不良「夏休みの宿題なんてやってねーしwww」女教師「え?」(1000)

―――高校 教室

不良「夏休みはずっと遊んでたんだよバーカ!!」

女教師「あの、じゃあ、明日までに……」

不良「ああ?やるわけねーだろ!!」

女教師「それは困ります……」

不良「やんねーよ!!」

女教師「……わ、わかりました」

不良「お?なんだよ?呼び出しか?」

女教師「そ、そうです!放課後、教室に残っていてください!」

不良「けっ!」

生徒「また不良君が呼びだしくらってる……」

生徒「先生も大変だね……今年、赴任してきたばかりで……」

生徒「不良君、四月からもう何度も呼び出されてるよね……仕方ないけど」

女教師「はぁ……」

不良(しゃっ!!また呼び出されたぜ!!―――また二人っきりになれる……へへ)

―――昼休み 職員室

女教師「ふぅ……」

教頭「どうかされました?」

女教師「あ、教頭先生……ちょっと……」

教頭「またあの子、ですか?」

女教師「はい……」

教頭「いつも課題をやってこないらしいですね」

女教師「そうなんです……」

教頭「困りましたねぇ」

女教師「でも……いい子だとは思うんです」

教頭「そうなんですか?」

女教師「遅刻もゼロで欠席もないですし……それに授業中だって真剣に聞いてくれてる……ような気がします」

教頭「ほう……」

女教師「どうして課題だけやってきてくれないんでしょうか……はぁ」

―――教室

不良「さてと……今日は何を話そうか……」

委員長「ちょっと……」

不良「あん?」

委員長「なんで先生を困らせるようなことばっかりするの?」

不良「はぁ?どっかいけ、ブス」

委員長「ちょっと……!!」

生徒「やめとけって」

生徒「だめだよ」

委員長「でも……」

不良「んだよ?」

委員長「……」

不良「……」

委員長「もういい!」

―――放課後 教室

不良「……」

女教師「お待たせしました」

不良「お、おう……別に待ってねーけど」

女教師「はぁ……ねえ、不良君?」

不良「な、なんだよ?」

女教師「どうして課題をやってきてくれないの?」

不良「い、いや……俺、不良だし……」

女教師「……」

不良「不良だから宿題なんてやらねーし」

女教師「ダメだよ。ちゃんとやらないと」

不良「べ、勉強なんていみねーし」

女教師「そんなことないって。ね、やろ?」

不良「う、うっせーな!勉強勉強って!もっと違う話もしろよ!!」

女教師「違う話って?」

不良「ほら……えっと、夏休みはどうだったとか」

女教師「夏休み……?」

不良「おう」

女教師「不良君はどこかに行ったの?」

不良「おう!行ったね!もうすんげー楽しかった」

女教師「そうなんだ。どこどこ?」

不良「え、そりゃ、お前……海に山にプールだ」

女教師「そっかぁ。いいなぁ」

不良「なんだよ、お前はどこにも―――」

女教師「こら」

不良「な、なんだ……?」

女教師「先生、でしょ?」

不良「うるせえ!お前はお前でいいだろ!!」

女教師「……なくよ?」

不良「……し、しらねーし」

女教師「もう……」

不良「で、その……せ、先生はどこにもいってねーのかよ?」

女教師「うん。仕事がいっぱいあったからね」

不良「教師も夏休みなんだろ?」

女教師「でも、新任だから色々とね」

不良「ふーん」

女教師「うん。課題作りとか、実力テストのこと、あとは二学期の授業スケジュールなんてもののあるし、結構大変なんだよ?」

不良「あっそ」

女教師「だから、夏休みはあんまり遊べなかったなぁ」

不良「トロそうだもんなぁ」

女教師「ちょっと」

不良「ホントのことだろ?」

女教師「そうだけど……はぁ」

不良「でも、夏なのにどこにもいけなくてさびしいなぁ」

女教師「うるさいなぁ」

不良「な、なあ」

女教師「なに?」

不良「……今度の休みは暇なのかよ?」

女教師「え?どうして?」

不良「なんだよ。聞いちゃいけねえのか?!」

女教師「暇っていえば……特に予定はないけど……」

不良「そ、そうか……」

女教師「どうかしたの?」

不良「お、俺の進路相談、受けてくれよ」

女教師「えぇ!?」

不良「なんだよ!?」

女教師「いや……高校一年生でもう進路のこと考えてるなんて意外……」

不良「ふ、普通だろ!」

女教師「そ、そだね。ごめん」

不良「ふん」

女教師「でも、今ここで話してみてよ」

不良「あぁ?!」

女教師「ひぃ!?」

不良「なんで、ここなんだよ!!」

女教師「え、でも、折角だし……」

不良「うっせえ!俺は休日じゃないと進路相談したくねえ」

女教師「そんなぁ」

不良「今度の土曜日は?」

女教師「……でも、夏休みの課題……」

不良「なんだよ?」

女教師「不良君は夏休みの課題をやらないとダメでしょ?」

不良「……」

女教師「進路相談はそのあと。ね?」

不良「ちょっと、待ってろ」

女教師「……?」

不良「―――ほらよ」

女教師「……え?これって……」

不良「俺にかかれば夏休みの宿題なんて三秒なんだよ!なめんな!!」

女教師(全部やってある……適当に書いてない……これって……)

女教師「ちゃんとやってるじゃない。どうして提出してくれなかったの?」

不良「だから、今やったんだよ!ぼけ!」

女教師「え?でも、鞄から出しただけ……」

不良「ちげーよ!光の速さで手を動かしたんだよ!!」

女教師「はぇ?」

不良「常人には見えない速度だ!バーカ!!」

女教師「……いや、夏休み中にちゃんとやったんでしょ?」

不良「やってねーし!!」

女教師「なんでそんなウソ言うの?自分が損するだけだよ?」

不良「だからやってねーし!!うっせえ!!」

女教師「……えぇ?」

不良「はい。じゃあ、土曜日な。駅前の喫茶店に九時でいいだろ?」

女教師「ちょっと、待ってよ」

不良「んだよ!?」

女教師「いや……なんで朝に提出してくれなかったの?」

不良「うるせえな。いつ出そうと俺の勝手だろ?」

女教師「ダメ。ちゃんと期限は守って」

不良「今日中の提出だって、夏休み前に言ってだろうが!」

女教師「あ……」

不良「何にも問題ない」

女教師「というか、よく私の話を聞いてくれてるね?」

不良「はぁ!?全然きいてねえし!なにいってんの!?」

女教師「でも……」

不良「あーあー!きこえねえー!」

女教師(どうしたらいいのかなぁ……わからないよぉ)

不良(くそ……なんで素直に返事ができねえんだよ……!!)

女教師「はぁ……まあ……よし、じゃあこれは受け取ります」

不良「ったりめーだろ!」

女教師「偉そうだなぁ」

不良「ほら、約束だぞ。進路相談だからな!!」

女教師「……」

不良「なんだよ?今更、やっぱり用事がとか無しだぞ?!」

女教師「いや、生徒からのお願いだもん。無碍にする気はないけど、どうして喫茶店なの?」

不良「ああ!?どこでもいいだろ!?」

女教師「なら学校でもいいじゃない?」

不良「ば、かやろ!!喫茶店のほうが、なんか、こう、涼しいだろ!?」

女教師「いや……別に体育館の中でやろうとか考えてないけど……」

不良「アイスコーヒーとか出るだろ!?」

女教師「それぐらいなら用意してあげるけど?」

不良「喫茶店のアイスコーヒーがいいんだろうがよ!!馬鹿か!?」

女教師「い、意味がわからないけど……こだわりが、あるのね……」

不良「ふん!!」

女教師「分かった」

不良「何がだよ」

女教師「土曜日の九時に駅前の喫茶店ね」

不良「お、おう!わかってんじゃねーか」

女教師「遅刻しちゃだめよ?」

不良「するわけねーし!!」

女教師「―――そういえばさ」

不良「なんだ?」

女教師「いつも口調は荒いから勘違いされがちだけど、無遅刻無欠席なんだよね?」

不良「ああ!?いやいや、俺不良だぜ?遅刻なんて何万回もしてるし!!」

女教師「いやいや。ホームルームのときにはちゃんといるじゃない」

不良「ああ、それダッチワイフ置いてるだけだから」

女教師「じゃあ、朝の出席とるときダッチワイフが元気良く「おう!」って言ってるわけ?」

不良「そ、そうなんじゃねーの?」

女教師「ふうん」

不良「……んだよ」

女教師「ま、いっか。それが不良君なんだろうし」

不良「どういう意味だよ、こらぁ!!」

女教師「こ、怖いから、怒鳴らないで……」

不良「あ……わりぃ……」

女教師「じゃ、じゃあ、もう帰っていいよ?ありがと」

不良「おいおい!俺を待たせといて20分で終わりとはいい度胸じゃねーか!!」

女教師「え……いや、始めに「待ってない」っていったじゃない」

不良「嘘だし!あれ嘘だし!不良特有のジョークだし!!」

女教師「あ、でも……私にも仕事があるから……その……」

不良「ちっ……わかったよ。帰るよ」

女教師「ご、ごめんね」

不良「ふん!!」

女教師「―――はぁ……終わったぁ」

―――職員室

女教師「ふぅ……いい子、なんだろうけど……どうして私には強く当たるんだろう……」

女教師「嫌われてるわけでもないみたいだけど……」

男教師「お疲れ様です」

女教師「あ、どうも」

男教師「夏休み明けから大変そうですね」

女教師「いや……あはは」

男教師「また、あの不良でしょう?」

女教師「あ、はい」

男教師「全く……ああいう屑は一回、しっかりと言った方がいいですよ?甘やかすとつけあがる一方ですから」

女教師「そ、そうですか?」

男教師「ええ。ガキですからキツく言えば大人しくなりますしね」

女教師「はぁ」

男教師「それより……今晩は空いてますか?良い店を見つけたんで、飲みに行きませんか?」

女教師「え……と……すいません。仕事がまだあるんで……またの機会に」

男教師「そうなんですか?困ってるようですからゆっくりと相談に乗ってあげようと思ったのですが」

女教師「そのお気持ちは嬉しいんですけど……すいません」

男教師「まあ、いいでしょう。じゃあ、今度の―――」

委員長「失礼します!―――先生、ちょっと良いですか?」

女教師「あ、委員長さん?はい、なんでしょう?」

男教師(チッ……)

委員長「先ほど委員会が終わりまして、これを」

女教師「あ、今度の清掃の……ふんふん」

委員長「どうですか?少し、大がかりな掃除になるみたいなので、班分けを考えてください」

女教師「良いですけど、私が決めても?」

委員長「わざわざホームルームの時間を割くことでもないと思いますから。修学旅行の班分けじゃないですし」

女教師「そうですか。わかりました」

委員長「あ、でも、不良君と私を同じ班にしておいてください」

女教師「え?どうして?」

委員長「それは……不良君から目を離すと大変だからです!!で、では、よろしくお願いしますね!!」

女教師「はぁ……」

委員長「失礼しました!!」

女教師「班分けかぁ……えっと、これって担任も参加するんだ……」

女教師「私のクラスは……中庭か……うんうん」

男教師「あの―――」

教頭「すいません、女教師さん。いいですか?」

女教師「あ、はーい」

男教師(くそ、ハゲめ……!!)

教頭「この書類なんですけど、目を通しておいてください」

女教師「……これは?」

教頭「教育委員会からの新しいコンプライアンスです」

女教師「はぁ……」

教頭「最近は色々と問題の多い教師が増えてましてね。まあ、アナタは大丈夫でしょうけど」

女教師「とりあえず、読んでおきます」

教頭「はい」

―――不良の家

不良「やべえ……ドキドキしてきたぁ……」

不良「やっぱ……新しい服とかで行った方がいいよなぁ……」

不良「でも、金ねえしなぁ」

妹「お兄ちゃんー、ごはんー」

不良「ああ!?うっせえな!!」

妹「お腹すいたぁ」

不良「黙ってろ!!」

妹「えぇ?」

不良「ったく、なんで俺がてめえに飯を作らないといけねえんだよ!?ああ!?」

妹「だって……」

不良「はん!飢え死にしろ!」

妹「うぅ……」

不良「―――あー、腹減った。俺は自分の分だけ作るわ!!」

妹「あ……」

わろた

不良「やべえ。作り過ぎた……」

妹「……」

不良「おう、もったいないから俺の残飯食え」

妹「お兄ちゃん……♪」

不良「てめえには残飯がお似合いだ、糞が!!」

妹「ありがとね?」

不良「ふん!!!さっさと食え!!冷めるだろうが!!!」

妹「うん!」

不良「ったく……」

不良「はぁ……服、どうすっかなぁ」

妹「どうかしたの?」

不良「関係ねえだろ」

妹「ごめんなさい……」

不良「……はぁ」

―――夜

母「ただいまぁ」

不良「おう……」

母「なんだい、まだ起きてたの?早く寝なさいよ」

不良「ああ?!俺の勝手だろうが!!死ね、ババア!!」

母「ふふ……待っててくれたんだろ?」

不良「ち、ちげーし!!!今から始まる番組がAV特集するから見ようとも思って起きてただけだし!!」

母「はいはい」

不良「あーもう萎えた。俺は寝るわ。―――なんか冷蔵庫に晩飯の残りあったけど、食うなよ?俺が朝に食うから」

母「うん。わかったよ。ありがと」

不良「っけ!!」

母「―――うん、美味しい」

母「口は悪いけど、いい子に育ってくれたみたいね……ふふ」

―――女教師の自宅

女教師「ふう……さっぱりした」

女教師「さてと、寝る前に掃除の班分けでも決めちゃおっかな」

女教師「えっと……どうしよう……やっぱり仲がいい子同士の方がいいのかなぁ」

女教師「うーん」

女教師「この子とこの子……あと、この子……」

女教師「あ、でも、この子はあんまりクラスに馴染めてなかったっけ……」

女教師「ふぅ……」

女教師「やっぱり、生徒が決めた方がいいよね」

女教師「よし。明日のホームルームで班分けしちゃおう」

女教師「……あ、でも委員長さんは不良君と同じ班か……」

女教師「ここはまあ、固定にしとけばいっか」

女教師「……よし、寝よう!」

―――翌日 高校 ホームルーム

女教師「―――というわけで、班分けをします!」

委員長「んな!?」

女教師「えっと、じゃあみなさんで相談してくださいね」

生徒「一緒にやろーぜ!」

生徒「いいよー」

委員長「ちょっと、先生!」

女教師「はい?」

委員長「あの、決めてくれるんじゃ……」

女教師「やっぱり生徒たちで話し合ったほうがいいと思って」

委員長「でも……」

女教師「大丈夫です。委員長さんは不良君と同じ班にしておきますから」

委員長「いや……だから……先生が決めてくれないと……恥ずかしい……」

不良「……ふわぁあぁあ」

委員長「―――えー、決まりましたか?」

女教師「皆さん、綺麗に班分けできました?」

委員長「ちょっと待ってください……えっと、一人足りないような……」

女教師「え?不良君はちゃんと1班になってますけど?」

不良「めんど……おい!」

オタク「……」

不良「おい」

オタク「……な、なんですか?」

不良「お前、誰とも話してなかっただろ?」

委員長「え?」

女教師(不良君……よく見てるなぁ)

オタク「あ、あの……」

不良「おい、こいつ余ってるぞー、どっかにいれてやれよー!」

オタク「や、やめてくれよ……」

ザワザワ……ヒソヒソ……

生徒「だって……キモイし」

生徒「……よくしらねえ」

生徒「いつも寝てる奴だろ?」

不良「……」

オタク「……」

委員長「ちょっと……みんな」

女教師「じゃあ、あの私と同じ1班に―――」

不良「おい!!なに言ってんだよ!?」

女教師「え?」

不良「俺はこんなキモイやつと掃除なんてしたくねえぞ!!」

委員長「ちょっと!!!」

女教師「不良君!!」

オタク「ぐ……!!」

不良「こんな自分の意見も言えねえ奴の近くにいたら気が滅入るからな!」

女教師「不良君!!なにを言っているの!?」

不良「おら、なんとか言えよ」

オタク「……」

不良「なんだ?その目は?あぁ?」

生徒「やべえぞ……」

生徒「こわ……」

委員長「ちょっと、やめなさいよ!!」

女教師「……!!」

委員長「あ、先生!?」

不良「おら!文句があるなら言えよ!!おう!?」

オタク「ぐ……」

女教師「……不良君」

不良「あ?」

女教師「……もうやめなさい」

不良「うっせえ!!すっこんでろ!!」

女教師「……ッ!!」

不良「おら、立て!!」

オタク「は、はなせ……このDQNが……!!」

不良「聞こえねえ」

女教師「やめて!!」

オタク「はなせ……!!」

不良「―――ほらよ。そうやって口にしろ。黙ってたら誰にも伝わんねえぞ」

オタク「あ……?」

女教師「不良君!!」

不良「ふん!!」

女教師「……大丈夫?」

オタク「……(コク」

女教師「どうする?班、先生と一緒にする?」

オタク「……(コク」

不良「けっ!初めから一緒にやりたいっていえよ、屑が!!」

委員長「こら!!いい加減にしなさい!!」

女子「だって……キモイし」

リア充「……よくしらねえ」

平民「いつも寝てる奴だろ?」

イケメン「……」

俺「……」

俺「(^q^)ぱしへろんだすwwwwwww」

不良「ここは俺の教室だ!出て行け」ドンッ

サッ パッ ギュッ

不良「があああああああああああ!!!」

―――放課後

女教師「―――なんで呼び出したかわかる?」

不良「朝のことだろ?」

女教師「どうしてあんな言い方しかできないの?」

不良「うっせえなぁ」

女教師「ねえ、みんなのこと想ってくれてるのは嬉しいんだけどね」

不良「はぁあ!?!何言ってんの!?!ばっかじゃねえの?!」

女教師「え……でも……あの子のこと見てたし」

不良「俺は不良!ふ・りょ・う!俺が一番大事に決まってんだろ!」

女教師「……」

不良「……なんだよ。見つめんな」

女教師「ちゃんと私の目を見て」

不良「や、やだね」

女教師「ほら、ちゃんと見るの!」

不良「ばかやろう!!顔に触んな!!」

女教師「……」

不良「ちょ……やめろよ……はなせよ……」

女教師「……はい。もういいよ」

不良「な、なにすんだよ!?体罰で訴えるぞ、こらぁ……PTAなめんな、よ」

女教師「もう、そんなことばっかり言ってると、土曜日の約束は無しにするよ?」

不良「な!?ひ、ひきょうだぞ!!それが教師のやることかよ!!」

女教師「なら、ちゃんと素直になって」

不良「俺は不良だ。不良は自分に忠実なんだよ」

女教師「……あっそ」

不良「ふん」

女教師「はい。じゃあ、もう帰っていいよ」

不良「あああ!?!まだ5分しか経ってねえだろ!!もっと説教しねえと、その、更生しねえぞ!?いいのか?!」

女教師「だから、私も仕事があるんだってば」

不良「そ、そうか……じゃあ、帰る。じゃあな」

女教師「うん。車に気を付けてね。さよなら」

―――職員室

女教師「……ふう」

男教師「またですか?」

女教師「あ、いえ。今日は……」

男教師「今度、俺がびしっと言ってやりますよ」

女教師「あ、いえ……ですから」

男教師「遠慮なんてしないでください。ああいう屑は女性を舐めているんです」

女教師「はぁ」

男教師「ここは男の私が言ってやります。安心してください」

女教師「で、でも……」

男教師「これは貴女だけの問題ではないんです。教師全員の問題ですから」

女教師「いえ……今日は不良君の気持ちを確認したかっただけで……」

男教師「大丈夫です。これでも柔道初段ですから」

女教師「そんな心配はしてません……」

―――夜 不良の家

母「ただいま」

妹「おかえりー、早かったね」

母「うん。今日は早く仕事が終わったよ」

不良「じゃ、俺寝るわ」

母「あ、ちょっと」

不良「なんだよ、うぜえな」

母「これ……」

不良「ああ?!」

母「妹から聞いたよ?服が欲しんだって?ほら、これで良い服買ってきなさい」

不良「あのよぉ?たった1万で高校生が満足する服を買えるとでも思ってんのかよ?!」

母「じゃあ、2万くらい?」

不良「うっせ!!そんなはした金いるか!!バーカ!!」

母「あ、ちょっと……もう」

妹「お兄ちゃん、照れてたね」

―――翌日 清掃

女教師「―――はーい、じゃあ班ごとに分かれて清掃を開始してください。時間は30分なんで効率よくいきましょう」

生徒「「はーい」」

不良「あー面倒くせぇ、面倒くせぇ。なあ、お前もそう思うだろ?」

オタク「え……べ、べつに」

不良「え?なに?お前、掃除する気なの?かぁー!意味分かんねえ」

オタク「い、いや……」

委員長「こら!!なにいじめてんの!!」

不良「あぁ?!誰もいじめてねえよ!!!ブス!!」

委員長「な……!!?」

女教師「はいはい。ほら、皆も見てるし、始めないと」

不良「やだねー」

女教師「不良君!!」

不良「誰が掃除なんてするかよ!―――おい、それよりなんか話そうぜ!」

オタク「え……いや……でも……」

委員長「もう知らない!―――先生、やりましょう」

女教師「……」

委員長「先生?」

女教師「あ、うん。そうね、不良君なら大丈夫か」

委員長「は?」

女教師「ほらほら、こっち」

委員長「あ、はい」

不良「なぁなぁ。エロい本とかどれくらいもってんだ?」

オタク「も、もって……ないし」

不良「うそつけー!もってんだろ?!おらおら、言えよー!」

オタク「や、やめろよぉ……い、いまは掃除のじ、じかんだろ……」

不良「何?俺に掃除しろって言ってんの?いい度胸じゃねえか、おう?」

オタク「あ、でも……あの……だって……」

不良「―――んじゃ、このゴミ袋を早くいっぱいにしたほうが勝ちな。負けたほうはエロ本を渡す。いいな?よーい、スタート!!おりゃー!!」

オタク「え……?あの……」

―――30分後

不良「だぁーっはっはっは!!袋二つもパンパンにしてやったぜ!!」

オタク「あぅ……」

委員長「こら!!別の班のゴミを奪って何してんの!?」

不良「あ?奪ってねえーし。集まってたところを俺の箒とちり取りで集めたし!」

女教師(また嘘ばっかり。ちゃんとみんながしてない場所を探してのに……)

不良「おし、約束だぞ?エロ本持ってこいよ!」

オタク「や、やだよ……」

不良「ああ!?男なら約束は守れよな!!」

オタク「いや……君が一方的に……」

不良「いいから、エロ本よこ―――」

女教師「こら!」

不良「なんだよ!?あぁ!?」

女教師「エロ本エロ本ってはっきりいわないの!」

不良「なんだよ、別にいいだろ。男の会話だ!」

男教師「おい」

不良「あぁ?―――なんだ、数学の眼鏡か」

女教師「あ……」

委員長「ど、どうしたんですか?」

男教師「お前……自分が学生ということを忘れてないか?」

不良「はぁ?」

男教師「こんなところで大声で猥褻なことを言うとは……嘆かわしい」

不良「なんだと……?」

女教師「あの……先生……」

男教師「いいから。任せてください」

女教師「え、いや……その」

男教師「はっきり言って、お前は学校にとって迷惑な存在だ」

不良「……ほお」

女教師「ちょっと、やめてください!」

男教師「もっとちゃんと生きろよ」

不良「だってよ。がんばれよ」

オタク「え……は、はい」

委員長「馬鹿か……」

男教師「お前に言ったんだ。不良」

不良「ふうん」

女教師「あの、ここは私に―――」

男教師「大丈夫です。心配しないでください」

不良「なんだこら?やんのか?」

男教師「ふん……お前のような屑に体罰を加えても、誰も批難しないって知ってるか?」

女教師「やめてください!!お願いですから!!」

委員長「ちょっと、やめなって!」

オタク「や、やめたほうが……」

不良「すっこんでろ。売られたケンカは買う。それが不良だ」

男教師「面白い。こっちにこい」

女教師「先生!!やめてください!!」

おとなってなまいき

不良「世界一!かわいいよ!!」
男教師「世界一!かわいいよ!!」


<どうもありがとっ♪


不良「うおおおおおおおおおおおお!!!」
男教師「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

不良「……おら、こいよ」

男教師「お前は俺に手出しする気か?」

不良「ああ?」

男教師「退学……するというのなら構わん。ほら、ここを殴れ。顎は急所だ」

不良「いい度胸だこらぁ!!!」

男教師「ふん……」

男教師(これでまた一人この学校から屑が減るな……くくく)

不良「―――やめた」

男教師「なに?」

不良「ほら、殴れよ。今なら更生するかもしれねえぞ?」

男教師「お前……!?」

不良「ほらほら。顎は急所なんだろ?殴れよ?無理なのか?腰ぬけ」

男教師「―――ふん!!!」

不良「ぐぁ!?」

男教師「教師を舐めるな。―――もう二度と大声で卑猥なことを叫ばないように。いいな?」

女教師「―――不良君!!」

不良「手加減、しろよ……くそ眼鏡……いってえ」

委員長「ちょっと、大丈夫?」

不良「うるせえ、さわんな」

オタク「そ、そんなこというなよ……委員長さんは……」

不良「黙れ」

オタク「……」

女教師「ほら、立てる?」

不良「触んな。自分で歩ける」

女教師「ダメ。ほら、口元、血が出てる」

不良「舐めときゃ治る」

女教師「保健室にいこっか」

不良「おい!きいてんのか!!」

女教師「はいはい」

不良「やめろ!!くそ……」

女教師「じゃあ、委員長さん。片づけ、お願いできる?」

委員長「は、はい……」

女教師「君も、手伝ってあげて」

オタク「は、はい……」

女教師「ほら、いくよ」

不良「だから、自分で歩けるっていってんだろ!?」

女教師「いいから。先生を頼りなさい」

不良「うぜえよ!?」


オタク「あ、あの……じゃあ……」

委員長「え?あ、うん。片付けしよっか」

オタク「あ、お、俺が持つから……」

委員長「え?いいよ。半分私が持つって」

オタク「いいから……男が持つべきだと思う」

委員長「そう?ありがとう。―――優しいね」

オタク「べ、べつに……ふふふ、普通だよ……///」

―――保健室

女教師「はい、ちょっと染みるよ?」

不良「自分でやる!!」

女教師「いいから」

不良「顔がちけえよ!!」

女教師「だって近づけないとダメでしょ?」

不良「やや……やめろ……」

女教師「ほら……すぐに終わるから……じっとして……」

不良「……お、う」

女教師「―――はい。終わり」

不良(良い匂いがした……)

女教師「どうしたの?呆けてるけど?」

不良「あ?天井の傷を数えてただけだし!!」

女教師「そ、そう……じゃあ、教室にもどろっか」

不良「お、おう」

―――放課後

生徒「バイバイ」

生徒「またなー」

生徒「部活だりぃ……」

委員長「ふう……」

不良「さーてと、帰ろうっと」

委員長「あ……ちょ―――」

女教師「あ、委員長さん」

委員長「え?は、はい?」

委員長(はぁ……また、一緒に帰れなかったかぁ)

女教師「どうかしました?」

委員長「いえいえ。で、なんですか?」

女教師「あの、このプリントなんだけど後ろの掲示板に貼っておいてほしいの。ごめんね。私が忘れたんだけど、これから職員会議で」

委員長「いいですよ。それくらい。任せてください!」

女教師「ごめんね?」

女教師「じゃあ、お願いします」

委員長「はーい」

委員長「といっても……結構量あるなぁ」

委員長「ま、雑用が委員長の仕事だしね。やろやろ」

オタク「あ、あの……」

委員長「え?あ、どうかしたの?」

オタク「て、手伝おうか?」

委員長「え?いいよー、こんなことで残ってもらうなんて気が引けるし」

オタク「いいから……ど、どうせ暇だし」

委員長「いいの?」

オタク「う、うん」

委員長「じゃあ、こき使っちゃうね♪」

オタク「そ、それは……」

委員長「はいはい!自分で言ったんだから文句言わない!」

オタク「う、うん……わかった」

オタク「この辺?」

委員長「うん!―――よし、終わりだね。本当にありがとう」

オタク「べ、べつにいいから。じゃあ、か、かえる……」

委員長「あ、待って。一緒に帰ろうよ」

オタク「え……?」

委員長「一人で帰るなんて寂しいからね。ほら、いこ!」

オタク「う、うん……」


―――駐輪場

不良「やべえやべえ……宿題のプリント忘れてたぜ……女教師の宿題だからなぁ」

不良「かったりぃなぁ」

委員長「へえ、ゲームが好きなんだ」

オタク「う、うん。今度お勧めのゲームを教えてあげようか?」

委員長「え、ほんとに?ありが―――あ……」

不良「よう。仲いいな」

委員長「ど、どうかしたの?」

不良「あ?……ああ、ちょっとションベンしに戻ってきた」

委員長「はぁ?」

オタク「ど、どうも」

不良「なんだ、お前ら付き合ってんのか?」

オタク「あ、そんな!?」

委員長「そ、そんなわけないでしょ!!」

不良「そうか?結構、お似合いだと思うけど?」

オタク「え……」

委員長「ちょっと!!」

不良「ま、こいつはじゃじゃ馬だから気を付けろよ?」

オタク「え?あ、うん」

委員長「こらぁ!!!誰がじゃじゃ馬だ!!!」

不良「あっはっはっは」

オタク「な、仲いいんだね……」

委員長「え?いやいや、ただ小中高一緒だっただけだから。―――別に仲良くないよ」

オタク「じゃあ、こっちだから」

委員長「うん……またね。今日は本当にありがとう!」

オタク「いや……うん」

委員長「―――はぁ」

委員長「あいつ……今、学校に居るよね……よし」


―――学校 教室

不良「プリント、プリント」

女教師「あ……」

不良「な?!なにやってんだ!?」

女教師「え?ああ、委員長さんにプリントの掲示を頼んだから、どうなったかなって思って」

不良「ふうん……だからアイツ今頃帰ってたのか」

女教師「不良君こそ、どうかしたの?」

不良「ションベンしに戻ってきたんだよ」

女教師「プリントプリントって言いながら?」

不良「俺の勝手だ!!」

はかせ

女教師「なんのプリント忘れたのかな?」

不良「あれだよ!オタクの奴が持ってるAVのリスト表だよ!!」

女教師「へ?」

不良「えっと……あった!これだよこれこれ!」

女教師「はい!そんな物は没収です」

不良「あ!?やめ―――」

女教師「あ、これ……私の出した課題プリント……」

不良「おぉおぉおお……」

女教師「提出期限は来週なのに、わざわざ取りに戻ってきてくれたの?」

不良「ち、ちげえよ……!!」

女教師「どうなの?」

不良「うっせ!!ちげえよ!!なんか、こう、リスト表が偶然にも課題になっちまったんだ!!」

女教師「ふふ……意味分かんないけど?」

不良「だぁぁ!!来週だろ!!もういい!!帰る!!くそったれ!!」

女教師「あ……ちょっと!プリント、いいのー!?」

―――駐輪場

不良「くそが……俺のアホ……」

委員長「ちょっと」

不良「お?どした?帰ったんじゃねーのか?」

委員長「べ、別にいいでしょ?」

不良「ま、そうだな」

委員長「何してたの?」

不良「ションベン」

委員長「結構、時間かかってなかった?」

不良「うんこもプラスされたからな」

委員長「そう……」

不良「なんだよ?」

委員長「別に……」

委員長(何よ……先生と会ってたこと、なんで隠すのよ……こいつ)

不良「意味分かんねえなぁ」

委員長「ふん」

不良「おい、歩いて帰るのか?」

委員長「当たり前でしょ」

不良「そうか。―――やべえぞ!!」

委員長「なによ!うるさいなぁ!!」

不良「ここ見てみろ!!」

委員長「なに?自転車の荷台じゃない」

不良「な?」

委員長「は?」

不良「だから、何も乗ってないぞ?」

委員長「はぁ?」

不良「―――1メーター、コーラ一本でいいぞ?」

委員長「馬鹿!二人乗りは禁止されてるでしょ!!」

不良「はーい、じゃあ、不良号は発車しまーす」

委員長「ちょっと!!待って!!―――乗る!!」

不良「お前、重くなったな」

委員長「失礼でしょ!」

不良「ああ?乗せてやってんだから文句言うな」

委員長「あのねえ」

不良「なんだよ?」

委員長「―――久しぶりだね。こうして二人乗りするの」

不良「え?そうか?」

委員長「小学生のときはいつもこうしてアンタが家まで乗せてくれてたじゃない」

不良「そうだっけ?」

委員長「うん」

不良「そうか……そんなときもあったなぁ」

委員長「ねえ……」

不良「なんだぁ?」


オタク「―――あ」

オタク「なんで二人で自転車に……」

委員長「あの……さ」

不良「んー?」

委員長「―――なに、スカートをめくろうとしてんの?」

不良「街の人に残暑のおすそわけ」

委員長「やめろ!!!」

不良「おぁあおお!?!―――やめろ、こら!!頭を叩くな!!あぶねえだろ!!」

委員長「あんたが悪い!!!」

不良「へえへえ」

委員長「こいつは……」

不良「お、着いたぜ」

委員長「あ……うん……」

不良「じゃあな」

委員長「あ、上がってく?コーラ、出すけど」

不良「あ?舐めんな。不良の1メーターは10キロだ。こんなの移動した内に入んねーよ。―――んじゃな」

委員長「あ……もう……馬鹿」

―――職員室

女教師「よし。今日は定時で帰れる」

男教師「あ。ちょっと、先生」

女教師「はい?」

男教師「私も今、仕事が終わったんですよ」

女教師「はぁ」

男教師「車で送っていきますよ?」

女教師「いえ、そんな」

男教師「いいじゃないですか。そのままディナーでもどうですか?」

女教師「え……あの」

男教師「ほらほら」

女教師「あ、ちょ……」

男教師「今からレストランも予約しますよ」

女教師「えと……でもぉ……」

―――レストラン

男教師「乾杯」

女教師「あの……良いんですか?ここ、高そうですけど」

男教師「気にしないでください。大丈夫ですよ」

女教師「そ、そうですか?」

男教師「ここの料理はとても美味しいんですよ」

女教師「はい……」

男教師「食べてみたらきっとびっくりしますよ」

女教師(早く帰ってドラマみたい……)

母「お待たせしまし―――あら?」

女教師「あ……!」

男教師「ん?この人とお知り合いですか?」

女教師「不良君のお母さん、ですよね?」

母「ええ……先生ですよね。うちの息子がいつもお世話になっています」

女教師「いえいえ……ここでお仕事を?」

母「ええ……パートですけどね」

女教師「こんな夜遅くまで……大変ですね」

母「いえいえ。今日は九時で終わりです。いつもは仕込みとかで夜の12時までいるんですよ」

女教師「そうなんですか……」

女教師(そういえば母子家庭なんだっけ……)

母「それにしても……先生も良い人がいるんですね?」

女教師「え?」

母「いやぁ。美人さんにはカッコいい人がお似合いですよ」

男教師「いやぁ、カッコイイだなんて参ったなぁ」

女教師「いや、別にそんな……」

男教師「不良君のお母さん、なんですか?」

母「はい。そうです」

男教師「彼は中々元気があっていい。学校を活気づけていますよ」

母「ええ?そんな、褒めすぎですよぉ」

女教師(な……!?)

やだなにここ新参大杉

おいだれかこれでエロゲ作れ

男教師「ふう……」

女教師「ごちそうさまでした」

男教師「どうでした?」

女教師「え、ええ……すごくおいしかったです」

女教師(帰りたいなぁ)

男教師「そうでしょう。いやぁ、実はちょっと料理にはうるさいんですよ」

女教師「そ、そうですか」

男教師「さて、次に行きましょうか」

女教師「え?」

男教師「この近くにいい感じのバーがあるんですよ。そこのカクテルは一級品です」

女教師「いや……もう」

男教師「さあ、お金は全部私に任せて。行きましょう」

女教師「あ、ちょっと、待ってください……」

母「いいわねぇ……美男美女なんて……」

母「さてと、お仕事お仕事」

不良発狂フラグ

―――不良の自宅

母「ただいま」

不良「おう」

母「また起きてる……もう十時だよ?」

不良「うっせえな……黙って風呂に入って溺れ死ね」

母「はいはい。お風呂、沸かしてくれたんでしょ?ありがと」

不良「ふん」

母「ああ、そうそう。今日ね、先生にあったわ」

不良「……なに?」

母「なんか知的な人と一緒にご飯食べにきたのよぉ。もうね、どっちもカッコいいの」

不良「ふぅん……そうか……」

母「多分、男の人も先生なんじゃないかなぁ?」

不良「へえ……。さてと、日課のサイクリングでもいくか」

母「え?アンタ、そんなことしてたの?―――気をつけなさいよ」

不良「うっせえ!早く寝ちまえ!!」

これは男教師をぼこしにいくのですね

―――地下バー

男教師「―――まあ、私の教師観はそんな感じです」

女教師「はい……色々考えてるんですね」

男教師「まあ、教師ですから」

女教師(寝たい……眠たい……)

男教師「おや?どうしました?」

女教師「え?いや……ちょっと……」

男教師「ふふ……」

男教師(効いてきたか……)


―――レストラン

不良「見たんですね!?どこに行くとか言ってました?!」

店員「えっと、バーに行くとか……なんとかって会計の時に」

不良「バー?どこの?」

店員「うーん……この近くって言ってましたから……多分、この先にある地下バーかと。アソコ、結構有名ですから」

不良「ありがとございました!!―――よし、向こうだな!!」

オタク好きだなお前らwww
感情移入しやすいのかww

男教師「大丈夫ですか?」

女教師「あ……だ、め……」

男教師「これは大変だ。ほら、私が支えてあげましょう」

女教師「す、すいません……」

男教師「気にしないでください」

女教師「あ……ん……」

男教師「ふふふ……家に帰れそうにないですね」

女教師「え……いや……だ、じょう、ぶ……れふ」

男教師「無理はだめです。今日は私の家に泊っていってください」

女教師「あ……は、い……」

男教師「くくく……では、お会計を」


不良「ここか……えっと、駐車場は……」

不良「確かあのくそ眼鏡の車は……あった」

不良「おーし」

安い展開でも面白い

きたな

飲酒運転を未然に防ぐ不良△

>>346よく頭まわったなwwww

―――不良の自宅

母「ん……?電話だ」

母「はい、もしもし?」

委員長『あ、の……不良君、いますか?』

母「え?ああ、なんかサイクリングに行くって」

委員長『サイクリング?』

母「うん。なんかね、先生の話したら出ていちゃって」

委員長『先生……担任のことですか?』

母「そうそう。で、なに?伝言なら伝えてあげるけど?」

委員長『い、いえ!!自分で言います!!すいません!!』

母「そうかい?」

委員長『ち、ちなみに……どこにいったんですか?』

母「ん?知りたいの?ま、多分だけどね。……もう委員長ちゃんがお嫁になってくれたらいいのに」

委員長『いや!!えと!!もう!早く教えてください!!』

母「はいはい……多分、レストランだね。早く行ってあげて。馬鹿なことしそうだし」

―――ゲームセンター

オタク「はぁ……全く楽しくなかった……」

オタク「委員長さん……」

オタク「やっぱり二人は……」

オタク「はぁ……」

不良「―――ぬえええええ!!!!」

オタク「うわ!?」

オタク「あ、今のは……不良君だ……どうしたんだろう?」

オタク「凄い形相だったけど……」


―――レストラン

委員長「はぁ……はぁ……バーですか?」

店員「うん」

委員長「すいません……助かりました」

店員「なにかあるの?」

委員長「あるかもしれません。失礼します!」

不良→岡崎(CLANNAD)
委員長→委員長(ヨスガ)
オタク→俺
男教師→学園黙示録にでてきたアイツ
カーチャン→あずささん(アイマス)
で再生される

―――駐車場

不良「……こねえな」

オタク「あ、あの……」

不良「あぁ!?」

オタク「あ……!ごめん……」

不良「てめえ、こんな時間にほっつき歩いてんじゃねえよ!!」

オタク「あ、うん……」

不良「何してんだ。早く帰れ」

オタク「不良君こそ……なにしてるの?」

不良「え?おれは……ほら、一人でかくれんぼだ」

オタク「……この車……どこかでみたことあるなぁ」

不良「数学糞眼鏡の車だ」

オタク「ああ……いつも駐車してるやつだ」

不良「ふん。いいから帰れ」

委員長「―――いたぁ!!」

オタク「あ……!」

不良「げ?!」

委員長「もう!こんな時間にサイクリングなんて馬鹿なことしてないで!ほら、帰るよ!!」

不良「お、おい……!!」

委員長「お母さんも心配してたんだか―――あ、オタク君も一緒だったの?」

オタク「う、うん……」

オタク(やっぱり……二人は……)

不良「まてやこら!俺はかくれんぼしてるだけだ!!帰れ!!」

委員長「サイクリングは?」

不良「もう終わった」

委員長「―――どこにいるの?」

不良「え?」

委員長「先生のこと探してるんでしょ!?」

不良「な!?んなわけねーし!!!!」

委員長「アンタが語尾に「ねーし」って付けるときは殆ど嘘なの知ってるんだから!!」

不良「おま……!?」

オタク「あ、委員長……ないて……」

委員長「なんでちゃんと言ってくれないよ!!」

不良「な、何をだよ……?」

委員長「好きなんでしょ……先生のこと?」

オタク「え……」

不良「そそそそそそんなわけねーし!!!」

委員長「ほら、また言った」

不良「ぐ……」

委員長「もういいよ……馬鹿」

不良「ちっ……」

オタク「あの……先生がここにいるって……つまり数学の男教師と一緒ってこと?」

不良「お、おう……」

オタク「でも……ここってバーの駐車場だよね……飲酒して車に乗るのかなぁ?普通はタクシーとか拾うんじゃない?」

不良「なに!?」

さすがオタクwwwwやるときはやるなwwwww

―――地下バー

バーテン「え?ええ、もう十分前ぐらいにタクシーで……私達がタクシーを呼びましたから」

不良「マジかよ……!!」

バーテン「あの……失礼ですが、年齢を確認できるものを……」

不良「ねーよ!!じゃあな!!」

バーテン「あ……」


委員長「どうだった?」

不良「やっぱりタクシーで帰ったってよ」

オタク「あ……」

委員長「どうするの?」

不良「どうするもこうするも……」

オタク「あ、あの……車のナンバープレートを見たら……住所とかわかるかも……」

不良「おお!?」

委員長「素直に自宅に帰ってればいいけどね……」

オタク「……あと、どこのタクシー会社を呼んだか訊こう。もしかしたら向かった先が分かるかも」

不良「よし、じゃあそれでいくか」

委員長「はいはい」

オタク「う、うん」

不良「んじゃ、頼むぜ?」

オタク「わかった……あ、もしもし……?」

委員長「はぁ……」

不良「どうした?」

委員長「別に」


―――男教師の自宅

男教師「―――ええ、そうです。車がそこにあるんで、持ってきてもらえます?キーはお渡ししますので」

男教師「これでよしっと」

女教師「……」

男教師「……さてと」

女教師「ん……」

ピンポーン

男教師「なんだ、早いな……」

男教師「……」

男教師「随分と早―――」

委員長「あははは……・どうも」

男教師「君は……!?」

委員長「あの……ちょっと……お話、いいですか?」

男教師「え……いや……もう夜も遅いし……」

委員長「す、すこしだけ……」

男教師「む……(ゴクリ」

委員長「お願いします……」

男教師「……わかった。少しだけ待ってくれ」

委員長「はい……」

委員長(男ってやつは……)

―――男教師の部屋

男教師「さあ、入って」

委員長「お邪魔します……」

男教師「で、どうしたんだ?」

委員長「あ、あの……お手洗い、貸してもらえますか?」

男教師「ああ。構わないぞ」

委員長「すいません……」

男教師「ふう」

男教師(まさか彼女が来るとは予想外だったな……)

男教師(だがまぁ……ふふふ)

男教師(女教師はあとでじっくり頂くとしよう)

男教師(明日は腰痛だな……くくく)


委員長「―――入って、はやく」

不良「よし」

オタク「おじゃまします……」

なんかいい

委員長「本当に大丈夫なの?」

オタク「こ、これ……」

委員長「これは?」

オタク「警報ブザー……」

不良「小学生がよくもってるやつか、なんでお前が持ってんだ?」

オタク「ゲームセンターとかよくいくから……絡まれたときに……」

不良「ふうん」

委員長「ありがとう。お守りにするね?」

オタク「い、いや……」

不良「んじゃ、俺は先生を探すか」

オタク「でも、一階にいそうだけど」

委員長「わかった。とりあえず風呂場に隠れて。私が男教師を二階に誘導するから」

オタク「う、うん」

不良「気を付けろよ?アイツは変態だぞ?」

委員長「わかってるって。―――ちゃんと守ってよ?」

ヒラコーワロタw

委員長「あ、すいません。お待たせしました」

男教師「いや。構わない。で、話ってなんだ?」

委員長「えっと……進路のことで」

男教師「はは、担任ではなく私に相談するとは、分かってるじゃないか」

委員長「えへへ」

男教師「いいだろう。長くなりそうだ、今飲み物を持ってくる」

委員長「あ、お構いなく」

男教師「ふっふっふ……」

委員長「……」

男教師(最近のガキは発育がいいから困るな……くくく)

男教師「どうぞ」

委員長「どうも」

男教師「さあ、遠慮せずに飲んで」

委員長「はい……」

男教師(よし……飲んだな)

おまわりさんこいつです

GTOっぽいな確かに
ヒトリノ夜あいそう

―――浴室

不良「……あついなぁ」

オタク「静かに……」

不良「今のうちに二階を探そうぜ」

オタク「でも、男教師が一度出てきて、委員長さんを迎え入れるまで5分ぐらいだったし……」

不良「バカやろう。女教師の体重が軽かったらどうするんだ!?」

オタク「ええ?」

不良「それにアイツは眼鏡だけど筋力はある。五分で女一人ぐらい二階に運べるだろ」

オタク「う……うん」

不良「俺は行くぜ」

オタク「あ、まって……じゃあ、一緒にいく」

不良「そうか。悪いな」

オタク「携帯電話、持ってないんでしょ?」

不良「あんな玩具、不良には必要ねえんだよ!!」

オタク「そ、そうなんだ……」

時代はスマートフォン

BGM はヒトリノ夜で決定だな

>>494禿同

男教師「―――で、私が何故教師になろうと思ったかだけどな」

委員長「はあ……」

ピリリリリリ

委員長「あ、すいません。―――電話にでますね」

男教師「あ、ああ」

オタク『もしもし……えっと、分かったら『また明日ね』って言って電話を切ってください』

委員長「へえ、そうなんだ。それで?」

オタク『今から二階に上がります。もしものときはブザーを。危なくなりそうになったら、電話をかけてください。かけるだけでいいです」

委員長「うん。じゃあ、また明日ね」

男教師「もういいのか?」

委員長「はい。すいません、続きを」

男教師「えっと……どこまで話したかな?」

委員長「なんで教師になったのかですね」

男教師「ああ、そうだ。つまりな―――」

委員長「……あ、れ……眠い……?」

オタク最強伝説

睡眠薬を飲むと強制的に寝てしまうと思ってるのか?
眠りやすくなるだけだぞ

>>520
時間たってるだろ

―――二階 洋室

女教師「ん……?」

女教師「あ……?」

不良「起きたか?」

女教師「きゃあぁあああ――――むぐぅ!?」

不良「黙れ!!!」

オタク「不良君も!」

女教師「……不良君にオタク君……どうしたの?―――あれ?ここは?」

不良「あの変態に捕まったんだよ」

女教師「あ……そういえば……」

オタク「さあ、逃げましょう」

不良「だな。委員長もつれてかねーと……」

ピリリリリリ

オタク「!?」

不良「おい……まさか!?」

盛り上がってきたな

女教師「オタク君て、頼りになるのね・・・ポッ」
不良 「えっ」
委員長 「」


委員長「う……うん……」

男教師「でな……どうした?」

委員長「あ……いえ……な、ん……でも……」

男教師(興味のない話と睡眠促進剤で眠気はピークだな……そろそろか)

男教師「続けるぞ?」

委員長「あ、は、ひ……」

男教師「それでな……」

委員長「ね、むい……」


オタク「―――だめだ。男教師の声ばっかりで状況がわからない」

女教師「あの委員長さんが下にいるの?」

不良「おう」

女教師「……助けないと……不良くん」

不良「……ちょっと待て。どうするか考えてる」

オタク「あ、待って。男教師が動いた」

男教師『寝たか……よし……こいつも二階に連れていこうか』

鬼女のスルースキルは異常

オタク「こっちに来るかも」

不良「ちっ……殴るか」

女教師「ダメ!やめて!」

不良「いや……でも……」

女教師「……ダメ……きっと不良君も問題になる」

不良「え……」

オタク「……そうですね。不法侵入だし……」

不良「でもよ!?」

女教師「約束、破っちゃうよ?」

不良「おいおい!そりゃねーよ!!」

女教師「……大丈夫。あの人だけを狙おう。皆が犠牲になることはないから」

オタク「どうするんですか?」

女教師「……オタク君の携帯電話の番号教えてくれる?」

オタク「あ、はい」

不良「どうするんだ?」

男教師「ふふ……ほら、しっかり歩かないと」

委員長「う……ん」

男教師「ふふ……」

ガチャ

男教師「……!?!」

女教師「……」

男教師「あ……」

女教師「何をやっているんですか?」

男教師「あ、これは……そう……道で倒れていて詳しい話を訊こうと……」

女教師「じゃあ、一階のリビングに行きましょう」

男教師「あ、そうですね……」

委員長「う……せ、んせい……?」

女教師「ほら、こっちに来て」

委員長「―――あの、ば、か……は?」

女教師「大丈夫。私たちを守ってくれる。ほら、行きましょう」

買い物いけないじゃないかくっそくっそ

>>594
もしもしでみろよ

ここは夏厨のすくつ(なぜか変換できない)ですね

>>596すくつwwwwwwwwwww

男教師「どうぞ……お茶です」

女教師「……」

男教師「どうしました?」

女教師「……頂きます」

男教師(また眠らせてやる……)

女教師「……で、委員長さんはどこで倒れていたのですか?」

男教師「え……それは……」

ピンポーン

男教師「あ……すいません、ちょっと」

女教師「……」

男教師「はいはい」

運転代行員「どうもキーを受けとりにきました」

男教師「ああ、じゃあ、これ。頼むよ」

運転代行員「はい」

男教師「ふう……焦るな……大丈夫だ」

ネタにマジレス

   ∩___∩
   | ノ\     ヽ        |
  /  ●゛  ● |        |
  | ∪  ( _●_) ミ       j
 彡、   |∪|   |        J
/     ∩ノ ⊃  ヽ
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

ネタにマジレス

   ∩___∩
   | ノ\     ヽ        |
  /  ●゛  ● |        |
  | ∪  ( _●_) ミ       j
 彡、   |∪|   |        J
/     ∩ノ ⊃  ヽ
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

もしかして:そうくつ(巣窟)

古参厨房 どやっ!

オタク「あ……!」

不良「げ?!」

委員長「もう!こんな時間にサイクリングなんて馬鹿なことしてないで!ほら、帰るよ!!」

不良「お、おい……!!」

委員長「お母さんも心配してたんだか―――あ、オタク君も一緒だったの?」

オタク「う、うん……」

オタク(やっぱり……二人は……)

不良「まてやこら!俺はかくれんぼしてるだけだ!!帰れ!!」

委員長「サイクリングは?」

不良「もう終わった」

委員長「―――どこにいるの?」

不良「え?」

委員長「先生のこと探してるんでしょ!?」

不良「な!?んなわけねーし!!!!」

委員長「アンタが語尾に「ねーし」って付けるときは殆ど嘘なの知ってるんだから!!」

女教師「……うん、大丈夫だから」

ガチャ

男教師「いや、すいません。お待たせしました」

女教師「……いえ」

男教師「ゴクゴク……ふう。さて、この子のことでしたね」

女教師「……あのその前に私の教師観について喋らせてもらえませんか?」

男教師「え?ど、どうして?」

女教師「……10分ほどで終わりますから」

男教師「わ、わかりました」

女教師では……私が教師について思うところは―――」


オタク「うん、指示通り喋り始めた」

不良「あとは時間を待つだけだな」

オタク「うん」

女教師「―――であるので」

男教師「は、い……」

男教師(くそ……日頃の疲れか……急に眠気が……)

女教師「……どうしました?」

男教師「いえ……べつに……」

女教師「……」

男教師「つ、づけて……」

女教師「……はい。私は常日頃から―――」

男教師(なんだ……もう10分以上……)

男教師(だ、め……いし、き……が……)

女教師「……」

男教師「……ぐぅ……」

女教師「……寝た。下りてきて」

不良『了解だ』

みんなid真っ赤だな

男教師「ぐぅ……ぐぅ……」

不良「おらおら。起きろ、委員長」

委員長「うぷ!ぐは!―――ビンタはやめて!!!」

オタク「ハァ……なんとか、なりましたね」

女教師「……ありがとう……みんな。ごめんね?」

不良「べ、べつに俺はサイクリングの途中だっただけで、助けようなんておもってねーし!!!」

女教師「……ふふ。不良君て嘘つくと『ねーし』って言っちゃう癖があるよね?」

委員長「……!?」

オタク「あ……」

不良「あぁああ!?んなわけねーし!!!」

女教師「ふふ……そう?」

委員長「……なんだ……初めから負けてたんだ……アイツの癖に気がつくの何年かかかったからなぁ、私」

オタク「委員長さん……」

不良「そんなことより、こいつに制裁をくわえねーとな!―――おい、やるぞ」

オタク「う、うん……」

ウンコオチンマン参上

女教師のイメージが日常の

―――翌日 学校 廊下

ザワザワ……

生徒「これ数学の眼鏡じゃね?」

生徒「うっわ……マジかよ」

生徒「きっつ」

生徒「ぎゃはははは!!あいつ包茎じゃん!!」

教頭「これこれ、なにを騒いでいるんだ」

生徒「あ、教頭。この写真が各階の掲示板に貼られてて」

教頭「―――なああ!?!?!」

生徒「女教師さんと委員長さんの前で全裸になるとか、どういう状況なの?」

生徒「あ、俺委員長から聞いたぜ。なんか裸を見せるのが嬉しいんだって」

生徒「マジで……最悪じゃん。つーか、これもあの眼鏡が自分で貼ったんじゃないの?」

教頭「……この写真は各階にあるんだな?」

生徒「ええ」

教頭「回収した後、職員会議だ」

―――昼休み

オタク「臨時の職員会議が始まったみたいですね」

委員長「途中から全クラス自習になったもんね」

不良「いい気味だぜ」

委員長「あのねえ……あんな卑猥なものを見せられた私と先生の身になってよ……もうお嫁にいけないじゃん」

不良「え?―――おい、もらってやれよ」

オタク「えええ!?!?」

委員長「ちょっと、やめてよ!!!」

不良「お前を助けるために色々としてくれたんだぞ?デートの一回ぐらいしてやってもいいんじゃねーの?」

委員長「え……いや……」

オタク「それは……ダメだよ」

不良「お前だって委員長のこと気に入ってんだろ?良いじゃん。デートぐらい」

委員長「なんでよぉ……!!」

オタク「そうだよ……委員長は……だって……」

不良「あ?」

―――放課後

不良「じゃあな」

委員長「うん」

オタク「……」

委員長「じゃ、帰ろう?」

オタク「いい、の?」

委員長「いいよ。ジュースぐらい奢らせて。じゃないと私の気が済まないから」

オタク「う、うん……でも、委員長さんは不良君のこと……」

委員長「言わないで……もう、諦めたから」

オタク「……委員長さん……そんなの……」

委員長「いいの。きっとあの人には敵わないって思うから……もういいの」

オタク「……」

委員長「あ、そうだ。これなんだけど」

オタク「あ、防犯ブザー……」

委員長「これさ、鳴らしたら、誰か守ってくれるのかな?」

オタク「え……?」

委員長「もうあのバカは期待できないし……」

オタク「あ……えと……」

委員長「あーあ、鳴っただけじゃ意味ないような気がするけどなぁ」

オタク「ま、まもる……よ」

委員長「……」

オタク「……それ、俺が渡したから……俺が……守る」

委員長「昨日みたいにカッコよく?」

オタク「それは……分からない、けど」

委員長「そっか。じゃあ、これ返すね。私はカッコいい人に守って欲しいから」

オタク「あ……うん」

委員長「あのバカよりもカッコよくなったときに、もう一度渡して。いい?」

オタク「う、うん……わかった」

委員長「じゃ、約束。指きり」

オタク「うん……約束する」

―――翌日 土曜日 駅前

不良「ふぉぉ……」

女教師「はぁ……はぁ……ごめんなさい、待たせちゃったね」

不良「いや、まってねーし!!!別に来なくてもいいかなって思ってたし!!!」

女教師「……ふふ。まだ、約束の20分も前だけど?」

不良「うっせえなぁ!!ほら、進路相談してくれんだろ!!いくぞ!!」

女教師「……はいはい」


―――喫茶店

店員「ご注文は?」

女教師「……アイスコーヒー、ふたつ」

不良「何を勝手に!?」

女教師「アイスコーヒーがいいっていってじゃない」

不良「いや……今日はオレンジジュースな気分だ。オレンジジュース、くれ」

店員「はい」

女教師(コーヒー飲めないのかな?)

>>1はシナリオライターになればいい

店員「お待たせしました」

不良「おう」

女教師「こら。おう、じゃないでしょ?」

不良「うるせえな……ありがとう」

店員「くす……いえ。ごゆっくりどうぞ」

不良「ほらみろ!笑われたじゃねーか!!こんなときに教師面すんな!!」

女教師「いや、今日は進路相談でしょ?教師と生徒じゃない」

不良「そ、そうか……」

不良(しまったぁぁぁ!!!)

女教師「……あ、そうだ。男教師さん、懲戒免職になちゃった」

不良「だははははは!!!さまーみろ!!!」

女教師「でも……私が断っておけば……こんなことには……」

不良「なんで気にするんだよ。アンタは関係ない。巻き込まれただけだろ?」

女教師「そうかな?」

不良「おう。俺が保証する!」

ざまあwww

文章でたつにはたつけど抜けはしない

女教師「……ふふ。ありがと。不良君は優しいね」

不良「いや!優しくねーし!!お前は不良をわかってねえ!!」

女教師「……まあ、新しいコンプライアンスがなかったら懲戒免職なんてなかったけど……タイミングが悪かったのかなぁ」

不良「はん!アイツの運が悪かっただけだ。―――俺に目を付けられた時点でな!」

女教師「はいはい……さてと、進路相談しよっか。進学?それとも就職?」

不良「しゅ、就職だ」

女教師「へえ……やっぱりお母さんのため?」

不良「そんなわけねーし!!!俺、勉強したくないだけだし!!!」

女教師「……そっか。偉いね」

不良「な、なんだよ……普通は進学を勧めるんじゃないのか?」

女教師「ううん。不良君のことはよくわかるから……きっと進路は変えないと思うし」

不良「……わかったような口をきくんじゃねえよ」

女教師「うん。ごめんね。さてと、じゃあ、不良君の進路相談は終わりかな?」

不良「はぁあああ!!?!??おいおいおい!!生徒の進路を僅か5分で終わらせていいと思ってのかよ!?あぁああ!?」

女教師「……だって……次は私の進路相談しないとね?」

さてNGに追加するか
こんなにうるさいやつ初めてだ

不良「は?」

女教師「なに?不良君の進路相談は終わり。次は私。何か問題あるの?」

不良「いや……アンタの進路相談ってなんだよ?」

女教師「うん。実はね。私、好きな人はいてね」

不良「はぁ!?おいおい!!そんな話を―――」

女教師「いいから。聞いて。……でもね、その人には告白できないんだ」

不良「な、なんでだよ……し、し、たらいいじゃねーか。アンタは美人だし……相手も即オッケーだろ」

女教師「ありがと。でも、あと……二年は待たないとだめなんだ」

不良「ほお……二年か……そんなのあっと言う間だろ」

女教師「不良君は二年ぐらいだったら、待てる?」

不良「好きな女の告白なんて10年は待てるね!!不良だしな!!」

女教師「ふふ……そっか。待ってくれるんだ。ありがと」

不良「え……?おい、どういうこった?」

女教師「秘密。はい、じゃあ。私の進路相談も終わり。ありがとう……ちゃんと待ってないとダメだからね?」

不良「な……!?―――いやいや!待つわけねーし!!!俺、不良だし!!」
                                                    おしまい。

委員長とオタクのシーンでビッチってそう突っ込み来るかとヒヤヒヤしてた
よかった……みんなも委員長に防犯ブザー渡そうぜ

>>1
久しぶりにvipで和めたよ

二年後

オタク「ドゥフフwwwwwwwwwwまどマギの新刊がでてるでござるwwwwwww」

委員長「オウフwwwwwwwwww大特価ですなwwwwwwwwこれは買うしかありませぬwwwwwwwwww」

1000なら

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