イエス「し、知らないよブッダ…
いくらなんでも2000年近く前の自分のコップの行方なんて覚えてないし…」
ブッダ「…まったく、イエスはいつもそうだよ! この前だって靴下ないないって!
押し入れにあったのに君が無いっていうから私無駄に買い加えたんだから!!」
イエス「それとは話が違うよブッダ~…」
仏陀「いえ、イエス。あなたさっきから私の目を見て話していませんね…?
それはあなたの心にやましい所があるから、違いますか?」
イエス「ほんと御免なさい! 私反省してるからそれ以上光るのはやめて!…ね?」(目が怖い…)
仏陀「いいえ、いけませんよイエス…
そういうすぐ謝ればいいという態度が過ちを繰り返すのです」コォォォォォ
凛「あ、あのー…話の途中申し訳ないんですけど、
説明の途中ですから、ブッダさんも少し落ち着いてください…ね?」
ブッダ「あ、ごめんなさい話の途中に私光っちゃって…」
凛「い、いえ…それでは、続きから説明してもいいですか?」(仏画の後光って史実なんだ…)
イエス「もちろんですよ! 私が知らないところでなにやら大変そうですもの!」
ブッダ「イエスはただ面白そうだからやる気になってるだけでしょ?
ちゃんと真面目に聞いてたの!? 戦争してるんだよ戦争!」
イエス「でもどうして私のコップひとつでそんなに争うんだろうね~?」
ブッダ(…君の使ってたものを収集するために戦争した国がどれだけあると思ってるの…)
「こほん、では凛さん。すいませんがお話の続きお願いできますか?」
凛「はっ、はい! 実は聖杯戦争とはかくかくじかじか…」
アーチャー(やはりあの凛も神クラスが相手ではいつも通りとはいかないようだ)
アーチャー(しかし、困ったものだな…この二人が出てきてしまっては聖杯戦争などに意味なんてあるのだろうか?
…まぁ繰り返す4日間で遊び散らしている我らが言うことでもないが…)
セイバー(…はぁ…緊張して死にそうです…)
凛「と、言うわけなのです」
ブッダ「そうなんだ…何か私たちの力不足みたいで申し訳ないよねイエス…
ってイエス!? ちょっと驚くくらいの出血量!!」
イエス「なんということでしょう…私の杯のせいでそこまで不幸になる人々が現れてしまうなんて…
やはり預言者救世主と呼ばれても私は無力…ただパンとワインを与えられる人間に過ぎないのですね…」ボタボタ
ブッダ(額のほかにも目からも血が…いや、気持ちはわかるけどこのままじゃイエスが帰宅しちゃう!!
いや、それ以前にセコムが来ちゃうとシャレにならないよ!)
セイバー「こっ、これを使ってください主よ…!
私の使い古しているもので申し訳ないのですが…」
イエス「思い出します…十字軍が人々を蹂躙しているさまを空から見ていることしかできなかった無力さを…」
ブッダ「ほらイエス、そんな世界中のパンを石に戻せるようなテンションはもうお仕舞! ね?」
イエス「」ずーーーん…
凛「わ…私、とんでもない無能よね…神様をこんな目にあわせるなんて…どうしようもないクズだわ…」ずーーーん…
セイバー「なんで私が使ったハンカチなど渡してしまったのだろう…無礼にもほどがある…」ずーーーん…
ブッダ「え、まぁ、彼って結構浮き沈み激しいから…しばらくしたら元に戻ると思うし気にしないで!
そんなに皆が落ち込んでたらせっかく美味しい晩御飯なのにもったいないよ!」ニッコリ
凛「え?…あ、は、はいっ!」
セイバー「だ、大丈夫ですから、お気になさらず」
アーチャー(さすがカリスマ性EX++…)
士郎(俺空気だなぁ…)
イエス「…ブッダ…私とても立ち直れないよ…」
ブッダ「諦めないでイエス、ユダさんのことだって許した君じゃない!!」
イエス「…うん…でも…」
ブッダ「わ、わかった!! それなら君が言ってた新しいノートのことも私考えるから!!」
イエス「え?」
ブッダ「だから新型のノートパソコンを…あ」
イエス「ほ、本当に…? あの最新型の…? 2498000円の…?」
ブッダ「もちろんだよ!!…いや、待って…そんなにするの…?」
イエス「ブッダ!! やっぱり君は私の第一の友だよ!!」
ブッダ「ありがたいけどその発言は天界を揺るがすから気を付けてイエス」
高すぎないか?ノート
250万のPCって凄いな
ブッダ「そもそもさ、凛さんの説明の通りなら君がお父さんに頼めば万事解決じゃないの?」
イエス「うーん…それが父さんこの前ぎっくり腰やっちゃって…
天使たちにもう年ですから無理しないでって言われたのがショックみたいでさ…まだ連絡取れないんだ」
ブッダ「それって一大事じゃないの!?」
イエス「まぁ天界のことは大天使たちに任せてるから、きっとすねてるだけだと思う」
ブッダ「岩陰に隠れちゃったアマテラスさんと似たような感じ?」
イエス「そうそれ! 父さんアマテラスさんとメル友だから聞いたのかも…」
ブッダ(それにしても神様はゆるいなぁ…)
イエス「まぁ、最初に私がまいた種だから、きちんと解決するよ」
凛「でも、どうやって…?」
イエス「うーん…とりあえず聖杯を直接見てみないと…次に聖杯が出てくるのは3日後であってるんだよね?」
凛「はい、3日後の日付が変わる直前に、街を呑み込むようにして現れます」
ブッダ「じゃ、決まりだねイエス」
イエス「短い間ですが、よろしくお願いします」
士郎「あ、よろしくお願いします」
半ば強引に居座ることを決めた二人。
もちろん断る道理もないので、イエスとブッダ、立川で休暇を楽しむ二人はしばらく衛宮邸に厄介になることになった。
そして2日目
6時半からバイトだった…
士郎「昨日は恐ろしく影が薄かった主人公ですが、今日はブッダさんと一緒に街を回ることになりました。
イエスさんは凛が案内しています」
ブッダ「ど、どうしたの士郎?」
士郎「いえいえ、お約束みたいなものでして…」
士郎(しっかし困ったな…仏様を案内って言っても…どうすればいいんだろう?
やっぱ寺に行けばいいのかな…?)
ブッダ「ねぇ士郎? この町にはその、サーヴァントは何人いるんだったっけ?」
士郎「えっと、俺の家にセイバーとアーチャー、そしてライダー。
今から行く柳洞寺にアサシンとキャスター。教会にランサーとギルガメッシュ…あ、桜のところにも一人で…
8体だと思います」
ブッダ「ありがとう…というより、今からお寺に行くの!?」
士郎「まぁ…一番しっくりくるだろうし…」
ブッダ「いや…しっくりきすぎるよ!! だってヨン様を大阪に放つようなものだよそれは!?」
ブッダ(サイン求められたらどうしよう…もちろん…練習してはいるけど…)
士郎「あ、キャスター」
キャスター「!?……これは…一体どういうことかしら…?
神の召還は不可能であるはずなのだけれど…」
士郎「うーん…俺にもよくわからないんだけど…」
ブッダ「あ、メディアさん」
キャスター「お久しぶりです…」
士郎「え…し、知り合いなのか!?」
ブッダ「知り合いっていうより…マーラと仲が良かったんだよ彼女、それでね」
キャスター「ふふ、休暇中というのは本当だったのですね?」
キャスターって士郎のことなんてよんでるっけ?
あとさすがにバイト行くわ
俺の生徒あほすぎワロタwww…ワロタ…
飯食いながら続きかくわ
ブッダ「あ、じゃあ君も聖杯戦争に召還されたの?」
キャスター「えぇ、まぁ。でも今はサーヴァントというよりは…」キラッ
ブッダ「まさか…? もしかしてその指輪…」
キャスター「…はい。わたくし、このたび結婚いたしました」
ブッダ「えーー!! あの、男なんてみんな野獣、結婚なんてクソくらえ! 恋人いない歴ミレニアムのメディアさんが…!?」
キャスター「ふふ…私もついに…運命の人が…///」ポッ
ブッダ「うわーおめでとう!! 挙式はもう済ませたの!? もしまだなら私手伝うよ!! 洋式ならイエスもいるし!!
マーラも喜ぶだろうな…あとでメールしないと」
キャスター「もう…恥ずかしいからやめてくださいな…///」
ブッダ「それで、相手の方はどんな神様なの!? もしかして悪魔だったり!?」
キャスター「えーと…それは…」もじもじ
士郎「あ、葛木先生」
キャスター「あっ///宗一郎様…どうされたのですか? 今日はお休みじゃ…」
宗一郎「ん、メディアか。今日急に呼び出されてな。
もしかしたら遅くなるかもしれん」
キャスター「…そ、そうですか…」シュン
宗一郎「だが、夕飯は家で食べるつもりだ。用意しておいてくれるか?」
キャスター「も、もちろんです!! だって私はあなたの…///」パァァ
ブッダ「へぇ…あのメディアさんがこんなに首ったけなんて…」
宗一郎「ん、衛宮もいるのか…それと…」
ブッダ「あ、私キャスターさんの知り合いで、ブッダといいます」
宗一郎「葛木宗一郎です、家内がお世話になっているようで」
ブッダ「いえいえ、仲睦まじく良い夫婦みたいでうらやましいです」
キャスター「家内…」
宗一郎「私がこんななので、家内には迷惑をかけますよ」
ブッダ「またまた、二人とも幸せそうで何よりですよ」
キャスター「家内…」
士郎「あ、先生用事あるんじゃ…?」
>>1
お前ずっと前から神SS書き続けてるやつだろ
ゼウスがレイプ魔だったりするやつ
>>142
違うよ違うよ
宗一郎「む、そうだ。急がないといかんな。それでは、また」
キャスター「家内…///」
ブッダ「メディアさん、私たちもそろそろ…」
キャスター「家内=妻=ワイフ=世界中のだれよりずっと君を愛してる///」
ブッダ「…」
士郎「…」
ブッダ「ねぇ士郎士郎…彼女はそっとしておいて他のところに行こう」
士郎「そ、そうですね…」
キャスター「KANAI♪…私は葛木メディアですぅー!///
みなさん、聞いてくれましたか―? わーたーしーはー!!///」
一成「…め、女狐め…」ギギギ
イエスにもマグダラのマリアっていう良い人が(ry
>>149
おっと、そこまでだ
ブッダ「あ、結局お寺から引き返しちゃったね…」
士郎「…ねぇブッダさん…どうしてキャスターと仲がいいんです?
彼女は伝説では魔女ですよね…?」
ブッダ「ん? 確かにそうだねー、そういうのを気にする天界人も多いかな」
士郎「それじゃあどうしてブッダさんは?…本来はあなたが一番…」
ブッダ「うーん…私ってドシニアの超長生きだし、昔のいざこざなんてあまり気にしないから…
それに、絶対悪い人なんていないんだなーって気づいたからね、死んでからだけど」
士郎「魔王マーラともそれで…?」
ブッダ「そうだよ。ま、マーラは一方的にこっちにメールしてくるだけだけど。もはや腐れ縁で…
あ、私なんかよりイエスのがすごいよ! だってユダさんのこと免罪符5枚で赦しちゃうし」
士郎「えっ!?」
ブッダ「あれには驚いたよねー、だって聖書だとイエスとユダさんの関係ぼろくそ書かれてるのだもの
…未だにユダさん聖書の自分の項読めないんだってさ。ネトゲパーティー組む間柄なのに」
士郎「そ、そうなんだ…」
ブッダ「でも、どうしてそんなことを士郎?」
士郎「あ……俺、あなたみたいな人には笑われるかもしれないけど…正義の味方に、なりたいんだ…
でも、正直迷ってて…理想を追い求めたやつはそれを後悔しているし、俺に道を示してくれた人も、
同じように苦しんでたって知って…」
ブッダ「正義の味方か…難しい道だよね…。私もさ、今では救世主みたいな扱いだけどね。
そりゃあ生きているころは自分が救われるだけで精いっぱいだったよ?
たまたま人がついてきてくれただけでさ…だから士郎ももっとたくさん悩んだほうがいいと思う、まだ若いんだし」
士郎「そっか、悩むか…どのくらいかかるかな…?」
ブッダ「うーん…2000年くらいかなぁ」
士郎「ブッ…アハハ…そりゃあ大変だ…」
ブッダ「今の面白かった!?」
士郎「くくっ…えぇ」
ブッダ「やった! 下界で初めて天界ジョークが通じたよ!!」
士郎「天界ジョーク…?」
ブッダ「そうそう、たとえば…肋骨ダンスとか…」
士郎「えっ」
>>159
家庭教師かなんかのバイトしてんのか?
>>162
うぬ、一番楽だし時給高石
一方凛イエスは…※綺礼がいますがお気になさらず
凛「かんっぜんに…私のミスだわ…ごめんなさい綺礼…カレン…」
綺礼「…気にするな…本来…教会とはこうあるものだからな…」
カレン「はぁーー…まったくとんでもない人物を呼び込んでくれましたね…遠坂凛」
凛「ほんっとゴメン!! でも、だって、良い場所思いつかなくて…」
カレン「それでも、彼を、ここに、連れて来ればどうなるのか聡明なあなたなら想像できたでしょう?
ギル「はーい、悔い改めたい方はこちらの列にどうぞ~…
ただ今3時間待ちとなっておりま~す…ファストパスをお持ちの方は…」
ランサー「たこ焼き~たこ焼き安いよー、ほらほら、買ってってそこの小指無い兄ちゃん!」
カレンと綺礼、なんで両者が教会にいるんだ?
女性「わだしー…あの時お父さんに謝れたらなーっでっ…ヒック…今でも…!」
イエス「そうですか…それはつらかったでしょう…
でもごらんなさい、あなたのお父さんは、今もあなたのことを見ていますよ。
だからあなたも笑顔で笑い返してあげましょう」
ミカエル「イエス様~! 次はどなたを?」
イエス「大切な猫に会いたいって、お願いできる?」
ミカエル「うーん、この写真の猫ですね、ウリエルー!」
ウリエル「5秒お待ちを」
>>171
俺が綺礼好きだから、大目に見てくれ
followの記憶があいまいなんだが
巻き戻るのって4日目の夜だよな?
凛「…さすが史上最高の救世主…スキル友愛が測定不能だわ…」
カレン「加えてカリスマもEX++…あなたも話すときには気をつけなさい。
あそこの騎士王みたいになりたくなければ」
セイバー「…」ぽけー
凛「はぁー…」
綺礼「本物は、やはり違うということか」
凛「綺礼、あんたは何か悔い改めたいことはないの?」
綺礼「私が?…あいにく、そんな権利は私にはない」
凛「あーそーですか」
綺礼(ファストパスまであと2時間か…)
凛「…さすが史上最高の救世主…スキル友愛が測定不能だわ…」
カレン「加えてカリスマもEX++…あなたも話すときには気をつけなさい。
あそこの騎士王みたいになりたくなければ」
セイバー「…」ぽけー
凛「はぁー…」
綺礼「本物は、やはり違うということか」
凛「綺礼、あんたは何か悔い改めたいことはないの?」
綺礼「私が?…あいにく、そんな権利は私にはない」
凛「あーそーですか」
綺礼(ファストパスまであと2時間か…)
士郎「うわっ…なんだこの行列は…?」
ブッダ「もしかしたら何か特売でもやってるのかも!」
士郎「えっ!? それなら俺たちも…!」
ブッダ「もちろん! 今日は私も一緒に作るからね!」
士郎「ホントか!? 仏様の料理なんて俺楽しみで仕方ないよ…!!
でも、本当にずいぶん長い列だな…」
ブッダ(うーむ、何か嫌な予感がする…)
男「私は…やはり間違ってた…ここですべてを話して自首しよう…もう人の手に欲情することはない…」
女「…オルステッド…」
女「カイム…」
男「二股なんて…俺は本当に屑な男だ…今更許してなんてもらえないだろうけど…
でも、一言だけでも…」
男「…竜崎…僕が…間違っていたよ…」
男「ジャンヌよ…聖処女よ…」
ブッダ「ちょっと待ってください士郎。
私、この列の原因が分かったような気がします」
士郎「?」
ブッダ「…聞きますが、この列の方向に、教会などありませんか?」
士郎「あぁ、一応ね、魔術師専用の古い建物だけど」
ブッダ「多分…私の友人が原因です…」乾いた笑み
凛「あ! ブッダさん! 衛宮君!!」
士郎「イエスさんはどこに…?」
凛「あそこよ…今はカラスの懺悔を聞いてる途中」
ブッダ「申し訳ない…またこんなことになるなんて…」
凛「(また…?)いえ、元はといえば私が教会に連れて行ったのが悪いんです…でもまさかここまでになるなんて…」
ブッダ「でも20億人だからねぇ…」
凛「ですよねー」
士郎「セ、セイバー?」
セイバー「なんだか、私は今とても満たされています…まるで、今まで心に閊えていた何かが取れたかのように…
とても、体が軽いんですよ士郎…」
士郎「セイバー…よかったな」
セイバー「でも、おなかは減っていますよ士郎」
士郎「あ、そう」
ウリエル「丁度いいところにブッダ様!! この方は仏教徒だそうです!!」
ブッダ「え、ちょ、ちょっと待ってよウリエルさん…?
あ、ミカエルさんも…え?」
ミカエル「よろしくお願いします。アナンダさんにはすぐ来るよう連絡しましたので」
ブッダ「アナンダまで来るの!?」
カレン「…まったく…」
綺礼「……そうなんです…私は、妻を…」
イエス「お気持ちわかります…」
ブッダ「結局…夕方になってしまった…」げっそり
イエス「なんか久しぶりに仕事してる気分だったね私たち!」つやつや
ミカエル「お疲れ様ですお二人とも、では、私たちは天界に戻ります」
イエス「うん! ウリエルもミカエルも本当にありがとね」
ブッダ「アナンダ、別に今生の別れでもないのだから涙を流さなくても…」
アナンダ「お、お別れですブッダ様…」
ブッダ「うん、ありがとう。今年も年末には実家に帰るからね」
凛「なんか魔術とか奇跡とかどうでもよくなってきたわ…」
カレン「恐らく永遠にみられない絵でしょうからね…
魔術教会の掲げる奇跡が憐れになるほどの」
士郎「セイバー、イエスさんたちを家まで送ってくれ。
俺と遠坂は夕飯の買い出しに行ってくるから」
セイバー「わ、私がそのような大役を…?」
イエス「よろしくねアルトリアちゃん」
ブッダ「私たち地理感まるでなくて…」
セイバー「は、はい!」
凛「買い出し!? 私も!? まぁ…いいけど」
カレン「では、今度会うときはこのようなことにならないことを祈っていますよ」
士郎「あぁ、努力するよ。じゃあまたなカレン」
綺礼「なぁ…世界は、美しいな…」キラキラ
ランサー「おい英雄王…綺礼のやつ、今までにないほど清らかで健やかな目をしてるぜ…?
あれじゃ綺礼じゃなくて綺麗じゃねぇか…」
ギル「さすがは教祖、とだけ」
ランサー「お前は悔い改めることないのかよ?」
ギル「うーん…会いたい人ならいますが…後悔はないですね。
あなたも同じでしょう?」
ランサー「…はっ、ちがいねぇ」
桜「あっ、先輩たちお帰りなさい!」
士郎「ただいま。セイバーたちはもう帰ってきてるか?」
桜「はい。もうブッダさんが料理の下準備を進めています…
でも、神様に料理作ってもらうのって悪い気がしますね…」
ライダー「桜、お風呂空きましたよ…あ、お帰りなさい、凛、士郎」
凛「ライダーあんたね…その恰好は不味いでしょ…神様クラスが二人もいるのよ?
悔い改められても知らないから」
ライダー「ご心配なく、私はあの方とは顔見知りですから」
士郎「こっちもか…」
セイバー「士郎! 食材を早くこちらへ。凛、その手に持っているものは私が預かります。
桜、お風呂はあとです。今は食事の準備が一番です」
凛「はいはい」
士郎「やけに気合が入ってるな…」ひそひそ
桜「帰ってきてからずっとですよ」ひそひそ
凛「ブリテン王じゃ仕方ないでしょ」
士郎「あれっ、そういや今日バゼットは?」
ライダー「バイトです。なんでも壁を殴るだけの簡単なお仕事だとか」
凛「天職ね…」
イエス「きーよしーこーのよーるーひーとはー」
ガラガラ
ブッダ「入るよー」
イエス「はーい。もう準備は終わったの?」
ブッダ「大方ね…でも食事の前にお風呂に入ってくれって桜さんが」
イエス「いい子だよねーみんな…わざわざ新しくお湯も沸かしてくれるなんて悪い気がしちゃう」
ブッダ「ホント、みんないい人ばかりだよね…
私たちのこともすぐに信用してくれたし」
イエス「だからこそ、何があっても異変は正さないとね」
ブッダ「もちろんだよイエス。私も協力する」
イエス「ありがとう、頼むよブッダ…!」
ブッダ「世紀末よりも大変なしごとになりそうだね…腕が鳴るなぁ」
イエス「私たち今は腹が鳴ってるよ」
士郎「風呂場がすごい光で包まれてる…」
凛「衛宮君!? ジュースこぼしたりしてない…?
さっきからブドウのにおいがするんだけれど」
桜「私も匂います…でもブドウジュースなんてうちにありましたっけ?」
士郎「いや…買ってないな、隣の家じゃないか?」
イエス「あー!! 久しぶりに高徳なこといったら!!」
ブッダ「不味いよイエス!! 全部ワインになってる!! 何か下品なこと考えて!!」
イエス「ブッダだって! 凄い光り方してるよ!!…えっと…」
イエス「…メデューサさんの風呂上り…」ボソッ
ブッダ「……」フッ
士郎「あ、匂い消えたね」
凛「明かりも」
士郎「桜、そっちの鍋お願い」
桜「はーい」とてとて
凛「衛宮君 これってそっちでいいんだよね?」
士郎「あぁ、ヘタもとってくれたのか、サンキュ遠坂」
イエス「…」
ブッダ「…」
ライダー「机の準備は整いました」
セイバー「おなかも減りました
士郎「オーケー」
ライダー「ん? どうかしましたかお二人、気分でも悪いのですか?」
イエス「…いえ、だいじょうぶです」
ブッダ「まだまだ…修行不足だなぁと…」
ライダー「?」
セイバー「準備できましたね?」
セイバー「ではご一緒に!!」
一同「いただきまーす」
イエス「おいしい! これって何て料理? 久しぶりだよお肉なんてー!」
凛「鳥の胸肉を衛宮君特製のソースであえてみました」
イエス「士郎君私の実家に来ない?」
士郎「はは、お気持ちだけ」
ブッダ「え…お肉使ってないのってどれだろう?」
桜「ブッダさんの前にあるお皿は全部お野菜の料理ですよ」
ブッダ「もしかして僕がベジタリアンだって知ってて…?」
ライダー「そこは私の入れ知恵ですが」
眠い
イエス「そういえばメデューサさん大胆にイメチェンしたよね~私最初分からなかったもの」
ブッダ「それはほんとだよね、だって以前は…」
ライダー「从@益@从」メガネ外し
ブッダ「ッっ! こ…これおいしいね~、今度私も作ってみようかな」
イエス「は、ははっ! わー、私はこれがいいかなー」
士郎凛桜セイバー(何あの顔初めて見た)
そして宴は終わり
士郎「アーチャー、いるんだろ」
アーチャー「…マスターでないものに呼ばれるとは」
士郎「お前、どうして夕飯に来なかった? 結構前から家の前にいただろ」
アーチャー「やはり同一個体というのは面倒なものだ…」
士郎「…あの人たちと顔を合わせるのが嫌なのか?」
アーチャー「…そういうお前は? 衛宮士郎。
彼の者たちは、俺の、いや、貴様の理想の頂点にある存在だろう?」
士郎「あぁ…そうだよ。俺もああなれたら、お前みたいに捻くれたりしなかっただろうに…」
アーチャー「…ふん」
アーチャー「あの者たちを見ていると、己の未熟さが嫌でも目に付く。
こんな様の俺では、彼の者たちの隣に立つことは叶わぬよ」
士郎「…やっぱり、俺とお前は別人だよ」
アーチャー「私もそれを願おう」
俺に寝ろってレスしたら彼女できるよ
そして、3日目
竜二「聖の兄貴…! 聖の兄貴!! それとパンチの兄貴じゃないですかい!!」
ブッダ「あ、竜二さん! 御無沙汰してます」
イエス「竜二さんこんなところで会うなんて」
竜二「いや、ここの冬木にはあっしが鉄砲玉のときに世話になった親分がいやしてね…
今日はちと挨拶がてら来たんですわ」
大河「あっ、イエスさんとブッダさんどしたのー?」
イエス「あ、士郎君のお姉さんの…」
大河「藤村大河ですよー。でも士郎ってば外国の親せきがたくさんいるのねー」
イエスブッダ「」ギクッ
竜二「あ…兄貴…あんたもしや…」
イエス「え?」
竜二「やはり二代目―!! あの冬木の虎ともお知り合いだとは!!
この竜二、心から感服いたしやした…」
イエス「あ、や、やめてください竜二さん…この人はただ…」
竜二「いや、このかたは冬月組大頭藤村雷画の孫娘…
さすがは二代目…見る目が一味もふた味も違うときた…」
大河「あれ、二人とも竜二さんと知り合いなの?…でも二人はイギリスから…」
竜二「何をおっしゃるんでぇ姉御! この方がたは立川の若頭…むぐぅ」
イエス「またまた、竜二さんは冗談が好きなんだから」
ブッダ「そうですよ!! 僕たちはイギリスから来たばかりで…」
大河「…ふーん…そうなの? ホント?」
ブッダ「本当です大河よ…この私の目を見なさい…信じてくださいますね?」ニッコリ
イエス(仏スマイル使っちゃった)
大河「信じます」キラキラ
竜二「あっしも信じやすぜ兄貴たち…」
0時までは頑張る、後は天に任せる
ブッダ「危なかったー!! やっぱり昼間から私たち二人で出歩くもんじゃないよ…」
イエス「確かに…4日目までは大人しくしておいたほうがいいのかも」
ブッダ「ん? イエスイエス、あれって士郎じゃない? 隣にいるワカメみたいなのは誰だろう…?」
イエス「なんだか神妙な雰囲気だよ…? 気になる、ついて行こうよブッダ」
ブッダ「確かに、ただならぬプレッシャーを私も感じる…」
ワカメ「助けてくれよぉー衛宮ー…僕たち親友だろ? なっ?」
士郎「しかたないなぁ…でも、元はといえばお前が悪いんだぜ慎二?
桜に少し仕返しされたって仕方ないよ」
ワカメ「わかってるって! でも…一人だと何が起こるか…」ガクブル
イエス「士郎君ー! どうしたの?」
士郎「あ、イエスさん! ブッダさん!! 丁度良かった!
今から一緒に来てくれますか?」
ブッダ「え、いいけど…どこに…?」
ワカメ「僕の義妹…桜の部屋に、さ…」
イエス「ブブブブッダ…? なんなのこの部屋…」
ブッダ「あー…これは…」
士郎「…俺でも感じるぞ…慎二、お前どれだけ…?」
ワカメ「ここ半年は何もしてねぇよ!! むしろ僕と爺さんがやられてる立場だっての!!」
ブッダ「…ねぇ士郎…? そこにあるものは…?」
士郎「…に、日記帳…」ゴクリ
イエス「私…それは良くないと思うんだけど…ゴルゴダのにおいがする」
ブッダ「わ、私も…キノコが見えるよ…」
ワカメ「お、おい衛宮…まさか…!?」
士郎「うわあぁああ!!」パラッ
イエス「あぁ!…あれ? 思ったより普通の日記だね」ペラッ
ブッダ「ホントだ…心配のし過ぎだったかな…」ペラッ
ワカメ「なんだよ心配させやがって…」パラパラ
士郎「お…おい、めくりすぎ…ヒィ!」
イエス「…あ…え…?」
ブッダ「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」
ワカメ「お、脅かすなよ…ヒィヤッ!!」
イエス「待って…何か、この部屋、さっきより暗いような…」
ブッダ「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子」
士郎「しかも…寒気も…」
ブッダ「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是」
ワカメ「…もういやだ…家に帰りたいよ…助けて…神様…仏様…」グズグズ
ブッダ「はい?」
イエス「呼びました?」
士郎「急いで逃げよう!! ここは危険だ!…バッドエンドのにおいがする…
…!? ド、ドアの向こうに…ナニかいる…」
イエスブッダワカメ「」
桜「うふふ…うふふふふふ…みーつけた」
桜「うふふふあれれー?先輩も兄さんもカミサマ二人もがんくびそろえてなにをしているんですかぁー?
桜よくわかりませんだってそうでしょ?
優しい先輩がビビりの兄さんが世界を救う神様がたが年頃の女の子の部屋に無断で入った挙句
ものを物色して大切なそれはもう大切な私の日記帳を盗み見て面白がってるんですもの?桜にはわかりません
でもしかたないですよね先輩も兄さんもブッダさんもイエスさんも私のことをよく知りたかっただけなんですものね?
それなら私は期待に応えてあげないといけない気もするけどそれは私わずかしいなぁなんて思ったりもするんだけど
でもやっぱり先輩たちがしたことは私許せないかなぁなんて思ったりもしてるしあ逃げようとしても無駄ですよ
念のために言っておきますけど先輩方この部屋はもう私のおなかの中ですから
キラキラ綺麗に光る英雄王でももう無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理絶対無理ですから無理です無理なのです
あー私今とても悲しいんですけど先輩たちをぺろりと食べたらそれは美味しい味がするのかなぁって思ったりもしてて
あっでも兄さんはワカメくさそうでちょっと嫌な気もします
ホントに私哀しかったんですよ気づいてくれないかもしれないけれどだって私先輩たちはデリカシーのある人だと思ってましたから
それに二人様は神様ではないですか神様なら何でもしていいのかしらそれはダメだと思いますあでもルール作るのは神様かもしれない…
まぁもういいです私は許す気なんてありませんからうふふふふふふ
でみなさん私に何か言い残したいこととかありましたらどうぞご遠慮なくいってくださいはいどうぞうふふふ」
イエス(ブッダ…私たち実家かえることになりそう…)
ブッダ(是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中)
士郎(終わったーー…)
ワカメ「アババババババアバッバババババ」
桜「うふ、うふふ…いただきます」
士郎ブッダイエスワカメ「うわああああああああああああああああ!!!!」
士郎「は…!?」
ブッダ「あ…あれ…?」
イエス「エリエリレマ…あれ?」
ワカメ「なんだったんだ…!?」
イエス「あっ、士郎君ー! どうしたの?」
士郎「あ、イエスさん! ブッダさん!! 丁度良かった!
今から一緒に来てくれますか?」
ブッダ「え、いいけど…どこに…?」
ワカメ「僕の義妹…桜の部屋に、さ…」
桜「うふふふふ……」
夜、月が見える、衛宮邸で二人
ライダー「あなたはもう心は決めましたか? 騎士王」
セイバー「あぁ…これ以上停滞を続けるのは、騎士としても、王としても許されない…」
ライダー「後悔は…?」
セイバー「…ないと言えば嘘になる…この生活は、私にとって幸せすぎた…」
ライダー「ふぅーーー…私もです…ここにきて、別れが惜しくなるなんて…」
セイバー「でも、士郎は、彼らはまだ生きています。
私たちの勝手で、彼らの未来を妨げてはなりません」
ライダー「そうですね…桜も…きっと大丈夫なのでしょう…
だから明日は、死力を尽くします」
セイバー「えぇ、悔いのないように」
キャスター「…宗一郎様…」
宗一郎「どうした? メディア」
キャスター「…明日…私も戦います、凡てを、終わらせるために…
かりそめの日々を…明日…」」
宗一郎「そうか」
キャスター「私のわがままに付き合わせてごめんなさい…本当に…ごめんなさい宗一郎様」
宗一郎「…お前の選んで道を、私が阻みはしない。
ともに、ともに行こう」
キャスター「…え…? そ…宗一郎様…?」
宗一郎「お前が望むのなら、亭主として、妻の歩く道を作らねばならん。
お前の盾となろうメディア。最期まで」
キャスター「………はい…」
許せ…マジで寝る
明日必ず終わらせると令呪に誓おう
もう今日だった…今日ちゃんと始末する
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