テラフォーマー6体、自身の生命力を上回る人間の手によって殲滅
フロイライン「あ、卵があります。あーんもぐもぐ…まずい」
白いカブトムシ「コラ!落ちているものを拾い食いしてはいけません」
とある道路
美琴「たく、あの子だちを退けてあのバカを追ってたところなのに」
テラフォーマーズ「「「「「「じょうじ……」」」」」」
美琴「なんでこんなのに出会うのよー!!」
テラフォーマーズ「「「「「「じょう……」」」」」」ザッ・・・
美琴「あーもう!道を退けえええええ!!」バリバリバリバリッ!!!
テラフォーマーズ「「「「「「じょう」」」」」」ズガーーーーン!!!
電撃の槍がテラフォーマーたちを襲う。その威力10億V
確認するまでもなく、即死である
美琴「これにこりたら漫画の世界から出てこないことね」
テラフォーマー6体、たいした活躍もなく死亡
こうして科学施設から逃げ出したテラフォーマー13体は日が沈む前にあっさり全滅した
そのころインデックスは
インデックス「えー!?通行禁止ってどういうことー!」
黄泉川「ごめんねー。なんか科学施設で事故があったらしくて」
インデックス「そ、そんな。このままじゃとうまに追いつけないんだよー!」
とある病院
上条「M.O.手術を受けに来ましたー!」
カエル顔の医者「早い決断だったね?リストを渡して二日しか経ってないのに」
上条「ところで先生ははなにガエルのM.O.手術を受けたんですか?」
カエル顔の医者「これ自前だからね?」
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上条「ハッ!」
上条「……見慣れた天井だ」
カエル顔の医者「医者としては見慣れてほしくないんだけどね?」
上条「先生……」
カエル顔の医者「手術は無事成功したよ」
インデックス「とうま…」
上条「インデックス…そうか、これで俺はモンハナシャコに」
カエル顔の医者「いや、ナミウズムシだね?」
上条「……え?」
カエル顔の医者「所謂プラナリアだね?」
上条「な、なんで?」
カエル顔の医者「君は怪我をしやすいからね?いつまでも入退院を繰り返すわけにもいかないだろ?おめでとう、これで君は人間プラナリアだ」
上条「それ別の主人公!!」
カエル顔「それに実はモンハナシャコの枠は君が来たときにはすでに埋まっていたんだよ?」
上条「そ、そんな……いったい誰が?」
インデックス「そんなことよりとうま。一週間も寝たっきりだったから学校の欠席日数がヤバいんだよ」
上条「ぎゃああああ!!ふ、不幸だあああ~~!!」
ちなみにモンハナシャコの手術を受けた人物は
佐天「見えるよ。初春の今日のパンツは淡いピンクの水玉」
初春「佐天さん!モンハナシャコの能力をそんなことに使わないでください!」
おわり
はいということで終わります。ネタがまとまったらまたSSを書くので、そのときは読んでくれたら嬉しいです
禁書目録以外の話も書いてみたいな
このSSまとめへのコメント
こわかった