妹「兄さんに性癖がバレた」(202)
コンコン
妹「ふぁーい」
兄「なんだその気の抜けた返事」
妹「兄さんの真似ですけど」
兄「俺の返事はもっと凛々しいからな」
妹「で?どしたの」
兄「はいこれ、前借りてたCD」
妹「わー、それ見るのすら半年ぶりだー」
兄「あれ?すまんすまん、そんなに借りてたっけ?」
妹「兄さんって記憶力年齢は大人びてるよね」
兄「どんな遠回しな悪口だよ」
妹「悪口じゃないよ、事実を言っただけだもん」
兄「くっ……まあただでは許してくれないだろうと予想はしてたよ」
妹「……!それは…」
兄「ああ、お前の大好きな家で作るタイプのポップコーンだ!」
妹「し、しかも超レアなカレー鯖缶味!?」
兄「この前偶然見つけてさ」
妹「超やるじゃないですか!許す許す!超許します!」
兄「キャラが変わってるぞ」
妹「じゃあ早速作ってくるね!」
兄「お、おい!このCDはどうすればいいんだよ」
妹「あー、じゃあその棚の中に適当にしまっておいてー」
兄「はいはい」
兄「えっと、棚ってこれかな」ゴソゴソ
ドサドサ
兄「あっ!本となんかでかい箱がぁ!!」
兄「バレる前に早くしまわないと…」
兄「落とした物は傷付いたりしてないかな…あいつ怒ると怖いからなぁ」
兄「箱の中身は無事だよな…?」パカッ
‐‐‐
ポンポン
妹「ん~♪良い音っ」
妹「やっぱりポップコーンは手作りのに限るよね…………あれ?」
妹「……」
妹「私…もしかして……棚にしまってって言った…?」
妹「……!」サァァァ
妹「あ、あわわわわ!」
ダダダッ
妹「兄さーん!!」
妹「その棚に触るの!!!」
ドア「バァン!」
妹「ちょっと待っ……て……」
兄「……!」
妹「ぁ……あっ…あ……」
兄「み、見てない!見てないよ!!」
妹「でも…箱…ひ、開い……」
兄「何も見てない!!」
ドア「ガチャッ」
兄「見てないからぁ!!!」
タッタッタッ…
妹「あ……は…ぁあ……?」
妹「見ら…れた…?」
妹「確実に…見られた…バレた…」
妹「大量のショタ本と……兄さんの昔の写真……!」
そのポップコーンってマジで売ってるの?
>>18
いいえ
‐‐‐
妹「って事が昨日あったの」
友「わーお」
妹「どうすればいいんだろ…」
友「その後はどうしたのよ」
妹「結局、ポップコーンは焦がしちゃうし夜寝れないし朝食の時気まずいし姉さんにはそれをからかわれるし…最悪だったかな」
友「あー…」
友「それにしてもまさかあんたがショタコンだったとはねぇ」
妹「ショタコンっていうか、小さい頃の兄さんが好きなんだけどね」
友「更にディープね」
妹「ショタ本だって兄さんに似てるの選んでるんだよっ」
友「おったまげー」
妹「その反応の仕方やめてよね」
友「で、これからどうするのよ」
妹「どうしよう…」
友「シラを切り通すとか」
妹「確実に見てたから無理だね」
友「そこを更に切り通すとか」
妹「気まずくなるだけだよ!」
友「いいじゃない、自業自得」
妹「秘密の性癖があるののどこが罪なの!!」ダンッ
友「落ち着いて」
妹「落ち着いてるよ!!」
友「落ち着けっつっとろぉがこのゲロカスがぁ!!!」
妹「ひぃっ!」
友「いっそのこと正攻法でいくしかないんじゃない?」
妹「正攻法?」
友「土下座して『忘れてくださいお願いします』と言い続るとか」
妹「余計気まずくなるよ!!」
友「素直に『ショタコンであんたの写真集めてますがなにか!?』って開き直るとか」
妹「私をどうさせたいんですかねぇ!?」
友「後ろからバールのようなものでなぐって記憶におさらばしてもらうとか」
妹「それ打ち所悪かったら兄さんがこの世からおさらばだよ!つーかそれ正攻法かな!?」
妹「真面目に頼むよドラえもーん、学食奢るからさぁ」
友「だーれがどら焼大好き青狸よ」
妹「ほら見て!一万円を食券器に挿入!」
ウィーン
妹「さっ、好きなの頼んでいいからさ」
友「わたたたたたたたたたたーっ!」
ボタンを上から下まで、連射しまくる。
妹「わわっ、やめてーっ!ストーーーップ!」
友「おしんこおしんこおしんこーーっ!」
一番不人気のおしんこを連打する。…一万円、すべてが、食券に。
妹「………私のこと、嫌い?」コンモリ
友「いや、こんなギャグを笑って許してくれるんだから、最高に好きよ」
妹「ははっ、だよねっ」
妹「って、許すかあぁぁーーーーーっっ!!」
妹「お小遣い、全部、おしんこかよ、てめえぇぇーっ!」
友「ちゃんと普通のメニューも入ってるでしょ?よく見てみなさいよ」
妹「おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、納豆、おしんこ…」
妹「おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、卵、おしんこ…」
妹「おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、おしんこ、味のり、おしんこ…」
友「うんうん、これが私の日常よね…」
妹「最後まで何が起こるかわからない、それが野球ってか!?この馬鹿野郎がぁぁあ!!!」
‐‐‐
妹「全く、高橋名人かっての…」ポリポリ
妹「それにしても、アレに相談したの自分がバカだったなぁ」ポリポリ
妹「結局アドバイスもしてもらってないし…」ポリポリ
妹「やっぱり正直に言うしかないよね…」パリパリ
妹「気が進まないけど…うん、素直に話そう…」ポリポリ
訂正
‐‐‐
妹「全く、高橋名人かっての…」ポリポリ
妹「それにしても、アレに相談したの自分がバカだったなぁ」ポリポリ
妹「結局アドバイスもしてもらってないし…」ポリポリ
妹「やっぱり正直に言うしかないよね…」パリパリ
妹「気が進まないけど…うん、素直に話そう…」ポリポリ
ショタコンをカミングアウトされる友達の立場も考えてやれよ
‐‐‐家
妹「よし…心の準備も出来高し、そろそr」
コンコン
妹「うひぃぃ!?」
ガチャ
兄「今…ちょっといい?」
妹「お、オフコース」
兄「……」
妹(完全に不意討ちだよ…でもこれはチャンス!ちゃんと言わないと!)
兄妹「あのさっ」
妹(被ったああああああああああああああああ!!!)
兄「さ、先いいよ」
妹「いやいや、さ、先どうぞどうぞ」
妹(譲っちゃったああああああああああああああああ!!!)
兄「え、じゃあ…」
妹(しゃべったああああああああああああああああ!!!)
兄「これを…見てくれ」
ドサッ
妹「へっ…?」
兄「友達と共に集めたAVとエロ本…合計数百にもなる」
妹「え、えっと…?」
兄「俺だって同じだよ」
妹「はぇっ?」
兄「もう高校生なんだ!ムラムラするのは誰だって同じなんだ!」
兄「俺だってたまにちょっと特殊なやつで抜いたりもする!!どんな性癖も恥じる事なんかない!!!むしろ、個性的で良い事じゃないか!!!」
兄「もし他人の性癖を馬鹿にする奴がいたら、俺がぶち殺してやんよ!!!!」
妹「に、兄さん…っ」
妹「私…ショタコンだよ?」
兄「ああ」
妹「二次もだよ?三次もどっちもいけちゃうんだよ?」
兄「ああ」
妹「小さい頃の兄さんの写真を見て萌えてるんだよ?」
兄「ああ、それでも…………ん?」
妹「えっ?」
兄「えっ」
妹「えっ」
兄「えっ、し、写真って…?」
妹「ほら、これだよ。この箱の中に入ったアルバム見たんでしょ?」
兄「し、知らない…」
妹「えっ」
兄「俺が見たのは…そっちの本だけだから…」
妹「えっ……じゃあ私が幼稚園、小学生、中学生の兄さんにちゃんと仕分けしてるとかビデオも焼き回しして持ってる事とかも知らないの?」
兄「初耳ですがな…」
妹「自爆してもうたああああああああああああああああああああああ!!!!!」
妹「……」
兄「……」
妹「……」
兄「……うん、とりあえずこの写真類は廃棄って方向でよろしいでしょうか?」
妹「よろしくないよ!!」
兄「廃棄だ廃棄!こんなもん!」
妹「ひ、酷い!!折角集めたのに!!!」
妹「さっきは私の性癖も認めてくれるって言ったじゃなあーい!」
兄「※時と場合による」
妹「兄さん兄さん!自分の事ぶち殺す事になっちゃうよ!?いいの!?」
兄「馬鹿にはしてないから大丈夫だ!!」
妹「やめたげてよぉ!!アルバムはシュレッダーには入らないよぉ!!」
妹「で、兄さんがたまに抜いたりするちょっと特殊な性癖のってどんなの」
兄「えっ」
妹「えっ」
こういう展開と思った
妹「兄さんやめて!ほら、おしんこの食券あげるから!」
兄「いらないよ!……うわっ!すげー大量!!」
妹「じゃあ納豆も付けるからそれ返して!!」
兄「あ、俺納豆食えないんだ」
妹「うわーん!」
兄「くそ!こうなったら焼却処分しか…!」
妹「ぴゃあああああ!!」
兄「ヒャッハー!汚物は消毒だぁ~!」
妹「そんな雑魚っぽい台詞言わないでよぉ!!」
‐‐‐
兄「はぁ…はぁ…」
妹「はぁ…はぁ…」
兄「ちょっと俺もどうかしてた…処分するのはやめておくよ」
妹「良かった…」
兄「ただし処分しないってだけ。没収だぞ」
妹「そんなぁ…」
兄「とりあえず、状況を整理するか…」
妹「私は小さい兄さんが好き。私はコレクションを返してほしい。私は未来の私の為にコレクションを増やしたい」
兄「俺はアルバム類を返す気はない。俺は無理にとは言わないがなるべくその性癖をなんとかしてもらいたい」
妹「これは困った状況だなぁ…」
兄「はい質問、コレクション増やすってどういう事だ?」
妹「私、昔は当時中学生だった兄さんを見てもなんとも思ってなかった。でも歳が当時の兄さんを追い越したら中学生の兄さんの良さに気がついたの」
妹「だから私が大きくなった時の為に、今の兄さんのコレクションを集めたいの」
兄「将来を見越して蓄えておくのか…大した奴だ」
妹「じゃあ…!」
兄「だが断る」
妹「どうしてよぉ!」
兄「自分がその…そういう風に?見られるって思うと…」
妹「別にあの本みたいなR-18レベルの事は言わないから」
兄「当たり前だろ!!」
妹「軽い質問!質問だけだから!」
兄「えー…」
妹「録音開始…っと」
兄「録音までするのか…」
妹「じゃあはじめの質問だけど」
兄「うん」
妹「さっき言ってた特殊なオカズってなに?」
兄「いきなりそんな質問!?」
妹「早く早く」
兄「えっと…コスプレとか」
妹「コスプレ?」
兄「メイドとかスク水とか…」
妹「他には?」
兄「あと…人妻ものとか…」
妹「ものすんごい普通じゃねーか!!ノーマル人間じゃねーか!!」
妹「私の持ってる本のショタ達のがもっとすごい事してるよ!!!××を×××したり×××が×××だよ!!!」
妹「全くもって期待はずれだなぁ!もうっ!」
兄「すみません…」
妹「では次に…」
兄「はい…」
妹「パンツ何色?」
兄「それもうただのセクハラだよ!!」
妹「答えないなら白ブリーフって事で納得しておくから」
兄「く、黒のボクサーだよ」
妹「普通だね」
兄「そういうお前はどうなんだよ」
妹「は、破廉恥な!!」
兄「自分の発言見直そうな」
妹「私のパンツなんてどうでもいいよー!訊かないでよー!」
兄「ごめんって」
妹「もうっ…では次の質問です」
兄「はいはい」
妹「『お姉ちゃん』って呼んでもらっていいですか?」
兄「もはや質問じゃないんですけど!!」
兄「大体、俺いつも姉さんの事『姉さん』って呼んでるんだから、それでいいじゃないか」
妹「姉さんと同じ呼び方は嫌だし…『お姉ちゃん』って呼び方のほうが好きなんだもん」
兄「色々と恥ずかしいな…」
妹「さっ、このボイスレコーダーに向かって…お願い」
兄「……オネエチャン」
妹「棒読み過ぎるよ」
兄「無理無理!今まで人生の中で発した事のない単語だから無理!」
妹「がんばれっ、がんばれっ」
兄「~~っ……お、お…」
妹「……」ドキドキ
兄「お、おね、ちゃ…ちゃ、ん…っ」
妹「もうちょっと大きい声で…」
兄「おねえ…ちゃん…」
妹「もう少しだよ…!」
兄「お姉ちゃん…!」
妹「もっと大きな声で!」
兄「お姉ちゃん!うおおおおおおおお!!姉ちゃんお姉ちゃんおねーちゃーーん!!」
妹「兄さぁん!」
兄「乗り越えた!!もう何度でも言えるぞ!!お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!!!お姉ちゃーん!!!!!」
ガチャ
姉「呼んだー?」
兄妹「姉さんじゃない!!」
姉「えー?」
姉「この家で姉なの私だけじゃーん?」
妹「違うの!姉さんはかえった、かえった!」
姉「二人で盛り上がってずるーい!私も仲間n」
バタン
妹「ふぅ…嵐は去ったよ」
兄「俺にとっての嵐は停滞中だけどね」
妹「へっ?」
兄「気がつかないならいいんだ、もう」
妹「じゃあ質問も再開という事で」
兄「まだやるんだ…」
妹「嫌?」
兄「ちょっと飽きて来たかな」
妹「じゃあスマブラやりながらにしよっか」
兄「いいねぇ」
すまんちょっと席はずす
‐‐‐
兄「うわっ!ちょ…吸うなって!」←ルイージ
妹「兄さんこそさっきからチョップ連発やめてよね!」←カービィ
兄「吸いながら動くほうが……あっ、このCPのデデデ生意気だぞ」
妹「まずそれ袋叩きにしよう」
兄「了解!」
兄「こなくそっ!こなくそっ!」
妹「あ、兄さん!質問なんだけどね!」
兄「なにー?」
妹「精通したのっていつ!?」
兄「ぶふぁぁうううう!!?」ズギャーン
妹「あっ、兄さん落ちたよ」
兄「い、いきなりそんな事言うなよ」
妹「それでそれで?いつなの?」
兄「えっと…いつだっけ、小5くらいだっけ?」
妹「へぇ…」ズギャーン
兄「しっかり画面見ろよ、落ちたぞ」
妹「はっ、いけないいけない」
兄「……なあ、お姉ちゃん」
妹「!」ズギャーン
兄「よし!このままいけば勝てるぞ!」
妹「あっ、あっ、ずるいよ!!」
妹「今の兄さんに興味ないとはいっても、お姉ちゃん呼びには弱いんだからやめてよね」
兄「興味ないって…」
妹「あっ、いい間違えた。今の兄さんに性的な興味ないはないよ」
兄「別にわざわざ言われても…」
妹「で?なぁに?」
兄「質問なんだけどさ」
妹「うん」
兄「そのショタコンに目覚めたのっていつ?」
えっ、自分モデルだったんだが小5って早いのか…
しゃべり方は友人の兄がモデルだがな
妹「き、聞きたい?」ソワソワ
兄「そんなにソワソワしなくても…」
妹「あれは確か…ううん、はっきりと覚えてる。あれは私が中学生の時で、まだ肌寒い日の事だったの。母さんに頼まれて姉さんと二人でアルバムの整理をしてた時だったんだ。
初めは真面目にやってたけど段々飽きてきちゃって。二人で面白い写真見つけようってじっくり一枚いちまい見分けてたんだ。それで見付けたんだ。何をだと思う?そう、兄さんの写真なんだけど…」ズギャンズギャーン
兄「ゲームが疎かになりすぎだろ…」
妹「…でね……、って聞いてる?」
兄「聞いてたんだけど長すぎるからまとめて話してくれよ」
妹「つまり、小学生時代の写真を見付けてその無邪気な笑顔にフォーリンラブって事だよ」
兄「へー」
妹「自分で訊いたのに…」
兄「それよりお前断トツドベだよ」
妹「あ、あれ!?いつの間に…」
‐‐‐
妹「な、何回やっても勝てない…」
兄「いやー、強くてごめんなさいね」
妹「むっ…次はマリカにしよう!」
兄「お前それ滅茶苦茶弱いだろ」
妹「じゃあ青鬼で」
兄「どうやって勝負するんだよ」
妹「じゃあ…」
兄「完全に当初の目的忘れてるな…」
妹「当初の目的…?」
兄「いや、思い出さなくていいんだ」
妹「質問だよね」
兄「覚えてるじゃんか」
妹「訊きたい事は大体訊けたかなって」
兄「そっか」
妹「最後に何枚か写真撮らせてくれたらもういいよ」
兄「ちょっと待て初耳だけど!?」
妹「記念写真として…ねっ?」
兄「何記念だよ」
妹「私はなんだかんだで吹っ切れました記念日」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~~ヽ::::::::::::|/ = 完 =
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> わりとどうでもいい <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄
ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
兄「そんな勢いで記念日作ってたら毎日が記念日だよ」
妹「サラダ記念日なるものがあるんだからこれくらい…」
兄「まあ確かに」
妹「納得しちゃうんだ」
兄「だが撮らせはせん!撮らせはせんぞ!」
妹「おしんこあげるから!」
兄「いらないよ!」
妹「味のり…はなかった!卵もあげるから!!」
兄「卵ひとつついただけで心動かされるような男じゃないよ!!」
妹「どうしよう…味のり食べなければ良かったぁ…!」
兄「……」
兄「もうさ、小さい俺にこだわるのやめればいいじゃん」
妹「簡単に言うけどそれが出来たら苦労しないもーん!!」
兄「ご、ごめん」
妹「私だって今の兄さんを好きになれたら楽だと思うよ?」
兄「それもどうかと…」
妹「だって毎日色んなオカズが入ってくるからヤりたい放題シ放題だもん…っ」
兄「そういう問題か」
妹「今の兄さんか…」ジロジロ
兄「な、なんだよ」
妹「もっとかわいげがあって無邪気で私の力でどうこう出来るくらいじゃないと…」
兄「そんなものを求められても」
妹「だから今の兄さんには求めてないよ」
兄「じゃあさ」
妹「ん?」
兄「俺が今お前の望むようになったら、俺の事好きになるか?」
妹「えっ…」
妹「そ、それってどういう…」ドキッ
兄「まっ、今が相当屈折してるってだけであってちょっと一部直ったからって普通とは程遠いんだけど」
兄「あり得ないよなー、兄妹同士でなんてさ。よく考えれば過去の自分なんてまだ他人みたいに見えるけど、同じ時間の兄と妹なんて特にさー」
妹「……、」
兄「どうした?お前だってそうだよな、実際のきょうd……」
ボフッ
妹「に、兄さんの馬鹿!」
兄「ええっ!?」
妹「もうっ、出てった出てった!」
兄「言っておくけど今のはお前の性癖を否定したんじゃなくて、普通の兄弟間でそういうのを俺は考えられないなっていうだけで…!」
妹「い、い、か、らー!」グイグイ
兄「ちょっ…!」
バタン
ガチャッ
妹「あっ、またカレー鯖缶味のポップコーン買ってきて」
バタン
兄「えー…?急になんだよ…」
妹(わ、私はあくまで小さい兄さんが好きなんだから!さっき今の兄さんにちょっとドキッてしたのは何かの間違いだよ!)
妹(だから別に…今の兄さんに、普通の兄弟間の恋愛とかを理解出来ないって言われたとしても何も…思う事なんてないもん…!)
妹(……)
妹(……こんな時はショタを見て心を落ち着かせよう……って、兄さんに没収されたんだっけ)
妹(仕方ない…)
コンコン
妹「姉さーん、兄さんの昔の写真の焼き増しちょうだーい」
姉「お代はー?」
妹「この色んな質問しまくったボイスレコーダー、コピーしたげる」
姉「はい、アルバム。私の保存用だからいいよねー?」
おわり
ここまで付き合ってくれてどうも
ぼくは寝ます
>>183
乙
あきらめたの?
おやすみ
>>185
最初から一応この終わり方とは考えてたよ
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