美琴「私のことなら心配いらないわ。私を誰だと思ってるの?」
美琴「学園都市一の超能力者、御坂美琴よ!さぁ行きなさい!街に戻って…」
カッ、カッ、カッ…
黒子「粉塵の中から足音が…!あ、アイツですの…」
ズオォォ…スゥッ
俺「……」ゴォォォォ…
美琴「アイツのことを、他の超能力者たちに伝えてちょうだい…私も勝てる保証は、ないからね…」ニヤッ
黒子「くっ…お姉様ぁ…!」ポロッ
美琴「ばっバカ、こんな時に泣いてんじゃないわよ!早く行って!でないと、共倒れになるわよ!?」
黒子「ううっ…お姉様大好きですっ!!愛しでい゙ますぅぅ!!絶対帰ってきでくだざい!!」ヒュッ!
美琴「ふふっ…黒子ってば、こんな…」
ゴゴゴゴゴ…
俺「……」ジャリッ…
美琴「生きるか死ぬかって時に告白だなんて…絶対死ぬわけにいかなくなっちゃったじゃない!」ザッ!
ズゴゴゴゴゴ…
俺「フッ…神に祈りは済ませたか?」
美琴「あいにくカミサマは信じちゃいないのよ。奇跡や魔法は信じるけどね」バチバチッ…
俺「もう何度目の技だ…?無駄だと知りながら、まだ悪あがきを続けるのか」
美琴「やらなきゃ…やられるだけじゃない!やられっぱなしは性に合わないから、それだけよっ!!」バヂッ…
美琴『超電磁砲ッ――!』
バリバリバリ…ズッドォォオオオオーーン!!!
美琴「はぁ、はぁっ…」ガクッ
美琴「これが、最後の力……はぁ、はぁっ、お願い…倒れて…!」
ゴォオオオオ…
俺「フン」ザッ、ザッ
美琴「そ、そんなっ…あんなに大きな電磁砲をどうして避けられるの!?」
美琴「山を半分削る威力の、私の最高砲だったのに…」
俺「威力は認めよう、だが遅かったな。俺の脚の前には電撃の速度など止まって見える」ザッ、ザッ…
ザッ…
俺「せめて祈るがいい。起こりえぬ奇跡にすがって」ズァァ…!
美琴「くっ…ここまでね…」ニッ
美琴「黒子、ごめんね…あんたとの約束、果たせなかった…」
俺『斬空烈脚』ボウッ!
ドッガァァアー…ン…!!
―上条宅―
インデックス「この人誰かに襲われたにちがいないんだよ!」
インデックス「身体中キズだらけだし、服もあちこち破けてるし、それに…ううっ…!」
インデックス「左腕がひじから綺麗に切り落とされてるもん…!こんなのひどいよ!」
黒子「ぜぇ、ぜぇ…わ、私のことなんかよりも…げほっ、おっ、お姉様が…!あぁ…!」
上条「動くな、おとなしくしろ!傷口がまた開いたら大出血すんぞ!?それで、いったいなにがあったんだ!」
黒子「はぁはぁ…私は、昨日、お姉様といっしょに…山の研究所にいきましたの…」
上条「山の…?どこだよそりゃ」
黒子「一般の人々には知らされていない、極秘の研究所ですわ…うっ、げほっ!!」ドパッ
インデックス「ああっ、血っ…!無理しちゃ駄目なんだよ!」
上条「黒子…!クソォッ!はやく来やがれ救急車ぁっ!」ドカッ
黒子「そ、それで…ぐふっ、その研究所は…『超工学改造兵士』…バイオニックソルジャーが、研究されている施設でしたの…」
黒子「私とお姉様は、その研究所から依頼を受けて、改造兵士の実力測定に付き合ってほしいと…言われ…」
黒子「と、とにかく最終的には、その改造兵士が逃げ出そうと抵抗を始め、研究所の人間はみな、殺されました…」
上条「なんてこった…」
黒子「私とお姉様も、全力で応戦しましたが、敵いませんでしたの…!ううぁぁ…私は、お姉様をアイツの前に置き去りにして逃げてきたんですの!」
黒子「うわぁあああぁあ…!!ごほっ、ごぽっ!!げぶぁっ!!」ゴパッ
上条「っ…!!」ブルブル
インデックス「ひ…ひどいよ…そんなの…!」プルプル
黒子「げほげほっ!!あっ、アイツの目的は…この学園都市を、葬り去ることですの…」
インデックス「そ、それってつまり……皆殺し、ってこと…だよね…?」
黒子「はい…ですの…」
上条「そいつは…そいつは能力者なのか?」
黒子「えぇ、おそらく超能力者ですの。ただ…私たちの能力とは、どこか…ごほっ、異質な印象を受けましたわ…」
上条「……なにもしちゃいねえ女の子を、こんな目に…」ブルブル
上条「許せねえ…許さねえ…!!」グググ
黒子「さ、最後に、ソイツの名は…『ゾルディア』、ですの……っ……」ガクリ
ピーポーピーポー
ダダダダダッ!バタン!
救急隊員「怪我人はどこですかっ!?」
インデックス「もう……おそい、よ……うぇぇ…」ポロッ
インデックス「うぇぇええぇえええん…」ポロポロ
上条「黒子…!ちくしょう…!ちくしょう…っ!!」ギュゥッ…
黒子「………………」
救急隊員「……遅かった、か…すまない」
―翌日、学校前―
インデックス「白井さんの告別式、ゾルディアが倒されるまで延期だって…」
上条「……仕方ねえよ」グッ…
上条「ゾルディアっていうクソ野郎をのさばらせておいたら、それこそあと何人死ぬかわかんねえんだ。だから…」ググッ
上条「俺がこの手で…!一秒一刹那でも早く!!ゾルディアをぶっ倒してやる!!」
上条「うおおおぉおぉおおおおおーーーっ!!!」
一方通行「ウルセぇえええぇぇええええええ!!」キィィン
インデックス「あっ白髪!来てくれたんだね!」
一方通行「ったりめェだろ、レベル4と5をぶっ殺した野郎が逃げ回ってるってンだ」
一方通行「こんな絶好の獲物はなかなかお目にかかれねェぜ?久しぶりに暴れられンだ、協力するぜ」コキコキ
一方通行「だいぶ鬱憤がたまってンだ。打ち止めのお陰でよォ…」
上条「とにかく、来てくれてありがとな!あと1人、来てくれるといいんだがな…」
一方通行「なンだ、俺以外にもまだ呼ンでンのか」
食蜂「はぁ~い!遅くなってごめんなさぁい☆」タタタ
一方通行「てめェか…まァいいだろ」
食蜂「なによぉ、その値踏みするみたいな目はぁ?御坂さんの仇なんだから、殺る気があれば誰だってOK!かと思ったのにぃ」
上条「食蜂、来てくれると思ってたぜ。よろしくな」
食蜂「はぁ~い☆インちゃんもよろしくね~!」
インデックス「う、うん…」
上条「よし、みんな揃ったし、じゃあ作戦を立てるぞ!」
―夕方―
ズォオオオ…
俺=ゾルディア「これだけ大きな街だというのに、人っ子ひとり見当たらんとはな」
ゾルディア「俺のこともすでに伝わっているらしい。ん、自販機か…」ドゴォ!
ゴトゴトゴトン!
ゾルディア「ブラックでいいか…ゴク、ゴキュッ…プハァ」
ゾルディア「……おい、そこのネズミ。出てこい」ギロ
上条「……テメェが…ゾルディアか…」ザッ…
ゾルディア(能力者では、ないな…わずかなオーラも感じない)
ゾルディア「俺に用か小僧?」
上条「ああ。テメェのその腐りきったツラ、殴り飛ばしに来た」
ゾルディア「フッ…これから俺はこの街を破壊し尽くす。そんなに死ぬ時間を早めたいか?」
上条「死ぬも死なねぇも関係ねぇ!俺は…白井と御坂を殺しやがったテメェを許さねえ!!!」ゴォッ!
上条「うおおおお!!」ダダダッ
ゾルディア「フゥ…ったく…」
上条「らぁああああああ!!!」ブンッ
ドゴォッ!!
ゾルディア「ぶげぇ!!?」ゴロゴロゴロッ
ゾルディア「がはっ!あ、そ、そんなバカな…」
上条「どうしたぁゾルディアあああああああああああああああ!!まだ終わりじゃねえぞォオオオォォオああああああ!!!」ドゴボゴバキ
ゾルディア「ぎゃあああああああああああ」ビキョベキバキィ
上条「おらぁあああ立てよゾルディアあああぁぁあぁああ」ガシッ
ゾルディア「ひぃ…ひょげ…もう、ゆるじ…」
上条「はあああああああ!?きこえねえよぉおあああああ!!!」ドガッドガッドガッ
ゾルディア「いぎゃあああああ!!足で顔蹴らないでぇえええぇぇええええええ!!」ジョバァアア
上条「立てよ!!立てっつってんだろゾルディアぁぁあぁああ!!?」ボキボキ
ゾルディア「びぎゃあああぁああぁあああ!!!指折らないでぇえええ!!いだいいい!!いだいよぉおおおおお」ガクガク
上条「ゾルディアぁぁあぁああ」ドッゴォッ
ゾルディア「お゙っ…うげええぇえええぇぇええええええっ!!」ビチャビチャ
上条「吐けよ吐けよ吐けぇえええぇぇええええええ」ゲシッズドッズドッ
ゾルディア「おぅぶぇえぇええぇえええぇぇええええええあああああ!!」ゴパァァア
俺「ゾルディアがやられたか……」
俺「ふん……だが奴は俺俺四天王の中で最弱……」
上条「おい」
ゾルディア「げほげほっ!!ごほっごほっ…!」
上条「呼ばれたら返事しろやあああああああああ!!!」グジュアアアアア
ゾルディア「ぐっあああぁあああぁあああああああ!!目玉ほじくってぐじゅぐじゅしちゃやだあぁあああぁあぁあああ!!!」ジタバタ
ヒョイ、パク
上条「モグモグ…ペッ!」ギロォ
上条「テメェの目玉まっじいいいぃぃいいわボゲェエエェエエエエエ!!!」ガッガッガッ
ゾルディア「いだいいいいい!!死んじゃう!!死んじゃううううぅぅう!!!」
上条「テメェ助けてほしいか?ん??」
ゾルディア「だじゅけて…だずげでよぉぉ、お願いだからぁ…」
上条「声が気持ち悪ィ」ジュッ
ゾルディア「ぎゃあああああああああああぁぁあぁあああああああ!!きんたまタバコで焼けちゃいましゅううううう!!!」
上条「許してほしいのか?」
ゾルディア「たすげでぇぇ!!」
上条「よし、俺のウンコ直食い出来たら許してやる」
ゾルディア「はっ…!?」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません