さやか「セイバー、私ね、後悔なんてしてないよ」(643)

登校中

さやか「ねぇ、まどか! 昨日のFate/zero見た?」

まどか「見たよ! イスカンダルさんの出番が無くて、寂しかったけど……」

さやか「さやかちゃん的には、セイバーもランサーもかっこよくて、大満足だったかな」

まどか「聖杯戦争かぁ……」

まどか(ワルプルギスの夜を皆で倒して数ヶ月)

まどか(QBと魔女は姿を消して、私達が魔法少女に変身することもなくなった)

さやか「どうしたの? やけに浮かない顔をしてるけど……」

さやか「あ! もしかして、自分もサーヴァントを召還できたら……とか、考えてたなー!」

まどか「ち、違う、よ?」

まどか(……変身していなくても、私達が魔法少女で有ることに変わりはない)

まどか(このままだと、いずれ穢れが溜まって、魔女になってしまう)

まどか(もし、聖杯があるなら……私は!)

さやか「……どか! まどか! 大丈夫?」

まどか「あ、うん。大丈夫だよ」

さやか「それならいいけど……」

ほむら「…………」コソコソ

教室にて

恭祐「いやぁ、仁美さんは凄いなぁ! あっと言うまに追いつかれちゃいそうだよ」

仁美「そんな事はございませんわ。私が上手くなっているのは、指導してくれる方が良いから……」

恭祐「そう、かな。……じゃあ、指導者は指導者らしく、今日も……頑張って教えちゃおうかな?」

仁美「ええ! 是非ともお願いします」

さやか「…………」

さやか(私に……もっと勇気が有ったなら……ッ!)

三年の教室にて

「昨日のFate/zero見た見た?」

「うん! ランサーかっこいいよね!」

マミ(えぇ、そうね! でも私としては、切嗣の戦いを評価したいわ……)

「それに比べて、あのおじさん達は……なんだか嫌だねー」

「うんうん。銃だとか、水銀だとかよくわかんないよ」

マミ(……エア会話も疲れるわね)

マミ(魔法少女にならない今、鹿目さん達と私の接点は無くなってしまった……)

マミ(話しかけれないわけじゃ無いけれど、それでもどこかに溝がある)

マミ(あーあっ! 今日の弁当は、どこで食べようかしら)

公園にて

杏子「あー、うん。暇だぁ……っても変身するわけにもいかないしなぁ……」

QB「暇そうだね、佐倉杏子」

杏子「……!? テメェ、今までどこにいやがった!」

QB「準備をしていたのさ」

杏子「準備?」

ほむらホーム

ほむら(QBが消えた事はまぁいい。でも魔女が現れないままなのはおかしい)

ほむら(世界に溜まっていくはずの穢れはどこへ行ったの?)

ほむら(私達にしたってそう。変身していなくても、一定量の魔力は使っているはず。なのに、ソウルジェムに穢れが溜まっていく様子は、ほとんどない)

ほむら(一体……何が起きているの?)

QB「悩み事かい? 暁美ほむら」

まどかホーム

まどか(魔女が生まれなければ、私達がいつかは、魔女になってしまう)

まどか(もう一度願いが叶うなら、魔法少女から戻れればいいのに……)

まどか(願い事……聖杯? ううん、出来るわけが……!?)

まどか(もしかしたら……)

マミホーム

マミ(モノは試しね! やって見ましょう!)


さやかホーム

さやか(マミさんの変な癖、うつったかな……)

さやか(でも、いいか。やるだけやったろーじゃん!)

ニトロプラスで混ぜるならシュタゲ、虚淵で混ぜるなら沙耶の唄らへんも入れようぜ

ほむらホーム

ほむら「つまり、魔女が生まれるエネルギーを、集めたってわけ?」

QB「察しがよくて助かるよ」

QB「いつだったか、佐倉杏子が言っていたね」

QB「人間を魔女が食べ、魔女を魔法少女が狩る。食物連鎖ってやつさ」

QB「なら、狩る相手がいなくなったのなら、どうするんだい?」

ほむら「……何が目的なの?」

QB「簡単さ。そのエネルギーの塊を、魔法少女達で奪い合ってほしい」

QB「聖杯戦争に、参加してよ」

バーサーカーでの召喚は前回で裏切られてるんだし仕方ない
元はと言えば第三次での自分たちの行動が原因だとしても、そんなん知らないし知ったところでだからどうしたと

公園

杏子「あたしはいいぜ! 暇なのは、もうこりごりだ」

杏子「だが、お前のせいで、まともに魔法は使えねえぞ」

QB「それは大丈夫だよ。一度聖杯戦争が始まれば、聖杯から溢れる魔力が君たちを満たすからね」

杏子「へぇー、便利なもんだな。じゃあ早速、その召還ってのをしてみますかね!」

実際バーサーカーは魔力が払えるのなら戦闘の面でなく主従関係の面で優秀だから
四次剣は圧倒的不仲
四次弓は単独行動の挙句マスター殺害を推進
四次槍は自害
四次暗は使い捨てられ
五次槍は自害
五次騎は仮マスターと相性悪
五次魔は元マスター最速で殺してる

杏子「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ」

まどか「降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環 せよ」

さやか「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」

マミ「―――――Anfang」

ほむら「――――――告げる」

ほむら「――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

さやか「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

>>24
4次みたいに暴走して勝手なことしたりするしどのサーヴェントもかわらんだろ

>>27
あれはサーヴァントの強さとか性格以前に出生とかの問題だし
なんだかんだで聖遺物なしの召喚が一番いいと思うんだ

しかし杏子ちゃん遠坂ポジションなのか、期待

うーん…
物書きとして許せないんだが
何この幼稚な文章

さやかホーム

バシュウウウウウウウウウン!!

さやか「え? うそ、一体何が……?」

??「問おう」

セイバー「貴女が私のマスターか?」

さやか「……え、えっと……サインもらってもいいですか?」

>>32
まだわからん

セイバー「サイン……契約の為に、署名が必要なのですか?」

さやか「(゚Д゚)本物?」

セイバー「本物も何も、私を召還したのはあなたじゃないのですか?」

さやか「あ、えっと。私です……」

セイバー「わかりました。ではマスター、共に聖杯を勝ち取る為に、戦いましょう」

さやか「は、はい!」

セイバー「マスター、貴女はいつまでほうけているつもりですか」

さやか「あの、えっと……アーサー王さん、ですよね?」

セイバー「えぇ、そうです。しかしマスター、私はあくまでもサーヴァントです。そんな堅苦しく接しないでください」

さやか「え、えっとセイバー……さん。私、その……」

セイバー「どうかしたのですか?」

さやか「訳が、わからないです」

問題は人数が足りてないってことか、QBと緑入れればギリかね

セイバー「つまり、遊びで召還の真似事をした『魔法少女』の貴女の前に、アニメで見た私が現れた、と」

さやか「はい……」

セイバー「遊びで、というところは些か問題ですが、その他のところは何の問題もありません」

さやか「ええっ! 問題だらけでしょっ!!」

セイバー「いいえ、此度の聖杯戦争……貴女の言うアニメの聖杯戦争をコピーしたかのような聖杯戦争は、魔法少女達で行うものです」

>>44
どっちかというとそれはマミさんのポジションだろ

>>46
アーチャーはアーチャーでもリボンから天の鎖の方を幻視してたわ

さやか「魔法少女達で行う?」

セイバー「ええ。五人の魔法少女とサーヴァントで、です」

さやか「そ、そんな待ってください! 五人の魔法少女って、みんな、みんな友達ですよ」

セイバー「ええ、私が現界した時、その情報は聖杯より得ています」

さやか「それでも、戦えって言うんですか?」

セイバー「私自身、その点は不本意です。しかし仲間であるからこそ、正々堂々と戦えるでしょう」

さやか「そんな……」

アーサーさんはマスターからの魔力供給滞ってるのにガンガン魔力放出スキル使う鬼畜サーヴァント

セイバー「それに、貴女にも叶えたい願いがあるのでしょう?」

さやか「……っ!? ……わかりました、セイバーさん。私、戦います」

セイバー「良かった。貴女がそう決断してくれなかったら。私は一人で戦わねばならなかった。ありがとう……」

さやか「どうしたんですか?」

セイバー「マスター、貴女の名前がわからなかったので……」

さやか「さやか、です。美樹さやか」

セイバー「わかりました、サヤカ。私はアルトリア。此度はセイバーのクラスで現界しました」

士「魔力放出するな。枯渇するから」
剣「はい、少しだけ放出します」
士「放出するな」
剣「アーチャー斬り捨てた」
士「現界するな」
剣「宝具関係全部だめ?」
凛「はい」

士「放出するな」
剣「まだ霊呪二つ目」
凛「魔力供給した方がいいかもしれないですね」
剣「二つ目」
士「魔力放出やめろ」
剣「はい、もうエクスカリバーうちます」
凛「魔力供給する方法考えてみます」
士「枯渇するぞほんとうに」
剣「はい、気をつけて飛びます」
士「はいじゃないが」
剣「はい」
士「放出するな」

さやか「その、セイバーさん」

セイバー「なんですか? サヤカ」

さやか「ご都合主義のおかげで、私の両親は海外旅行中なんですけど、セイバーさんはどこで寝るんですか?」

セイバー「勿論ここで、です。貴女の友達を貶めるようで申し訳ないですが、夜襲が無いとは限りません」

さやか「えっと、じゃあ布団を持ってくるんで、セイバーさんはベッドで……」

セイバー「待ってください、サヤカ。あくまでもサヤカは私のマスターだ。それを押しのけて寝ることなど、私には出来ない」

さやか「でも、セイバーさんって布団で寝れないイメージが……」

セイバー「……サヤカ、貴女は勘違いをしている。私は以前に布団で寝たことが有る」

さやか「えっ!?」

セイバー「だから、気にしないでください」

さやか(でも、アニメの様子だと、経験済みには見えないんだけどなぁ)



さやか「……うーん。よく寝たぁ」

セイバー「……すぅ……すぅ」

さやか「う、うん。慣れないな……」

さやか「セイバーさんの分も、ご飯用意した方がいいのかな?」

セイバー「……食べ、ます……すぅ……」

さやか「!? つ、作っておこう」

>>16
シュタゲ×Fateは別スレでやってる

>>62
mjd、探してみるわ

QBは聖堂教会、緑が間桐ポジかね

九時まで保守いけるかな、もし他に書きたい人いたら書いてもいいのよ

いっそ昼寝た方が良いレベルなんだよな、キリツグらへんは実際そうしてるだろうし

切嗣とほむらは混ぜるな危険
思想が見事に真逆

保守

>>89
キリツグさんだと最愛の人を利用することも手段の一になるからな
とはいえ全く合わないというわけでもなさそう

誰か保守頼む

セイバー「この料理は、全部サヤカが作ったのですか?」

さやか「は、はい。一応、料理は出来ます」

セイバー「それは心強い。私としても、食事は欲しいと思っていました」

さやか(サーヴァントってご飯食べるんだ。良かったぁ)

さやかちゃん破産フラグ

セイバー「時にサヤカ」ムシャムシャ

さやか「は、はい!」

セイバー「私は貴女のサーヴァントです。そんな堅苦しい態度を続けられると、戦闘にも支障が出ます」モグモグ

さやか「で、でも……」

セイバー「まずは、その敬語から直して頂きたい」パクパク

さやか「せ、セイバーさん……」

セイバー「セイバー、と読んでください」ゴクゴク

さやか「せ、セイバー……」

セイバー「なんですか? サヤカ」

さやか「学校って、どうした方がいいです……良いかな?」

セイバー「本来なら、行かない方が良いでしょう。ですが、相手の魔法少女達に貴女の居場所がわかるように、私達もまた然りです。魔法少女に本拠地の利がないのなら。どこで戦おうと、余り変わらないでしょう」

さやか「つまり、学校に行っても良いって事?」

セイバー「そこは、事故責任でお願いすると言っているのです」

さやか(止めはしないんだ……)

さやかホームの外

杏子「よう! さやか」

さやか「き、杏子っ!?」

セイバー「…………」キリッ

杏子「ふーん……セイバーって所か……」

杏子「まぁいいや。ここじゃなんだし、ついて来いよ」

さやか「せ、セイバー……」

セイバー「サヤカに任せます」

さやか「うん。わかった。行こう」

杏子「なーにしてんだ? 置いてっちゃうぞー!」

人気のない公園

さやか「で、何のようよ。杏子」

杏子「何って、聖杯戦争だろ?」ヘンシンッ

セイバー「下がって、サヤカ。私が前に出ます。相手のサーヴァントが現れない以上、貴女は気を抜かずに援護を」

さやか「やるしかないのか……」ヘンシンッ

杏子「あー、ランサー! さやかの相手は任せたぜ!」

ランサー「チッ……なんで俺が、こんな小娘の相手をしなきゃいけないんだ!」ヒュオン

さやか「何あいつ、青い全身タイツみたいなの着て……」

セイバー「あいつはランサー。真名はクーフーリンです」

さやか「くーふーりん?」

セイバー「知らないのも無理はありません。ですが『ゲイボルグ』という槍の名前くらいは聞き覚えがあるでしょく?」

さやか「うん。聞いたことがある。要するに、すごい奴って事か……」

ランサー「なんだって、俺の名前まで知ってんだ? セイバー」

セイバー「貴方とは戦った事がある。おそらく、貴方の記憶には無いだろうが」

ランサー「あぁ、お前の顔なんか、俺は知らねえし、残念だが知る必要もねえよ」

セイバー「どういう事だ。ランサー」

杏子「こういう事だよっ!」ブンッ

ガキィン

セイバー「なっ!? 待て! ランサー!」

ランサー「悪いが、マスターの命令でな。俺の相手はセイバーじゃねえ」

さやか「きゃっ!?」

ランサー「お嬢ちゃん。殺すなとは言われてるが、怪我させるなとは言われてないんでな。覚悟くらいはしとけよッ!」

セイバー「サヤカっ!」

杏子「待ちな。セイバー、あんたの相手はあたしだ」

セイバー「どういうつもりだ。ランサーのマスター。英霊相手に、勝てると思ってるのか?」

杏子「悪いけどねぇ。あたしは勝つとか負けるとか関係無いんだよ。要は、暇つぶしに強い奴と戦ってみたいのさっ!!!」

さやか「どいてよ! 私は杏子に話があるんだ!」

ランサー「悪いが。そうはさせねえよ」ヒュン

キイイィィィン

ランサー「ほう。剣をいくらでも作れるのか」

さやか(全速力なら……コイツを抜ける!)

さやか「てやっ!」カソク

ランサー「くっ! させるかッ!」ヒュオン

ザクリ

さやか「っ!? あんた、速いね」

ランサー「これでもサーヴァントの中じゃトップクラスなんでな……ふん、超速再生とは、小娘には似合わねえな」

さやか「煩いッ!」ガキィン

杏子「おうおう。あっちは激しいねぇ。あんたはかかって来ないのかい?」

セイバー(彼女はサヤカの友達……下手に倒すわけには……)

杏子「あんたから来ないなら、あたしから行っちゃうよ」

杏子「ロッソーーーー

セイバー(!?)

杏子「ーーーファンタズマ!」

さやか「はぁっ……はぁっ……」

ランサー「どうした? 嬢ちゃん。ギブアップか?」

さやか「うるさい! まだ私は負けてない!」

ランサー「おうおう、威勢のいいことで。そういう女は嫌いじゃないぜ」

さやか(抜けようと思えば、間に入られる。切りかかれば、反撃されて、リーチの差でかすりもしない)

さやか(せめてリーチの差さえ無くせれば……)

さやか(そうだっ!)

セイバー(分身……? いや、幻覚……?)

杏子「ほらほら! 守ってばっかじゃつまんないよ!」ガキンガキン

セイバー(なんにせよ、この魔法少女を傷つける訳にはいかない……)

セイバー(しかし、このままじゃ……サヤカはランサーに)

さやか「でやあああああっ!!!」

セイバー「なっ!? サヤカ!」

さやか「でやあああああっ!!!」

ランサー「槍兵相手にただの突進? そんなんじゃ、せっかくの速さが仇になるだけだぜ」

さやか(痛くなんて、ないっ!!)

ザシュッ

ランサー「……今まで何人かの相手をしてきたけどよ。自ら刺さりにくる奴ぁ、そうそういなかったぜ」

さやか「回復と速さしか、取り柄がなかったからね」

ランサー「へっ。そんなのに、負けたんじゃ、俺の格好がつかねえな」

さやか「女子中学生に、槍を向けてる時点で、ついてないでしょ」

ランサー「ちげえねぇ……」シュゥ

さやか「消えた……?」

さやか(セイバー達は……)

セイバー「サヤカっ! なぜあの様な無茶を……私の鞘を貸します! だからこんなきず……?」

さやか「大丈夫だよ。セイバー。私に傷なんて、有ってないようなものだから」

セイバー「そんな……」

さやか「それより、杏子は……」

杏子「ランサー……」

さやか「あんた、まだやる気?」

杏子「いーや。サーヴァントが負けたら、もう戦っても意味がない。だろ?」ヘンシンカイジョ

さやか「そう……」ヘンシンカイジョ

杏子「アイツには、悪いことしたな……」

杏子「まぁいいか。犬は食えねえって逃げた罰でも、当たったんだろ」

さやか(食べようとするなよ)

杏子「あ、セイバー」

セイバー「なんですか?」

杏子「あたし達の決着は、まだついてねぇからな。あたしを攻撃できねーとか、そんな理由で逃げるなよ」

セイバー「ええ、かまいません」

杏子「ちぇっ……初っ端で負けちゃった……」スタスタ

門門門

セイバー「サヤカ、あの様な戦い方は止めるべきだ」

さやか「私の利点を生かしたつもりだったんだけど……ダメかな?」

セイバー「回復するからといって、傷を負っていいはずがない。何かリスクがあるはずだ」

さやか「リスクって言うと、魔力を使ってるはずなんだけど……ソウルジェムに穢れが溜まってない……」

セイバー「……もし、サヤカにリスクが感じられないにしても、やはり止めるべきだ。自己を大切にしない事は、良いこととは言えない」

まどか:アーチャー
ほむら:アサシン、アーチャー(弓)
さやか:セイバー、アーチャー(投擲)、バーサーカー(暴走)
杏子:ランサー
マミ:アーチャー(銃)、バーサーカー(暴走)

キャスターは魔法少女だし全員出来そう

ほむらのライダー(タンクローリー)を忘れてた

さやか「……まぁ、うん。セイバーの言いたい事はわかるよ」

さやか「でも、今の私にとって、[痛み]の価値が根本的に違うんだ。だから、私は変えれないよ」

セイバー「だから……」

さやか「あっ!?」

セイバー「ど、どうしました? サヤカ」

さやか「学校……忘れてた……」

さやか「あたしって、ほんとバカ」

セイバー「サヤカ、あまり落ち込む必要は無い。それよりは敵のサーヴァントが減ったことを喜ぶべきだ」

さやか「うん……それはそうなんだけど……」

セイバー「……正直な事を言わしてもらえば、貴女は本当に聖杯が欲しいのですか? あまりにも、行動的では無い」

セイバー「貴女の望みは何なのですか?」

さやか「わ、私の……望み……」

さやか(恭介に振り向いてほしい? 仁美との仲を無くしたい?)

さやか(ううん、そんなの間違ってる)

セイバー「はぁ……サヤカ、一度家に帰りましょう。あなたが混乱していたとしても、無理は無い」

さやか「う、うん……ねえ、セイバー」

セイバー「なんですか、サヤカ」

さやか「セイバーって、好きな人っている?」

セイバー「なっ!? いきなり何を言うのですか、サヤカ!」

さやか(こ、この反応はいる!?)

セイバー「……なんですか、その表情は。何か言いたげですね」

さやか「いやいや、セイバーって思ってたより親しやすいのかなって」

セイバー「……まずは、家に帰りましょう」

さやか「ふっふっふっ。このさやかちゃんも、ついに無断欠席がつくのかー」

マドカァー

さやかホーム前

まどか「さやかちゃん、遅かったね」

さやか「まどか……どうしてここに?」

まどか「さやかちゃんが杏子ちゃんに勝った、って聞いたから、学校抜け出しちゃった」

さやか「それで、何の用?」

まどか「さやかちゃんに、相談があるんだ」

まどか「単刀直入に言うね。さやかちゃん達に負けて欲しいの」

さやか「え? どういうこと?」

まどか「私はね、魔法少女を元に戻す事を願ってるんだ。だつて私達は、いずれ魔女になっちゃうもの」

まどか「聖杯ならそれが出来る……だからっ!」

さやか「ま、まどか……?」

まどか「さやかちゃんの願いって、上条君に振り向いて欲しい、だよね。違う?」

さやか(まどかの様子がおかしい?)

セイバー「黙って聞いていれば……貴女は何を言っているのか! 我がマスターを侮辱するのもそこまでにしろっ!」ドンッ

セイバー「こんなまどろっこしい真似をして、何のつもりだ。キャスター!」

まどか「チッ……察しのいいこと。いいわ、今日は帰ってあげる」

セイバー「なっ! 待て、キャスター」

まどか「この娘に傷をつける気? それこそあなたのマスターが怒るわよ」

セイバー「卑怯な……」ギリリ

まどか「じゃあね、さやかちゃん。さっきの話、考えておいてね」

ハムスター

さやか「消えた……?」

セイバー「転送魔術……わかりやすく言うならワープでしょう」

さやか「まどかが……あんな事を……」

セイバー「サヤカ、耳を貸す必要は無い。残念だが、貴女の友人はキャスターに操られている」

さやか「操られている? まどかが?」

セイバー「ええ、キャスターは魔術に長けています。魔法少女とはいえ、操ることに支障は無いでしょう」

さやか「そんな……」

セイバー「助けたいのなら、キャスターを倒すことです。そして、貴女は少し、疲れている」

おお、まだ落ちてなかったか保守

まどっち…士郎:典型的な自己犠牲型のヒーロー。強い憧れの存在がいるのも似てる
ほむほむ…腕士郎:一人の為に世界を敵に回せるダークヒーロー
マミさん…切嗣&時臣:敵を尋問から殺害するなど正義の為に手を汚せる&魔法少女(魔術師)の優等生、模範生
さやか…雁夜:愛する人の為、正しいことのために事故犠牲できる。しかし打算的な所もあり、奇麗になりきれない
杏子…赤アチャ:心の奥底に正義感を持っているが、色々ありすぎて諦めや歪みが入ってる。ヒーローでありアンチヒーロー

完全一致じゃないが、似てるような気がするってだけだが

さやかホーム

さやか「日本茶でもいい?」

セイバー「ええ、かまいません」

さやか「ねえ、キャスターって、どんな奴なの? あの青髭みたいな奴?」

セイバー「いいえ、おそらくこの聖杯戦争は、私の経験した第五次聖杯戦争を元にしていると、思われます」

セイバー「此度、この擬似的な聖杯はあくまでもコピーでしかなく、その聖杯に呼ばれた我々英霊は、本来の聖杯戦争な比べて、劣った力しかありません」

さやか「全力になれないって事?」

セイバー「ええ、そして私達の行動に必要な魔力は、聖杯から溢れるモノで賄っています」

>>200
さやかが士郎って印象だな、正義を執行しているが力が足りないし、思想も足りない

セイバー「その供給量はあまり十分ではありません。なので英霊の中でも、魔力の消費の激しい宝具を持つ者は、苦しい戦いをしいられています」

さやか「でも、セイバーの宝具って……」

セイバー「ええ、エクスカリバーは魔力をかなり使います。私も撃てて1、2発……でしょう」

さやか「そんな……」

セイバー「しかしそれは、全てのサーヴァントに起きていることです。だからこそ、魔法少女達が重要になる」

さやか「私達?」

セイバー「先程の戦い。貴女はサーヴァントを倒しました」

セイバー「サーヴァントの弱体化、そして先程のランサーは「さやかを殺してはならない」という命令……おそらく令呪を受けていた」

さやか「令呪……これのこと、だよね」スッ

セイバー「ええ、私のマスターの証です。ランサーはそれによって、制約を受けていた」

セイバー「だからこそ、貴女は勝てたと言っても良い」

セイバー「だが、それはこの聖杯戦争において、魔法少女とはサーヴァントのサポートではなく、共に戦う存在であることを意味している。私はそう思います」

セイバー「ですが……サヤカ、貴女は……」

セイバー「ランサーのマスター、キョウコと言いましたか。彼女の戦いに迷いが無かった。倒す気でかかれば私が負けることは、ほとんど無いでしょうが」

さやか「私には迷いが有るって言いたいの?」

セイバー「そうです。サヤカ、貴女はもしかして、聖杯に望むことが曖昧なのではないですか?」

さやか「……っ!?」

セイバー「そのような状況で戦うのは危険だ。私は貴女に死んで欲しくはない」

セイバー「ましてや、貴女を殺さないように、キャスターは命令を受ける前に、マスターを操ったのだろう」

セイバー「そんな所へ、友人を救いに行くなど自殺行為だ」

さやか(そんな……)

ニトロキャラだけで聖杯戦争のクラス埋めようとしたらどうなるかな
ランサーとバーサーカー以外はなんとなく思いつくんだけど

>>211
アヴェンジャーに未来ガジェットから誰か入るな
バーサーカーは、沙耶…?

せんせー
ロボは英霊にはいりますかー

マミホーム

マミ「ねぇ、ライダー。私ね、このまま一緒にいたいわ……」

ライダー「ええ、私もそう思います。ですが、それは聖杯戦争に勝って、望む事です」

マミ「あぁ、戦わないでいいのなら、それならどんなに良かったか……」

ライダー(マミ…………)

反転を魔女化と考えれば、ライダーは魔法少女の誰とでも相性いいな

まどかホーム

タツヤ「…………」

まどパパ「…………」

まどママ「…………」

キャスター「魔法少女としての素質は十分、いいえ、最高と言っても良いわね」

まどか「…………」

キャスター「うーん……会話も出来ないんじゃ、つまらないわ……」

ヒュン

キャスター(っ!?)

ほむら「やって! アーチャー!」

キャスター「なっ!? 結界が作動しないなんて!」

アーチャー「悪いが、マスターの命令でね。容赦はしないぞ!」

まどか「…………」ヘンシン

ほむら(まどかは……私が助ける!)



マミホーム

マミ「すぅ……すぅ……」

ライダー(マミ、あなたは戦うべきではない)

ライダー(私が、勝てば……)

マミ「お姉、ちゃん……すぅ……」

さやかホーム

さやか「セイバー、私ね、好きな人がいるんだ」

セイバー「サヤカ……?」

さやか「でもね、ちょっと前に、その人をさ、友人に取られちゃった」

さやか「わざわざ先に宣告してもらったのにさ、告白する勇気が、私には無かった」

さやか「馬鹿だよね、私。もう、あの二人の間には、割って入れないのに……」

セイバー「貴女が聖杯にかける願いは、その人を振り向かせたい、というのですか?」

さやか「ううん……そうじゃない。そんな事をしたら、私はきっと後悔しちゃう」

さやか「私は、ただ勇気が欲しいだけなんだ」

セイバー「なら、あなたの願いはもうすでに叶っている」

セイバー「ランサーの槍に、自ら突き刺さりに行く勇気は、時に蛮勇とも言います。しかし、それは紛れもなく勇気でもある」

さやか「で、でも、私は痛みを消せちゃうし……」

セイバー「それでは、貴女は怖くなかった。そう断言できますか?」

さやか「っ!?」

さやか「そりゃ、怖かったよ。ランサーの槍が、私に迫ってくるようで、何度も止まってしまえって思った」

さやか「でも、私ってさ馬鹿だから、槍の間合いに剣で入る方法なんて、何にも思いつかなかった」

セイバー「それで、止まらなかった。ですね」

さやか「うん……」

セイバー「私はそれを、素晴らしいと思います。しかし、肯定は出来ません」

セイバー「貴女の望みは既に叶えられていると言ってもいい。そんな貴女の振るう剣は、思いのこもってない剣だ」

さやか「私の願いが既に叶っている、だから戦闘が危険だっていうの?」

セイバー「ええ、自分の中で、大義の無い戦いほど、辛い戦いは無い」

さやか「じゃあ、私はどんな願いで戦えばいいの?」

セイバー「そんな事、私に聞くまでもない。どんなくだらない事でも、貴女が自身にプラスになると思えれば、それでいい」

さやか「どんなにくだらない事?」

セイバー「ええ、山のようなお金が欲しい。でも、もっと美人になりたい。でも、です」

さやか「じゃあ、私は……セイバーと一緒にまんかーーー

パリーン

セイバー「襲撃!?」

キィン ガキン

セイバー「くっ! この!」

??「…………」スッ

セイバー「逃げた!? サヤカ、追いましょう!」

さやか「う、うん!」ヘンシン

近くの森

セイバー「この辺りのはずですね…サヤカ、何かわかりますか?」

さやか「ううん、何にもわからない……」

セイバー(この感じ……ライダー?)

ヒュン キィィン

さやか「セイバーっ! 大丈夫?」

セイバー「ええ、なんとか弾きましたから。それより……」

さやか「まんまと、誘い込まれた。かな」

まどかホーム

キャスター「ふふふふ、ふふふふふふふふ!」

キャスター「予想以上、ね。いいわ! まどか、あなたがマスターで本当に良かった!」

ほむら「う、うぅ…………」

キャスター「都合よくアーチャーも手に入ったし……まどか、その女を捕まえておきなさい」

まどか、「…………」コクリ

ほむら(こんなに、こんなにまどかが強かったなんて……)

頑張れ、保守



ヒュン シュピ ヒュン シュパ

セイバー「く……このままでは埒があきません。さやか、宝具を使います。高く飛んでください!」

さやか「えっ? わ、わかった!」シュタッ

セイバー「解き放て……インビジブルエア!!!」


ビュオオオオオオオ!!

TOKIOのSSってなんでこんな面白いんだろうな

城島「長瀬、ユンゲラー交換しようや」

http://majikichi.com/archives/5759139.html

キャー誤爆ぅー/(^o^)\
|←樹海|     ┗(^o^ )┓三

ライダー(圧倒的に、此方が不利。逃げる? でも、いずれ戦わなきゃいけない)

ライダー(なら、ここで……!)

ザシュッ

さやか「なっ!? 自分で自分に刺した!?」

セイバー「ま、まずい! サヤカ、下がって!」

ライダー「ベルレフォーン!!!」

ドゴオオオオオオン

さやか「痛っ! 一体何が……せ、セイバー! 大丈夫!?」

セイバー「すみません、私としたことが、鞘を使ってしのぐ事が精一杯でした」

さやか(セイバー、私を庇って……)

バサッバサッ

ライダー「私はあなた達を殺したい訳では、ありません。降参してください」

さやか(ペガサス……あれが、ライダー……)

さやか(ううん、私には勇気があるんだもん。逃げちゃだめ。それに、あれから逃げれるとは思えない)

さやか(セイバーは動けない、なら私が戦わないと!)

ライダー(反応が無い……なら、マミに悪いけど、あの魔法少女諸共……!)

ヒュン!

さやか「せやぁっ!」

さやか(魔法で空中に足場を作って、細かく、素早く立ち回れば……こんな大きな生き物は小回りが効かないはず! 後ろを取れば……!!)

いつになったらBGM「outbreak」→「war」→「excalibur」をかけられるんだぜ

ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン

ライダー(くっ、ちょこまかと……こうなったら……! 魔眼を!)

さやか(バイザーみたいなのをとった!? やばい! 石になっちゃう!)

さやか(ソウルジェムを!)パキパキ

ライダー(いける!)

ライダー(石になって、落ちていった。この高さなら、間違いなく即死……)

スッ

さやか「お命頂戴!!!!!」

ライダー「なっ!?」

ヒュン! パァーン!

さやか「剣を弾かれたっ!?」

さやか(そんは、ソウルジェムを石化から逃がして、そこを核にして、体を一個丸々再生させたのに)

さやか(バレてた? いや違う。これはライダーじゃない!)

マミ「待って! お願いだから、二人とも戦わないで!」

さやか「マミさん!?」

ライダー「マミ……」

マミ「令呪をもって命じる。ライダー、宝具をしまって、私の隣に来てください」

パァン

さやか「ライダー、が消え……きゃあ!!」ラッカ

セイバー「大丈夫ですか? サヤカ」キャッチ

マミ「美樹さん……」

さやか「マミさん……久しぶりです」

マミ「そうね、一ヶ月ぶりくらい、かしら」

マミ「今回、ライダーが不意打ちのような事をしたのは謝るわ。ごめんなさい」

ライダー「マミ……」

マミ「そして、今度は正々堂々と、二対二で戦いたいの。ダメかしら」

さやか「……私は、構いません」

セイバー「私としては、望むところです」 

マミ「良かったわ。なら、明日の朝、ここでいいわね?」

セイバー「ええ」

保守

マミホーム

ライダー「申し訳有りません、マミ」

マミ「ううん、本当なら、私も一緒に戦うべきだったのよ」

マミ「それを、見えないふりで、自分は戦おうとしなかった、私の責任だわ」

ライダー「マミ……」

マミ「だから、明日は、絶対に勝ちましょうね」

ライダー「ええ! 必ず!」



さやかホーム

さやか「セイバー、朝ご飯、出来てるよ」

セイバー「ありがとうございます。サヤカ」

さやか「セイバーって、よく食べるね」

セイバー「な、確かに食べている量が少ないとは言えないかもしれない! しかし、サヤカだって、それなりに」

さやか「さ、さやかちゃんは育ち盛りだから仕方ないよ! うん」

さやか「で、さ。昨日言いそびれた事」

セイバー「さやかの願い、ですか?」

さやか「うん、私ね、セイバーと満漢全席を食べたい。二人でおなか一杯になりたい」

セイバー「それが、さやかが聖杯に望むこと、ですか?」

さやか「うん、我ながら、アホらしいかな」

セイバー「いいえ、私もそれを楽しみにしています。だから」

さやか「うん、マミさんに勝とう」

森、吹き飛ばされて出来た空き地

マミ「ようこそ、美樹さん」

さやか「おはようございます。マミさん」

マミ「手加減は、いらないわね?」

さやか「勿論です」

マミ「ライダー、セイバーの相手は任せます。私がその間に美樹さんを」

ライダー「はい。健闘を祈ります」

さやか「セイバー、ライダーをお願い」

セイバー「ええ、サヤカこそマミをお願いします」

さやか(リボンとティロフィナーレはまずい)

マミ(罠を張って、銃でそこに追い込めば……)

さやか(なら、速攻で距離をつめて!)

マミ(上手く誘い込んで!)

ライダー「セイバー、最初から本気で行きます」

セイバー「来い、ライダー」

セイバー(昨日のライダーの宝具。私があれに勝てるとすれば……!)

ライダー(ベルレフォーンで一気に!)

さやか「せやっ!」

マミ「くっ! ならこれで!」シュルン

さやか「……させない!」ジャラン

マミ「一瞬で剣を大量に出して、壁みたいにするなんて、ね」

マミ「でも、これはどうかしら!」パンパンパンパン

さやか(近づけない!)

ドゴォッ

さやか(ち、地中からリボン!?)

保守、早いが後は頼んだ

さやか(本当はこんなことしたくないし、それこそセイバーに起こられちゃうけど……)

さやか(このキツイ拘束と、私の体の間に、大量の剣を!)


ズバッ!

さやか「痛くないっ!」

マミ「な!? あの拘束からを切った!?」

ライダー「 ベルレーーーー

セイバー「エクスーーーー

ライダー「フォーン!!!!!!」

セイバー「カリバー!!!!!!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオ!!!


さやか「今だっ!!!!」ヒュオン!!

マミ「間に合え! ティロフィナーレ!」

ドゴオオオオオオン

さやか「降参してください、マミさん」

マミ「そうね、私がここから勝つことは、ほぼ無いでしょうね」

マミ「でも、ライダーなら!」

土埃モクモク

ライダー「マ、ミ…………」

サシで戦う本気マミさんは強敵だろうなぁ…おりこの時も相性差ひっくり返してたし
ヒヨッコさやかが勝つには自爆特攻しかないわ

マミ「ら、ライダー! 勝ったのよね? 私達……ねぇ、ライダー!」

ライダー「すみま、せん。私はここまでのようです」

マミ「そ、そんな! 待ってライダー! そうだ、令呪! 令呪がまだあるわ! これを使えば」

ライダー「マミ。もう、手遅れです」

マミ「そ、そんな……待って、待ってよ。お姉ちゃん!」

ライダー「マミ……短い間でしたが、まるで、妹のような貴女と居られて、私は幸せでした」ニコリ

マミ「お姉ちゃん! お姉ちゃん!!!!」

ライダー「さようなら。マミ」シュン

マミ「おねえちゃああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!」



さやかホーム

セイバー「彼女を一人にしておいて、良かったのですか?」

さやか「マミさんが、一人にしてほしいって言ったんだもん。私にはどうしようもないよ」

セイバー「後悔しているのですか? ライダーを倒したことを」

さやか「ううん。確かに、私の願いはマミさんの願いより、ずっとずっと程度の低い物かもしれない。でも、そんな事は関係無いよ。正々堂々真剣勝負して、勝ち負けがついた、それだけだよ」

セイバー「サヤカ……」

さやか「でも、どうしてだろう。頭ではわかってるのに、心が納得してくれないや」グスッ



さやかホーム

ピンポーン ピンポーン

まどか「サヤカチャン、遊びにキタヨ!」

すみません、明日が早いのでここで寝ます。
朝九時くらいまで残ってたら続き書きます。

女の子同士で魔力供給ってどうするんだろうね
注入するもんないじゃんか

魔力回路移植ってまともに返すのはなしな

つまりアカイイトみたいなことになるのか、胸熱

さやさや

士郎さんなんて自己犠牲の精神が旺盛すぎてプレイヤーが戸惑うレベル
さやかと士郎は同じ正義の味方になろうとしたけど末路はどちらも悲惨だったな

士郎のは完全に自分を無視してるから歪んでるって言われてる
さやかのは中学生らしい理想論だからまだ分からなくもない
あの頃は夢が夢だと気付かされる年代だからな
お金が足りないとか学力が足りないとか素質が足りないだとか理由は様々だけど

さやさや

士郎は人としての欠陥品ってきのこもいってるしね
さやかはむしろ士郎みたいな無償で人を救うなろうヒーローになろうとしたけど、
見返りを求めてる自分に気付き自分の欲望の醜さに耐えれずに自己崩壊した

私は杏子みたいに見返りなんて求めない!
恭介とくっつきたいからではなく、単純に腕を治してあげたかっただけ!
仁美が死ねばと思ってしまった、マミさんに顔向けできない……
私、何のために戦ってるの? ねえ、おしえてよ

まどっちもほむほむに自分だけ助けてくれと頼んだり、結構アレなところあるんだがなw
悠木いわく、割と打算的で卑怯とかいわれてたな、まどっち
虚淵もまどっちが他の四人から色々学んで成長する話っていってるから、神まどかは結果だろうね

個人的にはさやかは士郎と出会ってほしかったな
確実に憧れるだろうけれど、士郎が傷つくのを厭わないことで周りにどれだけ心配かけてるか知るといい
誰かを助けてるはずなのに戦うたびに大切な人は悲しい顔ばかりすることに気付けばいいな
それでやっぱり自分の理想は少し間違ってたって認めたうえで
「あたしは大切な人たちを笑顔にできる正義の味方になる!」なんて言ってくれる展開になったら胸熱

さやかとアーチャーコンビなら凸凹コンビになりそうでおもしろそう
人魚だけに「理想を抱いて溺死しろ」が活きるわw

>>345
そこまで有るなら書いてくれませんか?割りとマジで

>>347
プロットは簡単にできるけど文におこすとなるとめちゃくちゃ時間がかかるタイプなのよ俺

マミさんに関しては意外とシビアな面もあると思ってるけどね
俺の中ではアーチャーに近い感覚

今ほど強くない頃は必要以上に魔女も使い魔も倒してなかったと思うよ、じゃないと長い間なんて生き残れないし
自分以上の的に出会ったらさやかは理想に殉じそうだけど、マミさんは撤退するタイプな希ガス
そして家で謝りながら泣くタイプ
戦況の見極めはするけど、良心があるから見捨てたことをすっごい引きずる感じ
そういう面があるから「いいものじゃないのよ、魔法少女なんて…」っていう台詞が出てきたんじゃなかろうか、なんて妄想もしてみたり

まどっちが士郎、マミさんとあんこちゃんは赤アチャ切嗣ってイメージ
マミさんは正義の味方の汚い部分とかも知ってたっぽいし、ね
キリカの脚を打ち抜いて、活かして欲しいなら黒幕を吐け、言わないら死ね、みたいなことしてるし
さやかちゃんは士郎と腕士郎の中間みたいな感じだな、恭介の為ってのも大きいだろうし

まあまどっちとさやかちゃんは玉砕するけど、マミさんとあんこちゃん、ほむほむとかは撤退するタイプだよね
実際に本編でも前二人は生き残って、後ろ三人が残ったのはなんとなく必然な感じがする

実際に本編でも前二人は生き残って…×
実際に本編でも前二人は死んで…○

さやかはバカバカ言われてるけど直感は悪くないよね
はぐらかされたけどSGが濁りきったらどうなるってQBに質問してたり、ほむらの真意見抜いたりしてるし
ちゃんと思考するのに最終的に感情で動くからあんまり関係ないけどww
それがさやからしくもあるのがなんともww

さやか「なんでさ」
以外としっくりくるな

マミさん、杏子、ほむらはベテラン、まどかは素質が異次元レベル
才能は杏子クラスにあっても魔法少女なりたてのさやかじゃ一番へっぽこだしな

その割に能力的に最前線に置かないといけないし、猪脳だから突撃大好きというww
ギャグ漫画的な血を流しながら「あー、死ぬかと思った」が普通にできるわけか

痛覚遮断は時間かければ誰でもできるみたいなこと言ってたしな
さやかの相性が良かったのかなんなのか数日でできるようになっちゃったけど

マミさんの銃召喚使い捨てのがあまり効率が良くないって話があるから
少なくとも剣召喚の方は同様に低効率だと思うの
それ+再生で常時魔力を消費するからマッハって意味でした
解りづらくてごめん

一番才能あるって言っても確かになぁ
魔力量も並の魔法少女よりかなり多目なんだろうけど
駆け出し時代は良く生き残れたなと思う

>>365
PNの設定資料でマミさんは天才肌と書かれてるし、本編でもQBに才能があったと言われ、
虚淵にも「ほむらとマミはアタマ一つ飛び抜けて強い(メガミ)」とか「一人だと無茶苦茶強い(メガミかNT)」と言われてるよ
三話のアレだって「強い人でも一瞬の油断で死ぬ世界だと描きたかった(メガミかNT)」とか「生きてると主人公になるから死んで貰った(メガミ)」「カミナ的な存在(メガミ)」と言われてる
それに研究や特訓、反省会してるし、勝つ努力をきちんとしてるからね。生き残ってるのにはきちんと理由があるってことだろうね

>>368
本来の武器はリボンだし、メインを銃に変えてるところ見ると、苦戦してたんだろうね
さやかも長生きすれば、剣はサブになって銃を撃ちまくる魔法少女とかになるかもなw

マミさんの固有魔法は「繋ぎとめる」ってことでリボンらしいからマジカルマスケットは攻撃力不足を補うために自分で編み出したのかな?
それにしてもなんで単発式のマスケットにしたし…
強そうだったからとか?

あれ、ほむらは魔法少女としてはむしろ弱い部類ってなんかで言ってた記憶があるんだけど?

>>371
固有魔法が強いだけで、魔法少女としての才能は最弱レベルてやつだね
たしか脚本監督の宮本の発言だったかな
虚淵のいう強さは固有魔法も含めての単純な強さじゃないかな、たぶん

まあでもほむほむって一ヶ月限定の固有魔法だし、まんまクラピカだよね

さやさや

さやさや

さやさや

さや

さやさや

さや

セイバー「サヤカ、下がって……」

まどか「酷いナ。サヤカチャンは。私かラ逃げなイでヨ」

さやか「まど、か……?」

まどか「本当はネ、サヤカチャンともっと遊びたインだけどネ、お預ケされちゃっタカら、また今度」

セイバー「キャスターめ……」

まどか?「あらあら、酷い言われようね。私、傷ついたわ」

まどか?「今日の夜に、今朝貴女達が戦ってた場所に来て頂戴」

セイバー「明らかな罠だ。行くはずが無い」

まどか?「せっかくヒント付きのお誘いだったのに、察しが悪いのね、セイバー」

セイバー「なっ!?」

まどか?「今朝、貴女達は誰と戦っていたのかしら? 戦闘後、その人をどうしたのかしら?」

さやか「まさか、マミさんを!?」

セイバー「貴様、それでも英霊かっ!!!」

まどか?「ええ、そうよ。じゃ、来てくれるわね、セイバーと勇敢な魔法少女さん」

まどか「じやあネ、サヤカチャン」

夕方

さやかホーム

さやか「ねえ、セイバー」

セイバー「なんですか? さやか」

さやか「聖杯戦争を終わらせる為には、あと二体の、まどかとほむらのサーヴァントを倒さないといけないんだよね」

セイバー「ええ、そうです。このまま、キャスターに渡すなど、もってのほかでしょう」

さやか「じゃあ、負けられない、よね」

セイバー「当然です。サヤカ」

ライダーさん、援軍にきてくれー!

さやか「もし勝ったとして、セイバーは聖杯に何を願うの?」

セイバー「私は、私の国を救うため……戦い続けています」

さやか「そっか、なんだかすごいね。じゃあさ、セイバーの好きな人って、どんな人?」

セイバー「い、いきなり何を!?」

さやか「思春期真っ盛りなさやかちゃんとしては、結構気になる話題なのさ!」

セイバー「……ある意味で、貴女に似ている人でしたよ。自分より他人を優先して、自分に帰ってくる物が無くても、それで満足する人でした」

セイバー「私の事を愛してくれて、私もあの人の事を愛している」

さやか「その人には、会えないの?」

セイバー「……とても、とても困難な道ですが、いつかは会える。私はそう信じています」

さやか「……会えると、いいね」

セイバー「……ええ」

さやか「行こう、セイバー。マミさんとまどかを助けに」

セイバー「必ず、助け出してみせましょう」

さやか「うん!」ヘンシン

森、吹き飛ばされて出来た空き地

まどか「ようコソ、サヤカチャン」

さやか「まどか……」

セイバー「……マミはどこだ! キャスター!」

まどか?「教える必要は無いわね。アーチャー! 宝具を使いなさい!」

??「I am the born of my sword」

さやか「何? これ……景色が変わって……?」

セイバー「アーチャー!?」

アーチャー「悪いな、セイバー。主人の命令でな」

まどか「遊ぼーヨ、サヤカチャン」ヘンシン

さやか「まどか! お願い、目を覚まして!!」

まどか「…………」ピカッ

チュドオオオオオオオン!!!

セイバー「サヤカ! 大丈夫ですか?」

さやか「う、うん。なんとか……」

セイバー(あの破壊力……サヤカでは相性が悪い……)

セイバー(シロウ……アーチャー……くっ!……)

セイバー「サヤカ、あなたはマドカと相性が悪い。私が彼女をやります。貴女は……アーチャーを」

さやか「わかった。頑張ってくるね!」

セイバー(アーチャー……)

アーチャー「ふん、魔法少女が相手か」

アーチャー「 ご覧の通り、貴様が挑むの は無限の剣。剣戟の極地!」

アーチャー「恐れずしてかかって こい!!魔法少女!!!」

さやか「てやああああああっ!!!」

チュドオオオオオオオン!!!

セイバー(攻撃範囲も、その火力も、エクスカリバーとそこまで変わらない……)

セイバー(その上……)

チュドオオオオオオオン!!!

セイバー(連発してくるとは……)

チュドオオオオオオオン!!!

さや

アーチャー「埒があかないな。共に無限の剣を使うのでは、いつまでたっても終わらんぞ」

さやか(さっきから、何度やっても、こっちの剣は届かない……)

さやか「それでもっ!!!」ヒュン

アーチャー「愚直な突撃、ほむらから聞いていた通りだな」

手で一本ずつ投げないといけないさやかが、指パッチンで大量に投刃できるアチャと互角だと……

士郎みたいに自分のところに来るやつだけ手持ちの剣で弾いてるんじゃないか
で、余裕あるときだけ投擲みたいな

さやか「ほむらが?」

アーチャー「あぁ、そうだ。止めておけと忠告したのに、わざわざキャスターの陣地へと突入した、私のマスターだ」

さやか「あいつは、今どこにいるの?」

アーチャー「さあな、どうせキャスターの元にでも、捕まっているのだろう」

アーチャー「それよりも、敵の安否まで気にするのか。馬鹿め」

アーチャー「向こうでセイバーの戦いが終わるのを待っているつもりだったが、気が変わった。貴様はここで殺す」

さやか(なっ!? さっきまでと、動きが全然違う!?)

ガキィン

さやか(距離を取られた? あれは弓?)

アーチャー「カラドボルグ!!!」

さやさや

セイバー(エクスカリバーは撃ててあと二発……)

チュドオオオオオオオン!!!

まどか「…………」

セイバー(しかし、彼女を殺すわけには……)

セイバー(……捨て身の特攻を考えるなんて……サヤカの癖がうつったのか)

さやか(あれは避けないとまずい! 気がする!)

さやか(全速力で逃げなきゃ!!!)

ドゴオオオオオオン!!

さや

さやか「はぁっ……はぁっ……」

アーチャー「どうした、魔法少女。さっきまでの威勢はどこに行った」

さやか(勝てない? そんなの……)

アーチャー「正義の味方が、聞いて呆れるな」

さやか「なっ!?」

アーチャー「どうした? 言い返したいのなら、私に勝ってからにしろ」

さやか「くっ……!」

さやか「せやぁっ! たぁっ!!」

アーチャー(さっきより速くなった。そうでなくては困る)

さやか(届かない、でも、届かせなきゃ!)

アーチャー(まったく、回りくどいことをさせられる)

さやか(剣を使い捨てにするんじゃない。一本に集中して……私の取り柄なんて、回復と速さしかないんだから)

さやか(なら、私の戦い方は、こうわるべきのはず!) 

アーチャー「どうした、立ち止まって。まさか、降参する気じゃないだろうな」

さやか「まさか。見せてあげるよ。私の、美樹さやかの必殺技を!」

セイバー(威力から考えても、一度ならあの攻撃を、エクスカリバーで相殺できるはず)

チュドオオオオオオオン!!!

セイバー(その隙に、インビジブルエアで、一気に距離をつめる)

チュドオオオオオオオン!!!

セイバー「怪我はさせたくないが、それでも止められるのなら!!!」

まどか「…………」ピカッ

チュドオオオオオオオン!!!

さやか「…………」ヒュン

アーチャー(突進? だが、先程までとは顔つきが大分違うな)

さやか(タダの突進じゃない。アーチャーの直前で、魔法で作った足場を作る)

さやか(ライダーにやった時よりも、速く、小さな範囲で! 常人の目には映らないような速さで! アーチャーの周りを飛び回りながら、切り刻んでやる!)

さやか(剣製じゃない。刃の閃きしか、相手には見せない!ゆえにーーー)

さやか「無限の剣閃、貴様に見えるか!!!」

アーチャー「なっ!?」

セイバー「エクスーーーー

バシュウウウウウン

セイバー「固有結界が消えた!?」

まどか?「……っ!? アーチャーめ!」

セイバー「サヤカ! これは一体……」

さやか「はぁっ……はぁっ……」

アーチャー「なる程、良い技だ。いいだろう……やられてやる」ズタボロ

アーチャー「巴マミは、北側の木陰に隠されている。キャスターの事だ、いざという時に人質にでも、するつもりだったのだろう」

アーチャー「まぁ、たまたま私の固有結界の中に彼女が入らなかったから、奴の計画も潰れたがな」

さやか「アーチャー……?」

アーチャー「いいか、正義の味方になるというのなら、最後の最後までその重みを背負い続けてみせろ!」

まどか?「チッ、アーチャー! 言い訳は拠点に戻ってから聞くわ!」

まどか?「じゃあね。セイバー。次は殺すわ」スゥ

アーチャー「ふん……」スゥ

さやか「帰った……?」

セイバー「ええ、その様ですね…」

さやか「はぁぁぁぁぁぁぁ……疲れたぁぁぁぁぁぁ……」

セイバー「当然です。本来なら、私がマドカを倒してそちらに加勢するつもりだったのに、貴女は自らアーチャーを倒したのですから」

さやか「えへへ! さやかちゃんってば、必殺技を思いついちゃったからね!」

セイバー「必殺技……?」

さやか「っと、それどころじゃない。北ってあっちだよね?」

セイバー「え、えぇ。それが何か……?」

さやか「マミさんっ!」

マミ「…………」

セイバー「衰弱しているが、息は有る。命に別状は無いでしょう」

さやか「良かった……」

セイバー「おそらく、キャスターは捕らえるだけ捕らえて、マドカに比べて力が無いことを知って、放棄した。といったところでしょうか」

セイバー「とりあえず、家まで運びましょう」

まどかホーム改め、キャスター陣地

キャスター「アーチャー! あれはどう言う事!? まさかあなた、手加減したって訳じゃ無いでしょうね!」

アーチャー「まさか。今の私を見ればわかるだろう。あと一日も経たない内に、私は消える」

キャスター「そうね、貴方は嘘をついてはいない。貴方の魔力は枯渇しようとしている」

アーチャー「それで、ほむらはどうなんだ?」

キャスター「……どうやら、私の魔術と彼女達の魔術は根本的に違うわ」

アーチャー「成る程、つまり令呪は手には入らなかったと」

キャスター「うるさいわね」

ほむら「…………」ムスッ

キャスター「もうずっと、魔術でいじめ続けているというのに、未だに何も喋らないなんて、随分と強い精神をお持ちのようね」

ほむら「何か重要な事でも話して欲しいのなら、この拘束を解いてくれるとうれしいのだけど」

キャスター「嫌よ。それを解いたら、貴女はまた、時間を止めてどこかにいってしまうでしょう?」

アーチャー「……トレース、オン」

キャスター「アーチャー? 何を!? それは、私の!」

グサッ

アーチャー「まさか、他人に刺された一度目より、自分で刺した二度目の方が痛いとはな」

キャスター「私の魔術から抜け出して、どうする気? もはや消えかけの貴方が、私と戦う?」

アーチャー「少なくとも今じゃ無いな、今は」

ほむら「やっと、魔法が使えるわね」

アーチャー「助け出したマスターと、逃げるのが先だ」

さやかホーム

マミ「すぅ……すぅ……」

セイバー「取りあえず、落ち着きましたね」

さやか「うん、一度、目を覚ましたときは暴れ回っちゃって、大変だったもんね」

セイバー「キャスターは、彼女にトラウマを植え付けた」

さやか「許せないよ。私」

セイバー「ええ、同感です。明日にも、キャスターに攻め込みましょう」

さやか「うん」

ほむらがまどかホームに突撃する前

ほむらホーム

ほむら「つまり、私じゃキャスターに勝てないって事?」

アーチャー「そうだ。キャスターには陣地がある。わざわざそこに踏み込んでやるなど……負けにいくような物だ」

アーチャー「まぁ、そうだな、疲弊でもすれば、魔力の回復の為に、聖杯の近くまで出てくるかもしれんがな」

ほむら「……アーチャー、貴方、裏切りの演技に自信はある?」

アーチャー「つまり、君の愚直な友人を使って、キャスターを疲弊させようというのか?」

ほむら「ええ、文句があるの?」

アーチャー「君はキャスターに自ら捕まる恐ろしさを、わかってない。それに」

ほむら「それに?」

アーチャー「私が君を、本当の意味で裏切らない保証はないぞ?」

ほむら「貴方が、本当の意味でそれをする事は、ありえないわ。正義の味方さん」

アーチャー「なっ!?」

ほむら(Fate/stay nightそのままの貴方なら、ね)

アーチャー「その作戦に、一つ条件がある」

ほむら「何かしら?」

アーチャー「その、愚直な友人が、使い物になるかどうかは、私が試す」

ほむら(美樹さやかを、アーチャーが試す……不安ね)

ほむら(でも、美樹さやかとアーチャーの組合せなら……!)

ほむら「ええ、構わないわ」

アーチャー「いいだろう。行こう、ほむら」

さやか「朝、かぁ……」

さやか(セイバーもマミさんも、ぐっすり寝てる)

さやか「よし、今日はいっぱいご飯を作らなきゃね!」

さやか(昨日のアーチャー、私に手加減してたよね? マミさんの事もあるし、良い奴、なのかな?)

さやか(あぁ、そっか。ほむらのサーヴァントなんだから、あいつくらい素直じゃない奴なんだね!)

セイバー「おはようございます。サヤカ」

さやか「おはよう、セイバー」

セイバー「こうやって、貴女と食事を食べられるのも、これが最後でしょうか」

さやか「えー、満漢全席を忘れたとは言わせないよ」

セイバー「……そうですね。そうでした、それは楽しみにしないといけませんね」クスッ

さやか「いただきます」

セイバー「いただきます」

さやか「よし、じゃあ、まどかの家に行こうか」

セイバー「結局、マミは起きませんでしたね」

さやか「仕方ないよ。少なくともうなされてはいないんだもん。起こしちゃ悪いしさ」

セイバー「それもそうです。では、行きましょう」

まどかホーム

さやか「もぬけの殻……だね」

セイバー「ええ、キャスターが陣地を捨てなければならない理由……」

セイバー「魔力切れ、でしょう」

さやか「魔力切れ? キャスターなのに?」

セイバー「前にも一度言いましたが、この聖杯戦争は、サーヴァントにとって、過酷な聖杯戦争です」

セイバー「本来、マスターから供給されるはずの魔力は、聖杯から溢れ出る魔力で代用され、その量は十分ではない」

セイバー「事実、私自身もエクスカリバーはあと二発が限度でしょう。ましてや、固有結界をあれだけの時間維持したアーチャーや、度重なる転送魔術や魔法少女を操っていたキャスターは、とても辛いと言っていい」

さやか「なら、キャスターは、魔力を求めてどこへ行ったの?」

セイバー「おそらく、今回の聖杯が置かれている場所……」

セイバー「貴女達の、学校です」

学校、校庭

キャスター「よく来たわね、セイバーとそのマスター」

セイバー「キャスター、貴様にはもう、容赦はしないぞ!!」

キャスター「あら、一体どうして、そんなに怒っているのかしら?」

セイバー「貴様! 学校中の人間に、何をしたっ!!!」

キャスター「ちょっと魂を吸わせてもらって、ついでに寝てもらっただけよ。殺してはいないわ」

さやか「あんた、絶対に許せないっ!!」

キャスター「そう怒るもんじゃないわよ。殺してないだけ、感謝してほしいくらいよね、マドカ」

まどか「…………」ヘンシン

セイバー「サヤカ、魔力の満ちているキャスターは、マドカよりも貴女に相性が悪い。すみませんが、マドカを押さえていてください」

さやか「うん、いいよ。私はまどかをなんとかする。だから、セイバー、キャスターをお願い」

セイバー「ええ、必ず」

さやか「まどか! そろそろ目を覚ましてよ!!」

まどか「…………」ピカッ

チュドオオオオオオオン!!!

さやか「くぅ……! あんたそれ、一歩間違えば、校舎が吹き飛ぶってわかってるの!?」

チュドオオオオオオオン!!!

キャスター「あの魔法少女に、マドカを任せるのは、間違いよ。セイバー」

キャスター「だってあの子、この聖杯戦争……いいえ、通常の私よりも、純粋な魔力量なら有るもの」

セイバー「そんな事、私がさっさと貴様を倒せば良いことだ」

キャスター「急ぐのね、セイバー。この国には、急がば回れってことわざがあるのよ」

セイバー「うるさい! いくぞ! キャスター!!!!」

さやか(あーもう! これで三回は体の半分以上吹き飛ばされた……)

さやか(いくら呼んでも、反応してくれやしないし……)

さやか「こらっ! まどか! あんまり無視されるとさやかちゃん怒っちゃうぞ!!」

チュドオオオオオオオン!!!

さやか(危なかった!? 全然近づけない……)

キャスター「貴女が決着を急ぐのなら、私もそれに応じようかしら」シュウウウウウ

セイバー(最高級の魔弾……私とて、当たればただじゃすまない)

セイバー(エクスカリバーはあと二発……だが、出し惜しみする余裕は無い!)

セイバー「エクスーーーー

さやか「まどか! さやかちゃんを怒らせたら、セクハラしちゃうぞ!!!」

チュドオオオオオオオン!!!

さやか(一度、全速力でまどかの所まで行ってみよう!)

さやか「うおおおおおおおおっ!!!」

まどか「…………」ピカッ

さやか(くぅっ!!!)

チュドオオオオオオオン!!!

さやか(下半身が吹き飛んだ……死ぬかと思った……)

セイバー「ーーーーカリバー!!!!」

ズドオオオオオオオオン!!!

セイバー「やったか?」

ヒュン ヒュン

ズドオオオオオオオオン!!!

セイバー「くぅっ!!!」 

キャスター「あら、セイバー。数個の魔弾を止めたからって、満足しちゃだめよ」

キャスター「案外、呆気ないものね。さようなら、セイバー」シュウウウウウウ

セイバー(こんな、所で……!)

ヒュン ヒュン

セイバー(負けるわけ、には……!!)

??「ティロフィナーレ!!!」

ズドオオオオオオオオン!!!

セイバー「なっ……これは……」

杏子「おいおい、あたしと決着ついてないのに、負けそうになってんじゃねーよ!」

セイバー「キョウコ……それに今の技は……」

マミ「私の中では、あなたはお姉ちゃんの仇よ。でもね、魔法少女として、キャスターに聖杯を取らせるわけにはいかないの」

セイバー「マミ……二人とも、救援感謝します。しかし、救援はサヤカの方が……!」

杏子「あぁ、あっちなら」

マミ「もう、二人行ってるわよ」

さやか「まどか! あんたいい加減に!」

まどか「…………」ピカッ

さやか「あっ! ちょっ! まっ! まだ左足が再生してな!!!」

さやか(当たるっ!!)

スッ カチリ

??「どうした、正義の味方。目を瞑っていては、敵は見えないぞ」

アーチャー「それとも、もう諦めたのか?」

さやか「あ、アーチャー!?」

ほむら「あら、時間を止めているのは私なんだけど」

さやか「……それにほむらも。無事だったんだ」

ほむら「少なくとも、今のあなたよりは無事よ」

マミ「セイバー、まだエクスカリバーは撃てる?」

セイバー「ええ、あと一回なら、なんとかしてみせます」

マミ「なら、合わせるわよ! 佐倉さん、キャスターを攪乱して!」

杏子「オーケー! ロッソファンタズマ!!」

キャスター「そんな幻影、全部叩き潰してやる!!」シュウウウウウウ

ドゴオオオオオオン!!

杏子「残念、本物は見えなくなってました!」

マミ「セイバー! 今よ!」

マミ「ティローーーー

セイバー「エクスーーーー

アーチャー「ルールブレイカー、あらゆる魔術を初期化する剣だ」

さやか「これで、まどかが?」

ほむら「ええ、解放されるわ」

さやか「でも、届かないよ。私だって、何度も」

アーチャー「そのために、私達がここにいると、わからんのか」

ほむら「じゃあ、私の手を握ったまま、ついてきて。ギリギリまで、まどかに近づくわ」

ほむら「時間停止を解除しないと、まどかに剣は届かない。でも、解除した瞬間、あれが来る」

アーチャー「あぁ、わかっている。さやか、これはお前が持っておけ」

さやか「えっ、でもこれ、宝具なんじゃ……」

ほむら「アーチャーがあれに耐えた瞬間しか、チャンスは無い。それを物に出来るのは、最速のあなただけよ」

アーチャー「私が見切れなかったのだ、自信を持て。正義の味方」

さやか「う、うん! わかった!」

ほむら「じゃあ、行くわよ!」

カチリ

アーチャー「 ――――I am the bone of my sword.」

まどか「…………」ピカッ

アーチャー「ロー・アイアス!!!」

チュドオオオオオオオン!!!

ほむら「さやか! 今!」

さやか「わかってんよ!」ヒュオン

さやか「とっとと目を覚ませ! まどかああああっ!!!」

ザクリ

マミ「フィナーレ!!!」

セイバー「カリバー!!!!」

ドゴオオオオオオン!!

セイバー「…………」ゴクリ

マミ「…………」ゴクリ

モクモク

モゾ

セイバー「っ!?」

??「けほっけほっ。馬鹿! あたしが避ける間くらい、作ってくれてもいーじゃねーかっ!!」

マミ「さ、佐倉さん!? ごめんなさい! 私、夢中で……」

杏子「あー、いいよ。お陰でキャスターは死んだから」

セイバー「それはたしか、なのですか?」

杏子「あぁ、あたしがこの目で、アイツが吹き飛ぶ瞬間を見たよ」

セイバー「そう……ですか」

マミ「それに、あっちも終わったみたいね」

さやか「まどか? まどか!?」

まどか「う、うん……さやかちゃん? 私、どうして……」

さやか「良かった、良かったよおおお」

まどか「え? えっ? さやかちゃん、どうして泣いてるの!?」

アーチャー「いいのか? あそこに行かなくて」

ほむら「いいのよ。まどかを助けたのは、美樹さやか。私はそれを手伝っただけ」

アーチャー「そうか。そう思うのなら、そうすればいい。あとな、ほむら」

ほむら「何かしら?」

アーチャー「私も、そろそろ限界だ」

ほむら「……そう。お疲れ様」

アーチャー「まったく……これだけ頑張って、その一言とは、な」

アーチャー「消える前に一つ、お前の愚直な友人に伝えて欲しい」

ほむら「いいわよ」

アーチャー「正義の味方になりたいなら、最後の最後、最期の最期まで、その生き方を貫け。だ」

ほむら「重いわね」

アーチャー「あともう一つ……これは、伝える必要は無い」

ほむら「どういう……」

アーチャー「たった一人を、絶対に失いたくないのなら、なりふり構わず、その一人を守り抜いてみせろ。そういう生き方も、有るだろう」

ほむら「……そうね」

アーチャー「伝わったか?」

ほむら「ええ、とっても重く、ね」

アーチャー「そうか、なら、もう思い残すことは無い。さらばだ」シュン

ほむら「ええ、さよなら……」

ほむら(アーチャー……エミヤ……)

さやか「終わった、の?」

セイバー「ええ、この聖杯戦争は、私達の勝利です。サヤカ」

さやか「そっか……そっか! なんか実感わかないね」

セイバー「ええ、私もです」

QB「まさか、君が勝ち残るなんて、思ってもみなかったよ、さやか」

QB「さぁ、ついてきてよ。聖杯は、もう満たされた。美樹さやか、そしてセイバー。君達にはそれで願いを叶える権利がある」

さやか「行こう、セイバー」

セイバー「え、ええ」

QB「あぁ、それと、勝ち残った二人以外は、ここでついてこないでね」

屋上

さやか「あれが、聖杯?」

QB「そうだよ。この数ヶ月、僕が端正込めて作った、万能の器さ」

セイバー「ついに……」

QB「でもね、一つ、問題があるんだ」

QB「元々のエネルギーは魔女から取りだした。だから、この聖杯はね」

QB「穢れに汚染されているんだ」

さやか「そんな、ことって……」

QB「そして、今、それが溢れる」

ブシャアアアアアア

さやか「きゃあっ!!」

セイバー「サヤカっ!?」

さやか「あっ、やぁ、……そんな、ダメ……」

QB「穢れが、彼女にまとわりついている。いや、むしろ、聖杯から穢れだけが、吸い取られているようにも見えるね」

セイバー「どういうことだ!!」

QB「聖杯が、 穢れを排出したんだ。願いを叶えるエネルギーは、そこに溜まったというのに、それがあっては邪魔だったからね」

QB「もっとも、まどかなら、これくらい許容範囲だったかもしれないけどね」

さやか「あ……だめ! セイ、バー……うっ! 魔女、なりたくなっ!!」

さやか「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

セイバー「なっ!? これは、固有結界!?」

QB「まさか、さやかが勝つなんて思ってもみなかったから、ね」

QB「さやかが魔女になっても、それはしょうがない事だ」

オクタヴィア結界内

オクタヴィア「…………」

セイバー「サヤカ……なのか? これが魔女?」

オクタヴィア「…………」ブンッ

セイバー「サヤカ! 止めるんだ!」

QB「止めなよ、セイバー。君はもう、戦えるほどの力は残っていないだろう?」

セイバー「くぅ……はぁっはぁっ……」

QB「無駄な努力だと、気づくべきだよ。それは、君達が心の贅肉と呼ぶものだよ」

セイバー「サヤカ……」

セイバー「貴様……」

セイバー「たしか、QBといったな」

QB「そうだよ、僕はQB」

セイバー「貴様はさっき、聖杯から 穢れは吸い取られたと言ったな」

QB「うん、言ったよ」

セイバー「ならば、今の聖杯は、 穢れのない、本来有るべき姿のはずだ」

QB「そうだね。君は正しいよ」

QB「ただし、確認するけど、願いは一個までだ」

セイバー「それでも、私は構わない」

QB「理解に苦しむよ。君達の感情という物は、複雑すぎる」

セイバー(サヤカがこんな簡単に、魔女になって良いはずがない!)

セイバー(そんな事、私がさせない!!!)

セイバー「聖杯よーーーーーー

さやか「ん……うん? あれ、私……」

セイバー「サヤカ? 良かった……」

さやか「私、魔女になったんじゃ……」

QB「セイバーが、君を元に戻したんだよ。聖杯の力をつかってね」

さやか「そんな……そんな事したら、セイバーの願いが……」

セイバー「いいのです。また、次の聖杯を取ればいい。それよりも、貴女が犠牲になることが、私は嫌だ」

さやか「セイバー、ごめん……」

セイバー「謝らないでください」

さやか「じゃあ、ありがとう……」

セイバー「どういたしまして」

QB「さあ、美樹さやか、次は君の番だ。聖杯に願いを」

さやか「私の、願いは……」

さやか「セイバー、先に言っておくね、勝手なことをしちゃう。ごめんね」

セイバー「サヤカ……?」

さやか「あと、満漢全席も……」

セイバー「そ、それは構いませんが……貴女は一体、何を願うのですか?」

さやか「私さ、セイバーみたいに、ひたむきに愛してる、なんて出来ないんだ。だから……応援したい」

さやか「聖杯よ。私の願いは、セイバーがいつか必ずセイバーの愛する人と再開できるようにして!!」

セイバー「サヤカ……そんな、私の為に……」

さやか「セイバー、私ね、後悔なんてしてないよ」

さやか「これが、私の本気の願い。心の底からの願いだよ」

セイバー「さやか、私のために……」

さやか「お互い様だよ。言いっこ無し」

セイバー「そうです、ね」

QB「聖杯戦争は終わった。勝ち残った英霊も、抑止の環へと帰る時間だ」

セイバー「……ええ、もう時間だ。サヤカ」

さやか「セイバー……」

セイバー「私は、貴女のサーヴァントで本当に良かった。ありがとう」

さやか「私もだよ。セイバー。貴女が私のサーヴァントで、本当に良かった」

セイバー「ありがとう、貴女のお陰で私は希望を持てる」

さやか「私だって、セイバーのお陰で、まだ生きてるよ」

セイバー「本当に、時間だ。サヤカ、感謝も、別れの言葉も伝えきれない」

さやか「セイバー」

セイバー「サヤカ、まるで妹のようだった。さようなら、いつか、また貴女と会えるよう……」スゥ

さやか「……セイ、バー」

一週間後

屋上にて

さやか「やっほ、恭介」

恭介「どうしたんだい? 急に呼び出したりして」

さやか「えっとね、昔の私への決別の為、かな?」

恭介「どういうことだい?」

さやか「私さ、ちょっと前まで恭介の事、好きだったんだ。でも、恭介は仁美と付き合ってるし、今、凄く幸せでしょ?」

恭介「……あぁ、そうだよ」

さやか「だから、私は、前向きに、自分を入れ替えよう! と、決意したのでした!」

恭介「じゃあ、僕は今、一方的に告白されて、一方的にふられたってことかい?」

さやか「うーん、そうなっちゃいますな。でも、こうするのが一番、私の中で整理しやすかったから」

恭介「相変わらず、さやかは無茶苦茶だね」

さやか「何おぅ! 今更言われても、さやかちゃんは、言われなれてるからね!」

恭介「まったく……」

さやか(セイバー……私、一歩前進したよ! セイバーが教えてくれた、私の中の勇気のお陰でね)




おわり

これだけ長いSS、クロスSSを書いたのは初めてでした。
矛盾とかてんこもりですが、あくまでもIfだと目を瞑ってくれるとありがたいです。



最初は少年マンガみたいなさやかを書きたいって書いたんですけど、ちょっと強すぎましたね。

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