バルクホルン(今日の戦闘は激しかったな。早く風呂に入って寝るか)
バルクホルン「ん?なんだ、この一室は?新しい施設か……?」
バルクホルン「……」ガチャ
芳佳「あ、バルクホ――いらっしゃいませー。お客様、初めてですか?」
バルクホルン「ええ、はい……。い、いや、宮藤。こんなところでなにをしている?この施設はなんだ?」
芳佳「この施設でマッサージをしています」
バルクホルン「マッサージ?」
芳佳「はい。今丁度、リーネちゃんが坂本さんにマッサージをしているところなんで、もう少し待ってくださいね。あ、色々コースがあるんで決めておいてくださいね」
バルクホルン「コースだと……?」
芳佳「オススメは全身ソープマッサージなんです。ちなみに501の人は無料ですから、安心してください。501に所属していないとこの入店はできないですけど」
バルクホルン「……」
芳佳「あとですね、服を脱いでこの紙ズボンをはいてください。汚れるといけないんで」
バルクホルン「宮藤?」
芳佳「なんですか?あ、決まりましたか?全身ソープマッサージでいいですか?」
バルクホルン「どうしていきなりこんなことを始めたんだ?」
芳佳「実は先日、ミーナ中佐と坂本さんが話しているのを聞いちゃって」
バルクホルン「何を聞いた?」
芳佳「最近、ネウロイとの戦闘や上層部とのいがみ合いで疲れが溜まる一方だって。それで、私とリーネちゃん、それからペリーヌさんとできることはないかって考えて、これにしました」
バルクホルン「それでマッサージか」
芳佳「はいっ」
バルクホルン「お前たちも疲れるだろうに」
芳佳「平気ですよ。私たちはお互いに練習としてマッサージしますから」
バルクホルン「そうなのか……」
美緒「ふぅ……。最高だったぞ、リーネ」ツヤツヤ
リーネ「いえ。楽しんでいただけたのなら、嬉しいです」
美緒「はっはっはっは。生き返った気分だ」
芳佳「どうでしたかー?」
美緒「ああ。素晴らしいなこれは!」
バルクホルン「少佐」
美緒「おぉ。バルクホルンも利用しに来たか」
バルクホルン「一体、何を行っていたんだ」
美緒「全身ソープマッサージだ」
バルクホルン「それはどんなことをするんだ?」
美緒「リーネが全身に泡をつけて、私をマッサージしながら洗ってくれる。30分があっと言う間に思える」
芳佳「延長はいいんですか?」
美緒「まだ仕事があるのでな。名残惜しいが、またの機会にさせてもらう。まぁ、その機会は明日だが。はっはっはっは」
バルクホルン「……」
リーネ「また来て下さいねー」
美緒「ああ。また来る」
芳佳「お疲れ様、リーネちゃん。休んでていいよ」
リーネ「うん。そうするね。あ、バルクホ――お客様、ごゆっくりどうぞ」
バルクホルン「あ、ああ、はい」
芳佳「どのコースにしますか?」
バルクホルン「そ、そうだな……」
芳佳「普通のマッサージから、さっきいった全身ソープマッサージ、あと全身ローションマッサージもあります。時間も30~180分までいけますから」
バルクホルン「そ、そうですか……」
芳佳「どうしますか?」
バルクホルン「何か、こう、卑猥な感じがするのは気のせいか?」
芳佳「え?どうしてですか?ただのマッサージですよ?」
シャーリー「なんだ、ここ?」ガチャ
芳佳「あ、シャーリ――いらっしゃいませー。初めてですか?」
シャーリー「ああ、まぁ。そうだな。今日初めて知ったし」
芳佳「どうぞ。これがサービス一覧になってます」
シャーリー「マッサージ?してくれるの?」
芳佳「はい。美容エステも兼ねてます」
シャーリー「へぇ。いいな、それ。今からできるか?あたしはこのオススメのやつで30分お願いしたいんだけど」
芳佳「ええと……」
バルクホルン「……」
シャーリー「なんだ、先客がいたのか?」
芳佳「あのぉ。まだ決まらないなら、先にシャーリーさんからでいいですか?」
バルクホルン「あ、ああ、構わない……」
シャーリー「そうか?悪いな」
芳佳「では、シャーリーさん。服を脱いで、紙ズボンをはいてください。着替えたら奥の部屋で待っていてくださいね。すぐに行きますから」
バルクホルン(一体、どんなことを……)ソーッ
芳佳「それでは始めますね」ヌリヌリ
シャーリー「おぉー」
芳佳「んっ……」スリスリ
シャーリー「全身マッサージって、宮藤が全身でマッサージしてくれるのか」
芳佳「はい!」スリスリ
シャーリー「おぉ……なんか、不思議な感じだな。気持ちいいいいけど」
芳佳「次は腕を洗いますね」
シャーリー「うん。たのむよ」
芳佳「では、失礼します」ギュッ
バルクホルン(なっ……!?シャーリーの腕を股の間で……!?)
シャーリー「へえー。そうやってマッサージするのか」
芳佳「はい。そうしたほうがいいってペリーヌさんが。んっ……んっ……」ヌルヌル
バルクホルン(なんだ……これがマッサージなのか……!?)
ペリーヌ「バルクホルン大尉?」
バルクホルン「んな!?」
ペリーヌ「他のお客様のプレイを覗くのはルール違反ですわよ?こちらにきちんと書いてありますでしょう?」
バルクホルン「そ、そうですか。すいません」
ペリーヌ「全く」
リーネ「ペリーヌさん、おかえりなさい。デリバリーエステのほうはどうだったんですか?」
ペリーヌ「問題ありませんわ。中佐も喜んでいましたし。ところで、少佐はこられましたの?」
リーネ「はい。私がサービスを……」
ペリーヌ「くっ……。やはりデリバリーはリーネさんにやってもらったほうがよかったですわね……」
リーネ「あの、バルクホ――お客様が待ってますから」
ペリーヌ「ああ、そうですわね。では、お客様?服を脱いで、紙ズボンを」
バルクホルン「まて、ペリーヌ。これは、その……マッサージなのか?」
ペリーヌ「ええ。そうですわよ?これがガリア式全身マッサージですわ」
バルクホルン「本当、か?」
ペリーヌ「ええ。これはクロステルマン家に伝わるガリアマッサージの一つで――」
リーネ「みんなに喜んでもらおうと思って、急いで色んな資料を集めたんですよね?」
ペリーヌ「ち、違います。ガリアの文化を少しでも広めようと思っただけです。少佐に喜んでもらおうと思ったことは否定しませんが」
バルクホルン「そうか」
バルクホルン「……」チラッ
芳佳「よいしょ……よいしょ……」ズリズリ
シャーリー「あははは!そ、そこはくすぐったいって!!」
バルクホルン(シャーリーの肉体に自分をこすり付けているから卑猥に見えるだけで、あれも一種のマッサージなのか……?しかし、でも……いや……だから……)
ペリーヌ「お客様?覗きは厳禁ですわ」
バルクホルン「あ、はい……」
ペリーヌ「それで、どのサービスを受けますの?」
バルクホルン「ええと……その……ふ、普通の……や、つ……で……」
ペリーヌ「時間のほうは?30分、60分、90分、180分とありますが?」
バルクホルン「さ、30分で、かまわない……」
ペリーヌ「では、こちらに。リーネさん、番のほうはお願いしますわね。お客様は先に部屋のほうへ」
リーネ「どうぞ、向こうです」
バルクホルン「ど、どうすればいいんだ?」
ペリーヌ「ですから、服を脱いで、この紙ズボンをはいてください。あと、普通のマッサージということなので、先に体を洗っておいてください」
バルクホルン「わ、わかった」
ペリーヌ「では、後ほど」
バルクホルン「……」
リーネ「緊張しなくても大丈夫ですよ?ペリーヌさんに身を任せておけば、終わりますから」
バルクホルン「いや、緊張しているわけでは……」
リーネ「これ、バスタオルです。使ってください」
バルクホルン「あ、ああ……助かる……」
リーネ「それではごゆっくりお楽しみください」
バルクホルン「そ、そうする」
バルクホルン「……」
ペリーヌ「お待たせしました」ガチャ
バルクホルン「あ、ああ」
ペリーヌ「それでは始めます。うつ伏せになってください」
バルクホルン「こ、こうか?」
ペリーヌ「はい。では……」グッグッ
バルクホルン「おっ……んっ……」
ペリーヌ「どうですか?気持ちいいでしょう?」
バルクホルン「あ、あぁ……そう、だな……」
ペリーヌ「なにかご不満でも?」
バルクホルン「い、いや、宮藤のようなやり方ではないのだなと思って……」
ペリーヌ「ああ。あれはまた別ですわ。お客様は普通のマッサージを選ばれたので、こうして揉んでいるだけですわ」グッグッ
バルクホルン「そういうことか……」
リーネ「……あ」
シャーリー「いやぁー。宮藤ぃ。中々、気持ちよかったよ」
芳佳「それはどうも」
シャーリー「またしてくれるか?」
芳佳「はい、喜んで」
リーネ「またいらしてくださいね」
シャーリー「うんっ。今度は連れと一緒にくるよー」
芳佳「お待ちしてまーす。……はぁ、つかれたぁ」
リーネ「お疲れ様、芳佳ちゃん」
芳佳「まだ慣れてないからからな?」
リーネ「芳佳ちゃん、マッサージしてあげようか?」
芳佳「いいの?リーネちゃんだって疲れてない?」
リーネ「ううん。大丈夫。さ、どれになさいますか、お客様?」
芳佳「それじゃあ……ローションマッサージ60分で!」
>>34
芳佳「まだ慣れてないからからな?」
↓
芳佳「まだ慣れてないからかな?」
ペリーヌ「――はい。お疲れ様した」
バルクホルン「……」
ペリーヌ「なにか?延長ですの?」
バルクホルン「いや。なんでもない。随分と体が楽になったようだ。ありがとう」
ペリーヌ「いえ。別に」
バルクホルン「宮藤は……?」
ペリーヌ「あら?いませんわね。……また、あちらの部屋でリーネさんと楽しんでいますのね。もう」
バルクホルン「……」ソーッ
リーネ「芳佳ちゃん、どうかなぁ?」ヌルゥ
芳佳「リーネちゃんの胸が背中で……あぁ……」
リーネ「どうかした?」ヌルゥ
芳佳「リーネちゃぁん……ひゃぁ……」
バルクホルン(なんだ……あれは……。マッサージになっているのか……?確かに宮藤は気持ちよさそうではあるが……)
ペリーヌ「お、きゃ、く、さ、ま。出入り禁止にしますわよ」
バルクホルン「す、すまない!!もう、帰る!!」
芳佳「あぁー。すごかったぁー」
リーネ「ローションマッサージってああいうのでいいのかなぁ」
芳佳「ペリーヌさんの言ったとおりにしてるし、大丈夫だと思うけど」
リーネ「そうだよね」
ペリーヌ「お二人とも!!」
芳佳「あ、はい」
ペリーヌ「練習をするのはいいことですけど、そういうことは別のところでしなさいと言っているでしょう?」
芳佳「でも、今日は他の人もこなさそうだし」
リーネ「うん」
ペリーヌ「そんなのわかりませんでしょ?」
芳佳「気をつけます」
リーネ「ごめんなさい」
ペリーヌ「まぁ、もう時間も時間ですし。ここまでにしましょう。また明日、お願いしますわね」
芳佳「はいっ!」
翌日
バルクホルン「……」
バルクホルン「む……うぅ……」ウロウロ
エーリカ「なにしてんの?」
バルクホルン「ハ、ハルトマン!?」
エーリカ「あれ?なんだここ?こんな部屋あったっけ?」
バルクホルン「こ、ここは……」
エーリカ「たのもー」ガチャ
バルクホルン「あぁ……」
芳佳「あ、いらっしゃいませー。お客様、初めてですか?」
エーリカ「宮藤だ。ここ、なに?」
芳佳「マッサージセンターみたいなところです。これ、サービス一覧表です」
エーリカ「ふんふん……。へぇー。宮藤たちがマッサージしてくれるのか。いいね。私もやるっ」
芳佳「はい。では、コースのほうは?」
エーリカ「うーんと、そうだなぁー。じゃあ、この全身ローションマッサージ180分コースで」
芳佳「わかりました。ペリーヌさーん」
ペリーヌ「はーい?」
芳佳「180分マッサージにはいりまーす」
ペリーヌ「あら。大丈夫ですの?長丁場ですわよ」
芳佳「なんとかなりますよ、きっと」
ペリーヌ「途中で休憩もいれることをお忘れなく」
芳佳「はい。では、ハルト――お客様、服を脱いで、この紙ズボンをはいて、あちらの部屋で待っていてください。すぐに行きますから」
エーリカ「はーい」
芳佳「では、準備します」
ペリーヌ「よしなに」
バルクホルン「……」
ペリーヌ「あら、お客様。またいらしたのですか?」
バルクホルン「ち、ちがう!たまたま、通りかかっただけだ!!ここには用はない!!」ダダダッ
ペリーヌ「あ……。行ってしまいましたわね……。そんなことよりも、はやく少佐にわたくしがマッサージを……はぁぁ……」
バルクホルン(そろそろ180分たったか……)
バルクホルン「……」
エーリカ「宮藤、ありがとう。あんなの初体験だったよ」
バルクホルン(出てきた……)
芳佳「いえ、そんな。でも、あんなことしてよかったんですか?」
エーリカ「え?なにが?」
芳佳「ほら、ハルトマンさんの顔に……」
エーリカ「いいのいいの。だって、顔もマッサージしてほしかったし」
バルクホルン(顔……!?顔に……まさか……!!)
エーリカ「すっごく気持ちよかったし、また来るよ。そのときはお願い」
芳佳「あ、でも、私ができるとは限りませんから」
エーリカ「そうなの?まぁ、リーネやペリーヌでもよさそうだけどさ」
芳佳「はい。愛情こめてマッサージしますから」
エーリカ「うん。それじゃ!」
芳佳「またきてくださいねー。まってますからー」
リーネ「芳佳ちゃん、大丈夫だった?」
芳佳「なんとか。でも、流石に今日はもう……」
リーネ「そうだね。ゆっくり休んで」
芳佳「ありがとう」
バルクホルン「……」ガチャ
芳佳「あ、いらっしゃいませ」
バルクホルン「……マッサージ……を……た、のむ……」
芳佳「はい。どれにしますか?」
バルクホルン「ぜ……ん……ロー……だ」
芳佳「え?」
バルクホルン「……普通ので構わない」
芳佳「時間は?」
バルクホルン「ひゃ……いや、30分で……」
芳佳「わかりました。では、向こうの部屋で待っていてくださいね」
バルクホルン「ああ!!」
芳佳「リーネちゃん、バルクホルンさんが待ってるからお願いね」
リーネ「うんっ」
美緒「はっはっはっは。また来きてしまったぞ」
芳佳「いらっしゃいませー」
美緒「全ソー30分で頼む」
芳佳「はい。ペリーヌさーん」
ペリーヌ「なんですの?って……少佐ぁ!?」
美緒「ん?ペリーヌか」
ペリーヌ「あぁ!!この日を待っていましたわぁ!!ささ、少佐!!こちらにどうぞ!!」
美緒「うーむ……」
ペリーヌ「あ、あの……わたくしの体になにか……?」
美緒「宮藤。リーネを指名することはできないのか?」
芳佳「今、バルクホルンさんのマッサージをしていて……」
美緒「そうか……。ならば日を改めるか……」
ペリーヌ「えぇぇ!?」
美緒「そういえば、まだ書類の整理もあったな」
ペリーヌ「さ、坂本少佐!!お待ちになってください!!」
芳佳「あ、ペリーヌさん!!待ってくださいよぉ!!!」
シャーリー「よっ。やってる?」
芳佳「シャーリーさん……!」
ルッキーニ「きたよー!!」
芳佳「ルッキーニちゃんまで……!?」
ルッキーニ「にゃに?あたしがきたらだめなのー?」
芳佳「そういうわけじゃないんだけど」
シャーリー「ほら、ルッキーニ。この中から好きなのを選ぶんだぞ」
ルッキーニ「おぉー!いっぱいありゅー!どれが面白いのぉ?」
シャーリー「ローションなんていいんじゃないか?」
ルッキーニ「じゃ、それ、90分やって!」
芳佳「……うん。服を抜いて、紙ズボンをはいて、向こうの部屋で待っててね」
ルッキーニ「わかったぁー」
リーネ「ふっ……んっ……」グイッグイッ
バルクホルン「……」
リーネ「はい。時間です。ありがとうございました」
バルクホルン「……あぁ」
リーネ「あの、気持ちよくなかったですか?」
バルクホルン「いや……すごくよかった。ありがとう、リーネ」
リーネ「いえ」
バルクホルン「はぁ……」
バルクホルン(どうしてリーネが……何故だ……)
バルクホルン「ん?」
芳佳「どうかな、ルッキーニちゃん」ニュルゥ
ルッキーニ「きゃははは!!ぬるぬるだぁー!!よしかぁー!!ぬるぬるだよぉー!!」ヌルゥ
芳佳「きゃぁ!ルッキーニちゃん!!おさわりはだめぇー!!」
ルッキーニ「にゃはははは!!よしかぁー!!今度はあたしがマッサージしたげるー!!んっ……んっ……」ズリスリ
芳佳「わぁぁ……きもちいい……」
バルクホルン(ルッキーニ……!!宮藤の足を股の間で……!!)
リーネ「あの……」
バルクホルン「な!?」
リーネ「一応、他のお客様のマッサージを覗くのは禁止になっているので……」
バルクホルン「す、すまない!!」ダダダッ
リーネ「あ……」
シャーリー「お。リーネ、終わったか?」
リーネ「はい。今、終わりました。シャーリーさんもマッサージを?」
シャーリー「頼める?全身ソープを30分でいいからさ」
リーネ「はい。ペリーヌさーん!」
シャーリー「ペリーヌなら少佐を追いかけていったまま、まだ帰ってきてないぞ?」
リーネ「そうなんですか……。それじゃあ、私が……」
シャーリー「無理はしなくていいからな?」
リーネ「いえ。大丈夫です。あちらの部屋で待っていてください」
シャーリー「わかった」
ルッキーニ「あぁー!たのしかったぁー!」
芳佳「おつかれさまぁ……ルッキーニちゃん……」
ルッキーニ「どったの、芳佳?」
芳佳「ちょっと疲れちゃって……ふぅ……」
ルッキーニ「そうなの?」
シャーリー「お、ルッキーニ。どうだった?」
ルッキーニ「ぬるぬるが気持ちよかったぁー」
シャーリー「そっか。よかったなぁ。宮藤、悪かったな」
芳佳「いえ」
シャーリー「それじゃ、また来るよ」
ルッキーニ「よしかぁー!おやすみー!!」
芳佳「う、うん」
リーネ「はぁ……」
芳佳「リーネちゃん、大丈夫?」
リーネ「芳佳ちゃんこそ……」
ペリーヌ「うふふっ。なんとか坂本少佐と……うふふふ……」
芳佳「はぁ……」
リーネ「うぅ……」
ペリーヌ「な!!お二人とも!!こんなところで寝ないでください!!」
芳佳「ペリーヌさん……ちょっと……これ、ハードです……」
ペリーヌ「はぁ?何をおっしゃいますか。マッサージは過酷な肉体労働だと最初に言いましたでしょう?」
リーネ「でも、まさか、ここまでとは……」
ペリーヌ「情けないですわね」
芳佳「すいません……」
リーネ「芳佳ちゃんは180分のあとに90分もサービスをしたんですよ!?その言い方はひどいです!!」
芳佳「リーネちゃん」
ペリーヌ「では、やめますか?所詮は慈善活動ですし、ここでやめても誰も文句はいいませんわ」
芳佳「それは……」
ペリーヌ「どうしますの?やりますか?やめますか?わたくしはどちらでもいいですけど。個人的に続けますし」
翌日
バルクホルン「むむ……」ウロウロ
バルクホルン「よし」キリッ
サーニャ「あの……」
バルクホルン「なっ!?サ、サーニャか……?」
エーリカ「あれ、トゥルーデじゃん。なにしてんの?」
バルクホルン「な、なんでもない!!」
サーニャ「……?」
エーリカ「それじゃ、はいろっ」
サーニャ「はい。でも、ここで本当に芳佳ちゃんたちが?」
エーリカ「うん。サーにゃんは夜間哨戒に行ってて、知らなかっただろうけどさ。とっても気持ちよくなれるよ」
サーニャ「楽しみです」
バルクホルン(くっ……先にはいらなければ……)
ペリーヌ「なにか、ご用ですか?残念ながらマッサージプレイのサービスは終了しましたわよ」
バルクホルン「な……に……?」
エーリカ「えー!?昨日までやってたのにー!?」
ペリーヌ「宮藤さんとリーネさんがこれ以上は無理だと言って、やめました」
サーニャ「そうですか……残念……」
エーリカ「何が無理なんだよー?昨日だってローションマッサージを楽しそうにやってたし、途中のピロートークだって盛り上がったんだけど」
ペリーヌ「みなさんのマッサージを毎日受けるのは想像以上に過酷ですから」
エーリカ「そっかぁ……」
サーニャ「芳佳ちゃん、そんなに大変なことをしてたんだ」
バルクホルン「そんな……ぐっ……」ガクッ
エーリカ「週に一度だけって条件で続ければ?」
ペリーヌ「その日に全員を相手にすることがもうオーバーワークですわよ。現実的ではありませんわ」
エーリカ「えぇー?」
ペリーヌ「ですので、お引取りを」
エーリカ「ごめんね、サーニャ」
サーニャ「いえ」
バルクホルン(いつも私は間が悪いな……。さ、切り替えよう……。明日からまたいつもの生活に戻らなければ……)
翌日
芳佳「これで洗濯物は全部?」
リーネ「うん。そうだよ」
芳佳「よしっ!」
ルッキーニ「あぁー!!いたぁー!!」
芳佳「え?ルッキーニちゃん?どうしたの?」
ルッキーニ「昨日、あの部屋にいったらペリーヌに追い返されたよー!?どうしてー!?」
リーネ「あ……」
芳佳「ごめんね、ルッキーニちゃん。ちょっと疲れちゃったの」
ルッキーニ「昨日はリーネとぬるぬるしたかったのにぃ!!」
リーネ「そうなんだ。悪いことしちゃったね」
ルッキーニ「もういっかい、やろうよー!よしかぁー!リーネー!」
芳佳「もう、無理なの。体が……」
リーネ「うん。残念だけど、諦めて」
ルッキーニ「うじゅぅ……」
芳佳「今度、また機会があればルッキーニちゃんにだけ特別――」
リーネ「芳佳ちゃん、ダメだよ。それしちゃうと、きっと他の人もやってほしいって言ってくると思うし」
芳佳「そっか……」
ルッキーニ「もうだめなのぉ?」
芳佳「……」
サーニャ「芳佳ちゃん?」
芳佳「サーニャちゃん、おはよう。寝てなくていいの?」
サーニャ「ちょっと、お話したくて」
芳佳「え?」
サーニャ「私も昨日、行ったの。マッサージを受けられるってきいたから」
芳佳「あぁ。ごめんね。思ってたより大変で、勝手にやめちゃったの」
サーニャ「芳佳ちゃん、私にもお手伝いさせて」
芳佳「え……?」
サーニャ「人が増えれば、それだけ芳佳ちゃんたちの負担も減らせるはずだから」
芳佳「でも、サーニャちゃん。大変なんだよ?無理しちゃダメだよ」
サーニャ「ううん。いいの。それに、前からこういうことしてみたくて……」
芳佳「そうなの?」
サーニャ「うん。だから……」
芳佳「だけど、サーニャちゃんが手伝ってくれても」
リーネ「……」
ルッキーニ「もう一人いれば、なんとかなる?」
芳佳「え!?」
ルッキーニ「にひぃ!あたしもやるー!!」
リーネ「ルッキーニちゃんも!?」
ルッキーニ「あたしだって、マッサージぐらいでるよー?」
芳佳「確かにルッキーニちゃんは上手だったけど……」
サーニャ「これだけいればローテーションでいけそうな気がするけど」
芳佳「……リーネちゃん」
リーネ「うん。ペリーヌさんと相談してみよう」
ルッキーニ「やったぁー!!ふっかつだぁー!!」
ペリーヌ「ルッキーニさんとサーニャさんが?」
サーニャ「やらせてください」
ルッキーニ「あたしもぬるぬるしゅるー」
ペリーヌ「そんなに生易しいものではありませんわよ?」
サーニャ「芳佳ちゃんから聞きました」
ペリーヌ「どうして、やろうと思うのです?」
サーニャ「私はナイトウィッチで、みんなと仲良くできる時間も限られているから、こうすることで接する機会が増えればいいなって」
ペリーヌ「ルッキーニさんは?」
ルッキーニ「ぬるぬるしたい」
ペリーヌ「ふぅ……。ルッキーニさんはともかく、サーニャさんは夜間哨戒との兼ね合いがありますからね」
サーニャ「夜間哨戒を終えてから早朝180分間限定というのはどうですか?」
ペリーヌ「早朝からできますの?」
サーニャ「朝お風呂に入る人もいるはずですから。勿論、夕方にもマッサージはしますけど」
ペリーヌ「本気ですわね」
サーニャ「はい」
夕方
ミーナ「そういえば、宮藤さんとリーネさんがやめてしまったらしいわね」
美緒「本当に残念だな。リーネのマッサージは疲れが一発で抜けたのだが」
ミーナ「私もペリーヌさんのデリバリーマッサージ、気に入っていたのに……」
美緒「仕方あるまい。マッサージするだけでもかなりの疲労となるからな」
ペリーヌ「サーニャさん!ルッキーニさん!早く!」
ルッキーニ「まってー」
サーニャ「すいません。今、行きます」
美緒「ペリーヌ、何を慌てている?」
ペリーヌ「少佐!!あぁ、いえ……その……」
ルッキーニ「今からぬるぬる訓練するんだよぉー」
ミーナ「え?マッサージ、再開するの?」
ペリーヌ「ま、まだ、検討中ですから。それでは失礼します」
美緒「……再開するのはいいが、リーネが不在ではなぁ」
ミーナ「大丈夫かしら?」
ペリーヌ「――以上がプレイ方法の概要ですわ。あとは実際にやってみるのが一番いいでしょうけど」
ルッキーニ「お客様くるのー?」
ペリーヌ「そうですわね。もうやめたと言ってしまいましたから、練習相手になってくれるかたを探すしか……」
サーニャ「練習相手……」
エイラ「おい、こら」ガチャ
ペリーヌ「あら、エイラさん?どうかしまして?」
エイラ「サーニャを連れ回してなにやってんだよぉ。ペリーヌ」
ペリーヌ「連れ回してなんていませんわ」
エイラ「あぁ?」
サーニャ「いらっしゃいませ、お客様。初めてですか?」
エイラ「え?あぁ、うん。そうだな」
ルッキーニ「ペリーヌ、エイラでいいじゃん。やろうよー。探すの面倒だしぃ」
ペリーヌ「……そうですわね。エイラさん。服を脱いで紙ズボンをはいてください」
エイラ「なんでだよ」
サーニャ「エイラ、気持ちよくしてあげるから」
バルクホルン「……ん!?あの部屋の扉が開いている……!?」
バルクホルン(まさか……営業を再開したのか……!?)ドキドキ
バルクホルン「……」ソーッ
サーニャ「んっ……んっ……」スリスリ
エイラ「うわぁぁ……ぁぁぁぁ……!!」
ペリーヌ「サーニャさん、違いますわ。こうやって腰を使ってください」ズリッズリッ
サーニャ「は、はい。すいません」ズッズッ
エイラ「わぁぁぁ……ぁぁぁ……!!」
ルッキーニ「エイラ、足きもちいいー?」グニッグニッ
エイラ「もう、よくわからない……んだぁ……ぁぁ……」
バルクホルン(な、なんだ……!?エイラが三人のマッサージを……!?あんなことも可能なのか!?隠されたスペシャルコースか……!!)
ペリーヌ「では、顔のマッサージも行いますわよ。サーニャさんから」
サーニャ「ごめんね、エイラ。仕事だから」
エイラ「サーニャぁ……!!サーニャ、それはぁぁ!!!むぐぅ……!?」
サーニャ「エイラ、どう?」ヌルゥ
ペリーヌ「ふぅ……。まぁ、こんなところですわね」
ルッキーニ「にひぃ!わかったー!!」
サーニャ「エイラ、どうだった?」
エイラ「……」
ペリーヌ「エイラさん?まさか怒っていますの?まぁ、その無理やりつき合わさせたのは謝りますが」
エイラ「ペリーヌ……!!この……!!!」
ペリーヌ「だ、だから、謝りますわ!!」
エイラ「このぉ……ありがとう」
ペリーヌ「へ?」
エイラ「またくるからなぁー!!おぼえてろー!!」ダダダッ
サーニャ「エイラ、まって!」
ルッキーニ「変なエイラー!にゃははは」
バルクホルン「……あの」
ペリーヌ「あら?申し訳ありませんが、今日のサービスは終了ですわ」
バルクホルン「待て。今、エイラがサービスをうけているのを……いや、なんでもない……。邪魔をしたな」
翌日
ルッキーニ「いらっしゃいませー」
シャーリー「よー。再開したんだってー?」
ルッキーニ「シャーリー!うん、したよー!!」
シャーリー「それじゃあ、ソープ30分頼むな」
ルッキーニ「おっけー!!それじゃ、こっちこっち!」スルッ
シャーリー「おいおい!ここで脱ぐのか!?」
ルッキーニ「もう裸でいいじゃん。メンドーだし」
シャーリー「まぁ、いいけどさ」
ルッキーニ「にひぃ!ぬるぬるにしてあげりゅー!!」
シャーリー「こら!!ローションはいいぞ!!普通に洗ってくれ!!」
ペリーヌ「不安ですわね」
エイラ「サーニャは?」
ペリーヌ「今日はシフトに入っていませんわ」
エイラ「なんだ。しけた店だな」
ペリーヌ「冷やかしなら帰ってください!!」
エイラ「はいはい」
ペリーヌ「全く、もう」
リーネ「お疲れ様でした」
美緒「はっはっはっは!!やはりリーネの全身マッサージはいいな!!はっはっはっは!!!」
リーネ「ありがとうございます」
ペリーヌ「……」
美緒「それにしても今日は良かったが、リーネを他の者に取られていると困るな」
リーネ「はぁ……」
美緒「リーネ。これからはデリバリーで頼めるか?ペリーヌのように」
リーネ「え!?デ、デリバリーですか!?」
ペリーヌ「いけませんわ!!リーネさんはまだ未熟なのですから!!デリバリーなんてできません!!」
美緒「そうなのか。では、せめて指名できるようにしてほしいんだが」
ペリーヌ「指名制度ですか……うぅん……」
リーネ「いいんじゃないですか?ルッキーニちゃんとサーニャちゃんが入ってくれたおかげで、負担も少ないですし」
ペリーヌ「考えておきます」
美緒「そうか!ありがたい!ではな!」
リーネ「はい。またきてくださいねー」
ペリーヌ「リーネさん?」
リーネ「は、はい?」
ペリーヌ「坂本少佐から寵愛を受けているようですが、あまり調子に乗らないように」
リーネ「は、はぁ……」
エーリカ「たのもー。マッサージ復活したってきいたけど、ホント?」
リーネ「はいっ。どうぞ」
エーリカ「ローションプレイ180分、おねがい」
ペリーヌ「わかりましたわ。あちらの部屋で待っていてくださいな」
エーリカ「やったー」
リーネ「ハルトマン中尉、ローションマッサージ好きなんだ」
バルクホルン「……やってるのか?」
リーネ「いらっしゃいませ。今、満室ですからしばらく待っていてください」
バルクホルン「宮藤は……?」
リーネ「今日はお休みです」
バルクホルン「そうだったのか……」
リーネ「ごめんなさい」
バルクホルン「いや。いいんだ」
リーネ「あの、コースのほうはどうしますか?」
バルクホルン「よく再開する気になったな。ペリーヌの話ではあまりにハードだからとやめたと言っていたが」
リーネ「そうなんですけど、坂本少佐やハルトマン中尉からもやってほしいって言われて」
バルクホルン「そうか……無理はするな」
リーネ「大丈夫です」
ルッキーニ「にひぃ!たのしかったぁー」
シャーリー「うぅ……」
リーネ「あ、お疲れ様です」
シャーリー「ホントに疲れた……」
バルクホルン「どうして客のほうが疲れている?」
翌朝
バルクホルン(結局、昨夜もまたリーネに肩揉みを頼んだだけになってしまったな……。宮藤から全身マッサージを受ける日はくるのか……)
エイラ「えっへっへっへ……」
バルクホルン「あれは……エイラか……?」
エイラ「……」ガチャ
バルクホルン(なに!?こんな早朝から……!?なにを……)
バルクホルン「……」ソーッ
サーニャ「おはよう、エイラ」
エイラ「おはよう、サーニャ」
サーニャ「何にする?」
エイラ「そうだなぁ……全身ソープマッサージを180分たのむ」
サーニャ「わかったわ。こっちよ」
エイラ「えへへへ……」
バルクホルン(こんな朝もマッサージを……!?全く!!けしからん!!)メモメモ
夜
エーリカ「ローション180分で」
芳佳「はぁーい。向こうの部屋で待っていてください」
エーリカ「わーい」
芳佳「ふぅ……」
バルクホルン「み、みやふじ?」
芳佳「いらっしゃいませ。お客様」
バルクホルン「あ、あの……その……ぜ、ぜんしん……の……やつ……を、だな……その……」
ペリーヌ「宮藤さん、急ぎなさい。待っていますわよ」
芳佳「あ、はい。ペリーヌさん、あとお願いします」
ペリーヌ「わかりましたわ」
バルクホルン「あ……」
ペリーヌ「で、何になさいますの?いつもの普通マッサージ30分でよろしいですか?」
バルクホルン「……」
ペリーヌ「どうかなさいまして?」
エーリカ「はぁー、きもちよかったぁー。ちょっと休憩ー」
芳佳「そうですね。隣、いいですか?」
エーリカ「いいよ。腕、貸してあげる」
芳佳「ありがとうございます」
エーリカ「宮藤、疲れてるね」
芳佳「え!?そんなことは……」
エーリカ「嫌ならやめればいいのに」
芳佳「できませんよ。ルッキーニちゃんとサーニャちゃんがあそこまで言ってくれたら……やめるなんて……」
エーリカ「ふぅん。なに言われたのかしらないけど、ここまでがんばるほどなの?」
芳佳「それにミーナ中佐や坂本さんだって、このマッサージを楽しみにしているんですから」
エーリカ「そっか」
芳佳「だから……わたし……がんば……ら……」
エーリカ「宮藤?」
芳佳「すぅ……すぅ……」
エーリカ「あー、寝ちゃったよ。まだ120分あるのに。ま、いっか。私もねよっと」
ペリーヌ「そろそろですわね」
芳佳「すいません!!」
エーリカ「いいよ。宮藤も気持ちよさそうだったし」
芳佳「で、でも……」
バルクホルン(何をしたんだ……)
ペリーヌ「宮藤さん」
芳佳「は、はい?」
ペリーヌ「ご指名ですわ」
芳佳「ご指名?」
バルクホルン「……」
芳佳「バルクホルンさん?」
ペリーヌ「どうしても宮藤さんに肩を揉んでほしいと」
芳佳「わかりました。どうぞ」
バルクホルン「……」コクッ
エーリカ「ありがとー。またくるからー」
芳佳「よいしょ……よいしょ……」モミモミ
バルクホルン「あぁ……さいこうだぁ……」
芳佳「ど、どうも」
バルクホルン「……なぁ、宮藤?」
芳佳「は、はい?」
バルクホルン「宮藤は、その、このマッサージを受ける側になったことはあるのか?」
芳佳「練習で何度かリーネちゃんにはマッサージをしてもらいましたけど」
バルクホルン「そうか」
芳佳「どうかしましたか?」
バルクホルン「いや。それよりも手が止まっているぞ。30分しかないのだからしっかりやってくれ」
芳佳「ごめんなさい!!でも、延長もできますよ?」
バルクホルン「いや、いい。魅力的な提案だが」
芳佳「そんなこといわずに。90分ぐらい延長しても……」
バルクホルン「いいから揉め!」
芳佳「は、はい!!」モミモミ
芳佳「お疲れ様でした」
バルクホルン「向こう一週間は疲れる気がしない!!」
芳佳「そ、それはよかったです」
バルクホルン「……」
芳佳「な、なんでしょうか?」
バルクホルン「いや、なんでもない」
ペリーヌ「宮藤さん。わたくしはシャーリーさんのお相手をしますので、番のほう頼みますわよ」
芳佳「わかりました」
ペリーヌ「はぁー。少佐は来てくれそうにありませんわねぇ」
バルクホルン「ではな」
芳佳「あ、はい。また来てください」
バルクホルン「次はいつだ?」
芳佳「ええと。明日も出ます」
バルクホルン「明日か。よし。明日だな」
芳佳「はい、明日ですっ」
エーリカ「トゥルーデ、おつかれさま」
バルクホルン「ハルトマン。出てくるのを待っていたのか?趣味が悪いぞ」
エーリカ「私じゃないよ。こっち」
バルクホルン「ん?」
エイラ「大尉、出てきたか。さっぱりしてるなぁ」
バルクホルン「エイラ?」
ミーナ「待っていたわ」
美緒「バルクホルン、話がある」
バルクホルン「少佐、ミーナまで……
美緒「怯えるな。何も咎めようという気はない」
バルクホルン「そ、そうか。では、話とはなんだ?」
ミーナ「あのマッサージサービスのことよ」
バルクホルン「ま、まさか……廃止か……!?今日、やっと、宮藤のマッサージを受けたばかりなのに……!!」
美緒「違う。むしろ逆だ」
バルクホルン「逆……?」
エイラ「サーニャ、すごい辛そうだったんだ。今朝の話なんだけどさぁ」
バルクホルン「そういえば、エイラ。早朝から利用していたな」
エイラ「そうなんだ。で、サーニャ。かなり無理してるみたいで」
美緒「夜間哨戒明けでなら当然だな」
エイラ「なんとかやめさせようと思ったんだけど、サーニャのやつ聞く耳もたなくて」
バルクホルン「何故だ?」
エイラ「宮藤たちががんばってるのに、私だけが弱音は吐けないとかって」
バルクホルン「……」
エーリカ「宮藤も似たようなこと言ってた」
美緒「ペリーヌも見るからに疲れが溜まっているが、宮藤たちを煽ったからかそういうことは黙っているようだしな」
ミーナ「リーネさんもきっと同じでしょうね。ルッキーニさんは楽しんでいるようだけれど」
バルクホルン「全員が全員を想い、無理をしている状態か」
エーリカ「あと、私やミーナ、少佐にトゥルーデが楽しみにしているからっていうのも大きいみたいだね」
美緒「宮藤たち自身も楽しめる程度の範疇でやってくれて構わないのにな。おかしなところで真面目な奴らだ」
バルクホルン「ならば、話し合うことなどない。少佐、即刻やめさせるべきだ」
美緒「……」
バルクホルン「何故、黙る!?」
エイラ「まぁ……あれだな。もったいないっていうか」
バルクホルン「何を言っているんだ!!こんなことで体力を使い、戦闘で本領を発揮できないと私たちも困るんだぞ!!」
エイラ「そうだけどさぁ」
エーリカ「あれはやめられないよねぇ?」
美緒「恥ずかしい話だが、私もあれを廃止にしたくは……」
バルクホルン「何をおかしなことを!!」
ミーナ「だからね……」
シャーリー「――みんなで、マッサージをやりあえばいいんじゃないかって、話をしようとしてたんだよ!」グイッ
バルクホルン「シャ、シャーリー!?」
美緒「どうだった?」
シャーリー「ペリーヌもやっぱり今の状態を続けるのは厳しいみたいだ。宮藤とリーネに悪いからやめるにやめれないってこぼしてた」
ミーナ「やっぱり」
バルクホルン「シャーリー、今の発言はどういうことだ?全員でやりあうとは……」
シャーリー「言葉通りだ。いつまでも受ける側にいていいのかってことだよ」
バルクホルン「何を言っている。上官がそのような行為をしていいと思っているのか?」
美緒「風呂では階級など気にするな。私がいつもいっていることだ」
バルクホルン「あれは風呂か!?」
美緒「風呂として捉えても問題ない。裸同然でマッサージを受けているのだからな」
エイラ「洗ってもらってるしな」
ミーナ「あそこも元はシャワー室だしね」
バルクホルン「そのような理屈で……」
エーリカ「考えようによっては、宮藤の体を合法的に触れるってことだけどね」
シャーリー「――それで、具体的な計画は?」
美緒「ふむ。急に我々がマッサージをしてやるといっても、あいつらのことだから身構えるに決まってる」
シャーリー「ルッキーニだけは快く受け入れそうだけど」
ミーナ「多少強引にでも私たちにマッサージを受けるという環境に慣れてもらう必要があるわね」
美緒「そうだ。宮藤たちのようにとある部屋で待っていても、あいつらは萎縮して入ってこようとはしないだろう。ここは強引にことを進める」
バルクホルン「どうするつもりだ、少佐?」
翌日 夕方 脱衣所
芳佳「はぁ……つかれたぁ……」
リーネ「芳佳ちゃん、今日もこのあとは……」
芳佳「うん、いかなきゃ」
リーネ「大丈夫?」
芳佳「……」
ペリーヌ「貴方がやるといったんですのよ?最後までやり遂げなさい」
芳佳「わかってます」
ルッキーニ「がんばれー、よっしかぁー。今日はあたしもいるしー」
サーニャ「ふぅ……」
芳佳「サーニャちゃん、今日の朝もマッサージしたの?」
サーニャ「うん。エイラが喜んでくれるから」
ペリーヌ「エイラさんも遠慮ぐらいしたらいいですのに」
サーニャ「いいんです」
ルッキーニ「とりあえずさぁ、お風呂でゆっくりしよー!!それで、マッサージもがんばろー!!」
芳佳「はぁ……」ガチャ
美緒「遅かったな!!!」
芳佳「え!?さ、坂本さん!?」
ミーナ「待ってたのよ?」
リーネ「ど、どうしたんですか?」
シャーリー「いいから、こっちこいよ」
ルッキーニ「シャーリー!!なになにー!?」
ペリーヌ「このマットはいったい……?」
シャーリー「ほらほら、寝ろって」ドンッ
ペリーヌ「きゃぁ!?な、なにしますの!!」
シャーリー「ふふーん」トロォ
ペリーヌ「そ、それは……?」
シャーリー「ローションマッサージだ。リベリオン式でやってやるから、相当気持ちいいぞ?」
ペリーヌ「あ、あの……ちょっと……まって……」
シャーリー「ほーら、どうだぁー?」ヌルゥ
ペリーヌ「はぁん……!!」
シャーリー「こうして……こうすると……」ヌルヌル
ペリーヌ「そこは……そこ、は……だめぇー!!」
芳佳「あわわわわ……!!」
リーネ「ペ、ペリーヌさん……!!」
ルッキーニ「いいなぁー!!シャーリー!!次、あたしもぉー!!」
シャーリー「ルッキーニは散々やっただろ?」
ルッキーニ「えー!?」
ペリーヌ「はっ……ぁぁ……」
シャーリー「あれ?気持ちよくないか?」
ペリーヌ「き、きもち……いいですが……」
サーニャ「……」ドキドキ
エイラ「サーニャ」ニュル
サーニャ「ひゃ!エ、エイラ……!?」
エイラ「今までありがとうな。今日は私がサーニャを楽しませるから」スリスリ
サーニャ「ダメ……あっ……」
エーリカ「後ろばかり気にしちゃダメだよ。サーニャには挟撃なんだから」ヌルゥ
サーニャ「ハルトマンさんまで……!?」
エイラ「いくぞ、中尉」
エーリカ「サーニャを気持ちよくさせろぉー」
サーニャ「……!!」
芳佳「サーニャちゃんがぁ!?」
リーネ「あ、あの……どうして……こんな……」オロオロ
美緒「これは今までの礼だ。受け取れ」
リーネ「坂本少佐!?」
ミーナ「そうよ、リーネさん?うふふ」スルッ
リーネ「あ、そんな……わたし……たいしたことは……」
美緒「扶桑のマッサージも捨てたものではないぞ?」
ミーナ「カールスラントにもこういうやりかたが、あるのよ?」
リーネ「やめ……!!」
芳佳「あぁぁ……みんながぁ……!!」
バルクホルン「……宮藤」ガシッ
芳佳「きゃぁぁ!!!」
バルクホルン「何をそんなに叫ぶ必要がある?」
芳佳「バ、バルクホルンさん……まさか……」
バルクホルン「すまない。宮藤」
芳佳「え?」
バルクホルン「お前の好意に甘えてばかりだったようだ」
芳佳「いえ、私のほうこそ、バルクホルンさんが優しいから、色々と困らせることも」
バルクホルン「そんなことはない。お前のことで困ったことなど、ないさ」
芳佳「バルクホルンさん……」
バルクホルン「……」ヌルゥッ
芳佳「ぎゃぁー!!!!」
バルクホルン「ど、どうした?」
ルッキーニ「そこをいきなり触られたらびっくりするよね」
リーネ「よしか……ちゃ……ぅぐぅ……」
美緒「バルクホルン。何をしている」
バルクホルン「手元が狂っただけだ!」
芳佳「うぅ……」
バルクホルン「宮藤、手をこちらに」
芳佳「は、はい……」
バルクホルン「……」グニッグニッ
芳佳「あ……きもちいぃ……」
バルクホルン「簡単なマッサージだ。しかし、これで快感を得られるというなら相当疲れていることになるな」
芳佳「そう、なんですか?」
バルクホルン「そうだ。無理をしていたのはお前だけではないが」
シャーリー「ペリーヌなんて毎日やってたもんなぁ?訓練のあとも、戦闘のあとも。そりゃ老け込むってもんだ」
ペリーヌ「わ、わたくし、老け込んでましたの!?」
シャーリー「相当な。だから、今はあたしに身をゆだねろぉー」ヌルゥン
ペリーヌ「ほぁぁ……!!」
エイラ「よっと」グイッ
サーニャ「っ!?」
エーリカ「ほい」グイッ
サーニャ「ゃっ!?」
ルッキーニ「シャーリー、次あたしぃー!!」
シャーリー「はいはい。こっちこい」
ルッキーニ「にゃー!!」
ペリーヌ「けがされて……しまいましたわ……」
シャーリー「ちゃんと体は洗っておいたって」
ペリーヌ「そういう意味ではありません!!」
シャーリー「はぁ?」
ルッキーニ「はやくぅー。ぬるぬるぅー」
シャーリー「いっくぞー!そりゃぁー」ヌルゥ
ルッキーニ「うぶぶぶ……!!シャーリーでおぼれりゅぅ……」
バルクホルン「お前たち、真剣にやれ。マッサージをしているつもりか、それで」
リーネ「ぷわぁ!!あ、あの、ミーナ中佐?これって……」
ミーナ「今までのお礼って言ったでしょ?」
リーネ「でも、わざわざこうすることはないはずです。ただ言葉にしてくれたらそれで」
ミーナ「あら、鋭いわね。リーネさん。確かに別の意図もあるのよ」
リーネ「別の意図?」
美緒「私たちにこうされることに慣れておいてほしくてな」
リーネ「ど、どうしてですか!?」
バルクホルン「私たちもあのマッサージサービスをすることにしたからだ」グニッ
芳佳「バルクホルンさんたちが!?」
バルクホルン「いつまでも提供される側に甘んじていたくはないのでな」
芳佳「でも、あの、坂本さんやミーナ中佐にマッサージしてもらうなんて……」
美緒「風呂では階級など気にするな」
リーネ「坂本少佐……」
美緒「お前たちが喜んでくれるのなら、気持ちよくなってくれるのなら、これぐらいのことはするさ。家族なのだからな」
ペリーヌ「……で、では……まさか……坂本少佐から……全身マッサージを受けられるということ……ですか?」
美緒「指名があればな」
ペリーヌ「そんなぁ……少佐の手が中にはいってきて、あぁ、いえ、いいんですわ。はっ、紙ズボンが前後ろ逆でしたわ。恥ずかしい。穿き直さないと……。え?脱いだままで?しょうさぁっ」
ミーナ「これからは新しいシフト表がいるわね」
美緒「そうだな。早速製作するとしよう」
芳佳「本当にいいんですか?」
バルクホルン「こういうことは全員でやるべきだ」
芳佳「……はいっ」
ルッキーニ「シャーリー、大変だよ?
シャーリー「それをお前たちもやってたんだろ?なら、あたしにだってできるさ」
ルッキーニ「それじゃあ、シャーリー。あたしをボインボインにしてね」
シャーリー「ああ。分かった。60分揉むだけコースだな」
ルッキーニ「いやぁーん」
シャーリー「かくごしろー」
美緒「シャーリー。目的を見失うなよ」
シャーリー「……りょーかーい」
翌日
ミーナ「はい。では、みなさん。このシフトに従ってくださいね」
シャーリー「今日はあたしとバルクホルンと少佐か」
バルクホルン「そうだな」
シャーリー「少佐、誰が一番指名もらえるか競争します?」
美緒「ほう?私には勝つ自信しかないが、いいのか?」
シャーリー「面白いですね。実はあたしも負ける気はしないんだ」
美緒「ならば、受けてたとう」
シャーリー「バルクホルンは?」
バルクホルン「下らないが……やってやろう」
美緒「指名ナンバーワンの座は私がいただく」
シャーリー「いーや。あたしだ。この魅惑のプロポーションで501の全員を気持ちよくさせてやる」
バルクホルン「貴様が誇れるのはそこしかないからな」
シャーリー「なんだとぉ?」
美緒「そうだぞ、シャーリー。ただ膨らませればいいというわけではない。大事なのはバランスだ。見た目が美しければ、自然とそこに人は惹かれ、集まってくるものだ」
芳佳「リーネちゃん、行く?」
リーネ「うーん。まだ悩んでるの。芳佳ちゃんは?」
芳佳「私は行ってみたいから」
リーネ「それなら、私も行こうかな。問題は誰のマッサージを受けるかだけど……」
芳佳「うん。競争してるみたいだし、ちょっと怖いね」
エイラ「私はスルーだな。サーニャが明後日だから、それまでに溜めておくことにする」
サーニャ「エイラは……明日なんだ。行ってもいい?」
エイラ「勿論だ。サーニャのために空けておくから」
サーニャ「ありがとう」
ペリーヌ「ふふふ……坂本少佐と180分全身ソープマッサージ……が……できる……!!今度はわたくしが受ける側……!!ふふふふ……」
エーリカ「うーん。トゥルーデもいいし、シャーリーの胸であんなことをしてみたいし、少佐にご奉仕してもらうのもいいし……あぁーまようなぁー。もう全部いこうかなぁー」
ミーナ「それはダメよ。待っている人だっているだろうから」
ルッキーニ「シャーリー!絶対にいくからねー!!」
シャーリー「おう!たっぷりサービスしてやるからなー」
芳佳(シャーリーさんのサービスっていったい……!?)
夜
ルッキーニ「シャーリー!!」
シャーリー「おーし、ルッキーニ。一番乗りだなぁ。なにする?」
ルッキーニ「んとねぇ!あのねぇ!!シャーリーにおまかせコース90ぷん!」
シャーリー「オッケー。まかせろ」
美緒「……時間か。では、行ってくる」
バルクホルン「ミーナのところか」
美緒「あいつは自室がいいと言ってきかなくてな」
バルクホルン「わかった」
美緒「あとのことは任せた。私を指名するものが来たら待たせておいてくれ」
バルクホルン「了解」
バルクホルン(私だけが余るとは……。このままでは……)
芳佳「……」
バルクホルン「……ん?」
芳佳「あの……いいですか?」
バルクホルン「誰にするんだ?」
芳佳「え、えーと……」
バルクホルン「シャーリーは90分、少佐は恐らく60分ほど待つことになる」
芳佳「バルクホルンさんは?」
バルクホルン「0分だ」
芳佳「……」
バルクホルン「言いたいことがあるならはっきり言え。ああ、そうだ。私は人気がないようだな」
芳佳「そ、そんなこと思ってもいませんよ!」
ペリーヌ「――あ、ああの!!坂本少佐で全身ソープマッサージ180分で!!!」
バルクホルン「少佐は予約になる。60分後にこい」
ペリーヌ「そんなぁ……一足おそかった……」ガクッ
バルクホルン「……ほら見てみろ。誰も私を指名などしてくれない。笑いたければ笑うがいい、お客様」
芳佳「あの、私、バルクホルンさんを指名しようと思っていたんですけど」
バルクホルン「それを早くいえ。ほら、行くぞ」スルッ
芳佳「えぇぇ!?せめて部屋に入ってから着替えましょう!!ここはダメですよぉ!!」
芳佳「あの、昨日のマッサージをしてください。30分だけでいいんで」
バルクホルン「それでいいのか?では、私が着替えた意味がないように思えるが」
芳佳「すいません。でも、それでいいです」
バルクホルン「わかった。手を出してみろ」
芳佳「お願いします」
バルクホルン「……正直、お前は少佐かシャーリーのところに行くと思っていたが」グニッグニッ
芳佳「本当のことをいうと、少しだけ迷いました。坂本さんがどんなマッサージをするのか、シャーリーさんがどんなサービスをしてくれるのか、とても気になって……」
バルクホルン「では、何故私を選んだ?」
芳佳「こうして手を握っていたくなるのは誰だろうって考えたときに、バルクホルンさんかなぁって……思って……」
バルクホルン「……遠慮せず延長していけ。宮藤」
芳佳「え?いいんですか?」
バルクホルン「ここは初めてか、お客様。時間延長システムぐらい常識だろうに」
芳佳「そ、そうじゃなくて、バルクホルンさんはその、競争しているみたいですし、私だけに時間を割けば不利になるんじゃ」
バルクホルン「何を言っている。お前以外からの指名など、必要はない」
芳佳「……なら、延長お願いします」
ペリーヌ「少佐はまだですのぉぉ……!!」
エーリカ「トゥルーデもシャーリーもおそいなぁ……」
リーネ「もうすぐ180分ぐらいになるけど、みんな延長しているのかなぁ」
エイラ「シャーリー、マダカナー」
美緒「――おぉ。並んでいるな」
ペリーヌ「少佐ぁ!!お待ちしていましたわ!!」
美緒「わかったわかった。すぐに準備をしよう」
ペリーヌ「はぁい!」
シャーリー「あぁー。おわったぁー。つかれたぁー」
ルッキーニ「にひぃ!シャーリー、ありがと!」
エーリカ「シャーリーが早かったか。なら、シャーリーに決定ー。ローションプレイ180分でー」
エイラ「ハヤクシローツマッテルンダゾー」
リーネ「……シャーリーさん」
シャーリー「お、多いな……。とりあえず、休ませてくれ……」
ルッキーニ「にひぃ!シャーリーモッテモテェ!」
美緒「お疲れ様。もう休め」
ペリーヌ「はい!!この日のこと、一生忘れませんわ!!!」
美緒「はっはっはっは。そうか。大事にしてくれ」
ペリーヌ「はぁい!!」
シャーリー「……」
リーネ「おやすみなさい、シャーリーさんっ」ツヤツヤ
シャーリー「……ぉぅ……」
美緒「どうした、シャーリー。指名ナンバーワンに輝いたのだ、もう少し胸を張れないのか?」
シャーリー「いや……むりです……。宮藤たち、こんなに疲れることしてたのかぁ……。すごいなぁ」
美緒「そういえばバルクホルンはどうした?姿が見えないが……」
シャーリー「あれ?そういえば、居ないなぁ」
美緒「……あの部屋、もう何時間も使用中だが」
シャーリー「あそこにいるんですかね」
美緒「おーい。バルクホルン。いるのかー?」
シャーリー「あけるぞー?」ガチャ
芳佳「すぅ……すぅ……」
バルクホルン「すぅ……すぅ……」ギュゥゥ
美緒「全く……」
シャーリー「ああ、少佐。もう少し延長でいいんじゃないですか?」
美緒「だが、このままにしておくわけにもいかないだろう」
シャーリー「ほんの30分だけいいんで、お願いします」
美緒「あんなに幸せそうな寝顔を見せられては、そういう考えにもなるか」
シャーリー「でしょう?」
美緒「風邪を引かねばいいがな」
シャーリー「ひいても宮藤がいますし、心配ないですよ。さ、後片付けするかぁー」
美緒「……ご苦労だったな。宮藤、バルクホルン」
芳佳「うぅん……」
バルクホルン「すぅ……すぅ……ふぁ……ぶぁっくしょん!!!」
芳佳「え!?なに!?」ガバッ
数日後
ペリーヌ「次はこれを試しましょうか……」
バルクホルン「ペリーヌ、なんだそれは?」
ペリーヌ「ああ、大尉。これこそ、ガリア式マッサージを記した資料ですわ」
美緒「ほう?ペリーヌはマッサージ技術をここから得たのか」
ペリーヌ「そうですわ。少佐にも一度味わってほしいのですが……」モジモジ
バルクホルン「こんなにも種類が……」
美緒「……ペリーヌ」
ペリーヌ「はい、なんでしょうか?」
美緒「これは娼婦が考えた床で用いる術みたいだが?」
ペリーヌ「え……」
美緒「ふむ。リーネのマッサージがやけに艶めかしいと思ったら、こういうことだったのか」
バルクホルン「そんなものを宮藤たちに……教えていたのか……!!ペリーヌ・クロステルマン中尉、こっちにこい!!!」
ペリーヌ「そんなぁ!!わたくし、そんなこと知りませんでしたぁぁ……!!」
美緒「暫く、マッサージは禁止になるか……。残念だ」
おしまい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません