アルミン「僕にも春が来た」(25)


ある話を進撃でやります



『アルミン・アルレルト様へ

あなたのことが好きです。

あなたを思うと胸が苦しいです。

訓練後、座学の部屋で待ってます』



アルミン「えへへへ~」

ライナー「なん・・・・だとぉ・・・!」

ジャン「こんなヘタレにラブレターなんて有り得ない!」

アルミン「なんだか恥ずかしいなぁ~」



ベルトルト「アルミン良かったじゃないか」

コニー「何かの間違いじゃないのか?」

ライナー「そうだ!宛名も書いてないし」

アルミン「まあこのことは、後で皆にいい知らせとして伝えてあげるよ」

ライナー「うらやましいぜ・・・」

クリスタ「あれ?みんな集まって何をしているの?」

アルミン「わわっ!!」

ライナー「べっ別に何も・・・」


クリスタ「そう?・・・あっ!!エレン!」




コニー「よし・・・行ったな!」

ジャン「クリスタに、こういう色恋沙汰を知られたら世話焼くとか色々面倒そうだからな・・・」

ベルトルト「ごめんね・・・クリスタ」




クリスタ「おーい!エレン、昨日のアレ出した?」


~昨日のこと~


クリスタ「エレンって好きな人いるの?」

ユミル「いきなりだな」

クリスタ「だって春は恋の季節だし・・・」

ユミル「いや、意味がわからない」

エレン「俺は仲間は皆好きだぞ」

クリスタ「いやぁ・・・そういう好きじゃなくてね、こう・・・その人を思うだけで胸がギュッと苦しくなるような・・・」

ユミル「うわっ・・・この手の話のクリスタは本当に面倒くさいからな・・・・」

クリスタ「・・・それが恋なの!」



エレン「訓練に関係ないことは、どうでもいい」

ユミル「ドライだな!というかお前もお前だな・・・」

クリスタ「そっそんなことないよ!いいものだよ!!」

エレン「胸が苦しいことをいいことだなんて・・・」

クリスタ「?」

エレン「クリスタはマゾなのか?」

クリスタ「なんでそんな言葉知ってるの!?違うよ!!」

ユミル「はいはい、その辺で終了。そろそろ訓練始まるぞ」


~場所を移動して~


エレン「ふぅ・・・着替えるか」

ライナー「お前、クリスタとまた話していたな」

エレン「それがどうかしたのか?」

ベルトルト「君は誰とでも話せるからね」

エレン「普通だろ」

ライナー「いや普通じゃねえよ。あの無口なアニとも話せるんだ」

ジャン「ああ、その点は評価出来るな」

エレン「は?お前らは何が凄いと思ってんだよ?」

ジャン「もういいや・・・お前には通じないようだ」

ベルトルト「だね・・・・」


ライナー「最後に1つ確認して良いか?お前はクリスタに恋心を抱いたりしてないよな?」

エレン「そんなのこれっぽっちもねえよ」

ライナー「そうか!ならよかった!」

エレン「さぁ早く着替えるぞ」


アルミン「ねー。皆?僕の服知らない?」

エレン「なんだよ・・・この服、少し小さいな・・・・」

アルミン「あっ!エレン、それ僕の服だよ!洗濯して間違えてエレンのとこにいったんだよ」

エレン「ん~・・・・きついな?」

アルミン「ね?エレン聞いてる!?それ僕の服だよ?」


エレン「・・・・・」

アルミン「早く脱いでよ!」



エレン(胸が苦しい・・・何故!?)


アルミン「ね!エレン!!」

エレン「はっ!」


こ・・・これが・・・・・


アルミン「どうしたの?僕のことジッと見て・・・」



エレン「クリスタに話してこなきゃ・・・」

アルミン「え?」






エレン「クリスタぁ!」

クリスタ「どうしたの?」

エレン「恋をしたんだ!」

クリスタ「えっ・・・ええ!?早いよ!!」


エレン「胸が苦しくなったんだ」

クリスタ「そうなったら、やっぱりラブレターだよ!朝、好きな人の机の中に忍ばせておくの!」

エレン「そうなのか!」

クリスタ「書くときは礼儀正しくね?字も言葉使いも綺麗にだよ?わかった?」

エレン「おう!えーっと・・・書くもの書くもの・・・・」




エレン「おっ!アルミン、ノート1枚ちぎるぞ」

アルミン「その前に服を脱ぎなよ」


クリスタ(エレンが恋を・・・・なんて素晴らしいことなの!恋をしなきゃ春は始まらないよね!・・・春は!)


~現在に戻る~


エレン「おう!さっき出したぜ?」

クリスタ「ドキドキだね!相手の人は今頃どんな顔をしているんだろうね///」




アルミン「えへへぇ」ニヤニヤ

ジャン「やっぱりおかしい!こんなノートの切れ端にラブレターを書く奴なんて、ロクな女じゃない!」

アルミン「なぁに?ひがみかい?」ニヤニヤ

ライナー「女からの告白・・・それは相手がどんなであろうと嬉しいものは嬉しいんだよ」

ジャン「俺はミカサしか興味無いからな」

ベルトルト「どうでもいいね」


~訓練後~



クリスタ『それなりに仲の良い相手なら「付き合ってください」ってストレートに告白だよっ!』

エレン「よし・・・さっきクリスタに言われた通り率直に行くぞ」


エレン「いつも通りの感じで・・・・」


~座学部屋~


エレン「アルミーン!」

アルミン「わっ・・・なんでこんな時に・・・・」

エレン「あのさ・・・俺とつき」

アルミン「ごめんね。今は帰ってもらえるかな?」

エレン「付き合」

アルミン「ごめん!!本当に帰って!今は大事な時なんだ」

エレン「つきあ」

アルミン「君と[つき合ってる]ヒマはないんだ!!」


エレン「・・・そんなっ」ガーン!





エレン「・・・くそっ・・・・・」走!



アルミン「・・・・・エレンは行ったようだね・・・。さて、まだかな?」


~部屋の扉の後ろ~

ライナー達は告白状況を見るため覗き中


エレン「くそっ・・・」走!

ベルトルト「エレン・・・?」

ジャン「まだ部屋にはエレンしか来てねえな・・・」

コニー「本当にこいつを好きな女は来るんだろうな」

ベルトルト「まだかなー?誰だか気になるね!」

ライナー「・・・・・」

ジャン「どうしたんだ?ライナー」


ライナー「いや・・・このラブレターの罫線な・・・。これを見てくれ」

コニー「ん?アルミンのノート・・・か?」

ライナー「色と太さが同じなんだよな」

ジャン「送った奴も同じノートを使っていたんじゃないのか?」

ベルトルト「そうだよ」


ペラペラ・・・ペラペラ・・・・


ライナー「・・・・これ」

コニー「このノートの切れ端さ、不思議なことにラブレターの紙とピッタリ一致するよな」






コニー「・・・・・。どうしてだろうな・・・」

ベルトルト「・・・・・」

ジャン「・・・・・」




ライナー「自作自演・・・だよな・・・・・・」

ベルトルト「・・・自演って・・・・・」

ジャン「あれ・・・・涙が出てくる・・・・」

コニー「・・・アルミンも・・・・何かを抱えていたんだな・・・」





アルミン「遅いなー。まだ来ないかなー?」

ガラガラ!

アルミン「え!?みんな!?」

ライナー「もういい!もういいから!!」

アルミン「え・・・?まだ来るかもしれな」

ジャン「そんなのどうでもいい!」

アルミン「え?というか、どうして皆泣いているの?」

コニー「俺達は、ずっとお前の仲間だ!だから悩んだら何でも話してくれよ!」

アルミン「ちょっ!え?みんな何を言ってるのさ!?」



アルミン「僕は僕を好きになった人を待ち続けるよ!!」





クリスタ「フラれちゃったんだ・・・でもまだ恋は」

エレン「まあもう胸は苦しくないからいいや」

クリスタ「諦め早いっ!?」


えんど~♪

~おまけ~


エレン「この前、胸が苦しくなるような恋をしたんだ」

アニ「は!?あんたが・・・恋!?」

ミカサ「・・・・・」

エレン「おう」

ミカサ「どうせサイズの合わない服を着て苦しくなったとかでしょ?」

エレン「あっ!そういえばアルミンの服だった」

アニ「あんたはエレンの何もかもを分かってるね・・・」

えんど

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