兄「このお兄ちゃん代行業って何ですか?」(781)

~ハローワーク~

兄「どんな仕事かよく分からないんですけど」

?「必要とされる家でそのように振舞えば良いのです。一月の契約で20万です」

兄「まじか。結構美味しいですね」

?「そのかわり一ヶ月拘束ですよ。ただ住み込みで食事は支給されますが」

兄「ふーん、結構簡単そうですね」

?「失礼ですがお兄ちゃん経験はありますか?」

兄「いや、一人っ子だったんで」

?「ふうむ、難しそうですね……経験がものをいう仕事ですから」

兄「頑張るからなんとかひとつ!このままじゃ冬越せないんですぅっ!」ガバァ

?「五体投地されても困ります」

~数日後~

兄「もうすぐ着くと思うんだけど……」テクテク

兄「資料によると、母と娘の二人暮らしの家だそうだが」

兄「うーん、世の中には変わった仕事があるもんだな」

兄「何か事件にでも巻き込まれたら嫌だなぁ」

兄「とはいえ他にろくな仕事も見つからないし……」

兄「おっと、ここかな」

兄「……普通の家だな。結構大きいぞ」

ピンポン

?「はーい」

兄「ドキドキ……」

兄「こ、こんにちわ」

?「あら……?貴方は……」

兄「あ、あのー『お兄ちゃん代行』の……(き、綺麗な女の人だな…)」

?「…………」

兄「(こ、この沈黙はなんなんだろう……やっぱ騙されてるのか、俺は?)」

?「お帰り、お兄ちゃん」ニコ

兄「へ?」ドキ

母「お母さんこれからお仕事なの、留守番しててくれない?」

兄「え……あ……はい」

母「ふふ、はいなんて他人行儀な子ね、変なの」

兄「(も、もう……始まってるのか)」

兄「あ、あの、留守番っていきなり……」

母「晩御飯は作ってあるからね、食器も洗っておいてくれると嬉しいな」

兄「え、えーと……はい」

母「夕方になったら妹ちゃんも帰ってくるから、一緒に食べて」

兄「あぁ、えっとはい」

母「じゃあ、お願いね……お兄ちゃん」

兄「!?」

母「どうしたの?ふふ」

兄「い、いえなんでも……慣れてないので」

チクタクチクタク

兄「いきなり知らない人の家で留守番とは」

兄「うーん、すごく肩がこるなぁ……退屈だし」

兄「勝手に人の家でくつろぐわけにもいかないし」

兄「……いや、お兄ちゃん代行なんだからいいのか。でもなぁ……」

兄「……まだこの家の資料、ちゃんと読んでなかったな」

兄「資料と呼べるほどちゃんとしたもんでもなかったが」

兄「えっと、母が3○才……結構若いな」

兄「5年前に旦那さんを亡くしてるのか、ふむふむ」

兄「仕事は、子供服会社の社長さんかぁ」

兄「こんなサービスにぽんとお金払うんだから、やっぱそれなりにお金持ちなんだな」

兄「で、娘さんが……じゅう……若いな、まだ」

兄「写真もないからどんな子かわからないのが痛いな」

兄「ぶっちゃけ見た目でこの仕事にかかるやるが大いに違ってくるんだが」

兄「……」

兄「あれ、なんか資料の途中のPが無い……」

兄「ま、いいか。あとで貰いにいけば」

兄「というわけで夕方になってしまった」

兄「うぅ、ずっと座りっぱなしでお尻が痛い」

兄「あんまり体を伸ばしてくつろぐわけにもいかないしなぁ」

兄「いきなり失敗やらかして首になったら困るし」

兄「……もうそろそろ妹ちゃんが帰ってくる時間なんだろうけど」

兄「うぉぉ……どんな子なんだろう……」ドキドキ

兄「こういうサービスを頼むってことはきっと、お兄ちゃんが欲しいってことなんだよな」

兄「うーん……うまくできるのかなぁ、俺」

?「……あれ、玄関が開いてる……」

兄「はふぅっ!来たっ」

兄「えっと、おかえりー……でいいのかな?」

?「ゲププw誰なのよアンタ」

兄「うがっ!なんだこのデブスは……」

?「人の家に勝手に上がりこんで……泥棒じゃね?レイプ魔?いやあああああああ」

兄「だ、誰がお前みたいなクリーチャーを…!」

?「やられちゃうわー!きゃーイヤー!せめてゴムつけてあと上のお口だけは死んでも守るから!」

兄「こ、コイツが妹かよ……ちょっといろいろと無理なんですけどっ!」

?「妹友ちゃん、どうしたの?」

兄「え?」

妹「あ……」

兄「あ、あの……(こっちの子…かな)」

妹「……おかえりなさい、お兄ちゃん」ニコ

兄「……(か、かわいい)!」ドキン

妹友「は?お兄ちゃん?レイプ魔じゃないの?」

妹「……私のお兄ちゃんなのです。しばらく家にいなかったけど」

妹友「へー……お兄ちゃんいたんだ」ジュル

兄「な、なんで舌なめずりしてんの……」

妹「妹友ちゃん、お部屋に行ってて?私飲み物もって行くから」

妹友「コーラだったら赤コーラね。なかったら甘けりゃなんでもいい」

兄「お前みたいのはお茶を飲めお茶を」

妹「……」カチャカチャ

兄「あの……はじめまして、今日から一緒に」

妹「その先は言わなくていいのです」

兄「え?でも……」

妹「お母さんが勝手に頼んだのです。私には関係ないのです」

兄「そ、そんな……でも俺」

妹「……別に出て行けとは言わないです。一ヶ月私が我慢すればいいだけですから」

兄「……さっきはでも、笑ってくれたのに」

妹「あぁしないと嘘だって事がばれます。こんなの頼んだなんて恥ずかしいですから」

兄「……」

妹「……私にお兄ちゃんなんて必要ないのです。それじゃごゆっくり」

兄「あ、あの……」

兄「……」

兄「これってかなり厳しいのでは……」

~兄の部屋~

兄「資料によるとここが俺の部屋か」

兄「ここで一ヶ月生活するのかぁ」

兄「……さっきの女の子の様子からすると、かなり難易度が高そうだったけど」

兄「なんつうか、もっとウェルカムな環境を想像していたのに」

兄「ここまでの状況を整理すると……この仕事を頼んだのはお母さんで」

兄「それを妹ちゃんはあんまり快く思ってない、と」

兄「母親の自分があんまり家にいられないから、このサービスを頼んだってところかなぁ」

プルルル

兄「なんだ、ケータイか?」

兄「もしもーし」

?『うふふふ、お仕事頑張ってマスカー?』

兄「あ、ハロワの?さんですか」

?『デスー』

兄「なんつうか、あんまり歓迎されて無い感じなんですけど」

?『おや、おかしいデスネーそんなはずないんですケドー』

兄「お母さんはともかくとして、妹ちゃんがちょっと」

?『仕事デスからー頑張って下さいー』

兄「棒読み腹立つんでやめてください」

?『だから難しいっていったじゃないデスカー』

兄「うぅ、それは確かに」

?『失敗したらBL載せて以後仕事紹介しないんでそこんとこよろシコー』プツ

兄「ちょ、まじか」

いじめ動画ハケーン

>>34
なんだよどっちも男じゃねーか
いじめられたら腹パンして逃げればいいだろ

コンコン

妹「あのー……」

兄「え……あ、はい」

妹「……晩御飯です」

兄「あ、もうそんな時間か。お友達は?」

妹「帰ったのです」

兄「そっか、そういや今日は何にも食べてなかったなぁ」グギュルルル

妹「……朝から食べてなかったんですか?」

兄「うん、お金なくてさ……あはは」

妹「…………」

兄「う、情けない男だと思われちゃったかな……」

妹「……ご飯なら好きなだけ食べればいいのです。用意できてますから」

兄「ひゃっほー」

兄「はむはむはむはむ」

妹「す、すごい食欲です……」

兄「うまいっ!五臓六腑に染みわたるぅっ」

妹「……」

兄「お母さん、料理上手だね」

妹「ほとんど出来合いのものばかりです。買ってくるだけです」

兄「そ、そうか……忙しいんだろうね」

妹「……おかわりどうぞなのです」

兄「え、……あぁ、ありがとう」

妹「……」

兄「(根は優しい子……なのかな)」

兄「うー……食った食った」

妹「お、おひつが空になりました……すごいです」

兄「皿とか俺が洗うから貸して」

妹「い、いいです……私がやりますから。お客さんは黙って座っててください」

兄「お客さん、って位置づけなのか、俺は」

妹「……」

兄「あのさ、うまく出来るかわからないけど……お兄ちゃんの役目」

妹「……」

兄「一生懸命やってみるからさ、すぐには無理だろうけど」

妹「……ウソのお兄ちゃんなんかいらないのです」

兄「ウソも百篇言えば本当になるって言うし」

妹「……ならないです」

兄「と、ともかく……妹ちゃんの生活を楽しくするためにここに来たと思うんだ、俺」

妹「……」

兄「正直、兄貴ってのがどういうのかよくわかってないんだけど」

妹「……」

兄「頑張るからさ、あんまり邪険にしないで欲しいな、なんて。あはは……」

妹「……」

兄「あ、そうだ。宿題見てあげようか?それとも一緒にゲームでも…俺の部屋にあったし」

妹「……わ、私に構わなくていいですから!私の生活に入ってこないでください!」

兄「ま、待って……」

兄「ふぅ……だめだこりゃ」

~翌朝~

兄「おはよう、妹ちゃん」

妹「あ、え……?」

兄「台所勝手に借りちゃった」

妹「……いい匂いがするのです」

兄「ご飯作ってみたんだけど食べない?」

妹「え……」

兄「出来合いのものばっかりとか言ってたから」

妹「卵焼き……」

兄「お金ないからさ、いっつも作ってたんだよ、これ」

妹「……」

兄「さ、座って。味噌汁もあるよ。鯖は大丈夫?」

妹「……大丈夫なのです」

妹「……いただきます」

兄「ほんじゃ食べよう。お母さんはまだ寝てるみたい」

妹「……いつものことなのです」

兄「そっかぁ、まさしく重役出勤するんだろうな」

妹「……」

兄「味はどうかな?」

妹「美味しいです……ネギとお豆腐……」

兄「昔、洋食屋でバイトしてたことがあってさ」

妹「くすっ……洋食屋さんとお味噌汁は関係ないと思います」

兄「お、笑ってくれた」

妹「……え」

兄「昨日からほとんど笑わなかったしさ、よほど嫌われてるのかと」

妹「……私はもともとこうなのです」

兄「そうなんだ、あ、おかわりは?」

妹「朝からそんなに食べられないです」

兄「学校でお腹減るかもよ?俺はお代わりするぞ」

妹「好きなだけ食べればいいです」

兄「そうさせて貰おうかな。一日の英気を養うためにも」

妹「英気を養って今日は何をするんですか?」

兄「うぐっ……!別に何もないな、そういえば」

妹「……くす」

母「あらー?いい匂いがするわー」

兄「あ、お母さん」

妹「……おはようなのです」

母「お兄ちゃんって料理できるのねぇ」モグモグ

兄「はは、素人に毛が生えたようなもんです」

母「この卵焼き美味しいわー。何か隠し味があるのかしら」

兄「んーと、牛乳を少しとあとはめんつゆを入れたり」

母「本格的ねぇ。ほら、妹ちゃんももっと食べたら」

妹「……ご馳走様なのです」

兄「え……もういいの?」

妹「学校に遅れるのです。それじゃ」

母「……お母さん、今日も遅くなるからね、お兄ちゃんとご飯食べててね?」

妹「……お兄ちゃんなんか居ないのです」

兄「……」

母「こら、妹ちゃん……」

妹「……行ってきます」ガチャ バタン

母「ごめんなさいね、兄君。妹ちゃんが」

兄「いや、はは……なんてことないですよ」

母「こっちからお願いしたのにねぇ……申し訳ないわ」

兄「いえ、俺もまだ、この仕事に慣れてないもんですから」

母「ふふ、そんなこと言っていいのかしら」

兄「あ、す、すいません」

母「いいのよ……わざと貴方みたいな人をお願いしたんだから」

兄「え?」

母「素人っぽい子の方が頑張ってくれるかなって」

兄「はは……」

母「でも、兄君みたいな人で良かったわ」

兄「今のとこ全然お役に立ててない気がするんですが」

母「そんなことないわよ。こうしてあの子にご飯も作って、一緒に食べてくれて」

兄「あ、勝手なことしてすいません。ちょっとでも打ち解けたいなって思って……」

母「感じのいい子で良かったわ。ふふふ……」

兄「あの、それよりお母さん……ネグリジェはやめてもらえませんか?」

母「あら、家族なのに気になるの……?」

兄「まいったぞこりゃ」

母「妹ちゃんのこと、よろしくね……仲良くしてあげてちょうだい」

兄「俺、まだここにいていいんですか?」

母「もちろんよ。私はかなり兄君推しだから」

兄「なんだこの展開」

母「じゃ、あとよろしくねお兄ちゃん」

兄「いってらっしゃい」

母「掃除と洗濯と晩御飯のしたくもお願いね」

兄「もしかして家政婦扱いなの俺」

母「一応位置づけはニートのどら息子って設定で」

兄「くぅ、今のところ否定できない」

母「うふふ、頼んだわよ」

兄「とはいえ何にもやることないしなぁ」

兄「住み込みでやる必要あんのかこのサービス」

兄「しかたないな、ほんとに洗濯でもするか」

兄「えっと、洗濯物を仕分けして、色がつかないものを寄せて、と」

兄「うお、お約束だが……下着が……!」

兄「こ、これは妹ちゃんのかな……可愛らしいパンツだ」

兄「ここにあるということは、昨日はいてた奴なのかな……」

兄「……やばい…血液が集まりつつある……」

兄「こ、これは兄としてどういう行動をとればいいんだ」

兄「ブラジャーまである…!Aか…ふむふむ」

兄「お兄ちゃん代行サービス……最高すぎるぞ!」

兄「ふぅ……なんとか欲望のままに行動せずにすんだ」

兄「年頃の女の子と暮らすってのは、こういうこともあるんだなぁ」

兄「くそぉ、リアルに妹がいる奴がうらやましいぞ」

兄「……リアルに存在している場合は、あんまり感じないもんなのかな」

兄「まぁいいや、あとは干すときに自分を抑えられるかどうかだな」

兄「ついでに風呂場の掃除でもするか……」

兄「風呂桶だけじゃなく、床と壁も磨くか」ゴシゴシ

兄「現状、タダ飯くってる居候状態だからな」ゴシゴシ

兄「少しでも頑張って、認められるようにしないと」ゴシゴシ

兄「何を頑張ったらいいかわかんないときは、とにかく行動あるのみだっ」ゴシゴシ

妹「……ただいまなのです」

兄「あれ?まだお昼なのに……」

妹「何してるのですか?」

兄「おかえり。お風呂の掃除だけど」

妹「て、天井まで磨くんですか?」

兄「四角い部屋を四角く掃除するだけじゃ甘い。部屋というものは立方体なんだ」ゴシゴシ

妹「……はぁ……すごいです」

妹「……お疲れ様なのです」

兄「ウォオ……明日は筋肉痛だなこりゃ」

妹「くす……前に来てくれた人はそんなことしなかったのです」

兄「前?……前って……」

妹「お兄ちゃん代行サービスです」

兄「そうなんだ……前も頼んだことあるのか」

妹「その時は2日目で帰ってもらいました」

兄「ど、どうして?」

妹「私が嫌がったからです」

兄「なんでまた」

妹「……別に。いられると落ち着かなかったからです」

兄「うーん。俺も今日で二日目だけどやばいかな」

妹「……まだ大丈夫なのです」

兄「ほっ……」

兄「今日はなんで早かったの?」

妹「……もうすぐ中間テストだから、午前で終わりなのです」

兄「そっか。お昼ごはんは?」

妹「パンを買ってきたから大丈夫です」

兄「ふーん……」

妹「お風呂掃除ありがとうなのです……それじゃ」

兄「あ、ちょっと待って」

妹「……なんなのです?」

兄「10分でいいからパン食べるの待って」

妹「……はい」

兄「おまたせ」

妹「これは……」

兄「ミネストローネだけど何か」

妹「こ、こんなのいつ作ったのです?」

兄「今だけど」

妹「ふぁ……すごいです……いい匂い」

兄「種明かしすると、野菜ジュースがあったからそれにちょちょいと」

妹「なんだか魔法みたいですね」

兄「へへ、洋食屋で働いてたっていったろ」

妹「……食べていいですか?」

兄「うん。あ、パンは俺が食べるからちょうだい」

妹「え……」

妹「パンを……食べるんですか?」

兄「もったいないからさ、あーお金は無いんだけど……」

妹「……」

兄「俺は部屋で食べるからさ。妹ちゃんの邪魔はしないよ」

妹「……」

兄「どうした?」

妹「一緒に……」

兄「ん?」

妹「……なんでもないです」

兄「じゃ、また後でね」

兄「はい、もしもし」

?『もしもし、頑張ってマスカー?』

兄「その棒読みはハロワのねーちゃん」

?『心配で掛けてみましたてへぺろ』

兄「いまんとこ昨日とほとんど変わりないですよ。ていうか」

?『何デスカー』

兄「この家、前も同じようなサービス頼んだって言ってたけど」

?『あれは失敗デシター』

兄「そんな軽く言われても」

?『今回も失敗したらさすがに信用失います。頑張ってくだサイネー』

兄「そんなとこに俺みたいのが来て良かったの?」

?『前回の失敗を踏まえての判断デスー。前はその筋40年のプロだったんデス』

兄「ちょ、そんな年のいってる人がお兄ちゃん代行とか無理ありすぎだろ」

?『デスヨネー』

兄「だめだこいつ」

?『それでもう少しお兄ちゃんぽいのをという事でシテー』

兄「2日で帰されるわそりゃ」

?『ともかく頑張ってクダサイー』

兄「でもなぁ、あんまり自信がないなぁ」

コンコン

妹「……いますか?」

兄「あ、ごめんなさい。じゃあそういうことで」

?『頼みまスヨー』

妹「……電話中だった?」

兄「あ、でも終わったよ。どうしたの?」

妹「……パン……食べた?」

兄「まだだけど」

妹「これ、持って来たのです……」

兄「あ、さっきの昼ごはんか」

妹「……」

兄「どうしたの?」

妹「二人分……持ってきたのです」

兄「?」

妹「だ、だから……なのです」

兄「ごめん、もう一回」

妹「………なんでもないですっ」

兄「二人分食えってことか。お代わりしてくれなかったのかなぁ……」

兄「しかし、またやることがなくなってしまったぞ」

兄「妹ちゃんは勉強中だろうし」

兄「晩飯までは時間があるしなぁ。晩飯は何作ろうかな」

兄「……なんだかまかないさんみたいになってきたな」

兄「いっそそれならそれで気が楽なんだけど」

兄「うーん……退屈だ」ゴロゴロ

兄「こういう時ほんとの兄貴ってなにするんだろうな」

兄「わかんねーや……別に何もしないのかな」ゴロゴロ

兄「兄妹か……うーん……」

兄「……ぐーぐー……」

妹「……じーっ……」

兄「ぐー…ぐー…」

妹「……じーっ……」

兄「ぐー……ん?」

妹「……じーっ……」

兄「あれ……いけね……寝ちゃってたのか」

妹「…………っ!」

兄「ふぁあああああ……って妹ちゃん」

妹「こ、こんにちわなのです」

兄「ど、どうしたの一体」

妹「あの、ごはん作ってくれたお礼……言ってなかったのです」

兄「あぁ……いいよそんなの別に。他に出来ることも無いし……」

妹「……じーっ……」

兄「な、なんで人の顔を見てるんだろう」

妹「……なんだか不思議な顔です」

兄「それ褒められてるの?けなされてるの?」

妹「くす……内緒なのです」

兄「(……少しは興味持ってくれたのかな?)」

兄「聞いたんだけど、前の人ってすごい年季の入った人だったんだって?」

妹「……あれは最悪だったのです」

兄「老けセンでもない限りきっついだろうな」

妹「それにちょっとギッシュな感じだったのです」

兄「うわ……」

妹「今回はちょっと違うのです」

兄「ちょっとだけじゃないと言ってくれ」

妹「それはまだわからないのです」

兄「はは……厳しいな」

兄「とりあえず、さっきも言ったけど」

妹「なんです?」

兄「干渉したり、生活の邪魔したりしないからさ」

妹「……」

兄「嫌になったらいつでも言ってくれればいいし。すぐ出てくから」

妹「で、でもお金無いって……」

兄「それはこっちの都合だから」

妹「……」

兄「俺一人っ子だったから、正直兄貴ってどうふるまえばいいかわかんないんだよね」

妹「……」

兄「だから、向いてないかもしれないけど、頑張ってみるから」

妹「ニートのお兄さん役をですか?」

兄「うっ……その設定変えられないの?」

妹「くすくす……わからないです」

兄「あ、そろそろ晩御飯のしたくしないとな」

妹「なんだか女中さんみたいになってます」

兄「俺もさっきそう思ったよ」

妹「女中さんサービスはお願いしてないのです」

兄「だけどさ」

妹「お兄さんはもっと役立たずなくらいで丁度いいと思います」

兄「そうかなぁ……」

妹「晩御飯は私が作るのです。お兄さんはお部屋にいてくれていいです」

兄「!?」

妹「……い、いい人みたいだから、少しだけ付き合ってあげるのです……家族ごっこ」

兄「認めてくれるの?」

妹「それはまだなのです」

兄「うーん、でも一歩前進かな……」

>>1
俺をSSに出してくれないか!?

ちょと書くの久々なのでいつも以上につまらない上に遅くて申し訳ない
コーヒー入れてくる……
>>137
お前は兄だもしくはデュフ男

妹「で、できたのです!」

兄「やんややんや」

妹「……野菜炒めなのです」

兄「お、これは……汁がたっぷりで……野菜もシナシナに」

妹「この野菜から出たスープが美味しいのです」ダパァ

兄「うわぁ、リアル小此木だ」

妹「食べないのです?」

兄「い、いただきまーす!もぐもぐ」

妹「……美味しいです」

兄「うーん、料理はあんまり得意じゃないようだ」

妹「お代わり、いります?」

兄「くっ!美味しそうに食べることも兄の務めかっ…!」

兄「そういえばお母さんはいつも遅いの?」

妹「……夜の10時過ぎないと、帰ってこないのです」

兄「ふーん、社長って大変だなぁ」

妹「……知らないのです」

兄「亡くなったお父さんの会社を一人で切り盛りしてるんでしょ?」

妹「……です」

兄「そうやって妹ちゃんを育ててるんだから、偉いよね」

妹「……お母さんの話はいいです」

兄「あ……ごめん」

妹「……おかわりよそってあげます」

兄「うお……」

妹「……ごちそうさまでした」

兄「(うーん……どこに地雷があるかわからないな……)」

妹「お、お兄さん……」

兄「」ビク

妹「な、なんなのです……?」

兄「あ、いや慣れてないもんで。その呼び方」

妹「私もですけど……他にどう呼べばいいかわからないです」

兄「前のオッサンのときはなんて呼んだの?」

妹「まったく会話しなかったので、覚えてないです」

兄「そっか」

妹「……嫌なら別の呼び方にします」

兄「いや、いい……っていうかもう一回呼んで欲しいんだけど」

妹「……っ!い、嫌です」

兄「がっくし……」

兄「ところで何かな?」

妹「お風呂……沸いたから入ってください」

兄「え……先に入っちゃっていいの?」

妹「……後から入られるほうが恥ずかしいのです」

兄「そういうもんかな」

妹「バスタオルは適当に使ってくださいです」

兄「うん、ありがとう。ってかシャワーでいいのに。嫌でしょ?」

妹「……別に、そうでもないです。そんなに気にしないでいいのです」

兄「えぇ子や」

兄「ふいー」チャポン

兄「ひとんちの風呂って落ち着かないもんだけど、ここはなんだかいいなぁ」

兄「……」

兄「妹ちゃん……お母さんのこと嫌いなのかな?」

兄「仕事より、もっと一緒にいたいのかもしれないなぁ」

兄「うーん……俺が口出しできることじゃないしな……」

兄「まぁ、いいか……」チャポン

妹「お兄さん……?」

兄「!?」

兄「は、はいぃっ!!」

妹「声が裏返ってるのです」

兄「こ、これはもしかして……」

妹「あの……」

兄「ま、まて!兄妹でもさすがにそれはいくらなんでも!あでも俺は別に嫌じゃなくぅっ!」

妹「バブがあったので使ってくださいなのです」

兄「妹ちゃんがいいなら俺はいいですっ……て懐かしい名前が」

妹「炭酸が気持ちいいです……ここにおいておくのです」

兄「……」

兄「……くそぉ、ケツにはさめて遊んでやる」シュワシュワ

兄「お風呂あがったよ」

妹「……」

兄「妹ちゃん?」

妹「しー……なのです」

兄「あれ、テレビ見てたのか」

妹「今いいところなのです……終わったら入ります」

兄「コテコテの恋愛ドラマだなぁ、これ」

妹「じー……」

兄「……はは、興味ある年頃なのかな」

妹「……じー……」

兄「一緒にみてもいいかな?」

妹「いいのです」

兄「よっこらせっと」

妹「じー……」

兄「ふぁああぁあ……」

妹「うるさいですっ静かにしてください」

兄「ご、ごめん(超つまらん……)」

妹「どきどき……」

兄「女子高生と教師の恋愛か……なんという反社会的な」

妹「じー……」

兄「あれ、なんかこれ昔みたことがあるような……リメイクか?」

妹「………」

兄「た、確かこれ……やばい、やばいぞぉっ!」

妹「黙ってみて下さいなのですっ!うるさいですっ!」

兄「いや確かこれこの回」

『いーーやああああああああああっ!!!』

兄&妹「!?」

『やめてぇええええええっ!』

兄「うは……」

妹「……っ……!」

『嫌だぁっ!!やめてよぉっ!ぁああっ……』

兄「レイプシーンまできっちりリメイクしてやがる……」

妹「ぇ……あ……」

兄「き、気まずい……なんという気まずさ」

妹「……あ、……!」

『うぅっ…嫌ぁっ…やめ…て…うぁっ…!』

兄「……」

妹「……」

妹「……」

兄「ははは……最近のドラマにしては珍しいね……」

妹「……何だかとっても恥ずかしいです……」

兄「その気持ちはよく分かる」

妹「男の人は怖いんですね」

兄「待って、あれは一種の性的想像の冒険であり現実にはそうそう」

妹「想像は?するんです?」

兄「いや、ちょっと待って」

妹「もうこのドラマはお兄さんとは見ないのです……お風呂に入ります」

兄「まぁ、そのほうがいいだろうな」

妹「寝ないのです?」

兄「今ちょっと立てないから」

兄「さてと、お米のタイマーをセットして」

兄「ボイラーも切ったし、こんなもんかな」

兄「ふぁあ……眠ぃ……」

兄「まだお母さん帰ってこないのか……晩飯は食っただろうけど」

兄「念のため軽食でも……お茶漬けでも作れるようにしとくか」

兄「ますます女中さん化してきたな」

兄「まぁ、他に出来ることも無いし、いいか」

兄「浅漬けもつけておこう。朝に妹ちゃんが食うかもしれない」

兄「靴下にアイロンもかけとくか」

妹「……」

母「ただいまー」

兄「あ、おかえりなさい」

母「なに?アイロンがけ?」

兄「タダ飯ぐらいなんで、これくらいは」

母「ちゃんと仕事してるんでしょ?ふふ」

兄「なんというか、仕事してる感覚もないですけど」

母「はーお腹すいた」

兄「お茶漬けくらいならすぐだせますけど」

母「くぅう、契約延長しようかしら……」

兄「あはは……妹ちゃんがなんていうか」

母「ちょっとお酒も飲もうかな。付き合ってくれる?」

兄「あんま飲めないですけど」

母「妹ちゃんとは上手くやってる?」

兄「うーん……どうなんだろ」

母「まぁまだここにいるってことは、前よりは相性がいいのかも」

兄「前のはちょっと無いでしょ。話を聞く限り」

母「あっはは、まぁお兄ちゃんも飲んで」トクトク

兄「うわ……いただきます」

母「んくっ…んくっ…ぷはー!」

兄「いっつも一人で飲んでるんですか?」

母「ちょっと、いい加減敬語やめにしない?」

兄「え、でも」

母「いいから、ね?母さんって呼んでみて」

兄「か、母さん……」

母「……」

兄「なんで固まるんですか」

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

母「こうやってね、子供と一緒にお酒を飲むのが夢だったのよぉ」

兄「はは、妹ちゃんももう何年かしたら」

母「……あの子はきっと嫌だと思うわ」

兄「な、なんでですか」

母「私の事、きっと良く思ってないから」

兄「仕事で家に居ないから?」

母「あら、よく分かってるわね」

兄「それは仕方ないでしょ。妹ちゃんだってわかってると思いますよ」

母「でもね、もうちょっと母親らしいことしてあげたいんだけど……」

兄「いくらでも出来るでしょ、これから」

母「だといいんだけどなぁ……」

母「もうね、どういうのが母親らしいのか忘れちゃいそう」

兄「うーん…一般的なイメージはあるけど」

母「私はそのイメージに合ってる?」

兄「えーと……」

母「あっはは、正直でよろしい」

兄「か、母さんは母さんなんだから、他と比べることもないと思いますけど」

母「おうおう、言うねぇお兄ちゃん」

兄「酔っ払ってますなぁ」

母「お兄ちゃんのお母さんはどういう人だったの?」

兄「よく知らないです」

母「……」

兄「……」

母「……そう、ごめんなさいね」

母「さってと、そろそろ寝ようかな」

兄「朝飯のリクエストがあれば聞きますけど」

母「ふふ、ホントにいい子だわぁ」

兄「いや、そこまで買われるとちょっと」

母「あの子のお兄ちゃん、しっかりよろしくね」

兄「どういうのが兄貴らしいのか、未だによくわかりませんけど」

母「さっき自分で言ってたこと忘れたの?」

兄「え?」

母「……朝ごはんは、納豆ね。小粒じゃなくてひき割りで。これお金」

兄「え?今から?」

母「ニートのお兄ちゃんなんだからいいでしょ?」

兄「それやめてくださいよ……」

母「よろしく頼むわよー」

~翌朝~

妹「……おはようなのです」

兄「あ、おはよう」

妹「また、ご飯作ってるのです?」

兄「うん、今のところこれ以外に自分をアピールする場がない」

妹「くす……やっぱり女中さんなのです」

兄「まぁ、それでもいいやもう」

妹「エプロン取ってください」

兄「あ、これ?洗濯忘れてたなぁ……」

妹「……私も手伝うのです」

兄「え?」

妹「今日は何を作るのです?」

兄「え、えっと……じゃあとろろすってもらえれば」

妹「了解です」

兄「目玉焼きはこうして最後に蒸らすといい感じになるんだ」

妹「お兄さん、ほんとに料理上手です」

兄「自分で作らないと何も無かったからなぁ」

妹「え?」

兄「あ、海苔をあぶってくれる?」

妹「は、はい……こうですか?」

兄「こうやってひと手間掛けるとご飯が美味しく……って燃えてるよっ!」

妹「きゃーっ!!水くださいぃぃっ!!」

兄「落ち着いてっ!シンクに投げればいいから」

妹「うぅ……失敗なのです」

兄「はは、不器用だなぁ」

妹「そ、そんなことないですっ……」

母「ほほーう…」

兄「あ、おはようございます」

母「今日も立派な朝ごはんねぇ」

兄「いえ、そんなに大したものは無いですけど」

母「ご馳走だわー。妹ちゃんも手伝ってたの?」

妹「……うん」

兄「ちなみにお母さんは料理しないんですか?」

母「あー……私はねぇ」

妹「……お母さんは料理超下手なのです」

母「ぐっ……」

兄「た、たまにはまずい料理も食べてみたいよな、妹ちゃん」

母「あんまりフォローになってないからね、それ」

妹「ぷっ……くすくす……」

母「……ふふ、ありがとねお兄ちゃん」

兄「何がですか?」

兄「えっと……今日も妹ちゃんはお昼までかな?」

妹「そうなのです」

母「お兄ちゃんは?」

兄「強いて言えば自宅警備でしょうか」

母「あっはっは、面白いわー」

妹「……お母さんは今日も遅いの?」

母「え……あ、そうね……」

兄「…………」

母「…………」

兄「くぅ、いたたまれない空気だ……」

兄「(今まで想像してなかったけど、普段は一人だったんだよな……)」

兄「(一人でご飯食べて……TV観て、風呂入って寝て……か)」

兄「(やっぱりちょっと、可哀相かな……)」

母「ごめんね、妹ちゃん……」

妹「……別にいい」

母「う……」

兄「……妹ちゃん、お母さんは」

妹「お兄ちゃんがいるから、大丈夫」

兄「え?」

母「まぁ……」

妹「だから、お仕事頑張ってきてね、お母さん」

母「あ、ありがと!妹ちゃん……」

兄「……こ、これはこれでプレッシャーが……」

兄「あっという間にお昼になってしまった」

兄「しかし、テレビしか楽しみが無いぞ……この生活」

兄「仕事してない人たちって何して時間つぶすんだろうな」

妹「ただいまなのです」

兄「おかえりー」

妹「くんくん、いい匂いです」

兄「オムライスなんだけど、好きだった?」

妹「は、はい……大好きです……えへへ」

兄「そんなににやけるほど好きだとわ」

妹「……っ!に、にやけてなんかないです」

兄「そ、そうかな……」

妹「お、お兄さんの料理は卵料理ばっかりです!コレステロールが高くなるのです」

兄「チキンライスだけで食べる?」

妹「た、食べます……卵も」

兄「素直でよろしい」

妹「いただきます」

兄「あ、じゃあ俺も食うかな」

妹「……まだ食べてなかったのです?」

兄「うん、妹ちゃん帰ってくるから」

妹「もう一時過ぎてるのです……待ってなくても」

兄「一人で食べてもあれかと思って」

妹「……」

兄「少しはなじんでくれた気がしたからさ、一緒でもいいかなって」

妹「そんなの……待たせるのは悪いです」

兄「ま、こうして一緒に食べたほうがなにかと捗るかと」

妹「……捗るって言いたいだけなのです」

妹「ごちそうさまでした」

兄「おそまつさま」

妹「お皿は私が洗いますね」

兄「いや、いいよ。勉強してきたら?」

妹「……私が洗うのです。お兄さんは休んでてください」

兄「午前中いっぱい休んでたんだけど」

妹「くす……自宅警備お疲れ様なのです」

兄「正直退屈でたまらないんだけど。午後も何にもないしなぁ」

妹「……」

兄「どした?」

妹「暇なら、勉強教えて欲しいです」

兄「え……いいけど、あんまり自信ないな」

妹「……少しでいいですよ」

兄「うーん、ちょっと妹ちゃん変わってきてるのかな?」

兄「えっとな、蛍光ペンは使わないほうがいいらしいぞ」

妹「どうしてですか?」

兄「塗ったところは覚えた気になっちゃって、復習する気がなくなるんだって」

妹「わぁ……お兄さんやっぱり物知りですっ」

兄「はっはっは、任せなさい(漫画で得た知識だけど)」

妹「他には何かないですか?」

兄「えーとえーと……東大は実は理系がねらい目らしい」

妹「東大はどうでもいいですよー」

兄「こうして具体的には何も教えられないのであった」

妹「誰に話してるんですか?」

兄「しかし、ここが妹ちゃんの部屋か」キョロキョロ

妹「あ、あんまりみられると恥ずかしいのです……」

兄「女の子の部屋って感じでいいと思うけど」

妹「……」

兄「俺なんかが入ってよかったのかな、今更だけども」

妹「お兄さんならいいです……別に」

兄「なら良かったけど」

妹「あの……お兄さんに初めて会ったとき、私……」

兄「ん?」

妹「すっごく失礼な事言ったの、覚えてますか?」

兄「あ、あぁ……でもそれは気にしなくていいんじゃないかと」

妹「どうしてですか?」

兄「いや、いきなり知らない人が来てお兄さんとか言われても困るだろうし」

妹「お兄さんはそんな事言わなかったです」

兄「いきなり言える人がいたら尊敬するわ」

妹「前の人はそんな感じでした」

兄「前言撤回」

妹「だから、お兄さんに……です……」

兄「え?」

妹「お兄さんに、いてもらっても……です」

兄「ごめん、もう一回……」

妹「こ、ここにいて貰っても、いいです……」

兄「邪魔じゃない?」

妹「邪魔なんかじゃないです……楽しいです、少し」

兄「少しかぁ」

妹「す、少しよりもう少し楽しいです」

兄「そっか……あんまり楽しませた記憶も無いけども」

妹「お風呂の天井をこすってるところを見てから面白い人だなって思ったのです」

兄「妹ちゃんのツボがよくわからん」

兄「じゃあ、改めて……よろしくお願いします。残り一ヶ月少々」

妹「は、はい……よろしくなのです」

兄「あと、できたらなんだけど」

妹「なんですか?」

兄「敬語はやめて欲しいんだけど……いきなりは無理だろうけど」

妹「む、難しい注文です……」

兄「あと、お兄さんよりも、お兄ちゃんのほうがそれっぽくていいかなと……」

妹「お兄……ちゃん」

兄「うおっ……」クラ

妹「どうしたんですか!?」

兄「いや、ちょっと目まいが」

妹「お兄ちゃん?」

兄「うぉぉ」クラ

妹「ちょっと面白いです……お・に・い・ちゃんっ!」

兄「ふぉおおおおおおおおっ!!」

妹「あはは……やっぱり、お兄ちゃんは楽しい人ですっ」

兄「萌え死ぬ……誰か酸素を」

妹「……お兄ちゃん、テストが終わったら一緒に遊んでくれる……?」

兄「も、もう駄目だ……」バタン

妹「きゃっ!しっかりしてくださいお兄ちゃんっ」

誰かこの仕事紹介してくれよ

なぜ止まったし

>>296
すまん腰痛がまた…

はやく

待てよ…ホームステイならばこの夢をかなえられるんじゃないか?
いい家族に当たり、かつ自分より年下の女の子がいる家庭なら…?
「ここにいる間は本当の家族だと思ってくれていいのよ」とか言われたらそれはもう妹が出来たみたいなもんじゃないのか

>>318
妹「チッ・・・話しかけんな」


これが現実です

兄「ええまぁ、そうですね。それなりにやっていけてるんじゃないかと」

?『初めてなのにやりマスネー』

兄「意外とこういうのが向いていたのかもしれない」

?『お母さんからも評判は上々だったようデスヨー』

兄「え?探り入れてたの?」

?『こういうナイーブなお仕事ですカラー。そこは理解して下さいナー』

兄「いや、まぁ……そうかもしれないけど」

?『あと20日頑張って下さいナー』

兄「あのさ、報酬前払いで少し貰えないの?」

?『無理ですネー。どうしてデスカー?』

兄「いや、手持ちがまったく無いもんで」

?『それは貴方が悪いのデスー』

兄「そうなんだけど……少しあれば何か買ってあげたりとか、お兄さんらしく振舞えるかと」

?『……経費でなんとか出来ないか会社に相談しておきマスー』

兄「よろしく頼みます」

兄「ふぅ……」ピ

兄「あと二十日かぁ」

兄「長いのか、短いのかもよくわかんないな」

兄「何事もなく終わればいいんだけど……」

妹「お兄ちゃん」コンコン

兄「あ、はい」

妹「……入るのです」

兄「そういや今日は休みだもんね。気が付かなかった」

妹「……お兄ちゃんは家に引きこもってるから曜日間隔がないんです」

兄「何これイジメ?」

妹「んっと……」

兄「どうしたの?」

妹「ん……」チラチラ

兄「?」

妹「あの……」チラチラ

兄「お腹すいたとか?まだお昼には早いけど……」

妹「ち、違うのです……退屈だから」

兄「あ、そうなんだ……」

妹「退屈なのです」

兄「はは、俺もだよ」

妹「……お兄ちゃんと何かしたいです」

兄「えーーっ!ほ、ほんとに?」

妹「ひぃっ…!い、いきなり大きい声を出さないで下さい」

兄「だって今までそんなこと言わなかったから」

妹「……言いたかったけど、我慢してたのです」

兄「もちろんいいよ、何でも」

妹「ほ、ほんとなのです……?」

兄「ただしお金のかからないことに限るんだけど」

妹「じゃあ、私の部屋で遊びましょう」

兄「う……いいよ」

妹「ジュースとポテチを用意してるから来てくださいなのです」

兄「んじゃお呼ばれしよっかなっと」

                ,......::::::::::::::::::::....、
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..、
             /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、

            ./:::::::::::::::;-‐'て ̄ ̄`゙゙''ヤ:::::::::::::、       __ 
   ____     ./:::::i:::;:::::::ト、_ノ、___ゝ=∧::::::::::::::、    /    \
 /     \ .   i::::::::l;;;l::::::レ'´:::l::::::::l::::::下:Fi|::::::;-、::::.、   /   お   .ヽ
/   死   ヽ  |:::::::(_」::::」Aヒミk―‐‐''Zキ=、'L:,:し<:::::::、  i     兄    i
|    ん    i i:::::::::i´|:「||ll'゙i0:::i゙   ゙.i0:::j゙'' |リ:「 }:::┌`' |    ち     l
|    で    |  ̄|:::ヽ」::i l ヾ="' .  ヾニ´' ノi:::レ'::::::::i <     ゃ    i
|    ,、,、    ゝ  i::::::l::::人丶  ー====ィ   人;;|:::::::::::::、 !   .ん    i
|    ゙v'´   /   |::::::|::r‐i^)'>、_ ヽ二ノ .ィ´V(__)::::::i:::::::、 \      /
ヽ.      /  ∠<'ー!__.ハ\ `゙ =ー_彡‐'  } ハ\:::::i:::::<´  `゙ー-―''´
 `ー--―'゙´   / . ̄(⌒ヽ\ヾ::、_  `!´   ノ |::|  `\::::::、
          .{   〈 ー1_)ーL_N_`ー   -‐'i  V    `\:、
          i   i ト、‐-―ナ'(__)、    ノ .(__)     ハ'゙´
          ヽ  iヽヽ二ニノ }|::i i   /   ハ

兄「女の子の部屋っていうのは、やっぱり緊張するな」

妹「くす……妹なのにですか?」

兄「妹の部屋でも多少構えちゃうもんじゃないかなぁ。わかんないけど」

妹「興味深いテーマなのです」

兄「はは、だねぇ」

妹「……お兄ちゃん。コンソメとピザポテトどっちがいいですか?」

兄「断然ピザポテトで」

妹「太るのです」

兄「この生活を20日も続けたら太るだろうな……いただきます」

妹「男の人はちょっとくらい太っても平気です……もぐもぐ」

兄「お腹だけでるとかになったら最悪だな……」

妹「……」モグモグ

兄「……」モグモグ

妹「……」モグモグ

兄「あ、あのさ……」

妹「何ですか?」

兄「何かしないとこう、間が持たないというか」

妹「間?」

兄「何もしないで退屈じゃない?」

妹「私は楽しいのです」

兄「そ、そう……妹ちゃんがいいならいいんだけど」

妹「くす…お兄ちゃん緊張してます?」

兄「最初にそう言ったじゃないか」

妹「あはは、ちょっと面白いですー」

兄「妹ちゃんってちょっと小悪魔属性なのかな……あのお母さんの血を引いてることだし」

兄「身の置き所に困るから、何かしようよ」

妹「何がいいです?」

兄「なんかテレビゲームとかさ」

妹「……一人で遊べるようなものしかないです」

兄「あ、そうか……」

妹「パソコンのゲームなら、面白いのがあるのです」

兄「なんでもいいよ」

妹「これも一人用なのです……お兄ちゃんにやらせてあげます、くすくす」

兄「『ザ・ハウス』?なんか嫌な予感がするけど……」

妹「……」シャーッ

兄「なんでカーテン閉めて部屋暗くするの?」

妹「内緒なのです」

兄「まぁいいか、それじゃ」

妹「そこのボールをクリックしてください」

バリン

兄「アッー!」

妹「絵画をクリックしてみて下さい」

デロロロン

兄「アッー!!」

妹「そこに日記があるのです」

ペラリ

兄「アッーー!!!」

妹「廊下に出るとお母さんが出てきますよ」

兄「アッーー!アッーーー!!!」

妹「予想通りの反応で嬉しいのです」

兄「はぁはぁ……」

妹「……そんなに怖がるとは思わなかったです……」

兄「ちょっとホラー系は苦手なんだ」

妹「ごめんなさい……」

兄「まぁでも、楽しかった」

妹「マゾなのです?」

兄「ち、違……そういうことじゃなくて」

妹「?」

兄「ほんとに妹がいたら、一緒にこういう風にして過ごしたのかなぁと」

妹「……今は私が妹なのです」

兄「あ、うん……そうだな」

妹「お兄ちゃん、叫んだから喉が渇いたはずです。はい」トクトク

兄「ありがと」

兄「ところでさっきから気になってたんだけど」

妹「なんですか?」

兄「そこにある紙束は一体なんなんだろ」

妹「そ、それは……見ちゃ駄目ですっ」

兄「さてはテストとか?ちゃんとしまっておかなきゃ駄目だよ」

妹「そ、そうです……しまって置きます」

兄「兄として妹の成績を知る必要があるな、一応」ガサゴソ

妹「きゃっ!だ、駄目ですよっ」

兄「大丈夫、テストの点数だけじゃ人の優劣は決まらないぞ……ん?」

妹「見ないでくださいー!」

兄「あれ……テストじゃないよ……これ」

兄「イラストと……これは絵本?」

妹「うぅ……」

兄「うぉ、めちゃ上手いけど……妹ちゃんが描いたの?」

妹「そ、そうです……」

兄「読んでみてもいい?」

妹「だ、駄目ですっ」

兄「えぇー……」

妹「子犬みたいな目をしても嫌ですっ!」

兄「だって……」

妹「……一人で空想したことを色々書いただけだから、面白くないと思います」

兄「誰かに見せたことあるの?」

妹「……ないです」

兄「何で?」

妹「は、恥ずかしいからです……」

兄「うーむ……すっごく読みたい……」

兄「読みたいなー…」チラ

妹「だめです」

兄「読みたいな」チラ

妹「だ、だめですぅっ…!」

兄「ちょっとだけでいいから!この通り!」ドゲザァッ

妹「お、お兄ちゃんっ……」

兄「だめ?」

妹「………読んでも面白くないです」

兄「見てみないとわかんないよ」

妹「うぅ……じゃ、ちょっとだけならいいです……」

兄「やったー」

妹「お、お母さんに言ったらだめですよ」

兄「言わない言わない」

妹「……なら、少しならいいです……」

兄「しかし、いっぱいあるなぁ」

妹「ずっと昔から描いてたのです」

兄「じゃ、これにしようかな『おかねのないくに』?北朝鮮が舞台?」

妹「ち、ちがいます……」

兄「(ぶっちゃけ出来が微妙だったらなんてリアクションすればいいんだろう)」

兄「『あるところにおかねのないくにがありました』」

妹「音読されると恥ずかしさが倍増です……」

兄「『ほしいものはみんなぶつぶつこうかんでした』……なんか絵本にしては内容が深そうだな」

妹「それはちょっと大き目の子供用です」

兄「なるほど『ある日、おうさまがいいました。ぶつぶつこうかんはふべんじゃ』と。ふむふむ」

妹「……」

兄「『ほしいものはみんなでゆずりあおう。こうかんなどせずおたがいにわけあおう』」

兄「『みんなはすばらしい、さすがおうさまだといいました。さいしょのうちはみんなでものをわけあってなかよくくらしました』」

兄「『けれどいつのまにか、さまざまなもんだいがおきるようになってしまいました……』」

兄「…………」

兄「『……おしまい。』」

妹「ど、どうでしたか……?」

兄「お、面白かった……ほんとに面白かった」

妹「本当ですか?」

兄「これは共産主義の素晴らしさとそれを現実にする難しさ、はては人間の物欲にいたるまで様々なテーマを秘めている」

妹「そ、そこまで考えて書いてないです……」

兄「物質社会に対するアンチテーゼ、かつ資本主義の問題点を内包している快作だ。素晴らしい」

妹「……」

兄「妹ちゃん才能あるんじゃないかな。ほかのも読ませてよ」

妹「……え、えっとじゃあこれはどうですか……?」

兄「むぅ……この『きょじんとこびと』も面白い」

妹「それは去年かいたのです」

兄「おたがいの長所と短所を補い合うことの大切さを子供にもわかりやすくビジュアルでも伝えている」

妹「うぅう……」

兄「なんで頭抱えてるの?」

妹「なんだかとっても恥ずかしいのです……」

兄「将来は絵本作家とか、小説家になるの?」

妹「あんまり考えたことないです」

兄「もっと他のも読ませて」

妹「でも、もう夕方です」

兄「えっ…いつのまに」

妹「お兄ちゃん、ずっと本読んでたから」

兄「ご、ごめん……お腹すいただろ」

妹「うぅん……全然平気なのです」

兄「お風呂あがったよ」

妹「……」

兄「妹ちゃん?」

妹「しー……なのです」

兄「あれ、テレビ見てたのか」

妹「今いいところなのです……終わったら入ります」

兄「なんかデジャヴ」

妹「じー……」

兄「……うわ、どろどろの不倫ドラマだな、今日のは」

妹「……お兄ちゃんも一緒にみませんか?」

兄「いいの?じゃ、座ろうかな」

妹「……そんなに離れなくていいです」

兄「こないだはこのくらいだったけど……」

妹「そこからだときっと見にくいです、ここに座ればいいです」

兄「ドラマとか好きなんだな、妹ちゃん」

妹「ドラマというより、物語が好きなのです」

兄「絵本に生かすためとか?」

妹「うぅん……そういう風にして見てたらきっとつまんないです」

兄「うぅむ、創作は奥が深い」

妹「くす……それに、こんなお話、絵本にはできないです」

兄「あぁー…そうかも。題材が不倫だしなぁ」

妹「結婚してるのにどうして他の人を好きになるのです?」

兄「それはこいつらに聞いてくれ」

妹「好きだから結婚するんじゃないんですか?」

兄「まぁそうだけど、単に家族みたいになっちゃうんじゃない?つか夫婦は家族だけど」

妹「ふーん……よくわからないです……」

兄「俺もよくわからないけど」

兄「要するに結婚してから、他の人を好きになっちゃったってことでしょ」

妹「そんなの良くないです」

兄「良くないけど……理屈じゃないから、分かってても我慢できないんじゃない?」

妹「あんまりわかんないです……」

兄「うーん……ちょっと違うけど、妹ちゃんに好きな人がいて」

妹「いないですっ」

兄「例えばの話。好きな人に恋人がいたら?」

妹「それは……悲しいと思います」

兄「簡単に諦められる?」

妹「……わからないです……」

兄「だめだって分かってても、好きになるとどうしようもなくなることってあるんじゃないかなーと」

妹「お兄ちゃんは不倫したことあるんです?」

兄「いや、無いから」

兄「誰かを好きになったりとかないの?」

妹「よく……わからないです」

兄「興味がある男の子とか、好きの始まりだよ」

妹「興味……お兄ちゃんには興味あります」

兄「えっ」

妹「だって、面白いです」

兄「そ、そうかなぁ」

妹「えへへ……私の好きな人は、お兄ちゃんなんですね……」

兄「えっ!?えっ!?」

妹「駄目ですか?」

兄「いやちょっと待って」

妹「……というのはウソです」

兄「なんだと」

妹「と、思ったけど……ウソじゃないかもです」

兄「さては遊んでるだろっ」

妹「……よくわかんないです……」

兄「はぁ……」

妹「でも、時々お兄ちゃんの事を考えるのは本当です」

兄「そ、そうなんだ……」

妹「好きな食べ物はなんなんだろうとか、どういう本が好きなんだろうとか」

兄「うっ……」

妹「昔どういう子供だったのかなぁとか、部活はなにやってたのかなぁとか……」

兄「そ、そう……」

妹「今日はごはん何作ってくれるんだろうとか……考えてると退屈しないです」

兄「……」

妹「……」

母「ただいまー」

兄「あ……」

母「あら?二人でテレビ見てたの?」

兄「はは、そうです」

妹「……」

母「小腹がすいたわー、お兄ちゃん何かなーい?」

兄「あ、えーと……クラブハウスサンドで良ければすぐに」

母「すっごーい。頼むわ」

妹「……お風呂に入ってきます」

母「お湯抜いてもいいわよ、お母さんはシャワーでいいから」

妹「……うん」

母「顔赤いけど風邪でも引いた?寒くなってきたから気をつけないとだめよー」

妹「ん……う、うん」

兄「さ、さってと、バターを塗ってと……」

?『2週間経ちましたけど、どうデスカー?』

兄「順調といえば順調です」

?『なんだか歯切れが悪いデスー』

兄「と、とにかく問題はないと思いますから……」

?『あ、お金のことなんですケドー』

兄「お、もしかしてOKとか?」

?『口座に三千円振り込んだそうですから、使って下さいナー』

兄「少なっ!!それっぽっちでどうするんだよっ」

?『何か買ったらきちんと領収書を貰ってくださいネー』

兄「自販でジュースも買えないのか」

?『お兄ちゃんとして使われたという証拠がなければ、報酬からさっぴきますノデー』

兄「厳しすぎね?」

?『必要経費とはそういうものデスー』

?『とにかく残り半分ですから頑張って下サイー』

兄「うーん一日平均として200円しか使えないなんて……」

?『一応中間報告書を会社のほうにFAXしておいてくださいナー』

兄「そんなややこしいものがあったなんて」

?『これはれっきとした事業ですからあって当たり前デスー』

兄「とりあえずわかりました」

?『あと今更ですが資料が一部抜けてたと思いますので郵送しまシター』

兄「ほんとうに今更だなオイ」

?『それじゃあなたがよき兄、よき家族であらんことを』プツ

兄「毎度毎度唐突に切りやがる」

兄「ケーキ一個350円って高いな……予算オーバーしちまったじゃねーか」

兄「まぁいいか……妹ちゃんが喜ぶといいんだが」

兄「ホールで買えないところが情けないな、ちくしょう」

兄「ただいまー」

母「お帰りなさい」

兄「今日は家で仕事ですか」

母「そうねぇ、あら……それは」

兄「気にしないで下さい」

母「悪いわねぇ、ケーキだなんて気を使わせちゃって」

兄「いや、ちょっとま」

母「ププ、冗談よ。妹ちゃんに食べさせてあげてね」

兄「ほっ……」

母「私は部屋にいるから、何かあったら呼んでちょうだい」

兄「はーい」

兄「……」

兄「うーん、我ながら馴染んできたような気がするぞ」

兄「まだかな、妹ちゃんは……」

兄「もうそろそろ帰ってきてもいい頃だと思うんだけど」

兄「……」ソワソワ

兄「な、なんでソワソワしてるんだ俺……」

ピンポン

兄「なんだこのクソ忙しい時にっ」

?「失礼します」

兄「新聞もNHKもいらんぞっ!まずは隠蔽体質をなんとかしろこの野郎っ」

?「なんだ君は」

兄「な、なんだこのイケメンは……」

?「君は誰だ?」

兄「誰って……えっとえーっと……お兄ちゃん?」

?「……ふざけてるのか?」

兄「いや、そういうあんたこそ誰だよ」

?「僕は……」

母「あら、お兄ちゃんお帰り。久しぶりねぇ」

?「はい」

兄「え?」

?「……ん?」

兄「あ、あのー」

母「あ、お兄ちゃんお茶入れてくれる?」

兄「いやその、全然わからないんですけどー!あの人がお兄ちゃんって?」

母「あの子はね、死んだ旦那の連れ子なの」

兄「なんですと」

母「義理の息子ってことかしら」

兄「えっとえっと……えええええ?」

母「東京のほうで会社経営してるって言ってたけど、立派よねぇ」

兄「お、俺とそんなに年変わらないような気がするんですけど」

母「そうねぇ」

兄「うぅ……」

母「最近会ってなかったけど、立派になったわー……」

兄「い、一緒に暮らしてなかったんですか?」

母「うーん……やっぱりほら、血が繋がってないでしょ?」

兄「ううむ……」

母「あの子なりに気を使ったのか……大学も向こうで、そのまま住み着いちゃって」

兄「な、何しに来たんですかね?」

母「さあ……それはあの子に聞いてみないと」

兄「……」

義兄「どうもご無沙汰してました」

母「ほんとねぇ、くすくす」

兄「お茶どうぞ……」

義兄「お義母さん、下男を雇ったんですか?景気が良さそうで何よりだ」

兄「な、なんだとこの野郎」

母「ま、まぁまぁ落ち着いて……」

義兄「ふん……お、美味いじゃないか」ズズズ

兄「けっ……イケメンはいけすかん」

母「この子はね、お兄ちゃん代行サービスで来てくれた子なの」

義兄「あぁあの……しかしこんな品のなさそうな男」

兄「ヒッヒッフー」

母「あ、あはは……そんな事ないのよ、料理だってとっても上手で」

義兄「ふん……妹は元気ですか?」

母「えぇ、とってもね」

義兄「それは良かった。内気な子だから、いつも心配してるんです」

兄「……」

母「……ところでお兄ちゃんは今日はどうしたの?」

義兄「ここへ帰って来ようかと思いまして」

母「え……?」

兄「……っ!」

義兄「というのは冗談ですが……一週間ばかり休みが取れたので、帰省したまでです」

母「……そう、ゆっくりしていってね」

兄「うぉおぉ……なんだこれ……」

義兄「何か文句あるのか?偽兄君」

兄「くぅぅぅ……」

妹「ただいまなのです」

妹「……?」

義兄「お帰り、妹」

妹「あ……お、お兄ちゃん」

兄「呼んだ?」

義兄「うるさいバカ黙れ」

兄「うぉ、扱いがモブキャラ並みに……」

義兄「……元気にしてたか?大きくなったな……」ナデナデ

兄「!?」

妹「う、うん……元気だったのです」

義兄「ケーキを買ってきたから皆で食べよう。好きだろ?」

母「あら……」

妹「う、うん……いただきます」

兄「…………」

義兄「という訳でこの間は商談でマカオに……」

母「あらあら、すごいわねぇ」

妹「……マカオってどこなのです?」

兄「あ、あの……ケーキ切ってきました……紅茶も」

義兄「ほう、なかなか使えるじゃないか」

兄「……」ムス

妹「……」

母「ま、まぁまぁ……一緒に食べましょ?」

義兄「……君はなぜここに座っているんだ?」

兄「え?」

義兄「代行サービスはいったん中断してくれ。久しぶりの家族水入らずの時間を邪魔されたくない」

兄「くっ……!」

妹「お、お義兄ちゃん……お兄ちゃんも一緒でも」

兄「い、いいよ……俺は部屋に戻ってるからさ……」

兄「うぉおお……一体どういうことだ」

兄「……」

兄「どういうことも何もないよな……この資料に書いてあるとおりの事だ」

兄「すごく重要なところを今更……」

兄「……しかも結構やなやつだし」

兄「くぅ、せっかくなじんできたと思ったのにこれかよ」

兄「一週間滞在するとか言ってたけど……」

兄「平穏無事では済みそうにない予感がする」

母「お兄ちゃん、ちょっといいかしら」コンコン

兄「は、はい……」

母「急な話でごめんなさいね……びっくりしたでしょ」

兄「スレの進み具合からしても明らかに戸惑ってます」

母「それでね……悪いんだけど」

兄「も、もしかしてクビですか!?」

母「ま、まさか……そんなことあるわけないでしょ」

兄「ほっ……」

母「この部屋ね、もともとお義兄ちゃんの部屋だったの」

兄「道理でそこはかとなく生活感があるなと」

母「それで、その……お義兄ちゃんがいる間……部屋移ってもらえないかしら」

兄「あ……はい、それはもちろん、それくらい」

母「屋根裏部屋なんだけど」

兄「ひでぇ」

母「ほ、他に適当な部屋がなくて……ごめんなさい」

兄「なんという事だ」

兄「ここが屋根裏部屋か」

兄「想像してたよりはましだけど……プロゴルファー猿の部屋みたいな様相を呈している」

兄「うわ……ぺっぺ…クモの巣が……」

兄「くっそー……仕方のないことだとは言え、なんという」

妹「お兄ちゃん?」コンコン

兄「い、妹ちゃん?」

妹「……入るのです」

兄「……どうしたの?」

妹「ん……」

兄「……せっかくお義兄さんが来てるんだから、甘えてきたほうがいいよ」

妹「……」

兄「久しぶりに会ったんでしょ?」

妹「……よく、知らないのです」

兄「え?」

妹「年も離れてたし……お義兄ちゃんのことは」

兄「そ、そっか……でも、一応ほんとのお兄さんでしょ」

妹「お兄ちゃん、いじけてるのです……」

兄「そんなことないよ(あるけど)」

兄「ケーキ食べてきたら?」

妹「もう食べたのです」

兄「そっか」

妹「一緒に……」

兄「え?」

妹「お兄ちゃんが買ってきてくれたケーキ、食べるのです」

兄「あ、それ……」

妹「……お母さんが教えてくれたのです」

兄「コージーコーナーのやつだから本物のザギンのケーキとは比べ物にならないよ」

妹「関係ないのです」

妹「はい、半分こしました」

兄「……」

妹「……お兄ちゃん、食べよ?」

兄「うぅ……えぇ子や」

妹「はい、あーんして」

兄「あ、あーん……」

妹「私も食べるのです」

兄「晩御飯食べられなくなっちゃうぞ」

妹「ふふ、甘いものは別です」

兄「美味しい?」

妹「とっても」

兄「ありがと」

ごめん飲み会だ

合コンなら蹴るけど友人の結婚祝いだから蹴れない
ようやく自分的に面白くなってきたから残ってるといいんだが

知り合いのニコ廚100人くらい呼んでいい?

>>739
死ね今すぐ死ね

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