ツコ「私達人類が使徒に対抗しうる手段はエヴァンゲリオンだけ」
ミサト「なのに、エヴァを動かせる素養を持ってるのはあなたしかいないの」
シンジ「だから……僕に戦えって言うんですか?」
ミサト「違うわ」
シンジ「え?」
リツコ「エヴァとのシンクロには、A10神経の適度な発達が必要なのよ。
現在のシンジ君ならちょうどでしょうけど、15年後には発達しすぎているでしょうね」
シンジ「そんな! それじゃ、人類はもうダメってことじゃないですか」
ミサト「子種を撒きなさい、シンジ君。これから毎日、なるべく多く」
シンジ「こ、子種って、それって」
リツコ「想像している通り。あなたはその為にこの街に呼ばれたのよ」
シンジ「……」
ミサト「正直、エヴァとシンクロできる才能が遺伝する確率は高くないわ。でもそれしかないの。
15年後までに一人でも多くのパイロットを用意できるよう、頑張ってね」
リツコ「住居はこちらで用意します。身の回りの世話も一任してくれていいわ」
ミサト「シンジ君はとにかく、たくさん孕ませることだけ考えて」
シンジ「ムリですよ……」
―――
ドサ
シンジ(知らない天井……今日からここで暮らすのか)
シンジ(大きくて立派な家みたいだけど、他の部屋まで見て回る気になれないや)
シンジ(結局、父さんとは会えてすらいないし……)
コンコン
シンジ「はい」
『お茶の用意ができました』
シンジ「……ありがとうございます。すぐ行きます」
伊吹「改めて―――シンジ君の生活ケアの統括をさせていただく、伊吹マヤといいます」
シンジ「よ、よろしくお願いします」
マリ「で、私がシモのほうの統括役で真希波・マリ・イラストリアス。ヨロシクね」
シンジ「……どうも」
マリ「ありゃ。浮かない反応」
伊吹「急にこんなことになったんですもの、戸惑って当たり前よ」
マリ「ふーん。ま、いいや。あと他にメイドが何人かいるから、気が向いたら妊娠させといてね」
伊吹「もう、マリ!」
マリ「しょうがないじゃん、そういう仕事なんだからさ。お互いに」
シンジ「……」
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