上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 美琴「その2!」(931)



前スレ上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347675608/)とある、SAOのクロスssです

どんな物語か1もまだわからないです

週1で投下する予定


キャラ崩壊あります


基本とある側のキャラがメインなのでSAOのキャラはあまり出ません


アニメに例えるなら「Zガンダム」の旧WBクルーみたいな感じ


能力やスキル、設定の独自解釈あり






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362916244

簡単なキャラ紹介



上条当麻:言わずと知れた禁書の主人公。  武器:ストロング・ボウ
     ここでは両手剣の剣士だがメインは《体術》を使う
     格好はノースリーブのタートルネックに大きめのズボン
    メタ的に:格好はFF7のザックス。理由は上条さんがFF7CCにはまってるから



御坂美琴:学園都市の誇る電撃娘。上条さんLOVE   武器:白金の剣 
     片手剣の剣士  格好は私服は、はいむらさんの絵にあるあんな感じ
     なお人前に出るときはターバンとマントを装備、理由は自分が有名人と自覚してるため
     キリト曰く「あれは目立つ」
    メタ的に:マント時の格好は銀魂の神威



土御門元春:魔術、化学側のダブルスパイの陰陽師の魔術師。  武器:ダガー・ボウ
      ダガー使い。前線にも出るが割かし情報収集専門、アルゴと仲がいい
      攻略にはかなり積極的な方、それは義妹『舞夏』に早く会いたいため
      メタ的に:作者はかなり好きなキャラだが使いにくい、今後見せ場あり
    


浜面仕上:禁書第3の主人公、彼女持ち。  武器:ミナレット・ソード
     曲刀使い 前線にも出る、脱童貞してるが基本馬鹿
     上条とかを大将や姫、お嬢などと呼ぶ 
     この集団では突っ込みポジション



佐天涙子:超電磁砲組の元気娘。     武器:ディダス・ストライク
     槍使い。 現実ではレベル0だがここでは高レベルプレイヤー
     ガンガン攻略には参加するタイプで、分け隔てなく仲良くなる
     初めて殺されそうになる


以上が禁書組の攻略メンバーです


ここからは禁書組の後方とSAOメンツ


初春飾利:風紀委員の花瓶 GKと言われる凄腕のハッカー
     ここでは後方だが最近滝壺とアルゴと何かしてる模様



滝壺理后:浜面の彼女 怒ると怖い
     この面子では料理担当



キリト:言わずと知れたSAOの主人公  武器:アニールブレード
    禁書組とは仲は良好 美琴とは片手剣使いとして一目を置いてる

    何故か突っ込み属性と落下属性が増えた  
    


アスナ:SAOのヒロインめっさ強い  武器:レイピア・ボウ
    禁書ガールズとはたまに女子会するほどの仲


アルゴ:《鼠》と言われる情報屋
    ツッチーと初春、滝壺とかなり仲がいい
    最近、初春と滝壺と何かやってる

立てるだけってのもあれなんで少し投下



セコイア・上条達の部屋


部屋に着くなり出迎えてくれた初春に佐天は抱き着いた


初春「佐天さん…」

佐天「怖かった…怖かったよ…」ヒック!ヒック!

御坂「…」

滝壺「はまづら…」

浜面「よ!…その、無事だぜ?」

滝壺「…」ダキ


滝壺も浜面を見ると無言で抱き着く。
一応事の顛末を簡単にメッセージで送っといたのだ。
そして残りの4人も中に入る、いつもと違い皆口が開かない。
しばらくしアルゴと土御門が帰ってくる、彼らは攻略会議に出てた


土御門「これはしゃーないのかにゃ?」

アルゴ「だろーナ」


気の利いたジョークも言える空気ではない






キリト「とりあえず場所移動しないか?」

上条「確かに…この雰囲気だと話しにくいな」

御坂「だったらこの宿の下の店は?」

土御門「それはいいにゃ~」

浜面「わり。俺は後で教えてくれないか?」

滝壺「」ギュー

初春「私と佐天さんも後で…」

佐天「」ギュ~

土御門「解った、後で話そう。で下の店でいいのかにゃ~?」

アスナ「ごめんなさい。私もちょっと後で…」

御坂「アスナさん?」

アスナ「1人になりたいの…大丈夫、町から出ないから」タッ

御坂「あっ…」

キリト「アスナもなんかあったのか?」

上条「とくに何もなかったと思うけど…」



結局、下の店に行くのは上条、キリト、美琴に土御門とアルゴだった




セコイア・パブ


上条たちの泊まってる部屋の下には『パブ』がある。
軽い軽食や飲み物などを出すイギリスを代表する酒場だ。
アイングラッドではパブはファーストフード的なポジションで、値段も安くで多くのプレイヤーが利用する。
しかし、まじめな話をするにはちと向いてない気もするが


土御門「ま、下手に静かな店だとだんまりだろうから、あえてここにさせてもらったぜい」

御坂「確かに、静かだと何も喋れそうにないからこの方が落ち着くわ」

上条「キリト達は?」

土御門「アルゴと飯注文に行ったぜい」

キリト「おまたせー」コト

アルゴ「ほいヨー」コト

御坂「…何これ?」

キリト「『サイダー』だってさ。少し甘いの飲みたかったからよ…」

アルゴ「オレッチは炭酸駄目だからジュースナ」

土御門「とりあえづ乾杯するか?」

上条「そうだな…」


「「「「「かんぱーい!!」」」」」



キリト「ゴクゴク…へえ、意外とおいしいな」

上条「あんま甘くないんだな」

御坂「リンゴの風味かなこれ?」

土御門「どこかで飲んだ気がするんだけどにゃ~」

アルゴ「オレッチのはザクロジュースだナ」

御坂「…不思議ね」

上条「なにが?」

御坂「あんな事あったのに、美味しいと思えるなんて」




土御門「それはしょうがないんだぜ?みこっちゃん」

御坂「しょうがないって何でよ!?…ってか、みこっちゃんて呼ぶな!」

土御門「人間、1回同じような物を見ると慣れるんだぜ?」

御坂「同じような物?」

土御門「そうだろ?超電磁砲」

御坂「…」

上条「土御門!!」ダン!!


上条が机を叩く。
確かに土御門が言った通り美琴は今回と同じような光景は見たことある。
ただそれは実際の物で、今回の様にポリゴンではない。
自分の分身の様なクローンを白い悪魔に惨殺されるところを彼女は2回見た。
だが今回は自分の友人、佐天涙子を嬲られるところだ、ベクトルが違う


キリト「…仲間割れしてるとこじゃないだろ」


ドスの利いた声で間に入る。
彼には何の事だかわからないがとりあえずこのまま話がそれるのは好ましくない


土御門「おーっと。悪い悪い…じゃあ話してもらおうか」

キリト「…俺でいいか?」

上条「ああ頼む。…今は冷静に話せる自信がねぇ。フォローはする」

御坂「右に同じく…」

キリト「…解った。適度に頼むまずは―――」


それからキリト目線で話す。
所々で上条がフォローするが内容は伝わっただろう



土御門「…なるほどな」

アルゴ「3人組みナー」

キリト「多分、上条とアスナぐらいのレベルはあったと思う」

土御門「その毒の武器ってのは簡単に手に入る物なのか?」

キリト「入るには入るけど…」

アルゴ「運よく『変なショップ』に並んでるレベルだナ」

キリト「少なくとも現時点ではそれしかない」

上条「ってか、今はこのことをみんなに伝えるべきじゃないか?」

御坂「うん。今でも外で寝泊まりしている人がいるんでしょ!?」

土御門「その点は大丈夫だぜい」

アルゴ「明日の新聞に載るからナ」

キリト「マジで!?」

アルゴ「オネーさんは嘘つかない」

御坂「早すぎでしょいくらなんでも?」

アルゴ「オネーさんを誰だかしらないのカ?」

上条「なんだかなー…で、そっちはどうだった?」

土御門「…正直こっちもやばい」

アルゴ「キー坊…」

キリト「なんだよ…」

アルゴ「…驚くなよ?…β時代とボスがあからさまに違う」




俺はアルゴの言葉に焦った「β時代とボスが違う」正直これは頭の隅に考えてたが実際言われると驚く


キリト「…っな!?」

御坂「それって」

上条「どおゆうことだ?」

アルゴ「言った通りダ」

土御門「先発組がちょっかい出したらしいけど。攻略本と情報が違い過ぎて死者が出る寸前だったらしい」

キリト「どのくらい違ったんだ!?」


アルゴ「全部」


キリト「は!?」

アルゴ「全部ダ!!」

キリト「…嘘だろ?」

アルゴ「じゃあキー坊。ボスの特徴をいってみロ」

キリト「特徴?えーっと…」


俺は頭の中の記憶をひねり出す、気のせいか何時もより頭がぼんやりする


キリト「たしか…名前を『グリーズ・リー・ザ・アーマー』で『グリーズ・リー』の鎧着ただけの奴で、大斧を使う奴だったと…」

アルゴ「…オレッチの記憶違いじゃなかったようだナ」

キリト「…どのくらい違うんだ?そのー…たとえb」

御坂「すみませーん!」


「はーい!!」


話の途中でミコトに遮られる。少しは空気読めよ!!



御坂「『サイダー』を、えーっとキリトは?」

キリト「俺!?…ああ、頼む」

御坂「当麻は?」


土御門(!?)


上条「ん?じゃあ俺も!」ゴクゴク

御坂「おにいさんは?」

土御門「…へ?…あ、ああ。頼む(あれ?俺だけ!?)」

御坂「じゃあ4つで。アルゴさんは?」

アルゴ「オレッチはまだ残ってるから大丈夫だナ」

御坂「じゃあ以上で!…ごめんね話区切っちゃって」

キリト「…いいよ。で、どうなんだ!?」

上条「『グリーズ・リー』ってこのヒィールドに居る奴だよな?」

キリト「(噛んだのか?)そうだ、あのデカいクマーだよ」

土御門(なぜ伸ばした?)

御坂「じゃあ、簡単だったじゃにゃいの!?」

アルゴ(にゃい?)



キリト「まあ、防御力は高かったけどそんなでもなかったな。スペック的には『グリーズ・リー』と同じだ」

御坂「だけど今回はその情報が役に立たないと…」

キリト「で、いったいどう変わってるんだ?」

アルゴ「え?ああ、全部違うって言ったけど名前から違うナ」

土御門「名前は『ザ・ゼネラル・ジャンボス』象の獣人モンスターだ」

上条「像?」

キリト「ゾウ?」

御坂「ぞうさん…」

土御門「そう、でd」


「はーい!『サイダー』お待ちどおさま」


御坂「どうもー」

キリト「きたきた」

上条「飲みたかったんだよな~」

土御門「…つづけていい?」

キリト「どうぞ」

土御門「…(大丈夫か?)で、そいつの武器は片手剣で特徴は耳だ」

上条「ミミガー?」

土御門「耳だ耳!!こんな時にボケるな!!」

上条「わりいわりぃ」ゴクゴク

土御門「ったく…で、そいつの耳片方しかなくってな」

キリト「片方?」

御坂「なんでぞうさんのおみみ片方しかないの?」

土御門「知らん。ってか、ぞうさんは無いだろ!?」

御坂「だってぞうさんかわいいじゃん!!」ダン!!

土御門「…かわいい?(なんか変だにゃ~)」


アルゴ「あーっもう!!話を進めるゾ!!その『ザ・ゼネラル・ジャンボス』はその耳で凄まじい風を起こすんだ!」

キリト「風?」

上条「ウィドウ?」

アルゴ「イライラ……で、その風だけどナ!先遣隊全員を吹き飛ばしたそうだゾ!!」

土御門「その風に当たると少なくとも10mは飛ばされるそうだ(どうしたんだこいつ等…)」

キリト「吹き飛ばされるね…」

御坂「ゾウサンゾウサン…」

アルゴ「で、キー坊!どうする!?」

キリト「んー…」

上条「…」ゴクゴク

アルゴ「ぶっちゃけ、そのせいで近づけないんだヨ!!」

土御門「なにか方法ないか?」

御坂「…」ブツブツ

上条「すんませーん!!おかわりー!!」

キリト「んー…(頭が働かない…)」


「へーい!!」コト


上条「うし!!」ゴクゴク

アルゴ「」イライラ

土御門(何がどうなってる!?)

御坂「…ねー、とうまー?」

上条「ん?なんだ」

御坂「顔よこに向けて?」

上条「お!キスでもしてくれるのか?」

土御門(まさか、魔術!?)

御坂「ちがーう…んとねー」


そう言いながら美琴が動く。
どう見ても解るが様子がおかしい、普段の彼女なら絶対にこんなことしない。
上条は軽くボケ始めてるし、キリトはいつもの頭のキレがない。
アルゴはこの状況にイラつき、土御門は内心混乱している。
すると、美琴が上条の顔の辺りに手を置く


御坂「こうやると…」








御坂「ぞうさんぱおーーーん!!」





上条「ん?」

キリト「んー…」

土御門「」ポカーン

アルゴ「おい!!」イライラ


いきなりの美琴の奇行に様々な反応…そりゃこんなことされたらそうなる。当の本人は


御坂「ぞうさん!ぞうさん!!」ヘラヘラ


楽しそう


アルゴ「あのな!!まじめにやる気のないなr」

上条「違うぞ御坂!」

御坂「なーにーがー?」

土御門(お!かみやん流石に注意s)

上条「ぞうさんぱおーんはなこう腹から声出して」スーッツ









上条「ぞーさん!ぱをおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんんんんん!!!」








上条「ってやるんだぞ?」キリ

土御門「」

アルゴ「うぉい!!」

御坂「わかったー」ヘラヘラ

アルゴ「解った、じゃねーヨ!!」

キリト「…っく!!」

アルゴ「?キー坊?」

キリト「っぷっはははははっははは!!」

アルゴ「き、キー坊!?」ビク!!


突然笑い出すキリトにビビるアルゴ。
そりゃいきなり目の前の2人が壊れて、今まで静かだった奴が突然笑い出したらビビル


キリト「それがぞうさんだと!?笑わせるな!」

上条「あんだと!?」

キリト「いいか、ぞうさんはなこうやるんだよ!!」












キリト「ぞうさんぱあああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーー
おおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーー
んんんんんんんんんんんんんーーーーーーーーーーーーーー!!!」










キリト「どうだ!」ドヤァ

上条「くっそ!!」

アルゴ「くっそ!!じゃねえヨ!!悔しがんなヨ!!ってか、キー坊!!お前そんなキャラじゃねーだロ!!」

御坂「そんなのかーわーいーくーなーい!!」

土御門「」ポカーン

アルゴ「おい!ツッチー!!少しは突っ込メ!!」

土御門「あ、あぁ…」


正直、土御門は軽く様子が変だと思っていたがここまで変だと引く


土御門(なんだこれ?この酒を飲んだ時のテンション…!?)


ここはどこだ?『パブ』だ


『パブ』とはなんだ?イギリスのバー的な物


そこでよく飲むものは?ビールかエール、もしくは『サイダー』


俺達が飲んでるのは?『サイダー』


『サイダー』とは?『パブ』でよく飲まれる酒。………酒



そう、彼が1度飲んだことあるような気がしたのは、イギリスで飲んだから。
その時は建宮に騙され五和に指摘されるまで知らなかったが、これは立派なお酒だ


土御門「アルゴ!!こいつらが飲んでるのは酒で…」

アルゴ「ツッチー!!助けて!!」ウル


涙目のアルゴ。そして彼女の周りは


御坂・上条・キリト「「「ぱお・ぱお・ぱお・ぱお・ぱお・ぱお」」」ワッチャワッチャ


謎の掛け声に謎のダンスをする3人。
所詮は未成年、完全に出来上がったらしい


土御門「oh…」

アルゴ「早く…助け…ひゃ!?」ビク!!ビク!!


正直ここまで来ると土御門1人ではどうしようもない。
彼の導き出した答えは


土御門(諦めよう…)


アルゴ「ヤーメーロー!!」ビク!!ジワ


御坂・上条・キリト「「「ぞうさん!ぞうさん!!ぞうさん!!!ぞうさん!!!!ぱおーーーん!!!」」」フリフリフリフリ




今日はここまで







…………いや解りますよ。どうしてこうなったかって?

これ書いてるときちょうど鬱だったんでこうなっちゃいました・・・・・・ごめんなさい


3人のテンションはお酒飲だ後のクラブに居るあれです

乙なんですけど、一つだけ言わせてください

SAOではお酒を飲んで酔っぱらうことはありえません!!!

>>25

このSAOだと茅場さんの粋な計らいで酔っぱらえる&未成年飲酒OKにしてください!!


ちなみにH関係は原作と同じです

乙!
>>30百合アンアンしてる可能性もあるじゃないか

質問だけどアリサは出てくるの?

>>31

To LOVEる的にですか?


>>35

自分が映画観てないのでなんとも…

そういや>>1ってSAOのゲーム買う?
俺は予約したが

クラインさんは出る予定あるの?

どうもこんばんは

>>40かいたいなぁ・・・・


>>43出ますよ

シリカも出ます。だってあの人ネタやりたいしwwww


セコイア・ツリーハウス間のつり橋にて


アスナ「…」


アスナは1人黄昏ていた。
普段ならフードをかぶって目立たないようにしてるが、今は風に吹かれたいので着けてない。
風になびく栗色の髪が月明かりと共に彼女の美しさを強調させる


アスナ(なんでだろ…)


思いつめる。それはあの3人組に襲われてる時の事だった





数時間前


キン!!


アスナ「はあ…はあ…」


「どうしたの?」ニヤ


肩で息をする。正直押され気味だ。
普段の彼女ならこのチビ位の強さのモンスターならここまで苦戦しない、では何故苦戦してるのだろうか?
やはり相手が人と言うこともあるが、何より彼女が今『状態異常』毒なのが1番の問題だ。
じわじわと減ってくHP、早く回復しなくてはいけないがこのチビ隙がない


アスナ(このままだと…)

「…ねえ!!」

アスナ「!?」


「見逃してあげようか!?」

見逃す!?確かにこのチビはそう言った。
それはこの場から全員をってことか?もしくは


「もちろん、おねーちゃんだけだけど」

アスナ(やっぱり…)

アスナ「…いいえ!全員であなた達を倒して」


「何で他人をかばうの!?」


アスナ「!?」

「まさか友達だからとは言わないよね!?」

アスナ「そうよ!!友達だから守ってとうぜ」

「あきれた」ズン!!


ギン!!


アスナ「!?」グググ


懐に入り込む前にレイピアでガードする。
正直こんな小さい奴に力負けしそうである


「友達何て所詮他人だよ?何で他人の為に命を張るの?」グググ

アスナ「だって!とうぜ」グググ

「たかが2カ月ぐらいで本当に友達になれたと思ってるの?」

アスナ「!?」


そう、こいつの言う通りアスナは美琴達と会ってから1カ月近くしかたってない。
佐天たちと違ってリアルでも友達ではない、放課後一緒にファミレス行ったりとかは無い。
じゃあ彼女のリアルでは?……解らない。
本当に友達と言えるか解らない。
喋ったり一緒に帰ったりはする、だが2年近く居た学校でも解らない


「ふふ…動揺してるよ?」グググ

アスナ「!?…違う!!」グググ





「慌てて否定することは大体、図星なんだよ?」

アスナ「!?」

「真実なんだよ。心の底で友達を他人と思ってたんだよ!」

アスナ「…そんなこと…ない!!」


そう、そんなことは無い、そう自分に言い聞かせる。
でも、ほんとにそうだろうか?
学校で仲の良い2人組がいたが片方がいないと片方の悪口、片方がいないと片方の悪口。
聞き流してたがいい物ではなかった、自分は嫌なので言わない


だが、少し前に佐天と話してた時彼女はこう言った


佐天『この際ぶっちゃけちゃいますか!』


内容は悪口ではなかった。
でも、自分も場にいない間に何か言われてるのではないか?
そんな疑問が浮かぶ。ひょっとしたら悪口も…


「たった2カ月で友達にはなれないもんね?」

アスナ「…」


疑問が不安になる


アスナ「……チガゥ…」


その不安が不安を呼ぶ


アスナ(チガウ…)


人間1度疑心暗鬼になるとなかなか変わらない。
それが10代となればなおさら


「だからさ、私だけ助かりたいです!!って言っちゃいなよ?」

アスナ「…」





アスナ(あの時、カミジョウ君が来なかったら私は…)


『セコイア』の夜風が彼女を包むように吹き抜ける




上条達の宿


浜面「…」

滝壺「」ギュ


浜面と滝壺は現在宿の1室のベットの上に居る。
ここで「浜面爆発しろ」とは言ってはいけない、ただ一緒に居るだけでお互い部屋着を着ている。
SAOではHはハラスメント行為になるためできない(噂ではできるらしいが…)と言ってもキス位はできるが


滝壺「ねぇ…」

浜面「なんだ?」

滝壺「まだ、攻略頑張るの?」

浜面「またそれか…」


部屋で2人っきりになって以降、彼女はずっと同じ質問をしてくる。
しかしそれは浜面を心配してのことだ、両手足を切断されたと聞いたら普通心配する。
しかもそれが恋人なら尚更


浜面「…やっぱ何もしないのもヤダし大将たちだって頑張ってる。それに俺はやっぱ体を動かす方が楽だからな、だ」

滝壺「じゃあ」

浜面「!?」

滝壺「私も行く」

浜面「へ?…」

滝壺「だめ?」

浜面「だめって…だってそんなに運動得意じゃ」

滝壺「この中だったらあんま関係ないみたい」

浜面「だ、だってレベル」

滝壺「安全マージンは私とういはるはちゃんと取ってるよ?」

浜面「何時の間に…」

滝壺「はまづら達が前線に行ってる間に」

浜面「…気持ちは嬉しいけど」

滝壺「この中なら、はまづらと一緒に並べる一緒に戦える」

浜面「…」

滝壺「私の知らないとこではまづらが死んじゃうのは…いや!!」


珍しく声を荒げる滝壺。でも、確かに浜面は今日殺されかけた


浜面「…俺は」


言葉が浮かばない。
でも、ここは彼女に無理をさせたくない、男として彼氏として当然のことを彼はしたいだけだ。
これは彼の、男のプライドなのかもしれない。
しかし、時に女性はそのプライドを理解でき無いことが多々ある、そして男はそのプライドを説明するのが下手な事も多々ある。
その違いが時に煩わしいこともあるが、心地よいこともある。
さて、浜面はこれを説明できるか?


浜面「…滝壺!」ガバ!!

滝壺「!?」


彼は彼女を力強く抱きしめた


浜面「勝手なのは解る。けど、滝壺には前線に出ないでほしい!!」

滝壺「はまづら…でも」

浜面「滝壺の言いたいことも解る!でも、ここは俺の…男のプライドを突き通させてくれ!!」

滝壺「…」

浜面「頼む…」


彼は懇願した。
みっともなく、情けなく。しかしこれが彼のやり方、足りない頭からひねり出したものだった


滝壺「…はまづら?」

浜面「…なんだ?」

滝壺「絶対戻ってきてくれる?」

浜面「あぁ」

滝壺「ずっと一緒に居る?」

浜面「ああ」

滝壺「一緒に学園都市に戻る?」

浜面「ああ!!」

滝壺「他の女の子に現ぬかさない?」

浜面「…ああ」

滝壺「何故間があった!?」

浜面「いえ、これはその、あのー…」タラタラ

滝壺「」ジー

浜面「すんませんでした!!」ズサーorz


…本当に情けない


滝壺「…いいよ」

浜面「へ?」

滝壺「ゆるす」

浜面「滝壺ぉー」パアアア

滝壺「その代り、毎晩一緒に寝ること」

浜面「ははあー」

滝壺「信じてるよ?」ニコ

浜面「っつ///…ああ」


彼女の笑顔に弱いのは彼も一緒らしい


浜面「そだ!!」

滝壺「?」

浜面「本当はお前の誕生日で言おうと思ったんだけど、こんな時だしな」

滝壺「はまづら、それ死亡フラグみたい」

浜面「ちげーから!!……言ってもいいか?」

滝壺「…いいよ」

浜面「おう………あのさ!――――――」









浜面「―――――。」

滝壺「…

浜面(…だめか?)

滝壺「はまづら…」

浜面「!なんだ!?」wktk

滝壺「それは今は聞けない」

浜面「うそ!?」

滝壺「だってねはまづら「非常時に結ばれたカップルは長続きしない」ってジンクスがあるんだよ?」

浜面「…まじで?」

滝壺「まじだ」

浜面「うぉー…」ズーン

滝壺「でもね」

浜面「!?」

滝壺「嬉しかった。ありがとう」

浜面「あっ…ああ」

滝壺「…はまづら?」

浜面「ん?」

滝壺「」チュッ

浜面「   」


滝壺「大好き」




時は少し遡る


上条たちの宿・もう一つの部屋


初春「佐天さん…」

佐天「ひっく…ヒック…」


ひたすら泣く佐天を膝枕して諭す初春。
過去に彼女が『レベル・アッパー』で泣きそうになってた時、自分は泣きながら励ました。
そしてその後、自分が凹んだ時彼女に励まされた。
そんなお互い支え合う仲だが、今回は事情が違う。
佐天が泣き続ける理由、自分の体を切り刻まれおまけに目玉を穿られた。
普通なら痛みで泣くどころではないがここはSAO、しっかりと記憶に残ってる。まさにトラウマ


佐天「死ぬかと思ったよ…」ヒックヒック

初春「…」


何と声かけたらいいか?正直解らない。
自分は『風紀委員』をやっており、1度『翼の能力者』に殺されそうになった。
しかし、その時は『真っ白い能力者』に助けられる。
幸い重症ではなかった、泣くことも無かった。それは『風紀委員』として自覚があったから、だが彼女は?


佐天「っひ…っひ!…」


自分と違い『風紀委員』でも無く『能力者』でもない。
危険な目に1度もあったことがないと言ったら嘘になるが、自分よりも経験してない。
ましては自分はここでは後方支援、彼女みたいに前線に出てない。
そもそも自分も前線に出ようとしたが


佐天『大丈夫。初春は私が守るから!それにここでは私も強くなれるんだからね?』


そう言って彼女はどんどん強くなった。
もちろん自分もレベルを上げたが、彼女の方がここでは優秀らしく直ぐに越された。
でも、それでも気取らない元気な彼女が大好きだった


初春(私も、レベル上げてれば…)


そう思う。
だが、自分に彼女を助けられたろうか?
彼女よりもレベルの高いアスナや上条を手玉に取った相手に、自分は対応できるのか?
彼女みたいな目にあっても自分は泣かずにいられるか?
解らない…なんて言葉をかけていいのかすらも


初春「…」


佐天「…初春ぅ」

初春「なんですか?」

佐天「私…調子乗ってた」

初春「…」

佐天「頑張った分だけちゃんとレベル上がるし、それにここだと今までの私じゃないみたいだった…」

初春「…」


佐天「それで気づいたら御坂さんと一緒に戦っていて、本当に強くなってると思った…」


佐天「でもそれはこの世界での『ルイ』であって現実の『佐天涙子』じゃない!
本当は何変わって無いってことを…上には上がいるってことを」


初春「…」

佐天「だから…こわぃ…」

初春「…佐天さん」

佐天「…?」

初春「怖いのはみんな同じだと思いますよ?」

佐天「みんな?…だって私は!」

初春「確かに…体を一方的に切断されるなんてことは私にもありませんし、経験してる人なんて相違ないと思います。これは現実も一緒です」

佐天「…」

初春「でも、佐天さんはこうやって生きて帰ってきたじゃないですか!?」

佐天「でも…」

初春「こうやって生きて帰ってくれるだけでも嬉しいんです!!…生きてるだけ儲けもんですよ!!」

佐天「…」

初春「…それに私だって…本当に心配したんですから…ヒッ!…本当に」ポロポロ

佐天「…」


佐天の為に泣かないと気張ってた彼女だがついに泣いた。友の涙に何も言えなくなる佐天だった…


暫くして



佐天「…」

初春「」スウスウ


泣き疲れたのか初春は寝てしまいさっきと立場が逆になる。


佐天(ほんと…また心配かけちゃったな私…)

佐天(……どうしよう…これから)


初春の頭を撫でながら天井を見つめぼーっと考える彼女。


そこへ




「ぱおーーん!!」

「そげーぶーー」

「うるせえから2人とも!!」

「キー坊!!しっかりしろよ!!」

「ふぃーあーー」

佐天「!?」


玄関の方から奇声が聞こえてくる。
SAOでは普段の喋り声ならどんな壁でも聞こえないが、大声などは聞こえてしまう


佐天(今の声、御坂さんたち?…帰ってきたのかな?)トッ


ベットから降り確認しに行く。
流石にあの声とテンション、様子がおかしい


佐天「御坂さーん。帰って…」

土御門「よ…よう」


そこに居るのは罰悪そうにする土御門。
リビングの方を見ると


上条「もう飲めねー」

御坂「わたしもー」

アルゴ「おれ!キー坊寝やがレ!!」

キリト「うごぅ・・・」


ソファーで垂れてる上条と美琴、小さい体でキリトをソファーに乗っけるアルゴの姿だった。
どう見ても酔っ払いにしか見えないが


アスナ「…なんなのこれ?」


アスナも帰ってきた。
リビングを見るなり「何この人達…」と冷たい目線を送ってる


佐天「さあ…」

土御門「…すまん!!事故だ!」

アスナ「事故?」

土御門「えーっとだにゃ――」


彼の説明によると、最初は普通に『ヨラバタイ樹』で起きたことを話、次に攻略会議のことを話してたそうだ。
だが途中で美琴が壊れ、上条キリトとどんどん壊れていきカオスになったそうだ。
ちなみに彼らが酒飲んでると気づいたのは途中で、気付いた時は手遅れだったらしい


アスナ「気づきなさいよ、止めなさいよ」

土御門「メンボクナイ…」

佐天「でも、土御門さんも飲んだんですよね?」

土御門「いやー実は俺、何回か飲んだことあってだにゃ~。その時も酔わなかったから強いっぽくて」

佐天「はあ…」

アルゴ「おいツッチー!!疲れたからオレッチ泊まってくからナ!いいナ!?」

土御門「あ、ああ!!えーっと空いてる部屋は…」

佐天「あ!私の部屋いいですよ?」

アルゴ「ったく…ブツブツ…」トコトコ


バタン!!


佐天「…めっちゃ機嫌悪くありません?」

アスナ「初めて見たかも…あんなアルゴ」

土御門「いやーずっとあの3人にいじられてな…」



上条「彼女ほしー」


御坂「あたしー」


キリト「シネー」



佐天「あー…(御坂さん、普段じゃ絶対言えないこと言ってるよ…)」

アスナ「…にしてもいいのアルゴに自分の部屋使わせて?」

佐天「いえ、お腹すいちゃって…」

アスナ「そう言えば私も空いたわね…」

土御門「じゃあ、外に食いにいかないか?」

アスナ「そんなことしなくても、何か適当に食べれば―」

土御門「あの3人に近づくとやばい」

アスナ・佐天「「やばい?」」


「おーみんな帰って…なんじゃこりゃ!?」


別の寝室から出てくる金髪のボサボサ、浜面がTシャツにパンツ姿で出てくる。
ちなみのこの位置だと女性からは見えない


キリト「はまー」


上条「しねー」


御坂「ばくはつしろー」


浜面「え!?なんで?なんでいきなりディスられるの!?」

土御門「さ、2人とも巻き込まれる前に出ますよー」トコトコ

アスナ「はあ…」トコトコ

佐天「はい…」トコトコ


ガチャン!


御坂「うけてみよ~しろがねのけんー」ペカー


上条「おれのこの手が真っ赤に~」ゴゴゴ


キリト「すたーばーすとー」ピカー


浜面「え!?何?何でみんなスキル発動しそうになってるの!?ねえ!?」




浜面「ぎにゃーーーーーーーーーー」



先程のパブ・テラス席にて


土御門「さて、何に飲む?」

佐天「あのー…」

土御門「ん?」

佐天「御坂さん達が飲んだそのー…」

土御門「『サイダー』か?」

佐天「はい。それいいですか?」

アスナ「って、佐天さんあなた未成年――」

土御門「まあいいんじゃないか?」

佐天「じゃあそれで」

アスナ「土御門さん!!」

土御門「まあ、この世界で健康とか気にするのも無粋だぜい。そんなこと言ったらアーたんだって寝不足じゃないのかにゃ?」

アスナ「うっ…それは…ってか、アーたんって!?」

土御門「ん?《鼠》にそう呼ばれてるんじゃないのかにゃ~?」

アスナ「アーたんじゃなくってアーちゃんです!!…ってか、あなたに言われるとキモち悪いんですけど!!」

土御門「おーそれは悪かったぜい。で何飲む?同じ奴にするか」

アスナ「私はお酒は結構なので!この『エール』ってやつで!」

土御門「ほいほい、じゃあ注文するぜい(『エール』って聞いたことあるよにゃ~?)」


飲み物がきて乾杯しました



アスナ「ゴクゴク…少し苦いかも、これ」

佐天「あ、おいしいかも…」

土御門「お!いい飲みっぷりだぜい」

アスナ「…なんでお酒何て飲もうとしたの?」

佐天「いやなんか…いろいろ忘れたくって…よくお父さんが「やな事あった時は酒に限る!!」って言ってたから…」

土御門「ふむふむ…それは1里あるにゃ~」

アスナ「1里って!?…そもそも、不安だったら私が何時でも相談に乗るのに…」

佐天「なんか…言葉が見つからなくって…」

土御門「まだ混乱してるかんじかにゃ~?」

佐天「…はい」

土御門「…それは仕方のないことだと思うぜい?」

アスナ「仕方のないって!?」

土御門「当然だからだ!」

アスナ「っ!?」ビク!!


いきなり声のトーンが変わる。
アスナは土御門のこの声を聴いたことのない者、仕事モードの彼の声に1歩下がる

土御門「殺されかけた。これだけで普通大体の人間はトラウマだ、
この国で生きてて何時殺されるかわからない人の方が少ないからな」


アスナ「でも、それは私達だって」


土御門「そうだな。現時点でSAOに居る者はいつ死んでもおかしくない、それは事実だ。
だが彼女は実際に体を切り刻まれた、これはお前にもない体験じゃないのか?」


アスナ「それは…」

佐天「…」

土御門「続けていいか?」

佐天「」コク


土御門「で、現に彼女はこうやって傷ついてる。
ちょっとやそっとじゃ立ち直れない、いくら他人が何をいって励まそうが最後に決めるのは本人だ。

違うか?」


アスナ「…違わないです」

土御門「ならいい。……悪かったにゃ、強く言い過ぎたぜい」

アスナ「いいです…なんかお兄ちゃんに叱られてるような気がしたし」

土御門「ってことは妹なのか!?」

アスナ「まあ…そうなりますね」

土御門「お願い『アニキ』ってよんで!?」クワ!!


アスナ「は?」


佐天「え?」


いきなりの言葉に呆気にとられる2人。
そりゃ突然『アニキ』と呼んでと言われたらビックリするし引く、さっきまでのかっこよさは何処に行った!?
とアスナと佐天は内心思いながらドン引きしてる


アスナ「…いやです。ってか、キモイですよ」

土御門「はう!!」

佐天「土御門さんェ…」

土御門「やめてそんな眼で見ないで!!」

アスナ「ってか、妹さんいるんですか?」

土御門「おう!!かわいい義妹だぜ!!佐天は知ってるだろ?」

佐天「え!うそ!?私知ってるんですか!?」

土御門「あれ~?常盤台で会ったって聞いたような…」

佐天「もしかしてドラムに乗ってたメイドさん、ですか?」

土御門「そう!それだにゃ~」

アスナ「大切な妹さんなんですね」フフ

土御門「おう!!舞夏は世界で1番大切でカワイイぜい!」

佐天「いいな~…私長女だしなー…」

アスナ「なら土御門さんをオニーさんって呼んだら?」クスクス

土御門「え?」


いきなりのアスナの発言に驚く土御門。正直普段の彼女なら絶対に言わなそうだが、それよりも軽く顔が赤い。これは


土御門(酔ってる?)

佐天「あー有りかも知れませんね。何か頼るのがあったら落ち着くかもしれませんし」

土御門「え!?」

アスナ「どうなのよ、おにーさん?」ニコ

佐天「『アーニキ!!』」

土御門「え!っえ!?」


土御門(どーしてこーなった!?そもそもこの状況ってかみやんが専門だよな?
何で俺弄られてるの!?まあ、シスコンとしては嬉しいですけど!!)


土御門「え、いや…それで佐天さんが落ち着くなら…別に…」

佐天「ありがとう…『アニキ』」

土御門「あ、え…う、うん…///」

アスナ「」ニヤニヤ

土御門「おい、何ニヤニヤしてるんだ?」

アスナ「別にぃー。土御門さんもそんな顔するんだなーと思ってね」ニヤニヤ

佐天「ってか、アスナさんって結構腹黒なんですね」

アスナ「へ?」

土御門「そりゃ酔ってるからにゃ~」

アスナ「え!嘘!?だって私が飲んでるの―」

土御門「わり『エール』って酒だにゃ~」

アスナ「うそ!?」

土御門「本当。さっき思い出したんだにゃ~」ニヤニヤ

アスナ「」プルプル

土御門「形勢逆転だぜい」ドヤァ

佐天「ま、まぁ…飲みましょ。ね?」

アスナ「う…うん///」




暫くして


上条たちの宿


ガチャリ


佐天「飲み過ぎたー…」

土御門「それは分かったから早く下りて!おんぶ辛い!!」

アスナ「あれ~?女の人に重いって言っちゃいけないんですよ?おにーさん」

佐天「アニキが重いって言ったー!!」ポカポカ

土御門「言ってない!言ってないから!!イタイイタイ!!」

アスナ「じゃあ私、この部屋でねますねー」

佐天「はーい。おやすみなさーい」

アスナ「おやすみー」バタン

佐天「よーし。ソファーへレッツゴー!」パンパン

土御門「解ったから叩かないで!!イタイ!!それと大きな声出さないで、みんな起きちゃう!」

佐天「はーい!!」ヘラヘラ

土御門「はあー…」トボトボ



ため息交じりにリビングに向かう土御門。
リビングには先ほどの酔っ払い3人が豪快な鼾をかいて寝てる


グニ


土御門「!?」

佐天「どーしたんですか?」


何か柔かい物を踏んだ彼。
見ると浜面が泡吹いて床に寝てる、いったい何があったのか?


土御門「…もーめんどくさいことに巻き込まれたくないから寝る。ほい、ソファー」

佐天「ふぁーい!」トス

土御門「ふー…」トス


佐天の隣に座る彼、直後佐天が彼の膝に頭を置く


佐天「おわすみなさーい、おにーちゃんー…」zzz

土御門「おやすみ」


佐天におやすみを言うと彼はサングラスを外し力を抜く


土御門(舞夏…にーちゃん絶対に帰るからな!)


この心の声は毎晩寝る前にやる彼の決まりごと。学園都市に居る大切な人への誓い

今日はここまで

ではまた

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
俺は週一の楽しみでこのSSを見に来たと思ったら
土御門が美少女二人にお兄ちゃん呼びされていた
恐ろしいカミヤン病の片鱗を味わったぜ…

>>71

書いてた自分もそう思いました



ごめんなさい

来週からちゃんと進めます


週1の楽しみにしていただき光栄です

どうもこんにちわ

仕事忙しかったり鬱になったり


なんやかんやで投下が遅れました


スンマセン



さて、久々の平日休みなので投下します

チュンチュン


「ん…」


鳥の声で目が覚める。
寝たはずなのにだるさが残る、これが2日酔いなのか?
昨日はカミジョウとミコト、アルゴにツッチーと下のパブに行って暫くしてからの記憶がない。
おそらく俺達の飲んだ『サイダー』は酒だったのだろう…今後気を付けなければ。
俺はゆっくりと目を開け周りを見る


キリト「…なんだこれ?」


あまりの光景に言葉が漏れる。
まず目の前の2人用ソファーではカミジョウが腹を出して豪快に寝ていて、
隣の1用のではミコトが「そんな寝方あるの!?」と突っ込みを入れたくなるような姿勢で寝ていて、
最後にもう1つの2人用ではツッチーが撃ち殺されたように寝てて、その膝にルイが頭を置いて寝てる。
その奥の床ではハマーが泡を吹いて倒れてる。

…まじで何があった、昨日?



「うぇああああああああああああ!!」


「いやーあああああああああああああああ!!」


キリト「!?」


けたたましい悲鳴。
この声はハルとアスナ?俺は音源の玄関横の部屋に急ぐ


キリト「おい!!どうした?ハル、アスナ!?」ダンダン

アスナ「き、き、キリト君!?ダメ絶対に入らないで!!」

初春「あ、あ、アスナさん!!早く服着て!!」

アスナ「わ、解ってるわよ!!」

アルゴ「おい!うっせーぞ朝っぱらかラ!!」

キリト「…」


マジでどーなってるの?

それからすぐにカミジョウとミコトも起きる。
朝食とまではいかないが、俺はお茶を入れることにした。
で、リビングのテーブルに集まってもらったのだが



キリト「ど…どうぞ」カチャ

上条・御坂「「」」ホゲー

アスナ・初春「「///」」

アルゴ「」ジー


寝起きのカミジョウとミコトがボーっとしてるのは置いといて、なぜアスナとハルは顔を赤くしてそしてアルゴは何故俺を睨みつける!?


アルゴ「おい!キー坊!!」

キリト「な、なんだよ」

アルゴ「昨日の事覚えてるか!?後そこの2人も!」

キリト「えーっと…すみませんまったく」

上条「右に同じく」

御坂「私もー…」

アルゴ「」プルプル


え。何これ怒ってるの!?昨日なにした俺達!!ここは…

キリト「あ、アスナ!?」

アスナ「ふぇ!?///」

キリト「昨日俺達帰った時どうだった!?」

アスナ「え!あ!す、すごく酔っぱらってたよ3人とも」

キリト「…まじか?」

アスナ「う、うん!!ミコトさんなんかカミジョウ君に抱き着いてたもん」

御坂「え!?」ガタン

アルゴ「おー、抱き着いて「スキー」を連呼してたゼ!?」ニヤニヤ

御坂「ふぇ!?ふぇ!?」

上条「御坂―なんだって?寝起きだからよく聞こえなくって――」

御坂「あんたは聞くな!!」バン!!


ミコトがカミジョウを強く推す。
カミジョウは現在椅子に座っており、当然…


ドン!!


上条「イタイー!!何で朝っぱらからこんな目に合わなくちゃいけないのー!!」

御坂「うるさい!!うるさい!!うるさい!!」ゲシゲシ

上条「イタイ!!踏まないで!!…不幸だああああああああああー!!」

キリト「うわあ…」


俺がドン引きしてると奥の部屋の扉が開く


「おはよー…」


初春「あ、滝壺さん!おはようございます」

アスナ「リコさんおはよう」

アルゴ「はよーっス」

滝壺「うん…はまづらは?」

アスナ「えーっと、ハマーさんなら…」

浜面「」チーン

アスナ「そこに」

滝壺「…なにがあったの?」


全く持って同意だ。
なぜハマーがそこで倒れてるのか?朝から疑問だったがすっかり忘れてた。
リコがハマーの近くに行く、流石カップル是非とも爆発してほしい


滝壺「はまづら、はまづら」ポンポン

浜面「…ん」

滝壺「おはよう」

浜面「おはようって!!キリト!大将!!姫!!」

キリト「俺!?」ビク!!

御坂「あ!?」

上条「なんだよ!?」ボロ・・・


いきなり名指しされる俺達。
優しいのは知ってるが風貌が風貌なだけに怒鳴られるとビビル


浜面「昨日はよくもやってくれたな!」

キリト「は?」

御坂「なにを!?」

浜面「酔っぱらって俺に切りかかってきたじゃねーか!!覚えてねーのかよ!?」

御坂「全然」

上条「全く」

アルゴ「あーそう言えば昨日こいつの悲鳴聞こえたナー」

キリト「まじか!?」

アルゴ「あぁ、眠かったから放置したけド」

浜面「放置しないでよ!!」


あーこれマジっぽいな…カミジョウとミコトの方を見たら「謝ろう」とアイコンタクトしてきたので俺から言おうと


キリト「あーごm」

滝壺「ねえ3人とも」


リコが間に入る。
ってか、この人こんな声出るのコエーよ!!


滝壺「こっちに来てちゃんと謝って」

御坂「え?」

滝壺「あ・や・ま・っ・て!!」ゴゴゴゴ


「「「はい…」」」


リコの凄まじい雰囲気に飲まれハマーの近くに行く俺達。
ってか、今まであった人の中で1番怖いんですけどこの人!?
そしてハマーの前で正座する何気にアルゴも居るが迷惑をかけたのだろう…


キリト「そのー…」

御坂「迷惑をかけて…」

上条「まことに」


「「「すんませんでしたー!!!」」」orz


アスナ・初春((うわー…))

浜面「うむ」

アルゴ「よろしイ」

滝壺「頭を上げい」


「「「ははー」」」


アルゴ「今後気を付ける様ニ」

浜面「行く時は俺も誘うように」

アルゴ「ウォイ!!」


「「「へへー」」」


アルゴ「へへーじゃねえヨ!!反省してんのカ?ってか、ハマー!!お前も行きたいんかイ!!」

浜面「いや、話聞いたら俺も飲みたくなって」

滝壺「はまづらが行くなら私も行く」

御坂「意外と飲んだらおいしかったし」

キリト・上条「「ウンウン」」

アスナ「私も飲んだけどおいしかったわよ?」

初春「私も興味が出てきました!!」

アルゴ(駄目だこいつ等早く何とかしないト)


「う。うーん…」



ソファーから聞こえる女の声。どうやらルイが起きたみたいだ


初春「あ、佐天さん。おはようございます!」

佐天「おはよー…」

アルゴ「おうルイ!そこのグラサン起こしてくれ、今日の予定を決めたイ」

佐天「はーい…アニーキ朝だよー…」


「「「「「「!?」」」」」


一斉に反応する。
どうやら俺の聞き間違えではないらしい、『アニキ』とルイはそう言った。
確かこいつ等兄妹じゃないよな!?


アスナ「あっ!?…」


アスナは心当たりあるらしい。早いとこ昨日の記憶を思い出さねば


土御門「…ん」

佐天「おはよー…」ボー

土御門「おぉ…おはよ」ボー


ツッチーも起きた。
あれからさらに飲んだのだろうか、どうにも2日酔いのおっさんにしか見えない。
俺も寝起きはああだったのだろうか、早く起きてよかった


土御門「…どした、みんな?鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔して?」


いや、さっきの1連の流れを見たらああなるって!!


御坂「え!…いや。あのー…」

上条「土御門、お前…」

初春「佐天さん…」

浜面「大将から聞いてたけど…」

滝壺「やりてだ…」

アルゴ「ツッチー…昨日なにg」


アスナ「あ!ぁあーー!!佐天さん!!」

キリト「うお!!」


突然、アスナが声を上げる。
テンパってたのかすっとんきょんな声になってる


アスナ「お酒抜けてないみたいだからシャワー浴びましょ!」

佐天「えー…でもあたし」

アスナ「いいから!いいから!!ね?」ドタドタ

佐天「う…うーん?」グイグイ


バタン!!


…嵐のように2人はシャワー室に過ぎ去った。
と言うよりこのままだとアスナ自身も不味いと思ったのか、この場を逃げたに近い。
今度何があったか是非とも詳しく聞こう


上条「ほらよ」

土御門「…サンキュー」ゴクゴク

上条「…おまえ。昨日まさか…」

土御門「…っべ」


ツッチーの顔色が変わる、これは黒だ。
カミジョウか差し出した水を飲んで昨日の記憶がよみがえったのだろう。
にしてもカミジョウは少し事情をしってるのか?


上条「流石に――」

土御門「あーーー!!!そうだ、今日は役場に行くんだっけにゃ~!?」

上条「おま、はなs」

土御門「アルゴ!!俺はキリトとミコっちゃんを連れてくから後よろしく!!」

キリト「は!?」

御坂「ちょ!?なんであんt」

土御門「膳はいそげ!!行くぞ!!」ガシ

キリト「ちょ!?」

御坂「まっ!?」

土御門「行ってくるにゃ~!!!」バビューン!!

御坂「いやああああああああ!!」

キリト「放せえええええええええええええええ!!!」


バタン!!


俺とミコトはツッチに腕を掴まれ凄まじい速さで部屋を飛び出した。
ってか、こいつこんなに筋力あったのかよ!?と、心の中でツッコミを入れる俺だった



上条「…何がどーなってるの?」ポカーン

初春「さ、さぁ…」

浜面「俺、状況が理解できない…」

滝壺「大丈夫はまづら。私も」

アルゴ「…なんだこレ・……………なんだこレ?」



セコイア・中央広場



御坂「はあはあ…」

キリト「ぜいぜい…」

土御門「ゴクゴク…ふう、いやー水飲んだらすっきりしたぜい」

キリト「すっきりしたぜい…じゃねぇぇぇぇぇぇよ!!」

御坂「なによいきなり腕引っ張って!!痛かったのよ!!」

土御門「いやーあの場を逃げるにはあれしか思いつかなくてにゃ~」

キリト「そーだと思ったよ!!ってか、それ以外に理由ねぇぇぇだろ!!」

御坂「逃げたと言っても!!私達も質問あるんだから!!逃げられたと思ってるんじゃないわよ!!」


そう、確かに土御門はあの場から逃げ切ったがここの2人も佐天の「アニキ」発言は聞いてる。
突っ込もうと思ったら突っ込める、それでも彼には勝算があるのだろうか?


土御門「あら、きく?」

キリト「あったりめーだろ!!」

御坂「じゃなきゃ腹の虫がおさまんないわよ!!」

土御門「うーん、こまったにゃ~」


しかし彼は余裕である。この余裕どこから出てくるのか?


土御門「話してもいいが、そっちの事もはなすぜお?」

キリト「そっちの」

御坂「こと?」

土御門「ああ、御2人…カミヤンいれて3人の珍プレ好プレーをにゃ~」

キリト「なっ!!」

御坂「ふぇ!?///」


そう昨日の3人の奇功を包み隠さず話すこと。
確かに昨日の3人は凄まじかった、正直なかなかお目にならない光景ばっかだった


土御門「何がいいかにゃ~あ、ミコッちゃんのなんかいいかにゃ~?」

御坂「ふぇ!?」

土御門「いやーすごかったぜい?カミヤンにあーんなことや」

御坂「は…ひ…」///

土御門「こーんな事やれるにゃんて、やっぱ酒は偉大だぜい」

御坂「ふ…にゃ…///」プルプル

キリト「お、おいツッチー。ミコトが」

土御門「カミヤンに『スキ』」

御坂「」シュポン!!

キリト「ミコトーー!?」

御坂「ふにゃ~…」ドサ


盛大な音を立てて顔を赤くしその場に倒れる美琴。
それに慌てるキリト、そして土御門は


土御門「よし!」ドヤァ


ドヤ顔だった。
土御門は初めからこの展開を期待して2人を連れ出したのだ。
もちろん役場に行く必要はあったし、それには美琴の『白金の剣』が必要であった。
彼はそれを一瞬で計算しあの場で行動に出た、侮れない男である


土御門「で。キリト、まだ聞くか?」

キリト「…(やばい。…なんか聞いた分だと結構俺やらかしてそう…)」


はい。あなたはかなーりアルゴさんに遣らかしてました


キリト「き、聞きたくないです…」

土御門「よし!!じゃ、ミコッちゃん運んで役場に行くぜお」

キリト「…うす」ヨイショ


御坂「」ズルズル




セコイヤ・役場


キリト「…大丈夫か?」

御坂「だれか私を殺して…」

キリト「ま、まぁカミジョウも記憶ないっぽいから…大丈夫じゃね?」

御坂「もし…覚えてたら死ぬから、よろしく」

キリト「おい!」

御坂「嘘よ…」

土御門「いたぜーい!…まーだ凹んでるのかにゃ~?」

御坂「…当たり前でしょ!…どの口が言うのよ」

土御門「…まぁ。カミヤンだし、大丈夫じゃないか?」

御坂「…認めたくないけど、なんか…ピンとくるわね」

キリト「俺も付き合い短いけどそんな気がする」

土御門「で。村長居たぜい」

キリト「じゃ、行くか」

御坂「…ええ」





セコイヤ・役場村長室



さて、彼らが村長に来たのは理由がある。
皆はこのセリフを覚えてるだろうか?

「『白金の剣』を手に居れたら私のとこに来るといい、いい物をあげよう」

と言う村長のセリフ。
そう、彼らはそのいい物をもらいに来たのだ。
『白金の剣』は現在美琴が所持してる、条件は整った


「…なんだね?」

御坂「あのー…『白金の剣』を持ってきたんですけど…」

「おお!!持ってきてくれたか!?」


嬉しそうに椅子から立ち上がる村長。
この部屋には『白金の剣』と『ヨラバタイ樹』、そしてその使い手と言われる剣士『ノビタニアン』の描かれたレリーフがある。
よく考えるとこの街にはいたるところに関連したオブジェなどがある、それはきっと『ノビタニアン』などに関連する物であろう。
そしてこの村長も憧れてるに違いない


「どれ、見せてくれるかな?」ツカツカ

御坂「はい!どうぞ」ス

「礼を言おう…これがか」チャキ


まじまじと見る村長。
伝説の剣、もしそれが実際に目の前に在ったら自分はどんな反応を取るのだろう?
これはゲームの世界だが現実で見たら?と美琴はこの時ひそかに考えてた


「なるほど…素晴らしい剣だな」ス

御坂「…どうも」キン

キリト「あのー…横から入るようで申し訳ないんですけど…お礼は?」


「そうだ!お礼の品を上げなくてわな!!」

キリト「…NPCはこんなもんか」

御坂「気にしたら負けよ…」

土御門「だにゃ~」


会話がかみ合わないことに凹むキリトと、なだめる2人、それをよそに奥に行く村長。
奥から何か箱を持ってきた、長方形の細長い木でできた箱


「受け取ってくれるかな?」パカ

御坂「おぉー・・・」

土御門「これって…」

キリト「…片手剣?」


村長が明けた箱に入ってるのは片手剣。
キリトの今使ってる『アニールブレード』よりも飾りっ気は無く、だからと言って『白金の剣』よりもシンプルではない。
銅剣を思わせるような色


御坂「チャキ……重い…かな?」

触った美琴の感想。
つまりこれは『白金の剣』よりも重いと言うことになる


「『ミスリル・ソード』この街に伝わる剣だ!」


キリト「『ミスリル・ソード』…」

「この剣は伝説の剣士の1人で、最後まで『ノビタニアン』と共に戦った1人『シズカリア』の剣と伝えられてる」

土御門「伝説の剣士の剣、っか…」

「この剣受け取ってくれないか?……『ヨラバタイ樹』を登った君なら扱えるはずだ」ピン!


美琴の目の前にウィンドウが出る。
内容は【『ミスリル・ソード』を貰いますか?】と言う物だった。
彼女は間髪入れずに笑みを浮かべると


御坂「ええ。ありがたく頂戴します!」ピ!


はっきりした声で答え『ミスリル・ソード』をその手に収めた


「ふん!…では、貴殿たちの旅の無事を祈る」


御坂・キリト・土御門「「「ありがとうございました」」」


セコイア・役場外



御坂「で、この後どうするんですか?」

土御門「後でさっきの広場で攻略会議があるからそれに出るぜお」

キリト「攻略会議つっても、何も情報無いぞ?俺達」

土御門「だから昨日の情報で何ができるか、それぞれ考えて来いって話だったんだよ。いわゆる宿題だ」

キリト「あー…なるほど」

御坂「昨日そんなこと言ってましたっけ!?」

土御門「言ってたぜい。…なんならその時の状況を包み隠さず話そうか?ミコッちゃん」

御坂「イエ、エンリョシトキマス」

土御門「ふん!…でキリトの方は?」

キリト「なんとか…」

土御門「で、どうだ?」

キリト「うーん…現時点だととりあえず盾で防御しかないかな?」

土御門「やっぱりそうか…昨日もそんな意見が多かったにゃ~」

キリト「ぶっちゃけレベルがもう少し上なら《ブレス無効》のスキルとかあるんだけどな」

御坂「たしか、《ブレス無効》の効果が付いた武器とかあるんじゃないの?」

キリト「あるけど…まだないな」

御坂「そうなんだ…」

土御門「ま、それは後々考えるとして。…ミコッちゃんはその剣をどうするのかにゃ~?」

御坂「うーん…『白金の剣』あるしなー…」

キリト「俺!俺にくんない!?」

御坂「えー…」

キリトが懇願する。
確かにキリトが『ミスリル・ソード』を手にすれば武器の問題も片付く。さて彼女はどう出るか


御坂「…いいわよ!」

キリト・土御門「「まじで!?」」


意外な反応にキリトどころか土御門までリアクションを取ってしまう。
確かにここまで素直だと何か裏がありそうであるが


御坂「…なによ。いらないの?」

キリト「いえ、入ります!」

御坂「うむ、素直でよろしい!」ホレ

キリト「ど、どうも…」

土御門「」ポカーン

御坂「どうしたんですか?土御門さん」

土御門「えっ…いやー珍しいこともあるんだにゃ~と思って」

キリト「」ウンウン

御坂「珍しいって…ただ単に同じ片手剣同士、強いのって言ったらこいつしかいないから塩を送っただけよ」

キリト「あっ…ありがとぅ」


土御門(まさか…カミヤン病に感染!?―――」キュピーン!


その時、土御門に電撃が走る


土御門「…もしかして」

御坂・キリト「「?」」

土御門「まさかミコッちゃん、カミヤンからキリトに乗り換えか!?」

キリト「えっ!?」

御坂「はああぁぁー!?」

土御門「そうか、カミヤンは相手が多いから諦めるかキープにして。同じ片手剣のキリトに鞍替えしたのか!?」m9

キリト「…///」

御坂「ちょあんた何言ってんの!?あんたも顔赤くしない!!」

土御門「ミコッちゃん、それはつまりビッ――」

御坂「ふん!!!」ゲシ!!

土御門「ぶみゃーー!!」ゴロゴロ


暴走する土御門に対し美琴は回し蹴りを加える。
天の男も真っ青の素晴らしい回し蹴り


御坂「ったく。黒子かよ」

キリト「…」

御坂「あんたも!顔赤くしてないで!サッサと行くわよ!?」

キリト「お、おう///」

御坂「はぁー…(調子が狂う…)」


変な空気になったことにめんどくささを感じる彼女であった


土御門「」チーン


今日はここまで


っべーよ、ストックがねーよ…


筆が進めねーよ


ではまた

これ確かアレイスターが絡んでるんだよね、今はまだ何もないけどありそう。

ギルド作ってヒロイン達吸収していってもいいのよ

>>115
キリトが第2の上条さんになる未来しか見えないぞww
原作ではカプ成立後だからそんなに荒れなかったのに…ww
アスナ(またフラグ立ててきた…)イライラ
他ヒロイン(またアスナばっかり…)ヤキモキ
上条「まったくキリトには困ったもんだな」
美琴浜面土御門「」

こんばんわ

>>107 いろいろやってますよ(?)


色々出てますがこれはもう1回言っときます

SAOに関しては流れは基本原作(アニメ)基準です


セコイア・広場



土御門「いててて…ミコッちゃん冗談通じないぜい」

御坂「たちの悪い冗談言うあんたが悪い!!」フゴ

キリト「ってかミコト。やっぱその格好目立つぜ?」


前にも述べてるが美琴は変装をしてる。
ターバンとマントで顔を隠してるが、キリトが指摘した通り目立つ。
そもそもなぜ変更してるかと言うと彼女は学園都市の誇る有名人のため、何が起こるか解らないからこうしてるのだが目立つものは目立つ


キリト「髪染めたら?」

御坂「うーん…それも考えたんだけどなー…」


「おいビーター!!」


荒々しい声がキリトの愚称『ビーター』と共にかけられる。
キバオウ《アインクラッド解放隊》のリーダーでありキリトにあまりいい感情を思ってない。
そして


キバ「なんや、皮被りもいたのか」

御坂「皮被りとはなによ!!」


そう、美琴たちともあまり仲が良くない。
それはキバオウが「正体隠しておる奴なんか信用ならん」と言う理由からである。
確かに、面を被ってたら相手を信用出来ないキバオウの言ってることも1里ある。
しかし、事情が事情なだけにこれを取ることができない。
なのでどっちも1歩も引けないの


キバ「で、この前噛みついたツンツン坊主は何処や?」


彼の言葉の通り以前、前の層で上条とキバオウは1度揉めてる。
理由は先の様にキバオウが美琴にけしかけて来たからで、何度も言うので美琴が切れそうな前に上条が手を出しそうになったのだ。
もちろん手を出す前に浜面や佐天、土御門キリトが止めた。
ちなみに上条が手を出しそうになったのは美琴を守るため、
仮に彼女が手を出したら揉みあいになりターバンが破損してしまうかもしれないからだ。
それは彼が「御坂美琴とその周囲の世界を守る」とある魔術師と約束したこともあるし当然と思ってるから。
ターバンが破損したら正体がばれ、彼女がどんな扱いを受けるか考えたくもない


御坂「あいつなら今日はいないわよ!?」

キバ「ほう…死んだか!?」

御坂「んな訳ないでしょ!!あいつはこっちの大事な前衛なの!!そう簡単に死なないわよ!!ってか、あんたより強いわよ!!」

キバ「ほう…なかなかあいつの肩持つやないか?まあそれは同意するがな」

「ふん!!…罵り合いより、こっちの議論に精を出して欲しいんだがな…」



キリト「エギル…」


美琴とキバオウの仲裁に入ったのは本日の攻略会議の進行役、巨漢の大斧使いエギルだ


エギル「と言うことで、初めていいか?」

キバ「…っち!かまへん。おい!ビーター、皮被りこっちくんなよ!!」ズカズカ

御坂「誰が行くもんですか!!」

キリト「っち…よくツッチー黙ってたな」

土御門「下手に事を荒げないのが大人だぜい?ちなみにささやかな仕返しはしたぜお」

キリト「仕返し?」


よーく見るとキバオウが仲間に声を掛けられてる、一見普通の光景。
しかし、その仲間の顔を見ると笑いを我慢してるように見える、何故だ


「キバオウさん」

キバ「なんや?」

「とんかつ食いたくないっすか?」

キバ「おお、食いたいな!SAOあるんか?」

「キバオウさん、ここに」ス

キバ「おお、これやこれ!きつね色で今くらいの大きさで2折に出来て……これとんかつちゃう!!茶色い皮財布や!!」

「キバオウさん」

キバ「なんや?」

「これ終わったら新宿に飲みに行きましょうよ!」

キバ「新宿?SAOにあるんか?」

「目の前に」


キバ「なに?…おお、あれやあれ!でっかい黄色い看板があってNPCがぎょーさん酒飲んでて、そうあれこそ新宿……んな訳あるか!!
あれ看板にでっかい文字で『ニューホテル』って書いてあるだけやん!!新宿ってそういうこと!?」


「「「www」」」

キバ「なんやジブンらさっきから!?何で俺をいじるんや!?」


普通に見ればキバオウがいじられてるに過ぎない。だが


キリト「…っく!」プルプル

御坂「…っぷ!」プルプル

エギル「oh…」

土御門「に!」ドヤァ


キリトと美琴が笑いを堪えてる。
これはただキバオウの反応が面白いからではない、それはキバオウの鎧にある。
彼の鎧には背中にデカデカと書いてある落書きに反応してるのだ、内容は『とんかつ・新宿・サボテン』と書いてある。
どっかのチェーン店の名前だ、土御門の言う仕返しはこうゆう事だった


土御門「いやー、気付かれないように、と《隠蔽》の練習になったぜい」

エギル「いいセンスしてるな」

土御門「学校帰りによく食ったぜい」

キリト・御坂「「…」」プルプル

エギル「さて、そろそろ始めるとするか」

キリト・御坂「「…」」コクコクプルプル

土御門「御2人さん。噴き出すなよ?」

キリト「…ちょっとトイレ」プルプル

御坂「…私も」プルプル


土御門はSAOにトイレなんかあったっけ?と心の中で思いながらもあえて言わず2人を見送った。
その後笑い疲れた顔になって2が帰ってくると攻略会議は始まった



セコイア・広場


第3回・第5層ボス攻略会議



エギル「それでは、これから始めさせていただく」


エギル低く通る声の挨拶と共に軽い拍手があり会議が始まる。
会議も何回もこなしてくると皆慣れ、特に荒れることは無く進む。
それだけこの会議の重要性が皆認識できたのだろう、無駄口を話すのも居ない。
1部を除いて


土御門「よー随分げっそりした顔での帰りだにゃ~お2人さん」ニヤ

御坂「誰のせいよ…」

キリト「あっち側は見ないようにしよう…見るだけで吹きそうだ」



エギル「早速だが!前回、課題になったボスの風と言うか…《ブレス》に対しての攻略法は何か案を持ってきてくれただろうか?」



なかなか手を上げる者もいない。
それもそうだ、前回でいい妙案が出尽くしてしまい今回は【あれば出してね】ぐらいの感じだった



エギル「…同じようだな。ないならこの辺で」


ウィーッスと気の抜けた声と共にその場は締まる。
大体、攻略会議が終わると皆仲の良い者と酒場に行ったり、残るメンバーに報告しにそそくさと帰る。
キリト達は後者、1番早く出て行った


キバ「なんやあいつ等。あんなはよう出ていきおって?」

((そりゃこんなん書いてあったらな))ップ


彼が落書きに気付いたのは宿に着いてからでした


キバ「なんじゃぁぁぁぁこりゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」




セコイア・カフェ


土御門「で、逃げる様にここに来たけど…」

御坂「」ハアハア

キリト「」ハアハア

土御門「笑い終えたか?」

御坂「うるさい!だまれ」

キリト「マジで壺ったかも…ってか、どうするこのあと?」

土御門「まあ、うちらでも《盾》装備を出さざるおえんだろ?だから訓練かにゃ~」

御坂「《盾》ねぇ~…うちらで使えるのって」

土御門「俺と浜面ぜお…キリトは?」

キリト「使えるっちゃ使えるけど…ぶっちゃけスタイルが崩れるからやなんだなー…」

御坂「それは私も同感。…ってか、あいつを片手剣に戻して装備させるのは?確か第2層のボスの時に使ってたよね?」

キリト「上条か?…そんなホイホイ装備を変えるのはよくないぞ、スタイルとか崩れるし」

御坂「ダメか…じゃあ私が!?」

キリト「付け焼刃だからやめとけって…」

土御門「まあ、なんにせよ。あともう少しでみんな『取材』が終わって来るからまとうぜい」

御坂「…『取材』?」



土御門「おう!」

キリト「『取材』って、なんのだよ?」

土御門「新聞の」

御坂「ってか、何で取材受けてんのよあいつら!?多分襲われた時の事聞かれてると思うけど、何であいつらが襲われたって解るのよ!?」

キリト「そー言えば『パブ』に入って初めの方でツッチーが「明日の新聞に載る」って、さらっと言ってたけどあれと関係あるのか?」

土御門「おおアリだぜい!だって『アインクラッド新聞』を発行してるのは滝壺と初春、アルゴと俺ぜよ」

御坂「へーそうなんd」


キリト・御坂「「えええええええええええええええええええええええええ!!!!!????」」


土御門が言ったことに驚愕する2人、それもそうだ。
『アイングラッド新聞』ゲームの中で娯楽と言うのもなんだが、この世界で数少ない娯楽の1つ。
SAOが始まってから2週間経ったときに発行された新聞、最初は学級新聞に近かったが最近では読者投稿の話題や写真がメインの1つ。
その発行された速さや記事の信憑性から現在この世界でもっとも読まれてる新聞の1つ、もちろんキリトや美琴も読んでる。
記者の所在は不明なのもこの新聞の特徴の1つだったが、まさか身近に居たとは


土御門「おっと、このことは秘密なので他言は無用に」

御坂「え!?えぇ…」

キリト「まさかお前らだったとはな~…」

土御門「いや俺が参加したのは第3層からで、アルゴも参加したのは第2層って言ってたっけな?」


御坂「まさか2人がねー…そう言えばアルゴさんとやたら仲がいいと思ってはいたけど…」

土御門「元々2人が【自分たちにも何かできないか?】って思ってやったらしいぜい」

キリト「すごいな」

御坂「そう言えば初春さんが――」


初春『御坂さーん』


御坂『なに?』


初春『《絵》のスキル上げたいのでモデルになってくれませんか?』


御坂『いいわよー』


御坂「――なんてやり取りがあったような」

土御門「あいかわらず策士だにゃ~」

キリト「どおりで最近イラストが上手くなってると思ったよ…」

御坂「…こんな時どんな顔したらいいのよ…」

土御門「さーにゃ~…さてそろそろ待ち合わせ場所に行きますか」



第2層


東の山・師匠の小屋付近



美琴たち3人は待ち合わせの場所に来た、すでに上条、浜面、アスナも居るが佐天の姿は見えない。


御坂「…やっぱり来なかったんだね」

浜面「俺らも説得したんだけどなー…」

アスナ「カミジョウ君はヒートアップしすぎて空回りしてたけど」

上条「いやだってさ!何とかしたいと思うじゃん普通!!」

御坂「アンタねぇ…っつ!?」

アスナ「はぁー…その気持ちは正しいと思うけど、人には1人になりたいと思う時があるのよ…?」

上条「どした?」


アスナ(あー…)


美琴のリアクションに疑問に思う上条と、直ぐに理解するアスナ。
そう、彼女は昨日酔っぱらった時に盛大にやらかしてしまった、いまだに思い人に言えない『スキ』と言う言葉も散々言った。
だがそれは酒が入ってた時、14歳の初恋の告白がこんな居酒屋の飲み会で勢いで行っちゃった大学生みたいなのは正直無い。
しかも言った本人が記憶にないとか完全に無効である。

仮に彼、上条が覚えてたらと思うと―――


アスナ「大丈夫よ」ヒソ

御坂「っへ!?///」

アスナ「カミジョウ君覚えてないって」ヒソ

御坂「でで、でも。もし周りが話したりしたら」ヒソ

アスナ「みんなもあなたに気を使って詮索してないわよ、あのアルゴだって」

御坂「ほ、本当ですか?」

アスナ「うん、だから安心しなって。ちゃんと今度まじめにやるのよ」

御坂「あ、あ、アスナさん!!///」

上条「…何やってんだ」

土御門「取りあえずカミヤンが死ねばいいんだぜい」

キリト・浜面「「うんうん」」

上条「なんでだよ!?」



キリト「…マジで鈍感なんだなコイツ」


上条「俺のどこが鈍感だよ!!これでもな、クラスで空気読める男って言われてるんだぞ!?」


御坂・土御門・浜面・キリト・アスナ「「「「「えっ!?」」」」」


上条「なんだよ、その反応!?」

浜面「…おい土御門、あんた確か大将と同じクラスだよな?」

土御門「あ、ああー…」

浜面「どうなの?」

土御門「…カミヤン?」

上条「ん?」

土御門「『皮肉』って言葉知ってるか?」

上条「あのな…いくら馬鹿な上条さんでもその言葉ぐらい知ってんぞ!」ドヤァ

土御門「うん、それならいいんだ…」

土御門「俺らが皮肉を込めて言った言葉を真に受けてるみたいぜい」ヒソ

浜面「大将…」

キリト「ここまでくるとスゲーな…」

上条「その可哀そうな人見る目つきはなんでせう!?やめて」

御坂(なんでこんな奴に惚れちゃったんだろう…)

アスナ(ミコトさん…がんばってね)ポン


浜面「ま、まあ大将が馬鹿なのは今に始まったことじゃないけど」

上条「うぉい!!」

浜面「お嬢の事はお嬢自身が納得するまで暖かく見守っていこうや」

土御門「それに、優しさが時には1番辛いものになったりするんだぜい。今はそっとしとくのがベストだにゃ~」

上条「そんなもんなのかなー…」

御坂「大丈夫、いざとなれば私達がいるから」

アスナ「ここは佐天さんを信じましょ。ね」

上条「…そうだな!」

キリト「ふっ…で、どこでレベル上げするんだ?」

土御門「ここだぜい」

アスナ「え?でもここって特に強いモンスターでないわよね?」

浜面「偶にオオカミ型が出るぐらいだろ?」

土御門「そうだぜい」

御坂「じゃあどうやって?」

土御門「こうやる」ス


彼はメニューを表示しアイテム欄からある物を《実体化》する



上条「肉?」

土御門「ただの肉じゃないぜい『グリーズ・リー』の肉ぜよ」

御坂「そんなのどうすんのよ?」

土御門「こうやって…ピーィイ!」

キリト「?」


彼が口笛を吹く。
すると何処からか獣の息づかいが聞こえてくる、気付くと付近にモンスターがいると表示される。
それも1匹や2匹じゃない


浜面「え?なにこれ?」

キリト「なんか…『ナイト・ブラック・ウルフ』が団体で来てるんですけど?」

御坂「ちょっと、いくらなんでも多くない!?」

アスナ「50…いえ100匹ぐらいいるんじゃない!?」

上条「土御門!これって!?」


土御門「さーみなさん!!こいつらは全部倒すかこの肉の消える30分後までひたすら襲ってきます!!みんなで頑張って倒しましょう!」


上条「なーにショウタイム風に言ってんだよ!最初に言え!!最初に」

土御門「カミヤン、俺はいつも事後報告だぜい」キリ

上条「ふざけんな馬鹿野郎!!自覚してるなら直せ!!」

土御門「口を動かす前に手を動かそうぜい」

キリト「その方が…よさそうだなっ!!」ザン!!


訓練が始まった

今日はここまで

いやー投下できてよかった


ではまた

絵スキルなんてあったのか…
そのうち薄い本出回ったりして(ボソッ

>>146


《絵》のスキルに付いて、キリト君を使って説明していきます



キリト「え!俺!?」


はい、そうです



《絵》のスキルはひたすら書くことでレベルが上がります



キリト「アスナ。モデルになってくれ!!」


アスナ「えっ!?///」





そして描いてくとレベルが上がり色んな筆、色が使えるようになります



キリト「んー…筆ペン難しいなぁ…」





そしてコンプリートすると



キリト「よっしゃあああああああああああああ!!!コンプキターーー----――――――!!!」


この様な反応と共にあることが出来ます。そして…






頭の中のイメージが直接描ける様になります



キリト「ふっふっふ…これで『To LOVEる』の『ララ』が描けるぜーーーー!!!」イヤッホウ!!




みたいな感じです



後は皆さんのご想像に任せます

どうもこんばんわ


今日は雨がすごいですね


では投下します

2時間後


土御門「ふぅ…」


土御門は《安全圏内》の石に腰を掛けてた。
彼は《ダガー》だが今回は《盾》も装備してかなり重要な役回りだ、で今は休憩してる。
現在は同じく《盾》を装備してる浜面を中心に美琴、上条、キリト、アスナによる5人のフォーメーションを試してるところだ


「おにーさン、サボりカ?」


土御門「サボりじゃねーよ。俺が動けなくなった時の訓練だぜよ。鼠」


後ろから掛けられた声はアルゴだった。
どうやら様子を見に来たらしい


アルゴ「別にお前らだけで戦うわけじゃないから、ここまでしなくてもいいんじゃないカ?」

土御門「訓練にやりすぎは無いぜい、ありとあらゆることを想定しとくのがプロだぜい」

アルゴ「ふーん…で、何故オオカミ?」

土御門「巨体でブレスを使うモンスターなんかまだいないからにゃ~。オオカミの大群の突進をブレスに見立てて訓練してるんだぜい」

アルゴ「なるほどナ~」


彼の言った通りオオカミをブレスに見立てて訓練してるのだが



上条「わりい!!3匹のがした!!」

浜面「またかぁよっ!」グググ

御坂「はあああ!!!」ザン!!

アスナ「レベルが低いのはいいけど!…訓練になってるの!!?」スン!!

キリト「気にしたら…負けだろぉっと!!」ギン!!


確かにオオカミをブレスに見立てるのは無理がある。
しかし、それでも確実に盾を使った戦法は慣れてきてるし、レベルも上がったりしてる。損ではない


アルゴ「…こう見るとキー坊も結構連携撮れるんだナ」


土御門「キリトは元々レベルが高いし好きでボッチやってるだけだからな、
カミヤンも剣の方は8割ぐらいだけど《体術》に関して言えば合格点だぜい。
…俺がびっくりしたのはミコッちゃんとアスナの連携力の高さだな」


彼の言う通り彼女達2人の連携力は高い


「「「うぉうぅ!!」」」


御坂「せいやああああああ!!!」ブン!!


「「「きゃいいい」」」


御坂「アスナさん!!」

アスナ「はあああああ!!」ズンズンズン


「「「うごぅ…」」」パリーン!


御坂「ナイス!!」

アスナ「そっちこそ!!」


美琴がまずオオカミ3匹を切り上げそれらを宙に舞わせると刹那、アスナの3連撃を加える。
それは見事としか言いようのない連携だった

アルゴ「ああ、あれはルイも加えて3人で女子会がてらよくトレーニングしてるらしいナ」

土御門「物騒な女子会だなオイ」

アルゴ「…本当はあれに前衛のルイを加えたら完璧なんだがナ」

土御門「そうか…」

アルゴ「…なあ、実際どうなんダ?」

土御門「なにが?」

アルゴ「ルイのことだヨ」

土御門「…」


黙る。確かに問題である。
佐天はこのメンバーの中で前衛も後衛も出来る、かも本人の性格からか攻撃もガンガン行くので正直フォーメーションを組む時にかなり役に立つ。
《ランス》の特性により攻撃力はさほど高くないが、何より数少ないこのメンバーの攻略組


土御門「…正直な、なんて声を掛けたら解んなくってな、男だったら引っ叩くなりなんなり出来るんだがな」

アルゴ「アニキって呼ばれて情でも湧いたカ?」

土御門「それはない!!…とは言い切れないにゃ~」

アルゴ「ツッチーも男ってことだナ!」ケタケタ

土御門「笑うな!…はぁ、こんな事いつもは無かったんだけどにゃ~…」

アルゴ「そりゃこんな世界に来たら普段通りにしてても、無意識に変わっちまうことだってあるサ」

土御門「無意識にか……まだまだ未熟だにゃ~俺自身も」

アルゴ「女も、だロ?」

土御門「ぐうの音も出ないぜい。…女は難しいにゃ~」


アルゴ「そりゃ男と女の間には川がある、って言うぐらいだからナ」

土御門「俺も解ったつもりでいても、解ってないことがたくさんあるんだにゃ~とおもったぜい」

アルゴ「他人を100%理解するなんて不可能だからナ、でも解ろうとする姿勢はオネーさん評価するヨ」

土御門「あんがとよ…ぶっちゃけどうしたらいいよ?」

アルゴ「んー…」


間が開く


アルゴ「ヨシ!!」

土御門「?」

アルゴ「オネーさんに任せてくれないか?」

土御門「お前に?」

アルゴ「オウ!!」

土御門「まーた金せびるのか?」

アルゴ「それは当然…ま、今回は安くしとくヨ!」

土御門「胡散臭いにゃ~」

アルゴ「お前に言われたくないヨ」

土御門「違えねえ」

アルゴ「じゃ、任せられてモ?」

土御門「おう!お願いするぜお」


アルゴ「よし、じゃあオレッチは行くからナ!!あと、頼まれた《グリーズ・リー》の肉」ス

土御門「サンキュー。8000コルだっけか?」

アルゴ「おう!」

土御門「…今更だが高くにかにゃ?」

アルゴ「仕方ないだロ!!数が少ないんだからナ!!」

土御門「はあ…俺のなけなしのお金が」

アルゴ「まいどー!!じゃ、いくからナ」

土御門「おう」


そう言ってアルゴは去った


上条「おーい土御門―!」

土御門「なんぜよ?」

上条「あれ、今誰かいなかった?」

土御門「アルゴだぜい。終わったのかにゃ?」

上条「ああ、みんなあっちで休憩してる。次はお前の番だぞ」

土御門「じゃ、行きますか」


そして特訓は深夜遅くまで続き6人は宿には帰らず師匠の小屋がある《安全区域》で睡眠をとることになった





セコイア・広場


上条「ふぁあああ・・・あ!!」

御坂「だらしない欠伸ねー…」

上条「だって全然寝てないし、しょうがないだろ!?」

浜面「腹減ったー…」

アスナ「後でリコさん達がサンドイッチ持ってきてくれるまで我慢しなさいよ」

キリト「あれ、ツッチーは!?」

浜面「ん?そう言えばさっき、忘れ物があるとかで宿に戻ったぜ」

上条「忘れ物?」



セコイア・上条達の部屋


滝壺「はいこれ」

土御門「ほいよ」

初春「すみませんね頼んじゃって…」

土御門「別についでだからいいぜい。しっかしにゃ~」

滝壺「?」

土御門「いや、これから彼氏が出陣だのに見送らないんだにゃ~と思ってな」

滝壺「なんか死亡フラグになりそうだからしてないだけ」

土御門「なるほどにゃ~」

初春「古風な所ありますよね、滝壺さんって」

滝壺「ふふん」ドヤァ

土御門「ま、帰ってきたら抱き着くんだろ?」

滝壺「もちろんそのつもり」

初春「あ、土御門さん時間大丈夫なんですか?」

土御門「お、そろそろやばいにゃ~の前に。佐天は?」

初春「佐天さんなら…奥の部屋に」

土御門「じゃあちょっと」トコ

初春「…何するんだろう?」

滝壺「大丈夫、つちみかどは男だよ」

初春「?」

滝壺「任せても大丈夫ってこと」



宿・奥の寝室


佐天「はぁ…」


日向の椅子に体育座りで座って窓の外を見てる彼女


佐天(みんなそろそろ行く頃か…大丈夫かな?)

佐天(大丈夫だよね…みんな私より強いし…私なんて…)


コンコン


佐天「…はい」

「いるかー?」

佐天「土御門さん!?」

「おう!!」

佐天「すみません今あけm」

「いや扉の近くに来るだけでいい」

佐天「はあ…」


言われた通りに扉の近くに行きその場にしゃがむ佐天


佐天「きましたよー!」

「そんな大声じゃなくても聞こえるぜい」

佐天「え、でも壁って!?」

「いいからやってみるにゃ~」

佐天「…」


彼女が疑問に思った通り。
SAOの壁や扉は普通音漏れはしない、大声を出したり《聞き耳》のスキルを上げないと部屋の中の音は聞こえない。
疑問に思うが普段の音量で問いかける


佐天「…土御門さん?」

「なんぜよ?」

佐天「本当に聞こえた!?」

「だろ?」

佐天「でもなんで?」

「バグじゃないかにゃ?」



佐天「バグか…」

「ん?」

佐天「いえ…本当にここゲームの世界なんだなと思って…」

「…」

佐天「さっきも、日向であったかいなーって思ってたんですよ…」

「そうだにゃ~この季節は日向はあったかいしにゃ~」

佐天「でもこれって当たり前の事なんですよね?」

「そうだぜい」

佐天「でも一昨日切られたこととか、その傷が跡もなく治ってるとか当たり前じゃないですよね!?…記憶はちゃんとあるのに」

「そうだな…だが、そんなこと言ったらこの世界自体が当たり前じゃないぜお」

佐天「そうですけど…でも…あの時」

「むりに言葉にしなくてもいい。辛かったこと思い出すと余計に鬱になるぞ」

佐天「…すみません……でもなんか」

「仕方がないさ、トラウマってのはそう簡単に消えるもんじゃない。そう簡単に消えない記憶だからトラウマなんだよ」

佐天「…ですよね」

「でもトラウマも悪いことばかりじゃない」


佐天「え?」


「『トラウマをバネに』…使い古された言葉だが俺はいい言葉だと思ってる。
2度と辛い思いに会いたくない、だから自分を強く、自分をより前に」


佐天「より前に…でも、それで転んだら」

「大丈夫!」

佐天「!?」

「その時は俺が支えてやる!…いや、俺達がな」

佐天「…みんなが」

「おう」

佐天「ありがとう…ございます…」

「ふっ…さて、にーちゃんはそろそろ行くぜい」

佐天「あっ!…にーさん!!」ダッ

「なんにゃ?」

佐天「その…いってらっしゃぃ」

「…いってくるぜい」


扉越しに足音が遠ざかるのが聞こえる。彼女はそのまま壁に寄りかかり天井を見つめる


佐天(…今なら……御坂さんの気持ち解る気がするな………にーさんか)




宿・玄関


土御門「じゃいってくるわ」

滝壺「行ってらっしゃい」

初春「すみませんね、佐天さん励ましてもらって」

土御門「気にすんなって」

初春「でもあれじゃあ惚れちゃいますよ」

土御門「だよにゃ~…」

滝壺「あれ、つちみかどは自覚してたの?」

土御門「いやー、言ってる途中からこれ立場逆だったら惚れてるだろ!って、自分に突っ込みいれてたぜい」

初春「だったら他に方法g」

土御門「あれしか思いつかなくてにゃ~我ながら情けないぜい」

滝壺「でもかっこよかったよ」

初春「なんか本当の兄妹って感じしました!」

土御門「そうか~?」

初春「はい!」

土御門「ま、部屋から彼女が出てきたらなんか食わせてやってくれないか?」

滝壺「わかった」

土御門「あ、そうだ!これミコッちゃんから彼女に」

初春「はい…なんですか、これ?」

土御門「《転移結晶》後でアルゴが来るだろうからそいつに聞いといてくれ」

初春「わかりました」

土御門「じゃ!」タッ

滝壺「いってらっしゃーい」

初春「お気を付けて―」


滝壺「…つちみかど」

初春「?」

滝壺「さてんへの呼び名『彼女』になってたね?」

初春「言われてみれば…でも何か関係あるんですか?」

滝壺「いろいろあるんだよ」

初春「ん?」

滝壺「なんでもない。じゃあ、早く原稿まとめちゃお」

初春「は、はい…」




土御門(カミヤンの気持ちが少しわかった気がするにゃ~違うのは無自覚かどうかだぜよ)


セコイア・広場


土御門が着くとすでに攻略時の分担も済んだようだ。
みな戦闘時どのような行動をとるか各自ミーティングしてる、そして自分の軍団を探すと


「「「「「…」」」」」ズーン


土御門「にゃにゃ!?」


凹んでる。まるでお通夜の様で気のせいか周りの空気が淀んでるように見える


土御門「ど、どうしたんだにゃ!?」


浜面「お、おう。お前が来る前にな会議で最初の《ブレス》についてなシンカーって奴から新しい情報が入ったんだよ」

土御門「おお、それで」


キリト「最初に扉を開けて約1秒後に直ぐ《ブレス》が来るんだ、
シンカーの偵察組は10人その《ブレス》に耐えられたのはシンカーを含め2人。まあここまでは大体おなじだ」


アスナ「でもね、悪いことに《盾》が効かなかったんだって」

土御門「…っは!?じゃあどうやってそのシンカーって奴は残ったんだ!?」

御坂「なんか、とっさだったからほとんど覚えてないんだって」


上条「で、30秒間《ブレス》耐え抜くと目の前にはボスの《サ・ゼネラル・ジャンボス》が待ち構えてるんだって。
ちなみにそのまま全員吹き飛ばされると扉が閉まってまた最初から」


土御門「なんか使えるような使えない情報だにゃ~…じゃあ先発の奴は危険で尚且つ重要ってことだな」

浜面「そうなんだけど…」

土御門「その先発はどいつらだ?」

御坂「うちら」

土御門「…は?」


御坂「うちらよ!!このバカがじゃんけんに負けて晴れてうちらが先発になりました!!」

上条「スミマセン」

浜面「昨日考えた作戦がパーだよ」

土御門「oh…」


無理もない。
昨日の訓練では対《ブレス》の他にボスの攻略法を考えてた。
しかしβ時代と違うのでキリトの経験と今までのフロアボスを参考に考えた。
β時代のボス《グリーズ・リー・ザ・アーマー》はこの層に居る《グリーズ・リー》の鎧をきたバージョン。
少しの隙間と露出してる足元と頭を狙うしかなかった。
なので作戦は《ブレス》が来ると浜面、土御門の盾に隠れ治まったらキリト、上条アスナ美琴が飛び出しボスに接近。
接近したらアスナ、美琴が上半身に攻撃を加え、上条、キリトが足元に攻撃を加える。
バランスが崩れたところで総攻撃、の流れだったのだが


キリト「…まぁ、落ち込んでてもしょうがないし、第10層以降は俺も未知の体験になるんだから気を取り直していこうぜ?な」

アスナ「そうね…出たとこ戦法でどうなるか、いい経験になるでしょうし」

浜面「お姫さん言ってんだし、な?大将、姫いい加減元気出そうぜ?」

上条「…そうだな」

御坂「そうね…私喉乾いたから飲み物かってk」

上条「ああ!俺が行くよ」

御坂「え、でも…」

上条「さっきじゃんけんに負けたお詫びもかねて。な?」

御坂「じゃあ早く帰ってきてね」

上条「おう!!」タッ



広場付近・露店前


上条「やっぱ出発前にみんなアイテム買ったり済んだな、俺の大丈夫だっけ?」


と考えながら元に戻ろうとする。
彼の言った通り多くの人でごった返してる、と言っても攻略組ばかりではなく一般のプレイヤーも多い。
気を付けないとぶつかってしまう


「おっと」ドン

上条「あっすみません!!」


と直ぐにぶつかってしまうのが上条クオリティー


上条「大丈夫ですか!?」

「大丈夫だ…君は」

上条「?」

「確か今回の攻略で先発組になったチームの人だね?」

上条「そうですけど…なんで俺のことを?」

「あんなにオーバーなリアクションを取れば嫌でも目立つさ」

上条「なっ!?」



確かに上条はじゃんけんに負けた瞬間いつものように不幸だあああ!!と叫んでしまった。
それじゃあ目立つのも仕方がない


上条「不幸だ…」

「はっはっは。そんなに気を落とすこともない、若いときに素直な反応することはいいきとだよ」

上条「そうなんですか…ってか、あの時のことを知ってるってことは」

「ん?ああ、私も攻略組でね。シンカーと共に残ったには私の事さ」

上条「そうなんですか!?じゃあ、何かコツとか!?」

「すまないが私もとっさだったのでね、あまりよく覚えてないのだ」

上条「そうですか…」

「しかし、床の部分が木だった気がする」

上条「!?」

「そんな所かな、私が言えることは」

上条「それって!?」

「すまない、約束があってね。私はこれで…」クル

上条「あの、せめて名前」

「ああ、そうだな――」



その男はゆっくりと振り返り上条を見る。
灰色の髪を後ろで束ね、髪の束を少し前に垂らす。
その表情はどこか寂しく今を見てない、浮世離れした表情。
この男を上条は、いやSAOに居る全プレイヤーはその後に着く二つ名と共に忘れないことになる




「私は『ヒースクリフ』覚えてくてたまえ、上条君」



「では、また機会があったら」

上条「ああ!また!!」


そう言ってヒースクリフは人ごみに消えた


上条「…あれ?何でパーティ申請も何もしてないのに俺の名前解ったんだ!?」

上条「…っま、いいか」








「アレイスター、君の言ってた少年。なかなか面白そうだな…だが、私も気になる少年を見つけたよ」











今日はここまで

いよいよヒースクリフ参戦です


ではまた


ちなみに上条さん達って今何レベ位なんだ?

>>178


お答えします

SAOでは基本各層の数字=レベルでボスを倒せるのですが、死んだら洒落にならないので大体の人はその層+10ぐらいにしてます
つまりこの第5層だとプラス10のレベル15位が平均です


ちなみにキリトさんは更に足していてプラス20のレベル35ぐらいです。アスナさんもそのぐらいです


レベルは具体的に決めてないのですが強さを比較すると


キリト≧美琴>アスナ≧上条>浜面>土御門≧佐天


みたいな感じです


そうでしょうか?

乙 佐天をひっぱりだすのにアルゴがどんな手をうつのか楽しみだな
美琴の「うちら」は違和感あり(方言だし) 土御門は他の人も指摘してたけど「ぜよ」
来週も楽しみにしてる

>>181

え!?『うちら』って方言なんですか!?…まじか

どうもこんばんわ


『うちら』方言でびっくりしている>>1です


なんか女友達が『うちら』って、よく言ってたので使いました


ちなみに自分は神奈川からトンネルと橋で海を越えた町に住んでます


投下します


セコイア・広場




上条「たでーまー」

御坂「遅い!!」

上条「わりいわりい」


上条が帰ると美琴たちは作戦会議をしてた。
先発組、つまりはボスの部屋に1番最初に入ると言うことだ、
しかし今回は入った途端《ブレス》により吹き飛ばされて大ダメージを喰らうかもしれない。
そもそも『先発組』と言うカテゴリーが今回だけだった、それだけ特殊なボス、と今わなってる。
尤も今後このような事態はあり得るので攻略組にはいい経験になるのだが


御坂「あんたも何か案を出しなさいよ!!」

上条「あぁ…あ、そうだキリト!?」

キリト「ん?」

上条「床が木だとなんかあんのか!?」

キリト「床が木?」



御坂「あんたねぇ…ここだと木が切れないことぐらい知ってるでしょ!?」

上条「あ」

御坂「あのねぇ…」

キリト「床が木か…」

アスナ「…キリト君?」

浜面「どうした?」

キリト「カミジョウ!」

上条「なんだよ?」

キリト「お前って『スピアー・ダウン』出来るか?」

上条「あ?出来るけど、なんで!?」

キリト「いいこと思いついたかも!!」

アスナ「?」

キリト「ちょっとみんな耳貸してくれ!」


そう言って上条たちはキリトを中心に何やら話し始める、そうこうしてると出発の時間になる。
攻略組1同はセコイアの町から第5層のダンジョン奥底のボスの部屋に出発した



第5層・ボスの部屋・扉前



集合する1同《ブレス》を避けるためか扉左右に分かれて攻略組が固まる。
左翼がキバオウを中心に、右翼がシンカーを中心にそれぞれ突撃隊性を構える。
そして1番大事でもあり、1番厄処の上条達が扉の前に


上条「…本当に大丈夫なのか?」

キリト「大丈夫だって!!(多分…)」

土御門「なーに俺達もいるぜよ」

浜面「吹き飛ばされるのは俺達も一緒さ」

アスナ「ここまで来たらやるしかないでしょ?」

御坂「そうね…やるだけやってみましょ!」

キバ「おら!ビーター1同、準備はええか!?」

御坂「いつでも!!」チャキ

シンカー「ではこちらで3カウントしたら扉を開けます。…ご武運を!!」

キリト「ああ!」


キバ「いくで…3!!」


シンカー「2!!」


シンカー・キバ「「1!!」」


バン!!



ボスの部屋の扉が勢いよく開く。そして開いたと同時に


上条「うおおおおおおおおおお!!!」


上条がダッシュで部屋に入る。
正確には彼は2を言い終えると同時に動いてた、それは


上条「ふん!!!!」ザン!!


己の『ストロング・ボウ』を『スピアー・ダウン』を使い床に刺す、剣は弾かれることなく床に刺さる。


上条(できた!!)


その刹那


浜面・土御門「「っしゃあ!!」」バッ


浜面と土御門が上条の前に出て『ストロング・ボウ』に背中を預ける様に《盾》展開する。そして


キリト「押せえええええええええええええええ!!!!!」

御坂・アスナ「「はああああああああああああああああああ!!!!」」


キリト、美琴にアスナが上条の背中を力いっぱい押す。そして


ブゥオン!!


轟音と共に凄まじい風力の《ブレス》が彼らを襲う。
正直、目を開けるのも一杯一杯だ


キバ「あいつ等っ…大丈夫なんやろうなっ!?」

シンカー「吹き飛ばされては…ないようですっ!!!」


扉の近くに居るだけでも解る威力。
前の層よりも強い、この場に居る皆が確信した瞬間である。そして数十秒たった


シンカー「《ブレス》が…治まった?」

キバ「あいつ等は!…!?」


キバオウがそこで見たもの。
それは、上条を中心に前方に《盾》装備の土御門と浜面ががっちりガードし、後方からキリト、美琴にアスナが3人を力いっぱい押してる姿


キリト(上手くいった…?)


発案者のキリトでさえこの反応、出たとこ勝負とはよく言ったものだ


キバ「ビーター!!前!!」


キバオウの声が響く。
目の前には巨大な姿があり今にも右手の剣を振り落とそうとしている


キリト「《盾》ガード!!」

土御門・浜面「「うおおおおおおおおおおお!!!」」


「フン!!」


巨大な体から繰り出される剣撃を彼等2人でガードする、出ないと後ろで剣を床に刺して身動きの取れない上条が危ない。
そして《盾》と剣がぶつかり発生する巨大な音と衝撃


浜面(やっ…やばい!!)

土御門「(抑えるだけでっ…)カミヤン、キリト!!早く!!!」

上条「ふんぬううううう!!」


全身に力を込める上条。
さっきの《ブレス》に耐えられるように深く刺したのが災いしたのか、なかなか抜けない


キリト「っち!…アスナ、ミコト!!仕掛けるぞ!!」

アスナ・御坂「「了解!!」」


キリトの号令と共にジャンプする3人。
ボスをノックバックするためには頭に強攻撃を加えるしかない、この距離なら確実に届くしたわいもないことだったが


「!?」


ボスの表情が変わる。
これは誰もが気づくが理由は解らない、ただ1人をのぞいて


御坂(あいつ…私と目があった時…)


美琴は不振に思う。
彼女はジャンプした時耳を狙ってた、それは《ブレス》を発生させる耳を早く部位破壊したいからだ。
だが、目の付近を通り過ぎるとボスの表情が変わった


「ふんん!!」


そして、ボスはバク中をしながらキリトたちと距離を取る。
巨体に見合わず身軽なのは今までも散々あったので驚きはしないが、距離を取る理由が解らない。
そうこうしてると後発の部隊が部屋に侵入してくる


キバ「おい皮被り!!自分なにしたんや!?」

御坂「知らないわよ!!あいつが勝手に!!」

キバ「ッチ!!…おい、ビーター!!自分はどうなんや!!」

キリト「俺も知らない!!俺だってこいつと戦うのは初めてなんだ!!」


キリトの言った通りこのボスはβ時代と100%違う。
正直なとこキリト知らないことだらけで困惑してる


「…またしても」


!?


この場に居る全員が反応する。
部屋全体に響くドスノ利いた声、一介のプレイヤーの出せる声ではない。誰もが思うその矛先


「またしても…わしに刃向うのか…白金の剣士いいいいいいいいいいいいいいい!!」


御坂「え!私!?」


「わしの右耳を切り裂き、大帝様を葬り去った貴様が…またしてもわしに刃向うのか!!!??」


浜面「…まーた、喋るやつかよ」


そう喋るやつだ。SAOではNPCを除いて喋るモンスターは少ない、だが極稀に喋るのも居る。
前回だと第3層のフロアボスがそうであった、今回は街にあった『白金の剣士』の伝説に基づくセリフらしい


「積年の恨み…今ここに…放したりいいいい!!」


そう言うと第5層フロアボス『ザ・ゼネラル・ジャンボス』はその巨体でこちらに突進してくる


キリト「…おい、指名されてんぞ」

御坂「解ってるわよ…」

キバ「ケッ!!下らん茶番や…キバオウ隊迎え撃つぞ!!」


「「「「おおおおおおおおお!!!!」」」


シンカー「シンカー隊!!私達も行きますよーーー!!!」


「「「「おう!!!」」」


2つの大隊が一斉に『ザ・ゼネラル・ジャンボス』に突撃する


上条「俺達も行こう!!」

キリト「あまり突っ込むなよっ?」タッ

上条「そっちこそ!!」タッ

浜面「俺らも援護に行きますか」

土御門「だにゃ」

アスナ「ミコトさん!?」

御坂「そうね…」


美琴は白金の剣を構え突進の準備をする


御坂「私の指名は…あいつで埋まってるって教えなくっちゃね!!」



ここに

第5層フロアボス、『ザ・ゼネラル・ジャンボス』戦が始まる



セコイア・上条達の宿


初春「そろそろ、ボス戦が始まったころですかね…」

滝壺「だろうね…」

初春「御坂さん達、大丈夫でしょうか今回β時代と全く違うってアルゴさん言ってましたけど…」

滝壺「大丈夫。みんなはちゃんと帰って来るよ」

初春「…そうですよね」


部屋の窓際で話す2人。
攻略組ではない2人ができるのは出発前のサポートか、こうやって祈るぐらいだ。
と言っても、普段は『新聞』の記事を書いてたりするのだが


ガチャリ


初春・滝壺「「!?」」

佐天「おはよー…」

初春「佐天さん!!」


奥の部屋から罰悪そうに出てきたのは佐天だった。


初春「もう大丈夫なんですか!?」

佐天「大丈夫っちゃ大丈夫なんだけど…」

初春「なんだけど?」

佐天「お腹すいちゃって」グウウ

初春「はりゃ」


空腹はSAOで眠気と並ぶ絶対にくる数少ない生理現象。
例えレベルが高かろうが低かろうが皆平等に来るものだ、これはショウガナイ


初春「待っててください直ぐに準備しますね!!」

佐天「軽めでねー…」


張り切ってキッチンに向かう初春。
その様子の見ながら椅子に座る佐天


佐天「はあー…」

滝壺「…顔色がよくなったね」

佐天「へ?」

滝壺「顔色がよくなった、さてん」

佐天「…そうですか?」

滝壺「うん、なにか捕り物が落ちたみたい。あと1歩だね」

佐天「あと1歩、か…」

滝壺「大丈夫。きっと背中を押してくれる人が来るよ」


佐天「背中、っか…」


確かに彼女は誰かと話せるまで回復した。
と言っても普段通り笑顔を振りまくような元気はないが、それでも今までのふさぎ込んでたのよりはいい。
しかし何かが足りない、100%になるには何かが足りない。
まだ彼女は答えを見つけてない、しかし


佐天(多分解ってるんだけどなあー…)


初春「はい…佐天さん」コト

佐天「ありがとう…」


初春がテーブルの上に置いたのはサンドイッチ、野菜とハムの様なものが入ったまあ一般的な物だ。
佐天はそれを口に運ぶ


佐天「おいし…」

初春「よかったー結構苦労したんですよ!」

佐天「えっ!?これ初春が作ったの!?」

初春「皆さんが攻略に行くので頑張って作りました!!」

滝壺「わたしもやった」

佐天「ありがとう…そう言えば朝早いと何時も作ってくれたよね」

初春「ええ…私達に出来ることってこれくらいでしたからね…今は新聞がありますけどね」

佐天「新聞ってこの?」


初春「はいそd」


言葉が詰まった。
彼女が見てるのは明日の新聞の原稿、それは特集である3人を組んでる。
それは一昨日佐天たちを『ヨラバタイ樹』で襲った3人、ご丁寧に似顔絵まで付いてる。
そう、彼女を切り刻んだあの男も


初春(しまった!?)


そう彼女のミスである。
正直、この絵は佐天にとってトラウマでしかない。
これをしまっとかなかったのは初春のミスである


佐天「…」

滝壺「さてん…」

初春「佐天さん…」


心配になって声を掛ける2人。だが


佐天「大丈夫だよ!!」

初春「え!?」

佐天「たかが似顔絵位に泣いたりしないよ!この私が」

初春「でもー…」

滝壺「無理してない!?」

佐天「無理してませんよ滝壺さん!!だってどうせ忘れないんですから!!」

初春「それってトラウm」

佐天「トラウマじゃないよ、これを糧にもっと頑張るって事!!」クル

佐天「そ、忘れられないもんね…」


笑顔で言う彼女を見て初春と滝壺はもう安心だと思った。
しかし、彼女達は振り返った後の顔、いや全身の挙動をよく見とくべきだった。
笑顔ではなくその顔はまさしく憎悪で満ち溢れてたことに



佐天(あいつは私が絶対にコロス…)





「よーっス!!」


勢いよく扉が開くのと同時に元気のいい声。情報屋のアルゴが入ってきた


初春「アルゴさん!!」

滝壺「おはよう」

アルゴ「おう!!なんか飯ねーカ?」

初春「あ!ちょっと待ってくださいね」

アルゴ「お!!やっと出て来たか引きこもり娘!!」

佐天「引きこもり娘って…」

アルゴ「どれ!オネーさんに顔を見してみなさイ」


そう言うと佐天に近づき顔などをジロジロ見るアルゴ。
『《鼠》と5分放すか見られると100コル分の情報を取られる』と言葉がアイングラッドにはある。
正直、佐天は警戒する


佐天「…いくら分の情報が取れました?」

アルゴ「そんなんじゃねーヨ!ただ元気が出たかどうかチェックしただけサ」

佐天「ははっは、そうだったんですか…」


アルゴ「笑いが出るってことはそれなりに何とかなったようだナ!
ま、オネーさん的に診断すると『付き物が落ちて、新たな付き物が着いた』って感じだナ」


佐天「なんですかそれ?」

アルゴ「解らなければいいサ」

佐天「?」

初春「はいどうぞ」

アルゴ「お!あんがト」


礼を言うと食べ始めるアルゴ。
先ほどの佐天と違い勢いよく食べる、よほどお腹が減ってたのだろう。5分も掛からず食べ終える


アルゴ「っぷふーゴッツォウサン!!」

初春「お粗末様です」

アルゴ「お!そうだルイ!!」

佐天「なんですか!?」

アルゴ「これ、返すナ!!」


そう言って彼女はアイテム欄からある物を実体化する。
それは銀色の金属製の長い持得、先頭が3つに分かれた刃『ディダス・ストライク』佐天のランスだ


佐天「それってあたしの!!」

アルゴ「おう!!玄関におきっぱだったから借りてたぜイ!!」

佐天「…でもなんで?」

アルゴ「ちょっとナ。お前の愛しの『オニーサン』から頼まれてナ」

佐天「お、おに!!///」


声が詰まる。
確かに佐天は土御門に対してオニーサンと同意語の『アニキ』と言った。
しかし、それは酒に酔ってた時の事で本心では無い…はずである


初春「あー、言ってましたね寝起きで」

滝壺「はっきり言ってたね」

佐天「うっ…///」

アルゴ「おー普段いじる側だけどいじられるとそうなるのカー、かわいいナー」

佐天「…で、私をいじるために来たんですか?」

アルゴ「だから行ったロ。『オニーサン』から様子を見て来いって頼まれたってナ」

佐天「それが解らないんですよ。…心配ならあのまま残ってくれてもよかったのに」

アルゴ「…まあ、今回はツッチーも役割があるしな!」

佐天「…役割?」

アルゴ「そ!今回はあいつは《盾》のガード隊。前衛ダ!」

佐天「でもオニ…土御門さんって前衛じゃ…」

アルゴ「そうだナ。ツッチーはどちらかと言うと後衛、前に出るタイプじゃないナ」


佐天(私が行かなかったばっかりに…)


そう、土御門は今回佐天のポジションで戦ってる。
確かに今回前衛の《盾》装備の者は少ない、それは《片手剣》装備者が少ないと言うのもあるがこればかりはしょうがない。
しかしそれでも責任を感じてしまうのが佐天


アルゴ「…責任を感じてるのカ?」

佐天「…」


感じてる。
確かにアルゴの言う通りだが、どうにもワザとこのような状況を作ったように見えなくもない


アルゴ「ま!しょうがない、ルイのせいなのは間違いないからナ!」

佐天「…っ!!」

初春「ちょっとアルゴさん!!」

滝壺「言いすぎ」

アルゴ「でも、事実だロ!」


きつい口調の正論に場が静まる。
反論もフォローの言葉もない、それがアルゴの言葉がいかに正論であるか物語ってる


佐天「…でも…私は」

アルゴ「トラウマカ?」

佐天「…」


アルゴ「ふん!!なにがトラウマだ、そんなのトラウマにかこつけてただサボってる引きこもりと同じじゃねーカ!」

初春「アルゴさ――」


あまりの言いっぷりに間に入ろうとする初春だったが思わぬ人物から止められる。
滝壺だ、彼女は目で語りかける「このままアルゴに言わせろと」


アルゴ「力を持っているのに何もしないで引きこもって、誰かに甘えて。そんな自分が恥ずかしくないのカ!!」


アルゴ「悔しくないのカ!?ああ!!?」


これでもかと言うくらいに罵声を浴びせる。
ここまで来ると佐天が可哀そうに見える、案の定俯いて体をプルプル震わせてる。泣いてるのか、違う


佐天「…しいに」

アルゴ「ン?」


佐天「悔しいに決まってるじゃないですか!!
私だって解ってますよ、こんなとこでうじうじしてちゃダメだって!!でもできないんです!!」


アルゴ「なんでダ!!」

佐天「解んないですよ!!自分でも!!でも、でも…」


言葉が無くなる。


アルゴ「…解んないなら」

佐天「?」

アルゴ「今は何も考えないで行動したらいいんじゃないカ?」

佐天「何も考えず…」


アルゴ「そうダ!だって、悪いことしか思いつかないのに考えてばっかだったら、そりゃ悪いことしか思いつかないサ。
そんな時は心の思うがままに行動するのがいいんじゃないか?」


佐天「心の思うがままに…」

アルゴ「例えば体を動かしたりナ!ちなみにオネーさんは落ち込んだ時そうするナ!」

佐天「体を動かす…」


アルゴ「そう!…オネーさんが見た感じな、ルイっていつも元気だけど凹む時は一気に凹むような気がするナ。
まあ、付き合いが短いから何とも言えないガ。ただ、ルイみたいなのはそんな時は体を動かして大声を出すのが1番いいと思うゼ。
そう、これとかナ」


そう言うと彼女は佐天の『ディダス・ストライク』を掴み目の前に出す。
それはつまりこれを使いもう1度戦場に出ろと言うことだ


佐天「でも…」

アルゴ「大丈夫。オレッチが保証する、お前はけっこう強い方だヨ。それに今から行く所はお前を待ってる奴がいるんじゃないカ」

佐天「待ってる奴…」


アルゴ「お前のニーちゃん、ミコトにアーたんそのほかにもいるだろウ?
それに、お前にいつも通り元気になってほしいのは目の前にも居るけどナ」


佐天が前を見る。そこには初春と滝壺がこちらを心配そうに見てる。


佐天(そうだよね…みんなあたしを心配してるんだよね…そうよね)



何かが吹っ切れたような優しい顔で佐天が微笑んだ。
それを見た初春に滝壺にも安堵の顔になる


アルゴ「(決まったようだナ)で、お前はこのランスでどうすル?」

佐天「決まってますよ!」


そう言って彼女はアルゴの手から『ディダス・ストライク』を受け取る。
そしてメニューを開き現在の部屋着から攻略用の装備、服装に一瞬で着替える。そして3人を見て



「今からみんなの所に行きますよ。この、ランサー佐天涙子がね!!」



初春「佐天さん!!」

滝壺「さてん!」

アルゴ「(イイ顔になったじゃねーカ!)そのランス、ちょっと弄らせてもらったゾ」

佐天「そう言えば棒の柄が変わったような…」

アルゴ「そのランスは軽いけど対《ブレス》の属性が付いてル。いわばお前が切札ダ!」

佐天「切札…なんか燃えてきた!!」

アルゴ「いい調子じゃねーカ」

初春「佐天さん!!」

佐天「初春…」


今まで自分を1番心配してた少女。彼女は初春に近づき抱きしめる


佐天「心配かけてごめんね…私大丈夫だから」

初春「その笑顔とその元気…見れただけで大丈夫だと確信してますよ」

滝壺「さてん」

佐天「滝壺さんも…迷惑かけました」

滝壺「大丈夫。はやくみんなの所に行ってあげて」

佐天「はい!!」

アルゴ「おーそうだ。ルイ、これ使えよ」


彼女はアルゴから水色の結晶を貰う。見たこともない物だ




アルゴ「これは《転移結晶》と言ってな、これを使った者が行ったことがある場所に瞬間移動できるんダ。
手に持って『転移・○○』って感じでナ」


佐天「おおー!!白井さんみたい」

アルゴ「お前、迷宮の入り口までは行ったことあるよナ?」

佐天「はい!!…じゃあ」

アルゴ「おっとその前に…こレ」


懐から取り出す。
それは青と白のコントラストの綺麗な帯状の布、鉢巻みたいだ


アルゴ「『ドラモンのポッケ』…まあ、見ての通りポッケじゃないけド。
腰に巻けば運気が上がるらしいヨ。オネーさんからの餞別ダ」


佐天「いいんですか?」

アルゴ「ほら!オネーさんの気が変わらないうちにナ」

佐天「ありがとうございます!!」

アルゴから『ドラモンのポッケ』を貰い腰に巻く。そして

佐天「じゃあ…行ってきます!!」

初春「いってらっしゃい」

滝壺「気を付けて」

アルゴ「ニーちゃんによろしくな!!」

佐天「ハイ!!…転移―――」




初春「…行きましたね」

滝壺「そうだね…」

アルゴ「はあー疲れタ」

初春「アルゴさん…」

アルゴ「憎まれ役も疲れるナー」

滝壺「やっぱり」

初春「途中から何となく解りましたけど…でもなんで?」

アルゴ「あの手の奴は手を出して引っ張るより、後ろから蹴り押す方が速いのサ」

滝壺「蹴り押す…」

初春「でも流石にやりすぎじゃー…」

アルゴ「そう言うと思ったヨ。だからオレッチが言ったんだロ?友達はただ優しいだけじゃ駄目だゼ。
ま、ハルには難しいだろけどナ」

初春「うぐぐ…」

滝壺「でも、さてんこれで大丈夫そうだね」

初春「…そうですね。そうですよね!」

アルゴ「っふ…じゃあ、編集始めんゾ!!」


滝壺・初春「「はーい!!」」

今日はここまでです


ここで説明

第5層フロアボス・『ザ・ゼネラル・ジャンボス』


ゾウの獣人・片手剣を使い、左耳を扇いだ時に出される《ブレス》は強力
全長2Mぐらい

メタ的に・モデルは『夢幻三剣士』に出てくるジャンボス




佐天がアルゴからもらった『ドラモンのポケット』


作中でも書いた通りの物

メタ的に・元ネタは『夢幻三剣士』のドラモン



でわまた



あと質問ですが、血盟騎士団って結成は第25層ですよね?

乙です

血盟騎士団は26層のフィールドボス会議から攻略に参加してるって設定ですよ~

>>216

じゃあ第25層結成でも大丈夫でしょうか?

どうも、こんばんわ

では投下します


血盟騎士団結成の意見ありがとうございます


今後参考します

第5層・迷宮区


ボスの部屋内




『ザ・ゼネラル・ジャンボス』との戦闘が始まって2時間、相手の残りHPは1本半になってた。
戦闘は攻撃のキバオウ隊、防御のシンカー隊の連携、サポートのキリト達によって1人の死者も出ず順調に進んでる


キリト「…」


だが俺の顔は暗い、何かに引っかかってる様だ。
現在俺とミコト、ツッチーの3人は後ろに下がり回復のPOTしてるところだ。
残り3人は前線で戦ってる


御坂「どうしたのよ、暗い顔しちゃってさ」

キリト「へ!?」

土御門「考え事?」

キリト「ああ…」


順調すぎる、いくら俺が未知の敵とは言えここまで簡単だといささか不安になる。
正直警戒してた《ブレス》も口から出すのではなく『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の片耳を扇ぐものなのでパターンが読めやすい、
なので思ってたほどのダメージは無い。
とすると残った攻撃方法は右手に持った剣と、長い鼻やボディアタックになる。
単調な攻撃で気を付けるスキルも今の所無い、なのでここまで来てるのだが


土御門「そろそろ俺らの体力も回復してきたし、カミヤン達と交代すぜよ」

御坂「そうね。ほら、あんたも」

キリト「あ、ああ…」


ミコトの手を借りて立ち上がろうとした時


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


部屋全体にボスの『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の声が響き渡る。
今までにない大きな絶叫、あまりの事に前衛の攻撃部隊の剣も止まる


「貴様等ーー!!!わしにここまでやらせるとは!やらせるとは!!」


今までに無いセリフを言いだして皆の注目を集める。
俺は気になり奴のHPを見る、するとさっきは半分あった2本目のバーが0になってる。
そして奴のHPはバー1本


御坂「ちょっと…これって!?」

キリト「みんな!!全員後退しろーーー!!!!」


俺はとっさに叫んでいた。前線の方でもキバオウやシンカーが撤退を促してる


キバ「下がれ!!下がるんや!!!」

シンカー「みなさん!!下がってください!!!」


わらわらと蟻の子の様に撤退する。
当の『ザ・ゼネラル・ジャンボス』は蹲り


「やらせはせん!やらせはせんぞ!!やらせはせん!!!」


とブツブツ呟いてる


上条「キリト!!」


前線に出てたカミジョウとハマー、アスナが戻ってきた


アスナ「どう言う事なの!?」

キリト「解らない。とりあえず最初に《ブレス》に耐えた陣形になろう。周りの奴も《ブレス》に備えてくれ!!」


「「「おお!!!」」」


俺はとっさに周りに指示する。
カミジョウが床に剣を刺し最初の陣形になる俺ら、周りも各々防御陣形になって《ブレス》に備えた。
だが思わぬ展開になる



「ふん!!」


一瞬力んだ声を出す『ザ・ゼネラル・ジャンボス』すると奴の体がでかくなった。
更に大きくなる、まるで風船に空気を入れてる時みたいにどんどん膨らむ


御坂「…ちょっと」


ミコトが驚愕の声が出る。
それはここに居る者が全員思ったに違いない、もちろん俺だって驚いてる。
しかしそんなのと関係なしに『ザ・ゼネラル・ジャンボス』は膨らみ続ける、
最初『グリーズ・リー』と同じぐらいだったのが2倍、さらに大きくなる。
そして膨らむのが止まる


「踏み潰してくれるわ!!」


そう言って奴はその巨体を動かし始めた。巨大な足が俺達めがけて向かってくる


キリト「みんな逃げろ!!カミジョウ手伝うぞ!!」

上条「サンキューキリト!!せーので行くぞ。せーの」


キリト・上条「「ふん!!」」


俺とカミジョウで床に刺さったカミジョウの剣を抜き、すぐさまその場から離れる。
直後、そこに『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の巨大な足が来る。
ズシン!!と重たい音と振動が部屋に響く


キリト「あれに踏まれたら…」

上条「ヤバそうか?」

キリト「考えたくもない…とにかく今は攻撃に専念しよう!!的の方がでかくなったんだ今しかない!!」


「「「おお!!!」」」


全員での総攻撃が始まる。だが


土御門「こいつ!!」ザン!!

浜面「全然攻撃が効いてねえ!!」

御坂「そうよコイツって!!」

アスナ「脚部の防御力高いんだった!!」

上条「くっそ!!」


『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の脚部の防御力は高い。
なのでさっきまでは頭などの上半身か鎧の部分が少ない背中を狙ってたのだが、今ははるか頭上にあり届かない。
どうする俺!?


キバ「剣がくるで!!」


キバオウが叫ぶ。言った通り『ザ・ゼネラル・ジャンボス』が剣を振り下そうとしてる。


「ぬおおおおおおおおおおお!!!!!!」


ゆっくりとしたモーションだが確実に威力は高いと見れる。
剣が付きそうなポイントから一斉にみんな退避する


上条「キリト!!」


キリト「なんだ!?」


上条「剣が地面に着いた瞬間、奴の腕に飛び乗ろう!!」

キリト「…はあ!?」

上条「だから腕に乗って、そのまま駆け上がったら奴の顔とかに行けるんじゃないか?」

キリト「なるほど…その手はあるな」


最初は驚いたが案外いい案かもしれない。
奴の腕は先ほどの巨大化で3回りほど大きくなってる、『ヨラバタイ樹』まではいかないが十分に人が乗れる大きさはある。
それに剣が地面に振り落とされるってことは垂直ではなく、少しキツイ上り坂程度だろう。
俺はカミジョウの案に乗ることにした


浜面「なんかよく解んないけど」

土御門「とりあえず俺達の後ろに隠れるぜよ」


《盾》装備の2人が俺達の前に出る。
2人の後ろに隠れる、そして後ろにミコトとアスナが来たと思ったら


「来るぞーーー!!!」


誰かが叫ぶ。
その刹那『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の剣が地面に突き刺さる。
これまでに無い揺れと轟音、経験したことないがもし爆発事件とかあったらこんな感じかもしれない。
俺はタイミングを見計らってツッチーとハマーに


キリト「よし!!ツッチー、ハマー!!そのまま進んでくれ!!」

浜面「はあ!?」

土御門「にゃんだと!?」

上条「早く!!」

御坂「ちょっと!何事!?」

アスナ「キリト君!?」

キリト「説明は走りながら!!」


そう言って俺は走りながらカミジョウ以外の4人に説明する。
かなり支離滅裂な説明だったが解ってくれただろうか?


御坂「無茶苦茶よ!!」

上条「やるしかないんだよ!!」

土御門「おい!!もう着くぞ!!」


目の前に奴の剣が迫る。
先ほどの体型より動作が遅いのは巨大化したからだろうか、だがこちらとしては都合がいい。
この大きさで素早く動かれたらたまったもんじゃない


キリト「ツッチー、ハマー!!カウント5で止まってくれ!!」


土御門・浜面「「わかった!5」」


キリト「カミジョウ!!」

上条「おう!!」

御坂「どうなっても!!」

アスナ「知らないわよ!!」


後方2人の忠告が聞こえるが今はやるしかない


土御門・浜面「「1!!」」


言った通り止まる2人。俺とカミジョウは躊躇なく2人の背中を踏み台にしジャンプする


キリト・上条「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」


難なく俺達は奴の腕に着地する。少しごつごつしてるが走りにくそうな事はなさそうだ


キリト「カミジョウ!」

上条「大丈夫だ…御坂たちは!?」

キリト「気にしないで走ろう!!とにかく頭部に行くことが先決だ!!」

上条「…ああ!!」


俺達は『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の頭部へ向けて走り出した



御坂「アスナさん!!私達も!!」

アスナ「ええ!!」

土御門「まて!!」

浜面「動き出したぞ!?」


奴の腕がゆっくり動き出す。
このままでは距離が離れてしまう


御坂「っちい!!土御門さん浜面さん!!早く!!」

土御門「ああ!!」

浜面「解った」


もう一回踏み台になる2人


御坂「アスナさん!!」

アスナ「ええ!!ミコトさん!!」


アイコンタクトを取る。そして深呼吸をすると


御坂・アスナ「「はああああああああああああ!!!」」


走り出す彼女達。

土御門と浜面を踏み台にし、先ほどのキリトと上条の様にジャンプをする。だが


御坂(まずい!)

アスナ(腕が!?)


『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の腕が動きだし先ほど位置よりも高くなってる。
これでは飛び移るのは無理だ


御坂「なら!」

アスナ「腕に攻撃ぐらいは!!」


剣を構える。
美琴は3連撃の『シャープネイル』をアスナも3連撃の『ウィッシュ・スター』をそれぞれ奴の腕に加える。
だが大したダメージにはなっていない


浜面「あまり喰らってない…か」

土御門「あの2人は!?」



キリト「走れええええええええ!!」

上条「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」


ひたすら『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の腕を駆け上がる俺達。
奴が腕を動かしたのか勾配がゆるくなる、正直ありがたいが俺の中である疑問が浮かぶ。
それをカミジョウにぶつけてみることにした、もちろん走りながら


キリト「なあカミジョウ!!」

上条「なんだ!?」

キリト「これってさ!!こいつが動いてるから勾配がゆるくなってるんだよな!?」

上条「多分、そうだと思う!!」

キリト「って事はこいつが腕を上にあげたら下り坂になるよな!?ってかなってるよね!?現在進行形で」

上条「やっぱ俺の気のせいじゃない!?」

キリト「…」

上条「…」


上条・キリト「「止まらねーーーーー!!!!」」


さっきまでの上り坂から一気に下りになる。
正直転びそうだし、足を踏み外して落ちそうだ。
この高さから落ちた時のダメージとか…考えたくもない。
プラスに考えよう、足が止まらないのは事実だが、逆に今までよりもスピードが増しどんどん顔に近づいてきてる。
もう少しで耳に着く。

…『耳』


キリト「カミジョウ!」

上条「なんだ!?」

キリト「このまま『耳』を切ろう!!」

上条「なんで!?」

キリト「元から強力だった奴の《ブレス》がこんな巨体になってるんだぞ!!威力だって増大されてるに違いない!!」

上条「それは言えてるな!!だけどどうやって!?」

キリト「ここからジャンプすれば届くはずだ!!」

上条「じゃあ3つ数えたらな!!3,2,1」


キリト・上条「「うおおおおおおおおおおおおお!!!」」


腕から飛び出し耳まで飛ぶ俺達。だがこれに『ジャンボス』が反応する


「小賢しい!!」


耳を動かす。
どう考えても《ブレス》を発動させるつもりだ、空中では身動きが取れない。
身構える俺とカミジョウだったが


「ふん!!」


力み声と共に来たのは横向きではない上昇気流。
《ブレス》スキルの1つ『アップ・ドラフト』名前の通り凄まじい上昇気流を生み出し敵を宙に吹き飛ばすスキル。
俺達はなすすべもなく上に吹き飛ばされ


キリト「なっ!!」

上条「うっ!!」


天井に叩きつけられる。
そのまま落ちて大ダメージかと思ったが、幸い天井にびっしり生えてた蔦に絡まり落下は防げたが


キリト「大丈夫か?」

上条「ああ…でも、身動きが取れない」

キリト「同じく…」


派手に絡まったらしく身動きがと出ない。
しかもこの高さ『ヨラバタイ樹』ぐらいの高さがあるんじゃないか?…どうしよう



土御門「カーミヤーーーン!!」

アスナ「キリトくーーーん!!!!」

御坂「見えますか?」

浜面「多分…天井に居るチッコイノかな?」


地上で心配をする4人。
ここからだと浜面が言った通り、キリトと上条がコメ粒ぐらいの大きさでやっと見えるぐらいだ。
しかしそれも『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の姿で見えなくなる。
ちなみに彼らは先ほどの『アップ・ドラフト』のダメージはそれほど受けてない。
どうやら『ザ・ゼネラル・ジャンボス』を中心部ではそこまで風は吹いてなかったようだ。
云わば台風の目だ


御坂「さて、こいつを倒したいけど」

浜面「さっきからの飽和攻撃がねー…」


勿論、現在に至るまで足元の攻撃は続いてる。
しかし巨大化してから防御力の高い脚部しか攻撃できず、HPも最後のバー1本になってるが2割程度しか減ってない。
せめて、ここから近い背中付近の鎧の隙間に攻撃出来たら大ダメージを喰らわすことが出来るのだが


アスナ「ここでちまちまやってくしかなさそうね…」

土御門「だにゃ…とりあえず俺達はPOTに入ったから回復…!?」


土御門が異変に気付いた時それはおこった


「ふん!!」


またしても『ジャンボス』の力んだ声。そして


御坂「きゃああああああああああ」

アスナ「いやああああああああああ」

土御門「にゃあああああああああああああ」

浜面「おおおおおおおおおおおおおおお」


彼女ら4人は『アップ・ドラフト』の上昇気流に巻き込まれ中に吹き飛ばされてしまう。
他の者は風が飛ばされてない、おそらく一定の間隔で風の壁があるのだろう。
そのエリアに居なければ『アップ・ドラフト』には引っかからないらしい


キバ「皮被り!!」

エギル「くっそ、このまま落ちたらやばいぞ!!」

シンカー「くっ!!みなさん、彼らが落ちそうな所を助けますよ!!」


「「「「おお!!!」」」」


エギル「全員風に注意しろ!!じゃないと吹き飛ばされるぞ!!」



御坂「アスナさん!!みんなっ…大丈夫!?」


風に飛ばされながらも安否確認する美琴。
自身も宙に浮いたままで身動きが取れない


アスナ「ハマーさん…達が!!」

御坂「…っえ!?」


見ると離れたところ、美琴達よりも若干下の位置に居る。
手を振って無事そうだが


御坂・アスナ「「上、上!!」」



離れたところに居る野郎2人


土御門「とりあえず無事操舵にゃ~」

浜面「さっきから何言ってるんだ?」


全身を使って何か言ってる美琴とアスナ。
風の音で何を言ってるか聞こえない


浜面「…!?土御門!!」

土御門「!?」


気付くと目の前に『ジャンボス』の巨大な鼻が迫ってくる。
その動作は何かを叩き落とすかのごとく、つまり


ドン!!


鈍い衝突音が響く。
動作は遅かったがその威力は重く、何よりも強かった。すなわち


土御門「ぐわあああああああああああああ!!!」

浜面「ああああああああああああああ!!!!!」


弾き落とされる土御門と浜面。
落下スピードは砲弾のごとく速い


土御門「くッ!!」

浜面「これまでかっ!!」


このスピードで落下して唯で済むはずがない。
しかも彼らは吹き飛ばされる直前に回復しようとしてたが出来なかった、なので彼らは残り6割のHPしかない


ドゴン!!



轟音を立て地面に墜落する2人。
だが思ったよりダメージは少ない、HPもレッドだが何とかある。いったいなぜ


シンカー「大丈夫ですか!?」

土御門「あ、ああ(誰だっけこいつ…)」

シンカー(なんか失礼な事思われてるような気が…)

エギル「いい衝撃だったぜ、にーちゃん」

浜面「エギル!!」


どうやら、エギルやシンカーたちが下で支えてクッション代わりになってくれたようだ


キバ「ええからはよ降りいや。重いっちゅーねん!」

浜面・土御門「「あ、いたんだ」」

キバ「なんでワイだけそんな反応なんや!!」

エギル「…で、嬢ちゃんたちは!?」

浜面「そうだ!!まだ上に!」

キバ「っちい!!キバオウ隊!!もう1回落ちてくるで!!」


「「「おう!!」」」


シンカー「シンカー隊も、行きますよ!!」


「「「はっ!!」」」


エギル「お前らはそこで回復してろよ」

浜面「ういーっす」

土御門「わるいにゃ~」


そして2人は回復薬に手を出し飲み干す。
しかし未だに『アップ・ドラフト』は終わらない、おそらくこいつを倒すまで続くのだろう


浜面「っぷは…大丈夫か姫たち」

土御門「ここからだと何も見えないからにゃ~何とも言えないぜよ」

浜面「まあ、リスト見た感じ無事そうなにはするな…うお!またコイツ動いたぞ!?」

土御門「今度は剣か!?」

浜面「でもなん…おい!?」

土御門「なん…あれは」




話は土御門たちが叩き落とされたところまでもどる


アスナ「ツッチーーーさあーーーんーーー!!ハマーーーさーーーん!!」


落ちた2人を心配するアスナ


御坂「アスナさん!!」

アスナ「何!?」

御坂「あれ!!」


美琴が指差す。
それは先ほど土御門と浜面を吹き飛ばした『ジャンボス』の鼻


アスナ「鼻がどうしたの!?」

御坂「ここから移動して鼻に攻撃できないかしら!?」

アスナ「でもどうやって!?」

御坂「こうやって泳いで…」


と言って美琴はその場でバタフライのジェスチャーをした



アスナ「はぁ…ミコトさん、漫画じゃないんだから」

御坂「でも、ゲームでしょここは」ニ


アスナの意見に冗談交じりの意見で返す美琴。しかし


アスナ「でも、やってみるのもいいかもね」


納得したようだ。


アスナ「じゃあ鼻の方は私が行くわ、ミコトさんは耳の方お願い!」

御坂「解った!!」


そう言ってアスナはその場から泳ぐように移動する。
しかし、移動できたと言ってもほんのわずか、更に下の方に行くのは困難だ


アスナ(…だったら!!)


意を決しアスナは自分の居る風の壁から飛び出る。
出た途端ものすごい速さで落下し始める、だがこのままでは地面に追突してしまう


アスナ「…っく!(できるかな?)」


そこで彼女はまた風の壁に戻る。
こうすることによって下る時への距離を稼げる、細かいがそれが速い。そして


アスナ(見えた!!…『ジャンボス』の鼻!)


そして彼女は自身の武器『レイピア・ボウ』でスキル『リニア』を発動させる


アスナ「はああああああああああ!!」


雄叫びと共に風の壁から飛び出し、一直線に『ジャンボス』の鼻に跳ぶ。
そして彼女の剣が鼻に突き刺さる


アスナ(できた…)


彼女は『ジャンボス』の鼻に突き刺すことによって微笑であるがダメージと、バランスを取ろうとしてた。
何せ鼻は『ジャンボス』自体がゾウの獣人であるためよく動く、弾き飛ばされてしまうかもしれない。
体勢を立直し頭部へ向かおうとした時


アスナ「っく!!」


突然『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の体が大きく揺れる。
慌ててアスナは自身の剣をもう一回刺し堪える。
揺れが収まり何が起きたか確認の為に上を見るとある物が目に入る


アスナ「あれは…」



御坂(アスナさんが行った…)


アスナと別れた直後の美琴。
彼女は『ジャンボス』の耳を目指す、と言っても彼女は風に乗り上を目指すだけ。
そしてアスナと同じように適当なところで風の壁から飛び出るだけでいい


御坂(きた!!)


彼女は『ジャンボス』の耳の上に来た。
ここからなら奴の耳を切り裂ける、『ジャンボス』の耳は限界なのかボロボロであと1撃で部位破壊できそうだ


上条・キリト「「御坂(ミコト)!!下!!!」」


上から声が聞こえる、先ほど天井に激突した上条とキリトだ。
下と言ってるが


御坂「っへ?」


下からは『ジャンボス』の巨大な剣が下から向ってくる、直撃コースだ。
このまま串刺しになってしまうのか、美琴は一瞬覚悟を決める。だが


御坂「!?(あのランス…あっ!!)」


剣がずれてる。『ジャンボス』の顔を見る、奴の目には何かが刺さってる。
それにより奴は体制を崩したようだ、そのチャンスを彼女は見逃さない


御坂「はあああああああああああああ!!!!」


彼女は片手剣スキル『バーチカル』で『ジャンボス』の片耳を切り裂く。
そして『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の耳は消滅し吹き荒れてた風も止む


御坂「やった!!」


「ミコトさああああああああああああんん!!」


御坂「!?」



アスナ「よけてえええええええええ!!!!」

御坂「ええええええええええ!??」


『ジャンボス』の鼻がこちらに向かってくる。
その鼻の上にはアスナがいる、おそらくあまりにも動くので動けないのだろう


御坂「っぶ!!」


無残にも鼻は美琴に直撃し彼女は天井に吹き飛ばされ直撃する。
彼女はとっさに天井に生えてた蔦を掴み落下を防ぐ


御坂「っつ痛てててて…」


ぶつかった衝撃からか、彼女の顔を覆ってたターバンが消滅してる


上条「御坂!!」

キリト「大丈夫か!!!」

御坂「大丈夫よ…」

キリト「よかった…」フウ

上条「…で、さっきのは」

御坂「直ぐにわかるわよ」


上条・キリト「「へ!?」」


御坂「私達の仲間よ」



アスナ「くうううううう…」


揺れる鼻にしっかり刺したレイピアにしがみ付くアスナ、揺れがすごすぎて目も開けられない。
ふと気づくと両手て握ってるレイピアに自分以外の手の感触がある、ゆっくり目を開けるとそこには


アスナ「さて―――」

「…」


名を言い終える前にその者はその場からジャンプする。
そして『ジャンボス』の目に向けて飛び込む、そしてその者は目に刺さってたランスを抜き取り華麗に背中の方へ抜ける。
背中に向けるとその者が持ってるランスが光だす、そして柄を短く持ちランス近接用スキル《スラッシュ》が発動し


「はああああああああああああああああああああああああ!!!」


『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の背中を切り裂きながら落下していく。
そしてスピードが落ちるとランスを抜き、今度は柄を眺めに持ち別のスキルを発動させる


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


素早い回転攻撃が『ジャンボス』を襲う。
『ジャンボス』もぬわああああ!!と悲鳴を上げてる。
そして攻撃が終わるとその者は自身の黒髪を靡かせながら地面に着地する。
1同唖然、何が起きたか解らない者が多い。
だが他者よりも解ってる者がここに6人


浜面は知ってる。あの黒髪を


上条は知ってる。あの度胸の良さを


美琴は知ってる。あのランスを使う人物を


キリトは知ってる。あの回転攻撃のスキルが出来るのはランサーだと今の所1人だけだと


アスナは知ってる。そのランサーは自分よりレベルは低いが技術と度胸で模擬戦で引き分けになったことを


土御門は知ってる。その子はいつもは元気だが実は繊細な事を、最近まで傷ついてたことを。自分の事を『アニキ』と呼んでくれることも


そしてそのランサーはゆっくり立ち上がり、スキル名を言った


「『ランス・サイクロン』…」



『ランス・サイクロン』ランス系の回転攻撃で最大攻撃数は【自分のレベル÷5の小数点以下切り捨て】である。
今の所ランサーでこれを使えるのは彼女だけだ


土御門・浜面・御坂・アスナ・上条・キリト「「「「「「佐天(さん)!!!」」」」」」


佐天「待たせたね、アニキ!!みんな!!」


ランサー佐天涙子、凱旋である


今日はここまでです


佐天さん復活です


次回で第5層編終わりです


その次は学園都市編に行きます


ではまた

どうも


ニコニコにるろ剣の実写版があって、見て見たら意外と面白かったでござる


では投下します

「ぐおおおおおおおお!!」


エギル「倒れるぞーーーー!!!」

キバ「全員退避―――!!!」


怒号の指示で退避するプレイヤー。
先程の佐天の攻撃でダメージを喰らった『ザ・ゼネラル・ジャンボス』。今にも巨体が倒れそうになってる


佐天「アスナさん!御坂さん!!今です!!トドメを!!」

アスナ「っは!?」


我に返るアスナ。
確かに今『ジャンボス』は隙だらけで鼻も激しく動いてない、このまま一気に顔まで行ける


アスナ「おおおおおおおおおおおお!!!」


先ほどの佐天の様に中途なく走り出すアスナ。
右手に愛刀を握りしめ全速力で『ジャンボス』の顔面めがけて進む


御坂「アスナさん!!」

アスナ「!?」


天井に居る美琴からの声


御坂「顔面にいっぱいぶち込んでこいつの口を開けさせてください!!」

アスナ「解った!!」


どういう意図があるか解らないが顔面をいっぱい攻撃しろとの事だ。
言われなくてもぶちかますつもりだ


アスナ「はああああああ!!!」


愛刀『ストロング・ボウ』が光だす。
彼女はそれを『ジャンボス』のこめかみにぶち込んだ、何回もひたすらぶち込む


「ぐああああああああああああああああ!!!」


ついに『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の口が大きく開く


御坂「来た!!」


待ってました、と言わんばかりの叫び


御坂「そっちは動ける!?」

キリト「ちょっと」

上条「無理かも…」


蔦が絡まってしまい身動きの取れない上条とキリト。

に対して美琴は


御坂「っちい!!使えない!!」


上条・キリト「「使えない!?」」ガビン


本音をぶつける。
そして彼女は天井に足を付け


御坂「せいやああああああああああ!!」


勢いよく飛び出した。彼女の『白金の剣』も光りだし、『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の口をめがけ勢いよく突っ込むように進む。

その間にもアスナは『ジャンボス』のこめかみに『レイピア・ボウ』をぶち込み続け


アスナ「ふん!!ふん!!」


佐天も迫り来る巨体に臆せず『ランス・サイクロン』でその背中を切り続ける


佐天「はあああああああああ!!!」


そして最後に美琴が『ジャンボス』の口内に突入し


御坂「受けて見よ!!『白金の剣』!!!」


その剣で『ザ・ゼネラル・ジャンボス』の体を貫いた



「ぬああああああああああああ!!!」


凄まじい悲鳴と共に奴の体は光となって消えた。
第5層フロアボス・ゾウの獣人『ザ・ゼネラル・ジャンボス』ここに消滅。第5層はここにクリアした。




「「「「……」」」」


ここに居る多くのプレイヤーは目を丸くしてる。
自分たちが苦労したボスを最後に少女3人が華麗に倒してしまったからである


浜面「すっげー…」

土御門「ヒュー…」

エギル「ブラボー…」

キバ「なんなんや…」

シンカー「あの顔…」


様々な反応をする。一方彼女たちは


佐天「御坂さん!!」

アスナ「大丈夫!?」

御坂「問題ないわ!!」


見つめ合い。そして


御坂「やったーー!!」


歓声と共に『白金の剣』を振り投げ、宙に回転して落ちてくる剣をキャッチする美琴


佐天「よっしゃああああああああ!!!」


気合を込め『ディダス・ストライク』を振り回し、それを脇に抱えポーズをとる佐天


アスナ「ふふ」


血を払うように『レイピア・ボウ』を振り、納刀するアスナ


まるでRPGゲームで敵を倒した時の様な1シーン、今にもファンファーレが聞こえてきそうだ。その光景を見て誰かわからないがこう呟いた


「女三剣士…」


この時から、アインッグラットに『攻略組の女3剣士』の名が広まった



上条「すげー」

キリト「アスナ達で倒しちまったよ…」

上条「御坂―!!すげーぞー!!」

キリト「ちょっとカミジョウ、暴れんなって!!」


天井の蔦に絡まったままの上条とキリト。
上条が美琴達に手を振って動くと蔦も動いて揺れるし、何よりも千切れそうである


ぶちぶち


上条「へ?」

キリト「な?」


嫌な音を立ててく蔦。そして


ブチン!!


ひときわ大きな音を立てて千切れる。つまりは


上条「ああああああああああああああああ!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


こうなる。彼らはなすすべもなく落下していき


ズドン!!


壮大な音と土煙をぶちまけて地面に激突した


浜面「大将!?」

土御門「キリト!?」

エギル「大丈夫か!?」

シンカー「死んでませんよね!?」

キバ「締まらないやっちゃなー」

御坂「うわー…」

アスナ「なんだかなー…」

佐天「痛そー…」


散々文句と心配の言葉を浴びた男2人は


上条・キリト「「ふ…ふこ…不幸だ…」」チーン


伸びていた


何とも締まらないが、これで第5層はクリア完了した







第6層


現在夜のアイングラッド、第6層は第5層と違い高い木もなく割と平均的な層だ。
上条達は第6層の転移門のある町フィライドに居る。
と言っても上条とキリトは先ほど盛大に落下して伸びてたので、浜面と土御門がおんぶしてこの街に運んだ。
現在彼らはこの街の『パブ』に居る


浜面「よっこらしょっと」

土御門「はー重かったにゃ~」

佐天「お疲れ様!」

御坂「初春さん達《転移門》が《有効化》したらすぐ来るって」

土御門「ほー。なら俺らだけで先にやっちゃいますか?」

浜面「軽く飲んでるぐらいならありかもな」

アスナ「ちょっと待った!!」


何事もなく会話が流れてたのに止めるアスナ。しかもちょっと大きめの声で、いったい何に気に障ったのだろう


佐天「どーしたんですか?」

アスナ「いや色々突っ込みたいんだけど、何故に『パブ』!?」

御坂「え?」


そうアスナの言う通りだ。
彼女たちの居るのは『パブ』酒場だ、まあ今更未成年とかいうのは野暮だが彼女達は1回やらかしてる。
いいのだろうかと言いたいのだろう


佐天「いやーなんて言うか、打ち上げ的な?」

アスナ「打ち上げって…」

土御門「これだけ集まったのも久々だからにゃ~」

浜面「それに、一仕事終わった後の酒はうめーからな」

アスナ「おっさんですかあなた達は」

佐天「まあまあ、アスナさんも若干楽しみだったんじゃないですか?」

アスナ「うっ…そうだけど…。それよりも佐天さん!!何か言う事あるでしょ!!」

佐天「おっとそうだった」

アスナに指摘され彼女は先ほどまで腰を掛けてたテーブルから降りる


佐天「佐天涙子復活しました!!それと…みなさん、ご迷惑をかけてすみませんでした!!」


深々とお辞儀をする。
この場に居る誰もが暖かい顔で彼女を見、そして


御坂「お帰り、佐天さん」

アスナ「心配したわよ」

浜面「お嬢は元気なほうがいいな!」

土御門「付き物が取れたようだな、佐天」

佐天「みんな…アニキ…」


目頭に涙をためる彼女


御坂「ほら、泣かないの」

佐天「だってぇー…」

アスナ「ふふ、今は涙は似合わないわよ」

佐天「ありがとうございます」


やはり、美少女が集まってるのはいいと思ってる土御門


土御門「ふっ・・・」

浜面「どーよ、年下の女の子にアニキって言われるのはどうよ」

土御門「ま、なかなかいい気分ぜよ」

浜面「んだよ、反応わりいな」

土御門「誰でもリアクションがいいとは限らないぜよ」

浜面「ちげーね」


キリト「…ん」

上条「…あ」


各々喋ってると上条とキリトが目を覚ます。
どうも声の質から喉が渇いてそうな感じだ


土御門「おー起きたかにゃ~?」

キリト「ああ…」

上条「喉かわいた…」

土御門「水貰ってくるぜい」

キリト「頼む…」

浜面「よう大将!眠れたか!?」

上条「眠れたって言うか…喉乾いた」

御坂「あ、あんた目覚ましたも!?」

上条「ああ。そうだ!3人ともスゲーかっこよかったぜ!!」

キリト「見事な連携だったよ」


素直に感想を言う2人。それに対し喜ぶ彼女等


佐天「マジっすか!?」

上条「まじだ。最初の怒涛の流れるようなコンボ、いい物を見させてもらったよ」

キリト「アスナも、よくあんな動く鼻にしがみ付いてからの攻撃だったな。すごいよ」

アスナ「最後の方は誰かさんを見習って度胸で行ったけどね」

佐天「えへへ…」


御坂「ねえ私は!?」

上条「んー…」


上条の褒めてもらいたくて感想を求める美琴、子どもの様に目をキラキラさせてる。
ちなみにキリトは空気を呼んで上条の様子をうかがってる


上条「剣が下から来たときは俺もあせったけど」


御坂(こいつが心配してくれた!!)


上条「でも最後の口に突っ込んで貫いたところなんかかっこよかったぜ!!」

御坂「本当!!?」


彼の意見に太陽のごとく笑顔になる美琴。
周りも顔でよかったねと言ってる、しかし


上条「ああ!そこらの男より男らしかったぜ!!」

御坂「おとこ!?」


キリト・アスナ・浜面・佐天((((なーんで、余計な事を言うんだろう…))))


と、余計な事を言うのが彼である


土御門「はぁーあ、これがカミヤンだにゃ~」

上条「土御門!?」

土御門「ほいカミヤン、キリト。水」

キリト「サンキュー」

上条「あんがと」

土御門「…さて」




御坂「おとこ…おと」

佐天「み、御坂さん」

アスナ「落ち着こう、ね?」

浜面「大将も悪気が無かったと思うからよ。な?」


男と言われてショックで体をプルプルさせ、今にも『白金の剣』で切りかかろうとしてる美琴。それをなだめてる3人


土御門「大丈夫だぜいミコっちゃん」

御坂「あ!?」

土御門「そう睨むなって。もう罰は与えたぜよ」

浜面「罰って…マジであれやったの!?」

土御門「おう!!」


御坂・アスナ・佐天「「「!?」」」


土御門の言う罰の意味が解った浜面と、解らない3人。その内容とは


キリト・上条「「ぶううううううううう!!」」


御坂・アスナ・佐天「「「えええ!!!何!?」」」


浜面「あーーーあ…」

上条「土御門おぉぉぉぉ…」

キリト「これ…酒じゃねーか!?」

土御門「正解だにゃ~『スピリタス』世界でも有数の高アルコール度数の酒だぜい」


彼の言ってた罰。それは水と言って酒を飲ますわりとよくある物だった、と言ってもやられる方にとっては堪ったもんじゃないが
(作者もやられましたが、喧嘩になりそうでした)


浜面「大将、キリト。チェイサー」


見かねた浜面が机の上にあったオレンジ色の飲み物を差し出す


キリト「あんがと…」ゴクゴク

上条「土御門…覚えてるよ…」ゴクゴク

土御門「ほいほい…で、ミコッちゃん。腹の虫はおさまったかにゃ~?」

御坂「治まったって…」


ドン引きしてる美琴


土御門「ま!罰はまだ続いてるんだけどにゃ~」


御坂「え!?」

キリト「このオレンジジュース…」フラフラ

上条「なんか水っぺーぞ」フラフラ


若干ふらつきながら文句を言う2人


土御門「そうだぜい。君らの飲んでるのは『スクリュードライバー』、別名『レディー・キラーカクテル』の別名を持つれっきとした酒だぜい」

キリト「まじかー」

上条「そるぅあつえーあ」


既に出来上がったっぽい2人


浜面「流石にやり過ぎじゃね?」

土御門「まあまあ細かいことは気にしないにゃ~」

御坂「でも…」

上条「おーいみさかー」

御坂「ふぁっ!?」

キリト「何してんだよー早く一緒にのモーゼ―」

御坂「えっ!?でも…」

上条「2人とも酒を頼みに行ったぜー?」

御坂「うそ!?」


と言ってカウンターの方を見ると


佐天「私『サイダー』!!」

アスナ「じゃあ私『エール』!!」

「サイズは?」


アスナ・佐天「「パイントでー!!」」


元気よく注文する2人の姿があった。
おそらく酒癖の悪い2人が飲んでしまったので、自分たちも飲んだ側に行った方が得だろうと考えたのだろう。実にあざとい


御坂「はやっ!?」

浜面「お!お嬢たちははえーな。土御門おめえどうする?」

土御門「俺は『サイダー』だにゃ~」

浜面「じゃあ、俺は『ビール』っと。姫は?」

御坂「え!じゃあ私も『サイダー』で!!」

浜面「大将たちは?」

上条・キリト「「なんでもーー!!」」

浜面「へいへい…(しっかし、こいつら出来上がるのはえーな)」

御坂(こうなったら私も早くあっち側に行こう!!)

土御門(楽しいパーチーの始まりだにゃ~)


こうして、彼らの打ち上げは始まった


アルゴ「で。どうしてこうなってるんダ?」

土御門「それがー」

浜面「ものの数十分でこんな感じに…」

滝壺「みんな楽しそう」

初春「いい写真がとれそうですー」


1時間ぐらいしてアルゴ達が着いた。で、どうなってるかと言うと


キリト「山手線ゲーム!!」

上条・御坂・アスナ・佐天「「「「いえーー!!!」」」」

上条「お題は!?」

御坂「今まで戦ったモンスターの名前!!」

佐天「いきまーす!!」


「「「「「せーの!!」」」」」


パンパン!!


アスナ「コボルド!!」





アルゴ「なあ、まじであいつ等何やってんノ!?」

土御門「俺がさっき教えた山手線ゲームだにゃ~」

アルゴ「そう言う意味じゃねーヨ!!」

浜面「まあ、そのなんだ。…楽しんでようだからいいんじゃねーか?」

滝壺「はまづら達は酔ってないね」

浜面「結構飲んだんだけどなー」

土御門「お前らが来るからこっちで飲んでたんだぜい」

滝壺「はまづらは強いけどつちみかども強いんだね」

初春「滝壺さんも飲んだことあるんですか!?」

滝壺「うん。前にはまづらの友達が働いてるお店で」

アルゴ「そんな事より!ツッチー、ハマー!!外に客人がいル」

土御門「客人!?」

アルゴ「こいつらはオネーさんが相手するから早く様子まして来イ」

滝壺「はい、その人達用の『ビール』」

浜面「サンキュー…。こいつ等任せてもいいか?」

滝壺「大丈夫。問題ない」キリ

初春「任せてください!!」

土御門「じゃあ、行ってくるか」


そう言って浜面と土御門はその客人のと自分たちの『ビール』グラスを持って外に出た


外には意外な人物がいた

シンカー「どうも」

キバ「なんやジブンら、えらい派手に騒いでるな」

シンカー「あなたもあんな感じですよ…」


キバオウとシンカーが外のテーブルにいた。
ちなみにここからだと中の様子は声しかわからない、いわゆるテラス席だ


土御門「なんでお前らがここに?」

浜面「本当だよ。そだ、これ」


浜面と土御門が手渡したグラスを受け取る2人


シンカー「ありがとうございます」

キバ「おおきに…ま、色々言いたいこともあるだろうがとりあえず乾杯しようや」

シンカー「そうですねでは―」


「「「「乾杯!!」」」」


土御門「ゴクゴク…っぷはー…で、どうしてここまで来た。あんた等は第1層を拠点にしてるのに」

浜面「それにさっきの言葉を聞くとあんた等も打ち上げとかやってるんだろ?」

シンカー「はい私達も打ち上げやってるんですけどね」

キバ「そんなことはええんや。自分ら新聞何読んどる!?」

浜面「新聞?何って、『アイングラッド新聞』だけど…」

シンカー「まあ攻略組の方ならそうですよね」

キバ「じゃあこれ知っとるか」


そう言いながら机の上に一紙の新聞を無造作に出す


土御門「なんだ?…『SAOタイムス』?」

シンカー「最近、第1層や2層で発行されてる新聞です。読者層は主に低流から中流、などの方々ですね」

キバ「特徴としては結構過激な論調と低価格やな、だが割と飛ばし記事も多くてな。攻略組で読んどる奴はまずおらん」

浜面「へー、だから聞いたことなかったのか」

土御門「…おい」

シンカー「あ、そのページに行きました?」

浜面「どれどれ…これって!?」


そこの記事にはこんなことがでかでかと書かれてる


「攻略組の覆面剣士!正体は学園都市の超能力者!?」


「SAO事件の背景には学園都市関与か!?」


さて、深く読んでいく



 今日、第5層が攻略され第6層に行けるようになった素晴らしい日だ。
だが、我々は見過ごせない事態を発見した。右の写真をご覧いただきたい。
これは筆者が攻略組の者から手に入れた画像である。ボスを倒した3人の少女、これなら『女3剣士』参上!と美談で終わるだろう。
しかし、3人の中の片手剣の剣士に注目していただきたい。
テレビで拝見した人も多いのではないだろうか、筆者もその1人だ。
彼女はおそらく『学園都市の超能力者、御坂美琴』ではないではなかろうか。
しかしこれでは推測になってしまう、だが彼女のネームは『ミコト』と言うらしい。
現にこの画像を提供してくれた人物に問うと「確かに仲間から『ミコト』と呼ばれてました。
それどころか『ミサカ』とも呼ばれてました」と言ってる。アイングラットでは通常、キャラネームでお互いに名前を呼ぶ。
筆者もそうだ。しかし仲間内からキャラネーム以外で呼ばれるのは、お互いに仲が知れてるからではなかろうか。
現在およそ7000人いるアイングラッドの中で、偶然名前が『ミコト』で仲間内からは『ミサカ』とも呼ばれる。
偶然にしては出来過ぎではないだろうか。
そして、筆者の手に入れた情報によると学園都市でも50個のSAO、ナーヴギアが発売されたそうだ。
これは偶然なのだろうか。筆者はこれからも精力的に取材をし、皆様に真実をお届けしていきたい。


浜面「なんだよコレ…」

土御門「…」


浜面が手をプルプルさせて新聞を持ち、土御門は「まずいな…」と顔で言いながら右手を口に添える


シンカー「その反応だと」

キバ「当たりのようやな」

土御門「…ああ」

浜面「(おちつけ…落ち着くんだ!!)…で、どうするんだ!?」

シンカー「いえ、彼女やあなた達を責める訳じゃありません」

キバ「ワイらが知りたいのは、ホンマにあいつが御坂美琴かっちゅうことや?」

土御門「それを知ってどうする!?」

シンカー「特に意味は無いんです。ただ…」

浜面「ただ?」

キバ「下層ではこのことでいろいろ言われてるんや。もちろん、俺達はこれを鎮静化さ線やけどな」

土御門「意外だな…あんたならゴチャゴチャ言ってくるかと思ったんだけどな」

キバ「あいつが超能力者かどうかここでは関係あらへん。俺はこのゲームの事しか頭にないからな」

シンカー「それに現実の事を話すのはタブーですからね、私達はむしろ自制を促してる方です。特にキバオウさんなんかね」

浜面「アンタ以外にいい奴なんだな」

キバ「ふん!俺があいつを嫌いなのは態度だけや。…後、聞きたいんやけど。自分らβじゃないんやろうな?」

土御門「んなこと言ったら、俺ら学園都市組は全員βになるな」



キバ「なんやと!!!?」

浜面「さっきの記事にも書いてあったけど。学園都市で発売された50個はこっちのβに相当するんだよ、だから俺らもビーター」

シンカー「ですが、私達と同じ日に初ログインしたのならばビーターではありませんね」

キバ「…せやな」

シンカー「ふふ…で、彼女は現在能力を使えるんでえすか?」

土御門「使えないな」

浜面「姫がその気になったら、今生き残ってる奴ら全員ログアウトさせてるよ」

キバ「じゃあ自分らは今能力使えなくて、ワイらと同じなんやな?」

土御門「ああ!」

浜面「俺らもちゃんと戦闘してレベル上げたんだよ。姫なんか特に努力してるよ」

土御門「俺達もあんた等と同じ土俵だよ」

キバ「なら…ええ!!」


そう言って席を離れる


浜面「おい!」

キバ「大丈夫や。俺らからも言っとく!せやから心配すんな」

シンカー「だそうなので私もこれで…あ、『ビール』ありがとうございました」

浜面「あ、ああ…」

シンカー「では」


彼も席を離れて行った



浜面「…どうするよ?」

土御門「当の本人がにゃ~」




御坂「イエエエエエエエエエエエエエエエエガアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」




浜面「外まで聞こえるよ…」

土御門「戻るか…」

浜面「そうだな…」


中に戻る2人。だが、そこで見た光景は



御坂「はーいアスナさんのまーけーー!!」


キリト「いやっほーーーーー!!!」


アスナ「うそーー!!だって知らないわよーゾイドなんて!!」


佐天「何飲みますか?アスナさん」


上条「イヤーさっき俺に飲ませた奴でいいでしょ!!」


アスナ「えーーやだーー!!」




土御門・浜面「「oh…」」


アルゴ「やっと帰ってきたかオマエラ」


そこには何か悔しそうにするアスナ、それを囲み笑ってる4人。
傍からマイペースに見てる初春と滝壺、そして何故か黄色い電気鼠の着ぐるみを着てるアルゴの姿だった


土御門「お、おう…なかなか濃い場面だにゃ~…」

浜面「なんかデジャヴの気分の様な…」

滝壺「私が色々教えた。はまづら」

浜面「ですよねー…」


初春「いやー色々いい写真が取れましたよ」

浜面「…ちなみに聞きたいけど、その写真何に使うの?まさか…記事に使うのか!?」

初春「違いますよー、これで色々交渉出来るじゃないですか。ね?」


土御門・浜面((黒!?))


土御門「そ、そう言えば3人は飲まないのかにゃ~?」

アルゴ「オレッチは飲めねえんだヨ!!この2人は飲んでるけどナ!」

初春「へへへ」

滝壺「ぶい」


2人の手にはパイントグラスがあった。
飲み物の様子から大体の奴が飲んでる『サイダー』であろう、しかしこの2人酔ってる様子は無い


土御門「2人とも結構酒強いんだにゃ~」

浜面「滝壺は前に俺と飲んだ時も大丈夫そうだったし、ザル何じゃねーか?」

滝壺「いざとなったら酔ったふりも出来るよ?」

浜面「ははは、そうっすか…(俺の彼女でよかったー…)」

初春「私も本物のお酒は飲んだことないんですけど、なんか大丈夫でしたね」

土御門「おお、それは将来楽しみだぜい」

アルゴ「楽しみじゃねーヨ!!ってか、さっきの会話の内容教えロ!!」

土御門「教えろっても」

浜面「これじゃあなぁ…」


アスナ「ぶっふぉ!!」


そこには一気飲みした後盛大に噴き出すアスナの姿があった。
グラスに入ってた物の色からおそらくスコッチでも一気飲みしたのであろう


佐天「アスナさん何やってんですかー」

アスナ「だって…これ強くない?」

上条「ふん!さっき上条さんにおもっきし飲ませたくせに」

御坂「でも、一気飲みした当麻かっこよかったよーー」

上条「マジでか!?なら今度は美琴さんからの口移しで!!」

御坂「えー。だって、当麻私より弱いしー」

キリト「じゃあ俺、オレオレ!!俺お前より強いよな!?」

アスナ「キリト君には私がするしー」

御坂「あー、アスナさん超惚気てるしー」

アスナ「へへへ///」

キリト「だれでもいいーー俺にチュウをくれーー!!」

上条「じゃあ俺がくれてやるーーー!!」

佐天「おーー男同士いいねーー!!」



アルゴ「うわ…」

土御門「な?」

初春「確かにこの状態で話すのはよくないですね」

浜面「とりま今日は飲もうぜ!?な」

滝壺「賛成」

アルゴ「はぁ…オネーさんも付き合うヨ。弱めの奴ナ」

土御門「へいへい」


こうして、彼らの夜は更けていった。この後はアルゴがこう語った


アルゴ「マジで大変だっタ」


だそうだ。この後も攻略は続く




第2層・某所


「ヘッド!!この前の奴」

「わかってる…」

「ザザの奴、いい記事書くぜ!」

「今は奴は『SAOタイムス』の記者だ。このくらいしてくれないとな」

「ですよねー!!」


謎の2人組の声が辺りに響く。
周りを見ると道具や装備品が転がってる、彼らに襲われたプレイヤーの物だ。
プレイヤーの姿が見えない、確認するには《黒鉄球》を確認するしかないだろう


「まあ、これから御坂美琴を追い詰めるさ…ふふ、ふうはっはっはっはっはーー」


リーダ核の笑い声が辺りに響いた

今日はここまで

これで第5層『白金の剣』は終わりです



次回から学園都市編になります

にしても、ストックがいっぱいできたよぉ…


ゴールデンウィークなので近々にまた



ではまた。


ご質問あったらなんなりと

あと質問ですが、オリキャラの出てくる展開って駄目でしょうか?いいでしょうか?


返信があるといいです



つうかこいつら酒癖悪すぎwwwwwwww

乙  うわー上条さん黒歴史
サブ位置ならオリキャラがいてもいいんじゃないかと思う

>>278

自分の周りが酒癖悪い奴(自分を含めて)しかいないので…


>>279

ならいけそうです

こんばんわ


GW後半、飲み会帰りです

深夜遅いですが投下します



学園都市・SAO事件発生から約4か月


お久しぶりです、白井黒子ですの。
あれから色々ありましても、わたくしはめげずに頑張って生きています。
黒子がしょげてたらお姉様や初春、佐天さんが心配しますものね。
最近は春上さんや婚后光子(あのしゃべり方何とかしてほしいですの!!)お姉様たちのお見舞いが日課ですの。
お見舞いと言えば、この前


固法「この人が御坂さんが惚れてる人だっけ?」

白井「なっ!?違っっっいますの!!!こいつはただのレベル0の類人猿ですの!!」

固法「ふーん。でも案外顔、悪くないのね」

白井「なっ!?」

固法「ジョーダンよ。さ、かえって仕事仕事」


まさか、寝顔だけで固法先輩にフラグを立てるとは…
やはり今寝てる時に止めを刺さなければお姉様が、お姉様が!!んfごsjdjdshl


固法「白井さん!!」パシーン

白井「ふべ!!」ゴン

固法「仕事中に何机にヘトバンかましてるのよ…」

白井「ここは…」

固法「あなた…仕事場も忘れたつもり?」



先程まで盛大にトリップしてて先輩に突っ込まれる彼女。
白井黒子は現在、自身の職場の『風紀委員』第177支部に居る。
もちろん仕事中だ


固法「元気出たのはいいけど、ちゃんと仕事はやってよね?」

白井「ハイですの…」

固法「よろしい!で、この報告書なんだけど…」


彼女が報告書の事を黒子に問おうとした時


「すみませーん!この子が落し物拾ったんですけどー」


人が2名入ってくる。
1人はこの支部に所属する『風紀委員』、もう1人は財布を拾った学生と思われる。
どこかの女学生であろう、制服を着てる


固法「あら、またあなた?よく拾うわねー」

「いえ、なんか私そう言う星の下に生まれたみたいで、超よく拾うんですよねー」

固法「まさか、スリをしたりしてるんじゃないわよね~」

「ち、超違いますよ」


意地悪な顔で固法が女学生を問いただす。
別にイジってるわけではない、こうやって些細な表情で嘘を見抜いてるのだ


固法「ジョーダンよ、冗談。あなたみたいな子がやるわけないものね」

「うぅ…超人が悪いです」

固法「あらかわいい」

「じゃあいつも通りこちらにサインをお願いします」

「あ、はい」


『風紀委員』の1人が持ってきた書類に書いてく女学生。
手慣れたようでサラサラと書いてく


白井「」カキカキ


黒子も淡々と書類を片づけてる。
数分して書類を書き終えると


「超失礼しました」


女学生は支部を後にした


固法「…前から思うけどあの子変わった喋り方するわよね」

「そうですよね~」



それぞれ女学生への感想を言ってると


白井「そろそろパトロールの時間なので行ってきますわ。先輩」

固法「あれ、白井さん。さっきの書類は?」

白井「そこにありますの。では、行ってまいりますわ」

固法「行ってらっしゃーい。…さて、牛乳牛乳」

「牛乳好きですねー、本当」




「」スス


先程の177支部から少し離れたコンビニの前、先ほどの女学生がいる。
しかし先ほどのちゃんと着こなしてた制服は、スカートは短くなっていてジャケットも腰で巻かれローファーはサンダルの様に踏まれてる。
少しやんちゃな学生風になってダルそうにスマホをいじってる


白井「お待たせしましたの」ヒュン!!

「うお!超びっくしたー!!」

白井「いちいちリアクションが大きいですわよ。絹旗さん」

絹旗「いえ、ですけど…」


この女学生、もとい絹旗最愛。
別に学生ではなく『アイテム』と言う名の暗部組織の構成員のレベル4だ。
普段はニット素材のショート丈のワンピースで、制服なのは白井以外の風紀委員の目をごまかす為。
実は先ほどのやり取りが彼女等『アイテム』と、白井のコンタクトの仕方である。
と言っても現在『アイテム』は特別編成なのだが


絹旗「やっぱいつになっても超慣れませんって。テレポート」

白井「まあいいですけど…そのスカート丈の長さと言い、そう少しおしとやかにできませんの?
私服もそうでしたけど、下着が見えてしまいますわよ」


絹旗「これは計算され尽くされた長さなので超大丈夫です」ドヤァ


白井「…まあご本人がいいのでしたら構いませんが。で、今日の要件は?」

絹旗「おお、そうでした。実は麦野が白井に超合わせたい人がいるとか」

白井「合わせたい人?」

絹旗「はい、なんでも超知り合いらしいですよ?」

白井「知り合い…ですの?」


彼女は困惑した。
暗部方面の知り合い何て絹旗を含め病院に居る4人ぐらいしか知らない、なので知り合いと言われても困るだけだ


絹旗「まあ、暗部では超無いそうなので…やべ、時間が。白井、とりあえず続きは本人に会ってからで!!」

白井「はあ…でも何でそんなに慌ててらっしゃるのですか?」

絹旗「麦野今日2日目なんですよ!!」

白井「あーなるほど…では、行きましょう。場所は?」

絹旗「7学区中央駅前の喫茶店です」

白井「わかりました、では飛びますわよ!?」

絹旗「え!?」ヒュン!!




第7学区・中央駅前喫茶店


中央駅はその名と通り第7学区の中心的な駅で、JR、モノレール、地下鉄が乗り入れている。
周りも賑やかで色々な商業ビルが立ち並んでる、その一角のビルの2階にその喫茶店はある


白井「着きましたの!!」ヒュン!!

絹旗「」

白井「で、麦野さんh」

絹旗「すみません…ちょっとトイレ」


千鳥足でお手洗いに向かう絹旗。
おそらくテレポート酔いでもしたのだろう、顔色が真っ青だ


「おーい、こっちだー」


日の当たる席から呼ぶ声が聞こえる。
声の主は麦野沈利、学園都市のレベル5第4位だ。
向かいには新聞を読んでる人物がいる、顔は解らないが透けて見えるシルエットから女性であろう


白井「で、わたくしに会いたいと言うのは」

麦野「ああ、この人だ。おいアンタ」

「ん、ああ…すまない」


黒子は声の時点で分かった。
その人物が読んでた新聞を畳む、髪はぼさぼさで目にはクマがある。
おそらく研究者であろう、服装は黒いパンツスタイルのスーツ。
木山春生。かつて『レベルアッパー事件』を起こし、『置き去り』の件で共に戦った大脳生理学の学者である


白井「木山先生!!」

木山「久しいな…」

麦野「やっぱ知り合いだったんだな…」

白井「ええ…何度か…。で、木山先生が何の用で」

木山「何って、…この事件に関係あることだよ」


そう言いながら彼女は先ほどまで読んでた新聞を指差す。
そこには『SAO事件。捜査難航!?』と書かれてる。
確かに彼女は脳に関する学者、関わってない方がおかしい


白井「まさか…子供たちが!?」

木山「いや、全員無事だよ。君と違ってね」

白井「…っ」

麦野「おい!とっとと話を始めろ。時間、ないんだろ!?」

木山「おお、そうだったな…その前に。ここは暑いな…」シュル

麦野「そうか?」

白井(不味いですの!?)

麦野「冷房でも入れてもらって…は!?」


そこには暑いと言いながら淡々と服を脱がす木山の姿があった。
彼女には脱ぎ癖があり所構わず脱いでしまう癖がある、しかもそれを溜めらなわずやってしまうからたちが悪い。いいぞもっとやれ


麦野「な、な、何やってんだテメェェェは!?」

木山「何って…暑いから脱いだのだが?」

麦野「TPO弁えろ!!」

白井「そうですわよ木山先生!!早くお召し物を」

木山「しかし君たちも暑かったら脱ぐのだろ?」

麦野・白井「「そこまで脱がねーよ!!(ぎませんわ!!)」」

絹旗「ちょと何事ですかーーー!?」


お手洗いに行ってた絹旗が戻ってきた、あまりの状況に彼女もパニックになってる。
ちなみに店内には客はおらず、マスターも奥で惰眠をむさぼってる


絹旗「この人はなに脱いでるんですか?超露出狂ですか!?」

白井「さあ、木山先生!!」

麦野「おらババア、早く着ろ!!見てるこっちが恥ずかしいわ!!」

木山「ババアとは失礼な、君と同い年っぐらいだぞ」


白井・絹旗「「えっ!?」」



麦野「嘘つくな!!ってか、テメーがいくつだよ!!」

木山「わたしか?私はにじゅう――」


ブチン!!


血管か何かが切れる音が聞こえた。音源は麦野だ


麦野「あたしはまだ十代だあああああああああああああああ!!!」


激怒した麦野が木山に襲いかかろうとする。
そりゃ実年齢より上に見られたら大抵の女性は怒る、しかも老けてるのを気にしてる麦野だったらなおさらだ


絹旗「麦野、超落ち着いて!!」

白井「そうですわよ麦野さん!!」


暴れる麦野を抑えようとする黒子と絹旗。
しかしただでさえ馬鹿力の麦野が暴れてるのだ、抑えられない


麦野「そこに直りやがれえええええええええええ!!!」

白井「ですから落ち着いて!!」

絹旗「そうです。麦野が超老けて見えるなんて超今更なんですから!!」


絹旗が発言した瞬間麦野がピタリと止まる。
そして彼女の方をゆっくりと向き


麦野「絹旗ちゃーーん。今何て言ったぁ?」

絹旗「(ヤベ!!)な、にゃ、にゃにも言ってませんよ」

麦野「そう…しぃぃらあぁぁいいい、このバカさっき何て言ったぁ?」

白井「よ、よく聞こえませんでしたの。おほほほほ」

麦野「そう…」

白井・絹旗((ほっ…))

麦野「じゃぁあ――」


お・し・お・き・か・く・て・い・ね


この後、絹旗への無慈悲な鉄拳制裁が始まる。何故か黒子も巻き込まれた




麦野「あーすっきりした」

白井(何故わたくしまで…)ボロ

絹旗「」チーン


周りは嵐が過ぎ去ったかの如くイスやテーブルが散乱し荒れ果ててる。
そしてマスターは奥で惰眠を貪ってる


木山「…随分派手に暴れたね」

麦野「誰のせいだと思ってんだ」

木山「しかし、君が暴れまわったおかげで時間が無くなってな…」


麦野・白井「「誰の制だと思ってんだ!!誰の!?」」


木山「とりあえず、これを君に渡しとこう」


そう言ながら木山は鞄の中から茶封筒を取り出し、黒子に手渡した


白井「これは…」

木山「中には外出するのに必要な書類と切符が入ってる、切符に書かれた駅に書かれた電車が出発する30分前には来てほしい」

白井「は、今何と!?外出?切符?」

木山「明日は早いからな、夜更かしせぬように…」

白井「は!?ちょっ!?」

木山「では、行こうか」

麦野「はぁぁぁ…おい、白井!そこどけ」

白井「え!?はあ…じゃなくって、話に付いていけてないんですけど」

麦野「詳しいことはそこに寝てる馬鹿に聞け、お前は書かれた駅に30分前に行けばいいんだよ。あ、その馬鹿の介抱もたのむわ」

絹旗「」チーン

白井「っちょ!?」

木山「君。早く…」

麦野「じゃーなー」ヒラヒラ


後ろ向きに手を振りながら麦野と木山は喫茶店を出た。そして残された黒子は


白井「ど、どーしろと…」


辺りの惨状を見ながら考え


白井「とりあえず絹旗さんの介抱もあるのでっ」ヒュン!!


その場を後にした


数分後


「なんじゃこりゃあああああああああああああああああ」


惰眠から目を覚ましたマスターの悲痛な叫びが木霊した




7学区中央駅・コンコースのカフェ


絹旗「つたたったた…」

白井「大丈夫ですの?」

絹旗「超なんとか…」

白井「で。なんですけど」


茶封筒に入ってた書類や切符などを目に通しながら言う


白井「この書類が本物のだと言う事は解りましたが、この切符の意味が…」

絹旗「そのままの意味ですよ。そこに書いてある駅、新横浜に8時までに超集合です」

白井「でも、なんでわざわざ外部の。しかも新幹線の駅なんですか?大阪方面なら学園都市内にあるリニアの方が速いのでは?」

絹旗「さあ、京都ならこっちの方が超速いんじゃないですか?」

白井「しかし何故京都…」



絹旗「解りません。ですが行ったら何か超解るんじゃないんですか?」

白井「そうなんですかね…」

絹旗「そうなんですよ!あ、服はこちらで用意しますので持ち物は下着など超最低限にしてください」

白井「服…ですか?」

絹旗「ハイ、一応超極秘なので。常盤台の制服だと目立ってしまいますからね。明日の朝こちらの車で迎えに行きます」

白井「解りました…でわ、わたくしは書類などを提出するのでこれにて」

絹旗「はい、また」


そしてその場からテレポートで黒子は去った


絹旗「さーて、フレメアでも超迎えに行きますか…ん?」


その時絹旗の目にある物が目に入る


絹旗「あのツインテ金払わずに行きやがったよ…しかも、紅茶2つで2400円って超高過ぎだろ…」

今日はここまでです

GW中にもう1回投下します


あと、ご指摘、質問とかありましたら何なりと


ではまた

おはよーーーございます!!(天の声風


さてGW最終日みなさん何してますか!?


では朝ですが投下します


木山春生の車内にて


青いランボルギーニ・ガラルドが学園都市の道を軽快に飛ばす。
学園都市が人口の8割が学生の町であり、車も教員か大学生、研究者に限られバスもこの時間なら少ない。
信号に引っかからなければ運転はしやすい。
その中に運転している木山春生と護衛の麦野沈利


麦野「…」

木山「…機嫌が悪そうだな」

麦野「誰のせいだと思ってんだよ…」

木山「?…まあいい」

麦野「おい!?」

木山「しかし、君たちには感謝してるよ、おかげで彼女に会えた」

麦野「私達は上から『ナーヴギア』を手に入れろと言われただけだ。それであんたに依頼されただけだ」

木山「その割に結構割安で引き受けてくれたな…」

麦野「ふん。こっちは2人連れてかれてるし、早く解決しねーとうちのガキが悲しむんだよ」

木山「あの子か…前に病院で見た時は顔色悪かったが、どうだ?」

麦野「うちの馬鹿のダチに面倒見てもらったりしてるよ。面子丸つぶれじゃねーかチキショウ…」

木山「だが、それであの子に笑顔が戻ったのだろう?完全ではないがな」

麦野「…」

木山「何かを成し遂げるには例え能力者でも1人ではできないのだよ。それは私自身がよく知ってる」

麦野「…そうか」


木山「だから今回はチャンスなんだよ、我々が外部に出る機会は少ない。
君の様な高能力者なら尚更ね、だからやれることはやっとこうじゃないか」


麦野「なら何故京都かぐらい教えろ!」

木山「なら、君たちが請け負ってるもう1つの任務を聞こうじゃないか」

麦野「…」

木山「理由は同じだよ…さ、そろそろ着くぞ。君の護衛はここまでのはずだが、この後どうするのかね?」
麦野「帰って明日の準備をするよ。それに、ガキの飯を作んなくっちゃいけねーからな」


木山の車が彼女の現在在籍してる研究所の前に着いた。すると警備員が出迎える、下車し彼にキーを投げる


木山「何時もの所に入れといてくれたまえ」

「解りました!」


マフラーから低い排気音を出しながら走り出す車を2人で見送る


麦野「…じゃあ、私はこれで行くよ」

木山「ああ、護衛御苦労。明日、新幹線の車内でゆっくり話そう」

麦野「はいはーい」ヒラヒラ


さて、彼女の今いる場所は結構不便な場所である。
駅には遠く、バスも通勤時間帯を除いて1時間に1本だ。そして次のバスは48分後


麦野「っち!…迎えでも呼ぶか」


そう言って彼女はスマホをいじり電話を掛けるがなかなか出ない


麦野「んだよ、何出ねーんだよ!!」


怒鳴りながら画面を見て気づく


麦野「あ…」


電話をかけてた相手は浜面だった。
いつもの癖で掛けてしまったが、そりゃ出る訳がない


麦野「…歩くか」


彼女は駅へ歩き出した




しばらく歩くと商店街に出た。と言っても7学区あるようなきれいな所ではない


麦野(こんな所もあるんだな)


彼女が思うのも無理はない。
その商店街は30年以上前から時が止まったかのような雰囲気がある、彼女が生まれる前にあった当たり前の光景だ。
『昭和』と言う言葉がまさにぴったりの場所だった


「まいどー!!」

「おっちゃんありがとう!!」


元気な声が聞こえる、と思った瞬間


麦野「イッタ!」ドン

「あ、すんません」

麦野「てんめ、どこ見て歩いてんだゴルア!!」

「ひいいいい、すんません!!って、なんだ…ネーさんか」

麦野「あ!?…んだよ、半蔵かよ」


そこに居たのは黒尽くめのスキルアウト風の男。服部半蔵。
浜面のスキルアウト時代の友達であり、今では時々フレメアの面倒をみてくれる


麦野「あにしてんだよ、こんな所で」

半蔵「買い出しだよ。ネーさんこそ何でこんなとこに」

麦野「仕事帰りだよ…お前、その荷物の量ってことは車か?」

半蔵「へ?」


彼の前には台車いっぱいの荷物がある。主に酒瓶のようだが


半蔵「そうだけど…なんだ、送ってほしいのか?」

麦野「話が解るじゃねーか、家まで送ってくれ」

半蔵「まあ、時間があるしイイか。こっちだ」

麦野「はいよ…(ラッキー♪)」


彼が乗ってきた車は軽のバンだった。
半蔵は荷台に荷物を詰め込み、麦野は助手席に乗車して彼が積み終わるのを待つ


半蔵「ふう…」ガチャリ

麦野「おせーよ」

半蔵「いや1人であの量乗せたんだぞ!?ってか、手伝うぐらいしてくれよ!!」

麦野「あれー君はかよわい女の子にあんな大荷物を持たせるのかにゃ~ん!?」

半蔵「(ネーさんが…かよわい女の子?)…だ、だよな!悪い待たせて!!」

麦野「(ンだよ今の間)解ったらさっさと出せ」

半蔵「へい」


ブロロロロ


麦野「…このバン。テメエのか?」

半蔵「違えよ。俺の働いてる店の上にある車屋の奴だ、そこのジーさんに借りたんだよ」

麦野「へー、てっきりパクった奴かと思ったよ」

半蔵「俺は浜面みたいにそんな技術ねーよ。それにそこのジーさんうちの店のオーナーだしな」

麦野「…ってか、お前の店なんなんだ。荷物見ると飲食店か?それにしては酒ばっかだけどよ」

半蔵「会員制のバーだよ。と言ってもクラブみてーなもんだけどな、それこそこの前浜面とその彼女が来たぜ」

麦野「あの2人がねー…。おい」

半蔵「ん?」

麦野「行先変更だ、テメエの働いてるバーに案内しろ」

半蔵「は!?何でだ――」

麦野「グダグダ言わずにさっさとしろ!!」ガッ

半蔵「って、アクセル踏むなよアブねえええよ!!!」



少し乱暴な運転だったが無事目的地に着いた。
以外にも場所は7学区でとある高校の学生寮の近くにある、で地上は先ほど半蔵が言った通り車屋だ。
どちらかと言うと修理を専門にしてるプチ工場の雰囲気だ


麦野「へー、案外普通な所にあるんだな」

半蔵「そうそう。おーいおやっさーん!!車あんがとな」


半蔵が叫ぶとひょこっと顔を出す


「おう、そこにキー刺したまんま置いといてくれ、クソッタレ!!」


ガラの悪そうなジジイがこっちを見て、ガラ声で答えた。
麦野が目に入ると目をキラ付かせてウィンクをしてきた、正直ドン引きしてる


麦野「んだ、あのジジイ…」

半蔵「あれでもいい人なんだよ…さて、行きますか」

麦野「ああ…」


半蔵が両手に持てるだけ荷物を持つと麦野を案内した、ジジイの求愛行動はまだ続いてた。
彼が案内したバーの入り口には特に看板もなく、ただ地下に続く階段だけがある。
階段を下りるとちょっとしたスぺースに金網で覆われた受付らしき小窓と、コインロッカーに扉があった。
受付にはまだだれも居らず、扉を開け中に入る


半蔵「おーい!上に荷物があるからみんな運んでくれー!それでこの人は俺の客人だから」


「「「「ういーっす!!」」」」


半蔵が声を掛けると、さっきまで掃除をしてたスキルアウト風の男たちがキビキビと外に出てく。
麦野にすれ違いざまに「ども!!」と声かけてく


麦野「野球部かよ!?」

半蔵「ま。挨拶は接客業の基本だからな、徹底的に叩き込んだのさ」

麦野「お前、いい経営者になりそうだな」

半蔵「へへっ。そこのカウンターに座れよ、なんか飲み物だすからよ」

麦野「んー」


半蔵に案内されるがままに席に着く麦野。
彼はカウンターの反対側に行って両手に持った荷物をてきぱきと冷蔵庫や棚に入れていった


半蔵「で、何にする?」

麦野「とりまビールかな?」

半蔵「かっこいいもん飲むねー、ネーさんは」

麦野「だろ!?」ドヤァ

半蔵(皮肉で言ったつもりなんだけどなー…)


と思いながらもジョッキを出しビールを注ぐ半蔵。手際がいい




麦野(こいつ、飲食向いてるんだなー…)

半蔵「ほい、ビール」ゴト

麦野「お、陶器製で蓋付きとか現物はじめてみたわ」

半蔵「シュタインって言うんだぜ、サイズは大ぐらいだな。俺も1杯と」

麦野「じゃ」


「「かんぱーい!!」」ゴン


麦野「ゴキゴク…っかああああああ。仕事終わりはこれだよなー!!」

半蔵「(おっさんかよ!!)…ってか、こんな早く飲んで大丈夫なのかよ?」

麦野「早い時間から飲んでるのは仕事が早く終わらせる奴の証拠で、江戸時代じゃ粋だって流行ったんだよ」

半蔵「(粋って…コイツマジでおっさんじゃねーのか!?)…つーか、お前酒大丈夫なのか?」

麦野「へーきへーき私強いからぁん!!」

半蔵(本当かよ…)

麦野「そうだ、悪いけど2,3日ガキを預かってくれないか?」

半蔵「ああいいぜ」



麦野「あんがとな…にしても、ここ良い雰囲気ね気に入ったわ」

半蔵「それは何より」


ここでこのクラブのを説明しよう。
彼女等がいるのは地下2階のメインホールで、カウンターの他に背の高めのテーブルが数個ある。
またDJブースとダンスエリアもある。
カウンター横の階段を上がるとロフト状の2階席(地下1階)があって、奥にはVIPルームがある。
その下は少しウッドテイストで少し明るめののテーブル席がある。
外部のクラブの盛んなエリアでは一般的だが、学園都市でここまでの設備は珍しい


麦野「ってか、ここセキュリティーとかどうしてるんだ?…目の前学生寮だろ」


半蔵「だから会員制なんだよ。それに外にも看板出さないし、一切宣伝はしない。って言う条件でOK貰ったらしいぜ。
あと、なんかここ特殊な工法らしくて外に音漏れとか音による振動も一切カットしてるんだってさ」


麦野「でも未成年OKなんだろ?浜面と滝壺来たし」

半蔵「そのための会員制だよ。年齢確認して15以上なら誰でも会員になれるんだよ、ただし誰かの紹介が必要だけどな」

麦野「いやだから二十歳未満…ま、いいか。私も10代だからな」ア、カラッポニナッタ

半蔵「そう言う事。ってか、飲むのはえーよネーさん!?」



麦野「だから強いって言ったろ」

半蔵「はあー…で、何飲む?」

麦野「んー…あ、この前浜面と滝壺何飲んだ?」

半蔵「え、あいつら!?えーっと確か…浜面はビールとジンリッキーで彼女さんがカシスオレンジとジントニックだったかな」

麦野「さっきビールは飲んだしカシオレはゲロの味するしー…」

半蔵(ゲロの味って…まあ確かにそうだけど!!)

麦野「ジントニックとジンリッキーってどんな奴なんだ?」

半蔵「あれ、ネーさん知らねーのか」

麦野「知らねー」

半蔵「んー…じゃあ2つ作るから飲む比べて見ろよ」


そう言って彼は冷蔵庫からライムを切り冷凍庫からジンを出して注ぎ、
2つのグラスにそれぞれトニックウォータとソーダをてきぱきと注ぎそれらをステアし


半蔵「はい。ジントニックとジンリッキーお待ち」

麦野「ん、じゃあジントニックの方から…」ゴクゴク


半蔵(何このカクテルの審査みたいな空気!?めっさ緊張するんですけど!?)


麦野「なかなか良いじゃん。爽やかで飲みやすくて、少し甘いんだな」

半蔵「(ほっ…)そう、その少し甘いのがトニックウォーター。安い居酒屋とかだと使わないけどな」



麦野「へー…で、こっちがジンリッキーか」

半蔵「おう!下に沈んだライムをそのマドラーで潰しながら飲んでくれ」

麦野「ん…」ゴクゴク


半蔵(何なんだよ、このおいしんぼみたいな空気!?)


麦野「…こっちも爽やかなんだな。ただジントニックと違うのは甘くなくって、自分でっライムの量を調節できるところだな」

半蔵「(心臓にわりーよ!!)そう、それがリッキースタイルの特徴で他にもテキーラとかでもあるんだぜ。トニックの方も種類あるよ」

麦野「へー…ってか、私がちょっと海原勇山みたいなオーラ出したら緊張しやがって。へたれか!?」

半蔵「へた!?…ってか、さっきの雰囲気ワザとかよ!!心臓にわりーよ!!」

麦野「半蔵だけに?」

半蔵「やかましい!!」

麦野「ってか、そんなチキンだからあの『警備員』に告白できないんだよ!」

半蔵「は!?」

麦野「それともギャル忍者の方がいいか?年も近いしなー」

半蔵「ちょっと待て!!なんでお前が黄泉川や郭のこと知ってんの!?」

麦野「前に家で飲んだ時、浜面に誘導尋問掛けたらポロっと喋ったよ」

半蔵「あの馬鹿ぁぁぁぁぁぁ」

麦野「で、どうなんだ?」


半蔵「いや…あの…」


彼女がカウンター越しに迫ってくる。正直麦野も巨乳の方だ


麦野「こういう時、目を閉じて思い浮かんだ方に惚れてるらしいよぉ」


更に腕を寄せて胸を強調する


半蔵「あのー…そうやって胸を強調されると、どうしてもあっちの方になっちゃいますよね?やめて」

麦野「あ。お前女忍者の方がいいんだ」

半蔵「は!?」


麦野「いやさっきみたいに、どちらか一方を意識させるようなそぶりをやって、黙り込んだら意識させた方を意識してる。
逆に否定したらその反対って事よ、私はさっき胸を強調したからつまりは…」


半蔵「あ、ありえねー…」ズーン

麦野「あっはっはー図星だったようねぇーー!!」

半蔵「まじか、まじでか…」

麦野「で、きっかけは何?お姉さんに言って御覧なさぃ。もしかして、手だしちゃったり!?」

半蔵「…」

麦野「なに黙ってるんだよ!酒の肴に聞かせろよー」

半蔵「…」

麦野「…おい」

半蔵「…」

麦野「…」

半蔵「…」


麦野「…マジでか?」



半蔵「知らねーよ!!この前浜面とかと飲んだ時気づいたら朝で、お互い俺の部屋のベットの上で裸でいたんだよ!!
しかも謝ろうとしたら笑顔で「私は気にしませんよ、半蔵様」っていうしよー!!こっちが気にするっつーの!!」ビエーン


過ちを犯した男のあっぱれな男泣きである。これに対して麦野は


麦野(まじかよ…)


ドン引きプラス内心焦ってる。
正直さっき言ってた誘導尋問も実はでたらめで、ただ半蔵を弄ろうとしただけだった。
だが現実は爆釣れである


麦野「なんだ…そのー…な。飲もうな!な!?」

半蔵「酔った勢いとか最低すぎるだろ俺…」

麦野「いや、相手だって気にしてないって言ったんだろ?だから大丈夫だって」

半蔵「せめて告白してからの方がよかったーーーーー!!!」ギャー!!

麦野「…どーすんだよコレ」


その後、半蔵の鳴き声を聞いたスタッフが来て事情を説明し、彼女はその場を後にした


麦野「泣き上戸とか初めて見たよ…」



その頃


フレ「きぬはたー大体早くにゃ~」

絹旗「はいはい超待ってください!!(麦野ぉ今日晩御飯、麦野が当番ですよ~)」




同日・深夜


半蔵「はあ…」

「気にすることないっすよ!半蔵さん!!」


先程男泣きを披露した半蔵は何とか治まって、スタッフにフォローされながらカウンターに立ってる。
ちなみに今現在店の様子は、研究員や大学生がちらほら居るぐらいで空いてる


「俺もそんな経験ありますけど、何とかなってますよ!!」

半蔵「俺はお前みたいに恋愛経験豊富じゃねーの…」

「あはははは…(凹み過ぎだろ…)」

半蔵「何ともなかったら連絡無いのはなんでだよ…」

「まあ…色々あるんじゃないっすか!?そうだ!今俺が適当にアドバイスしましょうか!?」

半蔵「本当か?…」

「一応、半蔵さんより経験ありますよ!!」

半蔵「じゃあ――」

「じゃーーん!!半蔵、元気にしてたじゃんか!?」

半蔵「あ…」

(このタイミングで来るかよ巨乳『警備員』!!)


そこには半蔵が惚れてた巨乳の『警備員』こと黄泉川愛穂と


「ちょっと愛穂うるさいわよ!!」


出来上がってる黄泉川を担いでる女性、芳川桔梗


黄泉川「うせえじゃん!!私の酒が飲めないじゃんか!?」


「ですけど、明日から連休だからって黄泉川先生の飲み過ぎなのです!!」


それを心配そうに見る、見た目は子供頭脳は大人を地で行く女性。月詠小萌の3人がご来店した


「いらっしゃいませー、いつものでいいですか?」

黄泉川「おう!!じゃんじゃん持ってくるじゃんよ!!」

芳川「これのは弱めにしてね」

小萌「逆に先生のは強めで!!後灰皿下さい」

「うーっす!!」

半蔵「はー…」

黄泉川「どうした半蔵!元気ないじゃんよ!?」

芳川「さしずめ恋煩いって所ね」

半蔵「恋煩いねー…」

小萌「どうしたんですか?先生が相談に乗るんですよー」

「(いや無理だろ…)はいどうぞ」

黄泉川「ありがとじゃん!!ゴクゴク…っぷはー、酒の肴に聞いてやるじゃん!!」

(いや、だから無理だって…)

半蔵「…じゃあ、いいっすか?」

(まじか!?)

黄泉川「おう!!じゃんじゃん聞かせるじゃん!」

芳川「出来る限り答えるわよ」

小萌「さあ話すのです!」

半蔵「実は――」


そう言って彼は話し始める。もちろん名前は伏せてだが、それでも詳細に話した




黄泉川「ほう…」

小萌「ふぁー///」

芳川「また随分とヘビーな内容ね」

黄泉川「にしても悪がきのお前を一目ぼれさせるとか、すごい『警備員』がいるじゃんよ!!」

芳川(いや、あなたでしょ…)

小萌(黄泉川先生ですよー…)

半蔵(あなたですよ…)

「(こいつじゃねえの!?)…そう言えば黄泉川さん達って、確か小さい子供がいるとか言ってませんでしたっけ?」

小萌「黄泉川先生のとこのアホ毛ちゃんなら、先生の生徒ちゃんとシスターちゃん同士でお泊り会があるのでそっちに居るのです」

「あー、なるほど」

黄泉川「で、どうしたいじゃんか?お前は」

半蔵「俺は…」


黄泉川「経験ないのは解る、だけどそれで先延ばしにするのは駄目じゃん。
片方はお前の片思いだけど、もう片方は手を出してるじゃん。それはお前が決着着けないといけないじゃん。半蔵、お前はどうなりたい」


半蔵「どうって…」

黄泉川「ま、こんな時は1回合って話すのが手っ取りはやいじゃ…っぶ!?」


なんかいいこと言ってる時、急に黄泉川の雰囲気が変わる。
酒飲んでた時に来るあれである


芳川「さっきの店で飲み過ぎよ…」

小萌「よ、黄泉川先生!?」

「あーあ。おーい!!この人、トイレまで案外してくれ!!」

「了解です!!」

小萌「先生も着いていくのです」

黄泉川「気持ち悪いじゃん…」ズザー

芳川「無様ねー…」


半蔵「…」



芳川「…ま、愛穂が言ってたけど直接会うのが1番いいわよ」

半蔵「そうなんですか?」

芳川「ええ、メールや電話じゃ相手の顔が見えないから平気で喧嘩になっちゃったりするけど。
でも、相手の顔を見ると何故か落ち着くものなのよ」


「それは解りますわ」

芳川「ほら、ここにも経験者が1人。…だから今度ここに来たとき話してみなさい」

半蔵「意外と経験あるんですね…」

芳川「今の言い方は心外だけど。…伊達に女を何年もやってる訳じゃないわよ。それに、その子って偶にいるあの派手な子でしょ?」

半蔵「え!?…何で知ってるんすか」

「やべ!」

芳川「確かあなたが上の車屋のおじさんに飲まされまくって潰されてる時、代わりにここに立ってるわよね」

半蔵「は!?」

「半蔵さん。これは…そのー…」

半蔵「なんだよ!なんで俺に言わなかったんだよ!!」

「…郭さんに言われたんすよ!!「自分の口で伝えたいから半蔵様には私が来たこと教えないで」って、
その後寝てる半蔵さんに毛布掛けていつも帰ってますよ!」


半蔵「いつも!?」

芳川「君は随分間と言うか、タイミングが悪いんだね」

半蔵「うおー…」

芳川「それに、その様子ならまた来るんじゃないか?現にほら」


半蔵「え!?」



芳川が後ろを指すので見る半蔵。
そこにはよく見る派手な浴衣ではなく、このクラブのスタッフTシャツに少し大きめの黒のパーカー、ショーパンと言う姿だ。
そして罰悪そうに


郭「お久しぶりです…半蔵氏」


右手を顔付近に持って着て挨拶をする郭の姿があった


芳川「ここからは2人の世界ね」

「カウンターの奥の方空いてますんでどうぞ」

郭「あ…うん」

半蔵「…ちょっとここ頼むわ」

「はい!!」


半蔵はスタッフに指示を指すと奥の方に向かった


芳川「なんか、少しだけど安心したっぽいわね」

「そうっすね、郭さん見てからあからさま表情が違いますもんね」

芳川「ね、言ったでしょ。会うと変わるって」

「ですね!」


少しぎこちない感じだが、そこには険悪な空気は無かった




暫くして黄泉川と小萌がトイレから帰ってきた


黄泉川「いやーたっぷり出したじゃん」

芳川「随分すっきりした顔ね」

黄泉川「おう!これからまたじゃんじゃん飲むじゃん!!」

芳川「あきれた…」

小萌「大丈夫ですかー?」

黄泉川「大丈夫じゃん!!あれ、半蔵は?」

芳川「彼ならあそこ」





郭「で、その第三位に似た子がねー」

半蔵「まじかwww」


そこには微笑ましく話す2人の姿があった





黄泉川「あら」

小萌「ひょっとしてあの子が?」

芳川「そうみたいね。それに顔をみなさい」

黄泉川「どれどれ…お。なんか元気が出た顔してんじゃん!」

芳川「お互い体を知ってる男女の雰囲気ね」

黄泉川「あれ~まさかの桔梗さんからそんな言葉が出るとは思わなかったじゃん」

芳川「…最近見たしね」

黄泉川「うそー、どこで見たじゃん!?」

芳川「あなたねー…本当にそっち方面は鈍いのね」

黄泉川「?」

小萌「鈍いと言えば、上条ちゃん元気でしょうか…」

黄泉川「あのガキなら大丈夫じゃんよ!!ほれ、あいつも元気になったし飲み直すじゃんよ」


こうして夜は更けてく

今日はここまでです


とりあえず、ここ2回は今の学園都市の様子です

色々フラグを散りばめてますよ


次回から京都です


ではまた


さて、休みだしビールでも飲むか

お久しぶりです

パソコン復旧!!

では投下します





新横浜・新幹線改札前


人々が目まぐるしく行きかうコンコース。
皆これから会議や部活の朝練、出張など理由は様々だが一概に眠そうである。そんな中


麦野「遅い」

木山「…」


朝から機嫌が悪い麦野。
別に朝だから低血圧だから、と言うわけではない。
現在7時55分そう集合時間まであと5分、絹旗と白井がなかなか来ないのでいらだってるのだ


木山「そう焦るな…外部の電車は学園都市より込むからな。朝は遅れることはよくある」

麦野「でもなあ!!」

木山「だから発車の30分前に集合時間にしたのだよ」

麦野「…」

木山「もう少し余裕を持とうではないか」

麦野「…わあったよ」


それから20分後


白井「すみませーん」

絹旗「超遅れましたー!!」


チビコンビ2人が走ってくる


麦野「おせーよ!!」

白井「申し訳ございません電車が遅れまして…」ゼエゼエ

絹旗「だから…超私達の制ではありません…」ゼエゼエ

麦野「言い訳するな!!」スパーン!!

絹旗「あだ!!」パコーン!!

木山「…あまり時間もないから、朝食は中で適当に買って社内で食べよう」


彼女等は改札を通り売店でご飯を買いホームに上がった、ホームにはすでに沢山の人で溢れている。
大体がサラリーマンでこれから出張なのだろう、皆スーツケースやパソコンケースを手に持ってる


麦野「案外多いんだな」

白井「そうですわね…リニアが出来たから空いてるかと思ったんですが」

木山「確かに名古屋や大阪方面に行くのはリニアがいいが、我々の行く京都や静岡方面はこっちの方が速いのだよ」

白井「なるほど」

絹旗「」キョロキョロ

麦野「どうした絹旗、落ち着きねーな」

絹旗「いえ、新幹線ってものが初めてなので超楽しみなんです」

麦野「遊びに行くんじゃねーんだよ…」

白井「でも絹旗さんの御恰好を見るとご旅行に行く方に見えますわね」クスクス

絹旗「…それを言ったら白井もですよ」

白井「うぐ!?」



現在、絹旗の格好はいつものニット時のワンピースだが黒いファー付のモッズコート、
黒子は大きめの黒いパーカーでラメのビーズの刺繍がありデニムのショーパンでカーキ色のファー付のモッズコート。
さながらギャル仲良し2人組だ。一方麦野と木山は黒いパンツスタイルのスーツ、出張に行くOL2人組だ。
そして1人1個のトランクと木山はアタッシュケースを持ってる


白井「こんなラフな格好…わたくしのガラじゃありませんの」

麦野「いいじゃねーか、似合ってるぞ」

絹旗「そうです、超似合ってますよ!!」

白井「ありがとうございますの…」

木山「そろそろ列車が来るぞ」


彼女が言うと列車が入線すると言う趣旨の放送が流れる。
ベルが鳴り響く中、白い車体にブルーのラインが入ったの列車が滑り込んでくる。
彼女たちが乗る7号車の扉が近づいてくる、扉の横にグリーン車のマークと車体形式を表す大きなエンブレムが見える。
ホームドアが開き列車のドアが開く、そしてどの扉からも整然と客が乗車する。
彼女達も周りに合わせて静かに乗車する、扉をくぐるとポーンポーンと言う音が聞こえた。
彼女たちが乗ったのは7号車の個室車両、4人用で結構しっかりした作りになってる


「――本日は線路内、人の立ち入りにより列車が遅れまして――」


絹旗「ほーこれが新幹線の車内ですか!」

白井「個室なんてありましたのね」

木山「電車がスピードに乗ってから話そう…君たち、朝食なら今のうちに食べちゃいなさい」

絹旗・白井「「はーい!!」」


袋から各々かったご飯を出す。
木山はおにぎりとお茶、麦野はミックスサンドとコーヒー、黒子は幕の内弁当とお茶、絹旗は


白井「焼売弁当ですか?」

絹旗「はい!この駅の超名物らしいので!!」

白井「ほー2重になっていて2段目が焼飯とは、またボリュームのあるお弁当です事」

絹旗「で、1段目が焼売です!!」


楽しそうに弁当を開ける彼女。しかし


絹旗「…へ?」

白井「焼売が…1個も…ない!?」


そこには空の容器だけで焼売は1個も入ってなかった


絹旗「ええぇー…」

白井「まさか、販売元のミスで全部ないのでは!?」

麦野「…」

絹旗「そんなぁー…」ウルウル

白井「き、絹旗さん!そんな涙目にならなくても!!」オロオロ

木山「…」

絹旗「だって焼売超食べたかったんですよ!!」

白井「わ、解ってますとも」

麦野「絹旗」

絹旗「むぎにょー…」ウルウル

麦野「ふた」


絹旗・白井「「ふたぁ?」」


麦野に指摘された通りふたを見る。
そこにはびっしりくっついた焼売があった


絹旗「ぬお!?こんなとこに!!」

白井「なるほど、ふたの裏側にくっ付いてしまってたんですね。これは盲点でした」

木山(懐かしいネタだな…)

絹旗「この絹旗様をだますとは超生意気です!私が超おいしく食ってやりましょう!!」

白井「ふふふっ」

麦野(やかましく飯を食う奴だなぁ・・・)

絹旗「いただきまーす!!」



食事後


絹旗「はあー、おいしかった!」

白井「値段の割に美味しかったですの」

木山(この子は確か4000円ぐらいのを食べてたよな…)

麦野「さて、話してもらおうか」

木山「おお、そうだったな…」

絹旗「その前に、ここでいいんですか?学園都市内で話さなかったのは盗聴の心配があるからですよね!?」

木山「この車両の壁は防音でね、一応企業同士のちょっとした会議にも使われるのさ」

白井「それなら学園都市の会議室を使った方が…失礼ですけど外部よりかはもっと防音設備が整ってるのでは?」

麦野「その腕時計の効果忘れたのかよ…」

白井「あ…」


彼女の腕には携帯式キャパシティダウンが着いてる、もちろん自分で外すことが出来ない。
ちなみにこれは麦野と絹旗にもついていない


木山「そのことなんだが…白井君、それの付いた腕を」

白井「はあ…」


黒子が腕を木山に見せると


木山「…うん大丈夫そうだ」


そう言うと無造作にそれを外した


白井・絹旗・麦野「「「えええええええええええええ!!!!」」」


これには絹旗と麦野もビックリしてる。
自分たちがどうやっても外せなく、もがいた物があっさりとこの女が外した


木山「白井君!これを早く車外に飛ばしてくれ。早く!!」

白井「は、はい!!」


言われるがままに彼女はそれを外にテレポートさせた


木山「これで大丈夫であろう…」


麦野・絹旗・白井「「「…」」」ポカーン


木山「?…どうしたのかね」

白井「いえ、何て言うかですね」

絹旗「今の行動が超訳が分からなくて…」

麦野「とりあえず、全部説明しろ」

木山「ああ、そうだな…」


そう言いながら彼女はバッグからタブレットを取り出す


木山「君はさっきのブレスレット、どのような効果があると聞いた?」

白井「何って…妙な真似をしたら装置が発動して、演算できなくなると。そうですわよね、む・ぎ・の・さ・ん!?」

麦野(まだ恨んでるのかよ…)


彼女はあれを付けられられた時、麦野に殴るけるの暴行を加えられたのでけっこう恨んでる。
もちろん、今更どうこう言うつもりは無いが


麦野「…そうだな。私のスマホのスイッチ1つで装置が作動する、そうじゃねーのか?」

木山「そうだな、白井君は御坂君の側近。しかも彼女の為なら何をやるか解らない、監視の意味も込めて着けた首輪だった…」

白井「だった?」


木山「そう…だが、欠点があってな本当はさっきのブレスレットで盗聴するはずだった。
しかしできなかった、おそらく急増品で装置の1つが故障したのだろう」


麦野「盗聴までするつもりだったのかよ…」

絹旗「でも、私達は普通に行動が超筒抜けだったじゃないですか?」

白井(わたくしのプライバシーは何処へ行ったのですの……って!?)

白井「筒抜けだったのですか!?」

麦野「は?」

絹旗「何をいまさら」


驚愕する黒子に対し、2人は「何驚いてるの?」みたいな反応だ


絹旗「監視対象に気付かれず盗聴するぐらい暗部なら超朝飯前ですよ」

白井「て…あ…」

麦野「わるいな、こっちも仕事なんだ。あと」

白井「ひ!?」


麦野「寂しいのは解るが『お姉様成分』と称して第3位の下着をしゃぶるのは良くないと思うぞ」


麦野「後、『マッサージ』と称して寝てる第3位を裸にして、胸をもみくちゃに舐め回すのもどうかと思うぞ」


絹旗「初めて知った時、超ドン引きしました…」

白井「NOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」


公開処刑であった。彼女は美琴のお見舞いに毎日行ってる、もちろん佐天や初春にも会いに行ってる。
最初は花を取り替えたり看護士が体を拭くのを手伝うぐらいだった、しかし体を拭いてるうちに彼女はこう思った
「どうせならヤれることヤっちゃえばイインジャネ?」
こうなると彼女の行動は早い。まず美琴の体を拭くのは私がやると言って、看護士に許可を貰い自分でやり始めた。
最初は濡れタオル、次第に手、現在は舌で洗ってる。
もちろん胸も丁寧に『マッサージ』してる、その影響か美琴の胸は少し大きくなってる。
念のために付け加えとくが、彼女の貞操は無事である。
ちなみに寝たきりの場合点滴だけなので普通は痩せていくが、学園都市の場合は冥土帰しの特製の点滴薬で通常と同じ体を保ち。
更には成長期の患者なら成長作用まである、若干反則じみた薬になってる


木山「随分君は変態なのだな…」

麦野「突然脱ぎだすアンタも十分変態だよ」

絹旗「だ、大丈夫ですよ白井!最近もっとすごいの見たから変態耐性のレベル超上がってますので!私」

白井「フォローになってませんの…だから最近まで距離を置いた感でしたのね…」

絹旗「あはははは…」

木山「君の言ってた変態はあれか。入院してる少年に逆レイプしようとした」

麦野「あんだその物騒に盛んな変態」



絹旗「ああ、麦野その場にいませんでしたよね。あの特別レベルの超警護対象になってるレベル0いるじゃないですか」

麦野「ああ、居たなそんな奴」


絹旗「で、そのレベル0にイギリスからお見舞いに来た人だったんですよ。
まあ格好から変なメイド服の超変態だったんですけどね。
それで規則通り私と結標で付いてったんですよ、そしたらその超変態2人がいきなりパンツ脱ぎだしたんですよ」


麦野「は!?」


絹旗「私達もポカーンとしちゃって…そしたらその超変態がレベル0に馬乗りしそうになったんですよ。
流石に超止めようとしてその2人をとっ捕まえたんですけど、すごい馬鹿力でして。麦野といい勝負ですよ」


麦野「…今のは聞き流してやる。続けろ」


絹旗「これ以上は耐えられないので結標に外の『警備員』のとこまで超飛ばしてもらったのですよ。
それで私達も外に出たら案の定超取り押さえられてるんですけど、十数人の男に超抵抗してるんです」


白井(何で公開処刑されて、変態の話を聞かされてるのですの。わたくし…)


絹旗「しかも意味不明な事言ってて
『放して下さい!!教皇代理が言ってたんです!!』
『学園都市ではこう言うスタイルのお見舞いが流行ってると!!』
その場の全員で「「「んな訳あるか!!」」」って超突っ込んじゃいましたけどね」


麦野「相当な馬鹿だったんだな…冷静になれば解るだろ」


絹旗「それを聞いた2人はポカーンとした顔になって俯いたから、ああこれで超理解したんだな、と思ってたら
『教皇代理…』
『叩き斬る…』
って鬼のような形相になって超飛んで帰りましたね」


白井「飛んで帰るって…」


絹旗「いえ、比喩でも無くて超マジなんです。その場にいた全員ぽかーんとした顔になりましたよ。あ、ちなみにその超変態が履いてたパンツは超気持ちが悪いので、結標に頼んで超地下深くに埋めてもらいました」


麦野「…朝からヘビーな話聞いたな、おい」

白井「世界は広いですの。わたくしも見習って今後は――」

麦野「見習うな」ペシ!!

白井「あご!!」



絹旗「あれ、何の話してたんですっけ?」

木山「あれだ。同程度の布面積なのに何故下着だと――」

麦野「ちげーよ、こいつに付いてたブレスレットの話だよ」

木山「ああ、それかそれなら直ぐに結果として現れる」

白井「結果とし…!?」


異変に気付く。列車の速度が落ち始めたのだ、まだ次の停車駅まで距離がある。
そして車掌の冷静なアナウンスが車内に響く


「お客様にお知らせします。只今三島、新富士間の沿線にて爆発事故がありました。
このため東海道新幹線は、一時運転を見合わせいたします。当列車は最寄りの掛川に臨時停車いたします。
安全の確認が取れ次第運転を再開しますが、大幅な遅れが見込まれます。お客様には大変ご迷惑をおかけします。なお――」


白井「爆発…って、まさか!?」

木山「そう、あのブレスレットだよ」


黒子の顔が青ざめる。威力は解らないが新幹線を止めるほどの爆発、もし付けたまんまだったら腕が吹き飛ばされるか最悪死に至る。
こんな物に恐怖を感じない奴の方が少ない


麦野「…腑に落ちねえ」

木山「何がだね…」

麦野「何でこいつだけそんな大がかりな首輪を付けたんだ…言っちゃなんだが消えても何ら問題の無いやつだろ?」

白井「…」


特に反論は無い。
いや、あるにはあるがここで反論して話を逸らすのは得策ではないと判断したからだ


木山「彼女の能力が目障りなのだよ…きっと外部のナーヴギアなら彼女の能力で外すことが出来るのだろう。
もちろん学園都市に出回ってるのは無理だがな」

白井「やはりですの…」

麦野「んだお前。気づいてたのか?」


白井「薄々ですけど…あなた達が話をまとめたらそんな結論になりますの。それに、非合法な方法で学園都市を出たら気づきますの」

絹旗「非合法な方法…ですか?」

白井「学園都市を出る場合体内にマイクロチップみたいなものを埋め込まれますの、わたくしは実家に帰るとき何回も経験してますからね。
今回それが無かった、まあ今回の京都の件も十分特殊ですけどね」


麦野「なんだ解ってるじゃねーか。じゃあ私達が一緒なのは何でか解るか?」

白井「不穏な動き、まあ能力でナーヴギアを勝手に外したりでもしたら殺すと」

麦野「正解♪流石『風紀委員』ってとこだな」

絹旗「…ごめんなさい白井」


意地悪そうな顔で答える麦野に対し申し訳なさそうな顔をする絹旗、本心であろう。
しかし、黒子も悟ってたようで


白井「いえ、それぐらい何となく思っていましたから」

麦野「じゃあ。この後、私が聞こうとしたことも解るかにゃ~ん?」


意地悪そうな顔で聞く


白井「…何故、そんな重石を付けてるのに我々の行動を阻害しないのか。
今回みたいに派手に動いてるのに、街を出るときはむしろ協力すらする。上の考えが読めない…こんな事ですかね」


麦野「100点だ」


木山「…私の推測だが、上層部は今2つの意見に分かれてるのだろう。
1つはこのまま見守る派、いや邪魔されたくない者たち。
もう1つは一刻も早く解決したい派、レベル5が捕まってるのだ当然と言えば当然だ。
しかもこの事は外部の捜査組織に知れてるからな、捜査組織から言われた要望は知っておるだろ?」


麦野「レベル5が捕まってるのをばらされたくなかったら、手を出すな。だろ?」

木山「そうだ」



麦野「それも腑に落ちねえ。学園都市なら世界大戦みたいに外部の言う事を聞かず、勝手に捜査しちまうだろ。
なのに今回は外部に言われたことを「はいそうですか」みたいにキッチリ守ってる。なんでだ」


木山「…今年度の学園都市の入学者年齢比率を知ってるか?」

麦野「…知ってるか?」

白井「さあ」

絹旗「全く」

木山「未学習児童は大幅に増えたが、それ以外は減ってる。何故だかわかるか」

麦野「…」


木山「世界大戦、全世界での反学園都市デモ。
これが大々的に報道されてる中、まともな親なら学園都市などに入れはしないだろう、そうでなくても子供の方が嫌がる。
それどころか外部の地方自治体の中では、公立の学校からのこちらへの入学を禁止する条例が可決されたところもある。
主に日本海側の地域だがね。そして、現時点で学園都市では出生率がとにかく低い、子どもが来なければ学園都市は立ち行かなくなる。
ではどうするか、絹旗君。わかるか?」


絹旗「…」

麦野「おい!!」

絹旗「いいんです、麦野。…私みたいな『置き去り』に頼るしかない」


木山「そうだ。もしくは児童虐待されてる子供を学園都市に招待する。
…君たちは知っているか、学園都市の入学金が数年前から条件次第で実質ただに近いことを」


白井「初耳ですの…」


木山「そうだろうな、私も最初聞いた時たちの悪いジョークだと思った。だが現実だ。
…話を戻すぞ、実質入学金が無料になった結果、育児放棄してる親などがこぞって学園都市に子供を入学させた」


絹旗「つまりは捨てたと…」



木山「言葉は悪いがそうなるな。
…で、外部の児童虐待件数は大幅に減った、そして学園都市の人口は増える。
外部の児童虐待防止用の予算も学園都市に回してもらう、一応学園都市はこの国の1都市と言うのが公での扱いだからね。
その予算のおかげで学生たちの奨学金や補助金などを捻出、もしくは都市の運営費に使える。
捜査機関も内心事件数が減って喜んだそうだ、児童虐待は難しい案件だそうだからね。
こんなあからさまな人身売買だがお互いに損は無いからな、外部の捜査機関も黙認してた。
しかし、今回の事件で強気なれたのはタイミングと外部の国民感情だよ」


白井「国民感情、ですの?」

木山「ああ、例えば君が暮らしてるマンションの隣の部屋の住人が、すぐに喧嘩するような訳の分からない者だったら、どう思う」

白井「どうって、いやに決まってますの」


木山「そうだな。つまりはそう言う事さ。
ここ最近の学園都市内での事故、事件、そして世界大戦。
元々言う事を聞かず煮え湯を飲まされ続けてた外部が、今回の事件で元通りの1実験都市、自分の手中に戻したいのだろう。
さっき述べた案件が明るみになっただけでも、学園都市の立場は一気に危うくなる。
もちろん外部もただではすまないだろうが、それも覚悟しての事だろう」


麦野「…なるほどな。勝手に世界大戦起こすようなキチガイが自分のすぐ隣、いや家の中に居たら追い出すか消そうとするな。
私も外部の住人だったらそう思うな」


白井「それでこの『SAO事件』を最大限に使い、一気に問題を片づけようとする。
嫌ですが素晴らしくグッドなタイミングで起きた事件なのですね」


絹旗「その人身売買まがいの事をカードに、元の自分たちの手駒に戻す。
外部からしたら超悪くないシナリオですね、肉を切らせて骨を断つとは超いい言葉があったもんです」


木山「さらに弱体化、もしくは転覆を目指すだろうね…だから今回の事件は口を挟まないのだよ」


全員無言になる。運転を再開したのか個室のは列車の走行音しか聞こえない



白井「でも…そんなの」

木山「ん?」

白井「そんなのっておかしいですの!!ただメンツだけで何も手立てをしないなんて!!」

麦野「おちつけ白井」


白井「落ち着けませんの!!だって、今生き残り何人だとおもいます!?
半分の25人ですよ!!このままだとお姉様達だって!!って言うか、何で麦野さんはそんな落ち着いていられますの!?」


麦野「内心落ち着いてねーよ、冷静を装ってるだけだ…」


木山「皮肉なことに相手の危機は最大のチャンスだからね。
外部の方がこちらより被害者の数では圧倒的に多い、だがこちらは象徴ともいうべき者が捕まってる。
白井君には悪いが御坂君は今回学園都市の最大の足かせだよ」


白井「そんな!お姉様は!!」


木山「気の毒だが今回彼女の意思は関係ないよ…彼女はすでに交渉に最大限に活用されてる。
外交とはそう言うものだ、笑顔で握手し足元で蹴りあう。それが大人だ」


麦野「…おい木山!聞きたいことがある」


木山「…なにかな」

麦野「学園都市とかが、腐ってるのはよく解った。
で、私達をバックアップしてるのは誰だ、ここまでリスクのデカいことをやれるのは数少ないだろ」


絹旗「私も気になります。その説ですと学園都市的にはこのまま傍観の方が、超無難なような気がするんですが」

木山「…親船最中他、数名の統括理事会のメンバー。そして、冥土返し…これで解るかな」


麦野「なるほどな…親船と冥土返しは純粋に助けるため、それ以外はレベル5が捕まってるから面子を保ちたい。
目的は違えど目指す方向は一緒って所か」


木山「そう言う事だ。…話が盛大に脱線してしまったが、ブレスレットの事だが」

麦野「あ、その話だったっけ」

絹旗「なんか頭が超パンクしそうです」

白井「同じく…」


木山「簡単に言えば新幹線のATC、信号設備だな。
それの地上と車両の交信用の信号電波に干渉してしまうのだよ、それに引っかかると少なくとも1時間半は機能が停止する」


絹旗「その前になんかすごい話聞いちゃったから超どうでもいいです…」

白井「本当ですの…」

麦野「で、肝心な事聞いてないんだけど。私達は京都に行って何をするんだ?」

木山「そうだったな…1つはナーヴギア現物の確保、もう1つは学園都市版のナーヴギアの設計図を確保。私からはこれだな」

白井「ナーヴギアを手に入れるんですか?」



木山「そうだ…学園都市のナーヴギアは50個しか無いうえに、それらすべて使用しまってる。
1度人を殺した物は能力封じのシステムを中心に硫酸で融けてしまって使い物にならん、
会社を捜索しようにもアーガス学園都市支社は不審火で全焼。支部に居た社員を含め何も残ってない…」


絹旗「現物を手に入れるのは何故ですか?」


木山「ナーヴギアを研究しようにも現物が無くてな…
取り寄せたいが外部の捜査機関の許可が下りない、そこでアーガスの京都の本社に問い合わせたら数個譲ってくれるらしい」


絹旗「だから京都なんですか」


木山「そうだ、と言ってもアーガスは被害者家族への補償で倒産。今ナーヴギア、SAO関連の権利はレクトと言う会社が所有してる。
レクトは京都で新作ゲームの発表会があるらしくてな、今日なら主任が直々に渡してくれるらしい」


麦野「わざわざ来いとか頭が高えなぁ」

木山「仕方あるまい、こちらが無理を言ってるのだから。…君たちの方はどうなんだ?」

麦野「あんたから聞いて理解したが、情報を集める。それだけだ」

白井「それだけですの?」

麦野「それだけってなぁ…今学園都市に外部の情報はほぼ入ってこないんだよ、理由はさっきの話で分かるだろ」

白井「なるほど、外部が手を出されない為に情報を遮断したと。ジャンルは政治、軍事辺りですかね」

麦野「そうだろうな。詳しくは絹旗から聞け」

絹旗「いえい!」

木山「話はこの程度かな…今名古屋か、京都までは各自自由で。私は寝る」

麦野「絹旗ー飲み物買ってきてくれー…」

絹旗「いえ、私新幹線の車内解りませんよ」

白井「ならわたくしと行きますか?ちょうどお手洗いに行きたかったので」

絹旗「おお新幹線探検ですか!超楽しみです!!」

白井(何か違うような…)


一抹の不安、自分の責任、重く潰されそうな気持になる。しかし、それでも白井黒子は自分の信じた道を進む。それは愛するお姉様、友人たちの為に。そんな思いを乗せ新幹線は京都へ走り抜けた

今日はここまでです


何時もみたいに、ご質問受け付けます

こんばんわ


さて投下します



京都駅・烏丸中央口


絹旗「おーーー!!ここが京都ですか!!」

白井「あまり学園都市と変わらないような…」

麦野「くぉら絹旗!!遊びで来てる訳じゃねーぞ!!」

絹旗「おっと、そうでした」

木山「…私と麦野君でレクトの記者会見をやってる場所に行く。君たちは先にホテルに行ってくれ、あと私達のトランクも頼む」

白井「解りましたの」



ホテルに移動


絹旗「部屋到着です!!」

白井「で、絹旗さん私達は何をすれば?」

絹旗「おっと、そうでした。超説明しますので自分のトランクを開けてください」

白井「はい」


指示通りトランクを開ける。
中に入ってるのは今朝、寮を出るまで着てた制服と自分の用意した荷物。
そして絹旗達が用意したものだ


絹旗「まず、中に入ってるこっちが用意したバッグを出してください。大体それに道具が超揃ってます」

白井「これですの?」

絹旗「そうそれです!!」


それは女子大生などがよく使うブランドのバッグだが少しばかり大きい。
中には財布スマホなどが入ってる、あと


白井「スクールバッグが入ってるのですが…」

絹旗「それは後で使います。で、そこの水色の袋を超開いてください」


言われるままに開く。そこに入ってた物は


白井「…拳銃ですの?」

絹旗「そうです、一見小さいですが20発弾は入りますよ」

白井「絹旗さん!!いくらなんでも」

絹旗「白井!お願いです!!」


両手で黒子の手を握り真剣な眼差しで話す。彼女も空気を読んで真剣に聞く



絹旗「あなたが『風紀委員』でこんなもの使えない、自分のプライドが許せないのも超解ります。
でも、もしかしたら学園都市の組織に襲われる可能性もあるんです。
それだけじゃありません、外部の連中にも。白井…お願いですから…」


白井「…解りましたの。でもわたくし、銃なんか使ったことありませんよ」

絹旗「超大丈夫です。銃口の下から出るレーザーポインターで的を狙えば100発100中です!!」

白井「まあ、いいでしょ…」

絹旗「すみません…本当はこんな事、超させたくないんですけど」

白井「気にしてませんわ。お姉様を助けるためなら身を汚泥に付けてもやり抜く所存です」

絹旗「強いですね、白井は…」

白井「そんな事ありませんわよ…さ、行きますわよ」


ホテル外


ここは京都でも有数の繁華街だ。
セブンスミストみたいなショッピングビルもあるが、人が全然違う。
学生ばかりの学園都市と違い、老若男女と言う言葉がまさに似あう雰囲気。
そしてあの街ではなかなか拝めない外人の観光客も多い


白井「はあ…学園都市の人混みとはまた違いますの」


あまりの人の多さにため息が出る。
気を取り直して目的地に行こうと絹旗に声を掛ける


白井「さ、絹旗さんその祇園四条って駅ですけ…き、き絹旗さん!?」


いきなり問題発生、絹旗がいない。




で彼女は…


絹旗「うおーーーー!!すげーーーー!!テレビで超見る風景です!!」


めっちゃ観光を楽しんでる


絹旗「あ、カメラカメラ」ゴソゴソ

白井「きーぬーはーたーさーんー!!」


観光気分を楽しんでる彼女の後ろから聞こえるどす黒い声。
ツインテールを逆立てながら白井黒子がそこには立ってた


絹旗「し、白井…や!」

白井「や!じゃねぇぇぇぇですの!!何浮かれてるんですか!?いきなり居なくなってビックリしたんですわよ!!」

絹旗「いや…これは、あのですね…なんかこっちに超イイ風景があるぞ的な感がですね…」

白井「じー…」

絹旗「すんませんでした!!」

白井「以後気を付ける様に」

絹旗「はい…」

白井「…で、この駅行く方法ですけど」

絹旗「…こう行ってこう行って、じゃないですか?」

白井「本当にそうなんですか?」

絹旗「超知らない街なので何とも…」

白井「わたくしも…」


白井・絹旗「「んー…」」


困り果てた2人。そこへ


絹旗「あ!?」


白井「どうしたんですの?」

絹旗「タクシー使っちゃえばいいんですよ!ちょうど前に止まってますし」

白井「ああ、そうですの」

絹旗「すいませーん!『京阪線の祇園四条』まで!」


「『京阪線の祇園四条』ね、」


白井「ちがいますわ絹旗さん。ごめんなさい運転手さん、国立大学まで」


「国立大で、りょーかい!!」


彼女たちは目の前のタクシーで目的地に向かうことにした



地下鉄・最後尾車内


木山「彼女達だけで大丈夫だったのか?」

麦野「絹旗は暗部で白井は『風紀委員』だぞ、外部の一般人相手なら十分だろ…」


気怠そうに座る木山とスマホをいじってる麦野。
別にメールを見てるわけではない


木山「で、種まきは順調か?」

麦野「はっ!楽勝過ぎて寝ちまいそうだよ」


彼女の弄ってるスマホ、一見外部でメジャーな物に酷似してるが中身は別物だ。
指定したアンテナから侵入し、そのシステムにアクセスできる代物。
特殊な動作もいらず簡単に、まるでメールを打つように出来る。
元々学園都市でとあるハッカーが作った物で、過去に学園都市の交通をマヒさせた経験がある。
その後学園都市の交通機関系統は対策が施されたが、外部ましてや京都と言う離れた場所では対策が行われてなかった。
しかも彼女たちは案杯を重ね、対策が施されてなさそうな古い車両を選んで乗車してた


木山「結果は…」


麦野「市営交通、近鉄、京阪のすべてのメインシステムに種まき成功。あとはこちらで発芽の合図を送ればいいだけだ」

木山「京阪も出来たのか…」

麦野「ああ、さっきの駅に京阪の車両があったんじゃねーのか?よく解らねーけど」

木山「なんにせよ、種は多くばらまけた方に越したことはない。何があるか解らないからね…」

麦野「それって外部の捜査組織に見つかる可能性の事か?」

木山「ああ…」

麦野「大丈夫だろ!!外部だぜ!?そこまで――」

木山「君は、さっきの話を全く聞いてなかったのか?」

麦野「はあぁぁぁ!!聞いてたっつーの!!」

木山「なら、何故外部の捜査機関が御坂美琴君が、SAOに囚われてるのを知ってたのか。疑問に思わなかったのかね?」

麦野「そんなの…!?」

木山「やっと気が付いたか…」



そう、まずこの時点で気づくべきだった。
学園都市側がどう考えても、自分が不利になるような情報を話すとは思えない。
それはつまり学園都市側に協力者、もしくはスパイがいる可能性が否定できない


木山「まあ、彼女の場合外部に両親がいるからね。その両親をマークするなりすれば自然と情報は入ってきそうだがな」

麦野「あのじゃじゃ馬娘…どこまで足を引っ張るんだよ」


木山「何回も言ってるがこれは彼女の制ではない。
彼女自身は今意識がないからね…それに聞くところによると、彼女はゲームのレビューを書いてくれと言われてプレイしたそうだね」


麦野「子供かよ…」

木山「私から見たら彼女を含め君も子供に見えるよ…」

麦野「あんだと!!」

木山「そんなところとかね…」

麦野「うぐ!…」


木山「それに…彼女が自由の身だったら彼にとって1番の障害になるだろう。
ひょっとしたら元からこうなる事を予測して、彼女を巻き込んだかも知れないね」


麦野「彼って?」

木山「茅場晶彦。彼は自分の障害になる物はすべて排除するからね…昔からそうだった」

麦野「昔から?」

木山「さ、駅に着くぞ。準備しよう」

麦野「ああ…(こいつ、茅場と何かあったのか?)」


1つの疑問が浮かびながらも彼女は下車の準備を始めた




京都府・左京区・ホテル内


記者会見の場所になるホテルの前には多くの報道陣がいた。
あれだけの事件の後での新型VRゲーム機およびソフトの発表、嫌でも注目は集まる。
もしくはそれを計算して発表したのか


木山「…意外とすんなり入れたな」

麦野「暗部の身分証偽造技術も馬鹿に出来ないだろ?」


持ち物、美便検査が終わり中に入る2人。もちろん身分証は偽造だ


木山「あまり褒められないがな…」

麦野「…で、接触ポイントは?」

木山「この公衆電話の前…向こうの方から来るらしい」

麦野「ふぅーん…」


公衆電話を背に待つ2人。
木山は何やらスマホをいじり出し、麦野は腕を組みながら辺りを見回す。
報道陣、警備員関係者が忙しく動く、そして特徴的なのは制服を着た学生が1人も居ないことだ。
学園都市なら警備の『風紀委員』、もしくは学生による報道機関の者が少なくともいる。
だがここには1人もいない、改めてここが外部なのだと実感する


「すみませーん」


スーツを着た30代ぐらいの男が小走りでこちらに来る


木山「あなたは…」

「主任の使いの者です。前のインタビューが長引いてしまったので、遅れてしまって申し訳ありません。案内しますのでこちらに」

木山「すまない…」


麦野「…」


使いに案内され向かう




主任がいる部屋の前には多くの記者団などがいた


「一応、インタビューの合間で形になりますので20分ぐらいでお願いします」

木山「わかった…。失礼します」


ドアを開け中に入る。中は応接室になっていて机とソファーがある、一般的な部屋の作りだ。
そしてそのソファーに座る男と後ろに立ってる男


「やあこれは。遠い所はるばるご苦労様です」

木山「こちらこそ、貴重な時間を割いていただきありがとうございます。木山春美と申します…」

「そちらの方は?」

木山「私の助手で…」

麦野「紅月カレンです」

「紅月さんですか。こんなお若くて綺麗な方が助手とは大変羨ましいです」

麦野「いえ、それほどでも(なんだこいつ、いい奴じゃね?)」ホホホ


彼女を内心満足させてる奴。その男は懐から名刺入れを取り出し


「申し遅れました。私が《レクト・プレグロス》フルダイブ研究部門の主任研究員、須郷伸之です」


その男は名刺を木山、麦野に渡し深々とお辞儀をした


木山「どうも。すみませんこちらは名刺が無くて…」

須郷「構いませんよ、極秘の会談ですからね。では早速内容に入りましょう、そちらにお掛け下さい」

木山「はい…」


言われるがままにソファーに座る2人


木山「早速ですが、我々が求めたものは…」

須郷「大丈夫ですよ。おい」


彼が後ろに居る部下に声を掛ける。
その部下は部屋の片隅にあった大きめのトランクを持ってくる、その男がトランクを開けると


須郷「こちらでよろしいでしょうか?」


そこにはナーヴギア2つと『ソードアート・オンライン』のソフト3つが入ってた


須郷「こちらでも用意したいのはやまやまなんですが、何分捜査機関が残りのナーヴギアを管理してまして…
一応我社が保管してた物のうちこの2つとソフトは提供できそうです」


木山「2つだけですか…」

須郷「はい…一応紛失した形ですので、あまり多くは…」

木山「そうですか…まあ2つあればこちらで何とかできます。で、学園都市向けのナーヴギアの設計図ですが…」

須郷「すみません…そちらの方ですが全て削除、あるいは紙の物は茅場が持ち出したそうでうちには」

木山「やはりですか…『彼』らしいですね」


思わぬ言葉に麦野、須郷はビックリする



須郷「茅場をご存じなのですか!?」

麦野(こいつが電車で言ってた意味そう言う事か!?)

木山「ええ…数年前そこの会議場であった講演会で会いましてね…随分不思議な雰囲気を醸し出してましたよ…全体的にね」

麦野「…」

須郷「これは驚いた。せんぱ…いや茅場がまさか学園都市の学者さんとお知り合いとは…」

木山「彼は凄く優秀でしたのでね…何回もこちらがスカウトしたらしいのですが、断られたようです」

須郷「そうですか…彼は大学時代から変わり者でしたからね。才能面では1流ですが」

木山「あなたも何らかの関係が…」

須郷「大学の先輩でしてね…いやー本当いつも先輩にはいつも勝てませんでしたよ」

麦野「…(こいつ)」

木山「そうなのですか…ですがあなたも『アーガス』を『レクト』と言う形で引き継げてるので優秀ではないでしょうか」

須郷「そうだといいですけどね…おっと、時間になってしまいましたね」

木山「そうですか…ではこちらも要求されたものを」


そう言うと彼女は持って来たアタッシュケースをテーブルの上に出す


木山「そちらの提示された性能は満たしてるはずです…」


麦野(なんだ?)


チラと見える中身。
それは筆箱位の大きさの機械、彼女も何回か見たことあるがこれは学園都市でメジャーな型のルーターだ。しかし最新の物でもない


麦野(何に使うんだ、こいつ?)

木山「…失礼を承知でお聞きしますが、この型番ならこちらでも正規のルートで買えましょうに。何故?」

須郷「すみません。こちらの機密ですので何とも」

麦野「…(こいつ…)」

木山「そうですか…こちらも極秘で来ているのでこれ以上詮索するつもりはありません」

須郷「そうしていただくと、ありがたいです」

木山「では、私達はこれで…」

須郷「はい。またのお機会に…あと言われた通り車を用意しました、キーはこちらに」

木山「どうも…では」

麦野「…失礼します」



扉が閉まり数秒立つ


須郷「…っはあぁぁぁぁ、なかなか隙の見せない女だったよ」


先程までの好青年的な態度から変わり、ふんぞり返るようにソファーに座る


「主任…」

須郷「あ!?」

「いいのですか『ナーヴギア』を渡したりして…」

須郷「ふん。構造的にはそう難しくない代物なんだ、どうせ奴らもそれは知ってるはずだ」

「では何故…」

須郷「元々学園都市とのつながりが欲しかったんだけどね、期待したらあんな末端の学者寄こしやがってよ!」


吐き捨てるように言う。『アーガス』と違い『レクト』は学園都市での支社が無く、学園都市での商売ができない。
学園都市では都市内で物を販売するとき、都市内の企業研究機関と合弁の企業を立ち上げなくてはならない。
ちなみに『アーガス』は外部企業では初となる単独で支社を立ち上げた、これは外部企業に衝撃を与えた。
企業はこぞって方法を聞き出したそうだが、茅場が口を開くことは無かった


須郷「もっと地位のある奴が来てほしかったよ!!しかも茅場と繋がりがあるとか嫌がらせか!!」

「そんな事言われましても…」

須郷「くっそ!!動揺しちまったよ!!」

「(茅場コンプレックスありすぎだろ…)…主任、そろそろ次の方が」

須郷「…っち!!まあいい、あいつ等はマークされてるしな!!」


ホテル・廊下


木山「すまないな…荷物を持たせてしまって、重いか?」

麦野「こんぐらい大丈夫だよ」

木山「…君はどう思ったかね、あの男」

麦野「小物臭え。お前が茅場のこと言った時あからさまに動揺してたしな」

木山「かつて彼も言ってたが。自分へのコンプレックスが激しいらしいな」

麦野「…なあアンタ」

木山「何かね…」

麦野「どうして茅場と顔見知りの事を隠してた。こっちは1度も聞いてないぞ」

木山「…聞かれなかったから。それでいいかね」

麦野「てっめ!!」


麦野が木山の胸倉を掴み壁に激しく押し付ける。しかし彼女の動揺した雰囲気は見られない



木山「放したまえ…こんなことしてる余裕はないだろう」

麦野「ああ!知ってるよ!だがな、1つ聞いとく。てめえらはどんな関係だった!?」

木山「…それを聞いてどうするのだ」

麦野「場合によっちゃあ尋問なり何なりとするよ!もちろん学園都市に帰ってからな!だがな」

木山「…だが?」


麦野「こちとらあんたを警護してるんだよ!
その警護対象がこっちを信用してなくてな、あんたが裏切るような事されると困るんだよ!解ってるのか!!?」


沈黙が走る


木山「…わかった、言わなかった事は謝ろう。放してくれないかね…」

麦野「…っち」バッ


腕を放され身なりを整える彼女


木山「さて…車に向かうか」

麦野「うぉい!!話すんじゃねーのかよ!!」

木山「ここだと目立つしな…それに」

麦野「それに?」

木山「君が大声を出して人が集まりすぎた…」

麦野「…はっ!?」


確かに彼女がさっき木山に問いただした時大声を出した、この結果


ナニアレ?
ドコノキョクダヨ…
ズイブンオッカネーアマダナ


かなりの人が周りに集まっている


木山「行くぞ…」

麦野「…ああ///」

今日はここまで


早くアニメの麦のんを見たいよ

過去に学園都市の交通をマヒさせたハッカーって、もしかして群奏活劇に出てきた桜坂風雅ってキャラのことか?

>>380

どちらかと言うと、ssに出てきた奴ですね(名前忘れた…)

後、途中で、出てきタクシーの運ちゃんに疑問をもったあなた


りっぱな地元民です

えと・・・、1ZIMAさんに今更ながら質問です。
このSS、小説版SAOプログレッシブのみたいに1層1層クリアしていく話にしていくんですか?

現時点で5層終了なら終わりまで約7~8年掛かりそうな気が・・・。

>>384さんへ

さすがにそれはシンドイのでせめてクウォーターポイント中心でやっていく予定です


次は何層かはお楽しみですが

こんばんわ


投下します

いけるか?

よかった


投下します




ホテル地下・駐車場


須郷が用意した車はGT-Rだった


木山「なかなか良い車じゃないか…」

麦野「そうなのか?」

木山「ではさっそく…」

麦野「まった!」


乗車しようとする木山を制止する麦野。
何かあるのか?


麦野「消毒する」

木山「消毒?…」


そう言いながら麦野はポッケからマグカップぐらいの大きさの筒を取り出す。
それ引っ張ると間にスマホが入るぐらいのスペースが空く、そこに彼女はスマホを設置すると


麦野「ほいっと…」


その機械を車体の下に抛り込む。
この機械はスマホ(暗部用)をセットし、車などの車体の下に抛る事で爆弾や盗聴器を排除できる。
ちなみに絹旗も所持してる


木山「なるほどな…不審物の有無のチェックか」

麦野「そんなところだ…お、異常なしと。乗れよ」

木山「うむ…運転は君がしてくれるのかな?」

麦野「あまり得意じゃねーけど、やるよ。乗り心地は期待するなよ」

木山「…期待はしないでおくよ」



京都市・宝ヶ池通 車内


乗り心地を期待するなと言う割には安定に運転する麦野。
彼女の横に安心して助手席に座る木山


麦野「で、どこに行くんだ?」

木山「セットする」


手慣れた手つきでナビをセットする彼女。ものの数分で終わる


麦野「…右京区花園?」

木山「そこにはかつて彼の作った会社『アーガス』の旧京都支社。…今では『レクト』のフルダイブ研究部門の京都支部がある」

麦野「で、そこに何があるんだ?」


木山「…『アーガス』の京都支社は、彼が学生の時に開発部長に迎えられたときに本社だった場所だ。
東京に本社が移っても『ナーヴギア』等の開発はこちらで行われてたらしい…」


麦野「なるほどな、奴の拠点は京都と。だからあんたも京都で会ったのか」

木山「そんなところだ…SAOのサーバーは東京だが資料の多くはこちらに残ってるのかもしれない」

麦野「それで潜入して物色すると。あんたも結構大胆だな」

木山「言葉は悪いがそんなところだ…」

麦野「…で」

木山「ん」

麦野「テメエと茅場の関係だよ。正直、ただの顔見知りとは思えねえ」

木山「…証拠は?」


麦野「女の勘って所だな。テメエが茅場の事を言った雰囲気は男女の関係がある奴のオーラが出てたよ。
…これでもそんな奴らを数か月前まで身近で見てたからな」


木山「なるほどな…私もまだまだ未熟だな」

麦野「で、実際の所どうなんだ?」

木山「…男女の仲にはなっていない。…ただ身体の関係はあった」

麦野「セフレか?」

木山「君は本当に言葉が悪いな…そんなところだ」

麦野「なるほどねー…」


彼女自身に恋愛関係になった男、ましては肉体関係を持った事もない。
かつて恋愛感情を抱いた男はいた、しかしその男は現在自分ではない女と恋愛関係にある。
そしてその2人が既に肉体関係があることも知ってる


麦野(あいつ等と違った男女の形か…)


自分の知らない男女の関係に何とも言えない気持ちを抱きながら、彼女の運転するGT-Rは『レクト』京都支社に向かう





京都市・国立大学


絹旗「おー。ここが超大学ですか!?」

白井「別に大学でしたら学園都市にありましてよ」


彼女達の着いた国立大学。
この国で2番目の古さを持つ大学で、学園都市の大学と違い建物や雰囲気に歴史を感じる。
しかし、学生を見ると硬い感じはせずむしろ自由な雰囲気を感じる


白井「にしても建物がひしめき合ってますわねー」

絹旗「まあ教室は何処でもいいので、適当にパソコンにある場所に行きましょう」


そして彼女たちはとある学部のパソコンにある部屋へ移動した


白井「勝手に入ってよろしいんですの?」

絹旗「私達はいまここの学生なので超良いのです」


そう彼女達は今ここの学生、と言うていになってる。
もちろん学生証などは偽造だ


白井「で、何するんですの?」

絹旗「此処のスパコンをハッキングして種をまきます」

白井「種、ですの?…ってかハッキングって!!」

絹旗「えー…今更驚くんですか?」ジトー


白井「いえ、非公式組織ですけどここは外部ですの!!目立つ行動は慎んだ方がいいですの!!
…って言うか、絹旗さんはハッキング出来るんですか!?」


絹旗「いえ、できませんよ」キョトン

白井「おい!!」

絹旗「ですからこれを使うんです!!」


彼女はそう言いながらスマホを取り出した


白井「スマホ…ですか?」

絹旗「ええ、これをここに超刺して」


スマホをコードでパソコンに接続すると


絹旗「これで超OKです!」

白井「?」


黒子には?状態だが、絹旗が特定のアプリを起動させるとすぐに解る。
パソコンの画面が目まぐるしく変わる、その光景はかつて見た初春がハッキングしてる時みたいだ


白井「これは…」


絹旗「まあ簡単に言えばこのスマホがハッカーみたいなものです。
学園都市のセキュリティーには効きませんが外部のこのぐらいの物なら超簡単に侵入できます!」



白井「そうなんですか…で、お時間は?」

絹旗「15分位で出来ます」

白井「そうですの…はぁ」


一息つく


絹旗「…超疲れましたか?」

白井「…どちらかと言うと気疲れですの。こんな工作員紛いの事やったことありませんから」

絹旗「でも、1回どっかの研究所に超カチコミに行きましたよね?」

白井「カチコミって…って言うか、何故そのことをご存じで!・」

絹旗「一応暗部ですからね、そのー超調べさせていただきました」ハハハ

白井「はあー…もう何があっても驚きませんの」

絹旗「ははは…そう言えば白井は『風紀委員』の仕事以外だとどんな事してるんですか?」

白井「仕事以外、ですの?」

絹旗「ええ、私超気になります!」

白井「なら、絹旗さんの事も知りたいですの?」

絹旗「私、ですか?」

白井「ええ、暗部の仕事以外で。例えば麦野さんとの生活とか」

絹旗「いいですよ。お互いの事超話しましょう!」

白井「ふふ。ちょうどいい時間つぶしになりそうですの」


それから少女たちの談笑が始まった。
黒子はみんなでファミレスやカフェで駄弁った事、みんなで買い物行ったこと、何故か自分たちがモデルをやった事。
同じ寮の第5位がうざいから隙を見ては頭上にタライを落としてることなど。
絹旗もファミレスで駄弁ったりしてる事、B級映画を見てる事、みんなで同棲してた事など話まくった。
それで黒子が解ったことが1つあった。彼女達も同じ子供で同じような少女、乙女なのだと。
そして15分ほどの時が過ぎた



絹旗「さて、インストールも終わったことですし超行きますか」

雑にスマホとパソコンを繋いでたコードを抜き、席を立つ彼女。黒子も同じように立ち上がる

白井「で、今度は何処へ?」

絹旗「麦野と合流するので『アーガスの京都支社』に行きます」

白井「で、方法は?」

絹旗「さっきと同じタクシーですかね…ぶっちゃけ、そっちの方が超速いし」

白井「そうですわね」


そう言いながら教室を出た



外に出ると休み時間なのか多くの学生がいた。
そして目につくのはプラカードやチラシを持った学生の多さ、何かのサークルなどの勧誘だろう。
雰囲気も新入生などと違い、どこか垢抜けた感じがある。これがリア充だ


絹旗「なんか超うっとおしいですねー」

白井「仕方ないですわ。この時期にどれだけ新入生を集めてサークルの規模を拡大、または維持するのが宿命らしいですから」

絹旗「なるほどー…」


納得してると


学生1「やあ君ら!」

学生2「自分ら新1年生やろ!?」

学生3「どや?うちらのサークル入らんか!?」


2年せいだろうか、男3人組が2人に声を掛けてきた。
典型的な大学生の風貌で顔もいい方である、持ってる看板には『テニス同好会』と書いてある


絹旗「いえ、超遠慮しときます…」

2「堪忍してやー!」

3「せやで、今日ある新歓で友達いっぱい作ろうや!!」

白井「お誘いは嬉しいのですが…この後予定がございまして…」

1「予定?」

絹旗「(ナイスアシストです白井!!)そうなんですよ!この後花園って所で待ち合わせがあって」

2「なんや自分らラグビーでも見るんか?」

3「ちゃうやろ、映画村やろ?」

2「チャンバラか?」

3「てい!!」

2「ぐあーー!!」


白井・絹旗「「…」」


1「ごめんね。こいつ等いつもそうなんだ…よかったら俺の車で花園駅まで送ろうか?」

絹旗「超マジっすか?」

1「うん。俺も予定があるから送っていくよ

白井「よ、よろしいのですか?」

1「構わないって」

3「あ、先輩ずるいっすよ!!」

2「連れ帰って摘むつもりやろ!?」

1「なんでや!お前らと一緒にすんな!?」

絹旗(なんか…)

白井(本場の関西人に初めて遭遇しましたの…)



1「とにかく、リっちゃんに伝えてこい。俺達上がるって」

2「ういっす!」

1「じゃあ、車こっちだから」

絹旗「あ、どうも…」

3「新入生とドライブとかサイコーや!!」

白井「ついていけませんですの…」


それから自己紹介しながら車まで移動する。
その時、絹旗が名前を弄られたのは別の名話し



大学近く・コインパーキング


先輩の車の車種はブルーのスポーツワゴン、学生が使うにはもってこいの車だ
。絹旗達は既に乗車してた


白井「いいのですか、一番後ろで?」

3「かまへん、かまへん!一番後ろは俺の特等席や!!」

絹旗「なるほど、後輩で弄られ役は超後ろってことですか」

1「そう言う事。お客さんは1番広い真ん中の席ってわけ」プハー


運転席で後輩にフォローを入れながら煙草を吸う先輩。
アメリカのメンソール、学園都市ではよくスキルアウトが吸ってるのと同じやつだ


白井「…失礼ですが。おタバコは体に毒ですわよ」

1「ん?ああ、解っちゃいるんだけどねー。やめられなくって…」

絹旗「煙草を吸う人の典型的ないいわけですね」

3「先輩、律さんにもいわれましたよねー」ニヤニヤ

1「おかげで喧嘩になったりしたけどなー。それが原因で…」

絹旗「お。何やら色恋沙汰の臭いが超します」

3「実はやな…」

1「おし、今日の俺の飲み代お前が払えよ」

3「んな殺生なー!!」

絹旗「うわー超だせー…」

3「ひどい!!」

白井「流石のリアクションですの」クスクス

1「あっはっははは!!」

なんか調子悪いんで、ここまでにします

垣根とか海原とか出てこねぇかな~

今日はいけるかな?


では投下します


>>>403

海原は出ます。ってか、出てますよ



和やかな雰囲気の中、帰ることを伝えに行った後輩が来た


2「うーっす遅くなりました」

1「おう、りっちゃんなんだって」

2「えーっと、「じゃあ、あたしの飲み代払ってね」だそうです」

1「…はっ!?」

絹旗「うおー関西の女、超つえー」

3「やーい!俺に奢らなかった罰やー!!」

1「お前、この前貸した金倍返しな」

3「なんでやーー!?」

白井「あなたが落ち担当なのですね」

1「はあー御託はいいから行くぞ…」カネタリルカナァ…





車内


彼女らを乗せた車は軽快に走る。
京都は割と渋滞が起こりやすい地域ではあるが、今日は渋滞に引っかからず順調に河原町丸田町付近を走行してる


2「へー自分ら関東から来たんや」

絹旗「そうなんですよ」

1「でも、何で国立にしたん?」

絹旗「超何となくですね。白井とは予備校で知り合いました」

3「何となくで、国立入れるんかい!!」


白井(そう言う設定ですのね…)


次々と繰り出される質問に答える絹旗に感心する黒子。
もちろん言ってる事はでたらめであるが、内容はしっかりしている。嘘だとはばれないだろう


1「にしても。高校の友達が花園に住んでるのか」

絹旗「はい、お姉さんと同居してるようですよ」

3「なあなあ!その友達美人か?」

白井「まあ…美人ですわよ」

3「うおーー!!頼む紹介してーな!!」

絹旗「やめといた方が超イイと思いますよ」

白井「右に同じく」

3「なっ!?」

2「自分、そないがっつくからモテないんやで」

1「せやで、少しは自重した方がいいぞ」


温かい雰囲気でさないが満たされそうなとき


絹旗「あ、麦野からメール」


の瞬間


うううううぅぅぅぅぅぅ


サイレンの音が後方から聞こえた。
後ろを見る、そこには白と黒のカラーで車上に赤色灯を光らせたパトカーがやって来る




3「なんや!?」

2「先輩、スピード出し過ぎたんちゃいます?」

1「んなあほな。さっきから制限速度守ってるで」


「そこの舞鶴ナンバーの青のバン。路肩によりなさい!!」


1「なんで、俺やねん!?」

白井「絹旗さん」ヒソ

絹旗「ヤバいかもしれません」ヒソ


彼女は黒子に自身のメールを見せた。
そこには麦野からのメールだが、内容の書かれてない空メールだった。
別に機械に疎くない彼女がこんな初歩的なミスをするわけがない、何かあった可能性がある。
そうこうしてると車は路肩に止まり、後ろからパトカーから警官2人が出てきた


1「なんですか?」

「ごめんねー、こっちもよく解んないんだけど…」


そのまま熟練そうな警官は車内を見渡すと絹旗と黒子と目が合う。
すると彼は後方で待機してたもう1人の警官に何やら合図を送る


1「ホンマ何なんや!?うちら急いでるんやけど」

2「せやで、お回りはんは善良な市民を捕まえたらアカンとちゃいますか!?」

「オッチャンも仕事やねん。堪忍してや」


急に止められ前席2人は軽く気が立ってる。
一方最後尾の後輩は前の少女たちを気にしてた。警官が来てからやけに静かすぎる、警官にビビってるのか?


3「モアイちゃん、ちょっと隣ええか!?」

絹旗「良いですけど…ってモアイじゃ」

3「大丈夫や」


絹旗の隣に移ってきた後輩が諭すように絹旗に声かける


白井「何がですの?」

3「先輩はああ見えて後輩の為なら身を挺す熱血馬鹿や、安心しとき」

絹旗「はい…ありがとうございます」


だが彼女の内心は全然安心してない。
どう考えても警察の目的は自分たちである、だがどうしてばれた?まさかこの大学生の1人が内通者!?
いやその可能性は低い、外部と連絡を取ってか動きは0だ。なら何故



それよりも彼女はこの人たちを巻き込んでしまったことに心の底から後悔してる、それは黒子も同じだ


1「なあ」ヒソ

白井「なんですか?」ヒソ

1「いざとなったら俺達が隙を作る。そのうちに逃げや」

絹旗「ですが、あなた達は超無関係」

1「ここは男にかっこつけさせろや」

2「自分らが何者かは聞かん。だが自分らがええ奴ってことは今までで充分解った、ワイの勘やけどな」

白井「お人よしすぎますわよ…」

3「せやから俺らモテへんのや」ケラケラ


そうこうしてると前にも車が停車する、今度は覆面だ。
中からスーツの男2人が出てきてこちらに近づいてくる、さっきまでの警官と雰囲気とまるで違う。
すると先ほどの警官がその男に敬礼して


「警備局殿!!」



と言った。警備局。俗にいう公安、公安警察とも呼ばれる部署。
その任務内容は反社会勢力や工作員などのテロリストの監視、逮捕などがある。
そして7年前に規模を拡大していて現在ではFBIやKGBに近い組織になってる、つい此間も沖縄の反政府組織を軍と共同で制圧してる。
話を戻そう。彼らが追うのは工作員も入ってる、絹旗や黒子は学園都市の工作員。
何も直ぐに能力者と解るわけではないが、彼女たちは持ち物に拳銃がある。
これだけで彼らは彼女達を逮捕できる


「君たち」


物静かそうでこわばった男が声を掛けてくる


「女性2人は外に出てくれるかな」

2「なんで――」

「窓の外を見た方がいいよ」


助手席の彼が外を見る。
そこにはもう1人の男が拳銃を構えてる


1「なっ!?」

「横暴とは言わせないよ…では、いいかね」

白井「…はい」

絹旗「わかりました」

3「モアイちゃん…」


渋々外に出る2人。
外に出ると声を掛けてきた捜査官は何やら道具を操作する、黒子には何やら解らなかったが絹旗には解る


絹旗(なんで…何で携帯能力測定装置があるんですか!?)


携帯能力測定装置。
その名の通り能力の有無を測定する端末、型は古い奴だがこれは学園都市の最高機密。
外部にあるわけのないものだ


絹旗(あの型は測定するのに3分かかる、何とかその間に――)


プワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンン!!!


突然大音量のクラクションが響く、その影響で近くを走ってたビックスクーターが転倒する。
音源は先ほどまで彼女達が乗ってた車、先輩がさっき言った通り隙を作ってくれたのだ


絹旗「今です白井!!」

白井「ええ!!」


「貴様等!?」



その隙を見逃すはずもなく彼女たちは先ほど転倒したビッグに近づく


白井「すみません!!」

絹旗「超お借りします!!」


「ええ!!?」


慣れたようにビッグをかっぱらう2人。
と言っても黒子はただ絹旗を手伝ってるだけで、絹旗は1度浜面と半蔵がやってたことを真似してるだけだ。
そのまま華麗に発車するビック


「くっそ!!」


逃がさないように拳銃を向ける捜査官。しかし


(なんだあれは?)


疑問に思う。
後方に座った黒子が斜め上に何かを掲げる、大きさからしてリレーのバトンぐらいだろう。
すると彼女は下から伸びてたヒモらしきものを抜くと


シュポォォン!!


と乾いた音が響き何かが上空に飛ばされる


「迫撃砲か!?」


違う。
飛ばされた何かは地上20メートルの所で破裂する、特に爆風や破片が飛んで来る訳ではない、では何か。
答えは直ぐに解った


ドゴン!!


何か金属同士がぶつかった音が辺りに響く、後方に止まってた京都府警のパトカーに車が追突したのだ。
他にもさっきまで付いてた店舗の明かりが消えたり、スマホが壊れたと喚く人々、そして信号が点灯してない


「…EMP弾か」


EMP弾。解りやすく言えば膨大な電磁を発生させることによって、周囲の機器を故障または破壊させる物。
作るにしてもその弾はかなり大きくなる、そうある場所製を除いては


「駄目です。こちらの機器カメラなどはすべて使用不能です…」

「だろうな…だが、奴らの出何所ははっきりした」

「学園都市…ですか?」


「可能性としてだがな。だが、確率は十二分に高い。…お前は後ろの制服の安否確認、俺は近くに公衆電話が無いか調べる。
いくらなんでも半径1キロは無いだろうからな」


「了解!!」



二条城近く・竹屋町通付近


街中でサイレンが響き渡る中、絹旗達はここまで何とかビックを運転してきた。
しかし、ノーヘルでどう見ても私服の女子中学生が2人乗りしてるのは怪しい、なのでビックはここで放置することにした


絹旗「ここからは超歩きで行きましょう…」

白井「それは解りましたが…場所は大丈夫なんですか!?」

絹旗「それなら、この道を真っ直ぐ行くとJRの高架があるのでそれに沿っていけば花園に着きます。…どちらかと言うと、私の超心配は服ですね」

白井「服、ですか?」

絹旗「ええ。…いくらEMPを使ったとは言えあれの効果は半径500M。
ここまで数キロは走りましたから防犯カメラに写ってる可能性が超あります」


白井「それは否めませんの…」


確かに先ほど捕まりそうになった現場からここまで走ってきたが、いささか目立ち過ぎた。
手配されるのも時間の問題だ


白井「服装を変えるにしても、荷物はホテルですし…」

絹旗「うーん…」


悩んで辺りを見渡す絹旗。すると


絹旗「白井!!」

白井「なんですか!?」

絹旗「あそこ!!」


絹旗がある場所を指す。
そこには学校と思わしき建物がある、ご丁寧いに避難場所中学校と看板まである


絹旗「あそこで制服を超拝借しましょう!!」

白井「は!?何言ってるんですか!?」

絹旗「それに今は部活やってるみたいなので制服、超あさり放題ですよ」

白井「絹旗さん!!そんな泥棒じみたことを…ってか、正門から入ったら間違いなく1発でばれますわよ!!」

絹旗「そのための白井じゃないですか」

白井「そのためって…テレポートして中に入れと?」

絹旗「Exactly!!超その通りです!!」

白井「…はぁー。…考えてる暇は無さそうですわね」

絹旗「善は急げです!!超行きましょう!!」


ここに『美少女制服泥棒(工作員)』が誕生した

今日はここまでです


ってか、京都在住で見ている人いますか?

乙 もぐりこむ学校はどっちだろうとか思って見てる
リアルならあの高校は制服ないけどSSだし  どんなの着せるかも楽しみ

>>414

まじっすか…

どうもこんばんは

制服の件は適当にごまかしました


では投下




時を少し戻す

レクト・京都支社


麦野と木山は現在支社のある部屋に居た、これと言った物は無いが用があるのはこの部屋にある端末。
その端末はレクト社内ネットワークに繋がってる物で、ハッキング対策で外部のネットワークとは繋がってない。
本来ならIDやパスワードが必要なのだが


麦野「そんなのは、このスマホで解決♪解決♪」


と、意気揚揚に自分のスマホを端末につなげる。
必要なデータは5分位で見つかるだろう


木山「…しかし、そのスマホは本当に便利だな」

麦野「学園都市の暗部をナメんなって事だよ。…ってか、あんたのさっきの言い方だと、茅場は紙で残してそうだな」

木山「だろうな…だが、彼の事だすべて処分。あるいは持ち出してるだろうな」

麦野「はあ!?じゃあなんで此処まで連れて来たんだよ!?」

木山「わずかな希望…そんなとこだ。正直、この事件は彼が首謀と聞いた時、私は負ると思ったよ…」

麦野「てっめ!!」

木山「だが現時点で負けては無い。ナーヴギアを手に入れたのは我々にとっての大きな一歩だ」

麦野「…だといいけどな」


そう言うと麦野は残されてた事務椅子に腰を下ろした。
退屈ついでに車の運転で疲れた腰を伸ばそうと背伸びすると


麦野「にゃああああああ!!!!」ドシン!!

木山「…何をやってるのかね…私も偶にやるが…」


盛大に後ろに転倒してしまう。それと同時に床にたまってた埃が大量に舞った




時を少し戻す

レクト・京都支社


麦野と木山は現在支社のある部屋に居た、これと言った物は無いが用があるのはこの部屋にある端末。
その端末はレクト社内ネットワークに繋がってる物で、ハッキング対策で外部のネットワークとは繋がってない。
本来ならIDやパスワードが必要なのだが


麦野「そんなのは、このスマホで解決♪解決♪」


と、意気揚揚に自分のスマホを端末につなげる。
必要なデータは5分位で見つかるだろう


木山「…しかし、そのスマホは本当に便利だな」

麦野「学園都市の暗部をナメんなって事だよ。…ってか、あんたのさっきの言い方だと、茅場は紙で残してそうだな」

木山「だろうな…だが、彼の事だすべて処分。あるいは持ち出してるだろうな」

麦野「はあ!?じゃあなんで此処まで連れて来たんだよ!?」

木山「わずかな希望…そんなとこだ。正直、この事件は彼が首謀と聞いた時、私は負ると思ったよ…」

麦野「てっめ!!」

木山「だが現時点で負けては無い。ナーヴギアを手に入れたのは我々にとっての大きな一歩だ」

麦野「…だといいけどな」


そう言うと麦野は残されてた事務椅子に腰を下ろした。
退屈ついでに車の運転で疲れた腰を伸ばそうと背伸びすると


麦野「にゃああああああ!!!!」ドシン!!

木山「…何をやってるのかね…私も偶にやるが…」


盛大に後ろに転倒してしまう。それと同時に床にたまってた埃が大量に舞った




麦野「っつっててててて」

木山「大丈夫かね?」

麦野「ああ、大丈…!?」


ふと書類棚の下の隙間に何か落ちてるのがある。
彼女はそれを拾うと見慣れた名前が目に入る


麦野「『第4新素材研究センター』、って確か」

木山「第2学区にある研究所だな。確か兵器関連で最重要の部分を覆う素材などの研究が主だったような…文面は?」

麦野「唯の挨拶文で内容は次のページからだってよ…いらないから破いたんだろうな」

木山「それを貸してくれないか?」

麦野「ああ」


書類を貰うと彼女はそれを夕日に当てる


木山「…どうやら本物のようだな」


それは書類の紙にびっしり浮かんだ透かし文字、University townと書かれてる。
これは学園都市で機密度が高い書類に使用される紙で、この紙と専用の印刷機がないと使えない仕組みだ。つまりは


麦野「これで、学園都市。しかも深くと関係があるのが証明されたな」

木山「…茅場晶彦がな」

麦野「なんでそうなるんだよ!?ひょっとしたらレクトだって…」


すると木山は胸元から1枚の写真を取り出す


麦野「これは…」

木山「若き日の茅場晶彦だ。そして場所は…」

麦野「この部屋か!?」


そうこの部屋だ。
物や機材がいっぱいあるが、部屋の作り窓の位置など、どう見てもこの部屋に違いない。
プロジェクトチームだろうか、数人の人と共に興味なさげな顔をしてる男


麦野「じゃあここは!?」

木山「かつて『アーガス』のフルダイブ部門の研究室。…ここに来たのは初めてだがな」

麦野「…何で黙ってた?」

木山「先ほども言ったが私もここに来るのは初めてでな、正直な所自信が無かった。…黙ってた事は、悪かった」

麦野「…まあいい。ダウンロードも終わったしな」

木山「結果は?」

麦野「あんたの言った通り何も無し。…期待した自分が馬鹿みたいだよ」

木山「そうか…ならば」

麦野「」ゴクリ



木山「学園都市へ帰るか」


麦野「はええよ!!」


木山「こちらの要件はすべて果たしたからな…そちらは?」


麦野「本当にマイペースだな…さっき絹旗が仕掛け終わったみたいだ。こっちも用はねえよ」


木山「ならば行くぞ」


麦野「へいへい…」




正面駐車場


彼女等がGT-Rに向かうとそこには警官がいた、何やら車を調べてる様だ。2人は物陰に隠れる


木山「どうする?」

麦野「ただの制服だ。いざとなれば眠ってもらう」

木山「仕方ないがその線で行くか…」


内容が決まり前に出ることにした2人。
一応社員証(偽造)を首から下げる。念のため


麦野「どうしたんですか?」


須郷の時見たいな猫なで声で声を掛ける彼女。
それに反応して振り返る警官2人、新米らしく20代前半だろうと彼女は予測した


「あ、すみません。この車の持ち主ですか?」

麦野「持ち主って訳ではないですね、社用車ですから。何かあったんですか?」


「実は最近、近辺で車の盗難が多発してましてね、見回ってるんですよ。
でも社員さんが乗るのでしたら大丈夫ですね、ご協力ありがとうございます」


木山「とんでもない。見回りご苦労様です」

麦野(やったか!?)


やり過ごしたと思い心の中でガッツポーズをする麦野、木山も安堵した表情になる。しかし


「あ。それとですね」

麦野「はい?(なんだよ)」


爽やかな若い警官の雰囲気が


「公安も制服着るんですよ」



麦野・木山「「!?」」


この言葉を話した後急に変わる。彼女達が動くよりも彼らの方が速かった


麦野「がっ!!」ドン!!

木山「うっ!!」ドン!!


すばやく手を掴まれ車に押し付けられ手錠を掛けられる2人。更に麦野には別の変化が


麦野「ぐあああああああああああ!!!!」

木山「どうした!?」

「こいつが効いてるってことは、本当に超能力者なんだな」

「そうみたいですね」


先程の爽やかな声と打って変わって冷徹な声で会話する警官。
彼らのパトカーを見るとそこには、スピーカーが積んである


木山「キャパシティーダウン…」

「そう、出何所は教えられないがこれを使ったら超能力者は動けなくなるんだろ?」

「いい鎮圧兵器だ。…連行する」

麦野「なら…1つ教えてやんよ…」


苦しみに耐え公安を睨みつけるように喋る麦野


麦野「高位能力者なら…少しぐらい…使えんだぜっ!!」


吐き捨てた言葉と共に彼女の『原子崩し』が炸裂する。
威力はそうでもないが人1人殺すぐらいの威力があり、彼女を抑えてた警官の頭を消し炭に変える。
そしてすぐさま手を前に持っていき、懐の拳銃を出す


「うわあああああああああああああああ!!」


もう1人の警官が突然の事に悲鳴を上げる。
その瞬間木山を抑えてた腕の力が一瞬弱くなる


木山「っく!!」ゲシ!!

「おわ!?」


その瞬間木山は警官を蹴って距離を取ると、手錠をしながらも拳銃を構えてた麦野が2発発砲する。
その弾は1発は外れるがもう1発は警官の頭に当たる


木山「直ぐに出るぞ!!」

麦野「その前に!」


彼女は振り返りその拳銃でキャパシティーダウンを撃つ。
これで頭痛はしないし能力も存分に使える


麦野「手を出せ!!」


そう言って手を出させると彼女の能力を使って間の鎖を切断させ車に乗り込む。


勢いよくスタートする車、しかし路地から2台のスカイラインが飛び出し追ってくる


麦野「くっそ!!近くにいたか!!」

木山「おかしくはない…それに君の『原子崩し』に銃声、気付かない方がおかしい…」

麦野「っだってよ!!あの場合しょうがねえだろ!?」

木山「…とにかく、今は絹旗君たちに連絡だ」

麦野「ああ」


彼女がスマホを出し宛名に絹旗のアドレスを入れようとした時


ズガアアアアアアンンンンンン!!!!


大きな音と衝撃と共にバランスを失い塀にぶつかるGT-R。
路地から出てきたパトカーが後方にぶつかっていた、大通りに出る前の苦肉の策だろう。
それほど警察(公安)も必至なのだ、もっとも向こうは彼女たちを工作員としか思っていないのだが


「やったか!?」


後ろを付けてたスカイラインの覆面から出てきた捜査員が喋る。
何せGT-Rは中破、死んでは無いだろうが気絶位はしてるだろう


「取り囲め!!」

「ドアを開けろ!!」


怒号の指示で俊敏に動く捜査員。そしてGT-Rのドアがこじ開けられる


これまでか?


しかし、そこで彼らが見たものは


「…いない!?」


空席で更に荷物がない車内だった


「…何が起こった」


場の空気が凍りついた




近くのビル屋上


「ったく、あなた達は詰めが甘いのよ」

麦野「ってめえは…」

木山「助かったのか…」


気付いたら屋上に居た麦野達。
そこに居たのはサラシにブレザー、ではなく私服の少女。結標淡希。
学園都市暗部組織『グループ』の構成員。何故彼女がいるのか


麦野「…観光か?」

結標「か…っち、違うわよ!!あなた達を助けに来たのよ!!」

麦野「ふうーん…」

木山「…」

結標「何よ!!私が助けなかったらあなた達とっ捕まってたのよ!?」

木山「…そのことは礼を言おう」

麦野「で、質問なんだが後ろのたくさんの土産物袋はなんだ!?」

結標「のっ!?」


確かに彼女の後ろには土産物袋がある、中身は八つ橋やら漬物やら湯葉など主に食べ物関係だ


結標「し、仕方ないでしょ!!小萌やらインデックスにお土産買わないといろいろ文句言われるのよ!!」

麦野「逆切れかよ!?」

結標「いいじゃない!!」

木山「これこれ…あまり騒ぐとばれてしまうぞ」

結標「ああ、それなら…」




GT-R付近


捜査員達は困惑してた、何しろ被疑者が消えてしまったのだから。
彼らの持ってる情報では『学園都市からの工作員が京都市内に潜伏』『能力者の有無は確認できず』だった。
ある程度はこちら側で準備できるところまで準備したが、捜査員2名が殉職。
しかも超能力と思われる殺され方だ。正直、外部では能力者による殺傷事件がほぼ皆無なので対応しようがない。
とその時


「警部!!」

「どうした!?」


現場を仕切ってた捜査員に若手の捜査員が声を掛けてきた。口調から何やら重大な事案のようだが


「はっ!!本部からで第2班からの通信が途絶えたそうです!!」

「通信が途絶えただと!?」

「はい!!工作員らしき少女2名を所轄の警察官が発見。ただちに2班に連絡し急行、その後何かの衝撃音が聞こえてから通信途絶です!」

「2班の安否は!?連絡は取れんのか!?」

「それが付近一帯の通信、電機などのインフラが使用不能で…」

「っち!」


その第2班が巻き込まれた騒動。
それは絹旗と黒子が巻き起こした騒動に他ならなかった


「…第1班グループAは俺と共に第二班と合流するため直ちに急行!!」


「「「「はっ!!!」」」」


「グループBはこの付近の捜査!いいな!?」


「「「「はっ!!」」」」


「グループA乗車!!」


怒号の元グループAと呼ばれる数人は、グループBと呼ばれた4人を残して車に乗車しその場を去った


「で、どこら辺を捜索します!?」

「そうだな…」


先程警部に指揮を任された捜査官に別の者が訪ねる、これからどこを操作するのかブリーディングしようと思ったのか


「君たちには眠ってもらおう」


「「「っは!?」」」


班長の意味不明の言葉に疑問を浮かべる3人。
しかしもう遅い、班長は懐から黒い羽根を3枚出しそれを3人の額へ投げつける


「「「!?」」」


「眠りなさい」


彼がそう言うと羽が光る。
するとまるで赤子のごとく彼らは眠ってしまった


「「「zzz」」」


「ふう…」


結標「さすがね海原」

海原「結標さん」


そう。彼は学園都市の暗部の1人にして元アステカの魔術師、海原ことエツァリである。
捜査員の1人に化けていた


海原「いえ、自分でも上手くいきすぎてビックリしてますよ…」

結標「仕事は楽な方がいいのよ」

麦野「すっげーな、お前」

木山「あっという間に寝てしまったな…」


リアクションの無い結標の代わりに驚いてる麦野と木山。
そりゃ羽を付けた人間がいきなり熟睡したらビビル


麦野「…これが魔術って奴か?」

木山「魔術?」

結標「あら」

海原「御存じなのですか!?」


「で、どこら辺を捜索します!?」

「そうだな…」


先程警部に指揮を任された捜査官に別の者が訪ねる、これからどこを操作するのかブリーディングしようと思ったのか


「君たちには眠ってもらおう」


「「「っは!?」」」


班長の意味不明の言葉に疑問を浮かべる3人。
しかしもう遅い、班長は懐から黒い羽根を3枚出しそれを3人の額へ投げつける


「「「!?」」」


「眠りなさい」


彼がそう言うと羽が光る。
するとまるで赤子のごとく彼らは眠ってしまった


「「「zzz」」」


「ふう…」


結標「さすがね海原」

海原「結標さん」


そう。彼は学園都市の暗部の1人にして元アステカの魔術師、海原ことエツァリである。
捜査員の1人に化けていた


海原「いえ、自分でも上手くいきすぎてビックリしてますよ…」

結標「仕事は楽な方がいいのよ」

麦野「すっげーな、お前」

木山「あっという間に寝てしまったな…」


リアクションの無い結標の代わりに驚いてる麦野と木山。
そりゃ羽を付けた人間がいきなり熟睡したらビビル


麦野「…これが魔術って奴か?」

木山「魔術?」

結標「あら」

海原「御存じなのですか!?」



意外な言葉に実際に使った海原をはじめ、木山や結標も驚く


麦野「いやさ…知り合いが魔術のおかげで女が助かったーとか言ってさ。
私も嘘だと思ったんだけどよ…お前普段と使う能力違うからよ。槍みたいな奴だろ、普段?」


海原「よくご存知ですね…確かに普段は槍ですがこれも同じような物です。
詳細は言えませんが、雌のカラスの羽にトウモロコシの粉を撒いた物です。それで相手に刺し、その土地の言葉で『眠りなさい』と言うと」


麦野「こんな風に寝ちまうと?」

海原「そうです…普通は寝つけない赤子に使う物なんですが」

結標「応用したと?」

海原「結果的には」

木山「(話について行けん…)…とにかく、今はこの場から移動せねば」

海原「それなんですが…」

麦野「…どうしたんだ?」

海原「すでに絹旗さん達の方も襲撃されたようで…現在二条城付近で行方を暗ませたようです」

木山「あの辺りだと…こちらに合流しようとしてるのか?」

海原「そう考えるのが当たりかと…」

結標「とにかく!!今日帰るなら『カーゴ』が使えるわ。早く絹旗さんたちを回収しましょ」

麦野「確かに『カーゴ』を使って帰るのが今の所無難だな」

木山「…『カーゴ』とは?」

海原「暗部の用語ですよ」




絹旗・黒子チーム

学校内・とある教室


夕日しか光源のない教室に2つの影がゴソゴソ動く。
絹旗と黒子が制服を漁ってる、文章にするとひどい描写だな…
制服はオーソドックスなセーラーであった


絹旗「まさか制服の無い学校だなんて超知りませんでした…」

白井「本当ですわ。この席の人たちがオシャレ制服を着て来て無かったらどうなるかと…」

絹旗「まあ超怪我の功名ってことで!!」

白井「…絹旗さん!!少しはその行き当たりばったりを治してもらわないと」

絹旗「諸善します…」


そうこうしてると絹旗のスマホが振動する。電話だ


絹旗「お、麦野からです!もしもし」

【無事か!?】

絹旗「超無事です…すみません内容は超メールでいいですか?」

【?…解った】

絹旗「では」ピッ


電話を切ると彼女は教卓の方を睨みつける


絹旗「さっきまで超スルーしてましたがいい加減超出てきたらどうですか?」


教卓に向かって話す彼女。
すると教卓は不自然にガタと音を立てて動く、あからさまに中に誰か入ってる


白井「こちらから見ると2名入ってるようですが、そろそろキツクなってきたのではないですか?」


教室両端の扉の鍵を閉めた黒子が教卓に言うと中から「どうする?」「どうしよう…」の声が聞こえてくる。
声からして男女だ


絹旗「3つ数える内に出てきてください。さもなくば命の保証は超ありませんよ?3」


この言葉に応えたのか中から男女2人が出てくる。
歳は絹旗と黒子に近そうだが


白井「へ!?」

絹旗「ひゃ!?///」


その格好に2人は変な声を出してしまう。
男の方はズボンにフォトTシャツだが、何を急いだのかベルトが閉まってないどころか社会の窓からシャツが出てる。
一方女の方はブレザースタイルの制服だがブラウスのボタンが全開で、間から下着が丸見えで涙目でこちらを見てる。
どう見ても放課後の教室でお楽しみ中でした


「いやその…誰か来て慌てて隠れたら知らない奴で、しかもいきなり制服泥棒するし出るタイミング解んなくなっちゃって」

「あのー…どちら様ですか?」

白井「えーっと…」


正直言って先ほど捜査員に追われたばっかりなのでその関係者かと思ったが、蓋を開けたら唯の学生(しかもカップル)だ。
絹旗の方を見ると彼女は冷静なままだ


絹旗「これはお邪魔して超すみませんでした」

「なら」


男女共に晴れやかな顔になる、どう考えてもこの場を出てもいい空気だ。だが


絹旗「しかし」チャ


絹旗は懐から拳銃を出しそれをカップルに向ける。この行動には黒子も驚愕の顔になる


絹旗「このまま返すわけにはいきません。私達と遭遇したことを二度と思い出さないか、もしくは…」


ゆっくりとロックを外し


絹旗「2人の間を永遠に邪魔されない世界に超行ってもらわなければなりません。どちらにしますか?」



学校外の路地裏


つかつかと歩く2人


白井「…よく見逃しましたね」

絹旗「…何がですか?」

白井「…あの雰囲気でしたら、そのまま発砲したり何らかの薬を使うかと思ってましたの。なのに何もしないなんて」


そう、彼女は先ほど遭遇したカップルに何もしなかったのだ。
どう考えてもあの雰囲気だと命を奪う、もしくは何らかの処置をしそうなのだが


絹旗「別に何もしなくても超イイと思いましたので…あんな震えた目なら誰にも話さないでしょうし」

白井「そうですか…」


しかし本音は違う、絹旗はあのカップルを見た時ふと懐かしい気分になった。
そう、かつてルームシェアしてた仲間2人、近くに居るのに遠くに行ってしまってる2人。
あのカップルはその2人を中学生にしたらこんなんだろうと思う感じだった


絹旗(あるんですね…超こんな事って)


白井「絹旗さん?」

絹旗「っへ!?」

白井「どうしたんですの、そんな黄昏た顔をして」

絹旗「なんでもありません…さ、超行きますよ。このまま『カーゴ』のある場所まで超南下します」




京都市・上京区


府警の本部。そこは慌ただしい雰囲気に包まれてた。
唯でさえ東京からお偉いさんが来てるのに、まさかの工作員が自分たちの管轄に潜入し。
しかも殉職者まで出してしまった


「まだ見つからんのか!!」ドン!!


怒号と拳を机に叩きつける音が響く。
今回の責任者であろう苛立ちと焦りがひしひしと、伝わってくる。
その時若手の女性捜査官が慌てて入ってくる


「報告!内閣総理大臣より今回の事案は現時刻を持ってネガティブリストで対処せよの事です!!」


場がざわめく。
『ネガティブリスト』これはしちゃイケマセンよと言う規定があると言う意味で、どちらかと言うと警察より軍隊に近い捜査になる。
つまり武器の使用などが比較的自由になる


「学園都市が猛反発してますね…」

「何て言ってる?」


「ほとんど前と言ってる事は変わりませんが、『今回、当方は一切関わりがない事を最初に言っとく。
また先方の言う行為能力者の件だが、現在当都市内にてすべて所在しており貴殿方の意見は事実無根である。』だそうですよ」


「何を言っている!!こちらは捜査官2名が殉職してるんだぞ!!」


責任者の男が激高する。すでに事は内戦じみた事になってた


「JNSC本部より通電です!!」

「なんだ!?」

「明野よりOH-1が4機、また八尾からV-22J2機及び特殊作戦群第2師団24名が派遣されました!!」

「特殊作戦群までも来たか…大阪からのSATの方は!?」

「約10分前に鴨川西で降りたと連絡が…」

「緊急!!」


制服の若手が大声と共に入ってくる。声が若干ひっくり返ってるのが事態の大きさを物語ってる


「報告します!市内、上京、中京、下京、南、西京、右京区の1部範囲の信号がすべてダウンしました!!」

「なんだと!?」

「それと市営地下鉄、京阪、阪急の各路線でシステムダウンで運転見合わせになってます!!」

「所轄は!?」

「現在ほぼすべての署員が交通整理に駆り出されてます!!」

「何てことだ…」



京都・下京区・『カーゴ』近く


木山「種を全部発芽させたのか?」

麦野「ああ、絹旗が仕掛けた物も発芽させたぜ」


『種』それは彼女達が京都に来たときシステムをハッキングし仕掛けたウィルスの事。
麦野は市営地下鉄、京阪、阪急を。絹旗は国立大学のスパコン経由で警察の信号システムにそれぞれ『種』を仕掛けてた。
これらはどちらかのスマホで起動することが出来る


結標「しかしあなた達も随分派手ねー…これじゃあ内戦じゃないの」

海原「夕方ラッシュ時に信号が消えて鉄道も運休…まるで地震後みたいですね」

木山「しかも、それらによって途方に暮れた人々が電話を掛けることによる回線のパンク…十分すぎるほどの効果だな」

麦野「『種』は発芽後2時間で消滅。ま、完璧には復元できないだろうな」

木山「だが、そうなると我々も絹旗君と連絡が取れなくなるぞ」

麦野「大丈夫だよ!!アイテムなめんな」




絹旗「とか言ってそうですよ…」

白井「はあ…」


京都市・四条大宮


2つの鉄道路線が乗り入れており、そこそこ栄えており人が多いのだが今日は違う。
先にも述べた通り現在信号が消えてるので車は渋滞し、2つの路線の内阪急は運転見合わせ、嵐電もダイヤが大幅に乱れている。
そして行き場を失った人で駅前は混沌とした雰囲気だ


絹旗「麦野の奴…絶対『種』使いましたよ」

白井「あなただって、仕掛けた張本人の1人でしょうに」

絹旗「うぐ!…それなら白井だって超共犯ですよ!?」

白井「はいはい。前を見てないとぶつかりますわよ」


現在2人はロータリー付近を歩いてるが人とぶつからない方が難しいぐらいの状況だ、何時来るかわからないバス停には長蛇の列ができてる


「きゃっ!?」

白井「ほやっ!?」


言ってる傍から黒子がぶつかってしまい扱けてしまう


白井「いたた…」

「ごめん、大丈夫?」

白井「大丈夫です――」


差し伸べてくれた手に捕まり起き上がろうとした時、彼女は思わず固まってしまう。
そして手を差し伸べてくれた女学生も固まってる


「せんぱーぃいい!?」

「大丈夫ですかーっ!?」


後輩だろうか、2人の女学生も来たがその2人も固まる。
手を伸ばしてくれた学生は凛とした顔立ちで、肩位までの髪で髪留めを付けてる。
後輩の1人は元気そうな雰囲気のロングヘアー、花形の髪留めを付けてる。
もう1人は甘ったるい声のショートカット。自分の友人にすごく似てる。
違いと言えば少し大人びていて高校生ぐらいであろうか


「っは!?」


ここで後輩の1人が彼女もよく知る行為をする


「っせいやー!!」

「っひゃあ!?///」


いきなり甘ったるい声の後輩のスカートをめくったのだ。本当によく見た光景


「何しはるんですか!?///」

「いやー、空気を和ませるのはおまはんのパンツが1番やっちゅーことや」

「しばきますよ!?」


関西弁以外本当によく見た


「ねえ…」


先輩が声を掛けてくる


「じぶんネーちゃんとか、おるか?」

白井「いえ…おりません」

「そうか…」


そう言って俯くと


「ごめんな、急にけったいなこと聞いて。キモイと思ったやろ、うちもそう思ったわ」


笑顔で声を掛けてくるが、その眼には涙がある



「自分らいくでー、はよ行かんと予約したカラオケが無駄になってしもうからな」

「ぬっふぇ!?」

「先輩はやすぎやでー!」


そう言い残すと彼女達はその場を去っていった


白井「…」


そして黒子だけが残された


絹旗「あ、見つけました」


タイミングを見計らったかの様に絹旗がきた


絹旗「こんな人ごみなんですから超はぐれない様にしてくださいよ…」ゼエゼエ

白井「ええ…」

絹旗「…泣いているんですか?」

白井「いいえ…さ、行きますわよ」

絹旗「は、はぁ…」

今日はここまで

海原の使った魔術は適当に考えましたwwww


ご質問もいつも通り受け付けます


ではまた

こんばんわ

今週末台湾に出張の為今日投下します

では投下


京都市・東山区・茶碗坂


京都でも1,2を争うとある有名なお寺に行く参道。
そこは毎日のごとく修学旅行生や外人、観光客で溢れかえってる。
しかし今日はいつもと違う、警察官が沿道にこれでもかと言うくらい居る。
東山区は現在被害は少ないが何時標的になるか解らない(もちろん麦野達は狙うつもりはさらさら無い)仮にここで騒ぎになったら洒落にならない。
なので警備が固くなる


「すごい警察官の数だね…」


とある地方から修学旅行で来た中学生グループの1人の少女が呟く


「なんか市街地で騒ぎが起きてるらしいぜ」

「Twittreだと町中がえらいことになってるらしいよ」

「なんか怖い…」


と、呟く。
すると集団の中でも割とイケメンの少年が前に出てきて


「大丈夫!」

「え!?」

「俺がいるから、な?ちか」

「うん///」


顔を赤らめる少女。
そう、この2人は修学旅行前につつきあい始めたカップルだ


((((…爆発しろ))))



周りがそう心に思ってると、ふわっとした緩い風が吹く。
何処からともなくピンク色の御神籤の紙が飛んで来る


「よっと」


ほんの親切心で少女が風に舞う御神籤を取る。
すると


「「「「「「!?」」」」」」」


近くに居た警察官7人が突然光だす、本人たちが1番驚いてるが周りの人々も驚いてる


「「「「「「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」」」」」」



突然警察官たちが苦しみ叫びだす。
人間にこんな声が出るのか、何とも言えない声だ


「bvkfdっふhdscgsふぃdbっふぉうっさふjdjし」


「「「「ちか!?」」」」」


警官たちが叫び始めたと同時に先ほど御神籤を取った少女が、意味不明な言葉を言いながら叫ぶ。
周りの同級生、恋人の彼も心配で彼女の名を呼ぶ。
3分も経たない内7人の警官は倒れ、少女も叫びをやめた


「…」


「…大丈夫?」


気が抜けたように立ち尽く少女に同級生の女子が声をかける、しかし彼女に反応がない。

しばらくすると彼女はおもむろにポケットからスマホを取り出し、画面を確認すると一言

「…私だけ…半年前に来てしまったか」

「えっ!?」


その声は少女からは1度も聞いたことないような冷徹な声だった


(あれは…)


その時、少女の彼氏が彼女の手に注目する。
その手には黒い金属体、まるで拳銃のようだ。
その答えは当たらずとも遠からず


「…目撃者が多いな」


答えは直ぐに解ったからだ。
一言つぶやいた彼女は機敏な動きでその拳銃の様な物を構える、そして引き金を引いた


パアン!!


何かが破裂したような音。
彼女から数メートル離れた所に居た3人が破裂した音だった、比喩表現抜きで内側から破裂してる。
そして彼女は躊躇なく引き金を引く、躊躇うこともなく。
周りの物はあまりの惨状に無反応だった、最初の悲鳴が聞こえた時辺りには数十の死体が転がっていた


「…」


少女の彼氏はなすすべもなくその場にしゃがみ込んでいた、友人が殺されてもなすすべもなく唯見るしかなかった。

一通り片づけ終えると彼女は破裂させた同級生の少女の死体に近づき


「やはり処女か…」


そう言うと死体に指を突っ込む。
そして指に着いた血で自身の足に何やら文字を書いていく


「…なんでだよ」

「ん?」

「…なんでこんなことするんだよ」


涙ながらに問う少年を疑問の眼差しで見る少女。
そして彼女は少年に近づき


「お前はこの体の恋人なのだろ?」

「…え!?」

「ならばこれを」


彼女はポッケからスマホを背負ってたスクールバックに居れ、それを少年に渡す


「この時代の女も2人だけの思い出を大切にするのだろ?」

「この…時代?」

「大切にしろよ」


少年に言葉を問いかけると彼女が先ほど書いた血文字が発行する。
そして彼女は何処かへ飛び立つ

「なんなんだよ…」

放心した少年の腕には少女のバッグが抱えられてる。
その後、渋滞に巻き込まれたパトカーや救急車が着いたのは数十分後だった





京都市・下京区・梅小路公園


絹旗「超くっそぉー…」

白井「あと少しですのに…」


彼女たちは現在公園内の茂みに隠れてる。
この目と鼻の先に『カーゴ』がある、しかし情報が漏れたのかそこにはフル装備の隊員達とOH-1が1機上空を旋回してた


絹旗「うわ、ニンジャがいますよ…」

白井「ニンジャ…ですの?」

絹旗「ヘリです…10年ぐらい前の機体ですが性能は超抜群で、改修されて外部の偵察ヘリの中ではトップクラスの奴です」

白井「だから茂みの中なのにこんなピクニックシートみたいなの被ってるんですわね」

絹旗「超そう言う事です、これで赤外線レーダーなら超ごまかせます。ですが…」
白井「警察犬ですか…」


絹旗「はい」


隊員達と一緒に2頭の警察犬がいる。
正直匂い消しの薬品が無いので臭いを感づかれたらおしまいだ


絹旗「超どうしましょ…」




京都市・東山区


京都駅からJRで一駅、私鉄の駅も隣接するこの地には寺院や社殿の他に赤十字の病院がある。
普段は閑静な地区だが今は違う、先ほどの絹旗達が潜伏してる場所より明らかに多くの捜査官がいる。
上空には3基のOH-1が飛び赤十字病院の屋上を照らす。
そこには制服姿の女学生が1人居る、だが足には奇怪な血文字片手には拳銃の様な物、
どうやって集めたか考えたくもないがポリタンク2つ分の血液。
少し前に茶碗坂で何十人も殺した少女だ


『目標は現在、赤十字病院屋上に居る。以前動きは見られず!!』

「了解!引き続き監視を続行されたし!」

『了解』


地上の捜査官がヘリの隊員と連絡する。
地上の東大路通は封鎖され今にも機銃が火を噴きそうな雰囲気が漂ってる


「院内生存者、全員退避完了しました」

「そうか…5分後に攻撃を開始する!院内の部隊に連ら――」


『目標が動きました!』


「どうした!?」



赤十字病院・屋上


「ふんふふ~ん♪」


鼻歌を歌いながら少女はポリタンクに入った血液をぶちまける、適当ではなく何か文字みたいなものを書きながら


(月の位置も良好だし、これならいいね♪)


文字を書き終えたのかポリタンクを無造作に投げ捨てる。
書き終えてみるとそれは円陣にも見える、そして彼女は中心部に行くがヘリを見て一言


「…邪魔だなぁ」


とつぶやく。
すると彼女は拳銃みたいなものを投げ捨て腕を前に突きだす、そして彼女の腕先が光だす。
1秒も経たないうちに太い光線が彼女の腕から放たれる


京都市・下京区・梅小路公園


白井「こうなったらわたくしのテレポートで一気に」

絹旗「それしかないようですね…」


覚悟を決めたのか突入する事にした2人。
発見される危険性が高いがもうこれしかないと察したのだろう、危険な賭けに出る。
そして次の瞬間


バシュウウウ!!!


太い光の光線がOH-1のローターの端を掠める。
バランスを崩した機体は北西の方向にゆっくりと滑空していく


白井「いったい何が…」

絹旗「麦野ですよ!!」

白井「へ?」

絹旗「麦野ですって!!あれは『原子崩し』の光に超間違いありません!何度も見てきましたから!!」

白井「そう、なんですの?」

絹旗「さあ白井!麦野が隙を作ってくれたいまの内に」

白井「え、えぇ…」


そして彼女達はテレポートした



京都市・東山区・赤十字病院付近


「何が起こった!?」

『解りません!光線かビームとしか!!』


突然の状況に只々混乱する現場


「隊長!!屋上が」


屋上を見る。赤黒く屋上が光ってる


「屋上、どうした!?」

『解りません。目標の書いた血文字が突然発光しだしました!』


今回の標的、すなわち敵は学園都市の工作員と言う情報は既に降りて来てる。
ならこれも超能力と言う奴なのか、そのような疑問が湧く。
尤も『多重能力』などあり得ないのだが外部の現場職が知るはずもない、なので彼は能力で自爆すると思ってしまったのだろう


「ただちに制圧を開始!!」

『了解!!』


隊長の指示と同時に非常階段で待機してた部隊が屋上に流れ込む。
無言で素早く展開し目標に銃口を向けるが


「バイバイ、過去の人達」


その言葉を残して彼女は消えた、彼女の身ぐるみと拳銃の様な物を残して


「…目標、消失しました…」



カーゴ・内部


絹旗「よっと」

白井「着きましたわ」

木山「…遅かったな」

海原「お疲れ様です」


『カーゴ』内部にテレポートした2人を迎えたのは木山と海原だった。
彼らは椅子に座りただ暇を潰してたようだ


海原「心配しましたよ」

絹旗「捜査の目が超厳しくって」

木山「まあ一種の執念みたいなものを感じたな…」

白井「本当ですわ。正直外部の捜査機関を舐めてましたの」

海原「でも『カーゴ』まで来たらもう安全ですよ」



『カーゴ』それは学園都市に出入りする貨物列車にある物で。
暗部の工作員が都市を出入りに使用したり、また外部で何かあった時の待避所になる場所だ。
外観は一般的な貨物コンテナに偽装してるが、中は1カ月は過ごせる仕様になってる


麦野「お、帰ってきたか」

絹旗「むぎにょおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ガバ


奥の部屋から出てきた麦野に抱き付く絹旗


麦野「っちょ、藪から棒になんだよ!?」

絹旗「超助かりましたーありがとうございますー!!」

麦野「は!?何言って――」

白井「照れなくても結構ですわ。あなたが能力を使ってなかったらわたくしたちは辿り着けていませんでしたの」

麦野「だから何言ってるんだよ」

絹旗「何って、麦野が原子崩しで敵の気を超引いてくれたじゃないですか」

白井「そうですわよ。あれが無かったらわたくしたちは最悪…」

麦野「は?」


絹旗・白井「「え?」」


海原「あのーよろしいでしょうか」

絹旗「どうぞ」

海原「自分たちは2時間ぐらい前に『カーゴ』に入りましたが、それから1回も出てませんよ?」

白井「うそ!?」

絹旗「だってあれは超間違いなく麦野の『原子崩し』でしたよ!?」

麦野「…まじで何言ってんだ。お前ら」

今日はここまでです


ついにオリキャラ登場です!!

無茶苦茶なのは後程…



ではまた




私的


台湾の台北でお勧めの場所ありますか?

みなさんこんばんわ

いかがお過ごしでしょう



さて投下します


台湾に行きタイワン




3日後


学園都市・17学区・操車場


夕日が差し込むなか広大なヤードを誇る操車場の中に1本の貨物電車が到着した。
その列車は今日の午前中に着く予定だったが、外部での騒ぎで遅れたとか。
そしてその列車の1つのコンテナの前に数台の車と数人立っていた、彼らは列車が停車したのを確認するとおもむろにコンテナに近づき扉を開ける


「やっと着いたよ…」


気怠そうに言葉を吐きながら出てきた女性。
麦野だ、他のメンツも中からわらわら出てくる、彼女達は無事学園都市にたどり着いたのだ


「お帰りなさい、また大変な事をしでかしたねあなた達」


周りの者と明らかに雰囲気の違う少女。
歳は絹旗や黒子とそう変わらなそうなのに、大胆なドレスを身にまとってる。
かつて『スクール』と呼ばれる暗部組織に身を置き『心理定規』と言う名の能力を使用してた少女、つまりは麦野達と対峙させてた相手である。
つまりは


麦野「あんで帰ってきた途端にテメエの面を見なくちゃなんねぇんだよ…」


こう機嫌が悪くなる


心理「仕方ないでしょ。仕事なんだから…で伝令なんだけど」


機嫌の悪い麦野はなんのその、彼女は書類に目を通しながら伝令よ淡々と伝える


心理「木山、麦野、海原の3名は向こうに待機してる車に乗車。なお残り3名は別命あるまで各自待機、異常」

白井「え、わたくしもですの!?」

心理「あなたは暗部の人間じゃないでしょ?まかりなりにも実験に協力するって建前で外に出たのだからね、こっちにも色々あるのよ」

白井「は、はぁ…」

心理「さ、車だすから3人はこちらに」

海原「…解りました」

木山「解った」

麦野「はぁー…たりぃ」


各々の反応をしながら3人は心理定規に連れられ車へ向かう


絹旗「で、超どうします?」

結標「私は疲れたから帰るわ…お土産もあるしね」

絹旗「白井は?」

白井「寮には帰れませんですし…お姉様の顔でも見て行こうかと」

絹旗「なら私も超行きますかね…浜面や滝壺さんの顔を見たいですから」

結標「2人がそうなら私もうちの馬鹿2人のアホ面拝みに行こうかしらね」

絹旗「じゃあ超病院で!白井、もしよかったら家に超泊まりませんか?」

白井「え?」

結標「いいじゃない、下手にホテルに泊まるよりお金かからないし」

白井「でも…」

絹旗「部屋なら余ってますから超大丈夫ですよ!それにフレメアが喜びますから」

白井「じゃあお言葉に甘えて」

絹旗「超決定ってことで!お風呂で麦野の漢方風呂に入れば疲れなんか超いちころです!」

結標「漢方風呂って…どこの三十路独身のOLよ」

絹旗「あの外見通り超疲れが溜まりやすい体質なんでゴボロシャ!!」

結標「ドムウウ!!」ズサー


白井「っへ!?」


軽い麦野への嫌味を言ってると何処からともなく飛んできたスーツケースが絹旗に直撃し、更には結標を吹き飛ばす。
もちろん投げ飛ばしたのは


麦野「ゴルア!聞こえてんぞ!!」


彼女であった。
車に乗る直前なのによくもまあスーツケースを投げ飛ばせたもんだ


麦野「おい白井!そこのチビにあたしの服洗濯しとけと言っとけよ!!」

白井「Sir, yes, sir.!!」ビシ!!


鬼教官の様な指令に黒子は新兵の顔負けの背筋を伸ばした敬礼で返す


心理「そろそろ出したいんだけど」


黒塗りのリムジンの中から少女が麦野に言う


麦野「っち!…早く出せ」


彼女が乗車し車は静かに発車する。
そして、その場には黒子たち3人と数人のスタッフが残された。静寂が支配する


「…で、どこに行きます?」


見かねた1人のスタッフが黒子に話しかける


白井「えっと…とりあえず7学区の病院に。あと2人もお願いします」

「解りました」



リムジン・車内


心理「あいかわらず第4位さんは」クスクス

麦野「うるせえ!!クレーンで車ごと潰そうとしたお前には言われたくねーよ」


歳相応の悪戯めいた笑みに対しトゲのある言葉で対応する彼女


木山「…まさか、このような場所であなたの様な方に出会えるとは驚きでした」

「一応依頼者ですからね…」


広いリムジンの車内、対面で彼女達の前に座る心理定規と初老の女性。
この女性こそ今回麦野達に京都に行ってくれと要望した一派の1人、親船最中、学園都市統括理事会の1人


親船「本当は一滴の血も流したくは無かったのですが、事態が事態ですので仕方ありませんね…」

麦野「…」

木山「あの状況では仕方ありません…むしろ彼女の機転でこの様にあなたと話せてますから」

親船「そうですね…」

心理「話の途中で悪いけど今回仕事で支給された端末、残した3人のを含めて出してもらえる」

海原「ええ、いいですよ」


彼女に言われる通り海原は6個のスマホを提出する。
貰うや否や彼女はそれらのスマホを自前の端末とリンクさせる


麦野「…仕事が終わると端末を回収するのは解るけどよ、何で今解析するんだ?普段ならどこか施設でやるだろ」

親船「そうなんですが…」

心理「あなた達ここ3日間ずーっと『カーゴ』に居たのでしょ?」

麦野「は?」

木山「…そうだが」

心理「なら今どんなことが起きてるか知らないでしょ?」

海原「確かに『カーゴ』は発見されるのを防ぐために外部との通信などは防止されてますが」

麦野「おかげで暇つぶしは寝るか絹旗の馬鹿が持って来たトランプしか無かったよ。ま、と言っても報告所を作成するので忙しかったけどな」

親船「ならこの事件はご存じないでしょうね」



と言いながら彼女はタブレット端末をケースから出す。
そこにはここ3日間のニュースなどが表示される、その中の1つ


麦野「東山区で大量殺人!?」

親船「ええ、犯人は未だ逃走中だそうです」

麦野「少なくともあたし等は関係ねーよ」

海原「そうですね、ここに書いてある事件発生時刻は既に『カーゴ』に居ましたから」

木山「それに白井君たちも『カーゴ』に向かってる時刻。彼女達も関係ないな」

親船「ではこちらの動画を」


彼女が画面を操作しある動画を再生する。
ヘリのプロペラ音が鳴る中夜空に1筋の光が走る


木山「これは…」

親船「この動画はとある動画投稿サイトに投稿されたもので、京都の一般市民が撮影したものです」

麦野「おい…」

親船「あなたの能力によるビームに近いような気がするのですが、いかがですか?」

麦野「ああ、似てるよ。気味が悪いほどにな…(絹旗達が言ってたのはこれか)」

木山「だが、何度も言ってるが…」


心理「東山区には行ってない、でしょ。
ちゃんと記録見たけどあなたは行ってないみたいね、もっとも現場に近づいたのは絹旗最愛、白井黒子の2名ね。事件発生の何時間も前だけども」


親船「そうですか…海原さん」

海原「はい」

親船「あなたはこの模様、ご存知でしょうか?」


再び画面を操作する彼女。
次に出てきたのは病院の屋上で血文字で書かれた謎の模様


親船「以前、あなたが使ったあの秘術に近いような気がするのですが」

木山「…何かの儀式の後みたいだな」

麦野「で、皮被りは知ってるのか?」

海原「皮被りと言わないでください!!…正直、自分はこれに近い物を知ってますが正確には」

親船「そうですか…」


海原「この画像、拝借することはでしますでしょうか。専門の知識を持ってる知り合いがいるので」


親船「いいですが、一応機密ですのであまり広めるのは」

海原「大丈夫です。土御門さんの知り合いですので」

親船「では、この件はあなたに一任します」

海原「わかりました」

麦野「で、あたし達は何処に行くんだ!?」

親船「他の依頼者と面会と軽い食事です」

麦野「うげ!」

心理「会食みたいなものだから。第4位さんは少しは着飾ったら?なんなら私のドレスでも貸してあげましょうか?」クスクス

麦野「ご忠告ありがとう!!これでもお前よりも年上だからな!ガキンチョ体系の服は入らねェんだよ!ワ・ル・イ・ナ!!」

海原「ま、まあ麦野さんのスーツ少し汚れてますので着替えた方がいいかもしれませんね」

親船「会食が始まる前にこちらでお召し物をご用意しますから、そちらに着替えてください」

麦野「ケッ!!」

木山「わたしはこのままでいい…」


かくして、彼女達を乗せたリムジンは会食場所のホテルに向かった。
そこで麦野は心理定規の様なキャバ嬢ドレスに着替えさせられ、他の依頼した統括理事会のおっさんの目の保養にされました。
しかし、会食後そのおっさん達が腹痛に襲われたのは別の話


木山「…何かしたのか?」


麦野「シラネ」


海原(怖い怖い)




第7学区・冥土返しの病院


夜である病院は何処となく暗く不気味な雰囲気があるが、SAO事件の病棟は煌々と明かりが点いてる。
彼女達がいない間警備の人間は海原の知り合いが担当してるのだが


絹旗・結標((なんだろう…この人達))


その疑問しか浮かばない面子であった。
1人は神父の格好をしてるが、髪は赤く顔面に入れ墨を入れてる。
もう1人は全体的に筋肉質で青い服装、2人とも2Mぐらい身長がある。
そして極めつけは


絹旗「まさかのあの超変態いましたよ」ヒソ

結標「あの人、普段から変態じみてるのね」ヒソヒソ


かつて特別警護対象のレベル0(上条さん)を襲った変態の片割れだった。
彼女は絹旗達と目が合うと大急ぎでどこかに消えた


白井「お待たせしましたの」

絹旗「お、超来ましたね」

結標「遅かったわね」


白井「あなた達と違って1人多いですから…そちらの方は?」

絹旗「いつも通り超アホ面で寝てましたよ」

結標「こっちの方も同じようなもんよ。片方なんか寝てると女みたいなんだから…」

白井「そうですか…ってか、先程病室を出たら変なデニムをお召しになった婦人が猛ダッシュで駆け抜けていったのですが」


「ぶっふ!!」


黒子の発言に赤髪の神父が盛大に噴き出す。
思う節があるのだろう


絹旗「ああ、あれが新幹線で話した超変態です」

白井「ほえーあれが…」

結標「もう変態の話は良いでしょ。
ところで今晩うちの晩御飯が関西風すき焼きなんだけど、絹旗さんのフレメアちゃんも呼んでみんなで食べない?」


絹旗「お、超いいですね!!」

白井「いいのですか?いきなりお邪魔しても…」

結標「いいのよ、家主には許可取ってあるわ。元々20人前ぐらいで注文したんだから」

白井「20人前ですか…」

結標「ものすごく食べる子がいるのよ…」


彼女の発言に頭を抱える赤髪の神父。
思う節があるらしい


絹旗「では超決定で!!フレメアに超連絡します!!」

白井「わたくしもお言葉に甘えて」

結標「じゃあ行きましょ!」


そして彼女達は病院を後にした。そして神父が


「今度彼女達にお礼をしよう…」


呟く。後日、結標の居候先に『彼女の食費』と書かれた封筒に入った数十万の現金が届いた


「やったんだよ!!今日はステーキがいいかも!!」


「いやですね、先生は使うわけには…」


結標「いいじゃない、今日ぐらいパーッと使っちゃいましょ」


「にゃ~」



3時間後・学園都市・自動運転ハイヤー内


麦野「ッケ!!」

海原「なにか御不満でもありましたか?料理の味もそれほど悪くは無かったでしょうに」

木山「…あれだろ、向こう側の男の目線が気になったのだろう」

麦野「そうだよ!ったく、あれが統括理事会のお偉いさんじゃ無かったら宦官にでもしてたよ!!」

海原「…失礼ですが宦官とは?」

木山「簡単に言えば古代中国で去勢された男子だな。
尤も、詳しい内容は私も知らないので知りたかったら調べることだな…」


海原「いえ、聞いてるだけで嫌になるので結構です…」

麦野「あたしが丁寧いにやってやろうか?」ニヤ

海原「結構ですって!!」

木山「荒れてるなあ…」

麦野「酒でも飲みたい気分だよ!」

海原「お付き合いしましょうか?自分も久々に飲みたいので」

木山「本来なら止めるべきなのだろうが…私も付き合おうか」

麦野「よし!包茎、案内しろ」

海原「包茎じゃないですよ!…まったく」


ブツブツ文句言いながらも海原はナビに目的地の住所を入れる。
彼らの乗ってるハイヤーは聞き耳を防ぐために運転士の居ない自動運転になっており、
目的地をナビに入れると安全に送って行ってくれる車だ。
学園都市では運転代行などは大抵このタイプ



第7学区・とある学生寮付近


麦野「んだよ、ここか」

海原「おや、ここを知ってるとは意外です」


海原が案内したのは7学区にある会員制バー、かつて麦野が半蔵に無理やり案内させて訪れた場所だ。
中では盛り上がり始めてるのだろう、かすかに漏れる音楽と共にビートで空気が震えてる


麦野「行くか」


階段を下り窓口に近づくと


「ネーさん、海原さん!コンバワ!!シャーっせ!」


入り口のスキルアウト風の店員が野球部顔負けのキビキビした声で挨拶してくる


麦野(あいかわらず暑苦しいな、ここは)

木山(野球部の集まりか…ここは?)

海原「3人なんですけどカウンター空いてますか?」

「空いてます!ドゾ!」


スタッフが扉を開けると大音量の音楽が流れ込んでくる。
このバーはどちらかと言うとクラブに近く、DJの選曲した音楽が流れてるのだが今日は違った


どん!!


BGM:http://www.youtube.com/watch?v=v1jc_9dZxYY


乾いた皮を木鉢で叩く音。
和太鼓の大きな音が流れ込んでくる、ステージには普段露出度の高い服装の女性が普段は踊ってるが今日は違う。
どちらかと言うと和服の人々だ


麦野「…んだこれ?」

「よっ!今日は3人か?」


気さくに声を掛けてくる店員、服部だ。
いつもの帽子とハーパン、そしてここのスタッフ専用のポロシャツを着てる


海原「今日はいつもと嗜好が違うんですね」

服部「ああ、今日はウチのDJが大学のダンスサークルが知り合いでそのサークルが出てるんだよ」

木山「なるほどな…みな若いのはその為か」

麦野(そう言えば、前来た時は営業時間前か…)

服部「で、御三方は何を飲むか?」

麦野「あたしは前に飲んだ『ジントニック』」

木山「私は『ハイネケン・エクストラコールド』」

海原「じゃあ自分は『コロナ』で」

服部「おう!少し待っててくれ」




麦野「そう言えば、京都であたしらを告げ口したのって須郷だったんだって?」

海原「そうみたいですね…ですがこちら側の密告者は解りませんでしたが」

木山「自分たちの敵対勢力のスパイは、身内になればなるほど解らないもんさ」

麦野「で、あの変達野郎に報復とかしないのか?」

木山「確かに、このままは私としても何もしないのは嫌だな」

海原「それなら先ほど親船さんから連絡がありましたよ」

麦野「なんだって?」

海原「こちらに」


彼が自分のスマホを麦野達に渡す。
それにはPDFで親船最中名義でメッセージがあった。要約すると


『レクト、並びにグループ企業の時価総額を3日で3兆消しました』


と書かれてた


海原「だそうですよ」


木山・麦野「「…」」


海原「…どうしました?」

麦野「これ…マジ?」

海原「ええ、先程確認しましたが事実のようですね」

麦野「えげつねぇ…」

木山「流石『平和な侵略行為』を得意とした人だ…国が違えば戦争ものだぞ」

海原「そうさせない算段も、あの人ならすでに組んでそうですしね。現に『レクトグループ』の株価格は収まってきてますからね」

麦野「あたしが長だったら『レクト』と事業ごと売却して逃げるな。…婚約者も居るっぽいし」

木山「だな…」

服部「お待たせ!!…何、重そうな話してんだ?」

海原「何でもないですよ」

麦野「ってか、なんでお前もスミノフ持ってるんだ?」

服部「とりま一緒に乾杯しようと思ってな」

木山「それもいいかもな…音頭は麦野君で」

麦野「は!?」

海原「いいじゃないですか」

服部「ほら、ねーさん!」

麦野「…はぁっぁぁぁぁ・・・・じゃ」


「「「「かんぱーい!!」」」」


キン!!



同時刻


学園都市、京都市から離れた愛知県豊橋市の住宅地のアパートの1室。
そこは女子大生が住んでるのかとても可愛らしい部屋になってる。
その部屋でパソコンに向かい何かを調べる女性、パソコンの画面の横には彼氏であろうか2ショットの写真がある。
しかし、写真の女性とパソコンを弄ってる女性はあからさまに違う。
と言うよりパソコンを弄ってるのは少女と言う言葉がふさわしいぐらいの年齢の子、では家主は他に居るのか。
キッチンを見る、料理好きなのか様々な料理器具がある。
その1つであろうミキサーが料理台の上にある、何かを調理したのか中に赤黒いペーストの残りがある。
流しにはそれを流したのかドロッとしたものがある、鉄分臭い。
その匂いは風呂場に行くと更にきつくなる、何があったのか考えたくない


「結構距離があるな…」


パソコンに向かってた少女が呟く。
彼女の着てる服だがここの家主の物であろう、少女には少し大きい


「トランシルヴァニアか…」


そう言い残して少女は立ち上がり部屋を後にした。
1時間後、家主の彼氏が部屋に着くとあまりの臭いで警察に通報する。
そして、犯人は京都で大量殺人した少女と断定されたのは3日も掛からなかった

今日はここまで

これで学園都市、もとい京都編は終わりです。



京都をやった理由は『任天堂』があるのと、化学の反対の歴史のある町があるから。ぐらいです


今度はSAOに戻ります


ではまた

ご質問受け溜まります

>>1いつ帰ってくるの?

>>504

もう日本にいますよ


基本的に投下は週末です

こんばんわ

さて投下します

SAO・アイングラット・第19層



どうも上条当麻です。ここに来て半年近く、正直色々あったけど元気でやってます。
よく理不尽な暴力(主に御坂)を受けますが上条さんは負けません、ってか何でみんなはよく俺の事を殴るのだろう。
理由を聞くと大体「自分の胸に聞いてみろ!!」と言われます、何故だ。
さて、上条さんは今


上条「へああああああああああ!!」ザン!!

「もおおおぉぉぉぉ………ぉぉぉぉぉおもももももも」

上条「くっそ!また再生しやがる!」

佐天「ちょっと、ヤバくないっすか!?」

初春「むしろさっきより増えてるような気がします!」

上条「だよな…」


雪山で戦闘中です




彼らの状況を説明するには数時間遡らなければならない



第19層

殆どが山のエリアで中には活火山や雪山など危険な山もある。
現在最前線の層であるが山ばかりなので大きな町は少なく、比較的小さな集落しかないので宿も少ない。
彼らは次の目的地へギルド全員で小高い丘を移動中であった、前の町でこの丘に一軒家があると情報を仕入れたからだ。
ギルドには上条、浜面、土御門、美琴、佐天、初春、滝壺、アスナの8人、割とレベルの高いギルドだ。
アスナは美琴達と仲が良かったのですんなり入ったが、キリトは本人がなかなか首を縦に振らず入っていない。
曰く


キリト「俺が入るとみんなが疎まれるから、俺は1人でいい…」


との事だ。と言っても彼らと会うたびにうっざったくなるぐらいの勧誘を受けるが。
話を戻そう、彼らが小高い丘を移動してたのはこの先の村で『エリアボス』の代わりのイベントがあるからだ。
『エリアボス』と言うのはフィールドにある通過ポイントに居るボスの事で、
『フロアボス』よりかは強くないが絶対に倒さないといけない相手である。
そして『フロアボス』の代わりに特定のイベントをこなすことで通過ポイントを通ることが出来る、今回はそれだ。
彼らはそのイベントのある村へ移動してたのだが


御坂「なんなのよあいつ!!」

上条「俺だって知らねーよ!!」

アスナ「今は集中して!!」



どう聞いても移動中には聞こえない罵声が丘に響く。
彼らは丘の一本道を移動中モンスターに遭遇してしまう、しかもただのモンスターではない。
『ラヴァ・ドラゴン』夜なので全体像は彼らは確認できないが全身が冷えた溶岩石で出来たドラゴンで、
所々ひび割れた体から赤く光る灼熱のマグマが見え隠れする。
固く大きな翼を羽ばたかせ空を舞う姿はまさに神話や童話に出てくるドラゴンその物だ、そしてその口からは


ヴゥオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!


青い焔の『ブレス』が容赦なく彼らを襲う。そしてこのブレスの効果は


御坂「っつ!!」

アスナ「きゃあ!!」

上条「御坂!!アスナ!!大丈夫か!?」

御坂「足が…」

アスナ「私は腰が…」

上条「くっそ!!」

佐天「上条さん!!早く隠れないと!!」

初春「このままじゃ全滅します!!」

滝壺「はまづらが!」


既にパーティーの半分以上がやられてる。
この『ブレス』の効果は石化、喰らうとその部分が灰色に変色し徐々に全身に広がってく


土御門「カミヤン!あそこにある小屋に!」

上条「!?」


彼らの前方10メートル先に大きめの小屋がある。
都合よく『ラヴァ・ドラゴン』は上空を彼等とは反対方向に旋回してる、小屋に駆け込むのは今しかない


上条「ノーダメージの奴はブレスを喰らった奴を背負ってあの小屋に駆け込め!!」

佐天「アニキ!!」

土御門「悪いにゃー…」

初春「アスナさん!行きますよ!!」

アスナ「ごめんね初春さん…」

滝壺「はまづら。がんばって」

浜面「」

上条「御坂!!」

御坂「ありがとう…」


それぞれ誰かを担ぐと小屋へ全速力で駆け込んだ




小屋内


小屋内は明かりが点いてないが割と広いことが解る、差し詰め山の中の民宿と言った所か。
テーブルや椅子、SAOでは珍しい板張りではあるが座敷タイプの席もある。
しかし人気、もといNPCの気配はない


上条「大丈夫か?」

御坂「う、うん…///」


各々担いでた相手を座敷然り床などに下ろす。
ここで彼らの被害を確認しよう無傷なのは上条、佐天、初春、滝壺。
美琴は右足を、アスナは腰を、土御門は右手、浜面は顔面を其々石化してしまってる。
そしてその症状はジワジワと広がってる


土御門「やばいにゃー」

佐天「大丈夫?」

アスナ「痛みがないけど、感覚がない感じね…」

滝壺「はまづらに至っては喋れない・・・・」

浜面「」

初春「御坂さん…」

御坂「大丈夫よ…いざとなったら足の根元から切り落とせば」


「無理だナ」


部屋の奥の方、階段から女の声がした


上条「アルゴ!?」


身長は小さく顔に髭をペイントしてる彼女。
情報屋アルゴ、彼等ともかなり親交がある1人



土御門「ここ2,3日顔を見ないと思ったらこんな所に居たのかにゃ~」

御坂「無理ってどう言う事よ!!」

アルゴ「まあまあそんなに怒るなお姫さン、自分のステータスバーをよく見て見ロ」


彼女に言われ美琴達は自分のステータスバーを見る。
上条たち無被害の1同は何もないが、美琴達は状態異常を示す場所に石がある


御坂「何って、石のマークしか映ってないわよ!?」

アスナ「これって石化してるって意味でしょ?」

アルゴ「そうだけどナ。よく見て見ろ紫色に点滅してるだロ?」


確かに、よく見るとゆっくりだが紫色に点滅してる


アルゴ「それは『特別状態異常』。通常の万能薬や『ヨラバタイ樹の葉』じゃあ治せない物ダ」

御坂「そんな!?」

アルゴ「ためしにツッチー、食べて見ロ」


彼女は土御門に近づくと懐から自分の『ヨラバタイ樹の葉』を分け与える。
彼は左手で受け取るとそのまま口へ運ぶ、美琴達も固唾を飲んで見守る


アルゴ「どうダ!?」

土御門「ご覧の通り、全然変わらないぜい」コンコン


右腕を上げる。これを見よなしに左手で叩いて見せる、石を叩くような硬い音が響く


佐天「そんな…」

アスナ「ねえアルゴさん…どうにか何ないの?」

アルゴ「…」

滝壺「お願い…」

初春「アルゴさん…」

御坂「アルゴ…」

視線を集める彼女。しかし表情は険しい



アルゴ「あるにはあるんだけどナ」

上条「本当か!?なら」

アルゴ「簡単ダ。あのドラゴンを倒す、それであいつの体液とかをゲットできれば大丈夫ダ」

佐天「なら――」


アルゴ「だが、あいつのレベルは多分この層のフロアボスと同じくらいのレベル。
…正直、オレッチはそれよりも高いと思うけどナ、お前たちには倒せないヨ」


上条「そんなの、やってみなくちゃ―――」

アルゴ「断言する。ミコトやキー坊でも今はあいつには敵わなイ」


静寂が支配する。
そりゃそうだ、このギルドに彼は属してないがここのトップレベルの美琴と彼は肩を並べるもしくは頭一つ抜けてる。
なので説得力は十分にある


アルゴ「…だが、可能性は1つある」

上条「マジか!?」

佐天「本当なら早く!!」

初春「教えてください!!」

滝壺「あるご!!」


動ける面子が食いかかるようにアルゴに突っかかる



アルゴ「落ち着けっテ!!」

上条「落ち着いてられるか!!」

佐天「さあ、早く!!」

アルゴ「わかったよ!!…まあことが事だから今回は情報はタダナ!!」

滝壺「あたりまえ」

初春「さあ!!」


アルゴ「ったク…ここ最近オレッチの情報がだけどな、奴は月に1回次の村である『祭り』前に山から下りてくるんダ。
それで下りてその後は住処のここの裏の山に戻り1週間ぐらいは寝てる、らしいゾ。もしこれが本当なら奴の体の1部を取れるかもしれなイ」


滝壺「本当?」

アルゴ「確証はなイ…正直、手を出してる奴はほとんどいないし、行った奴はみんな帰ってきてなイ。…そう言う事ダ」


つまり、これはクリアの可能性が高いクエストと言う事だ。しかし


佐天「じゃあ、私達がクリアすればいいんですね!」

上条「そう言う事だな!!」

アルゴ「待てコラ!!今言ったよな帰ってくる確率がものすごく低いっテ!!」

佐天「でも0じゃないんですよね!?」

アルゴ「え、うん…まァ」

上条「ゼロじゃなかったら行くしかねえだろ!!」

初春「そうです!!3人で頑張れば何とかなります!!」

アルゴ「おい!ちょ」

滝壺「わたしはみんなの介護してる」

初春「お願いします!!」

上条「おいアルゴ!!裏山だよな!?」

アルゴ「え、アァ」

上条「よしいくぞ!!」


佐天・初春「「おおー!!」」


最後まで話を聞かないで、彼らは小屋を慌ただしく出て行った


アルゴ「…いつも通り何でお前らは最後まで話を聞かないんだヨ」

土御門「俺の苦労が解ったかにゃ~?」

御坂「…傍から見ると酷いわね」

アスナ「気をつけなさい、今度から…」

アルゴ「そう言えばさっきから口数少ないけど、どうしたんダ?」

アスナ「なんだか頭がボーっとして…」

御坂「私も…」

土御門「石化の弊害かにゃ~…」

滝壺「大丈夫、みんな助かるから



で、話は冒頭に戻る






第19層・雪山


そんなこんなで小屋を飛び出した3人。手前の山は洞窟があり難なく抜けられたが、問題は現時点の雪山だった


佐天「はあああああああああああああ!!!」ズシャ!!

「もおぉぉぉぉぉぉ・・・ぉぉぉおももももももももも!!」

佐天「また!?」


雪山に入って2合位登るとモンスター『サイクロップス・スノウ』が現れた。
こいつはHP自体は彼らからすれば1撃で倒せるが、何故か倒しても直ぐに再生する。
厄介な奴だ


上条「どのくらい戦闘してる!?」ハッハッ

初春「2時間ぐらい…でも数が」ハッハッ

佐天「確実に…増えてますよね」ッハッハ


佐天が言った通り、先程より『サイクロップス・スノウ』の数は確実に増えてる。
そして、何よりこの吹雪いてる中彼らの気力を確実にそいでいく


上条「このままだと…」


誰か助けは来ないのか?


来るに決まってる


「目を狙え!!」


上条・佐天・初春「「「!?」」」


声と共に目の前の『サイクロップス・スノウ』の雪の体が爆散する。
そして目の前に


キリト「大丈夫か!?」


孤高の黒の剣士キリトが現れる


で、話は冒頭に戻る





第19層・雪山


そんなこんなで小屋を飛び出した3人。手前の山は洞窟があり難なく抜けられたが、問題は現時点の雪山だった


佐天「はあああああああああああああ!!!」ズシャ!!

「もおぉぉぉぉぉぉ・・・ぉぉぉおももももももももも!!」

佐天「また!?」


雪山に入って2合位登るとモンスター『サイクロップス・スノウ』が現れた。
こいつはHP自体は彼らからすれば1撃で倒せるが、何故か倒しても直ぐに再生する。
厄介な奴だ


上条「どのくらい戦闘してる!?」ハッハッ

初春「2時間ぐらい…でも数が」ハッハッ

佐天「確実に…増えてますよね」ッハッハ


佐天が言った通り、先程より『サイクロップス・スノウ』の数は確実に増えてる。
そして、何よりこの吹雪いてる中彼らの気力を確実にそいでいく


上条「このままだと…」


誰か助けは来ないのか?


来るに決まってる


「目を狙え!!」


上条・佐天・初春「「「!?」」」


声と共に目の前の『サイクロップス・スノウ』の雪の体が爆散する。
そして目の前に


キリト「大丈夫か!?」


孤高の黒の剣士キリトが現れる

はい今日はここまで



今のところの設定

第19層:とにかく山、山、マウンテンの層 平地がとにかく少ない


ラヴァ・ドラゴン:全身が溶岩関で出来た黒龍。そのブレスはプレイヤーを石化する効果がある


サイクロップス・スノウ:体が雪で出来た一つ目のモンスター、目以外を攻撃して倒してもまた再生してしまう。なお、HPは少ない


以上です


では質問を受け付けます

今度はひょっとしたら日曜に投下するかも


乙です
SAOに来て半年近くということはサチが死ぬ少し前くらいかな?

こんばんわ

>>520

死ぬ前は死ぬ前です

ここだとギリギリキリトと会ってません



上条「キリト!?」

佐天「何でここに!?」

キリト「説明は後!なんだよこの数!?
とにかくこいつ等は目が弱点だ、ハルでも1撃で蹴散らすことが出来るから説明はこいつ等を駆逐してから!!」


初春「は、はい!!」


10分ぐらいで『サイクロップス・スノウ』の駆逐が完了する。
そして近くの『安全地帯』小さいがここには雪が積もってない、それはこの山が火山であるから。
現に岩から蒸気が出ている。
上条達はキリトから耐雪ドリンクと回復薬を分けてもらってた


佐天「っぷっはー」

初春「助かりました」

上条「でもなんでこんな所に?」



キリト「次の村で『祭り』があるだろ?それまで暇だからこの山でレベル上げしてたんだよ」

佐天「相変らず戦闘ばっかりですねー…」

初春「でも、そのおかげで助かったんですけどね」

キリト「ってか、何でお前らがここに居るんだ?ハルなんて前線に出るタイプじゃないだろ?」

初春「それは…」

上条「俺が話すよ…」


彼はキリトに何故自分たちがここに居るのか、掻い摘んでいるが正確に話した。
話し終えるとキリトは顎に手を付け考え始める


キリト「…」

上条「協力してくれないか?」

キリト「協力はするさ…1つ質問なんだけど、アスナ達が襲われてから何時間たってる?」

初春「3時間ぐらいですけど…」

キリト「まずいな…」

佐天「何が不味いんですか?」


顎から手を放し、申し訳なさそうに喋り始める


キリト「石化は時間との勝負、俺が知る限り5時間後に完全に石化。6時間後には…」

上条「6時間後には…」


言いにくいのかキリトの顔に困惑の2文字がある、だが観念したのかすらすらと言い始める


キリト「石化の者の体は砕け散る、つまりは死だ」



佐天「じゃあ!?」

キリト「ああ、あと3時間でそのドラゴンのアイテムを手に入れなくちゃいけない」

上条「なら、なおさら早く行かないと!!」

キリト「落ち着けって!!」

上条「落ち着いてられるかよ!!」

初春「キリトさん!!この山ってさっきの『サイクロップス・スノウ』ってどの位出るんですか?」

キリト「普段でも多いけど、吹雪の時は2倍…かな?」

佐天「吹雪って…」


周りを見る。雪は激しく舞、風がゴオオと轟音を轟かせる。
これを吹雪と言わず何と言うか


キリト「正規ルートじゃ間に合わないな」

上条「じゃあ」

キリト「裏ワザみたいなものだ」ニィ


悪戯な笑みを浮かべる。
『裏ワザ』ゲームをやったことある者なら誰もが考える事、一瞬でレベルMAX、コイン満タン、ショートカット、様々な物がある。
だがSAOにて裏ワザと言うのはほぼ無い、それは茅場の完璧主義にも由来するのだろう。
キリトの言うのは果たして


キリト「カミジョウ、そこの壁を叩いてくれ」

上条「?」


頭に疑問符を浮かべながら彼はキリトに言われた通り山肌の斜面の岩を叩く


コンコン


空気を含んだような軽い音がする。この時点で3人に疑問が浮かんだ


上条「なあ、軽くないか?音が」

佐天「ですよね、もっとなんて言うか重い感じの音ですよね」

初春「何か関係あるんですか?」


キリト「なあカミジョウ、ルイ、破壊可能な岩の音ってどんな感じだ?」


佐天「どんなって、軽い感じでこんな…って!?」


キリト「そう!この山の安全地帯の壁は大体が破壊可能なんだ」


上条「まじか!?」

初春「じゃあ、この岩を破壊すると?」

キリト「中のダンジョンに入れる可能性…いや、入れる」

上条「なら今すぐにやっちまおうぜ!!」

キリト「まあまて、ちゃんとスイッチを組んでやろう。急ぐ時ほど慎重にな」

佐天「で、どうするんですか?」

キリト「まずはこの中で『インパクト』系のスキルを使える奴は?」

上条「武器と体術両方」

佐天「同じく」

初春「私はちょっと…」

キリト「じゃあ、3人か…よし!これで行こう」



キリトが手短に説明し始める。
先ほど出た『インパクト』系スキル、どの武装系スキルにもある物だが特徴は岩など硬い物を破壊可能のスキル。
キリトが言ったとおり岩石など破壊可能だ、ちなみに上条たちのギルドの攻略組は全員体術と自身の武装で『インパクト』スキルを持ってる。
さて、キリトの考えたスイッチは最初佐天のランスの大振りな『インパクト』で最初破壊し、
その後上条の『インパクト』で更に突き進み、そしてキリトが更に突き進む。
そして体術スキルで進む


佐天「行けますかね?」

上条「やるしかないだろ」

キリト「ってか、またすごいランスだな…」

佐天「へ?」


彼女の武装のランスを見たキリトの一言。それもそうだ、佐天のランスは現在『わかいかづち』第18層のボスからドロップした代物。
現在SAOの中でもトップクラスの物、そして何よりデザインが派手。
ここのギルドの女性は結構派手な武装を好む後継だ


キリト「まあいい…じゃ、頼む」

佐天「はい!!」



勢い返事をし自身のランスを握りしめる彼女。
『わかいかづち』が青く光り出し『インパクト・ランス』が発動する


佐天「はああああああああああああああああ!!!!!!」ドゴン!!


大振りのランスが岩の表面を荒く破壊する、すかさずキリトの指令が入る


キリト「スイッチ!!」


彼女は直ぐに後ろに後退する。
そして上条が直ぐに前進し『ブレイド・インパクト』が炸裂する


上条「へあああああああああああああああああああ!!!!!!!」ドゴン!!


キリト「カミジョウ!!」


上条「キリト!!」


お互いの名前の呼び、居場所をスイッチする。
そしてキリトの『ソード・インパクト』が発動し


キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ズザン!!


更に突き進む。
しかしこれで終わりではない


キリト「ルイ!!」


佐天「やああああああああああああああああああ!!!!」バコン!!


今度は佐天の『フィスト・インパクト』が岩石を破壊し


佐天「キリトさん!!」


キリト「へあああああああああああああああああああ!!!」ドドン!!


キリトの拳が炸裂し


上条「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドカン!!


最後に上条の右手による『フィスト・インパクト』が発動した。その結果


初春「すごい…」


壁には人が立って歩けるぐらいの穴が見事にできてた、そして奥へ続く洞窟も


上条「これが…」

キリト「ああ、これがこの山のダンジョンの1部さ」


そして彼らはその洞窟を奥へ歩き始めた



勢い返事をし自身のランスを握りしめる彼女。
『わかいかづち』が青く光り出し『インパクト・ランス』が発動する


佐天「はああああああああああああああああ!!!!!!」ドゴン!!


大振りのランスが岩の表面を荒く破壊する、すかさずキリトの指令が入る


キリト「スイッチ!!」


彼女は直ぐに後ろに後退する。
そして上条が直ぐに前進し『ブレイド・インパクト』が炸裂する


上条「へあああああああああああああああああああ!!!!!!!」ドゴン!!


キリト「カミジョウ!!」


上条「キリト!!」


お互いの名前の呼び、居場所をスイッチする。
そしてキリトの『ソード・インパクト』が発動し


キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」ズザン!!


更に突き進む。
しかしこれで終わりではない


キリト「ルイ!!」


佐天「やああああああああああああああああああ!!!!」バコン!!


今度は佐天の『フィスト・インパクト』が岩石を破壊し


佐天「キリトさん!!」


キリト「へあああああああああああああああああああ!!!」ドドン!!


キリトの拳が炸裂し


上条「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドカン!!


最後に上条の右手による『フィスト・インパクト』が発動した。その結果


初春「すごい…」


壁には人が立って歩けるぐらいの穴が見事にできてた、そして奥へ続く洞窟も


上条「これが…」

キリト「ああ、これがこの山のダンジョンの1部さ」


そして彼らはその洞窟を奥へ歩き始めた





洞窟内


佐天「いやー流石洞窟の中、寒く無くて助かるわー」

上条「流石に吹雪は辛かったもんな」

キリト「ってか、『ホットドリンク』持ってなかったのが意外だよ」

初春「勢いで出ましたからね…」

佐天「あれって普通に売ってるんですか?」

キリト「ああ、この近くの村でも売ってるぜ。多分この先には雪山とか逆に灼熱のフィールドもあると思うから買った方がいいよ」

上条「また買うアイテムが増えるのか…」

佐天「お金が減る…」

キリト「俺も人の事言えないけど、少しは節約した方がいいぞ?」

初春「そうですよ、佐天さんと上条さんは特にアイテムの消費が速いんですから。よかったらお金貸しましょうか?」

上条「遠慮しとくよ…」


洞窟内はモンスターが出ないため和やかな雰囲気で移動する一同、しかしこのような場合トラップがあることを忘れてはいけない。

現に


上条「ん!?」ズボ!


彼が引っ掛かった。右足を穴にとられてる


キリト「おい何して…!?」

佐天「!?」

初春「!?」


気付くと彼等4人の居る場所の床がない。
比喩抜きに床が無く、まるでギャグ漫画の様に無い。つまりは


初春「きゃああああああああああ!!!!」

佐天「いやああああああああああ!!」

上条「ああああああああああああああ!!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」


そのまま落下していった





火口


上条「…ん」


何時もながらの不幸な出来事で落下した俺、以外にも地面が柔かかったのでむしろよく寝た気分だ。
起き上がって周りを見ようと起き上がる、にしても地面が柔かいな。
上を見ると上の層が見え、周りから蒸気が勢いよく出てる。
多分山の火口だろう、意外に大きくてびっくりした


「あのー…」


この声、佐天だ


上条「佐天!無事だった…」


振り返ると寝たまま不機嫌そうに睨みつけてる彼女。
下を見ると彼女の胸に俺の腕がある、なるほど俺はさっきまで佐天の下腹中で寝てたのか。
ってか



上条「佐天さん、なんで俺の腕を掴んでるんでせう?」

佐天「決まってるじゃないですか…あたしの胸を触ってるスケベ野郎を蒸気口にぶち込むためですよ!!」


強めた語尾で言い終えるとそのまま彼女は俺の腕を掴みながら俺を背負い投げ


佐天「てりゃああああああああああああああああ!!!」

上条「ぶも!!」


俺の頭を高温の蒸気が噴き出す穴にぶち込む。てなれば


上条「あつううううういいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」


当然こうなる





キリト「何やってるんだよ…」


近くの岩に腰を掛け頬杖をしてるキリト


佐天「自業自得じゃないですか!」

上条「けどよー」

佐天「もう一回喰らいたいですか?」

上条「ゴメンナサイ」

佐天「あれ、初春は?」

キリト「ああ、ハルなら」


キリトが指差す方向に初春は居た。こちらもご機嫌斜めな雰囲気


佐天「初春~どうした~?」

初春「聞いてくださいよ佐天さん!!」

キリト「なあ、もういいだろ?」

初春「嫌です!起きたらキリトさんが私のスカートの中に頭を突っ込んでたんですよ!?」

佐天「なにー!?」

キリト「だから事故だって言ってんじゃん!」

初春「しかも、私のお尻まで触って!!」

キリト「本当ごめんなさい!!」

佐天「ってか、キリトさんも結構『ラッキースケベ』のスキル高いですよね」

初春「上条さんといい勝負ですよ!」

上条「こらまて、上条さんはそんなスキル所持してませんよ!?」

キリト「そうだ!少なくとも俺はこいつとは違うぞ!?」


佐天・初春「「えー…」」


上条「なんだよその眼」

キリト「少し待てば直ぐに解りますよ、的な目線」

佐天「ソウデスヨー」

初春「ヨクワカリマシタネー」


上条・キリト「「不幸だ…」」




ここで佐天があることに気付く


佐天「ねえ、あの岩」


自分達が落ちて来たであろう穴の横の岩を指差す。
確かに他の岩と違う


キリト「…少し距離を放してみて見ないか?」


キリトの提案どおり4人は少し距離を取って見ると


「「「「ああああーーー!!!」」」」


やっとわかった。
答えは4時間前に上条達を襲った犯人『ラヴァ・ドラゴン』その者だった。
あまりにも大きすぎて解らなかったのだ、ドラゴンは今眠っている


初春「い、いいましたよ!?」

佐天「早くやっちまいましょう!!」

上条「そうだな!!」

キリト「行くぞ!!」


「「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」


声を上げながらドラゴンに突っ込んでいく4人。しかし


「ならん!!」


何処からともなく声。
そして4人の前に帯が突き刺さる、それは布にも関わらずまるで鋼鉄のようだった


上条「誰だ!!」


岩陰から人影が出てくる、NPCだ。
しかし、彼らはこの人物を知っている。
それはかつて第2層のある場所に居た人物、紫色の道着でちょび髭に長いおさげの初老の男性


佐天「ねえ、あの人って」

キリト「ああ」

上条「師匠…」


上条たちに『体術』スキル教えたNPCだった

今日はここまでです

途中2回投下して申し訳ありませんでした


ここで出来たNPC:キリト達に体術を授けた人

         こんな人をイメージ
         http://www.nicovideo.jp/watch/sm10641212


ではまた

乙  師匠w   やっぱりSAOサイドの方がサクサク進む感じがするな  

>>537


師匠気になったらGガンダム全話見てください!!


きっといい夏を遅れます

こんばんわ

さて、投下します




山の麓・小屋内


御坂「はあ…はあ…」

アスナ「ミコトさん…大丈夫?」

御坂「大分頭がボーっとしてきたかも…」


既にドラゴンに襲われてから3時間以上、美琴達は既に体の半分以上が石化してた。
どうやら石化すると痛みではなく意識がもうろうとするみたいだ


滝壺「大丈夫。かみじょうたちがきっと何とかしてくれるよ」

土御門「カミヤンの事だから佐天たちに変な事してないといいけどにゃ~…」

御坂「ありそうだから困る…」


そして、少しでも意識を保とうと常に何か喋ってる


アルゴ「…ってかサ、ツッチーってルイの事どう思ってんダ!?」

土御門「にゃ!?」

アスナ「私も気になるかも…」

御坂「私もー…」

土御門「こんな時に普通聞くかにゃ~…」



アルゴ「で、どうなんダ?」

土御門「…まあ、大切な仲間。かにゃ~…」

アスナ「じゃあ、異性としてはどうなんですか?…」

土御門「…素敵な子だと思うぜい…ってか、当の涙子の方はどうなんだにゃ~?」

アスナ「話題振っても逸らされちゃうのよ…」

滝壺「トーク力高いよね。るいこ」

御坂「逆に私の方に質問振って来るし…」

土御門「誰かのこと聞く前に自分の方を何とかした方がいいにゃ~ミコッちゃんは…」

御坂「本当ね…これでも落ち着いたんだけどなー…」

アルゴ「本当はあいつに傍にいて欲しかったんだロ?」ニヤニヤ

御坂「アイツがそんな事するわけないでしょ…誰かが困ってたら、何とかするために奔走するのがあいつよ…」

土御門「本当、カミヤンの事解ってんな~ミコッちゃんは…」

アスナ「なんか…羨ましいかも…」

御坂「だけど…」

滝壺「だけど?」

御坂「もう一回あいつの顔見たいかも…」



火口


初春「どうなってるんですか!?」

「ふん!」


彼らの前に現れたNPC。
そのNPCがドラゴンを倒してはイケないと言い始めたのだ、訳が分からない


上条「あのー俺達どうしてもドラゴンを倒さないといけないんですよ」

「ならん!」

キリト「何故です!?」

「喝!!」


NPCの一声に一歩身を引いてしまう4人。
どうにもこのNPCには何かその辺のNPCと違う気配がある


「龍を倒す?貴様ら等それが出来ないのは知の明白!」


上条「なっ!?」

キリト「もう聞かないでいいから行こうぜ!」


話しについて行けなくなった行けなくなったキリトが、上条を誘い師匠の横を通り抜けようとした時


「この虚け者がぁぁぁぁ!!!」


上条・キリト「「!?」」


先程の帯が上条たちの体に巻きつく、そして


「そおれ!それそれそれそれそれそれそれそれそれ(ry」


凄まじい勢いでその帯を振り回す。
当然帯が巻き付いてたキリト達は


上条・キリト「「おおおぅぅぅぅおおおおぅぅおおおぅぅぅぅぅぅぅおおおおぅぅぅぅぅおおおぅぅぅ」」


激しく振り回され岩に激しくぶつかる


上条「なっ!?」ドッ!!

キリト「ヴ!?」カッ!!

初春「上条さん!キリトさん!大丈夫ですか!?」

キリト「何とか…」

上条「不幸だ…」

佐天「うわー…」

「そこの者!!」

佐天「は、はい!!」


急に指を指され緊張する彼女。
自分もあんな風に吹っ飛ばされるのか、と思っていたら


「貴様には素質があるとみた!どうだ、貴様がわしのこの術を会得して見せたら龍を倒すことを許そう」


佐天「へ?」


すると目の前にクエスト受領のログが表示される


「さあ!どうする!?」

キリト「ルイ!!」コッチコッチ

佐天「!?」


岩に吹き飛ばされたキリトが佐天を呼ぶ


佐天「なんですか?」

キリト「このクエスト受けた方がいい」

佐天「え!?」

上条「まじかよ!?『体術』の時だって1日はかかったぞ!?」

初春「それにもう時間はあまり!」

キリト「わかってる!!でも、俺達はあの時よりも格段にレベルアップしてるんだ、後はルイ次第で何とかできるかもしれない」

佐天「かもしれないって…」

上条「ってか、なんで俺達にはクエスト受領のログが出ないんだ?」

初春「さあ…」


「ほれ、愚図愚図せんではよ決めえ!!」


佐天「は、はい!!」


流石に待ちきれなくなったのかNPCが声を掛けてくる


佐天「…ええい!南無三!!」


腹を括りクエストを受領する彼女。
正直何をやるか解らない状況



「うむ、では説明しよう」

佐天「」ゴクリ

「わしが岩を投げる。貴様はその岩を己の帯で龍に当ててみせい!!」

上条「確か、龍は殺してはならん!とか言ってなかったか?」ヒソ

初春「ですよねー…」ヒソ

キリト「NPCの会話に突っ込んだら負けだって…」ヒソ

佐天「解りました!!」


「うむ、では貴様はそこでまっとれ」


そう言うとNPCは奥の方に消える


初春「…佐天さん、帯持ってました?」

佐天「あ!」

上条「その腰に巻いてる奴じゃないのか?」

佐天「おお、アルゴさんに貰った『ドラモンのポッケ』こんな所で役に立つのか!?」

初春「…本当に出来るんですかね?」

キリト「さあな、帯を使ったスキル何て初めて聞いたからな…」

佐天「ちょっと、キリトさんがやるしかないって言いだしたんですよ!?」


「よいか!?」


遠くの方で師匠の声が聞こえてくる、向こうも準備が出来たのだろう。それに対して彼女は


佐天「オッス!!」



元気に答える。
上条達も少し下がって様子を見るすると奥で岩が動く


「ぬあああああああああああああああああああ!!!!!!」


師匠がうなり声をあげながら岩を持ち上げるが


上条「…なあ?」

キリト「なんだ?」

上条「上条さん的にはNPCがある位置に対して岩がとても大きく見えるんですが…」

初春「奇遇ですね…私もそう見えますよ」

キリト「やっぱり俺の気のせいじゃないのか…」


そう、ここから師匠の距離は100メートルぐらい離れてるのだがど、どう考えても岩が大きすぎるのだ


佐天「…」


しかし、彼女は動じず神経を研ぎ澄ましてる。
それもそうだ、このよく解んないクエストをクリアしないとドラゴンに近づけない。
しかもタイムリミットの6時間まで後2時間も無い


佐天(とっととクリアしないと御坂さんとアスナさんが!)


心の中で思う。すると


「うえあああああああああああああ!!!」


師匠が岩をブン投げてくる。かなりのスピードだ


佐天「(見よう見まねで!)…たああああああああああああ!!!」


自身が手にしてた帯を勢いよく岩へ伸ばす、それはピーンと伸びたまま岩へ行く


キリト「おお!!」

上条「行けるじゃん!!」

初春「佐天さん!!」


仲間も喜ぶが、無慈悲にもその帯は岩の勢いに負け弾き飛ばされてしまい


佐天「きゃ!!」


彼女も吹き飛ばされてしまい、更には


上条「うお!こっち来る!?」

キリト「逃げろおおお!!!」

初春「ひえええ!!!」


ドゴン!!


連れ3人の所に岩は落ちた



佐天「大丈夫ですかー!?」

上条「大丈夫だー!!」

キリト「っすっげーな、ここまで来るのか…」

初春「あ、消えちゃいましたね」


初春の言った通り巨岩は光となって消えた、ここがSAOの中だと改めて感じる。
感傷に浸ってる暇もなく師匠から声がかかる


「くうぉれ!!次行くぞ!!」


佐天「はい!!」


その後も練習は続く。
しかし、前回の『体術』の時と違い習得のスピードは段違いに早い。
それはやはりキリトの言った通りレベルと経験の差か、あるいは


佐天(今度は…もっと早く!!)ゼェ…ゼェ…


本人の意気込みの違いか。あるいは


上条「おしい!!」


キリト「今度はもっと腰を入れて!!」


初春「佐天さん!!頑張って!!」


仲間の声援があるからか。全てだろう、それら全てが合わさってこの超速のスキル習得が可能になってる。
そして開始から1時間近く


佐天「ハァ…ハァ…」


粗く肩で息をする佐天。
何回も岩が直撃し彼女のHPはレッド手前までになってる、しかし彼女は回復する時間も惜しいので1度もポーションを飲んでない


上条「…どのくらいだ?」

初春「もう30回目ですよ…」

キリト「次が時間的にもラストだな…」



そう、忘れちゃいけないのだがタイムリミットがある。
もしこれがだめなら強行突破してドラゴンのアイテムを手にれなくてはならない、しかも師匠の邪魔が入るだろう。
あの師匠だ下手するとキリトでも敵わないかもしれない、なので佐天の成功にかかってる


佐天「はぁ…はぁ…っふう・・・っし!」


息を整え終わり目の輝きが変わる。
タイミングを読んだかのごとく師匠から声が掛かる


「よいか!!次行くぞ!!」


佐天「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


「てあああああああああああああ!!!!!」


巨岩が再び彼女の方向に投げ飛ばされる、上条達3人も気が引きしまる。
岩が宙に舞い彼女の方へ飛んで来る


佐天「ヴォアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


力強い雄叫びと共に佐天が帯を岩に放つ。
その帯はストレートに岩へ進み岩に絡まった


上条「やった!!」

初春「でも、これから」

キリト「どうやって回すか、だ」


そう、岩に絡まって終わりではない。
絡まった岩を方向を変え、あのドラゴンに当てなくてはいけない


佐天「(腰から力を込めて)…ありゃああああああああああああああああ!!!!!」


力強く大地を踏みながら腰を回し、そして腕を思い切り力を込める


佐天「…っぐ!…ぅうううううううううううううううう!!」


自身の体を軸にし大きな岩を遠心力も手伝い方向を曲げた


上条「曲がった!!」

初春「いいですよ!!」

キリト「だが、ここからだ…」



そう彼の言った通りここからだ。
以前にも岩の方向を曲げることが出来たが、帯から岩を解放できなくてそのまま吹き飛ばされてしまった。
彼女自身はその時ダメージを喰らってしまってる、どうなるか


佐天「(…ここだ!)はあああああああああああああああああ!!!!」


自身の手に繋いでる帯を力強く引く。
今にも腕ごと持って行かれそうな感覚に佐天は見舞われる、だがそんな事お構いなしに腕を引く。
かつて1度腕を切り落とされた事があるのだから


しゅるん!


思いが叶ったのか帯から岩が離れる


「おお…」


佐天「…行け」


1番驚いてあろう彼女から声がこぼれると仲間にも広がる


上条「行け!」

キリト「行けえ!!」

初春「行けええええ!!!」


佐天「届けええええええええええええええええええ!!!」


その声に導かれるように巨岩は『ラヴァ・ドラゴン』めがけて一直線に飛んでいく。そして



ドゴオン!!


轟音と地響きと共に巨岩は『ラヴァ・ドラゴン』の顔面に直撃する。
直撃した巨岩石は粉々に砕ける、誰が見ても解る。成功したと


佐天「やった…の?」ペタン


力が抜けたのか膝を地に付ける佐天。そこへ


初春「佐天さあーーーん!!」


親友の初春が駆け寄って抱き付いてくる。
その後ろには野郎2人も一緒だ


初春「やりました!やりましたよ!!」

佐天「う…うん!!」

上条「佐天すげええよ!!マジで!!」

キリト「本当、よくやったよ。ほら、これ『ヨラバタイ樹の樹液』」

佐天「ありがとうございます…」ゴク


キリトから貰った『ヨラバタイ樹の樹液』を飲む彼女。
すると師匠が寄ってくる


「よくぞやったぞルイ!!」

佐天「ありがとうございます!!」

「これで貴様は流派東方不敗の技に一つを会得したことになる!」


キリト(…流派東方不敗!?)

初春(なんだろう…格闘ゲームにでも出てきそう…)

上条(かっけぇ…)


「これからも精進せい!!」

佐天「はい!!」

「では、さらばだ!!」シュビン!


去り言葉を残すと師匠は消え去る。言葉通りに


キリト「消えた!?」

上条「マジかよ!?」

佐天「どこに行ったの!?」

初春「あそこ!?」


初春が指差すその先には白馬に乗る師匠の姿が


「風雲再起!!」


ヒヒィイイン!!


白馬を華麗に捌き師匠は火口を去って行った



「「「「ポカーン」」」」


一同唖然


上条「なんか…すごい人だな…」

初春「ですね…」

佐天「さっきまで修行してた私がびっくりですよ…」

キリト「っは!?…驚いてる場合じゃねえよ!早く『ラヴァ・ドラゴン』倒さなくちゃ!!」


そう、彼らの目的は『ラヴァ・ドラゴン』を倒しその体液をゲットすることだ。
で、そのドラゴンは


ゴアアアア!!


目が覚めたのか吠えてる。
そりゃ寝てたのに岩を当てられて怒らない動物はいない、勢いよくこちらに突っ込んでくる


上条「来るぞ!」

キリト「俺とカミジョウは前衛!ルイとハルは後衛で!!」

初春「わかりました!!」

佐天「…やってやるわよ!!」


構える4人。しかしドラゴンは止まらない


キリト「いったん左右にわかれるぞ!!」


キリトの掛け声と共に右翼、左翼に分かれる。
その横を『ラヴァ・ドラゴン』がドシドシと足音を立てながら通り過ぎる、しかし通り過ぎてもこちらに気が付く気配はない


佐天「…あれ?」

初春「無視して行っちゃいましたよ?」

上条「え、どうなってんの?」

キリト「さあ…」


上条達をシカトした『ラヴァ・ドラゴン』はそのまま突き進み、火口の湖に入って行った


キリト「…え?」

上条「なんだ?」

佐天「火山だけに、温泉とか?」

初春「佐天さん…流石にそれは――!?」


彼女が異変に築くと3人も異変に気付く、突然地面が揺れ始める



佐天「地震!?」

キリト「まさか!?」

上条「でもこれ、震度4以上はあるぞ!?」

初春「それに地鳴りも…まさか噴火!?」


あまりの揺れに皆その場にしゃがみ込む。
岩を発破するような轟音が轟く、先程まで『ラヴァ・ドラゴン』が眠ってた場所の岩が吹き飛んだのだ。
そして岩の合った場所に出来た穴から湯が噴き出す、間欠泉だ


佐天「すごい…」

上条「初めて見た…」

キリト「『ヨラバタイ樹』ぐらいの太さがあるんじゃないか?」

初春「あ、お湯が流れてきた」


各々感想を言ってるがそれどころではない。
現実世界での最大の間欠船と言われるニュージーランドのポフツ間欠泉は1度に20万リットル噴き出すと言われてる、
そしてこの間欠泉はそれよりもでかい。
つまりは


キリト「大丈夫か!?」

初春「助かったー…」

佐天「上条さん!!」

上条「わりい」


彼らは間欠泉から噴き出る大量のお湯に流され湖の上を漂っていた、
キリトの機転で盾を出してみてわそれが浮いたので今は4人でそれに捕まってる状態


佐天「どうします?」

キリト「どうもこうも、これじゃ戦闘なんか無理だろ」

上条「取りあえず岸まで行こうぜ。佐天、いっしょに押してくれ」

佐天「はーい」

初春「…」

キリト「どうした、ハル?」


初春「いえ、なんか流されてるような…ちょっと、すみません!」


すると彼女は腕を立てて遠くを見る


佐天「何か見えた?」

初春「えーっと…」


顔が引きつってる


初春「なんが渦巻きが見えたような…」

上条「渦巻きって、トイレとかに出来るような?」

初春「はい…」

キリト「そう言えば俺らの通った洞窟とかあるよな」

佐天「他にもありそうですよね」

上条「それにこんなに水が溜まったらそこに流れ込むよな」

初春「だから私達渦巻きに流されてたんですか!」


キリト「…」

上条「…」

佐天「…」

初春「…」


キリト「泳げぇぇぇぇえええ!!!」

上条「うおおおおおおおおおおお!!!」

初春「佐天さん!こんな時こそ『帯術』です!!」

佐天「こんな状態じゃ無理だって!!」


必死にもがく4人。
しかし、無慈悲にも彼らは流され


初春「きゃあああああああ!!」

キリト「あああああああああああ!!!」

上条「おおおおおおおおおお!!!」

佐天「いいいぃぃぃやああああああああああああ!!!」


流しに流されるゴミのごとく渦にのみ込まれていった




小屋


アルゴ「もうすぐ6時間たっちまうゾ」

滝壺「うん…」


上条たちが出てから5時間以上。
既に石化ブレスを喰らった4人は全身が石化し、喋ることも聞くこともできない。
そのまま死んでしまうのか、そんな不安が常時2人を襲う


アルゴ「…ってか、あのNPCは何なんダ?」

滝壺「さあ…」


あのNPCとは現在小屋内に居る老人のNPCだ。
1時間ほど前にこの小屋に訪れて来て今は椅子に座っていて、滝壺が気を使って出した水を時々飲んだりしてる。
その目線は何処か寂しそうだ


アルゴ「まは、気にしても無駄カ…つーか、あいつら遅すぎだロ!!」

滝壺「このまま帰ってこないとか…無いよね?」

アルゴ「大丈夫――」


御坂『大丈夫…きっとアイツは…戻ってくるから…』


アルゴ「――どこから来てる信頼なのか解んねーけド。ミコトがあんな安心した顔で最後に言うんだ、きっとカミジョウ達は帰ってくるだロ」


滝壺「…そうだよね」


待つしかない人間の不安は何時まで続くのか…今でしょ!!




ウオオオオ!!
ンガアア!!
ニョオオオ!!
ダアアア!!


アルゴ・滝壺「「!?」」


奇声と共に小屋の奥の方から何かの音が物音が聞こえた。
この小屋にはアルゴ、滝壺の2人とNPCが1体、そして石化してしまった4人だけだ。気になる


アルゴ「見てくる」

滝壺「私も行く」


彼女等はその場を離れ音のする方向に行った。
暗い廊下の奥そこはアルゴ曰く浴場の様な場所、しかしお湯は張ってなかったのだが




浴場跡・入口


アルゴ「武装は持ったカ?」

滝壺「うん・・」


入り口前で身構える2人。
仮にレッドプレイヤーだったら何をされるか解らない


ッテテテテ…


アルゴ「3・2・1」バッ!!

滝壺「…」タッ!!


タイミングを合わせ中に入る2人、そこに居たのは



上条「つってててててててて」

キリト「ひでーめにあったな…」

佐天「大丈夫ー…初春」

初春「なんとかー…」


お湯塗れの4人の姿だった


アルゴ「カミジョウ!それにキー坊も!?」

滝壺「どうして!?」

佐天「え!?アルゴさん、滝壺さん!?」

上条「ってことは…戻ってきちまったのか!?」

アルゴ「おい!!ドラゴンのアイテムは手にれたんだよナ!?」

初春「それは…」

滝壺「ねえ!?」

キリト「…」


4人が沈黙する。
そりゃ『ドラゴンのエキス』を手に入れるどころか、ドラゴンを倒してもない。
報告できる訳ない、そして


アルゴ「マジカ…」

滝壺「そんな…」


その空気は2人にも伝染する、滝壺に至っては目頭に涙を浮かべてる。
絶望的な空気が場を支配する、その時


「おお、『龍の湯』が!…」


いつの間にか先ほどまでリビングに居たNPCが風呂場に来てた、NPCはお湯を見るや否や何かを懐かしむような顔だ


キリト(龍の湯…)


このNPCの言葉にいち早く疑問に思ったのはキリトだった


キリト「(もしかして!)おいカミジョウ!」

上条「なんだよ!」

キリト「アスナ達がいる場所へ案内しろ!!時間がないんだ!!」

上条「は!?」

アルゴ「こっちダ!」



アルゴに案内され上条を連れ急いで風呂場からリビングへ向かうキリト。
彼はリビングに着くや否や石化したアスナを見つけると抱え


キリト「カミジョウはミコトを!アルゴ、ルイか誰か呼んできてくれ!!」

アルゴ「分かっタ!」

上条「おい、何なんだよ!」

キリト「イイからミコトを抱えたらそのまま風呂場へダッシュ!!」

上条「わ、分かったよ!!」


事情を理解できないまま上条は美琴を抱えキリトの後をついていく。
この時、石化してるにも拘らず美琴の体が軽くて「やっぱ女の子なんだなー」と内心思ってた上条であった




風呂場


キリト達が急いで風呂場に入るとそこにはアルゴと初春、NPCがいる。
残り2人は土御門と浜面を抱えに行ってる


上条「どうするんだよ!!?」

キリト「こうやって…ぶち込む!!」ブン!!


力いっぱいにキリトはアスナを湯船にぶち込んだ。上条も見よう見まねで美琴をぶち込む


初春「何やってんですか、キリトさん!!」

アルゴ「そうだゾ!」

上条「いい加減説明してくれ!!」



勢いでやってきたが、流石に理解不能なのでキリトに説明を求める3人。
キリトも落ち着いた口調で説明し始める


キリト「…そこのNPCの言葉が引っ掛かったんだ」

初春「NPCって」

上条「あのジーさん?」


確かに今風呂場に居るNPCは風呂場に入るや否や言葉を発した


キリト「『龍の湯』…聞いて理解した時は体が動いてたよ」

アルゴ「…って、まさカ?」

キリト「ああ」


しゃがみ軽くお湯に触れる様に情報バーを開く、SAOで基本中の基本の動作。
そして表示されたのは


キリト「『ホット・スパーリングス・ドラゴン』…ドラゴンの温泉って事さ」

上条「じゃあ!?」


この場の皆が理解した時、温泉にぶち込んだアスナと美琴の体が光だす。
光はだんだんと強くなっていくと彼女らの体にひびが入っていく、そして全身にひびが行き渡ると砕けた。
すると中から元に戻ったアスナと美琴がいた、砕けたのは表面の石化部分と防具等だったらしい。
まるで虫の脱皮のようだ


アルゴ「アーたん!?」

初春「御坂さん!?」

御坂「…っえ?」

アスナ「これは?」


石化してた本人たちが1番驚いてる



初春「みしゃかしゃ~ん!!」ガバ!


泣きながら美琴に抱き付く初春。
あれだけの苦労をしたんだ、無理もない


御坂「初春さん…」

初春「よかった~よかったです~」ビエーン!!

上条「本当によかった…」

御坂「あんた…」

上条「何ともないよな?」

御坂「うん…」

アスナ「え、キリト君!?」

キリト「よ!!何とか間に合ったみたいだな」

アスナ「なんで此処に!?」

キリト「たまたま、偶然会ったんだよ」

上条「その偶然で助かったんだけどな」

アスナ「そうなんだ…ありがとうね」

キリト「俺だけじゃないよ、みんなで頑張ったんだよ」

御坂「ねえ」

上条「ん?」

御坂「その…ありがとう///」

上条「助かったんだからいいよ、御坂」

御坂「うん///…初春さんもありがとうね」

初春「そんな、それに今回の大立ち回りは佐天さんですよ」

キリト「そうだな、今回のMVPはルイだな」

アスナ「そんなにすごかったの?」

キリト「ああ。後で本人に聞いてみろよ、すっげーぞ!」



仲間が助かり場に和やかな雰囲気が流れる。
これで今回の事件もハッピーエンド…になるはずもなかった


アルゴ「オイ」


そう、彼女達の格好が原因で


アルゴ「嬉しいのは解るが、ミコッちゃんにアーたんは自分の格好を見た方がイイゾ」


御坂・アスナ「「え!?」」


アルゴに忠告され自分の体に目をむかるアスナに美琴。
そこに映るのは石化してない紛れもない自分自身の身体、そう自分自身の。
先ほど述べた通り石化が治る時防具なども一緒に砕けてる、それは衣服なども含まれている。
それ相応の副作用だ、そしてその副作用は下着まで効果が及んでいる強烈な物だ。
つまり2人は


アスナ「あ///」

御坂「い///」

初春「う///」

上条「え///」

キリト「お///」


男2人の目の前ですっぽんぽんの状態だ


アスナ「きゃああああああああああ」

御坂「みるなああああああああああ」

上条「見てない、見てないから!!」

キリト「事故、事故だって!!」


御坂・アスナ「「出てけええええええええええええええ!!」」バチコーン!!


上条・キリト「「ぶご!!」」


美琴とアスナの華麗な『フィスト・インパクト』が男2人に炸裂する。
その結果


キリト「なんでだあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」バビョーン!!

上条「理不尽すぎるだろおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」ダピョ~ン!!


アルゴ「おお、ナイスショット」パチパチ


2人はヤード単位で吹き飛ばされ夜の空に消えて行った。まさに悲劇


初春(いくらなんでも可哀そうな気が…)

今日はここまで

あっさりと解決!!本当にやりたいのはこの後



やっぱ師匠が出るとなんか格闘漫画になっちゃうなぁ…


ご質問承ります


では好い連休を

佐天さんと削板が東方不敗の弟子ってSSがあったなww

>>569

ありましたな


ぶっちゃけ、影響を受けてます

乙です。東方先生なら超級覇王電影弾(顔面)とか伝授しちゃうですかね

『[たぬき] のび太と夢幻三剣士』でも似たような設定があったな

>>571

あれ劇中で使いたいんですけどいいんですかね…なんか格ゲーになりそうで…


>>572


はい、第5層もそうですけど、かなり影響受けてます

やはり藤子先生はすばらしいです

みなさんこんばんわ

さて、みなさん参院選行きましたか?


選挙権ある方は行きましょう!!


さて、投下


三時間後・小屋


上条「やっと着いた…」ゼエゼエ

キリト「疲れた…」ゼエゼエ


見るからに満身創痍の2人が小屋に戻ってきた


土御門「お、御二人さん」

浜面「おけーりー」


出迎えてたのは美琴達同様、石化してた土御門と浜面2人だった。
リビングのテーブルで晩酌してるのか酒の入ったグラスを持ってる


上条「なに優雅に晩酌してんだコラ」

土御門「石化が治った親友に対する言葉がそれとか、カミヤンはキッツいにゃ~」

浜面「まあ、話は聞いたけど。レベル上げしてきたんだろ?」

キリト「ああ、火山の7合目ぐらいまで吹き飛ばされてな。イイレベル上げになったぜ」


皮肉を込めた口調で事の顛末を説明するキリト。
よっぽイイレベル上げになったのか2人共3は上がってる


滝壺「まあ女の子の裸を見たんだからしょうがないよね」コト


奥から料理を持って来た滝壺がなだめる


上条「湯気でほとんど見えてないから見てないのと同じです!!」

土御門「俺達だって戻ったら裸だったんだからしかたねーよ」

上条「知らねーよ、馬鹿!!」

滝壺「はまづらのはいいけど、つちみかどのは見なかった」

土御門「傷つく言い方だにゃ~」

浜面「おいコラ、人様の彼女に何見せようとしてんだよ」

土御門「人を露出狂みたいに言わないでほしいぜい」

滝壺「大丈夫。つちみかどはシスコンだから」

上条「あと、メイド好き」

土御門「人の性癖を勝手にばらさないでほしいにゃ~」

上条「てめえいつも大声で公言してんだろ!!」

キリト「心の底からどうでもいいな…って、料理!?」

滝壺「?」


キリトが気づく。SAOでは料理する場合自分の自宅、もしくはNPCが貸してくれる部屋の台所、原っぱの焚火でしかできない。
風呂場に居たNPCが貸してくれたのだろうか?


土御門「あ、今日からここ俺達のギルドハウスだぜぃ」


上条・キリト「「は?……ええええええええええええ!?」」


滝壺「いいリアクション」

浜面「本当だな…」

上条「っちょ、ま。はあああああああぁぁぁぁぁ!?」

キリト「え、なんで?何でそうなってんの!?」

アルゴ「オレッチが説明しよう!!」


何処からともなく出てきたアルゴが間に入る、今ではすっかり説明キャラが板につく


アルゴ「風呂場にNPCがいたロ!?」

キリト「ああ、そう言えば」


アルゴ「そいつがナ―――」




時を少し遡る


上条とキリトが殴り飛ばされ、浜面と土御門が石化が治った後のリビング


御坂・アスナ「「はぁー…」」


佐天「まあ御二人とも凹むのは解りますけど、ねえ?」

滝壺「過ぎたことは忘れた方がいいよ」

御坂「でもね…」

アスナ「裸見られたかもしれないし…」

初春「あー…上条さんとキリトさんをフォローするわけでも無いですけど、事故ですって」

アルゴ「そうそう、キー坊が言ってたように事故だっテ。石化が戻ったら裸とか予想不可能だっテ」


御坂・アスナ「「不幸よ…」」


裸を見られたかもしれない2人が凹む中フォローする4人、軽い女子会みたいだ。
ちなみに土御門と浜面は現在入浴中


「あのー…」


そんな中NPCの老人が声を掛けてくる。
この老人のおかげで今回はクリアできたようなものだ


御坂「どうしました?」


代表して美琴が応える。
これでも間接的に彼女らを助けた人物、一応お礼を言っては見たがこれまたNPC特有で反応しなかったが


「あなた達のおかげでまた『龍の湯』を見ることが出来ました、ありがとうございます」


御坂「いえいえそんな、助けられたのはこっちですよ」


会話が成り立ってるように見えるが、実は成り立ってない


「そこでお礼なんですが」


御坂「お礼だなんて」


むしろこっちが助けられたのだからこっちがお礼したいぐらいだ。
しかしそこはNPC、お礼の品は受け取らないだろう


「この宿を受け取ってはくださらないでしょうか」


御坂「はい…っえ!?」


今このNPCは何て言った?この宿をくれると言ったのか?
確かにこの小屋は作りからして宿に近い、小部屋がいくつかあり食堂があるし温泉もある。
これをくれる


アスナ「それって…」

佐天「この家を…」

初春「私達のギルドハウスに…」

滝壺「なるって事?」


棚から牡丹餅、とはまさにこの事。
そしてNPCが何やら語り始める


「わしも歳でな…ばあさんがいてくれたら何とか出来たかもしれないがな…1人ではな…――」


御坂(なんか重い話になっちゃったよー…)

初春(御坂さーん!早く決めてー!!)

佐天(ただでさえ長ったらしいNPCの話なんか聞きたくなーい!)

アルゴ(早読みのスキルねーのかヨ)

滝壺「」zzz


今にも聞こえてきそうな心の声が聞こえてきそうな目線での語り合い(約1名は寝てるが)そんな中


アスナ「うっ…おじいさん…大変だったんですね…」ヒック


御坂・佐天・初春・アルゴ「「「「泣いてるんかい!!」」」」


1人真面目に聞き涙を流すアスナに対し、無慈悲な突っ込み


アスナ「だって…ものすごく泣けるよ…おじいさんの話…」

御坂「えー…」

初春「そ、そうですね!…」

佐天(純粋だなー…)

アルゴ(なんかアーたん、感動する深いい話とかでも泣きそうだな…)


「で、貰ってくれるかな?」


再びクエスチョンを送るNPC。
今度は本気のようでメッセージ欄が浮かび


この家を貰い受けますか?


と表示されてる。ここで〇を選択すれば晴れてここの家はこのギルドの所有になる


アスナ「貰っちゃいましょ、ミコトさん」

佐天「そうですって、貰えるものは貰っちゃいましょ!」

御坂「じゃあ――」


そう言いながら、美琴は〇を押した



アルゴ「ってな訳ダ」

上条「なるほどなー」ムシャムシャ

キリト「そんなラッキーなことがあったのか」モグモグ


滝壺のご飯を食べながら話を聞く上条とキリト。
ご飯のメニューは浜面たちの晩酌のメニューと同じ濃いめの味付けの肉料理、それとクロワッサンと豆のスープ


浜面「俺らも風呂から出たらそんな風になってて驚いたよ」

土御門「まあ、安定した拠点が出来たのは悪くないぜい」

滝壺「何よりお料理できるし」

アルゴ「ま、遅かれ早かれギルドハウスを手に入れるのはいいことだゼ」

キリト「それもそうだな、この人数で毎回宿を探してたら金がいくらあっても足らないもんな」

上条「上条さん的にはあまりにもラッキーすぎて後々怖いんですが…」


土御門・浜面「「おいやめろ」」


アルゴ「お前のその不幸レーダーは洒落にならないヨ!!」

上条「」

キリト「あははは…ってか、ミコトとかアスナはどうしたんだ?ミコトの性格ならドヤ顔で1番に言ってきそうなのに(主にカミジョウに)」

アルゴ「ああ、ミコッちゃん達なら『セコイア』に行ったゼ」

キリト「『セコイア』?」


『セコイア』第5層にある町。大きな木に囲まれたツリーハウスがメイン建築の町


上条「なんでわざわざ『セコイア』に行ったんだ?」

浜面「あれだろ『セコイア』ってSAOでは珍しい眠らない街じゃん」

キリト「そっかお店がやってるから行ったのか」

土御門「女の子は大変だにゃ~」

上条「…どゆこと?」

滝壺「大丈夫。あとで教えてあげるから」

アルゴ(こいつ、家具や服を買いに行ったことも解んないのかヨ…)

上条「まてよ…って事は、俺も自分の部屋があるって事か」

土御門「ああ、俺達と共同だぜい」

上条「…は!?」

浜面「1人部屋はすべて女の子たちに取られましたー」

滝壺「ぶい」

アルゴ(本当に抜け目ないよナーコイツラ…)

土御門「俺達と共同部屋だぜい」

上条「うわ、むさ苦しそう…」

キリト「ってか、流石にもう寝ねーか。もう深夜2時まわってるぜ?」

浜面「おお、もうそんな時間か」

土御門「じゃあ、もう寝るかー」

男部屋


男の泊まる部屋は廊下の途中にある梯子を上ったところにある。
広さは大体8畳半ぐらいで向かい合って2段ベットが2つあるだけのシンプルな部屋だ


キリト「…意外にいいかもな」


風呂に入れてもらい現実での癖かタオルで髪を拭く動作をするキリト。
SAOでは髪を乾かす必要はないが、シャワーなどを浴びると何故か大体の人がこれをやってしまう。
ちなみに彼は防具などは外してる


上条「あれ、浜面は?」


同じく髪を拭いてる上条。
こちらはトランクスで上半身裸の男らしいスタイル


土御門「カミヤン達が風呂入ってる時に嫁さんに御呼ばれして、部屋に行ってるぜい」


こちらはベット上段に行く梯子の途中で腰を掛け酒を飲んでる土御門


キリト「彼女の部屋って…」ゴクリ

上条「またか」

土御門「まただぜい」

キリト「またって、よくあんのかこんな事」

土御門「週に2,3日はあるかにゃ~」

上条「まったく、彼女持ちは羨ましいですねー」

キリト「…お前はもう少し気を使えば彼女できると思うぞ」

上条「んな事ありませんって。上条さんがモテるなんて犬が逆立ちしたって…ブヒョ!!」ドカ!!


突然、上条をめがけて防具が2つ飛んで来る。投げたのは


キリト「まだ言ってるよ」

土御門「カミヤンだから仕方がないぜい」


この2人。
一瞬でアイテム欄から実体化させて投げたのだ、まさに超速


キリト「そう言えばアスナとかは大丈夫なのか?…いくら『セコイア』が安全な街だからってこんな遅くまで」

土御門「キリト、いま『セコイア』に居るのは誰かにゃ~?」


意地悪い声で質問を投げかける土御門


キリト「誰って…アスナにハル、ルイにミコト…あ!」

土御門「そう、いくらレッドでも『SAOの女三剣士』を襲わないだろ?」

キリト「だな…さて、寝ますか」

土御門「そうだにゃ~おやすみー」

キリト「おやすみ」


部屋の明かりが消え2人は眠りについた。一方上条は気絶してた


上条「」



第19層・エンデュミオン


ラトモス山の麓にある小さな村『エンデュミオン』
山の斜面には段々畑があり人々が農耕に励む姿がある、どことなく中央アジア、シルクロード付近の空気が漂う。
そして、奇しくも学園都市にあった軌道エレベータ『エンデュミオン』と同じ名前の村


上条「…」


その村の小さな中央広場に上条当麻は立っていた


土御門「カミヤン」

上条「なんだよ…」

土御門「気にすんな『エンデュミオン』なんてゲームにはよくある名前だぜい」

上条「そうだな…そうだよな。そう言えばみんなは?」

土御門「あそこのレストランで飯食ってるぜい。それよりもカミヤン、こっちで面白い事やってるぜい」

上条「…なんだよ。面白い事って」

土御門「イイからいいから、こっちに来るにゃ~」


なすがままに背中を押されていった上条


一方、そのほかのメンツは祭りの装飾を施された中央広場の一角のオープンテラスのあるレストランにいた


ハムウ!!
ングング!
ズバビ!!
ムシャムシャ


およそ女の子が朝食を食べてるような雰囲気はないテーブル。
食卓にはサイヤ人よろしくな量のご飯が所狭しに並んでる


浜面「っしっかし、朝帰りなのによく食べるねー御嬢さん方は」

佐天「いやー薬の影響でお腹が空いて空いて」

キリト「薬?」

御坂「これだよ」


彼女から手渡されたドリンクの情報欄を表示させる。

『アフター・スリープ』この薬を飲むと最大12時間睡魔が来ません、しかし睡眠時間は倍になります。

さらに食欲が倍になります。このような趣旨が書かれてた


アルゴ「なるほどナ。寝ずにレベル上げしたり、遊んだりするにはうってつけの薬なんダ」

初春「でも、1個1000コルするんですよ」

滝壺「高いね…」

キリト「こんな薬、誰から聞いたんだ?」

御坂「エギルさんが売ってくれたよ」

キリト「あー…」


色黒の大男、エギル。彼等とも仲が良く最近第5層にお店を開いた


浜面「なあキリト。エギルの店って」ヒソ

キリト「すっごいボッタクリ…」ヒソ


知ってる人にはボッタクリで有名で


アスナ「でも、エギルさんのお店で色々買えたよねー」

佐天「エギルさん大人だから親切だよねー」


知らない人にはいろんなものが売ってる、親切な店主のお店である


キリト「ってか、カミジョウ達はどうした?」

御坂「ちょっと待ってね」


食いかけのサンドイッチを持ちながらメニューのフレンド欄を表示する美琴。
フレンド欄にはその人物の現在地が表示される仕様になってる


御坂「すぐそばの広場にいるみたいね」

アスナ「なら行ってみない?もうすぐご飯食べ終わるし」

キリト「そうだな」



エンデュミオン・村はずれの広場


村の端っこにある野球場位の広場、そう野球場位の。
そこには訳20人ぐらいの人数が集まっていた、別にここが『祭り』の会場ではない。
ではなぜ集まってるのか?答えは彼らの行動や発言で直ぐに解る


カキーン!!

キバ「行ったでツンツン!!」


上条「解ってるよ!!」

シンカー「ツッチーさんツベースですよ!!」

土御門「解ってるぜい!!」


1塁を踏み2塁へ爆走する土御門。
左中間を抜けた打球は上条の前に行く、彼はすぐさまボールを取ると2塁へ向けて投げる


パアン!!

上条の投げたボールがセカンドのグローブにいい音を響かせ押さまる、土御門も全力でスライディングをする。
結果


「セーフ!!」

土御門「っしゃ!!」


上条「くっそ!!」

キバ「何やってんや!ツンツン!!」

シンカー「ツッチーさん、グッジョブです!!」


キリト「…何やってんだ?」



何をやってる?そう、彼らは野球をやっていたのだ


シンカー「あ、ミコトさん。どうも」

御坂「どうも…、これって野球ですよね?」

シンカー「そうですよ」

アスナ「え…SAOって野球できるんですか?」


シンカー「はい。最初はうちのメンバーがこそこそやってたんですがね、
キバオウさんが見つけるや否やこんな感じに盛り上がっちゃったんですよ」


キリト「なるほど…ソードスキルを応用して投げたり打ったりするのか。面白そうだな」

シンカー「…やってみますか?」


興味を持ち始めたキリトに親切心で打席を勧めるシンカー。
もちろんキリトは


キリト「じゃあ、お言葉に甘えて」


2つ返事で了承した


シンカー「キリトさんは確か片手剣ですよね?そこに片手剣用のバットがあるのでそちらを使ってください」


彼が指差すところには樽に入ったバットが何本もあった


キリト(なるほど。それぞれのスキルに応じたバットがあるって事か…これは面白そうだ)


彼は樽から片手剣用のバットを掴み打席へ入る


キバ「なんや、ビーターかいな」

キリト「…なんだよ、悪いのか?」

キバ「ふん、かまへん。ワイのバッキー見よう見真似のフォークで三振にしたるわ!」

キリト(誰だよバッキーって…)

御坂(バッキー…だと!?)

土御門「キリトー!!ツーアウトだからしっかりしろよなー」

アスナ「キリトくーん!!よく解んないけどがんばってねー!!」



キリト(まあともかく…)


見よう見まねで構えるキリト。
マウンドのキバオウも構える、しかしこの時キリトはいつもとは違うプレッシャーを感じた


キリト(なんだこの感触。キバオウは俺よりレベルははるかに低いはずなのに)


キリトが思考してる中、キバオウが最初の一球を投げる。
ストライク、しかしこれには両者何も動揺しない


アスナ「え、何でストライクなのに2人とも動揺しないんですか?」

シンカー「最初の1球は大体様子見ですからね。ただこの場合キバオウさんは野球的に様子見で、キリトさんは戦闘的な様子見でしょうね」

御坂「でしょうね…」

アスナ「はあ…(何が何だか…)」


すっかりアスナが傍観者になってる頃、キバオウが2球目を投げる。
またしてもストレート


キリト(なるほどな…やっぱりSAOだと複雑な球は投げられないのか…ならこのタイミングで!)


心の中でタイミングを決めるキリト。
しかしキバオウの表情は余裕その物だ


キバ「ふん!」


キバオウ腕からの球が放たれる。キリトの予想道理ストレート


キリト(よし!これなら)


腕に力を入れバットを振るが


キリト(なん…だと…!?)


その弾は直前で下に下がってしまう。いわゆるスライダー


「アウト!!チェンジ!!」


審判の声が木霊する


アスナ「え、なにあれ?なんで直前で下がるの!?」

御坂「えげつないスライダーね…」

シンカー「キバオウさん昨日から練習してましたけど。まさか本当にやるとは」

土御門「にゃ~キリト、もう少し粘ってほしかったぜい」

キリト「無理言うなよ…」


そうこうしてるとキリトと土御門がとぼとぼと帰ってくる


シンカー「さ、みなさんここから反撃しますよ!」


「「「「おおお!!!」」」」



シンカー「ツッチーさん。ピッチャーお願いしてもよろしいですか?」

土御門「任された!」

シンカー「キリトさんは…そうですね。ライトお願いしてもいいですか?」

キリト「外野…だよな?わかった」


シンカーチームの各々がポジションに着く。
そして、バッターボックスに入ったのは


キバ「なんや、この打席からジブンがピッチャーかいな」


この男だった。
この男、剣よりバットが似合うのは服装のせいかそれともオーラか?もっともキバオウの格好は上半身は虎ガラの某球団風


土御門「大丈夫、大丈夫。すぐさま虎狩するからにゃ~」

キバ「語尾が猫言葉の大男にはぜったい負けへんからな!!」


早々の舌戦


上条「なんだかなー…」

滝壺「そう言えば何でかみじょうはこっちのチームにいるの?」

上条「うお!ビックしたー・・・」


ネクストバッターサークルの中で準備してる上条に後ろから声を掛ける滝壺。
偶にこの子は『隠蔽』のスキルがMAXなのではないかと思ってしまう


上条「いやね、土御門に誘われて身に来たらやりたくなってさ」

滝壺「参加したと?」

上条「YES」

滝壺「でも、つちみかどとは別のチームなんだね」

上条「まあ、なりゆきだな」

土御門「へいへい!ビビってんじゃないのかにゃ~?」

キバ「ッチ!!」


滝壺と上条が話してると既にツーストライクまで行ってた。
結構、土御門にはセンスがあるらしい



キバ「(あかん、このままやと三振や。ここはバントで――)…っど!?」


内角ぎりぎりのボールが腹に当たるギリギリを掠める


「アゥト!!」


キバ「当てる気かいな!?」

土御門「別にそんなつもりはないぜい~」

上条「出たよ。土御門のエグイカーブ」

滝壺「知ってるの?」

上条「前にクラスのレクリエーションで投げてたんだよ…俺は腹に直撃したけど」

滝壺「流石かみじょう」

御坂「ほらボケーっとしてないで、あんたの番でしょ?」

上条「うお!?」


気付くと後ろに美琴がいる。
どうもこのギルドの女性は『隠蔽』スキルが高いらしい


上条「あれ、御坂。さっきまでシンカーの所に居たからてっきりあっちで出るかと」

御坂「いやー流石に猛虎魂感じちゃったらこっちに行くしかないでしょ」

上条「…何を言ってるんだ。お前は?」

御坂「ずべこべいってないでサッサと行く!!塁に出なかったら承知しないわよ!!」

上条「はいよ…」

滝壺「頑張れかみじょう。そんなかみじょうを応援してる」



エンデュミオン・中央広場


祭りの時間が迫ってきたのかプレイヤーやNPCが増えてきた。広場の周りにはお祭りの小道具や祭り限定のアイテム、料理などの屋台も出てる


アルゴ「…流石に食いすぎだロ」


初春「ふえ?」


初春の食いっぷりに突っ込みを入れるアルゴ。流石に両手いっぱいに食い物を抱え、口にサツマイモにチョコのかかった『チョコ・ポテト・バー』を頬張りながら歩くのは流石に下品だ。すると彼女は『チョコ・ポテト・バー』を一気に頬張る


初春「だってお祭りですよ!これも立派な取材の一環です!」


アルゴ「だからってヨ…」


初春「じゃあアルゴさんは『ウィテル・キャンディー』あげますよ」


アルゴ「人の話を聞ケ!!…意外に旨い」


初春「でしょ!?」


「お、そこにいんのはツッチーたちの嬢ちゃん達じゃん」


彼女らに声を掛けた男。ギルド『風林火山』のリーダ、クライン野武士面の男独身プレイヤー


初春「あれ、クラインさんなんで此処まで?いつもは少し下の層でレベル上げですよね」


クライン「たまの息抜きってやつさ。そっちこそ、他の奴はどうしたんだ?」


アルゴ「なんか向こうの方で面白いことやってんだとヨ。…ってか、オレッチはこいつらのギルドに入ってねーっツーノ!!」


そうこうしてると中央のやぐらの近くでNPCが集まりだす。どうやら『祭り』がそろそろ始まるみたいだ、民族衣装の服装がよく目立つ


初春「いいなー民族衣装。一度来てみたいですよ」


クライン「お、なんならオジサンが買っちゃおうか?ハルちゃんなら似合うと思うぜ」


初春「…ギルド『風林火山』のリーダーがセクハラ!?って、記事書いちゃいますよ?」ニッコリ


クライン「本当にすんませんでした!」


アルゴ(あいかわらずコエーナ)


ナンデ、アノケイエンキュウヲウテンダヨ!?
コウミエテモワタシ、サクガワチュウガクノシンジョウッテイワレテタンデスヨ
ッテイウカ、ミサカハナンデピッチングトバッティングリョウホウデキンダヨ!?
ワタシハノウミサンダカラ
シラネーヨ!!
ニャーイイウンドウニナッタゼイ
ツチミカド、ガンバッタ
・・・ヤッパキューギハニガテダ
ドンマイ、キリトクン


後ろからやかましい声の一団が来る上条達だ


アルゴ「…何してたんだお前ラ?」

御坂「野球」

アルゴ「っは!?」

クライン「野球出来んのかよ!?」

キリト「俺もビックリだよ…ってか、クラインいたのかよ?」

クライン「いちゃ悪いかよ!?」

浜面「旦那聞いてくれよ!こいつ等広島の事阪神の2軍って言うんだぜ!?」

クライン「は!?」

御坂「だって」

佐天「そうじゃないですか」

クライン「ちょっとオジサン聞き流せないよ」

浜面「そうだそうだ」

土御門「おいクライン。野球談義もいいがそろそろ始まるぜい」

クライン「あ、やべ…あとでキッチリ説明してやるからな!!」


言い残すとクラインはその場から去って行った


上条「さて、『祭り』のクエストぱっぱと片づけますか」

御坂「ねえ、提案なんだけど。野球にならって円陣やんない?」

佐天「いいですね、それ!!」


美琴の提案に習い『ギルド』の8人で円陣を組んでいく。
その様子を傍から見る2人


キリト「…」

アルゴ「いいのか?参加しなくテ」

キリト「そう言うお前はどうなんだよ。ハルやリコと新聞出してるくせに」


アルゴ「オレッチは基本的には『情報屋』だからナ。
『情報屋』がどこかの組織に属してると信用されないんだよ、こっちは信用が無くなると商売が成り立たないからナ」


キリト「そうか…」

アルゴ「キー坊もきっとこの雰囲気が必要な時が来ると思うゼ」

キリト「そう、かな…」

アルゴ「そうだヨ。お、やるゾ」


彼女が言った通り彼らは綺麗な円陣を組んだ


浜面「じゃ、大将。よろしく!!」

上条「はいはい…」


ギルドリーダー(じゃんけんで決まった)の上条が息を整える。そして


「ヒーローズ!!ファイ!!」


「「「「「「「オー!!」」」」」」」


若い声が村の中央広場に響いた


彼らは多分、SAOの中の生活にある意味1番馴染んでるのかもしれない。
しかし、そんな彼らを第25層と言う運命のクウォーターポイントのクリチャーなどが襲うのはこの後の話。
それが彼らに与える衝撃も







佐天「やっぱ『ヒーローズ』ってギルド名かっこ悪いですね」


御坂「うん、なんか言ってて恥ずかしい」


浜面「何とかなんなかったのかよ、大将」


上条「人にじゃんけんでギルドリーダーを押し付けたんだから、ギルド名位決めさせろよ!!」

今日はここまで


今回やりたかった事

・ギルドハウスの獲得

・じつはSAOって野球できるんじゃね?


の2つでした



では次回は学園都市へんで


学園都市の現状を書きます



ではまた

みなさん、こんばんわ


さて、今回から短編ですが学園都市編に行きます


では投下




学園都市・SAO事件発生後半年


「第7学区、駅前の家電量販店で強盗よ。白井さん、急いで。犯人は店舗のトラックを奪って逃走中よ!!」

「ハイですの!!」シュン!!


第7学区の空をテレポートで飛ぶ白井黒子。
今も先輩からの通信で現場に向かうところだ、しかし、どこか彼女の顔は疲れてる


白井(ここ1カ月ずっとこれですの!)


そう、彼女はここ1カ月働きっぱなしだ休日も。
その理由は直ぐに解るだろう


白井「あれですか!?」


道路を爆走するトラック。外部にも輸出してるタイプ


白井「ジャッチメントですの!!」シュン!!


「「!?」」


運転室に瞬間移動する白井、もちろん犯人の男たちは動揺する。
しかし動揺の仕方が尋常ではない、まるで能力を初めて見るみたいだ。
更に特徴的なのは


白井(日本語、では…無い!?)


顔身体の特徴はまさしくアジア人だが、凄まじく言語が違う


白井(とにかくこの場は)


トラックの運転を止めるため運転手を車外にテレポートさせようとした時


「jふぇひえおういうえいwg!!」


外国語で男が彼女を排除しようと殴りかかってくる。
よく見ると耳の先まで顔が真っ赤だ、その男が言葉を発するたびに飛んで来る。
しかし、彼女は冷静にその男を車外へテレポートさせた


アイゴー!!


男の悲痛な叫びが外から聞こえてくる、命に別状はないほどの怪我位だろう。
しかし彼女は気にすることなく、運転手の男を外へテレポートさせ緊急停止のレバーを引く。
学園都市の大型車には緊急停止のレバーの設置が義務化されており、これによりコンピュータの制御のもと安全に停車させることが出来る。
黒子はすぐさま主犯格であろう運転手の元へテレポートする


白井(またこの類の方ですの…)


内心グチを漏らしながらもその男の話す言語でいつもの言葉を言う


白井「是规律!请保持安静!『風紀委員です!大人しくしなさい!』」



しかし、男も負けずと文句を言う


「吵!这是小日本的怪物! !顽童的方式! !我会杀了! !『うるせえ!この小日本の怪物が!!どけ餓鬼!!殺すぞ!!』」


※ここから『』は外国語ってことで


白井『殺そうと思うなら結構!あなたは手足が自由に動けますか?』

『…っき!!』


走行中のトラックから放り出されたのだ、動けるはずもない


ウゥー!!


赤の赤色灯を輝かせながらサイレンと共に白黒の車がやって来る、パトカーだ。
中から紺色の制服に身を包んだ警察官が3人出てくる、1人は先に落ちた共犯の男の所に行き残り2人が黒子の方に来る


白井(とうとう『警備員』より警察の方が先に来るようになりましたか…)

「君は『風紀委員』の者かね」

白井「はっ!!風紀委員、第177支部所属の白井黒子ですの!」



見事な敬礼で警官の質問に答える黒子。
警官2人も敬礼で答える、すると1人は端末で何やら調べ始める


「君は能力者かね?」

白井「はっ!!レベル4の瞬間移動ですの!!」

「照会一致しました。彼女の言ってる事は正しいようです」


先程まで端末を操作してた警官が報告する。
どうやらデータベースに問い合わせて黒子の身元を確かめてたようだ


「…容疑者に能力は使用したかね!?」

白井「…いいえ。トラックの中に入る以外使用しておりません」


真っ赤嘘だが、こうでもしなくてはいけない理由がある


「…なら。大丈夫だ」

白井(え!?)

「巡査部長!?」


内心驚く黒子に対し声を出して驚く若い警官


「彼女のおかげでこれぐらいの被害で済んだんだ。これぐらい安いもんさ」

「しかし…」

「お前も、考えを柔軟にしないとこの街でやっていけないぞ…応援は?」

「…あと3分で来るそうです」

「分かった…白井黒子君。だったかな?」

白井「はい!」

「ご協力を感謝する」


すると巡査部長は敬礼をする。空気を読んで若い警官も敬礼をする


「お前は向こうに行け。結構暴れてるからな」


確かに、先に落ちた男は警官に手錠をはめられてるが激しく抵抗してる。
若い警官はそちらの方に行き、巡査部長は黒子のとらえた男に手錠をはめてる


『放しやがれ、日本鬼子の犬野郎!!』


「『はいはい、鬼で結構。』…白井君ここからは私達の管轄なのは分かってるよね?君は早く戻りたまえ」

白井「ハイですの…」

「それと」


警官が耳を寄せるようなジェスチャーをするので耳を寄せる黒子


「私は結構柔軟な考えだからいいけど、本来なら君のやったことは違法だからね。そこらへん気をつけなよ」

白井「!?」


警官の言葉を聞くな否や苦虫を潰したような表情になる黒子。
そして彼女は無言のままその場をテレポートで去って行った




風紀委員・第177支部


バン!!

白井「なんなんですのあれは!!」


支部に変えるや否や荒ぶる黒子。
どう考えても機嫌が悪い


固法「そんなこと言ったってしょうがないでしょ、こうなっちゃたんだから」


白井「ですが!いくらなんでも、これでは『風紀委員』のプライドもあったもんではないですわ!!
ここ最近24時間事件置きっぱなしですし!!ここ1週間はわたくし学校はおろか寮にだって帰ってないんですよ!!」


固法「私だって布団で寝たいわよ!!」


黒子の問いに急に大声で答える固法


固法「私だってイライラしてるわよ!!ここ1カ月で犯罪が3倍になって!
おかげでみんなフルシフト!休みなし!!ムカつくわよ!!まったく!!」


持ってたマグカップを壁に投げつける固法、しかし、黒子を含め他の風紀委員も誰も彼女を咎めない。
気持ちは同じなのだ


白井(本当…どうしてこうなってしまったのでしょう)


自身の椅子に座りながら物思いに天井を見る黒子。
どうしてこうなったか、それを説明するには2か月前から語らなければならない




2か月前。それはちょうど黒子と麦野達が京都に潜入した時だった。


その時麦野と木山が捕えられそうになった時、麦野は警官2人を殺害した。
1人は自身の能力で、もう1人は拳銃で。
しかしこれは捕まってはならないので、あくまで護衛の為だった。

だが、これがある種のトリガーになった。

この事件を発端に日本中で嫌都市感情が爆発的に広がった。
かつて何度かあった学園都市対する抗議デモ、
これはかつてローマ清教と対立が表面化した際、第三次世界大戦時の日本海側を中心に何度も膨れ上がった。
しかし今回は国内の、しかも京都と言う大都市を中心に起こったことだ。
更に極めつけは国防軍OH-1ヘリの墜落した動画がネット上にアップされたこと、茶碗坂で起きた大量虐殺。

もちろん上記2つは学園都市とは何ら関係がない、しかし一般人からすると能力者の仕業ではないかと思ってしまう。
嫌都市感情は近畿地方を中心に学園都市のおひざもと関東圏にも広がる。

そして政府も動いた。

政府は先の京都の事案の説明を求めるため学園都市理事の国会証人喚問することを決定した。
学園都市側も釈明の為、京都に麦野達を送り込んだ理事を含む7人を国会へ送った。
だが、結果は学園都市側の惨敗だった。

かねてより徹底的に調べ上げた情報の元、学園都市側を追求した。
そして7人の理事は、3人が内乱罪、3人が内乱幇助の罪に問われそのまま収監されてしまったのだ。
もちろん学園都市側も猛烈に抗議した、しかし日本国政府は聞き入れなかった。

その最たる物が官房長官が定例の会見で次の事を述べたことだ


「ここは日本国であり彼らも日本国籍を有する日本国民である。
日本国民が国内で罪を犯したとき、最初に日本の法律で罰するのは当然である。
もちろんこれは国内に滞在する外国人が犯罪を犯しても同じである。
また学園都市でも司法で裁く制度があるようだが彼らは条例で裁いてるだけであり、法律が条令より強力な拘束力があるのは知の名だ。
ので、彼らの意見を受け入れることは日本国政府として到底無理である」


この意見は多くの国民の支持を得た。
今まで学園都市の暴虐武人っぷりを見逃してた日本国政府がついに強気に出たのだ、頼もしいにも程がある。
そして学園都市側に日本政府が選んだ理事を統括理事会に入れる様に要求した。しかし学園都市側は到底納得がいかない。
学園都市は武力で抗議しようと準備をしてる最中、思わぬところから横やりが入った



大陸にあった人口十数億を誇る共産国家が崩壊した


かねてより、ウイグル、チベット、内モンゴル、満州民族を弾圧してた彼等。
第3次世界大戦終戦後、ロシアシベリア地区のガス田を目指し北進した所ロシア軍に返り討ちに会い逃走してしまう。
それと同時に、チベット、ウイグル地区が一斉に武装蜂起した。
そしてモンゴルも、内モンゴル地区に侵攻した。

これにはかねてから領土問題の有ったインド、ベトナム等の支援も大きい。
だがウイグル地区は別の勢力が支援したとも言われてる。

そして中央の共産党主席が南アメリカへ事実上の逃亡。国家が崩壊した瞬間であった。
これにより事実上、保護国となっていた半島の独裁国家と民主国家も雪崩式に崩壊した。
まさに東アジア地域は内戦多発地域と化していった。そしてその余波は日本にも影響した。

経済的にはもちろんだが、大量の難民が押し寄せてくることが予想された。
いや、過去の歴史を見ても確実に来るだろう。
難民については周辺各国は受け入れを拒否した、日本もこれに続いた。だが難民はあの手この手で日本に密入国してきた。
この状態に政府は国防軍の投入を決定、学園都市に海上掃射用のオートマトンを供出するよう求めた。
学園都市側も難民に関わるのは御免だったので言われたどおり、オートマトンを供出した。
しかしこれは世界的に見れば、学園都市は日本国の1都市と変わらないと言う意味だった。

この外交的ミスは外交の天才、親船最中が国会に証人喚問されてる時に起きてしまった不幸である。
この外交音痴を見抜いた日本国政府は更に強い口調で理事会に要求を呑むように求めた。

結果。
統括理事会には日本国政府から7人の新たな理事が送られ、旧理事の6人は収監。
親船最中については公職追放と言う処置になった、親船が公職追放で落ち着いたのは彼女の最後の力でここまで落ち着かせたからだ。


そして、新たな理事を含む統括理事による学園都市の政治が始まった




まず、新たな理事が始めたのは外部に対する軟化政策であった。

南北東西のゲートのセキュリティーの簡素化、事実上の廃止だ。
これにより自由に学園都市に往来できるようになった。
更に新たに4つのゲートを新設、往来を自由にさせ交流を活発化させるのが目的だ。
もちろんこれには旧来の理事は反対したが多数決で負けた、これが民主主義である。
しかし往来が自由になると外部の人間による犯罪も増えてしまう。
もともと『風紀委員』『警備員』は学生、教師によるボランティアに近いものだ、なので外部の警察の様な逮捕権は本来ならば無い。

これは学園都市の条例によりできたものだ。
そこで理事会は学園都市に警察を復活させることを決定した、
この決定により国家公安委員会は学園都市の治安維持のため警察庁主導のもと学園都市の警察署を1週間で復活させた。
まるで元から準備してたような早さだった、人員もこれを見越してか多めに配置されてた全国の警察官を移動させるだけで足りた。

しかし黙っていない勢力があった、『風紀委員』と『警備員』である。両者ともに


「学園都市では能力者による犯罪も多数発生する。
これに対処するノウハウは我々が培ってきたものであり、外部の人間がそうやすやすと出来る物ではない」


と理事会に意見を述べた。しかし、理事会は次のように述べた


「君たちが警察権を行使できたのは学園都市の条例のおかげである。本来、警察権を行使できるのか公務員である警察官だけである。
『警備員』はともかく『風紀委員』に至っては公務員ではない学生の『一般市民』である。
この国で逮捕できるのは警察官、軍人と法律、憲法に明記されてるのは君たちも知っているだろう?
日本に住む人間であるのであれば日本国の法律に従うのは当然の義務である」


結局、『警備員』は警察と提携することに。
『風紀委員』に関しては権力の行使は学園都市の学生のみに限定されることになった。
そして両者とも1年半をめどに解体されることに決定された。で、現在に至る。

大方の予想通り外部の人間の、特に外国人の犯罪が学園都市で急増したのであった




白井「まーったく。やってらんねーですの」

絹旗「まあまぁ」


あの逮捕劇から1日。
久々に『風紀委員』の休みが取れた彼女は絹旗と共に第7学区の住宅街のある茶屋に来ていた


絹旗「せっかく超休みが取れたのですから、ゆっくりしてはどうですか?」

白井「そんなこと言っても、ここまで来ると下手に力を抜くと仕事に影響が出るような気がして…」

絹旗「そうだ!映画観に来ませんか?今なら超面白いのやってますよ」

白井「映画ですか…行きますか」

絹旗「本当ですか!?では超早速行きましょう!!」バビューン!!

白井「ほえぇぇぇ・・・」フラヒラ


映画の上映中、淑女にあるまじき鼾を出して寝てた黒子であった



第7学区・冥土返しの病院


「ふあ~あ」


病院のベンチで退屈そうな欠伸をする女性、麦野沈利。暗部組織『アイテム』のリーダだ。
ある意味、このような状況を作ってしまった人物の1人。しかし、彼女はおとがめは無い。
それは、親船最中が残してくれた置き土産で何とか今を過ごしてる状況だ


「あれー、そこに居るのは?」

麦野「あん?」


彼女に声を掛ける女性の声。
黄泉川愛穂、いつもジャージ姿のとある高校の教師で『警備員』の1人


麦野(疲れ溜まりすぎだろ…隈がひでえぞ)


確かに、黄泉川の顔には濃い隈が出来てる。
『警備員』も『風紀委員』と同じくフル回転状態で、家に帰るどころか学校で碌に授業も出来ない人がいるほどの状況だ


黄泉川「この前はうちのチビが世話になったじゃ――」バタン

麦野「おいいいいいいいい!!いきなし人の目の前でぶっ倒れるなよ!!」


目の前で倒れた黄泉川を慌てて担いで病院に運ぶ麦野だった



診察室


冥土返し「過労だね、点滴打ったから1時間後にはめがさめるよ?」

麦野「ったく…『警備員』が過労で倒れるとか。この街の治安は大丈夫なのかにゃ~ん?」


皮肉を込めた口調で愚痴を漏らす彼女。
内心はタダの過労で安心してたりする


冥土返し「仕方ないね。『警備員』も『風紀委員』もここ1カ月フル回転状態…特に『警備員』はあれのせいでね?」


そう言いながら冥土返しは窓の外の光景を見る、ここからだと23学区の飛行場が見える。
そこの滑走路にHsF-00の姿が見える、そして機は離陸していく。
スクランブルだ


冥土返し「また、防空識別圏内に引っかかったんだろうね?ここ1カ月近く毎日だよ」

麦野「ったく!向こうさんは旧式のF-15JやF-2なんだろ!…絶対にわざと引っかかるようにしてるだろ」

冥土返し「だろうね?向こうは東アジア情勢の危機、特に大陸方面からの不審船が増えてるからね?本土防衛に出動するのは当たり前だね?」


麦野「…ってか、あいつ等こっち側の疲弊を狙ってるだろ。
向こうはちゃんとした職業軍人、こっちの『警備員』はボランティア。
本業の教鞭が揮えないようにしてんだろうな、…上手い理屈を見つけたもんだよ」


冥土返し「本当だね?第三次世界大戦と違うのは学園都市がどこかの国と明確に対峙してない事、自分達ではどうしようもないんだよ。
これは学園都市の問題では無く日本国の問題であるからね、国を守るために自軍が出動するのは当然だよ?」


麦野「こんなんだったら早く独立しちまえばよかったのによ!学園都市は」


冥土返し「それは無理かもね?…君ぐらいの年齢なら知ってると思うけど『琉球独立連盟事件』は知ってるだろう?」



麦野「あれだろ?確か、沖縄を分離独立させようとした1派がしびれを切らして県庁を占拠して。人民解放軍に無線で連絡した奴だろ?」


冥土返し「そう。5年ぐらい前だったかな…結局は軍と警察の混成組織で鎮圧、首謀者を含む18人が射殺された事件。
かつて核マル派と呼ばれた1派も事実上の壊滅、ある意味この国の歴史上の転換期だったよ。
戦後生まれたテロリスト集団が壊滅したのだからね?」


麦野「そうだったのか?」

冥土返し「改憲する前の時代を知る者にとっては感慨深い事件だったよ。あの事件、学園都市がテロリスト側に援助してたのは知ってるかね?」

麦野「初耳だ…暗部長いが初めて聞いたよ」


冥土返し「だろうね?あの事件、仮に沖縄が独立してたら学園都市も確実に独立してたよ、前例があるじゃないかってね。
だからこそ、国も本気でテロリストを制圧にかかったね?かつて95年のオウムの時以来だよ、あそこまで大規模だったのはね?
いや、それ以上だったかもね?学園都市側もそれ以来独立とは独立記念日以外言わなくなったけどね?」


麦野「だから独立記念日以外独立何て言わないのか…考えると結構前から話が繋がってるんだな」

冥土返し「歴史ってものは繋がりものだらけだよ。まあそれ以来、学園都市は好き勝手に物事をやってきたが――」

麦野「この前の理事の大量入れ替え。いや、京都でのあたし等の失態と大量虐殺。じゃねえな…」

冥土返し「SAO事件でのレベル5が外部技術によって意識不明になったこと。これによって急速に学園都市の立場が弱くなったのは明らかだね?」


麦野「…私的には、今回の共産国家の崩壊が気になる。
いくら何時弾けるか解らないと言われてたのに、このタイミングで崩壊とか…裏がありそうで仕方ないよ」


冥土返し「そうかもね?」





窓のないビル・内部


「ひどいタイミングでやってくれたねえ…」

「なんの事でありけるか?」


暗い部屋の中で液体で満たされた容器の中に逆さに浮かぶ人物、アレイスター・クロウリー。学園都市の理事長、若干声に苛立ちが含まれてる。
そして、声のみの胡散臭い日本語をしゃべる女性の声、ローラ=スチュワート。イギリス清教の最大主教だ


「とぼけるのかね…中国の方で漢民族の民主化を訴える勢力に資金援助してるようではないか…何が目的かね?」

「それがあなた達に何の関係があるのかしら?…私達はかつての植民地支配の事を謝罪するために彼らを援助してるのよ?」

「何を戯言を…君の国はかつての植民地だった国々に謝罪してないではないか」

「あら、そうでしかっけ?」

「しかも…宗派どころか宗教まで違う東トルキスタン、ウイグルの彼らまでも援助してるではないか。何をたくらんでる」

「私達はただ無宗教者の民族に弾圧されてた彼らを人道的に支援したまでよ?…宗教家ではなく、1人の人間としてね」

「その無宗教の民族とは、漢民族ではないか?」

「あら、そうでしたっけ?何分イナゴの様に多い彼等だから解らなくって」


「ふん…とんだ二枚舌の女狐だ。…直接攻めるのがだめなら、この国傍で内乱を発生させ難民を押し寄せさせる。
直接手を使わない賢い国の滅ぼし方だな」


「あら、あの地域の国は歴史から見ても政治的腐敗が多くなるころは大概末期症状よ?
だから私達は弾圧されてる民族や、民主化を求める人々に救済の手を差し伸べただけ。
それに、あなたは自分たちの身内を調べた方がいいわよ。犯罪、増えてるのでしょ?」


「あの一連もお前達か?」


「いいえ、曲がりなりにもあなたのおる国は世界最古の宗教国家。
私達十字教が政界に入り込める隙なんてないわよ。むしろ関わりたくないのが本音ね
…それはあなた達がしてきたツケでしょうね、ざまあみなさい」


そう言って彼女は通信を切った。
珍しく苦虫を潰したような表情になってるアレイスターであった

今日はここまで


前もって言っときますが

これはフィクションであって筆者の政治的主張は一切ありません



今回は学園都市の現状を書きました


ではまた


多分、質問や疑問がたくさん浮かぶと思いますので、お答えします

ではまた

傍若無人…

>>617


やだ…恥ずかしい…

こんばんわ

さて投下します




冥土返しの病院・診察室


麦野「ふう…」


冥土返しとの話を終え、気が付いた黄泉川を玄関まで送り一息つく彼女。そこへ


「よろしいでしょうか?」

麦野「んだよ、皮被りかよ」

海原「皮被りではありません、海原です!!…それと」


海原の後を追うように2人の男女が入ってくる。
ステイルと神崎だ


麦野(あんだ…似非神父と変態じゃないか)

神崎(今絶対変態って思われた)

ステイル(絶対似非神父って思われた)


「早く部屋の中へ入ってくださいと、ミサカはお盆の上にのったお茶と茶菓子持ちながら邪魔者3人に言います」


ちょっときつめな言葉を淡々としたテンポで、特徴的な口調で話す少女。
レベル5第3位、御坂美琴の量産型軍事クローン、ミサカ10032号。上条に御坂妹と呼ばれてる個体だ


神崎「ああ、すみません」

ステイル「わるいね」


麦野(この個体だけなんかネックレスを付けてるのか?)


御坂妹「このネックレスはある人に貰ったとミサカはあなたの心の疑問にお答えします」

麦野「なっ!?」

御坂妹「」ニヤリ


不敵な笑みを残し御坂妹はお盆を机に置いて部屋を後にした


海原「…早速ですが議題に入ってもよろしいですか?」

麦野「あ…ああ」




海原の言葉が合図のように彼らはバッグから端末や資料を取り出した


海原「何分このご時世ですからなかなか資料が集まらなかったのですが…麦野さんの方は?」


麦野「前にも言った通り、直接見たわけではないけど。
あの光線は間違いなく『原子崩し』で間違えないよ。…墜落したOH-1のローターを掠めたらしいんだけど、その跡は原子崩し特有のものだよ」


彼女が自分の持って来た資料を見せながら説明する。
そこには当該機のローターが移ってる、何本か焦げてるがそこが『原子崩し』の直撃した後だろう


神崎「ですが、あなたはその時は既に『カーゴ』に退避済み。この件は違うと?」

麦野「何回も言ってんだろ!?」


彼女は何回もこの問いに答えてる。イライラするのも無理はない


海原「…後、赤十字病院の屋上で見つかった銃ですが――」

麦野「お、気になってたんだ」


話題を反らそうと海原はその人物が消えた場所にあった凶器について話し始める


海原「…最初に言われてましたが、やはりあれは『演算兵器』だそうです」

麦野「やっぱりそうか…」


『演算兵器』学園都市製の兵器であるが、基本的に都市外には販売されてない。
現在の様に『ゲートフリー』なら外に出せるかもしれないがこの事件は2か月前、つじつまが合わない。
何より


麦野「だけど、この型ってまだないんだろ?」

海原「はい…この型は現在開発中のモデルです。個数的にも少なく現在すべての銃が確認されてます」

ステイル「…たとえば」

海原「例えば?」

ステイル「外部で密輸された物とかは無いのかね?…たとえば、AK-47みたいなモンキーモデルとか?」

海原「それはありません。先ほども述べた通りこれは開発中のモデル、いくらなんでも外部で生産できる訳ありません」

麦野「ってか、これって量産モデルじゃないのか?書類見る限り今度生産予定の量産型に酷似してると書いてあるぞ?」

海原「そこなんですよ…現在このモデルの生産ラインは建築中、早くても生産開始は1ヶ月後。訳が分かりませんよ…」

ステイル「そっちが訳が分からないと、こっちも訳が分からないよ。…もっとも、こっちも謎だらけだけどね」シュボ!


そう言いながら彼は煙草に火をつける。そしてその隣でお茶を飲んでた神崎が話し始めようとする


麦野(今度は変態が喋るのか…)



神崎「…あのー。変態と顔で言わないでくれませんか?地味に傷つきます」

麦野「あ、わりぃ…(年上の癖にメンタル弱いなー…)」

神崎「…あなたと同い年ですよ!?」

麦野「!?」

神崎「まあいいです…コホン!。現場にいたとみられる少女の身元を洗いましたが、魔術的組織に属してはいませんでした」

麦野「は!?だって、あの病院の屋上にあったのは」

海原「確かに魔術の使用痕です…ですが…」

ステイル「混ざってるんだよ」フゥー、ゲシゲシ


吸い終えたステイルが灰皿に煙草を押し付ける


ステイル「ベースは彼のアステカ系なんだけどこちらの十字教など混ざってるんだよ」

海原「自分も知り合いに見せたのですが同じような意見でしたね…」

神崎「こちらも専門家に聞きましたが同じような回答です」

麦野「じゃあ何か?このガキはその魔術ってやつを複数使ったのか?」


神崎「ですから不思議なんです。
元々魔術ってのはそれ相応の知識と時間が掛かります、それが何の組織にも属してない人物が使用したのが疑問です」


麦野「結局、振り出しに戻るって訳か…」

神崎「いやそれが…」


罰の悪そうな声で神崎が資料を取り出す


神崎「一昨日位なんですが」


そこには荒廃した町と逃げ惑う人々の写真。店舗の看板には漢字が多用されてる


麦野「これって中国の?」

神崎「はい、一般の戦場カメラマンが撮った写真なんですが。この右上の部分を拡大した画像にすると」

麦野「!?」


そこには10代前半の少女の姿が見える。
彼女はこの少女を知ってる、そう先程確認したばかりだ。あの京都に居た少女、右手にバスケットボールぐらいの石みたいなのを持ってる


麦野「おい…これって」

神崎「はい…ほぼ同一人物とみて間違いないと思います」

麦野「何で大陸に居るんだよ!?」

神崎「理由は私も聞きたいですが…まあ、移動したんでしょうね」

麦野「移動って…どうやって?まさか瞬間移動でもしたんじゃ…!?」

神崎「…思い出しましたか?」

麦野「…たしか、そいつって」



海原「外部捜査組織の記録ですと『目標は、赤黒い光と共に着衣、および所持してた武器等を残し消失』
…まあ、自殺ではないと思いますから移動したんでしょうね。…同じような移動方もアステカ系でありますし」


ステイル「確か、『処女の血で紋章や文字を円形に書き星や月の位置に比例して移動する』だっけ?」

麦野「処女の血って…!。だから病院で小児科の女児ばっか殺されたのか!?」

神崎「おそらくは…」

海原「まあ、聞いての通り非効率的なので今はあまり使われてません…それどころか完全に使える人など現世で居ないと思われます」

ステイル「あの子も、廃れた古術と言ってたしね」

麦野「魔術って…えげつねえな…」

ステイル「…」


神崎「まあ元々、弱者が強者に贖う為に生まれたものですからね。
それ相応の代価が出てきますよ…それよりも、私的には彼女の持ってる石です」


麦野「石?」


そう、彼女が右手に持ってる石。心なしか中心部が光って見える


神崎「私の見解だとこれは『鬼灯石』と思われます」

麦野「鬼灯って、あのお盆とかに飾ったりする?」


神崎「ええ、日本にもありますが世界中にも似たような石があります。
特徴は石の中に綺麗な球体の別の石がある事です。中国では『龍卵』龍の卵と言われ中央博物館で展示されてたそうです」


麦野「ってことはあれか。この混乱で強奪されたと?」

神崎「ええ、そうなりますね」

ステイル「で、この君らの言う『鬼灯石』僕らは別の名で言うけどね。そっちの方が知ってるんじゃないかな?」

麦野「…なんて言うんだよ?」


ステイル「『賢者の石』」



『賢者の石』いくら、魔術とあまり関係ない人生を送ってた麦野でもこの名は知ってる。
そして、目を見開いてステイルに問い詰める


麦野「『賢者の石』ってあれか?永遠の命や永遠の富が手に入るって奴で、作るのは多くの人の命が必要って言うあの!?」

ステイル「前者はフィクションで広められたでたらめ。後者は半分正解かな?」


神崎「『鬼灯石』は人が死ぬとその魂を吸収する特性があります。
吸収すると内部の石は鈍く光り、魂の数が多ければ多いほどその光は強くなります。
先ほど述べた通り、古代中国では『龍卵』と呼ばれてたため人が死ぬと光のを見た当時の皇帝が
『もっと光らせたら龍が孵化するのではないか』
と勘違いして1万人ほど民を虐殺したそうです」


海原「もっとも、この勘違いは『賢者の石』が前王朝の末期にシルクロード経由で中国に来て調べる間もなく王朝が崩壊。
次の王朝の皇帝が『龍卵』と言う名で勘違いで起こした出来事なんですけどね。
ちなみにその皇帝はなかなか孵化しないのに腹を立て、石を壊そうとしたら急死したそうです。呪かなんかですね」


麦野「へえー…随分滑稽な話だな」

神崎「元々『鬼灯石』は魔術の効果を強化する代物。特定の術式と合わせて初めてその力を発揮する物ですから」


ステイル「それに、あの地域に出来る国は建国時に歴史書は燃やすは宗教関係者を皆殺しにするからね。伝統も糞もないよ…ま、それでここ数世紀『賢者の石』が使われることは無かったけどね」


神崎「日本を含め他国も『鬼灯石』関連の技術は9割方途絶えてます。
残り1割はそれぞれの地域の伝説、神話、民謡にわかりにくい形でしか残っていません。
仮に彼女が使うにしても不可能だと思いますが…」


麦野「不安材料であると?」

神崎「そう、ですね…」

海原「と言っても。世界各地の民謡など今から集めて解析するとしても100年はかかりますね」

ステイル「100年か…」


呟くとステイルは資料を読み返し始める


麦野「(なんだこいつ?)…とにかく。
私達は『SAO事件』の解決であんた等と手を組んだんだ。正直、魔術とかはこちらの専門外。この件はあんた等で解決してくれよ」


神崎「それは…解ってます」



海原「…それに、今起きてる内乱はここまでは関係ないそうですしね」

神崎「はあー…九州や沖縄方面は難民や密入国者で今や大混乱なんですよ?」

海原「でも、あなたの配下の天草式の面々が陰ながら色々やってるんですよね?」

神崎「まあ、私を含め彼等の故郷ですからね。当然ですよ」


麦野(天草式ってこいつの片割れの…あ!)スマホダス


神崎「とりあえず、現状はほおっておいても――って、ステイル。何立ち上がってるんですか?」

ステイル「ちょっと用事がね…確か、その少女は岡山出身だよね?」

海原「?ええ、そうですけど?」

ステイル「御免、ちょっと野暮用だ」


そう言って彼は部屋を出た。入れ違いに御坂妹が顔をのぞかせる


御坂妹「すみません、急患が来るので部屋を開けてくれますか?とミサカはタバコ臭いのを我慢しながら要件を伝えます」コホコホ


海原「すみません、すぐにどきますから」

神崎「でわ、私もこれで――」


資料を片づけながら立ち上がる3人、麦野は先ほどからスマホをいじってる。
その中1枚の資料が御坂妹の足元に落ちる、彼女はその資料を拾うと


御坂妹「おお、これは先生の部屋にある石と同じ奴じゃないですか!とミサカは資料に映ってる石を見てビックリしてみました」

神崎「そうなんですか…え!?」


思いがけない言葉を発した



廊下


御坂妹の思いがけない言葉に動揺した神崎は彼女に冥土返しの部屋へ案内するよう求めた。
彼女も神崎の押し倒すような勢いの要求に、急患の事は他の妹たちに頼み部屋に案内することにした。
そして今は移動中だが


麦野「なあ?」

神崎「はい」

麦野「これって、お前の変態相棒だろ?」

神崎「(だから変態って…)…どれがですか?」


軽く悪口を言われながらも彼女は麦野が差し出したスマホを見る。
動画が表示されてる、動画の内容は上条の病室の監視カメラからの動画、だがもう1人居る。
五和だ。しかしおかしい、何故か五和は上条に跨り頭を上下に動かしてる。
上条も何故か下半身が裸だ、何をしてるか考えたくもない。見てる神崎の手もプルプル震えだす。
すると動画の中の五和はガッツポーズをする「よっし!!」と言ってるみたいな感じだ。
そして彼女は自身のズボンと下着を脱ぎ上条に跨るように座る


麦野「すっげーな。逆レイプなって本当にやるやつ居るんだな」


彼女の言葉でスマホと神崎の中の何かが砕けた


麦野「おいこら!!何人様のスマホ壊してんだよ!?」

神崎「ごめんなさい、弁償代は色着けますので。…それよりも早く確認しちゃいましょう、私も野暮用が出来ましたので」

麦野「」


この時、麦野は初めて鬼の顔を見た


海原(触らぬ神に祟りなしですね…おっと、自分は御坂さんにそんなことしませんよ!?)

御坂妹「(動画の内容は何となく解りますが『自分だけの現実』が壊れそうなので見ません。とミサカは現実逃避します)…着きました」


特徴的な口調を言わないで御坂妹が部屋の扉を開ける


神崎・麦野・海原「「「!?」」」


そこには先ほど見た資料と同じ石『鬼灯石』がケースの中にしまわれてるのがあった。
この石も鈍く光ってる、おそらく人の魂が入ってるのだろう


麦野「これが…」

海原「『鬼灯石』」


神崎「じゃあ私はこれで」


麦野「はえーな!!」
海原「早いですよ!!」
御坂妹「はえーな!!とミサカは突っ込みを入れます」


神崎「石の所在は確認したので。早く野暮用を片づけないとこの病院をぶっ壊しそうなので…あ、再生治療と脳波の治療の予約お願いします」

御坂妹「ワ、分かりました!!」


そう言い残して神崎はチータの様な俊足でこの場を去った


麦野(女の嫉妬ってこえー…)



九州某地域


「九州西部の不穏分子は9割方抑えたそうですが…」

「やはり本命は…沖縄なのよな…」

「50年近く彼らのシンパがいましたからね…『琉球独立連盟事件』で粗方主要メンバーが逮捕されてもまだ残りはいるそうですね…」

「噂によると、あちら側に感化された教師が生徒を誘導して肉の壁やそれこそ特攻紛いの事させてるみたいですよ」

「前世期の世界大戦を否定しといて、大戦末期の戦法を真似するとは皮肉なのよな…」

「むしろ問題は、魔術を軽くかじった連中が暴れてる事ですね」

「自ら宗教などを否定した連中が、その宗教の力である魔術を使うとか。あの国の連中はどんだけジョークが好きなんすかね?」

「その為に俺らがいるのよな」

「それは解るんすが…あれ、なんなんすか?」


五和「えっへ、へー」


「五和さんどうしたんすか?」ヒソ

「なんか、女のオーラ全開よ?」ヒソ

「オンナになったんだから、ある意味その言葉は正しいのよ」ヒソ

「は!?」

「お、じゃあ今夜は赤飯か?」

「いいのよな!」

(いいのか?)


五和(上条さ~ん。この体はあなたの物ですよ~)ニェッヘヘ~


この30分後、鬼が襲来しクワガタ頭の黒幕は土に帰り。
ピンクオーラ全開の五和は半殺しにされ、学園都市へドナドナされるのであった



彼女達は『鬼灯石』の件についてはあまり追求しないことにした。
ここまで紛争が大きくなると構ってられない、が本音だからだ。
実際、ただ1人の魔術師?に何か起こせると思ってなかったからだ。
しかし忘れてはいけない『SAO』も学園都市から見たらたかが外部のゲームのとしか見てなかったから。
彼女らの選択の過ち、詰めの甘さが裏目に出るのにそう時間はかからなかった










旧四川省


ここは人口3千ほどの町があったが人気は全くない。
反乱軍、共産軍の戦闘があり、かつての歴史同様、民衆は戦闘または両軍の兵士に虐殺されこの町の住人は1人も居ない。
その町に一人の少女が盗んだであろうバイクを押しながら歩いてる。荷台には『鬼灯石』が括りつけられてる


「ふっ、まさかここまで溜まるとは。我らの天命も明るい…」


何処か明後日を見た表情で少女は呟く


「…これで『アルテミシア様』をお迎え出来る」

今日はここまでです


五和の件は完全に悪ふざけです。ごめんなさい


今回で学園都市編は終わり


今度からSAOに戻ります


今回は魔術

前回は政治、治安、外交など学園都市の現状説明に費やしてみました



質問があれば、どうぞ



では、25層の予告を出して。また



第25層


そこは、SAOで今まで見たことなかったフィールドだった


その層でパンツ一丁で仁王立ちする上条


顔を赤くするアスナ


平和に見える一向



しかし、彼らに問題は襲い続ける


何故か多くのプレイヤーに狙われる美琴


赤目のプレイヤーの情報を聞く佐天


その陰には、美琴のニセモノと赤目のプレイヤー。
彼らは、いったい何者なのか?




次回・フィッシャーマンズ・ホライズン

神裂な

>>642


ごめんなちゃい、間違えました

ageてまで言う事か

こんばんわ


>>653


組み合わせは言えませんが、やりますよ


では、投下します

SAO・第25層


フィッシャーマンズ・ホライズン


どうも、アスナです。アイングラットの攻略も順調に進み現在25層に到達してます。
ギルド『ヒーローズ』もなんやかんやで割と有名になりました(いい意味でも悪い意味でも…)
本当はキリト君にも参加してほしかったけど、頑なに参加してくれません。
こうなったら実力行使で!って、思ってたら彼は23層ぐらいから私達にあまり姿を見せてくれません(フレンド登録ぐらいしとけばよかった…
)今度会ったら、必ず入れてみせます!
で、私達なんですが『フィッシャーマンズ・ホライズン』の海沿いに居て


浜面「大将、準備いいか!?」

上条「おう!オッケイだぜ!!」


何故かカミジョウ君がパンツ一丁で海に向かって仁王立ちしてます///


SAO。アイングラットでデスゲームが始まって半年近く。
彼らは1/4の第25層まで到達してた。
ここはアイングラットでは珍しい海が主体のフィールド『フィッシャーマンズ・ホライズン』

名の通り海沿いは漁師町の雰囲気があるがどこか廃れた雰囲気がある。
町は彼らが来た町の中では現在の所1番大きい街だ、しかしそれには仕掛けがある。
この25層円形の層に対し陸地の形状は三日月型と細長い、それ以外はすべて海で海の奥の方に島が一個あるだけだ。
その三日月形の陸地の真ん中あたりの多くが町になってる、しかしこれにも罠がある。
この町一見したら巨大な街に見えるが、全てが『安全圏内』と言うわけではない。
建物があっても圏外だとモンスターが容赦なく襲ってくる、しかも前の層よりもやたら強い。
しかもNPCそっくりのクリチャー『シィーフ』も出現する。かなりの初見殺しのフィールドになってる。
とは言え、珍しい海沿いのフィールドで町の廃れた感じは何処か日本の漁師町の雰囲気を醸し出してる。
街に流れるBGMも相まって多くのプレイヤーがいるのは確かだ


町のBGM:
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2157021?group_id=20828950


アスナ達は海沿いでどうにかしてあの島に行けないか試してる所だ。
島まで結構距離があるので彼らは船を探したが、あるのは壊れた船や飲んだ暮れたNPCが占拠してる船しかない。
なので


上条「泳いだら行けるんじゃないか?」キリ


と彼が言いだしたので。言いだしっぺの法則で彼がチャレンジしてみることになった。
ちなみに彼等4人以外は、美琴、佐天、初春は25層の転移門付近のエリアで買い物中。
滝壺はアルゴとはじまりの町へ取材に行ってる


浜面「土御門~これで大丈夫か~?」

土御門「大丈夫だぜい」


浜面が上条の腰の付近に土御門の帯を結ぶ。
この帯は19層で佐天が習得した『帯術』の物、彼は1ヶ月後に彼女と同じスキルを習得してた


上条「1,2~3,4」

アスナ「…流石に準備体操はしなくてもいいでしょ…」

土御門「にゃ。アーたんはカミヤンの裸に動揺してるのかにゃ~?」

アスナ「なっ!?///」

浜面「おー。大将の体引き締まってんもんなー」

アスナ「ち、違います!!それにカミジョウ君には美琴さんがいますし///」

土御門「わたしにはキリト――」

アスナ「な・に・か言いました?」


閃光の速さでアスナの『ベノ・サーベル』が土御門の眉間手前に来る。
これには彼も


土御門「スミマセンデシタ」

アスナ「よろしい」キン


浜面(女子力こえー…)


上条「あのー…」


罰悪くなったのか上条が間に入る


上条「もう飛び込んでイイでせうか?…上条さん的にも女の子の前でパン1なのは恥ずかしいのでせうが///」

アスナ「なら、さっさと行けばいいジャン!!」ブン!!

上条「も!!?」


もたもたしてた彼にアスナは綺麗な蹴りで海に上条を着き飛ばした。推定飛距離3m


上条「ふおおおお…!?」ボチャン!!

アスナ「ふん!!」



土御門・浜面((女子力つえー…))


無様に海に落とされた上条が水面に浮かんでくる


上条「っぷ!…いきなし蹴るなよ!!」

アスナ「文句は後で聞きますから!!…どうですか、泳げますか!?」

上条「くそぅ…泳げるな、一応」


ちょうど立ち泳ぎに似た状態で上条はその場で姿勢を保ってる


土御門「まあ、カミヤンは19層で泳いだらしいから大丈夫なんじゃないかにゃ~」

浜面「話は聞いたけど、泳いだに入るのか?あれ」

アスナ「でも、見た感じ泳ぐには不自由は無さそうね」


泳いで無い者たちが各々感想を述べる。
被験者の上条も特に問題なさそうに泳いでる、がそこは上条


上条「へー、結構泳げるんだな。これなr!?」ボシャン!!


順調に泳いでいたが急に彼の姿が見えなくなる。溺れたのか


土御門「カミヤン!!」

浜面「大将!?」

アスナ「カミジョウ君!?」


陸地に居た3人も動揺し直ぐに彼に巻いてた帯を引き始める



浜面「土御門!どうだ感触は!?」

土御門「こりゃ…カミヤン1人分じゃないな!!」

アスナ「って事は、何かついてるって事!?」


土御門の帯が光ってる。
スキルが発動してる証拠だ、それでも重いと言う事は上条に何かが付いている事だ。
さながら魚の漁みたいな感じだ


浜面「おっ!?」


浜面が水中の影を確認する。
だんだん大きくなるから上条だろう、しかし何か余計な物が見える


土御門「ほぅらよっ!!」


最後のひと踏ん張りで引き揚げたが


上条「たずげてぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!!!」

「」ガジガジ


彼の足元には人型のモンスター『クッゴンゾ』が下半身をガジガジと噛みついてた。
3人はそれを見るや否や


土御門・浜面・アスナ「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」」」


驚きの奇声を上げながら己の武器や体で『クッゴンゾ』をタコ殴りにし排除した。
この時、上条にも何十発も入ったのは別の話


上条「不幸だ…」



海辺の安全圏内


4人は焚火を囲みながら昼食をとってた。
メニューは先ほど上条を食べようとしてた『クッゴンゾの肉』を枝に刺し焚火で焼いただけのシンプルな物


浜面「カニっぽい味だな・・」

土御門「まあ、見た目カニぽかったからにゃ~」

アスナ「カニだったら胴体に大きな一つ目なんかありませんよ…ってか、海産物何てSAOで初めて食べたかも」

上条「そう言えばカニ何て現実でもあまり食べないもんなー。と言うより、上条さん的には足の方が問題ですよ」


彼の足は先ほどまで『クッゴンゾ』に捕食されてたため至る所が赤く光ってる。
立つのもままならない状態だ


浜面「まあ、ポーションも飲んだんだし次期に治るって。気にすんなよ!」

上条「不幸だ…」

アスナ「それよりも、お昼御飯食べ終わった後どうします?」

土御門「どうするって、あれじゃあ反対側の半島方面に行くしかないぜい」

アスナ「ですよねー…」


彼女は問いに答えながらある方向を見た。



アスナの視線の先には巨大な大蛇か龍の胴体が町の運河に横たわってる姿が見える。
その巨大な体で町は分断されておりその先のエリアには誰もいけない状況だ。
大きさからみてフィールドボスに違いないだろう、しかし問題がある。
実はあの大蛇、誰しもが攻撃してみたが今は『破壊不能』になっている。
おそらくは別にいるボスを倒してからでないと戦闘は不可能であろう。
なので攻略組の面々は探索に向かっている


浜面「しっかしまあ、あの大きさだとフィールドボス戦でも苦労しそうだなこりゃ」

上条「やっぱこの層って何かあるのかな?」

土御門「ちょうど1/4だからそうかもな、俺が茅場だったら多分この層と50,75層は難しく作るだろうしな」

アスナ「これが現実だったら間違いなく筋肉モリモリになりそうですよねー」

上条「イイじゃん、腹筋バッキバキのアイドルとかいるんだし」ミッカリーン☆

アスナ「嫌です。ってか、その仕草やめて下さいキモイです」

上条「…なあ。19層から俺への当たりキツクね?」

浜面「そらぁ大将。乙女の裸見たからしゃーない」


土御門「爆ぜるしかないぜよ…
まあ、アーたんもカミヤンとキリトが言ってる通りあれは事故だったんだからここらで許してもいいんじゃないか?
これでも命の恩人なんだし」


アスナ「まあ、私も言い過ぎましたし…ごめんなさい上条君言い過ぎました」

上条「まあ解ってくれたらいいよ…ってかさ、こんなのドロップしたんだけど」


彼はアイテム欄を操作すると1つのアイテムを可視化させる。それは1枚のカード


上条「何かわかるか?」


そのカードを3人へ手渡す



アスナ「見たことないね…絵柄はさっきの『クッゴンゾ』?」

上条「ああ、あいつを倒したら出て来たよ」

浜面「…これって」

土御門「間違いないぜい」

上条「知ってんのか?」

浜面「ああ、さっき俺らここに来る前に商店にアイテム買いに行ったろ?」

土御門「その時売ってたんだが」


彼もアイテム欄を操作すると1つのアイテムを可視化させる。
それは先ほどのカードを40枚ぐらい束ねた物と1冊の冊子を出す。


上条「…『スターターパック』?」

土御門「簡単に言えばゲーム内の『ミニゲーム』だぜい。攻略には関係ないけど暇つぶしにはなるんじゃないかにゃ~?」

アスナ「へー、互いに5枚のカードを使って枠を埋めていくゲームね。上下左右に書かれてる数字で強さを決めてるのね」

上条「1が1番弱くてAが1番強いのか」

浜面「他にも、属性とか色々ルールがあるみたいだぜ」

土御門「そこで提案なんだが、少しやってみないか?」

上条「面白そうだな!やろうぜ!!」

浜面「流石大将!!言うと思ったぜ!!」

アスナ「…あのね、攻略に関係ないんだからせめて夜とかに」

土御門「ところがどっこい!これはアーたんにも関係あるんだにゃ~」


ドヤ顔で土御門は1枚のカードを出す。
そのカードはよく『スターターパック』に入ってる強いカード、強さは上から時計回りで3、8、4、Aの高レベルのカード。
しかし注目するのは絵柄だ、他のカードの様にモンスターではなくプレイヤーが描かれてる


土御門「多分、25層時点での高レベルプレイヤーなんだと思うんだが」

アスナ「あ…あ…」

土御門「よくできてるぜい。アーたん」


そのモデルはアスナ自身だった。
戦闘中の可憐な姿、まさに高レベルのカードだ(ちなみにパンツは見えませんのであしからず)


アスナ「返しなさい!!」

土御門「おっと、これは俺が買ったデッキだぜい。それに、カードならカードで奪うのがルールだぜい」

アスナ「っく!!」


土御門「それに、さっきアルゴから連絡あったんだが、店ならレストランだろうが武器屋だろうが売ってるそうだぜい。
…で、聞くがゲームやるか?」


アスナ「…わかりました。あなたに私のカード持っていられるといやなので今すぐにやりましょう!」

土御門(ちょろいぜい)

浜面「なあ、大将」ヒソ

上条「ん?」

浜面「これキリトが持っていたら絶対こんな事ブビイイイ!!」ゴン!!

アスナ「聞こえてますよ浜面さん。そんなに蹴られたかったのですか?」

浜面「いえ…全く…」ピキピク

上条(こえー…)ビクビク

土御門「まあ、そこの角にバーがあったからサッサと行くぜい」

アスナ「そうしましょ」ツカツカ


その頃、滝壺さん



「うわーん!!あのおねーちゃんにカード全部取られたーー!!」ビエーン


「仕方ないだろ…ルールなんだし…」


アルゴ「…子供相手に容赦ネーナ」


滝壺「この世界は残酷だ。それに、はまづらとるいこのカード強くて使いやすい」


第1層、はじまりの町にて絶賛カード狩り。もとい『カツアゲ中』であった


場所は戻り


第25層・

バー・アボット


店内は昼間なので人はアスナ達しかおらず、店員のNPCしかいない。
彼女達は奥の4人掛けのテーブル付近に居るが


アスナ「また負けた!!」バン!!


悔しそうに両手をテーブルに叩きつけるアスナ。
既に店に入ってから2時間は経過してる


土御門「いやぁ、カードが増えて増えてしょうがないぜい」


ちなみに彼はご満悦の表情だ


アスナ「本当、使えないあのサボテン!!」


誰の事か解らないが、本人はとっさに空に向かって「なんでや!!」と叫んでいるだろう


上条「アスナって、トランプとかも弱いのかな?」

浜面「ぽいなー、あれはカモられるタイプだな。ほい、リーチ」

上条「むむむ!!」


彼らも後ろのスタンディングのテーブルでカードをやってる。
ちなみに彼らはカードを掛けないでお酒を掛けてる。
昼間から酒盛りとかイイ御身分だ


アスナ「ちょっと待っててください!カードデッキ買ってきますから!!」

土御門「ほいにゃ~」


浜面「…なあ土御門。少しは手加減したらどうだ?」

土御門「これでも手加減してるんだがにゃ~こっちは酒入ってるし」


そう言うと彼は脇にあるボトルのウイスキーをラッパ飲みする。
豪快だ


アスナ「…」トボトボ


カウンターからしょぼくれた感じでカードに目を通しながらアスナが帰ってくる


浜面「お、姫さん。どうだった?」

アスナ「びみょー…」


テンションの低い声で言いながらアスナは『スターターパック』に入ってた強いカードを見せる。
『イルファング・ザ・コボルド』第1層のボスだが数字は6,7,9,4と微妙な数字だった


上条「まあ、使い方次第では強いと思うぜ?こんな風に。はい俺の勝ち」

浜面「うお、2つひっくり返された!!」

アスナ「ねえ、上条君と浜面さんの強いカード貸してくださいよ」

上条「やだよ、貸したら御坂に怒られそうだし」

浜面「俺だって『ラヴァ・ドラゴン』取られたくないし」

土御門「自分の力で頑張るんだぜい」

アスナ「チキショウ…」


口を尖がらせていじけるアスナ。
と、ここであることに気付く


アスナ「あ、メッセ来てる…!?大変!!」


上条「どうした!?」


アスナ「御坂さん達が襲われてるって!!」


上条・土御門・浜面「「「!?」」」

今日はここまで


『クッゴンゾ』

水中と陸上を行き来できるモンスター

特徴は、胴体の一つ目と上部のツメ


モデルは『機動戦士ガンダムシリーズ』のゾンゴック




彼らのやってる『カードゲーム』


FF8に出てくるミニゲームで、主人公がカードジャンキーになってしまう恐ろしい物



質問があればどうぞなんなり



ではまた

ベノサーベルwwwwwwwwwwww
アスナは浅倉さんと化したのかwwwwwwwwww

赤目じゃなくて、一般プレイヤーに襲われてるんじゃないの?

こんばんわ


>>672

よく解りましたねwwww


>>673


今回で分かります


では投下します


どうも、お久しぶりです!佐天涙子です!
いやー私達の活躍も順調でとうとう25層まで来ました。
で、今日はそんなに遠くへは行かないけど御坂さんと初春で買い物をしてました。
流石新しい街なのでいろいろ売ってて、ついセブンスミストとか思いだいちゃいました。(白井さん達、元気にしてるかなー…)
そんなこんなでお昼ご飯にしようとカフェに行こうとしたら


「おらあああ!!」ブン!!

佐天「ていっ!!…はあああ!!!」ザン!!

御坂「しつこい!!」

初春「なんなんですか!あなた達は!?」


なんか、団体さんに襲われました


その日、彼女達は上条やアスナ達とは別行動で転移門付近のエリアを散策してた。
散策とはいっても名ばかりの買い物みたいなものだ。
転移門付近は『フィッシャーマンズ・ホライズン』の中でも比較的大きな『安全圏内』で多くのプレイヤーが訪れている。
転移門を頂上にした小高い丘の街並みで、転移門付近の噴水から湧き出た水が水路を通り海に流れる。
まさに関東や関西、九州や北海道にある古い港町の雰囲気を醸し出してる


御坂(小さい頃、ママとみなとみらい行ったなー…ってか)


彼女等はそのエリアで休みの買い物を楽しんでる


初春「ねえねえ、御坂さん!!これって白井さんの鉄杭のベルトに似てません!?」

佐天「本当だー!!ここだと『投擲』になるんだっけ?」

初春「ちょうど数もありますし、みんなでお揃いにしませんか?」

佐天「いいねー初春!御坂さんどう思います?」

御坂「…」

佐天「御坂さん?」

御坂「ふぇ?あ、ああ。イイと思うイオ!」


佐天・初春「「…」」


何故かの上の空の様子の美琴。
ここに来てからずっとこんな感じだ。
かつて人目にさらされてる時と同じように悩んでる彼女だが、それは現実で『能力』が使えたからであってここでは関係ない。
しかし、佐天も初春も内心同様の事を考えてる、おそらくは美琴と考えてる事は同じだろう。
目線を感じる


初春「…あ。向こうにお洒落なカフェがあるのでそこでお茶にしません?」

佐天「いいねーそれ。御坂さんもいいですよね?」

御坂「あ。ええ、いいと思うーかな?」

初春「じゃあ、決定で!あ、これ私の奢りってことで」

御坂「そんな、悪いよ!」

初春「大丈夫ですって!こうみえて御坂さんや佐天さんより数倍稼いでますから」


御坂・佐天「「うぐっ!!」」


余談だが、初春は新聞の利益で2人の4倍近くは稼いでる。



「まいどー」

初春「どうも」


『投擲』に対応してる革ベルトを3個買い終えると彼女等は『カフェ』に向かって歩き始める。
なだらかな下り坂の路地、そこそこ人がいる


御坂「…気づいてた?」ヒソ

佐天「一応、ここでは御坂さんと肩を並べられるレベルですからね。解りますよ」ヒソ

初春「私も、2人には敵いませんが何となく解ります…目線に」ヒソ


周囲に聞こえない程度の音量でしゃべりだす3人。
彼女等の会話の内容通り経験があれば異変は直ぐに解る。
基本、転移門付近は転移門が『有効化』されるとどんな街かと観光に来るプレイヤーが多く訪れる。
ましてや今までで1番大きな街となるとその人数は更に増える、そこまではいい。
だが、彼女等が歩いてる付近のプレイヤーは何か違う。
見た目や雰囲気は中層や低層のプレイヤーだ、装備をパッと見る限り細々と攻略や戦闘をする者たちだろう。
しかし、その目つきはタイミングを見計らってモンスターに襲い掛かる狩人の目。
先ほどからも、彼女等の行く先を巧妙に塞ぎ何処かへ移動してる


佐天「このままだとヤバいですって!?」ヒソ

初春「タイミングを計って移動しましょ?」ヒソ

御坂「タイミングねー…」ヒソ


腕組みをし歩きながら考える美琴。
しかし、逃げるだけでは彼女の腹の虫が収まらない。
1人位とっちめて目的を聞き出したいが、今までですれ違った数から100人近くはいるだろう。
彼等には悪いがいくらレベルの低い中級プレイヤーでも、3対100は分が悪い。
しかもここは狭い路地、佐天の『ウィング・ランサー』や美琴の『フラニティー』では大きすぎて戦闘に不向き。
かと言って、初春の『ダガー』や2人が『体術』で戦闘するのも心もとない。
さてどうする


御坂(いっそのこと突き攻撃で押しぬく…いや、数が狭まれる。もう少し広い場所があれば…!?)


その時、美琴の目線にある物が目に入る


御坂「2人とも」ヒソ

佐天「はい」ヒソ

初春「何です?」ヒソ

御坂「私がきっかけを作る。その瞬間みんなで左方にジャンプ。いい?」ヒソ

初春「良いですけど、落差は大丈夫でしょうか?」ヒソ

佐天「多分、3メートルもないから怪我はしないよ…ってか、今ですか?」ヒソ

御坂「多分、向こうも仕掛けてくるから…って、言ってる傍から!!」


彼女が言い終える前に向こうが仕掛けてきた。
前の路地から2,3人が飛び出してくる


御坂「行くよ!!」

佐天「はいい!!」タッツ!!
初春「解りました!!」タッツ!!


御坂「うぉらああああ!!!」ガコン!!


彼女の掛け声と共に佐天と初春はジャンプする。
美琴は美琴で目の前に在った樽を左足で蹴飛ばす。
SAOでは『破壊不可能』の置物以外は移動したり破壊することが出来る、なのでこの様に蹴飛ばすことも可能だ。
彼女の蹴飛ばした樽は出てきたプレイヤーに直撃し粉々に砕ける


「「「ぎゃあああ!!!」」」ドテン!!


御坂「ふん!!」タッツ!!


美琴は直撃したのを確認せず左方へジャンプする。
樽の位置はちょうど下の広場の上の場所で、柵を超えたら下の広場へ飛び下りられる場所。
落差は3メートル


御坂「しま!?」


だが、予想外の事が起こる。
下には既に多くのプレーヤーが待ち伏せてた



佐天「御坂さん!!」

御坂「これって!?」ッタ!!

初春「待ち伏せされたみたいです!!」チャキ


彼女達を囲むように円形に構えるプレイヤー達。
その手には各々の武器が握られてる、そして彼らの腕に巻かれてる『S・F』と書かれた腕章


佐天(どう考えても私達より低レベルのプレイヤー)

御坂(だけど、彼らの行動パターンと予想の仕方は間違いなく高レベルプレイヤーの作戦!?)

初春(それに、彼らの腕の『S・F』の腕章。気になります)

御坂「(ここは、問いかけるか…)…ねえ!?なんで、私達を攻撃するの!?」


「うるせえ!!ロリコン犯罪者が!!」


初春「ロリコン!?」

「うおらあああ!!」


すると、1人の男が手持ちの剣で佐天に襲い掛かってくる。
もちろん、佐天はこれをランスでガードする


佐天「ていっ!!…はああああああ!!!」


そして、話は冒頭に戻る



男の攻撃を合図に彼らの攻撃は一斉に始まった、男どもは1人に対し複数で襲い掛かる。
ここは剣とレベルが物を言う世界、いくら相手が女だろうがレベルが低ければ負けてしまう。
なので1体1ではなく数に物を言わせて襲い掛かる


(((ここまで多ければ!いくら高レベルプレイヤーでも!!)))


そう思ってるが


御坂「はぁ…」


つまらなそうにため息をする美琴。
その瞬間、目を見開くと


ギン!!


結果は美琴の『フラニティー』で抑えられてる男どもの武器があった


御坂「あのね、いくら大人数で攻め込めば勝てると思ってるんでしょうけど。それは違うわ!
『筋力』『瞬発力』『すばやさ』其の他諸々、全てがそろって高レベルプレイヤーなの」グググ


「馬鹿な!?いくらそれらが揃ってても、こんなに多くの武器の攻撃に耐えられるはずが!?」

御坂「それはね、あんた等の『片手剣』『斧』『ダガー』に『曲刀』!それらのスキルなら何秒で襲い掛かってくるか知ってるのよ」ググ

「嘘だ!!いくら学園都市の人間でもそんな事出来るはずが!?」


御坂「出来るわよ!知っての通り私は『学園都市』レベル5の1人。
それくらいの事覚えていなくて、レベル5が務まるはず無いでしょうが!!」グン!!


彼女の咆哮と共に吹き飛ばされる男ども。
彼らは剣しか気にしなかった、いや剣すら気にしてなかった。
彼女の剣がスキルを発動してなかったことを。
美琴は男どもの足元に『体術』『アンダーキック・インパクト』を繰り出す。
名前の通り凄まじい衝撃で相手を吹き飛ばす攻撃。
男どもは後ろに居た物と共に数メートル吹き飛ばされる


御坂「舐めないでよ。…レベル5を、いや…女を!!」



佐天「うわー、御坂さんやるー」


「「「俺らもやるーぅ!!」」」


佐天「っは!?」


ガン!!


一瞬の隙。
美琴の活躍を見てた佐天に隙から男どもが襲い掛かった、結果は


佐天「っく!!」

「やった!!」

「『女三剣士』の1人を片腕つかせたぞ!!」

「このまま押し倒せば!!」ハアハア

佐天「っく!私を押し倒したのはアンタらが初めて…って、言いたいですけどねぇ」ニィ


悔しそうな顔から一遍、悪戯心に満ちた笑顔になる


佐天「でも、あなた達は自分の足元を見た方がいいですよ!!」

「なに!?」

「おい!!これ!!」

「っな!?『帯』!?」


それは男どもの足元に器用に絡まった『帯』


佐天「足元をすくわれる男性は…モテませんよぉぉお!!」


言葉と共に力いっぱい『帯』を引く佐天。男どもは宙に舞う


「ナイ!」ド!
「チン!」ドン!
「ゲル!」ドドン!


「嘘だろ!?」

「『ランス』と『帯』とか一緒に出来るのかよ!?」

佐天「それが出来るから『二刀流』って言われるじゃないんですかねぇ…あ、剣じゃないから『二刀流』じゃないか」

「ふざけてんのかテメエ!!」

佐天「ふざけてませんよ!!…まあ、ふざけてない私を知りたいなら掛かってきなさい、私の『ウィング・ランサー』の錆にしてあげますよ!!」

「舐め腐って!やっちまえ!!」


「「「おお!!!」」」


初春「佐天さんも煽りますねー」

「三方から目標を撃破しろ!!」


「「「おう!!」」」


初春「!?」


何者かの指令で俊敏に動く3人『ダガー』の男。
薄ら気づいてはいたが、やはりこの軍団何者かが指示してる。
初春は相手の攻撃をかわしながらその者を探っていたが、向こうの方が1歩上手だ


「えぃ!!」サン
「じっ!!」サン!
「そん!!」サン!!


初春「っき!!」キン!!


三方向からの攻撃。
幾ら同じ『ダガー』装備でも、防御は1つしかできない。結果


初春「…っく!!」


右肩と左腕にダメージを喰らってしまう。
と言っても、所詮は『ダガー』3割程度のダメージで抑えられた


「おっし!!」
「っち!!」
「おい、なに『カウンター』喰らってんだよ!?」


それどころか、彼女は隙をついて1人に『カウンター』で1撃食らわした


「…なんの、たかが1撃…!?」


減らず口を叩こうとした瞬間、男の表情が変わる。
自身のHPバーを見る目線、その表情はだんだんと青ざめていく。
彼のHPバーに表示されてる状態異常、『毒』


「なんだよ…これ?」

「おい!あの女の『ダガー』って!?」

初春「あ、気が付いちゃいましたか?」


甘ったるい声が似合う笑顔で問い返す初春。
しかし、次の瞬間にはその表情は無い


初春「これは『ダガー・ポイズン』…第6層辺りで世間を騒がせた物です」

「そんな…あれは、攻略組でも手に入らない値の代物って聞いたのに…」


初春「そうですねー私も全プレイヤーの平均収入の2か月分は払いましたねー…
で、お聞きしたいのですか、次はだれが『ポイズン・ダガー』を味わいますか?」


まるで、ゴミ屑を見るような目つきで優しく彼女は語りかけた


「…っく!怯むな!!『毒』を喰らった奴を下がらせて後衛を前に出せ!!」

「お…おうブルゥ!?」ボロン!!

「たわば!?」ゴロン!!


『毒』を喰らったプレイヤーをPOTさせようとした瞬間、他のプレイヤーが降ってくる


御坂「ちょろっと?」

佐天「私達も居ることを忘れないでくださいよ?」


美琴と佐天だ。
彼女等は他のプレイヤーと交戦中にも拘らず、初春のフォローをしてきたのだ


「なんだよあいつら!?」

「これが最前線の『攻略組』の力かよ!?」

「臆するな!!私が先ほど指図した通りにもう一回距離を取り円形になれ!!」


また、奥の方から指令の罵声が聞こえてくる


御坂(やっぱりこの集団)チャキ

佐天(誰かに統制されてる)

初春(しかもその相手は、この肉壁の向こうに居る!?)

御坂(だけど!)


見えない。あまりにも密集して奥に誰がいるかは分からない。
かなりの頻度でこの様な大量の目標相手の戦闘訓練をしてる彼女等だが、この事は想定してなかった


御坂(とにかく今は)

佐天(3人が密集して)

初春(防御に専念するだけ)


3人がお互いの背中を合わせ防御の体勢に入る。だが


「後衛!武装を投げよ!!」


御坂・佐天・初春「「「!?」」」


やはり後方からの指示の声。
その指令が聞こえた途端、後衛の者たちの武器が一斉に宙に舞う


佐天「っ宙に!?」

初春「こんなのよけきれる訳!?」

御坂「…違う…ブラフよ!!本当は!?」


美琴の読みは正しかったが1歩遅かった。
彼らの武器が宙を舞うと同時に前衛の者達が一斉に迫ってきてた、凄まじい勢い


御坂「やばっ!?」


絶体絶命、このままでは押し倒される。
だが、彼女達はよく時間を稼いだ


ヒュン!!


キン!キン!キン!キン!キン!!!




突如黒い物体が宙を通り過ぎると投げられた武装が弾かれる。
その瞬間、その場にいた者は何が起きたか理解できない顔をする。そして


「ふん!!」ズン!!

「はあああ!!!」ドン!!


聞き覚えのある声と共に前衛の男たちが二手に押し倒されていく


「へへっ。斬り込み隊長、浜面参上!!ってな」

「やっぱ。右手の方がいいな」ボキボキ

「こんな大勢で女の子に押し寄せるなんてサイテーね」コキコキ


御坂「あんた!」

佐天「浜面さん!!」

初春「アスナさんも!!」


そこには両手剣は後ろに掛けたまま格闘体制で拳を鳴らしてる上条と。
先程宙を舞い華麗に着地し、武装を刀の『小烏丸』に変えた浜面。
そして『ベノ・サーベル』を持ちながら首を鳴らすアスナの姿だった


「俺も居るぜい」ドヤァ


更に近くの建物の屋上から広場を覗き込む土御門の姿


「まさか…」

「チーム・チンピラが勢揃い――」


御坂・佐天・初春・アスナ・上条・浜面「「「「「「その名を言うな!!」」」」」」


「「「「「「(え、気にしてたんだ)…」」」」」」


土御門「…まあ、それはさて置き。お前らは俺らを相手に戦えるきゃにゃ~」

上条「多分知ってると思うけど、俺達。攻略組だぜ?」


「「「「「っく!」」」」」


「怯むな!!押せ押せ!!」


アスナ(誰よ、指示してるの)

浜面(俺の付近にもいない)

土御門(ここからじゃあ、人が多すぎて見えない)

佐天「とにかく!」

御坂「片づける!!」


「「「「おおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」


双方がぶつかろうとした時


「やめて下さい!!」


甲高い女性の声が響く。更には


ピュイー


空中に舞うレアモンスター『フェザーリドラ』その姿を見るや否や男どもが動揺し始める


オイアレッテ
アア、マチガイネェ
デモ、ナンデココマデ


動揺する彼らをよそに『フェザーリドラ』は高度を上げある人物の元へ戻る


「私はこんなこと望んではいません!!それに、私がお話してた人はその人達じゃありません!!」

「だからやめろって」

「シリカちゃんがこう言ってんだぞ!!」


シリカと呼ばれる少女に続いて、左右に居たガリガリの男とメタボ男が順に喋る


浜面(あ、はじまりの町に居たネカマ野郎たち…ってか)

上条(あの声…)
御坂(誰かに…)
土御門(似てるにゃ~)


佐天・初春・アスナ(かわいぃー)


各々が心の中で感想を述べてる中


シリカ「だから、やめて下さい!!」


少女の叫びが広場に木霊する。しかし、その傍ら


「」シュン!!


音。何者かが『転移結晶』で転移した音に気付く者はいなかった

今日はここまで


SAOからシリカ登場です!!


ご質問があれば何なりと


ではまた

どうもこんばんわ


さて投下します



ビーストテイマーの少女、シリカの仲裁の後、彼女を境にしてお互いの意見を交わし合うことになった。
ちなみに襲ってきたのは彼女のファンクラブみたいなもの


シリカ「そもそも!何であんな記事でこんな行動に出たんですか!?」

「だってさ、シリカちゃんがこいつ等に変なことされてると思ってさ」

「こいつ等評判悪いしさ」

「しかも、学園都市の人間だろ?」

上条「はい質問!!」

シリカ「…どうぞ」


向こうがずばずばと意見してくるので上条が間に入る


上条「いや、俺らが学園都市の人間ってを知ってるのは解るけどさ」

アスナ「…私は、違いますけどね」

シリカ「え、そうなんですか?」


マジカヨ?
ドオリデ、キヒンガアルハズダ
タシカニ、アノコハツガウクウキガアルモンナ


佐天・初春(何で、学園都市の評判って悪いんだろう?)


土御門・浜面・御坂「「「…」」」

上条「…続けてイイでせうか?」


「どうぞ」



上条「俺らの評判悪いってどういうこと?」

御坂「何、あたし達が学園都市の人間だから!?」

「いや、記事によくなってんじゃん」

上条「…一応、俺ら『アインゲラット新聞』や『SAOタイムス』も読んでっけど、そんな記事あるの?」

シリカ「これですよ?」


彼女はアイテム欄を操作すると1冊の雑誌を実体化させる


上条「…『SAOウィークス』?」

御坂「何これ、週刊誌?」

シリカ「そうですよ」

「割と、低層だと有名だよな」

「ただ『はじまりの町』と『セコイア』でしか売ってないのが難点だよなー」

浜面「へー、そんなのあるんだ。滝壺に連絡しとこ」

シリカ「それ、先週のなんですけど…」

上条「あ!」

シリカ「見つけました?」


そこには週刊誌独特の構成で書かれた記事。
タイトルは『DQNギルド、またもや大騒ぎ!!』『風紀の乱れは避けられない!!』『やはり、噂通りに学園都市の治安は最悪か!?』
…正直散々なタイトルだった、写真も言わずもがな


御坂「これって、24層の攻略記念の宴会の時じゃない!?」

佐天「え!?何時の間に撮られたんですか!?」

アスナ「ちょっとこれ、信じらんなーい!!」

浜面「うわ…」

土御門「こらまた派手な」

上条「ってか、何で俺マングリ返しになってんだよ!!」

シリカ「…何となく分かりました?」

「結構前から特集されてるよな?」

「そう言えば、創刊した時からじゃね?」

御坂「何で何で何で!?」クワ!!

「っひ!!それは…なあ?」

「うん、目立つし」

「有名だし…」



佐天「ってか、24層の宴会の主催ってキバオウさんですよ?」

ウソ!?
マジカヨ?


驚きの声が広がっていく。
確かに上条達はよく飲むが、最近はギルドハウスが中心だ、この時はたまたま誘われたから


浜面「まあ、今度から俺達は酒飲むときは自制するとして…つまりあんた等はこの記事を見て俺達が許せなくなったと?」

「それもそうなんだけど…なあ?」

「『リア充シネ!!』って気持ちはあったけど、何で行動に出ちゃったんだろう?」

初春「…ひょっとしたらみなさん、その今週の記事大勢で見ませんでしたか?」

「…そう言えば」

「『セコイア』のレストランで見たな」

「ここに居る奴、大体そうじゃね?」


初春「やっぱり」

佐天「何がやっぱりなの?初春」


初春「この世界だと情報源が少ないですからね、それにどの人でも多かれ少なかれ不満が溜まってます。
今の時代では考えられませんが、100年前の米騒動…どちらかと言えば『日比谷焼打ち事件』が近いですかもね」

御坂「確か、日露戦争で思ったような賠償が得られなくておきた暴動事件よね?
飢饉や震災、大恐慌で国内が不安でなんかの集会でヒートアップした群衆が公会堂を放火した。
あれも確か、人々の不満が爆発した奴だっけ?」


初春「流石御坂さん!!あれは、情報が少ない状況で民衆が暴徒化するいい例です!!」


上条「知ってた?」ヒソ

浜面「いや、全然」ヒソ

佐天「初春は『風紀委員』ですから、過去の内外の事件とか詳しいんですよ」ヒソ

土御門「なるほどにゃ~」



シリカ「…つまりはこの雑誌や誰かに煽られたからって事ですか?」

初春「そうなりますね」

「確かに、みんなで読んでた時なんか煽ってたやつ居たもんな」

「そう言えばあいつどうしたんだ?」


御坂「って!!そいつよ!!あんた等を後ろから指揮してた奴は何処!?」

「しらねえよ!!」

「さっきから姿が見えないんだよ!!」


土御門「逃げられたにゃ~で、そいつの名前とかは知らないか?」

「えーっと、なんだっけ?」

「『ザザ』とか言ったかな?」


佐天「『ザザ』…」

「っていうか!今日の記事だよ!!」

「なんだよコレ!?」


思い出したかのように今週の『SAOウィークス』を出す。
そこにはこんな事が書かれてた『ちんぴらギルド、今度は売春か!?』『あの人気プレーヤに手を出す御坂美琴!!』
『彼らの暴挙をこのまま見ていていいのか!?』


佐天「こらまた…」

アスナ「よくここまで書けるわね…」

初春「もう、煽る事しか考えてませんね。偏向報道その物ですよ」

御坂「…」

上条「なあ…」ヒソ

浜面「ああ…」ヒソ

土御門「ひょっとするとひょっとするかもにゃ~」ヒソ

シリカ「だから写真の人はこの人達じゃないって言ってるじゃないですか!!」

「でもシリカちゃん!!」


「ここに【我々が出来る限り聞き耳を立てたらこのような会話が聞こえてきた】

《ぎゃっは!やっぱりアナタ、ロリコンだったんだ。ミサカ信じらんな~い♪》

《だからァ…違ェッて言ッてンだろォォォォォォォォ!!》

《むきになるのがあっやしぃ~☆》

【なんとリア充な会話だろう。是非とも爆発してほしい】ってさ」


御坂「」アチャー

上条・土御門・浜面(((アウトー)))



アスナ「確かに…女に人は美琴さんに似てるかも?」

佐天「でも、ここまで背が高くないし人相悪くないですよ!!」

御坂「…」

初春「それに、ここまでおっぱい大きくないですよ!!」

御坂「」イラッ

シリカ「第1に男の人見たら解ると思いますけど、この人めっちゃ細いですよ!!」

土御門「ぶっ!!」

上条「…」

浜面(もやしだからなー…)

「つーか、そこまでフォローするならここに呼んでよ!!」

「そうだよシリカちゃん!!俺らも悪い人じゃないなら全然問題ないしさ!!」


シリカ「解りました…」

佐天「ってか、最初からこうすればよかったんじゃないですか?」

アスナ「そうだよね…」

初春「あ、シリカさん!ちょっといいですか?」

上条「御坂さーん…こっちこっち」

御坂「…うん」





数分後


シリカ「来るそうです」

佐天「意外とすんなり来るんですね」

「そこの花の子の言う通りにメッセ送っただけなのにな」


初春「こんな状況になってるって知ってたらまず来ませんからね。過去に『風紀委員』であったことを応用してみました」

アスナ「すごーい」


ナア、ジャッチメントッテナニ?
ガクエントシノ、ケイサツミタイナモン
ガキガケイサツヤッテンダ、スゲー
イヤ、タダノアタマオカシイマチナダケダロ


初春「流石にここだと狭いですし、怪しまれそうなので転移門近くの広場にしましたけどいいですよね?」

シリカ「イイですけど…みなさんはいいですかー!?」


イインジャネ?
ココマデキタラサイゴマデツキアオウゼ
ソウダナ


「問題ないみたいで」


アスナ「じゃあ決定ね」

佐天「御坂さんたちもいいで…何やってんだ?」


彼女が見たのは奥の方で美琴、上条に浜面と土御門が固まっている様子。
何か相談してる様子だが


アスナ「美琴さーん!!」

御坂「ふぇえあ、はい!!」

佐天「移動するそうですよー!!」

御坂「う、うんわかったあ~」


初春・佐天・アスナ(((どうしたんだろう…)))


上条・土御門・浜面「「「…」」」



転移門前・広場


前述したとおり、25層の中でもかなりにぎやかな場所であり様々な人がいる。
しかし、との近くのカフェの2階のレストランにはシリカの追っかけが多数いて異様な光景。
昼時の牛丼屋みたいな光景だ


シリカ「…もうすぐかな?」

初春「シリカさ~ん、ピナ何とかしてくださーいい」


ピュ?モシャモシャ


シリカ「ピナ、めっ!」


きゅー…


初春「うへ~助かりましたー…」

シリカ「いえこの子が…それにしても頭の髪飾りって本物なんですか?」

初春「へ?なんのことですか?」

シリカ「いやだからあt」

初春「なんのことですか?」

シリカ「…何でもないです(学園都市の人って変な人多いのかなー?)」


一方、転移門前で待つ2人。
彼女らが最初に接見する



…で、残りの6人は


佐天「大丈夫かなー初春」ア、イケル

アスナ「まあ、いざとなったら私達が行けば良いし」ホントダ、オイシー


少し離れたカフェのテラスに居る。こちらは優雅にケーキとコーヒーを食してるところ


佐天「ってか、御坂さんたちはなんで隠れてるんですか?」

御坂「いやっ…まぁ…」

上条「なん…だろぅ…な!?」

アスナ「浜面さんたちも何してんの?」

浜面「待ち伏せ的な?」

土御門「そんなところだぜい」

佐天「あ、転移門が光った」

アスナ「また違う人でしょう…ん?」


彼女の発言通りさっきから何回も転移門は光ってるが目標は一向に来ない。
なのでこの様な反応になるのも当然だが、転移門付近に居るシリカが反応する



シリカ「あ!?」

「おひさ~おチビちゃん元気だった~?」


シリカ「はい!…アクセラさんはおねむですか?」

「この人10時間近くは寝てるよ?本当、よく寝るよ」

「寝みィ…」


ぴゃ~


「おーぴな元気だったかー…で、ミサカたちを呼んだのはなんか用があるの?」ズイ

シリカ「ひゃ!?え、えーっとですね」


慣れたように女性とやり取りするシリカに対し、初春は考え込む


初春(…確かに、女の人は御坂さんに似てますねー
ゴーグル掛けてるからよく解りませんが、顔つきや雰囲気が機嫌の悪い時の御坂さんにそっくりです。
…男の人は、地毛でしょうか真っ白い髪…それよりもどこかで見たような?)


「…おィ」

初春「は、はい!!」

「何ジロジロ見てんですかァ?」

初春「な、な何でもないです!!」

「シリカちゃん!!」


何処からともなく大声。
先ほどまで2階席に居た男どもがテラスから身を乗り出すようにしてこちらを見てる


「そいつらでしょ!?」

「危ないよ!!」

「…なンだあれ?」

「この子のファンクラブでしょ、ほら『S・F』って『シリカファンクラブ』って腕章着けてるし」

「くッだらねェー…」


シリカ「だから何回も言ってるじゃないですかー!!この人たちはタダの知り合いですって!!」

「でもロリコンなんでしょー!!」


「「「「ぶっふぉ!!」」」」


アスナ達の方から聞こえてくるむせた声

チョット、ミナサンナニフイテンデスカ!?
ダイジョウブー?


初春(佐天さんたち何かあったのかな~?)



「大丈夫だよーこの人ロリコンだけど!!」

「全然大丈夫じゃねえじゃん!!」

「この人あんた達と同じで『Yesロリータ!!Noタッチ!!』の精神持ち歩いてるから!!」

「おィ…」

「勝手に俺らをロリコンにすんな!!」

「ミサカが言うから問題ないって!!」


シリカ「私からも、皆さんが思ってるような変な事されてませんから!!大丈夫です!!」

「…もういこうぜ!!」

「そうだよ、シリカちゃんの交友関係に俺らが口出しすんのはよくないって」


シリカと共に来たデブと棒が場をなだめる。
すると周りも同調してきて


ソウダナ
オレラモナンカヘンダッタシ
カエロウゼ


男どもは自分たちのホームへ帰って行った



「ッたく、何だッたンだよ?」

シリカ「ごめんなさい、なんかあの人たちが勝手に勘違いしちゃったみたいで」

「勘違いって…ああ、今週の週刊誌か!」


初春「はい。それでなんか私達からまれて…」

「からまれた?」

「ん、今週の」


女剣士から今週の『SAOウィークス』を貰う男。男は腰にレイピアを装備してる

佐天「あのー…」

アスナ「どうも…」


すると先ほどまでカフェに居た佐天とアスナが近づいてくる、しかし他の4人はいない。
気のせいか目線が落ち着かない


佐天(先行ってって…)

アスナ(何があったんだろう…ってか)

初春「あれ、御坂さん達はどうしたんですか?」

佐天・アスナ「「え、えーっと…」」


「なあ、お前ら御坂美琴の関係者か?」



初春「関係者も何も」

アスナ「同じギルドですけど」

「!?」

「それって、おねえさm」

「おいワースト!!行くぞ!!」


急に御坂美琴と同じギルドと言ったとたん男の顔色が変わる。
何かやましいことがあるのか?


「あ、アクセラレータ?」

「あン!?」

「無理臭い」

「は!?」


「そっかーワーストの方は『索敵』のスキル高かったかー…」


何処からともなく聞こえてくる声、美琴の声だ。
では、いったいどこから


「おし!!アクセラレータ捕まえた!!」

初春「え、浜面さんも!?」

「は!?」

「こっちはワースト捕まえたわよー!」

「…嫌な予感しかしないんですけど」

「ずらかるにゃ~」

初春「土御門さんもいたんだ…」


土御門の声と共に


「おォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!????」

「きゃああああああああああああああ!!!!!」


男女2人は空へ吹っ飛んで行った

シリカ「…何があったんですか?」

佐天「さあ…居たのは分かったんだけど」

アスナ「私達も聞きたいよ…」


初春(アクセラレータって、聞いたことあるような…)



少し離れた場所



御坂「ここなら、アスナさん達が来るまで時間稼げるでしょ!?」

上条「大丈夫かなぁ!?」

浜面「ま、特に周りに敵がいる訳じゃないんだから大丈夫だろ?」

土御門「問題ないぜい」


隠蔽に使った『ミラーマント』を取りながら会話する一行、穏やかな雰囲気だ。
一方、こちらは穏やかではない


「問題大ありだ糞野郎共がァ説明しろコラァ!!!」

「あー…ミサカ死ぬかと思った…」


御坂「ごめんごめん、あの子達にはあなた達の事全部説明できないからね」

上条「ま!何はともあれ久しぶりだな、」


彼は、連れて来た2人に挨拶をする。
女は黒系の服にガッツリ足を強調した服装の片手剣の剣士、顔は美琴を成長させたような顔立ちでギョロ目。
先ほどまでかけてたゴーグルは首に掛けてる、訳ありの少女

男の方は白を基調にした格好で中のインナーがウルトラマンみたいな模様。
そして特徴的な白髪と赤目、これはカスタムしたわけではなく彼本来の物。
こちらの少年も訳あり


上条「一方通行に番外個体」

一方通行「ッち!!」

番外個体「やっほー☆偽善者さんにお姉様♪その他」

今日はここまで


地味にフラグ出してた一方通行と番外個体、参戦です


いつも通り質問あれば


ではまた

こんばんわ

さて、投下します



ちょっと時は遡り


上条「御坂さ~ん。こっちこっち」


一方通行の知り合い4人組の会話から


御坂「で、どうするよ」ヒソ

上条「やっぱあれだよね?」ヒソ

浜面「あれだな…」ヒソ

土御門「うん…」ヒソ


「「「「一方通行[アクセラレータ]…」」」」ヒソ


4人の声が被る。
まあ、彼の知り合いが先ほどまでの話を聞いたら一方通行と断定できるだろう


上条「ってかさ、あいつやってたのかよ!!」

御坂「なんかさ…」


申し訳なさそうに美琴が話し出す


御坂「私がこのゲームに関わったのがさSAOを作った『アーガス』からの依頼って言ったよね?」

浜面「そう言えば行ってたっけな?」

土御門「結構な勢いで勧誘されたんだろ?」


御坂「うん…まあそれは置いといて、勧誘した人が《他にもすごい人にレビュー頼んだのでお願いします!!》って、頼まれたしさ」


上条「そのすごい人が『アクセラレータ』と?」

御坂「多分…」



浜面「まあ、あってからのお楽しみじゃないか?」

御坂「私的には、何で『ミサカワースト』がいるのが疑問よ!!」

土御門「それも会ってからのお楽しみダにゃ~ま、俺が1番気にしてるのは本当にアイツかどうかだ」

上条「実際、本当に一方通行達だったら何て説明する?」

御坂「それは…」


浜面「確かに正確に説明するとややこしい事態になるし、それに嬢ちゃんズは表の人間
…いや、姫さん含め学園都市の闇を知らないんだから、何とかしてごまかさなくちゃ」


土御門「そうだにゃ~アーたん、涙子に初春はあいつ等の事深くは知ってほしくは無いからにゃ~」

上条「一方通行たちとできれば打ち合わせできたらなー―」

御坂「したよ」

上条「したのかー流石御坂…って、ええ!?」

御坂「ハワイの時、多分…覚えてるか、な?」

土御門「とりま、俺的には隙をついてあいつ等を拉致るのがいいんじゃないかと。俺は思うぜい」

浜面「俺も賛成。5分でもいいから最初に話す時間を設けた方がいいよ」

御坂「んー…」


考え込む美琴。
確かに、相手が一方通行達ならここに居る面子で少しでも話すのが得策だろう。
彼女の答えは


御坂「拉致るで」

上条「だな!」

土御門「じゃあ作戦はこの前の『クエスト』でゲットした『ミラーマント』をつかっt」

アスナ「美琴さーん!!」

御坂「ふぇ、あ、はい!!」

土御門(ここまでか…)

上条(あとは阿吽の呼吸)

浜面(ってか、出たとこ勝負だな)


そして、時は現在に戻る



一方通行「で、俺は何したらいいンだよ!?」


最高に機嫌が悪い一方通行。
それもそうだ、会いたくない相手にいきなり会ってしかも拉致られる。機嫌がいい人間の方が少ない


上条「まあ、おれ達の話を聞いてk」

一方通行「断る!!」

御坂「何でよ!!」


上条たちの話を聞こうとしない一方通行。
かたや番外個体は「よかったね」みたいな呆れ顔をしている


一方通行「あのな!俺はお前のクローンを1万人殺したンだぞ!しかも、お前を半殺しに仕掛けた!!
それに、ヒーローに至っては完璧に殺しに行った!!」


上条「…」

御坂「…」


一方通行「そこの三下2号なンて俺が仲間を殺したし、こいつ自身を殺しかけた!!
土御門に至っては俺は裏切り者だァ!!殺されても文句はいえねェ!!」


浜面「…」

土御門「…」

一方通行「そんな奴らと組める資格…いや、話せるわけねェだろうがァ!!」


彼は自分の気持ちを吠えた。それは正しかった…




しかし、我慢できない者がいた


『ミサカワースト』である



番外個体「なんか、それっぽいこと言ってるけど。この人ただレベルが足りなくて最前線に行ってなかっただけだから」

一方通行「うォい!!」

番外個体「それに、今言ったセリフ。寝る前に考えて発声練習までしてた奴だから」

一方通行「やめてくンない!!人の黒歴史晒すのォ!!やめてくンない!!」


台無しだ


番外個体「それにこの人の決定的な問題は」

一方通行「言うなよ!!」

番外個体「マジでレベル低い」


彼女の発言を基に彼等のネームバーを見る。
番外個体のレベルは上条達に近いが一方通行に至っては初春以下だ


一方通行「だから言うなッて言ッたろォォォォがァァァァァァァ!!」


そして、一人の男の悲痛な叫びが木霊した


更に、この台無しな光景に耐えられなかった者達が4名


上条「っぷ…っぷ!!」
御坂「…っ!…っ!!」プルプル
浜面「っく…っく」www
土御門「にゃーっはっはははははははーっははは!!」wwwwwwwww


笑いに徹した


一方通行「お前らなァ!!人が傷ついてるのに大爆笑は酷くないですかァ!!!!」

土御門「だってよー!無敵の学園都市第1位様が結構かわいい所がある何てにゃ~www」バンバン


土御門はかなり壺に入ったらしく全力で爆笑している


一方通行「大体なァ!!俺は先週から行動し始めたンだよ!!だからレベル低いんですゥー!!」


浜面「お前が右手に付けてる『小盾』7層で1週間しか売られてなかった限定物やん!!バリバリ嘘やん!!
ってか、ジブン等の格好どう考えても戦闘慣れしてるやん」www


番外個体「ま、パッと見で分かるよねー」


一方通行の嘘を見抜いて突っ込む浜面。
何故か関西弁になってる


一方通行「ソウダ…大体なァ!ここだと能力者はレベル低いんですゥー!!なかなかレベル上がらないンですゥー!!」

御坂「いや私!アンタと同じレベル5だけど!私はかーなーり、高レベルプレイヤーですけど!!」

一方通行「テメエは元から体力馬鹿みたいなもンだろうがァ!!」

御坂「んだとコラぁ!!」

上条「…ってか、ここだと男女関係なく戦えるんじゃないか?」

番外個体「それがこの人全然レベル上がらないのよ、ミサカの方はガンガン上がるんだけどね」

一方通行「…」グスン


浜面「はぁー…まじめな話、なんか問題あるんじゃね?」

御坂「問題って、どんなよ?だって普通に戦闘していれば経験値が入るでしょ?」

番外個体「ミサカと同じぐらい敵は倒してるんだけどね」

一方通行「俺が聞きてェよ…」
御坂「…とにもかくにm」


浜面「お、お嬢!?」

御坂「なによ?」

上条「やばい、アスナとかもう着そう」

御坂「げ、マジで!?一方通行に番外個体!!ハワイでのやり取り覚えてる!!?」

番外個体「やり取りって…え、マジであれやるの!?」

御坂「他にイザコザおこしたくないの!!彼女達に本当の事は学園都市に戻ったら言うから!!ね」

一方通行「まじかよォ…」

御坂「あんた等もいい!?」


上条・土御門・浜面「「「乗りボケなら任せろ(にゃ~)!!」」」



その頃、アスナ達は美琴たちの居る所へ駆け足で向かっていた


佐天「さっき言ってたのって本当!?初春」


初春「ほぼ間違えないと思います!!
確か、あっちの白い人は『学園都市レベル5第1位の一方通行(アクセラレータ)』で間違えありません!!」


アスナ「じゃあ、同じ学園都市の人ってこと?美琴さん達の知り合いって訳?」

佐天「少なくとも私と初春は知りません、名前は聞いたことあるけど殆どが謎の人ですし!」

初春「あまり表舞台に出る人って訳ではないってことです、そもそもレベル5で目立つのは御坂さん位なもんですからね」

アスナ「複雑なのね…ってか、1番疑問なのは!?」

佐天「あの御坂さんのそっくりサンですよね!!」

アスナ「美琴さんってご兄妹っているの?」

初春「いないはずです!!」

佐天「そもそもいたら私達が知らないはずないですよ!!」

アスナ「だよね…でも、あれはそっくりってレベルじゃないわよ」

佐天「そこを曲がったら直ぐですから直接本人たちに聞きましょう!!」

そして目の前の角を曲がるとそこに美琴達はいた

佐天「御坂さん!!」


御坂「さ、佐天さん、い、意外と速かったわね~はははは」


アスナ「早かったわね、じゃないでしょ!!」

初春「説明してもらいますよ!!」

御坂「う、うん…ごめんね実は黙ってたんだけど」


3人が息をのんで見守る。ここまで似ていてあの拉致り方、普通じゃない


御坂「この子、実は親戚のお姉さんなんだ…」


佐天・初春・アスナ「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」


上条・土御門・浜面(((そう来るか)))


一方通行(マジでやりやがった)


番外個体「(これに合わせるのよね…)
そうなの!まあ、苗字は同じミサカだからなんとでも言ってね☆
ちなみにアバターネームは『ワースト』だからこっちで呼んでもいいよ♪ぎゃは」


佐天「だって、ええええええええ!!!ちょっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!まじか!マジですか!?」

初春「初耳にも程がありますよ!!何で隠してたんですか!!」

アスナ「親戚にしても似すぎでしょ…」

御坂「それには深いわけがあるのよ…」

番外個体「そうなの、マリアナ海溝よりも深ぁぁぁいわけが…(こうなりゃやけくそじゃい!!)」


神妙な趣で話し始める美琴、それに合わせる番外個体。
その光景に只々驚く佐天達、そしてよくこんな茶番を即興で出来るなと心の中でひたすら思う男ども


御坂「私のママは知ってるでしょ?」

佐天「はい、御坂さんそっくりの超若いお母さんですよね?」

上条・一方通行((なお、酒癖は超絶悪く。しっかりと遺伝してる模様))

御坂「実は私のママには生き別れの双子のお姉さんがいたの」

佐天・初春「「えええぇぇぇぇぇぇ!!!???」」

上条・土御門・浜面「「「なーんだってー!?」」」

一方通行(女の妄想力すげェ…)

アスナ(やば、涙腺が…)


御坂「小学生の時地震があって実家が崩壊してね…その時やってたお店がつぶれちゃったのよ。
…その時ママのママ、おばあちゃんが死んじゃってね…(おばあちゃんごめんなさい!!)」


番外個体「そのごたごたでね、私のママは遠い親戚に預けられたのよ…(これでいいのか?)」


佐天「あの元気なお母さんにそんな過去があったなんて…」


初春「辛すぎます…」ヒック


アスナ「本当ね…」グス


御坂「(心痛むー!!)で、私のママは頑張って立ち直ってパパと出会って結婚して私が生まれたんだけど(私のターンはここまで!!)」


番外個体「(あ、ブン投げた!?)だけどね、私のママは順風満帆じゃなかったの…その親戚にで結構ひどい目にあってね…」


佐天「よく聞く話ですけど」グス

初春「実際聞くと堪えますー」ウエーン

アスナ「本当、あたしって涙腺弱い…」ポロポロ

上条(俺がだましてる訳じゃないけど、後ろめてー!!)ズキズキ

浜面「うおー悲しすぎるぜー!!」ダー

土御門「ひどい話だにゃ~(色んな意味で。…ってか、カミヤンは演技しろ!!)」ホロリ

一方通行(カオスだな…)


番外個体「もう虐待とか日常茶飯事でね…
で、当たり前のようにぐれてお決まりコース。男と遊んでたら私がデキたって訳(おい、お姉様フォローしろ!!)」


御坂「(ええー…)…と言っても、真琴姉ちゃんが生まれてからしばらくはママと連絡は取ってたみたいなの
(勝手に名前付けちゃった…しかも、妄想であいつとの子供に付けようかなーって思った奴)///」


佐天(御坂さん泣くの我慢して顔が赤くなってますよ)グス

初春(お姉さんの前だから我慢してるんですね)ヒック

アスナ(流石美琴さんだわ)チーン

一方通行(自分の妄想話で顔赤くすンなよ…)

上条(なんで御坂は顔を赤くすんだ?)

土御門(流石カミヤンだぜい…)


浜面「うおおおお」ダバー

土御門(お前は何ガチ泣きしてんだよ!!キメーよ!!)



番外個体「だけどね、そんな環境で生まれたからね3歳ぐらいでミサカは『学園都市』に送られちゃったの。
実際は父親からの暴力から遠ざけるためだったらしいんだ(これでどおだ!)」


御坂「でも、また悲劇があってね。…真琴姉ちゃんのお母さん地震で死んじゃったのよ…(まだまだよ!)」

佐天「地震の馬鹿やろー!!」ウワーン!!

アスナ「悲しすぎるよ…」ポロポロ

初春「じゃあ、学園都市では?」エッグ


番外個体「それもお決まりだよ…
施設に入れられてたけどしょっちゅう抜け出したりして、変なのとつるむそれだけ…(なーに言ってんだ、ミサカ…)」


御坂「それで、こいつの保護者に捕まって今はこいつと住んでるんだ(なーに言ってんだ、私…まあ、あとはこいつに任せよう)」

一方通行「(俺にブン投げたァァ!?)まあ、俺もそいつが本当の親ッて訳じゃねェーけどな。面倒見のいい奴だよ」

番外個体「それで、12月ぐらいにお姉様と再会したわけ(もうイインジャネ?)」

御坂「そう言う事(そうね…)」

一方通行「だな(最後投げやりすぎだろ…)」

上条「イイハナシダナー」

浜面「ぐおおおおお!!」ジャー

土御門「ま、これ位でいいんじゃね?本人たちも辛いだろうし(色んな意味で)」

佐天「そうですね…」グス

初春「これからよろしくお願いしますね、真琴さん」ズズズ

番外個体「あ、『ワースト』でいいよ。なんか名前で呼ばれるとこしょばゆいし(本名じゃないし…)」

アスナ「素直じゃないのも美琴さんそっくりね、ワーストさん」グス

御坂(私って素直じゃないのかなー…)


色んな意味で疲れた一向(+筆者)。一方通行の紹介は上条たちがごり押しで友達って事にした


一方通行「納得いかねェ…」



それぞれ照会が終わった後


御坂「ねえ、一方通行たちはどうするの?」

一方通行「なにがだよ…」

上条「俺らのギルドに入らねえか?2人ともギルドには入ってないそうだし」

番外個体「ミサカはb」

一方通行「断る!!」

上条「なんでだよ!?ってか、はえーよ!!」

一方通行「あのな、俺は今最ッ高ーーに機嫌がわりィンだよ!!テメーらの顔なンざ二度と見たくねェーンだよ!!」


確かに彼の機嫌は誰が見ても悪いとわかる。
そりゃ呼び出されたと思ったらいきなり拉致られ、自分のレベルをばらされ無茶振りに付き合わされる。
これで機嫌が悪くならなかったらMだ


一方通行「どォーしてもッて言うならよォ。あれすンしかねェだろ?」

アスナ「あれって、…もしかして!?」

一方通行「御明察ゥー『デュエル』で勝負だ」



『デュエル』で勝負。
普段はプレイヤー同士の最終的な決着に使われるが、最近は違う方向もある。
それは『ギルド』への勧誘。簡単に言えば「俺よりも弱い『ギルド』へ入るのはヤダ」と言うことだ。
これを最初にやったのは『ヒースクリフ』で今ではアイングラッド全体に伝わってる。
そして暗黙の了解もある。
1つは、組み合わせは人数が少ない方が決める。この場合、一方通行側が。
2つは、負けたら勝者に従う。
3つは、1度しか対戦できない。
4つ、どちらにも所属しない第3者が立ち会う。
つまり、今回は一方通行が負けるとギルド『ヒーローズ』に加入、勝ったら金輪際関わらない。と言うことだ


佐天「でも、この付近に第3者なんて」

一方通行「そこに居る」ブン!!

「うを!!」バキョン!!


そう言うと一方通行は自身のレイピア『リボルケイン』を投げる。
彼のレイピアは樽を壊しそこに隠れてた何者かに当たる


一方通行「ほらな?」

アスナ「って、何やってんですか!?」

御坂「ちょっと、大丈夫なの!?」


慌てて隠れてた人の元へ行くアスナに美琴。
しかし、そこに居たのは意外な人物だった


御坂「大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫で」

アスナ「キリト君!?」


ショボイ変装したキリトだった。
しかし、様子がおかしい、なにか挙動不審だ。よく見ると


アスナ「え、…ギルドマーク?」

キリト「」ビク!!


何故か、ネームバーには参加ギルドのマークがあった

今日はここまで


何か質問なれば何なりと


ではまた

キリトは人寂しさにギルドに入ったのだとしたら、前から勧誘されているのに入ってないのだからおかしいわな
考えられるのは・・・色仕掛けだなw

誰もツッコんでないからツッコむけど、一方さんの「っ」はカタカナにはならないぞー

一方がレベル低いのはわかったけど、ワーストのレベルはどれくらいなの?

>>746

まあ、原作とは違う理由ですね(主にくだらない方面で


>>747

まじか…直します


>>749

ネタバレになりますけど

浜面>番外個体>土御門

です

一方通行に高出力マイクロウエーブって効くの?

まだまだ先のことだと思うんですが、フェアリィ・ダンス編を書く予定はありますか?

SAOの中で野球以外のスポーツもやりますか?

こんばんは!!


>>753

ここのナーヴギアは学園都市で販売された物は特製で基本的に能力者にも効く奴です


>>757

残念ながらありません


>>758

考えてません。何か妙案はありますか?


では投下します



アスナ「どう言う事?」

キリト「…」

御坂「ちょろっと説明がほしいな~」

キリト「…」


美少女2人に胸倉掴まれてる俺。
現実でも早々ない、いやSAOでもなかなかないか…
正直、ちょっと盗み聞きしようとしただけなのに。
アクセラレータって奴に見つかってこうだ。
どうやってごまかそう


キリト「あ、あのさ!」

御坂・アスナ「「あ!?」」


キリト「ッヒ!!…ほら、さっさと『デュエル』やっちゃった方がいいんじゃないか?向こうも待ってるし」


破れかぶれ。
俺は白いのに話を振った


一方通行「おィ、早くしろ」

キリト「な!?」

アスナ「…分かった。でも、終わったらキッチリ説明してもらいますからね!!」

キリト「ハイ」

御坂「ちなみにどこから聞いてた?」

キリト「アスナ達が来た直ぐ後ぐらいから…」

御坂「…そう(よかった、重要な所は聞かれてない)」

キリト「じゃ、じゃあいいか?」


何とか逃げ切った



そして準備が整った。立会人のキリトがルールの確認をする


キリト「じゃあ確認する!
ルールは基本的な4つ、『デュエル』の仕様は『完全決着』
もちろん殺し合いじゃないから特別に『制限時間3分』『腹が地面に着いたら失格』『HPがイエローになったら強制終了』これでいいな!!」


一方通行「アァいいぜ、まずh」

番外個体「はーい!ミサカからいっきまーす!!」

一方通行「」

キリト「えーっと名前は?」

番外個体「ワーストだよ。よろしく☆ぎゃは」

キリト「えーっと、じゃあワーストは誰を指名する?」

番外個体「んーとねぇ…」


野菜を見定める様に相手を探す番外個体


番外個体「じゃあ、チンピラさんで!」

浜面「おれ!?」

番外個体「なんか文句ある?こんな美人さんと踊れるんだよ?それに、ミサカ『カタナ』スキルの人初めて見たし」

佐天(なんか御坂さんとは違った性格だなー…)

アスナ(少し口調が下品かも…)

御坂(あれ、丸くなった?)

浜面「しゃーねーな」シュン!

番外個体「よろしく♪」チャキ


お互いメニューを操作しながら武器を構える


一方通行(チンピラの武器…『カタナ』か、だが一般的なのよりデカい)


キリト「…太刀か」

佐天「知ってるんですか?」


キリト「一般的な奴、
クラインが使ってるのとかは『打刀』って奴をモデルにしてるんだけど、あれは『太刀』って言う戦国時代以前の日本刀をモデルにした奴だ。
…またアイツ『変な店』で掘り出したのか?」


初春「私が『ポイズン・ダガー』を買った時にあったんですよ!!」

キリト「あきれるほどに運がいいな…『カタナ』の『太刀』だとスキルが違うだけで実質『片手剣』と変わらない」

御坂「なるほどね…で、ワーストが」

キリト「『バスターソード』…」

アスナ「それって、美琴さんが買おうとした奴?」

御坂「うん。だけど重すぎてね、スタイルが崩れるから買わなかったけど」

上条「重いなら何でキリトは買わなかったんだ?」

キリト「流石に重すぎる。重めの剣の方がいいけど、あれは無駄に重すぎだ」

初春「でも、それをワーストさん軽々と持ってますよ!?」

土御門「それだけ『筋力』があるってことだにゃ~」

上条「浜面も結構『筋力』あるんだけどな」

御坂(まさか軍用クローンだったから…関係ないか)

佐天(でも、総合的に考えると)

キリト(つまり『パワー型』対決って事…それよりも)

土御門(レベルは俺達と大差ない…いや、この中の誰かと同じ、またはそれ以上)

上条(しかもこの中にはいない『パワー型』の『片手剣』使い…)

御坂(近くて浜面さん、いやキリトか?…どっちにしても楽に勝てるってことはないのか…)

浜面(平常心…平常心っと)


上条たちが分析してる傍ら、一方通行も解析する


番外個体(噂や新聞では見たり聞いたけど『ギルドヒーローズ』
…あまりにの強さで陰で『ビーター集団』と呼ばれてた皆さん、多分あの黒いのはうわさで聞く『ビーター』だろう。
でも、強さの根本は違う。幾らレベルが物を言う世界でも動かすのは体
…過去に格闘による戦闘経験がある方が有利なのは知の名。
それはミサカにも言える
…向こうにはお姉様にヒーロさんチンピラにこの人の仕事仲間のサングラスさん、戦闘経験がやたらある方々。
そりゃここでも強くなる…ま、そ