妹「お兄ちゃん、コレ……」兄「ん、一日お兄ちゃん券…?」(136)

妹「……うん」

兄「な、なんだよこれ」

妹「えと……『一日お兄ちゃん券』?」

兄「いや、それはここに書いてあるからわかるんだけど…」

妹「使われちゃったんだからしょうがないでしょ……」

兄「は……え?いや、だから意味がわからないんだけど」

妹「………」

兄「これを俺にどうしろと?」

妹「………」

兄「妹…?」

妹「……お兄ちゃんになって」ボソッ

兄「…………は?」

妹「だから………お兄ちゃんになって……」

兄「え、俺はお前のお兄ちゃんだけど…?」

妹「……うん」

兄「じゃあこんなの意味ないんじゃないの?」

妹「私のお兄ちゃん……じゃなくて」

兄「?」

妹「………私の友達の『お兄ちゃん』になって」

兄「…………は?」

妹「………」

兄「え……いや、意味がわからないんだけど?」

妹「私だって意味がわからないよ……なんでこんな事に……っ……あ~もう~~」ポカポカ

兄「お、おいっ!落ち着け」

妹「私のバカ~」ポカポカポカ

兄「わかった、わかったからとりあえず落ち着くんだ!自分の頭をポカポカするのはやめておくんだ」

妹「うぅ……」

兄「………落ち着いたか?」

妹「……ふぅ………うん」

兄「それで、どういう事なのか説明してくれるか?」

妹「う、うん……えっとね、今日学校でこんな事があったの」

-----------------------
~妹・学校にて~


生徒1「ね、聞いて聞いて!私ね『My☆妹シスターズ』のライブチケット手に入れちゃったんだ~♪」

生徒2「わ、すごーい!『My☆妹シスターズ』って、今超人気のグループでしょ?」

生徒1「ふふーん、いいでしょ~」

生徒2「いいな~私も行きたいなぁ~」

生徒1「ふふっ、あのヲタ兄持って初めてよかったって思ったよ♪」

生徒2「あ~ん、私にもヲタのお兄ちゃんがいたらなぁ…」

妹・妹友(………)

キャッキャッ♪


妹「はぁ~いいなぁ、あの子『Myシス』のライブ見に行くんだって。私もライブ見に行きたいなぁ~」

妹友(お兄ちゃんかぁ…)

妹「お兄ちゃん、コレ……」兄「ん、一日お兄ちゃん券…?」
妹「お兄ちゃん、コレ……」兄「ん、一日お兄ちゃん券…?」 - SSまとめ速報
(http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1321990494/)

ここじゃねぇのか?

妹「羨ましいよね~『Myシス』」

妹友「私は興味ありませんけど」

妹「…まぁ、妹友ちゃんはそうだろうね」ハハ

妹友「私はむしろ妹さんが羨ましいですわ」

妹「え、なんで?」

妹友「妹さん、兄さんの妹……なんですもの」

妹「ふぇ…?」

妹友「あんな素敵なお兄様がいらしたら、毎日楽しくてしょうがないのではないですか?」

妹「……まあね///」

妹友「………」

>>9
最初は任せてもいいと思ったけどエロ入っちゃったから初めに自分が書きたかった展開にする
もはや別スレ

期待サンクス

多分あっちの方が面白いと思うし俺は書くのが遅いから落ちるかもしれんけど

>>15
保守か?
任せろ

俺はゲーム買いに行ってくるから保守は他のやつに任せた

>>16>>17
ありがとう

でもなるべく自分で保守れるように頑張るわ

しばらく書けないから放置でおk

妹「あれ?」

妹友「?」

妹「でも妹友ちゃんも兄弟いたよね?確か……お姉ちゃんだっけ?」

妹友「ええ。ちょうど妹さん達と同じく離れた姉が一人」

妹「だよね!お姉ちゃんいいなぁ~」

妹友「兄さんでは不満があるのですか?」

妹「ううん、お兄ちゃんに不満があるとかそんなんじゃなくて…お姉ちゃんがいるって、なんか憧れるなぁって」

妹友「そうですか?」

妹「うん。一緒にお買い物とか行ったりするんでしょ?」

妹友「そうですね。たまにお互い時間が空いた時に…とかですけれど」

妹「いいなぁ…お姉ちゃんと一緒に買い物だなんて、妹友ちゃんの方こそ羨ましいよ」

妹友「兄さんとは買い物など一緒には行かれないのですか?」

妹「……うん。お兄ちゃん、休みの日は部活とかバイトで忙しいって」

妹友「あら、それは仕方ありませんね……」

妹「まぁその分、家にいるときは優しくしてくれるからいいんだけどね~♪」

妹友「……具体的にどんな事をしていただいてるのでしょう?」

妹「うーん、例えば……昨日は私にプリン買ってきてくれたり、勉強教えてくれたり……」

妹友「………」

妹「ということなの」

兄「まて、全然わかんない」

妹「ともかく、一日でいいからちゃんとお兄ちゃんしてきてね」

兄「はぁ……妹友ちゃんてあれだろ、言葉遣いの丁寧な」

妹「そそ」

兄「緊張するなぁ……」

妹「ほら、はやく荷物まとめて」

兄「え?」

妹「え?じゃないでしょ一日お兄ちゃんするんだから」

兄「泊り込みかよ」

妹「そうだよ、明日の朝からね」

兄「むこうの親御さんはいいのかよ」

妹「お兄ちゃん券があるから平気だよ」

兄「そんなにいいやつなの?このチケット」

妹「お兄ちゃん券の偽造は国家反逆罪だからね」

兄「はぁ……」

妹「歯ブラシと財布とケータイとパンツと……」クンクン

兄「なんでにおい嗅ぐんだよ」

妹「落ち着くの」

~翌朝~

兄「じゃ、行ってきます」

妹「気をつけてね」

兄「帰りは明日の朝だな」

妹「忘れ物はない?買い食いとかしちゃだめだよ。あと向こうの家に失礼のないようにね」

兄「わかってるって」

妹「あと……」

兄「ん?」

妹「ちゃんと帰ってきてね」

兄「よくわかんないけど……明日になったら帰ってくるにきまってるだろ?」

妹「……ならいいけど。えへへ」

兄「寂しいんだろ?」

妹「ち、違うもんっ!」

兄「じゃあ、行ってくるわ」

兄「地図によるとこの辺のはずなんだけど」

兄「この辺って高級住宅街なんだよなぁ」

兄「どの家も俺の家の3倍くらいあるし」

兄「どんな悪いことしたらこんなとこに住めるのやら……」

兄「お、ひときわ大きなこの家は……」

兄「ここか、妹友ちゃんの家は」

ピンポーン

兄「すいませーん」

召使「……どちらさまですか?」

兄「あ、なんて説明すればいいんだろ、えーと、君は妹友ちゃん?」

召使「私はこの家の召使ですが」

兄「め、召使!?」

召使「ありていにいってしまえばメイドです」

兄「むぅ、想像以上のお嬢様だったようだぞ」

召使「貴方はもしかして……妹様のお兄様でいらっしゃいますか?」

兄「そうです」

召使「……今、門を開けます」

ガガガ

兄「すげぇ、自動だ」

召使「お帰りなさいませ、お坊ちゃま」

兄「お、おぼっちゃまって……」

召使「お話はお嬢様から伺っております」

兄「そうそう、お兄ちゃん券で来たんですよ」

召使「お部屋のほうへご案内いたします」

兄「この額縁の絵、ゴッホのやつにそっくりだね」

召使「それは本物です」

兄「またまたご冗談を」

召使「本物です」

兄「……マジデ?」

召使「マジです」

兄「はは……」

妹友「お兄様っ!!」

兄「あ、妹友ちゃん」

妹友「お兄様……来てくれたんですね」ギュム

兄「わ、ちょちょっとま」

妹友「昨日は楽しみで眠れませんでした」ギュムム

兄「お、落ち着いて妹友ちゃん」

妹友「友はいらないです」

兄「え?」

妹友「ここにいる間だけは、妹と呼んでいただけませんか?」

兄「あ、あぁ……わかったよ」

妹「うふふ、嬉しいです……」

兄「なんか帰りたくなくなってきた」

召使「お荷物はこれだけですか?お部屋まで運びます」

妹「私も一緒にいっていいですか?」

兄「うん」

兄「うわ、広いなこの部屋」

妹「そうですか?」

兄「20畳くらいあるんじゃないか」

妹「自由に使って下さいね、お兄様」

召使「今お茶をお運びします」

妹「あ、私の分もお願いね」

召使「かしこまりました」

兄「うーん、今朝までとは別世界だ」

妹「……嫌ですか?」

兄「いや、ちょっと戸惑ってるだけ」

妹「何か音楽をかけますね……ラフマニノフはお好きですか?」

兄「なにそれ美味しいの?」

妹「くすくす……お兄様って冗談もお上手ですね」



召使「お茶をお持ちしました」

妹「ありがとう」

兄「いただきまーす、おぉ……美味い」ズズズ

妹「ふふふ、私のお気に入りなんですよ、この紅茶」

兄「ようわからんけど午後の紅茶に匹敵する美味さだ」

妹「ふふ、あれも美味しいですよね」ズズ

兄「いい子だな……お金持ちなのに気取ったところがない」ズズ

妹「何ですか?」

兄「いや、独り言」

兄「ところで、俺は何すればいいのかな」

妹「私のお兄様としてここで生活して下さい」

兄「なんか抽象的過ぎてよくわかんない」

妹「いつも、(本当の)妹ちゃんと過ごしてるようにしてくださればそれでいいんです」

兄「あいつとかぁ……そんなんでいいの?」

妹「私はそういうお兄様だから、好きになったんです」

兄「え……?」

妹「ち、違います!あの、友達のお兄ちゃんとしてって意味で……その……」

兄「……」

妹「……」

兄「お、お茶お代わりもらえるかな」

妹「は、はい……」

>>1はまだか

兄「こうしてむずがゆいティータイムが終わったわけだが……」

兄「妹ちゃん行っちゃうと、することないな」

兄「まぁこういう事態は想定済みだ、小説持ってきててよかった」

コンコン

兄「ん?はーい」

妹「……お兄様?」

兄「妹ちゃんか、どうぞ」

妹「失礼します」

兄「どうしたの?」

妹「えーっと……」モジモジ

妹「あの……」モジモジ

兄「どうしたのモジモジして」

妹「あの……読書、ですか……」

兄「うん」

妹「そうですか……あの、その……」

兄「?」

妹「あ、あはは……ウザいですよね、私……」

兄「そんなことないけど」

妹「ごめんなさい、読書の邪魔してしまって……もう行きますから」

兄「もしかして退屈だから一緒に遊びたいとか?」

妹「……ん……」コクリ

兄「うん、いいよ」

兄「ところで、遊ぶって何して遊ぶの?」

妹「なんでもいいですよー!プレステでもセガサターンでも360でも」

兄「……」

妹「……」

兄「妹ちゃんって、もしかしてゲーヲタ」

妹「ど、どうしてわかったんですか?」

兄「だって、選択肢が……」

妹「うぅ……お兄様が嫌なら別の遊びにします」

兄「いや、俺も好きだしいいけど」

妹「お兄様も好きなんですか?」

兄「いい息抜きなるからそれなりには」

妹「ほっ……良かったです」

兄「でも女の子にしては珍しいね。(ほんとうの)妹もあまりやらないし」

妹「ですよね……」

兄「(……一緒に遊んでくれるひとが欲しかったのかなぁ)」

妹「じゃあ、このゲームで遊びましょう」

兄「初代バイオハザード?」

妹「これが一番奥が深いんです」

兄「なんか通っぽい台詞だな。でもそれ一人用じゃ……」

妹「ナイフ縛りでタイムアタックで勝負しましょう」ピピッ

兄「なんかすごく時間がかかりそうだけど」

妹「………」スパスパスパッ

兄「うぉ、上手ぇ……」

妹「見ててください、お兄様っ」スパスパスパスパ

兄「これはあれか、いいところ見せたかっただけだなきっと」

妹「ふぅ、終わりました」

兄「はやい、速過ぎる」

妹「さ、お兄様の番ですよ」

兄「お、俺はいいや……とてもじゃないけど勝てる気がしない」

妹「そんなことないですよ、私なんてまだまだです」

兄「それより、ちょっとお腹がすいたんだけど」

妹「お昼ごはんにしますか?」

兄「うん、できれば」

妹「楽しかったです」

兄「そりゃあんなに没頭してれば楽しいだろうけども」

兄「ダイニングキッチンなんてもんじゃないな、ホールといっていい広さだ」

妹「時々、お父様の会社の人を呼んでパーティーもするんですよ」

兄「なんというセレブ」

妹「もうすぐお昼ご飯できるみたいですから」

兄「楽しみだなあ、一体何が出てくるんだろう」

妹「エビフライだそうです」

兄「意外と普通だった」

召使「……お待たせしました、伊勢海老のフライです」

兄「んなっ……」

妹「ありがとう。さ、食べましょう」

兄「で、でけぇぞこれ」

召使「伊勢海老ですから」

妹「どうかしましたか?お兄様」

兄「この家ではこれがデフォルトのエビフライなのか……」

兄「ご、ごちそう様でした」

妹「美味しかったですね、お兄様」

兄「いつもこんないいもん食ってるのは素直にうらやましい」

妹「そ、そうですか?別に普通だと思いますが……」

兄「本気で普通だと思ってるんだろうなぁ……」

召使「夕食は子牛のステーキですが、問題ありませんか?」

妹「お兄様がよければ、それでお願い」

兄「文句の付け所がありません。なんていい家庭なんだ」

妹「お父様は今日は帰ってくるのかしら」

召使「取引先とのトラブルで、今日は帰れないと先ほど連絡がありました」

妹「お母様は?」

召使「……撮影が長引きそうだ、と。きょうはホテルに泊まる予定だそうです」

妹「…………そう」

兄「……」

兄「ふぅ……いい風呂だ」

兄「ライオンの口からお湯が出てくる風呂なんてテレビの中だけかと思ってたのに」

兄「やっぱりいいなぁ、お金持ちって」チャプチャプ

兄「……」

兄「あんまり、家族一緒にいられないみたいだけど……」

兄「ま、いいことばっかりじゃないってことかな」

妹「お兄様?」

兄「え?」

妹「お湯加減はどうですか?」

兄「あ、あぁ、チョーキモチイイです」

妹「そうですか、良かったです」スルスル

兄「なんか衣擦れの音がかすかに……」

妹「失礼します」ガラッ

兄「うひゃほほう」

妹「……一緒に入ってもいいですか……?」

兄「え、あ、あの……」

妹「私、お兄様の背中流しちゃいます」

兄「で、でも……はふぅ」

妹「タオルを巻いてるから平気ですよ」

兄「それはそうだけど、」

妹「隣、失礼します」チャプ

兄「う、うぅ……」

妹「前かがみになって、どうしたんですか?」

兄「なんでもない」

妹「ふー、いい気持ちです」

兄「そ、そう……」

妹「(ほんとうの)妹ちゃんとは、お風呂一緒に入らないんですか?」

兄「小学生くらいのときはあったかもしれないけど、今は全然」

妹「そうなんですか、くすくす」

兄「女の子って頭にもタオルまくの?」

妹「えっと、私は髪が長いからしかたなくです」

兄「そうなんだ……綺麗な髪だね」

妹「ふふ、触ってみますか?」

兄「え?」

妹「遠慮しなくていいですよ、ほらほら」

兄「どこを触れと」

妹「じゃあ、前髪をどうぞ」ススス

兄「か、顔が近い……まずい」ムラムラ

兄「……」ナデナデ

妹「ん……」

兄「……」ナデナデ

妹「ふふ、頭撫でられてるみたいでくすぐったい」

兄「も、もう終わりっ……」

妹「お兄様も髪、綺麗ですよ」

兄「あんまりうれしくないけどありがと」

妹「もう髪は洗いました?」

兄「まだだけど」

妹「……じゃあ洗ってあげますっ」ザパァ

兄「えー!」

妹「ほらほら、こっちに座ってください」

妹「んっしょっと……シャンプーの量はこれくらいでしょうか」

兄「多分」

妹「じゃ、洗いますね」ワシャワシャ

兄「おおお」

妹「ふふ、かゆいところはございませんか?」プルプル

兄「目の前でおっぱいが揺れてる……」

妹「お兄様?」ワシャワシャプルプル

兄「ここでエレクトしたら終わる……落ち着け俺」

妹「後ろのほうは洗いにくいです……んっ…」ムニュ

兄「ふぁっ!!」

妹「さ、お湯をかけて終わりですよー」

疲れたからあとは>>1が来るのを待つ

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