榛名「榛名恋愛相談所」 (1000)

艦これのssです。
読む方は以下の点にご注意ください。

・キャラ崩壊必至

・オリジナル設定&独自解釈あり

・ここの提督がモテ過ぎている。しかも鈍感

上記のことを守って、雑談ありありでまったりと進めていきたいと思います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1413645038

最近新設された新たな鎮守府、岩川。そこでは夜な夜な、恋する艦娘たちが意中の殿方(というか提督)のハートを射止めるため、とある部屋を訪れる。

その部屋の名は「榛名恋愛相談事務所」。若くて可愛くて気遣いのできる素晴らしい艦(本人談)が、悩める艦娘たちを導く場である。

そして今日もまた一人、この部屋を訪れる。

榛名「さて、今日の秘書艦としての業務は終了しましたし、榛名もそろそろ寝るとしましょうか」

コンコン

榛名「……このタイミングでお客様ですか。今日いったい誰が来たのやら」ガチャッ

大和「こ、こんばんわ……」

榛名「……」

榛名(大物がきたあああああああああああ!!!!!!!!!!)

榛名「や、大和さん?ど、どうしたんですこんな夜更けに」

大和「そ、その、榛名が提督について色々教えてくれるって他の子たちから聞いて……そ、相談に」///

榛名「そ、そうですか……。わかりました、不肖この榛名、全力で大和さんの恋のお悩みをお聞きします!」

榛名「で、具体的に大和さんは提督のどこが好きなんですか?顔ですか?性格ですか?」

大和「それは、その……ぜ、全部……」///

榛名(提督ってばモテてますねー。榛名が勝手を許している間にここまで攻略するとは……まあ、本人は無自覚なんでしょうけど)

榛名「大和さんが提督のことが大好きなのはわかりました。では、今日相談しに来た悩みを教えてください」

大和「実は今日の出撃で資材をたくさん消費してしまったんだけど、提督と話していた時に溜め息を吐かれて……やっぱり、この大食いは直した方がいいかな?」

榛名「提督はそんなことで誰かを嫌いになったりしないはずですし、溜め息なんて吐くとは思えないんですが……」

大和「でも、実際吐かれたし……や、やっぱり私、提督に嫌われてっ」

榛名「や、大和さん落ち着いてください。まだ嫌われたと決まったわけじゃありませんから!」

榛名「と、とりあえず、榛名は大和さんは今のままでも充分に素敵だと思いますよ!提督もきっと大和さんのことが好きなはずです!」

大和「そ、そうかな……?」

榛名「ええもう間違いありません!提督の秘書官である榛名が言うんだから大丈夫です!」

大和「えへへ……そっか、提督も私のこと好きなんだ……」

榛名(ちょろい)

榛名「とりあえず当面は様子を見ましょう。榛名も明日さり気なく大和さんのことを聞いてみますから」

大和「うん。ありがとね、榛名」

榛名「いえいえ。これも榛名が好きでやってることですので」

大和「それじゃあ私は部屋に戻るね。おやすみ、榛名」

榛名「はい、おやすみなさい大和さん」

翌日

榛名「提督」

提督「ん?どうした、榛名」

榛名「提督って、大和さんのことどう思ってるんですか?」

提督「大和のこと?綺麗な人だと思ってるよ?じっと見てたら思わずため息吐くくらい」

榛名(それが昨日の大和さんの勘違いの原因ですか)

榛名「でも、大和さんって資材と食料を大量に消費するじゃないですか。そういうところは直してほしいとか思わないんですか?」

提督「そういうところも含めて大和だと俺は思うし、別に直してもらおうとは思わないな。大和が美味そうに飯食ってるの見ると元気でてくるし」

榛名「そうですか」

提督「そうだよ。つーか話はいいから手を動かせ。この書類明日までに上に出さなきゃいけないんだから」

榛名「榛名は話しながらでも提督の倍の効率で作業してますよ?」

提督「俺が出来ないんだよ!」

榛名「それは提督が頑張ってください」

その夜

大和「ふっふーん♪」

電「大和さん、今日はなんだかご機嫌なのです。何かいいことでもあったのです?」

大和「うん!」

大和(提督に嫌われてなくてよかった……しかもたくさん食べるところも好きだなんて……きゃー♪)

提督「何か大和の飯の量がいつもの1.5倍くらいなんだが……?」

この日を境に大和がもっと食べるようになった理由を知る者は少ない

だいたいこんな感じです

次の投稿は今日の昼頃を予定しています

これは安価とかとるのかい?

>>11

今のところは安価の予定はありませんが、気が向いたらやるかもしれません

それではぼちぼち更新します

提督「鈴谷ー、今日の昼飯って何?」

鈴谷「カレー」

提督「……なんで?今日は日曜だよ?金曜じゃないんだよ?」

鈴谷「金曜じゃなくてもカレーなんだよ!艦娘の数だけカレーがあるんだよ!」

提督「お前は何を言ってるんだ!?」

鈴谷「とにかく、今日のお昼ご飯はカレーなの!これは決まったことだから!」

熊野「提督、今の鈴谷には何を言っても無駄ですわ。もう作り始めてしまっていますし、今日の昼はカレーで我慢してくださいな」

提督「む、熊野がそう言うなら仕方がないか。わかったよ、今日の昼飯はカレーでいい。ただし鈴谷、この前みたいに俺のカレーに細工するなよ。いいか、絶対するなよ!」

鈴谷「大丈夫大丈夫。この鈴谷ちゃんがそんなことするはずないでしょ」

熊野「わたくしもしっかり見張っておくのでご安心ください」

提督「それじゃ、昼飯が出来たら呼んでくれ」

鈴谷「はいはーい」

熊野「了解いたしましたわ」

昼食時

艦娘たち+提督「いただきます」

提督「とりあえず見た感じでは何の問題もなさそうな普通のカレーだが……前回はそう思って食べたら死ぬほど辛かったからな。今回ももしかしたら……」

鈴谷「大丈夫だよ。今回は何もしてないってば」

提督「お前の大丈夫って榛名の大丈夫と同じくらい信用できないんだが」

榛名「提督、それはどういう意味ですか?榛名は大丈夫ですよ?」

提督「お前が大丈夫であったことが過去にあったか?いやない(反語)
   まあ、このままずっと食べずにいるわけにもいかないし……ええい、こうなったら男らしく覚悟決めてやるぜ!」カレーヲタベル

提督「もぐもぐ……あれ?特に変わったところはないな?普通に美味いあ」

鈴谷「だから大丈夫だって言ったじゃん。提督ってば疑り深いんだから」

鈴谷「私、ちょっと傷ついたよ?」

提督「す、すまん。今度からはお前の言うことを疑ったりはしないって誓う」

鈴谷「うむ。ならばよし……ところで提督、私フルーツジュース作ってみたんだけど飲む?」

提督「飲む飲む……って何だこの色。ものっそい赤いんだが」

鈴谷「ただのザクロジュースだよ」

提督「本当か?」

鈴谷「本当だよ。それとも提督はさっき言ったことを忘れちゃったの?また私のこと疑うの?」ウルウル

提督「そ、そんなことあるわけないだろ。大丈夫、俺は鈴谷を信じるよ」ジュースグビッ

提督「うん、これも美味い……って辛っ!何このジュース!?めがっさ辛いんだけど!」

鈴谷「やーいやーい!引っかかった―!それ、本当はザクロジュースじゃなくてタバスコだよ?」

提督「す、鈴谷てめえ!なんてことしやがる!」

鈴谷「騙される方が悪いんだよー!」

提督「絶対に許さねえ!その飛行甲板、叩き折ってくれるわ―!」バッ

鈴谷「ハッ、やれるものならやってみなさいよ!航空巡洋艦の力見せてあげる!」ガッ

提督鈴谷「うぎぎぎぎ」ググググッ

熊野「提督!鈴谷の作ったジュースは絶対に飲んではダメですわよ!……って、もう遅かったようですわね」

榛名「はい、完全に手遅れですね。榛名は大丈夫です」

熊野「鈴谷が先ほど怪しいことをしていたから調べてみれば……案の定でしたわ」

提督「沈めビッチ!」シュッ

鈴谷「それはこっちの台詞だよアホ提督!」バキッ

榛名「……」

一旦ここまで

続きは夜に



榛名(そろそろ来る頃合いですね)

コンコン

榛名「はい。鍵は開いてますので、入ってきていただいて大丈夫ですよ」

「う、うん」ガチャッ

鈴谷「こ、こんばんわ」

榛名「来ると思ってましたよ、鈴谷さん。お昼の時のことでしょう?」

鈴谷「うん。ねえ榛名、提督と仲直りするのにはどうしたらいいと思う?」

榛名「そうですね……アドバイスの前に一つ、言わせてもらっていいですか?」ニコッ

鈴谷「な、何かな?」

榛名「榛名は鈴谷さんが相談に来るたび言ってますよね?悪戯を控えて、少し素直になればいいだけだって」

鈴谷「そ、そうだっけ……?あ、あはは……」

榛名「……」チャキッ

鈴谷「ちょ、それは流石に洒落にならないって榛名!ひゃ、ひゃめへ、ひゅほうへふひふひひはひへ(や、やめて、主砲でグリグリしないで)」

榛名「……まあ、確かに榛名のアドバイスにも至らない点はあったかもしれませんが、それにしたってひどすぎるでしょう。なんでああも毎回毎回、提督と喧嘩するんですか?」

鈴谷「それはその……好きな人はいじめたくなる、みたいな?」

榛名「あなたは(年齢的な意味で)駆逐艦ですか。そんなことばかりしてたら、いつか本当に提督に嫌われますよ?」

鈴谷「え……?て、提督に、嫌われる……?」ジワッ

榛名(あ、やっちゃったかも)

鈴谷「そ、そうだよね。提督も、こんな悪戯好きの航巡なんて嫌いになるよね。私、いつも提督にひどいことばっかりしてるもんね……」ウジウジ

榛名(鈴谷さんネガティブモード突入ー!この人はいつもおちゃらけてるくせに何でこんなにメンタルが弱いんですか!)

鈴谷「ひぐっ、えぐっ、は、榛名ぁ……私、て、提督に嫌われちゃうかなぁ」

榛名「大丈夫です!大丈夫ですよ!提督はそんなことでは鈴谷さんを嫌いになったりはしませんから!」

鈴谷「……本当に?」

榛名「ええもちろん!」

榛名(昨日の大和さんといい、今日の鈴谷さんといい、皆さん情緒不安定過ぎません?どんだけメンタル弱いんですか。それに……)

鈴谷「えへへ……そっかぁ。榛名がそういうなら安心だねっ!」

榛名(それに皆さんちょろ過ぎますよ……うっ、適当なこと言った罪悪感で胃が……)

鈴谷「でも、提督にもっと好きになってもらうにはどうしたらいいんだろう?」

榛名「それはまあ、いつも言ってるとおり、悪戯を控えてもうちょっと素直になればいいんじゃないですか?」

鈴谷「でも、それじゃあ今までと変わらないし……」

榛名「それもそうですね。では、そうですね……プレゼントなんてどうでしょう?提督の好きそうなものをプレゼントすれば、好感度も鰻登りのはずです」

鈴谷「プレゼント、かぁ……うん、考えてみる」

榛名「どうせ明日仲直りに行くんですよね?だったらその時に渡せば、提督のハートもスキトキメキトキスな感じになりますよ!ファイトですよ、鈴谷さん!」

鈴谷「うん!今日もありがとね、榛名!」

榛名「はい、どういたしまして。折角の榛名のアドバイス、無駄にしないでくださいね?」

鈴谷「大丈夫だよっ!私を信じなさい!おやすみ!」

榛名「おやすみなさい、鈴谷さん」

翌日

提督「榛名ーおはー」

榛名「おはー、じゃないですよ提督。勤務開始時間から三十分は過ぎてます。いったいどこをほっつき歩いてたんですか」

提督「い、いや、その、あれだよあれ」

榛名「あれってなんですかあれって……ん?提督、そのブローチ……」

提督「ぶ、ブローチ!?何のことかな!?ほ、ほら、そんなことよりも早く仕事仕事!」アセアセ

榛名(はっはーん、さては仕事に遅れた理由は鈴谷さんですね?大方、待ち伏せしてた鈴谷さんに捕まって仲直りしたんでしょう。で、あのブローチは昨日言っていたプレゼントですね。鈴谷さん、朝食の時ふらふらしてましたし、徹夜で作ったんでしょう)

提督「榛名、何にやにやしてるんだ?さっさと仕事手伝えよ」

榛名「はいはーい、今日も張り切ってお仕事しましょう!」

榛名(よりよって薔薇のブローチだなんて!鈴谷さんったら大胆なんですから!もう、これだから他人の恋を応援するのはやめられませんね!)

榛名「提督は、鈴谷さんのことって好きですか?」ピッ

提督「どうしたよ、急に」

榛名「だって提督と鈴谷さんっていつも喧嘩してるじゃないですか」

提督「喧嘩するほど仲がいい、ってな。確かにあいつとはよく喧嘩するけど、俺はあいつのことが好きだぞ?あいつの方はどうか知らんが」

榛名「そうですか」ピッ

榛名(今録音した音声は、また鈴谷さんが泣き出した時にでも使わせてもらいましょう)

提督「ほら、いいから仕事しろ仕事。今日は資材管理についての書類をまとめなきゃならないんだから」

榛名「わかりましたよー。榛名!いざ、仕事します!」

榛名(赤薔薇の花言葉は『あなたを愛している』。こんなストレートに思いを伝えられても気づかないなんて、提督は本当に鈍感ですね)

赤銅で作られた薔薇のブローチを眺めて、榛名はそう思ったのでした

今日はここまで。次回は明日の夕方投稿予定です。

Next艦これ’sヒント:『英国』デース!

2‐4が突破できねえ……

今日の投下、始めます

>>31
sage二回入ってるぞww

とある日の昼下がり

金剛「ヘーイ!提督ぅー!午後のティータイムにするネー!」

提督「金剛か。わかった、すぐに仕事を片付けるから用意しておいてくれ」

金剛「わかったネ!すぐに来てくれなきゃ、No!なんだからね?」ムギュ

提督「すぐ行くから!離れろって!む、胸が、胸が当たってる!」///

金剛「あ、当ててるんダヨ!お、女の子にこんなこと言わせるなんて、提督にはデリカシーが足りないネ!」///

提督「わかった謝るからとにかくさっさと離れてくれ!」///

榛名(まだ仕事終わってないのに、もうお姉さまとラブコメですか……いいですね、もっとやってください!)

>>1です

どうやらIDが変わったみたいです。けっして別人ではないのでご安心を。2‐4はいまだに突破できてません

>>32

いつからそれがsageだと錯覚していた……?二つ目のはsagaだぜ!

提督「おーい金剛ー。仕事終わったぞー」

金剛「提督ぅー!待ってたデース!お茶の準備は完璧デス!」ダキッ

提督「うんわかった。お茶の準備をしてくれたのはすごくありがたいし、いつも金剛には感謝してる。だからさっさと離れてくれ!胸が当たってるから!」

金剛「当ててるんデスヨ?」

提督「その流れさっきやったから!ほら、折角金剛が淹れてくれた紅茶が冷めちゃったら困るし、さっさとティータイムにしようぜ!」

金剛「はあ、分かったデース。抱き着くのはお茶を飲んでからにシマース」

提督「そうしてくれ……」

金剛「提督、今日の紅茶はどうデスカ?」

提督「ああ、美味いよ。でも、なんだかいつもと違う味のような……」

金剛「今日は提督のそのブローチにちなんでローズティーにしたネ!」

提督「ブフォッ!」

金剛「……提督?どうしたデスカ?」

提督「な、なななな何でもない!何でもないぞ!」

金剛「フーン、そうデスカ……ところで提督、そのブローチはいったい誰にもらったんデスカ?」

提督「え!?い、いや、ジブンデカッタモノダケド?」

金剛「……私、何だか急に46cm三連装砲の試し撃ちがしたくなってきましタ」

提督「今朝鈴谷に貰いました!」

金剛「なろほど、鈴谷に貰ったデスカ……で?何でそれを誤魔化そうとしたのデス?」

提督(お前がそういう風に怒ると思ったからだよ!)

提督(この鎮守府の艦娘たちは、何故か他の艦娘が俺と親しくしてるとキレる。具体的に言うと、俺が何か貰ったり誰かと出かけたりするとキレる。しかも標的は基本的に俺)

提督(そんな中でも榛名だけはキレないんだが……悲しいかな、その特徴は姉妹艦である金剛には搭載されていない)

提督(だから俺はこのブローチのことを誤魔化そうとしたわけだが……それが失敗した今、この状況を打破できる可能性はただ一つ!)

提督「助けて!榛えもん!」

榛名「誰が榛えもんですか。そんな呼び方は榛名が許しませんよ?」

金剛「……提督、何で私との会話中に榛名を呼ぶのデスカ?そんなに他の女がいいんデスカ……?」ブツブツ

提督「金剛がヤバいんだよ。いいからさっさと助けてくれ!」※小声です

榛名「えー、どうしましょう?榛名は日々提督のために身を粉にして働いているので、疲れ切ってそんな気力はありませんよ?」※小声ですよ

提督「……助けてくれたら一週間の休暇申請を出しといてやるが?」※小声なんですってば

榛名「愛する提督を助けずして何が秘書官ですか!榛名!いざ、救助します!」※小声と言ったら小声なんです

榛名「お姉さますみません!提督は急な仕事が入ってしまったので連れて行きます!ダッ

金剛「ふぇ!?ちょ、ちょっと榛名!それは困るデース!提督ぅー!?提督ぅぅぅぅううううう!」

提督「悪いな金剛!この埋め合わせはまた今度するから!」

ちょっと休憩します

また九時くらいに再開したいと思っている方向で善処しています

投稿再開

ぼちぼち投下します

夜だゾ☆

金剛「はぁるなああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ドガバキンッ

榛名「うわああああああああああああああああ榛名のお部屋のドアがあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

金剛「榛名ぁ!どうしたらいいデス!?このままでは他の娘たちに先を越されてしまいマス!」バンバン

榛名「金剛姉さま落ち着いて!榛名の素敵テーブルをバンバンしないでください壊れちゃいます!」

金剛「だって提督が!提督がぁ!」バンバンバンミシッ

榛名「今ミシッていいました!金剛姉さま本当にやめてください!今テーブルから聞こえちゃいけない音がしたんです!」

キャーギャーワーワー

数分後

榛名「……少しは落ち着いてくれましたか?金剛姉さま」

金剛「うん……部屋を荒らして済まなかったネ、榛名。壊した家具とかはちゃんと弁償するヨ」

榛名「いや、家具のことは後でいいんですけど。今日はいったいどうしたんですか?登場が派手というレベルをはるかに超越してますよ?」

金剛「ううー、姉として恥ずかしいところを見せてしまったデース……実は、いつも通り提督ともっと仲良くなるにはどうしたらいいのかを相談に来たんデスガ……」

金剛「来る途中に、今日のティータイムの時のことを思い出してしまったのデス」

榛名(ああ~、なるほど。あの時のことを思い出したらいてもたってもいられなくなって、榛名の部屋に突撃みたいな感じで入ってきたと。も~、金剛姉さまってば乙女なんですから~♪)

金剛「あまり急ぎ過ぎても提督に嫌がられるのはわかってるデス。でも、急がないと他の娘たちにとられてしまいマース。ただでさえ提督はにぶいので、もっと積極的にアピールしていきたいんデース……」グスッ

榛名「はうあっ!」

榛名(金剛姉さま可愛すぎます!これは比叡姉さまでなくても悶絶するレベルです!この金剛姉さまの泣き顔を見たら、提督も一発で落ちるんじゃないでしょうか!?)

夜だゾ☆

金剛「はぁるなああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ドガバキンッ

榛名「うわああああああああああああああああ榛名のお部屋のドアがあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

金剛「榛名ぁ!どうしたらいいデス!?このままでは他の娘たちに先を越されてしまいマス!」バンバン

榛名「金剛姉さま落ち着いて!榛名の素敵テーブルをバンバンしないでください壊れちゃいます!」

金剛「だって提督が!提督がぁ!」バンバンバンミシッ

榛名「今ミシッていいました!金剛姉さま本当にやめてください!今テーブルから聞こえちゃいけない音がしたんです!」

キャーギャーワーワー

数分後

榛名「……少しは落ち着いてくれましたか?金剛姉さま」

金剛「うん……部屋を荒らして済まなかったネ、榛名。壊した家具とかはちゃんと弁償するヨ」

榛名「いや、家具のことは後でいいんですけど。今日はいったいどうしたんですか?登場が派手というレベルをはるかに超越してますよ?」

金剛「ううー、姉として恥ずかしいところを見せてしまったデース……実は、いつも通り提督ともっと仲良くなるにはどうしたらいいのかを相談に来たんデスガ……」

金剛「来る途中に、今日のティータイムの時のことを思い出してしまったのデス」

榛名(ああ~、なるほど。あの時のことを思い出したらいてもたってもいられなくなって、榛名の部屋に突撃みたいな感じで入ってきたと。も~、金剛姉さまってば乙女なんですから~♪)

金剛「あまり急ぎ過ぎても提督に嫌がられるのはわかってるデス。でも、急がないと他の娘たちにとられてしまいマース。ただでさえ提督はにぶいので、もっと積極的にアピールしていきたいんデース……」グスッ

榛名「はうあっ!」ズキューン

榛名(金剛姉さま可愛すぎます!これは比叡姉さまでなくても悶絶するレベルです!この金剛姉さまの泣き顔を見たら、提督も一発で落ちるんじゃないでしょうか!?)ハアハア

すみません連投してしまいました

金剛「榛名?どうしたデスカ?顔が赤いようデスケド……」

榛名「な、ななななな何でもありませんよ!?榛名は大丈夫です!」

金剛「そうデスカ?それならいいデスガ」

榛名(ほっ)

金剛「それより、榛名。いつものように提督に好かれるためのアドバイスをクダサーイ!」

榛名「そうですね……金剛姉さまはいつも元気いっぱいに提督にアタックしていますから、たまにはしおらしい一面を見せてみるというのはどうでしょう?」

金剛「具体的にハ?」メモノヨウイッ

榛名「全体的に『!』を無くしたり、過剰なスキンシップを控えるとか、笑顔を微笑みっぽくしてみるとか……」

金剛「フムフム」カキカキ

榛名「あとは……エプロン姿で起こしてあげて、朝食でも作ってあげてみてはいかがでしょう?」

金剛「朝食?でも、私は洋食しか作れないネ。提督は朝は和食派だったような気がするのデスガ……」

榛名「金剛姉さまが作ってくれた朝食なら、和食だろうが洋食だろうが喜んで食べますよ、あの提督は」

金剛「そうデスカ……?うん、榛名が言うならきっとそうに違いないネ!Thank you!榛名!さっそく明日試してみマース!」ダッ

榛名「はい、頑張ってくださいね。金剛姉さま」

言い忘れてましたが、>>1はssを書くのが初めてです。まあ、駄文っぷりからなんとなくわかってたひともいるかもしれませんが

連投というポカミスに乗じて告白しておきました。引き続き頑張って書いていきますので楽しんでいただければ幸いです

翌朝デース!

金剛「提督?起きてくださいネ」

提督「うう……あと五分……」

金剛「もう、そんなこと言って……早く起きないと、朝ご飯が冷めてしまうデスヨ?」

提督「ねむ……ねむ……」

金剛「こうなったら最終手段デス。榛名から教わった起こしかたで……」ヨイショヨイショ

提督「んんっ……」ムニュ

提督「ん……?」ムニュムニュ

金剛「あっ、ん、て、提督、触るのはいいけど、時間と場所をわきまえて……」///

提督「ん?……ってうおわ!?な、何で金剛が俺の布団の中にいるんだ!?」バサッ

金剛「は、榛名が『目を開けたらすぐ横に金剛姉さまの顔があれば、あの寝坊助の提督でも一発で目を覚ましますよ』って言ってたので、実践したデース……」///

提督(あのアホ秘書官はああああああああああああ!!!!!!!!!金剛になんてこと教えてんだ!)

金剛「て、提督は嫌だったデスカ……?」ウルウル

提督「い、いや!そんなことはないぞ!?ただちょっと驚いただけで!」アセアセ

金剛「そうデスカ……良かったデス、提督に喜んでもらえて」ニコッ

提督「んがっ……!」///

提督(な、何だこの金剛の可愛さは!?いつもパワフルな金剛が貞淑な感じで微笑むと、ギャップで破壊力が凄まじいことになるんだが!?そう、名づけるならば『良妻系金剛』。新婦さんもビックリの新婦っぷりだぜ……って、俺はいったい何を長々と考えてるんだ!?)

金剛(ふふふ……提督、いつもと違う私にドキドキしてますネ?やはり榛名のアドバイスは当てになるデース。この調子でもっとギャップ萌えを狙っていけバ……うふふふふふふふ)

金剛「さあ、提督?朝食にするデース」

提督「あ、ああ……」

金剛「提督?美味しいデスカ?」

提督「ああ、美味い。金剛は料理も得意だったんだな」

金剛「て、提督のためだからデース……他の人に作るときにはこんなに上手くできまセン……」テレテレ

提督「……」※提督は脳内で吐血付きで悶えています

金剛「ほら、提督。こっちのポーチドエッグも食べるデース」

提督「お、おう(金剛が可愛すぎてそれどころじゃないだが!?)」

金剛「もう、仕方ないデスネ……はい、提督」

提督「……これは?」

金剛「あーん、デス。日本の伝統的な食事法だと榛名に聞きマシタ」

提督「それはひどく限定的な食事法だからな!?つーか、あの秘書官もどきは実の姉に何教えてんだ!?」

☆☆☆

一方、食堂で食事中の榛名は……

榛名「くしゅんっ……提督が榛名の噂でもしているんでしょうか?」

☆☆☆

金剛「提督、口を開けるデース」

提督「ちょ、ま、こ、心の準備が……」アセアセ

金剛「ダーメ、デス。早く食べないと折角の料理が冷めてしまいマース」

提督「うっ」

金剛「ほら、提督?あーん」

提督「……あーん」

提督「もぐもぐ……美味いが、それより恥ずかしい気持ちの方がデカいから味がよくわからん」///

金剛「わ、私も流石にちょっと恥ずかしかったデース……次からは普通に食べてくださいネ?」

提督「あいあいさー」

~朝食後、廊下にて~

金剛「あ、榛名!ちょうどいいところに来てくれたデース!」

榛名「金剛姉さま!どうでした、提督の反応は?」

金剛「バッチリだったネ!私のしおらしさに、提督もいっぱいドキドキしてたデース!」

榛名「そうですか……それはよかったです」

榛名(後で部屋に仕掛けておいた監視カメラの映像をチェックしなければ……提督と金剛姉さまのラブコメは一度たりとも見逃せませんからね)

金剛「榛名のアドバイスのおかげで、もっと提督に近づけてような気がシマース!本当に感謝ネ!」

榛名「いえいえ、これも榛名の趣味ですから。そういえば金剛姉さま、もう一つアドバイスがあったのを忘れてました」

金剛「もう一つアドバイス?」

榛名「あんまりお淑やかモードを続け過ぎてはダメですよ、ということです。あれは一種のギャップ萌えですので、連続して使い続けると効果が薄れます」

金剛「わかったネ!これからしばらくは元気いっぱい、パワフルに提督にアピールするネ!」

榛名「はい、それがよろしいかと。でも、たまにはお淑やかさ全開で攻めるのも忘れないようにですよ?」

金剛「No probrem!ちゃんとわかってるネ!」

榛名「それじゃあ、榛名はこのあと書類整理の仕事がありますので失礼いたします」

金剛「Oh、お仕事頑張るデスヨ?榛名」

榛名「はい、金剛姉さま」

今日の分はこれで終わりです

次回の榛名恋愛相談所は「やっぱり駆逐艦は最高だぜっ!」な内容でお送りいたしますのでご期待ください

やはり今日も2‐4は突破できない……

専ブラとトリップが機能しているかのテストです

ちゃんと機能してました

これより本日の投下を始めます。それと、ssを書くアドバイスと2‐4突破のアドバイスをくれた方、ありがとうございました。とりあえずしばらくはレべリングに専念します。早く響をヴェルにしなければ(使命感)

ヴェールヌイは70だからその時点で育てるのキツイぞー

ある日の鎮守府

バンッ

雷「司令官!手伝いに来たわよ!」

提督「おお雷か!ナイスタイミングだ!」

雷「ふっふーん、そうでしょそうでしょ!榛名がお休みだから司令官が大変だっていうから、急いできたのよ!」ドヤッ

提督「ありがとう!雷、愛してるぜ!」ダキッ

雷「ふぇっ!?し、司令官!?嬉しいけど、今はそういうのは!?」///

榛名「じー」ジトー

榛名(いいです!もっとやってください!)

雷「ほ、ほら、榛名も見てるし!」///

提督「あんなアホ戦艦のことなんざ無視してしまえ!休暇のくせに執務室でだらだらしやがって!そのせいで仕事が一向に進まないんだよ!」

榛名「榛名が一人でメルブラやってたら乱入してきたのは提督の方ですよ。挙句、榛名の琥珀さんにボコボコにされて傷ついたとか言っていじけてたのは、どう考えても提督が悪いと思います」

提督「うわーん!榛名なんか大っ嫌いだあ!」ヒシッ

雷「だから司令官!人が見てるところで抱き着かないでってば!」///

提督「だって榛名がぁ~」

雷「あ、頭撫でてあげるから!だから、ね?お仕事しよっ?私も手伝うから」ナデナデ

提督「……」ホワー

提督(雷、なんていい奴なんだ……やっぱり駆逐艦は最高だぜ!)※この提督はロリコンではありません

雷「それじゃ、お仕事しよっか?」

提督「よっしゃあ!やってやるぜ!」

スレ主はどういう構成で行ってるんかな

>>67

大丈夫です。うちの響改は既に50突破してるんで(何でここまでレベルあげて突破できないんだろう)

提督「雷、この書類頼む」サッ

雷「わかったわ……これは、装備の開発状況についてね。工廠のファイルに入れておけばいいのよね?」

提督「ああ、それで大丈夫だ……次、これ」

雷「遠征のスケジュール……コピーしてくるわ」タタッ

提督「よろしく頼む」

榛名(提督も雷ちゃんも息ぴったりですね。まるで熟年の夫婦のよう……うへへ、こういう関係も見てて楽しいですね)

~そのまましばらく仕事が続きました~

提督「これでラスト」ホイッ

雷「何々、『ケッコンカッコカリシステム』の運用について?司令官!ケッコンカッコカリって何のこと?」

提督「あー?ケッコンカッコカリ?あー、それは、あれだー」ノビー

雷「もう!司令官!ちゃんと答えてよ!」プンスカ

提督「悪い悪い……で、ケッコンカッコカリについてだったか?でも、実は俺もよく分かってないんだよ。おい、榛名!お前から雷に説明してやってくれ!俺はちょっとトイレ行ってくるから」ガチャッ

榛名「わかりました。それではこの榛名、出来の悪いダメ提督に代わり説明させていただきます」

雷「よろしくお願いするわ」

榛名「ケッコンカッコカリというのは、簡単に言うと提督と艦娘が結婚できるシステムのことです」

雷「け、結婚!?」カアッ///

榛名「はい。まあ、一般的な結婚とは少し意味合いが違いますが……正確に言うと、擬似結婚ですね。提督ととても深い信頼関係にある艦娘との間にリンクをつなげ、その能力を大幅に上昇させるシステムです。
   何でケッコンカッコカリなんて名前にしたのかは知りませんが、大方お偉いさんがふざけて名づけたんでしょう。もしかしたらリンクをつなげるときに必要なアイテムが指輪だからかもしれません」

雷「て、提督と結婚……指輪……」///

榛名「……」

榛名(雷ちゃんは榛名の見立てでもかなり上位の提督Love勢ですからね。この話が何か二人の仲を近づけるのに役立てばいいんですが……)ニヤニヤ

雷「あ。あの、榛名!?そのケッコンカッコカリってどうすれば――――」

バンッ

提督「ただまー!……って、あれ?何この空気。何で雷と榛名は俺のこと睨んでんの?プレッシャーがぱないんだけど」ガクブル

雷「提督、空気読んで」

榛名「ほんっとうに肝心なところで邪魔してきますね、ゴm……提督は」

提督「お前ら辛辣すぎんだろ!榛名に至っては俺のことゴミって呼ぼうとしたよな!?」

雷「榛名、後でさっきのこともっと詳しく聞かせてね」ヒソヒソ

榛名「ええ、わかりました」ヒソヒソ

提督「おーい二人ともー?俺のこと無視しないでくれるかなー?」

一旦ここまで

続きは夜

訂正

一部で雷が提督のことを『提督』と呼んでいますが、正しくは『司令官』なので脳内補完してください

>>69で聞かれたので答えておきますね

現在の>>1の第一艦隊

響改Lv52(旗艦)

島風改Lv26

北上改Lv33

金剛改Lv34

青葉改Lv30

加賀Lv11

以上の編成で2‐4やら輸送艦撃沈任務に挑んでいます

2-4は戦艦4空母2もしくは3ずつで全部第一段階改造してあるくらいじゃないと、スムーズにいけないと思うよ…最初の修羅場だし…

建造で大井っちが来て嬉しいので再開します

>>77-79 戦艦とか空母とかいれようとも思ったんですが、レベル低いうえに破産することが目に見えているので当分無理っぽいです。それに、2‐4行くと大抵加賀さんとか金剛の方が大破・中破するんですよね。駆逐艦と雷巡の三人は喰らっても2くらいなのに

セオリーってのは大事だけど
提督によって大破しやすい艦娘違ったりする気がしてならないとこあるからな艦これ……
でも行き詰まってるなら構成変えて一度行ってみるのも大事だよ
ちょっと編成変えてみたらあっさり突破ってのも多い
しかしこの榛名には是非とも糞提督と言ってもらいたい

夜、英語で言うとNight

コンコン

雷「榛名ー来たわよー」

榛名「鍵は開いてるので入ってきていいですよー」

ガチャッ

雷「お邪魔しまーす」

榛名「いらっしゃい、雷ちゃん」

雷「初めて来たけど、榛名の部屋ってシンプルなのね。家具とか全然無いし」キョロキョロ

榛名「え、ええまあ。ちょっと色々事情がありまして……」メソラシ

榛名(言えない……昨日来た金剛姉さまが家具を壊していったなんて言えない……)

雷「どうしたの、榛名?顔色悪いわよ?」キョトン

榛名「だ、大丈夫です!ええはい!榛名はいつだって大丈夫です!」

雷「そう?それならいいけど」

榛名(ほっ)

雷「で、榛名。お昼の話の続きを聞かせて欲しいんだけど」

榛名「はい、どうしたらケッコンカッコカリができるか、でしたよね?」

雷「うん」コクコク

榛名「端的言えば、提督と仲良くなればいいんですよ」

雷「?それだけでいいの?」クビカシゲ

榛名(可愛い)

榛名「はい、他にも色々やらなければいけないことはありますが、基本的にはこれが一番大切です」

榛名「ケッコンカッコカリは艦娘側から申請できません。必ず提督が相手の艦娘を決めて申請しなければならないのです。それにそもそも、心の通った二人でないとリンクがつながりませんし」

榛名「だから、選んでもらえるように提督と仲良くなることが大切なんですよ」ニコッ

雷「へぇ~……じゃあ他にはないの?私にできること」

榛名「他にできること……ですか?そうですね、あえて挙げるなら強くなること、ですかね?」

雷「強くなきゃケッコンカッコカリできないの?」

榛名「確かそうだったはずですよ。今まで実験としてケッコンカッコカリした艦娘たちは、全員第一線で活躍する高レベル艦だったらしいですし」

雷「なるほど」

雷「じゃあ榛名。司令官と仲良くなる方法を教えて?あと、強くなる方法も!」

榛名「提督と仲良くなる方法は、今まで通りに接するだけでいいと思いますよ?」

雷「今まで通りでいいの?」

榛名「はい。今まで通りにやって徐々に仲良くなるのが一番だと榛名は思います」

榛名(というか既に提督は雷ちゃんの魅力にメロメロですしね。妹的な意味では)

雷「うーん……まあ、榛名がそう言うならそうなんだと思うわ!」

榛名「そう、全面的に信頼されるとプレッシャーがかかるのですが」

雷「でも、榛名はいいの?」

榛名「はい?何がですか?」

雷「いや、だって……榛名も司令官のことが好きなんでしょ?」ウワメヅカイ

榛名「……は?」ポカーン


榛名「いやいやいやいや、ないですから。榛名が、あの提督のことを好きだなんて、比叡姉さまが金剛姉さまを嫌いになってもありませんから」

雷「でも、榛名っていつも司令官と一緒にいるし……」

榛名「そりゃまあ、一応これでも秘書艦ですからね。榛名のお仕事は提督のサポートですし」

雷「そ、それに、今日だってお休みなのに司令官の部屋にいたし!」

榛名「この鎮守府にPS2置いてあるのあの部屋だけですし」

雷「で、でも!」

榛名「……いいですか、雷ちゃん。確かに榛名は提督のことを信頼してますし、好意的に思っていますが、それはあくまで上司と部下……は言い過ぎにしても、戦友・仲間としての好意です。男性的にはぶっちゃけあの提督は榛名の好みじゃありません」

雷「……本当にそうなの?」ウワメヅカイパート2

榛名「はい。だから雷ちゃんは思う存分、提督をメロメロにしちゃってください!」

榛名(そっちの方が榛名的には大助かりですし。提督×雷はもはや定番です)

雷「うん、わかったわ!私、頑張って司令官をメロメロにして見せるわ!」

榛名「その意気ですよ、雷ちゃん」

雷「今日はありがと!それじゃ、私は部屋に戻るわね。おやすみ、榛名」

榛名「おやすみなさい、雷ちゃん」

ガチャッ

雷「……あ、そういえば結局、強くなるための方法は何なの?」

榛名「ああ、それではですね――――」



榛名「好きな人のために頑張ることです」ニコッ

すみません、改行エラー喰らうほど一気に書いてたら遅くなりました

とりあえずこれで今日の投下は終了です。明日の予告は……け、軽巡の娘が登場するんじゃないでしょうか!?(汗)

>>81-84

とりあえず山城と榛名育てながらちょいちょい今の編成で出撃することにします。今のままで突破できたらラッキー、ダメなら編成変える、って方向で

明日はドラム缶の方が登場することが決定したことをお知らせします

今日の投下を始めます(Wikiで夕張改のページを見ながら)

ある日の鎮守府in工廠

提督「夕張!いるか!?」

夕張「はーい!いますよー!……提督?今日はどうしたんですか?」

提督「新装備の開発の進捗を視察しに来た」

夕張「ああ、それならいくつか試作品が出来てます。ついてきてください」スタスタ

~装備開発室~

夕張「これが妖精さんと私とその他色々な方たちが協力して作り上げた試作品。その名も……ドラム缶型五連装(酸素)魚雷です!」ドヤッ

提督「……なあ夕張。一つだけ言わせてもらっていいか?」

夕張「?はい、何でしょう」

提督「お前は何作ってんだあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」スパーン

夕張「あ痛っ!……な、何ですか提督。乙女の頭を叩くなんて酷いですよ!」グスッ

提督「そりゃ叩きもするわバカ!何だよドラム缶型五連装(酸素)魚雷って!?ただのドラム缶の形した魚雷だろうが!」

夕張「その通りですが、何か問題が?」キョトン

提督「問題大有りだよ!むしろ問題しかないよ!魚雷をわざわざドラム缶型にする必要がわかんないし、何より装備の性能的には既存のものとなんら変わりないだろうが!いったいどこに新装備の『新』の要素があるんだよこの装備!」

夕張「べ、別にいいじゃないですかドラム缶だって!ドラム缶型の魚雷なんて世界中どこを探してもここにしかありませんよ!立派な新装備じゃないですか!」

提督「『新』の要素が必要なのは見た目じゃなくて性能だからな!?見た目だけ変えて中身いっしょとかただの詐欺だろ!」

夕張「何ですか聞いてればさっきから文句ばっかり言って!私だって頑張ったんですよ!?」

提督「方向性を間違えたらその頑張りは無意味なんだよ!」

夕張「……」

提督(あ、あれ?夕張が黙っちゃったんだけど……?さ、流石にちょっと言い過ぎたか?いやでも、軍の費用使ってこんな物作ったんだから、悪いのは夕張の方だろ)

提督「ゆ、夕張?」

夕張「提督の……」グスッ

提督「はい?」

夕張「提督の、バカああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バキッ

提督「おうふ!?」グハッ

夕張「提督なんてもう知らないんだからああああああああああああ!!!!!!!!!」ダッ

提督「お、おい夕張!?」

とりあえずここまで

ちょっと出かけてくるので、帰ってきたら再開します

帰ってきたんで再開します

Y☆O☆R☆U

タッタッタッタッ

榛名「……来ましたね」キュピーン

ガチャ

夕張「はぁるなー!提督がバカでクズでどうしようもないよお!」ウワーン

榛名「こんばんわ、夕張さん。この度はうちのバカでクズでアホで無能で役に立たなくてどうしようもない提督がお世話をおかけしたようで、榛名からも謝罪させていただきます」フカブカー

夕張「え?え?何?これどういうこと?何で榛名の部屋に来たら榛名が土下座してるの?」キョトン

榛名「いえ、何でも今日のお昼の視察の時に、うちのバカでクズでアホで無能でカスで存在価値0で役に立たないどうしようもないゴミ提督が夕張さんを泣かせたと風のうわさに聞いたもので。無能な上司の失敗は有能な部下の失敗。あのゴミの秘書艦として、榛名も頭を下げねばなるまいと思ったのです」

夕張「うん、なんとなく事情はわかったけど一旦落ち着こう?キャラが崩壊というか、ある意味で素が出ちゃってるから。提督への罵倒がいつもの倍になってるよ?」

榛名「?」

夕張(ダメだ自覚がない)

榛名「それで夕張さん。榛名はいったいどうすればいいんでしょう?とりあえずあのゴミの×××を切り落としてきましょうか?」

夕張「や、やめてあげて!それは本当にやめてあげて!か、可哀想とかいう次元じゃないから!」///

榛名「そうですか……チッ」

夕張「舌打ちした!?ねえ今舌打ちした!?今日の榛名いつもより提督に対して辛辣じゃない!?」

榛名「何のことでしょうか、榛名は大丈夫です」

夕張「絶対に大丈夫じゃないよ!?どう考えてもやばいって!だって目が据わってるもん!」

榛名「まあ、夕張さんがいいと言うのなら榛名からはゴミを掃除したりはしません……それで、夕張さんはどうしてここに?」

夕張「えっと……じ、実は、提督と仲直りしたいんだけど……」

榛名「なるほど。つまりありとあらゆる手段を使ってでも、あのゴミを泣きながら夕張さんに謝らせればいいんですね。榛名にお任せください」

夕張「そんなこと言ってないよ!?」

夕張「いや、確かに提督には謝ってほしいけど……でも、私も悪かったから、二人で謝りあって仲直りしたいの」

榛名(こんないい娘を泣かせるなんて、やはり切り落とすべきでしょうか)

夕張「で、榛名にはその手伝いをしてほしいっていうか……榛名?聞いてる?」

榛名「は、はい!もちろん聞いてますよ!提督と仲直りするための手伝いをすればいいんですよね?」

夕張「うん」コクリ

榛名「ですが、仲直りの手伝いと言っても、具体的には何をすればいいんですか?」

夕張「具体的には……提督を私のところに連れてきてほしいかな?ほら、私が行くとたぶん逃げちゃうし」

榛名「それはそうですね」

榛名(提督はへたれですから。泣かせてしまった女の子と翌日すぐに会ったら一目散に逃げ出すでしょう」

榛名「わかりました。では明日、提督を連れて工廠に伺います」

夕張「うん。よろしく」

翌朝

提督「なあ榛名。俺はいったいいつまでこの目隠し状態で歩けばいいんだ?」フラフラ

榛名「榛名がいいと言うまでです。途中で目隠しを取ったり、逃げ出そうとした場合は容赦なく全砲門を解放するので肝に銘じておいてください」

提督「い、いえっさ~」

~しばらく歩きましたとさ~

榛名「はい、もう目隠しを取ってもいいですよ」

提督「やっとか……って、眩しっ!目があ!目があ!」

榛名「何一人でバルスごっこやってるんですか。いいからさっさと入ってください」ガチャッ

提督「ああ……あれ?なんかこの部屋の内装、つい最近見たような……」

ガチャッ ※提督が入ってきたのとは別のドアです

夕張「お、おはようございます?」テヲフリフリ

提督「……」

ダッ ガッ グイッ

榛名「ダメですよ提督、女の子の挨拶を無視して走り出したりしちゃあ」ニコォ

提督「後生だ榛名!見逃してくれ!昨日の今日で夕張と顔を合わせる勇気は俺にはない!」バタバタ

榛名「往生際が悪いですよ、提督?大人しく夕張さんと向かい合って話をしなさい!じゃないと……ふふふ」

提督「おはよう夕張!一刻も早くお前に会いたくてこんな朝っぱらから仕事を放りだして来てしまったよ!」ガクブル

夕張(提督、膝が震えてる)

提督「……で、何で俺を呼び出したんだ?」ブスッ

夕張「ええと、その……」

提督「……用がないなら戻るぞ?」

榛名「ちぇいさー!」ゲシッ

提督「もろんぼ!?」グハッ

榛名「せっかく夕張さんが勇気を出して仲直りの場を作ったのに、何ですかその態度は!へたれで自分からは謝りにいけないんだから、機会を作ってもらった時くらいちゃんと謝ってください!」プンスカ

提督「それを言葉で伝える前に蹴りで伝えたお前に言われると、説得力が薄いなあ……」

榛名「私のことはいいんです!いいからほら!早く夕張さんに謝りなさい!」ブンブン

提督「うっ……わかった。わかったよ。確かに、これはちょうどいい機会だった」

提督「夕張。昨日は酷いことを言ってしまって悪かった。お前が頑張って作ってくれた装備を頭ごなしに否定して、本当に済まなかったと思ってる」ペコリ

夕張「い、いえこちらこそすみませんでした!大切な予算を大切に使わなくて……」シュン

提督「夕張……」

夕張「提督……」

榛名(な、何でしょうこの空気は。もしかしなくても榛名、お邪魔ですか?仕方ありません、ここはとりあえずこの部屋に仕掛けてある隠しカメラの電源をONにしたら退場するとしましょう)

この後、提督と夕張は無事仲直りをし新装備の開発が再び始まることになるのだが、次回もまた一波乱起こるとは、この時はまだ誰も知らなかった。

夕張(次はドラム缶で出来た合体ロボとか作ってみましょう!)

今日はここまで。なんだか最後の方が雑になってしまい申し訳ありません。明日はもっと頑張ります

明日の相談者は……軽空母のだれかです!

ぶっちゃけ夕張が100%悪いんじゃ…

今昨日の分を見直してきたんですけど、酷いですねこれ……

意識が朦朧としている中でssを書くとヤバいっていうのが身に染みました。眠気って怖い

ですので、昨日の分の補足をいくつかしておきます

まず>>105に対する返答は『夕張を泣かせた時点で提督が悪い』です。どんな時でも女の子を泣かせてはいけません。榛名が怒るから。

次に榛名の心境ですが、提督の扱いの酷さは、自分が怒って夕張をなだめ役に回し怒りをうやむやにするのが30%、紛れもない本音が20%です。残りの50%は――――

ガチャッスタスタバキッ

うわバカ何をするやめr(レスはここで途切れている……)

すみません、ちょっと謎の戦艦に襲撃されて意識を失ってました。いったいあれは何だったのだろう……

それでは本日の投下を始めます

ある日の鎮守府の風呂(入渠部屋じゃないよ!)

龍驤「はあ~今日も疲れたわ~」ガラガラ

赤城「龍驤ちゃんお疲れ様。今日は大活躍だったもの、疲れて当然だわ」チャポン

加賀「赤城さん、あなたはもうちょっと真面目に働いてください」カポーン

赤城「わ、私だって調子の悪い時くらいありますよ!」ムッ

加賀「出撃に合わせてコンディションを整えておくのは、一航戦として当然の義務ですよ」ヤレヤレ

赤城「むう~」プクー

祥鳳「ま、まあ二人とも落ち着いて。こちらに被害はなかったんだからいいじゃない」

龍驤「さすが祥鳳は大人やな。ええな、瑞鳳は。あんな出来た姉ちゃんがおって」

瑞鳳「そうね。私の自慢の姉よ!」



赤城「大体加賀さんこそ今日は調子が悪かったんじゃないですか?一人だけ彩雲積んでたくせに、敵艦を見つけたのは瑞鳳ちゃんだったじゃないですか!」

加賀「あ、あれは色々と事情があったんですよ。私は後ろからの攻撃を警戒して、彩雲を後方に飛ばしてましたし」

赤城「攻撃来たのは後ろでしたよ?」ジトー

加賀「そ、そんなことはありません!あれはどう考えても左側でした!」アセアセ

祥鳳「お、落ち着いて!二人ともお風呂で暴れないでください!」



龍驤「それに比べてあの一航戦二人は何やっとんねん」ハア

瑞鳳「正規空母としての自覚が足りないわね」ハァ



~しばらくお風呂でまったりする空母たち(赤城、加賀は除く)~



龍驤「そういえば、あれってどうなっとるんやろうな?」

瑞鳳「あれって?」

龍驤「うちらの胸部装甲の基準」

瑞鳳「ぶふっ!」ゲホゲホ

瑞鳳「い、いきなり何言い出してるの!?」

龍驤「いや、ふと疑問に思ったんやけどな?赤城や加賀たちがでかいのはわかんねん。なんせ正規空母やからな。でも、
何で祥鳳もあんなにでかいんや?同じ軽空母なのに、うちらと全然違うやん……」ドンヨリ

瑞鳳「ちょっと待って!今『うちら』って言った!?あなたと私を一緒にしないでくれる!?」

龍驤「何言っとるん。あんたもうちど同じくらいの大きさやないか」モミモミ

瑞鳳「ちょ、や、やめっ、んっ、やんっ」///

龍驤「……エロいなー瑞鳳。胸は完全にお子ちゃまやけど」

瑞鳳「うるさいわね!人が気にしてるんだからそっとしておきなさい!」ハアハア

龍驤「でもな、瑞鳳。男はみんなでかい胸が好きなんやで?」

瑞鳳「な、なななななに言ってるの?べ、べべべべべべ別に関係ないじゃない」

龍驤「……提督も、でかい胸が好きなんかなあ」ションボリ

瑞鳳「……っ!」ピキーン

瑞鳳「そ、そんなこともないんじゃない?ほら、提督ってよく駆逐艦の子と一緒に遊んでるし」

龍驤「子供は好きなみたいやけどな。でも、それってたぶん妹とかそんな感じの扱いで、恋愛対象としては見てへんと思うで」

龍驤「それに、秘書艦は榛名やで?あいつもそこそこ巨乳や」

瑞鳳「……」プシュー

龍驤「いったいどうやったら胸をおっきくできるんやろう?なあ、瑞鳳。瑞鳳?」

瑞鳳「……」プシュー

龍驤「あかん!完全にのぼせとるわ!早く祥鳳呼んでこな!赤城と加賀は……は別にええか」

一旦ここまで

ちょっと夕飯食べて艦これやってきます

ご飯食べて艦これやってきたので再開します byつけ麺うまうま&ゴーヤ来て歓喜の>>1提督

~瑞鳳がのぼせて数時間後です~

榛名「折角の休日だというのに急な任務で総動員だなんて……今日はなんて日なんでしょう」ハア

榛名(それもこれも全部提督のせいです。『榛名がいなきゃこの鎮守府は回らないんだよ!』なんて言葉で榛名を持ち上げて仕事させるなんて。まったく、酷い提督もいたものです)

榛名「はあ……これ以上嘆いていても仕方がないですし、寝ますか」

コンコン

榛名「来客ですか?はーい!鍵は開いてますよー!」

ガチャッ

瑞鳳「……こんばんわ、榛名」

榛名「瑞鳳ちゃん?どうしたんですか?瑞鳳ちゃんが何の連絡も無しに来るなんて」

瑞鳳「うん、今日はちょっと……相談があってきたの」

榛名「いや、この時間帯に榛名の部屋に来るということはそうなんでしょうけど。で、今日はいったいどういう相談なんですか?」

瑞鳳「それが……その……ねを」ボソボソ

榛名「はい?」

瑞鳳「胸を、大きくする方法を聞きにきたの……」

榛名「……はい?今なんて?」ファードゥン?

瑞鳳「だ、だから、胸を大きくする方法を聞きに来たの!」///

榛名「え、ええ!?ど、どうして急にそんなことを……?」

瑞鳳「今日お風呂で龍驤が、男の人はみんな大きな胸が好きだ、って言ってたから」モジモジ

榛名「はいはい」フムフム

瑞鳳「それで、もしかしたら提督も大きな胸が好きなんじゃないか、って」

榛名「なるほど」

榛名(大好きな提督のためにその慎ましやかな胸を大きくしたいだなんて……瑞鳳ちゃんは本当に提督のことが大好きなんですね♪この話だけでご飯十杯はいける気がしてきました)ハアハア

瑞鳳「それで榛名。胸を大きくするにはどうすればいいの?」

榛名「そうですね……とりあえず改二になればいいんじゃないですか?榛名も改二になってから、僅かですけど大きくなりましたし」

瑞鳳「それじゃ意味ないことは龍驤で既に証明されているわ。それに私はまだ改二実装されてないの」グスッ

榛名「……早く来るといいですね」

瑞鳳「……心からそう願ってるわ」

榛名「……話が脱線してしまいましたね。閑話休題です。改二以外で胸を大きくする方法だと、牛乳を飲むとかでしょうか」

瑞鳳「それは前からやってるわ。でも、全然効果が出ないの」ハア

榛名「他には、よく食べよく動きよく寝るとか」

瑞鳳「この鎮守府でそれが出来てない子はごく僅かだと思うわよ?」

榛名「それもそうですね。青葉さんとか大井さんくらいじゃないでしょうか?」

瑞鳳「あの人たちは盗撮したり夜這いしたりしてそうだものね」

榛名「鎮守府内の風紀を乱されるのは榛名をとしても困るんですけどね。ただでさえこの鎮守府は出来たばかりで仕事が多いというのに」ハア

瑞鳳「……あなたも苦労してるわね。同情するわ」

榛名「……ありがとうございます」

榛名「また話が逸れてしまいましたね。ですが、どうしましょう?改二もダメ、牛乳もダメ、健康的な生活でもダメとなると……」

瑞鳳「……やっぱり、私の胸を大きくするなんて無理なのかな?」ウルウル

榛名「そ、そんなことないです!大丈夫です、きっと何か方法が――――あ」ピカーン

瑞鳳「?どうしたの?」

榛名「ありました、一つだけ。超とっておきの方法が」

瑞鳳「何々!?教えて!」

榛名「それはですね……」ゴニョゴニョ

~説☆明☆中~

瑞鳳「ええ!?そんなことするの!?」

榛名「はい」

瑞鳳「で、でもそんなの恥ずかしいし」モジモジ

榛名「もう他に方法がないんです。それにこの方法なら成功率は100%ですよ。何故なら榛名は実際に成功者を見たことがあるからです」

瑞鳳「ほ、本当!?」

榛名「ええ、ですから思い切って挑戦する価値はあると思います」コクリ

瑞鳳「うう……わかったわ。明日の朝、やってみる」

翌朝

提督「んん……むにゃ……ん、んん!?」

提督(朝、目が覚めると隣で瑞鳳が寝ていた。何を言ってるかわからねえと思うが俺にもよくわからない)

提督「と、とりあえず、起こさないようにそーっと抜け出せば……!」

瑞鳳「むにゃ……あふ、てーとく?」ボンヤリ

提督(終わった……俺の人生終わった……)

瑞鳳「あれ?何でてーとくが私のベッドに……?」ポケー

提督「ち、ちちちちち違う違う!ここ、俺、布団!」

瑞鳳「ああ、そっかあ。私、提督を起こしに来たら、そのまま寝ちゃって……」

瑞鳳「って、提督!?起きたの!?」

提督「反応遅っ!」

瑞鳳「あ、あわわわわわ……どうしよう、提督起きちゃったよ。うう、本当にあんなことやらなきゃダメなのかな……で、でも、これも胸を大きくして提督に好きになってもらうためだし」ブツブツ

提督(瑞鳳が赤くなって何かブツブツ言い出した……何だろう、俺の中の危険察知用センサーが早く逃げろと訴えてる気がする)

瑞鳳「て、提督!」

提督「は、はい!何でしょう!」ビシッ

瑞鳳「そ、その、変なお願いだっていうのはわかってるんだけど……」

瑞鳳「提督が嫌じゃなかったら、私の胸、揉んでくれないかな?」

提督(俺の人生の中で、これほどまでに逃げたいと思うことはあっただろうか……?あったかもしれないが、少なくとも今の俺からするとこの時ほど逃げたいと思ったことはないんじゃないだろうかと思う)

提督(瑞鳳の頼みを聞く→榛名に処刑される→憲兵さんのお世話に)

提督(やばい。地獄絵図しか見えない)

提督(では瑞鳳の頼みを断る?Noだ)

瑞鳳「……」プルプル

提督(顔を赤くして震えてる女の子にそんなこと言えるほど、俺のメンタルは強くないから断れない)

提督(結論、瑞鳳の頼みを聞いて潔く死のう)

瑞鳳「て、提督?やっぱり嫌だった?そうだよね、私の小さい胸なんて……」

提督「わかった」

瑞鳳「揉みたくないよね……って、え?いいの?」パチクリ

提督「ああ」

瑞鳳「そ、そう……じゃあ、お願いしてもいいかな?」///

瑞鳳「さ、流石に服を脱ぐのは恥ずかしいから、服の上からやって」///

提督「了解」モミモミ

瑞鳳「んっ、やんっ、はっ、んはっ、あんっ」///

提督(無心だ。無心でやるんだ。素数を数えろ)

瑞鳳「やっ、はんっ、ああんっ、て、提督、上手いんだねっ、んんっ」///

提督(2,3,5,7,11,13……って無心でやるなんて無理に決まってんだろ!)

提督(何だよこの生き物。エロ可愛すぎんだろ……やばい、このままじゃ理性が消し飛ぶ)

提督「も、もういいか?」

瑞鳳「だ、ダメ!あと、ちょっとだけでいいから、お願い……んあっ!」///

提督(やばいやばいやばいやばい)

提督「すまない瑞鳳!もう限界だ!」バッ

瑞鳳「あっ……」

提督(危なかった……あのままだと確実にやばかった)

瑞鳳「あ、そ、その、ありがとう、提督」///

提督「い、いやいやなんの」///

提督「そ、そういえば、何で急にこんなこと頼みに来たんだ?」

瑞鳳「え、えっと、胸を大きくしたいって榛名に相談に行ったら、『男の人に胸を揉まれると大きくなるらしい』って言われたから……」

提督(あの腐れ秘書艦は……休暇の延長は却下だなこれは)

提督「そんなこと教えた榛名も榛名だが、これは瑞鳳もあれだな」

瑞鳳「え?やっぱり嫌だった?」ウルウル

提督「いや、そういうわけじゃないが……胸が大きくなんかなくったって、瑞鳳はそのままでいいと思うのになーって思ってさ」

瑞鳳「え?で、でも、男の人はみんな大きな胸が好きなんじゃ……」

提督「そんなこともないぞ?胸が大きかろうと小さかろうと、そいつの中身がいいなら俺は何の問題もないと思う」

瑞鳳「そ、そう……」///

提督「まあ、あくまで俺の個人的な意見だけどな」

瑞鳳「い、いえ、とても参考になったわ。朝から色々とありがとう、提督。それじゃ私は部屋にも戻るわ」///

提督「ああ、今日も頑張れよ」

瑞鳳「う、うん……」ドキドキ

これで今日の分は一応終わりです

明日は再びの駆逐艦です。ヒントは綾波型

それではまた明日

扶桑姉さま改二実装おめでとうございます!高レベル+設計図とかどうなってんですか!?まあ、うちの扶桑姉さまは改にすらなってないので関係ありませんが

それでは今日の投下をぼちぼち始めていきます

~ある日の鎮守府(執務室)~

提督「仕事終了!ひゃっほう!これで今週はもう働かなくていいぜ!」

榛名「お疲れ様です提督。今週はいつも以上に解放感に溢れた表情をしてますね」ダラダラ

提督「ああ、今週はいつもより仕事が多かったからな。何故だろうな?」

榛名「何故でしょう?」ピコピコ

提督「てめえが働かなかったからだよ!このぐうたら秘書艦!」

榛名「何ですか?榛名が悪いって言うんですか?一週間の休暇をくれるって言ったのは提督じゃないですか」グダグダ

提督「確かに言ったよ?言ったともさ!でもさ、何も言った次の日から休暇に入ることはねえだろ!」

榛名「休暇申請出したのは提督ですよ?」パチパチ

提督「お前が『今日中に休暇申請出してくれないなら憲兵さんに、あることないこと吹き込んだボイスレコーダーを匿名で提出します』とか恐ろしいこと言うからだろうが!」

榛名「記憶にございません」パリパリ

提督「ぶっ飛ばすぞアホ戦艦」

榛名「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。昨日の任務の時は休日返上して働いたんですよ?」モキュモキュ

提督「初めはやる気なかったくせに、ボーナスの話で喰いついてきたくせによく言うぜ」ケッ

榛名「……ボーナスでやる気が出たわけではないんですけどね」ボソッ

提督「あ?何か言ったか?」

榛名「いえいえ何も。それより提督、いいんですか?今日は仕事が終わったら来るように呼ばれてるんでしょう?」

提督「あ、やべ。すっかり忘れてた!悪い榛名!片付け頼む!」アセアセ

榛名「わかりましたから、早く行ってあげてください」

提督「すまん頼んだ!」ダッ

榛名「いってらっしゃい、提督」

ちょっと休憩

妹迎えに行ってきます)ダッ

>>132
妹持ちだったのか
シスコンフラグか!?

妹さんをください!

ただまー

>>133 寝言は寝てから言いましょう。妹萌えなんざこの世に存在しねえ!(涙)

>>134 あげますので代わりに明石さんください

では再開します

~鎮守府内・遊戯室~

提督「はあ、はあ……やっと着いた……何だってこの鎮守府はこんなに広いんだ……?」グッタリ

提督「さて、と。とりあえずあいつは……いない。まだ来てないのか?それとも……まさか俺が来るのが遅かったから帰ったのか?」

提督(だとしたら最悪だ。あいつは確実に明日……いや、今日中に『俺に約束をすっぽかされた』と鎮守府中に言いふらすだろう。その後の俺については……考えたくもない)

提督「こうなったら今からでも土下座しに行くか……?いや、実はまだ来てないだけかもしれない。そうするとすれ違いになって、わざわざ自分で自分の首を絞めることになりかねない……」ブツブツ

こそーっ

提督「メールしてどこにいるか聞いてみるか?いやダメだ、あいつ携帯持ってない」ブツブツ

???「わっ!」ダキッ

提督「おおう!?」

提督「何だ、いたのか……漣」

漣「はい、ご主人様が気づかなかっただけで、ちゃんといました」

提督「俺が悪いみたいに言うのはやめてもらおうか。お前が隠れてたら見つけられるわけないだろ、ちっこいんだから」

漣「ムカっ。漣はちっこくありません!これでも先月より0.2センチ伸びました!成長期なんです!」プンプン

提督「嘘つけ。書類にはきっちり『変化なし』って書かれてたぞ」

漣「ご主人様の見間違いです!漣はちびっこじゃないんです!」ブンブン

提督「はいはいそうだね、漣はちびっこじゃないね(棒)」

漣「むぅ~!漣、怒りました!激おこぷんぷん丸です!」

提督「全然怒ってないように聞こえる不思議!」

漣「むぅぅ~!」ポカポカ

提督「お、おい、やめろ、駆逐艦とはいえ艦娘の力で殴られたら流石にやば……ちょ、何でどんどん強くなってんの!?」

漣「むぅぅぅぅぅうううううううううう!!!!!!!!!」ボカボカ

提督「ぎゃあああああああ!!!!!!内臓が!内臓がやばい感じなった気がする!」

~数分後~

提督「……」ムシノイキ

漣「ご、ご主人様?大丈夫ですか?」アセアセ

提督「……これが大丈夫に、見える、か?」グハッ

漣「すみません……つい、感情的になってしまいまして。これでは、ご主人様のメイド失格ですね」シュン

提督「お前は別に俺のメイドじゃないだろ……でもまあ、だいたい回復は終了してきてるっぽいから、もうちょっとだけ待ってくれ」

漣「はい……」

~提督 が 回復 しました~

提督「よし、もう大丈夫みたいだ……」

漣「本当にすみません……漣が子供なばっかりに、ご主人様に怪我を負わせてしまって」シュン

提督「あー、もう気にしなくていいよ。俺がからかい過ぎたのもいけなかったんだし」ポリポリ

漣「でもっ!」

提督「それに、結果どうもならなかったんだからいいだろ?ほら、この通り俺はぴんぴんしてる」

漣「それは、ご主人様が特別だからです。もしも他の、普通の人間だったら確実に……」

提督「そんな『もしも』はあり得ないし、今回だって相手は俺だったんだ。街中で一般人相手にやったとかならともかく、俺にやるのには問題ないさ。そのために俺がここに派遣されたんだし」

漣「……」

提督「ほら漣、暗い顔すんな。俺は笑顔のお前の方が好きだぞ?」

漣「……も、もう、そんな調子のいいこと言って」///

漣「……本当に、そう思ってます?」ウワメヅカイ

提督「もちろん。俺はお前の笑顔が大好きだ。だから、俺のために笑ってくれ」

漣「そ、そうですか。それなら、漣も暗い顔ばかりしていられませんね。なんてったって、ご主人様の頼みなんですから」テレテレ

提督「ああ、ありがとな」

この後、提督と漣は遊戯室で朝まで遊び(何をしていたのかは言わない)ましたとさ。

榛名「あれ!?榛名の出番は!?」

榛名恋愛相談所、今回はカット!

これで今日の投下は終わりの予定です

明日の話ですが、試しに安価で決めることにしてみました。選択肢をいくつか提示するので、その中から選んでください

① 大和とデート

② 鈴谷とデート

③ 金剛とデート

④ 雷とデート

⑤ 夕張とデート

⑥ 瑞鳳とデート

⑦ 漣とデート

期限は明日の朝に>>1がこのスレに最初に書き込むまでです

おはようございます>>1です

これにて安価(というよりは上で言われた通り多数決?)を終了とさせていただきます

結果は八票で鈴谷が一位、七票で瑞鳳が二位でした。今日の話は鈴谷回ですが、二位だった瑞鳳は来週の多数決に引き続き参加です。他のキャラも、もう一度出番があったら入るかも?

諸事情により投下は夕方ごろからになりそうです。鈴谷とのデートをお楽しみに!

空母レシピ回して駆逐艦出たときって死にたくなりません?あと、もう持ってるの来たときとか。違うんだ白露ちゃん飛鷹さん!欲しいのは君たちじゃないんだ!

それでは始めます

~ある日の鎮守府のもーにんぐっ!~

榛名「提督、いい加減起きてください」ユサユサ

提督「やだ。まだ寝る。だって今日仕事ないし、休みだし。昼まで寝てても問題ない」

榛名「仕事が無くても早く起きるようにしてくださいって、榛名が初めて提督を起こした時から言ってるはずなんですが……昼まで寝てるなんて不健康ですよ。起きてください」ハア

提督「やだー寝るー」

榛名「もう……いったいどうしたものやら」

バタンッ

鈴谷「提督ー!一緒にお出かけしよー!」

鈴谷「……って、あれ?榛名だけ?提督は?」キョトン

榛名「提督ならこの布団の中で引きこもってます」ユビサシ

提督「俺は絶対に昼までここから出ない」

榛名「……こんなこと言って出てこないんですよ。どうしたらいいと思います?」

鈴谷「うーん……そうだ!」

提督(何を思いついたかは知らないが、俺は絶対にこの布団から出な――――)

鈴谷「えへへ」ムギュー

提督「……アノ、スズヤサン?アナタハナニヲシテラッシャルノデショウカ」ギギギ

鈴谷「提督と一緒に鈴谷もお昼まで寝てようかなーって」ギュー

提督「……ナゼオレノフトンニハイッテダキシメテルノカナ?」ギギギ

鈴谷「鈴谷、抱き枕ないと寝れないんだよねー。今日は朝から熊野が張り切って家事をこなしたから、いつも使ってるの洗濯中」ギュー

提督「だからって何も俺の布団に入ってくることないだろ!」

鈴谷「あるよーありまくりだよー。どうせ寝るならあったかい布団で寝たいじゃん?人が入ってる布団ってあったかいじゃん?こんな時間まで寝てるのなんて提督だけだよ?」

提督「あったかい布団で寝たいというその気持ちは分からなくもないが、頼むから離してくれ!」ジタバタ

鈴谷「やーっだ、よ!えへへー……提督、あったかい」

提督(うおおおおおおおおお!!!!!!!!!やばいやばいやばい!あ、当たってる!鈴谷の柔らかい二つのものが俺の背中に当たってる!)

提督「鈴谷当たってる!当たってるから!」

鈴谷「んー?鈴谷は別に気にしないよー?」

提督「俺が気にする!理性が!理性が崩壊する前に早く離れるんだ!」

鈴谷「聞こえなーい」ギュッ

提督(うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!)

提督「榛名!榛名助けてくれ!」

榛名「……!」パシャパシャッ

提督「何でこの状況でお前はそんな熱心に撮影してんの!?」

榛名「提督、話しかけないでください。榛名は今、レイテ沖海戦と同じくらいに集中しているんです」パシャパシャッ

提督「ちっきしょー!この部屋には俺の(理性の)敵しかいないのか!」

鈴谷「ほら、提督……?観念して大人しく鈴谷と一緒に寝よっ?」

提督「寝よっ?じゃねえよ!こちとら理性が限界なんだって言ってんだろ!?」

鈴谷(だからこそ、なんだけどな……)

榛名(だからこそ、なんだと思いますけど……)

提督「はっ!そ、そうだ鈴谷!さっき俺の部屋に来たとき、一緒に出掛けようって言ってたよな!?」

鈴谷「ふぇ?う、うん。言ったけど……」

提督「なら出掛けよう!早く出掛けよう!今すぐにでも出掛けよう!」バッ

鈴谷「え?」

榛名「え?」

提督「そうと決まったら俺は着替える!だから二人とも出てけ!」グイグイ

鈴谷「え?え?え?」

榛名「え?え?え?」

ガチャッポーイガチャッ

提督「三十分後に駅前で待ち合わせな!」

鈴谷「え?え?え?」

榛名「え?え?え?」

ちょっと休憩してきます

次の投下からいよいよデート開始!

まどマギss読んで元気でたんで再開します

~駅前だよっ!~

提督(やっちまったああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!)

提督(いくらさっさとあの状況を何とかしたかったとはいえ、鈴谷と出掛けようだなんて考えたのは失敗だった!)

提督(殺される。確実に殺される。先週榛名と会議行ってきただけなのに第一艦隊から第四艦隊、控えの奴らまで総出で追っかけてきやがったもん)

提督(そんな奴らに鈴谷と出掛けたなんて知られたら……グロ画像化は避けられないだろうな)

提督(はあ~、やっちまったもんはしょうがないとはいえ、流石に少し気分が落ち込むわ。三十分前の俺を殴りてえ)

提督(そういや鈴谷はまだ来ないのか?もう約束の三十分は過ぎてるんだが……)

鈴谷「ごめ~ん提督!待った?」タタッ

提督「遅いぞ鈴谷。いったい何してたん、だ……」ポカーン

鈴谷「ごめんごめん。あの後榛名と服選んでてさ。ちょっと時間かかっちゃった」テヘヘ

提督「……」

提督(なん、だ……?この鈴谷の可愛さは?)

提督(白のインナーに茶色のジャケット、赤と白のチェックのスカート。それに鈴谷の照れるようなはにかみ顔が絶妙にマッチしていて……)

鈴谷「で、どうかな?提督。一応、頑張っておめかししてきてみたんだけど」

提督「……可愛い」

鈴谷「ふぇ!?」///

提督「あ……ち、ちちちちち違うんだ鈴谷!その、つい本音がポロッと出てしまっただけであってだな!け、決してセクハラとかそういうことじゃないんだ!」

鈴谷「ほ、本音……なんだ」///

提督(ああああああああああああああしまったああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!)

鈴谷「そっか、提督は可愛いと思ったんだ……えへへ」///

鈴谷「それじゃあ、頑張ってきた甲斐があったかな?」ニヘラ

提督「うっ……」

提督(だから何でさっきからこいつはこんなに可愛いんだ!?あれか!?そういう日のなのか今日は!?)※その通りです

提督「ほ、ほら!服のことはもういいから、さっさと行こう!」///

提督(何でもいいから早くこの空気を何とかしたい)

鈴谷「う、うん……ねえ、提督」

提督「な、何だ?」

鈴谷「手、つないでもいい?」

提督「んなっ!?な、何言ってるんだ!?」アワアワ

鈴谷「ダメ、かな?」ウワメヅカイ

提督(そんな顔されたら断れるわけねえだろうがあああああああああああああ!!!!!!!!)

提督「わかった」テヲサシダシ

鈴谷「あ、ありがと」ギュッ

~場所は変わってショッピングモール~

提督「で?今日は何しに来たんだ?」

鈴谷「パフェを食べようと思ってるんだけど、いいかな?」

提督「別にいいが……カレーじゃなくていいのか?」

鈴谷「鈴谷も女の子だからね。甘~いスイーツを食べたくなる時もあるんだよっ♪」ウインク

提督「そ、そうなのか。わかった、じゃあとりあえずその店まで行こう」///

鈴谷「うん!」

~パフェを食べに行く道中~

鈴谷「あっ!提督!ゲームコーナーがあるよ!」ユビサシ

提督「そうだな……どうする?寄ってくか?」

鈴谷「うん!太鼓やろ太鼓!」

ソレゾレガ スーキナ コ ト デ ガンバレールナラー

センボンザクラー ヨルニマギレ キミノコエモー トドカナイヨ

キーミーガー イタ ナーツーハー トオイー ユーメーノ ナカー アー

フルコンボダドン!

ノルマクリアセイコウ!

提督「ふっ。俺にかかればざっとこんなものよ」ドヤッ

鈴谷「く、悔しい……なんで提督ってこんなにゲーム強いの!?」

提督「ゲーマーだからさ」キリッ

鈴谷「格好つけて言っても大して格好良くないからね、そのセリフ」

提督「……鈴谷は辛辣だな」

鈴谷「そんなことないよっ?ほら、早く次のヤツやろっ!鈴谷、次はUFOキャッチャーがいい!」グイグイ

提督「わーったよ」

提督(ま、鈴谷が楽しそうならそれでいいか)

~ゲームコーナーを出てパフェ食べにきました~

鈴谷「ここだよ!」

提督「ほう……これは、何とも……」タラリ

提督(中を見る限り、カップル御用達みたいな店だな……俺は別にそういう目で見られても気にしないが、鈴谷は大丈夫なんだろうか……)

鈴谷「どうしたの、提督?早く入ろっ?」

提督「あ、ああ……」

提督(まあ、鈴谷が嫌そうになったら出ればいいか)

カラーンコローン

店員「いらっしゃいませー。お二人様でよろしいですか?」

鈴谷「はい」

店員「それではお席へご案内します」

~席へ案内されました~

店員「注文がお決まりになりましたらお呼びください」ササッ

鈴谷「提督、何にする?」

提督「ん?俺は別にパフェが食べたいわけじゃないからな。無難にコーヒーとかでいいよ」

鈴谷「そう?じゃ、鈴谷は食べるの決まってるから注文しちゃうね?」

提督「ああ」

ピンポーン ササッ

店員「ご注文をどうぞ」

鈴谷「ウルトラスーパーデラックス苺パフェください」

提督(何だそのピンクの悪魔が出てきそうな名前のパフェは)

提督「ブラックコーヒー1つ」

店員「かしこまりました。ウルトラスーパーデラックス苺パフェがお一つ、ブラックコーヒーがお一つですね?他にご注文はありませんか?」

鈴谷「ないです」

提督「ありません」

店員「かしこまりました。それではしばらくお待ちください」

~しばらく経って~

店員「お待たせいたしました。ウルトラスーパーデラックス苺パフェとブラックコーヒーでございます」ササッ

提督「こ、これは……」

鈴谷「……おっきいね」

提督「大きいとかいう次元じゃねえよ……どうすんだ?食べきれんのこれ?」

鈴谷「ま、まあ、自分で頼んだものだし……頑張るっ!」

提督(めっちゃ顔青いんですが)

提督「ったく、しょうがねえなあ」ヒョイパクッ

鈴谷「え?提督?」

提督「どう考えて一人で食べきれる量じゃねえだろ?さっさと二人で食べちまおう。ほら」アーン

鈴谷「あ、あむっ」///

鈴谷(提督にあーんされた!しかもこのスプーンってさっき提督が口つけたやつ……か、間接キス!?)///

提督「何でそんな必死にスプーン咥えてんだおまえ」

鈴谷「ぷはっ……て、提督!そのスプーン貸して!次は鈴谷が提督に食べさせてあげるからっ!」

提督「?別に自分で食べられるが?」

鈴谷「いいから!……はい」///

提督「んむ……味は普通に美味いのが救いだなこのパフェ」

鈴谷(間接キス二回目間接キス二回目間接キス二回目っっっ!!!!)

提督(何で鈴谷は顔を赤くしてるんだろう)パクパク

~食べ終わったよ!~

提督「や、やっと出れた……結局どんだけ店内にいたんだ……?」グッタリ

鈴谷「に、二時間くらいじゃないかな?」グッタリ

提督「しばらくは甘いものは見たくもない」オエップ

鈴谷「はげしく同意だよ……ごめんね、提督。鈴谷が頼んだのに、結局ほとんど提督が食べることになっちゃって」シュン

提督「気にすんな。男の方が胃袋がデカいんだし」

鈴谷「でも……」

提督「でももだってもないよ。折角の外出なんだ、笑顔でいこうぜ笑顔で」

鈴谷「うん……そうだねっ!」

提督「おう!それでいい!で、次はどこに行くんだ?」

鈴谷「もう時間も時間だし、そろそろ帰ろっかなって思ってるけど」

提督「じゃ、そうすっか」

~帰り道~

鈴谷「今日はありがとね、提督」

提督「別にいいさ、このくらい。俺も楽しかったしな」

鈴谷「そっか……」

鈴谷「……」

提督「……」

~そのまましばらく歩いて~

鈴谷「あ、公園だ。こんなところに公園なんてあったんだね」

提督「そうだな。俺も今日初めて知った」

鈴谷「……ねえ、ちょっと寄ってかない?」

提督「?別にいいぞ?」

ちょっと休憩

ラストに向けて英気を養ってきます

再開します

~夕暮れの公園~

鈴谷「夕暮れの公園ってさ、何だか寂しい気持ちになるよね」

提督「そうだな……」

鈴谷「そういえば提督、ちゃんとそのブローチ着けてきてくれたんだね」

提督「まあ、な。もらってからは基本的にずっと着けてるよ」

鈴谷「そっか、ずっと着けててくれてるんだ……嬉しいな」ニコリ

提督「……っ!」///

鈴谷「ねえ提督。今日は楽しかった?」

提督「ああ、さっきも言ったが、楽しかったよ」

鈴谷「そっか。鈴谷も、楽しかったよ。提督が可愛いって褒めてくれて、提督と一緒にゲームして、提督と一緒にパフェを食べて、とっても楽しかった」

鈴谷「だから、いいよね?最後にもう一回くらい、楽しい思いで作ったってさ」

提督「鈴谷?」

後ろをついてきていたはずの鈴谷の足音が急に止まったのを不審に思い、提督は後ろを振り返る。

すると、

鈴谷「ん……」チュッ



―夕暮れの公園で

――鈴谷と提督、二人きり

―――恋する乙女は勇気を出して

――――愛しい彼にキスをした



―夕暮れの公園に

――二つの影が重なって

―――甘い甘い、蜜のような時間は動きを止め

――――ただ、二つの影を祝福する



鈴谷「大好きだよ、提督」

提督「……っ!」///

鈴谷「あ、あはは……さ、先に帰ってるね!」///

鈴谷(ど、どどどどどどうしよ!い、言っちゃった!しかもき、キスまでしちゃった!)

恋する乙女の内心は、コミケ前のサークル並みに荒れていて――――

提督(な、何だったんだろうさっきのは……あれか?今日のお礼のキスとかか!?大好きってのは100%『Love』じゃなくて『Like』の方だろうし……)

――――想いを告げられた男の方は、その鈍感っぷりを全力で発揮していた

本日の投下はこれまで!やっぱデートとかシリアスな恋愛とか難しい!でもやっぱり鈴谷のコーデを決めるのが一番難しかったかなあ~?女性の服はよくわかりません!

鈴谷が告白しましたが、提督が斜め上に勘違いしているので無効です!このスレはまだまだ続きます!

それと、明日はお休みします

これからは

月~金 >>1が適当に思いついた艦娘の個別イベント(同じ艦娘が二回以上登場する場合もあります)

土 多数決で決めた艦娘と提督のデート

日 休み。でもたまに書くかも

以上のような予定で進めていきます

乙様~
日曜日は休みですか~妹さんとデートですかな?

>>191

喧嘩売ってるんですね?よろしいならば戦争だ

おつおつ。
妹がいても妹萌えの人だっているんだよ……。
幻想の中に理想の妹を求めてな……。

>>193

妹は好きなんです。『うちの』妹が嫌いなだけで

>>194
ツンデレという奴ですね。そういうのわかります。
嫌っているフリして妹が彼氏連れて来たら不機嫌になるタイプとみました

>>195

男のツンデレなんて需要ありませんから!自分ツンデレじゃないっすから!

というかここまで話の感想ではなくうちの妹トークばっかなんですけど。ss<うちの妹とかちょっと泣いていいですか?

>>196
妹の胸で泣くのか

妹トークはもう止めて差し上げよう
本編は鈴谷が可愛かったです(こなみ)

>>197

小4の妹相手にそれやったら憲兵沙汰ですから

>>198

あなたが神ですか(泣)

色々ミスったorz

間違えて大破進軍したところをエラー娘に助けられましたwwww

とりま、明日の予告だけしておきます

明日の相談者は戦艦です。艦載機も飛ばせる方の戦艦です

またミスった……もうヤダー!

流石に鈍感すぎる気がするがこれはこれでアリなんかな

今日の投下を始めたいと思います

>>211 一応、提督の鈍感さにも理由はあるので、機会があればその話もやりたいと思います

~ある日の鎮守府だよっ!~

扶桑「提督、今日もお疲れ様です」

提督「ん?ああ、扶桑か。そっちこそお疲れ。どうだ、改二の力には慣れたか?」

扶桑「はい、多少は……まだ、火力や武装に振り回されてる部分はありますけど」

提督「そうか。まあ、これから少しずつ慣れていけばいいさ」

扶桑「そうですよね。まだまだ時間はありますし」

提督「なんせ最近深海凄艦がほとんど出ないからな」

扶桑「そうですね、この前の任務の時はそこそこ多く出てましたけど。基本的に平和ですものね」

提督「平和が一番だから別にいいっちゃいいんだけどな。税金泥棒してるみたいで心苦しいところを除けば」

扶桑「ふふ、そうですね」

???「扶桑姉様!」

扶桑「あれ?どうしたの、山城」

山城「どうしたもこうしたもありません!今すぐに提督から離れてください!」

扶桑「どうして?」

山城「男はみんな狼なんです!きっと提督も、扶桑姉さまの美しいお体を見て欲情して襲い掛かるに違いありません!」ビシッ

提督「おいコラ。誰が狼だとコラ。俺と扶桑は戦友だ。俺は戦友に欲情したりしない」

山城「さあ?それはどうだか……?」ジトー

扶桑「え?欲情しないんですか……?」ガーン

提督「はい?」

山城「はい?」

扶桑「え?あ、ああ!?な、何でもありません!何でもありません!何も言ってませんから!」

扶桑「そ、それより早く食堂に行かなくちゃ!皆を待たせてしまうわ」アセアセ

山城「むぅ……まあいいです。と に か く!扶桑姉さまはもうちょっと提督に対して警戒心を持ってください!あと提督は沈んでください」

提督「お前何なの?俺を罵倒しなきゃ喋れないの?」

山城「は?何言ってるんですか?山城が扶桑姉さま以外に、ましてや提督なんかによって言動を制限されるわけないじゃないですか。自意識過剰すぎて気持ち悪いです」オエッ

提督「皮肉も通じないとかお前マジで無敵だな!」

山城「うるさいです。私と扶桑姉さまの半径五キロメートル以内で喋らないでください。むしろ呼吸しないでください」

扶桑「山城、提督に対してそんな失礼なことを言ってはダメ」メッ

山城「はうっ!怒ってるお姉さまも素敵です!」ビクンビクン

提督「……ダメだこいつ。もうどうにもならねえ」

ワイワイイガヤガヤ

榛名(結局誰も榛名に話を振りませんでしたね……いえ、気配を消して撮影していた榛名も悪いんですけど。青葉さん直伝の隠密撮影は高性能すぎるのが欠点ですね)

一旦ここまで

誰にも気づかれない榛名……不幸ですね

再開

以下投下

~夜なのです~

榛名「ふっふ~ん♪」ランラン

榛名(早く来ないかなあ!早く来ないかなあ!扶桑さん早く来ないかなあ!)

榛名(今日の様子を見る限り80%くらいの確率で来るはず!扶桑さんは☆☆☆☆クラスの提督好き!これほど楽しい観察対象はそうはいません!)ジュルリ

コンコン

榛名(きいいいいいたああああああああああああああああ!!!!!!!!)

榛名「はいどうぞ!鍵は開いてます!」

???「し、失礼するわ」

ガチャッ

山城「こ、こんばんわ……」///

榛名「……」

榛名(あっれええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!???????????)

榛名(な、ななななななななななな何で山城さんが!?提督のことは思いっきり毛嫌いしてるはずなのに!)

榛名(はっ!さてはあれですね!扶桑さんとのことについての相談ですね!ですが残念なことに榛名は百合はサポート外です!)

山城「そ、その、この時間帯に来れば、榛名が恋愛相談に乗ってくれるって聞いて来たんだけど……」

榛名「わざわざ来てくださったのに申し訳ないんですが、百合はサポート外でして……」

山城「百合?何のこと?」キョトン

榛名「え?扶桑さんとのことを相談しに来たんじゃないんですか?」キョトン

山城「えっと、一応、提督とのことについて相談に来たの」///

榛名「……」

榛名(ふっ、榛名の目も衰えてきたということですか……)遠い目

山城「えっと……大丈夫、榛名?何だか遠い目をしてるけど」

榛名「何の問題もありません。榛名は大丈夫です」

山城「そ、そう。ならいいけど」

榛名「それで、今日の相談内容は何ですか?」

山城「そうね、単刀直入に言わせてもらうと……」



山城「提督に酷いこと言わないようにするにはどうしたらいいと思う!?」

榛名「それ気にしてたんですか!?」



山城「提督のことは好きなの。大好きなの。愛してるといっても過言ではないわ」キリッ

榛名「は、はあ……」

榛名(榛名の中の印象が提督嫌いのシスコンから、ヤンデレ予備軍の重たい女に一気に変わる発言ですね)

山城「ただね、扶桑姉さまのことも大好きなの」

榛名(あ、やっぱりシスコンはシスコンでした)

山城「だからね、扶桑姉さまと提督が一緒にいると……」

榛名「ヤキモチ妬いて提督に当たると……子供ですか貴女は」ハア

山城「言わないで。自分でもそう思ってるんだから」

榛名「で、提督を罵倒した後に自己嫌悪で死にそうになると」

山城「……そういうこと。本当はもっと提督に甘えたいんだけど……」

榛名「扶桑さんに見られたら傷つけますね」

山城「それに扶桑姉さまは優しいから、私に気を遣って提督のことを諦めてしまうんじゃないかと……」ハア

榛名「……完全に手詰まりじゃないですか」ハア

山城「だから榛名に相談しに来たの!」

山城「ねえ榛名、どうしたらいいと思う?扶桑姉さまを傷つけず、なおかつ提督に素直に甘えるには」

榛名「無理じゃないですか?どう考えても手詰まりでしょうこれ」

山城「そこをなんとか!」グイ

榛名「そう言われましても……提督のため、山城さんのため、扶桑さんのため、(あと自分の趣味のため)何とかしたいとは思いますけど……」

山城「お願い!榛名しか頼れる人がいないの!」

榛名「そうですねえ……あ、そうだ。扶桑さんがいない隙を狙って提督に甘えればいいのでは?」

山城「それで何とかなるなら既にそうしてるわ。何でか知らないけど、私が提督と二人きりでいると扶桑姉さまが必ず現れるの。しかも故意にじゃなくて偶然に」

榛名「ある意味、雪風ちゃんもビックリの運のよさですね」

榛名「なら……扶桑さんが物理的に現れないときに甘えれば……出撃とか遠征とか」

山城「提督が気を利かせて私と扶桑姉さまは常に一緒に出撃や遠征、演習に訓練まで行ってるわ」

榛名「無駄なとこで気が利きますね、あの提督は……もう諦めるしかないんじゃないですか?」

山城「そ、そんな……」ジワ

榛名「いや、そんな捨てられそうな子犬みたいな目で見られたら困るんですが……だって無理でしょうこれ」

山城「そうだけど!そうだけど……」

山城「私だってたまには、提督に甘えたいの……」

榛名「……」

榛名(扶桑さんのいない時を狙うのはほぼ100%不可能。でも、扶桑さんを傷つけるから目の前でラブコメるのもアウト。これっていったいどうすれば……)

榛名「……あれ?そもそも、扶桑さんの性格からして提督に甘えたところで傷ついたりしなくありません?むしろ喜ぶような気がするんですが」

山城「ど、どういうこと?」キョトン

榛名「だって、今日も扶桑さん言ってましたよね?『提督に失礼なことを言ってはダメ』って」

榛名「つまり山城さんの提督への態度が軟化したところで喜びこそすれ、傷つくことはないと思うんですけど……」

山城「……」ポカーン

榛名「まあ、流石に加減は必要だと思いますけど。あんまり好意全開で甘えると扶桑さんに提督Loveなこと気づかれちゃいますし」

山城「……」ポカーン

榛名「でも、きちんと加減さえすれば、今に比べればかなり甘えられると思いますよ?」

山城「は、榛名ってもしかして天才なんじゃないかしら……?」

榛名「よく言われます」

山城「ありがとう榛名!明日さっそくやってみるわ!」バッ ダッ ガチャ バタン

榛名「はい、頑張ってくださいね……って、もう言っちゃいましたか」

榛名(さて、それじゃあ榛名も明日のためにカメラの整備をやっておきましょうか……ウヘヘ、明日はいい日になりそうです)

~そして迎えた翌日~

山城「提督!」ギュッ

提督「グハッ!な、何だ!?何が起こった!?何故急に腰がヤバい感じになって背中に柔らかいものを感じるようになったんだ!?」

山城「えへへー……提督、てーとくぅ」ギュウッ

提督「その声は山城!いや違う!俺の知ってる山城はこんなんじゃない!もっと俺に冷たい!まさか貴様偽物か!?」

山城「違いますよー、私は正真正銘、あなたの山城ですよ?てーとく」ギュー

提督「違う!絶対に違うって!」

山城「もう、信じてくれないなら……こうです!」

山城は 一度 離れて 再び 提督に 抱き着いた!

山城「はい、これで私だと信じてくれますね?てーとく?」ゴロゴロ

提督「OKわかった!だからすぐに離れよう!そして医務室へ行こう!きっとお前は幻覚性のあるキノコか何かを食べたんだそうに違いない!」

提督(うわああああああああああ!柔らかい!そしていい匂い!やばいやばいやばい! り せ い が し ぬ )

山城「ぶー……嫌です!離れません!」イヤイヤ

提督(ぎゃあああああああああああああ!胸が!山城の胸が俺の胸のあたりこねまわされてる!)

榛名(楽しそうですね、二人とも。まあ榛名も十分に楽しんでますが!)パシャッパシャッ ハアハア

扶桑「提督ー?山城を見ませんでしたか?って、あら?」

提督「扶桑!いいところに来てくれた!早く山城を引きはがして医務室へ――――山城「扶桑姉さま!姉さまも一緒に提督に抱き着きましょう!」――――連れて行ってくれ!」

扶桑「あらあら、これはいったい……?」

榛名「山城さんが日頃の提督への態度を反省して、提督に甘えてるんです」シレッ

扶桑「まあ、そうなの?そっかあ、それは良かったわ。私も山城の提督への態度はちょっと問題かなって思ってたし、山城が提督を好きになってくれたなら私も嬉しい」

提督「扶桑ー!そこの役に立たないアホ秘書艦と雑談なんてしてないで早く助けてくれ!」

山城「姉さま早く!一緒に提督に甘えましょう!」

扶桑「ふふ、そうね。たまには、甘えてみるのもいいかもね……今行くわ!」

ウワー キャー ギャー パシャッパシャッ ハアハア オイヤメロソコハシャレニナラナイ!

こうしてこの日以来、山城は一気に提督にデレたそうです

本日はこれにて終了。デレ山城って難しいッス!

明日は初めての正規空母!誰でしょうね!(うちの第一艦隊を見つつ)

>>227

そういえば2-4は突破できましたかな?

>>228

2‐4突破……ですか?HAHAHA!(目を逸らしてます)

>>212
これだとただのクズ提督にしか見えませんよ

今日の投下を全速力で始めたいと思います

>>233-235 >>1の時間と気力に余裕があれば今週の日曜あたりにでも、提督の鈍感さにまつわるエピソードを書きます

~ある日の鎮守府なんだよ!なんだよ!~

赤城「加賀さん加賀さん」チョイチョイ

加賀「……何ですか赤城さん」

赤城「提督がさっき加賀さんのこと探してましたよ?」

加賀「提督が?いったい何の用なんでしょう?あの提督はたいした用事ではなくても私を呼びますからね」ヤレヤレ

赤城(もし加賀さんがわんちゃんだったら、今は尻尾が凄い勢いで振られてるんでしょうね)

加賀「まあ、それでももしかしたら大切な用かもしれませんしね。ちょっと行ってきます」ダッ

赤城「はいはーい、いってらっしゃいです……さて、加賀さんのおやつのクッキー、いくつまでなら食べてもバレないでしょうか?」

~提督の部屋兼執務室~

バンッ

加賀「提督!呼びましたか!」

提督「加賀GJ!ナイスタイミングで来てくれた!」グッ

榛名「提督、さっやけにトイレが長いと思ってたら、加賀さん呼びに行ってたんですか!?」

提督「ああそうだよ!悪いか!?」アアンッ!?

榛名「悪いですよ!自分が勝てないからって加賀さんを呼ぶだなんて!」グギギ

加賀「……あの提督?これはいったいどういう……?」

提督「ああ、それがな。仕事の休憩がてらスマブラやってたら榛名が『十本先取の勝負で負けた方が勝った方の言うことを何でもきくってルールでやりましょう』とか言い出しやがってな?」

榛名「榛名が八勝した辺りで提督がやけに長いトイレに行きまして」

加賀「……その時に赤城さんが私を探してる提督を見て先ほど私にそれを伝え、今に至るというわけですか」ハア

加賀「あなたたち、仮にもこの鎮守府の提督と秘書艦なんですから、もうちょっとマジメに働いてください」

提督・榛名「うっ」ビクッ

加賀「はあ……で、結局私はどうすればいいんですか?」

提督「俺の代わりに榛名と戦ってボコボコにしたってください」orz

加賀「提督の頼みなら、引き受けるのはやぶさかではありませんが……」チラッ

榛名「……」ブンブン

加賀「無言で首を横に振っている仲間と戦うのは躊躇われますし……」

榛名「な、なら三人でやればいいんじゃないですかね!?誰かが十勝に達した時点で一番勝ち数の少ない人が、勝った人の言うことを聞くってことで!」

提督「なっ!?榛名てめえ何言って……っ!」

加賀「早く始めましょう。時間が惜しいです」ジュンビ カンリョウ!

提督「なんでお前急にそんなやる気満々なの!?」

榛名(助かった……これで榛名は敗北を免れ、加賀さんは提督に言うことをきかせられる。これぞ、二人ともにお得なWin-Winというやつですね)

加賀「私のメタナイトの力、思い知ってください」

榛名「ピット君こそが最強です」

提督「ちっきしょー!やるよ!やりゃあいいんだろ!?俺のカービィの真の力、見せてやるぜ!」

~勝負が終了しました~

提督「……」マッシロ

加賀「ゲームで私に勝てると、一瞬でも思いましたか?」フフン

榛名「うわあ、えげつない……」

榛名(結果は加賀さんの圧勝。加賀さんが十勝した時点で私は一勝、提督は勝ち無しですから……)

加賀「約束通り、私の言うことを何でも聞いてもらいますよ?」

提督「……わかった。俺も男だ。約束は守ろう」キリッ

榛名(きゃー提督かっこいー。微妙に震えているのがなければ素直にそう言えたんですけどね……)

提督「で、加賀の要求は何だ?」

加賀「そうですね……」ウーン



加賀「では、今日は私と一緒に寝てください」



提督・榛名「……」

提督・榛名「はい!?」ブフォッ

提督「ちょ、加賀お前今なんて言った!?」

加賀「今夜は私と一緒に寝てくださいと言いました」

榛名「本気ですか!?本気ですよね!?本気じゃなかったら泣きますよ!?」

加賀「本気です」

榛名「添い寝イベントきたああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」ムハー!

提督「ちょっと待て!一緒に寝るのは流石に色々まずいだろう!?」

加賀「大丈夫です。何の問題もありません」

提督「いや、問題あるから!問題だらけの問題パニックだから!」アワアワ

榛名「何言ってるんですか提督!艦娘とコミュニケーションを取るのも提督の務めでしょう!」

提督「寝てたらコミュニケーションの取りようなんざねえだろうが!」


すみません!今日は時間が無いのでもう書けそうにありません!明日、加賀さんと提督の添い寝は書きますので、許してくちい!

今日の投下を始めますでち!

目指せ加賀さん編終了なのです!

~夜だよっ!榛名の部屋だよっ!~

榛名「はあ~今頃は提督の部屋であんなことやこんなことが起きて……るはずはありませんが、それでもきっと甘々なトークくらいは行われてるんでしょうねぇ。明日の朝一でカメラをチェックせねば」キリッ

コンコン

榛名「はーい、開いてますよー?」

榛名(いったい誰でしょう?今日来るフラグが立っている方はいらっしゃらないはずなのですが)

ガチャッ

加賀「……お邪魔するわ」

榛名「……」

榛名「何で加賀さんがここに!?提督の部屋にいたんじゃなかったんですか!?」

加賀「ちょっと、相談があって。提督にはトイレに行ってくると言ってきたわ」

榛名「言い訳が提督レベルですね!?いや、あの提督のことだからあっさり信じてるんでしょうけど、あまり長いと嘘なのバレますよ!?」

加賀「ええそうね。だから早く相談して早く帰りたいの」ハア

榛名「そんな嫌そうな顔するくらいなら来ないでくださいよ!」ガビーン

榛名「……それで?結局何しに来たんですか?」

加賀「だから相談に来たとさっきから言っているでしょう」

榛名「その相談内容を聞いてるんですよ!」ウガー

加賀「ああ、そういうこと。それならそうときちんと言ってほしいわ」

榛名「今の話の流れから汲み取れない方が悪いでしょう今のは!」

加賀「それで、肝心の相談内容なんだけど」

榛名「榛名のツッコミはガン無視ですかそうですか」



加賀「正直、いざ提督と寝るとなると恥ずかしくて緊張してしまって……」

榛名「だったら何で要求したんですか!?」



加賀「いや、昼に言ったときはいけると思ってたのよ。顔がにやけるくらいテンションが上がってたの」

榛名「そうだったんですか!?加賀さんって表情が変わらないから全然わかりませんでしたよ!?」

加賀「そう……榛名もそう思ってたのね……」ズーン

榛名(あ、これ面倒くさいヤツだ。鈴谷さんと同じ感じがする)

加賀「私ってそんなに無表情かしら。自分では割と表情豊かな方だと思うのだけれど」

榛名「えっ!?あ、あーそうです……ね?」

加賀「……疑問形な時点で本音はバレバレよ、榛名。はあ、もしかして提督にも無表情で無愛想な奴だって思われてるのかしら、私」ドヨーン

榛名(泣き出さないだけ鈴谷よりマシかと思ったら、ちょろくないからやっぱり同じくらい面倒くさいです!)

加賀「はあ……」

榛名「だ、大丈夫ですよ!加賀さんの最大の魅力はたま~に出る微かな笑顔ですから!ギャップ萌えってやつです!」

加賀「……暗にそれ以外の魅力が無いって言われてるような気がするわ」

榛名「そうやってネガティブに捉えるのやめてもらえません!?」

加賀「冗談よ……ありがとう、榛名。おかげで少しは立ち直ってきた」

榛名「加賀さん……」

加賀「榛名のボケのおかげで程よく緊張もほぐれたし」

榛名「あれ!?今回榛名がボケキャラ扱いですか!?どっちかっていうと加賀さんの方がボケてた気がするんですけど!?」

加賀「一航戦の私がボケたりするはずないでしょう」ヤレヤレ

榛名「一航戦とボケキャラ否定の間に何の関係性も見いだせないのですが。榛名がおかしいんですか?」

加賀「それじゃ、私は提督を待たせてるから戻るわ」

榛名「……そうですよね、それでこそ加賀さんですよね」グスン

ガチャッ バタン!

榛名「……頑張ってくださいね、加賀さん。榛名の趣味のためにも!」

~提督の部屋~

提督「加賀の奴遅いな……やっぱり様子を見に行って――――」ソワソワ

ガチャッ

加賀「すみません、遅くなりました」

提督「加賀!よかった……もしかしたら何かあったのかと心配したんだぞ?」

加賀「……そうですか。心配、してくれたんですか」///

提督「当たり前だろ。ほら、さっさと寝るぞ。俺はもう眠気が限界なんだ」アクビー

加賀「そうですね。私も少し眠たいです」

~ベッドIN!~

加賀「……提督。一つ、質問をしてもいいですか?」トントン

提督「何だ?背を向けたままでいいなら答えるぞ?」

加賀「提督は、私のことをどう思っていますか?」

提督「どう思っているか?何でそんなこと聞くんだ?」キョトン

加賀「私って、どうやら感情があまり表に出ていないらしいんです」

提督(『らしい』ってことは自覚無かったのか)

加賀「だから、無愛想な奴だと思われてるのではないかと……」

提督「……確かに、加賀はあまり表情が変わらないから何考えてるかわかりづらいし、出会って最初の頃は無愛想な奴だと思ってた」

加賀「……そう、ですか」

提督「でも今は無愛想だなんて思ってない」クルリ

加賀「え?て、提督?」

提督「加賀はいつも一生懸命で、いい奴だ。楽しい時も、嬉しい時も、悲しい時も、辛い時も、本当は誰より心の中でそう思ってると俺は勝手に信じてる」

加賀「てい、とく……」

提督「俺にとっての加賀は、信頼と親愛に値する大切な仲間だよ」

加賀「あ、ありがとう、ございます……」

提督「質問に対する答えはこんなもんでいいか?」

加賀「は、はい……」///

提督「んじゃ、そろそろ本格的に寝るか。おやすみ、加賀」

加賀「お、おやすみなさい、提督」///

~数分後~

加賀「……提督?もう寝てしまいましたか?」

提督「くー……すー……」

加賀「ふふ、可愛い寝顔ですね」

加賀「提督。先ほどの言葉、とても心に響きました」

加賀「あなたが私の提督で、本当に良かったと思います」

加賀「だから、そんなあなたに見合う働きが出来るように……ちょっとだけ、補給させてもらいますね」///

チュッ

加賀「…して…す。提督」ニコッ

今日の投下は終わりです。提督がイケメソでしたね。鈍感のくせに

明日の相談者は予定では駆逐艦です。陽炎型の誰かです

今季のアニメが全然見れてねえ……

今日の投下をはっじめっるよー!

今はどんなものより時間が欲しい(切実)

~あ る 日 の 鎮 守 府~

コンコン ガチャッ

不知火「失礼します」

提督「ん?不知火、どうした?俺に何か用か?」グギギ

不知火「はい。司令宛の手紙を届けに来たのですが……司令はいったい何をやってるんですか?」

提督「左手で文字書く練習」ウギギ

不知火「……何故そのようなことをしているか聞いても?」

提督「両利きって格好いいよな、って思ったから」フヌヌ

不知火「……はあ」ガックリ

提督「何だ不知火。何か文句でもあるのか?両利き格好いいだろ」

不知火「文句はありませんが……何でこんな人が不知火の上司なのだろうとは思いました」

提督「それを文句というのだと俺は思うんだが」

不知火「そうですか?」

提督「そうだよ」

不知火「そうですか」

提督「そうだよ」

榛名「二人で漫才やってないで働いてください」

提督「おいよく見ろよく聞けアホ戦艦。今のやり取りのどこが漫才だ。漫才と言えるほど面白いとこあったか?」ヤレヤレ

不知火「まったくです。不知火は榛名のことを高く評価していたのですが、どうやら見込み違いだったようですね」ヤレヤレ

榛名「何故でしょう。久方ぶりにマジメっぽいこと言ったらすごい非難されたんですが」

提督「まあ、冗談はこのくらいにして。手紙プリーズ、不知火」テ ヲ サシダシ

不知火「はい」テガミ ヲ テワタシ

榛名「誰からですか?」

提督「えーっと……げ、天龍からだ」

榛名「天龍さんからですか……て、手紙には何と?」

提督「近々遊びに行くから準備しておけ、だって」

榛名「……」ガクブル

榛名「提督、逃げましょう。この鎮守府は危険です」ガクブル

提督「もう遅いだろ。あいつのことだ、逃げたら喜んで追っかけてくるぞ」

榛名「……そうでした。天龍さんはそういう人でした」ズーン

不知火「あの、司令。先ほどから話題に出てる天龍とは……?」

提督「ああ、不知火はこの鎮守府で建造されたから知らないんだっけか。天龍ってのは前の鎮守府で一緒に戦った俺の部下で、榛名の同僚でもある艦娘だ」

不知火「どういう人なんですか?」

提督「一言で言えば戦闘狂。滅茶苦茶強い上に訓練好きだったから、よく榛名が相手させられててな」トオイメ

榛名「すみませんすみません榛名が悪かったですだから雷撃はもうやめてください雷撃だけは本当に勘弁してください天龍様」ブツブツ

不知火「だから榛名があんな風に壊れているのですか」

提督「そういうこった。でも面倒見は割といい奴だったから、駆逐艦の奴らには好かれてたんだよなあ、あいつ」ククッ

不知火「……」ズキン

提督「出撃したら無敵の強さを誇ってたし、今でも俺の中の最強の座はあいつだよ」

不知火「……っ!」

不知火「……司令、不知火は用事を思い出したのでこれで失礼いたします」

提督「ん?ああ、手紙ありがとな。不知火」

ガチャッ バタン

榛名(あー、あれはマズイですね。どうやら今日の相談者は不知火さんになりそうです。榛名、あの人苦手だからなるべく二人きりになるのは避けたいんですが、仕方がありませんか)

~名状しがたい夜のようなもの~

コンコン ガチャッ

不知火「お邪魔するわ」

榛名「いらっしゃいませ、不知火さん」ニコッ

榛名「それで?今日はいったいどんな相談なんですか?」

不知火「……強くなりたい」

榛名「何故ですか?」

不知火「……」

榛名「……提督のため、ですね」

不知火「……ええ、そうよ」コクン

榛名「別にあの人は強さで私たちを見たりをしませんよ?」

不知火「それでも、強くなりたいの。不知火が、司令の――――」

榛名「――――提督の『最強』になるためですか?」

榛名「榛名は無理だと思いますけどね、あの天龍さんを超えることなんて。あの人は一種のバグ、例外みたいなものですし」

不知火「それでもっ!」

榛名「それでもやってみなくちゃわからない、とでも?わかりますよ、榛名だって同じことを思ってダメだったんですから」ハア

不知火「……え?」

榛名「今でこそ鎮守府内最強なんてことになっていますが、前の――――横須賀の鎮守府に戻れば榛名なんて精々五番目くらいです。もちろん、一番は天龍さんですが」

榛名「そんな榛名よりも弱い不知火さんが、本当に天龍さんより強くなれると思うんですか?」

不知火「……でも、そうじゃなきゃ、司令の、最強じゃなきゃ」ウルッ



不知火「不知火はきっと、いらない子になるっ!」



不知火「本当は怖いの。いつか不知火がいらなくなって解体されるかもしれないって。司令がそんなことしないのはわかってる。でも、艦娘としての本能が、知識が、『弱い艦娘に生きる資格はない』って囁く!」

不知火「だから不知火は強くなきゃいけない!誰よりも!誰よりも誰よりも誰よりも!強く、なきゃいけないのに……そうしなきゃ、司令と……」

不知火・榛名「司令(提督)と、一緒にいられない」

不知火「……」

榛名「……榛名も、その気持ちはよくわかります。榛名だって一年前は同じことを思ってたんですから」

榛名「でも、強くなろうと思えば思うほど、世の中上手くいかないものです。それを榛名は一年前に知りました」

榛名「強くなろうとするその気持ちは尊いものですが、あまりに強すぎると身を滅ぼします」

不知火「榛名……」

榛名「不安なら聞けばいいんです。きっと提督はその不安を取り除いてくれます。『弱い艦娘に生きる資格はない』なんて嘘だって教えてくれます」

榛名「それに、今の提督に必要なのは強い艦娘ではありません。純粋すぎるまでに提督のことを想う、恋する乙女です」

不知火「恋する、乙女……」

榛名「不知火さんは提督のこと、嫌いですか?」

不知火「そ、そんなわけない!」

榛名「では、好きですか?」

不知火「そ、それは……そうよ」///

榛名「それは、恋愛感情ですか?それともただの親愛ですか?」

不知火「それは、わからないけど……でも、司令とずっと一緒にいたいって、そう思うわ」

榛名「なら、それでいいんですよ。不知火さんはそのままで大丈夫です。今求めるべきは戦闘的な強さではなく、提督を惚れさせるための魅力です」

不知火「ほ、惚れっ!?」///

榛名「これからも榛名は相談に乗りますから、一緒に提督を落としてしまいましょう!」

不知火「……」///

榛名「返事っ!」

不知火「は、はい!」

榛名「よろしいです、では、今日の相談はもう大丈夫ですね?」

不知火「え、ええ……色々とありがとう、榛名。その、これからもよろしく」///

榛名「はい、よろしくお願いします、不知火さん」

不知火「それじゃあ、今日はこれで失礼するわ。おやすみなさい」

榛名「おやすみなさい」

ガチャッ バタン

榛名「……これで不知火さんは大丈夫でしょう。不知火さんは、一年前の榛名がわからなかった気持ちを、きちんと理解して向き合えたのですから」

榛名「一年前のような惨劇を経験するのは、榛名だけで充分です」ポロリ

榛名「……ねえ、提督。あのとき榛名が間違えなければ、今頃榛名はあなたの隣で笑えていたのでしょうか?」ポロポロ

榛名「『大好きです、愛してます。私の提督』」ポロポロポロポロポロ

今日はここまで!不知火編かと思いきや最後の方は榛名の話の伏線ばっか!不知火書くの難しかったです!今回シリアス成分多かったなあ……

明日は雷巡!といっても三人しかいないから予想はつけやすいですよね☆

今日伏線を張りまくった提督・榛名の過去編は日曜にやります

今日の投下を始めたいと思いますです。

>>265の最後の榛名のセリフで、榛名の一人称が『私』になっていますが、それは誤字です。でもネタに使えそうなのでそれも伏線(伏線と宣言してる時点で伏線ではない)にしたいと思いますです。

~ある日の鎮守府かと思ったか?その通りだ!ドヤッ~

電「とっりくおあとりーと!なのです!」

夕立「司令官さん!お菓子頂戴!」

提督「ほれ、チョコ・アメ・マシュマロ・クッキー。好きなの選んでいいぞ」ドサッ

文月「あたしましゅまろにする~!」

雪風「雪風はチョコにします!」

提督「もってけもってけー」

漣「すみませんご主人様。お仕事中にお邪魔してしまって……」シュン

提督「気にすんなって。お前らの笑顔を見てると俺も元気になってくるしな」

漣「……ご主人様って、ロリコンなんですか?」

提督「違うわ!」チョップ

始めたばかりなのに申し訳ないのですが、外食に連れ出されるので一旦ここまでです

帰還、再開……デース

漣「あいたっ!」

提督「ったく、隙あらば人をロリコンってことにしようとするのは昔から悪い癖だぞ」

漣「うう……猛省します」グスン

赤城「提督提督!トリックオアトリートです!お菓子をください!」ダダダッ

提督「やらん」

赤城「何でですか!?」ガーン

提督「お前はむしろあげる側だろうが!第一お前に渡してたら他の奴らの分が無くなるわ!」

赤城「そ、そんな……」

加賀「残念でしたね赤城さん。提督、トリックオアトリートです」

提督「いや、お前にもやらんからな?加賀」

加賀「……」ガーン

提督「そんな絶望した顔されても困るんだが!?」

榛名「加賀さん、逆に考えるんです。お菓子をくれないということは提督は加賀さんに悪戯されたがっているのだと」ボソボソ

加賀「……っ!」ハッ

加賀「て、提督!い、悪戯しちゃいま――――電「加賀お姉ちゃんもお菓子食べるです?」――――ありがとう電ちゃん。頂くわ」

赤城「あ、加賀さんだけずるいです!」

文月「あかぎおねえちゃんも。たべる~?」

赤城「文月ちゃんありがとう!愛してる!」ギュー

文月「ふ、ふみ~!」モガモガ

提督「……やっぱり俺もあいつらにお菓子あげて――――」

漣「ご主人様?」ジトー

提督「――――くる気はないな!だってもう電とか文月に貰ってるもんな!」アセアセ

榛名(ちっ、提督×加賀と提督×赤城は見逃しましたか……でもまあ嫉妬する漣さんが見れたのでよしとしましょう!)ホクホク

北上「提督ートリックオアトリート。お菓子頂戴?」スタスタ

大井「キルオアトリート。お菓子をくれなきゃ殺害するわ」スタスタ

提督「北上と大井か。お前らは対象だから好きなの持ってっていいぞ」

北上「やったね。どれにしよっかなあ~?」

大井「私の発言に対するツッコミが無いことに酷くムカつくわ」

提督「大井だからいいかな、と。お前の物騒な発言はいつものことだし」

大井「それはつまり、私になら殺されてもいいと?変態ね」

提督「どうしてそうなる……」ハア

北上「大井っちはチョコでいいんだよね」

大井「ええ、問題ないわ。北上さんは何にしたの?」

北上「クッキーだよ~。提督の手作りなん――――大井「き、北上さんがそっちを選んだなら仕方がないわね!私もそれにするわ!」――――大井っち、提督の手作りだって聞いた瞬間目の色変わり過ぎ……」

大井「なっ!そ、そんなことないわ北上さん!誰が提督の手作りクッキーなんて喜んで食べるもんですか!わ、私はただ単に北上さんがこれを選んだから私もこれにしただけで……」アワアワ

北上「はいはいそうだねー」スルー

大井「もうっ!北上さん、ちゃんと聞いて!」

提督「人生楽しそうだな、お前らは本当に……」

榛名「そうですね」

榛名「ところで提督。今年は榛名には無いんですか?お菓子」

提督「あるぞ?ほら」サシダシ

榛名「あむっ、もぐもぐ……美味しいです。また腕をあげましたね、提督」

提督「この前の天龍からの手紙に入ってたレシピ見て作ったからな」

榛名「ああ、だからですか……あの人、なんやかんやで何でも出来る完璧超人でしたからね……」トオイメ

提督「そうだな。流石に一人で満漢全席作ったときはビビったわ……」トオイメ

漣「掃除当番のたびに三時間で鎮守府内を新築同然にするのにもビックリしましたよね……」トオイメ

提督・榛名・漣「天龍(天龍さん)って、本当に凄かったよな(ですよね)……」ボー

~その頃の横須賀鎮守府~

天龍「ぶえっくしっ!何だ?提督たちがオレの噂でもしてやがんのか……?」

島風「天龍、風邪?大丈夫?」フアンゲ

天龍「大丈夫だよ、心配すんなって」ナデナデ

島風「んっ……そりゃ心配するよ。だって……」



ビスマルク「きゃー!卵が!卵が爆発したわ!天龍ー!Um mir zu helfen(私を助けて)!」ガラガッシャン!

磯風「な、何だ!?お湯が!お湯がどんどん無くなっていくぞ!?どうなっているんだ!?」グツグツグツ

叢雲「な、何よ!何でお魚がこんな真っ黒になるのよ!絶対におかしいわ!」ボワンッ クロコゲー



島風「このままじゃ、お夕飯が無くなりそうなんだもん……」

天龍「……頭痛え」

愛宕「て、天龍助けてっ!あの子たちをキッチンから出して!」

一旦ここまで。疲れたのでちょっと休憩してきます

銃爆と銃爽、本当にいい曲だなあ……

再開

~ハロウィーンナイト(ようするに夜)~

コンコン ガチャッ

大井「榛名ー?いるー?」

榛名「いらっしゃいませ、大井さん。紅茶いります?」

大井「ええ、ありがとう。頂くわ」

榛名「はい、どうぞ……それで、今日はいったいどんな相談なんですか?」

大井「その……今日も、いつもと同じ相談なんだけど」オドオド

榛名「……北上さんに対する嫉妬、ですか」

大井「北上さんのこと、大好きなのに。それなのに、提督と会話したりしているところを見てると、どうしても……」グッ

榛名「大井さんは本当に提督のことが大好きですねえ……」ニヤニヤ

大井「べ、別に提督のことなんてっ」アセアセ

榛名「ほら、そういうところがいけないんですよ。常日頃から提督に素直に好意的に接していれば、北上さんが提督と話してるだけで嫉妬することなんてありません」

大井「そ、それは……私と提督が仲良くし過ぎると北上さんが傷ついて……」

榛名「……はあ。まったく、山城さんと同じかそれ以上に酷いですよ。山城さんは本気で扶桑さんのことを考えていた分まだマシですが、大井さん。あなたのそれはただの逃げ、言い訳でしょう」ハア

大井「言い訳なんかじゃないわっ!」

榛名「言い訳でしょう。あなたが恐れているのは北上さんが傷つくことではなく、自分が北上さんに嫌われることでしょう」

大井「……っ!」

榛名「まったく、情けないったらありゃしません。親友に嫌われるのが嫌だから、その親友と好きな人が一緒にいるのを見てるだけで自分は素直に想いを伝えたりもしない。さらにその親友に嫉妬して自己嫌悪って」

大井「うう……」

榛名「大井さんはもう少し北上さんを信じてみるべきだと榛名は思いますよ?」

大井「北上さんを、信じてみる……?もう充分すぎるほどに信じてると思うんだけど……」

榛名「全然足りてません。北上さんは、大井さんと提督がイチャイチャした程度では大井さんのことを嫌いになったりしませんよ。まあ、大井さんみたく嫉妬するかもしれませんが」

大井「そう、なのかな……」

榛名「はい。この恋愛マスターたる榛名が言うのだから間違いありません!榛名は大丈夫です!」

大井「わかったわ、北上さんを信じてみる……」グッ

榛名(ちょろい)

榛名「それでは榛名はそろそろ寝たいので、お部屋にお帰りください」

大井「わ、わかったわ……榛名、ありがとね」ニコッ

榛名「いえいえ、これも榛名の趣味ですから」

大井「それでもよ。いつもありがとう、おやすみ」

榛名「おやすみなさい」

ガチャッ バタン

榛名「もう出てきても大丈夫ですよ」チョイチョイ

北上「……」

榛名「で、どうでした?大井さんの気持ちを聞いてみた感想は」

北上「大井っちも、あたしと同じこと思ってたんだね……」

榛名「だからさっき榛名もそう言ったじゃないですか。あなたたちはお互いがお互いを大好きなくせに、今一つお互いを信頼できてないんです」

榛名「だからお互いに遠慮して、結局嫉妬して自己嫌悪。バカとしか言いようのない悪循環ですね」

北上「面目ない……」シュン

榛名「ま、いいですけどね。そのおかげで、こうして榛名の趣味が捗るわけですし」

榛名「ほら、北上さんももういいでしょう?これ以上はあなたたちの問題です。榛名はもう寝ますから、早く部屋に帰って大井さんと色々話して来てください」

北上「う……わかったよ。大井っちと、ちゃんと話してみる」

榛名「それでよろしい」エッヘン

北上「それじゃ、おやすみ。榛名」

榛名「おやすみなさい、北上さん」

ガチャッ バタン

榛名「はあ、ダメですね。ここ最近寝不足のせいか、言い方がきつくなって仕方がありません」

榛名「これもまた、『私』に課された罰ということなんでしょうかね。天龍さん、漣さん」

――――目の前に写るのは、どこまでも鮮やかな赤色と。

――――愛しいあなたの、顔でした。

――――『大好きです、愛してます。私の提督』

今日はここまで。いよいよ榛名の過去が明らかになりつつありますね。

明日の話の多数決を採ります。選択肢は↓

① 山城とデート

② 加賀とデート

③ 不知火とデート

④ 大井とデート

⑤ 北上とデート

⑥ 瑞鳳とデート(先週の多数決二位枠)

期限は明日の朝に私が書き込むまでです。おやすみなさい

安価はここまで

安価はここまで

結果は加賀さんが十票で一位。今週のデートヒロインは彼女に決定です。

二位は惜しくも九票で山城。彼女は引き続き来週の多数決に選択肢として出ます

加賀さんとのデートは夕方から書きますのでお楽しみに

すみません。集計ミスにより結果が変わりました。一位は加賀さんと山城の二人が十票で同率です。二位は発表で瑞鳳。

よって、一位二人による決選投票を行います。期限は夕方に私が書き込むまでです。

来週の多数決は、決選投票で負けた方と瑞鳳が選択肢に入ります。ご了承ください

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

>>328-338って、奇跡なのかネタで同じこと書いたのか、ID変えた同一人物なのかってわかります?

じゃ、>>328-327は合わせて一票、>>328は別人という仮定で進めるのでこれもカウントします

以下から多数決再開。質問に答えてくれた方ありがとうございました

間違えました

正しくは>>328-337合わせて一票です

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

山城
山城の「痛い!」って何回も聞きたくなるよね

安価ここまで

ms 安価ここまで→多数決ここまで

結果発表、山城多数なので山城

18~19時くらいから開始、希望

なお、>>361以降の同一レスは無効

これ次から多数決ここまでって決めないとまた酷いことになりそう

っしゃあ!今日の投下を始めるぜ!内容なんも思いついてないけど!

>>382-384 アドバイスありがとうございます。参考にさせていただいて、次回からはやり方を変えていきます

~ある日の鎮守府~

山城「ふふふ~♪てーとくー♪」ゴロゴロ

提督「……あの、山城さん?そろそろ降りていただけませんでしょうか?起きてから二時間くらいこれなんですけど」

山城「ダーメーですっ!今日は折角のお休みなんですから、提督は私と一緒にゴロゴロするんです♪」スリスリ

提督「いやマジで勘弁してください!さっき朝食に呼びに来た加賀の視線の冷たさがやばかったんです!殺される!俺これ絶対後で殺される!」

山城「……提督、いい匂いです」クンカクンカ

提督「だからそういうのをやめろって言ってんだよ!?」

山城「ぶー……提督は私のこと嫌いなんですか?」ウルウル

提督「いや、嫌いとかそういう問題じゃなくてだな……」ワタワタ

山城「じゃあ好きですか?」

提督「えっ!?あ、そ、それは……」///

山城「……やっぱり嫌いなんですね。提督に嫌われるなんて、不幸だわ」ヨヨヨ

提督「お前絶対に楽しんでるだろ!」

山城「バレちゃいましたか」テヘ

提督「というかそろそろ本気でどいてくれ。腹減ったし」グゥ

山城「わかりました。その代り、朝ご飯は私に作らせてくださいね?」

提督「わかったわかった。もういいよ何でも。お前が降りてくれて腹を満たせるなら、もう他のことはどうだっていいよ」

山城「本当ですか?それじゃあ、朝ご飯食べ終わったら私とお出かけしてください」

提督「あーはいはいお出かけね。わかったわかった……って、は?お出かけ?」

山城「本当ですね!?私、本気にしましたからね!今更取り消そうだなんて無理ですからね!」キャッキャッ

山城「それでは山城。愛する提督のために朝ご飯作ってきます!すぐ戻るので待っててくださいね!」ダッ

提督「おい山城!ちょ、まっ……行ってしまった」

提督(やばい終わった。俺の人生完璧に終わった。先週の鈴谷との一件で安易な発言を自粛すると決めたのにこの体たらく。俺はバカなのか?)

提督「……とりあえず、山城が戻ってくるまで遺言状でも書いて待ってよう」

~時間が経過したよ~

提督「……俺の死んだあとには羅針盤の交換と、妖怪猫吊るしの捜索をよろしくお願いします。っと、こんな感じでいいか」

コンコン

山城「提督。朝ご飯作ってきましたよ?」ガチャッ

提督「サンキュー、山城」

山城「提督の好きな甘めの卵焼きを作ってみました……はい、あーん」

提督「別に自分で食べられるが?」

山城「作ってるところから食べさせて片付けるところまでが料理なんだそうですよ?青葉から聞いた話によれば」ニコッ

提督「それは確実にガセネタだから真に受けるな。まあ、別にいいけどな……」※前に金剛や鈴谷とやったため慣れたため

提督「んむ……美味い。本気で美味い」

山城「えへへ……そうですか?美味しいですか」ニヘラー

山城「次はこのおひたしを……」アーン

提督「もぐもぐ……これも美味いな」

山城「提督への愛をこめて作りましたから!」ドヤッ

提督「へー」

山城「あれ!?思ったより反応が薄い!?」

~食べ終わりました~

提督「ご馳走様」

山城「お粗末さまでした」

提督「ふー美味かった……しかし意外だったな、山城が料理上手だったなんて」

山城「一応、家事全般は扶桑姉さまに教わってますから」

提督「なるほど、扶桑は家事得意そうだもんな」

山城「はいっ!姉さまは私の自慢の姉さまです!」

提督「そうか。姉妹仲がよろしくて結構なことだ」ナデナデ

山城「ふぁっ!?て、提督!急に撫でるのは反則です!」///

提督「嫌だったか?」

山城「嫌じゃ……ないですけど」///

提督「それで、今日はどこに行くか決めたのか?」

山城「は、はい!?あ、えーとですね。漠然と映画でも見に行こうかなあーと思ってたりします!」アワアワ

提督「じゃ、映画でいいか。山城も色々と準備とかあるだろうし、三十分後に鎮守府前……じゃバレて蜂の巣だな。駅前でいいか?」

山城「は、はい!ふ、扶桑型戦艦山城!頑張ります!」

提督「何を頑張るんだ……?」

いったん中断

演習してきます

再開

今更だけどこのまま山城のキャラを崩壊させたままでいいのだろうか……

~三十分後・駅前~

提督(もう二週目だ。先週のようなネガティブシンキングは捨てた)

提督(どうせ死ぬならいっそ最後に思いきり楽しんでしまおう)

タタッ

山城「て、提督、待ちましたか?」ゼーゼー

提督「いや、俺も今来たところだ、ぞ――――」

山城「?どうしました?提督」キョトン

提督(1、10、100、1000、10000……バカな!まだ可愛さが上がるだとっ!)パリーン

提督(白いふんわりとしたワンピースに頭に着けた白いリボンと全体的に白が多いが、その効果で山城の綺麗な黒髪がよく映えている)

提督(それに山城の純粋無垢そうな表情が白い服装と相まって可愛く見える。って、俺は誰に語っているんだ?)

山城「提督、もしかしてどこか具合でも悪いんですか?」フアンゲ

提督「い、いやそんなことはないぞ!?俺、元気!超元気!心配、必要、皆無!」オタオタ

山城「そうですか?なら、良かったです。提督が体調を崩すと姉さまが悲しみますから。もちろん、私も」ニコッ

提督「ぷもぶらっ!」グハッ

提督(『山城が可愛すぎて生きるのがつらい』ってタイトルでスレ建てようかと思うほど可愛い山城)

山城「それじゃあ映画館に向かいましょう、提督」

提督「あ、ああ、そうだな」ギクシャク

山城「提督、映画館はこっちですよ?もう、おっちょこちょいなんですから」ギュム

提督「はうあ!……ヤ、ヤマシロサン?アナタハイッタイナニヲヤリヤガッテルンデスカ?」

山城「そ、その、提督とはぐれないように腕を組もうかと……この人ごみですし……」///

提督「腕を組むだけなら胸を当てる必要はないだろ!?」///

山城「す、少しでも提督を感じていたくて……お嫌、でしたか?」

提督「そ、そんなことはないが……」///

山城「では問題ない、ですね。は、早く行きましょう」///

提督「お、おう」///

~映画館に着きました~

提督「何見る?山城」

山城「そうですね……この恋愛ものとかどうでしょう?」

提督「何々……『全米が泣いた!究極のラブストーリー』?胡散臭いにもほどがあるな、このキャッチフレーズは。どう考えてもアメリカで放映されてないし」

山城「でもこれ、面白そうですよ?ほら、特にこの『鈍感な上司と一途な部下の純愛』ってところが素敵です!」

提督「今時B級映画にさえならなさそうな内容っぽいが……まあいいか。山城がそれを見たいって言うなら俺は別にいいぞ?」

山城「本当ですか!?それじゃあチケット買いに行きましょう!」グイグイ

提督「お、おい!引っ張るなって!」

~チケット売り場~

提督「この映画のチケット二枚ください」

店員「はい、チケット二枚ですね。ただいまカップル様限定で、チケット料の割引と映画で使用されたものと同じデザインの指輪をお配りしているのですが、お客さま方はお付き合いなされていますか?」

山城「か、カップル……指輪……!?」カアア

提督(チケット料の割引!?)

山城「あ、あの、私たち別にカップルって訳じゃ……」///

提督「はい、俺たちは紛れもなくカップルです!それはもう、一部の隙もなくカップルです!」

山城「て、提督!?」///

提督(許せ山城……これもチケット料の割引のためなんだ!)

店員「そうですか。では、チケット料の割引と……はい、こちらの指輪です」

提督「ありがとうございます」

提督「ほら、山城後ろつっかえてるから行くぞ」グイグイ

山城「か、カップル……私と提督が、カップル……」プシュー

提督「さて、この指輪どうしたものか」

山城「……」プシュー

提督(俺が持ってても使い道にないしな。オークションにかけても売れる気がしないし)

提督「あ、そうだ。山城、これいるか?」

山城「は、はい!子供は男の子一人と女の子二人がいいですね、あなた!」

提督「お前はいきなり何を言い出してるんだ」

山城「あ、あれ?ここは……映画館?夢のマイホームは?」キョロキョロ

提督「何寝ぼけてんだお前」

山城「あ……」

山城「ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」カアアアアア

山城「わ、忘れてください色々と!」バキッ

提督「ひむぬは!?」ゴハッ

~~~~~

提督「はっ!出版順に並べると時系列が合わなくなるが、時系列順に並べるより見栄えがいい?」

山城「目を覚ましてそうそう何言ってるんですか提督」

提督「山城?ああ、何か変な夢を見てたようだ……」

山城「大丈夫ですか?提督は こ ろ ん で 強く頭を打っていましたから」

提督「転んだ?そうだっけ……?」

山城「はい」シレッ

提督「まあお前がそう言うならそうなんだろ……で、ここはどこだ?」

山城「シアターの私たちの席です。提督が こ ろ ん で 倒れた後、倒れた提督を背負って飲み物とポップコーンを買って、ここまで運んできたんです」

提督「すまん、ありがとな」

山城「い、いえ!この程度のことどうってことありませんから!……責任は私にある訳ですし」ボソッ

提督「ん?何か言ったか?」

山城「な、何でもありません!」アセアセ

提督「ならいいが……そうだ。さっき貰ったこの指輪。お前いるか?」

山城「ほぇ?ゆ、指輪ですか!?提督が、私に!?」

提督「ああ、いらないなら別にいいんだが」

山城「い、いります!欲しいです!」

提督「お、おう。そんなに欲しいかこれ……?ほら」テワタシ

山城「……」ジー

提督「ど、どうした山城?」

提督(何故か俺式危険偵察機が反応しているが、きっと気のせいだ!そう信じるんだ俺!信じる者は救われるって偉い人も言ってた!)

山城「……あの、この指輪、提督につけてもらいたいです。ダメ、ですか?」

提督「?別にいいぞ?それくらい」ユビワ ウケトル

提督(サイズ的に……薬指かな?利き手じゃない方が何かと便利だし、左手だな)

提督「ほら」ヤマシロノ ヒダリテノ クスリユビニ ツケル

山城「て、提督!?」///

提督「ん?どうした山城」

山城「い、いえ!何でもないですです!」///

提督「本当にどうした!?」

山城「な、何でもありませんってば!……ほ、ほら、映画始まっちゃいますよ?」///

提督「お、おう……」

~映画が始まってしばらくして~

提督「くー……すー……くー……むにゃ……」クカー

山城(提督寝ちゃってる……やっぱり提督の寝顔はいつ見ても可愛いわ)

山城「ふふっ……」

山城「ねえ、提督。あなたは私の気持ちに気付いてるんですか?」

暗闇のシアターの中で、少女は囁く。

山城「いっつもいっつも私のこと惑わせて……本当は気付いているんじゃないですか?」

返事はない。でも、それでいいのだ。これは、返事を貰うための問いではないのだから。

山城「今日だって、いきなり指輪を渡して来て、しかも左手の薬指に嵌めるなんて……狙ってやってるとしか思えません」プンプン

山城「でも、やっぱりあなたは気付いてないんでしょうね。私は、こんなにこんなにこーんなに、あなたのことを想っているというのに」

山城「それでも、最近はそれでいい気もしてきました。私はあなたに告白する勇気もない欠陥戦艦ですから、このままでいいんじゃないかって。このまま、あなたの優しさに包まれていればいいんじゃないかって」

山城「いつかあなたが誰かと想いを通じ合わせたとしても、少しだけ、ほんの少しだけでも、あなたの心に私の居場所があるなら」

山城「私は、それで満足です」ニコッ

――――雫が、こぼれる。

山城「だけど、今日だけ。今日だけなら、あなたを、私が独占してもいいですよね……?」

――――想いが、こぼれた。

山城「……ん」チュッ

――――世界が、恋する少女と、彼女の想い人を祝福する。

山城「えへへ……私のファーストキス、なんですよ?」///

暗闇の中、少女は笑う。

山城「大好きです、提督」ニコッ

もう今日は終わりです!だって眠いから!

明日はやるやる言ってた榛名の過去編をやろうと思っていたのですが、当初の想定よりはるかに話が膨れ上がったので、途中で切ることになりそうです。謝罪。

でも天龍は出します。それはもう何があろうとも出します

今日の投下を始めます

予想外に話が膨らんだため、過去話無しで天龍さん無双だけやるかもしれません

あと明日はお休みします

~ある日の鎮守府~

提督「ついに来たか……この日が」

青葉「どうしたんですか司令官。そんな悟ったような顔をして」クビカシゲ

提督「何でもないさ。とりあえず、鎮守府内の全スピーカーの電源をONにしてくれ」

青葉「?はい、わかりました」ポチッ

提督「よし、それじゃやるか」

提督『岩川鎮守府勤務の総員に告ぐ!今日、この鎮守府に世界最強の生命体がやってくる!全員、刺激することのないように過ごせ!』

提督『そして万が一榛名が外に出ようとしていたら問答無用でこれを捕縛し、執務室まで連行するように!以上!』

青葉「……あの、司令官?世界最強の生命体ってなんなんですか?」

提督「ああ、それはな――――」

漣『ご主人様!先方がお見えになられました!』

提督「くっ、もう来たか……すまん青葉!説明は後だ!俺は玄関に向かう!」ダッ

~鎮守府入口~

???「ほう、ここが提督や榛名たちが勤務してる鎮守府か……」

提督「そうだ。ようこそ、岩川鎮守府へ……久しぶりだな、天龍」

天龍「よう提督。久しぶり」ニイッ

漣「久しぶりね、天龍」

天龍「おお漣!元気だったか?」ギュッ

漣「げ、元気!元気だったから!降ろして!」ジタバタ

天龍「お前は相変わらず抱っこされるの嫌がるんだな……島風だったら喜ぶのに」チェッ

天龍「あれ?そういや榛名はどうしたんだ?」

提督「ああ、あいつならきっと――――」

榛名『ぎにゃあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!お願いです見逃してください!今日だけは!今日だけはこの鎮守府にいられないんです!一刻も早く逃げないと天龍さんが来ちゃうんです!』

提督「どうやらちょうど捕まったみたいだな。会いに行くか?」

天龍「もちろん」

~鎮守府裏口~

榛名「……」グスッ

不知火「大人しくすればこんなことにはならなかったものを……」

加賀「無駄な抵抗を試みるから縛られたりするんですよ」

榛名「不知火さんと加賀さんの鬼!悪魔!人でなし!天龍さん!」

天龍「おい、今の流れでオレの名前が入ったことについて詳しい話を聞かせてもらおうじゃねえか」

榛名「て、ててててて天龍さん!?何故ここに!?」

提督「お前が捕まった声がしたからな。連れてきてみた」ニヤッ

榛名「て、提督……あなたはなんてことをしてくれたんですか!」

天龍「それで?何でオレが鬼や悪魔と同列に語られたのか、教えてもらおうか」ゴゴゴゴゴ

榛名「ひいっ!すみませんすみません榛名が悪かったです!ちょっと昔のトラウマからポロっと本音が飛び出しちゃっただ
けなんです!反省してますからどうか!どうかご容赦願えませんでしょうか!」ドゲザッ

天龍「……はあ。まあいいけどな。オレがお前に怖がられてんのはいつものことだし」

天龍「それより、この二人は?ここの艦娘か?」

不知火「は、はい。岩川鎮守府勤務、第二艦隊所属の陽炎型駆逐艦二番艦の不知火です」

加賀「同じく岩川鎮守府勤務、第一艦隊所属の加賀型航空母艦の加賀です」

天龍「おう、不知火に加賀だな。俺は横須賀鎮守府勤務、横須賀鎮守府の提督代行にして第一艦隊旗艦の、天龍型軽巡洋艦一番艦の天龍だ。よろしくな」ニカッ

不知火(この人が天龍……イメージと少し違う)

提督「今日はわざわざ横須賀からここまで来てくれたんだ。歓迎してやってくれ」

天龍「まあ、わざわざって言うほどの距離でもなかったけどな。海上走ったら一時間くらいで着いたぞ」

加賀「に、二時間……?」

提督「それはお前の性能がぶっ飛んでるからだろうが。普通はもっとかかるんだよ」

天龍「そういうもんかねえ……まあいいや。提督、早速で悪いんだが演習室とここの第一艦隊を貸してくれ」

提督「……来て早々に演習か。ちょっと休憩したらどうだ?」

天龍「冗談にしちゃ笑えねえぜ提督。大人しく休んでるくらいだったら訓練するのがオレ流だ。知ってるだろ?」

提督「知ってる……はあ、わかったよ。加賀!悪いが残りの第一艦隊の奴らを呼んできてくれ!」

加賀「は、はい!わかりました」タタッ

訂正

加賀「に、二時間……?」→加賀「い、一時間……?」

~演習室~

金剛「ヘーイ!提督!お呼びですカ!?」

鈴谷「どしたの?鈴谷に何か用?」

赤城「ご飯ですか!?ご馳走ですか!?」

加賀「提督、連れてきました」

提督「うむ、ご苦労。今連れてきた三人に加賀・榛名・漣をプラスした六人がうちの第一艦隊だ」

天龍「ふーん……戦艦二隻に正規空母二隻、重巡と駆逐艦が一隻づつか。潜水艦はいねえのか?」

提督「潜水艦は元々数が少ないからな。うちの鎮守府にも伊58ってのがいるが、生憎今は遠征中だ」

天龍「そうか。イムヤの奴が呉の方に行っちまったから久々に潜水艦と戦えるかと期待してたんだが……まあいいか」

榛名「言っておきますが、榛名は嫌ですからね。天龍さんと演習なんて。いくら妖精さんの謎システムに保護されてて轟沈は無いといっても、絶対に嫌です」

漣「漣もパスでお願い。まだ死にたくない」

天龍「何だよ、つまんねえな……じゃ、不知火と、そこに隠れてるお前。代わりに入ってくれ」

???「っ!?」ガタッ

大井「気づいてたの?」スタスタ

天龍「気配でなんとなくな」

天龍「それで、オレと戦ってくれる気はあるか?」

不知火「はい。不知火も是非お手合わせしたいと思っていたところです」

大井「私もOKよ。提督に世界最強とまで言われた艦娘ですもの。倒せばきっと北上さんも……くふふ」

天龍「あんたらもいいか?」

金剛「よく分かりませんが、あなたと演習すればいいのですカ?私は別に構いませんヨ?」

鈴谷「鈴谷もいいよー。航空巡洋艦の力、見せてあげる」

赤城「倒せばご馳走ですか?それならお相手します」

加賀「私も別に構いません」

天龍「そうか。それじゃあ早速始めよう」

~演習開始~

加賀「まずは索敵。赤城さん、鈴谷、やりますよ」

赤城「彩雲、全機発艦!」※赤城さんにも搭載されました

鈴谷「紫雲、全機発艦!」

『敵艦発見!』

赤城「見つけた!北北東の方から高速で接近中!第一次攻撃隊、発艦!」

ドゴン バゴン ドガン

赤城「嘘!?第一次攻撃隊、全滅!」

加賀「くっ、ここは譲れません!第一次攻撃隊、発艦!」

天龍「遅い」バンッ×46

加賀「なっ!?」

加賀(46機あった烈風(六○一空)が一瞬で!?いや、それ以前にいつの間にこんな近くに!?)

大井「甲標的 甲、発射!」

天龍「ふっ!」サッ

大井「全部避けた!?」

天龍「そろそろこっちから行くぜ!」バンッ バンッ

加賀「飛行甲板に直撃。そんな……馬鹿な」グハッ

金剛「加賀っ!?よくも加賀をやってくれたネ!全砲門、Fire!」ドンッ

鈴谷「うりゃーっ!」

天龍「ちっ」シュッ

鈴谷「はっ!?金剛と鈴谷の砲弾を、素手で防いだ!?」

金剛「き、規格外にも程があるネ……」

天龍「おら、お返しだっ!」バンッ バンッ

鈴谷「きゃあっ!」ドガンッ

金剛「Shit!提督に貰った装備が……っ!」バギンッ

天龍「どうした?これで終わりか?」

赤城「まだ!第二次攻撃隊、第三次攻撃隊、全機発艦!」

天龍「数が多けりゃいいってもんじゃねえだろ!」バンッ   ドガアアアアアアアン!!!!!

天龍「はっ!」バンッ

赤城「くっ、一航戦の誇り……こんなところで失うわけには……」ガハッ

天龍「あとはあの雷巡と、不知火だけか」

不知火「はあっ!」シュッ ※不知火さんは現在近接武器的なものを装備しています

天龍「!?」ガキンッ ※刀です

不知火「ちっ……不意打ちは失敗しましたか」

天龍「いいや、お前は誇っていいぜ。このオレにまったく気配を気づかせないなんて。大したもんだ」

不知火「お褒めに与り光、栄、ですっ!」シュッ シュッ シュッ

天龍「よっ、ほっ、とっ」キンッ キンッ キンッ

天龍「さて、そろそろ決めないとな。いくぜ!」

不知火(やばっ――――)

天龍「飛天御剣りゅ――――」

提督『おいバカやめろ!』 ※無線とかそんな感じです

天龍「んだよ、っるせえなあ。わかったよ、オリジナルの技でやるよ」

不知火「せあっ!」斬っ!

天龍「ほいっ!」カキンッ クルンッ

不知火(体勢が崩された!?)

天龍「じゃ、改めて。天龍式剣術、壱の技」

天龍「『斬龍』!」ザッ

不知火「くはっ!」バタンッ

天龍「残りはあの雷巡ただ一人」

大井「61五連装(酸素)魚雷、全発射!」

天龍「はあっ!」キンッ

大井「魚雷斬るとかどんな強度してるのよその刀!」

天龍「触れなば斬れん――――ってな。これで、チェックメイトだっ!魚雷発射!」

大井「きゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」バゴンッ

天龍「敵艦全大破。終わりだな」フッ

提督『そこまで!勝者、天龍!』

とりあえずここまで!バトル描写が思ったより難しくて疲れた!

天龍さんあのメンバー相手に無傷で完全勝利とかマジぱない

このSS書いてんの天龍じゃね?

>>424 な、何を言ってるんだ?オr天龍さんが強くて格好いいのはいつものことだろ?

再開 榛名過去編にそろそろ入ります

~食堂でお昼ご飯~

天龍「飯できたぞー!」スタスタ

赤城「待ってましたぁ!」

鈴谷「うわー!うわー!うちの誰が作った料理よりも美味しそうだよ!食べていい!?」

天龍「もちろん」

赤城「いただきまふ!」モグモグ

加賀「赤城さん。せめて言い終わってから食べてくだふぁひ」モグモグ

不知火「あなたが言えることじゃないでしょう」

鈴谷「いっただっきまーす!」

金剛「いただきますネー!」

不知火「いただきます」

ガツガツムシャムシャモグモグワタシノハンバーグトッタノダレデスカシラヌイノパンモヒトツタリマセン

天龍「みんないい食いっぷりだな。ほら!まだまだあるからどんどん食え!」

榛名「相変わらず天龍さんのご飯は美味しいですね」モグモグ

漣「というか、前より美味しくなってる気がする」モグモグ

提督「腕を上げたか?」モグモグ

天龍「まあな。なんせ今の横須賀で料理が出来るのは俺を含めて二人。残り四人のうち三人は台所を地獄に変えるのような奴らだからな」ハハハ

提督・榛名・漣(あの天龍(さん)が死んだ目をするなんて、いったいどれほどの地獄なんだ(なんでしょう)……?)ガクブル

※言い忘れてましたが、大井っちは北上さんのところに行きました

~食事終了~

赤城「美味しかったです」

天龍「そう言ってもらえりゃ、こっちも作った甲斐があるってもんだ」

加賀「凄いですね。あの圧倒的な戦闘力に、料理の腕も完璧なんて」

榛名「料理だけじゃなくて、掃除・洗濯・裁縫もすべて一流ですからね。天龍さんは」

漣「しかも事務仕事の能力も一級品。本当に何でも出来る超人です」

鈴谷「ふへー。すっごいんだねー」

金剛「羨ましい限りデース」

天龍「ま、それほどでもあるけどな」フフン

不知火「でも、何故あなたはそんなに何でもできるのですか?」

天龍「どういう意味だ?」

不知火「軽巡洋艦にしては破格の強さ。それに、『天龍』という艦娘は代々家事と事務は苦手な戦闘マニアだったという話を聞いたことがあります」

天龍「あー、それはなんつーか、色々あるとしか言いようがないんだよな」

不知火「色々とは?」

天龍「別にオレは言っちまってもいいんだが……」チラ

提督「お前の化け物っぷりに関することなら話してもいいぞ」コクン

加賀「提督も知っているのですか?」

提督「ああ。こいつを建造したのは俺だからな」

天龍「提督からも許可が出たし、ちょっとだけなら語ってやるか」

天龍「まず、艦娘の建造の仕方は知ってるな?」

鈴谷「えっと、使う資材の量を決めて妖精さんに頼んだら、その資材の量に応じて艦娘が作られるんだよね」

天龍「だいたいそんなところだ。で、肝心のオレが建造されたときのことなんだが……」



天龍「提督が全資材MAXで発注したら、妖精さんが寝ぼけて色々な謎技術とか駆使して出来上がったのがオレなんだよ」



一同(提督・榛名・漣を除いて)「……」ポカーン

天龍「あ?どうした?」

つまり全資材MAXで建造すれば本物の世界水準の天龍さんが来てくれると!?

鈴谷「いやいやいやいや!どうした?じゃないでしょ!?」

金剛「一番肝心なところがぼやけすぎデース!」

加賀「謎技術ってなんなんですか!?」

天龍「いや、そう言われてもな……オレだって妖精さんとか提督に聞いただけだし」タジタジ

不知火「それにしてももうちょっとこう、何かないんですか!?」

天龍「え?え、えーっと、オレを作るときに資材使い過ぎて鎮守府が壊滅寸前になったとか?」

赤城「そういうことじゃないですよ!?」

>>429 妖精さんが寝ぼけて謎技術使ってくれないと無理なんでやめておいた方がいいと思いますよ?奇跡的に成功したらフラレ級とか来てもワンパンでしょうけど

ギャーギャーワーワー

天龍「と、と に か く !これでオレが完全無欠な理由が分かっただろ!?」

加賀「何だか色々納得できませんが……」

鈴谷「まあ、これ以上聞いても意味なさそうだしね」

不知火「この辺にしておきましょう」

提督「……楽しそうに話してるから言い忘れてたが、お前ら訓練に行かなくていいのか?他の奴ら待ってるぞ?」

一同(天龍と提督以外)「あ……」

榛名「榛名と金剛さんは戦艦組(比叡、扶桑、山城)の訓練があったのでした!」ダッ

金剛「行ってくるネー!」ダッ

赤城「わ、私たちも他の空母の子たちと訓練する約束が!」アワアワ

加賀「行きますよ赤城さん!」ギュンッ

鈴谷「鈴谷も熊野と一緒に艦載機飛ばす練習するんだった!」タタッ

漣「電や文月たちに砲雷撃戦の指導をしてこなくては!不知火も早く!」グイッ

不知火「は、はい!」ササッ

天龍「慌ただしい奴らだな……」カカッ

提督「まったくだ。でも、そのおかげで退屈しないけどな」ククッ

天龍「……提督。ちょっとマジメな話がある」

提督「何だ?」

天龍「まずは――――」トントン

天龍「――――『その身体』に異常はないか?」

提督「そもそもこの身体は最初から異常だろうが」

天龍「そういうことを言ってるんじゃない。いいか、今のお前の身体はいつ崩壊したっておかしくないんだぞ?」ギロッ

提督「……大丈夫だよ。日常生活に支障が出るような異常はない。回復力も問題なく機能してる」

天龍「そうか……それならいい」

提督「で、本題は?わざわざ身体の調子を聞きに来たわけじゃないだろう?」

天龍「実は――――」



天龍「――――『エラー娘』を目撃したって情報が流れてきた」



提督「っ!?」

提督「それは、本当なのか……?」

天龍「ああ。翔鶴の奴が、舞鶴で見たらしい」

提督「そう、か……」

天龍「で、どうするんだ?一度目撃されたんだから、もう一度見つけるのは不可能じゃないはずだぞ?もしかしたらまだ舞鶴周辺にいるかもしれない」

提督「いや……今はまだいい。いつ深海凄艦が出るのかもわからないのに、俺の我儘だけでここを空けるのはマズイ」

天龍「お前がそういうならいいが……本当にいいのか?」

提督「ああ」

天龍「そうか。それならいい」クルッ

提督「もう帰るのか?」

天龍「いいや、ちょっとここの訓練を見て回るだけさ。しばらくはここに滞在するつもりだしな」

提督「……指導するつもりなら手加減してやれよ?」

天龍「前向きに検討するとだけ言っておこう」スタスタ

疲れたから今日はここまで

榛名過去編の続きはまた来週にでもやります

トリニティセブン面白かったなあ……

今日は休みだと言ったな?あれは嘘だ

やることないんで昨日の続きでも書きます

~ある日の鎮守府Morning~

☆榛名の夢の中☆

榛名(だるっ)グダー

榛名(ああそうですかまたですか。またこの夢ですか。何度見ればいいんですかこの夢)ハア

榛名「でもまあ、どうせなるようにしかなりませんか」

榛名「願わくば、最後の部分だけはカットされんことを……無理だと思いますけど」

~榛名の夢の中(一年前)~

榛名が最初に見たのは、提督の顔でした。

提督「……出来た出来た。なるほど、これが艦娘か」ジロジロ

漣「いや何初めて艦娘を見た的な雰囲気出してんですかご主人様。数時間前から漣と一緒にいたじゃないですか」

提督「お前、艦娘、何か、違う」

漣「何ですか。何か漣のぱーふぇくとぼでぃに文句でもあるんですか?よろしいならば戦争だ」グッ

提督「冗談だよ冗談!ってかこの子が話についてこれてないから一回黙っててくれ!」

榛名「あ、あの……」オロオロ

提督「悪い悪い。まだ着任したばっかりで色々勉強不足なんだ……それで、キミは何ていう艦娘なんだ?」

榛名「こ、高速戦艦榛名です。あ、あなたが提督ですか?よろしくお願いします」ペコリ

提督「榛名、か。よし……覚えた。これからよろしくな」

榛名「は、はい!」

あの頃はまだ漣さんと榛名しかいなかったので、出撃はせずに訓練ばかりしていました

榛名「主砲!砲撃開始!」ドーンッ

漣「そこなのねっ!」バシュッ

提督『そこまで!今日の訓練はこれで終了!』

~~~~~

提督「今日もお疲れさま。ほい、スポドリ」

榛名「ありがとうございます」ゴクゴク

漣「ドクペは無いんですか?」

提督「無い。これで我慢しろ」つゲータレード

漣「ひゃっほう!最近あんまり見ないから心配してたんですよ!やっぱスポドリはこれに限ります!」ゴキュゴキュ

三人目の艦娘が建造されました。この頃榛名はちょびっとだけ人見知りだったので緊張しましたが、後輩が出来ると思うと嬉しかったです

伊168「伊168よ。何よ、言いにくいの?じゃ、イムヤでいいわ……よろしくねっ!」

提督「うむ、よろしく。俺がここの提督だ。何かあったら言ってくれたまえよ」ムンッ

漣「実質何一つ仕事できてないクセに何言ってんですかご主人様は……どうも、この鎮守府の第一艦隊旗艦を務めている漣です。よろです」

榛名「お、同じく第一艦隊所属の榛名です!よろしくお願いします!」

伊168「よろしくね、漣、榛名。……あと提督」

提督「俺がおまけ扱いって酷くねっ!?」ガーン

艦娘が三人になったので、簡単な海域になら出撃していいと言われました。榛名にとっての初陣……気合が入りました

イ級「……っ」ドンッ

漣「はうっ!」小破

榛名「漣さん!?大丈夫ですか!?」

漣「だ、大丈夫大丈夫。もーまんたいだよ。それより、早く決めちゃって」

榛名「はい!主砲!砲撃開始!」ドーンッ

イ級「……」撃沈

伊168「むにゃ……あれ?終わったの?イムヤの出番無し?」

漣「戦闘中に寝る方が悪い」

榛名「す、すみません!榛名が倒しちゃったせいで!」ペコペコ

伊168「いや、そんなに謝られても困るんだけど……」

提督『漣が小破したみたいだな。被害が拡大しても困るし一度帰投しろ』

漣・榛名・伊168「「「了解!」」」

一旦ここまで

また後で再開するつもりでち

ゲータレードというと、在日米軍の基地公開イベントで販売されてるあの毒々しい色をした飲料か?

なんでや!夏場になるとサン○リーの自販機で売ってるやろ!

うちの地方ではまず見かけないなあ>ゲーターレード

埼玉にはないんかな?

自販機のおまけに付いてたリストバンド集めてたな
懐かしいわ

すみません、ちょっと家庭内電脳戦を行わなければならなくなったので今日の投稿はもうできなくなりました

明日は普通に恋愛相談やります。過去編はまた来週?

>>445 ソレ、タブン、チガウ

>>446 マジっすか

>>447 埼玉では見かけませんねえ。北海道の一部の自販にはありましたが

>>448 懐かしくないですよ!未だにゲータレードは現役ですよ!たぶんww

>>449
家庭内電脳戦??家族で艦これ?

>>450

パスワード解析してログインして管理者権限を奪い返すだけの簡単な戦争です

始めます

榛名(何故でしょう。この一週間の記憶がすっぽり抜け落ちています)

榛名(月曜の朝に嫌な夢見て目を覚ましていつも通り仕事して――――みたいな一週間を過ごしたはずなのに記憶がありません。しかも今日の夢は先週の夢の続きみたいです)

榛名(えっと……何でしたっけ?ああ、そうそう。初陣が終わったところでしたっけ)

榛名(ということはあの日の夜のところからですかね……正直あれ見ると赤面してバタバタしたくなるんですが)

初陣の日の夜、榛名は提督の部屋を訪れました

コンコン

榛名「……提督、起きてますか?」

提督「起きてるぞ」ガチャッ

提督「どうしたんだ榛名。こんな時間に」

榛名「ご、ご迷惑でしたか?」シュン

提督「いや、まだ寝る気はなかったから別にいいけど」

提督「とりあえず、中に入れ。寒い」ブルッ

提督「紅茶でいいか?」

榛名「は、はい。大丈夫です」

提督「ん」カチャカチャ

榛名「……」

提督「……」トポトポ

榛名「……」

提督「……ほい」サッ

榛名「ありがとうございます」

提督「で、何の用なんだ?」

榛名「……」

提督「要件無いなら追い出すぞ」

榛名「じ、実はですね。そ、その……」ウルウル

提督「……はあ」スタスタ

榛名「え、て、提督?」

提督「……」ポン

提督「……怖かったんだろ?初めて敵と戦って」ナデナデ

榛名「にゃっ……!?」///

提督「ったく、震えてるの隠してたつもりなのかもしれんが、バレバレだったからな?」

榛名「そ、そうだったんですか……?」

提督「ああ」

榛名「も、もしかして出撃までに涙目になってたのも……?」オソルオソル

提督「モチのロン」

榛名「やっぱりですかあああああああ!!!!!」グスン

榛名「……幻滅、しましたか?」

提督「は?何で?」

榛名「だって、榛名は戦うために作られたのに、戦うのが怖いなんて」

榛名「そんなの、おかしいじゃないですか!」ダンッ

提督「……」

榛名「本当に、おかしいんです。この体は戦うために出来てるのに。この心は戦うためにあるはずなのに」

榛名「体は殺すことの重圧に震えて、心は殺すことの恐怖に震えるなんて」

榛名「どう考えたって、おかしいじゃないですか!」

訂正

榛名「体は殺すことの重圧に震えて、心は殺すことの恐怖に震えるなんて」→榛名「体は殺すことの重圧に震えて、心は死ぬことの恐怖に震えるなんて」

提督「……俺は、そうは思わない」

榛名「何故?」

提督「殺すことにも死ぬことにも何も感じない。そんなことの方がよっぽどおかしい」

榛名「でも、榛名は戦うために作られたっ!」

提督「そんなことはない。お前は、戦うためじゃない。生きるために作られた」

提督「その体は自分の願いを叶えるためにあって、その心は望みを生み出すためにある」

榛名「そんな……ことは……っ!」

提督「戦いを恐れない奴なんていないさ。たとえそれが艦娘でも、戦いを恐れちゃいけないなんてことは絶対にない」

榛名「……本当にいいんですか。榛名が怖がっていたら、提督にまでご迷惑がかかるかもしれないんですよ?」

提督「はっ!今更一つや二つ迷惑が増えたところでどうってことないさ。お前ら艦娘と関わるようになってから睡眠時間とか一時間半がデフォなんだぞこちとら」

提督「だから、お前はそのままでいい。怖くなったら、いつでも俺が支えてやる」

榛名「てい、とく」ボロボロ

提督「ほら、もう泣くなよ榛名。可愛い顔が台無しだぞ?」

榛名「か、可愛っ!?」カアアッ

提督「ん?どした?」

榛名「い、いえ!今日はありがとうございました!榛名は明日の訓練に備えてもう寝ますのでさようならおやすみなさいです!」ダダッ

提督「あ、おい!榛名!走ると危な――――」

榛名『きゃああああああああああああああああああああああ』ドガバキグシャ

提督「……言わんこっちゃない」ヤレヤレ

今日はここまで過去編続きはまた来週

明日の相談者は艦隊のアイドルです。いったい誰でしょうね)ナカチャンダヨー

今日の更新はっじめるよー!内容決めてねえけど!

~ある日の武道館だよっ!~

那珂「みーんなー!今日はありがとー!寂しいけど、今日はこれでお別れだよー!」

名状しがたいファンのようなもの達『うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!那珂ちゃああああああああああああん!』

那珂「次のライブも、また見に来てねー!」

名状しがたいry『もちろんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!』

小出しもいいけどまとめて投下してもいいんでないかな?

~ライブ終了後・舞台裏~

那珂「ふぅ、今日もいっぱい歌ったよぉ……」グテー

那珂「飲み物欲し~い。P――――じゃなかったT、お茶とって~」

榛名「はい、今日もお疲れ様でした」サシダシ

那珂「あれ?榛名?何で?提督は?」ウケトリ

榛名「提督は今日仕事が忙しくて途中で帰りましたよ?ライブはちゃんと見てから行ったみたいですけど」

那珂「そ、そうなんだ……今日の夜は久しぶりのオフだから、一緒にご飯でも食べようと思ってたのになぁ……」シュン

シャワー浴びて来いと脅され――――勧められたんでちょっと行ってきます

>>484

コハク酸とタマモニウム補充しながら書いてるので、小出しになってしまうのです。なるべくペース上げて投下したいとは思ってます(> <)

戻ってきました

以下、投下開始

~夜。そう、それは榛名の部屋~

那珂「はふー。相変わらず榛名の淹れてくれた紅茶は美味しいね」

榛名「提督と天龍さんに散々仕込まれましたからね。大抵の家事スキルはマスターしてます」ドヤッ

那珂「……はあ。やっぱり那珂ちゃんも秘書艦目指せばよかったかなあ」

榛名「どうしたんです?急にそんなこと言いだして」キョトン

那珂「だってアイドルやってたら提督と一緒にいられる時間少ないし、那珂ちゃん家事も書類仕事も出来ないから提督のこと手伝えないし」

那珂「いっつも提督といられて、家事とか事務とかで提督の役に立てる、秘書艦を目指せばよかったかなあって」

榛名「……」

那珂「ま、流石にそれは冗談だけどさ。那珂ちゃんが秘書艦になろうとしたところで榛名に勝てるわけないし」

那珂「それでも、ちょっとだけ考えちゃうよ。もしも那珂ちゃんがアイドルにならなかったら、ってさ」ハハッ

榛名「……でも、本当にそう決断してたら、あなたは幸せになれましたか?」

那珂「ふみゅ?」キョトン

榛名「あなたは何でアイドルになりたかったんですか?提督のためですか?」

那珂「そ、それは……もちろん、那珂ちゃんの歌を褒めてくれた提督に、アイドルになってもっと褒めてもらおうって気持ちもあったけど……」

榛名「あったけど?」

那珂「やっぱり、那珂ちゃんは歌うのが好きだからだよ。おっきなステージで、たくさんのファンのみんなと大好きな提督を、歌とダンスで元気にしたいって思ったからだよ」

榛名「なら、アイドルになったことを、本気で後悔してますか?その時の気持ちを、否定するんですか?」

那珂「そんなことはないよ。那珂ちゃんは今も変わらず、歌うのが好きだし、誰かのために歌いたいって思う」

榛名「でしたら、アイドルをやめる気はないんですね?提督との時間が少なくなっても」

那珂「うん。これは那珂ちゃんが自分で決めたことだからね。アイドルやめて秘書艦になるってのも憧れるけど、それはやっぱり想像の中だけでいいかな?那珂ちゃんだけに」クスッ

榛名「それならいいです。あなたがそれでいいと思う道を往くべきだと榛名は思いますから」

那珂「うん、ありがと榛名。那珂ちゃん、久しぶりに初心に戻れた気がするよ!」

榛名「艦娘の相談に乗るのが榛名の趣味ですから」

那珂「……榛名のそれって、恋愛相談だけじゃなかった?」

榛名「……それを言わないでください。だ、大丈夫ですよ!今回は提督orアイドルみたいな話でしたから!」

那珂「無理矢理感が凄いよ……でもいっか!榛名がそれでいいって言うなら!」

榛名「はい!榛名は大丈夫です!」

那珂「あー!何だか那珂ちゃん歌いたくなってきた!ねえ榛名、今から遊戯室行ってカラオケしない!?」

榛名「いいですね!お供します!」

那珂「それじゃ、夜の遊戯室へレッツg――――」

ガチャッ

提督「榛名ー仕事終わったから紅茶淹れてくれー……って、那珂?帰ってたのか?」

那珂「な、て、提督!?帰ってたのか、じゃないよ!何で那珂ちゃんのスケジュール確認してないの!?今日の夜はオフなんだよ!」プンプン

提督「は?マジで?うわ、やっちまった……てっきり来週だと思ってたわ」

那珂「もう!今日は一緒にご飯食べに行こうと思ってたのに!那珂ちゃん怒ってるんだからね!」

提督「すまん。俺も久しぶりにお前とどこか出掛けようと思って予定空けといたんだが……」

那珂「え?そうなの?」キョトン

提督「ああ。最近、全然お前と話してなかったからな。少し、何だ、その……」

榛名「寂しかったんですよね?提督」

提督「ちょ、榛名おまっ!」

那珂「そうなの?提督、那珂ちゃんと話せなくて寂しかったの?そっか、そっか……うん!ならば今夜は存分に那珂ちゃんとお話ししていいよ!」キラーン

提督「そ、そんなこと言ってないだろ!俺はただ単に、最近の調子とかを聞こうと思ってただけで……」

榛名「またまたー」ニヤニヤ

那珂「またまたー」ニヤニヤ

提督「何なんだよお前らのその無駄な一体感は!」ウガー

榛名「そんな細かいことは気にしても仕方がありませんよ、提督」

那珂「そうだよ。那珂ちゃんたちこれからカラオケするけど、提督のも来る?」

提督「いや、俺は明日の朝も早くから仕事が――――」

榛名「返事は必要としてません!」

那珂「強制連行だー!」

提督「はっ!?じゃあ何で聞いたし!?って、お前らやめっ!どさくさに紛れてどこ触ってやがる!」

那珂「ふふっ。今夜も那珂ちゃんは元気に歌っちゃうよー!」

その後、結局ほぼ徹夜で歌い倒した三人は寝坊し、危うく仕事に遅れるところだったのはまた別のお話

今日はこれまで!那珂ちゃん可愛いよ那珂ちゃん愛してる!

明日は……重巡or戦艦です

~ある日の鎮守府のお昼ですわ~

提督「ご馳走様でした」

熊野「はい、お粗末さまでした」

提督「悪いな、熊野。俺一人のために作らせちゃって」

熊野「いいえ、これくらい何ともありませんわ。それに提督はお仕事で昼食に遅れたのですから、謝る必要はありません」

提督「そうか。でも、本当にありがとな?美味しかったよ」ニコッ

熊野「そ、そう思って頂けたなら作った甲斐がありましたわ。食事当番として誇らしいです」///

提督「それにしても熊野って女子力高いよな。料理・洗濯・掃除・裁縫、全部できるもんな」

熊野「べ、別にその程度どうってことありませんわ。天龍様や榛名に比べたらまだまだですし……」

提督「あのバグとその弟子と比較しても仕方がないと思うけどな……それに、熊野は家事が出来るだけじゃなくて、何だろう?いいお嫁さんになりそうな感じがするっていうか」ウーン

熊野「お、お嫁さん!?」///

提督「そうそう。女子力っつうか嫁力が高いんだよ熊野は。可愛いし」

熊野「か、可愛っ!?て、提督!そのようなことを気軽に言ってはいけませんわ!」///

提督「ん?何で?」

熊野「何でもですわ!とにかく、そういうことをペラペラとレディーに言うのはダメなのですわ!特に不意打ちは!わかりましたか!?」///

提督「お、おう……わかった」コクコク

熊野「そ、それならよろしい。私は用がありますのでこれで失礼いたしますわ」スタスタ

提督「……何だったんだ、今の」

熊野(きゃーきゃー!て、提督にいいお嫁さんになるって!可愛いって言われてしまいましたわ!)///

榛名「……今日の相談者、確定ですね」ニヤリ

~その日の夜~

コンコン

榛名「はーい、どうぞー」

ガチャッ

熊野「失礼いたしますわ」

榛名「こんばんわ熊野さん」

熊野「こんばんわ榛名」

榛名「で、今日はいったいどんな相談で?」

熊野「提督と結婚するにはどうすればいいんでしょう?」

榛名「……」

榛名(予想外にド直球な相談がきたあああああああ!!!!!!!)

熊野「榛名?どうかしましたか?」

榛名「い、いえ!ちょっとアレがアレして聞き逃してしまいました!もう一度今日の用件を言って頂けますか?」

熊野「提督のお嫁さんになって、毎日三食作って身の回りの世話をして、夜に提督を抱き枕にしながら眠るにはどうしたらいいのでしょう?」

榛名(何かさっきより具体的になったああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!)

榛名「あ、あの?熊野さん?結婚ってあれですよね?manとwomanがkissしてFU☆U☆FUになるやつですよね?」

熊野「それですわ」

榛名「カッコカリじゃない方ですよね?」

熊野「カッコカリじゃない方ですわ」

榛名「え?マジなんですか?」

熊野「マジですわ」

榛名「……あの、どうして急に?」

熊野「今日のお昼に、提督にいいお嫁さんになるって、可愛いって言われたんですの……はあ」ウットリ

榛名(ダメですこの人。早く何とかしないと)

熊野「それに、ここ最近鈴谷が……」

榛名「鈴谷さんが?……って、ああ。あれですか。提督に告白したら保留にはなったけどフラれはしなかったっていう」

熊野「そうなんですの。それを最近は毎日のように聞かされ、提督のここが好きだとか提督はこの食べ物が好きだとか……ぶっちゃけウザいんですの」

榛名「一応あなたたち姉妹艦で親友ですよね?」

熊野「いくら親友相手でも許せないことはありますわ。『提督はオムライスが好きなんだよ!』とか、そんなの私だって知ってますわ!」

榛名「というかそれ鎮守府の全員が知ってますよ」

熊野「いい加減その提督好きアピール&フラれなかった自慢がウザったくなってきたところに、今日の提督からの愛の告白……」※愛の告白ではありません

熊野「これはもう、提督と結婚しろという神の啓示!いえ、むしろ提督からの結婚しようという遠回しなメッセージなのですわ!」

榛名「だから何であそこからここまで思考をファウル出来るんですか」

熊野「それで榛名。提督と結婚するにはどうしたらいいんですの?」

榛名(私の話をきちんと聞いてくれる艦娘ってこの鎮守府に何人いるんでしょう)ハア

榛名「そうですね、現時点では提督と結婚するのは無理だと思いますよ?」

熊野「何故ですの?」キョトン

榛名「あの超がいくつ付いても足りない鈍感提督が、熊野さんの想いに気付くと思います?」

熊野「本人にきちんと告白すればいいのでは?」

榛名「無理ですね。提督が告白された程度で乙女の恋心に気付けるわけがありません」

熊野「で、でも、鈴谷は告白して保留になったって……」

榛名「恐らく提督はよくわからないまま、ただ何となく話を合わせてただけでしょう」

熊野「……」

榛名「というわけで、現状提督と結婚するのはほぼ不可能だと思いますよ?」

熊野「だ、だとしても……」ジワッ

榛名「……」

熊野「私は、絶対に諦めませんわ!」

榛名「……はあ」

熊野「な、何ですのその目と溜め息は!何か文句でもあるんですの!?」

榛名「いえ、何でも。ただちょっと、眩しかっただけですから」

熊野「?」

榛名「まあ、諦めないのは別に悪いことじゃないですし。恋する乙女を応援するのが趣味ですから、榛名も出来る限りのサポートはしますよ」

熊野「本当ですの!?」

榛名「でも、本当に出来る限りですからね?」

熊野「それでも充分ですわ!ありがとう、榛名」

榛名「いえいえ、これも趣味ですから……それでは熊野さんも今日はお帰りください。明日の朝に提督を起こすのは熊野さんに任せます。早く起きて朝食でも作ってあげたらどうですか?」

熊野「い、いいんですの!?わ、わかりましたわ!私、頑張ります!」

榛名「はい。その意気です」

熊野「それでは榛名。おやすみさないですわ!」ダッ ガチャッ バタンッ ドタドタ

榛名「……嵐にようでしたね、今日の熊野さんは」ハア



榛名「『恋愛感情を向けられ続ければ、あるいは』ですか」

榛名「どうやら、その『あるいは』は近いうちに起きそうですよ、先生」

今日はもう終わりです!ノリと勢いで書いたら熊野がぶっ壊れた。どうしてこうなった……

次回は戦艦……デース

飽きたかと思ったか?残念、まだちょっとしか飽きてません!

榛名過去編の続き。いつになったら終わるんだ過去編

デート安価は来週に持ち越し。やったね選択肢が広がるよ!

艦隊に四人目の仲間が増えました。榛名にとって二人目の後輩です。初めて後輩が出来るイムヤさんと一緒に喜びました

響「響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ。まあ、私は今さっき生まれたばかりだから活躍なんてしてないんだけどね」

提督「よろしく響。不死鳥の通り名に恥じない活躍を期待しているよ」

響「うん。その期待に応えられるように精いっぱい頑張るよ、司令官」ニコッ

伊168「あ、あたしは伊168よ。呼びずらかったらイムヤでいいわ。あなたの次に新入りなの」

響「私は暁型駆逐艦2番館の響だ。よろしくね、イムヤ先輩」

伊168「……っ!」

伊168「せん……ぱい……?」

響「あ、あれ?嫌だったかな?だったら呼び方を変えるけど……」

伊168「う、ううん!全っ然嫌じゃないわ!」ブンブンブン

響「そうか。それなら良かった」ニコッ

遂に艦隊の人数も四人になり、戦闘時にも様々な陣形を試せることになりました

漣「ご主人様。敵艦隊の反応を探知しました。これより戦闘に入ります。ご指示を」キリッ

伊168(漣が真面目にやっているなんて……今日は魚雷でも降るのかしら?)

榛名(漣さんが真面目にやってる……榛名も頑張らなくては!)

提督『あー、資料によるとその海域には潜水艦が出るらしい。単横陣で戦ってくれ』

艦娘「「「「了解!」」」」

~戦闘中~

漣「これでっ!」ドオン

響「チェックメイト、だね」ドオン

カ級・ヨ級「……」

伊168「……はっ!あれ?またイムヤの出番無し?」

榛名「今回は榛名も出番がありませんでした……うう」グスン

提督『二人とも落ち込んでないで進めー』

榛名たち四人は時に笑い、時に泣き、海域での任務や訓練に励みました。

榛名たちの艦隊の人数が六人に増え、徐々に出撃できる海域も増え始めた頃には、榛名は提督の秘書艦となっていました

榛名「提督、お茶をどうぞ」サッ

提督「ん、サンキュー」ゴクゴク

漣「ご主人様ー!衣笠さんが掃除当番ほったらかして街に遊びに行きました!」

提督「はあ!?……はあ。すまない榛名。翔鶴と一緒にあのバカを連れ戻して来てくれ」

榛名「ふふっ……了解しました。恐らくいつものゲームセンターですよね?」

提督「十中八九あそこだろうな……まったく、一度連れて行ってやったらドハマりしやがって。連れ戻す方の身にもなれっての」

榛名「いつも連れ戻しているのは提督ではなく私と翔鶴さんですけれどね」クスクス

提督「茶化すな茶化すな」

榛名「はいはい。では、行ってきますね」タタッ

提督「いってらっしゃい」

漣「ご主人様。榛名がいない間のサポートはお任せください!キリッ」

提督「とうとう自分でキリッとか言い出しちゃったよこの子」



伊168「ちょ、ちょっと待って!やめて!そこは!そこだけは!」アワアワ

響「ふふっ。私は容赦はしない主義なんだ」ポチッ

伊168「ぎゃあああああ!私の、私の鹿児島がああああああああ!!!!!!!」ガーン

響「ダメだよ、イムヤ先輩。狙っているところがあるなら早くとらないと」ニヤニヤ



提督「あいつら楽しそうだなあ……」

漣「SFC版の桃鉄は子供心をくすぐりますからねえ……」

いったん休憩

恐らく次の投下から天龍登場

大破進軍、ダメ絶対

慢心いくない。焦っていたとはいえ、過去の自分を殴りたい

以下、投下再開

しばらくそんな、何でもないような日常が続きました。しかしある日、その日常は崩れました。

事の発端は、提督が新しい艦娘を建造したことでした

天龍「オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」

提督「……」

榛名「……」

漣「……」

伊168「……」

響「……」

翔鶴「……」

衣笠「……」

天龍「お、おい?何で全員ノーリアクションなんだ?や、やめろよ。無言とか一番精神的にくるからやめろよ」

提督「……えっと、天龍だったか?」

天龍「ああ。天龍型軽巡洋艦一番艦の天龍だ」

提督「……お前が、さっき『やり遂げた……』って顔して出てきた妖精さんが作った、新しい艦娘なんだよな?」

天龍「そうだが?」

提督「……」

衣笠「……ハズレ?」ボソッ

衣笠「……って、あ」バッ

榛名「っ!?」

漣「ちょっ!?」

翔鶴「衣笠ちゃん!」

伊168「あんた本人の目の前で何てことを……」

響「……」バタンキュー

伊168「ああ!響がこの場の空気に耐えられずに気絶した!」

提督「おい衣笠!そういうのは――――」

衣笠「あ、悪意があったわけじゃないの!ちょっと本音がポロっと出ちゃっただけっていうか」アセアセ

提督「本音ならなおさら悪いわ!ほら!早く天龍に謝れ!」

衣笠「ご、ごめんなさ――――」ドサッ

提督・榛名・漣・伊168・響・翔鶴「――――っ!?」

提督(い、いつの間に衣笠の後ろに回り込んだんだ?全然気づかなかった)

天龍「ふう。まあ、今回はこれで勘弁してやるよ。『天龍』が旧型で他の奴らより性能が低いのは事実だし、ハズレと言われても仕方がない。でも――――」



天龍「『オレ』はアタリだぜ?なにせ、世界最強だからな」



こうして我らが横須賀鎮守府に、新たに世界最強の艦娘が加わりました。

それと衣笠さんは気絶していただけで、目を覚ました後榛名たちの説明を聞いて『天龍さん……かっこいい……』と言って、天龍さんに弟子入りしようとしたりとかなり懐きました。

破滅の時がやってくる

チクタクチクタク。針は進む

???「恋する乙女の恋心は、思いも寄らない悲劇をもたらしました」

審判の時がやってくる

カチコチカチコチ。針は進む

???「恋と愛を知っていた男は、恋を忘れて愛が欠けました」

――――赤。赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤


真っ赤な××。恋のシルシ。

散った××。愛のアカシ。

あなたの×は――――

――――『私』の、あなたへの恋愛の、証めいだカラ。

クスクスクスクス。『私』は笑う。

???「やがて悲劇は記憶へと変わり、乙女の恋愛は親愛に変わり、男の忘却は無知へと変わりました」

榛名?「『私』が絶対ぜぇーったいに思い出させてあげます。そしてあなたを愛します。世界中の誰よりも、漣さんよりも伊168さんよりも響さんよりも翔鶴さんよりも衣笠さんよりも岩川のみんなよりも、天龍さんよりも深く、ずっとずっと」

榛名?「あなたを愛し続けます。愛しい提督」ニコッ



榛名『大好きです。愛してます。『私』の提督』



クスクスクスクス。影は笑う。

まるで少女の醒めない悪夢を、消えない罪を嘲笑うかのように。

クスクスと、笑い続ける。

今日はここまでです。最後に何か榛名ヤンデレ化の前振りみたいなのぶっこみましたが、はっきり言います。特に意味はありません。思いついたからノリで書いただけです。嘘ですけど

明日は投下できれば戦艦!高速戦艦です!

E-1が未だに突破できない……しかも夕立ロストしたし。

E-1突破しました。最後に決めたのは雷でした。夜戦最後の攻撃でカットインでした。雷愛してる。

これからE-2へと進みますが、E-2突破したら秋月編、E-3突破したらPrinz Eugen編、E-4突破したら野分編をやります。見たい人は祈ってください。マジで

それでは今日の投下を開始します

~ある日の鎮守府・夕飯時~

雷「司令官!司令官!今日の私凄かったでしょ!」ドヤッ

提督「ああ、凄かった。よくやったぞ雷」ナデナデ

雷「ふぁ……司令官のなでなで気持ちいい……」

提督「そんで?ネ級eliteを撃沈させるどころか1ダメージも与えずに、ずっと随伴艦ばっか狙ってた連合艦隊旗艦さん?何か言いたいことはあるかい?」ジトッ

榛名「……」サッ

提督「目を逸らすなバカ戦艦」

榛名「ず、随伴艦を先に沈めた方が後で旗艦を集中砲火出来るじゃないですか」

提督「ああ確かにそうだなその通りだよ。随伴艦を先に攻撃するメリットは俺も認めよう。だが」

榛名「だ、だが……?」ビクビク

提督「問題はお前が狙うだけ狙って一隻も沈められなかったことにあるんだよ!」

提督「何?お前バカなの死ぬの?何でリ級とかイ級とかばっか狙った挙句外してんの?いや、ねえよ。流石に一回も当てれねえのはねえよ」

榛名「ひ、久しぶりの実戦で勘が鈍っていたというかですね……」

提督「ここんとこ毎日天龍と演習してただろうが。あいつとの演習に比べれば深海棲艦との戦闘なんて休憩してるようなもんだって言ったのはお前だぞ?」

榛名「うっ」

提督「あと、バレてないと思ってたのかもしれないが、お前が夜遅くまで自作の恋愛小説書いてたことも知ってるからな?どうせそのせいで寝不足でふらついて外したとかそんなところだろ?」

榛名「なっ!?な、なななななな何でこういう時だけ無駄に勘が良いんですか提督は!というか榛名の秘密の創作活動をなぜ知っているのですか!?誰にも言ってないのに!」

提督「親切なパパラッチが教えてくれた」

榛名「青葉さんですか!まったくあの人はもう!プライバシーの侵害でいい加減訴えたいです!」プンプン

提督「それには俺も大いに同意だが、あいつあんなんでも優秀だから揉み消されるぞ。それと、説教はまだ終わってない。話を逸らそうとしても無駄だ」

榛名「バレましたか」チッ

提督「……お前は本当に性格がねじ曲がったな。出会ったあの頃の大人しくて素直で可愛らしい榛名はどこに行ったのやら」ヤレヤレ

榛名「あの横須賀鎮守府で半年も過ごせば、そりゃ少しは性格も捻じれますよ。主に天龍さんのせいで」

天龍「ん?呼んだか?」ヒョイッ

榛名「て、天龍さん!?い、いえ!別に呼んでませんが?」アワアワ

天龍「そうか?じゃあ気のせいだったのかな……」テクテク

今E1突破だとE4まで行くのはかなり困難だと思うの

金剛「提督ぅー!そろそろご飯ですからその辺で許してあげてクダサーイ!」ダキッ

提督「いちいち抱き着かないと俺と話せないのかお前は!」グイグイ

金剛「ああん!提督、激しいデス!」ギュー

提督「変な言い方すんな!さっさと離れろ!」グイグイ

榛名「でも本音では?」

提督「もっと抱き着いてください。柔らかいものがいい感じに当たってるので」

金剛「イエース!提督の頼みなら仕方ないネー!」ギュウギュウ

提督「しまったあああああああああああ!!!!!!!!!!!墓穴掘ったあああああああああああああ!!!!!!!!!」

榛名「提督は変態ですね」クスクス

提督「お前が変なこと言うからだろうが!」

雷「むぅ~。私だって数年すればおっきくなるもん……」グス

提督「変な対抗心燃やすな!」

金剛「提督、大好きデス!」ギュー

提督「どさくさに紛れて何言ってんだ!?」

>>540

まあ、少なくともE-2は今日か明日には突破できるっぽいんで頑張ります。いつも使ってる第一艦隊のメンバーは全員温存しておきましたし



金剛「ほらほら~どうデスカ?嬉しいデスカ?」ムギュ

榛名「やーいやーい提督の変態ー!見目麗しい秘書艦をグチグチ責めるからそういうことになるんですよーだ!」

雷「牛乳!牛乳はどこ!私も早くボインボインになーるーのー!」ブンブン

提督「……何だこのカオスな状況。酒飲んだわけでもねえのに……」

???「金剛姉さま!?何やってるんですか!?」タタッ

金剛「比叡デスカ。見ればわかる通り、提督に抱き着いてるんデース!」

比叡「抱き着いてるんデース!じゃないですよ姉さま!は、早く離れてください!」

金剛「何でデスカ?」キョトン

榛名「何でですか?」パシャパシャ

比叡「何で……って、は、破廉恥だからに決まってるじゃないですか!女神の如く美しい姉さまが、提督と触れ合って穢れたらどうするおつもりですか!あと榛名は撮影しない!」プンプン

金剛「比叡、あなた改二になったから提督にデレたんじゃないんデスカ?」

比叡「それはケッコンカッコカリした後の話です!それと私たちは厳密に言うとあれとは少し違うので関係ありません!」

提督「……なあ榛名。あいつら何言ってんの?比叡が言ったあれって何?」

榛名「提督、世の中に気にしなくてもいいこと、気にしてはいけないこともあるんですよ?」

提督「そっか……」

比叡「と・に・か・く!晩御飯も出来たので姉さまは提督から離れて、運ぶのを手伝ってください!」

金剛「ちぇっ。仕方ありませんネ。提督、私ちょっと行ってくるデース」ノロノロ

比叡「ほら早く早く!」グイグイ

金剛「そんなに引っ張らないでクダサーイ。服が伸びちゃいマース」ズルズル

提督「……やっと解放された」

榛名「役得でしたね提督」

提督「……お前今日からしばらくアイス無しな」

榛名「ちょっ!?罰にしては重すぎませんかそれ!?」

ちょっと休憩

E-2行ってきます



追いかけてて思ったが最初にいた大和はどこに行ったんだろうか……

そろそろ再開

とりあえずワル雨ちゃんのゲージは半分まで削ったから問題ない

>>546

今思い出した大和のこと。だから小ネタやります

~小ネタ・戦艦大和、波動砲は撃てません!~

大和(どうも皆さんこんばんわ。艦隊決戦用に開発された日本海軍の切り札、戦艦大和です)

大和(最近大和見ねえなあ、と思っていた方もいらっしゃるでしょう。それもそのはず。何故なら私は今、呉鎮守府に来ているからです)

大和(ここに来ている理由は、視察とか研修とか色々あります。私は岩川鎮守府の工廠で生まれましたが、私の原型である戦時中の戦艦大和はこの呉の工廠で建造されました。私にとってここは第二の故郷と言ってもいいのかもしれません)

大和(まあ、だから今はある意味里帰り中みたいなもので、しばらくは平和な毎日が続いていました)

大和(ところで私はいったい誰に話しかけているのでしょう。頭がおかしくなってしまったのでしょうか)

大和(でも、それはそれで仕方がないと思います。だって――――)

大和「――――こんな惨状を見れば、誰だって現実逃避したくもなりますよ」ハア

大和(私が今いる大部屋には、数人の艦娘の身体が転がっています)

大和(まず一人目。ドアから一番近くに転がっているのは時雨ちゃん。三つ編みを微妙にほどけさせて腕にクマのぬいぐるみを抱いたまま就寝。可愛いです)

大和(次に二人目。時雨ちゃんの隣で寝ている阿武隈ちゃん。北上さんにいじられる夢でも見てるのか、うなされています。可愛いです)

大和(三人目は春雨ちゃん。何だか光の加減で髪が白く見えるけど、安らかな寝息を立てているるので大丈夫のはずです。可愛いです)

大和(さて、とりあえずこの三人まではいいんです。可愛いですし)

大和(しかしここからの三人は酷い。これは本当に酷いです。この部屋を惨状足らしめている原因の100%はこの三人にあります)

大和(四人目。陸奥さん。服のせいもあるんでしょうが、お腹を出したまま熟睡。腕の中には酒瓶)

大和(五人目。イムヤさん。この鎮守府の現最高権力者でもあります。完全にポニーテールをほどけさせた妙に色っぽい姿で寝ています。腕の中にはスマホと酒瓶)

大和(そして最後にして最悪の艦娘は――――)

長門「ぐー……ぐー……」

大和(この人、長門さんです)

大和(完全に泥酔した状態で眠っています。いびきとお酒の匂いでこの部屋の惨状度にかなり貢献しています。というか50%くらいはこの人のせいです)

大和(宴会の途中で私が提督との連絡のために外に出ていた数十分の間に、このような惨状は出来上がっていました)

大和「元々イムヤさんと陸奥さんと長門さんはお酒が入っていましたし、時雨ちゃん阿武隈ちゃん春雨ちゃんは眠たそうでしたけど。それでもこの部屋のぐちゃぐちゃさはいったい……」

大和「まあ、考えていても仕方ないです。私も早く部屋に戻って寝なくちゃ――――」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!

大和「何!?今の音!?」

大和(砲撃……?いや、今のはどちらかというと――――)

伊168「今のは雷撃の音ね。しかも私たち艦娘が使っているのとは別の、深海棲艦が使っているものだわ」

大和「イムヤさん!?起きたんですか?」

伊168「そりゃあんだけでかい音が鳴れば起きるわよ。他の子たちはなぜか起きてこないけど」ヤレヤレ

大和「……どうします?」

伊168「もちろん行くわよ。あんな音が鳴り続けてたら安眠できないもの」ダッ

大和「ふふっ……そうですね」ダッ

伊168「何?何がおかしいの?」タタタッ

大和「いえ、ちょっと……今の言葉、提督も言いそうだなって思いまして」タタタッ

伊168「それはそうでしょうね。なんせ私は、あの提督の元で半年間過ごした第二次第一世代の一人だもの」タタタタ

大和「第二次第一世代……約百年ぶりにまた現れた深海棲艦に対抗するために再び作られた艦娘たちの中でも最初期に作られた艦娘たち。最強の艦娘たち、でしたっけ」タタタタ

伊168「そうよ。世界最強の生命体である天龍を筆頭とした最強の艦娘たち、その一人が私なの……って、話してる間に着いたわね」

大和「あれは……まさか」

伊168「チッ……厄介なのが来てるわね」

レ級「……」

大和「戦艦レ級……最悪の深海棲艦じゃないですか」

伊168「砲撃から雷撃までこなすオールラウンドな戦艦。しかも何と言っても一番厄介なのは……」

レ級「……っ」ダンッ

伊168「その攻撃性と」バッ

レ級「……」ギュンッ

伊168「一度当てると決めた獲物は攻撃を当てるまで逃がさないっていう、異常なまでのハンター根性ね」ギュギュンッ

大和「イムヤさん!大丈夫ですか!?」

伊168「大丈夫大丈夫。eliteでもないただのレ級くらいならどうとでもなるわ。それより、早く被害者を探しなさい」バッ

大和「は、はい!」

大和「えーと、いるとしたらたぶんこの辺だと思うんだけど……」

???「うう……」

大和「いた!大丈夫ですか!?」

???「だ、大丈夫……じゃない、です」

大和「ですよね!い、今運びますからじっとしててください!」

???「あ、ありがとう。あなた、艦娘……?というかその顔、もしかして……大和?」

大和「?はい、そうです。私は大和型一番艦の艦娘、大和ですけど……」

???「ああ、そっか。あなたは、私の知ってる大和とは別の大和なのね……」

大和「ど、どういうことですか?あなたはいったい……」

???「私の、私の名前は――――」

伊168「あれー?大和ー?どこ行ったのー?」

大和「あ、イムヤさーん!こっちです!こっち!」

伊168「ああ、こんなところにいたのね。それで?その子がレ級に襲われてた不幸な艦娘?」

大和「ええ、まあそういうことになるのではと……それで、結局あなたのお名前は何なんですか?」

???「もう、ちゃんと聞いて。いい?私の名前は――――」

浜風「陽炎型駆逐艦13番艦、浜風よ。久しぶり、そして初めまして、大和。そしてもう一人のあなたは……伊168、かしら?」

大和「え?陽炎型駆逐艦13番艦の浜風ってもしかして……」

伊168「……ドロップオンリー。今はもう失われた技術で建造された、第一次の艦娘」

~翌日~

伊168「というわけで、今日からこの鎮守府に新しい仲間が増えるわ」

浜風「駆逐艦、浜風です。これより貴艦隊所属になります。よろしくお願いします」ペコリ

一同「おおー!」パチパチ

伊168「えー、浜風は第一次の艦娘なので、あなたたちより全然戦闘経験が豊富です。しっかり見習って学んで強くなって私に楽をさせてください。以上で挨拶終了!さあみんな!浜風の就任祝いに好きなだけ騒ぎなさい!」

一同「ひゃっほー!」ドンチャンドンチャン

伊168「私は浜風就任の書類書いて提出してくるから、後はよろしくね大和、浜風」

大和「え、私ですか!?」

浜風「就任したばかりの私にどうしろと?」

伊168「最低限、長門と陸奥が砲撃戦を始めないように見張ってるだけでいいわ。あんたたちも自由に飲んで食べて騒ぎなさい」

大和「でも、浜風はこれでよかったの?艦娘としての役目を終えて、自由に生きることもできたはずなのに、また戦いに身を投じるようなことになっちゃって」

浜風「別にいいんですよ。私は、沈んだ仲間たちとの約束をまだ果たせてませんし」

大和「約束?」

浜風「武蔵とは次の武蔵とあなた……大和を守ることを。金剛とは提督を守ることを約束しました」

大和「そうなんだ……でも、この鎮守府には武蔵も提督もいないよ?私も本来の所属は岩川だし」

浜風「まあ、その辺のことは後々考えます。今はとりあえず、イムヤさんに恩を返したいですから」

大和「そっか。あなたがきちんと決めたなら、私はもう何も言わないよ。一緒にいられる時間はあと少ししかないけど、お互い頑張ろうね、浜風」

浜風「ええ、頑張りましょう。大和」

大和「よおーし!今日は久しぶりに私もいっぱい食べるわ!」タタッ

浜風「ふふっ……あんまり食べ過ぎて太っても知りませんよ」タタッ

浜風(大和。実はあなたには話さなかったけど、私がここで戦うことを決めたのにはもう一つ理由があるの)

浜風(この約百年間。ずっと海の底で眠ってた私を守っててくれた、彼女を守るため)

浜風(誰にもあなたの眠りは邪魔させないわ、大和)

とりあえずここまで。本編の続きは明日の朝にやります。アンケートもその時で

大和の存在を思い出した&浜風ドロップ記念はこれにて終了です

昨日の続きやります

~夕食~

提督「……なあ榛名。今俺たちの目の前にあるこの黒い物体はいったいなんだと思う?」ギギギ

榛名「主よ、何故私を見捨てたもうた」サッサッサッ

金剛「うう……失敗したネ。まさか私がいない間に比叡が料理するトハ……」ガックリ

比叡「な、何ですかみんなして!確かにちょこーっとだけ失敗してしまったので見た目は悪いかもしれませんが、味は大丈夫なはずです!」

提督「じゃあ聞くけどさ、お前これちゃんと味見した?」

比叡「いえ。私だけ先に食べるのもどうかと思ったので……」

金剛「私が作ったものは誰よりも先に食べるのに、どうしてこういう時だけ真面目なのデスカ……」

比叡「姉さまの作ったものは倫理より優先されますから!」キリッ

榛名「我が姉ながら恐ろしいまでのシスコンぶりですね」ハア

さっき気づいたけど比叡って『提督』じゃなくて『司令』って呼んでたわ。今回から直します

提督「まあ、どちらにせよ食べるしかないだろ。腹減ったし」

金剛「そ、それもそうデスネ。ならばここは姉として私が最初に食べマス!」

提督&榛名「おおー」パチパチ

比叡「……私の料理を爆弾みたいな扱いするのやめてもらえませんか?」

金剛「それでは……いただきマス」モグモグ

提督「ど、どうだ?体が急に爆発しそうになったりしないか?」

榛名「姉さま私は榛名ですよ?わかりますか?」

比叡「……もう泣いていいですか?」グス

金剛「あれ?別にどこかおかしいところはないデスネ?味もまともデス――――」バタン

提督&榛名「金剛(姉さま)-!」

金剛「……」チーン

提督「……金剛DEAD」

比叡「いや、流石に死んではいませんって!」

榛名「金剛姉さま……あなたに教わったこと、榛名はきっとずっと忘れません」

比叡「榛名も悪ノリしない!」

提督「じゃ、ふざけるのはこんくらいにして……次は榛名だな。頑張れ!」

榛名「何言ってるですか提督。次は提督の番でしょう?」

提督「いやいや、ここはどう考えてもお前が食べる流れだろう。妹だろ?姉の作った料理を他人より後に食べるなんてことはないよな?」

榛名「いえいえ、その理論で言うならやはり提督でしょう。上司として、部下が心を込めて作った料理は早く食べなくては。榛名は所詮ただの妹なので後でいいですよ?」

提督「いいからさっさと食え!」ガッ

榛名「むぐっ……ごくん」

提督「死ぬがいいバカ戦艦」

比叡「私の料理では死人は出ませんってば」

榛名「……あれ?意外と何ともありませんね?変な味もしませんし。代わりにまともな味もしませんけど」

提督「マジで?じゃあ金剛が倒れたのはいったい……」

比叡「ほらあ、やっぱり私の料理はまともだったんですよ」

榛名「ええ。これなら普通に食べられますよ。はい、提督もあーん」サッ

提督「……あの、榛名さん?俺はこっちですよ?」

榛名「ふふふ、美味しいですか?そうですか。よかったですね比叡姉さま。提督も美味しいって言ってくれましたよ」フフフ

比叡「榛名……?私はこっちだけど……」

榛名「ああ今度は提督が食べさせてくれるんですか?ありがとうございます」ニコッ

提督&比叡「……」

榛名「はむっ……段々美味しくなってきましたこのカレー。比叡姉さまは料理上手だったんですね」ニコニコ

提督「幻覚作用……か」フウ

比叡「は、ははははははは榛名!戻って!戻ってきて!」アワアワ

金剛「……」チーン

榛名「うふふ~」ニコニコ

提督「残ったのは俺だけ、か」

比叡「……やっぱり私の料理は美味しくないのかなあ」

提督「いや、美味い美味くない以前の問題だろこれは」

比叡「うう……」

比叡「仕方ありません。捨てましょうか、これ」

提督「は?何で?」

比叡「だって、これ以上被害者を増やすわけにもいきませんし」

比叡「そもそも、料理下手な私が料理をしようと思ったのが間違いだったんですよ。姉さまや榛名たちに喜んでもらおうと思って作ったのに、逆に色々危害を加えてしまいましたし」ハハハ

比叡「安心してください。私はもう料理はしませんし、このカレーも捨てますから」ポロポロ

提督「比叡……」

比叡「はい。何ですか?」

提督「てやっ!」チョップ

比叡「あ痛っ!」

提督「よっ……モグモグ」シュッ モグモグ

比叡「し、司令!?何やってるんですか!?」

提督「むぐむぐ……ごくん。見りゃわかんだろ、食事だ食事っ!?」カハッ

比叡「え!?吐血!?そんなに酷いんですか私の料理!」

提督「ああ、酷い。味は……悪くないっつーかそもそもしない。が、何かわからんが最悪だ」ゼエゼエ モグモグ

比叡「じゃあ何でまだ食べてるんですか……マズイってわかってるのに」

提督「どんなに不味くても、艦娘が作った料理は食べることにしてるんだよ」モグモグ カハッ

比叡「……さっきまであんなに嫌がってたくせに何言ってるんですか」

提督「いや、流石にこれは俺もちょっと覚悟を決める時間が必要だったというか……」モグモグ

比叡「……」

提督「……」モグモグ カハッ モグモグ カハッ

比叡「……」

提督「……完、食だな」バタッ

比叡「し、司令!?大丈夫ですか!?」

提督「あんまり大丈夫じゃない……」

比叡「そりゃそうですよね!ま、待っててください!すぐに医務室に!」ダッ

提督「ちょ、ちょっと待て……まだ、言ってない」

比叡「言ってないって……何をですか?」ピタ

提督「作ってくれてありがとな、ご馳走様」ニコッ

比叡「司令……」

提督「確かに死ぬほど不味かったけど、作ってくれたのは嬉しかったよ」

比叡「べ、別に司令のために作ったわけじゃ……」///

提督「それでも、だ……あ、やばい。意識が――――」

比叡「し、司令ー!」



その後提督と金剛と榛名は一晩中眠り、翌日には回復しましたとさ

比叡「司令って割といい人なのかな……?ってダメダメ!私には金剛姉さんというものが!」ブンブン

ついでにその日から比叡の部屋では時折バタバタという音が聞こえるようになりました

本編ここまで!比叡書くのが予想以上に難しかった!

デート安価取ります。以下の選択肢から選んでください

①那珂とデート

②熊野とデート

③比叡とデート

④加賀とデート

⑤瑞鳳とデート

安価↓1~10まで

5の瑞鳳が一番多かったので瑞鳳に決定。二番は那珂ちゃんだったので次回の安価でまた参加です

夜から書きます

~ある日の鎮守府~

瑞鳳「よいしょっと……あれ?」

龍驤「ん?どうしたん瑞鳳?なんかあったんか?」

瑞鳳「いや、何かブラがきついような気がして……」

龍驤「……気のせいやな。アホなこと言っとらんでさっさと着替えんかい」

瑞鳳「気のせいじゃないわよ!本当にきついの!」

龍驤「……ホンマに?」

瑞鳳「うん」

龍驤「……」スタスタ

瑞鳳「え?龍驤何で近づいて……ひゃんっ」ビクン

龍驤「……」モミモミ

瑞鳳「やっ、んっ、りゅ、龍驤、やめっ、あんっ」

龍驤「ホンマや。ホンマに、ちょっとだけ大きなっとる……」ガーン

ちょっと大きくなっただけできつくなるようなブラはダメだろ

>>584 いつから龍驤の言葉が正しいと錯覚していた?奴は今、現実を認められない状態にあるんだぞ?(実際はただ単に私にブラの知識が無いだけです)



瑞鳳「ね?だから言ったでしょ?」

龍驤「む~瑞鳳の裏切り者!うち、あんただけは絶対に裏切らんって信じとったのに!」

瑞鳳「何だかすっごく失礼なことを言われたような気がする」

瑞鳳「でも、実際どうしよう。他のブラも同じサイズだし、新しいの買ってこようかな」

祥鳳「それなら提督と一緒に買いに行けばいいんじゃない?」ヒョコッ

瑞鳳「お姉ちゃん!?いつの間に後ろに!?てゆーか今何て言った!?」

祥鳳「今日はお休みなんだし、提督と一緒にお買い物に行って来ればいいじゃない。ついでに下着も提督に選んでもらってきなさい」

瑞鳳「いやいやいや!流石にそれは無理だよ!買い物くらいならともかく、提督にブラ選んでもらうなんて……」///

祥鳳「でも、それで提督の好みがどんなのわかる上にすぐに対応できるのよ?更に素敵なハプニングを起きて提督ともっと親密になれるかも……」

瑞鳳「提督の好み……すぐに対応……素敵なハプニング……」

龍驤「あの提督が出かけることを了解するとは思えへんけど……むぐっ」

祥鳳「龍驤ちゃん、ちょおおっと黙ってようか?」ニコッ

龍驤「むぐう!むぐううう!(わかった!わかったから!」

瑞鳳「……うん。決めた!私ちょっと提督のところ行ってくる!」ダタッ

祥鳳「いってらっしゃ~い」

龍驤(い、息が……死ぬ……)

~提督の部屋~

瑞鳳「提督!ってあれ?何してんの?」バンッ

提督「何って見ればわかる通り、出掛ける準備してるんだが?」

瑞鳳「え!?だ、誰と出掛けるの?」

提督「誰って……お前とに決まってるだろ」

瑞鳳「ほぇ?」

提督「さっき榛名の奴が『瑞鳳ちゃんが提督と出掛けたいそうですよ?』って言ってきてな。何か買いたいものがあるんだろ?」

瑞鳳「え?え?は、榛名?」キョトン

榛名「すみません。先ほど瑞鳳ちゃんたちの部屋を通りかかったときに偶然聞こえてしまいまして」クスクス

瑞鳳「ど、どこから聞こえててどこまで聞いてた……?」

榛名「それはもちろん……」スタスタ

榛名「瑞鳳ちゃんの胸が大きくなったのでブラがきつくなったってところから、この際だから提督好みのものを選んでもらってそれを買おうってところまで、ばっちり聞いてましたよ」ボソボソ

瑞鳳「やっぱりいいいいいいい!!!!!!!!」

瑞鳳「うう……恥ずかしい。でも、聞かれたのが榛名でよかった。青葉とかだったら確実に今頃鎮守府中に広まってただろうし」

榛名「それもそうですね」

提督「おい、何二人してこそこそと話してるんだ?もう準備終わったぞ?」

瑞鳳「あ、ちょ、ちょっと待ってて!私もすぐに準備してくるから!」ダタッ

榛名「榛名も手伝ってきますね」タタッ

提督「……それにしても、瑞鳳の買いたいものって何なんだ?榛名には行けばわかるって言われたが……」

提督「まあ考えても仕方ないか。瑞鳳が来るまで大人しく待ってよう」

ダメだ眠い……続きはまた明日にでも書くのでもう寝ます。許してくだちい

ようやく那珂ちゃんが改二になって嬉しいので那珂ちゃんのファンやめて、今日の投下を始めます

~瑞鳳の 準備が 完了 したよ~

榛名「提督ー?開けますよー?」

提督「おー」

ガチャッ

榛名「準備完了しましたよ」

提督「あれ?瑞鳳は?お前だけ来ても意味ないじゃん」

榛名「先に外で待ってますよ。何だか緊張しちゃったらしくて、なるべく提督と会うのを遅らせたいようです」

提督「なんじゃそりゃ」

榛名「女の子には色々あるんですよ。ほら、いいからさっさと行ってあげてください」グイグイ

提督「お、おい!押すなって!行ける!一人で行けるから!」

榛名「ちゃんと紳士的にエスコートしてあげるんですよ?アドバイスを求められたら必ず答える、荷物はさり気なく全部持つ、絶対に途中で文句や弱音を言わない。いいですね?」

提督「わかってるよ。そんじゃ行ってくる」

スタスタスタ ガチャッ ワルイマタセタカ? ウ、ウウン!ゼンゼンマッテナイヨ! ソッカ。ジャアイコウゼ ウン!

祥鳳「……行きましたか?」

榛名「……行きました」

祥鳳「それじゃもちろん……」

榛名「榛名たちも行きましょう!」

祥鳳「わかったわ!ほら、龍驤ちゃんも行くわよ!」グイグイ

龍驤「何でうちまで行かなあかんねん……」

~ショッピングモール~

提督「で、結局何を買いに来たんだ?」

瑞鳳「え!?え、ええと、それは後で買う時に教えるから!さ、先に色々見て回ろうよ!」

提督「ん?そうか?まあ、お前がそうするって言うなら俺は別にいいが」

瑞鳳「ほ、ほら!喫茶店に入ろ?まだ朝ご飯食べてなかったし!」グイグイ

提督「わかった!わかったから!引っ張るなって!……さっきは榛名に押され、今度は瑞鳳に引っ張られ。今日は何なんだろうな?ホント」ズルズル



榛名「どうやら提督たちは喫茶店で朝食を取るようですね」

祥鳳「追うわよね?」

榛名「もちろん!」

龍驤「うち、もうさ帰りたいんやけど……」

~喫茶店~

店員「いらっしゃいませー。お二人様でよろしいですか?」

提督「はい……って、何!?」

瑞鳳「ど、どうしたの提督!」

店員「私の顔に何か付いてますか?」

提督「あ、あの、あなたってこの建物にある別のカフェで働いていませんでした?パフェが美味いことで評判の」

店員「いえ、私はここでしか働いたことはありませんが……」

提督「そうですか。でも、絶対に同じ顔なんだけどなあ」

店員「ああ、もしかしたらそれ私の姉妹かもしれませんね」

提督「姉妹?」

店員「ええ。私って姉妹がたくさんいるんですけど、みんな同じ顔なんですよ。だからきっとその人も私の姉妹です」

提督「そ、そうなんですか……突然変なこと聞いてすみませんでした」ペコリ

店員「いえいえ。それでは、席へご案内しますね?」

提督「はい、よろしくお願いします」

~朝食後~

提督「美味かった……喫茶店にしてはあのカルボナーラのクオリティはかなり高かったぞ」

瑞鳳「サンドイッチも美味しかったよ。また今度来たいね?」ニコッ

提督「ああ、そうだな」



榛名「ああ!提督たちが行ってしまいました!て、店員さん!これお会計です!」

祥鳳「龍驤ちゃん!早く食べて!」

龍驤「ちょ、ま、むぐっ……ごくん。まだ残っとるし、うちはここで待ってるから先に行って――――」

榛名「さあ追いましょう!」ダッ

祥鳳「龍驤ちゃん行くわよ!」ダキカカエテ ダッシュ

龍驤「あ、待って!い、嫌や!まだオムライスもナポリタンも残っとるのにいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」ダキカカエラレ

店員「ありがとうございましたー。またのご来店をお待ちしております」

提督「次はどこに行くんだ?」

瑞鳳「うーん……あ、ちょっと本屋さんに行ってもいい?」

提督「別にいいぞ」

瑞鳳「じゃあ行こっか。本屋さんは確か……三階だったかな?」



榛名「二人はエスカレーターに向かっています。どうやら別の階へ移動するようです」

祥鳳「鉢合わせないように、私たちも後ろからついていきましょう」

龍驤「うう……うちの、うちのオムライスとナポリタン……」

榛名「それまだ言ってたんですか!?いいからさっさと行きますよ!」

~本屋~

瑞鳳「……」キョロキョロ

瑞鳳「周囲に提督はいない……よし」

『現役艦娘が教える恋愛必勝術!~気になるあの人のハートを轟沈させましょう!~』

瑞鳳「ごくり……」ペラッ

瑞鳳「……」ペラペラ

???「あれ?瑞鳳ちゃん?」

瑞鳳「っ!?」ビクッ

???「やっぱり!こんなところで何やってるの?」

瑞鳳「あ、赤城さんですか……ビックリさせないでください……」

赤城「む~普通に話しかけただけなのに~」プクー

瑞鳳(可愛い)

赤城「まあいいわ。それで?瑞鳳ちゃんは何してたの?」

瑞鳳「え!?えーっと、ですね……」

加賀「何々……『現役艦娘が教える恋愛必勝術!~気になるあの人のハートを轟沈させましょう!~』?いったい何を読んでるんですかあなたは」ヤレヤレ

瑞鳳「か、加賀さん!?」

赤城「あら加賀さん。お目当てのものは買えたの?」

加賀「ええ、首尾よく手に入れることが出来たわ」

瑞鳳「赤城さん、加賀さんと一緒に来てたならそう言ってくれればよかったのに」

赤城「言う前に合流しちゃったんだもの」

加賀「それで瑞鳳。あなたはこんなところまで来て何をやってるんですか。よりにもよって恋愛を本に頼るなど……しかも何ですかあのセンスのかけらもないタイトルは」

瑞鳳「う、確かにこの本のタイトルはかなりアレですけど。考えた人の頭を疑うレベルですけど!」



榛名「くしゅんっ……うう、誰かが噂してるんでしょうか」

祥鳳「榛名、なるべく静かにしないとダメよ?」

龍驤「む、胸を大きくする方法が載ってる本はどこにあるんや……」

提督「おーい瑞鳳ー!買いたい本とかあったかー?って、赤城と加賀じゃないか」

赤城「提督も来てたんですか」

加賀「……瑞鳳と二人でデートですか?軍人の分際で?」

提督「加賀、お前はちょっと世界中の軍人に謝れ。分際とか言うな」

瑞鳳「で、でででででででででででデートというわけでは無いデスなのですよ!?」アワアワ

赤城「落ち着いて瑞鳳ちゃん。何だか色々混ざってるわ」

提督「そうだぞ、俺は単なる荷物持ち。例えるなら鞄みたいなもんだ」

加賀「そうですか……じゃあ私も今度その鞄を利用させてもらおうかしら」ボソッ

提督「何か言ったか?」

加賀「いえ、別に……」

赤城「あー!加賀さん加賀さん!大変です!もうそろそろ四階のレストランのビュッフェ始まっちゃいますよ!?」

加賀「……っ!提督、瑞鳳。私と赤城さんは急がなければならないのでもう行きます。それと提督。瑞鳳に変な気を起こしていやらしいことをしたら爆撃しますからね?主に下半身を」

提督「い、いえっさー……」

赤城「加賀さん早く!それじゃあ提督、瑞鳳ちゃん。また鎮守府で!」タタッ

加賀「……」タタッ

提督「……」

瑞鳳「……」

提督「……さて、そろそろ移動するか」

瑞鳳「……そうだね」

提督「で、次はどこに行くんだ?」

瑞鳳「え、えっと、そろそろ目的のお店へ行こうかなあ~なんて」

提督「そうか。それは何階にあるんだ?」

瑞鳳「に、二階……」

提督「二階か……二階は服とか売ってるフロアだったか?」

瑞鳳「そうだよ」

提督「じゃ、お前が買いたい物って服だったのか。センスがない俺でも、似合ってるか似合っていないかくらいの判別は出来るしな」

瑞鳳「ま、まあそうだね。あはは……」

瑞鳳(い、言えないよお……服は服でも肌着、というか下着を買いに行くなんて)

提督「それじゃあ行くか。先導よろしく」

瑞鳳「りょ、了解」



榛名「目的のランジェリーショップへ向かうみたいです!追いますよ!」

祥鳳「ええ!」

龍驤「胸を大きくする本なかったんやけど……」ショボン

~で、着きました~

提督「こ、ここは……」

瑞鳳「えっと、はい。つまりそういうこと何だけど……」

提督「……すまん瑞鳳。ここでは俺は力になれそうにない。というかそもそも出撃できない。何故なら出撃条件(要:女性)を満たしていないから」

提督「俺は適当にそこら辺ぶらついてるから、終わったら携帯に連絡してくれ。じゃ」クルリ

瑞鳳「ちょ、ちょっと待って!」

提督「……ナンデショウカズイホウサン」ギギギ

瑞鳳「そ、その……私は、提督に選んでほしいかなーて、思っちゃったりして……」

提督「いや本当無理です勘弁してください」

瑞鳳「て、提督が選んでくれたやつならどんなものでも構わないから!お願い!」

提督「……どんなものでも構わない、だと」

提督「……」※エロい妄想中

提督「よし!行こう瑞鳳!輝かしい未来が俺たちを待っている!」キリッ

瑞鳳「きゅ、急にやる気になった……何があったんだろう」

~提督が選んだものに着替え中~

瑞鳳『て、提督。絶対に開けないでね?』

提督「開けねえよ開けるわけないだろ。そんなことしたら店員→加賀→憲兵→地獄→榛名のコンボを喰らうことは目に見えてるからな」

瑞鳳「地獄の後に榛名が来るって……どんだけ榛名のことが怖いの」

提督「本気で怒ったときのあいつは天龍より戦いたくない」

瑞鳳「ああ、そのレベルなんだ……」

~一方その頃~

榛名「何やってるんですかあの駄提督は!そこはよろけて試着室に乱入するパターンでしょうに!」

祥鳳「瑞鳳の下着姿が見たくないのかしら。だとしたら信じられないわね」

龍驤(こいつらもうあかんちゃうかな……)

榛名「ええいまどろっこしい!こうなったら榛名がやります!」

祥鳳「おお!原因が無いなら作ればいいじゃないの精神ね!」

榛名「こんなこともあろうかと、ウィッグとカラコンを用意しておいて正解でした」

龍驤(こんなんが第一艦隊の旗艦だなんて、世も末やなあ……)

~榛名☆変装☆完了~

榛名「それでは行ってきます!」

祥鳳「頑張って!」

スタスタスタスタ

榛名「おっとすいませんつい肩がー(棒)」ドン

提督「おわっ!?」ヨロッ

瑞鳳「え?提督?……きゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

提督「す、すまん瑞鳳!わざとじゃないんだ!」

榛名・祥鳳(上手くいった……!)

龍驤(真剣に移籍したいわあ……)

~その後もなんやかんやあったが省略~

瑞鳳「いっぱい買い物したあ~」キラキラ

提督「ほ、本当にたくさん買ったな……目的の物より衝動買いした物の方が多いっぽいが」

瑞鳳「提督、大丈夫?重くない?半分持つよ?」

提督「い、いやこれくらい大丈夫だよ」

瑞鳳「そう……?ならいいけど」

提督(本当はかなりきついけど、重いなんて言ったら後ろから尾けてきている榛名に後で何て言われるか……)

瑞鳳「えへへ……提督と一緒に出掛けるもの久しぶりだったから、今日はとっても楽しかったよ」

提督「そうか。それならよかった」

瑞鳳「提督の好みも知れたしね。うふふ、まさか提督にあんな性癖が……」

提督「おいやめろ。ありもしない事実をでっち上げるな。俺はノーマルだ」

瑞鳳「ふふ、提督がそう言うならそういうことにしといてあげる」クスクス

提督「何だよその含みのある言い方は」ウガー

瑞鳳「きゃー♪」ヒョイッ

提督「……にしてもあれだな。一応戦時中だってのにも関わらず、平和だなあ」

瑞鳳「まあ、百年前の第一次に比べて深海棲艦の攻撃も激しくないしね。出てきたしても私たちが倒してるし」

提督「そりゃそうなんだけどさ。こんだけ平和だとなんかなあ」

瑞鳳「平和なのが嫌なの?」

提督「そういうわけじゃないけどさ。こうやって買い物して、鎮守府で暮らしてって全部、労働の対価として国民の税金で賄われてるわけじゃん?それなのにこんだけ平和だと税金泥棒してるみたいで嫌だな、と」

瑞鳳「でも、さっきも言ったみたいにたまに深海棲艦が出たときはちゃんと撃退してるよ?」

提督「頻度が足りないんだよなあ。労働と報酬の釣り合いがとれてなさすぎるというかなんというか」

瑞鳳「ふーん」

夕日に照らされる道の真ん中で、男の少し先を行く少女は振り返って言った。

瑞鳳「でも、私は好きだよ。この平和が」

仮にも戦争のために作られた兵器である少女がそんなことを言うのはおかしなことだ。何故なら、兵器は戦うことが存在意義なのだから。

きっと他の人間に聞かれたら、問答無用で不良品扱いされて解体だろう。だが、今聞いてるのは他の誰でもない。少女が心の底から恋している、優しくて甘い男だ。

男はいつものように、少しいたずらっぽい顔で尋ねる。

提督「その心は?」

男の問いに、少女は笑みを浮かべて答える。

瑞鳳「だって、大好きなみんなと一緒に楽しく過ごせるから」

瑞鳳「優しくて綺麗なお姉ちゃんと、ちょっとうるさいルームメイトと、天然で大食いな先輩と少し怖いけど本当は優しい大食いな先輩と、いつも相談に乗ってくれる友達と――――」

そこで一旦区切り、少女は男の方に向かって歩いていく。

そして、二人の距離が限界まで近づいたところで少女は言う。

満面の笑みを浮かべて。

瑞鳳「――――大好きな提督と、楽しい日々を送れるから」

提督「……」

少女の花の咲いたような笑みは一転し、決意を込めた表情になる。

瑞鳳「だから私はこの平和が大好きだし、全身全霊を懸けて守るよ。必ず」

提督「そうか」

提督「なら俺も、大切な部下が守りたいものを守れるよう、全力を尽くすとするかな」

ここで少女と男の想いは一つとなった。

終わり。次、また夜から。気が向いたら昼から

疲れた早く寝y

投下開始

過去編の続きからです



天龍さんが加わってから初めての出撃。場所は沖ノ島海域。未だに榛名たちが一度も突破できていなかった海域です。そして榛名たちはそこで、信じられないような光景を見たのでした。

天龍「オラアッ!」ドーン

ヲ級flagship「……」プスプス

天龍「ふう……これで全部か?」

提督『あ、ああ……』

天龍「意外と弱かったな……まあ、オレが一番強いんだから仕方ないっちゃ仕方ないんだけどな」

榛名・伊168・響・翔鶴「……」ポカーン

衣笠「流石です天龍さん!」キラキラ

書き始めたばかりですみませんが、体調悪いので今日はもう無理です

体調回復しました。ぶっちゃけただの寝不足でした

投下開始

~ある日の鎮守府の朝~

伊58「てーとく、艦隊が戻ったよ。疲れたぁ~」

提督「お疲れゴーヤ。成果はどうだった?」

伊58「燃料が320と弾薬が270、家具箱(小)が一個でち!」

提督「おお!家具箱取ってきたのか!グッジョブだぜゴーヤ!」

伊58「えへへ~……この前てーとくが『そろそろ冬用家具が入荷する頃か……』って言ってたから……」テレテレ

提督「ご、ゴーヤ……お前ってやつは」ホロリ

提督「よおしゴーヤ!今日はお前もう休みでいい!補給受けたら好きに過ごせ!」

伊58「え!お休み?本当にいいの!?」

提督「ああ!俺が許す!」

伊58「やったあ!じゃあゴーヤ、補給受けに行ってくるね!」タタッ

提督「ゆっくり休めよ~」

提督「さて、俺も早く仕事に……」

榛名「提督」

提督「うお!は、榛名?いつからそこに?」

榛名「割とさっきからいました」

提督「マジで?全然気づかなった」

榛名「……まあ、そんなことはどうでもいいんです。突然ですが提督、今日の午前のお仕事はなくなりました」

提督「は?何言ってんだお前。一昨日の夜に第二次渾作戦が終わったから、これからしばらくはその後処理と第三次渾作戦の指揮で忙しいって言ったのはお前だろうが」

榛名「後処理の書類仕事は榛名一人でも出来ますし、作戦の開始は午後からですから、提督の午前のお仕事はありません」

提督「いや、お前ひとりに書類仕事やらせるわけにもいかないだろ」

榛名「いえいえ、提督は普段お仕事ばかりでお疲れなんですから休んでください。そう、例えば今日お休みの艦娘と親睦を深めるなどして」

提督「んー……折角だし、ゴーヤと遊んでくるかな。他の奴らはみんな仕事だからあいつも暇だろうし」

榛名「はい、それがいいと思いますよ?」

提督「じゃ、ちょっくら行ってくるわ。書類仕事もいいけど、午後の出撃の準備もしておけよ?」

榛名「了解です」

提督「……さて、ゴーヤはまだ補給室にいるかな」スタスタ

榛名「……」

榛名(イベント発生成功)ニヤリ

~補給室前~

伊58「お休み貰ったはいいけど、何しようかな~。みんなは普通にお仕事だろうし」

提督「おーいゴーヤ!」タタッ

伊58「てーとく?お仕事は?」

提督「榛名に休みを言い渡された。だからお前と遊ぼうと思ってな」

伊58「そうなの!?ゴーヤ、嬉しいでち!」ピョンピョン

提督「喜んでもらえて何よりだ。それで、何する?」

伊58「うーん……はっ!そうだ!ゴーヤ、提督と行きたいところがあったでち!」

提督「ん?どこだ?」

伊58「ついて来ればわかるでち!」タタッ

~海~

提督「で、海に連れてこられたわけだが。これからどうするんだ?いくらここが温暖な九州だからといって、流石にこの季節に泳ぐのは無理だと思うぞ?」

伊58「ゴーヤたちは艦娘だから大丈夫なんだけどね……でも大丈夫!今日は泳ぐわけじゃないから!」

提督「じゃあ何すんだ?潮干狩り?」

伊58「ううん!潜るんでち!」

提督「あー、そっか潜るのかあ……はあ!?潜る!?」

伊58「そうでち!」

提督「いやいやいや!無理だから!普通に息できなくて死ぬから!」ブンブン

伊58「大丈夫でち!夕張が作った、この何だかよく分からないドラム缶型の潜水艦を使えばいけるでち!」グッ

提督「あいつはまた変な物作りやがって!っていうかよく分からないものを使おうとするなよお前も!」

伊58「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと乗り込むでち!」グイグイ

提督「わっ!おいやめろ!せめて安全確認を……」バタン

提督「……!……!」ダンダン

伊58「何をしようと何を言おうと無駄でち。それはまがりなりにも夕張が作ったものだよ?って聞こえるわけないか」

提督「……!……!」ダンダン

伊58「それじゃ、ゴーヤとてーとくの深海ツアー、早速行くでち!」ザブン

提督「……!……!」ザブン

~深海、でもそこまで深くない~

伊58「とうちゃ~く!それじゃ、このヘッドフォンを着けて……てーとく、そのマイクのマークのボタンを押すでち」ジェスチャー

提督「……?……けたが、これで何の意味が?」

伊58「てーとくー?聞こえるでちかー?」

提督「ご、ゴーヤ!?このスピーカーから聞こえてるのか?」トントン

伊58「そんなことよりほら!これがゴーヤがてーとくをここまで連れてきた理由でち!」

提督「ん……?ほう……」

伊58「綺麗でしょ?」

提督「ああ……魚の鱗に光が反射して……綺麗だな」

伊58「えへへー。ここ、ゴーヤのお気に入りの場所なんだ。とっても綺麗だから、提督にも見て欲しかったんでち!」

提督「そうなのか……ありがとな、ゴーヤ」

伊58「喜んでもらえてゴーヤも嬉しいでち!」

~しばらく経って~

伊58「そろそろ戻ろっか」

提督「俺は別にいいが、ゴーヤはもういいのか?」

伊58「うん!ゴーヤはいっつも見てるしね!今日はてーとくと一緒に来れただけで満足でち!」

提督「そうか。それじゃあ戻るか」フジョウ

伊58「うん!」フジョウ

提督「あ、そうだゴーヤ」

伊58「なあに?」

提督「……また連れてきてくれよな、ここ」

伊58「……」

伊58「了解でち!」ニコッ

おわり。ゴーヤ編を書けという天の啓示を受けたので書きました。後悔はしてません

明日は駆逐艦!誰かはわからないっぽい?

それと、過去編と現在編行ったり来たりしてわかりづらかったらすみません。出来るだけ早く過去編は終わらせます

投下開始

~ある日の鎮守府の昼~

第三次渾作戦中

ヲ級flagship(新型艦載機)「……」ブウン ドオン

金剛「Shit!提督に貰った大切な装備が!」大破

榛名「姉さま!?ちっ……主砲!砲撃開始!」ドゴオン

ヌ級flagship「……」轟沈

リ級flagship「……」ドン ドン

赤城「くっ……一航戦の誇り……こんなところで失うわけには……」大破

榛名「赤城さんまで……!」

漣「どうする榛名!?相手はまだ三体残ってるし、こっちはもう漣たち二人だよ!」シュバッ

鈴谷「うう……」大破

加賀「……油断しました」中破

榛名「第二艦隊の被害状況は!?」

不知火「不知火が中破、それ以外は全員大破です……」中破

榛名「……撤退、ですね」シュッ ドン

漣「相手がそれを許してくれれば、ね」シュッ

榛名(こちらの残りの戦力は無傷の榛名と小破の漣さん。それと中破状態の不知火さんだけ)

榛名(対してあちらは制圧力の高いヲ級flagship、高火力のリ級flagship、普通の駆逐艦より遥かに厄介なハ級後期型)

榛名(勝利は元より撤退も難しそうですね)

提督『……い!おい!榛名!聞こえてるか!』

榛名「提督?何ですか?」

提督『何ですかじゃねえ!今すぐ撤退しろ!』

榛名「今その方法を考えてたところなんです、が!」シュバッ

提督『……くそっ!被害がデカすぎで撤退もままならねえのか……わかった!今から天龍連れてそっちに向かうから、もう少しだけ持ちこたえてくれ!』

榛名「了解、しました」

漣「うっっくぅ~、なんもいえねぇ~…」大破

榛名「漣さん!?大丈夫ですか!?」

漣「全然大丈夫じゃないZe☆かなりきっつい……」

不知火「すみません……不知火も、もう」大破

榛名「不知火さんまで!?」

榛名(どうしましょうどうしましょうどうしましょう)

榛名(せめて天龍さんが来るまで持ちこたえられれば……!)

ヲ級flagship(新型艦載機)「……」ブウウン

リ級flagship「……」チャキッ

ハ級後期型「……」ジャキッ

榛名「あ、やばいこれ詰みました」

榛名(最悪、天龍さんが来てくれるまで的になり続けましょう。他の皆さんを助けるためにも)

???「ふわあぁ~……何だか騒がしいっぽい?」

榛名「!?」クルッ

いったん休憩

突如現れた謎の存在!こいつはいったい誰なんだっぽい!?

誰だかわからないけどてーとくさんに沈められたことは覚えてるっぽい?

>>641のせいで轟沈寸前の私です。ち、ちちちちちちちち違うんだ夕立。『僕は悪くない』

それでは再開

???「折角気持ちよくお昼寝してたのに、邪魔したのは誰っぽい?」

榛名「あ、あなたは、もしかして……」

???「んー?あなたは……もしかして榛名っぽい!?わー!久しぶりっぽい!」

榛名(間違いない。あの金髪、赤い目、そしてあの語尾。彼女は――――)

榛名「あなたは、白露型駆逐艦4番艦の……夕立さん、ですよね?」

夕立「うん!そうっぽい!そういうあなたは今代の榛名だよね?」

榛名「は、はい」

夕立「そっかそっか。で、あっちのは……ヲ級、リ級、ハ級っぽい?」

夕立「ふむふむ……ということは、あなたとそこで気絶(大破)してる人たちはあいつらに襲われて、かなりピンチっぽい?」

榛名「ええ。被害が大きすぎて、撤退もままならない程で……あと少ししたら援軍が来るはずなのですが……」

ドロップして既に改二とはぽいぽい有能

夕立「じゃ、これも何かの縁ってことで!夕立、助太刀するっぽい!」

榛名「え?で、でもそんな……悪いですよ。正式に軍に所属してるわけでもない方を戦わせるのは……」

夕立「そんなこと気にしちゃいけないっぽい。うかうかしてたら全滅するよ?」

榛名「うっ」

夕立「大丈夫大丈夫!このお礼は新鮮な果物とかでしてくれればいいっぽい!」

榛名「そう、ですか。では、お願いいたします」

榛名(この方が助太刀してくだされば、おそらくはいけるはずですし)

夕立「ん。承ったっぽい!それじゃあ――――」



夕立「『ソロモンの悪夢』駆逐艦、夕立。出撃するっぽい!素敵な悪夢を見せてあげる!」



榛名(第一次深海棲艦戦争の後期に活躍した駆逐艦夕立は、ある特徴を持っていたと言います)

夕立「せい、やあ!」ドゴオオオオオン

榛名(それは、榛名の尊敬するあの軽巡の方と同じ特徴)ドン

夕立「ふっ……はあ!」シュッ ヒョイッ バンッ

榛名(それは――――)ダン

夕立「これで――――ラストっぽい!」ドッカアアアアアアアアアアアアアアン

榛名(――――無敵。常勝無敗の最強の艦娘。ソロモンの悪夢、夕立)

夕立「ふぅ、終わったっぽい!意外と弱かったっぽい?」

榛名「あなたが強すぎるだけだと思いますが……」

>>646-647

夕立は今まで海で生活していました。潜水艦じゃないから潜れません。竿が無いから釣れません。だから魚が取れません。出てくるのは深海棲艦ばかりです。こんな生活を約100年です。ここまで言えば後はわかるな?

夕立「あはは、そんなことは無いっぽい。これでも100年前に比べたら腕は落ちてるっぽい」パタパタ

榛名「落ちてそれとか……100年前の深海棲艦が可哀想になってきました」

夕立「それより何か食べるものないっぽい?いい加減に深海s……お魚は飽きたっぽい」

榛名「そろそろ榛名の提督が船に乗ってやってくるので、それに恐らく何か食料があるかと……と、噂をすれば」

提督「おーい!榛名ー!無事かー!」ブンブン

榛名「てーんりゅーさーん!榛名は無事でーす!」ブンブン

天龍「え?この流れでオレに振るのかお前」

提督「おいコラ榛名てめえ!何で俺を無視するんだよ!」

榛名「ああすみません。榛名にとっては提督より天龍さんの方が大事だったもので」シレッ

提督「お、お前ってやつは……」

榛名「冗談ですよ提督。援軍に来ていただきありがとうございます。まあ、戦闘自体はもう終わってしまいましたが」

提督「おおそうだよそうだよ。折角天龍連れて急いで来たのに敵全滅してんじゃん。どったん?」

榛名「ああ、それは――――」

夕立「提督さん?」

提督「ん?」

榛名「え?夕立さん?」

夕立「提督さん、っぽい?」

提督「えっと、榛名?誰こいつ」コソコソ

榛名「榛名たちを助けて、敵を倒しまくった夕立さんです。第一次最強で、ソロモンの悪夢って呼ばれた」コソコソ

提督「マジで?何でそんな大物がここに……」コソコソ

夕立「提督さん……やっぱり絶対に提督さんっぽい!てーとーくさーん!」ダッ

提督「うおうっ!?何か来たぞ!?」

榛名「きっと彼女の提督とあなたが似ていて、勘違いしているんでしょう」

夕立「てーとくさん!……沈めっぽい!」ラリアット!

提督「ぐえっ!」

榛名・天龍「「て、提督!?」」

提督「げほっ!ごほっ!」

夕立「人のこと沈めておいてよくもまあ、のこのこと顔を出せたっぽい!絶対に許さないっぽい!」プンプン

榛名「ああ……そういえば夕立さんの行方不明理由って……」

天龍「アホな提督が間違って大破進軍させたら敵の攻撃喰らって気絶して、しばらく轟沈扱いされてたからだっけか」

提督「お、お前ら、納得してないで早く説、明を……」ガクッ

夕立「夕立の苛立ちとかその他諸々を知って反省するっぽい!」

榛名「ゆ、夕立さん違うんです!この人は――――」

~事情説明中~

榛名「――――というわけなんです」

夕立「えーっと、つまり、この人は夕立の知ってる提督じゃないっぽい?」

榛名「そういうことです」

夕立「……」

夕立「ご、ごめんなさいっぽいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!」

夕立「あまりにも似てたんでつい勘違いしちゃったぽい!本当にごめんなさいっぽい!」

提督「い、いやもういいけどさ。そんなに似てた?俺とその提督」

夕立「超似てるっぽい!パッと見区別がつかないっぽい!」

提督「そんなにか」

天龍「もしかしたら提督の親族なんじゃねーの?」

提督「そういえば俺の爺さんも昔は提督だったらしい」

榛名「絶対その人ですよ」

提督「やっぱそうかなあ……だとしたらすまん夕立。俺の爺さんが迷惑をかけたかもしれん」

夕立「んー?いいっぽい?」

提督「え?そんなあっさり?」

夕立「だって実際のところそんなに怒ってないっぽい。そりゃ大破進軍させられた挙句に轟沈扱いされてそのままだったのは悲しいけど、そういうミスをする人だってこともそれで悲しんでくれた人だってことも夕立はわかってたっぽい」

提督「じゃあ何でさっきはあんな強烈なラリアットを?」

夕立「あれは100年間暇だったことに対する半ば八つ当たりみたいなものっぽい」

提督「八つ当たりで殺されかけたのか俺は」

天龍「気にすんな。そんなのいつものことだろ?」

榛名「その通りです」

提督「それがいつも通りって、俺って考えてみると割と不幸だな。山城とか陸奥のこと笑えねえわ」

夕立「まあ、だからとりあえず今回のことは水に流してほしいっぽい。夕立も100年前のことは忘れるから」

提督「まあ、お前がそれでいいっていうならいいが」

夕立「やったっぽい!それじゃ、とりあえず約束の果物が欲しいっぽい!」

榛名「ああ、そういえばそんな話もありましたね。提督、食糧庫に果物あります?」

提督「林檎と梨なら」

榛名「じゃ、それを渡しちゃいましょう。妖精さん」

妖精さん『呼びましたか?』カキカキ サッ

榛名「食糧庫にある林檎と梨を持ってきてください。出来るだけ早く」

妖精さん『ラジャー』カキカキ サッ タタッ

~持ってきた~

妖精さん『持ってきました』カキカキ サッ ビシッ

榛名「はい。ご苦労様です」

夕立「わあー!林檎と梨がいっぱいっぽい!久しぶりの陸地の食べ物っぽい!」

榛名「そんなに嬉しいんですか?」

夕立「そりゃ嬉しいっぽい!100年ぶりの果物っぽい!食べていいっぽい?」

榛名「どうぞ」

夕立「いっただっきまーす!」バクバクムシャムシャ

榛名「……」

夕立「……♪」バクバクムシャムシャ

榛名「……夕立さん」

夕立「……ん、ごくん。何っぽい?」

榛名「いっそ、榛名たちの鎮守府に来ませんか?」

夕立「?よく話が読めないっぽい」

榛名「だって、そんなに陸地の食べ物に飢えるほどなんですよね?それに海の上は暇だって」

夕立「確かにそうだけど……」

榛名「なら、私たちの鎮守府で働きませんか?別に出撃班じゃなくてもいいんです。うちの鎮守府には年がら年中工廠にこもって変なもの作ってる人もいますし」

夕立「うーん」

榛名「提督もいいって言うはずです。ですよね?」

提督「……」コクリ

榛名「だから、来ませんか?岩川鎮守府へ。きっと皆さん歓迎してくれますし、夕立さんも気に入るはずです」

夕立「……」

榛名「夕立さん」

夕立「そのお誘いはすっごくありがたいけど……それはできないっぽい」

榛名「何故ですか?」

夕立「夕立にとっての鎮守府は、やっぱりあの提督と過ごした場所だけだから」ニコッ

榛名「そう、ですか」

夕立「そうっぽい!それに、会おうと思えばいつでも会える距離っぽい!お腹が減ったら遊びに行くっぽい!」

榛名「そうですか。ではその時を、楽しみにしてますね」

夕立「そうして欲しいっぽい!」

~帰り道~

榛名「……」

提督「榛名?」

榛名「……」

天龍「榛名?」

榛名「……」

提督・天龍「榛名!」

榛名「は、はい!どうかしましたか!?」ビクウ

提督「いや、何かおまえが考え込んでるみたいだったから」

天龍「大方、さっきの夕立のことでも考えてたんだろ?」

榛名「うう……流石にお二人にはバレますか」

提督「当たり前だろ。これでもお前の上司だぞ?」

天龍「元同僚の考えてることくらいわかるさ」

榛名「ははは……天龍さんはともかく提督がこんなところで鋭さを発揮したのは意外でした」

提督「どういう意味だそれは」

榛名「そのままの意味ですよ?」フフッ

天龍「それで?何でお前はさっきあんなに夕立を勧誘したんだ?」

榛名「それが、ですね。何だか懐かしい感じがしたんですよ、あの人にあった時」

提督「懐かしい感じ?」

榛名「ええ。何だか昔あったことあるような、そんな気がして。まあ、実際には会ったことなんてないんですけどね」

天龍「そいつはつまり……」

榛名「ええ。今の榛名個人の記憶ではなく、先代のいづれかの榛名。『榛名』という艦娘に引き継がれてきた記憶でしょう」

榛名「基本的に同じ艦娘の記憶は共有されたりはしませんが、それでもごく一部強い思いと共に残された記憶はうっすらとだけ引き継がれます。だから、何でしょうね。榛名があの人に執着したのは。まあ、見事に断られちゃいましたけど」

提督「榛名……」

提督「……もう一回」

榛名「へ?」

提督「今度、もう一回行ってみようぜ。あいつをスカウトしに、正式に任務として」

榛名「え?」

天龍「一度ダメだった程度で諦めるのは、オレはどうかと思うぜ?榛名」

榛名「え?え?」

提督「もう一回、また今度俺とお前と天龍と、みんなと行こうぜ」

榛名「……」

榛名「はいっ!」

おわり。何か最後変だった気がするけど気にしちゃいけない。

候補が少ないんで明日はデートじゃなくて過去編やります!明日こそ終わらせる!

>>1にはもう孫ができる算段が立ってるのかな?(すっとぼけ)

そろそろ今日の投下始めます

>>663

え?誰と誰のですか?

天龍さんが加わった後の私たちは、破竹の勢いで深海棲艦を撃滅していきました

天龍「今日の作戦は終了だな。ったく、楽勝過ぎてつまんねえ」

伊168「それを言うならイムヤ達なんてもっと暇よ」

響「なんせ何もやることが無いからね」

漣「少しは敵を回してくれたっていいと思うですしおすし」

天龍「悪い悪い。だがお前らに出番はやらん。何故ならオレが戦いたいからな!」キリッ

衣笠「その戦闘狂っぷりも流石です師匠!」キラキラ

天龍「誰が師匠だ」

翔鶴「うふふ。ほら、早く帰りましょう?提督と榛名が待っていますよ」

>>664
夕立を沈めたような感じの提督の孫がいるらしいよ

~横須賀鎮守府~

漣「ただまー!」

響「ただいま」

伊168「ただいま」

衣笠「ただいま」

翔鶴「ただいま帰りました」

天龍「帰ったぜー」

提督「おう、おかえり」

漣「ご主人様!漣は疲れたのでお風呂入ってきます!」ダダダッ

伊168「私も行ってくるわ。響も行きましょ?」タタッ

響「わかったよ、イムヤ先輩」タタッ

翔鶴「私はお夕飯の用意してきますね?」

>>666

HAHAHA嫌だなここの提督の爺さんと私は別人です。何の関係もありません。提督の爺さんは初霜も沈めましたが私とは関係ありません

天龍「じゃ、オレは適当に訓練でも……」

提督「あ、天龍はこのまま執務室へ来てくれ」

天龍「……また書類仕事か?オレたちが出撃してる間に榛名とやってたんじゃねえのかよ」

提督「今日はちょっと多めでな……頼む!」ペコリ

天龍「……」

天龍「はぁ~ったく、仕方ねえな。手伝ってやんよ」

提督「サンキュー天龍!」

天龍「その代り、今日の夕飯少し寄越せよ?」ニヤッ

提督「……りょ、了解なのです」

天龍「暁型駆逐艦、提督!ってか?笑えねえよ」カカッ

提督「笑ってんじゃねえかよ!」

~執務室~

提督「戻ったぞー」

榛名「あ、提督……と、天龍さん?」ガリガリガリガリッ

天龍「よう榛名、とりあえず一回その手を止めたらどうだ?ペンが折れそうで見てて怖い」

榛名「いや、そんな余裕ありませんよ。これ全部明朝までに提出しなくちゃいけませんので」

提督「今日は多いって言ったろ?」ガリガリ

天龍「ここまで修羅場ってるとは思わなかったぜ。ま、乗りかかった船だしきっちりやるが」

榛名「え?天龍さんもやるんですか?」

天龍「ああ、提督に泣いて頼みこまれてな」

提督「嘘吹き込んでんじゃねーよバカ」

榛名「へえ……そうですか。提督は、榛名じゃ頼りないと……」ボソッ

提督・天龍「「ん?何か言ったか榛名」」

提督・天龍「「って、真似すんな!」」

榛名「……」ギリッ

榛名「いえ、お気になさらず。ほらほら、早くやらないと終わりませんよ?」

天龍「ほい、これハンコ頼む」

提督「あいよ、次これな」

天龍「了解……あ、これとこれはファイリングしておくな?」

提督「ん、頼む」

榛名「あ、こっちもハンコお願いします」

提督「あいあい」

天龍「提督、これとこれとこれもよろしく」

提督「お前早すぎんだろ」

天龍「……」カリカリカリカリ

榛名「……」カリカリカリカリ

提督「……」ペタコンペタコン

天龍「ん」パサッ

提督「ん」ペタコン

榛名「あ、提督これもお願いします」パサッ

提督「あいよ」ペタコン

天龍「……」カリカリカリカリ パサッ

提督「……」ペタコン

~数時間後~

提督「やっと終わった……」グテー

榛名「お疲れ様です提督……」グター

天龍「途中夕食挟んだから結構かかったな」ケロッ

提督「それでも予定よりだいぶ早かったんだがな……お前のおかげだよ、天龍」

天龍「はっ!いいってことよ。またいつでも頼ってくれていいんだぜ?夕飯を献上するならな」

提督「……今度からは響辺りに頼もう」

榛名「あ、あの!提督!」

提督「ん?何だ?」

榛名「そ、その……は、榛名も頑張りましたよね!」

提督「あ、ああ。そうだな、榛名も頑張ったな?」

榛名「で、ですよね!あ、あの、でしたら、その……」

提督「……?」

榛名「は、榛名の頭を撫でt――――」

衣笠「しぃぃぃぃいいいいいいいいいいいしょおおおおおおおおおおおおおお!」バタン

天龍「うお!何だ!?敵襲か!?って、衣笠か。まったく人騒がせな」

衣笠「てへぺろっ」ペロリン☆

天龍「……はあ、で?何の用なんだ?」

衣笠「一緒にアイス買いに行きましょう!」

天龍「何で?」

衣笠「さっきみんなでじゃんけんしたら私が負けました」

天龍「そうか。だったらお前ひとりで行ってこい。あ、オレはパピコな?林檎のやつ」

衣笠「そんな冷たいこと言わないでくださいよー。寂しいんですよー」グイグイ

天龍「鬱陶しい!」

衣笠「お願いしますよー」ベタベタ

天龍「があああああああ!!!!!!!わかった!一緒に行ってやるからさっさと離れろ!」

衣笠「本当ですか!やったね!衣笠ちゃん大勝利ー!」

天龍「お前の声でそのセリフは違和感しかねえよ……そんじゃ提督、榛名。ちょっくら行ってくるわ」

提督「おう。俺には爽買ってきてくれ。バニラ味の」

天龍「了解。榛名はどうする?」

榛名「え?あ、は、榛名は何でもいいです」

天龍「ん、わかった。じゃあ何か適当に買ってくるわ」

ガチャッ バタン

提督「衣笠ってあんな感じのキャラだったか……何か天龍が来てから性格変わった気が」

榛名「そうですね」

提督「そういえばさっき言いかけてたのって結局なんだったんだ?」

榛名「いえ、何でもないです。榛名は少し疲れましたので部屋に戻りますね」スタスタ

提督「?わかった、ゆっくり休めよ?」

榛名「はい」

ガチャッ バタン

榛名「……」

榛名「……やっぱり、榛名なんていらないんでしょうか」

一旦ここまで

過去編もいよいよ佳境!そろそろ提督の鈍感さの理由が明かされる!はず!

再開

~その日の夜~

提督「ん……んん……?」

???「提督、提督」スリスリ

提督(何だろう、胸の辺りに何か、柔らかいものが……)

???「提督、大好きです、提督……」スリスリ

提督(そう、まるで女の子のほっぺたのような感触が……)

提督「……ん?」

???「え?」

提督「は、榛名?何やってんだお前」

榛名「え、えーっと……」ダラダラ

提督「俺の布団に潜り込んで俺の胸板に頬を擦り付けていたように見えたんだが……気のせいか?」

榛名「……気のせいじゃ、ありません」カアア

提督「……」

榛名「……」///

提督「……で?」

榛名「……」///

提督「何でそんなことしてたんだ?」

榛名「そ、それはですね……」///

提督「ああ」

僅かに開いたカーテンの隙間から漏れる月明かり。照らされるあなたの顔は、やっぱりどこまでも愛おしくて。

言ってしまう。伝えてしまう。引いてしまう。

大好きなあなたに。愛しいあなたに。

「榛名は――――いえ、『私』は――――」

あなたに恋する『私』は、もう止まれない。



「あなたが大好きなんです、提督。私はあなたを一人の男性として、愛しています」



言ってしまった。私のあなたへの気持ちを。

伝えてしまった。私があなたに抱いてる想いを。

引いてしまった。これが――――

――――これが、悲劇への引き金だとも知らずに。

数日後。私はある海域にいました。

その海域の名は南方海域全面。新たに解放された海域です。

今日は私と提督だけがここに来ています。何故なら他の方が来られないからです。

漣さんは先日鎮守府の施設を一つ破壊してしまったため謹慎。

イムヤさんと響さんはお二人ともお休み。どこかへ出かけていきました。

翔鶴さんは近々開設される予定の呉鎮守府の視察。衣笠さんは武者修行の旅に出ると言ってここ数日いません。

天龍さんは――――

~~~~~

天龍「くっ、オレとしたことが……風邪をひくとは」ゴホゴホッ

~~~~~

風邪をひいて、現在は鎮守府のベッドで眠っているはずです

そういうわけで榛名以外誰も出撃できない状態だったのですが、実戦訓練と偵察を兼ねて私と提督が二人で来ているのです。

提督「榛名、おそらくそろそろ敵が来る頃合いだ。気を引き締めておけよ?」

榛名「わかってますよ。私は大丈夫です!」

そんな会話を交わしていると、敵がやってきました。

提督「来たぞ!いいか榛名。今回はあくまで偵察が主目的だ。無理に倒そうとする必要はない」

榛名「でも、倒してしまっても構わないのでしょう?」

提督「それはまあ、そうだが」

榛名「大丈夫ですよ提督。あなたの秘書艦は、あの程度の敵には負けません」

提督「ああ、そうだな」ニコッ

榛名「はい!それでは行って参ります!」タッ

提督「気をつけろよ!異変を感じたらすぐに戻ってこい!」

こうして『私』と提督が一緒に出撃した戦いは始まりました。

それが、最後の共に過ごせた時間になるとも知らずに。

榛名「はああああああああ!!!!!!!!!!!!」ドオン ドゴオン バゴオン

タ級flagship「……」撃沈

ヘ級flagship「……」撃沈

チ級elite「……」撃沈

榛名「やあああああああああ!!!!!!!!!!!」バーン ドーン

チ級elite「……」轟沈

ロ級flagship「……」轟沈

榛名「ふう……とりあえず、これで終わりですかね。周りに敵影もありませんし」キョロキョロ

榛名「それでは、提督のところに戻りましょう♪」

榛名(敵が五体しかいなかったのは少しおかしい気もしますが……きっとこの海域はこんな感じなんでしょう)

舞風泥したんだったらちゃんと野分と会わせてあげなくちゃね(ゲス顔)

すみません昨日寝落ちしました

>>690

野分よりプリンが欲しいんじゃああああ!!!!!舞風、すまん

では投下開始

私が非自律船に戻ると、提督が甲板で迎えてくれました。

榛名「提督!私、勝ちましたよ!」ダキッ

提督「わぷっ!?おい、榛名離れろ!」ジタバタ

榛名「ふふふ、嫌です♪提督が私をいっぱい褒めてくれるまで離しませんっ!」

提督「褒める!褒めるから!」

榛名「じゃあ頭を撫でてください!」

提督「撫でようにも、抱き着かれたままだと腕が動かせないから離れろ!」

榛名「ぶ~、仕方ありません。一旦離れます」

提督「ふう……」

榛名「さあ提督!早く撫でてください!」ワクワク

提督「あーはいはい。わかったわかった……」

提督が私に近づいて、その手をそっと私の頭に乗せようと――――

バシュッ

提督「っ!?」ドン

――――すると、何故か提督は私を突き飛ばしました。

榛名「痛っ!て、提督?何するんですか――――」



――――目の前に写るのは、どこまでも鮮やかな赤色と。

――――愛しいあなたの、顔でした。



榛名「て、提督!?提督!」タタッ

飛び散る血液で汚れたことにも気づかずに、私は提督へ駆け寄ります。

提督「……」

榛名「提、督」

提督の胸の辺りには大きな穴があいていて、そこから血がどんどん流れていきます。

確かめるまでもありません。提督は既に、死亡していました。

榛名「……っ!」

私が周囲を見回すと、そこには一体の深海棲艦がいました。

カ級elite。潜水艦です。

開幕魚雷が無かったのでてっきりいないと思っていたのですが、どうやら開幕雷撃はしなかっただけのようです。

――――榛名が油断した隙をついて、一発で仕留めるために。

カ級elite「……」シュバッ

敵はもう一度魚雷を撃ってきましたが、目視さえできていればこんなものはどうってことありません。

榛名「……」

私の心は、激しい怒りと喪失感、そして絶望でいっぱいでした。

提督。提督。提督提督提督。

提督を、失った。

榛名「う、う」

榛名「うあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

私は41cm連装砲を構え、撃ちます。

榛名「沈め!沈め!沈めぇ!」ドン ドン ドン

通常、戦艦の砲撃では潜水艦を捉えられません。ですが、今回は相手が水面に顔を出していたので当てられました。

カ級elite「……」撃沈

敵を倒した後の私に残ったのは、喪失感と絶望感だけでした。

榛名「あ、ああ……」フラフラ

私はおぼつかない足取りで提督の傍に寄ります。

榛名「提督……提督」ユサユサ

揺さぶっても、彼は起きません。             ――――何故?

声をかけても、彼は目覚めません。            ――――どうして?



私/榛名のせいだ。



私が油断したから。きちんと敵の殲滅を確認しなかったから。私が。私が。私が。

――――私が、提督を殺したんだ。

しかし、ここで一つの奇跡が起きました。

絶望に染まり、返事のない提督に呼びかける榛名の前に、ある存在が現れました。

???『その男を助けたいのか?』カキカキ

榛名「だれ、ですか……?」

???『私か?私は――――』カキカキ

第一次深海棲艦戦争の時にも何度か目撃された。最高の妖精にして最悪の災害。

エラー娘『私の名前は、エラー娘だ』カキカキ

彼の妖怪は手に持った不思議なマジックペンで猫の腹に文字を書き、私に伝えてきます。

エラー娘『望むなら、私がその男を救ってやろう』カキカキ

榛名「そんなことが、出来るんですか……?」

エラー娘『もちろん。私に出来ないことは無い』カキカキ ドヤッ

榛名「本当に、提督を助けてくれるんですか?生き返らせてくれるんですか?」

エラー娘『ああ』カキカキ

エラー娘はそれだけ言うと、提督の身体に近づきその上に猫をかざしました。

エラー娘「通信エラーが発生しました。お手数ですが、掲示板TOPからSSの再開をお願いします」ニャー

エラー娘がそう言うと、提督の胸があった辺りに『Error』という文字が出現しました。

最初はたった一つだけだったそれは、凄まじい速さで数を増やしていき、提督の身体を覆い尽くしました。

数十秒そのままでしたが、やがて徐々にエラーは消えていき、すべて無くなりました。そして、

榛名「これ、は……」

提督の身体にあった傷も、すべて消えていました。

エラー娘『これでこの男はもう大丈夫だ』カキカキ

今更気づいたけど>>696の二行目で『榛名の前に~』ってなってますが、正しくは『私の前に~』です



榛名「ありがとうございます!本当に、ありがとうございます!」

私の胸は感謝の気持ちでいっぱいでした。だって、提督が生き返ったんです。私のせいで死んでしまった、提督が。

精一杯感謝の気持ちを伝える私を見て、しかしエラー娘は言い(書き?)ました。

エラー娘『気にすることはない。この行為は後々面白いことになりそうだからな。それに、誰もタダでやるとは言ってない』カキカキ

榛名「え?」

エラー娘『悪いが、代償は取りたてさせてもらうぞ?こっちもボランティアじゃないんでな』カキカキ

そしてエラー娘は提督にやったのと同じように、私の前に猫をかざしました。

エラー娘「通信エラーが発生しました。お手数ですが、掲示板TOPからSSの再開をお願いします」ニャー

その言葉を聞いた途端、私の視界がぐにゃりと歪んで横倒しになりました。

榛名「あ、うあ、あ……」

エラー娘『ほう、これがお前の一番大事なものか。くくっ、そうかそうか。いつの時代も、それだけは変わらないということか――――』カキカキ

目の前に映る猫に書かれた文字の記憶を最後に。

何か大切なものがなくなっていく感覚と共に。

『榛名』の意識は途切れました。

その後のことは、まるで現実感のない夢のようなものでした。

目を覚ました榛名は提督の胸が上下していることに安堵してから、船を動かして鎮守府へ戻りました。

鎮守府へ戻った後も色々ありましたが、説明すると長くなるので一場面だけ紹介しましょう。




漣「あなたの慢心で、一度ご主人様が――――提督が死んだ。これに間違いはない?」

榛名「……はい、ありません」

漣「そう」

ッパーン!

榛名「……っ」

漣「……」

衣笠「ちょっ、漣?」

漣「衣笠さんは黙っててください。漣は、この人だけは許せません」

衣笠「で、でも」

天龍「やめろ。衣笠」バッ

衣笠「師匠……」

榛名「……」

漣「榛名、あなたがしたこと、やってしまったこと。それを他の誰が許したとしても、漣だけは絶対に許さない」

榛名「は、い……」

漣「それだけわかってくれたらもういい。それじゃ」スタスタ

衣笠「ど、どこに行くの漣」

漣「訓練場です。天龍さん、付き合ってもらえます?」

天龍「別にいいが……何するつもりだ?」

漣「そうですね……とりあえず、地獄を見ようと思います。漣は榛名と同じくらい、肝心な時に主を守れなかった駄目イドも絶対に許さないので」

天龍「そうか……わかった」スタスタ

医務室へ運び込まれた提督はしばらく眠ったままでしたが、数日後には目を覚ましたました。

そして、その日の夜。

コンコン

提督「どうぞー」

榛名「……失礼します」

提督「おお榛名か。昼にみんな来たときには来てなかったから、もしかして来ないんじゃないかとビビってた」

榛名「……」

提督「おいおい黙るなよ。俺のガラスのハートが砕けちゃうぞ?」

榛名「……」

提督「……」

榛名「……」

提督「……はあ」

提督「なあ榛名」

榛名「何ですか、提督」

提督「別に俺は怒っちゃいねえし恨んでもねえよ?」

榛名「……」

提督「むしろ感謝してる。俺が無様に死んだ後、ちゃんと生き延びてくれたこと。それと、俺が死んで悲しんでくれたこともな」

榛名「提、督」

提督「ありがとう榛名。生きててくれて。俺の死を悲しんでくれて」

榛名「提督……榛名は、榛名は!」ダキッ

今日はもう無理でち

続きは明日書くデース!過去編は明日で終わりなのです!

ちなみにE-3はまだクリアできてないクマー。明日の朝に最後の全力攻撃をするっぽい

本編再開前に小ネタやります

小ネタ・提督マジおこ☆

~この話は本編と何の関係もありません。出てくるキャラ、設定、その他諸々、一切合財関係ありません~



提督「……」ゴゴゴ

白露「……」ビクビク

皐月「……」ビクビク

長門「……」ビクビク

那珂「……」ブルブル

球磨「……」ブルブル

鈴谷「……」ブルブル

金剛「……あの、提督?」オソルオソル

提督「ん?何だ?金剛」ニッコリ

金剛「ひっ……あ、あの、て、提督は何で怒っていらっしゃるのデスカ?」ビクビク

提督「んー?俺は別に怒ってなんてないぞ?金 剛」ニッコリ

金剛「で、でも、あの、そのデスネ……」ガクガク

提督「まあでも、それでも俺が怒ってるように見えるっていうなら、それはきっと……」

提督「わざわざ弾薬パックを買ってまで補給してやったのに何もせずに資源だけ消費してきた支援艦隊と」

提督「最後の最後で攻撃を外しやがったどこぞの高速戦艦のせいじゃないかな?なあ、白露、皐月、長門、那珂、球磨、鈴谷、金剛」ニッコリ

艦娘たち「す、すみませんでしたああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

提督「いやね、俺も悪かったと思うよ?いくら資源と時間が無いからって、キラ付けはするべきだっただろうさ」

提督「資源と時間が無くなったのだって、俺の指揮が悪かったせいでE-1とE-2の突破が遅れたからだし」

提督「だから、お前らにすべての責任があると言わないよ?俺だって悪かったし、お前ら以外にもダメなやつらはいっぱいいた」

艦娘たち「……」

提督「でもな?お前らが肝心なところで重大なミスをやらかしたのには違いが無いんだよ。わかるな?」

艦娘たち「い、イエス……」

提督「だからな、俺はお前らに正当な処罰を下さなくちゃならんのだよ。じゃなきゃ、他の奴らに示しがつかない」

艦娘「……」ガクブル

提督「というわけで、解 体 処 分 かな?」ニッコリ

艦娘たち「それだけは本当にマジで勘弁してください!」

金剛「て、提督!他の子たちはともかく私はこの鎮守府の中でも高レベルで主力ネ!私を解体してまた同じくらいまで他の子を育てるのは面倒くさいヨ!?」

那珂「な、那珂ちゃんはE-2で艦隊を率いて、駆逐棲姫の撃破に貢献したよ!?E-1でも頑張ったし!」

球磨「く、球磨だって那珂と同じくらい頑張ったクマー!」

鈴谷「す、鈴谷はもう少しで航巡になるよ?また一から育てなおすのきっついよ?」

白露「あ、あたしは今まで遠征で資源をいーっぱい持って帰ってきてたよ!?」

皐月「ぼ、僕だって遠征は頑張ってきたよ!?」

長門「わ、私はレア艦だぞ?世界のビックセブンだぞ?また建造かドロップで手に入るのはいつになるかわからないぞ?」

提督「うん、一回黙れお前ら。言い訳は見苦しいぞ?」

艦娘たち「……」

提督「まあ、俺も鬼じゃないさ。今までお前ら(長門以外)がいかに頑張ってきたのかも知ってる。だからまあ、チャンスをやろうじゃないか」

艦娘たち「ちゃ、チャンス……?」ゴクリ

提督「冬イベ、死ぬ気で頑張れ。また同じような失態を晒したら即解体だからな?」

艦娘たち「い、イエッサー!」

提督「よろしい」

小ネタ終了。どこの鎮守府かはわからないですけど、酷い話もあったもんですね(すっとぼけ)

以下より本編再開します

……ところで、冬家具とヴェルの相性が良すぎるんですけど。何これ超かわいい

今気づいたけど、>>275で既に夕立が出ていました。やべえすっかり忘れてた……なかったことにしておいてください(切実)



榛名「……」グスッ

提督「……もう大丈夫か?」

榛名「……はい。お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ありませんでした」

提督「別にいいさ。美少女の涙はむしろご褒美だ」

榛名「もう、提督ったら……そんなことばかり言っていると、本当に大切な時に大切な人に信じてもらえませんよ?」クスクス

提督「おっと、こいつは手厳しい。でもま、大切な秘書艦からの折角の忠告だからな。肝に銘じておくよ」ハハッ

榛名「……それじゃあ、榛名はそろそろ帰りますね。提督の無事も確認できましたし」スタスタ

提督「そうか、見舞いありがとな」

榛名「いえ、部下として、当事者として当然のことをしただけですよ」ガチャッ

提督「そうか……そういえば、榛名」

榛名「はい?」クルッ

提督「一人称、『榛名』に戻したんだな」

榛名「……ええ。何だか、そうした方がいい気がしまして」

提督「電波か?」ククッ

榛名「どちらかというと神のお告げです」フフッ

榛名「それでは提督。失礼します」バタン



榛名「……提督への恋愛感情がなくなった榛名が、『私』を名乗る資格はありませんから」ギュッ

だからさっきの小ネタに出てきた提督は私じゃありませんってば!(目がクロールメドレー中)



榛名が提督のお見舞いに行った翌日、榛名は提督の主治医である先生に呼び出されました。

榛名「それで?何の用です?提督が休んでる分の仕事をやらなくてはいけないのでさっさと帰りたいのですが」

先生「かっかっか。そんなこと言って、あの坊主の身に何かあったんじゃないかって心配なのが丸見えだぜ?戦艦ちゃん」

榛名「……帰りますね」

先生「こんなことくらいで怒らない怒らない。人間、もうちょっと余裕持って生きた方が得だぜ?」カカッ

榛名「……榛名は人間ではなく艦娘です」プイッ

先生「いやいやキミは人間だろう。だからこそ、あの坊主は体を張ってキミを救ったんだから」

榛名「……」

榛名は正直に言ってこの人が苦手でした。いつもいつも人を小ばかにした態度で煙に巻くところが特に。あとやたら巨乳なのも。

先生「ま、おふざけはこのくらいにして……実際、あの坊主の身体のことはキミには教えておいた方がいいと思ってね」

榛名「提督に何かあったんですか!?」

先生「どうどう。落ち着けよ戦艦ちゃん。別にいますぐ命に関わるようなことじゃあない」

榛名「……」

先生「まあ、あのエラー娘に何とかしてもらったって時点で色々おかしなことが起きるのは想像の範囲内だったんだけどね。現状判明してるだけで、あの坊主の身体には二つの異変がある」

榛名「二つの異変、ですか?」

先生「ああ、一つ目は異常なまでの回復能力だね。これを見てくれ」ピッ

榛名「これは……提督ですね」

先生「そうだ。失礼ながら、あの坊主が寝ている間に撮影させてもらったよ」

榛名「当然、提督の許可は……」

先生「取っていないに決まってるだろう?」

榛名「ですよね……」ハア

違うんですよ、ぶっちゃけ朝四時に起きてやったんで超眠かったんですよ。だから気が立っていたというかですね……そして夕立と初霜はちゃんと回収して、出撃させるときはどんな海域でもダメコン装備&基本演習でレべリングの二つの縛りで育ててます



先生「まあそんなことは今は些細なことだ。ほら、ここからが大切なところだ」

榛名「……これは」

先生「ちょいとメスで切ったんだがね。けっこう深く傷つけたんだが、見ての通りさ」

榛名「『Error』……」

先生「傷を負った瞬間にその文字が傷を覆い、数瞬後には元通り。なかなかにぶっ飛んだ能力だ」

榛名「これは、あの時と同じです」

先生「そうだろうね。状況を鑑みるに、エラー娘は『治療』ではなく『改造』を行ったんだろう。傷そのもの治す、またはなかったことにするのではなく、体を改造・改竄してどんな傷でもたちまち治せるようにした」

先生「まったく、出る結果は同じでも過程が違い過ぎたらそれは別物だと私は思うんだがね」

榛名「……それで、これが一つ目だっていうなら二つ目はいったい何なんですか?」

先生「ん?二つ目?ああ、こっちは別に大したことじゃないさ」



先生「ただちょっと、脳の一部がぶっ壊れてるだけの話だよ」カカッ



榛名「……」

先生「……」

榛名「……それって」

先生「それって?」

榛名「それって、すっごくやばいことじゃないですかああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

先生「……すぐ近くで大声出して叫ぶのはやめてくれ。耳がキーンとした」キーン

榛名「え?脳?脳ってあれですよね?頭ですよね?」

先生「うん、頭蓋骨の中にあるあの脳さ」

榛名「それが一部ぶっ壊れてるってどういうことですか!?」

榛名「いや、ちょっと待ってください。そもそも提督はどんな傷でも回復できる体になってるんですよね?じゃあ何で脳が壊れてるんですか?」

先生「さあ?それは私に聞かれても困るよ」

榛名「それを調べるのがあなたの仕事じゃないんですか!?」

先生「それはどっちかっていうと科学者・研究者の領分な気もするけどねえ……でも、一つ推測は立ってるよ」

榛名「……どんな推測ですか?」

先生「そもそもこれはエラー娘の生態に関わる推測なんだけどね……どうやら彼の妖怪は、人の複雑怪奇な感情というものをほとんど理解しているが、ただ一つ恋愛感情だけは理解できていないらしい」

榛名「恋愛感情を……?」

先生「ああ。だからなのかもしれないね。あの坊主の脳の一部――――感情を司る部分の中でも更に恋愛に関してのところだけが綺麗に壊れてる」

先生「ま、言っちまえば、誰に恋することも誰を愛することもなく、誰に恋されてるのかにも気づけず誰の愛も理解できない」

先生「そう言うふうになっちまったってことさ」

榛名「……」

先生「ああちなみに言っておくが、壊れてるのは恋愛に関する部分だけだから、親愛は普通に芽生えるし、可愛い女の子に欲情もする。彼女欲しいとも思うだろうね」

榛名「……それらは、直せる方法はないんですか?」

先生「うん?今言った二つの異常についてかい?」

榛名「はい」

先生「それは私としては何とも言えないんだが……あえて言うなら、前者は無理。後者は限りなく低いが可能性はある、かな?」

先生「まず前者は現時点では本当にどうしようもない。唯一解決できる手段があるとすれば、再びエラー娘に頼ることだけだ」

先生「次に後者だが、これは可能性だけはある。0.01%以下だろうけどね」

榛名「教えてください。その方法を」

先生「まず大前提として、今のあの坊主の回復能力でもそれは回復できない。その理由はさっき説明したとおりだ」

先生「だが、人間の脳には面白い機能が付いていてね。自分の知らないものを学習しようとするんだよ」

先生「だから恋愛感情を向けられ続ければ、あるいは」

先生「脳がその必要性を認めて、それを受けいれるだけの分の部分を拡張するかもしれない」

榛名「……」

先生「私に言えるのはそのくらいだよ。そしてこれで私の話も終わりだ」

榛名「そうですか」

先生「何だい冷たいなあ。まあいいや。ほら、さっさと出て行ってくれたまえ。私にはまだまだ仕事が山積みだし、キミの仕事があるんだろう?」

~それから数か月後~

提督「見ろよ榛名!漣!これが今日から俺たちが暮らすことになる岩川鎮守府だ!」

漣「新しい住居兼仕事場に着いただけでテンションあげないでくださいご主人様。ぶっちゃけうざいです」

提督「お前俺に辛辣すぎじゃね?泣くよ?」

提督「なあ榛えもん。漣がいじめてくるんだけど」

榛名「誰が榛えもんですか。変なあだ名をつけないでください」

提督「じゃあ何がいいんだ?コロ助か!?」

漣「どっちかって言うと、ドラえもんに対応するのはキテレツの方だと思いますよ?」

榛名「いやそれはどっちでもいいです心底」

天龍「おいおい、わざわざ引っ越しの手伝いに来てやったってのに、ずいぶん余裕そうじゃねえか」

提督「て、天龍?あれ?お前何でここにいんの?」

天龍「引っ越しの手伝いに来たって言ってんだろうが」

提督「そういうことじゃなくて、どうやってここに来たのかって意味だったんだが」

天龍「ああそういう意味か。簡単な話だ、海の上走ってきた」

提督「……いつも通りの規格外っぷりだな」

>>719-720
んー 那珂ちゃんはE1/E2出撃してE3も?
支援で出せないことはないけど支援に軽巡入れたらアカンやろ

漣「ご主人様。早くしないと漣が一番最初に入っちゃいますよー!」

提督「何だと!?待て漣!一番最初に入るのは俺だ!」ダッ

天龍「あ、おい!ちょっと待てって……って、遅かったか。あの落ち着きのなさはいい加減何とかすべきじゃねえか?」

榛名「榛名もそれには同意です」

天龍「まあ、ちょうどいいっちゃいいか。なあ榛名」

榛名「はい?何ですか?」

天龍「お前これからどうすんだ?」

榛名「どうする、とは?」

>>744

戦艦と空母の補給に使える程の弾薬がありませんでした。改二だしいいかなって



天龍「そのまんまの意味だよ。あいつの体、治すんだろ?」

榛名「そうですね……とりあえず、恋愛相談所でも始めようかと思ってます」

天龍「恋愛相談所?」

榛名「はい。提督に恋する女の子の相談に乗ってあげたり、一緒に悩んだりする」

榛名「そんな恋愛相談所を、始めようかと」ニコッ

天龍「そうか。頑張れよ」

榛名「はい、榛名頑張ります!」

天龍「オレの方でも、エラー娘に関する情報を探してみる」

榛名「よろしくお願いします」

天龍「ああ、任せとけ」グッ

提督『おーい!二人共何やってんだー!荷解き始めるぞー!』

天龍・榛名「「……」」

天龍「やれやれ。何をやるにしてもまずは」

榛名「引っ越しを完了させなきゃいけないというわけですか」



こうして榛名と提督の出会いから始まった物語はプロローグを終えました。

暗い海にただ一人、その少女は立っていた。

長い黒髪を風にたなびかせ、巫女風の衣装が濡れることもいとわずに。

少女はただ立ち続け、誰かを探していた。

そしてある一点を見つめると、綺麗に整った顔を歪め笑った。

???「見ぃつけたぁ♪」ニコッ

それは、とても邪悪な笑みだった。

轟沈0の者はその誇りを守るべく精進し、轟沈させてしまった者は殺した艦娘の最後の言葉と木村中将の言葉を胸に戦い続ける

今日の投下、始めます

~横須賀鎮守府~

天龍「ただいまー」ズルズル

島風「あ、おかえり天龍。遅かったね」オッソーイ!

天龍「本当は一週間くらいで帰るはずだったんだけどな……どこかの誰かがちょいちょい書くのサボってたから約一ヵ月も滞在しちまったぜ」

島風「ごめんちょっと何言ってるかわからない」

愛宕「あら?天龍帰ってきたの?」パンパカパーン

天龍「ああ。オレがいない間は色々苦労を掛けたな、愛宕」

愛宕「そう思うならもうちょっと早く帰ってきてほしかったけどね……それより、その人はどうしたの?」

提督「……」チーン

天龍「久しぶりに横須賀を見たいって言うから一緒に連れてきたんだが、海上を走ってる途中で失神した」

愛宕「え?その状態で海を渡ってきたの?」

天龍「まあな。速度出してたから海面にはぶつかってないはずだ」フフン

島風「さすが天龍、速いのね!」ハッヤーイ!

愛宕(だから失神したのねこの人)

天龍「とりあえずこいつは医務室のベッドにでも寝かせてこようと思うんだが……」

愛宕「いいんじゃない?」

島風「一昨日掃除したばっかりだから綺麗だよ!」

天龍「じゃ、ちょっと置いてくるわ。その後夕飯作るから――――」

愛宕「あ、今日の夕飯は作らなくていいわよ?」

天龍「?何でだ?お前だって毎日作ってたんだから、休んでいいんだぞ?」

愛宕「そうじゃなくて今日は――――」

ビスマルク「愛宕!お野菜ちゃんと切れたわよー!」タタッ

天龍「び、ビスマルク?お前今キッチンから……」

ビスマルク「あら、天龍じゃない。帰ってたの?」ヒラリ

天龍「……なあ愛宕、島風。何でビスマルクはエプロンなんて着けてんだ?コスプレか?」

愛宕「あはは、嫌ね天龍」ガシッ

島風「エプロンを着ける理由なんて一つに決まってるでしょ?」ガシッ

天龍「おい、何で二人ともオレの腕を掴むんだ?離せ!何か嫌な予感がするんだ!」ジタバタ

愛宕「恨むなら拘束術を教えた自分を恨みなさい」

島風「男らしく腹を括ろうよ天龍」

天龍「オレは女だ!」

磯風「騒がしいな……何かあったのか?」ヒョイッ

叢雲「料理中なんだから静かにしなさいよ」ヒョイッ

天龍「……」

愛宕「今日はあの子たちが作ってくれるからゆっくり待ってましょう?」

島風「私はもう遺品整理済ませたよ?」

天龍「何であいつらに作らせてんだよ……」

愛宕・島風「「だって気が付いたら睡眠薬で眠らされて部屋の隅に寝かされてたし」」

天龍「……」orz

とりあえずここまで

今更になって再び轟沈のショックが戻ってきた……

そろそろ轟沈ネタはやめましょう(提案)やめてください(懇願)

投下再開

~数十分後~

提督「ん……」ガバッ

提督「んー……んー?」キョロキョロ

提督「見覚えがあるような気がするけどここどこだ?」

ガチャッ

磯風「失礼する……何だ、起きていたのか」

提督「え?誰?」

磯風「ん?ああ、自己紹介がまだだったな。横須賀鎮守府第一艦隊所属、陽炎型駆逐艦12番艦の磯風だ。よろしく頼む」

提督「あ、親切にどうも……俺は岩川鎮守府勤務の提督です。よろしく」

磯風「知ってるよ。天龍からいつも聞いてるからな」ククッ

提督「天龍から……って、そうだ。俺あいつと一緒に横須賀に……」

提督「そういやこの部屋も……」

磯風「ここは医務室だ。横須賀鎮守府のな」

提督「ああ!そうだそうだ思い出した!どっかで見たことあるような気がしたんだよ!」

天龍『おい磯風ー!まだ起こせないのかー!?』

磯風「おっと。懐かしむのも結構だが、早く食堂に行かないか?このままでは磯風が怒られてしまう」

提督「ん、わかった。でも何で食堂?」ヨイショ

磯風「『どうせ今日はもう帰れないだろうから泊まらせる』と言われたのでな、貴方の分も作ったのだ」スタスタ ガチャッ スタスタ

提督「そりゃどうも……って、ん?駆逐艦磯風?夕飯?料理?何故だろう、俺式危険探知機が猛烈に反応してる気が――――」スタスタ

~食堂(と書いて戦場、もしくは死地)~

天龍「……」ダラダラ

愛宕「……」ダラダラ

島風「……」ダラダラ

ビスマルク「……~♪」ワクワク

叢雲「……」イライラ

磯風「待たせたな」スタスタ

提督「ばんわー」スタスタ

天龍「よ、よく来たな提督。まあとりあえず座ってくれ。磯風もな」

磯風「うむ、わかった」

提督「俺はどこに座れば?」

天龍「前と同じで」

提督「おっけー」

提督「美味そうな料理だな。来る途中で磯風に『今日の料理はマズイかもしれない。いやたぶんマズイ』って言われたんだが、全然そんなことなさそうだぞ?」

天龍(見た目はな)

愛宕(あの3人の作る料理って、そもそも完成しないか、出来ても見た目が悪い上にマズイか)

島風(もしくは見た目は美味しそうなのに、見た目が悪い時よりマズイか)

天龍(どれだったとしてもマトモなもんが喰えねえ)

今日、久しぶりに2‐4行ったんだ……でも道中で北上様が大破したから帰ったんだ……

というわけで今日の投下を始めます。ちなみに昨日は寝落ちしました

ビスマルク「ねえ!もう食べていいのよね!?いいのよね!?」

天龍(こいつは味覚がアレだから料理下手)

叢雲「何で塩と砂糖って色が同じなのよ。間違えやすいじゃない……」

愛宕(この子は不器用なうえにうっかりさんだから料理下手)

磯風「はあ……せめて少しくらい料理の腕が上達してもいいのではないだろうか……」

島風(磯風ちゃんは味覚もセーフ、不器用でもないしうっかりさんでもないんだけど……)

磯風「艦娘の特性とはいえ……流石に落ち込む」ズーン

天龍・愛宕・島風(元になる艦と歴代の同型艦がメシマズだからなあ……)

提督(さっきから天龍含める三人がやたら静かなうえに、磯風と……あれは叢雲か?がぶつぶつ言ってんだが)

提督(というか空気が尋常じゃない。戦場もビックリの緊張感が漂ってる)

ビスマルク「Mahlzeit!(いただきます)!」

天龍「お前は一回落ち着け」

愛宕「と、とりあえず食べる前に自己紹介を済ませておかない?ほら、親しさは食事に大切だと思うし!」

島風(愛宕さんが露骨な時間稼ぎに出た)

天龍「そ、それはいいな!よし、じゃあまずは愛宕から頼むな!」

島風(そして天龍が乗っかるという)

愛宕「私は高雄型重巡洋艦、二番艦の愛宕よ。よろしくね♪」

島風「じゃ、次は私で。島風型駆逐艦の一番艦、島風だよ。一番艦って言ってるけど、島風型は私しかいないからあんまり意味が無い気がするんだよね」

天龍「磯風はもうしたんだよな……じゃあ次は叢雲で」

叢雲「え!?私!?仕方ないわね……吹雪型駆逐艦5番艦の叢雲。よろしくしなくていいわ」

天龍「お前はもうちょっと愛想良く出来ねえのか……まあいいや。じゃ、ビスマルク」

ビスマルク「わかったわ。Freut mich(はじめまして)、ドイツが誇るビスマルク級超弩級戦艦のネームシップ、ビスマルクよ。ちなみに将来の夢は天龍のお嫁さんになることなの」

提督「……」

天龍「……まあ、こういう奴なんだ。あまり気にしないでくれ」

提督「わ、わかった」

天龍「それじゃ、最後は提督だな」

提督「おう。岩川鎮守府勤務の提督だ。よろしくな」

艦娘たち「「「「よろしく~」」」」

ビスマルク「さて、自己紹介は終わったんだし、もう食べていいわよね!」

天龍「……なあビスマルク。お前オレの分まで食べねえか?」

愛宕・島風「「!?」」

天龍「オレはあまり腹減ってねえし、食べたいならやるよ」

愛宕(天龍の裏切り者!あのビスマルクがあなたに何か貰えるってなれば……)

島風(……絶対に貰おうとするに決まってるじゃん!)

天龍「なあ、どうだ?」

ビスマルク「いいえ、いらないわ。それはあなたが食べて?」

天龍・愛宕・島風「「「!?」」」

天龍(あのビスマルクが)

愛宕(天龍の誘いを)

島風(断った!?)

ビスマルク「だって今日のは自信作なんですもの。あなたに食べてもらって、美味しいって言ってもらいたいじゃない?」

天龍「お、おう……」ヒクヒク

ビスマルク「天龍、あーん」

天龍「何でそうなった!?」

ビスマルク「こうでもしないと食べてくれないでしょ?」

天龍「それは否定しない」

~結局天龍は食べさせられました~

天龍「……」チーン

ビスマルク「あら?どうしたの天龍。美味しすぎて気絶してしまったのかしら」モグモグ

提督「……」

愛宕「……」

島風「……」

叢雲「……」

磯風「……」

艦娘たち(ビスマルク除く)+提督(((((あれはやばい)))))

提督(見た目は普通に美味そうな料理だったというのに……あの天龍が気絶はかなりやばいぞ!?)

愛宕「あ、私ちょっと用事があったの思い出したわ」ガタッ

島風「私も手伝うよ」ガタッ

叢雲「ちょっ!?あんたたち!?」

愛宕・島風「……っ!」タタッ

叢雲「待ちなさい!逃げんじゃないわよ!」ガタッ

磯風「……」ガシッ

叢雲「……ねえ磯風。私の肩を掴んでるその手を離してもらえないかしら。あの二人を連れ戻してこなきゃいけないの」

磯風「これ以上の逃亡者は流石に危険なのでな。悪いがその要求は受け入れることはできなさそうだ」

ジンギスカンキャラメルと飛騨高山ラーメンドロップスを足して×2した後に2乗したような味だと思ってください

眠いもう無理

続きはまた明日

祝! 2 ‐ 4 突 破 !

やっと……やっと2‐4が突破できました!やったね!ヴェルちゃん!出撃海域が増えたよ!

というわけで開始

叢雲「……いいから離しなさいよ。大丈夫、私はちゃんとあの二人を連れて戻ってくるわ」グググ

磯風「……残念ながらその言葉を信用できる根拠が無いんだ。諦めてくれ」グググ

叢雲・磯風「……」バチバチ

提督「あれ?意外と普通に食える?」

叢雲・磯風「!?」クルッ

提督「こっちの煮物も、その味噌汁も、普通に食えるな」

叢雲「煮物……美味しかったの?」

提督「ああ」

磯風「味噌汁も?」

提督「うむ」

叢雲「こ、こっちのおひたしは!?」

提督「もぐもぐ……うん、美味い」

磯風「この卵焼きはどうだ!?」

提督「……ごくん。すごい美味い」

叢雲・磯風「……」

叢雲・磯風「「やったああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

叢雲「つ、ついに美味しい料理を作ることが出来たわ!」

磯風「食べても気絶しない料理が作れた!」

叢雲「こ、これでもう島風に残念なものを見る目で見られなくて済む……」

磯風「メシマズ艦なんて言われずに済む……」

提督「お、おーい?お前らー?」

叢雲・磯風「ハッ」

磯風「す、すまない。つい舞い上がってしまった……」シュン

提督「いや、それは別にいいんだけどさ。何、お前らメシマズ艦呼ばわりされてたの?」

叢雲「ま、まあ……実際、私たちの料理を食べて『美味しい』って言われたのは今日が初めてよ」

提督「そうなのか?幻覚作用ないし、口に入れても爆発しないし……」

磯風「それはもう料理じゃなくて兵器だろう……」

提督「いるんだよ、そういう料理を作る奴が……まあ、そんなわけでそいつのに比べればお前らの料理はプロ並みの美味さだ」

叢雲「ほ、褒め過ぎよ……えへへ」ニヘラ

叢雲(こ、今度もう一回作って島風に持っていこうかな……い、いや!別にあの子のためなんかじゃないけど!そ、そうでもしないとあの子が私の凄さを理解できないだろうし!)///

提督「何か叢雲が突然、にやけたり不機嫌そうな顔になったり赤面したりし始めたんだが……?」

磯風「気にするな。どうせ島風のことでも考えているんだろう」

提督「この鎮守府は本当に百合が多いな」ハア

磯風「言っておくが磯風はノンケだ」

提督「そりゃ良かった。磯風は好きな男とかいんの?」

磯風「いや、今は特にいないが……戦時中だしな」

提督「そうなのか?もったいない、お前可愛いんだから彼氏なんて作ろうと思えばすぐに作れるんだろうに」

磯風「か、可愛っ!?」カアアア

磯風「い、いきなり何を言っているんだ貴方は!」///

提督「?」

磯風「い、磯風は艦娘で、戦うために作られて……か、可愛いとかそういうのは……!」///

提督「いやでも実際に可愛いし」

磯風「だ、だからそういうことを……うう……」///

磯風「うあああああ!!!!!!!!」ダッ

提督「ちょっ!?磯風!?」ダッ

磯風(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!)タタタ

提督「は、速い……」ゼエゼエ

~その頃食堂では~

叢雲「……で、でもあなたがそこまで言うならまた作ってあげても……はっ」

叢雲「あ、あれ?磯風たちはどこに行ったのかしら?」クビカシゲ

ビスマルク「ひらふぁい(知らない)」モグモグ

叢雲「食べながら喋るのはやめなさい行儀が悪いから……まあいいわ。私も早く食べちゃいましょ」パクッ

叢雲「うっ……」バタンキュー

叢雲(な、何このハンバーグ……ま、マズイ……)バタッ

ビスマルク「もぐもぐ……あら?いつの間にか私が作った料理しか残ってないわね?他のは食べられちゃったのね」

叢雲、DEAD!

そして3-2で駆逐艦祭りが待ってるぜ……

>>824

2‐4突破できないから特にやることもない上に、E-2で必要だからという理由で駆逐艦ばっか育ててた私に死角はありません。なんせ一番高レベルなのが駆逐艦だもの!

~廊下とかそんな感じのところにて~

磯風「こ、ここまでくれば……」ゼエゼエ

提督「逃げ切れると、思ったか?」

磯風「はうっ!?」ビクン

磯風「な、何故ここに……!?」

提督「舐めんな。昔作っておいた秘密通路を駆使して先回りしたんだよ」

提督「で?何で急に逃げ出したんだ?」

磯風「い、言わなければいけないか?」

提督「もちろん」

磯風「な、何故?」

提督「俺が気になるから」

磯風「暴君だー!」

提督「ほら、さっさと言っちまえよ。言った方が楽になれるぜ?」グヘヘ

磯風「何だか顔が悪役っぽいぞ。しかも三流の」

提督「だが言ってるセリフは取り調べ中の刑事さん」

磯風「……ふふっ」

磯風「貴方は面白い人だな」

提督「え?今ので笑うの?面白かったか?何、俺のセンスがおかしいの?」

磯風「恥ずかしかったんだ」

提督「はい?」

磯風「だから、恥ずかしかったんだ」

提督「何が?いつ?そもそも何のこと?」

磯風「何のことって……貴方が聞いたのだろう。磯風が先ほど逃げ出した理由だ」

提督「ああ、それ」ポン

磯風「磯風は今まで、その……女の子として扱われたことがあまり無くてな。鎮守府のみんなは仲間とは思ってても、やはり女ばかりだからなのだろうな。あまり意識されないんだ。お偉いさんには会ったこともないし、敵に至ってはそもそも喋らないからな」

磯風「でも、貴方は磯風を、ちゃんと女の子として扱ってくれた。可愛いと言ってくれた。それが嬉しくて、そして恥ずかしかったんだ」///

提督「……なるほど」

磯風「ほらどうだ。ちゃんと言ったぞ?折角だから聞いた感想を言ってみろ」

提督「え?えーっと、その、なんだ。やっぱお前、可愛いな」ポスッ ナデナデ

磯風「にゅっ!?きゅ、急に頭を撫でるな!お、驚くだろう!」///

提督「いやー、何だかこうしたくなって」ナデナデ

磯風「むー……そういえば、何で貴方はそんなに磯風が逃げ出した理由を聞きたかったのだ?」

提督「あ?言わないとダメ?」

磯風「もちろんだ」

提督「何故に?」

磯風「磯風が気になるからだ」

提督「……なら、仕方ないな」ククッ

磯風「うむ、仕方ないからさっさと言うのだ」

提督「……謝らなきゃと、思ってさ」

磯風「謝る?」

提督「もし俺がお前を傷つくてしまって、それでお前が逃げたんだしたら、謝らなきゃいけないと思ったんだよ」

磯風「……」

提督「何だ。笑いたければ笑えばいいさ。どうせ俺の勝手な加害妄想だよ」プイッ

磯風「……ははっ」

磯風「あははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

提督「おい、笑いたければ笑えとは言ったが、そこまで笑うなよ泣くぞ畜生」

磯風「あはっ!は、腹が痛い……やっぱり貴方は面白い人だな」

提督「いい加減ぶっ飛ばすぞメシマズ駆逐艦」

磯風「でも、磯風の料理は不味くなかったのだろう?」

提督「まあな」

磯風「……司令、磯風の頭をもう一度撫でてくれ」

提督「別にいいが……何?気に入ったのか?」ニヤニヤ

磯風「ああ」

提督「……っ」カアアア

提督「そ、そうか」///

磯風「ん?どうしたのだ司令。顔が赤いぞ?」ニヤニヤ

提督「こ、この……お前なんてこうしてやる!」ワシャワシャ

磯風「もっと優しく撫でろー!」

提督「これで充分だ」

磯風「……貴方はいじわるだな、司令」

提督「先にからかってきたのはお前だろうが」

提督「それと、何でさっきから司令って呼ぶんだよ。俺はお前の上官じゃないぞ?『提督』でいいって」

磯風「いいんだよ、これで。磯風の気分の問題だ」

提督「何じゃそりゃ……」

磯風「いいから休まずに撫でろ司令」

提督「はいはい……」ナデナデ

磯風「ふみゅ~」トローン

磯風(ふふっ、さっきのは冗談でもからかいでもなく、磯風の本音なのだがな。司令のなでなでは気持ちいい)

提督「なあ磯風、まだ撫でなきゃダメか?手が疲れてきたんだが」

磯風「ダメだ。磯風がいいと言うまで撫でろ」

提督「面倒くせー駆逐艦だな、お前」

磯風「そんな磯風が可愛いのだろう?」

提督「否定はしない。肯定もしないけどな」

磯風(いつか貴方を、『提督』と。名前で呼べるようになるまで)

磯風(貴方は磯風にとって『司令』だ。だから早く、磯風に貴方の名前を呼ばせろよ?)

磯風(でもまあ、今はまだ……)

磯風「おい、肯定もしないというのはどういう意味だ」

提督「そのままの意味さ」

磯風「ふんっ!」ドスッ

提督「ぐはっ……み、鳩尾に、ジャストミート……」

磯風(この関係を、楽しもう……)

おわり。おわりです。磯風の話は終わりです

これでとりあえず安価は一つ消化。料理の話もやったし、リクエストには答えたと判断していいはず。異論はねじ伏せ、反論は揉み消します

明日は休みです。やったー、久しぶりに>>190の予定通りにできるー

というわけで次回は月曜!登場するのは戦艦か空母です!誰が来るか予想してみよう!

レ級

今日の投下を始める前に一つ言わせてほしい

>>833 てめえだけは絶対に許さねえ……

というわけで戦艦は初っ端からレ級たん当てられたんで空母やります。戦艦がレ級だったってことは……わかりましたね?

~ある日の鎮守府~

提督「ビバップな浮遊感♪」

提督「夜が次第に乱反射して♪」

提督「ツービートで光って♪」

提督「たまには愚痴っちゃっていいかな♪」

提督(よく晴れた今日。俺は昼間から仕事もせずに一人でカゲプロメドレーやりながら釣りをしていた)

提督(何故かというと――――)

~~~~~

榛名『この前の大規模作戦の影響でやることないので適当にどっか行っててください。掃除の邪魔です』

提督『あっはい』

~~~~~

提督(――――こんなことがあったからだ)

提督「……にしても釣れねえなあ。メドレってるのが悪いのか?うるさくて魚が寄ってこないのか?」

提督「仕方ない……次は普通にアニソンメドレーを――――」クイッ

提督「っ!?」グイグイ

提督「きたあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

提督(――――釣りにおいて最も大切なこと。それは体重移動だ)

提督「それさえ出来りゃあ、釣れねえものはねえ!(たぶん)」グイッ

提督「っしゃああああああああああおらあああああああああ!!!!!!!!!」ザッバア

ヲ級「……」

提督「……」

ヲ級「……ヲッ!」

提督「……何がどうした」orz

~執務室前~

榛名(執務室のお掃除をしに来たら部屋の中から音が聞こえてきた)

榛名「提督!掃除の邪魔だからどっか行っててくださいって――――」バタン

提督「そう、そこだ。そこでメラゾーマを――――」

ヲ級「神様、強イ……」ピコピコ

榛名「……」

提督「……」ダラダラ

ヲ級「テートク?ドウシタノ?」

榛名「提督、これはどういうことですか?」

提督「違うんです。聞いてください」

榛名「……」チャキ

提督「マジすんませんでした!でも友好的だし可愛いしいいかなって……やめて!無言で主砲の照準合わせんのはマジ勘弁してください!」

とりあえずここまで

ヲ級は可愛い(確信)

何か色々あって今日はもう無理ぽいです

明日は……やれたらいいなくらいの気持ちでいます!

投下開始

榛名「じゃあまずはこのヲ級をどこで拾ってきたのかを聞きましょうか」

提督「はい……海で釣りしてたら釣れました」セイザ

ヲ級(何デ私モ正座サセラテルンダロウ……?)セイザ

榛名「釣れたって……いったいどんな餌付けてたらこんなの釣れるんですか」

提督「えっと、確か……林檎だったかな?」

榛名「それで魚を釣ろうとしていたあなたの思考回路に驚きです」

ヲ級「林檎、美味シカッタ……」ホワーン

榛名「……夕立さんといい、このヲ級といい、海で生活していると果物に異常な執着を示すようになるんでしょうか」ハア

榛名「まあ、ヲ級が釣れてしまったこと自体は狙ってやったわけではないようなので許しましょう。ですが、何故その後すぐに海に帰さずに連れて帰ってきたんですか?」

提督「いや、勝手について来たんだよ」アセアセ

榛名「ほう……ヲ級ちゃん、本当はどうなんですか?」ニコッ

ヲ級「……ホント、ダヨ。私ガ勝手ニツイテキタ」プイッ

榛名「……」

提督「ほらな?」

榛名「……ヲ級ちゃん?正直に答えたらこの三ツ矢サイダーの飴をあげましょう。ピーチ味です」

ヲ級「テートクニ抱キカカエラレテ連レテコラレマシタ」ビシッ

提督「なっ!?ヲ級てめえ裏切りやがっ――――」

榛名「提督?覚悟は、出来てますね?」ニコオ

提督「ま、待て榛名!話せばわか――――ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

ヲ級(飴美味シイ……モウ一個、イヤ二五個クライ……」

~提督?知らないなあ……おや、こんなところに生ゴミが~

提督「……」ミンチ? ミンチ!

榛名「……ふう、仕置きはこんなところでしょうか」ゲシゲシ

ヲ級(ト言イツツ死体蹴リシテル……)

榛名「さて、とりあえずあなたはこのまま海にお帰りなさい。このままじゃいつここの子たちに襲われるかわからないですよ?」

ヲ級「デモ、マダ神様ニ勝ッテナイ……」ショボン

榛名「……防水加工して持っていっていいですから。PS2ごと」ハア

ヲ級「ホント?」キラキラ

榛名「ええ。ついでに果物もいくつか持っていっていいですよ」

ヲ級「アリガトウ!榛名大好キ!テートクノ次ニ!」ギュッ

榛名「はうっ!」

榛名(か、可愛い!敵とはいえこの可愛さはすべてを許してあげたくなってしまいます!ああもう可愛いなあ!抱きしめようかなあ!prprしちゃおうかなあ!)

榛名「って、あなた提督のこと好きなんですか?」

ヲ級「ウン。テートクハ、私ヲ見テモ悲鳴ヲ上ゲナカッタカラ」ニコッ

榛名「……」

榛名(考えてみれば、この子たちもちゃんと心を持っているんですよね……感情もあるし、言葉も話す――――)

榛名(あれ?話す?でも深海棲艦は普通言葉を話さない筈なんじゃ……)

榛名「痛っ!?」ズキン

ヲ級「榛名?大丈夫?」

榛名「え、ええ。大丈夫です……」

榛名(い、今の頭痛は何だったのでしょう。執筆で夜更かししたからでしょうか……?)

榛名(で、えーと何でしたっけ?そうそう、深海棲艦も心があるんだから、拒絶されたり畏怖されれば傷つきもするってことを考えていたんでした)

ヲ級「榛名?本当ニ大丈夫?オ薬飲ム?」

榛名「いえ、平気ですからお気にせず。それとヲ級ちゃん。今日はもう帰らないとダメですが、またたまにならここに来ていもいいですよ?」

ヲ級「ワカッタ!アリガトウ!」ニコニコ

榛名「でも、誰にも気づかれちゃダメですからね?」クスッ

ヲ級「ウン!」タタッ

榛名「行きましたか……敵でも、少しでも一緒に過ごしてみれば可愛く見えるものですね」

榛名「敵とはいえ……敵とはいえ?」

榛名(何でしょう。榛名の頭の奥の片隅の引き出しの左下辺りが妙に刺激されるような――――)

ヲきゅ?『?名。私?ア?タハ、?ツデモ?緒???ネ……』ニコッ

榛?『はい、?????名は??ま?も、????ッ?一??す』ニコッ

榛名(この記憶は……?)

???『おっと、それ以上はいけない。一日に二度もセーフティを発動させるなんて、そんなことしたら脳みそがイカれるからな』

榛名(誰っ!?いや、この声は――――)

???『今はまだすべて忘れたまま眠るがいいさ』ニャー

榛名(ダメ、今、意識を失ったらまた忘れて――――)バタン



金剛「提督ー?榛名ー?夕飯の時間ですヨー?」ガチャッ

提督「ん?ああ、金剛か。丁度いいところに来た。このバカを運ぶの手伝ってくれ」ヨイショ

金剛「榛名、寝てるんですカ?珍しいですね、こんな時間かラ」

提督「さっき目が覚めたら床で寝てやがったんだよ。やれやれ、世話の焼ける秘書艦だぜ」

金剛「その割に顔が穏やかですよ、提督」フフッ

提督「……お前の目が節穴なだけだろ」プイッ

金剛「そうですネ。そういうことにしておきまショウ」クスッ

榛名「んん……高雄さん……瑞鶴さん……陸奥さん……春雨さん……ヲ級ちゃん……」

榛名「――――勇者、さん――――」

今日はここまで!ヲ級は可愛い(断定)

最後の榛名のうわごとは伏線ですが、このスレとは直接的に関わることはたぶんないです。忘れてなかったら半年後くらいに建てる別スレで使うかもくらいです(まあ、つまりノリで書いたってことさ!)

次回はたぶん安価の子を消化します!その前にデートが挟まるかもしれないですけど!

そういうクソ仕込むのやめてくんない?

いやあノリで今までの設定ガン無視で
しかも建てるかも分からない別作品の話題ぶちこまれても萎えるだけですわ

>>863,>>865

私の適当なノリと性格で不快な思いをさせてしまいすみませんでした。とりあえず言ったからにはスレは建てます。今これとは別に書いてる金剛スレが終わったら建てます

スレタイは

勇者「この世界は狂ってる」 春雨「強く生きましょう、勇者さん」

に、なると思います

設定的にはこれの百年前。金剛スレと同じ時代の話です

これからは思いついたものをすぐにぶち込む悪癖を改善するべく努力していきます。本当にすみませんでした

1でち

多数決は>>878から>>887で、結果は四票で夕立に決定しました。二位は二票づつでゴーヤと那珂ちゃん、この二人は次回も引き続き選択肢に入ります

では、今日の夜に投下しますのでしばらくお待ちください

【艦これ】勇者「僕がキミを守るよ、春雨」 春雨「勇者さん……」
【艦これ】勇者「僕がキミを守るよ、春雨」 春雨「勇者さん……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418460855/)

急いで書いてるんで酷い話ですが、これで一応色々な謎が解けます……たぶん

今日の投下はもう少し待ってください(土下座)

投下します

~ある日の鎮守府~

夕立「夕立さんが遊び来たっぽいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」ダダダダダ

榛名「へ?夕立さ――――わぷっ」ギュウッ

夕立「榛名!こんにちわっぽい!」ギュッ

榛名「こ、こんにちわ」

夕立「約束通り遊びに来たっぽい!」

榛名「は、はい。ありがとうございま……す?」

提督「何で最後が疑問形なんだよ」スタスタ

夕立「あ、提督さん!こんにちわっぽい!」

提督「おう、こんにちわ」

榛名「それで、今日はどうします?来て頂いたのに外出というのもどうかと思いますし、室内で遊びます?」

提督「それがいいんじゃないか?なんせこの鎮守府、遊ぶための施設ならいくらでもあるからな」

榛名「……ここって本当に鎮守府なんですよね?」

提督「……気にしたら負けってことだろ、たぶん」

夕立「私、久しぶりにボーリングとかやってみたいっぽい!」

提督「じゃあ遊戯室に行くか」

榛名・夕立「「おー!」」

夕立「提督さん、美味しいっぽい!」モグモグ

榛名「提督は無限に回復するから食べ放題ですね!」モグモグ

こうですかわかりません

~遊戯室~

提督「いやあ楽しかったなあボーリング!」

榛名「ええそうですね!とても楽しい白熱した勝負でしたね!」

夕立「あれ?遊んだ記憶が……」

提督「何言ってるんだ夕立!俺達は今の今まで楽しくボーリングをしていたじゃないか!」

夕立「でも何だか一気に時間が飛んだような……」

榛名「気のせいです気のせいです!ほら見てください!もう十二時です!夕立さんが来たのは十時前!」

夕立「うーん……ま、気にしても仕方ないっぽい!それより私はお腹がすいてきたっぽい!」

榛名「提督でも食べます?」

提督「ごめんお前が何言ってるかちょっとわからない」

夕立「今はお肉の気分じゃないから遠慮するっぽい!パン食べたい!」

提督「肉の気分だったら食う気だったのか」

榛名「じゃあ普通に食堂に行きましょうか」

~食堂~

熊野「あら提督?お昼ですの?」

提督「お、今日の食事当番は熊野か。ラッキーだぞ夕立。熊野の嫁力は魔人ブウ編におけるベジータの戦闘力に匹敵する」

夕立「それはすごいっぽい!もしかして提督さんのお嫁さんっぽい?」

熊野「お、お嫁っ!?ち、違いますわよ!?」///

提督「はっはっはそうだぞ夕立。俺が熊野みたいな可愛い女子と結婚できる、わけが、ない、じゃないか……」ズーン

榛名「自分で言って落ち込むのやめてください面倒くさいんで」

熊野「か、可愛っ!て、提督ったらもう……」///

夕立「なんとなくだけど、この鎮守府における艦娘と提督さんの関係がわかったっぽい」

夕立「とりあえずもう何でもいいから食べたいっぽい!このままだと提督さんの骨がなくなるっぽい!」

提督「それが肉を食った後に骨も食うって意味なのか骨だけ食うって意味なのかによって対応が……不思議と変わらない。何故だ」

榛名「どちらにしても食べられるからじゃないですか?」

夕立「そこの提督さんにべた惚れのお嬢様っぽい重巡さん!今日のお昼ご飯はなあに?」

熊野「熊野特製サンドイッチですわ。あと提督にべた惚れなんかじゃありませんから」

夕立「提督さんと熊野はお似合いっぽい!」

熊野「べた惚れなんかじゃないのでそんな言葉では喜びませんから」ニヘラ

夕立(すっごいわかりやすいっぽい……こんなにわかりやすいのは百年前に別の鎮守府にいた響くらいのものっぽい)

~昼食後~

夕立「熊野のサンドイッチ美味しかった!」

榛名「おお、夕立さんが『っぽい』とつけなかったってことは、これは本気でもの凄く美味しかったってことですよ」

提督「俺達は今歴史的瞬間に立ち会っているな」

夕立「二人ともアホなこと言ってないで早く次になにするか決めるっぽい!」

榛名「と言いましても……夕立さんは何かしたいものあります?」

夕立「いたストスペシャル」

提督「今PS2ねえんだよなあ……」

榛名「他には?」

夕立「バスケしたいっぽい!」

提督「バスケコートへレッツゴー」

榛名「何でバスケコートなんてあるんですかこの鎮守府……」

提督「半年くらい遅い発言だな」

榛名「ぶっちゃけ広すぎて未だに全体を把握できてません」

提督「俺もだ」

~バスケコート~

雷「あれ?提督じゃない。どうしたの?」

提督「お前らこそ何やってんの?」

漣「見ればわかる通りバスケです」

文月「すくーぷしゅーと~!」

電「全然出来てないのです……」

雪風「雪風はダブルクラッチに挑戦です!」

榛名「それは流石に無理じゃないですか……?」

夕立「ふむ……そうだ!じゃあ今から試合をするっぽい!」

雷「試合?」

夕立「そっちはその5人、こっちは提督さんと榛名と私の3人っぽい!」

漣「へえ、5対3ですか……いいんですか?」

夕立「これくらいハンデないと面白くないっぽい!」

漣「……潰す」ゴゴゴ

雷「岩川ロウキューぶの力見せてあげるわ」ゴゴゴ

~試合後~

漣「……」チーン

雷「負けた……わ」ガフッ

電「お姉ちゃん!?」ガビーン

文月「だいじょうぶだよ電ちゃん。これはかまってちゃんのおーばーりあくしょんだから」

雷「ぐはっ!」チーン

電「お姉ちゃーん!?」

雪風「悪意のない罵倒って怖いです……」

夕立「意外と粘られたっぽい!」

提督「お前一人でほぼ圧勝だったけどな」

榛名「……」チーン

提督「そしてその動きに無理に付き合った榛名も燃え尽きたか」

夕立「ねえねえ!次は何するっぽい!?」

提督「そうだなあ……榛名は身体を使った遊びがいいって――――」

榛名「何言おうとしてくれてんですか!?」ガバッ

提督「あ、起きた」

夕立「って、いけない!もうこんな時間っぽい!」

提督「ん?何?何か用事でもあんの?」

夕立「ログホラが始まるっぽい!」

提督「迅速に動け。人間に不可能はない」ダッ

榛名「速さが足りません速さが」ダッ

夕立「急がなきゃっぽい!」ダッ

~視聴後~

提督「やはりレイドはいいな……」

榛名「デミグラスさんの株も上がりましたね……」

夕立「艦娘じゃなくて付与術師になりたかったぽい……」

提督「お前はむしろ暗殺者」

榛名「じゃあ提督が付与術師ですね」

夕立「榛名は神祇官っぽい」

提督「で、どうする?夕飯食ってく?」

夕立「そうするっぽい。今から住処に戻っても何も獲れないし」

榛名「……あの」

夕立「ん?なあに?」

榛名「やっぱり、この鎮守府に来てもらうわけにはいかないんでしょうか」

提督「っ!?」

提督(このタイミングでいくか……!)

夕立「その言葉に対する返事は前に会った時にしたっぽい」

榛名「時間が過ぎれば人の考えは変わります」

夕立「そうかもしれない。でも、私の返答は変わらないっぽい」

榛名「どうしても、ダメなんですか?ここならいつでもすぐに遊べる、テレビも一緒に見れる、ご飯も一緒に食べられます」

夕立「そういうことじゃ、ないっぽい」

榛名「……ここが、あなたの鎮守府ではないからですか」

夕立「そう。私にとっての『私の鎮守府』は、あの提督さんがいて、他の子たちがいたあの場所でしかあり得ない」

榛名「……なら、新しく作り直せばいいじゃないですか。ここがあなたの鎮守府だって言えるような、そんな風にしていけば――――」

夕立「それは認められないっぽい」

榛名「どうして!」

夕立「私が、あの頃のことを忘れたくないから」ニコッ

榛名「――――っ!」

夕立「確かにこの鎮守府で新しい居場所を作るのも悪くないっぽい。でも、それをすればきっと、私はあの頃のことを『思い出』にして、いつか忘れてしまうっぽい」

夕立「私の心は、想いは、『楽しい時』を『楽しかった時』にしても忘れないほど、強くはないっぽい」

榛名「夕立、さん」

夕立「だからやっぱりここに住むのは無理――――」

提督「別にいいじゃねえか。忘れちまっても」

夕立「!」

提督「忘れたくない時間を忘れないために。立派な理由だ。人によっては過去にしがみつくなとか、後ろを向き続けても仕方がないとか言うかもしれないが、少なくとも俺はその心を立派だと思う」

夕立「なら!」

提督「でもな、それでもやっぱり今回のお前は間違ってるよ。楽しい時間を過ごしたら、楽しかった時間を忘れてしまう?しかもその理由がお前の心が強くないからだと?」

夕立「……」

提督「ふざけんな。俺の大切な部下たちを助けてくれたお前が、強くないわけないだろうが」

夕立「提督さん……」

提督「それでも忘れてしまうとしたら、それは忘れるべき記憶で、忘れたい記憶なんだよ」

提督「だから、忘れることを怖がって前に進むのをやめるんじゃねえ」

夕立「提督、さん……」ポロポロ

提督「後ろ向きで過去を見つめたまま、バックで歩いて前へ進めよ夕立」

夕立「でも、でも!」

提督「それでもまだ文句があるって言うなら……そうだな」

提督「忘れちまう記憶と引き換えてもお釣りがくるくらい、楽しい時間を過ごせばいいんじゃね?」

提督「それくらいなら俺でも手伝ってやれるだろうしな?」ニコッ

夕立「……!」キュン

榛名「もちろん、榛名もお手伝いしますよ?なんてったって夕立さんは命の恩人ですからね?」

夕立「……あはは」

夕立「ここまで徹底的に逃げ道を塞がれたら、もう進むしかないっぽい」

榛名「じゃあ!」

夕立「うん。私はこれから、この岩川鎮守府に所属するっぽい」

榛名「夕立さん!」ギュッ

夕立「わにゃっ……榛名!嬉しいけど、息が、息が……」ジタバタ

提督「百合百合しいなお前ら」

夕立「じょ、冗談言ってないで助けて欲しいっぽい!」

提督「それも『楽しい時間』の一つだろ?よかったな、記憶の風化がまた一歩進んだぞ?」

夕立「それ全然よくないっぽい!」

提督「はははそうか。悪い悪い」

夕立「も~!後で覚えてるっぽい!」

提督「いや待て何する気だお前!」

夕立「意地悪な人に対するお仕置き!」

提督「それたぶん死刑だ!」

ギャーギャーワーワー

夕立(ふふふっ♪ここのみんなが何で提督さんに惚れてるのか、わかっちゃったっぽい)

夕立「……でも、私は誰にも譲る気はないっぽい?」

夕立(だって――――)

夕立(私は、過去も現在も楽しもうとしてる我儘な子っぽい!)

夕立「提督さん!少しでいいから齧らせるっぽい!」

提督「させるか!って、速っ!ちっ、目で追えなっ!」ワタワタ

夕立「隙あり!」

提督「のわあああああああああ!!!!!!!!!!!」チュッ

提督「え?」

夕立「ふっふっふ……ほっぺにキス、しちゃったっぽい」///

提督「……」プスプス

榛名「あ、これは無言でショートしてますね。オーバーヒートでしょうか」

今日の分終了!明日は休み!明後日は重巡!

▼夕立が 仲間に なった!▼

~ある日の鎮守府~

提督「……そうだ京都行こう」トオイメ

榛名「いきなり何を言い出してるんですか」

提督「だって仕事が終わらねえんだもん。どう考えても無理だってこの量。何?死ねと?」

榛名「自分で取ってきた仕事のくせに何ナメたこと言ってるんですか。ぶっ飛ばしますよ?」

提督「いや、まさか那珂の出演するアニメの打ち合わせが今日になるとは思いもしなくてさ」ハハハ

榛名「なんてタイトルでしたっけ?」

提督「確か……艦隊、なんちゃら?だった気がする。一月からだってさ」

榛名「一月から始まるアニメの打ち合わせを今日やるとかアウトですよね?」

提督「気にすんな」

提督「というわけで仕事が終わらないので手伝ってくれたまえ羽黒くん」

羽黒「え?え?」オドオド

榛名「急に席を立ったと思ったら何やってるんですか提督」

提督「応援を呼んできた」

羽黒「お、応援すればいいんですか?ふ、フレー!フレー!し・れ・い・か・ん・さん!」

提督「……羽黒。可愛いけどそっちの応援じゃないから。仕事を手伝ってくれって意味だよ」

羽黒「あ、そ、そっちの方でしたか……すみません」シュン

~仕事中~

提督「……」カキカキ

羽黒「……」カキカキ

榛名「……」カキカキ

榛名(し、静かすぎる……)ズーン

榛名(静かすぎて怖いくらいなんですけどこの部屋。普通、提督が艦娘と仕事したらキャッキャウフフなイベントが起きるはずなのに、今回はその兆しさえないんですけど)

榛名(こ、ここは榛名の軽いトークで場をなごませて、なんとかフラグを建てなければ――――!)

榛名「そ、そういえば提督。今日のお夕飯は何でしょうね!?」

提督「……」カキカキ

榛名(無・反・応!ですがこれはまだ予想の範囲内。提督がダメなら、羽黒さんに振るだけ――――!)

榛名「は、羽黒さんは何だと思います!?」

羽黒「……」

榛名(知ってました……どうせこんなことだろうと分かってましたよ……)ズーン

榛名(はあ、諦めて仕事しよ……)カキカキ

提督「……」カキカキ

羽黒「……」カキカキ

榛名「……」カキカキ

提督(さっき榛名が何か言ってたが……結局なんだったんだ?)カキカキ

羽黒(さ、さっきは反応してあげられなくて悪いことしちゃったな……次は頑張ろう)カキカキ

~仕事終了~

提督「……よし、これで終了」

榛名「やっと終わりましたか……」

羽黒「お、お疲れ様でした……」

提督「おう、お疲れ。悪いな二人とも。夜中まで付き合せちゃって」

榛名「いえ、榛名は秘書艦なので業務内ですから」

羽黒「わ、私も司令官さんのお役にたてたのならそれで……」

提督「そうか。じゃ、お礼に渡そうと思っていたこの二枚の間宮アイス無料券は無しの方向で」

榛名「業務内とはいえ、残業代くらいは欲しいですね」

羽黒「あ、アイス……」

提督「冗談だよ冗談。ほら、他の奴らには内緒だぞ?」

榛名「当然の権利ですからお礼は言いません」プイッ

羽黒「あ、ありがとうございます」ペコリ

今日はもう無理終わりです。ヤマ?オチ?知らない子ですね

やっぱり普段あんまり使わない子は難しいです。妙高型使わないんですよね、何故か

次回は戦艦!これまた持ってない上に書きづらいけど頑張ります!でも期待しちゃいけない!

始めます

~ある日の鎮守府~

提督「は?武蔵が風邪引いた?」キョトン

榛名「ええ。熱も結構あるようで、今日は休ませるべきかと」

提督「そうか、あの武蔵が……って、よく考えたらあいついつも上半身ほぼサラシだけだしな」

榛名「提督、折角ですしお見舞いに行ってみてはどうですか?どうせ暇ですし」

提督「それもそうだな。よし、行くか!」

榛名「いってらっしゃいませー」

提督「え?お前は来ないの?」

榛名「はい。ちょっと横須賀に呼ばれまして。泊まりで出かけてきます」

提督「その話初耳なんだけど」

榛名「今初めて言いましたからね」

提督「休暇申請は?」

榛名「休暇取らなくても仕事無くて暇ですし」

提督「……はあ。分かった、行ってこい。最低でも明後日までには帰ってこいよ?」

榛名「はい。提督こそ、私がいない間は気を付けてくださいね。最近、色々妙な噂が流れてますので」

提督「通り魔事件だったか?でも、あれって実害は無いんだろ?」

榛名「確かに今までの被害者は全員何もされなかったようですが、提督が襲われた時もそうとは限りません」

提督「了解。肝に銘じておくよ」

榛名「それと、艦娘にエロエロなことして憲兵さんにご迷惑を掛けないように」

提督「誰がするか」

榛名「プラトニックな行為なら何も言いませんから」

提督「だからしないって」

榛名「それでは行ってきます」

提督「いってらー」

提督「さて、そんじゃ俺も武蔵の部屋に行きますか」

不知火「それでは不知火も」ニュッ

鈴谷「じゃ、私も」ニュッ

提督「お前らどっから出てきた」

不知火「司令あるところに不知火ありです」

鈴谷「榛名に頼まれたんだよ。『榛名がいない間、提督のことをよろしくお願いします』って」

提督「……あのバカ。余計な心配だっつーの」クスッ

~武蔵の部屋~

コンコン

提督「入るぞー」ガチャッ

不知火「失礼します」

鈴谷「やっほー」

武蔵「……」スゥスゥ

提督「……寝てるな」

不知火「……寝てますね」

鈴谷「……寝てるね」

提督「……俺、おかゆ作ってくるから。不知火は濡れタオル、鈴谷は身体拭いてやれ」

不知火「……了解」ビシッ

鈴谷「……ラジャー」ビシッ

ダメだ今日はもう無理です。武蔵のキャラが掴めません!

~数十分後~

武蔵「んん……」ガバッ

提督「起きたか。おはよう、武蔵」

武蔵「……」ポケー

不知火「寝ぼけているようですね」

武蔵「……」キョロキョロ

鈴谷「はい、メガネ」サッ

武蔵「……」スチャッ

武蔵「……ッ!?」

武蔵「な、何でお前たちがここにいるんだ!?」

提督「看病に」

不知火「同上」

鈴谷「右に同じ」

提督「つーか熱あんだろ?安静にしろよ」

武蔵「あ、安静にしてなどいられるか!へ、変な寝癖とかついてないよな!?」

提督「大丈夫だよ……たぶん」

武蔵「今たぶんって言ったよな!?言ったな!?」

提督「どうどうどう、落ち着け武蔵。クールにクールに」

武蔵「む、むう……」

不知火「体調は大丈夫なのですか?」

武蔵「うむ、寝る前に比べれば大分良くなった」

鈴谷「お腹減ってない?」

武蔵「減っている」グウー

提督「じゃ、おかゆ持ってくるな」

武蔵「提督が作ったのか?」

提督「ああ。嫌だったか?」

武蔵「そ、そんなことはない」///

提督「ほい、卵粥」

武蔵「か、感謝する」///

鈴谷「いいなー。鈴谷も提督の手作りご飯食べたい」

不知火「し、不知火は別に司令の手作りの料理が特別食べたいわけではありませんがお腹が減りました」

提督「……何か作ってこいと?」

鈴谷・不知火「……」グッ

提督「……」スタスタ

~~~~~

鈴谷「卵粥美味っ!」モグモグ

不知火「おいひいへふ」モグモグ

提督「それは良かった」

武蔵「て、提督」

提督「ん?何だ?」

武蔵「……おかわり」サッ

提督「……」スタスタ

~食べ終わったよ~

不知火「ご馳走様でした」

鈴谷「ごっさま!」

提督「てゆーか武蔵の看病しに来たんじゃねえのお前ら。何で飯食ってのんびりしてんだよ」

武蔵「いや、食事は大勢で取った方が楽しいからな。充分元気になったよ」

提督「まあ、お前がそう言うならいいが」

鈴谷「デザート無い?」

不知火「ケーキでいいです」

提督「やっぱお前ら出てけ」

PiPiPi

鈴谷「ん?誰からだろ」ピッ

熊野『すずやああああああああああ!!!!!!!!!』

鈴谷「うわっ!うるさっ!」

熊野『「うるさっ!」じゃありませんわよ!あなた私に掃除を押し付けてどこほっつき歩いてるんですの!?』

鈴谷「あ、忘れてた」

熊野『いいからさっさと戻ってきなさい!大晦日にゆっくりしたいから早めに掃除しよう、って言い出したのはあなたでしょう!?』

鈴谷「わかった!わかったからそんなに怒らないでよ!」ブチッ

鈴谷「……というわけで私はもう戻るね」

提督「……お前もうちょっと熊野を労わってやれよ」

鈴谷「努力はしてるよ~」スタスタ

PiPiPi

不知火「今度は不知火ですか」ピッ

雷『あ、不知火?今から駆逐艦全員でケーキバイキング行くんだけど行く?』

不知火「ケーキバイキングですか……」

雷『うん、って、ちょっ、電やめなさい!』

電『費用は経費で落とせるのでタダなのです!』

提督「おい待て」

雷『……ふう、ようやく取り返せた。それで、どうする?』

不知火「行きます」

提督「経費では落とさせないからな!?」

不知火「経費では落とせないので、司令のポケットマネーから出してくれるそうです」

提督「何言ってるんだ!?」

雷『え?本当?でも、それはちょっと悪いような……』

電『司令官さんの使い道のないムダ金でパーティなのです!』

提督「これだからぷらずまは!」

雷『だから携帯奪うのやめなさい!……ごめんね不知火。それじゃ、今から玄関に集合で』

不知火「わかりました」

提督「……」プイッ

不知火「……司令」

提督「わかったよ!金だろ!?カード持ってけ!」

不知火「ありがとうございます」スタスタ

提督「……ったく、騒がしい奴らだぜ。大丈夫か?武蔵」

武蔵「ああ、大丈夫だ……ふふっ」

提督「どうした?」

武蔵「いや、上官である貴様が部下である艦娘たちに振り回されているのが少し、面白くてな」ククッ

提督「いいんだよ、俺とお前らは『仲間』なんだから」

武蔵「そうか、仲間か」

提督「ああ。頼りたいときは限度を考えて頼ればいいし、振り回したいときは加減して振り回せばいい」

武蔵「無制限に、ではないのだな」ククッ

提督「俺にだって限界はあるからな」

武蔵「それじゃ、限度を考えた上での頼みがあるのだが」

提督「何だ?」

武蔵「着替えるのを、手伝ってくれないか?」

提督「無理です捕まるんで憲兵さんに」

武蔵「まあそう言うな。私は通報したりしない」

提督「監視カメラとパパラッチ」

武蔵「青葉は出掛けているんじゃなかったか?」

提督「そういやそうだった」

武蔵「起きたのにいつまでも寝巻のままというのもどうかと思ってな。頼む」

提督「……はあ。わかった、やる」

武蔵「感謝する」フッ

提督「じゃ、やるぞ」メカクシ

武蔵「うむ、頼んだ。私もせめて座り続けることは努力しよう」

提督「座り続けるのにも努力が必要とか、体調良くなったっての絶対ウソだろ」シュッ

武蔵「寝る前に比べれば、と言っただろう」

提督「元はどんだけ酷かったんだよ……」サッ

提督「流石に下着は自分でやれよ?」

武蔵「下着?」

提督「……え?」

武蔵「?」

提督「お前もしかして、着けてないの?」

武蔵「上はな」

提督「え?マジで?」

武蔵「サラシを着けていたんだから見ればわかるだろう」

提督「それはそうだけど。下は?」

武蔵「そっちは履いてる」ドヤッ

提督「ドヤ顔で言うことじゃねえよ」

提督「それじゃ、とりあえずもっかい寝ろ」

武蔵「わざわざ着替えたのにか?」

提督「どう考えても起きていていい体調じゃないからな。上官命令だ、寝ろ」

武蔵「了解したよ、提督」フッ

提督「ならばよし」

武蔵「……」

提督「……」

武蔵「……」

提督「……」

武蔵「……すぅすぅ」

提督「寝たか。そんじゃ今のうちに色々と――――」ギュッ

提督「ん?袖に何か……」

武蔵「……」ギュッ

提督「……ったく」

~数時間後~

武蔵「ん、んう……」ガバッ

武蔵「……」キョロキョロ

武蔵「……っ!?」

提督「……」スゥスゥ

武蔵「そう、か。ずっと傍にいてくれたんだな」

提督「……」スゥスゥ

武蔵「……今日はありがとう。相棒」コツン

提督「……」スゥスゥ

今日はここまで

武蔵難しい。何故なら持ってないから。ちなみに大和も持ってない。なのに一番最初にやりました

始めます

~ある日の鎮守府~

コンコン

鈴谷「しっつれいしまーす!」ガチャッ

榛名「おや鈴谷さん。どうしたんですか?」

鈴谷「んー、ちょっと提督に用事があって来たんだけど……」

鈴谷「……何あれ?」

提督「緋弾のアリアAAアニメ化ご決定おめでとうございます!」バンザーイ

榛名「……昨日の夜にニュース記事見つけてから頭がバグってるようなんです。直します?」

鈴谷「お願い」

榛名「あいあいさー」スタスタ

榛名「せいやっ!」バシッ

提督「ぐはっ!」

提督「はっ!俺は今までいったい何を!?」

榛名「直りました」

鈴谷「ぐっじょぶ!」グッ

提督「あれ?鈴谷?何しに来たんだ?」

鈴谷「今日のお風呂掃除の当番、提督と鈴谷なんだよ」

提督「……ああ~」ポンッ

鈴谷「とゆーわけで連行」グイッ

提督「俺まだ仕事残ってんですけど」

鈴谷「徹夜ガンバ!」スタスタ

提督「ですよねー」ズルズル

榛名「いってらっしゃいませー」

~大浴場~

提督「じゃ、やりますか」

鈴谷「はい、ブラシ」

提督「あざーっす」

鈴谷「……」ゴシゴシ

提督「……」ゴシゴシ

鈴谷「……」ゴシゴシ

提督「……」ゴシゴシ

鈴谷(あ、あれ?よく考えたら提督と二人きりになったのって、告白の返事が返ってきたとき以来じゃ――――)

提督「どうした鈴谷。手が止まってるぞ?」

鈴谷「ふぁ、ふぁにゃっ!?」ビクン

実は武蔵、下も履いてなかったりする

>>961
サラシ巻いてるだけらしいな。

提督「そんなビックリするか……地味に傷つくぞ」

鈴谷「提督がいきなり声掛けるからじゃん!誰だってビックリするよ!」

提督「それもそう……か?」

鈴谷「そうなの!」

~~~~~

鈴谷「まったくもう、提督のバカ……」カタン

鈴谷「カタン?」ズルッ

鈴谷「わにゃっ!?」ビターン

提督「鈴谷!?大丈夫か!?」タタッ

鈴谷「うう、いったあ……って、なんかヌメヌメするぅ!」

提督「シャンプー倒しちゃったみたいだな。まったく、鈴谷は本当に馬鹿だなあ」

鈴谷「馬鹿言うな!」

提督「ほれ、手を貸してやるから立ち上がれよ」サッ

鈴谷「……」ギュッ

提督「それじゃ引っ張るぞ――――」

鈴谷「てやっ!」グイッ

提督「のわ!?」ビターン

>>961>>962のせいで武蔵のイメージが720℃回転しました



提督「何すんだアホ!」

鈴谷「人のこと馬鹿とか言った罰だよ!」

鈴谷「それっ!ヌメヌメ攻撃!」ヌメヌメ

提督「や、やめろっ!マジで気持ち悪い!」

鈴谷「それそれ~」

提督「やめろっつってんだろが!こうなったら……うらあ!」ヌメヌメ

鈴谷「うわ!気持ち悪っ!」

提督「『一発やられたら百発やり返せ』。俺の知り合いに教わった言葉だ」

鈴谷「その人最低だね!?」

提督「ふははは。我がヌメヌメ攻撃の前にひれ伏すがいい……!」ヌメヌメー

鈴谷「負ける!わけには!いかないんだから!」ヌメヌメー

二人「「あははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」ヌメヌメ!

???「二人とも、何やってるんですの?」ガラガラ

二人「「へ?」」クルリ

二人「「げっ!」」

熊野「お夕飯が出来たから呼びに来て差し上げましたのに、お二人はお風呂掃除中に仲良く何をやってらしたんですの?」ニッコリ

提督「ち、違うんだ熊野!元はといえば鈴谷の馬鹿が――――」

鈴谷「ちょっ!責任押し付けないでよ!提督がビックリさせるから――――」

熊野「だまらっしゃい。言い訳は見苦しいですわよ?」ニコニコ

熊野「さて、二人とも。覚悟は出来てますわね?」カチャッ

提督「出来てないかもしれないなーって」

鈴谷「思っちゃったりもして」

熊野「……」ガシャン

熊野「――――少し反省してくださいな?」ドーンッ

~その頃食堂では~

ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

榛名「は~お茶が美味しいですね。ユニゾンの悲鳴がまたいい味出してますねぇ」ホッコリ

電「悲鳴最高なのです!」

漣「メシウマ!」

夕立「この鎮守府ある意味ブラックっぽい」

今日の分終わり

残り50切ってるんで次スレ建てた方がいいんですかね?

榛名「榛名恋愛相談所」 天龍「2件目だぜ!」
榛名「榛名恋愛相談所」 天龍「2件目だぜ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419251569/)

次スレ建てました

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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2019年02月07日 (木) 12:09:01   ID: BU5JSuoi

なんでわざわざ寒いシリアス展開をはさむの?
ふつうに恋愛相談する話だけにしておけばまだ読みやすかったのに

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