涼宮ハルヒの一存 (92)
ハルヒ「小説を書きます!」
キョン「へ?」
朝比奈「小説ですか?」
長門「理解不能」
ハルヒ「あーもーうるさいわね!」
ハルヒ「あのね!どっかの高校の生徒会が小説出したらしいのよ」
ハルヒ「そんでそれがバカ売れしたらしいのよ!」
キョン「あー生徒会の一存か」
古泉「それに対抗したいと」
ハルヒ「そうよ!なんか文句ある?」
キョン「…」
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翌日
ハルヒ「ちょっと書いてみたわ」
キョン「ん?」
ハルヒ「小説」
古泉「ああ、あれですか」
朝比奈「ちょっと見せてください」
ハルヒ「いいわよ」
──────────────────────────────────
※小説の設定ですが都合により台本形式で表記
鈴ヶ谷「やっほー!みんないる?」
太田「なんだハルヒか」
鈴ヶ谷「なんだって何よ」
太田「いや、永戸がまだ来てなくてな」
鈴ヶ谷「有希が?」
太田「ああ」
──────────────────────────────────
キョン「ちょっとストップ」
ハルヒ「ん?」
キョン「太田って誰?」
ハルヒ「あんたに決まってるでしょ」
キョン「なぜ太田…」
ハルヒ「本名出すといろいろ問題になるかもしれないじゃないの」
キョン「いやハルヒは本名出てるんだが」
ハルヒ「あたしは鈴ヶ谷じゃないわよ?」
キョン「下の名前」
ハルヒ「フルネームじゃないからOKなの!」
キョン「はいはい」
初回ここまでです
───────────────────────────────────
旭野「おくれましたー」
鈴ヶ谷「あ!みくるちゃん!」
都留屋「やっほー!ハルにゃんいる?」
太田「都留屋さん相変わらず元気ですね」
鈴ヶ谷「和泉くんは?」
旭野「掃除で遅れるそうです」
──────────────────────────────────
キョン「えっと、一回整理させてくれ」
ハルヒ「ん?」
キョン「ハルヒが鈴ヶ谷だよな?」
ハルヒ「そうよ?」
キョン「永戸有希、旭野みくる、和泉一樹」
ハルヒ「うん」
キョン「鶴屋さんが都留屋に変わって」
ハルヒ「そう」
キョン「太田が俺…」
ハルヒ「苦情は一切受け付けません!」
今回はここまで
長門「続きは?」
ハルヒ「続き?」
古泉「まさかこれで完結ではないでしょう」
ハルヒ「まだ書いてない」
キョン「あっそ」
ハルヒ「明日持ってくるから待ってて」
古泉「了解しました」
翌日
ハルヒ「書いてきたわよ」
キョン「昨日の奴か」
朝比奈「早く見せてください」
長門「開示請求」
ハルヒ「うるさいわね!」
──────────────────────────────────
和泉「遅れました」
永戸「掃除当番」
鈴ヶ谷「有希、遅かったわね」
永戸「そうでもない」
鈴ヶ谷「よし、じゃあ全員揃ったことだし」
鈴ヶ谷「始めましょう!」
──────────────────────────────────
古泉「…あれ?」
朝比奈「終わりですか?」
ハルヒ「そうよ?」
キョン「ほとんど進んでないじゃないか」
古泉「これから何をするんでしょう」
ハルヒ「まだ決めてない」
キョン「あっそ」
今回はここまで
帰り道
古泉「太田さん」
キョン「俺は太田じゃないぞ」
古泉「ふふっ、冗談ですよ」
古泉「それで、どうなると思いますか?」
キョン「何が?」
古泉「小説」
キョン「どうなるんだろうな…」
キョン「正直、あんまり面白くなりそうな気はしないな」
古泉「同感です」
キョン「どうする?やめるか?」
古泉「それは涼宮さんに失礼でしょう」
1レスだけどとりあえず投下しとく
翌日
ハルヒ「書けました!」
キョン「どこまで?」
ハルヒ「…ちょっとだけ」
キョン「とりあえず見せてみろ」
──────────────────────────────────
鈴ヶ谷「SOS団親睦会を始めます!」
太田「親睦会?」
鈴ヶ谷「いろいろ喋って仲を深めようって会よ」
和泉「具体的にどんなことをするんですか?」
鈴ヶ谷「さあ?特に決めてないけど」
和泉「そうですか」
──────────────────────────────────
キョン「本当にちょっとだなおい!」
ハルヒ「しょうがないでしょ!思いつかなかったんだから!」
長門「」つ
ハルヒ「ん?」
長門「生徒会の一存。参考にするとよい」
ハルヒ「何でよ」
長門「敵に勝つためには、まず敵の弱点を知ることが重要」
朝比奈「同感です」
ハルヒ「…わかったわよ」
翌日
ハルヒ「書けました!」
キョン「…」
ハルヒ「有希!ありがと!」
長門「何が?」
ハルヒ「生徒会の一存!参考になったわ!」
長門「そう」
朝比奈「それより作品を見せてください」
ハルヒ「はーい」
───────────────────────────────────
鈴ヶ谷「みんな、いい?」
鈴ヶ谷「この会では、隠し事とか嘘は禁止だから」
永戸「そう」
鈴ヶ谷「あたしに隠してることがあったら、全部言うこと!」
旭野「はーい」
鈴ヶ谷「それじゃまずキョンから!」
太田「別に無いけどな」
鈴ヶ谷「へ?」
太田「だから、俺はお前に隠してることは無い」
鈴ヶ谷「本当に?」
太田「本当だ」
鈴ヶ谷「あたしに誓って?」
太田「なんでお前に誓うのか分からないが、間違いない」
鈴ヶ谷「…わかった。次、有希」
──────────────────────────────────
本日の投下、これにて終了
キョン「これだけか」
長門「微妙」
ハルヒ「ちょっと!」
古泉「いや…もしかしたら」
ハルヒ「古泉くん?」
古泉「ごめんなさい、何でもありません」
下校中
キョン「古泉、さっきはどうしたんだ」
古泉「作中の鈴ヶ谷さんの台詞を覚えてますか?」
キョン「隠し事がどうとかってやつか?」
古泉「覚えているなら話は早い」
古泉「この小説が原因で、我々の関係が崩壊する可能性があります」
キョン「はい?」
古泉「この会では、隠し事とか嘘は禁止だから」
古泉「あたしに隠してることがあったら、全部言うこと」
古泉「作中の鈴ヶ谷さんの台詞です」
古泉「しかし、この作品は涼宮さんが書いているので、涼宮さんの台詞と取ることもできます」
キョン「というと?」
古泉「もうお分かりでしょう。我々の秘密が涼宮さんに知られる可能性があります」
今回はここまで
キョン「秘密が…知られる…?」
古泉「その通りです」
朝比奈「どうしたんですか?」
キョン「ちょっとやばいかもしれません」
長門「対策会議」
ハルヒ「何こそこそ話してんのよ」
古泉「いえ、何でもありません」
今回ここまで
>>23「これにて」は無かったな
多分「これにて一見落着」(水戸黄門)と混ざった
翌日
キョン「さて…」
古泉「どうなっているでしょうか」
ハルヒ「ん?何の話?」
朝比奈「小説ですよ」
ハルヒ「…ごめん、まだ書けてない」
朝比奈「へ?」
ハルヒ「だから!昨日見せたやつしか書けてないっつーの!」
朝比奈「あー…」
古泉「了解しました」
さらに翌日
ハルヒ「やっほー」
朝比奈「あ、涼宮さん」
古泉「重役出勤ですか」
ハルヒ「そうよ?なんか文句ある?」
長門「小説」
ハルヒ「ん?」
長門「小説。見せて」
ハルヒ「…ごめん、まだ書けてない」
さらに翌日※今日何曜日だという突っ込みは受け付けません
キョン「ハルヒ、どうだ?」
ハルヒ「まだ」
古泉「そうですか…」
朝比奈「大丈夫ですか?」
ハルヒ「大丈夫よ!あたしを誰だと思ってるの?」
朝比奈「そうですか…」
長門「…涼宮ハルヒ」
ハルヒ「有希?」
長門「待ってる」
ハルヒ「…ありがと」
二週間経過
古泉「まだ書けてないんですか?」
ハルヒ「うん…ごめん」
キョン「スランプか」
ハルヒ「そうみたい…」
古泉「えっと、どんなシーンで止まってましたっけ」
──────────────────────────────────
鈴ヶ谷「みんな、いい?」
鈴ヶ谷「この会では、隠し事とか嘘は禁止だから」
永戸「そう」
鈴ヶ谷「あたしに隠してることがあったら、全部言うこと!」
旭野「はーい」
鈴ヶ谷「それじゃまずキョンから!」
太田「別に無いけどな」
鈴ヶ谷「へ?」
太田「だから、俺はお前に隠してることは無い」
鈴ヶ谷「本当に?」
太田「本当だ」
鈴ヶ谷「あたしに誓って?」
太田「なんでお前に誓うのか分からないが、間違いない」
鈴ヶ谷「…わかった。次、有希」
──────────────────────────────────
古泉「ああ、こんな話でしたね」
朝比奈「長門さんの秘密がどうのこうのって」
ハルヒ「そう、ここで詰まってるのよ」
ハルヒ「この先の展開どうしようかって」
古泉(涼宮さん、無意識のうちに葛藤してるんじゃないでしょうか)
キョン(無意識のうちに葛藤?どういうことだ?)
古泉(長門さんの秘密を明かしていいのかどうか)
キョン(長門の秘密をハルヒが知ってるのか?)
古泉(知らないという確証はありませんよ?)
キョン(それはそうだけど…)saga
長門「貸して」
ハルヒ「へ?」
長門「生徒会の一存は、生徒会5人が共同で制作した作品」
長門「執筆者は杉崎鍵だが、紅葉知弦が書いていた議事録を参照したと明記されていた」
長門「それに、椎名深夏や桜野くりむ、真儀留沙鳥や宇宙守が書いたエピソードも、わずかだが存在する」
ハルヒ「えっと…有希?」
長門「この小説も、SOS団が共同で制作した作品。一部長門有希が書いていても、まったく問題はない」
ハルヒ「…わかったわよ」つ
>>39最後のsagaは何かのミスなので脳内削除しといてくれ
本日の投下、終了☆
ちなみに>>40は
椎名深夏→失う生徒会
桜野くりむ→2年B組の一存
真儀留沙鳥→謎の原稿(ぬこの日常)
宇宙守→なんだっけ?忘れた
翌日
長門「書けた」
ハルヒ「見せて」
長門「了解」つ
キョン「長門が書いた小説…」
朝比奈「どうなるんでしょう…」
───────────────────────────────────
永戸「わたしは統合情報思念体によって作られたヒューマノイドインターフェース」
永戸「…」
鈴ヶ谷「へ?」
永戸「簡単に言うと、宇宙人」
鈴ヶ谷「…へ?」
永戸「統合情報思念体は宇宙開闢と同時に生まれ……………(中略)……………」
永戸「……………(自律進化云々)……………」
永戸「……………(大規模な情報フレア云々)……………」
永戸「……………進化できると推定した」
鈴ヶ谷「え…えっと、それだとあたしがなんとか進化の鍵ってことになるけど」
鈴ヶ谷「何なの?あたしが凄い力持ってるっていうの?」
永戸「その通り。あなたは特別な力を持っている」
鈴ヶ谷「へ?」
永戸「それは、自らの願望を現実にする力」
鈴ヶ谷「…へ?」
───────────────────────────────────
今回はここまで
そういや都留屋さんいたんだったな
忘れてた
キョン「…えっと」
朝比奈「…」
古泉「…」
ハルヒ「有希!」
長門「何?」
ハルヒ「面白いじゃない!」
長門「?」
ハルヒ「ありがと!書けそうな気がしてきたわ!」
古泉「そうですか…」
キョン(どんな展開になるんだろうな…)
翌日
ハルヒ「お待たせしましたっ!」
キョン「…うん」
ハルヒ「何よその反応」
キョン「だって…うん…」
古泉「とりあえず見てみましょうか」
ハルヒ「そうね。そうしましょう」
ハルヒ「キョン!ちゃんと見なさい!」
キョン「はいはい」
───────────────────────────────────
旭野「あのー」
鈴ヶ谷「みくるちゃん?」
旭野「実は私、未来から来たんです」
鈴ヶ谷「嘘!未来から?何年後から来たの?タイムマシンどこ?」
旭野「ごめんなさい、全部禁則事項です」
鈴ヶ谷「禁則事項?よくわかんないけどすごい!」
旭野「はわわわわわわ」
鈴ヶ谷「有希!あたしって確か凄い力持ってるんだよね?」
永戸「願望を実現する能力」
鈴ヶ谷「回数制限とかあるの?」
永戸「ない」
鈴ヶ谷「その能力、発動します!」
鈴ヶ谷「みくるちゃん!あたしを未来に連れていきなさい!」
旭野「はわわわわわわ」
都留屋「ハルにゃん落ち着くっさー」
───────────────────────────────────
今回はここまで
都留屋さん無理矢理押し込みました
ちなみに都留屋さんはいても鶴屋さんはいないので注意
キョン「…」
古泉「…」
長門「…」
朝比奈「…」
ハルヒ「何よその反応!」
キョン「うん…まあ…うん」
古泉「小説…ですから…」
ハルヒ「あたしの小説が面白くなかったわけ?」
キョン「そういうわけじゃ…」
ハルヒ「じゃあちゃんと読みなさい!」つ
キョン「いや読んだだろ?」
ハルヒ「2枚目!」
キョン「…はーい」
───────────────────────────────────
和泉「あ、鈴ヶ谷さん戻ってきました」
都留屋「どうだった?」
鈴ヶ谷「すっごく楽しかった!」
旭野「はわわわわわわ」
鈴ヶ谷「それじゃ、最後和泉くんね」
都留屋「あたしはどうなのさ」
鈴ヶ谷「都留屋さんは何にも無さそうな気がするからパス」
太田「あっそ」
鈴ヶ谷「それじゃ和泉くん」
和泉「閉鎖空間ってご存じですか?」
鈴ヶ谷「へ?」
和泉「今から行きましょう」
鈴ヶ谷「ちょちょちょちょちょ」
和泉「行かないんですか?」
鈴ヶ谷「いや、行きたいけど心の準備が」
和泉「…」
鈴ヶ谷「…」
永戸「早くして」
鈴ヶ谷「えっ」
旭野「さっさと終わらせちゃって下さい」
鈴ヶ谷「わかったわよ!」
太田「おっ、戻ってきた」
鈴ヶ谷「はあーーー………」
旭野「どうしたんですか?」
鈴ヶ谷「あたしの力って…」
太田「?」
鈴ヶ谷「あたしが変な力持ってるせいで、和泉くんがこんなに苦労してるのよ」
鈴ヶ谷「しかもあたしの知らないところで」
和泉「僕は大丈夫ですよ」
鈴ヶ谷「へ?」
和泉「だってそれが、僕たちの指名ですから」
鈴ヶ谷「和泉くん!」
和泉「はい」
鈴ヶ谷「ありがと!すっごく楽しかった!」
───────────────────────────────────
長門「誤字」
ハルヒ「えっ?」
古泉「指名ではなく使命ですね」
ハルヒ「!」
キョン「いい台詞だったのに」
朝比奈「台無しです」
ハルヒ「古泉くんごめん!」
古泉「いえいえ」
今回はここまで
下校中
古泉「太田さん」
キョン「だから俺は太田じゃない」
古泉「先ほどは誤字でごまかせましたが」
古泉「悪い状況は変わっていません」
キョン「…そうだな」
古泉「この状況をどう収束させるか、あなたの腕の見せ所です」
キョン「いや俺に言われても…」
今回はここまで
翌日
ハルヒ「ふーっ」
キョン「どうした?」
ハルヒ「何でもないわ。ただ疲れただけよ」
キョン「そうか」
古泉「…」
朝比奈「…」
長門「…涼宮ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
長門「あなたは、我々の秘密を知りたいと思う?」
ハルヒ「…何よいきなり」
長門「もし知りたければ、教える準備はできている」
ハルヒ「ふーん…」
キョン「ちょっ、長門」
長門「問題ない。情報統合思念体は許可を出している。あとは私の一存」
翌日
ハルヒ「ふーっ」
キョン「どうした?」
ハルヒ「何でもないわ。ただ疲れただけよ」
キョン「そうか」
古泉「…」
朝比奈「…」
長門「…涼宮ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
長門「あなたは、我々の秘密を知りたいと思う?」
ハルヒ「…何よいきなり」
長門「もし知りたければ、教える準備はできている」
ハルヒ「ふーん…」
キョン「ちょっ、長門」
長門「問題ない。情報統合思念体は許可を出している。あとは私の一存」
翌日
ハルヒ「ふーっ」
キョン「どうした?」
ハルヒ「何でもないわ。ただ疲れただけよ」
キョン「そうか」
古泉「…」
朝比奈「…」
長門「…涼宮ハルヒ」
ハルヒ「ん?」
長門「あなたは、我々の秘密を知りたいと思う?」
ハルヒ「…何よいきなり」
長門「もし知りたければ、教える準備はできている」
ハルヒ「ふーん…」
キョン「ちょっ、長門」
長門「問題ない。情報統合思念体は許可を出している。あとは私の一存」
>>45-46
統合情報思念体は単なる誤字です
ハルヒ「…」
長門「…」
ハルヒ「…いいわ。言ってみなさい」
長門「後悔しない?」
ハルヒ「何言ってんの?あたしが後悔なんかするわけないでしょ?」
長門「了解した」
長門「─┐┌┘└┼┐└┤├┤」
ハルヒ「ふえっ?」
朝比奈「長門さん!」
長門「この部屋の出入り口を消滅させた」
ハルヒ「何言ってんの?どうせ目の錯覚でしょ?」
長門「違う├─┼┼┘└┘└┐┌┼┼┤」
ヒュン
ハルヒ「うわっ」
キョン「何するんだ、長門!」
長門「長机に情報操作をした」
ハルヒ「有希…あんた何者?」
長門「わたしは情報統合思念体によってつくられた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」
長門「簡単に言うと、宇宙人」
ハルヒ「」
長門「情報統合思念体は宇宙開闢と同時に生まれ……………(中略)……………」
長門「……………(自律進化云々)……………」
長門「……………(大規模な情報フレア云々)……………」
長門「……………進化できると推定した」
ハルヒ「えっと…」
ハルヒ「それって…小説の設定よね…?」
長門「違う。事実」
ハルヒ「事実?」
長門「あなたは願望を実現する能力を有している」
長門「そしてあなたは、わたしたちのことをもっと知りたいと願った」
長門「その結果、小説の設定としてわたしたちの秘密が書かれることとなった」
ハルヒ「えっと…」
長門「わたしは宇宙人。朝比奈みくるは未来人。古泉一樹は超能力者」
長門「その小説の設定は、すべて事実」
ハルヒ「みくるちゃん」
朝比奈「はい」
ハルヒ「未来から来たの?」
朝比奈「…はい」
ハルヒ「何年後の世界から?」
朝比奈「…禁則事項です」
ハルヒ「わかった。古泉くん」
古泉「何でしょうか」
ハルヒ「超能力使えるの?」
古泉「…使えます」
ハルヒ「どんな能力なの?」
古泉「………(神人云々)………」
ハルヒ「…」
ハルヒ「そういうことだったのね…」
キョン「?」
ハルヒ「古泉くん、みくるちゃん、有希」
ハルヒ「みんなあたしの友達だと思ってた」
ハルヒ「でも本当は違った」
ハルヒ「あたしの能力が暴走しないように見守ってるだけだった…」
ハルヒ「みんなごめんね、あたしの暴走に付き合わせちゃって…」
長門「違う」
ハルヒ「違わない!」
ハルヒ「あたしの能力が無かったら、SOS団に入ってなかったんでしょ!?」
朝比奈「…確かに最初はそうでした」
朝比奈「でも今は違います」
ハルヒ「みくるちゃん?」
朝比奈「この5人で一緒に過ごすのが楽しいんです」
ハルヒ「へ?」
朝比奈「部室でだらだらしたり、買い物に行ったり、時々すごいことやったり」
朝比奈「それができるだけで嬉しいんです」
ハルヒ「みくるちゃん…」
古泉「もし涼宮さんの能力が消滅したら」
古泉「僕と朝比奈さんと長門さんは任務終了で帰還、SOS団は解散となるわけですが」
古泉「…想像するだけで辛いです」
ハルヒ「古泉くん…」
長門「古泉一樹に同意」
ハルヒ「有希まで…」
ハルヒ「それじゃ、解散!」
古泉「」ビクッ
朝比奈「すすすすす涼宮さん」
ハルヒ「ほら、帰るわよ」
朝比奈「わわわわわ私たち明日からどうすれば」
ハルヒ「ん?普通に来ればいいんじゃないの?」
朝比奈「どどどどこに来ればいいんですか」
ハルヒ「部室に決まってるじゃない」
朝比奈「?」
ハルヒ「なんか勘違いしてない?」
ハルヒ「『解散』って、今日の活動は終わりって意味だからね」
ハルヒ「SOS団がなくなるわけじゃないわよ?」
朝比奈「…」
ハルヒ「…大丈夫?」
朝比奈「ふーーーーーーーーっ」
長門「身体機能に異常はない」
ハルヒ「大丈夫みたいね」
ハルヒ「それじゃ、また明日部室で」
キョン「おう」
朝比奈「また明日お会いしましょう」
今回はここまで
あと少しで完結かと
翌日
ハルヒ「みんな!完成したわよ!」
キョン「おっ」
朝比奈「例の小説ですか」
古泉「どうなったんでしょうか」
ハルヒ「とりあえず読んでみなさい」
長門「了解した」
──────────────────────────────────
鈴ヶ谷「有希、みくるちゃん、和泉くん」
鈴ヶ谷「みんな、ごめんね」
旭野「はい?」
鈴ヶ谷「あたしが変な能力持ってるから、その暴走に付き合ってもらってるんでしょ?」
永戸「違う」
鈴ヶ谷「違わない」
永戸「…最初はそうだった」
鈴ヶ谷「最初?」
永戸「当初SOS団に入団したときは、あなたの観測が目的だった」
永戸「でも今は違う」
永戸「SOS団は、わたしの生活の一部を構成する重要な要素の一つ」
旭野「私も同じです」
旭野「確かに最初の目的は時間断層の調査でした。それは今も続いてます」
旭野「でも、この5人で色々遊ぶのも楽しいんです」
鈴ヶ谷「みくるちゃん…」
和泉「僕も同じです」
和泉「閉鎖空間を止めるには本人に干渉するのが一番ですが」
和泉「それだけの理由でここにいるわけではありません」
鈴ヶ谷「和泉くんまで…」
太田「…何にも言えなくてすまん」
鈴ヶ谷「キョンはいいのよ、最初からわかってるから」
太田「はいはい」
鈴ヶ谷「それじゃ、明日の朝10時、北口駅前に集合!」
──────────────────────────────────
キョン「これで完結か」
ハルヒ「そうよ」
キョン「…都留屋さんは結局何だったんだ?」
ハルヒ「さあ?何だったんだろ?」
キョン「自分でも分からないのか」
ハルヒ「それで、どうだった?」
古泉「うーん…どうって言われても…」
朝比奈「涼宮さんらしいとしか…」
ハルヒ「ありがと!早速ファンタジア大賞に応募しましょう!」
キョン「いやいやいやいや」
完
以上で完結です
元々生存1巻7話「振り返る生徒会」再構成のつもりだったんだけど
書いてるうちにかなり話が広がってきたパターン
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