麦野「好きな男を攫って物にするのは暗部の常識でしょ」 (41)

■麦野
アイテムが解散して半年。
薄情な物で、あれから仲間にはあってない。浜面は新しい仕事を見つけたみたいで、それに専念してる、畜生。

私は何もする気が起きなくてニートしてる。まあ、幸い金はあるしね。
あんだけ殺しまくっているの人間に、まともな仕事なんて就けるわけないし、使えないわね私って。

正直分かっていたとは言えアイテムと浜面って、本当に大切な物だったんだね。


なくしてから気づくなんて、ありきたりで本当に馬鹿ね。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1606397807

浜面が事故ったって聞いて、体に雷が落ちたような気分だった。
事故で浜面の名前を聞いた時、体中から汗が出た。

気持ち悪い感情と、悪意と、憎悪と、愛情とか、よく分からないけど、それが一辺に来た。

そうしたら記憶は無いけど、病院にいた。
多分、記憶がぶっ飛んでるぐらい急いで、調べたんだと思う。後から気がついたら車に乗ってた。私、免許持ってないわよ。

そして、浜面に会った。

「………!?……よう」
浜面は全身包帯が巻かれていた。それに傷だらけだった。痛々しい。
私もあれぐらい傷を負わせたことはあるけど、他の人間がやったなら別……!

「なんだ元気そうじゃない」

「悪かったな」

「どうしてここに?」

事故のニュースを見たのよ。冷やかしに来てやったの

こんなやりとりが懐かしい。嬉しい。楽しい。
悪態をつき、戯れあい、触れ合う。バカバカしい日常。幸せだったんだね、私。

「悪いけどお見舞い品なんてないわよ。近くによっただけなんだから」
何言ってんの私。
さっき、言ってることが違うじゃない

「そーかよ」
残念そう…。花でも買えば良かったかしら?でも浜面、花なんか分かんないだろうし……。

滝壺は?

「あいつも入院。俺ほどは酷くないけどな」

ふーん

「しばらく寝てる……能力も使えないって……」
「……」

それから売店で林檎を買って、浜面に林檎を剥いてあげて帰った。

帰り道…。

歩いてると、それで分かったんだよね。
私って頭いいからさ、そういう悪事にも頭がよく働くのよ。
一緒にいる時は常に滝壺に妨害されてさ。何回か浜面を犯そうとしたら、止められたんだよね。

ガチでやれば私の方が勝つけど、滝壺なら浜面を殺して自分も死ぬわね。

そういう危険に満ちた関係だった。
変な生活してたなー私たち。


まあ、要するに…………浜面のガキ、欲しいって___。

だから病院の医者と看護師を買収して、病室に忍び込んだ。

夜の病室はがらんっと静かだった。
浜面は寝ていた。
ルームシェア時代も隠れて寝顔を見たけど、間抜け面よね。そこが可愛いんだけど。

「………んっ」
キスをする。乾燥した舌を舐める。味はしない。でも浜面の匂いがする。
服を脱がす。
浜面の肌には傷があった。
あいつの傷を見る。足、手、腹、胸、頭に痣と傷がある。

「………」
なんとも言えない。
私の感情は哀惜なのか、嗜虐なのか、慈愛なのかも分からない。
解説するなら、「浜面が死ぬ前にヤって子孫を残したい」というのが一番近いんだと思う。

浜面に触る。結構でかい。

「風呂とかどうしてんだろ?臭いかな?」
浜面の下着を下ろした。
意外に清潔で、匂いもそんなにしない。

「こういうのって看護師が拭いてるかしら?」
むかつく。他の女に触らしたかしら?私の物なのに。

「んっ…」
浜面の吐息…。肉汁の音…。病室は淫靡な音色が流れていた。

「すごい……」
私は興奮していた。
私は下着を脱ぐ。
一応勝負下着だけど意味ないわよね。後で見せてあげるね、浜面。

「じゃあ、行くわよ」

「浜面。大好き」

キスしてやった。

■絹旗
学園都市が超一新されました。
統括理事も逮捕、起訴。暗部なんてやったのも超暴露されて物凄い超大騒ぎになりました。
私たちも起訴されました。
でも、未成年だったのといい弁護士のおかげで起訴猶予処分でした。

何人も超ぶっ殺してこれで済むとか何なんでしょうか?

まあ、超当然ですが「アイテム」は解散。
私も超無職です。
そういうことで学校に超戻ることにしました。

まぁ、分かってたけど超つまんないですね。

普通の学校。普通の生徒。普通の教師。
こんな場所で超人殺しの私が超合うわけないです。

ということで一ヶ月も経たずに超不登校です。仕方ありませんね。

暗部時代はともかく、アイテムは超良かったんですね。
みんなで、わいわいやってて麦野も、滝壺さんも楽しかったです。

それに浜面……。
超悔しいですけど、浜面がいた時が一番超楽しかったです。
映画に超付き合ってくれて、食事に超付き合ってくれて、ドライブに超付き合ってくれました。
下っ端だから超ノーカンだと思ってたけどあれは…で、デートですよね。
超……楽しかったです。

超離れて分かりましたが、私は、浜面のことが超好きだったんですね。
まあ、麦野みたいに露骨に超犯そうとはしてませんけど。

だから会いたいって、超連絡とったんですが、シカトされてます。
浜面の癖に…。

もう、やる気も超起きません。

そう思って、テレビをずっーと超見てました。
そうしたら浜面が超事故にあったっていうニュースが流れました。

…………。
なんというか、超言葉にできませんでした。
絶望という奴でしょうか。頭が超真っ白になりました。気がついたらフラフラとした足取りで病院に超向かいました。

「絹旗……」
「……!なんだ超元気そうですね」
久々の浜面の顔です。間抜け面で、馬鹿面で、エロ面です。
そんな顔に超安堵しました。

「事故ったから超冷やかしにきました」

「なんだよ。お前」

「ふふ…浜面は超浜面ですから」
超懐かしいやりとりです。浜面の掛け合いが超嬉しいです。

それで話している内に体の奥がじんっ、となりました。
体の芯から浜面を超求めています。
やばいですね。超女になった、というのはこういうことでしょうか?

でも一応顔に出しません。メールの件もあります
ところで私のメールを超無視するとはいい度胸してますね

「メール?何のことだ?」
え…?

…………。
メール超届いてない?そんな訳ないですよね。
まあ滝壺さんが超消してそうですね。それを超考えて無かったです。思えば浜面が超無視するわけないです。

エヘヘ。………。なんでこんな超嬉しいんでしょうか?

「滝壺さんは?」

え?入院?超意識がない…?
………
それから浜面とお菓子を一緒に超食べました。

私は超暗部ですね…。

だって滝壺さんが意識不明で超嬉しいんですもん。
だって浜面が超一人きりなんですもん
だって浜面を超犯せるんですもん。

暗部でまともな恋愛なんて、超ありませんからね。

強姦とか略奪愛ばかり。男も女も超関係なく。
幸い私達が女だらけのグループだったから、そういうのはありませんでした。
女だらけだと、男を超排除したくなるんですよね。どうしても。

まぁ、こんな気持ちになるのは、隙を見せた浜面の超責任ですからね。

その夜に医者と看護師を超買収して、浜面の部屋に超忍び込みます。
用意は超周到です。シャワーも浴びました。

「………」
超寝ている浜面がいます。
超間抜けですね……いつも十倍超間抜けです。でも。癒されます。

キスからしてあげますよ。
ん…。
……

なんかいいです…。

これ、ん…ちゅつ…。
ちゅ…んんっ

えへへ…ファーストキスでした。

超いい体ですね。
抱き心地がいいです。
クマみたいにしっかりしていて、超甘えやすいです。

「じゃあそろそろ超行きますか」

お願いしますね、浜面。

■フレンダ
私は生き残った。結局、なんでも私が必要だったと言われたって訳よ。
目覚めるまで色々なことを聞いた訳よ。

麦野のこと、浜面のこと、滝壺のこと、絹旗のこと、フレメアのこと、暗部のこと……。結局、もう山済みで頭が追いつかないって訳よ。
結局、一番驚いてるのは滝壺と浜面は付き合ってることかもね。

それにしても第一位が統括理事長になってるのは驚いたって訳。

「お前の力が必要だァ。手を貸せェ」
それで目が覚めていきなり言われた。結局、こいつ何様のつもりって訳?

「断るならお前の命はねェぞォ」

おいおい、マジって訳。まあ、やることもないし、仕方ない、手伝ってあげるって訳よ。
元第一位に逆らえないし。

「雑用はこいつを使え、俺の秘書だァ」
「よう…」
もっとびっくりしたのが浜面は統括理事長秘書になってたって訳よ。
こいつが秘書?と思ったけどパシリなら浜面よね。何だかんだで使えるし。



私の仕事は人脈の構築と下調べ。
戦力になる反暗部の能力者の確保。反統括理事長及び学園都市グループの調査。暗部達の調査……って多すぎるわ!

あのモヤシ!鬼畜!ブラックすぎるって訳よ!


「それで?あいつの目的って何なの?」

「暗部の解体だとよ」
暗部…!?マジって訳?
うわぁ…やばいことやるって訳よ。

ん?アイテムはどうなるって訳?

「同じだ。暗部は全部滅びる。」

それ…やばいくない?アイテムを裏切るんでしょ?

「もう決めたことだ」
いやぁ…こいつマジって訳?色々あって和解したのは聞いたけど……。

はぁ…しょうがないって訳よ。何かされたら呼んでって訳よ。
結局、フレメアのお礼って訳よ。

しばらく経った。
私が正式に「統括理事」に就任した。

まぁ頑張って暗部共を潰した甲斐はあったって訳よ。

でもその報いでこれは予想外。

浜面が事故に合った。
調べたらどうみてもテロだった。浜面は重要人物。狙われてもおかしくない、
不味かった。
完全に盲点を突かれたって訳よ。

急いで見舞いに行った。一応、同僚だし?私の責任でもあるって訳よ。

それ以上に驚いたのは浜面が死にそうになって、結局、こんなに精神がおかしくなりそうなことって訳よ。
結局、あいつが私の優先度を爆上げしてたって訳よ。
手と足が凄い震えた。結局、だから急いで病院に行ったって訳よ。

「……よう」

「……元気そうって訳ね」
呆れた。心配した私の気持ち返せって訳よ。
こう言ってるけど背中は汗だらけ……匂いとかしてないといいけど……。

「滝壺は?」

「意識不明…問題はないけど…」

「…」
その後浜面と与太話を話して帰った。

……で気づいたって訳よ。
浜面を犯せるってことに。

やっぱ私の根っこは暗部って訳よ。
滝壺がいない今はチャンス。
浜面を物にできる。

結局、私は病院と看護師を買収して病院に忍び込んだって訳よ。
やけに、その日は…、別の日に…とか色々調整された。まぁ、注文には従うって訳よ


暗闇の病室を入ると寝ている男……。
「間抜け面…」
でも安心する。フレメアが好かれるのも分かるって訳よ。

口を合わせる…。まるで眠れ姫って訳よ。

>>19ミス

……で気づいたって訳よ。
浜面を犯せるってことに。

やっぱ私の根っこは暗部って訳よ。
滝壺がいない今はチャンス。
浜面を物にできる。

結局、私は病院と看護師を買収して病院に忍び込んだって訳よ。
やけに、その日は…、別の日に…とか色々調整された。まぁ、注文には従うって訳よ


暗闇の病室を入ると寝ている男……。
「間抜け面…」
でも安心する。フレメアが好かれるのも分かるって訳よ。

口を合わせる…。まるで眠り姫って訳よ。

「ん!んっ…」
電気が流れたような刺激がした。
結局、味はしないけど…浜面の感覚がしたって訳。

浜面の形が分かる。

ん…!!

……
体が熱いって訳……。
もう、我慢できない。

「貰っちゃうって訳よ」
暗部時代の感覚が戻ってきたって訳よ。

■黒夜
フレンダから直接連絡があって、第一位と会ったァ。
言われたのは裏取引だったァ。
「俺に従えば統括理事にしてやるゥ」

上から目線なのが気に入らねェけどォ、第一位に逆らえる訳ない。まあ理事の地位は美味しいしィ、あいつの企みに乗ったァ。

「対能力者特別襲撃部隊」
大層な名前だけどォ、警備員では対応しきれない能力者中心のテログループに当たるンだってェ。
そのリーダーが私。私も出世したよねェ、キャハ。

それから第一位とフレンダに従い、反対勢力の捕縛に明け暮れたァ。もちろン、今までの暗部のやり方ではなく正当な人権的なやり口でェ。

それから逃げてる研究者の一人に見慣れた顔がいたァ
私を暗部に落とした張本人だァ。

こいつだけは私の手で捕まえなきゃなンねェ。
そうしたらフレンダが交渉してきた。

「あんた、こいつのことを追って独断で動いてる訳?」
だったらどうするゥ?理事長サマにでもチクるかァ?

「……コイツの場所教えてあげてもいいって訳よ」

…!?
……本当かァ?

「ちょっと協力して欲しい……。浜面が麦野と揉めそうだからフォローして欲しいって訳よ」

麦野?どういうことだよォ

「今度捜査がアイテムにも入るからさ…麦野が知ったら…浜面に復讐しにいくそう訳よ」
「だから、守ってやって欲しいって訳よ」

ケッ、随分優しいじゃねェかァ。ヤったのかァよォ?

「別に、フレメアをあんたに殺されかけたお返しって訳よ」
麦野が浜面にそンなァことするとは思えないけどォ…。あいつだったらぶっ殺しても許しそうだぜェ

「チッ、分かったよォ」

それから研究者の奴には借りを返してェ、麦野は逮捕されたァ。

麦野は暴れそうになったが、一緒に付いていった浜面が、二人きりにさせてくれと言ったァ。
その後、落ち着いて麦野は連行されたァ。

何ヤったァンだァ、お前ェ?
以前から知り合いではあったンだけどォ、浜面はどこが違う。

上条とか一方通行みたいな力が無いくせに、こういう裏の世界の巻き込まれる不運なやつ。

そのくせに諦めが悪くて、泣き虫で臆病者。

いじめたくなるンだよねェ、こいつの面を見てるとォ。ずっと遊んでられるゥ

物にしたいと思っても不思議じゃねェよォ。

だから浜面事故ったニュース聞いた時は驚いた。
つーか吐きそうになったァ。気持ち悪くてさァ。

急いで病院向かったよォ、ノックもしないで扉を開けたァ。

浜面!!

「……よう」
……無事なのかよォ…。

「打ちどころが良かったんだよ」


悪運、強ェなァ
滝壺はァ?


「寝てる。意識不明……症状に問題無しだけど」

「……」
その後、浜面をいじって帰ったァ。

それで気づいたァ。

これ、チャンスじゃねェ?

浜面を物にできるよなァ。
暗部の女が欲しい男を犯す、なンてェのはよくあることだしィ。

まあ動いてもいいよなァ。

それで病院と看護師を買収したァ。なんでこいつらァ……ウキウキしてんだァ?
病室に忍び込むと浜面が寝てたァ。

「アホ面だなァ…」
でも、好きな顔なンだよォ、畜生。

「ん…」
口を合わせるファーストキスかぁ…。好きな男とできるってェ…私結構幸せなのかなァ。
浜面の味、浜面の感覚、浜面の感触を舌で確かめるゥ。

「結構いい」
なんか体が熱くなってきた。興奮してんだなァ、私ィ。
暗部で血まみれの生活だったしィ…性欲なンてェ皆無だと思ったけどォ…。
やっぱ女なンだねェ…。


「楽しませてよォ、浜チャン」

■フレメア
大体、「統括理事長」という人が変わった、にゃあ。
大体、なんで変わったというと分からない。でも、色々「うらとりひき」があったらしい、にゃあ。

浜面はその理事長の「ひしょ」をしているらしい。出世したのかな~。今度おごってね。
大体、ところで最近色々と学園都市が変わった、にゃあ。

「風紀委員」と「警備員」その他に「たいのうりょくしゃとくべつきょうしゅうぶたい」?というのが生まれた。

そして悪いことしていた研究者との能力者がどんどん捕まった。
大体、世界一治安が良い、とか言ってたけど、裏だと悪い奴が一杯いるんだなぁ、にゃあ。
大体、何度も殺されかけた私が言うんだから間違いない、にゃあ。

でも、テレビを見ていたら麦野と絹旗が捕まってた。正直不安になった。
駒場のお兄ちゃんやお姉ちゃんがいなくなった時を少し思い出した。

浜面や滝壺もいなくなったら……すごい嫌。
でも、浜面はずっとここにいてくれるって言ってくれた、にゃあ。嬉しい。

大体、確かに悪いことしていたみたいだけど、二人もそうなんだよね、にゃあ。
でも浜面が言うには二人は「しっこうゆうよ」?がついてすぐにでてこれるらしい。
だから少し寂しいけど我慢する、にゃあ。

でもこれは聞いてない。
浜面が事故に合った。大怪我とか重症とか報道が出た。
……びっくりした。ううん……そう言う言葉じゃない。絶望したんだと思う。
頭が急に真っ暗になって、部屋で座り込んだ。
何をしていいのか分からなくなった。

そうしたらお姉ちゃんが迎えに来てくれた。
「浜面なら無事って訳よ」
そう言ってくれた。
信じられない私に浜面が入院している病院に連れてってくれた。

にゃあ!浜面!!
「うわぁ!?」
浜面に会った私は驚いて抱きついた。大体。ずっと抱きついてたい、そう思った。
それからずっと浜面と話しした学校のこととか友達のこととか…色々……。
大体、そうしたら面会時間終了になった、にゃあ。
むぅ~ずっと話してたいのに…。

だから私はこっそり病院に隠れた。大体、小さな私が隠れるスペースなんて山ほどある、にゃあ。
夜に浜面と一緒に寝ようとしたら、先に誰かいた。

黒夜だ。
私を殺そうとした性悪女が浜面に跨って…あれ、してた。
大体、私だって小学生だけどマセてる。どうやって赤ちゃんが生まれるぐらい分かる、にゃあ。
だから浜面と黒夜がしてたことぐらい理解できる。

ムカついた。
大体、テレビとか映画で見る嫉妬というやつを初めて分かったと思う。

浜面が取られちゃう……!
大体、だから私は動いた、にゃあ。考えより、足が動く。

次の日、私は同じように病院に隠れた。
そして夜に浜面の病室に忍び込んだ。

浜面…!
呼びかけたバレないように小さな声で呼んだ

起きた?
浜面と今日寝たい。

いい?
やった。浜面好き。
それで昨日黒夜がしてたでしょ。

分かるよ。私はもう大人だもん。
……私もして欲しいダメ?

滝壺がいる?そんなの関係ないよ。
お姉ちゃん言ってた。暗部の女は欲しい男はさらっちゃえばいいって、だから……私も浜面をさらっちゃう、にゃあ。

だからね…。浜面はいい子にしててね、にゃあ。

■滝壺
はまづらは第一位と取引した。
「統括理事長の仕事を手伝うからアイテムは見逃して欲しい」そういう裏取引だった。第一位自身もはまづらの人脈については認めていた。

「スキルアウト」「暗部」「かみじょう」の交渉役として、はまづらは活躍した。
私は頑張るはまづらが好き。でもそれ以上に嫉妬してる。

だって私じゃなくて「アイテムのみんな」の為に働いてるんだもん。
だから、アイテムのみんなとか避けるようにした。連絡が来ても勝手に消した。フレメアみたいなガキだって信じられない。
はまづらは私のなんだから。

仕事は順調。はまづらのおかげで暗部は解体に動いた。

でも、そんなことしてたら恨みを買った。
はまづらが重要人物だってどこかで漏れたみたい。

だから私とはまづらがテロにあった。死ななかったのが奇跡に近い。
第一位は徹底的に追い込むって言ってくれるけど、正直第一位の身内は信用できない。

「俺の周りが犯人ってことかよォ」

その可能性が高い

「それでてめェはどうしたィ?」
私の仲間に捜査協力させて

「『協力』ねェ…」

「まァ…ほどほどにやりなァ…」

はまづらを、わざと襲えるようにしたのは私の作戦。
半年もはまづらに会えないようにした。それが、動いてはまづらに会いたくてしょうがないでしょう。
私が管理すれば、むぎのも、きぬはたも私の言うとおりに働く。私が新しいアイテムの管理人になるんだ。
はまづらと他の女がヤるなんて嫌だ。でも命は別。

でも、くろよるとフレンダとフレメアは予想外。あのガキ…やっぱ警戒してて正解だった。
どっかから手に入れたかは分からないけど、警備員の拘束用の手錠を持って、はまづらを犯した。
ぶっ殺そうと思った。

でも、今更泣き言を言ってたられない。3人はヤキを入れるだけで許してあげた。
くろよるもフレンダも交渉して私の言うことを聞くようになった。これでテログループを殲滅できる。

むぎのときぬはたは予定通り私の交渉に乗った。
一回ヤっただけで、満足するほど、二人の欲求が満たされてないことぐらい読めている。

むぎのときぬはたは週一回づつ、はまづらを貸す。くろよると、フレンダは、二週に一回づつ。
フレメアは、私の管理下で私達の部屋で下宿。これが条件。

5人は断れない。
だって断ったら私がはまづらが殺すもん。だから断れない。

それでも、むかつくことがある。
私だけはまづらを犯してない。

「はまづらに私の物」というのを教え込まないといけない。

私ははまづらの病室に忍び込んだ。
はまづらは寝ていた。そんな……呑気な顔して、警戒感0だからみんなから犯されるんだよ。
ビンタした

「いっ…!?」
目覚めた。
はまづら?みんなとエッチしたでしょ?

「嫌…それは…」

「言い訳しないで」
私は口付けをした。

「ん…」
舌と舌が絡み合い、唾液が行き来する。はまづらの味と私の味が混ざり合う。
小さな私の舌がはまづらの口を犯す。

「はまづらは私の物なんだから」

■浜面
一連の反統括理事の対するテロ行為は風紀委員と警備委員。そして、特設された「対能力者特別襲撃部隊」の手によって鎮圧された。
「対能力者特別襲撃部隊」って言うのは、フレンダと黒夜、二人の統括理事が責任者として立ち上げた対能力者用組織。

これによって多くの能力者テロリストが、捕縛されるのも時間の問題だそうだ。

俺が上条にも声をかけ、協力してもらった。単位がヤバイの無理させたのは悪いと思ってる。
一方通行に相談したら「もう中卒でいいンじゃねェのォ?」と鬼畜なことを抜かしてた。

麦野や絹旗の逮捕は慎重にやった。
対応間違えばフレンダの二の舞だ。
だから執行猶予やその後の証人制度も利用させることを説明して大人しく投降してもらった。
最終的に「あんたの手柄になるの?」と聞かれ、「ああ…」と答えたら納得してくれた。
よく分からない。

序々に学園年に平穏と安定が戻っていく。
俺は一年のリハビリと左足に義足を付けた。学園都市制のハイテクだから神経ですら繋げてる。どういう技術だよ。

仕事も順調に再開。と言っても自動運転車もあるのに、運転役なんているのかよ。

無駄使いも大概にしとけよ。理事長サン。


それと滝壺が子宝に恵まれた。春には産まれるようだ。
これから大変になるな。

さて、懸念事項はもう一つある。

あれから時々麦野達とは秘密裏に会ってる。
会う理由としては「浮気をバラす」「ヌード写真をバラ撒く」など暗部の常套手段である。
そうして犯される。極々自然な流れだ。
そして、避妊もしてない(正しくはさせてくれない)。

そんな事を繰り返していると麦野とフレンダが先に妊娠してた。

麦野曰く「バレないようしてやる」
フレンダは「産まれたら見に来てって訳」だそうだ。

他の女連中は体がまだなのか幸いしてないが、時間の問題だろう。
正直、この性活も滝壺にバレた方が良いのかもしれないが、暗部の生き方が身に付いた女達にとっては、これが『普通』なのかもしれない。

こんな女達の『普通』を維持して、安定させることが、俺の役割だ。


おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom