紅莉栖「……? おーい、岡部?」
岡部「……」
紅莉栖「何? 考え事でもしてるの?」
岡部「……」
紅莉栖「……まったく、返事くらいしろよな。まあいっか。ねえ、橋田ちょっとこれ見て」
ダル「所詮僕は二番目の男か。日陰で咲き続けるのがお似合いなんだお」
紅莉栖「……男が言うと気持ち悪い台詞だなそれ。っていうか、まじめな話なんだから茶化すな。FGNo10の改良計画なんだけど――」
ダル「……おお、これは――」
まゆり「ねえねえオカリン、何を考え中なの~?」
岡部「ん? 何がだ、まゆり?」
紅莉栖「…………え?」
まゆり「え、え? だっていまクリスちゃんが……」
岡部「何を言っているのだまゆり。それより、そのからあげ一つもらってもいいか?」
まゆり「う、うん、いいけど……」
岡部「……うむ。相変わらずジューシーからあげナンバーワンは――」
紅莉栖「ちょっと岡部! 何? さっきのは私を意図的に無視してたわけ?」
岡部「……」
紅莉栖「ッ! なによ、だんまり? 私アンタに何かした?」
岡部「……」
まゆり「オカリン……?」
岡部「なんだ? まゆり」
紅莉栖「――ッ!!」
まゆり「えっと、クリスちゃんが~……」
岡部「む、元気がないな、まゆりよ! 悩みでもあるならこの鳳凰院凶真に話してみるがいい!
血と混沌に塗れた最も救われぬ手段でお前の悩みを解決してやろう! フゥーハハハ!!」
まゆり「だからぁ……、クリスちゃんが」
紅莉栖「……いいわよ、まゆり」
まゆり「でも……」
紅莉栖「どうせ下らない思いつきかなんかでしょ、全っ然面白くないけど」
まゆり「う~……、オカリンオカリン。ほんとうにどうしたの?」
岡部「だから何がだ?」
紅莉栖「――ねえ、岡部」
岡部「……」
紅莉栖「もう一度聞くけど、私なにかした?」
岡部「……」
紅莉栖「話にならない。何が気に入らなかったのか知らないけど、報復手段が無視? 小学校低学年レベルね」
岡部「……」
紅莉栖「……もういい。ごめんまゆり、橋田。今日はもう帰るね」
ダル「牧瀬氏……」
まゆり「クリスちゃん、違うよ! オカリンはきっと――」
紅莉栖「大丈夫、明日もちゃんとくるから。橋田、悪いけどその改良計画の草稿を明日までに見ておいてくれる?」
ダル「あ、うん。わかったお」
紅莉栖「じゃ、お先に。……岡部、また明日」
岡部「……」
紅莉栖「……ふん」
バタン カツカツカツ……
ダル「ふぅー、……なあ、オカリン」
岡部「なんだ? スーパーハカーよ! もしや新たな敵が――?」
ダル「牧瀬氏とケンカでもしたん? さすがにあれはヒドいと思うお」
まゆり「そうだよオカリン! クリスちゃんきっと悲しんでるよ……?」
岡部「……む? まゆりだけではなくダルまでどうしたというのだ。いや、もしやこれは――」
岡部『俺だ。ラボメンに対して精神攻撃が加えられている可能性がある。至急原因を探ってほしい』
岡部『……何だと? 奴らが動き始めたとでも言うのか? くっ、それが運命石の扉(シュタインズゲート)の選択か。面白い――』
まゆり「オカリン、ごまかさないでよー!」
ダル「はぁ、今回のケンカは長引くのかお……」
岡部『――ああ、この俺に任せておけ。エル・プサイ・コングルゥ』
――翌日――
まゆり「……」ソワソワ
岡部「どうしたまゆり。落ち着きがないな」
まゆり「もう、オカリン! 今日はちゃんとクリスちゃんに謝ってよ!」
岡部「くっ、もしやまだ凌ぎきれていないのか。奴らめ、俺だけを標的にしておけばいいものを……」
まゆり「もー!」
ダル「やっぱり来ないかなー、牧瀬氏。昼過ぎても来なかったら連絡入れてみる?」
カツカツカツ
まゆり「あ!」
ガチャ
紅莉栖「ハロー、遅くなってごめんね」
まゆり「トゥットゥルー♪ おはよう、クリスちゃん」
ダル「おはようでござる、牧瀬氏。あれ、何か買ってきたん?」
紅莉栖「うん、まあね。……おはよう、岡部」
岡部「……」
まゆり「オカリン!」
紅莉栖「いいって、まゆり。それよりお昼まだでしょ? 実は気になってたカップ麺があってさ」ゴソゴソ
ダル「あ、それ僕もコンビニで見たお」
紅莉栖「結構おいしいらしいの。味がちょうど四種類あったから買ってきちゃった。よかったら食べない?」
まゆり「えー、いいの? クリスちゃん」
紅莉栖「実はさ、四種類食べてみたかったんだけど、一人じゃあれだからみんなで食べながら少しずつ分けてもらおうかと思って」
ダル「牧瀬氏のカップ麺好きは異常」
紅莉栖「橋田はいらないらしいから、まゆり選んでいいわよ。塩味は私が食べるけど」
ダル「ちょ、ごめんなさいだお!」
まゆり「えー、どれにしようかなー。悩むなぁ」
紅莉栖「……ねえ、岡部はどれが食べたい?」
岡部「……」
ダル「お、オカリン……」
紅莉栖「……」
まゆり「ね、ねえオカリン。まゆしぃは醤油味にしようかと思うんだけど、オカリンは?」
岡部「ん? 何の話だ? まゆり」
紅莉栖「…………はぁ。ねえ、橋田はどっちにする?」
ダル「え、じゃ、じゃあ豚骨で」
紅莉栖「ぷっ、イメージ通りね」
ダル「せ、背油はご褒美なんだお!」
紅莉栖「はいはい。じゃ、お湯温めてくるねー」
スタスタ
まゆり「オカリーン、こういうのもうやめようよぉ……」
岡部「どうしたというのだ、まゆりよ。昨日からよくわからないことを言い出して」
まゆり「二人がケンカしてるのを見ると、まゆしぃは悲しいのです……」
岡部「よく分からないが、お前が心配するようなことは何もないぞ」
まゆり「でもぉ……」
・
・
・
紅莉栖「……ん、おいしー」
ダル「むむ、クオリティハンパねぇ!」
まゆり「おいしいねー。ねえ、オカリンも早く食べようよー」
岡部「……」
紅莉栖「……別に話さなくてもいいから、食べたら?」
岡部「……」
紅莉栖「まったく……。ねえ、まゆりまだ食べられる? 岡部は食べないみたいだから、食べちゃおう」
まゆり「う、うん」
紅莉栖「これ一個二百円以上するんだぞ。変な意地張ってないで食べればいいのに。もったいない」
ガタッ
まゆり「あ、オカリン食べるの?」
岡部「ん? ああ、もう昼時だし昼飯を買いにコンビニに行ってくる。まゆり、ダル、欲しいものはあるか?」
ダル「ちょ――」
まゆり「オカ――」
バンッ!!!
まゆり&ダル「!!」
紅莉栖「いい加減にしてよ! なんなの一体!! 気に入らないことがあるならはっきり言えばいいでしょ!?」
岡部「いいのか、二人とも。じゃあ行ってくるが――」
紅莉栖「――ッ!! 岡部! 聞こえてるんでしょ!? どんな文句でも聞いてあげるから! 言いなさいよ!」
岡部「さて、行くか……」
スタスタ
紅莉栖「岡部!!」
ガシッ!
紅莉栖「ねえ、こんな真似して楽しい? こんなことでアンタの気分は晴れるの? もしそうならはっきり言って――幻滅する」
岡部「……」
紅莉栖「あくまでだんまりを続ける気?」
岡部「……」
紅莉栖「……もう、知らない。勝手にすればいい。私だってもうアンタとなんか喋らない」
岡部「……」
ガチャ バタン
紅莉栖「……ごめん。もう帰るね」
ダル「ま、牧瀬氏、あんまり気にしないほうがいいと思うお。ほら、オカリンってたまに変になることがあるから……」
まゆり「そ、そうだよ! クリスちゃんは全然わるくないよ! オカリンが帰ってきたらまゆしぃが怒るから!」
紅莉栖「……ありがとう二人とも。じゃあ、また……明日」
ガチャ バタン
ダル&まゆり「……」
――翌々日――
―駅―
ダル「あ、まゆ氏」
まゆり「……あー、ダルくん。おはよう」
ダル「今からラボに行くん?」
まゆり「うん。ダルくんもそうなら一緒に行こう」
ダル「オッケーだお」
スタスタスタ
まゆり「オカリン……、どうしちゃったんだろう」
ダル「さっぱりワカンネ。少なくともケンカしてるところは見なかったんだけど」
まゆり「なんか、ケンカとは違うような気が……」
ダル「……確かに。牧瀬氏もオカリンが何であんな態度とってるのか分かってないみたいだし」
まゆり「クリスちゃん大丈夫かな。まゆしぃは心配なのです……」
ダル「……牧瀬氏、もう喋らないって言ったのに昨日もオカリンに何回か話しかけてたよな」
まゆり「……」
ダル「……」
カツカツカツ
ダル「……?」
まゆり「クリスちゃん来てるかなぁ、まゆしぃは――」
ダル「まゆ氏、シッ!」
まゆり「え……?」
「―――――――――。ねえ、岡部……!」
まゆり「クリスちゃん……?」
――数分前、ラボ内――
ガチャ
紅莉栖「……おはよう、岡部」
岡部「……」
紅莉栖「まゆりと橋田はいないのね……、ちょうど良かった。……ねえ、岡部」
岡部「……」
紅莉栖「お願い。もう……やめて?」
岡部「……」
紅莉栖「私、ずけずけとモノを言う性格だし、もしかしたら自分で気付かないうちに岡部を怒らせちゃったのかもしれない」
岡部「……」
紅莉栖「……でも、今回は本当にわからないの。ホテルに帰ってからいろいろ考えたんだけど、どうしても解が出ない」
岡部「…………」
紅莉栖「岡部が怒ってるんなら謝りたい。でも、理由が分からなくて謝れない」
岡部「………………」
紅莉栖「だって意味ないもんね、適当に頭だけ下げたって。私はちゃんと岡部が怒ってることについて謝りたい」
岡部「……………………」
紅莉栖「ねえ、だから教えて……? そしたら、ちゃんと謝るから。許さなくてもいいから、せめて……」
紅莉栖「せめて、謝らせてくれたっていいでしょ? ねえ、いつもアンタの無茶な話聞いてあげてるじゃん……」
紅莉栖「いつものバカみたいな台詞使ってもいいから……教えてよ。ねえ、岡部……!」
岡部「……」
紅莉栖「……私、もうここに来ないほうがいい?」
ガタッ!
岡部「……!?」チラッ
紅莉栖「……」
岡部「………………」
紅莉栖「ふぅ、分かった。はっきり言わないなら肯定とは取らないわよ。明日からも来るからね」
スタスタ ガチャ
紅莉栖「……なにしてんの橋田。まゆりに抱きついたりなんかして。セクハラ? 通報しますた」
ダル「突撃しそうなまゆ氏を必死に抑えたのにその言い草はひどい……」
ダダダダッ!
まゆり「オカリン!! いい加減にしないとまゆしぃも本っ当に怒るよ!?」
岡部「ま、まゆり!? どうしたのだ一体――、もしや機関が……!」
まゆり「ごまかさないで! まゆしぃは真剣に話してるのです!!」
岡部「だ、だから何の――」
まゆり「――――――!!」
紅莉栖「……橋田」
ダル「……?」
紅莉栖「これからもまたラボの雰囲気悪くしちゃうだろうから、先に謝っとくね。ごめん」
ダル「牧瀬氏……」
紅莉栖「はーあ、まいった。全然見当がつかないな……」
――数日後――
紅莉栖「ね、岡部。荷物持つってば」ガサッ
岡部「……」
紅莉栖「結構買ったわわね。ドクペもこれだけ消費してると結構バカになんないし、安く買える時にまとめ買いしとかないとね」
岡部「……」
紅莉栖「他に買うものあるの? もうラボに帰る?」
岡部「……」
紅莉栖「……あ、なんだろあれ。なんかの撮影かな?」
岡部「……」
紅莉栖「……ねえ。また一緒に買い出しに行こうね」
岡部「……」スタスタ
紅莉栖「……」スタスタ
おいこれ以上はやめてくれ
頼むよ
――数日後――
紅莉栖「……できた!」
まゆり「わぁー、クリスちゃんすごーい」
紅莉栖「衣装作るっていうのもやっぱり大変なのね。まゆりのフォローが無かったらどれだけかかってた事やら」
ダル「牧瀬氏それ着るん?」
紅莉栖「んー……。ねえ、岡部」
岡部「……」
紅莉栖「こういうのどう思う? 私でも似合うかな」
岡部「……」
紅莉栖「やっぱり似合わないかな? まあ、私も研究でもしてるほうが性に合ってるとは思うんだけど」
岡部「……」
紅莉栖「……さて、せっかく作ったんだしとりあえず飾っておこうか。ね、まゆり」
まゆり「う、うん。そうだねー」
紅莉栖「……」
まゆり「トゥットゥッルー!まゆしぃ☆なのです!」
岡部「……」
紅莉栖「……」
ダル「……」
フェイリス「……」
鈴羽「……はぁ」
るか「……」
萌郁「……」かちかち
綯「……」
Mr.ブラウン「……」
まゆり「このスレのクリスちゃんはまゆしぃに比べればマシな方なのです。」
――数日後――
紅莉栖「ねえ、開発案とか結構溜まってるから、たまには目通しておいてよ。メモ書きできる欄もつけておいたから」
岡部「……」
紅莉栖「ここ最近まともな開発してないしさ。未来ガジェット研究所の名が泣くぞ?」
岡部「……」
紅莉栖「……何読んでるの? SF? 学術書?」
岡部「……」
紅莉栖「……隣、座ってもいい?」
岡部「……」
紅莉栖「よいしょっと。ふうー……」ドサ
岡部「……」
紅莉栖「…………」
おい橋田ガツーンとかましてやれよ
ダル何とかした前
――さらに一週間後――
岡部「む、もうこんな時間か。まゆりよ、そろそろ帰ったほうがいいのではないか?」
まゆり「……うん」
紅莉栖「そこに私を入れないと、私もここに泊まるぞ?」
岡部「……」
紅莉栖「まったく、ほんとによく続くな。まゆり、一緒に帰ろう?」
まゆり「……うん、わかったのです」
ダル「……なあ、オカリン」
岡部「なんだ? ダル」
ダル「なんだじゃなくてさ……」
今の書き手は書き溜めしないからこまる
岡部「……、なんだというのだ」
まゆり「じゃあ、帰るね。オカリン、ダルくん、また明日」
紅莉栖「またね。橋田、岡部」
ダル「あ、うん。二人とも帰り道気を付けるんだお」
紅莉栖「ありがとう」
岡部「ああ、気をつけて帰るのだぞ。――まゆりよ」
まゆり「…………うん」
紅莉栖「さ、行こうか」
ガチャ バタン
>>96
血Cは相変わらずいい天気なの?
腹を割って話そう!
>>98
双子が死んで水樹奈々がアヘ顔ダブルピースした
ダル「……なあ、オカリン。いい加減やめね? 何が原因か知らんけど、さすがに牧瀬氏かわいそう過ぎる」
岡部「……何がだ」カタカタカタ・・・
ダル「ていうか、なんで最近そんなに貧乏ゆすりしてんの?」
岡部「知らん。俺も今日は帰るぞ」
ダル「……」
ガチャガチャ バタン!! カツカツカツ・・・
ダル「……わけわかんね。寝ようかな――」
コンコン
ダル「? オカリン? 忘れ物でも――。あれ?」
――翌日――
岡部「ふぅ……」
ガチャ
岡部「おはよう! ラボメン諸君」
まゆり「……」
ダル「……」
岡部「……む? どうした、まゆり?」
まゆり「……」
岡部「ダル……?」
ダル「……」
ふひひひひ
ざまあああああああああああああm9
岡部(ああ、なるほど。……仕方ないか)
岡部「さて、それでは新しい未来ガジェットの開発でも――」
ポコン
岡部「まゆり……?」
まゆり「ねえ、オカリン。オカリンはクリスちゃんのこと嫌いなの……?」
岡部「……何を」
まゆり「まゆしぃには、やっぱり無理だよ……。無視するなんて、悲しいもん、辛いもん……」
岡部「……」
まゆり「オカリンの……ばかっ! なんでこんなことしたの? 昨日、クリスちゃん……泣いてたよ?」
岡部「……!」
まゆり「いっつも冷静なクリスちゃんが、泣いてたんだよ? 本当に、辛そうに、苦しそうに、もう――
\オッカリーン/
( 〃::::::::::::::::::::::::::::::::::Z_ _
>^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞ、 σ λ ,...._
ノ 〃::::厂7⌒ ̄ 厂リミ:::::::::::了 ~~~~''"´,.-'´ \
) ケ:::ト! _ リ_ ミ:::::::::::ゝ -=ニ二三 (・ω・ ヽr‐'´、. )、
ヽ 7::l rモテi チモテミヽ:::::::ノ /`ニニ ´,\ -‐‐ 、.,.. 、 / ヽ.
Yヘ. ||| l ミ^レ′ __/, ‐'ー-γ -=ニ二三 ヽ. ',
Ⅵ, 〈 U ミソ -=ニ二三 ゙ ヽ 入 '.,}' ヽ ',
‘, _ / ./ ┃‐ャー''´ ゝ.r ´`ヽヽ
‘,, ̄,, ,.イ | i,. -''ヽ.__,...___,┏━━┛、 / , '/´フ.,'′
`r― '゙ | -=ニ二三,/'" ヘ ハ々 ┃ ━┃ ┛┛┃ ┛ ┛ ┛
, ┤ |\ ト、 / ,ノ' リー 、._ヘ、━━━┛ ━━┛ ┃
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\'´,' / `{ ⌒ーァ-‐-y'´ /{
-‐| なッ!?消え─── │‐'´ )ヽ、 }'' ,//´',
,. -‐ '゙ \__________/-ミ-=ニ二三,' ハ、ヽ_,. ノ,/ ,' i
〃 / iヽミ二二彡'.:.:.| | ヽ ./ ,' { ヘ  ̄ Y : .i
| / ::.: : : : : : : : : :.:| | i′ ノ} ,' : ヽ ,ノ ! {
| ‘, / ,: : : : : : : : : : ::|_, -┘ |., ' ノ ,' / v }イ i { i
| Ⅵ _フ ’: : : : : : : : : : :.:.|\ | , | .} ,' イ / .! }、゙ |
| | 「 ’: : : : : : : : : : : : :| \ ┃ V' | i ノ / ', リ ヽ、 ,' |
ト | | ’: : : : : : : : : : : : ::| / ‐╂ l| | ノ〃,/ i i ∨ ,!
| | | l: : : : : : : : : : : : : : | , | | .// ∨: }. /
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――昨夜――
まゆり「ね、ねえ、クリスちゃん。大丈夫?」
紅莉栖「……ん、まあね。それよりごめんね、まゆりも居心地悪いでしょ?」
まゆり「まゆしぃのことなんかいいよぉ……。それより、明日こそオカリンにちゃんと聞くから……」
紅莉栖「……」
まゆり「クリスちゃん……?」
紅莉栖「ねえ、まゆり。今日私の部屋に泊まっていかない?」
まゆり「え?」
紅莉栖「ほら、なんだかんだで泊まらせるっていう約束果たせてないしさ。よかったらでいいんだけど」
まゆり「う、うん! ちょっと待って、電話するから」ピッピッ
まゆり『あのね、今日お友達のところに――』
紅莉栖「……」
―――――――――――――――――
まゆり「わー、きれいなお部屋だねぇ」
紅莉栖「そんなことないわよ。特に高い部屋ってわけでもないし」
まゆり「えー、そうかなー」
紅莉栖「それよりシャワーでもどう? ラボのよりは広いと思うよ」
ガチャ
まゆり「わあー、ほんとだ。ねえねえ、紅莉栖ちゃんも一緒に入ろうよー!」
紅莉栖「んー、わかった」
―風呂場―
まゆり「あわあわー、あわあわー♪」
紅莉栖「……ふふっ」
テコ入れだな
まゆり「ねえねえクリスちゃん、洗いっこしよ――、……え?」
紅莉栖「え、な、なに? まゆり」
まゆり「クリスちゃん……、泣いてる?」
紅莉栖「え……? やだ、なに言ってるのよまゆり。見間違い……よ」
まゆり「クリスちゃん……」
紅莉栖「あ、あれ? ち、違うから! だって、ちが…くて。待って、ごめんちょっとだけまって……ひぐっ、ひっく」
まゆり「…………」
紅莉栖「ちが…うの。ひっく、まゆりに、泣き、つこうとか思って、泊まってって言ったんじゃ……ぐす、なくて」
紅莉栖「ひぐっ……ごめ、ごめん。ダメだ……ごめん、わた、し先に……ひっく、上がってる、から――」
・・・・・・ギュッ
まゆり「…………いいんだよ?」
紅莉栖「……え? ひぐ、ひっく、まゆ、り……?」
早くしろ
あと絶対完結させろよ
まゆり「クリスちゃんはすごいよね、すごく頭が良くて。正直、まゆしぃにはクリスちゃんがお話してることが分からないことも多いのです」
紅莉栖「……まゆ、り」
まゆり「でもクリスちゃんは、そんなおバカなまゆしぃともいろいろお話ししてくれるよね。それがね、まゆしぃにはすごく嬉しいことなのです」
紅莉栖「そんなっ、の…あたりまえ、ひっく、でしょ。ぐすっ……、わたしだって楽しいから、そう、してて……ひっく」
まゆり「うん。だからね、クリスちゃんとはいっぱいお話ししたいの。楽しいことも、嬉しいことも、……嫌なことも、辛いことも」
紅莉栖「……」コクッ
まゆり「まゆしぃじゃ役には立たないと思うけど、聞くことくらいだったらできるから」
紅莉栖「そんな…こと」
まゆり「まゆしぃ、も、泣いちゃうかもしれないけど。ううん、もう、泣いちゃってるけど……」グス
紅莉栖「……まゆり」
まゆり「……聞きたいな、クリスちゃんのおはなし」
紅莉栖「……」
まゆり「……」
紅莉栖「……ちがう、のよ? だって、こん、な話する……の、みっともない、し」
まゆり「……そんなこと、ないよ」
紅莉栖「わたし、悪口……とか、ひどいこと平気、でいうし、それでまゆりに嫌に思われる……かも、しれないし」
まゆり「クリスちゃんのこと、嫌だなんて思わないよ? 嫌いになんて……なれないよ?」
紅莉栖「ひっく、だって、そもそもこんなの……ひぐ、ねぇ……」
ギュッ・・・・・・!!
紅莉栖「お、おかしいじゃない? ねえ? わけわかんないよね? 岡部が、岡部が……!」
まゆり「……うん」
紅莉栖「ぐすっ……、なん、でわたし? なんで私、だけ? 無視、とかバカじゃ…ない、の?」
まゆり「……うん」
紅莉栖「バカ、ばかばかばか!! バカなの!? 死ぬの!? ひっく、ふざけんな……!!」
やめろ
泣けてくる
紅莉栖「ふざけんなふざけんな……! やだよ、こんなの……やだ」
まゆり「……クリスちゃん」ギュッ・・・
紅莉栖「ひぐっ……ひっく、もとに、今までどおりに、もどりたい、よ。う、あ、ああ……!」
紅莉栖「う……ああ…わああああああああっ!!」
・
・
・
まゆり「クリスちゃん、お水飲む?」
紅莉栖「……ん、ありがと」ゴクゴク
まゆり「寝られそう……かな?」
紅莉栖「バレてたか。 一応、クマできてるって分かんないように誤魔化してたつもりだったんだけど」
紅莉栖「ほんとに情けないわよね。岡部の行動一つでこんなにまいっちゃうなんて」
まゆり「……」フルフル
紅莉栖「でも今日は寝られそうかも。あれだけ泣けてスッキリしたしね。まゆりのお陰よ」
まゆり「……」
紅莉栖「……ほんとはさ」
まゆり「……?」
紅莉栖「私がラボからいなくなればいいだけ……なんだよね」
まゆり「違うよぉ……、そんなの――」
紅莉栖「うん、まゆりがそう言ってくれるのは……本当に嬉しい。でもね、事実それが正しいのよ」
紅莉栖「岡部が妙な態度をとるのは私にだけ。だったら私がいなければいいっていうのは自明の理でしょ?」
まゆり「……」フルフル
紅莉栖「……ごめん、あなたまで泣かせちゃって」ポンポン
まゆり「……」フルフル
紅莉栖「でもさ……。嫌、なんだよね」
ここまで来たらオカリンに何かがあったと考えろよ
特にまゆり
>>161
あの池沼がそんな利口なわけないだろ
おおおおおおおおおおおおおかああああああああああああああべえええええええええええええええええええ
※オカリンの脳みそはゲルバナになっています
まゆり「……え?」
紅莉栖「普段、人に散々論理的に考えろだの言ってるクセにさ、今の私って全然論理的じゃない」
紅莉栖「みんなに迷惑かけて、それでも結局手がかりなんて掴めてないのに意地悪くラボに通ってるのは……」
紅莉栖「こんな状態のままラボを離れたくない、っていうただのワガママなんだよね……」
まゆり「わがままなんかじゃ……!」
紅莉栖「でもね、ワガママだって自覚はあったからいろいろ試した。……どうしたら岡部が元に戻ってくれるか」
紅莉栖「……全部、無駄だった。何を訊いても、何を話しても、全部一緒だった。……ねえ、まゆり」
まゆり「……」
紅莉栖「私さ、どうすればいいんだろうね……? どうすれば、岡部はまた私に話しかけてくれるんだろうね……?」
紅莉栖「わたしね、もう、もう――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まゆり「『――どうすればいいのかも、わからない……』って、言ってたんだよ……?」
十五年後に(ry
岡部「――――ッ!!!!」
まゆり「ねえ! オカ――」
ゴンッ!!!!!!
まゆり&ダル「!?」
岡部「……ぐっ」
ダル「ちょ! オカリン、なにしてるん!? そんな打ちつけ方したら……え、ていうか土下座?」
岡部「……俺が、バカだった。すまなかった……!!」
まゆり「……うん。おバカさんだね、オカリンは」
岡部「……ああ。全くだ」スクッ
岡部「紅莉栖のところに、行ってくる……!!」
ダッダッダ ガチャ バダン!! カッカッカッ・・・
は?
許すまじオカリン
___
,;f ヽ
i: i 岡部が死にますように
| | ///;ト,
| ^ ^ ) ////゙l゙l;
(. >ノ(、_, )ヽ、} l .i .! |
,,∧ヽ !-=ニ=- | │ | .|
/\..\\`ニニ´ !, { .ノ.ノ
/ \ \ ̄ ̄ ̄../ / .|
オカリンがブチ切れてまゆりを床に叩き付けちゃったの?そうなの?そうなんだろ?
ダル「一件落着……になるといいんだけど」
まゆり「きっと、大丈夫だよ」
ダル「あ、そういえばまゆ氏、実は――」
ガチャ
??「そこから先は――」
??「あたしたちが――」
まゆり「え……?」
――公園――
紅莉栖「ラボに、行かなきゃ……」
紅莉栖「……でも」
紅莉栖(行ったところで、結局――)
絶対十五年後に(ry
「くり、す……」
紅莉栖「……え?」
岡部「……」ハァハァ
紅莉栖「お、岡部? い、今……」
ズサッ!!
岡部「紅莉栖、すまなかったーーーーーーーーー!!!!!」ガバッ
紅莉栖「……え、ええ!? なに、なにが――?」
岡部「その、最近のことだ……」
紅莉栖「そ、それって、私を……無視、してた…こと?」
岡部「……そうだ。本当に……馬鹿なことをした」
紅莉栖「は、はは……」ドサッ
岡部「紅莉栖!? 大丈夫か!?」
紅莉栖「よか……、きらわれ……」ボソボソ
ただ単に無視してただけなん?
許すまじ
岡部「……紅莉栖?」
紅莉栖「……、大丈夫――」
岡部「そ、そうか。ほら手を貸すから――、 !?」
紅莉栖「――なんて言うとでも思ったか!! バカ岡部!! なんであんな真似した!?」
岡部「す、すま――」
紅莉栖「謝罪はもう聞いた! 理由を聞いてる!! なんで? ねえ!?」
岡部「それは、だな……」
紅莉栖「……結構、きつかったんだからな」
岡部「……すまない」
紅莉栖「……」
岡部「下らない、理由なんだが――
\\ lヨ El 日 ┬ 勹 刀 ニ 土L l7777 //
\\ | ロ 」 疋_貝 用 牛 / ノ\_ oooo //
_ __ _ __r=-、
/X `勺 ,.-─- 、 ,((─- 、 fヲ´ _`ヽ*、
○/ jルレリリゝ ( /=⇒ ) ,' /=「`⇒ ) ,ル! ィヲハ!j》 *○
ノ≪Y゚ ー゚从ゝ (^h《 ルリハ!リfワ (^h《 / WNリ!'fワ ,ノ* N゚ヮ^レ'く≫*)ヽ
/ハl、 Y 岑v9 (〇ハ.゚ヮ゚,ハ〇) ≪レ!゚ワ゚リ≫ 《*/ρ*†*( j' (*く、
|リ《__夕く  ̄z〉岑〈z ̄ z〉岑〈z う)`≪l_4l》 `⌒'
^^|じ┘ ⌒く4__Aゞ` ⌒<A__A>⌒ └nJ`^
└' ヒ/^^ヒ〉 ヒ/^ヒ〉 └'
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―少し前のラボ―
まゆり「フェリスちゃん、スズさん……」
フェイリス「……ごめんなさいだニャ」
鈴羽「ほんとうに、ゴメン」
ダル「心底くだらない理由な件について。つか、ほんとにそれが原因で?」
鈴羽「うん、多分」
フェイリス「間違いないと思うニャ。あの会話の後から凶真は――
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岡部「だからなんで俺と助手が――」
フェイリス「凶真~、否定しても虚しいだけニャ。素直になってラブラブカップルになるがいいニャ」
鈴羽「ホントに素直じゃないよね、岡部倫太郎も牧瀬紅莉栖もさ」
岡部「素直じゃないも何も助手はただのラボメンで――」
フェイリス「ニャニャ、その割にはダルニャンがメイクイーンでよく愚痴ってるニャ。凶真とクーニャンが固有結界を発動させすぎて辛い、リア充爆発しろって」
鈴羽「確かに、あの夫婦漫才を近くで見せられるのは酷かもねー」クスクス
フェイリス「その甘甘空間を見せられたら、フェイリスでも一瞬で胸焼けがしそうだニャ」
鈴羽「一日中やってても飽きないんじゃないかな?」
フェイリス「いーや、徹夜でも行けそうだニャ」
鈴羽「あはは、それもそっか。じゃあ逆に話せないほうが辛いとか?」
フェイリス「ニャニャ? それはありそうだニャ! 『くっ、紅莉栖と話さないと俺の中の悪魔が……』みたいニャ事が♪」
鈴羽「絶対我慢できないよね。二人とも結構寂しがり――」
岡部「いいかげんにしろ!!!」
鈴羽「わっ」
フェイリス「ニャ!? 凶真……、急に怒鳴らないで欲しいニャ……」
岡部「む、……すまん。しかし、お前たちが勝手なことばかり言うからだな、そもそも紅莉栖は……」ブツブツ
フェイリス「……凶真?」
岡部「……む、とにかくだな、俺が助手と話せないことに耐えられないなどということはない、絶対にな」
鈴羽「えー、そうかなぁ。三日も耐えられないような気が――」
岡部「……いいだろう。そこまで言うなら実際に試してやろうではないか」
フェイリス「ニャ?」
鈴羽「え?」
岡部「実際にクリスティーナと一言も話さないでやろうと言ったのだ。そもそも俺だけでなく助手のやつもきっと……」ブツブツ
フェイリス「きょ、凶真? 冗談……だニャ?」
岡部「フゥーハハハ! 本気に決まっているだろう! 見ておけ、この鳳凰院凶真の所業を!!」スタスタ
鈴羽「……」
フェイリス「……」
鈴羽「あ、あれ? なんか変なことに……」
フェイリス「……ニャ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―再び公園―
紅莉栖「……え?」
岡部「む、以上だ」
紅莉栖「それだけ?」
岡部「……以上だ」
紅莉栖「なによそれ……、フェイリスさんと阿万音さんに煽られてってこと? どれだけ煽り耐性ないんだよ……」ガックリ
岡部「……すまない」
紅莉栖「なんだこれ、納得いかない。私があんなに苦しんだのに……、こんなオチって。欝だ……」ボソボソ
岡部「紅莉栖?」
紅莉栖「……でも、そんな理由にしてはちょっと気合入りすぎじゃなかった?」
岡部「え? ど、どういう意味だ?」
紅莉栖「だって、その、ちょっとからかわれたくらいで二週間以上も完全無視するなんて……」
岡部「それはその……すまなかった」
紅莉栖「謝罪はもういいって言ったでしょ。それより、そんなに二人にからかわれたのが頭にきたの?」
岡部「それは、まあ……そう、だな」
紅莉栖「……? なんか怪しいわね。もしかして他にも理由があったんじゃ……」ジー
岡部「い、いや」
紅莉栖「まあ、どうせ普段生意気な私をヘコませたいとかそんな理由で――」
岡部「!?」ギクッ
紅莉栖「……あらー? 今、聞こえないはずの擬音が聞こえるくらい岡部が動揺した気がするんだけど……?」ビキビキ
紅莉栖「ふーん、そう。岡部は単純に私をヘコませたかっただけなわけね?」
岡部「そ、そういうわけでは! あるわけ、では……ない」
紅莉栖「……日本語でオケ」
岡部「いや、その……半分くらいはその解釈で合っている」
紅莉栖「半分? ……もういいや。じゃあその理由とやらも全部話してよ。どうせもう怒る気力もあんまりないし」
岡部「それは……!」
紅莉栖「アンタに拒否権なんかないんだからな」
岡部「…………悔しかったのだ」
紅莉栖「悔しい? 何が?」
岡部「フェイリスや鈴羽の言っていた事は事実だろう?」
紅莉栖「………………………………へ?」
紅莉栖「え、そ、それって、その……え? ラブラブとか、夫婦とか……?」
岡部「いや、全てではないが……楽しそうに会話しているだとかな」
紅莉栖「ひぇ? で、でも私は別に、その……。いや、楽しくないわけじゃないんだけど――」
岡部「ああ、それも分かっている。だからこそ悔しかったんだ」
紅莉栖「――え? な、なにが?」
岡部「だから……その、他の連中の目にどう映っているのかは知らないが、実際気になっているのは俺だけだろう?
なのに、いかにも両想いみたいに冷やかされると歯がゆくてな……」
紅莉栖「」
鈴羽「えー……」
ダル「……は?」
まゆり「オカリン……」
フェイリス「ニャ……」
紅莉栖(い、今なんか茂みから声が……? いや、そんなことより)
紅莉栖「お、岡部? 気になるっていうのは……」
岡部「……まあそういうことだ。実際、俺は内容問わず助手と話しているのは楽しいし、その……つい目で追ってしまうこともある」
紅莉栖(え、何これ。岡部が私を……? 嘘でしょ、夢?)
紅莉栖「あ、え……あ」
岡部「まあ、それと同時に紅莉栖は俺をそういうふうに思ってないことも分かっているのだがな」
紅莉栖「え、え、え?」
ダル「信じられないだろ……、マジで言ってるんだぜあれ」
鈴羽「あはは……、まあ笑える立場じゃないんだけど」
まゆり「まゆしぃもちょっとだけガッカリなのです……」
フェイリス「ニャハハ、あれも凶真の魅力……とはさすがに言えないニャ」
るか子「凶真さん……」
最高だ
岡部「それで、俺が話しかけないことで紅莉栖が少しでもヘコんでくれるなら嬉しいかもしれないなどと考えてしまったのだ。
本当に、我ながらバカな考えだった……」
紅莉栖「そ、その……!」
岡部「それが半分と言った意味だ。決してお前が生意気だからヘコませようなどと思ったわけではない。……言い訳にもならんがな」
紅莉栖「……」
岡部「これで理由は全部だ。詫びとしてどんなことでもするから良かったらまたラボに――」
紅莉栖「ちょ、ちょっと待って!い、一方的に話して終わりってそんなの――」
岡部「――確かに、本人の前でするような話ではなかったか。すまないな」
紅莉栖「そ、そうじゃなくて、その……」
岡部「……?」
紅莉栖「~~っ!! だから! 私の気持ちをアンタが勝手に決め付けんなっていうのよ!」
ダル「おお、牧瀬氏……」
まゆり「……」
フェイリス「……」
鈴羽「……」
るか「……」
萌郁「……」パシャパシャ
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岡部「……え?」
紅莉栖「だ、だからだな、さっき言っただろ!? 岡部と話すのがその、楽しくないわけじゃないって」
岡部「あ、ああ、すまん誤解させたか? お前が憎からず思ってくれていることは分かっているのだ。ただそれ以上では――」
紅莉栖「ッ!! 分かってない! ぜんっぜんわかってないっつーの!!」
岡部「な、なに?」
紅莉栖「だ、だいたい! どうせまゆりから聞いたんでしょ!? 昨日私がどれだけ取り乱してたか!」
岡部「そ、それは聞いたが、二週間以上過ぎるまでは平気だったんじゃ――」
紅莉栖「そんなわけあるか! そんなわけあるか!! だったらこれ見るか!? 今まで事あるごとにメモ取ってたメモ帳!
岡部が話さなくなった原因考えたり、自分に悪かったところがなかったかとかいろいろ考えたんだぞ!」
岡部「……見て、いいのか?」
紅莉栖「いいわけないだろーが!! 恥ずかしくて見せれんわ!!」
岡部「どっちなんだ助手よ!」
紅莉栖「助手じゃないって言っとろーが!!」
支援
紅莉栖「そもそも! 岡部だってこの二週間平然と私を無視してたでしょ!? 本当は岡部だって私のことなんて!」
岡部「へ、平然なわけがないだろう! 俺も本当は――」
紅莉栖「だったらそんなことすんなバカ!! 私がどれだけ――」
ダル「……帰るかお」
まゆり「そうだねー」
フェイリス「ニャ、バイトに行かなきゃなんないにゃ」
鈴羽「あたしもバイトだった」
るか「ボクもお父さんの手伝いを……」
萌郁「……十分撮影した」
スタスタスタスタ・・・
岡部「――――!!」
紅莉栖「――――!!」
――数日後――
ガチャ
岡部「おはようラボメン諸君! む、紅莉栖だけか」
紅莉栖「……」カチャカチャ
岡部「なんだ助手よ、また@ちゃんねるか?」
紅莉栖「……」
岡部「紅莉栖」
紅莉栖「……」
岡部「……」チュ
紅莉栖「んむっ……、ちゅ、ちゅぱ」
岡部「……ふう」
紅莉栖「はぁ……、おはよ、岡部」
岡部「なあ助手よ、最初にキスするまでは喋らないっていうのはいい加減……」
紅莉栖「なによ、お詫びになんでもしてくれるっていったのは岡部でしょ?」
岡部「それはそうだが……」
紅莉栖「……嫌?」
岡部「……そんな制約がなくても、キスくらいいつでもしてやる。俺もしたいからな」
紅莉栖「……えへへ、そっかぁ。ならいいかな」ギュッ
岡部「まったく、紅莉栖は意外と甘えたがりだな」
紅莉栖「いいでしょ? 恋人なんだからさ」
岡部「……そうだな」ポンポン
紅莉栖「えへへ……」
―ラボの外―
ダル「安西先生、あの桃色空間を無視できる精神力が欲しいです……。はぁ、リア充爆発しろ」
終わり
終わり。特に意味なくちゅっちゅする話が書きたかった
被ってるスレに気付かなかったのはごめんなさい。
最高だ
無視するssなんて腐るほどある
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