上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」浜面「その3だぜぇ!!」 (752)



前スレ:上条「ソードアート・オンラインか、やってみたいな」 美琴「その2!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362916244/)


どんな物語か1もまだわからないです

週1で投下する予定


キャラ崩壊あります


基本とある側のキャラがメインなのでSAOのキャラはあまり出ません


アニメに例えるなら「Zガンダム」の旧WBクルーみたいな感じ


能力やスキル、設定の独自解釈あり


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381055269

登場人物やそれぞれの舞台説明


【SAO・アイングラッド】


天才、茅場晶彦が開発したゲーム内の仮想世界
初日に茅場の起こしたテロ事件により約1万人が囚われる。
現在も数千人のプレイヤーがここでゲーム攻略に励む

しかし、半年近くがたち様々なギルドや娯楽が生まれてる
新聞や雑誌などの出版物。ソードスキルを応用した野球が現在盛ん

なお、快楽を求めて、未成年者の飲酒率が格段に高い問題もある。



各、ギルドの紹介

ヒーローズ:ギルドリーダー、カミジョウ

早くから19層にギルドハウスを持つ1派。所属するほぼ全員が攻略組の高レベル集団。
ギルドハウスに温泉風呂が付いていたり、懐事情もよく、所属する女の子が全員美少女とかなりの勝ち組。
しかし、ギルドメンバーの行動や他プレイヤーの嫉妬で別命がかなりひどい。

別命:『ギルドチンピラ』『DQNギルド』『リア充ギルド』『なんか渋谷にいそう』etc


団員

上条当麻:言わずと知れた禁書の主人公。童貞

ここでは両手剣の剣士。武器は現在『バスター・ブレード』
戦闘スタイルは、剣と体術を使い分ける珍しいタイプで
ここでも不幸は健在。自分自身は何故自分が、特に理由のない暴力に襲われる、のか真剣に悩んでる
しかし、他者からは「おまえの不注意(自業自得)」と言われよく凹む。地味に『料理』と『裁縫』のスキルが高い
ここでは、カミヤン病や説教はあまり発動してない


土御門元春:科学、魔術両サイドのダブルスパイ兼、シスコンメイド軍曹。非童貞

ここではダガー使い。武器は『クナイ・カブト』(モデルは、仮面ライダーカブトのクナイガン)
戦闘スタイルは、メインのダガーの他『帯術」やアイテムを駆使するタイプ
ここではスパイの経験を活かして新聞記者もやってる。偶に冗談を言って場を和ませたり、時に場を占めるムードメーカー
何故かここではカミヤンの特性が感染しており、女性に弄られたりラッキースケベに襲われる


浜面仕上:第3の男。3主人公の中で明確に彼女の居るリア充。非童貞

ここではカタナ使い。武器はカタナでも珍しい太刀『小烏丸』(モデルは、るろうに剣心の雪代縁)
戦闘スタイルは、大柄の割に軽業師みたい素早く動き、更にしなやかな剛剣のパワー型。
ここでは頼れるアニキタイプ。本人曰く「童貞捨てると男は落ち着くんだよ」是非とも爆発してほしい
普段は温和だが、彼女の滝壺にセクハラの魔の手が及ぶと鬼の様にキレる


一方通行:第2の主人公、学園都市レベル5の第1位の天才。非童貞

ここではレイピア使い。武器はレイピアのリボルゲイン(モデルは、仮面ライダーブラックRXのリボルゲイン。もちろん即死効果はない)
戦闘スタイルはアイングラッドでは珍しい『カウンター』主体。しかし、その影響でギルド内では1番レベルが低い
ここでは、突っ込み属性がかなり発達してる。そして戦闘以外のスキルはほぼパーフェクトに近い
番外個体と肉体関係がある様だが付き合ってない模様



御坂美琴:超電磁砲の主人公。学園都市レベル5第3位

ここでは片手剣の剣士。武器はフラニティー(モデルはFF10のティーダの剣フラニティー)
戦闘スタイルは、フラニティーの特性を活かした刀狩や素早い攻撃方法。ギルド内では1番レベルが高い
ここでは上条と共同生活なので最初は現実同様テンパったが、今はスルースキルを覚えて日常に差し支えない。
だが現実同様、感情を爆発させやすい。母親同様、かなり酒癖が悪い。キリトと結構仲がいい


佐天涙子:超電磁砲の元気っ子

ここではランス使いの『帯術』使い。武器はウィング・ランサー
(モデルは仮面ライダー龍騎に出てくる仮面ライダーナイト武器ウィング・ランサー)
戦闘スタイルは、ランスを巧みに使い『帯術』で遠距離攻撃も出来るマルチタイプ。
ここではいつも通りムードメイカー。5層で自身の体を切り裂いたPohを探すと言う目的がある
土御門をアニキと言って慕ってる。恋心なるのかと言う質問には持ち前のトーク力で逃げる


アスナ:本名結城明日奈。SAOのヒロイン

レイピア使い。武器はベノ・サーベル(モデルは仮面ライダー龍騎に出てくる仮面ライダー王蛇のベノ・サーベル)
戦闘スタイルは、リニアー中心の速効型。最近はベノ・サーベルでパワー系のスキルも育ててる(何故か首が凝る模様)
ギルドではまとめ役兼、ツッコミ。お嬢様育ちだが、ギルドの影響で最近ヤンキー気が出てる
初めて組んだキリトを気にしてるが、同い年ともあって異性では上条と仲がいい


番外個体:御坂美琴のクローン。何故か一方通行と肉体関係がある

ここでは片手剣の剣士。武器はバスター・ソード(モデルは特になく、シンプルな剣。上条のバスター・ブレイドと同じシリーズ)
戦闘スタイルは、美琴と相反するずっしりしたパワー型。浜面に近い。
参加したばっかだが、レベルは元からいた面子と大差はない。
何故か一方通行に対する悪意がめっきり減って、歳相応の乙女な反応が多い。だが、下品な口調は健在


初春飾利:パンツ要員の花瓶、腹黒

ここではダガー使い。武器はポイズン・ダガーと割とえげつない物
基本的に戦闘に参加しない。普段は条処理能力を駆使した新聞記者
ただ、何故か尋問能力がずば抜けてる
この世界だとダイエットの必要性が無いので、甘い物の消費量が現実の倍に増えた


滝壺理后:浜面の彼女の不思議っ子

ここではシミター使い
基本的に戦闘に参加しない。『アイングラッド新聞』の創刊者及び社長。このギルドで1番の稼ぎ頭
このギルドで日常雑務は彼女が行う。怒ると怖い
浜面とラブラブ。肉体関係あり、惚気ることに抵抗感がない


御坂美琴:超電磁砲の主人公。学園都市レベル5第3位

ここでは片手剣の剣士。武器はフラニティー(モデルはFF10のティーダの剣フラニティー)
戦闘スタイルは、フラニティーの特性を活かした刀狩や素早い攻撃方法。ギルド内では1番レベルが高い
ここでは上条と共同生活なので最初は現実同様テンパったが、今はスルースキルを覚えて日常に差し支えない。
だが現実同様、感情を爆発させやすい。母親同様、かなり酒癖が悪い。キリトと結構仲がいい


佐天涙子:超電磁砲の元気っ子

ここではランス使いの『帯術』使い。武器はウィング・ランサー
(モデルは仮面ライダー龍騎に出てくる仮面ライダーナイト武器ウィング・ランサー)
戦闘スタイルは、ランスを巧みに使い『帯術』で遠距離攻撃も出来るマルチタイプ。
ここではいつも通りムードメイカー。5層で自身の体を切り裂いたPohを探すと言う目的がある
土御門をアニキと言って慕ってる。恋心なるのかと言う質問には持ち前のトーク力で逃げる


アスナ:本名結城明日奈。SAOのヒロイン

レイピア使い。武器はベノ・サーベル(モデルは仮面ライダー龍騎に出てくる仮面ライダー王蛇のベノ・サーベル)
戦闘スタイルは、リニアー中心の速効型。最近はベノ・サーベルでパワー系のスキルも育ててる(何故か首が凝る模様)
ギルドではまとめ役兼、ツッコミ。お嬢様育ちだが、ギルドの影響で最近ヤンキー気が出てる
初めて組んだキリトを気にしてるが、同い年ともあって異性では上条と仲がいい


番外個体:御坂美琴のクローン。何故か一方通行と肉体関係がある

ここでは片手剣の剣士。武器はバスター・ソード(モデルは特になく、シンプルな剣。上条のバスター・ブレイドと同じシリーズ)
戦闘スタイルは、美琴と相反するずっしりしたパワー型。浜面に近い。
参加したばっかだが、レベルは元からいた面子と大差はない。
何故か一方通行に対する悪意がめっきり減って、歳相応の乙女な反応が多い。だが、下品な口調は健在


初春飾利:パンツ要員の花瓶、腹黒

ここではダガー使い。武器はポイズン・ダガーと割とえげつない物
基本的に戦闘に参加しない。普段は条処理能力を駆使した新聞記者
ただ、何故か尋問能力がずば抜けてる
この世界だとダイエットの必要性が無いので、甘い物の消費量が現実の倍に増えた


滝壺理后:浜面の彼女の不思議っ子

ここではシミター使い
基本的に戦闘に参加しない。『アイングラッド新聞』の創刊者及び社長。このギルドで1番の稼ぎ頭
このギルドで日常雑務は彼女が行う。怒ると怖い
浜面とラブラブ。肉体関係あり、惚気ることに抵抗感がない

>>4

すんません被りました



その他のプレイヤー


キリト:SAOの主人公。ギルド『月下の黒猫団』所属

片手剣の剣士。武器はアルマ・ギア
戦闘スタイルは、スキルに乗っ取った物。唯、その適応性は高く元知識も相まってレベルは高い
レベルは美琴の1つ、2つ上。別命、ビーターとも呼ばれてる
1人を貫こうとしてたが上条や美琴、アスナに絡まれよく絡まれヒーローズとよく行動を共にしてた
潜在能力からか、落下属性や弄られ属性、M属性がある。上条同様、ラッキースケベ属性がある


アルゴ:ちっちゃいオネエサン。髭ペイントが特徴

情報屋のキャラ。弄られ役。なんか口調変


【現実・学園都市】

化学が周りより2,30年発展しており。超能力をまじめに研究してる
独立を保った都市だったがとある事により、日本国の1地方都市と同等の扱いに変化していく。
現在では、ゲートが増えセキュリティーが外部と同等になってる。
更に、東アジア地域の紛争が激化し、中国、朝鮮系の密入国の移民が大量に流入し治安が悪化してる。
能力者の無能力者への実力行使が条例で禁止され、無能力者(この場合、外部からの流入民も含む)への憎悪が高まってる。


白井黒子:風紀委員

常盤台中学の学生の1人。変態淑女
友人3人をSAOに連れて行かれてる。最近は学園都市の治安の悪化にともい過労が続いてる。


麦野沈利:学園都市レベル5の第4位

アイテムリーダー。仲間2人を連れていかれ、助けるために奔走してる。
ここ最近では、京都に現れた自分と同じ能力を扱う少女を調べてる

はい


此処まで


また来週投下します


ではまた

 >>13とゆうことはSAOプレイしている美少女達は…ひらめいた!

>>14
ジャッジメントさん!こいつです!(今の内に佐天さんの部屋に・・・

こんばんわ

>>14 >>16


男も穴ありますよねぇ・・・


では、遅れたので多めに投下




25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・転移門前


滝壺「おお、ここがフィッシャーマンズ・ホライズン」

初春「来たことありませんでしたっけ?」

アルゴ「ここ開いてからはオレッチと低層で情報収集か、ハウスで編集だったからナ」

滝壺「早速カードを買おう」

アルゴ「…本当にカードジャンキーだナ」

一方通行「カードってあれか、キャラクターの?」

滝壺「うん。聞き込みがてらによく対戦してる」

一方通行「…後で対戦してやるよ」

滝壺「いいの?」

一方通行「はン!俺が格の違い、ってェのを教えてやンよ!」

滝壺「大丈夫。それはわたしが教えるから」

一方通行「オーケ、海蛇見たらすぐ対戦だ」

初春(いいフラグですね…)

アルゴ(こりゃモヤシ、カモられるな)




美少女3人を引く連れてるモヤシの後方に少し距離を開けて歩く美女3人


御坂「…」

アスナ「…」


しかし、その内2人は超絶機嫌が悪い顔をしてる


番外個体「まあまあ御2人さん。ここはミサカに免じて、ね?♪」


なれなれしく話す番外個体。
確かにあの場は彼女の機転で【この先に居るフィールドボスらしきものを見に行く】と言う案で収まった


御坂「はいはい…解ってますって…」

アスナ「…私はどちらかと言うと「これ以上騒ぐと『スキルベリー』の使い方教えねェぞ」って恐喝の方が効いたけどね」

御坂「それは私も同感」

番外個体「ニッシッシ。そりゃミサカもだけど、教えてもらわないと困るもんね御2人さん。ギャッハ☆」

御坂「ったく。…アイツもだけど、どうしてこうブラックな方にパイプが出来たりすんのかね~」
番外個体「ヒーローさんとチンピラ君もそうだけど、そう言う星の元なんだろうね」


アスナ「…浜面さんは何となく見かけで解るけど、上条君ってそんなに問題に現実でも突っ込んでるの?
ってか、アクセラレータさんもそうなの!?」


番外個体「そりゃもう。お姉様もだけどもう、どこの主人公だよ!?って感じの日常だね」

御坂「さりげなく私を混ぜやがったよ、コンチキショウ」

アスナ「…なんか、学園都市って本当に変わってるのね」

番外個体「お外のお嬢様のアーたんには、ちときつかったかにゃ~ん?」


アスナ「あのね…外だろうが学園都市だろうが巻き込まれるのは唐突なの。これの様にね。
…で、人生って物語があるなら誰でもその物語の主人公なの、わかる!?」


番外個体「おー深い深い。ま、話を戻すけど。Pohの話を言わなかったのはあの人なりの優しさ、誰かを巻き込みたくない。
特にミサカだろうけどそんな所だろうね♪」


アスナ「優しさって…既にSAOに巻き込まてるのに、今更面倒事の1つや2つ増えたってどうって事ないわよ」

御坂「本当!…待つもどかしさに比べたら体動かした方が100倍いいわよ」

番外個体「おー、流石経験者は語るってか?☆」

御坂「あんたね…これ以上その減らず口を塞がないならもう一回ドラゴン・スープレックスをかますわよ?」

アスナ「いえ美琴さん。ここは2人居るからツイン・パワー・ボムで行きましょう」

番外個体「すんませんした!!」


かわいい?ガールーズトークをしていると、先行の一方通行たちがとある店の前を通りかかる


「お、アルゴやリコちゃん達じゃん」

アルゴ「あ、エギル」



初春「こんにちは」

エギル「おう!」

御坂「こんにちはエギルさん。ここって、ひょっとして?」

エギル「おう!念願の俺の店だぜ!」

アスナ「御出店おめでとうございます!」

滝壺「なんか駅のホームの売店みたいだね」


確かに、外見は小さな売店みたいで繁華街の雑居ビルの1回とかにあるタバコ屋みたいだ。
しかし、奥の方にはバーの様なカウンターがあり、少し休憩ができるようだ。
ちらっと先客らしき影も見える


エギル「痛い所つくなぁ…ま、外見は狭いが中に軽いカウンターがあるからよ、お茶でもどうだい?」

初春「えーご馳走して貰っていいんですか!?」

番外個体「やっほい!タダ酒だぜい!!」

エギル「いやタダじゃないから!?…って、お嬢ちゃん?」

番外個体「やっほー」

エギル「お嬢ちゃんがいるって事は…」

一方通行「よォ…」ユラリ

エギル「ごめん、今日は店じま…ブボ!?」グイ

一方通行「逃がさねェーよ。エギルクゥゥゥゥゥゥゥゥンンンン!!」


唐突にエギルの胸倉を掴む一方通行。
その顔は解りやすく筋を立たせてヒクつかせてる


御坂「ちゃっ、ちょっと!?」

アスナ「何やってんの!?」

番外個体「いや、あらシャーねーよ」

初春「何があったんですか!?」

番外個体「聞いてれば解るって…」

滝壺・アルゴ((まるでヤクザの借金の取り立てみたいだ…))



エギル「いや落ち着けって!?商品踏んでる、商品踏んでるから!?」

一方通行「こんな鈍らオレが買ってやらァ!!」

中の客「…!?」

エギル「いや、そうじゃなくて中に客が…」


一方通行「テンメよくもオレに自家製コーヒーって騙して『ハルコン・ビー』の糞入り粉末買わせたなァ!!
オレは南トン人じゃねーぞゴルァ!!」


御坂・アスナ・初春・アルゴ・滝壺「「「「「うわぁ…」」」」」



エギル「違うって!あれはタダのジョークで、俺が目を離したすきに勝手にお前が金置いて持って帰ったんだろ!?
つーか、あれは元々武器を生成するアイテムの1つだから」


番外個体「ありゃ?」


御坂・アスナ・初春・アルゴ・滝壺(((((あれ、自業自得じゃね!?)))))


一方通行「アァ!?あンな糞で武器作るとか、どこの4流だァ!?」

中の客「…ッム!?」

エギル「だから中に客が…」

一方通行「大体なァ!!そンな糞で武器作る奴がいるなら是非とも面拝みてェなァ!!」

「なら、拝ませてやろうじゃないか!その4流の鍛冶屋が打ったレイピアを使ってる剣士さんよ!」

一方通行「アァ!?」

エギル「やば」


御坂・アスナ・初春・アルゴ・滝壺「「「「「あ…」」」」」


番外個体「だれ!?」


中のカウンターに居た客が出てくる。
茶髪にそばかすの顔立ちだが可愛い部類の少女、ジーンズ生地のオーバーオールが鍛冶屋の雰囲気を醸し出してる


リズヘット「あたしはリズヘットって言って、そのアンタの言う糞の『ハルホン・ビー』のフンをエギルに頼んでたの!
アンタが持って行った制でこっちはお客の武器期限まで出来なくてえらい目にあったんだから!!」


一方通行「ハァ!?顧客との期限が守れないのを他人の制にするとは正に4流だなァ!?」

エギル「お、おいおい…」



エギル「違うって!あれはタダのジョークで、俺が目を離したすきに勝手にお前が金置いて持って帰ったんだろ!?
つーか、あれは元々武器を生成するアイテムの1つだから」


番外個体「ありゃ?」


御坂・アスナ・初春・アルゴ・滝壺(((((あれ、自業自得じゃね!?)))))


一方通行「アァ!?あンな糞で武器作るとか、どこの4流だァ!?」

中の客「…ッム!?」

エギル「だから中に客が…」

一方通行「大体なァ!!そンな糞で武器作る奴がいるなら是非とも面拝みてェなァ!!」

「なら、拝ませてやろうじゃないか!その4流の鍛冶屋が打ったレイピアを使ってる剣士さんよ!」

一方通行「アァ!?」

エギル「やば」


御坂・アスナ・初春・アルゴ・滝壺「「「「「あ…」」」」」


番外個体「だれ!?」


中のカウンターに居た客が出てくる。
茶髪にそばかすの顔立ちだが可愛い部類の少女、ジーンズ生地のオーバーオールが鍛冶屋の雰囲気を醸し出してる


リズヘット「あたしはリズヘットって言って、そのアンタの言う糞の『ハルホン・ビー』のフンをエギルに頼んでたの!
アンタが持って行った制でこっちはお客の武器期限まで出来なくてえらい目にあったんだから!!」


一方通行「ハァ!?顧客との期限が守れないのを他人の制にするとは正に4流だなァ!?」

エギル「お、おいおい…」

>>24

かぶっちゃった…



リズヘット「んだと!?その4流が作ったレイピアを使ってんのは何処のどいつだ、コルァ!!」

一方通行「なるほどなァ。流石、4流が作っただけあってデザインも4流…って、何やってんだ?」

番外個体「…」


気付くと腰のあたりに後ろから抱き付いてる番外個体。
そして彼女は徐々に力を入れ


番外個体「ゥヲリャ!!」

一方通行「ンナアァァァァァ!?」


そのまま一気に一方通行を持ち上げる、そして綺麗なエビぞりになって


一方通行「ゴッホ!?」グシャァ


見事なドラゴン・スープレックスが決まり一方通行はマングリ返しの姿勢で気絶してしまう。
これにはヒートアップしてたリズヘットと治めようとしてたエギルもポカーンとしてしまう


番外個体「…何て言うか…内の連れが迷惑かけました!」

リズヘット「は、はぁ…」

エギル「お、おう…」



25層・バラム川


バラム川。フィッシャーマンズ・ホライズンに流れる川で、この川を境に雰囲気や人種が変わる


町のマップに書かれてる説明。確かにここに来た者ならばこの説明に納得しよう。
何故ならば、この川には巨大な蛇が横たわっていて向こうに行けないからだ。
そして、その光景を見た者ならばこう思うのが大多数だろう


御坂「まるで壁ね…」


そう壁である。彼女の住む街、学園都市にもある壁だ。
巨人がいるような架空の世界ならあの壁は自分たちを守るものだろう、
だが現実においてあれはまるで自分たちを閉じ込める檻のような物だと彼女は思ったことがある。
そしてこの大蛇を越えることはできない。
システム的な制限がありジャンプや物理的に破壊しようにも何もできないのだ。
噂ではまだ見つかってないもう一体のフィールドボスを倒さないと戦闘できない可能性があると。
ちなみに目の前に大型モンスターが安全に見れるので、低級プレイヤーも多く観光に来ている。
ちょっとした観光地だ


初春「…流石に起こしてあげた方がいいんじゃないですか?」

番外個体「んー、そうだね」

一方通行「」ズルズル


ここまで番外個体に左足を掴まれ引きずられてきた一方通行。
現実世界ならおろし金で刷られた大根の様になってただろう


番外個体「フン!!」ズビシ!!

一方通行「fhbすいえいkjd!!!」

アスナ「うるさ」


文字にならない声を上げる一方通行。
システム的エラーか、男性の睾丸をピンポイントで叩くと現実同様凄まじい痛みが伴うのだ。
ただし、戦闘中はこのような事はない。念のため。
美少女に金玉アタックをされるのはご褒美なのか解らないが、周りの男性プレイヤーは皆股間を抑えてる



一方通行「オィィ!!いきなし金タマアタックは無いだろォ!!」

番外個体「いや、気絶してたあなたが悪いでしょ」

一方通行「フザケンナァァァァ!!!」

アスナ「まあ、女の子にあんなに暴言吐いてたらねぇ…」

一方通行「ハァ!?向こうが勝手に突っかかってきたんだろうが!?」

御坂「いや、あれはやりすぎだって。流石に4流連呼は無いでしょ」

初春「ってか、リズヘットさんもよくアクセラレータさんと言いあい出来ましたね…」

滝壺「あれは惚れた男でも嫌味口叩けるタイプだね」

アルゴ「よく解るなオマエ」


とまあ、ここまで人が多く集まってるところで騒げば『チンピラギルド』と言われても納得できるだろう




近くには様々なプレイヤーが露店を出してたりする。その中に


シリカ「あ、ワーストさん!!」ピエー

番外個体「よう!おチビ!」


ビースト・テイマー兼アイドルプレイヤーのシリカが何やら人混みの中にいた


シリカ「あ、ギルドに入ったんですね」

番外個体「ま、まああの人も入ったしね」


少し照れながら受け答えする番外個体。
自身のネーム欄にはギルドの紋章、拳マークがある


番外個体「そう言えば、おチビは入ってないんだっけ?」

シリカ「いえ、私も入ろうかな~と思ったんですけど…」


ナンダッテ!?シリカチャンガギルドハイリタイッテ!?
ヨシ、オレタチノトコニキナヨ!!
ソンナDQNバッカノトコロジャナクテサ
アンナトコロニシリカチャンガイッタラケガレル!!
アンナアバズレシュウダンハダメダ!!


シリカ「こんな感じで…」

番外個体「ありゃま」

アスナ「…自覚はあったけど、すごい言われようね」

御坂「よくもまあ、本人たちの前で言えるわね…」

一方通行「っけ!あンな奴ら適当に睨ンどけば黙るだろ?」

番外個体「それもそうだ~。ではミサカが一発」

初春「やめてくださいワーストさん。余計に言われます」

アルゴ「まあ、普通に考えたらこいつ等2人入ったら余計に評判悪くなるよナ」ケタケタ

滝壺「ぶっちゃけ、はまづらとつちみかどもガラ悪いからね」



番外個体「そう言えばおチビは何してんのさ?ここで」

シリカ「このNPCいるじゃないですか」


そう言って彼女はそこに立ってるNPCを指差す。
外見は何やらカルト宗教の女王様的な雰囲気の女NPC


シリカ「この人『カード女王』って言って、ランダムで現れるみたいなんですけど。
話しかけると『自分のカード』とランダムで1枚くれるみたいなんです」


滝壺「それは吉報だ」

シリカ「あ、でも『自分のカード』は最初に話しかけた1回だけらしいですよ」

御坂「カードって昨日アスナさん達がやってた?」

アスナ「多分そうだと思うけど…そんなに人気なの?」

シリカ「はい!低層では攻略に参加してない人を中心に大ブームですよ!」

御坂「へー、やってみようかな?」

アスナ「あ、でも私の土御門さんが持ってるのに…」

シリカ「えーっと…ここで出るのは『カード女王』専用Verになるので絵柄違いになるみたいですよ?」

アスナ「よし!今すぐもらおう(そしてキリト君にもやらせよう///)」

御坂(あいつにもやらせて…って、何考えてるによ私は!?///)

番外個体「恋する乙女だにゃ~。お、ミサカのカードつよい」

初春「本当ですね~。あ、私の弱い…」

滝壺「大丈夫。わたしもよわいから」

アルゴ「いや、お前は強いカードいっぱい持ってるだロ!お、オレッチは、まあまあだナ」

一方通行「…ンダァこれ?」


ここで各々のカードの強さの説明

強さ表記は上から時計回り :Q版・『カード女王』から貰う物


上条さん・まだ出てない

美琴・A、9、2、6・Q版は本人。他、上条が所持

土御門・まだ出てない

佐天・9,4,7,5・滝壺が所持

浜面・2,8,3,7・滝壺が所持

アスナ1、A、9、7・Q版は本人。他、土御門が所持

キリト・まだ出てない

初春・4,3,6,3・Q版のみ所持

滝壺・4,5,3,4・Q版のみ所持

アルゴ・5,2,4,3・Q版のみ所持

番外個体・6,2,9、A・Q版のみ所持

一方通行・0、9、3、0・Q版のみ所持


なお、新たなヴァージョンが公開されると数字は変わる
(目安として、特定の層になると)



一方通行「…なァ。0って何なンだよ?」プルプル

シリカ「0ですか!?」


0ダッテ!?
マジカヨ
アノデンセツノ
ウソダロ


シリカ他、周りのプレイヤーがざわつく。
そんな中


滝壺「…あくせられーた」


そんな中、滝壺が話しかける


滝壺「あのね、0って言うのは普通はどの数字よりも弱いの。だけどねAより強いの。わかる?」

一方通行「じゃあオレのは強いのか?」

滝壺「ううん。さっきも言ったけど他の数字には弱いからね、駄目だよ」

シリカ「簡単に言えば、大富豪のスペードの3ですね」

一方通行「ン…ン~…」


微妙な返事の一方通行。
強いようで弱い、あまり納得できない様だ。
唯、もう1枚もらったカードが『ラヴァ・ドラゴン』9,6,2,8である。
まあ、いいんではないか


アスナ「ねえ、美琴さん」ヒソ

御坂「なに?」ヒソ

アスナ「大富豪のスペードの3って何?」

御坂「ふぁ!?」

アルゴ「おう、教えてくれ。オネーさんも知らないんだヨ!?」

御坂「えぇ…」

初春(これが地域間ルールの差ですか…そう言えば私も学園都市来るまで知らなかったな…)



それから、一行は数十分間カードバトルをしていた


一方通行「くっそ!負けた!!」

滝壺「大丈夫。あなたはすごくつよい」

初春「本当ですよ、私だったら数分で負けてます」

「嘘だろ…あんな雑魚カードで粘ったよ…」


一方通行の粘りにギャラリーから称賛の声が上がる。
ギャラリーの言う通り滝壺よりも弱いカードで彼は粘った、さながら2013WBCの日本対臺灣戦のようだった、とギャラリーの1人は思い返してた。
さて、そんな名勝負の繰り広げられるさなか


御坂「くっそ!!」ダン!!

番外個体「ニッシッシ、ま~たミサカの勝ちだねぇ~♪あ、お姉様カード全部貰うよ」

御坂「クッソ!!」

アスナ「美琴さん!私が仇取るから!!」

御坂「任せたよ!!アスナさん!」

番外個体「お~カモその2がキタキタ」

アスナ「カモ言うな!!」


アルゴ(実際カモだろ…)


何ともまあ『平和』な光景である。
実際、フィールドボスの手前なのに彼女等の様にカードで遊んだり、記録結晶で記念写真を撮るプレイヤーも居る。
まるで観光地。





しかし忘れてる



アスナ「くっそ!!」

番外個体「イエ~イ!またまたミサカの圧勝圧勝♪」

御坂「次は私だぁ!!」

アルゴ「諦めろっつーノ」



一方通行「もう1回だァ!!」

シリカ「そろそろ諦めた方が…」ピュー

滝壺「わたしは構わない。それに、お情けであくせられーたのカードは取ってないし」

一方通行「その言葉がムカつくンだよォォォォォォ!!」

初春(火にトルエンぶちまけましたね…)


ヤレヤレー、ニイチャン
イイショウブダゼ!!
オレラモヤンネエカ!?


観光地の大部分は実は危険と隣り合わせなことを。








目の前にフィールドボスがいることを



ズズズズズズズ


突然の地鳴りと揺れ。先ほどまで賑わっていた声が急にやむや否や、悲鳴に変わる


御坂「何!?」

アスナ「地震!?」

番外個体「ここゲームの中だよ!?」

アルゴ「原因は1つしかないだロ!?」

「大蛇が動き出したぞ!?」

初春「ちょ、ちょっと!?」

シリカ「ッキャ!?」

滝壺「しりか!?」

一方通行「…っく!?」


彼は周りを見渡す。
観光地になってた事もあって周りにはシリカ達も含め大勢の低レベルプレイヤーがいる、
攻略組に至っては美琴とアスナの2人ぐらいしか見当たらない。
どう考えてもまずい


一方通行「っつ!オイ!!超電磁砲とアスナ!!」

御坂「なによ!?」

アスナ「なんです!?」

一方通行「急いで低レベルの奴らを非難させろ!!このままだとフィールドボス戦になるぞ!!鼠もやれ!!」

アルゴ「わあってるヨ!!」

御坂「…わかった!番外個体も手伝って!!」

番外個体「アイアイさ~!!」

アスナ「初春さん!滝壺さん!シリカちゃん!こっち!!」

初春「は、はい!!」

滝壺「しりか、こっち」

シリカ「頑張ってくださいね!アクセラレータさん!!」ピー!

一方通行「…アァ(悪くねェ)」


若干ロリコン発動してる一方通行だが直ぐに正気に戻る



一方通行(どうする…俺も戦闘に参加できるだろうが、ここまで巨体だと『カウンター』はキツイ。
だからと言って『スキルベリー』をフルで使っても隙が出来る。
畜生、こンな事に成るンだったら、超電磁砲とかに『スキルベリー』の使い方教えとけばよかった…)


アスナ「アクセラレータ君!!」

一方通行「っあ!?ってオマエ、シリカ達は!?」

アスナ「エギルさん達の店まで下がらせた!今エギルさんが他の攻略組の人に召集掛けてる!!」

一方通行「けど、まだ非難完了って訳じゃないな…」


ゴオオオオオオオォォォォォ


周りを見渡す前に大蛇の腹から響く重い声が空気を揺らす。
そして、ゆっくりとその巨体が起き上がる『リバイア・サン』伝説の海の怪獣。
正式にはレヴィアタンと言うらしいが、それでも強敵には間違いない。
それはHPからも見て分かる、こいつのHPは第23層のフロア・ボスと全く同じ数字なのだ


アスナ「せめて…時間を稼げれば」

一方通行「…お前の『ベノ・サーベル』」

アスナ「へ?」


一方通行「『ベノ・サーベル』のコブ上から5番目、そこに攻撃当てれたら『カウンター』が発動できる。
今は『カウンター』で場を持たせる!時期に超電磁砲と番外個体も来る、とにかく持たせろ!!」


アスナ「…分かった!!」タッ!


彼の意見を聞くとアスナは『リバイアサン』の背中にジャンプして行く


一方通行「サーテ…」キン!


自身の腰に掛けてたレイピア『リボルゲイン』を引き抜き構える一方通行


一方通行「俺の初フィールドボス戦!派手に行こうじゃねェかァァァァァァ!!」


獣の様な雄叫びを上げ、彼の初ボス戦が始まる



時は少し戻り・25層・遺跡


キリト「落ち着いたか?」

上条「ああ…」


先程までの『リバイサ・ヘッド』の戦闘で『スキルベリー』を初めて使い寄って吐いてしまった上条。
ようやく気分が落ち着いたそうだ


浜面「お、大将復活か?」

土御門「か、かみ…カミヤン…だ、大丈夫か?」グググ

佐天「がんばれ!!もう少しで持ち上げられますよ!?」


他の3人は上条がゲットした『バスター・ブレイド』で遊んでる


上条「何、人様の剣で遊んでんだよ」

浜面「いや、ここまで重いと気になるじゃん。使えるかどうか?」

上条「んなもん。よっと」ヒョイ

土御門「ほあ!?」

佐天「えぇー…」


先程まで土御門が必死に持ち上げようとしてた『バスター・ブレイド』を片手であっさり持ち上げ、そのまま背中に付ける彼


土御門「おいおい…まじかよ」

佐天「すげー…」

上条「そうか?」

キリト「俺でも片手で振り回すの辛かったぞ!?」

浜面「現実だと俺の方が力あったんだけどなー…」


仲間内に色々言われる彼だが『体術』をかなりの頻度で使ってる彼、そりゃ筋力も強くなる



佐天「あ、そうだ!!」


懐から1つの結晶を取り出す彼女。『記録結晶』いわゆるカメラみたいなものだ


佐天「上条さん、そこで腕を組んでドヤ顔してください」

上条「ん?…わかった」ドヤァ


言われた通りのポーズをとる上条。女の子だから写真撮るの好きだなーと思っていた


佐天「カシャリ…あざーす!!」

上条「どうだ!?」

佐天「いいですね~タイトルは『ザックス()』で」

上条「は!?」


キリト・土御門・浜面「「「ッブ!!」」」


予想の斜め上の回答に焦る、そして噴き出す


佐天「あ、どうせならキリトさんにも赤いコート着てジェネシスやってもらえばよかった」

キリト「ファ!?」

佐天「セフィロスは浜面さん…いや、似合わないし、何より私のプライドが許さない」ウンウン

浜面「なんだよそのリアルな意見!?」

土御門「…っ…っ」バンバン!!

佐天「アニキ笑い過ぎだよ…っと、メッセメッセ」ススス

上条「何、ナチュラルに送ろうとしてんだよ!?」

佐天「いやー、初春から大蛇の場所に居るって連絡があって…あ、間違えて添付しないで送っちゃった」

上条「添付しないでいいから!!」

佐天「ジョーダンですよ冗談」

上条「冗談かよ…」

浜面「ぜってー本気だったろ」ヒソ

キリト「俺もそんな気しかしない」ヒソ


土御門「ひゃ~イケメンは辛いにゃ~」ケタケタ



暫くして


キリト「さて、戻りますか!!」

浜面「そうだな、今から戻れば夕方までには着くだろ」

佐天「おお!いよいよキリトさんのギルドメンバーとご対面ですか!!」

土御門「保護者として楽しみだにゃ~」

キリト「おい、いつ誰がお前の保護者になったグラサン」

土御門「おお、反抗期か!?怖いぜよ~」www

キリト「…いつかあのグラサン叩き割る」

上条「はははっ…まあ、キリトのギルドの奴と会うのは楽しみなのは間違いないからな」

浜面「それは間違えないな」

キリト「ならいいけどな…ま、いい奴らだよ」

佐天「それに、その女性の人も興味ありますね!私の場合は主に御坂さんとアスナさんの反応ですけど」ニヤニヤ

土御門「さすが涙子!いい目つきだぜい」

佐天「イエイ!!」

キリト(ああ。痛覚が無いSAOなのに胃がキリキリする…)



上条「なあ、早く行こうぜ!早くこれの試し切りしたいし」

浜面「おお!俺もそれ見たいかも!?」

佐天「言えてます!!その重い剣の威力みたいです!!」

土御門「ってか、その辺に何かあるんじゃないか?」

キリト「そうだな…あの『リバイサ・ヘッド』の…!?」


ここでキリトが気が付く。そう、倒したはずの『リバイサ・ヘッド』の体が消滅してないのだ。
普通、モンスターを倒すとその体は光の結晶となって消える。
それはフィールドに居る雑魚やフロアボス、プレイヤーだって同じだ。そう、居るはずないのだ


キリト「な…なんで…」


上条・浜面・土御門・佐天「「「「!」」」」


ゴゴゴ


キリトが言葉を発した途端『リバイサ・ヘッド』の体が動く。
それはもう、今からも1回戦みたいな感じで


キリト「は!?」

上条「お、おいおい…」

浜面「まじかよ…」

佐天「だって、倒したのに」

土御門「ゴチャゴチャ言うな!全員武器を持て!!」


土御門の掛け声と共に一斉に武器を構える4人。
だが戦闘は起こらなかった


ピョオオオオオオオオオオオオオオオオ


甲高くうるさい鳴き声を上げると『リバイサ・ヘッド』はそのまま海にバックジャンプして行った


キリト「なんだ!?」

浜面「手の込んだ自殺か!?」


土御門「それだと有難いんだけどな…」


落下したかどうか確認する5人。崖下をのぞいてみるが、激しく波が押し寄せる風景だけだ

佐天「いないっすねー…」

上条「でも、光の粒子も何の警告も無いぞ」


考え込む5人



キリト「…なあ」

上条「なんだ?」

キリト「ゲームでお約束って他に何があったっけ?」

上条「…海の中からもっと強いのがじゃじゃじゃじゃ~んと」

土御門「何か起きそうで、何も起きない」

浜面「海の中から何か強そうなアイテムをポーンと」

佐天「…他のモンスターと、合体!!…的な?」

キリト「…俺的にはルイの案かな?」

上条「なんでだ?」

キリト「…さっきから思ってたんだけど『リバイサ・ヘッド』ってあの大蛇と色同じじゃね?」


キリトが指差す方向にはバラム川に横たわってる大蛇が見える。
確かに、『リバイサ・ヘッド』とあの大蛇、体色は全く同じだ


浜面「いや、俺も思ったけどまさかそんな安直な…!?」


見るとその大蛇の頭があるだろうと思われる海中から泡が立ち始める


キリト「オイオイオイ!?」

上条「キリトの予想当たりかよ!?」

佐天「正確には私ですけどね!?」

土御門「言ってる場合か!?あそこにはミコッちゃんやアーたん達がいるんだろ!?」


そう、あの大蛇の付近には美琴やアスナ達がいると連絡があったばかりだ


キリト「とにかく急ごう!!」


キリトの合図と共に走り出す1同。
『転移結晶』を忘れた彼らは数キロの距離を走らなければならない



遺跡の出口を出ると


ブン!!


キリト「うを!?」


間1発で『フグ』の剣を避けるキリト


キリト「クッソ!!」

上条「急いでる時にこれだよ!!」


そこには『フグ』一体だけでなく『クザ』や『ムド』『クッゴゾ』などが大量に1つ目の赤目を光らせて大量に待ち伏せの様にいた


浜面「まった団体さんだねぇ…」

土御門「こりゃ全部相手する暇はないな」

キリト「当たり前だ!とにかく、ここを抜けることしか考えるな!ルイとカミジョウは前方で薙ぎ払え!!」

佐天「了解!!」

上条「解ってるって!!」

キリト「俺達は2人の援護!背中に奴らを近づけさせるな!!」


土御門・浜面「「おうよ!!」」


そして5人の耐久戦が始まる。奇しくもその時『リバイアサン』が活動開始した時で


ボオオオオオオオオオオオオ


エアホーン式の霧笛の様な重く響く、鳴き声が第25層に鳴り響いた




戦闘から20分。
キリトや上条たちは遺跡入口付近の木の生い茂った場所から、海沿いの岩場に出た。
しかし、数は減ったと言え今だに向こうの方が多い


上条「っく!!」ブン!!


力強く『バスター・ブレイド』を振り回す上条当麻。
『バスター・ソード』同様スキルなしでもスキル攻撃と同等のダメージを与えられる。
しかし、スピードは半減してしまう。
そして、その強大な威力は多くの敵をなぎ倒す


上条(番外個体に癖聞いとけばよかった…あ、その時なかったか)



佐天「へあああああああああああああああ!!!」ブン!!


一方、佐天涙子は『帯術』で帯の先に『フグ』を巻きつけて振り回し、『クザ』の集団に投げ込んでる。
彼女の装備する『ランス』といい『帯術』といいやはり彼女は遠距離攻撃型のようだ。
そして、上条同様敵をなぎ倒す力が大きい


佐天(早く、行かないと初春たちが…)



土御門「とわあああああああああああああああああ!!!」ザン!!

浜面「ちぇすとおおおおおおおおおおおおおおお!!」ズン!!


そして近接型の2人、浜面仕上と土御門元春は2人に近づくモンスターを片っ端から倒してる。
見るから解りやすい『ダガー』の土御門、片手剣とほぼ変わらない『カタナ(太刀)』の浜面。
土御門は『帯術』を覚えてるがまだ万全ではないので、この様な多数の敵との戦闘では使わない。
浜面は今回は近接に重点を置いてる。
お互いに背中を向けて両サイドを警戒する


浜面「見えるか!?」

土御門「ああ!あの海蛇の動き、間違いなく誰か戦闘してるな!?」

浜面「どう思う!?」

土御門「どうって、どう考えてもあいつ等がその場にいたらバトルしてるだろ?」

浜面「だな、お嬢たちが逃げるわけないな!」

キリト「そっち行ったぞ!!」

浜面「おう!!…さて行きます…ヨット!!」タッ!

土御門「へいよっ!!」タッ!!



キリト(…行けるか)


キリトは少し離れた場所で『フグ』狩りをしてる。
『フグ』は右腕内に鞭の『スレイヤー・ウィップ』を使ってくる。
しかも『フグ・サーベル』の威力と言いHPの高さ、下手すると殺されかねないモンスターだ。
だが、単独行動するので片づけやすい


キリト(大体、『フグ』は片付いたか…ってか)


そんな強敵相手でも別の事を考えられる余裕、流石である



キリト(ここから見てあの大蛇と戦ってるのはアスナ達だろう…)

キリト(でもこの仕掛けは何だ!?)


キリト(『リバイサ・ヘッド』を倒してあの大蛇に向かうのにこの雑魚の軍勢。
どう考えても戦力を分断目当てか?今までとは段違いの仕掛けだぞ)


キリト(仮にあそこにアスナやミコト達がいなかったらどの位一般プレイヤーが死んでた!?)

キリト(いや…考えないでおこう)

キリト(それにしてもサチやケイタ達は無事なのか?…メッセ送っても一向に帰ってこないぞ)


上条「キリト!!『ムド』3体、そっち行ったぞ!!」


上条の言う通り『ムド』3体がこちらに向かってくる、さながら黒い3連星だろうか


キリト「…フッ!!」ザン!!


焦ることなくキリトは下段横切りの『アンダー・スラッシュ』、綺麗に1体目の『ムド』の脚部を切り裂く。
彼はその流れで回し蹴りを『ムド』にくらわすと3体は崖下へ落ちていく、その途中何体かの『クザ』を巻き込んで


上条「ごめん!!逃した!!」

キリト「大丈夫だ!!…数も減った、いまの内に抜けよう!!」

佐天「はい!!」


彼の指示で全員が抜けようとした時


グルウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアア!!!


その声が聞こえた。
よく耳にするボスモンスターが最後に発する断末魔。
モンスターがモンスターなのでその声もとても大きい


浜面「なんだよ!?」

土御門「断末魔…だよな!?」

上条「あ、あぁ…」


状況が解らない1同。音源だろう『リバイアサン』が天井を向いたまま硬直してる


佐天「見て!?」

キリト「消えてる…だと!?」



『リバイアサン』の体が頭から光の粒子となって消え始めたのだ。
つまり、倒したのだ、この数10分で。
早いってレベルじゃない、彼らでさえ1時間以上かけて『リバイサ・ヘッド』を倒してる


キリト「とにかく急ごう!!」

浜面「おお!!早く行かないと滝壺たちがふあ…え」

土御門「どうした?…oh」

佐天「ええぇー…」

上条「ふ、増えた…」

キリト「まじかよ…」


先程まで十数体ぐらいまで減ってた『クザ』共が、今は40体以上になってる。まさに絶句


上条「お、おい。どうする?」

浜面「や、やるしか無くね?」

土御門「大丈夫か…涙子?」

佐天「はっはは…掠れた笑い声しか出ないや」

キリト「…」

上条「き…キリトく~ん?」

キリト「…っふふ」

上条「!?」

キリト「フーッハ、ハッハッハハー!!」

佐天「」ビクン!!

浜面「ど、どした!?」

キリト「作戦名!『ガンガン行こうぜ!!』」


上条・浜面・佐天「「「キリトが壊れた!?」」」ガビーン


土御門(面白そうだから撮っとくにゃ~)パシャル

キリト「突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」ブンブン


「「「「お、おおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」


剣を振り回しながら、壊れたキリトを先頭に彼らは『クザ』の軍団に突撃していった。
きっと彼らは大丈夫だろう



25層・バラム川


人々が避難したそこには『ヒーローズ』の他は1つの軍団と近くの建物の屋上で見物してた物好きしかいなかった。
先ほどまでの戦闘がウソのようで、戦闘中にはいなくなってた商売人NPCの声と川のせせらぎしか聞こえない。
先ほどまで居た観光客も、あの騒ぎの後では戻っては来ないだろう


一方通行「…」

その中の『ヒーローズ』の新人は呆然と立ち竦み、片方の軍団を見ていた


番外個体「一方通行ァ!!」


そんな中、パートナーの番外個体が近寄ってくる。
美琴とアスナも川向うだが向かってるのが解る 


番外個体「大丈夫だった!?」

一方通行「…オマエ程じゃねえよ。ほら『ヨラバタイ樹の葉』だ」

番外個体「…ありがと」

御坂「一方通行!」

アスナ「ワーストさん!!」


言ってる傍から2人が戻ってくる


アスナ「ワーストさん、大丈夫!?」

一方通行「大丈夫だ。こいつの場合は前に出過ぎだ」

番外個体「めんぼくない…」

アスナ「うん…あれは出過ぎだったよ」

番外個体「初ボスバトルで調子乗ってました…」

御坂「でもあの勢いは嫌いじゃないわよ。…で、聞きたいんだけど一方通行。あれって」

一方通行「ああ、間違えねェ。『加速』の『スキルベリー』を使った連携だ」



そう、彼らが戦闘中に奴らは入ってきた。
難易度の高い『スキルベリー』を使った連携で。
元々4人でのボスバトル、きつかったが何とかなりそうだった。
だが、彼らは来た。
何も知らない者なら彼らをヒーローと思うだろう


一方通行「オィ、来るぞ」


その軍団の団長らしき人物がやって来る。
彼は、建物の上に居た物好き(ギャラリー)にはヒーローだろう。
そりゃ瀕死寸前まで追い込まれてた彼等を助けたのだから。
だが、その出来過ぎた演出に。
更に本物の『ヒーロー』を知ってる一方通行と美琴には更に胡散臭く見えた


「すまないね、君たちの見せ場を取ってしまって」


丁寧な落ち着いた対応。
この人物の特徴だ、そう、ヒースクリフの


一方通行「構わねえよ。どちらかと言えばこっちは助けられた方だしな」

ヒース「フフ、君らしい挨拶だな」

御坂(え、ヒースクリフ知ってるんだ)

アスナ(本当、どんな交友関係よ)

番外個体「あなたはギルド作ったんだね、自分の」

ヒース「うむ、『血盟騎士団』やっと発足だよ」

番外個体「うわ、中二臭いネーミング」

ヒース「ッフ、君の彼女は実に毒舌だね。結構気に入ってるんだがね」

一方通行「だから彼女じゃねェって言ってるだろ」



御坂「で、ヒースさんは何の用事かしら?」

ヒース「おお、そうだった。…まあ簡単に言えばご挨拶だね、先輩ギルドへの」

アスナ「ああ、それはどうもありがとうございます」ペコペコ

ヒース「本当はアクセラレータ君たちを、私達のギルドへお誘いしたかったのだが」

一方通行「ワリィな、ここ入ったからよ」

番外個体「残念でした。ギャッハ☆」

アスナ(勧誘されてたんだ…)

ヒース「ならば仕方ない…だか」チラ

アスナ「…っ!?」ゾゾゾ

ヒース「方法はある」

御坂「何なの…あいつ」


意味深な言葉を残してヒースクリフは彼らの前から去った


はい、今日はここまで


ではまた

× リズヘット
○ リズベット

画像ってどうやってUPするんですか?


教えてください

>>57は解決したんだろうか 一応貼っとく ttp://blog.livedoor.jp/easy2ch/archives/256381.html

こんばんわ

>>63できませんでしたので、考えます


>>53間違えました


では投下します




美琴達がヒースクリフと会話してから1時間後

第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・南部・町端


彼らはやっとこさでフィッシャーマンズ・ホライズンの安全地帯へ戻ってきた。そんな彼等だが


キリト「はぁ…はぁほっつおっえ」

上条「ぜぇ…ぜえっう、ごっほごっぇ!」

浜面「は、っつお、おえ」

佐天「ひっ…ひ…うっ!!」

土御門「へ…へっう…うぉえ」


散々な光景だ。
あれから一人当たり20体近くを倒しながらの前進、並のプレイヤーなら死んでただろう。
と言うより、生きてる彼らの方が異常なのだが


キリト「…なっ…なあ?」

上条「なん…だよ!」

キリト「目のはあ前のパブで…休まねえか?・・ほえっ」

佐天「賛成…です…」

土御門「行く…か…」

浜面「体が…怠い…」


片足を引きずったり、武器を杖代わりにしたり、尺取虫の様に彼らは今朝は閉まってた『パブ』へ入って行った



パブ・マートン


店内は店員のNPCしかおらず貸し切り状態だ。

普段なら迷わず酒を飲む彼等だが、先程までの戦闘の疲れと『リバイアサン』が気になるので水かお茶、トニックウォーターしか飲んでない。
ご飯のメニューは、シェーパーズパイ


浜面「ふぇあぁー!!生き返ったぜ!」

佐天「本当ですね!…でも、いいんですか?私達だけでご飯食べて、キリトさん達のギルドと…」

キリト「その点ならさっきケイタから連絡があって、【今日はもう遅いし、用事が出来たから明日か明後日にしようぜ】ってメッセ送っといたよ」

上条「マジカ、返事は来たか?」

キリト「【わかった】だってさ」

佐天「え、短すぎません!?…怒ってるんじゃないんですか?」

土御門「男のメールなんかこんなもんだぜい」

浜面「ってか、早く食って先行こうぜ!お嬢と姫とか待ってんだろ?」


10分後


佐天「は~お腹いっぱい!」

浜面「そうか?俺はちと物足んないけどなー」

上条「牛丼でもあればいいんだけどなー」

土御門「それは魅力的だが、カミヤン。この世界にはある物が無いからそれは不可能だぜい」

キリト「米と醤油か…」

佐天「お米はこの前アスナさんが作ったパスタは…」

上条「…微妙だった」

佐天「ですよねー…色々試行錯誤してるんですけどねー…」

浜面「まあ、姫さんの気持ちには感謝するよ…マジで」

土御門「あんなツルツルした米初めてだったぜい」

キリト「で!この後のルートなんだけど!!」ス


話題が脱線してたのでキリトが『地図結晶』で地図を表示させる。
ホログラムみたいだ



キリト「一応ここからだとミコト達の所『バラム川』までのルートは2つ。
1つは『安全地帯』の大通りで転移門経由の大回り、時間はかかるけどモンスターには遭遇しない。
もう1つは海岸沿いの直線ルート、最短距離だけど高確率でモンスターに遭遇する」


土御門「しかも、今は夕暮れでこれから『半漁人タイプ』のモンスターが陸に上がってくる」

浜面「…無理して時短しなくてもいいんじゃないか?アイテムも少ないし」

キリト「アイテムならマートンに売ってるぜ。ま、『ヨラバタイ樹の葉』は俺が多めに持ってるから分けるけど」

浜面「お、じゃあ『ヨラバタイ樹の葉』はキリトに分けてもらうにして。アイテムは土御門!」

土御門「は!何で俺?」

浜面「わり、金ねえんだ」

佐天「アニキ、私も」

上条「土御門、たのむ」

キリト「ツッチー、俺も」

土御門「…はー…カミヤンと浜面、キリトは後で金払えよ…」


「「「「あざーっす!!」」」」


ぶつくさ文句言いながらも土御門はマートンに入っていく。
やはり新聞記者なので金はあるようだ


上条「…何で佐天だけタダなんだよ」

浜面「『義妹』みたいなもんだからじゃねーの?」

佐天「いやー、そこまででもないんですけどね」

キリト「ほほーじゃあ詳しくきk」

佐天「さー、さっさとルート決めちゃいましょう!」


上条・浜面・キリト(((逃げた)))


佐天「で、どっちにします?私は初春たちが心配なので海岸線がいいですけど」

浜面「俺は安牌のルートの方がいいかと思うけど、心配は心配だしな」

上条「まあ、御坂たちに何かあるとは思えないけど絶対はないしな…」

キリト「やっぱ海側か…まあ解りきってたけどな」

上条「とにかく、土御門が来たら行こうぜ、もう1時間以上待たせちまってるしな」



第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・バラム川


御坂「…おそい」

番外個体「まあまあ、さっきフィッシャーマンズ・ホライズンの南部に居るって連絡あったんだから。あと30分ぐらいで着くんじゃない?」

アスナ「それに結構バトルに巻き込まれたみたいだし…ほら、涙子さんなんかレベル4も上がってるし…」

初春「うえ~どんだけの敵を今日1日で倒したらそんなにレベル上がるんですか!?」

アルゴ「ここの雑魚は比較的強いから、ざっと見積もって200匹ぐらいかナ」

一方通行「オィ、それ罰ゲームの領域だろ…」

滝壺「ゲームだけに?」

一方通行「やかましい」


彼らはバラム川付近にまだいた。
上条たちを待ってるのもあるが、ヒースクリフがどうも気になるので様子をうかがってる、
向こう方は川向のレストランで時よりこちらを見ながら何やら話しこんでる。
ちなみに彼女らは川沿いの歩道沿いにある建物付近でたむろしてる、
こう言っちゃなんだがどう見ても裏路地にたむろしてるヤンキー軍団にしか見えない。
さて、フィールドボスを倒したのだから先に進むべきなのだが、現在は日が落ちてるのでここまでと先ほど決まった


御坂(と言っても、私達とヒースクリフの2つのギルドしかいないけどね。ここには…)


そう、最前線ならこの2つのギルドの以外の姿が見えない。予想は付いてる


アスナ「…やっぱり。『血盟騎士団』だっけ?…あそこのギルドのメンバーって」

番外個体「割と有名な『ソロ』だった人達だよね?…ミサカでも知ってる人いるよ」

御坂「他にも、キバオウさんのとこやシンカーさんの所の人もいるよね?」

アルゴ「間違えないナ。オレッチも話したことある奴もいるシ」

初春「それってヒースクリフさんがスカウトしたって訳ですか?」

滝壺「それもあるけど、もう1つ方法あるよね?」

一方通行「俺らと同じ『デュエル』での勝負だなァ…」

御坂「言いだしっぺ、みたいだからね。ヒースクリフ」


そう、一方通行と番外個体がこのギルドに加入するきっかけとなったのは『デュエル』だ。
そして、そのルールを作ったのはヒースクリフだ


番外個体「にしても、さっきからチラチラ見やがるなあいつ等。美少女が多くてチラ見しちゃう童貞集団なのかにゃ~ん♪」

一方通行「かもな。実際ガン見してくるからよ…そろそろ文句言いに行くか?」

御坂「そうね、いいかげんイラついてきたし」

アルゴ「のわりに、こっちもガン見してるがナ」ケタケタ



番外個体「なあ、アーちゃん」

アスナ「なに?」

番外個体「さっきあのロン毛のおっさんが挨拶に来た時、最後アーたん見てたやん」

アスナ「…うん」

番外個体「なんだったの、あれ?」

アスナ「分からない…ただ」

番外個体「ただ?」

アスナ「…すごく気持ち悪かった。何て言うか…こう、舐め回してってのは言い過ぎかもしれないけど。そんな感じ」

一方通行「自意識過剰じゃねェのか?」


初春「女の人は確かに男の人の視線に敏感になりがちですし、勘違いしがちの人が多いのも事実です。
ですが、アスナさんがその様な人達と同じタイプではないですね」


番外個体「まあ、どちらかと言えば勘違い女はお姉様だよね」

御坂「おい!」

アルゴ「おっと、向こうさん達帰るらしいゼ」


川向うに居た『血盟騎士団』だが何か決まったのか店を出た。9人のゴツイ男の集団、むさ苦しい。
彼らはこのまま帰ると思われたが、何故かこちらに向かって来た


一方通行「あ?」

ヒース「すまないね、たびたび」

御坂「…すまない。と思うんでしたら来ないでくださいよ」

ヒース「ははっ。随分と嫌われいるようだな、私は…ところで相談なんだが」

御坂「…攻略の事ですか?」


どうせ大したことないだろう、と言うよりさっきのリーダー会合で言ってほしかった。
美琴はそんなことを思いながらウザったく聞こうとしてた。

しかし、次のヒースクリフの発言は予想の斜め上だった


ヒース「私達のギルド『血盟騎士団』は現在レイピアの使い手と補佐の指揮者が不足していてね、君たちの所のレイピアの彼女をスカウトしたい」


御坂「…は?」



率直な感想だった。他のメンバーも同じようなリアクションだ


御坂「な…な、何言ってんのよ!!」

初春「そうですよ!!アスナさんは結成来からのメンバーですよ!!」

滝壺「しかもうちの主力」

一方通行「…最近入った口だが。ヒースクリフさンよォ…流石にそれはねェだろ」

ヒース「まあそうかもしれないがな。で、彼女自身はどうなのかな?」

アスナ「」


当の本人は絶句して固まってる。
頭の処理が追いついてないのか、唐突過ぎるのか?いずれにせよ「わーい!やったー」状態ではない。
むしろその表情は嫌悪感すら垣間見える


御坂「アスナさん!!」

アスナ「…っは!?」

御坂「ほら、言い返さないと!!」

番外個体「キモイぞ童貞野郎!!って言っちゃれ!!」

初春「それは言い過ぎですけど…」

アスナ「えーっと、…嫌です!!私だって『ヒーローズ』の一員でこのギルドのみんなが好きなんですから!!」

滝壺「おお、言うね」

一方通行「だとよヒースさンよォ。出直してきな」

ヒース「まあ、想定の範囲内の意見だね…だが」


彼はゆっくりと自身の武器を手に持ち、彼女達に向けてきた。
余談だが彼の武器の名は誰も知らない。24層から装備している片手剣と大きな赤十字が描かれた盾


ヒース「そんな時のための『デュエル』だろう」



一方通行「ンな事だろうと思ったよ」

滝壺「この場合、こっちが組み合わせしていい事に成るね」

番外個体「なんだ、こっち超有利じゃん」

初春「ちょ、ちょっとみなさん!?」

御坂「いくらなんでも、あいつら抜きで決めるのは無しよ!!」


そう、現在『ヒーローズ』のリーダー上条が不在だ、連絡は既に初春経由でしてるが応答がない。
この場合、副リーダーの美琴が決めるのことが出来る


ヒース「早くしてくれるかな?これ以上、時間が掛かるとギャラリーが増えてしまう。大勢の前で恥をさらしたくないだろう?」

御坂「…ッツ!!」


煽ってくるヒースクリフ。
美琴はグッとこらえアスナの様子を見る、彼女も同様に頭に血が上った表情


アスナ「…美琴さん」

御坂「なに?」

アスナ「巻き込んじゃった私が言うのもあれだけど。ここは『デュエル』受けて欲しい」

御坂「え!?…でも、負けたらアスナさんが!?」

アスナ「勝つ事だけ考えるの!勝てば金輪際、関わらなくていいんだから」

御坂「アスナさん…」

アスナ「それに組み合わせはこっちが決められる。これは凄く有利、作戦もある」


静かに怒りを爆発させるアスナ。
淡々とした口調だが彼女の気持ちは十分に伝わってくる


ヒース「どうかね?」

御坂「…ええ、受けて立ちますよ」



一方、なかなか来ない上条一向。理由は


上条「てえあああああああああああ!!」ザン!!

「っく!!…な~んてな」


襲われてるからだ


上条「っつ!?」

ムオオオオオオ!!


男の影から襲ってくる『クザ』このままだと上条直撃だ


キリト「はああああああああああ!!」ズン!!


寸でのところでフォローに入るキリト。
だが、それでもモンスターの数は減らない


「『ヒーローズ』さんも全員じゃないとだめだめかな~?」

「あのレイピアのお姉ちゃんやヘッドをぶっ飛ばしたお姉ちゃんがいないとダメなんじゃない?」


佐天「クッソ!…降りてこい、卑怯者!!」

「やーだよ」

「頭脳プレイって言ってよ。それより御嬢さん、後ろ」


佐天「!?」


後ろを振り向くと『クッゴズ』の爪が迫る、このままだと腹を突きぬけるコースだ


土御門「涙子!!」キン

浜面「トウヤア!!」ザンザン


その『クッゴズ』の爪を土御門が弾き、浜面が見事な2回転斬りで引き裂く。まさに連携


土御門「しっかりしろ!!相手の挑発に乗るな!!」

佐天「ありがとう!!」

浜面「礼を言う前に、こいつ等何とかしようぜ!?」


現在周りには数十の『クザ』や『クッゴズ』などのモンスターがいる。
しかも遺跡の帰りとは違い、市街地の海際の道。戦闘フィールドが狭い。そして


「ほれほれ~俺達を楽しませろ~」

「それとも僕たちが殺しちゃった方がいいかな?」


かつて第5層で襲ってきたチビと見知らぬ男、どちらも赤いローブを羽織ってる。
『ラフコフィン(笑う棺桶)』現在、アイングラッドで悪名を響かせる殺人集団


上条「くっそ、あいつ等!!」

キリト「俺らで遊んでるのか!?」


なぜこうなったか?



十数分前


パブ・マートンを出た一行は海沿いの道を歩いてた。
モンスターが出ると言う事もあって警戒はしてたが、恐ろしいぐらいに出なかった。
そうなれば海沿いは綺麗な場所だ


佐天「うっほ~満月が綺麗っすね~」

浜面「おお、綺麗なもんだ」

土御門「月見酒でもしたいもんだにゃ~」

上条「お、いいな。たしか持ち物に…」

キリト「ふっ。流石に圏外で酒はやめとけよ」

上条「ちぇ~」

佐天「そうだ!御坂さん達と合流したら海沿いのお店でご飯にしません!?」

浜面「お、どうせなら今度の滝壺とのデート用に見せ見つくろうのもいいかもな」

土御門「おうおう、彼女持ちはいいですな~」

浜面「へっ、月1のデートは金をふんだんに使うからな」ドヤァ

上条「ケッ、リア充が。是非とも爆発してほしい」

キリト「ってか、海にブンなげねぇ?」

浜面「やめて、こんな夜に海に投げられたら死んじゃう」

土御門「死ねよリア充」

浜面「おい!!」



佐天「でもいいな~滝壺さん。彼氏と2人っきりで夜景の素敵なレストランで夕食とか、私も行きたいな~…チラ」

土御門「…ナズェミデルンディス!!」

浜面「イイじゃねェか、アニキ~」

キリト「連れてってやれよ、アニキ~」

上条「学園都市でもやってるだろ、アニキ~」

土御門「おいカミヤン。それ以上は言うな」


佐天「いいなー舞夏さんは連れてってもらえたんだ…
どうせ私はSAOだけの関係だもんねー、羨ましいな~舞夏さんはー…
まあ、いいけどねー私は気にしませんけどー…」


土御門「…あああぁぁ、もうわかった分かった!今度連れてってやるからそれ以上落ち込むな!!」

佐天「やったあ!!」

上条「おめでとう」パチパチ

浜面「おめでとう」パチパチ

キリト「おめでとう(…この子、腹黒や)」パチパチ

佐天「あざま~す!!」


土御門「…くそぅ、こういう役目はカミヤンだろ」


歳相応の会話をする一向。
さながら学園祭の準備帰りの後輩と先輩だ


しかし


「…」チラ



そんな彼らを後方の物陰から観察する目線。
その目線は『気に入らない』『ムカつく』などの負の感情しか感じない


「」ス


その目線の主は自身の武器を構えると静かに彼らに向かって走り出す。
音を立てず走る、目標は


浜面「HA!HA!HA!これで俺が『リア充』って弄られる回数も減るな!」


この男だ



キリト「いや、だとしてもお前が『リア充』には変わらないだろ」

上条「彼女もちなだけでSAOと現実じゃ勝ち組です」

佐天「あんなカワイイ彼女さんですもんね~」

土御門「なお超絶、尻に轢かれてる模様」

浜面「うるせえよ!!お前らもな、『愛してるぜ!!』って、クエスト行く前に言える恋人出来てから言え!!」

キリト「…前から気になってたんだけど。何でハマーはそんなフラグじみた事を平気で言えるんだ?…って、ハマー!!後ろ!!」

浜面「へ?」


それは一瞬だった。
キリトが気づくと浜面の後ろに猛スピードで迫ってくる人影、それは減速することなく


ドン!!


浜面「リョウマッ!!」


まるで軽トラにぶつかったかのような音、浜面は吹き飛ばされ海に落ちてしまう


佐天「浜面さん!!」

土御門「涙子!早く『帯術』を」

佐天「は、はい!!」バシュウ!!

上条「くっそ!!何なんだよ!!?」

キリト「そこに突っ立ってるチビに聞いた方がいいんじゃねえか?」


キリトろ上条の前方数メートルに立ってる人影、小さい


「…どいつもこいつも、人の事をチビって言いやがってよ」ボソ


ボソボソと自分のコンプレックスに対する意見に悪態をつく男。
そして目深にかぶったフードを解きながら上条の方向に向く


「久しぶり~お兄ちゃんたち、覚えてる?」


子供の様な笑顔で答える少年の様な男。
彼らが忘れるはずもない、第5層で奇襲してきた者達。
そのオレンジ色のカーソルと赤い特徴的なマントを忘れるはずがない


「あ、名前言ってなかったね」


子供の様な笑顔。
それは聞こえはいいかもしれないが、時に子供はどんな残酷な事をしても笑みを浮かべる。
その天使の様な笑みは時に悪魔のように見える。
とこかで聞いたような気がするなと思ったキリト


「どうも、『ラフコフィン』のジョニー・ブラックで~す」

上条「ジョニー・ブラック…」

ジョニー「覚えた!?ウニ野郎」

上条「なっ!?テンメ!」

キリト「落ち着け!!頭の血を下せ、馬鹿野郎!!」

上条「っく!!」



佐天「上条さん!!」

ジョニ~「あ、お姉ちゃんいたんだ。ねえねえ、聞きたいんだけどヘッドに目ん玉穿られたのどうだった?」

佐天「っく!!」

土御門「落ち着け涙子!!浜面を早く引き上げろ!!」


そう、彼女は現在浜面を海中から引き揚げてる所。
気を散らす場面ではない、幸い上条とキリトがにらみ合ってるのでこう着状態。
だが、次のジョニー・ブラックの言葉は彼女をキレさせるのに十分だった


ジョニー「あ、お姉ちゃんでM?ひょっとしてヘッドのテクニックに夜な夜な身を悶えさせるタイプ?
ならしょうがないよね。あの目ん玉穿る感覚でベットの中でオナニーしてるならしょうがないよね」


その時、佐天の頭の中で何かが弾けた


佐天「ック!!」


彼女は左腕で帯を思いっきり引くと


浜面「グゲ!!」


海中から浜面が勢いよく引きあがる、幸運な事にダメージは最少だ。
そして、彼女は右手で『ウィング・ランサー』を握りしめると


佐天「はああああああああああああああ!!!」


思いっきりジャンプしジョニー・ブラックの目の前まで近づく。
ジョニー・ブラックも彼女の気迫にガード体勢になる、彼女の鬼神の様な雰囲気と顔。
その顔は初春飾利、御坂美琴、白井黒子が見たらどう思うか。
白井黒子ならば止めるであろう、だが経緯を知っている初春飾利は不安ながらも止めず、
御坂美琴は複雑な表情をしながらも彼女の戦闘をフォローするだろう


ジョニー「っく!!」キン!!

佐天「遅い!!」


最初の1撃でガードを崩すと、彼女の得意技『ランス・サイクロン』の8連続攻撃。
全段被弾ではないが、それでもジョニー・ブラックのHPを3割削るのに成功する


ジョニー「っつててて。嫌だな~お姉ちゃん、子供嫌いなの?信じらんな~い」

佐天「優しくしてほしいなら、それなりの事をする事ね。…それに、人様のトラウマを穿り返す奴に手加減するはずねーだろクソチビ!!」


とても今までの彼女からは聞けないような言葉づかい


ジョニー「ケッ!…うぜえ女だな。と言っても、隙だらけなのは治ってない様だがな!!」

佐天「はあ?…!?」


その時気づく。彼女のお腹の部分に巻かれてる帯を、その帯は自身の巻いてる物じゃないと


ジョニー「やれ!!」


彼の掛け声と共に佐天は思いっきり引っ張りあげられる。
それはまさに彼女が得意とする『帯術』そのものだ


佐天「きゃああああああああああああああああ!!!」ズドン!!


そのまま近くの建物の2階部分に激突する彼女


キリト・上条「「佐天(ルイ)!!」」


今まで何やってたんだとツッコミたくなる2人が叫ぶ


ジョニー「お兄ちゃんたちの相手はこいつ等!!」



他に仲間がまだいるのかと思う台詞。
確実にコイツ以外1人はいるだろう、だがジョニー・ブラックがしたのはカプセルを出したこと


ジョニー「」ブン!!


3つのカプセル?玉?を勢いよく地面に投げつけるジョニー・ブラック。
それは地面にぶつかると勢いよく炸裂し


ひゅ~ぽ!ぽ!ぽ!ぽん!!


空中で光り輝く。そう花火だ

土御門「なんだ!?」

浜面「う、うっ」


浜面を看病してた土御門が空を見上げる。そこには見事な大輪


土御門「っは!?早く起きろ馬鹿!!」ベシ!!

浜面「っぶ!!」


雑に起こされる浜面。
彼が状況を確認しようとしたその時


浜面「土御門!!」ズン!!


腰に掛けてた『小烏丸』を躊躇なく土御門の顔の真横に突き刺す


土御門「は!?」チラ


何が起きたか理解できない土御門が後ろ御向くと


ヴォォォ…


急所を突かれた『クザ』がそこにはいた、今にも『アックス』を振り下そうとして。
急所に加えカタナ系スキル『牙突』現在アイングラッドでは最強レベルのカタナスキル。
これで『クザ』は消えうせる


浜面「貸し1な」

土御門「それはいいが…見ろ」

浜面「…!?」


彼の発言通り周りに見ると何処からともなく『クザ』などがわらわら出てくる


上条「なんだよコレ…さっきの遺跡みたいじゃねえか!!」

キリト「…MPK」

ジョニー「だい~せい~かい!!そこの黒いお兄ちゃんはやっぱゲームには詳しいみたいだね」

上条「なんだと!!…じゃあ『グリーズ・リーの肉』使った時みたいに何十分もモンスターが襲ってくるのか!?」

ジョニー「そうだよ。…ついでにっ!!」タッ!!


大きなジャンプで建物の屋上に移動する最中、こいつはまたしても花火を落としていく。
普段なら綺麗と思う花火の音が、今回はとにかく憎たらしく聞こえる



ジョニー「これで200体ぐらいは来るかな~」

キリト「なんだと!!」

ジョニー「それよりお姉ちゃんは心配しなくてもいいのかな~」

上条「っは!?佐天!!」

佐天「大丈夫です!!」グググ


「」グググ


先程彼女に『帯術』を使った相手であろう。
アルゴ同様『クロー』の使い手だがこちらは大型だ。
彼女は『ウィング・ランサー』で必死に抑えてるところを見ると、この男もから利の使い手だ。
だが彼女は


佐天「…」ニヤ

「!?」


余裕の笑みを浮かべるとあえて力を抜く。
すると相手の男もバランスを崩す、そして彼女は男に頭突きを叩きこむ


「ぐおぉぉ…」フラリ

佐天「もう一丁ぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」


男の腹に『ウィング・ランサー』をぶっ刺しそのまま持ち上げる。
そしてその勢いで振り回し男を頭から地面に叩きつける『ランス・パール・ドライバー』が炸裂する


「っく、っく、っくっそ!!」ヨロリ

佐天「よく立てますね。8割方のプレイヤーならスタンしますよ」

「…殺す!!」

佐天「やってみろ!!」

ジョニー(っち、カタージュの野郎…)


そして時は戻る



彼らと戦闘開始後20分は経ってる。


彼らは基本的には建物の屋上に居て佐天らの戦闘をニヤニヤしながら眺めてる。
時折、下に下りて彼らの戦闘を邪魔するだけ


佐天「くっそあいつ等!!」

浜面「ご観戦とは良い御身分だな。観戦料金取ったろうか!?」

土御門「そいつは名案だが、やるなら後70ちょいのこいつ等を片づけてからだ」


佐天らは2つのチームに分かれて戦ってる。
1つは先ほどの佐天、土御門、浜面。もう1つは上条とキリトだ


上条「散々ジャングルで戦ったからコツは掴んでるけど、厳しい事には変わりねえな!!」

キリト「…ああ」


そんな中、キリトはジョニー・ブラック達を観察してる


キリト(片方のカタージュと呼ばれてる奴は俺らの光景を見て笑うに徹してるか、ルイを中心に邪魔してくる。
おそらくはさっきルイに『ランス・パール・ドライバー』食らわされたからだろう…
そして、ジョニー・ブラックの方は何かを気にしてる。おそらくは時間かメッセージ待ち。だとすると)


土御門「キリト!!」

キリト「っつ。なんだ!!?」

土御門「作戦がある!今からそっちに合流するぞ!!」


そう言って彼らは周りの『クザ』などを切りながらこっちに来る。
もちろんキリトと上条もフォローする


キリト「で、何だ作戦って!?」

土御門「いや~この数を相手にするのはちと辛くてにゃ~」

上条「だから何なんだよ!?」

浜面「観客さんにも手伝ってもらおうと思ってな」


キリト・上条「「は!?」」


佐天「名案ですよねぇ…」



カタージュ「あいつ等、5人で固まって何やってんだ?」

ジョニー「…」

カタージュ「おいチビ!」

ジョニー「んだ、新入り!!?」

カタージュ「本当に片づけなくていいのか!?」

ジョニー「ヘッドからの指示だ。従えねえのか!?」

カタージュ「…わかったよ!」


ジョニー「ッチ!!(…にしても、ヘッドの奴何考えてるんだ?これだとまるで足止め。
ザザは何かの取材に行っちまったし、ヘッドはヘッドでロザリアと行動してる。考えが読めねえ)」


カタージュ「おいチビ!!」

ジョニー「なんだ――」


慌てて呼んでくるカタージュにイラつきながらも答えるジョニー・ブラック。
だが、宙を見ると『クザ』が飛んで来るではないか


ドンオドンッドド!!


両手で数え切れるか、切れないかの量の『クザ』達がジョニー・ブラック達のいた建物の屋上に落ちる。
当然『クザ』たちはジョニー・ブラック等を標的にする


カタージュ「なんなんだよコレ!?」

ジョニー「俺が知るか!?」


「おーい!!」


下から声がする。浜面だ



浜面「悪いな!俺達だけじゃ数多いんだわ」

土御門「てなわけで、手伝えよ!!」

上条「…ッフ!!」ブン


言ってる最中、上条が手近に居た『フグ』を『バスター・ブレイド』を使って打ち込んでくる。
彼らは野球をよくやるが、『野球』をやるとモンスターを打ち上げることが出来るようになる。
しかも、やればやるほど好きな場所にだ


ジョニー「フザケンナ!!テメエ等だけで片づけろ!!」

佐天「はあ!?お前が呼んどいて何様のつもりだ、馬鹿!!」

カタージュ「んだと!?」

キリト「まあまあ、それはさて置き」


間に入るキリト。
その声は罵声ではなく通る声で


キリト「なかよくしようぜ!!」キラキラ


笑顔でジョニー・ブラック達へ言った。綺麗に中指を立てて。
それに続いて他の4人も笑顔で中指立てた



カタージュ「フザケンナ!!中指立てて仲良く出来るか!!」

佐天「そっちこそ!仲良く出来ることやったのかよ!?」

ジョニー「うっせーぞ泣き虫女!!泣きながら男の上で腰でも振ってろ!!」


もう1回、佐天の頭の中で何かが弾けた



佐天「この一打に賭けろ~気合いで振り抜けよ~

誰もお前を止められぬ~佐天よ突っ走れ~

かっとばせ~佐天っ!!!」ブン!!



手近に居た『フグ』を打ち上げる彼女。
歌の元ネタの桧山もニッコリの引退試合の時のホームランよろしくなフルスイング。


試合結果?知らん!!!

忘れてた・>>78からのBGM:http://www.youtube.com/watch?v=sXpVUytajU4





ジョニー(直撃!?)


回避する間もなく『フグ』が直撃する


浜面「やったか!?」


土煙が舞う中そこには赤いローブを舞い手には目印の『メイトチョッパー』を持った人物。
そう彼が


「「「「「Poh!?」」」」」


殺人ギルド『ラフコフィン』を束ねる頭だ


佐天「ここで会ったが100年目!!」

キリト「待て佐天!!」

佐天「何で!?」

上条「周りを見ろ!!」


そう、彼らの周りにはまだ数十体以上の『クザ』や『フグ』がいる


キリト「今ジャンプするのは危険だ!!『ウィップ』のある『フグ』の数が多い!!」

土御門「気持ちは解るが、ここは倒す方が先決だ!!」

浜面「嬢ちゃんの為に俺らも全面協力するから!!」

佐天「…ッくそう!!(すぐそこに居るのに!手を伸ばせば、殺せそうな場所に居るのにっ!!)」


涙を我慢して、彼女はモンスターの大群に突っ込んでいく







Poh「時間だ」

ジョニー「ですがヘッド」

カタージュ「ここに居た奴らは粗方地面に落としましたが、奴らは」

Poh「放っておけ。どのみち、奴らは殺すなとの依頼だ」

ジョニー「はぁ…」

カタージュ「解りました…」

Poh「それにだ…」


彼はキリト達に聞こえない様2人の耳元で話し始める


Poh「嫌がる女を、女の知り合いの目の前で喰いたいだろ?」ボソ


その言葉を聞くと2人はゲスな笑顔を浮かべて納得し、転移結晶でその場から去る



15分後


5人は全体倒し切った。その数はジャングルよりも多かったのにだ


キリト「行けるか!?」

浜面「おう!!」

土御門「余裕だぜい!!」

上条「早く、御坂たちと合流しよう!!」

佐天「…」

キリト「ルイ!!」

佐天「は、はい!?」

キリト「逃して悔しいのは俺も一緒だ!!だけど今はミコト達と合流することだけ考えろ!!」

佐天「…はい!」

キリト「いい返事だ…とにかく今はバラム川へ急ぐ!途中で雑魚に遭遇しても海に叩き落とせ!!」


「「「「オウ!!」」」」



それから彼らは全力で走った。
本当は休みたいが何かが、自分の中の何かが各々を走らせた。
途中『クザ』が襲ってきたりしたが上条を中心に海へ叩き落とした。
やはり、上条の『バスター・ブレイド』は敵を薙ぎ払うのに効果的な武装らしい



10分ぐらいで彼らはバラム川へたどり着く


上条「着いた…」ハアハア

浜面「結構来るな…」ハアハア

土御門「オッチャンもうダメ」ハアハア

佐天「御坂さん達は!?」ゼエゼエ

キリト「あそこに…」


そこには理解できない光景が広がっていた




両足と利き腕の右手を切り取られ地面に横たわってる一方通行


その近くで必死に看病してるアルゴ


自身の剣で腹を突き抜かれ、その剣が壁に刺さりうなだれてる番外個体


その剣を必死に抜こうとしてる滝壺


膝を地に付け、呆然十室の美琴


その美琴に肩に手を掴んで必死に呼びかける初春


極めつけは


何故かヒースクリフらと一緒に居て、尚且つギルドマークが『ヒーローズ』から『血盟騎士団』に変わってるアスナ


ヒース「行こうか」


アスナ「…」


彼女がこちらに向かって何か言いたそうである。両目に大粒の涙を浮かべて


しかし、何も言う暇もなく彼女は『回廊結晶』の光と共に消えた


キリト「…なんなんだよ、これ」


今日はここまで


佐天さんがなんか変になってるよ


BGM入れるタイミングミスったよ

今日はここまで

ではまた

乙  野球もスキルのうちか  
アスナはいつ取り返せるのだろう

こんばんわ


野球見ながらなので少し間が開くかも…


>>92 

適当に思いつきました



がんばれ楽天!!頑張れ東北!!マー君神の子!!



この様な結果になる前


アルゴ「正気かミコト!!?」


ヒースクリフからの『デュエル』を引き受けた美琴たち。
拒否することは出来るが今まで拒否した者はいない、それ以上に拒否したら『チキンギルド』何て不名誉な称号も付いてしまう。
剣と戦いが支配する世界で己の名誉は何よりも大切な物なのだ


一方通行(ひょっとしたらこれを考えた奴(ヒースクリフ)はこれを狙ってたンだろうなァ…)

アルゴ「負けたらアーちゃんガ!!」

御坂「負けると思ってるの?」

アスナ「そんなこと思っては無いわよねアルゴ?」

アルゴ「だけど――」

ヒース「アルゴ君。放している途中悪いが、いいかね?…こちらから出るのは私1人でいいのかね?」

アスナ「ええ、あなたで」

ヒース「ではこちらは周りの人々の誘導をしよう。そちらは作戦でも考えてるといい」


彼の言葉と共に離れる『血盟騎士団』の1同。
一言二言で周りの誘導を開始する、統制のとれた集団だ


アルゴ「アーたん…」

アスナ「解るでしょ?…私の覚悟」

アルゴ「…わかったヨ!後はオレッチは口は様ねエ!!」

御坂「ありがとう…」

アルゴ「タダ、これだけは言っとくナ!これは『情報屋』ではなく友人としてダ」



アルゴ「ヒースクリフはHPをイエローにした者、若しくはモンスターはいない。
それどころかアイツはさっき『リヴァイアサン』との戦闘で手に入れたらしき未確認の武装をしてル。
はっきり言ってキー坊よりも未知数なんダ!!」


番外個体「要はそこらの強いボスみたいなもんでしょ?」

アルゴ「そう、っちゃあ、そうだけド…」

一方通行「とにかく。作戦が重要って事だ、オイ作戦考えたンだよな!?」

アスナ「そのことなんだけど…アクセラレータさんって、結構人とバトルしたりした?」

一方通行「…話したつもりはねェンだがな」

アスナ「だって、あなたの『カウンター』ってどう見ても対人の方が役に立つじゃん」

一方通行「…流石攻略組って所だな。で、他にも聞くンだろ?」

アスナ「うん。その『カウンター』主体なのはヒースクリフは知ってる?」

一方通行「…アァ。1度見られたことがある」

番外個体「あの時まさかいたとは思わないよね~」

御坂「何が何やら」

アスナ「…うん。決まった!みんな耳貸して!」



5分後


バラム川付近にはバスケットコートぐらいの空間が出来ていた。
そこから数歩は下がっているがギャラリーも集まってきてる、境目には警備の為『血盟騎士団』の面々が入ってるが。
そして審判は


エギル「あーうん!…主審を務めることになった『雑貨屋ダイシー』のエギルだよろしく!!」


ウォー!と歓声と拍手が湧く、まるでお祭り。
実質攻略組トップのぶつかり合い、他のプレイヤーにとってはエンターテイメントに他ならない


エギル「副審を紹介する!…左翼側!!ギルド『風林火山』の団長クライン!!」

クライン「どうもー!!」


ウォーノブシヅラー!!
オヒトヨシーー
イイコエダー!!
リーダー、ガンバレー!!


エギル「右翼側!!見習い鍛冶でうちのお得意のリズヘット!!」

リズ「なんかあたしだけ違くない!?」


ウォー!!カワイー
ソバカシガイイー!!
オレノカタナモトイデー!!
ナンカカゲウスイ


リズ「誰だ影薄いって言った奴!!出てこいや!!」




初春「何でエギルさん達が審判なんですか?」

アルゴ「オレッチだと『ヒーローズ』側びいきの判定になりそうだからだってサ。で、たまたま来たエギル達が選ばれたト」

滝壺「エギル達も災難だね」

「本当ですよ…」ピェー

滝壺「あ、しりか」

シリカ「さっきまでエギルさんのお店に居たんですけど。こっちで何かあるって聞いたので来たら…」ピャー

初春「なるほど」

シリカ「そう言えばアクセラレータさんが私に「いらない短刀クレ」って、言ってきたんですよね。もちろん渡しましたけど」

滝壺「?短刀?」

初春「何に使うんでしょうか?」


アルゴ(ハハーン)



エギル「えーオッホン!紹介するまでもないけど選手紹介!左翼側!『血盟騎士団』団長、ヒースクリフ!!」


ウォー!!
ダンチョウ、ファイトー!!
コヨイモ、デンセツケイゾクシテクダサーイイ!!
オレヲマカシタンダカラカテヨー!!


ヒース「…っふ。悪くはない」

エギル「右翼側!『ヒーローズ』副頭、ミコト!及びアスナ、ワースト、アクセラレータ!!」


クタバレリアジュウギルドー!!
4タイ1ッテズルクネ!?
ウォーアスナサマー!!
ミコッチャンカワイー!!
ナンダアノモヤシー!!
フンデクレー!!


御坂「…散々な言われようね」

アスナ「分かってはいたんだけどね…」

番外個体「気にすることないって!サッサと終わらせちゃおうよ!ギャッハ☆」

一方通行「…何でオレのあだ名知ってンだァ?」




さて彼らのフォーメーションだが、1人のヒースクリフは組みようがない。
一方、美琴たちは前衛に一方通行で残りは後衛だ


一方通行(俺が囮とはなァ…)

アスナ(アクセラレータさんには悪いけど囮になってもらう)

御坂(その隙に私とアスナさんが左右に展開してヒースクリフのバックを取る!)

番外個体(で、動きの遅いミサカがここでこの人の3テンポ遅れで飛び出す。それでロン毛の足を潰す!)

アスナ(だから、有効時間いっぱい動いて判定勝ちを狙ったんだけど…)

エギル「なお、今回は時間無制限する!HPに関しては通例通り、レッドになったら失格!!」

御坂(制限時間内、逃げることは不可能になった)

番外個体(まさかルールの方に口出すとね。ま、こっちは組み合わせをしたからいいけどね♪)



滝壺「どう思う?」

アルゴ「…さっきの話だとモヤシのカウンターはヒースクリフには通じないだろウ。それはモヤシも承知だともうナ」

シリカ「だとすると、アクセラレータさんが前に出るのは不利なんじゃ?」

初春「…多分ですけど囮でしょうね。それで後方の御坂さん達の展開時間を稼ぐ」

アルゴ「しかしそれにはヒースクリフが最初に動く前提ダ…」



エギル「双方!申請せよ」


5人が其々『デュエル』申請をする。
淡々とウィンドが変化し決定のボタンを押す、電子音のゴングが辺りに響く。
しかしこの『デュエル』の場合、主審が合図するまでお互い戦闘開始しない


クライン「ヒースクリフ、操作完了確認!!」

リズ「同じく『ヒーローズ』サイドも完了しました!!」


副審が互いの操作の完了をエギルに伝える。
エギルは確認すると右腕をピーンと上げる


エギル「それでは…レディー!!」


御坂「…」グ!!

アスナ「…」キン!!

番外個体「…」ブン!!

一方通行「…」チャキ

ヒース「…」ス


各々が武器の柄に手を付ける。
緊張の一瞬。周りのギャラリーも歓声をやめ息をのむ。
流れてるはずの町のBGMが何故か聞こえなくなった気がする。
そして流れる川の音が余計に目立つ


エギル「スタート!!」



大きな掛け声と共に腕が振り下された。
さあ戦闘開始!と、思いきや双方動かない。
何が起きてるとどよめく人、予想はしててジッと見つめる人。
反応はわかれる


初春(な、何で双方動かないんですか!?)


アルゴ(やはりヒースクリフはモヤシの『カウンター』を警戒して動かないカ
…モヤシも向こうの対策を警戒して動かない、なのでアーたん達も動けない…何を切っ掛けに動くかナ)


滝壺「…」

クライン(すっげぇ…まるで隙がない)

リズ(何、この重い空気…空気に、溺れそう…)

エギル(ハンパねえプレッシャーだ…正直ここに立つだけでも辛い…)

シリカ(…何もしてないのに…気持ち悪い…吐いちゃいそう)

一方通行「…」

ヒース「…」


睨み会う2人。その緊張を解いたのは


キュオオオオ!!


シリカの相棒ピナだ。
空気を読んだのか今までに聞いたことない大きな鳴き声で泣いた



一方通行「ッツ!!」


最初に動いたのは一方通行だ。
彼は先ほどシリカに貰った初期装備の短刀をヒースクリフに『投擲』のスキルを使わず投げる。当然これは


ヒース「ふん」キン!!


意図も容易く弾かれる。
が、これは投げた彼も予想の範囲内。投げると当時に彼は次の行動に映ってた、全速力で突進する一方通行


ヒース(やはり、私が『カウンター』の特性を理解してるとは知らんのかな?)


解りやすくガード体勢に入るヒースクリフ。
おそらくレイピアで突き刺してくるのを盾でガードしようと考えたが


一方通行「フン!!」ゴツン!


彼は誰も考えてなかった奇行に出る。
まさかあのまま頭突きしてきたのだ、しかもそのままヒースクリフに喰らい付く。
まさに野獣


ヒース「…驚いたな。君は理性的な人だと思ったんだがな」グググ

一方通行「悪いな…ただの肉体戦のセンスゼロなのは知ってるからよォ…あえて奇行に出させてもらったぜ!」グググ

ヒース「なるほどな。君が頭突きして私に喰らい付いてるところで後ろから刺すと!!」

一方通行「!?」


作戦を読まれてる。
ヒースクリフの言った通り後ろからアスナと美琴が攻撃態勢に入ってる、数テンポ遅れて番外個体も一方通行に続いて剣を構えてる


ヒース「ならば君には文字通り『肉壁』になってもらおう」クル



彼はアスナの方向に振り向くと喰らい付いてる一方通行の首元を掴む。
そして突進しながら『リニア』を発動させてるアスナへ差し出す


アスナ「…ッツ!?」


これには彼女も動揺する。
それは既にスキルを発動させてるから、SAOの特性上1度発動させてるスキルをキャンセルすることはできない。
そして彼女の武器『ベノ・サーベル』はスピードを犠牲にする分攻撃力を増す代物、HPの低い物なら手足は軽く吹き飛ぶ。
彼女の『リニア』なら尚更


一方通行「…ック!?」

アスナ「ッヒェ!?」


彼女の『リニア』は彼の左足を吹き飛ばした、そう一方通行の。
動揺して変な言葉を発してしまう、顔が蒼白になる。
一方通行の左足が当たったヒースクリフは表情を変えないどころか


ヒース「ふん」

一方通行「ゴオォ!!」

アスナ「っきゃぁ!!?」


動揺して隙のできたアスナを一方通行ごと蹴り飛ばす、流れ作業の様に。
そのついでに左方向から接近してた美琴を盾でガードする


御坂(嘘でしょ!?一方通行とアスナさんを捌いてる片手で私の剣を受け止めた!?けど)

番外個体「…」タッタ

御坂(このまま力を加えてこいつを足止めする!そうすれば番外個体の剣で足を切り掃える。ま、私は1,2激喰らうかもね)


そんなことを素早く思考してるが彼の盾をよく見るべきだ。
彼の盾は凹凸の無い事を


ヒース「…」クイ

御坂「って、え!?」クラ


微妙に盾の角度を変えるヒースクリフ。
すると美琴の『フラニティー』は滑ってしまう、彼女も体勢が崩れる。
そこをヒースクリフは見逃さない


ヒース「っと」

御坂「あだ!!」ベシ!!


体勢の崩れた美琴の尻を躊躇なく蹴るヒースクリフ。
彼女も突き飛ばされたように転んでしまう、更に


番外個体「ごっ!?」ガッ!!

御坂「ふぐっ!?」ドムゥ!!


美琴に躓き転ぶ番外個体。
わずかな間の初激を1人で裁いたヒースクリフ



ウソダロ
オイ、イマ30ビョウグライシカタッテナイゾ!?
オレ、ナニガオコッテルカワカラナカッタ
ワタシモダヨ
サスガダンチョウ!!


初春「う…嘘ですよね!?」

アルゴ「嘘じゃねーヨ。現実ダ…」

シリカ「で、でも、皆さんって攻略組ですよね?」ピョー

滝壺「うん、そうだよ。それよりもういはる、ちゃんと写真撮ってる?」

初春「は、はい!ばっちりです!!」

滝壺「なら結構。…『SAOタイムス』の記者が来てる」

初春「負けられません!!」

アルゴ「記者根性スゲーな本当…」


アルゴ(…しっかしワカラン。ヒースクリフの目的は何ダ!?
人目を気にしてあまり表に出ないタイプかと思ったがこの『デュエル』を見たら解る、まるで脚本の決まった演劇ダ。いや八百長サッカー!?
『SAOタイムス』の記者の位置と言い…本当何を考えてるんだ?)



一方通行「ックッソ!!」

アスナ「ごめんなさい!私のせいで…」

一方通行「気にすンな!痛覚が無ければどォって事は無ェ!!…それよりもオマエは緒電磁砲の援護しろ!!早くだ!!」

アスナ「は、はい!!」

一方通行「…ッチ!!」


舌打ちしながらもアスナを押し出す一方通行、彼なりの優しさだろう。
『ヨラバタイ樹の葉』をかみ体力の回復を待つ



アスナ(…何か作戦は)


ヒースクリフとの距離を詰めながら思考するアスナ。
このままではさっきのと同じ結果になってしまう


アスナ(…あれは!?美琴さんとワーストさん、その構えは?…なるほどね)


美琴と番外個体の構えで悟る彼女


アスナ「こっち向けやロン毛ジジイ!!」


現実の彼女からは到底、それどころかこっちでもその容姿から想像できない暴言をヒースクリフに吹っかける。
ある意味このギルドの英才教育のおかげだが


ヒース「…」


ゆらりとこちらを向く彼。
表情はあまりよろしくない、ドMでもなければ今の発言に喜ぶ者などいない


アスナ(掛かった!!)


心の中でガッツポーズ。
の、はずだったが


ヒース「!?」


つい、表情に出てしまってた。
その結果ヒースクリフに気付かれてしまってるが、遅い


御坂「貰ったあ!!!」


首を刈り取れる位置に来た美琴、彼女がいた位置は結構離れてたが番外個体の御かげで来れた。
何をしたのかと言うと、番外個体の『バスター・ソード』に足を乗っけその状態の美琴を番外個体が吹っ飛ばす。
元々遠距離攻撃の少ないSAOにおいて編み出された代物。
しかしコンビの組む2人の息や支える側の筋力、飛ばされる側のバランス力軽業師の様な身のこなし、
とてもではないが軽々と出来る代物ではない。
そもそもこれは美琴と上条がよくやってる物(もっと探れば、彼女が上条と何か連携できるスキルを探して編み出したのは内緒)だ。
おいそれと出来るはずはないが番外個体の筋力、同じDNAによるのか解らないが出来たのは番外個体、彼女の力とセンスによるだろう。
もちろん、美琴自身のポテンシャルの高さもある(おかげで『雑技団の娘』と陰で言われてるが…)


アスナ(ナイスよ!!)

番外個体(本当に出来ちゃったよ)

御坂(イケる!!このままいけばコイツの首を狩れる!そのまま首が落ちて意識が飛ぶ30秒間の間に!!)


SAOでは痛覚のない事は常識(例外有り)だがもう1つ常識がある。
それは、首が落ちると30秒間意識が飛ぶこと。
茅場の親切心かバグかは分からないが、現実同様首を切られるとバトル中だろうがなんだろうがブラックアウト状態になる。
当然、バトルの最中になれば命の危機に直面する


エギル(勝敗は決したか?)


ブラックアウト中の人物を嬲りまくるのはどうかと思うが。
SAOでは確立された戦闘方式、感覚がずれて来てるのだろう。
しかし、多くのギャラリーは


リズ(なんだい。もう終わりかよ…)


彼女と同じことを考える。
しかし、このショーを開催したヒースクリフは


ヒース「…っふ」


その余裕に満ちた表情を変えない


キン!!


広場に響く金属音。
その光景に目を見開く人々、そして1番驚いてるのは


御坂「…なんでよ?」


彼女だ。



美琴の『フラニティー』は確かにヒースクリフの首に直撃した、そこまではイイ。
だが彼の首に当たったら弾き返したのだ、何が起こったのか?
その事態に1速く理解したのが


一方通行(…『スキルベリー』か)


この男だ。彼は『スキルベリー』を多用して戦闘するのはこのギルドに入るきっかけになった『デュエル』の時に解るだろう。
そうヒースクリフが使用したのは『スキルベリー』の1つ『防力(メタル)』だが


一方通行(奴は食う素振りは無かった。それ以前に奴が俺と会話してた時には既に口に入ってたのか?…)


『スキルベリー』の『防力』は扱いが難しく彼でも使えてない。
彼が長考してる最中バトルは止まらない。


現に、美琴は剣を弾かれ凄まじい隙が出来てる。無防備だ


ヒース「失礼するね」ブン!!

御坂「ッブ!!」ベチーン!!


美琴の頭部に躊躇なく『ホリゾンタル』のみねうちをするヒースクリフ。
頭部切断もそうだが頭部に凄まじい衝撃が加わるとスタン状態になる。
茅場は頭部になにか縁があるのか?


アスナ「美琴さん!!」

御坂「ッカ!…っく…」


彼女はすぐさま反撃に出る。
自身の得意スキル『リニアー』でヒースクリフを貫こうとするが


ヒース「」

アスナ(避けた!?)


余裕の表情で避けるヒースクリフ。
すぐさま『カウンター』を警戒するが彼はその避けた足で別の目標に移る


アスナ(わたし以外の目標となると…)


一方通行は片足切断、美琴はスタン状態。となると


アスナ「ワーストさん避けてぇぇぇぇえええええええええええ!!!」

一方通行「避けろ番外個体ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」


2人が叫ぶ。その声が彼女の耳に入るときには


番外個体「っご!?」

ヒース「すまないね。少し痛いよ?」



彼は番外個体の目の前にいた。
彼は番外個体の首を掴むとそのまま足を止めることなく建物へ着き進む、そして凄まじい衝撃と土煙、建物にひびが無いのは仕様だろう。
そこには左手で壁に打ち付けられてる番外個体の姿があった


番外個体「…っぶ…ミサカじゃなかったらスタンしてたよ」

ヒース「ほおぅ…さすが『バースター・ソード』を愛用する事だけはある」

番外個体「そんなに褒めるならこの手を放して、そのイカ臭そうな右手で掴んでるミサカの愛刀返してもらえるかな?」


現在彼が右手に持ってるのは番外個体の『バスター・ソード』。
この男、走りながら超速納刀してたのだ


ヒース「私は泥棒ではないからね、返すよ」サク

番外個体「…は?」


何事も無いようにヒースクリフは『ソード・インパクト』で番外個体の腹をぶっさすヒースクリフ。
その光景に短い悲鳴を上げる者や歓声を上げるギャラリー。
彼女は文字通り貼り付けになってしまう


ヒース「それと、君は言葉使いを治した方がいいよ」ブン!!

番外個体「っぶ!?」


そして立て続けに彼女の顔に躊躇なくパンチを食らわす。
番外個体スタン状態になり意識がもうろうとしてしまう


ヒース「副審。彼女は降参したかね?」

リズ「は!?そんな暇あるわけないでしょ!それにこのままだと!?」


ヒース「そうだね。剣が貫いたままだからHPは減り続けるだろう。
さっきのパンチも結構強めだったからね、彼女が気が付くときには0だろうね。その前にレッドになったら抜くんだよ?」


リズ「…わかってます(この屑野郎!!)」

ヒース「さて――」


一方通行「オオオオオオォォォォォォァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


リズ「っひ!?」


怒涛の勢いで『ペネトレイター』を発動させながら突っ込んでくる。
彼が1本足で移動できたのも異常だが、その顔に叫び声、まさに『ケモノ』しか言い様にない。
はたまた夜叉か


滝壺「…白夜叉」



ヒース「そんな大声を出しながらの攻撃だと居場所を教えてるような物だよ」ゴン!!


と言っても彼は他愛もなく振り払う。しかし


一方通行「ニタァ…」


彼は笑みを浮かべ叫ぶ


一方通行「超電磁砲ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

御坂「ダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」斬!!


スタン状態から回復した美琴の『リサーブル・バーチカル』溜め系のスキルでタメ時間によって剣の発する光が変わる。
彼女の剣の光は最高のイエロー。
美琴の『フラニティー』は一方通行ごとヒースクリフの体を切った、ヒースクリフは2割強のダメージ。
しかし、一方通行もリボルケインを掴んでた右手を切断してしまう


御坂「アスナさん!!」

アスナ「はあああああああああああああああああああああああ!!!」ズン!!


彼女も溜め系スキル『リサーブル・ペネトレイター』でヒースクリフの脇腹を貫く。
これにより彼はイエロー1歩手前までHPが減ってしまう


一方通行「どォだ、俺らの力」

御坂「甘く見ないでよね!私達を」

アスナ「『ヒーローズ』を!!」

ヒース「…」


睨みつけてヒースクリフに言い話す3人。
しかし、当の本人は顔色一つ変えない



ヒース「確かに見せてもらったよ…なら、私も本気で相手にしよう」


と言って彼は自身の剣を握った瞬間ある1つのスキルを発動させる『ソード・サイクロン』
ポピュウラーな回転系スキルだが多くのプレイヤーに徴用される。
それは回転数で自身のレベルが伝わるから、この『サイクロン』系スキルは自身のレベル÷5の最大回転攻撃数になる。
そして彼は11回転の攻撃をしてきた


一方通行「オオオアァァァァァァァァァァ」

御坂「あああああああ!!!」

アスナ「きゃあああああああああああああ!!!」


其々吹き飛ばされる3人。特に重症なのは


一方通行「ッゴ…ッガ…ッガ…」


彼だ。先ほどの美琴の攻撃でただでさえイエローだったHPは0手前までになった。
つまりは


クライン「アクセラレータ、失格!!」


判定で強制退去。
ゲームから外れたので仲間が手当てできる


アルゴ「モヤシィ!!!」


アルゴが一方通行の傍まで駆け寄る


アルゴ「おいモヤシ!しっかりしろ!!」

一方通行「ガ…ッゴッフ」

アルゴ「くっそ!何でこんな時に回復結晶無いんだヨ!?」


そう、今回不幸なのは『ヒーローズ』側は回復結晶がない事だ。
主審のエギルも今すぐにでも店に行って取りに行きたいが


リズ「ワースト、失格!!」


そうこうしてると番外個体もHPがレッドになる


滝壺「わーすと頑張って、今剣を抜く」

シリカ「私も手伝います!ピナ、ワーストさんのHPを!!」

ピナ「キュオーーー!!」


こちらは滝壺とシリカが番外個体に刺さった剣を抜こうとしてるが、所詮彼女ら2人では抜けない。
ピナのHP回復も焼け石に水だ



御坂「ちきしょう!どうなった!?」


美琴もHPがイエローに入ってる。慌てて辺りを確認する


アスナ「美琴さん!?」
御坂「アスナさん!状態は!?」


アスナ「目を、やられた」


アスナの綺麗な顔には目の所に赤線入ってる。
彼女は現在視界が無い


アスナ「でも大丈夫!『ヨラバタイ樹の葉』を食べるぐらい」

御坂「アスナさん後ろ!!」


彼女が『ヨラバタイ樹の葉』を口にした瞬間後ろから衝撃が来る


ヒース「さて」


この男だ。
彼はアスナのうなじの部分を踏み実質動きを封じてる


ヒース「どうする?2名リタイヤ、彼女はこうして動けない。降参した方が身のためだがね?」

御坂「お断りよ!それに、仮に仲間になるかも知れないのを踏みつける屑野郎に絶対に負けたくない!!」

ヒース「…残念だよ。君が冷静でなくて」

御坂「はあああああああああああああああ!!!」


美琴が斬りかかろうとしてるが、ヒースクリフの方が速かった








ザン!!








1つの斬撃が響く。
アスナは何があったか解らない。ようやく視界が回復する


アスナ「美琴さ…」


そこに目に入ったのは。自身と一緒に戦い抜いた仲間、友達


御坂美琴の頭が地面に落ちる瞬間だった


ヒース「そう無様な姿をさらさなくてよかったものを…」

アスナ「っひ…」


ドサっと、ずっしりした音と共にアスナの目の前に落ちる首。ご丁寧にHPもレッドになる


エギル「…ミコト、しっか」


アスナ「きゃああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


判定を下すエギルの声すらかき消すアスナの叫び。そりゃ友達の生首が転がってきたら叫ぶ


ヒース「うるさいよ」ス

アスナ「っひ!?」


アスナの顔の真横に剣を下すヒースクリフ。
その位置は徐々に首の近くに移動する


ヒース「最後は君ひとり。このまま斬られるか降参するか?私もこれ以上君を傷つけたくない…」

アスナ「はっ…ひっ…」

ヒース「どうするかね?」

アスナ「…します」


か細い声で1言


ヒース「聞こえない」

アスナ「降参します!!」


悲しみと恐怖と怒りの混じった涙声が辺りに響いた



エギルの采配の声が響くと辺りはざわつく


初春「みしゃかしゃ~ん!!」


目に涙を浮かべながら初春が駆け寄ってくる。
主審のエギルも慌てて駆け寄る


エギル「直ぐに首を乗っけろ数分で意識が帰る!!」

初春「は、はい!!」

エギル「俺は店に戻って回復結晶を持ってくる!」

クライン「おいアンタ!これ使え!!」

エギル「…転移結晶!?いいのか?」

ヒース「早くした方がいいのではないか?」


エギル・クライン「「…」」キッ!!


初春「誰の制だと思ってるんですか!?」

エギル「…ああ、そうさせてもらうよ!!」シュン!!

クライン「胸糞悪い…『風林火山』帰るぞ!!」


「「「おっす!!」」」


クライン「おいアンタ!」

ヒース「なにかね?」

クライン「いい加減踏んでるお嬢ちゃんどうにかした方がいいんじゃないか!?」

ヒース「おっと、すまない」


踏んづけてたアスナの起き上がるのを手助けするヒースクリフ。
アスナは初春とは目を合わせない、しかし真っ青の顔をしている


ヒース「これで君は晴れて『血盟騎士団』の団員だ」

アスナ「…」

ヒース「まあ、いきなり交友を深めろとは言わないが。是非、我がギルドの為に頑張ってほしい」

アスナ「…解りました」

ヒース「で、ギルド変更だが」

アスナ「やります」


そう言って彼女は無言でメニューを操作する。
その様子は実に機械的だった



初春「アスナさん…」


アスナ「…ごめんなさい」


ヒース「よろしい。では『血盟騎士団』帰るぞ!回廊結晶を使用する!」


「「「「了解!!」」」」


男たちが来る。
気づけば彼女のネーム欄の紋章が『血盟騎士団』の物になってる。何とも言えない気分になってる


アスナ(みんな…)


ここにいない上条や浜面、佐天に土御門、なぜか違うギルドのキリトの事まで思う


ヒース「では、転移する」


アスナの周りを光がつつむ。
その時キリトたちの気配がした、振り向くと遠目にキリトたちが


ここでアスナのバラム川の光景は途切れる


第5層・セコイア


『血盟騎士団』は現在セコイアに拠点を設けていた。
と言っても『ヒーローズ』の様なギルドハウスでは無く、ホテルを借りてるだけ


アスナ「…」


で『血盟騎士団』の新入団員事アスナは彼女に宛がわれた部屋に一人でいる。
無音のように見えるが耳を澄ますとかすかに鳴き声が聞こえる


トントン


アスナ「えっ…」


急に窓から物音。
ここはビルの4階相当なのだが、そこの窓を叩くのはどんな馬鹿だろう。
窓の方を覗くと馬鹿がもう1回窓を叩いてる


キリト「…」トントン

アスナ「キリト君?…」


上の枝か何かに『帯術』の帯でぶら下がってる。
フレンド登録してないのになぜ居場所が?兎にも角にも彼女は窓に近づき開ける


アスナ「どうやってここが?」

キリト「言うけどまずは入れてくれないか?俺あまり『帯術』得意じゃないから落ちそう」

アスナ「う、うん…」



血盟騎士団・アスナの部屋


キリト「へー…やっぱあいつ等のギルドハウスの方が広いんだな」

アスナ「…どうしてここまで?…何の用で?」

キリト「そんな一編に聞くなって。まあ、話せば1つだな…ってか、何で顔みせないんだよ!?」

アスナ「女の子は泣き顔見られたくないの。…壁の方向いてるから適当に喋って」

キリト「…ああ、わかった(最初に出会った時みたいだな…)」


そう言ってアスナはまた壁の方に向かって体育座りしてしまう


アスナ「…ねえ。何で背中にもたれてるの?」

キリト「何かによっかかる方が落ち着くだろ?…俺はそうだから」

アスナ「…ありがとう」

キリト「…で、話すけどさ。多分アスナ達とすれ違いだったんだ、それでみんなを助けてたら」


浜面『テメーは姫の所に行け!!』

土御門『ここは俺達に任せるぜい!!』

佐天『早く!アスナさんの所へ!!』


キリト「って、言われてさ。それでエギルとアルゴにこの街にいるって聞いて手当たり次第調べた」

アスナ「そうなんだ…ありがとうね」

キリト「お、おう!」


キリト(やばい…こんな時何話せばいいんだ!?…ってか、女の子と部屋に2人っきりって初めてじゃないか!?…)


アスナ「キリト君!」

キリト「ふぁっ!?」

アスナ「来てくれたのは嬉しいけど…ゴメンやっぱ1人にして」

キリト「お、おい!?」

アスナ「自殺なんかしないわよ。…でも、これ以上キリト君と話してると壊れちゃいそう」

キリト「壊れるって…」

アスナ「おねがい」

キリト「…わかったよ」


そう言って出て行くキリト。
そして彼が出て行く瞬間


アスナ「あ、やっぱ待って!」


強がってた何かが壊れた。
しかし、それを言い終える前にドアは閉じた


アスナ「あ…き…キリト…キリト君・・・・」


その瞬間、彼女は壊れた。
涙を流し大声で泣き喚いた、いつ以来か解らないぐらいの号泣



ホテル・廊下


キリト「…結局、強がってたじゃねーか」


しかし、その声はキリトにしっかり聞こえてた。
普段ならからかうネタに使うのだが、今回はやめよう



「おや、こんな所で何してるのかね?」


1人の男が話しかけてきた。
今回の原因の1人ヒースクリフ


キリト「ちょっと用事があってな。あ、俺は『ヒーローズ』じゃないからあんた等と関わってもいいんだよん?」

ヒース「ふむ。そうなるな」

キリト「じゃ、俺は自分のギルドハウスに戻るわ」


俺はそう言ってヒースクリフの横を通った時、『ヒーローズ』の面々と窓を開けてもらった時に見えたアスナの顔を思い出した。
そして俺は


キリト「なあ」

ヒース「なにかね?」


コイツに渡すことにした




ブン!!


ミコトやアスナ、カミジョウやアクセラレータの悔しさを込めた拳を


ヒース「ッツ!?」ゴロゴロ


無様に転ぶ男。俺は見下した


ヒース「っつったた。…いきなり何するのかね?」

キリト「ハエがいた」


嘘だ。でも俺は振り返らないでホテルから逃げる様に去った。
でも、後悔はなかった。

人を殴ると拳と心が痛いって本当だったんだな

今回はここまで


なんか書いてた自分がヒースクリフ憎くなったよ…


あ、上条さんもお約束有りますよ?次回かな


ではまた

番外の刀で御坂を飛ばすってカタパルトみたいな要領なのかな?

こんばんわ


>>142そんな感じです


前回、今回の投下で上条さんがヒースクリフをそげぷすると書きましたが、
仕事と爆風なスランプで書ききれませんですた


ごめんなさい


では投下



ヒーローズ・ギルドハウス


上条達と合流した美琴達はハウスに戻ってた。
重苦しいどんよりした空気が場を支配する


初春「御坂さん…何も喋らないで部屋に行っちゃいましたね…」

佐天「そりゃ…色々ありすぎたもん…」

滝壺「…」

浜面「姫がいないだけでこんなに空気が変わるんだな…」

土御門「死んで無いにしろ、仲間が減ったんだ。…しょうがないよ」

番外個体「もっとミサカが踏ん張ってれば…」

アルゴ「あれはどうしようもねーヨ」

一方通行「アァ…どうしよゥも無く無様に負けたンだよ…」

上条「そうなんだな…」


何とも言えない空気。しかし、浜面があることに気付く


浜面「ってか、大将何でここにいるんだ?」

上条「へ?」

佐天「そうですよ、何でここにいるんですか!?」

初春「早く行ってあげてくださいよ!!」

上条「ちょっと!上条さんに解りやすい様に言ってくださいよ!」

番外個体「いや、ちょっと考えればお姉様の所に行くって解るだろ?」

土御門「それが解ったらカミヤンじゃねーぜい」

滝壺「しかし、それがかみじょうの特徴である」

アルゴ「わざとか、って聞きたくなるぐらいの反応だナ」

上条「ねえ、置いてかないで!何で御坂の所に行くのか上条さんに解りやすく説明してください。くれますか。してくれよコンチキショウ!!」

一方通行「ギャーギャーギャー、騒いでる間があったらさっさと行けよ!」ゲシ


背中を押すではなく、ケツを蹴られて美琴の部屋に向かう上条。本人は


上条「ちきせう。何なんだよ…」


納得してない様子で美琴の部屋に向かった



一方通行「まだ治ってなかったのかよォ…」

土御門「あれに付ける薬は無いぜい」

番外個体「話に聞いてたけどモノホンのリアクション見ると引くわー…」

佐天「いや、天然セクハラ見たら多分ワーストさんならキレますよ?」

初春「アスナさんなんか初めて遭遇したと――」


地雷ワードを踏んでしまう初春。
また沈黙が支配する


初春「…ごめんなさい」

土御門「仕方ないぜい」

浜面「…っつーかさ。一回、事の顛末を整理しねえか?」

アルゴ「賛成だナ。オレッチもそっちの遅れた理由とか聞きたイ」

番外個体「ミサカもサンセー」

滝壺「こっちの事も話さないとね」

一方通行「俺がまとめる。そっちサイドから話せ」

土御門「オッケイだぜい…まずは――」



廊下・美琴の部屋の前


階段を上がって風呂場まで続く廊下に5個並んだ扉、女性陣の個室だ。
ちなみに男性陣は途中にある梯子を上がった所にある部屋、4人部屋だ。
さて、その廊下の美琴の部屋の前に


上条「うーんー…」


この男がいた


上条(みんなが言うから来たけど何話せばいいんだ?
…ってか、御坂入れてくれるか?…そもそも、オレ女の子の部屋に…何回も入ったことありますね、そうですね。けどなぁ…)


さっきの場面を思い出す



第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・バラム川


彼らが来たのは美琴たちの惨敗の直後、『血盟騎士団』が回廊結晶で帰るのとすれ違いだ


キリト「なんなんだよ、これ」

アルゴ「おい!オマエラ回復結晶持ってるよナ!?早く寄こせ!!」

土御門「お、おう!」

滝壺「はまづらっ…はやく!」プルプル

シリカ「抜けないんですー!」プルpル

浜面「今いく!!」

初春「佐天さん!!御坂さんが!御坂さんがあ!!」

佐天「初春!?」

上条「御坂!!」


各々が其々の負傷者の元に行く。
上条も佐天キリトと共に美琴の近くへ駆け寄る、そこに居る初春は涙を浮かべて美琴を呼びかけてる


佐天「御坂さん!?」

上条「御坂!おい何があった!?」

キリト「ちょっと待て…ハル、もしかしてミコトの奴」

初春「…首を…刈られました」


その言葉を聞いた上条は息をのんだ。
佐天も口を両手で覆って「酷ぃ」と息を吸い込むように言った


上条「クソッ!!」

キリト「落ち着けカミジョウ!今はミコトの回復が先だ」

佐天「そうだ!『ヒール・ミコト!』」


懐から回復結晶を取り出し美琴に使用する佐天。
かつて第5層で彼女に施されたように


キリト「これで数分で意識は戻る…カミジョウ」

上条「なんだよ!?」

キリト「…行こうと思うなよ」

上条「何でだよ!?さっき転移した集団はヒースクリフたちだろ!それにアスナだって」


ヒートアップする上条。
だがそれを抑える様に上条の胸倉を掴み彼以上の大声叫ぶ



キリト「『デュエル』に負けた集団は勝者ギルドに干渉できないのは知ってるだろ!!」


辺りに響く声。事実だ。
メンバーを掛けた『デュエル』では敗者は勝者に2度と干渉できない、それはシステムの決まりではない暗黙の掟。
この世界のルール


キリト「お前はこの『ヒーローズ』の頭なんだから…お前がまずは落ち着けよ」

上条「…悪い」

佐天「…なら」


美琴の近くにいた佐天が零す様に呟く。
しかし、その声は何処か心が通ってる


佐天「キリトさんが行ってくださいよ!?」

キリト「俺!?」

土御門「そうか、違うギルドのキリトなら干渉しても何ら問題ない」

浜面「それがあったか!?」

アルゴ「グッドアイデアだぞルイ!!」

キリト「っちょ、ま、え!?」

浜面「テメーは早く姫の所に行け!!」

土御門「ここは俺達に任せるぜい!!」

佐天「早く!アスナさんの所へ!!」


一方通行や番外個体についてた土御門たちもキリトに行くように迫る、言葉は発してないが滝壺や初春も「そうだ」と目線で言ってる


キリト「…ああ。行ってくる」

アルゴ「あいつ等の根城は第5層の『セコイア』ダ。ちなみのこの情報はサービスで無料だヨ!」

キリト「ありがとうなアルゴ!!」

上条「キリト!」


行こうとしたところキリトを止める上条、彼はキリトの右手拳を右手で包とこう言った


上条「…渡す」


主語が無いので赤の他人が聞いたら訳が分からないが、ここにいる者なら解るだろう


キリト「…確かに受け取った」



19層


彼が『セコイア』に向かってから数分後『ヒーローズ』も『フィッシャーマンズ・ホライズン』を後にした。
現在では美琴以外、一方通行と番外個体は意識も身体も回復している


御坂「…ん?」

上条「気が付いたか?」


最後の眠り姫の美琴の意識が戻る。
彼女はここまで上条におんぶされて来た、普段なら顔を真っ赤にしてトギマギしそうだが


御坂「ありがとう…」


そんな余裕はない


佐天「御坂さん気が付きました!?」

滝壺「みこと、大丈夫?」

初春「うっ…みしゃかしゃ~ん!!」ビエーン!!

一方通行「…顔面崩壊しすぎだろォ?」

番外個体「仕方ないって」

浜面「お嬢、もう痛い所は無いか?」

土御門「痛覚無いんだから…」

アルゴ「オッス!オレッチも居るゼ」


仲間が心配の声を掛けてくる、とてもありがたい。
だが1人いない


御坂「(現実なんだ…)…ありがとう、もう歩けるから」

上条「…無理すんなよ?」

御坂「大丈夫だって…」


彼の背中から降りると無言で歩き始める美琴。
彼女を筆頭に歩き始める一行だがハウスに着くまで会話と言う会話は無かった




ヒーローズ・ギルドハウス・廊下


上条(あれからアイツはずっと先頭だったし、終始無言だったからなー…)


腕を組みながら思い返す上条当麻


上条(…仕方ない、出た所でいくか)


心に決め彼は美琴の部屋の扉をノックする


上条「御坂ー?入るけどいいか?」


返事はない


上条(寝たか?)


確認しようとノブに手を掛ける、開いてる。
SAOでは『ギルドハウス』だとギルドメンバーだと基本的に中から鍵がかかって無ければ開けることが出来る


上条「御坂ー?」


ひょっこりと顔をのぞかせると机に突っ伏してる美琴の姿があった


御坂「返事も無しに部屋に入るなんて…どういう神経してるのよ」


突っ伏したまま喋る美琴。その口調はやはり元気がない


上条「どうせ俺じゃなくても答える気が無かったくせに」

御坂「ばれたか」

上条「ベットに腰下すぞ?」

御坂「…どうぞ」



無言。彼は美琴の部屋に来たのはこれで2回目だがその時は彼女は不在だったし、何より白井黒子とのシェアだった。
シンプルでどこか殺風景な部屋


上条「…結構、さっぱりしてんだな」

御坂「…帰ってきて大暴れしたから。壊れて消えた奴もあるし、位置がずれたから持ち物に収納された物もあるからね」

上条「なるほどな…これじゃあ寂しいもんな」

御坂「で、アンタは何しに来たのよ?」

上条「えーっと、だな」

御坂「大方、佐天さん達にせかされたんでしょ?」

上条「何故わかるよ?」

御坂「…はぁー」


ため息をつくと彼女はベットに来る。そして


上条「お、おい?」

御坂「背中…少し貸して」


彼の背中にもたれる様にしゃがむ。
とても今までの彼女には見れなかった大胆な行動。
上条も慌てて顔を赤くする。
しかし、また無言になる


御坂「…負けちゃった」

上条「…おう」

御坂「すっごい無様に」

上条「うん」

御坂「アスナさん…取られちゃった」

上条「聞いた」

御坂「何も言わないの?」

上条「…何て言ってほしいんだ?」

御坂「わかんない…解らないわよ!!」



御坂「バトルに負ける瞬間あいつに首切られるところだった!それで目を覚ましたらアンタの背中!
確認したらアスナさんも居ない!!ねえこれ、現実よね!?」


上条「落ち着けって」


御坂「落ち着いてられるかって!?ねえ、首切られたのよ首!!解る!?現実なら死んでてもおかしくないのよ!!」

上条「死んで無いだろ!!『泣く』なよ!?」

御坂「『泣いて』なんか…泣いてなんか…」


不安定な時『泣く』と言う単語を聞くと何故涙が出てくるのだろう。
不安な時、頼れる人がいると何故泣けてくるのだろう。
後者の理由は彼女は知ってる


上条「…御坂。…ここには誰も居ないぞ?」

御坂「嘘っ…だって…あんたが」

上条「俺はもう転移結晶で転移しちまったぞ?」

御坂「そんなっ…いいわけ…っぐ!?」


耐えて来た物が涙と声と鼻水と一緒にあふれ出た。
いつ以来だろう、御坂美琴は全力で泣いた。
羞恥心やプライドなんざ関係ない、思春期少女の全力の叫びと鳴き声。
上条当麻は彼女の泣き顔を一回見上げたことがある、その時はまだ耐えてこぼれたようなものだった。
だがこれは洪水の様になってるだろう、SAOで涙や鼻水が再現できなくてもその容姿は想像できる。
上条当麻は誰かにここまで泣かれたのは初めてなのかもしれない。



御坂美琴も





上条「落ち着いたか?」

御坂「うん…ゴメン、恥ずかしい所見せて」グス

上条「いいって…御坂」

御坂「…ねえ、私あの選択間違ってなかったよね?」

上条「…」

御坂「ヒースクリフに無様に負けて、アスナさんを取られて。私は…」

上条「お前はちゃんと副頭やれてるよ」

御坂「でも!?」

上条「今回は俺らがいなかったし、お前の気持ちもアスナの気持ちも解る。俺だって多分あの場にいたら『デュエル』受けてた」

御坂「…」


上条「でも、結果何て解らないんだ。確かにひどく負けたし、アスナを取られた。
だからと言ってヒースクリフともめても何にもならない。…ゲームがクリアするわけでも無いしな」


上条「それに俺は…御坂やアスナたちが生きててくれてよかったもの」


御坂「あんた…」

上条「違うギルドになっても俺らの絆が無くなった訳じゃないだろ?」

上条「それに、早く帰んないといけないだろ?」

御坂「…なんでだろう。あんたの言葉聞くと安心するの」

上条「へへ、そいつはイイね」


背中越しだが彼女の力が抜けるのを感じる上条。
落ち着いてくれて何よりだ


御坂「…ねえ?」

上条「ん?」


しかし次の言葉は彼が飛び出るほどの言葉だった


御坂「キスしてよ」



上条「へ?」

御坂「キス…あんたの言った絆、もっと強いのが欲しい」

上条「ウェイウェイウェイ御坂さん、御坂さんよお!?」

御坂「…なによ?」

上条「なによ、じゃないでしょ!?いきなりそんなこと言わないの!女の子が」

御坂「知ってるわよ!…あんたの言葉は納得したけど、納得したけど…私の何かが納得してないのよ!!」

上条「何かってなんだよ!?」

御坂「それが解ったら言葉にしてるっツーの!!」

上条「御坂…」


彼女の頭は理解してる。
本音は、怖いのだ。
あの首を切られた瞬間を思い出しそうで怖くてしょうがないのだ。
だが、彼女のプライドか何かがそれを認めないのだ。
要は彼女も壊れてる、アスナと違い表に出ないで


上条「…さすがにそれは好きな人とだな」

御坂「だから私はアンタの事が、っつ!?///」


本音が出そうになった瞬間、彼女は正常になった


御坂「…ゴメン、冷静じゃなかった」

上条「あ、ああ…」

御坂「でも、お願いが2つあるの」

上条「お願い?」



数分後


上条「…」

御坂「~♪」

上条「なぁ、御坂さん。上条さん的には辛いんですが?」

御坂「こんな美少女が膝枕して、ってお願いしてるのにあんたは嫌なんですかぁ?」

上条「いや、そうじゃなくて上条さんの息子の方が」

御坂「SAOだと何もないんでしょ?」

上条「そうですけど…」

御坂「じゃ、おやすみ~」

上条「聞いて!人の話」

御坂「…もう1つのお願い、頼んだわよ」

上条「お、おう…任せとけ」


数十分後


佐天「御坂さ~ん、上条さ~ん。お風呂とご飯どうしま…はりゃ」ガチャ


彼女がそこで見た光景は上条の膝枕で安心した顔の美琴と、無理のある体制だがほっこりした顔の上条。
どちらも熟睡だ


佐天「ほうほう…これはこれは」ニヤニヤ


ニヤケタ面で懐から記録結晶を取り出し2,3枚写真を撮る佐天


佐天「御2人には熟睡してもらって。この写真はアニキ達に渡そう」


ちょっぴり残酷な事を言っても2人にちゃんと布団を掛け、静かに部屋を出ていく彼女だった



初春の部屋


初春「うーん・・・」


机に向かう彼女。
彼女の手元にはキーボードの操作欄と目の前にある文章、現在朝刊の執筆中だ。
この作業は夜中まで行われる


滝壺「そんな悩まない方がいいよ」


そして彼女の部屋には同じく『アイングラット新聞』の滝壺と


アルゴ「しかたねーヨ。事実は曲げられねーしナ」


情報や兼記者のアルゴがいる


初春「ですけど、これだと…」

アルゴ「いいじゃねーカ。そのままで」

滝壺「私もそう思うよ」

初春「そうですかねー…」


なかなか納得しない彼女。
ちなみに皆、風呂上りの軽装


番外個体「オーッス、るいちゃーん!って、はりゃ?」ガチャン


勢いよく開く扉。
同じく風呂上りの番外個体が部屋に入ってくる、と言っても彼女は佐天の部屋でお喋りの予定で部屋を間違えただけなのだが


滝壺「あれ、わーすと。どうしたの?」

番外個体「おりょ~部屋間違えたか?佐天の部屋に行こうと思ったんだけど」

滝壺「るいこの部屋は右隣だよ?」

番外個体「あ~らら。お、これが新聞の編集作業ですか!?」

アルゴ「そうだゼー。明日の朝刊の編集の真っ最中だナ」

番外個体「ほうほう。じゃあミサカが最初に読んでやろう」


興味津々で編集中の文章を見だす彼女。
ちなみに番外個体の服装はショートパンツにバスタオルを首から掛けてるだけ。
なかなかエロイを通り越してぶっちゃけだらしない



番外個体「なになに――


本日、第25層フィッシャーマンズ・ホライズンのバラム川付近で『ヒーローズ』と『血盟騎士団』の団員を賭けたデュエルがあった。
血盟騎士団側は団長のヒースクリフ、ヒーローズ側は副頭のミコトを筆頭に3人の団員による1対3のバトル。
デュエル内容は終始ヒースクリフベースの一方的な試合だった。
結果は血盟騎士団の勝利で、ヒーローズは団員のアスナが血盟騎士団に移る事になった。


――おお、何時も読んでる新聞だ」


滝壺「ご愛読、ありがとうございます」

番外個体「やっぱ読みやすいのがいいね~」

アルゴ「だべ?だけどハルちゃんがヨォ…」

番外個体「ん?花瓶ちゃんがどうかした?」

初春「花瓶ちゃんって…いえ、これだと」

番外個体「これだと?」

初春「ヒースクリフさんの戦い方が全然伝わらなくて…」

番外個体「ああー…」


彼女が言いたいのは、ヒースクリフのあの残虐で冷徹な戦闘が伝わらないと言う事だ。
確かに彼の戦闘は一般人が見れば確かに異常だろう


番外個体「いいんじゃね、書かなくても」


初春「何で、ですか!?
だってワーストさんだってお腹に剣を突き刺されましたし、アクセラレータさんは両足片手切断されたんですよ!?
アスナさんだって両目斬られて踏みつけられて、御坂さんに至っては首を…」


涙を浮かべる初春。
しかし、番外個体の答えは意外な物だった


番外個体「別にこの世界だったら普通でしょ?」



初春「普通って!?」


番外個体「だってさ、この世界でバトルすれば切られたり貫かれたりすることよくあるじゃん。
それが嫌だったら第1層にいる奴らみたいに引きこもればいいだけだし」


滝壺「わーすとの言う通りだね。前線に出るって事は命がけなんだから」

アルゴ「それにこれをやる時に約束したロ?『事実しか書かない』ってナ」

滝壺「こっちの思惑ばかり書こうもんなら、ただの機関紙になっちゃうもんね」

初春「そうですけど…そうですけど…」

滝壺「それにういはるは覚えているでしょ?あの現場でヒースクリフを咎めたのはいないって事を」

アルゴ「むしろ大盛り上がりだったナ。ま、関係者はひやひやもんだったガ」

初春「そんなの…壊れてますよ」


番外個体「仕方ないじゃん。こんな世界で生き抜こうと行動するなら壊れなくちゃやってけないよ。
それに、お姉様がいないから言うけどあのタイミングでロン毛が首切ってなかったらミサカ死んでたしね。ギャッハ☆」


滝壺「…今のは2度と口に出さないように」

番外個体「ういっす!!」

初春「…何で皆さんは大丈夫なんですか?」

番外個体「うーん…まともな環境で育ってないから。かな?♪」


彼女の発言は皆に伝えた嘘と現実も両方に当てはまるものだった

今回はここまでです


さて


東北楽天ゴールデンイーグルス、日本一おめでとうございます!!


私は、このssで散々ネタに出してますが阪神ファンです

ですが、他球団のファンどうこう以前の『野球大好き人間』として素晴らしい野球の試合でした


特に、田中将大が出て来た時の『あとひとつ』の大合唱は目頭が熱くなり、野球好きの人間として


これは、BaseBallではなく野球だ!


と、魂が叫びました


勿論、巨人も最後まで喰らい付く打線。中々打たせない投手陣、そして監督、原辰則の采配。素晴らしかったです

来年も両チームの健闘を期待しつつ


チーム設立78年の我が阪神タイガースが日本一になれることを願いつつ
(まさかの日本一の回数が楽天と同じだよ…)


東日本大震災の被災地のいち早くの復興、


何より、来年も日本球界が一段と盛り上がる事を願って今日の投下を終わらせていただきます。


ではまた

>仕事と爆風なスランプで書ききれませんですた
>>1の頭部がサンプラザ中野状態だと理解した

>>172

流石に平成生まれでそれだったら泣きますよ…


ちょっと鏡見てこよ

こんばんわ

さて投下します



ヒーローズ・ギルドハウス・テラス


土御門「にゃ~月見酒も乙なもんだぜい」

浜面「これがポン酒なら文句なしなんだがなー」

一方通行「…今度作ってみっかァ」

浜面「お、そいつはありがてぇ」

土御門「期待してるぜい…それはそうと、テラス直してくれたんだな」


一方通行「ハン!あンなだっさいテラス俺の美学が許さねェよ。
…で、土御門さンよォ。わざわざ俺が直したテラスで月見酒するために表に出たンじゃねェよなァ?」


土御門「さすが一方通行、話が速くて助かるぜい。で、率直な話、どう思う」


一方通行「ド直球だなァ…正直出来過ぎだな。
俺らが『デュエル』吹っかけられたタイミングにお前らがPohの1派に襲われるの。出来過ぎた物語みたいだ」


浜面「あの強襲だとメッセージ見る暇ないからな。正直、連絡手段が電子手紙だけは辛いは」

土御門「しかも、モンスターをおびき寄せるアイテムまで使うとは…よっぽど俺らが来るのが邪魔だったんだろうな」

浜面「なあ、一方通行に聞きたいんだけどさ」

一方通行「あン?」

浜面「何でオマエ、ヒースクリフやPohを知ってんだ?」

土御門「俺も思った。初春ちゃんや鼠から聞いたがそってるそうじゃねえか。しかも、その時には話さなかった」

一方通行「…ッハァー…オマエラだから言うけどよォ」

土御門「本当はカミヤンもいた方がよかったんだろ?」ニヤニヤ


一方通行「そのくそウゼェ面は今回だけ許してやる。
俺が今まで前線に出なかったのも関係あるンだが土御門、たしかヒーローは最初両手剣だったンだよな?」


土御門「ああ、そうだが」

浜面「は?『両手剣』って、確かある程度『片手剣』を使わないとダメなんだよな?」

土御門「そうなんだが…SAOにログインしたての時はそうだったんだ」

一方通行「俺が調べた所、同様の事が何件があったらしィ…何人もな」

浜面「ほえー。で、それとこれがどんな関係が?」

一方通行「つまりだ、この世界は『バグ』が随所にあるって事だ」



浜面「『バグ』?…そいつは、よくある裏ワザとか故障とかの?」

一方通行「そうだ」

土御門「それはんとなく解るが…『バグ』を調べたのは何故だ?」

一方通行「じゃあ土御門くンに聞きますが、道路で派手に壊れた場所があればどォーしますか?」

土御門「んなもん、学園都市なら警備員か風紀委員に連絡…なるほどな」

浜面「…わるい、さっぱりなんだが」


一方通行「…馬鹿のチンピラくンにも解りやすく言えば、火事の時近くに消火器があったら使うだろ?
このSAOの中にも少し設定を弄れる何かがあるかも、そゥ思ったンだがよォ…」


土御門「ありませんでしたと。まあ、そんなのGMのアカウントでもない限り無理そうだがな」

浜面「あとは茅場晶彦、そんなもんか」

一方通行「で、考えたンだが茅場はこの世界にいるンじゃないかとな」

土御門「は!?」



浜面「おいおい、学園都市第1位の天才さんはお馬鹿さんなんですか!?ありえねえだろ、この世界にいたらまず最初に殺されるような奴が」

一方通行「じゃァ、チンピラ君の意見を聞こゥか」

浜面「んなもん、どっかに隠れてモニターで観察してんだろ」

一方通行「流石、三下代表だな。凡人すぎる答えだよ」

浜面「へえー…なら天才の一方通行さんはどのような見解なんですか!?」


一方通行「…過去に奴の論文、取材を受けた雑誌を一目通したことがあるが。
奴は何か妄想じみた夢に取りつかれてた、まあそれを具現化したのがこのSAOなンだろうがな」


土御門「キリトが前に言った『これはゲームであっても遊びではない』って奴か?」

一方通行「それは過去に奴が雑誌で答えた物だなァ」

浜面「なんか中二じみた考えだな、流石中二病代表は共感できるって事か」


一方通行「オマエ、ナチュラルに喧嘩売るなァ
…話を進めたいからミンチは後だが。
奴はその狂想の為には手段を選ばなかった、18歳の時に作ったゲームプログラムの時もかなり強引な手口だとネット上では噂されたみたいだ」


土御門「よく知ってるな…」

一方通行「モニターやる前にざっと調べたからな。ま、そんなこと解ってたのに巻き込まれたンだからザマァねェな…」

浜面「…自虐はイイから続けて」

一方通行「オゥ…で、ここに茅場晶彦がいるとした仮説を立てた俺は3人に接触を試みようとした」

土御門「なるほどな、それでヒースクリフとPoh。残るは…」

浜面「キリトか?」


一方通行「正解、チンピラの癖に解ってるじゃねェか。じゃあ、俺があいつに疑いをかけた理由はなンでしょうか?」

浜面「…『ビーター』だから?」

土御門「なるほどな、この世界にいるのならわざわざ弱いプレイヤーでは居ないよな」

浜面「そう言えば、ヒースクリフってレベル上げしている処見たことないよなー」

一方通行「最初は『ビーター』の話題で持ちっきりだったが、3人とも前半ではかなりの高レベルプレイヤー。例外はいたけどなァ」

土御門「とくると、その例外は俺達やアスナって所か」

一方通行「そうだ。でも黒いのは早々に候補から外した、オマエラなら解ると思うがこの世界は現実の体格と同じぐらいがいい」

土御門「確かに、体動かすから現実と同じ体格の方がいいよな」

浜面「…思えば第1層で現実と同じになったのはよかったのかな?」


一方通行「でだ、最初に接触を計ったのはヒースクリフの方だ。
結構簡単に接触できたし、奴はシンカーの所のギルドに所属してたしな。
初めて話した感想は『つかみ所のない奴』だな。しかもご親切に『カウンター』まで教えてくれたしよォ…」


浜面「なるほどな、それで『デュエル』で『カウンター』使わなかったのか」

土御門「で、Pohの方はどうしたんだよ?ヒースクリフ以上に接触は難しいだろ」


一方通行「第3層ぐらいまでは奴は仲間を探してたらしィからな、そんなら話は簡単だ。
適当なプレイヤーに俺と番外個体ォが勢いよく『アイテム下さい!!』的な事を言えばいィ」


浜面「あーなるほどー」

土御門「そう言えば、その層の時に『カツアゲ2人組』って噂を小耳にはさんだな。3日ぐらいで消えたけど、あれお前らだったのか!?」

一方通行「自覚したくはねェが、俺と番外個体ォは善人面じゃねェからな…」

浜面「そりゃお前らに睨まれたらここの奴らなんか大抵はビビるよ」

土御門「まあ、そんな有名なワルがいたらPohも黙ってはいないだろうがな」

一方通行「で、あちらさンからスカウトが来たけどな。『スキルベリー』と言ゥオマケつきでな」

浜面「ほんでもって、貰うもん貰ってトンズラ扱こうとしたらキレたと」

一方通行「取り巻きがな、たしかジョニー・ブラックって奴だったなァ」

浜面「あのチビか。まあ煽り体勢ゼロだったしな」


土御門「これで俺の中の疑問が解決したぞ。
一方通行、オマエその後Pohの1派によく襲われたろ?戦闘スタイルがレベルのわりに妙に対人戦に傾いてたのもそのため」


一方通行「さっすが『グループ』随一の戦闘のプロでいらっしゃる事。よくわかってますなァ」

浜面「なるほどなぁ、どおりでそこに隠れてる姉さんが喧嘩スタイルなのか理解したよ」


「ばれたか…」


「ってか、ばれてたに近いんじゃないんですか?」




物陰から少女2人の声、物陰に隠れてた佐天と番外個体の2人だ。
部屋でガールズトークしてた彼女等は飲み物とお菓子調達にリビングに来たら、たまたま外の3人が見えて聞き耳を立ててしまってたのだ


浜面「人の話を聞き耳立てるのはよくないぞ!」ボタボタ

番外個体「いや、鼻血だらだら流してる人に言われてもさ」

佐天「なんつーか、ダサいっすよ」


ちなみに、SAOで酒を飲んで何か興奮したりすると1/8の確率で鼻時を出す謎仕様がある。
でもまあ、ロング丈のパーカーだけの佐天と、タオルを首から掛けてるだけの番外個体を見たら鼻血を出しますわ


一方通行「まァ聞かれたのはしょうがねェが。解ってるよなァ?」

番外個体「はーい、言いふらさない事」

佐天「特に御坂さんやキリトさん達には絶対」

土御門「うむ、合格だぜい」

一方通行「…時に浜面」

浜面「なんだぁ――ビブルチィ!?」ボゴン!!


唐突に浜面をぶんなぐる一方通行




一方通行「言ったよなァ!後でミンチだとよォ!!しかも、人様の女の胸見て鼻血出してンじゃねェよ!!」

土御門「あーりゃりゃ、こらしゃーねーわ…トボロ!?」バカン!!

一方通行「おめーもだよ、クソ御門ォ!サングラスかけてるからって横目でチラチラ見やがってよォ!!!」

浜面「っつ…こんのぉ、調子に乗んじゃねーぞモヤシ野郎!!」

一方通行「上等だァ、現実と違う事教えてやんよォ!ブルギャァ!!」デブン!!

土御門「後ろがガラ明きだぞ一方通行!ブベラッ!!」ボビン!!

番外個体「ミサカの人名に殴ってるのさ!!フニャァッ!!」モミ

佐天「ワーストさん!おっぱい丸見えです!!」

番外個体「るいちゃん!!揉んでる!も、揉んでるからぁ///」モミュ

佐天「うおー!!なんだこの心地よい柔かさはぁ!!!?」

番外個体「ふ、ふにゃあああああああああ!!!!///」モミモミ

一方通行「テンメ!?何してンだァァァァァ!!ウスイッ!!」ゴキン!!

浜面「よそ見するなんて余裕だな!レベル5!!セバスチャ!?」ボゴン!!

土御門「オメーが言えるか馬鹿!!ダリルッ!!?」ガバン!!

一方通行「キレちまったぞォ、テメエらぁぁぁぁぁ!!まとめて懸かってこいやァ!!」

土御門「こっちの台詞だあぁぁぁぁ!!!」

浜面「スキルアウト舐めんなあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

佐天「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

番外個体「にゃあああああああああああああああああああ!!!!」ブクブクビクン


深夜の家のテラスで騒ぐ彼等、軽く酒も入ってのテンションだろうか。
片方は男3人で殴り合い、方やおっぱいを揉んで暴走&軽く逝き掛ける。
何ともこのギルドらしい光景?これも、先程の惨劇を和らげるための何かだろうか。
ならば強くは言えない。しかし、彼らは忘れてた。寝てる人もいると言う事を


上条「うるせええええええええええええええええええええええええ!!!」ブン



一方通行「しっ!?」

土御門「まっ!?」

番外個体「ひっ!?」

佐天「でっ!?」

浜面「きぃぃぃぃ!?」


彼らのあまりの喧しさに美琴の部屋から来た上条がリビングのテーブルをブン投げる。
ちなみに、ここのリビングの家具は移動または収納可能


上条「寝てる人も居ることぐらい考えろバカヤロウ!!」

滝壺「かみじょう」

上条「あれ滝壺。俺の方がうるさかった?」

滝壺「それもあるけど。あれ、どうするの?」


滝壺が指差す。
そこには上条がブン投げたテーブルの責で、玄関付近に大きな穴が開いてる


上条「…応急処置しときます」

滝壺「それもあるけど、そこで伸びてる人達も中に運んでね。わーすととさてんは私が運ぶから」

上条「了解です…」




翌朝


御坂「…ん」


小鳥の囀りと共に目を覚ました美琴。昨日が昨日なので変な格好だ


御坂(あいつ…まあ、考えればいないよね…ってか、私何しちゃってるのー!!///)


昨日の晩の行為を思い出して顔を赤らめる。(もちろんに座枕止まりです)


御坂(ってか、風呂入ってなかったっけ…ご飯食べてから入ろ)


リビングに向かう為に部屋を出る彼女。途中廊下で


初春「あ、御坂さん」


自分の部屋から出てきた初春とバッタリ遭遇する。ちなみに彼女は徹夜明け


御坂「初春さん…」

初春「そのー…もう大丈夫ですか?」

御坂「うーんー…大丈夫ではないけど、繋ぎ止めてくれる人は…いるかな?」

初春「ほうほう、それはひょっとしてー?」

御坂「誰でしょー。それに、その中には初春さんも入ってるからね」

初春「へ?」

御坂「さー、元気な1日の為に朝ご飯だー!!」

初春(大丈夫なんでしょうか?…少なくとも、凹んでる様子は無いですね。それに、なんか落ち着きましたね、御坂さん)

初春「待ってくださいよ~」



リビング


御坂「おはよーっす!」

滝壺「あ、みこと。おはよ」

御坂「うおおおおおおおおおおおお、何じゃこりゃあああああああああああ!!!!???」

初春「あ、説明するの忘れてた」


美琴の絶叫の理由


土御門・浜面・一方通行・番外個体・佐天「「「「「」」」」」チーン


こいつ等だ。
彼らは昨晩、上条の制裁後、彼と滝壺によって運び込まれ今に至る。
テーブルと玄関もちゃんと?直されてる


初春「昨日5人で騒いでたみたいで上条さんに鉄拳制裁喰らったみたいです…」

御坂「アイツ人には暴れるなよと言っときながら自分が暴れると1番被害出す癖に…」

滝壺「テーブル、ブン投げてたからね。まあ、ちゃんと玄関は直したけど」

御坂「なるほど。どおりで玄関がブッサイクになってる訳だ…」

滝壺「あ、ご飯なんだけど。まだ掛かりそうだからお風呂にでも入ってきたら?」

御坂「んー…そうしようかな?」

初春「私は昨日入ったので滝壺さんのお手伝いします」

御坂「お風呂入ってきまーす!」

初春「滝壺さん、このサラダでイイですか?」

滝壺「うん。それとパンの窯だけど…あ、みことに言うの忘れてた」

初春「はえ?」



その頃上条さん


上条「朝ぶろ温泉~豪華だよ~♪しか~も、1人で入れちゃう~♪こんなの~現実じゃ~あ~りえない~♪」


何やらキショイ歌を唄いながら御機嫌な彼。
現在風呂場で体を拭いてる所、ちなみに全裸。更に彼のキショイ歌は続く


上条「だけ~ど、俺ぇ~の息子はツルツルテン♪そしって、魚肉ぅ~ソ~セ~ジ~♪
そん~な時は~しり叩こう~♪そおれ♪1ぺし♪2ぺし~♪3ぺしぺし~♪」


御坂「…何やってんの」

上条「へ?」

御坂「…」

上条「…」


奇妙な空気が支配する。
方や頼りになると思ってた相手が風呂場で全裸でキショイ歌を唄っててドン引きし。
方や、黒歴史決定の自作の歌を唄ってたら女の子がに見られててしかも全裸


上条「…み、み、御坂さん…これは、そのー…」


下手な言い訳の前に


御坂「とりあえず殴るわ」


彼女の鉄拳制裁の方が速かった。
数秒後、風呂場と廊下に轟音とキショイ歌を唄ってた人物の「不幸だっ!」と言う短い悲鳴が響く。
言っちゃあ何だが、ここでの彼の言う不幸の大半は自業自得が8割方を占める。
もう少し気をつけろよ…



数分後・リビング


上条「…」ブスー

御坂「確認も無しに入った私も悪いけど。流石にあれはドン引きするわよ」

上条「だからって、いきなりグーパンは無いんじゃないでせうか!?」

滝壺「どうどう、かみじょう。みことに伝えなかった私も悪いし」

初春「そ、そうですよ。上条さんも歌うほど気分がよかった、って事ですし」

上条「…冷静に考えたら、あれは無いな」

御坂「でしょ?」


リビングでの一コマ。
彼らは朝食中だ、メニューは目玉焼きにハムやベーコンを焼いた物に煮豆。そして、自家製パンとサラダ。
一般的なイングリッシュブレックファーストだ


上条「ってか、恥ずかしくなってきたんだけど?」

御坂「そりゃーねー…」

初春「御坂さん、どんな感じでしたか!?」

上条「やーめーてー!!出来たてほやほやの上条さんの黒歴史穿り返さないでー!!」

滝壺「朝から元気だね。…そう言えばみことはかみじょうの裸を見てよく大丈夫だったね」

御坂「うぐ!///…はぐっ!///…思い返すと…あれです///」

初春「そっちの方も詳しく!!」フンス

御坂「え、えっ///えぇー…///」

上条「ヤーメーロー!!」




第25層・フィッシャーマンズ・ホライズン・迷宮区入口


迷宮区の入り口。そこには攻略組の面々が一堂に集まってた、そこには


アスナ「はぁー…」


彼女の姿も。アスナがいると言う事はもちろん『血盟騎士団』の面々も居る、団長のヒースクリフの姿も。
昨晩の『デュエル』を見てる者も多くいるが、彼を軽蔑する目線は皆無に等しい


アスナ(何でよ…)

「よっ!!」

アスナ「…キリト君」


何時もよりテンション高めのキリトが声を掛ける。
彼女を気を使ってだろうか


アスナ「…言ったじゃない。自分のギルドを大切にしてって」

キリト「そうなんだけどさ…みんな帰ってこなくてさ」

アスナ「帰ってこない?」


キリト「何でも楽なクエストがあって俺を驚かせるんだってさ。
まぁ、リーダーのケイタの言葉だし、それにさっきメンバー表見て安否確認したし」


アスナ「そう…聞いたわよ。団長殴ったんだって?」

キリト「何のことだ?俺はヒースクリフの顔にハエがいたからチョイ派手目に潰しただけだぜ?」

アスナ「またそんな方便…ありがと」

キリト「…」

「よっ!」

「元気そーだナ、アーたん」


次に彼女等に声を掛けてきたのは大男のエギルと情報屋のアルゴだ


キリト「オッス!今日は攻略に参加か?」

エギル「攻略じゃなくて出張販売。ここまで来てアイテムなしは辛いだろうしな」

アルゴ「オレッチは新聞の配達ついでにハゲチャピンの手伝いサ」

エギル「俺は歌丸師匠みたいにガリガリじゃねーぞ。…それはさて置き、お前らも手伝ってくれないか?今日は人が多いしさ」

キリト「暇つぶしがてらにやるか、アスナ」

アスナ「…うん」

アルゴ「オーイ!こっちに場所取ったゾー」



暫くして。
エギルの店は攻略組の面々には大助かりだったらしく繁盛した、中でも暇つぶし用にカードパックが売れたそうな。
ちなみに価格は通常の3倍増しだ


キリト「よくこんなボッタクリ価格で売れたな」

エギル「失礼だな。ここまで運んできた手間賃だよ。富士山や遊園地だって高いだろ?」

アルゴ「コイツの店は知ってる奴なら解るが基本ボッタクリだからな」

キリト「あれ、アスナは?」

エギル「あれじゃね?」




「終わったよー」

アスナ「ありがとう…うわ凄い。こんな丁寧に磨いてあるなんて」

「凝った作りの剣だから難しかったけどね。そう言ってもらえると鍛冶屋として嬉しいよ」

アスナ「あなたそう言えばエギルさんのお店にいた…」

リズ「リズペットって言うんだ。リズでイイよ」

アスナ「私、アスナ。よろしくね」

リズ「…えーっとさ」

アスナ「?」

リズ「あんただったら何時でも値引くからさ!偶には顔見せなよ!!」

アスナ「…ありがとう。ねえ、リズさん。フレンド登録しましょ」

リズ「(かわいい…)お、おう!」


微笑ましい光景。ちなみに後ろで待たされてる客たちは


((((美少女二人の微笑ましい光景…目の宝陽です!!))))


問題ないようだ



アルゴ「大丈夫そうだナ。アーたんも」

エギル「ぽいな」

キリト「よかった…ってか、『SAOタイムス』今朝の読み終わったけど、ひでぇな」


彼がドン引きするのも無理はない。
まるで『ヒーローズ』に恨みがあるかのような書きっぷりだからだ。

記事内容は以下の通り


昨夜夕刻、
第25層フィッシャーマンズ・ホライズンのバラム川近くの歩道でギルド『血盟騎士団』と迷惑ギルド『ヒーローズ』との『デュエル』が催された。
このような公共の場所で『デュエル』をするのは1流ギルドとして些か疑問に思うが相手が『ヒーローズ』ならば『血盟騎士団』団長のヒースクリフの判断もうなずけるだろう。
なにせ『チンピラギルド』と呼ばれる『ヒーローズ』である、少しの粗さはしょうがないと言えるだろう。
そして、試合内容だが正にヒースクリフの圧勝である。
1対4の不利な状況であるが(これは『ヒーローズ』サイドの申し出により)彼の斬撃は次々と相手を圧倒し、『ヒーローズ』を屈服させた。
これにより『血盟騎士団』は『ヒーローズ』側より、兼ねてから同ギルドには似合わないとされてた『閃光のアスナ』を獲得した。
この補充によりますます躍進を期待される『血盟騎士団』。
これからもゲームクリアと言う我々の希望に向かって突き走ってほしい。
そして、惨めに惨敗した『ヒーローズ』もこれまでの自分たちの行動を悔い改めて、活躍を望む。


エギル「事実っちゃー、事実だけどここまで来ると別もんだな」

アルゴ「記者の主義主張が入った新聞なんざゴミ同然だからナ。オレッチたちが書いてるのとどうヨ」

キリト「これ見たらミコトとかキレるだろ」

エギル「これは俺だってキレるよ。あいつ等を知っていればこんな事書けるわけねーよ」

アルゴ「今頃『SAOタイムス』」にカチコミに行ってるかもナ」ケタケタ

エギル「…今日の攻略、来るかなあいつ等」

アスナ「来るわよ」


リズの所から戻ってきたアスナ。
彼女の声には芯がある、自信を持って言ってる


エギル「それは元団員としての感覚か?」

キリト「いや、俺も来るって確信できるな」

アルゴ「オレッチもその意見に賛同だナ」

エギル「…マジかよ」


アスナ「美琴さん達は、多分私が想像できないような事を今まで経験してきたんだと思う。
SAOよりも大変な。それもみんな。だから、あそこまで強いんだと思う」


キリト「アクセラレータにワースト。付き合いは短いけど解る。俺らと雰囲気が違う」

アルゴ「『ヒーローズ』って、聞いた時は最初笑ったけど直ぐに分かったナ。こいつ等には名乗れる資格があるト」

キリト「カミジョウは特に感じる。言い表せないけど、ヒーローなんだって」

アスナ「上条君だけじゃない。美琴さんや佐天さん、浜面さん達は誰かの為に戦える人達。いや、戦ってきたんだと」

エギル「すんごい信頼だな」

アルゴ「ぶっちゃけオマエも納得してるだロ?」ニッシシ

エギル「ばれてたか。おっと、そんな英雄さん達の凱旋だ」

キリト「いっつもみたいに、くだらなくな」

アスナ「だけど、それが『ヒーローズ』よ」



上条「くっそ!何なんだよあの虫みたいなの!?『クザ』みたいに一つ目の癖に、虫みたいだしよ」

御坂「名前は確か『レギオン・ソルジャー』だっけ?たしか~」

一方通行「古代ローマ軍の名称、若しくは新約聖書に出てくる悪霊だっけかァ?」


土御門「何個があるが、有名なのは『マルコによる福音書5章9節』で

主は『名は何か』とお尋ねになると、それは答えた。『わが名はレギオン、我々は、大勢であるがゆえに』

ってーのが有名だぜい」


佐天「ほえ~物知りっすな~」

浜面「そう言えばあれの姿、昔の怪獣映画で見たようなー…」

番外個体「そう言えばミサカも映画チャンネルで見たような気がするぞ、デカい亀が出た奴☆」

上条「…偶に思うけど、SAOってどこかで見たような物って多いよな」


普段と変わらないような雰囲気で来た『ヒーローズ』の一向。
やはりと言うか、どことなく彼らは大きな戦闘前でも余裕がある。日常が日常だからだろうか



キリト「ミコト!?」

アスナ「美琴さん!?」

御坂「おっす~2人とも~」

キリト「大丈夫か!?」

アスナ「そのー…無理してない?」

上条「無理してたら朝っぱらから人様の事打たねえよ」

御坂「いや、アンタの責でしょうが…」

キリト「…ああ、大丈夫そうだな」

アスナ「ええ、なんか安心した」

上条「ちょっと待って御2人さん!なんで上条さんが打たれると安心すんだよ!?しかも、御坂の事で!?」

アルゴ「ある一種のパロメータだからナ。ミコッちゃん関連でウニ頭の反応を見るのハ」

上条「意味解んねーよ!!」

エギル「若いっていいねー」

上条「黙れ、ハゲチャピン!!」

御坂「あっはは…ねえ、アスナさんこそ大丈夫?」

アスナ「…大丈夫…かな?」

御坂「ふうーん…ねえ、キリト耳貸して」

キリト「ん?」


美琴に指示されて耳を貸すキリト。しかし最初に


御坂「ふん!!」

キリト「ふごっ!?」


脇腹に1発入る


御坂「ちゃんと慰めてあげなさいよ!…佐天さん達に聞いたけど昨日行ったんでしょ?」


キリト「いや、そうなんだけどさ。…
ってか、聞きたいんだけど。何で俺だけアスナの所へ向かわせたんだ!?違うギルドならアルゴだっていたのに」


上条「ああ、俺も思った。あの場の空気で流しちまったけどなんでだ?」


土御門・浜面・佐天・一方通行・番外個体・エギル「「「「「「うわぁ…」」」」」」


御坂・アスナ「「はぁー…」」


アルゴ「ドンマイ」


何とも言えない残念な空気が流れる


番外個体「ねえ、黒いのもその手?」

佐天「はい…確実に感染してきてます」

土御門「おかしい…決め手の『そげぶ』はキリト喰らってないのにな…」

一方通行「はァ?あれなくてあの症状とか、原石か何かかァ?」

浜面「いや違うだろ。まあ、喰らった俺達が言うのも何だけど…」

アスナ「なんか先が思いやられそう…色んな意味で」

御坂「大丈夫。辛いけど努力よ…うん、本当に辛いけど…」

アスナ「流石経験者ね…お互い頑張りましょ?」

御坂「あっははは…うん、がんばろう…」


アスナ・御坂「「はぁー…」」


キリト「さっきから黙って聞いてたら、何人様を病気扱いしてんだよ!?」

上条「お前はいいけど、俺なんか病原菌扱いだぞ!意味解んねーよ!?」

アルゴ「いや、ビョーキだよ2人は。色んな意味デ」


『ヒーローズ』攻略組の日常。
大きな変化はあるがそれでも少年少女の心は変わって無い。
と、そう思いたい。そして、その元凶が近づいてくる


ヒース「アスナ君。何してるのかね?」


彼は22の瞳から発せられる目線はなんのその、風を切って団員を引き連れて


ヒース「副団長の君がルール違反とは。すこしは自分の立場を弁えて欲しい」

キリト「副団長って…」


ヒース「当然ではないか?彼女はそちらでは実質ナンバー3。
そうでなくとも、彼女の冷静な判断、決断、そして指揮能力は我がギルドでは副団長にふさわしいと判断した。これに団員の異論はなかった」


「「「「うっす!!」」」」


ヒース「解るかね?」

御坂「でもそんなの、アスナさんが――」

ヒース「彼女はもうウチのギルドの団員、君にとやかく言われる筋合いはない。違うかね、アスナ君?」

アスナ「…はい」

ヒース「だそうだよ」

御坂「…っく!」

土御門(こいつ、アスナの性格をよく解ってる)

佐天(どう考えても真面目なアスナさんが断れるわけがない。言うなれば、学校の先生が1学期の最初に学級委員を決める時みたいに)

浜面(あれやなんだよなー…ま、それはさて置き。姫の性格なら責任感を感じて受けてしまう、それが重要なら尚更)

アルゴ(周りから埋めてく。これだとアーたんも逃げたくても逃げれないナ)

御坂「…ゲス野郎が」

ヒース「ゲス野郎?私はルール、決まりに乗っ取って行動、判断してる。その判断がこの城の攻略なら尚更だね」

御坂「こんの――」

一方通行「何でそこまでそいつに固執する。俺はここに入った新参だが、そこまで重要なのか?」

ヒース「必要だった。だから『デュエル』を挑んだのだよ」

一方通行「まるで何かの物語の台本を求めてるようだなァ」

ヒース「…何が言いたい?」

一方通行「いや。ただ、感想を言っただけだァ」

御坂「そんな事よr」

上条「御坂!」

御坂「なによ!!さっきから、さっきから」

上条「後は任せろ」

御坂「っ…っ!…わかった」

ヒース「お、君は…第5層ぶりかな?」


キレそうな美琴に変わり上条が入る。
これでもギルド『ヒーローズ』の頭、彼も軽く短気な所があるがここは出る。
ヒースクリフも驚いてるが、上条とヒースクリフが長々話のは第5層の初対面以来



上条「そうだっけか?」

ヒース「ここまで長く喋るのは作戦司令以外では初めてだね。しかし君も、よくぞ『ヒーローズ』を引き連れトップレベルをキープしてるよ」

上条「これでも、上条さんは苦労してますのよ。それを言うなら、あんたもよく作ったばっかでここまで来たな」

御坂「ハントしまくりの『讀賣』みたいな感じだったら、そりゃ強くもなるよ」

ヒース「ははっ。それは痛い所を突く。が、それでも其の軍団をまとめ切れたら最強の集団になると思うがね」

上条「そうか…それが、アンタの目的につながるのか?」

ヒース「?…まあ、私の目的はこの城の城主を見ることだからね。どのような表情になるか、今からでもワクワクしてるよ。子供の様にね」

上条「ふーん。それがあんたの目的(幻想)か」

ヒース「そうだ。と、ここは答えとこう。それが、皆の目的だと思うからね」


彼、ヒースクリフの目的は伝わった。
彼がこのゲームの進行を望んでるのは誰もが解ったはずだ


上条「…なら、アンタにはアスナを任せられるよ」

アスナ「…っへ?」

キリト「おい、カミジョウ!!」

御坂「アンタ何言ってんの!?…ぁ」

キリト「彼女が…アスナがどんな気分か解ってんだろうがぁ!!?」

アスナ(…なるほど)

上条「ただ!」


彼のこの言葉を発する時、拳に力が入るのを『ヒーローズ』の全員は解った。
そして『ヒーローズ』から連れ去られたアスナとキリトも



上条「あんたの目的はタダのゲームの進行が目的でその後を考えてない!」


上条「あんたは、現実の事を、誰かが待ってるってことを忘れてる!」

ヒース「誰もが、待ってる人がいるとは限らないのではないか?」


上条「そんなことはない!俺はここで逢ったキリトやアスナ、アルゴにエギルと現実でも合いたい、会って楽しみたい、そう思ったんだ。
この世界だけの関係になりたくない!!」


ヒース「君が言ってるのは暗黙の掟を破る物だ、『ヒーローズ』は彼を止めた方がいいよ」

御坂「…副頭が言ってあげる。うち等は誰も止める気は無いよ」


彼女の言葉に『ヒーローズ』は全員黙って頷き、キリトやアルゴにエギル、アスナまで頷いた


上条「『その現実が見えてない』目標があんたの目的なら、俺はあんたの『幻想を』何回も何回でもブチ『殺してやる!』」


言い切った。支離滅裂だが彼の思いを伝えきった


ヒース「つまりは、『現実の事も考えろ』と。
考えておこう…さて、そろそろ時間だ。偵察に行ってるキバオウ君やシンカー君が帰ってくるころだろう」


上条「おい!」


いい加減、イラついてきたヒースクリフが空気を変えようとし発言をしたとき、上条当麻の大きな呼び声が響く。
彼が振り返った時


上条当麻の右手の拳が迫ってた


彼の素早いストレート。それが現実で言う心臓の位置に。
この時、上条当麻はつい現実での『幻想殺し』と同じ要領で拳を繰り出してた。
しかし、その動きが『体術』での強スキル『ブレイカー・ザ・インパクト』を偶然繰り出してる事を


ドゴォオオン!!


ヒースクリフは彼の拳を喰らって宙に舞ってから気づいた



轟音の後に舞う土煙。上条当麻の拳がヒースクリフを吹き飛ばした。
彼は数メートル、バウンドすることなく、屋台に激突した


「団長ぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」


勿論『血盟騎士団』の団員が上条当麻に斬りかかろうとするが。


今の彼は1人ではない


御坂「ちょろっと?」


最初に斬りかかろうとした団員に美琴が背後から声を掛ける


御坂「うちの頭に何しようとしてんのよ。言っとくけど、アンタが斬る前に私の『フラニティー』があんたの首狩る方が速いわよ」


確かに、彼女の『フラニティー』は団員の首を抑えてる。綺麗に首を狩れる位置の


土御門「おやぁ~今朝の朝刊スターの『血盟騎士団』の皆さんは暗黙のルールは破るのかにゃ~?」


違う団員の後ろにいる土御門。
彼は自身の武器『ポイズン・ダガー・MkⅡ』を相手の背中に向けてる。これが刺されば相手は猛毒に襲われる


浜面「流石に大将に襲い掛かるのは見過ごせねーな。おっと、お前が剣を抜くより、俺のが抜刀する方が多分はえーぞ」


更に、自身の『小烏丸』で相手を脅す浜面。
彼は『抜刀』系の『カタナスキル』は攻略組ではないがクラインの次に高い


「貴様等!ヒーローと名乗っておりながら、悪役紛いの事をするのか!?」


一方通行「確かになァ、俺達は悪党も多ィ。
だがなァ、お前の目の前にいる奴は正真正銘のヒーロォーだ。『ヒーロー』と名乗る資格があるぐらいのなァ!!」


そして、堂々と『リボルケイン』を構える一方通行。かつて、ここまで、力強い彼を見たことあるだろうか


番外個体「ぎゃっは☆なら、ここにいるミサカ達はさながらヒーロー戦隊って所かにゃ~ん♪」


軽い言葉を言いながらも、現時点で最重量の片手剣『バスター・ソード』を片手で構える番外個体。
誰もがその構えから予想できる『ホリゾン・クリスタル』は、その剣ならば大ダメージは必須だ


佐天「いや、ヒーローにならなくても。ヒーローを守る人達はいっぱいいますからね。
例えば『スパイダーマン2』のニューヨークの人達みたいに。私達みたいに!」


そして『ウィング・ランス』と『帯術』を器用に使い分けて2人けん制する佐天。
この器用さは現時点でも彼女だけだろう。彼女の表情がその余裕を物語ってる


キリト「なら、俺はそのヒーローの活躍に惚れたオタク、いやファンかな?」


更に『ヒーローズ』ではないキリトが援護に入る。
彼は自身の武器『アルマギア』を手にしてるが構えてはいない。
だが、彼が後ろに立ってる『血盟騎士団』の団員は動けない。それほど彼のオーラは強い


「…っき、貴様等は何なんだ!?」



囲まれた『血盟騎士団』の団員の1人がつい咆哮する。
それは彼の本音でもあり、この場にいる全員の思いかもしれない。

だが、彼らは奥ぜず答える


上条「…そんなの、決まってるじゃないか」


御坂「我ら『ヒーローズ』!」


土御門「たとえ、どんな事があろうと!」


浜面「決してあきらめない!」


一方通行「たとえ、仲間が倒れても!」


番外個体「必ず助け、戦い抜く!!」


佐天「現実に戻るために!!」


上条「それが俺ら」


「「「「「「「ヒーローズだ!!」」」」」」」


心地よく熱く決まったセリフ。これは決めてたわけではない。唯、思い思いに発した言葉。
それが、決め台詞が、彼らの意気込みを表してた



「なーにが『ヒーローズ』だ!このチンピラ集団!!」

「学園都市の人外集団が!!」

一方通行「へェー人外集団ねェ…ここには学園都市トップ3と1がいるぞ」

御坂「それに負けたら…あんた等は何なんだろうねぇ…」

「んだと、このキチガイ集団!!」

「ぶっ潰すぞ!!」

番外個体「イイねェイイねェ潰しあおうか?ギャッハ☆」

佐天「こっちは昨日の話聞いてから腸煮えくり返えってるんですよ!」

「貴様等!何やってるか解ってるのか!?」

浜面「手へ出したのはテメエ等だろうが!!」

上条「お、おいおい」

キリト「ち、ちょっと!?」

土御門「あかん」


お互いの罵倒戦はヒートアップしていく。
このままではSAO初のギルド同士の潰しあいが始まってしまう。
しかも攻略組実質トップ同士の


「双方、剣を収めなさい!!」


澄んだ凛とした声が響いた



アスナ「『血盟騎士団』、『ヒーローズ』ともに剣を収めよ!」


彼女の声だ。
彼女の発言により場の空気は一気に変わり、先程までの衝突寸前の空気は一気に失せる


アスナ「この場は『血盟騎士団』副団長のアスナが預かります。『血盟騎士団』の団員は直ぐに団長の元へ」


「「「…」」」


アスナ「返事は!?」


「「「りょ、了解!!」」」


彼女の指揮のおかげで団員はヒースクリフの元へ向かった


アスナ「…っはぁー…緊張したー…」

上条「なんか…悪いな、さっそく迷惑を掛けて」

アスナ「本当よ…」

御坂「でも、アスナさん格好よかったわよ」

佐天「うん、凛としててすごかったです!!」

土御門「ま、あの場の空気を収めるやり方としては1番だな」

浜面「それに俺達も熱くなりすぎたしな」

一方通行「お互い様だ」

アスナ「これから苦労しそう」

番外個体「まあ、がんばるこったぁアーちゃん!にゃーはっははは!!」

キリト「それに、こいつ等と違って俺なら助けられそうだしさ、別ギルドだし。何かあったら手伝うよ」

アスナ「…ありがとう」


別ギルドだからこそキリトはアスナを手伝うことが出来る。
そんな、善意での発言だったのだが


佐天・番外個体・アルゴ・土御門・一方通行「「「「「…」」」」」ニタニタ


M系の人を弄るのが大好きなこの5人にはただのネタにしか見えなかった。
この後、初春も加えた6人で散々弄られる事であろう


ヒース「痛いではないか」


しかし、そこへぶっ飛ばされたヒースクリフがやって来る。
彼は『雰囲気壊し(KY)』の能力者なのだろう。
彼は盾以外の防具を見に着けていない、HPも1/3消失してる



ヒース「君のパンチで防具が消滅してしまったよ」

上条「なんなら弁償でもしましょうか?」

ヒース「いや、気持ちだけ戴こう。で、聞いとくが何故殴った?」

上条「…蜂がいた」


御坂・土御門・浜面・佐天・一方通行・番外個体・アスナ・アルゴ・エギル
(((((((((いや、ベタすぎるだろ…))))))))


キリト(微妙に被った…)


ヒース「…っふ。それなら仕方ない。『ハルコン・ビー』の様な強力な毒があるモンスターだったら洒落にならないからね。
しかし、予備の防具も今は無いので私は今日は不参加にさせてもらうよ」


上条「あんたの分まで働いて見せるさ」

ヒース「それは当然だろう。で『血盟騎士団』の指揮だが。アスナ君、頼むよ」

アスナ「え、ええええ!?」

御坂「まあ、副団長だもんね」

ヒース「頼んだよ」


そう言って、ヒースクリフは団員1名を連れて転移結晶で転移していった


アスナ「…まじか」

上条「…なんか、マジでゴメン」

今日はここまで


上条さんの説教難しいよ…


SAOタイムスの記事は朝〇、毎〇新聞をモデルに書かせてもらいました


今回は疑問が多々出ると思うのでご質問バンバン受け付けております!


ではまた

リズペット…

>>206

やっべ、直し忘れた

なんか連投しちゃった、ごめんなさい

>>213

私も偶にあるので大丈夫ですwww


それは、『バグ』と言う言葉だけ残しときます

乙  そげぶ炸裂に満足  アスナも持ち直したみたいで良かった
しかしここ来ると脳内変換スキルが稼げる 文字の入力間違いも漢字変換ミスも半端ないけど面白いから全部許せる稀有なスレだよ

なんか二回書き込まれてる

今更なんだけどさ、このSSにインモメ(PSPのsao)の設定使ってるのかな?そしたらリーファとシノン登場のワンチャンがあるんだけど・・・。

>>215

そう言ってもらえると嬉しいです

これからも精進します。間違え多くてすみません


>>221


たまにありますよね、ここ

それほど上条さんの攻撃が強かったんです


このSSでの番外個体のイメージソングが

Ke$ha の Die Young か

http://www.nicovideo.jp/watch/sm18977380?group_id=20828950


Avril Lavigne の Rock N Roll で

http://www.nicovideo.jp/watch/sm21637804?group_id=20828950


悩む、今日この頃(´・ω・`)

>>222

自分がプレイしてないので何とも…



ってか、アゲテしまってごめんなさい

ハントしまくりで弱い阪神はなんなんだ

なんでコイツSSで野球の話題出すの?

こんばんわ


>>230

何かすみません。昔から阪神、ってか野球好きなので…


しかし今回も野球ネタ多めで行きます


ゴメンチャイ


では投下



第25層・迷宮区。ボスの部屋扉前


第25層の迷宮区は街並みと打って変わり、隕鉄と巨大な植物の根っこが広がる空間だ。
時折、炭鉱の様なトロッコや木の枠を見るとこれは閉山された鉱山だと言う事が解る。
フィッシャーマンズ・ホライズンは港町でもあるが、廃れた鉱山の町と言う設定もあるので頷ける


土御門「大方、隕石が降ってきて閉山って所かにゃ~」

キリト「なるほど、だから迷宮区の入り口近くは大きな滑車とかあったのか」

浜面「ああ、だからこの付近は宇宙生物みたいな『レギオン・ソルジャー』しか出ないのか」

上条「隕石に炭鉱とか、ロマンあるよな~」


「「「わかる~」」」


その場にいた多くの男は上条の意見に同意した


佐天「解らないのは私が女の子だから?」

番外個体「さあ?ってか、あなたは感化しないの?」

一方通行「…クダラねェ半分、わかる~半分だなァ…」

御坂「んなよくわかんない事やってないでこっち来てよ!!」

アスナ「少しは一緒に考えてよ!!」


少女たちの声。彼女達は代表が集まっての攻略会議中、他にも


キバ「ふざけとらんと、少しは知恵かせえ!!」

シンカー「お願いですから、こっちにも集まってください!!」


偵察組のシンカーとキバオウの姿も見える。
特に彼らの焦りようは尋常な物ではなかった



上条「んなこと言ってもよ…」

土御門「『レギオン・ソルジャー』がいっぱい居たって言われてもにゃ~」

浜面「しかも表現の仕方が『甲子園の阪神タイガースファンぐらい!!』って言われてもなー…」

佐天「甲子園で阪神戦見たことないから解りませ~ん」


一方通行・番外個体「「ボス戦初参加でよく解りましぇ~ン!!」」

キバ「貴様等なあぁぁぁぁ!」

アスナ「まあ、あれで解るあなた達も流石って言うか…」

シンカー「そう言えば、『学園都市』って年に1回プロ野球の巡業ありませんでしたか?」

御坂「あるけど、プレミアついてほとんどの人は行けないのよ」

シンカー「ああ、なるほど」

一方通行「つゥーかよォ。そこの扉、開いても中の奴は出て来ねェーンだろ?」

アスナ「そう、だけど?」

一方通行「…10秒間だけ開けろ」

アスナ「へ?」

御坂「あ、そっか。数えた方が速いし、1回見た方が考えやすいもんね」

アスナ「ええ!?」

キバ「なあ、あの2人が言ってる事、理解できないのはワイが馬鹿やからか?」

浜面「馬鹿に聞くなよ…」

シンカー「大丈夫です。私も解りませんから」

佐天「いや、分かった方がすごいですよ」

上条「流石、天才!って、ところか?」

キリト「いや『学園都市』関連の事オレに聞くなよ」

番外個体「ってか、ただの紙一重じゃない?」

土御門「それが正解だにゃ~」



キバ「ほんじゃ、開けるで!?」

シンカー(前にもありましたよね…)


扉の前で開ける準備をする2人。その前には


一方通行「俺が左で」

御坂「私が右ね」


レベル5の2人が立ってる。
一応、後方には中の『レギオン・ソルジャー』が入ってきた時に備えて備えるプレイヤー達


シンカー「せーのっ!!」

キバ「どやっ!!」


掛け声と共に扉を開ける2人。
扉の先には『レギオン・ソルジャー』が名前の通りの軍団で「キーキー」泣きながら蠢いてる


佐天「うわっ…これじゃあゴキ」

アスナ「その先は言っちゃダメ」

番外個体「そう。あれは蟻だから」

佐天「…うん、蟻です」

上条(バルサン無いかなー…)


各々が『レギオン・ソルジャー』の感想を口に出したり思ったりしてると


キバ「10秒経ったで!!」

シンカー「締めます!!」


勢いよく占められる扉。時間が立つのは早い


浜面「なあ小さいの、の奥にあった銀色の塔は何だ?」

土御門「さあにゃ、見るのは初めてだしな」

キリト「兎にも角にも。『レギオン・ソルジャー』がボスって事はない。ネーム欄に『The』って入ってないしな」

佐天「あれ全部倒すとか、どこの百人組手ですか?」

番外個体「100処の数じゃなかったでしょ」

アスナ「ね、ねえ美琴さん。どれくらい居た?」

御坂「えーっとねぇ。私の方は40673で」


「「「「えっ!?」」」」


御坂「一方通行の方は?」

一方通行「超電磁砲の数を足すと、10万飛んで329だなァ」


「「「「…」」」」



御坂「ん?どうしたの?」

一方通行「数にビビったンじゃねーか?」

シンカー「それもありますけど…」

キバ「どっから突っ込めばいいか解らん」

アスナ「まず聞きたいんだけど。その数字って本当?」

一方通行「数、数えるのにどこを間違える要素があるンだよ」

アスナ「あの計算も合ってるの?」

御坂「あれ位の暗算、小学生でもできるわよ」

アスナ「えっ、えぇー…」

キバ「アカン、ツッコミの言葉が見つからへん」

シンカー「キバオウさん、無理してツッコまなくてもいいですよ」

キリト「なあ、『学園都市』の人ってあれ位朝飯前なのか?」


上条・土御門・浜面・佐天「「「「僕たち馬鹿なので、わっかりましぇーん!」」」」


番外個体「あの2人が変なだけだから。ミサカ達を同じような人種で見ないで」


何とも言えない『学園都市』の片鱗を見た彼等だが、それにドン引いてる暇はない


一方通行「で、作戦なンだがよォ」


学園都市、いや、人類1の頭脳によって作戦が立案された。
尤も、彼はフロアボス戦初参加なので一抹の不安は残るが



扉の前に今後展開する陣形に合わせて並ぶ攻略組1同。先頭は


キバ「まさかワイらが斬り込み隊長とはな」

シンカー「と言っても、最初に突入して回復に治療のための空間。非常時の為の脱出経路の確保でなんやかんやで後方ですけどね」

キバ「ま、それはありがたいしな。実際、俺らのギルドはこの集団ではレベル低い方やからな」

シンカー「それはうちも同じですよ」

「キバオウさんもシンカーさんもそんな辛気臭い顔せんで、後のこと考えましょうや!」

「せや、これ終わったら『ヒーローズ』と野球やさかい、はよ終わらせて練習しなあかん」

「バトルに勝って、野球でも勝って、六甲颪2回歌いましょ!!」


キバ「…せやな!!六甲颪とビールかけの為に気張って行くでぇ!!」


「「「おおお!!」」」


「シンカーさん!こっちも負けずに勝ったら『東京音頭』歌いましょう!!」

シンカー「もちろん!!みなさん、手製の傘は持ってきてますか!?」


「「「もちろんでーす!!」」」



隊列、中ほど


一方通行「ンだァ?お祭りかなンかですかァ!?」

アスナ「いつもああなのよ、あそこは。ちなみに『ヒーローズ』は『熱き星たちよ』だったかな?」

一方通行「…微妙に覚えてる…かも」

アスナ「まあ、歌うと楽しいから覚えちゃうよ?歌詞」

佐天「結構テンション上がっちゃうんですよね~。私も知らなかったですけど今は大好きな歌です」

土御門「そう言えば『血盟騎士団』は何にするんだにゃ~?」

「…多分、残ってるので『闘魂込めて』でしょうね」

「団長、巨人好きって前に言ってましたもんね…」


佐天・土御門・一方通行「「「あー…」」」


アスナ「で、でも。一生懸命に唄えば愛着も出るからね!頑張って歌おうよ!ね」


(((女神…)))


「はい!頑張って歌います!!」

「おれ、オレンジ色のタオル作ります!!」

「アスナさんの為に闘魂込めるぞー!!」


「「「「おおおおお!!!!」」」」


佐天「すげぇ『血盟騎士団』の士気が一気に上がった…」

土御門「こりゃアーちゃんも1日で副団長なのも頷けるぜい」

アスナ「私、何もしてないんだけどなー…」

一方通行「いい意味で、チームのマスコットなンだろうよ」




隊列。後方


キリト「なんか『血盟騎士団』のテンションがMAXなんですけど」

上条「『アスナ様、万歳!!』と『闘魂込めて』が混ざってえらいことになってるんですけど」

番外個体「ぶっちゃけ、ミサカドン引きなんですけど」

御坂「って言うか、アスナさんは何をどうやったら1日であそこまで崇拝されるのよ」

浜面「前に聞いた話によると、姫ってSAOの中で彼女にしたいランキングNo、1らしいぜ?」

番外個体「なるほど、大人しそうで凛とした雰囲気。ここのチェリー集団には受けそうだにゃ~ン♪」

上条「まあ、美人だもんな」

御坂「…あんたは美人な人がタイプなの?」

上条「うーん。お姉様タイプがよかったけど、今は一緒にいて楽しい娘かな?」

キリト「よかったな」

浜面「チャンスあるぜ、お嬢」

御坂「ふぇふぁ!?何肩に手を置いてるのよあんた達!?別に私は///」

上条「?」

番外個体「ってかさ、ミサカまだ作戦がイマイチ解らないんだけど」

御坂「あ、ああぁ!!そ、そ、そうね!ちゃんと教えないと!///」

キリト(逃げた)

浜面(逃げたな…まあ、これ以上弄っても仕方ないな)

上条(御坂は何を焦ってるんだ?)




御坂「オッホン!!
…今回の作戦はまず最初に先頭のシンカーさん達がボスの部屋に突入、周辺の『レギオン・ソルジャー』を押し避けて扉付近に空間を作る。
それから中ほどのアスナさんや一方通行『血盟騎士団』が出てボスらしき塔までの道を作る。
それで私達はその道を通って塔の麓まで行く」


番外個体「なるほど、でミサカ達が塔に攻撃すると」

キリト「アクセラレータ曰く、あの塔のテクスチャはモンスターの物らしいからな」

浜面「なあキリト、テクスチャでモンスターかどうかって判別できるのか?」

キリト「うーん、俺も最近判別できるようになったって所かな」

上条「本当、アイツは例外だな…で、その一方通行さんの見解だと、あの塔は金属系のモンスター。俺と番外個体に浜面の武装が有効だと」

御坂「うん、なんでも『レギオン・ソルジャー』のテクスチャに近いみたいだから、あんた等の『バスター・シリーズ』は有効なんだって」

キリト「それは俺も同感だ。『バスター系』は金属系のモンスターには滅法強いからな。ただ、重さで使える人間に限りがあるがな」

浜面「俺の『小烏丸』はどんだけ特殊なんだよ…」

キリト「オマエは運が良すぎ、なんだよ」


会話の途中だが角笛の音色が響いてきた。
これはボスの部屋に突入する際の合図。いよいよ戦闘開始だ



勢いよく扉が開き、怒号と共に軍団が流れ込む


キバ「イケイケー行くんやあー!!」

シンカー「時間との勝負です!!倒さなくてもいいですから出来るだけ空間を作ってください!!」


「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」


最初の軍勢のキバオウとシンカーの軍団が、怒涛の勢いで扉周辺に空間を作っていく。
彼らは盾を標準装備している


アスナ「中衛!前へ!!」


「「「おらああああああああああああああああ!!!!」」」


『血盟騎士団』の副団長のアスナの掛け声と共に、中衛がキバオウたちの作った空間を走り抜けていく。
そして、彼らは塔へ至る道を作って行った


アスナ「前線班は前へ!!」

御坂「うをっしゃ!!」

佐天「頼みますよ御坂さん!!」

土御門「へますんなよカミヤン、浜面!!」

上条「そっちこそな!!」

浜面「調子に乗ってHPレッドにすんなよ!!」

一方通行「足引っ張ンなよ番外個体ォ!!」

番外個体「あなたこそ!!」

アスナ「キリト君!!頼んだわよ!!」

キリト「任された!!」

アスナ「…中衛!前衛が行ったので円形陣営!!」


「「「「「「「了解!!」」」」」」」



中衛に回った仲間からの声に応えながら、彼らの作った道を駆け抜けていく美琴達。
彼女等は真っ直ぐに塔の袂まで走る。そして


上条「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


上条当麻が『バスターブレード』で最初の一撃を塔にぶち込む。
それは重き音を響かせ塔のネーム欄を出現させる。
『レギオン・ザ・マザー』その塔の様な姿が全身なのか、はたまた身体の1部なのかそれは解らない。
何しろこいつは上条の攻撃を受けても反応が無いからだ。
だがボスなのは事実で先ほどのネーム欄にHPが表示され、わずかに減少してる


上条「っち!なんて硬さだよ!?」

番外個体「考えるのは後!!とにかくぶち込むよ!!」

浜面「姉さんの意見に賛成だ、大将!!」

上条「…おう!!」

キリト「ミコト!!」

御坂「解ってる!こいつ等は近づけさせない!!」

キリト「そうだ!1匹も漏らすなよっ!!」

御坂「あんたに言われなくても解ってるわよおっ!!」




1時間以上経過しただろうか。
彼らは善戦してた。尤も、これは『レギオン・ソルジャー』の特性が変わってたのもある。
『フィッシャーマンズ・ホライズン』の『バラム川』以降や迷宮区に出現する個体と違い、
ここのはHPが1/10以下になると突如攻撃的になり自爆する特性がある。
しかもその際に爆散する彼らの体液代りのガスは『腐食』する効果がある、
これはプレイヤー達の武器や防具の『耐久性』を大きく低下させる困った代物だ。
だが、メリットもある。

このガス、何と違う個体の『レギオン・ソルジャー』が浴びると全体のHPの2割相当のダメージがあるのだ。
この特性は開始早々に発見され、今ではHPが1/10以下になった個体を吹き飛ばさせ、
集団の所に落とし周りの個体にダメージを与える戦法になってる。
ちなみに『マザー・ザ・レギオン』にはこの体液は無効のようだ。
この戦法が大いに役に立ってるのは後衛のキバオウやシンカーの集団。
ここの集団は『野球』をやってる者が多く、モンスターを打ち上げるのは得意な物が多い。
その反面、中衛の『血盟騎士団』の集団は半ば強引な方法で吹き飛ばしてる状況


一方通行「…まさか俺の『カウンター』がこんなに役に立つとはなァ…フン!!」


対人用に鍛え、レベルも低いはずの一方通行が感慨深そうにつぶやきながら捌く。
彼の得意とする『カウンター』のスキルはまさに「攻撃してきた相手を、無条件に吹き飛ばす」代物なのでこの戦法には大いに役に立つ。
そして伝授されたアスナも『カウンター』を多用している


土御門「流石に、ダガーだとキツイぜい」

一方通行「オマエは『体術』あるからいいだろうが。まァあの女はやりすぎだがなァ」

アスナ「佐天さん、水を得た魚ね…」


佐天「せいっ!!たあああああああ!!どおりゃあああああああああああああああああああ!!!」


中衛の3人がしみじみと少し前に出過ぎて大暴れしている佐天を見る。
彼女の『ランス』は近接戦術、及び敵を吹き飛ばすのも可能な武装であり。
『帯術』も近くの敵を遠くに投げ飛ばすのにはもってこいのスキルである。
この2つが得意な彼女は今回は無双状態である


一方通行「ってか、前2人は何なンだよ」



御坂「おっらああああああああああああああ!!!」

キリト「…ふん!!」


前衛で上条たちの護衛に付く美琴とキリト。
彼女等の斬撃は1回で『レギオン・ソルジャー』を消滅させてる


一方通行「ドンだけ理不尽な強さなンだよ」

土御門「あれは比べる物じゃない」

アスナ「病気よ…あそこまで来ると」

「おい!自分ら!!?」


中衛では聞き慣れない関西イントネーションでの呼びかけ。
後衛のはずのキバオウとシンカーが中衛までやってきたのだ


シンカー「けが人とかはいませんか?」

土御門「いないぜい」

キバ「こっちはあのキモイのをパカーンパカーン打ち上げるさかい、暇なんや。ま、これで明日の野球も大勝やな!」

アスナ「ってか、何でこっちに来るんですか!?」

キバ「…真面目な話、そろそろ前衛のうに頭たちがスタミナ切れなんちゃうか?」



上条「うをぉらあああああああ!!」

番外個体「せっいやあああああああああああ!!」

浜面「どっこいっしょおおおおおおおおおおおおお!!!」


キバオウの指摘通り、彼らは1時間以上も『マザー・ザ・レギオン』を叩きつけてる。
彼等はダメージが無い分休憩なしで攻撃を続けてる、いくらなんでもオバーワークすぎる


キバ「ここは今来たワイを含めた3人と入れ替えに、ここから3人捻出させてうに頭と交換せえ。
その後、うに頭たちはここか後衛にでも下がって休憩させろ!」


一方通行「妥当な案だ。これ以上ヒーロー達にやらせても消耗させるだけだ、ここはこのサボテン野郎の意見を飲ンで交代させるべきだな」

シンカー「素人目で見ても『レギオン・ソルジャー』の数は2/3は消滅しています。交代するなら今がベストだと」

土御門「反対する理由が無いぜい。選出はアスナに任せる」

アスナ「…解りました。では、交代要員は私と土御門さんに佐天さんで行きます」

土御門「了解だぜい…おーい!涙子ぉー!!」


彼の呼び声に反応する佐天。
すると彼女はジャンプで戻ってくる


佐天「っと…なんすか?」

土御門「カミヤン達とチェンジだぜい」

アスナ「あなたと土御門さんと私。お願いできる?」

佐天「もちろんですよ!!」

キバ「…さあて、ホームラン打ちこんだろうか!」

シンカー「負けませんよ。これでも打率はあなたより上ですからね」

一方通行「俺は『カウンター』しながら留守番してるからよォ。とっととヒーロー達と交代して来い」

土御門「愛おしの番外個体ちゃんを連れてくるぜい」

一方通行「だから、そンな関係じゃねェっつゥの!!」

佐天「素直じゃないんですね」

一方通行「うるせェ!!」

アスナ「ふふっ…『血盟騎士団』!この場は任せるわよ」


「「「「了解しましたアスナさん!!」」」」


キバ(宗教かなんかな?)

シンカー(これが美少女の力、か…)


だが、突然。地鳴りが彼ら集団を襲う


アスナ「何!?」



それの揺れは前衛の彼らも襲う


キリト「なんだ!?」

御坂「地震!?」

キリト「この場合は何かの変化だ!!」

番外個体「うっ…」

御坂「番外個体ぉ!!」


電池が切れたように倒れる番外個体、他にも上条と浜面を憔悴しきって倒れる


キリト「くっそ!とにかくこの場から離れよう!!」

御坂「でも、3人いるのよ!?全員担ぐの!?」

キリト「そうだ、回復結晶で1でも――」


彼が持ち物を出そうとした時、浜面に帯が巻かれる。
佐天の『帯術』だ。彼女はそのまま浜面を帯で引っ張り中衛まで戻す


御坂「佐天さんナイスフォロー!これで全員運べる」

キリト「ああ…とにかく、離れよう」




佐天「浜面さん!!」

キバ「おい!大丈夫なんやろうな!?」

シンカー「憔悴してるだけです、HPは減っていません!今は水を」


浜面の口に水筒を突っ込むシンカー


浜面「…っぷはっ…わり…面倒掛けた」

土御門「ぶっ倒れる寸前まで、何やってんだ!!」

浜面「…面目…ねえ」

キバ「アホちゃうか?」

一方通行「そのアホ2名追加だァ」


上条と番外個体を背負ったキリトと美琴が戻ってくる。
2人ともよく人を背負って重たい『バスターシリーズ』を持ってジャンプできたものだ


アスナ「キリト君!!?」

キリト「俺は大丈夫だ!!すまない、カミジョウに水を」

御坂「こっちも、番外個体に!」


ぶっ倒れた2人に水をかける一同、すると


コッキャカカカカコッキャキャ


何とも言えない、何とも表現のしにくい文字に出来ない金属音の様な音。
それと同時に揺れは大きくなる



「お、おい!あれ!?」

『血盟騎士団』の団員が声を上げる。見ると先ほどまで上条たちが攻撃してた塔が動いてる


キリト「結局、コイツもHPが減ったら変わるタイプか!?」

御坂「それしかないでしょ!?」

上条「…っぷは?」

浜面「大丈夫か、大将!?」

上条「わり、迷惑かけた」

番外個体「…ン?」

一方通行「気が付いたか、馬鹿」

番外個体「…心配かけたよ」

一方通行「…お前が無事ならいい」

土御門「おい!ラブってる状況じゃないぞ!?」

アスナ「これって…」


アスナは周りの光景を疑った。
先ほどまでプレイヤーに必死に喰らい付いていた『レギオン・ソルジャー』が一斉に動きを止め、ある1点を見あげてた。
体から飛び出ている1つ目は、崇拝するようにある場所を見てる。まるで神の様に


佐天「嘘でしょ?」



それは、あまりにも大きすぎた。
上条達が叩いてたのはこいつの上部1部分でしかなかったのだ。
地面がひび割れるとそこから金属の巨体がゆっくりと上がってくる、鋭利な体は『レギオン・ソルジャー』に似ていて、多くの触角がある。
昆虫か甲殻類かそれは解らない。
身体の中心部であろう部分から男性器の様に飛び出ている頭部、その直覚的な中に青く光る眼。
その頭部の下にあるトンボの目の様な部分、金属的なフォルムがラジエターを連想させる。
それらを含めてもこいつは全身をまだ地中から出していない


上条「俺達…こんな奴と戦ってたのか?」


愕然とする上条。
彼の感情を読んだのか『マザー・ザ・レギオン』は金管楽器のような鳴き声の雄叫びを上げる

今日はここまで



『マザー・ザ・レギオン』
『レギオン・ソルジャー』


どちらも平成版ガメラ2に出てきた怪獣。
ガメラを唯一半殺しにした怪獣で有名

『マザー・ザ・レギオン』はここでは全長150メール


『レギオン・ソルジャー』の大きさは人と同じ。体液(ガス?)でダメージはここオリジナル



最近野球ネタ多いのはなんでか悩んでたけど、多分これの見すぎ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15635214?group_id=deflist

質問受け付けます!!


ではまた

さーあっそーおーとー

乙 個人的にはサッカー派だが、中々おもしろい

乙です。

話とは関係ないけど、上条さんと美琴は確か神奈川県生まれだからやっぱり横浜ファンなのかな?

これってみんなレベルどれくらいなんだろう

>>256

次回説明します


>>255


それについては細かく


美琴さんは小さい時、オカンに連れられてハマスタに行った時、ホッシーにドン引きして泣いてしまった過去があります。

そんな時、対戦相手のトラッキーが来て泣きやんだ過去があります。

なので『ゲコ太』が好きな現在でも潜在的にトラッキーが好きで、今になるとトラッキー目当てで阪神が好きになり。

現在では『自分はトラキチ』と自負するまでになりました。1番好きな選手は藤浪と大和。

ちなみに、最近だと誰かさんとハマスタで阪神戦を見るのが夢。その時の格好は『虎柄ビキニ』とか危ない方向まで考えた模様。

ですが、中継は偶然か、阪神対横浜戦を見る機会が多く、横浜の応援歌を聞く機会も多いので横浜は嫌いでないです。



上条さんは、記憶を無くす前は大の横浜ファンで。学園都市に来てからは毎回ニコニコで中継を暇さえあれば見ていました。

しかし脳破壊後、興味と情熱を失った彼です。しかし友人の土御門(横浜ファン)の尽力によってその記憶を徐々に思い出します。

現在では全盛期の7割まで回復した模様。応援歌、チャンステーマは2012年以降の物なら完璧に歌える。

ちなみに、全盛期は『大洋ホエールズ』の選手の応援歌まで唄えてた。好きな選手は三浦とモーガン。



以上、ここでの設定ですた

推しチーム同士の野球試合の度に険悪ムードに…

>>258

まあ、ある程度の対立は互いの成長に必要なので自分はイイと思いますよ


ちなみに、阪神でのこれはおすすめ。何気に映ってるしwwwwwwhttp://www.youtube.com/watch?v=mBe92nEIwjA

≫257

なるほど。ありがとうございます。美琴が阪神とは・・・。

自分はオリックスファンですが、阪神では現役では鳥谷、OBでは金本さん、[連絡無し]さん、赤星さんが好きでした。

2003年の日本シリーズの初戦最終回で、当時ダイエーのズレータが打った打球を誰もが諦める中、赤星さんが全力で打球に向かって走り、ダイビングキャッチを試みたシーン。自分の中ではですがカッコイイと思いました。あのシーンは今でも鮮明に覚えています。


SSとは関係ない話をスイマセン・・・。

>>260


いえいえ、私の妄想SSにコメントいただき光栄です。


2003年の記憶は良くも悪くも今でも阪神を応援している私の原動力になっています。


赤星さんは…俺のヒーローです。


ちなみに、>>257を書いてる時に、


上条と土御門が横浜ネタで盛り上がっていて、そこに青ピが茶化しに入り。

「自分オリックスファンなんや~」


と言ってたら。吹寄さんが


「貴様、近鉄戦士なのか?」

と、尋ねたら


「近鉄?なんやそれ?電車?」


と、答えて回し蹴りを喰らい。吹寄さんは近鉄のタオルを華麗に羽織ってその場を去った。



的な、内容を思いついた事があります。


来年も、違うチームと言えも野球を見ましょう!!


そん時は、甲子園の高架下でお待ちしてますwwwwww


夜分遅くにすみません

>>260


いえいえ、私の妄想SSにコメントいただき光栄です。


2003年の記憶は良くも悪くも今でも阪神を応援している私の原動力になっています。


赤星さんは…俺のヒーローです。


ちなみに、>>257を書いてる時に、


上条と土御門が横浜ネタで盛り上がっていて、そこに青ピが茶化しに入り。

「自分オリックスファンなんや~」


と言ってたら。吹寄さんが


「貴様、近鉄戦士なのか?」

と、尋ねたら


「近鉄?なんやそれ?電車?」


と、答えて回し蹴りを喰らい。吹寄さんは近鉄のタオルを華麗に羽織ってその場を去った。



的な、内容を思いついた事があります。


来年も、違うチームと言えも野球を見ましょう!!


そん時は、甲子園の高架下でお待ちしてますwwwwww


夜分遅くにすみません

ダブってしゅみません

作品中の野球ネタはともかく、作品外で野球について語られてもそのなんだ
困る

赤星なら一緒にゴルフしたことあるわ

こんばんわ


>>256
強さ的には


論外:ヒースクリフ


キリト=美琴>アスナ≧上条>浜面>番外個体>土御門>佐天


ジョーカー:Poh


です



>268-269

『カウンター』は一方通行さんに限っては9割成功します。
ですが、非物理系の攻撃には無力です。
あと、ヒースクリフには当然効きません


>>270


裏やましい!!



では投下




キリト「今までで1番デカいな…」

御坂「感してないで、早く攻撃しなくちゃ!」

アスナ「だけど…」


不安がるアスナ、それもそうだ。
周りに居る『レギオン・ソルジャー』は活動をしなくなり一切動かない、あまりにも不気味すぎる。
多くのプレイヤーは不安を感じているが、ここぞとばかりにHPを回復してる


キバ「シンカー」

シンカー「さっき一緒に来た子に後衛へ伝令を任せました。『警戒を怠るな』と」

キバ「それでええ、俺らも戻るで」

シンカー「そうしましょう」

浜面「お、おい?」

佐天「護衛付けなくていいんですか!?」

キバ「全く動く気配ないんやから、かまへん」


これ見よがしに『レギオン・ソルジャー』の目の前で手を揮うキバオウ。
確かに反応は無い、2人は小走りで後衛に戻って行く



御坂「何なのよコレ?」

一方通行「…フン!」


手近に居た『レギオン・ソルジャー』を蹴りを入れる一方通行。
その個体は全く反応することなく横に倒れる


番外個体「まじで何なのコレ?」

土御門「解らん。ボス戦は何が起こるか解らないのが定番だからな」


薄気味悪い静けさに、今がチャンスと思ってもレギオンを攻撃する者はいない



佐天「!?」


彼女が気づいた時


コッキャキャキャコッキャキャ


『マザー・ザ・レギオン』は更に地中から体を出し、腹部に相当するであろう部分を張り出す。
その腹部部分にあるラジエターの様な場所がポツリポツリと光る


キリト「あの模様は…」

御坂「目?」


美琴の発言が聞こえる範囲の者は瞬時に理解した、なにせ同じ模様が手近にあるから。そう『レギオン・ソルジャー』が、そしてこいつ等の独特の鳴き声が聞こえた時、それは起こった


ドドドドドドドドド


『マザー・ザ・レギオン』の腹部から発射された何か。
その『何か』はSFやミリタリー作品などで見かけるミサイル一斉発射の様に無数に射出される。
その数秒後、後衛から悲鳴が聞こえてきた


アスナ「何!?」

御坂「うそ、あれって全部!?」

キリト「『レギオン・ソルジャー』かよ!?」



無数に発射された被射体は『レギオン・ソルジャー』だった。
それは未だに放水の様に後衛へ降り注ぐ


キバ「全員!1人になるなよ!?」

シンカー「はぐれたら潰されます!!」

「む、無理いって、ぐわああああああああああああ」

「ひ、キバオウさん!たすけ」


あまりの多さに捌ききれず消えていく人々。死んでいく者達


上条「くっそ!!」

佐天「今援護に!」


直に援護に行こうとするが


浜面「こいつ等!?」

番外個体「急に動き出したし!?」


彼らの周りにもいた『レギオン・ソルジャー』が急に活動を再開する


土御門「これじゃ援護どころか…俺達が死にそうだぜい」

「副団長!撤退しましょう!!」

「我々では無理です!!」

アスナ「でも、キバオウさん達が!?」

キリト「今回は失敗だったんだ!早く転移しないと俺達も!!」

上条「見殺しにすんのかよ!?」

一方通行「全滅よりもいいだろうがァァァァァァァァァァァ!!!」

佐天「こんのぉ…デカ物がああああああああああああああああ!!!」


やけくそで手近に居た『レギオン・ソルジャー』を『カウンター』でぶっ飛ばす一方通行と、『帯術』でブン投げる佐天涙子。
其々ぶ飛ばされた『レギオン・ソルジャー』は、腹部の先ほどまで射出してた部分へ突っ込む










が、奇跡が起こる



『マザー・ザ・レギオン』の射出口に当たった『レギオン・ソルジャー』はHPの低さで爆散し、体液代りのガスが飛散する。そして



ギョキョキョキョアアアアアアアアアア


1段と大きな悲鳴の様な鳴き声を発する『マザー』しかもHPを莫大に減らした


アスナ「何!?」

キリト「お、おい。見ろ!」


キリトが奴の腹部を指差す。
そこにあったはずの射出口が解けて中が丸見えになってる、先程の『レギオン・ソルジャー』の攻撃が聞いたのだ


浜面「お、おい!行けるぞ!!」

御坂「佐天さん!一方通行!もう1回!!?」

一方通行「…ワリィ、当てずっぽだ」

佐天「『帯術』の帯が斬れちゃいました…」

土御門「なっ…」


これまでだ、そう思った。誰もがそう思った




数人の馬鹿を覗いて




御坂「…番外個体。あれ、やるわよ」

番外個体「うっわ、考えてる事被ったよ」

キリト「カミジョウ!」

上条「どうせ御坂と同じ考えだろ?…まかせろ」

御坂「…あんたも馬鹿ね。私と同じで」

キリト「学園都市のお姫様にバカ呼ばわりとは、光栄だな」

アスナ「…さ、援護するわよ」

佐天「了解でーす!!」

浜面「俺はキバオウたちの援護に」

土御門「付き合うぜい」



「副団長!何を考えてるんですか!?」

「このままだと全員死にます!!」

「生き急いでるんですか!アスナ様!?」


アスナ「…2つのグループに分ける!1つは私と一緒にここに残り彼らを援護!
もう1つは、ハマー、ツッチー両2名と共にキバオウ、シンカーグループの救助!」


「「「「…」」」」


アスナ「返事ィ!!?」


「「「「りょ、了解です!!」」」」


見事な指揮。
凛とした声は実に頼もしい物だった


浜面「…っふ。オラァ!付いて来いよエリート軍団!!」

土御門「憧れのアスナ様に良い所、男を見せてみろや!!」

「くっそー、やってやんよ!!」

「『血盟騎士団』なめんなああああああ!!!」


「「「おおおおおおおおおおお!!!!」」」


男の咆哮を叫びながらキバオウたちの軍団を助けに行く彼等、その先には数万の『レギオン・ソルジャー』がいる



「こっちも全力でアスナ様をお守りするぞ!!!」

「『チンピラギルド』に遅れをとるなああああああああああああ!!」

佐天「叫ぶ男の人ってかっこいい!でも、女の子も負けませんよおおおおおおお!!」

アスナ「もちろん、そのつもりよ!!」


「「「「ああああああああああああああ!!!!」」」」


こちらも全力でキリト達の援護に入る


そして


一方通行「…だいたいこの角度だァ」

キリト「ありがとう、アクセラレータ」

一方通行「…しくるなよ」

御坂「誰に言ってるのよ」

一方通行「…ちげぇねぇ。オィ、バッター準備イイか!?」

上条「もちろんだ!!」

番外個体「ミサカ、待ちくたびれたよ」

一方通行「だそォだぜ、ボォールの御2人さン」

キリト「じゃあ、打ち上げてくれ」

御坂「正確にね」

一方通行「…タイミング間違えるなよ。カウントはする」


上条・キリト・御坂・番外個体「「「「おう!!」」」」


キリトと美琴が上条と番外個体の前方にそれぞれ立つ。
そして『バスターシリーズ』の装備者2人はバッティング体勢に入る


一方通行「カウントいくぞォ!!3!」


上条と番外個体が剣を強く握る


一方通行「2ィ!!」


キリトと美琴が絶妙な高さにジャンプする


一方通行「1ィ!!」


上条・番外個体「「うぉらああああああああああああああああ!!!」」


2人の全力のフルスイング。
これはヒースクリフとの『デュエル』の時に番外個体と美琴がやった物だ、キリトはやったことは無かったが見よう見まねでやっている。
そして結果は


上条「行け!」

番外個体「行けえ!!」

一方通行「届けェェェェェェェェェ!!!」


キリト・御坂「「…」」


成功した。2人は一直線に『マザー・ザ・レギオン』のある部分へ飛んでいく。





そう、腹部の開口した射出口へ



キリト・御坂「「はあああああああああああ!!」」


雄叫びを上げながら開口部へ突っ込む2人。
そして、体内に侵入した彼らはあるスキルを発動させる『ソード・サイクロン』を


御坂「たあああああああああああああああ!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


雄叫びと共に上部に上がって行く彼等。
『ソード・サイクロン』はその特性上、全攻撃を当てるのには相当のバランス力が必要である。
が、それをコントロールできれば『崖を切りながら登る』事も可能である。
奇しくも、かつて『ヨラバタイ樹』を登った2人がモンスターの体内を切りながら登るのは縁だろうか?


キリト・御坂「「どうらっ!!」」


『マザー』の体内から出てきた2人、現時点でもコイツのHPは残り2割までに減ってる


御坂(このまま頭部を!)

キリト(切り落とす!!)


そう『マザー・ザ・レギオン』の頭部を切り落とせばこいつは消滅するだろう。
しかし、彼らの武装で行けるだろうか。

その為の秘策はある


キリト「」コク

御坂「」ウン


お互いに目で合図し


キリト・御坂「「」」ガリッ!!


黒い木の実を食べた『スキルベリー』内容は攻撃の威力が3倍になる『強力』


御坂「たあああああああああああああああああ!!!」

キリト「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


雄叫びと共にスキル『スラント』を発動させる。
その威力は凄まじく、単発のスキルなのに2人で『マザー・ザ・レギオン』の頭部を切断した


キキオオオオオオ・・・オ


力のない声と共にHPが0になる『マザー・ザ・レギオン』


第25層のフロアボス戦が終了した



御坂(一方通行に聞いてたけど!)

キリト(副作用って、ブラックアウトかよ!?)


華々しくボスを倒した2人だが、危機が迫る。
突如として体に力が入らなくなり、意識も遠くなってる。
これは『スキルベリー』の副作用、特に使い始めの時に多い。
前に『リバイザ・ヘット』の戦いの時に上条が『加速のスキルベリー』を使って吐いたのはこのため


御坂(この高さで落ちたら…)

キリト(考えたくもないけど…)


大ダメージは避けられない。
巨大な『マザー・ザ・レギオン』の最上部ではないと言え高さ数十メートル、現在の彼らのHPだと何が起こるか解らない。
最悪の場合も


キリト(だめだ…)

御坂(意識が…)


何とか体制を立直したくても、既に体を動かす事は出来ない。



彼らの意識はここで途絶える







上条「てあああああああああああああああああ!!」

アスナ「はあああああああああああああああああ!!」


自身の最大跳躍力を使い落下する2人の元へ飛ぶ上条とアスナ


上条「よしっ!!」

アスナ「取ったあ!!」


見事に上条は美琴を、アスナはキリトをキャッチする。
そのまま地面に着地する


上条「…っは、御坂!?」

アスナ「キリト君!?」

上条「やっぱり?」

アスナ「ブラックアウト…」

上条「ったく…そうかと思ったけど。心配かけさせんなよ」

アスナ「君が言うセリフじゃないよ」

上条「知ってるよ…お前もな」

アスナ「…だよね」





キリト「…ん」

番外個体「お、気が付いた」

一方通行「大丈夫かァ?」


俺が目を覚ますと目の前には目つきの悪いコンビが見えた。
今更だがこの2人は付き合いは短いが、寝起きだとちとビックリする


一方通行「…俺らの面ァで驚くようだと、俺の掛かりつけの病院で腰抜かすぜェ」

番外個体「ああ、カエルの事か♪」


俺って、そんなに顔に出るタイプかなぁ…。
状況の確認で周りを見渡すと


上条「まだボーっとするか?」

御坂「うん、微妙に…」


離れた所でカミジョウに看病されてるミコト。
あの光景だと完全に付き合ってるように見える、是非とも爆発してほしい。

と、ふと思った


キリト「あれ、アスナは?」

番外個体「あー、アーちゃんなら」


扉の方を見るワースト。
見れば見るほどミコトにそっくりだな…



アスナ「負傷者の回復を最優先!そこ、何やってんの!回復薬!!」


キビキビと負傷者の手当てをしながら指示するアスナ。
彼女の指示で『血盟騎士団』の連中は動いてる、認めたくはないがヒースクリフの目利きは正しかったのだろう


番外個体「ちなみに涙ちゃんは転移門を有効化しに行ったよ♪」

キリト「俺が知りたい事先に言ってくれてドウモ。…あともう一つ、知りたいんだけど」

一方通行「サボテンの事だろ。…副団長さンの右奥見ろ」



キバ「…なあシンカー。どれぐらい逝った?」

シンカー「…6割ほど」

キバ「まだええやん。…ワイの所はワイを含めて残り3人や。…勘弁してほしいわ」

シンカー「悪い夢みたいですよ…」


彼らの表情と言葉が物語ってる。
『マザー・ザ・レギオン』が放った無数の『レギオン・ソルジャー』は洪水のごとく彼らの居た後衛を襲った。
あの直後から俺は『マザー』を仕留める事しか考えてなかった。
いや、それだけしか考える様にしてた。

だが現実は過去最大であろう犠牲者を出す結果になっていた


浜面「…そのー。すまない」

シンカー「何がですか?」

浜面「援護が遅れて」

シンカー「…気にする必要が無いですよ」

キバ「せや、自分らの責任ちゃう。ワイらはここでの役目を果たしただけや、それが死と隣り合わせなのも皆知っておった」


シンカー「何が起こるか解らないのがボス攻略ですからね…
多分、自分たちが気が抜けすぎてたのか、この世界に慣れ過ぎてたのか。今はまだ解りません」


キバ「せやから。自分らは自分らの事をせえ」

浜面「でも!?」

土御門「これ以上は残酷だぜい。浜面」

浜面「…わりぃ」

「あ、あの!?」



ハマーが慰めの言葉を掛け終わると『血盟騎士団』の団員数人がハマーとツッチーの2人によって来る。
彼らは俺の記憶だとキバオウ達を援護に行った集団のはずだ


「こんな時にあれですけど…俺、2人に感謝します!!」

「あの時の御二方の行動と意気込みはまさに『漢』でした!!」

「自分はヒースクリフさんを尊敬してますしアスナ様も尊敬してます。けれど御2人も同様に尊敬してます!!」

「これからも機会があれが共闘、お願いします!!」


感謝の念だった。
『血盟騎士団』と『ヒーローズ』、どう考えても現状では険悪事項の方が多いはずだ、
がきっとあの戦いの中で感じた何かが彼らを動かしたのだろう。
俺にはそう思える


浜面「なんか、こそばゆいな」

土御門「ま、悪い気はしないぜお」

キバ「…っふ。ええやん、ファンができて」

シンカー「あなた達は風評は悪いですが、話せばいい方たちですからね。自然とこうなりますよ」

キバ「さって、弱者は帰りますか」

シンカー「1層にいる人たちに伝えなくてはなりませんからね」

浜面「もういいのかよ!?」

キバ「ここにいても仲間が生き返るわけちゃう。おい!帰るで!!」


「「はい…」」


キバ「…涙は迷宮区出るまでに抑えときいや」


「「ヴぁい!!」」


シンカー「…こちらも帰りますよ」

アスナ「えっ、でもまだHPが!?」

シンカー「手足が治れば歩けますからね。みなさん、行きますよ」


「「「「了解です…」」」」


キバオウとシンカーの号令で2つの集団はこの部屋から出て行く。
とてもではないが俺は声を掛けられなかった




数分経っただろうか。
ルイが帰ってきた時にはこの部屋には俺と『ヒーローズ』『血盟騎士団』の面々しかいなかった。
今後、攻略組の中心になるでろう2つの集団


御坂「26層どんな感じだった?」

佐天「うーん。ごく平凡な層ですね、ここや第5層みたいな特別な感じはありません」

土御門「なるほどな、よほどこの層が特別だったんだろうな」

キリト「とすると、次の難攻略になる層は第50層か…」

番外個体「うへぇ、遠いような近いような何とも言えない距離感~」

浜面「まあそれぐらいになればクラインのとこも参加で来るレベルになってるだろ」

一方通行「後は俺達自身のレベル上げかァ」

上条「オマエは大変だな」

一方通行「だまれ」

アスナ「…決めた」

御坂「アスナさん?」

アスナ「『血盟騎士団』をもっと強くする!もっと強くして誰かが死ぬことのない様に、もっと強くなる!!」


彼女の決意の様な言葉。やはり大量のプレイヤーの死は堪えたのだろう、実際俺も堪えてる。
それに引き替え『ヒーローズ』の面々はあまり動揺してない、なんでだ


「お供します、アスナ様!!」

「我らもお付き合いします!!」

佐天「うへ~、アスナさんのスパルタモード厳しいぞ~?」

「スパルタ上等!!」

「我らには態勢がある!!」


「「「そうだ!!」」」


一方通行(大声でドM宣言かよ…)


彼女の宣言に『血盟騎士団』の面々も応える。
やはり彼女にはミコトやカミジョウと違うベクトルの魅力があるのだろう、そして強さも


御坂「…アスナさん」


でも


アスナ「ふぇ、な、な何いきなり抱きしめて!?」


その強さを支える者もいる


御坂「…これから表だって支えられないけど、何時でも頼ってね」

アスナ「…うん」

御坂「友達だもん」

アスナ「うん」


ミコトの言葉に軽く涙を流すアスナ、もちろん俺も手伝うつもりだ



「アスナ様、団長が」

アスナ「…わかったわ」

「あの人もタイミングがいいのか悪いのか」

「ハマーさん、ツッチーさん!またの御機会に!!」

浜面「おう!」

土御門「そっちも気を付けるんだぜい、主に胃方面で」


「「「ははは…(マジでありそう)」」」


アスナ「さて…『血盟騎士団』!帰投するわよ!!」


「「「「了解です!!」」」」


彼女の号令と共に帰る準備をする彼等だが


アスナ「あ、キリト君」


そんな中アスナが俺に近寄ってくる


キリト「どうしたんだ?」

アスナ「そのー…自分のギルドを大切にしてね」

キリト「…」

アスナ「私はこうなっちゃったけど、こうなった以上『血盟騎士団』を大事にするし勤めも果たす。だから」

キリト「…わかったよ」

アスナ「ふふ…よかった」


久しぶりに彼女の笑顔を見た気がする。
その笑顔は『ヒーローズ』に居たころと違い、何処か切なそうで寂しそうな笑顔だった。





ってか



キリト「おいこら、何ニヤニヤしてんだよ?」


土御門・浜面・佐天・一方通行・番外個体「「「「「べっつに~」」」」」ニヤニヤ


キリト「で、ミコトは何顔を赤くさせてるんだよ!?」

御坂「ふぇ、あ、たたた、別に!?///」

キリト「それ以前に、カミジョウと団員の皆さんは何で憎しみの目線送ってんだコラ!?」


上条・血盟騎士団団員「「「「「「「「べっつにぃーー!!(キリトの糞野郎!!!)」」」」」」」


アスナ「へ、…あ、ととと『血盟騎士団』!帰るわよ!!///」


「「「「…おっす!!!」」」」


キリト「何でアスナまで赤くなるんだよ?」

上条「殴る!!」

御坂「あんたにその資格はないわよ~」


俺が疑問を口にした途端、カミジョウが殴りかかろうとしたところをミコトが止める。
何でカミジョウに殴られるんだよ、しかもコイツのパンチとか下手すると死ぬ


御坂「佐天さーん!私アスナさん達見送るからやっといて~」

上条「おおおぉぉぉぉ!?」

佐天「あいあいさ~」


まるで野球ボールみたいにカミジョウを軽々抛り投げる


一方通行「おっしィー、ヒーローご到着ゥー」

浜面「さあ大将、こっち来ようか~」

上条「ちょ、ま、なんなんだよ!?」

土御門「自分の胸に聞こうか~カミヤン」

番外個体「あ、ミサカも混ぜて~♪」

佐天「私もですよ~」

キリト「うわぁ・・・」


俺がドン引いてる傍らで始まる鉄拳制裁。
まあ内心は「ざ・ま・あ・み・ろ」の一言だけだ。
そしてカミジョウのお決まり文句が部屋に響いた


上条「不幸だあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」



暫くして、俺は迷宮区を下ってた。
『ヒーローズ』は恒例の次の層の酒場でのどんちゃん騒ぎ、いつも通り誘われたのだが


『自分のギルドを大切にしてね』


アスナのこの言葉が俺の頭の中に引っかかった。
確かに現在もケイタやサチ達と連絡が取れない、正直不安な所もあるので今回は断る事にした


キリト「マジで何やってるんだろう、あいつ等?」


自分の素直な気持ちを呟きながら迷宮区を下る。
珍しくあまり雑魚が出なく考える余裕がある。
ちなみにアクセラレータから『スキルベリー』の買える場所を聞いたら第5層のようだ、
なるほど『血盟騎士団』が現時点の拠点を設けた理由が解った。
ただ、買うには商人の出す問題を解かないといけないらしい、例文を出してくれたがさっぱりだった。

大丈夫かなぁ


キバ「なんやビーターかいな」

シンカー「キリトさんじゃないですか?」


歩いてるとシンカーとキバオウに出会う。
手にはSAOでは珍しい瓶ビール


キリト「その酒…」

キバ「ビールかけしようと言ったからなあ…せめてもの贈り物や」

シンカー「と言っても1時間ぐらいで消えますけどね…」

キリト「…瓶ビールなんて高かっただろうに。現時点で嗜好品だと最高値だろ?」

キバ「これぐらい、安いもんや」

シンカー「そうですね…」

キリト「そうか…」


何とも言えない空気がこの場を支配した



キバ「ってか、ビーターこそ何やってるん?いつもならアホどもと馬鹿騒ぎやろ?」

キリト「…今日は自分のギルドに帰ろうと思ってな」

シンカー「そう言えばあなたもギルドに入ったんですよね、そのマークは」

キリト「『月下の黒猫団』…小さなギルドだけどいい奴ばかりだよ」

シンカー「このマークの人達…フィッシャーマンズ・ホライズンで見たような」

キリト「そうなのか!?」

シンカー「ええ、たしかセントラル・ストリートで見かけましたね。何か建物に入って行く所でしたけど」

キバ「なんやビーター、居場所知らんのか?」

キリト「俺を脅かすって、教えてくれないんだよ。しかも昨日からで、メッセ送っても偶にしか帰ってこないし」

シンカー「確かに見たのは昨日ですが…」

キバ「流石におかしいやろ。もう1回メッセ送ってみいや」

キリト「ああ…!?」


メッセ送ろうとした時、ある事に気が付く。そして俺は


キバ「び、ビーター!?」


シンカー「どうしたんでしょうか?」


迷宮区を全力で走り出した



キリト「はっ…はっ…」


俺はフィッシャーマンズ・ホライズンをかつて無いほどの速さで走り抜けた。
セントラル・ストリートに早く行くために建物の上を走りジャンプした。
ここまで急ぐ理由は


唐突にギルドのメンバー表からテツオの表示が消えた


そして今はササマルの表示、そしてケイタの表示も消えてる。
基本的にギルドのメンバー表から表示が消えるのは2通りある。
1つはその者がギルドから抜けた場合、もう1つはその者がHPが0になった時。死亡した時


キリト「間に合えっ!!」


俺は後先考えずに建物の上を飛んだ


セントラル・ストリートが近づいてきた時、とある建物の窓にササマルの姿が見えたような気がした。
俺はフレンド登録してないので居場所は解らない、なので彼とは確証できない。
そして建物の窓は閉まってる。
窓も壊せる物と壊せない物がある、多分壊せるのだろうが確証はない。
そして時間もない。

俺はスピードを緩めることなくその窓へ突っ込んだ


ガッシャーン!!


豪快にガラスと窓枠の木材が割れる音、そして中に居たであろう者の驚きの声。俺は建物内に侵入に成功した


キリト「ササマル!みんな!!」


俺は第1にみんなの安堵を確認しようとした。だが、そこで見たのは


ササマル「き、キリト?」

サチ「…ッキ、キリト君…」


ササマルがサチの首を絞めてる姿


意味が解らない


ササマルのHPは0寸前だし、サチのHPもそうだが衣服が乱れてる


本当に意味が解らない。俺は絶句して数秒間固まってしまった



ササマル「ち、違うんだ!ケイタが最初に殺されてサチが違う部屋に連れていかれて襲われて、
俺らの内殺しあって最後の1人がサチを助けられるって言われて、殺しあったのに。
やっぱ殺さないとダメとか、意味わかんない事言われて!!」


彼が状況を説明する。多分ササマルも状況が読めないのだろう。

俺も意味が解らない。

殺しあえ?サチが襲われた?いったい誰が、何のために?しかし、その答えは直ぐにわかった


ササマル「えっ?」

「駄目じゃ~ン。ゲームのコマが勝手な行動したら、勝手な行動は死って言ったじゃ~ン」


ササマルの心臓の位置からナイフが付き出る。
後ろから突き刺されたのだろう、コイツに


ジョニー・ブラック「約束通り死んでね。お兄ちゃん!」

ササマル「そんな、キ」


最後は俺の名前を言おうとしたのか?
それは解らない、ただササマルが死んだことは分かった


ジョニー「あ、ビーターのお兄ちゃんじゃん!よかったねえお姉ちゃん、来たよ?」

キリト「…っは?サチィ!!」


俺はさっきまで首を絞められていたサチに近寄る。だが


サチ「こないで!」

キリト「えっ!?」

サチ「こないで…汚れちゃった…から」


『汚れた』何が?理解できなかった俺だが、すぐに答えの様なのが奥から出てきた


「ったく、こいつヤッてる最中にずーっとビーターの名前言いやがってよ」


ザザが自身のズボンのベルトを治しながら出てくる。
これで『汚れた』の意味が解った


キリト「…サチ」

サチ「キリト…!?」


俺はサチの手を掴み引き寄せ、彼女の唇にキスをした。
これで彼女が綺麗になるわけでも無い、それでも体は動いてた。

人生の初キスがこんな場面だとはな



「うっわ、ベタすぎて反吐が出そうなんだけどー!」


その光景を見た性格のきつそうな女のランサーが文句を言い


「…下らねえ」


この前ジョニー・ブラックと共に襲ってきた銀髪ロン毛のダガー使い。カダージュ


「…」


何も言わず、何もリアクションせず鎮座するラフコフィン首領のPoh


俺の標的


キリト「…っん…サチ、これを」

サチ「『ヨラバタイ樹の葉』?」

キリト「それを食べて隙を見てここから脱出しろ」

サチ「き、キリト君は?」

キリト「こいつ等を…」








「殺す!!」












俺は生まれてこの方2つの初体験を味わった。1つは異性とのキス、そして明確な殺意



ジョニー「ハァ!?テメエ人数解ってんのk!?」


ジョニーがキリトに問いかけようとした途端、彼は吹き飛んだ。
原因はもちろんキリトが斬り飛ばしたから


キリト「…」

ザザ「テンメェ、よくもチビをおおおお!!」


ジョニー・ブラックをやられ激高したザザがキリトに斬りかかろうとするが


キリト「…ふん!」

ザザ「は?」


彼はザザの武器ごとザザの体を斬った。
それは、まぎれもない高レベルの証明


カダージュ「たあああああああ!!」

キリト「っく!?」


脇から襲い掛かるカダージュ。
キリトは防ぐ、この傍ら片手でカダージュのダガーを持ってる腕を掴む


キリト「フン!!」

カダージュ「は!?」

キリト「おらあああああああああ!!」


腕をへし折ると、彼は一気にカダージュの首を刈り取った


「ひいいいいいい」


部屋に居た女ランサーが逃げようとしてたが、キリトは逃さない。
カダージュのダガーを強奪すると無言で彼女の頭部めがけ投擲する


「ほぐえ!?」


そのダガーは後頭部から口に出る様に突き刺さり、彼女の何ともブッサイクな悲鳴と共に彼女をスタン状態にさせた


Poh「イイ殺気だ。だが、まだ甘い」

キリト「そおかい…なら、アンタを殺してもっとすごいの見せてやんよぉ!!」


雄叫びの様な声でPohを押すキリト。しかし


Poh「本当に、甘い…ニ」


キリト「!?」



それは奴の口から出た。気づけばよかった、奴の呂律がおかしい事を。
狂気の笑みと共に奴は口の中で舐め回してたであろう赤い木の実をキリトに見せた。

そう、『スキルベリー』を


それから数秒だった


キリト「ック!?」


僅かな間にキリトは背中と右足切断のダメージを喰らったのだ、が


キリト「奴は、Pohは!?」

ジョニー「ヘッド、出来ました!!」

Poh「…65点だ」


後方の、サチがいる方から声がする。
嫌な予感がする。だが、振り向かない訳にはいかない。
彼はゆっくりと振り向く


ジョニー「ちぇ…ヘッドは辛口だぜ」

Poh「…どうかねキリト君。君が仲間を作ったばっかりに味わう事に成った気持ちは?」

キリト「ああ…ああ…」

Poh「君は孤独でよかったものを…」

キリト「さ、さ、サチィィッィィィィィィィィィ!!!」


かつて、こいつ等が第5層で佐天を嬲り、半殺しにしたとき同様の姿になってるサチ


キリト「貴様ら、貴様等、貴様らあああああああああ!!!!」

Poh「良い表情だ。憎しみと絶望と悲しみ、そして憎悪。程よく合わさって私好みの顔になってる。私もショウを見せたかいがあった」

ジョニー「お駄賃貰おうか?ヘッド」

Poh「…それは、新入りに譲ろう」


この時、キリトは頭に血が上りすぎて後方から来た者に気付いたのは自身の胸に剣が刺さってからだった


キリト「あっ…あ…」

「俺の女に何してんだよ…2回も」


この時、キリトは後方の相手を確認できなかった。何故なら、この特殊な剣の影響で


キリト「『ソード…スプ…リル…』」


そう、この剣は『ソード・スプリル』と言い、名前の通り敵を眠らせる効果のある代物。
前にリーダーのケイタに進めたが断られたことがある、そんな事を思い出しながら彼の意識は途切れる




ジョニー「やっと寝たぜ!ビーター」


「どうしますか?」


Poh「回復薬飲ませて放っておけ、少し熟成させればいい表情になる」


「…解りました」


ジョニー「おい、新入り!これどうする?」


ジョニー・ブラックが切り裂いたサチを新入りに見せる。
新入りは興味なさげに呟く


「…処分して構いません」



第26層・パブ


ここのパブではいつも通り『ヒーローズ』の祝賀会が催されてた。
が、いつもと違い大人占め。バトルがバトルだっただけにだろう


初春「やっぱり、皆さん元気ないですねー…」

佐天「そりゃあ、こんなに大勢死んだの初めてだからねー」

浜面「逆に考えると。今回死んでくれた連中のおかげで、現実に帰るのが早まったって考えもあるよな?」

上条「…言いたいことも解るし、考えも解るけど…俺はその考えはヤダな」

浜面「だよな…わり」

土御門「気にすることないぜい、少しでもポジティブに考えるのはいいことだぜお」

滝壺「はまづらのその方向性のずれたフォロー、嫌いじゃないよ」

浜面「…ありがとう滝壺」

滝壺「いいえ」

上条「…よくこの状況で惚気られるな」

アルゴ「こいつ等は平常運転だけどヨ…あの2人はなんなんだヨ!?」



一方通行「ニックゥウー!!」

番外個体「ッビールゥー!!」


テンションMAXで奥の方から山盛りのソーセージとポテトの盛り合わせと、両手いっぱいのジョッキを抱えてきた2人。
ぶっちゃけ空気が違う


アルゴ「いや、何だよその量はヨ!?」

一方通行「腹が減っては、戦はできねェ!!」

浜面「…それもそうだな」

土御門「よっしゃ!サッサと食っちまおうぜい!!」

番外個体「ほい、お姉様達」

佐天「おっほ、テレビで見たようなジョッキの運び方だー!!」

番外個体「飲み物は解んなかったから、みんなビールね~」

初春「うへぇぇ、ビール苦手です~」

番外個体「お、なら今晩の相手は花瓶ちゃんかにゃ~ん♪」

御坂「ちょっと、初春さん潰すき!?」

番外個体「大丈夫~。ミサカがゆっくりとお酒の楽しみ方教えてあげるから、ギャッハ☆それに昨日はあまり絡めなかったからねェ~?」

初春「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」

御坂「うぉい!!ヤンキーが絡んでガン飛ばしてる光景にしか見えないよ!!初春さんビビってるでしょうがぁ!!」

佐天「これで初春にも耐性が付くね。うんうん」

アルゴ「いや、オメーはツッコめヨ!!」

滝壺(うん。みんないつも通りだ)



一方通行「…っふ」

上条「あ、お前がいい意味で笑うの初めて見たかも」

一方通行「…俺だって怪物の前に、人間だァ。笑う事もあるさァ」

上条「なんか…オマエ大人っぽくなったな」

土御門「そりゃ大人の階段登ったから、じゃないかにゃ~」ニヤニヤ

浜面「姉さんの御蔭じゃないか?」ニヤニヤ

一方通行「…ッブ!!オィコラァ!!」

番外個体「何言ってんだ!チンピラ&グラサン!!」


突然の地雷原に突っ込んだのか、大きなリアクションを取る2人。だが


御坂「大人の階段て…っは!?///」

初春「そ、そそそそ、それって、午前中に話した、あああれですよね!?///」

佐天「え、なに、何!?御2人に何かあったんですか!?」


疑問と言う名の戦車は地雷原を止まることなく進撃し


滝壺「それってあれだよね。2人が朝エッチしてた事だよね?」

アルゴ「リコ黙れ!!」


答えと言う名の主砲を発射した


上条・土御門・浜面・佐天「「「「ええええええええええええ!!!!!??????」」」」


一方通行・番外個体「「オィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」」


こうなったら年頃の男女は止められない。
一方通行に番外個体、ご愁傷様である


佐天「マジっすか!?マジですか、ワーストさん!?」

番外個体「ふぇ!?え、ええ、ええっとぉ///」

一方通行「番外個体ォ!!絶対喋るなよ!!」

番外個体「う、うん。分かってる一方通行!」

上条「いーや、喋ってもらうぜ最強!!」

一方通行「ちょっ、コラァ!放せェ!!」

土御門「おーい涙子!キッチリ尋問しろよ~」

浜面「なんなら2人の生り始め付近を徹底的になあ!!」

佐天「あいあいさ~!!」

初春「おお、それは午前中聞いてませんでした、興味あります!!」

御坂「…うん、後学の為に聞く!!」

滝壺「プレイを増やすために聞く」


アルゴ「ダーメダこのギルド」




1時間後


エギル「で」


クライン「このありさまと」


浜面「ははは…」

土御門「わりぃにゃ~」


少し遅れて、来た2人。割と『ヒーローズ』の宴会に参加する方だ。


で、状況は


番外個体「いや…ミサカもね…そのー///」

滝壺「偶にしたくなっちゃうと?」

番外個体「…うん///」

佐天「うおーすげー!!流石、経験者どうしの会話だあ!!」

初春「これを自分に活かせるか…自信ありませーん///」

アルゴ「や、無理だロ!」


番外個体を尋問に当たってるテーブルは滝壺のやけに生々しい体験とアルゴのツッコミで、リアルな女子会状態になってる。
男が入る隙は無い


上条「ったくよぉ~、お前と言い浜面と言い。何でそう簡単に彼女が出来るんだよ!?」

一方通行「飲み過ぎだろォ…ってか、付き合ってねえって言ってるだろォが。…お前も直ぐに出来るよォ」

上条「いや無理だろ」

一方通行「…オマエの膝の上のは何なンだよ?」

上条「あ?」

御坂「~♪~♪」


上条の膝で寝ている美琴。「酔ったから寝かせて」と、彼女からの懇願で膝を貸している彼。
果たして彼女の「酔った」が本当なのか方便なのか、真意はわからない


上条「酔ったって言うんだからしょうがないだろ?」

一方通行「イヤイヤ、分かるだろォ!!」

上条「何が?」

一方通行「エェー…」

上条「こいつは甘えん坊な甘ちゃんなの、だから偶には今ぐらい…フグッ!!」


唐突な上条へのパンチ。その相手はもちろん美琴だあ


上条「なに…すんですか…御坂さん…?」

御坂「ふ~にゃにゃ♪」

上条「…酔ってかよ?」

一方通行(ぜってーワザとだ)


まるで幼馴染が大学生になって久しぶりに再会して、飲んでるみたいなリア充空間が広がっていた。
そんな空気、当然こう思われる


エギル・クライン・土御門・浜面「「「「爆発しろ」」」」



エギル「まあ、さて置き。オマエ等の様子を見に来たけど大丈夫そうでよかったよ」

クライン「俺らも参加したかったんだけどな…」

浜面「…いや、参加しなくてよかったよ」

土御門「ぶっちゃけ今回は強すぎた。最後なんか運で勝ったもんだよ」

クライン「そう言われると、レベル上げなくちゃな…」

エギル「キバオウ達の所なんか先発がほぼ壊滅だろ?」

浜面「そうだ、キバオウ達どうなった?」

クライン「結局、シンカーの所と合併になるみたいだ」

土御門「まあ、あそこは2個1みたいなもんだしな…早く体制を立て直すにはそれが速い」

浜面「俺達の予想通りになったな」

土御門「だな」

エギル「ま、しばらくは前線に出て来ないだろうな。となるとこれからか…」

クライン「まあ、俺達もレベル上げるし。あとは…」

浜面「『血盟騎士団』か…で」

エギル「頼まれた通りアスナの様子を見に行こうとしてたんだが…」

クライン「何でいんだ?」



リズ「ワーストちゃん!!そこもっと詳しく!!」

アスナ「リズ、グイグイ行きすぎよ!あ、私はその前の所を詳しく!!」

佐天「いやーリズさん、でしたっけ?いい質問のセンスしてますよ!」

リズ「ルイ、だっけ?あんたもいい狙いだね。気に入った!あんた等もうちの店に来たら安くするよ!!」

滝壺「おお、経費節減になる!!」

初春「これでケーキいっぱい食べれますぅー!」

アスナ「さーて、ワーストさん!グイグイ行くわよー!」

番外個体「ちょっとぉ!ミサカのプライバシーわぁー!!?」


何故かしれっと混ざってるアスナとリズペット。
自然すぎて違和感がない



エギル「なあ、何でだよ!?」

クライン「接触ダメなんじゃねーの?」

土御門「それは、そこに隠れてる『血盟騎士団』の団員に聞いた方がいいんじゃないかにゃ~?」


土御門が壁の方に呼びかける。
そこからゆらりと1人の男が出てくる


浜面「あ、お前」

「どうも」


彼は『マザー・ザ・レギオン』と戦闘時にキバオウ達の救助に向かった団員の1人。
そして、帰りに浜面と土御門にお礼を言った人物


土御門「大方、ヒースクリフに指示されたんだろ?」


「話が速くて助かります…そうなんです。
団長が今日は日の出まで各自、自由行動になりまして。そしたらアスナ様テンションMAXになりまして、指示された通り付けましたら案の定…」


浜面「姫も考えろよなぁ…」

土御門「で、お前さんはチクるのか?」

「…アスナ様はたまたまパブに御友人とお食事に行った所、偶然鉢合わせた。それだけです」

クライン「お、話解るじゃねーか」

「アスナ様のあの笑顔、壊すほどKYじゃないですよ」

エギル「団長は『天然KY』だけどな」

「ははは…結構苦労しますよ?」

浜面「なんつーか…そのー、がんばれよ?」

「はい…では私はこれで」


深々と1礼して団員は帰って行った



浜面「『血盟騎士団』にもいい奴はいるんだな」

土御門「どんな組織も1枚岩じゃないって事ゼお」

クライン「本当、大人びてるな。オマエ」

浜面「そだ、キリトは見かけなかったか?」

エギル「これっぽっちも」

クライン「妙に1人になりたがるからな…アイツ」

土御門「まあ、アイツのギルドで楽しく夕食してるんじゃないか?」

クライン「ったく、アイツもギルド入るのなら俺達の所に来たらいいのによ」

浜面「それは俺らも同じだよ。ま、今度機会があったら顔合わせでもしようさ」

クライン「…そうだな」

エギル「さて、なんか邪魔しちゃいけない雰囲気だし帰るか。クラインはどうする?」

クライン「そうだな…仲間呼んでお前の店で飲むよ」

エギル「おいおい、ツケは無しだぞ?」

クライン「解ってるっツーの!…じゃ、またな!」

エギル「ほどほどにしとけよ」


手を振りながら大人2人は帰って行った


浜面「さーて、中で『熱き星たちよ』の大合唱が始まったし戻りますか」

土御門「だな。にしてもキリちゃんも来れば良かったのににゃ~」

浜面「あいつだってギルドに所属してるんだしよ、今頃サチって女の子とよろしくしてるんじゃないか?」

土御門「それもそうだな。さーて、気持ちこめて歌いますか!!」

浜面「ウォーオーオーオーオーオー!よーこはまベーィスターズ!!」

土御門「いいね!!」


光あれば闇あり。
いつもと変わらない団欒を楽しむ者、環境は変わってしまったが楽しもうとして努力はする者。
それでもSAOの攻略は続くだろう。

第26層にちょっと似合わない歌が響いた






どんなに絶望しても


「…ん」


その絶望の淵に、いや、全身を落とされた男が目を覚ます


キリト「俺は…」


彼だ。彼は自身の体の状態を確認する。四肢、HP、装備品、異常はない


だが


キリト「夢…だったのか?…そうであってほしい…」


悪夢のような数分間は鮮明に、思い出したくなくても、フラッシュバックする


キリト「っぷ…っっお…っお!」


空のはずの胃から何か出そうになる。
しかし吐け無い。
いっそ盛大に吐いた方がよかったと思ってる


キリト「…あれは?」


ふと、誰も居ない部屋のテーブルの上にある『記録結晶』。
絶対に見ない方がいい。彼の本能ともいうべき物が言ってる。しかしそれ以上に


キリト「…っ」


見なくてはいけないと彼は強く思った。
彼はゆっくりとテーブルへ足を運ぶ、その歩数は13歩だったそうな


キリト「…」


彼は意を決して『記録結晶』を作動させた。
そこには題名のないフォルダが1つ、それをクリックする。最初に登場したのは


キリト「…最後の晩餐?」


あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画『最後の晩餐』を模したイラストだった。
ただイエスが黒塗りにされてるのは、これがキリトと言うメッセージなのか


キリト「たしか…スライドは…」


スライド機能を操作するキリト。
さっきの記憶は夢で、誰かに見せられた幻聴なんだ。
本当はケイタ達のドッキリなんだ、そうだろ?
まだ納得しきれない、いや、納得したくない自分を抑えながらもスライドを開始させる



キリト「…」


そのスライドをじっと見る彼


キリト「………っ」


彼の腕に力が入る、顔にも


キリト「………っく!」


遂には目線から涙が滲み出す。そしてそれは大粒になり


キリト「……っくわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」


彼の何かを壊すまでになった


キリト「っくっそ!!クッソ!!くっそがあああああああああああああああああ!!」


その言葉が『ラフコフィン』か、自分に向けられてるのか?両方だろう。
稀代の犯罪集団への憎悪と、何も出来なかった自分への怒り、仲間を失った悲しみ。
それらの混じった男の叫びが、歓喜と快感の歌が響く層の1つ下、第25層に響いた



どれほど取り乱したろうか、どれほど叫んだろうか、どれほど泣いただろうか、分からない。
彼は無気力に壁に寄たれかかってる、その瞳に生気と言う物ははっきり言って見受けられない。
彼はテーブルから落ちた『記録結晶』のスライドをボーっと見つめる。
スライドは3週目に入ってる


キリト「…俺が」


ふとPohの言葉が脳裏に浮かぶ


『君が仲間を作ったばっかりに味わう事に成った気持ちは?』


『君は孤独でよかったものを…』


Pohが何を伝えたかったのか、それは解らない。が、その言葉はキリトに突き刺さってる


キリト「俺が…仲間を…作らなければ…」


彼が何かを決断し始める。が


キリト「俺が…ギルドに入らなければ…」


その決断は最悪の方向なのかもしれない




「そうだ…俺は『ビーター』…誰からも疎まれる存在…俺が入ったから、みんな死んだ…」


「俺は…孤独…天蓋唯一…孤独…俺には、仲間も、家族もいない…いないんだ…」


「なんだ…最初に戻るだけじゃないか…そうだよ…」


「俺は…俺は…1人なんだ…この世で…家族も…いない…」


「そうだよ…俺は1人…『ビーター』…嫌われ者…」


「強くなろう…そして…あいつ等を……………コロス」


孤高の剣士か、稀代の復讐鬼か、それは今は解らない。


ただ言えるのは



『黒の剣士・キリト』が何かを誓い、動き出す








「そうだ…俺は『ビーター』…誰からも疎まれる存在…俺が入ったから、みんな死んだ…」


「俺は…孤独…天蓋唯一…孤独…俺には、仲間も、家族もいない…いないんだ…」


「なんだ…最初に戻るだけじゃないか…そうだよ…」


「俺は…俺は…1人なんだ…この世で…家族も…いない…」


「そうだよ…俺は1人…『ビーター』…嫌われ者…」


「強くなろう…そして…あいつ等を……………コロス」


孤高の剣士か、稀代の復讐鬼か、それは今は解らない。


ただ言えるのは



『黒の剣士・キリト』が何かを誓い、動き出す





まただぶっちゃった…


こんかいはここまで


登坂ある展開ですが第25層はここまでです。


次回からは学園都市の方をお送りします


御質問、お受付します!!


ではまた

>>254


サッカーも取り入れたいんですけど、剣と言う得物を使う世界なので入れにくいんですよね…


>>266

すんません


ちなみに、ギルド『ヒーローズ』の雰囲気はこんな感じです
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15635214

ちなみに吹寄さんの言う『近鉄のタオル』もここにあります


以上です

>>304
またリズの名前間違えてる…
わざとやってんの?

>>323


やっべ…


ごめんなさい、わざとじゃないんです!!

リズベットですよね!!


すみません!!

こんばんわ  


さて、賛否両論のSAO編からの学園都市です


ですが、こちらも一筋縄でいかない状況になってます


では投下


学園都市


SAO事件発生から9か月近く。
残暑も厳しい季節になってはいるが、この季節は若者が特に活発になり夜遅くまで遊ぶようになる。
ちなみに、この時は上条と禁書目録が出逢って1年が経過してる。話を戻そう。
学園都市ではこれまで『完全下校時刻』を過ぎると大半の学生は寮や実質へ帰宅し、
街には教員や大学生、研究員やハネッ返りの学生ぐらいしか姿は無かった。
だが、今年は違う


「ねえねえ!カラオケ行かない!?」

「いいねー!行こうよ!!」

「つか、ゲーセンいかね?」

「っしゃーせー!居酒屋いかがっすかー!?」

「学園都市名物アルヨー!!食べチャイナ!!」


まるで近隣にある東京23区の繁華街の様な雰囲気。
そう、これは軟化政策の賜物だ。東西南北のゲートが無力化され、
新たにゲートを4つ作られた学園都市は日本の1地方都市と変わらない街になっていた。
学園都市が解放されて以降、街は凄まじい速さで変わって行った。
まずは外部企業の進出。
特に飲食では外部で『実験動物の死骸を使ってる』との噂が一般常識になってたので、多くの店舗が開業した。
検疫、衛生関係の検査は新、旧企業にかかわらずかつての行政区分で東京都、神奈川県、埼玉県により行われてる。


開けたことにより街全体が『超科学のテーマパーク』扱いになった学園都市は昼夜問わず多くの観光客が来るようになった。
特に『夜はつまらない街』『夜はゴーストタウン』とまで言われた夜間には多くの人々で歓楽街は過去最多の売り上げを計上している。
なお、学園と名を冠しているので流石に風俗接待系は公上存在しない。


ただ、問題も多くなるのは明白だ。
ニューカマーの増加により、元来住んでいた者と衝突が増加している。
特に問題なのは能力者とのトラブル


「はぁ…何か下品な街になってしましましたね」


ため息交じりに今の町の現状を嘆く少女。
婚后光子、常盤台中学の今年で3年生になる学生。
彼女は進学を控え進学先の学校で軽い面談を行っていた、もちろん彼女の学力なら余裕だろう。
それで夜遅くになってしまい、この繁華街を通ってるのだが


婚后(しかし、約4カ月で変わってしまうとは…)


そう心で思う彼女だが、実際町の変化は早い。
これは学園都市でなくても、外部でもそうである。
繁華街を抜け、自身の住まいである寮に近づく。
流石に住宅街には人は少なくなり、居たとしても元からいた居住者になる



『へい!!』

『イイすし女!!』

「チョット、イイデスカ?」

婚后(またですか…)


異国の言葉で声を掛けられる彼女、その光景をまたかと思う。
彼女はその容姿が昔ながらの大和撫子なのでよく外国人に声を掛けられることが多い。
ただ、解放された学園都市では困ってる外国人、ではなく困った外国人の方が多い


「ココニイキタインデスケドオ、チュレテッテクレマスカ?」

「オネガイシマス、キレイナオネェサン!」

『やっべ、このすし女超イイじゃんアイゴー』

婚后(この御方たちは、慎みとは無縁なのですかね…)


彼女も鬼ではないので親切に教えることにした。彼らの母国語で


婚后『案内してもいいですけど、少しは慎みを覚えた方がいいですわよ?』


『『『!?』』』



彼女には自分たちの言葉は解らないだろうと思ってた彼だが、
彼女を世界の上に立てる人材を育成する教育機関の生徒だともう少し調べるべきだった。
が、ここまで来ると遅い


『クッソ!何なんだよこの街は!?』

『ジャップの女は俺達の言葉わかんないんだろ!?』

婚后『ご生憎、これでも8カ国語ぐらい話せましてよ』

『アイゴ!やっちまえ!!』


自分達の立てた作戦が通じなかったのに腹を立て手を出す彼等。もちろん彼女は


婚后「…」

『避けた!?』


攻撃を避ける。彼女であれば能力を使えば楽勝である。
しかし手を出せない理由がある、それは


『コイツ、能力者だぜ!?』

『何だ、手だしてこないじゃん!!』

『やっちまえ!!』

婚后『っく!放しなさい!婚后光子と知っての無礼か!?』

『無礼とか意味わかんないし!君たち能力者が僕らに能力使ったら犯罪なのは知ってるけど』



この青年の言ってる事が答えだ。
学園都市は解放されたことにより流入民は確かに増えた、しかしそれはここ3カ月で。
理由は能力者による非能力者への危害が懸念されたためだ。
そこで新理事会は学園都市内の条例で『非能力者への能力行使に関する条例』を定めた。
ザックリ語ると、非能力者(この場合、流入民、観光客も含む)への能力行使はいかなる場合でも有罪であり、現行犯で逮捕できる。
それは自衛に付いても同様である。
罰則は懲役10年以内、罰金150万以内。と言う、きつい代物だ。
更に公の場所での過度な能力の使用も大きく制限された。
現に痴漢を撃退しようとして能力を行使した霧が丘女学院の生徒が、痴漢共々逮捕されたりしている。
しかし、それは今まで『訳の分からない物』扱いの超能力者が完全にコントロールされてると言う証明であった。
これにより『外部と変わらない安全な街』となった学園都市には流入民の増加をたどる事に成る。
だが、彼らの様な不逞な輩も増えたのは事実である。
しかし、6割弱の無能力者や研究者にはあまり関係の無いの事であり、疑問視する声はまだ小さい。
さて話を戻すと、この場合彼等から婚后が逃げるには彼らを倒すか、振り切るしかない。
だが、向こうは卑怯にも男3人。
能力が無ければ大概の能力者は非力も当然と言う悲しい現実があった


婚后(どうすれば…)


ウウーウウウー!


煩いサイレン音と闇夜に光る赤いランプ。誰もがこれを見たら直ぐにわかる


『は!?もう警察来たのかよ!?』

『アイゴーどうするニカ!?』

『逃げるが1番だアイゴー!』


まるで経験があるかの如く、彼らは一目散に逃げる



婚后「…助かったのですか?」


ほっと胸を下す婚后、恐怖心が無かったと言えば嘘になる。
姿勢を治して来るであろうパトカーを出迎えようと赤色灯の方を見ると意外な人物が立っていた


婚后「し、白井さん!?」

白井「お久しぶりですの、婚后光子」


彼女の学校の後輩、自分とキャラが被り気味であまり馬が合わない少女。
『風紀委員』の白井黒子が立っていた。
彼女の持ってる端末からは赤い光とサイレンが発せられてる


婚后「あなたでしたの!?それよりも、それ煩いので止めていただきませんか!?」

白井「ハイですの…情けない物ですね、婚后光子とあろう者があのような不逞な輩に手も足も出ないとは」

婚后「黙りなさい!この私、婚后光子にかかればあのような輩はバッタバッタと」

白井「足、震えてたくせに」

婚后「なっ!」


図星を突かれて動揺する


婚后「…それよりも何故あのような遠回りな事を!?」

白井「ま、周りに誰も居なければあのような奴ちゃちゃーっと片づけるのですが。ストーカーがいますからね」

婚后「ストーカー?」

白井「出てらっしゃい!どうせそこの路地裏に居るのでしょ!?」



路地裏に呼びかける黒子。
すると、それに応じてかため息交じりで男が出てくる。
黒のスーツに警察の特徴的なインカム、オールバックで女用の眼鏡の端正な顔立ち


「…まったく、君たちはストーカーストーカーと。職務だと何度言えば分るのかね?京都のころからの仲ではないか」

白井「はて、京都とはなんですの?…それよりもレディーを後をこそこそ追い掛けて何が職務ですか警備局長殿!」

婚后(…京都?…警備局長殿!?)


そう、彼は麦野や木山、絹旗と共に京都へ行った時、黒子や絹旗の乗車してたバンを止めさせた者だ。
彼は学園都市に警察機構が復活した際に学園都市に転属してきた、今は日野署所属


「ふん、言葉の引っかけも掛からない。…まあいい。
2人とも署に来なさい、そちらの御嬢さんは被害届を出した方がいい。うちの生活科の課長は女性への犯罪を許さないタイプだからね」


婚后「は、はぁ…」

白井「ちょっと!何でわたくしも行かないといけないんですの!?」


「何度も言ってるだろう。犯罪者を逮捕するのは警察の仕事だ、君たち学生の役目ではない。
『風紀委員』だとかのボランティアは確か、横断歩道の旗持ちや清掃活動に限られてるのではないか?」


白井「それは3カ月前からであって、本来は」

「決まりは決まりだ。早く車に乗りたまえ、署に付いたら冷たい飲み物ぐらい出してやる」

白井「…」

婚后「白井さん…」

白井「…行きましょう。大丈夫、婚后さんなら優しくしてくれますわよ。わたくしはお説教でしょうが」

婚后「…慣れてるのですか?」

白井「…不本意ですが、署内の見取り図なら空で書けます程に」



日野署・廊下



1時間ほど警備局課長のありがたいお説教を聞いた後、彼女は解放された。今回も口頭での厳重注意


白井(まったく、なーにをしてるんでしょうか。わたくしは…)


自分の状況を心の中でぼやきながら廊下を歩いてると


婚后「白井さん」


廊下のベンチに腰を掛けてた婚后。健気に待っててくれたのである


白井「婚后さん…待っててくれたのですの?」

婚后「ええ。…聞きましたわよ、ここによくお世話になってると」

白井「…それが?」


婚后「それが、って…分かってますの!?あなたは気品高い常盤台の生徒で尚且つ『風紀委員』。
そのような立場のあなたがこのような機関に世話になるとか、何を考えてるのですか!?ちゃんと自覚なさい!!」


白井「形だけの存在になった『風紀委員』なんぞには未練はありませんの」

婚后「っく!白井黒子!!」


彼女の激昂と共に繰り出された平手打ち、乾いた音の大きさが威力を物語る。
そして、何故か叩いた側の婚后の目頭には涙を滲ませてる。

心配の涙


婚后「いい加減にしなさい!!あなたが御坂さんや佐天さん、初春さんの事を思って行動してるのは誰にだってわかります!
ですけど、わたくしや湾内さんや泡浮さんも心配してるのですよ!!しかも2人によれば最近は学校にもほとんど来てないとか!?」


白井「やるべき事があるので。あ、出席日数と単位はちゃんとやってますので」

婚后「…あと、ここの課長さん曰く。怪しい連中とつるんでるとか!お願いですから御自分を見失わないで!!」

白井「大丈夫ですわ。『自分だけの現実』も好調に維持できてますし」


そう言って、太もものベルトにある鉄矢を右手にテレポートさせる彼女。
ちなみにこのベルトと鉄矢、散々外せと怒られてるのは内緒


婚后「…もう、何を言っても止まらないのですか?」


白井「…ええ、もうあなた達とはだいぶ道は逸れてしまいました。
ですが、それがたとへ修羅の道だとしても、わたくしはこの歩みを止める訳にはいかないですの」


婚后「そうですか…」


寂しそうに黒子の顔を見る婚后。
黒子の顔には決意の意思で満ち溢れている、納得せざる負えない


婚后「なら止めません」


そして、さっきとは打って変り優しく語る



婚后「ですが、わたくし達も居ることを忘れないでください。
あなたが変わっていって、街が変わっていって、正直な所、付いて行けないのですよ。
御坂さんが戻ってきた時、あなたがいなかったり、変わってしまってては意味がありませんから…」


白井「…ええ、分かっておりますとも」

「女性同士の素晴らしい友情の場面はここまでにして」


良いタイミングで会話を遮る。先ほどまで黒子を説教してた警備課の課長


「車の用意が出来たからお送りするよ。だけど2人別々だけどね?」

婚后「何でですか!?寮の場所は違えど一緒に――」

「白井君にはお迎えが来てるのだよ」

婚后「お迎え?」

白井「どうせ、そのお迎えに来た人がお目当てなのでしょ。私をしょっ引いた理由は」

婚后「え?」



「ったく。私を呼び出すならもう少しスマートにできないかね?」


「それは君が連絡先を教えないからだよ。何なら今ここで連絡先を交換するかね?」


「お断りだ、ターコ」


先程、黒子たちをここまで連れて来た男と話す女性。
彼女は警察だからと言って臆せず堂々と話す、が何ともいえないオーラも同時に放す。
麦野沈利、学園都市レベル5の第4位。現時点で戦闘可能なレベル5、能力者にて現在最強の女


麦野「で、要件は何なんだよ?」

「っふ。まあ、ここだと暑かろう。中で水菓子でも食べながら――」

麦野「常時『AIMジャマー』を作動させてる建物に入れとか、拷問かコラ」

「のわりには、あの子はよく此処に来るけど大丈夫そうだがね」

麦野「慣れたんじゃねーのか?それか、署にあるのは欠陥品とかじゃねーの?…それよりも要件を言え。お喋りに来たんじゃねーよ」

「そうだね…この封筒に入ってる写真を見て欲しい」


そう言って警備局長は自身のスーツの内ポケットから茶封筒を取り出し、麦野に手渡す。
そこには何枚かの写真が入ってた


「どう思う?」

麦野「どう思うって、いきなりルーマニアの廃墟写真を貰っても解んねえっつーの」

「よく写真で分かったな」

麦野「写真に写ってる壁の文字で分かるよ。これ位朝飯前だ」

「そうか…で、この写真はある特徴があるのだが」

麦野「全部、熱線かなんかで破壊された跡だな。それこそ私の『原子崩し』みたいな」

「…やはりそうかね?」

麦野「この特徴的な痕は何度も見てるから解る。仮にも自分の能力だしな」

「なるほど…それを踏まえて聞きたいのだが、君はルーマニアには――」

麦野「行った事ねーよ。最後に海外に行ったのはロシアだけだ」

「おや、出国記録には無いが?」

麦野「本当にストーカーだな。…大戦の時だ、事情は聴くな」

「そう言われると調べたくはなるがな、まあ目を瞑ろう…とすると君はここ2週間は学園都市にてSAO関連を調べてたと、違うかね?」

麦野「マジでストーカーだな!…ああ、そうだよ。SAO、並びに茅場関連を調べてたよ」

「ならこの件は君には関係ないか…悪かったな、時間とらせて」

麦野「おいコラ、人から聞くだけ聞いてポイかよ!!せめて対価出せや!!」


麦野の言葉に警備局長殿はため息を吐きながらも上着の内ポケットからもう1つの茶封筒を出す


「…これは3日前の泉佐野での現場だが」

麦野「…関空への高速か?」


「…そうだ。全国区、いや関東圏では大きなニュースになってはいないが。
3日前にタイ発の便に搭乗してた女子大学生がパスポートの期限切れで税関で捕まってな。
調べると彼女はここ半年近く、行方知れずだったそうだ。で、職員が彼女を収監してる場所に戻ると彼女はいない。
同じ部屋に居た密入国の中国人に聞くと、不思議な力を使って逃亡したと。その際、その女性の3歳の女児を連れてったと」


麦野「で、その女を追跡して『Lシステム』で把握したインターを強行突破されたと。ンなもん、支那人のガキがいるんだからすぐ見つかるだろ」

「子供の方は今日見つかったよ。全身の血が抜けた状態でね」

麦野「…それって!?」

「私の独り言はここまでだ。彼女が出てきた。…後、補足するならその女児は『豊田東JCT』付近で見つかった。以上だ」

白井「麦野さ~ん!!」

「早く行きたまえ。それと、運転手の彼に免許習得おめでとうと、伝えてくれ」

麦野「…ッチ!」



日野署付近のコインパーキング


「よっ!お嬢に御嬢さん!お勤めご苦労なこって」


歩いてきた2人を軽い会話で出迎える男。
服部半蔵、忍者の末裔やスキルアウトを経て、現在では会員制バーの雇われ店長


白井「勤めるなら、もっといい場所がいいですの」

服部「そう言うなって、かつ丼美味いんだろ?」

麦野「あれドラマだけだろ?…そういやストーカーさんが免許習得おめでとう、だとさ」

半蔵「うえっ、どんだけ俺らのこと知ってるんだよ!?マジストーカーだな」

麦野「どーでもいいから、早く車出せ」

半蔵「へいっ!」



第7学区・会員制バー


半蔵の運転するバンは彼の勤め先のバーに来ていた。
未成年?いまさら


麦野「で、あいつ等は?」

半蔵「まだ来てないみたいだな。似非神父と『変態姉さん』だろ?」

麦野「(あいつも『変態姉さん』で定着したなー…)ああ、そうだ」

白井「わたくしは結構でしたのに」

麦野「もう泥沼に突っ込んでんだ。今更だよ」

半蔵「ま、お嬢にはノンアルコールを出すよ」

麦野「私はいつもの」

半蔵「…この前みたいにビール2樽開けるのは勘弁してくれよ」

麦野「知らねーな」

白井(樽?)



店内は相も変わらづ御機嫌な音楽が大音量で流れてる。
バスのビートで箱全体が震え、フロアでは内部なのか外部なのか解らないが若いのが踊り語り、異性を口説いてる


「あ、半蔵様!!御客ならまだ来てませんよ。あと、ライムとレモンのカット終わりました。それと。麦野氏と白井氏こんばんは」


カウンターにて洗浄が済んだコップなどを拭きながら元気に出迎える少女。
郭、これでもくノ一。
普段は渋谷のギャルが花火大会に行った時みたいな格好だが、ここではスタッフなためスタッフTシャツを着てる。
これでも半蔵と肉体関係がある


半蔵「おお、わかった。…ってか、お前今日シフト入ってないよな?」

郭「家に居ても暇だったので…あ、掃除と洗濯と今日の『水曜どうでしょう』と『笑点』、『鉄腕DASH』録画しときましたので」

半蔵「いつもわりいな」

麦野「良い彼女持ったな」

白井「わたくしもお姉様と何時かは…」

麦野「無理だろ…あ、郭?」

郭「なんですか、麦野氏?」

麦野「おまえ、3.40分抜けられるか?あと、半蔵。いいか?」

郭「私は構いませんが…」

半蔵「いいんじゃね?今日の客入りとスタッフの数なら大丈夫だよ」

郭「大丈夫です!!」

麦野「(本当に従順だな)…ならこのツインテールを私らの家に送ってくれないか?」

郭「いいですよ」

白井「え、でも」

麦野「おまえは絹旗に病院で警備中の皮被りと交代しろって言え。私からも連絡入れる」

白井「ですが…」

麦野「…今日は超電磁砲の従妹のガキも泊まりに来てるんだ。相手してやれ」

白井「…仕方ありませんわね。わたくしが『小さいお姉様』とフレメイア様を1流の淑女にするために、夜通し特訓ですの!!」

麦野「よだれ垂れてる。顔に何するか出てる。動きがキモイ。我慢しろ馬鹿」

白井「…へんなことするわけないじゃないですか~」

半蔵(あ、これ何かやらかすな)


そうこうしてると、奥から黒子を送るために軽く準備してきた郭が来る


郭「では白井氏、お送りしますぞ」

白井「ええ。では麦野さん、半蔵さん。ごきげんよお」

半蔵「じゃーなー、フレメアによろしく」

麦野「またなー、明日は学校に行けよ!」


パタパタと2人が出て行くのを見送る半蔵と麦野。よくありふれた光景である



半蔵「滑稽だな」


嫌味ったらしくいう。しかし、これは現実に起きてる事である


半蔵「今では、能力者が1人で帰るのは自殺志願かレイプ願望者、とまで言われるようにまでなるなんて。
駒場や浜面が聞いたらなんて思うんだろうな」


麦野「しかも、安全に帰るなら無能力者と一緒に居るのがベスト。うちの馬鹿なら滝壺と居れて万々歳だろうさ」

半蔵「っふ、ちげーね。…ほい、姉さん」


会話しながらも手際の良さでビールを出す半蔵


麦野「わりーな。…ってか、お前もシレット何ジョッキに注いでるんだよ!?」

半蔵「少しは飲ませろよ」

麦野「…っふ、じゃあ」


「「かんぱーい」」



それから1時間ほどして


「すみません、遅くなりました」

「なんかモノレールが止まっててね」


臍だしTシャツへんてこなデニムにウエスタンブーツ、そして日本刀。
どう見ても怪しい20代のお姉さんにしか見えない聖人、神崎火織これでも18歳。
今では珍しくなくなった外国人、赤髪の似非神父でくわえタバコしてる胡散臭さ半端ない人、ステイル。
どちらも魔術師


麦野「おう、でーじょぶだ」

半蔵「最近遅れる様になったからな、電車とか」

神崎「私達的には終電が遅くなるのは感謝しますけど…」

ステイル「やはりここは科学の街だね、僕らを見るとまるで見世物の様に写真を撮る。あきれる街だ」

麦野(これはツッコめばいいのか?)

半蔵(どう見てもお前らの格好のせいだろ)

麦野(突っ込むと訳分からん厨二発動するからやめとこ)

半蔵(きっとこいつ等は自分の格好は普通とか思ってるんだろうな)

神崎(またステイルのせいで私まで変な目で見られてますよ)

ステイル(日本にはよく来るようになったけど…やはり神崎の格好は異質なんだね、改めて痛感するよ。僕まで変な目で見られる)

半蔵「…上取ってるから早く行けよ」

麦野「だとよ…いくぞ」

神崎「…はい」

ステイル「マスター、いつものね」

半蔵「へいへい」



バー内・ロフト


バー、と言うかこのクラブにはロフトがある。
このロフトはダンスフロアほど大きくはない、むしろこれぞバーみたいな雰囲気が漂ってる。
が、その大きさから仲間同士の会議などに使われたりする。
ちなみにロフトの貸切料金は1人当たり\4000で2時間。
なお、麦野たちは彼女が半蔵を『説得』したので無期限で無料


麦野「さーて、皮被りが来るまでどうしますか!?」


ステイル「(皮被り?)…ああ、彼ね。まあ、説明は僕がするから始めようではないか。
と言うか、その『皮被り』はやめた方がいいよ、彼も気にしてる」


麦野「でも、アイツの魔術は基本皮被りだろ?」

ステイル「そうでもないけど」

神崎「あーっもう!始めますよ!!」


しびれを切らして神崎が取り仕切って会議を始める



神崎「銃関連は調べてくれましたよね!?」

麦野「同じだよ…京都で発見された銃はすべてが所在が確認されてて尚且つ、当日には学園都市にあった。今日もな」

神崎「そうですか…もう銃の線は諦めた方がいいですね」

麦野「ってかよ。これを使ってたガキはどうなったんだ!?」


ステイル「消息不明。君に見せた中国の辺りは内乱がひどいし、それに彼女が消えた地域の宗教も僕らと違う。
むしろ敵対関係の方が正しい。
ぶっちゃけ裏では支援してるらしいけど、僕らが行くにはチトキツイからね」


神崎「ロシア側から行こうにも難民関連で国境の警備が厳しいですからね。内乱、終わる気配はありませんからね…」

麦野「こっちもいい迷惑だよ。密入国が増えて学園都市も治安が悪化してるしよ」

ステイル「あの地域の神の定義は僕らと別だからね、まあイナゴ民族には相応しい末路だよ」

神崎「…で、東ヨーロッパ経由で探索しようにも思ったのですが」

ステイル「ちょっと面倒な事が起きてね」

麦野「トランシルバニアの件か?」


麦野から発せられた言葉は2人を驚かせる。
しかしそれ以上に、2人の様子がおかしい事に麦野は気が付く

神裂



神裂「どこでそれを!?」

麦野「ん」


彼女は先ほど警備局長から貰った写真をテーブルに出す。
それには2人の魔術師は食いつく、麦野は先ほど警察から貰ったことを説明した


麦野「どう思う?」

ステイル「間違いない。京都に居た少女だ、最後のハイウェイの写真に写ってる術式構成用の文字なんざぴったり一緒だ…」

神裂「彼女独特の癖字だと思われますが、同一人物で間違いありません」

麦野(おかしい、何でここまでこいつ等が動揺してるんだ?たかが東欧の国の写真に)


彼女がこう思うのも無理はない。
ステイルの煙草を持つ手は震えてるし、神裂に至っては顔から脂汗を垂らしてる。
2人はばれてないと思ってるが、大きな動揺を隠そうとするほど人は動揺を隠せない。
それでも2人はバレテないような素振りをするので麦野もあえて付き合う


神裂「しかし、顔が違うのは」

「自分と同じなんですよ」

麦野「うお、びっくりした!?」


麦野の背後で飲み物を持ってる人物。
爽やかでパリッとした服装、好青年のようだがこれでも学園都市暗部の構成員で魔術師。
海原ことエッツァリだ


海原「自分と同じで護符を使った術式でしょうね、アステカではポピュラーなので。
そして彼女の術式独特の血文字も。…確かこれって何日か前に近畿圏で報道された物ですよね?」


麦野「お、話が速い。それで、それ関連で『京都処女娘』の時に豊田関連が無いか調べてくんないか?」

海原「それ位なら今ここで15分位で調べられます。あ、皆さんの飲み物です」

ステイル「ありがとう…いつもので『ミルク』が出るのは何でなんだ?」

麦野「ガキだからだろ?」

ステイル「そして君はなんで当たり前の様に『ジントニック』を飲んでるんだよ!僕もそっちがいい!!」

麦野「下戸は黙ってろ!!」

神裂「そうですよ、ステイルはこの中では最年少なんですから」

ステイル「神裂はお酒を飲んだらこのクラブ破壊しかねないからね!!それに君達2人は容姿が相まって最年長に見えるよ!!」


血管の切れる音が聞こえた。
ステイルは女性には言ってはならぬことを言ってしまった、しかも本人が気にしてる事を


麦野「神裂さんよぉ。ちと運動しないか?」

神裂「いいですね、私も偶然思ってたんですよ」

海原「ここではやんないでくださいね。調べもの中ですから」

麦野「大丈夫。お星さまの下だ」

神裂「今晩は月が綺麗ですからね」

ステイル「何でだ!!こういう役目は上条当麻の役目だろうがあああああああああああ!!!」


空気を読まない似非神父の叫びが箱の中で木霊し。学園都市の夜空の下でも響いた


今日はここまで

>>350さん

ご指摘ありがとうございました



さて、今回は


外部(異人)によって骨抜きにされてきてる学園都市の様子と

現状の残された人々の生活

それを1部書きました


色々御不満もありますでしょうが、更に混乱していきます


御質問は何なりと



あと、このSSは政治的主張は一切ありません



ではまた

展開に影響すんならスルーでお願いしたいけど、木原はどうなってんの?

>>357

絶賛扱い悩み中です


スルーするかどうかも

こんばんわ

さて今回はオリ展開のオリキャラ満載のクソ回です


思うところはあると思いますが


では投下


1週間前・ルーマニア・トランシルヴァニア地方


ここは東欧の1地方。
ドラキュラの伝説があり割と観光客が来る場所だが、この村はそんなの関係なく、人口も500以下の小さな農村。
日も暮れて来て家々の窓に明かりが灯る、世界中どこでも見られる光景。
そんな村の中心部のロータリーには、かつて起きた内戦によって破壊されたオブジェがある。
元は宗教的意味合いがあったのだが、社会主義時代の影響でその意味合いを知る者は少なくなり、今でもこうして放置されてる。
それでも人々は平和に晩御飯の準備を始めてる。
が、そのオブジェを3方向から監視し、特定の人物を監視する勢力が3つ


1つは


「定時観測。異常なし」

「はぁ…フィッシュ&チップス食いてえ」


イギリス清教。2名の魔術師がシフト交代で観測している

もう1つは


「問題なし。向こう2つも動きなし」

「パスタ食おうぜぇ~」


ローマ正教。こちらもやはり二名だ

で、最後は


「酒飲みてえ…」

「ヴォッカ飲みてえ…」


ロシア成教の2人だ。


十字教の3大勢力が一堂に面してまるで衝突寸前に見られるが、そんな緊張感は彼らの様子を見ても微塵も感じられない。
むしろ知り合いの様にも見れる。
彼らは先ほど述べた通り、村の中心部にあるオブジェの監視、そして特定の人物の観測。
その人物はオブジェの近くの家に住んでいた


「おばあさま、今度の週末ブラショフに行きましょうよ」

「わたしゃ、遠くまで行くのは辛いからあなただけでどうぞ」

「もう!車で2時間でしょ?」

「いいのいいの。わたしは週末はジャム作ってクラティーテでも作ろうと思うからね」

「本当!!?おばあさまのクラティーテ食べられるの!?」

「あら、ブラショフに行くのではないの?それに、あなた最近食べ過ぎよ?」

「はっ…もう!おばあさまったら!?」

「ふふふ…」



和やかな孫と老婆の会話。
孫の少女は金髪碧眼で小柄であり、その整った顔の表情が事あるごとに変わりまるで小動物みたいだ。
そして温かい目で見守る老婆。
それらを監視する3勢力は


イギリス1(かわいい…)
イギリス2(ohキュート…)

ローマ1(女神…)
ローマ2(結婚したい…)

ロシア1(食べたい…ってか酒)
ロシア2(ヴォッカェ…)


この様な内心だった。と言っても、監視対象は少女ではなく老婆の方だ。
彼女は自身に宿る力のせいでこの村に幽閉されてるに等しい扱いだった。
しかし、彼女自身もそれの運命を受け入れ故郷のこの村で生活している。
村からでなければ何も影響はない。孫や息子夫婦に囲まれた幸せな生活。
自身の力は自分の死に際に孫へ伝える予定だ


(この子にはまだ早い…)


そう内心思いながら、孫娘の料理風景を見ながら。
今日帰ってくる軍属の息子とそれを迎えに行った嫁の帰りを待ってた



イギリス1「はあーあ、あの風景を見ると心洗われるよ」

イギリス2「かわいいもんねー。あぁ、あの子が10歳年下じゃなければ…」

イギリス1「流石に13歳の子に手を出すのは引くわー…」

イギリス2「冗談だからな?」



ローマ1「さーて、かわいい子を見れたし飯食うか」

ローマ2「は、はい…」

ローマ1「お、お前のパスタ旨いな新入り」

ローマ2「先輩…自分らは何故、あの老婆とオブジェを見張るんですか!?しかも、ロシアとイギリスの共同で」

ローマ1「さーな。ただ、十字教最大の監視対象でありタブーみたいだ。俺も詳しくは前任から聞いてない」

ローマ2「そんな!?どう見てもロシア、イギリスの奴らは高能力の魔術師。先輩だってそうですし…うぬぼれですが自分も高い方ですし」

ローマ1「それ位重要なんだよ。とにかく、俺達に与えられた任務を果たす。それだけだ。ほら、パスタが伸びるぞ?」

ローマ2「は、はぁ…」



ロシア1「さーて、酒でも飲むか」

ロシア2「ヴォッカ買ってくるけど、場所ってどこだっけ?」

ロシア1「あのオブジェの近くの店だぜ。早く行かないと閉まるぞ」

ロシア2「うーっす。…って、あれ?」

ロシア1「どした?」

ロシア2「東洋人だ」



「…」


そのオブジェの前には1人の東洋人の少女が立っていた。
身なりはみずほらしいと言うか、どこから来たのか尋ねたくなる


「…さて」


意気込むとその少女はポリタンクの蓋をあけ、中の液体をオブジェを中心に円形に撒いていく。
結構目立つ行為だが、夕暮れとあって人通りは少ないので目立たない。
数分後、独特の模様の円形が出来ると彼女が乗ってたであろうバイクから石を取り出す



ロシア2「何だあの石?光ってる…」

ロシア1「言ってる場合か!?直ぐ行くぞ!!」

ロシア2「は、はい!!」


直ぐに彼女の行為が魔術行為だと思い行動を開始する2人。
他の2つの勢力も動いてるだろう


イギリス1「おい!!貴様!!?」

「ん?」

イギリス2「何をしている!?」


最初に来たイギリス清教の魔術師2人が少女に声を掛ける。
が、動揺してるのか声が裏返ってる


ローマ1「その肩に掲げてる子を放せ!!」

ローマ2「待ってて!!直ぐに助けるから!!」


遅れてきたローマ正教の2人。
片方が言った通り肩には先ほどまで祖母と楽しく夕食の支度をしてた少女が担がれてる。
両手足は縛られ口も布でふさがれて、碧眼の両目からは大粒の涙を流してる


ロシア1「おい!中の女性を殺したのか!?」

「…」

ロシア2「どうなんだ、言え!!」


そう、彼らの監視対象の老人が中で殺されてた。
それは他の2つの勢力にも激震が走るが、今は目の前の正体不明を何とかするのが先だ


「…ああ!!」


突然話し出す。
それはまるで謎が解けたかのようなリアクションで


「そうか!この時代にはもう『翻訳魔術』はあるのか!!」

イギリス1「何言ってんだコイツ!?」

ローマ2「イイから。その子を放せ!!」

「無理」


まるで当たり前の様に真顔で答える少女。
彼らは魔術師の中でもそこそこ強い者だ、魔術を噛んだ者なら解るだろう。
それが宗教宗派が違っても。

だが少女は臆さない


「ってか、近寄らない方がいいよ、もうすぐ術式発動するし。あ」


その時だった。
彼女の置いた石、それは中国で盗まれた俗にいう『鬼灯石(もしくは賢者の石)』だ。

それが一段と激しく光る。

するとオブジェの周りにあった円陣とオブジェを含む内側が赤く鈍く光の柱と衝撃を発する



「おお、出来た出来た」


そこには破壊されたはずのオブジェのが破壊される前の姿に戻ってる。
その姿ははっきり言って気味が悪いの一言に尽きる。
丁寧な曲線に仕上げられてるが、禍々し雰囲気は見る者すべてを不快にさせる、破壊されて当然だったろう。

再生されたその石製の椅子のオブジェ


「さーて、貴女にはここに座ってもらうよ」


そんな不快な椅子に担いでる少女を雑に座らせる。
そして、手足の拘束を解く


「…あの人たちは?」


震えた声でこの少女に訪ねる。
そう、先程の光以降さっきまで居た6人の魔術師の姿が見えない


「ああ、あの人達なら多分石椅子を持って来た時代に行っちゃったんじゃない?ま、運が良ければだけど」

「…なんで」

「ん?」

「何でこんな事するの?…おばあさまを殺して、あの人達も巻き込んで…私達が何かしたの!?」


全身全霊で質問をする。
それもそうだ、彼女は生まれてこの方誰かに恨まれることを1度もしてない。
頼もしい父、聡明な母、優しい祖母に囲まれ14年間生きてきた。
彼女も誰でも笑顔を振りまいてきた。最近では小さな恋をしている。
なのに突然彼女の日常は崩壊した


「まあ、アンタは知らないと思うけど。あんたの力が必要なだけ。さっきババアを殺した時あんたに引き継がれてるよ」

「そんなの知らないもん!!」

「うん、知らなくても結構。もうすぐあんたの意識は無くなるから。さて、人も集まってきたし」


小さい町だがこれほどの騒ぎ、人が集まるのも当然だ。
中には警官の姿も見える。だが少女は気にすることなく、オブジェの前に立ち、ゆっくりと両手を夜空に掲げる


そして、まるで映画の中の1シーンの様な行動に出る



Am fost gata pentru corpul tau!


Eu sunt cel care a dat inima pentru tine de a declara! !


În scopul de a nu deține mod de ei!


Și, în scopul de a îndeplini dorința, dorința de noi!


Pentru lumea în care trăim ca sine!


Arutimishia place! !


Și, fetele magice care au dat inima lor! !


Pentru această eră! !



彼女が何を言ってるのかは解らない。
聴衆の中に居た警官もあきれて彼女を取り押さえようとした時、それは起きた



一斉に悲鳴を上げる町の人々。
それはまるで京都の茶碗坂で起きた光景と同じだ、しかし規模は比較にならないほど大きい。
その中で人気は大きな悲鳴を上げる先ほど拉致した少女、まるで怪物に食べられる前の命乞いしてる様だ。
そしてその前で恍惚の表情で悲鳴を上げる金髪の少女を見つめる少女


「アルティミシア様が…来る」


その笑みはまるで久しぶりの母親との再会する子供の様にも見える





光と振動が収まる。
そこには倒れてる人と気抜けに立ってる者、割合的には3:1だ。
暫くすると立ってる者は力の抜けたような姿勢で歩き始める、町中にいた者はそのまま建物の中に居た者も出てくる。
まるで出来の悪いゾンビ映画のようだが、最大の違いは人々が『アルティミシア様』と呟いてる事。
これは老若男女問わず全員に見受けられる、その人々はある場所をめがけゆっくりと移動していく。
その先には今回の事件の発端の東洋人の少女と金髪碧眼の少女を座らせてたオブジェ、しかし様子が違う


「『アルティミシア様』…姿は変わろうとも、また御会い出来て光栄でございます」


先ほどまで泣かして無理やり連れて来た少女に跪き、敬意を表してる


「…よしなに。そなたもご苦労であった。このような脆く平和な時代に飛ばされて…しかし今回は小さいな」


その少女も変化している。
先ほどまでの泣き叫んでた雰囲気は一切なく、巻き込まれる時までそうだった小動物の様な歳相応の可愛い雰囲気も無い。
重く冷徹な目線、その目線は見た者をたちまち緊縛させる勢い。
禍々しく妖艶な声、それは時に怪しく、時に甘く聞こえる。
何より彼女の雰囲気は嫌悪感と麻薬の様な中毒性を兼ね備える。
答えるなら『魔女』と言う言葉が1番当てはまるだろう


「『アルティミシア様』、今回はあなた様本来の御姿に近い器をご用意できませんでした。
この時代では『魔女』が1人しかおらず。しかもその1人が子を産んだ老婆でしたので、近くに居たその器に力を移させました」


「…なるほど。だが、それはいい知らせだ。恐怖を感じながら受け継いだ『魔女』の力は強大だ、それにこの器は処女なのであろう。
すこぶる調子がいい。貴殿の苦労は聞かぬとも身なりで分かる。ご苦労である」


「ハッ!勿体無きお言葉貰え、このリノア、何時でも『アルティミシア様』にお命を更に御渡せできます!!」

「…っふ。意気込みには敬意を表するが、私を守る親衛隊『SEED』も残るは貴殿含め僅か。無理はしないでくれ」

「ハハッ!!」


2人がやり取りしてると、周りに移動してきた人々が集まりリノアと名乗った少女同様『アルティミシア』と呼ばれてる少女を跪て敬愛している


「時にリノア。
貴殿の使った『賢者の石』は粗悪な物だが多くの『ライフエナジー』が入ってたようだが、何処かで大規模な紛争が起きてるのか?」


「ハッ!中華圏にて大規模な内戦、または紛争が起きております。私はその地を通って参りました!!」

「なるほど…つまりは健在だな?」

「ハハッ!!学園都市は健在でございます!!」


リノアの答えを聞くとアルティミシアは妖艶な笑みを浮かべ、歓喜の表情を漏らす。
ゆっくりゆっくりと、決して爆発させず静かに重々しく


そしてアルティミシアは人々の前に立ち、両手をゆっくり広げ、人々に語りかける






皆…どれほど『ジャンクション』して来たろう…どれほどの同士が時空の彼方へ消えたろう


だが私は最初にこう言ったのは覚えてるだろう


この戦いは、命を投げ捨てる物だと…今、命惜しい者はこの時代で、自分のアイデンティティの場所で暮らすといい…責めはしない


私が何度そなた達に問いかけたろうか


だがその問いを唱えても、そなたたちは私と共に戦い続けてる…私は深く感謝したい


我らが玉砕し、我らの思う世界が出来るのか、それは確認することは不可能だ…


だが、それでも、造花とマネキンの進歩の無い世界を無くせる1歩になるだろう


私と共に戦い抜いてくれた諸君!聖戦はこの時代で喫す!


その演説に、聞く人は涙を流し、そして静かに高揚した。

誰かがこう呟いた


Împreună cu Arutimishia ca!


現地、ルーマニア語だが和約は何となく分かるだろう。


『アルティミシア様と共に!』


この掛け声は徐々に伝搬していき、ついにはその場にいた者全員が叫んでた。
魔女のアルティミシアを除き。

その魔女はその光景を愛おしく、子どもの成長を見守るかのように微笑んでた



数時間後、町に人がいなく大量に死者がいることが確認された。
第1発見者の軍人は、妻と共に泣きながら娘を探していた。
が、この事件は中華圏の内乱ニュースの中に埋もれてしまった



学園都市・早朝



早朝、以前なら人気はあまり見られなかったが、現在では朝まで飲み明かした人々が繁華街にあふれるようになった。
そしてその中に


「結局、いつもと同じかよ」

「仕方ないですよ、SAO関連は正直調べ尽くして後はサーバーやプログラムの解析。自分らのやるポジションではないですからね」


若く大人びてる2人。麦野と海原だ


麦野「つーかさ、あれってワザとだよな」

海原「何がですか?」

麦野「あのタイミングで帰るのだよ!乱闘に乗じて帰った魔術師2人!」


そう、ここには神裂とステイルの姿は無い。
昨晩『気にしてる外見と年齢の事』をぶっこんだステイル君を制裁するために外に出た後、神裂の手によってステイルは病院へ運ばれた。
その後、彼らは帰ってこなかった


海原「まあ自分もわざと、ってか計画通りだと思いますが。ぶっちゃけキレた麦野さんにも落ち度はありますよ」

麦野「あれは…あーっもう!それよかお前も魔術師だろ!何で何もわからないんだよ!?」


海原「前にも言ってますが僕と彼らは確かにカテゴリー的には魔術師ですが所属が違います、
例えるなら『スポーツ選手のプロ野球選手に、同じ球技のラグビーの事を聞く』みたいなことですよ」


麦野「解りやすいような、解らないような…まあ、納得したよ。で、奴らが動揺した大元は?」


海原「はい、ルーマニアの事ですがトランシルヴァニア地方の小さな村で住民全員が失踪または死亡した事件が起きてますね。
どっちにしろ東アジア地域の紛争関連のニュースに埋もれたそうですが」


麦野「初耳だしな。続報も無いんだろ?」

海原「ええ、無いですね。多分、関西の事件が実質的に続報ですね」

麦野「っち。歯痒い事だなあ!」


舌打ちしながら寄りかかる電燈を裏蹴りする彼女。
実際、あまりにも情報が無い。
茅場晶彦、自分と同じ能力を使う少女。
何も入ってこない、ある種苛立ちと焦りが彼女を襲う



「わり、レジが混んでてよ」

「御2人共すまぬなあ」


コンビニから2人の男女が出てくる。半蔵と郭だ


麦野「別にいいよ。で、頼んだの」

半蔵「ほい、ウコン」

麦野「あんがと」

海原「ふふ。では行きますか」

郭「レッツゴー、朝粥!!」



麦野「っかーっ!やっぱ、酒飲みの朝はウコンだぜー!」

半蔵「おっさんかよ!?気持ちはわかるけどさ」

郭「そう言う半蔵様はスーパーなウコンとエナジードリンクですね」

海原「まあ、ウコンはいい物ですからねー」

半蔵「あんたは本当に『枠』だな!」

海原「…『枠』ってなんですか?」

郭「日本だとお酒が強い人は『笊』って言うんですけどもっと強い人は『枠』ともいったりしますよ」

海原「そうなんですか…ってか、日本だと?」

郭「はい、海原氏って外国の方ですよね?」

半蔵「え、マジで?」

麦野「あれ、お前言った?」

海原「言ってませんけど!?」


郭「だって、何時だか海原氏がベロ酔いした時ラテン語?ですか。
それしか話さなくなって、ラテン系の音楽聞いたらめっちゃ踊り始めたじゃないですか」


麦野「そう言えばいつだかあったな。いつもはテキーラ5本開けても酔わないのに」

半蔵「俺が潰れてた時か…」

郭「ええ、半蔵様は潰れてましたね」

海原「…あれは自分のせいじゃない…『SAKE』のせいだ」

麦野「そういや私が持って来たポン酒飲んでたっけか?」

郭「あれすごくおいしかったです!」

半蔵「…今度は俺にも」

麦野「おう!海原の勇士をつまみに飲もうぜ!!」

海原「やめて下さい!人の失態で盛り上がるのは!!」



こんな大学生の朝帰りの会話をしつつ、平和な朝を迎えてる



が、世の中何が起こるか解らない


麦野「ってか、まだかよ?粥屋」

半蔵「焦るなって、姉さん。曲がれば…っど!?」


彼が後ろを向きながら歩いてると何かにぶつかる、人だ。
だが、彼の不注意ではない


「オラア!!見つけたぞ!!」

『って…』


殴り飛ばされたであろう男に殴ったであろう男が吠える。
繁華街の朝でよくある喧嘩だろうか?


「立て屑野郎!!こんなんじゃ俺の腹の虫はおさまらないぞ!!」

『このチョッパリが!!』

『仲間に何すんだ!!』


殴り飛ばされたであろう外国人の仲間2人が男に突っかかる。
彼らは昨夜婚后光子を襲いかけた不逞外国人3人組だ


半蔵「そこまでそこまで!御2人さん!!」

『何するニカ、チョッパリ!!』

『アイゴー!!放せ!!』

半蔵「何言ってるか解らねーよ!!」


「放せ!!奴らもぶっ殺す!!」

麦野「長点上機のエリートさんが何やってるんだよ」


興奮する双方を押さえつける麦野と半蔵


半蔵「郭!早く110番!!」

郭「そ、それが…って、お姉さん落ち着いて!!」


「放して!!やっと見つけたわよ私のバージン食った屑野郎が!!」

『何だスシ女!!また前みたいにビービー泣くニカ!?』

海原『あなたも煽らないで!!鼻折れてるんですから!!』


そこには先ほど殴り飛ばされた男にビニール傘で襲い掛かろうとする霧ヶ丘女学院の女生徒。
普段はどう見ても大人しそうな子だが、顔にはっきりと恨みと憎悪が浮かび上がり崩れてる。
先ほどの長点上機と同じく高レベルの能力者の雰囲気がある


彼らが何故こうなった分からないが、この騒ぎが収まるのに10分ほどかかった。
その間、何人もこの乱闘に介入してきた。

その拳の矛先は、不逞な3人組を襲い掛かかった




「ったく、君がいると聞いて来てみたが。君は仲裁する側だったか」

麦野「そうだよ、4人でよくやった方だろう?」


警戒線が引かれた繁華街。そこには警察車両と救急車が来て辺りは騒然としていた。
その中に警備局長の姿もある。
彼は夜勤明けだったが、乱闘現場に麦野や海原の姿があると聞いて飛んできた。
もちろん彼女らが先ほどの騒ぎに加担してたら逮捕する気はあった


「…怪我の方は?」

麦野「私と海原と忍者女は無し、半蔵はあそこだよ」


と親指で後方の救急車を指差す。
そこにはタオルで頭を抑える半蔵と心配そうに傍にいる郭、ちょうど海原が2人の飲み物を持って来たようだ


「…大事にならなくてよかった」

麦野「なんだ、アンタでも人並みの心はあるのか」

「君らを監視するのは任務であるからな」

麦野「そうかい…で、双方どうするんだ?」

「学生たちは初犯なら保護観察か送検だね。外国人の方は一応保護はしてるが被害届が何件も出てるからね、強制送還になるだろうさ」

麦野「…ぶっちゃけこれを狙ってたろ」

「…何を、かね?」


音量は変わって無いが静かに芯の通った声で問いただす麦野



麦野「いくら外部と同等に扱うにしても、外部からの流入民保護の為に私ら能力者の制限。
しかも、抵抗したら問答無用で能力者は逮捕。
んなデタラメな抑圧したら、タダでさえ若くて血気盛んな奴らは爆発するだろうさ。
実際、さっきの3人組みたいなゲスな奴も多くなったしな。
それに能力者でなくとも余所者が大きな顔してたら、いい気分はしねえ」


「ふん…君は賢いな」


麦野「ララアじゃねーぞ、コラ。
…で、そんな暴動が起きたらそれを口実に更に拘束する。どっかの共産主義国家がやってたような民族浄化だな、例えると」


「同じ民族なのだから浄化もないだろう。ま、君の考えは近いかもね」

麦野「それって!?」

「さて、お話はここまでだ。あまりお喋りが過ぎると私が法で罰せられてしまうからね、公務員だし。ここから先は特定機密だからね」

麦野「…っく!!」

「では、ま――」


警備局長殿が現場を去ろうとすると彼のインカムに無線が入る

金髪の少女の見た目がクリスタしか思い浮かばない。



「…君の所のおチビさんは確か7学区西部の地下鉄を通学に使うはずだが?」

麦野「本っ当にストーカーだな!!ああ、そうだよ!フレメアがどうした!?」

「そこでもここと同じような事案が発生したみたいだ」

麦野「!?」




第7学区西部・公営地下鉄環状線・駅前広場


ロータリーと併設された地下鉄の駅。
コンビニがあるだけのどこにでもあるような平凡な駅。
普段なら平日の朝なので通勤通学の人々が重い目蓋をこすりながら歩く姿で埋まるのだが、やはり様子がおかしい。
繁華街の喧嘩と同じようで違うのは、お互いが同じ国民同士だからだろう


白井「フレメア!ミサカちゃん!そこに居るんですよ!!」

フレメア「大体了解にゃ~!!」

打ち止め「がんばれ黒子お姉ちゃんって、ミサカはミサカはエールを送ってみる!!」


昨晩、打ち止めとフレメアのお世話がてらアイテム住居に泊まり、自身の寮に戻るがてら彼女らを学校へ送って行く最中だった黒子。
だが、朝から面倒な事に巻き込まれる


白井「『風紀委員』ですの!!双方拳をお納めなさい!!」

「あ、子供がしゃしゃり出てくるな!どうなってるんだ、この街は」

「『風紀委員』、早くこいつ等何とかしろよ!!」



学生と中年のぶつかり合い。
学生はこの街の羽場跳高校の生徒、中年の方は言葉から外部から来た者だろう。
更に後ろには中年男性の仲間と思わしき人が数人、胸には『子供の未来と平和、人権を守る会』と書かれたゼッケンとのぼり旗。
最近、外部の組織であろう『子供ガー』『平和ガー』『人権ガー』と主張し街宣する団体が急激に増えてる。
細かい内容は違うが、多くは学園都市と能力者の批判で一致している。
団員らはこの喧嘩を仲裁するどころか


「見てください!!これが超能力者です!!」

「こんな危ないのがこの街には大勢いるのですよ!?」

「まだ子供がなのにこれとかこの街は腐っています!!」

「早く、この改造人間どもに1本でも多くの鎖を!!」


どう見ても憎悪を煽ってるようにしか見えない。
それは愚策なのか、それともこの学生の様に彼らに危害を加えさせる為の彼らの手なのか?正解は後者だ。
何せこの様子は彼らの仲間の手によってインターネット中継されてるのだから



「白井さん!!」

白井「固法先輩!?」


そこに彼女の『風紀委員』の先輩、固法が駆けつける


白井「あちら側の学生を抑えて!!」

固法「えっ?」


彼女が指摘した時は手遅れだった


「学園都市を滅茶苦茶にしやがって!!」

「いった!」


近くに居た学生が別の団員を殴る。
彼は前回の大覇星祭で個人競技『パン喰い競争』で、自身の能力をフル活用して金メダルを取った学生。
割と有名


「お前たちさえ来なければ俺達の学園都市は!!!」

「何て野蛮なんだここの子供たちは!?」

「映像を見てる皆さん解りますか!?これが学園都市の真実です!!」

「何ふざけたこと言ってんだ、さっきまでの主張を思い出せ!!そんで出てけ!!」

「差別だ!!」


事態は収まるどころかさらに悪化していく。
その団員を複数で襲ったり事態を撮影する者。
黒子と固法が必死に止めようとするが、止まらない



「手を貸すぜ、美偉」


「綿流っ!?」


赤茶色の癖毛ロングの男、手には目印の『ムサシノ牛乳』。
黒妻綿流、元スキルアウトグループ『ビックスパイダー』のリーダー。
今では出所し、かつての仲間と共に自身の飲食店を経営している。
夜もやってるので、彼らは朝帰り


黒妻「『ビックスメンツ』は手当たり次第暴れてる奴を抑えろ!!」


「「「うっす!!」」」


黒妻の号令で彼の仲間が手当たり次第暴れてる連中を抑える。


「放せよ!!」

「気持ちは分かるが、手を出しちゃだめだよ…」

「どけ超能力者のガキ!!」

「俺ら無能力者だから」

「オラァ!!学生はさっさと学校に行け!!」


ものの数分で現場の騒ぎは収まったころ、警察が到着した



後日・第20学区・野球場



麦野「はぁーあ!疲れたー」


おっさんみたいに声を上げる麦野。
彼女は今日珍しく丸1日OFFで共にオフの絹旗、結標、海原と『とある高校』の野球試合を見ていた。
別に身内が出てるではなく、なんとなくの暇つぶし


結標「そんな『売れ残り女』みたいなこと言ってると男寄り付かないわよ?」

麦野「うっせ!こっちは夜間の護衛が終わった所で疲れてるのは事実なんだよ!!…っかーっ、ビール旨えぇぇぇぇぇ!!」

絹旗「むしろ超おっさんです」

海原「でもこんなにいい天気で夜勤明けなんですもの。安いビールでも美味しくなりますよ、自分も3杯目ですし」



海原の言った通り、夏の青空に程よい風。
試合自体もお互い素晴らしい試合をしてる。
ちなみに今回の試合、相手は去年の甲子園東京都代表だが今年は都大会最終戦で敗れてしまい出てない。
そこで監督が旧知の仲だった『とある高校』の監督に持ちかけられ今回の試合が実現した。
これは『とある高校』の部員が無能力者だったのも大きい。
客は能力ありきの試合しかない学園都市なのでお互いの応援団とぐらいしかいなかったが、
SNSの口コミで近くにいる人々が集まってきて6割ほどスタンドは埋まってる。
まだ増加傾向にある


絹旗「そう言えば今日、白井は超表彰らしいですよ!!」


そう、今日は黒子たちは警察署にてあの時の乱闘を抑えた功労者として日野警察署で感謝状の表彰式だそうだ。
ちなみに『子供の未来と平和、人権を守る会』のあの場に居た団員は全員逮捕され、西早稲田の本部も今日家宅捜索されてる。
ザマアない


結標「その場に居た先輩と元スキルアウトもでしょ?…なんて言うかすごい時代ね。で、あなた達は蹴ったと?」

麦野「…あのな、私達は暗部なんだぞ!表に出てたまるか!!あの女みたいなこと言いやがって」

海原「そう言えば、半蔵さんが昨日スーツ借りに来ましたね。大丈夫でしょうか?」

麦野「郭がいるから大丈夫だろ」

絹旗「余計に心配なんですが…」



結標「にしても…警察で表彰とか、変わったもんね」

麦野「あんだ?婆臭いこと言って」


結標「おっさん女のあんたには言われたくない!
…そうじゃなくて、『解放』されたからどこまで変わるのか心配だったけど、案外悪くないのかなーって」


海原「自分はこの海原光貴の姿ですとレベル4って事に成りますけど、本来は魔術師なのであまり関係ないのが本音なんですけどね」

絹旗「まあ、そこまで超苦しくは無いですけど。…やっぱり『能力関連』は厳しいですね」

麦野「この前捕まった能力者たち、全員レベル3以上なんだろ?何て言うか皮肉だよな」


結標「完全な首絞めだものね。おかげで能力者全員に監視用の腕輪とかをつけろって意見まで出てきて
…なんて言うか、もっとスマートに出来なかったのかしら?」


海原「…あの場にいたから解りますが、あの3人は殴られても当然ですよ。抑えてる最中も女性に酷い事言ってましたし。
自分も外国人ですから注意してますが、外国なら『郷に入れば郷に従え』って事ですね。当たり前の事ですけど」


絹旗「まあ、麦野が捕まえた外国人3人組は超屑でしたし、白井が捕まえた奴らも殴られてしょうがない事超言ってましたからね」

麦野「なんかよぉ…」


ため息交じりに空を見ながら呟く


麦野「誰かの手の上で踊らされてる感じだな私達…いや、学園都市が」



海原「ま、辛気臭い話はここまでにしましょう、試合展開も面白くなってきましたし。学園都市側の『とある高校』が勝ってますし」

結標「…そうね」

絹旗「あ、結標さん!タオル買に行きませんか!?私、学園都市側のあの『タオルダンス』超やってみたいです!!」

結標「そう言えば小萌が家で練習してたわね…飲み物もなくなったし、行きますか」

麦野「お、ちょうどいい。絹旗、後で金払うからビール買ってきてくれ」

絹旗「…超イヤミですか?」

海原「流石に絹旗さんの姿じゃ無理ですよ」

絹旗「オィ!!コラァァァ!!」

海原「近くに売り子が来たら自分の分と一緒に買いますから」

麦野「…頼む」

結標「ったく、飲み過ぎよ。7杯目でしょ?」

絹旗「ビョーキですよ」



スタジアム内・売店


売店には様々な食べ物がる。
フランクフルトやカレーに鉄板焼き、牛串などの臭いが食欲を誘い。
休日ともあって麦野や海原同様お酒を飲んで御機嫌な方々も居る、中には教師の姿も見える


絹旗「学園都市の生徒が多いって事は今は外部側が攻撃なんでしょうか?」

結標「多分ね。…こういうのはウチのシスコン馬鹿が詳しかったんだけどね」

絹旗「そう言えば浜面も赤い半被着てテレビに向かって超応援してましたね。滝壺さんにも感染してお揃いのTシャツ着てましたし」

結標「でも、絹旗さんが聞いてたのと違うんでしょ?こっちの応援」

絹旗「私が聞いたのは『宮島さんの神主が、御神籤引いて申すには』みたいな」


結標「全然違うわね…こっちのは確か最初に『わっしょい』って何回も言って『勢いだつなげ続け…』的な感じだったかな?
あ、たまにメイド馬鹿が鼻歌で歌ってたのも流れるかな?確か『らーらーらー燃え上がれ~』みたいだった様な…」


絹旗「それはそうとして。学園都市側の奴、あれに踊りが入るから超凄いですよ…」


そんな会話しながら食べ物を買い、赤いタオルを買って席に戻ろる。
ちなみにビールはチャッカり買えた。そうしてると珍しい人が彼女等の前を駆け足で通る


結標「あれ、今のって?」

絹旗「偶に病院にお見舞いに来る超シスターじゃないですか?」



麦野「ふぇあ~なかなか来ねえな、売り子」

海原「あなたがメーカ拘らなければいいんですよ」

麦野「『サッポロ』じゃなきゃやだ!」

海原「…そうですか」


彼女のわがままに呆れながらも『サッポロ』の売り子を探す海原。
野球に興味なくグダリ始める麦野、そこへ


「ねえ!!?」

麦野「あ?」

海原「おや?」


銀髪の少女が呼びかける。
銀髪碧眼の少女、格好はチアガールの格好だが何故か頭に猫がいる。
ここまで走ってきたのか、肩で息をし呼吸を整える


「あなたが、むぎのしずりって人!?」

麦野「ああ!?んだよ」

海原(何故ここに!?そう言えば結標さんが家主と連れが応援席に居るとか言ってましたっけ!?)

「そうだよね!そうなのね!?そうなんだよね!!?」


必死に麦野かどうか確認を取る。
しかし、事情が分からなければ只々イラつく事だけだ


麦野「あのなぁ…人に名前を尋ねるときは手前から名乗れ、ガキが」

「あ、そうなんだよ」


コホンと間を整え


「私の名前はインデックスなんだよ。頭の上に居るのはスフィンクス」


丁寧に自己紹介をする。マナーは一応はある様だ


麦野「で、その目次さんが私に何の用だ!?」

禁書「目次じゃないよ!インデックスだよ!!」

麦野「いや、どう考えても偽名だろ」

海原「麦野さん、彼女の本名です」

禁書「そんな事よりも!!ねえ、あなた左腕に異常はない!?キスの後は無い!?って言うか、見せて!!」


矢継ぎ早の質問をしながら彼女の腕を雑に掴み見始める。
こんな藪から棒に腕を掴まれたら


麦野「はっ!?つか、何なんだよ!?」


彼女が怒るのも無理は無い。必死に振り払おうとするが離れない


禁書「いいから!ジッとしてて!!」

麦野「うっぜえんだよ!!はーなーれーろよっ!!」


彼女に思いっきり振り払われるインデックス。
元々華奢な彼女が剛腕の麦野に力いっぱい振り払われれば、当然彼女は吹き飛び


禁書「いっ!!」


近くの金属製柵に頭から打つかってしまう。
ゴーンと辺りに響く金属音。
頭上に居たスフィンクスは直前に神回避し、怪我1つもない。
幸いにも当たり所は悪くなく、すぐにもインデックスは動く


禁書「痛いんだよ!!運が悪かったら死んじゃってるんだよ!!」

麦野「ならその減らず口塞いだろうか!?」

絹旗「ちょっ、麦野ぉ!!」

結標「何してんのよ!?」


そこに買い物から帰ってきた絹旗と結標が合流する。
2人はブチ切れてる麦野を宥め様とする



絹旗「いくらお酒が無いからってチアガールに手を出すのは超マズイですよ!!!」

麦野「酒じゃねーよ!!この銀髪チビに絡まれたんだよ!!」

結標「いくらなんでもやりすぎよ!!って、インデックス?」



禁書「うー…まだ頭がジンジンするかも」

海原「大丈夫ですか?」

禁書「あ、エッツァリ」

海原「(あれ、本名言ったっけ?)…ええ、エッツァリです。禁書目録、何故あなたがここに…」


「「インデックス!!」」



ここ最近よく聞く魔術師の声、神裂とステイルの声だ。
やはり2人の格好は目立つらしく、ただでさえ注目を集めてた目線を更に集める


ステイル「くっそ!!君か彼女を傷つけたのは!!?」


そのまま麦野へ駆け寄るステイル。
途中何やらカードを出しながらブツブツ呟いてる。が


麦野「絹旗、そこのデカ物に腹パン」

絹旗「アイシターー!!」


威勢よく来たステイルに腹パンを食らわす彼女。
初めて上条当麻と会った時に顔面パンチで空中で数回転した彼だ、絹旗の『窒素装甲』の能力の前だとひとたまりもない。
彼は場外ホームランの球のごとく、場外へ飛んで行った


周りの観客も驚きながらも『これが学園都市の野球』『これが外部の野球』と誤解しながらも気にしないで試合を続行してる。
で、彼女らだが


麦野「で、何なんだよ神裂さんよぉ」

禁書「はわわわわ」


こちらも通常運行だ


神裂「いえ…それよりも彼女の言ってた」

麦野「あ?」

禁書「は!?そうだよ左腕!あおなじみとか変な傷ない!?」

麦野「…あのよぉ、私の左腕って義手なんだよ」

禁書「GISYU!?」

神裂「ですと?…」


目を見開いて驚愕の表情。先ほどまでのインデックスの勢い、神裂の表情。共に冗談とは思えない。
そして、その重い口を開き驚愕の言葉を発する



禁書・神裂「「義手って、何?」」


麦野「え?」

絹旗「は?」

結標「うそ?」

海原「まじですか?」


その言葉を聞いた者達が一斉にポカーンとする。
もちろん聞いてしまった観客も



絹旗「と、とりあえず移動しませんか?超気まずいですし」

結標「そ、そうね。移動しましょ」

麦野「そう言えば『たまセン』にいい店があるらしいから行こうぜ?な」

神裂「で、では、案内してもらいます」

海原「インデックスさん、行きますよ」

禁書「待つんだよ!移動するのも大切だけどもっと大事な事あるんだよ!!」

麦野「何だよ、移動してから話せばいいだろ?」

禁書「それもそうだけど、大切な事かも!!」

麦野「だから移動すれば」

禁書「た・い・せ・つ・な・こ・と!!!」


涙目でジッと見つめて吠える彼女。
そこまで大切な事なのだろうか?周りの観客も含め緊張が走る。
セミと車と外野や反対側のスタンド以外の音しか聞こえない。
そんな中、主審の「アウトーっ!!チェンジ!!」の叫びと共に禁書目録は、床に膝を崩れる様に落とし、驚きの言葉を発した






禁書「おなかへった」

麦野「オイ、こいつ置いて行こうぜ」

絹旗「麦野!流石に面倒くさいからって育児放棄は超マズイですって!!」

結標「そうよ!死体を遺棄するならもっと人が少ない所に」

麦野「手前等なぁ!!こいつは私の子供でもねえし、死体でもねえんだよぉおおおお!!!」

神裂「い、インデックス!とりあえず、おんぶしますのであと一息です」

禁書「オナカトセナカガクッツキソウ…」


あまりのくだらなさに、すぐさま前の雰囲気に戻る1同。
周りの観客もプレーを見たりお喋りしたり買い物に行く等、動き始める。
そんな光景を見て海原光貴ことエッツァリは心の中でこう思う



海原(せっかくの休日が…)




と、まあ。
重要な時間があると思ったらカオスな濃い日常。
だが、これは彼女等の1年近くの物語のプロローグだったのかもしれない。





その物語の行方は今は誰も知らない


はい、今日はここまで


>>388

そんな感じですね


所々用語説明

『子供の未来と平和、人権を守る会』:いわゆる市民団体様(笑)

モデルは、昨夜遅くまで、国会まで「機密保護法反対!!」って叫んでた方々


とある高校の野球応援歌


バッファローズの『タオルチャンス』と、横浜の『チャンステーマ0』


こんな所で



ガンダムビルドファイターズの影響で、何処かでガンプラネタぶっこみたい今日この頃

先週まさか『ジェガン』作り上げたらTVに出てくるとは思わなかった


これ活かせたら、『キリトVS超能力者の御坂美琴』のバトルでこのSS締める事が出来るのに…





また質問あったらどうぞ


ではまた

本当にレイパーは○ね。 
 胸糞な展開はこれが序章ですか?

>>409

いえいえ、学園都市、SAO、双方もっと続きます

乙 クラティーテってクレープのことなのか  
インデックスと麦野が出会ってここからどんな展開になっていくのか期待

キリトVS美琴ならPSP禁書群像活劇で「偶像崇拝の理論で学園都市とSNSのサイバーネットワークを直結して電子上の数値を操作し術者のパラメーターを底上げする術式」があったぜ

あとフレメアの口調がおかしい。
「〇〇にゃぁ?」じゃなくて「〇〇。にゃぁ。」だ。

≫407
作者さんが知ってたらいいけど・・・。
小説AW(アクセル・ワールド)8巻に出てきた設定使ったらいけるかな・・・。あと小説SAO9巻の設定もちょっと必要かな・・・。

キリトがアリシゼーション編に出てくるソウル・トランスレーターっていうカプセル型(だったかな?)のフルダイブダイブマシンの試験運用のバイトでソウル・トランスレーターでフルダイブした途端、ソウル・トランスレーターの謎の異常で謎の闘技場のような所にやってくる。

そこに銀色のロボットのようなアバター(アクセル・ワールドの主人公ハルユキのバーストリンカー、シルバークロウ)が現れる。

その後、『デュエル?』という表記が現れたため、キリトはその謎のアバターとデュエル。

というAWとSAOの二大主人公の夢の対決の話なんだけど。これを少し弄ればいけるかも。SAOと禁書の原作設定及びこのSSの設定を完全無視する可能性があるが・・・。


このSSの物語でSAOからの生還から数日後、ソウル・トランスレーターが試験運用の為に学園都市にも配備される。美琴は学園都市と現在通う学校の依頼で参加。使用する。同じころ、キリトもバイトのため使用する。

すると両方ともソウル・トランスレーターの謎の異常が発生。二人は謎の闘技場のような所にやってくる。

そこにいたのはSAOの時の格好をしたキリトと現在の学校or常盤台の制服を着た美琴が存在。なお、美琴は能力が使える。

その後、『デュエル?』という表記が現れたため、二人はデュエルを開始する。

という流れ。学園都市のソウル・トランスレーターはフルダイブしても仮想世界で能力が使用可能であるというぶっ壊れ性能っていう無茶苦茶な設定がいるけど・・・・。

正直実用には非常に難しいので、あくまで「こいうのもありかな・・・」っていう程度に・・・(苦笑)


長文で大変申し訳ないです。

>このSSの物語でSAOからの生還から数日後

間違えた。数年後だった・・・(__;)

最後は主人公同士でやるべきだと思われ。なので、

「キリトvs上条当麻」


普通こっちだと思うけどな・・・。まぁ美琴も超電磁砲の主人公だから問題無いんだけど。

妹達は水面下で動いてたりしないんですか?

ついでですがエッツァリではなくエツァリですね。

次回の更新を心待ちにしております。

キリトVS上条?
あれ…仕事忙しくて流し読みしたんだが
格闘と剣って勝負決まってね?

ちきしょぅ…クラブ行こうとしたら連れに振られたぜぃ


>>411
そうですね、おいしいですよ

>>414

ご指摘ありがとうございます

>>416

ASW&SAOのドラマCDみたいな感じですか?
ジブンの中での感覚と違うので何とも…

長文でのご指摘ありがとうございます


>>419

動いてますね。それは次会で



>>418>>420


ここに違和感感じてる方が多いかと思いますが

このSSでの禁書メンバーの役割だと


上条さん→物語を進める担当

美琴さん→戦闘中心の担当


みたいな感じです

これは>>1がとある勢の主人公4人(上条、御坂、一方通行、浜面)でアニメになった所だと剣を振ったことがあるのは美琴だけだからです

まあ、これは>>1の独断ですけど

兎にも角にも、なぜ『キリトVS美琴』になるのかは今後書いていきます

その日まで、どうかお付き合いください。(ってか、年内に書こう…)


以上、コメント返しでした


禁書のキャラクターはキャラが濃くて使い処に困るぜ(泣


でわまた


チキショウ、クラブ行きたかったよ…

こんばんわ


クラブでナンパした>>1参上wwwwww



…結果は聞くな



では投下します




7学区・多摩センター・ダーツカフェ&バー・ビックスパイダー



1980年代のデザインのビルの1フロアにあるカフェ。
そこは昼間はダーツカフェであり、夜はダーツカフェになる。
普段ならオーナーがいるのだが、何やらいい事したので警察で表彰されてるみたいだ。
その店の1角にあるVIPルームと言う名の個室に彼女等はいた


禁書「っぷはーっ。御馳走様なんだよ」


満足げにお皿にスプーンとフォークを置き上品に口を拭くインデックス。
だが、彼女以外のメンツは一様に暗い。
保護者役である神裂は申し訳ない顔で、それ以外はドン引き。
よく顔を合わせる結標でさえ「いつ見ても引くわー」と顔で言ってる


麦野「…なあ、あの量がどうして入るんだ?」

絹旗「生命の神秘を超感じます…」

結標「そして何で、体型変わらないのよ?」

海原(このお店、今日営業出来るのかな…)

神裂(お金足りるかな…ま、駄目ならステイルに任せましょう)


思うところありつつ、外で食材の在庫が尽きて焦ってる店員を見つつ、麦野が話を切り出す。
先ほどでのスタジアムでの意味の解らない事を


麦野「で、神裂さんと馬鹿食いチビに聞きたいんだけどさぁ」

禁書「ちっちゃくないよ!!」

麦野「痣とかキスマークってのは何だ!?」

神裂「その前に、一つ聞きたいのですが」


神妙な顔で問いただす神裂。
短い言葉の中に真剣さが含まれる、茶化す空気ではない



麦野「あの言い様だと、私の命が狙われたんだろ?そんなら知っておく必要があるしな、殺すことを踏まえて」

禁書「殺すって…いくらなんでも言い過ぎかも!!」

麦野「おいチビ、命が狙われた以上こっちも殺す気で行くのが普通だ。…こっちだとな」

絹旗「麦野が狙われた以上、私も『アイテム』の仲間として聞く覚悟は超あります」

禁書「でも…自分で言っといてあれだけど。あまりこちら側に来ない方がいいかも。…地獄に行っちゃうよ?」


結標「ならせめて普段の会話のボリューム下げなよ…。
小萌の家で普段から訳の分からないワードが耳に入ってちょうど気になっていたの。いい機会だから話しなさい、インデックス」


海原「自分は元は魔術師ですからね。何の差支えもありませんよ」

禁書「うう…」

神裂「インデックス。彼らに感づかれた以上話しましょう。麦野さんに至っては命を狙われたのですから」

禁書「…わかったんだよ」


納得してない顔だが、インデックスは話す事にした。が、問題がある


神裂「まずはステイルを待たなくてはいけません」

麦野「何でだ?」

神裂「説明するなら画像があった方がいいのですが、その機械を使えるのはステイルだけで…そこの方がブ飛ばしてしまいましたし」

絹旗「なんか…超すいません」

禁書「かおり、出してみたら?」

神裂「はい・・・」


申し訳なさそうに神裂のバックから1つの端末を出す。
それを見ると麦野たち科学サイドの方々は固まってしまう


神裂「便利な機械なのですが…使い方が」

禁書「この『たぶれっと』って奴、使い方難しいかも」


魔術サイドの彼らは大真面目に話してるが。
『それは、ギャグで言ってるのか?』と言いたくなる、2020年代に生きる10代の台詞ではない。
麦野達の口がふさがらない



結標「…貸して、インデックス」

禁書「えっ、あわき出来るの!?」

神裂「壊してしまう可能性がありますからステイルが来てからの方が…」

絹旗「こんなの小学校低学年、幼稚園児でも超使えますよ」


神裂・禁書「「うそ!?」」


絹旗の言葉にあまりのショックなのか真っ白になってしまう2人。
この時代で『タブレット』使えない若者は相当な馬鹿みたいな言草だったからだ


麦野「なあ、魔術師ってみんなアアなのか?」ヒソ

海原「流石に無いと思いますよ…多分、きっと」ヒソヒソ


そんなこんなで、結標の操作で説明が始まる。
ステイルなんていらんかったんや



神裂「えーっと、どこから話しましょうか。…まず、この少女なんですが」

麦野「おお、私とかなり似てる能力を使う『京都処女娘』か」


『京都処女娘』とは京都にて確認された少女の事を指す。
別にデリヘルとかの名前ではない事を言っとく


神裂「この少女の活動が『東トルキニスタン』で確認されて以降、私達はこの前麦野さんが提示した写真でルーマニアに行ったことを知りました」

麦野「ああ、そうだったな。…ってか、あの時お前ら何動揺してたんだ?」

海原「自分も思いました。あえて流しましたが」

神裂「それは…」

禁書「かおり、ここからは私が話すよ」


神裂が話にくそうなので、ここからはインデックスが話し始める



禁書「ねえ、しずり達に聞きたいんだけど『魔女』って聞いてどう思うかな?」

麦野「はあ!?」

絹旗「宅急便ですか?」


結標「ふざけないの…そうね、あなた達の言い方だと『魔術』ってのを使う女の人かしら?
ってか、あなた達がそうじゃないの?イメージ崩れるけど」


禁書「ちょっと違うかも。エツァリは知ってるよね?」

海原「知ってますが…多分あなた達と同じですよ?」

麦野「話せ」


同じ学園都市側の海原を指名した麦野。
こちらの事情を知っていれば解り易く説明してくれると思ったのだろう



海原「前にも言いましたが、魔術ってのは皆さんが思ってるような『棒を一振り』みたいに簡単には基本的に行きません。
術式の構築、それまでの準備、条件など多々あります。
例えば自分の使う『トラウィスカルパンテクウトリの槍』も金星の位置を計算しないといけないので難しいですね。
まあ、それらを簡単に行い強大な力を行使する者を女性なら『魔女』と言います。
早い話があだ名ですね」


麦野「最後の一言ですっげえ納得した」

絹旗「超解り易かったです」

結標「ええ、本当」

神裂(なんか違うような…)

禁書「…いろいろ指摘したいけど話進めるんだよ。それでね、しずり。この写真を見て欲しいんだけど」

結標「これね?」

禁書「そうこれ!!すごよあわき!!」

結標「ははは…」


当然の操作してるのにこれだけ驚かれて、なんか歯痒い気持ちになる結標



麦野「何だこれ?」


そこには羊皮に描かれた麦野の肖像画、ペンで描かれた丁寧な仕上がり。
そしてその周りにある小物類


神裂「ルーマニアのとある村、で発見された物ですが」

海原「ルーマニアの村とは、村人全員が消息不明、または死亡した?」

神裂「ええ、そこで発見された物です」

絹旗「これが超何なんですか?」

神裂「これはそこに描かれた人物を探すものです。簡単な物でしたら今ここで出来ますよ、どなたかの写真さえあれば」

絹旗「プリクラでもいいですか?」


ここで簡単な術式を披露する。
科学サイドの3人は素直に『おおー、すげー』的な反応だった。そこで絹旗が素直にこの一言を言う


絹旗「コレ私達も使ったら超便利じゃないですか?」

麦野「確かに…仕事に使えそうだな、プライベートでも」

結標「私も使おうかしら」

禁書「無理なんだよ」

麦野「何でだよ?アレとそっくりにやって、さっきの呪文みたいなの言えばいいんだろ?アレもう覚えたぞ」

絹旗「そうですよ!子供でも覚えられそうな超簡単な事だったじゃないですか」

神裂「超能力者が魔術を行使することはできません」

結標「嘘よ。だってうちの金髪馬鹿だってそんな感じのを使ってるのを見たわよ!?ねえ、海原」


一斉に疑問を投げる能力者3人。
結標に振られた海原が話し出す



海原「…土御門さんはあの力を使うと体がぼろぼろでしたよ。暗部なのであまり気にしなかったでしょうが」

結標「そんな…」

神裂「過去に超能力者が魔術を使ったことがあるそうですが、全身から血が出てなくなったそうです」

絹旗「うえー、せっかく超便利な物だと思ってたのに~」

禁書「しかたないんだよ。科学と魔術は相いれないものだからね、なんでも使えたら人は怠け者になっちゃうからね」


少し残念そうにする絹旗や結標に対して、こちらの方は大きな疑問が生じた


麦野「おい…それじゃあ京都のガキはまさか!?」

神裂「ええ、魔樹と超能力の両方を使っています」



絹旗「おかしいじゃないですか!!さっき『超能力者に魔術は使えない』って、超言ったばかりじゃないですか!?」

神裂「そうなんですよ。仮に彼女の光線が魔術ならいいのですが」


禁書「十字教系だと近いのでも霊装が面倒だし、それは無かった。
アステカ系たど火星の位置が重要になるし、腕の骨を黒曜石に変える、であってるよねエツァリ!?」


結標「腕の骨を黒曜石に変えるって…」


海原「ええ、それであってますが。
どう考えても京都での事案発生まで、この国の外部の中学生が出来る物ではありません。それに、色々出てきた焦げ跡は」


麦野「…あれは完璧に『原子崩し』の使用痕だ。ルーマニアのも」


納得できないような表情で話す麦野。
だが、『原子崩し』と言う学園都市でも特殊な能力の使い手、それも頂点のレベル5の彼女が言うのだから間違いない



神裂「さて、話がそれてしまいましたが続けます。
で、先程行使した魔術ですが、先に見せた画像の物よりかは、遥かに威力が小さいのは何となく分かるでしょうか」


絹旗「はぁ…超何となくですが」

禁書「この画像のやつはもっと強力で、対象者この場合はしずりに術を送ることが出来るの。ここ、見にくいけど」

結標「拡大ね。っと」


画像の麦野が書かれた羊皮紙の左側が何やらシミが出来てる


海原「油性のシミですか?」

神裂「はい。…油性は油性でも人間の油です」

麦野「…なんでわかるんだよ、人間のだって」

神裂「この術式の近くに、油と体液を搾り取られた死体が何個かありました。次の画像がそうだと思いますが」

結標「うわっ。今日は肉無しね…」


そこにはスプラッタ過ぎる画像。
とても今晩は焼肉やマグロの刺身は勘弁してほしい


麦野「で、それが?」


禁書「…この術式は羊皮紙を人体に見立ててるんだけど、
最大の特徴は特定の部位に油を掻けることによって対象者の身体に痛みを与えられるんだよ。
と言っても、基本的に人の油を使う人はいなくて、動物の油なんだよ」


海原「あれ?でも、これって人の油なんですよね?」

神裂「はい、これは確認済みです。だからこそ、おかしいんですけど」

結標「おかしいって、動物の人間の油を使った。それだけでしょ?」

神裂「…そうなんですが」

禁書「人の油を使って、この術式を行使するのはこの子には無理なんだよ」

絹旗「何で、ですか?」

禁書「それは…」

神裂「…」





黙り込む2人。まるで何かタブーに引っかかったのごとく


麦野「…言えよ」

禁書「…やっぱり駄目なんだよ」

麦野「おい!!」


勢いよくテーブルを叩く。
そして彼女はインデックスの胸倉を掴み突っかかる



麦野「今更それはねえだろ!!ここまで言っといて!!」

禁書「無理なんだよ…」


胸倉を片手で掴まれそのまま宙に上がってしまってるインデックス


結標「ちょ、ちょっと!?」

絹旗「何やってるんですか!?」

海原「落ち着きましょう、麦野さん」


彼女の仲間が必死に止めようとするが、この場でインデックスの保護者に当たる神裂は何もしてない。
そして掴みあげられたインデックスは


禁書「話したくない、話したくない、ハナシタクナイハナシタクナイハナシタクナイハナシタクナイ」


掠れるような声で、顔を真っ青にしながら呟く彼女。
全身も痙攣の様に震えてる


絹旗「ちょ、神裂さんも麦野を抑えるのに超参加、って」


保護者にも助けを求めた絹旗だが、そこで見たのは顔に大量の脂汗を掻いてる神裂。
果たしてこのような彼女を見た者はいるだろうか


結標「ちょ、海原これって!?」

海原「解りませんよ!!自分は彼女たちと違ってアステカなんですから!!」


この時、テンパってるように見える海原だが確実に気付いたことがあった。
それは彼女達が話そうとしてる事は十字教のタブーなんだと



十数分後


結標「結局、何なのかしら」

海原「解りません。ただ、きっと彼女らが話そうとしたことはタブーなんでしょうね」


現在2人はダーツバー内のカウンターにいる。
個室の方は神裂とインデックスを絹旗と麦野が其々介抱してる


「…ここか、やっと着いた」


勢いよく入ってくる大男、先程スタジアムでブ飛ばされたステイルが息を切らしながら店に入ってきた


結標「あら、早かったのね」

ステイル「知り合いの家に突っ込んだよ…状況から見るに、『あの事』を話そうとしたんだね」

海原「『あの事』が何を指すのか確信できませんが、ルーマニアの人物特定の術式の所で話は止まってますね」

ステイル「そうか…」


思い悩むステイル。そして、吹っ切れたように良い声で


ステイル「マスター!!ジントニック、ジン強めで!!」


酒を頼んだ


結標「ちょっと、酒に逃げるの!?」

ステイル「ちがうよ…落ち着くためさ」

海原「お神酒杯って奴ですか?」

ステイル「この国ではここ1番の時にはやるみたいだからね。それとタバコのセット」

結標「…死亡フラグじゃないの」


ステイル「…本当は彼女を連れてイギリスに戻ろうかと思った。
でも、上条当麻がいる限り彼女はこの街を離れないからね。だから、僕も腹を括るよ」


「ジントニック」


良いタイミングで来る酒。この時、海原も酒で結標は水だったのは何かの縁だろうか


結標「仕方ないわね…杯はもった?」

海原「ええ」

ステイル「もちろん」

結標「じゃあ」


「「「乾杯」」」



VIPルーム


禁書「…ステ…イル?」

神裂「何時の間に?」

ステイル「今さっきだよ」

麦野「大丈夫だったか?」

絹旗「そのー…超すみませんでした」


部屋に入ると落ちついたのであろうか、涙目のインデックスと血の気の戻った神裂、そして麦野と絹旗が出迎える


ステイル「いいんだよ。落下点に『念力使い?』の子がいたから怪我は無いよ。…お腹は痛いけど」

絹旗「超すみません…」

ステイル「さて、術式の行使の所まで話したんだって?」

神裂「ええ…」

禁書「…」

麦野「そうなんだけどよ、こいつ等いきなりパニくってよ」

ステイル「うん聞いた…続きは僕が話すよ」

禁書「ステイル!」

神裂「そんな!?」

ステイル「あそこまで言ったんだ、彼女等も気になるだろうしね。…僕は覚悟したよ」


落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとインデックスの隣に座る


禁書「ごめんね…」

神裂「すみません…私がふがいないばかりに」

ステイル「仕方ないって…じゃ、話すよ」

麦野「…頼む」


ステイル「結論から言えば、この魔術は普通の人間には使えない。例えば僕とかね」

麦野「それは聞いた。私達、能力者も使えば死ぬと。…だが、魔術師では使えないって言うのは分からない」

ステイル「…君たち『能力者』にはレベルがあるんだよね?」

麦野「そうだ…5段階でな」

ステイル「僕ら魔術師もそんな感じのがあってね。幾ら霊装や術式を構築しても出来ない物がある。例外はいるけどね」


海原「例えば、麦野さんが結標さんの『座標移動』が使えないみたいにその逆も然り。
僕たちも学園都市に来るまでは、ここの住民は全員超能力者だと思ってましたからね」


結標「何となく、理解はできたかな?…多分」

絹旗「私達が同じ能力でもレベル5の力は超使えないみたいな感じですか」

ステイル「形は構わないが理解してくれるなら嬉しいよ…で、聞いてみるけど。どんな力も簡単に行使は出来ないんだよね?超能力も」

麦野「ああ、基本的には出来ない」

絹旗「仮に超可能性があるなら『レベルアッパー』使うぐらいですかね」

ステイル「それはこちらも同じと言えば同じだけどね。…で、話は戻るけど。多分気づいてると思うけど、この話はタブーなんだとわかるよね?」

麦野「ああ、十分わかったよ。で、どうなんだ?」


彼女の問いかけに対し、ステイルは煙草と一気に吸い煙を吐く。そしておもむろに一言




ステイル「早い話が、ここには『魔女』がいる。いや、居たんだ」

麦野「へー…」


何らかのリアクションがあると思ったステイルだが、反応は薄い


結標「それって、あだ名なんでしょ?」

ステイル「…誰だい、説明したの?」

海原「自分が」


彼が手を上げる。その瞬間、ステイルは何か言いたそうな顔になるが


ステイル「まあ、合ってるからいいのかな?」

禁書「合ってない事は無いからいいかも」

神裂「あまり詳しくすると混乱してしまいますからね」


麦野・絹旗・結標(((いや、混乱してるよ?)))


ステイル「その認識で一応合ってるけどね。…ルーマニアのこの村には本物がいるんだよ」

麦野「本物だぁ?」


すっとんきょんな声を上げる麦野。
さっきまで『魔女』とはあだ名、と言ってたのに今度は本物と言う。
レベル5の彼女でもだんだん混乱してくる


ステイル「本物の『魔女』。フィクションに聞こえるかもしれないけど、本当の事なんだよ」


海原「…おかしくないですか?自分はアステカですか、そんな人物居るなら違う宗教でも耳に入りますよ。
現に『神の右席』や『聖人』『禁書目録』みたいに耳に入りますし」


麦野「知ってるワード出たぞ。『神の右席』なら小耳に挟んだことある。ロシアやフランス、確か2人ぐらいは学園都市に来たんだよな?」

神裂「意外ですね。『神の右席』の名前を知ってたとは」

麦野「…海外の反学園都市勢力の過激派とかは聞いた事があるだけだ。詳しい事は知らねえ。ってか、お前らの仲間かよ!?」

禁書「違うんだよ。彼らは『ローマ正教』で私達は『イギリス清教』何だよ」

神裂「詳しく言うと私達はイギリス清教の『要悪の教会』ですが」

絹旗「まーた、超解んないワードが…」

海原「あれですよ。絹旗さんの好きな欧州サッカーで『マンU』と『インテル』ぐらいの違いです」

絹旗「おk!超解りました!!」


ステイル「(突っ込みたい…)…まあ、知ってる事に越したことはない。
で、話すがよく脱線するけど戻すよ!…その『本物の魔女』しか、さっき見た術式は行使できないんだよ」


麦野「さっきのって、私のイラストが描いてあったのか?」

禁書「そうなんだよ」


先程は震えてしまったインデックスが話し出す。これにはステイルも神裂も


ステイル「いいのかい!?インデックス」

神裂「無理しなくても?」

禁書「ううん。ステイルだけに無理させられないもん」

ステイル「…ありがとう」



禁書「話すよ。さっき人の油を使った術式って言ったけど、これには大きなデメリットが何個かあるんだよ」

麦野「1つは数体の生贄、もとい人間が必要だと」

禁書「流石にそれは分かるか…じゃあ、あと1つは何だと思う?」

絹旗「うーん、C級映画的には術者が死ぬとか?」


禁書「当たらずとも遠からず、って所かな。正解は術者が石化するの、でも死ぬ訳じゃないの。
ずーっと意識はあるけど体は動かないで、何も見えない何も聞こえない、欲求もない。生き地獄らしいんだよ」


神裂「尤も、『鬼灯石』を使えればデメリットが無くなるらしいんですが…」

結標「考えるだけでいやね。…ん、らしい?」

ステイル「そう、この術はここ数百年は使われてないね」

麦野「数百年って…ああ、なるほど」

絹旗「魔女が超生き返ったんですか?」

海原「封印が解けたとか?」

禁書「しずりは分かったんだよね?さっきのリアクションだと」

麦野「ああ、『魔女狩り』の時期とぴったりだ」

結標「『魔女狩り』って、ただの集団ヒステリーの類でしょ?」


神裂「その様にも言われてますが。
当時の状況から見ると情勢不安による庶民の不安と権力者たちの目論見が一致した、と言うのが大方の見解ですね」


麦野「それと、十字教による最後まで残っていた土着宗教の信者の大粛清、とも言われてるがな。
何せ、血に塗られた殺戮と侵略の宗教だしな。十字教は」


神裂「それ――」

禁書「それは違うんだよ!!」


神裂が訂正を求めようとした時、インデックスがバンとテーブルを叩いて立ち上がる。
彼女にしてみたら、自身の信じる宗教をあそこまで貶されたらシスターとして怒るのは当然だ。
だが、この行動に麦野は「計画通り」と言わんばかりの顔をしてる


麦野「いやーインデックスさん。素晴らしい信仰心ありがとう。おかげで自分の中の論理が確信できたよ」

禁書「ふぇ?」


麦野「で、披露したいんだが。
神裂さんは全身に力を入れないでそこのステイル君みたいに気楽に聞いてくれないかね?こっちも、リラックスしながら話したい」


神裂「…っく!!?」


あと少しで自分の刀の柄に手を賭けそうだった神裂、彼女の殺気に気付ける麦野もすごい



麦野「つまり、『魔女狩り』が始まるまで十字教系、土着系宗教はあったが、何かで対立し衝突。
その過程で土着系の魔術師で力を持つ者が出てきた、十字教側はそれらを発見次第報告しろってお告げを出したんあだろう。
まあ、現代で言うところの、指名手配だな。
だが、数世紀も昔の情報伝達なんざよくて紙、大体は口コミだろう。
その過程で、権力者が対峙する者を弾圧したり、民衆を人口調整の口実に使ったんだろ。
で、何世紀に亘る集団ヒステリーになったんだろうさ。
そして『魔女』と呼ばれる者達は、ルーマニアのその村に隔離されたんだろ?こんな所か」


ステイル「7割方正解だね」


麦野「ついでに現在まで監視付きだったんじゃないか?
十字教は確か大きな宗派で、イギリス、ローマ。ロシアってあるから、そこから選りすぐりの奴がな」


禁書「殆ど正解なんだよ。…じゃあ『魔女』はどうなったともう?」

麦野「…現代まで続くタブーだ、居るんだろ?『魔女』はまだ」


確信を突いた。誰もがそう思った。
インデックス達もまさか科学サイドの人間でここまで言い当てられるのは、事情を知る上条当麻ぐらいと思っていたから


神裂「…改めてこの都市の能力者には驚きます。ええ、合ってますよ麦野さん。魔女は現代にも存在します。ですが」


禁書「『魔女』はどちらかと言えば人ではなく、その力を持つ人間の事を指すんだよ。
さっきから名前の出てる『神の右席』の人達は自身の体に『天使』を宿してるけど、『魔女』は逆なんだよ」


結標「『天使』に対するなら『悪魔』ってこと?」

神裂「そうとも言われてます」


禁書「それで『魔女』の力は死ぬ間際に親から子へ受け継がれるんだよ。
これは男女問わずで、仮に子供がいない場合手近の適合できる人に移るんだよ」


麦野「なるほどな、それで力が誰に行くか解らずそれを探すのにジェノサイドみたいな事に成ったと」

神裂「…ええ、探す過程で多くの血が流れました。そして、やっと見つけ十字教の監視下に置くことが出来たそうです」

結標「随分と迷惑な力ね」

ステイル「厄介な力だけど、監視しないと何が起こるか解らない力だからね。強硬な手でするしかなかったみたいだよ」


絹旗「…さっきから超思ってたのですが、結構『魔女』に対する説明があいまいじゃないですか?
何て言うか、インデックスは自信ありますが残り2人は強調しないような気がします」


神裂「…それは、記述が無いからです」



麦野「なるほどな…『鬼灯石』の時と同じか。誰かに悪用されないように使い方の説明書や記述は消したと」

禁書「それもあるけど、何個かの記述は私の持ってる魔道書に書いてあるんだよ。…ってか『鬼灯石』って何?」

ステイル「『賢者の石』の日本名だよ。あとプラスすると、現代の『魔女』の力を持つ者は力の使い方を知らないよ」

絹旗「そうなんですか!?てっきり知ってるのだから超幽閉されてるのかと」

神裂「力の保持者は自分の力は人を不幸にするとだけ伝えてます。と言ってもこれも数百年前の事ですね」

海原「随分うまくいきますね。力の使い方なんざ周りの術者が教えそうなのですが」

麦野「海原、言ってただろ?『魔女狩り』の辺りの出来事だって」

結標「どう言う事?」


麦野「簡単だ。まず、さっき『魔女』の力の保持者はこいつ等の監視下。
つまりはその前に何でもできたんだ。
そーだな…たとえば力の持ってる者以外の『魔女の力』の知識を持つ者を消す、そして保持者に子供を産ませて保持者を殺す。
そしたら『魔女の力』は子供に移り、力の使い方の知らない保持者の完成。以後数世紀こいつ等の監視下、と言うより軟禁状態だな。
で『魔女の力』いや魔術関連その物に関わらせないようにする、関わろうとする魔術関係者は例外なく排除してきたんだろう。
そしてルーマニアと言う旧東側の国家に置けば更に宗教色は薄まる。
どうだ、こんなもんだろ?」


ステイル「…本当に君は感がいいんだね。こんな状況じゃなかったら始末してたよ」

麦野「これでも命を狙われてるんだ。頭働かせるぐらい能力者じゃ当たり前だしな」


神裂「麦野さんの意見で合ってます。
ただ、補足しときますが、軟禁状態と言えど彼女は村の中なら移動できましたよ。人望は厚かったみたいですからね」


禁書「ねえ、しずり」


申し訳なさそうな声で麦野に問うインデックス。それは、解りきってる答えを聞くような




禁書「ここまで来ると気づいてると思うけど」


麦野「…ああ、自信はねーが。つまり最初に見つかった術式とやらは『魔女』しか使えない物で、その標的は私。
その理由はこの前の『京都処女娘』がルーマニアに現れたから。
そしてその魔女は十字教の中の最大のタブーだと。
合ってるか、シスターさんよぉ?」


禁書「うん、合ってるんだよ」

海原「とすると、現在『魔女』の行方は知れないと!?」

ステイル「そうだね…『魔女』は資料を見る限り老婆だった。だか、彼女の死体は自宅で発見。これは現地の警察へも確認済みさ」

神裂「彼女には1人息子がいましたが、彼は事件があったであろう日は軍での会議に出席のため不在。彼の娘は居たそうですが」

麦野「その娘は?」

ステイル「今の所、死体は見つかってないそうだ…だが、あの術式を見たら生きてるだろうね」

結標「それは解るけど、知識が無いのよね?」

神裂「それが謎なんですけどね…」


結局、麦野が命を狙われた可能性がある。
それは『魔女』と言う曖昧で強大な存在が関わってると言う、あまりにも漠然としたものだった。
科学サイドは理解できず、魔術側は図分自信がタブーに突っ込んでしまったことを後悔し、全員沈黙する。
そんな中、タブレットの使い方を覚え、いじってたインデックスがとある画像を見つける


禁書「ねえ、これ何て書いてあるの?」

麦野「あん?」



その画像にはルーマニア語で壁に書かれた落書きがある。文字で内容は


Împreună cu Arutimishia ca!


こうだ


麦野「『アルティミシア様 万歳!』だぁ?あんだこれ。なあ、そっちは知ってるか?」

ステイル「初耳だね」

神裂「わたしも…」


何か関係ありそうだが十字教の魔術師2人は知らないみたいだ。だが、意外な人物が反応する


絹旗「アルテミシア様…アルティミシア……解った…超解りましたよ!!」

麦野「んだよ、藪から棒に!?」


突然叫ぶ絹旗。
まるでどこかの探偵少年が事件の謎を解けたときの様に


絹旗「つまり、この『魔女』はジャンクションしてるんですよ!!」

麦野「は!?」

禁書「ジャン…クション?」


絹旗「それで死ぬ寸前に自身の『魔女の力』を与える、そして無尽蔵の魔力。そう、これこそFF8の超ラスボス、アルティミシアですよ!!」


足りない胸を張り、ふんぞり返る絹旗。言ってるのは先ほどまで説明してた『魔女』をゲームの登場人物に例えたのだ。
彼女はドヤ顔だが、魔術側3人は「なんのこっちゃ」状態、だが反対側は


麦野「なーるほど、なんか納得したわ。そう言えば浜面のパクってセーブデータ消してやってたな」

結標「私も金髪馬鹿のデータ消してやってたっけ。ってか、絹旗さんの意見なっとくしたわ」

海原「自分も一方通行さんの奴、嫌がらせでデータ消してやりましたが…違うと思いますが、しっくりきましたね」

絹旗「いや、皆さん何しれっとセーブデータ超消してるんですか、しかも他人の!?まあ、私は滝壺さんのですが」

禁書「すごい!すごいんだよ!私達の説明を立った一言でみんなに納得させるなんて!」

絹旗「ふふーん!これからは、天才絹旗様、と超言いなさい」

禁書「ははーっ、天才きぬはた様~」


何やらカオスな状況になってるが問題点がある。これは上司でプレイしたことある麦野が突っ込む



麦野「絹旗ぁ。お前天才って言ってるが大事な事見逃してないか?」

絹旗「えっ?」

禁書「ふぇ!?」

麦野「あれは、設定だと未来から来た魔女だろ?どうやって未来から来るんだよ?」

絹旗「あ」

結標「そう言えばそんな設定だっけ?」

海原「いったん落ち着くと、ゲームの設定がそのまま現実に活かされるはずないですよね」

神裂「こんな事だと思いましたよ…」

絹旗「うっ…みなさん超辛辣です」


一斉に駄目だしする彼女等。
そりゃ、よく解らない物を何か身近な物に例えるのはよくあるが、時と場合による。
だが、絹旗の言葉を大真面目に考える2人がいる


禁書「ねえ、ステイル。さっきのきぬはたの!?」

ステイル「ああ、いい考えかもね。そうするとKYOTOの少女の謎も解けるかもしれない」


この2人だ



麦野「おい、そこの2人。何真面目に考えてるんだよ?」

結標「所詮ゲームの話よ?」

ステイル「…日本人が1番日本文化を知らないってことをよく解ったよ」

海原「どう言う事ですか?自分も外国人ですが解りませんよ?」

禁書「この国のサブカルチャーは異国の歴史や文化をよく調べてるから、たまに思いもよらない発見があるんだよ」

ステイル「それこそ、本場の僕たちが頷くほどのね…」

神裂「そう言えば、前に『アニメ』であった魔術をアニェーゼが冗談半分でやったら出来たことがありましたね…」

麦野「物騒なアニメだな、オイ!」

ステイル「それに、君の言った発言はとてもヒントになったからね」

麦野「は!?」

禁書「『未来から来た』って、ところなんだよ」

麦野「すまん、話が見えないんだが」

神裂「私もですよ」


話がステイルとインデックスの2人の中だけで繰り広げられ、外野はついて行けてない。



禁書「ねえ!確か、学園都市って宗教とか留学生を受け入れてる学区合ったよね!?」

結標「12学区とか14学区の事?」

禁書「12学区と14学区だね?ステイル!」

ステイル「よし、善は急げだ!!」

禁書「GO!!」


インデックスを先頭に12学区へ行こうと立ち上がるステイル。
完全に立ち上がるころにはインデックスはVIPルームの外に居た。だが



ステイル「あれ?」


ふらりとソファーに倒れてしまう


神裂「ステェール!!」

麦野「おい、のっぽどうした!?」


皆心配で寄ろうとするが


ぎゃああああああああああああ!!!」


外からインデックスの悲鳴


麦野「っち!結標、海原、絹旗!!チビの確保!!奴らかもしんねーぞ!!」


「「「おう!!」」」


麦野の指示で部屋の外に出る3人。残る2人はステイルを見るが


神裂「ステイル!…って」

麦野「酔いつぶれた、だけかよ…」


そこには、先程ジントニック酒強めを飲んだステイル君が目を回して顔を真っ赤にして倒れてた


麦野「ってか、部屋の外うるさすぎだろ」

神裂「ステイルは私がソファーに寝かせますので、見てきたらどうですか?」



禁書「よよよよ、よっぱらいなんだよ!?」

結標「ちょ、あなた達!?」

海原「おえ、くっさ!」

麦野「…何だこれ」


この1言。彼女にはこれしか出なかった。
数秒前まで。敵の襲撃かと思って、何時でも『原子崩し』を発動できるように心構えしてた。実際は


半蔵「ここが黒妻の旦那の店っすか~」

黒妻「いい店だろ~はんぞうちゃ~ん」

固法「ちょっと、いい加減にしなさい!!」

郭「ちょっと、半蔵様!黒妻氏も!!」

白井「…」


ここの店主であろう黒妻と、麦野の行きつけのバーの店長の半蔵、2人の女と黒子だ。
どちらも相当ご機嫌でのご来店


麦野「…白井、何があったか簡潔に話せ」


白井「表彰の後、お祝いがてらに半蔵さんのお店でお昼ご飯を食べてたのですが。
そこの店の地主のおじ様が樽酒を持ってきまして、なんでも「祝い酒じゃ~」との事で。気が尽きましたら」


麦野「出来上がったと」

白井「わたくしは黒妻さんとは面識有りますが、半蔵さんは無かったので。お酒を飲んでからは意気投合しなさって」

麦野「この状態な、なるほど。大体わかった」




禁書「し、しずり~た、た、たすけて~」

黒妻「嬢ちゃん~飲もうぜ~」

絹旗「超離れろ、っての!ロリコンが!!」

固法「ドツこう」



半蔵「やべ…吐きそう…ウップ」

郭「半蔵様~!!せめてトイレで!!」

海原「神裂さん!なに半蔵さんの一升瓶強奪して飲んでるんですか!?」

神裂「私のッせいじゃッ無いッ、お酒がッあるッからッダッ!!」

結標「アル中よ…」




麦野「うわぁ…」

白井「で、時に麦野さん」


このカヲスな光景にドン引きしてる麦野に黒子があきれ口調で質問する


白井「わたくしの勘ですと、何やらやっかいな事に巻き込まれてそうなんですが?」

麦野「うーん…」


何て答えるか悩む麦野。面倒なのできっぱりと答えることに


麦野「うん、巻き込まれた」

白井「はえーな、オイ!」


何時もの濃い日常に戻る、まるで何事もなかったようなドタバタ劇。
人数こそ足りないが麦野は少なくともこの変化した日常を受け入れ、楽しんでるのかもしれない。
だが、実際の恐怖が目の前に形が無いからこそ。彼女等はこうした日常を受け入れられるのだ。

だが、思い出してほしい。


学園都市が『解放』された時、手遅れだったことを。
SAO事件が発覚した時には手遅れだったことを




同日22時・常盤台中学・学生寮


「女王…今晩も遅いのですね」


ある部屋で、女王ことレベル5第五位の食蜂操折のルームメイトで派閥の取り巻き。
トレードマークの縦ロールは風呂上りなので、昼間よりも目立っていない


「御坂さんが事件に巻き込まれて以降、何処か元気がなっくて。わたくしもゲコ太トークが出来なくて寂しいですけど」


2人部屋で1人いないとついつい独り言を話してしまう法則が発動しつつ、食蜂の心配をする彼女。実に健気だ


コンコン


「はあい!」


部屋の扉がノックされる、つまりは常盤台の関係者だ。
この寮も黒子の住む寮同様オートロックなので、外部の人間が入るのは難しい


「私だ」

「先生!?」


来客人は彼女の担任の先生だった、時間が時間なので彼女も驚く


「夜分遅くにすまないが、第5位の事でなんだが」

「は、はあ…」


別に不審な事ではない。
食蜂は去年の大覇星祭まで能力で体育をサボってたのがばれて、補修があるのだが。
あまりの運動音痴で、担任の悩みの種になってる。ので、たまに彼女に相談に来るのだ。
別にイケナイ関係ではない、彼女的には「またか…」状態だ


「(なんで、名前を言わなかったのでしょうか)…今開けます」


扉を開けるとそこにはいつもの担任の先生が立ってた。
30代半ばの眼鏡をかけた没個性的な男、最近彼女が出来たのか偶に女物の香水をつけてる。
今日もそうだ、のだが


「(今日は若い子向けの香水なのですね)…何のようでしょうか?」

「色々とね。…話は長くなるから中に入るよ?」

「…解りました」


部屋に先生を入れるが、何か違和感がある。
姿かたちは同じだが、雰囲気が重々しい。
問おうと声を掛けると


「あのーせんせ――!?」

「声を出されちゃ困るからね」



先生に手で口を塞がれる。
不安が現実になる。彼女はこのままベットに押し倒され、経験した事無いような、ふしだらな事されると思った。だが


『眠りなさい』


額に黒い羽根を当てられ、先生が一言いうと彼女の意識は睡魔に侵され途切れる。
これは海原が京都でした者と同じもの。黒いカラスの羽にはトウモロコシの粉がまぶされてる


「…ちょろ」


一言つぶやく。その声は30代半ばの男性の声でなく、彼女と同じぐらいの少女の声。
先生は懐から単語帳のような物を出し、1枚ちぎるとこめかみにあてる。そして、えらの辺りからめくる


「終わったよ」



この1言を言い終える前に、先生の顔の皮がむける。
そう、彼女は京都で事件を起こし、ルーマニアで村を消失させた少女、リノアだ。
彼女は海原と同様、顔に護符を張り変装してたのだ、身長も彼女自身の物になり服がぶかぶかになる


(うるさいですね~いちいち口に出さないでくださいよ。この術式だと口に出すと音量MAXになるんですから)


すると彼女の頭に誰かの声が響く。男の声


リノア(すまんな、どうもこの『速記原典』は使いにくい)

(まあ、使い方覚えたらいい物ですよ。で、目標の方は?)

リノア(冗談みたいに簡単だったよ)

(そうですか~。ではアナタは予定通りに…私もサイファーさんが来ましたら行きますので)

リノア(サイファーなら5分で着くと思うよ。だから早く皮剥ぎ取っときな)


頭の中で会話しながらもリノアは作業を進める。
彼女を全裸にして風呂場へ運び、護符2枚分の皮を剥ぎ取り、傷の手当てをして違う服を着せてる


(もう取りましたから~で、リノアさんはまた介護ですか~)

リノア(は?この術式って視界も共有できるのか!?)

(ブラフですよ)

リノア(っつ~!!)

(まあ、あなたの場合はジャンクションが上手くいってないみたいですね~素体がとても優しいか、貴女に近かったのか)


リノア(…もうサイファー来たんだろ?その体の融けるキッショイ音聞きたくないから切るぞ。
場所はスマホに送って、護符はケースに入れたからな!!)


(ああ、ちょっと。リノアさ)


会話向こうが喋り終える前にリノアは『速記原典』紙を破る



リノア「さてと」


部屋に余ってた服を着て、見出し並を整える。
ちなみに彼女は現在豊橋で殺した女子大生の姿で、流石に中学生の服だときつそうである。
主に胸が。話を戻す、彼女はベットの上で寝てる縦ロールを見る。
皮をはいだ部分は学園都市製の軟膏と包帯を巻いてるので出血は止まってる、あと1時間足らずで傷もふさがるだろう。

そして彼女は『速記原典』から再び髪を選び出す


リノア「…これかな?」


1枚破るとそこには緩い光の紋章が浮かび上がる


リノア「ビンゴ!!…っと、急いで。…よっこいしょ」


彼女はベッドで寝てる少女を抱っこすると、その紋章の上に寝かせる


リノア「あんたに恨みは無いけど、オダインに弄られたりサイファーのおもちゃにされるのも嫌だからね。
中央アジアの高原に行ってもらうよ。運がよかったら帰ってこられるかもね」


そう言うと彼女は指ぱっちんをすると紋章と共に縦ロールは姿を消す。
行き先は彼女が言った通り中央アジアのアフガニスタンだ


リノア「さて、どうしようか…」


1人ごとを呟き始めるリノア。彼女も1人部屋だと呟いてしまう法則が発動する


リノア「最優先の『心理掌握』と『幻想殺し』の観察、若しくは無能化の準備は出来た。
…あとは次の優先事項の『一方通行』『超電磁砲』の監視だが、活動してるか不明。
歴史によれば『1st超電磁砲』はかなり目立つし、高確率で『幻想殺し』にも遭遇できるはずなのに。
歴史がずれてるのか?…まあいい」


すると、窓から物音。外には外国人の青年の姿が、ここは地上2階なのに


リノア「早かったな、オダイン」

オダイン「『速記原典』のおかげですよ~あれ、体は?」

リノア「捨てた」

オダイン「ぬぁ~んです――」

リノア「声がデケーよ、変態!?」


オバーなリアクションを取ろうとした彼の口を物理的に塞ぐリノア。
リノアが女子大生の姿なのでご褒美の場面に見えるが…


リノア「…護符はそこのケースに入ってる。上手くやれよ」

オダイン「…解りました…で、リノアさんは何処へ?」

リノア「そうだな…」


窓から見える、ビルの間から覗く満月を見て答える



リノア「私の御先祖様『1st原子崩し』にでも合ってみようかな?」


オダイン「1番居場所が不明なのに?」


リノア「適当に歩けば見つかるでしょ」


彼女達の目的は解らない。だが『解放』された学園都市に確実に不穏視力が流入してきてる。
ひょっとしたら、昼間に絹旗が言ったことは、正しかったのかもしれない。
しかし答えが解るのはまだ先

今日はここまで


オリキャラは、現実だとFF8、SAOだとFF7に準じて名前を付けてます


御質問あれば何なりと  



ではまた

これでいいんか?

乙  今回の話でなんか見えてきた気がする
縦ロールさんも災難だけど上条さんの観察者て誰なんだろう ひょっとして葬られてる?

>>469

めっちゃ意外な人が監視者ですよwwwwww


ちなみに青P達ではないです。


あと、次回はSAOに戻ります

どうでもいい質問だがここの1はどんなカップリングが好き?やっぱ上琴?

>>474


うーん、特定のカップリンぐは無いですが、浜滝は好きです。


あと、明日投下しますが…


このSS内にて各キャラを勝手に酒飲みにしたのですが、好きな酒とか書いた方がいいですか?

>好きな酒
「イメージに合わない」の一言で終わりそうなんで、想像の余地を残しておいてくれとしか

こんばんわ


お酒の件ですが>>1がお酒を飲みながら考えた結果>>477さんの意見を反映させて言及しない形にします

ただ、本文内にはバンバン出しますので、気になりましたら何なりとご質問ください


では投下



SAO・25層



オッス!スレタイにもなってるみんなの人気者、浜面だぁ!
…そこ!リア充爆発しろとかいうな!!…全員かよ!?…まあいい。
俺らがここに閉じ込められて後数カ月で1年。
マジでどん位かかるんだろう…でも、俺達は大将やお嬢を中心に攻略している。
宿命か運命か解らんが、結構な強さなので割と有名らしい。
ってか、俺達の普段の素行の悪さが目立つな…あまり人の事言えないけど。
ちなみにここでも知り合いが順調に増えてて、
姫のアスナや鍛冶屋のリズの嬢ちゃん。エギルにクラインの旦那。他にも多いけど、やっぱ1番はキリトかな?
…ここ数カ月合ってないけど。
ってか、アスナも合ってないようで、割とみんな心配し始めてる。
まあ、滝壺が「その内見つかるよ、きっと」って言ってるから大丈夫だろう、流石我が彼女。
滝壺が俺の腕の中で寝てる時の感はよく当たる。


で話は長くなったが、SAOでの生活で俺は何個か自分なりの楽しみを見つけてる。
最近アツイのは


浜面「まーた、姉さんとのアツイ夜を思い出してるのか一方通行!?」

一方通行「ブッ!!」

上条「うおっ、キタネーな!!?」


最強さんを弄る事だ


日も暮れて夕闇に染まる第25層、フィッシャーマンズホライズン。
最前線ではないが現在の所1番大きな街と言う事でここに訪れるプレイヤーは多い。
彼等もそうである。で、彼らは現在エギルの営む『ダイシー・カフェ』で晩酌中。
と言ってもただの夕食ではなく理由あり、それ後述する


エギル「オイオイ、そのことはあまり言いふらさない約束だろ?」

土御門「ま、他に客いねーからいいんじゃにゃいか?」

一方通行「ゴッホゴッホ!」

上条「むせすぎだろ…ほれ」

一方通行「ワリィ」

浜面「いやーダンナ、すまねえ」

エギル「…ま、いいけどよ」


ちなみに、エギルの言った通りSAO内にて性行為が出来ることは伏せられてる。
これは風紀の乱れを防ぐため。
ただでさえ若いプレイヤーが多く、多くは無い娯楽の中で無かったはずの性欲があるとわかれば何が起こるか、考えるまでもない。
現在の所、この事を知ってるのは『ヒーローズ』のメンバーとエギル、アルゴ、アスナ、リズベットの13人だけだ


一方通行「ゴルァ三下ァ!!テメエ何で毎回毎回俺を弄るンだゴルァ!!」

浜面「いや、顔に出てるから親切心で教えてるんだぞ☆」

エギル(きめぇ…)

土御門(キモイにゃ~)

一方通行「ぶン殴りてェ」

上条「俺は止めないぞ」

一方通行「オッシャァ、表出ろ三下ァ!!」

浜面「上等だ最強!!喧嘩のイロハ叩き込んでやらあ!!」

エギル「おい!殴り合いは迷惑だから他所でやるか、カードで決着着けろ!」

浜面「あ、すまねえ旦那…ブボッツ!?」

一方通行「目ェ反らしてンじゃねーぞ三下ァ!!言っとくが、ここだと俺も体力あるンだからな、甘く見ンじゃねーぞゴルァ!!」

浜面「って…喧嘩は体力勝負じゃねーんだよモヤシがぁ!!」


店主の忠告も虚しく、店内で殴り合いが始まってしまう。
『ダイシー・カフェ』で『ヒーローズ』御一行が来た時の日常に風景。
これにはエギルも頭を抱えてため息が出てしまう


エギル「はー…」

上条「なんか、そのー…ゴメン」

エギル「謝るぐらいなら止めてくれよ…」



土御門「この場合こっちも参加しちまう可能性があるからにゃ~静観が1番だぜい」

上条「こいつ等の場合、番外個体か滝壺がいればいいんだけどなー」

エギル(店移転しよ…それで、こいつ等には教えないようにしよう)


ちなみにこのチンピラ集団の影響で『ダイシー・カフェ』の売り上げはよろしくない。
まあ、こんな喧嘩がよくある店には近づきたくない



上条「ってか、浜面は一方通行が番外個体と寝たことが解るんだ?」

土御門「童貞のカミヤンには早いかにゃ~」

上条「OK土御門。こっちでも殴り合い始めよう、さあ立て」

エギル「俺が教えるから、頼むからやめてくれ」


これ以上騒ぎを大きくしたくないので仲裁するエギル。
ちなみに、上条さんは前よりかは無骨に嫉妬しなくなったが、『童貞』などのワードにはかなり反応する。
まあ、このギルドで自分以外の男は『脱童貞』だったらひねくれるのも解る。
その捻くれてる上条の横で美琴が反応してモジモジしてると「なんだ、生理か?」みたいなデリカシーのない事を言ってシバカれ、
「彼女ほしー」と言うと周りから鉄拳制裁されるのはもはや仕様美である。
おかげで上条自身の『防御』と『耐久性』が高くなった。
話を戻そう



エギル「まあ、なんだ…男ってのは大体、女を抱くと変わるってのは解るよな?」

上条「…何となく」

エギル「それはある意味、身体で語るみたいな感じ。かな?」

上条「かな?って…」

エギル「こればっかりは言葉が見当たらねえんだ、ワリ」


土御門「それは分かるぜい。例えばカミヤンの大切な人、もちろん異性な。
仮に複数いたとしても、肉体関係がある1人の存在感が自分の中で増すんだ」


上条「…ん?どういう事だ?」


エギル「お互いが意識し合い、まあ簡単に言えば恋愛関係だな。
カミジョウの中で好きな奴がいるか知んねーが、もっと愛おしくなるんだ。
特別な存在、何があっても守り抜く。そんな存在だ」


上条「いや、絶対守り抜く意思ならそんなことしなくても」

土御門「その概念を変えるのが肉体関係何だぜい、特に1番最初のはな」


エギル「まあ、ただ欲望の為にスル事もある。
だが、お互いが意識し合うのは違うな、ツッチーが言う通り初体験は貴重さ。良くも悪くも、だがな」


上条「良くも悪くも?」

土御門「例えば、そこの2人」


納得できてない彼に、具体例を指す土御門。百聞は一見にしかず、これの事か



浜面「いつもいつも、惚けやがって!少しは自分を認めたらどうだ!!ブゴッ!?」

一方通行「テメエこそ!いつも2人で惚気やがってこのバカップルがァ!!ブベッ!!」

浜面「自分の事を自覚できてねえ『超能力者』が言うんじゃねぞ馬鹿が!!ドボロッ!!」

一方通行「気にしてる事を言うなクソ野郎がァ!!ブルベッ!!」



上条「…全くわからんのだが」

土御門「うん、タイミング悪かったぜい」


エギル「…はあ、多分だが。ハマーはお互い意識してるが、アクセラレータは自分が相手の事を好きなのか理解してない、
認めてない。って、言いたいんだろ?」


土御門「さっすが、大人だぜい」

上条「えっ、それ、どういう意味?」

土御門「…カミヤン、2人の初体験、聞いたよな?」


上条「えーっと、浜面は付き合って共同生活しているマンションで夜2人っきりの時に済まして。
一方通行は、2人とも酔ってて、朝に勢いでやっただっけ?」


エギル「また後者は豪く生々しいな」

上条「あー…なんか思い出したらイラついてきた。よし殴ろう」

土御門「カミヤンそれは後。解らないからって、話を反らさないでくれい」


エギル「今の話を訳すと、ハマーはお互い愛し合っての結果だから普通だが。
アクセラレータは大切な存在だったんだろうが、順番すっ飛ばしてヤッたと。…大学生かよ」


土御門「心の中では答えが出てるんだろうがな。まあ、アイツの性格じゃあ無理そうだが。
『恋愛なンて独りよがりのオナニー、脳内麻薬(キリッ』って言ってたぐらいだからにゃ~」


エギル「そんな奴が、恋愛のまさに重傷な症状が出るとは、皮肉だな」

上条「んー…こんがらがってきたぞ。解らないのは上条さんが馬鹿だからか?」

エギル「まあ、俺たちの説明が下手だったのもあるが」

土御門「要するに、経験したら解るって事さ」

上条「結局それかよ!!」



エギル「実際、恋愛とかSEXは経験しないと解んないよ。
1番いいのは2つが合わさる事だがな。ただ、先にも言ったが、中毒性もあるし溺れれば猛毒だ。神経性のな」


土御門「麻薬だぜい…いや、酒の類と同じかな。カミヤンも、現物じゃないが酒を飲み始めて悪くないと思ってるだろ?」

上条「…まあな」

エギル「酒も時には人の心をほぐし、人を壊す事もある。ま、これは経験談だがな」

土御門「お、その言草だと、現実では酒関連の仕事してそうだにゃ~」

エギル「仮にそうだとしても、お前らは未成年だから来れないがな。ジュースだけだ」

土御門「おっ、ビンゴって感じかにゃ~」

上条「なあ、聞きたいんだけどよ」


これまた分かってないのか、上条が2人に問いかける


上条「他人に自分の恋愛観を話すのって恥ずかしくないの!?」


エギル・土御門「「…」」


黙り込む。
冷静になると何自分たちはドヤ顔で語ってるんだと思う


土御門「カミヤン」

上条「んだよ」

土御門「世の中には突っ込まない方がいい、って事もあるんだぜい」

エギル「ってか、そろそろ行けよ。ここで酒飲んでたのもクエストの為だろ?」

上条「あ、そうだ。ほら行くぞ」

土御門「(本当に解ったのかにゃ~)…殴り合いはその辺にしとくぜい」

一方通行「死ねェ!茄子チンコォ!!」

浜面「死ね!魚肉ソウセージ!!」

エギル(これで店に平和が訪れる)


賑やかにしながら『ヒーローズ』の一行を見送ると、エギルの心の中の本音が神に届いたのか、
少しの間の間店に平穏が訪れ彼はそろそろ畳むかと思った。
だが、この世界の神である茅場には届かなかった。
十数分後、泥酔したギルド『風林火山』と『血盟騎士団』のアタッカー軍団が来たのは別の話



19層・『ヒーローズ』ギルドハウス


さて、『ヒーローズ』の男性諸君が喧嘩と恋愛についてを語ってる時、女性陣はと言うと


リズ「つまりそれは現実とは変わらないと!?」

番外個体「YES!!」

佐天「竿の硬さも変わらないと!?」

滝壺「うーん…。浜面意外に経験ないから解らないけど、そうかな?」

初春「ぬっふぇ~経験になるのでしょうか~///」


御坂・アスナ「「///」」


こちらも『女子会』と言う名の宴会。
会話の内容も恋愛中心なのだが、野郎面子よりも性的。
と言ううか、ぶっちゃけ生々しい。
経験のある番外個体と滝壺にリズベットや佐天、初春に美琴、アスナが質問していく形式。
ちなみに普段のお酒の無い『女子会』だとシリカも呼ぶが、お酒が入ると大抵生々しい性の話題になるので呼ばれない。
居酒屋の女子トークこわい



リズ「いやー流石、センパイさんは違うわ~」

番外個体「いや、アンタも結構いい線行くと思うよ。ミサカが保証してあげる」

リズ「…結構皮肉って言ってるんだけどな~」

佐天「リズさん。この人皮肉って分かっててもっこういう反応ですよ?」

リズ「知ってるから。常連の個性位解るよ」

初春「でも偶に、本気か!?って言いたくなりますよね~」

滝壺「でも。それがわーすとの個性だよね」

番外個体「さっすがリッコリ~ン!そんな所がミサカ大好きだぞっ☆」

滝壺「ほうわぁ!?」


勢いで抱き着く番外個体、勢い余って滝壺の胸を揉んでしまってる。
お酒を飲むと抱き付く癖のある人はいるが、彼女もそのパターンなのだろうか?


リズ「おお!?リコの胸が風船みたいに!?」

佐天「胸が大きいのいいな~」

初春「あてつけですか?」

御坂「当てつけ?」

アスナ「ちょっと2人とも、顔怖いから!!」


何かの逆鱗に触れた初春と美琴をアスナが宥めつつ、宴は続く。
ちなみに男メンツが家を追い出されて夜のクエストに行くのはこれが原因。
と言っても、『ヒーローズ』ではよくあるの事。
ここでは男の地位は低い


番外個体「ってか、お姉様とアーたんがグイグイ聞いてくるのは解るけどさ、何でルイポンも聞いてくるの?
ハルちゃんが特定の男に興味がないのは知ってるけどさ」


初春「ナチュラルに喧嘩売りましたね」

リズ「姉さんあれっすよ。気になる男がいるんじゃないんですかぁ~?」

滝壺「それ以外何があるの?」

御坂「…なんか、私が性欲に餓えた獣みたいに言われるのも文句あるし」

アスナ「私も文句あるけど、佐天さんの勢いにも気になるわね…」

初春「絶対、あの人関連ですよ!!」

滝壺「解り易いもんね」

リズ「うちにもいつも2人で来るしね~」

アスナ「これは…確定かしら!?」

初春「確定ですよ!!」

佐天「ちょっと何人様の事を欠席裁判みたいに物事決めてるんですか!?」


このノリ。女の子特有の流れで裁判に掛けられてしまう佐天。
と言っても、バレテないと思ってるが周りにはバレバレである。
その相手は今頃男の中で「にゃーにゃー」言ってるだろう




番外個体「ってかさー…」


ふと思った疑問をテーブルに並んだ料理をつまみながら問う番外個体。
ちなみに今晩のメニューはルーマニア料理の『サルマーレ』『ママリーガ』『チョルバ』に『クラティーテ』である。
お供のお酒はワイン、にスコッチ


番外個体「ぶっちゃけ、あのニャーニャー星人のどこがいいの?」

佐天「…そこまで言いますか?」

番外個体「だって、お姉様がツンツン偽善者を好きになるのは解るし。アーたんが黒モヤシに惚れてるのもオーラで解るし」

御坂「おいコラ!」

アスナ「ちょっと待った!!」

初春「そこで否定したら認めたようなもんですよ。御2人共」

滝壺「大丈夫。私達には助かる」

リズ「ちょろいな~」

番外個体「どこが好きなんよ?」



これでもかと詰め寄る番外個体。
前にも言ったが、佐天は基本的に人の事を弄るのは多くても自分の事は弄られるとは苦手なタイプ。
仮に弄られそうになっても話題を反らすのだが、ここ最近はこのネタ関連は弱い。
特に酒の入った席だと


佐天「いやっ…そのー…なんて言うか…」

滝壺「まあ、あの時のつちみかど、かっこよかったもんね」

初春「そうですね!何て言うか、年上って感じでした!!」

リズ「あの時って?」

アスナ「多分、第5層の時かな?」

御坂「ああー…そう言えば佐天さん、5層から土御門さんへの態度変わったもんね」

アスナ「あの時佐天さんねー――」

佐天「アスナさん、あの時アスナさんも」

アスナ「この話題はもうやめよう」


第5層で同じように土御門に『お兄さん』と言ってしまったアスナ。
今では黒歴史みたいなものだ、これに突っ込まれると黒の剣士と絡められ面倒くさい事に成るのは分かっている。
ので、基本的にアスナは佐天の肩を持つことが多い


佐天「そう言えばキリトさん何してるんですかね?」

アスナ「(ナイスフォローよ佐天さん!!)…本当、どこをほっつき歩いてるのかしら!?」

番外個体「意外にくたばったんじゃね?」

御坂「この前、『黒鉄宮』見た時名前あったからそれは無いでしょ?」

アスナ「私も今日見た時あったしな~」

初春「…なんか凄いナチュラルに言ってますけど、ストーカーじみてますよ」

滝壺「仕方ないよ。2人にはストーカー素質あるから」

御坂・アスナ「「ちょっと待ったー!!」」


あまりにも自然な流れでのストーカー断定に突っ込みを入れる2人。そりゃあ、ストーカーに認定されるとか、いやだ



番外個体「まあ、お姉様は仕方ないよね」

佐天「学園都市でよく上条さんを追いかけてますからね」

御坂「いやいや、それだけでか!?」

初春「それだけでも十分ですよ」

滝壺「あすなは彼氏が出来たらお互いの位置を知りあってそう」

リズ「あー分かる。それで『光栄だ』とか言いそうだわー」

アスナ「ねえ、私だけあいまい過ぎない?可能性じゃん!?」

番外個体「ってか、気になる男の事思ったり、何か物を拝借してオナッてそうだし。ギャッハ☆」

リズ「それは――」


御坂・アスナ・佐天「「「ブッフォ!!」」」


番外個体・リズ・初春・滝壺「「「「…っえ?」」」」


あまりにも解り易い反応をする3人に対して固まってしまう4人。
リズベットは「それはネーヨ」と続けて番外個体が「だよねー♪」みたいな会話が続くのだった。
だが、蓋を開けたらこれだ


初春「これは…」

滝壺「1発の銃弾で3人倒しました」

リズ「ミリタリー系疎い私でも解るけど、それってすごいよね!?」

番外個体「あり得ないことだけどね。だけど、すごい収穫祭だねェ…」


ニイィ、と笑顔で獲物を見定める顔になる番外個体、それに続く初春、リズベット。
哀れ、反応してしまった3人はこれから彼女らの餌食、もといツマミは確定だ。
得物の3人は無言で噴き出した時の姿勢のまま、グラスを咥えてる


滝壺「ねえ」


そんな中、隠れた『イエーガ(狩人)』特性のある滝壺がぶっこむ。

相手は



滝壺「るいこは誰ので自慰したの?」

佐天「ごっほごっっぇ!!」


彼女を指名した。
何回も言ってるが佐天は自分の思い人(仮)に対して中々言わず、会話に出ても持ち前のトーク力で逃げることが多々ある。
ので、滝壺の判断は1番美味しいと言う事に成る。
もちろん、指名された彼女は「冗談じゃねーよ!!」と言う顔をしてる


番外個体「おお、ルイポンイイねェ!!」

初春「散々、ネタがあるのに追及できなかったんですもん!リズさんも居ますし徹底的に行きますよ!」

リズ「よっしゃ、任せろ!!あたしもいろいろ聞きたいんだよね~。ぐっへへへ」


完璧に尋問モードに入る4人。これには佐天も


佐天(やばい…これは押し流される!誰かと一緒に!?)


彼女が助けを求め、美琴とアスナの方を振り返ると




アスナ「あーっ。騎士団のおしごと残したままだったー」

御坂「アスナさん帰るならお風呂入ろー」


若干棒読みで『転移結晶』で帰宅するアスナと、ごく自然に風呂場に向かう美琴。
まるで相談でもしてたのかと聞きたくなる、うんしてました。これに対し、佐天は


佐天(う、う、裏切られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!)


心の中で絶叫した


リズ「って、アスナ何帰ってるのよ!?」


連れのリズベットは悪気はないが、アスナが帰ったので後を追うように『転移結晶』で帰る。
つまり、この部屋に現在の所、彼女の味方は居なくなる


佐天「あっ…えっ…」

番外個体「さぁーて、ここに味方は居なくなったし。やっちまおうか!?」


まるで悪役の台詞と共に佐天は初春や滝壺、番外個体に拘束される



初春「で、どうするんですか!?ワーストさん!」

番外個体「ふふぅーん…ぱぱぱぱっぱぱー、『鳥モンスターの羽』!!」


まるでどこぞのタヌキ型ロボットの様なだみ声でとあるアイテムを出す


滝壺「…それをどうするの?」

番外個体「にっひ☆確かルイポン、この前鳥モンスターの戦闘の時に変な声出してたよねぇ?」

佐天「ええっ!?…なんのことですかー?」

番外個体「ルイポン攻略の時の服装お腹出てるからねー…」

初春「ああ、いい感じに踊り子みたいでいいですもんね」

滝壺「健全なエロスとは、まさにあれ」

佐天「ううっ、そんな眼で見られてたとは・・」


自信の格好に後悔する佐天。
格好は各々想像してもらいたい


番外個体「そん時思ったんだけどさ~ルイポン、お腹弱いんじゃない?おへそ周りとか?」

佐天「うっ、なっ、にゃんの事ですか!?」

初春「テンプレな返答、ありがとうございまーっす!!」

滝壺(これって、みことのリアクションだよね)

番外個体「いつぞやのミサカの乳揉みくしゃにした事…いまこそ倍返しでしょ!」

佐天「じぇじぇじぇっ!!?」

初春(あれ、佐天さんって東北出身でしたっけ?)


それから、乙女による恐ろしい拷問(笑)が始まる



「まずは、弱点のおへその辺りから~」


佐天の寝間着をまくりあげる番外個体。
一見荒っぽく見えるが、その手つきは実に繊細。そのまま触れる様に羽の先で彼女の臍の辺りをつつく


「ふっ、へっ…!」

「おお、いい声出すじゃないの~」

「へあっ、っちょ」

「佐天さん色っぽいです!!」

「う、初春、鼻息荒くしないで!!」


左腕を抑える初春の鼻息が掛かるのか、体をうねらせながら文句を言う彼女。
彼女の左腕には初春、右腕には滝壺、そして正面の下半身は番外個体に抑えられてる。
幾ら彼女が攻略組と言えど、このSAOにて同性の3人の羽交い絞めから逃げるのは不可能。
これが美琴だったら話は変わってるかもしれない


「おお、そんなに反抗するならおへその周りをこぉー…っと。ギャッハ☆」

「ふえぇえあ!!///」

「るいこ。吐いちゃったほうがいいよ」

「は、は、は吐くって何を!?///」

「おっと、これは失敬…で、ルイポンは誰でズリネタににてたのかにゃ~ん」

「そっ、それは///」

「早く言わないと、ミサカの操る羽が下乳まで行っちゃうぞ。ギャッハ☆」

「ひやぁうっ!///」

「おお、佐天さんがエロイ!!」

「これぞ雌の顔」

「っく!///ま、負けない!」

「イイねェイイねェ最高だっねェ!!☆次は内股に行こうかぁ!!」


ゆっくりと番外個体の手が佐天のショーツへ行く。
このテンション、お酒の影響だろうか?
番外個体は完全にスイッチが入り、親友の初春ですら佐天の痴態を興奮して眺めてる。
だが、このギルドの特徴を4人はお酒の影響で忘れてた。
最悪な状況(主にスケベ関連で)邪魔が入る事を



「たでー…ま?」

「なーに突っ立ってンだチンピ…ら?」

「にゃーにしてんだ…にゃにゃにゃ!?」


玄関が開くと思ったら、入ってきた浜面に一方通行、土御門。彼らは『クエスト』で遅くなるはずなのだがどういう訳だがここに居る。
そして、この酔っぱらって出来てしまったよく解らないフザケタ雰囲気に戸惑ってる。
女性陣も困惑して固まってしまい、羽交い絞めにしてた佐天が「イテッ」の声と共に床に落ちる。
この結論?それは簡単


佐天「み、み、み、見るなーっ!!」


浜面「ガッ!!」
一方通行「ン!!」
土御門「ッジー!!」


佐天が恥ずかしかったのか手近にあったテーブルをブン投げ男連中にクリーンヒットする。
男共も、どっかの偉人の名前の様な悲鳴を上げながら倒れ気絶する


「おいお前ら先に、って、なんじゃこりゃー!!?」


滝壺「あ、かみじょう」


遅れてギルドリーダーの上条が誰かをおぶった状態で到着し、現状に素直なおなアクションで答える


上条「えっ、なにがあったの?」

佐天「聞くな!!」

上条「えっ、でも」

佐天「聞かないでください!!」

上条「お、おう」


彼女のあまりの勢いに彼も黙り込む



初春「か、上条さんお帰りなさい!…って、早くないですか?」

番外個体「そうだよ、ミサカ達は朝帰りって聞いてるゾ?☆」

上条「いやー、そのつもりだったんだけどさ」


そう言いながら背中におんぶしてる人物の顔を見せる様にしながら言う


上条「こいつ拾ってよ」


コイツとは?ここ数カ月姿を見せなかった黒い剣士。
片手剣の使い手でSAOにて1,2を争う実力者。
キリト、が気絶した状態で上条におぶられてた



19層・『ヒーローズ』ギルドハウス


「にしても、こいつ全然起きないわね」


日も暮れて明かりの灯るギルドハウス内にて頭を拭きながら愚痴る美琴。
風呂上りの彼女だが、すでに時間は20時間以上を経ってる。
昨夜、キリトを背負って帰宅した上条達。経緯は


佐天「つまり、レベル上げのポイントに行こうとしたらモンスターの姿がまったく見えなくて」

番外個体「奥まで行ったら、こいつが一人で3匹位と戦闘してたと?」

浜面「そう言う事、せっかく二日酔い覚悟で行ったのに…痛って…」

滝壺「大丈夫はまづら?はい、お水」

浜面「サンキュー!」

一方通行「で、こいつは何なンだァ?」

御坂「何だって、知ってるでしょ!?」

一方通行「俺と番外個体はお前らの話と噂の基本情報しか無くて、直接会ったのは25層だけなンだよ」

番外個体「そう言えばアーたんやリズにシリカ達は何回も会ってるけど、ミサカ達ってこいつには余り会ってないんだよね」

上条「そう言えばそうだったな」

土御門「一言で言えば、こいつは戦闘バカって所だぜい」

初春「後、ゲーム脳ですね」

一方通行「…前から思ってたけど、花頭って結構毒舌だよなァ」

初春「何回も言ってますが、花頭ってやめてくれませんか!結構傷つくんですけど!!」

番外個体「じゃあ、花瓶」

初春「もっとイヤですよ!!」



浜面「お嬢ちゃん弄るのはその辺にして…マジでこいつ起きないのって何かあったんじゃねーか?」

前にも言ったが、キリトをここに連れてきて約20時間。その間こいつは1度も起きてない

上条「そう言えば、第1層で起きたみたいな奴とか?」

御坂「ああ、集団で回線が切れた事だっけ?それは無いわね」

佐天「何でですが?」


一方通行「あの時は断線時間は生き残ったので最大2時間が限度だ。
大方、外部でプレイヤーの自宅から病院等の施設に運ばれたンだろう、そうすれば納得が付く」


浜面「あれ、俺らそんなの無かったよな?」

滝壺「学園都市のナーヴギアは自分の持ってるスマホとかを介しての接続だから、端末のが壊れたりしない限り大丈夫なはずだよ」

上条「あーそう言えば面倒くさい設定したわ」

土御門「結論を言うと、こいつは断線してないな。2時間以上たってないし」

初春「じゃあ、何なんでしょうか?」

番外個体「寝落ちじゃね?」

上条「あー、っぽいわ~」

土御門「この前誰かさんが寝落ちでかなり迷惑かけたからにゃ~」

御坂「…」

佐天「結構いろんな人に、迷惑かけましたからね~」

番外個体「アーたんや禿にも迷惑かけたもんね~ギャッハ☆」

御坂「…うぐっ」

浜面「ま、まあ、原因が解ったからいいんじゃねーか?」

一方通行「ひとこと言えるなら。ちゃンと睡眠はとれよ、じゃねーとみンなに迷惑かけるからな。なっ超電磁砲ゥ!」

御坂「…め、メンボクナイ」


肩を叩かれる美琴。
これは彼女が前回のフロアボス戦で、寝落ちしてしまったことによる物だ。
それは前日まで徹夜で粘土で『ゲコ太』シリーズを作成してた事に起因する。
更に睡眠時間をずらせる薬『アフター・スリープ』まで飲んでるのだからたちが悪い。
きっとキリトもレベル上げの為に同じ薬を飲んだのだろう、この時はそう思ってた


初春「ま、まあ。無事そうですし夕食にしませんか?」

滝壺「そうだね、そろそろお肉焼けるし。それに数時間したらあすなも来るし」


そして彼らは夕食の時間である。
このアットホームな空気が、のちにキリトを傷つける事に成るのはまだ知らない



何時だかの夢。いや、思い出か…


コンドミニアムの安いホテルにみんなと泊まった時の思い出、それは『ヒーローズ』ではなく


「サチ、今日の飯は何!?」

「ふふーん、今日はなんと『アクアパッツァ』でーす!!」

「うおー来た来た来たキターーー!!」

「うっせぇよササマル!!?」

「ケイタが魚釣り上げたからだよな!」

「偶々だって、それにサチが貝売ってるのを見つけたし」

「偶然だよ、お金はキリト君が出してくれたし…」

「こっちも、グルメツアーに案内してくれたお礼だし…」


『月夜の黒猫団』との思いで。
あの日、俺はサチと日用品の買いだしを頼まれて20層に買い物に行ってた。
思えば、あの買い出しはササマル達に仕組まれた物だったのだろう。
あの時はまだ第25層が開けてなく魚介類は超高級品だった、だが偶々入った『変なショップ』に貝が売ってた。
貝は貝殻が武装の素材や防具の装飾に使えるが、もちろん身は食べることが出来る。
サチは、貝を見るや否やよだれを垂らしながら目を光らせる。
意外にこの娘は食い意地があるみたいだ、買い物中もよく買い食いしてた


「ってか、早く食おうぜ!!」

「サチ、頼む」

「はいはい」


慣れた手つきで『アクアパッツァ』を切り分けるサチ、彼女の家ではよく作るのは後に聞いた。
ケイタ達も食べたことはあるみたいだ。
どうも、ここのギルドのメンバーは魚介類が好物みたいだ


「はい、キリト君」

「お、おう、ありがとう」

「みんな揃ったなー」

「揃ったぜ、ケイタ」

「じゃ、いっただきまーす!」


「「「「「いっただきまーす!!」」」」」


ケイタの号令と共に食べ始める。
俺は海沿い出身ではないが久しぶりの魚貝類、テツオやダッカー達が涙を流しながら食べてる。
これが故郷の味なのだろうが


「おいしい?」


不安そうに質問してくるサチ、俺は


「うん、おいしいよ」



素直に答えた。
味付けは少し濃いかなと思ったが、ケイタ達のがっつき具合と笑顔。
彼等の表情が物語ってる。
この暖かい雰囲気、『ヒーローズ』とは違うベクトルだが嫌いではなかった、
この時の俺は「アスナ達の事や俺が攻略組の事どうしよう…」と割と自業自得な事を考えてた。
だが、今ではこの暖かい思い出は、地獄の業火のごとく俺を焼き殺す業になってた


あの、あたたかさが、俺を殺す



「うっ…」

「あ、きりと」


目を覚ます。俺はいつぞやぶりの天井を見ていた。
そこに心配そうに覗くリコ、たまたま見ててのだろう。あまり会いたくなかった相手


「キリトさん!」

「キリトさん!!目を覚ましたんですか!?」


テーブルでくつろいでたルイとハルも俺が目を覚ましたことを気が付く


初春「御坂さん!ワーストさん!キリトさんが目を覚ましたよ!!」

御坂「キリト!あんた大丈夫なの!?」

番外個体「おお黒いの、くたばったかと思ったよ。ギャッハ☆」


奥の台所で食器を洗ってたであろうミコトとワーストも反応する。
男連中は自室か風呂のようだ


番外個体「ちょっとあの人達呼んで来るわ~」

御坂「ほいほい~…で、キリト、どうしたのよ?」

佐天「そうですよ、1日近く寝てたんですよ!?」

キリト「1日…だと…」

初春「そうですよ、みんな心配してたんですから」

滝壺「直にあすな達も来るよ」

キリト「そうか…」


ふと、ほっとしてる俺がいたが


御坂「どうするキリト、何か食べる?」

キリト「…っ!」


この言葉が現実に戻させる。




あの時の団欒、そして守れなかったあたたかさに笑顔。


俺は1人でないといけない



初春「ちょっ、キリトさん!?」

佐天「なんか…顔色悪いですよ?」


やめろ



御坂「ちょっと、本気で顔色悪いわよ!?」

上条「オッ、キリト!」

土御門「やっと起きたか、寝坊助」


やめてくれ…



浜面「よお、元気か!?」

一方通行「…顔色悪くねェか?」

番外個体「いや、あなたが言える立場ではないでしょ」


やめてくれ!!



滝壺「大丈夫?きりと?」


やめてくれえええええええええええええええ!!」


心の中で俺は絶叫した。そして、それに合わせる様に


キリト「うぅっ・・・お、っつおえええぇぇ!」


俺は吐きだした


ここ数日何も食ってなかったので何も出ない、1番辛いタイプ




上条「お、おい!」

番外個体「ちょっと!!」

浜面「大丈夫かよ!?」


『ヒーローズ』の声がする。仲間を心配する声、だがそれが、俺を壊す


一刻もここを早く去ろう



御坂「キリト!」

佐天「動かない方が…」

キリト「だ…大丈夫だ」


俺は此処を去ろうとメニュー欄を操作するが生憎『転移結晶』は品切れ



一方通行「…」

初春「全然大丈夫じゃないですよ!!」

土御門「とにかく休んだ方がいいぜい」


キリト「…問題ない」



俺はそのまま玄関へ歩き出すが、少しふらつく


初春「き、キリトさん!素人目でも疲れてるのは解りますから!!」

滝壺「それに、何か抱えてるのも解るから」


玄関近くに居た2人が俺の道を塞ぐ


ぶっちゃけ、合いたくなかった2人に



上条「いやマジで、お前おかしいって!!?」

御坂「なんか、病気みたいだし!」


『おかしい』『病気』…ああ、合ってるよ


初春「と、とにかく休んだ方が」

滝壺「きりと」


この2人が、サチに見える俺は病気でおかしい奴だよ!!



俺は、壊れて狂ってるのかもしれない。
ただ前髪がサチに似てるだけで2人に会いたくなかった俺は狂ってる。
だけど、目の前で、仲間が殺し合い、殺されて、凌辱されてるところを見させられ、壊れない奴を、俺は知りたい。
ここに居ては駄目だ…余計に壊れそうだ


キリト「ドケ…」

初春「ひっ…」

滝壺「…」


ドスの聞かせた声で俺は目の前の2人に退くように言う。
ハルの方は退いてくれたが、リコは退いてくれない


キリト「ドケェ!!」

滝壺「脅しは聞かないよ」

土御門「キリト!!」

佐天「そこまでしなくても!!」


大声でも、リコは退かない


この時俺は最低な事を考えた。そしてすぐに実行した



滝壺「…っえ?」


俺はリコの左肩に手を置き


キリト「…っ」


リコを思いっきり弾き飛ばした


初春「滝壺さん!!」

佐天「大丈夫ですか!?」


彼女が頭から壁にぶつかる音が響く、ハルやルイがリコの元へ駆け寄る。

この後は俺への罵声に、最後は…


上条「ちょっキリトォ!!」

御坂「あんた何してんのよ!!」

土御門「やりすぎ…って!?」

番外個体「ちょっと、チンピラさん止めて!!」


予想通りになる



浜面「テンメ、滝壺に何すんだよ!!」


ハマーが自分の女を弾き飛ばされたのに激昂して俺に向かって来た。
この時、俺がひそかにメニュー操作してたのは

御坂「!駄目、浜面さん!!」


コイツには分かってたそうだ



浜面「こっち向けやぁ!!」


ハマーが俺の左腕を乱暴に引くと、俺はこいつの指示通りに向く。
するとハマーは俺の顔を殴るつもりだったのだろう、拳を上げてた。だがハマーは殴れない。何故なら


キリト「…ご希望通り向いたぜ」

浜面「かっ…あっ…」


俺がこいつの心臓を自身の剣で貫いてたから



上条「浜面ぁ!!」

御坂「キリト!あんた何を!!」

キリト「自分の目で確かめるんだなっ!!」


俺は串刺しになったハマーを蹴飛ばした。
すると、眠ったハマーはそのまま勢いよくカミジョウとミコトに突っ込む。
「わっ」とか「きゃっ」と言った悲鳴を上げて2人は倒れる。
まあ、ハマーみたいな巨体が勢いよく突っ込んで来たら俺でも支える自信は無い。
このまま、捨て台詞の1つでも吐いて去ろうとした時


キリト「うぐっ!?」


全身に衝撃が走る、自転車にぶつかった時みたいに。
俺はそのまま玄関を突き破り外に飛ばされる。その正体は


一方通行「…」


俺がこの中で1番警戒してるジョーカー、アクセラレータだった



キリト「っく、放せ…」

一方通行「グダグダ言うなァ…悪いが、眠ってもらう」


アクセラレータが装備してる武器『スプリル・サーベル』、俺の使った『ソード・スプリル』のレイピアバージョン。
こいつは俺を眠らそうとするんだろう、だが


キリト「…カ」

一方通行「…っ!スキ――」

アクセラレータが言葉を発する前に俺は行動した

番外個体「一方通行ァ!!」


ついでに、この状態になった時の2ndターゲットのワーストも武器を装備して外に出てきて、玄関を出た所にツッチーも居る。
俺にとっては幸運だ、だがこいつ等にとっては不運だ。

結果は10秒後に解る





全ての行動が10秒で終わり、俺は『ヒーローズ』のギルドハウスの前に立ってた


キリト「…」


これでいいんだ、これで俺は嫌われ者。『ビーター』の完成だ


上条「キリト!!」

御坂「あんた何してくれてるのよ!!?」


だが、最後の仕上げがやって来る


上条「テメエ!自分が何してるのか分かってるのか!?」

御坂「みんな心配してたのに!本気で心配してたのに」


…自分の頭の回転の良さに嫌悪する。
これは言ってはダメな言葉が直ぐに浮かぶ、俺に


キリト「…ドケと言ったのに退かなかった、お前らが悪い」

上条「っつ、だからと言ってあそこまでする事無いだろ!!」

キリト「…あいつ等が弱いのが悪い」

御坂「…黙って聞いてれば…言いたい事言ってぇええええええええええええええ!!!」


ああ、ミコトは激昂しただろう。
でもいいんだ、そうすれば俺に2度と関わらなくなる。
そうすれば、誰も不幸にならない。
古い言葉で『心を鬼にする』と言う言葉がある、まさに今の俺がそうだ

俺は『ビーター』

関わるやつは不幸になる。


俺を嫌ってもらうために、俺は友達だと思ってた…親友になりたかった奴に剣を向ける



キリト「そこまで言うなら俺に勝て…『ビーター』に勝てない奴が、このゲームクリアできると思うなよ」








最低だ…俺って



はい、今日はここまで


序盤は、野郎飲みでの恋愛談義

※書いてて恥ずかしかったのは内緒


中盤は女の子の百合みたいなの

※書いてて恥ずかしかった


終盤は壊れたキリトの内心


以上を意識して書いてみました


御質問あれば何なりと


さて、本日は天長節であり、陛下のお誕生日を祝う日です。


今日の日本の安定があるのも天皇家、そして今上陛下が今日の御蔭であります。

陛下の健康を祈り。平成の世が平和に、日本国が千代に八千代に続くことを願いつつ本日の投下を終わらせていただきます。



ssでこんな事書くの此処だけだろww



さて、明日明後日の普通の平日、社会人の皆様は会社を、学生の皆様は勉学を勤しんでください。

自分も頑張ります!

あれ、明日、明後日何かあったっけ?



ではまた


ごめんミスった

>>519

ミスは誰にもありますからwwwwww

どうもです


質問ですが


SAOでブーメランって武器にしてもありですか?

あけましておめでとうございます!!


って、2日に言ってみる…


SAO2期決まりましたね!!YATTAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!


今年も楽しみが増えた


まさかの家で取ってる、読売新聞にキリトとアスナの和服のイラストが1面にあったとは…


このSS的に言うと、なかなか次回投稿する内容が納得いかない>>1です…



でも、今週末には投降します!!


西暦2014年・皇紀2774年・平成26年が皆様が素敵な1年になるように願い。今日はここまで


ではまた

>>1
お年玉が欲しいかなーなんて言ってみたり

こんばんわ


>>537上げる側なんで勘弁してください^^;


さて、今年初の投下行きます

では投下




あの時、最初に来た時に、私御坂美琴は気付いとくべきだった。
キリトが重大な悩みを抱えてる事に


アイツが寝てる姿は、去年の夏『妹達』の時の私の顔に似てた

そんな感じがする……いや、した、か…



約1日たって、私は適当にレベル上げしてハウスに帰った。その時もこいつは熟睡してた


「まあ、お前たちが入ってから風呂に入るから、俺たちはいるからよ」


と、アイツが言ってきた。
ちょっと、ちょっとだよ?カチンときたので


「いや、私達が見てるから先に入ってきなよ!」


的な事を言った。佐天さんが何か言ってたが気にしない


うん、私はまともだ


それからアイツが風呂に入って私が入ってリビングに行っても、キリトは泥の様に寝てた


「にしても、こいつ全然起きないわね」


この言葉は、素に出てきたのは覚えてる

だけど、こいつを見ていくつか疑問が湧いた。



1つは、ここまで疲れるレベル上げをしてたのか?


土御門さん達の話によれば、こいつがレベル上げしてたのはお酒を飲めば普段より多くモンスターが寄ってくる場所、
私も佐天さん達と行った。
正直、あれを1人で裁くのは厳しい。
このギルドで最高レベルの私が思うんだから間違えない。



もう1つは、何でコイツは私達に姿を見せなかったのか?


ウチらどころか、アスナさんやエギルさん、アルゴさんにも姿もしくは連絡をしてなかったようだ。
アスナさんは違うギルドなのは解るけど、情報屋や道具屋に姿を見せなかったのは気になる。
それほど人目を気にしてるのだろうか?



最後は、こいつの所属ギルド『月夜の黒猫団』の噂を全く聞かないことだ


キリト自身が「あまり強くないギルド」と言ってたので攻略組でない事は確かだ。
だが、あまりにも聞かないので独自やアスナさんと協力してもらったり、またはアルゴに依頼したが、結果はゼロ。
アルゴは「全滅したんじゃねーカ?」と言ってて『黒鉄宮』でコイツの名前を慌てて確認したこともあった。
それで生きてる事も解ったし、現にこうやって私達の前に姿を現してる。
だが、コイツ以外の団員の情報は無い。最悪の結果が頭を過るが、考えないようにする。
あの時、名前を聞いとけばよかった…確か、女の人も居るんだよね?


この後、苦い思い出(ゲコ太作れるようになって、はしゃいじゃったんだよ!!察しろ!!)を弄られ。
直ぐに夕食になった



番外個体「お姉様ったら、結構気にしてたよね。黒いの」

御坂「…何の事かしら?」


食後、私は番外個体と食器の片づけに励んでた。
SAOだと調理や食器を出すのは簡単だが、汚れは現実同様洗うと言う微妙に面倒くさい所がある


番外個体「とぼけちゃって~チラチラ見てるのミサカは見てたゾ☆」

御坂「…本当にあんたは言動の1つ1つがイラつくわね…ワザと?」

番外個体「さぁ、DNAが原因なんじゃないんですか?ギャッハ☆…ってか、黒いのにも興味出してると王子様が他所へ行っちゃうぞ♪」

御坂「ふぇえ!?な、な、あなな、な、何でアイツが唐突に出てくんのよ!?」

番外個体「え、何が?ミサカは特定の誰かの事をいってないよ?♪あ、そっか、きっとヒーノアッ!!」


余りにも口が達者で憎たらしい笑みを浮かべてた、番外個体の口を拳で塞ぐ私。
本当に私のDNAと同じなのかと思う。にしても、この子が言ってたのは事実だ。
確かに気になってるのは本当だ…だからと言って、アイツと同じな訳はない。
ただ心配してるだけ



少しすると、リビングが騒がしくなって


初春「御坂さん!ワーストさん!キリトさんが目を覚ましましたよ!!」


カウンター越しに初春さんが勢いよく報告してきた。私も勢いよく


御坂「キリト!あんた大丈夫なの!?」


私も声を出す。
番外個体も何時の嫌味ったらしい口調で声を掛ける、本当にこの子は徹底してるなー…。
ここからは全身は見えないが、上体を起こした状態なのだろう、頭部が見える


番外個体が男共を呼びに行くのを送ると私は台所を出て、初めてキリトの全身を見た。
正直、絶句した

一応テンプレな


御坂「…で、キリト、どうしたのよ?」


と聞くが、私の内心は完全に動揺してる。
それは初春さんや佐天さんも同じで、顔に出てる。
よく、顔色が悪い事を『顔が真っ青』とか『土色』とか言う、それは現実の事であってSAOではないと思っていた。
だが、これを何て言ったらいいか、私にはわからない。
いや、なってたかもしれないが、あの時は鏡を見ないようにしてた。
何かに憑りつかれた、何かを引きずってる、それしか言いようがない顔。
唯の寝不足と空腹だろうと、私はその時はそう思うようにして


御坂「どうするキリト、何か食べる?」


この言葉を選んだ。
これはただの親切心だし、夕食の残りがあったのも事実だ。
だが、これが今のキリトのNGワードだとは知らなかった。
この時、キリトの顔がゆっくりと変わるのを、今になって思えば気づけばよかった。


部屋から男共と番外個体が戻ってきて、其々心配の言葉や皮肉交じりの言葉を贈ると、
キリトの顔はどんどん悪くなり、ついに


キリト「うぅっ…お、っつおえぇぇぇぇ!」


吐きだした。
それは何も食べてない時特有の1番辛い奴、吐き方に特徴があるので1発で解った。
経験してるから


みんなで心配しているとキリトはふらりと立ち上がる、こいつがメニュー欄を操作してる時、私は警戒すべきだった。
キリトはそのままフラフラした足取りで玄関に向かうが、誰がどう見ても様子はおかしい


初春「き、キリトさん!素人目でも疲れてるのは解りますから!!」

滝壺「それに、何か抱えてるのも解るから」


キリトの行先を塞ぎ、尚且つ私の本音を代弁してくれてる。
滝壺さんが言ったが、何かを抱えてる人の態度は何処頭に出る物だ。
私はかつて、それに気付けなくて友人をとある事件に巻き込んでしまった。
今は一緒に居る。
そして、私自身も自分の抱えてる物を隠すために交友を控えた時期があった。
滝壺さんは、そん時の私を遠くからではあるが見たことあるので知ってるのか、はたまた立場上気づきやすいのか。


そんな2人を恫喝して退くように言うキリト。
考えたくなかったが、やっぱり似ている。あの時と…。
巻き込みたくないから、あえて辛く言う所とか。
闇を抱えてた時の私と。そんな状況を深く知る人物が2人。
片方は私と同じで全力で心配してるが、片方は無言だ。
いや、目つきは警戒している。
そんな時にキリトは最低な行動に出る


キリト「…っ!」

初春「滝壺さん!!」

佐天「大丈夫ですか!?」


コイツは滝壺さんの肩に手を掛けるとそのまま弾き飛ばした。
それは軽くと言うレベルではなく、思いっきりで滝壺さんは壁に激突してしまう。
急いで、佐天さんと初春さんが滝壺さんの元に駆け寄る


御坂「あんた、何してんのよ!?」


あまりにも突然のキリトの奇行にみんなで叱咤するが、この人は行動に出る


浜面「テンメ、滝壺に何すんだよ!!」


滝壺さんの彼氏、浜面さんだ。
浜面さんはキリトに駆け寄って、腕を掴んで殴ろうとするが


御坂「ダメ、浜面さん!!」


私は浜面さんの行動を止めようとした。
何故なら、キリトがメニュー欄を最小の動きで無駄なく操作し、とある物を指定したから。
それは装備欄、こいつは剣を選択した。その剣は


キリト「…ご希望通り、向いたぜ」

浜面「かっ…あっ…」


浜面さんの心臓のあたりを貫いて剣先を現した。
そしてキリトはそのまま浜面さんを私達の方へ蹴飛ばして、私とアイツは短い悲鳴を上げて押し倒される。
その時、高速の何かがキリトを外へ吹っ飛ばした、それに続いて番外個体と土御門さんが其々武器を装備して続いた。
おそらく最初の何かは『スキルベリー』を使った一方通行だろう



上条「浜面ぁ、おい、しっかりしろ!!

御坂「大丈夫!寝てるだけだから!」

上条「寝てるだけって」

御坂「…さっきの剣『ソード・スプリル』だったし、それに浜面さん」

浜面「ぐおぉぉぉ」



鼻提灯つけてアホ面で寝てる浜面さん。
『ソード・スプリル』1回でもクリティカルを出したら相手を眠らせる剣、その効果はプレイヤーにも及ぶが、攻撃力はかなり弱い。
先ほどの一瞬で一応見切った


上条「はぁ、よかった…」

御坂「でも数時間は起きない…って、滝壺さんは!?」

滝壺「大丈夫…問題ないよ…」

初春「御坂さん!早く外へ!」

佐天「私も直に追います!!」


滝壺さんを介護している2人を残して、私とアイツは外に出る。
剣は装備するが、防具は無くさっきまでと一緒の寝間着で



外に出ると一方通行と番外個体に無数の切り傷があって倒れてて、土御門さんが見えない何かを高速でガードしている


上条「何なんだよ…コレ!?」


確かに、普通に考えればポカーンとするが。少し経てば解る


御坂「…『スキルベリー』」


これしかない。
そして私の言葉にタイミングを合わせたかのように、土御門さんの前に現れ


キリト「…タイムオーバーだが、これ位は」

土御門「うごっつ!!」

キリト「できる・・」


足を切り落とした。
土御門さんもガードしてたが間に合わなかったようだ。
そして、意識も落ちた



私達に背中を向けて立ってるそいつの背中は、大きく……そして、寂しそうだ



アイツと私が文句を言うと、その何もかも諦めたような目で私達に言い放つ


キリト「そこまで言うなら俺に勝て…『ビーター』に勝てない奴が、このゲームクリアできると思うなよ」



この時、私は頭に血が上っていた。だけど、思い返せばこの時のキリトは過去の私に似てた。
その時は私の隣にいる馬鹿が止めてくれた。

だけど、キリトを止めるのは誰だろうか?



御坂(構えが変わった!?)


キリトの構えを見た時の感想はこの1言に尽きる。
基本は変わって無いがゆらゆらと動いてる。
基本的にコイツの構えは静止してから、スキルを発動させる基本的な物だった。
だけど今は


上条「くっそ、やるしかないのかよ!!」


コイツや私の様に静止してなく、呼吸と共に体が動いてる。
まるでFF7や10の戦闘モーションみたいだ。
…ってか、私達ってこんな感じなんだ…


キリト「…どうした?…止めないのか、俺を」

上条「っく!」


挑発を掛けてくる。
こいつも飛び出そうとするが、グッとこらえるのが解る。
ここまで冷静でこの雰囲気、ぶっちゃけ気味が悪い。
ここで私は


御坂「…」

上条「!?」


自分の剣をキリトに見えない角度で指先で叩く。
これはギルド内で決めたサインで、例えば、1回叩いて間置いて2回叩くのは『自分、先行』と言う意味。
音的には『トン、トトン』みたいな感じ

でこのサインに対し


上条「…わかった」


意思は通じた。ここから本格的な戦闘開始だ


上条「うぉらあああああああああああああ!!!」


勢いよくコイツが『バスター・ブレイド』をブン投げる。
私はその陰に隠れて近づく


作戦は、コイツが『バスター・ブレイド』をブン投げ、その陰に隠れた私がキリトの『ソード・スプリル』を私の『フラニティー』で狩り、
そしてキリトの頭にアイツが拳を叩き込みスタンさせる。
何回もやってるコンボ、成功率は9割強を誇る。
それに『バスター・ブレイド』を振り払えるのは、モンスターでも少なく、プレイヤーでは見たこともない。
浜面さんか番外個体のウチの力自慢でも無理だろう。
キリトもこの剣は持ち上げられないと言ってた。
失敗はあっても、そこまで大きな損害は無いはず





キリト「…ふん!!」


力強い声と重く響く金属音。
こいつは何をした?あの『バスター・ブレイド』を片手で弾いた、何度も言うが『バスター・ブレイド』はとにかく重い!
私も持つのがやっとだ。
アイツが投げたのと同時に走り出した私にとって、それは目の前で起きた出来事だった。
あいつもさぞ驚いた顔をしてるだろう。

だが


御坂(剣を狩る事は出来る!!)


私はキリトの剣に狙いを定める。
『フラニティー』は穴があるので、スキルがあれば相手の刀を取り上げることが出来る。
私の十八番


御坂(入った!!)


だが、考えれば直ぐにわかった。
キリトの『筋力』が尋常ではないレベルで上がってる事を


キリト「…おふざけだな」


ボソッと一言。そして次の瞬間、私は目を疑った


御坂「えっ!?」


コイツは私の『フラニティー』を素手でつかむと次の瞬間握りつぶした


御坂「なっ…だとっ!?」


ガラスが砕けるような音と共に私の愛刀はバラバラになる


キリト「…下がれ」


そしてこいつは刀を振り、私を斬り飛ばした


上条「御坂ァ!!」

キリト「よそ見してていいのかよ?」

上条「うおっ!?」


『体術』での攻撃態勢に入ってたアイツをキリトが無駄のない動きで襲うのを、飛ばされながら見た




佐天「御坂さああああああああああああああああんん!!」


落ちるポイントで私をキャッチしてくれた佐天さん、私達と違って寝間着ではなくフル装備


佐天「大丈夫ですか!?」

御坂「ええ…。滝壺さんは!?」

佐天「無事ですよ…その前に」


彼女は腰に掛けてた『ブーメラン』2個と『帯』に手を掛けると


佐天「上条さんっ!!援護っ!しますっ!!」


無差のない動きで『使い捨てブーメラン』を投げ、腰の『帯』をキリトの方向へ飛ばす。
牽制の『ブーメラン』と、本命の『帯』。
どちらもSAOでは数少ない遠距離攻撃、思惑通り『ブーメラン』でキリトを牽制するのは成功したが


佐天(やった!『帯』も巻き付いた!!…これで)


動きを封じれる!そう思った顔だった、私もそう思った。だが


キリト「…1パターンだ」

佐天「えっ……きゃああああああああああああああああ!!!」


ボソッと呟くとキリトは佐天さんの『帯』を握ると逆に振り回した。
『帯術』は遠距離攻撃もできて、尚且つ相手を拘束できたりするのだが、
向こうの『帯術』のスキルが上だと逆に相手にコントロールを渡してしまう危険性がある。
つまり、この場合『帯術』のスキルが佐天さんよりキリトの方が上だと言う事だ。
ギルド内でも1の使い手の佐天さんよりも


御坂「佐天さあああああああああああんんんんんんんん!!!」


彼女の名前を呼びながら、私は防具を装備し『フラニティー』から『白金の剣+7』に変える。
攻撃力は落ちるが、耐久性や硬度なら『フラニティー』に引けを取らない。


佐天「っつっててて。っつぶ!!」

キリト「…俺に関わるから」


佐天さんが落下したと思ったらすぐさまその場所に移動したキリトが彼女に『スピアー・ダウン』をする。
腹に刺した剣は直ぐに抜かれ、彼女の意識を刈り取った。
私はこの時、佐天さんを斬られキレてた、少しでも冷静になればよかった。
キリトの剣が何かと



御坂「っきっさまああああああああああああああああああああああああ!!!!」

上条「キリトォォォオオオオオオオオオオオオ!!!」


私より遥かに大きな声でキリトの懐に入るアイツ。
その拳は確実に頭部の下部を捉えていた、避けられない。


キリト「ゴッ!!?」

上条「…っ!?」


拳は顎に当たり、下顎を吹き飛ばすがアイツと私の表情は


上条・御坂((しまった!?))


これだった。
頭を強打すれば相手をスタンさせ行動不能にできるが、この様に顎だけ吹き飛ばすのはスタンにならない。
1次的な部位破壊でしかないのだ、つまり


キリト「…っふ!!」


直ぐに反撃がくる


上条「くおっつ!!」


キリトの『カウンター』左のパンチがあいつの腹に入ると、アイツの体は少し宙に浮く。
そしてキリトは右手の剣をアイツの股から切り上げる様に、一太刀入れた。
そのまま流れる様に『回復結晶』を使用し、HP、部位破損を治す


キリト「…後はお前だけだ、ミコト」




「このまま、引き下がるか…ここらに転がる雑魚どもと同じ結果になるか」

「…」

「…(ここまで言えば、引くだろう。と言うより引いてくれ)」

「…ふっ!」

「えっ!?(自分の頬をビンタした?)」

「…誰かが言ってたけど、『頬を打って喝を入れる』…有効ね」

「で、喝を入れた答えはなんだ?」

「あんたを止めさせてもらう」

「止める…だと?」


「あんたの行動を見てたら、第1層で下手糞に憎悪を煽って『βテスター』を守った時と同じだと思ってね」

「…あの時はそうだが、今回はこいつ等を斬って――」


「本気で切るなら『ソード・スプリル』で眠らせてその後は手出ししないのは、なんでだろうね?
…本当は止めて欲しい、助けてほしいんじゃないの?」


「…いつもそうだ…そうやって土足で人様の領域に入り込んで、あーだこーだ言う。…そんな所がすごくムカついてたんだよ!!」


「なら!その構ってオーラを何とかしなさいよ!!
そうやって、自分は不幸だだから近づくなって雰囲気だけで漂わせて、そのくせ目で助けを求める。
自分は可哀そうだって、自分に酔ってるのかコラァ!!」


「…決めた…斬る。…俺に負けたら2度と俺に関わるな、お前らごときに、あの悪夢を消せるわけないんだよォ!!」


「ご生憎!どうも私はストカー気質みたいだからね、何度だってあんたの領域に入るわよ!
…それにアンタの言う悪夢が何だか知らないけど、
『その幻想、この私がぶち壊す!』」


「やれるもんなら、やってみろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「おおおおおおおおおおおぉぉぉぁぁぁぁぁああああああああああ!!!」



御坂「…っは!?」

上条「目が覚めたか?」


目を覚ますと私はギルドハウスの中に居た。
他のみんなとアスナさんとアルゴの顔も見える


アスナ「傷は大丈夫?」

御坂「痛覚無いもの、大丈夫よ…ってか、みんなは?」

上条「ご覧の通り」

佐天「ぴんぴんしてマース!!」

番外個体「お姉様の剣は消えちゃったみたいだけどね。ギャッハ☆」

御坂「えっ、そうなの?」

アルゴ「オレッチたちが着いた時には、結晶になって消えてたよ」

一方通行「ま、『フラニティー』の方は修復可能みたいだからよォ、明日にでも鍛冶屋に頼めよ」

アスナ「そうよ、リズの御師匠さんなら修復できるかもしれないよ!明日行こうよ、ね?」

浜面「材料足んなそうなら分けるぜ、お嬢」

土御門「右に同じくだぜい」


みんなの無事を確認する。
一様に明るいのは私に気を使ってるからか?とにかく聞きたいことを聞く


御坂「…キリトは?」


やはりこの質問で場は鎮まる。
だけど、この人はこんな時にちゃんと言ってくれる


滝壺「きりとはみことに勝ったら、タッチの差で来たあすなが声を掛けるとすぐに『ミラーマント』使ってどっか行っちゃった。
わたしの『索敵』スキルだと見つからなかった」


御坂「そうなの?」

アスナ「うん…名前よんだら振り返らずにアイテム使って…」


つまり、またキリトは行方不明になった


アスナ「…どうしよう…嫌われちゃったかな?」


寂しそうな声で落ち込むアスナさん。だけど


御坂「そんな――」

一方通行「そンな事ねェーよ。あれは、ただの我儘だ」


珍しい人物がフォローするので私を含めた1同、驚きを隠せない。
まじで、コイツがフォローするとは思わなかった…


番外個体「へー…なんでアナタはわかるのサ?」


一方通行「…あれは
『自分でどうにかしたい、けど如何するか解らない』のと『誰かに助けを求めたい、だけど誰かを困らせたくない』
気持ちが整理できてないだけだ。だからあンなアベコベな事をしている」


土御門「ほぉ、例えば?」


一方通行「例えば、俺らを切り殺して邪魔をさせないのなら、なンであいつは『ソード・スプリル』を使った?
『スプリル・シリーズ』は使い勝手が難しく、何より攻撃力が低い」


佐天「それは、眠らせた方が楽だからじゃないですか?文句を言う口は鼾に使ってますし」

一方通行「なら、『転移結晶』使った方が手っ取り早いよなァ?」

初春「でもそれって、『転移結晶』が無かったら…って!?」

一方通行「そゥ。だからあンな奇行に出たンだろうなァ…」

浜面「それだけで、あそこまでするするのかよ…」

佐天「ちょっと考えられません…」

初春「言ってくれればいいのに…」


浜面さんに佐天さん、初春さんの意見は最もだろう。
アスナさんも表情で同じような事を言ってる


だけど


御坂「…追いつめられると、人って加減が無くなるのよ」

佐天「えっ!?」

御坂「しかも徹底的に、絶望するぐらいにね」

土御門「ま、あの顔は何かに絶望した顔にも見えるな」

番外個体「よく考えるとミサカ達、黒いノののギルドのメンバー見てないよねー」

一方通行「ひょっとしたら、目の前でメンバーが殺されたのかもなァ」

上条「っ、一方通行!てんめ――」

御坂「いいの、分かってるから」


きっと私の為に激昂してくれたあいつを私が宥める。
だけど、一方通行の意見はイヤミも含まれてるが正論でもある。
それは、経験した事ある私だからこそ言える


御坂「…あいつを…キリトを止めよう」


私の意見にみんなは黙っていなずいた



ギルドハウス・屋根上


あの後、夕食を終えてお風呂に入った後、私は屋根上に居た。
19層の山々の間から見る月が何となく私を落ち着かせる


「よっ…風邪ひくぞ?」

御坂「…そんなアンタも風呂上りの癖に」

上条「へへっ、ばれたか」


気付くとコイツが来てた。
…言いたいことあったので思い切って行ってみる


御坂「何か今回アンタ全然活躍できてないね」

上条「うぐっ!?」


ショックだったようだ


上条「…上条さんも分かってますよ…言い訳になっちゃうかもしんねーが、やっぱ剣だとやりにくくてな」

御坂「うん、今でも全然似合ってないもん」

上条「ズバズバ言いますね御坂さん…で、何であんなこと言ったんだ?」

御坂「あんな事?」

上条「『キリトを止める』って」

御坂「…」



御坂「…自分勝手な思い込みかもしれないけど、アイツの目が何時かの私に似てた。それだけなんだ」

上条「・・それって!?」

御坂「うん、去年の夏、『妹達』の時の私…あんただって一方通行が発破掛ける前に気が付いてたでしょ?」

上条「…あぁ」

御坂「あの時、私は死ぬつもりだった。だけど、アンタが止めてくれたおかげで今ここに居られる。だから、今度は私がそれをやる番。
…だけど」

上条「だけど?」


御坂「多分あんたみたいにすべて受け入れて代わりに戦うのは、多分無理だし、キリトも認めない。
出来たとして、今の勢いを落として何があったか聞くぐらいが限界だと思う。
けど、やるべきことはやる!」


上条「なら、今回は上条さんは御坂さんの手伝いかな?」

御坂「…手伝い?」

上条「俺だってあの痛々しいキリトを見たくないんだよ。それに、御坂がやろうとしてる事は俺もしたかった事だしな、手伝うよ」

御坂「ありがとう、でもやる事は少ないわよ」

上条「少ない?」

御坂「私の傍にいるだけ。私が『誰かを救いたい』と胸を張って言えるようになったのはアンタの御蔭なんだから。だから傍に居てね」

上条「んー…取りあえず解ったよ、相棒」

御坂「相棒よりも、パートナーの方がいいかも」

上条「お、おう。よろしくな」


それで私達は握手をした。


少し間を置いて気が付いた


御坂(何言っちゃってるんだぁああああああああああああ私ぃいいいいいいいいい!!)


傍にいて?パートナー?何これ、告白?イヤイヤイヤ!!違うだろ!!?そうじゃねーだろ!!
蹲って髪をワッチャワッチャしてる私をよそに


上条「ん?相棒とパートナーって同じ意味じゃね・」


コイツは気が付いてないし!!……

ってか


御坂「そこでみんなは何してるの?」



アスナ「えっ、あーっと、ねえ?」

佐天「ちょっ、私に振らないでくださいよ!!1番ノリノリだったじゃないですか!?」

番外個体「いや、ルイポンも録音してたじゃんよ?」

一方通行「オメェーもな?」

土御門「いやーイィ画が取れたぜい」

初春「本当ですね!」

浜面「流石にもう取るなよ!な」

滝壺「大丈夫。それが新聞記者なんだよ?はまづら」

アルゴ「オ、オ、オレッチは関係ないからナ!?///」

御坂「そこに居る時点で関係あるだろうがぁ!!ってか、何を撮った、何を録音した!?」

番外個体「もちろんお姉様の愛の御言葉。ギャッハ☆」

土御門「青春の1コマ」

御坂「没収よぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

滝壺「やべ、逃げろ」

初春「ネタは死守しますよ、佐天さん!!」


佐天「ガッテン承知ノ助!!」

浜面「俺ら巻き込まれ損じゃね?」

一方通行「言うな」


この後みんなを追いかけて中に戻って行った。
何て言うか、あっという間に何時もの日常に戻った



上条「っふ、なんだかな~。…キリト、お前も早く来いよこの仲に」




とある層の洞窟



「475!!」


月夜は普段よりも多くのモンスターが出る洞窟に1人の黒の剣士。
もちろん、キリトだ


キリト「っふ、っふ…これで2時間か…」


―――キリトぉ!!―――


キリト(なんでカミジョウの事思いだすんだよ…)


―――その幻想、この私がぶち壊す!―――


キリト(壊すって何をだよ…壊れるのかよミコト?)


―――キリト君!!―――


キリト(最後にアスナかよ…なんでみんな…俺のこと心配してくれるんだよ…本当に)

キリト「いい奴ばっかだよ」


彼がその1言を呟くと奥から、またモンスターが20体ぐらい来る


キリト「もう1セット…行くか…」


そう言って彼は剣を構え、モンスターの群れに突っ込んでいく


キリト(俺はビーター…俺に関わる者は不幸になる…だから、俺は1人で居なくてはいけない…強くなくてはならない…だけど…)








キリト「寂しいな…」


今回はここまで


今回は大半を美琴目線で書いてみました。


おかげでなかなか納得できないで気になってます。


キリトと美琴の対決のシーンがあっさりしてるのは、
次回のSAO編になる50層の時にじっくり書きます!!


次回からは学園都市編になります。



ご意見、ご指摘受けたわります。


ではまた

あと、初詣は行きましょうね

乙です
ふと思ったんですけど、禁書勢にはキリトの『黒の剣士』やアスナの『閃光』ような二つ名ってありますか?
アスナと一緒に女三剣士と呼ばれてた美琴と佐天はありそうな気がするんですが

こんばんわ


さてみなさん、【悲報】です。

このSSの下書きをストックしてたウォークマンが壊れました。


せっかく3週間分書いたのに…



今はバックアップしてたのを基に2週間分まで書きました。


なので、少し少なくなってます。



まあ、がんばろ。


では投下



学園都市・SAO事件発生10か月後


どうもー、青ピやでぇ。
ワイらも高校生2回目の夏休みがあって、この学校で2回目の大覇星祭がせまっとる時期。
カミヤンやツッチーがおらん事以外は、あまりワイらには関係ない変化が起こったなあ…


姫神「おはよう。青髪君」

吹寄「貴様、また寝癖ついてるぞ」

青ピ「ホンマ!?」


まあ、自分的にいい変化はこの御二人と登校することになったことやなぁ。
カミヤン、ツッチー、ワイもリア充の仲間入りや!!
さっき、『変化』と言ったけど、学園都市も変わった言うたら変わった。
だけど、ワイら無能力者にはあんま関係あらへんし、むしろ野球とか色々増えたからええかもな。
だた、どうしても受け入れられない『変化』がある



「おはよう、生徒諸君!!HAHAHAHAHAHA!!!」


この人


「おお、青髪君、おはよう!!」

青ピ「お、おはようございます…」

「吹寄君も、野球部の応援、また期待してるよ!!」

吹寄「は、はぁ…」

「しかし、姫神君見たいに大きな声を出すのが得意ではない生徒も居るから気を即けたまえよ!」

姫神「お気遣い。どうも…」

「なーに!生徒を心配するのが教員の役目さ!!HAHAHAHAHA!!!」


青ピ・吹寄・姫神「「「・・・(災誤先生…何があったんだろう…)」」」



この絵に描いたようなやたらウザイ教師。
彼等の心の中の声にも出てるが災誤である。
そう、「アクの強い洋ゲーに出てくる悪党(ポリゴン)みたいな顔」。
体格は「無差別級ゴリラ」とまで言われた男性教師が、今ではどうだろう。
スラットした細マッチョ、キリッとした顔、一言で言えば「お前誰やねん!!」状態。
と言うか、実際夏休み明けに2年、3年の生徒に総ツッコミされた。
更に服装の60年代、70年代のファッションと言動が合わさって、2,3年生からはドン引きされてるが。


「先生、おはようございまーす!!」

災誤「やあ、おはよう!!」

「先生!またサッカーしようぜ!!」

災誤「なら、ちゃんと昼休みは昼食済ませとくんだぞ!!」

「先生!!また痴漢撃退用に合気道教えてください!!」

災誤「勿論さ!!HAHAHAHAHA!!」


余り接点の無かった1年からは壮大な支持がある。



青ピ「あかん…あれだけは無理や…」

吹寄「しかし、あれだけ下級生から支持があるからなぁ…」

姫神「だけど。先輩のクラスが担任らしいけど。みんな。未だに慣れないみたい…」

青ピ「せやろうなぁ…」

吹寄「これも変化だ、受け入れるしかあるまい。…そうだ、貴様放課後開いてるか?」

青ピ「開いてるけど、どないしたん?」

姫神「政経の課題のレポートに使う資料。取りに行きたいから私達『第2入管』行くけど。来る?」

青ピ「ん~…教派や終わりで暇やから付き合いますわ」

吹寄「なら、帰りのホームルーム終わったら直行で。ほら小萌先生が来たぞ」

姫神「席に戻る」

青ピ「(うっしゃ、今日も頑張ろう)…きりーっつ!」



昼過ぎ・第7学区・地下街



「ごめんねしずり。お昼ご飯奢ってもらって」

「…まあ、いいけどよ。(よくもまあ、こんな小せえ身体にチーズバーガー15個入ったな…)」


こちらは第7学区の地下街を歩く超能力者とシスター。禁書目録と麦野沈利。
たまたま先ほどバッタリ遭遇して先ほどまでハンバーガーショップに居た。
ちなみにインデックスは最近小萌の勧めでとあるパン屋でお手伝いしてる、なんでもそのパン屋は生徒が下宿してるとか。
そしてそのパン屋は、学園都市では珍しいシスターが焼いてると言う噂で売り上げが伸びたみたいだ


禁書「ってか、しずりはどうしたの?」

麦野「仕事が終わって絹旗にメールしたらゲーセンに居るんだとさ。フレメア達と一緒にさ」

禁書「おお!なら私も一緒に行くんだよ!」

麦野「ま、いいんじゃねーか?あいつ等も喜ぶだろうし」

禁書「ねえ!着いたら一緒にプリクラ撮ろう――」

麦野「断る!絹旗達と取りな」

禁書「えぇー…」



ゲーセン


特に代わり映えの無いゲーセン。
プリクラや音ゲーなどあまり変わらない風景。
だが奥の方にあるあるゲームでは


「ふはは、怖かろう…と、ミサカはミサカはドスを聞かせて威圧してみる」

「っつ、負けないにゃあ!大体威圧感全くないし!」


「ほぅ…しかしあの人がフルスクラッチで作ったこの『ラフレシア』。
125本の『テンタクラーロッド』に『Iフィールド』、粒子応用によってできた『PS装甲』しかも脳波コントロールできる!
って、ミサカはミサカはこの被り物の説明とアクセラレータ渾身の作品『ラフレシア』を説明してみる」


「ふん!こっちだってはまづらが作った『ストライク・ノワール・改弐』!
両腕にあったアンカーを腰に移設して、更に使い捨て刃とバッテリーを増設!
『はまづらがかんがえたさいきょうのがんだむ』でそのデカいのに勝つにゃあ!!」


「うおおおおおおおおおおお!!」

「ふおおおおおおおおおおお!!」


何やら白熱してるアーケードゲーム。その横には


「超良いんですか白井?おチビちゃんの活躍写真に取らなくて?」

「流石に、あの仮面付けてる姿はわたくしも…」

「ですよねー…」


麦野「おい、絹旗、白井!」




壁に寄りかかる黒子と絹旗に声を掛ける麦野。


禁書「こんにちは、2人とも」

絹旗「あれ、インデックスじゃないですか!?超珍しい」

禁書「さっき偶々しずりに会ってご飯を奢ってもらったんだよ!」

白井「それは…また大きな出費の様な…」

麦野「それを踏まえて安めのハンバーガー屋に行ったんだよ」

白井「ああ、なるほど」

禁書「なんか馬鹿にされたような感じがするかも」

麦野「気のせいだろ」

禁書「ふうーん…ってか、みんなよくやるよねコレ」



絹旗「これって…ああ、『ガンプラバトル』の事ですか?」

禁書「うん」

麦野「元々、どちらかと言えばこっちの方がSAOよりも噂になってたからな。どちらかと言えば」

白井「そう言えば、元々SAOよりこちらの方が噂でしたよね。SAO発売1か月前から勢いが逆転しましたが」

絹旗「と言ううか、メディア系から超消えましたよね『ガンプラバトル』関連」

麦野「アーガスから山ほど金貰ったんじゃねーか?」



ゲーセン外


麦野「さて、絹旗ぁ!お前何時からだ!?」

絹旗「あと超2時間ぐらいですかねー…。本当はお昼ご飯にしようと思ったんですが」

白井「そう言えば、御2人は食べてしまったのですよね?」

麦野「そうなんだよな――」

禁書「行く!行くんだよ!!」


麦野・白井・絹旗「「「まじかよ!?」」」


禁書「えっ!?おかしい事なの!?」

白井「おかしいって言うか…」

麦野「おかしいだろ…」

禁書「だって、プリクラ撮って動いたりしたらお腹減るのは当然なんだよ!!」

麦野「燃費悪すぎだろ!何時の時代のアメ車だよ!今もだけどさ!!」

絹旗「ま、まあ超その辺にしといて…もう2人が…」


打ち止め「ふえぇぇぇ…」

フレメア「ふぁぁぁぁ…」


そこには所々壊れたガンプラを持って、へたれてる2人。
とても白熱したのでお腹の方からは可愛い音がしてるが、それどころでは無いようだ。
打ち止めに至っては自慢のアホ毛は、被り物と空腹によって倒れてしまってる


麦野「…仕方ねえ。手近の飯屋に行くぞ」

禁書「おーっ!!」


白井「ふふっ…ささ小さなお姉様にフレメア、行きますわよ
(ああ、コノへたれてる状態もいい!!このまま、すっぽんでも虎のキモ、若しくはバイ〇グラを飲ませれば!グッヘヘヘヘ)」


絹旗「(白井…思考が超ダダ漏れですよ…)2人とも、ちゃんとガンプラ壊さないように超持つんですよ?」


打ち止め「はぁーいって、ミサカはミサカは力なく返事してみる…」

フレメア「大体わかったにゃあ…どこかのディケイドみたいだぜ」


微笑ましい空気だが、ここは学園都市。



何が起こるか解らない。



突如、爆音が彼女等の居る第7学区の地下街に響いた。
だが、それはかつてのセブンスミスト等の爆発とは異なり、遠方からの音


麦野「何だ!?」

絹旗「超遠方の方ですけど?」

禁書「もしかして、魔術師!?」

麦野「解るのか!?」

禁書「わからないよ」

麦野「…(つかえね~)」

白井「でました」


自信の端末で情報を調べた黒子。
すぐさま、状況を説明する


白井「第23学区の入管にて、不法入国者とビザ発給を希望してた人々の暴動だそうです。事件発生は2時間前の小競り合いだそうですが」

麦野「そうか…なら、やる事は決まってる」

白井「残念ながらわたくしは…」

麦野「『風紀委員』が偽涯化したのは知ってる。だが、お前にはやってもらうことがある」

白井「ほえ?」

麦野「絹旗、お前は病院へ直行して万が一に備えろ。海原達2人だと不安だ」

絹旗「超了解です!」

麦野「白井は私と共に、チビ3人を私達の家へ送るいいな!?」

禁書「ちょっとしずり!チビは酷いかも?」

フレメア「そうだ!こんな時は麦野が現場に行ってパーッとい片づける風景が見たいにゃあ」

打ち止め「おお、お姉ちゃんが活躍するところ見たいって、ミサカはミサカは興奮して懇願してみる~」

白井「まあまあ、こんな時に現場に素人が行くのも邪魔ですし」

麦野「おい!」

白井「それに、家に居る、ってのは意外に単純かもしれませんが。非常時には一般人はそうすることは1番なのですよ?災害以外では」

麦野「と言う事だ。戻るぞ」


禁書・フレメア・打ち止め「「「はーい…」」」



第23区・空港横・第2入管


「鉄装、状況は?」


「現在、空港、駅、及び半径700メートル内の一般人の退去完了しました。
そして、SATは正面、陸軍治安部隊が北、東のゲート付近に配置完了。
『警備員』も西ゲートに配置完了しました、黄泉川さん!」


「うん、ご苦労じゃん」


前線から下がった一角に出来た『総合作戦司令部』に居る女性2人。
『警備員』の同僚の黄泉川と鉄装だ
。彼女等は現在、現場となってる『学園都市・第2入国管理局』付近の駐車場に展開された『総合作戦司令部』にいる


「失礼、『警備員』の指令はあなたでよろしいですか!?」


黄泉川「ん?」


そこに現れたのは迷彩服の軍人2人。
40代後半の人物と鉄装とそう変わらない年齢の男性。
凛とした敬礼で黄泉川に挨拶を送る


「国防陸軍、東部方面隊、第1師団、第1普通科連隊所属、第4中隊長です!」

黄泉川「学園都市『警備員』及び、警視庁機動隊、第9連隊所属、黄泉川愛穂!以後、お見知りおきを」


黄泉川と鉄装も敬礼で返す。敬礼の仕方はどちらも変わらない


「早速だが、そちらのオートマトンと駆動鎧の状況は?」

鉄装「オートマトンは起動準備は完了しましたが、駆動鎧の方は建物内部にの問題で…」

「テロリストの奪取を恐れて行動しにくい作りと?」

鉄装「そうです…」

黄泉川「ですが、多くの敵の武器は『AK-74』などの旧型の武器の模造品。オートマトンで制圧できると思いますが?」


確かに、現在『第2入管』を占拠してるのは不法入国者である一般人がほとんど。
武装も入管が摘発した、密輸入の『AK-74』などのライセンス生産品。
はっきり言って『警備員』だけで物足りると思う、そう考えるのが2人だが


「…ブラックホーク・ダウン」

鉄装「え?」


そんな彼女等の考えを見透かしてか、若手がボソッと喋る


「おいっ!!」

「失礼しました!!」

黄泉川「…で、最初はこちらの『六枚羽』で内部にオートマトンを降下させる。でよろしいですか?」


「はっ!よろしくお願いします!!」





総合作戦司令部・テント外


「出過ぎた事言ってしまい、申し訳ありません」

「…まあいい。実際、ここの連中はそうだからな。あんなデカい的をむやみに飛ばそうなんざ」


隊長の目線の先には今まさに、オートマトンとの接続作業に入ってる『HsAFH-11・六枚羽』の姿が見える。
色々と規格外の性能を誇る学園都市兵器の1つだが


「世の中、性能と技術だけが戦果を決めることはない。
かつて、最新鋭のステルス戦闘機が数10年前に開発されたロケットランチャーに落とされたこともある。
あれだって、目の前の排気口に何か入ったら一発だろう。
それに、この市街地のど真ん中でこの煙と風、どう考えても性能が100%発揮できる訳ではない」


「ですが、ここの連中はそのことに耳を傾けようもしないじゃないですか!
この前のロシアだって偶々グダグダになって勝っただけで、結局は東アジア地域の緊張が高まっただけです!」


「そうだな、ここの連中はまだ敗北を知らないからな。…我々と違って。いや、敗北し始めてるのかもな」

「…」

「喋りすぎた。行くぞ、若手」

若手「は、はい」


隊長の指示通り、彼も指揮車へ移動しようとした時


鉄装「あ、あの!」


後ろから眼鏡をかけた女性、鉄装がやってきた


鉄装「さっき言ってたのって!?」

若手「…さっき言ったのは――」



総合作戦司令部・テント内


黄泉川「了解。これより作戦行動に入る」


【ラジャー】


鉄装「遅れました!」

黄泉川「遅い!何してるじゃんよ!」


遅れては言ってきた鉄装が席に着く。
彼女の今回の持ち場は指令伝達、黄泉川は『警備員』側ではなく、総合指令だ


「α21、α22。離陸!」

黄泉川「了解、共に目標地点にオートマトン投下後、迅速に離脱。3方面突入部隊は現在より300秒後突入せよ!」


【了解!】


黄泉川(しかし、オートマトンを運んでる『六枚羽』はその性能通りの能力を発揮できない。
しかも、現在飛行中の高度だと緊急回避すると近くの建物に接触する可能性がある。これじゃまるで…)


鉄装「ヨミサワサン」


小声で黄泉川を呼ぶ鉄装。
ちゃんとマイクを手でふさいでるのは流石だ


黄泉川「作戦中だ、後にするじゃん。ま、短い事ならいいじゃんが」

鉄装「えーっと。ブラックホーク・ダウン、って映画知ってますか?」


その時だった。



ドオォンと言う火薬が炸裂した音、何かにロケット弾が段着したときの特徴的な音。
この場合相手の装備から見て『RPG-7』可能性が最も高い。
建物か?どこかの陣営か?いや


「緊急!α21、弾着!」

黄泉川「被害は?」

「問題ありません!行けます!!」

黄泉川「よし、なら…」


―――ブラックホーク・ダウン、って映画知ってますか?―――


黄泉川「まて!α21は下がらせろ!!」


だが、時は既に遅かった


「α21、テールロータに異常あり!落ちます!!」


それは映画の中の光景か?それとも過去の光景か?デジャヴに思う人物は多くいただろう。
決して、2001年の映画でも、1993年の実際の紛争での出来事でもない。
現実の、現在の2023年の出来事だ。

α21こと『HsAFH-11・六枚羽』はゆっくりとその機体をオートマトンごと墜落した。
そして、名前の由来にもなってる6枚のローターは粉々に砕け散り、正面ゲート付近で待機してたSATに襲い掛かった。


黄泉川「救護班、正面急行!鉄装!SATは!?」

鉄装「負傷3!それと「殺す気か!!」との怒鳴り声が…」

黄泉川「「そんな事は無い」と返せ!状況変更なし!α22はそのまま前進、及びSAT以外の3部隊は突入!!」

鉄装「了解!SAT以外の3部隊は突入。繰り返す、SAT以外の3部隊は突入せよ!」

「α22、目標地点に到達」

黄泉川「オートマトン、投下!」

「投下!!」


パイロットの無線を受信した無人の『六枚羽』は迅速にオートマトンを投下する。
これで身軽になり現場を離脱できる。

これ以上250億の高価な機体を失う訳にはいかない。






バシューンと音と共に閃光が『六枚羽』の前を過ぎる


黄泉川「なにい!!?」

「α22、メインカメラ、及びメインローター損傷!落ちます!!」


またもや撃墜される『HsAFH-11・六枚羽』。
だが今回は、先の様に『RPG-7』の様な旧式の兵器ではない。
どう考えても学園都市製の武器、若しくは


鉄装「黄泉川さん、中隊長からです」

黄泉川「…繋ぐじゃん」


そう言って中隊長からの無線を回してもらい、インカムのボタンを押す



【どうなっている!?能力者である、生徒は人質ではないのか!?】

黄泉川「そうです。今回は不法入国者の起こした騒ぎで、課題の資料を取りに来た子供たちは無関係じゃん」

【なら今の光線は何だ!?あそこには、レーザー兵器でもあるのか!?】

黄泉川「ない!あそこは外部の入管と同じで、仮にあっても警備ロボぐらいだ!!それに子供たちが――」

【ではどう説明するのだ!!これはあからさまに想定の範囲外だ!我々には対能力者鎮圧兵器は1つしかない!!】

黄泉川「待つじゃん!それを使ったら、能力者の子供たちが苦しむ!」


【子供子供と言ってるが、なら兵たちはどうする!?SATの警官はどうする!?君の部下の『警備員』の命はどうするのだ!?
君は、兵に「死にに行け」と言えるのか、「兵を無駄死に」させた無能な上官でいいのか!?
君の「子供たちを守る」主張は正しい!!だが大義を見失うな!!】


黄泉川「っつ!?」

【…黄泉川総合司令官に進言する。装置の起動、及びリスト切り替えを申し入れる。以上だ】

黄泉川「…」

鉄装「…黄泉川さん」




第2入管・内部


青ピ「最悪や…」

吹寄「それは分かってる」

災誤「ごめんね…先生がいながらこんな目に合って」

姫神「大丈夫。一応。先生のおかげで。多少は生き延びた」

災誤「HAHAHAHA…きっついねぇ…」

青ピ「声かれてますやん…(だけどホンマどないしよ・・)」



彼等は課題のレポートに使う資料を取りに来てたのだが、運悪く事件に巻き込まれていまった。
何とか現在隠れてる倉庫に逃げ込めたが、携帯等の電波は途切れ、更に爆音や銃声が響く。
そして外では


「杀一个人!强奸白人妇女! !『男は殺せ!女は犯せ!!』」


「等待,奥凯采取劫持人质像个小!1号的导演! !『待て、少しは人質様に取っておけ!1番は局長だ!!』」


「我能够高丽帽子! !您也可以我们的! !『高麗帽子にできたんだ!!俺達にも出来る!!』」


「我赢得了永久居留证! !『永住許可を勝ち取るんだ!!』」


異国の言葉の怒号が響く。
今回の事件は彼等は既に難民ではなく『テロリスト』だろう。
この中で外に出るのは自殺行為に近い



青ピ(この部屋に居るのは…)

「こわい…」

「死んでしまうのでしょうか、わたくし達…」

縦ロール「女王…大丈夫ですか?」

食蜂「大丈夫なんだぞ♪…こ、これぐらい、みみ操祈ちゃんが――」

縦ロール「女王…手、震えてますよ?」

食蜂「う、うっ…怖いです…」

縦ロール「ですよね…大丈夫です。女王は私がお守りしますから」


青ピ(いい百合っぷりや…じゃなくて、常盤台の学生はんが十数人。やっぱ、女の子なんやなぁ…)



「くっそ…いてぇ…」

「手当…終わりました…」

「助かる…しかし何なんだ?1週間前に訳の分からんNPOがチャーターした旅客機で学園都市に乗り付けて」

「そのNPOとは連絡が付かないし…」

「もしかして…これが目的だったのかな?」


青ピ(入管の職員の人3人。うち一人は美人やけど人妻のもよう…)



災誤「しかし、計算外だな…」

吹寄「そうですよね…こんなの計算できませんよ」

姫神「でも。先生がたまたまいてよかった」


青ピ(でワイと吹寄さんと姫神さんに災誤先生、か…どないしよう。
わい、カミヤンやツッチーみたいに何とかできるかいな?)

今日はここまで


やっぱ少なかったな…


そんなこんなでスッタモンダノ学園都市編です。


しかし、今回はかなりSAOに影響します!


ではまた

乙   青ピの一人称はボクでここまでコテコテの関西弁も使わないよ
次回は潜伏してる二名が活躍するんだろうか 期待

>>605


おお、そうなのですか!!ありがとうございます!!


一応、現在潜伏組で名前は3名出してますが、今回2名出てますよ

上層部は知らんが警備員は兵器の運用法くらい分かると思うんだが、あんまり活躍した場面少ないがかなり優秀だよあの人達。

あとあんまヤバそうだと暗部組織が動きそうなんだか今現在暗部の人達どうなってんの?

>>609

この件に関しては暗部はだんまりです。



兵器に関しては、警察庁、防衛庁の管轄になっており、警備員は警察と同等になっています。

ですので、強力な兵器は国防軍(このSSでは2020年代なので自衛隊が国防軍になってる設定)管轄です。


元学園都市製の兵器は現在、国防軍への譲渡の為使えません。


以上、学園都市側のシバリでした。

なんつーか、異様にまでの学園都市sageなんだけど、クロスオーバーしてる作品を考えると仕方無いんだよな……

そういや、ユニークスキルの双剣ってプレイヤー中で最も反応速度が高い奴が手に入れるらしいけど
上条さん達が居るからキリトさん手に入れられないんじゃね?
美琴と一方通行は能力でのブーストがないからと言われればそれまでだけど、筋繊維の動きを見て音速攻撃にカウンター合わせる上条さんを反応速度ってキリトさんが聖人でもない限り、無理な気が……

>>612


学園都市sageなのは、自分が疑問に思ったことをぶつけた空です。

これの元は、スイス政府の出した『民間防衛』と言う本を読んで>>1が1番怖い所を学園都市に当てはめて書きました。

それを元に、現代日本で怖い要素をプラスして大げさに書いてます。



ユニークスキルの双剣は考えてます。

ただ、SAO編は基本、流れは原作通りです。

日本が学園都市の技術を真っ先に手にいれることになるから世界征服ぐらいできるんじゃね?光の速さで飛ぶ戦闘機とかあったよね?

>>625

それはありません。


一応、日本政府は現在の路線(現実)で書いてます。

仮に学園都市の技術を入手しても解読や試験など、最低でも5年かからないと実現できないと言う設定です。

ですので、SAOクリアまでは実現のめどはありません

乙!
六枚羽こんなにポンコツなわけないやろ笑
学園都市製AIが緊急回避時に建物にぶつかるとかありえへんし、爆炎の中でも原作ではぎゃくさつしまくってたやん笑
注文多いようで申し訳ないけど、学園都市編は設定に色々と無理ありすぎるわ。まぁSAOはおもろいねんけど...とりまがんば!長文すまそ

こんにちは


>>577

考えてないんですよねー…

なんかあるかな?


>>629

いえいえ、ご指摘ありがとうございます。


『六枚羽』の扱いですが、僕が原作を読んでて絹旗が落とした時に

「あれ、現行兵器で落とせんじゃね?」

と思って、アメリカの映画『ブラックホーク・ダウン』をリスペクトしながら書きました。

描写が悪かったのかもしれませんが、1機目はロケットランチャーによる墜落で、2機目は謎の光線です。


つたない文章で申し訳ありません。


フレメアのディケイド発言ですが、ぶっちゃけノリで書きました。

ただ、一方通行や佐天さんのSAOでの武器にも表れてる通り、学園都市では昭和、平成問わず仮面ライダーが人気です。





では投下


テロリストとなってしまった彼等『難民』が学園都市に来たのは1週間前だった。
その日、学園都市に飛来した2機のA-380。
それは確かにフライトプランに入ってたチャーター機。
だが、トラブルは着いて早々起こった。
本来、このチャータ機は学園都市とアメリカの学芸都市が派遣したボランティアの帰国用の物。
国連のPKO同様、香港及び広州付近で展開してた。
しかし、付近での戦闘激化に伴い撤退を決定。
広州白雲空港よりA-380、2機を使った一斉撤退を謀った。

だが、学園都市に着いた2機の乗客全員はボランティアではなく難民だった。
この難民は学園都市の外部流入民が作ったNPO『アジアの友人を助ける会』が現地に集めた難民で、学園都市への渡航を希望してた者達。
もちろん、あまりにも多い難民なので受け入れを拒否してたが、現地のミス?で搭乗してしまったようだ。
もちろん現地に居たボランティアは3日後、広州より比較的治安が良く信頼のある香港経由で帰国した。


だが、ここからが問題である。学園都市に来た難民、1500人以上の扱いだ。
元々増加傾向にあった密入国難民であったが、ただでさえ満員気味だった入管の収容施設はパンク寸前になる。
なので、暫定措置で違う施設へ移す事になったのだが、これがどういう訳か難民へ情報が漏れた。
しかし、正確ではない情報で


逃げ延びた職員によると難民たちは
「モルモットにされる!」「また天安門だ!!」「俺達は実験動物じゃねーぞ!!」
とまさに集団ヒステリー状態。
この影響で同日中の移送は中止。
後日、つまり事件が発生した今日輸送予定だった。
だが、事の発端が起きたのは少なくとも朝9時頃と思われる。
難民を収容中の部屋、数室の施錠が解放されていた。
これにより5割近くの人物が施設内に流入。
最初は施設内の警備員、警備ロボ、警察にて対応してたが、大事に発展したのは約1時間後だった。
原因不明ではあるが、押収した銃火器を保管してた倉庫が開いており、押収してた『AK-47』『RPG-7』が放出。
晴れて、彼等は『難民』から『テロリスト』になった




黄泉川「これが報告書じゃんか、鉄装?」

鉄装「はい。陸軍、警察が聴取した人達も含めた情報ですので信憑性はあります」




総合作戦司令部・テント内


そこには今出来たばかりの報告書に目を通す黄泉川。
以上が今回の事件の発生原因だが


黄泉川(ずさんだ…)


確かに。はっきり言えば、今回の事件の6割以上は学園都市の入管の対応だろう。だが


鉄装「これって…いますよね?」

黄泉川「なにがじゃん?」

「黄泉川さんも分かってますよね…『侵入者』もしくは『裏切り者』が…」

黄泉川「…いないと思う方が、おかしいじゃん」


そう、ここまで来ると何かしらの『工作員』がいると考える方がいい


黄泉川「今回の司令部もそうじゃん。私達『警備員』と警察はこちらだが、軍は向こうの独立した司令部に居るじゃん。
曲りなりにもこちらに人員を寄こしているが。おまけに――」


鉄装「あからさまにこちらの様子を窺ってますよね?」

「それはこっちもそうじゃないですか。向こうの様子を見てますし」

黄泉川「向こうも同じように考えたんだろうじゃん。『内通者』がいると」

「くっそ、あいつ等が来てから事件増えたくせによ」

黄泉川「その考えはやめるじゃん。作戦に支障が出る」

「ですが生徒たちの方が!……やめときます」

黄泉川「よろしいじゃん。…そう言えば2人ともたしか『第2入管』に」

鉄装「知り合いがいます…」

「自分も…」



黄泉川「…どんな奴じゃん?」

鉄装「えっ?」


黄泉川「話のついでじゃん。この様子だと、突入部隊が建物内部に入るのは2,30分掛かりそうだからな…
(しかしこの陣形。…ユーゴ内戦やイスラエルとかの時と同じ形態…犯人は東欧でゲリラ訓練でも受けたのか?)」


「…自分は高校からの同期です。まだ救助、死亡のリストどちらにも入っていませんが」

鉄装「私もそんな感じです。よく一緒にご飯に行ったりしてたのですが、最近は彼氏が出来たみたいで」

「そう言えば、鉄装さんや黄泉川さんって噂聞きませんよね?」

鉄装「私は作る気がないだけなので。黄泉川さんは『勿体無い女』なんでしょうが――」

黄泉川「鉄装!オートマトンの状況!!」

鉄装「は、はい!!」



鉄装「現在、オートマトンは『第2入管』4階を制圧中、もうすぐ最後の部屋になる倉庫になります。
…死亡はこちら側からの射殺を含めても75。生存者、現在の所0」


「突入班も4小隊間もなく建物内へ侵入できます」

黄泉川「よし!オートマトンは最後の部屋検索後、3階へ急行し、テロリストを掃討開始!突入班はそのまま突入!」

「了解!!こちら総合作戦司令部!各班、順次突入せよ!繰り返す!各班順次突入せよ!!」

鉄装「黄泉川さん!オートマトンが!?」

黄泉川「どうしたじゃん!?」

鉄装「信号喪失、行動不能になった模様です!」

黄泉川「くっそ!!軍A班、及び『警備員』部隊に連絡!」

「は、はい!!」

鉄装「何でよ…RPGやAKだったら壊せないはずなのに…」

「むしろ89式でも無理ですよ…『警備員』のだって…」

黄泉川「しかし起きたことは事実じゃん。事実を認めて対処する、それが今の我々の立場だ」

鉄装「そうですね…(だけどなんか…出来過ぎな気が…)」




第2入管・内部・1階


「班長、1階制圧完了しました」

若手「了解、引き続き警戒を怠るな。B班は『警備員』と連携して3階制圧へ迎え!」

「了解!」


『第2入管』内部で1階は既に突入班により制圧され、現在は2階の1部の部屋に立てこもってる残党と、
3階への階段でバリケードを組んで奮闘してる者達、そして固く閉ざされた地下への扉だけだ。

しかし


若手(おかしい…)


現場の指揮を任された彼は思うが彼だけではない。
軍、警察『警備員』も含めて大多数の人物がそう思ってる


若手(入管職員や一般人の死体は分かる。だが『テロリスト』の死体の数は何だ?)


そう、何故か『テロリスト』である難民の死体が多いのだ。
確かに、彼等突入班が突入した際に何人か射殺したが、ここまで多くない。
しかし、この数の死体はまるで同士討ちしたかのようだ


若手(それに1番に違和感を持ったのは戦い方。
…突入するまでの攻撃は訓練を受けた民兵の様な感じだったが、内部に入ったらどうだ?
素人が武装したような物、暴力団の方がまだマシなレベルだ。いったいこの違和感は何なんだ?)


【班長!】


彼が何かを考察していると無線が入る。
これは地下制圧へ向かった警察との合同班


若手「なんだ?」

【地下突入のSATなんですが、扉の突破が困難でして…】

若手「困難?…特殊な奴か?」

【いえ、一般的な物なのですがビクともしなくて。…ためしに撃ってみたのですが、跳弾してSIT隊員1人が負傷して】

若手「程度は?」

【軽傷です。あと、扉に不可解な模様みたいなものがありまして】

若手「模様?…それは扉だけか?」

【はい】

若手「…解った。こちらから『C4(プラスチック爆弾)』を送る。隣接した壁を爆破し、地下へ突入せよ。私も直ぐ行く」

【了解!】

若手「聞いての通りだ。行くぞ」


「「「はっ」」」




第2入管・4階・倉庫


「いいのかね、若い君に任せて…」

青ピ「僕も男ですから…それにちょっと見に行くぐらいですから」

姫神「青髪くん。声震えてる。…それに。関西弁も忘れてる」

青ピ「あっはは、本当だ…」

「えっ、この殿方は関西出身ではないのですか!?」

吹寄「キャラ作りだ…しかし、貴様も緊張することはあるんだな」

青ピ「あたりまえやん。・・怖いし」

災誤「青ピ君…やっぱり僕も」

青ピ「先生はここその人とみんなを守ってください。僕がいなくなったら動ける男は先生とそこの職員さんだけやさかい」

災誤「…わかった」



第2入管・4階・廊下


倉庫を出ると、そこは嘘のようにひっそりしてた。所々壁に弾痕があるが


青ピ(静かすぎるやろ…)


余りにも人の気配がなく、音は外のサイレンとヘリの音だけ


青ピ(まあ、ええ。とにかくとこの角から様子を見る)


映画やアニメの真似で角からこそっと顔を出す。そこにある物に驚愕する


青ピ(これって…確か『警備員』とかが使うオートマトンって奴やないか!?)


そこには先ほど総合作戦司令部から音信不通になったオートマトンがあった。
もちろん彼はそのような事は知らない。
パッと見、壊れたり被弾した後は無いが


青ピ(なんやこれ?足が溶けて床と一体化しとる?)


そう、今回投入されたオートマトンは多脚型で足は計6本。
それら全てが床と一体化してるのだ


青ピ(なんやよく見ると他の所も溶けとるけど、触らないようにしよ)


そのまま移動しようと場を離れようとした時、ドンと背中に何か当たる。
その感触は独特の硬さと柔らかさ、そして温かさ。
しかし、彼にはそのあたたかさが最悪の物とぶつかったことを意味していた

青ピ(死体であってくれ!)

切に願ったが




『おお、よかった!どこ行ってたんだよ!?みんなしていなくなって――』


それは銃を持った『テロリスト』だった。
この時、『テロリスト』が何を言ってるのか、解らなかった青ピは1つの事実だけは解る


青ピ(あかん…殺される…)

『くっそ!!日本人かよ!?』


自動小銃を構え、引き金を引く。
モードはオート。ハチの巣になると思われたが


『は!?弾切れかよ!?くっそ!!』


どうやら弾切れのようで、急いで弾倉を変えようとするが


『どうやって変えるんだよ、コレ!?』


弾の変え方が解らないらしく、アタフタしてる。
誰がどう見てもコイツが素人と解る。それはもちろん


青ピ(なんやコイツ…素人?)


彼にも解る事だった。

ここまで出来た隙、銃撃戦の経験のない彼でも見逃さない



青ピ「うあわあああああああああああああああ!!」

『フベッ!!』


身長180越えの大男の拳が『テロリスト』の顔に炸裂する。
殴られた『テロリスト』はそのまま後方に倒れる、のと同時に手に持ってた『AK-74』が手から離れる


青ピ「(ゲームとかやと、ああいうのは蹴飛ばすんやっけ?)…っく!!」


落ちた『AK-74』を蹴り飛ばし、そのまま『テロリスト』の上に馬乗りになり


青ピ「うわあああああああああああ!!!!」


顔を何回も殴る。
このまま相手を行動不能にさせるために。




「そこまでだ!!」


青ピ「へっ?」

災誤「そこまでだよ。青ピ君…」

青ピ「災誤…先生…」

若手「少年。大丈夫か?」

青ピ「ぐ、軍人さん!?」


気が付けば、そこには災誤と軍人の姿があった。奥の方で吹寄と姫神の姿も見える


災誤「もう安全だよ」

若手「すまないがその男の上から退いてくれないが?」

青ピ「は、はい」


指示に従い退く彼、しかし内心ドキドキしてる。
冷静になったから言えるのだが、ぶっちゃけ殴りすぎて相手の顔は出来そこないのたこ焼きの様になってる。
ここからだと息があるのかもわからない。
自分も捕まってしまうのではないか、そんな不安があったが


若手「呼吸はあるな。よし、運べ!」


「「「はっ!!!」」」


どうやら死んでは無かったようだ。
青ピの不安が1つ減る。班長の指示通りに部下たちが『テロリスト』を担架に乗せる


青ピ(そっか、テロリストでも一応は運ぶんやな。…行け好かんけど)

若手「君!」

青ピ「は、はい!!?」

若手「あの恐怖の中よく行動できたね。軍人としてではなく、1人の日本男児として握手してほしい」


そう言って若い将校は青ピに手を差し伸べた


青ピ「ど、どうっつ!!どうも、ありがとうございます」

若手「ふふっ…では先生、我々と共にこちらへ。君も怪我してる様だから外の救護所で手当てするんだよ?」





総合作戦司令部前・救護所


日も暮れかけたなか、救急隊や軍人、『警備員』などが忙しく動き、指示を出してる。
『第2入管』から少し離れた総合作戦司令部の前には救護所が展開されてた。
4色に分かれたシートに分かれて怪我の度合いで居る場所が別れる。
その中のグリーンのゾーンに


青ピ「いてて…」


タグをつけられて椅子に座ってる青ピ達の姿があった。
様子を見るにまだ手当はされてない様だ


青ピ「捻挫みたいなもん、だからって手当なしかいな…」

吹寄「まあ、程度が軽くてよかったではないか」

災誤「そう言えばここからは遠いんだっけ、あの病院…まあ、何はともあれみんなが怪我が無くて、先生は嬉しいぞ!」

青ピ「そんな、修学旅行じゃないんやから…」


災誤「…実際、私は青髪君に謝らなくてはならない。本来ならあの時、私が行かなくてはならなかったのに君に任せてしまって。
小萌先生に顔合わせできない…」


吹寄「そんなことありませんよ!!」

青ピ「あの時、僕らが『テロリスト』から逃げ回ってた時、倉庫の場所に先生がおったから僕らここに居るんですよ!」

吹寄「礼を言いたいのは私達ですよ!!先生は謝る事はありません!!」

災誤「…そうかありがとう。ここにこれ以上いるのは邪魔だし調書の日にちは聞いたのだろう?送って行くよ」

青ピ「ありがとうございます」

吹寄「だそうだ、秋沙!…あれ?」


気付くと近くに姫神の姿が見えない。
決して、作者が忘れてたわけではない



吹寄「おーい、秋沙!帰るよ」

姫神「…解った。」

吹寄「何見て…」

姫神「考えれば。これだけの事件なら。当然」


彼女の見てた目線の先に映る光景。
それは青ピよりも重傷のけが人のが手当てを受けてる光景だった。
先ほど『4色で別れたゾーン』と述べたが、これは災害時における医療行為の1つの『トリアージ』と言う物である。
簡単に言うと青ピの様な捻挫等の軽症は緑色のタグで分別され、症状が重くなるほど『黄→赤→黒』と変化していく。
これは時間の経過によって変化していくものでもある、現に彼女達の目の前で


「…っ!」

「えっ?」


赤のタグだった患者が黒へ変化した。
この場合『黒』の患者は生きてても治療は施されない。
つまり『死』を意味する


「…すまない」

「…何でですか…もっと治療してくださいよ」


しかし、先程『黒』にされた者に寄り添ってた友人らしき人物が軍医を引き留めようとする。
気持ちは分からないでもないが


「…君もここに居ては邪魔になる、手の空いてる隊員を呼んで運ばせるから、君は――」

「そうじゃなくって治療しろって言ってんだよ!!」

「…」

若手「どうした?」

「それが…」

若手「…あぁ…しかたない。我々で運ぶぞ、私は後ろオマエは前だ」

「了解」

「おい!!」


上官が来て患者を黒のゾーンへ運ぼうとするが、


「ふざけるなよ!!何治療諦めてるんだよ!!ちゃんと見てくださいよ!!」

若手「おい!この子を抑えとけ!!」


「「はっ!!」」


「何でだよ!!大体、お前らが突入した時にお前らの銃弾でコイツは死にかけたんだろ!!」

若手「っつ!?」


彼の発言に周りに衝撃が走る。
しかし、その言葉を否定する者はいない



吹寄「うそ!?」

姫神「ひどい。」

青ピ「まじなん?」


災誤「…さっき、軍関係者の会話を流しで聞いてたがそうらしい。
彼等、羽場跳高校の生徒たちが『テロリスト』と共にいた部屋に軍と警察の部隊が突入して、そのうちの1発に当たったらしい」


青ピ「うわぁ…」

災誤「…まあ、大規模な占拠事件で死人が出ないのはほぼ無いし、特に軍や警察の銃弾で人質が死亡することも珍しくない。現実だよ」



「そもそも何でよ!何であいつ等『テロリスト』の仲間も介抱してるのよ!!?」

若手「っつ!?」

「知ってるのよ!あの警察のバスの裏方に奴らがいるのを!!」


その時、彼と同じ羽場跳高校の女生徒が驚きの発言をした。
彼女が言ってる事は事実だ、彼等が治療を受けてるテント前の広場の奥に泊まってる警察のバス。
その奥では地下から救出された難民たちが手当て、一時待機している。



彼等は軍と『警備員』部隊が地下に突入すると一斉に自分たちの言葉で叫び始めた、会話の長さは違うが大体の内容は


『助けてくれ!!』


これだった。他にも『化け物がいる』とか『殺される』とか『広州に帰りたい』など、涙ながらに訴えてた。
この異様な風景に突入した部隊は最初混乱した。
後に、全員の武器などの持ち物検査などが終わり、現在治療がいる者を治療してる


「ふざけないでよ!あいつ等の面倒見るならその子見てあげたらいいじゃないの!!」

「そうだよ!!オレのダチを見てくれよ!そいつを殺さないでくれよ!!」

「そもそも、何でアイツらの面倒見るんだよ!!」


不満が広がる。
現在、この場にある設備だと限りがあり、そのための『トリアージ』ではあるが、不満を増長させてしまったようだ。
尤も、増援要請は出しており、近隣は元より遠方の7学区などからも救急車やドクターヘリなど向かってはいるが


若手「いかん、興奮してる者を外へ出せ!患者の場合は鎮静剤を打て!」


「「「はっ!!!」」」




災誤「行こうか。この場に居ても毒だ」

吹寄「…そうですね」

姫神「青髪君。立てる?」

青ピ「怪我したのは右手だけだやから大丈夫やで」

黄泉川「よお、お前ら。無事だったかじゃん?」


そこへ今回の作戦の総合指揮ともいえる黄泉川がやってきた。
いつも通りに見えるが、目に覇気がない


吹寄「先生…」

災誤「いろいろお疲れのようで…」

黄泉川「…まあな、疲れているじゃんよ」

姫神「大丈夫ですか?」

黄泉川「大丈夫大丈夫じゃん!まだまだ仕事があるからじゃんよ!あっはっはっははは!!」

青ピ「(あからさま空元気やん)…」

黄泉川「そうだ、お前らグリーンならもう帰るじゃん。誰かに頼んで、冥土返しの病院経由でな」

吹寄「おお、ちょうどいいではないか!?」

青ピ「助かりますわあ!」

黄泉川「災誤先生はどうするじゃん!?」

災誤「私は予定があるので、帰ります…」

黄泉川「…わかったじゃん。おーい!鉄装!」


彼等は現場を離れた




第7学区・災誤の自宅


災誤「ふぃー…」


自宅に帰り、風呂上りなのかバスローブ姿の災誤。バスローブを着こなしてるのがムカつく


災誤「あ?」


そこにテーブルに置いたスマホがなる。これはメール


災誤「えーっと『定時連絡』あ、もうそんな時間か」


そんな事をぶつくさ言いながら彼はスマホを置き、同じくテーブルにあった単語帳のような物を取る。
その中の1枚を破る、そう『速記原典』を


災誤《はいはーい》

リノア《おっせーんだよ!馬鹿!!》

災誤《っ。…デカイ声出すなよ、頭が割れる》


直接頭に響く少女の声、あまりの煩さに頭を抑える災誤。
声の主は京都やルーマニアで事件を起こしてる少女、リノアだ


オダイン《私も居ることも忘れないでくださいね~》


粘着質なおっさんボイス、彼はリノアと共に学園都市に侵入した工作員の1人オダイン。
尤も現在は姿、性別は違う者だが。

と、言う事は



リノア《あれ、人形さんごっこしてたんじゃないの?》

災誤《お前部屋でもやったんの?…ぶっちゃけ今回のミッションの時もキモかったぞ》

リノア《何それ詳しく》


オダイン《あなただって、あの最中1人目を付けてテイクアウトしたじゃないですか。
こっちも操祈ちゃんに頼んで記憶の改竄したんですから~》


災誤《頼むだぁ?おまえが妄想すれば言いなりになる人形の癖に。本当、ストーカーってキモイわ。
その点こっちは、見てるだけで楽しめるから》


災誤「ね?」

「っひ!?」


笑顔を送る先に居る少女。
しかし、その顔は恐怖の表情と涙しかない。
彼女は『第2入管』にて食蜂の取り巻きであった少女の1人、しかし何故かここに居る。
監禁されていると言えばそうなる、しかし彼女の身体に拘束するような手錠や縄、鎖などは無い。
だが、彼女は逃げる事や叫ぶことは出来ず、ただただ表情に恐怖を浮かべる。
それは彼女両腕、両足が床と融合してしまってるから。
比喩表現ではなく、まるで溶けた蝋燭の様にドロッと溶けている


リノア《あんな趣味の悪いオブジェで楽しめるとか・・・サイファー、アンタも相当キモイよ。ってか、2人ともキショイ》

オダイン《私の崇高な趣味をキモイ呼ばわりは心外ですが、サイファーのオブジェがキショイのは認めましょう~》

災誤《オイ、コラ》


サイファーと言う名に反応する災誤。
そう、彼もリノアやオダインと同じ工作員の1人である。
本物の災誤はと言うと、既に処分済みである



リノア《そうだ。『第2入管』で事件起こしてくれたおかげでアルティミシア様は安全に学園都市に入れた。今は私のアジトで御就寝中だ》

オダイン《それはよかった。こっちもあの騒ぎの中で全員入れ替わることが出来ましたよ~》

サイファー《死体の偽装もばっちりだ。しかも着いて早々騒ぎを起こすとか、流石『背乗り』部隊の精鋭は違うな》

リノア《ま、学園都市は警備が緩くなってる。外部民も入ってクソな状態。嫌だが計画を早めることが出来る》

オダイン《しかし~、抹殺目標の『幻想殺し』は見つかりませんおか~?》

サイファー《この時代では『上条当麻』と言う名前らしいが、姿は見えない。一応潜入した学校にはいたらしいが…》

リノア《…まあ、最悪アルティミシア様に手伝ってもらおう。私達の歴史からすると、かなり違うみたいだ》

サイファー《賛成だ。何故か『VRマシン』の技術が発展しすぎてる、イレギュラーが起きてるのかもしれない》


オダイン《はぁ~私みたいに、さっさと自分の制圧目標は制圧してくださいね~

「女王、次はこれを着てください。絶対似合いますから」

んん~操祈ちゃんの着替えはいいですね~食べたい》


リノア《おい、オダイン。お前の魔術は相手が処女の女しか効かないんだから、手を出すなよ》

サイファー《何時聞いてもヒデエ魔術だな…》

オダイン《あなたの能力よりかはましですよ~》

リノア《とにかく!私とサイファーは引き続き目標の探索、オダインは現状維持!これな!》

オダイン《あれ、もう今日は終わりですか~?》

リノア《…アルティミシア様が明日は学園都市の観光がしたくて、色んなものが食べたいんだとさ》

サイファー《そらまぁ…金カンパしようか?》

オダイン《私も》

リノア《ありがたくもらっとくよ》



サイファー「さて…」


通信が終わり、スコッチをグラスに入れると一気に飲み干す。ここから彼の本番


サイファー「楽しもうか?」

「ひt!?」


サイファー「恐怖で声が出ない表情も好きだけど、君の彼女たちの様な表情も見たいね」


奥の方を見せる。
そこには4人の少女がまるでオブジェの様に壁や床に飾られてる。

しかし、彼女の様に恐怖ではなく


「へあぁぁぁああ…」
「ひもひぃいよぉお・・・」
「とけしょうぅうぅうぅぅぅ…」
「たしゅけへぇぇぇ…」


淫靡な表情。

恐怖で壊れたのか、それとも薬などを使った物か?


サイファー「さ、君も見せてよ。淫獣になる所を。今宵の薬は学園都市製だからね?」

「ひっ…たすけ―――」

サイファー「大丈夫。来ないから。・・・さ、今宵も『サバト』を楽しもうではないか」

今日はここまで

以下、説明みたいな


リノア:学園都市に潜入した『アルティミシア』と言う名の魔女の工作員
    京都とルーマニアで事件起こしたのはこいつ。
    『原子崩し?』の能力と『血印系統?』の術式を使う


オダイン:リノア同様の工作員
     術式は『特定の性交渉の無い異性を意のままに操る?』物
     食蜂操祈の配下の縦ロール髪型の少女に扮して潜伏
     

サイファー:リノア同様の工作員
      普段はとある高校の災誤に化けて潜伏してる
      能力は『特定の物体(人も含む)を溶かす』



以上です、質問あれば何なりと


ではまた      
      

こんばんわ


さて投下します



1ヶ月後

学園都市・第3学区・中央駅


第3学区の中央駅は最近建て替えが完了した駅で、『ベルリン中央駅』を参考にガラスや吹き抜けを多用した設計。
モデルの『ベルリン中央駅』が東西分裂してたドイツを統合したことを示す場所に対し、
中央駅は『外部』と『統合』した事を示す様にも受け止められる。
まあ、どちらの駅も利便性が飛躍的に上がった事は合ってる。
そこのセントラルテラスに、お洒落なオープンカフェがあり、そこには


黄泉川「あー…」

麦野「どんな声出してんだよ」

白井「仕方ありませんわ。黄泉川先生はここ最近の激務で学校で授業どころではないそうですから」


麦野に黄泉川、黒子の姿があった。
しかし、黒子と麦野が私服なのに対し、黄泉川はいつも通りジャージ。本当にぶれない。
ちなみに、黒子は午前中なのでアイテムのマンションで私服に着替えてる


麦野「そんなにヤバかったのか、『第2入管』の件?」

黄泉川「ヤバいってもんじゃないじゃん。調べれば調べるほど謎じゃんよ。まるで狐や狸に騙されてる感じじゃん…」

麦野「ふーん…大変なんだな『警備員』も。そう言えば、この辺りが部隊の狸に馬鹿にされ映画があったよな」

白井「あのー…よろしいでしょうか?」

黄泉川「なにじゃん?」


恐る恐る手を上げる白井


白井「黄泉川先生は何故、そこまで捜査状況を話すのでしょうか?…失礼ですが、部外者の、ましては生徒には今まで言わなかったことを」

麦野「それ位切羽詰まってんだよ。正直、軍や警察と仲がいいみたいには見えねえし」

黄泉川「…本当、家の馬鹿と同じぐらい勘が鋭いじゃん。白井が最近付き合ってる訳が何となく分かるよ」

麦野(うちの馬鹿?…ああ、第1位か…)

黄泉川「…話が脱線してたが。本題の件、受けてくれるじゃんか?」

麦野「ああ、それはいいが…」

白井「本当に『SAO』に行けるんですか?」



彼女たちの発言は嘘ではない。
元々、ここに集まったのもこの件を話す為だったが、話がずれてしまってたのだ。
本題はこれ


黄泉川「本当みたいじゃん。
私も桔梗から頼まれた話だが、この件は本当らしい。
尤も、詳しい事は桔梗や木山先生が伝えたかったらしいが、忙しすぎて研究室から出て来れない」


麦野「考えると、研究関連は『解放』される前と変わって無いんだな」

白井「まあ『解放』のための条件が『重要な研究には口出さない』と言う噂でありますからね」

黄泉川「まあそれで行けるらしい。場所は『第50層』だったかな?」

麦野「もう半分か。あいつ等も頑張ってるんだな」

白井「そりゃあ、お姉様がトップ3に居るんですもの!早いに決まってますの!!」

麦野「トップは外部の奴だけどな、超電磁砲は2位だっけ?」

白井「ぐぬぬ…だって、あの『Kirito』と言う名のプレイヤー!何なんですの!?お姉様よりも一、二回り上の攻略率とか!!」

黄泉川「ま、まあ。最近は追いついてきたし、初春や佐天も上の方だからいいじゃないか?」

麦野「うちの馬鹿も頑張ってるみたいだしな。ま、滝壺をちゃんと守れてるみたいだからいいけどさ」

白井「まあ、いいですが…しかし、なぜ『第50層』何ですか?まあ、キリはイイですが」

黄泉川「難しく言ってたじゃんが、ここしか行けないみたいじゃん。それに実行は1ヶ月後だからその時は前線が『第50層』らしいじゃん」

麦野「まあ、前線ならあいつ等も居そうだしな…いいんじゃないか?」


「その話なんだが」


彼女たちに声を掛けてくる男。
日野警察署の警備局長だ。麦野たちからの愛称は『ストーカー』




麦野「んだよストーカー。また聞き耳かよ」

白井「相も変わらず、外部の男性はマナーがありません事」

「仕事だと何度言わせたらいい。…まあいい。先ほどの話は本当ですか、黄泉川さん?」


一応、彼と黄泉川は警察関係者と言う訳で何度か会ったりする


黄泉川「ええ、そうですが?…」

「なら、この男もいるかどうか、探してほしい」


そう言って、彼は懐のポケットから1枚の写真を出す。そこには50代後半の男の写真


「通名『杉原一紀』、極左暴力集団の幹部の1人だ」

麦野「それがどうしたんだ?」

「こいつは今SAOに居る」

白井「…話の流れで何となく予想は出来ましたが、何故わかるんですか?」


「事件発生時、都内の漫画喫茶でプレイしてたみたいでな。
何でも、『抽選で5名の客にプレイ』と言う事だったらしい。で事件発生後、病院に搬送されて解った」


麦野「漫喫も気づけよ…」

黄泉川「ま、あんなのは偽造した証明書で何とかなるじゃんからな。と言っても、あっけない最後だがな」


白井「しかし、過激派だとしても、あまり関係ないんじゃないですか?
お姉様達もそうですがプレイヤーは皆同じ0からのスタートで、テロリストだろうが――」


「こいつは過激派と言っても、棒を振り回したり、火炎瓶を投げたりデモや座り込みするような行動派ではない。どちらかと言えば頭脳派だ」

麦野「なるほどな、それらを計画指示したり後は――」

黄泉川「洗脳か?」

「ああ、そうだ。…コイツは普段は『反戦平和団体』の理事で、子供たちに精力的に『平和』を説いてた」

白井「胡散臭い『平和』ですの」

「その結果は、黄泉川さんなら知ってると思うが?」

黄泉川「ああ、『琉球独立連盟事件』じゃんか?」



『琉球独立連盟事件』

かつて沖縄であった、琉球独立派と極左集団が起こした県庁を占拠した事件。
首謀者を含む18人が射殺されてる。
あの時、政府が強硬に出たのは『テロリスト』が人民解放軍と連絡を取っており、現に向う艦隊は領海線上にて待機していた。
もし、遅れていたら人民解放軍は『自国民の救助等』理由をつけて進行して来ただろう


白井「そう言えば『風紀委員』の試験の時習ったような?…ですがたしか」

黄泉川「死者18人のうち、未成年者の死亡は3人じゃん」

麦野「へーそうなんだ」

白井「へー、って!子供が死んでるんですよ!!?」

麦野「子供だろうが『テロリスト』に加担したんだろ?どうせ、周りの大人に習って『人間の鎖』とかやって、誤って銃弾に当たったんだろ?」

黄泉川「そうじゃん…だから私は子供に銃口を向けた軍が信用できなかったじゃん。まあ、今の私には否定する権利はないじゃん…」

白井「あれは!軍の突入した部隊のせいで、黄泉川先生には責任は――」

黄泉川「あの作戦を総合指示したのは私じゃん。責任はある…」

白井「…」

「まあ、その件は置いとこう。で、こいつは同じようにプレイヤーを洗脳しSAOに籠城する可能性がる」

麦野「そりゃ、現実に戻ったら逮捕、経歴見ても裁判じゃ死刑は免れないだろうしな」

「そこで相談なんだが、杉原を見つけ次第、殺してほしい」

麦野「は!?」

黄泉川「子供に殺しを指せるつもりじゃんか!?」

「なら、大人が行けば良い。だが、できないのだろ?学園都市の子供、つまりは『能力者』ではないといけない理由が」

黄泉川「っつ!?…そうらしいじゃん。私には詳しい事は解らないが」

白井「…仮に、わたくし達が手を下すにしても…」

「本当に殺したとしても、有罪にはならん。そもそも国もゲーム内の犯罪行為は目を瞑る方向だ」

麦野「…そんなにヤバいのか?その杉原と言う男は」


「…軍から総務省に出向してる『菊岡誠二郎』と言う男がいるが、意見は同じだ。
彼は陸軍時代に沖縄の事件を経験してるからな。杉原が攻略レベルを最近上げて来てるが、どうもプレイヤー同士の殺しと思われるのが増えてる」


黄泉川「そんなの解るじゃんか?」


「2000人近く死ねば、パターンも解る。あくまでも可能性だがな。
…兎にも角にも、こいつは殺した方がいい。最近、杉原の活動が頻繁になってる。可能であればプレイヤー『kirito』だったかな?
彼等にも伝えられれば…」


麦野「…可能ならやる。その杉原って奴は何て名前でプレイしてる?」

「…『hojo』と言う名だ」

麦野「『hojo』ねぇ。…ま、頭の隅に入れとくよ。多分予想だけど、そこで広範囲に動けないだろうし、制限時間もあるだろうからな」

白井「それにわたくし達の目的はお姉様達の確認、可能であれば救助ですが…」

黄泉川「御坂の性格から考えて、自分1人だけ助かるのは嫌だろうからな。本当に目的が曖昧なままだがな…」

麦野「ま、今回は『SAO』とやらの世界観がどうなってるかの確認だな」




「…そう言えば、頼まれてた物だ」

麦野「おっ、サンキュ~」

白井「なんですの、それ?」

麦野「第4学区の食い放題のチケット。あそこ人気なんだぜ?」

黄泉川「そう言えばうちのチビも面倒見てもらって悪いな。今度、私も何か奢るじゃんよ」

麦野「アンタは今度『煮込みハンバーグ』のレシピ教えてくれよ」

白井「ああ、小さなお姉様がよく言ってましたわね。わたくしも興味がありますので、是非」

黄泉川「んー…だったら今度家に食べにくるじゃん!腕によりをかけて作るじゃんよ!」

麦野「楽しみにしてるよ」

「ふふっ…さて、私はこれで」

白井「わたくしも学校の友人とお食事があるので、これにて」

黄泉川「私はチビの顔見たいから一緒にバイキングに――」

「黄泉川さん。あなた確かこれから会議ですよね?私も一緒のはずだが」

黄泉川「…行きたくないじゃん~」

白井「ふふっ。お仕事がんばって、黄泉川先生」

「ではまた」

麦野「おう、2度とくんな」


3人が離れた後、1人になる麦野


麦野「さて…昼まで時間あるから、もう一杯コーヒー飲むか…すんませーん」



第4学区・駅改札前


「しずり~!こっちこっち!!」

「こっちだにゃあ!!」

「早く早く!!って、ミサカはミサカは空腹でもテンションの高さでカバーしてみる~」

「ほら、みんな大声出さないの」

「そうですよ、ご飯は超逃げませんから」

「しかし、誰かに食べられるのは逃げるのと同じなのでは?とミサカは前々から思ってた疑問を言ってみます」

「それはどうなのでしょうか…」

麦野(改札前でうるせーなー・・・)


改札前には女6に男1人の集団。禁書目録と打ち止め、フレメアに絹旗、結標、海原に御坂妹の姿がある。
一応、御坂妹の格好は絹旗がチョイスした服と、結漂が髪型をセットして変装してる


禁書「ねえねえしずり!チケットは!?」

麦野「ほいよ」

フレメア「ふお~チケットだにゃあ!!」

打ち止め「豪華なご飯をいっぱい食べるんだぞ!ってミサカはミサカは、今日の朝ご飯を控えた事実をぶっちゃける~」


小さい組は大盛り上がり。まあ、豪華なバイキングは子供は喜ぶ。

一方


結標「もう10時ぐらいからこれ」

絹旗「超テンションMAXでしたねー…」

御坂妹「そう言えば、あなたはあちらに行かなくていいのですか?とミサカはおチビさんに問いかけます」

海原「そうですね。向こうに居ても絹旗さんなら違和感ありませんからね~」

絹旗「本当、妹さんは超口悪いですね。海原はお腹殴ってほしいのでしょうか、今でしたらお腹の中の物、超出せますよ?」

麦野「キタネエからヤメロ。…とにかく、行くぞ」


禁書・打ち止め・フレメア「「「おおー!!」」」



第4学区・レストラン・37階


ここの高層ビルホテルのバイキング形式レストラン。
評価も高い1流レストランなので元から外部の客も多かった。
この昼食時、店内は多くの客で溢れかえってる


禁書「さすがジャパニーズフードなんだよ!!いくらでも食べられるんだよ!!」

麦野「いや、お前の母国の料理だろ『ローストビーフ』」

禁書「『ローストビーフ』はソイソース使わないんだよ!!」

麦野「お、おう…」


先程からどこの海賊王だと問いたくなる量の料理を食す銀髪シスター。
周りからの客からの目が痛い


フレメア「負けないんだにゃあ!!」

絹旗「超勝負ではないんですから!!?」

結標「若いっていいわねェ…」


こちらも負けずとエビと玉子のすしを食べるこの子。
周りの客の目線がイタイ


打ち止め「この勝負!あの人の為に負ける訳にいかない!ってミサカはミサカはサンドイッチを食べる!!パウッ!パウッ!!」

御坂妹「むしろこの光景を見たら怒ると思いますよ。と、ミサカは上位個体の口元に着いたトマトソースを拭きます」

打ち止め「もがぁぁぁ」

海原「学園都市の少女は大食いなのでしょうか?…(姉妹百合ってエエわ)」

麦野「…聞くな」


こちらでも、照り焼きサンドを頬張るアホ毛の少女。
周りの客の目線がイタイ


麦野「ちょっと何か取りに行ってくる」


余りの目線で彼女は少しの間、この場を離れた



麦野「ったく、流石にあれはねえよ」


余りのおチビさん達の暴走ぶりにあきれる彼女。
ふと言葉をこぼすが


麦野「(おっと)…ゴホン」


気付いて咳払いする。ちなみに彼女は『北京ダック』の列に並んでる。と


「きゃっ」

麦野「おっと」


何か小さい物が彼女にぶつかる。
それは子供であるが、パッと見で外国人と解る。
小さい顔に大きな碧眼の目、セミロングの金髪の髪。
まるで人形のようだが、何処か銀髪シスターとの同じような雰囲気。
麦野には直ぐにわかった


麦野(なんつーぅ、メシの量だよ…)


それは両手の皿に溢れんばかりの料理。
よくぶつかった時にこぼれなかったなと感心する


「Mă scuzaţi. (マ スクザッツィ)『ごめんなさい』」

麦野「(ルーマニア語か)…în regulă『大丈夫よ』」


少女はぺこりと頭を下げると自分の席に戻って行った


麦野(ドイツ系とは珍しい…ルーマニア…か…)


ふと思う。
『ルーマニア』とある村の住人全員が死亡または失踪し、更にそこで発動されたと思われる魔術は彼女を狙ってるとの事。
しかし、ここ数カ月、何もない。『SAO』同様あまりにも情報が少ない。
まるで見えない軍隊に狙われてるのか、それともすでにすぐそばにいるのか


麦野(気色悪いな…まるで誰かに見られてるみたいだ…誰かに見られる…みられる…)

麦野「そうか!!」


「何がアルカ!?」



目の前の料理人が麦野の声に反応する。
気づいたら、彼女が1番前だったのだが、考え込みすぎて気づかなかったようだ。
後ろの客の目線がイタイ


「お客さん…北京ダック何個アルか?ドウゾ」


麦野「じゅ、14個!!」


「わかったアルヨ」




先程の少女のテーブル


「Darüber hinaus habe ich viele gemacht ...『また、多くとってきましたねぇ・・・』」


「Wird nicht geholfen werden? Nationale Küche von euch ist köstlich! !『仕方ないだろう?お前の国の料理は美味い!!』」


「ドイツ語?」
「多分・・・」
「わかる?」
「ネイティブすぎて、早くてわからない」


テーブルに戻った少女がテーブルに居た人物と会話する。
ルーマニア人かと思われたが、流暢なドイツ語を喋り会話する。
学園都市でレベルの高い学校の生徒なら会話の内容が6割ぐらい理解できるかもしれない。
テーブルに居た人物はおそらく女学生で日本人だろう、しかし


『お前の国と言われましても、私達の時代には・・・』


『それは知っている。しかし、お前の周りの客の様子を窺う、俗にいう『空気を読む』と言う民族性はよく解るぞ、リノア。
おかげでお前の反応を見るのが楽しい』


金髪の少女が同席者の事を弄る。
その時に言った名前『リノア』。
そう、彼女は工作員のリノアだ。
今の姿は豊田で殺された女子大学生の姿で、京都の時の中学生の姿ではない。
この学生が『リノア』だとするとこの少女は


リノア『分かってるんでしたら『アルティミシア様』もやめて下さいよ…』

『かわいい我が部下の反応を見るのは、いいものだぞ?』


その名前に反応する者はいない。しかし、リノアはしっかりと言った。
『アルティミシア様』と。まだ学園都市では、いや、この世界のどこにも知られてない『魔女』の名前



アルティミシア『それに、お前の様子がおかしかったからな』

リノア『…わかりますか?』

アルティミシア『私だぞ?当然。まあ、この時代に来てからそうだったがな。1つは『ジャンクション』が上手くいかなかったのだろう』

リノア『…はい』

アルティミシア『そしてもう1つはこの街『学園都市』に来てからだ。感じるのだろう?同じ能力を?『原子崩し』とやらを』

リノア『…感じますが、どこに居るか解らないですよ。なんかモヤモヤする感じです』

アルティミシア『そのような感じをお前の民族だと、いずい、と言うんだろ?』


リノア『それ北の方の人が使う言葉で多分この街だとあまり通じないと思いますよ。…多分。
しかし、私が『原子崩し』と入れ替われなかったばかりに本来の作戦の進行状況が…』


アルティミシア『そのような事、何度もあったではないか。
それに、形は違うとはいえ求めた結果には近づきつつある。時と場合による、それだけだろ?』


リノア『…そうですね?』


不安げな表情が溶けて、安心した表情になる。
その表情は元の女子大学生が浮かべても不思議ではないくらいの


アルティミシア『さて、私はあそこでやってる『マグロの解体』に行って来よう』

リノア『(喋りながらであの量を食ったのかよ!?)…ってか、アルティミシア様は顔変えないでイイのですか?何かあったらまずいですよ!?』

アルティミシア『あの護符つけてると『いずい』から嫌いだ。それに、何かあったらリノアが守ってくれるだろう?』

リノア『もちろんです!!』

アルティミシア『ふふっ…さて、行ってくるぞ』


そう言ってテーブルから離れるアルティミシアを見送り、テーブルに溜まった大量の皿を見て思う


リノア(バイキングって、素晴らしい)



麦野達のテーブル


麦野「なあ、私は北京ダック30個ぐらい持って来たよな?」

御坂妹「はい、間違いありませんとミサカはあの山盛りになった北京ダックを思い出しいます」

海原「あんな綺麗に山盛りになった北京ダック初めて見ましたよ、自分」

麦野「それでお前に用があって、お前に話しかけたよな?」

御坂妹「ええ、あなたから聞きたいことがあると言われて驚きましたよ。と、ミサカは素直に心境を吐露します」

海原「で、妹さんが絹旗さんと席を替わって北京ダックを食べながら話してましたよね?…2分位」

麦野「取り皿に食べかけがあるから間違いないな」

御坂妹「ミサカが残り1個、むぎのんが2個とミサカは現状を確認します」

海原「自分は1個も食べてないのに…」

麦野「何でもう無いんだよ!?」

御坂妹「それは前を見たら一目瞭然でしょう…とミサカは若干あきれ声で目の前の暴食シスターを指差します」



禁書「よっしゃあ!チキンマサラ全部食べたんだよ!!」

結標「いや、わんこそばじゃないんだから…」

フレメア「大体もう食えないにゃあ…」

打ち止め「見てるだけでお腹いっぱい…ってミサカはミサカは食べ過ぎたことを後悔してみたり…」

絹旗「そりゃあんだけの寿司くたっら超腹いっぱいになりますって…」

禁書「はっ!そうだよ、オスシ食べなくっちゃ!!」


麦野・御坂妹・海原・結標・絹旗「「「「「まだ食うんかい!?」」」」」


禁書「だって、とうまが言ってたもん。『バイキングでは元を取りましょう』って」

海原(あの人何言ってるんだよ…)

禁書「そうと決まればオスシコーナーに行くんだよ!!」

麦野「…海原。恥かかないように行け」

海原「適度な量って事ですね」

フレメア「ちょっと、お花摘んでくるにゃあ…」

結標「あ、私も行きたと思ってたから着いていくわ」

打ち止め「御口直しのデザート、ってミサカはミサカはフルーツを取りに行きたい…」

絹旗「お、超イイですね私も行きましょう。麦野たちは?」

麦野「私は紅茶たのむわ」

御坂妹「ミサカはケーキで。物はあなたのセンスに任せます、とミサカは無難な事を言います」

絹旗(それが1番超メンドイんですよ…)


タイミングよくテーブルに御坂妹と麦野の2人が残る



御坂妹「で、聞いたことは何でしたっけ?とミサカは残ったジュースを飲みながら聞きます」

麦野「…ってか、むぎのんって言うのヤメロ言ったろ」


御坂妹「え、そうでしたっけ?
むしろ『押すなよ?絶対に押すなよ!?』みたいな煽りだと思いましたが、とミサカは内心気に入ってそうなむぎのんの心境を指摘してみます」


麦野「お前本当に超電磁砲のクローンかぁ?」

御坂妹「はい。ミサカはお姉様こと御坂美琴のDNAを基に作られた軍用クローンですが?とミサカは今更の生立ちを言います」

麦野「ちっ!…で聞きたいんだけどよ、お前がお姉様と初遭遇した時はどんなんだったんだ?」



御坂妹「どうって、振り返ったら走ってきたのか肩で呼吸してた――」

麦野「そうじゃねーよ!感覚だよ」

御坂妹「感覚…ですか?」

麦野「ああ。同系統の能力者が私にはいねえからな…オマエラの事を参考に出来ないかと思ってさ」

御坂妹「それは京都やルーマニア、最近ですと『第2入管』などに出現した少女の事ですか?」

麦野「そうだ。と言っても『第2入管』のは『原子崩し』じゃねえ」


御坂妹「…失礼ですが、お役に立てないと思います。
ミサカやお姉様の場合は脳波が近い事もあります。それに『電気使い』だろうが街中で他の同じ『電気使い』を補足するのは困難ですよ」


麦野「…そうか」


御坂妹「ただ、お姉様曰く『キィィィィンとした感じがして、私の力の放射を外から浴びせられた』様な感じと言ってました、
とミサカは最近のマイブーム声真似しながら説明します」


麦野「冷静に考えれば参考になんないのは分かってたんだけどな…何やってんだ私」

御坂妹「ただ、むぎのんの場合は相手に触れるとかで解るんじゃないんですか?」

麦野「適当すぎだろ…」

御坂妹「ま、解る時は直ぐに分かるんじゃないんですか?その前にイン何とかさんがそろそろ――」


ガッシャーン!!


御坂妹「ほら」

麦野「ダリィ…」



突如響いた食器の割れる音に少女特有のキーキーした声。主は


禁書「なあにアナタ!いつもいつも私の料理狙って!!」

アルティミシア「貴様こそ、何故そこまでして私の料理を狙う!?」


この2人だ。そして


海原「ちょ、インデックスさん。落ち着いて!!?」

リノア「アルティミシア様も御乱心ならずに!!」


後ろで少女を抑えようとする付き人達


禁書「って言うか貴女、私の『カナミン』の衣装先に取ったでしょう!?」

アルティミシア「しらんがな!そもそもあれはあの店の物だろうが!」

麦野「何があったんだよ?」


めんどくさそうに現在保護者である麦野が頭を掻きながら来る


海原「それが…」

禁書「大体、こんなに大きな樽のオスシ、食べられるわけないじゃないの!?」

アルティミシア「ふん、貴様こそたいそう食ってる割には全然胸が育ってないな!」

禁書「むっきぃぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!」

海原「解りましたか?」

麦野「わかるかよ!?」

海原「ですから――」


要約すると。先ほどまで行われてた『マグロの解体ショー』で、限定1個の『黒鮪全部食べ尽くし大樽』と言うのが出てきて。
それでこの少女と被り、この様な醜い争いになったようだ



麦野「くっだらねー理由だなオイ」

御坂妹「そのくだらない理由の結果がこの醜い争いです。とミサカはキノコ、タケノコ論争位の下らなさと論じます。ってか」

麦野「あん?」

御坂妹「アナタは確か…」

リノア「あ、貴女は――」


「「あああーーーーっ!!!!?」」


再び幼女の喧しい声。
これは禁書達の声ではなく



打ち止め「アナタはゲーセンでミサカの『ウィングゼロ・カスタム・ルシファー』をボコボコに壊したひとーっ、
ってミサカはミサカは親の仇の様に指を指してみり!!」


フレメア「はまづらが作った『ストライク・ノワール・改弐』を48秒で壊した悪魔―っ!!」

絹旗「2人とも、ちょっ、超落ち着いて!!」

リノア「あっ…えーっと…」

麦野「…おい、また問題が起きたぞ」

結標「私が話すわ」


お手洗いから戻ってきた結標曰く。
先ほどまでゲーセンにてプリクラやゲームを楽しんでたのだが、ガンプラバトルにて御坂妹と打ち止め、
フレメアのチームがこの金髪少女の保護者にボコボコにされたとの事


御坂妹「せっかくミサカが作った『クシャトリア』が…」

打ち止め・フレメア「「むぅー…」」

リノア「えっ。えーっと…」


これには彼女も困る。まさか先ほどのゲーセンで対戦した相手、しかも自分が3日かけて作った『ベルティゴ』でフルボッコにした相手。
ちなみに彼女が抑えてた少女は


アルティミシア「放さんか貴様!!」

絹旗「どっ、どこのどなたか知りませんが、ちょっ、超落ち着いて!!」

禁書「やーい!やーい!自分よりも小さい子に抑えられてやんの!!」

海原「あなたも煽らなくていいですから!!」


絹旗が代わりに抑えています。
そして舌戦はまだ続いてます



リノア「そのっ、すみませんでした!!」


こちらは早々と謝罪。やはりここで小さな子に泣かれるのはマズイ


結標「ね、向こうも謝ったんだから」


打ち止め「むぅー。わかったって、ミサカはミサカは釈然としない気持ちを抑えてみる…」

麦野「どうせ、ゲーセンの修理屋に預けてあるんだろ?飯食い終わる頃には治ってるって」

フレメア「…大体、わかった…にゃあ」

リノア「ほっ…よかった」

麦野「で、御宅の御嬢さんどうするんだよ?たぶんウチのは引かねーよ?」

リノア「多分こっちも…」


「あのーすみません・・」


そこへ見かねたレストランのスタッフが声を掛ける



数分後


アルティミシア「まったく。まだあるならさっさと出せばいい物を」


自分のテーブルで大樽の寿司を何事も無かったかのように、文句を漏らしながら食べる彼女。肝が据わりすぎである。そして


禁書「ハムハムハム…やっぱりスシは新鮮なのが1番なんだよ」

打ち止め「これはこれで肝が据わりすぎの様な…」

絹旗「いいですか、フレメア。こうにだけは超なってはいけませんよ?」

フレメア「流石にこれは分かるよ…」


自分達のテーブルに戻った彼女等。
インデックスは大量の寿司を漫画の様に食べてる。
結局、お店側の御好意で夜の分からもう1つ作ってくれた


海原「って言うか、麦野さん達あやまりすぎではないですか?」

結標「そうね。離れてるはずなのにここまで声聞こえてくるし。…ちょっと呼んでくるわ」



そして両保護者代表は


麦野・リノア「「すんませんでした!!!」」


「あははは…もういいですから…」


全力でこの店のオーナーに頭を下げてた。
あまりにも気合の入った声で結構目立つ


「でも食べ過ぎないでね?そのー…また材料頼む羽目になってるから・・」


麦野・リノア「「は…はい…」」


そう言ってオーナーは寂しい笑顔で裏方に戻る。
この日、この店が過去最悪の赤字を出したのは当然の結果だろう


麦野・リノア「「…はぁー」」


緊張が途切れたのか、深いため息が出る


麦野「なんか、ウチの連れが迷惑かけました…」

リノア「いえ、こちらこそ…」

麦野「預かってる感じだから、あんまり強く言えなくてね…(うるさくてメンドイ護衛が2人居るから)」

リノア「私の方も…(上司だから)」

麦野「まあ、なんだ…あのチビ達がまたゲーセンで合ったら、ガンプラバトルに付き合ってくれよ?手加減してな」

リノア「は、はい…」

麦野「そういや名前。なんて言うんだ?」

リノア「…リノア。野島リノアです」

麦野「へぇーかわいい名前じゃん。私は麦野志津里」

リノア「えっ、それって?」

麦野「おっと、第4位とは同姓同名だけどな、名前の漢字の数が違うぜ?向こうは2文字で私は3文字。唯の低レベルのしがない女子大生だよ」

リノア「…そうですよね。こんな所にレベル5って来なさそうですもんね(私がそうだけど…)」

麦野「(来て悪かったなこの野郎。ま、私がウソつかなければいいんだけどな。暗部だから許してくれ)…まあ、自己紹介も済んだし、握手でも」


そう言って手を差し伸べる麦野。もちろん、リノアも


リノア「あっ、はい」


それに答える。この時、内心ほっとしてた。
彼女が仮に本物の『原子崩し』の麦野沈利だったら、現段階では殺さなければならなかったからだ。
アルティミシアが近くにいる所で騒ぎを起こしたくない。
そう思いながらも手を差し出し、軽く「よろしく」の一言でも掛けようと思ってた。


そしてお互いの手が触れあった時







キイィィィィィィィィイイイイイイイイン










2人の頭の中に稲妻の様な衝撃が走る。
それはまるで、現在学園都市のテレビで再放送中の『ガンダムシリーズ』でよくある何かの覚醒。

そうとしか言いようがない。

現に2人の顔を見れば、言葉に出来ないのは直ぐに分かる。
先ほどまでのどこか気まずそうでも心を許してた表情から一転、驚愕の表情になる


麦野(まじかよ!?)

リノア(コイツが!?)

麦野(京都に現れた!?)

リノア(レベル5!?)

麦野(こんな所にいたのかよ!?)

リノア(ここで行動を起こさなければ!)

麦野(逃げられる!!)

結標「ちょっと2人とも、何時までそうして――」


様子を見に来た結標がとんでもないタイミングで声を掛ける。
がその時、麦野がある変化に気付く


麦野「結標ェ!!こいつと私を屋上まで飛ばせ!!」

結標「はぁ!?」

麦野「早く!!」

結標「…もぅ」


訳が分からぬまま結標は、麦野とリノアを屋上まで転移させる。
今時は軍用懐中電灯ではなくフォークを代用




余りの麦野の怒号に静まり返った店内


結標「全く、なんなのよ」


本当にそうだ。
他の客たちも途切れた会話を再開し、再び店内がざわつこうとした時


ドゴォォオオオオンンンキイイイィイイイインン


凄まじい轟音と共に崩落する天井。
そしてかすかに見える光線。
店内の声が雑談から悲鳴に変わるのにそう時間はかからなかった


海原「なっ、何があったんですか!結標さん!?」

結標「知らないわよ!あの2人を転移させたら突然!?」

絹旗「だってあれ、麦野の『原子崩し』の光ですよ!?」

御坂妹「考えるのは後です。今はこの場からの退避を」

フレメア「そうだ!逃げるにゃあ!!」

打ち止め「押さない、駆けない、喋らない、ってミサカはミサカは(ry」

禁書「…」

絹旗「超どうしたんですか?」

禁書「いや…」


その時、インデックスはある少女を見ていた。
それは先ほどまで言い争いしてた態度のデカい金髪の少女。
その少女はこれだけの騒ぎにも拘らず、平然と料理のコーナヘ向かいその場で食べてる。
これは天然と言う訳ではない。
先ほど彼女に天井のコンクリートが直撃したのをインデックスはしっかりと見た。
だが、彼女には傷1つ無い。
インデックスはこれが魔術だと直感した。
それは直撃した際に出る小さい独特の魔方陣で分かる。
しかし、この術式はインデックスが知る限り2つの方法でしか使えない。
1つは特殊な霊装を施した服を着ることだが、もう1つは『とある石』を使用しなければならない方法。
だが『とある石』を使える者は限られてる。インデックスの中で確信に近い仮説が出来る


禁書(まさか!?)


アルティミシア「お、この豚の丸焼きは美味い!流石ジパングだな」





屋上


そこは既に複数の『原子崩し』によって崩壊寸前になってた


リノア「まさか、貴女との遭遇がこんな殺風景でボロボロのコンクリートで出来た舞台の上とはねえ…」

麦野「へっ、お前の様な処女専門の殺し屋にはもってこいじゃねーか」

リノア「…口が悪い」

麦野「生意気・・」


早くも始まる舌戦。しかしこの時、麦野は予想以上に動揺してた。
先ほどのレストランでの行動。
あの時、彼女はわずかな電子の変化に気付き直感で結標に指示を出してた。
それは被害を少なくするための行動。
しかし結標の転移が予想以上に大きく、屋上からかなり上の座標まで転してしまった。
このための減速に『原子崩し』を使用したため被害が出てしまったが、店内でドンパチされるよりははるかに少ないはずだ


麦野「(超電磁砲との時よりかはスマートに出来たが…多分、建物内には少なからず死者は出たか)…っと!?」

リノア「長考してる暇とかあると思ってるの!?」


一瞬の判断で『原子崩し』を避ける。
数秒の隙を見せたらこの攻撃、弱くはない事は決定した


麦野「あれで長考とか、お前実は見た目より老けてるんじゃねーか?」

リノア「っつ!…あんたの見た目ほど歳食ってないわよ!」

麦野「そうかぁ。ならここは年上の先輩にお前の能力教えてくれないかぁ?その『原子崩し』をなあ!?」

リノア「…」


麦野「これでも耳は広い方なんだ。私と同系統の能力者は少なくともレベル4は居ない筈だしなあ!!?」


そう、彼女の能力は麦野が見て直ぐにわかった。

『原子崩し』これ以外にない。

しかもどう見てもレベル5と差支えない



リノア「…あきれた」

麦野「あん?」

リノア「この時代の人って、そうやって戦闘中にベラベラ自分の力喋るのが決まりなの?馬鹿でしょ」

麦野「んだと!?」


リノア「あ、じゃあテレビって奴でやってたけど、こうしようか


私に勝ったら教えてあげる


どう、オバサン?と言っても、死んじゃうけどねアナタ」


麦野「…おーけー。そいつはいい提案だが無理そうだな。たった今決めたが


ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・だ


解ったか、クソ女ァ!!」



ここに、レベル5同士。尚且つ本当の意味での同系統の能力者同士のバトルが始まる

今回はここまで


やっぱオリキャラはダメかなぁ…




アルティミシア様:食欲はインデックスと同等


御質問、ご指摘、何なり受け付けます


ではまた