上条「レッサーの誘惑にのってしまって……」 (45)

禁書SS
上条×レッサー
短いよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1432908115

ーーイギリス・新たなる光のアジトーー


チュンチュン


フロリス「ふわぁ〜あ……」

フロリス「あー、よく寝た。今日もいい天気で気持ちがいい」

フロリス「うわっ! なんでこんなに部屋が散らかって……」

「……」ゴソゴソ

フロリス「レッサーのやつまたリビングのソファなんかで寝て……」

フロリス「この散らかりもコイツの仕業か」

フロリス「ほらほらサッサと起きなさいっての」バサッ

上条「………」グゥグゥ

フロリス「 」

フロリス「……」

フロリス「そいやっ!」ゲシッ

上条「いてぇっ!? な、なんだっ!?」

フロリス「うわぁ……、夢じゃないんだ……」

上条「そういう確認は自分の頬っぺたつねるとかして確認してくれませんかねえ!?」

上条「……って、あれ? お前……誰?」

フロリス「フロリスだ! フ・ロ・リ・ス! ブリテン・ザ・ハロウィンの時に会ったことあるでしょーが!」

上条「んー……? 頭が痛くて思い出せん……」

フロリス「は? あんなことしておいて覚えてないとかマジ? このクソジャパニーズ」



上条「あぁ……なんとなく覚えてるような。久しぶり……でいいのかな?」

上条「つーか、ここで何してんの?」

フロリス「それはワタシのセリフだ!」

フロリス「なんで、アンタがワタシらのアジトで寝てるのさ!?」

フロリス「しかもこんなに食べ散らかして」

上条「いやぁ、それは話せば山あり谷ありで紆余曲折あるから長くなるんだけど……」

フロリス「簡潔に話せ」ギロッ

上条「は、はぃ……」

上条「簡単に言うとだな」

上条「レッサーの誘惑にのってしまって……」

フロリス「……………は?」



上条「まあ、そういうわけですのことよ」

上条「おわかりいただけた?」

フロリス「いやいや、チョット待てチョット待て」

フロリス「レッサーの? 誘惑??」

上条「うん」

フロリス「詳しい話プリーズ」

上条「いやでも、今簡潔に話せって……」

フロリス「プリーズ」ズイッ

上条「は、はい……」

上条「それは昨夜、いつものようにイギリス清教の奴らの手で無理矢理イギリスに連れてこられた時のこと……」

フロリス「そういうのいいから」

上条「あっ、はい……」


ーーーーーーーー

上条「不幸だぁぁぁぁぁ!!」

上条「なんで夜のイギリスに一人ぽつんと迷子になんなきゃいけねえんだ!」

上条「土御門のやつ……何が」

上条「『カミやん。悪いんだが、魔術関連でゴタついてチョットそこまで付き合って欲しいんだにゃー』」

上条「だよ! どう考えてもチョットそこまでの距離じゃねえよ!」

上条「魔術関連ってだけで、詳しい話も聞かずに付いてった俺も悪いんだけどさぁ!」



上条「イギリスに着いて早々土御門のやつとははぐれるし、携帯は電池切れで使えなくなるし、金もねえから何もできないし」

上条「はあぁぁぁ、ほんと不幸だぁ……」

レッサー「そんなあなたに幸せ運ぶ稀代の美少女レッサーちゃんの登場です!」

上条「そして出会うとめんどくさいランキングトップのキャラが……」

レッサー「やだ嬉しい。私があなたにとって一番だなんて///」ポッ

上条「なんて都合のいい耳なんだ。あぁもう頼むから幻想であってくれ」

レッサー「ところがどっこい現実です。目を背けてはいけません」

上条「右手で触れたらいなくなったりしない?」

レッサー「胸かお尻を触って確認してみます?」ウッフン

上条「セクシーアピールするならもう3.4年成長してからするんだな」

レッサー「この年だからこその需要もあると思うんですけど」

上条「上条さんには必要ありません」

レッサー「やっぱり貧乳か! 貧乳がいいのか……っ!」

上条「何を必死になってんの?」



上条「ま、そういうわけでまたなレッサー」

レッサー「いやいや逃がしませんよ。何去ろうとしてるんですか、何がそういうわけなんですか」

上条「チッ」

レッサー「舌打ちが大きい! っていうかなんだか私の扱い雑じゃありません!?」

上条「ソンナコトナイヨー」メソラシ

レッサー「私の目を見て言いましょうかこの野郎」

10

上条「悪いんだけど、今ちょっと本当に立て込んでんだよ」

レッサー「知ってますよ? イギリス清教に召集された挙句、いきなり迷子になって夜の市街で途方にくれてるんですよね。ドンマイ」

上条「なんでそんな詳しく知ってんだよ」

レッサー「あなたのことならなんでもお見通しですよ、ふっふっふ」

上条「いつからお前はヤンデレ属性身に付けたの? その濃いキャラさらに濃くしてどうすんの?」

レッサー「なんならあなたのお望み通りのキャラクターを演じることも可能です」フンスッ

レッサー「どんなにコアでマニアックな性癖も私は甘んじて受け入れます!」

上条「キャラクターって性癖云々の話なの!? ってか上条さんはコアでマニアックな性癖なんて持ち合わせませんからね!!」

レッサー「ですけど、最近では女の子をクンカクンカしてその匂いを肺いっぱいに取り込んだりしたとお聞きしましたが?」

上条「誤解ですー、あれはオティヌスが……って、マジでなんで知ってんの!?」

レッサー「なんででしょーねー? ふっふっふ」


上条「悪いんだけど、今ちょっと本当に立て込んでんだよ」

レッサー「知ってますよ? イギリス清教に召集された挙句、いきなり迷子になって夜の市街で途方にくれてるんですよね。ドンマイ」

上条「なんでそんな詳しく知ってんだよ」

レッサー「あなたのことならなんでもお見通しですよ、ふっふっふ」

上条「いつからお前はヤンデレ属性身に付けたの? その濃いキャラさらに濃くしてどうすんの?」

レッサー「なんならあなたのお望み通りのキャラクターを演じることも可能です」フンスッ

レッサー「どんなにコアでマニアックな性癖も私は甘んじて受け入れます!」

上条「キャラクターって性癖云々の話なの!? ってか上条さんはコアでマニアックな性癖なんて持ち合わせませんからね!!」

レッサー「ですけど、最近では女の子をクンカクンカしてその匂いを肺いっぱいに取り込んだりしたとお聞きしましたが?」

上条「誤解ですー、あれはオティヌスが……って、マジでなんで知ってんの!?」

レッサー「なんででしょーねー? ふっふっふ」


レッサー「まあまあ細かいことは置いておいて話を戻しましょう」

上条「全然細かくないし……。俺のプライベートに関わってくる話だし」

レッサー「連絡手段なし、金なし、宿なしのそこのあなたに朗報です!」

上条「うわー無理矢理話変えてきやがった」

レッサー「このスーパー天才美少女レッサーちゃんが救いの手を差し伸べてあげますよ! やったね!」

上条「あ、結構です」

レッサー「なんでですかっ、なんでですかもーっ!」

レッサー「せっかく私が助けてあげるって言ってますのに!」

レッサー「アレですか。手を差し伸べるのはいいけど、差し伸べられのは嫌とかいうやつですか!」

レッサー「ヒーローとしてのプライドですか! 一丁前にカッコつけやがって!!」

上条「いや単純にお前が信用できないってだけだよ」

レッサー「ひどい!」

上条「じゃ、そういうことだから……」

レッサー「……うぅ」グスッ

上条「!」

レッサー「せっかく……、せっかく困ってるあなたの助けになろうと思ったのに……」グスッ

上条「えっとレッサーさん……?」

レッサー「でも仕方ないですよね。私のこと信頼できないって言われても……」

レッサー「いえいえいいんです。だって普段の私の行いの悪さが原因ですから」グスグスッ



レッサー「ぐすっ……ぐすっ」

上条「…………はぁ」

上条「金も連絡手段もなくて困ってるのは事実だしな」

上条「ここでレッサーに会えたのもきっと何かの縁だろうし」

上条「助けてくれるって言うなら、お言葉に甘えさせてもらおうかな」ニコッ

レッサー「ハイそれじゃあ、ちゃっちゃと行きますか! ほらほら早く早くー!」ケロッ

上条「お前演技とかするなら最後までやってくんない? 上条さんが優しくしたのがバカみたいじゃんか」

レッサー「嘘泣きにホイホイ引っかかってる時点で結構バカですけどね!」

上条「お前のそういうあけすけなところ嫌いじゃねえわ」



ーー新たなる光・アジトーー


上条「お邪魔しまーす」

レッサー「それでは早速。お風呂にします? 食事にします? それともわ・た・し?」

上条「靴脱がずに部屋に入るってなんか新鮮だな」

レッサー「完全スルー!! ここまでだといっそもう清々しいです!」

上条「夜中だから静かにな」

レッサー「ボケにたいしてのツッコミが無しで、ただ単に常識を諭されると何も言えませんっ」


上条「だけどさ、本当によかったのか? こんな急に押しかけたりして」

レッサー「まったくもって無問題ですよ」

レッサー「というか、ここまで来たなら今更気にしてもしょうがないでしょうに」

レッサー「男ならウジウジ言わずに流れに身を任せましょうよ!」

レッサー「飯食って風呂入って私と寝る! アーユーオーケー?」

上条「ノーに決まってんだろ。何さらっとふざけた内容増やしてんだ」

レッサー「勢いつければイケると思いました! 反省はしてません!」

上条「素直ならいいってもんじゃないってのに……」



レッサー「そんなことよりお腹減ってません? 簡単なモノならパパッと作っちゃいますよ?」

上条「そうしてもらえると助かるよ。実はお腹ぺこぺこで」

レッサー「でしたらすぐご用意しますんで、ソファにでも座ってお待ちくださいな」

上条「いやいや、ご馳走になるだけじゃ悪いし、何かすることあったら手伝うぞ」

レッサー「では手伝いの代わりにお礼も兼ねて、私と一回限りのアバンチュールを」

上条「あんまりふざけたこと言うもんじゃありません」

レッサー「そうですよねー。そこは男子高校生、一回限りじゃ物足りませんか。ええい、このえろえろ大魔神めっ! 何ラウンドでもバッチコイですよ!」

上条「お前の思考回路はほんとどうなってんの!? それと上条さんを性欲の塊みたいに言わないで!!」


レッサー「それはそうとご飯の方を作っちゃいましょう」

上条「今度こそボケは無しで頼むぞ」

レッサー「当然ですとも」

レッサー「それじゃああなたには私が作った料理を盛り付けてもらいましょうかねー」ヌギヌギ

上条「はいストップ。ボケは無しって言ったよね? なんで服を脱ごうとしてるのかな?」

レッサー「え? だってフリでしょう? ですから女体盛りをしようと……」

上条「もうやだこの子……っ! なんでそんなに身体を張るのよっ!」

レッサー「冗談は置いておいて」

上条「今度こそ冗談抜きだろうな? な?」

レッサー「フリですか?」

上条「フリじゃねえよ」

レッサー「わかってますよ。今度こそ真面目にやりましょう」

上条「よっしゃ。上条さんの自炊スキルを見せてやるぜ!」

レッサー「そいつは頼りになりますね……、と言いたいところですが、作り置きしてあるものに手を加えるだけで済みますので」

レッサー「あなたの実力はまたの機会に拝見させてもらいましょうか」

上条「………」

レッサー「ふんふふふ〜ん」

レッサー「その調味料とってもらえます?」

上条「あいよ」

レッサー「ふんふんふ〜ん」

レッサー「今度は深めのお皿をお願いします」

上条「へいへい」

レッサー「ふふふふ〜ん」

上条「……レッサーって本当に家事とか出来たんだな」

レッサー「当然ですよ。淑女のたしなみですからね。ただ可愛くてせくしぃーなだけではないんですー」

レッサー「そっちに並んであるワインボトルを取ってください」

上条「オッケー」

上条(アホでエロいことばっか言う子じゃなかったのね……。よかったよかった)

上条「はいレッサー。ワイン」

レッサー「あ、これワインじゃなくて媚薬です」

上条「なんでワインボトルに媚薬入れてんだよ! やっぱアホの子かお前は!」

夜這いレッサーの人かな?
期待支援です


ーーーーー
ーーー



レッサー「どうですか?」ニヤニヤ

上条「…………普通に美味い」

上条「というか、ものすごく美味い!」

レッサー「ふっふーん。これが私の実力ですよ!」ドヤアァァ

上条「正直言うとそんなに期待してなかったんだけど、これは……っ」

レッサー「むぅ……失礼ですねぇ」

上条「レッサーのことだから、ふざけてスパッツの天ぷらとか下着の刺身とか出してくるかと思ってた」

レッサー「本当に失礼ですね!? 私のことなんだと思ってるんですか!?」

上条「アホの子」

レッサー「辛辣っ!」

上条「すまんすまん」

上条「でも本当に美味しいよ。お前の料理」

レッサー「見直しました?」

上条「うん見直した見直した」

レッサー「尊敬しました?」

上条「うん尊敬した尊敬した」

レッサー「惚れました!?」

上条「うん惚れた惚れた」

レッサー「っ!?」

上条「この料理の腕前」

レッサー「あっはい。そっちですか……」

上条「美味い美味い」

レッサー「ぶぅー……」

上条「ん? 何ふてくされてんだ?」

レッサー「別になんでもありませんよー」

上条「なんでもなくないだろ。明らかに機嫌悪いじゃん」

レッサー「あなたは美味しいご飯さえあればいいんでしょーだ」

レッサー「ふーんだ」

上条「? まあ美味しいに越したことはないけど」

レッサー「女心のわからない人ですねほんと」ボソッ

上条「それにしても」

レッサー「……むぅ?」

上条「これだけ美味しいと毎日でも作ってもらいたいくらいだよ」

レッサー「…………」

レッサー「っ!?///」

レッサー「そそそ、それはアレですか!? 毎朝味噌汁を〜、的なやつですか!?」

上条「味噌汁も作ってくれるなら飲みたいなあ」

レッサー「〜〜〜っ///」カアァァッ

上条「レッサー?」

レッサー「…………はっ!」

レッサー「こうしちゃいられません! 邪魔が入る前にとっとヤることやってしまわねば!」

上条「やること?」

レッサー「とりあえず私はデザートの準備をするために身体を隅々まで洗ってきますので失礼します!」バッ

上条「ちょっと待てレッサー! いったいお前はデザートに何を食べさせる気だ!?」

レッサー「かつて買ったワイヤードビキニはどこに!?」

上条「レッサーああぁぁぁ!!」

ーーーーー

上条「……それで、その後何故か超ハイテンションになったレッサーにワイン飲まされまくって酔ってここで寝落ちしました訳ですはい」

フロリス「………………聞いてるだけで頭痛くなる」

上条「俺も二日酔いのせいで頭が……」

フロリス「それはアンタの自業自得でしょうが」

上条「その通りでございます……」


フロリス「つーか誘惑されたって、いつも通りレッサーに誘われたってことなのね」

上条「う、うんそうだよ?」メソラシ

フロリス「…………」

上条「…………っ」

フロリス「…………おいコラジャパニーズ。なにさ今の間は」

フロリス「まさかレッサーに手ぇ出したわけじゃないでしょうね」ジロリ

上条「出してません出してません! いくら酔っ払ってるからってまさかそんなこと!」

フロリス「……本当でしょうね」

レッサー「おや、フロリスおはようございます」

フロリス「あ、レッサー……」

レッサー「それと、『あなた』も///」

上条「 」
フロリス「 」

レッサー「『あなた』呼びは流石にまだ早すぎましたかね? でももともとあなたって呼んでましたし……」

上条「 」

フロリス「ちょ、ちょっとレッサー……?」

フロリス「アンタいったい昨晩何が……」

レッサー「昨晩……?」

レッサー「そんなの私の口からはとても言えませんよ///」ポッ

フロリス「 」

レッサー「そうそう。今からお味噌汁作りますのでお待ちくださいね〜」

レッサー「ふんふっふふふ〜んっ」

上条「 」

フロリス「……ヘイジャパニーズ。何か言うことは?」

上条「いやいや、ちょっと待ったちょっと待った! これにはきっと訳が!」

上条「いくらなんでも酔っ払っただけで女の子に手を出すほど上条さんは節操無しじゃ……」

フロリス「うるっせぇ! このど変態っ!!」

上条「ぼ、暴力反対っ!」

フロリス「問答無用!!」

上条「ふ、不幸だぁぁぁぁ!!」



終わり

ご視聴ありがとうございました

>>24覚えていてくれる人がいて嬉しい

それではおやすみなさい

禁書3期で動くレッサーはよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom