妹「私を埋めたら妹が増えるよ!」(217)
妹「だからお兄ちゃん、私を埋めて」
兄「あ?」
妹「うーめーてー」グイグイ
兄「痛い痛い首は痛いから引っ張んな」
妹「じゃあ埋めて、育てて、収穫!」
兄「わかったからちょっと待ってろ」
妹「やったー!これでいっぱいだね!」
兄「たぶんな」
妹「絶対だよー」
兄「えーと、まず埋める場所だよなー・・・」
妹「あっこあっこ」チョイチョイ
兄「あそこもう花植えてるけど、いいのか?」
妹「もーわかってないなーお兄ちゃんは」
兄「なんで」
妹「花が育つってことは、栄養が良いんだよ?」
兄「ほう」
妹「だから私もよく育つ!」
兄「なるほど、まあ妹がいいっていうならそこにするか」
妹「育つのよ私」
兄「んじゃ、埋めっぞー」ザクドサ
妹「ん、手伝おっか?」
兄「いいよ、こういうのは男がやるから」
妹「私が入る穴なんだから、私も掘りたーい」
兄「あーもう分かったよ、好きにしろ」
妹「頑張って掘るよ」ザクザク
妹「多分こんなもんかな」
兄「いいんじゃねーの」
妹「ちょっとインしてみる・・・うん、バッチシ」
兄「よかったな妹」
妹「よかったよ私」
兄「どんな感じ?」バサッ
妹「ちょっとこしょばゆいけど、慣れると思う」
兄「そうか、顔はどの辺まで出すんだ?」
妹「首のー・・・あ、大体この辺、喉の真ん中くらい」
兄「こんくらいか」
妹「うんうん、いいよー」
兄「さーて、今日は疲れたなー」
妹「そだね、もうそろそろ暗いね」
兄「俺もう寝るけど、妹どーすんの」
妹「もう私は育つ準備に入るよ」
兄「そっか、じゃあお休みー」
妹「お休みお兄ちゃん」
真夜中
妹「・・・・・・痒くて眠れない・・・」
妹「うーん・・・何か出たくなって来たなぁ・・・」
妹「はっ、ダメダメ私何てことを!お兄ちゃんのためなんだから!」
妹「何よりそのお兄ちゃんも頑張ってるんだから、私も耐えないと!」
妹「かゆーい・・・・・・」モゾモゾ
妹「でも出られなーい・・・・・・」モゾモゾ
朝
兄「元気か妹」
妹「お、おはよ・・・お兄ちゃん」
兄「あら?寝てないのか」
妹「かゆかったの」
兄「大変だなー・・・ま、俺は頑張れとしか言えない」
妹「うん、頑張って慣れるよ」
兄「さて、何したらいいんだろ・・・」
妹「お水」
兄「お水?」
妹「育つためには水と空気と適当な温度だよ」
妹「肥料も欲しい」
兄「光は?」
妹「わかんない、でも一応光は当たってるからいいや」
兄「んじゃ、水やるぞー」
妹「お願いしまーす」
兄「ほれ」ビシャー
妹「ちべたい」
兄「育つためには我慢我慢」ビシャビシャ
妹「うう・・・育つって大変」
兄「早く大きくなってくれよー」
妹「なりまーすガボフッ」
兄「あら、大丈夫か?・・・よし、こんなもんだろ」
妹「潤ったー」ポタポタ
兄「温度はまあいいだろ、頑張れ」
妹「ちょっと寒い・・・」
兄「寒い言われてもなあ」
妹「お湯欲しい」
兄「バカ、熱湯かけたらアウトだろ」
妹「あ、そ、そうだよね・・・ハハ・・・」
兄「じゃあアレ、風除けするか」
妹「あ、それいいね」
兄「じゃあちょっと風除け買ってくるわ」
妹「いってらー」
妹「(何だかんだで私のために動いてくれてる・・・)」
妹「(お兄ちゃんのためにも、頑張るからね)」
兄「買ってきたぞー」
妹「あ、おかえりー」
兄「よくあるフェンス」
妹「あ、風通んなくなったかも」
兄「これで少しはマシになったろ」
妹「うんうん」
兄「じゃ、俺はそろそろバイト行くから」
妹「頑張ってねー」
兄「妹もなー」
妹「アイウィルグローアップだよ」
兄「はいはい」
妹「あーあ、お兄ちゃんバイト行っちゃったなー」
妹「ひまーい」
妹「・・・・・・何か足がダルいなぁ」
妹「手の先も感覚がないし・・・・・・」
妹「もしかして、これって成長準備突入?」
妹「だといいんだけど」
妹「・・・・・・早く帰ってこないかなー」
兄「ったく、あの店長人使い荒いっつーの」
兄「・・・あ、そういやアレ買わんと」
兄「・・・・・・妹、喜ぶかな」
兄「ただいまー」
妹「あ、おかえりお兄ちゃん」
兄「調子はどうだ?」
妹「なかなか」
兄「お土産買ってきたぞー」
妹「え、なになに?」
兄「ふふん、それは明日の朝のお楽しみー」
妹「えーケチー」
兄「まあまあ、いいじゃないか」
妹「ぶー・・・」
兄「それじゃ、そろそろ風呂入って寝るわ。何かあったら言えよー」
妹「・・・あ、おやすみ」
兄「おやすみ」ガチャ
朝
兄「おはよう」
妹「おはよー・・・」
兄「あれ、また寝てないのか?」
妹「いや、そういうんじゃなしに、寝れなかった・・・」
兄「そうか、何か顔も疲れてるっぽいしなぁ」
妹「そうかな・・・」
兄「肥料がいるな」
妹「え?」
兄「じゃーん」ガサッ
妹「え、何それ」
兄「肥料、お徳用です」
妹「ほえー」
兄「これ食えば調子も良くなるぞ」
妹「えっ」
兄「ささっ、善は急げと言うし早速」
妹「いやちょっと待っ」
兄「口開けて」
妹「うわ臭っ、これ何」
兄「大丈夫だって、栄養栄養、ほれ」
妹「がほっ!?」
兄「お、食った食った。まだまだいっぱいあるぞ」
妹「・・・えうっ、まずぅ・・・・・・」モニャモニャ
兄「ありゃ、不味い?まあ、良薬は口に苦しと言うからなぁ」
妹「ほ、ほう・・・・・・やね」ゴクッ
兄「あ、そろそろバイトだ」
妹「ほえ・・・」
兄「肥料と水はここに置いとくから、好きに使っていいぞ」
妹「あ、ありがと」
兄「お礼なら、育ってからにしてな」
妹「うん・・・」
兄「じゃ、行ってくる」
妹「いってら」
妹「肥料・・・・・・不味いけど、食えなくもないし・・・」
妹「何より疲れがどんどん抜けてく感じがする・・・」
妹「意外と、肥料って良い物なんだなぁ・・・もうちょっと食べよう」
妹「んっ、も、ちょっ、とで・・・・・・と、とろいた!」
妹「いただきまー・・・・・・まずっ、えふっ、でも食べたい!」モニャモニャ
兄「ただいまー」
妹「おかえり・・・ゲフッ」
兄「うわ、お前むっちゃ食ってね?」
妹「そうでもないよ」
兄「だってこれ、3分の1は食ってるじゃん」
妹「何か、途中からクセになっちゃって」
兄「あのなぁ・・・食い過ぎはよくねーんだぞ」
妹「ゴメンゴメン、次からは気をつけるから」
兄「ったく・・・んで、調子は?」
妹「肥料のおかげで調子良いよ!」
兄「それは良かった、期待してるぞー」
妹「いもピクミンだよ」
数日後
兄「じゃ、後は大丈夫だな」
妹「うん、バイト頑張ってね」
兄「ああ、いってくる」
妹「いってらー」
妹「埋まってから結構経つけど・・・何か、変な感じ」
妹「感覚も首から上しかない・・・。順調、なのかな」
妹「あー、早く育って実ってお兄ちゃんに恩返ししたい!」
1週間後
兄「調子どうだ?」
妹「いいよ」
兄「変わったことは?」
妹「ないよ」
兄「そっか、じゃあ俺は寝るよ」
妹「おやすみ」
兄「おやすみ」バタン
また1週間後
兄「調子はどうだ」
妹「いい」
兄「何か欲しいものとかは?」
妹「いい」
兄「そうか、じゃあ俺はそろそろ寝るから」
妹「うん」
兄「おやすみ」
1ヶ月後
兄「そろそろ何かあってもいいんだけどなー」
妹「・・・・・・」
兄「調子は変わりない?大丈夫か?」
妹「・・・・・・」コクコク
兄「お、肥料がそろそろ無くなってきたな。明日買ってくるよ」
妹「・・・・・・」コクコク
兄「よし、じゃあ寝るよ。おやすみ」
妹「・・・・・・ぃ」ニッ
兄「ん?」
妹「・・・・・・」
兄「・・・・・・?」バタン
更に1ヶ月後」
兄「ただいま!やったぞ妹!来週から俺も正社員だ!」
妹「・・・・・・」
兄「・・・あー、でも、これであんまり一緒にいられんくなるな。お前にとっちゃよろしくないか」
妹「・・・・・・」
兄「まだ花とかは・・・・・・咲いてないか。ま、焦ることはない、ゆっくりいこうな」
妹「・・・・・・」
兄「じゃ、俺は寝るよ。おやすみ」
妹「・・・・・・」フルフル
兄「来週からあんまりかまってやれなくなるけど、寂しがるなよ?」
妹「・・・・・・」フルフル
兄「じゃ、おやすみ」バタン
妹「・・・・・・」
更に更に1ヶ月後
兄「おはよう」
「・・・・・・」
兄「今日はかなりいい天気だなー」
「・・・・・・」
兄「何か顔色がえらいことになってるけど、元気そうだ」
「・・・・・・」
兄「よし、じゃあ会社行ってくるよ」
「・・・・・・」ヒョコ
兄「ん、何か今・・・・・・」
兄「おおっ!つぼみだ!やったな妹!」
「・・・・・・」
兄「よかったよかった!やったなぁ、よく頑張ったな妹!」
「・・・・・・」
兄「よし!元気出た所で会社行ってくる!あとちょっとだから頑張れよ!!」
「」
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・ワタシハ」
「・・・・・・・・・オニイ、チャンノ、タメニ」
「・・・・・・・・・イモウト、フヤスヨ」
「・・・・・・・・・ガンバルヨ」
「
モ
ウ 少
シ 」
兄「ただいまー」
兄「調子どうだ?」
兄「良さそうだなー」
兄「つぼみも順調、と」
兄「頑張ってな、それじゃ、おやすみー」
「ねぇ」
「ねぇってば」
「ねぇ起きて」 「ねぇお兄ちゃん」
「朝だよ」 「早くぅ」
兄「・・・・・・ん、、あ、あと5分・・・・・・」
妹「だーめー!!」ブワッ
兄「うわうわ!誰っ・・・・・・って、あれ?妹?お前埋まってたんじゃ・・・・・・」
妹1「うん、さっきまでね」
妹2「埋まってたよ」
妹3「でもね」
妹「実りましたーーーっ!!」
兄「・・・・・・え?」
妹1「実ったんだよ!」
妹2「期待に応えたよ!」
妹3「妹増量だよ!」
妹「だいせいこー!!ワーッ!!」
兄「・・・や、やったんだ・・・・・・ついに、やったぞ!」
妹「やったー!!!」
兄「成功した!!増えた!!やった!!!」
妹「ありがとおにーちゃーーん!!」ガバッ
兄「おいおいよせって・・・・・・こーらっ、どこ触ってんだ妹・・・あ、こっちの妹・・・もー訳分かんねーよーー・・・・・・・・・・・・」
兄「・・・・・・夢か」
兄「なんだよ、ったく・・・・・・」
兄「期待させやがって・・・・・・」
兄「・・・・・・なんか見に行くの辛いなぁ」
兄「ま、でも行かんと」
兄「妹?おはよ・・・・・・あれ?」
兄「いない・・・・・・あれ、何処行った?妹?」
兄「ちょ、まさかマジで実ったんじゃ・・・・・・」
兄「おーい!!妹ーー!!いたら返事しろー!!!」
兄「もしかして、家の中とかか!?」
兄「ベッドに隠れてかっ!?いない!」
兄「台所でこっそり!?でもない!」
兄「トイレで隠れ!?てもない!!」
兄「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!どーなってんだ一体!!!!」
ピーンポーン
兄「!?」
wkwk(^ω^)
兄「・・・・・・はい」ガチャ
隣人「あ、どうも。隣に住んでる戸鳴です」
兄「あ、戸鳴さん・・・どうも」
隣人「えっと・・・実は、ちょっと言いづらい事がありまして・・・・・・」
兄「な、何ですか一体」
隣人「あの、お宅・・・花壇、ありますよね?」
兄「ありますけど・・・も、もしかして妹のこと!?」
隣人「え?・・・あ、いや、妹さんのことはわかんないんですけど・・・・・・」
隣人「実は昨日、その花壇のとこにお茶こぼしちゃいました・・・・・・すいません」
兄「・・・・・・え?」
ざわ…ざわ…(^ω^;))
隣人「あ、いやホントわざとじゃないんです!信じてください・・・あの、お花、大丈夫でしたか?」
兄「・・・・・・大丈夫、でしたか?」
隣人「あっ、ご、、ごめんなさい・・・・・・やっぱり、怒ってます・・・・・・?」
兄「・・・・・・そ、ですね・・・・・・ちょっともう一度見に行きましょか・・・・・・」
隣人「す、すいません・・・・・・」
兄「えーと、ここが庭で」
隣人「あ、あそこに転がってるの、私のコップです・・・・・・」
兄「・・・・・・と、いうことは」
兄「・・・・・・妹は、まだそこに!」
隣人「あ、ちょっと!どうしたんですか急に」
兄「(朝は寝ぼけ眼と夢のせいでいないと思ったけど!)」
兄「(まだあそこに妹はいる!どこかに行ったわけじゃない!!)」
兄「妹!大丈夫か!い・・・・・・」
隣人「あ、あの・・・・・・」
兄「(殻だ・・・・・・しかも、3つ落ちてる!!)」
兄「(そうか、やっと実がなったんだな!!)」
兄「やった・・・やったぞ!ついにやったぞー!!!」
隣人「・・・・・・だ、大丈夫・・・・・・です、か」
兄「ええ?大丈夫?大丈夫に決まってますでしょ!収穫ですよこれから!!」
隣人「え?」
兄「これから収穫しますんで、ちょっとあっち行っててください」
隣人「あ、いや、でも」
兄「いいから」
隣人「その、どうもすみま」
兄「失せろ!!!」
隣人「ひっ」
兄「さーて妹・・・・・・」
兄「思えば長かったなぁ・・・・・・どれぐらい経つんだっけ?」
兄「どんどん喋らなくなってったけど、着実に準備してたんだなぁ・・・・・・」
兄「えーと・・・・・・この殻、どうやって割ったらいいんだろ」
兄「くっ・・・・・・ぬ・・・・・・ぜ、全然割れない・・・・・・」
兄「やっぱ切らなきゃダメだな・・・・・・包丁でいいか。取ってこ」
電話「ピルルルルルルル」
兄「くっそ、こんな時に誰だよ!」ピッ
兄「はいもしも・・・」
上司「君!大丈夫か!」
兄「はいっ?(しまった、会社のことすっかり忘れてた!)」
上司「はい?じゃない!遅刻だぞ、もしかして、事故にでもあったのか?」
兄「いや、別に・・・・・・」
上司「じゃあどうして来れない?」
兄「それは、えと・・・・・・収穫祭があるからです」
上司「はぁ?収穫・・・?」
兄「これから収穫があるんで、今日は休みます。すみません」ピッ
上司「おいちょっ君・・・・・・」ツーツー
兄「さて、これで完全に邪魔は入らない」
兄「包丁も取ってきたし、いよいよだね」
兄「ああ、緊張する・・・・・・やっと会えるね」プズッ
兄「うりゃあああ!!」ガシャッ
妹1「・・・・・・」
兄「いた・・・・・・妹だ・・・・・・なあ妹、聞こえるか?」
妹1「・・・・・・」パチパチ
兄「そうだ、俺の顔が・・・分かるかい?」
妹1「・・・・・・・・・・・・ケヘヘ」
兄「ん、ケヘヘ?・・・・・・うわっ!」
妹「ケヘヘ、ケヘヘヘヘ-」ペタペタ
兄「う、腕が・・・・・・ない・・・・・・顔も、めちゃくちゃ・・・・・・」
妹1「ケヘヘヘヘヘヘ、カ、カハーーーッ」ヨタヨタ
兄「・・・・・・つ、次だ!次のはきっと・・・・・・」プジャッ
妹2「・・・・・・」
兄「・・・こ、今度は・・・顔がない・・・・・・!?」
妹2「・・・・・・」ベタベタ
妹1「ケハハハハハハハハハハハハ」
兄「・・・・・・さ、最後の・・・・・・は・・・・・・」プッ、プズッ
妹3「れとらっ!みらそつををーえいあかるりゅらしょかきがとよって!!」ピョンピョン
兄「ア、アハハ・・・・・・アハハハ・・・・・・」
妹1「ケヒヒヒヒヒヒヒヒ? ヘヘヘ」ペチペチ
妹2「・・・・・・・・・・・・」ユラユラ
妹3「なろろんとばっしゆっかじょろげるっしゃ!ぢゃわけごっすまろへんるめーな!」ピョンピョン
兄「ぜ、全然・・・妹じゃない・・・・・・妹は・・・・・・」ピクピク
兄「あ、埋まってるのを掘り起こせば妹に会えるんだ」
妹3「りゃりょんちべるべろーもなっしゅ?うるーとわもれしぎゅっちゅるちゅのんが!!」ピョンピョン
兄「ちょ、近づくんじゃねえ!!この化け物がっ!!!」バシッ
妹3「ぎゃぶらっ!!・・・・・・みゅ、みゅいがろざきゅーすかわめちらっそがれめ!!」ピョンピョン
妹2「・・・・・・」
妹1「カッ、カーーーーーーーー・・・・・・カヘッ!」ギロッ
兄「な、なんだよお前ら・・・・・・お前らなんてなあ、妹じゃねえよ!!ただの・・・醜い化け物だ!!」
妹1「・・・・・・キフッ!」ヨロヨロ
妹2「・・・・・・・・・」スタスタ
妹3「・・・・・・るひろもなーかころるっさじゃろめるびー!!めぜんどしさーや!!」ピョンピョン
兄「はぁ・・・・・・い、妹ー・・・・・・」ザクザクザクザク
兄「あっ!妹!これか妹!!」ドサドサ
兄「・・・・・・うわ臭っ!何だこれ!ひっでえ臭い!!」ドサッ
兄「・・・・・・で、でも、もしかしたら・・・・・・お、おーい・・・妹ー・・・?」ペシペシ
物「」
兄「・・・・・・や、やっぱり・・・・・・駄目か・・・・・・」
兄「・・・・・・・・・・・・」
兄「・・・・・・・・・・・・」
兄
「
許
ス
モ
ノ
カ
」
隣人「・・・・・・だ、大丈夫、かな・・・・・・隣の人」
隣人「朝から花とお話してたし、花が大好きな人なんだ・・・・・・」
隣人「やっぱり、もう一回謝りに行こう!」
隣人「確かまだ開けてないお菓子が・・・・・・どっかに・・・・・・あ、あった」
隣人「チョコ・・・・・・好きかなあの人」
隣人「いや、大事なのは誠意だ!お詫びは後でちゃんと考えよう!!」
隣人「・・・・・・ああっ、やっぱり怒ってるだろうなぁ・・・・・・怖いなぁ・・・・・・」
隣人「いや、でも行かなきゃ!行くしかないこれは!!」
兄「・・・・・・ヒヒヒッ」
隣人「あの、す、すみませーん!」
兄「・・・・・・何でシょうか」
隣人「えっと、さ、さっきのこと・・・・・・本当に、すみませんでした!!」
兄「・・・・・・」
隣人「えと、こ、これチョ、チョコです!とりあえず受け取ってください!!」
兄「・・・・・・」
隣人「あ、あの・・・・・・や、やっぱり・・・・・・だ、ダメ・・・・・・ですかね?」
兄「・・・・・・顔ヲ上げてください」
隣人「は、はい・・・(良かった、怒鳴られるかと思った)」
兄「戸鳴さん・・・・・・」
隣人「は、はい・・・・・・」
エ
兄「許 テモラ ルトデ モ思ッ タ ?」
シ ノ カ
隣人「え、あ・・・・・・がっ!!!」
兄「オマエノセーデサー」ギリギリ
隣人「あ・・・・・・ぐ・・・・・・」バタバタ
兄「イモートシンジャッタノネー」ギリギリギリギリ
隣人「い・・・・・・あぁ・・・・・・げ」ピクピク
兄「ダカラサー、テメーガサー」ギリギリギリギリギリギリ
隣人「・・・・・・ぁ・・・・・・・・・はっ・・・・・・」カタカタ
兄「カワッテ」ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ
隣人「・・・・・・・・・・・・ぇ・・・・・・」カクッ
ズルズルズルズルズルズルズルズル
隣人「・・・・・・・・・・・・」
兄「起きてくださーい・・・・・・起きてってばー・・・・・・」ペシペシ
隣人「・・・・・・・・・ん、?」パチッ
兄「あ、やっと目覚めた」
隣人「・・・・・あ、あの・・・・・・ちょっ!こ、これ!何で私、つ、つち、土に」
兄「妹の代わりです」
隣人「な、何のことですか一体、い、妹?どういう・・・」
兄「妹を育ててたら貴方がお茶をこぼして不完全のまま熟しました、よってこれから貴方を育てます」
兄「もう一回説明しましょうか?」
隣人「・・・・・・え、え?どういう・・・・・・」
兄「もう決まったことです、次こそ失敗しないように、お互い頑張りましょうね」
隣人「え、い、いや・・・・・・あの、も、もしかしてまだ怒ってますか!?ごめんなさい!!」
兄「いやあ、もう怒ってないですよ。むしろ貴方みたいな美人がこれから増えると思ったら嬉しいかもしれませんね」
隣人「ど、どういう・・・・・・ことですか」
兄「ははっ、いつまでも純粋な方ですね。そのまま純粋なままでいてくれた方が可愛いので、これ以上は説明しません」
隣人「そ、そんな・・・・・・お、お願いです・・・ここから出してください・・・・・・体が、動かな」
兄「さて、まずは肥料から与えましょうかね」
隣人「え、ひ、肥料って・・・・・・そんな、やだ、出して・・・お願い、ち、近づけないで・・・あっ」
隣人「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
いもピクミンは 腕がない
いもピクミンは 顔がない
いもピクミンは 片足ない
全員ちゃんと 喋れない
隣人ピクミン よく育つ
個性がイロイロうつくしいね・・・・・・
おしまい
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます
途中からトリプ付けるの忘れてました。すみません
そしてこれ以上の展開は言いません。ご想像にお任せします
皆さんお疲れ様でした、次はzipうpスレでお会いしましょう
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