キョン「あさぷらす?」長門「アサプラス」(813)
キョン「なんだそりゃ。メガ粒子砲でも出しそうだな」
長門「違う。命令違反をしたインターフェイスを最新のゲーム機に閉じ込めた」
キョン「ほーう」
長門「システムは既存のゲーム、コナ〇から発売されているラブプラ〇を借りている」
キョン「やったことはないが、中々面白いらしいな・・・ん?アサプラス・・・?まさか」
長門「そう。この中には朝倉涼子が入っている」パカッ
朝倉『・・・・・・』
キョン「画面の奥のほうにいるし背中を向けられているんだが」
長門「機嫌が悪い様子」
キョン「おーい朝倉」
朝倉『・・・・・・』
キョン「ああ、ゲームの中じゃ話しかけても無駄か」
長門「マイクの性能は抜群。問題なく会話出来るはず」
キョン「なにか、じゃあ無視されてるってことか」
朝倉『・・・・・・』
長門「そういう時はこれを使う」つタッチペン
キョン「これでどうするんだ?」
長門「このタッチペンは特別製。通常とは違った使い方が可能」シュシュッ
キョン「おぉ、掃除機が出てきた」
長門「ダイソ〇、吸引力の変わらないただ一つの掃除機」
ブォォォォォ
朝倉『きゃあああああああああああ!!!』スポッ
キョン「・・・ちょっと酷いんじゃないか」
長門「問題ない」
長門「・・・」シュシュッ
キョン「おぉ、消えた」
朝倉『げっほげっほ・・・なにするのよ』
長門「挨拶」
キョン「よぅ朝倉」
朝倉『・・・』ツーン
長門「・・・」シュシュッ
ブォォォォォ
朝倉『いやああああああああああああああああああ!!』
長門「挨拶」
朝倉『・・・こんにちはキョンくん』
キョン「おぅ。にしてもすごいなこれは、本物にしか見えないぞ」」
長門「限定的ではあるがそのD〇の中は一つの仮装現実」
キョン「ふーん?」
長門「つまり、小さな朝倉涼子が中にいると思えばいい」
キョン「なるほどな」
朝倉『・・・・・・』ジッ
キョン「ものすごい睨まれてるんだが」
長門「めっ」ペシッ
朝倉『いたっ』
キョン「すごいな、そのペン触ることも出来るのか?」
長門「もちろん可能。ちなみに朝倉涼子の感覚は限りなく人間に近く設定してある」
キョン「ほーう・・・ってさっき掃除機で吸ってなかったか?」
長門「頑丈だから問題ない」
キョン「で?これを俺にどうしろってんだ」
長門「ひまつぶ・・・自律進化の可能性の研究」
朝倉『いま暇つぶしって言ったよね?』
長門「違う、ただひつまぶしのことを考えていただけ」
キョン「美味いよなひつまぶし」
長門「あなたがこのアサプラスをプレイすることによって、なにか自律なんとかのあれが見つかるかもしれない。協力して欲しい」
キョン「なんだかわからんがまあゲームするくらいならな」
長門「感謝する・・・朝倉涼子」
朝倉『・・・なにかしら?』
長門「そこから出たければ彼の言うことをよく聞くように」
朝倉『それは命令?』
長門「・・・また学校で」
バタン
キョン「・・・うーん・・・つってもなにすればいいんだ?」
朝倉『・・・・・・』
キョン「おーい朝倉、なにすればいいんだ」
朝倉『・・・・・・』
キョン「聞こえてないのか?おーい」ペシペシ
朝倉『気安く触らないでくれる?』
キョン「あぁすまん、俺の声は聞こえてるか?」
朝倉『・・・・・・』
キョン「故障か?長門に見てもらうと」
朝倉『聞こえてるけど?』
キョン「なんだ。なあ、俺はなにしたらいいんだ?」
朝倉『・・・』
キョン「・・・機嫌が悪いのか」
朝倉『機嫌は悪くないよ』
キョン「俺には怒ってるように見えるんだが」
朝倉『べつに、このわたしがこんなゲーム機の中に閉じ込められた程度のことで怒ると思う?』
キョン「どうみても怒ってるじゃないか」
朝倉『怒ってない』
キョン「ああそうかい」
朝倉『・・・』
キョン「・・・」
朝倉『・・・なに?言いたいことがあるなら言えば?』
キョン「べつに」
朝倉『・・・』フン
キョン「とりあえずラブプ〇スのことを調べてみるか・・・」
キョン「なるほど、まずは彼氏力ってのを溜めればいいんだな」
キョン「・・・どうやって」
キョン「なあ朝倉、彼氏力ってどうやって溜めればいいんだ」
朝倉『・・・・・・』
キョン「おーい」
朝倉『見てわからない?本読んでるんだから邪魔しないで』
キョン「・・・すまん」
キョン「明日長門に聞くか・・・」
翌朝
妹「朝だよ!」ドゥーン
キョン「えふっ!?・・・おはよう」
妹「遅刻するよ!」
キョン「あぁ、今行くから・・・」
キョン「まったくあいつはいつまでも・・・」ゴソゴソ
キョン「さていくか」
朝倉『おはようくらい言ったら?』
キョン「うぉっ!?・・・そうだ忘れてた」
朝倉『おはようくらい言ったら?聞こえないのかしら?』
キョン「お、おはよう」
朝倉『・・・・・・』フン
キョン「そういやこれも持って行ったほうがいいのか?ラブ〇ラスは一緒に登校出来ると書いてあったが」
朝倉『・・・』
キョン「とりあえず持ってってみるか」
通学路
キョン「・・・」パカッ
キョン「おぉう!?」
朝倉『なによ』
キョン「いつ制服に着替えたんだ?」
朝倉『さっきだけど?』
キョン「それにそっちも通学路になるんだな・・・すごいな最近のゲームは」
放課後
コンコン
ガチャッ
キョン「よう、長門」
長門「・・・」
キョン「これのことなんだが、とりあえず彼氏力ってのを溜めればいいんだよな?」
長門「そう」
キョン「どう溜めりゃいいんだ?」
長門「勉強、スポーツ、お洒落、趣味。あなたが現実世界でそういったものに取り組めば、ゲーム内でのポイントも貯まる」
キョン「なんだか面倒だな」
長門「・・・朝倉涼子は?」
キョン「一応持ってきたが、流石に学校でゲームやるわけにもいかんからな」ガサゴソ
キョン「あったあった」カパッ
キョン「おお、背景が部室になってる」
朝倉『・・・・・・』
キョン「そして朝倉が不機嫌になってる」
キョン「おーい朝倉」
朝倉『・・・・・・』
キョン「なあ長門、このゲームって女の子とイチャイチャするものなんだろ?」
長門「そう」
キョン「昨日からまともに会話すらしてもらえないんだが。彼氏力が足りないのか?」
長門「それ以前の問題。誰だって一日鞄の中に放置されたら不機嫌になる」
朝倉『・・・ふん』
キョン「それもそうか・・・すまんな朝倉」
朝倉『べつに怒ってないですよ?』
キョン「怒ると敬語になるタイプなのか」
長門「こういう場合はプレゼントを送る」
キョン「プレゼント?」
長門「このタッチペンでプレゼントを出す。物をイメージして描くだけでいい」
キョン「便利だな。朝倉、なにか欲しいものはあるか?」
朝倉「ナイフくれたらその首切り落としてあげるよ?」
キョン「長門、めちゃくちゃ怒ってる。やばい」
長門「プレゼントをするのに『なにが欲しい?』なんて直接的な質問はNG」
キョン「そうなのか・・・じゃあ今日暑いしエアコンでどうだエアコン」
朝倉『・・・・・・』
キョン「いらないのか?なら今話題の羽のない扇風機はどうだ」
朝倉『・・・・・・』
キョン「ええい、なら除湿器か?」
朝倉『・・・なんで家電ばっかりなの?』
キョン「便利だろ?そうだ、あのお米からパンを作れるやつはどうだ」
長門「あなたには致命的にセンスがない。致命的にセンスがない」
キョン「なにも2回言わないでも」
キョン「ええい、ならハーゲンダッ〇でどうだ」
朝倉『・・・抹茶味なら食べないこともないけど』
キョン「俺抹茶嫌いなんだよ、ストロベリーはどうだストロベリーは」
朝倉『・・・・・・』ガチャッ バタン
キョン「あれ、部室から出ていっちまったぞ長門」
長門「・・・・・・彼氏力とかいうレベルじゃない」
キョン「なんだよ、美味いのにストロベリー」
古泉「さきほどからなにやら面白そうなことをしていますね?」
キョン「いたのか古泉」
古泉「えぇ、羽のない扇風機あたりから」
古泉「ふむ、朝倉さんへのプレゼントですか・・・アーミーナイフなんていかがです?なんて、冗談ですけど」
キョン「アーミーナイフな」ペシペシ
コロン
古泉「自分で言っておいてなんですが、流石にこれは」
ガチャッ
スタスタ
朝倉『・・・ふふっ』ニヤリ
古泉「・・・」
キョン「流石だな古泉。初めて朝倉が笑顔を見せたぞ」
古泉「いや、今のは笑顔というか・・・」
古泉「ところで、これはなんなんです?なぜ朝倉さんがゲームの中に」
長門「それはわたしから説明する」
古泉「なるほど、自律進化の・・・なんて言って、実は朝倉さんで実験をして、うまくいったら長門さんが変わるつもりなのでは?」
長門「・・・」ギクーン
古泉「なんて、冗談ですけど。ふふっ。しかしうらやましいですね、アサプラスですか。僕も欲しいくらいですよ」
キョン「なに?もっと刃渡りの長いやつを出せ?」
朝倉『うん、これじゃいざって時に頼りないもの』
キョン「それで我慢しなさい。危ないから」
帰宅
キョン「とりあえず筋トレでもしてみるか」
キョン「ふんっふんっふんっふんっ」
キョン「はぁ、はぁ・・・運動不足の身には辛いな・・・」
ピロピロリーン
キョン「おっ?」
キョン「朝倉、彼氏力上がったのか?」
朝倉『あはははは、トシムリンって』ポリポリ
キョン「どっからそのポテチとホームシアターを持ってきた」
朝倉『あなたが無駄に家電を充実させたんでしょ?』
キョン「そうだったか」
キョン「とりあえず風呂入ってくるかな・・・汗かいたし」バタン
朝倉『・・・・・・』
朝倉『このわたしがいつまでもこんな現状に甘んじていると思ったら大間違いよ』
朝倉『能力は封じられちゃったけど、あのアホが無駄に家電を置いたおかげで・・・』カタカタカタ
朝倉『このゲームもなにかしら裏技とかあるはずよね、コナ〇なら』カタカタカタ
朝倉『あ、それらしいもの見つけた!』
朝倉『コマンドを打ち込めばいいわけね・・・』
朝倉『・・・・・・』
朝倉『・・・・・・どうやってよ!ふざけないでよ!』ガシャン!
ガチャッ
妹「キョンくーん漫画貸してー!」
朝倉『・・・』
妹「あれーキョンくんいない・・・勝手に借りちゃおう」スタスタ
朝倉『おーい、妹ちゃーん』
妹「えっ?だれー?」
朝倉『こっちよー。こっち』
妹「ゲーム?」
朝倉『こんばんは』
妹「すごーい!ゲームが喋ってるー!」
朝倉『すごいでしょ。実はお姉さん、このゲームに閉じ込められちゃったの』
妹「ゲームに?」
朝倉『うん、それでキョンくんが助けようとしてくれたんだけどね、彼じゃダメみたいで・・・お母さんとも会えなくて・・・』グスグス
妹「泣かないで!わたしになにかできることある?」
朝倉『ほんと?手伝ってくれるの?』
妹「うん!もちろんだよー!」
電池切れる
朝倉『じゃあね、わたしが今から言うボタンを押して欲しいの』
妹「ゲームの?」
朝倉『そう、妹ちゃんもゲームしたことあるでしょう?』
妹「うん、キョンくんより強いんだよ!」
朝倉『そう、じゃあ大丈夫だよね』
妹「じゃあいくよー!」
朝倉『うん、お願い』
↑↑↓↓←→←→BA
朝倉『これでわたしも自由の』
カカロットォ…………
朝倉『えっ?』
ブ〇リー『・・・』
朝倉『えっ』
ブ〇リー『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』ポーヒー!
朝倉『いやああああああああああああああああああああ!!』ドコーン!
ガチャッ
キョン「ふんふー・・・こら、勝手に部屋に入るなといつも言ってるだろ」
妹「お姉ちゃんが!お姉ちゃんが大変なの!!」
キョン「ん?」
朝倉『きゃああああああああああああああああああ!!』
ブロ〇ー『カカロットおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』
キョン「すげえ、ブロ〇ー出るのかこれ」
朝倉『死んじゃう!!死んじゃうよおおおおおお!!!』
長門『おそらく姑息な朝倉涼子のこと。なんらかの不正を行おうとした際はブロ〇ーが出るようトラップをしかけておいた』
キョン「なるほど。どうやら妹を使ってコナ〇コマンドを入力したらしい」
長門『そんなことをすればブロ〇ーの餌食になるのは当然』
キョン「ありがとよ長門」ピッ
朝倉『勝てない・・・伝説の超サイヤ人には誰も勝てないのよ・・・』ボロボロ
コナミコマンドトラップで自爆じゃないだけまだ良心的
____ __ _
| / | / \ / ヽヽ
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`'<`ゝr'フ\ + |(●), 、(●)、.:| +
⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) | ,,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
⊂l二L7_ / -ゝ-')´ + | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´ .:::/ +
(T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `":::7ヽ.`- 、 ./|
ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ<ー1´| ヽ | :::::::::::::ト、 \ ( ./ヽ
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|SFC版. ||_
|グラディウスIII|| /|
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ |
/ 日 口 / /
|______|/
キョン「これにこりたら二度とずるなんかしないことだな」
朝倉『・・・』
キョン「・・・」
朝倉『・・・部屋、直してもらいたいな』
キョン「その前に悪いことをしたらごめんなさいだろ?」
朝倉『ごめんなさい、これでいいでしょう?』
キョン「・・・・・・」
朝倉『・・・ごめんなさい』
キョン「よし、ちょっと待ってろ」カキカキ
キョン「綺麗に直るもんだな。なんかお前らがやる情報操作してるみたいで中々面白い」
朝倉『・・・・・・ありがとう』
>>186が俺やで
続く
朝比奈のあさと思ったのは俺だけでいい
目がどうしても雰囲気に合わなくて不自然に見えるんだぜ
キョンを甘やかしてダメ人間にさせるんですねわかります
長門が働きに出て、キョンが家でごろごろしながら金をせびる感じで
>>248
そういうSS有ったな
まんま同じの
>>250
あったなそういえば
似たようなのではないが、長門が貧乏すぎて
朝倉と一緒にボロアパートに住んでるssのほうがインパクト大きくて
そっちしか思い出せなかったぜ
みんな思ってるけど声に出さないだけさっ
キョン「あさぷらす?」
長門「アサプラス」
みくる『ふえっ、な、なんですかここ~?』
みたいなの想像して開いたのもいるんだぜ
ほ
たちプラスなのか
きょプラスなのか
大きな疑問です
キョン「しかし、ブロ○ーが出るなら他にもなにか出ないかな」カチャカチャ
朝倉『ちょっと!』
キョン「冗談冗談」
キョン「勉強でもするか・・・ったくこうぱぱーっと簡単に彼氏力ってのは上がらないものかね」
キョン「・・・・・・」カリカリ
キョン「なあ朝倉、ここが分らないんだが」
朝倉『こんな簡単なことも分らないんだ』
キョン「あいにくと勉強ってものが嫌いでね」
朝倉『・・・そこはグラフを書いてみて、x軸の下に出たところが解よ』
キョン「おうなるほど・・・ありがとな」
朝倉『・・・』フン
ピロピロリーン
キョン「お、また彼氏力が上がったのか?」
朝倉『そうみたいね』
キョン「勉強は嫌いだが、こうちゃんと見返りというか、成果というか、そういうのがあるのはいいな」
朝倉『ふーん』
キョン「あとはなんだ・・・オサレすればいいんだったか?」
キョン「13キロや」ドン
キョン「完全催眠だ」ドン
キョン 「心か」
朝倉『それなんか違うと思う』
キョン「上がらないな」
朝倉『普通にファッション雑誌読んだり身だしなみを意識すればいいんじゃないの?』
キョン「なるほど」
キョン「・・・・・・」ジィー
朝倉『鏡をじっと見つめてどうしたの?』
キョン「身だしなみってことは、眉毛でも剃ればいいのか?」
朝倉『っ!』ササッ
キョン「・・・?なんで隠れるんだよ」
朝倉『・・・これを剃ったらわたしがわたしでなくなっちゃうもの』
キョン「いや別に朝倉のは剃らないぞ。そのままで十分可愛いと思うし」
朝倉『へっ』
キョン「うーん、まあいいかこのままで」
キョン「とりあえず今日はもういいか」
キョン「・・・お?いつの間にパジャマに着替えたんだ」
朝倉『さっきだけど』
キョン「ふーん」
朝倉『なに、見たかった?』
キョン「べつに、そういや普通に喋ってくれるようになったな」
朝倉『・・・・・・ふん』バサッ
キョン「おやすみ」
キョン「うーん眠れん」
キョン「そういや朝倉は眠るんだろうか」
朝倉『すぅ・・・すぅ・・・」
キョン「普通に寝てるな」
朝倉『すぅ・・・すぅ・・・』
キョン「・・・・・・」
キョン「・・・・・・」ツンツン
朝倉『んっ・・・・・・んぅ・・・』zzz
キョン「・・・・・・布団が邪魔だな・・・」ベラッ
朝倉「うぅん・・・すぅ・・・」zzz
キョン「・・・」ゴクリ
すまんダメだ眠気に勝てん。無理をしすぎた・・・すまん・・・
キョン(俺が高校を卒業してからすでに10年が経った)
キョン(高校時代はありえなかったが、俺はハルヒと結婚して子どももいる。)
キョン(要は俺は家庭を築いたってわけである。)
キョン(そんなある日、昔よく遊んだ携帯ゲーム機を見つけた。)
キョン「電源入るかな…おっ、入った」
キョン(俺は懐かしくなってその携帯ゲーム機を見つけるやいなや電源を入れたのだ。)
朝倉「…」
キョン(俺はとんでもない過ちを犯してしまったのかもしれない。すまん、朝倉。)
朝倉「…」
キョン(なんということだ、俺は10年間も朝倉を放置したままだったのだ。しかしなぜ俺はこんなことを。)
保守
長門「実は、別のバージョンもある」
キョン「それは、中の人物が、と言うことか?」
長門「そう」
キョン「大体予想がつくが、聞いておこう」
長門「こちらのカートリッジには、3人分のデータが入っている。一つは涼宮ハルヒ、二つ目に朝日奈みくる、そして」
長門「わたし」
キョン「…あー、なんだ」
長門「わたしは、クリアしやすくてオススメ」
キョン「今はアサプラスがあるから…」
長門「オススメ」
すまんが夜になる
ちゅるプラスはたまごっちみたいになるな
ニョロー ニョロー
ニョロー ニョロー
ちゅるや「キョンくんキョンくん、そろそろお腹が空いたにょろ」
ちゅるやさん 【おなか ○○○】 【ごきげん●●●】
キョン「いかんいかん、忘れてた」
スモチ
|> おでん ピッ
ちゅるや「スモークチーズがいいにょろ・・・」 ニョローン
ちゅるやさん 【おなか ●●●】 【ごきげん○○○】
キョン「・・・・・・」
>>328
キョン「・・・いかん、これはゲームなんだ・・・」
朝倉『・・・すぅ・・・』zzz
キョン「・・・」ツンツン
朝倉『んんっ・・・』ゴロン
キョン「ぶふっ!?」
キョン「は、はんけ・・・いかん、いかん・・・ダメだ、いくらなんでも男としてこういうことはだめだ」
朝倉『・・・ん・・・?』ムクリ
キョン「こんな、なんでも好きに出来る状態だからってやっていいことと悪いことが」
朝倉『・・・』キョロキョロ
キョン「だが、こんな、無防備で寝ている朝倉が」
朝倉『なにかしら』
キョン「すまん今は話しかけないでくれ、半ケツで無防備に眠る元クラスメイトをどうするかというフロイト先生も・・・ん?」
朝倉『・・・・・・』
キョン「ち、違うんです」
朝倉『・・・・・・』
キョン「ブロ〇ーに壊された部屋で、すき間風とか入ってたら大変だ、と心配になっただけなんです」
朝倉『そのタッチペンは?』
キョン「こ、これはその、布団が落ちてたからかけ直そうと、ははっ」
朝倉『ほんとうに?』
キョン「神に誓ってほんとうだ!」キリッ
朝倉『そうだ、キョンくん無駄に家電置いてくれたじゃない?』
キョン「そ、それがなにか」
朝倉『わたしって睡眠ってものを取ったこと、なかったの』
キョン「だからなんだ?」
朝倉『だからね、自分の寝ている姿ってのを観察したくて、このビデオカメラで録画してたのよ』ヒョイッ
キョン「な、なにっ!?」
朝倉『布団を落としちゃうなんて、相当寝相が悪いんだろうな』
キョン「あ、あの朝倉さん・・・」
朝倉『この線をテレビに繋げばいいわけね。ほんと人間の機械って面倒』カチャカチャ
キョン「あ、朝倉!」
朝倉『なに?今忙しいの』
キョン「ほんの出来心だったんです!!」ゲザァッ!
朝倉『・・・』
キョン「なんとなく、朝倉の様子が気になって、寝顔を見たら、布団をずらしてみたくなって、出来心だったんです!!」ゲザァッ!
朝倉『・・・悪いことをしたらまずどうするんだっけ?』
キョン「申し訳ございませんでしたぁ!!」ゲザァッ!
朝倉『ここ、ここにカーテン』
キョン「はい」カキカキ
朝倉『それとこことここにスピーカー』
キョン「はい」カキカキ
朝倉『それと、このバスタブも大きくして』
キョン「ふ、風呂場もあるのか」ゴクリ
朝倉『・・・・・・』
キョン「すいませんすいません」カキカキ
朝倉『・・・こんなところかしら』
キョン「これで許してくれるのか?」
朝倉『うーん・・・ま、いいかな』
キョン「ほっ・・・」
朝倉『それじゃ、わたしもう寝るから』シャッ
朝倉『このカーテン勝手に開けたら絶交よ絶交』
キョン「はいはい」
朝倉『はいは一回』
キョン「はーい・・・」
キョン(甘いぜ朝倉・・・人間は見るなと言われるほど見たくなる生き物なんだ)
キョン「あのー朝倉さん」
キョン(・・・眠ったようだな・・・無理もあるまい。ブロ〇ーと生身で闘ったんだ、強がっていても疲労は確実に溜まっているんだ)
キョン(たたがカーテン一枚、タッチペンで押し返してやる!)シュシュッ
朝倉『・・・・・・』ジィー
キョン「あの、違うんです」
翌日
キョン「お、おはよう」
朝倉『・・・・・・』
キョン「学校行くか」
キョン「おう、おはよう長門」
長門「D○を貸してほしい」
キョン「ん?」
長門「メンテナンスをする」
キョン「おうそうか。ほれ」
長門「放課後に返す」
長門「状況は」
朝倉『状況もなにも、はやく出してくれない?』
長門「それは出来ない。彼との生活の説明を」
朝倉『昨日は寝てる間に悪戯されたわ。信じられないでしょ?』
長門「他には」
朝倉「それ以外はまあ普通に生活出来てるんじゃないかしら?」
長門「・・・了解した。今後も定期的に報告をするように」
朝倉『いつ出してもらえるのかしら』
長門「あなた次第」
朝倉『・・・はぁ』
放課後
キョン「なあ長門、彼氏力ってのが溜まったらなにすりゃいいんだ?」
長門「デート」
キョン「デート?」
長門「デート」
キョン「デートか・・・デートってなにすりゃいいんだ」
長門「・・・映画」
キョン「映画か・・・映画館でD○点けてたら怒られないか」
長門「問題ない。D○の中も映画館になる」
キョン「なるほど」
夜
キョン「なあ朝倉」
朝倉『なに?』
キョン「デート行こうぜ」
朝倉『いやだけど』
キョン「映画で・・・えっ、いや?」
朝倉『うんいや』
キョン「そうか・・・」
長門『彼氏力が足りないから』
キョン「もっと筋トレとか勉強とかオシャレ頑張れってことか」
長門『そう』
キョン「わかった、ありがとな」ピッ
それから約1カ月ほどキョンは頑張りに頑張った
TSUTAY○
キョン「なあ朝倉、どれ借りてく?」
朝倉『サンダーアームはこないだ見たし、これは?』
キョン「プロジェクトイーグルか、これも面白いんだよな」
朝倉『・・・』ポリポリ
キョン「・・・」ポリポリ
キョン「んー、朝倉ここはこれで合ってるよな」
朝倉『うん、合ってるよ』
キョン「なあ、明日映画見に行かないか?」
朝倉『うん、いいけど』
キョン「なに見る?」
朝倉『そういうのは男の子が決めてくれるものじゃないの?』
キョン「そんなこと言われてもデートなんてしたことないしな」
朝倉『じゃあXMENがいいな』
キョン「んじゃそれでいいか」
朝倉『それで、一緒に映画を見て、うちに帰って前のシリーズのDVDを一緒に見て終わり』
長門「どうだった?」
朝倉『マグニートーがいいわね。あの能力は』
長門「そうじゃない。デート」
朝倉『うーん、なんか最近いつも一緒にいるから特別なにかってことはなかったかな。それよりマグニートーがね』
長門「・・・・・・」
キョン「ふんっ、ふんっ」ギシギシ
朝倉『ねえキョンくん』
キョン「ん?」
朝倉『明日でアサプラスは終わりなんだって』
キョン「ふーん・・・えぇ!?なんで」
朝倉『長門さん曰く、目的は達成されたとか。詳しいことは教えてくれなかった』
キョン「そんな・・・なんともならないのか?」
朝倉『できないよ、わたしはただのゲームキャラだもん』
翌日
長門「D○を返してもらう」
キョン「どうしてもか?」
長門「安心してほしい、バージョンアップするだけ」
キョン「なに!?そうなのか!?」
長門「そう。放課後には返す。部室に来てほしい」
キョン「わかった」
放課後
コンコン
ガチャッ
キョン「おーい長門」
キョン「いないのか・・・って、こんな無防備にD○をおいてハルヒに見つかったらどうするんだ」パカッ
キョン「なあ朝倉、長門は」
長門『・・・』
キョン「・・・・・・なんで長門が中にいるんだ」
長門『ユキプラスにバージョンアップした』
キョン「朝倉は」
長門『邪魔だから外に出した』
ガチャッ
朝倉「あらキョンくん、こうやって会うのは久ぶりだね」
キョン「おぉ」ペタペタ
朝倉「ちょ、ちょっと」
キョン「本物だな」
朝倉「もう、勝手に触らないでっていつも言ってるじゃない」
キョン「じゃあ触ってもいいか?」
朝倉「触ってから聞いたって意味ないよ」
長門『・・・・・・』
長門『ユキプラスはアサプラスを凌駕するスペックを持っている。遊ぶといい』
キョン「これでD○持って映画館いかないで済むな」
朝倉「映画館はまだ良かったけど海に行った時なんて完全に浮いてたね」
キョン「海だけに?」
朝倉「・・・」ベシッ
キョン「いたっ」
朝倉「あ、当たり前だけど叩けるんだ」ペシペシ
キョン「ちょっ、痛いっての」
朝倉「今までは一方的にされるだけだったから・・・ちょっと刺してもいい?」
キョン「ちょっ、やめっ!」
朝倉「冗談だよ、ふふっ♪」
長門『ユキプラスを・・・』
キョン「そうだ、今日はなに借りてく?」
朝倉「タイタニック見てみたいな」
キョン「良いな。実はあれ好きなんだよ」
朝倉「ふーん、でもこないだグリーンマイルで泣いてた時よりは意外じゃないよ」
キョン「あ、あれは忘れてくれって言ったろ!」
朝倉「残念ながら人より記憶力はいいのよね」
ガチャッ
バタン
長門『ユキプラス・・・』
キョン「そういや住む部屋はどうするんだ?」
朝倉「長門さんがD○に住むから長門さんの部屋に住んでいいって」
キョン「ふーん・・・」
朝倉「なに、残念そうな顔して」
キョン「別に、今度行ってもいいか?」
朝倉「いいけど、多分なにもないよ」
キョン「ああ、長門の部屋だもんな」
朝倉「そんなによく知ってるんだ」
キョン「まあ何回かいったことあるし・・・なに怒ってんだよ」
朝倉「べつに、怒ってないけど?」
キョン「そうだ、D○置いてきちまったけど長門大丈夫か」
朝倉「飽きたら出てくるでしょう」
長門『・・・・・・おかしい、アサプラスでの実験は成功だった。わたしの計算によれば間違いなく彼はユキプラスの虜になるはず。おかしい」
長門『・・・・・・絶対に許さない』
グォォォォォォォォォォォォォォ!!!
朝倉「な、なにあれ・・・」
キョン「あれは・・・」
長門『・・・・・・愛など粘膜が作り出す幻想に過ない」キュイィィィィン!!
朝倉「長門さん!?」
キョン「アプサラス!?」
終・わ・り
保守スレにして申し訳なかった。朝倉は可愛いな・・・ラブプラスも素晴らしいものだ。
「情報操作により電子の檻に閉じ込められていた朝倉とゲーム内で偶然知り合って恋人になった」というレスを見て衝撃を受けてこのスレを立てた。
じゃあの。
キョン「俺は長門を殺す」
朝倉「はい・・・!」
キョン「俺はッ!生きる!生きてッ!朝倉と添い遂げる!!」
長門「貴様が!?」
長門「…どうやら、お前とは言葉が通じないようだな」
朝倉 「あなたとは、もうずっと前から!」
朝倉「でも…」
長門「バカな! 愛など粘膜が創りだす幻想に過ぎん!」
長門「母様も、そうやって我らを捨てたのだ!」
朝倉「…かわいそうに。だから、こんな鉄の子宮が必要だったのね」
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