上条「綺麗な桜だな」インデックス「そうだね」 (120)


上条「俺も無事進級できることが決まったし、未来は明るいな」

禁書「なんで進級できたのか不思議なくらいなんだよ」

上条「お前のせいでもあるんだぞ?」

禁書「ごめんなんだよ」

上条「いやー、それにしても綺麗な桜だな」

禁書「そうだね」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396270245


禁書「とうま」

上条「何だインデックス」

禁書「私はテレビでちゃんと知ってるんだよ」

上条「知ってるって何を?」

禁書「お花見」

上条「あー…」

禁書「私もお花見がしたいんだよ!」

上条「う~ん…そうだなーまぁ今日は無理だけど、明日ならなんとか…」

禁書「わーい!」


上条「さて、そうと決まれば明日の弁当の材料を買いに行かなくちゃな」

禁書「うん!」

上条「折角だから誰か呼ぼうか」

禁書「私はとうまと二人でも別にいいんだよ?」

上条「いや、さすがに寂しくないか?」

禁書「………まぁ」

上条「お前も誘える奴いたら誘ってもいいんだぞ」

禁書「んーっと…あ、こもえとかあいさとか?」

上条「いいんじゃないか?どんどん呼べよ」


禁書「とうまは誰を呼ぶの?」

上条「オティヌスかな」

禁書「言うと思ったんだよ」

上条「あとは一方通行とか浜面とか」

禁書「ほうほう」

上条「まぁとにかく皆で集まってわいわいしたいな」

禁書「そうだね」


上条「さぁ、じゃあ材料を買いに行くか」

禁書「お肉も買ってね」

上条「まぁ一日くらいいいか」

禁書「やったー!今日のとうま太っ腹なんだよ!」

上条「たまにはな」


スーパー


上条「おいおいインデックス。お菓子ばっか入れんなって」

禁書「今日くらいいいんだよ」

上条「だーめ」ドサドサッ

禁書「あー」

上条「まったく…」

禁書「ケチ!」

上条「ケチで結構」


上条「ふー結構な量になっちまったな」

禁書「持つの手伝うんだよ」

上条「いいよこれくらい」

禁書「ならいいんだけれど」

打ち止め「あーヒーローさんだ!ってミサカはミサカは叫んでみたり!」

一方「……チッ」

上条「お、一方通行に打ち止め。久しぶりだな」

禁書「こんにちは」


打ち止め「すごい沢山買ってるけど何かパーティーでもするの?ってミサカはミサカは尋ねてみる」

上条「ああ、明日お花見でもしようかと思ってな。お前らもどうだ?」

打ち止め「行きたーいってミサカはミサカは猛烈アピールしてみたり!」

一方「……気が向いたらな」

上条「待ってるよ」

打ち止め「ばいばいってミサカはミサカは」

禁書「ばいばーい」


禁書「二人とも来てくれるかな」

上条「なんだかんだで来てくれそうなもんだけどな」

禁書「私もそんな気がするんだよ」

上条「だなー」

上条「あ、そうだ。オティヌス呼びたいけど今どこにいるのか分かんないわ」

禁書「なら仕方ないね」

上条「どうにか呼べないものかね…」

禁書「無理なものは無理なんだよ。さぁ、家に帰るんだよ」

上条「ううむ……」


上条「とにかく色々誘ってみるか」

禁書「うん!」

上条「たくさん人来るといいなー」

禁書「だねー」

上条「まぁ今日の晩飯は期待すんなよ」

禁書「今日くらいは大目に見てあげるんだよ」

上条「あざーす」



翌日


ザアアアアアアアア


上条「……」

禁書「……」

上条「雨ですね」

禁書「……」

上条「あの……インデックスさん?」

禁書「……私、お花見したかったんだよ」

上条「…うん」


禁書「……残念なんだよ」

上条「…そうだな」

禁書「…風、強いけど桜はもう散っちゃったのかな」

上条「……かもな」

禁書「……残念なんだよ」

上条「…そうだな」


上条「でも、まだ桜が散ったって決まったわけじゃないから拗ねんなよ」

禁書「……別に拗ねてるわけじゃないんだよ」

禁書「……明日もし晴れたなら」

禁書「絶対にお花見しようね」

上条「ああ、やろう。必ずな」

禁書「みんなにもそう伝えてほしいんだよ」

上条「ああ」

続く

投下します


上条「あ、もしもし。うん、そうそう頼むよ」

上条「はは、そうだな。じゃあまた!」

禁書「あれ?とうま、誰に電話してたの?」

上条「ん?ああ、土御門だ。色々頼もうと思ってな」

禁書「頼むって何を?」

上条「決まってんだろ。明日のお花見のことさ」

禁書「たくさん人が来るの?」

上条「明日晴れたらな」

禁書「わぁ、楽しみだね!」ニコッ

上条「ああ、そうだな!」


禁書「明日晴れるかな?」

上条「きっと晴れるよ。天気予報も明日は晴れだってさ」

禁書「あくまでも予報なんだよ!油断は禁物かも!」

上条「学園都市の天気予報だぜ?」

禁書「それでも私は油断しないんだよ!」

上条「慎重なこった」


禁書「まぁ明日のことは置いといて、今日は雨で遊びに行けないから暇なんだよ」

上条「お前普段は何して過ごしてんだよ」

禁書「テレビ見たりごろごろしたりしてるんだよ。毎日暇すぎなんだよ」

上条「何と羨ましい……」

禁書「私から見れば学校の方が遥かに楽しそうなんだよ」

上条「そんなもんかね」

禁書「そんなもんなんだよ」


上条「インデックス、暇だし散歩にでも行ってみるか」

禁書「でも雨降ってるよ?」

上条「傘をさせば問題ないレベルの雨じゃん。大丈夫だろ」

上条「それとも面倒くさいか?」

禁書「ううん、行くんだよ!」

上条「よし、行くか!」


ザアアアアアアアアアアアア



上条「風はもうそんなに強くないな」

禁書「うん」

上条「やっぱ歩いてる人少ねーな」

禁書「なんだかすごく静かかも…」

上条「雨も、悪いことばかりじゃないな。こんな学園都市は雨の日くらいしか拝めない」

禁書「でもお花見が…」

上条「まぁそれはそうだけどさ」


ブロロロロロロ


上条「あっ、インデックス!危ない!」

禁書「へ?わっぷ!」バッシャァ


ブロロロロロロ・・・


禁書「……びしょびしょなんだよ」

上条「わ、悪い。もっと早く気づいてやればよかったな」

禁書「……へくちっ」

上条「あーやべえなおい。風邪ひく前に早く帰ろう」

禁書「まだ散歩はじめて間もないのにー」

上条「そんな水被った修道服じゃ重いだろ。さぁ、おぶってやるから早く帰ろう」

禁書「ついてないんだよ……」


御坂「あれ?あんた達どうしたの?」

上条「御坂か。いやぁ、インデックスと散歩してたら、インデックスがトラックに水ぶっかけられちまってさ」

禁書「むう」

御坂「へえ~災難ねぇ」

上条「そうだ、話は変わるけど明日一緒にお花見しないか?」

御坂「お、お花見!?」

上条「ああ、みんなでわいわい楽しみたいなーと」

御坂「みんな?他にも誰か来るの?」

上条「ああ、とりあえず人数は多い方が楽しいだろ?かたっぱしから声かけてんだよ」

御坂「なるほどね」


上条「お前も良かったら来てくれよ。友達もどんどん連れて来ていいからさ」

御坂「まぁ行ってあげないこともないわよ」

上条「そうか。じゃあこれ以上はインデックスが風邪引いちまう。じゃあなー」

御坂「う、うん」




禁書「とうま」

上条「ん?何だよ」

禁書「さすがに人数多すぎじゃないかな?」

上条「多ければ多いほど楽しいだろうよ」

禁書「……そうかもしれないけど」

禁書(元々はとうまと二人でしたかったんだけどな)


上条「ほい到着」

禁書「……くしゅん」

上条「よし、お前は早急に風呂に入るんだ」

禁書「はーい」

上条「修道服は俺が洗濯しとくから脱衣所に置いとけよ」

禁書「分かってるんだよ」テテテッ

上条「ふう…」


上条「…………」




ザアアアアアアアアアアアア






上条「……風…強くなってきたな………」

続く

先に言っとくとオティヌスは出ない

投下します
遅れて申し訳ない


禁書「さっぱりなんだよー」

上条「おー上がったか」

禁書「なんだか今日は疲れたんだよ」

上条「なら今日は早めに寝ような」ナデナデ

禁書「んっ…///うん!それがいいかも!」

上条「よしよし」ナデナデ


上条「あ、インデックス、お腹減ってるだろ?」

禁書「え?」

上条「そろそろ昼飯の時間だろ?何が食べたい?」

禁書「あっさりしたものが食べたいんだよ。今日はあまりお腹は減っていないかも」

上条「!?」

禁書「そ、その意外そうな顔はやめてほしいんだよ」

上条「お前……お腹が減ってないの?本当に?強がってんの?」

禁書「強がってないんだよ!」

上条「……?」

翌日



上条「……ふわあ」ムクリ

上条「……お、晴れてる!!」

上条「よし、インデックスを起こしに行こう」




上条「おーいインデックス。今日は晴れだぞー起きろー」

禁書「うぅん……」

上条「お前が楽しみにしてたお花見が、今日はやっと出来るんだぞ」

禁書「……」

上条「……インデックス?お前……」


――――――――――――

――――――


禁書(……ぅう…?なんだか体が熱いんだよ……)




上条「ああ……そういうことだから……ああ、すまない」




禁書(とうま…誰と電話してるんだろう……)




上条「ああ、またな。それじゃ…」




上条「……お、インデックス。目が覚めたか」

禁書「……とうま、今日は晴れだね」ハァハァ

上条「…ああ、いい天気だな。でも……」

上条「お前、風邪引いちまってるから、とてもお花見なんて……」

禁書「…………」


禁書「…………」

上条「……」

禁書「……………」

上条「……ごめん」

禁書「どうして、とうまが、あやまるの?」ハァハァ

上条「俺が散歩なんて誘ったから、お前は……」

禁書「とうまのせいじゃ、ないよ?」ニコッ

上条「………ごめん」


禁書「お花見できないのは残念だけれど……私は、とうまと二人で楽しく過ごせればそれでいいんだよ」

禁書「だから、そんなに気にしないで、ね?」

上条「インデックス……」

上条「お前の体が良くなったら、必ずお花見に行こう。桜が散ってても、そんなの関係ない。絶対に行こう」

禁書「うん!」

上条「ゆっくり休めよ……インデックス」ナデナデ

禁書「うん……」ニコッ

続く
明日完結予定

投下します


翌朝



上条「むにゃ……ハッ!」ガバッ

上条「あれ……?インデックス……?」

禁書「とーうーまーっ!」ガバッ

上条「うおっと!起きてたのかインデックス。もう身体は大丈夫なのか?」

禁書「もうすっかり元気なんだよ!お腹減ったんだよとうまー」

上条「そうか……良かった。よし!朝飯作るから背中から降りてくれ」

禁書「はーい」ピョン


上条「今日こそ念願のお花見だな」

禁書「今日まで長かったんだよ……」

上条「今から準備するからちょっと待ってろよ」

禁書「うん!」

禁書「あ、ねぇとうま」

上条「ん?」

禁書「昨日は、私の手を握ってくれてありがとう」ニコッ

上条「……ん、ああ」プイッ

禁書「あれ?とうま、どうして後ろ向くの?」

上条「な、何でもねーよ!」


禁書「とうま、さっき電話してたけれど、皆来るって言ってた?」

上条「来れるやつは必ず来るってさ」

上条「それと、もう一つ」

上条「桜の花は、まだ散ってないってよ」

禁書「本当!?やったー!」

上条「よーし!俺も張り切って弁当作るか!」

禁書「すっごく楽しみなんだよ!」


上条「よーし行くぜインデックス」

禁書「ねぇ、スフィンクスもつれていっていいかな?」

上条「別に問題ないだろ。さぁ、行こう!皆が待ってる」

禁書「うん!」


ガチャ


土御門「お、カミやん」

上条「おお土御門。丁度同じタイミングだったんだな」

舞夏「私もいるぞー」

土御門「一緒に行こうぜい」

上条「もちろんだ。なぁインデックス」

禁書「うん」

土御門「今日は良い天気だにゃー」

上条「絶好のお花見日和だなぁ」

舞夏「もう風邪は大丈夫なのかー?」

禁書「すっかり元気になったんだよ。心配してくれてありがとうまいか」


打ち止め「あーっ!ヒーローさんたちだーっ!ってミサカはミサカは手を振って見たり!」

一方「声がでけェンだよ」


上条「おお!打ち止め、一方通行。来てくれたんだな!」

一方「暇だっただけだ」

打ち止め「この人、口ではこんなこと言ってるけど、心の中では楽しみにしてたのが伝わってきたよってミサカはミサカは暴露してみる!」

一方「してねェよ!」

上条「とにかく来てくれてありがとうな、一方通行」

一方「………チッ」


舞夏「お花見会場はもうすぐだぞー」

禁書「あれ?もう一杯人がいるんだね」

上条「ほんとだ、学生たちであふれかえってる」

土御門「でも場所取りはもう依頼してあるんだにゃー」

上条「マジでか!さすがだ土御門!」


小萌「こっちですよー」ピョンピョン


上条「あれ小萌先生じゃねーか!何で先生に依頼してんだお前は!」

土御門「いやー、お花見のことを話したら、場所取りは任せて下さーい、って言ってくれたんで…」


小萌「早く来て下さーい」


上条「あ、ありがたいけど、なんか申し訳ないな……」


土御門「さ、とにかく行こうぜカミやん」

禁書「そうだよとうま!お弁当早く食べたいかも!」

上条「そ、それもそうか…よし、行こう」

打ち止め「あれ、見てみて!隣にヨミカワもいるよってミサカはミサカは指をさしてみる!」

一方「アイツ…」

禁書「あ、あいさもいるんだよ!」

小萌「さぁ、今日はみんなでどんちゃん騒ぎです!まだまだ人は増える予定ですよー!」

土御門「そうなんだにゃー」


ワイワイ


上条「はは、皆テンションたけーな」


禁書「ねぇとうま」


上条「ん?どうした、弁当なら今から出すからちょっと待ってろよ」


禁書「そうじゃなくって、上、見て」


上条「ん?……おぉ……これは…」


禁書「綺麗な桜だね」


上条「そうだな」


禁書「私…皆と、とうまとお花見で来て最高に嬉しいんだよ!」


禁書「ありがとう、とうま!」ニコッ


上条「……!!」


禁書「と、とうま。どうしてそっぽ向くの?」


上条「な、何でもないって!」


一方「オイ三下ァ!何してンだ!さっさと盛りあがろォぜ!!」


上条「お、おう!今いくよ!」


上条「さぁ、行こうぜインデックス。お花見はまだ始まったばかりだぞ!」


禁書「うん!」




おしまい

読んでくれた方々ありがとうございました
実は鬱展開の予定だったけどほのぼののほうが需要ありそうだったので修正に時間がかかりました
完結するのが遅くなってすいませんでした

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom