成歩堂「き‥‥君が?」コナン「うんっ!僕が第一発見者だよ!」 (41)

ナルホド「‥‥‥‥え?」

ミツルギ「‥‥うむ」

サイバンチョ「こんにちは」

コナン「こんにちはっ!」

ナルホド「‥‥」

ミツルギ「それでは証人。証言を」

コナン「死体を見つけたときのことだっけ?」

サイバンチョ「!?」

ナルホド「っ!?」

ミツルギ「うむ‥‥よろしく頼む」

コナン「うん!」

ナルホド「き‥‥君が?」

サイバンチョ「しょ‥‥証人が第一発見者なのですか!?」

コナン「うんっ! 僕が第一発見者だよ!」

ナルホド(こ‥‥子どもじゃないか‥‥‥‥)

サイバンチョ「そ、その‥‥これはいいのですかな?」

ミツルギ「証人に年齢制限などない‥‥問題なしだ」


『異議あり!!』


ナルホド「‥‥い、異議あり!!」

ミツルギ「なんだ、成歩堂?」

ナルホド「いくらなんでも若すぎます!」

ミツルギ「だから年齢は関係ないと言ったはずだ」

ナルホド「ぐっ‥‥」

マヨイ「なんだか楽しくなってきたねー」

―某日某時刻 殺人現場―

ナルホド「意気込んで現場に来たものの‥‥」

マヨイ「相変わらず弁護士は入れてくれないねー」

ナルホド「‥‥弁護士って苦労するのが仕事なのかな?」

マヨイ「どっちかというとハッタリかます方が仕事っぽいよね」

ナルホド「‥‥そうだね」

????「何を辛気臭い顔してるッスか?」

ナルホド「‥‥‥‥」

マヨイ「一番言われたくない人に言われちゃったよー、ナルホドくん」

ナルホド「そうだね、マヨイちゃん」

ナルホド「それで‥‥何か用ですか、イトノコ刑事?」

マヨイ「あっ、もしかして私たちに捜査するのを許してくれるとか」

イトノコ「それはあり得ないッス」

マヨイ「‥‥けちー」

イトノコ「検事の許可がないことには無理ッスね」

ナルホド「じゃあなんですか?」

イトノコ「ちょっと人探しを手伝ってほしいッス」

マヨイ「人探し?」

ナルホド「弁護士ってなんだっけ?」

【話す】

→人探し


ナルホド「それで人探しって?」

イトノコ「事件関係者が一人どこかに行ってしまって‥‥」

ナルホド「大変じゃないですか」

イトノコ「だから我々も探してるところッス。それをあんたたちにも協力してほしいッス」

マヨイ「あっ、じゃあじゃあ。協力する代わりに現場を捜査する許可を‥‥」

イトノコ「‥‥見つけてくれたら考えるッス」

ナルホド「そういうことなら協力しますよ」

イトノコ「助かるッス。探してるのはメガネの少年ッス」

ナルホド「わかりました。では、見つけたら連れてきますよ」

イトノコ「任せたッス」

ナルホド「メガネの少年‥‥ねぇ」

マヨイ「事件関係者って言ってたけど、誰かの家族かな?」

ナルホド「まぁそんなところじゃない?」

マヨイ「でもでも! 見つけたら捜査させてもらえるなら頑張らなくちゃ!!」

ナルホド「そうだねー」


【移動する】

―同日 現場入り口―

ナルホド「さて‥‥とは言ったものの」

マヨイ「手掛かりがメガネだけじゃねー」

ナルホド「とにかく手当たり次第に聞いてみるか」

???「あのー?」

ナルホド「‥‥?」

マヨイ「あっ! ナルホドくん!!」

???「おじさん達、刑事さん?」

ナルホド「お、おじさん!?」

マヨイ「こんな青い刑事は見たことないなー」

???「あっ、違うのかー。ごめんなさい、急に声をかけて」

ナルホド「ち、ちょっと待って!」

ナルホド「君は?」

???「僕? 僕は江戸川コナン!」


ガラガラガラガラ‥‥ピシャッ!

ナルホド(‥‥え? サイコロック?)


ナルホド「コ、コナン‥‥くんだね?」

コナン「うん!!」

マヨイ「メガネだよ! メガネの少年だよ! ナルホドくん!!」

ナルホド「う‥‥うん」

ナルホド(自己紹介からサイコロック‥‥?)


コナン「刑事さん達がどこにいるか知ってるー?」

ナルホド「あ、あぁ‥‥丁度僕らも刑事さん達に会いに行くところなんだ」

コナン「そっかー! じゃあついていってもいい?」

ナルホド「そうしてくれると僕らが助かるよ」

マヨイ「やったね、ナルホドくん! これで捜査出来るよ!!」

ナルホド「うん‥‥」

マヨイ「どしたの? そんなにおじさん呼ばわりがキツかったの?」

ナルホド「いや‥‥そういうわけじゃあ」

コナン「あっ! ごめんなさい、お兄さん」

ナルホド「あっ、いや! 別に気を使わなくても‥‥」

マヨイ「そーだよー。ナルホドくんは言葉で攻められることも仕事の内だからねー」


ナルホド(警戒して偽名を使ったってとこなのかな? まぁ必要なら解くときもくるか‥‥)


コナン「じゃあ刑事さん達のとこに行こっ!」

マヨイ「出発!!」

―同日 殺人現場―

ナルホド「イトノコ刑事、連れてきましたよ」

イトノコ「ホントに連れてきてくれたッスか!? 有り難いッス!!」

マヨイ「いやぁ、それほどでもー」

イトノコ「勝手にいなくなっちゃダメッスよ!!」

コナン「ごめんなさーい」

イトノコ「まったく‥‥検事にバレたらと思うと‥‥‥‥」

ナルホド「死活問題だったんだな‥‥」

マヨイ「なんだかいつもよりコートがくすんで見えてきたよ」

イトノコ「いやぁ! ホントに助かったッス!」

ナルホド「では、約束通り捜査の許可を」

イトノコ「バシバシするといいッス! あんたたちは来月の自分の救世主ッスから!!」

マヨイ「じゃあ、ちゃちゃっと済ませちゃおう」

ナルホド「そうだね。とはいっても僕らは事件概要すら知らずに来たわけだけど‥‥」

マヨイ「その辺りもここで想像するんだよ、ナルホドくん!!」

ナルホド「想像でどうにかなるものかな‥‥」

マヨイ「気合いだよ! 気合い!!」

ナルホド「まぁ留置場に行ってもまだ取り調べ中だろうしね」

マヨイ「ほらほら! 調べるよ!! 張り切ってこー!!」


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