まどか「動物園へ行こう」(467)
さやか「触れ合い動物園?」
まどか「そう!今度の日曜日に、見滝原に色んな動物と触れ合える動物園が出来るんだって!」
さやか「へー」
まどか「しかも、激レアな動物も一杯!」キラキラ
さやか「ふーん」
まどか「ネコちゃんも。ワンちゃんも。トリさんだって、いるんだよ!!」ワクワク
さやか「ほーーーー」
まどか「これはもう、行くしかないでしょ!」
さやか「…うーーーーん」
まどか「…なんか、反応薄いね?さやかちゃん…」
さやか「…まあ」
さやか「だってさ、まどか。ちょっと考えてみ?アタシ達を魔法少女にした奴の事」
まどか「キュゥべえがどうしたの?」
さやか「見た目が可愛くて…」
まどか「うん」
さやか「激レア生物で」
まどか「うん」
さやか「おまけに人語まで話せる」
まどか「うん」
さやか「そして黒い」
まどか「…うん」
さやか「…アイツ、絶対なんかやばい事企んでるっしょ」
まどか「…否定は出来ない」
さやか「…実はアイツがラスボスでしたって展開でもわたしは驚かないよ」
まどか「キュゥべえと最終決戦してる私達を考えたら、凄いシュールな絵面だね」
さやか「私達は動物虐待集団か」
まどか「しかもコスプレ」
さやか「なんて業の深い…」
まどか「うん…」
さやか「多分、劇場版では変身するんだよ。きっと」
まどか(さやかちゃん、何言ってるんだろう…)
さやか「こう、正体は触手まみれのグロテスクな生き物かなんかだったって事が判明したりして」
まどか「…それは嫌だなぁ」
さやか「マミさん辺りが最初に気づいて、触手に絡め取られて大変な事になるんだよ、きっと」
まどか「…それはちょっと見てみたい、ような…」
さやか「うえへへへ」
まどか「うぇひひひ」
さやか「…話しが逸れた」
まどか「すっごいスライドしていったね。本田のフリーキック並みの逸れ方。そういえばこの間の日韓戦は…」
さやか「また話しを逸らそうとするんじゃない」
まどか「ごめん」
さやか「で、ともかく」
まどか「うん」
さやか「…もう、あたし達魔法少女は、見た目可愛いだけの生き物に気を許してはいけない気がする」
まどか「中2にして、早くも変なところ擦れちゃったね。さやかちゃん…」グス…
さやか「いうな…」
まどか「でもさ?さやかちゃん、ワンちゃん好きだったよね?」
さやか「…まあ、ね。アイツ等は人の事甘言で篭絡してこようとしないし。裏表もないし…」
まどか(本当に、すっかり擦れ切っちゃって…)ホロリ
まどか「じゃあさ、これ見てよ。さやかちゃん」
さやか「ん?チラシ…こんなの持ってたんだ。どれどれ?」ペラ…
『楽しい触れ合い.動物園 ついに見滝原上陸!! 可愛いニャンちゃん、ワンちゃん、大集合!!』
さやか「…ふむ」
『甘えん坊な小型犬!優しく大らかな大型犬!なんと、あの幻のワンちゃんもやってくる!?』
さやか「…ほう」
『さらにトリさんコーナーでは、美しく人懐っこいトリさん達に、ゴハンもあげられます!!』
さやか「…」
『なんと今なら、入園者の皆様に、あの幻の動物の限定グッズプレゼント!!(先着200名様に限ります)』
さやか「限定グッズ…」ピク
まどか「ね?ね?ね?ちょっと興味湧いてきたでしょ!?」
さやか「…ちょっと」
さやか「うーん。けどなー…」
まどか「…」
まどか『マミさーん!』
さやか「…まどか?」
マミ『どうしたの?鹿目さん。いきなり念話で話しかけて来くるなんて』
まどか『今度の日曜日に、新しく出来る動物園に行きませんかー?』
マミ『あら、楽しそうね?じゃあ、張り切ってお弁当作って行かなくちゃ。鹿目さん、何かリクエストはある?』
まどか『やったー!じゃあ、ハンバーグが食べたいです!』
マミ『了解。期待してくれていいわよ?』
まどか『楽しみだなー』
マミ『ふふふ。それじゃあ、また後でね』
まどか『はーい』
まどか「…」
さやか「…」
まどか「と、言う訳なんだけど」チラッ
さやか「行く!」
ほむら「何の話をしていたの?」ヌッ
さやか「わっ!びっくりした!!」
まどか「あ、じゃあ今のうちにほむらちゃんにも聞いておこうか、今度の日曜日なんだけど…」
さやか「えー?ほむら誘っても、動物とかあんまり好きそうなイメージが「行くわ」即答!?」
ほむら「動物は好きよ。けど私って昔は病弱だったから、アレルギーとかなんとかで周囲が動物に近づくことすら許してくれなかったの」
さやか「あ、そうなんだ…」
ほむら「大体入院ばっかりでそもそも触れ合う機会自体なかったし…」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら(けど、改めて考えてみれば、魔法少女になった今なら、どんな動物でも触り放題、モフり放題なのよね…)
ほむら「だから、退院して身体も強くなった今、一度行ってみたいのよ」
さやか「そっか。そういうことなら!」
まどか「うん!行こう!ほむらちゃん!!」
ほむら「よろしくお願いするわ」
ほむら(見てなさい、まどか!当日は病院生活で無駄に図鑑を読み返しまくって培った私の動物知識が火を噴くわ!)
日曜日
朝
さやか「…で、だ」
さやか「なんで集合場所にあんたがいるんだ?」クルッ
杏子「私位になると、念話の盗聴くらい楽勝なのさ」
さやか「この暇人め…」
杏子「いーじゃねーかよー。私だってたまには癒しが欲しいんだよー」
さやか「ならせめて一言くらいよこしなさいよ!普段はどこにいるのかもわかんない根無し草の癖に!」
杏子「へへへ///」
さやか「なぜ照れる」
マミ「ちなみに、お金は持ってるの?」
杏子「ん」スッ
さやか「財布?」ヒョイッ
マミ「持ってたのね…」
杏子「中身、あるかい?」
さやか「…空だ」スッカラカン
マミ「…わかったわ。今日の所は私が出してあげるわよ」
杏子「よ!太い腹!」
マミ「…行きの運賃分だけでいいかしら?入り口まで来たら、後は走って帰るように」
杏子「すみませんでした」
まどか「みんなー!待ったー!?」
杏子「お!来たな?遅いぞ、まどかー!!」
さやか「なんでアンタが仕切ってんだ…」
まどか「はぁはぁ。ゴメンねー。昨日あまりに楽しみで全然眠れなくて…危うく寝過ごす所だったよ…」
マミ「あらあら」クスクス
さやか「萌えー。まどか萌えー」
杏子「おいおい、しっかりしろよなー」ケラケラ
まどか「あ、杏子ちゃんも来たんだ?って、うう。恥ずかしいよぉ///」
ほむら「大丈夫よ。まだ集合時間には余裕があるわ。貴女に非は無い」ファサァ
まどマミさや杏「!!?」
ほむら「開園は8時から。今は6時25分。ここから駅まで歩いて5分で、次の電車は6時42分。目的の駅はここから4駅で、到着は7時3分」
さやか「いつの間に沸いて出た…」
ほむら「向こうの駅から動物園までのバスが7時8分に出ていて、そこから10分で目的地。今から行けば、運が良ければまだ一番乗りを狙えるかもね」
マミ「…」
ほむら「ああ、切符はすでに全員分買ってあるから。チャージが無くて焦る心配はする必要ないわよ。代金はあとで徴収するわ」サッ
杏子(なんでコイツはこんなに張り切ってるんだろう)
ほむら「それと、バスの料金ね。動物園までは270円よ。降りる前にあらかじめ準備しておきなさい」ファサァ
まどか「270円だね…?」
ほむら「一応小銭は多めに持ってきているけれど、各自で出せるなら、その方が私も助かるわ」
マミ「あ、暁美さん?」
ほむら「あと、入場券ね。中学生は1,200円よ。みんな。巴マミに乗り物の中であらかじめ渡しておきましょう。
まとめて出した方が、入場時にスムーズだわ。頼めるかしら?」
マミ「あ。わ、わかったわ…」
ほむら「ああ。今日は暑いから、園内に入ったらまず水分を買っておいたほうがいいわね」
さやか「…コンビニで買ってけばいいじゃん」
ほむら「馬鹿なこと言っちゃ駄目よ。例え多少高かったとしても、園内で買わなくては。こういうのはお布施だと考えなさい。
巴マミがお弁当を作ってきてくれたようだけれど、せめて軽食位は園内のショップで買うわよ」
杏子「そーいうもんか?」
ほむら「ああ。あと貴女達、触れ合い動物園はその名のとおり動物と直に触れ合うのだから、化粧や香水なんてもっての他よ?…まあ、その点は問題無いみたいね」
まどか「一応…」
ほむら「あとみんな半袖のようだけれど。そのままだと鳥と触れ合うコーナーでは腕に止まられた時、痛いわよ?」
さやか「う。それは考えて無かったかも…」
ほむら「それに犬や猫と触れ合う時だって涎や毛が付くのだから、汚れてもいい服にするのが望ましいわ」
杏子「この服なら別に問題ねーなー」
ほむら「!!喋りすぎたようね。これ以上時間を無駄には出来ないわ。そろそろ行くわよ!」タタタタ
さやか「アイツ、めちゃくちゃ張り切ってるよ」
杏子「良くわかんないけど、なんかすげぇ…」
まどか「ほむらちゃん楽しそう」
マミ「表情は変わっていないけれど、雰囲気が、ねぇ」クスクス
さやか「早めに来てたんなら声かけてくれればいいのに…」
杏子「ほむらの奴って、あんなに喋れたんだなー」
動物園受付
受付のお姉さん(次のお客さんは女の子5人組かー。あ、金髪の子だけ歩いてきた)
マミ「中学生5人お願いします」
受付のお姉さん(32)「ようこそ動物園へ。かしこまりました、お客様」ニコッ
マミ(この受付の人、大人っぽいな…)
受付のお姉さん(元銀行員)「パラララ…。はい、5人分でちょうど6,000円戴きました」
マミ(!あんなに早くお金を数えてる!格好いい!)
受付のお姉さん(独身)(ちぇー。いい男とかは来ないのかしら?)
マミ(しかもなんか気だるげでアダルティな雰囲気…!)ドキドキ
受付のお姉さん「はい。こちらが5人分の園内地図と記念品になります」
マミ「あ、ありがとうございます」アセアセ
受付のお姉さん(身長170cm)(ははは。一度に沢山渡しちゃったもんだから、焦ってる。かーわいい♪)
マミ(大人の人って、やっぱり背、高いのね。いいなぁ。憧れちゃう…)
受付のお姉さん「…記念品は園内のネタバレにもなっちゃうから、帰ってから見てね?」
マミ「わ、わかりました!!!」
受付のお姉さん(サボり癖有り)「ねえキミ。ところでさ、中学生なんだ?大人っぽいねー」ニコニコ
マミ「!! あ、ありがとうございまひゅ!」
マミ(年上のお姉さんに大人っぽいって言われちゃったわ…!)ドキドキ
受付のお姉さん「くすくす。後ろの子達はお友達?」
マミ「は、はい!ちゅ、中学校の後輩です!!」
受付のお姉さん「じゃあ、一番お姉さんなんだ?頑張って面倒見てあげるのよ?」クスクス
マミ「お、おねぇさん…///」ドキドキ
後ろの人「マダー?」
受付のお姉さん「おっといけない。ごめんね?引き止めちゃって」
マミ「はっ!い、いえ!し、失礼します!!」カチコチ
受付のお姉さん「楽しんで行ってねー!」バイバーイ
マミ(年上のおねえさんに大人っぽいって言われちゃったわ…!!)
杏子「お、戻ってきた」
ほむら「なんでナンバ歩きしてるのよ」
さやか「さあ?」
まどか「さすがマミさん!こんな時でも身体を鍛えてるなんて!!」
マミ「みんな、待たせたわね?」キリッ
まどさや(マミさん、カッコいいなー)
ほむら(↑って、絶対考えてるわね。この二人。ああ、その幻想をぶち壊してやりたい…)
杏子(どーでもいーけど、腹減った…)
杏子「お?マミ。その紙袋は記念品って奴か?食いモンかもしんねーし、早速開けてみようぜ!」
マミ「…」
『…記念品はネタバレになっちゃうから、帰ってから見てね?』
マミ「駄目よ。これは、園を出てからのお楽しみ」
杏子「何だよケチ臭せー事言いやがってよー」ヒョイ
マミ「駄目!!」バッ!!
杏子「お、おい、そんな怒んなよ。たかだか記念品の一つや二つ…」
マミ「絶対駄目よ!これはみんなの分も含めて、帰りまで私が預かっておきます!!勝手に見たら、もうケーキ作ってあげないんだから!!」
まどさやあんほむ「!!!!!!」
ほむら「あ、貴女、今なんて恐ろしい事を…」ガクガク
まどか「わかりました!絶対見ません!!」フンスッ
さやか「この命に代えても!!」フンスッ
杏子「ちぇー。ならしょうがねーな。諦めるよ…」シブシブ
マミ「ほっ」
マミ(受付のお姉さん!私、頑張ります!!貴女のような素敵な女性目指して!!)ギュッ
マミ「さ、行くわよ!!」
みんな「はーい!!」
受付のお姉さん(最近化粧がめんどい)(あっちー。早く帰ってスルメで冷酒飲みてぇ…)
入り口
さやか「んじゃー、まずどうしよっか?」
マミ「そうね。暁美さんじゃないけれど、この暑さでは脱水症状が怖いわ。まずは飲み物を買いましょう?」
まどか「マミさん。あそこに自販機があります!」
杏子「あ、みんな!ペットボトルなんて重いし嵩張るし、持っていたくないだろ!?私がみんなの分持っててやるよ!!」
まどか「えー。悪いよー」
杏子「いいからいいから!」
ほむら「…とか言って全部こっそり飲むつもりじゃないでしょうね?」
杏子「失敬な!」サッ
さやか「…アンタ、今目をそらしたね?」
マミ「大体、5人分って言ったら2.5kgよ?それに嵩張って持ちにくいし…」
杏子「エコバック持ってるからそれに入れてくよ」ゴソゴソ
さやか(なぜ持ってる…)
まどか「杏子ちゃん?」ジトー
ほむら「杏子…」ジトー
杏子「な、なんだよ!別に、こうすればいろんな種類から飲み放題だ!とか思ってないんだからな!
それに、もし無くなったってどうせすぐに買うんだろ?このぶるじょわじー共め!畜生ケチケチすんな!」
さやか「なんという執念。そして逆切れの早さ」
ほむら「わかった。負けたわ」ヤレヤレ
まどか「杏子ちゃん、飲みすぎてお腹壊しちゃ駄目だよ…」
マミ「…じゃあ、お願いするわね、佐倉さん。全部飲んじゃ駄目よ?」
杏子「!! おう!!!」パアァァ
杏子「私はファンタグレープだ!」ワクワク
マミ「紅茶は…無いわね。じゃあ、お茶で」
まどか「あ、私もお茶にします」
ほむら「私もお茶にするわ」
さやか「じゃ、私もー」
杏子「」
杏子のソウルジェム「じわー」
ほむら「貴女、それはちょっとどうかと思うわよ…」
さやか「わ、わかったよ。じゃあ私はサイダーにするから…」
マミ「私はオレンジジュースに…」
まどか「コーラにしよっかな…」
やっと園内
まどか「ここ、ここ!私、ここに来たかったの!!」
さやか「なるほどー、ここかー」
杏子「なになに?小動物コーナーか。へー、楽しそうじゃん。
『まずは扉を潜り、小動物達が遊ぶ小道を抜け、小鳥達の歌う広場へ』…だとさ」
マミ「案内図によると、小道にはウサギやハムスター、カピバラなんかが放してあるみたいね?で、その先の広場にはインコ始め鳥類がいる、と」
さやか「意外と人いないなぁ…」
ほむら「他に並んでた人たちはみんなワンニャンコーナーまっしぐらだったから…」
杏子「みんな同じとこ行ったのか。なんかもったいねぇなぁ」
さやか「しかし!裏返せば、今は我等5人がチビども独り占め!!」
まどか「すっごい贅沢!ウサギさん!!ハムちゃん!!カピバラくん!!」キラキラ
マミ「うふふふ。鹿目さん、随分嬉しそうね?」
まどか「はい!私、ちっちゃい動物、大好きなんです!ああー楽しみだなー」ウキウキ
杏子「おい。ここにすでに小動物がいるぞ」ヒソヒソ
さやか「あー、うん。確かに小動物だ」ヒソヒソ
マミ「本当、可愛いわね」クスクス
ほむら「いくら出せば飼えるのかしら…」
カピバラは小動物といえるのだろうか・・・
まどか「ハヤクイクヨー」フーッ
さやか「うわ!びっくりした!耳元に息吹きかけるな、まどか!」
まどか「ウェヒヒヒ♪」
杏子「おい。アイツあんなキャラだったか?」
マミ「舞い上がっちゃってるわね、あの子…」
ほむら「まあ、別にこれから魔女と戦う訳でも無いし。危険も無いんだから、大目に見てあげていいと思うわ…」
ウサギ「カリカリカリカリ」
杏子「コイツ、ニンジン食ってるぜ」
さやか「本当だ。あははは。早い早い」
マミ「佐倉さん、とっちゃ駄目よ?」
杏子「そんな事しねーって…」
まどか「かーわーいーいー」キラキラ
ほむら「どうやら、この動物園では開園と同時に朝ごはんを与えているようね…」
マミ「あそこのケージの中にいるのはハムスターね」
まどか「ハムちゃーん!」タッタカター
杏子「おいまどか。あっちにカピバラがいるぞ!」
まどか「カピバラくーーん!」トテトテトテ
ほむら「まどか。さっきのウサギが食事を終えて、ウトウトし始めたわ。可愛い寝顔…」
まどか「ウサギさーーーーーん!!」フラフラー
さやか「お前等、まどかで遊ぶな!」
さやか「あ、まどか。あっちに凄い大きなカピバラいたよ」
まどか「おっきいカピバラくーーーーーーーーーーーーん!!」マドーンマドーン
さやか「良く動くなー。今園内で一番せわしなく動いてるんじゃない?」
ほむら「もうほとんど条件反射ね…」
杏子「さやかも遊んでんじゃん!」
さやか「いやぁ。余りにも思い通りに動いてくれるもんで…」
マミ「わ、私はそんなつもりじゃ無かったんだけど…」
カピバラ君(巨大)「ずどーーーーーん」
まどか「」
さやか「…あれ。まどかが思いの他ちっちゃい……」
マミ「…大きいわねぇ、あのカピバラ。鹿目さんの2倍くらいは余裕で有りそう」
ほむら「…あれは、80kgはあるわね」
さやか「カピバラって、あんなおっきくなるんだ…」
杏子「小…動…物…?」
ほむら「っていうか、あんなデッカイの普通放し飼いにしておかないわよ…」
マミほむ杏子「…じー」
さやか「うん。悪かった」
>>53 で速攻突っ込まれて笑った。…でっかいカピバラさんの参考画像見る?
カピバラ「…」
まどか「…」
カピバラ「…」
まどか「…」ジリ…
杏子「!まどかの奴、距離を詰め始めた!!」
マミ「意外と勇気あるわね、あの子…」
さやか「いや。あれは、あのでっかいカピバラをモフりたいという欲望が恐怖を凌駕したな」
ほむら「まどか…」ハラハラ
まどか「…」ジリジリ…
カピバラ「…」
まどか(あとちょっと…)
カピバラ「…」
まどか「えい」チョン
カピバラ「…」
まどか(意外とごわごわしてる…)
カピバラ「…」
まどか(動かない…)
まどか「…ぎゅっ」
カピバラ「…」
まどか「!」パアァァァァ
まどか「ぎゅーーーーーーー!!」
さやか「だんだん触り方が大胆になってきてる」
マミ「動かない…」
杏子「あれ、置物じゃねえ?」
マミ「鼻がヒクヒクしてるし、生きてると思うけど…」
ほむら(私は今、カピバラになりたい)
まどか「えへへへへ…かわいいよぉ……カピバラくーん。かわいいよぉ…」
カピバラ「…」
まどか「うぇひひひ…」
カピバラ「…」
まどか「…」
カピバラ「…」
まどか「…」ゴシゴシ
カピバラ「…」
まどか「…」ウツラウツラ
カピバラ「…」
まどか「…」ウトウト
カピバラ「…」
まどか「…」スヤスヤ
さやか「寝たーーーーー!?」
マミ「ああ。そういえば寝れなかったって…」
ほむら(このまま置いてってら、起きた時どんな顔するかしら)ゾクゾクッ
杏子(カピバラって食えんのかな…)
※一部原産地では食います
まどか「…」スヤスヤ
カピバラ「…」
まどか「…」スヤスヤ
カピバラ「…」スクッ
さやか「お。カピバラが立ち上がった」
ほむら「まどかは、未だ寝たままね」
マミ「寝たままなのにしがみ付いた手は離さないとか…」
杏子「まどかの体重をものともしてねーぞアイツ」
まどか「…」スヤスヤ
カピバラ「…」ノシノシ
まどか「…」ズルズル
カピバラ「…」ノシノシ
まどか「…」ズルズル
さやか「大変だ!まどかが攫われる!!」
ほむら「いやぁーーーーーー!!」
マミ「なんて牧歌的な誘拐」
杏子「まどかー。起ーきーろー」
でっかいのもいるよ!けど、しばらくは体高低い奴等ばっかりだよ!
まどか「う。ううん。かぴばらくんー…」ズルズル
ほむら「…そういえば、エサやりコーナーの鳥たちはまだ空腹な筈ね。
まだ人もほとんど居ないし、今から行けば餌やり体験で空腹な鳥たちを私達に大勢集められるわ」
まどか「ほむらちゃん、それ本当!?」ガバッ
杏子「まどかの奴、急に起きやがった…」
さやか「輝いておる…」
マミ「暁美さんも入念に調べてるわねぇ」クスクス
小鳥の広場
モモイロインコ「キュイー」
まどか「おっきいインコ!」ワクワク
ほむら「モモイロインコよ。樹上でこちらを伺っているわね」
マミ「インコって、群れるのね…」
さやか「こりゃ壮観」
杏子「ピンクじゃん。まどかとおんなじじゃねーか」アハハハ
まどか「そっかー。私とおんなじかー!」キラキラ
ほむら「…淡い色のモモイロインコを飼って『まどか』と名づけたい」
杏子「そんなん知るかよ…」
ほむら「ちなみに1羽約40万~」
杏子「高ッ!」
>79
よし来た!と言いたいところですが、どっかいいロダ教えてくださいませんでしょうか…
モモイロインコ参考
ttp://www.youtube.com/watch?v=_YZ5phOICkY
超可愛いよ!
さやか「お、エサ箱発見。カップ1つ100円か。どれどれ?」チャリーン
ほむら「カップの中には…リンゴね。手に持っていなさい」
さやか「はーい。ほむほむ博士」
ほむら「はか…せ…?」キュン
インコ「キュゥ?」ピク
バサバサー
さやか「お!来た来た…って、でか!近くに来ると、結構でか!!」ビクッ
マミ「本当ね。インコって言うとまずセキセイが思い浮かぶけど、桁違いの大きさだわ」
まどか「いいな!いいな!私もやる!!」チャリーン
杏子「…マミおねぇさま?」
マミ「なんか、貴女にそう呼ばれると鳥肌が立つわね。はい、200円。私の分もお願いね?」
杏子「さんきゅ!」タッタッター
ほむら「博士…」ドキドキ
インコ「パクパク」
さやか「あははは。夢中になって
食べてる!かわいいなー」
マミ「ええ。心が洗われるようだわ。差し詰め穢れ無き小さな羽根の天使達ね…」
杏子「…リンゴ、旨いかい?」ジー
インコ「!?」ビクッ
ほむら「杏子…」
まどか「みんなー!見てみてー!!」
さやか「お?どうしたーまどかーって、うわ!まどかズルい!」
まどか「えへへー。すぐ無くなっちゃったから、ちょっと多めに買って来ちゃった」
マミ「あらあら、いっぺんに3つもカップ持って来ちゃって…」
杏子「いくらなんでも欲張りすぎだろ」
ほむら「駄目よ、まどか。一度にそんなに持ってくるなんてマナー違反だわ…」
まどか「あ。ご、ごめんなさい…」シュン…
ほむら「…まあ、まだまだエサはあるし、私達は最初の入場者のようなものだし、ここはちょっとくらい大目に見てもらいましょうか」
さやか「あいかわらずアンタはまどかには甘いねー」
ほむら「そんな事無いわ…」
マミ「まあ、持って来ちゃったものは仕方ないわ。これからは気を付けなきゃ駄目よ?鹿目さん」
まどか「はーい!」
あ、デカピバラさん、うぷ出来ました。
参考画像
ttp://www1.axfc.net/uploader/Img/so/123355
杏子「あ、いいこと思いついた。じゃあさ、皆であと1個分ずつ買おーぜ?それなら、みんながもう一個買っただけだ。文句ねーだろ?」
さやか「屁理屈こね始めたよ」
ほむら「…まあ、もう今更それくらい構わないけど…」
マミ「なに企んでるの?」
杏子「で、それみんなやるから、まどか一人でそのエサ全部持っててみろよ」
まどか「え!?いいの?」
マミ「別に構わないけど、どうするつもり?」
杏子「そしたらインコが沢山まどかの所に来るだろ?で、まどツリーの出来上がりだ。写真取ろうぜ」
さやか「その発想は無かった」
ほむら「確かにシャッターチャンスかもね」
まどか「みんな。ありがとう!」
マミ「はい。落とさないように気をつけてね」
まどか「ありがとうございます!」
さやか「…て、3+4=7個って…まどか、持ちきれる?」
まどか「ちょっとかさばる…」ワタワタ
杏子「そんくらい我慢しなよ」
ほむら「まどかの両手に溢れんばかりの甘く、熟れた果実…」
さやか「なんか引っ掛かる言い方だなぁ…」
バサバサ
まどか「早速来た!」
さやか「おー」
杏子「まどツリー」
まどか「うぇひひひ♪頭の先っぽの羽が腕とかほっぺたに当たって気持ちいいよう」
バサバサバサ
さやか「お。また来た!」
まどか「はあー。幸せー」
マミ「はい、鹿目さん笑ってー」
まどか「にこっ!」パシャッ
ほむら「まどかの熟れた甘い果実を、小鳥達が激しく、奪い合うように啄ばんでいる」
杏子「お前ホントいい加減にしろよ」
バサバサバサバサバサバサ
マミ「…ねえ。いくらなんでも来すぎなんじゃ…」パシャッ
ほむら「すでに4羽。大丈夫?まどか」
まどか「あ、魔法で筋力強化してるから、そんなに重くないよ」
杏子「いや、論点は重さじゃなくてさ…」
さやか「さりげなく魔力の無駄使いしおって…」
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
さやか「まただ…」
マミ「…8羽。そろそろ鹿目さんの顔が鳥に隠れて見づらいわ」パシャッ
杏子「まだ撮るのかよ」
さやか「まどか?」
まどか「にへら~」
ほむら「ああ。羽毛のふわふわ感に魂を抜かれてしまったのね…」
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
杏子「…なんか、多くない?ヤバクない?」
マミ「遂に鹿目さんが見えなくなったわ。いえ、インコに埋め尽くされた!!」
ほむら「12羽…」
さやか「おーい。まどかー?」
まどか「」
さやか「ま、まどかさーん?」
杏子「まさか喋れないとか…」
マミ「鹿目さん?ノーリアクションはちょっと不安になるんだけど…」
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
マミさやあんほむ「!?」
さやか「第5波、来ます!!」
マミ「状況!」
ほむら「群れよ!群れが来たわ!!」
杏子「空が3!インコが7だ!!繰り返す!空が3にインコが7だ!!」
マミ「総員退避ーーー!!」
マミさやあんほむ「うわーーーーーー!!!!」
まどか「ウェヒヒヒ…」
さやか「しまった!まだまどかが!!」
杏子「あの馬鹿…!」
ほむら「まどかーーーーーーーーーーーー!!」
杏子「馬鹿!早く来い!!」ガシッ!
ほむら「放して!まどかが!まどかが!!」
杏子「そんな事言ってる場合じゃねーだろ!今はテメーが助かる事だけ考えやがれ!!」
ほむら「いやよ!まどかを見殺しにするつもり!?この鬼!冷血漢!」
杏子「ふざけんな!アタシだって…辛いんだぞ!!」
ほむら「なら離してよ!私は死んだってまどかを助けるって決めたの!」
杏子「この、わからずや…!そんな事アイツが望むわけ無いだろうが!!」
ほむら「何よ!!そっちこそ何も知らないくせに!!」
マミ「何この茶番」
さやか「…待って。何か聞こえない?」
マミほむあん「?」
『「それじゃ またね」って手を振って 無理に笑って さみしくなって・・・』
マミ「念話?」
『歩道橋 自転車抱えて登る人 コンピニ 誰かのウワサ話』
ほむら「まどかの声よ!!」
『交差点 信号 遠くのクラクション 知らない誰かの笑い合う声』
杏子「なんだよこの歌詞…」グス…
『今日は独りで歩く 通い慣れた街 でもいつもよりもなんだか 自分がちょっと小さく思えるよ』
マミ「止めなさい鹿目さん!!その歌は歌詞が死亡フラグよ!!」
『「それじゃ またね」って手を振って 笑顔作って さみしくなって』
さやか「まどかの奴、まさか…!」
ほむら「マドカーーーーーーーーーー!!」
『ホントはまだ話し足りないけど 「それじゃ またね」って言葉で また会えるってウソをついて』
さやか「諦めるな!頑張れまどか!!」
ほむら「マドカァーーーーーーーーーーーーー!!!!」
マミ「歌うのをやめて!鹿目さん!」
杏子「連中、また来やがった…!」
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
『いつも通りの笑顔で言うよ』
ほむら「マドカァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
さやか「おーい」
『「また あした」』
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサまどか「 」サバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ
マミほむさや杏「ま、マドカァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
『独りには慣れてる フリをしてるけど』
マミ「2番!?」
さやか「歌いきるつもりだあやつ…」
杏子「結構余裕あるじゃねーか」
マミ「まぁ、エサが無くなればどっか行くかしら…」
ほむら「マドカァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
数分後
まどか「」ボロッ
さやか「そしてフルーツが無くなった事に気づいた瞬間、彼らは飛び去っていきました。…無残に立ち尽くすまどかを残して…」
マミ「食べるものが無くなったら、本当に速攻で居なくなったわね…」
杏子「まさに鳥キャバクラ」
ほむら「マードーカァーーーーー!!」
まどか「ティ、ヒヒ…」ボロ…
さやか「それでも尚笑顔でカップを握り締めている姿にはある種の凄みすら感じる」
マミ「けど、背中に哀愁が漂ってるわ」ホロリ
杏子「まどかのクセに無駄に渋びー」
ほむら「マーーードーーカァーーーーーーーーー!!」
※ちなみにこのまどっち状態になってみたい人は「花鳥園」でググってみよう!
まあ、有名処だからみんな知ってるかもだけどね!
さやか「10分後、そこには元気に園内を駆け回るまどかの姿が!」
まどか「もうあんな馬鹿な真似はしないよ!」
マミ「侮れないわね。遊びの時のJCの体力…」
まどか「…で、杏子ちゃん、私に何か言いたいことは無い?」ニコニコ
ほむら(怖っ!)ビクッ
杏子「けらけら。なっさけねーなー。鳥ごときに!」
まどか「むっ!」プックー
ほむら(やっぱり可愛いわ)ホムン
杏子「私ならあんな奴等、何羽来たって返り討ちだぜ?」
さやか「いや。駄目でしょそれ」
マミ「貴女、さっきのが一羽いくらだったか、もう忘れたの?」
さやか「セイキセイインコ1羽返り討ちにしただけで破産する癖に…」
杏子「ぐう…」
ほむら「魔女<杏子<セキセイインコの公式が成り立ったわね」
マミ「いやいや」
杏子「ともかく!まどか、アンタも魔法少女なら、あの程度の奴等にいいようにされてんじゃねーよ。
囲まれたら威圧すりゃいいんだ威圧。たかが動物に舐められてるんじゃねぇ!」
さやか「触れ合いに来て威圧ってどうよ?」ジトー
ほむら「流石に今の発言は引くわ。佐倉杏子」ジトー
マミ「動物達にかすり傷ひとつ付けて御覧なさい?もう二度とご飯作ってあげないんだから」ジトー
まどか「杏子ちゃん…」ジトー
杏子「いや、そう意味じゃねぇから!」アセアセ
ほむら「ならどういうつもり?」
杏子「いや、あのさ?動物ってのは、本能的に自分より圧倒的に強いものには逆らわないって言うだろう?」
さやか「そうなの?」
ほむら「聞いたことあるような、無いような…」
マミ「…で?」
杏子「でさ?アタシ等魔法少女ってのは、普通に考えて、ただの動物なんかより圧倒的に強いわけでさ?」
ほむら「…まあ、そうね。否定はしないわ」
杏子「だったらさぁ。堂々としてりゃいいんだよ。そうすりゃ向こうから勝手に子分にしてくださいって感じで懐いて来るんだから。
まどかみたいにわざわざ目線合わそうとしたり、来て欲しいからってエサで釣ってご機嫌取りなんかしてりゃ、舐められるに決まってんだろ」フンスッ
さやか「うーん。一理ある、のか?」
ほむら「杏子にしてはまともな意見かもね。杏子にしては」
マミ(もしかして私って、佐倉さんに食べ物で釣ろうとしてるって思われてる?)
まどか「…むぅー」
杏子「まあ、そうむくれるなって!よくよく考えてみたら、そんな感じに強そうなオーラ出すにゃ、まどかじゃ難しいかもな!」ニヤニヤ
まどか「…そんな事言って、杏子ちゃん本当に出来るの?」
杏子「当たり前だっての!」フフン♪
まどか「本当に!?」
マミ(またそんな、無駄に得意げに胸張っちゃって……)
さやか(さっきジュース一つでジェムを濁らしてた奴の態度とは思えない)
ほむら(何を言うつもりか知らないけど、止めておいた方がいいわよ…)
杏子「よし。そこまで言うならここは一つ、私が魔法少女の先輩としての手本を見せてやろうじゃん?
動物の一匹や二匹、あっさり手懐けて見せてやるよ。まどか、ターゲットはお前が決めていいぞ」
まどか「じゃあ、次はあそこに行こう!!」ビシッ
↓
『大迫力!!世界の爬虫類館』
杏子「えっ…」
マミさやほむ(…ああ、そういうオチか)
はい、お疲れ様でした。
もう遅いし、今日は切りの良いここらで終了とさせてください。いい加減眠い。
残り分は、明日仕事が終わって帰ってきたら新スレを建てるから、そこで続きを投下…でもいいかな?
1です。シャワー浴びてきた。保守してくれるって言ってる人、ありがとう。けど、無理しないでね?
あと、ついでに宣伝。
このSSを気に入ってくれた人は、今度暇つぶしにでもいいんで、俺が前に書いた まどか「コーヒー苦い」
ってやつも読んでみてくれたら、とっても嬉しいなって、思ってしまうのでした。
誤字脱字が多いんでちょいあれなんだがね…
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| ::::::::;Ⅵ:::::::::::::::!  ̄´ ヒrリ.》 j:::::| / \
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/::::::/⌒ヽ- ヘ:::::::::|  ̄テメx;;_ :::::/|:::::::::::::::|
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. ノ" ! Ⅵ `マI⌒`゙|リ|:::::::/
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純国産「オプティマ-ス」
知久「よーし、車になるぞー!」ヘンケイ!
たっくん「同じく」ヘンケイ!
知久「車になったぞぅ!」
まどか「ほむらちゃんもパパに乗る?」
ほむら「そうやね」
純国産「セシウムさんのせいで私の価値が駄々下がりだよ...」
純国産「でも中国産は嫌いだ!」
たっくん「同じく」
ただいま。保守してくれたみんな、ありがとう
ご飯の準備したら始めます
あ、あとね。でっカピバラさん見れなかった人用に再うぷ
ttp://www1.axfc.net/uploader/Img/so/123392
世界の爬虫類館内
さやか「暑い…っていうか熱い。むしろもう、溶ける…」ダラーン
ほむら「まあ、爬虫類館だしね。仕方無いわ…」パタパタ
マミ「『世界の爬虫類館。ここは日本でも珍しいエキゾチック・アニマル達と触れ合うことが出来る、貴重なスペースです。
マニア必見の珍種から、一般家庭ではとても飼う事の出来ないあの生物まで、一同貴方が訪れるのを首を長くしてお待ちしております』ですって」
ほむら「なんか、後半だけ見たら怪しいペットの通信販売業者みたいな煽りみたいね…」
さやか「…とはいってもねぇ…」チラッ
ホンジュラスミルクスネーク(この間新幹線止めたヤツ)「シャー」
参考
ttp://www1.axfc.net/uploader/Img/so/123393
※蛇苦手な人は注意
まどか「うわっ毒々しい…」
さやか「そもそも、首が無いんですけど、こいつら…」
マミ「もしくは首しかないというか…」
ほむら「実は蛇にも首部分はあるのよ?」
まどか「へー…」
ほむら「流石にケースの中だわ。放し飼いで無いのは救いね…」
まどか「あ、でもケースの蓋は開けられるみたいだよ。最後にしまえば、取り出して触れ合いもオッケーだってさ」
さやか「私はやだよ…」
マミ「私も…」
ほむら「ごめんなさい、私も」
まどか「そっかー。なら、次行こ?みんな」
アルマジロトカゲ「チョロチョロ」
参考:ttp://www1.axfc.net/uploader/Img/so/123395
さやか「ん?トカゲ?」
マミ「なにこの子かわいい」
ほむら「アルマジロトカゲね。レアものよ」
マミ「これをそのまま大きくしたら、ちょっとしたドラゴンみたいなビジュアルね。
私、正直爬虫類は苦手なんだけど、この子なら全然いけるわ!むしろ飼いたいくらい!」
さやか「キュゥべえに食べられちゃいませんかね?」
マミ「そうなのよねぇ。あの子、この間もスズメ捕ってきて、私の枕元に持ってきたし…」
まどか「キュゥべえって…」
ほむら(やはり奴は滅ぼすべき敵ね。復讐ノートの仇打ちリストにスズメさんを加えておきましょう)カキカキ
さやか「ま、それはともかくとして、キモイ物あり可愛いものありで、意外と楽しいね!爬虫類館」クルッ
マミ「そうね。最初はどうなるものかと思っていたけれど、意外とね」クルッ
まどか「ね!杏子ちゃん!」クルッ
ほむら「…」クルッ
杏子「フシャー!!!!」ガタガタ
さやか「あははは!杏子、そんな遠くで物陰から見てないで、こっちおいでよ!案外可愛いよ!ほら、このトカゲとか!」
ほむら「そうよ?いくら苦手だっていっても、流石に何も見もしないのは勿体無いわ」
マミ「というか、佐倉さん、爬虫類苦手だったのね…」
まどか「意外だよねー」
ほむら「私はてっきり食べたい食べたい言い出すと思って危惧していたのに」
さやか「うん。てっきり日常でもマムシとか捕まえて蒲焼にしてるのかと…」
杏子「お前ら好き勝手言ってんじゃねぇ!!」ガルルル
杏子「…っていうか、みんな正気かよ!?そいつの顔を良く見ろ!」
杏子「縦に割れた瞳。ブヨブヨゴツゴツした肌。何考えてんだか良くわかんない表情…」ゾゾゾ
杏子「こいつ等絶対悪魔だって!」
さやか「何を言い出すかと思ったら」ハンッ
杏子「うるせー!無学なさやかは知らねーかもしれねーけどなー!サタンだって最初は蛇の姿をとってアダムとイブの前に現れたんだぞー!」
マミ「聖書を持ち出すとか」
杏子「つまり、爬虫類は人類の天敵なんだ!奴らに騙されて知恵の実を食った事で人間は楽園から追放されたんだぞ!
くそっ!じゃあなんで私は普段からリンゴなんて食っちまってんだよ!
こんな奴らから教えて貰った食い物なんざ今後一切食って堪るか馬鹿野郎!!クソッ!クソッ!!」ジタンダ ジタンダ
さやか「なんか勝手に盛り上がってるし」
ほむら「どうせ2時間後には今言った言葉も忘れて美味しそうに食べてるわよ
まどか「あ、次の部屋で室内は最後だって」
杏子「! 主よ!私は救われる!!」
ほむら「確か、館の外にはリクガメが居たわね。出たら行ってみましょう」
さやか「おー。じゃあ、さっさと行って、外出ようか。なんか正気を失いつつある奴も居ることだし」
マミ「じゃあ扉、開けるわよ?」ギィー
サルバトールモニター(2m)「…」ノッシノッシ
ビルマニシキヘビ(10m)「…」ズルズル
『巨大爬虫類との触れ合いコーナー
なんと放し飼いの巨大爬虫類達と好きなだけ触れ合えます!!』
全員「…」
※もしどんなのか見てみたい人は、自己責任で…
あと、ろだ他に使った事ないの。良かったらいいとこ教えて…
まどか「わーい…ジュラシックパークだー…」
さやか「おい、責任者出て来い」
ほむら「これは流石に予想外だったわ…」
マミ「いいの?ねえ、これ本当にいいの!?」
杏子「…」パァァァ
さやか「杏子?」
ほむら「変身した」
マミ「駄目よ?傷付けたら」
まどか「杏子ちゃん、ちょうどいい機会だから、ちょっと触ってみなよ!」
杏子「はぁぁあ!?」
さやか「そうだよ。折角変身したんだし。流石に命の危険とかは感じないでしょ?」
杏子「馬鹿な事言うなよお前等!ほむら、お前からも何か言ってやってくれ!」
ほむら「そうね。さっきのまどかとの約束もあるし。こんなところで変身した罰だと思いなさい」
杏子「ま、マミ!助けてくれ!」
マミ「…ところで、私のどが渇いたんだけど。佐倉さん、ジュース貰える?」
杏子「…」
さやか「あ、私も飲みたい」
杏子「…」
ほむら「…ちょっと。全員分空ってどういう事よ。多少飲むくらいなら勘弁してあげるつもりだったけど…」
杏子「…」
まどか「私まだ一口も飲んで無かったんだけど…」
杏子「…」
マミ「せめて飲み切っちゃったならそう言うとか…」
杏子「…」
まどか「…罰げーむ♪」ニヒヒ
杏子「…今現在、私の心はお前達に嬲り殺されそうだぞ」
杏子「ほ、ほーら、お前等、こっちこーい。ゆっくりなー。そーっと来いよー。嫌なら来なくていいぞー」ビクビク
サルバトールモニター「…」ピク
ニシキヘビ「…」ピク
杏子(帰りたい…)
サルバトールモニター「…」ノッシノッシ…
ニシキヘビ「…」ズル…ズル…
杏子「ヒイィ!?」
マミ「すっごい及び腰なんだけど…」
さやか「『堂々としてりゃいいんだよ』」キリッ
ほむら「まあ、あれらを子分に出来たら、その辺の魔女よりよっぽど魔女っぽいわよね」
まどか「使い魔ってレベルじゃないもんね」
さやか「捕獲レベルいくつかな?」
ほむら「もうすぐ接触するわ」
サルバトールモニター「チロチロ」
ニシキヘビ「チロチロ」
杏子「」ゾゾゾゾ
まどか「杏子ちゃんを見つめながら、舌をチロチロしてる」
マミ「まるで品定めしてるかのような」
さやか「怖っ」
ほむら「…ニシキヘビが動いたわ」
ていうか爬虫類にむやみやたらに触れるのはストレスの問題でよくないんじゃ…
ニシキヘビ「…」グル…グル…
杏子「ぁ…ぁぅ…ぁぁ…」ブルブル
ほむら「ニシキヘビがゆっくりと杏子に巻き付いてゆくわ…」
まどか「なんか不安になってきた」
さやか「まさかエサと認識されてはいないよね?」
マミ「…」ハラハラ
ニシキヘビ「チロチロ」グルグル
杏子「ぅぅぅ…や、やめろよぅ…」ウルウル
さやか「駄目だ。もうこれから捕食されるようにしか見えない」
マミ「そろそろ助けてあげない?」
まどか「…ねえ、様子が変じゃない?」
ほむら「?」
ゆっくりと、一切の音を立てずに、蛇が杏子の身体に絡み付いてゆく。
人に危害を与えないよう訓練を施されたこの蛇は、人が苦しいと思う程に締め付けを強めることは無い。
代わりに数分間対象の身体に巻きつき、その感触を堪能させる。ある種の度胸試しだ。
それがスタッフの考えたニシキヘビとの『触れ合い』だった。無茶もいいところだが、この数分間を耐えれば、すぐに蛇は離れていく。
杏子「パクパク」
だが、スタッフは一つのミスを犯した。その旨を伝える注意書きを、設置し忘れたのだ。
しかも本来部屋に付く筈の監視員の少女も、先ほど何故か部屋に白い猫の様な生き物が居るのに気付いて慌てて外に連れて行ったため、今はいない。
事実を知らない杏子は現在、この世の終わりを感じていた。
杏子(は、外れねーし…)
蛇は大した力を入れていない。
しかし杏子が魔法少女としての力で幾ら力を入れようとしても、拘束が外れる気配は全く無かった。
力を入れようとする杏子の動きは、すでに完全に封じられていた。
杏子(ああ…こりゃ、死んだかな…)
蛇「…」ニュルニュル
杏子「っ!?」ビクン!
生を諦め、普段勝気な瞳を虚ろにして天井を眺めていると、
蛇がその頭を杏子のパーカーの中に潜らせてきた。背筋を凍りつかせる杏子。
暑いからと弛めていた襟元から爬虫類特有の鱗の感触がゆっくりと侵入し、徐々に杏子の肢体を下へ下へと滑って往く。
杏子「ん…ぅん……」ピクッ
白い首筋をゆっくりと滑り
杏子「……ぁ」
じっとりと汗ばんだ脇下を潜り
杏子「…ふわぁっ!?」
細く引き締まった腰に蛇が絡み付く
杏子「……ぅん…っ!!うぁ…」
マミ「…」メヲソラス
さやか「…」メヲソラス
まどか「…」メヲソラス
ほむら「…」パシャパシャパシャ
>>264
そこはファンタジーって事で一つ・
っつーか、訓練なんかで大人しく従ってくれる様な生き物じゃないよね、こいつ等…
もう脱いだから、風邪ひくまえに早く
次に蛇は太ももの付け根をゆっくりと通り過ぎると、むき出しの腹の正面まで鎌首をもたげた。
杏子の顔に今日一番の恐怖が走る。
杏子「や、やめろ!おヘソは嫌!おヘソは嫌だぁ!!」
嫌々をしながら身を捩る杏子だが、蛇は構わずその長い舌を可愛らしい臍へと…
杏子「やだやだやだやだ!誰か!誰か!助けて!!!マミ!さやか!ほむら!まどかぁあ!」
マミ「…ミザル」(眼を塞ぐ)
さやか「…キカザル」(耳を塞ぐ)
まどか「…ナニモカンジザル」(明後日の方向を遠い眼で見つめる)
ほむら「…」パシャパシャパシャ
蛇「…」
杏子「いや!!!誰か!誰か助けてよ!!パパー!ママー!神様ー!!」
蛇「チロ…」
杏子「いやぁぁぁあぁ!!!!!!!?」ビクンビクン
ニシキヘビ「」ズルズルズル…
杏子「」チーーン
マミ「蛇が去って行くわ…」
さやか「あの杏子が手も足も出ないなんて…」
ほむら「侮れないわ。大自然」パシャパシャ
まどか「ごめんね…本当にごめんね…」
まどか「杏子ちゃん、大丈夫?」
さやか「い、生きてますか…?」
杏子「生まれ、生まれ、生まれ、生まれるが、
その生というものの始まりは、よくわからん。
死に、死に、死に、死んで、その死の終わりというのも、よくわからん」ブツブツ
マミ「こりゃ重症ね…」
ほむら「それにしても、最後にご両親と神様に助けを求めるなんて…」
杏子「神?ハハハ何を言っているんだね暁美君。
この世に神なんざいませんよ。いるのは唯一大日如来」
まどか「流石に申し訳ないよ…。ごめんね、杏子ちゃん。やり過ぎちゃった…」グス
杏子「なーに言ってんだいまどっちぃー。鈴虫みたいに泣いちゃってぇ。オイ。パイ食わねぇかい?」
さやか「何がまずいって、もう何言ってるか全然わかんないところよ…」
杏子「…!」ピク
さやか「どうした、杏子。正気に戻った?」
杏子「そうか…!そうだったのか…!」
ほむら「何が?」
まどか「杏子ちゃん……?」
杏子「わかった。今わかったぞ…!宇宙とは…命とは…!そして、何故私達人類が産まれてきたのか…!!」
マミ「なんか壮大な事言っちゃってるわよ!?」
杏子「むお!悟った!!アタシ今悟っちゃったぞ!!ニルヴァーナだーーーー!!!!!」ペカー
さやか「部屋の景色が変わった…」
杏子「虚しく往きて実ちて帰る」キリッ
マミ「これは…幻術?」
杏子「も う な に も こ わ く な い !!」
ほむら「この魔力は…杏子のものね。貴女、こんな魔法も使えたの?」
まどか「とにかく、早くこの部屋を出よう…」
爬虫類館・外
さやか「涼しいー!」
マミ「生き返るわね」
ほむら「(デジカメデータ確認中)…よし」
まどか「だ、大丈夫?杏子ちゃん…」
杏子「まどか…私はあの時悟ったよ。
生は、これ楽にあらず、の集まる所。また、死は楽にあらず、衆憂たちまち迫る……」ウフフフ
さやか「あ、アルカイックスマイル…」
マミ「そろそろ虚無の世界から帰ってきなさいな。収集が付かないわ…」
まどか「…杏子ちゃん、ごめんね。こんなのじゃ全然お詫びにならないけど、せめて、あとでスイーツ奢ってあげるよ。
今私に思いつくのはそれくらいで申し訳ないけれど…」
さやか「そうだね。私もそうする。こんなんじゃ全然罪滅ぼしには足りないけどさ…」
杏子「マジで!?」
さやか「治った!?」
マミ「素晴らしく現金ね…まあいいわ。私も奢ってあげるわよ」
杏子「よっしゃあ!」
ほむら「まったく…」
杏子「…」ジー
ほむら「……何よ」
杏子「別に」
ほむら「………」
杏子「…………」
ほむら「……………」
杏子「色即是空色即是空」
ほむら「…わかったわよ。私も奢るわよ」ハァ…
杏子「托鉢に感謝♪」
ほむら「…こういう時に言うのね。『チョーウゼエ』」
ゾウガメコーナー
係員「いらっしゃーい」
さやか「お?」
『体験コーナー ゾウガメに乗ってみよう!
このコーナーでは、ゾウガメの背中に乗って20mのコースを一周できます!ぜひ乗り心地を試してみてください』
さやか「へー。ゾウガメ試乗かー。けっこうおもしろそう!」
杏子「あ、なんか、もう爬虫類も大丈夫っぽい。甲羅があれば大丈夫なのか?アタシも乗る!」
ほむら「注意書きがあるわ」
『ただし、体重制限があります。このゾウガメ君はとても力持ちですが、ストレスの原因になりますので、申し訳ありませんが50kg以上の方はご遠慮ください』
まどか「体重制限かー…」
ほむら「50kg?楽勝ね。普通はせいぜい30kg程度までなんだけれど…」
さやか「私もセーフだね」
まどか「私も」
杏子「私もだ!」
マミ「…」
参考:女子・平成21年度年齢別平均体重(文部科学省、学校保健統計調査より)
13歳(中1~2) 43.8kg
14歳(中2~3) 47.3kg
15歳(中3~高1)50.2kg
さやか「じゃあ次、私!」
係員「大丈夫です」
杏子「ひょい」
係員「問題ありませんねー」
マミ「…」
係員「はい、次の方どうぞー」
マミ「……」
係員「あの…?」
マミ「…」
係員「どう…ぞ?」
マミさん視点係員『くくく…さあどうぞ、審判の天秤にお乗りなさい?哀れな子羊よ!
そして成す術も無く己が運命に屈し、絶望するがいい!!!!!!
ククククク…ハハハハハハ!!ハーッハッハッハ!!!!!!!!』ゴゴゴゴ
マミ「…」ダラダラ
係員「あの…もしご気分が優れないようでしたら、すぐにスタッフを御呼び致しますが…」
マミれば全て解決
マミ(大丈夫!大丈夫よ、マミ!1週間前お風呂上がりに計った時のことを思い出しなさい。あの時は『ティロ・フィナーレ!!』kgで、
50kgには至っていなかった筈だわ。50kgには至っていなかった筈だわ。50kgには至っていなかったっつってんだろ!!
その後は月曜日からずっと食事メニューだってちゃんともやしとかコンニャク中心だったしカロリーレコーディングしているし、
1kg7,000kcalで計算すれば収支はむしろマイナスな計算だし、それなら50kg超えるはずは無いわよね。そうよね、きっとそうよね!)
マミ「では…」スッ
マミ「!!」サッ!
マミ(ハッ!ちょ、ちょっと待って!今、私は服を着ているんだったわよね!
夏物の薄めのノースリーブだけど、きっと1kgは増えるはずよね。それにアクセサリーだってしているし、ああ!私ったら、なんでこんな日に
限ってちょっと大き目のネックレスとか着けているのよ!それに、思い返せば今朝は『今日は一日中歩くから』っていって、ベーコンエッグと
トーストに、ソーセージまで食べちゃったのよ!それに朝早くに起きてお弁当作っていたから、当然味見した分はしっかり吸収されているはずだし
出掛けにミネラルウォーターも飲んだから、その水の分だけ重くなっているはずだし…)
マミ「では…」スッ
マミ「!!!」ササッ!!
マミ(あわわ!そうだ、ポーチポーチ!危なかった!この中には飴玉とか色々沢山入っているから、2kgくらい余裕で行くわ!
服と合わせて3kgも増えたんじゃ流石の私も危ないわよね!?)
マミ「佐倉さん、パス!」ポイッ
杏子「んあ?」キャッチ
マミ(よし!これでもう何も怖くな…しまったー!
飴玉で思い出したけど、お昼にクラスの子から貰ったお菓子とかレコーディングするの忘れてたー!!
だってだって、しょうがないじゃない!隣の席の子にチョコ食べる?とか聞かれて『いえ、結構です』なんて言える訳無いでしょうがー!
人の行為を無碍になんて出来ないし、第一『私ダイエット中だから』なんて言ったら、
みんなで大挙してお菓子を与えに行くのがうちのクラスの女子なんだから!)
さやか「マミさん?」
マミ(大体、クラスのみんなったら、唯でさえ事あるごとに私にお菓子食べないか聞いてくるし!
あと、女子だけならともかく男子も手作りお菓子作ってくるとかなんなのよ!断れるわけ無いじゃない!手作りとか!)
まどか「マミさーーん」
マミ(あああああ!そういえば昨日の魔女退治の後!
キュゥべえが猫缶食べたいって言うからコンビニよって、その時に新作スイーツ見つけたから買って食べてしまっていたぁぁぁぁあ!!)
係員「あの、後ろが混んできたんで…」
マミ「…あぅ」
マミ(ええい、ままよ!)
マミ「えい」トン
体重計「75kg」
マミ「!!!!!!?!!?!?!?!?!?いえhぐえfへあhふぁだhv7wふじこ」
ティロ・(体重計の針が)フィナーレ
まどさやほむ「うそぉ…」
マミ(なに!?何なの!?私どんだけ食べたの!?どうやっても他の子の1.5倍以上ってどういう事よ!
佐倉さんなんて普段からバカスカ好きなだけお菓子とか果物とか食べまくってるはずなのに!
美樹さんなんて私より背高いし、引き締まってる分筋肉だって多そうなのに!
…鹿目さんと暁美さんは…まあ仕方ないか。ちっちゃいし。細いし)
マミ「…ふう」ニコッ
さやか「あの…マミさん?」オソルオソル
マミ(…死のう)
「プッ」
マミ「…ん?」
杏子「クヒヒ…」
マミ「…んん?」チラッ
体重計「杏子の足も乗ってます」
マミ「…」
杏子「ウプププ…」
マミ「……」
マミ「ティロ・フィナーレ(裏拳)」ボッ
杏子「パウッ!?」ヒュゴッ
さやか「杏子が吹っ飛んだ!」
ほむら「流石ね。巴マミ」
まどか「今、昔の香港映画のパンチみたいな音がしたよ…?」
マミ「さァァァァァァァくゥゥゥゥゥゥゥらさァァァァァァァァァァン!?
ちょっと、爬虫類館に戻りましょうか!その頭、カラフルなメデューサみたいにしてやるわよ!!?」ギリギリギリ
杏子「ぎゃああああああ!悪かった!アタシが悪かったから!!それだけは勘弁!マジで!!あと、地味に頭が痛いんでウメボシ止めろ!!」ミシミシ
マミ「全く…もういいわよ!」スワル!!
まどか「あれ?マミさん、ゾウガメさん、いいの?」
マミ「ええ。何だか、気が抜けちゃった。
それに、いくら体重制限に引っ掛からないとは言っても、そう何人も乗せてばかりじゃ亀さんだって大変でしょう?
あんまり大勢で行っても、可哀想なだけだわ」
さやか「それなら、私がマミさんの代わりに…」
マミ「ありがとう、美樹さん。でもいいのよ?私が一番お姉さんなんだし」
さやか「でも…」
マミ「それに私、ちょっと遊び疲れちゃった。
誰かさんのせいで喉も渇いたし、皆が遊んでいる間に休憩がてら飲み物でも買って来ようかしら。皆は何がいい?」
さやか「マミさぁん」ウルウル
まどか「マミさん大好きー!」ダキッ
マミ「あらあら、大げさね。いいから、貴女達は遊んでらっしゃい?」
まどさや「はい!ありがとうございます!!」
俺「マミさん大好きー!」ダキッ
ほむら「…まどか。計算してみなさい」
まどか「ん?」
ほむら「杏子は体重計に足を乗せていた。けど、それは半分だけ。
なら、杏子の体重を50kg未満としてその重量を半分と見積もった時、追加されるのは25kg未満。
それに対して大雑把に計算すると巴マミ+佐倉杏子/2=75kgとなる。という事は…?」
まどか「ええっと…」
マミ「あらあら、暁美さんったら…」ウフフフ
マミ「…」スクッ
ほむら「?」
マミ「ほら、鹿目さん。あちらでは亀さんにエサもあげられるようよ?順番待ちの間に行っておきなさい?」
まどか「あ!本当だ!ちょっと行ってきますね!」タッタカター
>>321
ティロ・フィナーレ(惨殺)
マミ「…」
ほむら「……」
マミ「………」
ほむら「……あの」
マミ「ねぇ、暁美さん?」
ほむら「は、はい!」ビクッ
マミ「皆で来る動物園が楽しくてはしゃいじゃうのは構わないけれど」クスクス
ほむら「…」ダラダラ
マミ「あんまり人に変な事吹き込んだりして御痛が過ぎると…ねぇ?」クスクスクス
ほむら「…」ダラダラダラ
マミ「…さて、ジュース買って来るわ」スタスタ
ほむら「…」
ほむら「…」
ほむら「……」
ほむら「………そういえば」ポツリ
ほむら「…そろそろ、サバンナは雨季ね」
係員「次の方々どうぞー」
さやか「やっと私達の番だ!」
ほむら「…」スタスタ
まどか「あれ?どこ行くの?ほむらちゃん」
ほむら「ちょっと、御花を摘みに行ってくるわ。すぐ戻るから、先に行っていて」
まどか「ほむらちゃんおトイレかぁ…」
さやか「まったく。先に行っとけよな!」
杏子「なんか、随分内股な歩き方だな…」
カメ「…」ノッシノッシ
まどか「あははは!結構揺れるねー!」
さやか「お!来たね?ほむら」
ほむら「…ええ」
杏子「おい、まどか、パンツ見えてるぞ」
まどか「え!?」バッ
杏子「あはは。うっそー」
まどか「もう!杏子ちゃん!!」プンプン
さやか「あははは。けど、気を付けなよ?
ほむらも、今日はスカートなんだからあんまり暴れたら捲れちゃうぞ?」
まどか「うう。気を付ける///」
ほむら「…………ええ」
カメ「…」
ほむら「…」カチッ
ピタッ
ほむら「…」ヨジヨジ
カメ「…」
ほむら「…」チョコン
ほむら「そして時は動き出す…」カチッ
カメ「…」ノソノソ
ほむら「…ふう」ヒンヤリ
http://www.dotup.org/
ほいロダ。ここに貼る時は.jpgまで削るんじゃぞ
杏子「おーい。ほむらー」
ほむら「?」
杏子「じゃーん」
ほむら「枯葉?」
杏子「コイツ等のエサなんだとさ」
ほむら「へえ…」
杏子「で…だ」ヒラヒラ
ほむらの乗ってるゾウガメ「!」ピクッ
カメ「…!」ズンズンズン
ほむら「ちょ、動きが早くなった!?」
杏子「ははは。鼻の先にニンジンって感じだよな。ほら、こっちまでこーい」
カメ「…!…!」ズンズンズン
ほむら「きゃっ!い、意外と揺れるわ。止めなさい杏子!」
杏子「はっしれー」タッタッタ
カメ「…!…!…!」ズダダダ
杏子「おー。首が伸びるー」ケラケラ
ほむら「あっ!ちょ、あっ!あっ!!」
ほむら「ほむぅぅぅぅぅううううううううう!?」
カメかわいい
ほむら「…」グッタリ
杏子「なんだ、この程度でへばったのか?」
ほむら「うるひゃい」
さやか「おーい。行くよー」
まどか「お昼ご飯ーお昼ご飯ー」
マミ「うふふ。頑張って作ったから、みんなで食べてね?」
カメ「…」
係員1「あれ?このカメ、甲羅が濡れてるや」
係員2「さっきの子達がジュースでも零したかな?…確か、コイツに乗ってたのは黒髪の子だったか」
係員1「コース内は飲み物持ち込み禁止なのに。しょうがないなー、最近の子は。
…まあいいや。この天気なら洗っておけばすぐ乾くだろ」ホースジャバー
俺「…ッ…ッ…!」ズンズン
ほむら「やっやめなさい!あっ!あっ!」
待てよ
漏らしたのか濡らしたのか零したのかはっきりしろ
眠れん
カメの甲羅舐めて確かめてくる
さやか「お腹減ったー」
杏子「飯だ!!」
まどか「マミさんのハンバーグ!」
マミ「うふふ。他にも色々作ったのよ?…あそこの東屋で食べましょうか」
ほむら「みんなレストランの方へ行っているのかしら?外で食べている人は余り居ないようね」
さやか「最近は外、暑いからねー。まあ、仕方ないよ」
まどか「こんなに風が気持ちいいのにー」
杏子「どうでもいいから、マミ、早く!早く!!」
マミ「もう。急かさないの!…はい!」パカッ
まどさやあんほむ「うわーーーー!」
杏子「コロッケタコさんウインナー玉子焼きレンコンのはさみ揚げ!」
ほむら「ブロッコリーとニンジンのソテー、サラダ、アスパラガスのボイル。バランスも良いわね」
まどか「こっちの箱はサンドイッチ!こっちの箱はミニライスボール!」
さやか「もう嫁に来てよ!マミさん!!」
マミ「えへへ。張り切って作りすぎちゃって///」
肉嫁って単語が脳裏に過ぎった
杏子「私一番乗りー!いっただきまーす♪」ヒョイパク ウマーイ!
さやか「あ、ずるい。私も!マミさん、いただきます!」パクッ ウマー!
ほむら「いただきます」パク ホムー
まどか「マミさん、ありがとうございます。私の我侭でハンバーグも…」
マミ「いいのよ。それより、足りるかしら…
こんなに人数が増えると思わなかったから。それに、大食いな子も居る事だし」チラッ
杏子「ガツガツ」
まどか「あははは」
杏子「ごちそーさん」ケプ
マミ「お粗末様」
ほむら「じゃあ、早速次に行きましょうか」スタスタ
さやか「次はわんにゃんコーナだね!早く行こう!」タッタッター
まどか「さやかちゃん待ってよー!」テッテコテー
まどか「ほむらちゃん、ピンクの象さんだよ!」
俺でも言うのを憚ったのに
『この先わんにゃんコーナー 古今東西のワンちゃんニャンちゃん大集合!
当園ではワンちゃんとニャンちゃんがみんな仲良し 同じ広場で一緒に遊んでいます
アナタも一緒に遊んでくださいね!』
まどか「ここも楽しみだったの!」
さやか「あたし、ワンちゃん大好きだなー」
杏子「ああ。本人もなんか犬っぽいしな」
さやか「特に大型犬!うちはマンションだから飼えないんだよなー。あー。ゴールデンレトリバーとか秋田犬を思いっきりモフりたい!!」ワクワク
ほむら「あのドアの向こうね」
さやか「わんわん!わおーん!」
がちゃ
でっかい犬「」ギロリ
さやか「」
参考画像
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1919317.jpg
マミまどほむ「い…ぬ…?」
杏子「カッケーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!?」
格好いいけど怖いねー
マミ「集合」
ササッ
杏子「…おい、何だあの化け物。他の犬猫が余裕で霞むぞ」ヒソヒソ
マミ「他にも何組も家族連れの先客がいるのに、あの子が居るところだけぽっかりと空白なんだけど…」ヒソヒソ
さやか「ちょっと、ほむら博士。あれなんて生き物か知ってる?」ヒソヒソ
ほむら「もちろん知ってるわ。あれは山犬よ。気を付けなさい。首だけになっても飛んでくるわ」ヒソヒソ
まどか「ああ。CV美輪昭宏の…」ヒソヒソ
マミ「あれ、やっぱりどう見ても伝説上の聖獣とかなんとかよね。通常攻撃がすでに聖属性帯びてるわよね」ヒソヒソ
『黙れ小僧!!!』
マミさやほむまど「!?」
犬「…」
杏子「ニヤニヤ」
ほむら「…杏子。幻術を悪戯に使うのは止めなさい」
まどか「パクパク(腰が抜けた)」
さやか「おのれは…」
ほむら(ちょっと期待したのに!)
マミ「てぃろふぃな~~~~れ~~~~」ウメボシグリグリ
杏子「ギブギブ」パシパシ
犬「…」スクッ
まどか「こっちに来る!!」
ほむら「進路上の犬猫と人間が細波のように引いていくわ」
杏子「モーゼかよ」
犬で思い浮かぶのは、
くんかくんかしながら懐いてきたと思ったら、スカートの中までくんかくんかしてきて、真っ赤になってる杏子ちゃん
さやか「これって、死んだフリとかでいいんだっけ?」
マミ「お勧めしないわ。あれは迷信よ。それに、あの目…すでに何人か殺っているはず…!」
ほむら「良かったわね。あなたの好きな大型犬よ。思う存分モフるといいわ。さやか…」ポン
杏子「南無阿弥陀仏…」ポン
さやか「ええ!?あんた等、それ酷くない!?」
マミ「…美樹さん、気をつけて…」ポン
さやか「マミさんまで!?」
まどか(みんな、一瞬でさやかちゃんを生贄にする道を選択した…これが歴戦の魔法少女!)ゴクリ
さやか「ちょ、まどか!アンタからもこの薄情どもに何か言ってやって!」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「ん?」
まどか「頑張って…」ニコリ
さあ、さやさやはどうなるのでせうか!
犬「…」ジリジリ
さやか「…」ジリジリ
ほむら「そして素直に対峙する美樹さやか。なんという体当たり芸人根性なの…」
杏子「アイツの運があんま良くないのは、アイツの自業自得な気がしてきた」
マミ「まさか本当に行くなんてねぇ…まあ、仮にもこんな施設にいるのだから、滅多な事は無いと思うけど」
まどか(ええー!みんな、シャレのつもりだったの!?)
犬「…」ジー
さやか「…ゴクリ」タジタジ
まどか「あ、ダックスフント」
ほむら「こっちにはパピヨンだわ」
杏子「こいつは?」
マミ「サモエドね」
下手すると一億円越えがあるとか
チベタンマスティフ「…グルルル」
さやか「…」ビクビク
まどか「可愛いーー!スコティッシュフォールドだー」
ほむら「こっちはアビシニアン。高貴な猫ね」
マミ「みんな見て!ゴールデンレトリバーに寄り添ってメインクーンが居眠りしてるわ!」
杏子「お手!おかわり!!へへ。かしこいなーお前!」
チベタンマスティフ の 『じゃれつく』
さやか「がふっ!!」ドカーーン
まどか「にゃーにゃー♪」
ほむら「猫と戯れるまどか。良いわ!!」パシャパシャ
杏子「よーしよーし。じゃあ、これ取ってこーい」ポイッ
マミ「ああ、ノルウェージャンフォレストキャットは毛並みがふかふかね…」モフモフ
チベタンマスティフ の 『突進』
さやか「ぐあああああぁぁぁ」ズバーーーン
まどか「よしよし」
ほむら「和むわね…」
杏子「あははは。くすぐったいぞお前ー」
マミ「あら、ボーダーコリー」
翻弄されるさやさや
さやか「ぐ、ううう…」ヨロヨロ
チベタンマスティフ の 『体当たり』
さやか「うわーーーーーー!」ドカーーーーン
ほむら「…そろそろスルーするのもしんどくなってきたわ」
杏子「…さやかェ」
マミ「ボロボロね…」
まどか(さやかちゃん、ちょっと嬉しそう…?)
ほむら(ワルプルと戦う時、アレ借り出せないかしら…)
ちべたんその2
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1919482.jpg
ぼろぼろさやさや
チベタンマスティフ「ハッハッハッハ」フリフリ
さやか「あっはっはー!!なんかテンション上がってきたぞー!!よっしゃもっとこーい!!」
犬「あおーーーーーーーーーーん!!」ドカーン
さやか「ぬわーーーーー!」
マミ「なんで仲良くなったの…?」
まどか「さやかちゃんタフ過ぎ…」
杏子「…先行ってるか」
ほむら「賛成」
戻ってくる頃にはどんなさやかになってるのかしら
まどか「あれ?次の部屋で最後みたいだよ?」
ほむら「あのドアの向こうだわ」
まどか「何がいるか、パンフレットにも書いていないんだよね」
さやか「なんか、初日は秘密にしててパンフレットにも載せてないんだってさ」
杏子「お!サプライズってやつだな!」ワクワク
マミ(記念品のネタバレって、これの事だったのね・・・)
まどか「ほむらちゃん、開けてよ!」
ほむら「え?」
さやか「そうだね。何だかんだ言って今日を一番楽しみにしていたのはアンタだったみたいだし、いいんじゃない?」
杏子「私は何でもいいぜ。でもまあ、そういう事なら一番に触る権利もくれてやるよ」
マミ「そうね。お願い。暁美さん」
ほむら「…」
ほむら「みんな…ありがとう」ホロリ
さあ、何が出るかな
ほむら「じゃあ、開けるわよ?」
まどさやマミあん「わくわく」
ガチャ
ハシビロコウ「…」
みんな「…」
さやか「…何、あれ?」
まどか「変な鳥…」
ほむら「!! 二人とも、知らないの!?」
マミ「私も知らないわ…」
杏子「私も…」
ほむら「嗚呼、なんて嘆かわしい!!(天を仰ぐ)」
さやか(なんというオーバーリアクション)
まどか(アメリカ人みたい)
杏子(ウゼー…)
さやか「えーと。『ハシビロコウ』…?」
ほむら「『さん』を付けろよ!デコ助野郎!!」ゲシッ
さやか「痛てっ!」
まどか「えー…」
杏子(超ウゼー)
ハシビロコウ「…」
杏子「そして一連の流れを微動だにせずに見つめ続けるコイツ…」
マミ「只者じゃないオーラを感じるわ…」
ハシビロコウ「…」
杏子(ダンディーだ…)
マミ(ダンディーね…)
まどか(ダンディーだよね?)
さやか(ダンディー…)
ほむら「ハアハアハアハアハアハアハア」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ…
マミ「でも、全然動かないわ…」
まどか「微動だに動きませんね」
杏子「この圧倒的置物感は何なのか」
さやか「この子で最後なのかー」
ほむら「ハアハアハアハアハアハアハア」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ…
さやか「コイツ、写真集でも作るつもりか…」
マミ「でも、全部同じ絵よ?」
まどか「まあ、この子で最後だし。ほむらちゃんが納得いくまで付き合ってあげようよ」
杏子「ふあー」ネムネム
20分後
ほむら「…ふう」ツヤツヤ
マミ「…満足した?」
ほむら「ええ。これで大分捗るわ」
さやか「何が」
杏子「うーーーん。ふあーーーあ。んあ?」
まどか「あ、終わったの?ほむらちゃん」
ほむら「ええ。ごめんなさい、待たせてしまったようね。でも、もう大丈夫よ」
さやか「じゃあ、帰りますか」ノビー
マミ「ええ」
杏子「! おい、あれを見ろ!!」
まどか「ん?」
ハシビロコウ「パチパチ(まばたきを2回)」
みんな「動いたーーーーーーーーーー!!!!!」
動物園にいるのは、比較的『活発』なんだとさ
ほむら「なんて事…ハシビロコウさんが…動くだなんて…!!」ガクガク
さやか「ほむらがすっごい震えてる!」
マミ「そんなに凄いことなの!?」
まどか「いや、動物、ですよね…?」
杏子「お前等!それだけじゃねぇぞ!!」
ハシビロコウ「…(羽根づくろいを始める)」
ほむら「そ、そんな馬鹿な…」ペタン
まどか「ホムラチャン!?」
さやか「ほむら!ほむら!!しっかりしろ!!」
マミ「佐倉さん!?」
杏子「いや…私じゃねぇ…幻術なんか、使ってねえ…!!」
ハシビロコウ「…クアー(あくび)」
ほむら「…あ?…あ、ああ…あああああ!」ガタガタガタ
マミ「い、一体何が始まろうとしているの?」ガタガタガタ
さやか「き、きっととんでも無いことが起こるぞ!」ガタガタガタ
杏子「くそっ!あ、アタシはなんて無力なんだ…!!」ガタガタガタ
まどか(どうしよう。みんなのノリに着いていけない…)
ハシビロコウ「…」スタスタ
まどか「…ねえ。こっちに歩いて来るんだけど」
ほむら「もう終わり。もう終わりだわ…」orz
さやか「ほむら、しっかりしろ!まだ諦めるんじゃない!!」ガチガチガチ
杏子「何かある。何かあるはずなんだ!皆が生き残る術が!!」
マミ「…」スタスタ
さやか「マミさん!?」
マミ「…大丈夫。いい子いい子。怖くない…怖くなんてないわ…そうよね?」ナデナデ
ハシビロコウ「…」ゴロゴロ
ほむら「嫌…逃げて。逃げて下さい。巴さん…」ポロポロ
マミ「うふふ。大げさよね?みんな。…あと、暁美さん?
今日は、貴女の女の子らしいところを沢山見せて貰ったわ。ごめんなさい、私、貴女の事、誤解してた」ニコ
ほむら「あ…」
マミ「いつもの貴女の氷のような冷たい表情と、硬い決意に溢れた悲しい瞳…それも凛々しくて素敵だけど…
今日の貴女は本当に楽しそうで、とっても可愛いらしかった」
ほむら「何を言うのよ…」
マミ「ねえ、私達の前であんまり肩肘張らなくていいのよ?もっと笑って見せて頂戴?
そうすれば今日みたいに、もっと仲良く出来るはずだわ。せっかく集まった縁なんですもの」
さやか「マミさん…」
杏子「…」
ほむら「…私も…みんなの仲間、で、いいの…?」
マミ「いいえ。違うわ」
ほむら「え…?」
マミ「友達よ…」
ほむら「!!」
マミ「なんてね。ふふ。最後に格好付けちゃったな。でも、いいよね?
先輩なんだし、ちょっとくらい美味しいところ持って行っちゃっても」ニコッ
まどか(あのカオスを無理やりいい話っぽくまとめるなんて、やっぱりマミさんはすごいなぁ…)
マミ「さ、今日は楽しかったわ。みんな、帰りましょう?」
さやか「…そうだね。帰ろっか」
杏子「だな。なあマミ、この後お前んち遊びに行っていいか?」
マミ「もちろん!」
さやか「あ、ずるい!マミさん、私も!!」
マミ「あらあら。じゃあ、帰りにケーキ買って行かないとね?」
杏子「やりい!」
マミ「貴女たちはどうする?」
まどか「…私も、行きたいな。ねえ、ほむらちゃん…」
ほむら「…ええ。お願いするわ。…その、巴…いえ。これからはマミさん…って、呼んでもいい?」
マミ「どうしたの?急に」
ほむら「なんとなくよ…///」
さやか「あー!珍しい!ほむらが照れてるー!!」
杏子「顔真っ赤じゃねーか!」アハハハ
ほむら「う、うるさいわよ!さやか!杏子!!」
まどか「くすくす」
ほむら「まどかまで!?」
ほむら(繰り返す…)
まどか「それじゃあ、これからケーキ買って、マミさんちにゴー!」
みんな「おー!」
ほむら(私は何度でも繰り返す。この終わりの無い迷宮から、まどかを救えるその日まで。例え未来永劫の時を過ごそうとも…
それが私に残されたたった一つの道しるべだったから)
さやか「あー、楽しかった!ほむらはどこが一番良かった?」
ほむら「私はあそこが良かったわ。そういうさやかは?」
さやか「あー。あそこねー!私はさー…」
ほむら(けど、今の私にはこの果てしない暗闇を燈す光が見える。
儚くて頼りない、けど何者にも決して消やせやしない、暖かい光…光の名は、『友達』…)
杏子「ねー。ほむら、アンタどんなケーキが好き?」
ほむら「そうね。私は…」
杏子「へー。趣味合うじゃん!アタシも…」
ほむら(こんなにもどうしようもなく愚かな私が、こんなにも素敵な友達を作る事が出来たんだ…)
マミ「ああ、それなら、あそこの店の…」
ほむら「そうなの?じゃあ、あれは…」
マミ「それなら、今度…」
ほむら(それだけで、私はどんなに打ちのめされようとも、運命に絶望せず、立ち上がることが出来る。何度でも…何度でも…
絶望ではなく、希望を持って戦える!!)
まどか「ねえ、ほむらちゃん?」
ほむら「うん?」
まどか「また来ようね!」
ほむら「…ええ。必ず」
ほむら(だから、そう。例え貴女達が何度私の事を忘れようと、私は覚えているから…)
ほむら「いつの日か、絶対に!」
ほむら(待っててね…みんな)
ほむら(いつの日か、また)
――――友達と、動物園へ行こう――――
ハシビロコウ「…」
まどか「あ、ハシビロコウさん」
さやか「ああ。忘れてた」
ほむら(締まらねーーーーーーーーー!!)
杏子「けど、今思えば、コイツの動いてる一連の流れでマミのターンに入ったんだよなー」
さやか「だね!今日の主演女優賞をマミさんに!助演男優賞をハシビロコウさんに贈呈しよう!!」
まどか「あはは、なにそれー」
杏子「大体コイツ、オスなのかよ?」
マミ「そうやって振り返られると、恥ずかしいわ///」
ほむら「ふふ。照れてるマミさんも、可愛い」
さやか「ほむらに同意!」
杏子「同じく!」
まどか「私も!」
マミ「もう、みんなったら///」
ハシビロコウ「…」
まどか「…私も撫でてもいいかな?」
マミ「大丈夫でしょ。放し飼いにしているんだし」
まどか「ふわふわー」ナデナデ
ハシビロコウ「…」
さやか「それにして大人しいねー。この子」
杏子「面白い顔してるしね」
ほむら「私、この子大好きなの。写真集も持ってるわ」
杏子「好きなのは一瞬で分かった」
さやか「その写真集、今度見せて、見せて!」
ほむら「ええ。構わないわ。全然動かないパラパラ漫画が秀逸よ」
さやか「あははは。なにそれー」
まどか「マミさん見て見て!羽毛ふさふさ!それに後ろから見たら頭の羽根がブルーベリーみたいで可愛いんです!」
マミ「そうね。珍妙な愛嬌があってかわい…」゙
ハシビロコウ「パク」
マミ「」
まどさやあんほむ「マミったーーーーーー!?」
ハシビロコウ「…」バッッサーーーーーー!!!!
杏子「羽根広げたぞ!!」
みんな「うわーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ハシビロコウ「カカカカカッ」
さやか「クチバシを高速で鳴らし始めた!!」
※クラックリングっていうよ!
みんな「ひゃあーーーーーーーーーーーー!!!!!」
ハシビロコウ「ズダダダダ」
まどか「羽根広げたまま走り回ってる!!」
みんな「ぎゃあーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
ハシビロコウ「…」クルッ
ほむら「…こっちを見たわ」
ハシビロコウ「…」ニヤリ
ハシビロコウ「キエーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
みんな「ぬあーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
帰り道
まどか(E記念品のハシビロコウさんラバーマスク)「…」ボロ…
さやか(同上)「…」ボロ…
マミ(同上)「…」ボロ…
杏子(同上)「…」ボロ…
ほむら(同上)「…」ボロ…
参考:ハシビロマスクでググれ
以下全員ハシビロ顔での会話
ハシビロブラック「…そういえば」ボソ…
ブラック「1週間後、ワルプルギスの夜が来るのよね…」
ハシビロレッド「…ふーん」
ハシビロブルー「…何それ?」
ハシビロイエロー「…確か、凄く強い魔女の名前だったかしら」
ハシビロピンク「へぇ…」
ブルー「…強いの?」
ブラック「…まあ」
レッド「強いのか。へえ…」
ブルー「…魔女は、退治してもいいんだよね?」
イエロー「そうね。魔女は退治しなくちゃね…」
ピンク「…街の平和は、私達が守らないとね」
みんな「…」
「…狩ろうよ」ボソッ
「…狩ろうか」ボソッ
「…狩りましょう」ボソッ
「…狩ろう」ボソッ
「…そうね……」ボソッ
「「「「「魔女を狩ろう」」」」」
今度こそ終わり
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