千穂・シャロ・綾「クリスマス」 (42)

・「ゆゆ式」「ご注文はうさぎですか?」「きんいろモザイク」の3wayスプリットSSです。

・「クリスマス」というテーマが共通しているだけでクロスはしていません



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387868571

千穂「クリスマス」


12月24日


唯「うぅ… 思ったより寒いな…」

唯「寒いから早く買い物を済ませて家に帰ろう」

ネー、アレカッテー
ココデキスシヨー
ダイテー


唯「クリスマスだからか、今日はいつもよりカップルが多いな」


「いちーさんっ」


唯「相川さん」

唯「あっ」

千穂「あっ」コテッ

ドサッ

千穂「いたたたた…」

唯「相川さん大丈夫?」

千穂「うん、大丈夫だよ」

唯「立てる?」


スー


千穂「(えっ)」

唯「あたしの手を使ってよ」

千穂「(櫟井さんの手に触れるなんて…)」ドキドキ

千穂「(櫟井さんの手って温かい…)」ドキドキ

唯「相川さん、本当に大丈夫?」

千穂「だ、大丈夫だよ」

唯「だって顔が凄く赤いよ」

千穂「!」///

唯「相川さん」


スッ


千穂「えっ」


「あたしの背中に乗って」


「家まで送って行ってやるよ」

千穂「(櫟井さんにおんぶされるなんて…)」ドキドキ

千穂「(櫟井さんって体も温かいな)」ドキドキ

唯「相川さん?」

千穂「あっ、はいっ」

唯「もうすぐ家に着くよ」

千穂「(えぇー、もう家に着いちゃうの!)」

千穂「(時間、止まってくれないかな…)」

「もう少し櫟井さんと一緒に居たい」


「もう少し櫟井さんにおんぶされていたい」


「もう少し櫟井さんの体に触れていたい」

帰宅後


千穂「…」ドキドキ

千穂「まだドキドキしてる…」ドキドキ

千穂「櫟井さんにおんぶされるなんて…」ドキドキ

今年のクリスマス、私は好きな人からクリスマスプレゼントを貰った。
それは好きな人におんぶされた事だった。
心が温かい私の好きな人は体も温かかった。
私はいつまでも好きな人の体に触れていたかった。
櫟井さんにいつまでもおんぶされていたかった。

「今日は一生忘れたくない」


「聖なる夜に好きな人におんぶされた事を」


「そして櫟井さんの温もりも」



千穂「クリスマス」おしまい

シャロ「クリスマス」



リゼ「へぇー、これがシャロの家の中か」

シャロ「(ああ… 恥ずかしい…)」

リゼ「外見はかなりボロいけど、中は結構綺麗なんだな」

シャロ「(こんな家に憧れの先輩を入れるなんて…)」

リゼ「隙間があるのか少し寒いけど、戦場と比べたらまだマシだな」

シャロ「(戦場と比べるような家に入れるなんて…)」

シャロ「…」ポロポロ

リゼ「シャロ、どうしたんだ?」

シャロ「ごめんなさい…」ポロポロ

シャロ「先輩たちの前で見栄を張ってごめんなさい…」ポロポロ

シャロ「先輩に余計なイメージを持たせてごめんなさい…」ポロポロ

シャロ「お嬢様じゃなくてごめんなさい…」ポロポロ

シャロ「そして何より…」



「憧れの先輩をこんな家に入れてごめんなさい…」

シャロ「うぅぅ…」ポロポロ


ギュッ


リゼ「それくらいで泣くな、シャロ」

シャロ「リゼ先輩…」

リゼ「確かにシャロの家を初めて見た時、みんな驚いていたけど」

リゼ「それくらいでみんなシャロの事、幻滅しなかっただろ」

リゼ「シャロはシャロなんだから」

シャロ「リゼ先輩…」

リゼ「さっき、シャロが憧れの先輩の事を言っていたけど、私も目標にしている人がいるんだよ」

シャロ「えっ、それは誰ですか?」

リゼ「それはな…」



「シャロなんだよ」

リゼ「シャロって美人だし、頭もいいし、美味しい料理も作れるし、それに頑張り屋さんだろ」

リゼ「みんなの前で振る舞っている姿を見てシャロを見習いたいと思ったんだ」

リゼ「だからシャロも私の目標の女性で居て欲しいんだ」

シャロ「リゼ先輩…」ポロポロ

リゼ「シャロは何で私に憧れるようになったんだ?」

シャロ「先輩がうさぎから私を助けてくれる所です…」

シャロ「カッコ良くて、勇ましくて…」

リゼ「でもシャロも私の頭に大きな虫が付いた時にすぐにはらっていたよな」

リゼ「私は虫が苦手だからいつもシャロが付いていて欲しいな」

シャロ「私もいつも先輩が付いていて欲しいです」

シャロ「うさぎから私を助けて欲しいです」

リゼ「目標にしている人と一緒に過ごすクリスマスっていいもんだな」

シャロ「私もリゼ先輩と一緒にクリスマスを過ごせて幸せです」

リゼ「互いに告白したしな」


スー


シャロ「先輩?」

リゼ「今から手を繋いで買い物に行こう」

リゼ「シャロが作った料理を食べたいんだ」

シャロ「はい、ちょうど食料が切れていたので」

リゼ「シャロの手って小さくてかわいいな」

シャロ「リゼ先輩の手は凄く温かいです」

リゼ「じゃあ、行こう!」

シャロ「はいっ」

千夜「…」

千夜「聖なる夜に告白出来て良かったね、シャロちゃん」

千夜「リゼちゃんとお幸せに」

千夜「あれ、あんこは?」


「こ、来ないでーー」


「シャロを襲うな!シャロは私が守る!」


千夜「あらあら」




シャロ「クリスマス」おしまい

食事を取るために一旦ここでお休み。
18時までに再開する予定

綾「クリスマス」


綾の家


綾「今日はクリスマスだと言うのに…」

綾「何で誰もいないのよ!」

シーン


綾「…」

綾「寂しい…」ジワッ

綾「誰か来て欲しい…」

綾「サンタさんでも陽子でも…」

陽子「寂しいなら私が一緒に居てやるよ」

綾「陽子!っていつ入ったのよ」

陽子「ベランダの鍵が開いていたからそこから入ってきた」

綾「それじゃ泥棒よ!」

綾「それに何、その格好」

陽子「クリスマスだからサンタクロースの格好をしているんだよ」

綾「何でサンタさんになっているのよ」

陽子「綾にプレゼントを届けるために」

綾「プ、プレゼント!?」

陽子「(本当は美月たちにせがまれてサンタになったんだけどな)」

綾「陽子はいつまでサンタを信じていたの?」

陽子「うーん、小学2年生までかな」

陽子「親父がサンタのコスプレした姿を見てそれで覚めてしまったんだよ」

綾「(さすが陽子の父親だわ)」

陽子「そういう綾はいつまで信じていたの?」

綾「私は今も信じているわ」

綾「だって…」


ギュッ

陽子「!」

綾「ここに居るから」

陽子「あっ、綾、雪が降って来たよ」

綾「本当だ」

陽子「これもサンタからの贈り物かな?」

綾「多分、そうだと思うわ」

陽子「(積もったら明日、親父と一緒に雪掻きだな…)」

綾「ところで私へのプレゼントって何?」

陽子「プレゼント、それは…」




「私だよ」


綾「」サー

陽子「何引いてるんだよ」

綾「陽子をプレゼントだなんて貰っても嬉しくないからね!」

綾「(本当は嬉しいのに何言っているのよ)」///

陽子「私じゃダメなの?」

綾「よ、陽子がだ、ダメじゃないから…」アタフタ

綾「ほ、本当は嬉しいのよ!クリスマスプレゼントが陽子だなんて!」

綾「だから陽子」


「今日はずっと側にいて」

綾「雪が強くなって来たね」

陽子「明日は完全に積もりそうだな」

陽子「今日はもう帰れないから綾の家に泊まるよ」

綾「そういえば、私の誕生日の時も台風で泊まったよね」

陽子「綾の誕生日にプレゼントを渡すために台風の中、外に出るなんて凄い事をしたな」

綾「あの時の陽子はカッコ良かったわ」

綾「あの後、陽子が寝ている時に私が陽子に何をしたか知ってる?」

陽子「いや、知らないけど」

綾「それはね…」


チュッ

陽子「!」///

綾「そう、寝ている陽子にキスしたのよ」

綾「あの悪天候の中、私に誕生日プレゼントを届けに来た陽子にお礼のキスをしたの」

綾「そして「大好き」と言ったのよ」

綾「だから陽子…」

チュッ


チュッ


綾「!」///

陽子「素敵なクリスマスプレゼントをありがとう、綾」

陽子「私も大好きだよ」

陽子「だから倍返ししてやったよ」

陽子「クリスマスプレゼントを」

綾「ホワイトクリスマスに好きな人にキスをするなんて素敵だよね」

陽子「じゃあ、明日は積もった雪の上でキスしよう」

綾「うん」

陽子「どうせなら駅前でやっているイルミネーションをバックにやろうぜ」

綾「うん」

陽子「そんな約束を交わした所でもう1回キスしようぜ」

綾「私ももう1回陽子にキスするわ」

チュッ


チュッ



カレン「ヨーコとアヤヤはクリスマスになったらいつもよりアツアツデス」

忍「それでは皆さん」

アリス「Happy Christmas!」



おしまい

以上でおしまいです。
CDのスプリット盤みたいに複数の作品のSSを1つのスレに収めたのを作りたいと思って、
テーマを設けてこのような形態のSSを作りました。
綾「クリスマス」は以前書いた「綾「台風と誕生日」」の続編です。

ゆゆ式を軸にコラボしたきんモザと作者が第6話のエンドカードを描いた「ご注文はうさぎですか?」を
選んで書いてみましたが、
全てのSSの完成して貼る直前に種田梨沙さんが「ご注文はうさぎですか?」にも出演する事を知って驚いています。
「ご注文はうさぎですか?」のリゼと「きんいろモザイク」の綾と種田さんが演じたキャラが連続して登場した事と
3作品とも種田さんが出演した(する)作品のSSになったのは偶然で本当に驚いています。

少し変わった形態のSSになりましたが、見てくれてありがとうございました。

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