友人宅
俺「は? ……何言ってんだよ、お前」
友人「僕は本気だよ」
俺「だってお前、お……」
友人「そんなの関係ないよ」ガバッ
俺「キャッ///」
友人「僕は前から我慢していたんだ」
友人「ハーフパンツから覗く君の足」
友人「水着を着ると浮かび上がる君の尻のラインに……」
友人「僕は……欲情していたんだ」
俺「お、おまえ……離せっ///くっ……///」
友人「君が悪いんだぞ……そんな躰をしているくせに……」
友人「そんな躰をしているくせに……ボクと二人きりになんかなるから……」
友人「君だ……君のせいだ……」
そういって友人は俺の服のファスナーをゆっくりと下ろしていきました……
俺「やめて……やめてよう……」グスッグスッ
俺「○○ちゃん、なんでそんなに意地悪するの……?」
俺は思わず友人を昔のあだ名で呼びました
するとなんということでしょうか
友人はますます興奮しだしたのです
友人「ボ、ボクは君のそういうところが……」
友人「そういうところが嫌いなんだ!」
友人の唇が俺の唇を塞いできます
俺(い、息ができない――)
友人は俺の苦しそうな様子も気にせず口の中を舌で犯してきます
ねちょねちょねちょねちょねちょねちょねちょねちょねちょねちょねちょ
俺はパニックになってしまって鼻で息することも忘れてしまっていました
俺(く、苦しいよぉ……///)
俺「んー! んー!」パンパン
俺は思わす床を叩きます、恥ずかしさと息苦しさで顔が真っ赤になっているのが分かりました
友人「――」
友人も気づいたのか俺からゆっくりと離れます、俺は深呼吸して息を整えました
呼吸が整うと落ち着いて――俺と友人の間に気まずい沈黙が流れました
俺「……ごめん、俺もう帰るわ」
友人「なんで君が謝るんだ」
俺「だって……」
友人「ボクは君に感謝されこそすれ謝罪される筋合いはない」
俺「……感謝? どうして俺がお前に感謝なんて――」
友人「とぼけるなよ、ボクは……知っているんだ、君が毎日ボクのことを思ってひとりでしているってことを」
友人「それも一回じゃ足りずに、日に二回も三回も繰り返すってこともね」
いやらしい言葉とは裏腹に友人は爽やかに笑いました
それは俺が見た中でも一番綺麗な笑顔だったように思います
その笑顔を見た途端、俺はなんだか頭がぼんやりとしてしまいました
手足がズーンと重く、重くなっていって、気だるい感じが全身を包みます
それなのに俺の局部が熱くなっているのだけはよくわかりました
友人「ハハハ、そっちの君は随分と正直じゃないか、そういう姿を見せられるとボクも張りあいが出る」
――こんなのただの生理現象だ、俺がそう言い返そうとした時にはもう、友人は俺の太ももの上に跨っていました
頭の回転が鈍っているせいか……友人の体の動きが目で追えません
友人「――」
友人が怪訝そうな顔をして俺の目を見ています
どうしたのでしょうか
友人「君の方から躰を差し出してくるなんて驚いたよ……やっぱり僕の言った通りじゃないか」
なんということでしょう
友人が言うには俺の方から友人に近づいていったそうなのです
友人「君はやっぱり――ボクなんかよりもよっぽど淫乱だ」
そういってまた俺たちはキスをしました
今度はさっきのような動物的なキスではなく――退廃的で文化的な人間のキスでした
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