男『あたし、男さん』メリー「は?」 (632)
―――[メリーさんの家]―――
メリー「いや待て」
男『今、ゴミ捨て場に居るの』
メリー「いやいや、だから待って!!」
男『飲み過ぎたみたいで、気が付いたらここに居たの』
メリー「知らないわよっ!!」
男『あんまり耳元で叫ばないでよ。 頭痛いんだから……』
メリー「あたしの方が頭痛いわ!」
ブチッ ツー ツー……
メリー「切るなあぁぁーーーーーっ!!」
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メリー「な…… なんなの今の……」
メリー「えっと…… 本来あたしの役割だよね」
メリー「なんであたしにかかって来るの?」
メリーさんのヒツジ~♪ メエメエ、ヒツジ~♪
メリー「!」ビクッ
メリーさんのヒツジ~♪ 美味しいね~♪
メリー「で、出なきゃダメかなぁ~」
ピッ
メリー「も、もしもし……」
男『あたし、男さん……』
メリー「!」
男『う…… う……』
メリー「な…… なんなのあん……」
男『うごばあぁぁぁーーーーーーーっ!!』ゲロゲロゲロ!!
メリー「吐くなあぁぁぁーーーーっ!!」
ブチッ ツー ツー……
メリー「ごらああぁぁーーーっ!!」
メリー「……最悪なんだけど」
メリー「あいつ何がしたいの」
メリー「……だんだん腹が立って来た」
メリー「よ~し、リダイヤルしてやる! あの野郎ぉ~」
ピッ トゥルルルル……
男『も、もしもし…… おぷっ』
メリー「おぷっ ぢゃねぇよ」
男『や、やだ…… だ、誰よあんた……!』
メリー「それはあたしのセリフだ」
男『も、もしかして…… す、ストーカー?』
メリー「おいこら、舐めとんのか!」イラッ
男『……あ!』
メリー「えっ?」
男『もしかして…… げぷっ メリーさんでげっぷ! か?』
メリー「ゲップしながら喋るな! 最悪だよ!」
男『うぅ~ なんでメリーさんがあたしの番号知ってんの?』
メリー「あんたの脳みそはニワトリ並みか? 自分の取った行動思い出してよ」
男『…… あ! あ~あ~』
メリー「うわっ…… あなたホントに大丈夫?」
男『平気よ。 大分吐き気はおさまったから』
メリー「いや、そっちの心配じゃなくて……で、あんた誰?」
男『あたし、男さん』
メリー「だから誰なんだよテメ―!」
男『男さん、乱暴な口調の人とはお話したくありません』
メリー「なんだその言い草は…… 寧ろあんたが説教される立場なんだけど!」
男『えっ? あたしなんか悪い事した?』
メリー「ほぅ…… こんな時間にわけわからん電話して来ておいて……」ムカムカ
メリー「あまつさえゲロ音聞かせておいて、なんの罪悪感もない……と」ムカムカ
男『やだ! げ、ゲロだなんて……はしたない///』
メリー「すんごい、はしたない事してるあんたに言われたくないわ!」
男『ふひっ! さ~せんwww』
メリー「」イラッ
メリー「ねぇあなた、さっきからあたしに喧嘩売ってるでしょ?」
男『そんな事ないわよw』
メリー「単芝やめろよ、ぶっ殺すわよ」
男『どうやって殺すの? ねぇねぇねぇ^^』
メリー「この野郎ぉ、ぶん殴りてー!」イラッ
男『えっ? メリーさんだけにメリケンサックでぶん殴るってw』
メリー「テメ―はオレを怒らせた!」
男『オレはテメ―を怒らせたw』
メリー「」プチッ
メリー「あーーーーーっあったま来たっ!!」
男『あ~あ、そんなに怒っちゃや~よw』
メリー「殺す! 絶対に殺してやるっ!!」
男『あなたカルシウム足りてる?』
メリー「出てこいこの野郎! 今すぐ来いこの野郎っ!!」
男『……わかった』
メリー「えっ?」
男『今からそっちに行くね』
ブチッ ツー ツー……
メリー「……えっ?」
メリー「えっ…… ちょっ…… え?」
メリー「なに…… 最後の…… え?」
メリーさんのヒツジー メエメエ、ヒツジー
メリー「!」ビクッ
ピッ
メリー「も、もしもし……」
男『あたし、男さん』
メリー「ね、ねえ…… あ、あなた一体……」
男『今、あなたの家の近く…… ○○駅に居るの』
メリー「ちょっ…… じょ、冗談でしょ?」
ブチッ ツー ツー……
メリー「っ!」ゾクッ
メリー「なにこれ? 嘘でしょ?」
メリー「な…… なんなの?」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「ひっ!?」ビクッ
プルルルル…… プルルルル……
メリー「な…… こ、こんな着信音の設定してないのに!」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「…………」
ピッ
メリー「も、もしもし……」
男『あたし、男さん』
メリー「あ、あなた…… 一体なんなの!?」
男『今タバコ屋さんの角にいるの……』
メリー「なんなのよ…… なにが目的なのよっ!!」
ブチッ ツー ツー……
メリー「くっ!」
メリー「おかしくない!? 絶対おかしいでしょ!!」
メリー「なんであたしが追い詰められるのよ……!」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「ひっ!?」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「やだよ…… で、出たくない……」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「そ、そうよ…… む、無視すればいいんだわ」
プルルルル…… プルルルル……
プルルルル…… プルルルル……
メリー「…………」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「…………」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「…………」
プルル…… ピッ
メリー「えっ?」
男『あたし、男さん』
メリー「な、なんでっ!?」
男『あなたの家の前に居るの』
メリー「も、もうわかったから! あたしが悪かったから!!」
男『今からあなたの所に行くね』
メリー「お願い! もう許してよっ!!」
ブチッ ツー ツー……
メリー「なに…… なんなのあいつ……」
メリー「なんで…… なんでなの……」
ドクン…… ドクン……
メリー「まさか…… 神様が…… 神様があたしを……!」
ドクン…… ドクン……
メリー「あたしを殺そうとしてるの……!?」
ドクン…… ドクン……
メリー「いや…… いやぁ……!」
ドクン…… ドクン……
メリー「はぁ… はぁ… はぁ…!」
ドクンドクン……
メリー「に、逃げなきゃ……」
ドクンドクンドクン……
メリー「殺される… 殺される……!」
ドクンドクンドクンドクン……
メリー「逃げなきゃ……!」
ドクンドクンドクンドクン……
メリー「逃げなきゃ…… あいつが来る前に……」
メリー「逃げなきゃっ!!」
男「あたし、男さん」
メリー「はぁ… はぁ… はぁ…」
ドクンドクンドクンドクン……
男「今、あなたの」
ドクンドクンドクンドクン……
メリー「はぁ… はぁ… はぁ…」
ドクンドクンドクンドクン……
男「あなたの」
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…!」
ドクンドクンドクンドクン……
男「あなたのう……」
メリー「ひっ…!」
男「う……」
男「うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!
ビチャッ!!
メリー「イヤアアァァァァーーーーー!!」
メリー「ァァァァァァーーーー!!」
メリー「ァァァァァァーー!!」
メリー「ぁぁぁぁぁぁ……」
メリー「ぁぁぁぁ……」
メリー「ぁぁ……」
メリー「あ゙?」
男「おぷっ……」フキフキ
メリー「…………」
男「いやぁ~失敬失敬w」
メリー「…………」
男「あたし、男さん。 今、あなたの後ろに……」
メリー「はーい、ストップストップ」パンパンパン
男「?」
男「なによ」
メリー「ちょっと待って。 まずは深呼吸」
メリー「スーーーーーーゥ ハーーーーーーァ」
メリー「ふぅ。 ……質問して良いですか?」
男「はいはい」
メリー「あんた今、何しやがりましたか?」
男「ゲロ吐きました」
メリー「はいはい、そーですね。 次の質問」
男「はいな」
メリー「なんでこのタイミングで吐く?」
男「なんか限界だったから」
メリー「じゃあ次」
男「へいへい」
メリー「なんであんたあたしの真似してんの?」
男「えっ?なにが?」
メリー「とぼけんじゃないわよ! あんたがやってる一連の行動の事よ!」
男「記憶にござ~ませ~ん」
メリー「あんたがやった事は本来あたしがやるべき事なの! わかった?アンダースタン!?」
男「ふひっ! さ~せんwww」
メリー「」イラッ
メリー「それじゃ最後に……」
男「はいな」
メリー「今からテメ―をぶん殴るけど良いよね」ピキッ
男「ダメです」
メリー「答えは聞いてない♪」ニコッ
男「ですよね~」ニコッ
メリー「Round one fightッ!!」
男「や、優しくしてね///」ポッ
メリー「オラオラオラオラッ!!」
` '
、 ノヾ '
)ヽ/ ヽ、ノ|ノ´
`r r'
) (
, '´⌒`Y´⌒` 、 ,、 /
, キ人_,/
` ) て
\ ,,_人、ノヽ /´⌒Y,.
- < >─ ^ < て
) て ./'Y''~ヾ
/^⌒`Y´^\
男「ぎゃあああぁぁぁーーーーーーーっ!!!」
男「げふぅっ!!」バタン
K Oッ!!
You Win Perfectッ!!
メリー「弱すぎなんだけどマジ! 誰こいつを神って言った奴は!」
メリー「誰だよこいつを神って言った奴は! 出てこいよブッ殺してやるよオレがっ!!」
メリー「弱ぉーえーな、まじ神神とか言ってまじで!」
メリー「ゲロ吐いてるだけじゃねえか!」
メリー「そー!ゆー!はなしじゃねぇから!これっ!!」
男「…………」チーン
メリー「出てけっ!!」ゲスッ
男「おふぅっ!!」
ドンッ ガチャッ!!
おわり
シコシコ書いてる途中ふと思いました。
このスレ、メリーさんネタだしホラー路線に変更せねばと
あわてて軌道修正し、これはもんじゃ焼きスレだと言い訳したのですが
どう見てもゲロスレです。本当にありがとうございました。
お食事中だった方、お目汚し御免なさい
まだ間に合うぞ!やり直せw
待機wwwwwwww
いや>>24がやりたくてやっただけだろw
続けて下さい。お願いします。なんでもしますから
メリーさんのストーカーとなる男……みたいなヤツはよ
―――[数分後・風呂場]―――
メリー「はぁ、疲れた~」ヌギヌギ
メリー「一体なんだったんだろ、あいつ……」
カラカラ……
男「やっ♪」チャプチャプ
メリー「」
男「お先にお風呂いただいてま~す」チャプチャプ
メリー「…………」トコトコ
男「メリーさんも一緒にどぉ?」チャプチャプ
キュルキュル……
メリー「…………」
シャー
男「先にシャワー? 体洗ってから入るんですねわかります」
メリー「死ね!」
シャーーーーー!!
男「あっーーーーーーっつううううぅぅーーーーーーっ!!!!」バシャバシャ
男「なにすんのよっ!!」
メリー「テメ―どっから湧いたっ!!」
男「湧いたってなによ!! 人をゴキブリみたいに言わないで!!」
メリー「ゴキブリの方が数百倍マシだったよ!!」
男「ひ、酷い……! う、訴えるわよ!!」プルン
メリー「きゃああぁぁーーーーーーっ!!」
男「な、なによっ!!」
メリー「ちょっとぉっ!! 粗末なもん見せないでよっ!!」
男「なによ! どこが粗末なのよっ!!」プルンプルン
メリー「いやああぁぁーーーーーっ!!」シャーーーーーー!!
男「あちゃちゃちゃちゃっ!!!」
―――[数分後・茶の間]―――
メリー「で、どう言った御用件なのでしょうか?」
男「なによ、その他人行儀な言い方」
メリー「いえ、あなたとは本当に他人ですから」
男「男さん、冷たい子は嫌いよ」
メリー「あーそーですか、あたしもあんたが大っ嫌いだよ!」
男「そ、そんな酷い言い方しなくても良いのに……」シクシク
メリー「あんたはあたしにそれ以上の酷い事してんのよっ!!」
男「仕方ないわね……メリーさん、ごはんにしましょっか」
メリー「どーしてそーなるの!?」
男「ほら、お腹が減ってると怒りっぽくなるって言うじゃない?」
メリー「いやいや、あたしはあんたの一連の行動に腹を立ててるんですけど!」
男「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」
メリー「……あんたの何を信じろって言うのよ」
―――数分後
男「はい、男さん特製鍋の出来あがり!」
メリー「ねぇ、何処からその材料出したのよ」
男「男さんのひ・み・つ♪」キラッ☆
メリー「うわ…… うざっ!」
男「さぁ、熱いうちに召し上がれ」
メリー「……いただきます」
メリー「」パクパク
男「どぉ?」
メリー「……意外とおいしい」
男「うふふ、そうでしょ」
メリー「」モグモグ
男「ほら、まだまだたくさんあるから、たーんとお食べ」
メリー「……うん」
メリー「ねぇ」
男「はいな」
メリー「あんたも食べなよ」
男「良いの?」
メリー「いやまぁ…… あんたが作ったんだし、あたしだけ食べるのも悪いかなって」
男「それじゃ、頂こうかしら」
メリー「」パクパク
男「」パクパク
男「うん、我ながらなかなか上手く出来たんじゃないかしら」
メリー(得体の知れない変なヤツだけど……)モグモグ
男「」パクパク
メリー(そんなに悪いヤツじゃ、ないのかな……)モグモグ
男「メリーさん、おかわりあるわよ」
メリー「あっ、うん」サッ
男「ねーねー聞いてよ。 こないださぁ~」
メリー(……そう言えば)モグモグ
男「……でね~」
メリー(誰かとごはん食べるのって……)モグモグ
男「だからさ~」グビッ
メリー(初めてかも)
男「あの時~」グビグビッ
メリー(ほんとに変なヤツ)パクパク
男「あたしが~」グビグビッ
メリー(だけど…… ちょっと楽しいかも……)モグモグ
メリー「ふふっ」
男「でね……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!
ビチャッ!!
メリー「台無しだよっ!!!!」
男「ふひゅ~ ゼーハー ゼーハー」
メリー「おいコラ、てめーマヂでいい加減にしろよ」イライラ
男「お、おみじゅ……」
メリー「ホンワカして来た途端これだよ! 何時の間に飲んでんたんだよ!」
男「み、みずを…… みずをくだしあ……!」
メリー「あんたの事ちょっとは認めようと思った矢先にこれだよ! 台無しだよっ!!」
男「み、みず……」
メリー「ほらよ!」つ水
男「グビグビッ…… ぷはぁっ!! やっぱコレだねっ!!」キラッ☆
メリー(うぜー)
今日はここまで
お疲れでした~
―――[過去]―――
?「--! ごはんよー」
?「はーい」
?「メリーさん、ごはんだって」
?「--、ごはんの時くらい、メリーさんを離しなさい」
?「嫌よ。 だってメリーさんと一緒じゃなきゃヤダもん!」
?「本当に--はメリーさんの事が好きなのね」
?「んもう! 好き嫌いはメッ!でしょ」
?「あらあら、ふふっ……」
__________
______
___
次の日、目を覚ますとあいつは居なかった。
メリー「……なんだったんだろ」
メリー「……ま、いっか」
メリー「…………」
そしてあたしはいつもの様に……
メリー「もしもし、あたしメリーさん」
『ひっ? だ、誰?』
メリー「今、ゴミ捨て場に居るの」
__________
______
___
―――[数時間後・メリーさんの家]―――
メリー「…………」
メリー「ふぅ」
メリー「今日も……」
メリー「違った……か」
男「何が違ったの?」
メリー「!!!!」ビクッ
男「おかえりなさい」
メリー「なななな……」
男「帰ったら、うがい手洗いでしょ!」
メリー「ななな……」
男「ほら、はやく!」
メリー「なんでテメ―がここに居るっ!!?」
男「メリーさん、そんな言葉使いメッでしょ!」プンスカ
メリー「あたしに言わせればあんたの方がメッだよ!」
男「えっ?」
メリー「なんで、さも当然の如くあたしの家に居んだよ! 不法侵入もいいとこだよっ!!」
男「まーまーそれはいーからw」
メリー「だから単芝やめろよ、ぶっ飛ばすよ!」
男「それはそうと…… メリーさん」
メリー「……なによ」
男「お風呂にする? ごはんにする? それともあ・た・し///」
メリー「……殺すよ?」
男「いやん、メリーさんってば怖い~」
メリー「うざい。 もう本当にうざい!」
男「まぁ、冗談はさておき…… 今日はあたしとお風呂に入りましょうよ」
メリー「……本気で殺すよ」
男「マジになっちゃいやん///」
メリー「殺すよ」
男「一緒に入ると楽しいわよ」
メリー「だから本気で殺すよ」
男「全く頑固なんだから」
メリー「おいコラ、あんたあたしに何言ってるのかわかってんの?」
男「はぁ?」
メリー「あんたの言った事は完全にセクハラなの! 本当に頭おかしいんじゃないのっ!!」
男「シクシク…… なにもそこまで言わなくたって……」
メリー「泣きたいのはあたしの方だよっ!!」
__________
______
___
あたしを捨てた『あの子』が憎かった。
狂おしい程に憎かった。
でも…… それ以上に愛していた。
苦しい程に愛していた。
だからあたしは探してる。
『あの子』を。
例え、永遠に出逢えなくとも……
だから今日もあたしは……
メリー「もしもし、あたしメリーさん」
『えっ?』
メリー「今、ゴミ捨て場に居るの」
__________
______
___
―――[数時間後・メリーさんの家]―――
メリー「…………」
メリー「ふぅ」
男「お帰りなさい」
メリー「…………」
男「ほら! 帰って来た時には言う事あるでしょ?」
メリー「…………」
メリー「……ただいま」
お帰りなさい。
帰って来た時、誰かから言って貰える言葉。
悪くない。 久しぶりに聞いた。
ただいま…… か。
帰って来た時、誰かに言う言葉。
昔は逆だったな。
『あの子』はあたしに、「ただいま」って必ず言ってた。
そしてあたしは『あの子』が帰って来た時、いつも「お帰り」って必ず言ってた。
例え『あの子』に聞こえなくとも……
たとえ『あの子』に伝わる事がなかったとしても……
男「ねぇメリーさん、聞いてる?」
メリー「んあえ?」
男「んもう! ダメじゃないの」
メリー「ん、ごめん」
男「……と言う訳でこれを着てみて頂戴」つ水着
メリー「は?」
男「これならメリーさんも恥かしくないでしょ」ニコッ
メリー「え? え!? ええっ!?」
―――[数分後・風呂場]―――
男「ふぅ~ いい湯ねぇ~」
メリー「…………」
男「どうしたのよ、浮かない顔して」
メリー「……そんなにあたしとお風呂入りたかったの、このスケベ」
男「あらやだ! スケベなんて人聞きの悪い……」
メリー「ほぅ…… わざわざあたしに水着を着せてまでお風呂に入らせておいて……」
男「見て! あたしもとっておきのブーメランパンツを用意したのよ!」キラッ☆
メリー「っ/// だからぁ~…… この状況が……」
男「はいな」
メリー「スケベ以外の何物でもないって言ってんのっ!!」
男「そんな酷い! 確かにあたしの体は”男”よ! でもね……」
メリー「えっ!?」
男「心は”男”なのよっ!!」クワッ
メリー「………………」
メリー「…………」
メリー「?」
メリー「やっぱ”男”じゃねぇーかっ!!」ボカッ
男「ごふっ…… いい右持ってるじゃないの……」
メリー「ふんっ!!」
男「さて、メリーさんちょっと来て」
メリー「……なによ」
男「髪を洗ってあげるから」
メリー「いいよ、自分で洗うって」
男「ふふっ。 いいのかなぁ~」
メリー「なによ」
男「自分で洗うより、他の人から洗って貰うのって気持ちが良いのよ」
メリー「むぅ~」
メリー「……変なとこ触ったら殺すよ」
男「はいはい」
男「ふんふ~ん♪」
シャカシャカ……
メリー「ん……」
男「ほら、どうかしら?」
メリー「ん、まぁまぁね」
男「素直じゃないんだから」
メリー「…………」
あぁ…… まただ。
昔を思い出す。
そう…… 昔、『あの子』にやって貰った時の事を。
__________
______
___
―――[過去]―――
?「メリーさんも綺麗にしましょうね」
?「ふふっ。 --ったら本当にメリーさんが好きなのね」
?「だって、あたしはメリーさんのお姉ちゃんだから」
?「ほらメリーさん、気持ち良いでしょ?」
?「そうね、メリーさんも気持ち良いって言ってるわね」
?「お母さん、メリーさんの事がわかるの?」
?「ふふっ。 さぁどうかしらね」
?「えーずるいぃー!」
__________
______
___
幸せだった。 『あの子』に大切にされていたことが。
なにより、『あの子』の幸せそうに笑ってる声が大好きだった。
男「はい、おしまい」
メリー「えっ?」
男「えっ? じゃないわよ。 もう流すわね」
メリー「えっと、ちょっと待って」
男「なぁに? もっとシャカシャカして欲しいの?」ニヤニヤ
メリー「そ、そんなんじゃ……」
男「そんなんじゃ?」
メリー「……えぇ! あるわよ! もっとして欲しいの!」
男「ふふっ。 かしこまり~」
シャカシャカ……
メリー「ん~」
―――[リビング]―――
メリー「ふぅ~ 気持ち良かった」
男「メリーさん、ちょっと」
メリー「なに?」
男「こっちに来て」
メリー「えっ? なんで?」
男「良いから、良いから~。 男さんを信じてぇ~」
メリー「変な事したら殺すよ」
男「さて、じゃあいくわよ」
メリー「ん~?」
ブワー
メリー「なんだ、ドライヤーか」
男「お風呂から上がったら早く乾かさないとね」
メリー「なんで?」
男「あのね、早く乾かさないと髪が傷んじゃうでしょ」
メリー「へー そーなの?」
男「せっかく綺麗な髪なんだから、もっと大事にしなきゃ」
メリー「……余計なお世話よ」
男「ふんふ~ん♪」
メリー「…………」
何年ぶりだろう……
他の人に髪を解かして貰うのって。
気持ち良いなぁ……
あぁ、なつかしい……
昔は『あの子』にいつも櫛で解かして貰ってたっけ。
…………
もう止そう。 こいつは『あの子』じゃない。
男「ふんふ~ん♪」
メリー「……もういいわ」
男「ん、ちょっと待って。 まだ乾ききってないの」
メリー「いいから止めて……」
男「もうちょっとだから……」
メリー「いいって言ってるでしょっ!!!」
男「!!」
メリー「あっ……」
男「…………」
メリー「ご、御免なさい。 でもほんとにもういいの」
男「あ、あらやだ! あたしこそごめんね。 そうよね、お節介が過ぎたわね!」
メリー「や…… ちが…… う、ううん。 あ、後は自分でやるから」
男「あはは…… じゃそろそろご飯の支度でもするわねw」
メリー「う、うん。 それと…… 単芝やめろよ」
メリー「…………」
今日はここまで
お疲れでした~
∧,,∧
(;`・ω・) ,
/ o={=}o , ', ´
、、しー-Jミ(.@)wwwwwwwwwww
あるところに幸せな家族がおりました。
その家の女の子は、人形が大好きでした。
特にお気に入りだったのが、外国製の女の子の人形でした。
女の子は、その人形に『メリーさん』と名付け、いつも抱きかかえていました。
どこに行くにも一緒、片時も離す事はありませんでした。
ところが数年後、女の子はその人形を……
―――[寝室]―――
メリー「!!」ガバッ
メリー「はぁ…… はぁ…… はぁ……」
メリー(またあの夢……)
メリー「はぁ…… はぁ…… はぁ……」
男「大丈夫?」
メリー「はぁ…はぁ… うん、平気……」
男「お水いる?」
メリー「あ、うん」
メリー「んく…… んく……」ゴクゴク
メリー「ふぅ……」
男「だいぶ魘さr……」
メリー「すぅーー……」グッ
パンーーーーチッ!!!
男「ぎゃあああぁぁーーーーっ!!」ドカッ
メリー(最悪の気分だ)
男「ねぇちょっと! あんまりじゃないっ!!」
メリー(この夢を見た日は……)
男「ねぇメリーさん、聞いてるっ!?」
メリー(本当に最悪の気分だ)
男「無視するの!? ねぇねぇ無視する気なのっ!!?」
メリー「……で、なに?」
男「いきなり殴るなんて酷くない!」
メリー「あたしの寝室に無断で入るあんたが悪い」
男「やぁ~ね、メリーさんとあたしの仲じゃな~いw」
メリー「次は殺すから」キッ
男「ひっ!?」ビクッ
メリー「それと…… 単芝やめろよ」
―――[リビング]―――
メリー「…………」
男「朝ごはんの用意したの。 簡単なものだけど召し上がれ」
メリー「いい…… 食べたくない」
男「そんな事言わないで。 ちゃんと食べないと体に悪いでしょ」
メリー「いいよ。 そんな気分じゃない……」
男「ダメよ」
メリー「えっ?」
男「メリーさん、これだけは譲れないわ。 ちゃんと食べなさい」
メリー「な、なんでよ」
男「世の中にはね、ごはんを食べたくても食べられない人だっているのよ」
メリー「で、でも……」
男「ごはんを食べられるってとっても幸せな事だと思わない?」
メリー「だって!」
男「それにっ!!」キッ
メリー「!」
男「あなたをそんな子に育てた覚えは無いわよっ!!!!」キリッ
メリー「…………」
男「…………」
メリー「いや、あんたに育てられた覚えもないよ」
男「………… はっ!?」
男「そ…… そうだったわね」
メリー「…… ぷっ」
男「へっ?」
メリー「くふふ……」
メリー「バッカじゃないの! くふふ……」
男「な、なによ! そんなに笑わなくたっていいでしょうが!!」
メリー「あなたをそんな子に育てた覚えは無いわよ(キリッ)ってくぷぷ……」
男「なによっ!!! 真似しないでよっ!!」
メリー「オメーに育てられてねーつっのー! くひひひっ!!」
男「メリーさんのイジワルっ!!」
メリー「あはははっ!! もうダメ! ひぃーーっ!!」バンバンバンッ
男「もうやだー///」
メリー「ひぃーーっ! ひぃーーっ!」バンバンバンッ
メリー「ふぅ…… あんたの所為で死ぬかと思った」
男「ひ、酷い…… あんまりだわ」
メリー「でもまぁ……」
男「なによ」
メリー「あんたのおかげでヤな事吹っ飛んじゃった」
メリー「ありがとね」ニコッ
男「……複雑な気分だわ。 でも……」
メリー「?」
男「メリーさんは笑ってた方が可愛いと思うわよ」
メリー「なっ……」
男「どうしたの?」
メリー「うっさいバカ!」
男「バ、バカって、あたしなにか悪い事言ったかしら?」
メリー「こっち見んな!」
男「なによ…… あたしが何したって言うのよ」
メリー「」パクパク
男「メリーさん、もう1枚いかがかしら」
メリー「うん、貰う」
男「ジャムとマーマレードどっちがいい?」
メリー「いちごジャム」
男「かしまり~」
メリー「」モグモグ
メリー「ねぇ」
男「なぁに?」
メリー「さっきの……」ゴニョゴニョ
男「えっ?」
メリー「だから…… さっきの……」ゴニョゴニョ
男「ごめんなさい、聞こえないわ」
メリー「だから…… その…… あたしがか……」ゴニョゴニョ
男「あぁ! メリーさんが可愛いかって?」
メリー「///…… ほ、ホントに……」
男「あら本当よ。 とっても可愛いわ」
メリー「///」
男「あらあら、ホントに可愛いわねw」
メリー「単芝やめりょ……///」ゴニョゴニョ
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「単芝やめろよ」
∧,,∧
(;`・ω・) ,
/ o={=}o , ', ´
、、しー-Jミ(.@)wwwwwwwwwww
男「さてと…… メリーさん」
メリー「ん?」
男「今日はあたしとおでかけしましょ」
メリー「えっ? なんで?」
男「ほら、今日はとっても良い天気じゃない」
メリー「うん、そうだね」
男「こんな日に家でじっとしてるなんて勿体ないじゃない」
男「じゃ、決まりね! メリーさん仕度して来なさいな」
メリー「ちょっと待って! まだ行って決めた訳じゃ……」
男「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」
メリー「う~ん…… でもなぁ~」
男「きっと楽しいわよw」
メリー「ん…… わかった」トコトコ
男「さぁ~て、あたしも準備しなくちゃ!」
メリー「あ、それと……」クルッ
メリー「単芝やめろよ」
―――[駅]―――
メリー「で、どこ行くの?」
男「うふふっ。 ひ・み・つ♪」キラッ☆
メリー「うざっ!」
男「なによ、つれないわね……」
メリー「じゃ、どう反応しろってのよ!」
男「う~ん、そうね……」
男「わ~い、楽しみぃ~♪」キラッ☆
男「……って言うのはどうかしら」
メリー「…………」
男「なによ……」
メリー「……それをあたしにやれと」
男「うん」
メリー「バッカみたい!」
男「あら、あたしは可愛いと思うんだけど……」
メリー「か、可愛い……」
男(=v=)
メリー「なによ、その顔は……」
男「メリーさん、ちょっとやって見ようかなって思ったでしょ」
メリー「はっ!? ちちち、ちげーし!」
男「むふふ…… いいじゃない、いいじゃない~」
メリー「無理! 絶対無理っ!!」
男「ねぇねぇ、お願い! 一回だけ! 一回だけで良いから!」
メリー「しつこいっ!! 無理っ!!!」
男「やってよぉー! やってったらーっ!!」
メリー「あーっ!もう、なんなのコイツ!! ホントにうざいっ!!」
男「可愛いから! 絶対可愛いからぁっ!!」
メリー「可愛い……!」ピクッ
男「ね、お願い! ねねね!」
メリー「…………」
メリー「…………」
メリー「……しょ」
男「!」
メリー「しょうがないなぁ……い、一回だけだかんね///」
男「!」パァー
メリー「ふぅー 深呼吸深呼吸……」ドキドキ
男「」ワクワク
メリー「じゃ…… さ、さっきのとこから……」ドキドキ
男「はーい」ワクワク
メリー「で…… ど、どこ行くの……」ドキドキ
男「うふふっ。 ひ・み・つ♪」キラッ☆
メリー「…………」ドキドキ
男「ほら、メリーさん」ワクワク
メリー「わ……」ドキドキ
メリー「わ~い、楽しみぃ~♪」キラッ☆
男「」パシャ
メリー「…………」
男「あら、可愛く撮れてるじゃないw」
メリー「お、おい……」
男「え?」
メリー「お、おいコラ……///」プルプル
メリー「あああ……あんた……あんた、い今、ななな……何しやがりましたか?」プルプル
男「えっ? デジカメで撮っただけだけど」
メリー「ふざくんなっ!!!」
メリー「ちょっとぉっ!! マヂでふざくんなっ!!!」
男「だって1回しかやってくれないんでしょw」ニヤニヤ
メリー「なんで撮んだよっ!! ふざくんなっ!! てか消せよ!」
男「やーだよっだーーーっ!!」タタタッ
メリー「あっテメー!!」タタタッ
男「うふふ、こんな可愛く写ったメリーさんを消させるもんですか!」タタタッ
メリー「黒歴史だよ! 最悪だよっ!!消せよ! マヂで消せよっ!!」タタタッ
男「あははw ホントに可愛いわねw」タタタッ
メリー「単芝やめろよぉぉーーーーっ!!!」タタタッ
今日はここまで
お疲れでした~
乙
メリーさん的に半芝はどうなんだろう?
>>121
単…芝…?
>>122
知ってると思うけどここの仕様ではsaga入れないと
wがwwになっちゃうのね
只、このスレでの定義として
w(大文字w)を単芝として扱おうかなって思ってます。
なので、
wもwwwwwwも単芝って事でお願いします。
w(半芝)は…… 多分使う事は無い……かなぁ~
なんだか思ったより早く出来たので更新します
―――[過去]―――
ガタンゴトン
?「ねぇお母さん、どこ行くの?」
?「ふふっ。 さぁどこかしらねぇ」
?「えー、教えてよー」
?「ふふっ。 内緒」
?「お父さーん」
?「着いてからのお楽しみだ」
?「ほら、--見て」
?「あっ! 観覧車だー!」
?「メリーさん、見て見て!おっきい観覧車だよ!」
ガラッ
?「わー! 遊園地だったんだーっ!!」
?「こ、こら! 危ないぞ!」
?「--! 窓を閉めなさい!」
?「わーいわーい!」キャッキャッ
?「--! いい加減にしなさい!」
?「やーだよ」キャッキャッ
?「○○さんが来るぞ」
?「っ!」ビクッ
?「良い子にしないと、○○さんが来るぞぉー」
?「う、うん……わかった」
__________
______
___
―――[現在・電車内]―――
パシャ
メリー「ん……」
男「あら、おはよう」
メリー「…………」ボォー
メリー「…………」ボォー
男「ふふっ。 いいわねいいわねw」ニコニコ
メリー「おい……」
男「なぁに?」
メリー「撮っただろ?」
男「えっ? なにが?」
メリー「今、撮っただろっ!!」
男「さぁ…… どうかしら」ニヤニヤ
メリー「あんたね、いい加減にしなさいよ!」イライラ
男「だってぇ~、メリーさんの寝顔とっても可愛かったんだもん」
メリー「か、可愛いって……///」
男「それにね、とっても良い記念になると思うわ」
メリー「で、でもさぁー、 は、恥かしいって言うか…… そ、その……」モジモジ
男「大丈夫、ちゃっと可愛く撮れてるからw」
メリー「もー やめてよー///」ポカポカッ
男「ちょっ! い、痛いってばっ!」
メリー「それと、単芝やめろよー///」ポカポカッ
―――[遊園地・入口]―――
男「さっ! 着いたわ」
メリー「…………」
男「あら、どうしたの?」
メリー「別に……」
男「……遊園地、嫌いだった?」
メリー「いや、そう言う訳じゃないんだけど……」
…………
変だ。
さっきあたしは遊園地の夢を見ていた。
そして、偶然だったとは言え、目的が遊園地だった。
なんでこうも夢と現実がリンクするんだろう。
…………
それに…… なんだろう…… なんかモヤモヤする。
なんかわかんないけど……
なんかおかしい
偶然……
ホントに偶然だったの?
男「メリーさん!」
メリー「!」
>>131はごめん。
あとさ、このメリーってさ。
『君と僕』のメリーじゃあないよね。
何か、男が千鶴に見えるのだが・・・
男「ほら、これ」
メリー「えっと……」
男「フリーパス買って来たわ。 これがあれば一日中乗り放題よ♪」
メリー「で、でも……」
男「まぁまぁ良いから!」
男「せっかく来たんだし、楽しまなくちゃ損だわw」
メリー「…………」
メリー「そうだね ありがとう」
男「どう致しましてw さて、どのアトラクションに行こうかしら……」
メリー「でも単芝……」
―――[ジェットコースター乗り場]―――
メリー「と言う訳で、まずはこれだね♪」
男「なんでこれが最初なのよ……」
メリー「だってさ! これ乗りたかったんだもん!」
男「あら、そうなの。 じゃ言ってらっしゃい」
メリー「は?」
男「あたしはここで待ってるわ」
メリー「はぁ~あ?」
メリー「なになに、怖いの?」
男「な、なに言ってんの! そ、そんな訳ないじゃない!」
メリー「へー、そーなんだぁー」ニヤニヤ
男「な、なによ!」
メリー「いやぁ、べっつにぃ~」ニヤニヤ
男「なんなのよ!!」
メリー「ぷくく…… へぇ、あんたって…… ぷくく……」ニヤニヤ
男「わかったわよ! あたしも乗るわよっ!!」
メリー「ぷくく…… 無理しなくたって良いんだよ」ニヤニヤ
男「むきーーーっ!!」
係員「次のお客様どうぞ~」
メリー「わー、楽しみ~」ワクワク
男「そそそ、そうね」ブルブル
メリー「あらあんた、顔色が悪いんじゃございませんこと?」ニヤニヤ
男「は、はぁ? なななに言ってんの!そんな訳ないじゃない!」
メリー「そりゃそーよね。 男の中の男のあんたがこんな事くらいでビビる訳ないもんね~」ニヤニヤ
男「当たり前じゃない!」
係員「では安全バーを降ろしま~す」
ガタンッ!!
男「ひっ!!?」ビクッ
メリー「おやおや、どうしたんですか?」ニヤニヤ
男「ななななんでもないわよっ!!」
メリー「ひっ!!?」ビクッ
メリー「な~んて言うもんだから心配しちゃったよ」ニヤニヤ
男「ううううるさいわね!」
メリー「……これで逃げられないね」ボソッ
男「!!」
ガタンガタンガタン
男「ふひゅーーー ふー ふー」
メリー「ね、ねぇ……ホントに大丈夫?」
ガタンガタンガタン
男「ああああ当たり前じゃない!」
メリー「あ、もうすぐみたいだね」
ガタンガタンガタン
男「…………」ゴクッ
メリー「」ワクワク
ガタンッ
ゴオォーーーーーーーーッ!!
o(≧∇≦o)
メリー「わぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ш((;゚Д゚;))ш
男「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
―――[ジェットコースター出口]―――
メリー「あー面白かった♪」
男「はひゅ はひゅ……」ヨロヨロッ
メリー「ねぇ、大丈夫?」
男「だ、大じょ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!
ビチャッ!!
メリー「大丈夫じゃねぇっ!!」
男「はひゅ はひゅっ……」
メリー「ごめんね、今のはあたしが悪かったよ」サスサスッ
男「ううん、あ、あたしも無理しちゃったし……」
係員「だ、大丈夫ですかお客様?」
男「えぇ、平気よ。 御免なさいね」
メリー「ご、御免なさい。 片付けます」
係員「いえいえ、私達でやりますので」ニコッ
男「本当に御免なさい」
係員「ありがとうございました~」
―――[園内・ベンチ]―――
男「あー、うー」
メリー「ねぇ、大丈夫?」
男「はぁー、ちょっとダメかも……」
男「少しここで休んでていいかしら?」
メリー「うん」
男「メリーさんは遊んで来て良いわよ」
メリー「いや、良いよ」
男「良いから良いから」
メリー「だって…… こんな状態のあんたを一人にしておけないし」
男「大丈夫だって。 それに……」
メリー「それに?」
男「ちょっと横になりたいの」
メリー「…………」
男「だから……ね」
メリー「…………」
男「メリーさん?」
メリー「……ろよ」ボソッ
男「えっ?」
メリー「だから…… く…… してやるから…… ろよ」ボソボソ
男「あの……聞こえないわ」
メリー「だから、 ひ……まく…… してやるから……」ボソボソ
男「ごめんなさい、ほんのちょっとでいいから横になりたいの」
メリー「だからぁーっ!! 膝枕してやるから寝ろっつってんだよっ!!」
男「へっ?」
メリー「はぁはぁ……」ドキドキ
男「いや、あの…… メリーさん?」
メリー「うっせぇ! こっち見んな///」ドキドキ
男「でもなn……」
メリー「もう! 頭貸してっ!!」グイッ
男「ふおっ!?」ボスッ
メリー「…………」ドキドキ
男「あの…… どうして?」
メリー「あ、あたしだって責任感じてんの!」ドキドキ
男「…… くすっ」
メリー「と、特別なんだからね!」ドキドキ
男「ふふっ。 じゃ、お言葉に甘えようかしら」
メリー「ね、ねぇ痛くない?」
男「えぇ、とっても良いわ。 ありがとね」
メリー「う、うん……///」
男「ふふっ。 なんだかすぐ良くなりそうな気がするわw」
メリー「だかりゃ…… 単芝やめ……///」カアァ
今度こそ今日はここまで
お疲れでした~
>>135
ごめんその作品と被ってたのかな?
このスレ、ノリで書いてるだけだから
―――[園内・ベンチ]―――
男「ねぇメリーさん、次はどのアトラクションにしよっか?」
メリー「そうだね……」
男「あ、コーヒーカップなんてどうかしら」
メリー「コーヒーカップぅ?」
__________
______
___
―――[メリーさんの想像]――――
男「あはは、楽しいわねw」クルクル
メリー「あんた回し過ぎだって!」
男「あはは、それそーれw」クルクル
メリー「ねねね、もう止めようよ!」
男「いいじゃない、いいじゃ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!
ビチャッ!!
__________
______
___
メリー「却下!」
男「えっ? なんで?」
メリー「オチが見えてるからだよ!」
男「そんな事ないって! きっと楽しいわよw」
メリー「あんたはすぐ調子に乗るからダメだって!」
男「えー、そんな事ないわよw」
メリー「第一、ゲロした後でそんなもんに乗ろうとすんな!」ペシッ
男「痛っ!」
メリー「あと単芝!」ペシッ
男「じゃ、メリーゴーランドにしましょうか」
メリー「メリーゴーランドねぇ……」
男「メリーさんだけに、プッ」
メリー「ほぅ…… そんなに死にたいの?」イラッ
男「ねねね、今の面白かったと思わない?」
メリー「ねぇ、ホントに死にたいの?」プルプル
男「……ごめんなさい」
―――[メリーゴーランド]―――
メリー「と言う訳でやって来ました」
男「やって来ました」
メリー「あたしはお馬さんに乗ろうと思います」
男「あたしもお馬さんに乗ろうと思います」
係員「ではスタート」
♪~
メリー「あはは」キラッ☆
男「うふふ」キラッ☆
♪~
メリー「あはは」キラッ☆
男「うふふ」パシャ
♪~
メリー「あはは」キラッ☆
男「うふふ」パシャ パシャ
♪~
メリー「なんで撮ってんだよっ!!」
男「うふふふっ」パシャッ
―――[メリーゴーランド出口]―――
係員「ありがとうございました~」
男「はぁ、楽しかったわねw」
メリー「もうやだー///」
男「いいじゃないの、絶対に良い思い出になるわ」
メリー「えぇ思い出にはなるでしょうね、あたしの負の遺産として」
今日はここまで
お疲れでした~
男「さてと…… 次はどこ行こうかしら」
メリー「うーん、どうしよう……」
アナウンス「お知らせします。 これより中央広場にてスペシャルショーを行います」
メリー・男「!」
アナウンス「どうぞ、ご覧下さい」
メリー「スペシャルショーだって!」
男「あら、なにをやるのかしら?」
メリー「面白そう!」
男「じゃ、行ってみる?」
メリー「うん!」
―――[中央広場]―――
ガヤガヤ……
男「賑わってるわね~」
メリー「ほんとだー」
ガヤガヤ……
男「う~ん、これじゃ見えないわね」
メリー「あ、良い事思い付いた!」
男「えっ? なになに?」
メリー「あんた、あたしを肩車してよ」
男「ちょっ…… それじゃあ、あたしが見れないじゃないの!」
メリー「良いから良いから~ メリーさんを信じて~」
男「それあたしのっ!!」
メリー「それじゃ、代わりばんこすれば良いじゃん!」
男「メリーさんにどーやってあたしが乗るのよ!」
メリー「おねが~い」キラキラ~
男「ゔっ……」
メリー「ねねっ、おねが~い」キラキラ~
男「ゔゔっ……」
男「も、も~、しょうがないわね~」
メリー「やったぁ! 男さん大好き~♪」
男「そ、そのかわり、さ、さっきの……」
メリー「?」
男「さっきの…… おねが~い」キラキラ~
男「を、撮りたいんだけど……」ドキドキ
メリー「それは無理」
男「ちょっ…… それはないんじゃなぁ~い」
メリー「へへ~ん!」
アナウンス「ただいまより、スペシャルショーを始めます」
メリー「あっ! 始まるって! はやくはやく!」
男「もぉ! 絶対あとでやってもらうんだからね!」
メリー「ワクワク」チョコン
男「よっと!」スクッ
メリー「あっ! 見え……」
メリー「!!!!」ビクッ
男「えっ?」
メリー「…………」ガクガク
男「ね、何のショーなの?」
メリー「お…………」ガクガク
男「メリーさん?」
メリー「お…… おろ……」ガクガク
男「ちょっ……メリ……」
メリー「おろ……て……」ガクガク
男「えっ… なん……」
メリー「降ろしてっ!!!」
男「!」
男「よっと!」スクッ
メリー「…………」ガクガク
男「やだ! 真っ青じゃない! どうしたの!?」
メリー「…………」ガクガク
男「ねぇメリーさん……」
メリー「こ、怖い……」ガクガク
男「怖い?」
メリー「怖い……」ガクガク
男「…………」
男「……行きましょう」
メリー「うん……」ガクガク
―――[園内・ベンチ]―――
男「…………」
メリー「ごめんね」
男「あら、なにが?」
メリー「だって、あんた見たかったでしょ?」
男「うん、そうね。 でも今のメリーさんにキラキラ~をお願いするのは気がひけるわ」
メリー「いや、そっちじゃなくて。 さっきのショーの事……」
男「別に良いわよ」
男「それこそメリーさんがそんななのにあたしだけ楽しめる訳ないじゃない」
メリー「うん……」
男「さて……と、もうそろそろ帰らなきゃね」
メリー「うん……」
男「だから最後に…… あれに乗って帰りましょ」シュピ
メリー「あー、観覧車かぁ~」
男「夕暮れも近いし、きっと素敵な景色が見れると思うわ~」ポォー
メリー「へー、あんたってばロマンチストなんだね~」
男「なによ、いけない?」
メリー「ううん。 ちょっと意外だなーって思っただけ」
男「そうと決まれば行きましょ行きましょw」ルンルン
メリー「うん」
メリー「それと単芝やめよっか~」
今日はここまで
お疲れでした~
乙です
メリーさんは一体何を見たのか…マグロの解体ショー?
―――[観覧車・乗り場]―――
係員「次のお客様どうぞ~」
モブ1「は~い」
モブ2「よっと」
男「さてと…… 次はあたし達の番ね」
メリー(懐かしいなぁ……昔『あの子』と乗ったっけ)
男「なぁに? どうしたの」
メリー「ううん、なんでもない」
係員「次のお客様どうぞ~」
男「ささ、メリーさん」
メリー「うん」
男「じゃ、あたしこっちに座るね」チョコン
メリー「じゃ、あたしはこっち」チョコン
男「ふふっ。 一番上までいけばきっと見晴らしが良いんでしょうね」
メリー「なに言ってんのさ。 ゆっくり景色が眺められんのが良いんじゃない」
男「そう? 高い所で良い景色が見れる。 それが観覧車の醍醐味だと思ってたんだけど」
メリー「ちっちっち! 違うよ全然違いますー」
メリー「あたしが考える観覧車の醍醐味って言うのは……共有」
男「共有?」
メリー「そ、共有」
男「いまいちわからないわね」
メリー「おほん! では解説します。 まず今ここに居るのはあたしとあんたの二人だけ」
男「そうね」
メリー「このせっまい空間の中であたし達二人は同じ時間、同じ空気を吸って、同じ景色を見る」
男「うんうん」
メリー「ゆっくりと移動する観覧車…… このゆっくりってのが大事なの」
男「なんで?」
メリー「ね、あれ見て」
男「はぁ、良い眺めね~」ウットリ
メリー「この感じ。 これが最高なんだ!」
男「えっ?」
メリー「例えばさ、車や電車から見える景色ってあるよね」
男「うん」
メリー「あれだと景色の移ろいが早過ぎてじっくり見る事が出来ないじゃん」
男「そう言われてみればそうかもね」
メリー「だけど観覧車からの景色だとゆっくり見れる」
メリー「ゆっくり移ろう景色を二人で一緒に見る」
メリー「ゆっくりとした時間の流れを二人で共有出来る…… それが良いの」
男「成程ねー」
メリー「それがあたしの考える共有。 観覧車の醍醐味ってこと」
男「なによ、メリーさんの方がロマンチストじゃない」
メリー「えっ、そうかな?」
男「ねぇメリーさん」
メリー「うん?」
男「綺麗な夕焼けね……」
メリー「そうだね~」
メリー「こうしてると思い出すんだ」
男「えっ?」
メリー「あたしとお姉ちゃんの二人で乗った時の事」
男「お姉ちゃん?」
メリー「うん、お姉ちゃん」
男「へー、メリーさんにお姉ちゃんが居たんだ」
メリー「へへっ。 ホント言うとあたしの持ち主だった女の子の事なんだけどね」
男「メリーさん……」
メリー「ねぇ、聞いてくれる? あたしと『あの子』の話」
男「……良いわよ」
メリー「まずは『あの子』との出会いから」
男「うん」
メリー「『あの子』の4歳の誕生日にあたしはプレゼントされたんだ」
メリー「『あの子』はすごくはしゃいで喜んでくれた」
メリー「その日から、いつもどこへ行くにも一緒」
メリー「とっても大事にされてすごく幸せだった」
男「うんうん」
メリー「昔ね、ここにも来たんだ」
男「へー」
メリー「その時もこうやって観覧車に乗ったんだよ」
男「そうだったのね」
メリー「お姉ちゃんと、こうやって景色を見たの」
メリー「ゆっくりと流れる時間の中であぁ、あたし幸せだって思った」
メリー「この時間が永遠に続けばな良いのになぁって」
男「ふふっ」
メリー「さっきのショー……」
男「うん」
メリー「ぴ…… ピエロのショー……だったんだ」
男「! ふ、ふ~ん……」
メリー「む、昔ね…… 『あの子』と観た映画でね……」
メリー「すっごい怖い映画があってね……」
男「うん……」
メリー「それ以来、ピエロの事が怖くなってね」
メリー「『あの子』の持ってた人形の中にも道化の人形」
男「…………」
メリー「ピエロの人形があったんだけど」
メリー「お姉ちゃんはその人形の事が怖くなってね」
メリー「パパに返したの」
メリー「でもねパパがね……」
メリー「お姉ちゃんを叱る時、○○さん……」
男「…………」
メリー「○○さんって名付けた道化の人形を見せてね……」
メリー「○○さんが見てるぞ」
メリー「悪い子のーー事を○○さんが怒ってるぞ」
メリー「って叱るの」
男「…………」
メリー「そうすると、お姉ちゃんはパパの言う事を聞くの」
メリー「あたしも一緒に見てたから、それ以来ピエロの事が怖くなっちゃってね」
男「…………」
メリー「バカみたいでしょ。 でもね、未だに怖いの」
男「悲しいわね」
メリー「えっ?」
男「だって、その○○さんが悪い訳じゃないじゃない」
メリー「うん、そうなんだけどさ……」
男「もちろん、その子を躾けるためには必要だったのかもしれない」
男「だけど、あんまりだわ」
メリー「えっ?」
男「だって、その人形は……二人に怖がられて……」
男「きっと…… 悲しかったんでしょうね……」
メリー「男…さん?」
男「でもね、誤解しないで欲しいの」
メリー「何を?」
男「その人形は二人が大好きだったってこと」
メリー「えっ……」
男「例え怖がられても、ずっと…… ずっと二人を見ていた」
男「二人の事が本当に大好きだったから」
メリー「なにを…… 何を言っているの?」
男「…………」
メリー「どうしてあなたがそんな事を言うの……」
男「メリーさん……」
メリー「だって、それじゃまるで……」
男「ボクはずっと見て来た」
メリー「!」
男「ずっと見て来たんだ。 君のことを……」
メリー「どう言う事…… あなた一体……」
男「君が彼女を探して彷徨う姿を……君が壊れて行く様を……」
メリー「!」
男「だからボクは君の前に現れた」
男「例えどんな手段を使っても、君に嘗ての笑顔を取り戻させる為に」
メリー「あなたは誰…… 誰なの」
男「ボクは君と同じ」
メリー「!」
男「君と同じ、人形。 人形のお化け」
メリー「まさか……」
男「君達が○○さんと呼んでいた、『道化』の人形だよ」
更新遅れてごめんなさい。
今日はここまで。
お疲れでした~
メリー「なんで…… どうして……」
メリー「どうして今まで黙ってたの!」
男「ごめん」
メリー「だって…… だってあんたが○○さんだったなんて……」
男「ごめん。 でもね、わかって欲しい」
メリー「なにを?」
男「ボクが○○だって名乗った上で君の前に現れたとして、君はボクを受け入れてくれた?」
メリー「あっ……」
男「だからさ、ボクは……」
ガタタタ……
メリー「!」
男「……もう一周しちゃったね。 降りないと」
メリー「……うん」
―――[観覧車乗り場]―――
係員「ありがとうございました~」
メリー「…………」
男「…………」
メリー「ねぇ、○○さん」
男「……やめてくれ」
メリー「えっ……」
男「その名前で呼ばれるのは…… 辛いんだ」
メリー「あっ…… ごめん」
出口を目指し、あたし達は歩く。
あたしはどうやって彼に声をかけたらいいか迷いながら無言で歩いた。
多分彼も同じ。
あたしの方をたまに見るけど、すぐ目を反らす。
いろんな事があたしの頭の中をよぎった。
今日の事……
『あの子』との思い出……
そして…… 彼の事。
知らなかったとは言え、彼を傷つけていたと言う事実。
そして、彼のあたし達に対する想い……
男「……メリーさん」
メリー「は、はい!」ドキッ
男「今度はボクの話を聞いて欲しいんだ」
メリー「うん。 あたしも聞きたい」
メリー「話して欲しい。 あなたの事……」
男「うん」
__________
______
___
―――[?????]―――
男「さて、なにから話そうか……」
メリー「…………」プルプル
男「ふっ。 困ったな……」
メリー「ちょっと……待て……」プルプル
男「あれだけ話したい事があった筈なのに」
メリー「ちょっと待って……!」プルプル
男「大将、マグロ2皿!」
大将「ヘイ! まいど!」
メリー「待てぃっ!!」クワッ
男「えっ?」
メリー「えっ? ぢゃねぇよ! なんだよこれっ!!」
男「なにって、メリーさんマグロ嫌い?」
メリー「そーじゃねぇよ! なんでだよっ!!」
男「えっ?」
大将「ヘイ! お待ちっ!!」カチャッ
男「あ、どうも」
メリー「なんで回転寿司なんだよっ!!!」
―――[?????改め、回転寿司屋]―――
男「えっ? なんで?」
メリー「なんでじゃなくて! おかしいでしょ!」
男「おかしい? なんで?」
メリー「なんで回転寿司なんだよっ!!」バンバンッ!!
メリー「オメーあたしに話があるんじゃなかったのかよっ!!」
男「うん、あるよ」
メリー「だ・か・らっ!!」
メリー「なんで回転寿司でオメーの話を聞かなきゃなんねえんだよっ!!」バンバンバンッ!!
男「なんでって……モシャモシャ……」
男「ゴクン…… お腹減ってたし」
メリー「喰ってんじゃねえよっ!!」
男「ごめん……」
メリー「はぁ…はぁ…はぁ… ホントだよ……」
男「ラーメン屋の方が良かった……?」
メリー「ちげーよ!全然ちげーよっ!! 明後日の方向だよっ!!」
男「でもごめん。 今日はムショウにお寿司が食べたかったんだ……」
メリー「シリアスな雰囲気出して落ち込んでんじゃねぇよっ!!」
男「…………」シュン……
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…」
男「」カチャッ
メリー「さり気なくサーモン取るな」
男「サーモンじゃない…… 炙りサーモンだ!」キリッ
メリー「そーゆー事言ってんじゃないのっ!!」
ありがとう>>172 寿司ネタとして使わせて貰ったよ
今日はここまで
お疲れでした~
男「ほら、メリーさんも食べなさいよ。 美味しいわよw」
メリー「なにさり気なく口調戻してんだよ」
男「お腹が減ってると怒りっぽくなるって言うじゃない?」
メリー「だからあたしはあんたの行動に腹を立てんの!」
男「良いから良いから~ 男さんを信じてぇ~」
メリー「ふざけないでよ……」
男「えっ」
メリー「ふざけないでよ……」
男「メリーさん?」
メリー「ふざけないでよ…… こんな大事な時にふざけないでよ!」
男「…………」
メリー「こんなんじゃ…… あんたの事、信じられないよ!」
男「ごめん。 でもこれがボクなんだ」
メリー「えっ?」
男「ボクは『道化』の人形だからさ」
メリー「どう言うこと?」
男「だからボクはどんな時でも間抜けなピエロを演じてしまう」
メリー「あ……」
男「ホントはね、ボクは……」
ガラガラッ
大将「ヘイ! らっしゃいっ!!」
メリー「雰囲気ぶち壊しだよっ!!」
メリー「あーもーダメ! 全然ダメッ!!」
メリー「全然集中出来ないっ!!」
メリー「」ヒョイパクッ
男「……ふふっ」
メリー「モグモグ…ゴクン」
メリー「なによ、文句ある?」
男「いや、そうじゃないよ」
メリー「」モグモグ
男「」カチャッ
メリー「ね、そのイクラ一つ頂戴」
男「いいわよ」
メリー「モグモグ……ゴクン 美味しいね」
男「でしょ?」
メリー「ふふっ。 あんた口調戻ってるよ」
男「あ、ごめん」
メリー「別にいいよ。 だってあんたはあんたじゃん」
男「ありがとう。 そう言って貰えると嬉しいわw」
メリー「でもね…… 単芝はやめろよ」
メリー「ねぇ」
男「うん?」
メリー「あんたお金とかどうしてんの?」
男「どうしてるって、なんで?」
メリー「いや、ちょっと気になってね」
男「うん、ボクは普段大道芸をやってる」
メリー「大道芸?」
男「ほら、ボクは『道化』の人形だったから」
男「ストリートパフォーマンスで人々を笑わせてお金を貰っているんだ」
メリー「なるほどね~」モグモグ
メリー「はぁ~ お腹いっぱい」
男「美味しかったわね」
メリー「ここはあたしが出すよ」
男「えっ、いいわよ。 だってここにはあたしが連れて来たんだし」
メリー「ふっふっふっ。 あたしの経済力を舐めるなよ」ニヤッ
男「えっ?」
メリー「こうみえても、結構持ってるんだから」フンスー
男「へー そうなんだ?」
メリー「いやぁ~この前、宝くじ買ったら結構な額が当たっちゃって」テヘッ☆
男「なにそれっ!?」
―――[回転寿司・出口]―――
ガラガラッ
メリー・男「ごちそう様でした~」
大将「毎度ありぃっ!!」
ガラガラッ
メリー「さてと……」
男「うん」
メリー「今度はちゃんとお話が出来るとこに行かなくちゃね」
男「じゃあ…… ちょっと御洒落なバーなんかどうかな?」
メリー「御洒落なバーぁ?」
__________
______
___
―――[メリーさんの想像]――――
バーテンダ―「いらっしゃいませ……」
男「いつもの二つ……」キリッ
バーテンダ―「ありがとうございます……」シャカシャカ……
メリー「へー」
バーテンダ―「どうぞ……」スッ
メリー「へー小洒落てるね~」
男「ふっ」キリッ
メリー「素敵なお店ね」
男「ふっ。 君の美しさには敵わないよ」キリッ
メリー「えっ?」ドキッ
男「君の瞳に乾杯」キリッ
メリー「ちょっ…… なに言ってんのさ///」ドキドキ
男「ふふっ……」グビグビッ
男「だって君があまりにも可愛いから」キリッ
メリー「やっ…… ちょっ…… そ、そんな事言われても///」モジモジ
男「メリーさん……」スッ
メリー「ちょっ…… 待って…… こ、心のじゅ、準備が……///」ドキドキ
男「大丈夫。 ボクを信じて」キリッ
メリー「う…… うん……///」ドキドキ
男「瞳…… 閉じて……」キリッ
メリー「ん~……///」ドキドキ
男「メリーざ……うごばあぁぁぁーーーーっ!!」ゲロゲロゲロゲローーーーーッ!!
ビチャッ!!
__________
______
___
メリー[らめぇぇっ!]
男「!?」ビクッ
メリー「却下却下きゃーーーーっかっ!!!」
男「どどどどうしたのっ!!?」
メリー「バーダメバーダメッ!! 絶対ダメッ!!」
男「メリーさん!?」
メリー(あああたし今何考えたっ!!?)カアァ
メリー(なんでだよっ!! なんつー妄想してんだよあたしはっ!!)ジタバタ
男「くすっ 変なメリーさんw」
メリー「たたた単芝やめろよっバカァッ!!」ボカッ!!
男「いたっ!?」
今日はここまで
お疲れでした~
高額当選金って身分証明とか必要なんじゃないか?
べつにいいけどさw
>>228
10万か30万からいるんだっけかな
お父さんが受け取りに銀行行ったら
宝くじが当たったらしいとかって噂がたってすげー大変だったとか言ってた
男「ところで、いくら当たったの?」
メリー「へへっ。 ひ・み・つ~」
男「いいじゃん教えてよぉ~」
メリー「だ~か~らぁ~ 秘密だって言ってんじゃん!」
男「教えてくれないと耳コチョコチョするわよ」
メリー「やぁ~だよっだぁー!」
男「じゃ、お仕置きねぇ~ コチョコチョコチョコチョ!!」
メリー「きゃははっ! 耳やめへっ!! 耳やめへよっ!!」
男「コチョコチョコチョ!!」
メリー「きゃはははっ!! ギブギブギブッ!!」
男「じゃ、教えて」
メリー「しょ…… しょうがないなぁ~///」
メリー「内緒なんだからね!」
男「ワクワク……」
メリー「耳貸して」
メリー「コショコショコショ……」
男「えっ? ……あ……うん……」
メリー「……どーせショボッっとか思ったんじゃないの?」
男「えっ? あ、いや、そう思うのは人それぞれだし……」
メリー「……笑えよ。 いつもみたいに笑えよ」
男「うん…… なんか、ごめん」
メリー「謝んなよ……」orz
って感じで許してorz
マヂで知らなかったんよ……
男「さて……と」
メリー「ねー、どこ行くか決まったぁ?」
男「うん」
メリー「……今度はまともなとこなんでしょうね」
男「どうせなら二人きりになれる所が良いよね?」
メリー「ふ、二人っきり!?」ドキッ
男「うん、だってさ他の人には聞かれたくないし……」
メリー「あっ…… そう言うこ……ん?」
メリー(よくよく考えてみれば、いまさら……なんだよね)
__________
______
___
―――[?????]―――
カポーン
メリー「いい湯だね~」
男「そうだね~」
メリー「やっぱ温泉は最高だね~」
男「ね~」
メリー「ふぅ~ あったまるー」
男「最近急に寒くなって来たもんね」
メリー「極楽ですな~♪」
男「ですな~」
男「ところでメリーさん」
メリー「うん、なに?」
男「お風呂の中にバスタオルを巻いて入るのはいかがなものかと」
メリー「その件も含めて男さんにお話があります」
男「うん、なに?」
メリー「ちょっとこっち来て」チョイチョイ
男「うん」チャプチャプ
男「来たよ」
メリー「えっとね~ 頭貸して」
男「うん」
メリー「せーの…… おらぁぁっ!!」ザブンッ!!
男「ごぷっ!!?」
男「ちょちょちょっ!! メリーざっ!! じぬ゙っ!!」バチャバチャッ
メリー「死ねっ!! 氏ねじゃなくて死ねっ!!」バチャバチャッ
男「ギブッ!! ギブギブギブッ!!」バチャバチャッ
メリー「なんで家族風呂なんだよっ!!」バチャバチャッ
男「だっでっ!! 二人ぎりに゙なれる゙どおぼってっ!!」バチャバチャッ
メリー「オメーは女の子と二人っきりになるためにっ!!」バチャバチャッ
男「ひーーっ!! おだずげっ!!」バチャバチャッ
メリー「家族風呂に連れて来んのかよっ!!」バチャバチャッ
―――[温泉・ロビー]―――
店員「ありがとうございました~」
メリー「あー、気持ち良かった~」
男「なによ、メリーさんだって満更でもなかったんじゃない」
メリー「そりゃねー、温泉って最高じゃん」
男「ね~」
男「メリーさん、なんか飲む?」
メリー「フルーツ牛乳!」
男「じゃ、ボクも!」チャリン チャリン
ガタンッ
メリー・男「いただきま~す」
メリー・男「ゴクン…ゴクン…ゴクン…」
メリー・男「ぷはぁっ! やっぱコレだねっ!!」キラッ☆
今日はたぶんここまで
おはようございました~
男「さて……と」
メリー「ねー、どこ行くか決まったぁ?」
男「うん、帰ろっか!」
メリー「えっ? もう帰るの?」
男「そろそろいい時間だし……」
メリー「そだね~」
男「メリーさん」
メリー「うん?」
男「今日はとっても楽しかった」ニコッ
メリー「えっ? あ、うん……あたしも!」
メリー「あたしも楽しかったよ」ニコッ
帰りの電車であたしは今日一日の出来事を振り返った。
彼が言った通り、今日の出来事は絶対に忘れられない良い思い出になると思う。
電車で彼とのやりとり。
遊園地での出来事。
そして……彼の衝撃的な告白。
……その後の彼の天然っぷり
あたしは家に近づくにつれ、これから彼の口から語られる事について
言い知れない不安を感じていた。
はやく聞きたいと思う気持ちと、出来れば聞きたくないと思う気持ち。
彼の話はもしかしたら…… ううん、今は考えない様にしよう。
だって……
―――[電車内]―――
男「Zz…… Zz……」
メリー「ふふっ。 寝ちゃってる」ゴソゴソ
男「Zz…… Zz……」
メリー「さっきのお返し」パシャッ
男「Zz…… Zz……」
メリー「あら、カッコ良く撮れてるじゃない」クスクス……
男「Zz…… Zz……」
メリー「ありがとね」
男「Zz…… Zz……」
メリー「あなたが来てからの数日間、とっても楽しかったよ」
男「Zz…… Zz……」
メリー「隣、座るね」チョコン
男「Zz…… Zz……」
メリー「へへっ。 肩貸りま~す」コテッ
男「Zz…… Zz……」
メリー「この時間が永遠に続けば良いのになぁ……」
今日はたぶんここまで
もう夕方ですね~
―――[メリーさんの家]―――
メリー・男「ただいま~」
メリー「う~ん……」
男「どうしたの?」
メリー「いやさ、あんたがただいま~って言うのがさー」
男「言うのが?」
メリー「なんか変なの~って思って」
男「……なんで?」
メリー「この場合はさ、お邪魔しま~すって言うのが正しいんじゃない?」
男「えっ……」ガーン
男「…………」シュン……
メリー「……? どしたの?」
男「ボク…… メリーさんにとってお邪魔だったの?」
メリー「は?」
男「ご、ごめん…… そ、そこまで嫌われているとは思ってなくて……」
メリー「え゙っ!?」
男「ぐすっ…… か…… 帰ります……」トボトボ……
メリー「待て待てまてぃっ!!」
男「えっ?」
メリー「お邪魔じゃない! お邪魔じゃないからっ!!」アセアセ
男「ほ……ホント?」ピクッ
メリー「ホントホント! お邪魔じゃないよ男さんっ!!」アセアセ
男「ホントにホント?」ウルウル……
メリー「なんだテメ―こらっ!!」
男「!!」ビクッ
メリー「可愛いじゃねぇかよっ!!」クワッ
男「えっ!?」
メリー「なんて可愛い顔してんだよっ!! 殺す気か! あたしを萌え殺す気かっ!!」
男「も、萌え殺す?」キョトン
メリー「」プッツーン
男「メリー……さん?」
メリー「…………」
男「あの……メリーさん?」ユサユサ……
メリー「あはははははははっ!!」
男「メリーさん!?」ビクッ
メリー「そーかそーか、そーゆー事かぁ……」
メリー「よーし、そっちがその気なら……」ペロッ
男「ひっ!?」ビクッ
メリー「さぁて…… どう料理してくれよう」ジュルリ……
男「ちょっ…… あの…メリーさん?」
メリー「逃がさないよ ウォンテッドボーイ」キュピーン
男「め、目が……こ、怖いよ……」
メリー「さー来いっ 抱きしめちゃうぞ!」
男「抱きしめたかったの!?」
メリー「……………………」
メリー「………………」
メリー「はっ!?」
男「う…… うん、良いよ。 抱きしめて///」ポッ
メリー「くはあっ!!」
メリー「ちちちちげぇですぅ! 抱きしめてぇって言ってねぇですぅっ!!」アセアセ
男「えぇっ!? だって今……」
メリー「ちげぇですぅ! 全然ちげぇですぅっ!!」アセアセ
男「でも、抱きしめちゃうぞって……」
メリー「オメー耳がイカレやがったんじゃねぇですかっ!!」アセアセ
メリー「翠メリ石は、最高だーきし麺ちゃんぽんって言ったんですぅっ!!」アセアセ
男「き、きし麺のちゃんぽん?」
メリー「そーですぅ! 最高だーきし麺ちゃんぽんっつったんですぅっ!!」
男「きし麺でちゃんぽん……」
メリー(なにやってんだよあたしはあぁぁっ!! きめぇよ! キモすぎるよっ!!)カアァ
男「きし麺でちゃんぽん……かぁ……」
メリー(しかも人の褌使って乗り切ろうとしてんじゃねぇよ! 翠メリ石って誰だよっ!!)
男「う~ん……」
メリー(流石のこいつも怪しんでるよ! あたしの方こそお尋ね者だよっ!!)ジタバタ
男「美味しそうだねw」
メリー「助かったぁぁぁーーっ!!!」(単芝やめろよぉぉぉーーっ!!!)
メリー・男「え゙っ?」
今日はここまで
お疲れでした~
―――[メリーさんの家・リビング]―――
男「さて……と」
メリー「うん……」
男「どこから話したらいいかな」
メリー「そうだね。 じゃ、あんたがお化けになったところから」
男「うん……」
__________
______
___
―――[男の回想]―――
ボクがお化けになったきっかけは君がいなくなった時
君の事を考えて…… 君だけの事を考えて……
道化(メリーさん……)
道化(メリーさん…… 嗚呼メリーさん……)
道化(メリーさん……メリーさん…メリーさん)
道化(メリーさん…メリーさん、メリーさんメリーさん)
道化(メリーさんメリーさんメリーさんっ!!)
メリー「はーいストップストップッ!!」
__________
______
___
男「ちょっ…… 回想シーンに割り込んで来ないでよ!」
メリー「ああああんた! そんな風にあたしの事連呼してお化けになったの///」カアァ
男「うん、そうみたい……」
メリー「キモいよ! キモ過ぎるよっ!!」ニヘー
―――[男の回想]―――
そしてボクの祈りが神様に届いたのか…… 気が付いたら……
男「…………」
お化けになってたんだ。
男「……動く」グーパー
男「動ける……」
男「動けるんだ……」
男「やった…… やったぞ……!」
そしてボクは……鏡台のある部屋へ向ったんだ。
男「…………」トコトコ
そして鏡台の前で……
男「…………」ムキッ
男「……いいな」
ポーズをとって見たんだ。
次は……
男「…………」キリッ
男「……うむ」
またポーズをとって見たんだ。
今度は……
男「…………」キラッ☆
男「……よs」
メリー「いい加減にしろっ!!」クワッ
__________
______
___
男「だからさ、回想シーンに割り込んで来ないでよ!」
メリー「ポーズはもういいよ! あたしを探しに行けよっ!!」
―――[男の回想]―――
動ける様になったとは言え、君を見つけるのは容易ではなかった。
男「どこに行ったんだ……」
男「でも…… 探さなきゃ……」
ボクは君に出逢うために各地を放浪した……
―――[池袋]―――
ワイワイ…… ガヤガヤ……
男「メリーさん……どこだ……」
―――[1ヵ月後・大山]―――
男「どこに居る……」
―――[更に1ヵ月後・ときわ台]―――
男「メリーさん……」
―――[更に1ヵ月後・上板橋]―――
男「メリーさん…… 逢いたい……」
―――[更に1ヵ月後・成増]―――
男「ぐすっ…… メリーさん……」
メリー「まてぃっ!!」クワッ
__________
______
___
男「ぐすっ…… なによ」
メリー「なんで東○東上線オンリーなんだよ! しかも埼玉にすら行けてねえよっ!!」
男「こ……これからだもん」
メリー「それと泣いてんじゃねぇよっ!!」
男「ぐすっ……だって…… だって……」
メリー「可愛いだろうが! 抱きしめんぞコラッ!!」
―――[男の回想]―――
その後数か月にわたり、東武東○線沿線をくまなく探した……
だけど、君を見つける事は出来なかった。
そしてボクは……
男「ダメだ…… これじゃメリーさんを見つける事なんて出来やしない」
と言う結論に至り、捜索する範囲を広げる事にした。
メリー「遅いわ!」
そこでボクは……
―――[神奈川県]―――
男「待っててメリーさん……」
ここに来た。
メリー「お…… おぅ」
数か月にわたり神奈川県内を探したが、君に出会う事はなかった。
男「メリーさん……」
そこで次に向かった先は……
―――[北海道]―――
男「今度こそ……!」
ここに来た。
メリー「なんでっ!!?」
数か月にわたり道内を探したが、君に出会う事はなかった。
男「ここにも居ないか……」
そこで次に向かった先は……
―――[南極]―――
男「……よし!」
ここに来た。
メリー「待て待てまてぃっ!!」クワッ
__________
______
___
メリー「おいコラ! 真面目にやっとんのかっ!!」
男「やってるよ!」
メリー「なんで南極なんだよ! とんでもないとこ行ったなオイっ!!」
メリー「なにが……よし!じゃボケェ! そんなとこにあたしが居てたまるかっ!!」
男「わかんないよ! わかんないから行ったんだよっ!!」
メリー「……もういい。 あたしを見つけたとこから話して」
今日はここまで
お疲れでした~
君は虚ろな目をして歩いていた。
あの頃の……優しい光に満ち溢れていた筈の瞳は、
深い悲しみの色に染めらていた。
今すぐにでも声をかけたい…… 君の声が聞きたい……
だけど……
どうやってボクは君の前に現れたらいいって言うんだ!
ボクは『道化』の人形…… 元は君達に恐れられていた存在だ。
それを話したところで受け入れて貰える筈がない。
だからボクは君を見守る事にした。
メリー「あたしメリーさん。 今、ゴミ捨て場に居るの」
ずっと君を見ていた……
メリー「もしもし、今あなたの家の最寄駅に居るの」
男「新聞一つ」
店員「はいどうぞ」つ新聞
ずっと君を見ていた……
メリー「もしもし、今タバコ屋さんの角に居るの」
男「おばちゃん、ガム一つ」
おばちゃん「はいよ」つガム
ずっと君を見ていた……
メリー「もしもし、今歩道橋に居るの」
男「おばあちゃん、一人で登れる? 荷物持とうか?」
おばあちゃん「ほんとで? 助かっちゃー」
男「うん、じゃ行こう」
おばあちゃん「もっけだのぉ~」
ずっと君を見ていた……
男「ふぅ……」ドサッ
おばあちゃん「ほんとで助かったぁ~、ありがどの~」
男「いえいえ、どういたしましてw」
おばあちゃん「オラほの家さすぐそこだからや、お茶出すさげ飲んでげ」
男「ありがと~ ちょうど喉が渇いてたんだ~♪」
ずっと君を見ていた……
男「ズズズ…… ふぅ~ お茶美味しい」
おばあちゃん「さ、これもけ」つ煎餅
男「いただきま~す」パリパリ
おばあちゃん「うめがぁ~?」パリパリ
男「うん、やっぱりお茶にはお煎餅だよね~」パリパリ
ずっと君を見ていた……
男「おばあちゃん、肩こってない?」
おばあちゃん「なしてやぁ?」
男「へへっ。 美味しいお茶とお煎餅をごちそうになったお礼にね」
男「おばあちゃんの肩を叩いてあげたいんだ」
おばあちゃん「ほぅけ。 んだばお願いすっがのぅ」
男「痛くない?」トントン
おばあちゃん「いいあんべだ。 ほんて極楽だぁー」
男「そう? よかったぁ」トントン
おばあちゃん「でってまんずやぁー、歳だば取ってぐねぇーもんだぁ」
男「どうして?」トントン
おばあちゃん「こいだババさなっど、体のあっちゃこっちゃさガダくっさげ、やんだもんだ」
男「まぁまぁそう言わないでw そのおかげでボクとおばあちゃんは出逢えたわけだし」トントン
おばあちゃん「んだのぉ~」
男「あはは」トントン
メリー「待て待てまていっ!! ストップストップッ!!!」
__________
______
___
男「えっ?」
メリー「なんでおばあちゃんとマッタリしてんだよっ!!」
男「だってお茶飲んでけって言うもんだからさー」
メリー「途中までは良かったよ! あたしの事見ててくれたんだなって思えたよ!」
男「でしょ」
メリー「なんで途中からおばあちゃんとの話になってんだよっ!!」
男「……あ」
メリー「おばあちゃん見ててどうすんだよっ!! あたしどこ行ったんだよっ!!!」
男「ごめん……」シュン……
メリー「それとなぁ…… おばあちゃんなに言ってかわかんねぇよっ!!!」
ちなみにおばあちゃんのお国言葉は庄内弁(山形県)
今日はここまで
お疲れでした~
ずっと君を見ていた……
メリー「あたしメリーさん。 あなたの後ろに居るの」
女「いやあああぁぁーーーーっ!!!」タッタッタッ
メリー「……今日も違ったか」
『あの子』を探し続ける君をボクはずっと見て来た。
でも……
だめだ。 もうだめだ…… 辛い…… 辛すぎる……
もう限界だ。 このままじゃ、いけない……
そしてボクは……
女「はぁ…… はぁ…… はぁ……」
女「い…… 一体なんだったの?」
男「……ちょっといいかな」
女「えっ?」
男「ボクは見ていたんだ……」
女「!!」
男「貴女と…… あの女の子とのやりとりを一部始終見ていたんだ」
女「あ…… 貴方は誰?」
男「ボクは…… あの女の子の……」
男「と…… 友達なんだ」
__________
______
___
女「……で、最後にかかって来た電話を切ったらあの女の子が……」
女「わ…… 私の後ろに……」ブルブル……
男「ごめんね。 怖がらせてしまって」
女「え…えぇ…… だ…大丈夫……」
男「でもね、悪気はないんだ。 だってあの女の子は……」
女「えぇ…… にわかには信じられないけど……」
女「その話が本当なら…… 可哀想な子……なのね」
女「それで…… 何故そんな話を私に……?」
男「実は貴女にお願いがあるんだ」
女「お願い?」
男「うん。 貴女の携帯を見せて欲しいんだ」
女「どうして?」
男「あの女の子の…… メリーさんの電話番号が知りたい」
女「……そう言うことね」ピッ
男「ありがとう」ピッピッピッ
女「ねぇ……」
男「うん?」
女「あの子を幸せにしてあげて」
男「……必ず」
女「頑張って!」
__________
______
___
―――[メリーさんの家・リビング]―――
男「……とまぁ、これがメリーさんの前に出て来る迄の経緯だね」
メリー「ほぉ……」イライラ
男「……? どうしたの?」
メリー「べっつにぃー」イライラ
男「なんか…… 機嫌が悪くなってない?」
メリー「なんでかなー なんでだろーねー」
男「さ…… さぁ……」
メリー「なーんかさー、最後に出て来た女の子とさー」
男「うん」
メリー「楽しそーにお喋りしてんなーって思ってさー」
男「そうかなぁ~」
メリー「さてと…… あんたの話はよくわかったよ」
男「うん」
メリー「……ありがとう」
男「えっ?」
メリー「その…… あ、あたしを…… さ、探してくれて」
メリー「大変だったんだよね。 あんたもさ……」
男「メリーさん……」
メリー「あたしと同じ様に…… あんたはずっとあたしを探してくれてたんだよね」
男「……ゔん」
メリー「ありがとう。 あたしをずっと見守っててくれて……」
男「うん…… うん……」
メリー「あなたは本当に優しい人。 辛かったんだよね……」
メリー「もがいているあたしを…… 見てるだけってのが辛かったんだよね」
男「ゔん゙…… ゔん゙……」ジワッ
メリー「泣くんじゃねぇ! ”男”だろっ!!」
男「だって…… だっで……!」ウルウル……
メリー「だから泣くんじゃねぇ! 抱きしめんぞコラッ!!」
男「無理…… だっで…… メリーざんに…… ぞんなごど言わ゙でじゃ……」ウルウル……
メリー「あーっ! もぉーっ!!」ギュッ
男「!! メリーざ……?」
メリー「しょうがねぇーーなあぁぁーーーっ!! 思いっきり泣けよバカッ!!」ギューーッ
男「うわあぁぁーーんっ!! メリーざぁぁーーんっ!!」
男「逢いたかったよぉ……ひぐっ 辛かったよぉ……ひぐっ」
メリー「あーあっ! やっちまったよ! ホントに抱きしめちまったよっ!!」ギューーッ
男「メリーざん…… メリーざん…… ぐすっ……」
メリー「ふふっ…… まぁいっかぁ~」ナデナデ
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「もう大丈夫?」
男「うん…… なんかごめんね……」
メリー「うへへ…… ごちそう様でした」ジュルリ……
男「……? ごちそう様?」
メリー「ううん。 なんでもない」
メリー「さてと……」
男「うん」
メリー「そろそろ寝よっか」
男「…………」
メリー「ありがとね、色々話してくれて」
男「メリーさん…… まだだよ」
メリー「えっ?」
男「まだ…… 話したいことが…… いや……」
男「話さなければならない事があるんだ」
メリー「…………」
厭な予感がしてた……
メリー「いやいや、今日はもう遅いし明日でいいよ」
これから彼の口から語られる話に、あたしは無意識に恐怖を覚えていたんだ……
男「ダメ…… ここからが本題なんだ……」
メリー「はは~ん…… わかったぞ~ あんた、まだ寝たくないんでしょ」
だからあたしは……
先延ばしにしようとしていたんだと思う
男「メリーさん……」
メリー「ね、トランプでもしよっか! ね、ね♪」
男「メリーさん!」
メリー「っ!!」
でも……
男「大事な…… 大事な話なんだ……」
彼は…… 彼の真剣な眼差しはそんなあたしを逃がしてはくれなかった
男「ねぇメリーさん…… なんでだと思う?」
メリー「な、なにが……」
男「最初にボクが君の前に現れた時…… なんで女の子みたいな話し方をしてたんだと思う?」
メリー「あ…… あれじゃない? そ…… そうキャラ設定!」
男「……違うよ」
メリー「じゃ、あれ…… なんかで聞いた事あるんだけど、女の子に女の子の口調で話しかけるとさ」
メリー「女の子は心を許してしまうから…… 的な」
男「違う…… 違うよ。 ボクはそんな事を考えていたわけじゃない」
メリー「へー…… そ、そうだったんだぁ~ メリーさん早とちりしちゃった!」テヘッ
男「覚えている筈でしょ…… だってボクはその人の真似をしていたんだから……」
メリー「はぁ? あ、あ…… あんた…… あたしって者がありながらまた他の女と……!」
男「ふざけないでっ!!」
メリー「っ!!」
聞きたくない……
男「ふざけないでよ…… メリーさん……」
その先は聞きたくない……
男「もう…… 事実から目を背けるのはやめよう」
やめて……
男「事実を…… 受け入れて……」
もうやめて……
男「君は…… 捨てられたんじゃない…… 『あの子』に捨てられたんじゃない……!」
それは…… あたしが…… あたしが必死に忘れようとしていた事……
男「捨てられたと思い込んでいただけだ。 それよりも……」
お願い……
男「それよりももっと…… 辛い事を忘れるために……」
お願いだから…… その先は…… 言わないで……
男「だって…… 『あの子』は……」
メリー「もういいっ!!!」
メリー「もういい! それ以上聞きたくない! もういいよっ!!」
男「ダメだ! それじゃなにもかわりやしない!」
メリー「もういいって言ってるでしょ! ぶっ殺すよっ!!」
男「殺されたって構わないっ!!」
メリー「っ!!」
男「君が望むなら…… 君がそう望むならボクの命を君に捧げよう」
メリー「な…… なに言ってんのさ! バカじゃないの!」
男「だから…… お願い……」
メリー「あ…… あんたは……」
男「お願いだから、受け入れて……」
男「『あの子』が死んでしまった事実を」
あたしを捨てた『あの子』が憎かった。
狂おしい程に憎かった。
でも…… それ以上に愛していた。
苦しい程に愛していた。
だからあたしは探してる。
『あの子』を。
例え、永遠に出逢えなくとも……
例え、永遠に出逢えなくとも……
例え、永遠に出逢えなくとも……
例え、永遠に出逢えなくとも……
ちがうっ!!
メリー「違う違う違うっ!! お姉ちゃんは生きてるっ!!」
男「違わない!」
メリー「絶対に違うっ!! あたしを置いてお姉ちゃんが死ぬ筈ないもんっ!!」
男「辛いけど受け入れなきゃダメなんだ!」
メリー「なんなのよあんた! どうしてそんな事言えるのっ!!」
メリー「あんたはあたしとお姉ちゃんの事が大好きなんじゃなかったのっ!!」
男「大好きだよっ!!」
メリー「だったらやめてよ! そんな事言うのやめてよっ!!」
男「メリーさん……」
メリー「そ…… そうだ! あんたも一緒に探してよ」
メリー「あたしと一緒にさ…… お姉ちゃんを探そうよ」
男「メリーさん…… 思い出して……」
メリー「なにを……」
男「『あの子』が最後に…… 『あの子』が最後に言った言葉を……」
__________
______
___
―――[過去・病院]―――
あの子「けほっ…… けほっ……」
お姉ちゃんは元々体が弱かった。
小さい頃から入退院を繰り返し、学校へはまともに通えなかった。
あの子「ふふっ…… そんな心配そうな顔しないでw」
そう言いながらお姉ちゃんは笑った。
看護婦A「…… 聞いた?」
看護婦B「えぇ…… ○△○号室の男の子……」
看護婦A「残念だったわね……」
看護婦B「やりきれないわね」
あの子「…………」
そんな事情もあり、『あの子』は仲の良い同年代の友達が居なかった。
出来たとしても、失ってしまった後の悲しさが怖くて友達を作ろうとしなかった。
だから唯一の…… 心を許せる友達はあたしだけだった。
あの子「ふふっ。 わかってるよメリーさん」ギュッ
あの子「大丈夫。 大丈夫だよw」
やめてよ…… なんでそんな風に笑えるの……
あの子「げほっ…… げほっ……」
医師「ダメだ…… もう、手の施しようがない……」
母「ううっ……」
父「なんとか…… なんとかならないんですか!」
医師「残念ながら……」
父「これからなんです! 娘の人生はまだこれからなんですっ!!」
母「お父さん……」
父「本当なら…… 本当ならこんな所に居るべきじゃないんだ!」
父「本当なら…… 学校に通い…… 青春を謳歌している筈だったんだ」
父「恋をして…… 結婚して…… 子供が出来て……!」
父「俺達が皺くちゃのジジイとババアになって! 孫の面倒を見て……!」
父「それがこんな…… こんなところで……!」
父「こんな事が許される筈がないんだっ!!」
あの子「お…… 父さ…… ん……」
父「!!」
あの子「ご…… ごめん…… ね……」
父「何故だ…… 何故おまえが謝らなければならない……」
あの子「ふふっ…… さ、最後まで…… し…心配かけちゃった……ねw」
どうして…… どうしてなの……
あの子「あ…… あたし…… こ…… これでもさ…… げほっ……」
あの子「し…… 幸せだったんだよ……」
あの子「だか…… らさ…… そんな顔…… しないでw」
どうしてこんな時まで笑ってられるの……
あの子「ふふっ…… ありがとね…… メリーさ……ん」
あの子「あたしが…… 死んでも……」
あの子「…… ------ だよw」
もうやめてっ!!!
__________
______
___
メリー「もうやめて! もうやめてよっ!!」
男「メリーさん……」
メリー「思い出したくなかった…… 絶対に思い出したくなかったのに!」
メリー「なんでこんな事するのっ!! なんでこんな酷い仕打ちをするのっ!!」
男「ボクは最初に君に打ち明けた時……」
男「ボクの事を打ち明けた時、こう言った筈だ……」
メリー「えっ……」
______
___
男「だからボクは君の前に現れた」
男「例えどんな手段を使っても、君に嘗ての笑顔を取り戻させる為に」
___
______
メリー「それが…… こんな事だったって言うの……」
男「そう…… 今の君は、まだ本当の笑顔を取り戻せてなんていないんだから」
メリー「あんたの言ってる事は滅茶苦茶よ……」
男「どうして」
メリー「あたしにこんな事実を突き付けて希望を……」
メリー「あたしから希望を奪うことがあんたの目的だったっていうの……!」
男「違う…… そうじゃない…… そうじゃないんだよ」
男「君が…… 君が事実を受け入れる事が重要なファクターだったんだ」
メリー「ワケわかんない…… あんたの言ってる事はワケわかんないよっ!!」
男「もういいよ…… 今なら大丈夫……!」
メリー「何が大丈夫だって言うの! 全然大丈夫なんかじゃないっ!!」
男「今のメリーさんなら…… 君の……」
メリー「いい加減にっ……!」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「えっ……」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「まさか……」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「そんな筈ない……!」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「だって…… そんな事ありえない……!」
男「メリーさん…… 出て……」
プルルルル…… プルルルル……
メリー「だって…… だって……」
男「はやく出て。 待たせちゃダメだよ」
メリー「でも……」
プルルルル…… プルルルル……
男「そうすればきっと…… 前に進めるから」
メリー「…………」
ピッ
あの子『もしもし、あたしお姉ちゃん。 あなたの後ろに居るの』
今日はここまで
お疲れでした~
そういやすっかり忘れていたが、このスレって>>25で完結してるはずだったゲロスレなんだよね…
なんでこんなに話が膨らんでんだよ!!
計画的犯行なんだろ?本当は最初からこういうストーリーにする予定だったんだろ?
そうだと言ってくれ。なにこの理不尽な才能の差はw
,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、
/ ヽ/ ヽ
l l l
l l l
,. ‐'' ̄ "'' 、 ,,. --‐┴─-- 、 / ̄ "'' -、
/ ,.-‐''"´ \ _/ ヽ
l / ヽ l
l / ● l l
ヽ l (_人__ノ ● ヽ / そんな事言われても……
,,>-‐| ´´ | / , , ,. ‐'' ̄ "' -、/ このスレ1回HTML依頼出してる訳だし
/ l ヽ_/ / ゙ヽ
l ` 、 l l
l ,. ‐'' ̄ "' -、 ,. ‐'' ̄ "'' -、 l
l, / ヽ / ヽ, /
ヽ、,, l l l,,,___,,,/
"'''l l l
ヽ /ヽ /
ヽ,___,,,/ ヽ,,___,,,/
/ |
/ |
メリー「うそ……」
あの子「ふふっ…… 嘘じゃないってばw」
メリー「お姉ちゃん…… どうして…… お姉ちゃん……」
あの子「メリーさん…… お姉ちゃんだよ」
メリー「お姉ちゃんっ!!!」
メリー「お姉ちゃん! お姉ちゃんだっ!! お姉ちゃんだっ!!」
あの子「そうだよメリーさん、お姉ちゃんだよ」
メリー「今まで何処行ってたの! 探したんだよ! あたし必死になって探したんだよっ!!」
あの子「ううん……ずっと居たよ。 あたし、メリーさんの傍にずっと居たんだよ!」
メリー「なんで! じゃあなんで! なんでずっと無視してたの! なんでどうしてっ!!」
あの子「違うの…… 違うのよ! あたしずっとメリーさんに話しかけてた!」
あの子「あたしずっとメリーさんに…… メリーさんに声をかけてたんだよ」
メリー「うそ…… 嘘だ……!」
あの子「でもね、メリーさんは聞いてくれないの…… メリーさんに聞こえなかったの」
メリー「そ…… そんな……」
あの子「あたしいつもメリーさんに…… ずっとメリーさんに話しかけたんだよ」
あの子「あなたが家に帰った時、あなたにいつもお帰りって言ってたんだよ」
『あの子』はあたしに、「ただいま」って必ず言ってた。
そしてあたしは『あの子』が帰って来た時、いつも「お帰り」って必ず言ってた。
例え『あの子』に聞こえなくとも……
たとえ『あの子』に伝わる事がなかったとしても……
メリー「嘘だっ!!」
あの子「嘘じゃない…… ずっと話しかけてたの…… でもね、あなたには伝わらないの」
メリー「嘘よ! 嘘だよっ!! そんな筈ない!」
メリー「あたしがお姉ちゃんの声を…… お姉ちゃんの事無視するだなんてありえないっ!!」
メリー「だって! あたしはっ!! ずっとずっとお姉ちゃんを探してたんだよっ!!」
男「だからだよ」
メリー「えっ……」
男「君が『あの子』を…… お姉ちゃんが死んだ事を拒絶したから……」
メリー「っ!!」
男「さっき言ったでしょ。 君が事実を受け入れる事が重要なファクターだったって」
メリー「そ…… そんな……」
あの子「だからね…… あたしはあなたに……」
あの子「道化君を通してあたしが死んじゃった事を思い出させようとしたの」
あの子「道化君はすでに…… あたしが死んだ事を受け入れていたから」
メリー「じゃあ、あんたは始めから…… 始めからお姉ちゃんが見えてたって事……?」
男「そう…… そうだよ……」
メリー「ふざけんなっ!!」
メリー「ふざけんな! ふざけんなふざけんなっ!!」
男「…………」
あの子「メリーさんっ!!」
メリー「鬼っ!! 悪魔っ!! この人でなしっ!!! ふざけんなっ!!」
メリー「あたしが! あたしがどんな思いでお姉ちゃんを探してたかっ!!」
メリー「あんただって知ってた筈でしょっ!! それなのにどうしてっ!!」
メリー「どうして今までっ!! どうして今まで黙ってたんだよっ!!」
男「…………」
あの子「メリーさんっ!! もうやめなさいっ!!!」
メリー「じゃああたしがっ!! あたしが今までやって来た事はっ!!」
メリー「なんだったってのよっ!! うわあああぁぁーーーーっ!!!」
男「ごめんね…… ホントにごめんねメリーさん……」
メリー「謝んなよっ!! 謝ってんじゃねえよっ!! バカ野郎おぉーーーっ!!」
あの子「いい加減にしなさいっ!!」
メリー「!! お姉ちゃ……」
あの子「道化君は悪くない。 あなただって知ってる筈でしょ!」
メリー「違うよ! こいつはあたしの事嘲笑ってたんだ!」
メリー「自分はお姉ちゃんの事見えてるクセに……」
メリー「必死になってお姉ちゃんを探すあたしを嘲笑ってたんだ!」
男「…………」
あの子「そんな筈ない。 だってあなたもわかってる筈じゃない!」
メリー「なにをさ……」
あの子「道化君は……本当に優しい人だって」
メリー「そ……それは……!」
あの子「道化君があなたを…… あたし達を見つけた時、どんな顔をしてたと思う?」
メリー「えっ……」
あの子「彼はあたし達を見つけた時…… 彼のその顔は絶望そのものだった!」
男「お姉ちゃん……」
あの子「あなたにわかる? 必死になって探し当てた人が……」
あの子「死んだ様な目をして歩いている姿を見た時の気持ちが……」
メリー「そ…… それは……」
あの子「その上、あなたが探し求める人は、ずっとあなたの傍に居て……」
あの子「あなたの事を心配してずっと……ずっと一緒に居るのに……」
あの子「声も聞いて貰えない…… 話しかけているのに振り向いても貰えない」
あの子「そんなあたし達を彼は…… 道化君は見抜いてしまったんだよね」
男「お姉ちゃん……」
メリー「でも……」
あの子「ねえ聞いてメリーさん…… あたしの話を……」
__________
______
___
あの日…… そう雨の日だった……
メリー「お姉ちゃんどこ……」
あの子「ここよ! メリーさん、あたしはここに居るよっ!!」
メリー「今度こそ…… 今度こそお姉ちゃんを……」
あの子「どうしてなの…… なんでわかってくれないの……!」
あたしはメリーさんの傍で、ずっとずっとあなたに話かけていた……
メリー「あたしメリーさん。 今大きな橋を渡ってるの」
あの子「誰か止めて…… この子を止めて……!」
あの子「お願いっ!! お願いだからっ!! 誰かこの子を止めてっ!!!」
そんなあたしの悲痛な叫びが……
男「!! ま、まさか……!」
あの子「えっ……」
彼を呼び止めた。
男「そんな…… メリーさん…… それに……!」
あの子「ねぇあなた…… あたしが見えるの? あたしの事わかるの?」
男「お姉ちゃん…… お姉ちゃんなんでしょ!?」
あの子「お…… お姉ちゃん?」
男「そうか…… ボクがわからないんだね」
あの子「あなた…… あたしを知ってるの?」
男「そう…… ボクは…… いやなんでもない…… 人違いでした……」
あの子「いや…… あたし覚えてる。 あなたの事覚えてる……」
男「えっ……」
あの子「あなた…… ○○さんね。 『道化』の人形の!」
男「なっ…… なんでそれを……!」
あの子「メリーさんも綺麗にしましょうね」
母「ふふっ。 --ったら本当にメリーさんが好きなのね」
あの子「だって、あたしはメリーさんのお姉ちゃんだから」
あの子「ほらメリーさん、気持ち良いでしょ?」
母「そうね、メリーさんも気持ち良いって言ってるわね」
あの子「お母さん、メリーさんの事がわかるの?」
母「ふふっ。 さぁどうかしらね」
あの子「えーずるいぃー!」
あの子「ふふっ。 あたしもね、大人になったから…… かな」
男「……ボクが怖くないの?」
あの子「ううん全然w だって今なら……」
あの子「今のあたしなら、あなたの気持がわかるんだもの」
男「お…… お姉ちゃん……!」ジワッ
あの子「ほら泣かないの! 男の子でしょw」
男「ゔん…… わがっだ……!」
あの子「ふふっ……」
男「おねえぢゃんーーーーーっ!! うええぇぇーーーーっ!!!」
あの子「あちゃ~ やっぱダメか」
あの子「でもさ君の事、○○さんって呼ぶのもちょーーっと抵抗あるわね」
男「ゔん…… ボクもやめで欲しい……」
あの子「じゃ、今日から君は道化君!」
男「道化君……?」
あの子「そ、道化君。 君は皆を楽しくさせる道化君になるのw」
男「へへっ…… なんだよそれw」
あの子「ほら笑った! だからさ、そんな辛気臭い顔してないでさ笑おうよw」
男「お姉ちゃんだって人の事言えないでしょ」
あの子「あ…… そうだった……」orz
男「だからって簡単に落ち込まないでよ……」
今度こそ今日はここまで
お疲れでした~
それからあたしは…… あたし達は君を止めるための手段を探したの
あの子「うーん…… どうしたらいいのかなぁ」
男「こーゆーのはどうかな?」
あの子「えっ?」
男「ボクにお姉ちゃんの魂を憑依させるの」
あの子「えーっと…… つまりどゆこと?」
男「ボクの体にお姉ちゃんが乗り移ってさ……」
あの子「ほーほー……」
男「メリーさんに逢うの」
あの子「……どーやって乗り移るの?」
男「さ…… さぁ……」
あの子「……と言う訳で……」
男「言う訳で……」
あの子「合体してみましょう♪」
男「おー!」
あの子「とりゃっ!!」
男「あ……///」
あの子「よっと……」
男「やんっ……/// お姉ちゃ…… そんなとこさわっちゃダメ……///」
あの子「もしかして感じてるの…… ほれここか!」
男「や…… だ、ダメだって…… そこは…… やぁん///」
あの子「じゃ…… こんなのはどぉ?」
男「やぁん/// はぁ…はぁ…はぁ… もうダメ……ん……///」
あの子「ふふっ。 かわいい~///」
男「お…… お姉ちゃ…… 虐めちゃ……やぁん……///」
メリー「はいはいはいっ!!! ストップストップッ!!」
__________
______
___
男・あの子「えっ?」
メリー「なんでだよっ!! テメーらいい加減にしろっ!!」
男「だって……」
あの子「ねぇ……」
メリー「せっかくシリアスな雰囲気になったのにぶち壊しだよっ!!」
男「シリアス……?」
メリー「そもそもあたしの居ないとこでイチャつくってどーゆーつもりだよっ!!」
あの子「ははーん…… メリーさんひょっとしてや・き・も・ち焼いてんでしょっ!!」
メリー「うるさーーいっ!! 真面目にやれっつってんのっ!!」
あの子「ふふっ…… そうねw」
メリー「だから単芝やめろよっ!!」
男「まぁまぁメリーさんw」
メリー「おまえもやめろっ!!」
__________
______
___
結局合体は出来なかったの……
あの子「ごめんね、道化君……」
男「うん……///」ドキドキ
あの子「それと…… ごちそう様」
男「……? ごちそう様?」
あの子「ううん、なんでもない。 うへっうへへっ……」
メリー「やっぱあんたはあたしのお姉ちゃんだよっ!!」
男「でもさ…… どうしようっか……」
あの子「そーだねー。 じゃあこうするのはどうかな?」
あの子「……と言う訳で……」
男「えっとぉ……」
あの子「道化君にはあたしの真似をして貰います!」
男「えーと…… どう言うこと?」
あの子「違う違うっ!! どう言うことかしら! リピートアフターミー!」
男「ど…… どう言うことかしら……?」
あの子「GooDッ!!」
男「えへへ……」
……と言う具合に道化君を調教…… じゃなかった。 あたしの雰囲気を叩き込んだ。
メリー「待て待てまてぃっ!! 今、調教って言ったよね! 言ったよねっ!!」
あの子「さて…… これであなたは立派なあたしよ」
男「そうかしら?」
あの子「ふふっ。 自信を持ってw」
男「よーし! ボク頑張るっ!!」
あの子「ちがーうっ!!」スパーン
男「よ…… よーし、あたし頑張るわよw」
あの子「うんうんその調子…… これで人様の前に出しても笑われないわw」
メリー「笑われるわっ!! 寧ろ人様に指差されるわっ!!」
男「お姉ちゃーーーんっ!! メリーさんの電話番号GETしたよ」
あの子「よくやったわ道化君っ!!」
男「はぁ…… でもなぁ…… 緊張するなぁ……」
あの子「しょうがないわね~ じゃ、これっ!!」つ酒
男「お…… お酒……?」
あの子「さぁ気付けにグイッっと!」
男「ね…… ねぇ…… どうやってそんなもの手に入れたの?」
あの子「気合よ気合w」
男「そっか…… 気合かぁ……」
男「よしっ…… ゴキュッ…… ゴキュッ……」
あの子「あらいい呑みっぷり///」
男「うぃ~ ひっく……」ピポパ……
プルルルルル……
男「あたし、男さん」
メリー「待て待てまてぃっ!!!」
__________
______
___
メリー「おまえかっ!! おまえの差し金だったのかっ!!」
あの子「ちょっ…… 痛いよメリーさん……」
メリー「おまえの所為だったのかっ!! あたしあの時すんごい怖かったんだからっ!!」
男「ちょっ…… メリーさん……」
メリー「ちょっとだまってろっ!!」クワッ
男「ひっ!?」ビクッ
あの子「メリーさん…… ちょっと落ち着こうよ」
メリー「あーーーっ!! もぉーーーっ!! このバカお姉っ!!」
メリー「あんたなんて…… あんたなんてっ……!!」
メリー「大好きだバカッ!!!!」
あの子「メリーさん……」
メリー「だいずぎだよっ!! だいずぎだよバガッ!!」
メリー「だいずぎだよっ!! お姉ちゃんだいずぎだよバガァァーーーッ!!」
あの子「あたしも…… メリーさんの事大好きだよっ!!」
メリー「ふええぇぇーーーんっ!! だいずぎだバガーーーッ!!!」
男「メリーさん……」
メリー「あんだのごども…… ずぎだバガッ!! だいずぎだよバガッ!!!」
男「メリーざ…… ボグもボグもずぎ…… ボグもだいずぎだメリーざんっ!!」
あの子「あだじも゙……あだじも…… ぶだりのごどずぎ……!!」
あの子「だいずぎ…… だいずぎよぉぉーーーーーっ!!!」
メリー「ふえぇぇーーーんっ!!!」ギュッ
男「うえぇぇーーーんっ!? メリーざーーんっ!!」
メリー「ずぎだバガーーーーッ!!!」チュッ
男「ふえぇぇ…… ってえええぇぇーーーーーーーーーーっ!!?」
あの子「わあぁぁ…… ってええぇぇーーーーーーーーーっ!!?」
メリー「ふえぇぇーーんっ!! どざぐざ紛れにじゅーじじゃっだあぁぁーーーっ!!」
男「なんでごのタイミングでチューずるのぉぉーーーっ!!」
メリー「だっでずぎなんだもぉぉーーーーーんっ!!!」
男「ずるいよメリーざぁぁーーーーんっ!!」
あの子「わあぁぁーーんっ!! メリーざん大胆っ!! わああぁぁーーーんっ!!」
メリー「グスッ…… えへへ…… 大好き///」ギューーッ
男「グスッ…… ボ…… ボクも……///」
あの子「グスッ…… お…… お姉ちゃんは……?」
メリー・男「だ~い好きっ///」
あの子「えへへっ///」
__________
______
___
メリー「さてと…… これからどうしようか」
男「ねぇ…… こう言うのはどうかな?」
あの子「今度はさ、あたしを探すんじゃなくて……」
あの子「悲しそうな子のところに行って元気にするって言うのはどうかしら?」
メリー「あっ! それいいね」
男「迷惑じゃないかな……」
あの子「大丈夫! 元々メリーさんが今までやって来た事だって十分迷惑かけてるから」
メリー「ちょっ…… まぁそうなんだけどさ……」
男「ふふっ。 なんだか楽しそうだね」
あの子「そうでしょ」
メリー「ねぇ…… あのさぁ~」
男「えっ?」
あの子「なに?」
メリー「なんかこうさー 足りねえんだよなぁ~」
男「足りないって……?」
あの子「なにが?」
メリー「いや、だからさ…… なんかこーあんだろうがっ!!」
男「全く……」
あの子「わかりませんなぁ~」
メリー「だからさこう言う時、あんた達はいつもやってんでしょうが!」イライラ
男「あれって……?」
あの子「なぁに?」
メリー「だからさ…… やれよ……!」
男「えっ? なにを……」
あの子「クスクス…… 」
メリー「勿体ぶってんじゃねえよっ!! あれだよあれっ!!」
男「……なにが?」
メリー「だからぁ……」
メリー「単芝やれよっ!!!!」
ねぇ…… さみしいの……?
ねぇ…… 泣いてるの……?
そう…… 辛いんだね……
だったら…… あたしと…… あたし達さ……
遊ぼうよ……
きっとあたし達なら…… あなたを…… あなたを元気出来るから……
メリー「あたしメリーさん。 寂しがり屋のあなたの後ろに居るの」
男『あたし、男さん』メリー「は?」 おわり
シコシコ書いてる途中ふと思いました。
このスレ、ゲロスレだった筈なんですが、元々メリーさんネタだったと思って
あわてて軌道修正し、これはメリーさんスレだと言い訳したのですが
どう見ても単芝スレです。本当にありがとうございました。
∧,,∧
(;`・ω・) ,
/ o={=}o , ', ´
、、しー-Jミ(.@)wwwwwwwwwww
お付き合い下さり本当にありがとござんしたm(..)m
残念なお知らせがあります……
実は一旦は〆たんですけどね、消化不良な所がまだあって……
なのでいつもと同じパターンで後日談をやろうと思ってます。
ですのでお暇ならもう少しお付き合いくださると嬉しいですm(..)m
と言ってもまだ書きあがってないので今日は投下出来まへん
ごめんね
>>366と言いましたがちょっと書けたので更新します
(全てを台無しにする)後日談・残念な姉
―――[メリーさんの家]―――
メリー「ふぅ…… いっぱい泣いたし疲れた……」
男「大丈夫?」
メリー「うん、平気平気」
あの子「さてと…… じゃ、今日はこの辺で……」
男「うん…… じゃお休みぃ……」
メリー「ちょい待ち」
男・あの子「へっ?」
メリー「あのさぁ…… あたしまだ納得してないんだけど……」
男「えっとぉ…… なにが?」
メリー「あのさぁ…… まずはお姉ちゃん!」
あの子「えっ あたし?」
メリー「なんで幽霊のクセに男さんに触れたんだよ!」
あの子「えっと…… 気合いかなw」テヘッ
メリー「テヘッ ぢゃねえよっ!!」
男「そっかぁ…… 気合いだったんだ……」
メリー「あんたも納得すんなっ!!」スパーン
あの子「あたしの想像なんだけどね」
メリー「うん」
あの子「道化君はさ…… お化けじゃん」
男「うん」
あの子「だからね、お化けの道化君には幽霊のあたしでも触れる事が出来たんじゃないのかなぁ」
メリー「なるほど…… ってあたしはっ!?」
男「メリーさんの場合は、お姉ちゃんが死んだ事を拒絶してたから」
メリー「あっ……」
男「だからね、メリーさんが…… 君が事実を受け入れる事が重要なファクターだったんだ」
メリー「あんたさぁ…… 重要なファクターって言いたいだけだろ」
男「うん」
メリー「まぁいいや。 それはおいといて……」
あの子「ねぇメリーさん」
メリー「えっ?」
あの子「今日はもう遅いし、明日にしない?」
メリー「……そんな事言って有耶無耶にしようとしてんじゃないでしょうね」
あの子「そんな…… 酷い!」
メリー「えっ?」
あの子「メリーさんはお姉ちゃんの事が信じられないの……!」
メリー「えっ? あ、いやいやそーじゃなくて……」
あの子「そうよね。 メリーさんが信じられないのも無理はないわ……」ウルウル……
メリー「ごごごめん! わかった! わかったからっ!!」アセアセ
あの子「ほ…… ほんと?」ウルウル……
メリー「うんうん! ホントホントッ!!」
あの子「ふふっ…… ありがとね」ナデナデ
メリー「……へへっ///」
あの子「……ちょろぉ~w」ニヤリ
メリー「おいコラ」
―――[お風呂場]――――
あの子「と言う訳でお風呂にしましょう」
メリー「だからさ、お姉ちゃん幽霊なんだからお風呂入る必要ないでしょ」
あの子「ふふっ…… それはねぇ…… とりゃっ!!」
メリー「やっ ちょっとお姉ちゃ……///」
あの子「ふふっ。 やっとメリーさんに触れる様になったんだし……」
あの子「ずっとやってあげたかったのよね」
メリー「ちょっ…… ヤダ…… は…… 恥かしいよぉ……///」
あの子「ふふっ…… ダ~メ」
メリー「や、ヤダ…… ほ……ホントにやめ…… あん……///」
あの子「ねぇ…… 気持ち良い?」
メリー「あん…… す… すごいよ…… お姉ちゃん……///」
あの子「ふふっ」
メリー「ああんっ/// そこ…… そこが良いの……」
あの子「じゃ…… こう言うのはどぉ?」
メリー「す、すご…… すごい指使い。 はぁ…はぁ…いい… いいよぉ……///」
あの子「あらあら…… メリーさん涎たれてるわよ~」
メリー「えっ、やだうそ……///」
あの子「ふふっ かわいい~///」
メリー「うぅ~/// はずかしいよぉ~」ポッ
メリー「お姉ちゃんの…… 指使い…… すごいの……///」
あの子「でしょ~」
メリー「あふん/// そんなぁ…… ね、お…… お姉ちゃん……」
あの子「なぁに?」
メリー「い、いつの間に…… そ、そんなテクニックを身につけたのさ……///」
あの子「ふふっ。 お姉ちゃんのひ・み・つ♪ それっ!!」
メリー「ひゃん! な、なにこれ!? あ…… あ…… ああっ!!」
あの子「それそれぇ!」
メリー「あ…あ…… しゅごい…… しゅごいよお姉ちゃん!」
あの子「そんなに気持ちいいの?」
メリー「うん…… き、気持ち良い…… 気持ち良いよぉ///」
メリー「はぁ…はぁ…はぁ… す、すごい…… いい……」クテー
あの子「はい、終わり」
メリー「あ…… うん……」シュン
あの子「ふふっ。 そんなに残念そうな顔しないの」
メリー「だって……」
あの子「ふふっ。 今度はこれ使おっか!」
メリー「な…… なんでそんなモノを……」
あの子「ふふっ。 気持ち良いのよ」
メリー「で、でも……」ドキドキ
あの子「さぁ、お姉ちゃんに任せなさい」
メリー「だって…… 恥かしいよぉ///」ドキドキ
あの子「絶対に気持ち良くしてあげるから」
メリー「……うん」ドキドキ
あの子「じゃ、入れるわね」
メリー「はぁ… はぁ… はぁ… あっ///」ドキドキ
あの子「ふふっ メリーさんの弱点見っけ」
メリー「ヤダ…… そ、そこ……///」ドキドキ
あの子「じゃ、動かすわね」
メリー「あぁん/// そんな…… 奥まで…… ハァ…ハァ…」ドキドキ
あの子「ふふっ メリーさん見て見て」
メリー「は、恥ずかしいよぉ~/// お姉ちゃんのいじわる~」カアァ
あの子「こんなにいっぱい出て来るなんて…… メリーさんってばいけない子」
メリー「だって…… だって……」
あの子「じゃあ、もっと奥まで…… ね」
メリー「あ……そんな…… い、いきなりは……ふぅん///」
あの子「ふふっ 気持ち良いでしょ」
メリー「はぁ… はぁ……は! ……ふぎゅうぅぅ……はぁ…はぁ…… くひっ!」ドキッ
あの子「ここはどうかな…… それっ!!」
メリー「奥はらめぇっ!! らめらのっ!! やああぁぁーーーんっ!!!」
あの子「いつも一人でしてるの?」
メリー「う…… うん///」
あの子「ダメねぇ~」フー
メリー「あふんっ/// いきなり吹かないでよ!」ドキドキ
あの子「ふふっ。 これからはあたしがしてあ・げ・る///」
メリー「う…… うん///」
あの子「ねえ…… そんなに気持ち良かった?」
メリー「う…… うん…… 気持ち良かった」
メリー「やっぱり最高だね…… お姉ちゃんの…… お姉ちゃんの……」
メリー「シャンプーと”耳かきはさ!」
以前やったネタをリサイクル
終盤エロ含んでるので閲覧注意!
今日はここまで
お疲れでした~
―――[リビング]―――
メリー「あ~ さっぱりしたぁ~」
あの子「あら…… ふふっ」
メリー「どしたの?」
あの子「ほら…… 見て」クスクス……
メリー「えっ ……あぁ~」
男「スピー…… スピー……」
あの子「可愛いですな~♪」
メリー「ですな~♪」
男「スピー…… スピー……」
あの子「美味しそうですな~」ジュルリ……
メリー「ですな~」ジュルリ……
あの子「ちゅっちゅしよっと」
メリー「あ゙?」
あの子「なぁに?」
メリー「いやいや、あたしの男さんなんだけど」イラッ
あの子「いやいや、あたしの道化君よ」カチンッ
メリー「は? だってお姉ちゃんさ、男さんをパパに返したじゃん」イライラ
あの子「そんな事ゆーなら、メリーさんだって道化君の事嫌いだったでしょ」イライラ
メリー「はん! そんな昔の話覚えてないですぅっ!!」
あの子「なによっ!!」クワッ
メリー「なにさっ!!」クワッ
男「むにゃむにゃ……」
メリー・あの子「っ!!」ドキッ
男「ふふっ…… 二人とも…… 大好き…… むにゃむにゃ……」
メリー「…………」ドキドキ
あの子「…………」ドキドキ
メリー「お姉ちゃん……」ドキドキ
あの子「うん……」ドキドキ
メリー「一時休戦にしよっか……」ドキドキ
あの子「うん……」ドキドキ
メリー「大好き…… だって」ニヘー
あの子「だって……」ニヘー
※その後、男さんはスタッフでおいしく頂きました。
__________
______
___
―――[1時間後]―――
男「う~ん…… 寝ちゃった……」パチッ
男「ってええぇーーーっ!!?」ドキッ
メリー「スピー…… スピー……」ガシッ
あの子「スピー…… スピー……」ガシッ
男「ちょちょ…… 何これ…… 何これ///」カアァ
メリー「んん~」パチッ
男「!!」ドキッ
メリー「あ、おはよ~」
男「ななな…… メリーしゃん」ドキドキ
メリー「なぁに?」
男「ちょっ…… なんでふたりで……」ドキドキ
メリー「ふたりで?」ニヤッ
男「ふたりでボクに抱きついてるのっ!!?」
メリー「なんでだと思う?」ニヤニヤ
男「ちょっ…… わかんないよ///」ドキドキ
メリー「……ごちそう様でした」ジュルリ……
男「ボクになにしたの! てかボクの顔ちょっと濡れてるんだけどっ!!」
メリー「いやぁ~ あんたの寝顔があまりにも可愛かったんでさぁー」
メリー「お姉ちゃんと一緒にちゅっちゅしちゃった///」
男「うぅ~ そんなぁ///」ドキドキ
メリー「大変おいしゅうございました」
メリー(まぁ、ちゅっちゅだけじゃ終わんなかったけど///)ドキドキ
あの子「スピー…… スピー……」
メリー「ねぇあんた」
男「うん?」
メリー「幽霊って普通寝たりするのかな……」
男「えーと…… 寝るんじゃないかな?」
あの子「スピー…… スピー……」
メリー「まぁいっか……」
メリー「じゃ今度は……」ダキッ
男「えっ?」
メリー「お姉ちゃんをギューしよっと」
男「じゃボクもっと」
メリー「あ゙?」
メリー「いやいや、あたしのお姉ちゃんなんだけど」イラッ
男「ボクもお姉ちゃんに甘えたいんだけど」
メリー「だってあんたはさ、ずっとお姉ちゃんとお喋り出来てたじゃん」
メリー「だから今度はあたしが甘えるの!」
男「でもさ、お姉ちゃんはずっとメリーさんの傍に居たんだよ」
メリー「はん! あたし知らなかったもん!」
男「いいじゃんケチッ!!」イラッ
メリー「なにさっ!!」クワッ
男「なによっ!!」クワッ
あの子「う~ん……」
メリー・男「っ!!?」ドキッ
あの子「ふふっ…… 幸せぇ…… むにゃむにゃ……」
メリー「…………」ドキドキ
男「…………」ドキドキ
メリー「ねぇ……」ドキドキ
男「うん……」ドキドキ
メリー「一時休戦にしよっか……」ドキドキ
男「うん……」ドキドキ
メリー「幸せぇ…… だって」ニヘー
男「だって……」ニヘー
※その後、お姉ちゃんはスタッフでおいしく頂きました。
__________
______
___
―――[1時間後]―――
あの子「ふぁ~……」パチッ
あの子「いつのまにか寝てたか…… ってえ゙っ!!?」ドキッ
メリー「スピー…… スピー……」ガシッ
男「スピー…… スピー……」ガシッ
あの子「あらあらこの子達ったら…… ふふっ……」
男「ん~……」パチッ
あの子「あ、ごめん。 起こしちゃったね」
男「あっ お姉ちゃ///」
あの子「どうしたの?」
男「ご…… ごめんなさい!」カアァ
あの子「えっと…… なにが?」
男「お…… お姉ちゃんが寝てる間にね……」ドキドキ
あの子「うん」
男「メリーさんと二人で…… そ… その……///」
あの子「えっと、もしかして…… チューしちゃった?」
男「おお起きてたのっ!!?」ギクッ
あの子「ふふっ…… 前に言ったでしょ。 あたしは君達の気持ちがわかるのよ」
男「へへっ…… お姉ちゃんには敵わないや」
男(でもメリーさんったらチューだけじゃなくてあんな事やこんな事まで……///)カアァ
あの子「うへっうへへっ…… そっかそんな事まで……///」ポッ
男「ってボクの心を読んじゃダメェッ!!」
メリー「スピー…… スピー……」
あの子「ったく愛い奴め、愛い奴めぇ~」ナデナデ
あの子「仕方ないわね、じゃあたしも愛でますか♪」
男「あのお姉ちゃん……」
あの子「なぁに?」
男「ボクもメリーさんを愛でたいなって///」
あの子「むっ」カチンッ
あの子「いやいや、道化君今日は諦めなさい」
男「なんでさ!」
あの子「せっかくメリーさんにさわれる様になったんだし今日くらいは独占させてよ」
男「いいじゃんケチッ!!」
あの子「なっ…… 聞き捨てならないわね……!」イラッ
男「ボクなんかさっきメリーさんにチューされたんだよ!」
あの子「ふふんっ! あたしなんかお風呂であんな事やこんな事までしたんだから!」
男「なによっ!!」クワッ
あの子「なによっ!!」クワッ
メリー「う~ん……」
男・あの子「っ!!?」ドキッ
メリー「えへへ…… あんたら最高ぉ…… むにゃむにゃ……」ニヤニヤ
男「…………」ドキドキ
あの子「…………」ドキドキ
男「お姉ちゃん……」ドキドキ
あの子「うん……」ドキドキ
男「一時休戦にしようよ……」ドキドキ
あの子「うん……」ドキドキ
男「最高ぉ…… だって」ニヘー
あの子「だって……」ニヘー
※その後、メリーさんはスタッフでおいしく頂きました。
__________
______
___
今日はここまで
お疲れでした~
―――[翌日]―――
メリー「さてと…… じゃ話を聞こうか」
男「えっと…… なんだっけ?」
あの子「なんだったかしら?」
メリー「おいコラ、惚けんなよ!」
メリー「あんた達があたしの知らないとこでイチャイチャしてた話だよ!」
男「いやいや、イチャイチャなんて……」
あの子「ちょっとしかしてないわよw」
男「えっ?」
メリー「あ゙」カチン
あの子「なぁにメリーさん」フフン
メリー「なんだその勝ち誇った様な顔は……」イラッ
男「ってお姉ちゃんなに言ってんの!?」
あの子「だってぇ…… 嫉妬するメリーさんも可愛いんだもん!」
メリー「っ/// じゃなくてっ!! 本気で怒るよっ!!」
あの子「あははっ! 怒った怒ったぁw」
メリー「」ムカッ
メリー「前言撤回! やっぱ単芝やめろよっ!!」
男「まぁまぁメリーさんw」
メリー「だからおまえもやめろっ!!」
メリー「まぁいいや…… とにかく話して」
男「えっと…… どこから話したらいいかな」
メリー「そうだね…… じゃ、あんたがお姉ちゃんと再開したとこをもっとくわしく」
男「そだね~ お姉ちゃん大分端折ってたもんね」
あの子「えぇ~ そんな事ないと思うんだけどなぁ」
男「じゃあ今度はボクの視点からあの日の事を話すね~」
メリー「うん」
__________
______
___
―――[男さん視点・過去]―――
メリーさんとお姉ちゃんを見つけた日…… そうあの雨の日……
男「…………」
ボクはメリーさんと出会う為、彷徨っていた。
男「もう…… 無理なのかな……」
それこそ各地を血眼になって君を探していたボクだったけど、
その時のボクは君に……メリーさんに出逢える事を諦めかけていたんだ。
そんな時……
?「メリーさんっ!! あたしはここよっ!!」
男「!!?」
メリーさんと叫ぶ、誰かの声が聞こえた気がしたんだ。
男「今の声…… まさか……!」
聞き覚えのある声…… でもそんな筈ない……!
そう思いながらもボクは走った。
?「ここよ! メリーさん、あたしはここに居るよっ!!」
間違いない! あっちから聞こえた!
男「でも…… もしかしたら……!」
その声が…… その悲壮感溢れる叫び声がした方角を目指しボクは必死で走った。
そして大きな橋でついに……
メリー「…………」
あの子「お願いっ!! お願いだからっ!! 誰かこの子を止めてっ!!!」
男「!! ま、まさか……!」
あの子「えっ……」
ボクは前方から歩いて来る君達に…… メリーさんとお姉ちゃんに出逢う事が出来たんだ。
男「そんな…… メリーさん…… それに……!」
目の前の光景を…… ボクは目を疑ったんだ。
だって、ボクが目にした君は…… メリーさんは……
メリー「…………」
虚ろな目をして、信じられない程暗い顔で歩いて来るんだ。
そして更に……
あの子「ねぇあなた…… あたしが見えるの? あたしの事わかるの?」
二度と逢える筈のない人が君と一緒に…… それこそ嘗て見せた事のない顔……
今まで見たことも無い悲壮感たっぷりの顔でボクを見てるんだ……
メリー「…………」
メリーさんが通り過ぎて行くと言うのに……
ボクは必死で探し当てた人ではなく、想像もしなかった人物との再開に目を奪われたんだ。
男「お姉ちゃん…… お姉ちゃんなんでしょ!?」
思わずボクはその人に話しかけてしまった。
あの子「お…… お姉ちゃん?」
その人は意表を突かれた顔でボクを見た。
男「そうか…… ボクがわからないんだね」
そりゃそうだ。 だってお姉ちゃんの前に居るボクは嘗ての『道化』の人形ではなく、
人間の姿をしたお化けなんだもん。
あの子「あなた…… あたしを知ってるの?」
男「そう…… ボクは……」
ボクはお姉ちゃんに、ボクの正体を言いかけた。 けど……
なんて説明するつもりなの?
ボクはお姉ちゃんに怖がられていた『道化』の人形のお化けだよ。
そんな事を言って、お姉ちゃんを脅えされる事態を恐れたボクは……
男「いやなんでもない…… 人違いでした……」
お姉ちゃんの前から去る事を選択した。
……しようとした。
あの子「いや…… あたし覚えてる。 あなたの事覚えてる……」
男「えっ……」
お姉ちゃんの口から出た言葉は、ボクにとって想像もしなかった答えだった。
あの子「あなた…… ○○さんね。 『道化』の人形の!」
男「なっ…… なんでそれを……!」
あの子「ふふっ。 あたしもね、大人になったから…… かな」
そう言いながら笑顔で話す彼女は、ボクの知ってる大好きなお姉ちゃんだった。
でもどうして……?
だってボクは○○さんなんだよ? 君が怖がっていた『道化』の人形なんだよ?
その事を確かめたくて、ボクは恐る恐る聞いた。
男「……ボクが怖くないの?」
あの子「ううん全然w だって今なら……」
あの子「今のあたしなら、あなたの気持がわかるんだもの」
男「お…… お姉ちゃん……!」
思わず涙が溢れてしまった。
だってそんな事を言われる日が来るなんて思いもよらなかったから。
あの子「ほら泣かないの! 男の子でしょw」
そう言ってやさしく慰めてくれるお姉ちゃんだったけど……
男「ゔん…… わがっだ……!」
あの子「ふふっ……」
男「おねえぢゃんーーーーーっ!! うええぇぇーーーーっ!!!」
かえってボクには逆効果だった。
あの子「あちゃ~ やっぱダメか」
苦笑しながらお姉ちゃんはボクの事をやさしく抱きしめてくれたんだ。
今日はここまで
お疲れでした~
一通りお姉ちゃんの胸で泣き晴らした後、ボクはこれまでの経緯を話したの。
あの子「そっかぁ…… 君はメリーさんをずっと探してくれてたのね」
男「ぐすっ…… うん……」
あの子「ねぇ君は…… うぅーん」
男「どうしたの?」
あの子「いやね、君の事なんて呼んだらいいかな?」
男「えっ…… お姉ちゃんボクの事覚えてたんじゃないの?」
あの子「いやね、知ってるよ。 知ってるんだけどさ……」
男「じゃ、普通に呼んでくれたらいいじゃない……」
あの子「でもさ君の事、○○さんって呼ぶのもちょーーっと抵抗あるわね」
男「あっ……」
そうだった…… ボクはその名前が嫌だったんだ。
それにお姉ちゃんとメリーさんにとってその名前は恐怖の対象なんだもんね。
あの子「あっ…… いやいやあのね…… 別に今の君が怖いってわけじゃなくてね……」
お姉ちゃんが何か焦った様子でボクを慰めてくれてる。 どうして……?
あの子「だからね! もう泣かないで……」
男「えっ……」
気が付いたらボクの頬をまたもや涙が濡らしていたみたい。
そっか…… ボクにとってもその名前はトラウマになってたんだ……
男「ゔん…… ボクもやめで欲しい……」
あの子「じゃあねぇ…… あたしが君に相応しい名前をつけたげる」
男「えっ?」
あの子「今日から君は道化君!」
男「道化君……?」
あの子「そ、道化君。 いい名前でしょ?」
男「いや、いい名前って…… そのままじゃん」
あの子「うん、そうよ。 だって君は『道化』の人形のお化けでしょ?」
男「うん…… そうだけど……」
あの子「ピエロの本来の役割は人々に笑顔を与えるものでしょ」
男「人々に笑顔…… 」
そう…… ボクは人の笑顔が大好き。
ボクが大好きだった笑顔…… お姉ちゃんの笑顔……
そして…… メリーさんの笑顔
お化けになる前のメリーさんは、それこそ人形のままだから表面的にはわからないかも知れないけど
でも確かに笑顔を見せていたんだ。 本当に幸せそうな笑顔を……
あの子「そうね。 だからかな…… あたしがメリーさんの事を肌身離さずに居たのは」
男「えっ?」
あの子「メリーさんから伝わってくる、ほんわかした何か…… 言葉じゃ言い表せないんだけどね」
あの子「君が思うメリーさんの笑顔を、小さい頃のあたしは無意識に感じ取ってたのかもね」
男「お姉ちゃんどうして……?」
あの子「ふふっ…… さっきも言ったでしょ。 今のあたしは、君の気持ちがわかるのよw」
男「なんで?」
あの子「ふふっ…… ひ・み・つ♪」
男「……?」
あの子「えっとぉ~話を戻すけど…… 今日から君は道化君ね!」
男「道化君かぁ……」
あの子「そ…… 道化君。 これはあたしの願いでもあるの」
男「お姉ちゃんの願いって?」
あの子「今のあたしが出来ない事…… それを君に託したいの」
男「……もしかして」
あの子「そう…… メリーさんの笑顔を君の手で取り戻してほしいの」
男「お姉ちゃん……」
あの子「だからね君は…… これからなるの」
あの子「君はあたしを…… メリーさんを…… 皆を楽しくさせる道化君になるのw」
男「へへっ…… なんだよそれw」
思わずボクは笑っちゃった。
あの子「ほら笑った! だからさ、そんな辛気臭い顔してないでさ、笑おうよw」
男「お姉ちゃんだって人の事言えないでしょ」
あんな顔でメリーさんを必死に止めようとしてたクセにさ……
あの子「あ…… そうだった……」orz
男「だからって簡単に落ち込まないでよ……」
__________
______
___
―――[メリーさんの家]―――
男「……とまぁ、ボクの視点だとあんな感じ」
メリー「なるほどね…… うんうん」
あの子「どうしたの?」
メリー「なんかこう…… シリアスな感じになって来たなって思ってさ」
あの子「そうね。 尻アスに感じるわね……」
メリー「おいコラ」
あの子「道化君の…… ふふっ…… シリ…… ア…ス…… 良かったわよ///」
メリー「バカお姉! そーゆーのやめろっつってんのっ!!」
男「お姉ちゃんのバカぁ……///」ポッ
メリー「おまえもやめろっ!!」
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「ちょっと休憩しよっか~」
男「そうだね。 なんだかボク喉乾いちゃった」
メリー「じゃあさ、何か飲み物持ってくるよ」
男「ボク、オレンジジュースがいいな」
メリー「了解。 お姉ちゃんは…… って無理か」
あの子「そんなことないよ。 お供え物としてならあたしも飲めるわ」
メリー「あ、そうなの?」
あの子「と言う訳でほうじ茶をおねが~い」
メリー「オッケー!」トコトコ
男「ふぅー」
あの子「さてと…… 道化君いらっしゃい」
男「なぁにお姉ちゃん」
あの子「ふふっ…… ちょっと横になって」
男「うん」ゴロン
あの子「よっと」
男「えっ? あ…… あの…… お姉ちゃん?」
あの子「ふふっ…… 道化君……」
あの子「お姉ちゃんと気持ち良い事しよっか……」
男「えっ///」ドキッ
男「あ…あの…… お姉ちゃん……」ドキドキ
あの子「なぁに?」
男「き…… 気持ち良い事って……」ドキドキ
あの子「ふふっ…… それはね……」
男「はぅっ!?」ドキッ
あの子「こう言う事///」
男「ヤダ…… お姉ちゃん……///」
あの子「どうして……」
男「だって…… そんなとこ汚いよ……///」ドキドキ
あの子「ふふっ…… 道化君のここ、堅くなってるわね///」
男「ダメだってば……」ドキドキ
あの子「そんな事言っても……ほら」
男「あんっ///」ビクッ
あの子「ねっ! 気持ち良いでしょ」
男「うぅ…… お…… お姉ちゃん……」ドキドキ
あの子「こうすると…… どぉ?」
男「あうっ…… そこ…… そこがいいの……///」ドキドキ
あの子「ふふっ…… ねえ気持ち良いでしょ?」
男「うん/// 気持ち良い…… 気持ち良いよぉ」ドキドキ
ガチャンッ!
男・あの子「!!」ビクッ
メリー「な…… ななな……」
男「あわわ……」
メリー「なにやってんのよあんた達っ!!」
あの子「なにって…… 見てわからない?」
メリー「いやいやいや! わかるよ! わかるけどさっ!!」
男「あ…… あのねメリーさん…… ここれはそそそその……!」
メリー「あんたは黙ってなっ!!」クワッ
男「ひっ!?」ビクッ
あの子「ふふっ…… じゃあこうしよ」
メリー「なにさっ!!」
あの子「メリーさんも一緒にしようよ」
メリー「なっ……!」
男「ダメだって! メリーさんにボクの……!」
メリー「はあっ!? なになに! あんたはあたしじゃヤダっての!!?」
男「そーじゃなくて! そ…… その……」
メリー「……なによ」
男「その…… はずかしいし……///」モジモジ
メリー「上等じゃん! あたしもやるもん!」
男「あんっ/// メメメメリーさん!?」
メリー「ほら、気持ち良いでしょ!」
男「痛っ!!」
メリー「えっ!?」ビクッ
あの子「ダメよメリーさん、そんなに強く握っちゃ……」
メリー「だってぇ……」
あの子「やさしく……」
男「あんっ///」
あの子「ね……」
メリー「むぅ……」
あの子「それとね…… これを使うと良いわよw」
男「ひゃっ/// 冷たっ……!」
あの子「ふふっ…… でも気持ち良いでしょ」
男「うん…… とっても気持ち良い///」ドキドキ
メリー「じゃあたしも……」
男「あぁん///」ビクッ
メリー「えへへ…… ヌルヌルするぅ~」ドキドキ
あの子「これを使えば、ちょっとくらい強く握っても痛くないでしょ」
男「うん…… すごく気持ち良い……///」ドキドキ
メリー「じゃあさ…… こう言うのはどぉ?」
男「ひゃんっ!」ビクッ
メリー「あはは! 気持ち良い?」
男「はぁ…… はぁ…… ちょっと痛いけど…… 気持ち良い///」ドキドキ
メリー「はぁ…… はぁ…… あんたの…… すごく堅い///」ドキドキ
あの子「ふふっ 道化君……」
男「なぁに? はぁ…… はぁ……」ドキドキ
あの子「こう言うのはどぉ?」
男「ふえっ!?」ドキッ
男「ちょっ…… お姉ちゃん……」
あの子「うふふっ」
男「そんなとこに指入れちゃ…… らめぇ……///」
あの子「ふふっ…… でも気持ち良いでしょ?」
男「わ…… わかんにゃい///」カアァ
メリー「はぁ…… はぁ……」
男「あぁん/// め… メリーさん……んくっ」
男「そ…… そんなに…早く擦っちゃ…… らめぇ///」
メリー「はぁ… はぁ… なんれ?」
男「き…気持ち良すぎるよぉ///」カアァ
メリー「えへへ…… いいじゃんいいじゃん…… はぁ…はぁ…」
男「はぁ…はぁ… んくぅ……!」
あの子「さてと…… そろそろフィニッシュかな」
メリー「えへへ……オッケー!」
男「えっ……?」ドキドキ
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…」
あの子「はぁ…はぁ…はぁ…」
男「んひぃ…… あぅふっ…… やぁん///」
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…///」
あの子「はぁ…はぁ…はぁ…///」
男「ぎもぢ゙い゙い゙……! ぎもぢ゙い゙い゙よぉ……! はぁはぁ……!」
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…///」
あの子「はぁ…はぁ…はぁ…///」
男「あ… あ… あ… あああぁぁぁーーーーーっ!!」ビクビクンッ!!
メリー「はぁ…はぁ…はぁ…」
あの子「はぁ…はぁ…はぁ…」
男「はぁ…はぁ…はぁ…」
メリー「ねぇあんた……」
男「はぁ…はぁ…はぁ…/// なぁに?」
メリー「その…… さ、気持ち良かった?」
男「うん…… すごく気持ち良かった///」ポッ
あの子「ふふっ…… 道化君とっても可愛かったわねw」
男「ヤダ…… お姉ちゃんったら///」カアァ
メリー「えへへ…… じゃあさ、あたしもやって貰おっかな……」
メリー「足裏マッサージ!」
足裏マッサージする時はハンドクリームを使うととっても気持ち良いです。
あと、足指の間に指を入れて揉むとすごく気持ち良いですo(*^▽^*)o
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「さてと…… そろそろ再開しよっか」
男「えっと…… なんだっけ?」
あの子「なんだったかしら?」
メリー「おいコラ…… いい加減にしろよ!」イラッ
メリー「おまえらの脳みそはニワトリ並みかっ!!」
男「そう言えば、鶏肉が残ってたね」
あの子「じゃ、お昼はチキンライスにしたらいいんじゃない?」
メリー「鶏肉はどーでもいいよっ!!」
男「うーん…… どうせならオムライスにしようかな」
あの子「あっ! それいいかも♪」
メリー「だからっ!! 鶏肉はいいっつってんでしょっ!!」
あの子「じゃ… あたしの思い出を話すわね」
男「あ、おねが~い」
メリー「……今度は端折らないでよ」
あの子「大丈夫! お姉ちゃんを信じなさい!」
__________
______
___
―――[お姉ちゃん視点・過去]―――
あれはそう…… 雨の日だった……
あの子「ねぇねぇ、お母さぁ~ん」
母「なあに?」
あの子「今日のお昼ごはんはなぁ~に?」
母「ふふっ…… あなたの好きなものよ」
あの子「えぇ? あたしの好きなものぉ?」キョトン
母「ふふっ…… そうよ」
あの子「ねねね! なぁに?」
母「ふふっ…… お昼までのお楽しみ」
あの子「なにかな、なにかなぁ~♪」
―――[1時間後・リビング]―――
あの子「あ~ いい匂いぃ~」
母「お・ま・た・せぇ~」トコトコ
あの子「わぁっ!!」
母「今日のお昼ごはんはあなたの好きな……」
あの子「オムライスだぁーーっ!!」
母「あらあら… この子ったら」
あの子「わーいわーい! オムライスだぁーーっ!!」キャッキャッ
母「さぁ召し上がれ」
あの子「いっただっきま~す!」
あの子「はむっ…… はふはふ……」
母「ふふふっ……」
あの子「ゴクン…… おぉ~いしーい♪」
メリー「まてぃっ!!!」
__________
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___
メリー「ちげーよちげーよっ!! そーじゃねぇよっ!!」バンバンバン!!
あの子「えっ?」
メリー「なんでオムライスの思い出を語ってんだよっ!!」
あの子「えっ…… あたしの過去の話を聞きたいんじゃなかったの?」
メリー「どこまで遡ってんだよっ!! もっと後の話だよっ!!」
あの子「だって、最近オムライス食べてないもの……」
メリー「オムライスに纏わる話じゃねぇよ! お姉ちゃんと男さんに纏わる話をしろっつってんのっ!!」
あの子「……わかったわ」
メリー「もぉ… ちゃんとやってよ……」
あの子「でもね、メリーさん……」
メリー「……なによ」
あの子「オムライスってホントに美味しいのよw」
メリー「だからオムライスはどーでもいいよっ!!」
メリー「それと芝ぁっ!!」
男「まぁまぁメリーさんw」
メリー「おまえもぉっ!!」
今日はたぶんここまで
お疲れでした~
―――[お姉ちゃん視点・過去]―――
合体イベントが見事に失敗したあたし達は困り果てた……
メリー「ねぇねぇ合体イベントってなに!?」
合体イベントはそう…… あれよ…… 道化君の体に憑依しようとして
あはん…… うふん…… な事をしたシーンからよ……
メリー「あぁ…… あの破廉恥なシーンからかぁ……」
そう…… メリーさんが変なチャチャを入れた所為で台無しになったシーンからよ
メリー「腹立つコイツ……」イラッ
あたしと道化君との濃厚で…… めくるめく愛の叙事詩的な……
メリー「もういいわ! 先に進めろっ!!」
道化君の力を借りればメリーさんを止められる……
そう確信したあたしは舞いあがってたんだと思う。 だから……
あの子「道化君。 ありがとね」
男「えっ?」
あの子「君の体を借りる事は出来なかったけど…… 希望が見えて来たわw」
あの子「今すぐメリーさんを追いかけましょう」
でも道化君は……
男「お姉ちゃん…… それはダメだよ」
あの子「えっ?」
男「今のメリーさんには逢えない」
あたしは道化君の口から出たセリフに耳を疑った。
男「考えたんだけど…… メリーさんを見守ろうと思うんだ」
あの子「えっ……」
あの子「なに言ってるの! 君がメリーさんにあたしの事を教えればすぐに解決する話じゃない!」
男「ううん。 それじゃダメなんだ」
あの子「どうして?」
男「本当ならはやくお姉ちゃんの事をメリーさんに教えてあげたい…… けど」
男「メリーさんの前にいきなり現れたところで彼女はボクの事を受け入れてくれるかな?」
あの子「そ…それは…… やってみなくちゃわからないでしょ!」
男「いやわかるよ…… 今のメリーさんにはボクの言葉は決して届かない」
あの子「そんな事ない! メリーさんは…… メリーさんは……!」
男「どうしてメリーさんが必死で君を探しているのか…… お姉ちゃんは考えた事ある?」
あの子「えっ……?」
男「ボクもね、メリーさんを探して彷徨ったからわかるんだ」
あの子「あっ……」
男「メリーさんがお姉ちゃんを探す理由…… お化けになってまで君を探す理由……」
男「それはお姉ちゃんが『ゴール』だから」
あの子「あたしがゴール?」
男「そう『ゴール』 今のメリーさんは君と出逢う事が全てになってる」
あの子「わからない…… 君が言いたい事がいまいちわからないわ」
男「それから先が無い。 お姉ちゃんを見つけ出す事だけが生きる目的になってる」
あの子「でも……」
男「ボクがそうだったから。 ボクはメリーさんに出逢う事だけを考えて彷徨っていたから」
あの子「例えゴールだとしてもいいじゃない!」
あの子「だって現に道化君はメリーさんに出逢えてよかったでしょ!」
男「お姉ちゃん……」
あの子「目的が達成出来たんだから、次へ進めれるじゃない!」
男「ボクの場合はね。 だけどメリーさんの場合は問題があるんだ」
あの子「なにが問題なのよ」
男「例えば見ず知らずの人にボクが『メリーさんを知ってる』って言われたとする」
あの子「うん……」
男「でもね、『メリーさん死んじゃったよ。 そのメリーさんだけど幽霊になって君の傍に居るよ』」
男「って言われたとしてボクが信じると思う?」
あの子「だって! 今の話とメリーさんの場合は全然違うでしょ!」
男「どうして?」
あの子「メリーさんの場合は、あたしが死んだ事を『認めない』だけ!」
あの子「今の道化君の話は『根も葉も無い話』でしょ!」
男「メリーさんにとっては同じ事だよ」
あの子「それこそわからないわ。 同じな筈ないじゃないの」
男「それはボクとお姉ちゃんの認識であってメリーさんにとっては違うよ」
あの子「メリーさんにとっての認識……?」
男「メリーさんの中では、お姉ちゃんが生きてる事になってる筈だから」
男「『認めない』…… それが大きな問題なんだよ」
男「絶対にメリーさんを見つけ出す…… 例えどんな事をしてでも……」
男「そう思いながらボクはメリーさんを探して来たんだ」
あの子「それはわかったわ」
男「だからボクは…… 今のメリーさんの気持ちを大事にしてあげたいんだ」
あの子「何言ってるの! あたしはここに居て、メリーさんはそれなのにあたしを探し続けてる!」
あの子「こんな事はやく止めさせないとダメでしょっ!!」
男「お姉ちゃん聞いてっ!!」
あの子「っ!?」ビクッ
男「あのね…… 今からボク達がやろうとしてる事は……」
男「メリーさんが今までやって来た事を全部否定するって事なんだよ!」
あの子「!!」
道化君の言葉を聞いた瞬間、まるでバットで頭を殴られた様な衝撃が走った。
あの子「メリーさんを否定……」
男「メリーさんは今もお姉ちゃんを…… それこそ死に物狂いで探し続けてる」
男「それなのに『メリーさんのやってる事は無意味なんだよ』って残酷な事言えるの?」
あの子「そ…… それは……」
男「ボクはそんな事出来ない。 やっと出逢えたばかりのメリーさんにそんな事言えるわけがない」
あたしはずっとメリーさんを止める事だけを考えてた。
あの子「そっか…… 道化君はそこまでメリーさんの事を考えてくれたんだね」
それこそ、あたしを探すメリーさんの気持ちなんて考えてもみなかった。
あの子「ふふっ…… あたしってばお姉ちゃん失格だね」
男「そんな筈ないっ!!」
あの子「道化君……」
男「そんな筈ないでしょ! だって死んでからもずっと……」
男「ずっとメリーさんの事が心配で…… ずっとメリーさんの傍に居たお姉ちゃんが……!」
男「お姉ぢゃんがぁ…… お姉ぢゃんがぁ……!」
あの子「わ、わかった、わかったから……」
ふふっ…… ホントに困った子ねぇ……
あの子「ホントに泣き虫なんだから」
そう言いながら道化君の頭を撫でた。
なんて可愛い子なんだろう……
あたしとメリーさんに向ける愛が痛いくらいに伝わってくる……
なんて可愛い子なんだろう……
ホントに可愛くて…… ホントに愛しいあたしの……
男「ごめんね…… ボク泣いてばっかだね」
あの子「ううん。 いいのよ……」
だってこんなにも優しい子に、あたしは辛い事をさせようとしたんだから。
男「だから時間が欲しい」
あの子「時間……」
男「どうしたらメリーさんを救えるか…… 今のメリーさんを立ち直らせれるか考える時間が欲しい」
あの子「そっか……」
男「だからね…… メリーさんを遠くから見守る事にするよ」
あの子「でもね…… 道化君」
男「うん……」
あの子「辛いわよ…… 君にとってもメリーさんにとっても」
男「うん…… わかってる」
それ以上あたしは何も言えなかった。
男「じゃ、お姉ちゃん……」
あの子「うん」
男「メリーさんの傍に行ってあげて」
あの子「道化君……」
男「ボクは大丈夫。 一人でも大丈夫だから……」
おバカさんだね…… そんな寂しそうな顔してるのに説得力ないぞ!
あの子「…………」
って思ったけど、無理して強がってる道化君が可愛くて愛しすぎて言葉に出せなかった。
男「それとね…… ありがとう」
あの子「えっ?」
男「お姉ちゃんがね…… お姉ちゃんが居てくれるなんて思ってもみなかったから」
あの子「それはあたしも同じ。 まさか○○さんがメリーさんを探してくれてるなんて」
男「○○さんはやめて!」
あの子「あっ…… ごめん」
男「お姉ちゃんが居てくれた事でボクも…… ボクにも希望が見えて来たよ」
あの子「そっか……」
男「じゃ、またね」
そう言って道化君は去って行った。
彼の後ろ姿を見ながらあたしは罪悪感と幸せな気分でいっぱいになった。
今まで全然気が付かなかったけど、あんな想いであたし達を見てくれてたんだね。
今まで本当に可哀想な事をしてしまったわ……
だって真実の道化君はあたしにとってホントに可愛くて……
本当に愛しいあたしの『弟』だったんだもの……
だから今度は彼も愛でよう…… あたしの愛で道化君をめいっぱい幸せにしよう……
はぁ…… はぁ…… ジュルリ……
__________
______
___
―――[現在・メリーさんの家]―――
あの子「ご清聴ありがとうございました」ペコッ
メリー「おいコラ。 最後の1行ホントに残念なんだけど!」
あの子「えへへっ…… だってぇ~ 道化君、本当に可愛いんだもん!」
メリー「せっかくシリアスな雰囲気だったのに台無しだよっ!!」
男「メリーさぁ~ん! お姉ちゃぁ~ん!」
メリー・あの子「!!」
男「オムライス出来たよ~」
メリー「なんでオムライス作ってんだよっ!!」
男「えへへっ 美味しそうでしょ」
メリー「だからぁー! オムライスはもういいよっ!!」
あの子「じゃあメリーさんはオムライス食べないの?」
メリー「食べるよっ!!!」
男「はいメリーさん」つオムライス
メリー「ありがと~♪」
男「はいお姉ちゃん」グサッ
あの子「うへへっ…… 美味しそう」ジュルリ…
メリー「うわぁ~ オムライスにスプーン立てるのって……見栄え悪っ!!」
あの子「見栄えが悪くても、このオムライスには道化君の愛がいっぱい詰まってるのよ」
男「えへへ……///」
メリー「じゃあ、男さんに感謝して……」
メリー・男・あの子「いっただっきま~す!」
メリー・男・あの子「はむっ…… はふはふ……」
メリー・男・あの子「ゴクン…… 幸せぇ~///」
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「あ~ お腹いっぱい♪ ごちそう様ぁ~」
あの子「ふふっ…… やっぱりオムライスは最高ね」
男「お粗末様でした」
あの子「さてと…… お腹もいっぱいになった事だし」
メリー「お姉ちゃんがお腹いっぱいって言うのも変な感じだね」
あの子「みんなでお出かけしましょう」
メリー「えー まだ続きが聞きたいんだけど」
あの子「ふふっ…… 時間はたっぷりあるわ」
男「そうそう。 焦んなくても大丈夫だよ」
メリー「ま、それもそっかぁ~」
あの子「……ちょろぉ~w」ニヤリ
メリー「おいコラ」
__________
______
___
―――[デパート]―――
あの子「と言う訳でデパートに来ました」
メリー「なんでっ!?」
あの子「だってほら、こう言う所の方が品ぞろえが良いでしょ?」
男「お姉ちゃん何か欲しい物でもあるの?」
メリー「幽霊なのに?」
あの子「ふふっ…… あたしじゃなくて……ね」
男「えー なぁに? 教えてよぉ~」
あの子「ふふっ…… ひ・み・つ♪」
メリー「勿体ぶらないでさ、教えてよ」
あの子「じゃメリーさんにだけ特別に……」ヒソヒソ……
男「えー ずるいー!」
メリー「あー 成程ぉ~」ニヤリ
―――[デパート・婦人服売り場]―――
メリー「ねぇねぇ これもいいんじゃない?」キャッキャッ
あの子「あっ いいわねw」キャッキャッ
男「ねぇ…… メリーさん、お姉ちゃん……」
あの子「どうしたの?」
男「なんか…… はずかしいよ……」
メリー「なんで?」
男「だって…… ボク”男の子”だし……」
あの子「それで?」
男「なんだか場違いじゃないかなぁ?」
メリー「あははっ だいじょぶだいじょぶ!」
男「なんで大丈夫なの?」
あの子「道化君可愛いから」
男「そーゆー問題じゃないと思うけど」
メリー「ねーねー お姉ちゃん」
あの子「ん~?」
メリー「このチュニックなんかどうかな?」
あの子「可愛いわね~」
メリー「でしょ♪ それにショートパンツを合わせて~」
あの子「あっ いいわねw」
メリー「この帽子で完成っと!」
あの子「メリーさん、いいかしら」
あの子「このブーツを合わせたらいいんじゃない?」
メリー「お姉ちゃん…… グッジョブだよ!」
メリー「ねぇあんたはどう思う?」
男「うん。 可愛いと思うよ」
メリー「よし! じゃ試着してみよっか!」ニヤリ
あの子「そうね」ニヤリ
男「え゙?」
男「ヤダよヤダよっ!!」ジタバタ
メリー「良いから良いからぁ~」ズルズル
男「ヤダッてばっ!! 絶対ヤダッ!!」ジタバタ
あの子「往生際が悪いわね」
男「なんでボクが着なきゃいけないのっ!!」ジタバタ
メリー「えへへっ そりゃあねぇ~」ジュルリ…
あの子「ね~」ジュルリ…
男「ちょっ…… ホントにやめてよっ!!」ジタバタ
メリー「しょうがないなぁ~」パッ
男「はぁ… はぁ… わかってくれた?」
メリー「お姉ちゃん……」ヒソヒソ…
あの子「うん…… うん……」ヒソヒソ…
男「……なによ」
メリー「どうしてもダメ?」
男「ダメ!」
メリー「おねが~い」キラキラ~
男「ゔっ……」ジリッ
あの子「おねが~い」キラキラ~
男「ゔゔっ……」ジリリッ
メリー・あの子「ねねっ、おねが~い」キラキラ~
男「ゔゔっ……」ガクッ
―――[婦人服売り場・更衣室前]―――
男「キラキラ~を使うなんて卑怯だよ……」
メリー「はやくはやく」
あの子「ふふっ……」
男「うぅ…… やっぱり無理! 女の子の服なんて着れない!」
メリー「今更なに言ってんのさ」
男「なによ……」
メリー「あんた最初の方はさ、お姉ちゃんの口調で喋ってたじゃん」
男「だってぇ~ それには理由があったんだもん…… ね、お姉ちゃん」
あの子「ふふっ…… さぁどうだったかしら」
男「ちょっ…… とぼけないでよ!」
メリー「じゃあさ、お姉ちゃんの事をあたしに内緒にしてたペナルティってことで!」
男「うぅ…… それを言われちゃうと……」
メリー「ね、これでチャラにしてあげるからさ!」
男「わかったよぉ……」ガチャッ
メリー「楽しみですな~♪」ニタァー
あの子「ですな~」ニヤリ
―――[数分後]―――
男「……終わったよ」
メリー「じゃ、開けるね」
男「ちょっ…… 待っ…… こ……心の準備が……」ドキドキ
メリー「ホント往生際が悪いなぁ~」
男「深呼吸深呼吸…… スー…… ハー……」ドキドキ
あの子「それっ!!」ガチャッ
男「あっ!! お姉ちゃ…… !!!」
メリー「」
あの子「」
男「ヤダぁぁーーーーっ!! 見ないでぇーーーっ!!」カアァ
男「うぅ…… はずかしいよ……///」ドキドキ
メリー「ねぇ…… お姉ちゃん……」
あの子「うん……」
男「ねぇ…… ホントはずかしいよぉ……///」ドキドキ
メリー「何これ……」
あの子「えぇ……」
男「ね…… も…… もう良いでしょ///」ドキドキ
メリー・あの子「可愛いーーーーーっ!!」クワッ
男「ひっ!?」
メリー「何これ何これ! ちょーーーー可愛いんですけどぉっ!!」
男「メリーさん!?」
メリー「なんでこんなに似合ってるのっ!! ねぇねぇねぇっ!!」キャッキャッ
男「は…… はずかしいよぉ……///」ポッ
あの子「な…… なんと言うことかしら……」フラッ
男「お…… お姉ちゃん?」
あの子「道化君はあたしの『弟』じゃなくて『妹』だったのね……」
男「なにバカな事言ってんの! ボクは”男の子”だよ!」
メリー「ちがうっ!!」
男「メリーさん!?」
メリー「違う違う違うっ!! あんたは”男の子”なんかじゃないっ!!」
男「違わない! 絶対に違わないからっ!!」
メリー「絶対に違うっ!! あんたが”男の子”なはずないもんっ!!」
男「ボクは”男の子”だよっ!!」
あの子「辛いけど受け入れなきゃダメなのよ!」
男「お姉ちゃんまで何言ってんの! だからボクは”男の子”だってば!!」
メリー「なんなのよあんた! どうしてそんな事言えるのっ!!」
男「言えるよっ!! 当たり前でしょっ!!」
メリー「あんたはあたしとお姉ちゃんの事が大好きなんじゃなかったのっ!!」
男「大好きだよっ!! てか今それ関係ないよねっ!!」
メリー「だったらやめてよ! そんな事言うのやめてよっ!!」
男「メリーさん…… いやいや、おかしいおかしい!」
メリー「そ…… そうだ! あんたも一緒に探してよ」
メリー「あたしと一緒にさ…… お姉ちゃんを探そうよ」
男「何言ってんの! お姉ちゃんここに居るでしょっ!!」
あの子「道化君…… 思い出して……」
男「なにを……」
あの子「道化君があたしの…… 道化君があたしの『妹』だった頃を……」
__________
______
___
男「ないよ! そんな記憶ないよっ!!」
メリー・あの子「ちっ」
今日はここまで
お疲れでした~
乙
いまさらなんだけど
あの子…幽霊で他の人には見えない
メリーさん…人形
男…人形
他の人にはどう見えてるのかな
>>478
普通に遊園地で遊んでたからメリーさんと男は見えてると思う
ただあの子の方は見えてないと思うからバカップル(色々な意味で)に見えてると思う
―――[婦人服売り場・入口]―――
店員「ありがとうございました~」
メリー「さてと…… じゃ、次は……」
男「ねぇ…… メリーさん……」モジモジ
メリー「えっ?」
男「なんでボク…… この格好のままなの……///」モジモジ
メリー「そんなの決まってるじゃん」
あの子「可愛いからよw」
男「でもぉ…… はずかしいよぉ///」
メリー「だいじょぶだいじょぶ! 今のあんたはどー見ても”女の子”だから」
男「ボク…… ”男の子”なんだけど……」モジモジ
あの子「ううん。 今の道化君は”男の子”じゃなくて正真正銘のおと子さんよw」
男「お姉ちゃん!」
メリー「おと子さん?」
あの子「ふふっ…… 道化君を調教…… じゃなくて教育してた時にこう呼んでたのよ」
メリー「今言ったよね! 確実に調教って言ったよねっ!!」
男「うぅ…… なんでこのタイミングで言っちゃうかなぁ~」
メリー「……あとで詳しく聞かせてね」
男「うん……」
メリー「おと子さん」ニヤリ
男「!」
―――[駅・ホーム]―――
ガヤガヤ……
メリー「次はどこ行こうかな」
男「うぅ…… バレないかなぁ……」
メリー「堂々としなよ」
男「だってぇ……」モジモジ
あの子「そんな挙動不審にしてるとかえって怪しまれるわよ」
男「うぅ……///」
ガヤガヤ……
メリー「そもそも、あんたってばストリートパフォーマンスをやってたんでしょ?」
男「うぅ…… そうだけど」
メリー「だったらこのくらい大したことないでしょうに」
男「だってぇ…… それとこれとは話が別だよぉ~」
―――[電車内]―――
ガタンゴトン……
メリー「混んでるね」
男「うん……」
あの子「大変だね~」
メリー「お姉ちゃんは気楽で良いよね」
あの子「だってあたし幽霊だし…… あ、そうだ!」
メリー「?」
あの子「ねえねえ見て見て!」
モブ「…………」スゥー
あの子「幽体離脱ぅ~」
メリー「ぶっ!!?」
モブ「!?」
メリー「あっ…… いや、なんでもないです」
モブ「……?」
あの子「あははっ!! ね、面白いでしょ♪」
メリー「」イラッ
メリー「……あとでぶん殴ってやる」
男「まぁまぁw」
メリー「単芝ぁっ!!」
アナウンス『次は新○、新○ お出口は左側です』
メリー「次の駅は人の出入りがすごいから」
男「うん。 わかってる」
メリー「ハグレちゃダメだかんね」
男「うん」
あの子「は~い」
メリー「お姉ちゃんは関係ないでしょ」
あの子「いやぁ~ もしかしたらいっぱい幽霊さん達が乗ってくるかもしれないし」
メリー「怖い事言わないでよっ!!」
モブ「!?」ビクッ
男「メリーさん!」
メリー「あっ…… ね、怖い事になるから気を付けてねっ!!」
男「うん! わかった!」
メリー「あははっ!!」
男「あははっ!!」
メリー「はぁ……」
乗務員「新○ぅ~ 新○です」
ガヤガヤ……
メリー「うわっ!?」
男「わっ!! ちょっ……」
あの子「あらあら……」
ガヤガヤ……
メリー「あっ!! おと子さ…… ふぎゃっ!!」
ガヤガヤ……
男「メリーさ…… ああっ!!」
あの子「あらあら…… どうしましょ!」オロオロ
ガヤガヤ……
メリー「なんでこんなに混んでんだよっ!!」
ガヤガヤ……
あの子「あらあら…… あなたも大変だったのねw」
メリー「てかお姉ちゃん誰と喋ってるのっ!!」
あの子「えっ? あぁ…… この人はね昔ここで飛び込み自……」
メリー「もういいっ!! それ以上聞きたくないっ!!」
あの子「あらあら…… あなただってお化けでしょうにw」
メリー「だから単……」
♪~ ♪~
アナウンス「15番線、ドアが閉まります。 ご注意下さい」
メリー「やばっ!!」
あの子「うん… うん… そっかそっか……」
メリー「バカお姉! 行くよっ!!」
あの子「じゃあまたねw」フリフリ
メリー「単芝やめろぉっ!!」
―――[電車内]―――
メリー「ふ~ なんとか乗れたけど……」
あの子「混んでるわね……」
メリー「てかあいつは?」キョロキョロ
あの子「あら、そう言えば……」
メリー「あれだけハグレちゃダメって言ったのにぃ~」
あの子「どちらかと言うとハグレちゃったのはあたし達の方なんだけどね」
メリー「お姉ちゃん、男さん探して来て」
あの子「かしこまり~」スィー
メリー「うぅ…… 心配だなぁ……」
あの子「メリーさんメリーさんっ!!」
メリー「どしたの…… まさか!」
メリー「男さん乗ってなかったのっ!!?」
あの子「違うの! 乗っては居るんだけど……!」オロオロ
メリー「居るんだけど?」
あの子「それが…… ちちち…… 置換……!」オロオロ
メリー「置換?」
あの子「じゃなくて! あのあの……ちかちかちか……!」オロオロ
メリー「落ち着けっ!!」
あの子「痴漢されてるみたいなのっ!!」
メリー「あ゙あ゙っ!!!!?」クワッ
男「うぅ……!」
変態「はぁ…… はぁ……」サワサワ
男(どうしよう……! こ…… 怖いよ……!)
男「や…… あ……!」
変態「なぁ…… 感じてんだろ…… はぁはぁ……」サワサワ
男(ダメ…… 声が出ない……!)
変態「ぐへへ…… 嫌がらねぇって事は相当淫乱だな……」サワサワ
男「ふ…… ぐ……!」ジワッ
変態「俺の神テクニックでイかせてやるからな……!」ニヤニヤ
男(こんなヤツに……! こんなヤツに……!)
?「おい…… オッサン……!」ガシッ
変態「!!」ビクッ
男「メリーさ…… っ!!?」ビクッ
メリー「どうやら死にてぇみたいだな……!」ニタァ~
変態「は?」
乗務員「目○ぉ~ 目○」
メリー「Round one fightッ!!」
メリー「オラオラオラオラッ!!」
` '
、 ノヾ '
)ヽ/ ヽ、ノ|ノ´
`r r'
) (
, '´⌒`Y´⌒` 、 ,、 /
, キ人_,/
` ) て
\ ,,_人、ノヽ /´⌒Y,.
- < >─ ^ < て
) て ./'Y''~ヾ
/^⌒`Y´^\
変態「ぎゃあああぁぁぁーーーーーーーっ!!!」
変態「げふぅっ!!」バタン
K Oッ!!
You Win Perfectッ!!
メリー「弱すぎなんだけどマジ! 誰こいつを神って言った奴は!」
メリー「誰だよこいつを神って言った奴は! 出てこいよブッ殺してやるよオレがっ!!」
メリー「弱ぉーえーな、マジ神神とか言ってマジで!」
メリー「尻触ってるだけじゃねえか!」
メリー「そー!ゆー!はなしじゃねぇから!これっ!!」
変態「…………」チーン
アナウンス「2番線、ドアが閉まります。 ご注意下さい」
メリー「失せろっ!!」ドカッ
変態「おふぅっ!!」
あの子「ぺっ」ピチャ
ザワザワ……
男の娘ネタにできるくらい可愛いんだろうけど
冒頭のオカマ言葉で三つ編みマッチョをイメージしてしまい…
皆まで言いとうないス
>>500
旦那…… こんなん書きましたぜ
http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper11559.jpg
注:あくまで>>1のイメージした道化君です
\ \\ \ \\ , ェェェェェェ、\ \\ \
\\ \\ \ \,ィ三三三三三三ヽ. \\ \
\\\ \\, -‐≦三三三三三三三三三ヽ \\
\\\ / ィエミ ヾ三三三ツ" ̄`ヾ三ヲ\ \\
\ \\\ l !三リ ヾ三ヲ' ヽ、 \ \ \
\ \ f三ミ /三三 `ヽ.、 \ \
\ \ ` ヾ三 ヾ三三 ,ィ全、 \ \ \
\\ \ \.゛l f≧ ノ三三 ./三三、 ヽ. \
\\ \ 、 fn, ~ /三三". ,'三三三、. l \
\ \\ \ .i≧ュ __,、 /三三" ,'三三三三、 ノ
\ \\ \ |三ミ≧≠三彡" l三三三三三「\\
\ \\ `!三三三リー - 、._ !三三三三三 \\
\ \ \\ }三三彡 \\\ ヾ三三三彡"≧, \
\ \ \.ノ三三リ\ \\\ ヾ三三ミ、
━━━━━━━{三三彡━━━━━━━━━━ ̄━━
 ̄ ̄
ケ ケ /\ ー―≠― ー―≠
┼┼┼ /┌┴┐\ / /
│└┘ [ 二 ] ー 、 | ー― 、
└── レ`く_ _) \_ くZ_ノ
|二二| /\ | | | _| ||
┼└─┘/__ \ .| | | |/⌒ヽ ||
┴ 7二二 ┌─┐ | ー十十ヽ /| _ノ 二 ||
/ / / / |__| ヽ_ノ .| ノ | (_ノヽ /乙 。
ぢゃなくて……
絵書いてる場合じゃねぇっ!!
アナウンス『次は池袋。 池袋。 お出口は左側です』
男「グス…… 」
メリー「ねぇ…… 大丈夫?」
男「うん…… 大丈夫ぢゃない……」
メリー「えっと…… ごめんね」
男「うぅ…… もうやだぁ……」
あの子「可愛いって罪よね~」
メリー「バカお姉!」
男「好きでこんな格好してるんじゃないもん!」
メリー「どうしたら許してくれる?」
男「……なんでもしてくれる?」
メリー「もちろん! 男さん…… ぢゃなかったおと子さんのお願いなんでも聞いたげる!」
男「ホントにホント?」ウルウル……
メリー「可愛い……///」キュン…
あの子「くぁわいい……///」キュン…
男「それじゃあねぇ……」モジモジ
メリー「はぁ… はぁ…」
あの子「はぁ… はぁ…」
男「2人にぎゅっとして欲しいの…… きゃっ言っちゃった///」
メリー「来ましたわっ!!」クワッ
あの子「来ましたわっ!!」クワッ
男「だから! ボクは”男の子”だよっ!!」
男「お…… お願いします///」ポッ
メリー「ったくあんたってヤツはさ~」
あの子「どーしてこんなに可愛いのかしら」
男「えへへ……///」
メリー「このぉー 甘えんぼさんがぁ~ 」ギュー
あの子「はぁ… はぁ… 可愛い///」ギュー
メリー「満足か! 満足かコラ!」ギュー
男「ま~だだもん!」
あの子「ふふっ…… 困った子ねぇ」ギュー
メリー「お姉ちゃん……」
あの子「うん?」
メリー「あたしのだかんね」キッ
あの子「むっ」カチン
あの子「メリーさん…… それは無いんじゃない?」
メリー「おと子さんはあたしのだもん」
あの子「いやいや、あたしの道化君よ」
男「メリーさん…… お姉ちゃん……」
メリー・あの子「!」
男「メリーさんもお姉ちゃんもボクのだよ!」ニコッ
メリー「おと子さん……」
あの子「……恐ろしい子!」
今日はここまで
お疲れでした~
―――[電車内]―――
アナウンス「巣鴨。 巣鴨。 お出口は右側です」
メリー「あはは」イチャイチャ
あの子「うふふ」イチャイチャ
男「えへへ」イチャイチャ
ガヤガヤ……
?「よっこいしょっと」ドサッ
男「あっ! あなたは……」
?「ん?」
メリー「へっ?」
男「あの時のおばあちゃん!」
おばあちゃん「ん? あんた、だいだっけ?」
メリー「なに、あんたの知り合い?」
男「ボクだよ! この前おばあちゃんの家でお世話になった!」
おばあちゃん「もうしわげねけど、オイあんだのごど覚えでねぇなやの」
メリー「思い出した! あんたが話してた強烈おばあちゃんか!」
男「じゃあ…… これでわかる?」スポッ
メリー「コラ! 帽子取るな!」
あばあちゃん「ああっ!!」ポンッ
おばあちゃん「あんどぎのめっこい”あんちゃ”だっただがっ!!」
男「久しぶりぃ~」
おばあちゃん「あいや、おぼげだごど!」
男「ボクもビックリしたよ!」キャッキャッ
メリー「だから! おばあちゃんなに言ってかわかんねぇよっ!!」
おばあちゃん「いやぁ~ オイもおがしいど思っでだなや」
男「えっと…… なにが?」
おばあちゃん「”あんちゃ”さしては、めっこい子だど……」
男「あ……」
おばあちゃん「やっぱ”おなんこ”だったなの~」
男「いやあの…… これには訳があって///」
メリー「ねぇねぇお姉ちゃん……」ヒソヒソ
あの子「なぁに?」
メリー「なんでこいつ、おばあちゃんの言ってる事を理解してんの?」ヒソヒソ
あの子「さぁ……?」
男「で…… そう言う訳で……」
おばあちゃん「んだばあれが! 今はやりの”おどごの娘”っでヤヅだが!」
メリー「なぬっ!!?」ギョッ
男「おばあちゃん…… どこでそんな言葉を……!」
おばあちゃん「ほれ…… いんたーねっとで調べっど出でくんろ」
男「おばあちゃんネット使えるの?」
おばあちゃん「オイのごどババだど思っで莫迦さすんなでばw」
男「ご…… ごめん」
おばあちゃん「ちょっど待での…… 今検索すっさげ……」ポチポチ
メリー「えっとぉ……」
おばあちゃん「ほれ、こいだろ?」つ携帯
男「うわぁ…… すごいよ、おばあちゃん!」
メリー「つうか! おばあちゃん何者だよ!」
おばあちゃん「とこいで…… そっぢのめっこい子は?」
メリー「あっ! 初めまして。 あたしは……」
おばあちゃん「あぁ! あんだも”おどごの娘”がw」
メリー「ちげーよっ!!」クワッ
おばあちゃん「あいや! でってまんず、きかねぇ子だのぉ~」
メリー「なぬ?」
男「メリーさんがお転婆な子だなってw」クスッ
メリー「むっ……」カチン
おばあちゃん「だども、そんぐらい元気だなもめっこいがものw」
メリー「単芝やめろぉっ!!」
おばあちゃん「あど…… そっちゃさ居る子は?」
メリー「え゙っ?」
男「えっと……?」
おばあちゃん「ほれ…… ぼんやりしてっけけど、そさ居る姉ちゃだでばや」
あの子「えっ? あ、あたし!?」
男「おおおおばあちゃん! お姉ちゃんの事が見えるのっ!?」
あばあちゃん「んん? おがしなごどゆ~子だの~」
あの子「えっとぉ……」
メリー「おばあちゃんマジで何者だよ!」
男「かくかくしかじか……」
おばあちゃん「ほぅけ…… んだばオメだぢは……」
男「うん……」
おばあちゃん「座敷わらしみでぇな、めっこいお化けっでごどでおk?だがw」
メリー「ネットスラングを使うな!」
メリー「てゆーか! なんでおばあちゃんはお姉ちゃんの事見えるんだよ」
おばあちゃん「あれでねぇがのぅ~」
男「なぁに?」
おばあちゃん「ほれ…… オイは棺桶さ片足突っ込んでるババださげw」
メリー「笑えねぇよっ!!」
男「お迎えが近いのかもねw」
メリー「縁起でもない事ゆーなっ!!」
あの子「幽霊もそれなりに楽しいわよw」
メリー「コラァッ!!」
メリー「それと単芝やめろっ!!」
今日はここまで
お疲れでした~
―――[おばあちゃんの家]―――
おばあちゃん「ささ、あがってけ」
男「失礼しま~す」
あの子「お邪魔しま~す」
メリー「なんでおばあちゃんの家に来てんだよっ!!」
男「えっと…… おばあちゃんが寄ってけって言ったから?」
あの子「可愛いにゃんこが居ると聞いて」キリッ
メリー「流され過ぎ! あんたら流され過ぎだってっ!!」
おばあちゃん「ほれ、そんだどごさ立ってねでこさ来い」
メリー「こ…… 炬燵……!」ピクッ
おばあちゃん「あったげ~ぞw」
メリー「わー 炬燵だ~♪」
男「わ~い♪」
あの子「うへっうへへ…… この中ににゃんこが……!」ジュルリ…
男「あったか~い」
メリー「幸せぇ~」
猫「な~お」
あの子「はぁ…はぁ… 可愛い///」
おばあちゃん「ほれ、蜜柑もあんぞ」
男「食べるぅ~」
メリー「こ…… 炬燵に蜜柑って…… 至高の組み合わせじゃないの!」
あの子「よしよし……」スカッ
猫「な~お?」
あの子「むぅ…… やっぱダメかぁ~」シュン…
―――[1時間後……]―――
TV『次のニュースです……』
メリー「もうこんな時間かぁ」
男「だいぶ暗くなって来たね」
おばあちゃん「んだのぉ~」
メリー「さて…… そろそろ帰ろうっか」
男「うん、そうだね」
おばあちゃん「までまで!」
メリー「えっ?」
おばあちゃん「おめがだ、メシ喰ってけ」
メリー「そんな…… 悪いよ」
おばあちゃん「まぁまぁ、そう言わねで喰ってけ!」
男「じゃあ、お言葉に甘えよっかなぁ~」
メリー「あんたぁっ!!」
男「だって…… おばあちゃんのごはん美味しいんだよぉ」
メリー「でもさぁ……」
あの子「…… メリーさん、折角だから御馳走になりましょう」
メリー「お、お姉ちゃんまで……!」
おばあちゃん「んだんだ! このババが腕振るって作っさげw」
おばあちゃん「どっこいしょっと」
男「じゃ、ボクも手伝うぅ~」
メリー「ちょっ…… あんた!」
おばあちゃん「なに喰っでぇ~?」
男「んとねぇ~ おばあちゃんの好きなもの~」トコトコ
おばあちゃん「オイの好ぎなもんがぁ? いっぺぇあり過ぎで難しいのぉ~」トコトコ
メリー「むぅ…… いいのかなぁ」
あの子「いいんじゃないかしら」
メリー「なんでさ」
あの子「おばあちゃん、楽しそうにしてたでしょ」
メリー「……楽しそう?」
あの子「そう。 あたし達が甘える事が、おばあちゃんにとっては楽しい事なのよ」
メリー「……?」
あの子「ふふっ…… メリーさんもそのうちわかると思うわ」
あの子「さてと…… じゃあメリーさんはお風呂掃除して来て頂戴」
メリー「えっ? なんで?」
あの子「流石に只で御馳走になる訳にはいかないわ」
あの子「だから、おばあちゃんに『お風呂掃除したい』って言って来て」
メリー「成程ね…… わかった!」
あの子「良い子ね」ナデナデ
メリー「……えへへ///」
メリー「じゃ、言って来ます」
メリー「おばあちゃ~ん!」トコトコ
猫「な~お?」
あの子「ふふっ…… 」
今日はここまで
お疲れでした~
―――[お風呂場]―――
メリー「んしょんしょ……」ゴシゴシ
あの子「頑張ってるわね」
メリー「なんかね、楽しい!」ゴシゴシ
あの子「楽しい?」
メリー「うん。 どうしてかわかんないけど…… なんかいい気分かも」
あの子「ふふっ…… 良かったわね」
メリー「よし! 終わった!」
あの子「ふふっ……」
―――[台所]―――
男「おばあちゃん、これでどうかな?」
おばあちゃん「うぅ~ん、ちょっと甘んめがも」
男「じゃ、お味噌足した方がいいかな?」
おばあちゃん「んだの~」
男「わかった!」
メリー「おばあちゃぁ~ん!」
おばあちゃん「んん?」
メリー「お風呂掃除終わったよ!」
おばあちゃん「おぉ! もっけだのぉ」
メリー「?」
おばあちゃん「ああわがんねが! ありがどって意味だなや」
メリー「そうなんだ~」
おばあちゃん「んだんだ…… もっけだぁ~もっけだ!」ナデナデ
メリー「ん……♪」
メリー「ところでおばあちゃん」
おばあちゃん「なんだぁ?」
メリー「おばあちゃんって一人暮らしなの?」
おばあちゃん「…………」シュン……
メリー「えっ…… あの……」
おばあちゃん「オイの旦那は…… 遠くさ行ってしまっだんだやの……」
メリー「ご、ごめんね……」シュン……
ガラガラッ
?「戻ったぞ」
おばあちゃん「あれま、じいさん!」
メリー「旦那帰って来たよっ!!」
メリー「ちょっとぉ! おばあちゃんっ!!」
おばあちゃん「いやの、今日じいさんが出がげっどぎにの」
おばあちゃん「”今日は遠くさ行ぐがら帰って来ね”って言っでだもんだからや」
メリー「だから! おばあちゃん何言ってるかわかんねえよっ!!」」
男「つまりね、おじいちゃんが今日出かける時に”今日は戻らない”って言ったんだって」
メリー「解説ありがとう。 でもね…… 紛らわしいわっ!!」
おばあちゃん「ホントきかねぇ子だのぉw」
メリー「単芝やめろよっ!!」
男「まぁまぁw」
メリー「おまえもやめろぉっ!!」
おじいちゃん「うむ…… 随分と賑やかだな」
メリー「お邪魔してま~す」
男「こんばんわ」
おじいちゃん「少女達よ…… 汝らの名は」
メリー「あたし、メリーさん」
男「あたし、男さん」
↑注
あの子「あたし、お姉ちゃん」
↑注
おじいちゃん「あいわかった。 ゆるりとして参れ」
メリー「変わったおじいちゃんだな~」
メリー「……ん?」
おばあちゃん「とこいで…… じいさん今日は帰って来ねあんでねっけな?」
おじいちゃん「うむ…… 我もそのつもりでおったのだが……」
おじいちゃん「道中にて『スレ○プニル』が弱ってしまい、やむなく帰路についた次第じゃ」
メリー「は?」
男「ねぇねぇ『スレ○プニル』って?」
おばあちゃん「じいさんの原チャリのごどだぁ~」
おじいちゃん「原チャリなどではない! 我の愛馬『スレ○プニル』じゃっ!!」クワッ
メリー「なにこのおじいちゃん!? 痛いよっ!!」
おじいちゃん「妻よ、我の槍を…… 『グング○ル』を……!」
おばあちゃん「はいはい……」つ杖
おじいちゃん「うむ!」キリッ
メリー「うわぁ……」
あの子「なかなかダンディーなおじいちゃんねぇ~」
メリー「どこが!? この歳で中二病って痛いだけだよっ!!」
あの子「そうかしら? あたしは良いと思うけどなぁ……」
おじいちゃん「ほぅ…… 我の良さがわかるとは中々見どころのある少女だな」
メリー「なぬっ!?」ギョッ
あの子「えへへ…… 褒められちゃった///」
おじいちゃん「うむ」ニッ
メリー「まてぃっ!!」クワッ
メリー「おい! 邪気眼じいちゃん!」
おじいちゃん「むっ…… 我の事か……!」
メリー「なんでお姉ちゃんと会話出来てんだよっ!!」
おじいちゃん「なぜじゃ?」
メリー「おかしいんだよっ!! おばあちゃんもそうだけどおかしいのっ!!」
おじいちゃん「少女よ。 汝の言っておる意味がわからぬ」
メリー「あのね、お姉は幽霊なの! 普通の人には見えたり会話出来たりしないのっ!!」
あの子「あらあらメリーさんったら~///」ポッ
メリー「なんでオメーは照れてんだよ! 意味わかんねぇよっ!!」
おじいちゃん「少女よ…… 答えは簡単じゃ」
メリー「えっ?」
おじいちゃん「何を隠そう、我こそはアース○ルズの主神オー○ィ……」
メリー「もういいわっ!! お腹いっぱいだよっ!!!!」
男「メリーさん、ごはんまだ食べてないじゃないのw」
メリー「わかっとるわっ!! てか単芝やめろっ!!」
おばあちゃん「こんな若げぇのにボケだんがw」
メリー「あんたに言われたくないよっ!! だから単芝やめろぉっ!!」
あの子「あらあらw メリーさんのい・け・ずぅ~///」
メリー「なんで甘い声出してんだよ! それと単芝やめろっつってんだろうがっ!!」
おじいちゃん「うむ…… この少女なら優秀なエイン○リャルとして……」
メリー「捌ききれねえよっ!! マジで捌ききれねぇよっ!!!」
更新遅れてごめんなさい
今日はここまで
お疲れでした~
メリー「はぁ… はぁ… はぁ…」
男「大丈夫ぅ?」
メリー「だ…… だいじょぶぢゃない…… ぜぇぜぇ……」
おじいちゃん「嘆かわしい…… なんと軟弱な……」
メリー「だ…誰の所為で……!」イラッ
おばあちゃん「んだば風呂さ入っが?」
メリー「ぜぇぜぇ…… お……おばあちゃんがお先にどうぞ……」
おばあちゃん「いいがらいいがらw オイはおめだの”ままざめ”すねばなんねろw」
メリー「何言ってっか…… ぜぇぜぇ…… それとだんじば…… 」
あの子「あ~ これはダメね。 重症だわw」
メリー「だがら単……」バタンッ!!
男「あっ! メリーさんっ!!?」
―――[お風呂]―――
メリー「ふぃ~ 極楽ですな~♪」チャプチャプ
あの子「ですな~」
おばあちゃん「んだのぉ~」チャプチャプ
メリー「へへっ なんだかんだ言っておばあちゃんも入ってるじゃん」
おばあちゃん「じいさんとめっこいあんちゃが”ままざめ”してくいるっつったがらの」
メリー「お姉、あとよろしく~」チャプチャプ
あの子「……おばあちゃん、解説して」
おばあちゃん「ああ~ ”ままざめ”ってなはご飯の支度のごどだぁ~」
あの子「へぇ~ ……なんだか方言教室になっている気がするわねw」
メリー「ふぃ~♪」チャプチャプ
あの子「あれ……?」
メリー「ねぇねぇおばあちゃん」
おばあちゃん「なんだぁ?」
メリー「お背中流したげるぅ~」
おばあちゃん「んだばお願いすっがのぉ」
あの子「ふふっ……」
メリー「お姉はあたしの背中を流しな」
あの子「あらあらw 甘えんぼさんねぇw」
メリー「♪~」
あの子「……むぅ~」
メリー「んしょんしょ……」ゴシゴシ……
おばあちゃん「あぁ~ 極楽だぁ~」
メリー「へへっ」ゴシゴシ……
あの子「あは~ん…… メリーさん気持ち良いぃ~?///」
メリー「うん。 まぁまぁ」
あの子「はぁ… はぁ… メリーさん…… はぁ… はぁ…///」
おばあちゃん「ありがど~ もういいぞぉ」
メリー「んん~ わかった」
あの子「あはぁ~ん/// 放置プレイする気なのね! そうなのねっ///」ゾクゾクッ
メリー「♪~」
あの子「あ、あのぉ……」
おばあちゃん「んだばオイはあがっさげ」
メリー「あたしはもうちょっと入ってるね」
おばあちゃん「肩まで浸かっで百まで数えんだぞ~」
メリー「はぁ~い!」
カラカラッ ピシャッ
メリー「いぃ~ち にぃ~い さぁ~ん……」
あの子「あの…… メリーさん」
メリー「しぃ~い…… なんですか?」
あの子「もしかして怒ってる?」
メリー「別にそんな事ないでございますわよ」
あの子「ねぇ…… なんでそんな話し方してるの?」
メリー「今日は店仕舞いだからです」
あの子「えっと…… なにが?」
メリー「あんたらの”ボケ”に対する”突っ込み”の店仕舞いでございますのよ」
あの子「は、はぁ……?」
メリー「と言う訳で」
あの子「はい?」
メリー「お姉、後は任せた」ポン
あの子「はい?」
メリー「あのボケ共の”ボケ”を今度はお姉ちゃんが捌いてね♪」ニコッ
あの子「え゙っ?」
メリー「ご~ぉ、じゅ~ぅ、にぃ~じゅ……」
あの子「あのメリーさん……」
メリー「よんじゅ~ぅ、はちじゅ~ぅ…… なに?」
あの子「ズルはいけないわ」
メリー「……まぁ物足りないけどそんな感じでお願いね。 ひゃぁ~く!」ザバァ~
あの子「えっと……」
メリー「じゃ!」
カラカラッ ピシャッ
あの子「えっ ちょっ メリーさんっ!?」
更新すんごい遅れてごめんなさい
今日はここまで
あけました~
生存報告……
すまぬすまぬ
―――[おばあちゃんの家・茶の間]―――
メリー「ふぅ~ いい湯だったぁ」
あの子「お風呂ごちそう様でした~」
男「あっ! メリーさん、お姉ちゃん」
おじいちゃん「うむ。 皆そろったな」
おばあちゃん「んだばごはんさ、すっがのぉw」
メリー「…… お姉ちゃん」ツンツン
あの子「えっと……」
メリー「お・ね・え!」ツン・ツン・ツン!
あの子「あっ あの…… お、おばあちゃん!」
おばあちゃん「なんだべ?」
あの子「た…… 単芝……」
おばあちゃん「?」
あの子「あ…… あのね、単芝は……」
おじいちゃん「妻よ、あれを持って参れ」
おばあちゃん「あれの~ わがっだわがったw」トコトコ
メリー「お・ね・え・ちゃ・ん」ツンツンツンッ
あの子「あっ……あのぉ!! 単芝やめりょよっ!!」
男・おばあちゃん・おじいちゃん「えっ!!?」
あの子「あ…… あの…… そのぉ///」カアァ
メリー「ふっ……」ニヤッ
あの子「!」
メリー(萌え殺す気かっ!? お姉可愛いよ可愛いよっ!!)バンバンバンッ!!
あの子「メリーさんっ!?」
男「ねぇねぇおじいちゃん」
おじいちゃん「むっ?」
男「あれってなぁに?」
おじいちゃん「ふふっ。 あれはあれであ~る」
男「そっか、あれだったんだ……」
おじいちゃん「はっはっはっ!」
男「あははっ!」
メリー「お姉ちゃん……」ツンツン
あの子「えっ?」
メリー「ヤツらが仕掛けて来た」
あの子「仕掛ける?」
メリー「そう…… ヤツらがボケを仕掛けて来たんだよ」
あの子「えっとぉ…… 今?」
メリー「ほら、おねえ!」ツンツンツンッ!
あの子「えっとぉ! 単芝やめてよっ!!」
男・おじいちゃん「えっ?」
メリー「」ズコッ!!
あの子「!」
メリー(ちげーよバカ! お姉バ可愛いよバ可愛いよっ!!)バンバンバンッ!!
あの子「メリーさんっ!?」
おばあちゃん「ほれ、じいさん!」つアイスキャンディー
おじいちゃん「うむ!」
男「あー いーなー!」
おじいちゃん「念願のアイスソ○ドを手に入れたぞ!」
メリー「お姉ちゃん……」
あの子「うん……」
メリー「ジジイがまた仕掛けて来たよ……」
あの子「うん!」
メリー「今度こそばっちり決めよう!」
あの子「うんっ!!」
あの子「おじいちゃんっ!!」
おじいちゃん「ん?」
あの子「殺してでも うばいとるっ!!」
おじいちゃん「な なにをする きさまー!」
タータ タタタタター♪ ←あのテーマ
メリー「お姉ちゃんっ!!」
あの子「ひっ!? ご、ごめんなさいっ!!」
メリー「グッジョブだよっ!!!」キュピーン!
今日はここまで
お疲れでした~
あの子「メリーさん、戦利品だよ!」つアイスキャンディー
メリー「んじゃ、ご相伴させていただきます」ペロペロ
あの子「あっ! ずるいぃ~」
メリー・あの子「きゃっきゃっ」
おじいちゃん「ぐぬぬ…… ワシのアイスソ○ドが……」
おばあちゃん「ほれじいさん、まだあるでよ」つアイスキャンディー
おじいちゃん「よしっつ! 念願のアイスソ○ドを……!」
メリー「おと子ちゃんっ!!」
男「!」
おじいちゃん「ん?」
男「おじいちゃん……」ユラ~
おじいちゃん「なんじゃ童子?」
男「殺してでも うばいとるっ!!」
おじいちゃん「な なにをする きさまー!」
タータ タタタタター♪ ←あのテーマ
メリー「くっくっくっ…… お主も悪よのぉ~」ペロペロ
男「いいのかなぁ~」ペロペロ
メリー・男・あの子「きゃっきゃっ」
おじいちゃん「おのれ童子ども…… ワシの…… ワシのぉ……!」
おばあちゃん「ふふっ……」
おじいちゃん「……なにが可笑しい」
おばあちゃん「こんげ賑やかだなも久しぶりだど思っての」
おじいちゃん「むっ……」
おじいちゃん「…………」
おばあちゃん「どうしたじいさん?」
おじいちゃん「…………」
おばあちゃん「わがった! オメ腹減ったんろ?」
おじいちゃん「いや、そう言う訳では……」
おばあちゃん「わがってるわがってるw 今持って来るさげw」
メリー「おばあーちゃーんー 単芝やめろぉー」
あの子「あれれ? メリーさん、”突っ込み”の店仕舞いは?」
メリー「今から開店時間でぇ~す~」
男「なにそれw」
メリー「おまえもやめろぉー」
メリー・男・あの子「きゃっきゃっ」
おじいちゃん「ふっ……」
おばあちゃん「ささっ、めっこいあんちゃど、じいさんがこさいだ”芋煮汁”だぁ」
メリー「わぁー すごーい」
男「えへへ。 頑張っておじいちゃんと作ったの」
おじいちゃん「うむ!」
あの子「美味しそうね…… あたし食べれないけど」
男「はい、お姉ちゃん」グサッ
あの子「ありがとう道化君……」ウルウル……
おばあちゃん「これ! ごはんさ箸立でるなんて縁起でもねえごどすんなっ!」
メリー「あー いいのいいの。 この人死んでるから」
あの子「えへへぇ~///」
メリー「だからなんで照れてんだよ! 意味わかんねえよ!」
おばあちゃん「あー んだんだ! すっかり忘いでだ~w」
メリー「単芝やめろよっ!!」
男「まぁまぁメリーさんw」
メリー「おまえもやめろっ!!」
メリー「じゃ、いっただっきま~す!」
おじいちゃん「うむ…… 切り替えの早い童女じゃな」
メリー「あっ 美味しい」
あの子「ホントね~ ホッペタおちちゃいそう」
男「……でもさ、なんか思ってたのと違う」
おじいちゃん「むっ」ピクッ
メリー「は? これが不味いっての?」
男「ううん。 そうぢゃなくて…… なんで味噌味なのかなって」
おじいちゃん「むむっ」ピクピクッ
あの子「? つまりどーゆー事?」
男「ボクが知ってる”芋煮汁”ってお醤油味だった気がすr……」
おじいちゃん「だまらっしゃいっ!!!!」クワッ
メリー・男・あの子「っ!!?」ビクッ
男「えっ? えっ?」
おじいちゃん「醤油じゃと……! 醤油味じゃと……!」プルプルッ
メリー「お、おじいちゃんどーしたのさ?」
おじいちゃん「どうしたもこうしたもあるかっ!! 汝は何もわかっておらんっ!!」
男「ごごごめんなさいっ!!」ビクッ
おばあちゃん「あーあ、ま~だ始まったw」
メリー「おばあちゃん、この人変だよてか単芝やめろ!」
おじいちゃん「”芋煮”は……”芋煮”と言うのはなぁ……!」
おじいちゃん「味噌豚と相場が決まっておるのじゃあぁぁっ!!!」
あの子「ひっ!?」
おじいちゃん「醤油牛なんぞ”芋煮”に非ずっ!!」
おじいちゃん「味噌と里芋…… そしてぇっ!! 豚肉が織りなすハーモニーィィ!!」
おじいちゃん「味噌豚こそぉっ!! 究極にして至高の逸品なのじゃああぁぁっ!!」クワッ
メリー「何言ってんだこいつっ!!?」
おじいちゃん「かつて…… 嘗て悲しい争いがあった……」
メリー「なんか語り始めたよこの人!」
__________
______
___
―――[おじいちゃんの回想?]―――
ス○ト「ふははっ!! 神剣レ○ヴァテ○ンッ!!」チャキッ
おじいちゃん「グ○グニールッ!!」チャキッ
ス○ト「見よ! 全てを焼き尽くす炎…… この力でぇっ!!」
ス○ト「この鍋をぉっ!! ウ○ズの泉に匹敵するこの巨大鍋にぃっ!! 火をかけるぅぅっ!!」
おじいちゃん「なっ……!」
ス○ト「ふはははっ!! やれっ!!」
手下「はっ!!」
おじいちゃん「なにをする気じゃっ!!?」
ス○ト「知れた事おぉっ!! 牛肉をぉっ!! 光り輝く霜降りの牛肉を投入するのだあぁぁっ!!」
おじいちゃん「ぐっ!?」
手下「ス○ト様っ!! 醤油の投下準備出来ましたっ!!」
ス○ト「やるえぇれいぃっ!!」
ドボドボドボッ!!
おじいちゃん「な…… なんと言う事をっ!!?」
ス○ト「ぶるぅああぁぁぁっ!! 見たかっ!! 」
ス○ト「二つの神器で煮る事によりぃっ!! 素材の良さを十二分に引き出すのだぁっ!!」
おじいちゃん「なんと……!」
ス○ト「そしてぇっ!! 適度に煮込んだ後ぃっ!! 葱を入れぇっ!! 沸騰したらあぁっ!!」
ス○ト「至高の逸品んんっ!! ”芋煮”が完成するのじゃあぁぁっ!!」クワッ
ス○ト「これに勝る物はぬわあぁぁいいぃっ!!!」
おじいちゃん「なにを言うっ!! ワシの”芋煮”も負けてはおらんわいっ!!」
ス○ト「ぶははははっ!! 片腹痛いぅわぁぁっ!!」
おじいちゃん「なにっ!?」
ス○ト「貴様の”芋煮”なぞぉぉっ!! 只のぉぉっ!!」
ス○ト「とぅわだぁのっ!! ”豚汁”ではないかああぁぁっ!!!」
おじいちゃん「なん…… じゃと……!」
そしてこの日この瞬間……
後にイモニロク…… げふんげふん……
後にラグ○ロクと呼ばれる聖戦の火蓋が切られたのじゃ……
__________
______
___
メリー「おじいちゃん……」
おじいちゃん「なんじゃ?」
メリー「おめぇ、ココおかしいんじゃねぇか? 」
↑自分の額に指を差すメリーさん
ようやくオチがつけられそう……
オラは絶対に完結させるだよ
今日はここまで
お疲れでした~
―――[数時間後]―――
TV「わははっ!!」
メリー「ふあぁ……」
男「ふみゅ……」
おばあちゃん「さてど…… おめだぢ、そろそろ寝っぞw」
メリー「うん…… そだねてか単芝やめろ」
おじいちゃん「寝床の準備ならすでに出来ておる」
メリー「うん……」
―――[寝室]―――
メリー「スピー…… スピー……」
男「スピー…… スピー……」
おばあちゃん「ふふっ…… めっこいのぉ」ナデナデ
おじいちゃん「ふっ……」
おばあちゃん「どうしたん?」
おじいちゃん「汝が楽しそうだと思うてな」
おばあちゃん「あぁ…… こんげ楽しいのは久しぶりだぁ」
おじいちゃん「孫…… か」
おばあちゃん「……なぁ爺さんや」
おじいちゃん「ん?」
おばあちゃん「そろそろ…… 認めてあげてもいいんじゃねえが」
おじいちゃん「……あれの事を言っておるのか」
おばあちゃん「んだ。 やっぱりよ、おいも孫の顔見っでえよ……」
おじいちゃん「しかしだな……」
おばあちゃん「あんなに楽しそうにしてるおめを久しぶりに見た」
おじいちゃん「むっ……」
おばあちゃん「おめも素直さなれ」
おじいちゃん「…………」
メリー「スピー…… スピー……」
男「スピー…… スピー……」
おばあちゃん「この子達は天使だ。 おい達が今やらねばなんねえ事を教えに来てくれたんだ」
おじいちゃん「…………」
あの子「…………」
__________
______
___
―――[翌朝]―――
男「それじゃ、ボク達帰るね」
メリー「いろいろごちそう様でした」ペコッ
おじいちゃん「汝らには感謝する」
メリー「へ? なんの事?」
おばあちゃん「ふふっ」
おじいちゃん「汝らのお陰で我は娘と向き合う事が出来そうじゃ」
男「娘?」
おばあちゃん「簡単に言うと、喧嘩しっだおい達の娘と仲直りする決意が出来だってこどだw」
メリー「うんうん、喧嘩は良くない! 単芝もっと良くないっ!!」
メリー「じゃあね~ ばいば~い!」
あの子「お邪魔しました~」
男「えっ? ボク達お邪魔だったの!?」ガーン!
メリー「もぉいいわっ!!」スパーン!
男「あいたっ!?」
おばあちゃん「まだ来いよw」
メリー「うん! 絶対来るから単芝やめろ!」
メリー・男・あの子「きゃっきゃっ」タッタッタッ
おじいちゃん「ふふっ」
おばあちゃん「さ、爺さん……」
おじいちゃん「あぁ……」
ピッ プルルル……
?『もしもし……』
おじいちゃん「久しぶりじゃな。 ワシじゃ」
?『お父さん……』
おじいちゃん「息災か?」
?『えぇ…… 元気でやってるわ』
__________
______
___
―――[一方メリーさん御一行]―――
メリー「ふんふふ~ん♪」
男「楽しそうだねメリーさん」
メリー「いやぁ、なんかあの爺さん婆さん面白かったなぁと思ってさ」
男「そだね~」
あの子「ねぇメリーさん、道化君」
メリー「なにさ」
あの子「二人にお話があります」
男「えっ?」
メリー「ちょっ…… どうしたのおネエ?」
あの子「あたしも向き合わなきゃいけない人達を思い出したの」
メリー「えっ?」
男「あっ……」
メリー「なにさ。 おと子ちゃんも心当たりがあるの?」
男「う、うん……」
あの子「メリーさん、道化君。 あたしすごく怖い……」
メリー「お姉ちゃん?」
あの子「でも…… やっぱりこのままにしてちゃダメだよね」
男「ボクもそう思う」
メリー「いや、だからさ二人の世界に入んないでよ!」
あの子「メリーさん。 会いたい人がいるの」
メリー「えっ」
あの子「あたしの…… お父さんとお母さんに」
今日はここまで
お待たせでした~
今月中には完走したひ(オラの目標)
―――[???]―――
ある夫婦が居た。
?「…………」
?「…………」
彼らにはかつて娘が居た。
彼らの希望であり、彼らの未来であり、そして……彼らの全てであった。
母「ねぇ……」
父「……なんだ」
母「今日ね… あの子のアルバムを見てたの」
父「……!」
母「笑ってるの。 無邪気に…… それでね」
父「やめろ……」
母「なんだか今日にも帰って来るんじゃないかって」
父「やめるんだ……!」
母「ねぇ…… だから今日はね、あの子の大好きな……」
父「いい加減にしろっ!!」
母「!!」
父「あの子はもういない! もう諦めろ!!」
母「でもね! 違うの! 何かの間違いなのよっ!!」
父「違わない! あの子は死んだ! 死んだんだよっ!!」
母「お父さんっ!!」
父「俺をその名で呼ぶなっ!!」
母「!!」
父「俺はもう『お父さん』じゃあない……!
母「う…… うぅ……」
父「俺は…… お父さん…… じゃ…… ないんだ」
プルルルル…… プルルルル……
母「……!?」
プルルルル…… プルルルル……
父「誰だ……こんな非常識な時間に……!」
ピッ
父「もしもし」
?『あたし、メリーさん』
父「メリー……?」
メリー『そう…… あたし、メリーさん』
父「ふざけてるのか……!」
メリー『ねぇ…… さみしいの……?』
父「なに?」
メリー『ねぇ…… 泣いてるの……?』
父「……!」
メリー『そう…… 辛いんだね……』
父「君は……!」
母「ねえ、お父さん…… どうしたの?」
メリー『だったら…… あたしと…… あたし達さ…… 遊ぼうよ……』
父「君は誰だ…… 誰なんだ……」
メリー『きっとあたし達なら…… あなたを…… あなた達を元気に出来るから……』
父「まさか君は……!」
メリー「あたしメリーさん。 寂しがり屋のあなたの後ろに居るの」
父「な……!」
母「えっ!?」
メリー「パパ、ママ、久しぶり」
母「そ…… そんな、メリーさん!? あの子の人形の!?」
メリー「そうだよ、人形だったメリーさん」
父「バカな!?」
メリー「あたしだけじゃないよ」
男「ボクも居るんだ」
母「道化の…… 人形…… ○○さん……?」
男「今はお化け。 人形のお化けになっちゃった」
母「あんなに探したのに…… 貴方達を探したのに……!」
メリー「ごめんね。 黙って居なくなっちゃって」
男「でもね、皆がボク達を大切にしてくれたから」
メリー「あたし達はお化けになれたみたいなんだよね」
父「ふざけるなっ!!」
父「どこの悪ガキだ! 俺達をバカにしやがってっ!!」
母「お父さんっ!?」
メリー「バカにする? ううん……違うよ。 貴方達を元気にしに来たの」
父「元気だと…… 娘をようやく忘れかけたのにまた思い出させる様な事をして…!」
母「お父さん……!」
父「どうして俺を苦しめるんだっ!!」
男「苦しめる? ううん……違う。 ボク達を信じて」
父「だったら証明して見せろ! 俺を信じさせてみろ!」
メリー「どうすればいいの?」
父「あの子に会わせろ! 今すぐあの子に会わせて見せろっ!!」
メリー「居るよ。 お姉ちゃんはここに居るよ」
母「っ!!」
父「何処にも居ないじゃないかっ!! 俺達を騙すのもいい加減……!」
メリー「ねぇ、パパ。 落ち着いて」ギュッ
父「!?」
男「ボク達が、お姉ちゃんと会わせてあげるから」ギュッ
母「あぁ……!」
あの子「お父さん、お母さん……!」
父「バカな…… そんな…… そんなバカな……!」
母「あぁ…… 阿乃子… ちゃん!?」
メリー「ね、言ったでしょ?」
男「ボク達がお姉ちゃんに会わせてあげるって」
あの子「ごめんなさい…… 心配かけてごめんなさい!」
父「何故だ…… 何故おまえが……!」
母「あぁ…… 夢みたい…… あなたにもう一度会えるなんて……!」
あの子「あたしも…… あたしも会いたかった!」
あの子「ずーーっと 会いたかったんだよっ!!」
父「くっ…… 阿乃子……!」
母「あぁ…… あの子ちゃん! 阿乃子ちゃん……!」
あの子「うえぇー お父さーん、お母さーんっ!」
男「でもさ、お姉ちゃんってば昨日までパパ達の事……」
メリー「余計な事言うな!」スパーンッ!!
男「いたっ!?」
__________
______
___
メリー「と言う事で、あたし達の力でどう言う訳か……」
男「仲良くした人達にお姉ちゃんの存在を認識させる事が出来るみたいなの」
父「にわかには信じられんが……」
あの子「そもそも、メリーさん達の存在自体があり得ないんだけどねw」
メリー「おいこらおねえ!」
あの子「えっ?」
メリー「せっかくシリアスなとこなんだから単芝やめろよ!」
あの子「ちぇ~」
母「でもね、ありがとう」
父「俺達にもう一度、娘に会わせてくれて」
男「うん」
メリー「どういたしまして!」
母「ねぇ皆、お腹空いてない?」
メリー「えへへ…… 実はペコペコなんです」
男「さっきからお腹が鳴らないかヒヤヒヤしてたもんねw」
メリー「オメーだけだよ! それと単芝やめろよっ!!」
あの子「いやあたしもw」
メリー「テメ―もかよっ!! だから単芝やめろよっ!!」
母「実は私も……w」
メリー「なんでだよっ!? だから単芝やめろっつってんだろうがっ!!」
父「…………」グゥー
メリー「……!!」
父「ふっ……w」
メリー「台無しだよっ!!!!!」
母「さ、冷めちゃったけど、阿乃子ちゃんが大好きなオムライスよ」
メリー「オムライスだって!」
あの子「オムライスね!」
男「あ、でもさこの前食べたばっk……」
メリー・あの子「こらっ!!」スパーンッ!!
男「あいたっ!?」
父「阿乃子……」
あの子「はい」
父「そしてメリーさん、道化君」
メリー「ん?」
母「お帰りなさい」
男「ん♪」
メリー・男・あの子「ただいまぁー!」
(全てを台無しにする)後日談・残念な姉
おわり
なんやかんやで1年くらいかかってもうたw
最後まで読んでくれた人、ほんとドモでしたm(..)m
∧,,∧
(;`・ω・) ,
/ o={=}o , ', ´
、、しー-Jミ(.@)wwwwwwwwwww
男『あたし、男さん』メリー「は?」
これにて 完!!
このSSまとめへのコメント
とても好きです!よろしければ劇で使わせてもらってもいいでしょうか?
面白いです!また続きを書いていただければ嬉しいです。
イイハナシダナー(*´ ω `*)
良い話ですね
感動した