斉木楠雄の憂鬱 (30)

斉木(僕の名前は斉木楠雄。超能力者だ)

斉木(PK学園2年巛組に所属している高校生だ。……なに?去年も二年だった?何のことかわからないな)

斉木(まあ僕はPK学園の生徒のはずだったのだが……今の状況はなんだ?)

ハルヒ「東中学出身、涼宮ハルヒ。
ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

斉木(なんだこれ……)

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斉木(目の前にはやたらと面倒な思考を発する男)

キョン(俺は今まで……)

斉木(そして後ろには爆弾発言をする女の子がいた)

斉木(そして担任も違う。ゴリラにはからりないがこっちのほうがソフトなゴリラだ)

斉木(状況から判断するにここは異世界だろう)

斉木(まあ、僕が異世界への旅の体験がないわけでもない)

斉木(小説も含めて二回も異世界へ旅してる僕にとっては近場のコンビニへ行くようなものなのだが)

斉木(戻る方法は簡単だ。僕―斉木楠雄―が僕以外の存在になればここの世界の僕は出てくることができる)

斉木(そうすれば僕は本来の世界に戻ることができる)

>>5
斉木(ダークリユニオンの手が回ったようだな)

斉木(ともあれ今日一日は落ち着いて過ごそう)

斉木(異世界とはいえ僕が目立つのはあまり好きじゃない)

ハルヒ「ねえ、あんた……」ジー

斉木(僕の名前は斉木楠雄だ)

ハルヒ「ううん。なんでもないわ」プイッ

斉木(なん……だと……)

斉木(ともあれ今日一日は落ち着いて過ごそう)

斉木(異世界とはいえ僕が目立つのはあまり好きじゃない)

ハルヒ「ねえ、あんた……」ジー

斉木(僕の名前は斉木楠雄だ)

ハルヒ「ううん。なんでもないわ」プイッ

斉木(なん……だと……)

斉木(僕は邪険にされたことにびっくりしたのではない)

斉木(むしろその方が僕としてはうれしい)

斉木(ではなぜ僕がびっくりしたのか
それはこのハルヒとかいう海藤二号の思考が読めなかったからだ)

斉木(僕の超能力の一つにテレパシーというものがある。)

斉木(人など動物の思考を受信したり、逆に自分の思考を送信する能力。
ただし、受信は自力では制御不能で、常に他人の本心が聞こえてくる。そして現在の受信範囲は半径200m。
つまりは学校裏サイトの自動読み上げソフトが初期設定なわけだ)

斉木(だがこの涼宮ハルヒからはなにも聞こえない)

斉木(海藤二号どころかこうなっては燃堂二号だ)

ハルヒ「…………」

斉木(燃堂二号もとい涼宮ハルヒ……いったいなんなんだ……)

      休み時間

谷口「なあお前ハルヒに興味持たれたようだけど期待すんなよ?」

斉木(こいつは確か自己紹介で盛大に滑っていた谷口だったな)

斉木(その点においては問題ない。動く人体模型にはそうそう恋はできない)

谷口「あの涼宮ってのは中学のころから変な奴でな」

谷口「真夏の夜中の校庭に変な模様書いたり、告って来るやつ全員オーケーしたんだがみんなすぐに降られてたりな」

斉木(なるほど。まあ僕にはあまり関係ないがな)

斉木(今日の夜あたりには帰るつもりだからな)

       夜

楠子(なん……だと……)

楠子(帰れないだと……?)

楠子(斉木楠雄から楠子へと変身したのはいいがこの世界の斉木楠雄が現れない)

楠子(この世界の斉木楠雄は斉木楠雄じゃないということだ。何を言っているのわからないと思うが僕も分かっていない)

楠子(この世界の斉木楠雄つまり異世界同位体と会わなければいけないということだ)

楠子(まったくめんどうなことだ)

斉木(あの夜から数日が立った)

斉木(それからというもの僕はこの世界の僕を探していた、のででゃはなく普通に学校に来ていた)

斉木(まずはその理由はこの世界には僕と僕の両親以外知ってるやつがいないので知り合いもしくは
知っているやつを探すことにしている。知ってるやつから僕の異世界同位体との接触を図るということだ)

斉木(……ということなのだがなのだが後ろの燃堂二号が怖い)

ハルヒ「…………」

斉木(僕を凝視するのはやめてくれ)

斉木(背中越しだがよくわかるぞ)

斉木(そんなに見られてもなにもでないぞ)

斉木(それにこのハルヒとかいう女毎日髪形を変えてきやがる)

斉木(具体的には髪を結ぶ箇所が毎日増えているのだ)

斉木(別に髪形などは個人の自由だが燃堂二号が変えてくるとなると気になってしまう)

斉木(おそらくは自己紹介で言っていた宇宙人にでも合図をはなっているのだろう)

斉木(だがこの世界はどうだが知らないが僕の世界は宇宙人は太陽系にはいなかったぞ?)

斉木(小学校2年のころに一日だけ探したが冥王星あたりで飽きてしまった)

斉木(それはともかくこの燃堂二号に髪形のことを聞いてみるか)

ハルヒ「!?気づいてたの?」

ハルヒ「まあそうよ。ていうかアンタは宇宙人?」

斉木(お探しの超能力者兼異世界人だ。まあ言わないがな)

ハルヒ「違うんなら話しかけないで」プイッ

斉木(僕から話しかけたといってもその態度はないだろう)

谷口「お前よく涼宮に話しかけれたな」

斉木「」ヒッサツイヤナカオ

谷口「…………」スタスタ

国木田「そういえば涼宮さんって全部のクラブに入ったけどすぐ辞めちゃったらしいよ」

斉木(燃堂二号はなにをやってるんだ)

斉木(聞いてみるか)

ハルヒ「まぁ、そうね。でも全然だめ。面白くない部活ばっかりよ」

ハルヒ「はぁ、なんかもっと面白い部活はないのかしら」

斉木(しらんな)

    授業中

ハルヒ「そうだわ!」ブス!

ガッシャーーーーーーン

斉木(しまった……びっくりして超能力で窓を割ってしまった。まあすぐに直したがな)

谷口「なんだ!?」

岡部「谷口!うるさいぞ!」

谷口「」

斉木(で話はなんだ?)

ハルヒ「作ればいいじゃない!」

斉木(なにをだ?)

ハルヒ「部活よ!新しい部活!ないなら新しい部活を作ればいいじゃない」

斉木(妙案だな。だがなぜそれを僕に言う?マサカ……)

ハルヒ「部員は確か最低五人だったわね……今は二人……あと三人」ブツブツ

斉木(…………)

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