P「メリーさんをプロデュース」(55)
メリー「わたし、メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
モバP(以下P)「お、ホントに噂どおりだ。来てくれてどうもありがとう、俺はCGプロでプロデューサーをやってるモバPってもんだ」
P「早速で悪いんだが、アイドルに興味はないか?」
メリー「幽霊をアイドルに誘うなんて、あなた頭大丈夫?」
P「おぉ、その心配はよくされるよ。でもまぁ割と大丈夫な方だよ」
メリー「そう……で、あなたの『願い』ってまさかそれ?」
P「あぁそうだ。いや、違うな」
メリー「違うの?なら『願い』を言いなさい、貴方の命に見合う分だけ叶えてあげる」
P「俺の『願い』は、メリーさん、あんたをスカウトしてトップアイドルにすることだ!」
メリー「いいわ、叶えてあげる」スッ
メリー「この指を鳴らせば、あなたの『願い』は叶うわ、ただし、あなたの命の価値の間だけね」ニヤリ
P「!おい!何卑怯なことしようとしてんの!」ガシッ
メリー「え?」
P「俺はあんたをプロデュースして、トップアイドルに『する』のが願いなんだ!魔法かなんか知らんが、勝手に『なる』んじゃない!」プンスカ
メリー「なっ、そんな。もういいわ!付き合ってらんない!さよなカチッ『いいわ、叶えてあげる』」
メリー「……」
P「」ニコニコ
カチッ『いいわ、叶えてあげる』
メリー「……」
カチッ『いいわ、叶えてあげる』
メリー「…………」メソラシ
カチッ『いいわ、叶えてあ「ああああ!もう!分かったわよ!なるわよアイドル!叶えてあげるわよ!あなたの『願い』!」
P「おっ本当かい!アリガトね♪メ・リ・ー・ちゃんっ♪」ニタァ
メリー「この男ぉぉぉ」ゴゴゴ
~メリーさんプロフィール~
身長158cm
体重52kg
年齢?(見た目16)
血液型?
B-W-H
84-60-82
備考
『命の価値』の対価分『願い』を叶えてくれる、徒歩で移動。電話が繋がれば距離を短縮出来る、何度か電話するのはそのため。
ブロンドヘアーの美少女の容姿をしている。
味覚破綻者。
~翌日 事務所~
ガチャ
P「おはよーございまーす♪」
ちひろ「Pさんおはようございます、あら?そちらの子は?」
P「スカウトしてきました」ドヤッ
メリー「わたし、メリーさん。トップアイドルにならなきゃいけなくなっちゃったの、よろしく」
ちひろ「事務員の千川ちひろです。ならなきゃいけなくなったって、何かあったの?」
メリー「この男の『願い』がコレだからよ、全く……」
ちひろ(?言ってる意味は良く分からないけど、なんだか不機嫌そうね)
ちひろ「そう、大変なのね。まぁトップアイドルの道は険しいだろうけど、頑張ってね」
ちひろ「でも、メリーちゃんくらい可愛ければ案外スグかもね♪」
メリー「へ?か、かわ…?///」カァァァ
メリー「ふ、フン!当然よ!スグになってみせるわ///!」
P「おー、そのいきだメリー、頑張るぞー」
~@スタジオ~
P「とゆうわけで営業用の宣材写真とるぞー」
メリー「な、何がとゆうわけで、よ!な、な、何よこのカッコ!」ビキニーン
P「何ってビキニだが?あー、大丈夫大丈夫、よく似合ってるから」
メリー「え?そ、そう?///」テレッ
P「そうそう、もう驚くほど似合ってるよ」
メリー「……///は、早く撮っちゃいましょ!」ポージング
P(チョロイ)パシャパシャ
ーーー
ーー
ー
メリー「ねぇ、Pさん」
P「なに?メリーさん」パシャパシャ
メリー「わたし達って宣材写真とってたのよね?」
P「そうだな」パシャパシャ
メリー「何でわたしはこんなカッコしてるのかしら?」ナースフクーン
P「楽しくてつい!」パシャパシャ
メリー「つい!じゃないわよ、もう!いつまで撮る気よ!」
P「そろそろあがるかー」
~事務所~
ガチャ
P「ただいまでーす」
ちひろ「お帰りなさい、長かったですね?いい写真がなかなか撮れなかったとか?」
P「いえ、写真はこんなに撮れましたよ」ズラー
メリー「何勝手に見せてるのよ!」
ちひろ「おぉ、チャイナにナースに色々ありますね……、それにしても、メリーちゃんとってもノリノリですね」
メリー「し、仕方無いじゃない、Pさんがに、似合ってるって言うんだもの……///」
ちひろ「Pさんこれ、焼き増ししてもらっても?」
P「えぇ、構いませんよ。765の事務員さんに売るんですか?」
ちひろ「はい♪小鳥ちゃん涎を垂らしていっぱい買ってくれるから、売りがいがあるってもんです!」ニコニコ
P(うわ、カモられてんなー。765の事務員さん、ご愁傷さま)南無南無
ーーーーー
765プロ
小鳥「?」ゾクッ
765P「どうしたんですか?音無さん」カタカタ
小鳥「ちょっと、悪寒が……」
765P「風邪ですか?……今日の宅飲みは中止しときます?」カタカタ ッターン
小鳥(今日はPさん家で宅飲み……)
小鳥「いえ!大丈夫です!元気です!」ピヨッ
765「そうですか」コチコチッ
765P(お酒好きなんだなぁ)カタカタ
ーーーーー
今日はここまで
柚「おっかえりPサン!」ピョン
仁奈「お帰りでごぜーます!Pそっちのおねーさんはどちら様でごぜーますか?」モフッ
P「柚、仁奈帰ってたのか」
柚「うん!泉サンとヘレンサンもいるよー」ニパー
P「そっか。あぁ、仁奈、こいつはな」
メリー「わたし、メリーさん」
P「昨日スカウトした新しいアイドルだ」
柚「メリーさんって怪談みたいだね!」
仁奈「お化けでやがりますか」
メリー「そうよ」
柚「柚お化けなんて初めてみたー」ニパー
仁奈「ちょっと待ってるです、あっちにお化けの着ぐるみが……お化けの気持ちになるですよ!」モフフ
メリー(変な子達)
P「ヘレーン、泉ー、お疲れー」
泉「Pさんお疲れ様、それとお帰りなさい」スタスタ
ヘレン「ヘイッP、今日も私はダンサブルだったわ!」
P「そうみたいだな、でも、風邪ひいてるな」
ヘレン「確かに私は風邪をひいている、それでも世界は私を求めてる。わかるわね、これこそが世界レベル!」
P「ん、わかってる」
メリー「初めまして、わたし、メリーさん」ペコリ
柚「メリーサンはお化けでアイドルなんだよ!」ペカー
メリー「えぇ、今はこの男の願いでアイドルよ、本職は怪談」
泉「!?」
ヘレン「そう、P、幽霊をプロデュースだなんてあなたやっぱり世界レベルね」
P「当然だろ、お前をプロデュースしてるんだ。俺が世界レベルじゃなくてどうする」フンス
泉「そんな、お化けなんて、論理的じゃないわ。設定なら奈々さんみたいに自爆しないようしっかり練らないと」
P「だそうだメリーさん」
メリー「じゃあわたしが本物のメリーさんだって証拠見せてあげる」スタスタ ガチャバタン
メリー「今からあなたに電話をかけるわ」外
pururururu *pururururu
泉(まだ番号教えてないのに!)
泉「……もしもし?」
メリー『わたし、メリーさん、今あなたの後ろにいるの』
泉「!!」クルッ
メリー *ヤア
泉「」どさっ
P「気絶した」
仁奈「すげぇでごぜーます、めりーおねーさんさっきのどうやってしたですか!?」キャッキャッ
柚「柚にも出来るカナー?」
メリー「人には無理よ」
P「とりあえず柚は泉を仮眠室に持ってって、起きたら一緒に寮に戻れよ。ヘレンは風邪を引きずらないよう今日は世界レベルに休め、メリーと仁奈は今から帰るぞ、仁奈準備」
「「はーい」」
~車中~
P「今日は疲れたろ」
メリー「幽霊が疲れるわけ……いえ、確かに疲れたわ」
P「アイドルはやれそうか?」
メリー「当然よ、願いだものところで…どうわたしを売込むつもり?」
P「お、早速方向性の話か。」
P「俺としては今日はいなかったが『白坂小梅』と『白菊ほたる』のふたりとユニットを組んで、それをメインに頑張ってもらおうかと思ってる」
メリー「そう、それならわたしはトップになれるのね?」
P「あぁ、全力でサポートはするが、当然お前にも頑張ってもらうぞ?」
メリー「わかったわ」
~モバPプロフィール~
身長183cm
体重76kg
年齢26
血液型AB
備考
世界レベルの変人
アイドルプロデュースは呼吸と道義
千川事務員の魔の手を他人(主に小鳥)を犠牲にのらりくらりとかわすのが得意
今日はここまで
~翌日~
P「今日はお前の歌唱力、運動能力、リズム感を見させてもらう」
メリー「わかったわ」
~ボイスレッスン~
メリー「~♪」
P(及第点ではあるが、音程を意識しすぎだな)メモメモ
メリー「~*」
P(上手いんだがなぁ)
~ダンスレッスン~
メリー 「……」キュッキュッ キュキュッ
(歩いて近づくだけあって流石に脚は強いみたいだな)
メリー「……っは」ッターン キュッターン
(……にしても)ウーン
P「よし、そこまで。お疲れ様メリー」
メリー「……ハァ……ハァ、ん、どうだったかしら?わたし自身ヘマはしてないと思ったけど」
P「あぁ、歌も踊りも上手い部類にはいるだろう、しかし」
メリー「?」
P「このままじゃ駄目だな。絶対に」
メリー「……聞かせてもらおうかしら」ギロッ
P「まずは歌だが、音程を気にしすぎて歌の感情を感じない、それに少し遅れる事がある。ついでにもうちょい声量が欲しい」
メリー「!……あなた、本当にプロデューサーだったのね」
P「ん?あはは、まぁな」
P「次はダンスだな、ダンスは上半身の動きのキレがイマイチなのと、体力だな」
P「今言ったのは悪い点だ、勿論いいところもたくさんある、最初に言ったろ?どちらも上手いって、だから落ち込むな」
メリー「そうね……」ムスー
P(以外と感情はでやすいな)
P「そうだ、俺が絶対に駄目だっていったのはな、今のは別に問題じゃない」
メリー「どうゆうことよ?」
P「お前客を楽しませるのに何が重要だと思う?」
メリー「ウーン、やっぱりサービス精神、かしら」
P「一理ある、だが不正解だ」
メリー「じゃあ答えは何よ」
P「それには自分で気づいてもらう、スマンな」
メリー「……分かったわ」ムッスー
~事務所~
P「俺はこれから仕事だけど、メリーはどうする?先に帰っとくか?」
メリー「仕事が終わるまで待つわ」
P「おう、分かった、早く終わるよう善処する」
メリー「そう言えば昨日話してたユニットを組むって二人は?」
P「二人とも売れてるからな、お前がもうちょいアイドルとして成長したら組むから」
メリー「今のわたしじゃ足枷だしね」
P「そうは言わんが、知名度がまだな」
メリー「分かってる、からかっただけよフフっ」
P「お、笑った顔も可愛いな」ボソッ
P「仕事終わるまでそこのソファで寛いでてくれ」
メリー「う、うん!」タッ
P「仕事するかー」
メリー(いきなりなによ、か、可愛いだなんて///)
メリー(し、しかも笑った顔『も』って///)
メリー(もーなんなのよー///)ジタバタ
メリー(ハッ、そんなことより答えを考えなきゃ)
ガチャ
メリー(!)
凛「おはようございます」
メリー「おはようございます」
凛「へぇ、あんたがメリーさん?私は渋谷凛、よろしくね」スッ
メリー「よろしく」グッ
メリー(確か、この娘ってあいつの最初のアイドルなのよね。答え、知ってるかな?)
メリー「ねぇ渋谷さん」
凛「凛でいいよ」
メリー「じゃあ、凛さん、アイドルの先輩に1個聞いてもいい?」
凛「私に答えられるものなら協力するよ」
メリー「えっと、客を楽しませるためには何が重要だと思う?」
凛「……プロデューサーから言われたんだ」
メリー「」コクリ
凛「それの答えは知ってるけど、言えないかな、ごめんね」
メリー「ううん、気にしないで、自分で頑張るわ」
凛「ありがと、1つだけヒントあげるね」
凛「メリーさんはアイドルになってどう思う?」
メリー「ヒントにしては難しい質問ね」ムーン
凛「フフッそうだね、まだ二日目だもんね、にしてもプロデューサーも意地悪だね」
メリー「?」
凛「こっちの話、私は仕事もうすぐだからいってくるね」バイバイ
メリー「いってらっしゃい」
ガチャバタン
メリー(アイドル、か……)
メリー(普通に考えれば女の子の一度は憧れる夢?)
メリー(私も生前は……)
メリー(…………)
メリー(忘れてた、今が生きてるんだった)テヘッ
ガチャ
卯月「おはようございます!卯月です!」
メリー「おはようございます」
卯月「あっ、メリーさん?」
メリー「うん、わたしメリーさん」
卯月「幽霊で本職は怪談なんでしょ?」
メリー「そうね」
メリー(フツーの質問)
卯月「スゴーイ!でもちょっと怖いかな」
メリー「そう?ごめんね」
メリー(フツーの反応)
卯月「でもこれからは同じ事務所の仲間だね!一緒に頑張ろうね!」
メリー「こちらこそ」ニコッ
メリー(フツーのポジティブシンキング)
メリー(この子も凛さんと同じ時期にプロデュースされた娘の1人なのよね、なら)
メリー「島村さん」
卯月「なぁに?メリーさん」
メリー「客を楽しませるためには何が重要だと思いますか?」
卯月「!その質問懐かしいなぁ!アイドルになって1ヶ月くらいの時に言われたなぁ」
メリー「できればヒントをもらえないかな?」
卯月「ヒント?うーん」
卯月「あ!私は『頑張ること』って答えて不正解だったよ、あと凛ちゃんは『笑顔』って答えで惜しいって言われてたよ」
メリー(頑張るのは仕事だし当たり前だけど笑顔?)
メリー「ありがとう」
卯月「どういたしまして*」ニコニコ
メリー「たのしそうね」
卯月「うん!島村卯月、楽しいです!」
ガチャ
奈緒「おーすはよーす」
加蓮「おはよー」
メリー「おはようございます、あの」
キャッキャッ
P「ん、あともーちょい」カタカタ
P「よし!調整終了」
P「これで、メリーをトップに出来る!
今日の(考えた分)投下完了!
未だに小梅とほたるがでてこない!
明日!でるかも!
P(メリーに言っとくか)ヨッコラセ
P「おーいメリー、今から会議すんぞー」テクテク
メリー「あははは、え?何?」
加蓮「あれ?プロデューサーいたの?」
奈緒「挨拶したとき返事なかったからいないのかと思ってたよ」
P「あぁ、スマン、ちょっと電話しててな」
P「あ、楽しそうなとこ悪いがコイツ送ってくから」
卯月「分かりました!またね、メリーちゃん」
メリー「ええ、また」
P「1時には戻るから、久々にお前たちの仕事ぶりを見させてもらうぞ」
奈緒「頼んどいてなんだけど、やっぱ恥ずいな」
加蓮「そう?しっかり見ててねプロデューサー!」
卯月「島村卯月、頑張ります!」
P「おう、じゃあ行ってくる」
ガチャ
~車内~
P「卯月や加蓮たちとは仲良くなれたか?」
メリー「えぇ」
P「そうか、さっきは何を話してたんだ?」
メリー「加蓮はみた!事務所で起こった珍事件秘話!よ」
P「あー、あれかーなるほどな」
メリー「何がなるほどなのよ?」
P「珍しくメリーが爆笑してたから、でもあれならしかたないな」
メリー「私は当事者じゃないのに、すっごく楽しかったわ。加蓮ってトークが上手いのね」
P「そうだな、メリーもできるようになってもらうぞ?」
メリー「うぅ、やっぱり?自信ないわ……」
P「まぁ、必要なのは慣れだな」
メリー「……頑張るわ」
P「あ、そうそう。これから2週間レッスンを入れといた、お前はどっちも上手いからいきなりべテさんだ」
P「ついでに俺はいっとき付き添えんから」
メリー「え?そうなの?」
P「俺も複数のアイドルをプロデュースしてるからな、お前だけにずっと時間を割いてる訳にはいかんのよ」
メリー「そう」
P「着いたぞ、洗濯物だけやっといてくれ」っ鍵
メリー「仕方無いわね、じゃあ午後も頑張りなさいよ」
P「もちろんだ」ブロロロ
~事務所~
P「ただいま」
奈緒「お帰りPさん」
加蓮「Pさんお帰りー」
菜々「お帰りなさいませ、ご主人様♪」
P「……」
P「ただいま、奈緒、加蓮。卯月は?」
奈緒「うわ、スルーかよ、ヒデェ」
加蓮「卯月ならコンビニ行ったけどそろそろ戻ると思うよ」
P「じゃあ帰ってきたらいくぞ」
菜々「ちょっとPさん!無視なんて酷いじゃないですか!」プンプン
P「構うと付けあがると思った、後悔はしていない」
菜々「がーん」
奈緒「まぁ、菜々さんドンマイ」
P「同情するなら」
菜々「金をくれ、ハッ」
P「今日も今日とて自爆してますね」
菜々「あ、いや違うんですよ、これはぁ」
ガチャ
卯月「ただいまー」
P「お揃ったか、じゃあ出るぞ。卯月、仕事の後話がある」
~一週間後~
P「久しぶりだな、調子はどうだ?」
メリー「何言ってるの?家ではあってるじゃない」
P「公私混同はしないんだよ、でどうだ?」
メリー「べテさんって凄いわね。一週間で結構改善されたわ」
P「順調なんだな。一週間後の次の日にニューウェーブのライブのゲストとしてお前をデビューさせる、まぁべテさんからきいてるだろうがな」
メリー「えぇ、……緊張するわ」カタカタ
P「ライブに出たとき、お前はアイドルとなったことを実感するだろう」
メリー「?」
P「衆目に晒される緊張感は並じゃない、今のうちに最悪を想定して最高に緊張しとけ」
メリー「プッ、なにそれ、今そんな事言う?」
P「今だからだよ、イメージトレーニングはなかなかどうしてバカにできない」
~さらに一週間後~
P「明日だが、出来はどうだ?」
メリー「振りも歌も完璧よ」
P「イメージトレーニングは?」
メリー「最悪な方向に最高よ」ガチガチ
P「いい感じだな」ニッ
メリー「意地悪……、ねぇ、今日は一緒に寝ていい?……不安なの」
P「仕方無いか、いいぞ」
メリー「ありがと、お休みなさい」
P「お休み」
~翌日~
P「お前ら、緊張してるか?」
凛「まぁね、でもいつもどおりいけるよ」
未央「大丈夫!ちゃんみお様にまっかせなさーい♪」
卯月「島村卯月、頑張ります!」
メリー「……」カタカタカタカタ
P「よし、じゃあ楽しんでこい!!」
凛「うん、後でね、メリーさん」
メリー「え、ええ」ブルブル
未央「大丈夫だって、ヘマしてもこのちゃんみお様にまっかせなさーい♪」
卯月「未央ちゃんそれ気に入ったの?」
未央「えへっ、バレた?」
P「メリー」
メリー「…」
P(見るからに緊張してるな、ここはひとつ)
P「実は凛な、初めてのステージで観客席に落ちたんだぜ」
メリー「え?」
P「でもあいつその失敗をおくびにもださずライブを成功させたんだ、帰って来たとき真っ赤になってたけどな」
メリー「凄いわね」
P「あぁ俺も思った、だから凛に聞いたよ、よく失敗しなかったな、って」
メリー「デリカシーって知ってる?」
P「その時、あいつ『最悪じゃなくて良かった、寧ろちっちゃい失敗で安心したよ』って言ってたの、顔真っ赤なのに」
メリー「要は失敗しても大丈夫って言いたいのね」
P「おう、だから楽しんでこい!」
凛『今日はうちの事務所の新しいアイドルがゲストだよ』
メリー「行ってくるわ」
NG『メリーさんです、どーぞ』
メリー タッタッタッドテッ
P(ヘッドスライディング……)
~ライブ終了~
P「お疲れ様ー」モグモグ
凛「どうだった?『久々の』私のライブは?」
卯月「私達だよ、凛ちゃん」
P「楽しかったぞ、お前らも楽しんだか?」ムグムグ
未央「超☆楽しんだよ!ってか何食べてるの?」
P「さきいか、楓さんがくれた、くう?」
アイドルズ「うん」
P「メリーはライブどうだった?初っ端から大転倒だったけど」
メリー「っ、それを言わないでよ」カァァ
メリー「大体、そのあと挽回したからいいじゃない」
卯月「うん!大健闘だったね!」
楓「大転倒で大健闘、フフッ」
一同「!?」キョロキョロ
P「あー、メリー、楽しかったか?」
メリー「あ、うん」
P「じゃあ打ち上げ行くぞ~」
ワーイ
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
P「メリーも仕事に慣れてきたな」
メリー「そうね」
P「橘クッキングは素晴らしかったか?」
メリー「えぇ、ありすちゃんは天才ね」
P「……そうか、だからと言って家で橘レシピを作るのはやめないか?」
P「俺が遅い時に料理してくれるのは嬉しいが、苺とスルメの酢和えやらいちごパスタだとどうもな……」
メリー「あんなに美味しいのに?」
P(これは並行しそうだな、本題にはいるか)
P「それはさておき、本題だ」
メリー「強引ね」
P「うるさい、でだ、メリーはアイドルとして成長したから」
P「そろそろあの二人と会ってもらう」
メリー「まぁレッスン場で何度か顔合わせしたことあるけどね」
P「まぁそういうな」
P「とゆうわけで2人とも入っていいぞ~」
メリー「そろそろじゃなくてすぐじゃない」
ガチャ
ほたる「ほ、ほんとに私がユニットなんて組むんですか?」
P「そうだぞ」
ほたる「でも私が一緒だとみんなに不幸が……」
小梅「だ、大丈夫だよ」
メリー「問題、ないわ……」
P「だそうだ」
メリー(ほたるちゃん、なんて強い加護なの、しかもかなり警戒心が強いみたい。あれじゃあ、加護というより過護よ)
小梅「じー」
メリー「?何かしら?」
小梅「う、ううん、何か不思議だなぁって、思っただけ」
メリー「そう、こうしてちゃんとお話するのは初めてね、わたs」
P「とゆうわけで三人ともちゃんと自己紹介してね」カブセ
小梅「えっと、白坂、小梅13歳です。趣味はホラー映画鑑賞です。よ、よろしくお願いします」
パチパチパチ
ほたる「白菊ほたる13歳です。趣味は笑顔の練習です。えっと、みんなが不幸にならないよう気をつけます」
パチパチパチ
メリー「わたし、メリーさん。16歳(仮)よ。好きな食べ物は橘レシピよ、今度振舞ってあげる。よろしく」
パチ、パチパチ
ほたる「メリーさんって苗字は?」
メリー「?無いわよ、だってわたし怪談のメリーさんだもの」
小梅「あ、やっぱり」
ほたる「ふぇっ?」
メリー(やっぱりこの子霊感強いわね)
P「あ、完全に忘れてたメリー、お前苗字白石だわ」
メリー「?何言ってるの?」
P「いやーファンの人たちにメリーさんの苗字について議論がでてたからさ、ちひろさんと話し合って公式的に俺の養子とゆう形で白石芽莉依になった」
メリー「聞いてないわよ!?」
P「今言ったからな」
P「ユニット名は三人とも共通して白がつくのと、それに怪談のメリーをリーダーにするし、若干ホラーの要素を持ってるから」
P「『white・nightmare』にする略称はWNだ」
メリー「え?わたしリーダーなの?」
P「一押し最年長だし、メリーさんの話題性もあるしな」
P「とゆうわけで三人とも頑張れよ、初お披露目は1ヶ月後だ」
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーー
実はメリーさんはP宅に住んでる設定です。
今日はここまでっス
今回は昨日分も含め長めっスよ☆
∧(川ヮO)∧
メリー(この子達とWNのレッスンが始まって二日目、2人ともあまり口数が多い方ではないみたいね、……わたしもだけど)
小梅「……」
ほたる「……」キョドキョド
メリー(流石に昨日今日コミュニケーションを取らないのは不味いわよね、でも、何て声かければ)ウーン
小梅「ほたるちゃん、メリーさん、お、お疲れ様でした」
メリー「あ、えぇ、お疲れ様」
メリー(先越されちゃった、まぁ結果オーライね)
メリー「そうだ、2人ともこれから時間ある?良かったらお食事とかどうかしら?」
小梅「いいですね、親睦も兼ねて」
ほたる「……わたしは、すみません、この後用事があるので……では」
メリー「そ、そう?じゃあまた明日ね」
小梅「またね」
ほたる「うん、じゃあね」
~ファミレス~
メリー「今日は付き合ってくれてありがとね」
小梅「いえ、ちょうどお話ししたいと思ってたので、よ、良かったです」
メリー「ありがと、それにしても小梅ちゃんって歌うまいね、聞き惚れちゃった」
小梅「あ、ありがとうございます///でも、メリーさんも凄かった」
メリー「そ、そう?照れるわね」
2人「……」
メリー(か、会話が続かない!わたしってもしかしてコミュ障!?)
メリー「あ、そう言えば話したいことがあるって」
小梅「あ、えっと、ほたるちゃんの事についてなんですけど」
メリー「あ、敬語じゃなくていいわよ」
小梅「あ、はい、じゃなくてうん」
小梅「えっと、メリーさんはほたるちゃんの事、Pさんからどれくらい聞いてる?」
メリー「そうね、以前いた事務所が尽く潰れた不幸なアイドル、かしら」
小梅「メリーさんは、本当にそう思う……?」
メリー「(黙って首を振る)」
小梅「私も、不幸ではないと思う。たぶん原因は、後ろにいる靈だから」
メリー「小梅ちゃんやっぱり見えるのね」
小梅「メリーさんも、でしょ?」ニコッ
メリー「そりゃあ、ねぇ。で、そのほたるちゃんの後ろの奴が原因だとして、どうするの?」
小梅「あの靈の、除霊をしようと思うの」
メリー「!それは、やめた方がいいわ」
小梅「ど、どうして?」
メリー「あの靈はほたるちゃんに取り憑いてる悪霊じゃなくて、守護霊だからよ」
小梅「!そっか、でも、どうしよう?」
メリー「まずはわたしたちはほたるちゃんの敵じゃないことを守護霊に認めさせる必要があるわね」
小梅「?」
メリー「見た感じあの靈すごく過保護みたい、ほたるちゃんの周りで起きる不幸は行き過ぎた加護が原因ね」
メリー「それのせいでほたるちゃんが不安がって、靈がまた周りを攻撃する」
小梅「だからまずは私たちが靈に認められて、危害がないよってほたるちゃんを安心させる必要がある?」
メリー「そーゆうこと、小梅ちゃん理解がはやくて助かるわ」
小梅「でもどうやって認めてもらうの?」
メリー「うーん、ほたるちゃんを喜ばせれればいいんだけど、まだ警戒されてるから、今のところ、ほたるちゃんへの干渉をひかえて、困ってる時に助けてあげるのが最善手かしら?」
小梅「うん」
メリー「あ、でも小梅ちゃんは既に認められてるから、普段通りがいいよ、とゆうかじゃないとまた警戒されちゃう」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません