エレミカでアルアニでフラハンでマルミナでコニサシャでライクリでベルユミな皆出来ちまいやがってリア充爆ぜろネタ。
エロは風味付け程度。
キャラ崩壊注意。
あとネタバレもあるからアニメ派も注意。
寮生活も長くなると皆余裕が出て来るのか、時々おかしな事が流行り出すものだ。
つい先日まで、男子寮では朝食のパンを巡ってのポーカーが一大ムーブメントを巻き起こしていた。
パンと聞いたサシャが乱入を試みるのをアニやクリスタが必死に止めたり、男子寮全体が鉄火場になった挙句頭脳戦という名の元のイカサマが横行し、最終的にはエレンとジャンの乱闘によりキース教官の知る所となり敢え無く終焉の運びとなった。
普段こういった遊びにはほとんど付き合わない僕だけど、あまり周囲から離れているとかえって目立つというライナーの主張に負けて、何度か参加してみた。
大抵は手酷くやられてパンを巻き上げられたが、それでもたまに勝つと、ちょっと嬉しかった。
戦利品のパンは、気を抜いた隙にサシャに強奪されたけど。
ーー女子寮 就寝前ーー
サシャ「はーーー…何か面白い事、無いもんですかねー」ゴロゴロ
ミカサ「濡れ髪のまま転がるのは止めなさい。床が濡れる」
サシャ「だってー、退屈なんですよ」
アニ「だったら明日の予習でもすれば?」
サシャ「それはめんどくさいです」ゴロゴロ
ユミル「私はクリスタの匂い嗅いでりゃ何時間でも過ごせるけどな。あー、ええ匂いや…」スーハースーハー
クリスタ「もーユミルったら、そうやって人のつむじの匂い嗅ぐの止めてよね」
ミーナ「でも実際退屈だよね…ってハンナ?何してるの?」
ハンナ「これ?そろそろ寒くなって来たから、フランツに編んであげようかなって」
ユミル「お?セーター編んでるのか」
ハンナ「二人でお揃いにしたくて、急いで編んでるの。出来上がるのが楽しみ」
サシャ「うわあ、ハンナ結構上手ですね」
クリスタ「編み物か…皆は何か編んだ事ある?」
アニ「故郷にいた頃、お母さんに教わって…簡単なのなら」
サシャ「私も、自分用の帽子とか編みましたね」
ミーナ「懐かしいなあ…ミトンとか難しいんだよね」
クリスタ「女の子の嗜みの一つだって、お母さん言ってたなあ…ユミルは?」
ユミル「私かあ?私がそういうのやるタマだと思うか?…嘘。一応、一通りは出来るぞ」
ハンナ「ユミルがって…なんか意外」
ユミル「だからあんま言いたくなかったんだよ…ミカサはどうなんだ?」
ミカサ「私…編んだ事、無い」
女子一同「……」
ミカサ「お裁縫は出来るけど、編み物は、教わる前にお母さん死んじゃったから」
…シーン………
クリスタ「…良かったら、私達がミカサに編み物教えたげよっか?」
サシャ「あ、それ何だか楽しそうですね」
アニ「私も…何か編んでみようかな」
ミーナ「わあ、盛り上がってきたねー」
ミカサ「ありがとう…嬉しい」
ユミル(うわ出た。良い子ちゃんクリスタのおせっかい病だ)
クリスタ「せっかくだから、ユミルも何か編もうよ。きっと楽しいよ」
ユミル「うーん…どうせやだっつっても巻き込む気なんだろ?」
クリスタ「その通り…ね、やろうよー」
ユミル(天使可愛すぎる匂い嗅ぎたいくんかくんかしたい)
ハンナ「で、皆は何編むの?自分用?それとも…誰かの?」
女子一同「……」
とりあえずはここまで。
ちょっくら働いてくるぜ!
ーー井戸ーー
エレン「うー、段々寒くなって来たな」
マルコ「エレンは薄着過ぎるんだよ。いつもの私服だって、随分首元開いてるしね」
ジャン「朝晩の水汲みが一段と辛くなってくるよな」
ライナー「俺なんてホレ、あかぎれ出来ちまった」
ベルトルト「僕も手足冷えちゃってさ、夜なかなか寝付けないんだよね」
アルミン「ライナー、後で僕のハンドクリーム分けたげる……へくちっ!」
フランツ「ん?アルミン、風邪でも引いたかい?」
アルミン「夕べお腹出して寝ちゃったみたいでさ…ベルトルトの寝相には負けるけどね」
コニー「今朝のも凄かったよな」
ベルトルト「そんなに…凄かった?全然自覚無いんだけど」
マルコ「凄いってもんじゃないよね」
ジャン「ちなみに今朝の寝相占いでは、午後から雪が降るらしいぞ」
エレン「マジかよ…ってアレ?何だあの集団」
ライナー「木の陰にいるのは…女子の連中か」
女子一同「………」ジトー
コニー「ずっと…こっちを睨んでるような」
男子一同(………怖い)
ーー対人格闘訓練ーー
クリスタ「ライナー!今日は私と組んでくれる?」
ライナー「…おう!か、構わんが…じゃあ、俺がならず者役でいくぞ」
クリスタ「ありがと。お手柔らかに…頼むわね!」ガシッ!
ライナー「うぉっ!」
ライナー(女神の両手が…俺の両手に、がっつり絡んで恋人繋ぎみたいにって…ん?)
クリスタ(手の厚みは…これ位か。やっぱ大きいなぁ…)ニギニギ
ライナー(なな何でクリスタ俺の手をにぎにぎしてるんだ!?)
クリスタ(指の長さは…結構ごつごつしてるなぁ…あ、あかぎれ痛そう)
ライナー「…クリスタ?」
クリスタ「………はっ!いっけない!…やー!!」ガッ!
ライナー「がはっ!」ズデーン!
ジャン「すげえ!クリスタがライナーをブン投げたぞ!」
マルコ「東洋の格闘技…合気の応用だね」
クリスタ「あっ!ごめんライナー!…大丈夫?」
ライナー「痛ってえ…完全に油断してたぜ…案外やるな、クリスタ」
クリスタ「良かった…」ニッコリ
ライナー(結婚しよ)
アルミン「…今日は僕と組むんだ。珍しいね」
アニ「いつもエレン相手ってのも飽きてきたからね…いくよ!」ガシッ!
アルミン「うわっ!…背後からのタックルってアリなの!?」
アニ(アルミンの胴回り…これ位か)ギュッ
アルミン「アアアアニ?」
アニ(細っこいけど…意外と腹筋しっかりしてる……男の子の身体って不思議…)
アルミン「…あのー、アニ?」
アニ「……はっ!…うりゃっ!」ポーン!
アルミン「ひあぁあっ!」ドサッ!
ジャン「お、こっちもすげえぞ!アニがアルミンにジャーマンぶちかましたぞ!」
マルコ「またキレーに決まったね」
アニ「…ごめんなさい」
アルミン「 」チーン
ベルトルト「…何だか今日の女子達、随分気合入ってる?」ポカーン
ユミル「おいおいベルトルさん、あんたの相手は私だってばよ…他所の女に現を抜かしてる場合じゃねーぞ」
ベルトルト「あ、ごめん…わっ!」ドサッ!
ユミル「こんな簡単に足払い喰らうなんざ、ベルトルさん、まだまだ甘いな……うるぁ!!」スポーン!
ベルトルト「ちょ…ユミル!何でブーツ脱がすの!?やめろよ!!」
ユミル「うっわベルトルさん足でっか!でもってくっさ!」
ベルトルト「ユミル、匂い嗅ぐのやめて!臭くないから!!ブーツ返せよ!!」
教官「そこの二人、何をふざけとる!!外周20周走って来い!」
ユミル「あ、やっべ」
ベルトルト「何で僕まで!?」
ーー男子寮ーー
ベルトルト「…さっきは死ぬかと思った」
マルコ「………はい」つデオドラントスプレー
ベルトルト「ありがとう…って本当臭くないからやめて」
フランツ「自分のって案外気づかないもんだからね」
ジャン「ブーツって蒸れるからなー」
ライナー「俺のも結構ヤバいぞ。ホレ」
ベルトルト「君のはマジで臭い。鼻モゲレ・ザ・グレートだ」つデオドラントスプレー
エレン「…アレ?どこやったっけなー?」ゴソゴソ
コニー「ん?荷物引っ掻き回して何やってんだ?」
エレン「いや…去年まで使ってたマフラー探してんだけど、見つからなくてよ」
アルミン「エレン、君のマフラーは去年ストーブに近づき過ぎて焦がしちゃっただろ…あーあ、こんなに散らかして」
エレン「あ、そっか…買うのもめんどくせえな…」
ーー男子寮 天井裏ーー
ミカサ「………」
ーー食堂ーー
ユミル「なあなあ、本当悪かったって…いい加減こっち見ろやゴルァ」
ベルトルト「…暫く君とは口聞きたくありません」プーイ
ユミル「んだよー、ちょっと位足臭くたって私は気にしないぞ」
ベルトルト「………臭くないから。もうこのネタ引っ張るのやめて」
ユミル「何なら後で、足洗ってやるか?臭いも取れるし、あったまるぞー?」
ベルトルト「……後でね」
クリスタ「…ユミル達、仲直りしたみたいだね」
ライナー「…ああ、そうみたいだな」
クリスタ「今日はごめんね。痛かったでしょ?」
ライナー「訓練でああなるのは仕方ない事だ。受け身を取れなかった俺も悪かった」
クリスタ「…あ、そうだ。ライナー、これ良かったら使って。あかぎれに良く効く軟膏なの」
ライナー「…すまんな(婚姻届書こ)」
アニ「エレンとミカサは、今日は一緒じゃないんだ」
アルミン「二人は先に食べ終わったんだ。僕は…ちょっと風邪気味で食欲いまいち無くてさ」
アニ「…体調悪いのに、ジャーマンがっつり決めちゃってごめんなさい」
アルミン「気にしないで。それより、気絶した僕を救護室まで運んでくれてありがとう」
アニ「これ…風邪に良く効くハーブティー、淹れてきたから」
アルミン「わぁ…嬉しいなぁ。アニって優しいね」
アニ「……そんな事、無い」
ミーナ「ねえマルコ」
マルコ「何だい?」
ミーナ「マルコは素材で言うならウールとアルパカとカシミアとモヘアとアンゴラ、どれが好き?」
マルコ「質問の意図が良くわからないけど…敢えて言うならカシミアかな?ちょっと高いけど肌触り良いしね。あ、アルパカも独特のぬめりのある感触が素晴らしいな」
ミーナ「…予算を考えたらウールかな」
マルコ「?」
ミーナ「ありがと。参考にするね…じゃあね」
ジャン「…何だぁ?つかマルコ、いつの間にミーナと仲良くなってんだ?」
マルコ「まあ、色々あってね…はは」
ジャン「一体何なんだ、このあちこちから湧いてくる甘っこいオーラはよぉ…」
ーー井戸 夜ーー
エレン「あーもう、寒いっつの…ん?」
ミカサ「エレンが風邪を引いてはいけない。これを巻いてて」ファサッ
エレン「これって…お前のマフラーじゃねえか」
ミカサ「元々はエレンがくれたもの…暫くの間だけ、返すから使って」
エレン「…これも大分ぼろっちくなってきたな」
ミカサ「なるべく丁寧に手入れしてるのに…」
エレン「…やっぱ悪いな。ミカサこそ風邪引くかもしれないし、返す」
ミカサ「いいの。私は頑丈」
エレン「じゃあ…ありがたく借りるからな」
ミカサ「これは焦がさないでね」
エレン「…何で前のマフラーの事、知ってるんだ?」
ミカサ「…秘密」
まずはここまで。
ーー教室ーー
サシャ「わぁハンナ、大分編み進みましたね」
ハンナ「うふふ…もう少しで袖が編み終わるのよ」
クリスタ「身頃と袖を繋いで襟を編んで…結構大変だよね」
フランツ「僕の為にこんなステキなものを編んでくれるなんて…最高だよ、ハンナ…」
ハンナ「フランツったら…」
コニー「何か…向こうの机からすっげピンクいオーラが漂って来たぞ」モッキュモッキュ
エレン「そうか?全然わかんねーけどな」モッキュモッキュ
ジャン「お前ら何食ってんだ?」
エレン「焼きみかん。ストーブにみかんぶち込んで、皮が真っ黒になるまで焼けば出来上がり」モッキュモッキュ
ジャン「何それきめえ」
エレン「ミカサが作ってくれた」モッキュモッキュ
ジャン「オレにもよこせ!…あ、旨え!何コレすっげ旨え!」モッキュモッキュ
エレン「そんなもぎ取んなくてもいっぱいあるっての…熱を通す事で酸味が取れるんだと」モッキュモッキュ
サシャ「…何だか、美味しそうな匂いがしますね」
コニー「お、サシャ!焼きみかん食うか?」モッキュモッキュ
サシャ「頂きます!…甘っ!」モッキュモッキュ
エレン「おいおい、コニー、サシャが全部食っちまわないよう見張っとけよ」モッキュモッキュ
コニー「さっきまでハンナ達の所にいたよな」モッキュモッキュ
サシャ「編み物してるのを見てたんです。最近、女子達の間で流行ってるんですよ」モッキュモッキュ
ジャン「へえ…ガキの頃、良くババアの毛糸巻くの手伝わされたな」モッキュモッキュ
コニー「懐かしいな…モチーフ随分編まされたっけな」モッキュモッキュ
サシャ「ふーん…ってコニー、今何て言いました?」モッキュモッキュ
コニー「オレ、編めるぞ」
コニー「俺の村は狩猟民族だけど、それだけじゃ流石に喰ってくのが厳しい時期もあったりするんだよ」
サシャ「ああ…わかります、空腹の辛さ…」モッキュモッキュ
コニー「猟に出られない子供や女は、内職で小金を稼ぐんだ。オレの母ちゃんは、貴族が使うレースやモチーフを編んでて、当然オレも手伝ってたって訳だ」
エレン「コニー、お前結構働き者だな…」
コニー「編み貯めたモチーフは、トロスト区にある毛糸屋に卸してたんだ…おーいハンナ、余った毛糸無いか?」
ハンナ「あるけど…どうするの?」
コニー「ちょっと分けてくれ…クリスタ、かぎ針持ってるか?」
クリスタ「あるよ。ハイどうぞ」
コニー「サンキュ。こんな風に編むんだぜ」サクサク
クリスタ「うわぁ…コニー編むの早っ!」
コニー「むしり取った衣笠ってやつだな」サクサク
フランツ「昔取った杵柄だろ…無理して難しい言葉使わなくていいよ」
コニー「…っしゃあ!出来たぞ」
ハンナ「あ、可愛い!お花のモチーフね」
コニー「貴族用にはもっと細い糸で編むんだけどな…そうそう、クリスタのペンケースに付いてるみたいなヤツ」
クリスタ「(…ギクッ!)…ふ、ふーん、そうなんだ…でも本当可愛いね」
コニー「ま、久々に編んだにしては上出来か…おーいサシャ、ちょっと髪のゴム貸せ」
サシャ「何ですかー?ハイどうぞ」モッキュモッキュ
コニー「これをこうやって…ほれ、コレやるから当分オレにパン寄越せ」
サシャ「わぁ…可愛い!髪飾りですね!ありがとうございます!!」
コニー「…結構似合うじゃねえか」
サシャ「でもパァンはあげませんよ」
コニー「何だとぉ!」
ジャン「…コニーとサシャからも甘っこいのが漂って来たぞ…っておい、焼きみかん全部サシャ食っちまったぞ!」
エレン「……コニー、今度の休暇日、ヒマか?」
コニー「別に予定は無いけど…何か用か?」
エレン「買い物に付き合ってくれ。みかんと…ちょっとな」
今はここまで。
夜に来れたら続きを書きます。
焼きみかん、マジで旨いんだぜ。
そういや今回タイトルがベルユミ臭プンプンだが、どっちかというとエレミカメインなんで謝っとく。
最初の段階では、ベルトル目線とユミル目線で話を進めるはずだったもんで。すまんこ。
夕べは寝オチてた。
色々考えたら、どうもネタバレも無くなりそうな気がしてきた。
あ~るネタはずっと頭の隅にこびりついて離れてくれないんだよなあ。
そんだけ好きって事で、な。
ーー救護室ーー
ユミル「…気持ち良かっただろ?足洗われんの」
ベルトルト「うん…くすぐったかったけど、おかげ様でつま先までほっこほこだ」
ユミル「ベルトルさん、本当冷え性なんだな。そういや手もいっつも冷たかった。触られると鳥肌立つんだよな」
ベルトルト「…ごめん」
ユミル「ま、違う意味でも鳥肌立つんだけどな」
ベルトルト「今日は…しないの?」
ユミル「あー…ちょっと、暫くは禁欲期間って事で」
ベルトルト「えー」
ユミル「いいじゃねえか。最近寝不足なんでな、これ以上疲れたくないんだよ」
ベルトルト「何で寝不足なの?」
ユミル「…色々事情ってもんがあるんだよ。ほら、足冷える前に戻ろうぜ」
ベルトルト(…後でトイレ行こ)
ーートロスト区 毛糸屋ーー
エレン「悪いな、コニー…付き合わせて」
コニー「ま、焼きみかんご馳走になったしな…着いたぞ」
エレン「お、ここか」
コニー「こんちわー」
毛糸屋のおばちゃん「いらっしゃいませ…ってあら?あんたもしかして、ガラコ村のコニーじゃない?」
コニー「おう!覚えててくれてたんだな」
おばちゃん「あらー随分おっきくなったこと!昔ウチに来てた頃はこーんなにちっちゃかったのにね」
コニー「やめろよー…今日はダチの買い物の付き合いなんだ」
おばちゃん「あらそうなの?ゆっくり見てってね」
エレン「コニー…いっぱい毛糸があり過ぎてナニ選べば良いかわかんねえ」
おばちゃん「そう言えばコニー、あんた訓練兵団に入ったんだって?あんたのお母さんが卸しに来て話してたわよ」
コニー「ああ…ゆくゆくは憲兵団に入って、母ちゃんに楽させたくてな」
おばちゃん「訓練兵団と言えば、この間も訓練兵の女の子が集団で来て毛糸たくさん買ってったのよ。こっちとしては商売繁盛だわぁ」
エレン「…もしかして、その中に黒髪の女の子がいませんでしたか?」
おばちゃん「あー…そういや三人いたわね。一人はそばかすの子で、もう一人はお下げ髪で、あと一人は…随分珍しくて綺麗な顔立ちだったわ」
エレン「その子は…どんな毛糸を買ってったんですか?」
おばちゃん「確か…このキットだったね。金髪の子に『初めてならコレにしとけば絶対失敗しない』って力説されてたから、良く覚えてるよ」
エレン「……オレも、コレ買います」
コニー「お、お揃いか?」
エレン「…あれこれ考えるの、めんどくせえんだよ」
ーー女子寮ーー
クリスタ「……」サクサクアミアミ
ハンナ「……」サクサクアミアミ
ミーナ「……」サクサクアミアミ
サシャ「……」サクサクアミアミ
アニ「……」サクサクアミアミ
ユミル「おーい、みかん焼けたぞ…あちっ」
サシャ「あ、みかん食べます!」
クリスタ「…ちょっと、休憩しよっか?」
ミーナ「何かこの作業、無心になれるね」
ハンナ「格闘家の人とか、精神鍛錬目的で編む事もあるらしいのよ」
アニ「…ミカサ、その台形の物体は何?」
ミカサ「編めば編むほど目数が増えていく…不思議」
アニ「あー…それは最初の拾い目が間違ってんだよ」
クリスタ「一旦解いて…こう編むとね、目数が増えないからね」
ミカサ「なるほど」サクサクアミアミ
サシャ「みんな、順調に編み進んでますね…ってうぎゃー!」
ユミル「ん?どした?」
サシャ「棒針から毛糸が外れて…めっさ解けてます…」
ミーナ「あー、よくあるよね…」
ハンナ「だから棒針キャップ使いなさいって言ったのに」
サシャ「めんどくさかったんです…編み直し確定ですね…」
クリスタ「ところでユミルは編んでないの?」
ユミル「いやー、編んでるっちゃ編んでんだけど、大したもんじゃないし後で皆寝てから編みたい?みたいな?」
クリスタ「あー、ユミル夜なべする気だ…見せてよ」
ミーナ「一人でこっそりなんてずーるーいー」
ミカサ「ユミル…私にも、それ…見せて」
ユミル「ちっ、しゃーねーなぁ…笑うなよ、ホレ」
女子一同「うわでっか」
とりあえずここまで。
妖怪ライター隠しのせいでニコチンが足りない…
ギャー!!素で間違えてた!!
ガラコ違うラガコ村で訂正頼む…
さあ殺せいっそ殺せ
時間が空いたからちょびっと投下。
ベルユミなシーンが妙に生臭いのは仕様です。
ーー男子寮ーー
ジャン「おーい、みかん焼けたけど皆食うか?」モッキュモッキュ
フランツ「あ、一個分けて…あちっ」モッキュモッキュ
ライナー「…焼きみかん、流行ってるのか?」モッキュモッキュ
ベルトルト「この間のポーカーよりは良心的じゃないかな?美味しいし」モッキュモッキュ
マルコ「今度、皆でお金出し合って箱買いしようか」モッキュモッキュ
アルミン「手が黄色くなりそうだね…エレン、その台形の物体は何?」モッキュモッキュ
エレン「…不思議な事に、何故か目数が増えてくんだよなー」アミアミサクサク
コニー「だから最初の目の拾い方が悪いって何度も言ってるだろ?」
エレン「あ、なるほど」アミアミサクサク
マルコ「ん?エレン、編み物やってるんだ」
エレン「まあ、な」アミアミサクサク
アルミン「コニーが先生役なんて、珍しいね」
マルコ「何だか面白そうだね…毛糸、どこで買ったんだい?」
コニー「トロスト区の毛糸屋だ。オレの名前出せば、ちょっとおまけしてくれるぞ」
アルミン「…僕も、やってみようかな」
ジャン「…けっ、編みもんなんざ女子供みてえだな」モッキュモッキュ
エレン「んだとゴラァ!」アミアミサクサク
フランツ「まあまあ…格闘家の精神鍛錬目的で編む事もあるらしいし、別に良いんじゃないかな」モッキュモッキュ
ベルトルト「…そういや、女子の間でも編み物が流行ってるそうだね」モッキュモッキュ
ライナー「クリスタも編んでるらしいけど、何編んでるか全然教えてくれないんだよな」モッキュモッキュ
ベルトルト「ふーん、そうなんだ」モッキュモッキュ
ライナー「流石に…ユミルまで参戦ってこたぁ無いよな」モッキュモッキュ
ベルトルト「あのユミルがねー…編み物する絵面が想像出来ないよ」モッキュモッキュ
ジャンが可哀想なSSなら見る価値ないジャン
>>64
ジャンにもいいことあるよー…多分。
単体でなら、一番好きなのジャンなんだって言っても信じて貰えないよな…
さて、後は駆け足でいくよー。
ーー女子寮ーー
ミーナ「…出来た」
アニ「糸始末が大変だけど、まあまあかな」
ハンナ「フランツ、喜んでくれるかな…?」
クリスタ「私も…後は、アイロンかけてラッピングするだけ」
ユミル「こっちも、何とかなったかな」
サシャ「また解けてました…あとちょっとなのに」
アニ「いい加減学習しなよ…ミカサ、長方形のはずなのに何故あちこちカーブが出来てんの?」
ミカサ「増えた目数をごまかしたらこうなった」
ミーナ「もういいよ、あとはアイロンかければ何とかなるよ…多分」
ユミル「アイロンはしゃーないけど、ラッピングはめんどくせ」
サシャ「…やっと、私も完成です」
ハンナ「渡すの、楽しみだね」
クリスタ「受け取って貰えるかな…」
ミカサ「皆のおかげで、編む事が出来た…ありがとう」
アニ「これ…いつ渡す?」
ミーナ「…皆で渡そっか?」
ユミル「何でこう、女って群れるかね」
クリスタ「ユミルも行こうよ、ね?」
ユミル「へーへー」
サシャ「完成して安心したら、お腹空きました」
ハンナ「ちょうど食事の時間だから…」
クリスタ「渡す場所、決まりだね」
ーー男子寮ーー
コニー「だーかーら、何で目数が増えてんだよ!?いい加減学べよな!」
エレン「お前の教え方が悪いんだろ!?」
アルミン「いや、コニー結構教えるの上手いよ」
マルコ「僕とアルミンもコニーに教わってホラこの通り」
エレン「お前ら編むの早っ!」
ジャン「おーい、小麦にウォール教の経典書こうぜー」
ベルトルト「ジャン、君はナニ流行らせようとしてるんだい…」
フランツ「何と言うか、これも精神鍛錬になりそうだね」
ライナー「お?これ結構上手に書けたか?」
ベルトルト「君までハマったのかよ」
アルミン「…出来た」
マルコ「僕も、完成だ」
エレン「……うねうねしてるけど、アイロンかけりゃ何とかなっかな」
コニー「まあ、天才のオレの指導のおかげかな」
ベルトルト「あ、出来たんだ…ところでこれ、いつ渡すの?」
エレン「こういうのはさっさと渡すに限る…ちょうど腹も減ってきたしな」
ーー食堂ーー
ミカサ「この間のマフラー、返して」
エレン「ちょうど良かった…これ、ミカサにやるよ」
ミカサ「マフラー…この毛糸って、まさか」
エレン「今まで使ってたマフラー、随分ボロボロだったろ?こっちと交互に使えば、もっと長持ちすんじゃねえかなってさ」
ミカサ「エレンが、マフラー編んでくれるなんて…」
エレン「ミカサも…オレにくれる物、あるんだろ?」
ミカサ「やっぱり、知ってたの」
エレン「毛糸屋のおばちゃんから聞いたんだ…オレにもマフラー、編んでくれたんだろ?」
ミカサ「…下手だから、笑わないで」
エレン「…ガッタガタだな。目も不揃いだ」
ミカサ「エレンのだって、ぐちゃぐちゃ」
エレン「でも、ミカサが編んでくれたからな」
ミカサ「大事なものが…また増えた」
アニ「………アルミン、これ」
アルミン「なあに?これ…腹巻?」
アニ「アルミン、しょっちゅうお腹冷やしてるし、風邪引かないようにって思って…」
アルミン「やっぱアニって優しいよね…この間のハーブティーも美味しかった。風邪なんてすぐ治っちゃった」
アニ「そんな事無い…」
アルミン「アニにはいつもお世話になってるからね、コレは僕からの気持ち」
アニ「これって…カーディガン?」
アルミン「エレンが編んでるの見てたら編みたくなっちゃってさ」
アニ「…あのさ」
アルミン「え?」
アニ「私が実用一辺倒でしかも色気も何も無い腹巻なのに、何でアルミンはカーディガンな訳?しかも私より上手だし、フワフワモヘアで可愛いし」
アルミン「…嫌?」
アニ「…嫌じゃ、ない!」
アルミン「痛い!アニ、照れ隠しにパロスペシャルかけるのやめて!ほんと痛いから!」
フランツ「うわぁハンナ、ステキなセーターだ!ど真ん中にイニシャルが入ってるよ!」
ハンナ「私のもお揃いで編んだの…恋人が出来たら、ペアルックで街を闊歩するの、ずっと夢だったんだ」
フランツ「奇遇だな…僕の夢と、おんなじだ」
ハンナ「フランツ…」
フランツ「ハンナ…」
サシャ「コニーにはコレをあげましょう!」
コニー「…帽子?」
サシャ「坊主頭が寒くないように編みました!この間の髪飾りのお礼です」
コニー「ポンポン付きの帽子って…ちょっとガキ臭くね?」
サシャ「いいんです。可愛いから」
コニー「…男はな、可愛いなんて言われても嬉しくねえんだよ」
サシャ「せっかく編んだのに…」
コニー「誰もいらないなんて言ってないっての…次はもっとカッコいいの、編んでくれるか?」
サシャ「…向こう一ヶ月、パァンくれるなら良いですよ」
クリスタ「……ハイ、これ」
ライナー「これ…俺にくれるのか?」
クリスタ「手袋なんだけど…ライナーの手、あかぎれだらけだったし、良かったら使って」
ライナー「こんないいもん、勿体無くて使えねえよ」
クリスタ「それじゃ手袋の意味無いってば」
ライナー「クリスタには何から何まで貰いっぱなしだな…俺、小麦に経典書いてる場合じゃねえよ。何か礼をさせてくれ」
クリスタ「じゃあ…トロスト区に、紅茶の美味しいお店があるの。いつかそこでご馳走してね?」
ライナー「そんなんで、良いのか?」
クリスタ「もちろん」
ライナー(式場予約しよ)
ユミル「……ほれ、受け取れや」
ベルトルト「あ…靴下」
ユミル「寝る時に履けば、足冷えないんじゃねえかなってさ」
ベルトルト「ユミル、編み物出来たんだ…意外」
ユミル「ちゃんと防臭加工の糸で編んでるから安心しろよ」
ベルトルト「…もういい加減そのネタやめようよ」
ユミル「…嘘だよ。ほんとはベルトルさんの足は臭くない」
ベルトルト「何故残念そうに言う」
ベルトルト「どうしよう…ユミルにもお返ししたいけど、何も思いつかないや」
ユミル「ベルトルさん、お勉強は出来るのに、こっち方面はとんとダメだな」
ベルトルト「…一個しか年違わないのに、子供扱いすんなよ」
ユミル「ベルトルさんにはなあ……身体で返して貰うかな」
ベルトルト「………後でね」
ミーナ「マルコには…これ、似合うかな?」
マルコ「うわぁ…スヌードだ。しかもこの手触りは…アルパカだね」
ミーナ「触って素材が分かるんだ…色々巻き方でアレンジ出来るから、使い勝手良いと思うよ」
マルコ「ありがとう…じゃあ、ミーナにはお返しにコレあげるね」
ミーナ「あ…編みぐるみのクマだ。可愛い!」
マルコ「コニーに教わって編んでみたらハマっちゃってさ」
ミーナ「やーんちっちゃい!可愛い過ぎる!」
ジャン「…けっ!どいつもこいつもピンクいオーラ垂れ流しやがってよぉ!オレには何もねえのかよぉ…」
マルコ「そんなジャンにはほら、コレをあげるよ!」
ジャン「……何、コレ」
マルコ「等身大キース教官編みぐるみだよ!余り糸で作ったんだ」
ミーナ「最早そっちがメインじゃん」
マルコ「ミーナには後でもーっと可愛いの作ったげるね」
ミーナ「もう、マルコったらぁ…」
ジャン「…心の底からいらねー」
マルコ「着せ替えも出来るんだよ!」
ジャン「ますますいらんわ!」
寮生活も長くなると皆余裕が出て来るのか、時々おかしな事が流行り出すものだ。
マルコ渾身の作品であるキース教官等身大編みぐるみは、結局僕らの部屋のオブジェとして部屋の一角を占領している。
勉強の時に背後に立たせて無理矢理集中力を高めてみたり、いつの間にか金髪ぴっちり横分けや黒髪坊ちゃん刈りのヅラのオプションが追加されていたり、何者かの手によってマッパにひん剥かれた挙句股間にこれまた何者かによって編まれた葉っぱモチーフが飾られたりと散々な目にあったりしているが、それはまた別の話だ。
最近は、夜中に誰かがこっそり抜け出す時のカモフラージュ用として布団を盛り上げるのが、彼の主なの仕事となっている。
かく言う僕も、ユミルとの逢瀬の際に時々借用している訳だが。
しかし、楽しいひと時の後で部屋に戻り、布団をめくると「お帰りなさいあ・な・た」と言わんばかりに彼が寝っ転がっているのは、実に微妙な光景だ。
ひとまずこれにて終了!
ここしばらくずっとエロいネタばかり考えてたから、いい心のリハビリになったよ!
編み物に関しては、家人の蔵書を参考にしたもんで色々間違ってたらすまんのう
よく考えたらベルトルトニット男子じゃないや…本当タイトル詐欺だな
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