紅莉栖「岡部と別れる」(332)
最初に言っておくがオカクリだ。
それでは投下を開始する
~とあるマンションの一室~
紅莉栖「ただいまー」
紅莉栖(あれ……岡部帰ってきてない?)
紅莉栖(…まあいいけど)
紅莉栖(むしろ論文の整理がはかどっていいわ)
――2014 9/17 21:37――
紅莉栖「……」カタカタカタカタカタカタ
紅莉栖「……」カタカタカタカタ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」チャッ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」カチャカチャカチャカチャ
紅莉栖「……」カチャカチャカチャ…
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」チャッ
紅莉栖「……」
紅莉栖(…連絡もなしに何処行ってんのよ…)
紅莉栖「はぁ、駄目だ。明日の朝にしよう」パタン
紅莉栖「…ビールでも飲むか」
プシューッ
チロッ
紅莉栖「まっず…」
紅莉栖(こんなの、どこが美味しいのかしら…)
紅莉栖(好奇心で買ってきてはみたけど、本当に男の人ってこういうのがいいのかしら…)
紅莉栖「………」
チマッ
紅莉栖「おえ……」
紅莉栖(何してんだろ、私……)
紅莉栖(付き合って4年か…)
紅莉栖(色々なことがあったなぁ…)
紅莉栖(まゆりはデザイナーの専門校に行って、橋田は可愛い彼女ができてセキュリティ系の会社に就職が決まって…)
紅莉栖(岡部は大学院に進んで、私はアメリカの研究チームから本格的な誘いがあって)
紅莉栖(でも日本の適当な研究所を選んで、そっちに移籍したのよね)
紅莉栖(……岡部と少しでも離れたくなっかったんだよね、あの時は)
紅莉栖「……」
グビッゴクッ
紅莉栖「ッッ! ケッホゲッホ!」
紅莉栖「……」
トプトプトプトプ…
紅莉栖(結局飲みきれなくてほとんど捨てちゃった…)
紅莉栖(…今日は岡部、帰ってこないかもね)
紅莉栖(でも、何とも思わなくなっちゃった)
紅莉栖(いつから、かしらね。こんな達観してしまったのって)
紅莉栖(…違うわね。これは、諦観といった方がいいかもしれないわ)
紅莉栖(本当に…どうして、こうなったのかしらね)
―――…だ! どうし………は、そ…なに……な…だ!!
紅莉栖「ッ…」
紅莉栖(…ばかね、私って)
紅莉栖(そんなに辛いなら、さっさと別れればいいじゃない)
紅莉栖(なのにどうして、こんなに一人でうじうじしているんだろう)
紅莉栖(…はぁ。あいつの悪い癖が伝染したかな)
紅莉栖「……」スチャ ピッピッピ
prrrrr…
――2014 9/17 23:02――
~都内のとあるバーにて~
カランカランカラン
イラッシャイマセー
まゆり「あ、クリスちゃん! トゥットゥルー☆」
紅莉栖「ハロー、まゆり。調子はどう?」
まゆり「んー…勉強は大変だけど楽しいよ! やっぱり、まゆしぃの服を誰かが着てくれるって、素敵だもん!」
紅莉栖「そう。元気そうで何よりよ。まゆりは何か飲む?」
まゆり「んー…まゆしぃはお酒飲まないから、よくわからないよ~。こんな高そうなお店も、初めてだもん」
紅莉栖「いいのよ。私のおごりだから」
まゆり「そ、そんな! 悪いよ~!」
紅莉栖「気にしないで。元々は、私が無理言ってまゆりを誘ったんだし」
紅莉栖「とりあえず、飲みやすいのにしましょうか。すいません、ピーチフィズとブルートリップを」
まゆり「わ~! これ、美味しい!」
紅莉栖「でしょ。ここのカクテルはどれも美味しくてね。私もよくここに来るの」
まゆり「甘くてジュースみたいなのです! ぴーちふぃずって言うんだっけ?」
紅莉栖「そうね。カクテルの中ではかなり飲みやすい部類よ」
まゆり「クリスちゃんの飲んでるのは、何ていうの?」
紅莉栖「ブルートリップよ。テキーラベースだから、そっちよりは結構強いかも」
まゆり「う~ん…でも、なんだか全然飲んでないよ? 嫌いなの?」
紅莉栖「嫌い…というわけではないけど、確かに普段はあまり飲まないわね。私、お酒はあまり強くないし」
まゆり「じゃあ、何で? どうしてそんな強いのを頼んだの?」
紅莉栖「…さぁ。なんでかしら、ね。何となくかな」
まゆり「……」
まゆり「…クリスちゃん。話って?」
紅莉栖「え? うーん…そうね。何て言ったらいいかなぁ…」
まゆり「…オカリンと喧嘩した?」
紅莉栖「ッッ…。相変わらず、こういう時の勘の良さには舌を巻くわ」
まゆり「分かるもん。友達だもの」
紅莉栖「…そうよね。ありがと、まゆり」
まゆり「気にしないで。…なんで、喧嘩したの? まゆしいはやっぱり、喧嘩は駄目だと思うなぁ…」
紅莉栖「うーん…正直、何で喧嘩したのか覚えてないのよね」
まゆり「え?」
紅莉栖「確か、岡部が下手な議論を持ち出して、私がそれを正すようなことを言ったら、気が付いたらそうなっていたと思うの」
紅莉栖「…いえ。ここでは、喧嘩の原因や内容はあまり重要ではないわね」
まゆり「どうして? 仲直りしたいんじゃないの?」
紅莉栖「あのね、まゆり」
紅莉栖「私――岡部と、別れようかなぁ…と、思うの」
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
~同日、都内某居酒屋にて~
ラッシャーイ
ダル「うおいっす。待たせたお」
岡部「いや、いい。無理に誘ってすまなかったな」
ダル「気にすんなよ常考。あ、すいません。生1つ」
ダル「あれ? オカリン、タバコ吸ってたっけ?」
岡部「…いや。今日が、というよりも今さっき始めたばかりだ。気にするか?」
ダル「うんや。僕は平気だし、由季もあまり匂いとか気にしないと思うけど…。どうしたん?」
岡部「…さぁ。何でだろうな」
スゥー…
岡部「ッッうえっほ! ケッホゲホ!!」
ダル「ちょ、オカリン何してん…ほれ水、水」
オマタセッシター ナマチュウ デスー
ダル「あ、どうも。…で、何? 牧瀬氏絡み?」
岡部「……」
ダル「はぁ…しかも、今回のは相当厄介のようだお」
岡部「俺は何も言ってないぞ」
ダル「それくらい見りゃわかるっつーの。オカリンも牧瀬氏も、大概分かりやす杉だし」
岡部「そんなものか」
ダル「当たり前じゃん。牧瀬氏よりも、ボクの方が付き合い少し長いしね」グビグビ
ダル「ぷはっ…喧嘩でもしたん?」
岡部「…あぁ」
ダル「原因は?」
岡部「多分俺だ」
ダル「多分?」
岡部「…原因は、確か俺がどっかのサイエンス誌の論文に異を唱え、それを紅莉栖に論破されたことがきっかけだった気がする」
ダル「いや、多分とか、気がするとか…何で曖昧表現? 重要な部分じゃん」
岡部「すまん…何せ1週間も前の事だからな…」
ダル「1週間!?」
岡部「……」
ダル「ということはまさか…1週間も膠着状態…?」
岡部「…あぁ」
ダル「うわぁ…ないわー……」
岡部「……」
ダル「大方あれっしょ? 一度黙り込んだからには、絶対に相手が謝るまで許さないとか意地の張り合いで、
そのままズルズルと冷戦状態なわけですね、分かります」
岡部「……」
ダル「ないわー…マジでこのカッポゥめんどくせぇお…」
岡部「カッポゥ言うな」
ダル「でもまぁ、喧嘩なんて言っちゃえば珍しくなくね? 特にオカリンたちの場合なんかさ。
まぁ、流石に1週間というのはちょっと長い希ガスけど…」
岡部「普段だったら、どちらか片方がしぶしぶ折れて決着するからな」
ダル「だよね。それも3日もすればケロっと元鞘だったし。うーん。
今回のも大した理由でもないのに、何でそんなに引きずるのかな…?」
岡部「……最近、紅莉栖の俺に対する感情が、冷めてる気がするんだ」
ダル「ん? 倦怠期?」
岡部「それは普通、結婚後に使うのではないか?」
ダル「こまけぇこたぁいいんだよ。うーん…最初はこっちが引くくらいラブチュッチュしてたのになぁ…」
岡部「もう付き合って4年だしな」
ダル「やっぱ最初に燃え上がりすぎると、熱も冷めやすいってやつ?」
岡部「…かもな」
ダル「はぁ…ままならねーもんだお…ボクも気を付けないとなぁ」
岡部「そっちはどうなんだ?」
ダル「ボクら? ボクらは普通だお。どっちも離れすぎず、且つ必要以上には熱くなりすぎず。
ゆるーくもお互いに愛情を暖めあってるような感じだお」
岡部「…羨ましい限りだ」
ダル「あんだけ桃色空間展開していたオカリンに言われる日が来るとは思わなかったお…。
でも本当、にわかには信じられないなぁ…誰から見てもお似合いだったのに」
岡部「そうなのか?」
ダル「そうだお。オカリンも牧瀬氏も似た者同士だから、何だか一緒にいると落ち着くんだお」
岡部「似てるのか? 俺と、紅莉栖が」
ダル「まぁ厳密に言えば違うけどね。でもやっぱり表面上で言えばかなり2人は近いものがあるお。
オカリンも牧瀬氏も、変なとこでプライドが高いしツンデレだし、しかもここぞとばかりにヘタレる」
岡部「ツンデレは余計だ」
ダル「でも、似た者同士の恋愛って波長は合いやすいから最初のうちはうまくいくけど、
ある時に些細な理由で感性がずれたりすると、なし崩し的に関係は悪化するもんだお。
ソースは俺の嫁な」
岡部「嫁? あぁ、エロゲの知識か…。真面目に聞いて損した」
ダル「でも実際そうなってんじゃん」
岡部「…まぁそうだが」
ダル「で。本題に入るけど、オカリンはどうしたいん?」
岡部「…出来ることなら、別れたくないさ」
ダル「わ、別れるって…。牧瀬氏がそう言ったん?」
岡部「いや。でも、相手の云わんとしていることくらいは分かるようにはなるさ」
ダル「そっか。まぁそんだけいて未だに鈍感だったら、流石のボクも友達やめるレベル」
岡部「そうか。すまないな」
ダル「まぁ友達やめるってのは冗談で。で、オカリンはどうしたいんよ?」
岡部「…紅莉栖が別れたいなら、それも仕方ないと思う」
ダル「いや、だから。オカリン自身の生の意見を聞きたいんだお」
ダル「相手の意思を尊重するのは立派だと思うけど、逆に言えばそれは体のいい逃げだと思うお。
だって決断とかは全部相手任せにするなんて、そんなの都合のいい選択ばかりできたら誰だって苦労しないお」
岡部「……」
ダル「今はボクとオカリンしかいない。だからボクは、オカリン自身のありのままの答えを聞きたいお。
それが相談する相手を選んでくれた友人への、最大限の礼儀だと思うし」
岡部「…お前、すごいな」
ダル「まぁ全部エロゲの受け売りだけどね」キリッ
アンチの必要性が分からん
岡部「少しでも感心した俺がバカだった…」
ダル「まぁいいじゃん。今はヤロー2人だけなんだからさ。言いたいことあるなら全部言っちまいなよYOU。
たまにはこういうガス抜きでもしないと、本当にやってられないお」グビグビ
岡部「…俺は紅莉栖が好きだ。それはきっと、ずっと変わらないと思う」
岡部「たとえ喧嘩しても、やはりずっと傍にいたいと思う」
岡部「だけどそれ以上に、彼女を傷つけるようなことはしたくない」
岡部「どんな形であれ、俺は彼女が傷つかない選択肢を与えたい。
たとえ、俺以外の人を好きになるようなことがあろうとも」
ダル「……」
岡部「…紅莉栖のためなら、どんなことだって出来る。そのためなら俺自身が身を引くことなど何とも思わない」
岡部「だが、それをして本当にあいつが幸せになるのか、それが不安なんだ…」
岡部「このまま別れることが、本当にあいつのためなのか。それが分からないんだ…」
ダル「……」
岡部「…なぁ、ダル」
岡部「俺は、どうすればいいかな?」
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
まゆり「…本当に?」
紅莉栖「…嘘や冗談でこんなこと言うと思う?」
まゆり「どうかなぁ? クリスちゃん、本気でそう思ってるの?」
紅莉栖「どうしたの? やけに食い下がるわね」
まゆり「だってね。クリスちゃんが本気だったら、そう言うとは思えないのです」
紅莉栖「どういうこと?」
まゆり「うーんと…別れようかなぁ、とか。思う、とか。
そんなはっきりとしない答え、クリスちゃんは嫌いだって知ってるもの」
紅莉栖「ッッ……」
まゆり「本当にそう思ってるなら、まゆしぃにこんなこと話したりせずに、もうオカリンに言ってるはずだもの」
まゆり「でもそうしないのはきっと、クリスちゃんの本当にしたいことじゃないからだと思う」
紅莉栖「…敵わないなぁ、まゆりには」
まゆり「まだ、迷ってるんだね?」
紅莉栖「…うん。そうよ。何だか、踏ん切りがつかないの」
まゆり「オカリンのこと、嫌いになっちゃったの?」
紅莉栖「そんなことないわ。あれでもいい所はあるし、優しいし。人としては、尊敬するところがそれなりにあるわ」
紅莉栖「…でも、好きでもなくなっちゃたかも」
まゆり「……」
紅莉栖「はは、また釈然としない解答ね。ごめん、まゆり。でも、本当によく分からないのよ」
紅莉栖「最初は、そりゃ好きだったよ。もう本当、どうしようもないくらい。
何でかな。何でか分からないけど、私にはこの人しかいないんだ。
そう思えるくらい、熱くなってた」
紅莉栖「懐かしい…とでも言うのかな。変な感じがするけど。でも、岡部といるとね。
不思議と、気が楽になって…安心するの。彼と過ごす時間が、とても楽しみになっていった」
まゆり「そんなに好きだったのに…なんで?」
紅莉栖「それは、私があのときよりは少しは大人になったからよ」
紅莉栖「…いつまでも、盲目的に恋をしていられる少女には私はなれなかった。それだけのことよ」
( ^) だから♪
( ) ̄
( | | )
_(^o^) 今♪
( )|
( | | )
( ^o) 一秒♪
 ̄( )
( // )
(^ ) ごと♪
(/ ) ̄
( // )
(o^ ) に~♪
( )ヽ
| |
..三 \ \ V / (o^ ) 三 世界ー♪
三 \ \ V / ( )ヽ 三
三 \ \ | / / / 三
三 ( ^o) \ V // / / 三 線をー♪
三/( ) \ V / (o^/ 三
三 ヽヽ \ | /( / 三
..三/( ) \ V / (o^ ) 三 越ーえてー♪
三 ヽヽ^o) \ V / ( )ヽ 三
三 \ )\ | (o^/ / / 三
紅莉栖アンチする奴はKAS
紅莉栖「最近ね。すごく考えるんだ。何故、私は岡部を選んだんだろうって」
まゆり「好きだったからじゃないの?」
紅莉栖「そうよ。岡部のことは好きだった。愛していたわ。
でもね。それはただの感情論であって原因究明には繋がらないのよ」
まゆり「そんな…ものなのかなぁ?」
紅莉栖「ごめんね。これは私の悪い癖みたいなものなの。科学者の性、とでもいうのかな。
とにかくね。分からないことや判然としないことには、何が何でも解明したくなるの」
紅莉栖「…それで、分からないの。だって、岡部はどこにでもいるただの大学生。
きっと岡部以上の魅力的な人なんて、探せばいくらでもいるはずだった」
紅莉栖「なのに、私は自然と岡部を好きになっていた。
まるで、彼に惹かれるのが、神や運命とも呼べる意思もたいなものに導かれているみたいに」
まゆり「それはとっても…素敵なことなんじゃないかなぁ?」
紅莉栖「そうね。そう思えていたら、本当に気が楽だった」
紅莉栖「でも…私は運命論も因果律も信じない。私の意思が私によるものではなく、
そんな不確定なものによって導きだされていたなんて思いたくない。
だって、彼を選んだのは紛れもない自分自身なんだから」
紅莉栖「…怖いのよ。岡部を愛することが」
まゆり「クリス、ちゃん…」
紅莉栖「だって、そうじゃない。もし本当に運命というものがあって、
彼と私が会って結ばれるのが必然だとしたら、私の意思はどうなるの?」
紅莉栖「私はちゃんとここにいて、生きているのに…。なのに、私の意志も選択もお構いなしに
世界が決まっているのだとしたら…それは、生きているって言えるの?」
紅莉栖「世界の意思にただ流されているだけで自分は何もしていないなら、
そんなものは死んでいるのと同じじゃない…」
紅莉栖「ひょっとしたら私は、本当は岡部を愛していないんじゃないか。
もしくは神様が賽を振るように、この気持ちも突然消えてしまうんじゃないか、って…」
紅莉栖「そう考えると、とても不安になるの…」
まゆり「……」
紅莉栖「ねぇ、まゆり」
紅莉栖「私は、どうすればいいのかな?」
まゆり「私もオカクリファンなのだから別れることは許さない!」
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
ダル「オカリン…全然分かってない。全然分かってないないお。大事なことなんで2回言いました」
岡部「お、俺が何を分かってないと言うんだ?」
ダル「だからさぁ。牧瀬氏をどうにかしたい、とか。牧瀬氏のためにどうとか」
ダル「全部牧瀬氏のことしか言ってないお。ボクは、そういうことを聞きたいんじゃないお」
岡部「お、俺は……」
ダル「オカリン、牧瀬氏のこと好きすぎだろ常考」
ダル「好きで好きでたまらないんだろ? だったら、それをありったけぶつけてこいよ!
それが漢ってもんだろ常識的に考えて!」
岡部「それで済むなら、こんなに悩んだりなどしない!」
ダル「はぁ~…そんなんでウジウジするくらいなら、悩むなんてしない方がいい罠」
岡部「お前…!」
ダル「オカリン、なんか勘違いしてない? 『悩む』と『考える』は似てるようで全然違うよ?」
岡部「ッ……!」
マグマ
>>70
マグマ≒保守でいいだろ?
もう許
ダル「オカリンは、牧瀬氏のことばかり囚われすぎてて、一番肝心な部分を見落としているお」
ダル「オカリン自身の気持ちだお。だって牧瀬氏のため云々なんていうのは
還元すればオカリンの愛情表現以外なにものでもないお?」
ダル「結局のところ、オカリンは牧瀬氏にどうしようもないくらい惚れてるんだお」
ダル「そんなオカリンだから、牧瀬氏だって好きになったんしょ?」
岡部「……」
ダル「でも相手にとってそういう気遣いは、度が過ぎると鬱陶しいだけだぜ?」
ダル「例えばさオカリン。牧瀬氏が今のオカリンみたく、自分のこととか2の次3の次で、
全部オカリンのために投げ出すようなことしたら、どう思う?」
岡部「それは…もう少し、自分に気を使って欲しいと思うが」
ダル「だお? それなんだお。しかも、オカリンと牧瀬氏は思考パターンが大体一緒なんだから。
絶対オカリンと同じようなことを思うに決まってるお」
岡部「……」
ダル「…オカリン、変わったよな。牧瀬氏と付き合ってから」
ダル「厨二病もやめたし、何より相手に対する気遣いがマジでパネェってなったお。まるで、傷物でも扱うみたいに」
岡部「…すまない。どうしても不安なんだ。このシュタインズ・ゲートでは、何が起こるかまったくの未知数だから」
ダル「またそれかお。うーん、まぁ…信じてるけど。でもさ、たまにはぶっちゃけたっていいんだぜ?」
ダル「一回さ。牧瀬氏とガチでぶつかってみるべきだと思うお。
大切にするだけが、愛情じゃないんだからさ」
ダル「きっと…牧瀬氏も、それを望んでいると思うお。ツンデレ的に考えて」
岡部「いちいち締まらない言い方をするな、お前は」
ダル「ボクにシリアスを求めるなんて無理っす。ムリムリカタツムリっす。サーセン」
岡部「ははは、そうかもな」
岡部「…ありがとうな、ダル」
ダルクリは読んでると無駄にダメージ受けるからねー。変なNTR感覚というか。読んでて心地良い創作と
後味悪いだけのヤツがあるよね。 オカクリ④
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
まゆり「そんなこと…まゆしぃに言われても、分からないよ」
紅莉栖「……」
まゆり「だって、まゆしぃは神様じゃないもん。こうすればいいとか、ああすればいいよとか、
励ましてあげることはできるけど、それが本当かどうかなんてわからないよ」
紅莉栖「…うん。ごめんね、まゆり」
まゆり「あのね。まゆしぃはおバカだから、どうすればいいのか分からない。でもきっとね。
クリスちゃんは、どうすべきかもう分かってると思うの」
紅莉栖「わ、私が?」
まゆり「そうだよ~。クリスちゃんは、とっても頭がいいもの。きっと、まゆしぃよりもすごい答えが、きっと出せるはずだよ」
紅莉栖「そんなこと…」
まゆり「なくても、いいの。だってオカリンの恋人は、まゆしぃじゃなくてクリスちゃんだから」
まゆり「その人がいっぱいいっぱい悩んで、それでもうんと考えて出した答えなら」
まゆり「そんなの、間違ってるはずなんてないもの」
>>79後味悪いのってこういうの?
ダル「オカリン邪魔だお」ドンッ
岡部「な・・」
ダル「紅莉栖はもう俺のもんなんだって。」
岡部「そんな・・」
ダル「じゃあな、お前は一生タイムリープしてろw」
岡部「・・・・・・グスッ」
まゆり「ねぇ。クリスちゃんは、どうしたいの?」
紅莉栖「……」
紅莉栖「わ、私は――」
紅莉栖「岡部と、話したい。話し合って、納得する答えを見つけたい」
まゆり「うん。やっぱり、それが一番だよ」
紅莉栖「そうね…。こんな簡単なことに悩むなんて、どうかしてた。はは…やっぱりバカだ、私」
まゆり「そうじゃないよ。きっとクリスちゃんは、誰かにぽんと背中を押してもらいたかっただけなのです」
紅莉栖「…うん。その通りだわ。私は、誰かに後押しされたかっただけなんだ」
紅莉栖「最初に別れたいと言ったのも、それを誰かに認めてもらいたかっただけなんだ」
紅莉栖「本当に…バカだなぁ…」
まゆり「うん。だから、まゆしぃは答えられなかったの。だって、別れたいなんてクリスちゃんの本当の答えじゃないもの」
紅莉栖「ありがと、まゆり…。本当に、ありがとう」
まゆり「1つだけ言わせて」
紅莉栖「え?」
まゆり「あのね。クリスちゃんも、オカリンも、どっちも意地っ張りで素直じゃないでしょ?」
まゆり「だから言いたいことがあっても、恥ずかしがって言えないんだよね?」
まゆり「でも、今だけでいいから。素直に、本当の気持ちで、言ってあげて」
紅莉栖「……」
まゆり「大丈夫だよ。オカリンを信じて」
まゆり「怖がらないで。オカリンだったら、絶対に受け入れてくれるから」
紅莉栖「…まゆり。私、あなたが友達で本当によかった」
まゆり「うん。私も、クリスちゃんの友達でよかった」
紅莉栖「ありがとう…。じゃ、行くね」
まゆり「うん!」
まゆり「…幸せになってね。クリスちゃん」
紅莉栖(まゆりに勇気付けられて、良かったわ…)
紅莉栖(…うん。一度、腹を割って話し合うべきね)
紅莉栖(ラボメンでもない、彼氏彼女じゃない。ただの岡部倫太郎と、牧瀬紅莉栖として)
紅莉栖(でも、まずはどんな顔して会うべきなのかしらね…)
~マンション自室前~
紅莉栖(…考えている間に着いてしまった)
紅莉栖(まぁいいわ。とりあえず、いつも通り振舞いましょう。その場の状況で判断すれば良いし)
キィ…
紅莉栖(あら? 岡部、帰ってるの?)
紅莉栖「ただい――」
岡部「フゥーッハッハッハッハ! よくぞ帰ったな我が助手! クリスティーナよ!」
紅莉栖「」
まゆり「さてと・・」
Prrrr
岡部『もしもし』
まゆり「もしもし、またいつもの場所ね」
岡部『ああ、紅莉栖と接触しないように祈るか』
まゆり「いいじゃない、ついでにふっちゃえ」
岡部『ああ・・』
そして紅莉栖は俺の物となった
岡部「何を呆けているのだ我が助手よ! 汝が主、鳳凰院凶真の帰還であるぞ!」
岡部「貴様はラボメンNo.004であり、お前の身柄は永久的にリーダーである俺に属している!」
岡部「この鳳凰院凶真の許しがない限り! 貴様はその支配の束縛から解放されることは決してないのだ!」
岡部「さぁ立ちあがれ! そして共に行こうではないか!
世界の秩序を、混沌と破壊によって染め上げるのだ!」
岡部「フゥーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
紅莉栖「……」
紅莉栖「久しぶりにそれやって恥ずかしくない?」
岡部「……」
岡部「すごく…恥ずかしいです」
紅莉栖「…ぷっ」
岡部「わ、笑うことはないだろう。これでも結構必死だったんだぞ」
紅莉栖「ええ。分かってるわ。むしろ礼を言いたいくらいよ。変に気を張っていたのが、バカみたいだった」
岡部「むぅ…」
紅莉栖「岡部」
岡部「何だ?」
紅莉栖「ただいま」
岡部「…ああ。おかえり」
紅莉栖「…少し、話そうか」
紅莉栖「それで・・」
岡部「紅莉栖・・別れてくれないか?」
紅莉栖「え!?」
岡部「俺はお前を・・・好きになれない・・」
~リビング~
岡部「何か飲むか?」
紅莉栖「コーヒーをお願い」
岡部「そうか。いつものでいいな」
紅莉栖「ええ」
岡部「ほら。鳳凰院凶真特性ブレンドだ」
紅莉栖「インスタントに何言ってんだか」
岡部「おや、おかしいな。ちゃんとお前の好みに合わせたはずだが」
紅莉栖「砂糖は2つ」
岡部「ミルクはなし」
紅莉栖「ふふっ、ありがと。美味しい」
岡部「うむ
岡部「砂糖と塩を間違えた!」
紅莉栖「ぶっ!!!」
紅莉栖「…ねぇ岡部」
岡部「何だ紅莉栖」
紅莉栖「…私と付き合って、後悔してない?」
岡部「してない」
紅莉栖「…嬉しいわ。即答してくれるなんて」
岡部「当然だ。お前は俺と、運命石の扉(シュタインズ・ゲート)が選んだ女だからな」
紅莉栖「茶化さないでよ、バカ」
岡部「…お前は、しているのか?」
紅莉栖「…そうね」
紅莉栖「少し、後悔しているかもしれない」
岡部「煮え切らない答えだな」
紅莉栖「うん。自分でもそう思う」
紅莉栖「あのね。私たちが付き合ったのって、その場の流れというものが大きいと思うの」
紅莉栖「気が付いたら、お互いが好きになっていて。気が付いたら付き合っていた」
岡部「それが普通というものだろう。好きになることに理由をつけるなど、意味がないと思うぞ」
紅莉栖「うん、わかってる。こういうことは理詰めじゃなくて、感情を先行させるべきだってこと」
紅莉栖「…でもね。私、これでも科学者の端くれだからかなぁ。
どういったことでも、理論的に考察しないと気が済まないのよ」
紅莉栖「岡部は素行もいいとは言えないし、理論的じゃないし、厨二だったし」
紅莉栖「そして優しくて、仲間思いで…。仲間を助けるときにはとても一生懸命な人」
岡部「……」
紅莉栖「でも、分からないの。それだけで、私が岡部に惹かれた理由が。
そんな人、探せばきっといくらでもいるはずなのに。どうして私が岡部を選んだのかが」
岡部「紅莉栖…俺は――」
紅莉栖「分かってるわ。信じてるわよ。岡部の言っていたこと。してくれたこと」
岡部「違うんだ・・・俺は・・」
紅莉栖「・・・」
岡部「お前を・・好きになれないんだ!!」
紅莉栖「え?」
岡部「・・・」
紅莉栖「ゴメン、聞こえなかった・・もう一回・・い」
岡部「本当なんだ・・」
紅莉栖「・・そう・・」
紅莉栖「岡部が前の世界線で、私とまゆりを助けてくれるためにしてきたことの全て。
…正直、今だって眉唾だけどね」
紅莉栖「でも、あの時のあなたが嘘を言っているかどうかくらい分からないほど、短い付き合いじゃない」
岡部「……」
紅莉栖「でもね…所詮は聞いた話に過ぎないわ。信用はしてるけど、納得はしてるわけじゃない」
岡部「お前にも、前の世界線の記憶が僅かながら残っていたじゃないか」
紅莉栖「確かにおぼろげに記憶の残滓があるけど、それも気のせいといって一笑に伏すことが出来るほど瑣末なものなの」
紅莉栖「自然と言葉が出たのだって、既視感と同じで予め何かしらの情報から連想したのかもしれない。
初めてラボに入ったとき間取りを覚えていたのも、前に似たような構造の一室をテレビか何かで知っただけかもしれない」
岡部「……」
紅莉栖「…うん。自分でも、嫌な性格だと思ってる」
紅莉栖「…岡部の話は信じたい。でも、確証を得る術なんてない」
岡部「……」
紅莉栖「怖いの…」
紅莉栖「知らないうちに付き合って…まるで、自分の意思じゃないみたいに思えてくる」
紅莉栖「岡部のことは好きなのに…でも、冷静な自分はそれを受け入れることが出来ない…」
紅莉栖「ひょっとしたら、気の迷いだったんじゃないか。自分は何か勘違いしてるんじゃないか」
紅莉栖「そうやって何もかもが信じられなくなることが…とても怖いの…」
岡部「紅莉栖…」
紅莉栖「もう最近、分からなくなってきた。岡部が私を本当に好きなのか、私は本当に岡部を愛しているのか」
岡部「紅莉栖、俺は――」
紅莉栖「言わないで! 聞きたくない…聞きたくないよ…!」
紅莉栖「岡部といると、おかしくなりそうなの…。何を信じたらいいか、わからなくなるの…」
紅莉栖「私自身が選んだはずだったのに…それが全部まやかしだったんじゃないかって…。
否定されたみたいで、怖くなるの…」
紅莉栖「こんなことになるなら…出会わなければ、良かった…」
岡部「……」
紅莉栖「ねぇ岡部…」
紅莉栖「…別れ、ましょ? それがきっと、2人のためなの…」
岡部「そうだな・・・」
紅莉栖「・・くっ」
紅莉栖はラボを出て走り去った
開発室からダルがでてくる
ダル「・・・・・」
岡部「これで・・良かったのか?」
ダル「・・・・・・」
パシンッ
岡部「な・・」
ダル「お前・・最低すぎる」
――1時間ほど前――
~居酒屋~
岡部「…そうだな。俺は、前の世界線の体験からか慎重になりすぎて、自然と感情を抑えてしまった気がする」
岡部「情けない話だな…。お前の言うとおりだ。一度、本当の意味で紅莉栖と向き合うことにするよ」
岡部「…たとえ、どんな結果になろうとな」
ダル「大丈夫だって。少しは自分の嫁を信頼しろお。
牧瀬氏は本当に辛くなったら嘘でごまかすことは、オカリンだって知ってるっしょ?」
岡部「しかし…もしそうなれば、どうすれば……」
ダル「はぁ…じゃあ大サービスな。とっておきを教えてあげるお」
岡部「とっておき?」
ダル「多分、オカリン限定牧瀬氏に対する、とっておきの魔法の言葉だお」
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
さすがに3回目はばれるか・・
岡部「なっ……そ、そんな簡単なことでいいのか!?」
ダル「そんな簡単なことって言われてもねぇ…だってオカリンが牧瀬氏に告った時、ヘタれて鳳凰院モードだったっしょ?」
岡部「う…ぐ……」
ダル「そんでもってオカリンのことだから、その後は照れ隠しだとか、『言わなくてもわかるだろ』とか、
そんなノリで面と向かって言った事なんてきっとないっしょ?」
岡部(た、確かに…似たような台詞は言ったが、それだけはあまり…あれ? 言ったことないかもしれないぞ…?)
岡部「な、何ということだ…」
ダル「そういうこと。ま、取りあえず騙されてみたと思ってやってみたまへ」
岡部「…ダル。すまない。本当に、感謝する」
ダル「気にすんなって。あ、でも後で結果は報告はしてね?」
岡部「まったくお前は…わかった。約束しよう」
ダル「いってらー」
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
――時は戻り――
~リビング~
紅莉栖「ねぇ岡部…別れましょ? それがきっと、二人のためなの…」
岡部「…紅莉栖」ガタッ
紅莉栖「え?」
スタスタ
ガバッ
紅莉栖「な!? え?」
岡部「…こんなことを言われた後で、女々しいのはわかっている」
岡部「こういうことを言うのは卑怯だと思う。無様なのも、みっともないのも重々承知だ」
岡部「だが、残念ながら俺はひじょうに諦めが悪い。だから、聞いて欲しい」
岡部「これを聞いてくれた後なら…お前の言うとおりにしてくれても構わない」
岡部「…どうか1つだけ、言わせてくれないか?」
紅莉栖「……」
愛 し て い る
え・・・!?終わり!?
紅莉栖「――ッ」
岡部「俺は、牧瀬紅莉栖を心から愛している」
岡部「世界中の誰よりも愛している」
岡部「この気持ちは一生変わらない。いや、きっと死んでも変わらない」
岡部「愛しているんだ、紅莉栖……」
紅莉栖「……」
ツーッ…
岡部「紅莉、栖……?」
紅莉栖「あれ? ははっ、何だろ、これ…。生娘ってわけでもないのに」ポロポロ
紅莉栖「こんなありきたりな言葉1つで…そんな、処女じゃあるまいし…」
紅莉栖「なのに、何で…? 何で、涙が溢れてくるんだろ…?」
紅莉栖「こんなの…遅すぎるのに」
岡部「え?」
紅莉栖「不安だったのよ? 私、とっても…」
紅莉栖「岡部は…付き合おうとか、好きだ、とかは言ってくれたけど…」
紅莉栖「愛しているとは、一言も言ってくれなかった…」
岡部「す、好きも愛しているも、同意義ではないのか?」
紅莉栖「全然違うわよ…バカぁ…」
紅莉栖「なのに…い、今更、言ってくれたって…」
紅莉栖「こんなんじゃ駄目なのに…いやだ、これじゃ、私が安い女みたいじゃない…」
紅莉栖「なのに…どうして、こんなに嬉しいのよ…」グスッ
岡部「……」
ギュッ
紅莉栖「あ…」
岡部「紅莉栖…俺は、大馬鹿だ」
岡部「俺はこの世界線で、再びお前と会えたことに舞い上がりすぎたのかもしれない」
岡部「お前とまた会えた時、思ったんだ。ああ、これは運命なんだ。世界が決めた選択なのだ、と」
岡部「だから俺は、この世界線でもお前と結ばれることに、何の疑問も持たなかった」
岡部「お前は俺のことが好きなのだと、俺を選んでくれるのだと、特に考えもせずに信じて疑わなかった」
紅莉栖「……」
岡部「だが、違ったんだな。どの世界線上にいてもお前はお前だった。何も知らない、ただの少女だった」
岡部「俺は運命という不明瞭なものを盲目的に信じ続け…結果として、お前への想いを蔑ろにしてしまっていた」
岡部「本当にすまなかった……紅莉栖」
紅莉栖「……いいよ」
ギュゥ…
紅莉栖「だって、愛してる」
岡部「紅莉栖、お前…」
紅莉栖「思い出したの」
岡部「え?」
紅莉栖「岡部と過ごした三週間を…初めて会った日のことも」
紅莉栖「言い争った日のこと。2人でパソコンを運んだ日のこと。
タイムマシン研究のこと。青森に行く約束のこと。パーティをしたこと」
紅莉栖「まゆりを助けるために、大変な思いをしてきたこと。私が助けたこと。
そして、私のために泣いてくれたこと」
紅莉栖「初めてキスしたこと。何度も何度も繰り返したこと。
最後に言えなかった台詞のこと。貴方の腕の中で死んだこと」
岡部「……」
紅莉栖「何でこんな大切なこと…忘れていたんだろ…。
私の中にはこんなにも、貴方で満たされているのに」
紅莉栖「岡部の想いが、温もりが、全部頭の中になだれ込んできて…大好きって気持ちが伝わってくる」
紅莉栖「私たちって…幸せなんだね。また、こうして会えて、本当に幸せだったんだね」
紅莉栖「ごめんね、岡部…今まで、思い出せなくて、ごめんね…」ギュゥ…
期待
岡部「…辛い記憶を呼び起こしてしまって…すまない」
紅莉栖「いいの。だって、それを含めた全てが私だから。むしろ、喜びたいくらいなのよ?」
岡部「え?」
紅莉栖「無数の世界線の私が、貴方のしてきたことが繋がって、今私と貴方がここにいる」
紅莉栖「貴方がいたから、私はここにいる。私のために、貴方はここにいる」
岡部「…ああ。その通りだ」
紅莉栖「岡部、嬉しい。私、あなたのこと思い出して、嬉しい」
紅莉栖「岡部が私のためにしてくれた事が、岡部のおかげで私があるということが」
紅莉栖「その事実が、たまらなく愛しい」
紅莉栖「ありがとう…岡部」
岡部「…ああ、紅莉栖。俺も嬉しい」
岡部「今こうして、お前が生きていてくれることが。その傍に居られることが」
岡部「それが本当に、嬉しくてたまらない…」
紅莉栖「…うん」
岡部「…なぁ、紅莉栖」
岡部「知っての通り、俺は大馬鹿だ。素直になれず、肝心なところでへたれで、その上救いようのないくらい鈍感だ」
岡部「…今はただの院生だが、卒業後は本格的に研究者の道を歩もうと思う」
岡部「お前が俺の助手でなくても構わない。お前に敵わなくとも構わない」
岡部「…いや、研究者としてなくてでもいい。ただ、俺はお前の傍にいたい」
岡部「お前と共に、未来を歩んでいきたい」
岡部「だから、紅莉栖」
岡部「よければ―――」
岡部「俺と―――――……
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
――そう遠くない未来――
カラーン…カラーン…
まゆり「オカリン、クリスちゃんおめでとー!」
ダル「うっひょー! マジ乙だお! リア充の極みだお!」
由季「おめでとうございます!」
ルカ「岡部さん…牧瀬さん…とっても、お似合いです!」
萌郁「おめで、とう…」カシャ
フェイリス「にゃんにゃーん! 凶真ぁ! おめでとうだニャン!」
天王寺「おう岡部! よくこんな別嬪さん捕まえたな! ぜってぇ放すんじゃねぇぞ!」
綯「オカリンおじさんも、お姉ちゃんも、とっても綺麗…。おめでとー!」
紅莉栖「皆、ありがとう。とっても嬉しいわ」
岡部「ありがとうな、皆。それとフェイリス。いい加減、凶真はやめろ」
フェイリス「にゃだ! これはフェイリスのアイデンティティにゃ! これだけは譲れないニャン!」
岡部「頼むから子供の前ではやめてくれよ…?」
まゆり「そういえば、再来月予定日なんだっけ?」
紅莉栖「ええ。でも、先生から少し出歩くだけなら大丈夫って言われてるから、問題ないわよ」
ダル「オカリンいいなぁ…搾乳プレイとか、し放題じゃ――そげふっ!?」ズガン
天王寺「てめぇはいい加減自重しろ。人妻をそんな目で見んじゃねぇ」
ルカ「は…ははは…相変わらずです、ね」
岡部「まったくだ。ダルもさっさと結婚すれば良かろうに」
ダル「いや、由季はまだ学生だし…まぁ卒業したらボクの方から言うけど」
由季「///」
萌郁「…ドレス、ぴったり」
紅莉栖「ああ、これ? まゆりが見繕ってくれたのよ」
まゆり「大変だったよ~。式の日までどれくらいお腹が大きくなるか分からないし、ドレスなんて初めてだったし…」
紅莉栖「でも、本当に素敵よ。ありがとう、まゆり」
まゆり「そ、そうかなぁ~? ありがとう、クリスちゃん!」
クリリン・・・?
岡部「さて、名残惜しいがそろそろ行かねばな」
ダル「くぅ…ハネムゥンとか裏山だお…。マジ爆発しろ」
岡部「ばか、病院だ。まだ経過観察が必要なんだ」
まゆり「クリスちゃーん! また後でね~!」
紅莉栖「ええ! 皆も、また会いましょう!」
ダル「幸せにしろよ~! オカリーン!」
由季「お幸せに~!」
ルカ「2人とも、本当におめでとうございます!」
萌郁「……」ノシ
フェイリス「にゃんにゃーん☆ 記念に2人には、幸せになれるフェイリスシャワーを送るのニャン!」ヘンナ ポーズ
まゆり「オカリーン! クリスちゃーん! 本ッ当に!
おめでとーーーーーーーー!!」
やっべ入れ忘れた。
フェイリスとまゆりの間にこれいれて
天王寺「「岡部ー! てめぇ幸せにしなかったら…家賃100倍だかんな! だからいつでも! ラボに戻って来い!」
綯「また会おうねー! 今度、赤ちゃん生まれたら見せてー!」
紅莉栖「あなた。エスコートお願い」
岡部「あ、ああ。しっかり捕まっていろ」
紅莉栖「うん、ありがと」
岡部「しかしやはり…こそばゆいな」
紅莉栖「あら。『岡部』の方が良かった?」
岡部「そ、そうは言ってない。ただ、慣れなくてな…」
紅莉栖「そんなことじゃ前途多難よ、『パパ』?」
岡部「うぉぅ…しょ、精進する…」
紅莉栖「うんうん。頑張ってね、ダーリン♪」
岡部「お前、絶対楽しんでいるだろ…」
紅莉栖「…ねぇあなた」
岡部「ん? 何だ、紅莉栖」
紅莉栖「これからさ、きっと2人にとっての『初めて』が、いっぱい起こるんだね」
岡部「ああ。死が2人を分かつまで、初体験の連続であろうな」
紅莉栖「ふふ、何それ。気が長すぎよ」
岡部「そうか?」
紅莉栖「そうよ」
岡部「ははは。そうかもな」
紅莉栖「うふふふ」
紅莉栖「…あなた」
岡部「何だ?」
紅莉栖「後悔、する?」
岡部「しない」
紅莉栖「…そう」
岡部「お前は?」
紅莉栖「しない。するわけない」
岡部「…そうか」
ギュッ
紅莉栖「ずっと一緒に、いましょ?」
岡部「ああ。死ぬまで…いや。きっと死んでからも、世界線のどこかでまた会える」
紅莉栖「うん…私も、そんな気がする」
岡部「紅莉栖」
紅莉栖「あなた」
「 「 愛 し て い る 」 」
―end―
お疲れ様でした。例のダルクリSSの一読者です。
俺の中のオカクリ分が危篤状態なので急遽仕上げました。反省はしていない。
オカクリといえばイチャラブを思い浮かぶけど、こういうビターなのもいいと思うの。
何はともあれ、読んでくれてありがとうございました。
さて諸君。いい具合に宵も更けてきたと思わないかい?
ここから先は紳士たちの社交場だ。
健全ないい子達は寝る時間だから寝なさい。
言いたいことはわかるね?
まぁ需要があればだけど
だが断る
乙
ポッター
ふむ。こんな流れでも需要はあるようだな。
よろしい。ならば投下だ
時間系列で言えば>>159から
岡部「俺と…結婚して欲しい。一生、俺の傍にいて欲しい」
紅莉栖「ッ――ッ―」
ポロポロ…
紅莉栖「ねぇ、岡部…本当に、私でいいの?」
岡部「ああ。お前でなくては駄目だ」
紅莉栖「私、嫌な奴よ?」
岡部「知ってる。それでもいい。それがいい」
紅莉栖「嫉妬深いよ?」
岡部「いい。俺だけを見て欲しい。俺も、お前しか見ないから」
紅莉栖「…家事とか、何も出来ないよ?」
岡部「問題ない。出来るようになるまで、ずっと待ってる」
紅莉栖「でも…だけど……」
岡部「いいんだ、紅莉栖。俺にとっての女性は、お前でしかありえない」
岡部「たとえお前がどんな奴になろうと、お前以外は考えられないんだ」
岡部「だから、もう一度言う」
岡部「紅莉栖…俺と、結婚してくれ」
紅莉栖「―――ッ」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……はい」
岡部「よ、良かった…」
紅莉栖「バカ…」ギュッ
岡部「あぅ」
紅莉栖「私だって、嬉しすぎて死んでしまいそう…」
紅莉栖「本当に、私を選んでくれて嬉しい…」
紅莉栖「ありがと岡部…大好き」
岡部「紅莉栖…」
チュッ
岡部「!?」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「ぷはっ。…タバコの味がする」
岡部「あ!? そ、そういえば…すまん、嫌だったか?」
紅莉栖「ううん。なんか、大人の味だね」
紅莉栖「だから、もう一回」チュゥ
岡部「~~~~!?」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「……ふぅ。いいわね、こういうのも。ところで――」
ビクンビクン
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「ねぇ岡部」
岡部「ひゃ、ひゃい!? なんでしょ!?」
紅莉栖「…なんか私のお腹辺りに熱いもんが当たってるんだけど?」
岡部「しょしょしょ、しょうがないだろ! お、お前がいきなり、キスなんてするから、その……」
紅莉栖「だからって即発情とか流石に引くんですけど…」
岡部「そ、それだけではない! 最近ご無沙汰だったし、それに…」
紅莉栖「それに?」
岡部「く、紅莉栖の…その…」
紅莉栖「泣き顔でも見て興奮しちゃった?」
岡部「ッ…」
紅莉栖「はぁ…あんたって、変なところでSっ気入るわよね」
岡部「///」
紅莉栖「…ねぇ岡部」
紅莉栖「…しよっか?」///
~寝室~
岡部「んちゅ…はむ……んん…」
紅莉栖「んん…はぁ……んむ…」
岡部「んん…ぷはぁ…な、何か久しぶりだな。するの…」
紅莉栖「そ、そうね。ハハハ…」
岡部「…緊張しているのか?」
紅莉栖「…少し、ね」
岡部「……」
ギュッ
紅莉栖「あっ…」
岡部「大丈夫、だ…」モゾモゾ
紅莉栖「ちょ、岡部…やぁん…」
岡部「脱がすぞ」グイッ
紅莉栖「あ、待って…シャワーを」
岡部「待てない」
紅莉栖「ッ…」
岡部「今すぐお前が欲しい」
紅莉栖「…バカ///」スル…
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
紅莉栖「///」
岡部「綺麗だ…」
紅莉栖「は、早く電気消して」モジモジ
岡部「このままで、いい」
紅莉栖「え…?」
岡部「隠すな、紅莉栖」グイッ
紅莉栖「きゃぁ! み、見ないで…」
岡部「何故だ? とても綺麗だぞ」
紅莉栖「だ、だって…私の体、貧相だし…。それで、あまり見られたくないの」
岡部「…そんなことか」スッ
紅莉栖「あ…」
岡部「今まで気づかなかったが…お前の肌はとても綺麗だ」ツゥーッ
紅莉栖「あん…ちょ……やぁ…」
岡部「白雪のように美しくて…すごく透明感がある。張りも艶も申し分ない」スーッ
紅莉栖「ああぁ…おかべぇ…」
岡部「…少し朱が混じってきたな。だが、それもまたそそる」フゥーッ
紅莉栖「ひゃぁん!? はぁ…はぁ…」
岡部「つんと張った小ぶりな胸も…」
紅莉栖「お、おかべ…わかったから、もう…」ハァ…ハァ
岡部「きゅっとくびれた腰も…」
紅莉栖「ああぁ…だ、だめぇ……こ、これいじょう、は…はぁぁぁ…」フルフル
岡部「全てがとても…堪らない。愛しい」
紅莉栖「~~~~~ッッッ///」ビクンビクン
岡部「!?」
紅莉栖「はぁ…はぁ…」
岡部「く、紅莉栖…?」
紅莉栖「ッ!///」
岡部「まさか、言葉と愛撫だけでイったのか?」
紅莉栖「~~~~~ッッ」/// ガバッ
岡部「うぉ!?」 ポポポポーイ
岡部「あ、あっという間にパンツ一丁に!?」
紅莉栖「ふふふ…散々やってくれた仕返しよ」
岡部「い、いや…お前が一方的に感じてただけじゃ」
紅莉栖「う、うるさいわね。さて…節操のないこっちはどうなっているのかしらね」スルスル
岡部「お、おい紅莉――」
ボロン
ビターン!
紅莉栖「」
紅莉栖「どこまで私を辱めれば……」ツーッ
岡部「あぅ!?」
紅莉栖「ふふん、なるほど。明るいところで見るとこうなっているのか。生命の神秘ね」クリクリ
岡部「お、おぅぅ…そ、そんな先を……」
紅莉栖「ふふふ。ここがいいの? ほれほれ」クイクイ
岡部「うぁ!?(つ、爪でほじられ……あぁ!)
紅莉栖「あらあら。可愛い声を出すのね。次はここ?」レロレロ
岡部「お、おぉぉ!?(こ、今度は裏筋とカリ首を、舌でだとぉ!?)」
紅莉栖「あぁ…この匂い、たまんない…サービスしちゃお」サワサワ
岡部「ッッ!? カハッ!?(か、片手で袋を…これは……意外に気持ちいい……)」
紅莉栖「んあ…あぁー…あれ? 少し出てきたわね。そんなに良かった?」レロレロ サワサワ
岡部「く、紅莉栖…もどかしい……もう、」
紅莉栖「本当に、可愛い…いいわよ」
カプッ
岡部「あふっ…!」
紅莉栖「んん……んんん…」ジュル…ジュル…
岡部「うあ、あああ……」
岡部(く、咥えてもらったことは何度かあったが、ここまで積極的だったことはなかったぞ…?)
岡部「あ、ああ…気持ちいい…紅莉栖……」
紅莉栖(あ、またちょっと出てきた。本当に感じてくれてるんだ…嬉しい)
ジュルル ジュルルル…ズッズッ
岡部「あぁっ…はぁ、はぁ……」
紅莉栖(うーん…でもちょっと慣れてきちゃったみたい。じゃあ、これならどうかな?)
ジュポッ ジュポッ ジュポッ
岡部「なはぁ!?(さ、さらに速く、だとぉ!?)」
紅莉栖「んっ…んっ…んんんっ…」ジュポッ…ジュルルル
岡部(や、やばい…もう、出てしまいそうだ…!)
紅莉栖(あ、ピクピクしてきた。もう出そうなの? ふふっ、じゃあ、こうしてあげる)
ジュル…レロレロ ジュル
岡部「は、はぁ!(舌で転がしながら!? やばい! これはやばすぎる!)」
岡部「す、すまん紅莉栖! もう、出る!」
紅莉栖「んあ…ひぃよ……ひっぱいだひて……」ジュル ジュポッ ジュル…
岡部「あっ、あっ、あ―――ッッ!!」
ビックン ビクン
岡部「!? ッつぁ、あぁ!?(出しながらも、吸われ続けて…あぁっ……)」
紅莉栖「ん…んふ……ちゅぅぅぅ…」ジュルル ゴキュゴキュ
岡部(あぁ…全部…搾りつくされるみたいだ…。こ、これは…病み付きになりそうだ…)ブルブル
紅莉栖「んんん……ちゅる…ぷは…はぁぁ…」チュポン
岡部「はぁ…はぁ…」
紅莉栖「はぁ…はぁぁ…」コテッ
岡部「お、おい! 紅莉栖、大丈夫か?」
紅莉栖「だ、大丈夫よ。ちょっと頭が真っ白になっちゃった…」ポーッ
紅莉栖「それにしても、溜めすぎよ。喉に絡まるし、匂いもすごくきついわ」
岡部「そ、そうか…すまな――」
ボッキーン
紅莉栖「え? ちょ、ちょっと岡部? 今出したばっかなのに、何でそんなに元気、なの…?」
岡部「…すまない、紅莉栖」ガバァ
紅莉栖「きゃぁぁ!? な、何すんのよ!」
岡部「お前がいけないんだ…」
紅莉栖「え?」
岡部「お前の体がありえないくらい火照ってて…それが艶っぽくて、しかも――」
クチュ…
紅莉栖「ひゃぁ!?」
岡部「太腿までこんなに濡らしておいて…興奮しない方がおかしいだろ…」クチュクチュ
紅莉栖「あっ、あっ、ふあぁぁあ!」ビクッビクッ
紅莉栖「お、おか、べっ…やめ…ひゃん!」ビクゥ
岡部「咥えただけでここまで濡らすものなのか? やはりHENTAIだな」クチュクチュ
紅莉栖「あぁぁぁ…いわないへぇ……」
岡部「もう呂律がまわらないようだな。やはり言われて感じるのか」クリクリ
紅莉栖「ひぃぃぃ…それぇぇ…だめぇ……」ビクビク
岡部「何故だ? こんなにも吸い付いて放さないではないか」クチュ クリクリ
紅莉栖「ち、ちがうのぉ……」トローン
岡部「違う? 何だ、やはり感じすぎてしまうのか。まったくどこまで――」
紅莉栖「…ちがうの」
紅莉栖「…ゆびじゃ、いやなの……///」ボソ
岡部「」
グィィ
紅莉栖「あん…」
岡部「そんな事言われたら、止まれないぞ?」
紅莉栖「うん…きて、岡部」
岡部「し、しかし…避妊具もつけてないぞ?」
紅莉栖「いらない」
岡部「え?」
紅莉栖「…今は、0.05mmほどでも貴方との隔たりを作りたくない」
岡部「紅莉、栖…」
紅莉栖「…きて。岡部」
岡部「…わかった。いくぞ」
ズブブブブ…
紅莉栖「んああぁぁああぁぁぁぁ―――ッッ!!」ビクビクビクッ
岡部「くぅぅぅぅぅ…!」キュゥゥゥゥ…
岡部「うわ…なんだこれ…気持ちよすぎる……」
紅莉栖「は、はぁぁぁぁぁ…はぁ…はぁ…」ビクビク
岡部(あんなに背中を仰け反らせて…まさか、挿れただけで? 本当に、いつもとは全然違う…)
紅莉栖「はぁ…はぁ……」
岡部「…動くぞ」ズッ
紅莉栖「んあッ!? だ、だめぇぇ…いま、いっはばっかで……あはぁぁんんッ!」
ズチュ グチュ ジュプ
紅莉栖「あぁっ! あんッ…あぁぁあッ!」
岡部「くぅぅ…し、締めすぎだ…紅莉栖…。絡み付いて……」ズチュッ ズチュ
紅莉栖「ふぅあぁあッ!? ひ、ひらないぃ…ほんなの、ひらないぃぃぃ……!」キュゥゥゥゥゥ
岡部「んあッ…はぁ…!(ぐ…このままだとまた出てしまいそうだ…。ならば…!)」ヌチュ…
紅莉栖「あ、あぁ…?」
紅莉栖「おか、べぇ…ぬいちゃ、いやぁ……」ヌププ…
岡部「安心しろ。お前、たしか入り口のところを浅く、が好きだったな」
ヌチュ…ジュプ…ブチュ
紅莉栖「はぅぅぅぅ…くッ、んんんんん!!」ガクガク
岡部「そしてそこから……奥まで…」
スブブ!
紅莉栖「んあぁぁああああん!! そ、そんな、いっ、ひにぃぃ! ひゃん!」ビクンビクン
岡部「んんぅ…! また、イったのか…本当にどうしたんだ今日は…」ブルブル
紅莉栖「あはぁぁ…おかべぇ…せつないよぉ…」トローン
岡部「あ、安心しろ…俺も、もうッ……うッ!」パンパンパン
紅莉栖「あぅ! あっ! ぁぁあッ!! お、おかへぇ! いっしょ、に…いっょにぃ…!」ピクピク
岡部「うっ……で、出るぞ!」ビュルッ ドプッ
紅莉栖「~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」ドクドクドク
( ^) 地面か…
( ) ̄
( | | )
( )|
( | | )
( ^o) うわっ!
 ̄( )
( // )
(o^ ) なんだこれ!熱っ!
( )ヽ
| |
..三 \ \ V / (o^ ) 三 マグマだー♪
三 \ \ V / ( )ヽ 三
三 \ \ | / / / 三
三 ( ^o) \ V // / / 三 マグマだー♪
三/( ) \ V / (o^/ 三
三 ヽヽ \ | /( / 三
..三/( ) \ V / (o^ ) 三
三 ヽヽ^o) \ V / ( )ヽ 三
三 \ )\ | (o^/ / / 三
岡部「はぁ…はぁ……」プルプル
紅莉栖「はぁぁ…んはぁぁ……」ビクンビクン
ンチュ…
岡部「はぁ…ちゅ…んは…」
紅莉栖「はむ…んんん…んむぅ…」
岡部「ぷは…はぁ…はぁ…お、思わず中に出してしまったが…」
紅莉栖「はぁ…うん…いっぱい、感じるよ。岡部を…」
岡部「な、何か今日は、随分と積極的だったな…」
紅莉栖「うん。こんなに気持ちよかったの、初めて」
岡部「…あぁ。俺もだ」
紅莉栖「なんかね…やっと、本当の意味で岡部と繋がってるみたいだった」
岡部「そうだな。俺も、体の底から紅莉栖を感じることが出来た気がする」
紅莉栖「うん…。何だか、すごく満たされてる。まるで、体じゃなくて心でセックスしてたみたい」
岡部「…紅莉栖」
チュッ
岡部「…愛してるよ」
紅莉栖「うん。私も、愛してる」
岡部「紅莉――」
ムクムク
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「岡部」
岡部「は、はい…」
紅莉栖「なんか、中でまた大きくなっているんだけど」
岡部「……すまん」
紅莉栖「…まぁいいわ。覚悟しなさい」
紅莉栖「今夜は……寝かせないから」チュッ
―――――――――――――――――――
――――――――
――――
――翌朝――
岡部「結局、夜通しやってしまったな…」ハァハァ…
紅莉栖「えぇ…久しぶりにやると、いろいろとキツいわね…」ハァ…フゥ…
岡部「でも、不思議と疲労感はあまりないな」
紅莉栖「そうね。どちらかというと、充足感が強い感じ」
岡部「ははっ、全くだ」
紅莉栖「…ねぇ岡部」
岡部「何だ、紅莉栖」
紅莉栖「私、もっと頑張る。岡部に嫌われないように、精一杯自分を磨くわ」
岡部「そんなことしなくても、俺はとっくにお前の虜だぞ?」
紅莉栖「それでも、よ。こういうのは気の持ちようの問題なの」
岡部「…そうだな。俺も、もっとお前を幸せに出来るように、もう少し自分を改めるよ」
紅莉栖「うん…だからね、岡部」
CHU☆
紅莉栖「不束者ですが、これからもよろしくお願いします。あ・な・た♪」
~true end~
ういっす。お疲れ様でした。エロもガチのオカクリも初めて書いたけど難しいな。
こんな遅くまで俺のオナニーに付き合ってくれてありがとう。
読んでくれてありがとうございました。
>>313
よくできてた。こんなの書けるって凄いと思う。
>>317
ありがとう。でもエロを書く以上は抜いてもらってなんぼだと思うんよ。
なのにマグママグマって…
(´;ω;`)ブワッ
マグマはもはや地球一周して褒め言葉だからさ
ふんっ!
>>326
それもそうか。
何はともあれ改めまして、支援とか色々ありがとうございました。
荒らし(?)にあったのは初めてだけど何とかなったよ。
おやすみなさい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません