朝倉「キョンくんっていい匂いするのよね」(339)
長門「……は?」
朝倉「この間ね、キョン君の真後ろに立つ機会があったんだけど…」
朝倉「なんか、凄くいい匂いがしたのよ」
長門「ふーん…」
朝倉「あれ、興味ない?」
長門「ん……余り…」
朝倉「そ、残念」
長門「それよりも、ご飯」
朝倉「はいはい」
*翌日
朝倉「キョン君、今日の放課後、時間ある?」
キョン「ん…、今の所は部室に行くぐらいだな」
朝倉「そっ。じゃ、私も一緒に行くから」
キョン「は?何でだよ、急に」
朝倉「なんだっていいでしょ」
朝倉「じゃ、約束したからね」
<スタスタスタ
キョン「………なんだぁ?」
ハルヒ「ちょっとアンタ、朝倉と何かあったの?」
キョン「何だよ、聞いてたのか?」
ハルヒ「聞こえてたのよ」
ハルヒ「それで、何かあったんでしょ?」
キョン「ねぇよ。勝手に決め付けんな」
ハルヒ「何よそれ、納得いかないわ!」
キョン「んなこと言われたって…」
キョン「………まぁ、あるとすりゃあアレぐらいだな」
ハルヒ「何だ、やっぱりあるんじゃない」
ハルヒ「さ、話してみなさい」
キョン「偉そうに…………いいけどよ」
――――
―――
ハルヒ「電車の中で偶然会った?それだけなの?」
キョン「あぁ」
ハルヒ「ちょっと意味わかんないんだけど」
キョン「俺も話してて、これは違うかな、って思った」
ハルヒ「かな?っつーか、絶対違うでしょ、それ」
キョン「でもなぁ、思い付くのってそれくらいだぞ?」
ハルヒ「まぁねぇ。アンタがそんな簡単にフラグ建てられる人間には見えないし」
キョン「フラグ?なんだそりゃ」
ハルヒ「あんたは気にしなくていいことよ」
*放課後
朝倉「キョン君、早く行きましょ?」
キョン「あぁ…、本当に来るのか?」
朝倉「うん」
朝倉「何か問題ある?」
キョン「いや、別にないけどさ」
朝倉「じゃ、いいわよね」
朝倉「ほーら、行くわよ!」
キョン「わかったって。バランス崩れるから余り引っ張るなよ」
ハルヒ「………怪しい」
*部室
朝倉「へぇー。初めて来たけど、以外にまともな感じなのね」
キョン「あたりまえだろ。ダンジョンじゃないんだから」
朝倉「似たような物を想像してたわ」
キョン「お前なぁ…」
朝倉「怒った?」
キョン「………余り怒ってないけど」
朝倉「ちょっとは怒ったんだ?」
キョン「しつこいと、怒るぞ?」
朝倉「はーい、ごめんなさい」
キョン「………ったく」
キョン「よっこらせっ」
朝倉「ふーん、そこがキョン君の席?」
キョン「まぁな」
朝倉「私の席は…」
キョン「あそこのパイプ椅子使ってくれていいぞ」
朝倉「ううん、私、座りたい席は決まってるの」
キョン「はぁ…?」
朝倉「よいしょ、っと」
キョン「………おい」
朝倉「重くないでしょ?」
ハルヒ「た、対面座位という奴じゃないの?アレ」
長門「概ね肯定」
朝倉「んー…」
キョン「おい、今日のお前、何だかおかしいぞ」
朝倉「そお?」
朝倉「じゃあそれ、キョン君のせいかな」
キョン「いや待て、俺は何もしてないだろ」
朝倉「………」
朝倉「この前さ、偶然キョン君と電車で会ったでしょ?」
キョン「あぁ、まあ…」
朝倉「あの時、キョン君が私に気付くまで、私が何をしていたか知ってる?」
キョン「いや、知らないが…」
朝倉「匂いを嗅いでたの」
キョン「………あ?」
朝倉「キョン君の匂い」
朝倉「すごくいい匂いだったわ」
キョン「匂いってお前…」
朝倉「今もしてるわ、キョン君から」
朝倉「………ずっとこうしてたい」ギュッ
キョン「な、ななな……」
ハルヒ「た、助けた方がいいかな?」
長門「無粋と思われる」
ハルヒ「あぅ……でも、キョンが誘惑されて…」
長門「それもまた一興」
ハルヒ「有希ィ……」
朝倉「んー……」
ギュゥ~
キョン「………ぉおう」
キョン「あ、朝倉……胸が…」
朝倉「嫌?」
キョン「い、いや、嫌とかじゃなく……」
朝倉「じゃあ、好き?」
キョン「おま、おまえは何を言って…!」
朝倉「私は好きよ?こうしてるの」
キョン「な、なんと…!」
ハルヒ「ねぇ有希、あそこから桃色オーラが出てる…」
長門「録画の準備を…」
ハルヒ「えっ?えぇ?」
ハルヒ「ちょ、まずくない?ねぇ、まずいよね!」
長門「むしろご褒美です」スチャッ
キョン「あ、朝倉…」
<モミッ
朝倉「んっ」
キョン「いいのか?お前が離さないと、俺…」
朝倉「ふぇ?」
キョン「か、可愛い…」
朝倉「キョン君、私に離れて欲しいの?」
キョン「そ、そんな事はない!」
キョン「むしろ、ずっと居ていてくれ…!」
ハルヒ「馬鹿キョン…!」
ガチで、練るー
俺が代わりに書いてやらぁ!って奴はいないのか…
キョン「ふおぉぉ…あ、朝倉ァ………!」
朝倉「ん……」
ハルヒ「よくわからないけど、このままだとマズイのは何となくわかる…」
ハルヒ「ちょっとキョン!あんた、自分が何してるかわかってるの!?」
キョン「え………?」
朝倉「んん……キョン君…」
キョン「ハッ…!お、俺は何て事を!」
長門「惜しい」
キョン「朝倉、一旦離れてくれ。これじゃあ俺の理性が持たない!」
仕事中なんだよ!
*長門宅
朝倉「キョン君、いい匂いだったなぁ…」
長門「もう少しでいい画が撮れそうだった…無念」
朝倉「そういえば、長門さん。そんなの撮ってどうするの?」
長門「どうもしない。夜寝る前に観賞するだけ」
朝倉「はぁ?」
長門「考えてみて欲しい」
長門「自分の想い人と親友の仲睦まじい様子を、ただ見ている事しかできないという状況」
朝倉「うーん?」
長門「………興奮する」ハァ、ハァ.....
朝倉「ふぅん」
朝倉「それで長門さんが楽しいなら、いくらでも撮っていいわよ?」
長門「涼子…」
*キョンの家
ハルヒ「…………」クンカクンカ
キョン「なぁ」
ハルヒ「何………?」
キョン「お前はいつまでこうしている気なんだ?」
ハルヒ「朝倉が急にあんたに靡いた理由がわかるまでよ」
キョン「それって重要か?」
ハルヒ「朝倉があんたの生涯の伴侶になるかも知れないのよ?」
キョン「…………重要だな」
ハルヒ「朝倉はあんたから『いい匂い』がするって言ってたわ」
ハルヒ「その匂いを見つけるまで、あんたはこのままよ、キョン」
キョン「………早く見つけてくれ」
ハルヒ「任せなさい。明日の朝までには見つけてみせるわ」
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
ハルヒ(実はキョンの身体からいい匂いがするのはもうわかってるんだけど、まだ黙っていよう………)クンカクンカ
翌日
ハルヒ「キョン、シャキッとしなさい!」
キョン「うぅ……寝不足だ……」
朝倉「おはよう、キョンくん」
ハルヒ「!」
キョン「ああ、おはよう…」
朝倉「元気なさそうね」
キョン「昨日は一睡も出来なかったんだ…」
朝倉「体調悪いなら、保健室に行って休んだら?」
キョン「あぁ…そうだな…」ヨロッ
朝倉「っとと。危ないわね」
キョン「う……すまん」
朝倉「放っておけないし、付き添うわ」
ハルヒ「むぅ…」
保健室
キョン「もうだめぽ……」バタン、キュー
朝倉「あ、ちょっと待って」
キョン「えぇ…?」
朝倉「脱がないと制服に皺が着いちゃうでしょ?」
キョン「うぐぅ……」
朝倉「ほら、バンザイしてっ」
キョン「む……すまん」
朝倉「いーえー」
キョン「すぅ…すぅ……」スヤスヤ
朝倉「キョン君の制服もいい匂いがする…」
朝倉「………着てもいいよね?」
<ゴソゴソ、ゴソ
朝倉「…………」
朝倉(キョン君に抱きしめられてるみたい…)
*放課後
キョン「俺のシャツがなくなった」
ハルヒ「何それ?意味わかんないんだけど」
キョン「保健室で休んでるうちに脱がされたっぽい」
ハルヒ「まさかそれ…」
キョン「たぶん、朝倉だな」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「盗難ねっ!」
キョン「いや、まぁ、うーん…」
*
長門「……新ジャンル?」
朝倉「え?何が?」
長門「裸Tシャツ…」
朝倉「あぁ、この服?」
朝倉「キョン君が随分寝汗かいてたみたいだから、洗ってあげようかと思ってね」
長門「何故着るのか」
朝倉「だって、いい匂いがするんだもの」
長門「………」
長門「ベネ」
キョン「……ジャンプSQでも買ってくか」
*キョンの家
キョン「………」パラ、パラ
キョン「……はぁ」
キョン「美柑可愛すぎる、天使か」
妹「キョンくん、いい匂いがするねー」
シャミ「ミャーオ」
キョン「………現実はこんなもんだよなぁ」
なんの匂いだよ?豚骨か?
>>118
朝倉「ん」
長門「?」
朝倉「キョン君の匂いがする!」テトテトテト…
長門「あ………」
*とんこつラーメン専門店
朝倉「キョン君…」
長門「…………」
朝倉「今日はカレーよ」
長門「ん、うぇるかむ」
朝倉「カレーマルシェだけど」
長門「……む」
朝倉「マッシュルームの食感がいいわよね」
長門「キノコ………」
*
朝倉「あ」ポロッ
長門「ん?」
朝倉「キョン君のシャツが…」ベットリ
長門「…………」
長門「キノコが悪い」
朝倉「うん……」
朝倉「でも、残しちゃダメよ?」
長門「鬼じゃ…鬼がおる…」
次の日
朝倉「キョン君」
キョン「あ、朝倉お前、昨日俺のシャツ…」
朝倉「ごめんね…」
キョン「はぁ…、とりあえず返してくれよ」
朝倉「うん。それ、無理」
キョン「何故にだ」
朝倉「カレーが…」
キョン「なん…だと…」
朝倉「頑張ってペロペロしたんだけどね」
キョン(俺にカレー零したらどうなるの?っと)
朝倉「お詫びに、これ…」
キョン「………」
朝倉「私のブラ」
キョン「……おい、おま―――」
朝倉「さっき脱いできたばかりよ」
キョン「…………」
キョン「貰っておこう」
キョン「朝倉、ちょっと来い」
朝倉「え?」
キョン「確認する」
朝倉「はぁ…、いいけど」
*誰もいない部室
キョン「よし、誰もいないな」
朝倉「何を確認するの?」
キョン「本当にこれが脱ぎたてなら…」
キョン「朝倉、お前は今、ノーブラだな!?」
朝倉「そりゃそうでしょ」
キョン「ふふーん」
朝倉「………え?それだけ?」
キョン「いや、脱いで確認させてくれ」
*教室
キョン「………」
ハルヒ「おはよ、何やってたの?」
キョン「ああ、ハルヒか」
ハルヒ「?随分ぼーっとしてるじゃない」
キョン「ああ…」
キョン「なぁ、ハルヒ」
ハルヒ「何よ」
キョン「おっぱいって、宇宙なんだな…」
*放課後、部室
キョン「………」
朝倉「ん……ふっ……」
キョン「………」モミモミ
朝倉「んっ……ぁ……」
ハルヒ「………何やってんの?」
キョン「手ブラ」
ハルヒ「は?」
キョン「手が空いてるって意味じゃないぞ」
ハルヒ「いや、そりゃわかるけど…」
ハルヒ「え?馬鹿なの?」
キョン「だってほら、ノーブラじゃ恥ずかしいだろうと思って」モミモミ
朝倉「ん…ダメ………!」
長門「一理ある」
ハルヒ「ないわよ」
長門宅
朝倉「まさかパンツまで取られるなんてね」
長門「迂闊だった」
朝倉「そうね、何だか頭がぼうっとなって、キョン君になら何されてもいい気分だったから…」
長門「違う」
朝倉「え?」
長門「デジカメの充電が不十分だった………」シクシク
朝倉「長門さん…」
朝倉「キョン君のパンツ貸してあげるから、元気出して?」
長門「涼子……!」
おかしい。
俺の知ってる涼子はもっと頭がよくて尽くしてくれるタイプのエロ委員長なはず…。
疲れてるんだろうと思う、寝るか…。
みくるのおっぱいは世界
キョン「俺妹って作品が人気あるらしいし、買ってみるかな…」
*
キョン「………(黙々)」
キョン「あやせたんマジ天使………」ボソッ
妹「キョン君、この下着誰のー?」
キョン「うちの妹にもこのくらい刺があった方が可愛いだろうに…」
ミヨキチ「お兄さん…」
キョン「へ?ミヨキチ?」
ミヨキチ「鞄の中の下着、誰のですか?」
キョン「いや、あれは…」
ミヨキチ「変態」
キョン「う、あ………」
ミヨキチ「学校で何をしてるんですか?あんな物を持ち帰るのが普通なんですか?」
ミヨキチ「最低です、見損ないました」
キョン「ミヨキチ……さん?」
ミヨキチ「こうなったら………私が再教育してあげます」
一回通話しただけで充電切れた
しばらく無理ぽ
*次の日
ハルヒ「キョン、おは――」
キョン「………あぁ」
ハルヒ(ど、どうしたのかしら?今日のキョンはなんだか大人な感じ…)
キョン「…………」
朝倉(キョン君、今日も疲れてるみたい…)
キョン「…………」
キョン(小学生で童貞卒業しちまった………)
*部室
『お兄さん、小学生の身体なんかに夢中になって、恥ずかしくないんですか?』
『あーあ…。また中に出しちゃったんですね。ふふっ、これで五回目ですよ?』
『んっ、私を妊娠させたいんですよね?……ふふふ。いいですよ、お兄さんとの子供なら』
みくる「わぁ~!流石ですね、長門さん。アングルもバッチリです!」
長門「ふっ…。彼の大事な脱童貞&寝とられを逃せる訳がない」
みくる「それにしても、キョン君かなりヤバイですよコレ~」
長門「総中出し数は13回」
長門「………妊娠も確認した」ニャリ
みくる「きゃあ~~~!」
*放課後
朝倉「ねぇキョンくん。また匂い嗅がせて?」
キョン「ああ」
キョン「…………」
キョン「なぁ、朝倉」
朝倉「なぁに?」
キョン「お前、俺の匂いだけで満足なのか?」
朝倉「え?」
朝倉「それ以外に何かあるの?」
*夕方
キョン「~♪」スタスタスタ…
ハルヒ「ちょっと待ちなさい!」
キョン「うん?……なんだ、ハルヒか」
ハルヒ「あんた…、さっき朝倉に何しようとしてたの?」
キョン「は?別に何も……」
ハルヒ「………嘘」
ハルヒ「私、聞いてたもん。あんたの言葉」
キョン「ああ…そう」
ハルヒ「答えなさいよ!あんた、朝倉に何を…」
キョン「ハルヒ」ギュッ
ハルヒ「えっ?ちょ、何…?」
キョン「教えて欲しいか…?」
ハルヒ「ぇ………」
*ハルヒの部屋
キョン「家の鍵、閉まってたみたいだけど、誰もいないのか?」
ハルヒ「ま、まぁね…」
キョン「ふーん…」キョロキョロ
ハルヒ「余りジロジロ見ないでよ…!」
キョン「悪い悪い。いや、思ってたより可愛いげのある部屋だと思ってさ」
ハルヒ「………」
キョン「………さて、と」
キョン「俺が朝倉にしようとしてた事が知りたいんだよな?」
ハルヒ「………ん」
キョン「だったら、そうだな…」
キョン「とりあえず、どこか座らないか?」
*金曜日くらい?
朝倉「おはよう、キョン君」
キョン「おう。おはよう、朝倉」
朝倉「今日は二人お揃いなのね、涼宮さん」
ハルヒ「ん…おはよ」
朝倉「元気ないみたいだけど、大丈夫?」
ハルヒ「あ、はは…。ちょっと寝不足で…」
朝倉「涼宮さんもなの?」
キョン「俺は今日は快眠だったぞ」
朝倉「あら、そうみたいね」
ハルヒ「キョンの馬鹿…」ボソッ
キョン「なんだ、嫌だったのか?」
ハルヒ「き、聞いてるんじゃないわよ!」
キョン「聞こえるんだよ、お前の言う事はな」
ハルヒ「ば、ばーか………」
朝倉「ふぅん?なんだかいつも以上に仲がよさそうね」
*部室
『ちょ、ちょっと…、冗談、よね?』
『ん……あっ、だ、だめ……!』
古泉「ようやくくっつきましたね、この二人」
長門「長い焦らしプレイだった…」
『ま、待って!……その、キョンは、私なんかでいいの?』
『本当?ね、本当にそう思ってる?私、本気にするわよ……?』
古泉「これでしばらく僕もお役御免になればよいのですが…」
長門「彼は結構浮気性。あまり望みを持たない方がいい」
『ん……。キョンの好きにして?私、一生懸命頑張るから…』
『え?中?妊娠しちゃうよ?いいの?私、キョンの子供妊娠していいの?』
古泉「ふぅ……、全く、彼にも困ったものです」
長門「賢者乙」
*土曜日、電車
<ガタン、ゴトン…ガタン、ゴトン…
朝倉「ん」
朝倉「キョン君の匂い?」
妹「………」
朝倉「あら、貴女」
妹「んー?」
朝倉「キョン君の妹さん?」
妹「そうだけど、お姉ちゃん誰ー?」
――――
―――
――
朝倉「そう、映画を見に行くの」
妹「うん。本当はミヨちゃんと行くはずだったんだけどね」
朝倉「じゃあ、一人?」
妹「まぁねー」
朝倉「ふぅん………」
妹「………」
朝倉「ね。だったらその映画、私も見に行ってもいい?」
妹「本当ぉ?一緒に来てくれるの?」
朝倉「えぇ、もちろんよ」
*キョンの部屋
キョン「いいのか?」
ミヨキチ「何がですか?」
キョン「今日は確か、妹の奴と映画を見に行く約束をしてたろ」
ミヨキチ「よくご存知ですね」
キョン「妹が楽しみにしてたからな」
ミヨキチ「それはそれは…」
ミヨキチ「でも、今日呼び出したのは、それを知っていたお兄さんですよね?」
キョン「まぁ、な」
ミヨキチ「ひどい兄です」
キョン「そんなひどい奴に身体を明け渡してるんだろ?」
ミヨキチ「まさか」
ミヨキチ「お兄さんが夢中なんですよ、私に」
*長門宅
朝倉「ただいまー」
長門「おかえり…」
長門「?」
長門「その子は…」
妹「有希ちゃん、久しぶり~!」
朝倉「あら、長門さんとはもう知り合いなのね」
妹「有希ちゃん、相変わらず可愛い~~」グリグリ
長門「ぁぅあうぁう………」ユサユサ
*
キョン「ん、そうか。わかった」
キョン「ああ、迷惑をかけないようにしろよ?………じゃあな」
ガチャン
キョン「妹の奴、どういう訳か今日は朝倉の家に泊まるらしい」
ミヨキチ「へえ…」
キョン「…………」
ミヨキチ「それで?次は私が家に電話すればいいんですか?」
キョン「じゃないと、親御さんも心配するだろ?」
wktk
朝倉「妹ちゃんはいい匂いがするわね」
妹「え?そうかなぁ」クンカクンカ
朝倉「自分ではわからないかもね」
妹「ふぅん」
妹「でも、りょうこちゃんもいい匂いするよぉ……?」
朝倉「そう?」
妹「うん。ん………ふわあぁぁ……」
妹「………眠くなってきた」
朝倉「一緒に寝る?」
妹「ん………」モゾモゾ
朝倉「………ふふっ」
朝倉「おやすみ、妹ちゃん」
長門「………これはこれで」
*日曜日
ミヨキチ「それじゃ、失礼します」
キョン「あぁ、またな」
<タッタッタッ…
キョン「…………」
キョン「よぉ、中に入らないのか?」
ハルヒ「キョン、今の人って………」
キョン「妹の友達だよ」
ハルヒ「ふぅん……」
ハルヒ「キョン、今の人って………」
キョン「お前より締まりよっかたぜ」
妹「んにゃ……」モゾモゾ
朝倉「おはよう、妹ちゃん」
妹「あれ……?」
妹「ここどこぉ…?」
朝倉「私達の家よ。昨日はお泊りしたでしょ?」
妹「あ、そういえば…」
朝倉「…………妹ちゃん、今朝はもうキョン君と同じ匂いしないのね」
妹「ふぇ?」
朝倉「うちにお泊りしたから、うちの匂いに染まっちゃったのかしら」
妹「ふーん……よくわかんない」
*月曜日
朝倉「おはよう、涼宮さん」
ハルヒ「おはよう!」
朝倉「あら?今日はご機嫌ね」
ハルヒ「まあね!昨日、ちょっぴりいい事があったの!」
朝倉「そう、よかったわね」
朝倉「…………ところで涼宮さん」
ハルヒ「何?」
朝倉「貴女、今日はいい匂いがするわ」
朝倉「でも、血の匂いもするのね」
おわり
キョンが童貞を卒業したのは失敗だった
今は反省している
寝ろよ!
朝倉ルートはまた別の日だよ!
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