キョン「今週は彼女と旅行だから無理だ」ハルヒ「はぁ!?」(890)

ハルヒ「いつもどおり土曜は不思議探索をします!駅前に10時集合ね」

古泉「了解しました」

みくる「はぁ~い」

キョン「すまん、俺は行けないから4人でやってくれるか」

ハルヒ「却下!他に質問がある人は?」

キョン「おいおい却下ってなんだ。行けないと言ってるだろう。人の話しを聞け」

ハルヒ「なら聞いてあげるわ。でも、もしくっだらない理由で神聖なSOS団の活動をさぼろうってんなら正座で2時間説教して市内引きずり回しの刑だからね!」

キョン「ただダラダラ散策するだけのどこが神聖なんだか・・・土日は旅行に行くんだよ。だから不思議探索は行けない」

ハルヒ「ふーん・・・まあ、それならいいわ」

キョン「やけにあっさりだな」

ハルヒ「旅行に行くななんて言ったら妹ちゃんが悲しむでしょ?あたしだって鬼じゃないしね」

キョン「妹?別に妹はなんとも思わないと思うが」

ハルヒ「なに、ついに妹ちゃんも兄離れしたの?」

キョン「いや相変わらずだが」

ハルヒ「ん?ならあんたが旅行行かないってなったら悲しむんじゃないの?」

キョン「なんで」

ハルヒ「だって、大好きなお兄ちゃんと旅行出来ないなんてなったら」

キョン「いや妹と旅行行くわけじゃないしな」

ハルヒ「えっ?妹ちゃん置いてくの?」

キョン「いや普通連れていかないだろ」

ハルヒ「家族旅行でしょ?」

キョン「誰がそんなことを言った。それにこの歳で家族旅行なんて、行きたいとは思わないだろ」

ハルヒ「あたしは普通に行くけど?」

キョン「まあ女子はそうかもしれんが」

ハルヒ「家族旅行じゃないってことは・・・一人旅?キョンのくせに生意気ね」

キョン「俺のくせにってのは聞き捨てならんが」

ハルヒ「まあ、若いうちにそういうのもいいかもしれないわね。ちゃんとお土産買ってきなさいよ?ちなみに普通に売店で売って」

キョン「一人旅もいいとは思うが今回は彼女と二人旅だ」

ハルヒ「るお土産なんか買ってきた・・・・・・ん?」

キョン「ん?」

そのへんのモブかもしれん

ハルヒ「えっと・・・」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「今、なんか変なこと言わなかった?」

キョン「俺はお前と違って突然おかしなことを言い出したりしないぞ」

ハルヒ「まあ、平凡なことだけが取り柄みたいなもんだもんね」

キョン「平凡でなにが悪いか」

ハルヒ「そうよね・・・うん。それで?」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「旅行は誰と行くって?」

キョン「彼女と」

ハルヒ「えっ」

彼女=ハルヒかもしれん

キョン「ん?」

ハルヒ「あたしそんなこと聞いてない」

キョン「いやお前が言ったんだろ」

ハルヒ「えっ、あたし旅行行きたいなんて言った?」

キョン「はぁ?いや、お前が旅行は誰と行くのかって」

ハルヒ「でも旅行なんて聞いてなかったし準備もしてないよ?」

キョン「なんでお前が準備するんだよ」

ハルヒ「えっ」

長門「私もコンピ研の強化合宿がある」
みくる「その日は中免の卒業検定がありましゅ」
古泉「実は社員旅行が入ってまして」

キョン「お前はなにを言ってるんだ?」

ハルヒ「キョンがあたしと旅行に行くって」

キョン「お前は一体なにを聞いてたんだ」

ハルヒ「えっ、だって、わかんない、えっ?」

みくる「あの・・・古泉くん?」

古泉「なんでしょう?」

みくる「ど、どうしよう」

古泉「どうしましょうね。笑うしかないと思います。あはははははは」

大穴で藤原あたりも有り得る

キョン「俺は土日旅行にいく」

ハルヒ「うん」

キョン「だから不思議探索には行けない」

ハルヒ「うん」

キョン「俺は彼女と旅行に行く」

ハルヒ「うん」

キョン「ハルヒ、お前はまったく関係がない」

ハルヒ「えっ、なにそれわかんない」

長門朝倉嬉緑とは別のTFEI端末がキョンに接触、彼女になったとかも考えられる

キョン「今のでなにがわからんのだ?」

ハルヒ「あたしと旅行に行くのになんで関係ないの?」

キョン「なにを・・・俺は彼女と旅行だと言ってるだろ?」

ハルヒ「うん」

キョン「お前は俺の彼女じゃないだろ」

ハルヒ「彼女って好きな子のことでしょ?」

キョン「そうだな」

ハルヒ「ならあたしがキョンの彼女なの?」

キョン「いや意味がわからん」

このキョンが偽者って線もあるぜ

ハルヒ「だってキョンはあたしのこと好きでしょ?」

キョン「嫌いじゃあないが異性として特別好きじゃない」

ハルヒ「えっ、わかんない」

キョン「だから、俺は明日からお前じゃないちゃんと好き合っている彼女と旅行に行く」

ハルヒ「えっ・・・・・・」

キョン「わかったろ?じゃあ準備があるから帰るわ」



ハルヒ「・・・・・・だめ!!だめよそんなの!!だめったらだめ!!」

キョン「はあ?さっきはいいって言ったろ」

ハルヒ「さっきはさっき!!そんな、高校生が旅行とか、だめに決まってんじゃない!常識的に考えて!」

キョン「普通じゃないのがSOS団なんだろ?」

ハルヒ「う、うぐっ・・・で、でも、そういうことは大人になってからやるべきなの!!」

思いのほか伸びがいいので
>>1がプレッシャーを感じてペースが遅くなる現象

相手の人は大人か?

キョン「一旦了承したことを駄目だといい、普段から普通なことはつまらないと言ってるお前が常識を語り」

ハルヒ「だって・・・だって」

キョン「だってもくそもあるか、それに旅行を前日キャンセルなんてな、新幹線代に旅館のキャンセル料に、どうするんだ?」

ハルヒ「そんなの馬鹿キョンが・・・」

キョン「・・・」

ハルヒ「キョンが・・・」

キョン「俺がなんだって?」

ハルヒ「・・・・・・」

キョン「・・・じゃ、俺帰るから」

バタン

ハルヒ「・・・・・・」

みくる「・・・・・・」

古泉「・・・・・・」

長門「・・・・・・」

キョン「はぁ?お前には関係ねーだろ!うるさいんだよ。」

ハルヒ「えっ・・・・・」

キョン「俺が誰とどこに行こうが俺の勝手だろうが!ほっとけ」

ハルヒ「ひどいよ・・・キョン・・・・」

キョン「うるさい!お前みたいなDQN女の相手なんかしてられねえんだよ!」

ハルヒ「こんなの、おかしい・・・・私はキョンの・・・キョンの何?」

キョン「口うるさいワガママ女だよ
    しかも、お前口うんこくせえんだよ、近づくなクソアマが」

ハルヒ「・・・・・・」

みくる(古泉くん!)ツンツン

古泉(無理です)

みくる(だめ!)ツンツン

古泉(無理なものは無理です)

ハルヒ「・・・みくるちゃん」

みくる「ひゃいっ!?」

古泉(ご指名ですね?朝比奈先輩)

みくる(むむぅ~!)

みくる「な、なんですかぁ?」

ハルヒ「・・・高校生が旅行なんて、どう思う?」

みくる「え~っと、わたしはべつに」

ハルヒ「だめよね!?」

みくる「はいぃっ!だ、だめなことです!」

ハルヒ「古泉くんは!?」

古泉「同じく、よろしくないかと」

ハルヒ「有希は!?」

長門「・・・だめ」

ハルヒ「そうよね!?じゃあ、明日の不思議探索はキョンの旅行を阻止することにします!」

キョンがラブプラス片手に温泉旅行する展開か

みくる「えぇ~!?そ、それはやめたほうがいいんじゃ・・・」

ハルヒ「なんか言った!?」

みくる「あぅ・・・」

古泉「それは、得策ではありませんね」

ハルヒ「なんで!?」

古泉「もし涼宮さんが好きな男の方と旅行に行くとして、それを邪魔されたらどう思いますか?」

ハルヒ「・・・別に好きな男なんていないもん」

古泉「仮に、ですよ。仮に」

ハルヒ「・・・怒る」

古泉「でしょう?下手したら口も聞いてくれなくなるかもしれません」

ハルヒ「・・・」

みくる「だから、邪魔しないほうが・・・」

いくらなんでも遅すぎるだろ

すまん土下座して謝る

多分無駄なレスのせいでこのままスレ落ちるんだろうなぁ…

>>190
ホント無駄なレスが多いよなぁ…

無駄でもレスしてないと油断したらいきなり落ちかねんぞ

長門「ちょっと待って欲しい」

ハルヒ「なに?」

長門「確かに邪魔をするのは良くない。でも、団長として彼が高校生として健全な道を踏み外さないようにすることも必要」

ハルヒ「・・・そうよね」

古泉「な、長門さん」

長門「だから、阻止ではなく監視をして、高校生らしからぬことをしようとしたら気づかれないよう邪魔をすればいい」

ハルヒ「でも・・・」

長門「これは他ならぬ彼の為。あなたはなにも悪くない」

ハルヒ「キョンのため・・・そうよ、悪いのはキョンだもの」

長門「そう。そして彼をたぶらかした豚」

ハルヒ「そうよね・・・そうよ!キョンの為よね!」

ハルヒ「じゃあ、明日はキョンの旅行を監視して、ついでにあたし達も旅行しちゃうってことで!旅館の手配とかは古泉くんにまかせるから!」

古泉「はい、承知しました」

ハルヒ「じゃあ、解散!」

バタン

みくる「長門さん・・・」

古泉「長門さん・・・」

長門「・・・・・・」

彼女が判明した時点で1000を超えるという斬新な終わり方だな

翌日 駅前

ハルヒ「おはようみんな!」

古泉「おはようございます」

みくる「おはようございますぅ・・・眠いですぅ」

ハルヒ「しゃっきりしなさいみくるちゃん!」

みくる「でもぉ、6時は早すぎますよ~」グシグシ

ハルヒ「馬鹿キョンを逃がさないためよ!我慢する!」

長門「・・・・・・」

いくらなんでも早すぎるだろ

大比奈さんかもしれんな。リアルにキョンがいたら年上キラーになる気がする

ハルヒ「じゃあそこの喫茶店で待ち伏せね!」

みくる「キョンくんが電車使わなかったらどうするんですかぁ?」

ハルヒ「大丈夫よ多分。どっか行くにしてもまず電車乗らなきゃならないし」

みくる「だといいですけど」



午前10時

ハルヒ「・・・・・・」イライライライラ

みくる「こないですね・・・」

長門「・・・・・・」パクパク

古泉「長門さん、いくら僕の奢りだからって食べ過ぎなんじゃ」

長門「問題ない」パクパク

古泉「僕の財布がですね」

長門「問題ない」パクパク

ハルヒ「・・・あ!来た!」

キョン『‐‐‐‐‐‐』タッタッタ

古泉「・・・笑顔で走る彼というのも珍しいですね」

みくる「なんかあれですぅ」

長門「・・・・・・」

キョン『‐‐‐‐‐‐』チラッキョロキョロ

ハルヒ「時計を見てバツの悪そうな顔してるけど遅刻したのかしら」

古泉「でも今まで待ち合わせ相手と思われるような女性はいらっしゃいませんでしたが」

みくる「相手も遅刻してるんじゃないですかぁ?」

ハルヒ「まったく待ち合わせに遅刻とか最悪ね!」

(.        , -‐- 、. , -‐-ー .、
.       ,'. /  ト、 ヽ   ヽヾ

        i. ((从ソ 从〉,ハハバゝ
.       l. (|┳ ┳i!i| ─ ─i! 
..      ,ハNiヘ'' ー.''ノiハ、. - ノ’ 
.         〈ヾ/゙ノi  /〈にづ┓___
        _.ノUUZゝぐ___,/__||卅]
        ~,'(_,(ソ__//゙> .> /ヾ⌒ヾ
        (--(ニ二__(ン゙/.(--○<)
.        ゞ/__彡' ¨゚¨    ゞ/__彡')

キョン『‐‐‐‐‐‐』ゴソゴソ

古泉「おや?携帯ゲーム機を取り出しましたね」

ハルヒ「時間を潰そうってんじゃない?」

キョン『‐‐‐‐‐‐』ペコペコ

古泉「なにをしてるんでしょう?」

みくる「誰もいないところに頭を下げてますぅ。謝る練習ですかね?」

            _     _
       , -─ゝ `ヽr'´    `>
     ∠   -─- ミ   二 ´ ̄ >    どうなさいました………?
    , '   ニ-‐ r─ ミ  -‐    、\    >>1様……
   / /    | r;ニV三、 ヽ ヽ.  l  \  さあ さあ お気を確かに……!
.   l /       :|     |    l  | ヾ`
  │    /    l |     :|. トi     |  がっかりするには及ばない……!
  │   / / ,1 L_    :!│l ト、ヾ |   スレの残りは
.   ! !   / / レ'  `ヽ   ゝ!´ヽ! \ 、|    まだ720もある……!
.   | |   ノヾ、二raニ   ('ra二フ"レ′
    |  _,、イ|            `ー-;  :|    まだまだ……
   |  ヾニ|:|           - /   |  大当たりの可能性は残されている…!
   | | |  |  ヽー----------‐ァ :|
    | |  |  |   ` ー-------‐´  ト    どうぞ……
.   | l/ヽ. ヽ     ー一    / |  存分に夢を追い続けてください……!
  _レ':::;;;;;;;;ト、 l.\           ,.イ , l     我々は……
 ̄:::::::::::;;;;;;;;;;| ヽ. l l ヽ、..__.// |ル^::ー-    その姿を心から

:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|.  \!         , ' :|;;;;;::::::::::     応援するものです……!
::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    \   /  :|;;;;;;;;;:::::::

逆に考えるんだ
「情報操作により電子の檻に閉じ込められていた朝倉とゲーム内で偶然知り合って恋人になった」と
そう考えるんだ

>>305
天才か

はじめ>>1はせいぜい>>16まで位しか考えてなかった。けど書きたかった
書いてるうちに続きが浮かぶかもしれないし、あわよくば誰か勝手に続き
書いてくれんじゃねとか思っていた。>>1はそういう奴だ。そこに>>168
「ラブプラスなら俺もやってるし書けるじゃんwww」>>1はそう思ったに違いない
ここはタッチペンマスターたる>>1の腕の見せ所だろう

朝倉厨に媚びを売らなかったのは評価できる

あまり言いたくないが本編より面白い二次創作が数多あるしな

仕事が忙しい


キョン『‐‐‐‐‐‐』キョロキョロ

古泉「なんだか妙にそわそわしていますね」

みくる「そりゃあ好きな人と旅行なんですから仕方ないですよ」

ハルヒ「・・・」シュン

みくる「ああっ、えっと、あ!キョンくんが!」

キョン『‐‐‐‐‐‐』ガバッ

古泉「ゲーム機に顔を近付けて、埃でも吹いてるんでしょうか」

みくる「古泉くん古いです」

ハルヒ「あ!あいつそのまま駅に入ろうとしてる!!」

みくる「えぇ!?なんで」

古泉「まさか、相手は先に行ってしまったのでは?」

ハルヒ「はやく、みんな行くわよ!!」


古泉「よ、4万280円・・・領収書をお願いします」

コメ(笑)

こんな時間まで仕事とかそりゃスレ立てのひとつもやりたくなる

ハルヒ「なんだただの恋愛ゲームだったのね。アホらし、帰ろ帰ろ」
           ↓
        キョン「計画通り」
           ↓
        ???「キョン君、もうそっちにいっていい?」

一皿700~1,000円だとして40~60皿位食ったんだろ
長門なら食う

これ銀魂のパクリだよなwwww

>>390

ハルヒ「とりあえず安い切符買って、早く早く!」

みくる「あーんまって下さい」

タタン タタン…


キョン『・・・』

ハルヒ「古泉くん、キョンの様子は?」

古泉『相変わらずゲームに興じています。しかし変ですね』

ハルヒ「なにが?」

古泉『この状況ならば焦ったり、なにか動揺するはずです。待ち合わせの相手が先に行ってしまったのですから』

ハルヒ「まあ、そうよね」

古泉『しかし、彼の表情は・・・』

キョン『‐‐‐‐‐‐』ニコニコ

古泉『一点の曇りもなく、幸せに充ち溢れているのです』

ハルヒ「ふーん・・・あたしがいるからかな?」

古泉『それは、尾行に気づかれていませんからないかと』

みくる「涼宮さん涼宮さん」クイクイ

ハルヒ「なに?」

みくる「キョンくんはどうしてるって?」

ハルヒ「ゲームやりながらアホづらしてるって」

みくる「そうですかぁ~・・・相手は誰なんですかね?長門さん」

長門「・・・」

ターミナル駅


みくる「あぅ~改札が通れません~」

ハルヒ「こっちで乗り越し精算して!」




ハルヒ「古泉くん、キョンは!?」

古泉「それが、新幹線乗り場に」

ハルヒ「それならあたし達も新幹線に!切符はあそこで買うのよね?」


駅員「行き先はどちらまで?」

ハルヒ「えっ、行き先?」

駅員「えぇ、行き先を。どうされました?」

ハルヒ「行き先、えっと」オロオロ

長門「熱海」

ハルヒ「有希?」

長門「熱海、片道4枚。1番早いもの。自由席でも指定席でも構わない」

駅員「では・・・あと10分で出てしまいますがそちらが1番」

長門「それ。早く」グイッ

古泉「ええ、おいくらでしょう」

駅員「4名様で48240円です」

古泉「えっ」

駅員「48240円です」

古泉「・・・領収書をお願いします」

お前ら寧々さんディスるとか表に出ろよ・・・


ハルヒ「ねえ有希、なんで熱海なの?」

長門「・・・ラブプ・・・彼の妹に確認を取った」

ハルヒ「さすがね!それで熱海ってどれくらい掛かるわけ?」

古泉「約3時間ほどかと」

ハルヒ「ふーん・・・古泉くんはまた偵察お願い。くれぐれも見つからないようにね」

古泉「おまかせください」



みくる「くぅ・・・くぅ・・・Zzz」

ハルヒ「みくるちゃん!!」パチン

みくる「はひゃいっ!?」

ハルヒ「大事な任務中に寝るなんていい度胸ね!」

みくる「ごめんなさい・・・でも、朝早かったから」

もう実質的に終わったスレ

寧々さんをディスるのをやめろ!

連結部

古泉「えぇっ!?経費で落ちない!?」


古泉「旅行って、遊びでやってんじゃないんですよ!?」


古泉「それは、確かに、しかしですね」


古泉「・・・わかりました。もう大丈夫です」ピッ


古泉「・・・僕が立ち上げた組織なのに・・・」

ハルヒ「・・・」プルプルプルー

ハルヒ「あ、古泉くん?キョンいた?」

古泉『・・・えぇ、発見しました』

ハルヒ「なんかあったの?声が暗いけど」

古泉『いえ・・・熱海についたらATMに寄らせて下さい』

ハルヒ「で、キョンは?」

古泉『景色を見つつ、時折ゲーム機に話し・・・』

キョン『‐‐‐‐‐‐』

古泉『・・・ゲーム機に話しかけているように見えます』

ハルヒ「はあ?」

ハルヒ「ゲーム機って、i〇honeとかじゃなくって?」

古泉『ニンテンドー〇Sに見えましたが・・・』

ハルヒ「あれ電話昨日とかついてた?」

古泉『あまり新しいゲーム機に明るくないもので』

ハルヒ「知ってる?」

有希「電話昨日はついていない」

ハルヒ「そうよね・・・他には?」

古泉『相変わらず良い笑顔です』

キョン『‐‐‐‐‐‐』ニコニコ

ハルヒ「ふーん・・・相手はいないのよね?」

古泉『えぇ、一人です』

ハルヒ「うーん・・・どういうことだろ」

長門「ウノ」

みくる「あのぉ長門さん、二人でウノはあんまり楽しく」

熱海

ハルヒ「キョンは?」

古泉「あそこです」

キョン『‐‐‐‐‐‐』

ハルヒ「相変わらず一人ね・・・」

みくる「長門さん、お土産は帰りに買ったほうがいいですよぉ?」

長門「これは旅館で食べるよう」ドッサリ

みくる「言われてみれば食べ物ばっかり・・・」

長門「これ」つ財布

古泉「あぁ!なぜ僕の財布を!」

ハルヒ「遊んでないで、早く行くわよ!」

古泉「・・・ATM行ってきます」

ハルヒ「・・・・・・」

キョン『‐‐‐‐‐‐』

古泉「・・・・・・」

長門「・・・・・・」

みくる「・・・・・・」

キョン『‐‐‐‐‐‐』

ハルヒ「ねえみくるちゃん」

みくる「なんですか?」

ハルヒ「あれどう見える?」

みくる「誰かと話してますね」

ハルヒ「・・・あたしにはゲームに話し掛けてるように見えるんだけど」

みくる「あれゲームなんですねぇ」

ハルヒ「・・・古泉くん」

古泉「はい」

ハルヒ「なにあれ」

古泉「おそらく、ゲーム以外で誰かと通話しているのでは?最近では電話にイヤホンマイクをつけて会話が出来るものもありますから」

ハルヒ「・・・・・・」

キョン『‐‐‐‐‐‐』ニコニコ

ハルヒ「・・・・・・あたしにはゲームに話し掛けてるようにしか見えないけど」

みくる「あれ?長門さん・・・あっ」

長門「これを4つ」

おばちゃん「はい毎度」

みくる「だめですよぅ勝手に離れちゃ」

長門「団子がわたしに食べろと囁いていた」

その日、キョンは始終一人?で熱海を回った


ハルヒ「結局キョン一人で旅館に来たけど・・・いつになったら相手は現れんの?」

古泉「あれだけ機嫌よく観光していたのですから、おそらく会話の相手は意中の女性なのでしょう」

古泉「もしかして、別々に観光して、それをお互い報告しあっていたのでは?」

ハルヒ「なんでそんなことすんの?」

古泉「僕にはわかりませんが・・・」

みくる「長門さんがまた・・・あ!」

長門「・・・」ジッ

おっちゃん「なんだい嬢ちゃん」

長門「・・・」ジッ

おっちゃん「食べるかい?」

長門「・・・」コクリ

おっちゃん「ほら、お代はいらないよ」

長門「・・・」ムグムグ

旅館

古泉「すいません、予約はしていませんでしたが部屋は空いているでしょうか?」

番頭「少々お待ち頂けますか?」



番頭「そうですね、二部屋ならばなんとか」

古泉「ありがとうございます。それで構いません」

番頭「朝晩付きでお代はお一人様15000円となっております」

古泉「えぇ、では。皆さん、一人15000円だそうで」

ハルヒ「見て有希、ここ温泉ついてるんだって!」

長門「温泉」

ハルヒ「温泉知らないの?」

みくる「わたしも入ったことはないですぅ」

ハルヒ「それじゃあとで入りにいきましょ!」


古泉「・・・領収書を頂けますか」

ハルヒ「そうだ番頭さん、さっき変なモミアゲの冴えない高校生が来たでしょう?何号室?」

番頭「モミアゲの・・・ああ。申し訳ございません、そういったことは教られませんので」

ハルヒ「なんでよ!友達なのに?」

番頭「ええ、申し訳ございませんが」

古泉「涼宮さん、無理に当日に泊まらせて頂いただけでも感謝しなければいけません」

みくる「そうですよぉ」

ハルヒ「むぅ・・・じゃあ、あいつの連れはいつ来るって?」

番頭「お連れ様ですか?予約はお一人で」

ハルヒ「一人?」

番頭「あぁ、そうでした。お連れ様なら一緒にいらっしゃいましたよ」

ハルヒ「一緒に?古泉くん見た?」

古泉「旅館に入るまでは一人でしたが・・・中で合流されたのでしょう」

ハルヒ「とりあえず部屋にいきましょうか。古泉くんはあっちの部屋でいい?」

古泉「ええ、もちろんです」

ハルヒ「じゃあ有希、みくるちゃん。着替えて温泉いきましょうか」

みくる「はーい」



温泉

ハルヒ「みくるちゃん、おっぱいまた大きくなった?」モミモミ

みくる「わひゃっ!や、やめて下さいよぉ~」

省略


古泉「長門さん、彼の部屋は?」

長門「・・・ここ」

古泉「彼は今部屋にいますか?」

長門「いない、先ほど温泉に行ったから当分戻って来ない」ギュッ

古泉「・・・なぜボクサーパンツを握りしめてるんでしょうか」

長門「気にする必要はない」

古泉「鍵は」

長門「・・・」ガチャッ

古泉「愚問でしたね」

古泉「しっかりと二人分布団は用意してありますが・・・荷物は彼一人分しかありませんね」

長門「・・・・・・」

古泉「ん・・・?これは、何故ちょうど枕の上にニンテンドーD〇が」

長門「これはD〇i」

古泉「失礼しました。すこし悪趣味ですが、失礼して」カパッ

『なぁに、どうしたの?』

古泉「・・・・・・えっ」

古泉「・・・・・・」パタン

古泉「なんでしょうか今のは・・・画面の中から可愛らしい女性が話し掛けて」パカッ

『お姉さんになにかお話しかな?』

古泉「・・・・・・」パタン

長門「・・・・・・」ゴソゴソ

古泉「長門さん、今・・・なぜパンツを被ってはるんですか」

長門「問題ない」パンツ

古泉「・・・・・・」パカッ

『もぅ、さっきから無視するなんて、怒るよ?』

古泉「・・・・・・」

『キョンくん?』

ねねかい

>>525さんを付けろ


古泉「これは・・・いやまさか・・・・・・」

長門「そのまさか」パンツ

古泉「長門さん・・・」

長門「そのゲームはコナ〇から発売されたラ〇プラス+。日本中のモテない男を本気の恋に落としたコナ〇の最終決戦兵器」パンツ

長門「そのゲームのおかげで日本の少子化はさらに破滅へと向かっているとさえ言われている」パンツパンツ

長門「モテない男が年上、同級生、年下のヒロインと恋愛をして告白されるところから始まる」パンツパンツ

古泉「あまり詳しくはありませんが、こういったゲームは告白したら終わりなのでは」

長門「違う。このゲームの恐ろしいところはそこ。告白をされて付き合うことになり、日々をともに過ごしていきどんどん親密になっていく」

長門「呼び方も変わっていき、果ては彼氏の要望に応えて服装も髪型も変えてくれる」

古泉「す、すごい・・・ならば、結婚をしたら終わりですか?」

長門「終わりはない」

古泉「えっ?」

長門「終わりがないのが終わり。永遠に真実にたどり着くことはない」

長門「終わりというのなら、喪男がこのゲームを購入した時点で終わりなのかもしれない」

古泉「そ、そんなまさか」

長門「嘘ではない。これまで女性に相手にもされなかった喪男が、可愛らしい彼女に毎日おはようと言われたら抜け出せると思う?」

長門「学校の行事、クリスマス、バレンタイン、今まで憂鬱でしかなかったイベントが、光り輝くものになる。抜け出せると思う?」

古泉「そ、それは」

長門「さらに、キスをすることすら可能」

古泉「キスですか!?」

長門「通常はタッチペンのタッチでしかない。でも猛者、いや、彼氏達は直でいく」

古泉「た、確かに駅前でも電車でも・・・まさか彼がそんな」

長門「それが今までのラブプラ〇。そして新しく出たラブプ〇ス+にはさらに恐ろしい昨日が実装された」

古泉「まだあるんですか!?」

長門「それが、ここ」

古泉「ここ?」

長門「彼女と旅行することが出来る。同じ部屋に泊まって」

古泉「なん・・・だと・・・」

古泉「つ、つまり・・・彼は、このゲームの女性と旅行に来た、と?」

長門「そう」

古泉「まさか・・・で、でも、番頭さんは彼は二人連れだったと」

長門「彼は、いやこの街はコ〇ミとグル。全国の彼氏から金を搾取する為、こういった一人なのに二人分の布団を用意したりとなんでもやる」

長門「オタクは趣味の為なら金を惜しまない。自分の彼女関連の物なら、例え手ぬぐいだって喜んで買う」

古泉「そんな・・・ひどすぎる・・・」

長門「ひどくはない。オタクが求めるから売る。それだけのこと」

彼がこれから歩む『苦難の道』には、何か意味があるのかもしれない……

彼の苦難が……どこかの誰かに希望として伝わって行くような、
何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない…

無事を祈ってはやれないが、彼が『眠れる奴隷』であることを祈ろう……
目醒めることで…何か意味のあることを切り開いて行く、
『眠れる奴隷』であることを…

機能な機能



古泉「まさか・・・彼がそんな・・・1番そういうものを馬鹿にしていそうなのに」

長門「そういう人間すら彼氏にする。コナ〇の力は世界一」

古泉「なぜ、涼宮さんにはこのことを?」

長門「ゲームのキャラクターに負けたとなったら精神が崩壊する恐れがあった。わたしですらあなたの財布に八つ当たりすることとやけ食いでなんとか平静を保っている」

古泉「食欲はいつも通りな気も」

長門「情報操作で夕食に蟹と船盛りを追加した」

古泉「・・・」

コナン「俺の推理力は世界一イィ!!」

長門「彼が温泉を出た」

古泉「こうしてはいられません。一旦部屋に戻りましょう」

長門「了解した」パンツ

古泉「パンツは置いていって下さい」




ハルヒ「・・・キョンの部屋はどうだった?」

古泉「・・・結論から言うと、彼は一人でした」

ハルヒ「ほんとっ!?あ、ごほん。ま、まああのキョンに彼女なんか出来るわけないと思ってたけどね!」

みくる「つまり、キョンくんは一人なのに彼女と、って言ってたんですか?なんだか可愛いところもありますね。ふふっ」

ハルヒ「・・・」ジッ

みくる「・・・ふぇっ!?へ、変な意味じゃないですよぅ」ワタワタ

古泉「見栄を張って、というのは違うと思うんです。もしかしたら」

ハルヒ「なに?」

キョン「誰かを待ってるんじゃあないでしょうか」チラッ

ハルヒ「・・・えっ?」

えっ

完全に間違えた

古泉な古泉

ハルヒ「どういうこと?」

古泉「なぜ彼はわざわざ彼女と旅行に行くなどと言ったのでしょう?」

ハルヒ「見栄で、違うの?」

古泉「それは違います。彼の性格から、そんな無駄なことはしないでしょう」

ハルヒ「なら、なんで?」

古泉「彼女と旅行に行く、などと言えば必ず涼宮さんは怒る、それは分かっていたはずでしょう」

ハルヒ「あ、あたしは別に」

古泉「団長として、ね?」

ハルヒ「う、うん団長として怒る」

古泉「彼は涼宮さんの性格を良く理解していた・・・彼女と旅行に行くといえば、涼宮さんは団長として旅行を尾行するだろう、と考えたんです」

ハルヒ「・・・」ゴクリ

古泉「つまり、彼はああ言えば涼宮さんがついて来ることが分かっていた」

ハルヒ「えっと、てことは」

古泉「直接誘う勇気はなかったのでしょう。しかし、今日涼宮さんは彼と同じ観光地を回った」

ハルヒ「うん」

古泉「これはもう、一緒に旅行した、と同じことではありませんか?」

ハルヒ「な・・・・・・なんだってー!?」

古泉「こうすれば、涼宮さんと一緒に旅行が出来ると、彼なりに考えたのでしょう」

みくる「古泉くん、流石に無理が」

ハルヒ「やっぱり・・・あたしもそうじゃないかなって薄々思ってた!」

みくる「あっさり騙されてますぅ~!」

古泉「流石我等が団長です」

ハルヒ「そうよね~、まあキョンなんか相手にするやついないもんね~。あたしも別に、そんなでもないけど?まあ、別に嫌いじゃないかなって、困るけどね!」モジモジ

みくる「あらあらうふふ」

古泉「そして、さらに大事なお知らせが」

ハルヒ「な、なに!?気になるわけじゃないけど、古泉くんがどうしても言いたいなら吝かでもないわ!」

古泉「涼宮さんを待っているという証拠に・・・彼の部屋には二組の布団が敷いてありました」

ハルヒ「なぁっ!?」

古泉「くっつけて、ね」

ハルヒ「・・・・・・」バッターン!

みくる「ああっ!涼宮さん!」ワタワタ

古泉「乙女には些かアダルティー過ぎましたかね?」

ハルヒ「・・・・・・」ピクピク

みくる「あわわわ、ど、どうしよう!」



ガチャッ

長門「・・・食べに食べた」ケプッ

ハルヒ「・・・」キュウ

みくる「お、お水!?お水ですか!?」

古泉「落ち着いて下さい。そのうち目を覚ましますよ」

長門「・・・・・・」

ハルヒ「・・・ちょっと湯あたりしただけ、うん。大丈夫」

古泉「それで、いかが致しましょう」

ハルヒ「いかがって」

古泉「彼が部屋で待っていますよ?」

ハルヒ「・・・・・・」プルプル

ハルヒ「・・・ぷはっ」

みくる(あ、耐えた)

長門「彼が待っている?説明を要求する」

古泉は説明した。
ハルヒはまた倒れた。


長門「・・・それはおかしい」

ハルヒ「なんで?」

長門「・・・・・・」

古泉(今、涼宮さんになにか言ったら世界が崩壊しますよ?いいんですか?)

長門「・・・・・・」ジッ

古泉(僕の財布のお返しです)ニコッ

長門「・・・・・・」

古泉(とは冗談ですけれど、いい加減彼に一発決めて貰って世界を安定させて欲しいんです我々も)

長門「・・・・・・」

古泉(下品な言い方ですけどね。んふっ)



ハルヒ「み、みくるちゃん。あ、あたし、可愛いシタギモッテナイ」ゴニョゴニョ

みくる「今着けてるので十分可愛いですよ?」

ハルヒ「で、でも・・・」

古泉「あんな涼宮さんを邪魔したら思念体ごとなくなってしまうかも」

思念体『邪魔したらあかんで有希ちゃん』

長門「・・・わかった」

古泉「んふっ、結構。では作戦会議といきましょうか」



古泉「作戦はこうです」

番頭さんに彼を呼び出してもらう。これは限定品でもあると言えばいいでしょう。

ハルヒ「限定品?」

古泉「気にしないで下さい」

そしてその隙に涼宮さんが布団に潜り込む。

ハルヒ「う・・・」

みくる「頑張ってください!」

長門「・・・チッ」

古泉「そしてその後は若い二人におまかせします」ニコッ

ハルヒ「・・・えっと・・・うん。キョンが待ってるんだもんね、仕方ない。仕方ない・・・」

古泉「これで作戦はエレガントにコンプリートです。我ながら完璧すぎて怖いですね。んふっ、んふふっ」

みくる「古泉くん気持ちが悪いです・・・気持ち悪いじゃなくて気持ちが悪いです・・・」

古泉「おっと、これは失礼」

ハルヒ「えっと・・・あ、あたしお風呂入ってくる!!」

長門「風呂ならさっき入ったはず」

ハルヒ「りょ、旅館に来たら何回も入るもんなの!わびさびよわびさび!」

バタン

みくる「真っ赤になって、可愛らしいですねぇ・・・古泉くん」

古泉「はい」

みくる「本当は、どうなんですか?」

古泉「本当というと?」

みくる「キョンくんは誰と来たんですか?」

古泉「おやおや・・・なんだか朝比奈さん、いつもとキャラクターが違う気が」

みくる「女の子はいつの時代も恋の話しには敏感なんです」





みくる「ゲームの・・・AIってことですか?」

長門「そこまで高尚なものではない」

みくる「それに、一日話し掛けてたっていうの?」

古泉「えぇ。その通りです」

ラブプラス厨ちょっとウザすぎる

よくあんなもんにハマれるよな

>>621訂正したまえ


みくる「なかなか重度ですぅ・・・大丈夫なんですか?」

古泉「なにがです?」

みくる「そんなキョンくんのところに涼宮さんをいかせて」

古泉「彼も男ですし、目の前に浴衣姿の可愛らしい女性が寝ていれば我慢なんて出来ないでしょう」

みくる「う~ん・・・それもそうですね」

古泉「それでは、僕は番頭さんに袖の下を渡さないといけないのでATMに」

バタン



長門「・・・・・・・・・・・・」

キョン部屋。暗くなっています。ハルヒは布団を被っています。


キョン「ふぅ~ふ!まさか限定のストラップを貰えるなんて・・・来て良かったぜ・・・ドゥフフ」

ガチャッ

バタン

キョン「寧々さん、こんなの貰った。これで寧々さんと学校でもどこでも一緒だね」

ハルヒ「・・・・・・」ドキドキ

キョン「さっそくケータイに・・・よし、これでどうかな?」スッ

ハルヒ「っ!」ガサッ

キョン「えっ・・・ふ、布団・・・」

キョン(気のせい・・・だよな・・・)

ハルヒ「・・・・・・」ドキドキドキドキ

キョン(こ、心なしか布団が盛り上がっ・・・いや、気のせいだ・・・)

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン(寧々さんは画面から出られないって・・・納得したじゃないか・・・したじゃないか・・・くそっ・・・)バサッ

ハルヒ「っ!」ガサッ

キョン「・・・」

キョン「・・・・・・」ジッ

ハルヒ「・・・」ドキドキドキドキ

キョン(目が慣れてきて・・・見えるが・・・)

キョン(・・・布団に誰か入っ・・・髪の毛が見えてる・・・)

キョン(ま、まさか!いや、だって、3D〇まで寧々さんは出て来られないはず・・・3D〇でも本当の意味で出てくることは出来ないけど)

ハルヒ「・・・・・・」ドキドキ

キョン(まさか・・・でも・・・)

ハルヒ「・・・・・・」ドキドキ

キョン(いや・・・宇宙人も未来人も超能力者もいるんだ・・・)

キョン(画面から人が出てきても・・・・・・・・・)


キョン「・・・・・・」スススッ

ハルヒ「っ!」ビクッ!

キョン(・・・・・・)ポムポム

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン(・・・暖かい・・・)

キョン「・・・」スススッ

ハルヒ「~~っ!」ドキドキドキドキドキドキ

キョン「・・・・・・」ギュッ

ハルヒ「ぁぅ・・・」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

キョン「・・・」クンカクンカ

キョン(シャンプーの匂い・・・女の子の匂いが・・・これは・・・)

ハルヒ「・・・」ドキドキドキドキドキドキ

キョン「うっ・・・うぅ・・・うあぁ・・・ぐすっ・・・」

キョン「うあああぁぁぁあぁあぁあぁああああああああああああ!!!」ボロボロ

ハルヒ「ふえっ」

キョン「ああああああああああああああああああああ!!!」ボロボロ

ハルヒ(な、なに!?なんで泣いてるの!?意味わかんない!お母さんわかんないよ!)

キョン「ああああああああ!!」


キョンは約10分ほどハルヒを後ろから抱きしめたまま泣き続けた


キョン「ぐすっ・・・ああああ・・・えぐっ・・・」

ハルヒ(・・・な、なんなの・・・あんな号泣するなんて・・・キョンってやばい奴なの!?)

キョン「この時を・・・この時をどれだけ・・・まったと、思う?」

ハルヒ「・・・」ビクッ

キョン「俺がどれだけあなたを想っても・・・けして超えられない壁に阻まれて・・・どれだけ悩んだと思う・・・?」ギュッ

ハルヒ「っ!」ドキドキ

キョン「あなたはいつも俺に笑顔をむけてくれた・・・どれだけ大変な目にあっても・・・あなたがいるから頑張れた・・・」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「でも・・・正直に言います・・・もう耐えられなかった・・・」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「だから・・・この旅行で最後にしようと・・・そう思って来ました」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「あなたと何度も出掛けた・・・毎日一緒に帰った・・・」

キョン「でもけしてその手を本当に握ることは出来ない・・・これがどれだけ辛かったか・・・」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「心が張り裂けそうだった・・・こんな思いをするくらなら、とあなたから離れようともした・・・」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「でも・・・できなかった・・・あなたの笑顔を、声を・・・忘れることなんて・・・」

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「だから・・・この旅行で・・・ケジメをつけようと・・・そう、思ったんだ・・・でも」ギュッ

ハルヒ(お、お母さん!ハルヒは今男の子に抱きしめられて、どうしよう!)ドキドキドキドキ

キョン「・・・でも・・・あなたは俺のそばに来てくれた・・・」ギュッ

ハルヒ「・・・」ドキドキ

キョン「今まで、何度も言ってきたけど・・・今度は心の底から・・・この言葉を・・・言うよ」

ハルヒ「・・・」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

うわあああああああやめろぉぉぉいい!





キョン「愛しています。寧々さん。世界中の誰よりも」グイッ


ハルヒ「へっ」


キョン「えっ」

これはwwwwwwこれはwwwwwwww

キョン「は・・・ハル・・・ヒ・・・?」

ハルヒ「・・・・・・」

キョン「なんで・・・なんで・・・寧々さんは!?寧々さんはどこだ!?おい!!おいハルヒ!!」

ハルヒ「キョンは・・・あたしのことが・・・好きなんじゃ、ないの・・・?」

キョン「わけのわからんことを言うな!!寧々さん!!寧々さんは!?」

ハルヒ「あたしのことを待ってたんじゃ・・・ないの・・・?」

キョン「誰がお前なんか!!!寧々さん!!どこいったんだ!!寧々さんっ!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「今、確かに寧々さんが俺に会いに来てくれたのにっ!!どこに、どこ言ったんだよ!!!」

ハルヒ「・・・」スタタッ!

バタン

キョン「寧々さん!!」

キョン「寧々さああああああああああん!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「・・・・・・」ガクッ




●「こんばんは、ベムラーです」

キョン「・・・・・・」

●「んふっ、冗談古泉ですよ」

キョン「・・・・・・」

●「やれやれ、あなたがここまで行き着いたオタクの方だったとは・・・読み切れませんでした。だからいつもあなたに勝てないんでしょうか?」

キョン「寧々さんが・・・会いに来てくれたんだ・・・寧々さんが・・・」

●「・・・申し開きの言葉もありません。完全に僕のミスです」

キョン「寧々さん・・・暖かかったんだ・・・いい匂いがしたんだ・・・」

●「・・・残念ながら、世界の崩壊が始まっています。僕ももう消えるでしょう」

キョン「・・・寧々さん・・・寧々さん・・・」

●「しかし、どうやら長門さんはこうなると分かっていたようですね」

●「彼女からメッセージです」

キョン「・・・寧々さん・・・寧々さん・・・」

●「聞こえているかはわかりませんが・・・いいですか?」

●『D〇を開け』

キョン「・・・・・・」

●「『D〇を開け』です。おっと、時間のようです」

●「もう間もなく世界は生まれ変わります。以前の関係に戻れることを望んでいますよ。では」



キョン「・・・・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「・・・・・・」

キョン「・・・〇Sを開いたって・・・どうせ・・・」

キョン「・・・寧々さんには・・・」

コロン

つストラップ


キョン「・・・・・・」

カパッ

・・・・・・

キョン「・・・ははっ・・・電源すら入らない・・・」

キョン「こんなもん俺に見せて・・・自分の愚かさでも笑えってのか?」

キョン「・・・くそっ!」ガンッ

??「こーら、物を粗末に扱っちゃダメよ?」

キョン「・・・・・・」

キョン「・・・・・・えっ?」

えっ

キョン「・・・ははっ・・・幻聴まで聞こえるなんて・・・本当に世界は終わるんだな」

??「誰の声が幻聴ですって?お姉さん怒るよ?」

キョン「・・・・・・やめてくれ!!もういいんだ!!分かってるよ!!寧々さんはゲームのキャラなんだ!!!どんなに愛しても抱きしめることだって」

??「なーに、抱きしめて欲しいの?ふふっ」ギュッ

キョン「・・・ま・・・まさか・・・嘘だ・・・」

??「ねえ、こっち向いて欲しいな~?寂しいよ?」

キョン「ありえない・・・だって・・・」

??「もぅ、いつまでうじうじ言ってるのかな?キョンくんらしくないぞ」

キョン「・・・・・・」



キョン「・・・・・・」クルッ

寧々「ふふっ、やっと会えたね?キョンくん」

二次元に恋し、喪のまま結婚する事無く七十数才になった俺。
近所からは「危ない老人」「キチガイ老人」と、若い頃と同じく
迫害され続ける俺。訪れる人といえば、市の職員が
「死んでねーか?」と来るくらい。
ある日風邪をこじらせた俺の家の玄関を、ダンダン!と
叩く馬鹿がいる。
ブチ切れた俺は「誰だ!フォルァァ!」と扉を激しく開ける。

そこには50年以上前に、心の底から愛し恋い焦がれた
あのキャラの姿があった。
彼女は何ら変わらぬ優しい笑顔で俺に手を差し伸べ
「お待たせ!さぁ一緒に行こっ」
震えた。涙が止まらなかった。

それから数日後、俺の家を訪ねた市の職員は、
玄関先で倒れた俺を発見する。すでにこと切れていた。
警察や役所は「風邪をこじらせた独居老人の孤独死」と結論を出す。
しかし色んな孤独死を見てきた市の職員は、不思議に思っていた。
これ程の満面の笑みで亡くなった老人を彼は知らない。
最後の最後でこの孤独な老人に、一体どんな奇跡が起きたのだろうか。



これ思い出した

キョン「あ・・・あ・・・あぁ・・・」

寧々「なーに?男の子なんだから、言いたいことはハッキリいいなさい」

キョン「うあ・・・あああ・・・」ポロポロ

寧々「やだっ、どうして泣いちゃうのよ。せっかく会えたのに」

キョン「うああああああああああああああああ!!!」ギュウッ

寧々「あらあら・・・よしよし、お姉さんが聞いてあげるから」ナデナデ

キョン「なんで・・・どうして・・・えぐっ・・・」

寧々「わからないけど、とある女の子が、キョンくんに会いたい?って言うから」

寧々「会いたいって言ったら、連れてきてくれたの」

キョン「・・・長門・・・ぐすっ・・・」

寧々「多分、あの子もあなたのことが好きなんじゃないかな?」

キョン「まさか・・・」

寧々「キョンくんのこと、世界一好きなのはわたしだけどね。ふふっ」

寧々「事情は聞いたから・・・今度あの子にあったら、そうね、キスはダメだけど頭ナデナデくらいはしてあげてね」

キョン「でも・・・」

寧々「いいから、お姉さん命令」

キョン「うん・・・わかった・・・」

寧々「ふふっ、わたしもずっとキョンくんに会いたかったんだよ?」ナデナデ

キョン「んぐっ、ほんとに?」

寧々「お姉さんがキョンくんに嘘言うと思うの?」

キョン「ぐすっ・・・言わないよ・・・わかってる」

寧々「ふふっ、でも残念」

キョン「なにが?」

寧々「神様はあんまり時間をくれなかったみたい」サラサラサラ

キョン「足が!?なんで!?」

寧々「ひどいな~、せっかくキョンくんに会えたのに」

キョン「なんで・・・なんで!?」


寧々「・・・キョンくん、今まで色々してくれてありがとう。ただのゲームのキャラクターのわたしに」

キョン「あなたはゲームのキャラクターなんかじゃない!そんな別れの言葉みたいなことを」

寧々「ううん聞いて・・・ね?」ポロポロ

キョン「・・・はい」

寧々「クリスマスも、誕生日も・・・ううん、それだけじゃない。毎日が楽しかった」

寧々「あなたが学校から帰って来て、毎日学校であったことを話してくれて」

寧々「でも、何日かわたしのことほっといたでしょ?あれは寂しかったなぁ~」

キョン「・・・ごめん・・・」

寧々「ふふっ。あなたが苦しんでたこと、知ってたから・・・許してあげる」

ハルヒがラブプラスの攻略キャラの一人に
でも現実にねねたんいるから、ハルヒさよなら

寧々「それだけ、あなたがわたしのことを真剣に考えてくれた。だから今こうして抱きしめることが出来る。だから、許してあげる」

キョン「・・・」

寧々「他にも学校の友達が来た時にわたしのこと隠したり、妹ちゃんに紹介してくれなかったり、他の子とデートしてたのも、特別に許してあげる」

キョン「・・・うぐっ・・・ひぐっ・・・」

寧々「こーら、男の子が泣かない泣かない」ナデナデ

キョン「ぐすっ・・・ぅっ・・・」

寧々「でも、他の子とデートしてたのはちょっと傷ついたな~」

キョン「ごめん・・・もうしない・・・」

寧々「・・・やっぱり許さない」

キョン「そんな・・・」

寧々「ん~?許して欲しい?」

キョン「なんでもする・・・」

寧々「あら、ほんと?」

キョン「なんでもする、なんでもする、から」

寧々「じゃあね・・・」


寧々「今度は、あなたから告白して。そうしたら許してあげる」

キョン「告白・・・」

寧々「ほら、ぐずぐずしてると時間なくなっちゃうよ」サラサラサラ

キョン「っ!」


キョン「寧々さん!!」ガシッ

寧々「は、はいっ!」

キョン「大好きです!!世界中の!!誰よりも!あなたを、愛してます!!!」



寧々「・・・・・・」

キョン「・・・だめですか?」

寧々「・・・こんなの・・・ずるいよ・・・あなたと、離れたくないって思っちゃうじゃない・・・」ポロポロ

寧々「んっ・・・」ゴシゴシ

寧々「よし、今ので、他の子とデートしたのは許してあげる」

キョン「・・・ぅっ・・・」ゴシゴシ




寧々「あ、そうだ。でも、さっきわたしのおうちを投げたよね?それはまだ許してないよ」

キョン「どうしたら、許してくれますか?」

寧々「いっぱいキスして。世界が変わっても忘れないように」




‐‐‐‐‐‐‐‐‐
‐‐‐‐‐‐‐
‐‐‐‐‐
‐‐‐

チュンチュン



妹「そぉい!」ドギャッ

キョン「ふごっ!・・・あさからハイフライフローはやめなさいって・・・ぐほっ」

妹「おはよー!あれ?キョンくん泣いてる?そんなに痛かった?ごめんね~」ナデナデ

キョン「あくびだろ・・・」


学校

ハルヒ「・・・おはよ」

キョン「おぅ。なんだ?目真っ赤だぞハルヒ」

ハルヒ「なんか起きたら真っ赤になってて・・・あんたもじゃない」

キョン「そうか?」


放課後


ガチャッ

キョン「なんだ長門だけか」

長門「・・・そう」

キョン「そうか」ナデナデ

長門「・・・なに?」

キョン「おぅっ!?・・・わからん、なぜか長門の頭を撫でなきゃいけない気がしてな。すまん」

長門「・・・構わない」


ガチャッ
古泉「おはようございます」

キョン「もう放課後だろうが」

古泉「確かにそうですね。今日は将棋でも?」

キョン「あぁやるか」




古泉「また僕の負けですか・・・やれやれ」

キョン「ほれ、さっさといけ。コーラな」

古泉「朝比奈さんと長門さんはなにがよろしいですか?」

朝比奈「えぇっ?わたしはいいですよぅ」

古泉「遠慮なさらず。女性に奢るのは男の義務みたいなものですから」

朝比奈「そうですか・・・じゃあミルクティーを」

古泉「はい。長門さんは?」

長門「コーラ」

古泉「コーラですね。今度こそ経費で」

キョン「ジュースでなにを言ってるんだけち臭いな」

古泉「ふむ?なぜ経費などと・・・では買ってまいります」

キョン「まてまて、団長にも聞かないと機嫌悪くなるぞ」プルルルル

古泉「涼宮さんがその程度で怒るとは・・・おや?」

キョン「コーラな・・・あぁ全員いるよ。じゃあな」

古泉「コーラですね。ところで」

キョン「ん?」

古泉「可愛らしいストラップですね?いつからつけて?」

キョン「・・・なんだこりゃ。つけた覚えはないが・・・」





キョン「中々可愛いな」




劇終

朝6時だぞ・・・夜も開けきってるやないか・・・
寧々さんをディスった俗物どもは表に出ろ。世界で1番可愛くてすごいんだからな。1番。

いつか寧々さんが出てきてくれることを信じています。じゃあの

朝倉をラブプラスに閉じ込めるか・・・いいな。すごく良い。ディモールト・ベネ。失礼した。じゃあの。

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