陽子「思わせぶりな発言で綾を発情させるの楽しすぎwwwww」 (116)

陽子「」スンスン

綾「……何よ、犬みたいに鼻をきかせて」

陽子「いや、綾っていつもいい匂いするなーって思って」

綾「え、ええっ!?///」ドキッ

陽子「シャンプーの匂いかなー? 綾何使ってんの?」

綾「そ、そんなの聞いてどうするのよっ」

陽子「いや、私も同じやつ使おうかなと思ってさ」

陽子「綾の匂い、好きだから」ニコッ

綾「す、好きってそんな……///」\ジュンッ/

綾「じゃ、じゃあ別に教えてあげてもいいけど……」

綾「ただ、勘違いしないでよね! 陽子にもいいシャンプー使って欲しいだけなんだからね!」

陽子(wwwwwwwwwwwww)

綾「」φカキカキ

綾(あっ、消しゴムが……)コロン

陽子「私が拾うよ!」バッ

綾「あっ……」

陽子「はい、綾」ギュッ

綾(そ、そんなお釣りを丁寧に渡すコンビニ店員のごとく……///)

綾(陽子の手、おっきくて、凄くあったかい…///)(ジュンッ

綾「あ、あああありがと///」

陽子(wwwwwwwwwwwww)

ー昼休みー

アリス「それで、そのときシノったらね……」

カレン「HAHAHA、まったくオッチョコチョイデスね」

忍「いえ、それほどでも」

綾「いっとくけどシノ、それ褒められてないからね?」

アハハハハ デモソンナノモ シノノイイトコロダヨ!

陽子「……」

陽子「お、綾。頬にクリームついてるよ」

綾「あら、ごめんなさい」

陽子「いいよいいよ取らなくて」

綾「え? でも…」

陽子「」指ピトッ

綾「!」

陽子「」ペロリ

綾「えっ」

陽子「うん、おいしいねこの菓子パン。今度買おうかな」

綾「な、な……///」

陽子「それとも、綾のほっぺについてたから、綾の味がするのかな? なんちゃって」ハハハ

綾「ばばば、ばか言ってんじゃないわよ///」\ジュンッ/

陽子(wwwwwwwwwwwwwww)



カレン(……)

カレン(ヨーコ、意外と大胆デスネ)

忍「そしたらアリスが一気にお茶をすすってですね」

アリス「だって軍艦巻きにわさび入ってるなんて聞いてないよ……」

綾「パンばかり食べてるとのどが乾いてくるわね」

カレン「いつもの水筒はどうしたデス?」

綾「今日は忘れちゃったの。自販機で飲み物買ってこようかしら……」

陽子「……」

陽子「じゃ、ちょうどいいや。綾、このジュースあげるよ」

陽子「私もういらないから全部飲んでいいよ」

綾「えっ? いいの? じゃあありがたく……」

綾(……ってこれ陽子の飲みかけじゃない!)

綾(人に飲みかけあげるのってどうなのかしら)

綾(しかしこれって、か、間接キ……///)

陽子「ん? どうした綾? いらないの?」

綾(ああ、だめだわ。変に意識しすぎたら余計に変に思われちゃう)

綾(ここは逆に一気に……)

綾「いえ、いただくわ! あ、ありがとう陽子!」

ゴキュッ ゴキュッ

綾「おおおおいしかったわ!」

陽子「それは良かったー」

カレン「いい飲みっぷりデース」

綾(よよよよよ陽子のだだだ唾液の味……///) \ジュンッ/

陽子(wwwwwwwwwww)



忍「あの軍艦巻きは私がアリスのために特別に注文したんですよ」

忍「アリスに日本の寿司の味、知ってもらいたくて」

アリス「そんな……シノ、私のためにわざわざ……」

カレン「だったらなんでわざわざワサビ入りにしたデス?」

綾(ふぅ……)

綾(今日は何だかいつもよりドキドキして……)

綾(はやる気持ちを抑えられないわ……///)

綾(……///)モジモジ

陽子「……」

綾「ご、ごめんなさい。ちょっとお手洗い行ってくるわね」

忍「あ、はい」

タッタッタッ……

カレン(まだ食事中デスのに……)

陽子「」ニヤッ

陽子「じゃ、私もちょっと」ガタッ

ー廊下ー

陽子「どうした綾? もしかして体調わるいの?」

綾「よ、陽子!? べ、別にそんなことないわよ」(内股

陽子「でも何だか顔も赤いよ?」

陽子「もしかして熱でもあるじゃ……」おでこピトッ

綾「///」ボンッ

綾(や、やめて! 今そんなことされちゃったら……!)\ジュジュジュンッ/

綾「……///」プルプル

陽子「お、おい大丈夫か綾……?」

綾「ごごごご心配なさらずっ///」

陽子「……ん? 綾、膝下がなんかぬれ……」

綾「」カアッ///

綾「~っ! /// 私、とっ、トイレ行ってくるから!」

ダダダッ


陽子(wwwwwwwwwwwwww)

ー教室ー

綾(はぁ、なんだか今日は疲れるわ……)

陽子「綾、大丈夫なの?」

綾「ありがとう。でも本当に何ともないから」

陽子「そう。なら良かったけど」

……

陽子「綾ー」

綾「なに?」

陽子「綾ってさ」

綾「うん」

陽子「好きな人とかいるの?」

綾「……」

綾「は?」

綾「きゅ、急に何を……」

陽子「いや、何となく気になってさ」

陽子「綾って恋愛もの好きだし、好きな人とかいるのかなって」

綾「そ、そんな私はまだ……」

綾「理想の相手のイメージなら、なんとなくあるけど」

陽子「へぇー。 どんなのどんなの?」

綾「そうね……まず、優しいのが第一条件かしら」

綾「人が困ってるときは、何も言わず察してその人のために行動できて……」

綾「それでいて、その優しさを鼻にかけず、親しみやすい」

綾「いざというとき頼りになって、でも普段は気さくに接してくれる、一緒にいて安心できるような人……かな」

陽子「ふーんそれって」

綾「私、典型的な王子様系より、もうちょっと親しみやすい人がいいの」

綾「ほら、王子様って遠くから見てるぶんにはかっこいいけど、なんだか一方的な感じするじゃない?」

綾「私はそんなのより、もっと身近にいそうなタイプが好みかしら」

綾「あ、でもいざというときはしっかり決めるのは勿論ね」

綾「告白のセリフなんかはストレートなのがいいと思うわ」

陽子「それ前も聞いたよ……」

綾「ばかね! 『俺の嫁になれ』はプロポーズの言葉じゃない! ……まぁそれも良かったけど」

綾「やっぱり愛の告白よ……。そうね、『ずっと好きだったよ。俺の彼女になってくれ』とか? キャー!」バンバン(ジュンッ

陽子「お、おう」イテテ

綾「そ、そういう陽子は誰か、すすす好きな人とかいる?」

陽子「えっ」

陽子「うーん……そうだなー私は……」

綾「」ドキドキ

陽子「みんなが大好きだよ!」

綾「」ガクッ

綾「ばかね……今の文脈でそういう意味じゃないって分かるでしょ」

陽子「そうは言ってもなー……。私は綾みたいに理想の相手がパッと思い浮かぶわけでもないし」

綾「そ、そう」

陽子「綾は具体的なイメージ持ってて凄いよな」アハハ

綾「じゃ、じゃあ……」

陽子「?」

綾「わ、わたっ、わたし……私達のことはどう思ってる?」

綾「しのやアリス、カレンたちのこと」

陽子「しのたちのこと?」

陽子「うーん……しのは中学くらいまでは妹みたいな感じに思ってたけど」

陽子「高校に入って、アリスたちが来てからは何だかちょっと変わったよなぁ」

綾「それ、前も言ってたわよね」

陽子「うん。……今のしのはまるで子持ちになって独立した娘みたいな……」

綾「分かるような分からないような……」

陽子「今は代わりにアリスやカレンが妹みたいな感じだよね」

綾「ふーん……そ、それで……」

陽子「綾は、なんていうか妹や娘みたいな感じじゃないよね」

綾「えっ……?」

陽子「別に悪い意味じゃないよ?」

陽子「家族みたい感じ……とは言わないけど、それとは別に、何か大切な人」

陽子「うーん言っててよく分からなくなってきた」アハハ

綾(そ、それって……、もしかしてこいびt……)

綾「って、もう何言ってんのよ陽子は///」\ジュンッ/

陽子(wwwwwww)

綾(……最近何だか陽子のアプローチが積極的になってるような気がする)

綾(もしかして陽子、私の気持ちに気づいて……?)

綾(でもあの能天気な陽子に限ってそんなはずがないわ)

綾(だとしたらなんで最近は私にベタベタしてくるのかしら?)

綾(おかげで私まで余計にドキドキしちゃうし……。シミの目立たない黒タイツでよかったわ)

綾(一体どういうつもりなのかしら……)ジー

陽子「カレンはお寿司食べに行ったことあるの?」

カレン「私もパパに連れて行ってもらったことありマス!」

カレン「けれど寿司は勝手に動きませんデシタよ?」

アリス「あはは、カレン、きっとそれは別のお店だよ」

アリス「日本の寿司はベルトコンベアに乗って回ってくるものなんだから」

陽子「いや、それは回転寿司だけだから……」

陽子「高級なところでは寿司は注文して頼むんだよ。回ってくるのは安い寿司屋」

アリス「ええっ!? そうなの?」

……

綾「」ジー……

陽子(ん? 綾、廊下からこっち見てる……?)

陽子「……」

陽子「」ニコッ

綾「!!」///

ダッ

陽子(あっ、逃げられた……)


綾(なんなの!? あの思わせぶりな笑顔はなんなの!?)\ジュンッ/

ー廊下ー

綾(あれ以来陽子の視線が気になっちゃう……)

綾(もしかして陽子、最近私のことばっかり見てないかしら?)

綾(それとも、私の気にしすぎ?)

キーンコーンカーンコーン

綾(ああっ、もう授業始まっちゃう……)

綾(陽子の前の席なのに、このままじゃまた視線が気になって集中できないわ)

綾(とりあえず教室に戻らないと)

ガラッ

綾(陽子、私のこと目で追ってるのかしら……)チラッチラッ

陽子「……」

陽子(なんかめっちゃ見られてる)

綾(また目が合った! やっぱり陽子、私のことばかり見てるんだわ!)

ー授業中ー

エーキョウハ ビートゥフテイシカラ ハジメマショウ

綾(こうしてる間も陽子、私のことばっかり見つめてるんじゃないかしら……)

綾(だめ……気になって集中できない……)モジモジ

陽子「……」カタッ

綾(あれっ? 陽子のシャーペンの音が聞こえなくなった……。まさか、本当に見てる?)

陽子「……」

ジッ

綾(やだ……なんだかじっとりとした視線を感じるわ……)

綾(やめて、そんなに見つめられると……///) \ジュンッ/

陽子(wwwww……)

ジーッ

綾(ああっ、だめ陽子、そんなに熱い眼差し送っちゃ……視線……感じちゃう……!)ビクンビクン

陽子(wwwwwwwwwwwwwww)

コレラノヨウホウハ ビートタケシハギョウカイジン トオボエマショウ

綾「フゥ……フゥ……///」(ジワァ……

綾(だめっ……、意識しすぎちゃって、授業どころじゃない)

綾(もうここから抜け出したい……。タイツも履き替えたい……。けど授業中だし勝手に抜け出すのも……)

綾(どうすればいいの……///)ハァ、ハァ

陽子「……」

ガタッ

陽子「先生!」

先生「あら、猪熊さんどうしたの?」

陽子「小路さんが体調悪いそうですから、保健室に連れて行っていいですか?」

綾「!」///

先生「あら、言われてみると何だか顔が赤い……。分かったわ。猪熊さんお願い」

陽子「はい! さ、綾」

綾「え、ええ///」

ガラッ タッタッタ……

ー保健室ー

陽子「先生いないみたいだね」

綾「そうね」

綾(はからずしも教室から抜け出せたわけだけど)

綾(どうしよう。汚れちゃったタイツも履き替えたいのに)

綾(陽子と二人きりになっちゃった……)

陽子「はい、綾、ベッド座って」

綾「あ、ありがとう」

綾「でも、どうして?」

陽子「どうしてって、綾さっき凄い体調悪そうだったじゃん」

綾「!!」

綾「べべべべつにそこまででもなかったわよ!」///

綾「ま、まぁ保健室連れてってくれてちょっと助かったけど……」ボソッ

綾(やっぱ見られてたんだ…あんなにモジモジしてて挙動不審だったのに恥ずかしい///)

陽子「ほら……まだ顔赤いよ? 熱があるのかも。体温計探すからちょっと待ってて」

綾「べ、べつにいいわよ! そこまでしなくても」

綾(そんなことより汚れた部分洗いたい)

陽子「だーめ。綾ってば素直じゃないから無理してそうだし」

陽子「あんまり目の前で体調悪そうにされるとこっちが心配するんだからね」ガサゴソ

綾「う……」

陽子「今日は昼間から調子悪そうだったしさ」

陽子「お願いだから私の前で倒れたりしないでよ?」



陽子「綾は私にとって大切な人なんだから」



綾「……えっ?」

綾「それって、どういう……」

陽子「お、あったあった」

陽子「体温計」

陽子「はい、脇開いて」

綾「ちょ、ちょっと! そのくらい自分でやるわよ///」

陽子「まぁまぁ。病人は大人しくしてて」

綾「い……いいってば!」グイ

陽子「ほら、手挙げて」グイグイ

綾「自分でやるから! 体温計かして!」グイグイグイ

陽子「ちょ、そんなに引っ張らないで……ってうわっ!」ガタッ

綾「きゃっ!」

ドサッ

……

陽子「あ、綾大丈夫?」

綾「え、ええ……」

陽子(引っ張られた拍子に、綾に覆いかぶさるようにベッドに倒れ込んじゃった)

陽子(これは予定外)

綾(ベッドに手を押さえつけられて、陽子の顔が目の前に……)

綾(こ、これってまるで……///)\ジュンッ/

陽子(wwwwwww)

陽子(ま、結果オーライ)

陽子「ご、ごめん……。今どけるから」

綾「いえ、こちらこそ……///」

ギシッ

陽子(あっ)


ヌチッ


綾「んっ……」

陽子(しまった! 崩れた体勢のままどけようとしたから、膝が綾の股間に当たって……)

……

陽子(……)膝ヌメッ

綾(……)


陽子(やべぇ、気まず)

綾(え? 何? 何?)

綾(バレた? 濡れてるの陽子にバレた?)

綾(つい変な声出ちゃったし絶対バレてる)

綾(どうしようどうしよう陽子になんて思われる?)

綾(濡れてるから調子悪かったんだって思われる? そもそも何で濡れてるんだって思われる?)

綾(何で学校で発情してんだって気持ち悪がられる?)

綾(嫌だ嫌だ陽子に嫌われたくない変に思われたくない)グルグル

綾(でももう濡れてるのバレちゃった。どうすればどうすればでもどうしようもない)グルグル



陽子「え、えーっと……」

綾(もうダメ! 陽子に嫌われちゃう……!)



陽子「ジュース……こぼしちゃったんだよな?」

綾「……え?」

陽子「私があげたジュース……こぼしたから濡れちゃったんだよな?」

綾「……」

陽子「ご、ごめんなー。私が残り物押し付けちゃったから」アハ、アハハハハハ

陽子「いやー、昼からなんか調子悪そうだったのも私のあげたジュースのせいかな?」

陽子「もしかして腐ってたのかもなー」ハハハ……

……

綾「……もう、いいわよ……」

陽子「えっ……」

綾「もらったジュースとか、いつの話してるの? ありえないわ」

綾「ホントは分かってるんでしょ? 変なこと考えて濡らしてたってこと」

綾「気持ち悪いからわざと話題逸らそうとしてるんでしょ?」

陽子「あ、綾……?」

綾「もういいの。そんな取り繕う態度も、優しい心遣いも」

綾「私がこんな奴ってバレた今じゃ、その優しさも痛いだけだから……」

陽子「……」

綾「ええそうよ。私は授業中も、保健室に来てからも、ずっとグッショリだったわ」

綾「いえ……、実は授業前、昼休みも、その前も……今までずっとね」

綾(あれ、私一体何言ってんだろ)

綾「何でか分かる?」

綾「……それはね、陽子、あなたが私をいちいちドキドキさせるからよ」

綾(違う、私の言いたいのはこうじゃなくて……)

綾「私ね、陽子のこと特別に感じてたのよ」

綾(陽子に嫌われるようなこと、言いたくないのに……)

綾「好きな恋愛ものを読んで、理想の人をイメージするたび、どうしてもあなたのことが思い浮かぶの」

綾「それもこれも陽子がいけないのよ。女なのに並の男よりかっこいいんだから」

綾(今までひた隠しにしてた想いを漏らす口が、止まらない)

綾「私の理想はあなたなの。陽子」

綾「気持ち悪いでしょ? 同性の女の子にそんな風に想われるなんて」

綾「嫌いになるでしょ? 想うたび股を濡らしてる女なんて」

綾(しかも、こんな最低な形で……)

綾「どうなのよ。幻滅したでしょ?」

陽子「い、いや……」

綾「嘘よ!」

綾「なら、証明して見せなさいよ」

陽子「え」

綾「キスして」

綾「女同士で、気持ち悪いと思わないならできるでしょ?」

綾(陽子の好意につけこんで無茶苦茶なこと……私、最低だ)

陽子「……」

綾「ほら、できないじゃない」

綾「もういいの。私、陽子が優しいこと知ってるけど」

綾「その優しさに当てられるたび、過剰に意識しちゃう変な子だから」

綾「気持ち悪いと思うならもう近づかないから……」ウルッ

綾「もう、それで許して……」ブワッ

綾「うっ……うえぇぇぇぇ……」グスッ

綾「うっ……ううっ……」グスン

陽子「綾」

綾「なによっ……もういいでしょ……」グスッ

陽子「私、まだ何も言ってないじゃん」

ガシッ

綾「えっ……」

チュッ

綾「!!」

陽子「別に気持ち悪いなんて思ってないよ」

綾「うそ……」

陽子「キスまでして、まだ信じない?」



陽子「……隠し事があったのは私も同じだよ」

陽子「ホントは、綾が私にそういう反応してるってこと、全部気づいてた」

綾「えっ……!?」

陽子「知っててわざと思わせぶりな発言して、綾の反応を楽しんでた」

陽子「むしろ悪趣味なことしてたのは私のほうなんだ」

陽子「ごめん」

綾「じゃあ、今日のことも、全部わざと……?」

陽子「うん」

綾「私が今日一日濡れてることも知ってたの……?」

陽子「うん」

綾「はぁ……」ポカン

陽子「なんでいちいちそんなことしてたか分かる?」

綾「……私をいじめて楽しむため……?」

陽子「確かに悪意はちょっとあったけど、そもそもは……」

陽子「私も綾のこと……特別に感じてたから」

綾「!!」

陽子「綾」ズイッ

陽子「ずっと好きだったよ。私の彼女になってくれ」

綾「……」

陽子「……」

綾「……本当に?」

陽子「疑り深いね」

綾「同情とかじゃなくて?」

陽子「さすがの私も同情で付き合う相手まで選べないよ」

綾「……」

綾「」パァッ

綾「よ、喜んで!」

陽子「うん、宜しく」

綾「じゃ、じゃあ、陽子、もう一回……」

陽子「いいよ」

チュッ

……

綾「陽子……私、もう……」

陽子「知ってるよ。綾、朝からずっと濡れてたもんね」

綾「もう、言わないで!」///

陽子「あはは」



陽子「じゃ、いくよ」

綾「ええ……」

――――――――――――――

――――――――

――――

ー1-B教室―

カレン「シノ!アリス! 帰りまショー!」

カレン「……あれ? アヤヤとヨーコはどうしたデスか?」

忍「それが、5限の途中に綾ちゃん、体調不良で保健室に行ってちゃってですね」

アリス「ヨーコはアヤの付き添いで一緒に保健室に行って、二人ともまだ帰ってきてないの」

カレン「Wow」

アリス「アヤ、大丈夫かな……」

忍「お見舞いに行きましょうか」

アリス「そうだね」

ー廊下ー

カレン「あれ? あれアヤヤとヨーコじゃないデスか?」

アリス「あ! ホントだ!」

カレン「アーヤヤー! ヨーコ!」タッタッタ



陽子「よーみんなー! 帰ろうぜっ」

綾「……///」

綾(なんだか、気恥ずかしくてみんなの顔がまともに見れない……///)カァー

忍「綾ちゃん、大丈夫なんですか? 5限6限とずっと抜けてましたけど」

綾「え、ええ」

綾「その間寝てたら良くなったわ。心配かけてごめんなさい」

アリス「なんともなくて良かったよ~」

陽子「その間私ずっと看病してたんだよ!」

カレン「そんなこと言って、ヨーコは授業さぼりたかっただけなんじゃないデスか?」

陽子「なにをー!」 アハハハハハ

ワイワイ

陽子「それでさ、今度の休みのことなんだけどー……」

カレン「それいいデスね! 楽しそうデース!」

忍「私、めいいっぱいオシャレして行きますよ!」

アリス「私は皆と一緒なら、どこでも楽しいよ」

綾「……」

綾(あんなことがあったのに、陽子は全くいつも通りね)

綾(私はみんなの顔すらまともに見れないのに)

綾(ま、陽子らしいって言えばらしいんだけど)

綾(……ただ、全く何もなかったかのように振舞われると、)

綾(本当はあの夢のような出来事がなかったんじゃないかというような気がして)

綾(少し、寂しい……)

綾(なんて、気にしすぎかしら……)

陽子「……」

カレン「……」

綾「……」ポツン

陽子「……」ジッ

カレン(Hm……これは……)

忍「あれ? 綾ちゃんと陽子ちゃんが遅れてますね」

アリス「アヤー? ヨーコー? 何してるのー? 早く行こー」

ガッ

カレン「まぁまぁ。二人ともすぐ追いついて来マスよ! 先行きまショウ!」

アリス「ええ? ちょっとカレン!」

カレン「アハハ! それより三人で駆けっこしまショウ!」

カレン「勝った人は一日好きな金髪を自由にしていいということで!」

忍「なぬ! それなら私負けませんよ!」

アリス「ちょっと! そのご褒美シノしか得しないじゃない!」

アハハハハハ

陽子「……」

綾「……」

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