安価で魔王討伐の旅2 (290)

あらすじ
魔王討伐を命じられた勇者
剣士と聖者を引き連れ、魔王を倒すため過去にいくべく、極寒の神殿にて奮闘中!

登場人物
勇者 レベル80
デカパイ

剣士 レベル35
馬鹿

聖者 レベル50
貧乳

まとめるの苦手なのであらすじや人物紹介はあれで勘弁して下さい…



剣士「なんだここ?!」

メラメラ

勇者「極寒の次は一気に灼熱…どうなってるんですか…」

聖者「どうやらこれも魔力によるものね」

勇者「いったい何のために」

勇者「それにここ、シャーマンさんの迷路のように入り組んでる感じですね」


炎の大迷宮、どう攻略する?安価下+1

剣士「すげえ炎…これじゃ丸焼きだな」

勇者「そうですね…もしかしたら私は闇の衣のおかげで通れるかもしれませんが…」

聖者「私も冷凍魔法を発動し続ければあるいは」

剣士「なんだよ俺だけかよ!お前らせこいぞ!」

勇者「そんなこと言われても…」

ドゴオオオン!

勇者「きゃあ!」

冒険者「ここも違うかー」ポリポリ

勇者「冒険者さん!」

冒険者「身代わりちゃん!あなたもこの先通るの?」

冒険者「なんにもなかったけどね、通るならこれかしてあげるよ」ボフン

勇者「これは?」

冒険者「あらゆる高熱も防いでくれる水の羽衣」

冒険者「まあ頑張ってねー!」シュタッ

勇者「ありがとうございますー!ってもういない」

勇者「はい、剣士」

剣士「仕方ない俺様が着てやろう!」チャプン

剣士「おー!全然あつくない!いいだろー!」

勇者「はいはい良かったですね」

剣士「でもあいつこの先には何もないって言ってたぞ」

勇者「んー、じゃあ戻りますか?」

聖者「いえ、進みましょう」

剣士「はあ?あいつの話聞いてなかったのか?」

聖者「別に嫌ならいいのよ?」

剣士「てめえ!」ガバッ

勇者「勇者デコピン!」バヂイン!

剣士「げふっ?!」ドサァ

勇者「なんで剣士は聖者さんにそう突っかかるんですか?!」

剣士「…なんでもないよ!俺が悪いんだろ?!はいはい申し訳ありませんね」

勇者「もー…」

聖者「さ、行きましょう…確証がある訳じゃないけれど、きっとこの先に何かあるのは間違いないわ」

勇者「わかりました」

剣士「案の定というか何というか…」

勇者「ここやっぱりさっき通りましたね…また迷子…でしょうか…」

剣士「勇者様が先頭歩くからだ」

勇者「こ、これはさっきじゃんけんで決めたからでしょう?!」

勇者「むー…迷路は苦手…どうしよう…」


炎の大迷宮でも迷子の勇者達
どうする?安価下+1

剣士「はん!じゃあ次は俺に任せとけ!」チャプン

勇者「え!?ダメですよ!一生出られないじゃないですか?!」

剣士「おい…俺を何だと思ってるんじゃい…」

勇者「メガトン級の馬鹿でしょ?」

剣士「誰がメガトン級の馬鹿だよ!!メガトン級のデカパイの癖して!」

勇者「デカパイは女の武器ですー」ブー

聖者「はいはい」

聖者「じゃあ剣士、先導お願いね」

剣士「ふん!お前に言われるまでもなく俺様が出口まで導いてやる!」

勇者「ああ…終わった…何もかも…」

聖者「ウフフ、まあ、大丈夫よ」



剣士「おい!来てみろ!出口だ!」

勇者「ええ?!」

剣士「ほらな!俺の勘もすごいもんだろ?」

勇者「勘だったんですね…まあ死ななかったから良しとしましょう」

剣士「なんちゅー言い草…」

勇者「扉…みたいですね」

剣士「早速開けてみようぜ!」ガチャ

勇者「あ!剣士…!」


扉の向こうに何があった?安価下+1

剣士「なんだあれ…」

勇者「車輪が2つ…?」

聖者「何か書いてるわ」

聖者「この乗り物、名をバイクと言う」

剣士「バイク?なんだそりゃ」

聖者「このバイク、ただのバイクにあらず、これは時間と空間を超越しあらゆる場所にいざなってくれる…」

勇者「時間と空間…?そんなすごいものが…」

剣士「これがあれば過去に行けるんじゃないのか?」

聖者「残念…これはもう動かないと思うわ」

勇者「え…」

剣士「確かにボロボロだな」

聖者「これは強力な魔法でやられた跡ね」

勇者「他には何も見あたりませんね」

剣士「戻るか…」ガチャ

剣士「ん?」ガチャガチャ

勇者「どうしました?」

剣士「いや、それが…」ガチャガチャガチャ

勇者「ま、まさか…」

剣士「扉が…開かねー!!」ガチャガチャガチャガチャガチャ


部屋に閉じ込められた!どうする?安価下+1



勇者「剣士!退いてください!」ググゥ

剣士「え!あ!ちょっと待って!」ダダッ

勇者「はぁあああ!!勇者パーンチ!!!」ドゴオオオン!

バチバチ!!

勇者「うぐ!これは…?!」

聖者「魔力で壁を貼ってるんだわ!」

剣士「魔力?!一体誰が?!」

聖者「…」

バチバチ!!

勇者「きゃあ!」ドサァ 

剣士「勇者様!」

勇者「大丈夫です…それより…」

聖者「どうやら、神の力はすぐそばにあるみたいね」

勇者「どういうことです?!」

聖者「鎧の騎士に炎の迷宮…どれも魔力によって生み出されたもの」

聖者「恐らく神の力はその魔力によって守られている」

聖者「こうして私たちを閉じ込めたと言うことは、その守るものに私たちが近づこうとしてるからよ」

勇者「一体誰が?」

聖者「それは」


ガシャンガシャン!

勇者「あれは?!」

エンカウント
鎧の騎士の騎士団が突如現れました

どう戦う?安価下+1


剣士「またえらい数が出てきたな…」ガクガク

チャプチャプチャプン

剣士「え?」ザバザバ

剣士「な、なんだ?!水の羽衣が?!」




冒険者「あー、そういえばあの水の羽衣大丈夫かな?」

冒険者「敵に出会うと勝手に津波ばりの水が溢れてくるんだよねー」

冒険者「まあ身代わりちゃんだったら大丈夫か」




剣士「おごふ!ぶへ?!」ゴボゴボ!

勇者「剣士?!」

ザバアアン!!

聖者「津波?!」

ドババババ!!


剣士「ごほごほ…」

剣士「俺もうこんな羽衣いらない…」ビチャア

勇者「まさかこんな短期間で水に溺れることが二回もあるなんて…」

聖者「でも鎧の騎士はみんな水圧でバラバラになったみたいね…」

聖者「あとは…」

勇者「あの扉を破るだけなんですが…」




勇者達は無事神の力を手に入れ、過去に向かうことができるのか?
今日はここまで!



勇者「はあ!とお!!どりゃああ!!」ドガッ!バキッ!ドゴオオオン!!

バチバチバチバチ!!

勇者「ダメです…」

聖者「魔力が強過ぎるわ」

聖者「部屋全体に魔力がかかってるみたいね」

剣士「俺達どうなるんだ…このままここで飢え死にかな…」

勇者「そ、そんなこと言わないでください!」

勇者「他に道があるはずです!」

剣士「じゃあどうするんだよ!」

勇者「そ、それは…」

ドゴオオオン…

剣士「今の音は?!」

聖者「部屋の外からね」

ドオオオン

勇者「さっきより音が近づいてます」

ドゴオオオン!

剣士「なんだ一体!」ガクガク

ガドゴオボゴアアンンン!!!

勇者「きゃあ!」

剣士「ぐわあああ?!」

聖者「壁が崩れた…?!」

ガラガラ…

勇者「こ、これは?!」

ゴゴゴゴ

剣士「でっかい石像?!」

冒険者「いててて…」ガラガラ

剣士「うわっ?!瓦礫の中から人が?!」

勇者「ぼ、冒険者さん?!」

冒険者「また会ったね身代わりちゃん…」

勇者「どうしたんですか?!」

冒険者「大広間に突っ立ってたこのデカ物をちょっと動かそうと思ったら…」

冒険者「急に動き出しちゃってね、なんとか逃げようと思ったんだけどこの様だよ」

ゴゴゴゴ

勇者「ま、また動き出した!」

聖者「気をつけて、これも魔力で動いているわ!」


勇者達のいた部屋をぶち破り、突如現れた巨大な石像
勇者達はどうする?安価下+1

勇者「はあ!とお!!どりゃああ!!」ドガッ!バキッ!ドゴオオオン!!

バチバチバチバチ!!

勇者「ダメです…」

聖者「魔力が強過ぎるわ」

聖者「部屋全体に魔力がかかってるみたいね」

剣士「俺達どうなるんだ…このままここで飢え死にかな…」

勇者「そ、そんなこと言わないでください!」

勇者「他に道があるはずです!」

剣士「じゃあどうするんだよ!」

勇者「そ、それは…」

ドゴオオオン…

剣士「今の音は?!」

聖者「部屋の外からね」

ドオオオン

勇者「さっきより音が近づいてます」

ドゴオオオン!

剣士「なんだ一体!」ガクガク

ガドゴオボゴアアンンン!!!

勇者「きゃあ!」

剣士「ぐわあああ?!」

聖者「壁が崩れた…?!」

ガラガラ…

勇者「こ、これは?!」

ゴゴゴゴ

剣士「でっかい石像?!」

冒険者「いててて…」ガラガラ

剣士「うわっ?!瓦礫の中から人が?!」

勇者「ぼ、冒険者さん?!」

冒険者「また会ったね身代わりちゃん…」

勇者「どうしたんですか?!」

冒険者「大広間に突っ立ってたこのデカ物をちょっと動かそうと思ったら…」

冒険者「急に動き出しちゃってね、なんとか逃げようと思ったんだけどこの様だよ」

ゴゴゴゴ

勇者「ま、また動き出した!」

聖者「気をつけて、これも魔力で動いているわ!」


勇者達のいた部屋をぶち破り、突如現れた巨大な石像
勇者達はどうする?安価下+1

勇者「とにかく逃げましょう!冒険者さん立てますか?!」

冒険者「なんとかね…」ガラガラ

石像「グゴゴゴ…」

剣士「やばいぞ!走れ!」ダダッ

剣士「くそー何なんだよあれ?!」

聖者「おそらくあれも、鎧の騎士や炎の迷宮のように神の力を守る為の仕掛けよ」

聖者「誰かが神の力を持ち出さないようにね」

石像「グオオオオ!!!」ドゴオオオン!

勇者「まだ追ってきてます!」

冒険者「しつこいなー!」

冒険者「これでも、くらえ!」ヒョイ

ボワアン




勇者「さすが冒険者さんの煙幕」

冒険者「なんとか逃げられたね」

冒険者「それにしても神の力はどこにあるんだか」

剣士「おい!それは俺達が手に入れるんだぞ!邪魔するな!」

冒険者「そうはいかないよー、早いもの勝ちって言ったでしょ?」

剣士「こっちは世界を守る為に探してるんだから譲れよそこは!」

冒険者「世界がどうとかそんなの知らないよ」

冒険者「私はお宝さえあればそれでよし!」

剣士「こいつ!」

冒険者「お?やるかー?」

勇者「二人とも止めてください!」

勇者「とにかく、神の力がどこにあるか、まずはそれからです」

冒険者「ま、それもそうだね、お宝がなきゃ始まんない」

勇者「近くにあるはずなんですが…どこを探しましょう」



どうする?安価下+1

剣士「どこにあるかわかんないんならとりあえず壁全部壊していけばどうだ?」

勇者「またそんなこと…」

冒険者「それいいね!ナイスアイディア!」パチン

勇者「ええ?」

冒険者「じゃあ今回はこれだ」ボフン

剣士「ごついハンマー?!」

冒険者「ドッガ族のお宝よ!」

冒険者「いくよー!せーのっ!」ブン

ボゴオオオオン!

剣士「一撃かよ…」

剣士「おい勇者様!俺達もいくぞ!」

勇者「そ、そうですね!」

勇者「どりゃあ!」ドゴオオオン!!


ドゴオオオンボゴオオオオン…




冒険者「ふん!」ボゴオオオオン!!

冒険者「!」

冒険者「ここは…!」



壁を破壊し、冒険者がたどり着いた場所は?
安価下+1

冒険者「っとっと!危ない危ない」

ビュオオオオ!

冒険者「すごいね、まさか室内に暴風が吹き荒れてるなんて」

冒険者「ん?」

キラ…

冒険者「谷の底に何か…」

冒険者「んー!お宝の匂い!」

冒険者「ここは暴風の谷ならぬ風の谷で見つけたこのお宝で」ボフン

冒険者「確かメーヴェとか言ったっけ?私をあそこまで運んでね!それっと!」フワッ

勇者「はあ!」ドゴオオオン

ビュオオオオ!

勇者「う!すごい風?!」

剣士「わっとっと?!なんだここ?!」

聖者「炎の迷宮の次は暴風の谷…」

剣士「冒険者のやつどこ行った?!」

勇者「見失いました…」

剣士「谷底にでも落ちたか?」


ドガアアアン!



剣士「なんだ?!」

石像「グゴゴゴ!」

勇者「さっきの石像?!」

石像「グオオオオ!」


巨大な石像が襲いかかってきた!
勇者達はどうする?安価下+1

石像「グオオオオ!」ブオンッ

勇者「危ない!」ヒュン

剣士「うお?!」ガシ

聖者「!」ガシ

勇者「跳びますよ!」パサァ

ドガアアアン!

勇者「ふー」スタン

聖者「ありがとう勇者」

剣士「二人も抱えてあれだけジャンプできるなんて」

剣士「本当に力だけはあるなー」

勇者「どういうことです?!もー助けませんよ?!」

剣士「冗談だよ!ありがとう!勇者様!」

勇者「そうそう、最初から素直にそう言っておけばいいのに」

聖者「またくるわよ!」

勇者「勇者キック!」バキイ!

バチバチ!!

勇者「この石像にもさっきみたいな魔力の壁が…!」
剣士「そうだ!勇者様!こいつを足元の地面ごと谷底に突き落とそう!」

勇者「いい考えですね!…剣士にしては」ボソ

剣士「だろ!」

勇者「こっちです!」

石像「グオオオオ!」

勇者「上手い具合に淵まで来てくれましたね!」シュタッ

勇者「勇者パーンチ!!!」ドゴオ

バキバキ…
石像「ゴ?」グラ

バコン!
ドドドドォ

勇者「やりました!」

剣士「へ!ざまーみろ!落ちやがった!」

石像「グオオオオ」ガシ!

剣士「え?!」

勇者「まだしがみついてます!」

石像「グオオオオ!」バキバキ!

聖者「まずいわ!このままじゃ私たちまで…」

バコン!

勇者「ああ!地面が…!」

剣士「崩れる?!」

ドドドドォ!

勇者「きゃあああ!」

剣士「うわああああ!!」

ヒュオオオオ…

勇者「ん…」

勇者「あ!そう言えば私たち、谷から落ちて…」

勇者「剣士?!聖者さん!」

剣士「」

聖者「」

勇者「二人とも?!回復魔法!」パァア

剣士「お?!どこだここ?!」

聖者「谷底みたいね」

勇者「良かった無事で…」

剣士「あの石像は?!」

聖者「どうやら魔力切れみたいね、あそこ」

勇者「動かなくなってる…」

剣士「おい見て見ろ!」

勇者「これは、鳥?みたいな乗り物でしょうか?」

剣士「冒険者のやつじゃないのか?」

聖者「どうやら彼女、この先に向かったみたいね」

勇者「あ!」

剣士「どうした?」

勇者「これが…」パァアア

聖者「お姫様にもらった神の力が光ってるわ」

勇者「そう言えば、これはお互い近くと共鳴して光るって言ってましたよね!」

剣士「じゃあ近くにあるってことだな!」

勇者「はい!」

聖者「早くしないと、冒険者に先を越されてしまうわ」

勇者「行きましょう!」ダダッ




勇者「あ!光が強くなってます!」

聖者「あそこを抜けた先ね!」

剣士「俺が一番乗りだ!」ダダッ

剣士「とーちゃく!」

ドゴオオオン!!

剣士「ん?」

冒険者「あ…はや…く…に…げ…」

勇者「冒険者さん?!」

聖者「ひどい傷」

勇者「回復魔法!」

勇者「あれ?!どうして?!」

剣士「ゆ、勇者様…」

勇者「なんですか?!今剣士に構ってる場合じゃ」

剣士「あれ!」

勇者「もーなんですか?!」

勇者「あ、あれは…!?」

???「」シュオオオオ…


勇者たちの前に現れたのは一体何者?
安価下+1



勇者「お姫様?!」

聖者「なぜここに…?」

姫?「神ノ力ハワタサヌ」ゴオ

勇者「炎?!」

聖者「冷凍魔法!」

聖者「?!」

ボオオオ!!

勇者「勇者ブレス!」ブウー

シュボ…

聖者「魔法が…」

勇者「私も回復魔法が使えませんでした…」

剣士「俺の閃光魔法もだ!」

聖者「どうやら私たちの魔法は封じられてるみたいね」

勇者「じゃあ今まで魔力で石像や炎の迷宮を操ってたのはお姫様なんですか?」

聖者「…どうかしら」

勇者「お姫様!なぜこんなことを?!」

姫?「立チ去レ」

剣士「話が通じる相手じゃなさそうだな!」

剣士「斬魔の刀!」ブン

スカッ

剣士「消えた?!」

勇者「剣士!後ろ!」

剣士「?!」

姫?「」ギギギ

聖者「弓矢?!」

スパン

剣士「!!」ドスゥ

剣士「ぐあああああ!!!」

勇者「剣士!!」

剣士「ぐうう…」

聖者「呪いの剣」シャキイイン

姫?「」キイン

聖者「魔力の壁?!」

姫?「」ボオオオ

聖者「きゃああ!!」ジュオオオ

勇者「聖者さん!」

勇者「お姫様…どうしてこんな…」


勇者はどうする?安価下+1

姫?「」ギギギ

勇者「止めてください!お姫様!」

スパン

勇者「お姫様!!」スカッ

勇者(どこかにここを切り抜ける方法は…)

スパン

勇者(あれは?!)スカッ

スパン

勇者(まさか神の力?)スカッ

勇者(やっぱりあれを守ってるんだ…)

勇者「お願いです!攻撃を止めてください!」

勇者「お姫様!私たちにお力添えを!」

勇者「その神の力、少しの間お借りできませんか?!魔王を倒すために必要なのです!」

姫?「」ギギギ

勇者「お姫様!」パァアア

勇者「?!」

勇者「もう一つの神の力が…」

姫?「!」パァアア

勇者「2つの力が…共鳴している…」

パァアア!





姫?「今、2つの力が合わさったと言うことは、未来の私が正しき心を持つものにこの力を託したということ…」

姫?「悪しき心とは決して混じり合わぬこの力…」

姫?「悪しきものの手に渡らぬよう魔力あるものと共にこの地に封印したこの力…」

姫?「あなたに預けます…」

勇者「お姫様…」


パァアア!


神の力を手に入れた!

勇者「お姫様…消えちゃった…」

剣士「勇者様!大丈夫か?」

勇者「剣士!傷は?!」

剣士「それがなんとも」

聖者「私もよ」

聖者「それに」パキパキ

聖者「魔法も使えるようになっているわ」

勇者「良かったです!」

剣士「勇者様それ!」

聖者「神の力、手に入れたのね」

勇者「はい!」


冒険者「あーあ!残念」

勇者「冒険者さん!怪我は?!」

冒険者「ごらんの通り」

冒険者「それより、まさか私が先を越されるなんて」

勇者「ごめんなさい…」

冒険者「まーいいよ!これも宝探しの醍醐味だしね!」


神殿入り口

冒険者「さてと、次のお宝を探しに行きますか」

勇者「次はどこへ?」

冒険者「風の吹くまま気の向くまま!お宝の匂いを辿っていくわ!」

剣士「犬かお前は」

冒険者「ははは!せっかく私より先にお宝手に入れたんだから必ず救ってよね、世界!」

勇者「はい!その約束必ず守ります」

冒険者「よろしく、勇者!」

勇者「はじめて私のこと…」

冒険者「ははは!じゃーねー!」シュタッ

勇者「また会いましょうねー!!」

聖者「重たい約束になったわね?」ウフフ

勇者「必ず守ります…」

聖者「それじゃあ、シャーマンの所へ戻りましょうか」

勇者「はい!」

勇者「シャーマンさん!神の力手に入れました!」バン

シャーマン「信じてたわ、勇者ちゃん」

勇者「これでどうやって過去に行くんですか?」

勇者「それに、一体神の力って…」

シャーマン「…これはかつて神が世界を作った時に残され、時の勇者と時の賢者が使用したと言われる神の遺産」

シャーマン「現在、過去、未来」

シャーマン「3つ合わせて時の神の力と言われるものよ」

シャーマン「あなた達が手に入れて来たのが過去の神の力」

シャーマン「最果ての姫君にもらったのが現在の神の力」

シャーマン「そして、最果ての城にあるものが未来の神の力」

シャーマン「名前の通り、過去の神の力は過去に遡る力を持ち、未来の神の力には未来へ」

シャーマン「現在の神の力には今に戻る力があるの」

シャーマン「使い方は至極簡単」

シャーマン「私の特別な転移魔法とこの過去の神の力を使うだけ」

シャーマン「何か他に聞きたいことは?」

勇者「安価下+1」

勇者「大丈夫です!早速連れて行ってください!過去へ」

シャーマン「わかったわ」

シャーマン「じゃ、その魔法陣の中へ」

勇者「はい」

剣士「よ、よし!」

聖者「これでいい?」

シャーマン「ええ、じゃ、行くわよ」

ボワアアアン

シャーマン「転移魔法!このもの達を過去の世界へ!」

ボオオオオオオオン

ボオオオオオオオン

ボオオオオオオオン…

シャーマン「いってらっしゃい」


シュン…



極寒の神殿を突破しました
ここでレベル調整を行います 
安価先のコンマ以下の数値の1の位を今のレベルに加 算します(安価連投可能)


勇者 レベル80 安価下+1
剣士 レベル35 安価下+2
聖者 レベル50 安価下+3


勇者達はレベルアップしました!

勇者レベル88
剣士レベル35
聖者レベル51

きりがいいので今日はここまで!

少し時間できたので読み返してまとめてみました


登場人物

勇者 14歳 装備:闇の衣
金髪のポニーテール姿で、心優しい少女
魔族の血を引いており、そのためか基礎体力や能力が高い
その背中には自身にしか見えない金色に光る羽があり、高い跳躍力を発揮するが飛行能力はない
血族に先代魔王となる曾祖父がおり、戦闘術もいくつか教わっている
理不尽な状況や自分の理解を超えたことがあると力を発揮することができず、又、不意打ちや状態異常にも弱い
回復魔法を得意とし、回復魔法を最大限に行うことで相手の体組織を破壊する攻撃技も可能
勇者パンチや勇者キックなど、肉弾戦を行うパワーファイターの一面も持つ


剣士 14歳 装備:斬魔の刀
海の洞窟で出会った自称勇者専属剣士
あまり物事を深く考えない性格をしており、勇者とは些細なことで言い合いになることもしばしば
普段は自信家なところがあるがこと戦闘となると、少し臆病にも
最終的には決めることもあるが、武器である斬魔の刀と共にその真価はまだ発揮されていない
魔物に家族を殺害された過去を持ち、勇者専属の剣士と言うのも元は父が務めるはずだった
その父親から最期に閃光魔法を伝授され、剣士ではあるが閃光魔法を使用することのほうが多い


聖者 装備:呪われた剣
元はスケルトンのリーダーである紅スケルトンというアンデッド類の魔物だったが、勇者との戦いに敗れ、勇者の優しさにふれることで改心した
その結果、転生によって今の聖者としての力を手に入れ、冷凍魔法やアンデッド浄化を得意とする
さらに呪われた剣を使用して悪しき魂を吸収し、自身の魔力とすることかできるようになった
しかし、完全に丸くなったとは言えず、いまだ謎の多き女性である

冒険者
容姿は金髪にポニーテールと勇者に酷似しているが、性格は男勝りで目的の為ならばあまり周りのことを考えない
そのせいで勇者が被害にあったことも
ただ全くの無責任であるわけでもないらしい
宝探しに全てを捧げており、世界中の宝を集めて自身で作った宝の地図に書き込んでいる
宝より宝の地図を好み、宝を見つけ出すまでに魅力を感じているため、旅に役立つものは見つけた宝でも惜しまず召喚魔法で呼び出し使用したり、人に貸し出したりする


最果ての姫
最果ての地に建つ最果ての城を治める姫
優しく、勇気を兼ね備えた気高い女性
姫であるにも関わらず、自ら戦うことも厭わない
剣術、弓術に長け魔力も強力
炎による攻撃、風による瞬間移動、魔力の壁による防御など、多彩な技を使いこなす
時の神の力と呼ばれるものを守護する役目もあり、極寒の神殿では過去に魔力で作り出した分身により神の力を守護しており、神殿自体にも炎や風、魔力の壁を張り巡らせ侵入者を妨害していた

ボオオオオオオオン

ボオオオオオオオン

ボオオオオオオオン…


剣士「おえー…気持ち悪い…なんか酔ったみたいだ…」

勇者「頭がくらくらします…」

聖者「ここが過去の世界なのかしら」

勇者「んー…ここはどこ何でしょうか?それに大魔術村はどこに…」

剣士「ていうか寒っ!!ここまだ北の大帝国なんじゃないのか?!ほらあの氷の建物見覚えあるぞ?」

勇者「本当ですね…じゃあここは過去ではないんでしょうか?」

聖者「いえ、あれを見て」

勇者「あれは極寒の地に繋がる通路!立ち入り禁止になってません!」

聖者「やっぱりそういうこと…」

剣士「なんだ?何一人で納得してんだよ!」

聖者「きっとあの道が私たちの向かう場所よ」

剣士「はあ?あそこには氷の湖と神殿があるだけだろ?」

聖者「行けばわかるわ」

剣士「なんだと?」イラ

勇者「剣士!」

剣士「わかったよ!」


勇者「こ、ここ…」

剣士「あれ?こんなんだったっけ?」

勇者「神殿が氷の湖に沈んでない…」

勇者「それに神殿の周りに家がたくさん…」

聖者「おそらくここが、大魔術村ね、いえ、だったと言うべきかしら?」

勇者「じゃあ本当に過去に来たと言うことですね」

勇者「そして、本当に滅んでしまったんですね…」

聖者「あの神殿に転がってた骨はきっとここの村人たちのものだったんじゃないかしら…」

剣士「おいおいテンション下がってる場合かよ?俺達別に悲しむ為にここにきたわけしゃないだろ?」

勇者「ちょくちょくちゃんとしたこと言いますよね剣士って」

剣士「普段から言っとるわい!」

勇者「とにかく剣士の言うとおりですね!」

勇者「それじゃあまずは」

どうする?安価下+1


勇者「それじゃあまずは、私たちに協力してくれる魔法使いさんがいないか、手掛かりになりそうなものを探してみましょう」

聖者「そうね、シャーマンが言うには並大抵の魔法使いじゃ魔王には歯が立たないと言っていたけど」

剣士「なら話は簡単だな!この村で一番強い魔法使いを探せばいいんだな!」

聖者「まあ、そういうことになるわね」

勇者「まずはどこから探してみましょうか?」



どうしよう?安価下+1


剣士「ん?おいあれ見て見ろよ」

勇者「うわ、あの家の煙突から言いようのない煙りがたってますね」

剣士「まさに魔法使いって感じだな」

勇者「少しお邪魔してみましょう」

勇者「すみませーん!」



勇者「あれ?誰もいないんでしょうか?」

勇者「すみません!誰かいませんかー?!」

ガチャ

勇者「ひ!独りでに扉が!」

聖者「中に入れってことかしら?」

勇者「入ってみましょう…」ギイイ

勇者「お邪魔しまーす…」

バタン

ガチャ

剣士「か、鍵が!」

聖者「奥に進むしかないようね」

勇者「ごめんください…誰かいませんかー…?」

剣士「ぎゃあ!あそこに人が!!」



???「ちょっと静かに!」



部屋の中にいたのは?
安価下+1

勇者「あ、あなたはシャーマンさん」

シャーマン「いらっしゃい」

シャーマン「でもちょっと待ってね」

シャーマン「今大事な実験の途中なのよ」

勇者「な、なぜここに」

シャーマン「なぜっていわれてもね…」シュボ

シャーマン「あーまた失敗」

シャーマン「ふー、少し休憩にしましょう」

シャーマン「で、あなた達は?」

勇者「え?」

剣士「おいとぼけるなよ!あんたにこうやって過去にとばされたんだぞ?」

シャーマン「あーそういうことね」

シャーマン「じゃああなた達未来から来たのね?」

勇者「はい…」

勇者(そうか、ここは過去だからシャーマンさんも…)

勇者「あの、私たち未来のシャーマンさんに聞いてここにやってきたんです!」

勇者「現魔王を倒すためにこの村にいる魔法使いに協力してもらうために」

シャーマン「ふーん、大体のことはわかったわ」

シャーマン「ということはあなた先代の子孫ちゃんか」

シャーマン「なるほど未来では大変なことになってるのね、まさかあの子が現魔王か…」

勇者「え?何か知っているんですか?」

シャーマン「いいえ、こっちの話。とにかく魔法使いね?」

勇者「はい、しかもかなり強力な魔術を使える方じゃないと」

剣士「この村で一番強いやつだ!誰か知らないのか?」

シャーマン「そーね、いるにはいるけれど」

シャーマン「あなた達の仲間になるかどうかは、わからないわね」

勇者「とにかくその人に会ってみます!どこにいるんですか?」


シャーマン「安価下+1」

シャーマン「この村の北にある温泉地にいると思うわよ」

勇者「そうですか、ありがとうございます!」

勇者「あの、もう一つだけいいですか?」

シャーマン「なあに?」

勇者「この村はいずれ現魔王によって滅ぼされます!その前に、この村の人たちを助けられないんですか?!私も協力します!」

シャーマン「…」

シャーマン「それはダメよ」

勇者「え?」

シャーマン「過去は変えられない」

シャーマン「いえ、変わらないの」

シャーマン「もし滅ぶのだとしたらそれは運命なのよ」

勇者「でも!」

シャーマン「あなたはこの時代の人間じゃあない」

シャーマン「あなたが救えるのはあなたの時間だけなの」

勇者「そんな…」

シャーマン「うふふ、あなたやっぱり先代に似ているわ」

勇者「ひいおじい様に?」

シャーマン「過去を変えることはできないけれど、きっとあなたは未来を救えるわ」

勇者「…」

シャーマン「頑張ってね」

勇者「わかりました…!」



北の温泉地

剣士「温泉地だけあって賑わってるなー!」

勇者「…」

剣士「おいおい勇者様、元気出せよ!」

勇者「はい…」

剣士「そりゃなくなるのがわかってるのに何もできないのは悔しいかもしれないけど」

剣士「何も知らなくて突然なくなることだってあるんだから…」

剣士「わかってるだけましだって」

勇者「…剣士のくせにまーたまともなこと言いますね」

剣士「うるさいわい!ほれほれ、とにかく温泉でも入りながら魔法使いでも探すか」

勇者「ふふ、そうですよね!」

勇者「温泉入りましょう!」


カポン…


勇者「ふー極楽ですね…」

聖者「たまには、ね?」ウフフ

勇者「でも、肝心の魔法使いさんはどこにいるんでしょう?」


フリー安価
この後の展開 安価下+1

勇者「いいお湯でしたねえ」

聖者「ええ、そうね」ウフフ


勇者たちの体力が全快した!



???「たくシャーマンのやついつまで待たせるつもりだ?」

???「ん?おほー!なんちゅうでかぱい…」

勇者「さ、剣士はまだ入ってるんですかね?」

聖者「さあ?少し見てくるわ」

勇者「お願いします」

???「ようよう!そこの可愛い子ちゃん!」

勇者「え?あ、あの、私ですか?」

???「そうだよー!」タラー

勇者「あ、あの鼻血出てますけど」

???「あー大丈夫!ちょっとのぼせただけだから!ところで今からどこ行くのー?」

???「ちょっと僕とお茶でもしないー?」

勇者「あ、いや、ちょっと忙しいので…」

???「そんなこと言わずにさー、ちょっとだけ、ね?!」

勇者「でも…」タユンッ

???「お、おほー…たまらんわい!」ムギュ

???「あ、しまった…」

勇者「き、きゃあああ!!!」

ドカッドスッボカッグチャベチャブチッメゴオ!!!

勇者「はあ…はあ…はあ…」

???「」

勇者「死ンダカ?」

勇者「!」

勇者「背中に、光の翼…」

勇者「それに闇の衣…!」

勇者「まさか…」

先代魔王(闇の衣効果ねー…)バタッ

勇者「ひいおじい様だこれ…」

現代

先代魔王「うぐぅ…!」

先代魔王「古傷が痛みよる…」

先代魔王「と言っても体の傷は全部勇者に付けられたものだからな…」


過去

先代「す、すまない…まさか未来の曾孫だったとは…」グチャア

勇者「恥ずかしい…!」

先代「逞しく育ってくれているようで何より…少し逞しすぎるけど…」

剣士「いやー、お待たせお待たせ!」

聖者「やっと見つけたわ」

剣士「ん?勇者様誰だそいつ?」

剣士「なんか体中の関節があらん方向に曲がってるけど…」

先代「お、こっちは絶壁」

聖者「冷凍魔法」

先代「ちょっ冗談!」パキィン

聖者「勇者、粉々にして頂戴」

勇者「はい」

先代「待って!」

聖者「で、どちら様?」

先代「いやー!家の未来の曾孫がお世話になってます!」ペコリ

剣士「ってことは先代?!」

勇者「違う人なら良かったのに…」

聖者「さすが先代魔王ね、聴いた通り人間に溶け込んで生活しているなんて」

勇者「ひいおじい様は魔物でありながら人間と、今の国王様と和解し、有効関係を築き上げるぐらいですからね」

勇者「昔かれ人間社会に溶け込んでいたんですね」

先代「まあな!」

先代「ところでなんで過去なんかに?」

勇者「実は…」


先代「なるほどな…あいつが現魔王か…なるほどな…」
勇者「ひいおじい様?」
先代「それは、さぞ強力な魔法使いが必要だろうな」

勇者「はい、シャーマンさんにもそう言われました」

勇者「そして、強力な魔法使いがこの温泉地にいると」

先代「なるほどな、あいつなら確かに…」
勇者「知っているんですか?」

先代「ああ」

勇者「その方はどちらに?」

先代「噂をすればだ、ほら、あいつだよ!おーい!」

???「ん?」

新たな登場人物 強力な魔法使い
性別 安価下+1

強力な魔法使い
性別 漢の中の漢
見た目 安価下+1

強力な魔法使い
性別 漢の中の漢
見た目 ムキムキマッチョメン
性格 安価下+1

強力な魔法使い
性別 漢の中の漢
見た目 ムキムキマッチョメン
性格 豪快で竹を割ったような性格
能力、特徴 安価下+1

強力な魔法使い
性別 漢の中の漢
見た目 ムキムキマッチョメン
性格 豪快で竹を割ったような性格
能力、特徴 女装趣味があり、一人でぬいぐるみ遊びをするのが一 番の楽しみ

得意な魔法 安価下+1

強力な魔法使い
性別 漢の中の漢
見た目 ムキムキマッチョメン
性格 豪快で竹を割ったような性格
能力、特徴 女装趣味があり、一人でぬいぐるみ遊びを するのが一 番の楽しみ
得意な魔法 魔翌力や魔法を霧散させる霧を生み出しインファイト に持ち込むのが得意

強力な魔法使いの誕生です


魔法使い「ん?おおこれは先代殿ではないか!」

先代「おそらくこいつがこの村で一番強い魔法使いだ」

魔法使い「そんな、俺なんてまだまだですよ」

先代「謙遜するな!こちら未来の曾孫とその仲間だ!」

勇者「どうも!勇者と言います!」

剣士「俺は剣士だ!」

聖者「聖者よ」

魔法使い「未来の?これは、不思議な縁があったものだ!俺は魔法使い、よろしく」

先代「で、魔法使い。お前にこいつらから頼み事があるらしい」

先代「良かったら聞いてやってくれるか?」

魔法使い「もちろんです!」

勇者「あの、私たちは今、未来で現魔王討伐の旅をしています 」

勇者「でも、今の私たちでは現魔王に対抗できる手段がありません!」

勇者「なので、突然なんですが私たちと一緒に未来へ来てもらえないでしょうか?!未来で私たちと魔王討伐に協力してもらえないでしょうか?!」

魔法使い「安価下+1」


魔法使い「なるほど、そうか…なら、俺の買い物に少し付き合ってくれるのなら考えてやろう!」

勇者「買い物ですか?わかりました!」

勇者「で、何を買うんですか?」

魔法使い「あー、まあ衣類を少しな」

勇者「わかりました!では早速行きましょう!」

勇者「ひいおじい様、いってまいります!」

先代「おーう、気をつけてな!」

先代「ひいおじい様か…あはは」


商店街

剣士「まったく、服ぐらい1人で買いにいけないのか?」

魔法使い「わはは!剣士殿の言うとおりだな!しかし少し女性の意見を聞いておきたくてな」

勇者「どんな衣服を買うんですか?」

魔法使い「まあ何も言わずついて来てくれ」

魔法使い「ここなんだが…」

剣士「はあ?お前みたいなデカ物は反対側の店だろ?ここは女用の店だぞ?」

魔法使い「ま、まあそうなのだが…」

魔法使い「こ、これはあれだ。俺には妹がいてな」

魔法使い「未来への旅ともなればそう簡単には帰れるものではないだろう」

魔法使い「だから、服でも買っておいてやろうと思ってな」

剣士「そうか、わかった」

勇者「妹さん思いなんですね」

魔法使い「いや…で、女性が思う可愛い服とはどんなものだ?」

魔法使い「勇者殿、聖者殿、選んでくれ」




勇者が選んだ服 安価下+1

聖者が選んだ服 安価下+2




勇者「これなんかどうですか?」

フリルのついたワンピース

魔法使い「おお、とても女の子らしい!気に入った!」

勇者「それは良かったです!」

剣士「普通だなー」

聖者「こんなのいかがかしら?」

少女趣味全開のフリフリのゴスロリドレス

剣士「うげーお前こんなのがいいのか?」

勇者「可愛いー!」

魔法使い「本当だ!こんなに可愛い服は見たことがない!」

剣士「」

魔法使い「店主、この二着を一番大きなサイズを頼む」

剣士「え?お前の妹体でかいんだな」

魔法使い「あ、そ、そうなんだ!わはは!妹のやつ、俺と同じ体の大きさだからな、わはは!はは…」

剣士「ふーん…」

魔法使い「いや、言い買い物ができた!ありがとう」

勇者「いえ!では妹さんに届けて、行きましょか、未来へ」

魔法使い「う、うむ…そのことなんだがな」

剣士「なんだ?買い物付き合ったら来てくれるって言ってたじゃねーか」

勇者「け、剣士…あの、やっぱり無理ですか?」

魔法使い「…」

剣士「はっきりしねーな!どうなんだ?」

魔法使い「すまない…やはり一緒には行けない」

剣士「はあ?!」

魔法使い「すまない!」ダダッ

勇者「魔法使いさん!」

勇者「…仕方、ありません…」


先代「おー!未来の勇者!どうだった?あいつは仲間にできたか?」

勇者「あ…いえ、それが…」

先代「んー、そうか」

先代「まああいつにも色々あるからな」

剣士「なんだ?妹のことか?」

先代「妹?あいつに妹なんかいないはずだが…」

勇者「え?」

先代「そうか、あいつめ…」

剣士「どういうことだ?!」

先代「本当にあいつを仲間にしたいならまずはあいつのことを知る必要がある」

先代「知ってどうするかはお前ら次第だが」

勇者「?」

先代「とにかくあいつの家にいってみろ」

先代「あいつの家は安価下+1にあるから」

先代「この近くの一番デカい豪邸にある」

先代「まあすぐわかるだろ」

勇者「わかりました!行ってみます」

剣士「あいつ!嘘つきやがったのか!こてんぱんにしてやる!」

勇者「きっと何か理由があるんですよ」


魔法使い邸

魔法使い「勇者殿たちには悪いことをしたな…」

魔法使い「しかし、こんな姿、誰も受け入れてはくれまい」フリフリ

魔法使い「受け入れてくれるのはお前たちだけだ」ヌイグルミ

魔法使い「それにしても勇者殿と聖者殿のセンスは抜群だ」フリフリ

魔法使い「可愛い…」

コンコン

魔法使い「?!誰だ…?」

勇者「あのー魔法使いさん!少しお話いいですか?」

魔法使い「勇者殿?!なぜここが…!」

魔法使い「先代殿か…」

剣士「おい!妹がいるなんて嘘つきやがって!出てこい」

魔法使い「剣士殿…すまない…」

聖者「あら?鍵ぎあいてるわ」

魔法使い「しまった…!新しい服に気を取られ締め忘れていた…」

魔法使い「隠れないと…」



魔法使いはどうする?安価下+1

剣士「どけ!入ってやる!」

勇者「あ!剣士!ダメですよ!」

魔法使い「転移魔法も間に合わない!」

魔法使い「こうなったら、の姿を見てもらおう…そして拒絶され帰ってあきらめてもらおう」

ドン!

剣士「そこにいたのかでかぶつ!!」

魔法使い「剣士殿…」

剣士「お前俺に嘘ついたな!」

魔法使い「え?ああ、それはそうだが…」

勇者「ちょっと剣士!あ、魔法使いさん!すみません勝手に入り込んじゃって」

魔法使い「いや、それは構わないが…」

勇者「あれ?その服!」

魔法使い「…」

勇者「私が選んだやつじゃないですか!着てくれたんですね!嬉しいです!」

魔法使い「え、あ、いや…」

聖者「あら?私のは?」

魔法使い「も、もちろんあとで、いや、そうじゃなくて…」

魔法使い「俺の格好何とも思わないのか?」

剣士「はあ?お前の格好なんてどうでもいいよ!俺は嘘つかれたのがむかつくんだよ!」

魔法使い「剣士殿…すまない」

剣士「まさか、その格好見られるのが嫌だから一緒に行かないって言ってたのか?」

魔法使い「そりゃそうだろう」

魔法使い「俺のような男がこんな格好…」

勇者「んー?可愛いですけどね」

聖者「私の選んであげた、服は?」

剣士「あのなー、この勇者様だってこんなピチピチの意味不明な服着てるし、聖者だって元は骨だからな」

勇者「意味不明ってこれはとっても凄い服なんです!」

勇者「魔法使いさん、私たち色々な人が集まって世界ができているんですよ?」

勇者「別に何が正しくて何が間違えてるなんてありませんし」

魔法使い「勇者殿…」

魔法使い「俺は、昔から男として男らしく育てられてきた…」

魔法使い「そして俺も男らしく漢らしくあろうとしてきたが、あるときそれに疲れてしまった…」

魔法使い「そんなときに出会ったのがこのぬいぐるみだ…ゴミ箱に捨てられていてな」

魔法使い「なぜか放っておけなかった」

魔法使い「それから俺は可愛いものを集めたり女のような格好をして、このぬいぐるみと遊んだ」

魔法使い「今までの自分と違う自分になりたかったのだ…」

魔法使い「それがやがて止められなくなり…」

勇者「そうだったんですか…」

剣士「あのさ、俺達はそんな話聴くために過去まできたわけじゃないんだぞ!」

勇者「剣士!」

剣士「俺達が聞きたいのは仲間になるのかならないのか!」

勇者「…そうですね」

勇者「魔法使いさん、もう一度改めてお願いします!」

勇者「私たちの、仲間になってください!!」


魔法使い「…」

魔法使いはどうする?
安価下+1

魔法使い「うっ…うぁ…」

剣士「おいおい泣くなよ」

魔法使い「すまない!俺を…受け入れてくれるのか…」

勇者「もちろんです!」

剣士「受け入れてなかったら誘わないよ!」

聖者「この子たちには手を焼くわよ?」ウフフ

魔法使い「うわぁあああ…!」ボロボロ…

魔法使い「ありがとう…この魔法使い!全力で勇者殿たちの旅の手助けをしよう!!」

魔法使いがパーティーに参加しました!


魔法使いのレベル

安価先のコンマ以下の数値
※50以下の場合は+25


安価下+1

現在のパーティーレベル

勇者レベル88
剣士レベル35
聖者レベル51
魔法使いレベル67

魔法使い「準備ができた、では行こう」

剣士「フリフリ着なくていいのか?」

魔法使い「ああ、もう着なくても楽になったよ」

聖者「私の、は?」ゴゴゴ

魔法使い「あ、ああもちろん!旅が終わったら必ず!必ず!」

勇者「じゃあ、行きましょうか!」

剣士「で、どうやって帰るんだ?」

勇者「」

聖者「聞いてなかったわね」

勇者「」ダラダラ

勇者「魔法使いさん!なんとかできないんですか?!」

魔法使い「いくらなんでも時間を超える魔法までは…」

勇者「そ、そうです!!シャーマンさんに頼みましょう!」


シャーマン邸

シャーマン「あら、魔法使い、一緒に行くのね?」

魔法使い「ああ、シャーマン殿にも世話になった」

勇者「あの!シャーマンさん!お願いです!私たちを転移魔法で私たちの時間に戻してもらえないでしょうか?」

シャーマン「転移魔法か…」

勇者「はい、この現在の神の力を使って」

シャーマン「ごめんなさい、今の私にはまだの転移魔法が使えないわ」

勇者「え?!」

シャーマン「今、絶賛研究中なのよ…」シュボ 

シャーマン「また失敗か…」

勇者「じゃあ、帰れないんですか…」

剣士「嘘だろ…」

シャーマン「あと、何か…何か足りないのよね」

魔法使い「ちょっと見せてもらってもいいか?」

シャーマン「ええ」

魔法使い「安価下+1 の素材を追加したらどうだろう?」




シャーマン「ロック鳥の羽か…確かに」

シャーマン「試してみる価値はありそうね」

勇者「ロック鳥といえば随分昔に絶滅したと聞いたことがありますが…」

シャーマン「そうなの?この時代ではつい最近その存在が確認されたわね」

勇者「少しでも可能性があるなら、行きましょう!」

魔法使い「そうだな、ロック鳥は 安価下+1 で確認されたと聞く」

魔法使い「始まりの森で確認されたと聞く」

勇者「それって私の住んでいた国の近くですね」

魔法使い「ほー勇者殿の時代には国ができているのか」

勇者「ということは今の時代にはないんですね」

魔法使い「そうだな、あそこは山や森ばかりだ」

魔法使い「俺の転移魔法で行くとしよう」

魔法使い「俺の転移魔法は一度訪れたことのある場所ならどこへでも行ける」

魔法使い「幸い始まりの森には何度か行ったことがあるからな」

勇者「ではお願いできますか?」

魔法使い「もちろんだ!早速向かおう」

魔法使い「転移魔法!始まりの森へ!」

ビュオ

始まりの森

ビュオ…

剣士「やっぱり転移魔法は酔うな…」オエー

勇者「ここは今も昔もかわりありませんね」

魔法使い「そうか、少し安心だな」


フリー安価
この先の展開
安価下+1

???「××××」

???「××××?」

???「××」

魔法使い「ん?」

勇者「どうかしましたか?」

魔法使い「いや、なにやら声が…」

ザザッ

剣士「なんだ?!」

ザザッ

聖者「囲まれてるわね」

勇者「な、何にですか?!」

魔法使い「一カ所に固まろう」

剣士「見られてる気がする…」ガクガク

ザザッ

勇者「?!どこにいるの?」

ザザッ

聖者「正体はこれね」ガシィ

魔法使い「いつのまに…」

魔法使い「それにそれは、エルフ!」

勇者「エルフ?」

魔法使い「勇者殿の時代にはもういないのか」

魔法使い「エルフは小人族だ」

魔法使い「あまり争いは好まないが魔力を持っている」

聖者「どうする?殺す?」

エルフ「ギャーギャー」バタバタ

魔法使い「まさか!放してやろう」

聖者「わかったわ」パッ

エルフ「××××!」

剣士「な、なんだ?」

魔法使い「エルフ語だ、俺達には何を言ってるのかわからない」

ザザッ

剣士「うわあ!」

剣士「エルフの群れだ…」

勇者「こんなにいたんですか…」


勇者たちはエルフに囲まれた!
勇者はどうする?安価下+1

魔法使い「下手に動かない方がいい…あまり刺激すると何をしてくるか、わからん」

勇者「はい…」

勇者(とにかくこの状況を突破できるものを探さないと…)

聖者「勇者…あれを見て」

勇者「あれは…」


勇者は何を見つけた?安価下+1

エルフ「××××!」

薄汚い男「おら!どうだエルフめ!ここか?ああ?!」ガッガッ

エルフ「×××!」

薄汚い男に「次は俺だぜ!ぐへへ…」

勇者「あれは…!」

勇者「酷い…」

魔法使い「あの男!なんということを…!」

剣士「まさかこいつら俺達に助けでも求めてるんじゃ…」

聖者「…」パキパキ…

魔法使い「まて、聖者殿。ここは俺に任せろ」

聖者「わかったわ」


魔法使いはどの魔法で男たちの輪姦を止める?
安価下+1

魔法使い「幻覚魔法…」


スゥー…


薄汚い男「こいつの××最高だぜ!」

薄汚い男2「はやく俺に回せ!」

薄汚い男「黙れ!まだだ…ん?」

薄汚い男「う、うわぁあああ!!なんだこれは?!」

薄汚い男2「どうした?!」

薄汚い男「俺の×××が…ああああ??!!」

勇者「ど、どうしたんでしょう一体…」

魔法使い「あいつには今、エルフが恐ろしい怪物に見えている」

魔法使い「その怪物に体を食われている幻覚をみているんだ」

薄汚い男「ぎゃあああ!!腕が?!うわぁあああ!!」

薄汚い男2「おい!どうした?!大丈夫か?!」

薄汚い男2「何なんだよ!!行くぞ!ほら!」

薄汚い男「ぎゃあああ!!」ズルズル

魔法使い「これであいつらももうあんなことはしないだろう」

エルフ「……」

勇者「大丈夫ですか?回復魔法!」

エルフ「×××」

勇者「元気になりましたね!」

エルフ「××××!」

剣士「うわ!他のエルフ達も騒ぎだした!」

エルフ「×××!」

ギャーギャー

剣士「な、なんど?!どうしたんだよ…」ガクガク

エルフ「×××××」

勇者「ついて来いって言ってるんでしょうか?」

勇者「みんな同じ方向を指さしてます…」

勇者はどうする?安価下+1


今日はとりあえずここまで


魔法使い「どうする?勇者殿」

勇者「行ってみましょう!ロック鳥の手掛かりがあるかもしれませんし」

魔法使い「そうだな、大人しい種族だし滅多なことをしない限り大丈夫だろう」

エルフ「×××!」

勇者「ここ、ですか?」

聖者「エルフ族の住処みたいね」

エルフ「××!」ダダダッ

勇者「ああ!入って行っちゃいました」

剣士「こんな小さな穴通れねーよ!」

魔法使い「仕方ない、ここは縮小魔法を使おう」

勇者「縮小魔法ですか?」

魔法使い「対象を小さくする魔法だ」

勇者「そんな魔法まで使えるんですか?凄いです!」

魔法使い「そう言ってもらえるのは嬉しいが…」

魔法使い「この魔法はかなりの魔力を使う」

魔法使い「転移魔法のあとで、しかもこのあとまた転移魔法で戻らねばならないし、拡大魔法も使わないといけないからな」

魔法使い「戦いのための魔力も温存しておきたい」

魔法使い「よって縮小魔法をかけられるのは1人だ」

剣士「え!1人だけかよ…だ、誰が行く?」


誰が縮小魔法でエルフの住処に行く?安価下+1

見た目がゴリラなのは魔法使いなので魔法使いで行きます


勇者「ここはエルフを救った魔法使いさんがどうですか?」

魔法使い「俺は何もしていない、救ったのは勇者殿じゃないか」

勇者「そんな謙遜しなくても」

聖者「そうよ、行ってくればどう?」

剣士「うんうん!ここはお前が行ってこい」

魔法使い「…わかった」

魔法使い「では俺が行こう」

魔法使い「縮小魔法!」ギュウウ…

剣士「わあ!本当に小さくなった!」

魔法使い「うん、では行ってくる」

勇者「気をつけて下さいね」

魔法使い「ああ」

魔法使い「一本道か」

魔法使い「地下に向かっているな」

魔法使い「どこまで繋がっているのやら」

魔法使い「お、何やら広間にでられるようだ」

エルフ「×××!」

魔法使い「ここにいたか」

エルフ「×××!」

魔法使い「ん?これを、俺に?」

エルフ「××!」

魔法使い「これは何やら卵のようだな」

魔法使い「かなりの大きさだ」

魔法使い「まあ、これは好意と受け取っておくよ、ありがとう」

エルフ「××××!」

魔法使い「では戻るとしよう」

聖者「かえって来たみたいよ」

勇者「あ!魔法使いさん!お帰りなさい」

魔法使い「これを貰ってきた」ゴロン

剣士「なんだこれ?卵?」

魔法使い「ああ恐らくな」

勇者「それにしても大きな卵ですね…」

剣士「こんなのどうしろっていうんだよ」


貰ってきた卵をどうする?安価下+1

剣士「」グキュルル…

剣士「な、なあ」

勇者「え?いやダメですよ?!」

剣士「まだ何も言ってないだろ!」

勇者「剣士の考えてることなんてわかりますよ!そんなよだれたらして!」

剣士「いいじゃん!こんなでかい卵なんてあっても邪魔だろ?」

剣士「こいつもきっと食べられたいと思っているさ」スリスリ

勇者「あとで役にたつかもしれませんよ?!」

剣士「さあ!魔法使い!卵を美味しく料理しろ!」

魔法使い「本気か?剣士殿」

剣士「本気本気!」グキュルル…

剣士「ダメだ…腹減ったよ…」

魔法使い「まあ、仕方ない」

魔法使い「ロック鳥と戦わねばならんかもしれんからな」

魔法使い「腹が減っては戦はできぬ」

魔法使い「勇者殿、ここは剣士殿の頼みを聞こう」

勇者「で、でも…」

剣士「頼む勇者様…」グキュルル…

勇者「…もう、わかりました!」

勇者「そのかわり!とっても美味しくいただきましょう!」

ジュウウウ…


剣士「う、うんめええええ!!」バクバク

魔法使い「確かに!控えめな味なのに、手が止まらない」バクバク

聖者「本当に美味しいわ、あの砂漠の民の側近より」

勇者「えっへん!料理は得意ですからね」

剣士「本当だったんだ」バクバク

勇者「さて、私もいただきま…」

剣士「」バクバク

剣士「ご馳走!」

魔法使い「美味だった!」

聖者「おいしかったわ」

勇者「わ、私の分…は?」

剣士「ん?勇者様の分もおいしかったぞ」

勇者「こんの…馬鹿あああ!!」ゴスウ!!

剣士「ブゲ?!」

魔法使い「お、恐ろしい…」

聖者「日常よ」

勇者「もー!なんで私の分も食べるんですか?!」ボカボカ!!

剣士「し、死ぬ…」

ゴゴゴ

勇者「剣士の馬鹿…ん?」

ゴゴゴ

魔法使い「なんだ?風が変わった…」

聖者「何かくるわね」

ビュオオオオオ!!

勇者「な、何?!」

ギャオオオオ!!

魔法使い「あれは!」

バッサア

勇者「まさかこれが…」

魔法使い「ロック鳥だ…」

剣士「ば、ばけもんか?!なんて大きさだよ…」

ロック鳥「ギャオオオオ!」

ロック鳥が襲いかかってきた!!
勇者たちはどうする?安価下+1

魔法使い「とにかくやつの攻撃パターンを見極めるため今は回避に徹そう!」

魔法使い「回避率上昇魔法!!」ブウウン

勇者「ありがとうございます!」

ロック鳥「ギャオオオオ!」バッサア!

聖者「羽ばたいただけで森が吹き飛んで行くわ…」

剣士「なんか怒ってないか?!あいつ」

ロック鳥「ギャオオオオ!」

魔法使い「あんな巨体に激突されたら一溜まりもないな」

聖者「あんなに飛び回られたら手の内ようがないわね」

ロック鳥「ギャオオオオ!」

剣士「こっちくるぞ?!」

剣士「うわあ!」ビュン!

魔法使い「剣士殿!大丈夫か?!」

剣士「ああ、お前の魔法のおかげでな」

勇者「またきますよ!」



ロック鳥は空から急降下で突進をしかけてくる
どう戦う?安価下+1


ロック鳥「ギャオオオオ!」ビュオオオオオ!

聖者「うっ!」

剣士「こんな地面に突っ立ってたらかっこうの的だ!」

エルフ「×××!」

魔法使い「エルフ!」

勇者「こんなとこにいたら危ないですよ!?」

聖者「違うわ!この穴に入れって言ってるのよ!」

勇者「まさか、私たちのために隠れられる穴を掘ってくれたんですか?」

エルフ「××××!」

魔法使い「とにかくはやく!」

勇者「はい!」

魔法使い「さあ皆はやくこの穴に!」

剣士「ま、待ってくれよ!うわあ!」ドサッ

勇者「剣士!何こけてるんですか?!早く立って!」

魔法使い「剣士殿後ろ!!」

剣士「え?」

ロック鳥「ギュア!」ガシッ

剣士「え?!ちょっと?!放せ!」

ロック鳥「ギャオオオオ!」バッサア!

勇者「剣士!」

聖者「掴まれたわね」

剣士「うわあ!どこ連れてく気だ?!俺は喰っても美味くないぞ?!」ジタバタ


剣士がロック鳥に連れて行かれそう
どうする?安価下+1

ロック鳥「ギャオオオオ!」バッサア!

ロック鳥「」カラン

剣士「な、なんで卵の殻なんかくわえて…」

バッサア!

勇者「あ!飛び上がった!」

剣士「そうか…まさかお前の卵だったのか?」

ロック鳥「ギャオオオオ!」

剣士「悪かった!知らなかったんだ!!」

ギュウウ

剣士「痛!!や、やめてくれ…!」ギュウウ

剣士「卵を喰ったことは謝るから…うぐ…!ごめん!」ギュウウ

ロック鳥「ギャオオオオ!!ギャオオオオ!」

剣士「ダメだ…し、絞め殺される…」メギメギ…


勇者「あんなに高くまで…!」

勇者「どうすれば…」



どうする?安価下+1

勇者「魔法使いさん!私をあそこまで飛ばせますか?!」

魔法使い「な、勇者殿!正気か?!」

勇者「はい!」

魔法使い「…わかった」

勇者「ありがとうございます!」

魔法使い「空に飛び出したら俺の魔法は届かなくなる!とばした後は自分でなんとかするしかないぞ?」

勇者「わかりました!お願いします!」

魔法使い「では、腕力強化最大!」

魔法使い「いっけええええ!!」ゴウッ!!

勇者「剣士!今行きますよ!!」ブゥウン!!





今日はここまで!

勇者「剣士ー!!」ゴオッ

剣士「ゆ、勇者様?!」

勇者「剣士を放しなさい!!」

ロック鳥「ギャオオオオ?!」

勇者「勇者スカイアッパー!」ブゥン!

ロック鳥「ギャオオオオ!!」スカッ

勇者「外れた?!」

剣士「勇者さ…ぐふっ?!」バキバキ!

勇者「剣士?!」

剣士「」

ロック鳥「ギャオオオオ!」

勇者「剣士!起きてください!」フワ…


聖者「駄目だわ!勢いが死んだ…後は予定調和に落ちていくだけだわ…!」

魔法使い「勇者殿…剣士殿…」


勇者「絶対に助ける!」ガシッ!

魔法使い「ロック鳥の尾羽を掴んだ?!」

ロック鳥「ギャオオオオ!ギャオオオオ!」バサバサ!

勇者「ぐうっ…放しません!」

勇者(でも、いつまでもつか…それにここは空の上)

勇者(出来ることは限られてる…なにか、剣士を救える方法はないの?!)


どうしよう?

安価下+1

勇者「お願いロック鳥!気を静めてください!」

ロック鳥「ギャオオオオ!」バサバサ!

勇者「あなたの卵を食べてしまったこと、本当にごめんなさい…」

勇者「でも私にとってそこの剣士も馬鹿で弱くて、とってもビビりだけど!でも大切な人なんです!」

勇者「勝手な事を言っているのはわかってます!でも…」

勇者「あなたの心を癒せるかどうか…」ギュウ

勇者「治癒魔法!!」ブゥウン

ロック鳥「ギャオオオオ!」

ロック鳥「ギャオオオオ…」バサバサ…

魔法使い「見ろ!聖者殿!」

聖者「動きが止まった?」

ロック鳥「ギュアア…」ファサ…

魔法使い「ロック鳥の鍵爪が開いていく」

ロック鳥「」パッ

剣士「」ビュオオオオオ

勇者「剣士!」

聖者「まずいわ!あの高さから落ちたらバラバラね」

魔法使い「何呑気なことを言っている?!なんとかしないと!」


勇者「剣士!」ガシィ

勇者「捕まえた!」ビュオオオオオ

勇者「で、でもこのままじゃ落ちて2人とも死んじゃう…!」



どうしよう?安価下+1

勇者「ふんぬ!このまま落ちてたまるもんですか!」

勇者「昔水の上を走ったように!空気を蹴って勢いを殺せば」ボフン!

勇者「ぐぬう!!」ボフン!ボフン!ボフン!

魔法使い「なんてことだ!まるで空を走っているようだ…!」

勇者「はぁああ!!」チュドォオオオン!


ゴゴゴ…

魔法使い「勇者殿!剣士殿!大丈夫か?!」

勇者「痛たたた…」シュウウウウウ…

勇者「なんとか…」

魔法使い「ほ…全く心配かけさせて!」

勇者「すみません…」

魔法使い「わはは!まあ無事で何よりだ!」

勇者「はい、それにこれも」

聖者「ロック鳥の羽根…」

魔法使い「さすが勇者殿…」

魔法使い「それにまさか治癒魔法をあんな風に使うとは、さすが勇者殿だ」

勇者「いえ…そんな…」

ロック鳥「ギュアア」バサバサ

聖者「見て、ロック鳥が帰って行くわ」

勇者「ふう…」

剣士「ん…」

勇者「剣士!目が覚めました?!」

剣士「お?!ここは?!天国?!」

勇者「残念、剣士は天国には行けませーん」

剣士「ゆ、勇者様…」

剣士「誰が馬鹿で!弱くて!ビビりだって?」

勇者「あら?聞いてたんですか?」オロオロ

剣士「こんのデカパイ!」

勇者「で、でも事実でしょう?!」

剣士「なにをー!」

ワーワーギャーギャー

聖者「はいストップ!」パキィン

魔法使い「わはは!元気で何より何より!」

魔法使い「よし、こんなものでいいだろう」

剣士「すげー!吹き飛んだ森が蘇った!」

魔法使い「深緑魔法だ」

魔法使い「どんな草木でも生み出せる!が、魔力が…」ゲッソリ

聖者「少し痩せたかしら?」

勇者「大丈夫ですか…?」

魔法使い「案ずるな…転移魔法の分は残してある」

魔法使い「では大魔術村に戻ろう」

勇者「はい!」

魔法使い「転移魔法!!」

ビュオ

大魔術村

ビュオ…

剣士「オボロロロロ」

勇者「きゃあ!剣士?!」

魔法使い「大丈夫か?!」

シャーマン「お帰りなさい」

勇者「シャーマンさん!これを!」

シャーマン「ロック鳥の羽根!無事手に入れられたのね」

勇者「はい!」

シャーマン「では早速実験を始めるわ」

勇者「お願いします!」

スマホの調子が悪い…
書いたのが全部消えちゃう為今日はここまでにします…すみません…

剣士「どうだ?いけそうか?」

シャーマン「静かに!」

剣士「」ビクゥ!

シャーマン「いいわよ…そう、いいわよ…」

シャーマン「そこよ!!」ボボボ!

勇者剣士「」ビクゥ!

シャーマン「出来たわ…特別な転移魔法!!」

勇者「本当ですか?!」

シャーマン「ええ、神の力と呼応して完成する時空転移」

シャーマン「こんな魔法を生み出せるなんてあなた達のおかげね」

シャーマン「じゃあそこに並んでちょうだい、始めましょう」

勇者「はい、色々お世話になりました!あとひいおじい様にもくれぐれも変なことばかりしないようにとお伝えください」

シャーマン「わかったわ」

シャーマン「それじゃあ転移魔法!!」

ボオオオオン

ボオオオオン

ボオオオオン

ボオオオオン…

シャーマン「また、未来で会いましょう」


過去の世界を突破しました
ここでレベル調整を行います
安価先のコンマ以下の数値の1の位を今のレベルに加算します(安価連投可能)


勇者レベル88  安価下+1
剣士レベル35  安価下+2
聖者レベル51  安価下+3
魔法使いレベル67 安価下+4

勇者たちのレベルが上がりました!

勇者レベル92
剣士レベル36
聖者レベル60
魔法使いレベル68



現在

シュウウウウウ

勇者「着きましたか?」ケロッ

聖者「うぅ…過去に行ったときより、気分が悪いわね…」グッタリ

魔法使い「おそらく出来たばかりの魔法でまだ加減がわからなかったのだろう…」ゴホゴホ

剣士「」

勇者「剣士ー?!」

シャーマン「お帰りなさい、勇者ちゃん」

魔法使い「シャーマン殿!」

シャーマン「魔法使い、久しぶりね」

魔法使い「そうか、ここは俺にとっては未来なんだな」

シャーマン「ふふ、まあね」

シャーマン「ところであの時聞きそびれたけど、よくあのロック鳥から羽根を手に入れられたわね」

剣士「まあ、ロック鳥の卵を食っちゃって、色々大変だったけどな」

シャーマン「え…じゃああなた達だったのね」

魔法使い「何かあったのか?」

シャーマン「いえ、ロック鳥は自分の死期が近づくと卵を産んでその一生を終えるんだけど、文献によれば最後のロック鳥は何者かに卵を捕食されたため、子孫を残すことができず、その個体で最後だったみたい」

聖者「ってことはロック鳥が絶滅したのは私たちのせいってわけね」ウフフ

勇者「…」

剣士「」

魔法使い「なんてことだ…」

シャーマン「ま、まあ仕方ないわよ、知らなかったんでしょう?」

勇者「はい…」

シャーマン「このことは忘れましょう。で無事に魔法使いも仲間にしたわけだし」

シャーマン「最果ての地へ向かうんでしょう?」

勇者「そのつもりです」


シャーマン「なら、次は 安価下+1 に向かうといいわ」


シャーマン「現魔王について何かわかるかもしれないわよ?」


勇者「恐竜の体内?ですか?」

シャーマン「ええ、遥か昔に生息していたハイパーザウルスと呼ばれる超大型の恐竜」

シャーマン「その体内とは比喩だけど、ハイパーザウルスの風化した骨がまるで一つの大きな山のように横たわっているのよ」

シャーマン「そこがハイパーザウルスの体内と呼ばれているわ」

勇者「わかりました、そこに向かってみます」

シャーマン「気をつけてね、最近魔王の動きが活発になっているわ」

シャーマン「あなた達を探しているのかもしれないわ」

剣士「大丈夫だろ!俺がいるんだから!」

勇者「剣士が一番心配です…」

シャーマン「魔法使い、頼んだわよ?」

魔法使い「ああ、わかった」

シャーマン「ハイパーザウルスの体内に向かうには 安価下+1 の方へ行くといいわよ」

シャーマン「過去の名残が見える、ロストワールドへ向かうといいわよ」

聖者「ああ、そこなら知っているわ、時間はかかるけどね」

聖者「あそこは良いスケルトンの素材が揃っていたもの」

魔法使い「なら、道案内は聖者殿に任せよう」

剣士「けっ」

勇者「ロスト…ワールド…」


そうして、私達はシャーマンさんと北の大帝国に別れを告げ、ロストワールドに向かいました

そんな旅路の途中私達はとある村に立ち寄って疲れた身体を休めることにしたのですが…

勇者「あ!あそこ!」

魔法使い「村があるな、このところ魔物との戦いばかりでろくに休んでいなかったからな」

勇者「少し、あの村で休ませてもらいあましょう」

剣士「ふう…やっと休める…」

勇者「剣士も頑張ってましたからね」

剣士「当たり前だろ?」

聖者「それにしても、魔物も強くなってきたわね」

聖者「シャーマンが言っていたことは本当だったみたいね」

魔法使い「それにロストワールドに近づくにつれ邪悪な魔力が強くなってきている」

魔法使い「ここから先、気かを引き締めていかないと、何があるかわからないな」

勇者「…」

村人「おや、旅の方たちか?」

魔法使い「ああ、申し訳ないのだが、どこか我々を泊めてもらえる宿はないだろうか?」

村人「この村の端に宿屋がある、そこに泊まるといい」

魔法使い「そうか、わざわざありがとう」

村人「ああ、そうそう」

村人「この村の先に洞穴があるんだがそこには決して近づくなよ」

勇者「何かあるんですか?」

村人「そこは白紙の洞穴と呼ばれていてな」

村人「昔からその洞穴に入ると二度と戻れなくなると言われている」

村人「だから村人は決して近づかないんだが」

村人「何も知らない旅人があの洞穴に入って、帰ってきたことは一度もない」

勇者「そんな…」

村人「この間も冒険者とかいう女が、宝の匂いがするからとあの洞穴に入っていったきり帰って来てない」

勇者「冒険者さんが?!」

村人「知り合いか?なら残念だがもう諦めな」

村人「もう帰ってこないよ」

宿屋

勇者「早く!早く助けに行かないと!」

魔法使い「落ち着け勇者殿!まだ帰って来ないと決まったわけじゃない」

勇者「で、でも!」

聖者「きっとあそこには抜け穴があって皆そこから出ていっているのかもしれないわよ?」

剣士「それになんで助けに行くんだよ?あいつのことだからきっと宝を見つけてとんずらしてる頃だぞ」

勇者「魔物がいるのかもしれません!」

聖者「それはないんじゃない?人を襲うならなぜここの村人達は無事なの?」

聖者「洞穴から出ても来ないし、雪女のように生贄を求めるわけでもない」

剣士「それに、近づくなって言われたんだかし…」ガクガク

勇者「で、でも…!」


勇者たちはどうする?
安価下+1

勇者「お願いします!私は冒険者さんを助けたい!」

魔法使い「…わかった。俺は勇者殿についていこう」

勇者「ありがとうございます!魔法使いさん!」

剣士「ったくよー!勇者様がそこまで言うなら絶品料理で手を打とう」

勇者「剣士…はい!」

聖者「まあ、人が消える洞穴には興味あるわね」ウフフ

勇者「聖者さん、ありがとうございます!」

勇者「皆さんありがとうございます!じゃあ行きますよ!」


洞穴前

勇者「ここが…」

剣士「や、やっぱり帰るか?」ガクガク

聖者「怖いなら帰りなさい」

剣士「怖いわけないだろ!」

魔法使い「微かだが魔力を感じる…」

勇者「とにかく行ってみましょう」

魔法使い「待て、勇者殿」

魔法使い「回避率と防御力強化の魔法を皆にかけておこう」

勇者「ありがとうございます!」

勇者「あの、後これを」

剣士「なんだ?」

勇者「こっそり作ってたんですが…」

聖者「押し花?」

勇者「はい、皆お揃いの仲間の印…お守りです」

勇者「いらない…ですよねやっぱり…」

聖者「うふふ、ありがたくいただいておくわ」

魔法使い「これがあれば俺の魔法はいらないかもしれんな、わはは!」

剣士「ま!受け取っといてやるよ!」プイ

勇者「えへへ、ありがとうございます」

勇者「じゃあ、行きましょう」

洞穴内部

魔法使い「ただの洞穴だな…魔力も感じなくなった」

ヒュウ…

聖者「風が…」

聖者「やっぱり抜け穴があるのよ」

勇者「じゃあ、皆そこから出て行ったんでしょうか?」

魔法使い「とにかく洞穴を抜けてみよう」

剣士「あ!光が見える!あそこが出口か?」

勇者「いきましょう!」ダダッ




勇者「ふう、抜けました!」

勇者「やっぱり、抜け穴だったみたいですね、皆さんごめんなさい」

勇者「無理やり突き合わせてしまって」


勇者「あれ?」

勇者「剣士?聖者さん?魔法使いさん!?」




勇者「なんで…誰もいないの…?」


勇者はどうする?安価下+1

勇者「と、とにかく戻ってみよう…」

ダダッ

勇者「もー剣士!出てきてください!」

勇者「聖者さんも、魔法使いさんも!無理に連れ出したこと怒ってるんですか?」

洞穴前

勇者「一本道のはずなのに…誰もいなかった…」

勇者「や、宿屋に戻ってるのかも!」


宿屋

勇者「やっぱりいない…」

勇者「あの!宿主さん!」

宿主「なにかね?」

勇者「あの、私と一緒にいた三人見かけなかったですか?」

宿主「はて?」

宿主「お客さん、あんた一人しかこの宿には通してないんだがな?」

勇者「???」

勇者「え?いやほらやだなー!馬鹿そうな男の子と身体の大きな男の人と綺麗な黒髪の女の人と一緒にこの宿に入ったじゃないですか!」

宿主「いや、あんた一人だったよ」

勇者「そ、そんなはずありません!!」ダダッ

勇者「荷物だって人数分…ある…はず…」

勇者「私のだけ…?」

勇者「な、なんで?なにがどうなって…?」

勇者「あ…いや…わからない…た…や…さ…え…あが…????」ガクガク



勇者はどうする?安価下+1

勇者「や、やだなー皆…」

勇者「私をびっくりさせようとしてるだけだよね…」

勇者「もう一度あの洞穴を通ってみよう…」


洞穴出口

勇者「…」

勇者「うう…うわあああん!うう…皆…聖者さん…魔法使いさん…」

勇者「剣士!!」

勇者「皆…どこ行っちゃったの…?!」

勇者「うう…」



誰もいない…どうしよう?安価下+1

勇者「ん…?あれ、私寝ちゃって…」

勇者「皆さん朝みたいですよ、起きないと!」

勇者「…」

勇者「夢じゃなかったのか…」

勇者「このさきには何があるのかな…皆この先にいるのかな…」

勇者「行ってみよう…」



勇者「もう三時間ぐらい歩いたかな…なんにもない…」

??「こらそこの!何してるんだ!こっちにきなさい!」

勇者「え?」グイッ

??「何考えてるんだこんなところを一人で」

勇者「あなたは大魔術師さん?!」

大魔術師「そうたが、なぜ俺の名前を?」

勇者「な、なぜって…」

大魔術師「とにかくこっちへ」

勇者「大魔術師さん!何がどうなっているんですか?!なんで私のこと覚えてないんですか?!私ですしよ?!勇者です!」

大魔術師「勇者…?すまん、聞いたことがない名だ…」

勇者「え?」

大魔術師「とにかく気をつけろ」

大魔術師「紅スケルトン率いるスケルトン軍団がもうすぐ魔王軍と戦争を起こす!」

大魔術師「この先に行くと渦中に巻き込まれるぞ!」

勇者「紅スケルトン?!なにを言ってるんですか?紅スケルトンなら、ちゃんと転生して聖者さんになったんですから!」

大魔術師「お前こそ何言ってるんだ?」

大魔術師「本当に何も知らないのか?今の情勢を」


勇者「情勢…?一体何が起こってるんですか?」

大魔術師「今、世界は魔王軍と紅スケルトン軍、そして砂漠の民の族長の3勢力がこの世界を我がものにせんと争いを続けている」

大魔術師「すでに海の洞窟や始まりの森、北の大帝国などはその争いによって壊滅した」

勇者「ど、どういうこと…」

勇者「そんな、砂漠の民の族長だって倒しましたよ…海の洞窟だって始まりの森だって、北の大帝国だって!壊滅なんてしてませんよ!!何言ってるんですか?!」

勇者「ナニイッテルンデスカ?」

大魔術師「お、おい大丈夫か?」

勇者「ワカリマセン、ワタシニハ…」

勇者「もうわかりません!!」ダダッ

大魔術師「こ、こら待て!」





勇者はどこに向かう?安価下+1

勇者「ここは私の知っている世界じゃない」

勇者「もう疲れた…」

勇者「もう皆がいないこんな世界…嫌だ…」

勇者「苦しみのない世界に行こう…」



グサッ…








今日はここまで

ポタ…ポタ…

勇者「…っ」

大魔導師「何があったか知らんが早まるな!」ポタポタ…

勇者「大魔導師さん、手が…!」

大魔導師「こんなもの魔法でどうとでもなる」

大魔導師「それより、その年で死のうとするんじゃない!」

大魔導師「話なら聞いてやる、心配するな」

勇者「うぐ…うぅ…うわあああん!うわあああん!」

大魔導師「お、おい!泣くなよ…」

大魔導師(こういう時は優しく口付けをすればいいとあの本にかいてあったな!よし!) 

大魔導師「では失礼」ムチュー

勇者「勇者ヘッドバット!」ゴチーン!

大魔導師「ぶぐへ?!」グチャ!


大魔導師「どうだ?少しは落ち着いたか?」ボロ…

勇者「はい…」グスッ

大魔導師「で、何があったんだ?」

勇者「それが…」



大魔導師「洞穴を抜けたら仲間がねえ…」

勇者「はい…それにまるでこれまで私達が旅してきたことが全てなかったかのようなことばかり…」

大魔導師「確か紅スケルトンは転生し、聖者に」

大魔導師「砂漠の民の族長も倒したんだったな…」

大魔導師「残念だがそういう事実はこの世界にはないな」

大魔導師「それに、勇者というのも存在しない」

勇者「…皆がいなくなったんじゃなく、まるで最初から私がいなかったみたいですね…」

大魔導師「…」

勇者「それじゃあ、ひいおじい様は何をされてるんですか…?」

大魔導師「確か先代魔王のことだったな。彼なら今、国王軍とともに、人間を守るため3勢力と戦っているが今のところ劣勢だな」

大魔導師「というかこの3勢力ともが強すぎる」

大魔導師「魔王は言わずもがな」

大魔導師「紅スケルトン軍は数も多い。さらにアンデッドときたものだ」

大魔導師「砂漠の民の族長も我々の常識を越えた兵器を使ってくるので、手の内ようがない状態なのだ」

勇者「…」

大魔導師「そんなに悲観的な顔をするな…」



勇者とやらはそうとう落ち込んでいるみたい
大魔導師はどうする?安価下+1

大魔導師「仕方がない」

大魔導師「お前の仲間とやらをここに召集しよう」

勇者「そ、そんなことが?!」

大魔導師「もちろん、ただしこの世界に本当にいればのはなしだ」

勇者「お、お願いします!やってください!」ガシッ

大魔導師「ああ、今からやるのは逆転移魔王だ」

大魔導師「イメージしたものをここに転移魔法にて呼び寄せる」

大魔導師「これにはお前の力も必要だ」

大魔導師「俺にはお前の仲間がわからんからな」

大魔導師「お前がイメージするんだ」

大魔導師「それを元に逆転移させる」

勇者「わかりました!」

大魔導師「ただし聖者はダメだ」

勇者「な、なんで?!」

大魔導師「紅スケルトンだった場合どうする?!」

勇者「私がなんとかします!たからお願いします!」

大魔導師「…どうなっても知らんぞ」

勇者「はい」

大魔導師「わかった…」

大魔導師「では、まずお前と意識をリンクさせる」

大魔導師「意思疎通魔法」

大魔導師「つながった…それでは」

大魔導師「逆転移魔王!」


カアア!

勇者「聖者さん!魔法使いさん!剣士!お帰りなさい!」

勇者「もう心配しちゃいましたよ!皆急にいなくなるんですから!」

大魔導師「…」

勇者「本当に…皆…急に…いなくなるんですから…」

大魔導師「もう、いいだろう…」

大魔導師「やはりこの世界にはお前の仲間はいない」

大魔導師「紅スケルトンが逆転移されていないのはお前の中の聖者とやらのイメージの方が強かったからだろうが…」

大魔導師「そもそも魔法使いというのも過去の人間なのだろう?それに剣士だって海の洞窟出身というではないか」

大魔導師「あそこはすでに壊滅したんだ。だからもう…」

勇者「…」

勇者「そんなはず…そんなはずない…」

勇者「ソンナハズナイ!!」ドゴオオオオン!

大魔導師「ぐっ!なんて力だ…!」

大魔導師(それにこの感じ、まるで…)

勇者「皆どこ?!どこにいるの?!私はここです!!」

大魔導師「また混乱状態になりそうだ…どうする…」




どうする?安価下+1

勇者「ドウシテ?!」ドガァアアン!

大魔導師「…」ゾクッ

勇者「ミンナドコ?!」ドゴオオオオン!

大魔導師「まずい…!このままではあいつ自身壊れてしまう!」

大魔導師「すまないが眠ってもらうぞ!睡眠魔法!!」

勇者「ワタシハコ…こ…に…」バタンッ

勇者「」Zzz…

大魔導師「これだけでは足りないな…拘束魔法」シュルシュル





勇者「ん…」

大魔導師「目が覚めたか?」

勇者「こ、これは?」

大魔導師「今のお前は精神的に不安定だ…すぐに暴走する」

勇者「…」

大魔導師「それにお前…」

勇者「なんですか?」

大魔導師「いや?何でもない」

勇者「…」

大魔導師「どうすれば満足するんだ?」

勇者「皆に、会いたい…」

大魔導師「…」

大魔導師「ならお前が仲間とやらに出会えるまで俺がお前に同行しよう」

大魔導師「お前の気が済むまで探すといい」

勇者「本当ですか…」

大魔導師「ああ」

勇者「ありがとうございます…」

大魔導師「ではまずどこへ行く?転移魔法で連れて行ってやる」

勇者「…」


まずはどこへ向かう?安価下+1

勇者「まずは…海の洞窟に…」

大魔導師「そこでいいんだな?」

勇者「はい…」

大魔導師「では転移魔法!」ビュン




大魔導師「着いたぞ」

勇者「こ、これは…」

大魔導師「ここは…壊滅したのち、砂漠の民の人間達によって他の人間を家畜扱いする牧場と化した」

大魔導師「砂漠の民以外の人間は朝から晩まで休むことも許されず族長の為に働かされている」

大魔導師「人が人を飼い慣らす、まるで地獄だな」

勇者「…ひどい」

大魔導師「どうだ?剣士はいるか?」

勇者「…いません…」

大魔導師「もう行くか?」


勇者はどうする?安価下+1


勇者「誰か…私を覚えている人はいるんでしょうか…何か手掛かりは…」

大魔導師「仲間の他に誰かあてはないのか?」

勇者「…」

勇者「そう言えば、旅の途中で人魚さんに出逢いました…」

大魔導師「人魚か…特殊な種族だから」

大魔導師「何か知っているかもしれんな」

大魔導師「ではその人魚を探しに行こう」

勇者「はい…」

大魔導師「転移魔法!」ビュン




今日はここまで

大魔導師「ふむ、お前が出会ったという海域まで来てみたが、やはり偶然出会うのは難しいか」

大魔導師「逆転移で呼び出そう」

大魔導師「その人魚のことは覚えているか?」

勇者「はい…」

大魔導師「では、逆転移魔法!」ボウン

人魚 え?あれ?ここどこ?

大魔導師「この人魚か?」

勇者「そうですね、綺麗なピンクの髪の毛でしたから…」

人魚 に、人間?!何?私一人旅の途中だったのに!

勇者「あの、人魚さん…私のこと覚えていますか?私と剣士とそれに紅スケルトンを助けてくれましたよね?この海で…」

人魚 はあ?あなた誰?私みたいな海の藻屑にそんな知り合いいるわけないでしょ!馬鹿にしてるの?

勇者「なにか…話してよ…私ですよ…うう…」

人魚 な、何この子?急に泣き出して…私が悪いの?

大魔導師「やはりだめか…」

勇者「…」

大魔導師「どうする?まだ行く当てはあるか?」

勇者「いえ…もう…いいです…もう…」

大魔導師「…」

大魔導師「まあ、そうふさぎ込むな」

大魔導師「次はお前の仲間が消えたと言う洞穴に行ってみよう」

大魔導師「そこでこのようになったというならやはりそこに何かある」

勇者「…はい」

大魔導師「では行くぞ、転移魔法!」ビュン!

※久々なので安価はしばらくありません


大魔導師「ここか、確か白紙の洞穴と言ったな」

勇者「この洞穴を抜けた所で皆いなく…なったんです…」

大魔導師「よし、そこに行こう」

洞穴出口

大魔導師「ここか…」

勇者「はい…」

大魔導師「微かだが魔力の気配が残っている」

勇者「…そういえば魔法使いさんも洞穴に入る前に少し魔力の気配があると…」

大魔導師「殆ど消されてはいるが、完全には消えていない」

大魔導師「かなり強力な魔法だな…」

勇者「もし何かの魔法でこうなったんだとしたら、どうにかできないんですか?!」

大魔導師「…ふむ」

大魔導師「残念だが…ここまで消されていては…」

大魔導師「どんな魔法でもなんの魔法か分からなければ手の打ちようがない…」

大魔導師「すまない…」

勇者「いえ…」パラ…

大魔導師「何か落ちたぞ」

勇者「! これ…」

勇者「押し花…」

大魔導師「大事なものなのか?」

勇者「皆との、仲間の印です…」


このデカパイ!

なんですってー!

はいストップ

わはは!元気で何より!


勇者「うう…会いたいよ…皆に会いたいよお…」ギュウ…

大魔導師「…」

大魔導師(ここは、そっとしておくべきか…)

勇者「うう…うぐ…」ポロポロ…

大魔導師「…ん?」

勇者「うう…」ポウ…

大魔導師「ま、待て!勇者!それを見てみろ」

勇者「え?」ポウ…

大魔導師「押し花が光っている…?」

勇者「これは…」

大魔導師「おい!それは仲間の印と言ったな」

勇者「はい…」

大魔導師「もう一度逆転移をかける」

大魔導師「強く感じろ!仲間を!」

勇者「で、でも…!」

大魔導師「信じろ!」

勇者「…」

勇者「はい!」ギュウ!

勇者「皆…聖者さん…魔法使いさん…剣士…!」

勇者「私はここです!勇者はここです!!」

大魔導師「行くぞ、逆転移魔法!!」ボウン!





パリッパリッ



バリイイイイン!


ゃ…


…しゃ…


ゆ…しゃ…!



勇者!





勇者「!」

勇者「あぁ…大魔導師さん…やっぱり、駄目だったんですね…」

???「はあ?何言ってんだ?勇者様」

勇者「!」

この声…

勇者「うう…」

剣士「勇者様?」

勇者「げんしー!!」ガバァ

剣士「うわ!なんだよ!!どうしたんだ勇者様?!」

勇者「うわああああ!!うわああああん!!」ギュウ!

剣士「ぎゃあああ!!骨が砕ける!!」

魔法使い「ゆ、勇者殿!どうしたんだ?」

勇者「うわああああん!!ばぼうづがいさん!!」ギュウ!

魔法使い「ぐふえ?!」

聖者「あらあら、可愛い顔が台無しよ?」

勇者「ぜいじゃざあん!!」グワッ

聖者「うっ?!」

勇者「うあ!うわああああ!!皆!本当に皆?!」

剣士「と、とにかく落ち着けって!どうしたんだよ?!」

勇者「うう…よがった…うわああああ!!」

勇者「ほんどに…よがったあ!!」ギュウ!

剣士「な、なんだよ…」

魔法使い「勇者殿…」

聖者「大丈夫よ」ナデナデ


魔法使い「落ち着いたか?」

勇者「はい」グスッ

聖者「何があったの?洞穴を抜けたら急に泣き出すんだもの」

勇者「え?」

剣士「そうそう、勇者様が走っていって追いついたら泣き出すんだから」

勇者(どういうこと?私が大魔導師さんと過ごした時間はなかったことに?)

勇者(それに大魔導師さんもいない…)


???「残念…魔王様の仰せの通り、後少しで勇者の心を壊せたんだが」


魔法使い「なにものだ?!」


???「ん?」



勇者達の前に現れたのは?安価下 1


先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王の右腕

性別は?安価下 1

先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王の右腕

性別 女

大魔導師やシャーマンのような役割は何?安価下+1

密偵( 先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王の右腕 )

性別 女

性格と見た目 安価下+1

密偵( 先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王の右腕)

性別 女
見た目 髪は黒のロングストレート。 長身で、おしとやかな雰囲気。
性格 ツンデレデレ

能力 安価下+1

密偵( 先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王 の右腕)

性別 女
見た目 髪は黒のロングストレート。 長身で、おしと やかな雰囲気。
性格 ツンデレデレ
能力 幻影魔法及び洗脳魔法
その他の特徴 安価下+1



密偵( 先代魔王四天王の一人にして裏切り者の現魔王 の右腕)

性別 女
見た目 髪は黒のロングストレート。 長身で、おしと やかな雰囲気。
性格 ツンデレデレ
能力 幻影魔法及び洗脳魔法
その他の特徴 実は先代魔王を裏切ったと見せかけた、スパイ。 体力及び魔翌力が豊富で、四天王の使い走りみたいな ことをしている。 器用であらゆることを無難にこなす。 ガーデニング大好き。


密偵の誕生です


密偵「あたしは密偵」

密偵「かつて先代魔王の配下四天王の一人にして今は現魔王おつきのスパイにして使い魔にして器用にしてガーデニング大好きにして魔力体力過多」

聖者「聞いてもないのにご丁寧な自己紹介どうも」

剣士「というかお前の設定が過多だよ!それに外の草木ガーデニングしてただろ?!整いすぎだよ!」

魔法使い「今は現魔王のおつきだと?貴様先代を裏切ったのか?!」

密偵「あんたには関係ないな」

勇者「あなたが私にあんな魔法を?!」

密偵「ああ、あたしの幻影魔法」

密偵「なあに、簡単な魔法だよ」

密偵「あんたがこの世界からいなくなった世界というのを夢幻として見せてただけ」

密偵「あれは仲間が消えたわけじゃなくあんたがいなくなってただけのことだ」

密偵「それであそこまで心が壊れてたんだから笑っちゃう。あはは」

密偵「まあただの幻影だから実際の時間はほんの一瞬だけどな」

魔法使い「それで勇者殿が泣いていたのか…ひどいことを」

剣士「え?何?どういうこと?」

聖者「勇者はあいつの魔法で悪夢を見ていたということよ」

剣士「そういうことか!こいつ悪者なんだな!」

密偵「今更かよ。まああんたらの絆が予想外に強かったのは想定外だが、まあ概ね目的は達成」

勇者「目的?」

密偵「魔法様もこんな回りくどいことしなくても勇者はいずれ壊れただろうけど」

勇者「?!」

密偵「あたしはここいらで撤退させてもらう」

魔法使い「逃がすか!」

密偵「洗脳魔法」

魔法使い「あぐ?」

勇者「魔法使いさん?!」

魔法使い「はやく逃げてください」

密偵「あはは、そうする」グワアン

剣士「くそ!逃げられた!」

勇者「…」


魔法使い「すまない、俺があいつに洗脳魔法などかけられていなければ…」

勇者「そんなことありません」

勇者「私は魔法使いさんが今ここにいるだけで充分です」

魔法使い「勇者殿…」

勇者「皆さん…これからも私の側にいてくれますか?」

魔法使い「俺はそのつもりでこの未来まで来たんだがな」

聖者「私はもう他に行くところもないしね」ウフフ

剣士「だ、誰が離れるなんて言ったんだよ!今更そんなこときくなんて馬鹿じゃないのか?この泣き虫デカパイは」

勇者「うう…うぐ…ひぐ…」

剣士「な、泣くなよ!」

勇者「うわああああん!剣士の馬鹿!」ギュウ!

剣士「だ、だから死ぬ!」

魔法使い「おご?!」

聖者「うぐ?!」

勇者「皆!皆!私は皆大好きです!」

魔法使い「わはは!これは照れるな!」

聖者「うふふ」

剣士「ふ、ふん!」

勇者「えへへ」


そうして私達は再びロストワールドへ向かうことにしたのですが…


勇者「はあ…」

魔法使い「まだあまり元気がないな、勇者殿」

聖者「仕方ないわ、あのあと探したけれど冒険者が見つからなかったのだから」

剣士「だから、あいつならとっくにあの出口からとんずらしただろうさ」

魔法使い「んー、ならよいのだがな」

剣士「そのうちまた宝を狙ってひょいと現れるだろ」

剣士「ところでロストワールドはまだなのか?」

聖者「もうすぐよ」

魔法使い「どんな場所なのだ?」

聖者「シャーマンが言っていたハイパーザウルスの骨がまるで洞窟のようになっていて、その中はアンデッドの住処になっていて、」


剣士「」ピクッ


剣士「アンデッド…」


聖者「どうかした?」

剣士「黙れ、別になんでもねーよ…俺ちょっと小便」タタッ

魔法使い「前から思っていたのだが、剣士殿はなぜ聖者殿にあんなに敵意を抱いているのだ?」

聖者「さあ?」

聖者「ここがロストワールドよ」

勇者「本当に大きな骨…山みたいですね」

魔法使い「こんな生物が昔この地上を歩いていたのか…」

勇者「それにここ、植物も生き物も、あまりみたことがないものばかり…」

聖者「古代の植物や生き物の生き残りというところかしら?なぜここだけこんなものがまだ生息しているのかわからないけれど、これもアンデッドの住処の由来かしらね?」

聖者「古代の生き物が死なずにこうして残っているのだから」

魔法使い「なるほど」

聖者「まあこの地下には人間だけじゃなく、ありとあらゆる生き物の骨も埋まっていたのだけど」ウフフ

勇者「シャーマンさんが言うには現魔王の手掛かりがあると言うことでしたが…」

魔法使い「入ってみるか?ハイパーザウルスの体内へ」

魔法使い「だがまた白紙の洞穴のようなことが行らないとも限らん」

魔法使い「どうする?勇者殿」

勇者「安価下+1」


勇者「 それがいいです! ミクロになって旅をしましょう 」ガクガク

魔法使い「あ、いや落ち着け勇者殿、会話がかみ合わん」

魔法使い「怖いことを思い出させてしまったな」

聖者「とにかくこの辺りを調べてみましょう?」

魔法使い「そうだな、何か魔法がかけられていないか徹底的に調べておこう」

勇者「すみません…」

魔法使い「気にすることはない!わはは!こういう時のために俺がいるのだから!」

魔法使い「それにあのとき魔力を微かに感じていながら防げなかったのが悔しい」

勇者「ありがとうございます…」

剣士「…」

魔法使い「とにかくなにか魔法がかけられているということはなかった」

勇者「そうですか」ホッ

ガサガサ

勇者「?!」


古代の魔物が現れた!

勇者達はどう戦う?安価下+1



魔法使い「見たところあいつは素早い動きの近接タイプだ」

魔法使い「攻撃は勇者殿、聖者殿に任せる!」

勇者「はい!」

聖者「わかったわ」

魔法使い「剣士殿!剣士殿の閃光魔法は敵の目くらましに役立つ!俺と勇者殿と聖者殿のバックアップをしよう!」

剣士「なんで俺が聖者なんかのバックアップを?!」

魔法使い「そんな言い方はあんまりだ、今は戦闘に集中しよう!」

剣士「…くそ、閃光魔法!」

魔物「グウ…!」

勇者「勇者パンチ!」ドゴオオオン!

聖者「呪われた剣!」シャキイイン!

魔物を倒した!

勇者「ふう…」
ガサガサ
勇者「またですか?!」

子魔物「クウウン…」

剣士「こ、子供の魔物?!」

子魔物「クウウン…」

魔物「」

子魔物「クウ」グサッ!

剣士「?!」

子魔物「」

聖者「」シャキン

剣士「な、なんで殺した…?!」

聖者「なんでって、魔物じゃない」

剣士「て、てめー…」

勇者「ちょ、ちょっと剣士…!」

剣士「やっぱりお前はどこまでいっても血も涙もないアンデッドなんだな…」

聖者「だったら何?」

剣士「俺はアンデッドが大嫌いなんだよ!」

勇者「剣士!?」

聖者「あらそう?なら私を殺す?」シャキイイン

剣士「斬魔の刀!」シャキイイン

勇者「ちょっと何やってるんですか?!」

剣士「勇者様は黙ってろ!!うわああああ!!」ダダッ

魔法使い「拘束魔法!」

剣士「うぐ?!」グルルル

魔法使い「いい加減にしないか!」

剣士「くそ!」

魔法使い「どうしたのだ?剣士殿!なぜそんなに苛立っているのだ?」

剣士「俺はな…」

剣士はどうする?安価下+1

剣士「ちっ…」

魔法使い「どうした?黙っていては何もわからん」

勇者「剣士…どうしちゃったんですか…?」

剣士「…」

勇者「え?ちょっと聖者さんどこ行くんですか?!」

聖者「毎日こんなんじゃ旅なんて続けられないでしょう?ここでお別れね」ウフフ

勇者「やだ!待って下さい!私から離れないって言ったじゃな」パキイイン!

魔法使い「」

剣士「」

聖者「楽しかったわ…さよなら」

勇者「うう…聖者さん…どうして…」グスッ

魔法使い「気がついたらいなくなっていたな…」

剣士「…」

勇者「側にいてくれるって…言ってたのに…」

勇者「剣士!なんであんなこと!」

剣士「…なんだよ、俺のせいだっていうのか?」

勇者「そ、そんなことは…」

剣士「だいたいあんなやつ仲間にいれるから」ドカッ

魔法使い「馬鹿者!!」

剣士「…」

勇者「魔法使いさん…!?」

剣士「…もういいよ…」

魔法使い「剣士殿!どこへ行く気だ?」

剣士「俺ももう降りる…俺はひとりで俺がやりたいことをやる…」

勇者「な、何言ってるの?」

剣士「閃光魔法!」

勇者「うっ?!」

魔法使い「…」

勇者「いない…」

勇者「ああ…どうして…どうして…どうして…?!」

魔法使い「落ち着け勇者殿…」

勇者「でも!だって?!剣士が!」

魔法使い「落ち着け!」

勇者「いや…皆離れていく…」ガクガク

勇者「」ブワア…

魔法使い「ん?」

魔法使い(なんだこの魔力…?とにかく…)

魔法使い「安心しろ、剣士殿には追尾魔法をかけておいた」

魔法使い「居場所ならすぐわかる」

勇者「…ああ…良かった…」シュン

魔法使い(さっきの魔力が消えた…あれは一体…)

勇者「で、剣士はどこに?」

魔法使い「…ハイパーザウルスの体内だ」


勇者達はどうする?安価下+1

魔法使い「追いかけるか?」

勇者「聖者さんも気になりますけど、剣士はひとりじゃ何もできませんからね…」

魔法使い「そうか、ではすぐに行こう」

勇者「はい!」



ハイパーザウルス入口

勇者「やっぱり口から入るんですね」

魔法使い「まるで喰われるようだな…」

勇者「行きましょう…」ダダッ



剣士「ハアハア…」

剣士(ここにはアンデッドが…もしかしたら…あいつが…)

バサバサ

剣士「うわっ!!魔物?!」

剣士「勇者さ…」

剣士「そうだ…俺はもうひとりだった」

剣士「閃光魔法!」




魔法使い「!」

勇者「どうしたんですか?」

魔法使い「剣士殿が閃光魔法を使っている、魔物と戦っているのかもしれん」

勇者「急がないと!」


???「そうはさせない、ここで勇者一行は全滅する」

勇者「!」


勇者と魔法使いの前に新たな魔物が!
どんな魔物?安価下+1

勇者「け、剣士?!」

魔物剣士「」シャキイイン

勇者「ち、違うか…剣士にこんな強そうな気は出せないもの…」

魔法使い「おそらく先に通った剣士殿の姿を写しとったのだろう」

魔物剣士「仲間の姿だと上手く戦えないだろう」

勇者「くっ…」



勇者と魔法使いはどう戦う?安価下+1

勇者「いいえ、あなたは剣士じゃない!」スッ

勇者「魔法使いさん、ここは私に」

魔法使い「わかった」

魔物剣士「めをつむって戦うつもりか?なめやがって…!」

勇者「剣士は…」

勇者「もっと弱虫で」

勇者「もっと怖がりで」

勇者「もっと馬鹿で!」

勇者「もっと格好良いんですよ!!!」ゴウッ

魔物剣士「?!」

ドパアン!!!

魔法使い「お、お見事…」

勇者「剣士…待っていて下さい、すぐに行きますから…」






剣士「うぐ…はあ…はあ…なんとか勝てた…」ボタボタ…

剣士「ほら、俺だってやればできるだろ…父さん…母さん…妹…」


???「おや?お客様かな?」


剣士「!」

剣士「お、お前は…!やっぱり…!」

吸血鬼「うん?どこかで出会いましたか?」バサァ



剣士の前に吸血鬼が現れた!
剣士はどう戦う?安価下+1

剣士「お前…吸血鬼だな…」

吸血鬼「ええ、そうですとも」

吸血鬼「崇高なる吸血鬼です」

剣士「はあああ!!」ズバァ

剣士「やったか?!」

吸血鬼「いきなり切りかかるとは躾がなっていませんね?」バサバサ

剣士「…」

吸血鬼「一体なんだというのです?」

剣士「お前は俺の家族を殺した…!家族の仇だ!」

吸血鬼「家族?さて?もう覚えていませんよそんなこと」

剣士「ぐっ!殺してやる!斬魔の刀!」ブン

スカッ

吸血鬼「なんですか?その剣裁きは」

吸血鬼「宝の持ち腐れですねえ」

剣士「黙れ…黙れ黙れ黙れ黙れ!!!」

剣士「閃光魔法!」

吸血鬼「うっ?!」

剣士「どうだ…!」

吸血鬼「そういえばそんな魔法を使っていた奴がいましたねえ」

剣士「?!効かないのか?!」

吸血鬼「弱かったです、妻と娘も守れず犬死にしました」

剣士「て、てめー!ウオオオオオオオ!!」

バサバサ

吸血鬼「あなたも犬死タイプですよ」ズバァ

剣士「ぐふっ?!」

吸血鬼「ほおー、上手く後ろに飛び退いて直撃を避けましたか」

吸血鬼「しかし」

剣士「あ…ぐ…」ボタボタ!!

吸血鬼「腹をそこまて抉られればもううごけないでしょう?」


剣士「く…そ…」


剣士はどうする?安価下+1

吸血鬼「行きなさい、私の可愛い蝙蝠達」

バサバサバサバサ

剣士「うぐ?!あ…が…」バサバサバサバサ

吸血鬼「そいつの血を全て吸ってしまいなさい」

バサバサバサバサ

吸血鬼「たわいない」

吸血鬼「私は再び魔王様のためにアレを仕上げますか」

待て…

吸血鬼「」ゾク

吸血鬼「なんですか…?」

ズバズバァ

吸血鬼「蝙蝠達が…」

剣士「」シュウウウウ

吸血鬼「さっきまでとは違う…」

剣士(なんだ…俺の身体…勝手に…)

剣士(意識も段々…)

吸血鬼「私直々に殺してあげましょう!」バサァ

剣士「斬魔の刀…」シャキイイン!

吸血鬼「?!」

吸血鬼「なんだこの動き…まるで別人だ…」

剣士「逃がさない…」ユラァ…

吸血鬼「くっ!死ねえ!!」


剣士「」ブン!!


斬魔の刀の一撃!
安価下+1のコンマ以下の数値
00?49 直撃!
50?99 かわされる





剣士「」ブン!!

吸血鬼「?!」ズバァン!!

吸血鬼「」ボトッ

剣士「」シュウウウウ

剣士「ぐっ…!」ドサッ

剣士「た…おし…たのか…」

父さん…やったよ…俺…

やっと父さん達の所に行ける…


吸血鬼「私はアンデッドですよ?」

剣士「っ!」

吸血鬼「私をここまで追い込んだあなたの血を頂きますよ」

吸血鬼「これで魔王様の為にアレを完成させられますからね」ガブッ

剣士「があああああ?!」ブシューッ!

剣士(ダメだ…もう…)


吸血鬼「ふふ、もう少しですよ」ジュウウ

剣士「」

吸血鬼「?」

パキパキ…

吸血鬼「?!」ガバァ

吸血鬼「な、なんですか?!身体が…」


???「私の仲間から離れなさい」

吸血鬼「誰です…?!」

聖者「元、アンデッド」


元アンデッドvs最強のアンデッド
どう戦う?安価下+1

聖者「良かった、まだ生きてるわね」

聖者「勇者がくるまで持ちこたえなさい」

聖者「冷凍魔法!」

剣士「」パキイイン!

吸血鬼「ふっ、元アンデッドですって?」

吸血鬼「今はただの人間の身体ではありませんか」

吸血鬼「そんなあなたに何ができると?」

聖者「あなたを倒せるわ」

吸血鬼「やれるものならやってみなさい!」グワ

聖者「」スゥ…

吸血鬼「うぐ?!」

聖者「呪われた剣の力よ」

聖者「あなたの邪悪な魂を吸い取るわ」

吸血鬼「魂などなくとも…」

吸血鬼「貴様の血も頂いて、魔王様のアレを完成させる…」

聖者「それは何?」

吸血鬼「ふふ、力のあるものの血を貯め、このロストワールドの地の力により永遠の命へと昇華させる」

吸血鬼「それが魔王様の新たな命となるのです」

聖者「つまり不死身になると?」

吸血鬼「ええ、アンデッドと違い、いかなる攻撃や魔法でもその命を落とすことはなくなるのです」

聖者「なら、なおさらあなたはここで死ぬべきね」

吸血鬼「ほざけ…私は崇高なる吸血鬼!貴様ごときに!」




吸血鬼「」ジュワ…





聖者「アンデッド浄化」

聖者「言うの忘れていたわね」


吸血鬼「そ、そんな…この…私が…?」ジュワアアア

聖者「自分を過信しすぎたわね」

吸血鬼「ま、マオウサマ…ギャアアアア!!!」ジョウウウ!!




勇者「勇者パンチ!」メギメギ


ドゴオオオン!!


聖者「!」

勇者「剣士!大丈夫です…か!」

勇者「聖者さん!!」

聖者「私はいいから早く剣士を!ひどい傷だから」

勇者「は、はい!」

剣士「ん…」

勇者「剣士…!」

魔法使い「大丈夫か?!」

剣士「あ…あぁ…」

剣士「…」

剣士「…!」

剣士「色々言いたいことあるけど、まずは聖者と話させてくれるか?」

勇者「」コク

剣士「聖者…」

聖者「何かしら?私を殺す?」

剣士「…ごめん」

聖者「!」

剣士「それからありがとう」

聖者「なんの話?」

剣士「吸血鬼を倒してくれたんだろう?」

聖者「…」

剣士「それに雪女の時だって、聖者が助けてくれたんだよな?」

聖者「さあ?」

剣士「…」

剣士「俺はアンデッドが大嫌いだけど…」

剣士「聖者はその…嫌いじゃない…というかなんというか…」

剣士「…」

聖者「あらあら」ウフフ

聖者「じゃあ仲直りの握手ね」スッ

剣士「へっ!」パシ!

勇者「剣士…聖者さん…!」

勇者「じゃあ次は私からお願いです」

勇者「また皆で旅したい」

勇者「私と一緒に旅を続けて欲しい…!」

魔法使い「俺の意見は前と変わらん」

聖者「ええ、もちろん。やっぱり私にはいくところなんてないしね」ウフフ

剣士「しょーがねーなー!へへ」

勇者「はい!よろしくね!皆!」


勇者「これが魔王を不死身にするための…」

ドクンドクン!!

魔法使い「まるで心臓だな…」

剣士「吸血鬼の奴、こんなものを…」

聖者「まだ不完全みたいだけど、どんな力を秘めているかわからないわ」

勇者「魔王の手にわたる前に壊しておいた方がいいってことだよね」

魔法使い「そうだな、しかし特殊な魔法がかかっていて、通常の攻撃では壊せそうにはないな」

勇者「そっか…どうしよう…」


どうする?安価下+1

剣士「あれから色んな攻撃や魔法を試したけど、全然壊せないな…」

魔法使い「とにかくここには置いておけないな」

勇者「なら、壊す方法がわかるまでは私が持っておくことにするね」

魔法使い「いや、しかし…」

勇者「大丈夫だよ!肌身放さずもっておくから!」

魔法使い「んー…まあ今の所それ以外に手はないか…」

魔法使い「しかし邪悪な魔法がかけられている」

魔法使い「何か異変があればすぐに言ってくれよ!」

勇者「うん、ありがとう」

ドクンドクン

勇者「…」

ドクンドクン…










密偵「勇者がアレを手にした」

密偵「さあ?どうなるかなんか知らない、あはは」

密偵「でもこれで良かったんだろ?」

密偵「さ、楽しませてもらおうか?あはは」


今日はここまで

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ミス とりあえず勇者
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魔法使い「今夜はこの辺りでいいだろう…」

魔法使い「結界魔法」ブウゥウン

魔法使い「これでこの結界の外からは俺達は見えない」

剣士「今日は危なかったな…」

聖者「ええ…強力な魔物だったわね…」

勇者「皆、今回復するね…」

勇者「回復魔法…」

剣士「ありがと…」

聖者「助かったわ…」

魔法使い「すまない勇者殿…勇者殿にも回復魔法を」

勇者「私は大丈夫…魔法使いさんは魔力を温存しておいて…」

勇者「また魔物の大群が襲ってくるかもしれないし…」

魔法使い「そうか…だがあまり無理するなよ?勇者殿が一番戦っているのだから」

勇者「うん、ありがとう…」

勇者「じゃあ見張りに…」

魔法使い「いや、今晩は俺が見張りをしておくから皆は少し休んでいてくれ」

勇者「そう?うん…ごめん…少し休ませてもらうね…」

魔法使い「ロストワールドを旅立ってから一週間程経ったが…勇者殿…このところ相当疲弊しているな」

聖者「そうね…それにあの心臓を手にしてから少し様子もおかしいし…」

剣士「勇者様…」

勇者「」Zzz…


翌朝

剣士「ん…朝か…」

聖者「」Zzz…

魔法使い「」コクッ…コクッ…

剣士「あれ?勇者様がいない…?!」

剣士「勇者様!」ダダッ

剣士(どこだ…?)

剣士「あ!いた!」

剣士「勇者様!そんなとこでなに…を?」

勇者「剣士…?」ボトボト…

剣士「勇者様それは…」

勇者「ああ…魔物だよ…近くにいたから」

勇者「コロシタノ」

剣士「そ、そうか…怪我は?」

勇者「ううん、大丈夫…お腹を刺されたけど、平気だよ…」ニコ

剣士「勇者様…」ゾクッ

勇者「なんだかこの魔王の新しい心臓のおかげで傷の治りもはやいし…」ドクンドクン

魔法使い「勇者殿!こんなところに」

勇者「ああ、魔法使いさんに聖者さん…」

魔法使い「やはりそれは危険なものだ、今すぐ破壊の手立てを考えよう!」

勇者「大丈夫だよ…それにきっと壊せない…」ドクンドクン

魔法使い「しかしこのままでは勇者殿が…」

聖者「話の途中ごめんなさい、ちょっとあれを見て」

魔法使い「あれは?」

剣士「黒い煙が…火事か?」

聖者「人里が襲われたのかも」

勇者「言ってみましょう…」

魔法使い「勇者殿…!」

勇者「早く行かないと…」

魔法使い「…わかった」

聖者「酷いわね…」

剣士「家が全部燃やされてる…」

魔法使い「しかしおかしい…」

聖者「ええ、死体がひとつもないわ」

剣士「生きてる人間も誰もいないのか?」

魔法使い「少しあたりを探索してみよう」

聖者「ええ」

ガタンッ

魔法使い「!」

剣士「あ!あそこ!」

聖者「誰か倒れているわ!」

村人「うっ…」

魔法使い「大丈夫か?」

村人「あんた…たちは…?」

魔法使い「俺達は魔王討伐のために旅している」

魔法使い「一体何があった?」

村人「この村に急に…」

勇者「急に…?」

村人「ひっ!!」ビクッ

魔法使い「どうした?!」

村人「ああ!もうやめてくれ!!殺さないでくれ!」ガクガク

魔法使い「落ち着け!一体急にどうした?!」

村人「そこの女!そいつがこの村を火の海にして他の村人を連れ去ったんじゃないか!」

剣士「え?勇者様が…?」

魔法使い「そんなはずはない、勇者殿は俺達とずっといたのだから!」

村人「間違いない!その金髪にポニーテール!連れ去った人をどこへやった?!」

勇者「金髪のポニーテール…」

剣士「なあ、もしかしてそれって」

勇者「冒険者さん…?」



???「御名答」



勇者「!!」

冒険者「ふふ…勇者…死んでもらうよ!」ゴウッ


冒険者が襲いかかってきた!


勇者達はどう戦う?安価下+1




勇者「冒険者さん、無事だったんですね!」ダダッ

魔法使い「まて勇者殿!」

聖者「冒険者は明らかに攻撃しようとしているわよ?!」

冒険者「ふふ…召喚魔法!」ブウゥウン

冒険者「久々にニホンの国のお宝使わせてもらうよ!」ガシャン!

魔法使い「鎧?とてつもない魔力だ…!」

剣士「勇者様!近付きすぎだ!!」

魔法使い「くそ!ここからじゃ勇者殿に攻撃が当たってしまう…!」

冒険者「まさかそっちから来てくれるなんて…あらよっと!!」ブン!

勇者「」ドゴオオオン!!

剣士「勇者様!!」

勇者「冒険者さん…ナニスルノ?」ドクンドクン

冒険者「」ニヤァ

魔法使い「またあの魔力…勇者殿に一体何が…」

冒険者「これじゃ勇者は倒せないか…なら」


冒険者が次に召喚したお宝
安価下+1

冒険者「次はこれだ」ブウゥウン

冒険者「古の国のお宝よ」

魔法使い「あれは…!」

剣士「知っているのか?!」

魔法使い「あれは人々の魂を生け贄に邪神を召喚する古の国に伝わる幻の盾だ」

魔法使い「まさかこの時代にも存在するなんて」

聖者「じゃあまさかこの村の人達は…」

魔法使い「おそらくあの盾の生け贄に…」

冒険者「あと一人」

冒険者「そこの村人を生け贄に邪神を召喚する!」

魔法使い「なんとしても護らなければ!」

村人「ひい!」ガクガク

冒険者「無駄だよ」ゴウッ

邪神召喚を阻止する為に魔法使い達はどうする?安価下+1


魔法使い「隙をついてあの盾を破壊しよう」

聖者「わかったわ」

剣士「よしっ…」

魔法使い「まず剣士殿が閃光魔法で目眩まし、聖者殿が冷凍魔法で動きを封じたところを俺が叩く!」

剣士「わかった!閃光魔法!」ビカッ

冒険者「うっ!眩しっ」

聖者「冷凍魔法!」パキパキ

冒険者「身体が…!」

魔法使い「よし!」

冒険者「無駄だよ、炎の国のお宝でこんな氷…」モヤア…

冒険者「霧?それに召喚魔法が使えない?」

魔法使い「霧効魔法」

魔法使い「俺の得意な魔法でな」

魔法使い「お前の魔法を霧散させた」

魔法使い「それに実は俺はこっちの方が得意でな!」ボキボキ

冒険者「私とインファイトでもするつもり?」

魔法使い「案ずるな!狙いはその盾だ!」ゴウッ

冒険者「!!」バキバキ!

バリイン!

冒険者「あーあ」ブワア!!

魔法使い「なんだ?!」

冒険者「この盾に封じ込めてた生け贄の魂だよ」

冒険者「そしてそれが向かう先は…」

勇者「?!」ドクン!!

聖者「魔王の新しい心臓に…!」

勇者「がほっ!!」ゴボッ…

剣士「勇者様?!」

剣士「大丈夫か?!おい!!」

勇者「大丈夫…だよ…」ドシャ

剣士「勇者様!」


勇者「うっ…!!」ドクンドクン!!

剣士「勇者様?!」

冒険者「もう少し…」ニヤァ

魔法使い「なんだ?!一体何をした?!」

冒険者「ただ早めただけ」

聖者「何を早めたの?」

冒険者「すぐにわかるよ」

冒険者「さあ!続けるよー!」ゴウッ

冒険者が再び襲いかかってきた!どうする?安価下+1

勇者「冒険者さん…何で私たちを襲うのか…わからないけど…」ググ…

剣士「おい!勇者様動くな!」

勇者「どいて剣士…」

剣士「このデカパイ!!どうしたんだ!!」

勇者「ダマッテヨ」

剣士「?!」

魔法使い「勇者殿!待て!」

聖者「止まりなさい勇者」

聖者「そんな身体でどうするの?!」

冒険者「きなよ勇者!」

勇者「冒険者さんは私が止める!」ダダッ

魔法使い「うわ!」

聖者「うっ!」

勇者「冒険者さん!止まって!マホイミ!!」

冒険者「!!」

冒険者「きゃあああ!!」

魔法使い「ぐっ!なんて規模のマホイミだ…!死ぬ気か?!」

勇者「ぶふっ」グラッ

冒険者「」シュウウウ…

剣士「勇者…様…?」

勇者「」ドサッ

魔法使い「勇者殿!」

勇者「冒険者…さん…は?」

冒険者「ぐっ…」

聖者「大丈夫…まだ生きてるわよ、もう動けないみたいだけど」

勇者「良かった…」


???「もう用済みだけど」グイッ

冒険者「あぐっ…」


魔法使い「お前は!!」

密偵「仕上げだ」ニヤァ


聖者「密偵がここにいるってことはまさか…」

密偵「うん、多分そのまさか」

聖者「冒険者に洗脳魔法を…!」

密偵「そう、白紙の洞窟で生意気にもあたしに戦いを挑んできたから」

密偵「捨て駒として使ってやった」

魔法使い「なんてことを…!」

剣士「はやく冒険者を離せ!」

密偵「でももういらない」スパッ

冒険者「」ボトン

聖者「!!!」

剣士「!?」

魔法使い「そ、そんな…?!」

ブシュウウウ!!

勇者「!!!」

密偵「綺麗に首とんだな」ニヤァ

密偵「返してやるよ」ドチャ

勇者「あ…ああ…!」

勇者「冒険者…さん?」

ブシュウウウ!!

勇者「大丈夫…今治してあげますから」ガクガク

勇者「回復魔法!」

魔法使い「勇者殿…」

勇者「回復魔法!!」

勇者「なんで、首ひっつかないの?なんで、血が止まらないの?

勇者「なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」

密偵「馬鹿か?死んだやつに回復魔法なんてきくわけないだろ」

密偵「死んだら死ぬんだよ」ニヤァ

勇者「嘘…ねえ魔法使いさん!なんとかしたよ!冒険者さんを生き返らせて?!」

魔法使い「…」

勇者「なんとか言ってよ!!!」

魔法使い「無理だ…死んだ人間は生き返らない…」

魔法使い「そんな魔法は存在しないんだ…」

勇者「嘘よ…ねえ聖者さん!」

聖者「無理なのよ…スケルトンだってあれは命を生み出してるわけでも生き返らせてるわけでもない」

聖者「魔法で無理やり動かしてるだけよ」

勇者「あはは…嘘!皆嘘ばかり…剣士もそう思うでしょ?」

剣士「勇者様…」

勇者「何よ…皆…何なの…いや…」ドクンドクン!!

勇者「イヤ…モウイヤ…!アハハ!」ブワア!!

魔法使い「これは…!」

密偵「きた!」

勇者「イヤアアアアア!!!」ゴオッ!!

剣士「ぐわ!!」

聖者「きゃあ!」

密偵「あはは、さあ長居は無用」ブワアン…


勇者「ギャアアアアア!!」バキバキッ

魔法使い「背中に光の翼?!」

剣士「なんだよ…なんなんだよ!」



ドクンドクン!!




ドゴオオオン!!

魔法使い「剣士殿!聖者殿!無事か?!」

剣士「ああ…」

聖者「なんとか」

魔法使い「とっさに防御魔法を張ったが…」

聖者「一体勇者はどうなったの?」

魔法使い「わからない…あの爆煙の中で何が行っているのか…」


ゴオオオオオ…


バサア



剣士「翼が!」

聖者「あれって…」

魔法使い「あれは勇者殿…なのか?」


勇者?「グウウウ」バサア



魔法使い「あれはまるで」

魔法使い「ドラゴン」


勇者竜「ギャオオオオ!!」バサア!!

聖者「こっちに来るわ!」



ドラゴンが襲いかかってきた!どうする?安価下+1








勇者竜「ギャオオオオ!!」バサア!!

魔法使い「くっ勇者殿すまん!火炎魔法!」ボオ!

勇者竜「」スカッ

魔法使い「やはり駄目か…あの黒い皮膚はおそらく闇の衣が変化したもの…俺達の攻撃なんて当たらないだろうな…」

剣士「どうすんだよ!!勇者様…なんで…?!」

魔法使い「理由はわからん…しかしここは一旦退こう」

剣士「なんでだよ!勇者様を置いていくのか?!」

魔法使い「いまのままでは全滅だ!とにかく策を考えるんだ!今はそれしかない!」

剣士「そんな訳ない!あれは勇者様だぞ!俺は置いてなんかいけない!!」

魔法使い「待て剣士殿!」

聖者「冷凍魔法」パキイイン!

剣士「」

聖者「どうするの?」

魔法使い「すまない聖者殿…とにかく、シャーマン殿に助けを求めよう」

聖者「わかったわ」

魔法使い「では転移魔法で氷の帝国に」

聖者「ええ」

魔法使い「勇者殿、すまん!転移魔法!!」シュン

勇者竜「ギャオオオオ!!」バサア!!


今日はここまで!



入院とか引っ越しとかでバタバタしており更新できずすみません!
もうすぐしたら本格的に再開しますので読んでくださってた方もう少し待っていてください!
それではよいお年を!

とりあえず期間があいたのでここまでのおさらい


魔王討伐を託された勇者は、剣士、聖者、魔法使いを仲間にし旅を続けていた

勇者一行は旅の途中で出会った冒険者と再会するが、冒険者は魔王の配下である密偵に操られ、襲いかかってきた

そして冒険者が密偵により殺されたことで、勇者の精神は崩壊し、凶悪なドラゴンに姿を変えてしまう

勇者を元に戻す方法を見つける為、剣士、聖者、魔法使いはシャーマンに助言をもらうべく
氷の帝国へ向かうのだった

魔法使い「着いた…氷の帝国だ」

聖者「早速シャーマンを探しましょう」

魔法使い「剣士殿はどうする?」

聖者「勇者を戻す方法がわかるまではこのまま凍っておいてもらいましょう」

魔法使い「…そうだな」

聖者「じゃあシャーマンを探しに」

シャーマン「その必要は無いわ」

魔法使い「シャーマン殿!」

シャーマン「あなた達がここに来た理由はわかっているわ」

シャーマン「勇者ちゃんのことでしょ?」


魔法使い「そうなんだシャーマン殿!なぜか勇者殿がドラゴンに!」

魔法使い「一体どうすれば…」

シャーマン「先代魔王の曾孫が勇者ちゃんだというのは知ってるわよね?」

聖者「ええ」

聖者「それが何か関係が?」

シャーマン「まあ聞いて」

シャーマン「先代魔王はまだ魔王だった頃」

シャーマン「彼は人間と有効関係を結び一時は平和な時が流れた」

シャーマン「確かに初めは反発する声も多かった」

シャーマン「でも先代魔王と国王の呼びかけでやがて反発するものはいなくなっていった」

シャーマン「そんなときに魔物と人間の間に大きな動きがあった」

魔法使い「…?」

シャーマン「魔物と人間の間にひとりの子供が産まれたの」

聖者「まさかそれが?」

シャーマン「ええ、勇者ちゃんよ」

シャーマン「母親が先代の息子の娘」

シャーマン「そして父親が神父の息子」

シャーマン「魔物と人間の血を持つ勇者ちゃんだからこそ勇者の力を持っていた」

シャーマン「そしてもちろん勇者ちゃんに流れる魔物の血は代々受け継がれる魔王の血」

シャーマン「初代魔王、又の名を竜王」

シャーマン「まあ、魔王の血が流れていても魔王として覚醒するものはごくわずかだけどね」

魔法使い「今、勇者殿の両親は?」

シャーマン「殺されたわ」

シャーマン「現魔王に」


シャーマン「現魔王は魔王として覚醒する前、最後まで先代魔王のやり方に反発していたわ」

シャーマン「そして勇者ちゃんの誕生」

シャーマン「魔物としてのプライドも高かったから、許せなかったんでしょうね」

シャーマン「そして僅かに残っていた反発軍を率いて勇者ちゃんと両親を殺しに行った」

シャーマン「両親を殺し、勇者ちゃんを殺そうとした時、先代が割って入った」

シャーマン「激しい戦いの末、先代は勇者ちゃんを守り抜き現魔王の左目に大きな傷を残した」

シャーマン「でも現魔王も魔王としての力に目覚め、先代に呪いをかけた」

シャーマン「その土地から出たら命を落とす呪い」

シャーマン「その時の四天王だった私たちも含め全員がその呪いにかかってしまったわ」

シャーマン「まあ、密偵には効かなかったみたいだけど」

シャーマン「だから私達はそれぞれの土地から離れられないの」

聖者「そういうこと…」

魔法使い「そんな過去があったのか…」


シャーマン「もちろん現魔王は勇者ちゃんの勇者の力も怖れている」

シャーマン「そして現魔王が思いついたのが恐らく勇者ちゃんの魔物化よ」

魔法使い「そんな…!」

シャーマン「勇者の力は魔物の力と人間の力が上手くバランスをとらないといけないの」

シャーマン「でも現魔王は勇者ちゃんの心を壊すことで人間としての力を崩壊させたのよ」

シャーマン「さらに魔王のものとなるはずだった心臓の力も勇者ちゃんの魔物化に拍車をかけていたんでしょうね」

シャーマン「だから今の勇者ちゃんは魔物の血が勇者ちゃんの体を支配した状態よ」

魔法使い「では、どうすればいいんだ?!どうすれば勇者殿を元に戻せる?!」

シャーマン「それは」


どうすればいい?安価下 1


シャーマン「伝説の霊薬、アムリタを飲ませなければならないわ」

聖者「アムリタ?」

魔法使い「聞いたことがある」

魔法使い「古代の神々が作ったとされるものだ」

シャーマン「ええ」

シャーマン「魔物の力を抑える力を持っているわ」

聖者「それは今どこに?」

シャーマン「安価下1 にあるわ」


シャーマン「世界樹の生えた霊峰にあるわ」

聖者「あんな所に…」

シャーマン「その昔神々が住んでいたと言われる秘境よ」

シャーマン「今はほとんど誰も寄り付かない」

魔法使い「では早速向かおう」

シャーマン「あそこに行くにはここから更に北に向かえばいいわ」

シャーマン「でも気をつけてね、何が待ち受けているか私にも分からないほど閉ざされた世界よ」

魔法使い「わかった」

魔法使い「では聖者殿、いこうか」

聖者「ええ」

シャーマン「必ず戻ってらっしゃい」

魔法使い「ああ、必ず」

魔法使い「勇者殿の為にも」


シャーマン「世界樹の生えた霊峰にあるわ」

聖者「あんな所に…」

シャーマン「その昔神々が住んでいたと言われる秘境よ」

シャーマン「今はほとんど誰も寄り付かない」

魔法使い「では早速向かおう」

シャーマン「あそこに行くにはここから更に北に向かえばいいわ」

シャーマン「でも気をつけてね、何が待ち受けているか私にも分からないほど閉ざされた世界よ」

魔法使い「わかった」

魔法使い「では聖者殿、いこうか」

聖者「ええ」

シャーマン「必ず戻ってらっしゃい」

魔法使い「ああ、必ず」

魔法使い「勇者殿の為にも」


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