ジャン「こっちのテメェは巨人じゃねぇんだな」(64)

このスレを開いてくださった全ての人達には申し訳ありませんが、ホモ要素はありません。

エレン達が内地の大浴場(温泉)に行く話です。
書き溜めはあんまりないんで少しずつ進めていきます。

エレン「はぁ…」キョロキョロ

リヴァイ「兵士があまり挙動不審にキョロキョロすんな」

ハンジ「どうしたのエレン?」

エレン「いや、オレがこうして内地に来ることになるとは思ってなくて…なんか物珍しいと言うか」

ハンジ「来るだけなら調査兵団は結構機会はあると思うよ。国王様への定例報告があるから」

リヴァイ「暮らせるのは丸々太った貴族の豚どもと工場都市の連中、あとは憲兵団とウォール・シーナ担当の駐屯兵でも一握りくらいだがな」

エレン「あの大きな建物ってなんですか?」

ハンジ「あれは大浴場だよ」

エレン「大浴場?」

リヴァイ「温泉だ」

エレン「温泉って、地下の熱で温まってる天然の風呂というか…そんな感じですよね」

ハンジ「へぇ、よく知ってるねエレン」

エレン(確かアルミンに読んでもらった本にそんなのがあった気がする)

エレン「温泉って、凄い温度で吹き出してきたりするって聞いたことがあるし火傷とか結構危ないんじゃ…」

ハンジ「あはは! 大丈夫だよ。そうならないようになってるから」

エレン「なってる? どういうことです?」

ハンジ「大浴場は、地下から温泉を汲み上げているんだよ。その途中で、人が触っても大丈夫なように温度が調整されてるんだ」

エレン「汲み上げてる…?」

ハンジ「そう。ポンプのような装置があって…立体起動とか技術部の兵器製造の副産物だね」

エレン「………」

ハンジ「どうしたのエレン、なんだか複雑な顔してるけど」

エレン「資源の無駄遣いだ」

ハンジ「え?」

エレン「いつ巨人が襲ってくるかも知れないのに…内地の連中は緊張感ってやつをどこかに置いて来たのか?」

エレン「技術班の目的は巨人に対抗することだろ!? そんなことに貴重な技術や資源を使って…」

リヴァイ「そんなことだと? 温泉の何が悪い」

エレン「え? リヴァイ兵長…」

リヴァイ「温泉はいい…旅の疲れもベッタリまとわりついた汗もキッタネェ巨人の体液も全て洗い流せる」

リヴァイ「てめぇはくせぇんだよ。家畜の臭いだ、豚同然だな」

リヴァイ「人間様と会話してぇなら、まずは体を洗ってその鼻の曲がりそうな臭いを消してこいよ豚野郎が」

ザッザッザッ

エレン「………」ポカーン

ハンジ「リヴァイは潔癖性だからね…温泉が大好きなんだ」

エレン「すみません、なんだかここの連中が能天気に暮らしていると思うと許せなくて…」

エレン「しかし頭ごなしに否定したのは軽率でした」

ハンジ「まぁ、エレンがそう言いたくなる気持ちもわからなくはないけど…でも、人間には楽しみがなければ生きていけないから」

エレン「そう…ですね。安全となれば今度は娯楽を求める、人間ってのはそんなもんだ」

エレン(オレだってガキの頃はアルミンの読んでくれる外の世界の話で退屈を紛らわせてたし…そんなものなのかもな…)

ハンジ「そうだ、エレンも大浴場に行ってくるといいよ」

エレン「え? オレが?」

ハンジ「一度行ってみれば考えも変わるかも」

エレン「まぁ、それは…そうですね、よく知りもしないのに批判するのもよくないですよね」

エレン「金とか、いりますかね?」

ハンジ「本当ならいるんだけど、エレンは兵士でしょ? 身分を示せばタダで使えるよ」

エレン「身分を示すのって…」

ハンジ「その制服を着ていけばいいかな。それは調査兵団のものだから」

エレン「それは助かる…のかな…」

ハンジ「タオルもちゃんと向こうで用意してくれるから、そのまま行って大丈夫だよ」

エレン「わかりました。それじゃ行ってきます」

ハンジ「あ、ちなみに大浴場は混浴だから」

エレン「え!?」

ジャンが世界線を飛び越える話だと思った

そして、内地でエレンが身分示したら憲兵呼ばれてまうやん

>>9
作中のエレン招集とか女型の事件関係なくあくまでも調査兵団として壁外調査の報告のために来たというパラレル設定です
大浴場も兵士も使えるとかそういうことです
まぁなんと言いますかこまけぇこたぁ略

エレン(こうしてオレは大浴場に足を踏み入れた)

エレン「石…じゃなくて大理石で作られてるのか? 贅沢だな」

エレン「壁はガラス張りで、大きな壁の手前に小さな東洋風の庭が見える。ミカサはこういうの好きそうだな」

エレン「そしてこの浴槽…でけぇな、この水全部が温泉なのか…」

エレン「しかし…」

カラーン…

エレン「誰もいない」

エレン(いや、別に何も期待なんてしてないけどさ…)

エレン(誰に言い訳してるんだよ、オレは…)

ガラッ

エレン「!」ビクッ

エレン(誰か入ってきた…)クルッ

ジャン「なんだ…テメェかよ…」

エレン「それはこっちの台詞だ…」

ジャン「いや、待てよ…お前がいるってことはミカサもいるのか!?」

エレン「いねぇよ…オレは今リヴァイ班だしミカサとは別だろ」

ジャン「そうか…」

エレン「つーか、なんでミカサなんだ?」

ジャン「え!? な、なんでって…」

エレン「見てぇんだろ? 女の体…お前はそういう奴だ」

ジャン「人を勝手に変態にするんじゃねぇよ!」

エレン「はいはい。でさ、そういうの求めるならミカサはないだろ」

ジャン「なんでそんなことテメェに言われなきゃなんねぇんだよ」

エレン「あいつめっちゃ鍛えてるしさ…体ガチガチだぞ」

ジャン「めっちゃ鍛えてんのか…」

エレン「めっちゃ鍛えてる」

ジャン「待て待て! 体ガチガチだとかなんでお前そんなこと知ってんだよ!? まさか…」

エレン「そりゃ、対人格闘でよく相手してたしな」

ジャン「…ああ」

ジャン「しかしよ、こんなところでお前に会うとは意外だな」

エレン「意外? なんでだよ」

ジャン「だってよ、『こんな道楽施設を作って内地の奴らは堕落してる!』とか言いそうじゃねぇか」

エレン「オ、オレだって娯楽を否定する気はねぇよ。人間は楽しみがなけりゃ生きていけないからな」

ジャン「いや、それとも…ははーん?」

エレン「なんだよ…」

ジャン「お前って駆逐駆逐言ってて変な奴だと思ってたけどよ、結構ムッツリか?」

エレン「はぁ!? なんでそうなるんだ!?」

ジャン「いやいや何も恥じるこたぁねぇよ。男としちゃ当たり前…」

エレン「うるせぇ! さっさと出て行けばいいんだろこんなところ!」

ジャン「オイ待てよ死に急ぎ野郎」

エレン「なんだよ!?」

ジャン「そっちのシャワーで体を洗ってから入るんだぜ。そのまま入ったら湯船が汚れるからな」

エレン「それは…教えてくれて助かったよ」

エレン「やっぱお前、内地のことには詳しいのか?」

ジャン「ここに入る前に言われただろうが」

エレン(あんまり興味なかったから聞いてなかったな…)

ジャン「ところでよ、お前シャワー使えんのか?」

エレン「馬鹿言えよ、それくらい知ってる」クイッ

シャアアアアアア

エレン「うわ!? なんだこれ、あったけぇぞ!? お湯だ、お湯が出る!」

ジャン「アーッハッハッハ! ハーッハッハッハッハ」

エレン「笑うんじゃねぇよ!」

ジャン「いや、悪ぃ悪ぃ…テメェの姿がおかしくってよ…」

エレン「チッ…水が出てくると思ったのに、これも温泉なのか?」

ジャン「いや、これは水を別の場所で暖めて汲み出してるらしい」

エレン「そんなことまでやってるのか…?」

ジャン「オレもよくは知らねぇけどよ」

エレン(まぁ、いいか…そういうことは終わってから考えよう)

エレン「お、桶まで置いてある。気が利くじゃねぇか…」

ザァァァァァ…

エレン「よっと」

ザパーン!!

エレン「ふぅっ…」

エレン(体なんて全然洗えなかったから久々に水浴びて結構さっぱりしたな…)

ジャン「………」

エレン「ん? ジャン、お前どこ見て…」

チーン

エレン「お前…! どこ見て…」

ジャン「ハッ」

エレン「テメェ今笑ったな!?」

ジャン「あーすまない、正直なのはオレの悪いクセだ」

エレン「人の股間凝視しやがって! キメェんだよ!」

ジャン「ああん!? 男として自分とどっちがでけぇのか気になるのは当然だろうが!」

エレン「意味わかんねぇこと言うんじゃねぇよ!」

ジャン「しかし、これならオレの方がでけぇな」

エレン「は?」

ジャン「なんつーか男として勝ったって気分だなぁこりゃ」

エレン「オイ待てよ、お前のを見てないのに一方的に言われるのはなんか腹立つぞ」

ジャン「お? やっぱ気になんのか?」

エレン「どうでもいい、お前も見せろ!」

ジャン「ほらよ、見やがれ!」

ヒヒーン

エレン「うおっ…!」

エレン(ジャンの野郎、言うだけあってでけぇじゃねぇか…馬面だからか…)

エレン「…ん?」

エレン「お前、これちょっと勃起してねぇか?」

ジャン「う…なんだよ、負け惜しみはみっともねーぞ?」

エレン「そうだよな…そりゃ、通常時のアレがちょっと勃起してるアレに勝てることってあんまねぇよな…」

ジャン「…ハァ、そうだよ。ちょっと勃起してるよ」

エレン「なんで勃起してんだよ…お前…」

ジャン「いや、風呂に入る時ってなんか開放感ねーか?」

エレン「…オレのを見て興奮したとかそういうことじゃないんだな?」

ジャン「そういう発想が出てくるお前が気持ち悪ぃよ」

エレン「つーかよ、こういう大きさ比べって通常時より勃起時で比べるもんなんじゃねぇのか?」

ジャン「それは確かに…一理あるかもな」

ジャン「いいぜ、勃起した大きさで決着をつけようじゃねーか!」

エレン(乗ってきた…ジャンは本気で俺に勝てると思っているのか)

エレン(だとしたら、この勝負…逃げるわけにはいかない!)

エレン(よし、なんとか勃起したな…これで…)

ジャン「オラ、見やがれエレン! こいつが本当のオレだ!」

ブルヒヒーン

エレン(なっ!? さっきまでのは本気じゃなかったのか…!?)ブルン

ゴォォォォォ

ジャン(これは…結構でけぇじゃねぇか、オレと同じくらいか?)

キース(グリシャ…今日お前の息子の息子が…兵士になったぞ)

エレン「なんだ、こうなったらオレの方がでけぇな」

ジャン「あん? いーや、オレの方がギリギリ勝ってるね」

エレン「もっと近くではっきりと調べてやろうか…」

ジャン「ヘッ、望むところだ…」

ガシィィッ!

エレン(くっ…近くで比べようとすると擦れるな…)ムラッ

ジャン(なんかヌルヌルするな…なんだ?)ムラムラ

ガララッ

コニー「あ! エレンとジャンがチ○ポぶつけあってるぜ!」

ライナー「なに? 兜合わせだと?」

アルミン「ちょ、ちょっとこれまずいんじゃ…」

ベルトルト「ご、ごゆっくり…」

ジャン「違ぇ! これは大きさを比べてるだけ…」

エレン「…!!」

ドオオオオオオオオ

コニー「お? なんだよ、何人の股間ジロジロ見てんだよ」

ドオオオオオ

エレン「オレ達は何を小さなことで争っていたんだろう…」

ジャン「まったくだな…」

コニー「あん? なんだよ、どうしたんだよ?」

ジャン「えーと、これはですねコニーさん…」

エレン「いえですねコニーさん、本当に小さなことでして」

コニー「お、おうなんだ気持ち悪ぃ…」

エレン「かくかくしかじか」

ライナー「なんだ、そういうことか」

ベルトルト「てっきりエレンとジャンがそういう関係だったのかと…」

ジャン「気持ちの悪いことを言うんじゃねぇよ!」

エレン「そうだ、誰がこいつなんかと…」

コニー「お前ら仲いいな」

エレン「ちょっと、勘弁してくださいよコニーさん」

ジャン「そうですよ。こいつなんかと一緒にされちゃ困りますよ」

コニー「なぁ、なんで二人はオレに敬語使ってんだ? オレってもしかして偉いのか?」

アルミン「ある意味そうなんじゃないかな…」

エレン「コニーさんは丸出しだけどよ…お前ら揃いも揃ってタオルで隠してんな」

ライナー「ん?」

ジャン「もう出しちまえよ。気持ちいいぜ」

ベルトルト「いや、だって…」

アルミン「…ねぇ?」

ライナー「そんなに見たいのか?」

エレン「え?」

ライナー「見たければ見せてやろう」

エレン「…………」

エレン「いや、別に見たくねぇけど…」

ジャン「馬鹿、てめぇそれでも男か!?」

エレン「なんで好き好んで男の○ンポなんて見なきゃならねぇんだよ…」

ジャン「オイ、どうしたんだよエレン! ビビっちまってんのか!? 気にならねぇのかよ!」

エレン「まぁ、そりゃ少しは気になるけどさ…正直、ライナーのに勝てる気しねぇよ…」

エレン「それなのにジャン…お前はなんで見たがるんだ」

ジャン「仕方ねぇだろ? 世界は残酷なんだ」

エレン「だよな…すまねぇジャン、オレが間違ってた!」

コニー「なぁ、二人が何を言ってるのかわからないのはオレがバカだからか?」

アルミン「大丈夫、僕にもわからないから」

ベルトルト「僕も…」

エレン「ライナー…見せてくれ、アンタの巨人を」

ライナー「そう言われたら俺は、戦士として最後まで責任を果たすしかないな…」

ベルトルト「ライナー…出すんだな!? 今…! ここで!」

ライナー「あぁ!!」ボロン

ゴゴゴゴゴゴゴ

エレン「で、でかいな流石に…」

ジャン「ああ、確かにでけぇ…だが…」

コニー「鎧の巨人だな」

ライナー「うおおおおおおおおお(泣)」

アルミン「バカ! 本当のことをはっきり言っちゃ駄目だろ!」

コニー「お、おうわりぃライナー。本当のことをはっきり言っちまって」

ライナー「おおおおおおおおおおおお(号泣)」

エレン「え、何これ真性?」

アルミン「みたいだね。手術しないと治らないと思うよこれ」

ライナー「俺は見せたぞ…」

エレン「ああ。アンタは男だぜライナー」

ジャン「真性だけどな」

ライナー「さぁ、次はお前の番だぞベルトルト」

ベルトルト「え!? ちょ、ちょっとやめてくれよライナー!」

アルミン「こそこそ」

ライナー「その後はお前もだアルミン」

アルミン「ギクッ」

ジャン「一番恥ずかしいライナーが出したんだ、お前らも見せるのが筋ってもんじゃねーのか?」

ベルトルト「いや、だって…ライナーのは勝手に出しただけじゃ…」

ライナー「そうかもしれないな。だが、今他の皆が見せているこの中で出さないようならお前は男じゃない」

ライナー「なぁベルトルト、そんな奴にあいつが振り向いてくれると思うか…?」ニヤニヤ

ベルトルト「なんかそれっぽいこと言ってるけど全然道理に合ってないよ。出さないからね」

コニー「なんでみんなそんなに隠したがるんだ?」

エレン「そりゃコニーさんのと比べられると思ったらおいそれと出せませんよ」

ライナー「なら、力づくで…」

ベルトルト「え…冗談だろ、ライナー…」

ライナー「これが冗談を言う男の顔に見えるのか…?」

ベルトルト「い…嫌だ!!」ダッ

コニー「お、逃げたぞ!」

ライナー「捕まえろ!」

エレン「よし! オレが…」

ツルッ

エレン「おわっ!?」

ゴンッ!!

アルミン「エレーン!!」

ジャン「死に急ぎ野郎が…浴場で走るなと言われてただろうが…」

エレン「………」

~~~~~~~~~~~~

エレン『父さん! やめてよ! 父さん! 何をしようとしているの!』

エレン『父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!』

グリシャ『エレン!』

グリシャ『服を脱ぎなさい♂』

~~~~~~~~~~~~

エレン「ハッ!?」

ベルトルト「あ、エレン…」

エレン(ぐっ…なんだ今の光景は…)

エレン(俺は親父に掘られていたって言うのか…?)

ベルトルト「エ、エレン…大丈夫かい…?」

エレン「ハ…わざわざ自分から来てくれるなんてな」

ベルトルト「え?」

エレン「そりゃ!!」バッ

ベルトルト「うわあああっ!?」ファサッ

コニー「おおっ、エレンがベルトルトのタオルを奪い取ったぞ!」

エレン「これがベルトルトのか…なんて言うか…」

ティーン

エレン「細長いな…」

ジャン「なんつーか予想通りだな」

ベルトルト「うぅ…見ないでくれよ…」

アルミン「なんだよ、みんな…こんなことをして何になるって言うんだよ…!」

ライナー「男同士、裸の付き合いというやつだ。タオルを巻いているのは裸の付き合いとは言えんな」

ジャン「お前らは気にしすぎなんだよ。全裸もいいもんだぜ」

アルミン「く、狂ってる…」

ライナー「さて、次はアルミン…お前だな」

アルミン「くそ…」

ライナー「ほう、逃げないのか」

アルミン「浴場で走ったらさっきのエレンみたいに危ないからね…でも僕は…」

アルミン「僕は自分からこのタオルを取ったりは…」

ライナー「そらっ!」

アルミン「くっ…」ファサ

ピョコン

アルミン「………」

ライナー「ハハ、なんだかわいいじゃないか」

アルミン「…これで満足した? もういいでしょ」

ライナー「そうだな。どれ、俺がタオルを巻いてやろう」

アルミン「え、いいよ。自分で巻くし」

ライナー「遠慮するな…ほら」サワサワ

アルミン「うわっ」ビクン!

ドォ!

ベルトルト「!!? は……!?」ビリビリ

コニー「アルミン一体何が…!?」

ドウン! ドクン ドクン!

ザァァァァァァァァァ(シャワーの音)

ドクン! ドクン!

コニー「…あ……」

コニー「…………ブツだ……」

ドクン

ベルトルト「巨チンだ」

ベルトルト「なんだよ…なんなんだよこれ…」

ジャン「普通に考えれば簡単にわかる…こんなでけぇヤツには勝てねぇ…」

アルミン「うぅ…あんまり見ないでよ。自分でも気にしてるんだから…」

コニー「でけぇぇぇぇ! 膨張率半端ねぇぇぇぇ!!」

エレン「アルミンのは60cm級の超大型だ」

ベルトルト「ハ、ハハ…嘘だろ…こんなのがあっていいはずがないよ…」

ジャン「マルコ…お前はオレを笑うか…?」

エレン「コニーのも凄いと思ったが、やっぱアルミンのは桁違いだ。こいつを見るのは…」

エレン「5年振りだな…」

ライナー「ア…」ゴクリ

ライナー「アルミン…ちょっとしゃぶらせてくれないか」

アルミン「何言ってるのさライナー…やだよ…」

ベルトルト「な…何を言っているんだライナー」

アルミン「さっきからなんなの? ライナー…気持ち悪いよ、本当に…」

ライナー「う…」

エレン「ライナー、お前さぁ…疲れてんだよ」

エレン「なぁ? ベルトルト、こうなってもおかしくねぇくらい大変だったんだろ?」

ベルトルト「え…!? なんで僕に振るの…!?」

ライナー「そうか…その通りだよな…何を…考えているんだ俺は…本当におかしくなっちまったのか?」

コニー「つーかよ、いつまでここでだべってんだよ?」

エレン「え?」

コニー「せっかく風呂に入ったんだから、風呂に入ろうぜ!」

ジャン「そうだな、そうすりゃこいつの疲れとやらも取れるだろうぜ」

コニー「よし、じゃあ入ろうぜ!」

ジャン「オイ待てバカ、お前体洗ってねぇだろうが」

カポーン

エレン「ああ~」

エレン「なんだぁ~…なんかいいなこれ~」

アルミン「温泉には体にいい成分が沢山溶けてて、疲れを取ってくれるんだよ~」

コニー「よくわかんねぇけど、疲れを取ってくれるってことはわかった~」

ベルトルト「疲れはよくわからないけど温まるなぁ」

エレン「わかるわ~、体の芯まで温まるって言うかさ~」

ライナー「ふぅ…定例報告の時期が楽しみになってしまうなこれは…」

エレン「ジャン、お前やっぱ憲兵団に志願しなかったこと後悔してんじゃねぇか~」

ジャン「別に俺は後悔なんてしてねぇ…わけじゃねぇけどよ~」

アルミン「やめなよ二人とも~こんなところでさ~」

エレン「そうだな~悪かった~」

ジャン「別にいいぜ~どうでも」

コニー「なぁアルミン、お前さっきなんて言ったんだっけ~?」

アルミン「え~? 何~?」

エレン「温泉がどうとか言ってたよな~」

アルミン「ああ、温泉には体にいい成分が溶けてるんだよ~」

コニー「温泉ってよ、体にいい成分が溶けてるんだよな~」

ライナー「ん? ああ、そうらしいな」

アルミン「それは今言ったよ~」

コニー「じゃあさ、これ飲めば栄養満点なんじゃね~?」

エレン「ん~? まぁそうなんじゃね~の?」

コニー「よし、いただきます!」

ベルトルト「やめなよ!!」

ジャン「あっちに飲み湯ってのがあるから、そっちのを飲んで来いよ~」

コニー「そんなのもあんのか! すげぇ!」

ガラッ

エレン「!?」

ベルトルト(誰か入って来たよ!)

ジャン(誰だ!? もしかして…)

エルヴィン「おや」

エレン「あ…エルヴィン団長…」

コニー「ん? エレンの知り合いか?」

アルミン「だから団長だよ! 調査兵団に入る時に演説してたじゃないか!」

コニー「ああ、なんかそんなことあった気もするな…」

エレン「どうして団長がここに?」

エルヴィン「定例報告が一段落ついたから私も風呂でも浴びようかと思ってね。上がったらまた机に戻ることになるな」

エレン「そうなんですか、お疲れ様です」

コニー「あ、そうだ飲みに行こう!」ザパッ

エルヴィン「…君」

コニー「え? 俺っすか?」

エルヴィン「風呂は滑りやすい。頭を打って死ぬ人も出るくらいだ、気をつけて、走らないようにな」

コニー「はっ、はい! 気をつけます!」

エレン「ハハハ、そんなバカいねぇだろ~」

ジャン「プクク、このバカ野郎もう忘れてやんの~」

エレン「なんだとこの野郎~」

アルミン「やめなよ二人とも~こんなところでさ~」

ジャン「そうだな~悪かった~」

エレン「別にいいぜ~どうでも」

エルヴィン「それにしても君…堂々としすぎではないか…?」

コニー「え? これっすか? 男同士で隠す必要なんてないでしょ?」

エルヴィン「…なるほど」

エルヴィン「そうかもしれない、男同士ならこんなものは不要だな。裸の付き合いだ!」スポーン

ライナー「おお!?」

ベルトルト「あぁ…まともな人だと思ってたのに…」

アルミン「うわ~、団長って流石に大人なだけあってでかいね~」

エレン「アルミンの方がでけぇだろ~」

アルミン「ええ? 僕とは比べ物にならないでしょ~」

エレン「おいおい、それは厭味にしか聞こえねぇぞ~」

アルミン「だから団長は器がでかいってさ~」

エレン「ああ~」

アルミン「何と勘違いしたの~? ん~?」

ジャン「そりゃ股間のマグナムだろ~」

エレン「そうだよ、ばっかだなぁアルミンは~」

アルミン「あ~なんかもうどうでもよくなってきた~」

ヒラヒラ…

キュッ

コニー「うおっ!?」ズルッ

アルミン「うわぁ!? コニーの足下にちょうど団長が投げ捨てたタオルが落ちてきてコニーがそれを踏んで滑った!?」

エルヴィン「危ない!!」バッ

エレン「団長!!」

コニー「お、おお…?」

エルヴィン「すまなかった…私の行動がこんなことを引き起こしてしまうとは…」

エレン「だ…団長…」

エルヴィン「ん?」

ポト…

エレン「髪が…」

エルヴィン「…………」

ツルーン

エルヴィン「………」

コニー「団長、オレと同じっすね! オレのは坊主頭っすけど!」

エルヴィン「は?」

コニー「ひっ!」ビクゥゥッ!!

エルヴィン「………」パサ…

エレン(団長は何事もないように…「それ」を自分の頭に戻した…)

エルヴィン「エレン…君には何が見える?」

エレン「…はい?」

エルヴィン「……すまない…変なことを聞いたな」

エルヴィン「だって…」

エルヴィン「君達は、何も、見て、いないのだからな?」

ジャン「はいっっっ!! 何も見ておりません!!」バッ

コニー「見てません!! 何にも!」

アルミン「団長は大事なものを捨てることができる人だ」

アルミン「秘密を守るため…団長は選んだ、僕達の信頼を切り捨てることを選んだ」

カポーン

エルヴィン「………」

エレン(この人はいつ上がるんだ…)

ジャン(オレはいつになったらここから出られるんだ…?)

アルミン(どうしてこうなった)

コニー(なんか体がふやけて気持ち悪くなってきたぞ…)

ライナー(俺に…どうしろと言うんだ…)

ベルトルト(帰りたい…)

ガラッ

エレン(誰だ!?)

ジャン(誰でもいい、なんとかしてくれ!)

リヴァイ「なんだてめぇ、あんなこと言っておきながらここにいたのか」

リヴァイ「ちゃんと体洗ってから入ってんだろうな」

エレン「リヴァイ…兵長…」

エルヴィン「やぁリヴァイ」

リヴァイ「エルヴィン、テメーも来てたのか」キュッ

エルヴィン「それはお互い様だろう」

リヴァイ「…そうだな」ジャバジャバ

ゴシゴシ

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

ザアアアアアアアアアア

アアアアアアアアアア…

キュ

ザプン

リヴァイ「ふぅ…」

カポーン

エレン(なんか…さっきより気まずくなっただけじゃないか…これ…)

ライナー「なぁエレン」ヒソヒソ

エレン「…? どうした、ライナー」

ライナー「見ろ、兵長のあの姿…」

エレン「兵長の姿…?」

リヴァイ「はぁ…やはり、いいな…温泉は…」

エレン「…腰にタオル巻いたまま湯船に浸かってるな」

ライナー「あれをどう思う?」

エレン「オイ、やめろよライナー…相手は人類最強だぞ…」

ジャン「いや…」

エレン「ジャン…?」

ジャン「今、兵長さんは丸腰だ。剣や立体起動の使い方こそ化け物だが、力まで人類最強ってわけじゃないんじゃないか…?」

エレン「オレ蹴られたことあるから言うけど、そんな楽観視できねぇよ…」

アルミン「そうだね。近所の悪ガキが何人束になってかかってもミカサには勝てなかったし…」

エレン「ア、アルミン。お前はわかって…」

アルミン「でもさ…僕達は近所の悪ガキじゃない。訓練された…兵士だよ」

エレン「アルミン…!?」

ベルトルト「エレン、ビビってるのか…?」

エレン「…は?」

ベルトルト「僕からは無理矢理剥ぎ取ったくせにさ…許せないよ…」

エレン「オ、オイ…落ち着けよベルトルト…」

コニー「って言うかよ、オレ達が全開なのに一人だけタオル巻いてるのってなんか変じゃねーか!?」

エレン「変と言うか…」

エルヴィン「話は聞かせてもらった」

エレン「うわ!?」

エルヴィン「そういうことなら私が命じよう。調査兵団の諸君、リヴァイからタオルを剥ぎ取れ」

エレン「………」

ザプ…

リヴァイ「ん…? どうした、風呂はゆっくり浸か…」

サプ… ザパ…

ジャン「………」

ライナー「……」

ベルトルト「………」

アルミン「………」

コニー「………」

リヴァイ「オイ…どうした? 上がるのかてめぇら」

もう全員が見せ合った状況、隠している方がおかしい! 正義は自分達の方にあるという精神!

さらにみんなが同じ事を考えている、怖いものなど何もないという集団心理!

そして団長であるエルヴィンという強力な後ろ盾があり、調査兵団の皆は気が大きくなっていた!!

何より、人類の憧れの的であるリヴァイの兵長がどれほどのものか、気になっていたのだ!

ライナー「兵士には引けない状況がある…今がそうだ!」

リヴァイ「!?」

リヴァイ「何のつもりだ?」

ライナー「む…なんという筋肉の密度だ…」

ジャン「そんなちっちぇえ体じゃ限界があんだろ! 押さえ込め筋肉ゴリラ!」

エルヴィン「風呂から引きずり出せ! 滑りやすい床なら踏ん張りが利かなくなる!」

リヴァイ「エルヴィン、テメェ…」

ライナー「うおおっ!」ザパァ

エルヴィン「よし! 床に上がったらそこの二人は足を押さえて固定しろ!」

ベルトルト「はい団長!」

コニー「こっちは任せな!」

リヴァイ「てめぇら…! 後でどうなるかわかってんだろうな…」

外野「わかりません! 豚野郎だから!」

エレン「そうそう、豚だから人間様の言う言葉なんて理解できませんよ!」

リヴァイ「てめぇら根に持ってやがんな…!」

エルヴィン「私だって秘密を暴露されたんだ。お前が無事というのは納得いかないな」

リヴァイ「知るかよ、と言うかお前のヅラなんて前からバレバレだったじゃねぇか」

エルヴィン「ははは、なんのことだ? 変なことを言うなリヴァイ」

リヴァイ「こんなもんで俺をどうこうできると思ってんのか…!」

エルヴィン「立ったままじゃ押さえ込むのは無理か…よし、なら座るんだ!」

ライナー「おお!」ズルッ

リヴァイ「うおっ…」

ライナー「アルミン! ジャン! 俺の体を引っ張れ!」

ジャン「お、おう」

ベルトルト「僕達は逆方向に足を引っ張るんだ!」

リヴァイ「うお!?」

エレン「あとは…そのタオルを取るだけだな」

リヴァイ「エレン…」

エレン「さぁ…姿を見せやがれ…!!」バッ

ポヒョン

ベルトルト「…………」

コニー「ん? え、どこ? 見えねーんだけど」

ジャン「え、は? え、マジ…?」

ピンピン

エレン「勃ってるな、これ…」

アルミン「え、勃起してこれなの…?」

リヴァイ「…………」

エルヴィン「………」

ライナー「しかも、これは…被ってる…な」

「………………」

ベルトルト「鎧の巨人wwwwwいや巨人じゃないなこれはwwwwwww」

ライナー「鎧の粗チンwwwwwwwwww最悪だなwwwwwww」

コニー「なんだこれ、ポークビッツ?」

アルミン「いやこれポークビッツの方がでかいよwwwwww」

エレン「え!? ヤバくねwwwwwwww何これwwwwwwww」

ジャン「おい誰か測れwwwwwwwwww」

エレン「測定できるものここにねぇだろwwwwwwwww」

コニー「まかせろ! 狩猟民族には必須のスキルだ!」

アルミン「さっすがコニーwwwwwwww」

リヴァイ「オレに触るんじゃねぇドチビが…!!」ジタバタ

エルヴィン「君のこそドチビじゃないかwwwwwwww」

コニー「えーと…1cmと7mm!!」

ライナー「17mmwwwwwwwwwwww」

エレン「小さすぎwwwwwww」

ジャン「こんなん使い物にならねぇだろwwwwwwwww」

アルミン「挿れても気づかれないんじゃないwwwwwwwwwwwww」

エルヴィン「これでは人類最強じゃなくて人類最小だなwwwwwww」

ベルトルト「人類最小wwwwwwwwww」

「人類最小!」

「人類最小!」

「人類最小!」

「「「人類最小!」」」

ワハハハハハハ…

リヴァイ「てめぇら…」

エレン「あっ…」

リヴァイ「全員表へ出ろ」

クリスタ「ふぅ…気持ちよかったね」

サシャ「そうですね。あれ、あっちに誰かいますよ」

クリスタ「あれって…おーい、ユミル」

ユミル「お、クリスタ。なんでまたこんな夜遅くに出歩いてんだ?」

クリスタ「ちょっと大浴場に行ってたの。この時間なら、男の人は大浴場を使えないから」

サシャ「私はつきそいです。さっぱりしました!」

ユミル「あー、そういやそんな話あったっけ」

クリスタ「流石に男の人達がいるところに行くのはちょっと…ね?」

ユミル「なんだよ、私も呼んでくれればいいのにさぁ」

クリスタ「一応、探したんだけど…ユミルは何してたの?」

ユミル「んー…あー…ちょっとアレずっと見ててさ」

クリスタ「アレ?」

アルミン「死ぬ…ああ死ぬ…ここで死ぬ…」

ライナー「喉が…カラカラだ…」

クリスタ「…みんな、何やってるの?」

サシャ「走らされてますね。盗み食いでもしたんでしょうか…私も呼んでくれれば」

ユミル「なんか、調査兵団の兵長を怒らせたみたいでさ。昼からずっと走ってんの。ばっかだよなぁ、あいつら」

サシャ「あ、それならいいです」

コニー「あぁ…腹減った…」

ベルトルト「つ、つらい…いつまで走ればいいんだ…」

エルヴィン「な、なぁリヴァイ…どうして私まで走らされているんだ…仕事があるんだが」

リヴァイ「お前が主犯だろうが…それと仕事はハンジの奴に任せておいた」

エレン「くそっ…人類最小のくせに…」

リヴァイ「テメェもう一セット追加な」

エレン「トホホ、もう温泉はこりごりだよ!」

おしまい

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