①カレン「『ナカノヒト』というやつデス!」
陽子「綾ー、なんかオススメの漫画とかない?」
綾「い、いきなりね……」
陽子「いやー最近あんまり面白い漫画読んでないからさー。綾いつも本読んでるし、何かあるかなぁと思って」
綾「うーん私が読むのは基本小説だし。カレンに聞いてみるのはどうかしら?」
陽子「そういえばカレン前に漫画に影響されて小二? みたいなのになってたっけ」
綾「中二よ」
陽子「ああそれそれ」
カレン「話は聞かせてもらったデス!」ガラッ
陽子「何処で聞いてたんだ!?」
カレン「私のオススメの漫画デスね? ……うーん、いっぱいありすぎてなかなか一つに絞れませんネェ」
陽子「まず話聞けよ」
綾「陽子に合いそうな漫画とか無いの?」
カレン「それならいくつかありますヨ! ヨーコ、ここは泥船に乗ったつもりで私の言葉をとくと聞くデース!」
陽子「おーい沈むぞー」
カレン「そうデスねぇ。『咲-Saki-』とかどうですカ?」
陽子「あーあの麻雀のやつかぁ。そういえばあれはアニメにもなってたよね」
カレン「Oh! ヨーコは日本のアニメにも興味あるデスか!?」
陽子「うーんまぁほんの少しだけどね」
綾「初耳だわ、陽子がアニオタだったなんて」
陽子「や、ほんの少しだって言ったじゃん」
カレン「そうとなれば話は早いデス。ヨーコ、一度しか言いませんから耳の穴かっぽじってよーく聞くデス!」
陽子「……時々カレンのカタコトはわざとなんじゃないのかって思うんだ」
綾「カレンそんな言葉何処で覚えたのよ……」
カレン「まずはやっぱり『はたらく魔王さま!』デスね。作中に登場する人間のヒロインがとてもキュートなので必見デス」
カレン「あとは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』も中々面白いと思いマス。
特にあのちょっとアホっぽい赤髪の女の子は見ていて胸がキュンキュンしまシタ」
カレン「それとこれはアニメではないんですケド『艦隊これくしょん』略して『艦これ』もオススメデース!
昔の日本の軍艦をギジンカしたキャラクターが戦うゲームなんデスが、
中でも金剛という戦艦がとてもカワイイとネットなどでも人気デス!」
陽子「あ、あの……カレン?」
カレン「あ! すっかり忘れていたデス! 今の私のイチオシは『ニセコイ』と言う漫画デシタ!
私も最近知ったばかりなのでまだ読み途中デスが、
それでもこの作品のメインヒロインは何か他にはない秘められた力を持っている気がしてならないのデス!」
綾「えっと、カレン。聞こえてる……?」
カレン「そしてその力が解き放たれる時はズバリ2014年の1月! クールジャパンをこよなく愛す、わたくし九条カレンの推理に間違いはナイッ!」
陽子「カレンもうそれ絶対狙って言ってるよなぁ!?」
カレン「……い、一体何のコトだかワタシニハサッパリデスネェ」ハテ
アリス「え、えっと……。きんいろモザイク短編集っ!」
忍「始まりまーす」
・代行様大感謝です。ありがとうございます
・2年生の秋という設定ですがあんまり気にしてません
・メタなネタ多めです。ご注意ください
・アニメからの人にも考慮して書いたつもりです。久世橋先生って誰ぞ?て人は原作買ってください
・DVD&BDも一緒に買ってください
②陽子「うぅ、この時期はやっぱ冷えるなぁ」
綾「もう、だからベスト持ってきた方がいいって言ったのに……」
陽子「いやぁ、まだまだ大丈夫だと思ってたんだけどさー。まさか急にこんなに寒くなるとは……へっ、へくちっ」
綾「風邪ひかないように気をつけなさいよ。いつも元気な人ほど突然熱出したりするんだから……」
陽子「ん、気を付ける。それよりさ……」
綾「な、何? やっぱり調子でも――」
陽子「綾、鼻かみたい」
陽子「――からティッシュ一枚くれない? ほら、いつも鞄に入れてる小さいのでいいから」
綾「な、な、なな、なななな」
陽子「……ん?」
綾「(よ、陽子が『綾のハダカ見たい』ですってええええええええええええええええええええええ!?)」
陽子「あれ、綾聞いてる? ちょっとなるべく早く欲しいんだけど。さっきのくしゃみが結構ヤバかったみたいでさ」
綾「(一体全体何が起こったって言うの!? 私はただ風邪ひかないようにと言っただけなのに何でいきなりハダカ!? それも私の!? 何で!?)」
陽子「おーい、もしもーし。綾さん聞こえてますかー? 垂れてくる前に何とかしたいんですけど、ティッシュ貰ってもいいですかー?」
綾「(ま、まぁ陽子が見たいって言うなら私だって別に無理に嫌がったりはしないけどっ……ってそうじゃないわ!
何でいきなり陽子は私のは、ハダカがみたいだなんて……っ! もしやさっきまでの寒いって言う話と関係が!?
もしかしてあれなの? 雪山で二人っきりで遭難した時にありがちな、ハダカでお互いの身体を温め合う的なアレなのぉ!?)」
綾「……よ、陽子。そんなに、寒いの?」
陽子「いや、それより早くティッシュ下さい」
綾「(ティッシュ? そんなのでは体は温かくならないわ。全く、これだから陽子はアホの子なんだから。
とりあえず流石にここでハダカは無理だから、せめてこのセーターを陽子に貸してあげるとするわ。
仕方なくよ、仕 方 な く ! ……べ、別に自分の服を陽子に着てもらえて嬉しいなんて、微塵も思ってないんだからっ!)」ヌギヌギ
綾「……ほ、ほら。これを使うといいわ……」スッ
陽子「セーターで鼻をかめと!?」
③忍「私が金髪の子なら誰でも好きだという風潮」
陽子「えっ違うの!?」
忍「違いますよー。全く陽子ちゃんは、私のことを何だと思ってるんですかぁ!」
陽子「……金髪オタク?」
忍「ええっ、そんなオタクって思われるくらい私金髪の子に見境ないですか!?」
陽子「まぁ、日頃のしのを見てると割とそう思うんだけど……」
忍「そんなぁ。私にだって金髪の好き嫌いぐらいあるんですよ?」
アリス「えっ金髪の子に好き嫌いあるのシノ!?」
忍「ほ、本当に些細な事なんですが……」
アリス「初耳だよぉ」
忍「大丈夫ですよアリス。アリスやカレンのような純金髪少女は特例ですので何があっても嫌いになんてなりません! ご安心ください」
忍「それより問題は金色に髪の毛を染めている人なんです」
陽子「あー最近結構見かけるようになったよなぁ、金髪の日本人」
アリス「私も街で見たことあるよ。あれ凄いよねぇ。一目見ただけじゃ染めてるのか全然わからなかったよ……」
忍「そう、アリスの言う通り確かに最近の染髪剤は非常にクオリティが高く、
それこそ本物の金髪と見間違えるほどの美しさを手軽に創り出すことができます」
忍「しかし。しかし! どれほど美しい金色に染め上げたところで、
数週間も経てば新しい髪の毛が生えてきていわゆる『プリン』色になってしまうのですっ!」
陽子「……えーっと、つまりその『プリン』になった金髪が、しのの嫌いな金髪ってこと?」
忍「嫌いとまでは言いませんがあまり好きではないことは確かですね。あれはもう金髪ではありません。
あれを金髪と言うカテゴリーに入れるのはいくらなんでも本物の金髪さんに失礼ですっ!」
アリス「わ、私は別に気にしないけどなぁ……」
陽子「でもさ。確かしのって昔、将来金髪にしたいって言ってなかった?」
忍「はい、言いましたね。詳しくは原作一巻P31もしくはアニメ第2話Bパート参照です。しかしあの発言は金髪好きとして少々軽卒でした。
地毛が黒系の色である私が金髪になるということは、当然いつかは『プリン』になってしまうということですからね。これではアリスとお揃いとは言えません」
陽子「そうか? 別にプリンでも私はいいと思うけどなぁ。……似合わないけど」ボソッ
忍「あの時は金髪に染める上での覚悟や意識がまだ弱かったんです。『プリン』になっても別にいいやと言う安直な考えで髪を染めてはいけないと、私は気が付いたのです!」
陽子「しのは相変わらず金髪のことになるとアツいなぁ……」
アリス「べ、別にそこまでして金髪にならなくてもシノは今のままで十分可愛いよっ! ……それに、金髪は似合わないと思うし」ボソッ
忍「そこで考えたのがこの案、『アリスの金髪を私に移植する』です」
アリス「どういうことなの!?」
陽子「怖いよ! 何かいきなりホラーチックになってきたよ!」
忍「そうですか? 私は完全な金髪になれる。アリスは私と髪の毛を通してずっと一緒。みんなハッピーです」
陽子「なわけないだろ! アリスもなんとか言ってくれよ。このままじゃしのがマッドサイエンティストになっちゃうよ」
アリス「……シノとずっと一緒…………いいかも」
陽子「待て、早まるなアリス! アリスまでそっち側に言ったら誰がしのを止めるんだ!」
陽子「というか単純に考えてアリスの髪の毛をしのに移植したらアリスの髪の毛なくなっちゃうじゃんか!」
忍「あっ……」
アリス「あっ……」
忍「……それは、盲点でした」
陽子「(盲点なのか……)」
忍「でも大丈夫です。アリスは小さいです。まだまだ成長期なんです。髪の毛だってすぐに伸びます! 生えます! ……多分!」
陽子「多分かよ」
アリス「……わ、私。出家して尼さんになる予定ないんだけど……」
陽子「ほら、アリスだって髪の毛無くなるのは嫌だって言ってるぞ?」
忍「くっ、アリスの許可を得られないなら仕方がないですね……。でしたらカレ――」
陽子「カレンもナシ! もっと他人に迷惑かけない方法でっ!」
忍「陽子ちゃんは注文が多いですね……。こっちだってお金がない中頑張ってやりくりできるように一生懸命考えてるんですよ? ぷんぷんっ」
陽子「なんで私が悪いみたいな流れになってるんだ」
忍「こうなったら最終手段です! 少し妥協することになりますが、もう自力で染める以外手はありません!
私が自分の髪の毛を黄金に染め上げた暁(あかつき)には、毎日きちんと根元から金色の染髪剤を塗り、絶対に地毛を見せないことをここに誓いますっ!」
アリス「わぁ、なんだか政治家のマニフェストみたいだね。シノかっこいいよ!」
忍「本当ですかアリス? 今の私、輝いちゃってますか!?」
アリス「うんうん。金髪じゃないけど今のシノは眩しく見えるよ!」
忍「ありがとうございます。でしたらいつか、卒業したら金髪になってもっと輝かしい私の姿をアリスにお見せいたします!」
アリス「ホント!? ありがとうシノ! それまでずっと一緒だよっ!」
忍「もちろんです! 金髪にした後も、一生一緒ですよアリスっ!」
陽子「待てアリス! よく考えると結局しのは自分が金髪になることをアリスに認めてもらいたいだけだ! 騙されちゃだめだアリスーっ!」
カレン「……アヤ、なんだかシノがとても知的に見えマス。まるで策士デス」
綾「あれを勉強に生かせればいいのよねぇ……」
あああああああああ規制されたあああああああ
ごめんなさい私が>>1です
しばらくお待ちをおおおおおお
④綾「郷土料理ってあるわよね」アリス「」ドキッ
綾「私あんまりイギリスのこと詳しくないんだけど、やっぱりイギリスにもあるの? ほら、ご当地グルメって言うのかしら」
アリス「……う、うん。あるよ……一応。そういえば綾はお料理好きだったね(前に確かイギリスの料理は日本人の口に合わないって聞いたことが……)」
綾「ええ。でも私が作るの和食ばっかりだから、たまにはちょっと洋食にも手を出してみようかなって思ってたの。何か手軽にできるイギリスの料理ってある?」
アリス「そ、そうだねぇ。家では基本マムがお料理作ってくれてたから、私はお菓子ぐらいしか……(シノはイギリス大好きだから普通に食べれてたけど、綾はどうなんだろ)」
綾「そう……。お菓子はちょっと時間かかるわよね。前にクッキー焼いた時も夜までかかっちゃったし」
アリス「力になれなくてごめんねぇ(ホッ。あんまり料理作れないから大きな声では言えないけど、
イギリスの料理はたまーにホント意味わからない物とかあるから。特にあのウナギの――)」
カレン「おや? イギリスの料理の話デスか? だったらウナギのゼリー寄せを作ってみるといいデス!
作り方もウナギを切って塩で煮込んで冷やすだけでヒジョーに簡単デース!」
綾「ウナギの……ゼリー?」
アリス「(マズい。二重の意味で)」
カレン「ハイ! 英語では『Jellied eels』と言いマス。最近ではあまり見かけませんが今でも立派なイギリスのきょーどりょーりデスよ!」
アリス「(ああ、せめてイングリッシュブレックファーストならまだ美味しいのに。よりにもよってウナギゼリーを選んでくるなんて……)」
綾「ゼリーにするのはともかく、ウナギは確か美容にもいいって聞いたことがあるわ。食材として使うなら安いしいいわね」
カレン「その通りデス! イギリスの料理とウナギは切っても切れないカンケイ。
他にもイギリスではウナギをゆでて特製ソースをかけマッシュポテトを添えた料理や、うなぎパイたるものも存在しマス!」
アリス「(あ、もうこれダメなやつだ。カレン完全にウナギ路線でイギリス料理を語っちゃってるよ……。
私でも正直イギリスのウナギ料理は勘弁なのに、カレンはグルメな人なのかなぁ?)」
綾「日本にもうなぎパイはあるわよね。ほらあの甘いお菓子。知らない?」
カレン「知ってますヨ! でもあれはニセモノデース。ホンモノのうなぎパイはもっと厚いんデス。ちゃんとウナギが丸々入ってマース」
綾「えっ、ウナギを丸々……なんというか、ワイルドってやつなのかしら。ちょっと不気味だわ。
ごめんなさい、せっかくカレンが教えてくれたのに失礼よね私……」
カレン「そんなことないデース。違う国の人が集まればカルチャーショックは必然デス。最初はちょっと抵抗がありマスが、スグに慣れマス!」
綾「あ、ありがとうカレン。……そうよね、食べていないどころか実物も見てもいないのに勝手な憶測で判断するのはよくないわ。
あ、あのカレン? もしよかったら予定の空いている日にそのウナギ料理を作ってくれないかしら? 私ももっとイギリスの料理について知りたいわ」
アリス「(マズい。絶対マズい)」
カレン「もちろんデース。今週末私の家に来てくだサイ! 私のマムに作ってもらうよう頼んでおきまショウ。ホンモノのイギリス料理をご馳走して進(しん)ぜマース。
……あっアリスもどうデス? 久しぶりにイギリス料理、食べたくありませんカ?」
アリス「えっ、あっ、そうだねうん。私も行くよっ!(綾の身が心配だし、ね)」
カレン「そうとなればシノとヨーコも呼びましょう! 今週の日曜日は我が家でイギリス料理パーティーデス!」
アリス「(あぁ、次から次へと悪い展開に……)」
カレン「Let's eat the British!」
その後の日曜日。綾と陽子はもちろんのこと、カレンまでもが久々のイギリス料理に日々の日本食で肥えた舌が拒絶反応を起こし、ウナギゼリーの前に倒れた
一方アリスは一緒に出されていたデザートのスコーンを食べて腹を満たし、難を逃れた
ちなみに忍はアリスの分までウナギ料理を食べた。ゼリーはカレン以外の4人分全て食った
アリス「……MICHIKO LONDON?」綾「ブランドの名前ね」
アリス「そうなの? シノ?」
忍「そうなんですか? 綾ちゃん?」
綾「いやいやしのが言ったんでしょうが。……えーっとちょっと待ってて。今調べてみるから」カコカコ
綾「出たわ。やっぱりそうね。バッグからジーンズ、アクセサリーに自転車までいろいろな商品を売っている大きなブランドだわ。
とは言っても設立者は日本人だし、市場も日本がメインらしいからロンドンと名前が付いていてもアリスが知らないのは当然よ」
忍「えっ別にイギリス関係ないんですか!?」
綾「一応最初の活動拠点はイギリスだったらしいけど、段々日本に移ってきたようね。やっぱり日本人が作ってるからかしら」
アリス「それで、なんでシノはいきなりそんな名前を私に聞いてきたの?」
忍「実は昨日ですね。家に帰ってから洗剤が切れそうだったので一人でちょっと薬局まで行ったんですが……」
アリス「そういえばシノ30分ぐらいお出かけしてたね」
忍「はい。そこで私見つけてしまったのですっ!」
綾「ミチコ ロンドンを?」
忍「はいっ! 私は驚きました。箱の表面に書かれているシルエット、あれはまさしくタワーブリッジとクロックタワーでした」
アリス「シノ、水を差すようで悪いんだけどビックベンはこの前エリザベスタワーって名前に変わったんだよ」
忍「はっ、そうでした。イギリス好きとして何たる不覚ッ!」
綾「それはもう分かったから続きを早く言ってくれないかしら。結局そのミチコ ロンドンの製品は何だったの?」
忍「分かりません」
綾「えっ、つまりどういう……」
忍「だから買ってきました」
アリス「わざわざ買ったの!?」
忍「アリス、私はもちろんアリスや金髪が好きですが、それと同じくらいイギリスも大好きなんですよ。
イギリスのことを知れるなら数百円の出費など微々たるものです」
綾「ちょ、ちょっと待ってしの。ブランド物なのに数百円だったの!? 一体何買ったのよ、しの」
忍「それを聞くために二人を呼んだんですよ? さあこれが昨日私が手に入れたミステリー……『商品』って英語でなんて言うんでしたっけ」
アリス「『commodity』だよ。でも普通にグッズでいいと思う」
忍「ありがとうございます。それでは改めまして、こちらがそのミステリーグッズですっ!」
忍「ジャジャーンッ!」つミチコロンドンコンドーム
アリス「」
綾「んなっ!」
忍「二人ともこれがなんだか分かりますか? かなり小さな箱なんですが実はまだ開けていないんです。
これをレジに持って行ったときに店員さんの表情がすごく強張っていたので、もしや危ない物なのかと思いまして……」
アリス「ま、まぁある意味アブナイものなんだけど……。シノ、ホントに何だか分からないの?」
忍「はい。イギリス好きを自称する私としたことが、まさかこんなところで躓くとは……」
アリス「(多分中身とか裏の説明とか見ればシノでも分かると思うけど、ここは見せずに流してあげた方がいいのかなぁ……?
買ったものが何なのか分かっちゃったら多分シノすごく恥ずかしいと思うし)」
忍「綾ちゃんは分かりましたか? ……ってあれ、どうかしましたか綾ちゃん?」
綾「な、ななな、なななななななななんでこんな物学校に持ってきてるのよしのおおおおおおおおおおっ!?」
忍「えぇ!? やっぱりこれそんなに危ない物なんですか!? じゃあ捨てます! 今すぐ捨ててきますっ!」
アリス「それはダメだよいろんな意味で! Stop! ストップシノ!」
忍「じゃあ一体私はどうしたらいいんですかぁ! というか結局これは何なんですかぁ!?」
綾「し、しのにはまだちょっと早いわっ! ここは私が来たるべき日まで預かっておきましょう」
アリス「アヤ!?」
忍「そんなぁ。せっかく新たな発見があるかと思ったのに。まだ早いってどういう事なんですか?」
綾「そ、それはあれよ。……うーんと、えーっと。と、とにかくまだしのは知らなくてもいい物なのっ!」
アリス「質問の答えになってないよ、アヤ!?(……あ、でもこれでシノが恥をかかないならそっちの方がいいかも)」
アリス「……。…………あ、アヤの言う通りだよっ! さあ早くそれをアヤに渡してシノ!」
忍「アリスまでっ!? というか別に今すぐ知らなくてもいいですが何で綾ちゃんに没収までされるんですか私! ホント何なんですかこれ!?」
綾「いいから早く渡しなさい、しの! 先生に見られたら大変よっ!」バッ
忍「ちょ、ちょっといきなり取り上げようとしないでください綾ちゃん! これって先生に見られたらマズいものなんですか!?」ヒョイッ
アリス「そうだよ! だから早くアヤに預けてっ!」サッ
忍「二人とももう何なのですか! そんなにこれが欲しいんですか!?」ダッ
綾「ちょっと! 何処行くのよしの!?」ガタッ
忍「もったいぶって教えてくれない二人にはもう頼りません! トイレに行っているカレンと陽子ちゃんに聞きま……あっ、躓きました」コケッ
綾「しのおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
烏丸「あらぁ? 大丈夫ですか大宮さん? もうすぐ英語の授業始まりますよ?」ガララ
綾&アリス『(さ、最悪だああああああああああああああ!!)』
忍「あっ、烏丸先生! 丁度良かったです。私、先生に聞きたいことがあるんです!」
綾「しのを止めないとっ!」
アリス「任せて!」ダッ
烏丸「質問ですか? 授業が始まるまでなら何でも答えますよ」
忍「これなんですけど、なんだか分かりますか?」つミチコロンドンコンドーム
烏丸「」
綾&アリス『間に合わなかったあああああああああああッ!』
*
久世橋「あれ、烏丸先生。今日はなんだか元気がないですね。何かありましたか……?」
烏丸「あっ、久世橋先生ですか。いえいえ、ちょっと生徒を甘やかしすぎた今までの自分を悔いているだけです」ニコッ
久世橋「何があったんですか先生!?」
烏丸「大宮さんがまさかあんな子だったなんて……。私、教師失格かも……」
久世橋「ほんとにどうしちゃったんですか先生ーっ!」
*
綾「なんとか例のアレはしのから取り上げたけど……」
アリス「多くの犠牲を出したね……。主に私達だけど」
綾「烏丸先生には悪いことをしたわ。後で謝りに行きましょう」
アリス「アヤ、今アレは?」
綾「鞄の中に厳重にしまってあるわ。私がこの席にいる限り、しのにも他の誰にもアレは持ち出せな――」
陽子「綾、また鼻水出てきたからティッシュ貰うよー。ってあれ、何だこの箱……?」
綾「」
アリス「」
⑥綾「中の人などいない!」カレン「その通りデース!」
陽子「さっきのアニメとゲーム以外でカレンのオススメってないの? ……ステマなしで」
カレン「そですネー。やはりヨーコはLove Comedyよりドンパチアクションが合うと思いマース」
陽子「ま、まぁ確かに読む漫画は恋愛モノよりバトル物とかの方が多いけど。ドンパチは何というか、ちょっと違くない?」
綾「陽子はどちらかと言うと異能力系バトル漫画が好きなのよね。魔術とか超能力とか」
陽子「そうだなー。でも、どんなジャンルの漫画でもアツい展開が読めるなら特に気にはしないかな」
カレン「筋肉モリモリ、マッチョマンのHentaiな大佐が主人公の映画でもデスか?」
陽子「や、だから漫画だって」
綾「そうねぇ、さっきも言ったけど私はあんまりそういう漫画は読まないからオススメできる作品も少ないんだけど……」
陽子「お、綾なんかオススメあるの?」
綾「『境界の彼方』、とかいいと思うわ」
陽子「綾もか! 綾もアニメ推しなのかっ! しかもさも狙ったかようなチョイス!」
綾「心外ね、私はきちんと異能力系バトルのある小説をオススメしたわ。ライトノベルだけど……」
陽子「どちらにしろ漫画じゃないし! ……あぁ、もういいよ二人とも。二人が私に勧めたい作品は分かった。でも私は今漫画が読みたいんだ。
アニメでもゲームでも映画でもライトノベルでもなくて、漫画が読みたいのっ。もうこの際バトル系じゃなくても何でもいいから、とにかく漫画をオススメしてよ……」
カレン「全くヨーコはワガママさんデスね……。しょーがない、ここは私のとっておきの漫画をオススメしまショー!」
陽子「何で最初からそれ紹介しなかったんだ……」
カレン「ズバリ! 私が最もオススメする漫画はコチラっ! 『きんいろモザイク』デス!」
陽子「……は?」
綾「可愛らしい美少女5人を中心とした日英ゆるふわ学園コメディ4コマ漫画よ。
芳文社の『まんがタイムきららMAX』にて絶賛連載中。単行本は今現在4巻まで出ているわ」
陽子「え、ちょ、綾まで何を……」
カレン「アニメ化もしてDVD&BDも続々発売中デース。1巻の初回生産特典にはナント!
原悠衣先生描き下ろしの全巻収納BOXや第1話の絵コンテを丸々収録した冊子等、レアなアイテムがたくさんデース!」
綾「これは買うしかないわね」
陽子「…………」
カレン「更に10月9日には2枚目のサウンドブック、『いつまでも一緒だよ。』も発売しマス! 是非買ってくだサイっ!」
綾「これは買うしかないわね。大事なことだから二回言うわ」
カレン「ホラ、ヨーコもちゃんと宣伝してくだサイ! これは私達の今後が懸かっていると言っても過言ではないのデスよ?」
陽子「え、あ、うん。……みんな、カッテネー」
カレン「ヨーコGoodデス! アニメ放送が終了しきんモザが下火になりつつある今、このような販促は極めて重要なのデース!」
綾「上手くいけばアニメ二期も夢じゃないわ」
カレン「その通り! 全てはきんモザファンの皆様に懸かっているのデス! さてアヤ、最後にもう一度だけ言っておきまショウ!」
綾「ええ。じゃあいくわよ? ……せーのっ」
『きんいろモザイク、今後ともよろしくお願いします(デース!)』
陽子「……あー、ジャンプ読もう」
*
アリス「シノは何か私にオススメしたい漫画とかある?」
忍「ありません!」
アリス「そんなばっさり!?」
忍「漫画は危険ですよアリス。私が昔カレンに見せてもらった時は雑誌でしたが、
それでも金髪好きである私に青髪もいいかもと思わせるほどの破壊力です。アリスには刺激が強すぎます!」
アリス「シノ……」
忍「それに、アリスが漫画を読んで私以外の、例えば大和撫子を好きになったらちょっと嫉妬しちゃいます。だから漫画はめっ、ですよ?」
アリス「分かったよシノ! 私の大和撫子はシノだけだもんね! 漫画のキャラにに浮気なんて絶対にしないよっ!」
カレン「そんなアリスにはコチラ。『きものなでしこ』デス!」
アリス「えっ何これカレン!? この表紙の女の子、着物がすっごく可愛いんだけど! ねぇこれ今日借りて読んでもいい? いいよねぇ? お願いカレン!」
忍「え、えぇ……」
終わり
初SSでしたが支援ありがとうございました
これを見てくれた人がきんいろモザイクをもっと好きになってくれれば幸いです
っつか皆DVD&BD買えや。いやごめんなさい買ってください
以上、しがない高二がお送りしました
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