京子「あかりが幼くなった!?」(193)

ピンポーン

京子「おーい、あっかりー!学校行くぞー!」

結衣「全く…朝から騒がしいなお前…」

ガチャッ

あかり「…」チョコン

京子「…」

結衣「…」

京子「ねぇ結衣、あかりって妹いたっけ?」

結衣「いない…はず…」

あかり「あかりだよっ!」チマッ

京子結衣「えっ」

あかり「きょーこちゃんとゆいちゃん…?おっきいねー!」ニコニコ

京子「結衣、ほっぺたつねってみて」

結衣「…」ギュムッ

京子「いたい」

結依「……」ギュゥウウウッ

京子「ゆ、結依さ……痛い痛い痛い!!?」

結依「あ、ああ…ゴメン。大丈夫か京子」

京子「あたた……いや、それより、あかり!」

小あかり「?」キョトン

結依「……ぅ」

京子「ら、ラブリー……」

京子「……」

結依「……」

小あかり「……?」ニコニコ

京子「……ハッ。クッ、危うくラブリーな笑顔に取り込まれる所だった」

結依「……」

京子「……ゆ、結依?」

小あかり「ゆいちゃん?」

結依「……」ガバスッ

小あかり「ひゃん!?」

京子「な、何故抱きしめたし……」

結依「その、我慢が出来なかった」

小あかり「……んー、ゆいちゃんぬくぬく~♪」

結依「とりあえず、落ち着こう」

京子「あかりを抱きしめて真顔で言うか」

小あかり「にゃー♪」

結依「原因を考えないと」

京子「スルー!?」

結依「京子、心当たりはないか?」

京子「もういいよ……てか、心当たりなんて一つしかないんだけど」

結依「……だよな」

『うふふふふふ………』

京子「………」

結依「………」

京子「は、入って……みる?」

結依「し、仕方ないだろ、行こう」

小あかり「わーい。ゆいちゃんのおひめさまだっこだっ」

京子「なぁ、あかり。今日は姉ちゃん要るのか?」

小あかり「おねーちゃん? リビングでおひるねっ」

京子「そうか、いやまだ朝なんだけどな」

結依「いや京子、あかりが昼寝だって言ってるだろ」

京子「食いつかなくても……さて、このドアの向こうに、ラスボスが待ってるぞ」

結依「峰うちはやめてくれ」

京子「へ?」

結依「あ、いや、こっちの話」

京子「さぁ、開けるよ、今!!」

ガチャ

小あかり「おねーちゃーん。ゆいちゃんときょーこちゃんがきたよーっ」トテテ

結依「あ、あかりに……逃げられた……!?」

京子「落ち着け」

小あかり「おねーちゃん。おきてっ、おねーちゃん!」

京子「ああ、あかり。いいよ無理に起こさなくても」

カツン

結依「ん? 京子、気をつけろよ、何か蹴った…………」

京子「ああ、ゴメン。気付かなかった……結依……?」

結依「……これ」

京子「何のビン……」

『あかりが小さくなるお薬♪』

結依「………」

京子「………」

小あかり「………?」キョトン

あかね「………」ニコニコ

京子「良い笑顔してるだろ。気絶してるんだぜ」

結依「さて、原因は分かったけど……これからどうする?」チョイチョイ

小あかり「……?」

京子「どうするって言っても……学校とか……あ」

結依「あー、完全に遅刻だな」ヒョイ

小あかり「わっ」ポスン

京子「原因は気絶してるし……」

結依「学校に連れてく訳にも……」ナデナデ

小あかり「……♪」ニコニコ

京子「……結依サン、澱みないっスね」

結依「え?」プニプニ

京子「え?」

小あかり「やー、ゆいちゃん、ほっぺつつかないでよー」

京子「ほら、しばらくあかりは私と居な」

結依「ああっ、あかりー……」

小あかり「ゆいちゃーん」

結依「あかりーっ」

小あかり「ゆいちゃーんっ」

結依「………」

京子「………」

結衣「………」シュウウウゥ

結衣「ハッ、わ、私は今まで何を……?」

京子「結衣、貴女憑かれてるのよ」

結衣「え、何に?」

京子「アレ」

あかね「………………」ニコニコ

結衣「……軽い恐怖を覚えたよ」

京子「……私は結構怖かったよ。わりと本気で」

結衣「とりあえず、あかねさんが目覚めるのを待ってみるか?」

京子「あー、それなんだけど。私の予感では……」

あかね「ん、んん……」

結衣「あかねさん!?」

小あかり「おねーちゃん!」

あかね「あら、この私を呼ぶ愛おしくも可愛らしく、かつ甘く柔らかで甘美なる声は?」

京子「あかねさんマジあか姉さん」

小あかり「おねーちゃん、おはよーっ。おねぼーさんだよっ、めっ!」

あかね「………………ぱ」

小あかり「ぱ?」

あかね「パラダイ~~~~ス………♪」パタッ

小あかり「おねーちゃーん!?」

京子「やっぱり気絶した」

結衣「なるほど」

あかね「………」ニコニコツヤツヤ

結衣「仕方ない。とりあえず学校に行こう」

京子「え、あかりはどうすんのさ?」

結衣「もちろん連れてくよ。一人ぼっちは寂しいもんな」

京子「結衣それ自爆の死亡フラグ」

結衣「なんだよ、京子だって似たような事いつも言ってるだろ」

京子「え、言ってたっけ?」

結衣「ほら、ミラクるんの」

京子「ああ!!」

結衣『僕と契約して魔法少女になってy京子「それ違う!?」

結衣「あ、あれそうだっけ?」

小あかり「ガンボーのがんぼう! みりゃくる? ミラクるん!」ビシィ

京子「……か、か…かかっ」

結依「可愛い……可愛い可愛い可愛い………」ブツブツ

京子「おい、落ち着け」

結衣「スマン、京子」

京子「まったく。ほらあかり、行くぞーっ」

小あかり「ま、まってよー。おねーちゃん、いってきまーす!!」

結依「イッテラッシャーイ」

京子「え?」

結衣「え?」

小あかり「ほら、ゆいちゃん、きょーこちゃん、いこーっ」

京子「あ、う、うん」

結衣「……よし、何もなかった。うん……」

小あかり「…………」ジーッ

京子「……? あかり、どうかしたのか?」

小あかり「え、う、うん……その」

結衣「どうした、あかり?」

小あかり「その、なんでふたりともおっきくなってるの?」

京子「い、今更!?」

結衣「あー。ほら、私達成長期だから、先に私達が大きくなっちゃったんだよ」

京子「成長期パネェ!?」

小あかり「おーっ。そうなんだ」

京子「納得した!?」

結衣「さて、ここが学校。到着だ」

京子「いいよな、重役登校!」

結衣「何馬鹿言ってんだ、行くぞ」

小あかり「ゆいちゃん、ちがうよ?」

結衣「あかり?」

小あかり「わたしおねーちゃんといったの。あかりたちがいくがっこうはむこうだよ?」

京子「向こう……ああ、小学校か」

結衣「………そうだね、あかりの言う通り、学校は向こうだ」

京子「ゆ、結衣?」

小あかり「やっぱり!」

結衣「でも今、向こうの学校は工事中だからみんなこっちに来てるんだ」

小あかり「そうだったんだ!!」

結衣「そうなんだ。じゃ行こうか」

小あかり「うん!」

京子「……なんか幼児誘拐の現場に居るようだ」

京子「さて、と。ちょうど休み時間だな」ピポパッ

結衣「京子?」

綾乃『ちょっと! 歳納京子!!! 貴女今何処に居るの!!』

京子「もしもしもしもし!!」

綾乃『え、あ、えっと……も、もしもし?』

京子「もしもしもしもし!! もしもしもしもしもし!! じゃ、また後で」

綾乃『はぁっ!? ちょ、待ち』プーッ、プーッ

京子「……ふぅっ」

結衣「何やり遂げたったみたいな顔してんだよ」

京子「いや、今から生徒会室行くって連絡したんだよ」

結衣「分かるか!!」

小あかり「………?」

???「………」コソッ

綾乃「歳納京子!! 遅いわよ!?」

結衣「……何故分かるんだ」

千歳「それで二人ともどないしたん? 遅れるなら先生に連絡入れんと。綾乃ちゃん、ずっと心配しとったんやで?」

綾乃「ち、千歳!? 私は別に……その、ち、遅刻は罰金バッキンガムなんだから!!」

結衣「ブフッ」

小あかり「あははっ、お姉ちゃん面白いっ」

綾乃「え?」

千歳「うん?」

京子「ああ、実は二人に相談したい事があってさ」

小あかり「あははっ」ニパー

綾乃「…………」キュン

京子「……ってな訳でさ」

千歳「ほな、本当に赤座さんなんか?」

結衣「間違いないよ。それで……」

綾乃「……赤座さん」

小あかり「……うん?」

綾乃「色々不安な事もあるでしょうが、私達が居ます。だから安心アンコールワットよ」

小あかり「くすくす。ありがとうおねーちゃん」

綾乃「……良い子ね」ナデナデ

千歳「……これは、アリやね」ドパァ

結衣「はい、ティッシュ」

千歳「あ、船見さん。おおきになー」

???「………」

綾乃「さて、と。まずは状況を整理しましょう」

京子「中身は年長組の時くらいかな」

結衣「なんと言うか、良くも悪くも思考は温かい」

千歳「学校の制服もブカブカやなぁ」

綾乃「で、いつ戻るかわからない、と」

千歳「まぁ、当初の問題は、今から放課後までの間やね」

綾乃「今日は5限までだから、この昼休みが終わってからの1限の間ね」

京子「このまま、私サボっててもいいけどね」

結衣「まぁ、4限までサボっちゃったしね……」

綾乃「とりあえず、先生に話を通して……あら、赤座さんは?」

結衣「あれ、あかり?」

京子「アッカリ~ン!!」

ガチャ

『!!?』

西垣「話は聞かせてもらっ」バタン

京子「………てへ」

西垣「こらこら、先生の登場シーンをカットするな歳納」ガチャ

京子「いや、西垣ちゃんの爆発オチはいいからさ」

西垣「な、お前、エスパーか!?」

綾乃「歳納京子! 先生と漫才してる場合じゃないわよ! 余裕有馬温泉よ!!」

結衣「プフッ」

西垣「なんだ事件か?」

千歳「先生、なんか小さい女の子見ませんでした?」

西垣「そこで松本とあや取りしてる様な子か?」

りせ「………」ヒョイ

小あかり「………わっ、すごい」パチパチ

りせ「……」バッ

小あかり「ほうきー!」

りせ「……」シャシャッ

小あかり「かけはしー!」

りせ「……」シュバババッ

小あかり「ザクツージェーがたー!!」



綾乃「か、会長?」

西垣「松本があんなに生き生きしてるのを見るのは久しぶりだな」

結衣「なぁ、京子。お前居るの知ってたのか?」

京子「……まさか。アッカリーンの原点を知る事になるとはね」

千歳「……紐プレイ」タラァ

西垣「ん、なんだ松本」

りせ「………」

西垣「……んー、そうか。分かった」

綾乃「先生?」

西垣「放課後までこの子の面倒は私が見るってさ」

結衣「!!!」

綾乃「!!!」

結依『!!!』

千歳「な、なぁ歳納さん……なんや船見さんから変なオーラが出とるんやけど……」

京子「あー、あれ。あかりの姉ちゃん」

千歳「……そうなんかー」

京子「そうなんだ……」

千歳「歳納さん、はりはり漬け食べるか?」

京子「うん、貰うー」

異議有り!!

綾乃「生徒会長とは生徒の模範となるもので、率先してサボるなんていけません」

西垣「松本?」

りせ「………………」

西垣「ふむ、松本の言う事も一理あるな。よし、二人でじゃんけんでもやれ」

京子『何言ったんだろ』

綾乃「会長と言えど、手加減はしません!」

りせ「…………!!」

結依『私の身体を今だけ貸しましょう!!』

千歳「みんな~、ファイトや~」

小あかり「!! 眼鏡のおねーちゃん、これおいしいよ!!」モグモグ

千歳「おおっ、ホンマか? これウチの1番のお気に入りの漬け物なんよ」

小あかり「うん。とってもおいしいよっ。めがねのおねーちゃん、ごちそうさまでしたっ」

千歳「はい、お粗末様でした。いやぁ、頑張って漬けた甲斐があるわ」

小あかり「コレ、めがねのおねーちゃんがつくったの!?」

千歳「そうや。せやから、美味しい言うてくれてありがとうな。私も嬉しいわ」

小あかり「えへへー」

千歳「ええ子、ええ子ー……ハッ!?」

綾乃「………」

りせ「………」

結依『………』

西垣「中々やるな、池田姉。見直したぞ」

京子「千歳、ファイト」

千歳「ちょ、み、皆、あの……え、えらい顔が怖いんやけど……あのっ」

かんにんや~!!

千歳「………っ」

千歳「………」

千歳「………あ、アレ?」

小あかり「………」

千歳「あ、あかりちゃん……?」

小あかり「へんしんっ、イジメイケナインジャー!!」

綾乃「………」
りせ「………」
結衣「………」シュウウウゥ

京子『あ、やばいっ。懐かしくてなんか涙がっ』グスッ

小あかり「イジメは、めーっ!!!」

綾乃・結衣「ごめんなさい」
りせ「…………」ペコリ

小あかり「はい、みんなであくしゅ! みんなでなかよしだよっ!!」

千歳「歳納さん?」

京子「な…泣いてなんかないやいっ!」ズビッ

小あかり「なかよし、なかよしっ」ニコニコ

キーンコーンカーンコーン

西垣「む、お前達。予鈴鳴ったぞ、そろそろ教室に向かえよ。ではまたな」

千歳「あ、はい」

綾乃「さて、どうしましょうか」

京子「とりあえず私と結衣で娯楽部まで送るよ」

結衣「あそこなら今のあかりでも落ち着けると思う」

りせ「………」

小あかり「うん、またあや取りしよーね、りせおねーちゃん」

りせ「…………」

小あかり「はーい、あやのおねーちゃんと、ちとせおねーちゃんも、またねーっ」

綾乃「あ、うん。また、ね……」

千歳「ほなな~……」

りせ「…………」ドヤァ

京子「結衣、私達はどうしようか」

結衣「流石にまる一日サボるのは精神的に嫌だな」

京子「けど、あかりを一人にするのも……」

小あかり「………うん?」キョトン

結衣「うん、なんか耐えられない」

京子「どうするかな……あれ?」

結衣「古谷さん? 何か辛そうだ、ちょっと見てく

小あかり「おねーちゃん、しんどそう。だいじょうぶ?」

結衣「……す、素早い」

京子「先、越されたな」

結衣「あ、いや。大丈夫、古谷さん」

向日葵「ああ、先輩方……実は、その……」

結衣「あー、うん。重い時は辛いよね」ポリポリ

京子「なんだ、生理か」

向日葵「」ボッ

結衣「ちょ、おま!? もう少しオブラートに包めよ!?」

京子「いや、ちょうど良かったじゃん」

結衣「何が!?」

京子「いや、アレ」

結衣「うん?」

小あかり「いたいのいたいの、とんでけーっ」

向日葵「あ、ありがとう。少し楽になりましたわ」ナデナデ

小あかり「あかりも、なでたげる」ナデナデ

向日葵「あ、あら……あの、ありがとう……」

京子「ナイス生理」

結衣「やかましい!!」

向日葵「と、所で先輩方、こちらのお子さんは……」

結衣「え、と」

京子「その、冗談とかそういうの一切無しどなんだけど」

向日葵「はい?」

結衣「その子、あかりなんだ」

向日葵「………は?」

小あかり「あかりだよ?」

向日葵「……………」

向日葵「…………」

向日葵「………」

向日葵「赤座さん、可愛いらしくなりましたわね」

京子「無理矢理自分を納得させた!?」

結衣「凄いね」

向日葵「つまり、保健室で休んでる間様子を見て欲しいと言う訳ですわね」

結衣「お願い出来る?」

向日葵「構いませんわ。……赤座さん、しばらく私と一緒に居てくださいますか?」

小あかり「………あかり」

向日葵「……え?」

小あかり「あかり、だよ?」

向日葵「あ、えと……赤座さ

小あかり「あかり、だもん」ウルウル

向日葵「え、あの、えと!?」

京子「あー、そういや、昔はあかり、名前で呼ばれるのが好きなんだったよな」

結衣「あー、言ってたな。懐かしい」

向日葵「ちょ、せ、先輩方!?」

小あかり「あかりは、あかり、だもん……」

向日葵「……………はぁ」

向日葵「あかり」ナデナデ

小あかり「………あ」

向日葵「泣かないで、あかり」

小あかり「………うん!!」ニッコリ

向日葵「………う、か、楓とはまた違った可愛らしさですわね……」

京子「じゃあオッパイちゃん。お願いした! 痛いっ!?」

結衣「ったく。古谷さん、何かあったらすぐ連絡くれたらいいから」

向日葵「大丈夫ですわ。さ、あかり。行きましょうか」

小あかり「はーいっ」ルンルン

向日葵「……さ、どうぞ」

小あかり「あ、うん!!」ギュッ

ガラガラ

向日葵「失礼致しますわ」

小あかり「しつれいしまーす」

向日葵「あら、誰もいませんわね……っ」

小あかり「おねーちゃん?」

向日葵「ごめんなさいね、あかり。少し横になりますわ」

小あかり「!! ……はい!」

向日葵「あら、布団をめくって下さいましたの? ありがとう、いい子ね」ナデナデ

小あかり「んぅ。おねーちゃんよこになるの」

向日葵「はいはい。では、失礼しますわ……んっ」

小あかり「よいしょ、んっ」モゾモゾ

向日葵「あかり?」

小あかり「いっしょにおひるね」

向日葵「ふふ、そうですわね。お昼寝、ですわ……」

小あかり「……いたいの、とんでけー」ナデナデ

向日葵「……」

小あかり「いたいの、とんでけー」ナデナデ

向日葵「……」

小あかり「おねーちゃんから、いたいの、とんでけー」ナデナデ

向日葵「……」ジワァ

小あかり「いたいの……ひゃう」

向日葵「……ありがとう。あかり、ありがとう」ダキッ

小あかり「いたいの、とんでった?」

向日葵「はい、すっかり飛んで行きましたわ」

小あかり「ん、よかっ…た……」

向日葵「…………あかり」

小あかり「………すぅ……すぅ」

向日葵「ありがとう、あかり」ナデナデ

小あかり「……えへへ」ニパー

ガラリオ
櫻子「向日葵!! 生きてるか!?」

向日葵「……スゥ……スゥ……」

櫻子「……なんだ、寝てるのか……ん?」

小あかり「……?」ナデナデ

櫻子「………」

小あかり「………」ナデナデ

櫻子「……向日葵、見ててくれたのか」

小あかり「……うん」ナデナデ

櫻子「代わる」

小あかり「うん」ソッ

櫻子「………」ナデ

小あかり「………」ニッコリ

櫻子「……!!」プイッ

櫻子「…………」ナデナデ

小あかり「………」ニコニコ

向日葵『ん……ここは……』

櫻子「……」ナデナデ

向日葵『さ、櫻子!? じゃあ、この感覚は……』

小あかり「おねーちゃんたち、幸せそう」

向日葵『!?』

櫻子「……そう、見える?」ナデ…ナデ…

小あかり「うん。でも、おねーちゃんは、なにかすこしだけ、さみしそう」

向日葵『櫻子が、寂しそう?』

櫻子「分かんないんだ」ナデナデ

小あかり「?」

櫻子「私、向日葵の前に行くと、頭が真っ白になってどうしていいか分かんなくなる」

向日葵『櫻子……』

櫻子「あ、わ、私いきなり何言ってんの、ゴメン、今の無し!」

小あかり「だいじょーぶだよ」ナデナデ

櫻子「……あ」

小あかり「おねーちゃんのきもち、ちゃんとつたわるよ」ナデナデ

櫻子「……あ、う」

小あかり「おねーちゃん、こわかったんだよね?」

櫻子「………」グスッ

小あかり「あかりもね、おねーちゃんみたいなおともだちがいるの。まだ、ちゃんとしたおともだちじゃないけど、すなおになれなくて、いじわるするの」

櫻子「………」

小あかり「でも、いいこなのはわかるよ。ほんとうにいやなことはしないってわかるから。だからあんしんできるの」

櫻子「……そう、なのかな」

小あかり「おねーちゃん、やさしいから。きっとだいじょうぶだよ」ナデナデ

櫻子「…………ありがとう」

向日葵『……………櫻子』

櫻子「んーっ!! なんだか元気戻ってきたーっ!!」

小あかり「お、おねーちゃん! おねーちゃんねてるからしずかにしなきゃ」

櫻子「あー、大丈夫大丈夫。もう放課後だから、起こしても平気平気」

小あかり「え、でも……」

櫻子「オラーッ! オッパイ魔人起きろー!!」

向日葵「………」ムクッ

櫻子「やっと起きたな、寝ぼすけー」

向日葵「『分からないんだ』」

櫻子「へ?」

向日葵「『私、向日葵の前に行くと、頭が
櫻子「待てぇええええ!!!!!!」

櫻子「え、ちょ、な、おまっ」

向日葵「櫻子」

櫻子「さ、さっきの聞い……んぅ!?」

小あかり「お、おぉ……」

櫻子「………」

向日葵「………」

櫻子「……~~~」

向日葵「………」

櫻子「~~っ、ぷはぁっ、ちゃ、ちゅ、ちょっ!?」

向日葵「あかり、色々ありがとうね」

小あかり「……ハッ、う、ううん。あ、それよりおねーちゃんもういたくない?」

向日葵「ええ、二人にいっぱい撫でて貰いましたから。元気元気ですわ」

小あかり「よかったー」ボフッ

向日葵「あらあら」ナデナデ

櫻子「」パクパク

向日葵「さて、いい加減入っていらしたらどうですの?」

『!!?』

千鶴「………」

向日葵「……あら、もしかして」

小あかり「ちとせおねーちゃんだっ!!」ダッ

千鶴「!?」ビクッ

小あかり「ちとせおねーちゃんもどこかいたいの? だいじょうぶ?」

千鶴「い、いや…ちが」

小あかり「あ、ちとせおねーちゃんはなぢいっぱいでてたもんね。えと、ば、ばんそうこう?」

千鶴「何故鼻血に絆創膏」

小あかり「と、とりあえずよこになるの」

千鶴「え、いや、だから」

小あかり「なるの!」

千鶴「……わ、わかった」

千鶴『どうして』

小あかり「いたいの、とんでけー」ナデナデ

千鶴『どうして』

向日葵「まだ、固まってますの? 仕方ありませんわね……ん、ちゅ」レロッ

櫻子「んむぅ、っ!?」

千鶴『ど う し て こ う な っ た ! ?』

小あかり「いたいのっ、とんでけー」ナデナデ

千鶴『いや、ますこの子は誰だ? 姉さんと勘違いしてるみたいだけど……それに向こうは』

向日葵「んっ、ちゅっ、あっ、ちゅっ」ディープ

櫻子「やめっ、ちゅ、んぁっ、ひゃん」インパクト

千鶴『ゴチになります!!!』ダバァ

小あかり「ち、ちとせおねーちゃーん!?」

千鶴「ハッ」ジュル

小あかり「だいじょーぶ、ちとせおねーちゃん」

千鶴『こんな小さい子にマウントポジションを取られて、色々されちゃう姉さん……!!!!』

千鶴「これはっ」ドッパァ

小あかり「きゃーっ、ちとせおねーちゃんがたいへんなことにー!?」

ガラガラ

千歳「あかりちゃん、呼んだk……」

綾乃「クッ、千歳に一歩リードされ……」

りせ「………………………………………」

向日葵「んっ……チュパッ……ふぅっ」ツヤツヤ

櫻子「…ぁ……ん……ひゃ…」ビクンビクン

綾乃「…………さて」

千歳「これは話をよく聞かせてもらわなあかん」

千鶴「な、何故……いや、姉さん、怖い」

向日葵「気絶した櫻子可愛いチュッチュ」

櫻子「」

りせ「…………♪」

小あかり「アーループースーいちまんじゃーくー♪」



京子「何が」

結衣「どうなった」

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  よっしゃ!いくぞ~!
       \

          ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                   ∧_∧      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ∧_∧     ( ´Д` )    <   結衣せんぱーい!
         ( ´Д` )   /⌒    ⌒ヽ    \_______
        /,  /   /_/|     へ \
       (ぃ9  |  (ぃ9 ./    /   \ \.∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    /、    /    ./     ヽ ( ´Д` )<  ちょっと、京子先輩
       /   ∧_二つ (    /      ∪ ,  /   \_______
       /   /      \ .\\     (ぃ9  |
      /    \       \ .\\    /    /  ,、    ((( )))  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃    ( ´Д` ) < また、次の同人誌もミラクるんか?
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ    (ぃ9  )  \_______
   / ノ    / /      / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ /   /    ∧つ
  / /   .  / ./.      / / / )⌒ _ ノ     / ./    /    \   (゚д゚)ねぇ、あかりって主人公だよね?
  / ./     ( ヽ、     ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、   / /⌒>  )  ゚(  )-
(  _)      \__つ    \__つ).し          \__つ (_)  \_つ   / >

京子「まぁ、話は分かった、ような」

結衣「分からないような」

京子「ともあれ、自己紹介だな。あかりー」

りせ「……………♪」

小あかり「ラーンラランラン、ランランランラン♪ ……あ、きょーこちゃんどうしたね?」トテトテ

京子「ああ、実はな……」

小あかり「わぁっ!? ち、ちとせおねーちゃんがふえたっ!?」

京子「そうなんだ! あかり、これは大事件だぞ! こんな時に正義の味方がいてくれならなぁ!?」

小あかり「!! とぉっ! へんしんっ、はっぱかめん!!」

京子「ああ……萌える」

結衣「オイこら、せめて衣装を持ってこい」

綾乃「歳納京子! ステッキの準備は?」

千歳「みんな、ノリノリやね」

千鶴「……いい」カシシシシシ、カシャ

みんな会長に怒られました(多分)

りせ「…………………」

小あかり「り、りせおねーちゃん……みんなわるいことしてないよ? おこっちゃだめだよ」

りせ「……………」

小あかり「え、うん。あかりはなんともないけど……」

りせ「…………」

小あかり「あ、うん! ありがとう、りせちゃん!」

りせ「………♪」

京子「く、な、何が起こってるのか全く分からないぜ……」

結衣「何が話されてたんだ……」

綾乃「本当の敵は会長でしたか……」

千歳「どうや? 何枚撮れた?」

千鶴「上々だよ、姉さん」グッ

向日葵「……」ナデナデ

櫻子「」ビクンビクン

コンコン

ちなつ「失礼しまーす」

小あかり「!!?」

結衣「ああ、ちなつちゃん」

ちなつ「あかりちゃん大丈夫なんですか?」

京子「まずは私と愛の抱擁を!!」

ちなつ「邪魔です京子先輩」グイッ

京子「ああん」

小あかり「き、きょーこちゃんをイジメるな!!!」ガバッ

ちなつ「えっ?」

京子「あ、あかり……?」

結衣「…………………………あ」

りせ「…………」オロオロ

綾乃「か、会長、お、おお、おちおち、落ち着いててて」

千歳・千鶴「………」カチャッ

小あかり「う、うう……っ」ジィッ

ちなつ「な、何この子……私がいつ京子先輩を虐めたって言うのよ……」

京子「あー、ちなっちゃん。その子があかり」

ちなつ「へ?」

小あかり「………」ジーッ

ちなつ「あ、あかりちゃん? あぁ、だから何か見覚えが……」

『へんしん! イジメイケナインジャー!』
『ださっ』

ちなつ「……え、あ、まさか」

結衣「そのまさか、だよ」

ちなつ「!?」

京子「え、え?」



向日葵「さぁ、おねだりは何て言うのかしら?」

櫻子「さ、櫻子お姉様……私っ」

千鶴・千歳「……」ドパァドッパァ

ちなつ「わ、私……そんな、知らないっ」

京子「ち、ちなつちゃん!?」

小あかり「ま、まって!!」

ちなつ「あ、あかり、ちゃん……」

結衣「……あかり」

小あかり「あのとき、いえなかったから。ずっといいたかったの」

ちなつ「ひっ」

小あかり「わたしたちと、ともだちになろうよっ」

ちなつ「……………え?」

結衣「………ふふ。ああ、あかりらしいな」

京子「………結衣?」

小あかり「けんかしたままかえっちゃったからいえなかったけど」

ちなつ「あ、あかりちゃ……」

小あかり「『いっしょにあそぼうよ』」

ちなつ「あ、ああ……うわーんっ!!」

小あかり「これで、なかよし、だよっ」

ちなつ「あかりちゃ、あり…ありがとっ!」グスッ

小あかり「ううん、ともだちだもん」

京子「あかり、ちなつちゃん……」ウルッ

結衣「こっちは一段落か。さて」



千歳「」ドクドク
千鶴「」ダバダバ

櫻子「さ、櫻子はっ、櫻子はずっとお姉様の事だけをっ!!」
向日葵「いいえ、私の愛おしい櫻子。貴女には貴女の道があるのよ。分かってちょうだい」

りせ「…………」ドヤァ
綾乃「なっ、こ、これは……連邦の白い奴!?」


結衣「さて、どうするか」

ドサッ

結衣「え?」

ちなつ「あ、あかりちゃん!?」

京子「あかり!!?」

りせ「…………!!!」

綾乃「どうしたの!?」

千歳「くっ、千鶴、立てるか?」

千鶴「行けるよ、姉さん!」

向日葵「櫻子、急いで誰か先生を!! 二手に別れますわよ!!」

櫻子「イェス、ユァ、マジェスティ。御身の命じられるままに」

結衣「あかり。目を開けてくれよ!!」

小あかり「……………」



アッカリーン!!!!!!!

結衣「――と言う事があってな」ナデナデ

あかり「…………」

京子「ほら、あかり。りんご剥いたぞ」

ちなつ「あかりちゃん! これ飲んで。身体が温まるよ」

りせ「…………」シュバババッ……ドヤァ

綾乃「んんっ、早く良くなるのよ。でないと罰金バッキンガムなんだから」チラッ

千歳「ほらあかりちゃん。またはりはり漬け作ったんや。食べたってな」

千鶴「……いい写真撮れた。やる」

向日葵「私の愛おしい櫻子。さぁ今日は公園でたっぷり遊びましょうね」

櫻子「は、はいっ、お姉様の望むがままに……」ゾクゾク

あかり「ゴメンね、結衣ちゃん。全く分からない。得に今の状況が」

結衣「だよなー」

結衣「まぁ、色々あったんだ」

あかり「まぁ、みんな仲良しさんならいいけど……」

結衣「ははっ」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「本当に、あかりは変わらないな」

あかり「あかりはあかりだもん。ずっと変わらないよ」

結衣「そうか……それは、とてもいいな」

あかり「変な結衣ちゃん」

結衣「あははっ」

コンコン
あかね「皆、飲み物置いておくわね~」

あかり「お姉ちゃんありがと~」

あかね「いいのよ……うふふ……」

『皆小さくなるお薬』

あかね「うふふふふふ」

終われ

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