上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 アスナ「その4!!」 (793)

 最初:上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347675608/#footer)

その2:上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 美琴「その2!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362916244/)

その3:上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」浜面「その3だぜぇ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381055269/)


どんな物語か1もまだわからないです

週1で投下する予定


キャラ崩壊あります


基本とある側のキャラがメインなのでSAOのキャラはあまり出ません


アニメに例えるなら「Zガンダム」の旧WBクルーみたいな感じ


能力やスキル、設定の独自解釈あり


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391255423

登場人物やそれぞれの舞台説明


【SAO・アイングラッド】


天才、茅場晶彦が開発したゲーム内の仮想世界
初日に茅場の起こしたテロ事件により約1万人が囚われる。
現在も数千人のプレイヤーがここでゲーム攻略に励む

しかし、半年近くがたち様々なギルドや娯楽が生まれてる
新聞や雑誌などの出版物。ソードスキルを応用した野球が現在盛ん

なお、快楽を求めて、未成年者の飲酒率が格段に高い問題もある。

現在、最先端は第51層



各、ギルドの紹介

ヒーローズ:ギルド頭、カミジョウ

早くから19層にギルドハウスを持つ1派。所属するほぼ全員が攻略組の高レベル集団。
ギルドハウスに温泉風呂が付いていたり、懐事情もよく、所属する女の子が全員美少女とかなりの勝ち組。
しかし、ギルドメンバーの行動や他プレイヤーの嫉妬で別命がかなりひどい。 例。『ギルドDQN』


血盟騎士団:団長、ヒースクリフ


第25層より結成した精鋭ギルド。最初こそ強引とも言われた方法で仲間を集めてたが現在では超人気ギルド。
その原因は、絶対的な強さのヒースクリフとSAO1可愛いと言われるアスナの御蔭と、警察の様な治安維持活動の為。
『ヒーローズ』とは表面上対立してるが、副団長のアスナと団員数名が彼等との交流を根深くやってる。


風林火山:リーダー、クライン

仲間内だけのギルド。メンバー同士、全員現実での知り合いなので大変仲がいい。
和風の雰囲気を守ってるコンセプトギルドでもある。
『ヒーローズ』、『血盟騎士団』共に交流があり、仲裁役になる事もしばしば


ラフコフィン:ヘッド、Poh

犯罪者級のサイコパスしかいない殺人ギルド。古くから暗躍してる集団。
最近は鳴りを潜めてるが、大規模な活動があるかも知れないと噂されてる。
特に最近加盟したhojoというプレイヤーはPohと並びアイングラッドで最も危険な人物と言われてる

ヒーローズ:団員

上条当麻:言わずと知れた禁書の主人公。童貞

ここでは両手剣の剣士。武器は現在『バスター・ブレード』
戦闘スタイルは、剣と体術を使い分ける珍しいタイプで ここでも不幸は健在。
自分自身は何故自分が、特に理由のない暴力に襲われる、のか真剣に悩んでる 。
しかし、他者からは「おまえの不注意(自業自得)」と言われよく凹む。地味に『料理』と『裁縫』のスキルが高い。
ここでは、カミヤン病や説教はあまり発動してない 。
最近、御坂美琴の事を気になるが、自身は否定してる。どうなる事やら


土御門元春:科学、魔術両サイドのダブルスパイ兼、シスコンメイド軍曹。非童貞

ここではダガー使い。
戦闘スタイルは、メインのダガーの他『帯術」やアイテムを駆使するタイプ
ここではスパイの経験を活かして新聞記者もやってる。偶に冗談を言って場を和ませたり、時に場を占めるムードメーカー
何故かここではカミヤンの特性が感染しており、女性に弄られたりラッキースケベに襲われる


浜面仕上:第3の男。3主人公の中で明確に彼女の居るリア充。非童貞

ここではカタナ使い。武器はカタナでも珍しい太刀『スサノオ』(モデルは、るろうに剣心の雪代縁)
戦闘スタイルは、大柄の割に軽業師みたい素早く動き、更にしなやかな剛剣のパワー型。
ここでは頼れるアニキタイプ。本人曰く「童貞捨てると男は落ち着くんだよ」是非とも爆発してほしい
普段は温和だが、彼女の滝壺にセクハラの魔の手が及ぶと鬼の様にキレる


一方通行:第2の主人公、学園都市レベル5の第1位の天才。非童貞

ここではレイピア使い。武器はレイピアの『リボルゲイン』(モデルは、仮面ライダーブラックRXのリボルゲイン。もちろん即死効果はない)
戦闘スタイルはアイングラッドでは珍しい『カウンター』主体。しかし、その影響でギルド内では1番レベルが低い
ここでは、突っ込み属性がかなり発達してる。そして戦闘以外のスキルはほぼパーフェクトに近い
番外個体と肉体関係がある様だが付き合ってない模様


御坂美琴:超電磁砲の主人公。学園都市レベル5第3位

ここでは片手剣の剣士。武器はフラニティー(モデルはFF10のティーダの剣フラニティー)
戦闘スタイルは、フラニティーの特性を活かした刀狩や素早い攻撃方法。ギルド内では1番レベルが高い
ここでは上条と共同生活なので最初は現実同様テンパったが、今はスルースキルを覚えて日常に差し支えない。
だが現実同様、感情を爆発させやすい。母親同様、かなり酒癖が悪い。
キリトと結構仲が良かったが、対立して以来冗談抜きで仲悪い。
例えば、少しでもキリトの顔見たら斬りかかるほどに


佐天涙子:超電磁砲の元気っ子

ここではランス使いの『帯術』使い。武器はウィング・ランサー
(モデルは仮面ライダー龍騎に出てくる仮面ライダーナイト武器ウィング・ランサー)
戦闘スタイルは、ランスを巧みに使い『帯術』で遠距離攻撃も出来るマルチタイプ。
ここではいつも通りムードメイカー。5層で自身の体を切り裂いたPohを探すと言う目的がある
土御門をアニキと言って慕ってる。恋心なるのかと言う質問には持ち前のトーク力で逃げる


番外個体:御坂美琴のクローン。何故か一方通行と肉体関係がある

ここでは片手剣の剣士。武器はバスター・ソード(モデルは特になく、シンプルな剣。上条のバスター・ブレイドと同じシリーズ)
戦闘スタイルは、美琴と相反するずっしりしたパワー型。浜面に近い。
参加したばっかだが、レベルは元からいた面子と大差はない。
何故か一方通行に対する悪意がめっきり減って、歳相応の乙女な反応が多い。だが、下品な口調は健在


初春飾利:パンツ要員の花瓶、腹黒

ここではダガー使い。武器はポイズン・ダガーと割とえげつない物
基本的に戦闘に参加しない。普段は条処理能力を駆使した新聞記者
ただ、何故か尋問能力がずば抜けてる
この世界だとダイエットの必要性が無いので、甘い物の消費量が現実の倍に増えた


滝壺理后:浜面の彼女の不思議っ子

ここではシミター使い
基本的に戦闘に参加しない。『アイングラッド新聞』の創刊者及び社長。このギルドで1番の稼ぎ頭 。
このギルドで日常雑務は彼女が行う。怒ると怖い
浜面とラブラブ。肉体関係あり、惚気ることに抵抗感がない

血盟騎士団:団員


ヒースクリフ:言わずと知れたあの人

片手剣のユニークスキル『神聖剣』の使い手。アイングラッド1のプレイヤー。
普段は表に出ないが、ここぞと言う時に撫でるタイプ。
ここでは『真面目にボケる』事が多く。副団長のアスナ意外にも上条にも悩まれる存在。


アスナ:SAOヒロイン。常識人?

かつては『ヒーローズ』に所属してたが、彼女を掛けたゲームに『ヒーローズ』が負けこちらに移籍。
ここでは副団長を務める。原作と違い、ヒースクリフの事は心の底から嫌い。しかし、部下の団員から絶対的な信頼がある。
最近は、孤立しようとしてるキリトの面倒をみつつ、心配してる。
本人いわく「私がいなかったら、誰がいるのよ…」と言う始末。いい女だ。


シキシマ・ヤマト・アサヒ・ヤマザクラ※オリキャラ

血盟騎士団の団員。浜面、土御門を尊敬していて、『ヒーローズ』とはかなり友好的。
同団でも地位は上。かなりノリはよく、大学生なのでよく酒を飲む。
彼等の運命は、元ネタの通り。

キリト:SAO主人公。孤高のソロプレイヤー。『黒の剣士』とは彼の事

片手剣の剣士で、武器は『ラフティハート』
元々『ヒーローズ』やアスナとは仲良かったが、とある事があって最近は疎遠ぎみ。
しかし、それでも離れられない様子。
とにかく、Pohを探してる。そしてとあるアイテムを探してる。


アルゴ:情報屋のお姉さん()

頬に髭のペイントを描いたプレイヤー。キリトや美琴などをお得意様にする重要な人

続きは明日書こう

乙 ワーストは両手剣使いじゃなかったっけ?

>>8


片手ですよ

【現実・学園都市】

化学が周りより2,30年発展しており。超能力をまじめに研究してる
独立を保った都市だったがとある事により、日本国の1地方都市と同等の扱いに変化していく。
現在では、ゲートが増えセキュリティーが外部と同等になってる。
更に、東アジア地域の紛争が激化し、中国、朝鮮系の密入国の移民が大量に流入し治安が悪化してる。
能力者の無能力者への実力行使が条例で禁止され、無能力者(この場合、外部からの流入民も含む)への憎悪が高まってる。
ここ最近、人が変わったかのような人が増え、謎の事案が増えてる。あれ、あんま変わって無くね?



麦野沈利:学園都市レベル5の第4位

アイテムリーダー。仲間2人を連れていかれ、助けるために奔走してる。
ここ最近では、京都に現れた自分と同じ能力を扱う少女を調べてる。
その過程において魔術側の人物との交流が増え少しではあるが知識が増え始める。
しかし、その力には懐疑的。ここ最近は保護者的な立ち位置が多い。


禁書目録(インデックス):禁書のヒロインの1人。

言わずと知れた大食いシスター。『十字教』の『必要悪の教会』に所属。
上条当麻の帰りを待ちながら『学園都市」に居る。
最近は交流が広まり、絹旗や結標に服を選んでもらってる。
洗われた謎の集団の『魔術』などの能力を気にしており、
自身の持つ魔術書に乗ってない物も持ち前の知識でカバーする。


白井黒子:超電磁砲のヒロイン?変態淑女

御坂美琴の後輩で初春や佐天と同い年。彼女らを取り戻すために奔走。
ここ最近は麦野たちと行動しており、あまり学校に行ってない。
『風紀委員』の権限低下で若干やさぐれてる。それでも自身の正義は曲げてない。


海原光貴:アステカの魔術師。及びミサコンストーカー

『グループ』所属の工作員だが『アイテム』同様2人欠員してるため麦野達と共に行動してる。
『魔術』と『科学』の仲介役になる事もしばしば。
謎の集団の技術がかなり気になり、真相を究明しようと奔走。
しかし、若干答えが出来てるらしく、その意見は麦野や禁書も納得している。
最近は、女性に囲まれ、若干ハーレムモード。


謎の集団:※オリキャラ軍


ルーマニアや京都に現れた謎の集団。『科学』『魔術』両方の力を行使する。
しかしそれらは変質してるらしく、双方の者達からは懐疑的に見られる。
基本的に誰かに成りすまし、顔に護符を張り潜伏してる。
多くが学園都市にいると思われ、水面下で行動してる模様。
彼等の言動で『この時代』の者ではない可能性がある。
つい先日、『この時代』の『科学』『魔術』双方と接触した。



リノア:最初の人物。

京都にて最小に行動を起こした人物。しかし、それまでは京都に修学旅行に来た女子中学生だった。
普段はアステカ式の護符で女子大生等に扮する。
能力は『原子崩し』と『血文字を用いた術式』。
しかし、麦野や海原には懐疑的にみられる。
上司の事は敬愛してるが、振り回される事が多い。
モデルはFF8のヒロイン、リノア


サイファー:ルーマニアより参戦、ドSの変態

普段は『とある高校』の教師、災誤に扮してる。
性格は『イラつく爽やか青年』のまんま。
学校や日常では評判はイイが、その裏で気に入った少女を自宅へ連れ込み壁と一体化させて楽しむ。
能力は『何かを融解させる』の様な感じだが、具体的には不明。
モデルはFF8のサイファー


オダイン:ルーマニアより参戦、変態其の2

誰に扮してるか不明だが、発言を見ると女中学生の模様。しかし、本来の性別は男。
鼻から出すような声で、仲間内からも不評。
モデルはFF8のオダイン博士


アルティミシア:このSSのラスボス。見た目はカワイイ

とある少女に扮した『魔女』。その性格は天真爛漫。
魔術の知識はインデックス並であり能力のほとんどを『賢者の石(鬼灯石)』を用いて行使する。
それ以外は『踊り』を用いた魔術を行使する。
最近、なぜかアイドルデビューした。

ヒーローズの紹介 ×別命 ○別名
禁書目録の紹介  ×洗われた ○現れた   次スレたてる時は変更よろ

>>20

すんません

こんばんわ


さて、4スレ目初の投下行きます!!



SAO第50層・アルゲード


このゲームが始まり、プレイヤー達はようやく折り返し地点まで来た。
ここまで来た、と感慨深く思う者や、まだあと半分、と気を引き締める者。
皆様々だがしょうがない。
そして、この街『アルゲード』はSAO最大の街であり、
第25層の『フィッシャーマンズ・ホライズン』よりも構造は複雑であるが街全体が圏内の為、比較的多くのプレイヤーが訪れてる。
その町の一角に『講堂』がある。


その中では戦略会議が開かれており、攻略組によって戦略会議が開かれてた。
第50層のボス『ザ・イリス』は既に討伐済で今後の戦略を決める場だが


「「なんでだよ!!!」」


男女2人の声が響く。
やはり、今後を左右する場なので熱い論戦が繰り広げられてるかと思いきや


「痛いではないか、カミジョウ君」


上条「あんたが変な事言うからだろっ!!」

ヒースクリフ「アスナ君も、副団長なのだから…」

アスナ「なら団長のあなたがしっかりしてくださいよ!!」


頬を抑えてるヒースクリフに声を荒げる上条とアスナ。
いったいどう言う事か?




発端は第50層のボス『ザ・イリス』のドロップアイテム『エリュシデータ』の処遇だった。
ドロップしたのはヒースクリフだったが、ヒースクリフは既に『神聖剣』を装備してる。
なのでこの場、戦略会議で誰かに譲ろうと言ったら「俺が貰う!!」「いや私よ!!」2人の剣士が名を連ねた。
キリトに美琴だ。2人とも自身の増備する武器が限界に来ており、狙ってた物だ。
しかし『エリュシデータ』は1つしかない。困ったヒースクリフは


「ならば、剣で決め、勝った方に授けよう」


言ったのだ。
これに対して2人からの鉄拳ツッコミが入る


そして今に至る



頬を抑えながら、クネッとこちらを見ながら


ヒースクリフ「しかし、2人は乗り気だよ?」


上条・アスナ「「えっ!?」」


講堂の席を見るとすでに舌戦が始まっていた


御坂「やっと、アンタのうじうじした顔に1発ブチ込めるのね」

キリト「こっちこそ、いつもいつも噛みつきやがって…いいかげん頭に来てたんだ」

御坂「最後の言葉。鏡見てから言えば?」

キリト「…後から後から」

御坂「ダラダラと…」


上条「おいおいおいおい!ってか、うちの所なんで1人もいないんだよ!?」

アスナ「『血盟騎士団』、2人を…ってアレ?」


ヒートアップする2人を抑えようと団員たちに指示しようとするがいない。すると



佐天「やっぱ会場は大きな所がいいですねー」

「ウチが訓練に使ってる草原なんか、いいんじゃないんですか?」

一方通行「あそこはモンスターでるから駄目だろォ」

「あ、25層の『バラム川』とかは!?」

浜面「狭すぎだろ。結構、観客来るだろうし」

「なら御宅の層の火山とか?『エンデュミオン』の裏山の火口なんかいいじゃないですか?」

土御門「そう言えば、今日のイベントクエストが終わると向こう1カ月モンスターでないしにゃー」

佐天「じゃ、決定で」

上条「決定って、何話してんだよっ!?」

アスナ「ちょっと、あなた達!!?」


2人の舌戦を止められるはずの2つの集団は別の所で何やら文化祭のノリで会議。
ちなみに彼等と話してる『血盟騎士団』の一行は第25層で浜面と土御門と共に行動した面々で
『シキシマ』『ヤマト』『アサヒ』『ヤマザクラ』と言う4人組、『ヒーローズ』とは比較的仲がいい



佐天「だって100%祭りになるじゃないですか~」

シキシマ「こういうのは派手な方がいいっすよ!」

アスナ「いや、でもね?」

ヤマト「それに経理の人、言ってたじゃないですか。厳しいって」

浜面「どうせ、この前の犠牲者の数だと1週間は攻略なしだろ、25層の時みたいに」

上条「う、うーん…」


確かに、第50層のボス戦は第25層と同程度の犠牲が出た。
ボスの『ザ・イリス』はHPは高くないが、触手による攻撃に、
HPが低下するとプレイヤーを捕獲し、プレイヤーのHPを吸収すると言う厄介なボスだった。
即死効果でもあったら正直、前線は崩壊してただろう。
しかし、損傷が大きいのは事実なので約1週間は実質攻略は無しだ。



ヒースクリフ「それに、士気の問題もある。ここいらで少しはイベントをやるのもいいのではないか?」


一方通行「コイツの意見に賛同はしたくねェが、ここ最近は『アイングラッド』全体でいい空気じゃねェ。
少しはガス抜きもかねてイベントやるのもいいンじゃねェーか?」


土御門「そうじゃなくっても…」




キリト「また無様に負けるかァ!?」

御坂「どうよ!?『ザ・イリス』に9792ダメージ与えた私に勝てると思ってんの!?あんたは9564ダメージしかなかったでしょ!?」

キリト「そんなら、スキルの成功率は俺の方が上だな!!お前は重要な場面で2回ミスしてるからな!!」

クライン「チョッ、キリト!!」

番外個体「1服から帰ってきたらこれかよ…ほら、お姉様も剣しまう」


まだ舌戦が続くキリトと美琴。
このままだと本当に斬りかかりそうなので、後ろからクラインと番外個体が羽交い絞めにする



ヒースクリフ「あそこまでもめたら、剣で勝負をつけるのが1番だろう。
ここではデュエルは合法だからね。それに彼等が反目しあうのは攻略の支障になる」


土御門「その通り!あれは1度ぶつけてお互いがぼろぼろになんなきゃ解り合えないぜお」

上条「うーん…仕方ねーのかなぁ?」

アスナ「女の子と男の子が喧嘩なんてねー」

一方通行「多分、超電磁砲は下手に女の子扱いすると、烈火のごとくキレるぜ?」

佐天「あ、それ有りそう。いつも全力ですからねー」

浜面「ってか、お嬢もだけど。キリトは結構難しいぜ?」

アスナ「何の情報も言ってくれない物ね…ギルドが壊滅したのは解ったけど…」


現在、彼等が知りえる情報はキリトのギルドが『全滅』したことだけだったが、その過程は謎である。
しかし経緯は全くわからず、この情報も一方通行と土御門に誘導尋問等の知識をレクチャーされたアスナが手に入れたのだが



ヒースクリフ「さて…2人とも、聞いてくれるかな?」

キリト「…ツッ!?」

御坂「あによ!?」


ヒースクリフ「そう怖い顔しないでくれたまえ。…勝負の方法なんだが、

@3対3のチーム戦で1人ずつ対戦

@バトル形式は
『完全決着』『制限時間なし』『腹が地面に着いたら失格』『HPがイエローになったら強制終了』『バトル開始後はアイテム1回使用可』

@メンバーは君たちが選ぶ

@2勝した方が『エリュシデータ』を受け取る権利がある


どうかな?」


キリト「…」

御坂「…」

上条(あ、これ)

アスナ(巻き込まれそう)

ヒースクリフ「受け入れてくれるなら、手に持った剣を収めて欲しい。君たちの戦う場所はここではない」


しばしの沈黙。
2人の意見に『講堂』に居るプレーヤー全ての視線が注がれる。


御坂「…あんたの意見ってのは、気に食わないけど。乗ったわ」チャッ

キリト「反対する理由が無いからな」キン


その声と共に『講堂』は歓声に包まれる。
理由は『アイングラッド』でトップ2,3の争いで、片手剣最強議論でよく名前が挙がるからだ。
ちなみにヒースクリフは強すぎて名は上がらない。まさに『祭り』の開幕である


ヒースクリフ「では日時は3日後で。場所は『ヒーローズ』の提供でイイかな?」

佐天「オッケーデース!!」

上条「うぉい!!」

ヒースクリフ「異論がないなら、今日は解散」

アスナ「話聞けッ!ロンゲジジイ!!」



第50層・アルゲード・ダイシーカフェ


上条・アスナ「「ヴぁぁぁぁ…」」


エギル「中間管理職のおっさんの様な声出すなよ…」


場所は移り、第25層から移ったエギルの店舗である。
店内はちょっと広くなった


浜面「まぁ、よくやってるよ。大将達は」

クライン「お姫ちゃんだって、キリトをうまくコントロールしてるしな」


ちなみにこの2人以外は現在、『祭り』の企画を練るために会議中


アスナ「コントロールできたらこんな事には、なりませんでしたよ・・」

クライン「…実際、アンタには感謝してる。あいつ、キリトは放っておくと何か落ちそうだしな」

浜面「確かに、何抱えてるのかは知んねーが、あんな時は騒ぐのが1番だからな」

エギル「それが良いかは人によって別れるから解らねーが、方法としてはありだな。ミコトも十分にいい味出してるし。…やりすぎな節もあるが」

上条「それは…何ともすみません…」

エギル「まあ、いいさ」


拭いてるグラスを置くと思いついたかのように


エギル「そう言えば組み合わせはどうなったんだ!?」

上条「俺と浜面が御坂の所に入って」

アスナ「私とクラインさんがキリト君チーム」

エギル「お、じゃあここにいるのは参加選手か!?」

浜面「と言っても、会議しようにも双方の大将は修行中」

クライン「だからと言って、『祭り』の運営会議に参加する気もねーし。流れでここだな」

エギル「なるほどな。ん、って事は初の『カタナ』装備のプレイヤー同士の『デュエル』か!?」

浜面「そうそう、旦那とは一回手合せしたかったんだよな~」

クライン「『スキル』は教え合ったりするけど、あんま無かったしな。意外にワクワクしてる自分がいるよ」

アスナ「…そう言えば、なんで2人は楽しそうなんですか?…一言で言えば斬り合いなのに?」

クライン「んー…多分、『遊び』だからかな?」



アスナ「『遊び』って…分かってるんですか、斬り合いなんですよ!?下手したら――」

浜面「死んじゃう。だろ?姫の言う事は尤もなんだが、流石にそんなへまはしないし、するわけがない。それ位の技量は姫にはあるだろ?」

クライン「遊びだけど命がけ。いや、本気でやらなくちゃ相手に失礼だろ?」

アスナ「それは…」


それは、理解はできない気持ちだが、納得はできる。
アスナ自身がどこかで経験したような、まるで子供の時、幼稚園の男子と遊ん時の様な。
なんて過去は無いが、どこか懐かしい、そして熱い物だ。心が高揚する


上条「アスナ、ここまで来たら腹くくろうぜ?」

アスナ「…上条君。…実際ちょっと楽しみでしょ?」

上条「ばれたか。…さっきと顔が違うな、腹くくったか?」

アスナ「…あなた達との付き合いで解ったけど。理屈じゃない、心で感じる物で行動する。…それもいいかもしれないと、思ったのよ」

浜面「科学の街の出身が言う事じゃねーけどな」

クライン「ちげーね…ック」


クラインから零れる様な笑い声。次第に大きくなると、それは伝染していき店にいる5人の笑い声になる。
次の戦いが、彼等には『祭り』と言う認識になった瞬間なのかもしれない。


エギル「あ、そうだ!おまえらさぁ」


上条・アスナ・浜面・クライン「「「「!?」」」」



初春「こんばんわー!!」

アルゴ「ういーッス!」


暫らくすると初春とアルゴの2人が来る。
毎日の日課で、夕刊の宅配。顔なじみのお店なには毎日宅配してる。


エギル「おっ、毎日ご苦労だな」

初春「お得意様ですもの」

アルゴ「あれ、企画会議に居ねえと思ッたらここにいたのカ」

上条「おーっす」

アスナ「あれ、滝壺さんは?」

初春「滝壺さんは企画会議の方です。何でも『独占密着!祭りの舞台裏』とか記事にしてみたいとか」

浜面「おぉ、テレビでよくやるやつ、見てみたいわ―」

クライン「お前の嫁さんは働くねぇー」

アルゴ「むしろ企画の方にグイグイ意見言ってるけどナ。にゃハハハハ」

アスナ「…光景が目に浮かぶわ」

初春「そう言えば!今日の新聞の4面見てくれませんか?」


彼女の言葉通り、エギルの店に届いた新聞を取るTOPは今回の『祭り』なのだが


上条「『黒い人影、NPCか!?』なんじゃこれ?」



初春「今朝方からなんですが、『アルゲード』を中心に噂が広まってまして。
何でも『黒いフード付きコート』を被った長身の男女2人のNPC?らしき人影が目撃されてるんですよ」


アスナ「ただの街のNPCの1つじゃないの?この街だって、開かれて1週間経ってないし」

アルゴ「オレッチもそう思ったんだがナ。聞いてく内に怪しくなったんだヨ」

浜面「例えば?」


初春「まず服装です。
NPCは私達と一緒でファンタジーRPGによく出てくる格好ですが、そのNPC?の『黒いフード付きコート』のデザインが現代的と言うか…」


アルゴ「近未来的だナ。オレッチの意見だと」

クライン「そらまた唐突だな。俺らの和装でも目立つのに」

エギル「そういや、うちにも来たな」

初春「本当ですか!?」



エギル「ああ。ただ、うちに来たのは長身の男女と言うよりか、ハルぐらいの身長の奴だったな。性別は解らん」

上条「つまり、最低でも3人と…」

エギル「あと、関係ないと思うが。昼位に来たリズ曰く『妖精見た!』と言ってたな」

浜面「『妖精』ねぇ…」

アスナ「そのエギルさんのお店に来たNPC?は…」


エギル「何もしなかった。
…ただ、風貌が風貌だからな、一応は戦闘の用意はしてたよ。ま、俺が『何か用か?』と言ったら反応はしたがな。
…無言だったが」


初春「んー…プレイヤーじゃなければ心配しなくてもいいんじゃないんですか?」

アルゴ「ここ最近、気味悪いほど『ラフィン・コフィン』の連中も大人しいからナ」

浜面「大人しすぎて逆にコエーよ。こんな時が1番警戒するもんだがな」

アスナ「あら、そのために『血盟騎士団』は毎晩交代でパトロールしてるわよ?…おかげで人員不足だけど」

上条「でも、最近は中間層から結構入ったりしてるんだろ?」

アスナ「中間層じゃ駄目ですもの。訓練して古参と同等のレベルまで上げないと…」

クライン「ま、ウチもやっとこさ追いついてきたからな、今後は積極的に協力していくよ」

アスナ「…ありがとうございます」


そんな話をしてると



ピーッ!!

笛の音が鳴り響く。これは


上条「おい!?」

アスナ「ええ、緊急事態の笛」


『血盟騎士団』の団員が持ってる笛で、不審者『レッドプレイヤー』が現れた時や、
唐突にプレイヤーが多い地区でモンスターが出現した時の合図。


上条「俺達も行くぜ!」

浜面「ああ、『祭り』をぶち壊されたくは、ねーからな!!」

クライン「さっき、協力するって言った手前だ、行くしかねーだろ!!」

初春「えーっと、私は…」

アルゴ「ハルここに居ナ。エギル、頼んだヨ!」

エギル「おうよ!!」

アスナ「行くわよ!!」


その掛け声と共に店の外に出る


『アルゲード』・広場


雑多な街の中途半端な大きさの広場。
NPCなどが多いが、一般のプレイヤーも多いが皆緊張してる。
先ほどから鳴り響く警戒用の笛の音に、皆心配してるのだ


アスナ「何処から!?…『講堂』?」

上条「間違えない!『講堂』の方だ!!」

「アスナさん!!」


駆け寄ってくる少女の声、佐天だ。
走ってきたのか呼吸が荒い


アスナ「1人だけ!?」

佐天「いえ、一方通行さんと番外個体さんに兄貴は1体と戦闘中です!」

浜面「戦闘中って…何があったんだよ!?滝壺は!?」

佐天「それは――」


彼女の話によると、『講堂』にて会議中、外が騒がしく出てみると買い出しから戻ってきた一方通行と番外個体が謎のNPCにと揉めてた。
若干、絡んでるみたいだったので、最初は2人を宥めようとしてたが。
滝壺が表に顔を出した途端、女型のNPCの態度が変わった。
曰く、それは突進するように滝壺に迫ったのだ


浜面「おい!滝壺は、滝壺は無事なんだろうなァ!!」

佐天「無事ですよ!!いまヤマトさんやアサヒさん達が守っていて、アニキ達が交戦中です。男型の方は現在逃走中!」

浜面「クッソ!!」

上条「おい!浜面ァ!!」


彼の言葉を聞くことなく、浜面はジャンプで屋根に飛び移り『講堂』へ向かっていった


アルゴ「オォー。ここだと飛び移っての移動の方が速いかもナ」

アスナ「感心してる場合じゃ無いでしょ!!私と上条君は男型の追跡!その佐天さんとクラインさんはエギルさんの言ってた小型の捜索!!」

佐天「え、もう1体いるんですか!?」

クライン「どうもそうみてーだ。気を抜くなよ?」

佐天「うっす!」

アルゴ「オレッチはハマー達の方を見てくる!!」

アスナ「散会!!」


「「「「おう!!」」」」



上条・アスナside


アルゲード特有の細い路地を駆けつつ、会話する2人。


上条「探すと言っても、どこを!?ってか別れた方がよくね?」

アスナ「1人になって先頭になったら解らないし。それに佐天さんの話が正しければ、奴らNPCは攻略組数人を1体で相手できるみたいだし!!」

上条「…とにかく、御坂にも伝えよう。アイツがいると戦力も変わる!」

アスナ(キリト君…)


上条が美琴に連絡しようとメッセージを送ろうとした時


ドゴオオオオオオンンンンンン!!


爆音と煙が上がる。近い


上条「急ぐぞ!!」

アスナ「ええっ!!」



講堂前


番外個体「どう!?」

シキシマ「変わりありません、それにこうやって顔を出すと…ッツ!?こうです」

番外個体「膠着かよぉ…」


講堂前の広場はまるでゲームを間違えたかの様に、皆物陰に隠れて膠着状態


女型「…」

一方通行「やろォ…」

土御門「ま、銃撃戦なんざ、俺らぐらいしか経験してないからな。それに奴が使ってるのは…」

一方通行「多分、『体術』の一種だ。ヒーローなら、出来るかもしンねーがな」



滝壺「はまづら…」

アサヒ「大丈夫です!!」

ヤマト「俺らが守りますから!!」

ヤマザクラ「ハマーさんの彼女に指1つ触れさせませんよ!!」

滝壺「…ありがとう」


ヤマト・アサヒ・ヤマザクラ(((俺らもこんな彼女ほしー…)))


こう着状態。現在、『講堂』内は彼等が、広場の『破壊不可』の石像の後ろには番外個体が、建物の陰には一方通行と土御門が陣取り。
それら3方向の中心に『女型のNPC?』が立ってる。
俗に言う膠着状態で、双方身動きが取れない。
いや、女型のNPC?のスキルが謎で手出しできない、女型が動かない。
この表現が正しいか?




「……ァァァァァァ」

滝壺「!?この声は」

ヤマト「リコさん?」

「ァァァァァァァァァァァアアアアアアアア」

土御門「この声は!?」

番外個体「来ちゃった!?」

一方通行「馬鹿が」

浜面「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

女型「!?」


颯爽と屋根から跳び居りつつ、参上する浜面。
しっかり女型に先制攻撃で斬りかかろうとするが、あっさり避けられる


浜面「テンメラァ!!何サボって隠れてんだよっ!!戦えよっ!!」


女型の『体術』かどうか解らないが、格闘攻撃を避けつつも仲間に文句を言う浜面。
しかし、考えとくべきだった。
ヤマト達ならいざ知らず、なぜ、土御門や番外個体も隠れてるかと


番外個体「馬鹿ッ、そいつは!?」

土御門「前見ろォ!!」

滝壺「はまづらっ!」

浜面「へっ?」


その時、目の前に女型の拳が来ていた。当たるかと思った直前


浜面「ぐうるおおおおおおおおおおおおォォォォオォォォォ!!!!!???」

シキシマ「ハマーさん!!?」

一方通行「チンピラァ!!?」

女型「…」


何かの衝撃と共に吹き飛ばされ、『講堂』のステンドグラスに突っ込む


シキシマ「くっそ!!」

番外個体「出ちゃダメ!!」


シキシマの首元を強引に引っ張って彼女が静止した直後、『何か』が撃ち込まれる。
まるで銃弾の雨の様に、ヨーヨー風船が破裂するような音と共に


土御門「牽制のつもりか」

一方通行「仮に人間だったら、銃撃戦とかの基礎はある見てェだな」



講堂内部


ヤマト「ハマーさん!!」

滝壺「はまづら!!?」


ステンドグラスを破り、そのまま建物内部に落下してきた夫を気遣う嫁の滝壺


浜面「だ、大丈夫…なんなんだ?」

アサヒ「解りませんよ!!『何か』を撃ってくるんですよ!」

ヤマザクラ「多分、『体術スキル』だと思いますが…」

滝壺「ヒール・ハマー。これで大丈夫」

浜面「サンキュ滝壺。…」


考える。かつて、女でここまでマッシブな奴は1人いた。
それは彼自身も多くの傷を負って勝利した相手。
だが、その相手がこの世界にいるはずない


ヤマト「ハマーさん!!」

滝壺「大丈夫?」

浜面「お、おう」

ヤマト「ハマーさん。…さっきの?」

浜面「あれか、大将の?」

ヤマト「ええ、カミジョウさんのスキルのです」

アサヒ「くそ、頭揺らして指で唇叩いて…おちょくってるのか!?」

女型「…」


指を叩く動作を終えると、女型はズカズカと『講堂』へ歩き始めた



アルゲード・外周付近


佐天「確かこの辺に!?」

クライン「ああ!」


目撃情報から外周付近へ来た2人。
この辺はまだ人が多くない


初春「佐天さん!!」

佐天「初春!?」


突如目の前から現れた初春。
その状況に驚かれずにいられない


佐天「どうしたの!?ってか、エギルさんの店にいたんじゃ?」

初春「やっぱり気になって、エギルさんと出たらこっちに小型がいるって会話が聞こえてきて、クラインさんのギルドの人達が――」

クライン「仲間が!?」


その瞬間、突如爆音と土煙が流れ込む。
その煙の中から


エギル「下がれっ!!」


エギルが出てくる。
とてもではないが余裕がある表情ではない



クライン「エギル!俺の仲間は!?」

エギル「死んじゃいねえ、死んじゃいねえが…」


煙が町風と共に晴れていく。
そこには何人も倒れたプレイヤー、ほぼ攻略組の強者。そして


小型「…」


初春「ッヒ!?」

佐天「うそ…これをアイツ1人で!?」

エギル「ああ、アスナやミコトを足してもまだ足りねえ。キリトを足しても同じかもしんねぇ」

クライン「『祭り』の前に冗談じゃねーぞ」

小型「…」


表情は解らないが、落ち着いた雰囲気でこちらを見てる小型NPC?はこちらを見ている


佐天「たあぁっ!!」


『大斧』と『カタナ』を構える2人を飛び越えて先頭に出る彼女、『ウィング・ランサー』小型に向け構える


小型「!?」

佐天(えっ!?)


その動作は、まるで友人に刃物を向けられたかのような反応。
佐天も、そんな場面、TVドラマや映画、アニメでしか見た事無い。
だが、直感的にそう思っただけだ。
だが、男2人の行動で自身の考えを改める


エギル(明らかに動揺したぞコイツ!?)


クライン(チャンスだろ!?)


今まで冷静だった小型のNPC?が明らかの動揺したのを確認すると、男2人は直ぐに行動に出る



エギル「オオオオオオオオ!!!」

クライン「テアアアアアアアアアアアア!!!」


エギルは左舷下方から、クラインは右舷上方からそれぞれ斬りかかる。
もちろんこれには


小型「!?」


明らかに『小型のNPC?』が反応する


佐天「(フォローしなくちゃ!!)タアアアアアアアア!!!」


2人の援護に彼女は『ウィング・ランサー』を突き出す。
さっきまで考えてた、フィクションの物語を捨て、自身の槍の刃を小型のNPC?に向ける。
その動きは直ぐに避けられるが、2人を援護で来たと思った。だが


小型「…!!」

エギル「ゴッ!?」

クライン「『帯』ッ!?」


小型のNPC?が投げた『帯』が2人の顔を包む。そして


小型「!!!!!!!!!!」

エギル「おおおおおおおおおおおおお!!!!」

クライン「あああああああああああああああああ!!」


力いっぱい振り回す。
まるで漫画の様に。あの大男2人がまるでヨーヨーの様に振り回され


小型「!!」


エギル・クライン「「ヴォンン!!」」


建物に投げ飛ばした。
辺りには建物の破片と衝突に伴う轟音、そして土埃が広がる


初春「エギルさぁん!!クラインさぁん!!」

佐天「うそ、『帯術』の2刀流なんて…」

小型「…」



アルゲード・路地裏


ヒースクリフ「…」


瓦礫を見つめるヒースクリフ。それは


男型「…」


ヒースクリフ「ほう、まだいけるかね?」


他では散々手を焼いてるNPC?の1人が瓦礫の中から出てきた。
他の個体と違い、こいつは『燃える炎のような剣』を所持している


「はっはっ。ここか!?」

「ええ。って、団長!?」


そこへ駆けつけた上条とアスナ。
2人は普段は前線どころか、些細な事に首を突っ込まないヒースクリフがいることにかなり驚いてる


ヒースクリフ「やぁ、君たち。少し気になってたからね、調べてたらこのざまだ」

男型「…!」


すると、何かに気が付いたかのようにNPC?が唐突に走り、彼等に駆け寄ろうとする。
それは「君がしっかりしていれば!!」そんなこと言いたげそうに。
だが、言葉が無い以上、伝わらない。
それどころか


ヒースクリフ「おっと」

男型「!?」


『男型NPC?』の足を引っかけ、転倒させるヒースクリフ。
動きの少なさに、感動すら覚える。そのままNPC?のうなじを踏み、動きを抑え込む


ヒースクリフ「アスナ君。この者を連行したまえ、拘束具はあるね?カミジョウ君も手伝ってくれ」

上条「いいっすけど…」

アスナ「触っても大丈夫…!?」


その瞬間、辺りは煙と瓦礫に包まれる。
その様子を、謎の光の玉が眺めてた


「…」



数分後


上条「っぶああ!!」


瓦礫の中から抜け出す上条。
ダメージは少ないようだ


上条「アスナ…アスナッ!!?」


ふと仲間のアスナが見当たらないことに気付く。もう1人いた?気のせい。
手近な瓦礫を退けると


上条「アスナッ!!」


瓦礫の中から彼女を見つける。
急いで周りの瓦礫を退ける、見た感じダメージは無い


上条「アスナ!?」

アスナ「…ん…上条君?」


ゆすると目を覚ます。
意識も問題ないようだ


上条「大丈夫か!?」

アスナ「ええ…ありがと」

上条「おう!」

ヒースクリフ「無事のようだな」

上条「ヒースクリフ!?」

アスナ「団長!?」


壁に寄り添い、彼等に声を掛けるヒースクリフ。
しかし足には赤いライン


アスナ「怪我が!?」

ヒースクリフ「大丈夫だ。既に回復薬を飲んでる。しかし『やけど』の症状があるから動けないが」

アスナ「直ぐに救援を!!」

ヒースクリフ「問題ない。…君たちは直ぐに奴らを追いたまえ、噂にあった『光の玉』と共に迷宮区へ向かった」

上条「だけど!?」

ヒースクリフ「早く行きたまえ!!逃げられる」

アスナ「…了解しました!上条君」

上条「…ああ」


そんまま、迷宮区へ向かう2人をヒースクリフは見送り、見えなくなり数分後




ヒースクリフ「…やってくれたね、アレイスター」


こう呟いた

今日はここまで


明日大雪で、予定が無くなるかも知れないので、ひょっとしらら日曜位に投下するかも。



謎のNPC?

『女型』『男型』『小型』の3タイプがいる。反則じみた強さで、ヒースクリフと同等の強さとも。
特徴は『長い丈の黒いフード付きコート』を着ていて、顔が確認できない。


『女型』:謎の『何か』を射出し、冗談みたいな筋力の強さを誇る。スタイルはイイ。

『男型」:炎の形をした剣を所持しており、斬られると状態異常『やけど』になる。長身でひょろい。

『小型』:とてもすばやく、そして筋力も高い。ジャンプ力が非常に高い。佐天の行動に動揺する節がある。


御質問あれば何なりと。


あと、都民で選挙権のある皆さんは選挙に行きましょうね!


ではまた

あと、関東圏の皆さんは大雪に気を着けてくださいね!


私の方も大変だ…


さて、コナン見よ

「長い丈の黒いフード付きコート」のモチーフってⅩⅢ機関のコート?

NPC?について色々議論あるようですね


>>67

イエス。よく解りましたね

乙です。

>3対3のチーム戦で1人ずつ対戦

アスナvs美琴のワンチャンないかなぁ・・・・。

こんにちは

>>70


すんません、考えてませんですた…


さて予告した通り投下します。…少し少ないですが


雪かきで、体痛い…年取ると1日で出るんだっけ?


では投下



講堂前


浜面「アサヒ!ヤマザクラ!!」

滝壺「大丈夫!?」

アサヒ「なん…とか…」

ヤマザクラ「動けそうには…ない…ですけど」

浜面「クッソ!!」

ヤマト「こっちに集中してください!!タダでさえ集中砲火浴びてるんですから!!」

女型「…」


あれから10数分は経つが、攻撃の手は止まない。
しかも何故かこちらの行動ばかりの攻撃で、後方の一方通行や番外個体達へは足止め程度の攻撃。


浜面「(こりゃどう考えても、俺か滝壺目当てだな…どうする?)…滝壺」

滝壺「なに?」

浜面「『転移結晶』は!?」

滝壺「ない」

浜面「…俺のを渡す!だから離脱を!!」

滝壺「やだ!」


浜面「滝壺っ!!」

滝壺「だって、そんなことしたら、はまづらが!…待って、あくせられーたからメッセージ」

そのメッセージは、おそらくこの場にいる全員に来ただろう。
こいつを黙らせる作戦内容が書かれてるが、浜面も見るが


浜面「ふざけんなよ!!何人様の彼女使って作戦考えてんだ!!」

滝壺「せも。これしかないと思うし、いい案だと思う」

ヤマト「ですが、これだとリコさんが!!!?」

アサヒ「せめて、自分が!!」

滝壺「大丈夫。これくらいならわたしもできる」

浜面「…」


彼は知ってる。
こうなると、彼女は絶対に考えを変えないことを


浜面「…ッチ!後でモヤシ殴る。…無茶はするな、滝壺!」

滝壺「ガッテン招致」



番外個体「お、キタキタ!!」


浜面からのハンドサインを読み取る彼女。
ちなみにこのハンドサインは『ヒーローズ』独特の物で、シキシマ達には解らない


シキシマ「本当にやるんですね!!」

番外個体「これしかなさそうだしね。あ、うわー、あの人かわいそ」




一方通行「ハァ!?何でオレが殴られなくちゃいけねェンだよ!?」

土御門「そりゃ自分の彼女囮に使うとか言ったら殴られても仕方ないぜい」

一方通行「これしか作戦無ェだろ!?」

土御門「腹括るんだにゃー。それに、お前らが揉める時間は無い」

一方通行「…くそゥ」


ヤマト「準備、出来たようです!!」

浜面「本当に大丈夫か!?」

滝壺「大丈夫。信じて、はまづら」


そこには必死に女型のNPC?の攻撃を防御する浜面たちの後方で、陸上のクラウチングの様な姿勢を取る滝壺の姿。
現実の彼女であるなら、まずありえない光景なのでとてもシュールだ


ヤマト「ってかお前ら!?」

アサヒ「リコさんが度胸はるのに!」

ヤマザクラ「俺らが寝てちゃまずいっしょ!!」


かなりのダメージを喰らったアサヒとヤマザクラも防御に加わる


アサヒ「『帯術』頼みましたよ!」

ヤマザクラ「俺ら、無理なんで!!」

ヤマト「カウント、行きます!!」



女型「…」


外では女型のNPC?が『講堂』に『何か』をこれでもかと打ち込んでた。
その仕草から「いい加減ダルイんですけど…」とも言いたげな雰囲気。
首を回しながら「そろそろ、終わりにすっかァ…」みたいな雰囲気の直後


女型「…!?」


『講堂』入口にてガードしてた浜面の後方から何か飛び出る


女型「!?」

滝壺「…」


彼女だ。現実なら最もあり得ない状況、結構な勢いのジャンプ。
フードを深々と被り、少し見える顔は無表情だが「うそだろ…」と、体でリアクションしてる。
まるで、現実の彼女を知るかの如く


滝壺「よっ」

女型「!?」


彼女は女型の頭部を使い、跳び箱の様に乗り越え、女型のNPC?の後方に行く。
これも現実でありえない、「私を踏み台にしたぁ!?」とでも言いたげら感じで女型が振り返ろうとした時


一方通行「ッケェェェェェェ!!!」


一方通行の掛け声と共に一斉に投げられる『帯術』の帯。
それらは女型のNPC?の両腕、両足、首に腰に巻きつく


番外個体「ッしゃあ!!」

シキシマ「何て力だ!?」

一方通行「が、これで奴も動けまい」

土御門「オーソドックスな作戦が1番だにゃあ~」

ヤマト「ハマーさん!力入れすぎて首折らないで下いよ!!」

浜面「てめえこそ、あのエロイ腰見て力抜くなよッ!!」


6か所固定された女型のNPC?力を入れ抜け出そうとするが、無理のようだ



滝壺「ねえ?」

女型「!?」


滝壺「あなた達は――」

番外個体「痛っ!?」

シキシマ「ちょ、ワーストさん!?」

一方通行「ブゴッ!!!?」

土御門「放すな!!」

ヤマト「なんです!?」

浜面「光の…玉?」


滝壺が接触を計ろうとすると、どこからともなくやってきた『光の玉』が番外個体の頭部と、一方通行の股間に体当たりした。
2人はその時『帯』の力を緩めてしまう。
彼等の担当してた部位は、腕


女型「!!」

シキシマ「チョッ!?」

土御門「マッ!!?」


その隙を女型のNPC?が見過ごす事は無く、足に巻きついてた『帯』を掴むとそれらを振り回す。
大の男2人が、宙に舞うとそのまま


シキシマ・土御門「「だあああああっ!!!!!!」」


建物に激突する。
あっさりと男2人を投げ飛ばすあたり、このNPC?がいかに剛腕か解る


女型「…」


滝壺「っく!」


ゆらりと彼女の方を向くNPC?滝壺も腰に掛けてたメイスを手に取る。
しかし、あの戦闘を見て彼女の勝敗は決まってるに等しい。
ゆっくりと女型のNPC?の右腕が彼女の顔に近づいてくる


滝壺「えっ?」

浜面「おい」


その瞬間、『講堂』の入り口にいたはずの浜面がNPC?の後方から首元に『カタナ』を突きつける。
「これ以上、滝壺に近づくとその首切り落とすぞ!」とでも言おうとした時、滝壺の顔が見える。
その表情は「あり得ない何か」を見た表情だった。
何を見た?そう思い顔を覗こうとすると


浜面「った!!」

滝壺「はまづらっ!?」


『光の玉』が浜面の顔に直撃し、彼はそのまま倒れる



滝壺「大丈夫!?」

浜面「ああ…待ってろ、こいつを…」


叩き斬る。
それを言おうとした時、こちらを向いてるNPC?と目が合ったような気がした


女型「…」

浜面(嘘だろ…)


アリエナイ者を見た。
だがそれは自分が疲れてるだけだった、なのかもしれない。
物寂しそうにこちらを見ているNPC?はそのまま『迷宮区』の方まで走り去った



一方通行「オイッ!?」

番外個体「大丈夫!?」


心配そうにこちらに駆け寄ってくる2人。
特に異常は無さそうだ


浜面「土御門たちは!?」

土御門「大丈夫だにゃ~」


瓦礫の中からヘラヘラしながら出てくる土御門


土御門「だが、シキシマの方は…」

ヤマト「シキシマ!!」

シキシマ「ああ、大丈夫…だ」

ヤマト「嘘つけ!!両腕捥げてるじゃねーか!!誰か!回復薬を!!」



滝壺「大怪我…」

浜面「滝壺はここに残ってあいつ等の看病を」

滝壺「でも!」

番外個体「無理しないで、リコリン戦闘慣れしてないんだから。後はミサカ達に任せて!」

滝壺「…わかった」

一方通行「…チンピラ、奴の向かった方向は!?」

浜面「多分『迷宮区』あ、ってか、よくもテメエ人様の彼女を」

一方通行「それは謝るから、殴るのは後にしろ!今は追うべきだ」

土御門「とっとと行こう。確認したいことがある」


こうして、彼等4人も迷宮区に向かった。



アルゲード・外周部


小型「…」

佐天「…」

初春「…」


こちらはこう着状態


佐天(なんなのよ!『帯術』の2刀流やったと思ったら全然攻撃してこない、隙を窺ってるの!?)

初春「佐天さん!!」


そこに『ポイズン・ダガー』を構えた初春が佐天の横に並ぶ


佐天「下がって!こいつの強さは」

初春「分かってます。けど、友達を…佐天さんだけにはやらせません!」

佐天「初春…」

小型「!!」


佐天・初春「「えっ!?」」


あからさまなリアクションを見た。
まるで「ちょっとタンマ!」とでも言いたげな感じの


佐天「ねえ、見た?」ヒソ

初春「見ました」ヒソ

佐天「どう思う?」

初春「…油断させる、とか?」


小型「!!!」


テンパってるのか妙にクネクネしてる。
先ほどまでの無表情な感じは一切なしだ


佐天「どうする?」

初春「先手必勝で?」

佐天「そうね…てああああ!!」


そのまま自身のランスを突きだす。
それは避けられるが


佐天「(このままスキルを!!)…って?」

小型「!!!!」


両手を開いて正面に突きだす。
「本気でちょっとタンマ!!」とでも言いたいのか?
そしてさらに何やら動く



初春「ジェスチャー…でしょうか?」

佐天「えぇー…」

小型「!!!」


必死に伝えようとするが、表情もなく顔も見えないと何を伝えたいのか解らない


小型「!!!!!」

佐天「えーっと…『家の、嫁が、5か月でさぁ』」

初春「居酒屋のお父さんですか…あ、ツッコんだ」

小型「!!!!!!!」

初春「…わかった!!『小さいから男らしく見えないのが悩み』って、イタイイタイイタイ!」

佐天「うおっ、まさかのツッコミ(物理)が入ってきた!!あれ、これ何処かで…」

小型「…」

初春「ふひいるひっはっはいへふははい~(頬引っ張んないでください~)」

小型「!?」

佐天「なんだ!?」

初春「イッテテ…あれ、懐かしいような」


そんなことしてると、小型のNPC?が突如初春から離れる


佐天「…『光の玉』?」


小型の近くにいたのは女型や男型の近くにいた『光の玉』だ。
何やら会話の様な事をしてるが


初春「…さっきより、数倍クネクネしてるんですけど」

佐天「うん、心酔してるって言うか、何と言うか…一言で言えばキモイ」

小型「!!!!…!?」

佐天「あ、止まった」

初春「ですが、今度はなんか寂しそうです」

小型「…」



寂しそうな雰囲気になると、小型のNPC?は彼女たちの方に向かって歩いてくる


佐天(来るか!?)

初春(気は抜けない!!)


互いに武器を構える。
しかし、小型のNPC?はそんなのお構いなしに距離を詰めより


キンギン!!


佐天「へ!?」

初春「ウソ!?」


2人の武器を破壊し


小型「…」

佐天「へっ!?」

初春「ちょっ!?」


2人を抱きしめた。
それは優しく、温かく、どこか懐かしい物だった。
そして


佐天(なんだろう…)


初春(このNPC…)


泣いてるみたい




訳の分からない状況が3分続いた。
NPCが抱くのをやめると、彼女達は膝を地に付けてしまう。その時


佐天「え?」

初春「うそ!?」


彼女らも、アリエナイ者を見た


小型「…」


そのNPCは彼女たちを話すと背を向け、『迷宮区』の方へ『光の玉』と共にジャンプして行った。
その時の後ろ姿は、よく見た凛としたものだった。
その姿を、彼女等は見続けるしかなかった




エギル「おい!!」

クライン「2人とも無事か!?」

佐天「えっ」

初春「は、はい!」


気が付くと、クラインやエギルなど先ほどまで気絶してた者たちが動き回ってた。
どうやら何ともないようだ


クライン「うわー、武器破損とはまた辛い」

エギル「しかし、命あってよかった。それにしても妙な奴らだな、もう街にはいねーみたいだし」

クライン「しかし、また出たらやべーぞ。『祭り』どころじゃあ…」

エギル「確かにな。これから対策が必要かもな。2人にも対策会議に――」

佐天「大丈夫です!」

初春「私達、やる事があるんで!!」


クライン・エギル「「は?」」


そう言って少女たちはテキパキと破損した武装を変える


佐天「初春!」

初春「考えてる事は一緒です!行きましょう、佐天さん!!」

エギル「お、おい・・・」

クライン「オジサン達にも解るように…」

佐天「行ってきます!!」

初春「挨拶言いに行くだけですから~!」


そう言って、おっさん達を残して、少女たちは『迷宮区』へ向かう。

今日はここまで。


これで『女型のNPC?』と『男型のNPC?』『小型のNPC?』『光の玉」の正体分かるかな?


ではまた

やっとわかったけどなんで光の玉なのかわかんない

次の更新楽しみにしてる

乙  なぜ光の玉なのかはわからんけど残った人物をあてはめたらしっくりくる
次にミコトが出てきたらはっきりしそうだな

>>89>>90


いや、あれっすよ…


NPC?がモデルをキングダムハーツのⅩⅢ機関で、あれでピーターパンの光の玉と言えば

何となく思いついたけど


SAO事件発生中に茅場追う『熟年刑事』の外伝


とか


キリトが仮面ライダーに変身する『仮面ライダー555』とのコラボ考えた


雪かきのしすぎで疲れたのかな…


キリト555とかめっちゃ見たい...

>>99


話しの流れ的には


刑務所で自殺を試みた須郷がオルフェノク化→キリトへ復讐を企む

キリトのスマホがぶっ壊れ、クラインに頼んで代機を持ってきてもらったら、ガラケー『ファイズフォン』だった

アスナが父親の会社員と言う人物から『ファイズギア』の鞄を預かる


なんやかんやで事件に巻き込まれる


ここまで妄想しました。



誰か書いて…俺が書けばいいのか!!


時間がねェ…

更新まだかなー
これ、1層ずつやるとだいぶかかるぞ
せめて光の玉関係終わったら、
5層くらいとばさんとむっちゃなごうなるよ
学園都市系もはやくおわらせんと大変な長さに……。
 俺が言うことちゃうけど…
 だいたいこれは、何編できるんだ?
まあでも>>1、気長に待つから大丈夫です。
がんばれ
後、大雪に注意して!!

こんばんわ


今週末も雪がひどいですね…


雪かきで体がイタイです…


>>>101


それは自覚してるんですが、やりきらないとすっきりしないんで。

長くなりますが、気が許す限りお付き合いできましたらお願いします



では投下




第50層・迷宮区


迷宮区内BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm22241804


ここの『迷宮区』はかつてないほどの入り組みとカラクリの量で、カラクリを使いこなすのが移動距離短縮に繋がる。
だが、カラクリの中でも『立体パズル』はかなり難しく大の大人でも十数分かかる、『理系大学院卒』でも難しいとクラインは語ってた。

しかし、


一方通行「ッと!」

浜面「おお、出来た出来た」

土御門「やっぱ学園都市第1位は流石だにゃ~」

番外個体「これぐらいできなくちゃ、この人の存在価値無いでしょ。ギャッハ☆」

一方通行「何で、俺は此処までイヤミ言われなくちゃなンねェンだよォ…」


この天才の前だと1分もかからない。
完成した立体パズルの水晶が光だすと彼らの乗ってる仕掛けが動き出す。
彼等が乗ってるのはメニューでは『トロッコ』と表示されてるが、
どちらかと言えば『ロープーウェー』が近い。鳥籠の様だ。


浜面「しっかし、何でモンスターとエンカウントしないんだ?」

番外個体「1体も遭遇してないよね?」


彼女の言った通り、彼等は『迷宮区』に入ってからは1体も遭遇してない。
この『迷宮区』は割と多いエンカウント率なので『シャドウ』や『ダスク』と言ったモンスターがでる、しかもかなりの確率だ。
なのに今まで遭遇してない


一方通行「こりゃ、何かあるな」

土御門「お前が言った通り、『バグ』か何かのイベントなのかもな」



『バグ』技術の進歩で少なくはなってるが、どんなゲームにもある物だ。
むろん、このSAOも例外ではない。現に、過去『第1層』つまり、ゲーム開始当初だが片手剣を使ってからでないと使用できない
『両手剣』がはじまりの街入手でき上条などが使っていた。
その後修正され、所持者の『両手剣』は破損と言う形で消滅してる。
そして今回もバグの可能性がある


一方通行「仮に『バグ』だとしたら何なンなのか、解らないが」

番外個体「んー…外部からの接触?」

浜面「それって、帰れるのか!?助けが来たとか」

土御門「それは有難いんだがにゃ~」

一方通行「半年以上たってンだ。ここまで来たら自力でクリア以外方法はねーだろ」

番外個体「ま、言ったミサカも悪いけどね。あ、着いた」


そうこうしてると、鳥籠の様なトロッコは到着地点に付く。その先に扉


一方通行「まっ、警戒する事には変わりはねェ。とにかく、気を引き締めていくぞ」


「「「おう!!」」」


一方通行(1回やってみたかった…)



扉を開けると


「ここ、触って大丈夫かな?」

「えっ、そこは…」

「駄目か?」

「駄目って言うか…違う…」

「どこだよ、アスナ?」

「だから上条君…こっち!」

「おお…すげえ!…ぴったりだ」

「はいはい…はやくそれ動かしてよ」

「ああ、わりいわりぃ…おぉ、気持ちいぐらいに動く!」

「ふふっ…じゃあ次は」

一方通行「何してんだ、テメェ等?」


上条・アスナ「「あ?」」



扉を開けると上条とアスナがいた。
別に卑猥な事をしてるのではなく、立体パズルを操作してただけだ。
どうも手こずってるみたいで


アスナ「丁度よかった。アクセラレータ君、お願いできる?」

一方通行「お、オゥ…」

上条「いやーやっぱ天才さんはちげーわ」

アスナ「だって。上条君、全然センスないし」

上条「あのな…ドヤ顔でチャレンジして訳わかんなくさせたお嬢様が何だって!?」


浜面「…」


アスナ「それは…あ、アナタが目茶目茶な解き方したから、それのフォローでしょ!?」

上条「どうだか!「上条君が最初だとダメだから私から!」と言っときながら、これと15分格闘したのはだれですか!?」


土御門「…」


アスナ「はあ!?上条君だって、これ「はん!副団長様がこれだとダメですな。どれ、ここは上条さんがお手本みせますか」
と言っときながら結局、私の倍以上かかったじゃないの!?」


上条「うぐっ…だから、結局2人で共同作業で苦戦したじゃねーか!!」


番外個体「…」


一方通行「…オィ」

上条「ん?」

アスナ「終わった?」

一方通行「アァ…お前ら、ここ行くと『回復結晶』があるから取ってきたらどうだ?」

番外個体「そ、そうそう!隠しポイントだから解りにくいけど、プレイヤー1人づつに貰えるよ!?」

上条「まじか?全然知らなかった…誰が見つけた?」

土御門「お、俺だぜい!」

アスナ「そっか、土御門君って『隠しポイント』見つけるスキル高いもんね」

浜面「行って来いよ。俺ら待ってるし、なんか敵も全然出ないし」

上条「…そうだな。なんか敵も出ないし、いいかもな。行くか、アスナ?」

アスナ「そうね、『回復結晶』ならあって損ないし。…じゃあ、行ってくるから待っててね!」


一方通行・土御門・浜面・番外個体「「「「はいは~い!!」」」」


微妙な笑顔で送り出すとはじまる


一方通行「何だァ、アレ?」


作戦会議()



番外個体「あれってー…まさか、アーちゃん!?」

土御門「あれは見た事無いパターンだにゃあ~」

浜面「お、大将病の専門家の御言葉!?」

一方通行「言いにくい名前だなァ」


土御門「あれは異性として意識しているタイプじゃない。
カミヤン病は『異性に無意識でフラグを立てる』だから、アスナにフラグが立ってる節は無い。
仮にアスナが表面的に出ないタイプでも違いがある。それは」


番外個体「ヒーローさん、アーちゃんがお互いに『この人には意識している異性がいる』ということを認識してるって事?」

浜面「おお、流石の女性意見!」

番外個体「イエィ!」

土御門「それなんだがにゃ~。カミヤンが今までそんな事無かったし、しかもミコッちゃんって…」

一方通行「まあ、あるンじゃねェか?しょっちゅうレベル上げに付き合ってるし。黒いのだって、アスナとよくいるじゃねェか」

浜面「まあ、あれはお嬢とキリトが鉢合わせた時の御目付け役だしな。居ねえと本当に其処らへんで斬り合いしそうだし…」

番外個体「おかげで、2人とも疲れてるしね。このまま恋愛感情生まれちゃってそう♪ギャッハ☆」

土御門「それはそれでめんどくさい方向になりそうだにゃ~」

一方通行「はン!どォせ、半分楽しんでんだろ?」

土御門「イエス!」

浜面「んだよ。いつも通りじゃねーか」

番外個体「だって、この人がこの状況、楽しまないわけないでしょ?」

土御門「ま、これは今度の酒の席で話すとして。奴さん達、帰ってきたぜい」

上条「おっす、お待たせ」

アスナ「急いで来ちゃった」

一方通行「よし、行くぞ(言いたかった~)」



動き出したトロッコの中で6人は、其々『装備』『アイテム』の確認をする。


アスナ「とにかく、この先はボスの部屋。今は空室だと思うけど、ひょっとしたらNPC?がいるかもしれない。気を抜かないでね」

番外個体「おお!流石、ギルドの副団長だと違うね!この人がカッコつけて言ってるのと場馴れ感があるわ!!」

一方通行「…気づいてたンなら言えよ」

浜面「ま、姉さんの気遣いって奴だよ。イイじゃねェか、いい嫁さんで」

土御門「それに、こういうのは経験だぜい」

上条「兎にも角にも。NPC?は最低でも3体いて、確実に攻撃手段が解るのは1体だけなんだろ?…気合を入れないと」

浜面「そう言えば、戦闘経験あるのは女型だけなんだよな。男型も見たが戦ってねーし、武装も大将達が見ただけだし」

アスナ「炎みたいな剣で、斬り口には『やけど』の症状が出る。団長の症状を見てもこれだけだものね…」

土御門「涙子曰く、素早さはダンチみたいだぜい」

番外個体「つまり、お姉様や黒いのと同程度…いや」

一方通行「下手すると、ヒースクリフ並かもな。いや、今回ばかりは強さを予想するのはやめた方がいいな」

アスナ「だけど、それじゃあ、作戦が!?」

一方通行「忘れたか?それで『ザ・イリス』攻略の時に大量の死人を出したことを!?」

アスナ「…」


一方通行が言ってるのは『ザ・イリス』討伐時の作戦だ。
あの時、綿密な作戦を作った。その為に十分な訓練も積んだ。
だが、結果は現時点で『ボス討伐』での最大の支社を出す結果になった。
原因は、融通の利かない指定系統だった。
この時、『ヒーローズ』の面々とキリトの機転で何とかしのいだものだ



一方通行「あれで学ンだのは、ガチガチ予測を立てて行動計画を立てると柔軟性がない事だァ。
…ま、作戦立案に手を貸した俺が言える立場じゃねェが」


上条「一方通行。今は、違うだろ。…確かに、この前の作戦は失敗だった。
俺も攻略組のメインギルドのリーダーとして責任がある。だけど!だからと言って何も変わらない!
過去に拘っていても、今が変わるわけではないからな」


土御門「…っふ。まさか、カミヤンからそんな言葉が出るとは思わなかったぜい。だが、その言葉は心理を突いてるな」


浜面「確かに、俺らが求めてるのは結果じゃない。『現実に帰る』あやふやな未来の目標だ。
…言葉は悪いが、例え犠牲者が出ても、俺達は進まなくてはならない。その屍を踏み潰してもな」


アスナ「…分かってるわよ。とにかく、そこの扉から覗いて」

上条「場面で行動。だろ?」

アスナ「…ええ」

番外個体「まっ、とにかく。そこの半開きの扉から中を覗こうぜい!!」

浜面「行ってみんか!!」

土御門「…段差あるし、大丈夫だぜい」

一方通行「…言い過ぎた」

アスナ「…ッツ」

上条「アスナ。…いこうぜ」

アスナ「…ええ」




ボスの部屋の扉


大きな両開きの扉。閉まりきって無く、隙間から覗くとそこには驚きの光景が広がっていた。



小型「!!!!!!」


女型「…。…。」


小型「――!!――!!」


女型「…。」


男型「~。~。」


小型・女型「「!!!」」


男型「!?」


光の玉「…、・、…」



間に通訳はいないのか?
上条達6人の率直な感想だった。
とにかく、何の意思疎通をしてるのか解らない。


上条「…気づかれないように、近寄ってみようぜ?」


このボスの部屋はかなりの凹凸があるので多分気づかれないと思い、接近してみる。
しかし、その間もNPC?の口論?は続く。
本当に人間、『プレイヤー』の様だ


アスナ「本当に気付いてないの?」


流石に、距離50メートルまで使づいて気づいてないのはおかしい。


番外個体「あ?」


男型「!!」


番外個体が気づくと同時に『男型のNPC?』が反応する。
指差し、仲間に伝えるが


女型・小型「「!!」」


男型「!?」


エルボーを喰らいダウンする。
まるで、彼が今まで噛ませ犬の運命をたどってきたかのように



浜面「…ぶっちゃけ。このまま先制攻撃したらいいんじゃね?」

アスナ「その気持ちは分かるけど…情報を持ち帰った方がいいんじゃない?…正直、モンスターに見えないし」

土御門「人間色が強いしにゃ~」

一方通行「だからと言って、見過ごせねェだろ?」

番外個体「それに。ミサカ、あのチビから変な感覚するし」

上条「うーん…とにかく、このまま近づいて…って」

アスナ「気づかれた!?」



気付くと、先程まで口論?してた女型と小型もこちらを向いてる。
無表情の顔がこちらを向く。気持ち悪い


浜面「…あの女型」

土御門「どうした?」

浜面「いや…ただのデジャヴだ」

上条「それを言うなら、上条さんも同じような感覚ですよ。小型と男型からですが」

アスナ「何それ?今までSAOでそんな事あった…あぁ、現実ね」

土御門「ここと同じく波乱万丈だったからにゃ~」

番外個体「うわ、なんか寒気してきたんだけど…なんなの、あの小型?」

一方通行「案外ストーカー…ッツ!?」

小型「…」


先程まで数十メートルは離れてたはずの距離にいた、小型のNPC?が一方通行の目の前にいる。
ほんの数秒で、しかも土御門たちが持つ『索敵』のスキルに引っかからない


一方通行「なっ!…ナッ…何なンだよッ!!コイツ!!」

番外個体「一方通行ァ!!ッツ、コイツ!!纏わり付くような攻撃で!!?」

上条「一方通行ァ!番外個体ォ!!って!?」

女型「…」

アスナ「コイツ!?」

浜面「大将!?」

土御門「浜面、お客さんだぜい?」

男型「…」


6人を3分割するように接近したNPC?。もちろんここからは


上条「っくっそ!!」


戦闘開始だ



戦闘開始・15分後


浜面(バカだけど。状況が把握できるようになったぞ)


各3か所の戦闘の様子。自身もその内の1つで戦闘中だが、浜面仕上、彼目線で語っていこう


浜面(まず。大将達を襲ってるNPC?…アイツに似てるは気のせいだが、多分『力試し』だ)



上条「はああああああああああ!!!」


大声と共に『バスター・ブレイド』を振り、『女型のNPC?』を斬ろうとするが


女型「…」

上条「ック!!…(だが!?)」

アスナ「はあああああああああ!!!」


上条の攻撃を余裕な動きで避けるが、後方からアスナがご自慢の『リニア』で突いてくる。だが


女型「・・!」

アスナ「えっ!?」

女型「!!!」

アスナ「きゃああああああああああああああああああ!!!」


『リニア』発動中のアスナのレイピアを掴み、そのままレイピアごとアスナを地面へ叩きつける。
こんな器用なことあるのか!?


上条「アスナ!?」

アスナ「っつっててて…っは!?」


彼女が目を開くと、目の前には女型の足。
彼女を踏み潰そうとでもいうのか?そうだ


アスナ「ック!!」


スンでのところで回避するアスナ。
しかし、だからと言って終わらない。『女型のNPC?』が拳を握る


アスナ「!?上条君!!」

上条「こっち来い!!」


彼の指示の後、すぐさま『バスター・ブレイド』の後ろに隠れる。
その瞬間、『女型のNPC?』から『何か』が発射される


上条「ックッソ!!」

アスナ「上条君。これって!?」

上条「ああ、『体術』の『天驚拳』だ。だけど、こんな連発できるなんて!?」

アスナ「考えるのは後!とにかく、今は奴の後方に行かないと!!」

上条「さっきので行こう!あれでも、ダメージ与えられてた!!」

アスナ「…そうね。さっきのコンボで!もうすぐ止む!!」

上条「今だッ!!」



浜面(大将の方は、流石って言うか。やっぱ『アイングラッド』でも5の指に入る2人がいると違うな…。
しかし、あの女型は何で俺の方を…いやいやいや、違う!あの時感じた、滝壺が言おうとしたことじゃない!!
…ま、解るのはあのNPC?が本気ではなく、俺達を試そうとしてることだ)



一方通行「クッソ!!」

番外個体「一方通行ァ!!」

一方通行「指示通りに動けッ!!さっきもあったろ、こいつは尋常じゃないほどお前と接触したがってる!!」

番外個体「わかってる!でもミサカが攻撃するとこいつのパターンが崩れるッ!!」

小型「…」


浜面(姉さんの言ってる通り、小型は姉さんが攻撃しようとすると奇怪な行動をする。
だけど一方通行の攻撃は避けるか、もしくはガードし尚且つ、これでもかと攻撃を加える。
…怨念が篭もってるみたいだ。
しかも、あの小型の格闘スタイル、確か『風紀委員』や『警備員』が使う奴だよな?
『巨乳警備員』が使ってたり、『警備員』の雑魚が使うのと同じ型だ。偶然か?)


小型「!!!!~~~~~~~!!!!」

番外個体「纏わりつくな!!」

小型「!!!!」

番外個体「重いんだよッ」



浜面(そして…)

土御門「浜面っ!!」

浜面「おうよ!!」

男型「!!?」


土御門の声と共に『男型のNPC?』に攻撃を仕掛ける。
女型や小型と違いそこまで攻撃力は無いように見える。だが


男型「!!」

浜面「うおっ!?」

土御門「何やってんだ!?気をつけろと、最初に言ったろ!!」

浜面「分かってる!!リーチが長いんだよ!!」


NPC?が振る剣の攻撃をかなり警戒する。
『炎の形をした剣』正式名称は不明だが、あれで斬られると、状態異常『やけど』になる。
本来はフロアボス戦ぐらいしか出ないレアな状態異常。
症状は『動けなくなり、HPが減り、喉が渇く』と言う凶悪な物


土御門「喰らわらなくちゃ、あのメンドいのは解らないぜい」

浜面「そこまで言って、喰らいたくねーよ」

男型「…」


多分3体のNPC?の中ではコイツが1番弱いだろう。
戦闘能力も低い。店違いなのか?



浜面(この剣の能力以外は大したことない。だが、なんなんだ!?)



土御門「おっ!?」

男型「!?」

土御門「おしかったにゃ~」


浜面(土御門の攻撃スタイルに乗ってこねえ。
アイツの戦闘スタイルは巻き込むタイプで、一方通行ほどでもないがか『カウンター』主体、
バックステップ踏みながら相手に攻撃を加えるスタイル。
一見だったら、普通わからねえ。って事は)


土御門「お前はその左足の癖、まだ治してなかったんだにゃ~」

男型「!?」

浜面(やっぱり、コイツも)



アスナ「上条君!!?」

上条「行ける!!3秒後!!」

アスナ「わかった!!」

女型「…」


読んだタイミング通りに打ち込んでくる女型。
どうやら、『スキル』は『天驚拳』のみのようで、パターンさえ解れば後はあの豪腕に気を付けるだけだ。


上条「うおおおおおおお!!!」

女型「…」


岩陰から飛び出る彼。
もちろん、すぐさま女型の集中砲火に遭う。かなりの被弾する音と、土煙。


女型「…!?」

上条「…ニィ。やっぱ、何か防ぐ時は右手だな」


右手を前に突きだし、攻撃に耐えた。
それは、『幻想殺し』で何かを防いでる時の光景と瓜二つ。
尤も、『幻想殺し』ではないが


アスナ「はああああああああああ!!!」

女型「!?」


そして背後から近づくアスナ。
先ほどの上条に気を取られて気付かなかったのか?しかし、彼女は何かを口に含み


アスナ「カリッ」


噛み砕く。すると


アスナ「だあああっ!!せいっ!!!どりゃあああああああああああ!!!」

女型「!!!?」


『閃光』の二つ名には程遠い、力強い雄叫びと攻撃。
重い威力の3連撃は『女型のNPC?』を遠くの壁まで吹き飛ばす


アスナ「っしゃあ!!」

上条「よく使えたな『強力』の『スキルベリー』」

アスナ「そっちこそ、『防力』、使いこなしてるじゃん」

上条「コツさえつかめれば、楽勝よ」


彼等は『スキルベリー』の『強力』と『防力』を使用した。
前者は攻撃の威力が『3倍』になる物で、後者は防御力が『3倍』になる物だ。



番外個体「なるほどねー。これには対応できないか…」


その様子を見てた番外個体がポッケから1粒だす


一方通行「クッソォ!!なんだこの纏わり付くようなしつこさはよォ!!?」

小型「…!…!…!」


幾重のも『小型のNPC?』からの攻撃に耐える一方通行。
彼に対してのこのNPC?の攻撃は異常である。
おかげで、彼の十八番の『カウンター』がなかなか決まらない


一方通行「(『スキルベリー』を使うにしてもタイミングが!?)…って!?」

小型「!?」


突然、小型が仰け反る。
間に誰かいる、番外個体だ


小型「!?!?!?!?!?!?!?!・・!!」

番外個体「…ふぃ~」


8連続の攻撃を叩きこんだ彼女。
デタラメな攻撃法で『スキル』は発動してないが、
彼女の愛刀『バスター・ソード』の特性上、『スキル』を発動しなくても発動時の威力と同じになるので問題は無い。
超重量の重さによる動きの遅さも、『加速』の『スキルベリー』で補える。
尤も、『バスター・シリーズ』出なかったら、16連撃は妥当だっただろう。8秒間の中では


一方通行(そう言う事かァ…)

番外個体「一方通行ァ!!!」

一方通行「のがさねェ!!」


彼女が声を掛ける前に、既に『スキルベリー』を口に入れてる彼。
そして


小型「!?!?!?!?!?!!!!!?」

一方通行「ッオラァァァァァァ!!!!」


怒涛の連続攻撃を9秒間、ひたすら叩き込み小型を吹き飛ばす。
現在、確認できる限り『加速』を最長時間で使えるのは彼のみだ


一方通行「ッフゥゥゥ!!」

番外個体「お疲れちゃん」



男型「…!?…!?」

浜面「おっと」

土御門「お連れさんたちが、ぶっ飛んだが、どうするにゃ~?」

男型「…」


吹き飛ばされた女型と小型の名前を呼ぶようなリアクションを取る『男型のNPC?』にプレッシャーをかける2人。
その手には『スキルベリー』がこれ見よがしにある。
尤も、2人は『スキルベリー』に関してはあまり有効に使えず、これも牽制の為である。
しかし効果は抜群のようで


男型「…!!」


相手の動きを止めてる。
「ぐぬぬ…」と言った表情が浮かんできそうな感じ。



土御門(これで)

浜面「(何もなければ)…って!?」

女型「…」

小型「…」


吹き飛ばされ、埋もれた瓦礫の中から出てくる2体。
小型は体に付いた埃を取るような仕草をし、女型に至っては首を鳴らすような動作。
口調は違うだろうが、彼等が喋れたらこう言ってるだろう「これからだ…」


男型「!!…!!!!」


男型が必死に止めようとするが


女型「…!」

小型「…!」


2体は突進しだす



アスナ「まだ来るの!?」

上条「アスナ!後方に!!」

女型「!!!!!」


狂気に満ちた雰囲気と共に突っ込んでくる女型。
先ほどの『スキルベリー』の使用で、後最低でも30秒は『スキル』が使えない2人。
上条の『バスター・ブレイド』の後方下がるように言うが、女型の攻撃力に耐えられるのか?

そして


番外個体「しつこすぎだろ!?」

一方通行「下がれッ!!」

小型「!!!!!!!!」


こちらも、砲弾のようなスピードで2人に向かってくる。
一方通行は攻撃を見極め『カウンター』で弾き返そうとする。
どちらの個体も、あと少しで上条と一方通行に達しようとした時。


パン!!


音が響き2体の進撃が止まる。



番外個体「何で!?」

一方通行「動きを止めたァ!?」

小型「!?」


唐突に動きを止めた小型。
しかし、どうも小型の意思ではない様だ




「はぁ~やっと着いたと思ったら」

アスナ「うそ!?」

女型「!?」


こちらも女型の意思ではないが、明らかに人に止められてる。


「いろいろ調整しようと思って、『迷宮区』奥地に行ってたたら。
佐天さんからメッセが来て、『アルゲード』向かってたら今度は初春さんから『迷宮区』の奥って言われ」


女型「!!!」

上条「ま、まじか?」


女型が必死に腕を動かそうとするが、全く動く気配はない


「着いてみたら、友達がボコボコにやられそうで…」


それもそうだ。この人物に勝てるプレイヤーは現在アイングラッドに居るかどうかすら怪しい


「全部…」

女型「!?」

「あんた等のせいかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


そして彼女は、彼等がさんざん苦労した『女型のNPC?』を片手でブン投げる。


そう、現実では『常盤台の超電磁砲』と呼ばれ


「ふぃ~」


ここでは『スサノオのミコト』と呼ばれる彼女


御坂「大丈夫だった?」


御坂美琴である。


上条「御坂!?」

番外個体「お姉様!今までどこに!?」

御坂「あ~ちょっと道に迷って…」

アスナ「キリト君は!?」

御坂「一方通行と番外個体の前に居るじゃない」

一方通行「ハァ!?」



小型「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


そこには何故か空中に浮き、先程以上に興奮してキモイ動きをしてる小型しかいない。


御坂「さっさと『ミラー・マント』取って、姿現したら?ストーカー」


「…お前にストーカー扱いされるとは、思わなかったよッ!!」


小型「!!!?????」


男の声と共に、またもや吹き飛ばされる小型。
女型同様、片腕で放り投げられたかのごとく


「ったく…」


ゆっくりとアイテムを解除させ


「どんだけ、お前の『索敵』は高いんだよ…」


浜面「マジでいたのかよ!わかったか?」

土御門「俺の『索敵』じゃぜんぜん…」


その黒い姿が空間に現れる。


キリト「けど、これ位見つけられないようだったら。今度の相手として価値がないな」


『黒の剣士』が。




御坂「で、何なのコイツ等は?見た感じ、カーソルないからプレイヤーではないらしいけど。人間臭いわね…」

上条「それが解れば上条さん達も楽なんだけど…」

アスナ「今の所NPC?としか…」

御坂「ふーん…」



キリト「NPC?のだと突っ込みどころは多いんだが…」

一方通行「俺らに聞くな茅場に聞け」

番外個体「クリチャーにしても、HP表示がないし…」

キリト「うーん…」



今しがた来た2人に現状を説明してると瓦礫から2体が出てくる。
男型の動きは無い「ぽかーん…」とした表情が似合いそうな雰囲気。
土御門と浜面に至っては男型を忘れて双方をガン見して気にしてる


土御門「って、おい!!」

浜面「女型と小型が!?」

御坂「ん?」

キリト「来たのか?」


再び瓦礫から出てきた女型と小型。
その雰囲気は、体力面では格下だと思ってた奴に、吹き飛ばされたことを根に持つのか?
念願の誰かに遭えたのに、邪魔されたのを恨むのか?正解は分からないが、1つ確実な事がある。
敵意を美琴とキリトに向かてる事だ。



再び迫ってくる2体のNPC?に2人は腰と背中に掛けてある剣を取る


御坂「まあ、いいや」

キリト「そんなに強くないし…」


「「「「「「えっ!?」」」」」」


2人の言葉に6人は短い言葉しか出せなかった。
その5秒後、彼と彼女はNPC?の後方数メートルに移動してた。
何も理解できない状況。そして


女型・小型「「!?!?!?!?!?!?!?!?」」


まるでジャンプ漫画のごとく、時間差で衝撃がNPC?を襲う。
8連続の攻撃。その光景をこの場に居る者は、目を丸くして見る事しかできなかった。


御坂「…対して強くないじゃない」

キリト「これなら8割ぐらいの力で行けるな」

御坂「あら、私は7割だけど?」

キリト「…6割で行く」

女型「~!」

小型「…!!!」


8連撃の攻撃を喰らったNPC?が彼女等の方向を見る。
しかし、その雰囲気に余裕はない。しっかりとダメージを与えられたからなのか?
だが、2人に対する2体の敵意はさらに大きなものになったのは確かだ。


女型「!!!!」

御坂「まだ来るの?」

小型「!!!!」

キリト「面白い」


其々襲い掛かる個体を、2人は的確に攻撃を捌く。




上条「なあ?」

アスナ「なに?」

上条「あれって、俺らが苦労したNPC?だよな?」

アスナ「ええ。そうね…」



番外個体「結構、無茶したよね?」

一方通行「『スキルベリー』使用時間MAXで吹き飛ばした位だからなァ…」



浜面「あれ、俺の目がおかしいのかな?キリトとお嬢が押してるような…」

土御門「お前の目は正常だぜい。それに、御仲間のこいつもドン引きしてる」


男型「…」



その行動に驚愕してる面々。
正直な所、眺める事しかできない。
その中からこの男が代表して叫んだ


上条「強すぎだろォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!??」


驚愕とドン引きの感情が合わさった叫びが部屋に木霊した。



上条「何だよ、何です、何ですか!?の3段活用!!何なんだよアレ!?おかしいだろ!!?」

アスナ「うんわかるーしかたないよーあのふたりだしー。」

上条「アスナさァァァァァァん!!棒読みになってる!なんか知り合いみたいになってるから!?」



御坂「はああああああ!!!」



番外個体「おっかしーなァ…ミサカ、結構本気だしてたんだけどなァ…」

一方通行「俺もかなり本気だったンだがなァ…」



キリト「…ふん!!」



土御門「流石、トップ3は違うにゃ~」

浜面「ってか、御宅の御仲間?を助けなくていいんですか?」

男型「~~~~」

土御門「『僕は余計な怪我をしたくないからね。これには首を突っ込まないよ』か?」

男型「!!」

浜面「『正解!』ってかぁ?っつか、よく解ったな」


この男型の意思もそうだが、他6人も突っ込みたくは無かった。
美琴とキリトは力半分だろうが、ダメージを喰らう事無く、ひたすらNPC?に攻撃を加える。
NPC?も突っ立ってる訳ではないので反撃はするが、その攻撃は届く事は無かった。
しかし、6人には面白い事が見えてきた。



上条「なるほどな~」

アスナ「何が?」

上条「気づいてんだろ?2人の戦闘スタイル違和感」

アスナ「上条君もか。とすると、他のみんなも気が付いてるかもね」



土御門「2人が手を抜いてるのは分かるが、ここまで違いが分かるとおもしろいにゃ~」

浜面「キリトの野郎は難易度の低いスキル。中級プレイヤーなら誰でもできる奴しか使わなくて」



番外個体「お姉様は逆に上級中の上級のスキルを使いまくるスタイル。面白いね♪」


一方通行「キリトは超電磁砲に最低限の手の内しか明かさないのに対し、超電磁砲は真似してみろ、と言わンばかりだな。
ハン、いいじゃねェかオモシロイ」



御坂「はあああああああああああああああああああ!!!!!」


彼等の考察は正しい。
美琴は上級スキルで女型を翻弄し、隙を入れることなく斬撃を加えていく。
各スキルの拘束時間も完璧に覚えていて、彼女のトリッキーな動きも相まって派手な戦闘スタイルだ。


キリト「…ふん!!せいっ!!!とおりゃぁぁ!!」


一方のキリトのスタイルは、最低限のスキルで確実に相手にダメージを加えてくスタイル。
基礎を確実に磨いたスタイルで、美琴の様にスキルの発動ミスが全くないのが特徴。SAOでお手本になる物だ。



女型「~!~!」

小型「~!~!」

御坂「さーて」

キリト「そろそろ調べなくちゃな」


ある程度の攻撃を加え終えると、2人はNPC?に近づく。
2体は肩で呼吸をしてすでに瀕死。
彼等は2体が喋れない事を知らないので無理もないが。



キリト「ん?」


その時、小型のNPC?の上に現れる


光の玉「…」


コイツ。光の玉は小型の頭上を回ると


小型「!!!!!!」

キリト(回復した!?)


先程までの瀕死の状態がウソの様にぴんぴんとして、クネクネと動き出す


キリト(何だよこの動き…何かのスキルか?)



御坂「なに!?」

光の玉「…」

女型「…」


小型同様、女型の頭上を舞った光の玉の力なのか回復し、仁王立ちで彼女睨みつけると


御坂「えっ!?」


後方へジャンプし距離を取る。
同じようなタイミングで男型も女型の位置へジャンプする


御坂(なに、合体でもするの!?)

キリト「ミコトッ!!」

アスナ「御坂さん!!」

上条「御坂ァ!!」

御坂「!?」

小型「!!!!」


気付くと背後に居た『小型のNPC?』まるで気が付かなく、それは


御坂「ッツ!!?」


背筋か凍るような寒気と共に


小型「!!!!!!!!」

御坂「なっ!?」


彼女に抱き付いた。



御坂「なっつなん、な、なんなんだーコイツ!!?」

小型「~!~!~!~♪」


抱き付いたかと思えば、ダイチュキホールドで美琴の顔にスリスリするNPC?


御坂「離れろーっつーの!!!」

小型「!!!!」

御坂「『イヤイヤ』じゃないわよ!!ふぇ!!どこ触ってんのよ!?///」

アスナ「み、御坂さん!?」

浜面「何がどーなってんの?」

土御門「さぁ・・・」

番外個体「ぶっひゃひゃ、お姉様感じてるよ・・・」

一方通行「馬鹿にするにはいいが、何で俺の後ろに隠れてガクブルに震えてンだよ・・・」

上条(あれ、デジャヴ?ってか、キリト)

キリト「」

上条(そりゃ、いきなりこんな状況になれば、言葉を失うわ)

小型「~!~!~!」

御坂「ふにゃっ!む、む、胸を、触るなっ!!?///…」


カヲスとしか言いようがないこの状況。
仲間であろう女型と男型も、フードの下ではドン引きの表情だろう。



暴走する小型の後頭部に


小型「!?」

光の玉「!!」

御坂「ふぇ!?」


「「「「「「「は!?」」」」」」」


光の玉が、ツッコミと言う名の体当たりを入れる。
その光景に、美琴を含む8人は思考が付いて行かない。


光の玉「!!!!」

小型「…」


まるで小型の前で説教するかのように飛ぶ光の玉。
「ぷんぷん!」と言う様子が正しいだろうか?



上条「大丈夫か、御坂!?」

御坂「え、あ、うん…」

アスナ「ダメージは!?」

御坂「特に…」


何時もより口調がたどたどしい美琴。
友達が心配したとか、恋焦がれてる人が心配してくれたとか、そんなちゃちなもんじゃない。
あの小型。あれのしたカヲスな行為。どことなく懐かしかったのだ。
こっぱずかしいが、何時か有った日常の様に。いつもされてたような


小型「…」


先程まで彼女に気持ち悪く抱き付いてた小型はこちらを向かず、背を向けこちらを向く気配はない。
だが、その背中にどことなく、懐かしさを感じる。

年上ではない


小型「…!!」

御坂「あっ…」


小型がジャンプをし、女型や男型の方へジャンプをする。
美琴が、何故声を発したのは解らなかった。


ヒィィィィィィ


すると、NPC?が眩い光に包まれる。
普段ならクリチャーの状態変化と思うだろう。
現に、キリトやアスナは武器を握る。
だが、残り6人はただ見つめるだけだった。


キリト「おいッ!?」

アスナ「何してんのッ!?」


2人が注意を促すが、彼等は武器を持たない。
どことなく、何処となくだが、寂しさがあった。
まるで、久々の友人と離れるような。
言葉に出来なに何かと



「白井さぁぁぁぁん!!」



彼女達の後方ボスの部屋の入り口から聞こえる甘ったるい声。
8人はその声の主を知ってる。


初春「待ってくださいよ!!」


彼女だ。他にも


佐天「するいですよ!お別れの挨拶も無しなんて」

滝壺「むぎのッ!!」


彼女等もいる。
『迷宮区』を全力で走ってきたのか息が荒いが、そんな事は関係ない。



御坂「佐天さん、初春さん!?ってか…」


混乱する美琴。当たり前だ。
目の前の小型が、初春の言った通りの人物なら。


小型「…」

御坂「うそ…嘘でしょ!?だって」


彼女が1番心配し、謝らなくてはいけない相手。


佐天や初春が小型へ駆け寄る。
それに合わせる様に美琴も駆け寄る。だが


光の玉「!!」


慌てた様子で光の玉が何かしたかと思うと、彼女等の間に壁が出来る。
それは、フィールドボス戦などで出来る壁で、プレイヤーが『転移結晶』以外では逃げられないようにする物。
小型が光の玉になにか文句を言ってるようにも見えるが、それが何か、解らない。



御坂「何でっ!?」

小型「…」

初春「白井さん!」

佐天「白井さん…白井さんですよね!?」



滝壺「むぎのっ!」

浜面「滝壺!…麦野って…」

女型「…」



番外個体「なーんだ。ミサカの勘違いだと思ったけど、そうだったんだ。姿を見るにアナタはサポートって所かしら?」

光の玉「…」

一方通行「…遠い昔じゃねェが。妙に懐かしい感覚の原因はお前かァ」



男型「…」

土御門「…なるほどにゃ~。って事は、俺の思い違いじゃなかったと」

上条「なあ、土御門。何が起きてるんだ!?白井とか麦野って!?」

土御門「カミヤン…コイツの面、覗いてみな」

上条「覗くって…」


状況がイマイチついて行けない彼。
土御門に言われた通り、『男型のNPC?』のフードに隠れた顔を覗いてみる


上条「あぁ…」


彼も『アリエナイ者』を見た。張り付いたポリゴンの様な顔。
無表情だが、覚えはある。だが彼は、彼はここに居ない筈だ。
現実に居るはずだ。そうだ、じゃなかったら、顔のバーコードの様な入れ墨は何なんだ。


上条「ステイル…」



キリト「いったい何が!?」


もっと状況が解らない彼。
美琴達がNPC?に掛けてる言葉は明らかに人の名前だが、心当たりはない。
SAOでは基本アバターネームで呼び合うので、本名プレイであろう上条や美琴以外は名前など知らないし。
基本的に教えない


キリト「(『ヒーローズ』の知り合い…そうか!?)…アスナ!?」

アスナ「ふぇっ!?」

キリト「ミコト達が呼んでる名前に心当たりは!?『ヒーローズ』の時や女子会で聞いたりしてないか!?」


最近、距離を取ってたので知らないことも多々ある。親睦のある彼女に聞く


アスナ「…多分、御坂さん達が言ってるのは、御坂さんの後輩で、佐天さん達の友達の名前で。
浜面さんや滝壺さんが言ってるのは仲間の名前で、上条君はイギリス人の知り合いだったはず。ワーストさん達のは解らないけど」


キリト「…じゃあ現実からのダイブ!?うそだろ!?」


彼の言葉がまさに当てはまる。
現在の所、茅場のデスゲーム宣言以来、ログインして来た者はいない。
仮に、彼等の言葉が本当ならあれ以来のログイン者である。
それは救助なのか、探索なのか、あるいは学園都市の実験なのか、それは今の彼には分からない。


アスナ「あっ」

キリト「!?」


彼女が言葉をこぼすと、NPC?達は光に包まれ始める。
それはHPがゼロになり消える時みたいに。
しかし、その時ほど早くなく、ゆっくりとだ



浜面「お、おい、体が!?」

滝壺「まさか、死んじゃ」

女型「…」


滝壺の言葉をゆっくりと首を振り否定する『女型のNPC?』。
その動作は、彼等が思ってる人物とは違うが、それでもどことなく彼女を感じる。


女型「…!」

浜面「はぁ?」


今度は浜面を指差すと二の腕を叩く。
「もっと力付けろ」とでも言ってるのだろうか


浜面「バカヤロウ!これでもSAOじゃ十の指に入るわ!!」

滝壺「そうだよ。はまづらは強い」

女型「!!」


あっはっは、と笑ってるかのごとく、体を仰け反る『女型のNPC?』


滝壺「ねえ、きぬはたやふれめあは元気?ちゃんとご飯食べてる?」

浜面「子供じゃないんだから」

女型「…」


彼女の問いにゆっくりと頷く『女型のNPC?』


浜面「…そのーなんだ。現在進行形で迷惑かけてるし、これからもかける。
だけどその期間が1日でも短くなるように努力するから!!滝壺を守って、現実に戻るから!!」


滝壺「みんなで、でしょ?」

浜面「おっと、そうだった!!みんなで戻るから!だから!!」

女型「…」




番外個体「ねえ、他の個体は元気?死んで無い?YESなら縦に振って、NOなら横」

光の玉「…」

一方通行「縦って事は、あのクソガキも無事かァ…黄泉川たちもか?」

光の玉「…」

番外個体「無事か…よかった。…見ての通り、ミサカ達はお姉様達となんとかやってるから」

一方通行「早めに戻るって、黄泉川たちに伝えてくれ」

番外個体「この世界なら、この人みたいなモヤシでも十分動けるし、戦闘に参加できるからね。あの黒いのみたいに」

一方通行「おい?一言余計だろ、つゥか、俺はかァーなァーり、強えェよ!?」

番外個体「そうだっけ、ミサカよりレベル低いくせに。ギャッハ☆」

一方通行「ンだとォ!?」

光の玉「…」



上条「そのーなんだ…」

男型「…」

上条「迷惑かけて――」

男型「!!!!」

上条「うおっ!?」

土御門「荒れてるにゃ~」


壁を思いっきり叩く『男型のNPC?』。
その勢いは凄まじいが、本来この人物がやるようなものではない。


上条「土御門、これって?」

土御門「ものすごーく、文句があるんだろうにゃ~。心配するな、見ての通り、ってか、知ってると思うが俺らは強い。早くそっちに戻るぜい」

上条「ああ、早く戻るよ…そうだ、インデックスは!?」

男型「!」

上条「親指立ててるって事は大丈夫なのか?」

土御門「だろうにゃ~、そう言えば、舞夏は?」

男型「~」

土御門「は!?」

上条「これは「さあね?」か?」

土御門「おい、フザケンナよ!!どう言う事だゴルラァァァァァァァァァァ!!!!」


男型の回答に激怒した土御門が壁を殴りだす。


男型「…!」

上条「あ、マンピーサイン」

土御門「出てこいや、ロン毛バーコードの噛ませ馬神父!!」

男型「!?!!!!!」


土御門のあおりでキレたのか『男型のNPC?』も壁を殴りだす。双方で壁殴りしてる状況


上条「なんだこれ?」



御坂「黒子っ!!」

小型「!!?」

御坂(反応した?)

初春「白井さん。こっち向いてくださいよ」

小型「…」

佐天「気にしないでもいいですよ。ポリゴンみたいになってても、御坂さんや私達には解りますから」

小型「…」


ゆっくりと振り向く。フードから薄らと見える表情に


御坂「…ッ」


美琴は息をのんだ。


それは、彼女を敬愛し、慕い、時に激しすぎるスキンシップを要求してき、そして相棒と言ってもいい存在


御坂「黒子…黒子なのよね!?」


彼女の問いに


小型「・・・。」


『小型のNPC?』は黙って、ゆっくりと頷いた。
しかし、この時彼女等の体は臍から下は消えており、事情が読めなくても解る。時間が無いと。



御坂「黒子!!謝りたかった。
心配かけて…ごめんて…だから…だから、あなたの本物の耳に、『ごめんね。ただいま』の言葉を届けるために1日も早く帰るから!!」


佐天「私も!ここでは攻略組の1員として御坂さんを支えますから!!それで、今までの事、全部、全部聞かせてあげますから!!」

初春「だから白井さんも!無茶をしないで!!帰ったら『黒蜜堂』のあんみつを…お…奢りますから…だから」


感極まったのか、ポリゴンの涙が初春の目頭から零れる。
他の2人も我慢してるが、その目頭には確かに浮かんでる。
特に、美琴は1番我慢してる


御坂「必ず、みんなを連れて黒子の元へ帰るから!!必ず!…だから…私が言うのもなんだけど…無茶しないで!!」


その言葉が届いたか、彼女達は分からない。
だが、最後の瞬間『小型のNPC?』は微笑んでいた。
そう、彼女達には見えた。
そして、『小型のNPC?』が消えるのと同時に他の個体も消え、同時に壁も消えた。



第50層・アルゲード・パブ・バース店内



アスナ「結局、あれは何だったんだろう…」

キリト「解らない。ただ、仮にだが…もしあれがあいつ等の知り合いだとすれば」

アスナ「救助…いや、偵察?」

キリト「答えは分からない。…本当はあいつ等に聞ければ…」

アスナ「会話禁止だもんね…3日後まで」

キリト「それは仕方ない。ただ…」

アスナ「ただ?」

キリト「あの雰囲気…大丈夫なんだろうか?」

アスナ「ふふっ…それは3日後に解るでしょ?」

クライン「わりいワリィ、遅れちまった」

キリト「あ、ああ大丈夫だ」

アスナ「じゃ、作戦会議。始めましょ?」



3日後


第19層・エンデュミオン・裏手の山・火口


すり鉢状の緩い火口で、中心にちょっとした湖と、その中の島。
直径10メートルの島で、それを囲う様に幅3メートル、水深2メートルの湖。
モンスターは2週間後までは出ない。その湖の周りに


わああああああああああああああああああああ!!!!!!」


多くの人々が集まってる。
『祭り』の始まりである。


キリト「ふん!大丈夫そうだな…」

御坂「あんたに心配される筋合いわないわよ…」


ヒースクリフ「ゴホン!…では、これより。『祭り』の開催を宣言する!!」



おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!



彼の宣言と共に、地鳴りのような声が火口に響いた

今回はここまで!!


NPC?編はここまでで、次回からは


激突!!美琴VSキリト!

編になります。


美琴の二つ名はかっこよさそうで考えました。


ではまた

光の玉のモデルは『ピーターパン」に出てくる『ティンカーベル』です

乙  最後にはみんな認識できて良かったな  次もお祭りだし楽しみ
ところでなんで会話ができなかったの? 

>>156

会話で来てません。

この話は子供の時見たアニメ『ウェブダイバー」の親父がダイブした時の話を曖昧に思い出しながら書きました。


設定は、後々本編で書きます。

「僕に謝っている暇があったらもっと強くなれ。この程度じゃあまだこの世界は脱出できない。君は早くあの子の隣に戻って彼女を守るんだ、それが君の役割だろう上条当麻!!」
(俺の妄想)

>>158


やめて!!



…使ってもいいですか?

にしても、山梨県の人は大丈夫ですか?

集落全部で連絡取れないとか・・・


関東圏、関西、中部はまた水曜に雪の予報なので、明日のうちに出来る範囲で雪かきしましょう

<<162 どうもです


>>1は頑張ってください

余談ですが、……
みんな!喜んでくれ!
雪で中止になった級審査、見事、一級に合格したぞー!
やったー!

>>166

何の審査か解りませんが

おめでとうございます!!



ガンダムみたいに離れた場所の人物が、まるで会話してるかのような流れをどう書くか悩みます・・・

冨野御大や黒田さんの原作文章見てみたい・・・

あれ?

っしゃ!!復活キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


管理人さんお疲れ様です!!


ってな訳で、復活記念に今夜投下します!!


ではまた




そう言えば、ここ攻撃された日って2chが鯖落ちした日だよな…

確か、ソチ五輪で女子フィギュアがあった日だったような…

さて、復活祝いの祝砲をどーんと打ち上げます!!


祭りの始まりじゃああああああああああああああ!!


では投下



美琴Side


御坂「じゃ、浜面さん。がんばって」

浜面「おう!!」

御坂「・・・何か楽しそうね…分かってる?」

浜面「そう睨むなって、お嬢。本気でやるからよ?」



キリトSide


キリト「遊びってなァ!?」

クライン「本気でやるよ」


アスナ「このターンは、クラインさんの物だよ?」



各チームリーダーの2人はご立腹の様だが、第1回戦が始まる。



運営本部


土御門「さぁぁぁぁーーーー、はじまったぜぃ!!今回のバトル!!
名前もない唯の『祭り』だが盛り上がりはクライマックスだにゃ~。
オーッと申し遅れたぜい、今回の『祭り』の実況を務める、色男のツッチーだぜい!!」


アルゴ「…自分で言うカ?」

土御門「そして、解説は今『祭り』の開催を宣言した『血盟騎士団』団長の!」

ヒースクリフ「ヒースクリフだ、よろしく。」

土御門「更に、攻略組ではおなじみの情報屋のチッパイ姉さん!!」

アルゴ「アルゴだ!・・・オイ、ツッチー、色々文句があるからそこに直レ!!」

土御門「さーて、ヒースクリフさん」

アルゴ「無視かヨ!!?」

土御門「今回は、対決する彼等もそうですが。どうですか、この人の入り!?」


ヒースクリフ「うむ。大手新聞2紙で宣伝したこともあって、素晴らしい人の入りだな。
大盛況と言ってもいい、3,000人は軽く超えてる。やはり、人気のプレイヤーが生で見れて、1流の試合が安値で見れるのも1因だな。
普段は第5層までしか来ないような低レベルプレイヤーの姿も見える」


アルゴ「後それは、会場が安全なのと、この山の転移門が第1層と繋がってるのも大きいナ。
居住人口が2番目に多い第5層の『セコイア』とも比較的安全な第50層経由で来れるのもあるナ。ってか、やたらいい匂いがするナ!?」


土御門「そう、今回は有志の手によってで店が出てるぜい。
バトル開始までの少しの間、お土産を買うなり、美味しい食べ物や酒で乾杯知るのもよし!みんな盛り上がって行くぜい!!」


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!



出店Zone


特に場所は決まっては無いが、観客を邪魔しないように設置されてる出店。
だた布を引いただけの者や、ちゃんと屋台を作る者。
さまざまであるが、多くの客がここで買い物をしてるのは確か


エギル「ほいよ、『ビール』」

「あざーっす!!」


エギル「いやー、儲かって儲かってしょうがねーな!!」

リズ「本当だよ、もう金がカンストしそうでウッハウハ。あ、『キーブレード』は1200ギルです。あ、応援グッツはセットで2000ギルね」

佐天「いや~祭りはこうでなくっちゃ!あ、どっちが勝つか、どんどん賭けてくださいね!!締めは第2戦までですよ~!!」

「俺、『スサノオ』チーム!!」

「私は『黒の剣士』チーム!!」


佐天「はい、まいど~。あ、一方通行さん、付けといてくださいね?」

一方通行「ちゃンと聞いてる。ほィ、『クッゴンゾの腕』の串焼きだァ」


「どうも~」


シリカ「あの~。私はここに居る意味は・・・」

滝壺「マスコット。ここに居るだけで、私達の売り上げが伸びる。あ、カードはそれぞれ値段が違うから私に聞いてね」

「あのー…『ザ・イリス』のカードがあると聞いて」


滝壺「それは裏方で聞こう。勿論、交渉で値段は変わるよ?」



キリトSide・バックスタンド


基本的に席は設けられておらず、個人で地べたに座る形式だが、1部では熱狂的な応援合戦になってる。異様な熱気だ。
その中でも応援団と名乗る者達の熱気は凄まじい、さながら野球の応援団の様だ


シキシマ「お早う、クソッタレ共!ところでヤマト訓練生、貴様は昨夜ケンカ騒ぎを起こしたそうだな!?言い訳を聞こうか?」


ヤマト「ハッ!報告致します!乳臭い『スサノオサイド』奴ら共がアスナ様に対して
『勝てないだろ』と抜かしたため7砲身パンチを叩きこんだ次第であります!!」


シキシマ「よろしい。貴様の度胸は褒めておこう。いいか、応援合戦で張り合うには1にも2にもクソ度胸だ。
怒号を子守唄程度に感じなければ一人前とは言えん。今回のジョナスン訓練生の件は不問に処そう。
だがアスナ様や黒の剣士の実力を知らない乳臭いの『スサノオサイド』でも応援団は応援団だ。訓練生の貴様はそこを忘れないように。
ではアスナ様応援訓、詠唱始めッ!!!!」


何のために生まれた!?
――アスナ様に心臓を捧げるためだ!!
何のためにアスナ様に心臓を捧げるんだ!?
――勝利をこの手に掴むためだ!!
アスナ様は何故戦うんだ!?
――黒の剣士と共に勝つためだ!!
お前が敵にすべき事は何だ!?
――怒号と罵声で相手を威圧する!!!

我等血盟騎士団!攻撃上等!暴言上等!評判が怖くて戦えるか!!(×3回)



キリト「…なんか…えらく人気だな」


クライン「俺なんか、全く触れられてないし」


アスナ「何とも言えない気分…」



シンカー「みなさんイイですかァ!!?」

「おお!!」

シンカー「奴らは我らの事を『乳臭い』と言うが、本当に乳臭いガキはどっちだ!!?」

「奴らだ!!」

シンカー「我らのするべきことは何だッ!!?」

「声のひょろいガキ共を押し倒すことだ!!!」

シンカー「我ら低、中級プレイヤーのあこがれは!?」

「『スサノオのミコト』様だああああああ!!」

シンカー「ならば、やる事は1つ!!」

「彼女へ勝利を捧げることだ!!」

シンカー「どんでんマーチ、いくぞッ!!」

「おおおおおおお!!!」

番外個体「声が小せぇぞ!!服を着た豚共がァ!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」



浜面「シンカーの旦那荒れてるって言うか、性格変わってね?」

上条「なんか、ストレスたまりすぎなんだとさ」

初春「いやー『お祭り』の感じがあっていいですね~。もっと荒々しく!!」

御坂「なんだかな~…」


土御門「さぁーーーーてぇ!!長らくお待たせしました!!第1回戦


『風林火山』クラインVS『ヒーローズ』ハマー


のバトル、只今より開催するにゃ~!」


うおおおおおおおおおおおお!!!


土御門の掛け声と共に盛り上がる会場


浜面「よっ!」

クライン「っと!!」


フィールドに飛び乗る2人。
それと共に2人の応援、または威圧する声が大きくなる。


浜面「またスゲーな…」
クライン「そーだな…。ま、とにかく申請しちまおうぜ?」


浜面「んだな」


歓声とは関係なく淡々と作業を進める2人。


土御門「さーて、戦う者達の紹介だぁ!!!『黒の剣士サイド』、ギルド『風林火山』の野武士面リーダー、クライン!!」


おうおおおおおおおおおおおお!!!


クライン「よろしくううううう!!」


土御門「『スサノオサイド』、ギルド『ヒーローズ』の参謀、SAOでは珍しいリア充代表、ハマー!!」


くたばれドちきしょうがあああああああああああああああああああああ!!!


浜面「なんか俺だけおかしくないか!?」


土御門「なかなか見られない『カタナ』使用者同士のバトル。戦闘開始の合図、及び見届け人はコイツだぜい!!」

ヒースクリフ「私だ」


うおおおおおおおおおおおおおおおお


土御門「さぁーて、最後にもう1回ルールの説明だあ!!今回のルールは


両サイド、1回づつ1名を選出しバトル。

勝敗はHPがレッドになる、若しくは腹が地面に付く

アイテム使用あり。制限時間なし

2勝した時点で勝負あり


以上だぜい!!!野郎共、頭に叩き込んだかぁ!?」


おおおおおおおおおおおおおおお!!!!


何が何だか解らない発音の歓声に山が震える


クライン「さてと…」


己の刀を抜き構えるクライン。
相手の浜面の方を見るが。


クライン(抜いてない!?抜刀と言う事か?いや…)

浜面「…」

クライン(キリトの言ってる通りなら…)


ヒースクリフ「では…第1回戦、開始!!」



クライン「たあああああああああ!!!」

浜面「おおおおおおおおおおおお!!!」


ヒースクリフの声と共に走り出した2人。スタイルに違いがあり


アルゴ「クラインは刀を出した状態で、ハマーは納刀状態。しょっぱなから『抜刀系のスキル』カ?」

エギル「だとしら、頭おかしい馬鹿だぞ!?」

シリカ「何でですか?」


リズ「『カタナ』の特徴で抜刀状態から発動するスキルが多いのは知ってると思うけど。
あれは立ち止った状態での『カウンター』に近いんだ。走りながらでもできる奴はあると聞くが…」


エギル「とてもじゃないが初激に使う物じゃない。あれじゃ、ハマーの坊主が大ダメージだ」

リズ「けど、それを知らないはずないし。それに」


一方通行・佐天・滝壺「「「…」」」


リズ「そこの3人がダンマリだと言う事は、何かあるんじゃないの?」

一方通行「…さァな」

佐天「何となく分かりますけど…」

滝壺「ただこれだけは言える。はまづらは強い」


アサヒ「げ、クラインさん!?」

アスナ「どうしたの?」

シキシマ「完全にハマーさんの初激、コンボで喰らいますよ」

アスナ「え!?」

キリト「ッチ!!」



クライン「たあああああああ!!」


上段からの斬り込みを入れるスキルを発動させながら突っ込んでくるクライン。
もちろん普通に考えれば確実に当たる。


クライン(刀が動いた!やっぱり抜刀系、だが遅い!!)


そう、確かに『抜刀系スキル』発動時特有の動きがした。
カタナ使いならこれ位は分かる。だが飛び出てきたのは


浜面「どうっら!!」


足、だった。


クライン「っご!!?」


喉元に入る浜面の足。
だが、1発だけではない


浜面「オラッオラッオラッ!!最後にもう一丁ッ!!!」


右左右左、ジャンプでのとび蹴りが5発、クラインの喉元に入る。そして


浜面「おまけだッ!!」

クライン「ッグ!!?」


スキルを発動しないで鞘に納刀したままの刀でがむしゃらに殴り飛ばす


キリト「クライン!?」



土御門「おーっと、初激はハマーが取った!!対抗も出来ず飛ばされるクラィィィィィィン!!」

ヒースクリフ「いい感じのだまし討ちだね。モンスターではない人、プレイヤーだからこそ出来る物だね」

アルゴ「池ポチャかナ?」



クライン「んな訳、ねぇぇぇだろッ!!!」


飛ばされながらも。カタナを地面へ刺し減速させる。フィールドギリギリで


クライン「っふ!あっぶねぇ!!」

浜面「旦那、それはハエーっすよ」


ヘラヘラした笑顔で挑発する浜面。
正直言ってイラつく


クライン(くっそ、キリトが言ってたのはこれか…)



昨日・黒の剣士サイド・作戦会議


クライン「はぁ?リアルで喧嘩したことあるかだぁ!?」

キリト「ああ」

アスナ「何言ってる…あぁ」

キリト「だろ?」

クライン「だろ?じゃなくて!!俺にも解るように教えてくれよ!!あと、喧嘩なんざほとんどした事ねーよ!!」


キリト「あぁ、すまない。…1つ聞くが、クラインの相手は多分ハマーだ。
で、ハマーについての第1印象はどうだった?あと、戦闘スタイルはどう思う?」


クライン「どうって…パッと見はチンピラだな。中身は正反対のいい奴だけどよ。
スタイルはあのギルド特有のパターンが読みにくいが、スキル成功率が低いかな」


キリト「大体俺と同じだな…」

クライン「なあ、もったいぶらないで教えてくれよ」


アスナ「簡単に言えば、『ヒーローズ』に在籍する多数はリアルに喧嘩とか色々経験があるって言う事。
ほら、土御門さんなんか解り易いでしょ?」


クライン「…ああ、ツッチーの事か。
確かに、アイツのバックステップしながらの攻撃スタイルは、SAOでやれる奴なんざ、アイツしか見た事ねーな」


キリト「クラインは見た事無いかも知らないかもしれないが、
アイツが前にアクセラレータ達の加入の時の『デュエル』は、『喧嘩の応用で勝った』って、言ってたからな」


クライン「なるほどな。けどよ、喧嘩なんざほとんど経験ないのにどうしたらいいんだ!?」

キリト「1つは冷静でいる事。もう一つは――」



クライン「(相手のペースに乗らない事ね・・・ちげーね)…そりゃガキの頃に見た悪役仮面ライダーのキックする奴なんざビビるよ」

浜面「えっ、あれって旦那の世代なの!?」

クライン「お前は?」

浜面「魔法使い」

クライン「それはどっちかっつーと、お前の所のお嬢ちゃんだろ?バトルスタイルとか」

浜面「…ちげーね」



御坂「なーに話してるのかしら?」

上条「さあな。ただ、雰囲気はいい感じだな」

御坂「遊びかよ…」



クライン「さぁて!!刀を抜こうか!?」

浜面「…そうだなッ!!」


土御門「おーっと、ハマーここでようやく抜刀!」

ヒースクリフ「やはり、ハマー君の刀は珍しいな」

アルゴ「あれ、アイツ変えた?」

ヒースクリフ「ハマー君のは『ライキリ』だね。以前の『スサノオ』同様太刀には違いないが、少し軽くなってるかな」

土御門「よくもまあ、ご存じで。で、クラインの方は」

ヒースクリフ「『虎鉄』だね。打ち刀のタイプだが、切れ味は素晴らしいよ」

アルゴ「だから、何で見ただけで解るんだよ!?」



クライン「たあああああああああああ!!」


浜面(攻めるか?…)

滝壺「はまづらっ!!」

浜面「!?」

滝壺「がんばって!」

クライン「よそ見してんじゃねーぞ、リア充野郎!!」


上からの上段重攻撃。ギンッ!!とした金属音が響く。
何かでガードした音だ、


クライン「おまっ!?籠手!?」

浜面「…」


左手の籠手だけでガードした浜面。
籠手でのガードは手を切断する恐れがあるので普通は絶対にやらない


浜面「旦那、ワリィ。俺、コイツの目の前じゃ負けられないんだ」

クライン「ハァ!?」

滝壺「…」



2日前・ヒーローズ・ギルドハウス・滝壺の部屋


滝壺「ごめんね。取材手伝わせて…」

浜面「いいって事よ。みんな手が空いて無いんだし」


この日、『アルゲード』出噂される謎の珍味、『アルゲードそば』などのグルメの取材に言ってた2人。味はお察し。
帰ってきたばかりで滝壺は机に、浜面はベットに腰掛けてる


滝壺「でも、2日後の…」

浜面「そん時は、俺の睡眠時間を減らせばいいだけ。それだけさ」

滝壺「そんな…」

浜面「それに。なんだかデートみたいで楽しかったしな!」

滝壺「…はまづら///」


何か嬉しくなったのか、浜面の掛けてる横に座り体を預ける滝壺。



浜面「まっ、まあ、俺がお前を守らないとこの前来た麦野が怒るからな!」

滝壺「そうだね…。むぎの、どうやって来たんだろう?」


浜面「さあな。大方、学園都市のデタラメ技術で来たんじゃねーか?
けど、そのデタラメな技術でも俺らをログアウトさせることは出来なかった」


滝壺「そうなんだよね。話すことも出来なかったし・・・」

浜面「けど、なんとなくは伝わったじゃねーか。絹旗達は元気で」

滝壺「はまづらはもっと強くなりなさいって」

浜面「結構レベル上なんだけどなー…あっちだと様子解らないのか?」

滝壺「…仮にわかっても。むぎのが素直にはまづらを褒めるとは思えない」

浜面「よく御存じで。・・・けど、もっと強くならなくちゃいけないのは事実だけどな」

滝壺「だね」

浜面「仮に…本当に仮にだけど、大将達が死んでも。俺はお前と一緒に帰るよ」

滝壺「…ありがとう。けど、みんな一緒がいい。あすなやきりと、くらいん達もね」

浜面「その3人と対決だけどな。…多分俺は旦那相手だけどキビいなぁー…」

滝壺「大丈夫だよ」

浜面「え?」

滝壺「はまづらは強い。自身がないなら、わたしの力も分けてあげる」

浜面「それって?―――」


この後、無茶苦茶セックスをした



2日前・ヒーローズ・ギルドハウス・滝壺の部屋


滝壺「ごめんね。取材手伝わせて…」

浜面「いいって事よ。みんな手が空いて無いんだし」


この日、『アルゲード』出噂される謎の珍味、『アルゲードそば』などのグルメの取材に言ってた2人。味はお察し。
帰ってきたばかりで滝壺は机に、浜面はベットに腰掛けてる


滝壺「でも、2日後の…」

浜面「そん時は、俺の睡眠時間を減らせばいいだけ。それだけさ」

滝壺「そんな…」

浜面「それに。なんだかデートみたいで楽しかったしな!」

滝壺「…はまづら///」


何か嬉しくなったのか、浜面の掛けてる横に座り体を預ける滝壺。



浜面「まっ、まあ、俺がお前を守らないとこの前来た麦野が怒るからな!」

滝壺「そうだね…。むぎの、どうやって来たんだろう?」


浜面「さあな。大方、学園都市のデタラメ技術で来たんじゃねーか?
けど、そのデタラメな技術でも俺らをログアウトさせることは出来なかった」


滝壺「そうなんだよね。話すことも出来なかったし・・・」

浜面「けど、なんとなくは伝わったじゃねーか。絹旗達は元気で」

滝壺「はまづらはもっと強くなりなさいって」

浜面「結構レベル上なんだけどなー…あっちだと様子解らないのか?」

滝壺「…仮にわかっても。むぎのが素直にはまづらを褒めるとは思えない」

浜面「よく御存じで。・・・けど、もっと強くならなくちゃいけないのは事実だけどな」

滝壺「だね」

浜面「仮に…本当に仮にだけど、大将達が死んでも。俺はお前と一緒に帰るよ」

滝壺「…ありがとう。けど、みんな一緒がいい。あすなやきりと、くらいん達もね」

浜面「その3人と対決だけどな。…多分俺は旦那相手だけどキビいなぁー…」

滝壺「大丈夫だよ」

浜面「え?」

滝壺「はまづらは強い。自身がないなら、わたしの力も分けてあげる」

浜面「それって?―――」


この後、無茶苦茶セックスをした



ヒースクリフ「そこまでッ!!」


土御門「勝者、ハマー!!!」


うおおおおおおおおおおおおお!!


怒涛の歓声の中。
フィールドに1人立ってる浜面。そして目の前に


クライン「くっそ。いきなり本気だし過ぎだろ」

浜面「言ったじゃないですか旦那。アイツの前だと負けられないって」

クライン「女がいる男はちがうね~」

浜面「へへっ。手伝いますよ、旦那」


起き上がれないクラインに手を貸す浜面



土御門「にゃ~どうでしたか解説のヒースクリフさん」

ヒースクリフ「ハマー君の現実での経験からの戦い方。まさに人対人の新たな参考になる戦い方で見事だった」

アルゴ「クラインも全てのスキルを完璧に使いこなしてて、よかったナ。まさに名勝負だヨ」

土御門「そして今、両名が観客席に戻りました!!オーッとハマー選手は嫁さんのお出迎えです!是非とも爆発してほしい」



浜面「よっと」


湖をクラインを抱えながらジャンプし、戻る浜面


滝壺「はまづらっ!」


「「リィーダー!!」」


そして取り巻きと滝壺が出迎える。
周りの客も拍手で迎える


クライン「大丈夫だ。こいつに回復薬貰ったよ」

上条「浜面ッ!!」

浜面「よう大将!勝ったぜ、これで大将が負けても大丈夫だな」

上条「何で負ける前提なんだよ!!?」

アサヒ「だって、アスナ様が勝ちますし」

シキシマ「当然ですよね~」

ヤマザクラ「まあ、カミジョウさんも頑張ってくださいよ」

上条「おいっ!!…って、お前らいるって事は?」


アサヒ・シキシマ・ヤマザクラ「「「入団しました」」」


上条「同士!!!」

「リーダー、そろそろ」

クライン「おう」


浜面(なんだぁ!?)


何やら怪しい会話をしてる野郎どもを見てると


滝壺「はまづらっ!!」

浜面「ん?」

滝壺「おめでとう」


浜面「おう!!」


彼女に褒められる。
やはり自分の彼女におめでとうと言われるのは嬉しい。
普通なら微笑ましい状況


滝壺「プレゼント」

浜面「っ!?」


そして口づけ。まるでハリウッド映画のラストのワンシーンだ。
しかし思い出してほしい。
SAOは野郎が8割を占めてる事を。
そして、殆どの野郎が恋愛経験のない事を。


クライン「おっほん!!」


浜面・滝壺「「!?」」


アサヒ「勝負が終わったとたん」

シキシマ「彼女といちゃこらしちまう不届き者を」

ヤマザクラ「成敗しようと結成した」

上条「我らモテない男同盟」

クライン「リア充駆逐兵団」


「「「参上!!」」」


浜面「は!?」


『リア充駆逐兵団』アイングラッドの風紀を乱す者達を、鉄拳で制裁し風紀を守る正義の者達。
要は唯の嫉妬した醜い童貞達。ちなみに土御門も属する。


クライン「あんまりイチャコラするとオジサンたち怒っちゃうぞ?」

浜面「は!?え!?」

アサヒ「てなわけで、ハマーさん殴らせてください」

浜面「チョッ!?」

シキシマ「大丈夫です。数十人ぐらいなんで」

浜面「なっ!?」

上条「おさえたぜー。いつでも来い!!」

浜面「何羽交い絞めにしてんだよ、大将!!?ってか、滝壺は!?」

ヤマザクラ「あそこで取材受けてます」



初春「どうですか、彼氏さんが勝ちまして?」

滝壺「とても嬉しいです」

シリカ「何か、おまじないとかしたんですか?」

滝壺「それは…///」

リズ「よーし。耳貸すぞー!!」

滝壺「ゴニョゴニョ///」


初春・シリカ・リズ「「「キャー///」」」



浜面「たっ、た、滝壺ぉー!!」

上条「さーて、そろそろはz!?」

御坂「あんたは次だから準備しろ馬鹿」

先程までノリノリだった上条だが美琴によって強制アウト


浜面(いまの内に…)


ヤマザクラ「はーい、代わりに俺抑えまーす!!」


浜面「ちょ!?っつーか、大将良いのかよ!?どう見てもリア充だろ!?」

アサヒ「カミジョウさんはこの後、制裁決定です」

シキシマ「だって、アスナ様とバトルだし」

クライン「と言う事だ。で、制裁開始!!やっちまいな」


「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」


浜面「ぎゃー!!不幸だァァァァァァァァァァァァ!!!」



出店Zone


一方通行「うわ、ひでェ…」

ヤマト「本当っすねー」

佐天「あれ、ヤマトさんは参加しないんですか?アサヒさん達居るのに」

ヤマト「俺、現実にいるんで。しかもあいつ等知ってるし」

エギル「そりゃ参加できないな」

佐天「ほほぅ。ちょっち、ヤマトさんの彼女さんが気になりますね~」

ヤマト「や、やめて下さいよ。流れ弾きそうじゃないですか!!」

一方通行「確かに、下手に喋ったらこっちに来そうだしな。ヤメロ」

エギル「ははっ、アクセラレータは唯でさえワーストちゃんがいるからな。目標になりそうだしな」

番外個体「みんな~!!ここにもリア充2人いるよ~」


一方通行・ヤマト「「おいィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!???」」


空気を読んで?番外個体が『リア充駆逐兵団』を呼び込む。彼女は彼氏の不幸な姿が好きなのだろう


クライン「向こうにも掛かれぇぇぇぇぇ!!!」


「「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」



番外個体「さらにこの人!!」

一方通行「なっ…!?」

佐天「わ///」

ヤマト「ベロチュー・・・」

まさかのディープキス。かなり生々しい

エギル「ここでするか?…」

一方通行「っぷ…テンメ、面白がってワザとやったろ!?」

番外個体「テヘッ。気持ちを抑えきれなかったんだ…ギャッハ☆」

一方通行「ブリッ子ぶってるのかゴラァァァァァァァァ!!」

ヤマト「ってか、アクセラレータさん逃げないと、って!?ギャアアアアアアア」

一方通行「来るなァァァァァァァァァァ!!!!!」



エギル「うわぁ…」

番外個体「やっぱ『お祭り』は荒っぽくないとね♪」

エギル「荒っぽいって…これはそう言うベクトルじゃねーよ」

佐天「おお、一方通行さんだけにベクトル!!」

番外個体「上手い!!」

エギル「上手くねーし」





キリト「何だ、あれ?」

アスナ「たまーにあるのよ。お酒の席だとしょっちゅうやってるわよ」

キリト「気抜けすぎだろ…クラインもみんな」

アスナ「でも、この方が『お祭り』みたいでしょ?」

キリト「…」





御坂「次アンタなんだからしっかりしなさいよ!!」

上条「わりいわりぃ。変なスイッチ入ってよ」

御坂「あのね…分かってるの!?この勝負は私の――」

上条「剣が掛かってる。知ってるよ。けど、俺の戦い方は俺に任せてくれよ。それに」

御坂「それに?」

上条「少しは力抜け。じゃねーと、キリトに勝てねーぞ?」

御坂「なっ!?」



キリト「アスナ。お前、楽しんでない?」

アスナ「楽しんでるよ?」

キリト「あのなー・・・この戦いは俺の!!」

アスナ「だって、私には関係ないもん『レイピア』使いだし」

キリト「ッツ!!!」


アスナ「だけどね。キリト君は今、無駄に力が入りすぎ。
はっきり言って今のままじゃ美琴さんに勝てないわよ?…いや、向こうもそうだから引き分けかも」


キリト「何で解るんだよ!?」

アスナ「感覚かもね…けどね、今の君には無理」

キリト「アスナ…言っていい事と悪い事が!!」

アスナ「確かに、言い過ぎたかも。けど、その答え。私と上条君の戦いを見て感じなさい」



土御門「またせたなァ、野郎共ォォォォォォォォォォォォ!!!」


うおおおおおおおおおおおおおお


土御門「本日の第2回戦!!始まりだぜい!!!」


わああああああああああああああ!!!


土御門「さあ、絶叫と歓声で出迎えてくれい!!」

土御門「『黒の剣士サイド』!!アイングラッドで結婚したい女プレイヤーNO1!!


『血盟騎士団』副団長!!アスナァァァ!!!!」


うおおおおおおおおおおおお


アスナ様ァァァァァァァァ


結婚したいいいいいいいいいいいいいいい!!!


土御門「そして、『スサノオサイド』!!リア充代表の体術の達人!!


『ヒーローズ』頭ァ!カミジョウぅっぅっぅ!!!!」


くたばれええええええええええええええ!!!!!


結婚してええええええええええええええええ!!!



上条「なーんか、すげえな…」

アスナ「本当ね…」

上条「ま、俺には罵声の嵐だし」

アスナ(結婚してって大声で言われてたじゃん)

上条「だけど、歓声の中で戦うのもいい」

アスナ「…そうね。部活の試合みたいで気分が高揚するわ」




土御門「では、ヒースクリフ」

ヒースクリフ「…第2回戦、開始!!」



上条「うおおおおおおおおお!!!」


アスナ「たああああああああああああ!!!!」




御坂「始まったか…」

浜面「っつ、たたた…」

御坂「おつかれさま、浜面さん。」

浜面「ったく、手加減して殴れよあの馬鹿ども」

御坂「で、はじまったわよ」

浜面「おお、はじまったか。ある種のNo1同士の対決。楽しみだぜ」



キリト「最初は予想通りの剣同士のぶつかり合い…」

クライン「けど、カミジョウの本気は『体術』だろ?」


浜面を殴り終えすっきりした表情で戻ってきたクライン。手には仕事終わりなのかビールの小瓶を持ってる


キリト「…ああ。アスナは間違いなく『レイピア』使いとしてはNo1だ。
だけど、『両手剣』使いとしてのカミジョウはそんなでもない。ただ、アイツの『体術』は違う。間違いなくNo1だ」


クライン「しょっぱなから『体術』で行かないのは何か作があるのか?」



浜面「ま、作戦があるとは思えないがな」

御坂「軽く考えてるだろうけど、そこまで深くは無いだろうね。アイツ」

浜面「よく解ってらっしゃる。っと」


キョポン!といい音をしながら開くワインのコルク。
彼はワインラッパ飲みの様だ


浜面「っぷはーっ。やっぱ仕事終わりの酒は格別だね~。しかもスポーツ観戦しながらとか!!」

御坂「スポーツ観戦って…お酒は文句言いませんけど、アイツもだけど浜面とかみんな気を抜き過ぎじゃないですか?現にアスナさんも…」

浜面「大将に言われてると思うけど、力入れすぎだよ、お嬢は。それで本来の目的も忘れてそうだし」

御坂「忘れてなんかないわよ!!」

浜面「そりゃ結構。ま、お嬢はお嬢でやれることを頑張りな」

御坂「…」




キリト「あいつに言われたんだけどさ」

クライン「アスナの嬢ちゃんか?」

キリト「あぁ。このままだと勝てないって…」

クライン「…それは1里あるかもな」

キリト「どうしてだよ…俺だって」

クライン「何も話さなくちゃ何も伝わらない。正確にな。ただ1部は分かる」

キリト「…アスナが言ってた。私の戦いを見て感じろ、と」

クライン「なら、目を離しちゃいけねーな。っと」

キリト「どこ行くんだよ?」


クライン「酒切れたから買ってくる。…キリト。深くはツッコまねーが、心配してくれるダチなんてそんなにできねーぞ?
ま、あのお嬢ちゃんはベクトルがずれ掛かってるがな。話せる内に話した方がいいぜ?もちろん、その相手は俺でもいいがな」


そう言い残すと、陽気な口笛を吹きながらエギルの出店までむかって行った


キリト「…分かってるよ。そんな事」



上条「ゥオラァァ!!!」


振り下す様に『バスター・ブレード』でアスナに斬りかかる上条。が


アスナ「ッツ!!」


余裕を持って避けるアスナ。反撃かと思いきや


アスナ「フゥ…」



かなりの距離を取る彼女。それはやはり『バスター・ブレイド』を警戒してか


上条(やっぱり警戒するか。そりゃ俺も相手だったら警戒するよな。
よくよく考えたら『バスター・シリーズ』って、対人相手だったらメンドイ武器だし)


アスナ(動きが遅いから大丈夫かなと思ったけど、予想以上にこれは辛い。
スキルが発動しなくても威力が発動時と同じなのは知ってる、見分けがつかない。だから余計に距離を取っちゃう)


上条(カマ掛けるか?)

アスナ(カマ掛けてきたら乗ろう)


上条「オイオイオイ!『血盟騎士団』の副団長さんが攻撃を避けてばかりで、しかも一太刀もダメージ入れられないのはマズイんじゃねーの!?
(乗って来るか!?)」


アスナ「(来た!!乗るしかない!!)
…そうね!けど、『ヒーローズ』リーダーのあなたが副団長の私に1撃も入れられないのは、どうかと思うよ!?」


上条「(乗った!!後は、どう意外な攻撃をするかだ!)…じゃ、次の連続攻撃で後悔するぜ~!!」

アスナ「ただ振り回すだけの剣を、私に当てられると思ってるの!?(来い!そのまま『カウンター』の餌食にしてあげるわ!!)」



出店Side


佐天「おぉ。良い舌戦になってますね~」


トトカルチョの受付が終わり、酒を飲みながら出店を畳む彼女。
ここではスイッチ1つで店を畳めるので便利だ。


一方通行「まっ、ヒーローもアスナもお互いに牽制だからな。ここからが本番だ」


焚火で『クッゴンゾ』や『レッド・ブル』『グリーズ・リー』の腕を焼いてる彼。どう見てもテキ屋の店主だ。
だが、味は抜群のようで、彼と番外個体が集めた334体分の材料は後30分で無くなるだろう


エギル「だが面白いな。動きの速いアスナが圧勝かと思ったが、ここまで僅差とは。…っと、ホイ『ビール』と『ワイン』」

クライン「サンキュ。本当だよな、カミジョウはてっきり『体術』中心で来るかと思ったけど」


まだまだ酒が残ってるエギルと、既に10杯近く飲んでるクラインのおっさんコンビ。


リズ「…いや、あれはイイ選択だよ。
『バスター・シリーズ』はスピードを殺す代わりに、スキルを発動しなくても攻撃の威力はスキル発動時と同じ。
スキル発動時に光ら無いだけあって、ある意味先が読みにくくてリアルファイトの経験がものを言う。
下手に攻撃を喰らったら大ダメージの可能性もあるしな。そうだろ?常連の痴女さん?」


番外個体「痴女言うなし!
…そうだね、『バスター・シリーズ』は対人相手、若しくはスキルを発動させるモーションを行うのが下手な人が使う武器だからね。
ある意味ミサカやヒーローさんが使うにはいい物だよ。互いに下手だし。ギャッハ☆」


シリカ「それって笑う所じゃ…。でも、そんなの関係なしに突っ込んだ方が?」


リズベットの出店で様子を見る美少女3人



キリトSide


ヤマト「いや、突っ込んだら駄目だ」


キリト「確かに。カミジョウの本当に怖い所は『体術』とリアルの経験の『カウンター』だ。
アスナは確かにレベルやスキル技術はカミジョウと同等。いや、下手したら少し上だ。
だが、こういった『デュエル』なら、実際に人と戦った経験が役に立つ」


シキシマ「その点ならカミジョウさん…いや、『ヒーローズ』の方が上…」

ヤマザクラ「それじゃあ、アスナ様が!?」



美琴Side


浜面「そうとも言えないな」

御坂「えっ!?」

初春「何でですか!?こう言うのも何ですが、アスナさんは上条さんの前だと喧嘩の経験は雲泥の差ですよ!?」


シンカー「…やはりスキルですか?」


浜面「ああ。仮に対人戦の結果がリアルファイトの経験がものを言うなら俺は大将よりも強い。だが、知ってると思うが模擬戦では大将が上。
それよりも現状では『ヒーローズ』の中では一方通行が1番だ」


滝壺「確かに。対人模擬戦だとこのギルドではあくせられーたが1番強いけど…それは響くの?」

御坂「つまり。実際の経験とこの世界の仕組みを体で理解した方が強いと…」


フィールド


上条「(やるか)…来い、アスナァッ!!」

アスナ「ッツ!?」


張りつめた声と共に『バスター・ブレード』を振り下す上条。
その剣はスキルを発動して光ってる。これには


アスナ(うそッ!?)


彼女は動揺する。
アスナはスキルを使用しないただの連続斬りだと思ってすんでで避けようと思ってた。
だが、上条の発動したスキルが意外だったからだ


上条「はあぁぁっぁあああああああああああああああ!!」


『バスター・ブレイド』を思い切り地面に叩きつける。だが、これだけで終わらない。
その斬撃が剣を下した方向へ進んでいく攻撃。
『破晄撃』両手剣のスキルで数少ない遠距離攻撃型のスキル。
正直、『デュエル』で使うスキルではない


アスナ(何でッ!?)


だが、彼女に動揺を与えることは出来た。
『破晄撃』の怖い所はある程度、斬撃が地を斬りながら進むと弾ける所だ。
それは小石などが飛んで来ることを意味する


上条「シャワー好きなアスナに、小石のシャワーのプレゼントだよッ!」

アスナ「いらないッ!!」


珍しいしゃれた言葉を彼女に言う上条。
彼の考えた戦略は、『破晄撃』で彼女の動きを1時的に止めてからの、『体術』で一気に攻め込むものだった。


上条(盾の無いアスナにこのスキルによる小石の雨を防ぐのは不可能!行ける!!)


そう考えながら自身の『バスター・ブレイド』を盾の代わりにして小石の雨から身を守る。
そして次の瞬間『破晄撃』が弾ける。



キンキンキンと小石が『バスター・ブレイド』に当たる音と、小石の雨から逃げる観客の悲鳴。


アスナ「ハアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


上条(何の声だよ!?何なんだよ!?)


悲鳴ではなく咆哮の声が聞こえる。
どう考えてもアスナが戸惑ってる声ではない。
しかし『バスター・ブレイド』に隠れてる為に何が起こってるか解らない。


1分もかからず小石のシャワーがやむ。
彼が『バスター・ブレイド』の陰から様子を窺う


上条「どうだ…って!?」


そこで彼が見たのは


アスナ「ハァ…ハァ…ハァ…」


肩で呼吸するアスナ。身体、HP共に変化はない。つまり防いだと言う事だ。
しかし、遮蔽物の無いフィールドで盾も使わずに防御する方法は2つ。
1つは『スキリベリー』の『坊力』だが彼女は使用回数が少ない、なのでとてもではないが1分間は防御できない。となると


上条「『ソード・ローテーション・ガード』…ウソだろ!?」


『ソード・ローテーション・ガード』片手剣、両手剣、レイピアに搭載されてるスキル。
前方で各剣を回転させることによって『ブレス系』の攻撃をガード若しくは半減させることが出来るスキル。
『破晄撃』の小石の雨は確かに『ブレス系』に近いのでガードできる。
だが、1番驚くのは彼女がレイピアで『ソード・ローテーション・ガード』をやってのけた事だ。
『細剣』と書いてレイピアと読むように、レイピアの一般的な物の剣先は細く、また折れやすい。
なので普通このスキルをレイピアでやる者はかなり少ない、と言うかいない。


アスナ「…ふぅ。意外とやれない事無いのね」

上条(しかも武器も損傷なし!?)

アスナ「驚いてる暇あるの!?」

上条「お、驚いてなんかねーし!!」



出店Side


一方通行「おい!そばかす女ァ!?アレの剣作ったのテメェだろ!何なンだアレ!?」

リズ「そばかす女言うなモヤシ!!…そうだよ。偶々だけど出来たの」


こちらも熱くなる。既に出店営業は終了し、机で居酒屋の野球観戦してるおっさんの様に見ている。
酒と肴は残り物。あと、シリカは飲んでません。


佐天「アスナさんの武装って、なんかいいんですか?」

一方通行「…あれは金属系モンスターの皮膚で作った装備」


リズ「よくもまあ解るねアンタは。
…そうだよ『マザー・ザ・レギオン』と『ザ・イリス』、母体は『ボウ・サーベルMkⅡ』。名前は『レザー・サーベル・ボウ』」


エギル「皮の剣か…面白い物だな」

クライン「しかも金属系モンスターの物だから強度はあって」

番外個体「尚且つ、しなりがあり強度があると。本当に面白いね♪」

シリカ「でもアスナさん、新しい武装に慣れる時間…」



キリトSide


シキシマ「よくもまあ3日で使いこなしてますよ…」

ヤマト「まさか本当に出来るとは…さすがアスナ様です!!」

キリト「…」

アサヒ「キリトさん、どうしました?」

キリト「あ、いや、なんでもない…」

ヤマザクラ「クラインさんに聞きましたが、アスナ様に何か言われたみたいですが?」

キリト「…お前たちには関係ないよ」




美琴Side


浜面「なんか、スポーツの試合を見てるみたいだな」

御坂「…そうね」

シンカー「あぁ、学生時代を思い出しますよ」

初春「うーん。見てないから解らない…」

滝壺「でも、あすなもかみじょうもいい表情」

御坂「…」

浜面「どうよ、お嬢。このバトル」

御坂「何となく感じるけど、納得できない。頭が」

浜面「へへっ。そりゃ結構」



フィールド


アスナ「とびきり凄いの、いくわよー!!」

上条「おう!!」




土御門「さぁーーーて!ここで一気に決めるかアスナッ!?もしくは強烈なカウンターで防ぐかカミジョウ!?ここ1番の勝負かァ!!!?」

アルゴ「なーんかアーたんの奴、いい笑顔で戦ってんナ」

ヒースクリフ「ここまで気持ちが良く、爽やかなバトルは初めて見た」

アルゴ「…なーんかよ」

土御門「何だ?」

アルゴ「これがデスゲームになんなければ、こんな感じのバトルが其処等辺で有ったかもナ」

土御門「確かにな。けど、開発者の茅場はこの光景が嫌だったんじゃないか?ヒースクリフ」

ヒースクリフ「さあね、私は彼ではないから解らない。だが、私自身はこの光景は好きだよ。もちろん、攻略は本気で真面目にやってほしいが」

アルゴ「それ位、区別ついてるだろ?お、アーたんが決めるゼ?」

土御門「カミヤンはどう出るか?(本当、カミヤンが楽しそうに戦うの初めて見たぜい)」



昨晩・ギルドハウス


土御門「おっす、カミヤン!!下じゃなかったのか?」

上条「あぁ。…『バスター・ブレイド』の手入れだしな部屋でやろうと」

土御門「なるほどにゃ~。ま、頑張って手入れしてにゃ~」

上条「おう!!」


そう答えると砥石で丁寧に研ぎ始める上条。
その顔はすっきりした顔だ


土御門「な~んか。イイ顔してんな、あんな事あったのに」

上条「あんな事?」

土御門「ステイル達が来たことだよ。ミコッちゃんや一方通行でさえ気落ちしてるのに」

上条「…前に、オリアナが学園都市に来た時にお前やステイルに言われたからな。『目的を見失うな』って。」

土御門「ほう…」


冷静に答えると彼は己の右手を見つめながら語り始める


上条「確かにステイルのあの態度、どう考えても現実の学園都市で何か起きてるのは間違いない。
だけど、だからと言って俺らがここで出来るのはこのゲームを進める事だけ、『幻想殺し』も無いしな」


土御門「ふゅ~まさか、カミヤンがそんな事言うとはな」

上条「俺だって、早く戻って何かしたいよ。だけど、今は俺がやるべきことをやるだけ。幸い、インデックスは無事みたいだからな」

土御門「あのノッポがいれば無事だろうさ。」

上条「だから、俺は今自分に出来ることをやるよ。それがゲームの攻略ならそれだけさ」

土御門「それでいいぜい」


土御門(成長したな、カミヤン)



アスナ「フッ!!!」


彼女の高速の『リニアー』が迫る。


上条「ッツ!!」


そのまま防御態勢になる。
彼のHPなら彼女の『リニアー』1発ではどうともなると考えた結果であろう


上条「(アイツの『リニアー』の作動後静止時間は1秒!この攻撃に耐えて『カウンター』で拳をぶち込む!!)テェアッ!!!」


牽制で『バスター・ブレイド』をブン投げる。
しかし、当たり前の様に躱される


アスナ「ハアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


だが上条も顔面に向かって来た彼女のレイピアを顔半分で避ける。


上条「ッシ!!」

アスナ「ッツ!!?」


逃げられないように彼女の腕を掴む。そのまま『体術』を発動させようとするが


アスナ「な~んてね」


逆に彼女に腕を掴まれ


上条「へ?ほああああああああああああああ!!!????」



何が起きたのか?腕を掴んだ瞬間、彼女は素早く彼の股から後方へ回り込む、腕を掴みながら。
そして上条のバランスを崩して、突っ伏した体勢にさせる。土下座のような恰好


アスナ「どう?降参しちゃったら!?」

上条「くっ…く!!!」


アスナ「それとも、このまま恥をさらし続ける?」


確かに、背中に美人が乗ってるとは言え、この姿勢は恥ずかしい。
現に笑われながら『記録結晶』で写真を取られまくってる


上条「ナッ…」

アスナ「へっ!?」

上条「舐めるなァァァァァァァァァァァァ!!!」

アスナ「ちょっとォ!?」


雄叫びと共に、彼は背中にアスナを乗せたまま逆立ちをする。
片腕だけで。更に


上条「オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

アスナ「イヤアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!」


彼は片腕だけで高さ10数メートルの高さまで飛び上がった。
これには会場もどよめく



クライン「マジかよ!?」

エギル「高すぎだろ!?」

シリカ「あんなに普通にできるんですか!?」

リズ「無理。普通こんなことやんないよ。ってか、これって?」

番外個体「そ!」

一方通行「ウチのギルドの対人戦術の一環だなァ」

佐天「細かくは言えませんですがね。お、上条さんが『帯術』で剣を戻しましたよ!!」


一方通行「負け決定だがなァ・・・」


「「「「えっ!?」」」」






御坂「あの馬鹿ッ!?」




キリト「勝ったか…」




上条「っつ!!」


『帯術』で『バスター・ブレイド』を回収し構える彼。
落下中だが、でも冷静に次の手を考える


上条(地面に落ちた瞬間懐に入ってもう一回切り上げて…)

アスナ「…」


しかし、対する彼女は冷静で


上条(納刀した!?)


レイピアを鞘にしまう


上条(抜刀系のスキル!?)


考えるが、次の瞬間


アスナ「風邪ひかないように気を着けてね」

上条「へ?」


余裕の笑みと共に彼へメッセージを送る。
彼が言葉の意味を理解する前に


上条「ッブオワァァァァ!!!」


ド派手な水飛沫と音と共に湖へ落ちた。湖の落下は負け。



ヒースクリフ「そこまで!!勝者、アスナ!!!」


勝敗が喫した。




美琴Side


上条「ッブアッ」

御坂「あのね…落水で負けって…」

上条「すまねえ…」

御坂「ほら…手」

上条「サンキュー」

浜面「ま、気持ちいいぐらいのいい勝負だったし。後は姫が勝つだけ、だろ?」

御坂「…ええ、そうね」




キリトSide


アスナ「どうだった、キリト君!?」

キリト「…ああ、よかったよ」

アスナ「で、何かわかった?」

キリト「…何となくな。言葉にはできないが」



土御門「さぁ~て皆さん!おまちかねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!次はキリトとミコトのバトルダゼ~~~~~!!!」


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!




上条「俺みたいに、へまするなよ?」

御坂「当たり前じゃない」



アスナ「全力でね?」


キリト「当然のことだ」



仲間の忠告を聞いたそれぞれの『片手剣の剣士』はフィールドへ移り、熱狂的な歓声と地鳴りで観客に出迎えられる。


これから、本気の、勝負

今夜はここまで!!

また来週、投下します!!


御質問、ご意見受け付けます!!!!


ではまた

沢山のコメントありがとうございます!!


今日のビルドファイターズ見て。

レイジ・アイラの薄い本…ゲフンゲフン。ss増えないかなぁ…

 >>22です。 
 >>1 採用してくださり
ありがとうございます
 雷切は禁書の旧約22巻に出てきた
量産型霊装です。
 だからそれが出てくると土御門は、驚いたのではないでしょうか?
 個人的に一番好きな場面です。
 ちなみに、草紙断ちは新約2巻の
五和が、建宮に真剣白刃どりをする
シーンのときの刀です

てす

よかった…

>>236

意識して書いたわけではないのですが…

喜んでもらえて何よりです


この感じだと今後の展開で喜んでいただけそうです

どうもこんばんわ


VIPから流れてるようですね・・・
ようこそ!!





何時ものブラウザがいきなり使えなくなって、手間取ってます


クラインの『虎鉄』は中の人ネタです。





では投下




其々、剣士を送ったサイドに各々の関係者が集まり始める

まずは


美琴Side


番外個体「オッス!!」

浜面「あれ?姉さん達。店は?」

佐天「もう終わりです!!最後ぐらい、こっちで見ようと」

滝壺「なるほど。だけどお酒とかないよ?」

一方通行「心配するな、ちゃんと持って来た」


そう言って彼は自身のアイテム欄を操作し、食料や飲料を実体化させる。
一方通行の出店の余りや、エギルと食料と交換で手に入れた酒などだ。


番外個体「お店の余り物や黒ハゲに分けてもらった奴だけどね。無いよりましっしょ!?」

滝壺「褒めてつかわそう」

上条「ビールちょうだい」

一方通行「ほいよ」

浜面「俺も…じゃ」


上条・一方通行・浜面「「「かんぱーい!」」」


瓶の底を当てた時の、キン!!と言う音色が響く。
そして、男3人の喉越しの音も


シンカー「あ、私も欲しいです!!」

番外個体「いいよ~」

初春「じゃあ、私はヒースクリフさんへの取材がありますのでこれで!」

滝壺「たのんだ」

番外個体「あれ、花畑ちゃんはお姉様のバトルここで見なくていいの?」

初春「向うでも見えますし、仕事ですから」

浜面「せっかくお嬢の晴れ舞台なのに…」

初春「それに…私と佐天さんは解ってますから」

上条「何をだ?」

佐天「もちろん!御坂さんの事ですよ!!」



昨日・ギルドハウス


初春「すみませんね佐天さん、取材手伝わせて…」

佐天「いいって、こっちの『トトカルチョ』の準備も終わったし、『セコイアケーキ』奢ってくれるとなれば行かなくっちゃ損でしょ!?」


彼女等は『祭り』の前の各Sideの応援団の取材に行ってた。
どちらも熱い応援に軽く引きながらも、堅実な文章が出来てるはずだ。
ちなみに、両サイドで2人と写真を撮るために軽く小競り合いがあり、ヤマトやシンカーがタコ殴りにされたのは別の話。


佐天「ただいま~って、あれ?」

初春「ありゃ~みなさんもう就寝ですか」


帰ると食堂には誰も居ない。
まあ、22時も過ぎてたたらこんなもんだろう


初春「どうします?佐天さん」

佐天「ん~とりあえず、お風呂入ろう」

初春「賛成です!!」




風呂場


長い廊下を歩いて風呂場に付くと彼女等は衣服を解除し始める。
何だかんだで、この『ギルドハウス』風呂はSAOでもかなりレベルの高い物らしく。
アスナはもちろん、最近ではシリカやリズペッドもお邪魔する。女の子のたしなみだ。


佐天「じゃ~先入ってるね、初春」

初春「少しはタオルとかで隠しましょうよ佐天さん…」

佐天「誰も見てないし、大丈夫っしょ」


番外個体の影響か、ズカズカと浴槽へ向かう彼女。
ちなみにハプニングと言う名のラッキースケベ防止(主にカミヤン対策)で、女性陣が入浴中は入り口に盾を置いとくのが掟。
それでも、週1でやらかす彼は流石だろう。その場合、必ず鉄拳制裁になる。
これが滝壺や番外個体の時だと浜面や一方通行も加わる。(ただし、一方通行は返り討ちに遭うが)
最近、何故か土御門もラッキースケベを発動させてしまう。


佐天「はぁ~帰宅からの風呂はいいね~」

初春「そうですね~って!?」


そこで彼女はある物を見る。湯気で薄らとしてるが、茶髪の人物が湯船につかってる。
盾が無かったので男の可能性がある。


佐天「…っ誰!?」


慌てて、最低限の衣服を装備した彼女が声を掛ける。
しかし、反応は無い


初春「どうします?」

佐天「まあ、ウチのギルドの人間のはずだからね」


そろりと近くに行く。顔を覗くとその人物は


御坂「ふにゃ~…」


茹でダコの様に顔を真っ赤にしてのぼせて気絶してた美琴だった。




食堂


御坂「ゴメン!」

佐天「いやー…」

初春「気を着けてくださいよ…」


食堂にで2人に謝る美琴。
寝間着のキャミとパンツは着てるが、のぼせた症状がまだ残ってるのか、体は赤い。


佐天「湯船で寝ちゃうぐらい疲れるって、ドンだけですか」

御坂「メンボクナイ」

初春「まあ、これでも飲んで体冷ましてくださいよ」


そう言って、彼女が飲み物を差し出す。
台所の保管庫にある冷えた物。


御坂「あぁ、ありがとう」

佐天「おっ、私の分まであるなんて、流石初春、気が利く~」

初春「えっへへ~。じゃ」


「「「かんぱ~い」」」


キンと言う瓶同士が当たった時、特有の音色。


御坂「…っぷは~!やっぱ風呂上りはビールに限る…って!?」

初春「あ、まちがえちゃいました~」

御坂「ちょっと!この後の修練!?」

佐天「お酒飲んじゃったら危ないですからね~。今日は体、休めた方がいいですよ」


ここまで綺麗な流れだと2人が共謀したかに見えるが、
今回は初春が仕掛けたのを佐天が直ぐに察知しフォローしたのだ。流石、親友同士。


初春「すみません。でも、やってよかったと私は思ってます。…最近の御坂さん、オバーワークのし過ぎですし」

御坂「だってそれじゃあ」


佐天「キリトさんに追いつけないですか?
…ぶっちゃけどっこいどっこいだと思いますよ?現時点で80レベ越えなんて御坂さんとヒースクリフさんしかいませんし。
上条さんとアスナさんでようやく80レベ到達するかだし…」


初春「まぁ、キリトさんがフレンド登録してくれないので何とも言えませんが」

御坂「解ってるけど…」


それでも、何か納得できない彼女。そんな美琴に


佐天「御坂さん」


彼女がある言葉を贈る。




佐天「御坂さんには、今、何が見えてますか?」


御坂「へ?」


その言葉は、かつて『ポルターガイスト事件』の時に、美琴がテレスティーナにやられ、病院送りにされ。
単独テレスティーナに特攻を仕掛けようとした時に彼女に掛けられた言葉。


佐天「…御坂さん。あの時と違って、私達も力があるんですよ?キリトさんを心配するのは私達も同じなんですから」


初春「それに、御坂さんが何を元にキリトさんを心配してるのか。
私達は知りませんが『キリトさんを心配してる』の思いだけはみんな同じですよ?私達にもサポートさせて下さい」


御坂「…」


何をしてたんだ、自分は。美琴が思う。キリトを止めようとしてるのは、かつての自分。
妹達の時の自分と瓜二つだったからではないのか?
なのに、またこのように友に心配を掛けさせ。意固地になって。上条に止められるまでの。餓鬼な自分。


御坂「変わって無いね…私」

佐天「へ?」

御坂「うううん。こっちの話。…ゴメンね、心配かけて。でも、明日は全力で行きたいんだ」

初春「いいですって。その全力。私達もサポートさせて下さい」

御坂「へ?だって、出るのは私とアイツと浜面さんの――」

佐天「だから、装備品でです」


そう言うと2人はアイテム欄を操作し、1品づつ美琴へ送る。



佐天「『ナルガ系統』の防具では現時点で最高の奴です!もちろん片手剣用ですよ?」


『ナルガ系統』
第30層に偶にいるドラゴンモンスター『ナルガ』の部位を使った装備で、
アイングラッドではかなり人気の装備系統。しかもこれは


御坂「希少種のじゃないの!?」

佐天「そうですよ」

御坂「これ、まさか佐天さん1人で!?」

佐天「いや、アニキとワーストさんの3人で。LAを私が取ったので作ってみました」

御坂「こんな貴重なのを。それに希少種って事は…」

佐天「まぁ、強かったですけど…でも、一応私も70レベ越えですからね!何とかなりますよ」

初春「私のは、『エルフのワィンダム族』の族長の家宝の靴です!!」

御坂「そんな!?どうやって!?」


初春「いえ、取材した時たまたま見つけたクエストがあって、それをクリアしたら。
あ、クエストって言っても『暗号を解読する』奴でバトルは無かったですよ?」


御坂「初春さん、暗号説いたの!?」

初春「いえ、殆どはアクセラレータさんと滝壺さんに解いてもらいましたが」

御坂「うげっ、一方通行に…」

佐天「イイじゃないですか!『ヒーローズ』総出で御坂さんを応援してるって事ですよ!!」

初春「それに、白井さんも付いてますよ。『投擲』用の革ベルトだって」

御坂「そうね…黒子の為にも頑張らないと」


アイテム欄を操作する。そこにはとあるアイテムが1つある。
あの日、小型のNPC?もとい黒子が渡してくれたかもしれないアイテム。
『約束のお守り』3人とも彼女が消えた後にアイテム欄にあった。あの日した約束


御坂「必ず帰るって…」


その言葉に、2人も無言でうなずく



初春「信じてますから」

佐天「私達」




キリトSide


アスナ「あれ、御坂さんの装備?」

アサヒ「変わってますね…ってかあれって!?」

ヤマザクラ「ナルガ希少種の装備…」

リズ「防具は私が作った新作だよ」


美琴の防具がやたらレアな物に驚くアスナ達に情報を教えるリズペッド。
他にも、シリカやクライン達の姿も見える。


シキシマ「えっ、リズさんの所『ナルガ』の素材あったんですか!?」

リズ「普通は置いてないけどね。あれもルイ達が持って来たのを使っただけ」

シリカ「いいな~ミコトさん。私もナルガ装備ほしぃ…」

クライン「お嬢ちゃんが言うと、取り巻きが何人か死ぬからやめときな」

アサヒ「『ナルガ』自体、俺ら4人でも倒せるかどうかだし…」

シキシマ「…行くならお前だけで行けよ?俺は貴重な『回復結晶』とかを使いたくない」

エギル「ははは…ってか、ミコトの靴。あれ『ウィンダム族』が使う靴だぜ。あまり見ないタイプだが」

シリカ「そう言えば、アクセラレータさんが手に入れたとか言ってましたね」

ヤマト「総力戦ですね、まさに」

クライン「っしかし、キリトの野郎は特に変化は無しか…」

アスナ「…キリト君は、スタイルをそこまで変化させるタイプじゃないし」

エギル「が、1つ1つの動作の出来は天下一品だ。ミコトはトリッキーな動きが多い戦法だが、無駄が多い」



運営本部


アルゴ「が、その無駄が奴の…奴らの持ち味だしナ」

ヒースクリフ「ほほう。その言い方だと、今回の彼女達の戦法を知ってそうだな」


アルゴ「おーっト。まさかの『血盟騎士団』の団長さんが興味を示すとはナ。
ま、その問いにはイエスと答えとこう。教えるかどうかは金次第だがナ」


ヒースクリフ「君も抜け目ないね。ま、それなら同じギルドの彼に聞こうと思うが」

土御門「にゃ~。俺は実況で中立の立場だから言えないぜい」

ヒースクリフ「それなら、この戦いを見て確と記録しよう」

土御門「じゃあお前さんはとっとと前に出てくれ。始める」

ヒースクリフ「…わかった」

土御門「さーーーーてテメエラァァァァァァァァァァ!!!!始まるぜい第3戦!!」


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


土御門「デュエリストの紹介だァ!!」


様々な声が渦巻く会場に、中心のフィールドにたたずむ2人


御坂「…」

キリト「…」


しかし、先程までの者達と違い、舌戦による煽りはない。


土御門「『スサノオサイド』女剣士にて神の名の異名を持つ片手剣の剣士


『ヒーロォォォォォォォォズ』!ミコトォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」


うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


上条「がんばれよぉ!!御坂!!!」

浜面「ガッツだぜい!お嬢!!」

番外個体「黒いのをぶちのめせ!!!」

一方通行「レベル5見せつけてみろやァ!!!」

佐天「御坂さァァァァん!!」

滝壺「がんば」

シンカー「テメエ等行くぞ!!」

「「「オオッ!!」」」

シンカー「ミコト!!」


「「「ミ・コ・ト!ミ・コ・ト!!ミ・コ・ト!!!」」」



土御門「『黒の剣士サイド!!』孤高の剣士にて、その腕はアイングラッドで1,2の男!!


キリトォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオ!!


アスナ「キリトクゥゥゥゥゥゥン!!ファイトォォォォォォォォォォォォォ!!!」

エギル「気合い入れて行けよォォォォォォォ!!!」
クライン「男の意地見せてみろよー!!」
リズ「でもアタシが作った防具壊すなよー!!」
シリカ「それは無理なんじゃ…」
ヤマト「オラ、野郎共!!行くぞ!!!」


「「オオッ!!」」


シキシマ「声が小せェんだよ!!」

アサヒ「キリト!!」

ヤマザクラ「キリト!!」


「「「キ・リ・ト!!キ・リ・ト!!」」」



双方の応援が激しくなる中


御坂「…」


キリト「…」


両者は無言のまま淡々と申請を行う。空気はかつての『ヒーローズ』Vs『ヒースクリフ』の混沌とした重々しい空気と違い、熱く凛とした空気。



番外個体(なーんで、お姉様達は何も喋らないんだろう?)

一方通行「オィ」

番外個体「ん?」


そこには大きな盾を出してる一方通行の姿


一方通行「こっち来い」

番外個体「は!?」

一方通行「いいからッ!!」

番外個体「うわぁぁ」


かなり強引に盾の後ろに彼女を引き寄せる彼。周りには応援の声で気づかれてない


番外個体「何すんのサ!!?」

一方通行「今に解る」

番外個体「ハァ!?」


何が何だか解らない彼女だが、その答えは。



ヒースクリフ「始めっ!!!」



この男の言葉と共に直ぐに解る




ヒースクリフの剣が振り下され、バトルが開始したと思った。が


上条「へ?」

アスナ「あれ?」


間抜けな声を出す上条とアスナ。いや、彼等だけではない。
周りの観客も同じように動揺している。何故か?答えはいないから。
フィールド上に居たはずの2人の姿が無いからだ。
皆が理由を考える暇もなく、答えが出る。


浜面「うおぉぉぉぉ!?」

佐天「きゃっ!!?」


上条「何だあ!?」


いきなり吹き飛ばされる2人。それだけではない



クライン「のわああああああ!?」

エギル「どぼぉっ!!?」

シリカ「なんですか!?」

リズ「オイオイオイ!!?」


あちらこちらで観客たちが吹き飛び、また土煙が上がる。
そんな光景が広がり会場は混乱する、だが


一方通行「3…2ィ…」


この男は冷静で


一方通行「ゼロ」


何かをカウントしてた。そして次の瞬間


御坂「ダアアアアアアアアア!!!」

キリト「オオオオオオオオ!!!!」


2人の雄叫びと剣同士のぶつかる金属音が会場に響いた。
しかしそれはフィールドではなく


シンカー「何で御2人は客席側に居るんですか!?」


会場の客席南側の客席部分で戦っていた。
急に現れた2人に驚き避ける観客。




運営本部


土御門「おーっと、開始10秒間消えてた2人がなぁーんと!客席南側に突如現れたー!!」

アルゴ「えっ、いいのカ、コレ!?」

ヒースクリフ「湖に落ちてないからいいだろう」

土御門「ヒースクリフのお墨付き、このまま続行だぜい!!」




シリカ「何でいきなりあそこに現れたんですか!?」

ヤマト「多分…口の中に『スキルベリー』を入れといて、団長の合図で噛み砕いで『スキル』を発動させたんだと思う」

アスナ「御坂さんもね…けど10秒って事は」

エギル「『スキルベリー』の『加速』を完全習得した事だ…こりゃ面白い事に成るぞ」




上条「大丈夫か、浜面、佐天!?」

浜面「あぁ…」

佐天「少しは見境つけてくださいよ、御坂さん達…」


キリト「テアアアアアアアアアアア!!!」


『ホリゾン・スクエア』を叩きこむ彼。


御坂「ッ…!!シッ!」


それに対し美琴は『フラニティー』で細かくガードしてるが、押されてる感はある。
どう見てもキリト優位なのだが


キリト(クソ、やっちまった!?)


彼の内心は焦ってる。
早く、スキルが終わり美琴から距離を取りたいのだ。何故か?


キリト「ッツ!?」

御坂「ッフ」


彼の『ホリゾン・スクエア』が終わる寸前に美琴が笑みをこぼす。
その瞬間


御坂「ハアアアアアアリャアアアアアアアアアアアアアア!!!」


『カウンター』でキリトに『ソード・インパクト』を叩きこむ美琴。
強い衝撃と共に彼の体は


キリト「ゴオオオオオオオォォォォォォォォォォォ」


フィールドめがけ、砲弾の様に飛んでいく。
開始、数分でこの流れ。




キリト「クソ!!」


地面に叩きつけられた彼が体勢を立直す。まるで想定外の様な反応


キリト(最初の『スキルベリー』は読めた。だけど…)

御坂「よっ」


ストンとフィールドへジャンプしてくる彼女。キリトよりも余裕があるのは当然だが


キリト(何でアイツがツッチーのスタイル取り入れてるんだよ!?)


ツッチーこと土御門の戦闘スタイル。
それはバックステップしながら攻撃を的確に捌き、尚且つ相手に確実にダメージを与える代物。
『スキル』 が無いのでそこまで大きなダメージは無いが、厄介な戦闘スタイルには違いない。
だが、それは土御門の装備『ダガー』だから出来る物。正直『片手剣』で出来るはずがない。


御坂「…」

キリト(とにかく。今は構えて隙を見せないように…!?)


その間に自身が習得した『バトル・ヒーリング・スキル』でHP回復しようとした。だが、


キリト「ッグ!!」


その考えは却下になった。何故なら


御坂「チッ…ばれたか」


彼女のHPが回復してたからだ。すなわち『バトル・ヒーリング・スキル』がある事だ。


キリト「ハアアアアアアアアア!!!」

御坂「ッヅ!?」


上段重攻撃。剣同士の金属音が周りに響く


御坂(流石に気付かれるか…けど、これはやばい)


彼女の『フラニティー』は素早く連続攻撃等を行うための剣であり、軽い金属性。
しかし、キリトのは重金属系の剣。
とてもではないが、この様に剣同士のガードを多く行えば耐久値が限界となり『フラニティー』は折れてしまうだろう。


キリト「ゼアアッ!!!」

すると、彼は『体術』の蹴りが彼女の脇腹に入ろうとする。


御坂(ヤバい!?…いや)


彼女は蹴り飛ばされた先の場所を見る


御坂(…ここは遇えてダメージを受けてッ)


その瞬間。躊躇なく彼女の脇腹にキリトの蹴りが入る。


御坂「グワアアアアアアアアアア!!!」


悲鳴と共に吹っ飛ばされる美琴。HPも4割近く持って行かれ



エギル「唯の蹴りで4割持っていくのかよ!?」

リズ「防具で覆われてない所とはいえ…」

クライン「ぱねぇ…ってか、本気で殺しにかかってきてないか!?」

シリカ「ミコトさん…」

アスナ「…」



上条「御坂ァ!?」

番外個体「あら~またヤード単位で」

浜面「オイオイオイ!結構持っていかれたぞ!?」

一方通行「ありゃワザとだな」

佐天「ですね…」




御坂「ッツ」


吹き飛ばらせながらも態勢を整え着地する彼女。
しかしその目線はしっかりと相手、キリトを据えてる。


御坂(よぉーし…HPは減ったけど、流れを作れてる。後は)

キリト「…」


御坂(あんたがこっちに来るだけ!放置したら私のHPが回復してしまう。なら!連続して攻撃を加えるのは知の名!!来いよォ…)


彼女がキリトの行動を掛ける。その結果は


キリト「…ッチ!!」

御坂(乗った!!)


現時点では彼女の勝ち。



キリト(クッソ!!蹴りすぎた!!ヤバい!!)


余りにも決めすぎた蹴りで美琴を飛ばしてしまったキリト。
ダッシュとジャンプを繰り返し距離を縮める。だが、次の手を考える事は怠らない


キリト(一刻も早く!たどり着かないとHPが回復してしまう!!)


それもそうだが、懸案事項もある。


キリト(だが押し過ぎるとさっきみたいにツッチースタイルに巻き込まれる。…ある程度、1撃入れたら距離を置く戦法で…)


考えながら移動し、大きめの段差をジャンプして乗り越えた時


御坂「ッツ!」

キリト「ナッ!?」


向かいから彼女が飛んできて。


御坂「見せてあげるよ…私の秘策の1つッ!!」


その言葉を聞いた瞬間、彼は更に空中へ切り上げられる。


パソの調子が悪いので今日はここまで


ではまた

パソの機嫌がよくなったので問うか



アスナ「キリト君!!?」


打ち上げられたキリトの事を思い声を掛けた彼女だが


アスナ「ッヒャ!?」


目の前に来た者に驚く。それは


アスナ「御坂さん!?」


美琴だ。


御坂「アスナさん!?ごめッ!!」


謝りの言葉を最後まで言えないままジャンプする美琴。


御坂「ハアアアアアアアアッ!!!」

キリト「ッバ!!!?」


そのついでに空中に居るキリトをまた切り上げ


滝壺「おおう」

御坂「ごめん滝壺さん!」


今度は反対側の滝壺の前に着地するや否や、またジャンプし


御坂「ゥオラッ!!」

キリト「っぐ!!」


またもや落下中のキリトを切り上げ、宙にあげる。

その同じ動作を、何回も、何回も繰り返す。まるでキリトを地に足を着かせない為に。
美琴はジャンプをしては宙に居るキリトを切り上げる。
次第に、キリトがバレーボールのオーバーハンドの練習に使われるボールに見えてきた。
HPもジワジワと減っていく



ヤマザクラ「すげぇ…一方的だけど、まさか空中戦を見ることが出来るなんて」

エギル「…なるほどな。高山系のフィールドに居るエルフ『ウィンダム族』の靴はこの為の布石か」

シリカ「えっ?」

クライン「あきれるほど有効な戦術だよ」

ヤマト「どう言う事ですか?」

リズ「どう言う事!?」

アスナ「…リズも解ると思うけど、御坂さんはキリト君を意図的に空中に留まらせてるんだよ」

アサヒ「それは解りますけど、何で!?」

クライン「このゲームは『スキル』を発動させてナンボなんだよ」

シキシマ「それは解りますけど!!…って!?」




上条「つまり。空中なら『スキル』を発動させるモーションをほぼできない」

滝壺「このゲームは良くも悪くも飛行機能が無いからね」

浜面「逆に、このゲームでの想定外の動きになると『スキル』が発動しない盲点を附いた」

番外個体「いい意味で、お姉様らしい発想だね。ギャッハ☆」

一方通行「しかし、空中戦なら超電磁砲の十八番だァ。なンせ、アイツはビルの合間を能力を使って飛びまくってたからなァ」

佐天「仮に、『スキル』を使ってない攻撃でも、この状態が続けば御坂さんの有利…」


ヒースクリフ「そうとも言えないな」

初春「えっ!?」

アルゴ「そうだナ。キー坊の強さの1つは状況を把握する速さ」

土御門「ミコッちゃんの攻撃は確かに『デュエル』では有効だが、それは普通の奴。相手が変わりもんだと――」



御坂「(ここで一気に『スキル』攻撃を仕掛けてレッドまで持っていく!!)はあああああ!!」


ここで止めとばかりに『スキル』を発動させる美琴。だが


キリト「…ふん!!」


振り返るような動きで攻撃を避け、更に背中に拳で1発撃ち込むキリト。
スキルの発動してない唯のパンチだったが



御坂「きゃあああああああああああ!!!」


突如バランスを崩したかのように落下し始める彼女。
それは『墜落』と言う言葉が1番似合う。
そして、彼女は盛大な土煙と轟音と共に地面に激突する



佐天「御坂さん!?」


彼女の突如とした墜落に動揺する『スサノオサイド』


上条「ウソだろ!何で!?」

一方通行「さァな。ただ、スキルは発動してなかった」

浜面「それに、向こうさんも事情が分かってないみたいだぜ?」



浜面の指摘通り、同じく動揺してる『黒の剣士サイド』


アスナ「何があったの!?」

エギル「わかんねえ!ただ、キリトがミコトの攻撃を避けて背中を軽く殴ったのは解ったが…」

リズ「スキル発動してないのに何であんな威力あんだよ!!?」

クライン「いや、前に漫画で見たな…」



御坂「エッホ!エッホ!!」


土煙が入ったのか咳き込む彼女。


御坂(いったい何があったの!?)


彼女自身も、事態を把握できていない。


「空中を飛ぶ物体に軽くでもいいから、何かを当てるとバランスを崩して落ちる…」


土煙の向こうから足音と共に来る男の声。勿論、その声の主は


キリト「漫画かゲームか何かで見たが、本当だったらしいな」


コイツだ。更にキリトは自論を展開する


キリト「ついでに言うなら、お前の現実での能力だと空中戦は磁力かなんかで浮くんだろうが、
その時は衝撃や急な軌道変更は出来たのかもしれない。
だが、SAOの中では唯のジャンプ。放物線な軌道を曲げるのは、原理が解れば簡単だ」


御坂「…よくもまあ、ぺらぺらぺらぺら…口が回ります事」

キリト「唯のハンデだよ。…HPがいい感じに回復してきたろ?」

御坂「…ック!」


確かに、HPは回復してきてる。
だが、今キリトは何と言った?『ハンデ?』冗談じゃない!!
彼女のそんな気持ちを読み取ったかのごとく


キリト「来いよ!次にお前の『スキル』は俺には届かない」


更に煽る。激昂して斬りかかりたいが


御坂「その言葉がウソだったことを、証明させてあげるわ」


冷静に事に対処する。


キリト「なら…かかってこいッ!!」


剣を大振りに振り地面に叩きつける様に繰り出すスキル『破晄撃』を打ち出すキリト。
威力は上条と大差ないが、客席に近くその斬撃が湖を渡りダイレクトに観客を襲う。
だが、そんなの関係なしにキリトの斬撃は続く。


御坂「フッ!!」


しかし、彼の『破晄撃』を難なくかわしていく美琴。しかし


キリト(いいぞー、そのままがむしゃらに避けてくれ!!)


彼の手の内で踊ってる事に


御坂(あと2手!!)


彼女は気づいてない



御坂「(今だ!!このタイミングで!!)ハアアアアアアアアアアア!!!」


自身が思うベストポイントに近づくとスキルを発動させるモーションを取る。だが


キリト「…」


それに気づきたキリトは最小限の動きで美琴に近づき


キリト「…っふ」

御坂「えっ!?」


彼女の腕を軽くたたく。意味の解らない美琴。
勿論、そのまま斬撃はキリトの体を斬るが


御坂(スキル攻撃じゃない!?)


『ホリゾン・スクエア』を発動させるモーションを取ったのに。そして…


キリト「言っただろ…お前は俺に『スキル』を発動させられないって!!」


吐き捨てる様に叫ぶと、『ホリゾン・スクエア』のカウンターが彼女を襲う。
彼女の唯の斬撃と違い『スキル』による9連撃は、例え高レベルな防具をつけてたとしても容赦なく彼女のHPを剥ぎ取る。


御坂「ッグ!!」

キリト「流石に1回だと4割も削れないか…」

御坂「こんっのおお!!!」


状況を理解するために、キリトを吹き飛ばして距離を取ろうと『ソード・インパクト』を発動させようとするが


キリト「だから」


今度は踏み込むための足を軽く踏む。
ジークンドーにあるような動きだが


御坂「なんで!?」


またもや『スキル』が発動しない


キリト「ッフ!!」


そして今度は『ソード・インパクト』でキリトが美琴を吹き飛ばす。



美琴Side


上条「御坂ァ!!?」

浜面「オイオイオイオイ!!なんなんだよ!?何なんだよ、コレ!?」

佐天「御坂さん、なんで『スキル』発動できないんですか!?」


打って変って一方的に押されるようになった美琴に焦る仲間たち


番外個体「ミサカに聞かれても解んないよ、ミサカはヒーローさんと同じで『スキル』は下手なんだし」

上条「流石の俺でも、あれは『ソード・インパクト』のモーションだって解るぞ!?」

滝壺「…もしかして」

一方通行「アァ…だとしたら厄介だな」



キリトSide


エギル「上手い所附いたな」

アスナ「ええ。だけどやれるのはキリト君ぐらいよ」

クライン「えっ!?イマイチ意味が…」

ヤマト「ただ単に、キリトさんが押してるようにしか見えないんですけど?」



運営本部


ヒースクリフ「なるほどな。ミコト君が『システムの想定外』から仕掛けるのなら、キリト君は『システム通り』に対処した。と言う事か」

アルゴ「ソードスキルを発動させるためのモーションを多少の攻撃で邪魔させる。王道っちゃ王道だナ」


土御門「しかも、ウチラのギルドは臨機応変に対処するために、
あえてシステムが反応するかどうかのギリギリのモーションで発動させてるからにゃ~。ちょっとの妨害で直ぐダメになるぜい」


アルゴ「しかも、あのジークンドーの動き。お前が教えたロ?」

土御門「なーんの事かにゃ~?」

うわあ…やっちゃった…
イメージと動きをずらしてシステムがスキル感知しないようにしちゃった…
上条さんがやるかと思ってたが、上条さんはスキル発動してからそらすタイプか



彼等の言ってる通りだった。
『ヒーローズ』は現実世界での戦闘経験が多い者で構成された珍しいギルド。
実際にそれぞれの経験をもとに戦闘スタイルを組んでいる。
特に美琴、土御門、浜面、一方通行は元の動きの癖がなかなか抜けず、と言ううよりワザと残しているので、
『スキル』との調整はかなり苦労している。
ゆえに、かなり繊細で独特な戦闘スタイルになっていて。
土御門が言った通りシステムが反応するかどうかのギリギリの物になっている。
この事は誰にも言ってなかったが、感のよすぎるビーターによってばれてしまった。


御坂「グアッ!!」

キリト「もう終わりか?」


そのビータは容赦なく美琴に攻撃を加え続け


キリト「剣も消滅した。お前に残ってるのは、降参か、あるいは…」


言わなくても解るだろう。死だ。
彼の連続攻撃に『フラニティー』は修復不可能レベルで破損し消滅した。そして、彼女の出した答えは


御坂「降参すると思ってるの?」


彼の考えの中で最も愚かな物だった。


キリト「なら…楽にしてやる!!」


一気にダッシュし距離を縮める。
上段重斬撃のスキルを発動しながら



番外個体「待てよ、キリト!!」


リズ「ミコトを殺す気!!?」


佐天「意固地になんないで、降参して御坂さん!!」


クライン「テメエ!そこまで落ちるのかよ!!」


一方通行「避けろ超電磁砲!!」


エギル「もう勝負着いたろ!キリト!!」


浜面「落ち着いて考えやがれバカ2人!!」


アスナ「キリト君…ダメェェェェェェェ!!!」


上条「ここで終わるのかよ、御坂美琴ォォォォォォォォォォォ!!!」


仲間の声に耳を傾けることもなく突き進むキリトに、避ける気配のない美琴。そして


キリト「…ッフ!!」


黒の剣士の剣が振り下される。
その瞬間、会場が凍りついた空気になる。そして、斬撃の音が


パン!!


響かなかった。



キリト「ナッ!?」

御坂「…」


その光景に会場の者皆が驚く、キリトも自分自身の目を疑う


アスナ「えっ?」


上条「うそ…だろ?」


そこにはHPがギリギリイエローで両足両手が健在の美琴の姿があり、確実に剣を振り下したキリトの姿がある。
だが彼女に斬られた痕は無い


御坂「まさかね…私達のスタイルの弱点を見つけてそこを責めてくるとはね、正直驚いたよ」

キリト「…ッ!?」

御坂「けどね…システムがどの範囲でスキルに反応するかが解るとね、スキルの威力も大体わかるようになるの」

キリト「…ッシ!?」

御坂「だからね…こんな事も出来んのよ!!」


彼女が取った行動。それは


キリト「し…白刃取りだとっ!?」


真剣白刃取り。
現実ですら見たことのない、超人の技。そして


御坂「ッフ!!」


その流れでキリトの剣をへし折ると流れる様に左肘で


キリト「ッブ!?」


彼のこめかみを殴り


御坂「ダァァアアアアアアアアアアア!!!」


右手の拳を


キリト「ッグッブルウォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


彼の腹に打ち込み彼を殴り飛ばす。


キリト「ハァ…ハァ…」


投げ飛ばされた場所で呼吸を整えるキリト


御坂「あぁ~あ。あんたも剣無くなっちゃったね」


そこへ嫌味ったらしい声で寄ってくる美琴。


御坂「どうする。降参する?それとも…」


―――― 拳で決着着ける? ――――


その言葉の回答にキリトは、間を開けることなく答える


それは勿論



キリト「はああああああああああ!!!」

御坂「おおおおおおおおおおおおおお!!!」


己の拳でだ。

今回はここまで!!


御質問受け付けます!!


ではまた

>>277

本文中にも書きましたがm、上条さんはスキルを発動させるのがとても下手で、

『バスター・ブレイド』で何とかやっていけるタイプです。


なお、『体術』は達人級です

乙ー
ホリゾンスクエアじゃなくてホリゾンタルスクエアだと思う

>>284


素にミスりました


ありがとうございます!!

キリトとヒースクリフ以外の
ユニークスキルは今後出てきますか?
Yes/Noで、答えてください。

>>289

Yes

補足するなら考え中と言っときます。


美琴や一方通行みたいに元の能力を活かしたスキルを考えてます。

ただ、主人公のキリトや上条サンに何か能力持たせたいです


浮かばなかったらNOですがwwww

チキショウ、@ウィキが使えなくて苦労する

>>1ドンマイ

>>298

なんか今@Wikiって、トロイ系のウィルスがあるみたいで…

>>1乙。勝手に考えて見た。すまん。
片手剣、 二刀流(キリト)
盾持ち剣、 神聖剣(ヒースクリフ)
体術、 ユニークスキル(誰か)
刀スキル ユニークスキル(誰か)

この世界に木刀や竹刀みたいな武器は
存在しないのか?
展開が気になる!乙!

なんか、色々と議論があって嬉しいです


補足ですが、上条さんのは既に出てますよwww

上条さんのは本人はまだ気づいてません


ですが、現在所持してます



久々に海外ニュース見たら、英国が17巻や18巻みたいになっててワロタwwwwwwワロえなかった…ってか、ドン引きした



今夜投下します



舞ってます

ところでイギリスでなにがあったん?

こんばんわ


>>315

イスラム系の移民が増えすぎて

『バッキンガム宮殿をモスクに!!』
『女王は改宗しろ!!さもなくば出てけ!!』
『イギリスをイスラム国家にするまで我々は出て行かない!!』

と言うデモが頻発して、過激派の若者は教会を占拠したり、
現地の若者(キリスト教)との衝突が頻発してるそうです。


移民、多文化共生の負の側面がよく解る事案の1つです。


 投下行きます



ミシィッ!という音が会場に響いたかもしれない。
かも知れない、と言う疑問系なのは本来SAO で人体を構成するアバターには骨が無いので、
骨が折れるような湿った硬い音は設定上無いと言ってもいい。
だか、この日、この『祭り』に来た者達は確かに聞いた。
少年と少女の拳が、互いの顔面に入った時の、鈍い音を。


御坂「ッグッグググググ」

キリト「ックッッッッッッツッグ!」


互いの拳が入ったまま耐える2人。
少年漫画でよくある展開だが、本当にやる奴はそう相違ないだろう。
まあ、これは仮想の世界なのだからいいのかもしれない。


御坂「ッツ!!うおおおおおおおおおおお!!」


痺れを切らしたかのように、美琴が直ぐにパンチを繰り出す。
スキルを発動してない物を


キリト「ック!?…はああああああああああ!!!」


それに反応するかのようにキリトも拳を繰り出す。
勿論スキルを発動してない物だ。


少年漫画の効果音で例えるなら『ドカッ!バキ!!』これだけだ。


その様な応酬が繰り広げられる。
拳が来たら受け止め、蹴りが来たら避ける。それだけだ。
ここまで、キリトはパンチ中心、美琴は蹴り中心の戦法を取ってる。
良い線を取ってるのかと思ったら


キリト「ッグオオオオオオオオオオオオ!!!」


美琴の『キック・インパクト』がキリトに炸裂し、勢いよく飛ばされ後方の客席に突っ込む。


御坂「…逃がさない」


勿論、それを追うように美琴も客席へ突進する。



上条「キリト!?」

キリト「っつつつ…」


彼が突っ込んだのは『スサノオサイド』のすぐ横だった


キリト「っは!?離れろ!!!」

佐天「やばいやばい!御坂さんこっち来ますよ!!!」

浜面「みんな離れろ。巻き添え喰らうぞ!!!」


『ヒーローズ』の面々が誘導してキリトの周りに空間を作らせる。
近くに居れば巻沿いは確定だ。



リズ「またすごい場所に突っ込んだね」

シリカ「うぅ、遠くて全然見えません…」

アスナ「近くまで行きましょ!!」



御坂「はああああああああああああ!!!!」

キリト「っつ!!」


美琴のとび蹴りをふんぞり返るように避けるキリト。
しかし、これだけで終わるような彼女じゃない


御坂「甘い!!」

キリト「ッゾ!!?」


とび蹴りからの連続した回し蹴り。
『ソード・サイクロン』の応用のスキル。最低でも16連続の回し蹴りが来る


佐天「入った!!これで勝敗も――」

浜面「いや、駄目だな」

番外個体「最悪なタイミングで『サイクロン』系統のスキル出しちゃったよ。お姉様…」


自身の得意な『サイクロン系統』の佐天が喜んでたら、残念がる2人に険しい顔の上条。


佐天「何でですか!?御坂さんのレベルなら16,7回の連続攻撃が――」

上条「確かに連続攻撃は魅力的だけど、見ろよ御坂の顔」

佐天「えっ!?」

上条「とてもじゃないが、余裕があるとは思えない」

浜面「いくら任意で回数を決めれるとはいえ」

番外個体「回し蹴りは良くないよ~」



キリト「フッ!!」


バランスを崩す様に姿勢を低くすると、軸足を蹴り掃う。


御坂「のわっ!!?」


軸足を払われた美琴はバランスを失い転倒しそうになる。
勿論、その瞬間をキリトは見逃さない


キリト「ノアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


直ぐに美琴の上を取るように飛びかかる。
スキル『エンブレイザー』を発動させ、ゼロ距離で彼女の頭部を狙う


キリト(これで!!)


相手の背中が地面に付く寸前に叩きこめる。そう誰もが思った


御坂「…ブッ」

キリト「なっ!?」


その時、彼女がキリトの顔面めがけ盛大に唾の霧をぶっかける。
汚いが1時的に彼の視界を奪うことが出来る。よって


キリト「っく!!?」

御坂「…」


彼の『エンブレイザー』は外れてしまい、数秒の硬直時間が発生し。その一瞬の隙に


御坂「ッフ!!」

キリト「ゴッ!?」


頭突きを入れ


御坂「せいやああああああああ!!!」


間髪入れずに足蹴りでキリトを離す



キリト「くっそ!!…
(女が毒霧みたいなことするのかよ!?…いや、待てよ。
確か、ハマーとワーストの『デュエル』の時にやってたな…まあいい。とにかく距離を!)」


思考しながらも身体は動かす。
この客席側だとやはり狭いので、フィールドに移ろうとする。
彼女ほどではないが距離のあるジャンプをしていると


キリト「ッツ!?」


左足に違和感を覚える。それは


キリト(と、『投擲』!?)


小さな5センチ位の鉄製の物。
それは彼の左足の膝を正確に撃ち込まれてる。そして、まだ続く


キリト「クッ!…ナッ!!?」


恐ろしく正確な『投擲』相手は勿論


御坂「次は右目…」


彼女だ。距離的に結構離れてるが、それでもお構いなしに命中させる。
彼女の冗談抜きの『投擲』の命中率と威力は『スサノオノミコト』と同じように名が広がっている。
まるで、現実世界の彼女の『二つ名』の様に。


キリト「グアッ!!」


その『超電磁砲』がキリトを襲う。



キリト「はぁ…ハァ…(くっそ!!)」


フィールドに着く時には、右目、右肩、右ひじ、左足に、計5発命中した。致命傷である。
目と言うただでさえ生命線をやられ、更に関節部分に刺さった影響で数分間、動きが鈍くなってしまう。
尤も、関節を狙って動きを鈍らすのは至難の業で、特に動いてる物に当てるのはまず不可能に近い。


御坂「どうよ?私の『投擲』の命中率は?」


今のキリトにとっては憎ったらしいドヤ顔で近づいてくる美琴。
皮肉交じりで応対する


キリト「…流石、リアルで『超電磁砲』の二つ名を持つお姫様だよ。全弾命中とは恐れ入ったよ!」

御坂「へぇー。舞台の上でそんなに口が回るとは。いい度胸してんじゃないの」

キリト「ついでに見逃して――」

御坂「んな訳ないでしょッ!!!」


言葉と同時に拳がキリトの顔面に飛んで来る。



浜面「動けない相手に全力のパンチかよ…」

リズ「ついでに逃がさないように、服も掴んで…」


先程こちらに来たアスナたちと一緒に見る上条たち。
しかし、彼等もそうだが観客は全員静かに彼等を見守ってる。何故か?
美琴のあまりにも徹底した戦法に、ぶっちゃけ引いてるからだ。


番外個体「すげぇ。現実だったら顔面複雑骨折の勢いだよ」

一方通行(引くわー…)

シリカ「でも…ここまでやるのは、ちょっと…」

エギル「舐められたら終わりだからな。よくも悪くも」

クライン「けど、全力って言っても程が…!?」

佐天「動いた!」



キリト「ック!!?」

御坂「なっ!?」


ちょっとした隙だった。
美琴がスキル『フィスト・インパクト』を発動させた瞬間。彼は彼女の髪を握り掴む。
しかし、掴んでもスキルを止めることは出来ず


キリト「ッグッハア!!」


もろに攻撃を喰らう。
この時、彼の防具の類はすべて消滅してしまう。
だが、左腕で掴んだ彼女の髪は放さなかった。


キリト「…確か、『フィスト・インパクト』の硬直時間は30秒だったよなッ!?」

御坂「ぶっ!!」


その瞬間、彼は美琴の頭を自身の右ひざに叩きつける様に力ずくで落とし、彼女の整った顔に膝蹴りを入れる。
現実では絶対に無い光景。まるで、さっきまでのお返しと言わんばかりに続ける




ヤマト「ひ、膝蹴りっすか…」

アサヒ「どっちにも言えるけど、やりすぎだよ…『フィスト・インパクト』で防具破壊してからだし…」

シキシマ「つか、『フィスト・インパクト』で防具破壊の成功率って4割だっけ?」

ヤマザクラ「カミジョウさんを除いてな…って!?」

リズ「うわっ、頬骨の辺りに入ったよ」

シリカ「うっ…」

滝壺「しりか…無理してみなくても」

シリカ「それは…駄目だと思います」


小さな少女の言葉に、周りの者達は耳を傾ける


シリカ「だって2人は、あんなに本気でバトルしてるんですよ!?
ここに来たのはあの人達の戦いを見るために足を運んだんですよね!?最後まで見るべきだと思います!」


シンカー「同感です。私達もそのために応援団を作ってきたのですから。この戦いを最後まで見極めないといけません」

シキシマ「だけど、何でここまで!?」


アスナ「…2人の意地よ」


上条「負けず嫌いの頑固者。・・・本当そっくりな2人だ」




キリト「はああああああああ!!!」


まだ蹴り続けてるキリト。
しかし、あと数回の蹴りでHPの差は入れ替わる。
じわじわ減ってきた美琴に対し、キリトはイエローではあるが3割方回復してきた。


キリト「(このまま、下手にスキルを使わないでジワジワと嬲り殺しに)…っおらっ!!」


もう1回、美琴の頭をけろうとした時。


御坂「ッチ!!」

キリト「ッンな!?」


一瞬の隙で彼女は自身の身体のバランスを崩す。
彼女に連れられたかのように、キリトもバランスを崩し始める。
そのタイミングを、美琴は見逃さない。


御坂「ええかげんに、せぇやああああああああああああああああ!!!」


そのままのアッパー・カット。
下顎に見事に入った美琴の拳で、彼女の髪の毛を掴んでたキリトの力が弱まると距離をとる



上条「よし、距離が取れた!!」

佐天「ギリギリっしたね~」

浜面「けど、お嬢はスタン寸前でほぼ動けない」


確かに、美琴は距離は取ったが肩を大きく上下させ呼吸を整えようとしてる。
そして、対するキリトも、先程の美琴の『アッパー・カット』が入ったのか呼吸を整えてる。


エギル「けど、このままじゃ埒が明かねえぞ!?」

シリカ「やっぱり剣じゃないと」

アスナ「剣…か…」


誰もが思うだろう。とてもではないが、拳や『体術』では白黒つかない。
いまの内に剣を出現させればいいのだが


クライン「でも、それだと差が出るぜ?」

一方通行「確かに。キリトの方は知らねェが、超電磁砲は残りの剣はゴミ屑レベルだ」

リズ「そっか、『白金の剣』も無いから下手すると低レベルの!?」

ヤマト「キリトさん次第では、一方的な戦闘になる可能性が」



御坂「ハッ・・・ハッ・・・」

キリト「フッ・・・フッ・・・」


呼吸しながら相手の様子を窺う。
そして、静かにアイテム欄を操作する



(何を選ぶか)


(何を選んだか)


(アンタは解るはず)


(お前は解ってる)


(ここまでの戦いで)


(必死に戦って)


(装備差で一気に差をつけるはずがない!!)


(ミコトの本気を、本気で返して楽しんでる自分がいるから)


(っふ…なーんでだろ。キリトの本気が来ると嬉しい)


(その本気を出してる俺が、手を抜くわけにはいかない!!)


(だから!!)


(装備は!!)


装備を選択し、出現させるそれは



リズ「まじかよ!?」

アスナ「あれって!?」

番外個体「うん。ミサカも使ってたし」

上条「…片手剣初期装備『スチール・ブレード』だ」



2人が選んだ装備に会場が騒然とする。
アイングラッドでもっとも使用者が多い装備『片手剣』これの使用者なら1度は使う初期装備の剣を、知ら無い者はいないだろう。



エギル「だけどよ、流石にスキルがほとんど使えなくてショボイのしか――」

ヤマザクラ「…いや、1つあります」

シンカー「確かに、あれだったら行けるかもしれませんね」

一方通行「…確かに。あれだったら行けるかもなァ」

佐天「あれって何なんですかクラインさん!!?」

クライン「いや、俺最初『曲刀』だったし…」

浜面「旦那に同じく…」

シリカ「『短剣』です…」

シキシマ「同じく…」

番外個体「まあ、見てれば解るよ」



御坂「…ッ!!」

キリト「…ッ!!」


お互いに剣を翳し力む。すると


初春「これは!?」

アルゴ「オォ…」

ヒースクリフ「なるほどな」

土御門「綺麗ダにゃ~」


『スチール・ブレード』の刃先が眩く光りだし、強くなっていく。
『リサーブル・バーチカル』片手剣の溜め攻撃系スキルの最初の代物。
使い勝手がいいので現在も最前線で使われるスキルの1つ。
スキル発動時特有の刃先の光が、赤→橙→黄色と変化していく物で黄色が1番強い。
そして、中級スキルの中で数少ない低級の武装でも使えるスキル。
それは勿論『スチール・ブレード』でもだ。



シリカ「すごい…」ピュ~


少女が思わず言葉をこぼす。
他の者達も目を丸くして、この光景を脳裏に焼き付けてる。
『リサーブル・バーチカル』は黄色に輝くのが1番強いが、更に力を溜めるとその光が刃先から零れる代物。
別にこぼれても威力が落ちるわけでも無く、むしろもっと強くなる。
零れれば零れるほどいいのだが


リズ「綺麗…」

滝壺「光の炎…」

アスナ「光の洪水…」

上条「…」


上条当麻はつい癖で右手で握ってしまう。
もちろん消えるわけがない


上条「…光の海」


美琴とキリト。
両者の剣から零れる光がフィールドを、湖を、はては客席を呑み込んでいく。


しかしそれは懸念も生んだ



エギル「どこまで、威力を上げるんだよ…」


彼の言葉が示してた。零れるほどの光。
それは『リサーブル・バーチカル』の威力を示すものだ。
光が零れるほどの、溢れるほどの、埋もれるほどの光。
たとえ『スチール・ブレード』でもこの光の量だと確実に6000近くのダメージは喰らうだろう。
そして、2人のHPは考えても残り5000ぐらいだ。


浜面「初期装備でも、死ぬかもな…」

リズ「けど!!それじゃあ!?」

ヤマザクラ「だけど、それも覚悟しての事だと思います」

シリカ「そんな!?」

クライン「それでも、あいつ等は止めないよ」

シンカー「ですね…」


心配する者たちの言葉をよそに悟ってる者達。
この感覚は何なんだろうか?心配する者達の気持ちは分かる。
先ほどよりも確実に光の量は増え、いまや会場全体を呑み込もうとしてる。


番外個体「けど…止められないっしょ!?」


そうだ。仮に、これを止められるものがいるだろうか?いない。


滝壺「だけど、私はこの決着を目に焼き付けたい」


彼女の言葉は新聞記者だからか?違う。


一方通行「…こンな気持ち。そうそうねェよ」


かつての彼にこのような気持ちはあっただろうか?無かった。


アスナ「見守ろう」

上条「そうだな…これが…2人の本気だ」


この2人の発言が答えだ。この勝負、見守るしかない。

2人のファイターの行く末を



土御門「しかし。ここまで溜めると、お互い動けない感じかにゃ~?」

アルゴ「下手に動いたら隙が出来ル。…しょうがないヨ」

ヒースクリフ「いや、彼等は合い見えてるよ。無いはずの毛穴が震える感覚の様にね」




佐天「合い見えれるって…」

番外個体「目が腐った?」


上条「言いすぎだろ。…そのまんまだよ。
キリトと御坂は既に何回もつばぜり合いをしている。イメージの中でな。目の前で火花が散ってるよ」


浜面「お、おう…」

滝壺「う、うん…」


アスナ「そして、2人の中で激しい言葉の応酬が繰り広げられてる。
とても激しい、相手の事を思うけど素直になれない。舌戦がね。その答えが、お互いに有るからこその、悲しい舌戦がね」


一方通行「あ、アァ…」

リズ「そ、そうだね…」


突拍子もない事を言う2人に対し、とち狂ったのかと心配になる皆。しかし、その言葉の真意は解らない。
だが、何か言い終えたかのように美琴はすっきりしたかのように息を吐く。



御坂「ふぅー…」


腹から息を出し、呼吸を整える美琴。


御坂(私の気持ち…受け取りなさい…キリト!!)



キリト「…」


こちらは既に息を整え終わったキリト。


キリト(俺の…俺の…邪魔する者は…)



双方、準備が整う。後はキッカケだけだ



浜面「…ホレ姫」

アスナ「へ?」

一方通行「何でもいいから声かけてやれ、じゃねェとこのまま膠着だぞ?」

アスナ「へ、えっ?」

リズ「ほら、アスナ。一言」

アスナ「え!?」

滝壺「がんばれ~でも大丈夫だよ?あすな」

アスナ「えー…」

上条「ここは景気よく」

アスナ「がっ…がんば――」


ピュオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!


突如、シリカの使い魔『ピナ』が大きな声で鳴く。その声がきっかけとなり


御坂「はああああああああああああああああ!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


最後の斬撃が始まる。



叫びながら、スキルの光を纏い一気に詰め寄る2人。


キリト(ミコト…か?)


彼にはこちらへ突っ込んでくる少女が大きく見えた。
まるで自分を止めるかのごとく



御坂(…キリト)


彼女には少年が去年の夏の初めの自分に見えた。
誰にも頼らず、無理をして、突っ走ってた自分に



2人の少年少女の咆哮が交わり。
そして、剣同士が衝突する金属音が会場に響いた。


その瞬間、凄まじい衝撃波が砂などを巻き込みながら観客席を襲った。
その衝撃波に幾重もの観客が巻き込まれる。





静寂。


会場に溢れてた光は消え、代わりに土煙が辺りに舞い視界がほぼ無い。


アスナ「どうなったの!?」

上条「わからねえ!」


一瞬、柔かい山風が会場を音を立てて通り過ぎる。


佐天「…あれ!!?」


埃まみれの佐天がフィールドを指差す。
そこには2人の姿がある、どちらも立っている。
2人の剣士は斬り終えたポーズのまま動かない。


アルゴ「HPはどうなった!?」

ヒースクリフ「どちらも同じレッドだね」

土御門「が、差は見られない」


そう、どちらもHPはレッドで残りもほぼ同じ。正直解らない。

次の動作で、決まる。



キン!!


会場に金属音が響く。
それは剣が落ちた時の音。


キリト「グウッ!!」


音源は彼だった。彼が握ってた『スチール・ブレード』が彼の右腕の消失によって地へ落下した。
そして、彼は左腕で消失した右腕を抑えながら膝を地に着けてしまう。



アスナ「キリト君!!」

クライン「キリト!!」

一方通行「…終わった」

佐天「じゃこれって!!?」

浜面「お嬢の勝ち!!?」

上条「いや、まだ御坂の状態が解らねえ!!」


そう、上条の言った通り美琴の反応がない。
キリトは膝こそつけたが、『降参』とも言ってないし、腹を地に着けてない。
勝敗は喫してない。その彼女は、体勢を変えてない。



御坂「見事だったよ…キリト。…また…負けるのか…」


最後にこれだけ呟くと、彼女の持っていた『スチール・ブレード』は砕け散り。
糸が切れたかの様に美琴はフィールドに倒れた。


勝敗は喫した。




ヒースクリフ「そこまで!!勝者、黒の剣士!キリト!!!」


ヒースクリフの声と共に、会場は大きな歓声と盛大な拍手が湧きあがった。
観客の多くは立ち上がり2人のファイターに惜しみない拍手と歓声を送ってる。
そして、それぞれのサイドの仲間が2人へ駆け寄る


アスナ「キリト君!!」

キリト「アスナ…何とか勝ったよ…」

クライン「馬鹿野郎!!心配かけさせやがって!!」

エギル「何はともあれ、回復しろよな。ホイ、アスナ」


懐から『回復結晶』を出す。勿論、もう一個を上条たちに譲る。


アスナ「『ヒール・キリト』!!…どう?」

キリト「大丈夫。…腕は数分、かな?」



御坂「…ん」

上条「お!」

佐天「目が覚めた!!」


直ぐ隣の場所で介抱してた彼等。
既にHPは回復済みの美琴が目を覚ます


番外個体「大丈夫?お姉様?」

浜面「気分悪くないよな?」

御坂「うん…」

一方通行「ま、結果は負けたがな」

滝壺「あくせられーた。空気読みなよ」

御坂「いいの滝壺さん…事実だし」

上条「その割に、スッキリした顔してるじゃねーか」

御坂「そう…かな?」

浜面「向こうもそうみたいだけどな」


彼の言った通りキリト達が来る。
そのキリトもここ数カ月の顔と違う



エギル「そっちも、憑き物が取れた感じだな」

御坂「こっちは目的が達成したみたいなものだもん。…結果は負けだけど」

アスナ「お疲れ様、御坂さん」

御坂「ありがとう、アスナさん」

キリト「な、なぁ…ミコト」


罰悪そうに話しかけてくるキリト。


キリト「そのー…ナイスファイトだったよ」


そう言って手を差し伸べる。
その表情は、今までの険しい顔ではなく


御坂「…そっちこそ!!」


同じような顔の美琴が、その手を握り返した。


その後、表彰で『エリュシデータ』はキリトへ渡った。
その後はどんちゃん騒ぎの飲め騒げの正真正銘の『祭り』になったが、そこにキリトの姿は無かった。


そして、2か月後、季節は年末の大晦日になった。


この間、キリトと接触したのは情報屋のアルゴだけだと言う。


2か月後

大晦日・ヒーローズ・ギルドハウス


上条「はぁー・・・終わった…」

御坂「アンタはイイでしょ、料理作りなんだから…」

アスナ「はいはい。そこでぶー垂れてないで、テーブルの上片づけて。ご飯ですから」

佐天「スペアリブの燻製、できましたよ~」


大掃除や、夕食の手伝いなど各々の仕事が終わりグータラしてる2人。
これでも朝から色々してた方だ、ついでに当然の様にアスナもいる。
今日は珍しく『血盟騎士団』の制服ではなく私服にエプロン。


初春「あー、お腹すきましたー」

滝壺「むむ。『タルタルステーキ』の臭い!」

土御門「うっひょ~旨そうだぜい」


滝壺の部屋にて新聞を編集してた彼等が出てくる。
元旦の朝刊作成をしてたのだが、元旦の朝刊の内容は彼女等、編集委員しか知らない。


佐天「お疲れ~どう、完成した?」

初春「ばっちりです!!」

上条「おお、よかった。俺達にも内緒なんだから今からワクワクするよ」

土御門「ビビるぜい。色んな意味で」

アスナ「なんか変な記事書いてないわよね?この前の『ゴーストモンスターに驚く美少女3人』みたいな感じとか」

滝壺「それもお楽しみ」

御坂「勘弁してよ…」

佐天「本当ですよ…」


『ゴーストモンスターに驚く美少女3人』とは

前回の『迷宮区』攻略にて、レアモンスター『スカルキャット』に遭遇した時の尋常ではない驚き方をした、美琴、佐天、アスナの事である。
あまりに素晴らしいリアクションだったので、翌日の『アイングラッド新聞』朝刊の1面を飾った。
ちなみにその時の朝刊は4000部売れたそうだ。
ただ、本人たちは気に入ってないらしい。



初春「あれ、アルゴさんは?」


そう、『アイングラッド新聞』の記者兼、情報屋のアルゴの姿が見えない。
その時、誰も触ってない筈の『タルタルステーキ』がそろっと動く。


御坂「ツッコミ!」

上条「デコピン!」

アスナ「オタマ!」


すると3人が突如何もない所を一斉に叩く。
何もないはずの場所なのだが、何故かいい音がする。


「イッタ!…少しぐらいつまみ食いいだロ!?」

アスナ「だーめ。みんな帰ってきてから!」

御坂「それまでみんな食べないから大丈夫よ」

上条「ってか、つまみ食いの為だけに『ミラーマント』使うなよ」

アルゴ「チェッ!」


すると、ほっぺを膨らましてすねた表情のアルゴが出てくる。
顔のペイントと合わさって本物のげっ歯類にみえる


御坂「ってか、アルゴって意外と意地汚いのね」

アスナ「よく食べる女の子ってカワイイとか言われるけど、現実で食べ過ぎたら直ぐにお肉付いちゃうわよ?」

御坂「これ位大丈夫、と思ってたら直ぐにダイエットコース一直線よ?」

アスナ「ダイエットばっかりだと、ストレス溜まるし…」

アルゴ「お前らナチュラルに喧嘩売ってるナ」


彼女達からしたらちょっとした助言のつもりなのだろうが、あまりにも鋭すぎる指摘に軽くカチンとくるアルゴ。
反撃である


アルゴ「いいのかナ?アーちゃんやミコッちゃんがフロアボス攻略前の御呪いとかばらしちゃうゾ?」


この言葉にあからさまに動揺する2人。しかし


初春「なんですかそれ!?私、気になります!!」

アスナ「ちょッ!?」

滝壺「新聞記者の前だもん。私、気になります」

佐天「えーなんですか?その私はぶられてる感じヤダ!私にも教えてくださいよ」

上条「そうだな、俺も真似してみようかな?」

御坂「あんたがやってたらキモイわ!!」

上条「何で!?」

土御門(はは~ん)


既に盛り上がる1同。そのタイミングを見て


アルゴ「実はナ。アーちゃんとミコッちゃんは『フィッシャーマンズ・ホライズン』の西部にある」


ドヤ顔で話し始めたアルゴだったが


アスナ「セイッ!」

御坂「ヤッ!!」


少女2人のキックにより


アルゴ「ボブルゥァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


壁めがけシュートされてしまう。
と言うか、蹴り飛ばされた。


初春「おぉー」

佐天「ナイスキック!」

滝壺「…ちゃんと、掃除してね」


御坂・アスナ「「ハイ!!」」


上条(キャプ翼かな?)


土御門(おーコワッ)


何時もの日常。彼女達がこの世界で送る何時もの光景だった。
何かが足りないのかもしれない。
だが、それを心配してる様子は無い。諦めたのか?


そんな事は無い。


その彼は、もっともらしく此処に現れたのだから。



浜面「たでーまー!!」

番外個体「誰かミサカにビールよこせー!!」

一方通行「…うるせェ。ってか、鼠は何故に壁とキスしてる?」


何処かへ出かけてた3人が帰宅する。
真ん中に黒いのがいるような気がするが


滝壺「おかえり。はまづら、わーすと、あくせられーた。くらいんの家の事はどうだった?」

浜面「おう!ばっちりだぜ!!なにせ、コイツの凝り性が爆発したからな!!」

土御門「そりゃ解り易いぜい」

一方通行「テメェ等が大雑把すぎるンだよ!」

佐天「いや、一方通行さんの凝り性は普通じゃないっすよ?」

初春「家のテラスが気づいたらバロック建築みたいになってるし…」


番外個体「だってさ、この人髭野郎のギルドハウスの装飾をなんか知んないけど
『武士なら鎌倉時代だァァァァァ!!』とか、訳わかんない事言いだして鬼の様に作業してたから。
その間も『クッヒィ!』とか『アッヒャ』とか訳わかんない奇声上げてたし。ぶっちゃけ、キモかった」


アルゴ「あ、それ、オレッチでも引くワ」

一方通行「オメェには解ンねェだろォなァ!!芸術品が出来上がる時の快感をなァ!!クラインの野郎も喜ンでたじゃねェか!!」

浜面「あんなマジキチスマイルで感想聞かれたら、喜ばないと殺されると思うだろうさ」

一方通行「テメェみたいなアホ面には芸術品の良さが解らないンだろォなァ!!」

番外個体「かっちーん。それって、ミサカの事を愚弄してるのかな?アァ!!モヤシ!!」

御坂「ゴメン。喧嘩は勝手にやっていいけどさ」

アスナ「みんながスルーしてるから聞くけど」


喧嘩をおっぱじめそうなバカップルの間に入る2人


上条「その下の黒いのって、もしかしてキリト?」

浜面「おお!そうだった!」


床に落ちてる黒い物体を拾い上げる浜面。


キリト「きゅー…」


それは目を回して口から泡吐いて気絶してるキリトだった。
亀裂の原因になったあの時と違い寝不足で気絶したのではなく


上条「食い過ぎで気絶した?」

浜面「第2層であった『イノブタの丸焼きを食う』クエストの時の俺と同じだよ」

御坂「浜面さん。メニュー見てから言おうか」

佐天「せっかく、スペアリブなんですから」

浜面「あ…わり」

初春(そういえば、御坂さんと佐天さん…)

滝壺(女の子としてやっちゃいけない顔に成ってたもんね)



あたたかい


何時からだろうか。こんな気持ちを忘れてたのは。ああ、そうだ、第25層だ。
あの時に…みんなを救えなくて…何も出来なくて…だから、俺は、すべてを捨てたのに

サチ、ケイタ、テツオ、ササマル、ダッカー。おれは…、お前らの分まで…生きていいのか?
…また誰かと…一緒に居ていいのか?…おれは



こんなあたたかい所に居て……あたたかい……………いや……………熱い


熱い!!いやマジで!!


俺は状況を確認するために目を開く


水の中!!?


目に映し出されたのは水中から水面を見ている光景。どう考えても水中だ。
現実なら溺死してただろうが、そこはSAO何ともない。
感心する俺。その前に現実ゲームでの基本の動作、水面に出た。幸い、水深は浅い


「ブッハ!!」


水面に出ると目の周りを手で拭い辺りを確認する


「…露天風呂?」


あの水深、温度で気づけばよかったが、風呂だ。そしてこの風呂、俺が知る限りだと


「オッス、黒いの!元気か!?」


間違いなく『ヒーローズ』のギルドハウスの物だ。声の主はワーストだろう。
だが俺は振り向けない。何故か?風呂で普通いる人物が衣服を着てるだろうか?答えはNOである。
つまり振り向けばワーストの裸とご対面になる、ちなみに俺は衣服を着けたままで防具類は無い。
多分、リビングにあるのだろう


キリト「わ、わ、わわわわ、ワーストさん!!ど、どd、どd、どうしてここに!?」


おもクソテンパりながらの発言になってしまった俺。


番外個体「いや、ミサカの家だし」


それに対し、彼女は冷静に答える。何でだよ!?


キリト「ど、ど、どどど、どげんすて、この様な状況に!?」


番外個体「いや、ぶっ倒れてたのをミサカ達が拾って持って来たんだけど。

なかなか起きなくて、口元の泡が汚かったからとりあえず風呂にぶっこんだ」


俺は洗濯物か!?…まぁいい、状況は理解できた。
『あれ』を食い過ぎた俺は満腹になりすぎて気絶してしまったのだろう。我ながら情けない。


番外個体「…ってか、何でそっち向いたまんまなのさ?」


いやいやいや!解るだろ、普通!?


キリト「い、いや、風呂場って事は、ワーストさんはお召し物を着てない可能性がありまして!
紳士の俺はちょっとあれなので!わたくしはこちらを向いてる間にワーストさんは服を着て下さるといいのですが!!」


よくもまあ、普段言わないことを早口で言えたと自分に感心する。
そう、このギルドにはカミジョウと言う反面教師がいるのだ、真似してラッキースケベなどやってはならぬ。


番外個体「(ははーン)…えぇ?見たくないのミサカの体?ちょっとショックだなー…」


は?何言ってるのこの娘。え、え!?俺は自身の耳がバグったのか疑う。しかし状態異常は見つからない



キリト「い、いやいやいや、ワーストさん!貴女、彼氏のアクセラレータさんいますよね!?」


もはや地の声が解らないぐらいひっくり返ってる俺。
下手するとSAOに来て1番緊張してるかもしれない。


番外個体「いや、あの人とは付き合ってないし。あれ、もしかして不能?それとも真性、仮性?小っちゃいの?」


しかし、俺の気持ちに関係なく無慈悲な言葉は続く。
俺はワーストとはあまり話した事は無いが確信した。ドSだ。


番外個体「そんなの気にしなくてもいいから!そうだ!自信着けさせるために、ミサカとイイ事シようか?」


…ん?いい事?…は?


番外個体「ほれほれ、お姉さんのボディを舐め回してみないかね?少年。ギャッハ☆」


やたら色めかしい声で俺の理性を揺さぶってくるワースト。やばい。
10代、しかも思春期真っ最中の俺にとって、この状況はやばい。
ここは、目を瞑ってダッシュで逃げよう。幸い、ここの間取りは覚えてる。


キリト「しっつれいすましたーー!」

番外個体「うおっ!?」


よく解らない鼻声で全速力で逃げる俺。物の数秒で更衣室に入る。
流石にここなら目を開いても大丈夫だろうと目を開けてしまう俺。この慢心が


アスナ「あ」

キリト「へ?」


悲劇を生んだ。


番外個体「アッヒャッヒャッヒャッヒャ!!バーカ!流石のミサカでもビッチみたいに、簡単にヤラせな――」


俺をからかってた趣旨を下品な笑い声と共に伝えようとしてたワーストも、この状況に言葉を失う。
そこには今まさに脱衣してたアスナの姿があった。向こうも突然の事態に硬直している。どう逃げるか?


番外個体「お、アーちゃん。この前ミサカが紹介した下着ブランド使ってるのか、似合ってるよ♪今度はもっとエロイの行こうぜ!!」


…うん。コミュ力が低い俺でも解る。この状況で言ったらアカン言葉だ。


その直後、衣服を装備しながら無言で来たアスナに俺は1発のビンタ、ワーストは往復で4発に足蹴り喰らってた。
どうも、俺はこのギルドと関わるとこの言葉を言う機会が激増する。


キリト「不幸だ…」



リビング


キリト「はぁ…」

御坂「いきなりため息かい」


テーブルにて凹んでる俺に声を掛けるミコト。


一方通行「まァ、今回はこのバカの悪戯だったンだ。お前も許してやれよ」

アスナ「うん…ごめんねキリト君。いきなり引っ叩いて」

キリト「う、いや。俺も、パニクッテタシサ…」


少し気まずい空気が俺とアスナの間に漂う。ちなみに元凶は


番外個体「ふごごごごふごおおおひひふーふーふー!!」

浜面「すっげ。ギャグボールってSAOにもあったのか」

アルゴ「面白いから写真撮っとこう…」

初春「ワーストさん。私とお揃いの髪飾り付けときますね」

滝壺「いや。ここは鼻に唐辛子の種の粉末を突っ込もう」


番外個体「フゴゴーーッ!!」


俺が言いたいことをハマーが言ってくれたが、ワーストはあの後アクセラレータに説教を喰らい、
罰として椅子に手足を手錠で固定され口に猿轡をはめられてる。
何と言うか…ぶっちゃけ、アヤシイビデオに出てきそうな状況。
…偶に思うが、ここのギルド連中のハラスメントコード正常なのか?



上条「ははは…で、どうして倒れてたんだよ?」

キリト「ああ!そうだ」


俺はメニュー欄を操作し、『例のアレ』を出す。それは


浜面「ウオッ!?」

アルゴ「こりゃまた高そうナ…」


俺が出したのは『古びたワイン』と『東方から来た酒』、『スカンピ・シュリンプ』と言う物。
どれも滅多に見れない『S級食材』


キリト「お詫びの品って意味じゃないんだけどさ…今まで迷惑かけてすまなかった!ゴメン!!
…自分勝手に離れて、何も言わなくて…傷つけて…何も聞かなくて!!勝手に消えて!!…最低だよな…けど、けじめ付けたくて!!」



俺の、不器用ながらの精一杯の謝罪の言葉を述べる。
正直、大勢に謝るって初めてだったから解らない。どうしていいか…


場が静まる…やっちゃったか?


御坂「…あのさぁ・・・」


すんごい、あきれた感じの声。だめか?



御坂「私から説明してるよ。…キリトの気持ちをね」

キリト「へ?」

上条「俺も解ってたけどな」

アスナ「ついでに、今日ぐらいに来るかもしれない事も知ってたよ」

キリト「は?」


唐突な言葉にビビる俺。



浜面「すっげ・・・勘で当てた…」

佐天「そうっすね…」

アルゴ「オイ。…レベル5ってのはNTみたいに勘が良くなって、何でも分かったりするのカ?」

一方通行「ねェよ。…だよな?」

番外個体「ミサカに聞くな。ミサカはレベル4だし」

滝壺「同じく」

土御門「まあ、カミヤンがいる時点でその仮説は崩壊するけどにゃ~」

初春「アスナさんもいますしね…」


他のメンバーも驚く。
…うん、普通そうだよな。そんな反応が正しいよ。だけど俺は



キリト「…そうか…あの感覚は俺だけじゃなかったか」


今まで抱いてた疑問をこぼした


ミコトやカミジョウ、アスナは「あ、やっぱり」という感じだったが。
…他の皆は頼むから、その「この人達、頭逝っちゃった?」みたいな表情をやめてくれ



あの時、俺は『デュエル』の最中なのにミコトと会話した。口ではない。俺の中の何かで会話したんだ。


ひょっとしたら、カミジョウとアスナにも会話を聞かれてたかもしれない。…いや、話した。


茅場晶彦が創り出したシステムが支配するSAO。いわゆるネットの世界。


なのに、俺は何とも言えない、感覚。懐かしい…古臭いとでも言うのだろうか?


昔、学校で頭の固い教員が俺らの事を
『仮想の世界に自分がいないと、頼れない麻薬中毒者と同じような障害者。ネット中毒の病人』
と言って、学校を去った。


はっきり言って、『文章を読む』、『映像を見る』『誰かと意思疎通』の工程がネット経由で問題あるのか?俺はずっと疑問に思ってた。
俺はその疑問を、その教員といた時『現実ならば、言葉が無くても伝わる事がある!』と、力強い声で言われた。
当時の俺は、納得できるようで理解できなかった。
だが、皮肉にもその答えを俺はネットゲームの世界で理解した。


その、現実でも無い極限状態で俺は、対話した。
ぶっちゃけ叫んで同士の会話ともいえない何かと。
勢いに任せた無様な会話。会話の内容なんざほとんど覚えてない。

ただ


(自分だけで…自分だけで……何もできると思うなァァァァァァァァ!!)


ミコトのこの言葉だけ俺は覚えてた。
その言葉は、まるで経験してるからかのこそ、重みのある言葉だった。



御坂「ま。私の言いたい事は伝わってたみたいだし…」

上条「お前の何か…それは解決したのんだろ」

アスナ「キリト君が無茶してくれないならね」


…許してもらえたのか?


キリト「いいのか?」

佐天「『雨降って地固まる』ですよ」

初春「反対する理由はありませんしね」

キリト「でも…俺は…」

浜面「たかが斬られたぐらい、気にしてねえよ。それに」

滝壺「わたしも怒って無いから。ね、きりと」

浜面「だとよ」

土御門「それに本気で仲違いした事は俺らは結構あるしにゃ~」

一方通行「俺とヒーローは殺しあったことあるしな」

番外個体「ミサカも、この人と殺しあったことあるよ~。ギャッハ☆」

上条「おい」

御坂「ってな訳。私達は何時でもウェルカムよ」

アスナ(なんか聞いちゃいけないような事聞いた様な…)

アルゴ(突っ込みたいけど…黙っとコ)

キリト「…ありがとう」


心の底からの本音が出た。俺は、こいつ等の懐の大きさに感謝した。
その後の俺は只々感謝の言葉を言い続けた。その中で


キリト「クリスマスの時も…」


御坂・上条・アスナ「「「なんの事?」」」


キリト「へ?」


佐天・浜面・土御門・一方通行・番外個体(((((まあ、気が付くよね。普通)))))


表情が解れる。俺は軽く察した



俺が言いたかったのは、この前のクリスマスの限定イベントボス戦の時に助けられたこと。
俺はそのボスを倒すことで手に入れられる、あるアイテムが欲しかった。
しかし、運悪く『青竜連合』の団体と遭遇、たまたまいたクライン達と共に囲まれる。その時だった


「まてい!!」

「己が欲望の為に、多数で威嚇する行為!!」


この後も続くのだが、最初の男女ほどの勢いはない。
全員がフルフェイスのマスクに各々トレードカラーの全身タイツみたいな恰好。
…子供の時に日曜日に見たあれだ


「なんなんだ貴様等は!!」

「ふん!通りすがりのヒーローさ」

「名は」


「「「「「「「マジレンジャー!!」」」」」」」


一斉に整ったポーズをとる彼等。マジでいいやがったよ。
俺やクライン達、それに『青竜連合』の方もポカーンとした表情になる。
ってか、俺とクラインは聞き覚えのある声だった


キリト「…な、なあ。ミコトにカミジョウ…なに」


軽く突っ込もうとすると


レッド「違う!!私は君の知ってる御坂美琴と言う人物ではない!!」
ブルー「同じく!!私も『ヒーローズ』の頭、上条当麻ではない!!」


…突っ込み処がもっと増えた。
クライン達に至っては考えることを放棄した顔になってる。


ブラック「さあ!ここはミサカ達に任せて!!」
ホワイト「テメェはやるべき事、やりやがれェ!!」

キリト「あ、はい…」


ツッコム事を放棄した俺は転移門へ向けて走り出したが


「逃げんなゴルァ!!」


『青竜連合』のメンバー数人に行く手を塞がれる。
切り抜けるか?走りながら思考してると


「トウッ!!」


何やら樹の上から参上する女性。
その格好は、ゲームとかでありがちな女神様のような派手な格好で


「己の信念を邪魔する者はこの母、『マジマザー』が許さん!!」


と、ドヤ顔でポーズを取ってる人物。
…うん、アナタの場合は顔隠してないし、有名人なんだからさ。


マザー「そして私は、アスナではないぞ!少年!!!」


言ってねーし。…考えることを放棄した俺は転移門を走り抜けた。



とある場所のクリスマスツリーの前に転移すると何処からともなくベルの音。
上を見るとそりが飛んでる。
そこから何か飛び降りると俺の目の前に着地し、雪を舞い上げる。


『背教者ニコラス』


このクリスマスボスの名前。ニコラスがテンプレの様に何かを言いだすが


「うるせぇ…」


俺は聞く耳を持たない


「どいつもこいつも、うるせぇんだよォォォォォォォォォォォォォ!!!」


俺は、今の素直な気持ちを叫びながら『背教者ニコラス』に突っ込んで行った



15分後


クライン「あ!」

キリト「よぅ」


戦いを終え、転移門を出ると木に寄りかかり座ってたクライン達がいた。
どうやら鳥の丸焼きを食べてるようだ


クライン「どうだった?」

キリト「ほれ」


俺は目当てのアイテム『還魂の聖晶石』をクラインに投げ渡す


クライン「…その感じだと。ボス戦は楽だったけど、アイテムの効果は」

キリト「10秒以内だとダメだってさ」


『還魂の聖晶石』レア中のレアアイテムの効果は死者を蘇生させる。
ここまでは噂通りだった。…が、それは10秒以内に限る。と書かれてた。


クライン「そっか…なあキリト、お前」

キリト「気にしてないよ…ただ、薄々は気が付いてた。ダメ元だったしさ」


本来の俺だったら、絶望してたかもしれない。だけど


クライン「ほっとした感じだな」


キリト「分かるか?」

クライン「ああ、重しが取れた感じだ」

キリト「…本当はこの前の『祭り』の時に気が付いてたんだ。1人だと、何もできないって。できるとしても限られるって」


交わして無い筈なのに聞こえたミコトの言葉。
その言葉が俺の頭から離れない。
あれから、俺は本能的に解ってたのかもしれない。俺自身の限界を


クライン「ま、この隠しボスを1人で倒して、しかもHPがイエローにすらなってないお前を越える奴なんざ、そうそういねぇよ!」

キリト「…そうかな」

クライン「それに、お前にはまだ伸びしろがあるよ」

キリト「…ありがとう」

クライン「なに、オジサンの戯言よ…おっと、さっきのマザーが渡してくれたぞ」


そう言うと、クラインは俺に鳥の丸焼きの1部を出した。
俺は、それを口にした途端わかった


クライン「お前を1番心配してたのが、誰か。それで解るんじゃねーか?」

キリト「…ああ」


この懐かしい味のを作ってくれる、あんなに跳ね除けても傍に居た彼女にお礼を










…言いたかったのだが


アスナ「でも、クリスマスの事って何なんだろうねー?」

御坂「私達は女子会だったのにねー佐天さん!?」

佐天「え、えぇ…」

番外個体「う、うん…」

アルゴ「ソーダーナー」

アスナ「まあ、多分私達じゃないと思うよ?」


…この状況では言いたくない。ってか、アルゴの奴知ってただろ!!?あの時、妙にたどたどしかったのはこれか!?
…多分これで俺があの時のお礼を言ったら、俺は気絶して気が付いたら元旦だろう。
そして、2人は正月早々自室にこもって布団に埋もれてるだろう。

うん、やめとこう


浜面「ま、まあ何やかんやで収まったし、飯にしようぜ!な?」

土御門「そ、そうだにゃ~!」

一方通行「俺、スカンピ作って来るわァ…」

滝壺「まってあくせられーた、ちょっと作りたいものがある」

初春「おお、気になりますから見に行きますね!!」

上条「ま、何処のお前を助けたのは誰べえか知らないけど、お前が来てくれて嬉しいよ。また一緒にな」

キリト「…ああ!」

上条「おっし!みんな集まれ!!乾杯しようぜ!!」


何はともあれ、俺を受け入れてくれたみんなとの楽しい晩餐が始まった。
俺が思ってた以上に、ここの連中は死戦を潜り抜けてきたのだろう。
そして、懐が深い。仮に、俺に疫病神が憑りついてたとしても、打ち消してくれそうな奴ら。


朝方になると酒を飲み過ぎてブッ潰れてたが、それでも、ここ数カ月感じなかった温もりを久々に感じた。
今年こそ、SAOをクリアを誓いつつ。
そして、この日常が守れるように。そんな事を思ってた。


だがこの時、俺達は知らなかった

SAO最大の混乱が動き出してる事を、この家に居た奴は全員




第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン


リズ「いや…なにこれ!?」


目の前の光景を見て、真っ青になるリズベット。
同じく驚いてる、ヤマト、アサヒ、シキシマ、ヤマザクラ、エギル。
シリカも居るが、ヤマトのとっさの判断で目と耳を塞がれてる。


エギル「お前らの副団長さんは!?」

アサヒ「多分…酔いつぶれてるかと」


エギル「年越しだったからな…クラインもそうだろう。仕方ない!『血盟騎士団』の連絡取れるの全員呼べ!!
それと、ヤマザクラは圏内まで行って薬買ってこい!!今ならさっきまで居た店に誰かいる!!」


ヤマザクラ「はいっ!!」

シリカ「な、何が起きてるんですか?」

ヤマト「見ない方がいいです…リズさんは?」

リズ「大丈夫かな・・・・一応」

シキシマ「だ、大丈夫か!?」


シキシマが声を掛けた相手。両手足が切断され、更には目と口、耳も潰されダメ押しと『毒』状態。
『血盟騎士団』の団員だ、つい最近入った新人。
すぐにでも回復したいが、運悪く皆『回復薬』の類を持っておらず。しかも圏外で人通りが全くなく。
1番近くの商店も早朝なので開いてない。すなわち、見てるだけしかできないのだ


「    」


シキシマ「どうした!?」


彼等を感じたのか、その団員がおもむろに体を動かすと、何か出てくる


シキシマ「『記録結晶』?」


それを落とした瞬間、その団員は絶命し光となって消えた


アサヒ「くそっ!!」

ヤマト「何も出来なかったのかよ…」

エギル「…嘆く気持ちも分かるが、アイツが持ってきてくれた結晶を」

リズ「そ、そうだよ!確認しないと!!」

シキシマ「…はい」


唇を噛みしめながら、新人団員が残した『記録結晶』を使う。
そこには音声によるメッセージが1つあった。


再生する



新年あけましておめでとうございます。

『ラフィン・コフィン』副団長のホウジョウです。

さて、これを開いてると言う事は新年のご挨拶のお品が届いたと言う事ですね?
いかがでしたでしょうか?

さて、我らがあなた方にメッセージを送ったのは通告です。

我らは本日より、この浮遊城『アイングラッド』の治安を守るために、あなた方に『人誅』を加えていきます。これは正義の鉄槌であり、この世界を守るための行動です。この行為はあなた方『攻略組』と名乗る反乱分子すべてが対象です。

対象から外れる方法は唯1つ。我らに従う事です。

                   『正義』は我ら『ラフィン・コフィン』にある



そのメッセージを再生し終えて。口を塞げた者は居なかった。

このメッセージ通り、波乱の年が始まる。


血に塗られた、物語。


全てがニセモノの

今回はここまで


何か駆け足になっちゃったな…


さて、今回でSAO第50層編は終わりです。


次回からは学園都市編で、『対決、舞台はとある高校』編です!!




そして、今度のSAO編は『VSラフィン・コフィン』編です。


御質問あれば何なりと


ではまた


フラニティーってなんだよフラタニティじゃねえのかよ

>>362

さっきまで勘違いしてた…恥ずかしい…


ご指摘ありがとうございます!


このSSではフラニティーで行きます。尤も、もう活躍はありませんが…

>>315さんへ

解り易い動画がありました
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23073953

後半は蛇足ですが…



ってか、長すぎたな…

こんばんわ


さて、学園都市編、投下します


ほえほえくまー


では投下

SAO事件発生、11ヶ月後


学園都市


かつて人口230万を誇り全人口の8割が学生の街で、化学が周囲より2,30年進んだ都市であった。
過去形なのは現在進行形でそれらが崩壊してるからだ。
統括理事会の失態により、現在外部と親しい、若しくは外部の役人そのままの人物等がが理事会を掌握し、
外部に融和的な政策を取ってる事から、徐々に外部と一体化されてる。


そして、人々も変りつつある



第11学区


「君っ!!」


パトカーから降りてきた警察官が学生に声を掛ける。
現在時刻は15時。夜遅くもなく、だからと言って午前中の様な学校が授業中の時間でもない。
さらに言えば、声を掛けられた学生は内部、外部関係なしに日本中どこにでも居そうな少年。大人しいタイプ。


「なッ、何ですかいきなり!?」

「ごめんね~こっちも仕事だから。身分証明書見せてくれる?」


テンパる学生に対し、淡々と仕事をこなす警察官。
学生の学ランのポケットから財布が出され、学生証を提示させる。


「なるほど。君は7学区の高校に通ってるのか…」

「そ、そうなんですよ!久しぶりに中学の奴とこの学区で遊ぼうと、ちょっと学校を速弾きして」

「それはイカンな。ま、それはオジサンも昔にやったことあるから目を瞑ろう」

「い、いいんですか!?あ、ありがとう――」

「ただ。『名札』を着けてないのは、見過ごせないけどね」

「っ!?」


明らかに動揺する学生。
すると、後ろで端末で確認してたもう1人が小声で報告する


「出ました。高崎大学付属高校の生徒で、レベル4の発水能力の生徒です」


それを聞いた警察官は軽いため息をすると学生に語り始める


「君ね。第11学区は条例でレベル3以上の学生は『名札』を即けるのが義務付けられてる事知ってるでしょ?
とりあえず、事を大きくするとまずいから調書取るからパトカーに乗って」


『名札』

そのままである。レベル3、若しくは能力者全体が付けることを義務になってる物。
特定の学区(主に、外部からの流入民が多い学区)で能力者と直ぐに区別できるようにしたもの。
このような措置は、住民投票による選挙で決まってる。


「部長。早めにしないと周りの目が」

「わかっとる」


周りの通行人がこちらを見る。
あまり雰囲気はよろしくない。尤も、この『名札』の制度はトラブル回避で作られたものだが、よろしくない方向へ作用している


「…なんでだよ」


先程までのテンパった感じの声から、自の声になる学生。その声には


「何で俺達がそんなの付けなくちゃいけないんだよ」


怒りと憤りが混じっている。そして、少年はヒートアップしていく。
その学生を抑えようと、警察官は促す


「気持ちは分かるが、抑えてくれ…!?」

「ごぼぉ!!」


が、突如2人の警察官の顔周辺に発生する水。
もちろん原因は


「お前らさえ、来なければ・・・・」


この学生だ。怒りにまかせ、彼は能力を行使した。
最悪な方向に


「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「能力者が暴れてるぞ!!」

「だから改造人間はヤなんだよ!!」


この事態に周りの一般人が気づき始める。だが、


「お前らもだ!!」


少年は周りの一般人にも自身の能力を行使し始める。
数分も立たないうちに警官は意識を失い始める


「…この…侵略者が……学園都市は…学園都市は!!」


この学生の叫び。力を使ってしまったのは褒められないが、能力者にとっては正論だった。

しかし、能力を行使してしまった以上、罰が下る



何を言うつもりだったのか?
学生が最後まで言い切る前に、銃声が響いた。


「目標、完全に沈黙」


遠方からの狙撃。…と言っても、拳銃で当てたのだが


「陸自すっげ…」

「陸自じゃねえ、国防陸軍だ!…確認に行って来い」

「はっ!!」


陸軍からの転向の警察官が指示する。
ちなみに、国防軍再編に伴い警察と軍との交流が盛んになり、この様に現場での人員交換があったりする。
尤も、予算関係で相も変わらずな関係。
さて、話を戻すと上司の指示に従った部下が学生の元へ近づく。


「ッツ!」


その学生の言葉に息をのむ若い警官


「痛い…痛いよ…何でだよ…何で…学園都市は…学園都市は俺達の――」


涙ながらに、痛みを我慢しながら訴えた少年が最後まで言葉を発することは無かった。それは


「警部…」


彼の上司が撃ったからだ。
と言っても


「安心しろ、即効性の麻酔弾だ。学園都市製のな。…救急車を呼んでから応急処置」


淡々と部下に指示していく


「ただ、警察官2人はしなくていい。もう息は無い」


ただ、冷静な声で指示する上司に


「…よく…子供を撃てますね」


自身が考えられる最大の言った。だが


「極限の状態で尚且つ、何かの思想に固まってしまった子供ほど哀れな物は無い。
…銃を託された身分だからこそ、俺達は例え相手がどんな立場であっても引き金を引かなくてはいけないのだよ…」


「経験論ですか?」

「あぁ…。南国で味わった嫌な経験で積み上げた、この国の安寧を支えるため知識だ。…覚えとけ」


部下はその声に、彼の後悔が含まれてると感じた。
被害者と加害者、両方を守れなかった後悔を。


能力者による、移民への攻撃。
それは、学園都市の至る所、主に『名札』を採用した学区で起きてた。だが


その反対も、起きている。



「オラッ!!」

「うっ…」


街の裏、薄暗い路地裏での光景。
正直、解放前も治安が良いとは言えなかった学園都市だが、解放前が優しく見える。


「やべぇよ…檻の中の女最高だよ!!」

「フゴッ!!」

「おい、早くスシ女廻せよ!!」

「俺が見つけたんだぞ!!」


会話だけで、最低最悪な事が起きてるのが容易に想像できる。
こちらも『名札』を採用した学区である。
『名札』はつまりは自分が能力者であることを誇示している状態である。
そして、現在の学園都市にて、外部の人間への能力行使は『重罪』である。
それを悪用して、この様な卑劣でゲスな犯罪が増えている。


「ふぉぉ最高だよ…」

「ひょっとしたら、この女の『超能力』とかじゃねえの?」

「なに?襲われたら締りがきつくなるってか!?」


ゲスな笑い声が響く。彼女には失礼だが、この男の推測は当たっている。
彼女の能力は『肉体変化』のレベル3で、決してこの男の言ったような物ではない。しかも戦闘能力は皆無のタイプ。
簡単に言えば、すぐコスプレできる力。
そして、彼女はとてもではないが運動が得意なようには見えない。


「オラァ!俺様の息子でテメェをまともな人間にしてやんよ!!!」

「ヴゥゥ!!」


もはや救いようが無いようなクズに対し何も言えない彼女。それもそうだ。
彼女の口には男のシャツが限界まで押し込められていて、正直呼吸すら危うい。
しかし、この男どもはそれを『感じてる』と勘違いしてる。クソが。


「いいぜ、これを売れば10はいく…ん?」


あろうことか、この様子を撮影しそれを販売しようとしてたヒトモドキ4匹。
そのカメラマンの男の肩に誰かの手が置かれると


半蔵「ウォラァ!!」


顔面に鉄拳がめり込む。


「なんだてめえ!?」

半蔵「黒妻さん!!オッケーっすよ!!」

黒妻「おう!!ビックス、囲んでるか!?」


「「「おう!!!」」」


周りからぞろぞろと出てくる男共、黒妻の店の店員達。
しかもガタイがいい連中ばっか


「な、何なんだよ!?」

「あれ、さっきまで喘いでたスシ女は!?」


すると、先程まで襲われていた少女がいない。
忍者にでもさらわれたのか?答えはYesである。


郭「大丈夫ですか!?」

「・・・・」


くノ一の少女郭に助けられた女学生だが、反応は無い。
いや、反応を返せないが正しいか?


半蔵「傍にいてやれ郭」

郭「はい!半蔵様!!」

半蔵「さーて…」


無言で無遠慮に距離を詰めていく一向。


「な、何なんだよお前ら!?」

「檻の中の俺らと同じ立場だろ!?」

「てててて、てか、俺らは報復だし!この前能力者にやられたからやり返しただけだし!!」

「そ、そ、そうだよな!!全部『超能力者』の改造人間が悪いんだよ!!」


どう考えても今思いついたかのような言い訳。
まるで普段から息を吐くようにウソを言ってるみたいだ。


黒妻「遠慮無用で」

半蔵「了解っス!」


そん彼等に、容赦をする者はいなかった。




「あのね…君たちも最初は警察に」

半蔵「気が付いたら手が出てました。反省してマース」

黒妻「無意識に足が出てました。今度病院行きまーす」

郭「条件反射で玉潰してました。手の消毒にいきまーす」

「行かせネーよ!!」


数分後、警察官が来てリーダー格の3人が軽く質問されてる。
質問してる警察官も、いつも麦野と交流のある『ストーカー局長』だ。
本名もあるが、彼等の中ではストーカーで定着している。
もっとも彼の場合、事情を知ってるので彼等を『後日、署に来る』事を前提にその場で解放してくれる。いい人。


「とにかく、今日の所は大目に見て――」


解放してくれそうになった時。

ボン!!

と言う音がすると奥の救急車4台が爆発した。何故か?理由は


「ガアァァァァァ…」


先程までゲスな男4人に廻されてた彼女だ。
自身の腕を鞭の振り回してる、その腕は伸びて鋼の様に硬い。しかし、彼女に戦闘能力は無かった。
そして、風貌はまるでゾンビゲームに出てくるクリチャーのようだ。


半蔵「またかよ!?」


彼のこの言葉に、今の学園都市の異常性が現れてる


ストーカー「ッチ!!今日は能力者居ないね!?」

郭「はい!!居りません!!」

ストーカー「仕方ない!!」


ストーカーがとあるスイッチを押す。
『キャパシティー・ダウン』対能力者用に開発されたもので、学園都市を管轄する警察車両にはすべて搭載済み。


「ゴアァァァァァァ!!!!」


苦しみながら、獣の様な悲鳴を上げる少女。


黒妻「そっか…どっかで見たことあると思ったら、ゲームのモンスターか」


彼は、先程まで居たゲームセンターのゲームを思い出した。
彼女の容姿は能力の力なのか面妖な姿になっている。
これで『彼女は学校に隠れてモデルのバイトしてる』と言っても信じてもらえないだろう。
仮に、黒妻がさっきまでやってたゲームの世界にいたら躊躇なく撃ってる。
そして、苦しみ終えたのか彼女はその場に倒れ込む。


郭「学園都市って…ゲームの街でしたっけ?」


半蔵「少なくとも…3次元だぜ?」



第7学区・冥土返しの病院


半蔵「はぁー…」


夜の薄暗い廊下のベンチに腰を下ろし、ため息を吐く半蔵。
軽い手当をしてもらいこれから帰る所


「おや?今日はお店はいいのかね?」


そこに声を掛ける男性の声。
カエル顔の天才医師『冥土返し』だ


半蔵「今日は郭に任せてる。つか、ウチの店の従業員は優秀だから大丈夫だよ」


冥土返し「そうなんだね?」


たわいのない日常の会話。
しかし、半蔵はここ最近思ってた疑問をぶつける


半蔵「…先生に聞きたかったんだけど。あの女子高生って『肉体変化』の能力で有ってるよな?」


冥土返し「そうだね?」


半蔵「素人目だけどさ、あの子って高能力者なのか?
ぶっちゃけ、あの学区って高能力者がいる学校ないじゃん。つか、ここ最近、能力が暴走する奴おおくね?…特に女の子とか」


冥土返し「…それはね?」

「『自分だけの現実』が急激な外圧によっての崩壊による暴走だね…薬を使っての例ならあるが、強姦によっての例はここ最近発見されたがね」

半蔵「木山さん」


そこへ来たのは白衣の研究員。
木山春美。彼女は冥土返しに呼ばれこの病院に来てた


半蔵「…すんません。馬鹿の俺にも解り易く」

冥土返し「強姦の被害の多数は女性なのは知ってるね?それで、被害者は精神的ダメージも大きいのは知ってるね?」

半蔵「ま、まあ…」

木山「PTSDなどの精神ダメージは『自分だけの現実』へかなり影響する。それこそ、自身の精神状態と密接なのだよ」


冥土返し「現に、先月運ばれた患者はレベル3から1まで落ちてしまったがね?
逆に、さっき運ばれた患者はレベル3から4に上がってる。まだ確定ではないがね?」


木山「確か…解放してからだね」

半蔵「それって…元に戻ったりするんですか?」

木山「それこそPTSDと同じだよ。治るか解らない」

冥土返し「さっき言ったレベルの落ちた学生は先週放校が決まったらしいよ?」

半蔵「ひでぇ…」


言葉が見つからなかった。そして、自分の思ってた事を呟く


半蔵「なんか最近、事の変化が速すぎて…まるでゲームや漫画みたいで」

木山「21世紀の物事の変化は速いよ、かつてのクリミアもそうだった。
そしてこの学園都市の環境変化もね…最悪な環境だよ」



第7学区・ダーツバー・ビックスパイダー


黒妻「そんな事なら治安強化…無理か」

麦野「当たり前だろ」


一方、黒妻の店でも同じような会話。
流れ的には、麦野と海原、ステイルがやってきて、黒妻が質問した。
勿論、周りに聞かれないようにVIPルームで。ちなみに情報料で今夜は飲み放題。店長黒妻は頭を抱えた。


海原「ここまで、解放してしまったのだから難しいかと…
外部、いえ政府はこの方針を変えるとは思えませんし、今の統括理事会も追順するでしょう」


麦野「まあ、ストーカー曰く、警察での治安強化はするみたいだがな」

黒妻「それぐらいしてもらわないと困るよ。…アイツがいないから言うけど、『風紀委員』と『警備員』を無力化したんだからさ」

ステイル「まったく。移民に乗っ取られるとか…間が抜けてるよ」

麦野「おやぁ?現在進行中で、移民が増えまくってる国は何処かにゃ~ん?」

ステイル「欧州の国大半だね」

麦野「マジレスかよ」

黒妻「ま、アンタは大丈夫だろうが。俺らもやれることはやってるよ、自警団みたいなもんだがな」

海原「意外ですね。あなた達がその様な行動を起こすとは」



黒妻「…ここは俺達の街だ。能力者、無能力者がいてこその学園都市だ。余所者が調子扱いてるのが気に入らねえんだよ。
…それに、前から住んでた俺達無能力者が行動して、外部の奴を排除しないと俺らの肩身が狭くなる。
ま、『警備員』にしょっちゅうお世話になってるからな」


苦笑いをする。彼も、良くも悪くもこの街が好きなのだ。
その街が壊されるのを黙って見てられないだけ


海原「素敵ですね。…本当は、この街の皆さんもこの街の危機感に敏感になるべきなんですけど…」


ステイル「僕の国もそうだけど、みんな声を上げるのを怖がるんだよ。『大人気ない』とか思ってね。だから今の状況さ。
…大人気なくても、国や地域を守るためには下品であっても声をあげなくちゃいけないんだよ。そうしないと自分たちの居場所がなくなる」


麦野「『軒先を貸して、母屋を取られる』か…その肝心の母屋(学園都市)の住人は――」


「うおおおおお!!」


麦野「あれだしな…」


カウンターから聞こえてくる声。ここ最近の街で見る光景




大学生と思われる男2人が端末を見ながら興奮してる


「『アルミン』の新曲PVキターーーーー!!」

「うおうおうお!!今度もイイヨォォォォォォォ!!」

「店員さんもどうですか!?『アルミン』のPV!?」

「いや、自分は興味ないんで」

「ええっ!?今の流行の最先端ですよ!!?」

「勿体無いっすよ!!」


何かの動画を見てる彼等。2人が見てるのは2週間前にデビューしたアイドル『アルミン』の新作PVだった。
デビューしたての彼女だが、その人気は爆発的に広がり、今だ衰える気配もない。


麦野「アイドルに夢中とは。どうしたもんかね…」

ステイル「人は嫌な時ほど、偶像に崇拝するんだよ」

黒妻「そうなのか?」

海原「アイドルの語源は、確かヘブライ語で『偶像』や『偶像崇拝する人々』を指します。まあ、日本ではあなたの知ってる意味ですが」

ステイル「ちなみに遡るとギリシャ語になって『形・幻影』意味になるけどね」

黒妻「へぇ~…」


麦野(ヘブライ語、ねぇ…)



第7学区・半蔵の会員制バー


郭「アイドルに熱中で思い出したんですけど、知ってますか?最近、性格が変わった人が増えたって?」

鉄装「また随分な話題の急転換ね…」


一方こちらも大人の社交タイム。
カウンター越しに喋る郭に『警備員』の鉄装に、『陸軍』の若手。そして


「まあ、何かの単語でふとした瞬間思い出すのは良くあるよ。で、バーテンさん。なんなの?」


眼鏡をかけた青年。
何処からともなく漂うエリート臭、菊岡誠二朗。
総務省の通信ネットワーク内仮想空間管理課職員であり、若手の友人。


郭「いや、噂なんですが…最近人が急に変わった、と言うか性格が人が増えてるとか」

菊岡「ほう…」

郭「ふとした瞬間に今までしなかったような表情はざらで、絶対に忘れる事の無いような秘密を忘れたりとか。恋人同士でもですよ!?」

若手「たまたまじゃねーの?自分もあったりするし」

菊岡「お前は確信犯だけどな」

鉄装「ははは…続けて」

郭「しかも、その多くの人が『アルミン』好きなんですよ!」

菊岡「ほほう…それは興味深い」

鉄装「アイドルにはまり過ぎただけじゃないんですか?」

若手「ああ、教育隊時代にブラゲにハマり過ぎてヲタクになった元ヤンがいたなぁ…」

郭「まぁ、噂ですけどね」


自分の言ったどうでもいい噂を、少しはぐらかす様に笑ってごまかす郭。しかし


鉄装「そういえば…」


意外と面白い事が湧いてくることもある。



鉄装「この前第11学区の選挙の時もあったような…」

若手「『名札』導入の時だっけ?」


鉄装「ええ。普段は学園都市第1で子供優先の人があっさり外部の案に乗ったり、普段遅れ無いような人が遅れてきたり。
とにかく、完全に人が変わってるんですよ!」


菊岡「それは面白い。投票権を持つ有権者が少ない学園都市だからこそだね」

鉄装「へ?」

若手「いちいち有権者の事を覚えてるって事だよ」

鉄装「そっか、外部だと大人の方が多いんだもんね…」

菊岡「ちなみに選挙の時に別人、特に外国人が来るパターンはよくあるよ。だいたい直ぐにばれるけどね」

郭「だけど、鉄装さんの話だと投票所に来たのは本人なんですよね?確か、学園都市の選挙の投票所って、虹彩認証だったような」

鉄装「うん。だからおかしいのよ。本人だったし」

菊岡「まるで…魔法でも使ったみたいだね」

若手「おいおい、俺は超能力だけで勘弁だぞ!?」

鉄装「そうですよ!誰かに完璧に成りすませる魔法があったら私も使ってみたいですよ」

郭(魔術って…確か半蔵様が黒妻氏の店に行ったときに…)

菊岡「おやあ?何か知ってるのかい、バーテンさん」

郭「い、いえ。…多分、気のせいです」


菊岡・若手「「…」」


鉄装「?」



学園都市・某テレビ局学園都市支局


「お疲れ様です!」

「どうも」


テレビ局の地下駐車場から出てくる1台のワゴン。
つい1時間前まで、外部テレビ局と共同の大物司会者がMCを務める音楽番組の生放送が収録されてた。
番組には外部のアーティストや学園都市の『一一一』も出たりした。
そしてこの車に乗ってる少女も、それに出演してたアーティストの1人だ。


「あー…しんどかった」

「イイじゃないか!?楽しいカーニバルであったし」

「アナタは楽しそうでしたもんね…私はむさいカメラマンやおっさんの近くで嫌でしたよ」

「イイではないか!?息抜きで」


マネージャーとちょっと偉そうな小娘の他愛のない会話。
彼女は最近デビューしたアイドル『アルミン』だ


アルミン「だからお前も私と一緒にやればよかったのだよ」

「嫌ですから。私が音痴なの知ってますよね?」

アルミン「ふふふ…そうやって直ぐに真面目になる。そんなお前が好きだぞ、リノア」


が、その正体は魔女『アルティミシア』そして右腕の『リノア』である。


アルティミシア「イイではないか?外部のアイドルユニットとやらの歌声を聴くと、お前とドッコイだぞ?」

リノア「いいですって…こっちはあなたのメネージメントと計画の準備、明日の『演習』の準備で忙しいので」

アルティミシア「チッ。つまらん」

リノア「…大体、何で街中に出て30分でスカウトされるんですか!?」

アルティミシア「お前らの用意してくれた、護符の材料になった人間が美系だったのだろうさ」

リノア「…そうですけど」


そもそも、彼女達の様な身なら目立たないように行動するべきなのだが、この魔女は真逆らしい。
彼女の術式と関係あるのだろうか?
ちなみに顔は『ドイツ系』から『ロシア系』に変っている。
まあ、美少女には変わりないが。


アルティミシア「しっかし、声を掛けてきたスカウト?社長?には笑ったな。
『君はまだ磨かれてない原石だ!僕たちと一緒に磨いて輝いて、大勢の人に夢を与えようではないか!!』
的な事を言って、虚像が夢を売るとかまさに宗教だな!」


大笑いしながらスカウトされた時の様子を思い出す魔女。
そのスカウトの若者も、本気で言ったのだろう


リノア「まあ、そんなに大きくない事務所でしたから入り込むのも簡単でしたね。処分するのも楽でしたし。
それに、メディア系と繋がりが出来てよかったです、こちらとしても都合がいいですから」


アルティミシア「計画は、焦らず。ゆっくりとな」

リノア「ハイ…ところで明日は」



先程までの軽い口調が変わり。固く、冷徹な口調になる


アルティミシア「変更はない。サイファーの潜入している学校で試してみろ、設置は終わってるのだろ?」


リノア「終わっています。『行事』の方も問題なく行われる予定です」


アルティミシア「…明日の『演習』。必ず結果を残せ。ま、前にも経験のある2人だ。大丈夫だろうて」


リノア「明日、ね…」



第7学区・ダーツバー・ビックス


白井「で、明日は重要な日なのに」

麦野「わり、調子乗ってた」


眉間にしわを寄せる黒子に、申し訳なさそうな麦野。そして


ステイル「・・・」

黒妻「大丈夫か、コレ?」

海原「漏らしてないだけイイんじゃないんですか?あ、黒妻さん、テキーラ御代り」

黒妻「お前も大概だよ」


顔を真っ青にして倒れてるステイルに、その様子を気にしない男2人。
すているくんじゅうよんさいの症状は急性アルコール中毒1歩手前の物


白井「何やってんですの!?未成年で飲酒もそうですけど、急性アルコール中毒にさせるとは!?」

麦野「急アルじゃねーよ。それに原因はコイツだし」

白井「どうせ、弄り過ぎてステイルさんがキレたんでしょ!?」

麦野「よ~く解ったな。コイツ煽り耐性が無くて超面白くてさ」


悪気が無かったようで、開き直り悪戯な笑みで喋る彼女。


白井「あなたの煽りは常軌を逸してますの!!わたくしも何度やられたことか!!」

麦野「よし、お前も飲め、そして私を楽しませろ」

白井「い・や・で・す・の!!それにわたくしは『風紀委員』ですの!!』

麦野「はいはいはいはい。つまんねーな、とにかく、コイツを病院へ運んでくれ」


足蹴で黒子の元へステイルを送る麦野。
幾らなんでも扱いがひどい。しかし、彼女に悪びれる様子もなく


麦野「よし!おい、シャンパンくれ」


酒を追加する。が


白井「む・ぎ・の・ざ・ん!!貴女も明日があるのですから、帰りますよ!!」


軽くキレてる『風紀委員』に注意されるが


麦野「…っぷはーっ!やっぱ、シャンパンはラッパに限る!!」


白井「聞けよ!!」


彼女は聞く耳を持たなかった。



菊岡「で。実際の所どうなのよ?」

若手「何が?」


無人タクシー・車内


先程まで会員制バーで晩酌してた大人3人。
明日の事もあってこちら側はご帰宅。ちなみに鉄装は後ろで爆睡中


菊岡「『魔法』とやらにバーの女の子反応してたよね?それに対して、お前は思い当たる節がある」

若手「あ、わかった?」

菊岡「教育隊からの付き合いだぞ?」

若手「…あまり多くは言えないが。この街の変化を促したのは現政権だ。これは確実に言える。しかしな…」

菊岡「ここ数カ月の動きが速すぎる。だろ?」


若手「ああ。正直、現在の学園都市の流れは俺達の想定以上
…いや、想定外だな。学園都市を弱体化させるのは10年前から下準備していた、事を起こしたのは今から7か月前、理事数名を拘束してからだ。
それからは割と早めではあるが――」


菊岡「学園都市の解放を進めていった。だが、ここ最近は事が進み過ぎて統制が取れてない。
こちら側の人員数名とも連絡着かず。だろ?しかし、ここ最近、行方知れずだったこちら側の人員が学園都市で確認された、と?」


若手「そして、本人は人が変わったかのように俺らの事を忘れてた」

菊岡「まるで魔法に掛けられたかの様に…」

若手「現状、現政権はこの動きはほぼ手放し、いや様子見だな」

菊岡「様子を見に来た俺達も、ビックリだしな」


鉄装「…」



各陣営の思いが交錯しながら、夜は更け日が昇る



翌日


麦野「…ん…もう朝か」


目が覚める彼女。しかし


白井「朝か、じゃねーですの!!寝ぼけてるのですか!ここは!」

麦野「あぁ、電脳空間だったな」

ステイル「ぼくはまだ気持ち悪いよ」


鋭いツッコミが入る。
彼女等は既にSAOへログインした状態である、しかし正規ルートではないのでこのように『0』と『1』が周りに大量に表示されてる空間に出る。


麦野「で、案内するプログラムってのは!?」

白井「ラグがあるので3分ぐらい待つように、と芳川さんに言われたじゃないですか!?」

麦野「ああ、そうだったな…ってか」

白井「?なんですの」


麦野が黒子の格好をまじまじと見る。
彼女等の現在の格好は頭部以外は、PCなどの回路の様な模様の全身タイツみたいな恰好。
身体のラインがはっきりと分かる。


麦野「まな板にしようぜ!」

白井「喧嘩売ってるんですか!?」

「おまたせしました」


下らないやり取りをしてると急に光の玉が出現する。
これが『案内役のプログラム』なのだろうか?


「とミサカはこの隠せない口調を後悔します」



白井「ミサカ?」

麦野(ああ、案内役って妹達の10032号だっけ?)

ステイル「きもちわるい…」

御坂妹「あなたが白井黒子さんですね?と、ミサカは確認します」

白井「え、ええ。あのー、御質問なんですが、『ミサカ』とはひょっとしてお姉様と」


関係あるのか?そら疑問に思う。
彼女にしてみたら『ミサカ』というワードは彼女の敬愛する『御坂美琴』、若しくはこの前発覚した従妹の2人だけだから。
その従妹も訳ありの様に見えるが…


御坂妹「ああ、これはミサカを開発したプログラマーが、『御坂美琴』の大ファンでこの様な口癖を追加したようです。
と、ミサカはこちらの事情を吐露します」


白井「ぜひ、帰ったらそのプログラマーの詳細を!」

麦野(息をするようにホラ吹いたな…)

ステイル「あ…おさまった?」


御坂妹「さて、こちらの準備も整いましたので、浮遊城『アイングラッド』へ行きましょう。
とミサカはゲームでありきたりなセリフを言ってみます」


麦野「行くって言っても、どうやって移動するんだ?ここだと、足踏みしかできねえぞ?」

御坂妹「直に始まります」


彼女のその言葉を言った瞬間、辺りの風景が変わる。



麦野「…ん」


本日、3度目の目覚め。しかし、そこには先ほどの数字の空間ではない


白井「…これは!?」

ステイル「すごい」

御坂妹「なるほど…ボスの間でしょうか?と、ミサカはDQなどの知識で得た情報を披露してみます」


そこは巨大な空洞であり、一目で学園都市ではない事に気が付く。そして


麦野「ま、現実でもこんなに強大な空洞は人工物以外ないだろうな、現にこんなに明るい岩の空洞なんざあり得ないからよ」


現実でもない事に彼女たちは気づく。



SAO第50層・迷宮区・ボスの間


ボスの間から移動すると、外の風景が見える場所に出る。そこが建物の様な場所だと1同は改めて驚いた。


麦野「しっかし、何なんだよこの格好は!?」


自身の格好にぼやく麦野。しかし、彼女だけでなく、黒子やステイルも同じだ。
彼女たちの格好は黒いフードつきのコートを着ている。
お互い、身長や体系、声などでしか解らない。


御坂妹「この世界にアクセスする接続プログラムの1つのゲームのキャラの格好です。
と言っても、この世界ではそのゲームのスキルなどは使えませんが」


麦野「じゃあ、なんでお前は『妖精』の格好なんだよ!?」

御坂妹「仕様です!とミサカはキリッとしたドヤ顔で言います」


ちなみに、御坂妹の格好はピーターパンなどのファンタジーに出てくる妖精の格好だ。かわいい。


白井「揉めても仕方ありませんの。限られた時間の中で出来ることをしましょう」

ステイル「そうだね。とりあえずの目標としてあそこの街に行こう」


彼女のいる迷宮区から割と近い場所にある巨大な町『アルゲード』、一行はそこへ向かう。しかし、そこへ向かう途中


「なンだ、あの格好の念な格好の連中はヨ!?」


1人の情報屋に見られていて、この層にあっという間に広がった。

しかし、それが人間だと言う事は、広まらなかった。

今回はここまで。


御質問、受け付けます。


ではまた

>>389

それについても考えましたが、あえてこの路線で行くことにしました。


その理由として、このSSの学園都市は現在選挙権を持ってる大人の多くは外部派だと言う事です。比率として6:4です。

そして、投票率は3割近く。この前の都知事選と思ってください。


外部では、反学園都市派の保守政権(現在の自民政権よりも保守的)です。
その2で書きましたが、外部の国内ではサイド問わず学園都市への感情は、先の第3次世界大戦の勝手で最悪です。
その結果、現在外部では学園都市の現状を「当然の報い」と言う世論が大多数を占めてます。


そして、この混沌(カオス)を物語に活かしたいので、この雰囲気を作りました。



原石関連については、ただでさえややこしい話なので無視しました。ごめんなさい。



ご批判もあると思いますが、どうぞ生冷たい視線で見守ってください。

言っちゃ悪いが第三次世界大戦は学園都市が圧倒的な勝利
そして大した被害も出さずに敵国であるロシアに完勝
少なくとも敵対国以外が学園都市に反感を持つ理由がないんだけどな
原作の内容を踏まえるなら、少しは原作を読んだほうがいいんじゃないか?
設定もしっかり考えずに変な方向でシリアス路線で行こうとするからこうなる

>>400

自分が思ったのは学園都市外部。日本国がどう思ったかです。
どうしてもあれは外部、日本国民はどう思うのか?そう疑問に思ったんです。

学園都市は独立国家と豪語してますが、所詮一都市。
とてもではないがこんな荒くれ者の町を外部、日本国民はどう思ったか?
そこを疑問を自分なりに書きました。

禁書の外部、日本は90年代の雰囲気ですが、SAOの年代2020年代と言う年代を考慮し、この世界の世の中の流れを自分なりに書いてみた感じです。

どうしても、そこが難しくなっちゃうんですけどね。

あんまり下手に語らないほうがいいと思うぞ
禁書の世界は史実のアレイスターが死んだ年から逆算して21世紀だって言われてる
仮に90年代の雰囲気だとしても、法治国家である日本の国民がここまで好き勝手にやるはずがない
今の世を見ても分かる通り、こんな横暴が許されるのはほんの一部の地域だけだよ
いくら御託を並べようと、すでに世界観が胸糞な上に滅茶苦茶
それだったら考えて書いたなんて言わずに、無知のまま好き勝手書きましたって言ったほうがマシ

>>402


たしかに…語り過ぎました。


以後は本編で語ります。

こんばんわ!!

前回は自分が荒らしみたいになってすみませんでした


ほえほえくまー


では投下!!



学園都市・とある高校


青ピ「ふぇあぁぁぁぁ~」

吹寄「また夜更かしか?」

姫神「夜更かし。よくない」


午前中の学校でよくある光景が広がる。
まあ、美少女2人に心配される青ピ、羨ましい。


青ピ「仕方ないんや…今日の午後からフレメアとガンプラバトルあるさかい、完璧にしとかんと」

姫神「ああ。インデックスが言ってた。いつものゲームセンターの事?」

吹寄「なんだ、あの子達の付き添いか」

青ピ「せやで…接待プレイすると怒るからなぁ」


彼は最近、自分の下宿のパン屋の仕事がない時はフレメアや打ち止め、禁書目録の相手をしている。
勿論、かわいい子目当てでもあるが、彼は彼なりに出来る事をやっているだけだ


吹寄「…おまえ、今日は1年の『日食体験』の行事で、その手伝いを災誤先生に頼まれたのを忘れてないか?」

青ピ「あ・・・」

姫神「大変。…でも私も忘れてた」

吹寄「…仕方あるまい。貴様の代わりに私が手伝おう、お前はあの子達の面倒を見ろ」

青ピ「ええんか!?」

吹寄「貴様の為ではない、あの子達の為だ」

姫神「まるで。少年漫画のライバルみたい」

吹寄「秋沙!!?」

小萌「は~い!2時限目始めますよ~」

青ピ「おっ。きりーっつ!!」



冥土返しの病院


芳川「ふぅ~」


一仕事終わり、モニターを見ながらコーヒーを飲む珍しく白衣の芳川。
他には木山しかおらず、黄泉川等は仕事へ行った


木山「今の所…問題は無いようだね」

芳川「ナーヴギアの過電流の部分を対処さえすれば、問題は無いからね。こっちはモニター見るだけよ」

木山「…そうだね」

芳川(口数少な!?)


何とも言えない空気が漂う部屋。


海原「おはようございます!!」

芳川(よかった…)


そこへ爽やかな声と共に参上する海原。彼の声に助かる芳川


木山「…あからさまに助かった、みたいな表情はやめてくれ…傷つく」

芳川「す、すみません…」

海原「ん、どうしたんですか?」

木山「こっちの話だ…で、君は今日は警護では無いようだが…」

海原「これを、麦野さんに頼まれて」


彼は腕時計型の様な物とそれに付随する書類を机の上に置く。
しかし、女性2人は知ってるようで


木山「…試作品ではないか。何故これを?」

海原「麦野さんに頼まれたた物なんですが…」

芳川「あら、1歩違いね。けど、これだとあまり意味が…と言うか、デメリットしか?」

海原「自分もそう思ったんですが、本人直々らしいんで・・」

木山「…とすると、例の」

海原「可能性はありますが、話してくれなくて。…絹旗さんにも言ってないみたいで」

芳川「確かにそれは賢明かもね。第5位が敵の手に落ちてる可能性もあるし…」

木山「これの謎は彼女の中か…まあ、いい。帰ってきたら聞こう」



とある高校・職員室


昼休みの職員室。
外や廊下からは生徒たちの声が響き、職員室内も小テストの採点に追われる教師や、暇つぶしでテレビを見る教員も多い。その中に


災誤「ZZZ」


うたた寝してる体育教師、災誤ことアルティミシアの手下『サイファー』の姿がある。
よく見ると、タバコぐらいの太さに丸めた紙を耳に掛けてる。『速記原典』だ。相手は


サイファー《ハァ!?『1st原子崩し』達を見失っただぁ!?》

リノア《デカい声出すな!頭が割れる!!》


彼女だ。
大声を出してるように見えるが、脳内での会話なので、気を着ければ気づかれる事は無い。


サイファー《それって、魔術的にって事か!?》

リノア《…ああ、そうだよ。行方不明の第1世代の第1位、2位、3位、6位と同じだ。全く引っかからない》

サイファー《…何時からだ?》

リノア《今朝から》

サイファー《まさか…俺達の探索術式が破かれたのか!?》


リノア《それは無い。私達のはアルティミシア様が『ヘブライ古術』から独自に作った物だ。
少なくとも、この時代の主流派である『十字教』の連中は知らないよ》


サイファー《じゃあ…可能性としたら?》

リノア《…あるにはあるが、とてもばかばかしい。アルティミシア様も同意見だ》

サイファー《…邪魔されたくない。あの銀髪の少女は居場所が解り、ここに来なければいい。早めにやろう》

リノア《焦らずしっかりと…アルティミシア様のお言葉だ》

サイファー《…わかっている》

リノア《ではまた、3時間後》

サイファー《…ああ》


会話を終えるとサイファーは狸寝入りをやめ目を開ける。


災誤「…さて」


次の授業までの間に終わらせる書類もないので暇つぶしがてらに本を開くと


「先生…災誤先生?」


隣の机から呼ばれる声、スーツが似合う女教師親船素甘、元統括理事の親船最中の娘である。


親船「生徒が呼んでますよ」


災誤「ん?」


入り口を見ると吹寄がいる。放課後の事だと思い傍へ行く



災誤「ちょうどよかった。こちらも用事があって」

吹寄「その事なんですが、青髪が放課後の『1年生の日食体験』の手伝いが出来なくて、私がその代りに」


『1年生の日食体験』
名前の通りで、毎年1年生が人工的に再現された日食を体験する行事。
去年は問題児が連れて来た銀髪のシスターが、謎の演説と自論を展開してちょっとした騒ぎになったとか。


災誤「ふむ…彼がいないのはちと痛いが、まあ僕がその代りに働けば大丈夫か。それに、その言い方だと君が手伝ってくれるのだろ?吹寄君」

吹寄「はい!そのつもりです!」


きっぱりと答えるのが彼女らしい。そうサイファーは思う


―――あなた!ほら、しゃきっとしなさい!!―――


吹寄「…先生?」

災誤「ん?」

吹寄「どうしたんですか?」

災誤「あ、ああ、なんでもない…吹寄君!」

吹寄「なんですか?」

災誤「応援団の事で話があるんだ。放課後、いいかな?」

吹寄「は、はい」

災誤「よし!ほら、次の授業が始まるぞ?行った、行った」

吹寄「じゃあ、放課後~」


そう言って彼女を見送ると、彼は自分の席に戻り先ほどの本を読む


親船「…なんか人が変わりましたね」

災誤「へ?」

親船「そんな難しそうなテーマの本を読むようになったなんて…『輪廻転生』ですか?」

災誤「ええ。ちょっと、読みたくなって」



SAO・第50層・アルゲード


麦野「まあ読む事しかできないからな。で、内容は?」

ステイル「手作りの攻略本だね」


一方、こちらはアイングラッド。
麦野達が潜入してから時が経ち、現在彼女とステイルはとある建物の上で可能な限り手に入れられた情報をまとめてる。


麦野「しっかし、こちら側の言葉が通じないのは痛いな」

ステイル「それは言えるね」


まずこちら側に来ての痛手その1である。
ここに居るプレイヤーの会話は聞けるが、彼女等が話しかけることはできない。
つまり、プレイヤーから情報を引き出すには


麦野「手話か…」

ステイル「だね…ってか君できる?イギリスと日本の手話はかなり違うよ?」

麦野「生憎ほとんど知らねえ…つか、解るやつ居るのか?」

ステイル「よくて白井君の先輩の彼女。もしくは」

麦野「第1位には手話は通じると思うが、どうだろうな。…私達の格好はかなり警戒されてるし」

ステイル「考えすぎだろ…自意識過剰の女性は考え物だよ」

麦野「現実でも変な格好の神父さんには解らないだろうが、かなり目立ってたぞ」

ステイル「だからあれは、術式の!!」

麦野「はいはい」


熱くなるステイルを適当に流すと彼女は勝った新聞を目に通す。
言語は通じないがお金は使えるのでNPCならば何か買える。
ちなみに彼女らのお金は最初から満額で減らないチート使用。


麦野(新聞なんざあるとは思わなかったが、独自の文化が発展してるらしな。しかし、情報源が新聞だけだとすると…)


「御2人共」


そこへ妖精の姿の御坂妹が現れる。


麦野「どうだった?」

御坂妹「はい。まず『転移門』の方ですが、やはり私達は使えませんでした。と、ミサカは少々残念な知らせを伝えます」

ステイル「ま、そんな気はしたよ」


『転移門』
外での資料で存在は知っていたが、正直使えるとは思ってなかった。


麦野「…つまりは、ここから歩いて他のダンジョンへ移動と?」

ステイル「他のダンジョンへの移動は諦めた方がいいかもね。僕らは時間が限られてる」

御坂妹「それに、この町は多くのプレイヤーがいますからね。…お姉様達がひょっとしたら」

麦野「居るみたいだぜ?」


彼女が今日の朝刊を見せる。そこには、威風堂々と剣を振る美琴の写真がトップにあった。


御坂妹「これを彼女に見せたらどうなるのでしょうか?とミサカはあのツインテールの事を思います」

麦野「不可能だろうが、持って帰ろうとするだろうな」


ステイル「で、その彼女は?」


御坂妹「少しばかり町の路地裏等を見てくるそうです」

麦野「『風紀委員』の癖かねぇ?」


御坂妹「さあ、解りません。…話は変わりますが、この後はどうします?
ミサカはもう少し上空からこの町を観察したいのですが?とミサカは飛行能力の快感をもっと味わいたいと体をウズウズします」


麦野「お前はそれでいいかもな。私達2人はとりあえずあそこのデカい建物に行こう」


彼女が指差したのは『講堂』である。


ステイル「…そうだね、今朝方には会議みたいなのがあったみたいだからね?様子を見よう。
…だけど、聞きたいことがある。それはそこの妖精さんも同じだろうけど」


それは妖精こと御坂妹も聞きたかったことだ



ステイル「何で君たち、学園都市暗部は動かないんだ?どう考えても今の状態は学園都市の利益においても!?――」


熱くなる神父の言葉に、暗部の彼女が言いう


麦野「…Need not to know」


何とも言えない英語で返す。少なくとも、彼女は英語がネイティブに話せるのに


ステイル「…今の言葉は、僕を馬鹿にしているのか?」

御坂妹「いえ、今の言葉の意味は――」

麦野「『知る必要のない事』…外部、いや、日本の警察もよく使う言葉さ。…首を突っ込むな、と言う意味でな」

ステイル「おい!?」

麦野「とにかく。突っ込むな、暗部関係にはな!?」

御坂妹「そうしましょう…では、2時間後」


そこに、誰がいると知らないまま。


ちなみにこの時、御坂妹を見た少女が


リズ「よ、妖精!?」


いた。



学園都市・第2学区・訓練演習施設


鉄装「うっ!?」

若手「いいよいいよ」

菊岡「そのままそのまま」


方やこちらは現実の学園都市。
ここは旧『警備員』や『風紀委員』の訓練施設だったが、現在は警察の機動隊、及び駐屯する陸軍の演習施設になっている。
警察と軍が一緒の施設を使うのは、互いに広め施設及び学園都市設備に対応するためである。
なので『旧警備員』事、警察の鉄装と、軍属の若手や菊岡もここに居る。


若手「ビビっちゃだめだよ。もっとニッコリと」

鉄装「だって~」


菊岡「言ってるじゃん。

飛び道具使う時は確実に当てられる距離まで接近してから、相手の目を見てニッコリ微笑んでからブッ放すのがセオリーなんだよ。

分かるでしょ?」


鉄装「ですけど・・」


若手「前から思ってたけど…ジェイミーちゃんはなんで『警備員』に残ったの?
ぶっちゃけ、黄泉川さんや『旧73支部』の人たちも。殆ど警察に併合されるのにさ、だって君らの本職は教師じゃん。なんで?
機械のことだって、技術者の方が」


鉄装「…伝えたいから」
菊岡「ん?」


さっきまでの気弱な声から芯の通った声になる


鉄装「伝えたいんです。私達『警備員』が今まで守った子供たち守り方を。
捻くれた子供たちの治し方を。伝えたいんです。
例え甘いと言われようと。だから、私達『第73支部』の皆は黄泉川さんを中心に残る事を決意したんです。
『警備員』が完全に解体される13か月後まで、一生懸命に伝えるために」


若手「そっか…」

鉄装「変…ですよね?」

菊岡「変じゃないよ」



若手「俺らだって、子供を撃つのは躊躇うさ。ただ単に経験があっただけ、それは君たちもそうだと思うけど。
けど、例え子供でもそれがこの国の安寧と平和を脅かす存在で、命令があったら引き金を引く。それだけさ。
勿論、俺達軍隊は暇な方がいいんだよ。だけど、そうでないときの為に訓練する。それは警察も軍隊も『警備員』も同じだろ?」


菊岡「軍隊を100年養うのは1日の為。なんて言葉もあるしね」

若手「だけど、君たちの意思は理解できるよ。黄泉川さんが言うなら、大きな声でないし」

菊岡「ただ、その意思を表現するならジェイミーちゃんも強くならないと。ね?黄泉川さんだって、警察の中でもう3回表彰されてるしね」

鉄装「ジェイミーちゃん言うのやめて下さい」

若手「やだ」

菊岡「お酒の席で、自分が『大宮のジェイミー』とよばれてたとか言うのが悪いよ」


鉄装「ぐぬぬ…ってか、思ったんですけど。何で黄泉川さんはさん付けなんですか?
しかも、逆らえないような感じだし。この前の『第2入管』の時のあれで――」


その時、ふと気が付く。男2人が怯えてる様子を



若手「…あの人教師ちゃう」

鉄装「えっ!?」

菊岡「子供にチャカぶっ放せない以外は『第1狂ってる団』と同じだよ」

鉄装「えっえっ!?」

若手「4階から飛び降りて無事とか、何?」

菊岡「あの人ぶっちゃけ、『特戦』に居るべきだよ…」

黄泉川「よう!鉄装、いるか~?」

鉄装「あは」


若手・菊岡「「ひやああああああああああああああああ」」


勢いよく訓練施設の黄泉川に対し、大の大人の男2人が互いに抱き付いて悲鳴を上げる。
しかもこいつ等は陸軍の軍人で中佐以上。このシュールな光景を見た鉄装は
「彼女は陸軍で何をしたのか?」と「今度から2人に飲み会を誘われた時は黄泉川を連れて行こう」と思った。

だけど、信用できないと。


第15学区・とある芸能事務所


リノア「クッソ!!」


イラつきからだろうか、テーブルを思い切りたたくリノア。


アルティミシア「そう怒るな。…冷静で、感情を捨てきれなければ我らの行動を達成できないぞ?」

リノア「分かってます…解ってますが、何で…何で『原子崩し』が『幻想殺し』や『超電磁砲』発見できないんですか!?」


彼女がイラついてる理由。
それは今朝から『原子崩し』事、麦野沈利が魔術的に居場所が特定不能になったことだ


アルティミシア「術式的には間違っていないのだろ?」


リノア「…それはアルティミシア様が先ほどご覧になった通り、『ヘブライ古術』でやってます。
『十字教』のやり方でも試しましたが、向こうが魔術師ではないので…」


アルティミシア「追跡できぬか…オダインの方は?」

リノア「何もなしです。…オダインが第五位の力で植えつけた種も、やはり機能しません」

アルティミシア「まるで…『幻想殺し』に解かれたみたいに…だな?」

リノア「はい…」

アルティミシア「…計画で不都合があった時は捨てるに限る。我らに、その失敗の責任を取る暇はないからな。それに、他の計画は順調だ」

リノア「…はい」


アルティミシア「特に民衆の思想の変化は順調だ。
我らの『背乗り組』による学園都市極右派の犯行に見せかけた、警察官や流入住人への暴行は順調だ。
そして、それに同調した学生が我らに同調してより過激な行動をとる。
その過激な行動を抑制するために、現内閣はより強固な政策を取る。
そして、それに反した学生がより強固な反対行動…いいことずくめではないか?」


リノア「流石…内部崩壊を散々手がけて来ただけありますね」


アルティミシア「大きな国や組織を壊すには自滅に限るのだよ。見てみろ、この時代で最古の国家でその民族の醜い争いを。
この光景を望んだ移民国家はさぞかし笑い、近場の事大主義の国家と中華国家は大笑いだろう。あ、もう後者の2つは無いのだな」


リノア「独裁国家もです」


アルティミシア「おっと、忘れてた。
…ま、兎にも角にも計画は概ね順調だ、お前とサイファーの実験が成功すればな。…後は時が解決してくれる」


悪役に相応しい言葉も言いながらも、メガネをかけて書類に目を通す彼女はどこかの社長に見える。


リノア(…図太すぎですよ。…それでも、私はあなたについて行きます)


果たして、社員の声は届いてるのか!?

今夜はここまで


帰ってこい、西岡剛!!


ではまた


西岡鼻折ってるってな、あんな落ち方だったから大事になってなくてよかったよ
中日ファンの俺としては激突した福留も心配だ……

>>423


どちらも本気でプレイしてたんですよ

それだけです


福留は次の試合で活躍しますよ


必ず

>>1乙ー
次ってsao編?学園都市編?

えっ、この名前って単にff8からの引用じゃないの?

こんばんわ


さて、今回も投下します


>>425

学園都市編では麦野とインデックスが主人公なので学園都市編です。

麦野達はSAOに居ますが学園都市編の登場人物ですのでSAOに居てもSAOのキャラが出ても学園都市編です。


>>430

はい名前や設定はFF8からの引用です。

ただ、アルティミシアの見てくれは>>1の中では進撃のクリスタです。



では投下





7学区・ゲームセンター



神裂「すみません…急用でしたので…」

絹旗「だとしても、これは超やり過ぎですよ!」


地下街のゲームセンターのフードコート。
1つのテーブルの上に砕け散った『アミュスフィア』


禁書「だって、まさかさいあいたちがここに居るとは思わなかったんだよ!?」

結標「ま、まあ、データは大丈夫じゃないの?」

絹旗「ぐぬぬ…」

神裂「弁償します…」


事の発端は、絹旗と結標がこの場所にてゲームをしてた所、神裂が絹旗の『アミュスフィア』を破壊してしまったからだ


絹旗「…で、そこまで超急いでるなら、何かわかったのですよね?『魔女』のこととか!?」

神裂「いえ、麦野さんどうしてるかと思いまして」

絹旗「は?」

結標「ちょっと、ボケたの?麦野さんなら今はSAOに」

神裂「のはずですよね?」

絹旗「あのー…いい加減超理由が」

禁書「あのね、今朝居場所を魔術でしずりが解らなくてさ」

結標「何で魔術なのよ、普通に端末使えば?」

神裂「私達…使い方解りません…」

絹旗(この人達本当に21世紀生まれですよね!?)


禁書「そしたらね、探索型の術式に出なくてね」


結標「…それって、私達、能力者だからじゃないの?
ほれ、言ってたじゃない。能力者が魔術を行使することはできないし、その逆も然りって?」


神裂「能力者に魔術を行使することはできます。
…この場合、何らかの術式で妨害されたか、あるいは死亡してるか…ってか、貴女達を探せなかったのもこれと同じですし!?」


結標「逆切れ!?って、私達も?」

絹旗「麦野は今現在SAOに超ダイブしてますよ?ほら、この写メです」


こういうと、何かを考えてる結標の横で自身のバックからスマホを取り出す。そこには黄泉川からのメールで麦野の写真と
『寝顔は子供じゃん。あ、もし使えるなら面白い加工してから使うじゃん(笑)』
と、黄泉川からの文章もあった


禁書「あ、とうまと同じ奴被ってる」

神裂「確かに土御門と同じ物ですね。…って事は?」

絹旗「ちゃんと超カエル顔の先生の病院に居ますよ」

禁書「あれー?でも、かおりの術式は合ってたんだよ?」

神裂「ですよね?…気が緩んでたのでしょうか?」


絹旗「ま、まあ、ケアレスミスは誰にでもありますから。そうだ!
何ならもう1回、麦野にその『術式』を超試すのはどうでしょうか?フレメア達が来るまで超時間ありますし」


禁書「そうなんだよ!?みんなが来る前にもう1回」

神裂「…そうですね、寝ぼけてただけなのかもしれないので、今度はステイルを対象に――」

結標「まって!」


この会話の流れに割り込む結標、先程までの考えがまとまったのか?


結標「ねえ、その『術式』をステイルに使うのは『魔術師』だから?あと、偶然で『魔術』を発動させてしまう場合はある!?」


神裂「お、お、落ち着いて!?前者はやはり『魔術師』に行使する方が失敗する確率は低いと思いますので。
後者は、あります。私も、1回日本で大規模で、偶然発生した魔術に巻き込まれましたから」


結標「なら、前者のだけど、ウチのグラサンアロハに掛けて。それ」

神裂「え?」

禁書「なんであわき!?もとはるなら、病院に居るのは知ってるんだよ!?」

絹旗「そうですよ結標さん!いくらこの2人が超機械音痴の人間でも、流石にそれは馬鹿にし過ぎですよ!?」

禁書「む、さいあいは私の事を馬鹿にしてるの!?」


結標「違うの、これは唯の私の疑問の解決。
…それに、その『魔術』の手順が正しいかどうか調べるのに、土御門でも大丈夫でしょ。
あなた達の話からするとアイツも魔術師みたいだし、魔術師の方が失敗しないのでしょ?」


神裂「そうですが…」


禁書「じゃあ、あわきの疑問ってなに!?」


結標「…何で、病院に居る彼等を責めないか?だって、あの病院で寝てるメンツ思い出してみなよ?
学園都市にとっては主力のレベル5が2人。科学、魔術問わずにその力を重要視される上条君。
さて、仮に私が『魔女』だったとしてこの街を攻めるなら、確実に接触するね。
向こうを消すと言う意味でも。特に、上条君はあなた達『魔術サイド』では有名なのでしょ?」


禁書「だって、それはとうまには『幻想殺し』がある…って!?」

結標「意味が理解できた?」



SAO・第50層・アルゲード


白井「全然わかりませんですの」


一方、こちらは『アルゲード』を探索中の黒子。
麦野達と離れ、町中を隈なく探索してたが


白井「ここは何処でしょうか…」


隈なく探索しすぎて、道に迷ってしまったようだ。
尤も、この町で迷うプレイヤーは多く、NPCに10コル払えば大通りへ案内してくれるが


白井「NPCやプレイヤーにはわたくしの言葉が通じませんし…」


との事。かなり不便を強いられてる様だ


白井「仕方ありませんわ。…もう少し、歩いてみましょう」


『風紀委員』の時の経験で歩いてみることに



白井「しっかし、イメージとだいぶ違いますの」


歩きながら見て回ったこの町の感想を漏らす。
彼女はそこまでネットゲームはおろか、ゲーム自体をそこまでやらない。
ただ、美琴や佐天がやるゲームをチラリと覗いたことはある。
ゲームで町と言うと多くは欧州風やオリエンタル、若しくは未来的な町で『現実離れ』と言う言葉がまさに似あうのだが


白井「まるで『第19学区』ですの」


彼女の言葉は納得する。
『アルゲード』は狭い路地に違法建築の建物を無理やり増築した物が多く、はっきり言って見てくれはあまりよくない。
『スラム』と言う言葉がよく似合う。ちなみにこの世界で最強の剣士は『アルゲード』を現代日本の街で例えると、
『再開発前の秋葉原と中野』と言い、『フィッシャーマンズ・ホライズン』を『渋谷と横浜を』と例えた。そんな雑多な町を歩いてると


白井「あれは!?」


丁度茶髪の少女が出てきた、ある店が目に入る。
『ダイシー・カフェ』と言うプレイヤーが営む店だが、彼女が注目したのは店内に飾ってあったイラストだ。
黒子は駆け足で店内に入る


白井「はぁはぁ…」

エギル「いらっしゃーい」


店長の男が彼女に声を掛ける


白井「あ、あの!あのイラストは!?」

エギル「…え?」


そのイラストについて尋ねるが、彼女の声は届かない。
興奮して忘れてしまっているが、彼女の声はプレイヤーやNPCには届かない。


白井(忘れてましたの…でもあの絵は)


見覚えがある。その絵は黒子が敬愛してる先輩で、今1番会いたい人物が大好きなキャラクター。
自分は幼稚趣味で引いてたが、直ぐに解る。そしてこの絵が飾ってある事は、その人物がよくこの店に来る証拠になる。


白井(それに…)


店の奥には何枚かの写真がコルクボードに張ってある。
そこにはその人物に自分の親友2人。
毛嫌いしてる猿男に、友人の兄。その他にも病院で眠っている人物が数人に、栗色のロングヘアーの美少女や、
黒い服装の少年等彼女の知らない人物の写真。
きっとこの世界で出会い友人になったのだろう。その写真の多くが笑顔なのが物語ってる。
もっと近くに行って確認したいが


白井(警戒してますの…)

エギル「…」


店員の様子を窺う。険しい顔して黒子を伺う男。そりゃ、黒服で無言の人物がいたら警戒する。


白井(あきらめますか…)


これ以上の長居は不要と考え、彼女は店を後にする。


エギル「なっ、何だったんだ?」

クライン「うーっす」

浜面「旦那、なんか飲み物~」

アスナ「私、お茶で…」

上条「俺もー…」

エギル「お、おう…どうした後2人、何か疲れた顔して」

浜面「それが面白いことがあってさ!」

アスナ「私達の苦労が増える未来しか見えないんだけど?」

クライン「そうか?『祭り』は楽しまねーと?」

上条「いや、分かるけどよ」

エギル「なんだよなんだよ、話してみろよ?(さっきのは後で話すか…)」



白井(はぁ…結局、つかめた情報はこの町にお姉様や初春に佐天さんがいると言う情報で、後は無し。骨折り損でしょうか?…)


今のところの情報の少なさに肩を落としながら歩く黒子。しかも


白井(なーんか、視線を感じますの)


ふと周りを見ると周りにプレイヤーの数が増えてる事が解る。そのプレイヤーの視線は間違いなく黒子へ注がれてる。


「なあ?」


そんな中、1人の男が声を掛けてくる。
和風の鎧、クラインのギルド『風林火山』に所属する1人だ。


白井(なんでしょう…と言っても意思疎通は出来ない。…とするとー…)


考えた末に、彼女は手を動かす。手話だ。
『風紀委員』になる際に、耳の不自由な人の為に習った物。そして彼女は


白井【何の御用ですか?】


正確にジェスチャーで答えたが


「何やってんだ、コイツ?」

白井(ですよねー)


伝わらなかった。まあ、手話を理解できる人は限られるので無理もないが。


「暗号かなにかじゃね?」

「あれだ、何か物あげればいいんだよ!?」


この場に居る多くのプレイヤーが彼女の事を何かのイベントNPCと勘違いし、彼女の行く手を塞いでしまう


白井(ど、どうしましょ?)



麦野「どうするんだよ?」

ステイル「君も考えなよ…」

一方通行「オラァ!なンか言えっつーの!!」

番外個体「ギャッハ☆ビビッて喋れなくなっちゃったかにゃ~ん?」


一方こちらは麦野たち。
大きな建物『講堂』の中を覗こうとしたところ、この2人に見つかる。
彼等に悪気はなく、怪しいのがいたから質問してるだけなのだが、風貌と口調が相まってカツアゲの様に見える。


麦野(なるほどな…第1位はこの世界だと不自由なく体を動かせると)

ステイル(なるほどね、結構性格は悪いと。なんで僕の知り合いには性格の激しい女の子しかいないんだろう…)

ヤマト「どうしたんですか!?」

シキシマ「でけー。後、いいおっぱい」

麦野「後でコロス」

土御門「にゃ~、一方通行がやるとカツアゲみたいにしか見えないにゃ~」

一方通行「ほっとけ」

ステイル「土御門!何で君はここに居るんだ!?…大体、君はこんな所で油売ってないでもっと攻略しろ!!」

アルゴ「うおッ、暴れだしたゾ!?」

「どうしたの?」

アサヒ「下がってくださいリコさん!このNPC?は危険です」

麦野「リコ?」


その名前と声に聴き覚えがある。
この世界だと、多くの人物がプレイヤーネームで過ごしていて、自分の仲間もそうである。
そして、その仲間のプレイヤーネームは『リコ』


滝壺「大丈夫。危険で下がっちゃ新聞記者の名が泣く」


佐天「ですけど!?」



その知り合い、滝壺理后が扉からひょっこり顔を覗かせる。しかし


麦野「滝壺っ!」


仲間の元に近づこうとした彼女の動きが


ヤマザクラ「うおっ、何だコイツ!?」

アサヒ「リコさん目がけて襲ってきたぞ!?」

番外個体「リコリン!中へ下がって!」

一方通行「土御門ォ!!」

土御門「おうさ!!」


その動きが誤解を生み、彼等に敵視されてしまう。
言葉が通じぬうえの誤解。


ステイル「何をやってるんだ君は!?」

麦野「すまない!…お前は白井と合流しろ、私はこの場を抑える」

ステイル「…わかった」


その場から抜け出すステイルを見送ると、周りを見渡すと既に包囲され、滝壺は建物内に避難し入り口に護衛の男がいるのが解る。


麦野「へぇー…直ぐに陣形とれるって事は場慣れしてるのかぁ。
そう言えば、こいつ等は攻略度トップ集団の奴らか。いいねー…。なら、試してやるよ」


ゆっくりと、首と肩を回して慣らす。準備体操の様に


麦野「この世界の強者の実力をよ…」



「気になるね…無理やりログインしてきた君たちの実力が」

ステイル「!?」


路地裏を走っていたステイルに男が声を掛ける。赤い鎧に大きな盾。


ステイル(…何で僕たちが外から来たとわかる!?)


「しかし、彼にはお互いに干渉しないことで約束してたのに
…末端がかってにやったのかな?…アレイスターの管理もずさん…いや、わざとか?そうだろう、イギリス清教の魔術師さん」


ステイル「っ!?」


長い髪を後ろで束ねた男が問う。
この男は自分がイギリス清教の魔術師だと知っており、尚且つ『アレイスター』の名前までも知っていた


ステイル「なんなんだ…何なんだお前は!?」


「ふっ…通りすがりの剣士。…これじゃ駄目かな?」

ステイル「当たり前だ!!」

「…ふぅ」


ため息をつくと、男は盾に収納してた剣を抜きステイルに刃先をゆっくりと向ける。


ヒースクリフ「ヒースクリフ。この世界のプレイヤーネームだ。現実の名前は…茅場晶彦」

ステイル「なっ!?」

ヒースクリフ「さあ、君も剣を抜きたまえ。剣で語ろうではないか?」



第7学区・ゲームセンター


絹旗「やはり肉体言語と言うのは超イイです」

神裂「そうですね。本当にそう思います」

青ピ「酷くない!?」


所かわってこちらは現実世界の学園都市。
そこには青い髪の大男が顔にもみじ2つを着けてピーピー騒いでる。原因は


打ち止め「でも…2人が男子のお手洗いに入ったのに青ピさんを引っ叩くのは理不尽かなって、ミサカはミサカは少し青髪さんに同情してみる」


との事。なぜ2人が男子便所に入ったかと言うと


絹旗「だって、女子トイレ超掃除中でしたし」

神裂「近かったのです。…あの時だけは私達は男の子でした」

絹旗「超同意します」

打ち止め「そ、それは流石にひどいと――」

青ピ「ええんえやで…」


流石に耐えかねたのか、青ピが打ち止めのフォローを止める。流石に男がすたると思ったのか?違う。
そしてこのパターンを1速く察知した3人が動く


青ピ「ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテールお下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さんメイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデスウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックスガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?
チビロリちゃんに、巨乳の変人さんに攻められるとか、ご褒美ですわァ!!」


絹旗「うわぁ・・・」

神裂「あれ?女性ではないのが混ざってたような…」


あまりのセンスにドン引きする2人。ちなみにそれ以外は


フレメア「え、にゃにするんだ結標!大体見えないし何も聞こえないにゃ~!!」

結標「教育上よろしくない」

打ち止め「えっえっ!?なにが起きてるのって、ミサカはミサカはプチパニックになったる!!!?」

姫神「目と耳。両方に毒」

禁書「ふぇ!?エツァリ、何するの!?」

海原「あなたにもよろしくないと思いまして…(ああ、どうせならチビ御坂さんの方が良かった)」


この様な状況。ちなみに先ほど居た面子以外は20分ぐらい前に合流した。


絹旗「ってか、吹寄さんは超どうしたんですか?」

青ピ「今日はウチの学校で『日食体験』のイベントがあってそっちの手伝いやねん」

神裂「『日食体験』ですか?」

禁書「本当にすごかったんだよ。私も初めて見たけど、本当に薄暗くなったんだよ!?」

打ち止め「おおお!それは見たいって、ミサカはミサカは未知との遭遇並みに興奮してみる~」

結標「以外ね、この子達は解るけど、あなたが経験ないなんて」

神裂「(本当はあるんですが、話題をずらしましょう)そ、そういえば、確かインデックスは上条当麻と一緒に見に行ったとか?」

禁書「そうなんだよ!とうまに連れて行ってもらって、見たんだけど―――」

姫神「この子がいきなり演説初めて。上条君が先生に説教されてた」

フレメア「ねえねえ、大体今から観に行こうよ~」

海原「まあ、時間はあるのでイイですが…」

姫神「この子が騒いで。部外者禁止になった」


フレメア・打ち止め「「ええー!!」」


絹旗「何やってるんですか?」

禁書「む、だって日食だよ!?古代から日食って言うのはね重要で――」


インデックスのありがたいお言葉が続きそうになるが


青ピ「あ、宿題のノート忘れた」


この言葉で遮られる



とある高校


吹寄「ノート、ノート」


廊下を歩く吹寄、すでに手伝いは終わり帰るよう指示されたのだが、彼女もノートを忘れたようだ


吹寄(多分、職員室に…)


職員室前に来て扉をノックしようとすると


「Yeah! ? Rinoa ist, hast du nicht nach dem "Schmelzwermutstropfen" Chasing nachdem alle! ?
『ええ!?リノアさん、結局『原子崩し』の後を追えなかったんですか!?』」


吹寄(えっ?)


中から外国語の大声の会話が聞こえる。
この学校も外国語の授業はあるが、とてもではないがここまでネイティヴに話せる人はいない。


「Es wird nicht geholfen werden. Riskant, aber es wird nicht die einzige in dies zu tun. Haben sie finden?
『仕方あるまい。リスクが伴うがこれでやるしかあるまい。わかったか?』」


吹寄(ドイツ語?…ってか今の声)


扉の隙間から覗くと


災誤「Nun, viele Male versucht haben, es ist "chirurgische Eingriffe". Es wäre alles in Ordnung sein, da können auch unregelmäßig Maßnahmen.
『まあ、何回も試してきた『術式』だ。イレギュラー対策も出来たから大丈夫だろう。』」


吹寄(災誤先生!?だって、災誤先生はいつも『日本語訛りが強い』って言って、英語とかも苦手って言ってたのに!?)


軽くパニックになる吹寄。
そう、彼女の知っている災誤ならこうでないが


「Cypher, wie es auf einmal Sie sagen ...
『サイファー様がおっしゃるのでしたら・・・』」


サイファー「Was die Genkusa. Und ... na ja, es ist an der Zeit.
『なんだ、その言草。…まあいい、そろそろ時間だ。』」

吹寄(今の名前よね?…でもサイファーって?)


彼は災誤ではないからだ。
しかし、彼女は見すぎた


吹寄「むっ!!」


その事に気が付いた時、彼女は何者かに口を塞がれてた。



リノア「おい、サイファー。見られてたぞ」


サイファー「ふ、吹寄くん!?」


扉の前には眼鏡をかけた女教師に扮したリノアが吹寄の口のあたりを掴んで立っている


「どうします。処分しますか?材料は既に足りてますし」

吹寄(~~~~っ!!?)


血生臭い事には滅多に巻き込まれない彼女でも解る。自身の命の危機だと。


サイファー「…俺が処分する。お前らは行け」

リノア「ちゃんと残さないでね。…行くわよ」


「「「はっ!!!」」」


吹寄「きゃっ!?」


雑に吹寄をサイファーへ投げるとリノアは部下と共に表に出ていく。
助けを求めようと叫ぼうとした吹寄は叫ぼうとしたが、その隙もなく直ぐにサイファーに口を塞がれる


サイファー「さ、行こうか…」

吹寄「…っ…っ!!」


そして、そのまま連れて行かれる彼女。当然反抗するが、その効果も無く連れて行かれる吹寄。




とある高校・地下倉庫


吹寄「む~!む~!」

サイファー「大丈夫だ…直ぐに終わる」


涙目になりながらも抵抗する吹寄。
しかし、体育教師の腕力を高2の女生徒が振りほどけるはずない。
彼女の頭の中ではテレビドラマや漫画の様に、痛めつけられるか殺されるか、最悪…


サイファー「このシェルターの中で眠るといい…」

吹寄「(シェルター?)…って!?」



校庭


リノア「はーい、騒ぐ気持ちも分かるけど、程々にね~」


校庭では新1年生たちが集まり、今か今かと待ちわびて興奮してる。
『日食体験』は日食の最大時、つまりは薄暗くなる状況を再現する行事である。
つまりは薄暗くなるので、その隙に好意を寄せてる異性にアプローチしたりする者も多く、その時に結ばれ誕生するカップルも多い。
没個性的なこの高校においては珍しい個性的なイベントである。
ちなみに、去年はどこぞのシスターと不幸な誰かの影響で1組のカップルも出来なかった。


サイファー「すまんな…」

リノア「別にいい…あと2分で始まるよ」

サイファー「ああ…」

リノア「…お前、ちゃんと処分してきたんだよな?」

サイファー「…何が言いたい?」

リノア「あの娘。確かお前の」

「あっれー?親船先生と災誤先生どうしたんですか!?」


会話を遮る女生徒達。彼女たちから見たら大人の告白シーンに見えたのかもしれない


リノア「違うわよ、仕事の話。ほら、あなたも向こうに待ってる男の子がいるんじゃないの?」

サイファー「男に恥をかかせたら、1人前のレディーに慣れないよ?」

「はーい!!」


適当に女生徒をあしらうと時間になる。


ヴォン、と言う音と共に学校の校庭や校舎などの上空に半球形のフィールドが形成される。
その中では日食時の様に薄暗い世界になる


リノア「さて、石はあるな?」

サイファー「もちろん。アルティミシア様から借りてる」


懐から光り輝く小さな石のペンダントを出す。『賢者の石』だ


リノア「では、始めようではないか…『サバト』を」

今回はここまで


ではまた

ぶっちゃけ、青ピは扱いが色んな意味で難しいのでこの位置です。

ただ、能力は追加しませんよ

4人SAOにダイブしてるけどナーヴギアは2つしかなかったよね?

Was die Genkusa
言草(本来は言い草)が固有名詞と判断されてただローマ字にしただけになってるね。
翻訳サイトかなんかのそのまま使ってるんかな

>>453

後でネタバレがあります

>>454

お恥ずかしい事がばれましたね…

こんばんわ!!

さて投下!!


と言いたいのですが、甲子園で3連戦とそれに伴う多忙の為、今週は休ませていただきます。


誠に申し訳ございません。


来週、ドンと投下します。



ではまた。

こんばんわ

さて、2週間ぶりの投下です!!

予告通り、ドンと行きます!!


やはり、学園都市編は自分でも暗いと思いつつ書いてましたが、評判は芳しくないようですね。

しかし、自分が思ってる結末にどうしても必要なのでこの路線で行きます。


では投下



海原「えっ!?護符の大きさですか?」


第7学区地下・スーパー


青ピ達に打ち止めやフレメアたちを任せ、スーパーに来た海原や絹旗やインデックス達。
この後、黄泉川家で夕食をご馳走になるため『煮込みハンバーグ』の材料を仕入れてた。
そんな中、冥土返しから電話がかかってきたのだ


冥土返し《その大きさで間違いないね?》

海原「えぇ…それがどうしたんですか?」

結標「どうしたの?」

禁書「ほえ?」

絹旗「超イイ予感は」

神裂「しませんね…」


海原の電話に気付く一行。そして、よからぬ空気も察知する




冥土返しの病院


冥土返し「さっき搬送されてきた急患がちょうど君の言う『護符』と同じぐらいの大きさの皮膚が無かっただね?それで、気になってね?」

海原《患者の特徴は?》

冥土返し「20代後半の女性だね?職業は高校教師でね?―――」

「親船先生、しっかりしてください!!」


患者度同伴してきた幼児が女性に声を掛ける。
と言っても、彼女は幼女ではなく、女性と同僚の高校教師。
月詠小萌、デタラメな体系の通り酒好きのヘビースモーカーの大人の女性である。


冥土返し「小萌先生、気持ちは分かるけど、抑えてね?」

小萌「ですけど!?」

冥土返し「皮をはがされた以外は何もされてないよ?後、電話中だからね?…ごめんね?」

海原《いいえ、状況は把握できました。…そちらの女性が発見されたのは?》

冥土返し「第7学区のファッションセンターの地下駐車場。止めあった彼女の車だね?」

海原《セブンスミストの駐車場に止めてあった彼女の車、ですね?わかりました!》

冥土返し「気を着けてね?なにやらよろしくない事が起きてるみたいだからね?」



海原「その点は大丈夫です。では…」

神裂「黄泉川さんの家にお邪魔するのは?」

海原「中止にした方がいいですね…あ、インデックスさん。小萌という人物を」

禁書「知ってるんだよ。まさか、こもえに何か!?」

海原「いいえ、小萌さんは無事です。お連れの方を親船と言ってましたから、親船最中さんの娘さんでしょう、その方が襲われたと」

絹旗「その言い方ですと『魔女』の連中が?」

海原「十中八九。…しかも、この昼間から強引な行動をやると言う事は」

神裂「直ぐに大きな行動をとる可能性が!?」

海原「とにかく、1回病院かアジトへ。情報を洗いま――」

禁書「待ってほしいんだよ!!ひょっとしたら『魔女』の居場所解るかも!?」



地上・幹線道路脇


《――高校付近にて正体不明の事案発生、付近パトロール中PC、PMは急行されたし。日野PSから管轄PC、PMへ――》


ストーカー「ふむ…これは…」


路駐してるワゴンの中で警察無線を聞く局長。
その無線を返そうとすると、バンバンと車を叩かれる


ストーカー「なんだ!?」

結標「開けて!!」


彼女だ。他にも絹旗たちが流れ込んでくる


ストーカー「おいおいおい、これ一応警察車両だぞ!?」

海原「だからですよ」

絹旗「パトカーなら、超早く行けますからね!」

結標「無線に流れてるでしょ?その高校に行って」

ストーカー「いやだから…」

禁書「わー、パンダカー初めて乗ったんだよ」

神裂「違いますよ、インデックス。公営ヤクザタクシーですから」

ストーカー「コラ!?…メーター1500貰うぞ」

絹旗「超白タクじゃないですか~」


文句も言いながらも車を出してくれるいい人。



神裂「連絡の方は?」

絹旗「超付きません、姫神さん達…」


ワゴンの中から電話を掛ける。だが出ない


海原「…ここから学校まで、少なくとも携帯の電波が入らない場所はありません。それに…」

結標「病院の方の妹達に聞いたら、打ち止めとのネットワークの接続が途切れたと…」

神裂「いえ、大丈夫です!」

禁書「あいさ達は生きてるんだよ!」



後方のスペースで探索魔術を行使してた魔術サイド2人が伝える。
ちなみに彼等が何故『とある高校』だと思ったかと言うと


禁書『今日、学園都市で大規模な術式を行使するなら、とうまの学校しかないんだよ!?だって、―』

神裂『日食を人工的に起こす祭りがあるようですし。日食自体が魔術的にも、どの宗教宗派でも大きな価値があります。
そして、現在魔術を行使してるのであれば探索系の術式の反応するはずです』


との事。
ちなみにセリフを奪われたインデックスは軽く機嫌が悪くなったが、神裂がドロップ缶をかって何とかなったとか


海原「できましたか!?」

禁書「うん!でも、とうまの学校の辺りの様子が変かも…」

神裂「急いでください!!」

ストーカー「解ってる!!」

結標「あとストーカーさんにお願い」

ストーカー「ん?」



第7学区・とある高校前


学校の周囲ではすでに警察により非常線が張られてた。多くのPCと


海原「機動隊まで…」


バスの姿もあった。
彼女等は何とか局長のひいきで現場に入れたが


絹旗「なんで超公僕共は中へ入らないんですか?」

ストーカー「こら!?…確かに、気になるな」


現在、学校の周りに展開された警察は学校の様子を見るだけで中に入ろうとしない。
それどころか、黄色い線を引いてそれを越えるなとの命令を繰り返すばかりだ


結標「あれ?校庭に誰も居ないじゃない」

神裂「そう…ですね」


そして、1番の疑問点は校庭どころか人の気配を感じない学校。静かすぎる


禁書「おかしいんだよ。前は中から外の様子を窺えたし、外からも中の様子は解ったんだよ」


しかし本当におかしいのは


「コラ君たち、何してるんだ!?」


現場にドヤ顔で入ってきてる彼女等。
まっとうな突っ込みを制服組の1人が注意する


ストーカー「すまない、私の知り合いだ。今外へ出す」

結標「はーい!消えま~す」


歳相応の悪戯な笑みを浮かべると、結標や禁書達が一斉に消える



「な、な、何ですか!?」

ストーカー「はぁー…」



数分前


ストーカー「はぁ!?協力しろだぁ?」

結標「そ!」


狭いワゴンの中で響く局長殿のっすっとんきょんな声。
原因は結標が取引を持ち出したから


結標「あの中に突入するのは私達、お巡りさんは外で人を近づけさせない。それだけ」

神裂「推測ですが、張られてる結界は『結界内へ入るのは可能で、外へ出るのは不可能』なタイプだと思われます」

禁書「それにね。中に居るらすとおーだーはね、ひょっとしたらこっちの『カード』になるかも知れないんだよ?」

結標「あら、もっとこの案しか選びようがない事態になっちゃったわね。で、どうする?」

ストーカー「しかし、そんな許可など!?」


結標「許可を出すのはアナタ。いい?今の私達の構成は『魔術師が3人』そして『超能力者が2人』ほぼ全員が戦闘経験あり。
しかも、やろうと思えば国防三軍も相手に出来るぐらいの実力者。私の能力で一瞬で中に入る。
90分出て来なかったらそっちで行動すればいい。しかし、警察関係者の犠牲は確実。どうする?」


ストーカー「…」


長考する。普通なら、子供からのこのような無茶苦茶な提案受け入れるわけない。所詮は子供。
この無意味な自信はも若さゆえか、前にミスをしたので汚名返上するためか。
現にこの少女、結標淡希は一時的とはいえ敵の手に落ちると言う汚名がある。


ストーカー(…現在は『イマジンブレイカー?』と言う能力者に改善させてもらったとか。)


そして、この少女の表情はこの事態を、汚名返上のチャンスだと捉えてる者特有の顔。
この無謀で危険な賭けに、彼は


ストーカー「必ず戻ってこい」



とある高校前


ストーカー「そして、汚名挽回しろ。…我ながら、この街の子供等に染まったな」

「あのー…汚名挽回では無くて、汚名返上なのでは?」

ストーカー「知っている。…現時点より、本件は私が指揮を執る」

「ええ!?でも」

ストーカー「最低でも90分間は中に誰も入るな!」



とある高校・校庭


絹旗「あの人、超下手したら懲戒免職になっちゃいますよ?」

結標「それはそれ、これはこれ。意外に『汚名挽回』を有名にしたアニメキャラクターと同じくしぶとく残るんじゃない?」

禁書「それ結局死んじゃうじゃん」

神裂「雑談してないで!」

海原「誰か来ますよ!?」


結界内に潜入した彼女等。
結界内は日食時同様の何とも言えない薄暗さではあるが、地面に赤黒い光の線が走ってる。
そして人影は近づいてくる1人以外は全くない。


「ごめんね~。今年から部外者は立ち入り禁止なの」


キリッとしたスーツに眼鏡をかけた女性。そのままこちらへ向かって来るが


ゴキュン!!

「っつ!?」


銃撃音と共に壊れる女性の眼鏡。
目の横に傷が出来る。撃ったのは


海原「下手な茶番に付き合うつもりはこちらにはサラサラありません」


コイツだ。
最近、麦野とお揃いで同じお気に入りだと分かったトカレフがその手に握られてる。


海原「女性の顔を撃つ趣味は自分にはありませんが、その顔、捨てた方がいいですよ?
傷口から血が出てないのが自分と同じ『護符』を使ってるのでしょ?」


「…」

海原「さあ!!」

「あんたか…」


ドスノ利いた声が女性が発せられる。
先ほどまでの凛とした女性の物ではなく。
何時かのレストランできいた声。
そして、その顔の皮を思いっきりめくる




リノア「あんたがアルティミシア様に口付けされたクソ男かァァァァァァァァァァァァ!!」


スーツ姿の女教師、親船酢甘だった顔は、たちまち見たことある顔になる。そう、彼女だ


海原「『護符』の2枚付けですか…ストレス溜まりますよ」

リノア「そうね!!…発散されてもらうよ!あんた等でねェ!!」


次にその服を剥ぎ取る。
すると前に見た服装に近い格好になる


結標「…絹旗さん。インデックスを連れて姫神さん達を探して」

絹旗「えっ!?何言ってるんですか、相手は超レベル5級の――」

結標「忘れたの?少なくともコイツが言う『アルティミシア様ww』が居るかも知れないでしょ!?」

神裂「…それに、少なくともこの程度の低級魔術師に私は負けません」

海原「だ、そうですよ。まあ、少なくとも自分もこんなパチ物に負けません」


戦う気満々の3人の空気を読む2人。


禁書「…行こう」

絹旗「ええ・・・」


何も言う事無く、2人は校舎へ走って行く。
その背中はまるで仲間と信頼しきってるかのようだった



リノア「なんだ…意外と解りそうな所もあるんだね」

結標「あら、待ってくれるなんて話が解るじゃない。漫画キャラの様に早や着替えして、次は何のショウを見せてくれるの?」

リノア「それはね…」


ゆっくりと両手を広げるリノア。その掌から飛び立つ蛍の様に舞い上がる無数の原子の光。
彼女の能力『原子崩し』による物だ


リノア「次の演目は『魔女を貶した愚者の末路』と言う演目の準備よ」


その言葉を言い、3人に照準を定める。
そして、その言葉と共に腕から原子崩しのサーベル『ソード・メルト』を出現させる。完全モード。


神裂「…その穢れた光の棒。私がへし折りますよ。あなたの腐った魂も一緒にね。
我らの信仰のを汚すあなた達には、手加減をするほど私は善人ではありません」


海原「我らの神を汚すあなた達を、自分は許しません。…あなたの立っている舞台から引きずりおろしますよ」

結標「こっちは『汚名挽回』が掛かってるの。…あなた達にはここで退場してもらうわ」


そして、こっちの3人も準備を整える。


結標「で、そっちはレベル5が1人」

海原「こっちは3人。そして…」

神裂「僭越ながら、私は聖人です…」


リノア「っつ!?…(聖人…だと…!?只者ではないと思ってたこの女、聖人って!?
嘘だろ、だって聖人は少なくとも2023年に全滅したんじゃ!?)」


結標(動揺した!?)

海原(なるほど、神裂さんの存在がかなり役に立ってるようですね)

神裂「…なにか、ご都合が悪いのですか?あなたの顔、余裕がありませんよ?」


リノア「っ!?……ッカァーーーー!!!そうだよ、そうだよ、そうだよ!!
聖人になんてチートに勝てるはずないじゃん!!そもそも、絶滅してるはずの聖人が生き残ってるなんて聞いてないよ!!
お願いだよ、見逃してくれよ~~」


とても先程までの威勢の良さと、雰囲気は無い小物じみたリアクション。


結標(だっさ…)


そう思うのも解るが


神裂(ワザと過ぎる…)


こう思う方が正しいのかもしれない。それが戦の場では


リノア「あ、そうだ!今ならこれもやるよ。…出来たてほやほやの『賢者の石』もさ!!」


参った顔で懐から『賢者の石』を出す。しかし


神裂「!?」

海原「結標さん!!」


それと同時に少女の周囲に発生した光の玉から光線が放たれる。
それらを間一髪で避ける3人


リノア「ッチ!やっぱ、オダインみたいにだまし討ちは向かないか…」

海原「あんなワザとらしい小物臭、誰が信じますか!?」

神裂「ドォラァァァァァァァァ!!!」

リノア「ック!!?」


間髪入れず『七天七刀』で斬り込みを入れる神裂。
それに対し『ソード・メルト』で防ぐリノア。ギィンと言う音が響く。


神裂「超能力に詳しくは…ありませんがっ、そのような光の剣なら
私の『七天七刀』の様な鋼鉄の剣はっ、溶かせるんじゃないんですかぁ!!?」


リノア「…っどいつもこいつも…敵に質問したら丁寧に答えると思ってるのかよォォォォォォ!!!?」



神裂「ナッ!!?」


左右からの『原子崩し』の光。
ほぼ零距離からの攻撃


リノア「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」


その光が一斉に放たれる。
とてもではないが避けられる時間は無かったが


リノア「なにっ!?」


目の前に神裂の姿は無かった。
例え、相手が人外の『聖人』でも避けられない距離で撃ったのに


結標「海原!!」

海原「ハイイイイイイイイイイ!!!」

リノア「ッツ!?」


直ぐに脇からの銃弾。
その弾をリノアは『ソード・メルト』で正確に捌いてく


神裂「忝いです。しかし、そこまでしなくても、私は避けられましたよ」

結標「素直じゃないのね」


神裂が避けられた理由。それは結標が『座標移動』にて緊急退避したからだ。


リノア「くっ…テレポート?」


結標「惜しい、近いけど本質的には違うのよね。
…あ、アナタは人に自分の能力を言わない主義なんだっけ?なら、それを見習って言わないわ。ただ、私は優しいから最後にこれだけ」


そう言うと、彼女は海原と神裂をランダムにテレポートさせ始める。


結標「さっきも言ったけど、2人がランダムに襲ってくる状況でアナタは私達に勝てるの?
いや、私も含めて3人。…さすがのレベル5でもきついでしょ?」


そう、ランダムにテレポートして攻撃してくる相手を、例えレベル5でもキツイであろう。そう


リノア「…1人ならね」


結標・神裂・海原「「「!?」」」



結標の言葉に応える様に胸元の『賢者の石』を掲げると


リノア「これで何人かな?」


その言葉を呟いた。すると、


結標「ナッ!?」

海原「これは!?」

神裂「『ヘブライ・ゴーレム!?』」


地面から湧き出てくるゴーレム。
しかしそれはシェリーのゴーレムとは違い、有機物特有の曲線、と言うより『ドロドロに融けた人間』と言う表現が似合う。
リノアの上司、アルティミシアが使っていた術式。だが、疑問点が


結標「嘘よ!だって、その『ヘブライ・ゴーレム』は魔女が『鬼灯石』を使わないと出来ないって、あの子が!?」

神裂「そうです…そうですけど!これは『ヘブライ・ゴーレム』としか言えません!!?」

海原「あの子がいないと解りませんが…これならそこの人に聞きたいですが…」

リノア「そこのツインテールの娘みたいに解ってるかと思ったけど、アナタは解ってないの?敵にベラベラ情報を漏らさないって!?」


そうこうしてる間に、1体、また1体と『ヘブライ・ゴーレム』が生えてくる。
その崩れた顔面を、腐った眼球を結標に向けて。


リノア「さあ、バックダンサーも増えたし。踊ろうよ?…イイ踊りじゃないと」



麦野「こまったなー…」

白井「それは私の台詞ですの!?」

ステイル「違う!さっきから全く話を聞いてもらえない僕のだ!!」

御坂妹「いや。お前ら仲良くしろよ…」


SAO・第50層・迷宮区・ボスの部屋


先程の戦闘から小1時間。
彼女等は最初にダイブしてきた場所へ戻ってきた。理由は


黒子「そもそも!貴女があんな目立った行動をしなければ、今頃まだ街を探れたものを!!?」

麦野「だから言ってるだろ…。力試ししたくなったと」

黒子「どこの金太郎ですか!?」

麦野「つーか、お前も町の外周で派手にやってたらしいじゃん」

黒子「あっれぇは!正当防衛ですの!!貴女みたいに力試しとか、チンピラ思考ではありませんの!?」

麦野「…おめえ、さっきから私の事をディスリすぎだろ。…喧嘩売ってんのか、ア?」

ステイル「喧嘩する前に僕の話を聞いて!!?」


黒子・麦野「「黙れ、へたれ神父!!」」


ステイル「そこだけシンクロするか!?」


御坂妹「そりゃ、変なおっさんにやられてそいつが茅場晶彦とか、言い訳にも程ありますよ、
とミサカはあなたのへたれ具合にため息が出ます。ハァー…」


ステイル「ちきしょう…って、あそこ!!」


罵倒されていると、奥に動く影が。番外個体だったのだが


麦野・黒子「「うるさい!!」」

ステイル「ぐっほ!!」

御坂妹「oh…」


またもや2人にエルボーを喰らってしまう。ここまで来ると流石に不憫である。



御坂妹「…しかし、この男が言ってるのも事実ですし。時間は1時間ぐらい残ってます。どうしますか?」

麦野「んー…。手合せするか?」

黒子「だから、なんですぐにそちらの思考へ行くので――」

麦野「あそこに『超電磁砲』の従妹が居るぞ」

黒子「なんですと!?」


麦野の言葉にすぐさま反応する黒子。熱い視線を送るが


黒子「はぁぁぁぁ、お姉様が成長されたような御姿でその構えた剣と相まっての勇ましさ!
そしてその気怠そうな鋭い目つき、何より魔女の様な黒いポンチョにホットパンツ。
そして生足!!もぉぉぉぉぉぉぉぉ、とてもとても舐めたいですのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


麦野「うわ…」

御坂妹「きっしょ…」


興奮の余りか、クネクネした動きに生々しい感想。これが本物ならどうなるか


麦野「そういや…隣の白いのと前に学園都市で薬局に居るの見たけど、ピル買ってたな」

黒子「ぶっ殺す!モヤシィィィィィィィィィィィィィィッ!!」


そう叫びながら、黒子は一方通行と番外個体の元へ突っ込んでいく。
と言っても彼女の叫びは彼等には聞こえないが


麦野「さぁぁぁて、私はあっちに行くか!?」

御坂妹「あっちと言うと…っつ!?」

麦野「おっと、お前のその口か?…すげえんだな、あのウニ男」

御坂妹「あの人はまた…」

麦野「ま、お前はその気絶してる似非神父起こせ。ちなみにリクエストは?」

御坂妹「顔面に何発も」

麦野「了解だっ!」



麦野「ふぅ…」


彼女がお目当ての人物の前に来る


上条「くっそ!コイツが噂の『女型』か!?」

アスナ「みたいだね!」


その人物は少女と一緒だが、この少女は少なくとも学園都市の病院にはいない


麦野(データで見たな。外部の人間で攻略率のやたら高い人物。そう言えばこの娘も居たな…確か、Asunaとやら、っと)

アスナ「ふっ!!」


考え事をしてると、軽いジャブのアスナのレイピアが来るが軽く避ける。それは


麦野「いい、初撃じゃねーか!だが」


後方からの


上条「なにっ!?」

アスナ「防いだ!?」


攻撃をガードし


麦野「こんな素人同然の攻撃なんざ、簡単に避けられんぞ!お返しだァ!!」


『カウンター』で『天驚拳』を放つために。
彼女の拳から無数の『天驚拳』が2人に向かって放たれる


アスナ「キャアッ!?」

上条「アスナ!こっちへ!!」

アスナ「ええ!?」


上条が地面にブッ刺した『バスター・ブレイド』を盾にして『天驚拳』のシャワーをガードする2人。


アスナ「あれって!?」

上条「ああ、…『天驚拳』に間違いない」

アスナ「でもあれって、上条君ですら最近習得したのに、あんなNPC?が使って。しかも連発だなんて!?」

上条「俺にも何が何だかわかんねェよ!?」

麦野「なるほどな…この攻撃はそうなのか、『原子崩し』に使いからばかすか使っていたが。…まあいい。それにいろいろわかってきた」

上条「アスナッ!!」

アスナ「ッハ!?」


すんでのところで上条のフォローにより、麦野の足を避けるアスナ。


麦野「へぇー…。なかなか良いコンビネーションじゃねーか?だが、これはどうだァ!?」


彼女も攻撃の手を緩めることなく『天驚拳』を叩きこむが、上条の『バスター・ブレイド』の陰に隠れられ攻撃が当たらない。


麦野「おいおいおいィ!隠れる事ねぇだろォ?まだ、ダンスは始まったばかりだぞ?もっと楽しもうぜ、なァ!!」



現実・学園都市・第7学区・とある高校・校舎内


絹旗「これで超大丈夫なはずです」

吹寄「ありがとう…」


監禁されてた吹寄と


禁書「みんなもここに居たんだね!」

姫神「うん。たまたま逃げ込んだら。制理がいた」

打ち止め「これぞ運命だってミサカはミサカは宣言してみる!!」


青ピ達と合流できてた。


青ピ「そのー…吹寄はん…その格好は色々マズイさかい、これを…」


顔をそむけながら自分の上着を吹寄に掛ける青ピ、何故かと言うと


吹寄「あ…すまない///」


彼女は全裸だからだ。彼等がこの部屋に来た時、彼女は全裸で四つん這いで手足が床にのめり込んでいたからだ。
ちなみに彼女の貞操は無事なそうな。


フレメア「歩ける、おねいちゃん?」

吹寄「何とか・・・と言いたいが」

絹旗「超無理そうですね・・・」


彼女の足は床にめり込む、と言うより埋まっていたので、ボロボロで失血が少ないのが奇跡な位だ。
とてもではないが、歩けそうにない


絹旗「…仕方ありません。青ピさん、吹寄さんを超おんぶして運んでください」

吹寄「えっ、ちょ!?」

青ピ「なっ、ななななななな、なんでや!?エロゲちゃうんやで!?///」

吹寄「それに、わわわわわ私は何も着て///」

絹旗「超緊急事態ですよ?吹寄さんの気持ちも解りますし、青ピさんにとっては超ご褒美じゃないですか」

姫神「これは妥当な案だと思う。この中で。制理を運べるのは青髪君だけ」

禁書「それにさいあいしか戦える人いないもんね。仕方ないかも」

フレメア「ふおー、これがラブコメだにゃー!」

打ち止め「そして、2人にフラグが立って!?って、ミサカはミサカはこの後の展開を予想してみる!」


青ピ・吹寄「「しなくていい!!///」」


絹旗「超うるさいです。早く」



せかされる2人。そりゃそうだ。普段からどんな属性の女の子でも大丈夫と言ってるが、所詮は童貞。緊張しない訳がない。
それは吹寄にも言えるが


吹寄「で、では…乗るぞ?」

青ピ「は、はい」


しゃがんだ青ピの背中にゆっくりと乗る彼女。しかも、彼女は全裸なので


青ピ(う、うわー、うわー、吹寄はんの!吹寄はんの肉まんが、2つの肉まんの感触がーッ!!)

吹寄「お、おい!貴様は何を考えてる!?///」

青ピ「おっぱい!」

吹寄「は?」

青ピ「あ」


殴られたが割愛



地下室を上がり、壁際で廊下を確認し


絹旗「インデックス、超そっちは?」

禁書「大丈夫なんだよ?」


安全を確認すると、一行は正面玄関に向け走り出す。


姫神「ねえ。2人も誰にも会わなかったの?」

禁書「うん。私もさいあいも遇ってないんだよ?」

青ピ「せやけど、吹寄はんの話によれば!?」

吹寄「ああ、教員や1年生、それに手伝いの生徒もいた。最低でも150は居たはずだ」

絹旗「…大抵、この様な状況の場合。超消されたと考える方が」

フレメア「消されたって…」

禁書「あるいは…」


「すぐそばいる、場合だね」


絹旗「誰です!?」


後方から声がする。
しかし、振り向いても誰も居ない、とその瞬間


打ち止め「見て!?」

姫神「床が!?」


床から何かが湧き出る様に形を作っていく。
泥の様な汚さに、カスタードクリームの様な滑らかさ。
それはだんだんと形を作り


フレメア「…人間?」


禁書「…さっきの声…あの時の!?」


「そうか。君たちは俺の声だけは知ってるんだよね」


形を作ったそれは


「そこの御嬢さん4人には初めまして…それで」

姫神「っ!?」

青ピ「この声…まさか?」

吹寄「ああ、そうだ…」


爽やかな青年になり


サイファー「だめだよー。姫神君、青ピ君、吹寄君。勝手に学校に入っちゃ…」


青ピ「災誤…先生…」


青ピ「なんでや…何で先生こないな事するんや!?」

サイファー「なんでって…先生がやる事は1つだよ?」


青ピの問いに対し、サイファーは胸の前で1回手を叩く


サイファー「授業だよ」


と、答える。
何御ことか意味が解らなった


サイファー「ほーら。みんなー、授業の時間だよ~!?」


更に意味が解らない


禁書「これって!?」


彼女を除いて。
しかし変化が直ぐに起きる


「やった~…授業だ~・・・・」
「先生の授業だ~…」
「楽しみだな~…」
「先生の授業~楽しいから~大好き~…」
「先生~大好き~…」


うめき声の様な無数の声がそこら中から聞こえてくる。
そして、先程のサイファーの様に湧き出て来る


吹寄「これって!?」

青ピ「災誤先生の、クラスの生徒やん!?」


そう、そこにいる泥の様な人型の物体の顔は人の顔をしており、そのすべてが災誤ことサイファーが受け持っていた1年生のクラス。
非常に仲が用クラスとして校内でも有名であった


禁書「そんな…」


その光景を見ると、絶望したかのようにへたり込むインデックス


打ち止め「ね、ねぇ。あれって、生きてるの?」

サイファー「生きてるさぁ!なぁ!?」

「うん~先生と一緒に生きる~…」

絹旗「…どう見ても、超シャブ中を手なずけてるようにしか見えないんですけど」

フレメア「きぬはた!後ろ!!?」


彼女達の後方を見るとそこにも、サイファーのクラス生徒が


青ピ「き、絹旗ちゃん…災誤先生をブ飛ばせば…この状況も!?」

絹旗「いえ、それは超駄目です」

フレメア「?」


この時、絹旗はフレメアにとあるサインを出す



打ち止め「何で!?あなたの全力パンチであいつをぶっ飛ばしちゃえば」


絹旗「多分、触ったらアウトです・・・インデックス。
この泥人形が魔術で超間違いないですか?…たとえば、この前魔女が使った奴と同じとか?」


禁書「うん…『ヘブライ・ゴーレム』で間違いないよ…正確には『ソルダート・ゴーレム』。
前に魔女が使ったのと違って、こちらは完全な武装用の術式。
『ヘブライ教』でない者達の屍を使って、その人間の魂を泥人形に定着させる術式」


サイファー「正確には、その人間の骨と血が混ざった泥が絶対に必要だけどね。骨や血の量は同じ。
惜しいね、アルティミシア様に聞いてたから君の知識に期待してたんだけど、今のだと90点だね」


絹旗「なら、私が超補足するなら。あなたの超能力を使ってこの学校に居た生徒、教職員を地面と融合させ、それから魔術を行使した。
そんな感じでしょうか?」


サイファー「100点だ」

吹寄「融合って…じゃあ私の服を溶かしたり、手足を床に埋められたのも!?」


絹旗「そうです。…今年見つかったばかりの能力で、名前を『物質結合』。
現在確認されてるのは学園都市では1人で、しかもレベル3。オレンジぐらいの大きさの物体を混ぜるのが超限界ですが…」


サイファー「レベル5になればどのような大きさの物でも可能。
更には、自身の体を何かと融合することもできる。さっきみたいに床や建物の中も移動可能だよ。素晴らしいね、君は!?」


絹旗「なら、点数次第では超見逃してほしいのですが…何点ですか?」

サイファー「そうだねー…200点。ご褒美に、内のクラスに入れてあげるよ!」


サイファーの声と共に、一斉に『ヘブライ・ゴーレム』が襲い掛かる


絹旗「フレメアッ!!?」

フレメア「かぶとむし君っ!!」


フレメアがキーホルダーを掴みながら何かの名前を叫ぶと辺りが光に包まれ


サイファー「なんだッ…ブオオッ!?」


衝撃波と共に、壁などが一斉に崩壊する。



リノア「なんだ!?」

神裂「…羽?」

結標「あれは!?」


その轟音は校庭にも響いてた。
そして、校庭の上を舞う6枚の羽


青ピ「なんや今度は!?って、飛んでるぅぅぅぅぅぅッ!?」

姫神「ナイスリアクション」

「…はい、応急処置とお着替えの準備は終わりました。後は、そちらの彼氏さんと一緒に」

吹寄「かかかか、かかか彼氏!?///」

青ピ「ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」


打ち止め「ぎゃあああああああ、青ピさんのツバが顔にィィィって、ミサカはミサカは――
って、アナタはってぎゃああああああああああああああ!!!!!」


姫神「こちらも。ナイスリアクション。そして。私には2人の唾が飛んだ・・・」

絹旗「超ナイスですよ、フレメア!!」

フレメア「おう!!」


先程、フレメアに出したサインは


フレメア「大体、ありがとう!」


彼を呼ぶもので


フレメア「カブトムシ君!!」

「いえ」


学園都市、レベル5、第2位、未元物質


垣根「お助けに出来て、何よりです」


善人、垣根提督である。


海原「つか、あるなら最初から出してくださいよォォォォォォォォォッ!!」


まったくである。



リノア(なんだよ・・・何なんだよ!?)

神裂「よそ見してる暇があるんですかァ!?」


現状を把握できてない彼女に神裂が斬りかかる。
ガードし『原子崩し』で反撃するが、内心は穏やかでない


サイファー「行け!俺の生徒たち!!」

リノア「ッサイファー!?」


脇から援護に入ったサイファーが神裂に『ゴーレム』の軍団を差し向ける


神裂「ック!?泥人形の分際で…数が多い!!」


なまじ数が多く、しかも攻撃もあまり効かないのでたちが悪い『ゴーレム軍団』


「痛いよ~…」

神裂「人形の癖に、泣くな!!」


そして、断末魔が耳に付く。



サイファー「すまない。油断した」

リノア「それはこっちもだ。しかもあのポニーテールの女、どうやら『聖人』らしい…」

サイファー「は!?嘘だろ!?」

リノア「自分で言ってた。それに、ブラフの気配もない」

サイファー「そして、あの翼の生えた男…」



絹旗「超助かりました!」

フレメア「ありがとう!カブトムシ君」

垣根「いえいえ」

青ピ「初めて空を飛んだ・・・」

姫神「何が何やら…」



サイファー「行方不明だった第2位で間違いないだろう。資料通り、派手な翼を付けてる」

リノア「だろうね…で、どう落し前つける?」

サイファー「は?」

リノア「あの女…」



吹寄「っ痛つ…」

結標「吹寄さん!?…ってか、その格好?」

垣根「軽い応急処置しかできませんでしたので、早く病院へ」

吹寄「え、えぇ…」



リノア「始末できなかったんだ」

サイファー「…反論は無い」

リノア「似てるもんね…で、どうするの?」

サイファー「…俺の旅もここまでの様だな。リノア、力を貸せ。『ゴーレム』全部出して『召喚』も使う!その間の援護を」


何かが吹っ切れたかのように、指示を出すサイファー。
その顔はまるで


リノア「…解ったよ。ただ、こっちもレベル5と『聖人』の相手をするからね。…最初に『召喚』からにして」


彼の思いを受け入れる。
そして彼の周りに、六つの団子の様な球体が現れる。生焼けの肉団子のようだ


サイファー「さて…自慢のコレクションがやっと役立つよ…行こうか?マダムの供物の乙女たち」



神裂「攻撃がやんだ!?」


唐突に動かなくなった『ゴーレム』


神裂(何があったか解りませんが、今は!?)


この隙にとインデックス達の所へ下がる神裂。
同じく、離れてた海原も戻る


神裂「インデックス!御無事で!?」

禁書「うん…」


インデックスの無事を確認する、怪我などは無いようだが表情は重い。
しかし、その理由を彼女は何となく察し


打ち止め「ねぇ?」


その答えを


打ち止め「あそこのお人形になった人たちは元に戻るの?って、ミサカはミサカは素朴な疑問をぶつけてみる」


この子供が聞いた。
多分それはここに居る全員が聞きたい事で、全員が答えを察してる。


禁書「…無理なんだよ。『ヘブライ・ゴーレム』は本来死者を蘇生させるために作られた人形。
生きた人無理やり素材にすることはありえないんだよ。
だから、素材にするために…命を奪ってると思う…。
それに、素材にされた人の魂は永遠に天に召されない。
この場合は術式が『賢者の石』で行使されてるから石のエネルギーになるだけ、
永遠の苦痛を味わいながら自分の魂がエネルギーとして使われるのを待つだけなんだよ…」


神裂「まあ、永遠の地獄めぐりですね…転生も出来るかどうか…」


重い空気が漂う


結標「…で、『ゴーレム』の対処法は?なんだか、消える気配ないんだけど」

禁書「『ゴーレム』は基本的には、術者を倒しても無理。『ゴーレム』の構成素材の比率を変えるのが最善。1番いいのは…」


海原「前に魔女が使った時は、『氷とトマトジュース、髪の毛』で構成した『ゴーレム』を出現させてました。
その時にあなたがその構成比率を狂わせるのに使ったのは」


絹旗「『トマトジュース』を飲み干した…じゃあ!?」

禁書「うん、この地面に混ざった血の水分を蒸発させれば!」


神裂「勝機はこちらにあります!」


改めて、剣を構え態勢を整える神裂。それに答える様に他に戦闘可能な者達も構える。そして



とある高校・校門前


青ピ「あれ?」

フレメア「ここは?」

姫神「外?」

吹寄「何で!?」


次の瞬間、青ピ達は外へ出てた。何故か?


結標「悪いけど、戦闘が始まりそうだから、有無を言わさずに外へ出てもらったよ」


彼女が転移させたからだ


姫神「…しょうがない。私達は無力。制理の治療もあるし」

吹寄「うっ?…すまない」

青ピ「…しゃーない。事実やもん」

フレメア「じゃあ、私はあそこにいるストーカーさんを呼んでくるのだ!!」

結標「ふふっ…」


子供は元気だなーと思いつつ、自分は戦地に戻ろうとした時


絹旗「なーに、超安堵した顔してるんですか」

海原「とっとと、中に戻してください」


思いがけない人物が、何故か結界の外に居た



結標「ききききききき、絹旗さん!?、海原ァ!?」

青ピ「え?おチビちゃんにニイサン、自分ら何でおるん?」

絹旗「こっちが超聞きたいですよ!!?」

結標「…あ、インデックスと打ち止めと間違えちゃったかも?」

海原「何でですか!?」

絹旗「コラァァァァァァァァァ!!!」


「ギョオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


海原と絹旗が突っ込みを入れると同時に、凄まじい勢いの咆哮が聞こえてくる。


青ピ「なんや!?」


彼以外にも周りの警察、やじ馬などもざわめく。
そして、変化は直ぐに起きた


「お、おい!?」
「どうしたんだよ!?」
「あ、頭が…」


周囲に居た学生の1部が頭を抱えてその場にしゃがんだり、苦しみだした。


絹旗「ちょ、結標さん!?」

結標「い…頭が…」


そして結標も頭を抱えその場にしゃがみ込んでしまう


海原「大丈夫ですか!?」

青ピ「どないしたんや!?」

ストーカー「君たち!?」


そこへ、フレメアが呼んできたストーカーが駆け寄ってくる


姫神「解らない。この叫びが聞こえて来てからこうなった」

絹旗「結標さん!超どんな気分ですか!?」

結標「解らない…解らないけど…経験的には…『キャパシティダウン』…」


『キャパシティダウン』。テレスティーナ・木原・ベアトリーチェが開発した装置。
ノイズを発して能力者の演算能力を大いに狂わせる装置で、効果範囲は能力者全般。
能力者は演算能力のみならず、神経や身体能力なども低下する。なのだが…


絹旗「あり得ませんて!だって私も能力者ですよ!?超ピンピンしてますよ!?」

青ピ「せやって!それに、あそこにいる常盤台の子も1人アカンけど、2人は大丈夫そうやん!?」


青ピが言った通り、やじ馬の中に居た常盤台中学の女生徒3人組が居たが、この中で1人黒髪ロングの少女だけが結標の様になっている。
常盤台中学は最低でもレベル3でないと入学できないので、彼女たちはレベル3以上の能力者になる


海原「…何が起きてるんですか?」



神裂「こっちが聞きたいですよ」

垣根「ですよね…」


垣根の問いに対し答える彼女。
それは目の前の光景に対しての彼の問いが自分でも解らないからだ


サイファー「成功だ…お前は能力の方は?」

リノア「お前と違って大丈夫だよ、全開で行ける。…お前は結界を張ってそこに立ってろ」

サイファー「…すまない」


冷汗を垂らしながらも地に足を着いて立ってるサイファーと何の問題もなさそうなリノア。
そして、それ以上に目を引くのは


「キョアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


3メートルは超える女の裸の様な巨体で、頭から巨大な鳥の白い翼を生やし、両手足にはかぎ爪。
そして、鼓膜を破きそうな甲高い鳴き声。悪魔とも天使とも言い難い怪物が目の前にいた。
それはまるでゲームから出て来たかのような姿である。


奴は、サイファーがリノアの持っていた『賢者の石』受け取ると
『うつくしき月よ、そなたはこれからおこることを見ないほうがよい みにくい血でそまりたくないならば』と唱えた。
すると、周りに居た女生徒のゴーレムや彼の周りにあった6つの球体を巻き込んで混ざると、それは出てきた


禁書「『セイレーン』なんだよ…」


その姿を見て、インデックスがとある単語をこぼす


神裂「『セイレーン』。…それって!?」


打ち止め「聞いたことあるんだよ。確かギリシャ神話に出てくる怪物で、海でその声で人を惑わすって、
ミサカはミサカは何時かの漫画でみた知識を披露してみる」


垣根「声…ってか、いたんですか!?」


禁書「そんな事はいいんだよ!それよりも、
あの女の人が使ってた『賢者の石』を使って『セイレーン』を召還しても『ゴーレム』が消えないって事は、
他にも『賢者の石』があるって事なんだよ!」


神裂「なるほど、そちらを先に見つければ…って!?」

リノア「ベラベラ喋んなァッ!!」


対策を練っていると、リノアが神裂に突っ込んでくる。
そして、それを追うように『セイレーン』がけたたましい叫び声と共に垣根へ向かってくる



垣根「チッ!御2人はその『賢者の石』とやらの探索を、ここは自分と『ながもん』さんが!!」

神裂「『ながもん』!?」

禁書「わかったんだよ!いい?らすとおーだー?」

打ち止め「オッケイ!!」

神裂「待ってください!!相手は2人に1体、この子達の身の安全が!?」

垣根「大丈夫です!!僕の勘が大丈夫だと言ってます!!」

神裂「この状況で言いますかッ!?」

リノア「戦ってる最中にゴチャゴチャと!!」

垣根「僕に常識は通じませんよ?」


その彼の台詞と共に、現実世界で

『ゲームみたいな仮想世界から飛び出てきたモンスター』



『魔女の手下』


と、いかにもゲームにありきたりなシュツエーションの戦いが始まった。

今回はここまでです!


中々進まないですが、学園都市編は来週までかな?いや、再来週か…


早めにラフコフが大暴れしてるSAO編に戻ります。


ではまた

テレスティーナ・木原・ライフラインだよ
乙  黒子のクネクネはやっぱり御坂遺伝子に反応したものだったのか 
学園都市側の攻防気になるな  セイレーンの声に反応する者しない者、何の要素でわかれるんだろう

>>512

ご指摘ありがとうございます。

YES!


『魔女の軍団』が使う超能力、魔術は不完全な物です。

これも物語の中で明かしていきます

学園都市編がつまらないのは暗いからじゃなくて未熟な政治認識を物語に昇華させずに生のまま文章化してるからだよ……

まぁ、クロスものなのにオリキャラTUEEEEEと現実的に考えれば学園都市は~&その割りには非現実的な政策、って辺りが不評の理由。
政治の専門書を読め!なんては言わないけど、新聞か中高の教科書レベルの最低限の政治知識と両原作の設定把握はすべきかと。
第三次世界大戦についての話で原作読んでない感想またはwikiのみかうろ覚え状態なのはわかる。
反抗的な海外大手企業達を即座に潰して黙らせられる学園都市が第三次世界大戦で即効で学園都市に従わされ、学園都市のガードがなくなるとヤバい状況な日本に従わされてる時点で……流石に禁書勢舐め過ぎ。
心理掌握のファイブオーバーがある時点で魔術サイドが科学サイドの上位陣以外手も足も出ないっつーのに

>>514>>515

そもそも、条例しか制定できない学園都市が何故そこまで出来るのか?

これが最大の疑問でした。力だけで従わせるとどうなるか?それも疑問でした。

それに、このSSでの学園都市の現状はすべて『住民投票』の結果でこうなってます。

こんばんわ投下します!!


では投下




第7学区・冥土返しの病院


麦野「…」

ステイル「…」

黒子「…」

芳川「気分はどう?」

木山「見た感じ…違和感はないが…」


現実世界へ戻ってきた彼女たち。何とも言えないぼーっとした表情だが


麦野「…現実の空気って、臭いんだな」

黒子「…多分…病院の臭いですの」

ステイル「だけど、本物の臭いだよ」

芳川「君にはこっちの臭いの方がいいんじゃないの?」


気を利かせた芳川がタバコと灰皿を差し出す。
元々タバコが吸える部屋で、ここで未成年等と言う理由で吸わせないような厳しい大人ではない。
それが芳川桔梗という甘い大人である。


ステイル「…ありがたく貰うよ」

木山「早速で悪いが…記録を取りたいので――」

ストーカー「もしよかったら、後にしてもらいたい!」


彼女が話してると、扉を勢いよく開け入ってくる警備局長。


麦野「…んだよ、騒々しいなぁ」

ストーカー「すまない!だが、力を貸してほしい」

黒子「事件ですか?」

ストーカー「ああ、とびきりの事件だ。なんせ、『魔女』の事件だからな」


そのキーワードに様々な反応をする1同。


麦野「その証拠は?」

ストーカー「あの銀髪の子と長身の女性が言ってた!」

ステイル「ッ!?まさか、あの子も現場に居るのか!?」

ストーカー「ん?ああ、いるが?」

ステイル「ふざけるな!!」


急に激昂し局長の胸倉を掴むステイル。
そりゃ、今まで命がけで守ってきた禁書目録が戦いの場に居るのだから


ステイル「何のために、君たち警察がいるんだ!!?あの子がどれだけこの世界に重要か!?」

ストーカー「すすすす、すまない!…が、君も彼女がそれだけ大事で重要なら理由を話すべきだな」

ステイル「ッツ!!?」


実はインデックスの価値、特に頭の中にある10万3000冊の事は外部、科学サイドの人間には話していない。
『魔術を色々知っている少女』としか言ってない。
それは、余計な部外者を増やさない為であったが、裏目に出たようだ。


麦野「おい、ステイル!お前がインデックスを命がけで守ってるのはよく解った。だが、揉める時間は無いんじゃねぇか?」

黒子「そうですの。…それに、隠し事なら他の人もありそうですので…」

麦野「…何で、こっちを見る?」

黒子「…いいえ?」

ステイル「…」


しかし考えると、この場に居る人間で秘密を持っていない人間の方が少ない。
とにかく、この男の丸焼きは後回しで


ステイル「早く、パンダカーを廻せ」



とある高校


リノア「ック…クッソ!」

神裂「…っふ!」


一方、戦いが繰り広げられてる校庭では


リノア「行けっ!!人形共!!」


方や、レベル5の魔術師に『ゴーレムの大群』と


神裂「…冥土にも行けない姿で…哀れな」


聖人による女同士の戦いが繰り広げられてた。が、その戦いは


リノア(どんな化け物なんだよォォォォォォォォォォォォ!!!!!)

神裂「どうしました?…もう終わりですか?」


一方的な戦いが繰り広げられてた。その原因はリノア達の神裂火織こと『聖人』への認識の甘さ。


リノア「(嘘だろ!?…こんなのが、この時代だと20人は居るのかよ!?)…私達の知ってる歴史とは違うのかよッ?」

神裂「…」


先程からいくらこちらが『ゴーレム』を送っても片手で剣を一振りで片づけてしまう。
死なない壊れない人形をこれでもかと当ててもへでもない、極めつけは『原子崩し』をすべて避けられる


神裂「さて、私が手を抜いて戦ってるのは…」

リノア(は!?嘘だろ、何を言ってんの!?つーか、マジ!?)


神裂からの驚愕な事実に動揺する、これに構う事無く神裂は話を続ける。


神裂「あなた達から情報を引き出す為です。答えてくれますよね?さもなくば、このふざけた舞台はお開きになりますよ?」


丁寧な言葉での脅し。
しかし、その言葉がウソとは思えない。何故なら


「キョアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

垣根「凄まじい力です。ですか…攻撃は野性的ッ!!」


上空で戦闘してるレベル5と『セイレーン』。
その戦いが互角、若しくは垣根が『セイレーン』を観察しながら戦ってるのに対し、
神裂火織と言う人物は先ほどからその実力をまざまざと見せつけてるからだ


神裂「さあ!!」

リノア「クッ!!」


諦めて、特攻でもしようかと思った時。



サイファー《…リノア!》

サイファー《さ、サイファー!?無理すんな!アンタの体は『賢者の石』の行使と『セイレーン』を召還して体がボロボロで!?》


耳に着けてた通信用の『速記原典』から通信。
結界の中で、もはや立つだけの状態のサイファーからだ。そして


アルティミシア《それならすでに話はついた》

リノア「アルティミシア様!?」


『魔女アルティミシア』からも通信が入る。
唐突な通信に思わず声を出してしまうが


神裂(『アルティミシア』!?…確か、ルーマニアで幽閉されてた魔女『イデア・ハティリー』の孫娘に憑依されたと聞く魔女。そして…)


そのワードが神裂に動揺を与えるとは、彼女は知る由も無かった


神裂(耳に着けてる『速記原典』から通信してるのか?
…いや、もし本当に魔女と通信してるのであれば、もう少し通信させて改めて情報を引き出す。
それかどちらかの耳に掛けてる『速記原典』を奪い…駄目だ、ここに魔術を使える者がいない!)


現在、学園都市にて起きてる物事の全ての元凶、そして『十字教』『ヘブライ教』共に最大の懸案事項である『魔女アルティミシア』。
ここで逃せばどうなるか?知る者は此処にはいない。そして、彼女が長考してる間に


リノア《…わかりました》

アルティミシア《すまないな…お前のプライドを打ち砕くような事をさせて》

リノア《大丈夫です…》

サイファー《リノア…しくるなよ?》

リノア《お前も…いつかの世界で逢おうな?》

アルティミシア《本当に…すまない…》

サイファー《いえ、貴女にと共に歩んでこれてよかったです。…我らの願いを、必ず!!》

アルティミシア《あぁ…わかってるさ》


こちら側も、態勢が整う


リノア「…ふぅ」


神裂「!?」


息を吐いたと思ったら、自身が発動してる『原子崩し』を抑える。
周りに跳んでた原子の光の玉、手から出してた『ソード・メルト』も消えてく。


リノア「いいよ、話してあげる」

神裂「なん…だと…!?」

リノア「どう?あんたが聞く事、全部答えてあげるよ。知る限りね?」

神裂「…(罠…可能性はありますね。何より、周りの人形共が消えてない)」

リノア「あ、その辺の人形は今いないおチビちゃん達が術式を解除するまでそのままだから、我慢してね?」

神裂「御見通しのようですね。…まあ、片手で片づけられますので、差し支えありませんが」

リノア「なら結構。…じゃ、何から聞きたい?」

神裂「そうですね…」


七天七刀を納刀しながら質問を考える彼女。
が、納刀し終える前に質問が浮かぶ。
それは多分、ここに居ない『魔女』の勢力、彼女等と関わった者なら誰もが浮かぶ疑問。
ひたすら彼女等が言ってた言葉にそのヒントがあったのだから。その言葉を彼女も聞いた


神裂「…あなた達は、何故この時代…いや、この世界へ来たのですか?」

リノア「は!?」


神裂「とぼけないでください。あなたは私が『手を抜いて戦ってる』と言う前に、『この時代』という言葉を含んだ言葉を発してました。
あれは、焦った人が咄嗟に抱いてしまう感情を整理するための口語による思考の整理。
そして、絹旗さんを含む人たちが、それと同様の言葉をあなた達サイドから聞いてます。
すべて話すとおっしゃったのですから、お聞きできますよね?」


リノア「…」

神裂「それとも、私の仮説である『並行世界』から来たのですか?魔術も超能力も半端なあなた方は?」


神裂がリノアの目を真っ直ぐ見る。
彼女の落ち着いた冷たい目線はリノアの精神に多大な負荷をかける。
それはリノアが、まるで刑事に追い詰められた殺人犯の様に泳ぎっぱなしだからだ。


リノア「…そうだよ」


その彼女が応える


リノア「あんたの憶測通りだよ」


神裂「じゃあ!?」




打ち止め「その紙を斬ればこの騒ぎは終わりって事?って、ミサカはミサカは改めて確認してみる」

禁書「うん。それで、この『ゴーレム』の活動は停止するはず!」


校舎内・階段


階段を駆け上がりながら、インデックスは『ヘブライ・ゴーレム』の術式の解除法を教えてた。
勿論、打ち止めがするのではないが興味があるので教えた。
他の『科学サイド』の人とは異なり、打ち止めは魔術の説明しても素直に聞いてくれるので、インデックス的には好きな人物。さらに


禁書「でも、本当に解るの?」


打ち止め「うん!あの石から微弱な電気的な反応があるから解るかも、
ってミサカはミサカは曖昧な事を言ってみる!あと、重さは21gかも!」


禁書「そこまで分かるの!?うぅ…化学は難解なんだよ…」


何処から来るのか解らない彼女の自信を頼りにしてた。
それは、お互いに守られる立場で、その守ってくれる人がいない、自分を1番理解してもらえる人物がいない同士だからかも知れない。
不思議な感覚。


『欲に埋もれたこの町に―――』


禁書「待って!」

打ち止め「ッツ!?」


階段を上り、目的の階へ着くと女声が聞こえた。
とっさにインデックスは警戒する。


『天からの贈り物を――』


禁書(何なの!?…だけどこの声!?)


『硫黄と、火の、『アピン』を』


禁書(ちょっと待って!あの呪文。…だって、この言葉を喋れるのはもうほとんど!?)


彼女の頭の中で繰り広げられるシュミレーション。
それは、なんなのか


打ち止め「?」


彼女には解らなかったが


禁書「部屋に入るんだよ!?」


インデックスの言葉が、事態の緊急性を表せてるのは直ぐに解った。



インデックスが教室の扉を開けると


禁書「えっ?」

打ち止め「人?」


目の前で何かが光の粒子の様に消えていく所だった。
大きさ的にはインデックスと同じぐらいだったが


禁書「今は『賢者の石』の方が先なんだよ!」

打ち止め「うん!!」


2人は教室内の机の上で輝いてる『賢者の石』へ駆け寄る。
偶然か、この教室はかつて上条当麻が所属していたクラスの教室で、その机も上条当麻の席であった。


打ち止め「で、どうするの?って、ミサカはミサカは全くわからないのでインデックスに訪ねてみる」


光り輝く『賢者の石』の上には『emeth』と書かれた紙が1枚あるだけで、打ち止めの想像してた魔方陣などの類は一切ないからだ。
仮に彼女が、魔術的に意味がある物ならビニール傘やサッカーボールでも術式が発動できると聞いたらさぞ盛大なリアクションをするだろう。


禁書「直ぐに終わるから、だか――」

打ち止め「あああああーーーーッ!?」


インデックスが説明しようとすると、何かを見つけて叫ぶ打ち止め。
説明が遮られて、少しムッとするインデックス。


打ち止め「おお、ここにある端末を使えばこの『日食』状態を解除できるかも、
ってミサカはミサカは誰かさんの忘れ物の教職員用端末を拾ってみる!」


彼女が見つけたのはこの学校で配布されてる教職員用のタブレットだ。持ち主のピンク髪の外見幼女の教師に感謝しよう。


禁書「…それを使えば、この『日食』も収まるの?」


打ち止め「うん!…って自信を持って言いたいけど、
ミサカのレベルだと基本的には電子ロックを解除するのが限度でお姉様や番外個体みたいに、プログラムにアクセスすることはできないの」


禁書「じゃあ!?」

打ち止め「でもね」


芯の通った声。




打ち止め「やらなくちゃいけないの。できないから何もしないんじゃない、できることをミサカはやるだけ。
いつまでも、あの人に守られてるだけじゃいやだから、今自分に出来る事、自分にしかできないことをやるだけ。
確かに、ミサカのレベルじゃあ無理かもしれない、だけど…可能性があるなら」


少女の気持ちは痛いほどインデックスには解った。
彼女も彼女が持つ魔道書が原因で上条当麻や、ステイル、神裂火織等を何度も危険な状況に合わせてる。
しかも気が付いたら事が収まってるのはザラ。
特に上条当麻に至っては何度もボロボロになって帰ってくる。できる事ならサポートしたい。そう思ったことも何度もある。
ひょっとしたら、インデックスが先ほどまで感じてた彼女に感じる親近感は事実なのかもしれない。


禁書「…わかったんだよ。なら、そのたんまつを使っての『日食』の操作はらすとおーだーに任せるんだよ」

打ち止め「任された!…初めてだから少し時間が掛かるかも、ってミサカはミサカは恥ずかしながら言ってみる」

禁書「大丈夫なんだよ!」

打ち止め「では、いざ、行って参る!ってミサカはミサカは戦国武将の様な口調で挑戦してみる!」



数分後

打ち止め「っぷは!!」


全ての作業を終えた打ち止めが全身に汗をかきながら大きく息を吐く。
作業は無事成功し、達成感からの快感が頭の中に広がる。
かつて、一方通行が暇な日に半日自室に篭もり『フェルマーの最終定理を自論だけで解く』と言う謎の事をやってたが、
それができるや否や

「ひゃッほォォォォォォォォォォォォォ気持ちィィィィィィィ!!やべェよ!気持ちよすぎて、逝ッちまッたよォ!!
パンツぐっしょりじゃねェかァ!!」

と奇声を上げた。その前もやたら変な声を上げてたが、その日1番の奇声に家族4人でドン引きしたのを思い出した。
今なら、彼の気持ちもわかる。


打ち止め「流石にあの人みたいに奇声は出ないよ…」


そんな感想を声にすると、気が付く。
美声が聞こえて来ることを


打ち止め「これは…」


不思議な声。そして、懐かしい歌声。
少女は無意識だったが聞いた記憶がある


打ち止め「インデックス…?」


このシスターの歌声を。
そして、自分を命がけで守ってくれた人が、この歌を唄ったことも。



禁書「…ふぅ」


謳い終え、一息つくと


打ち止め「…」

禁書「あ」


目を丸くしてこちらを見てる打ち止めに気が付く。
彼女もどうやら集中しすぎて周りが見えてなかったようだ。


打ち止め「…ご『ゴーレム』は?」

禁書「それなら」


彼女の問いに対し、インデックスは手元にある破れた護符を見せる。
『emeth』と書かれてた護符は『e』と『m』の間で切られてた。
前にもインデックスが言ったが『ソルダート・ゴーレム』は『十字教』のと違い、
『ヘブライ教』の者以外の死者の魂を使い泥人形の兵にするもの。その泥人形は己が死んでる事を知らない。
なので、紙にヘブライ語で書かれた『真理』を意味する『emeth』から『e』を切り取り『死』を意味する『meth』に変える。
すると、『ソルダート・ゴーレム』に憑りつかれてた魂を解放することが出来る。


禁書「これで、『ソルダート・ゴーレム』の方は何とかなるんだよ」

打ち止め「でもそれじゃあ『ヘブライ・ゴーレム』の方が!?」


禁書「『ヘブライ・ゴーレム』は『ソルダート・ゴーレム』より脆くて、人形との魂の結びつきが弱いんだよ。
だからさっきの歌。あれは魂を天へ誘う歌で、少し東洋的にアレンジしてるけど、これで」


教室の窓から校庭を見下ろす、彼女の行動に合わせる様に打ち止めも見下ろす。
外を見ると、先程までの『日食』状態ではなく日の暮れた薄暗い空になっている。
改めて学園都市の技術に感心するインデックスだったが、その顔には『焦り』と『恐怖』が混じってる事に打ち止めは気が付いてた。



校庭に居た『ゴーレム』のほとんどは崩壊しており、中には涙を流しながら「ありがとう…」と言いながら崩れ行く個体もあった


禁書「…そうだ、かおりは?」

神裂「インデックス!!」

打ち止め「あ、あそこ!」


打ち止めが指差す方向に神裂はいた。
何処にも怪我はない様子だが


神裂「これはどう言う事なんですか!?」


焦るようにインデックスに問いただす彼女。
理由は彼女の足元に転がる


リノア「…!ッ…~ッ!!」


コイツだ。
まるで、毒物でも食べたかのような、涎を垂らしながら痙攣してるリノア。


禁書「かおりがやったんじゃないの~っ!?」

神裂「違います!急に突然!…その前に、この女から引き出した情報が!」

禁書「ごめんそっちを後にして!!ねえ、かおり!真上の空を見て何か変なところ無い!?」

神裂「そら?」


焦りと勢いのこもった彼女の言葉を聞き、上空を見上げる


神裂「特に何も…いや、星が動いた。星が動いてます!!」

禁書「そんな…」


その言葉を聞くと、顔の表情が変わっていく彼女。


打ち止め「どうしたの!?」


しかし、すぐに立ち上がり『賢者の石』を抱えると血走った眼で


禁書「早く、かおりの元へ行くんだよ!!」

打ち止め「う、うん!」


インデックスの勢いに押され、そのまま教室を出た。

昇降口


垣根「御2人さん!」


そこへ先ほどまで『セイレーン』と戦ってた垣根と昇降口で合流する


垣根「何なんですか!?さっきまで戦っていた化け物が急に崩壊したと思ったら、今は――」

禁書「イイから早く来て!!」

神裂「3人とも!!」


しかし、その前に神裂が来た。勿論、逃げ出さないようにリノアを引きずって


禁書「かおり!…落ち着いて聞いてね。『ソドムとゴモラ』の『アピン』は知ってるよね?」

神裂「は?」

垣根「それ、自分でも知ってますよ。創世記に出てくる街『ソドムとゴモラ』を滅ぼしたとされる隕石ですよね?」

禁書「落ちてくる」

垣根「え!?」

禁書「落ちてくるんだよ!さっき、『アピン』の呪文を詠唱してるのが確かに聞こえたんだよ!」


打ち止め「それって、さっき階段を駆け上がってる時に聞こえたよく解んない言葉?
って、ミサカはミサカはさっきインデックスに口を抑えられた時の事を思い出してみる!?」


神裂「待ってください!仮に隕石が落ちて来たとしても、私が切り裂いてしまえば、この街も、貴女も助かるじゃないですか?」

打ち止め(何を言ってるんだろうこの人は…)


確かに、常人ならそう思うが彼女は聖人である。
彼女が述べてる事はすべて実行可能であろう。だが


垣根「しかし、それが仮に本当でしたら今すぐ行動しないといけませんね」


この男が反論する。


神裂「何故です!?だって――」


垣根「『ソドムとゴモラ』を滅ぼした原因は、隕石の空中分解による衝撃破や破片が原因と考えられてます。
現に、南アルプス付近の凍土を調べると紀元約3100年前辺りに急激な気温の低下があったと傍証的データがあります」


その言葉に黙る4人。しかし、止まってる時間は無い。
現に、その隕石は他の者が肉眼で確認できるほどの大きさまでになっている。


神裂「…提案があります」


その時、彼女がとある提案をする。それは


神裂「私が直接、隕石をゴマ粒ぐらいの大きさになるまで破壊します」


冗談にしか聞こえない答え、しかし


禁書「できる?」

神裂「できるかどうかでなく、やるだけです」


彼女のこの言葉で本当にできそうに聞こえるのは、神裂火織だからかもしれない。

とある高校・校門前


麦野「おい…なんだあれ?」

ストーカー「私が聞きたい」


ついさっき、ここへ到着した麦野達。
現状は着実に変化していて、突入するかどうかで警察は悩んでいた。
それは急に結界が消え、何よりも能力者の学生を苦しませてた声が消えたからである。
現状を正しく判断できないのではむやみに突入も出来ない。それよりも。


ステイル「あれって…」

黒子「だんだん大きくなってますわね」


薄暗くなった空に輝く光に人々の注目が集まってた。
それが魔術による隕石など、ここに居る魔術師すら気が付いてない。が、その時


ドムン!!


轟音と共に、校庭から何かが天の光の玉目がけ飛んで行った。
その光景はロケットの発射光景の様だが、大量の煙や廃熱は無かった。


麦野「今度は何なんだよ!次から次へと!!?」

ストーカー「だから、私に聞くな!!」

ステイル「あれは…」

黄泉川「大変じゃん!!」


何が起きてるのか、把握できてない一行の元へ、『元警備員』で現在機動隊9隊の黄泉川が駆けつける。
その雰囲気は尋常な物ではない事が直ぐに解る


黄泉川「この街付近に隕石が落ちてくるじゃんよ!?」

麦野「はぁ!?」

ステイル「唐突過ぎるよ。やっと出てきたゲームの中じゃないんだからさ」

白井「いくらなんでも、大げさすぎますのよ」

ストーカー「いや、合ってるみたいだ。黄泉川さんの情報源は学園都市の宇宙センターだね?」

黄泉川「そうじゃん」


ストーカー「なら急いだ方がいいみたいだ。先ほど、筑波のJAXA、NASA、ロシアなどから連絡があったみたいだ。
天体の1つがこの街付近へ急速接近してると」


黒子「えぇーッ!?」

黄泉川「とにかく、今は子供たちをできるだけシェルターへ!協力してくれるじゃんか?」

ストーカー「ああ、もちろんだ!君たちも」

麦野「わり、無理だ。白井」

黒子「ごめんあそばせ!」


そう言い残すと、麦野、黒子にステイルは彼女のテレポートでどこかへ消えてしまう


ストーカー「あ、あいつ等ァァァ!!!人様をアッシー扱いしやがってェェェェェ!!」

黄泉川「(また懐かしいワードを聞いたな)…とにかく、今すぐ誘導を始めるじゃん!」


逃げ出す彼女等を追うのは後にして、2人は周辺の人々の非難を部下と共に始める。もちろん大混乱に陥ったのは言うまでもない



校庭


麦野・ステイル「「インデックス!!」」


黒子「小さいお姉様!御無事ですか!?」

打ち止め「あ!」

禁書「しずり、ステイル、くろこ!!」


そこには足元に転がったリノアと経ったまま気を失ったような表情で結界の中に篭もってるサイファーに空を見上げてる2人の姿があった。
地面は何かをえぐったかのような、いや、打ち上げたかのような状態。


麦野「おい、何がどうなってるんだよ!!説明しろ!!」

ステイル「おい!彼女に強すぎだろ!!」

麦野「黙ってろ、似非神父!!」

禁書「砕きに行ったんだよ」

黒子「え?」

打ち止め「あの隕石を切り刻みに行ったのだ、ってミサカはミサカは答えてみる!!」


上空


垣根「だだだだ、大丈夫ですかッ!?」

神裂「問題ありません、できればもう少し早く」

垣根「そそそ、そげんこと、言われましてもッ」


凄まじいGが掛かる中での会話。彼の足から生える『未元物質』製のロケットエンジン。
彼女の冗談みたいな決断に力を貸す垣根。しかし、彼の体がバラバラになる方が先であろう。
そんな中でも人間打ち上げロケットのブースターとなった彼は歯を食いしばる


神裂「急いで!記述通りなら4分半で…いえ、ここからは私が!!」

垣根「は!?」

神裂「行きますッ!!」

垣根「ちょっと!?」


そんな彼を踏み台に彼女は皿にジャンプし、更に上空へ飛び上がる。
常人なら焼け付きそうな大気との摩擦をものともせず、彼女は10秒足らずで


神裂「これが…『アピン』…」


それは約5000年前に地上に落ちたアテン群小惑星の1つと同じ、直径1.25キロほどの大きさの衛星であった。
それが、たまたま小惑星群が地球に近づいてたからなのか、
はたまた『ヘブライ魔術』により呼び出された物なのか、今の彼女には解らない。ただ


神裂「…ッ」


目の前の物体を破壊するだけだ。
脇に差した愛刀を握ると、この言葉で目の前の石を


神裂「唯ッ…閃ッ!!」


切り刻み始めた。



校庭


麦野「本当に大丈夫なんかよ?」

禁書「大丈夫なんだよ!!かおりならできるもん!!」

黒子「いやー…そうだとしても…」

ステイル「改めて、彼女の凄さを認識したよ…色んな意味で…」


地上では、現在、神裂たちの行動を聞かされてるが3人は理解できてない。それは、彼女をよく知るステイルでさえそうだ。


麦野「ま、とりあえず、隕石は大丈夫だとしよう…」


そんな事を言いながら、彼女は地面に転がってる


リノア「うっ…いたお…マタ…omaeka…」


彼女を見た。麦野は、地面に転がってる、この『原子崩し』のレベル5と思われる少女と漸騰するつもりだったが、結果はこれだ。
原因不明の意識不明。詳しい事は病院に行かないと解らないだろう。そして


サイファー「…」


結界を張り、虫の息で篭もる男のインベーダー。しかし


ステイル「彼の結界は僕でも解ける。大丈夫だ」


と、魔術師の神父が言いう。
分野違いなので、彼の言う事を信じたいが何か引っかかる。それは


禁書「駄目だよ」


彼女も一緒だ。


ステイル「何でだ!?」

禁書「言ったでしょ?『ヘブライ魔術』は魂の魔術だって。油断は大敵なんだよ!」


この中で、麦野は魔術的にはインデックスの事を1番信用してる。
それは、知識に関しては数少ない会ったことある事のある『魔術師』の中では1番だからだ。


麦野「…とにかく。インデックス、コイツを運ぶには結標が回復してからで、頭に被るあれを持ってきてからと?」

禁書「うん。あれに、疑似的にもエネルギーが流れてれば」

ステイル「オイオイ!せめて、それを言ってくれよ!」

黒子「言ってくれなければ、解りませんの!」


しかし、それを知ってる者は少ない。
彼女らの中にも秘密のやり取りはある。



麦野「しっかし、あのエロ女が帰って来るまで――」


「私と話そうではないか」


麦野「!?」


その声に、一斉に距離を取る4人。
その声を聴いたことをあるのは1人だけ、インデックスだけだ。
しかしわかる、危険なのだから。声だけで。


アルティミシア「あらあら、そこまで警戒することないだろう?…私が来たのだから?」

打ち止め「…!…!」


そこに、打ち止めの口に『M1911』コルト・ガバメントを突きつけ、首を絞める様に抱きかかえてた。
しかも、魔女は全裸。何処から突っ込めばいいか。『魔女アルティミシア』は余裕の表情で彼女らの前に居た。
しかし、彼女の特攻とも言うべきこの行動、勝算があると言うのか?答えはYESである。
それは打ち止めが持っていた『賢者の石』がアルティミシアの足元にあるが故か


麦野「ヘッ!幼女を人質とは、何処の3下だかなァ!?」

アルティミシア「だが、この状況で手出しできるか?そこのテレポーターが来る前に、私が引き金を引く方が速いぞ?」

黒子「読まれた!?(しかし!小さなお姉様を無事に救うには!?)」

ステイル「オイッ!!自慢の能力とやらで切り開いてみろ!!」


彼が乱暴な言葉で打ち止めに指図するが


打ち止め「!!!!」


首をできる範囲で横に振る。能力を行使出来てたら、彼女は既に脱出してる。
仮に彼女が能力で電撃を魔女に浴びせようもんなら、魔女の筋肉が痙攣して発砲してしまう可能性があるからだ。



アルティミシア《サイファー》

サイファー《アルティミシア様!!》


彼等の数少ない隙をかいて仲間のサイファーと連絡を取る。
この間、外界との時間の流れは変わる


アルティミシア《リノアはどうなってる?》

サイファー《解りません!ただ、あの銀髪の子娘の歌が鳴り響いてから!!》

アルティミシア《(リノアの魂が抜けかかってる)…そうか…そう言う事か!》


何かを理解した瞬間、魔女はインデックスを睨みつける。


禁書「!?」


その目線に反応するインデックスだが、直ぐに魔女はこちら側に戻る。


アルティミシア《…サイファー!『暗唱詠唱』は?》

サイファー《最後の…文節だけです…》

アルティミシア《…そうか。…なら、頼めるか?》

サイファー《ええ!…我等の願う、『約束の地』へ目指すのであれば!》



麦野「オイオイオイ!そっちが、その気なら」


そう言うと、今度は


リノア「…」


戦闘不能になってる彼女の口に、麦野の愛銃トカレフが口にくわえられてる


麦野「オラオラ!どうしたァ…お前の部下が私の愛銃でフェラしてんぞ!!しかも、私のトカレフは早漏と来たァ…。
どうするよ、魔女のオバサンよォ!?」


アルティミシア「私がオバサンなら、お前もオバサンになるぞ?私はお前と歳が近い…
で、どうする、この娘はかなり重要なのだろ?この『ソドムとゴモラ』には…」


麦野「ハッ!『創世記』みたいに気に入らなかったら燃やすのかい!?」


アルティミシア「イイではないか?ここまで壊れてしまった街、お前らも気に入らないであろう。
私の慈悲ですべて壊してやろうと思ったのだがな」


黒子「例え、この街が壊れようが、その街をどうするか自決するのは私達この街の住民ですの!」

ステイル「少なくとも、僕や君の様な余所者が口を出すことではない」

禁書「それに!『ソドムとゴモラ』の硫黄と火は――」

アルティミシア「お前は喋るなァ!!」


インデックスが喋ろうとした途端、今までに無いような怒号を彼女に放つアルティミシア。
彼女が嫌いなのか、それとも彼女に喋られるのはまずいのか。
兎にも角にも、その行動は突発的な感情による物だったらしい、部下のサイファーの驚きの顔が物語ってる。


アルティミシア「貴様の姿、声!…見るだけでムカつく。…遠い自分を見てるかのようだ。…キライだ」

禁書「偶然だね。私もあなたを見てると、遠い自分を見てる気分かも…」


魔女と禁書目録。2人の間に何かが繰り広げられる。



サイファー「アルティミシア様ァ!!」


しかし、この男の声で


アルティミシア「時間だ」


終わりを迎える。
サイファーの声が届くと、魔女は乱暴に


アルティミシア「行け」

打ち止め「キャッ!」


彼女を解放する。


麦野「ッ!!」


ステイル「世界を構築する―」

黒子「小さいお姉様!こちらへ」


その解放された瞬間、現時点で戦闘能力のある3人は体制を整え、魔女に1撃でも加えようとしたが


禁書「…ハッ…ダメ!!ステイル!しずり!今すぐガードして!!」


そう彼女が叫んだ瞬間


サイファー「メゲッ、アルティミシア!!!」


男の叫びと共に辺りは爆炎と爆風、轟音に包まれた。


アルティミシア「また会おう…ご先祖様…」

とある芸能事務所


アルティミシア「クッソ!!」


目の前のデスクを感情のままに拳で叩く魔女。


「アルティミシア様…」


その感情の高ぶった魔女を心配そうに見守る部下たち


「あのー…サイファー様と、リノア様は?」


幹部2人の姿が見えないので質問する。
しかし、おおよその見当はつく


アルティミシア「…サイファーは魂になった。リノアは…敵の手に落ちただろう」


「嘘だろ?」
「サイファー様とリノア様が!?」
「3大幹部のうち2人が?」


動揺が広がる。それもそうだ、彼等の中では中心的だった人物2人がこの時点でリタイアしてしまったのだから


オダイン「アルティミシア様…」

アルティミシア「オダインか…どうだ、人形との計画は?」


そこへ残った幹部、縦ロールのオダインの姿が見える。その後ろには


食蜂「…」


レベル5第5位の『心理掌握』の食蜂操祈の姿があった。
しかし、雰囲気は怖いほど落ち着いてる。
いや、今の彼女に自分はあるのか?とてもではないが、人形と差支えない雰囲気。


オダイン「えぇ…操祈ちゃんとほぼ7割は。…ですが最近は」

アルティミシア「監視か?…まあいい、残りは私の『虚像の歌』で何とかなる」


落ち着いてきたのか、何時もの口調になる魔女。そして、不安に陥ってる部下たちへ、話し始める


アルティミシア「確かに、サイファーとリノアの喪失は大きい。
だが、畑は耕され、種は撒きおえた。『アピン』が発動できたのが何よりの証拠だ。
これからは、『収穫』までは大人しく、行動しよう。我らは何としても『約束の地』へ行くのだ!何としても」


その言葉に、多くのこの場に居る者達は安堵し、この魔女についてくことを改めて決心させた。


オダイン「リノアは…どうしますか?」

アルティミシア「リノアは任せろ。リノア救出に関しては私がやる!」


しかし、この言葉を疑問に思う者は


オダイン(何を焦っておるのだ、アルティミシア様は…)


少なからずいた。


アルティミシア(あの子娘の事は私が片づけなければ…伝説の禁書目録だけは)



翌日・冥土返しの病院


打ち止め「…ん?」

フレメア「おお、気が付いた!!」

打ち止め「ここは…」

禁書「病院なんだよ、カエルのお医者さんの!」


あの現実離れした地獄のような日から、1日。打ち止めはベットの上に居た。
いつものワンピースと違い、病院の寝間着


打ち止め「あれ…なんでミサカは病院に居るの…ってミサカはミサカはぼーっとした記憶を整理してみる」

禁書「あの爆発の後、気絶しちゃったんだよ?」

フレメア「そしたらカブトムシ君が運んできたのだ!!」

結標「のようね」


隣のベットからの声。早々に戦線離脱した結標の姿だった。
彼女も病院の寝間着姿だった。


絹旗「しっかし、これからと言う時に『なんちゃってキャパシティーダウンみたいなの』にやられて病院送りになって、
しかも私と海原をインデックスと打ち止めに間違って外に出して、そしたらあの子達が超大活躍とか。
超役立たずにも程がありますよ、結標さん」


海原「絹旗さん、それは自分達にもブーメランになるのでやめましょ…」

結標「絹旗さん。今暑いでしょ?運動がてらに外へ飛ばしてあげましょうか?全裸で」

絹旗「超すんませんでした!!」


そして横には、同じく暗部組の2人の姿もあった。


麦野「お、起きたか?」


神裂「よかった、御無事で」


病室の扉が開くと麦野と神裂が顔を覗かせる。神裂に至っては大気圏突入したのに無傷だ


麦野「和んでるところ悪いんだが。インデックスに海原、結標。面かせ」



廊下


禁書「ねえ、ステイルは?」

麦野「朝1の飛行機でイギリスに戻った。何でも、シェリーなんとかって言う奴に話聞くんで、いくつか資料や品を持って行ってたな」

禁書「そうか、シェリーは土属性の魔術が得意だから『ヘブライ魔術』でも解る事が増えるかもしれないかも…」

結標「ねえ、結局あの声の元凶は何?怪物とか言われても解らないんだけど」


禁書「あれは『サメンス・スピリット』の一種。
自分の身体の1部と数人の肉体を捧げることによって、精霊に扮した肉人形を作れるんだよ。
今回のは『セイレーン』その声で多くの人々を惑わせた怪物なんだよ」


麦野「木山春美の話によると。その声が不特定多数の能力の阻害した可能性だとよ、『セイレーン』とやらの声は。
モスキート音、超高周波の類だな。まあ、昨日の今日だから詳しくは調べられてないらしいが…」


海原「ああ、だから麦野さんは大丈夫で、モガッツ!!!?」


少しデリカシーの無い言葉を言ったこの男の口を塞ぐ麦野


麦野「いいか?あれはランダムなんだからな?このショタコンみたいに偶々引っかかる奴が悪いんだからな!
年齢なんざカンケイネェェェェンだよォ!!!」


海原「は…はい」


禁書(無様かも…)

結標「…で、私らだけ呼んだって事は、何かしら成果があったのよね?」

麦野「…ああ!」

海原「ブベラッ!!」


若干機嫌が悪い結標の問いに海原を乱暴に投げながら、答える。


麦野「見せてやるよ」


悪戯な笑みを浮かべると、彼女はとある部屋に案内する



部屋は薄暗く、多少の機器と大きなガラス。そのガラスの先は暗い


麦野「ほらよ」


そして、その部屋に入ると彼女はあるボタンを押す。


結標「ッ!?あの子は!?」


ガラスの向こう側に項垂れたまま十字架のような物に拘束され、うなだれたままの少女。それは糸の切れたマリオネットの様だ


麦野「ああ、あんな状態だか心臓は動いてるし、脳死もしてねえ。『魔女』の手下のレベル5、私と同じ『原子崩し』だ」


リノア「…」


魔女の騎士の1人。リノアが拘束されていた。



窓のないビル


「いやはや驚いたよ。まさか君の街の民が、私の世界に来るとはね…」

「私は関係ないよ。…それは彼等の努力のたまものだ」


窓ひとつない部屋で響く声。その声の主の1人はその部屋にある巨大なビーカーで逆さまに浮かぶ、人物。アレイスター=クロウリー。

そしてもう1人は、音声だけでこの場に居ないが落ち着いた声の持ち主。茅場晶彦。


「しかし、これは君の監督不足ではないか?この街の現状を見ても」

「何がかね?」

「こうやって、2人の話を勝手に聞き耳を立てる小娘が居るのとかね」

【おや、稀代の天才科学者は私の事を気が付いてたか。なら、そちらの歴史に名を刻む天才魔術師は私の存在を】

「知ってたよ。むしろ招待したと言ってもいい」


その場に響く女の声。茅場の様にスピーカを介さずの会話。アルティミシア


【この場合、私は会話を遮りすまない、と言えばよいのか、はじめまして、とでも言えばいいのか?】

「別にいい。この世界を活性化させる男と、遥か彼方から旅してきた魔女が顔を合わせる事もそうそうあるまい」

「しかし、彼女はこの街を荒らす害獣だ。もしくは畑を荒らす子供だぞ?」

【天才科学者が酷いい言い様だな。まるで、自分の城を荒らされた後の城主の様だ】

「まあまあ、私の前で騒がないでほしい…」

【随分と余裕ではないか。この街が『ソドムとゴモラ』のようになるのが私の目標ぞ?】

「この街の長を目の前に言うとは、馬鹿かあるいは自信があるか…」

「ふふっ…まあいい。十分に踏んでくれたまえ、私の麦をな…」

【麦?】

「なるほど…しかし、これは恐ろしい発言でもあるな…君らしい発言だ」

「ふふふっ」


【…なるほど。『麦踏』とやらか。我らの活動は『学園都市』と言う名の麦の新芽を踏み、より根を張らせ強い麦に育てる。
ふっ、普通の人間の言葉なら負け惜しみに聞こえるが、貴殿の言葉なら真実に聞こえるな】


「ほおぅ。その言草だと、私の街とプランは無事育ったようだな」

【それは貴殿の目で見てみるといい。この街の行く末を…】

「…そろそろ、私の城へ帰らせていただくよ。副団長がうるさいからね」

【これは寂しい…今度は是非ともそなたの城へご招待承りたい】

「…それには、11ヶ月遅かったね」

「では、私も雑事がある。そなたも私の街を楽しんでほしいものだ。未来の魔女のそなたに」


【全力で楽しむとするよ。『十字教史』最高の魔術師が作った街をね。
その街で、私の『サバト』も貴殿が楽しんでくれると嬉しいがな…】


「ちゃんと見とくよ…」

今回はここまでです。


次回からSAOに戻ります!!

ではまた

あ、ヘブライ教関連の資料を張っときます

あと質問なんですが、早すぎるんですが、話が区切られるので次の板を立てようか迷ってます。


ご意見があれば幸いです




ヘブライ教

十字教の元になった古教。
「例え肉体が滅びても『約束の地』へ帰る事を目指す」と言う教義が母体。その性質からか、『魂』を非常に重視する。
しかし、恐ろしく曖昧な教義の為、十字教を開いた1派は『何も決められない優柔不断な教え』と言い放ち反逆を起こす。
それにより、多くの者が十字教へと移って行った。現在、世界には600万ほどの信徒がいる。
信徒は何処頭に六芒星の装飾か入れ墨を入れてるのが特徴。魔術的には『魂』を中核にした物が発達してる。
しかし、あまりにも術式を行使するために人命を軽視、更には死をも恐れない過激なもので、この点でも『十字教』に野蛮だと嫌われてる。
また、教徒も自らを『ヘブライの民』と名乗り『十字教』を『約束の地へ行かぬ愚か者』と見下す選民思想が強い。



ヘブライ魔術

特徴として、前述の様に『魂』を用いる物が多い。そして、詠唱が『現地の言葉』を用いるという特徴がある。
これは術式を行使する場合の呪文の詠唱が古代ヘブライ文字であり、現代ヘブライ文字の発音と大きく異なるからである。
なので、術式を行使する際は頭の中で暗唱する。これは超能力者が能力を行使する際に頭の中で演算するのに近い。
正直に言うと現在、攻撃型ヘブライ魔術を使える者はほぼ絶滅してる。知識や技術は形を変えて『十字教』系の魔術に受け継がれている。



ヘブライ・ゴーレム


ヘブライ魔術の1つ。固体、液体、人体の1部若しくは魂を7:2:1の比率で合わせると生成される。
術者によれば、自分自身の分身も生成できる。かなり脆く上記の比率を壊すか、魂を分離させれば簡単に崩壊する。



ソルダート・ゴーレム


ヘブライ・ゴーレムと違い、こちらは完全な戦闘用の術式。ヘブライ教以外の者の魂を人体の血を混ぜた泥に無理やり貼り付ける物。
術式はかなり簡易的で、『emeth』と書かれた紙を泥の上に置き、現地の言葉で『我に従い戦え、約束の地へ行かぬ、愚か者共!』と言うだけ。
この術式に使われた魂は永遠に浄化されることなくさまよい続ける。
シェリーのゴーレムと違うのは、彼女のは天使を模して強化してるのに対し、こちらは人型の物で材料さえあれば何体でも量産できる。
しかも、術者が死ぬか、護符が斬られるまで永遠に活動する数の暴力の魔術。



サメンス・スピリット


ヘブライ系統の中では数少ない十字教にも伝わってる魔術。
術者の身体の1部とプラス材料を捧げることによって精霊を扮した肉人形を作ることが出来る。
しかし、術者は行使するたびに肉体を壊す。


これらの術式は、歌などの魂を剥離、浄化させる術式にはかなり弱い。特に、魔術の知識がある人物の歌は大敵



アピス


ヘブライ魔術の中で1,2を争う攻撃力を持つ魔術。堕落し荒廃した町を消し去る魔術で、政治色が強い。
天体から小惑星を地表に呼び寄せる物で、記録によれば、約5000年前に発動されたことが『創世記』に記述されてる。
術者は、権力などそれなりの地位が必要。この術式を発動させるには、最短でも半年の準備期間が必要。

こんばんわ


さて、今回はSAO編です。今回は重要なポイント出しつつのギャクパートで行きます。


このネタを解った人はきっと千葉テレビのラブコメアニメの再放送を見てるはず


では投下


SAO開始・1年3ヶ月後


その日、俺キリト事、桐ケ谷和人は経験した事のない勝負に挑んでいた。
その動向を、俺は目を離すことなく見守る。
索敵などのスキルが使えないこの勝負に、俺が賭けた物はあまりにも多すぎた


キリト「あぁ…」


ふと声が出てしまう。向こうのペースに巻き込まれた俺の心の声が情けない声で現れてしまった。
俺の握り拳は更に力が入り、この世界にあるはずのない手汗だらけの感覚になる。
これが現実なら、俺の顔は冷や汗だらけか腹痛に襲われてただろう。逃げ出したい感情に襲われる。
…いや、まだだ。まだ終わってない。最後のの最後で相手の隙をついて斬り込めば、俺の勝機はまだある。
まだ負けるわけにはいかない!希望を抱きながら俺は


キリト「イッケェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」


勝利への咆哮を叫んだ。



しかし、俺は勝負に


キリト「はぁぁ…」


負けてしまった。
そして、失ってしまった…


キリト「クッソガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


納得できない気持ちを俺は叫んで消そうとするが、それでも消える事はな――


アルゴ「うるせーヨ」

上条「だから言ったじゃねーか。金賭け過ぎだって」

佐天「競馬に負けてここまで叫べるって、お父さんの友達みたい…」



第50層・アルゲード


この日、俺達はアルゲードにて年に2回作物の豊作を願ったり収穫喜ぶ『祭り』のイベントに来ていた。
期間はどちらも2日間だが何時もよりも多くのプレイヤーに出店、イベントなどが昼夜問わず催されてる。
俺達が参加してたのはNPCの持つ馬によるレース、つまりは『競馬』であり、駆けにも参加できる。
勿論、レース自体に参加もできるが、馬を持つのは場所も金も手間もかかるし、
何より俺は『乗馬』のスキルが絶望的に低い、と言うかセンスがない。


上条「ま、まあ。俺も負けたしな?」


うるせぇよ


アルゴ「だから、こういうのは3連単で行くんだヨ」


しらねーよ


佐天「あ、あのー…よかったら食べ物奢りましょうか?私勝ちましたし」


ありがとうルイ。その気遣いが心に刺さるよ…


一緒に来ていた、カミジョウにルイ、アルゴが其々の言葉で俺を慰めてくれるが、俺がここまで凹む原因になった


御坂「イヤッホォォォォォォ!!『コチョコボ』かわいいヨォォォォォォォォ!!!ありがとォォォォォォォォ!!!」


コイツは空気を読むことなく全力で喜んでいた。
ミコトが『コチョコボ』と言ったが、今回のレースは4年に1回の『チョコボ』と言う鳥モンスターでのレースで、
実際『競馬』と言っていいのか微妙である。で、俺がここまで全力で凹んでるのは


御坂「え、キリトは全額賭けないの?嘘でしょ?掛けるでしょ~。え、逃げるの?
黒の剣士さんが逃げるの?逃げるんだー…うわー…へたれだわ~…アスナさんどう思うかなー?」


とこのように煽られ、それに乗ってしまった俺は全額賭ける事態になってしまった。そして当然のごとく


上条「お、俺も全額失ったしな?あはははは…はぁー…」


コイツも巻き込まれた。うん、コイツと違う鳥に賭ければよかった。
今の気分を言うと、この言葉しかなかった。


キリト・上条「「不幸だ…」」


かぶった。
あぁ、『ヒーローズ』の連中とこのワードをよく言うのはこいつのせいか。



第50層・アルゲード・ダイシーカフェ


エギル「ほらよ、俺の奢りだ」

上条「すんません…」

キリト「あんがと…」


一行はエギルの店に来ていた。
所持金すっからかんになった2人に店長からの差し入れ。
その2人は、残念賞のカードを遠い目で見ていた。勿論、レアカードでもない豚カード。そして


御坂「ひい、ふう、みい…おっし、もう少しでカンスト!」

アルゴ「何で、57層で金がカンストしそうになってんだヨ…」

佐天「おっかしーなー…御坂さんと同じぐらいモンスター倒してんだけどなー…」


こちらは現金の話だった。
ちなみに『ヒーローズ』にて美琴と一方通行、番外個体、滝壺は金回りが良く、上条に浜面、佐天はあまりよろしくない。
そして、初春と土御門は普通の領域である。


エギル「おっ!何なら、何か買っていくか?珍しいアイテムが色々が入ってるぜ?」

御坂「んー…あぶく銭入ったし、物によりかな?」

エギル「おっ!」


その瞬間、商売人の目が光った。


エギル「まずは『ナツメグ』の袋詰めだァ!!」


勢いよくアイテム欄から品を出す。しかしこれだけでは終わらない


エギル「次に、『ハルコン・ビーの糞』を2袋に、今度は『ミスリルのかけら』を出せるだけ、
そんでもって『ヨラバタイ樹の葉』をパックでこれを3個!まだまだ続く!
レア物アイテム『オリハルコン』もどさっと出して、最後は上物の『スコッチ』!これでヨンキュッパ!!どおだ!!」


どこぞの商店街で有りそうな光景。しかし


御坂「高いわ、ハゲ茶瓶!!」

エギル「アダッ!!」


頭をペシンと叩かれるエギル。それもそうだ。先ほど彼が上げた物品。
数はあったり、袋詰めでお得そうに見えるが


アルゴ「『アメ横のたたき売り』と同じじゃねーカ!!」

キリト「しみじみ見ると、安物ばっかだな」

佐天「ああ、テレビで年末に見るあれですか。あ、御代わりお願いしまーす」

上条(あれ安そうだから行きたかったんだけどなー…食費浮きそうだし)


とまあ、この様な平穏な日常の中


佐天「あ、リズさんからメッセだ」

御坂「なんだって?」


とあるメッセージが彼女の元へ送られてくる。


佐天「なんか『ドラビア』で面倒事に巻き込まれたみたいです…」

エギル「『ドラビア』って、最前線だろ?」

アルゴ「そういや、リコやツッチーたちが取材を兼ねて行ってたナ…」

上条「行ってみよう!もし『赤い奴ら』だったら、えらい事だぞ!!?」

キリト「そうだな!行ってみよう」


一行は、最前線の第57層へ向かう。



SAO・第57層・ドラビア


湿地帯と小高い丘が多いいこの層は、現在の最前線であるが、
『フィッシャーマンズ・ホライズン』や『アルゲード』の様に大きな街は無いが特徴があった


「ニイチャン!なんか買ってくれや!!」
「今日は安売りやでー!!目の前の店の半額や~」
「その半額の店よりもウチの店の方が安いでー!!」
「なんやと!ほなら、今から8割引きやー!!」
「せやかて、クッドゥ!?」


現実の関西地方の人々の様な方言をはなすNPCが多い。
これは『ドラビア弁』と言うらしいのだが


御坂「どっかのサボテン頭を思い出すわ~」

キリト「解る」


彼等には第1層に引きこもってるサボテン頭を連想させる物であった。
普段から、この『ドラビア』にある町のは活気があるのだが、今日は一段と騒がしい。そんな街外れの広場に


シリカ「み、ミコトさーん…」ピョー

リズ「た、助かった…」

滝壺「これで駆逐できる」


彼女等と


初春「だ、大丈夫ですか!?」

一方通行「…無理だァ…色んな意味で」

土御門「よぉ…カミヤン」

ヤマト「遅いっすよ…」

浜面「正直しんどい…」


精神的に瀕死な彼等がいた


上条「わ、解りやすい様に説明してくれ」


彼の問いに対し


ヤマト「じ、自分から…」


『血盟騎士団』一番隊隊長の彼が応える。



ヤマト「自分らはこの層の治安維持の為に巡回してたんですよ。そしたら」

土御門「たまたま観光と取材に来てた俺らが『フィールドボス・クエスト』を見つけたんだよ」


『フィールドボス・クエスト』各層に居るフィールドボスを討伐するクエスト。
基本的には各プレイヤー、ギルドが連携して倒すが、まれに見つけた者が倒す場合もある。その場合、妬まれる事もある。


浜面「簡単そうだったから、俺らでやっちまおうとしたんだけどな…」

ヤマト「簡単じゃなかったんです…」


ため息をしながら説明する男性陣。何故ここまで凹んでるのか解らないが


一方通行「すっげェ死にたィ…」

シリカ「だ、大丈夫ですって!!あれは事故なんですから!!!」

一方通行「不幸だァ…」


この男の凹み方は尋常じゃない。


キリト「…兎にも角にも、手ごわいボスなのは分かったから、一回戻って体制を立直すのが――」

リズ「だめ!!」

滝壺「あり得ない」

初春「倒さないといけないんです!!」


何故か、女性陣は闘争心全開で鼻息を荒くしてる。


御坂「ちょ、ちょっと!?」

佐天「な、何でですか!?つか、初春や滝壺さんにシリカちゃんは攻略組じゃないのに!?」

初春「女性の敵だからです!!」

キリト「は?」

滝壺「みことにさてんはこっちに来て。説明します」

上条「あれ、俺達は?」

シリカ「男の人は…ちょっと…」


滝壺「と言う訳で。かみじょうときりとは向こうに行ってて」

上条「なんじゃそりゃ!?」

キリト「まあ、ヤマト達に聞けば」

リズ「あ、そうそう。もといた男たちに言うけど、喋ったら股間をメイスで強打だから」

ヤマト「ごめんなさい…」

土御門「息子は大事だにゃ~」

浜面「ま、まあ俺達は何処か店に入ろうぜ?一方通行も病んでるし…」

キリト「あ、あぁ・・・」


10分後


男抜きの会話が終わると女性陣は


御坂「エロザル討伐行くわよーー!!」


「「「「オオォォォォォォ!!」」」」


力強い掛け声と共に、士気を上げる女性陣。そこへ


「ごめん、遅れちゃって!!」

佐天「アスナさん!!」


『血盟騎士団』副団長のアスナが到着した


アスナ「状況は来る途中に初春さんのメッセで見たわ。確かに、これは女でやらないとダメね」

佐天「そうです!こんなの男の人に任せられませんもんね!?」

初春「この前、買ったばかりのが…ウウッ」

シリカ「取り返しましょ!私だって、お気に入りだったんですもん!!」

リズ「あのクソザル…八つ裂きじゃあ、あたしの怒りは収まんないね…」


滝壺「八つ裂き何て生ぬるい。
現実だったらケツの穴にタバスコ突っ込んで息子を焼き切って、口に硝酸流し込んで、
足の骨を生きたまんま引き抜いて、爪を全部はがしたら、ドラム缶に入れてコンクリート流し込んで、大阪湾に沈めたかった。…残念だ」


御坂「滝壺さん。キャラ変ってる。それにこわい」

滝壺「なら、モンゴル帝国式の拷問を――」

御坂「もっと怖いから」


完全に変なスイッチが入った女性陣。この街のボスは何をやったのか?


アスナ「とにかく…討伐、行くわよ!!」


「「「オオッ!!!」」」


兎にも角にも、彼女らによる『フィールドボス』討伐が始める。
SAOの中で、女性だけでのボス討伐は初である。



その頃、男性陣


上条「ッシャァ!!勝った!!」

浜面「クッソ!!」


カードゲームに勤しんでた。


一方通行「なに負けてンだァ、チンピラァ!!」

ヤマト「もっと善戦してくださいよ!!」

浜面「うっせぇ!!2分も掛からず瞬殺されたお前らに言われたくねぇ!!」

一方通行「ンだとォ!!?」

ヤマト「ちょっと待ってください!キリトさんとシキシマ倒したの俺ですよね!?」


そもそも、何故『カード』をやってるかと言うと、女性陣のあの変なスイッチなった原因を知るため。
上条とキリトチームが勝てば教えてもらえる。


シキシマ「ハァ!?接戦だっただろうが!!!」

キリト「…瞬殺だったから何もいえねぇ」


ちなみに、アスナと一緒に来た『血盟騎士団』3番隊隊長のシキシマもいる。


土御門「ふふふ…」

上条「!?」


そして、次の対戦相手、土御門がグラサン越しに右目を抑え不敵な笑い声と共に席に座る。


土御門「ふん、流石はカミヤン。だが、『アイングラッド・カード四天王』の1人の俺に、勝てるかにゃ~?」


『アイングラッド・カード四天王』カードゲームで、現在アイングラッド最強の4人を指す。
土御門の他、滝壺、アルゴ、クラインがそうである。


上条「ック!?」

キリト「大丈夫だカミジョウ!!」

シキシマ「俺らの『魂のカード』を渡してるんですから!!」


『魂のカード』自分のお気に入りや、1番強いカードの事。
基本的にレアカードなので人に貸すのはめったにない。


上条「…ああ、お前らのカードと俺のカード。これが合わさって負けるはずがない!!」

土御門「その意気込み。つぶしがいがあるぜい!!・・・では」

上条「いざ!!」


「「デュエル!!」」


秘密を知る権利を掛けた男たちの『決闘(カードバトル)』が始まる。



ヤマト「あれ、そう言えばワーストさんは?」


一方通行「昨日祭りでクラインを潰すために、ワイン樽2個とウオッカ20本飲ンだ馬鹿が、起きてる訳ねェだろ。家でブッ潰れてる」



御坂「そっち行ったわ!!」

アスナ「任せて!!」


その頃女性陣は、町の建物の屋根伝いに飛び回ってた。


リズ「クッソあのエロザル!!」

佐天「見た目通りすばしっこい!!」


しかし、苦戦してる様子が直ぐに解る。


初春「どこかに罠を仕掛けて追い込むのは!?」

シリカ「さっきもそれで逃げられたじゃないですか!」

滝壺「やはり削ぐしか・・・」


ここまで女性陣を苦戦させてる正体、それは


「ひょほい!」


彼女等の前にバスケットボールぐらいの大きさの生物。
背中にコントに出てくる泥棒が背負う風呂敷のような物を背負ってる。


佐天「喰らえッ!!」

リズ「オラッ!!」


佐天が鉄矢を、リズがブーメランを投げるが


「ひょほいひょほい!」


それを意図も容易く避ける目標。確かにすばしっこい



御坂「あれを避けるなんて!?」

アスナ「何てやつなの!?…って、来る!」


「ひょ~ホッホホ!!」


すると、攻撃を避けたそいつは美琴とアスナの方へ向かってくる


御坂「こんの、エロザルッ!!」

アスナ「またやらせるもんですか!!」


勿論2人は迎え撃つ準備をする。双方、スキル攻撃でダメージを与えようとするが


「ほーっほほほほ!」


御坂「しまった!またき…って!?///」


アスナ「キャッ!!///」


直前で姿を消すと、何故かアスナと美琴が蹲ってしまう


佐天「御坂さん!アスナさん!!」


リズ「どっちやられた!?」

御坂「両方やられた///」

アスナ「もう残り2組よ…///」


蹲りながらも装備を整える操作をする2人。だが


「ひょぼいひょぼい!!」


それは彼女らをあざ笑うかのように、お尻を叩いて挑発している。
「こっこまで、おいで~」と言う声が聞こえてきそうだ。


滝壺「…あのクソザル。名前なんだっけ?」

シリカ「えーっと、確か」

初春「『ハッピー』ですね」

御坂「…て言うか、どっちかって言うと――」



上条「下着泥棒だァ!?」

ヤマト「そうなんですよ」


一方、こちらは男性陣は、上条がカードで土御門に勝ったので情報を教えてもらってる。
と言っても、先程まで居た店でなくNPCの民家。
彼等はあまりにも暇なのでRPG恒例の勝手に家に入ってアイテム探索と言う名の『物色(強盗)』をしていた。


キリト「しっかし、だからといって俺らをハブるか?」

土御門「ま、すれ違いざまに履いてる下着パクられたなんざ、普通は言えねえぜよ」

シキシマ「それに、男に人に言えませんよね…(アスナ様ひょっとしたら)」

浜面「どおりで、滝壺の機嫌がMAXに悪い訳だ…」


そんな乙女の心情を話し合ってると


一方通行「つゥーかよォ…」


この天才がとある疑問を投げかける


一方通行「ここって、『圏内』なんだよなァ?」

上条「ハァ?」

キリト「そう言えば、『アンチクリミナルコード』の表示が出なかったような…」

ヤマト「あれ、ここって『圏外』でしたっけ?」

土御門「俺の記憶が正しければ、『圏内』のはずだぜィ」

一方通行「だよなァ?…やっぱ俺の勘違いじゃねェか…」


『アンチクリミナルコード有効圏内』町などに設定されてる物で、この中ではいかなる犯罪や戦闘行為できない物。
だが、この状況、女性陣は威勢よく刃物を振り回してるが


キリト「なるほどな。アクセラレータが言いたいのは、この状況が第50層に出現した『謎のNPC?』と酷似してるだろ?」

一方通行「助かる」

シキシマ「あったなー…。あれは謎のままだっけ?」


キリト「…関係ないと思う。あれはバグのだと思うし、これはクエストだし」

ヤマト「そう言えば前にやってたMMOでもあったなそんなクエスト…」


ここでキリトが一方通行に近づき小声で


キリト「それに、あれはお前らの仲間だろ?多分関係ないよ」


一方通行「…お前の勘の良さには助かる」



上条「ならさ、やってみたいことあんだけど!?」

浜面「どうした、大将?」


ここで上条が何やら思いついたようだが、何故だかキリトと一方通行にはイイ予感はしなかった。


上条「1回家とかの建物をぶっ壊してみたかったんだよなー」

一方通行「オィ」

ヤマト「わります。メタメタにぶっ壊してみたいんですよね!!」

キリト「コラ、『血盟騎士団』1番隊隊長!?」

土御門「カミヤン~。壁に穴あくぜい~」

シキシマ「あ、床もいけそう」

浜面「椅子もいけるぜー!」


酒も飲んでないのにこのテンション。2人は知ってる。
このような状況になると、彼等の悪乗りは止まらないことを。しかし、、止めなければならない。
何故なら、彼等がいるのは


一方通行「建物の2階にいるのに壊すンじゃねェェェェェ!!!」

キリト「やめろォォォォォォォォォォ!!」

上条「せーのッ!」


しかし、無慈悲に上条の『バスター・ブレイド』が振り下されそうになった時


「「どうらァァァァァァァァ!!」」


彼等ではない野太い声と共に、彼等の居た民家は崩壊し瓦礫の山と化していった。



瓦礫の山と化した民家痕


一方通行「ップッハ!?」


瓦礫の山からひょっこり頭を出す一方通行、その顔は明らかに不機嫌だ。
すると、続くように瓦礫から男共が出てくる


一方通行「何があったァ?」

上条「おれ…まだ何もやってないよ?」

一方通行「知ってる」

浜面「え、何があったの?」


「クッソ!また逃げやがった!!」


「行きますよ、リズさん!!」


キリト「え!?」


2人の声。この家を崩壊させた犯人、佐天とリズベットは己の装備武器を握りしめ空を見上げながら移動しだす。その先には


ハッピー「ひょぼい!ひょぼい!!」


エロザル事ハッピーが挑発している。
彼女等は障害になる建物の破壊を始めたのだ


一方通行「江戸時代の火消しかよッ!?」

ヤマト「それよりもヒデェ…」


御坂「初春さん!シリカちゃん!来た!?」

シリカ「来ました!」

初春「後30秒後!」


初春から聞いた時間を元に、頭の中で次に発動させるスキルの発動タイミングを計算する美琴。
そして、剣を掴んでる腕の力を強くする。『片手剣』『投擲』の連携スキル。


御坂「ドオラァァァァァァァァァァッ!!!!!!」


その剣、『約束の思いで』を思い切り振り投げる。『ストライク・レイド』。
敵に己の剣を投げ、その敵に当たるとその投げた剣はブーメランのように戻ってくる。
今の所、彼女しかない『ユニークスキル』。その剣は


ハッピー「ひょボボボボボボボオボ!!!!!?」


このエロザルに1撃また1撃、数回当たる。


御坂「ッシャァァァァァァァァ!!!」

アスナ「ナイスよ!美琴さん!!」


スタンして空中を落下するハッピーの前に繰り出すアスナ。


アスナ「『千本針ッ』!!!」


自身の『レイピア』、『マインゴーシュ』よる攻撃。
『千本針』と言ってるが、実際は4撃ぐらいで、攻撃が1000発に見えるとか。
しかし、その攻撃で『ハッピー』の背負ってた風呂敷包みは外れ、それは


滝壺「やった」

佐天「ナイスキャッチ、滝壺さん!!」

リズ「奪いかえしたよ~!!」


上手い事、滝壺などの女性陣の元へ落ちる。勿論、中身は


佐天「私のあったよ…」

滝壺「あ、これ私の」

リズ「マジっすか!?見かけによらずエグイ!!」


彼女たちの下着だ。デザインなどは彼女たちの名誉の為に言わないが、


佐天「初春~この前買ったスケス――」

初春「佐天さん!!大声で言わないで!!」

リズ「お、これは…」

滝壺「オーソドックスなヒモ――」


リズベットが掴んだ物を


ピュー


飛んできたピナが加えていく。つまりは


リズ「え?」

シリカ「…///」

滝壺「年齢の割に大胆」

リズ「なんだろう…この敗北感…」

佐天「残りは、アスナさんと御坂さんで。・・あれ?」



町はずれ・広場


御坂「やっぱ…機嫌悪いわよね?」

一方通行「別にィ…」

アスナ「ごめんね。だけど…」

キリト「ま、まあ、あれだよ。一応、ヤマト達から事情聞いたからさ」


で、先程『ハッピー』を刈り取った2人は男性陣へのフォローへ来ていた。
途中で『ハッピー』の飼い主へエロザルを差出し、クエストもクリアしている。見事だ


浜面「それに、姫たちがきて一気に物事が片付いたんだ。よかったよ」

土御門「俺達じゃあ、触れもしなかったからにゃ~」

一方通行「…パンツまみれにされて、NPCにボコボコにされた」

アスナ「あ、ははは…」

御坂「ま、まあ。大切な物は取り返せたし―ー」


お礼を言おうと、する美琴達。
そりゃ、さっきまで男をのけ者にしてクエストを消化してたんだ。謝る気持ちもわかる。
だが、こんな時に風の神様(茅場)は気の利いた悪戯をする


ヤマト「あ、風」


この『ドラビア』大変風が吹くことで有名な層である。
そして、彼女たちは焦り過ぎていた。または麻痺していた。



アスナ「あ?」

御坂「お?」

上条「か?」

キリト「ん?」


そのやわらかい風は、美琴とアスナのスカートをまくり上げるには十分な力だった。
そして、彼女たちは自分の下着を調べとくべきだった。『ハッピー』に取られてるかどうか。
柔かい風は2人のスカートをゆっくりと上げる。
『血盟騎士団』の制服、『常盤台中学』をイメージした服装のスカート


アスナ「って!?///」

御坂「ッヒャ!?///」


そのスカートの下にあるはずの、白い布。例え短パンを吐いてたとしても、『ハッピー』に盗まれててない。つまり


上条「って!?」


キリト「は?」


そこに、主人公2人に見えたのは丘だった。その時の感想を


上条(あぁ・・・まただ)

キリト(また見てしまった)


その後の言葉は解らない。

ただ


アスナ「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアあ!!!」


御坂「うおああああああああああああああああああああああああ!!!!」


全力の拳が自身の腹に当たったのは覚えてる。

何故なら


上条「ゲッ!!!!?」

キリト「コォォォォォォォォォォオォォォォォォ!!!!」


そのまま吹き飛ばされたのだから。



そして、未開拓の地域へ吹き飛ばされたのだから。

今回はここまで。


唐突にギャグ書きたかった。もっとひどいの書きたかった。後悔してる。

エロイ番外個体の活躍書きたかった…。


とりあえず、次の板に行くか、明日までに考えます。


美琴さんの『ユニークスキル」の説明いりますか?


ではまた。

キングダムハーツだな

美琴の『ユニークスキル』

ストライク・レイド

現在の所、彼女しかないスキル。
剣を投げると、敵に当たりながらダメージを与える代物。
そして、その剣はスキル発動者に戻ってくる。
ダメージは少ないが、たまに相手をスタンさせる。
美琴の分析では『軽い剣』と『ブーメラン』スキルが関係あるのではないかと。
ちなみに、美琴の『約束の思い出』は重要な代物。


競馬

本当に、ただの競馬。キリトさんは賭けるだけ。
今回はたまたま『チョコボ』だっただけ。
ちなみに、同じときに、シンカーは500000稼ぎました。

>>614

そうです

「約束の思い出」って「過ぎ去りし思い出」と「約束のお守り」が元ネタ?

>>617

そうなんです。

つか、素に2つを足してたwww

だけど、ゴロがいいな。うーん…

キンハやったことないからチョコボレースはFF7が元ネタかと思った


今日その①から全部よんできたが・・・・

俺得な上
バッシャァァァァァァァスレに並ぶ面白さですわ




>>1来週も期待

>>621
FF7が元ネタですよ


>>622

ありがとうございます。

こんばんわ。


投下!!


と行きたいんですが、今週は休みます。

ごめんなさい。


来週、投下と新スレ行きます


ではまた。

こんばんわ

さて、2週間ぶりの投下、行きます!


では投下




第19層・ヒーローズ・ギルドハウス


上条「うめぇ…」

キリト「同じ意見しかないな」

番外個体「はいはい。さっさと食べちゃってよ」

キリト「うっ…」


朝帰りした俺達は『ヒーローズ』のギルドハウスで朝食を取ってた。
そもそも、こうなったのもアスナたちに吹き飛ばされたからだが、


番外個体「アーたんいなくて残念だったね、黒いの。急用だってさ」

キリト「うっせえよ…」


とのこと。と言っても、前にこのギルドハウスが出来た時も同じような事はあった。
しかし、今回は


キリト「あのな…2人だけで『フィールド・ボス』討伐してきたんだからな?」


そう、俺とカミジョウはアスナとミコトに吹き飛ばされた後、帰る途中『ドラビア』の第2の『フィールドボス』、『コロン』を討伐してきた。
と言っても、これを討伐しなくては帰れなかったからだ。
しかし、2人で討伐できた『フィールドボス』はアイングラッド史上初であろう。しかし


番外個体「だって、ミサカ現場に居なかったもん。ギャッハ☆」


との事。現実は理不尽である。



上条「『豚汁』うめぇ…」

キリト「本当にうめぇ…日本人の心だ…」


先に、カミジョウが『豚汁』と言ったが、嘘ではない。
『味噌』の汁物である。俺達は『豚汁』とミルク粥を食してるのだが、洋風とか、豚肉の入ったの汁とかではない。
味噌汁の『豚汁』である。そう、『味噌汁』である。

これにはエピソードがあって


浜面「俺こそ!!世紀末王、HAMADURAだぁッ!!」


と言って、その酒の席に居た人物全員に、空瓶のシャワーを喰らったチンピラが関係する。



ハマー事、ハマヅラはよく攻略中


「お、『キングビーン』」


といって、その実を集めてた。
『キングビーン』は攻略中でプレイヤーが最も食べる豆の植物で、1番は茹でるか、素焼きだ。俺も何回も食べた。
しかし、ハマーは取り過ぎてカミジョウ達に文句言われてて、ギルドハウスが出来た時に樽にしまっていた。

ある日、その樽を邪魔と思っていた、リコとワーストの手によって


「おいおいおい!!何燃やしてるんだよ!?」


彼の目の前で燃やされた。
流石に、ギルドハウスの倉庫で樽9個は邪魔だったそうな。当たり前だよ。


しかし、奇跡と言うのはあるみたいだ。


「ほわあああああああああああああああああああ!!」


俺も笑いそうになったハマーの悲鳴と共に樽が消火された。
しかし、消し炭当然の姿になった樽があったのだが


「あれ、中身がある」


と、ハマーが言った。
正直、その場にいた全員が「何言ってるんだ、コイツ?」との表情。
彼女のリコも「ハマヅラが壊れた」と顔で言ってた。


ハマーが張り切って焼け焦げた樽を開けると、そこには茶色いペーストがあった。
この場にいた人は『排泄物』と思っただろう。俺もそうだ。
だが、もう1つ。懐かしい物に見えた。


「…ッん!」


何を思ったのか、ハマーはそれを舐めた。
リコ達や俺は「何やってんだ!?」と言いながら彼の行動を止めたが、彼のこの発言


「これ…味噌だぜ?」


この言葉を聞いた途端、場は静まり返った。
そして、俺も舐めた。それを舐めた俺は、この言葉しか出なかった。


「味噌だ…」


そして今朝の朝食に至る。



キリト「つか、他の皆は?」

番外個体「花瓶ちゃん達は取材で、あの人たちは用事。お姉様は買い物かな?」

上条「ふーん…」


特に違和感のない会話。だが…


キリト「嘘だろ?」


俺には違和感があった。いや、こいつもか…


上条「味噌汁って、人によってかなり味が違うんだ。例えば、お前だったら味濃いめ。佐天だったら、野菜大目のぶつ切り。
そして、この腹持ちが良いようにイモ類が多めなのは」

キリト「ミコト…だけだな。そして」

上条「アイツは朝飯作ったら大体午前中は寝てる。だよな?」

番外個体「おお、流石御2人さん。わかってるー!!…でも、ちょっと遅かったかにゃ~?」

キリト「なッ!?」


その瞬間。俺と上条は異変に気が付いた。しかしそれは


上条「グッ!!」

キリト「ナッ!!?」


ワーストの言った通り、遅かった。


ガタタッ


俺らが崩れると同時に、台所の方でも物音。


上条「御坂!!佐天ッ!!」

御坂「ムググ!!」

佐天「グムム!!」


それは、口を布のような物で抑えられた、ミコトとルイの姿だった。
俺とカミジョウと同じように


「ありゃりゃ~、麻痺でも体制を崩すことはできるのかー…」


マヒ状態。そして、この声の主を俺は知ってる。ただ、解らない。
何故、この男の立場でこんなことやるのか、


キリト「聞かせてもらおうか、『血盟騎士団』1番隊隊長、ヤマトさんよォ?」

ヤマト「…すんません」


申し訳なさそうに台所から出てくる男、ヤマトだ。


上条「何でだよ、何でこんな事!?」

番外個体「それはね――」

滝壺「私が応えるよ。かみじょう、きりと」

物静かに台所から出てくる人物。それは


滝壺「ごめんね。でもこれが条件だから」

上条「条件?」

キリト「…なるほどな、大体わかってきたぞ」

番外個体「おお」

ヤマト「流石です。理解が速くて助かります」


同にも俺は理解するのが速いらしい。しかし、だからと言って


キリト「納得はしないけどな」

上条「おい、どう言う事だって!?」

佐天「ヌッグ!!」

御坂「…」


まだ理解して無いようなカミジョウとルイ。
ミコトは理解してきたようだが、納得はしてないみたいだ。表情で分かる


番外個体「じゃあ、答えがあってるかどうか、ミサカ達に話してみなよ。黒いの、の自論」



キリト「…そうだな。どうせ、奴らが帰るまでこの『マヒ』状態は治さないんだろ?
しかも、生憎俺は現在『対状態異常用のスキル』は着けてないし、その様子だとミコトやルイも付けてない。
ただ黙ってるよりかはいいかもな」


滝壺「ほうほう。なら教えてよ?」

上条「モガッ!」


俺に答えを求めながらカミジョウの口に布を巻いてくリコ。だってそうだ


キリト「…来るんだろ?」


俺もコイツ等が来ると聞いたら、落ち着ける自信がない。
俺は、自分が話すことによって自制を保ってるのだから


キリト「『アカい奴ら』…ラフコフが。…この様子だと『血盟騎士団』の本部か」

番外個体「正解♪」



第55層・グランサム市


第55層での中心的な主街区で『血盟騎士団』の本部が置かれている。
街は鉄の塔が多く、またそれを扱う職人も多い。
少し寒々しい雰囲気がある街だが、今日は1段と寒々しい


アサヒ「そろそろですね」

浜面「だな」

アルゴ「本当に来るのかヨ?」

一方通行「心配するなァ。連絡がきた」


そんな街の転移門の前に立つ4人。
しかし、その3人以外にプレイヤーの姿は見られない。
これから危険な客人を招くため立ち入りを制限している


浜面「お」


そんな中、光始める転移門


一方通行「やっとかァ」


転移門の中から現れる人が4人。



その風貌は、一方通行がかつてロシアで遭遇した魔術師の様な風貌だった。
ただ違うのは、それらの服装が血のような黒い赤で統一されてる事だ。
そのような集団、赤い色で統一してるギルドは『アイングラッド』では2つしかない。
1つは『血盟騎士団』そして、もう1つは


アサヒ「わざわざご足労していただき、感謝します。『ラフィン・コフィン』の皆さん」


そう、『ラフィン・コフィン』だけだ。


「…フフッ。まだ、そのギルドの名前で呼ばれるのは違和感ありますね」

一方通行「なら、こう呼んだ方がいいか?『神羅』のホウジョウさンよォ」

「いいえ、」


このグループの中心人物であろう1人がフードを外す。そして


ホウジョウ「こちらこそ、まさか学園都市最高の超能力者、『一方通行』さんに会えるとは思いませんでしたよ」


物腰の柔らかい顔で手を差し伸べるが


一方通行「時間が押してる。とっとと来ィ」


その握手を彼は握らなかった。


血盟騎士団の本部までの道中


前方に一方通行とアサヒ、そして後方に浜面とアルゴ。


浜面(くっせぇ…)


心の中で呟く。これは『ラフコフ』の4人が臭う訳ではない。


アルゴ《顔に出すな、丸解りだゾ?》


そんな中、隣に居るアルゴからのメッセージ。
右手だけで、周りに解らないように送ってきたのだ。
イメージ的には『ガラケー』に近いが、ここの多くのプレイヤーの中心世代10代は知らない者が多く、たどたどしい場合がある。
一応、浜面たちも出来る。本当にたどたどしいが。


浜面《すまねえ。血やんと打ててるか?》

アルゴ《ものすごい文字になってるが、なんとかなる。続けろ》

浜面《…。アルゴの姉さんはどう思う?》

アルゴ《どうって、何をダ?》

浜面《何って…アイツだよ!こいつ等の1番豪そうな奴、『ホウジョウ』とやらだ!》


浜面が目線を前に向ける。リーダー格の男がその目線の先に居る


アルゴ《…『ホウジョウ』、かつてあった『神羅』と言う名の『レッドギルド』のトップだった男。だナ》

浜面《…まあ、姉さんなら解ると思うが。俺は臭いと事に居てな》

アルゴ《女、共々だろ?》

浜面《チッ!…そうだけどよ、臭うんだよ感じるんだよ》

アルゴ《こいつはクッセーッってか?またベタだナ。ハハッ…だが、間違えは無いだろうサ》

浜面《一方通行が言ったことか?》

アルゴ《あぁ。オレッチもポスターで見たことある位だからナ。『杉原一世』と言う男のポスターをナ》


その男の名を、この女と一方通行から聞くまで、彼は知らなかった。
まあ、学園都市住在の彼なら知らないのも無理はない、それにキリト達、いや、アスナたちも知らなかった


浜面《普通、駅とかにある指名手配のポスターなんか見ないからな》

アルゴ《ふっ。覚えてたオレッチが1番ビックリしてるヨ》

浜面《…で、アイツの話だと》

アルゴ《『ホウジョウ』こと『杉原一世』は現実世界だと凶悪犯。…いや》

浜面《テロリストの1員。かつて、沖縄で何かデカい事やらかした連中の1人》

アルゴ《お姉さんが子供の時だったから詳しくは覚えてないが、TVのニュースがその事件1色だったのは覚えてるヨ》

浜面《つまり、やつはこのSAOで》

アルゴ《危険思想NO1の1人だナ。『アカ』の言葉がよく似合うナ…ック》


自分の言葉に笑いそうになるアルゴをよそに


一方通行「オィ、着いたぞ」


一行は『血盟騎士団』の本部に着く。



第55層・血盟騎士団本部


重厚な建築形式の扉を開けると


アスナ「お待ちしてました」

アサヒ「…」


このギルドの副団長、アスナと2番隊隊長アサヒが出迎える。


ホウジョウ「いえいえ、この様な宮殿にお招きしていただき。
やはり、攻略組の皆様は、人民への還元無の贅沢三昧の生活だと確認できて幸いです」


だが、その会談の始まりは丁寧な罵倒の言葉で始まる。

今回はここまで。


『ラフコフ」参上で終わりです。


ではまた。

こんにちわ

さて、>>1の怠慢で隔週になってますが今週からペース戻すつもりです。


では、今夜投下します。

こんばんわ


さて、今回も短めですが、行きます!!

では投下



第19層・ヒーローズ・ギルドハウス


番外個体「よっこらしょ」

ヤマト「これで、すこしは楽になりましたか?」

御坂「えぇ…」

キリト「…」


彼等の『ギルドハウス』では拘束してる4人を椅子に座らせてた。


佐天「でも…やっぱり納得できませんよ。向こうの条件を聞かないと会談しないとか」

上条「それなら、こっちも何か条件出したのか?」

番外個体「あ、ミサカもそれ気になってた」

ヤマト「…」

滝壺「…出してないんだ」

御坂「嘘…でしょ?」

ヤマト「…すみません」



情けない話だ。この場に居た彼以外…いや、彼も思ってるだろう。


御坂「まさかと思っていたけど…」


しかし、これには訳がある。




そもそも、事の発端は年明けの『血盟騎士団』新人隊員の惨殺だった。


第25層『フィッシャーマンズ・ホライズン』にて殺害された事件。
システム上、死体の残らないSAOでは人目のない場所で殺されると原因や犯人が解らない事が多々ある。
しかし、今回は犯人が名乗り出てきた。そう、『ラフィン・コフィン』である。


彼等は、『血盟騎士団』や『ヒーローズ』などの攻略組を、『反乱分子』とレッテルを張り、宣戦布告してきたのだ。
言われた側にしてみれば『意味不明』としか言えないのだが、その事は彼等が起こした行動で理解する。


それは翌週の迷宮区の攻略で現れた。
フロアボスへの偵察に行ったメンバー数人が連絡が途絶えたのだ。
第50層を超えたので『脱出不可能』な設定があるのではないかと予想された。しかし、現実はシンプルな答えだった。
『ラフィン・コフィン』のメンバーに殺害されたのである。
その様子は、彼等から送られた『記録結晶』に収められた動画にて確認された。


影に潜み、攻略組の偵察隊を後ろから襲う卑怯な戦法。
彼等の動画、戦法を表すならこれだけだ。だが、被害は確実だった。
この奇襲に『攻略組』は完全に後れを取った。
『ラフィン・コフィン』の者達は

「今後、攻略に加担するプレイヤー達はこちらが鉄槌を下す。命大事ならば、我らと共にこの現状を維持せよ」

と『SAOタイムス』にメッセージが掲載した。
これは、攻略組には何のメッセージも無かったが、中、下層プレイヤーには絶大だった。


それ以降、攻略に参加するプレイヤーは激減した。
『SAOタイムス』は元々中、下層の他、1部の攻略組が『フロアボス』討伐をボイコットした。
勿論、残る攻略組で討伐したが、死者こそは出ないが、消耗は比べるまでも無かった。効率的ではない。


以降、『血盟騎士団』は『ラフィン・コフィン』と会談の機会を窺ってたが、彼等が今まで成果を残すことは無かった。


数ある原因の中で、1番にあげられるのはヒースクリフ
彼の、消極的な態度が『血盟騎士団』の方向性を大きく乱した。そして


「『ヒーローズ』との、会談の席は一切設けない」

と、彼等は言ってきた。これは、牽制なのだが。



御坂「おかげで、私達が拘束されたと?」

ヤマト「そう言う事です…」




その選択は、あまりにも過ちが多いのは目に見えてるのだが


ヤマト「ですけど。向こうの要求を飲まないと、私達はテーブルに座ることが出来ませんでしたから…」


御尤もな意見である。大人として。
しかし


佐天「ふーん…」


重要な案件ほど、単純に考えると簡単な物は無い。
特に、子供が考えると


佐天「それって、本当にまとまるんですか?その会談で」


簡単な疑問だった。



第55層・血盟騎士団・本部


アスナ「話が違うじゃないですか!!!」


テーブルを叩きながら立ち上がる彼女。それは


ホウジョウ「前から言ってるはずです。あなた達、『反逆者』の意見を聞く気は無いと」


彼等が、まったくアスナ達の意見に聞く耳を持たないのだ。
同席してる一方通行やアルゴは少し可哀そうな感覚と、彼女の気持ちを理解してる感覚だ。
誰だって、この先の結果を少し考えれば分かる。


アスナ「…さっきから、言葉は変えてますが、同じような言葉ばかりじゃないですか?」

「だから、言ってんだよ」


ホウジョウの隣に座る、カスタマイズした赤い髪と目、髑髏のマスクをかぶった男。ザザ。
古くから『ラフコフ』に居る幹部の1人。


ザザ「俺達は、お前らと、話すつもりは、毛頭ない、って事だ」

アサヒ「んだと!?」

アスナ「アサヒ!」

アサヒ「ですが!?」

アルゴ「落ち着けヨ。こんな時、先に頭に来た方が負けだ。アーたんもナ」

アスナ「…解ってます」



一方通行「なァ。俺は今回の席を設けただけだから、話に入るのは場違いなのは解るけどよォ。お互いの主張をまとめるとこうだよなァ?」

アスナ「え?」

ホウジョウ「なんですか?」


平行線と辿る会談のをこの男がまとめる。
確かに、彼の言う通り場違いであるが、何のための階段であるか


一方通行「まずは『血盟騎士団』サイドは、攻略の妨害、及び攻略組、及び関係者への危害を加える行為の停止。
そして、『ラフィン・コフィン』サイドの主張は攻略組織、ギルドの即時解体、攻略行為の禁止。で、いいンだよなァ?」


ホウジョウ「そうですね…」


一方通行「で、お互いの利害が著しく衝突するから、お互いの妥協点を模索するために今回の会談が設けられたと?
この認識でいいンだよなァ?」


アスナ「…ええ」


一方通行が今回の会談における双方の主張と、この会議の目的がまとめられた。だが


アルゴ「ま、意見が合致するはずねーナ。ここまで価値観の違うとナ」

アスナ「アルゴ!!」


アルゴの言葉に激しく反応するアスナ。だが、彼女も薄々感じてる。
この会談では、何の成果を得られないことを



ホウジョウ「…時間の無駄でしたね。
やはり、あなた方は排斥される立場の人だ、我々が団結し、あなた方を打倒しますよ」


アサヒ「…なあ、聞きたいんだよ」

ホウジョウ「なんですか?」


アサヒ「何であんた等は、そこまで攻略を妨害するんだ?
攻略が停滞したら、現実に帰る日にちが1日でも遅くなるんだぞ?」


アスナ「そうですよ!この城から1日も早く脱出するために、みんなで協力して――」

ザザ「それが、間違ってる。何で、心地の良い、世界を壊す、必要がある?」

アサヒ「は?」


ホウジョウ「あなた達は前提を間違えてる。私達の様にこの世界に愛着を持つ者もいるのだよ。
この世界で、生きていくことを決意した者たちがね。
既に、低層では我々を支持しる町もある。『はじまりの町』の住民とかね?」


確かに、この話は事実だ。先日の『SAOタイムス』にはその事が1面のトップニュースで乗ってた。
だが、その事実を、投票を行われてた事を知る者は少なかった。
特に、今日略組に至っては新聞で知ったぐらいだ


アスナ「だって、あんないい加減な投票なんて無効じゃないですか!」


勿論、彼女の言ってる通りなのだが。


ホウジョウ「おや、民意を無視するのですか?まるで、テロリズムの肯定ですね。
みんな考えたのですよ、この世界で生きると言う結論を出してね」


一方通行「はン!確かに『ゼロ』の目に怯えて逃げるなら、この世界にいた方がましだよなァ…」

アサヒ「はぁ?」

ホウジョウ「…」

アルゴ(ン?)

ザザ「天然赤目の、君は、頭の中も、天然ですか?目は、2つ、でしょ?」

一方通行「オーット、わりいわりィ。そうだったな、ザザさンよォ」


ホウジョウ「…会談をする雰囲気は無くなりましたので、帰りましょう。あ、1つだけ言わせてもらいますよ。話が違うのはこっちもです。アクセラレータ君はともかく、何で他にも『ヒーローズ』関係者が居るのか」


一方通行「俺の護衛だァ。…それに、超…ミコトがいなくてよかったンだろ?」


彼の答に、不満そうに部屋を出ていくホウジョウ。


ホウジョウ「…やはり、異生物とは話が通じぬか」

そんな彼が、部屋を出るさまに呟いた言葉は誰にも聞こえなかった。



第55層・本部前


シキシマ「…ふう」


本部前で警備をしてるシキシマ。
現在、『血盟騎士団』本部の周りは全団員による2重の警護をされてる。
中に居るアサヒの直下、2番隊は建物内。彼の直轄3番隊はこの周囲だ。


「ほほう、お疲れのようだにゃ~」

シキシマ「緊張感ハンパないですもん。ってか、ツッチーさん達が異様に慣れすぎなんですよ」


何もない空間から『隠蔽』アイテムのマントを取り現れる土御門。
彼はヤマトの1番隊と共に、『隠蔽』などで隠れながら周囲の警戒してる。ついでに


初春「ですけど、シキシマさんやヤマトさん達も慣れてると思いますよ?」


彼女も現れる。
彼女は人気の居ないグランサム市をここぞとばかりに取材してた。会談の内容はアルゴから聞く予定。


シキシマ「まぁ、ヤマトと俺は本職がこんな感じですからね。ってか、ほんとに何かあったりするんですか?向こうの勢力が襲ってくるとか?」

土御門「対立する勢力が対談するとき、互いに会議中に何かしら後方でアクションするのは割とよくある事だぜい」

シキシマ「なるほどね、それでヤマザクラ達4番隊は前線に駐屯と」

初春「はぁー…大丈夫なんでしょうか?ヤマザクラさん達とこの会談の行方は」

土御門「にゃ~前者は問題ないと思うが、後者はダ…おっと」

シキシマ「終わったようですね」



本部の正面玄関の扉が開くと、会談してたメンバーが出てくる。
だが、表情はよろしくない、結果は


土御門「駄目だったか…」


見るだけで解る。


初春「あの中心に居るのが」

シキシマ「ホウジョウですね。確かに、駅の指名手配写真でよく見た顔だ。で、隣に居るのが」

土御門「ザザだ。その隣の奴は武装が『小太刀』なのを考えると」


シキシマ「カダージュの野郎ですね。…1斬りぐらいならミスですよね?
大阪が本社の新聞も同じような事、10年ぐらい前に書いて記事にしてましたし。とりあえず――」


初春「やめて下さい。…とすると、反対側に居る『ブーメラン』を背負った人物は」

土御門「『血染めのユフィ』…だな」



『血染めのユフィ』。
『ラフィン・コフィン』に併合されたギルド『神羅』で名を響かせた女性のレッドプレイヤー。
『ブーメラン』を主体とする戦闘スタイルで、彼女の武器『ウータイ』は斬りかかるたびに赤い液体をまき散らせる。
その血しぶきを散らせるような姿が、何時しか『血染めのユフィ』と言う異名を付けられる。
しかし、その素顔を見た者はいない。


シキシマ「来るぞ」


そして、来たとき同様に『ラフィン・コフィン』のメンバーは警護と監視を含めて『転移門』へ見送られる。
異様な空気の中、彼等を見送ってると


ユフィ「!?」

初春「?」


彼女の前でユフィが立ち止まる。



ホウジョウ「どうした?」

シキシマ「足止めるなよ」

土御門「そのまま進め」


勿論、不審に思ったホウジョウは声を掛け、シキシマと土御門ま初春の前に出て彼女を守る。
だが、その時


ビュ~


柔かい風が彼等を襲う。
その風は『ラフィン・コフィン』の2人の被ってたフードをめくるのには十分だった。
1人はカダージュで合ってた。そしてもう1人、ユフィの姿をこの場の多くの者は目にする。
黒髪の少女。それだけだ。だが


初春「し…し、し」


彼女の反応は違った。
いや、この場に御坂美琴、佐天涙子がいても同じだろう。
上条当麻も反応するだろう。
なにせ彼女は


ユフィ「…なんやねん」


似てるからだ。彼女が小学生からのよしみで、尚且つ腐れ縁の人物。
髪色以外はそのまんまだ。


初春「白井さん!?」


そう、白井黒子に瓜二つだったのだ。
声のトーンも関西弁を抜かせば同じだ。しかし


ユフィ「誰やねん、それ?」


当たり前の反応だった。その場は直ぐに流れた。
ただ、現実世界の白井黒子も初春飾利と同じことをユフィの故郷、京都で数か月前に経験してた。
その相手はひょっとしたら、彼女に関係のある人物なのかもしれない。


だが



ホウジョウ「ユフィ」

ユフィ「はい。ホウジョウ様」


彼女のミスが、これから3日間の悪夢を、狂乱を


ホウジョウ「お前の顔はどうやらあの少女、御坂美琴の友人の顔に似てるみたいだ」

ユフィ「…そうみたいですね。気持ち悪い」

ホウジョウ「だが、悪い事ではない」


引き起こした切っ掛けの1つだったのかもしれない。


ホウジョウ「予定より早く。…いや、今日中に仕掛けよう」

ザザ「ほう、それは?」


帰り道、『ラフィン・コフィン』の副将は、ねっとりした笑顔で言う


ホウジョウ「ミコトこと、御坂美琴ら『ヒーローズ』の数人を拉致するのだよ。
君たちも、この平和な世界に改造人間…いや、本物の化け物が居るのは嫌だろう?」


この男、ホウジョウ事『杉原一世』は10年代に沖縄を起点にしてた『極左暴力集団』の長であり。
そして国内で『魔術サイド』ではない『広域反学園都市勢力過激派』の長でもある。
その考えは、彼が創設したギルド『神羅』のメンバーの共通理念でもあった。


ユフィ「やっと、あの人の形をした化け物をしばき倒して駆逐できる…」


そして、彼女は『神羅』にて、いや『ラフィン・コフィン』にてもっとも学園都市勢力の『ヒーローズ』を生理的嫌悪を抱く人物である。

今回はここまで。


またもや短くてすみません。


次回はバトル多めで来ます!!…つーか、ちゃんと前の量に戻そう。



ではまた



内容は頭にあるのに、文字に出来ない病はどうやったら治るんだ?



ちょっと補足

今回出てきたオリキャラについて。


ホウジョウ

元はギルド『神羅』を創設した人物。前線より、後方で指示する致傷タイプ。武装は『アロウズ』と言う弓矢。
容姿は、細目のすらっとした体型で、ねっとりとした口調の人物。
現実では『杉原一世』と言う名の過激派指名手配犯。見た目は20代後半だが、還暦越え。
学園都市や能力者、関係者を恨みのごとく嫌ってる。

モデルはFF7の宝条にゲット・バッカーズの赤羽さんを足して割る4した感じ。



ユフィ

『神羅』にて、幹部の立ち位置にいた女プレイヤー。動きが素早く、まさに白井黒子がSAOにいたらと言うタイプ。
武装は『ウータイ』と言うブーメラン、と言うか手裏剣。
容姿は、白井黒子の髪を黒髪しただけであとは関西弁を喋るだけ。歳は3つ上。体型は変わらない。
学園都市や能力者を生理的に嫌悪しており、『ヒーローズ』の御坂美琴は見ただけで殺意が湧くほど嫌ってる。
ホウジョウを心酔している。

名前の由来はFF7のユフィ。性格は、仮にアスナがキリトやアルゴではなく、Pohと最初に出会っ手たらと言う感じで書きます。

ユフィは関西にいる姿が全く同じの美琴達と友人?

>>681

そうですよ

こんばんわ


さて、今夜も行きます!!

では投下!!



第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン


そこ、歩く一行がいた。


御坂「はぁ…拘束を解いたお礼が何でこの街なのよ?」


その一行は、先程まで『ヒーローズ』のギルドハウスに拘束されてた一味と


滝壺「しかたない。妙案が思い浮かばなかった」

番外個体「ギャッハ☆でも面白い町なんじゃないの?」


拘束してた側だ。会談の終了を受け、拘束してた4人を解いた一行は『フィッシャーマンズ・ホライズン』を歩いてた。


佐天「…あまり頭の働かない私ですが、これは会談が」

キリト「破談したと?」

ヤマト「…何も答えられません」


しかし、ヤマトの表情と声のトーンがすべてを物語り、彼等の頭の中で答えを導くことが出来た。



番外個体「ま、駄目だと思ったけどね、ミサカは。♪」

キリト「…どことなく覚悟はしてたけどな」


しかし、最初から会談が纏まると思わななかった彼等だが


御坂「けどさ、これから何回も会談を続ければ、最悪の事態はさ!」

上条「避けられるかもな!!」


それでも、この微かな希望の種が芽吹くことを祈ることが


滝壺「本当に、そうかな?」


できなかった。



何故なら、


上条「でもさ!!」

御坂「アンタ、みんなを安心させといて、1人で解決させようとしてるでしょ?」

上条「そんな!?」


御坂「別に隠さなくてもいいのよ、ってか隠せてないし。あんたの性格考えたら解るわよ。
ちなみに、アンタの考えは私だけでなく土御門さんや浜面さん、一方通行も感ず居てるわよ?」


佐天「そんな御坂さんも、上条さんと同じこと考えてますよね?何時かの時と同じ顔してますよ」

御坂「へ?」


佐天「とぼけないでくださいよ。最近、部屋で考え事多いのは情報を集めて何かを整理してるからですよね?
あの時の御坂さんの詳細、白井さんに1度詳しく聞いたことあるんですからね、初春と一緒に…。だから初春も知ってますよ?」


滝壺「はまづらも同じようなこと考えてるみたい。それに、つちみかどやあくせられーたも」

キリト「お前ら本当に独断専行が多いって言うか、解り易いって言うか」

番外個体「あれれぇ~?黒いのは自分の事を棚に上げて言えるのかにゃ~ん?最近、愛しのアーたんが心配してんぞ~?」

ヤマト「ですね。最近、夜中まで行動してると言ってましたからね。…まあ、自分達も人の事言えませんが」

滝壺「軍隊格闘を訓練項目に入れたんだっけ?」

ヤマト「まあ、陸じゃないんでそこまで詳しくないですが、土御門さんに少し補強させていただいて」

番外個体「アーたんも、最近ミサカの所で本格的な対人格闘教わってるからね。…みんな考え始めたんだよ」


この少女の、言葉が皆の心に突き刺す、皆が持ってる、持ってても認めようとしない、認識


番外個体「奴らを倒すこと。『ラフィン・コフィン』を制圧して無力化する。そして、抹殺することを。
ミサカ的には殲滅するのが1番手っ取り早いと思うけどね」



上条「おい!!」

御坂「あんたね!!」


激昂した2人、特に美琴からは胸倉掴まれるまでに攻め寄られる彼女。
しかし、彼女は悪びれる様子もなく続ける。


番外個体「あれ、違ったのかにゃ~ン。ミサカ的にはとても合理的な考えを言っただけだけど」

御坂「どこが合理的よ!そんなことしたら――」

番外個体「戻れなくなる?何に!?そんな甘ちゃんな考えでイイの?ねえ?…それとも、ミサカやあの人みたいに何回も汚した人に任せるの?」

上条「そんな訳ねえだろ!向こうのアジトに潜入して――」

キリト「何するんだよ。話すのか?」

上条「違う!奴らの掲げるのは間違えた幻想だ!だから、そんなのぶち壊して、それで何かに悩んでるなら救って見せて――」


キリト「救ってどうするんだよ?カミジョウの『ユニークスキル』は確かに防具を破壊できるし、それにその隙に『牢屋』に転送させればいい。
だが、本当にそれが上手くいくのか?」


佐天「それに、あいつ等のアジトは未だに分からないんですよ?
2人の意見はアジトに乗り込むのが前提ですけど、そんなの何時になったら解るんですか!?」


御坂「ッツ、そんなの!直ぐに私が!!」

ヤマト「そこまで!!」


ヒートアップしてる議論を彼が区切る。


ヤマト「皆さん落ち着いてください!ここは路地裏ですが、人の往来があるんですよ?考えろ!
…この先に持ち込み可の店がありますからそこに居てください。自分はデザートでも買ってきますから、それでも食って頭冷やせ!」



第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・南部・NPCが営むカフェ


本当にこの店は大丈夫なのか、と問いたくなるような人の少なさと立地条件。
しかし、中は広く、隠れ家としてはうってつけの雰囲気の店。そこに


上条「…」

キリト「…」

滝壺「ふぅ…ホットレモンおかわり~」


この3人は居た。残る4人は番外個体とヤマトはデザートを買いに、美琴と佐天は2人で初春を迎えに行った。


上条「…熱くなり過ぎた」

キリト「…俺もだよ」

滝壺「おお、流石男の子。直るのが速い」


早々に、お互いの隙間を流れる冷風邪を止めた2人。
一服すると、お互いの考えや疑問を述べ始める。


上条「正直解んねえんだよ。俺達は現実世界に帰るのが当たり前だと思ってた。だけど、あいつ等はこの世界に留まる事を願って行動してる」


キリト「だけど、奴らはその為に俺らに危害を加えて来てる。
もちろん俺達も自衛のために反撃するが、すると奴らは俺達が襲ってきたと認識する。そして、存続の為に攻撃してくる。イタチごっこだ…」


滝壺「まるで、戦争みたいだね」

上条「わ?」

キリト「あ?」


彼女の言葉に戸惑う2人。



滝壺「そう、戦争。と言うより内乱かな?価値観の違いから生じる、お互いの利益や権利を掛けた国同士の戦い。
例えば、国を私達と相手に置き換えると解り易いよ。
私達はこの世界を脱出するために、相手はこの世界で生きるために、それはどちらも持つ権利だしそれぞれの利益。
幸い、お互いにその価値観に見せられた人間、プレイヤーが集団を作って所属している軍勢が2つある。
『血盟騎士団』や『ラフィン・コフィン』がそうだね。
そして、その2つの集団が利益や権利、価値観の違いから衝突寸前になってる。いや、もう衝突してるかも」


上条「それは!奴らが先に攻撃してきたからで、殺してから!」

滝壺「それはこっち側の価値観だよ。向こうだって、現にこっちを非難してる」

キリト「向こうは確か、クライン達のギルドを襲った時の事を大声で言ってるよな。どう考えても強盗紛いの事したくせに」

滝壺「だけど、その時の写真と向こう側に犠牲者が出て…」

上条「新聞に載って、下層では大騒ぎ…けどよ!?」



御坂「どうしたらいいのかしら…」

佐天「ですよねー…」


第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・転移門前


そこに、初春を待つ少女が2人、ベンチに座って待っている。連絡したのだが返事がない。
なので適当に喋ったのだが、自然と今日の会談と『ラフコフ』関連になる


佐天「やっぱ、アジトを見つけてカチコミに行くのが」

御坂「それが出来たら苦労しないわよ。場所だって分からないのに…」


美琴が言った通り『ラフコフ』の本拠地は現在不明である。捉えたメンバーも口を開こうとしない。
出現ポイントから予測しようにも、毎回ランダムで、更には


佐天「逃げるのも、ここ最近は『転移結晶』使ってますしねー…」

御坂「それなのよねー…。足跡残さないのには最適だけど、よくもまああんなにバンバンと」


彼女らが言う通り、最近では分が悪くなると『転移結晶』で撤退したり、それどころか貴重な『回廊結晶』も使ってるという噂もある。


御坂「兎にも角にも、今はこれ以上の犠牲を出さないようにして」

佐天「奴らを叩くんですね!ついでに」

御坂「アジトも見つけて、ね」

佐天「そうそう!それで、早く現実に帰る!」


そんな決意表明してると『転移門』が光だす。誰かが転移してきた証拠だ、


御坂「初春さんかな?」

佐天「ったく、遅れ過ぎに。って、初春じゃない」


そう、彼女がメニューで確認すると初春はまだ第55層に居る。ってことは、違う人物だ。糠喜び。…だったらどれほどよかったか


ユフィ「…」

カダージュ「…」

佐天「ナッ!?」


御坂「『ラフィン・コフィン』!?」


そう思う、彼女たちだった。



フィッシャーマンズ・ホライズン・バラム川付近のドルチェの店


番外個体「買い過ぎじゃない?」

ヤマト「そうっすか?」


店から出てきた番外個体がヤマトのスイーツ爆買いについて一言。
正直、1人に5個と言う量だ。多すぎである。


番外個体「外部の軍人さんって、甘いの好きなんだね~ミサカビックリ」

ヤマト「軍人さんだって、人間ですもん。甘党だって大勢いますよ!」


そんな会話をしながら、キリト達の待つ店に向けて歩き出す2人。


ヤマト「…『ヒーローズ』の皆さんは凄いですよね」

番外個体「は!?」


ヤマト「これから先、奴らと衝突する可能性があるじゃないですか。それに対して、若末の感情的にならず冷静に対処しようとする。
一方、衝突した場合も考えてる。最悪、殲滅も考えて。カミジョウさんとミコトさんは躊躇ってますが」


番外個体「そうだね、お姉様とヒーローさんは根の優しい甘ちゃんな所があるからね。だけど、涙子は結構感情的に考えてるよ?」

ヤマト「だけど、そこでアクセラレータさんやツッチーさんがいい塩梅に纏める。不思議な集団ですよ、アナタ達は」

番外個体「それはミサカも一緒。なんで、あんなに価値観が違う面子で一緒にやってるのか解んにゃいも~ん♪」


適当な話をしながら『圏外』に出る。
前にも述べたが、『フィッシャーマンズ・ホライズン』は大きな街に見えるが、町の中に『圏内』と『圏外』が入り組んでおり、
主要な街路でも『圏外』の場所があったりする。
彼女達が歩いてるのは『バラム川』から『転移門』へ至るメインストリート。
だが、ここはめったにモンスターは出なく、人型の『シーク』が時折アイテムを掻っ攫っていくぐらいである。
時折なので、そうとう運が悪いと遭遇しないのだが、とあるツンツン頭のギルドリーダーは毎回被害にあう。
そして、最近そのギルドリーダーの持病に感染したソロプレイヤーも


上条「イックション!!」

キリト「ヘックション!!」

滝壺「風邪?」



話を戻そう。そんな『圏外』のメインストリート、もちろん人が多いのだが


番外個体「なんかすごく目線を感じるんですけど、ミサカ」

ヤマト「そんな恰好してるからですよ…一緒に居るこっちが恥ずかしい」


ちなみに番外個体の服装は黒を基調にしたもので、ホットパンツに丈の短いキャミにポンチョと言う、
ぶっちゃけ色んな所から肌が見えてる物である。


番外個体「おやおやァ?童貞君にはキツイかにゃ~ン?ギャッハ☆」

ヤマト「俺のタイプと真逆なんで何にも反応しません。ってか、彼女いるし!…童貞だけどさ」

番外個体「ほうほう、清楚ビッチが好きだと」

ヤマト「捻りつぶすぞクソアマ」


ちなみにヤマトは現実にて、ユキと言う彼女がいる。
肉体関係は無く、彼女が清楚ビッチかどうかは不明。


ヤマト「…まあ、俺も『血盟騎士団』の制服ですし、目立ちますよね。お互い」

番外個体「そうだね。…ま、ミサカは好みでやってんだけどさ。…例えば」

そう言いながら、彼女は愛剣の『バスター・ソード』を出現させると

番外個体「こんな奴が釣れるからサァ!!」


目の間から歩いてきた子供を勢いよく斬りつける。
『バスターシリーズ』特有のノースキルの攻撃だが、レベルと筋力に攻撃力が比例するのでこの1撃で子供は吹き飛ばされる。



「チッ…やっぱり乱暴だねぇ…お姉ちゃんは!!?」


外見通りの声色。しかし


番外個体「チビは相も変わらづ奇襲が下手糞だね。失敗何回目だよ!?ギャッハ☆」

「チッ!!」


盛大な舌打ちと共に、フードをまくり上げ


ジョニー「だから、テメエ等は嫌いなんだよ!!!」


ジョニー・ブラックは『ポイズンダガー・MKⅥ』を構えた。


番外個体「チッ!…ヤマトォ!!」

ヤマト「こっちもッ…ヤバいです!!!」


番外個体がヤマトに声を掛けると、彼は彼で別の『ラフィン・コフィン』のメンバーと戦闘中。ランサーの


ヤマト「女ァ!?」

「…ふふっ」


その女が微笑む。その容姿、この場にとある少年と少女がいたらすぐさま反応しただろう

そして、その周りにいた『ラフコフ』のメンバーがぞろぞろ現れる


番外個体「フッ。まるで『赤いゴキブリ』の集団ね…」

ジョニー「なら悲鳴を上げてよ。ゴキブリが出た時の煩い女の様に。ねぇ、お姉ちゃん」

番外個体「悲鳴は無理だけどさ…」


そう言いながら、彼女独特の構えで『バスター・ソード』をジョニー・ブラックに向ける番外個体。


番外個体「雄叫びなら、聞かせてやんよ!!」


宣言通り、彼女は野太い雄叫びと共にジョニー・ブラックへ突っ込んでいく



フィッシャーマンズ・ホライズン・南部


そこを走る一行


上条「速く走れよ!!」

キリト「無理言うなって!!」

滝壺「大丈夫。私は楽ちんだから」

キリト「俺が負ぶってるからね!!?」

上条「少しは緊張しろよ!!」


この3人だ。彼等は美琴達からの連絡で転移門へ急いでた。
滝壺がおぶられてるのは、彼女の走るペースが遅いから。
また、北部バラム川付近でも何かあったと、周りのプレイヤーが口走ってるのが聞こえる。
そこはヤマトと番外個体がスイーツを買いに行った店がある場所


上条(クッソ!!間に合えッ!!)


そんな思いを抱きながら南側メインストリートを走ってると


上条「何だ!?」

滝壺「!?」

キリト「光!?」


すぐさま足を止め周りを確認する。彼等の進む前方後方に複数の光が発生している。そして、その光は見覚えある。


滝壺「『転移結晶』の光?」


そして不幸な事に


上条「っべーぞ?ここ『圏外』だろ!?」

キリト「戦闘を準備しろって事だ…リコ、『転移結晶』は!?」


この瞬間、彼は滝壺に退避するための『転移結晶』の有無を聞くが


滝壺「ゴメン…わたしもはまづらも無い」

キリト(ッツ)


内心舌打ちする。
それは、この光、『転移結晶』を用いて強襲する集団を彼は知ってるからだ。
勿論、残り2人も知っている


上条「なら滝壺!俺のケツ…って!!?」


何を言おうとした彼の口を塞ぐように伸びてきたカタナ。


滝壺「かみじょう!?」

上条「大丈夫だ。な、何なんだよこのバカデカい『カタナ』はよッ!?」


『カタナ』であるが彼等が見た事無い刀。
1m以上あるその刀はどちらかと言えば『斬馬刀』の方が正しいのかもしれない


「…チッ」


しかし、そのプレイヤーは狙いが外れたみたいで、舌打ちだけであとは何のリアクションも無い。
現れたプレイヤ達が羽織るローブが『フィッシャーマンズ・ホライズン』特有の風になびく。赤いローブ。


「…お久しぶり。そしてアリガトウ」


その中の1人が声を掛ける。独特の美声。そして


キリト「…『友切包丁(メイト・チョッパー)』」


そのプレイヤーの目印の最強クラスの武器。


Poh「最初の言葉は礼儀としてぇ…後の言葉は、目当ての物と行動してた君たちへの感謝の言葉だぁ」


『ラフィン・コフィン』リーダーにして、SAO内にて最も名をはせてるPK(プレイヤー・キラー)である。


上条「感謝の言葉はいらねえから、消えろよ!!」


彼等とは、何回も相見えた相手。

今回はここまで。


まとめサイトに乗ってる事に最近気が付いてびっくりしたwwwwww


Pohさん登場です。


自分の中では、PohのCVが藤原さんより津田さん(レデュエ)な感じ、不思議!!


ではまた。

こんばんわ


さて投下します。


今回も少なめ


では投下


フィッシャーマンズ・ホライズン・転移門前


初春「着いた!!」

浜面「滝壺はっ!?」

一方通行「落ち着け!!まずは番外個体の居場所を――」

土御門「テメェが落ち着け!!」


夕日で赤く染まりつつある『フィッシャーマンズ・ホライズン』に、混乱しながらも『転移門』をくぐってきた一向。
彼等が出てくると、周りのプレイヤーの目線が集まる。どれも、警戒してる表情。
それは、ここで、彼等の仲間の誰かがここで争ってたことを示すものである。


アサヒ「あそこ!!」


彼が指差した先に


佐天「たあッ!!」

カダージュ「ッツ!」


建物の上で戦闘を繰り広げてる2人。
ダガー使いとランサーだが、双方『帯術』の使い手と言う事で、どちらも遠距離攻撃に長けてる。



一方通行「オィ!!超電磁砲やヒーロー、番外個体は何処だ!?」


初春「ワーストさんはここから北西のポイントでヤマトさんと、上条さんはキリトさんと滝壺さんと一緒に南西のポイントに居ます!!
どちらもメインストリート付近です!!」


浜面「チッ。俺は滝壺の方へ行く!一方通行は姉さんの方へ!!」

一方通行「わか――いや。ここで十分だ」



数分前


佐天「はああああああああ!!!」


雄叫びと共にスキル『スピア・インパクト・トリプル』を繰り出す。
相手が夕日を背に立つ相手に、まぶしく、狙いが定まらないが


佐天(イケる!!)

カダージュ「…!?」


狙いはあってる様だ。
先ほどまで地上戦してた彼女だが、カダージュを放り上げた際に気が付いた。


佐天「さあ、もうそこは屋根の縁。君、空中戦不得意でしょ?」


カダージュ「っく!?」


これだ。彼女は彼の空中へ放り上げた際の異様な焦りを見逃さなかった。
そして、エフェクトに汗があったら汗だくであろう表情。整ってる彼の顔は酷くゆがんでる


佐天「下を見ちゃだめだよ~…ほれほれ~」


普段、友達をイジルような笑みで…いや、相手から見たら生意気な表情で追い詰める。
彼女のプランは、この後隣の建物に移動するためにジャンプした所を空中で連続攻撃を仕掛け


佐天(仕留める!!)


こうだ。


佐天(早く飛べよ…ジャンプしたら、私が斬りかかって――)

カダージュ「おい!」

佐天「!?」


カダージュ「考えが表情に出過ぎ。後さ、ソレ、無理だよ」

・・・・ァァァァァァァ

佐天「は!?」

カダージュ「だって…」


ァァァァァァァア


言葉を発しながらゆっくりと体を左に反らす。
すると、さっきから気になってた音、いや声が聞こえてきて


「アブン!!!」

佐天「キャッ!!」

カダージュ「こうなるからね」


彼女に激突した。激突したのは物は者でも


佐天「ツッ、テテテ。…ワーストさん!?」

番外個体「ヤ、ヤッホー…」


者だった。どっからすっ飛んできた、と佐天が問おうとしたら


「やっと聞かせてくれたね。お姉ちゃんの悲鳴…もう、イライラが限界なんだけど」


その犯人が先に喋る。この声。
忘れるはずがない。『ラフィン・コフィン』初期からいる1人。


佐天「ジョニー・ブラック!?」

ジョニー「ハロー。ヘッドに切り刻まれたお姉ちゃん!元気だった?あの時の感覚が忘れられなくて毎晩ベットを濡らしてる~?」

佐天「キッ…貴様ァァァッァア!!!」


感情のままに、相手に突っ込もうとした。その時



「涙子、言った筈だぜい。感情の赴くままに、攻撃するのは隙ができやすいと」


目の前に現れ人影


「ったく。人様の女を砲弾代りに吹き飛ばすとはよォ…覚悟できてンだろうなァ?」


ゆっくりと、服を靡かせて舞い降りる2人。


土御門「ま、ここまで持ちこたえたのは凄いぜお」

佐天「アニキ!?」

一方通行「ハッ。俺がこンなセリフ、言うようになったとはなァ」

番外個体「一方通行ァ!!?」


この2人だ。



土御門「涙子、お前はミコッちゃんの所へ行け!!」

佐天「えっ、でも」

一方通行「ここは俺とこいつに番外個体で大丈夫だァ。花頭連れて行け!どォせ、こいつ等が強襲して来て直ぐに離れたンだろ?」


確かにそうだ。
カダージュとユフィが現れてバトルになると、ユフィは執拗に美琴だけを狙い、離ればなれになった。


初春「佐天さん!!」


隣の建物の上に初春がいる。
そこまで筋力ケージが高くないのに無理をする、と内心思う。


一方通行「聞いた話だと、ユフィって奴は空中戦が得な奴みたいだァ」

番外個体「なら、涙ちゃんが最適かもね。空中戦ならお姉様の次に得意だし」

佐天「でも…」

一方通行「行けっつってンだよ!!」

佐天「は、ハイ!!」


恫喝のような声で一方通行が叫ぶ。
声に押されて彼女は初春の元へ飛ぶ


初春「佐天さん!!」

佐天「初春、背中乗って!!」


背中を見せる。
それは、初春と一緒に移動だと遅くなってしまうので、彼女をおぶってジャンプして行った方が速い。


初春「イイですよ!!」

佐天「飛ばすよ!ナビよろしく!!」


そう言うと、美琴の居場所へ目がけ飛んで行った




土御門「待ってくれるとは、義理堅いにゃ~」

カダージュ「適材適所。それだけだ…」

ジョニー「残念だけど、あのお姉ちゃんと僕たちは相性悪いからね」

一方通行「はン!それは、お前らに対しアイツが切札って事に成るなあァ」

カダージュ「ひっくり返せば、俺達とお前らは相性が良い」

土御門「お互い、相手を制圧しやすいって意味でな」


番外個体「しかもミサカ達は3人、アナタ達は2人と来た。涙ちゃんが減ってもこっちの人数は多いから分がある。
…どうする。このまま引き下がる?ミサカ達は深追いしない主義だから追わないよ?ギャッハ☆
それとも…このまま、この屋根の上で剣舞の舞でも踊る?」


剣を構えながら問いただす番外個体。
彼女の言う通り、彼等の方がこの場では人数が少ない。
実力的にはこの場にいる5人は『ドングリの背比べ』だろう


ジョニー「…なら、踊り手を足すよ。…カダージュ」

カダージュ「はいはい…」


ダルそうに、懐からアイテムを取り出す。見えたのは野球ボールぐらいの物


土御門(『煙幕』!?)

カダージュ「ふん!!!」


彼はそれを足場に叩きつける。すると、それは音と煙と共に何かを打ち上げる。これは


一方通行「夕方の『花火』なンざ、風情のへったくれもねェなァ!しかも、1つだと『MPK』もできねェぞ!?」


そう、『花火』だ。この層は、『花火』の組み合わせでモンスターを呼ぶことが出来る。
しかし、最低でも3種類が必要だが、彼が使ったのは1つだけ。何も起きないのに


ジョニー「フフッ…」


彼等は不敵に笑う。


カダージュ「そのとうりだけどさ。呼べるんだよ、俺達はさ」


その言葉を疑問に思う前に、カダージュとジョニー・ブラックの間が光だす


土御門「これは!?」

番外個体「『転移結晶』の!?」

ジョニー「そうだよ!」


向こうが応える。
この光かた。『転移結晶』を使った物が出現する時の物なのだが


ジョニー「だけど…これは『召喚』と言ってほしいね」



意味の分からないことを言ってくる。『召喚』。
RPGゲームなら一般的な物だがSAOには魔法が存在しないのであるはずがない。
一瞬、どちらかの使い魔でも呼び出すのかと思った。だが


「ヴン!!」


その予想は外れ、もう1つの予想が当たった。
そう、こいつ等の仲間を呼んだのだ。だが


番外個体「なに…コイツ?」

「ヴァァァ…」

土御門「プレイヤー…だよな?」

「フゥゥゥゥゥ…」

一方通行「アァ…間違いなィ。表示がプレイヤーの物だ。…表示はな」


混乱する3人。それもそうだ。彼等の目の前に現れたのはプレイヤーで間違えない。
それはプレイヤーを表すカーソルがあるから。解り易く、オレンジでもあるが。しかし、この容姿はなんだ?


「ハッ…ハッ…!」


その肩を使った呼吸法、ギョロリと開いた片目、これでもかと口から覗かせる歯。
そして、毒々しい純白の風貌に所々に入った真紅の模様。特に唇は色も相まって、まるで血の滴る生肉を食べて来たばかりの様だ。
この時、土御門は青ピと上条と夜通し見たSFアニメの劇場版を思い出した。
空から舞い降りた、天使を模した量産型人造人間を。


「フィィィィ…」


そいつのニヤケタ顔が、その人造人間の姿と重なった
。そして、コイツの持つ武器も


番外個体「…『バスター・ランス』」


彼女のがボソリと言った武器の名前。
彼女や上条の持つ『バスターシリーズ』の物だ。
こいつの動きや表情、土御門が見た映画を一緒に見た一方通行も知ってる。
そして、コイツと同じ症状の人間を何回も見た。


ジョニー「行けよ『ジェノバⅦ』!こいつ等を殲滅しろ!!」


「フェァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


シャブ中で洗脳された奴と同じ。奇しくも、麻薬で人を洗脳するのは、ホウジョウが現実世界でよく使っていた手口の1つ。

そんな、奴が彼等に迫ってくる。

今回はここまで。


明日は日本代表必勝祈願の為、靖國神社に行ってきます。


ではまた。

>>716
俺もー
>>1俺には日本の試合を見ると日本が負けるというジンクスがある
よって見はしない……
だが、心から応援している

こんばんわ!


>>717

今度のコロンビア戦祈りましょう。


では投下



フィッシャーマンズ・ホライズン・南部


浜面「クッソ!!」


土御門達と別れた浜面は上条たちの元へ急いでた。
夕方とは言え、大きな街である南側メインストリートの人混みを避けながら走り抜けるのは至難の業である。
しかも、彼の行く先で『ラフィン・コフィン』の連中が暴れてる、と言う情報もあり、彼の行く先からは多くのプレイヤーが転移門へ避難してる。


浜面「こんなんで、走れるかよ!!?」


彼の言う通り、走れる状況ではない。
しかし、足を止める訳にはいかない。何故なら


浜面「滝壺ォォォォォォォォ!!!!!」


彼の最愛の女が、その場にいるからだ。



浜面「見えたか!?」


一瞬見えた広場から、『赤い集団』が見える。
ほんの一瞬。しかし、町中で現在集団で戦闘してるギルドは2つしかなく、赤い服を着てるギルドは1つしかない。
『ラフィン・コフィン』だ。


浜面「賭けるか!?」


何を?それは、ここから『ラフコフ』と思われる集団の真ん中へ飛ぶかだ。
…そんな答えは、1秒も立たずに決まる。何故なら、そこに自分の女がいるからだ。


浜面「ドケェェェェェェェェェェェェ!!!!!!」


刀を抜いた彼の声が辺りに響く。



宙を舞う、黒い物体は


上条「ナッ!?」

キリト「とう!?」


『ラフィン・コフィン』の兵に囲まれてた彼等2人と


滝壺「浜面ッ!?」


その2人が守ってた彼女の居た場所に舞い降りる。


浜面「何やってんだ!大将、キリトォ!!?」


彼だ。世紀末王HAMADURA。…いや、英雄HAMADURAか?



上条「無茶言うなよ!!こっちだって、必死にやってたんだよ!!」

キリト「謝罪の言葉は後で作文用紙10枚に書くからよ。今はリコを」


浜面「無理だ!!」

滝壺「えっ!?」

キリト「…おまえ、『回廊結晶』買って」

浜面「無いッ!!」

上条「フザケンナ!!俺らと同じ、役立たずじゃねーか!!」


むしろ、無能である。今の状況は、『ラフィン・コフィン』の兵6人に囲まれて滝壺を守ってる上条とキリト。
その兵の輪の外にPohと『斬馬刀』の男がいる。カタナの中でもかなりの長さを誇る『斬馬刀』。



浜面「だがな…」


無能かと思われた直後、懐に手を入れ


浜面「それ以外の物はあるッ!!」


その声と共に、彼は何かを地面に叩いつける。すると、辺りに黒煙が広がる。
何かのアイテムを使用したのだ。勿論、これが『転移結晶』ではない。ならば


「『煙幕』ッ!?」


である。『ラフィン・コフィン』の兵の1人が言葉を漏らす。



浜面「とぅらぁぁぁああああ!!!」

滝壺「わ!」


煙幕の中から浜面が滝壺を抱えながら飛び上がる。


「逃がすかッ!!」


斬馬刀の男が浜面目がけ飛び立とうとするが


Poh「うろたえるナ!!」


Pohがそれを止める、続けるように指示を出す


Poh「兵は煙幕の中の2人に攻撃!セフィロスはその場は私の指示があるまで動くな!!」


彼の指示と共に、兵たちは時計回りで自身の剣を投げ始める。


浜面「『バスター・ソード』!?」


『帯術』で手近な建物へ移動する浜面。
そう、彼の言う通り兵の装備は『バスター・ソード』。番外個体と同じ装備。
は尋常じゃない重さで、スキルを発動することは難しい。
だが、慣れればオリジナルの戦闘が出来る曲者の代物。


滝壺「しかも、あの戦闘方法…」


そう、それは直ぐに解る。彼等は一定のポジションを取り、そこから『バスター・ソード』を投げる。
投げられた『バスター・ソード』が『煙幕』の煙を斬る様に動かすことによって、上から見るとある形になる。


浜面「六芒星!?」

「おしい。正解は…『ヘキサグラム』よ」

浜面「!?」


その形を見た彼が呟くと耳元で声がする、滝壺ではない。
滝壺ではない、女の声。そして


浜面「滝壺!?」


彼が抱いてた腕の中から滝壺が消える。



キリト「よしっ!攻撃は防いだか?」

上条「浜面は!?」


一方、地上にて兵たちの攻撃を捌き終えたキリトたちが辺りを見回す。
この『煙幕』を使った戦法は土御門が発祥だが浜面もよく使うので対応に慣れてる。
剣をスキルの有無拘らず振り回す、これだけ。
そして、その間に彼の事だ、滝壺を救出させてるのだろうと思ってた。だが、そこで見たのは


キリト「ハマー?」


そこには帯にぶら下がりながら、居るはずの人物がいない事に混乱する浜面だった。
彼も混乱する、彼の耳は浜面と滝壺の声をはっきり把握してた。しかし、今はどうだ?


上条「ヌオッ!?」

キリト「ッツ!?」


しかし、彼に考える時間を与える暇もなく、『斬馬刀』の細い剣先を襲う。特に


キリト「ック!!何なんだよォ!?」


キリトに関しては執念の様にこの男は襲う。
恨みでもあるのか?キリトは考えるが、彼等『レッド』には十分すぎるほどあると思って考えることを放棄する。


上条「クッソ!全部遠距離で!!」


そして、上条には遠距離攻撃の雨が続く。
それは彼の『ユニークスキル』や『バスター・ブレイド』を警戒するからだ。


だが、ここ1番の攻撃を仕掛けて来ない。それは『煙幕』による視界不良だからだ。

が、ここで港町『フィッシャーマンズ・ホライズン』特有の海風が吹く。



キリト「ック!」


時と場合によって強さを変える海風。今回は強い方だ。
キリトはその風が吹く間、目を閉じていた。風がやみ、目を開ける。
自身のHPや状態が何の変化もない事をバーで確認する、視界には前方に居たカミジョウと


浜面「な、何なんだよ…」


自分の女を奪還するために燃え上がってる浜面、その先にいる集団。
夕日に染まる6人の兵と『斬馬刀』の男、1番奥に居るPoh。
そしてその間に居るランサーの女。腕には滝壺を抱えてる。


キリト「な…」

上条「キリト?」


彼が固まる。それもそうだ。
彼は今あり得ない者を見てるからだ。そんな人物が


「はぁい」


滝壺を抱えながらキリトへ言葉を迎えてきた。
サバサバしてるが、何処となく恨みのある声


「私を牢屋へぶち込んで以来だっけ、黒の剣士さん?
…今度は年下の『ビーストテーマー』から、彼氏持ちの『ジャーナリスト』?
英雄さんはモテてイイねェ…なァ!!?」


最期にドスノ利いた言葉。ポニーテール赤髪の女ランサー


キリト「ロザリア!?」

ロザリア「お・ひ・さ・し・ぶ・り」


そうロザリアだ。
だが、彼女はキリトがシリカの頼みごとに連れ添ってる最中、牢屋へぶち込んだ『オレンジプレイヤー』だ。
だが、何故ここに?


浜面「キリトォ!!」


彼の声で戻る。そう今は悩んでる暇はない。とにかく、滝壺を取り返し、この不利な状況かな抜け出すことだ。
残念ながら今は撤退あるのみだ。そして、この場にて指揮を取るに向いてるのはキリトだけだ!


キリト「カミジョウは前衛!ハマーは俺と来い!!」


その彼が、作戦を指示する。これは先週『血盟騎士団3番隊』との模擬戦の時に、彼等2人と用いた物。
模擬戦、いや訓練内容は『人質の奪還』、この状況にぴったりだ。
当然、彼等も知っている。なので、返事をする


上条「わかった!!」

浜面「任せろ、ッコ!!?」


が、訓練通りに行かないのが実戦である。
訓練の時は、上条が相手の前衛を引き付け、長距離ジャンプ力のあるキリトと浜面が後方の人質の元へ強襲するものだったのだが。


上条「クッ!なんで、テメエが来るんだよ!!」

Poh「君の感性は私は理解できないのだよ…だから、もっと見せてくれたまえ。私の今後の芸術作品の為に!!」

上条「冗談!!」

キリト「カミジョウ!!」

「よそ見できるのかよ!!」

キリト「ッく!?」


何が起きたか。キリトが指示を出した瞬間、上条の元へPohが強襲し、浜面の左足が切断した
。何かに斬られたような形跡。それは勿論


「また…お前は、仲間を守れないのか」


この男、『斬馬刀』の男だ。まるでかつての彼を知ったかのような言葉。何故なのか?それは


ボヲォォォ


この街の海風が教えてくれた。
『セフィロス』と呼ばれたこの男


キリト「うそ…だろ!?」


彼は知ってる。何故だか?


「だからお前はサチを守れなかったんだよ…」


かつて所属してたギルドリーダーだからだ。名を


キリト「…ケイタ?」

ケイタ「お前が、弱くて卑怯だからな」


奇跡の再開。そして、最悪な再開。



少し前


初春「また移動してます!!」

佐天「ッく!追いつかない!!」


美琴を援護するために番外個体や土御門達から離れた2人。
彼女の『フレンド情報』から初春にナビゲートしてもらい向かっているが、
いかんせんSAOでは5秒ごとのMAPの更新でその間に数百メートルは移動してる。
しかも法則性も無いので


佐天「これじゃあ、どこ行っていいか解らないよ!!」


これだった。だが、


初春(まるで、白井さんの移動のパターン…)


彼女はこう思ってる。
それは、美琴が戦ってる相手が黒子そっくりな相手とは知らないが、何処となく現実の『風紀委員』の時の彼女のナビと同じように見えたからだ。
なので


初春「佐天さん!!」

佐天「なに!?」


ある考えに出る。


初春「私にいい考えがあります!!」




佐天「本当に、これで行けるの?」

初春「大丈夫です!任せてください!!」



御坂「ック!!」

ユフィ「…」


その頃、彼女は初春たちが待つ場所、から数百メートルの場所に居た。
いや、その場所も数秒で通り過ぎる。何故なら


御坂「飛ぶ距離が長い!!」

ユフィ「フッ」


それだけだ。彼女の『ストライク・レイド』をくり出したとしても、奴は避けてしまう。まるで


御坂「鳥ね…」


そんな感想を彼女は漏らす。
その装備、相手の装備は鳥に関連する物だからだ!何故なら


御坂(『ウィンダム・スーツ』…本当に使う人がいるとは!)



彼女が困惑する。『ウィンダム・スーツ』それは、30層に居たエルフの『ウィンダム族』の服装の1つ。奇怪な格好だが、風を読めば滑空、グライドが出来る代物。しかし、その層でしか使い様が出来ないと思っていたが


御坂(どこの層でもできるの!!?)


これだ。頭部まで覆う不自由そうな服装だが、風に乗りさえすれば服を着ただけでグライドが出来る。つまり


御坂(海風のある『フィッシャーマンズ・ホライズン』も出来るの!?)


と言う事だ。
『ウィンダム・シリーズ』第30層に居るエルフたちの民族衣装で、美琴の『ウィンダム・ブーツ』に代表されるように跳躍力が飛躍的に上がる。
だが、ユフィの装備してる『ウィンダム・スーツ』は跳躍力やグライドが使えるが、あまりプレイヤーに使われずNPCの物だと思われてた。
それは、服装がダサいのと、戦闘には不向きだから。
風が無ければ目立つだけの役立たずな代物。
まるで、自分が子供の時に両親がハマっていたアニメの主人公たちが移動してたかのように、町の間をすり抜けている。
だが、間違っていない。だが


御坂(『ジョーク装備』と思ってたけど、極めるとここまで嫌な物なんだ)


との事。その層でしか使えない、遊びの『ジョーク装備』だと思っていた。
遊びで使い物。そう思ってた。
が、彼女は使いこなしてる。つまりは


御坂(本格的な空中戦って事ね…私たち以上に、トッリッキーな相手と)


だが、


ユフィ「ッフ!!」


彼女がなげる手裏剣『ウータイ』。その効果は遊びではない。


御坂「ット!!」


腹のそりを使って避ける美琴。
空中に舞いながら、これを避ける時点でたいそうな物だが、相手はどうだ?スキルの発動しづらい空中でスキル込の『ブーメラン』による攻撃


ユフィ「ちぃ!!」


本気だ。しかも


御坂「当たるわけにはいかないッ!!」


との事。これに対し



ユフィ「当ててるんですのよッ!?」


と、言い返す彼女。その声は、美琴の後輩の声とかなり似ている。
美琴は頭の処理の6割を使ってこれに対処してた。
今1番聞きたくない声で、そうであってほしくないと思うから。
彼女がそう思ったのは、服と一体化したフルフェイスの兜の隙間から見えた目が似てたから。
だから相手へ向けて『ストライク・レイド』を放つ


御坂「まやかすなァ!!」


意味の解らないことを言ってしまう。だが


ユフィ「っふ」


その表情が、声が、感情が彼女にとってプラスだ。
例え、『ストライク・レイド』の遠距離攻撃を受けても。
なにせ、御坂美琴へプレッシャーをかけてるのだからだ。


ユフィ(うれしい…存在を消したいほどに…)


御坂(聞きたくない声ッ!!)



佐天「これで行ける!?」

初春「ええ!!行けます!!だから、従ってください!!」


その頃、彼女達は美琴達から離れた場所に居た。なぜか?


初春「ここなら、御坂さん支援の罠が100%張れるからです!!」


との事。しかし佐天にはただ等間隔で『花火』を置いてるようにしか見えない。


佐天(なにするんだろう?)

初春「佐天さん!!見えましたか!?」

佐天「うえっ!?」


慌てて目視で確認する。
彼女の役目は美琴及びユフィが約500メートルに接近してるかの確認。だったのだが


佐天「やば!来てる!!」


考え事に気を取られてて見逃してた。



佐天「ごめん!後、3!2!」


それでも、タイミングの為のカウントは忘れない。


初春「1!0!!ッ」


その瞬間、並べれてた『花火』が一斉に打ちあがる。
これはかつて、学園都市にて空力能力者の犯罪者を黒子が追いかけてたさいに、彼女が黒子の援護でやった物。
その時、空力能力者はパニックになり、ビルに激突。
しかし、この時黒子もビルに激突してしまった。
犯罪者は逮捕できたが、後で黒子に『コブラツイスト』喰らったのは苦い思い出。
それを黒子のそっくりさんにやるのは何とも


初春「(皮肉だなぁ…)ッテ!」

ユフィ「ッツ!!」


狙い通り、煙に巻き込まれ状況を理解できてない彼女。


佐天「捕ったぁ!!」


その彼女を佐天得意の『帯術』でとらえる。ならば、この次は


佐天「どうらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


『帯術』の初歩的な動作。力任せに振り回し


ユフィ「ッブ!!!?」


地面や建物に叩きつけるだけだ。豪快に叩きつけられたユフィ。
叩き込まれた建物が『破壊可能』だったのか、屋根を突き抜け周りの壁も崩壊する。



佐天「ッシャァ!!!」

御坂「佐天さん、初春さん!!」

後続の美琴が2人の間に下りる。

初春「御坂さん…って、大丈夫ですか!?」


彼女の風貌を見る。何故か血のような赤黒い液体で汚された、防具類。彼女の顔にもついてる


御坂「平気よ、ただの汚れ…2人とも、『対状態異常』スキルは何付けてる!?」

佐天「え?『麻痺』と『毒』ですけど…」

初春「わたしも…」

御坂「私との違いは『眠り』でなくて『毒』な所か…気を着けて、」

佐天「その流れから予測すると、チラ見えした『ブーメラン』は」

御坂「うん、状態異常を引き起こすもの。『毒』…いえ、それだとは限らない」

初春「そうか、土御門さんのダガーみたいに…って、そうじゃないんです!聞いてください!特に御坂さん!!」

御坂「へ?」

佐天「ど、どうしたのよ!?」

初春「あの人は――」


「―-御坂美琴っちゅうアマを、殺したいほど嫌いやねん」



その場にいた3人がその声の元へ驚愕の感情と共に目線を向ける。あり得ないからだ。
彼女が突っ込んだ建物とは反対方向の場所からの声。
そして、先程まで装備してた『ウィンダム・スーツ』を外し、顔をあらわにしたその姿。


ユフィ「そこんとこ、覚えてもらえまっか?」


海風に黒髪ツインテールを靡かせ、カスタムした赤目を輝かせ


佐天「うそ…」

初春「どう見ても…」


右手に『ブーメラン』の『ウータイ』を握り


ユフィ「ミコトはん」


彼女等に迫ってきた。


御坂「黒…子…?」


この時、御坂美琴は薄々感付いてた自分が憎かった。
この少女が自分を慕ってくれる後輩に似てる事を。が、結果が解った以上行動しなくてはならない。ならないのだが


佐天「御坂さん!!」


初動は完全に遅れた。



こんな言葉がある。
【世の中には、自分に似た人間が2人居る】
外部なら都市伝説であると思うだろう。
が、御坂美琴は学園都市において最悪な科学技術の形として出逢った。
だが、それは彼女が『レベル5第3位』だからであって、学園都市でもそうそうあり得ない事。
しかし、目の前の彼女はどうだ?SAOにて、体のカスタムは目の色か髪の毛に限られてる。
それ以外は現実世界と同様だ。
あの日、茅場晶彦によって多くのプレイヤーが軟禁された時、全てのプレイヤーが現実同様の姿にされた。
ならば、彼女もこれが現実の姿なのであろう。そう


ユフィ「ハアァァァァァァァァ!!!」


この美琴へ刃を向けている少女、ユフィも。ギィン!という金属音が辺りに響く


佐天「何やってんですか!?」


寸での所でガードに入る佐天。勿論、どうと言う事のない動作。が


御坂「ッは!?ダメ、佐天さん!目を閉じて!!」


彼女が疑問を感じる前に目を閉じた瞬間、ベチョッと何か液体のような物が掛かる。


御坂「そのまま拭って!!!」


必死に声を掛ける美琴の指示に従う。
考えてみれば、彼女の情報は3人の中でばらついてる。
本来、モンスターが相手ならば情報を交換する隙もあるが、レッドなどのプレイヤー相手では、少しでも隙を見せたのが仇になる。
なので、このように知っている誰かからの情報を疑うことなく呑む事が重要だ。
勿論、リスクはある。が、気にする余裕がこの状況でどこにあろうか?


彼女がその液体をぬぐってる最中


御坂「セイッ!!」


美琴は『約束の思い出』を前に突きだし、ユフィをけん制する。
『約束の思い出』、美琴が『アイングラッド』で『スサノオノミコト』の名前を持つ由来にもなっている『フラニティー』の進化形の片手剣。
これはあの日、黒子が渡してくれたアイテム『約束のお守り』と合成させて、
『マスターメイス』になったばかりのリズベットに作ってもらった剣。
特徴は『フラニティー』同様の返しと、軽るさ。そして


ユフィ「ッツ」


鋭い剣先。



その攻撃から避けるために距離を取るユフィ。


ユフィ「…」

御坂「いい?あの液体は、臭いとそうだけど何より『目に入ったら1分近くは視力が落ちる』から気をつけて!?」

佐天「なかなかセコイ武器…初春!記録、取ってる!?」

初春「ばっちりです!」


後方の物陰から『記録結晶』にて記録を取る初春。



ユフィ「目標は…御坂美琴…」


ボソリと彼女達に聞こえない声で何かを確認するユフィ。すると


ユフィ「ホエアァァァァァァァァァァァァァ!!」


彼女は奇声と共に『ウータイ』を振り回し始めた。
この『ブーメラン』の『ウータイ』、スキル使用問わず、振り回すと赤い液体が飛び散る物である。
見る見るうちに周りが液体の色、『血色』に染まっていく


御坂「これが…『血染めのユフィ』の由来…」



ユフィ「ハアッ!」


そんな奇声に交じって1つの凛々しい声


御坂「何!?」


先程までのこの『血液に似たような液体を』防ぐのに精一杯だった彼女達が現状を確認したのは


佐天「ック!!」


彼女の短い悲鳴だった。


御坂「佐天さん!?」


横を見ると力が抜けたように、血の池状態の床へ倒れる佐天。ベチョっという言葉が生々しい。
見ると、ダメージはあまりないが1筋の切り傷。


御坂(同じだ)


そう、彼女がユフィと戦闘中に喰らった時も、1回の斬撃で状態異常『毒』になった。だが、彼女は


御坂「『眠り』!?」

佐天「むにゃ…」


そう『眠り』だ。自分の時と症状が違う。
が、考え込んでる暇はない。とっさの判断で手持ち最後の『回復結晶』を使おうとしたら


御坂「なッ!?」

ユフィ「…」


美琴の懐に入ってるユフィ、そしてちらつかせる『ウータイ』。どう考えても斬られる


ユフィ「ハアッ!!」

御坂「ットイ!?」


その攻撃を避けながら距離を取り


初春「佐天さん!!?」


初春の横へ飛ぶ美琴。何か誘導されてる、そう考えながらも思考する暇はない。
しかし、『何か』か答えを導くのに


初春「佐天さんをどうしようとしてんですか!?」

ユフィ「…」


時間は無かった。
眠ってしまった佐天をユフィは乱暴に担ぎ上げる。


ユフィ「ごきげんよう」


勝ち誇ったかのような表情と共に言葉を残すと、その場を去ろうとジャンプするユフィ。



初春「佐天さんを連れ去るんですか!?」

御坂「私の友達を…」


美琴が力む。
この構え、光りだした『約束の思い出』を力強く握り、相手を狙うような目線。
そう、これこそ美琴の『ユニークスキル』


御坂「何処へ連れて行くんじゃァァァァァァァ!!!!!」


『約束の思い出』を力強く投げ飛ばす。
『ストライク・レイド』現在の所、剣をブーメランのように投げることが出来る唯一のスキル。彼女を象徴するスキル。


ユフィ「…なるほど」


しかし、そのスキルは象徴的すぎた。研究され対策されるほどに



ユフィ「ふん!」


飛びながら、佐天を乱暴に放り投げる。
そして、懐から何かを取り出す。その光景は


初春「佐天さんを投げた!?」

御坂「消えた!?」


そう消えた。佐天を放り投げた後、消えたのだ。
しかしその消え方は彼女達もよく使う


初春「『転移結晶』!?」


これだ。
そして、『ラフィン・コフィン』の最近の戦法の1つは『転移結晶』による奇襲。例えば


御坂「ナッ!?」

ユフィ「…フフッ」


相手の懐へ転移したりだ。しかも、スキル発動寸前で



ユフィ「ハアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

御坂「ふッブッッブ!!!?」


3斬の攻撃。普通ならこの程度の攻撃は美琴にとってはどうって事無い。攻撃は弱いが、だが

御坂「ッカッハ!」


この攻撃は違う。それは攻撃を受けた彼女が1番わかる。自身のステータスバーが見れるから


御坂(なによ・・・コレ!?)


彼女のステータスバーに映る『状態異常』彼女が知る限りのすべて。
『耐性スキル』を装備してる物以外で『毒』『やけど』『視覚障害』『聴覚障害』すべてが出た。そのまま倒れ込む


ユフィ「『ベイン』…」


そのスキル名を美琴は聞くことは無かった。



この、ユフィ達の強襲20分は後に『紅い狂乱』と言われる『ラフィン・コフィン討伐』の序章だった。
後々、SAO帰還者『サバイバー』の1人『黒雪』がこの時の事を書籍『仮想世界の内乱』という名で出版した。
その序章の最後はこう書かれて〆ている。


この時、ギルド『ヒーローズ』のミコト、ワースト、リコが『ラフィン・コフィン』の1員に拉致された。


今回はここまで。

ラフコフ討伐編序章の終わりです。


次回が終わったら次レスかな?


ちなみに『ラフィン・コフィン』のアジトは今日やってる映画がヒントです!




あぁ、勝負事にいい神社は何処かな?


ではまた

>>741


リコとミコトについては解るけど、ワーストじゃなくてルイじゃない?

>>743


いえ、ワーストなんですよ。

それは次回に

こんばんわ!!


さて投下します!!




 この内乱の色を表せと言うのなら、私は『アカ』と即答するだろう。
尤も、これは互いの『ギルドカラー』と言う事でもあるが、その結果が『紅い亡霊』が双方に残ったからだ。…いや、私的には思想だろう。
だが、この事件が発生した当初、『アイングラッド』の住民の多くはそれを意識してなかった。私もそうだ。
しかし、この時『血盟騎士団』は結果を恐れ、何の決断も下せずにいた。
その原因も、今に考えれば『思想』なのかもしれない。            『黒雪』



第55層・『血盟騎士団』本部



この日、『血盟騎士団』の本部は此処へ移って以来最大の忙しさだった。それは


「隊長!機関紙の発行の件は!?」


アサヒ「4番会議室だ!!」


「前線駐屯地の奇襲の件は!?」


シキシマ「俺について来い!!」


「この後の『解放軍』との打ち合わせは!?」


ヤマザクラ「まだ、団長やアスナ様の許可が下りてない!!」


この様に、様々な重要な案件が立て続けに入ってきてるからだ。そんな中、とある会議室は厳重警備のなか静かそうに


ドン!!


そうでもなかった。



血盟騎士団本部・第1会議室


アルゴ「落ち着け、ハマー」

浜面「これが落ち着けるかよ!!滝壺が誘拐されて、結婚もフレンドリーもギルド登録も解消されて居場所不明で!!?」


目の前で滝壺を拉致された浜面が怒りを抑えきれず、目の前の壁を殴る。
『破壊不能』の表示が出るが、そんなのを気にする余裕はこの部屋にいる面子に無い


一方通行「テメェだけじゃねェンだ。感情を抑えろ」

浜面「アァ!?得体のしれない雑魚に自分の女を融解されたモヤシが何だァ!?」

一方通行「…おゥけィ。その言葉は宣戦布告と見たぞォ、チンピラがァ!!」

キリト「ヤメロ2人とも!ここで仲間割れしてる時間は無いだろ!!」

土御門「キリトの言う通りだ。ここで言い争ってる時間はない」


ぶつける当てのない怒りが部屋を支配する。
こんな時、彼等の大将が納めるべきなのだが今はいない。


上条「よ!」


と思っていたら帰ってきた。今まで、ヒースクリフとアスナで団長室で会議していたのだ。
お土産なのか、夕刻にしては珍しく新聞を片手に持っている。
勿論、それが『アイングラッド新聞』ではないのはここに居る誰もが解る。

浜面「大将!?」

キリト「カミジョウ!…どうだったんだ!?」

上条「どうもこうも、この新聞を読んだら解るよ。…胸糞悪さがな」


そう言って、手に持っていた新聞を乱暴にテーブルに投げる。
その新聞に、この部屋に居た5人は食いつくように近づき、それを読みだした。
『SAOタイムス』。内容はザックリすると


@武力衝突は悲しいが、その責任は、今までこの世界を統治してきた攻略派の態度ではないのだろうか?

@だがちょっと待ってほしい、攻略だけがすべてなのか?

@ゲーム攻略も理解できるが、この世界で生きると決めた人民の意見に耳を傾けるのもいいのではないのか?

@今回の事件は、現状維持派の要求を今まで受け入れなかった攻略派に問題がある。

との事。更に極め付けなのは『ラフィン・コフィン』の意見が乗ってる事だ。
平等な取材の故と書いてるが、『血盟騎士団』『ヒーローズ』には何の連絡も無かった。
散々な偏向な記事だった、だが、最後の文章は彼等の本気なのは伝わってきた。

@翌朝、日の出までに『血盟騎士団』、『ヒーローズ』のトップ2名を処刑、あるいは身柄受け渡し。ない場合、我々は自衛のために行動する。残念ながら、暴力に出てしまう。だが、彼等が居なければ我らも暴力をふるう必要もない。彼等が悪いのだ。この記事を読む読者に願う。平和の為に、一緒に立ち上がってくれたまえ。   ホウジョウ




浜面「すげぇ…ここまで俺達を悪役に書けるなんて」

キリト「ある意味、文才を感じるよ。…ある意味な」


アルゴ「ま、ここまで向こうの意見を前面に出してくれるなら、『機関紙』扱いでもいいナ」


一方通行「元々『機関紙』みたいなもンだろ」


土御門「つーても、どちらかと言うと『神羅』のだったがな。今は『ラフコフ』の物だが」


キリト「で、今後の動きは決まったのか?この記事の内容だと明日の朝には…」


上条「俺と御坂、アスナにヒースクリフの首が落ちる」


アルゴ「ヒデェ話だナ。で、そのアーたん達は?」


上条「ヒースクリフはいつもの調子。アスナは一方通行達が拘束した」

一方通行「『ジェノヴァ』。だ、そゥだ」

上条「そうそれ!その子の様子を見に行ったんだけど」

土御門「ありゃ、何とかするには時間が掛かるぜい」


『ジェノヴァ』
彼等が強襲した際に、ジョニー・ブラックたちが呼び出した兵士の1人で


一方通行「あれは、『神羅』系統の奴だ。
『ラフィン・コフィン』と違って、『神羅』の構成員は『兵士』のようだ、って言われてたからなァ…」


キリト「ちょっと待て!俺達の方も『神羅』系統だったぞ!?」

浜面「確かに、あの統制が取れた動き、不気味なまでの無表情。『神羅』の奴らだった。そんな奴らに、滝壺を…ック!」

土御門「…まあ、見た方が速いが」

「あぁー…ショックだわ」

土御門が説明しようとすると、部屋に入ってくる少女2人。アスナとリズベットだ



上条「どうだった?」

アスナ「ダメ。…全然話聞こうともしない」


リズ「話聞こうとしても、『ホウジョウ様が!!ホウジョウ様の御近くに居ないと、死んでしまう!!』
って悲鳴の様に騒ぐだけだし、少しでも手を近づけたら噛み千切られそうになるし…」


アスナ「ごめんなさい…本当は私達がもっと早く動けたらよかったんだけど」

浜面「姫の責任じゃねーよ。…どちらかと言えば」


彼の言葉の続きは誰でも解ってる。だが、その前に


一方通行「おィ…」


この男が止め


一方通行「ヒーローとチンピラ、土御門はついて来ィ」




『血盟騎士団』本部・屋上


上条「何だよ。わざわざ屋上まで呼び出して。しかも『転移結晶』使うなんて」


土御門「カミヤン。薄々感付いてるんだろ?
この拉致が『反学園都市派』のホウジョウの思想がイデオロギーとして、『ラフィン・コフィン』のメンツを動かした結果だ。
…元々、『神羅』は学園都市出身のプレイヤーを狙ってたみたいだからな」


一方通行「あまり交友は無かったが、取り込まれた『サイエンス』も学園都市の人間が多かったみたいだからなァ」

浜面「そんなの分かりきってんだよ!!滝壺は、滝壺は何で攫われたんだよ!!?」

土御門「それは簡単だぜい。アイツが『アイングラッド新聞』の主筆だからだぜい」

上条「評価か…」


『新聞の主筆』
これはスキルではなく、出版者の評価だ。SAOでは出版する際、代表者の名前が必ず書かれる。
例えば『アルゴの攻略本』ならアルゴの名が、『アイングラッド新聞』なら滝壺のプレイヤーネーム、リコである。
これは1度出版すると変える事は出来ない。そして、その本の内容の評価は月1回に決まる。
いわゆる、オークションサイトの出品者の評価と同じだ。
現在、高評価の出品者はアルゴ滝壺、そして『SAOタイムス』のザザである。


土御門「今更、『血盟騎士団』が機関紙を出しても、評価は直ぐには上がらない。…いや、むしろ警戒されるだろうな」

浜面「それは何となく分かったるけどさ…つか、何で姉さんは拉致されたんだよ?お嬢は解るけど、姉さんは関係ないだろ?」

一方通行「…アイツだからだよ」

浜面「ハァ!?」

上条「何でだよ!?番外個体の存在がって…そうか!?」

一方通行「納得できたかァ?」


ニヤリとした表情で上条の理解度に感謝する一方通行。しかし


浜面「な、なあ。何でだよ?馬鹿の俺にも解り易く」


この男は解ってない様だ。



土御門「…はぁ。説明したいが」

一方通行「ここじゃなァ…」

浜面「は?なんで!?」

上条「…浜面。『索敵』がこいつ等より低い俺でも解るぞ?」

浜面「え?」

上条「いるんだろ?出てこいよ」


「ばれてたのかよ」

「マ、ばれない方が難しいからナ」


言葉の次に体が現れる。キリトとアルゴだ。
『隠蔽』アイテムを使って近くで聞き耳立ててたが既にばれてた。


キリト「で、話し続けてくれよ。ハマーも解ってないみたいだし」

アルゴ「そのついでにオネーサン達が聞いても仕方ないよナ?じゃないとこのチンピラも事情を理解できない