資料室
ミーナ(……)カキカキ ドサッ
ミーナ「ハァ……」ウトウト
ミーナ(座学全っ然分かんないよ……今日中に終わらせないといけない課題なのに)チラ
ミーナ(うわっ!!!?もう8時!!?早くしないと消灯時間になっちゃうじゃん!)ガバッ
ミーナ(……)カキカキ
ミーナ(ああああああ、でも分かんないよっ!!)クシャクシャクシャ
ミーナ「ハァ……」ドサッ
ライナー「よし……っ」
ライナー(夕飯の後に資料の整頓を任せられるなんてついてないな、まぁ特に用事もなかったが)チラ
ライナー(8時か……風呂入って、明日の準備して終わりか?)
ミーナ「ハァ……」
ライナー「ん?」
ライナー(あの子は……こんな時間に一人で何やってるんだ?)
ミーナ「……」
ライナー「おい、起きろ」
ミーナ「……」
ライナー「消灯時間一時間前だぞ?」
ミーナ「ZZZZZZ」
ライナー「……寝てるのか?」
ライナー「おーい、起きろって」
ミーナ「ふにゃ……っそう、私が雌豚です……ブヒヒッww」ユッサユッサ
ライナー「……こんなところで寝てたら教官に叱られるぞ」
ミーナ「はっ!!!」パチッ
ミーナ(……もしかして私寝ちゃってた!!?)ガバッ
ミーナ(この糞時間が惜しい時に寝ちゃうなんて私の馬鹿!!!)ブンブン
ライナー「せわしない奴だな」
ミーナ「!」ビクッ
ミーナ(!!?誰、この人!??デカイし……なんか怒ってる!!!?)
ライナー「……?」
ミーナ(え、ど、どうしよ)アセアセ
ライナー「あー……」
ミーナ「!!!?」ビクッ
ライナー「……起こしてすまないが、そろそろ消灯時間だぞ?課題もほどほどにして戻った方がいいぞ?」
ミーナ「えっ、あ、ハイ」
ミーナ「……でもこの課題明日提出なんです、もし鍵閉めとかしないといけなかったら私がしておくんで先戻って置いて貰えませんか?」
ライナー「なんだ?今夜は徹夜か?」
ミーナ「そうならないように頑張ってるんですけど進まないって言うか……」
ライナー「そうか……ん」チラ
ミーナ「?」
ライナー「ここの公式、それじゃなくてこっちのだな」
ミーナ「えっ?あ、本当だ!ありがと!……ございます!」カキカキ
ライナー「ハハハ、敬語じゃなくていいぞ?同期だからな」
ミーナ「え?あっ」
ミーナ(本当だ、よく見たらこの人訓練兵制服着てるよ……教官かと思ってたよ)
ミーナ「ご、ごめん、ちょっと寝起きで頭がボケててさ、ありがとう!」
ライナー「どういたしまして」
ライナー「でも、このぺースじゃ徹夜確実だな」ハハハ
ミーナ「えっ、止めてよ!今から頑張って終わらすんだから!」
ミーナ(でも確かに終わりそうにないな)ハァ
ライナー「……」
ライナー「手伝おうか?」
ミーナ「えっ?」
ミーナ「え!そんなの悪いしいいよいいよ」ブンブン
ライナー「俺が勝手にお前を手伝うと言ってるんだぞ?遠慮する必要なんかない」
ミーナ「でも……」
ライナー「どちらにせよ、鍵閉めは俺が教官から一任されているしな」
ミーナ「じゃ、じゃあお言葉に甘えさせていただきます……」
ライナー「おぅ」
ミーナ(意外と良い人なのかな)
ライナー(あーまたベルトルトに怒られるな……、でも座学教えるくらいならセーフだよな?)
ライナー「隣、いいか?」
ミーナ「う、うん、どうぞ」ササッ
ライナー「じゃあ分からないところがあったら聞いてくれ」
ミーナ「えっと、ここが……」
ライナー「あー……、それな」
ライナー「ここがこうなって……」
ミーナ「うん」カキカキ
ライナー「こうなるだろ?」
ミーナ「ん?」ピタ
ライナー「ああ、ちょっと分かりにくかったか?」
ミーナ「ああ!そういうことか!」パンッ!!!
ライナー「そうそう」
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午後8時45分
ミーナ「終わった!」ドンッ!
ミーナ「ありがとうライナー!助かったわ!」
ライナー「おぅ、お安いご用だ」ハハ
ミーナ「なんと言えばいいか……」
ライナー「まぁまぁ、もう消灯時間まで15分しかないし、急いで戻った方がいいぞ?」
ミーナ「え?あ、本当だ」
ライナー「ギリギリだったな」
ライナー「まぁまぁ、鍵閉めておくから、とりあえず先戻れ」
ミーナ「ありがとう!今日は本当に助かった!じゃあまた明日、ライナー!」ガサガサ! バタバタ ガチャ
ライナー「おぅ、早く寝ろよ」
バタン
ライナー「ふぅ……」
ライナー「あっ、風呂入ってねぇや……」
ライミナがやってみたかった
また、火曜日あたりに続き書きます
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次の日
ミーナ「……ふにゃZZZZZZZ」
アニ「……」
ミーナ「ZZZZZZZ……アニぃ……」
アニ「……朝だよ」ユッサユッサ
ミーナ「えっ!?遅刻!!!?」パチッ ガバッ!!!
ミーナ「まだ4時じゃんかぁー……」ウトウト
アニ「課題、終わったの?昨日かなり急いでいたみたいだけど」
ミーナ(そういえば間に合わなかった保険として朝起こしてって約束してたな)
ミーナ「なんかね、この前アニが投げてたライナーって人が手伝ってくれたんだ」
アニ「ライナー?」
ミーナ「うん、背が高くて金髪の、知らない?」
アニ「……知らないね」
ミーナ「ええー中間成績結構近かったと思うけどなぁ……」
アニ「成績上位陣がみんな仲がいいわけじゃないんだよ」
ミーナ「そっかぁ」
ミーナ「あの人強面な感じなのに意外と優しいんだよ」フフ
アニ「……で?あんたはその優しさを利用したと?」
ミーナ「そ、そんな言い方しないでよぉ」アセアセ
アニ「……」 ガチャ
ミーナ「何処行くの?」
アニ「……朝練」
ミーナ「うわ、こんな時間から!?毎日どこに言ってるのかと思えば……」
ミーナ「私もなんだか目が覚めちゃったし散歩がてら行こうかなー」
アニ「勝手にすれば?」
ミーナ「勝手にしますぅーでもちょっと待って、着替える!」 バタバタ
アニ「……早くして」ハァ
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訓練場
ミーナ(明後日結構冷えるなぁ……)ブルブル
ミーナ「で、今日のメニューは?アニ教官?」
アニ「……別に私と同じことしなくてもいいんじゃない?」
ミーナ「いいじゃんいいじゃん!私がしたいって言ってるんだから!!」
ミーナ(アニが普段どんな練習してるのかも気になるし!)
アニ「そう」
アニ「……じゃあ勝手に付いてきな」
ミーナ「うん!」
30分後
アニ「……」タッタッタッ
ミーナ「……うへぇ……」ヘロヘロ
ミーナ(アニ……足早すぎだよぉ)
ミーナ(てか良く考えたら成績上位のぺースに付いていけるわけないじゃんか、私馬鹿だな)
ミーナ「……ハァハァ」 ピタ
アニ「大丈夫?」 ピタ
ミーナ「ゼェハァ……わ、私のことは構わないで……ゼェハァ……先に行って」ゼェゼェ
アニ「やめときゃ良かったのに」
ミーナ「だってー……ゴホゴホ」
アニ「そっちの陰で休んでな」
ミーナ「そうする……」トボトボ
ミーナ(あーなんか折角気持ちいい朝を迎えた感じだったのにバテバテだよぉ……)
ミーナ「……」ヨッコイショ
ミーナ(アニ、どうして女の子なのにあんなに強いんだろうとは思っていたけど)
ミーナ(いつもこんなことしてたらそりゃ強くなるよね……私も頑張らないといけないなぁ……)
ミーナ「……ハァ」
ライナー「ため息なんてついてどうした?また課題か?」ハハ
ミーナ「!?」ビクッ
ライナー「驚かせてしまったか?」
ミーナ「え、いや、私がボ-ッとしてただけだし!」
ミーナ(昨日話しかけられた時突然だった気がする……こういう人なのかな)
ライナー(さっきから声掛けてたんだが……鈍感な子なのか?)
ライナー「朝練か?」
ミーナ「まぁそんな感じ、ライナーは?」
ライナー「昨日風呂に入りそびれてしまってな、今から行ってくる」
ミーナ「えっ!?ごめん!私の性!?」
ライナー「いやいや、俺も完全に忘れたしな」ハハハ
ミーナ「本当ごめん!」
ライナー「じゃあ朝練、頑張れよ」
ミーナ「う、うん!じゃあまたね!ライナー」
ライナー「おぅ」
ミーナ(……あーびっくりした)
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